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  1. 広島県議会 2016-12-06
    2016-12-06 平成28年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2019-08-07
    2016年12月06日:平成28年文教委員会 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 7 会議の概要  (1) 開会  午後1時31分  (2) 記録署名委員の指名        中 原 好 治        冨 永 健 三  (3) 当局説明   1) 教育次長が報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑(窪田委員) 府中町立中学校の男子生徒が自死の選択をして、12月8日で1年を迎えることになります。本当に痛ましい事案で残念に思う気持ちと同時に、心から御冥福をお祈り申し上げる次第でございます。  この調査検討委員会での調査により、いろいろなことがはっきりとしてきたと思っていますが、自死に至った経緯というのは本当に難しく、デリケートなことであって、一つの理由で自死を選択したのではないと思うのです。資料に万引きをしたという事実誤認があったということが記載されていますが、学校内でこうした記録の管理、しっかりとした引き継ぎがうまくできていなかった、まずい部分があったということは事実であり、今後適切にやっていくということになると思いますが、具体的にどう改善していくのか、お聞かせください。 2 ◯答弁(学校経営支援課長) 生徒指導情報の管理は非常に大事なことで、学校経営の一つの核となるものでございます。いろいろな研修などを通じまして、しっかりと職員に周知するとともに、校長が指導性を発揮して生徒情報をしっかりと管理することを指導してまいりたいと考えています。 3 ◯質疑(窪田委員) 先ほどの説明にもありましたけれども、中学生は思春期のど真ん中にあるとともに、素直に打ち明けることができない性格、パーソナリティーを持った生徒もいる中で、義務教育が終わった後の進路を選ぶのはデリケートな問題です。これを相談できる体制がなかなか学校の中でできていなかったことも一つあると思います。先ほどの説明で、先生と生徒の間のコミュニケーションをしっかりとやっていくということでございましたが、学校の先生だけでなくPTAもありますが、第一は家庭だと思います。まずは親が指導することになると思いますが、生徒が壁にぶち当たったときにしっかり相談できるような体制づくりに向け、親、PTA、学校の関係強化をどのように取り組もうとされているのでしょうか。 4 ◯答弁(豊かな心育成課長) 窪田委員御指摘のように、生徒を初め、人は心を開いている人には相談できるけれども、心を開けない人にはどうしても対応が拒否的になってしまうことがあると思います。特に教育に携わる者にとっては、子供一人一人を大切にして、子供の悩み等をしっかり共有するシステムづくりが必要であると思います。あわせて、家庭と学校とにおける子供の姿には差がある場合もあると思いますが、多面的、多角的に子供が見られるよう、家庭との連携は計画的に進めていく必要があり、個々の担任の判断だけによるものではなく、組織的に行っていく必要があるとも考えております。また、地域にはさまざまな資源がございますので、地域の活動等に参加する中で、子供たちの状況を地域に理解してもらう、地域の力を得ながら、子供たちを育てていくという取り組みも必要であると思います。 5 ◯質疑(窪田委員) 今回、問題行動を起こしたとした判断は、事実誤認であったわけですけれども、当時は万引きをしたという認定をしたわけで、やはり生徒にしっかりと向き合うことが必要ではなかったかと思うのです。何かシステマチックに、問題を起こしたという淡々とした対応の仕方であったように感じるのです。先生方が忙しいのかはわかりませんが、なかなかそういったことができる体制になっていないのではないでしょうか。基本はやはり生徒と先生が向き合うことが大事だと思いますので、これからしっかり改善していただきたいと思います。また、この事案は府中町教育委員会管轄の学校で起こったものでございますが、県内には生徒が大変悩んでいても相談できないということが内包されているのではないかと思います。そこで、市町の教育委員会に対して、県は改めてどの辺まで関与できるのか、これからどういったことをやっていこうとされているのか、お聞きします。 