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2017-05-24 平成29年地域魅力向上対策特別委員会 本文
2017-05-24 平成29年地域魅力向上対策特別委員会 名簿

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  1. 広島県議会 2017-05-24
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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成29年地域魅力向上対策特別委員会 本文 2017-05-24 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 61 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑畑石委員選択 2 : ◯答弁経営戦略審議官選択 3 : ◯質疑畑石委員選択 4 : ◯答弁経営戦略審議官選択 5 : ◯要望質疑畑石委員選択 6 : ◯答弁経営戦略審議官選択 7 : ◯質疑畑石委員選択 8 : ◯答弁経営戦略審議官選択 9 : ◯要望質疑畑石委員選択 10 : ◯答弁経営戦略審議官選択 11 : ◯要望質疑畑石委員選択 12 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 13 : ◯質疑畑石委員選択 14 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 15 : ◯質疑畑石委員選択 16 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 17 : ◯質疑畑石委員選択 18 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 19 : ◯質疑畑石委員選択 20 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 21 : ◯要望畑石委員選択 22 : ◯質疑(下西委員) 選択 23 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 24 : ◯質疑(下西委員) 選択 25 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 26 : ◯要望質疑(下西委員) 選択 27 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 28 : ◯質疑(下西委員) 選択 29 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 30 : ◯要望(下西委員) 選択 31 : ◯質疑(沖井委員) 選択 32 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 33 : ◯質疑(沖井委員) 選択 34 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 35 : ◯要望(沖井委員) 選択 36 : ◯質疑(中原委員) 選択 37 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 38 : ◯答弁(集中改革推進部長) 選択 39 : ◯質疑(中原委員) 選択 40 : ◯答弁(集中改革推進部長) 選択 41 : ◯要望質疑(中原委員) 選択 42 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 43 : ◯質疑(中原委員) 選択 44 : ◯答弁(地域振興部長) 選択 45 : ◯質疑(中原委員) 選択 46 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 47 : ◯質疑(中原委員) 選択 48 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 49 : ◯要望質疑(中原委員) 選択 50 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 51 : ◯要望(中原委員) 選択 52 : ◯質疑(犬童委員) 選択 53 : ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 選択 54 : ◯要望質疑(犬童委員) 選択 55 : ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長選択 56 : ◯要望質疑(犬童委員) 選択 57 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 58 : ◯質疑(犬童委員) 選択 59 : ◯答弁(中山間地域振興課長) 選択 60 : ◯要望(犬童委員) 選択 61 : ◯要望(城戸委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (開会に先立ち、地域政策局長、県民生活部長、集中改革推進部長及び都市建築技術審議  官がそれぞれ自己紹介及び説明員の紹介を行った。   また、夏季の省エネルギー対策として、10月31日までの間、各委員の判断を原則とする  が、軽装を推進することとした。)  (1) 開会  午後1時32分  (2) 記録署名委員の指名        山 崎 正 博        城 戸 常 太  (3) 当局説明   1) 経営戦略審議官、地域振興部長、中山間地域振興部長、国際部長、ブランド推進部    長、集中改革推進部長及び建築技術部長が報告事項(1)について、別紙資料1により説    明した。   2) 都市圏魅力づくり推進課長が報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。   3) 平和推進プロジェクトチーム担当課長が報告事項(3)について、別紙資料3により    説明した。   4) 国際課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑畑石委員) それでは、大きく2つ質問させていただきたいと思います。  まずは、東京オリンピック・パラリンピックのメキシコ事前合宿誘致について、今、まさにメキシコのオリンピック委員会の方が広島を訪問されていて、あした、協定が締結されるということで、知事初め、関係部局の皆様の御尽力のたまものだと思いますので、まずもって心から敬意を表する次第でございます。大変早い時期のこの協定の締結ということで、大変喜んでいるところでございます。ということで、まずこの協定の締結について質問させてもらいたいと思います。
     先ほど申し上げたとおり、大変早い時期に協定が締結できたことは大変喜ばしいことなのですけれども、東京オリンピック・パラリンピックまで少し時間があるかと思います。きょうの新聞報道でもかなり誘致合戦が過熱してきているという中で、この協定にはどのような拘束力があるのか、まず質問します。 2: ◯答弁経営戦略審議官) 今回の基本協定でございますけれども、両者が、やはりプライドといいますか、名誉をかけて宣言するということでございまして、債務不履行とか、そういった形のいわゆる民民の契約とは、ちょっと性格が異なっていると思っております。  ただ、今回そういうことを外に出した以上、信頼関係の中でそれを履行してもらうという形になると思います。  ただ、おっしゃるように早い時期ということでありますけれども、これは事前合宿以外にも、もう既に交流事業あるいは交流合宿も進めているところがありますので、そうした中で、きちんと締結の後、成果が出ますように、今後も努力していく必要があると考えています。 3: ◯質疑畑石委員) ぜひ、これから密接な関係を構築していかないといけないだろうと思うのですけれども、今後、各市町でどの競技を受け入れていくのかということが、当然、議論になっていくのだろうと思うのです。きょうの日経新聞にも、各22市町がホストタウンの登録を国に申請したりだとか、立候補されたりしているということで、今後、どの競技がどの市町で事前合宿をするのかといったところの調整は県が主導してやるのか、県の役割も含めて質問したいと思います。  