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  1. 広島県議会 2017-09-15
    2017-09-15 平成29年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成29年文教委員会 本文 2017-09-15 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 43 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑渡辺委員選択 2 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 3 : ◯意見質疑渡辺委員選択 4 : ◯答弁義務教育指導課長選択 5 : ◯要望渡辺委員選択 6 : ◯質疑桑木委員選択 7 : ◯応答(豊かな心育成課長選択 8 : ◯要望質疑桑木委員選択 9 : ◯答弁義務教育指導課長選択 10 : ◯要望桑木委員選択 11 : ◯意見緒方委員選択 12 : ◯要望意見質疑日下委員選択 13 : ◯答弁総務課長選択 14 : ◯要望質疑日下委員選択 15 : ◯答弁(豊かな心育成課長選択 16 : ◯要望日下委員選択 17 : ◯質疑東委員選択 18 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 19 : ◯質疑東委員選択 20 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 21 : ◯要望質疑東委員選択 22 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 23 : ◯質疑東委員選択 24 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 25 : ◯要望質疑東委員選択 26 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 27 : ◯要望質疑東委員選択 28 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 29 : ◯要望質疑東委員選択 30 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 31 : ◯意見質疑東委員選択 32 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 33 : ◯質疑東委員選択 34 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 35 : ◯要望質疑東委員選択 36 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 37 : ◯質疑東委員選択 38 : ◯答弁県立学校改革担当課長選択 39 : ◯質疑(佐藤副委員長) 選択 40 : ◯答弁義務教育指導課長選択 41 : ◯意見質疑(佐藤副委員長) 選択 42 : ◯答弁義務教育指導課長選択 43 : ◯要望(佐藤副委員長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (開会に先立ち、委員長及び教育長が県内調査のお礼を述べた。)  (1) 開会  午前10時30分  (2) 記録署名委員の指名        日 下 美 香        東   保 幸  (3) 当局説明   1) 管理部長が報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。   2) 大学教育振興担当課長が報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。   3) 学びの変革推進課長が報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。   4) 県立学校改革担当課長が報告事項(4)、(5)について、別紙資料4、5により説明し    た。   5) 義務教育指導課長が報告事項(6)について、別紙資料6により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑渡辺委員) 先日行かせていただきました県内調査関連の質問を2件させていただきます。  まずは、県立の福山工業高等学校を見させてもらったのですけれども、VR、CGの技術を実際見せていただきまして、本当に生徒たちが努めて主体的につくり上げていることにとても感心いたしました。こういったことを受けまして、工業高校と工業科の学科のあり方がこれから少し変わってくるという印象を受けました。こういったプログラミングの技術であるとかコーダーを育てるというようなことが、これから先、必要になってくると思いますし、プログラミングの授業を小学校から義務化するというお話も出ております。そういった子たちと全然やったことがない子たちが将来戦っていかなくてはならなくなって、酷になるとも思いますので、せっかく子供たちが意欲的に取り組んでいることについては、広島県も先見の明を持って新しい学科をつくったりしてほしいと感じたのですけれども、どのようにお考えでしょうか。 2: ◯答弁県立学校改革担当課長) 工業高校を初めとします専門高校におきましては、生徒に経済のグローバル化とか国際競争の激化とか産業構造の変化、それから技術革新、情報化等に対応できる力を身につけさせ、高度な技術・技能を習得した人材の育成、そして、地域のさまざまな産業社会を担っていくことができる人材の育成が期待されていると認識しております。こうしたことから、平成26年2月に策定いたしました今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画では、専門高校・専門学科につきまして生徒の実態や地域の産業構造等の変化を踏まえまして、必要に応じまして学科改編を含めた教育内容の見直しを検討しますとお示ししているところでございます。特に、ICTの技術の進歩は目覚ましいものがございまして、最近ではAIなどの登場によってどんどん人間が担うべき仕事が機械化され、コンピューターで処理をなされるといった動向もございます。