6 ◯答弁(学校経営支援課長) 私どもでは、それぞれ市町の指導主事を対象にしたいろいろな角度からの内容の研修を年5回実施しておりますが、今後内容をさらに充実させ指導主事の資質向上を支援してまいりたいと考えております。また県の指導主事が学校訪問する際には、市町の指導主事も同行することとし、充実した指導体制を整えてまいりたいと考えております。 7 ◯要望(窪田委員) 二度とこういった悲しい出来事が起きないように、市町と協力して取り組んでいただきたいと思います。 8 ◯意見・質疑(岩下委員) 11月18日の文教委員会において、集中的審査の実施をお願いし、本日、開催するに至ったところでありますが、教育委員会においては急いで資料を作成していただいたことと思います。まず、お礼を申し上げたいと思います。  先ほどの説明を聞いておりまして、私自身いささか失望しております。先ほど窪田委員もおっしゃったように、事案の発生からあと2日で丸1年になります。この1年間何をしたかということが本日の資料で報告されたのですが、内容については果たしてこの1年間に行ってきた内容なのかという、いささか残念な気持ちであります。先ほど教育次長から、全力で取り組んでという発言がありましたが、本当に全力で取り組んでいただいているのか、私はそうでないように感じるところが多々あります。  最初に、この資料の中に、学校の進路指導部が校務運営組織に位置づけられていないとの記述や、県内でも一部の中学校について同様な課題があるとの表現がされています。そこで、県内の対象中学校の数は何校で、そのうち何校が体制整備済みなのか、お尋ねします。 9 ◯答弁(義務教育指導課長) 組織的な進路指導体制につきましては、県内235校のうち、約3%の学校において、校務運営組織図どおりの組織が見えない状況がございます。こうした学校は、教員と子供が非常に少ない小規模校であり、学年と管理職で主任を兼ねている実態を把握したところです。小規模校においても、進路指導部を位置づけながらやっていくことを、今指導し、校長会同士で精査して取り組んでいるところでございます。
    10 ◯質疑(岩下委員) 何校かとお尋ねしたのですが、3%と言われました。簡単に計算すると7校になると思いますが。 11 ◯答弁(義務教育指導課長) はい、7校です。 12 ◯質疑(岩下委員) 県内にこういった組織がない中学校は少ないということでありますから、当該中学校は極めて特異な組織運営をしていたということになると思います。なぜこういうことになったのか。先ほどのお話だと小規模校で職員数が足りないから兼任もやむなしといったようなのは、確かに理解できるのですけれども、府中緑ヶ丘中学校に関しては小規模校というくくりに入りません。なぜこのような形になったのか、どう評価されているのか、お尋ねします。 13 ◯答弁(義務教育指導課長) 岩下委員御指摘のとおり、小規模校以外につきましても状況を把握しております。確かにこの中学校におきましては、進路指導部が位置づけられていなかったという実態は課題であると捉えております。進路指導主事の役割または責任、キャリア教育の中心のほうはやっているのだけれども、進路指導を学年主任がやっていて、学年主任と進路指導主事の連携が薄い学校が小規模校に限らず何校かございます。そのうちの一つが当該中学校ですが、他校につきましては、昨年度の事案以来指導をしてきたところでございます。 14 ◯質疑(岩下委員) 7校のうち何校かについて指導されたのだと思いますけれども、今まさに進路指導の時期に当たりますが、きちんと機能しているのでしょうか。第三者委員会からの報告は11月ですが、それより前の文部科学省からの通達は7月29日に配付されております。この通達内容は、学校の組織的な生徒指導、進路指導体制と情報管理については、校長のリーダーシップのもと組織的な対応をとるとあります。こうした通達が7月の終わりの時点であったにもかかわらず、現在、先ほどの答弁にあった小規模校はやむを得ない面はあったにしても、小規模校以外の学校で改善できていないのはおかしいと思います。逆にさせないといけないという責務があるのではないかと思うのですが、その責務は市町の教育委員会なのか、それとも県の教育委員会なのか、どちらにあるのでしょうか。 15 ◯答弁(義務教育指導課長) 組織的な進路指導体制の確立につきましては、設置者である市町教育委員会と県教育委員会がともに手をとり合って推進していこうということを確認し、4月から取り組みをスタートしております。