それから、今後、各競技のトップレベルの選手に広島に来ていただく。特にサッカーは、金メダルをとっているチームが、県内の競技レベルをアップさせるというところが、広島県にとっての最大のレガシーになるのではないかと思うのです。きょうの新聞報道でも、その辺の交流事業について、各市町が考えているようなことも書いてあったのですけれども、今後、県としても何かしら具体的にバックアップをしたり、県が主導してそういう交流事業を行ったりというような考え方があるのかどうか、質問します。 4: ◯答弁経営戦略審議官) 1点目の、今後の競技の受け入れについてでございますけれども、13市町から要望が出ておりまして、さまざまな市町の競技施設であるとか宿泊施設、あるいはサポートについての詳細な資料については、もうMOCには一応渡しております。4月に視察に来られ、また今回も視察に来られまして、そうした結果を踏まえまして、まだ時期は明確には申し上げられないのですけれども、早い時期に、絞り込みを、基本的にはMOCのほうが進めていくというのが今後の流れでございます。  ただ、そうした中で、やはり県としても、必要に応じてさまざまな意見はMOCのほうに申し上げていきたいと思っております。  もう一点、交流事業でございますが、今後、基本協定をもとに、計画をつくっていきます。事前合宿が2020年、それから交流合宿が2018年からか2017年後半からかわかりませんが、スタートします。プラス、いわゆる交流事業の3つのカテゴリーがあるのですけれども、そういったことを、今から市町が中心となって計画を立てておりますが、今後、それらを推進することにつきましては、県も含めまして、それらが一体となった推進団体、推進組織みたいなものをつくりながら、引き続き市町の今後の支援をしていきたいと考えております。 5: ◯要望質疑畑石委員) ぜひ、広島県内の競技レベルがアップするような取り組みを、広島県としてもバックアップしていただきたいと思います。  それから、1つ前の質問の、今後の競技の受け入れは、県はどちらかというと、今後はサポート役に回って、MOCと各市町のほうでいろいろ協議をしていくという理解でよろしいですか。 6: ◯答弁経営戦略審議官) 基本的に、MOCはMOCで、個別の競技団体がありますから、そこと議論、調整されると思うのですけれども、そうした中で、どことどこがというのは、MOCが基本的には絞り込みを図っていくことになります。  ただ、市町がいろいろプレゼンをした結果を踏まえながら、県としても、MOCとの窓口はずっと持っていますので、そうした調整は、引き続きやっていくということでございます。 7: ◯質疑畑石委員) わかりました。  続いて、この資料番号5の2の基本協定締結の概要(2)の協定の内容、4)広島県側の支援というところに、練習関係施設の利用であるとか、広島滞在中の移動・宿泊、それから通訳のサポートというようなことが書いてあります。きょうの新聞報道も、経済効果が1億3,000万円ぐらいの試算になっている。これは、20日間ぐらい、メキシコからの選手団が泊まったときの経済効果です。逆に、広島県側の先ほど申し上げた支援ですが、今後どの程度の予算規模になるのか、試算があるのでしょうか。 8: ◯答弁経営戦略審議官) 今後、各競技の受け入れについては、順次絞り込みが行われると思いますので、やはりそうした計画、例えば競技そのものが1人なのか2人なのか、あるいは団体競技なのかもありますし、あるいはどういう練習試合を組むのか、日程はどのぐらいかというのは、実を言いますと、ほとんど未定の状況でございますので、残念ながら試算は今の段階では手元にはございません。  ただ、いずれにしても、県だけではなくて市町の負担もありますし、県の負担もありますし、経済界にお願いするものもありますし、そういう役割分担をこれから詰めていきたいということで計画しております。  それと同時に、いわゆるホストタウンに登録することによって、国からの支援もありますので、そうしたことも含めて今後進めてまいりたいと思っています。 9: ◯要望質疑畑石委員) 先ほどのお話も含めて、県の事務局としての役割を今後も果たしていただいて、予算の話になるとまた議会で審議をしないといけないと思いますので、しっかりといい取り組みの予算を組んでいただければと思います。  最後に、訪れたメキシコ選手団に対して、例えば、被爆地の実相であるとか、復興した姿といったPRを県として何かしら事業として行うような予定はございますか。 10: ◯答弁経営戦略審議官) 1月にMOCが来られた際に、3点お伺いしたのは、メキシコという国が、第二次世界大戦以降、常に一貫して核廃絶とか核軍縮について取り組んできたという国民性があるということ。あとは、小中学校で、いろいろな形で復興してきた広島についてのいろいろな学習機会がありますし、そういうことで広島への興味も非常にあるということ。3点目が、競技団体が広島を訪れた際に、平和公園あるいは平和記念資料館を訪れて、非常に有意義だということを、MOCのほうから、また我々にもそういうふうなことを言われておりますし、パディージャ会長が22日に来られ、組織委員会の森会長とお話をされたときも、やはりスポーツと平和の祭典のオリンピックで広島というのは当然だ、広島を訪れるのは夢だったというふうにも言われているぐらい、平和にかなり関心がございますし、きのうも平和公園で献花されております。  これらを踏まえまして、本協定の中における交流計画におきましても、個別の競技団体、あるいはMOCが来られたときには、平和記念資料館を訪れるとか平和公園に行っていただくようなことを盛り込んでいくことについて、我々も取り組んでいきたいと考えております。 11: ◯要望質疑畑石委員) 交流事業も含めて、こういった平和関連の事業もしっかり県がバックアップして進めていっていただきたいと思います。  続いて、知事、それから議員団の欧州訪問についての質問をしたいと思います。  欧州訪問は成果が上がったということで先ほども報告があったのですけれども、まず初めに、ローマ法王の広島訪問の要請について、知事と議長が一般謁見において親書を渡された。それから、その後、パロリン国務長官との意見交換の中でも要請されたということで、前向きな回答があったとお聞きしております。  当然、ローマ法王に広島を訪問していただければ、オバマ大統領が広島を訪問したのに続く大変大きいニュースになるのではないかと思うのですけれども、これについて、ことしの3月にローマ法王庁のフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿が、広島を訪れて広島市長と面会をされています。そのときにも、松井市長がローマ法王の広島訪問を要請されたという経緯がございます。  今回、知事、それから議長が行かれて要請されたこと、それからこの3月に広島市長が要請されたことは何か連携がとられているのかどうか。各場面であらゆる機会を通じて要請することはもちろん大事なのですけれども、広島市との連携はどうなっているのか、また、岸田外務大臣初め、国への働きかけはどうなっているのか、この辺の連携について、まずお聞きします。 12: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 今、委員のほうから、モンテリーズィ枢機卿の件のお話がありましたけれども、その前の1月にバチカン市国のギャラガー外務長官が知事に表敬をいただいているのです。今回のローマ法王の広島訪問の要請につきましては、このギャラガー外務長官が広島を訪問いただいて知事に表敬をいただいたときに、知事から、ぜひ、法王に広島を訪問していただきたいという要請をし、ギャラガー長官のほうから、知事が直接法王に要請してはどうかという依頼をいただきまして、調整を始めたものでございます。  そのときに、ギャラガー長官は、知事だけではなくて、広島市長も表敬されて、そのときにも広島市長のほうから、ぜひ法王に広島に来ていただきたいという要請をされたと伺っております。  そういったところが一円でつながっておりまして、広島市とも連携しながら、ローマ法王の広島訪問を実現したいと話をしているところでございまして、今回のローマ法王への一般謁見につきましても、日程が合えば市長と合同で一般謁見で要請したいということで申し入れはさせていただいたのですけれども、市長から、日程が合わないから難しいという御回答がありまして、結果的には、知事と議長で要請いただいたということでございます。  