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2012.12.06 平成24年第5回定例会(第3日目) 名簿
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    2012.12.06 : 平成24年第5回定例会(第3日目) 本文 ( 137 発言中 0 件ヒット) ▼最初の箇所へ(全 0 箇所) - この発言をダウンロード - 全発言をダウンロードヒット箇所をクリックすると、次のヒット箇所へジャンプします。 :                  午前10時0分開議   開  議 ◯議長(中村 賢道君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。       ───────────・────・────────────   議事日程 ◯議長(中村 賢道君) 本日の議事日程はお手元に配付いたしたとおりでございます。       ───────────・────・────────────   日程第1.会議録署名議員の指名 ◯議長(中村 賢道君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、加賀美議員、磯部議員、森重議員、以上3名の方を指名いたします。       ───────────・────・────────────   日程第2.一般質問 ◯議長(中村 賢道君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を続行いたします。大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) おはようございます。光市で生活し、長生きしてよかったと思えるまちづくりに頑張っております、無会派の大樂です。2期目に入ってまいりました。今回も、光市で生活し、長生きしてよかったと思えるまちづくりに頑張っていこうと思っております。  私は、先々月10月7日に脳卒中、脳血管障害ということで、右足、右手に麻痺を生じましたが、懸命のリハビリで回復の過程にあります。今回、この病気を受け、多くのことを学ぶことができました。障害を持つ本人の気持ち、身内の方々の気持ちなどを身をもって体験できたことです。さらに気づいたことは、光市周辺の患者さんの多いことでした。ことし4月の同時期に開業した光市立大和総合病院回復期リハビリテーション病棟と今私がお世話になっておりますリハビリ病棟を比較しますと、今入っているところは4階建てで1階が事務棟、2、3、4が病床になっておりまして、ワンフロアが40床です。120床ありまして、常時満床状態で推移しております。後ほどお尋ねしたいと思いますが、今後の大和総合病院の経営に生かさない手はないと思います。  冒頭、最後になりますが、津村副市長におかれましては、長年のお勤め本当にお疲れでございました。ありがとうございました。
     それでは、通告に従いまして質問いたします。  平成24年度の予算のうち、室積公民館建て替え防災行政無線についてお尋ねします。  まず1点目、室積公民館建て替え基本計画基本設計管理運営方法の検討の進捗についてお尋ねいたします。  スケジュールのうち、懇話会は何回実施され、当初の計画に沿っているか、逸脱しているか、わかる範囲でお答えください。  現時点での基本計画基本設計管理運営方法の検討での結果がわかればお答えください。  また、当初予算の消化率がわかればお答えください。  未検討課題があればお答えください。  平成27年度の供用開始が示されております。円滑な推移をよろしくお願いします。  次に確認したいのは、防災行政無線基本計画基本設計の進捗についてお尋ねします。先行議員と重複しますが、よろしくお願いします。  現時点での基本計画基本設計、建設場所の選定、管理運営方法の検討での結果がわかればお答えください。  また、当初予算の消化率がわかればお答えください。  未検討課題があればよろしくお願いします。  平成26年度の供用開始が示されております。円滑な推移をよろしくお願いします。  大項目2点目、防災対策の進捗についてお尋ねします。  まず、海抜表示について。  さきの議会でもただしましたが、近隣の市で実施されているのに、なぜ光市は実施がおくれているのでしょうか。今後、実施の計画はあるのでしょうか。実施できない理由など、わかる範囲でお答えください。  次に、自主防災の組織率の進捗についてお尋ねします。  自主防災組織の向上に向け、組織の拡充や補助金制度などの施策をされており、各地域の自主防災組織化が進んでいると考えますが、現在の状況をお知らせください。  大項目3点目、大和総合病院回復期リハビリテーション病棟についてお尋ねします。  初めに、4月より開始された回復期リハビリテーション病棟の状況についてお知らせください。  開業前、4月以前に計画された規模はどのくらいを考えられておりましたか。ベッド数と療法士さんの数字をお知らせください。  周辺の病院にはどんな方法で引き受け依頼をされたんでしょうか。その際の反響はどうだったかお知らせください。  光市のホームページリハビリテーション病棟のページでは、ベッド数44とありました。冒頭で述べましたが、今リハビリを受けている病院は、光市周辺、特に大和総合病院付近の入院者が多く、初期の予測はいかにされたのかお聞かせください。  私が疾患治療を終えリハビリの病院を決める際、大和総合病院を紹介されませんでした。地域連携というところだと思いますが、それどころか、実にタイムリーに転院が決まり、不思議な気分でリハビリを受けております。  次に、スタッフの状況についてお尋ねします。  主に直接治療をするスタッフですが、開業時の理学療法士作業療法士言語聴覚士のそれぞれの募集人数と応募人数、採用人数をお知らせください。  リハビリテーションの基本は療法士さんの数です。1人の療法士さんは1日に7時間の面倒が見られます。ホームページから推察すると、ベッド数44として、患者さんが1日に2時間ほど療法を受けるとすれば、約90単位です。さきに述べた単位数から、13人から15人の療法士さんが要ります。患者さんが1日に3時間ほど療法を受けるとすれば、約135単位となり、およそ20名の療法士さんが必要となります。現在の治療方針では、患者さんは1日何時間ほど療法を受けることになっているのでしょうか。現状の患者さんの数と療法士さんの数をお知らせください。初期設定値と乖離している原因についてお答えください。  今まで、病院経営での問題点として、医師不足医師不足とお題目のように唱えておられましたが、医師不足だけではなかったことが判明しました。次の項目で療法士さんの募集などについてお尋ねします。  最後に、需要予測と今後の進め方についてお尋ねします。  需要と言っては大変失礼ではありますが、患者見込みが緩いと感じております。まず、現在の状況を把握してください。用意した病床が埋まらない原因は、療法士さんの不足と考えられますが違うでしょうか、お聞かせください。来年卒業する療法士を今から手打ちするぐらいの努力を実行してください。  大和総合病院の強みをもっと前面に売り出していただきたい。強みとは、患者の急変対応です。私の知る限り、リハビリテーション病院の医師は手薄です。夜間はいらっしゃいません。患者の急変対応は近隣の大病院へ搬送しております。現状では難しいでしょうが、遠隔手術の例を見ても、いずれは実現可能だと思っております。  需要予測をもっと大胆にとっていただきたい。わざわざ遠くの病院へ入院している現状を把握していただきたいと思います。繰り返しますが、来年の療法士獲得に今から手を打っていただきたいと思います。リハビリテーション病棟は病院の救世主になり得ます。今後どのようにされるのかお聞かせください。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) おはようございます。それでは、御質問1番目の平成24年度予算についての1点目、(仮称)室積コミュニティセンター建て替え計画、設計の進捗についてお答え申し上げます。  基本計画基本設計管理運営方法の検討の進捗状況でございますが、基本設計を進めるためにはまず敷地の選定が大前提であることから、現在、敷地の選定に向けた作業を進めているところでございます。敷地につきましては、基本構想でお示しした候補地について、いずれもメリット、デメリットが相半ばしていることから、(仮称)室積コミュニティセンター市民懇話会におきまして、現在地周辺を候補地とする案のうち、現在地及び室積市場公園を一体として考えてみてはという御意見をいただいたところです。御承知のとおり、市場公園は都市計画公園であり、公園をそのままコミュニティセンターの敷地として利用することは困難ですが、現在地と公園を一体のエリアとして考え、現状の公園の面積を維持しつつ、残りをコミュニティセンターの敷地とする可能性について、現在、市並びに県の関係所管と事前協議等を行っているところでございます。  次に、懇話会の開催状況につきましては、これまで2回の懇話会を開催し、12月下旬には第3回目の懇話会を開催する予定でございます。  また、管理運営方法につきましては、平成25年度中に策定を予定しているコミュニティ推進基本方針をもとに、来年度以降協議を行ってまいりたいと考えております。今後の予定といたしましては、今年度中に敷地を確定するとともに、基本計画基本設計の中間案をお示しする予定としており、当初の予定よりも若干おくれぎみではございますが、平成27年度中の供用開始に向けて事業を進めてまいりたいと考えております。  次に、当初予算の消化率でございますが、平成24年度当初予算に整備基本設計業務委託料として1,000万円を計上しておりましたが、去る8月28日に入札を行い、株式会社巽設計コンサルタントが760万円で落札し、現在、基本設計の策定に向けて作業を進めているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 続きまして、1番目の2点目、防災行政無線の計画、設計の進捗についてお答え申し上げます。  御案内のとおり、本市では、平成25年度から平成26年度にかけて防災行政無線を整備することとしており、本年度、基本設計と実施設計に係る予算を計上しております。  これまでの進捗状況でありますが、さきの議会でも御報告いたしましたように、6月に業者選定を行い、7月から事業に着手しており、その後、8月に市内各地で電波伝搬調査音声伝達調査などを行い、その結果を踏まえ、先月21日、中国総合通信局事業概要について第1回目の協議を行ったところであります。  現時点における事業概要でありますが、先行議員にお答えいたしましたように、親局を市役所本庁とし、中継局を浅江の茶臼山に設置、中継局から電波の届きにくい地域に電波を送信する再送信局を4カ所設置することとしております。さらに、住民に情報を発信する屋外拡声子局を光地域に55カ所程度新設するとともに、既存の大和地域屋外拡声子局20基をアナログ方式からデジタル方式に更新する予定としています。また、今後は中国通信局から指摘を受けた事項について検討を行い、屋外拡声子局の最終的な設置場所や無線の機能を決定した後、工事発注用仕様書並びに設計書の作成を行うこととしており、来年1月末を目途に報告書をまとめる予定としています。  次に、今後の課題でありますが、現在設置を予定している屋外拡声子局数では市内全域をカバーすることは困難でありますことから、スピーカーからの音声が聞こえない地域の対策として、モーターサイレン電子サイレンの活用、個別受信機の導入について検討することとしております。  なお、予算の消化率につきましては、本年度の予算は委託料であり、現時点の消化率をお示しすることは困難でありますので、御理解をいただきたいと存じます。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) それでは、前のほうから質問させていただきます。  公民館建てかえにつきましては、ほぼおっしゃるとおり理解できましたので、よろしくお願いしたいと思います。なお、若干おくれているということでしたので、なるべく早く、平成27年度4月から開始できますように努力されませんことをお願いします。  次に、防災行政なんです。音の伝搬テストを公民館でいろいろテストされていると思いますが、あれでやるのかということで地区の遠くの方が勘違いされました。いや、あれはテストだからということでチラシを配られましたけど、届く範囲で配っておられましたので若干誤解があったようです。広報ぐらいで出されたほうがよかったかなと思っております。それは別にお答えはなくていいんですけど。  それから、非常に音の伝わりにくいサッシとかの気密住宅への対策ですが、今さっき言われた個別のということで理解させてもらっていいんでしょうか。よろしくお願いします。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 気密性の高い住宅をどうするのかというお尋ねでありますけども、外につきましては拡声子局で音声を発します。内部につきましてはなかなか声が届きにくいことも考えられますので、それにつきましては、個別受信機の設置で対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) それで、次の項目に入ると思うんですが、自主防災組織というのがあります。その連絡網というのはかなりしっかりしたものがあると思いますので、あわせて、連絡網を使っての各戸への連絡も御検討願えたらと思うのですが、いかがでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 自主防災組織の連絡網につきましては、それぞれ自主防災組織の中で日常的に連絡を回す訓練をしていく形で対応していただければと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) そういうことで、鋭意努力の項目として持ってほしいのですが、この項目を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) それでは、2番目の御質問、防災対策の進捗についてお答え申し上げます。  まず1点目、海抜表示についてのお尋ねであります。  津波が発生した際、避難の目安となる海抜表示板の設置は、住民の適切な避難活動を促す上で極めて有効な施策と考えます。このため、さきの議会でもお答えしましたように、来年2月に県内の津波による浸水域の想定を県が発表する予定でありますので、こうした報告を踏まえ、新年度の実施に向け、設置場所や設置方法などについて検討する予定としております。  なお、現在、山口県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の御協力をいただき、避難所に指定している学校や公民館等の海抜測定を行っているところであり、本年度中にはその結果をホームページで公開したいと考えております。  次に2点目、自主防災の組織率の進捗についてのお尋ねであります。  東日本大震災以降、共助という観点から、地域の防災活動に大きな役割を果たす自主防災組織に対する市民の関心は高まり、防災危機管理課にも自治会からの問い合わせや出前講座の依頼が数多く寄せられています。こうした中、本年度、自主防災組織の設立支援と育成強化を目的とした自主防災組織育成補助制度を創設し、これまで出前講座や自主防災組織リーダー研修会等を通じて啓発に努めてまいりました。この結果、本年度新たに12の自主防災組織が設立され、11月末現在における組織数は55団体、組織率は66%となりました。また、現在、3月の自治会の総会までに設立を検討されている自治会も幾つかあり、引き続きこうした支援に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 今聞いたとおり、非常にこの制度が生きているということがわかりました。ますます各自治会の参加率がふえてくると思います。ちなみに、室積地区におきましても、かなりの数が3月末をもって成立する予定なので、かなり自主防災組織率が上がっていくと思います。総合計画の80%に近い値にいくのではないかと思っておりますが、この辺は非常に生きているということで評価させてもらいます。  