こうした社会や産業の変化に対応いたしまして、新たな学科を設置する場合におきましては、生徒や保護者のニーズであるとか地域の産業界の御意見などを踏まえながら、専門の高校の新たな学科改編等の必要性について検討してまいりたいと考えております。 3: ◯意見質疑渡辺委員) やはりいろいろな検討をしてからでなければ決められないという特質上、時間がかかることなのかもしれないですけれども、ただ、先ほど言っていただきましたように社会の流れがすごく速くなってきております。今までどおりゆっくり検討して熟考してというやり方では少し時間がかかり過ぎる側面もこれから出てくるでしょうから、行政の堅実な歩みも必要ですけれども、社会の流れは速いということをしっかりと受けとめながら、その中でスピード感やバランス感を持って少しずつ考えていかないといけない時期なのではないかということを意見として言わせていただきます。  もう一点、本日、学力調査の結果を見させていただいていますが、県内調査で伺った尾道の小学校は、基礎・基本の定着状況が全国平均よりも10点ぐらい上回っているということでしたので、取り組みとして非常にすばらしい成果を上げていらっしゃると思います。こういった取り組みを全県的に広めていただきたいと思うのですけれども、どうしても市教委との関係性とか市教委の考え方とかもあると思いますので、県がどのような形でそれにかかわっていくのか、どのような形で県全体の底上げをしていこうと考えているのか、方向なりを教えていただければと思います。 4: ◯答弁義務教育指導課長) 土堂小学校は、見ていただきましたように、今、モジュール学習を初めとした基礎・基本の定着に向けた取り組みや、学びの変革パイロット校に指定させていただいて、実生活や社会・地域とのつながりを生かして児童の主体的な学びを伸ばす課題発見・解決学習の実践的な研究を進めております。こうした土堂小学校の取り組みは非常に評価しておりまして、この取り組みや実践について、全県から1,000人以上の教員が参加する学力向上のための実践交流会での発表や、広島県の教育資料にすぐれた単元開発の事例として掲載し県内全ての学校に配布することで、参考に取り組みを進めている学校もかなりあると聞いております。今後も、県教育委員会の指導主事の来年度の学びの変革全県展開に向けた学校訪問や、今年度から全校が参加して立ち上げておられます各市町の学びの変革推進協議会におきまして、土堂小学校の実践や取り組み方等も含めて紹介していく方向でありますし、また、今年度発行する予定の実践のための事例集にも、すぐれた取り組みの一つとして掲載し、広く普及を図っていきたいと考えております。
    5: ◯要望渡辺委員) よろしくお願いします。  小学校の改革は本当にとても難しいことだとは思うのですけれども、私も、子供たちが小学校に通っておりまして、やはりどうしてもまだ難しいのだろうという印象を持っています。例えば、子供が漢字で名前をノートに書いていたりすると、先生に平仮名で書いてと直されてしまったり、算数の勉強でも、考える力を子供に植えつけるというには作業っぽいやり方がまだ少し多いのではないかという印象を受けます。なかなか難しいと思いますけれども、子供たちに考える力を身につけさせる教育に、ぜひ全県で真剣に取り組んでいただきたいと思いました。同じ小学校でこれだけ違うとすごく損をした気持ちになりましたし、きっとお母さん方もいろいろな小学校をこうやって見られると、うちの小学校も頑張ってくださいと思う方もいらっしゃると思いますので、ぜひ先生方にも努力して頑張っていただきたいと思います。 6: ◯質疑桑木委員) 私も、先般お世話になりました県内調査の件でお伺いします。幼稚園から高等学校まで行かせていただきまして、精神的な教育もされていて、非常に充実した授業内容だったという感想を持っております。これからも引き続きそういった学習の場をしっかり整えていただきたいと思います。その中で、2つの施設についてお尋ねします。  まず、最初に伺いました福山市立道上幼稚園は、「遊び 学び 育つひろしまっ子」推進プランに掲げる5つの力を育む教育ということで、幼児期のお子さんが一生懸命自分の興味や関心があることを発見しながら夢中になって遊び・活動をしているお姿がとてもよくわかり、先生方の取り組みはすばらしいと思ったのです。その中で、園でも少々お尋ねしたのですけれども、集中するがゆえに、あってはならないことですが、不測の事態で暴漢等の侵入者があった場合の対策はどうなるのでしょうか。この施設でいうと、出入り口が1つであるという面の心配もあるけれども、お子さんたちを預かっている以上全力で守りますという先生のお話もありました。それはとても大事なことですし、小さいお子さんにどれぐらいの対応ができるかということもあるとは思うのですが、施設の機能、また、そういったときの安全対策を園とか小学校がどのような形で実施しているのか、これを教育委員会がどのように把握し、指導しておられるのか、お聞きします。 7: ◯応答(豊かな心育成課長) 各学校の状況に応じた施設の安全対策についてでございますけれども、設置者である市町教育委員会が各学校や幼稚園の状況や要望を踏まえて、各施設の安全対策を行っていると認識しているところでございます。また、公立幼稚園・小学校における不審者への対応等につきましては、全ての幼稚園・小学校において危機管理マニュアルが作成され、この危機管理マニュアルには侵入した不審者に対応できるよう、警察等への通報であるとか子供たちの避難の指示等が明記されているところです。こういった各施設の状況に応じて研修や避難訓練が実施されております。さらに、県教育委員会におきましては、毎年開催しております防犯講習会におきまして、大阪教育大学附属池田小学校事件の関係者を講師としてお招きし、過去の教訓を踏まえた効果的な取り組みを広く周知するとともに、県警察と連携してさすまたを用いた不審者への対応といったような実技講習を実施し、教職員の危機管理意識を高めて具体的な対応方法について指導しているところでございます。今後、さまざまな研修等を通じて、学校・幼稚園等の要望や課題等についても把握してまいりたいと思っております。 8: ◯要望質疑桑木委員) さまざまな対策を実施していただいているようでありますが、不測の事態というのは訓練をしていてもその対応ができるかが重要です。ましてや小さなお子さんですから、先生方にはさまざまな研修もお願いしたいと思いますし、けさも報道されている北朝鮮のミサイルについても危惧されますので、引き続き、そういった対応や、施設面の改修が必要になれば積極的な支援をよろしくお願いします。  