それから、外務省との連携ということでございますけれども、今回のローマ法王への一般謁見につきましては、全面的に外務省の協力をいただきまして、外務省のほうでバチカン市国と調整をしていただいて一般謁見が実現したということでございます。今後も外務省の力もお借りしながら、法王の広島訪問を実現していきたいと考えております。 13: ◯質疑畑石委員) わかりました。  続いて、国際原子力機関の天野事務局長との面会、意見交換をされた中で、原子力の平和利用に関する広島での技術研修生受け入れに関する提案をされたということが資料に書いてございます。  まず、この提案は、私個人的には大変有意義な提案ではないかと思うのです。中の詳細な内容はちょっとわかりませんが、ただ、これはひろしまレポートに書いてあることと少し話が矛盾といいますか、ひろしまレポートでは、この原子力の平和利用が余り進むと核が拡散する懸念があるというようなことが書いてあるわけですが、そことの整合性といいますか、今回の提案を県としてはどのように受け取られていますか。  それから、こういった技術研修生の受け入れに関する提案ですが、ユニタールのような既存の組織での受け入れを想定した提案なのか、それとも全く新たな枠組みでの受け入れの提案なのか、いかがでしょうか。 14: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 今回の国際原子力機関への訪問については、ここにも記載させていただいておりますが、放射線被曝者医療国際協力推進協議会──HICAREが、国際原子力機関から、今まで協働センターに指定をされておりまして、その指定の協定更新について協力を要請するために天野事務局長にお会いさせていただいたものでございます。  このときに御提案をいただきました技術研修生の受け入れについてですけれども、具体的には、今回の提案については、アフリカ諸国の放射線治療の技術研修生の受け入れ要望がIAEAに届いているのを広島で受け入れをしてもらえないか、HICAREも活用しながら受け入れを検討してもらえないかというのが具体的な提案でございまして、現在、HICAREと広島大学と、それから外務省とで既に調整を始めているところでございます。  ユニタールにつきましては、言われるとおり、中四国唯一の国連機関として国連に加盟している各国の人材育成をされておりまして、非常に重要な機関であると認識しておりますけれども、今回の研修については、既存のHICAREの枠組みで実施をすると考えております。 15: ◯質疑畑石委員) わかりました。放射線の医療研修生の受け入れでございますね。  続きまして、このたび3つの研究機関との連携協定を締結してこられたことは、大きな成果の1つだろうと認識はしているのですけれども、この報告書の中にも具体的な政策づくりに向けた研究を進めていくということが、今後の取り組みの課題であると書いてあるのです。今後、どのぐらいのスケジュールで、3つの機関でそれぞれ違うのかもわかりませんが、具体的な政策の中身についてはどのようなことをイメージされているのか、また、この協定、それから今後の具体的な政策づくりに広島市はどのようにかかわっていくのかを教えてください。 16: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 個々の研究機関との具体的な政策連携の内容ですけれども、3カ所の研究機関のうち、国連軍縮研究所とストックホルム国際平和研究所につきましては、非常に核軍縮について研究が進んでいる、世界の第一線で活躍をされている研究者を抱えていると伺っておりますので、核軍縮の分野を中心に連携していきたいと考えております。  また、もう一つのオスロ平和研究所につきましては、どちらかというと、核軍縮特化というよりも、もう少し幅の広い形での平和の取り組みをされている、平和についての研究者を抱えていると伺っておりますので、国連が推奨しておりますSDGsの達成であるといったような非常に幅広い平和構築でありますとか、そういった分野での連携を行っていきたいと考えております。  連携のスケジュール的なものですが、今回のNPT運用検討会議の準備委員会において、国連軍縮研究所とストックホルム国際平和研究所からは、核兵器国と非核兵器国の間の溝を埋めるための方策について研究いただいて、その研究の経過を一部報告いただいたところです、今年度も8月に毎年行っておりますラウンドテーブルという会議、特に東南アジアの非核化をテーマにした会議に今の国連軍縮研究所とストックホルム国際平和研究所の研究員の方にお越しいただいて、そこでまた引き続いて研究していただいた成果を発表いただいたり、また、先ほどひろしまレポートについて少しお話がありましたが、ひろしまレポートにおきましても協力をいただけないかと考えているところでございます。 17: ◯質疑畑石委員) 今の御答弁を受けてというわけではないのですけれども、今後、国際平和拠点ひろしま構想を初めとして、平和への取り組みについて、広域行政を担う広島県が果たすべき役割が実際どこにあるのか。広島市は、まさに被爆をした基礎自治体であって、広島市も一生懸命、核廃絶であるとか平和に対する取り組みをやっている。一方で、広島県も広域行政を担う中で、同じようなテーマで活動をしている。先ほどから、広島市との連携はどうですかという質問をしていたこともそういったところなのですけれども、広島市も当然に力を入れている中で、県が今後どのような役割になっていくのか、それから広島市との意思の疎通をどのようにこれまで図ってきているのか、そしてこれから図っていく予定なのかを教えてください。 18: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 継続的な目標でありますところの、核兵器のない平和な国際社会を実現していくということについては、広島市はもちろんなのですけれども、広島市を抱える広島県にとっても重要な使命であると考えておりまして、拠点構想を策定して以降、平和に対する取り組みを進めているところでございます。  広島市については、被爆の実相を伝えていく被爆者の方の声を代弁していくことを軸足に取り組みを進められておりまして、その原動力としての役割があるのではないかと考えております。  県においては、国際的な平和環境をつくっていく役割があると考えておりまして、国際社会における具体的なプロセスの進展でありますとか、また復興平和構築とか人材育成についても県の役割と考えておりますので、そういった取り組みを現在進めているところでございます。  もう一つ、意思の疎通ということでしたけれども、平成25年から県と市で連携事業を一部実施しております。お互いに資金を出し合って、例えば復興平和構築のための報告書を作成したり、それから定期的に、例会と言って県と市の局長以下──局長、部長、それから私、課長で会議を開催しておりまして、そこで今年度の事業についての情報交換を定期的にやっています。  また、重要な課題が生じた場合には、お互いに連絡を取り合って、その対応について協議したり、また、これまでも人事交流ということで、県の職員と市の職員がお互いに平和部門での人事交流を行ってお互いの情報交換をしているといったような形の意思疎通はやっておりますので、今後も、トップも含めて連携しながら進めていきたいと考えております。 19: ◯質疑畑石委員) どちらかというと、広島市が被爆のかなり詳細なところを訴えていく、県はどちらかというと、平和への取り組みであるとか、核廃絶の国際的な機運を醸成するという役割分担があるというお話と理解しました。  ちょっとうがった見方をすると、二重行政と映らなくもないので、その辺はやはり県と市がしっかりと意思疎通を図りながら、限られた予算の中でこういった平和とか核廃絶の取り組みをやっていくわけで、そこは効率的に取り組みを進めていっていただきたいと思います。  それから、広域行政を担う広島県ということで、こういった平和への取り組みの広島市以外の県内の自治体への波及効果をどのように考えていらっしゃるのか、また、どのように波及させようと考えていらっしゃるのか、余りそこは考えていらっしゃらないのか、考えをお聞かせください。 20: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 県内の自治体におかれましても、平和に対する取り組みはさまざまされておりますし、被爆者の方も実際に県内の各市町にいらっしゃると伺っております。