次に、総合計画では組織率80%になっておりますが、残り20%はどうしてもいきませんね。というのは、自治会加入率が80%だと思いますので、残りの20%は今後の課題となります。これをどのようにしていくか、今お考えがあるかどうかわかりませんが、もしあればお聞かせください。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 自主防災組織についてのお尋ねであります。  議員仰せのように、今回の後期基本計画における自主防災組織の組織率は80%と設定をしております。これは、現在の自治会の組織率が80%でありますことから、当面、自治会にターゲットを絞って、全自治会が自主防災組織に加入していただくということから設定をしているところであります。  その後の取り組みでありますけども、災害というのは昼夜を問わず来るわけでありますので、例えば、事業所単位での自主防災組織、あるいは学校区単位でのそういった組織といった切り口を変えた組織のあり方について検討して、第2段階としての取り組みにしていきたいと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) よくわかりました。この項を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) おはようございます。それでは3番目の御質問、大和総合病院回復期リハビリテーションについてお答えをいたします。  まず1点目の4月から開始されたリハビリテーション病棟の状況についてお答えいたします。  大和総合病院回復期リハビリテーション病棟は、議員御案内のとおり、本年4月に開設し、ベッド数は44床、リハビリの療法士は13名体制で診療を行っております。開設前は、受け入れ患者数は30名、リハビリの療法士は13名を想定しておりました。  また、患者の受け入れにつきましては、地域医療連携室が中心となり、周南市から岩国市までの急性期病院へ直接赴きPRを行っており、山口県東部においては回復期リハビリテーション病棟が少ないことから、非常に期待をされたところであります。  4月開設後、受け入れた患者さんの住所地でございますが、光市38%、柳井市24%、田布施、平生町17%、周南市5%、下松市2%、その他14%の割合となっており、光市の方が約4割を占めております。開設当初の予測につきましては、大和総合病院柳井医療圏にあったことなどから、光市、柳井市、田布施、平生町あたりからの集患ウエートが高いであろうと予測をしておりましたが、開設後の状況を見ますと、想定どおりであったと考えております。  次に2点目、スタッフの状況についてお答えをいたします。  開設前の療法士の募集人員については、理学療法士2名、作業療法士2名でしたが、応募人員は理学療法士7名、作業療法士3名で、採用した人数は、募集人数どおり理学療法士2名、作業療法士2名でございます。現在の回復期リハビリテーション病棟の入院患者さんは約33名で、療法士数は12月に1名の作業療法士を臨時採用したことから、14名の体制となっております。  リハビリの治療時間は、患者さんの状態により、1人につき1日40分から上限の180分行っております。開設当初は患者数を30名と想定しており、治療時間については、先ほど申し上げましたように、患者さんの状態に応じたリハビリテーションが実施できるように想定しておりましたので、ほぼ想定どおり病院運営ができているものと考えております。  次に、3点目の需要予測と今後の進め方についてお答えをいたします。  この回復期リハビリテーション病棟は、本年4月から開設を行ったものであり、医療スタッフも未経験者が多く、さまざまな疾患の患者さんに対し効果的なリハビリを行うために、医師を初め医療スタッフが患者一人一人にリハビリ計画を策定する必要があることから、まずは少人数の患者さんを受け入れスタッフがなれる必要がありました。そのため、44床の定員に対し、満床を目標とするのではなく、まずは30名程度の患者受け入れを目標として始めたものであります。開設して8カ月経過した現在、入院された患者さんがリハビリを行うことで在宅復帰、あるいは社会復帰されている姿を見ることで、スタッフもモチベーションが向上するとともに、病棟の運営に徐々になれてまいりましたことから、最近は患者の受け入れもふやしている状況にあります。  こうしたことから、来年度につきましては、患者数は40名程度を予測し、療法士についても理学療法士2名、作業療法士2名の計4名増員する予定としております。既に理学療法士は2名の採用が決まっており、作業療法士についても、来年度随時募集を行って確保してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、議員仰せのとおり、この回復期リハビリテーション病棟は今後も需要が見込まれると予想され、さらに充実に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) では、二つ三つ聞かせてください。  患者さんの今の状態です。どの程度の方が一番多いでしょうか。車椅子、例えば脳梗塞の患者や外科的な患者さん、治療日数の予測として2カ月や4カ月がありますが、今、どの程度の患者さんが一番多いんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) 患者さんにつきましては、今、議員もなられていますけども、脳梗塞や脳卒中の患者さん、あるいは手術後のリハビリの患者さん等ございます。
     リハビリの種類でございますけれども、今、大和総合病院で回復期の関係で、脳血管リハの患者さん、それと、これはもうまさに理学療法ということになりますけども、運動器、そういったリハの総単位数でいえば、やはり脳血管の関係の単位数が多い状態でございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) その中に、先ほど聞かせてもらった中で聞き落したんですが、言語聴覚士の方は何名でいらっしゃるでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) 申しわけございません。先ほど13名ということで、1名臨時が入りましたけども、理学療法士が8名でございます。作業療法士が臨時職員さん入れまして4名、それと言語聴覚士は2名でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 大体こういった状況の患者さんはよく御存じだと思うんですが、脳血管障害では約十数%の方が言語のほうに問題があります。  ということで、今私がお世話になっているところは、20名のうち2名が言語聴覚士で、10名が理学療法士、それから8名が作業療法士という割合になっております。理学と作業がほぼ同数になっておりますのは、足の運動器官が早く回復したほうがよいだろうということで、若干ウエートが高いんだろうと思います。大和総合病院は半分なんですが、8名、4名、2名という数字から言うと、重きを置いているのは理学のほうなんでしょうか。理学療法士ですか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) 重きを置くということではなくて、そういう療法というのは患者さんの状態によって行っていくものだと理解をしております。当然、理学──運動機能や作業療法──生活動作訓練といいますか、着衣の着脱だとか排せつだとかいった作業訓練といったことを総合的にやっていくことがリハビリでございますので、8名、4名がどうなのか、その比重については、病院それぞれの患者さんの動向等もございますけれども、先ほど申しましたように、PT、OPさんについては増員をしていくということでございます。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) 大体よくわかったんですが、今おっしゃるとおりなんですが、もう少しPT、OPの数をふやしておいてほしいと思うんですよ。というのは、私は冒頭でちょっと触れたかもわかりませんが、大和総合病院にちょっと行ったんですけど、口を濁されました。収容人数が少ないということもあるでしょうけど、もう少しキャパシティーを大きくとってもらって、若干の余裕を持っていただきたいと思うんです。三十数名とおっしゃいましたけど、44名のベッド数があれば、それに見合う理学療法士さんを置いておいてほしいと思います。  それと、先ほど40分から180分という療法時間をおっしゃいましたけど、今、多分厚生労働省は3時間がマックスと思うんです。その中で、特に自主活動といいますか、入院されたら、マックス3時間ですから、あと十数時間は自分の時間があると思います。ですから、自分でこういったことができるんですよという指導をやっていただきたいと思うんです。私は作業療法士さんに1日3時間の自習時間をいただきました。そこで何をするかといいますと、シャツのボタンをつけて着衣の練習です。右の手で左のボタンをとめるんですよ。難しいです、非常に。それからネクタイを締める。それとか書写。このぐらいの字を20分ぐらいで書き上げるんです。そういうのをやらせてもらいました。ぜひ作業療法士さんに言って、あいた時間にそういう各個人の自発的行動を促してほしいんです、なるべく社会復帰をするように。ただ治療日数だけ、治療時間だけでやっておったのでは、あとはテレビを見たり、ただのんべんだらりとしますから、やっぱり復帰がおくれると思うんですよ。ですから、有効に時間を使ってもらって、やる気を起こすように、各患者さんの社会に出たら、昔こんな活動をしよったろう、そういう思い起こしが一番大事だと思います。  今、先ほど言いましたように、120床あって、切れることなくどんどん入ってこられるんですよ。退院されたと思ったらすぐ入ってくる。病院の経営に結びつけると非常におかしい話なんですけど、病院経営でこれを一つ入れていただいたらと思うんですが、このあたりの考えはお持ちでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) 大和総合病院がああいう機能分化ということで、療養病床につきましては1月から病棟を開始しまして、回復期についてはこの4月から立ち上げを行ったということでございます。リハビリの収支をここで大々的に言うことは控えさせていただきますけれども、当然、病院経営の一つの柱になっておりますし、今後もそういう形で進めていきたいと思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) じゃあ、もう一、二点ほど質問させてください。  土曜日とか日曜日、祝祭日、お盆とかお正月、その辺の取り扱いはどのようにされているんでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 田村病院局管理部長◯病院局管理部長(田村 教眞君) 診療報酬上、休日加算ということがございますけれども、それは今、大和総合病院ではとっておりません。ただ、休日等も最低2単位、御存じでしょうけれども1単位20分ですから1日40分の療法をやると。これが回復期リハビリテーション病棟の基本でございます。  1日40分やるということは、もう土曜日曜休み関係なく、365日2単位以上が必要だということで、現状、療法士の数でいいますと、大体、大和総合病院では3.5単位程度でございます。これは土曜日曜も含めて平均的なものでございますけれども、休日をフル稼働させて、なおかつそういう加算をとる場合には、やはり今の療法士の数では足りないと思っております。  その辺につきましては、冒頭御説明いたしましたけれども、この4月に立ち上げをさせていただいたと。これは全く初めてなことでございます。今、議員が言われる病院さんにつきましては、これはそういうノウハウは持って分院という形で立ち上がったとは思いますけれども、大和総合病院につきましては、立ち上げに当たりまして、医療スタッフ、ドクターを初めましていろいろな県内の病院を参考にさせて立ち上げてきたという経緯がございます。今後、徐々にではありますけれども、そういう形に持っていきたいとは思っております。  以上です。 ◯議長(中村 賢道君) 大樂議員。 ◯10番(大樂 俊明君) よくわかりました。  それと、先ほど登壇して言いましたが、病院の強みですね。急変対応。大和総合病院でしたら、当直医さんがいらっしゃいますから、これはすぐに対応できると思います。私が今お世話になっているところは、悪く言うんじゃありませんが、急変対応はできません。例えば、ベッドから落ちて頭を打ったりする人もままあるんですが、できないんです。すぐ救急車で近くの病院に搬送しております。その点、大和総合病院は、同じ病院の中にあるんですからすごく強いですね。そういうところを売りに出してほしいんです。だから、リハビリテーション病院ではない、総合病院の中にあるというほかの病院にはない強みをぜひ生かしてもらいたい。パンフレットといいますか、こういった大和総合病院ホームページをつくっておられますね。これに急変対応できますという強みをぜひ入れてほしいんですよ。この中に入っていないですよね。何かあってはいかんのですけど、ぜひそういうところを生かして、安心して療法できるような病院を目指してほしいと思います。  以上で全ての質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) ここで暫時休憩いたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午前10時38分休憩       ……………………………………………………………………………                  午前10時54分再開 ◯副議長(森重 明美君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) 皆さん、おはようございます。新人議員、ひかり未来の田中陽三です。この場に立ち、気が引き締まる思いと大きな希望を感じながら、すごく緊張しています。どうぞよろしくお願いします。  今回が初めての一般質問になりますので、質問の前に私の光市への思いをお話しさせていただきます。  私が光市へ移住したのは、妻との結婚がきっかけでした。そして虹ヶ浜で1本の流木との出会いから、日々の忙しさに忘れていた子供のころの家族との楽しかった思い出があふれてきました。今の子供たちにも心の底に残る体験をしてほしいと、市民活動みんなで虹ヶ浜を楽しむ会を始めました。それが御縁で光市Uターン等定住者ネットワーク、光市まちづくり市民協議会、浅江地区コミュニティ協議会まちづくり部会など、光市、地域のまちづくりに参加させていただくようになり、みんなが心豊かに暮らせる方法を考えるようになりました。  中でも、今回の立候補の大きな要因の一つは、光市まちづくり市民協議会で市民アンケートの結果を見たことでした。平成22年度の年齢別回答で、70代以上と60代で53.3%、これに50代を足すと68.8%。この結果が多数意見としてまちづくりに反映されていることを知りました。これは自然な結果ですから民主主義として当たり前ですが、これから少子高齢化がますます進む中で、光市の明るい未来を夢見る若者たちの意見をもっと聞きたい、もっと反映させたいと思ったからです。  そしてもう一つは、豊かな経験と知識を持った年配の方たちのアイデアを言える場、話し合える場をつくり生かしていけば、もっともっと光市の未来は明るくなると思ったからです。「みんなをつなぐ光になる」。この言葉をキャッチフレーズに、これから初心を忘れずに頑張ってまいることをここに誓います。  それでは、前置きが長くなりましたが、通告に従って質問をさせていただきます。  光市の明るい未来について。  1番目、少子高齢化が進む中での取り組み。  光市の高齢化は、全国よりも5年から10年早いペースで進んでおり、近い将来、市民3人に1人が65歳以上の高齢者になると見込まれています。高齢者に対応したまちづくりも大切ですが、おっぱい都市宣言のまち光市にふさわしい、子育て世代が安心して暮らせる仕組みや新しい命の誕生を応援する仕組みをつくって出生数をふやし、定住者をふやし、ほかにはない多子高齢の活気あるまちづくりを目指したら、明るい未来が見えてくるのではないかと考えます。