もう一点は、土堂小学校について、さっき渡辺委員からもありましたので重なったところは割愛させていただきますが、各学年の授業風景、大変活気のある音読とかモジュール授業の様子を見させていただきました。学校へ入ったときも児童が大きな声で挨拶してくれる、小学生らしい小学生だと私は感じました。その授業の中で、素朴な質問ですけれども、3年生ぐらいだったでしょうか、音読とか英語の発音とか大きな声を出して声が交錯していくような状況がありました。授業の内容として成果が出ているということではあるのですが、ああいった授業環境として、課題や問題はないのでしょうか。 9: ◯答弁義務教育指導課長) 土堂小学校の学校経営方針の中で、子供たちがしっかり大きな声で他者に話をしたりすることをすごく重視されています。校長先生にもお伺いしたのですけれども、子供たちは決められた時間にモジュール学習を一斉に各教室で行っていて、児童には発達段階に応じた目的意識を持たせて集中して取り組んでおります。歌唱等いろいろな大きさの声が隣の教室と交錯したりするのですが、集中しているので他の教室の授業に支障を及ぼすような状況はないと尾道市教育委員会からも聞いております。 10: ◯要望桑木委員) わかりました。今後広めていくときに教育現場で先生方や生徒がいいという状況であればよいと思います。私も非常にいい取り組みだと思いましたので、いろいろな改善を加えながら、いろいろな学校に波及するようにお願いします。 11: ◯意見緒方委員) 先ほどから各委員も言われたように、県内調査に行かせていただきまして本当にいろいろとすばらしいと思いました。委員長、感謝を申し上げます。本当に多様なあり方を見させていただいて、可能性もすごく大きく感じました。きょうは、その感想をお伝えさせていただきます。  英数学館の取り組みを見させていただいた際に、叡智学園に関して立ち話的に本音をいろいろお伺いしたところ、正直、最初聞いたときに、県立でそういったものができるのかと思ったが、広島市内にもそういった学校があって福山にもできて、県中央部にまたできるという地域的なものも含めて、広島県内にそういった思いを持った子供たちが育っていくことではすばらしいことだと思いますという返答をいただいたのです。本当に大きな思いをお持ちだと感じましたし、今こうやって皆さんが一生懸命取り組んでいらっしゃることを理解しつつも、先駆者的に取り組んだことに配慮していただくということも、やはり私学振興の観点からも忘れていただきたくないということは改めてお伝えさせていただきたいと思います。  いただいた資料を見ると、やはり授業料が高いです。中学校でも大体IBクラスは6万5,000円で、高校に入っても同じぐらいですが、特記事項として、高校の2年次3年次には、さらに年間30万円を別でお納めいただくようになっているとあります。これは主にIBの機構に納める費用なのです。その立ち話の中では、団体にいろいろとお金をとられるという声がありましたし、これから多分そういったこともケアしていかなくてはいけないと思います。そういったことも取り組みの中でやっていらっしゃるとは思いますけれども、また後日お伺いします。  新聞報道等もあって、少しずつ叡智学園の注目度も上がってきているようで、どうなのだろうか、どんな試験だろうかと、いろいろな声を聞くわけです。やはり、現地に行きたいという声も幾つか届いています。自分が小学生の親になった気持ちになって、もし子供と親に興味があったら実際に行ってみようと思うのは普通だと思います。特に、こういう新しいスタイルの学校ということであれば実際行ってみようと思うのですが、実際に大崎上島に行ったとき、当然ナビにはまだ入っていませんから、どうやって行けばいいのかと思うのです。そんなことは、考えてみたら多分出てきます。ですから、私の思いとしては、大崎上島にフェリーで着いたときに叡智学園建設予定地はこちらですとか書いてあったりするだけで細かな配慮になるかもしれないし、この叡智学園の名前には教育長の思いもしっかり込められていると思うのですが、建設予定地に、もし教育長の写真とまでは言いませんが、ようこそおいでくださいました、この学校はこういった思いでつくる学校で、こういった子供たちを育てたいということが書いてあればまた違うのではないかと思います。個人的に忘れられないのが、私がある大学を受けたときに、試験の問題用紙の最初に学長からの、皆さんがこうして受けたことを感謝します、皆さんがこの試験を突破してまた会えることを楽しみにしていますとメッセージが添えてあったのです。残念ながら私は会うことはできませんでしたけれども、こんなふうに思ってくれているということを、今でも覚えているのです。そのように、例えば親御さん宛てのメッセージや、一緒に来た子供宛てのクイズでもよくて、答えは叡智学園のホームページに誘導していく形でもいいと思うのです。興味を持った方がたくさんいるのであれば、お金をかけなくてもそれを逃さないようにできることもあると思いますので、やっていただけたらいいと思っております。  それから、もう一点は、先ほど渡辺委員からもありましたけれども、福山工業高校に行かせていただいて、まず、すごく生徒が礼儀正しくて、自然に立ちどまって挨拶してくださった方もいらっしゃり、うれしく思いました。VRやCGの技術を見させていただいて、実は想像していた以上のレベル、クオリティーだと私は思いました。先ほど県立学校改革担当課長のお話にも、今後そういった生徒を育てていく中で、高度な技術を身につけさせるという御説明がありましたが、もちろんそれも必要ですが、それはあくまで目的ではないと思うのです。身につけさせてその先にたくさんの成功体験をしていくということで生徒たちが伸びていく可能性も非常に大きいのではないかと思います。いただいた資料では、2月にマスコミに取り上げられた事例で、教育長もこのVRを経験されていますから、多分同じような感想をお持ちになったのではないかと思うのですが、これを経験値としてもっと上げさせて、例えばそれが技術としてとまるのか、あるいはビジネス的な観点までつけさせていくのか。例えば、これを1回300円で経験させるのであればどうしたらいいか、500円にするにはクオリティーはどうだろうかというようなところまで上げていくと、将来社会へ出ていくときに、より自然に入っていけるのではないかと思いました。例えば、おりづるタワーの中にこういったものがあって、そこでやったらすごくいいと思いますといったときに、それはいい、ぜひやりたいという話になったとしても、もちろんそこにはある程度のクオリティーが求められることになるでしょう。