もちろん、全国的にも広がっておりますが、その中でも全体の恐らく3分の1以上は広島県内にいらっしゃるのではないかと思っておりますので、その声を代弁していくのも県の役割であると思っております。  また、県で取り組んでいる、例えばひろしまレポートとかといった冊子については、市町にも提供させていただいて、一緒になって核兵器のない平和世界の実現について取り組んでいきたいと考えております。また、各自治体においては平和宣言をされておりますので、そういったことも含め、県全体で取り組みを進めていきたいと考えております。 21: ◯要望畑石委員) 先日、警察・商工労働委員会で、広島県への外国人の宿泊客数で、アメリカに次いで多いのはオーストラリアだという報告がございました。人口でいったらもっと多い人口の国がある中で、オーストラリアはなぜそんなに多いのですかということでいろいろ調べると、このオーストラリアという国は学校教育で被爆地広島のことを取り上げていて、いわゆる修学旅行、教育旅行と言っているそうですけれども、広島に来ることが定番になっていて、広島へのオーストラリア人の宿泊数がかなり多い数字になっているということだそうです。  このように、例えば今回、オスロ市長ともいろいろと情報交換をされて、オスロ市も平和のブランディングというようなことをされている。例えば、オスロ県とオスロ市と広島県と広島市が重層的な友好姉妹提携を結んで広島のことを発信してもらう、教育の現場でも取り上げてもらうといったことが、また修学旅行であるとか、広島に訪問していただくきっかけになるような取り組みを、今後もぜひしていただきたいと思っています。発信も大事ですけれども、ぜひ広島に訪れてもらう、そして、まずは広島市、被爆地を訪れていただいた海外の方が、しっかりほかの市町に、今度は観光として足を延ばしていただくといった県としてつながりのある政策をやっていただくことを要望して、質問を終わりたいと思います。 22: ◯質疑(下西委員) 私から1点、ひろしまさとやま未来博についてお伺いしたいと思います。3月25日にオープニング式典がございましたけれども、私どもも参加させていただきました。中山間地域がしっかり元気になることを期待いたしております。11月26日までの期間の中で、今、2カ月が経過しております。  オープニングなどにおいては、缶バッジとかのぼり旗、さまざまにぎやかで私もいろいろなところに目が行ったわけでございますけれども、今、静かに着実に進んでいるのではなかろうかと思うのです。オープニング式典とか、クラウドファンディングの実施など、これまでの取り組みの状況と反響について、お伺いしたいと思います。 23: ◯答弁(中山間地域振興課長) さとやま未来博につきましては、さまざまなプロジェクトの実施を通じて将来のリーダーを発掘育成することと、中山間地域の価値に共鳴する多くの方に外からも地域を応援していただくことを大きな狙いとしておりまして、これを踏まえまして、これまでの状況を振り返りますと、3月にスタートして以来、各週末を中心に、現在、県民の方々がみずから企画して実施される地域づくり活動があちこちで始まっているところでありまして、例えば、インターネットなどでもいろいろな活動の情報が投稿されるようになってきておりますことから、順調に動き出したのではないかと思っております。  また、御指摘にありました3月に三次市で行いましたオープニングセレモニーでは、県内各地から1,000人を超えるたくさんの方々にお集まりをいただき、改めてこの未来博を通じて、中山間地域をより盛り上げていきたいという皆さんの大きな期待を感じたところでございます。  さらに、もう一点御指摘のありましたシンボルプロジェクトの一つとして実施いたしております廃校リノベーションに関しまして、昨年度、改修費用の一部を調達するためのクラウドファンディングを実施したところでございますが、支援総額は、目標といたしておりました3,000万円を上回る3,840万円となったところでございます。支援者の方々は、県外の方も含めて約500名ということで、支援額以上にたくさんの方々から、プロジェクトへの共感のコメントでありますとか激励のメッセージをいただきましたことが、地元の方々のモチベーションの大きな後押しになったのではないかと考えております。 24: ◯質疑(下西委員) さまざまな盛り上がりを見せるということで、私もしっかり再確認させていただいたわけでございますけれども、今回、非常に立派な公式ガイドブックも配布されまして、今後の活動の内容がわかりやすく掲載されていると思います。このたびの取り組みの中で一番注目されている、地域の人材を掘り起こしていこうとするココロザシ応援プロジェクトの活動状況についてどのように展開してきているのか、お伺いしたいと思います。 25: ◯答弁(中山間地域振興課長) ココロザシ応援プロジェクトにつきましては、県民の方々の地域づくりに向けた自主的な取り組みを、持続可能な実践活動につなげていただくため、人的支援あるいは一部財政支援なども行いながら後押ししていくプロジェクトでございます。  昨年度、一般の方々から幅広く企画を募集してきたところでございますが、2月に募集を締め切りました段階で、当初、私どもが見込んでおりました約100件の採択に対して最終的には約3倍に近い272件の活動を採択したところでございます。  今年度は、それぞれの企画を実施していただく年度であり、4月末までの段階で約90件の企画が実施に移され、これまでに2,000人近い方々が運営にかかわってこられるなど、県内各地域で活動が活発化してきているところでございます。 26: ◯要望質疑(下西委員) このプロジェクトにおいては、見込み100件を大きく上回る、3倍もの応募があったということでございます。  こういったプロジェクトが、各地域で毎週土日、このガイドブックを見させていただいても、さまざまなイベントが開催されるという予定になっているようでございますけれども、小規模に拡散して盛り上がりに欠けることがないようにお願いしたいと思っております。  地域参加型の地元主役のこの博覧会を、行政としてどのように、団体に対しても、また県民全体としても意識向上を図っていかれようとしているのか、お伺いしたいと思います。 27: ◯答弁(中山間地域振興課長) ココロザシ応援プロジェクトの参加者を中心として、これからモチベーションをもっと上げていただくための取り組みを強化してまいりたいと考えておりまして、現在、参加19市町の中からそれぞれ皆さん方にエントリーをしていただいておりますけれども、今年度から全ての市町において、毎月個別相談会を実施しているところでございます。職員が直接現地に出向きまして、プロジェクトを実施される方々のさまざまな相談に乗ったり、参考事例などの情報提供を行っているところでございます。  また、これから7月には、プロジェクトの参加者だけでなく、そのつながりも含めて広く県民の皆様に意識の盛り上がりにつなげていただきたいということで、プロジェクト関係者、またそのネットワークを持つ人たちも一堂に集めて大交流会を実施することとしております。  こうした機会を通じて、参加者同士、あるいはそこで知り合った人同士のネットワークづくりを促進し、県民の皆さんの間で地域づくりに対する機運醸成、あるいはチャレンジ意欲をさらに高めていただけるよう支援してまいりたいと考えております。 28: ◯質疑(下西委員) 今後も一層の支援をしていくということで期待をいたすわけでございますけれども、こうした地域の担い手をしっかり人材育成していこうということに関して、ぜひ一過性で終わらないようにしていっていただきたい。そのために、どういうふうに考えておられるのかをお伺いしたいということと、今回は地域の人たちの力をしっかり引き出すことに焦点が絞られてきているように感じているわけでございますけれども、今後も地域外からの人の流れをつくっていく取り組みも非常に大事ではなかろうかと思いますけれども、この件についてお伺いしたいと思います。 29: ◯答弁(中山間地域振興課長) まず、今後のフォローアップについてでございますけれども、終了後も、参加された方々が意欲を持って主体的に地域づくり活動を持続されるよう、昨年12月に、中山間地域で地域づくりに取り組む人や活動をつなぐプラットフォームとして、ひろしま里山・チーム500という組織を立ち上げたところでございます。