今後のまちづくりを考えるに当たって、光市の明るい未来のためには、やはり光市独自の子育て支援が必要かと思いますが、これからの子育て支援に対してどのようにお考えをお持ちでしょうか、お聞かせください。  2番目、あるものを生かしたまちづくり。  あるものを生かしたまちづくりを考えるようになったきっかけは、浅江のコミュニティ協議会まちづくり部会で、地元学を学んだことでした。ないものねだりをやめて、その土地にあるものを生かしたまちづくり。光市にあるものといったら、豊かな自然、心豊かな人々、物などいろいろありますが、今回は虹ヶ浜について質問をさせていただきます。  風光明媚な虹ヶ浜、光市といえば虹ヶ浜をイメージされる方も多いと思います。今の季節は夕日も美しく、夏には海水浴に花火大会もあり、たくさんの人が訪れる場所です。光市では、白砂青松10万本大作戦と銘打ってたくさんの松を植えています。  おかげさまで防風防砂には役立っていますが、松が密集し過ぎて茂り、薄暗いイメージ、間にごみがあっても拾いに入っていけないような状態になっている場所もあります。特に、夏場に海の家が建てられるスペースから西側の海岸沿いの道と国道188号線が合流するまでのあたりは、砂浜に幼児用プールがあったり、近くには飲食店があったりと人が訪れる場所なのに、もったいないと感じております。地元の人からは、昔は松林に間があり、そこを散歩していたし、海水浴シーズンにはそこが木陰になり憩いの場になり、たくさんの人が訪れていたとお聞きします。  そこで、虹ヶ浜の松林の中に遊歩道をつくり、市民の憩いの場、触れ合いの場、そして市外からの集客の場になればと思いますが、虹ヶ浜の遊歩道の設置についてどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。  3番目、「里の厨」・「ゆーぱーく光」の今後について。  大盛況の里の厨、オープンしたてのゆーぱーく光、今後、どちらも光市の顔となる施設と思っていますし、自分自身、どちらも利用させていただいています。一緒に行った子供たちも喜んでいましたし、利用者の方とお話をしても大変喜んで利用されていました。  そこで、まず里の厨について質問です。  農業振興拠点施設として後期基本計画にも紹介されています東部地域の地産地消、地域ビジネス、地域ブランド化について、さまざまな取り組みをされていると思いますが、進捗状況をお聞かせください。  続いて、ゆーぱーく光について。  若い世代としては、自分たちも利用できる魅力的な施設が、5年後、10年後に集客が落ちて、維持管理費を支払うだけの施設にだけはならないようにと強く願います。そこで、先行議員の質問にもありましたが、いま一度、現状と健康増進の目的を生かした今後の集客アイデアを具体的に教えてください。  壇上からの質問は以上です。 ◯副議長(森重 明美君) 前田福祉保健部長。 ◯福祉保健部長(前田 桂志君) おはようございます。それでは、光市の明るい未来についての1点目、少子高齢化が進む中での取り組みについてお答えを申し上げます。  議員仰せのように、本市は、おっぱい都市宣言のまちとして、全ての人が子供をしっかりと胸で抱き、語りかけ、そして子供たちの声に真摯に耳を傾けるといった愛情豊かな触れ合いの子育て、おっぱい育児を推進しております。また、光市総合計画後期基本計画におきましては、特に優先して取り組む7つの未来創造プロジェクトの一つに、家庭と地域で包み込む温もり子育て創造プロジェクトを掲げ、おっぱい都市宣言の理念を踏まえながら、家庭や地域における養育力の再生を図るとともに、子供たちがたくましく、そして心豊かに成長することを地域社会全体で応援していくこととしております。  こうした理念や計画の実現に向けた具体的な施策といたしましては、子育てに係る経済的負担の軽減や安心して子育てができる環境づくりを進めるための乳幼児医療費助成事業、18歳までの入院医療費を助成する子ども医療費助成事業を初め、幼稚園、保育園への同時入所における第2子以降の負担軽減策の実施のほか、中学生が乳幼児との触れ合いを通して命の不思議さやとうとさを実感し、自分を大切にし、人を思いやる心や親への感謝の気持ちなどを培う未来のパパママ応援事業などに、計画的、継続的に取り組んでいるところでございます。  また、議員仰せの新しい命の誕生を応援する仕組みづくりにつきましては、地域全体で子供を産み育てやすい環境づくりを推進するため、本年度より子育て支援に御協力をいただいております市内事業所等と連携しながら、子供の誕生をともに祝い、子育て家庭を応援するみんなでハッピーバースデー子育て応援事業を実施しております。  さらに、現在深刻な社会問題にもなっております乳幼児を初めとした児童虐待対策につきましても、本年度より新たに養育不安を抱える家庭への心のケア等の充実を図るため、保健師を初め、臨床心理士や助産師等による専門的でより積極的な訪問支援を行う養育支援訪問事業を実施するなど、本市独自の子育て支援策の展開も図っているところでございます。  こうした中、国におきましては、去る8月22日に子ども・子育て関連3法が公布をされ、社会全体で子供、子育てを支援するための新たな仕組みを構築するとともに、社会保障と税の一体改革におきましては子ども・子育て支援が改革の優先的事項の一つに位置づけられるなど、平成27年度以降、新たな子ども・子育て支援の将来に向けた方向性が具体的に示されたところでございます。  こうしたことから、本市におきましても、平成27年度以降の子ども・子育て関連3法に基づく新たな制度のもとに実施される子ども・子育て支援事業の実質的な運用に向けた準備を早急に進めるとともに、冒頭申し上げましたように、本市におけるおっぱい都市宣言の理念のもと、次代を担う子供たちが健やかに成長できる環境づくりの実現に向けて、引き続き鋭意努力をしてまいりたいと考えております。  次に、3点目のゆーぱーく光の現状と今後の集客アイデアについてお答え申し上げます。  まず、現状についてでございますが、先行議員にも申し上げておりますように、ゆーぱーく光は、10月13日のオープン以降、1日平均約300人の御利用をいただいておりまして、順調なスタートを切っております。オープン後当分の間は誘発的な集客が見込まれますことから、ポイントカードや回数券の発行などの利用特典によるサービスを初め、売店での里の厨と連携した弁当や地元農家と提携した地場産野菜の販売を行うなど、利用者への付加価値サービスの提供に努めており、利用者からも好評を得ているところでございます。  次に、健康増進の目的を生かした今後の集客アイデアにつきましては、指定管理者では、無料体験により参加をしていただいた後、明年1月下旬からボールレッスンやストレッチ、また健康体操などの健康教室を開講、さらには4月以降にはウオーキングクラブの立ち上げなど、タイミングを見計らいながら段階的に健康増進の向上に努める予定と伺っております。また、市におきましても、4月から特定高齢者を対象とした生きがいデイサービス事業を実施する予定であり、今後、実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、本施設は、施設の前側に心安らぐ島田川の清流を臨み、来館された皆様に憩い触れ合う交流広場を設け、建物はエントランスから奥の浴場入り口部分まで一目で見渡すことができ、中庭を各所に設けるなど、開放感いっぱいのつくりとなっております。また、施設内におきましては、どなたでも安心してご利用いただけるよう、段差のない幅広の通路や点字ブロックの設置に加えまして、多目的トイレや家族風呂などを配置するとともに、くつろぎの空間として和室の休憩室を設け、入浴以外にも健康体操などができる多目的室を整備するなど、子供から高齢者に至るまで、障害のある人もない人もともに集い、健やかになっていただこうという思いを込めた施設でありますので、今後とも指定管理者と十分連携を図りながら、市民福祉の向上と健康増進に資するサービスの提供に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) おはようございます。それでは1番目、光市の明るい未来についての2点目、あるものを生かしたまちづくりについてお答えを申し上げます。  議員仰せのように、光市のイメージといえば、瀬戸内海国立公園に位置する白砂青松の虹ヶ浜、室積の両海岸であることから、海をイメージされることも多いのではないかと考えております。虹ヶ浜は位置的にJR山陽本線の光駅に近く、国道188号や山陽自動車道からの車によるアクセス条件の利便性のよさなどから、今年度も夏の海水浴シーズンを中心に、光花火大会や渚のライトアップなどのイベントを開催し、市内外から約14万5,000人の観光客に訪れていただきました。  白砂青松の海岸は、全国にある光市と同様の海岸においても、潮風や強風、飛砂等を防ぐために松が植えられ、管理されております。その重要性から多くが県の保安林指定を受けており、虹ヶ浜の松林は昭和36年に飛砂防備保安林に指定されているところでございます。松林を初めとする森林は、森林浴の効果としまして、心身のリフレッシュなど、健康のために良好な効果をもたらすことが明らかにされておりますことから、松林内の散歩も大変有効であると考えられます。  また、光市では、平成18年2月に策定しました光市自然敬愛基本構想を受けた白砂青松10万本大作戦として、松の苗木の植樹や間伐等を継続して実施しており、平成23年度に実施しました松の戸籍簿委託業務では、松林の現状は、病害虫や自然淘汰等により約4万3,500本となっており、10万本とはかなり差がありますが、今後も苗木の植樹等の適切な管理を推進してまいりたいと考えております。  適正な海岸松林を形成するためには、林帯の幅や高さ、形状などから目標値を設定して管理することが重要とされており、松林の成長に合わせて間伐をしていかなければなりません。虹ヶ浜には市有林と県有林があり、御指摘の松が密集しております主に西の河原川から西の区域は、ほとんどが県有林となっております。このため、光市では、県に対しまして間伐等の事業要望を行うとともに、県と連携し保全事業を実施しており、最近では、松林保全ボランティア事業の中で、市民の皆様の御協力をいただきながら間伐や枝打ちの作業も実施しているところでございます。  さて、お尋ねの遊歩道の整備についてでありますが、松林の木陰は夏だけでなく四季を通じて海岸を訪れる私たちに憩いの空間を提供してくれ、遊歩道の整備はそうした魅力をさらに高めてくれる手段の一つと理解しておりますことから、平成18年には国立公園の整備要望の中で、市長会を通じ、木製散策道の要望を環境省に提出したこともございました。  しかしながら、虹ヶ浜海岸の林帯幅は20メートルから40メートルしかなく、松林内に遊歩道を設置することは、現実的にはなかなか難しいことが予想されておりますし、その後、県が後背地の防災のため高潮対策事業を計画し、整備を進めておりますことから、現在はこの事業進捗を見守っている状況にございます。  次に、御質問の3点目、「里の厨」・「ゆーぱーく光」の今後についてのお尋ねのうち、経済部が所管しております農業振興拠点施設「里の厨」における地産地消、地域ビジネス、地域ブランド化についての進捗状況等についてお答えを申し上げます。  里の厨は、平成23年7月24日のオープン以来、本年11月末時点において販売客数が33万人、また、売り上げは3億2,000万円を超えており、好調に推移しております。こうした実績が示しておりますように、生産者が大切に育てられた新鮮で安心・安全な農産物の販売やこれらの農産物を使用した加工品の製造販売などが、消費者の食に対する意識の高まりと相まって、本市における地産地消の推進に大きく寄与しておりまして、農村地域における地域ビジネスの核として機能しているものと考えております。  地域ブランド化につきましては、開設以来、里の厨では楽農塾との名称で研修会を毎月開催しており、栽培技術の向上や農薬の適正使用等によって、より安全・安心な農産物の栽培による、出荷や販売力の向上への取り組みを行っております。中でも、スイートコーンやキンジソウなどの7品目につきましては、意欲的な生産者によってグループがつくられ、特産品化に向けた積極的な取り組みが行われており、里の厨での人気商品となっているところでございます。  また、消費者ニーズを踏まえ、核家族化に対応したミニカボチャやミニハクサイなど、ミニ野菜シリーズの試験栽培にも取り組んでおります。  さらに地産地消の取り組みといたしましては、農業への市民の皆様の理解を深めるために、周辺の農地を活用した農業体験教室なども取り組んでいるところでございます。  今後は、さらにこうした取り組みやこれらを活用した加工品づくりなどについて本施設の指定管理者であります里の厨運営協議会と連携し、地域ブランド化、特産品化を推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ありがとうございます。質問の順番とちょっと変わりますが、回答の順番に追ってお話しさせていただきたいと思います。  1番目の少子高齢化が進む中での取り組みですが、母乳育児から始まったおっぱい都市宣言ですが、「みつめ だきしめ かたりあう」。これは光市の未来を担う豊かな心を育てる大きな力になると思います。我が家では、見送りのときは必ず玄関でぎゅっとハグをして、行ってらっしゃい、行ってきますと声をかけ合っております。ちょっとしたことですが、朝からすごく幸せな優しい気持ちになります。皆さんもぜひ実践していただければと思います。  金銭的支援はもちろん大事だと思っていますが、心を育てるという意味で、未来のパパママ応援プロジェクトなどはすごく効果があるとお聞きしております。これからも子供たちの心を育て、未来に向けて行っていけたらと思います。  それと、私が思うに、少子高齢化が進んだ一つの大きな要因は、団塊世代の高齢化があります。そしてもう一つは、団塊ジュニアの世代である私たちが団塊ジュニアジュニア世代をつくることができなかったこと。これは大きなチャンスを逃したと思っております。しかし、私たち子育て世代は、これからますます少子化、不景気が続く忙しい毎日の中で、未来を見ております。子供たちの希望を見ております。現時点でも子育て世代からの御要望をお聞きしております。今後、実現に向けて提案させていただきますので、どうか光市全体が一つの家族と思って、次の世代が未来に希望を持てるまちづくりをお願いして、この質問を終わらせていただきます。  続きまして、ゆーぱーく光についてです。  ゆーぱーく光については、新しい施設だけあって本当に快適で、私が利用して一番うれしかったことは、先日日曜日の夕方の込み合う時間に利用させていただきましたが、脱衣場の床が全くぬれていなくて靴下はぬれないですし、風呂上がりも全くぬれずに快適でした。管理者の方たちの行き届いた管理がうれしく思いました。  そして、これは受付スタッフの方に教えていただいたのですが、家族風呂がなんとお得で、家族何人で入っても1時間1,000円ということでした。若い子育て世代には非常にうれしい料金設定になっています。家族団らんにもなりますし、次回はぜひ予約をして利用したいと思っております。若い世代もぜひ利用していけたらと思っております。今後、ゆーぱーく光の健康増進を目的としたイベントなど、いろいろ企画されているそうなので、これも楽しみに僕たち若い世代も利用していけたらと思っております。  最後にお願いですが、市内のコンビニや冠山総合公園、大和総合運動公園、光市総合体育館や山口県スポーツ交流村などほかの施設にチラシを置いて連携したり、スポーツ団体に積極的にアピールしたりして、スポーツして汗をかいた後はゆーぱーく光で温泉に入って帰るという流れをつくっていただければ、健康増進の相乗効果で光市が活性化すると思います。  それともう一つ、高齢の利用者のためにも、今後、バスの乗り入れの御検討をお願いしてこの質問を終わらせていただきます。  戻りまして2番目、あるものを生かしたまちづくりということで、虹ヶ浜の遊歩道についてです。虹ヶ浜では、多くの方がボランティアで海岸の清掃も行っております。浅江地区コミュニティ協議会を中心に、松の枝打ちなどもボランティアでやっております。多くの人にとって、虹ヶ浜は愛してやまない場所であります。管理などは地元がボランティアで行う協働もすてきだと思います。先ほどおっしゃった現在行われている防潮堤との関係もあるとは思いますので、皆さんの意見、御要望をお聞きしながら、引き続き実現に向けて考えていくこととして、この質問も終わります。  3番目の里の厨についてです。  市民の方からの里の厨の集客アイデアとして、いろいろお聞きしております。質はよいが形の悪くなってしまった野菜を使って、健康志向の人に人気のグリーンスムージー──野菜のミックスジュースとして販売したらいかがですかとあります。これは健康増進にもなるので、ゆーぱーく光で販売してもよいかと思います。ほかには、お侍茶屋のデッキ席はペット同伴オーケーなので、近年ふえているペットとお出かけを楽しんでいる人たちのためにドッグランを隣接してつくったらいかがかなどなど、おもしろいアイデアもいただいております。  これは周南市のお話になるんですが、先週末周南市ではモヒートナイトというイベントが開催されました。モヒートとは、キューバ発祥のミントとライムと砂糖とラムとソーダ水をまぜたカクテルで、ヘミングウェイも愛したカクテルです。このイベントは、徳山の町なかの人と中山間地域の鹿野の人が力を合わせたイベントで、自然豊かな鹿野でつくられたミントを周南市の町なかの飲食店で提供し、たくさんの人に味わってもらい、流通システムをつくるとともに、イベントでミントの産地であります鹿野に興味を持ってもらい、観光へとつなぎ、周南市を輪につなぐ目的で企画されたイベントです。  これは、合併した光市にとって大変見習うべきアイデアだと思います。中山間地域である旧大和町が生産されたものを市街地で消費する仕組みをつくることによって、光市の一体感も生まれてくると思います。
