及び労働委員会事務局長が挨拶及び説明員の紹介を行った。)
(6) 当局説明
1) 商工労働局長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。
2) 労働委員会事務局長が報告事項(5)について、別紙資料5により説明した。
3)
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)が報告事項(6)
について、別紙資料6により説明した。
(7) 質疑・応答
◯質疑(
井原委員) ちょっとお尋ねしたいのは、ツーセルの決算です。貸借対照表が出ていますけれども、損益計算書は出さないのですか。
2:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) これまでも当委員会にも説明してございまして、損益計算書については、ここにあります売上高と経常利益あるいは純利益の内容を報告して損益とみなすということで資料を作成いたしました。
3:
◯質疑(
井原委員) 経常の損益計算書と言っているのです。冒頭で、売り上げ、利益云々について説明いただきましたが、それでは十分中身を検討できないでしょうと言っているのですけれども、これだけで経営状況がわかりますか。
4:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 御指摘の面もあろうかと思うのですが、この委員会に対しまして、具体的な会社のそれぞれの決算については、損益計算書本体ではなくて、この売り上げの状況、あるいは投資に加えまして、冒頭で説明を申し上げたとおり、内容、具体的な経営管理状況、事業の経営状況も含めまして報告させていただいておりまして、了解いただいていると思います。
5:
◯質疑(
井原委員) 了解をいただいているとは、誰が了解したのですか。これで経営状況がわかりますかと聞いているのです。あなたはこれだけの資料で経営状況がわかりますか。
6:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) これまでの委員会審議を踏まえて、こうした投資対象企業の決算状況、加えてイノベーション推進機構の経理状況につきましては、毎年4月と10月に報告させていただき、決算状況については、こういった形で報告をさせていただくということで、これまでの委員会審議の中で御了解をいただいたと理解しております。
7:
◯質疑(
井原委員) それでは、改めてお願いしますけれども、この企業の経営状況がつまびらかにわかる資料を提出していただきたいと言っているのです。慣例だとか、今までにこうだったからという話ではなくて、これでは企業の実態はわからないということです。申しわけないけれども、この資料だけで、先ほどお話しになったこととあわせて、課長は企業の内容、業績を含めてわかるのですか。こんなことで、イノベーション推進機構は全て整理しておられるのですか。
8:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 当然、当該社は、損益計算書あるいは貸借対照表といった財務諸表については、あらかじめお示しいただいて、内容については見させていただいているところでございます。委員会に対する報告ということで、今まで御理解いただいた枠内で報告させていただいております。
9:
◯質疑(
井原委員) その報告を受けて審査しているとおっしゃるのなら、なぜここに出せないのですか。出せない理由を言ってください。
10:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 出せないと申し上げたのではなくて、これまでも委員会の審議、あるいは慣例としてこういった対応をとらせていただいたということでございます。
11:
◯質疑(
井原委員) 申しわけないですが、慣例は誰がつくったのですか。今まで委員会において、そういったことを定義されたことがありますか。多分、勝手に執行部が出してきて、たまたま誰もそこへ異議を挟まなかったからそれでいいのだろう、だから、申し合わせ事項みたいな話でしょう。あえて言うならば、出資している金額について、その出資元は、県であり県民なのです。株主に対しての報告義務として、正式に決算の中で、貸借対照表、損益計算書、それに加えて累積の減価償却額をつけるのは当然普通の話でしょう。多分、これで通常分ライセンス収入が上がるという、これもまたいい加減な想像の世界でしかないものを出されても困るのです。改めてお願いしますけれども、損益計算書を出していただけませんか。
12:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 私自身は承知しているのですが、いつこの議論がされたのかや、申し合わせ事項も含めて、これまでの委員会の議論を詳細に点検して報告させていただきたいと思います。損益計算書も報告するか否かも含めて、改めてこれまでの部分も踏まえて報告させてください。
13:
◯質疑(
井原委員) 申し合わせ事項は多分ないのです。委員会で、正式な申し合わせ事項などないのです。勝手につくってはだめです。
そこで、お尋ねしますけれども、イノベーション推進機構で行われた投資は、今何年目でしたか。
14:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 今、5年目でございます。