これを基盤としつつ、実践活動におけるさまざまな機会を捉えた交流機会の充実でございますとか、地域の担い手となります人材の養成塾といったものを実施する取り組みにより、地域づくり活動を側面的に支援していくことによりまして、中山間地域にかかわる多様な人材の自主的な活動が将来にわたって持続拡大していくよう取り組んでまいりたいと考えております。  また、今回の外からの支援でございますけれども、さとやま未来博の狙いは大きく2つございまして、さまざまなプロジェクトの実施を通じて、将来のリーダーを発掘、育成することが1点目でございます。2点目につきましては、御指摘のお答えになるかと思いますけれども、中山間地域の価値に共鳴する多くの方々が、外からも地域を応援して定期的にかかわることによって、持続的な地域づくりにつなげていこうとするものでございます。  こうした観点から、今回のさとやま未来博では、ココロザシ応援プロジェクトともう一つ大きな柱として、里山への共感と集客促進を図るためのシンボルプロジェクトということで、4つのプロジェクトを予定しております。  幾つか申し上げますと、中山間地域を軸に人がつながっていくための里山ソーシャルライドでありますとか、中山間地域の未来についてみんなで考えていくという学ぶための未来展といったシンボルプロジェクトを予定しておりますので、こういった取り組みを通じて、地域への共感の獲得でありますとか集客促進が図られるよう、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 30: ◯要望(下西委員) 私も、この中山間地域で総体的には猛スピードで人口が減少していっているということを非常に懸念いたしているのですけれども、このさとやま未来博にかかわる人々がしっかり外から入っていけるような流れをつくってもらえるということにも期待をしておきたいと思います。  今回、全体で4億円近い予算で行われているということでございますけれども、この取り組みが今後にわたってどういった影響をもたらすのか、どういうことになっていくのかということについても、しっかり注目していきたいと思います。  今も言いましたけれども、今後、最も重要になってくるのが、タイミングを合わせながら、人をいかに寄せていくかということではなかろうかと思います。地方でも、都市部と同じように働ける環境を実現していくことが一番重要になってくるのではなかろうかと思います。具体的には、人や仕事を地方の流れに持っていくような取り組みをしなくてはいけない。これは、やはり中山間地域にかかわっている行政がしっかり力を入れて、ITを使って行われるテレワーク事業等にもしっかり力を入れていくべきではなかろうかと思っております。国においても、地方のサテライトオフィス、またテレワーク事業といったことに関して、しっかり補助金もつけていくような事業にも力を入れてきているようでございますし、今後、やはり地域政策局と商工労働局がしっかり連携をとりながら一緒になって、中山間地域の働ける環境、とりわけこのサテライトオフィスとかといった部分について、しっかり環境整備できるような取り組みを積極的に行っていくよう要望して終わります。 31: ◯質疑(沖井委員) 私からは、シンボルイベントの一つである廃校リノベーションについてお聞きしたいと思います。  先ほど、下西委員の発言で触れられましたが、財政的な支援は得られているということであります。私の地元の沖保育園を初めとして、県内3つの地区で実施されているものでありますが、工事の状況はどうなのか。実際のところ、有名な建築士の方が監修されているということで、非常に期待の持てるイベントではございますが、具体的な動きは現在見えてこないような感がいたします。今後のスケジュールも含めて、どういった動きが必要になるのか、質問させていただきたいと思います。 32: ◯答弁(中山間地域振興課長) 廃校リノベーションのスケジュールでございますけれども、3月にクラウドファンディングが終了いたしまして、現在、昨年度ワークショップで皆さんに御議論いただいた意見をもとに、基本デザインができ上がっております。基本デザインに基づいて、現在、隈研究所で、隈研吾先生の監修をいただきながら実施設計の最終的な詰めを行っているところでございます。  3施設ございますので、一定の時間がかかりますけれども、今後、第2ステージということで、実施設計後は順次改修工事に着手してまいりたいと考えておりますが、工期はおおむね4カ月と聞いておりますので、秋の完成を目指してまいります。今後、実施設計が終わり次第着手する改修工事の過程では、できるだけ多くの方に参加していただけるように、DIYといった手法も取り込みながら見える化を進めて、リノベーションを完成させてまいりたいと考えております。 33: ◯質疑(沖井委員) 秋に完成されるということですが、誘客につきましては、特に期待されるのは7月、8月の夏休み中ではないかと思っております。それで、せっかくの廃校リノベーション事業でございますから、夏休みの誘客についてどのようにお考えなのか、質問させていただきたいと思います。 34: ◯答弁(中山間地域振興課長) 廃校リノベーションの実施箇所に係る夏休みの誘客ということでお答え申し上げますと、これは実際に工事の工程によって異なってくるかと思いますけれども、現段階で参画する人たちとしては、夏の段階も工事で参画できる場面があれば、どんどんいろいろな人に参加してもらいたい。見に来るという意味では、既に幾つかのところから、7月、8月で実際に工事の現場を見に行けないかというような話も伺っておりますので、これから実施設計が決まり、工事の工程が明らかになりましたら、並行して見せられる部分は見ていただけるように調整をしてまいりたいと考えております。 35: ◯要望(沖井委員) できるだけ早く工事に入るなど、県民の方々の目に入るように取り組んでいただき、多くのお客さんが来るような仕掛けをしていただき、廃校リノベーションの成功、ひいてはさとやま未来博全体の盛り上がりにつながるよう、しっかり取り組んでいただくことを要望し、質問を終わらせていただきます。 36: ◯質疑(中原委員) 最後の特別委員会ということで、総括的にというふうに委員長からもありましたが、先ほど資料番号1で、この地域魅力向上対策特別委員会にかかわる主要事業の説明をいただきました。全部で12本です。  実は、この委員会が立ち上がって最初の平成28年9月13日の委員会で、同じようにこの特別委員会にかかわる主要事業の説明をいただきました。4月1日でかわられた方もいらっしゃるのですが、そのときは16事業あるのです。16事業が、今回12事業に減っています。それぞれの予算額も、どうも縮小傾向にあると思っています。  1つ、先ほど来あります、さとやま未来博については、今回かなり集約しながら予算づけもして行われているので、この部分に集約された事業は除いて、そして予算審議のときにかなり議論になった、ひろしま平和発信コンサート推進事業も除いて、2つの事業が実はなくなっているのです。地域政策局の創造活動活性化支援事業と、農林水産局の6次産業化総合支援事業の2つの非常に重要だと思われる事業が、きょうの説明ではついておりません。  創造活動活性化支援事業というのは、ひろしまクリエイティブ・カフェとか、ブランドショップでいろいろなイベントをやって、新規事業で1,200万円余り、もう一つの6次産業化総合支援事業は非常に重要な事業だと思うのですけれども、1億4,600万円余りで、6次産業化を進めるという事業です。  この2つの事業は、一体なぜ今年度、この特別委員会の説明から消えているのか、まずお聞きします。 37: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 創造活動活性化支援事業は、今年度引き続きやっておりまして、ひろしまクリエイティブ・カフェということで進めております。委員から、今、御紹介がありましたように、広島にクリエーティブな人材を集めていくということで、今年度からは、新たにできました創出の場でありますひろしまCampsでやっていくというふうにしております。  ただ、今回、この主要事業に載せなかったことに関しては、2年目でもございますし、継続事業ということで、特に重要事業からは外させていただいたという経緯でございます。 38: ◯答弁(集中改革推進部長) 私はことしからですので、詳しい経過について、正直存じておりません。ただ、6次産業化につきましては、農林水産業の推進が非常に重要な施策と考えております。