進路指導に関する学校の方針を全教職員が共通理解し、校長のリーダーシップのもとに組織的な体制において進路指導が進められているかというところにつきましては、全校でやっているということを、文部科学省の通達が発せられた夏以降確認しております。 16 ◯意見・質疑(岩下委員) 今回の報告書の中に、現在それができていると表現していただければよかったと思います。今のままでは確実にできているかわかりません。  次に、もう入試が近い時期ですから進路相談を実施している学校が多いと思いますが、全体235校において生徒のプライバシーに配慮した適切な環境下できちんと実施されているのでしょうか。 17 ◯答弁(義務教育指導課長) 進路相談の場所等につきましては、校舎の構造上、教室の数等において工夫されております。このたびの事案につきましては、アンケートにもございましたけれども、廊下での立ち話が教室内に聞こえていたという声があったように、その内容によっては不適切な場所で実施されていたと捉えております。ほぼどの学校においても、生徒が落ちついてみずから進んで話せるような環境で、他人に聞かれることのない場所、特に教室とか特別教室などで行っているという確認はとれております。 18 ◯質疑(岩下委員) 少し質問の仕方を変えますが、実際に該当の生徒が受けた進路相談の環境を、県教育委員会の職員が確認した事実はあるのですか。 19 ◯答弁(義務教育指導課長) その事実はございません。報告書または状況把握の中で聞いております。 20 ◯質疑(岩下委員) 現場も確認せずに対策が打てるのですか。報告書で確認されることも大事だけれども、本当に適切だったかどうか現場で確認しなければ適切な指導はできないのではないでしょうか。実際に現場に行って、静かな環境で話をしてみて、教室に声が聞こえるのかどうか事実確認をするべきではないですか。そんなことをせずにただ議論して、本当に実のある議論ができるのでしょうか。一番大事なのは実際に起こったことを現場に行って確認することではないですか。現場を確認していない中で市町の教育委員会を通じて、各中学校に指導していると言われますが、適切な指導ができているという自信はあるのでしょうか。私はとても自信のある指導ができているとは思いませんが、どう考えられますか。 21 ◯答弁(義務教育指導課長) 岩下委員御指摘のとおり、確認またはそういう状況を自分自身が体感するということは、指導主事の訪問でも非常に大事だと感じております。今後、状況把握等をする中で、場所が適切かどうかも含めて、ただ単に書いてあることをなぞるだけではなくて、確認するぐらいのきめ細かさを持って、気を引き締めて指導に当たりたいと思います。 22 ◯質疑(岩下委員) 先ほど教育次長が全力で取り組むと言われましたが、この状況が全力なら不本意です。実際に今回の事案が起きたことに対して、県教育委員会から府中町へサポートしていますが、そのサポートの仕方の中に現場確認がなかった。校長がみずから作成した報告書でいろいろなことがわかってきたはずで、そこで起きたことが果たして適切だったかどうか、現場に行って確認しないと生徒が感じたことがわからないではないですか。彼が廊下で先生から万引きの事実がというようなことを言われた場所が適切だったかどうか。私はそういうところのきちんとした事実確認が本当にできているのか、この報告書を読んで疑問に思ったところです。  やはり事実確認に基づいて行われないといけないし、それから校長の報告書にはさまざまな議論等が書かれています。そして、本来は校長の責任でやるべきことだったのができていませんでしたというような反省の言葉もたくさん書いておられます。確かにそういうことが起きたのだろうと思いますけれども、あの内容を読んで、通常の校長としてあるべき姿なのですか。かなりそういうレベルから逸脱しているように感じるのです。前校長はもう退職されていますけれども、中学校での勤務経験、経歴、どういう年代でどういう仕事をされていたのか、お尋ねします。 23 ◯答弁(教職員課長) 申しわけございません、細かい資料までは持ってきてございませんけれども、当該中学校の前任は教育委員会の主任指導主事、さらにその前にも県の教育委員会事務局での管理主事等の行政の経験がございます。 24 ◯質疑(岩下委員) ということは中学校の現場での経験はないということですか。 25 ◯答弁(教職員課長) 教職のスタートは中学校の教諭からのスタートでございます。 26 ◯質疑(岩下委員) そこで何年間ぐらい、中学校の実際の経験をされたのですか。 27 ◯答弁(教職員課長) 申しわけありません。