そういったもっと大きないろいろな場所で経験値を上げていく方策を大人がリードしていってあげれば、子供たちは多分もっと伸びていくのではないかと思います。ああいったすばらしい技術に触れさせていただいたことは本当にありがたかったですし、その活路といいますか、もっと多くの人に経験していただくような場所を大人たちが設定してあげていただきたいと思います。これは多分日進月歩でどんどんいいものが出てきますし、限られた予算の中でいろいろあるとは思うのですが、本当にそういった技術を身につけさせたいのであれば、最新の機械ですとかプログラムなどについても、ぜひ積極的に導入してほしいと個人的には思いました。よろしくお願いいたします。 12: ◯要望意見質疑日下委員) 県内調査につきましては、皆様がいろいろな御意見を言われました。私も一言、県内調査に関する意見と要望を申し上げて、質問に入らせていただきます。  先ほど福山工業高校のVRのことがありました。本当に非常に高い技術で私も驚きました。プログラミング等の中身のこととは違うのですが、大体5%とわずかですけれども女子生徒がおります。工業系の高校は女子生徒がまだ少ないけれども、理系女子ということでこれから工業高校をしっかり目指す生徒がふえるのではないかと思うのですが、女子トイレが非常に少ないし暗いのです。私もトイレに参りましたとき、なかなかなくて職員室の近くまでずっと行ったという経緯がありまして、これでは女子生徒の皆さんはトイレが結構大変ですねというお話をしましたら、実はそうなのですということもございました。福山工業高校に限らず工業高校自体、今まで男子生徒が多かったので、女子生徒のトイレの不便さにはなかなか気づきにくいと思いますので、工業系の高校の女子トイレの整備にしっかり意識を持って取り組んでいただきたいとお願いしておきます。  それから、沼隈特別支援学校にも行かせていただきました。少子化と言われて子供がどんどん減っていく中におきましても、特別支援学校の生徒が非常にふえているという感触を持ちました。県立学校改革担当課長が説明してくださった資料番号4の1ページの要旨のところに、社会が求めるニーズに応じた厚みのある多様な人材層の形成についてということで、中高一貫校の設置とあったのですけれども、私は特別支援学校につきまして、少子化の中で生徒がふえているということは、子供たちや親の特別支援学校に対するニーズが非常に大きくなっているのだと思います。そういった意味においては、特別支援学校の生徒を多様な人材層と位置づけて、今後しっかりと取り組みをしていただきたいと思いました。  もう一つ、叡智学園のことで意見を申し上げておきます。資料番号3で学びの変革推進課長が校名についてお話をくださいました。我が会派から、叡智学園という名前につきましては、資料の1ページの下に、シンプルかつ意味がわかりやすく、また、重々しいものや難しいものにし過ぎると親しみがわきにくいという主な意見がある中で、叡智というこの文字の難しさも含めてどうなのだろうかという声がございましたことだけ申し上げておきたいと思います。  それでは、質問に移ります。けさ、北朝鮮がミサイルを発射いたしまして大きな騒ぎになったわけでございます。この前、北朝鮮からミサイルが発射されたのが8月29日でございました。文部科学省によりますと、この影響で、公立学校では北海道と東北地方で小学校1校と高校3校が休校したということでした。40校以上が登校時間をおくらせる対応をとっており、教育現場が非常に混乱をしたとありました。ミサイル発射時の学校の対応には統一した基準がなく、学校長の判断に委ねられているということです。今後こういったことが二度とないことを願いますけれども、8月29日、9月15日と非常にタイトな中で北朝鮮がミサイルを日本に向かって打っている。今までそういったことがなかったわけですから、そのときの教育現場としての判断基準をどのように考えていくのか、お伺いします。 13: ◯答弁総務課長) 北朝鮮によります弾道ミサイルについての御質問でございます。本日もJアラートが北海道、東北のほうで発信されたわけでございますけれども、いずれにしても万が一日本の領域内に落下する可能性も考慮して適切に対応していくことが必要であると思っています。本県の場合、先月になりますけれども、島根県、愛媛県、本県それから高知県の上空を通過する形でグアム周辺に向けてミサイルの発射を検討しているという旨の表明を受けまして、8月21日付の文部科学省からの事務連絡があり、落下物を発見したときの対応であるとか被害があった場合の対応状況について各県立学校、市町の教育委員会に通知をしているところでございます。それから、9月11日には各県立学校に対しまして、これも文部科学省から事務連絡がございましたが、Jアラートを通じてミサイル発射に係る緊急情報が発信された場合の行動事例を示しまして、児童生徒、それから教職員への周知を改めて徹底すると伺っております。その中で、Jアラート等で安全が確保できるまでは、各学校の判断で臨時休業や登下校の時間の変更をやってくださいという通知を行っております。また、市町教育委員会に対しましても、県立学校への通知を添付し、ミサイルがどこに落ちてくるかわからない、あるいは弾頭に何が搭載されているかわからない中で一律の対応はなかなか難しいのですけれども、それぞれの適切な対応を求めるよう通知しております。いずれにしましても、引き続き、危機管理に関しましては、危機管理担当部局と緊密に連携いたしまして、教職員の意識共有、児童生徒への啓発等を行ってまいりたいと考えております。 14: ◯要望質疑日下委員) 難しいことだと思いますが、朝からテレビでずっと同じ報道をしており、避難するにしてもどうするにしても子供たちは学校に来られているし、保護者も学校現場も大変判断が難しいという思いもいたしました。今後、こういった危機管理につきましては、しっかり連携をとりながら推し進めていただきたいと思っております。  次に、これはきょうの生活福祉保健委員会の資料に出てくるかと思いますけれども、エソール広島におけるLGBT相談窓口の開設が10月14日から行われることになりました。LGBTは、子供の不登校の原因にもなりやすいということで、最近よくテレビ等にも出てくるようになりました。LGBTの子供たちに対してエソール広島にこういった窓口ができたということ、学校の先生に対してもここに行ったら相談できるということの周知はエソール広島がすることですけれども、やはりそういったことを県としてやるということを、学校の対象の子供たち、教職員、保護者にもしっかり知っていただく必要があるのではないかと思います。