     このように、より多くの人からそれぞれの視点でアイデアを集めたほうが、斬新でよりよいプランが見つかると思いますが、集客アイデアなどを一般から募るという予定はございますか、お聞かせください。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) それでは、再度の御質問にお答えを申し上げます。  ただいま、議員から数点のアイデアを頂戴いたしました。現在、里の厨の集客対策といたしましては、バラエティーに富んだ商品構成や供給量の確保、こういった日々の運営努力を初め、どんど焼き、いちごまつり、創業祭、新米まつり、年末お助け市など、年間を通じてさまざまなイベントを開催し、また、プロの料理人による地元野菜を使った料理教室の開催など、多様な集客対策に取り組んでいるところでございます。  ただいまお尋ねの集客アイデアの一般募集といった取り組み等につきまして、さらなる集客拡大に向けましては、議員の御提言の趣旨も十分に踏まえながら、今後、指定管理者であります里の厨運営協議会とも協議し、検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ありがとうございます。本当にたくさんのイベントも企画されていて、これから楽しみなところではございますが、まちづくりの基本理念は共創と協働で育むまちづくりです。市民が気軽に意見、アイデアを提言できるように、各地に御意見箱を設置するなどして参加できる仕組みをつくることが限られた予算の中で市民満足度を上げていくことにもつながると思いますが、里の厨への御意見箱の設置などについてどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) それでは、再度の御質問にお答えします。  ただいま、市内各地にそうした市民の皆様、あるいは御利用者からの意見を出していただく目安箱のような御意見箱を設置してはどうかという御提案をいただきました。そういった広くいろんな御意見を頂戴するということでは一つの方法であろうと思います。基本的に、我々といたしましては、まずは里の厨というところに来て、施設の実態をよく見ていただいて、例えば、毎朝農家の皆様が生産物、農産物を持ち込まれ、そこでシールを張られ、商品棚に並べられるといった風景を時々ごらんになられることもあろうかと思います。そういった現場をよく理解していただいた上で、この施設でどういう取り組みをしたらもっともっと活気が出るのではないかといった御意見を頂戴したいというところでは、まずは里の厨の施設にそういった意見箱のようなものを設置するという方法もあろうかと思いますので、今の運営協議会にこちらからもそういったことを勧めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 田中議員。 ◯1番(田中 陽三君) ありがとうございます。僕も本当にまだ新人議員で、市民目線からの質問でしたので、今後、本当に現場の方たちとも触れ合いを持ちながら、現場を知りながら、明るい光市の未来のために取り組んでいきたいと思います。私のキャッチフレーズであります「みんなをつなぐ光になる」の実現のためにも、これからいろいろな角度からさまざまなアイデアを提案させていただきたいと思います。  最後になりますが、これは光市市勢要覧ということで、企画広報課が出されているおっぱい都市宣言のまち、自然敬愛都市宣言のまちという冊子があります。このプロローグの中に私の思いと同じ文がありますので、少し紹介させていただきたいと思います。  「心はいつもこのまちへ還っていく。おっぱい都市宣言と自然敬愛都市宣言のまち、光。このまちで子どもたちは生まれ、ふるさとの息吹に包まれてすこやかに成長します。ふるさとで過ごした子どもの頃の体験は、いつまでも心の中に生き続けます。うれしかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと……。どんな思い出も、誰もが心の中に持っている大切な宝。それは、日々の暮らしの中で紡がれていく物語です。毎日を過ごしているこのまちは、一人ひとりにとって大切なふるさと。ふるさとの自然や歴史、人々などさまざまなものとの出逢いやふれあいの中で数えきれない糧を得て人は成長していきます。親のように、きょうだいのように、友のようにいつもやさしく包み込んでくれるふるさと。そんな愛しいふるさとをしっかり心で抱きしめて大切にしていきたい。いつも心が還っていくのはかけがえのないこの場所なのだから……」。  どうか、ともにこの思いを持ち、光市の明るい未来に向けて、ともに歩んで行けたらと思います。  以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ◯副議長(森重 明美君) ここで暫時休憩をいたします。再開は振鈴をもってお知らせをいたします。                  午前11時25分休憩       ……………………………………………………………………………                  午前11時36分再開 ◯副議長(森重 明美君) 会議を再開いたします。ここで、昼食休憩のために暫時休憩をいたします。再開は午後1時を予定いたします。                  午前11時36分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後1時0分再開 ◯副議長(森重 明美君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。林議員。 ◯17番(林  節子君) 皆様、こんにちは。こう志会の林節子でございます。  先日、束荷の伊藤博文邸を訪れ、緩やかな坂を上り、すぐ左手に三笠宮殿下お手植えのもみじが、ひときわ際立った真っ赤なじゅうたんを敷き詰めて、訪れた方々にあふれんばかりの喜びを与えており、私も感動を覚えました。  一方で、山梨県の笹子トンネルの天井板の崩落事故が発生し、私たちが安全だと信じて通行しているところでこのような悲惨な事故が起こってしまい、他人事ではございません。光市も早速、老朽化した公共建物を初め、トンネル、橋、のり面等々、気になるところは点検していただき、ふるさとに年末年始帰省される方々を安全・安心対策をとってお迎えしてくださることをお願いいたしまして、質問に入ります。  最初に、伊藤公資料館についてお尋ねいたします。  私たちの暮らす光市は、初代内閣総理大臣伊藤博文公の生誕の地であり、近代日本の礎を築き上げ、歴史を動かした偉人たちを輩した重要な地域の一つとして、私は大きな誇りを抱いております。  改めて申し上げるまでもございませんが、平成9年に生誕の地、束荷の伊藤公記念公園内に建設された伊藤公資料館は、伊藤公みずからが設計した旧伊藤博文邸とともに、伊藤公の足跡を後世に伝えていく重要なものであります。以来、関係者の方々の御尽力の中、本年度中には来館者が20万人を突破することが見込まれるとお聞きしており、非常に喜ばしいことであります。  その一方で、私は以前より気になっていたのでありますが、地元の方とお話する中で、里の厨は繁盛しているが伊藤公資料館は少ないと言われ、何かお手伝いができることはないかという思いから、伊藤公記念公園を含めた伊藤公資料館の利用促進に向けた取り組みを主に質問と私なりの意見を申し上げたいと思います。  まず初めに、伊藤公資料館の過去5年間の入館者及び本年度の見込みについて、改めて確認させていただきたいと思います。  次に、入館者が最近かなり落ち込んでいることについて、何か大きな要因となっているのかについてお尋ねをしたいと思います。  さらに、今後どのような打開策をお考えかについてお尋ねしたいと思いますが、これについては、私なりに考えたものを幾つか申し上げますので、あわせてお考えをお聞かせ願いたいと思います。  伊藤公の生涯の節目となる年にはイベントが開催されており、最近では、平成21年度に初代内閣総理大臣伊藤博文公没後100年記念事業が盛大に開催されたところでございます。また、平成25年はペリーが来航して160年、この方々でございますけれど、伊藤公を含む長州ファイブと呼ばれる長州藩の若き志士5人がイギリスに渡航して150年という節目の年であります。没後100年記念事業の開催に当たっては、地元の皆様を初め、市内外、各団体の積極的な御協力をいただけ、市内外に向けた情報発信に大きな成果があったと理解しております。大変恐縮ではございますが、こうした取り組みを行政だけで行うのは限界があり、もっと市民、特に地元の方々を巻き込んだアイデアの発掘、マンパワーの確保といった視点も必要であると考えますが、いかがお考えでしょうか。  また、ボランティアガイドの育成も重要な施策と考えており、伊藤公記念公園を案内するボランティアガイドの現状もあわせてお聞かせください。  次に、旧伊藤博文邸の有効活用についてでございます。  旧伊藤博文邸は、伊藤公みずからが基本設計され、伊藤公の没後の翌年、明治43年に完成したもので、山口県に寄贈された後、昭和27年に当時の大和村に無償で払い下げられたと聞いております。この旧伊藤博文邸については、建物としてあるだけで余り活用されていないのが実情であるように感じます。私は、一つの活用方法として、旧邸を生涯学習活動の成果の発表の場として提供することを提言したいと思いますが、現在の入館者の見学以外の活用状況と生涯学習の場として提供することについてお考えをお聞かせください。  次に、里の厨との連携についてでございます。  昨年7月のオープン以来、里の厨ではさまざまな取り組みをされており、連日にぎわっていることは大変喜ばしいことでございます。私も立ち寄ることが多いのですが、駐車するのにも一苦労というときもございます。里の厨には、光市民ばかりではなく市外の方々も多く訪れていると聞いており、こうした方々がお越しいただいた際に伊藤公資料館にも足を運んでいただく、もちろん逆のパターンもありますが、里の厨における伊藤公資料館のPR、あるいは事業的な連携は決定的に不足していると思います。  伊藤公資料館は、かつては経済部所管であり、教育施設という視点から教育委員会に移管されたことは存じております。観光的な側面は否定できないものであり、集客施設としての機能も発揮すべきであると私は思っております。こうした取り組みについて、どのようにお考えでしょうか。  最後に、入館料についてでございます。  現在の入館料は大人440円でございますが、私は正直高いと思っております。と申しますのは、教育施設の位置づけを標榜されるのであれば、市民が何度も足を運んで伊藤公御自身や当時の歴史的な背景を学ぶことをもっと奨励すべきであり、また、伊藤公が若き日に最も活躍した萩市などに比べると、光市は生誕の地ということで、資料的にどうしても見劣りがすることは否めないことも含めて、その代価として440円はどうなのかなという思いがあります。料金は財政運営の観点からも考慮して設定されているものと理解してはおりますが、もう少しどうにかならないのかという点についてお聞きしたいと思います。大変厳しいことも申し上げましたが、お許しいただきまして御答弁いただきたいと思います。  2点目に、岩国錦帯橋空港と今後の観光振興の施策の展開についてお尋ねをいたします。  皆様御承知のとおり、いよいよ今月13日には、長年の県民の願いであった岩国錦帯橋空港が開港し、岩国と羽田間を全日空が1日4便就航いたします。  山口県におきましては、関東方面からの観光客の誘致に向けて、羽田空港などにおいて関係市町とも連携した積極的なイベントなどを実施しておりますが、先般、東京でのPRイベントにおきましては、株式会社おいでませ山口県発足発表会と題し、山口県の観光部門を民営化した架空の会社の設立発表会が開催され、山本知事が人気漫画の主人公で山口県出身の敏腕経営者の島耕作を社長に任命したとのニュースを、新聞やテレビで拝見いたしました。また、空港の近隣市町におきましてもさまざまな取り組みが展開されるなど、気運の高まりを感じているところでございます。  新空港の開港により、首都圏から山口県東部や広島県西部へのアクセスが格段に向上し、こうした地域への交流人口の増加により、新たなビジネスチャンスや観光客の増加、さらに宿泊や食事、買い物などの消費拡大による地域経済への波及効果などが期待されております。  光市は、空港へのアクセスの面では若干不便な面もあるかもしれませんが、そうは申しましても、山口県の東部に位置する光市におきましても、初代内閣総理大臣伊藤博文公の伊藤公資料館や室積海商通りなどの歴史資産、また、瀬戸内海国立公園の室積、虹ヶ浜海岸や石城山県立自然公園、冠山総合公園の梅やバラなどの自然資産など、他市にも劣らない多くの魅力のある観光資源がございます。新空港の開港という環境の変化に対しましては、機敏に反応し、適切な対応が望まれますことから、光市におきましても、ぜひこの機会を捉え、貴重な観光資源を積極的にPRし、少しでも多くの観光客を招き入れる取り組みが必要ではないかと思います。  そこでお尋ねでございますが、新空港開港に向けたこれまでの本市の取り組みがあればお答えを願います。  また、開港を契機とした今後の観光振興施策について、何かお考えがあればお聞かせ願います。  以上で壇上からの質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) 近藤教育次長。 ◯教育次長(近藤 俊一郎君) それでは、御質問の1番、伊藤公資料館についてにお答えいたします。  伊藤公資料館は、それまで旧伊藤博文邸に展示していた伊藤公の遺品や家具類などに御遺族から寄贈された遺品等を新たに加えた資料を展示し、伊藤公の業績を紹介するとともに、幕末から明治末期までの日本の動きを学習する場として、ふるさと創生事業の一環として建設に着手し、平成9年9月に開館したものであります。  まず、お尋ねの資料館の過去5年間の入館者数の推移でありますが、平成19年度1万1,002人、平成20年度8,691人、没後100年記念事業の年でもあった平成21年度1万2,103人、平成22年度7,729人、平成23年度6,507人となっております。なお、本年度につきましては約7,200人程度と見込んでおり、過去の実績などから、3月に累積入館者数が20万人を超える可能性が高いのではないかと考えております。  近年の入館者減少の要因は、議員から打開策としても御紹介いただきましたように、情報発信の強化や市民力の活用、旧伊藤博文邸や伊藤公記念公園に加え、大きな集客能力を有する里の厨など、保有している資源の有効活用といった能動的な取り組みが不足していることであると認識しております。したがいまして、議員からお尋ねのありましたそれぞれの打開策についてもしっかりと対応していくことが、伊藤公資料館の盛況に結びついていくものと考えております。  