15:
◯質疑(
井原委員) 投資の最終年度はいつですか。
16:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 今の投資額につきましては、ことしの12月までを投資する期間、その後は、その投資したものが成長する期間ということでございます。
17:
◯質疑(
井原委員) それでは、ことしの12月までに投資予定の金額は幾らと想定されていますか。
18:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) もともと資産額は105億円の中で、投資可能額は70億円程度と試算されるわけですけれども、現行38億円余りの投資を積み上げておりますので、これについてできる限り70億円に向かって投資していくということでございます。
19:
◯質疑(
井原委員) 既に半年を切っているでしょう。その中で、できるだけ頑張るという話と、半分もいっていないという状況をどう清算するのですか。頑張ると言うだけでは物事は済まないでしょう。出資者に対して、それと同時に、105億円の投資の中で、それを基礎として経費を2.5%ずつ積んでいったわけでしょう。勝手に先に経費だけ全部使っているのです。全額投資するという前提で使っているでしょう。
20:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 全額使っているということではなくて、投資期間については105億円について御指摘のとおりの料率で、いわゆる経費を賄うと当初から申し上げてきて、それを前提にすれば、ざっくり言えば、投資予定規模が70億円になると申し上げました。
21:
◯質疑(
井原委員) ざっくりとは何ですか。ざっくりという事業があるのですか。ざっくりで物事をやってもらってはかなわない。
22:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 言葉を訂正いたします。今、手持ちで正確な数字を持ち合わせていなくて、言えなかったのでそう申し上げたのであって、適正に処理をしていると考えます。
23:
◯質疑(
井原委員) そうすると、半分もいかない出資、投資額に対して、あと残すところ半年足らずで目標が達成できるとは思えないのですが、それでもなお、今みたいに、全額投資を目指すとおっしゃるわけですか。それでいいですか。
24:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 現実路線で考えると、今、水面下で積み上がっているものからすると、この期末までに70億円余りの投資は難しいとも思っておりますけれども、できる限りの投資をしていくと考えております。
25:
◯質疑(
井原委員) そうすると、現行で積み上げを検討されていなければ、この半年で新たな投資はないわけですから、今手持ちのものが最大で、フルにオーケーになって投資というふうになったときに、幾らという想定で目標をつけますか。
26:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 不確定要素もありますけれども、60億円程度は、今、積み上げの中で考えておりますけれども、確実ベースで言うと、50億円を超えるベースは可能かと理解しています。
27:
◯質疑(
井原委員) 要するに、70億円余りのものに対して、現実に目標達成はできない状況を確認しながら、なお、最大値の部分について目標として頑張っていくのだというのは理論値に合わないではないですか。半年です、半年。あっという間に過ぎる。逆に言えば、今現実に、投資先と少なくともコンタクトがとれて、相手先の状況を確認して、それに対して投資の適切性をジャッジしてという行為だけで、最終的に半年はかかるわけでしょう。今までそうしてかかってきたのです。そうすると、今おっしゃるように、手持ちの分が最大いって60億円というのは嘘で、60億円あるわけがない。そうすると、あと20数億円の新規投資を見込んでいる部分があるということです。そういうことになりますが、それでいいですか。
28:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 検討していくということも含めて申し上げたので、確実ベースは、その中の一部だと思います。
29: ◯要望(
井原委員) 最後にしますが、基本的には現実性のある目標値をきちんと立てて、それに向かってその成果を上げていくというのが大事な話でしょう。それを、検討すると言って、相手方に対しての条件提示もいまだにできておらず、全部積み上げてしまうことは、本来の事業としては言語道断だと思います。最終的に60億円できるとおっしゃるのなら、60億円の目標をきちんと整理していただいて、それができなかったときの責任のありようをしっかり確認していくべきだと思いますので、その検討をお願いします。
30:
◯質疑(岡崎委員) さっきの投資先企業の費目の公開について、今まで検討したことがないと言われたけれども、これは私がおととしの委員会のときに再三言って検討した結果、イノベーション推進機構は出してもいいということだったのだけれども、投資先のコストが全て競合他社に知られたらいけないので出せないというような理由があったのです。それも、理由になっていないような理由だったのですけれども、今、