今後、教育委員会においての周知につきまして、どのように考えておられますか。 15: ◯答弁(豊かな心育成課長) 今ございましたように、不登校の要因には、いじめ、学業不振等さまざまな要因があると思いますけれども、その一つに性的指向あるいは性自認に関する問題があるということは認識しているところでございます。これまでも、こういった児童生徒への適切な支援を行っていくためにはきめ細かな配慮が必要であり、まずは、教職員がそういったことに対して正しい理解をしていくことが重要であるということから、さまざまな研修の中で繰り返し周知しているところでございます。また、児童生徒に対しても、抱えている悩みや不安を相談しやすい状況をつくっていくために、校内の教育相談体制の確立についてもあわせて進めていくよう指導しているところでございます。今、お話がありました関係機関との連携につきましても、子供たちあるいは教職員が相談できる窓口が1つでも多いことは非常に重要であると認識しておりますので、学校だけで取り組むのではなくて、関係機関、関係課と連携しながらしっかりと周知していきたいと思っております。 16: ◯要望日下委員) 今後、啓発チラシもできるように聞いておりますので、そういったものが子供たち、保護者、先生方の目に触れていきますように配慮をお願いしたいのと同時に、図書館の中にさりげなくそういった本を置くと、目で見てこういったことがあるということ、多様な生き方といいますかそういった方もいらっしゃることを知る一つの手段になるのではないかと思います。そういったことも含めて、今後の周知、配慮の徹底をお願いいたします。 17: ◯質疑東委員) 私からは、本日資料提供がありました県立高等学校の再編整備についてお聞きいたします。2014年2月26日付の今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画は、10年の計画で、4年目にして動き始めたというふうに思います。そういった中で、この資料にあったものは既に新聞等でも報道されているわけで、県教委の意図するものがしっかりと受けとめられたかどうか。やはりそのあたりを生徒、保護者、送り出す中学校、受け入れる高等学校がきちんとイメージどおり共有していかなければ、問題が起きるのではないかと思います。中高一貫校、定時制そして来年度の入学定員の3点についてお聞きいたします。  まず、三次高校の中高一貫校は、地元の強い要望を踏まえて、県立中学校を新設した上で併設型の中高一貫教育校を2019年度に新設するということでございます。地元の強い要望というのは、我々議員にとりましてもよくわかるところでもあります。この新設される中高一貫校についてイメージがわかないのは、現在の三次高校を継承したものとなるのか、それとも広島中・高等学校のように全く新しい学校としてスタートしていくものなのか、単純に教室が空いているからそこを使ってやればいいのではないかというぐらいのお思いなのかどうなのか。いずれにしても県内2番目という中高一貫校ですので,少しこの辺の説明をお願いいたします。 18: ◯答弁県立学校改革担当課長) このたびの併設型中高一貫教育校の設置につきましては、平成26年2月に策定いたしました今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画におきまして、広島中・高等学校における6年間を見通した教育の成果を広げていくことや、幅広い教養あるいは問題発見能力等を身につけさせる教育を実施することの方向性を示しておりまして、それを具現化するものでございます。三次中高等学校におきましても、広島中・高等学校で実施しております中学校と高等学校の教員によるチームティーチングや相互乗り入れ授業を実施することなどにより、県北地域全体の学びの変革を推進してまいりたいと考えております。一方で、この学校は、既設の三次高等学校内に中学校を新たに設置し併設型中高一貫教育校とするものでありますので、これまで三次高等学校がその長い歴史の中で培ってまいりました伝統や文化を引き続き継承しつつ、中高一貫校として中高6年間の一貫した教育活動を実践していくことで県北地域全体の教育水準の向上につなげていきたいと考えております。こうした教育活動を行っていくことによりまして、地元の期待にしっかりと応えてまいりたいと考えております。 19: ◯質疑東委員) 先ほど説明の際にも、何度も詳細は今後ということでありました。そのとおりだろうと思います。今、答弁はありましたけれども、そのことが本当に三次市あるいはまた安芸高田市、庄原市も含めて周辺地域に住んでおられる生徒、保護者の皆さんの期待に応えるものとなるのかどうなのか。やはり、中高一貫校ができることへの強い期待があると思いますから、しっかりと情報共有してもらいたいと思います。そうはいいながらも、心配されることもありまして、三次高校に県立中学校を新設した場合に、少子化による児童生徒数減に直面している三次市初め安芸高田市、庄原市の中学校そして県立高校に通う子にも少なからず影響が出るのではないかと思うわけです。こうした点について、県教委としてシミュレーションは当然やっていると思いますが、それぞれの地域の中学校、県立高校への児童生徒の動きの見通しについてお聞きします。 20: ◯答弁県立学校改革担当課長) どのような影響があるかということでございますけれども、現在の中学校1年生の生徒数で考えてみますが、現在の三次市、庄原市そして安芸高田市の中学校1年生の数は920人程度でございます。そのうち、三次市内の中学校1年生は460人程度ということも含めまして、新たに三次高校に設置する県立中学校については1学年2学級80人規模といたしたところでございます。今回三次高校へ県立中学校を新設するに当たりましては、庄原格致高等学校普通科に医療・教職コースを設置することや吉田高校の普通科と生活福祉科を総合学科である探究科に学科改編することもあわせて実施することとしておりまして、これら3校がそれぞれ地域の特色などを生かした教育活動を展開していくことで、県北地域全体の教育水準の向上につなげてまいりたいと考えております。また、それぞれの中学校や高等学校が日々の教育活動等を通して切磋琢磨していくことで、より一層成果が出てくるものと考えております。 21: ◯要望質疑東委員) 今の課長の答弁を聞いておりますと、3市合計で中1が920人、受け入れは2学級で80人ですから、私が計算したら8.6%となるのです。