国の施策が充実しておりますので、それを有効に活用していくというのを第一にして決めております。  多くの事業を、農家の方、あるいは農業に関連する産業の方から出していただいて、国の施策に乗れるように進めていくことを中心にして進めさせていただいておりますので、さらに必要性がある場合は、施策を県としてもつくっていきたいと考えております。 39: ◯質疑(中原委員) 6次産業化は、もうある程度飽和状態にあると思っているのです。国がやる事業だとおっしゃったけれども、何か昨年、県がこれを進めるという形で予算づけして、なかなか事業がうまくいかないのかと思ったりするのです。6次産業化については、県はこれ以上、予算を組んでやることについて、飽和状態にあるのか、それとも今後まだまだやる余地があるのか、そういう取り組みについての現状と方向性はいかがですか。 40: ◯答弁(集中改革推進部長) 6次産業化につきましては、いろいろな形で現在も新しい取り組みが始まっていると思います。具体的に言いますと、キャベツの推進等がありますが、近々、100ヘクタール規模の農家がつくられる。民間の企業と連携しながら、年間を通じて県産キャベツが出せるようになっていきますと、つくって売るだけではなくて、一部加工して売っている形のもの、あるいはお好み焼きの業者の方と連携していくといったようにつながっていく展開も始まっておりますので、そういった中で、国の事業をうまいぐあいに使いながら進めていく。不足の部分があれば、それを追求しながら考えていくというような考え方で、決して6次産業化は終わったわけではないと思いますし、まだまだ可能性があるものと思います。当然、レモンについてもそうですけれども、そういった芽が少しずつ出てきていると感じております。 41: ◯要望質疑(中原委員) わかりました。2つの事業は非常に大事だと思いますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  具体的に、きょうは幾つか案件を聞いていきたいのですが、先ほど、資料番号2で、サッカースタジアムの検討状況という説明をいただいたのですが、まずこれは地元の住民の方々と接触をされて、一体、その地元住民は賛成なのか反対なのかという感触が全く伝わってこない。いろいろな疑問が示されたというのはいいのですが、ただ、これを本当に進めるのなら、現状で住民は賛成の人が多いのか、反対の人が多いのか、あるいは住民感情的にはここへつくってもらっては困るという声が強いのか、その辺の感触ぐらいは言ってくれないと、この説明では全くわからないのですが、いかがですか。 42: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 先ほどの資料の説明にも載っております申し入れ書に中央公園広場が消滅することへの危惧でございますとか、周辺環境の激変による生活への影響に大きな不安を抱いているという御意見でありますとか、中央公園広場が候補地となった場合にも、繰り返しになりますけれども、生活環境への影響に関する質問が書いてあるということでございます。
     こういったことを考えてみますと、現時点で、基町地区の住民の方が、先ほど申し上げたような形のことを思っていらっしゃると受けとめております。 43: ◯質疑(中原委員) 強烈に反対している方、住民の方でもいいし、例えば、広島みなと公園だと、港湾関連業者は絶対反対だと言われていました。そういう強烈な反対をする人は、この中央公園の建設案に対していらっしゃるのかどうか、いかがでしょう。 44: ◯答弁(地域振興部長) なかなか数をとっているわけでもありませんので、基町の明日を考える会ということで、各コアの代表が15名程度いらっしゃいます。そういう中で、申し入れ書の中には、納得できない場合には、サッカーの中央公園広場での建設について撤回を申し入れるというタイトルにはなっております。  ただ、御質問の、総体で賛成なのか反対なのかということについては、ちょっと申し上げるのは難しいのですけれども、中身は、先ほど担当課長が申し上げましたように、なぜここでつくるのかという必要性とか経緯の問題、具体な話としまして、騒音に対する懸念、できたことによる渋滞、それに伴う動線がどうなるのかとか、基町アパート固有の問題として、このアパートをどのように活性化といいますか、利便性を高めていくのかといったさまざまな課題について懸念や不安があるということは事実ありますので、現在、県市共同ですけれども、実現可能性調査を実施いたしております。そういう中で、具体の懸念についても回答できるように、専門的な調査を踏まえまして地元の皆様に提示をしっかりとし、商工会議所とともに説明していきたいと思っております。 45: ◯質疑(中原委員) 私は、県知事と市長と商工会議所の会頭が三者で話し合っていたテーブルにサンフレッチェの会長もつかれて、みなと公園はだめという中で、中央公園だったらサンフレッチェの会長もオーケーと言っているからすぐ前に進んでいくのだと思ったのですけれども、えらくもたもたしているのは、この住民の皆さんとの交渉に問題があるのか、それとも、今幾らかおっしゃった構造上の問題、いわゆるフィージビリティースタディーをやる中で、どうも大きな支障が出ているのか、長引いている理由が判然としないのです。手続を丁寧に淡々と進めていって、着地点が見えるものなのかどうなのか、その辺のハードルは一体何なのかということを、明確にしていただけますか。 46: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 先ほども部長からお話がありましたように、まずは候補地となった基町の皆様方ときちんと話を丁寧にしていくことが大前提だと思っております。その上で、基町の住民の方々から申し入れ書という形で質問書をいただきましたので、その質問書に対して、資料の繰り返しになりますけれども、一旦、2月28日の時点で、できるところは回答させていただきました。そして、そのほかにも調査をした上で回答すべきこともございます。その調査を今やっている最中でございまして、この調査をきちんとした上で皆様方に回答させていただき、物事を次に進めていきたいと考えております。 47: ◯質疑(中原委員) サンフレッチェは、ことし調子が悪いではないですか。どうも機運がだんだんと沈んできているような雰囲気を私は感じているのです。ですから、住民と淡々と進めていくのも大事ですが、スピード感もないと機運がだんだん沈んでいくのではないかと心配しています。  最後に、一番大事なことですが、着工時期あるいは竣工時期について、見通し、目標を教えてください。 48: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 今後の着工時期ということで、今、3つの候補地について、比較検討の調査を行っているところでございます。その結果を踏まえて、事業費、アクセス性、それから多機能化、複合化の可能性といったことを総合的に判断する中で、サンフレッチェ広島等の意見も伺いながら、広島市、それから商工会議所とともに検討を行った上で、建設の是非も含めて方向性を出していきたいと考えております。 49: ◯要望質疑(中原委員) なかなか明確に言えないのでしょうけれども、本当にタイミングがあるので、部長もかわられて、これはしっかりねじを巻いてやっていただきたいということでございます。  最後にもう一点だけ、この特別委員会で随分議論し、きょうもやっと冊子になったものが出てきましたひろしま都心活性化プランは、いろいろお話を聞くと、政令市において、県と市が都心の活性化について共同でプランをつくるというのは、全国でも珍しいだろうということで、つくったことには意義があると思うのですけれども、これは何度も言うのですが、最後の委員会なので、具体的に県が主体となって何をやるのかということです。このプランには具体的な施策がやっと17本出ております。先ほど説明いただいたように、紙屋町地区のエリアマネジメントについては、県が取り組んでいこうということもおっしゃいました。見てみると、県庁舎とか、リーガロイヤルとか、そごうがある空間は、都市再生緊急整備地域制度を活用して、高度利用などに取り組む、そして、もう一つ非常に大事なのは、基町の国の機関があるあたりは、官公庁街の土地利用のあり方検討と、さらに民間活力の活用も検討していきたいということです。これは、まさにこの県庁舎が今ある場所の再編成なり再開発なりをにらんだ記述だと思うのです。