まず、市民、特に地元の方々を巻き込んだ取り組みについてであります。  正直なところ、伊藤公資料館は、団体客などの来訪がない限りしんとした静寂の中にたたずんでおり、それはそれで風情があるのかもしれませんが、例えば、人の出入りが常に見受けられるということが、そこを通りかかった人がのぞいてみようかという気にもなるものでありまして、まずは地元の方々を中心とした懇話会のような組織を立ち上げ、アイデアを出していただくなどして、地域に根差した施設として再出発すべきではないかと考えております。  また、ボランティアガイドの状況でありますが、大和地域のボランティアガイドは、平成20年9月に伊藤公記念公園及び石城山のガイドを中心として設立され、このうち伊藤公記念公園のボランティアガイドとして8名の方が登録されております。平成21年度、平成22年度には実際にガイドをお願いしてきた経緯がありますが、御高齢の方が多く、現在は資料館の職員が対応しているところであります。市民はもちろんのこと、はるばる訪れる方々におもてなしの心で十分な説明をして満足してお帰りいただくには、スタッフの充実は極めて重要なポイントであり、ボランティアガイドの人材発掘、人材育成は、大きな、そして早急に取り組むべき課題であると考えております。  次に、旧伊藤博文邸の有効活用についてであります。  旧邸の有効活用は以前からの懸案事項の一つでありまして、一般公開に供するほか、平成21年度の初代内閣総理大臣伊藤博文公没後100年記念事業におけるイベント会場として、あるいは、平成22年度の企画展、旧伊藤博文邸築100年展における邸内の見どころ紹介などの試みに加え、本年度は、地元小学校の夏休み作品展の展示会場として、また、伊藤博文公遺徳継承事業である子ども歴史講座のクイズラリー会場としても活用し、参加児童は、西洋の部屋、日本の部屋とニックネームをつけながら楽しく探検していたところであります。また、雨天のために開催できませんでしたが、地元の公民館祭りの展示会場としての利用も予定していたところであり、今後もこうした地元との連携を図りながら、旧邸についてもより多くの方々に親しんで御活用いただけるよう努めていきたいと考えております。  さらに、議員より御提言いただきました生涯学習活動の場としての活用につきましても、旧邸の特徴である和と洋の調和した室内空間を生かした伝統文化や芸術活動の場として提供することにより、場として利用される方だけでなく、訪れる方々に与える印象、雰囲気といったものも非常に高まることが期待されるものであります。  次に、里の厨との連携についてであります。  伊藤公資料館と里の厨では、お互いのチラシやパンフレットを掲示し、相乗効果を目的とした連携を図っているところではありますが、本年度の入館者数が前年度を上回る見込みであるのも、里の厨効果によるところがあると考えております。また本年度は、新たに里の厨とのタイアップにより、伊藤公資料館の春と秋の企画展開催にあわせ、里の厨で旬の食材を使った食事を堪能していただくバスツアーを市民の方々を対象に実施いたしました。2回の開催とも、定員に対して2倍以上の応募があったところでありますが、昨今のグルメブーム、人々の食に対する関心の高さを象徴するものであると捉えております。  先日、伊藤公の親戚に当たる国会議員の御一行が来館され、同行していた関西方面の旅行会社に所属しているツアーコンダクターが言われるには、まず伊藤公資料館の存在すら知らなかった、短期的な観光旅行ではグルメというテーマは必須のアイテムで、しばらくはこの傾向は続くであろうとのことでした。伊藤公資料館のPR不足を痛感するとともに、里の厨との連携は資料館の観光的側面を大きく拡大していくものと考えており、経済部や関係団体はもとより、市民の方々からのアイデアなどにもしっかりと耳を傾けてまいりたいと考えております。  最後に、入館料についてであります。  現在、伊藤公資料館の入館料は、個人の場合、大人440円、高校大学生330円、小中学生220円となっており、館の維持管理経費の一部としていただいております。これまでにも入館料が高いという声は幾度か耳にしており、議員御指摘の教育施設として、市民、特に子供たちが伊藤公御自身や歴史的背景などを学ぶため何度も足を運ぶことができるという視点に立ったとき、適切な金額と言えるかどうかについては、真摯に受けとめる必要があると考えております。ただ、建設当初の料金設定の考え方、他の教育施設の料金体系、あるいは財政健全化という視点に立ったときの整合性など、説明責任を果たすための課題もあり、公平性の観点も含め、慎重に検討してまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 林議員。 ◯17番(林  節子君) ただいま私の質問にしっかりとお答えいただきましてありがとうございました。教育委員会も伊藤公資料館の現状に危機感を抱いていらっしゃる、その打開策について真摯に検討されていることが確認できまして、私はとてもうれしく思っている次第でございます。  私は、没後100年記念事業の前後から、伊藤公資料館の活性化については幾度も質問をしてきた経緯がございまして、伊藤公資料館のことはいつも頭の片隅にございます。私自身も、伊藤公没後100年記念事業の際、旧資料館2階でお茶会、また、伊藤公生家のお茶会の開催などお手伝いをさせていただきました。旧邸が生涯学習活動の場として活用されるようになりますと、例えば、伊藤公記念館、記念公園で見られます桜や紅葉などの季節に合った作品の展示やイベントの開催など、私の夢もどんどんと膨らんでくるように思います。  そこでお尋ねをしたいと思います。伊藤公資料館の運営体制についてでございますが、現在、館長に職員の方がついておられますけれど、聞けば今年度で定年退職をされるということでございます。その後はどのような運営体制をお考えなのでしょうか。私の意見がとても多く恐縮でございますが、私といたしましては、地域に根差した伊藤公資料館の運営を考えるのであれば、できれば束荷の出身の職員さんが配置されればいいのではと考えますが、いかがでございましょうか。 ◯副議長(森重 明美君) 近藤教育次長。 ◯教育次長(近藤 俊一郎君) 伊藤公資料館の運営体制に関する再度の御質問にお答えいたします。  伊藤公資料館の運営体制につきましては、平成9年9月の旧大和町時代の開館時は、正規職名1名とパート職員2名の3人体制でスタートしまして、館長は別に本庁に配置しておりました。現在では、伊藤公資料館の管理運営の充実や伊藤公の遺徳継承事業などを展開していくために、正規職員を館長として配置し、臨時、パート職員各1名の計3名体制で運営しております。議員御指摘の伊藤公資料館のさらなる有効活用には多くの課題が山積しておりまして、これらの課題を一つずつ着実にクリアしていく体制づくりが急務であります。  それには、まず資料館に携わる職員が地元の方々と深い信頼関係を構築する必要があるとともに、伊藤公にかかわる一連の歴史的背景にも精通した職員の配置が望ましいと考えております。これまでどおり館長に正規職員を配置することも考えられますが、一方で、こうした要件を満たすのであれば、嘱託職員という形も考えられるところであります。  こうしたことを踏まえまして、今後、市長あるいは人事担当者などと協議を重ねて、議員御提言の地元出身の職員も視野に入れまして、適切な運営体制がとれるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ◯副議長(森重 明美君) 林議員。 ◯17番(林  節子君) ありがとうございました。教育次長さんの御答弁は、私と一緒で伊藤博文公への思いが熱いなと、私はとてもうれしく思っている次第でございます。ありがとうございます。  最後に、市長にお尋ねをしたいと思っております。  昨年の12月議会と記憶しておりますけれど、市長が、伊藤公カップ英語スピーチコンテストの優秀者に、伊藤公が日本人として初めて英語でスピーチした同じサンフランシスコでスピーチをさせたいと申されたことがございました。世界に羽ばたくことができる人材を育てる意味でも、また、光市を日本だけでなく世界に発信する意味でも、とても魅力的なお考えだと思います。2期目をお迎えになった市長さんは、今でもそのお考えをお持ちであるかどうか、改めてお尋ねしたいと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 伊藤公カップ英語スピーチコンテストの優勝者、あるいは優秀者をサンフランシスコの市民の前でスピーチさせる、その気持ちに変わりはないかという林議員のお尋ねであります。  私は今でもその夢を持っておりますし、議員から通告を受けて、改めて日の丸演説というものを取り出してみました。これをもう一回読んでみますと、さすがにすごいなという思いです。一部だけ紹介させていただきます。これは私が自分で翻訳したものですから、多少そごがあるかもしれませんが、おおむね正しいと思っております。一部であります。  「長期間にわたって絶対的な支配者のもとで、我が国国民には、考える自由を奪われてきました。私たちの大きな進歩に伴って、我が国は、長い間否定されていた自分たちの権利を理解するようになってきました。何世紀にもわたってかたく築き上げられた幕藩体制が完璧に廃止をされ、しかも銃声もなく、1滴の血も流されなかったのです。このようなすばらしい結果は、政府と国民の連帯によってなされたのです。今もなお、共同で平和の道を突き進んでいるのです。戦争をしないで封建体制を打ち砕いた国が一体どこにあるでしょう」。  こういうのに続いて、最後にはこういうふうに書いてあります。「我が国の国旗の真ん中の日の丸は、国家国民を封印するシールではなく、世界の中で、前へ前へ、上に上にと前進、上昇を続ける太陽を形どっているのです」。  私は維新の息吹がこの演説から伝わってくるような気がしてなりません。青少年にこういう明るい明るい未来、変革を自分の力で世界に発信する、そういう気概を持ってほしいと思いますので、さまざまな課題があると思っているところでありますが、ぜひ実現に向けて一歩一歩着実に進んでいきたいと思っております。  以上であります。 ◯副議長(森重 明美君) 林議員。 ◯17番(林  節子君) ありがとうございました。市長のそういう熱き思いがございますので、これからもスピーチコンテストは盛大になり、参加者がしっかりとそういう思いを持って取り組んでくれることを私は願っております。  特に市長は伊藤博文公とお誕生日も同じ9月2日でございまして、ここで御披露するのも何なんですけれども、皆さん御承知と思いますが、英語も御堪能であります。共通点は多いと思います。私も日の丸演説の英語のとございますけれど、私どもはちょっとわかりませんけれど、こういう形でしっかりと市長もみずから英語で日の丸演説をしていただきたいなと。聞きたいのは私だけではないと思います。ぜひお願いしておきます。  最後に、伊藤公の言葉に「人は誠実でなくては何事も成就しない。誠実とは、自分が従事している仕事に対して親切なことである」というものがございます。今後、皆様とともに伊藤公への思いを共有していきたいなと思っております。よろしくお願いして、この項、終わりにします。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) それでは、2番目の岩国錦帯橋空港開港と今後の観光施策の展開についての1点目、これまでの本市の取り組みについてお答えを申し上げます。  来週13日に長年の県民の願いでありました岩国錦帯橋空港がいよいよ開港いたします。開港までの経緯を簡単に整理させていただきますと、平成12年ごろより、山口県を初め地元から岩国飛行場における民間空港の再開の要望の声が上がり、日米合同委員会での合意を経て、平成21年2月に平成24年度に開港するとした政府方針が示されました。その後、平成22年9月には、空港の利用促進を図り、発展を通じて地域の振興に寄与することを目的に、本市を含め山口県東部の行政、商工会議所、商工会、観光協会、民間企業等41団体で構成する岩国基地民間空港利用促進協議会が発足、平成23年2月には岩国錦帯橋空港利用促進協議会と改称し、空港の利用促進や利便性の向上に関する事業に取り組んでまいりました。そして、本年6月には、12月13日の開港が決定したところでございます。  また、このたびの岩国錦帯橋空港の開港を契機といたしまして、山口県と山口県観光キャンペーン推進協議会では、11月9日より岩国錦帯橋空港開港!やまぐち往還観光キャンペーンを展開いたしております。このキャンペーンは、山口県が観光部門を全国で初めて民営化したという設定で、架空の組織、株式会社おいでませ山口県を設立し、首都圏を初め山口県にお越しのお客様に驚きと遊び心ある観光サービスを提供するものでございます。その第1弾として、県内の宿泊施設や飲食店等でお得なサービスが受けられるパスポート型クーポンブック株主様ご優待券を限定5万枚発行し、12月13日から来年5月31日まで、岩国錦帯橋空港や日本橋の山口県アンテナショップおいでませ山口館などで配布することとなりました。また、本市でも、当キャンペーンに対しまして、市内の観光事業者に働きかけを行うとともに、キャンペーンへの協力をしてきたところでございます。
     次に、2点目の今後の観光施策についてお答えを申し上げます。  議員仰せのとおり、本市には、伊藤公資料館や室積海商通りなどの歴史的資産や室積、虹ヶ浜海岸、石城山県立自然公園、冠山総合公園などの自然的資産など、本市特有の観光資源がございます。現在の観光の傾向といたしましては、団体から個人、見るから体験するなど、観光客のニーズも多種多様化してきております。本市といたしましては、このたびの岩国錦帯橋空港開港を契機に、首都圏を初め、県外からのこうした観光ニーズの把握に努め、引き続き株式会社おいでませ山口県の一員として、山口県、山口県観光連盟、岩国錦帯橋空港利用促進協議会など、関係機関との連携を図りながら、さまざまなアプローチによる観光PRに努め、交流人口の増加を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 林議員。 ◯17番(林  節子君) 御答弁ありがとうございました。ただいまの御答弁で一定の理解はいたしましたけれど、今一度お尋ねいたしたいのでございますが、株式会社おいでませ山口県のキャンペーンとして、今後どのようなお取り組みをされるか、わかる範囲内でよろしゅうございますのでお答え願いたいと思います。 ◯副議長(森重 明美君) 山本経済部長。 ◯経済部長(山本 孝行君) それでは、再度の御質問にお答え申し上げます。  今後のキャンペーンの取り組みといたしましては、このたびゆるキャラグランプリで見事本県のちょるるが準グランプリに輝きました。このちょるるによる各種媒体を活用した集中的な観光PR活動として、例えば、人気スポットでの観光物産イベントの実施、あるいはインターネットやタウン情報誌、こうしたものを活用した観光PR等に取り組む予定となっております。  以上でございます。 ◯副議長(森重 明美君) 林議員。 ◯17番(林  節子君) 大まかなことはわかりましたけれども、これからまだまだ光市ではやらなければいけないことがたくさんあると思っております。そういう面では所管は大変だと思いますけれど、光市をしっかりと情報発信していただきたいという願いがございますので、その点はよろしくお願いしたいと思います。  PRできることは、先ほど申しましたように、伊藤公、石城山の神籠石や室積の海商通りという歴史と文化をしっかりと見ていただけるように心から願っておりますし、また、今媒体を使ってということもございましたけども、いろんな面でしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。  私も岩国空港閉港1年前に、岩国から羽田空港に父と東京を往復した記憶がよみがえってまいりました。そのころはプロペラ機ですごく時間がかかった記憶がございます。今はとても速いわけでございますから、東京、関東のほうからのしっかりとした集客を私どもは望んでおりますし、所管の部長にもしっかりと取り組んでいただきたいということを要望いたしまして、全ての質問を終わります。 ◯副議長(森重 明美君) ここで暫時休憩をいたします。