では、8.6%だから大きな影響はないと思いたいけれども、あくまでもこれは受け入れる枠が割合として8.6%であって、当然にそれを希望する生徒もたくさん出てくるだろうから、小学校、中学校の進路指導にも影響があるだろうと思います。そのあたりは、ぜひ丁寧に検討いただきたいと思います。  先ほどの答弁の、新設する中学校の1学年2学級の生徒80人は、中高一貫教育でそのまま2022年度──平成34年度には高校に進学することがほぼ予想されるわけですが、現行の三次高校は5学級200人の募集ということです。計画どおり進んでいったときに、2020年度の選抜における三次高校の定員はどのように設定するつもりでしょうか。 22: ◯答弁県立学校改革担当課長) まず、高等学校の入学定員につきましては、入学選抜が実施される年度の県内及び地域ごとの中学校卒業見込み者数、それから各高等学校における近年の入学者の状況などを踏まえて設定する必要がありまして、例年、入学者選抜を実施する年度の9月に決定、公表しているところでございます。こうしたことから、三次高校内に新たに設置する中学校に入学した生徒が高校に進学する時期となる平成34年度入学者選抜における三次高等学校の入学定員につきましては、その前年度の平成33年度末に三次市を初めとする県北地域の中学校を卒業する見込みである生徒の数などの状況を踏まえ、平成33年9月ごろに決定してまいりたいと考えております。 23: ◯質疑東委員) まさに今後の状況、状態を見ながら決定という、うまく答弁されたと頭が下がります。県立中学校が開設されて4年後には、中高一貫教育で学んできた高校1年生が三次高校に進学することになります。一方で、三次高校の2年生、3年生は、全日制普通科のカリキュラムを受けての2年生、3年生ということは、同じ高校の中に中学校から中高一貫教育として学んできた高校1年生と、普通課程を学んできた2年生、3年生が同居する形になります。さらにもう1年後には、3年生だけが普通科、あとは中高一貫ということになっていくわけで、こういったことはやはりそごを来すのではないかと思うのですけれども、心配がないですか。 24: ◯答弁県立学校改革担当課長) このたびの県立中学校の設置につきまして、三次高等学校では6年間の一貫した教育ということで教育内容をこれから進めてまいります。その中で必要な事項につきましては、高等学校の教育内容も変えていく必要もあると承知しておりまして、新設中学校の生徒が入学する時期までに、三次高等学校に入学する生徒につきましても必要な教育内容の充実を図っていかないといけないと考えております。 25: ◯要望質疑東委員) 今の答弁を聞いた該当する中学校の生徒も心穏やかではいられないのではないかと思います。また、送り出す側も大変心配だと思いますけれども、いずれにしても、そういった計画は早目に出していく必要があると思うのです。先ほど9月に入学定員を出すと言われたけれども、やはり高校進学を考える生徒、保護者にとっても中学校にとっても大きな課題でありますので、ぜひ夏休み前に発表するぐらいの検討を要望しておきます。  次に、基本計画にもあるとおり、庄原市及び安芸高田市の県立学校に新たなコース、学科の再編を行うということが示されております。県教委としては、中山間地域の県立学校のあり方にかかわって、基本計画に沿ってこの計画を進めようというのだとは思います。やはり少子化に伴う生徒数の減はとめようもない中で、正直なところ、統廃合もしなくてはならないということが、今回の計画も含めて透けて見えるような気がいたします。言い過ぎだったら指摘してください。まず、庄原格致高校の普通科に、医師・看護師等の医療従事者や教員といった高度な知識技能を有する人材を育成するための医療・教育コースを設置するということです。これだけ読んだときに、ここへ行けばそういう方向へ進めるとか、なれるといったイメージを持たれる可能性も十分あると思います。また、吉田高校には医療や介護・福祉、教育などの分野において地域の発展に貢献できる人材育成のための探究科という改編がされる。これも、聞けば大変期待値が高いとも思えるわけですが、どうも私は根性が曲がっているせいでしょうか、いいイメージ、いい絵柄を描いて、皆さんに、こういう高校ができますから来てくださいというふうなやり方だと思えて仕方がない。ぜひ、そんなことはないと払拭してもらいたいのですけれども、新しいものをつくることによって、生徒、保護者に誤ったイメージを与えることは決してあってはならないことだと思います。そこで、教育委員会が3校にかかわって描いているイメージについて、コースも学科も含めて、もう一度どんなものか、お聞きします。 26: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回の医療・教職コースの設置や総合学科の探究科への学科改編につきましては、先ほども述べました今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画の中でお示ししておりますが、将来的に地域の医療を支える医師や学校教育を支える質の高い教員等となり得る人材を育成する観点から、大学や関係機関等と連携した実践的、体験的な活動を重視する類型の設置について検討することについて方向を示しておりまして、それをこのたび県がするものでございます。また、県北地域におきましては、将来、地域の医療、学校教育を支えていくことのできる人材の育成、そして、これらの分野において実際に地域の発展に貢献することのできる人材の育成につなげていきたいと考えております。両校とも詳細な内容につきましては、今後詰めて決定してまいりますので、今後、関係機関等と調整してまいることになりますけれども、例えば大学における講義の受講や、地域の医療機関あるいは小中学校等における実習、それから大学の教員を招いての授業などを教育課程に取り入れていくことについて検討してまいりたいと考えております。  庄原格致高校の医療・教職コースについてでございますが、高校入学段階で医療従事者、医師、看護師、レントゲン技師などといった専門職や教員を目指すという目的意識を持った生徒が入学してくるものと考えておりまして、そうした明確な目的を持った生徒に対し、コースならではの学習内容を提供していくことで、将来の夢や目標を実現しようとする意欲の向上や、将来、地元地域において医療従事者や教員として働くという使命感の醸成を目指してまいりたいと考えております。