11、12により
説明した。
(5)
質疑・応答
◯質疑(
畑石委員) それでは、「ひろしま さとやま未来博2017」について質問をしたいと思います。
3月にさとやま未来博が始まりまして、11月までの予定になっていますので、ちょうど中間点を迎えたと思います。6月の
委員会においても状況の報告がありましたけれども、ココロザシ応援プロジェクトなどの運営の参画者数とか来場者数の目標に対する進捗率がおおむね順調のようであります。この中間点を迎えて、さとやま未来博の成果と課題について、まず聞かせていただきたいと思います。
2:
◯答弁(中
山間地域振興課長) さとやま未来博につきましては、地域づくりを担う人材の発掘、育成はもとより、多くの方々に中山間地域への関心を高めていただきまして、外部からも地域を応援して定期的にかかわっていただく流れをつくっていくことが重要であると考えています。
こうした中で、とりわけ、さとやま未来博の認知度を一層高めていくことが重要であると考えておりまして、これまでテレビ、新聞、あるいはインターネットなど多様な媒体を活用した幅広い情報発信や、シーズンごとのプロジェクトを
紹介する公式ガイドブックなどを発行して、積極的な認知活動に取り組んできたところでございます。
一方で、このさとやま未来博につきましては、従来の博覧会と違いまして、シンボルプロジェクトあるいはココロザシ応援プロジェクト等、県民の自主的な活動を後押しする活動が中心になっておりまして、常設のパビリオンなどがあるわけではないため、これまで余り関心のなかった層への認知が、現段階で限定的なものにとどまっている面があると承知しております。今後の課題といたしましては、さらなる周知を図っていく必要があると考えております。
これまでの成果でございますけれども、運営参画者と来場者の確保について目標を掲げております。
運営参画者については6,000人という目標を掲げておりますけれども、県民の活動につきましては、多様な活動を後押しするココロザシ応援プロジェクトを中心に、当初の予想を上回る多くのエントリーがございまして、地域を盛り上げていこうという方々の手づくりの活動がスタートしたところでございます。6月末の時点で、目標としておりました6,000人を超える方々に運営参画していただいております。
また、来場者につきましては、ココロザシ応援プロジェクトのフリーマーケットや農業体験といった小規模なプロジェクトについても多数の来場をいただいておりまして、人数は別として、複数の主催者から、来場者との間でコミュニケーションが深まったので再訪への期待が寄せられるといった声もいただいております。こういった状況で、来場者は増加傾向にありまして、前年同時期の市町イベントなどの来場者と比較した6月末現在の増加数は約30万人となりまして、期間中を通じた増加目標の進捗は約5割となっております。
しかしながら、定量的にはおおむね順調なスタートとなっておりますけれども、全体としては認知度をさらに高めていく必要があると考えております。このため、御指摘にもありましたように、来月からは、いよいよ折り返しになりますけれども、さらに露出を高めていきたいということで、新たなプロモーションとなります里山の食の魅力を都市部で楽しんでいただくための企画として、広島市内で民間交通機関と連携して、今までビール電車として多くの方に親しんでいただいておりましたトランルージュ、これは赤い電車を意味しますけれども、これをさとやま未来博バージョンに一部改修し、「さとやまトランルージュ」として広島市内で運行することとしております。また、JRや市内電車、アストラムラインなどへの交通広告として、中づり広告や駅張り、あるいはドア横の広告掲出などを行いまして、視覚的なPRによる都市部におけるプロモーションに、より注力して取り組んでまいりたいと考えています。
今後、シンボルプロジェクトといたしましては、廃校リノベーションの着工や、秋に向けた新たなプロジェクトの実施も予定しておりますことから、これらの情報を積極的かつ効果的に発信していきながら、県内全域で多くの方々の間で中山間地域への共感の輪が広がっていくよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
3:
◯質疑(
畑石委員) この3月から6月ぐらいの間に3カ所で県政報告会などを行い、トータルで100人ぐらいの方に、さとやま未来博というのを、今、県が一生懸命やっていますというお話をしました。残念ながら、知っていますかと聞くと、トータルで3人ぐらいしか御存じではなかった。課長がおっしゃったように、パビリオンがあったりしないので、広報が難しいところは当然あると理解しています。そういう意味で、フェイスブックを活用されたりして、シンボルプロジェクトやココロザシ応援プロジェクトといったプロジェクトに興味があるような方にターゲットを絞って広報活動をしてこられたのではないかと考えています。公共交通機関などを利用したPRにこれから少し力を入れられるということですけれども、これは、これからまさに力を入れて取り組まれるということですか。