再開は振鈴をもってお知らせいたします。                  午後1時38分休憩       ……………………………………………………………………………                  午後1時53分再開 ◯議長(中村 賢道君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 皆様、改めましてこんにちは。為光会の磯部登志恵でございます。  市議会議員として丸14年が過ぎ、15年目のスタートをさせていただいたわけですけれども、先ほどからの新人議員のフレッシュな姿を見て、また私も新たな気持ちで初心を忘れることなく、自分のカラーを生かした質問をしていきたいと思っております。  一般質問に登壇することを思い出しますと、今回で多分、約50回以上となるわけですけれども、1回目は病欠で、そして平成16年の台風災害のときに質問の日が中止となったのを今でもよく覚えております。何回もここに登壇させていただきましたけれども、なかなか自分の思いを完璧にすることができなくて反省ばかりですが、今回も心新たに自分のカラーを出しながら質問を進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして質問に入ります。  1番目、多様な人材を生かす取り組みについてです。  1点目、女性の視点を市役所の強みに。  いらっしゃいませ、ようこそおいでくださいました、市役所に来られた市民の皆様方に、こんなお出迎えができたらどうでしょうか。お帰りの際には、どうぞお気をつけてお帰りくださいませと笑顔でお送りできたらどんなに気持ちがいいでしょう。市役所におもてなしの精神は欠くことのできないコンセプトであると思っております。  市役所の仕事とは、市民の毎日の暮らしそのものをお守りすることです。子育て支援や医療、福祉、そして高齢者対策など、非常にきめ細かく生活をお守りするために、生活者としての感度が高い女性の活躍は非常に大きな強みになると考えています。  さらに、地方分権の一層の進捗や少子高齢化社会の到来、団塊世代の一斉退職などの時代の流れに対応し、今まで以上に市民サービスの向上を図るには、市職員の資質向上は、以前にも増して重要な課題となっております。  特に、職員の約3割以上を占める女性は、子育て期のブランクを抱え、育児、家庭などの家庭責任と両立をしながら仕事につくことが多いことから、その能力開発は重要な課題となっております。女性責任職の登用の重要性は、光市においても早くから望まれており、係長、課長級への登用が進み、約2年前には、初めて会計管理者の女性登用という大きな1歩を踏み出しました。しかしながら、全体の割合からはまだまだ低い水準なのではないでしょうか。  今後、着実な女性の活躍の場を進めていかれると期待しておりますが、現状において、政策決定の場で男女両方の視点をどのように生かしておられるのか、どのような課題があるのか、まずお聞きしておきたいと思います。  さらに、今後女性の視点を生かした取り組みをどのように考えておられるのか、当局の御所見をお伺いいたします。  2点目、個性を生かす人材育成を。  景気動向の先行きが不透明な中で、特色あるまちづくりを推進するためには、組織経営の視点が欠かせないものとなり、人材をいかに育成し活用するかが重要なポイントとなるでしょう。特色あるまちづくり、すなわち個性あるまちづくりは、個性ある独自の政策を実行することであり、そのためには、すぐれた素質を持つ人材の個性を伸ばし、すぐれた能力を持つ職員を育成することが必要です。  目指すべき職員像とは、公務員としての自覚、使命感、親切丁寧な接遇で説明責任を果たす、広い視野と柔軟な発想を持ち多様な価値観に対応する、市民の視点に立つ、時代の流れを読み新たな課題に積極的に取り組むなど、さまざまなことが挙げられますが、このような個性ある人材を育成するためには、まずは日々の徹底的な意見交換で課題を共有することが重要と考えています。まさに組織経営のかなめでもあるチームワークを育てるためには、コミュニケーション能力の向上が不可欠だからです。  さらに、現場を知ること、市民感覚をしっかりつかむことであると思っております。職員も地域に戻れば地域住民としての役割があり、そこで市民協働の役割を、知識ではなく体験として学ぶことができます。まさにこれらのことは人事評価として生かされるべき点と考えております。  まずは、今まで積極的に取り組んでこられた結果を検証し、今後の人材育成にどのように反映していこうと考えておられるのか、当局の御所見をお伺いいたします。  3点目、様々な人のつながりを将来の可能性に。  近年、今まで行政が独占してきた領域を公に開き、市民、NPO、企業などがともに支え合う仕組みや体制を構築しようとする動きが進んできております。まさに新しい公共といわれる仕組みが着実に求められているということです。この新しい公共の目指す社会においては、市民の多様なニーズにきめ細かく応えるサービスが市民、NPO、企業などにより無駄のない形で提供されます。  このような将来像を描くためには、さまざまな人材を生かす取り組みとして、市民活動をより確実なものとなるよう支援し、職員の人材育成と同様、非常に重要な取り組みとして進めていくべきであると思っております。新しい公共を進めるということは、新しい公共の担い手となる市民団体やNPOなどの自立的活動を後押しし、新しい公共の広がりと定着を図ることにもつながるでしょう。  現在、光市では、NPOや市民団体などの活動を少しでも多くの皆様方に知ってもらうために、市民団体の協議会を立ち上げ、さまざまな研修やイベントが開催されております。市民団体のネットワークを広げていくことのみならず、市民の皆様に市民団体の活動内容をPRし、周知していただきたいという目的があります。この協議会も、今年度で3年目を経過いたしますが、現状での課題や今後の方向性についてどのように考えておられるのでしょうか。  また、近い将来、市民団体協議会に参加されているNPOや市民団体など、さまざまな人と人とがつながることで、新しい公共としての事業支援が進み、指定管理などへの移行になれば、市民の雇用の広がりにもつながるでしょう。  権限移譲、事務受け入れも拡大し、今まで以上に職員一人一人にかかる業務がふえる中、一日も早く新しい公共として担える組織の育成に積極的に取り組んでいくことが必要と考えております。現状の課題を踏まえ、今後の方向性について当局の御所見をお伺いしておきたいと思います。  以上で私の壇上からの質問を終わります。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) それでは、磯部議員の1番目、多様な人材を生かす取り組みのうち、私からは人材育成に対する基本的な考え方についてお答えを申し上げます。  今まさに国と地方との関係が見直される中、地域主権改革が着実に進み、地方自治体には自己決定、自己責任が求められ、みずからが暮らす自治体には、そこに住む人々が主体となったまちづくり、言いかえれば、市役所職員が先頭に立ち、市民の皆様のために責任を持った行政運営を目指すことができる能力を身につけなければならないと考えるものであります。まさに、私が訴える行政運営を行政経営に、市役所から株式会社光市に転換する必要性、必然性が存在するわけであります。地域で生じた問題をみずからが考え解決する職員、すなわち、みずから考え主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力や資質を有する職員、行動する職員をいかに育てるか、市民にとって有益な職員集団をどう育成するかが重要な課題となってくるわけであります。  幸いにも、本市には多くの有能な職員を有しているわけではありますが、申すまでもなく、人材育成を推進する上で重要なことは、職員の意識改革、やる気、向上心を高め、能力を最大限に引き出す方策を構築することであります。このため、人材育成を目指した人事管理として、職員一人一人の能力や実績、適性を評価する人事評価制度を試行する中で、人事異動や昇格、昇任等に反映し、職員の意欲の増進を図っているところであります。  今後、この評価制度の早期確立を図ることにより、市民の負託に応え、この難局を乗り越えることができる職員の育成と組織の構築にこれまで以上に厳しさを持って臨む所存であります。  また、女性の視点をまちづくりにどのように生かすかというお尋ねでありますが、議員の皆さん、実は、市役所の正面玄関の手押し扉のある部分を、ことし9月に取りかえたのにお気づきでしょうか。本当に細かなことであるわけですが、この扉には、御苦労さまでしたと書かれたプレートが張られておりました。しかし、ある日、コンシェルジュを務めた女子職員から、御苦労さまでしたという言葉は上から目線の感じがするし違和感があるとの指摘を受けたわけであります。この指摘を受け、直ちに御苦労さまからお疲れさまでしたというプレートに変更をいたしておりますので、本日、玄関を通りお帰りになるとき、ぜひごらんになっていただきたいと思います。  私が、女子職員に期待いたしますのは、こうした女性としての視点や感性のみならず、一人の組織人、スペシャリストとしての能力の発揮であります。申すまでもなく、極めて厳しい諸情勢の中、スリム化された組織においては、女性も男性も分け隔てなくその職責を果たしていかなければならないことは当然のことであります。この場に出席をしております会計管理者を初め、この2年間で、部長級1名、課長級3名、係長級に8名の女性を登用するとともに、政策立案に深くかかわる企画調整課や財政課に女性職員を配置しておりますが、近い将来には、全ての女性職員に管理職を目指していただくことを期待しつつ、男性と同じ厳しさを持って育成に努めてまいりたいと考えております。  るる申し上げてまいりましたが、申すまでもなく、株式会社光市の最大の資源は人であります。人材育成の取り組みは、短期間または数字で単純に効果をお示しすることはできませんが、地域主権時代に勝ち抜き、本市の個性と魅力を保ち続けるためにも、引き続き、研修などの実施はもちろんのこと、議員も御承知の政策提案制度、職員☆夢プロジェクトの活用やさまざまな社会参加なども人材育成の場として捉え、積極的な展開を図るとともに、個々の能力が十分に発揮できる組織風土づくりに努めてまいりたいと考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 続きまして、1番目の多様な人材を生かす取り組みについての1点目、女性の視点を市役所の強みについてお答え申し上げます。  議員仰せのとおり、株式会社光市はサービス業であり、おもてなしの精神は市職員にとって欠くことのできない重要なコンセプトと認識しております。また、こうした分野は細かな気配りが求められ、こうした気配りが自然にできる女性特有の感性をサービスの向上に生かすことは、優しさあふれるまちづくりを進める上でも極めて有効な施策と考えます。  こうしたことから、平成22年度に設置した市民サービス向上推進チーム20名のメンバーのうち9名を女性とし、この中で住民票等の申請書記載台について、高齢者が立ったまま記載しなければならない点や記載台の足元に荷物を置くスペースがない点などの指摘を踏まえて記載台の仕様が改善されたことは、女性ならではの気配り、心配りが反映されたものと高く評価をしております。  また、政策決定の過程に女性が参加することにより、政策形成の幅が大きく広がるものと考えます。このため、ただいま市長が申しましたように、ここ2年間で部長級1名、課長級3名、係長級に8名の女性職員を登用するとともに、本市の政策決定に深くかかわる企画調整課や財政課に女性職員を配置、さらには、災害復旧事業等に従事するため気仙沼市に女性職員を派遣するなど、女性職員にも男性職員と同じくさまざまな経験をさせるよう心がけているところであります。  いずれにいたしましても、先ほど市長が申しましたように、女性も男性も分け隔てなく一人の組織人、スペシャリストとして育成することが職員全体の資質の向上、ひいては組織力の向上につながるものであり、引き続き適切な人事管理に努めてまいりたいと考えております。  次に2点目、個性を生かす人材育成についてお答え申し上げます。  地域主権時代を勝ち抜き、本市の個性と魅力を保ち続けるためには、多様な人材能力の活用を図ることが不可欠であり、このためには、人材育成を企業戦略の一環、市政戦略の一環として捉えることが重要と考えます。  こうしたことから、職員研修については、光市人材育成基本計画に基づき、職員みずからが自己の成長を目指して行う自己啓発を原点とし、それを職場研修によって支え、さらにこれを職場外研修によってより補っていくという3本の柱を基本として、計画的に取り組んでいるところであります。  このうち職場研修は、職場内において、職場の上司、先輩が報告、命令等の機会を捉えて、その仕事に必要な情報や知識、技術、経験等を教える研修であり、議員仰せのように、職場内におけるコミュニケーションや現場を知ることが重要なポイントであると考えます。一方、職場外研修につきましては、研修所における専門研修や特別研修を積極的に活用しており、昨年度は、山口県ひとづくり財団の階層別研修に48名、専門研修に52名参加させるとともに、市町村職員中央研修所に2名、全国市町村国際文化研修所に4名、日本経営協会の研修会に1名の職員を参加させたところであります。また、異なる組織において職務に従事し、視野の拡大や意識改革、あるいは人的なネットワークづくりをすることも貴重な経験であり、現在、山口県地域振興部市町課、山口県後期高齢者医療広域連合、山口県建設技術センター及び先ほど申しました宮城県気仙沼市に計4名の職員を派遣しているところであります。  一方、職員のやる気を高め、資質の向上を図るためには、職員を正しく評価する仕組みづくりが不可欠であり、このため、先行議員にお答えいたしましたように、平成22年度から人事評価制度の一環として、能力評価を試行導入したところであります。  この能力評価は、職務遂行に当たり実際に発揮した能力、行動を評価するもので、この評価を通じて、職員は自分の強み、弱みを知ることができますし、また、評価者との面談を通じて上司と部下とのコミュニケーションの活性化が図られ、職員からは上司が自分をどのように見ているのか知る機会となりよかったという意見が多く出されています。さらに今年度からは、職務遂行に当たり実際に上げた業績、結果を評価する業績評価を試行導入いたしました。これは、職員の意識改革による成長を目的とする能力評価に対し、組織力の向上を目的とするもので、組織全体の風土の改善に大きな力を発揮するものと期待しているところであります。  申すまでもなく、人材力の差はやがて経営力の差となってあらわれます。株式会社光市が持続的に市民の満足度という利益を上げ続けるためにも、研修や人材育成を将来戦略の一環として捉え、引き続き積極的な取り組みを展開してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) それでは、御質問1番目の3点目、様々な人のつながりを将来の可能性にについてお答え申し上げます。  議員御承知のとおり、本市では、平成21年度に市民活動団体で構成されたひかり市民活動協議会を立ち上げ、市民活動の活性化を目的として、光市民活動ポータルサイトの立ち上げや市民活動活性化講座及び市民の部活などを実施してまいりました。さらに、協働による取り組みや情報提供などのネットワークの強化を図るとともに、国の施策として新しい公共への取り組みが平成23年度から本格化する中、市民活動団体や行政、企業等の間に立って、それぞれの活動をつなげたり支援したりすることを使命とする中間支援組織の育成に取り組んでいるところでございます。議員御質問のこうした活動に対する現状の課題や今後の方向性につきましては、参加団体の固定化や人材の育成が新しい公共を進める上で課題の一つとなるものと考えております。  現在、本市では、子供の健全育成や情報化社会への対応、さらには環境の保全といったさまざまなテーマを持った市民活動団体等が活動しており、こうした団体が新しい公共の担い手になり得るのか否かを判断する上で、各団体の活動実態の把握が必要ではありますが、市民活動協議会に参加している団体以外の団体につきましては、活動実態の把握ができていない状況であります。