手元に資料を持ってございませんけれども、複数年にわたっての学校における経験はあるものと理解しております。 28 ◯質疑(岩下委員) 中学校の校長にとって、生徒指導と進路指導は非常に重要な仕事だと思うのです。その中でやはり実際の経験といいますか、校長としての経験ではなくて、いわゆる実務者としての経験、その経験をベースにした見識があってこそ、校長になったときに生かせる形になると思うのですけれども、今の答弁だと確かにそういう部分の見識を持っていた校長だったかどうか疑念が生じるのですが、いかがでしょうか。 29 ◯答弁(教職員課長) 大変失礼いたしました。少し訂正を含めて答弁させていただきます。この前校長につきましては、中学校での勤務経験が12年ございまして、その後、市の教育委員会の指導主事、管理主事、先ほど申しました県の教育委員会の管理主事等の経験、あとは県の教育センターでの主任指導主事の経験と教育事務所での主任管理主事の経験等々、行政の経験が随分ございます。 30 ◯質疑(岩下委員) だから、最初に教員の経験を積み重ねられて、それからいろいろなほかのキャリアを積み重ねられたということなのですけれども、その12年間に広島県の専願制度がある中での中学校の勤務経験はあるのでしょうか。 31 ◯答弁(教職員課長) かなり細かい職員の記録になりますので、手元にはございませんけれども、この12年の教職経験のうちには、当然ながら担任の経験もしているはずですので、その中でいわゆる私学等への進学を希望する生徒の進路指導にも現実に携わっているものと考えております。 32 ◯質疑(岩下委員) 校長の任命権限は県教育委員会ですから、今回の前校長の任命は当然県教育委員会が行ったと考えます。今の答弁ですと、適切に評価して校長の任命をしたのかどうか自信が持てません。基本的に校長に任命する要件の中に、そういった進路指導の経験、生徒指導の経験といったものが含まれていないのではないですか。でなければ、そんな答弁にはならない。もし要件として入っているのであれば、自信を持って、生徒指導、進路指導の経験はありますと言えるはずです。言えないということは、要件に入っていないと理解していいのですか。 33 ◯答弁(教職員課長) 当該校長につきましては、まず教職をスタートした12年間の学校教諭としての経験の中で、生徒指導、進路指導についても実務経験しているはずでございます。さらにそういった教員の中のすぐれた経験を持つ者を指導主事として行政のほうで力を発揮していただいたという経緯もございます。それまでの行政経験なり、あるいはあらゆる行政経験の中で学校を指導されてきたキャリア、実績、もっと言えば学校勤務時の実績等も加味しながら総合的に優秀な者について、校長に昇任させております。 34 ◯質疑(岩下委員) お言葉ですが、とても信じられません。人事記録にそういった経験が記録できるようになっていればそんなことにならない、人事記録に残すような気持ちがないのでしょう。だから、12年間やったというだけではなしに、12年間の中で最初は1年生だったとか、それから2年生になって、それからまた1年生の担任になったかもしれないし、そういう経験を把握した上で、しっかりとした実力があるから大丈夫だとか、そういった判断に結びついていくことになるのだと思うのです。なかなかそういったことにすぐに答弁できないということは、やはり組織としてそういった評価をするような形になっていないように思いますけれども、いかがですか。 35 ◯答弁(教職員課長) 先ほど、詳細な人事記録のデータを手元に持ってございませんので答弁に行き詰まりましたが、私どもが校長に行政から出す場合には、それぞれの個人の得意とする生徒指導なり、人事管理なり、進路指導なり、そういったいろいろなものを総合的に実績も含めて評価しながら、任命を続けているところでございます。 36 ◯意見・質疑(岩下委員) 余り水かけ論になってもしようがないのですけれども、明確に答弁いただけないということは、イコール評価の中に入っていないとしか思えない。だから、そういうふうな形で校長の任命を果たしてやっていいのかどうかということを、教育委員会として、ぜひ検討していただく必要があると思います。今回の報告書を読んで、過去の校長経験者の人に話を聞くと、こんなことはあり得ないというような話もあり、どうしてそんな人が任命されたのかと思うところです。先ほどの質問のときに、通常中学校でそういう進路指導の経験があれば、校長になった段階でこんな体制ではできないはずだということでリーダーシップをとってしっかり組織の変更ができたはずですけれども、着任されてからずっと長い間放置されているわけです。