4:
◯答弁(中
山間地域振興課長) 交通広告につきましては、3月のオープニング前に、一度、市内におきましてJR、広島電鉄あるいはアストラムライン等で行っておりますが、極めて短期間でございましたので、今後、9月から11月にかけて少し回数をふやしまして、同じく市内の公共交通機関で広告を行いたいということです。
5:
◯質疑(
畑石委員) それから、これから夏休みを迎えるのですけれども、さとやま未来博のいろいろなプロジェクトの中には、子供たちが参加できるようなイベントが多いのではないかと思うのです。夏休みを目前に控えて、小中学生、もしくはそのPTAの方に向けての広報活動みたいなものは、何か特別に取り組まれたかどうか、お聞かせください。
6:
◯答弁(中
山間地域振興課長) 夏につきましては、さまざまなプロジェクトを
紹介したガイドブックをつくっておりますけれども、とりわけ、夏休みを前に県内の小学生とその家族にターゲットを絞りまして、ガイドブックの中から家族で楽しめるイベントをまとめた夏の里山ガイドを先般作成いたしましたので、夏休み前にそれぞれ学校を通じて、子供あるいはその家族の方が楽しめるイベント情報が直接届くよう配付してまいりたいと考えております。
7:
◯要望・
質疑(
畑石委員) ぜひ、多くの方に知っていただきたいと思っています。先ほどからお話があるように、パビリオンとかがないので、さとやま未来博という言葉を聞いても、なかなかぴんとこないところがあると思います。例えば、ホームページなどでよく調べてみて、そういうことかとやっと理解される感じではないかと思いますので、県民の方にどういった博覧会なのかということをできるだけわかりやすく伝えていただきたいと思います。
最後に、このさとやま未来博と瀬戸内しまのわ2014の全体の事業費というのは同程度で、しまのわのときの経済波及効果が約197億円であったと聞いております。また、広報宣伝の効果が約60億円だったと県のホームページに出ておりました。さとやま未来博においては、まだ中間点なので正確な数字はわからないかもわかりませんけれども、しまのわとの比較でもいいですので、どのような感触を得ていらっしゃるか、お聞かせください。
8:
◯答弁(中
山間地域振興課長) しまのわにつきましては、広報に関しては、愛媛県と2県で連携して予算を組んでおりまして、2県で約1億6,000万円の広報費を組んでおります。これにプラスして本県単独で1,900万円の予算を組んでおります。これに対しまして、さとやま未来博ではプロモーションの経費として2年間で約1億円と見越しております。経済効果につきましては、しまのわは観光面が非常に色濃く出たイベントでございましたけれども、さとやま未来博につきましては、先ほども申し上げましたように、さまざまなプロジェクトの実施を通じて、将来の地域を担うリーダーの育成、発掘といった目的がございます。さらに加えて、価値に共感する方々が地域を応援して、外からも定期的にかかわってくれるようになることを狙いとしているところでございまして、現段階で経済効果は私どもで試算いたしておりませんけれども、必要に応じて状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。
9:
◯要望(
畑石委員) 単純にしまのわと比較はできないのかもわかりませんけれども、先ほど申し上げたとおり、大切なのは県が一生懸命、今、こういう博覧会をやっているということを県民の皆さんに知っていただくことだと思います。そして、おっしゃったように、これから発掘した人材の方々が中心になって、中山間地域を盛り上げていくことが大事だと思います。一方で、これは尾熊議員が3月の
委員会のときにお話しされていますけれども、広島市や福山市の都市部の方々に、今回の博覧会を通じて中山間地域に興味を持ってもらう、足を運んでもらう機会をつくっていくことも大事だと思います。プロモーションの経費はトータルで1億円というお話でしたので、しまのわと比較しても少ないようですが、ぜひ頑張って広告宣伝をしていただきたいと思います。
10:
◯質疑(
児玉委員) 地元課題がございますので、お聞きしたいと思います。
三江線の問題ですけれども、今のところ地元