また、中間支援組織につきましても、会員それぞれが市民活動団体に所属し、かつ、その団体の中心的役割を担っている方が非常に多いことから、活動を広げることがなかなか難しい状況にあります。  こうしたことから、今後の方向性につきましては、まずは本市における市民活動団体等の実態調査を行い、どういった団体がどのような活動をしているのかといった活動実態や活動を通しての悩みや今後の方針等を把握することで、支援のあり方や団体間のネットワーク強化につなげたいと考えております。  また、企業に対しても、CSR(企業の社会的責任)に対するアンケート調査等を実施し、現状及び今後の地域社会貢献に対する考え方の把握と、企業と市民活動団体がつながる可能性等をあわせて分析することが必要と考えております。さらに、こうした調査の実施を行政と中間支援組織との協働で行うことにより、組織の育成を図るとともに、定期的に開催している研修会でも課題となっている人材育成の手法について、近隣市町の成功例の収集や外部講師を招聘してのワークショップ等、人材育成を強化してまいりたいと考えております。  また、議員仰せの新しい公共につきましては、少子高齢化や地域の人間関係の希薄化等が進む中、かつて地域が担っていた支え合いと活気がある社会や地域を取り戻すために必要な考え方と思っております。今後、少子高齢化が加速化し、本格的な人口減少を迎え、それに加え税収の減少など、私たちがいまだに経験したことない事象が実態としてあらわれることが予測される中で、新しい公共の考え方や仕組みを、行政や市民活動団体のみならず、より多くの市民にも御理解いただきながら進めていくことが大切であると認識しております。  いずれにいたしましても、さまざまな人がつながることが新しい公共への第1歩となりますことから、実態調査や人と人とのつながり等を仕掛け、支援する中間支援組織の育成などを積極的に図りながら、市民活動や地域づくりの拠点である地域づくり支援センターの機能強化をするとともに、当然のことではございますが、市民活動団体や企業等と同様に新しい公共の主体の一つである行政職員への意識改革もあわせて行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 私は、この人材育成に関しては、平成23年6月議会においてもしつこく質問させていただいたのをよく覚えております。そのとき本当に心温まる力強い御答弁をいただいたのを今でも忘れることができませんが、市川市長におかれましても、毎回施政方針の中に職員、そして市民、特に職員を財産として育てていくというお言葉がありました。総務がそれに向けて一生懸命人材育成に関してさまざまな改革をしてくださっているので、ある一定の改革、職員のそういった気持ちの変化というものは、私たちもよく肌で感じるところでもありますので、前もってそのあたりのことは理解をしていただきたいと思っております。  しかしながら、三百何人です。全員の職員の中で、女性の人数が31.何%とお聞きいたしました。私は別に男性も女性も何の差別も区別もしているわけではございません。しかしながら、男性と女性というのは、ある意味性差というものがあると思っております。男性の強み、女性の強みをうまく市政の政策決定の場、また、いろんな面での強みにしていけないだろうかという御提案でございます。  もちろん、管理職に登用するといっても、なかなかそういったスキルアップや意識改革──何といったらいいんでしょうか、仕事を離れて子育てに入った女性というのは、そこで挫折をするわけではないんですが、志を高く市の職員として入ったけれども、家庭を守らなければいけない、子供が大事だというところでどうしても意識が低下してしまうところがあると思います。その中で、せっかく優秀な職員、そして優秀な男性も、お互いがお互いをスキルアップするためには、女性がもっとそういう意識改革をするための人材育成の研修が、私はこれからは必要ではないかと強く思っているところであります。  そこで、先ほど市長もおっしゃいましたけれども、ちょっとした心遣い、手押し扉の中にもメッセージのそういう配慮をしている。私はうかつながらそういうところを見ていなかったので大変申しわけなかったんですけれども、まだまだそういったところで女性の意識改革──これは別に男性を差別しているわけではないというのを御理解ください。そういうブランクがある女性に対して、お互いがスキルアップして優秀な職員として市民満足度を上げていくための意識の向上というところで、私は、女性に対してもう少し潜在的な可能性のある研修制度というものを人材育成の研修制度の中にぜひ入れていただきたい。  例えば、私もいずれ今こちらにいらっしゃいます会計管理者である形岡部長ような女性を目指したいというロールモデルも必要ですし、ある意味、メンター制度といった、職場では上司ではなく指導的な立場になる相談役、そういったものも必要になってくるのではないかと思っております。  今回、女性の視点というところで質問させていただいたところは、そういった研修内容の充実をしていただきたいというお願いでございます。そのあたりについてどのようにお考えでしょうか、お願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 再度のお尋ねであります。  確かに一昔前は男性職員が総合職で女性職員は一般職という風潮があったように思います。ただ、今議員も申されましたように、現在職員の3分の1は女性であります。また、この3年間に限って言えば、新規採用職員の44%が女性であります。こういう状況の中でそういった考え方を持つことは、もう組織自体がもたないと思っております。  特に女性の場合、今議員が申されましたように、子育て、育児休暇というものがありますけども、この育児休暇につきましても、いわゆるハンディーではなくて、例えば、その間市役所というものを外から見る機会ができるわけですし、また、地域の中で市民の生の声を聞く貴重な機会になろうかと思います。したがって、こういったものも貴重な経験と捉えて、もっと前向きな研修を行ってまいりたいと思っております。  先ほど、サービス向上チーム20名中9名が女性と申しましたけども、場合によったら20名中20名全て女性にして、女性だけのプロジェクトチームをつくるということもあろうかと思いますので、またそういったこともあわせて考えてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 私は、決して男性、女性というのを区別するつもりは全くございません。男女共同参画社会の中で、女性の視点、男性の視点というものをフルに生かすという取り組みにおいては、以前、テレビで男女の性差の研究を15年やられて、子供たちの授業の一環にも女の子だけのクラス、男の子だけのクラス、そして企業においては男性がトップの場合と女性がトップの場合の営業の違いと、さまざまなところで、これがいい悪いというのではなくて、戦略、戦術の事例として挙げられたことを今でもよく覚えています。市川市長もそのあたりのことは私以上に、世界的なそういう情報、また、御自分の体験の中で、いろんな面で性差というものを誰よりも強く思っていらっしゃると思うんですけれども、このあたりのことについて、市川市長の今後の人材育成における男性と女性の性差の部分でどのようなお考えをお持ちなのかをお答えいただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 市川市長。 ◯市長(市川  熙君) 性差に対するお尋ねでありましたが、まず私は、先ほど議員から言及されましたロールモデルとメンターについてお答えをしたいと思っております。  ロールモデル、あの人のようになりたいというものがなくなったり、例えば仲間というものがだんだんだんだん崩れていく、それが同質の仲間、異質の仲間を排除していく。私は、非常に女性だけでなく男性の社会もそれにむしばまれているような気がしてなりません。それは、私たちがパソコンを使ったデジタルの通信技術が発達したところから急速に崩れていったような気がしてなりません。  それは、子供の時代からいうと、デジタルおもちゃです。これから育った子供たちが大きくなって、こういうふうなことになったのではないかと思っております。あのようになりたいというものを続けるために一番重要なことは、私はチームで仕事をすることだと思いますし、そのチームも、デジタルでなくアナログで仕事をする、仲間で顔と顔を合わせて話し合って仕事をする、対話をしながら仕事をするというものです。  役所にはありませんが、ある会社で、例えばあのおじさんと飲みにいくのは嫌だ、同じ鍋から箸でつつきたくないという風潮がある中、私たちはそういう仲間をつくって、そういう仲間と仕事をすることによって、男性も女性もない人材育成ができるのではないかと今考えております。  以上であります。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 非常に頼もしい御答弁をいただきました。  私も一人の議員として、自分の努力は怠ることができないと思っておりますけれども、今、本当に市の職員さんは非常に優秀な方がたくさんいらっしゃる。その優秀な職員の皆様の能力を最大限に発揮する、それは今さっき市川市長がおっしゃいましたやる気。やる気というものは、お互いが助け合いながら、チームで自分の所管をどうやったらいいか。今さっきおっしゃいましたけれども、一人の女性が、上から目線ではなくて、こういう言葉のほうがきっと市民の皆さんは満足してくださるんじゃないかと自分からいろんなことを発見して、それを言葉に出して皆さんで共通理解していただく。  ブレーンストーミングという各チームで決して否定をしてはいけない、同じ課題に対していろいろな意見を言っていく、しかしながらお互いの意見を認め合う、そして、その意見をどうやったらうまくできるかということをプラス思考で意見交換をしていくという手法があります。こういったところ、また、女性の潜在的な可能性を生かすような研修内容、そしてチーム力を生かすような仕掛け、各所管でそれぞれのカラーがあっていいと思うんです。これでなければならないという一つのルールはないと思いますので、そのあたりを含めた光市なりの人事評価、そして行政評価ができる。そこに人事としての人材育成の基本計画がプラスアルファとしてすばらしい市民サービスができるような研修を今後もしていただきたいと思っております。  そして、平成23年の質問のときに言いましたように、私は、接遇だけではないんですけれども、市の職場でいろいろ縛られた中で政策のいろいろな研修や接遇とかを習われても、どうしてもその枠から出ることができないところがあると思うんですね。できるかどうかわかりませんけれども、思い切って民間に……。国のように法律で定められているものであれば、民間に1年派遣しなさいと言えばそれができる状況ですけれども、決して遠くに行かなくても、近くの民間で必死にやっていらっしゃる民間事業者、例えば、光市内には優秀な事業所、企業もあります。小さな企業でも、本当に人を大切にして取り組んでいらっしゃるところもあります。また、ふるさと光の会というすばらしいネットワークもできております。そういう中で、1年とは言いませんけれども、1週間でも2週間でも1カ月でも、人と接することの違いというものを、民間のそういった空気を私はぜひ取り組んでいただきたいと思っております。以前、平成23年6月に、平成23年度中にはそういったことを取り組んでまいりたいという部長の御答弁があったように記憶しておりますが、なかなか難しい中で、民間との交流をどのように考えていらっしゃるのか、あれからどのような結果が出ているのか、御答弁をいただきたいと思います。
    ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 今、民間との交流という視点から再度の御質問をいただきました。  確かに、議員仰せのように法的な整備が整っている国家公務員と違いまして、地方公務員の場合、長期の民間企業への派遣というのは幾つかの大きな課題があります。  例えば、新年度、管理職を山口県ソフトウェアセンターのほうでディベート研修に行かせるようにしているんですけども、実はこの先には、市役所だけではなくて民間の管理職も含めた合同の研修としております。民間の管理職と一緒になってディベートの研修をする、委員会やこうやって本会議で皆様方と真摯な議論ができる能力をつくって帰らせるということを今思っております。  また、民間ではありませんけども、この春、国家公務員のキャリア職員の研修を1週間ほど光市のほうで引き受けました。この際、市の若手職員と合同の研修をさせて、ここでも国対地方のディベートの研修をやらせたところであります。  また、これもことしからなんですが、下松市役所と合同で政策形成能力の研修会というのを実施いたしました。下松市に行って、下松市役所の職員と我々の若手職員とが一緒になって1日研修をするというのを実施したところであります。  さまざまな形を通じて庁外に出ていく、いろんな空気、いろんな人と接するということは、極めて貴重な経験だと思いますので、引き続き、いろんな形でそういった取り組みを実施してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 部長に御答弁いただいたように、さまざまな工夫を凝らしながら、できる範囲でそのような知恵を使ってやっていらっしゃるということをよく理解いたしました。  これからも、可能性があるならばいろいろなところにお声かけをして、逆に営業部長として、そういった民間の力を、いかに自分たちのすばらしい職員が派遣できるかという一人者としても頑張っていただきたいと思っております。  また、先ほど御答弁にもありましたけれども、市民サービス向上推進チームは20人中9人は女性で、5班に分かれた活動をされていると思いますけれども、さまざまな提案、先ほど言われました高齢者に対応する配慮、またコンシェルジュもここでしたでしょうか、チャリンジCO2の削減もここからの提案だったと思います。2年間で来年の3月で終了だったと思うんですけれども、今までチャレンジした結果、どのような効果が上がっているのかというのがわかれば教えていただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 山本総務部長◯総務部長(山本 直樹君) 市民サービス向上推進チームについてのお尋ねであります。  このチームは、平成22年度に政策企画部のプロジェクトチームとして、若手職員20名で構成して発足させたところであります。コンセプトは市民目線からサービスのあり方について検討するということであります。  幾つかいろいろチームの中で分科会に分けて協議をした結果、成果としましては、まず1点目、50音別で検索できる業務一覧表と職員一覧表を作成いたしました。これは、外からいろんな問い合わせがあったときに、電話交換の方がよくわからないということもありましたので、そういった課題を解決するためにこういったものをつくっております。それから、窓口における申請手続の改善を行っております。先ほど申しました新しい申請台の設置というのは、ここから生まれてきたものであります。それから、ホームページの改善、これも提案を受けております。それから、御承知のように1階の総合受付案内所を従来の奥まったところから前に出したのもこのチームの提言であります。  それから、このチームの提言ではないんですが、こうしてチームでいろんなことを協議する中で、税務課から自発的に、机の向きがお客様と直角である、このことはどうなのかということで、お客様の目線に対して並行に机を移動しようではないかということで、これも若手職員の発案ということで実現をしたところであります。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) いろいろな取り組みの中で、少しずつではありますが、目に見えるところでそういう成果が上がっているということを私も確認をいたしたところでございます。  この中で、私がすごく気になっていたところなんですが、コンシェルジュの取り組みを管理職の方から、係長級の方から、本当に玄関のところで一生懸命交代でやられた姿は、本当に私も頭が下がる思いでございました。市民の方からも、あれはすごくいいサービスをされていますねというお声もいただいております。  