この辺の県の役割とか、今後の進め方とか、かなり長期のビジョンになるのでしょうけれども、具体的に県が何をするのか、お聞きします。 50: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 県がこのプランの中で何をやっていくかということでございました。まず、少し長くなるかもしれませんけれども、このプランを考えていく際に、私どもが当初から思っている、特に課題として認識していることは平和公園に今、世界中から多くの人が集まっているにもかかわらず、紙屋町・八丁堀地区に対しての人の流れが十分ではないということ、それから、滞留時間が短い、それから、サンモールの一体開発や広島銀行の本店建てかえなど、徐々にまちづくりの動き、開発の動きは出てきているのですが、この紙屋町・八丁堀地区につきましては、更新時期を迎える建物が多いにもかかわらず、それが余り行われていない、それから、紙屋町・八丁堀地区の商業施設の利用がほかに比べて相対的に低下している、こういったところから、広島都心の中枢拠点性というところをもっともっと上げていかなければいけないのではないかというところが基本的な課題の認識でございます。  そうした中で、先ほど、主体的にというところから、エリアマネジメントの話がございましたけれども、その先導的な役割という中で、このまちづくりを活性化させていくためにと考えたときに、県民、市民、それから地元企業等が主体的にまちづくりを行っていく仕組みづくりが大事ではないかと思います。これに関しては、県が主体的にというよりは、まずはまちづくりの主体は広島市のほうなので、広島市の取り組みに積極的に関与するとともに、協働・連携しながら、協議を行いながら進めてまいりたいと考えております。  こうした中で、先ほどお話もありました、特に例がございました、再開発を促進するための緊急整備地区の話でありますとか、官公庁街の土地の活用のあり方、特に一番最初の緊急整備地区の話については、今申し上げましたような、まちづくりの機運を高めていきながら取り組んでいくことが大事だと思っております。  というのが、この都市再生緊急整備地域制度というのを受けようと思えば、「国が定める都市再生基本方針の内容に沿った都市再生の推進が見込まれる地域であって、早期に実施することが見込まれる都市開発事業等の区域に加え、その周辺で都市開発事業の機運等が存在すると認められる地域」ということが要件にもなっておりますので、今申し上げましたようなまちづくりの動きをしっかり加速させていくことによって機運を高めていくことによって、こういったところへつなげてまいりたいと考えております。 51: ◯要望(中原委員) やはり紙屋町は、今言われた広銀のビルとかサンモールとかいろいろ変わってきています。どうも、広島市は、駅とかいろいろな課題を抱えていますし、国の役所とかがあるところは、広島市がなかなかこっちを向いてくれないのではないかということもあるので、今おっしゃったような制度にはいろいろな規制というかハードルがあるけれども、やはりここは県が引っ張っていくような気概を持っていただきたいということが申し上げたいことなので、そこはしっかりまたこれから運用でやっていただきたいと思います。 52: ◯質疑(犬童委員) ひろしま都心活性化プランの策定について、具体的にまとめたものを出されているわけですが、広島駅と紙屋町を結ぶ間が、歩いて楽しめる街ではないのではないか、よそのまちへ行ったら、これぐらいの距離はずっと歩いて、買い物だけではなくて、そこにいろいろな文化的な施設も含めてあるのに、どうして広島は、広島駅とこの紙屋町の間が分断された格好になっているのかという意見があるのです。私は、広島駅周辺では、皆さんの努力もあって再開発などがうまくいったと思うのです。毎日あそこを通ってきながら思うのですけれども、そういう手法も含めて、この間のまちづくりを具体的にどう進めるかが、この中に書いていないことはないのですが、私はもう少し弱いのではないかと思うのです。そこら辺はどうですか。 53: ◯答弁(都市圏魅力づくり推進課長) 今回、この活性化プランの中の先導的な取り組みというところで、楕円形の都心を支える交通環境の整備というところを記載させていただいております。全部を述べるには時間がかかりますので、簡単に申し上げますと、広島駅周辺地区と紙屋町・八丁堀地区、さらにそれをつなぐ西国街道を軸とした地区において、安全で快適な歩行環境の整備をしていくことにしておりますので、そうした取り組みをしっかり進めていくことで、今おっしゃったようなことに対応するとともに、歩いて楽しんで、広島市内の回遊性を高めていくことにつなげてまいりたいと考えております。 54: ◯要望質疑(犬童委員) その決意と言葉はよくわかるのですけれども、広島駅周辺はかなり具体的になって、最初はこんなのできるのかと僕は疑心暗鬼に思っていたのですけれども、今でき上がってみて、やはり広島市を含めてあなた方の努力が実を結んだ。もちろん、地元の業者の皆さんの協力というのがあってできたわけです。当然、広島駅とこの紙屋町の間を結んでいくときに、同じような一つの方向性を、具体的に私はもっと詰めてほしい。そして、一体に考えることが、サッカースタジアムの問題でもあるでしょうし、単独でポツポツとやるのではなくて、全体がこうしてつながっていくというプランも示していかないと、思いつきだけで、ここにサッカースタジアムをつくることを考えましただけでは済まないのではないかと思いますので、それは要望しておきたいと思います。  それから、今、国際平和拠点ひろしま構想推進事業ということで、いろいろと説明があって、委員からの質問も大分出ましたけれども、残念ながら、今の世界の流れというのは、我々広島県民や長崎県民が思っている方向には行っていない。トランプさんの発言にしても、北朝鮮の動きにしても、国と国とのつばぜり合いみたいなものがあって、本当の被爆地の声はかすれてしまっているというか、存在がなかなか薄れてきているという心配をしているのです。  私は、今こそ、長崎、広島を中心として、関係者が集まって、核兵器の廃絶の問題、あるいは戦争阻止に向けて、声を上げていかなかったらいけないと思うのです。安倍さんとトランプさんと、中国や北朝鮮でいろいろやるのだから、私らの出番がないということでは困る。私らも、日ごろ、一生懸命歩いていまして、女性を中心に、これは戦争になるのですかという意見があるのです。官房長官が、ミサイルが撃ち込まれたときは自分の身は自分で守りなさいと言ったことが問題になっているのですが、要するに国民の中に意図的にそういう不安をかき立てるのもあると思いますけれども、非常に今の国際情勢の中で、どこか思わぬところで衝突して、何か起こりはしないだろうかという不安は、私は非常に大きいと思うのです。  そこで、広島県や広島市、あるいは長崎県や長崎市を核として、従来、平和運動をやってきた、核兵器の廃絶、戦争反対を叫んできた我々が、もうちょっと声を出して、日本政府に対しても、アメリカや北朝鮮や中国、ロシアも含めて、この極東の状況を含めて、これでは私たちは不安だ、納得できない、お互いに強気の発言ばかりするのではなくて、一般県民は二度と広島、長崎を繰り返してほしくないという思いをきちんと言っていかなかったらいけない。けんかするのはいつでもすると言えば一番格好いいです。しかし、いざなったときには県民はもちろんのこと莫大な被害が起きるわけです。そういうことを考えると、私はもっとこの問題は大きく構えていくべきではないかと思うのですが、そのあたりはどうですか。 55: ◯答弁平和推進プロジェクトチーム担当課長) 委員御指摘のとおり、現在、国際情勢は大変厳しい、トランプ大統領の発言であったりとか、もちろん北朝鮮の不穏な動きといいますか、ミサイルを発射したりというようなこともあります。最近、戦争になるのではないかとか、ミサイルが撃ち込まれるのではないかとか、いろいろな報道がされておりまして、県民の中にも不安を感じる方も多数いらっしゃると思っております。  ですので、今こそ、被爆地広島の、また長崎の役割が問われていると思っておりますので、我々も全力で核兵器のない世界の実現に向けて取り組んでいきたいと思っております。 56: ◯要望質疑(犬童委員) 知事が、ローマ法王に広島に来てほしい、そして平和の発信をしてほしいと言うのは、私はいいことだと思うのです。ぜひ実現してほしいと思いますけれども、それだけに頼ってもしようがないのです。我々は、戦後70年余の平和運動とか平和の取り組みを、行政も県民も含めてやってきたわけです。