協議会において、代替交通走行路線案が了承されるなど順調に進んでいると思うのですが、実際には、来年の3月末で三江線が廃止になって代替交通に移行しなければならないと思います。先日も、三次市と安芸高田市から、緊急を要すること、中期的にやらなければいけないこと、長期的にやらなければいけないことの3つに分かれた要望が出されていると思います。実際に、4月1日から代替交通を走らせるためには、さまざまなことが課題として挙がっていて、三次市や安芸高田市においては9月以降には事業発注しないと間に合わない事業も持っているようです。そういったことの窓口は地域政策局が行うということですのでお聞きしますが、それらについて、県では今どういったことをされているのですか。
11:
◯答弁(
地域力創造課長) 御指摘いただきましたように、来年の4月1日から新しいバスを走らせるということになると、例えば車両の確保でありますとか、バス停の整備、あるいはお客様が待たれる場所の環境の整備など、さまざまな準備が必要になってまいります。これらは1週間といった短期間でできるものではございませんので、相当期間の準備を要するものと考えております。そういった意味で、まさに今年度の後半あたりから、そういった具体的な準備作業に入っていく必要があると考えているところでございます。
そのために、先ほど申し上げましたように、例えばバスを買ったり、バス停をつくるということにつきましては、どのようなものが必要なのかというのを、今、市町でピックアップしていただいております。
一方で、三次市あるいは安芸高田市から要望がございましたのは、特に走行環境の整備というところに強く要望が出てきております。例えば、非常に狭く離合が困難な道路の未改良区間も残っております。短期的にやるもの、来年の4月までにやるもの、あるいは将来的なものというのが出てきておりますので、そういったところは土木建築局と連携しながら、どういったことができるのか、今まさに
協議しているところでございます。
12:
◯要望(
児玉委員) JRが保証してやるもの、県がやるもの、市がやるもの、それぞれあると思うのです。ただ、もう実際にお尻が切られているということがありますので、4月からは学生が実際に使う道路ですから、支障がないように十分に
協議をしていただきたいと思っております。先ほど話のありました代替交通の路線でもあります県道112号三次江津線というのがございますが、今まで地域の要望に対して、三江線があるため対応がなかったということで、地元の方は随分と我慢しておられました。ここを代替交通としてバスが走るというのは非常にありがたいことだと思いますので、走行に支障が出ないように、本当にスピード感を持ってしっかりと対応していただきたいと思います。よろしくお願いします。
13:
◯質疑(
犬童委員) この前、国連で約120カ国が参加して核兵器禁止条約が採択されたのです。核兵器保有国と、それから核の傘に守られる日本は不参加ということでしたが、湯崎知事は、被爆地として採択を歓迎すると、また、広島市長もコメントを出していて、非常にいいことだと思っています。核兵器保有国は、自分らが参加していなければ何の意味もないと思っているかもしれませんが、世界的なプレッシャーがかかるという意味では、非核兵器国がそろってこの条約に賛成したことは、大きく評価すべきだし、この力は決して軽いものではありませんので、これから物すごく影響を及ぼしていくと思うのです。
けさ、ラジオを聞いておりました。アメリカの世論調査の中で、アメリカと北朝鮮の関係において、アメリカ国民の7割が非常に深刻な事態になると考えているといった結果だったそうです。我々日本人より注目しているのかもしれません。トランプ大統領は、この状況に対して十分な手を打てるかとの問いに対しましては、3分の1が対応できて、3分の2は対応できないといった回答であったとのことでした。そういう中で、今回の国連の採択は、広島県や広島市、そして県民が長年やってきた運動の大きな成果であるし、今後の後押しでもあると思います。もうすぐ8月6日が近づいてくるわけですけれども、きょうの
説明の中ではそのことに少しも触れておりませんでした。国に対して遠慮されたのかと思うのですが、私は、広島県から外務大臣を出している以上は、むしろ地元としてこの条約の採択とその実効性について主張していかないといけないと思うのです。そこら辺について、どういう考えを持っているのか、お聞きします。
14:
◯答弁(
平和推進プロジェクト・
チーム担当課長) 核兵器禁止条約につきましては、今、
委員に御指摘いただきましたように、核兵器を廃絶するための有効な手段の一つであると考えております。国連で100カ国以上の国が賛成して条約が採択されたことは大変意義深いと思っております。ただ先ほど御指摘がありましたように、核兵器を保有している国が賛同していない、どちらかと言えば反対しているということがありますので、条約が採択されたということで終わるのではなく、この採択をより効果的なものにする、実効性のあるものにするためにどういうことが考えられるのかということにつきましては、まずはラウンドテーブルなどを含めて県も対応していきたいと考えております。