ある職員の方から、自分の所管以外のことを意外と知らなさ過ぎたから、一生懸命そういうものも知らなければいけないという気づきの体験だと思っております。でも、ある方は、コンシェルジュにどういうふうな形で臨んだらいいのかわからないんですということをおっしゃいました。それはとても素直な方なんですね。だから、ルールはない、本当に自分がこういうふうにしたら市民の皆さんがいいんじゃないか、どういうふうな形でやったらいいんじゃないかということを御自分で考えて、いいと思うことは自分で行動に出されてお声かけもしたらどうですかというアドバイスをしました。  私が思うコンシェルジュというのは、例えば、エアコンシェルジュであり、ホテルのコンシェルジュであり、いろんなところのコンシェルジュがあると思うんですけれども、そこに来られたお客様、市役所であれば市民の方が気持ちよく幸せな気分で帰っていただける、これがコンシェルジュの役割だと思っております。そこには笑顔が非常に大切な分野ではないかと思っております。笑顔というのはどんな人も幸せな気持ちにさせてくれますし、この接遇のリーダーというものも設置する取り組みをなさっております。やはり基本は接遇だと思っておりますので、市民の皆様が気持ちよくこちらにおいでくださって、本当に心地よく帰っていただける、この精神を徹底して、これからもこういった接遇研修に取り入れていただき、また、市長も思いがおありになる女性のポテンシャルの意識改革の育成にも力を今後入れていただきたいということをお願いしておきたいと思います。  そして、今度は3番目の市の職員ではなく、市民の皆さんに対する意識改革ですけれども、先ほどの御答弁の中で、地域づくり支援センターの機能を今まで以上に強化していって、今の活動を充実していくという御答弁がありましたけれども、具体的にどのような構想をお持ちなのか、まずお答えをいただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) それでは、再度のお尋ねにお答え申し上げます。  地域づくり支援センターの機能強化でございますが、市民活動や地域づくりを推進する上で、活動の拠点があるということは重要なことであります。また、本市では、その活動の拠点が地域づくり支援センターと考えているところでございます。  他市の状況、同種の施設の例を御紹介いたしますと、先ほど申し上げましたように、施設の管理運営を中間支援組織にお任せするといいますか、指定管理をするということで、民間活力の導入による市民サービスの向上のみならず、市民活動や地域づくりの推進に寄与している状況でございます。  こうしたことから、本市におきましても、現在、中間支援組織の人材育成を行っているところであり、将来的には地域づくり支援センターをこの組織に任そうということで、指定管理を検討しているところでございます。また、市民活動団体への助言や情報提供、さらにはネットワークの強化や講座の開催などによってセンターの強化を図ってまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 今、さまざまな団体の方たちが自分たちで何かやっていかなければいけないという横のつながりを一生懸命支えていらっしゃるんです。それが将来的に指定管理というところまでつながるように、ぜひお願いしておきたいと思います。  先ほどから意識改革という言葉が出ましたけれども、市民団体のそういった新しい公共に対する市の職員、行政職員への意識改革というお言葉がありましたが、具体的にどのようなことを考えていらっしゃるのか、そのあたりもお答えいただきたいと思います。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) それでは、再度の御質問にお答え申し上げます。  新しい公共の事業主体の一つである行政職員についての育成でございますが、これにつきましては、年1回でございますが、本市では平成17年度より協働に関する職員への研修を行ってまいりました。職員一人一人の理解度の把握がなかなか困難でございまして、研修の結果がなかなか実施としてあらわれていないのが現状でございます。  こうしたことから、まずは職員への意識調査を行い、職員の意識がどういったものかを把握するとともに、新しい公共の視点がこれからの行政職員の業務の進め方につながることを職員間で共有していくための研修を検討してまいりたいと考えております。  また、市民活動団体と行政双方がお互いの活動を知り合う、認め合うことが新しい公共を具現化するための第一歩と考えておりますので、市民活動団体との研修や出会いの場、このあたりを一緒に学べる環境をつくっていきたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 市の職員の方たちのそういった意識改革というのは、やはり市民の皆さんと一緒に活動する、そして、市民の団体の皆さんの意識、いろんな意見を自分の体や心で受けとめるということが一番大切であろうと思います。今、地域担当職員制度というものを一生懸命模索していらっしゃるところでございますので、そのあたりも含めて進めていただけたらなと思っております。  そして、今、中間支援組織というちょっと耳なれない言葉を聞きましたけれども、その中間支援組織というものが光市はまだまだおくれていると認識しておりますが、この近隣では、周南市、下松さんはどうだったでしょうか。そういったものが育つ土壌がないとなかなか難しいとも聞いておりますけれども、そこは行政のほうが黒子になって仕掛けていくという手腕でやっていかないとなかなかできにくいところでもあると思いますが、そのあたりはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ◯議長(中村 賢道君) 岡田市民部長◯市民部長(岡田 憲二君) それでは、再度お尋ねの県内他市の状況でございますが、現在、防府市、山口市、宇部市、岩国市におきましては、こうした組織が本市のような支援センターの運営をするという、いわゆる公設民営化をしております。市民活動団体への支援のみならず、地元の商工会議所や企業、学校などと協働して、地域の活性化につながる取り組みなどをしております。  お尋ねの周南市におきましては、同種のセンターは市の直営ということになっておりますが、センターの職員に、元中間支援組織の職員を専門家として雇用しております。そしてこの方が、市民活動の強化や、今年度より地域づくり支援アドバイザー制度という制度も創設しておりまして、同市の中間支援組織が各地で活躍するシステムをとっている状況でございます。  本市の今後の取り組みにつきましては、引き続き、中間支援組織の育成、強化を行政と共同で図りながら、地域づくり支援センターの強化もあわせて進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) この中間支援組織というのは、小さなまちですぐにできるものではないと思いますけれども、今、本当にいい組織がだんだんできようとしているのは事実でございます。今、限られた少人数の団体の中での連携をとられているんですけれども、実際に市のいろいろな取り組みに御協力いただいて、汗を流してくださっている方たちもたくさんいらっしゃいます。そういった方たちが、中間支援組織という、いろんな人たちのコーディネート役をする組織、もちろんボランティアではありませんけれども、そういった方たちを押し上げて、そしてそこに指定管理をしていくと部長の御答弁にもありました。将来の夢だと私も理解しておりますので、今、権限移譲で職員さんの一人一人の仕事量が非常に多くなっている中で、この夢が1日も早く実現できるように、広く広く、もっともっと市民の皆さんに周知していただきながら、意識改革をしていく研修会も含めてやっていただきたいというのをお願いしておきたいと思います。  最後に、副市長にお尋ねしたいと思っております。  その前に、津村副市長には、8年間、本当にお疲れさまでございました。唐突に振ってしまいまして申しわけございません。なぜ副市長に振るかといいますと、若いころ室積公民館の主事というところで、寝食を忘れて一生懸命取り組んでこられた逸話を私も聞いております。また、冠山総合公園のイベント実行委員会でも、本当に見えないところで汗を流され、皆様がほとんど知らないような御努力もなさって、びっくりするような技術も持っていらっしゃるというのを、直接ではないのですが、私もそういう話も聞いております。  そんな中で、きょうで任期を全うされて、お疲れさまでしたということをまずは感謝を申し上げるとともに、私にとっては地元が一緒ですし、光高校の大先輩でもいらっしゃいますので、そのあたりのことで、私が今思っているこの市民の意識の向上、また、新しい公共に対する副市長さんの今までの経験を踏まえて、何か私たちにはなむけのお言葉をいただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◯議長(中村 賢道君) 津村副市長。 ◯副市長(津村 秀雄君) 任期最後の答弁ということで御指名いただきましてありがとうございます。身に余るようなお言葉もいただきまして、本当にありがたいと感謝を申し上げたいと思います。今お話をいただいたんですが、私も本日もう少ししますと、もう賞味期限切れということになります。今、コミュニティー推進の基本方針の策定をしていると。賞味期限の者が余り差し入った答弁を差し上げるのも申しわけないかなと思いますんで、少しはばかりながらと思います。  ただ、私自身、確かに、今、磯部議員からお話がありましたように、室積公民館というところで主事を4年間させていただきました。今だから話はできるんですが、実は室積公民館に行くときに特命をいただきました。その特命は行事を少なくしろということであります。大変多くの行事をやっているということで、行事を少なくしなさいというのが特命でございました。  ちょっと話はそれますけれども、公民館といいますか、地域に対する思いとして聞いていただいたらと思います。その行事、公民館に赴任いたしましてすぐに気づいたことは、私が昭和47年に役所に入りまして、2年間の青年団活動の中でほとんどの室積公民館の行事をつくらせていただきました。これは、先代の加藤さんが館長になられたときのようです。そのときに、同じ年代の者を60人ぐらいすぐに集めました。入ったとき、青年団は1人だったんですが、私が入って2人目と。で、すぐに60人ぐらい、年上、年下の者を集めて行事をたくさんつくりました。それこそ、福祉事務所へ勤務しながらのことで、家に帰るのももう夜中を過ぎてからということもございました。  そうしてつくった行事を減らすというのが、実は私の特命だったんですが、現実に行ってみますと、行事は行われているが、皆さんの気持ちの中に燃えるものがなかった。その当時、昔つくった道具、いろんなものをつくりました。それがそのまま残っていて、もうぼろぼろになって使えないという状況もございました。  特命にここでむらむらっときまして、この状態じゃいかんと思いましたので、すぐに昔の仲間を集めました。同時に、当時の青年団──今この中にも市の幹部に何人もいます、室積出張所の中におりました彼らの尻をたたくために、その先輩である青年団のOBを集めまして、その尻をたたきながらもう一度再建させていただきました。  幸いにしてそういう人脈があったということが一つと、その当時、加藤館長さんはすぐれた社会教育ということを非常に詳しく知っておられた方でございました。それから、自治会にはいろんな個性の強い方がいらっしゃいまして、この方々と青年団というものがちょっと対立をするような場面もございました。そのお年寄りの言うことをはねのけなきゃいけないということ、その辺は私のほうで引き受けながら、青年団の人たちには頑張っていただきました。  地域を経営していくとなりますと、人、物、金は絶対要ります。物というのは、地域にたくさんあります。いろんな行事をするときには、たくさんの物が必要です。物を買うということは、金があればできます。しかし、私が重視したのは、物を借りるということです。物を借りるということは、そこに人と人とのつながりができる。借りた物ですから、物を大切にして返さなければいかん。そこにまた、人と人との信頼関係ができる。そして、行事には資金が必要です。その資金を集めるための工夫がまた必要である。ラジオで武田鉄矢が言っていましたが、大きな祭りには集金システムが必ずある。その集金、資金を集めるための組織をどうするか。やはり自治会というものが非常に役に立つ。努力をすればするほど人は集まってくる。そして、それにつられてお金も集まってきます。  もう一つ大事なのは、地域にはたくさんの人がいて、この人たちは技術、技能をたくさん持っている。また、知恵を持っている。その技術のある人たち、知恵のある人たちをいかにコーディネートして、一つの目的に向かって走らせていくということだろうと思います。それと、役員になったんだけれども、会社とかいろんな事情、家庭の事情で役目を果たせない。そんな方がやっぱりいらっしゃいます。そんな方が活躍できる環境をつくっていく、また、活躍できるまで待つ。待つということが非常に大事だったと思います。  そしてそれが皆集まってできたときに大きな行事ができるし、もう一遍みんなが燃えたぎる。たぎるということは、まきは一つでは燃えませんから、火というものは二つ、三つ、少なくとも三つの火がなかったら燃えないと思っています。その燃えたぎるものを地域に持っていけば、地域も燃えてくる。だんだんだんだん燃えてくるものだと思います。  今、こうして議会の傍聴席にいらっしゃる丸山さんは、私が公民館にいるときに助けていただいたものです。本当にありがとうございました。話せば長いことになりますけども、やっぱり地域に思いをかける情熱というのが一番重要だと思います。  これで、私の最後の答弁とさせていただきます。ありがとうございました。 ◯議長(中村 賢道君) 磯部議員。 ◯13番(磯部 登志恵君) 非常に重たいものがございました。自分で実際に体験して、「何ぞ」というその思いで、特命で行ったけれども何くそというエネルギーで、変えてやるという力強いコーディネート、そして人を動かす力、市川市長もおっしゃいます燃えたぎる情熱、そして知恵と技術は地域にたくさんある、それをしっかりとコーディネートしていく。  もちろん地域というものはコミュニケーションですから、今、私たちが目指そうとしている、地域づくり支援センターが目指そうとしている中間支援組織というのは、まさにこのコーディネート役なんですね。そこには人というものを大切にする、それが人と人とのつながりになっていく。本当にまさに体験してこられた津村副市長のお言葉が、今、私の中に非常に重たく、体の中に入り込んでいったという感じがいたします。  そういう言葉をしっかりと受けとめて、私たちにもできることはしっかりと協力し、また、行政の皆さんには、人材育成というところで、人を大切にする、そして一人一人がやる気を持ってできるものにしていっていただきますよう心からお願いを申し上げまして、私の全ての質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。       ───────────・────・──────────── ◯議長(中村 賢道君) この際、お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会し、あすに議事を継続いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ◯議長(中村 賢道君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会いたすことに決しました。  本日はこれにて延会いたします。  大変お疲れさまでございました。                  午後2時57分延会       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。                     光市議会議長   中 村 賢 道                     光市議会副議長  森 重 明 美                     光市議会議員   加賀美 允 彦                     光市議会議員   磯 部 登志恵...