井原委員が言われるのは、やはり株主に対して公開するのは当たり前のことであって、情報公開を怠っているのと一緒であるので、ぜひともこれはきちんとイノベーション推進機構とも話をして、県民に知らせる義務が私はあると思います。このことを忘れていますか。私が前に散々言ったことに対して、もう忘れているのですか。
31:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 何度も議論させてもらって……。
32:
◯質疑(岡崎委員) 全然答えることが違うではないか。
33:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) そのときのやり取りを踏まえてというふうに申し上げ……。
34:
◯質疑(岡崎委員) いや、今の答弁では全くそういう答えではない。嘘を言ってはいけない。きちんとその過去のことを説明して、こういう理由でというのを説明しないといけない。今、全然説明していないけれども、そのときはそういう理由でしたよね。
35:
◯答弁(
イノベーション推進チーム担当課長(
イノベーション環境整備担当)) 確かにそういう理由も申し上げました。
36:
◯質疑(岡崎委員) そういう理由もの、「も」以外の理由をぜひ知りたい。
37:
◯答弁(商工労働局長) 今、委員御指摘の部分を踏まえまして、過去の部分もしっかりと確認いたしまして、損益計算書を出すか出さないか等につきまして、また御報告させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
38: ◯意見・質疑(田川委員) 観光について1点質問させていただきたいと思います。最近、広島市内の電車に乗っていると、外国人の団体が乗り込んできたり、それから、ドラッグストアに行くと、知らない言語が飛び交うという事態が起きたりして、インバウンド、外国人の方がふえてきたと思っているところでございます。
それで、一つ、これは御紹介でもあるのですけれども、ボイストラという国がつくりましたいわゆる翻訳アプリなのですけれども、なかなか普及されていないのではないかと思っております。私も勉強させてもらいましたけれども、非常に精度の高い翻訳機能を持っているということなので、これももっと活用すれば、外国人の方々に対しまして、受け入れ態勢が非常によくなるのではないかと思うのです。話しかけると、そのまま翻訳してくれる機能を持っておりまして、言語も全部で31言語に対応している。話しかける言語については21言語ですけれども、その言語数もどんどんふえているということなので、せめて観光課の皆さんはアプリを入れていただき、検証していただいたらいいと思います。ぜひこれを広めていただきたいと思います。そうすると、外国から来たお客さんの満足度を高めることができると思いますし、また広島に来たいと思えるのではないかと思うのです。
そういう意味で、もう一つ、ここからが質問なのですけれども、神奈川県が24時間態勢で、いろいろな飲食店やホテル等に対しまして通訳の補助をするということを、ことしスタートいたしました。来年の3月までは無料で、そこから先は有料らしいのですけれども、契約したところ、いろいろなトラブルが起きた場合に、3言語に限ってなのですが、24時間対応します。いわゆる日常の会話とは違って、いろいろなトラブル、緊急事態の対応というのは、いろいろな難しい単語を使わないといけないので、非常に高い能力が必要なのですけれども、そういうときに対応できるものだろうと思います。こういうソフトも検討してはどうかと思います。予算を見ましたら、三百数十万円で、非常に少ないのです。それで民間に委託して、24時間対応できるわけですから、すばらしいと思いまして、これで外国人の方々がもう一度来たいと思えるのなら、いい施策ではないか、こういうことをひとつ検討してはどうかと私は思います。このソフト面について御意見をいただければと思います。
39:
◯答弁(観光課政策監(おもてなし推進担当)) 神奈川県の外国人に関するコールセンターの件でございますが、現在、詳細な情報を持っておりませんので、神奈川県の事例を今後、調査し、検討してまいりたいと考えております。
40: ◯要望(田川委員) ぜひ、勉強していただいて、そしていいものであれば、神奈川県のものも取り入れることができるのではないかと思います。
それとあわせて、ハード面では、実際に飲食店とか旅館業の方々から、外国人のお客さんは大体WiFiを使うということがありまして、無線LANの体制ができていないといけないと思います。あるいは、それぞれお店などにも、例えば、看板も必要だし、ホームページもその外国語の対応に費用がかかると思うのですけれども、そういうものに対しても、神奈川県は、今回、2分の1の補助を始めたということで、こういうのも検討してはどうかと思うのですが、あわせてぜひ研究をしていただきたいと思います。
(8) 県内調査・県外調査についての協議
県内調査を、8月30日(水)~31日(木)の1泊2日で実施することを決定し、詳細な日程等については委員長に一任された。
県外調査は、年1回、2泊3日で実施することとし、次回以降の委員会で協議することとした。
(9) 閉会 午前11時56分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...