15:
◯要望・
質疑(
犬童委員) いろいろ難しい面もあると思いますけれども、やはり広島県や長崎県、そして被爆者が中心となって核廃絶を強く求めていくということがあってこそ、初めて日本政府も動くということだと私は思います。県も世界の主要国のトップに広島に来てほしいということで取り組んでおられますので、そういったことに具体的に取り組んでいってほしいと思います。
それから、私はサッカースタジアムの問題について言っていますが、今、非常に難しい問題もあるし、年数もたってきております。基本的に、広島はサッカー県として、昔から非常に盛んな県でありますので、私もよく観戦に行ったりするのですけれども、非常にたくさんの方がみえておりますので、プロサッカーの専用スタジアムをつくることはやぶさかではないのですが、ただ、余りにも時間がかかり過ぎています。具体的にもっと進んでほしいと思っておりますけれども、ビッグアーチでよいというのが私の考えです。誰が何と言おうと、大きな施設を余りたくさんつくることはない。稼働率の悪いものをつくっても、結局、負担するのは県民、広島市民になってくるということを考えますと、やはりどうかと思っております。2つの候補地にプラスして中央公園広場を加えた3つで比較検討して進めたいということでありますが、今後の見通しについてお伺いします。
16:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) サッカースタジアムの検討につきまして、これまでの経緯を簡単に申し上げますと、サッカースタジアム検討
協議会で、広島市民球場跡地とみなと公園の2つを候補地とした検討がなされ、その後、サンフレッチェ広島において独自案が提案され、そのサンフレッチェ広島との意見交換を経て、中央公園広場を加え検討するということで、今、3カ所を候補地として検討するということになっているところでございます。
その後、中央公園広場に隣接する基町地区の住民の方々と意見交換を行っている最中でございまして、平成29年1月には基町の明日を考える会から、騒音、渋滞、違法駐車、住環境への影響、広場利用者への影響などに関する申し入れ等が出てきたところでございまして、これに対して一部を回答したところでございます。
現在、旧広島市民球場跡地、みなと公園、それから中央公園広場の3つの候補地を比較検証するための材料、それから先ほど申し上げました基町の住民の方々の騒音などの懸念に対してしっかりと回答するという観点から、県及び市が共同で中央公園広場の実現可能性調査を行っている最中でございます。
今後は、現在実施しております中央公園広場の実現可能性調査の結果や、基町地区の住民の方々の意見を踏まえ、基町の明日を考える会からいただきました申し入れ書に対する最終回答を8月中には、とり行いたいと考えているところでございます。
17:
◯質疑(
犬童委員) あなたの話を、一歩前進する方向にあると捉まえていいのですか。
18:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) まずは、基町地区の住民の方々からいただきました意見にきちんとお答えするということで、その材料を今そろえている最中でございます。この回答をきちんとさせていただくことで、その結果をもって、3つの候補地の比較検討を進めていくことにつなげていきたいと考えております。
19:
◯要望(
犬童委員) 広島市民は特に関心が高いのでしょうが、呉市のほうでも関心を持っている人はたくさんいます。なかなか決まらないし、この話はだめになるのではないかという考えも聞かれますから、やるならやるで力を入れてやっていかないといけないと思うのです。宇品のみなと公園が候補地の一つになっているのですが、そこで少年少女がサッカーの試合を毎週土日にやっています。サッカー熱というのはむしろ非常に高まっています。ビッグアーチについても、広域公園でかなりサッカーをやっています。県として真剣にやっているのでしょうけれども、やはりもっと取り組んでもらいたいと思います。
(6) 県内調査・県外調査についての
協議
県内調査を8月29日(火)~30日(水)の1泊2日で実施することを決定し、詳細な日程等は
委員長に一任された。
県外調査は、年1回、2泊3日で実施することとし、日程案等詳細については、次回以降の
委員会で
協議することとした。
(7) 閉会 午前11時58分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑
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