また、吉田高校の探究科への学科改編につきましては、現在、大学進学を初めとするさまざまな進路希望を持った生徒が入学しておりますので、それも踏まえまして生徒のニーズに、より的確に応えていくために総合学科へ改編し多様な系列を設け、生徒の進路希望に応じた教育内容を展開することで、医療や介護・福祉、教育などの分野において地域の発展に貢献することのできる人材の育成を目指してまいりたいと考えております。なお、これらにつきましては、生徒、保護者を初め、県民の皆様にしっかりと御説明し、取り組んでまいりたいと考えております。 27: ◯要望質疑東委員) 県立大学にも保健・医療関係の学部もあるわけで、しっかりそのあたりの高大連携はやっていただきたいと思いますけれども、今の課長の答弁を聞いていると、今回の改編の対象となっている高校がすごく輝いて見える。高校は安芸高田市に2校、三次市に3校、庄原市は実業高校を含めれば4校ある中で、今のようなことを言われると、そちらに行ってみようということになってしまうのではないか。やはり小規模校、1学年1学級規模の高校が大きな影響を受けるような気がしてなりません。ぜひ、バランスのとれた学校再編に取り組んでもらいたいし、多分現場も一番このように思っていると思います。  次に、定時制のことについて少し触れたいと思います。今回の計画を見ますと、呉三津田高校、広高校の定時制を募集停止して呉工業高校の定時制に統合するということですが、計画どおり進むと呉市内に定時制課程を有する高校は呉工業高校のみということになるわけです。そうすると、呉線沿線で考えてみても海田高校定時制は2018年度からみらい創生高校へ行くことになると思いますし、近隣の定時制高校といえば三原高校だけということにもなってくるわけで、今回の統廃合が、本当に皆さんが常々言われるような、生徒一人一人のニーズに応じた実態に応じたものとなっているのかどうなのか、通学の利便性に対する配慮はあるのかどうかという点についてお聞きします。 28: ◯答弁県立学校改革担当課長) 今回の呉地区の定時制課程の再編整備につきましては、先ほどの今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画におきまして、生徒が多様な入学動機や学習歴を持っていることなどを踏まえ、各教科科目の配置や特色ある学校設定教科科目の設置などについて見直しを行うなど、教育内容の充実を図るということでお示ししておりまして、それを具体化するものでございます。先ほど通学の問題の御質問がございましたけれども、現在の呉工業高等学校の定時制課程に通う生徒の出身中学校を見てみますと、広高校または呉三津田高校に通う生徒の出身中学校とほぼ重なっておりますので、通学は可能であると考えております。 29: ◯要望質疑東委員) しっかり実態は調査しながら進めているということで、通学が不便になって定時制に通うことをやめてしまうことにつながらないようにという配慮は持ち続けてもらいたいと思います。  先ほども言いましたが、この基本計画では、随所で生徒一人一人の多様なニーズに応えていくということを示されているわけですが、実際にニーズ調査をやったということも余り聞いていないし、ほぼ自分たちの計画どおりに進めるというのも皆さんの進め方だと私は常々思っているわけです。呉工業高校の定時制には、新しくキャリアデザイン科というものがニーズに基づき設置されるということですが、何を目指す生徒の何の学科なのか。来年4月に開校する広島市立広島みらい創生高校にも同じようにキャリアデザイン科というものが設置されます。これと連携していくものなのかどうか、お聞きします。 30: ◯答弁県立学校改革担当課長) 呉工業高等学校定時制にこのたび新設いたしますキャリアデザイン科は、幅広い進路希望に対応いたしまして多様な教科科目を設置する学科とし、進学を希望する生徒にも就職を希望する生徒にも丁寧に対応を行ってまいりたいと考えております。また、現在、広高校及び呉三津田高校の定時制課程は普通科ということでございますけれども、商業に関する科目も開設していますので、新しいキャリアデザイン科におきましては、こうした商業に関する科目に加えまして、呉工業高校定時制課程にあります電気・機械科の科目も履修を可能とすることで、生徒のニーズや進路希望に応じた従来よりも幅の広い学習を可能としていきたいと考えております。なお、来年4月に開校いたします広島みらい創生高校との連携につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。 31: ◯意見質疑東委員) 統廃合することに伴ってまたさまざまな幅広い学科を準備しながらニーズに応じていくということ、そのほか学校の体制整備も要ると思います。いずれにしろニーズに応えていくというのは、言うのは簡単な一言ですけれども、大きな作業だろうと思います。  最後に、当該年度の県立高等学校の全日制の入学定員についてお聞きします。先ほど説明がありましたけれども、3年生の在籍者数が前年度比で773人減って、公立の受け入れが今年度の68.5%から68.2%になり、11学級減ということですが、先般学事課からもらった資料では、来年度の私学の募集定員は5,910人で今年より30人増となっている。生徒数減というのは、公立であろうと私立であろうと社会状況は一緒だけれども、なぜか対応に差があり、なぜだろうと思うわけですが、またこれは別の機会にします。きょうお聞きしたいのは、入学定員の学級減の状況を見ますと、特徴として広島市周辺部5校、東広島市1校、そして福山市5校ということで、偏っているような気がしてなりません。その理由をお聞きします。 32: ◯答弁県立学校改革担当課長) 来年度学級減を行う学校につきましては、学校の所在地あるいは生徒の通学実態等を踏まえまして、可能な限り地域を市町単位、さらには東部、西部などに細分化しました上で、来年度中学校の卒業見込み者数が大きく減少することが見込まれる地域の生徒が入学する傾向にある学校を基本として選定したところでございます。個別につきましては、公立の学校は、入学者状況やその地域の生徒の入学先の傾向等を踏まえまして、具体的に学級減を行う学校を選定したところでございます。 33: ◯質疑東委員) 通学をしっかり考えたということで、先ほどの定時制とはまた違うことですけれども、今年度でしょうか、入学選抜の倍率が1.6倍という県内の高校でも大変高い学校が、この学級減の中にも含まれているわけです。生徒から希望が高い学校において学級数が1減となるということは、大きな影響を及ぼすと私は考えます。通学あるいは周辺の地域の生徒数減だけで判断していいものかどうか、生徒のニーズ、すなわち高校としての取り組みの成果のあらわれが考えられたのかどうか、お聞きします。 