そこで、及び腰になってはいけないと思います。それが、トランプさんであろうが、安倍さんであろうが、言うべきことは、この地域の人が発信していかなかったら、絶対うまくいかないと思うのです。  その点を、知事を含めてもう一度、70年間を振り返ってみて、今言わなくてはいけないことは何なのか。今、行動しなければならないことは何なのかということを議論して、そして取り組んでほしいと、私は要望しておきたいと思います。  それから、この前、江田島市沖美町のほうに行きまして、熊本などに比べたらまだ小さいかもしれませんけれども、建設業者がトマトとイチゴのとても大きいハウスをやっている。そして、広島市からたくさんフェリーに乗ってきて、皆同じ方向へ行っている。家族そろってイチゴ狩りです。  地域によってはこういう取り組みが成功しているところもあります。これは前にも申し上げたと思うのですが、周防大島も橋を渡ってから15kmぐらい先まで、観光バスが個人がされているジャム工房だけに来ている。ジャム工房が地域のミカン農家などと連携して、それぞれの農園でできたかんきつ類を使って、そこの農園のかんきつだけを使ったジャムをつくって販売している。その近くの道の駅に私が行きまして、道の駅のレストランをやっている人とお話ししました。ここに何人ぐらい来るのですかと聞いたら、年間35万人来ると言います。そういう地域の魅力というものができ上がってきております。  本県にもいろいろあると思いますけれども、私は、やはり今回の、あなた方が進めていらっしゃる、ひろしまさとやま未来博も、先ほども言ったように、一過性になってはいけないと思うのです。そこから何かが生まれて、残らなければいけないと思うのです。  私は、何か残るようにきちんと取り組んでいかなかったら、ただ行事をするだけのさとやま未来博になっているのではないかと思いますが、どうですか。 57: ◯答弁(中山間地域振興課長) 地域づくりの活動につきましては、非常に息の長い取り組みが必要であると思っておりますが、御指摘のとおり、全ての活力の原動力は人であると思っております。こういう意味で、今回のさとやま未来博については、主たる目的は観光というよりも、むしろ人づくりに力点を置いて進めているところでございます。このためには、かかわっている人自身が、その地域づくり活動が楽しいと思えるような環境をつくっていくことが非常に重要であると思っておりまして、私どもも、長く続けていくことを念頭に、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 58: ◯質疑(犬童委員) きのう私は、安芸灘諸島をずっと一日歩いたのです。それぞれの旧町を含めて、いろいろな人と話す機会がありました。あなたが言うように、頑張っていらっしゃるけれども、さとやま未来博というのがどれほど浸透しているのかという疑問を持って帰ったのです。旗を立てているだけで終わっているのではないかという感じがしますし、世羅のほうにこの前行きまして、世羅をずっと歩きましたら、それぞれの観光地が皆ばらばらなのです。チューリップをやっているところはチューリップ、あるいはユリをやっているところはユリ。お互いが全く相手のことは構っていない。私は、そういう連携のないようなことをしてはいけないのではないか、やはりさとやま未来博は、そういう意味では県が中心になってお互いが連携し合うシステムをつくっていって、これが済んだ後も、地域が連携し合って魅力を高めていくというふうにしてもらいたいと思うのです。そこら辺はどう思われますか。 59: ◯答弁(中山間地域振興課長) 御指摘のとおりであると考えておりまして、このさとやま未来博は、多くの方に中山間地域に共感をいただきながら、地域づくりの種まきをするものであると考えております。これは行政だけでできるものではございませんので、実際に活動する地域の方々と連携をしながら、この機会を絶好の機会と捉えて引き続き連携してまいりたいと考えております。 60: ◯要望(犬童委員) まさに、一過性に終わらないと先ほどもありましたけれども、具体的なものが何か残ることを前提にして、各市町でもそういう取り組みをぜひしてもらいたいと思います。このさとやま未来博のパンフレットを、私はきのう50部ほど某所からもらってきました。この前、100部もらって、知人、友人に行ってほしいと送りました。ところが、この評判が余りよくないのは、いっぱい書いてあってわからないということがあるのです。こんなにたくさん書いてあったら、どれを見に行けというのか。そこら辺は工夫されて、これから夏の分をつくるのでしょうから、ぜひお願いをしたいと思います。 61: ◯要望(城戸委員) 実は私はショックを受けたのですが、きょうの週刊現代の人口8,000万人の日本で起きることという記事に、地方でこれから人口減が激しいのは、広島県は呉市だというのが出たのです。呉市は2040年までに33%人口が減少し、日本全国でひどいところでは40~45%ぐらい、中核都市でそれだけどんどん減っていくと出ている。これからまちづくりをするのに、それに耐えられるまちづくりが一向に進んでいない。何もやっていない。減るというのは、どこの県も言っているのに、人口減に取り組む施策を全然打っていないのが課題だというのが、この雑誌に書かれております。  私は、これを読んでいて、まさにそうだと思いました。広島県も人口が減ります、日本の人口が9,000万人になったらそこでとめたいと言っているのですが、どうやってとめるかが全くわからない。まちはつくり直しますと言っているけれども、つくり直すには、どうやって人を移動させるかとか、維持できないインフラをどう整備していくのかという計画も全くない。人口は減りますということは明確に打ち出されているのだけれども、それに対して一向に計画がなくて、新たなまちづくりの計画は、都心活性化プランにしても、観音の整備にしても、計画はあるのですが、本当に日本の人口が9,000万人以下になったときに、あんなところが果たして本当に使えるのか。そういう計画になっているのか。そのときには、高齢化率が50%を超えている。それで、本当にあんな電車もない、バスも行かないようなところへものをつくって大丈夫なのかと感じるのですが、そのあたりのことが計画の中に含まれているというのだったら安心するのですけれども、どうもこれを読んだだけではそれが感じられないのです。サッカースタジアムをつくると言っても、人を運ぶ輸送方法については全く語られていない。場所だけが語られる。そういう状態で、本当に大丈夫なのか。  都心活性化プランの中でいろいろな計画が書かれていますが、今度、エディオンの近くに50階建てのビルが建つと言われているのですが、50階建てのビルが建つと、どれぐらいの人がそこに入るのか。その人たちをどうやって運ぶのかという検討をされているのかどうか。そういうことを考えると、非常にこの計画そのものが我々にはよくわからないわけです。これで本当にいいのか。それと、広島には計画が結構あるけれども、さっきの雑誌では、中核都市がだんだん滅びていってなくなっていくのではないかと言われています。静岡市がどんどん過疎になって、今、70万人を切ったそうです。静岡のような、新幹線の駅もありいろいろなものがある市が、寂れていっている。この原因が何かといったら、どうも私鉄の連携がうまくいっていなくて、駅が1km以上離れていて乗り換えがきかないと、よく言われることが書かれている。そういうまちに対しての考え方がきちっとできたところしか、魅力にはならないのだろうと私は思います。  その意味で、別に、これをつくります、あれをつくりますではない。東京一極集中是正ばかりを訴えるのではない。我々の広島は、日本の人口が9,000万人に減少しても、それに耐えられる機能を持ちますと言うほうが、私はこれからの売りにはなるのではないかと思いました。  こういうことは、今、答弁してくれと言ったところで、計画も何もないわけで答弁はできないから回答を求めることはしませんが、いずれにしても、視点を変えていかなかったら、多分まちづくりはできなくなってしまうのではないかと、非常に不安を感じたのです。  ぜひとも、皆さん方にもそういうところを考えていただいて、これから将来どういう広島県になり、広島市になっていくか、また近隣の町はどういうつくり方をするかを、ぜひとも行政の一員として考えていただきたいということを要望して終わりたいと思います。  (5) 閉会  午後3時27分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...