34: ◯答弁県立学校改革担当課長) 来年度、具体的に学級減を行う学校につきましては、その学校の所在地など生徒の通学実態も踏まえまして、地域を絞りまして慎重に検討した結果、決定させていただいたものでございまして、委員が言われました倍率が高い学校も一部含まれておりますが、生徒の状況を見ますと、やむを得ないものと考えております。 35: ◯要望質疑東委員) なかなか苦しい答弁だと思います。先ほどの繰り返しになりますが、やはり倍率が高いということは、単純に通学の利便性のみならず、ここで学んでみたいという、まさに皆さんが取り組んできた成果のあらわれだと思うわけです。そこでまた1学級減ということになると、さらに状況は厳しいということです。また遠くへ行かなくてはならない場面も出てくるのではないか。この点については今すぐどうこうできるかどうかわかりませんけれども、まさに実態やニーズに沿ったものを計画してつくってもらいたい。一度出したら簡単には変えられませんから、ぜひこれはどこかで検討してもらいたいと思います。  1学級減の賀茂北高校について聞いてみます。現在1学年2学級ですから、1学級減となれば1学年1学級になって、学校活性化協議会を設置して何とか学校を盛り上げていかなくてはならなくなるのだろうかと思うわけですが、賀茂北高校はどうなっていくのでしょうか。 36: ◯答弁県立学校改革担当課長) 賀茂北高校でございますが、現在1学年2学級でございます。来年度、入学定員で1学級減をいたしますので、他の1学年1学級規模の高等学校と同様に、今後の県立高等学校の在り方の基本計画に基づきまして、平成30年度から学校活性化地域協議会を設置して、地域の協力を得ながら学校の活性化に向けた取り組みを行っていくこととなります。なお、今週には担当課の職員が賀茂北高校を訪問いたしまして、校長を初めとする管理職に対しまして、今後の進め方等について説明を行ったということでございますので、教育委員会といたしましては、来年度当初から円滑に協議会が設置され学校の活性化に向けた検討や協議を行われるよう、校長への指導助言等、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。 37: ◯質疑東委員) 最後に聞きますが、賀茂北高校は、地元の豊栄中学と、いわゆる連携型で中高一貫教育に取り組んできた経緯があるわけです。そうした中で1学級減ということで、新たに学校活性化協議会もつくっていかなくてはならない。これは学校が好むと好まざるとにかかわらず県教委がやれということだろうし、やるからには支援するということだろうと思います。これまで1学年1学級については学校活性化協議会をつくってきたわけですが、どれだけの支援をしてどれだけの成果を上げて、1学級だったものが2学級にでもふえたのかどうなのか、県教委としての取り組みの成果についてお聞きします。 38: ◯答弁県立学校改革担当課長) 県教育委員会では、1学年1学級規模の高等学校に対しまして、これまで例えば学校活性化地域協議会に事務局職員が出席いたしまして校長の助言等を行うとともに、その協議会で検討される取り組みが効率的かつ効果的に進められるように支援を行ってきたところでございます。その結果、成果の出た学校も見られます。学校の活性化につながったという学校もございまして、引き続き、1学年1学級規模の高等学校で行われる活性化の取り組みが効率的かつ効果的に進められるように支援を行ってまいりたいと考えております。 39: ◯質疑(佐藤副委員長) 先ほどから県内調査に関して尾道の土堂小学校の話が出ておりましたけれども、私も問題だと思っていて、土堂小学校は広島県の平均のさらに上を行く、しかも、それがここ数年ではなくて10年ぐらい続いているのを見て、広島県としては、いいところと悪いところの差をなるべく狭めていく必要があると思うのです。やはり渡辺委員が言われたように、公立の学校としては、あそこの学校はよくてここの学校は悪いということがないように、どこに行っても同じような授業、同じような教育を受けられるようにしていかないといけないと考えると、積極的にどんどんいい学校のいい部分を採用して、広島県としてどんどん学校の差をなくしていくべきではないでしょうか。先ほどの答弁でも、実践交流会などでいいところを紹介すると言われていましたけれども、紹介した後はどうなのかなということがすごく気になりました。そのいいところを取り入れるのは担当の先生なのか、学校長なのか、各市町の教育委員会なのか、そのあたりを教えてください。 40: ◯答弁義務教育指導課長) パイロット校を2年前に指定して、30校パイロット校がございます。土堂小学校の学びの変革の取り組みを学校全体で校内研修され、自分の学校の地域や学校の特色、実態に応じて取り入れた学校や、実践をアレンジされた学校もあります。基本的に、学んだことを学校全体でどう広げていくかという視点に立たれている学校が多いと聞いております。 41: ◯意見質疑(佐藤副委員長) 各学校に委ねられているということだろうと思うのですけれども、私は、もうそこを県の教育委員会として主体的に進めていかないといけないのではないかと思います。そういう話を聞くと各学校に任せている感じがして、そのせいで各校の差が出てきているのではないかと思うのです。そういう意味で、やはりどんどん積極的に県がかかわっていってもいいのではないかと思うのです。  もう一点、資料番号6の学力調査の結果で、広島県の正答率が書いてありますけれども、その下に広島市を除くという欄をわざわざつくっている理由がよくわからないのです。指定都市だから県は関係ないという意味なのか、お伺いします。 42: ◯答弁義務教育指導課長) このたびから指定都市の公表がオープンになりましたので、掲載させていただきました。広島市の取り組みと県の取り組みについて、連携しながらやっている主体的な学びの視点でも取り組みの施策等は違いますけれども、指導主事会議などで連携しております。 43: ◯要望(佐藤副委員長) 連携するのはいいのですけれども、このような書き方をされて広島市はどう思うのかと思いますし、もちろん広島市だけではなくて、各市町をずらっと並べて公表するようなやり方もあるのでしょうけれども、もう少し違うやり方があるのではないかと思ったのです。各市町との連携というよりも、県がもっと主体性を持ってやっていくべきではないかということを、最後に教育長に要望しておきます。  (5) 閉会  午後0時15分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...