しかも、最初の年度は出席もしていないと書いてある。  だから、そういうこと自体がおかしい。そういうおかしいということに、県教育委員会はなぜ気づかなかったのかがわからない。教育事務所から、それぞれ中学校を回って指導しているということですが、その中でそういった話も出てきたはずです。また、報告書の中に校長に言っても全然聞いてくれなかったといったようなことも実際に県教育委員会が聞いています。聞いているのに何も対策を打っていないのは、おかしくないですか。今回の報告書の中に、これに関する記述は全くないです。本当にこれに手をつけなくていいのですか。今回の問題の一番の根っこにあるのはここではないかと思うのです。いつも教育長が責任を持って、自信を持ってきちんと任命していますと言われますが、本当にそうだったのですか。今の段階でその言葉はとても真に受け入れられない。適切な人材をしっかり配置しないと、中学校の運営が本当に大変なことになるということを示している例だと思うのですが、どう考えられますか。 37 ◯答弁(教育部長) 校長の任命に係る私どもの視点といいますか、責任も含めてですけれども、それぞれのキャリアを当然見ながら、人物をしっかりと見るという意味で面接等を何度もしております。当然、人によってキャリアは違っておりますので、一つのものを全ての者に共通で求めてということにはならない部分もございますけれども、しっかりと人物を見ることでその者のその部分を判断する形でやってきております。  今回のケースにつきましては、確かに校長の役目がきちんとできていないところは非常に多くの部分で要素として上がっていますので、私どもで今後、管理職を選定する際に、キャリアなり持てる能力をさらに厳しく吟味して、こういったことが再発しないような形で選考してまいりたいと思います。 38 ◯意見・質疑(岩下委員) 来年3月の発令に当たっては、ぜひそういった点は考慮、確認する必要があると思うところです。  次に、入試制度について、関係部局が中学校の校長会と連携して詳細な実態を把握し、専願制度のあり方について協議を進めていく必要がありますけれども、今まさに実施されている状況において、いまだに実態が把握できていないということなのでしょうか。 39 ◯答弁(義務教育指導課長) 私学協会、公立中学校長会と連携しながら状況把握はしています。各市町教委や中学校長会への聞き取り等から、県内の中学校において1~2年の非違行為をもってのみ機械的、形式的に落としている学校はなく、3年間の学業や生活態度等を総合的に判断し、キャリア教育の視点に立った進路指導を行っています。それから専願基準等の進路指導の重要事項について生徒、保護者に説明を行っていること、高校が提供する入学者選抜についての情報等を必要に応じて生徒、保護者と共有していることを確認しております。そういう確認をしながら、現在、連携、協議を継続して進めているところでございます。 40 ◯質疑(岩下委員) 前校長に質問しても、同じような答えが返ってきたのではないですか、違いますか。 41 ◯答弁(義務教育指導課長) 当該中学校におきましては、昨年度、進路の推薦基準の機械的な運用変更等がされたということがございましたので、このたび全中学校に対して確認しているところでございますが、私立高校の入試につきましては、学校独自で行われておりますので、専願制度の取り入れ方も各校で異なっております。今各校の状況を把握する中で、精力的に取り組んでいるところでございますので、引き続き協議してまいりたいと思っております。 42 ◯質疑(岩下委員) もう12月で進路指導を行う時期ですから、私立高校から内容の提示がないはずはありません。なぜきょうの時点になっても把握できないのか理解に苦しみます。中学校の校長の報告書には推薦・専願の基準は毎年変わり、中には11月に入ってから説明のため来校する私学もあるとの記述があります。ことしの実態はどうだったのですか。 43 ◯答弁(義務教育指導課長) 校長会等の聞き取りの中で、各私学が個別に説明されているということは聞いております。先ほど申しましたように、各中学校はそれを各子供たち、保護者ときちんと共有しているという確認はしております。 44 ◯質疑(岩下委員) 各中学校からファクス1枚で報告してもらうだけですぐに把握できるのではないですか。なぜそれができないのですか。県教育委員会から各中学校に向けて、市町の教育委員会経由だと思いますけれども、ファクス1枚を別にして電話してお願いして、すぐ収集できるような情報ではないですか。それがなぜできていないのか、それで全力と言えるのですか。 45 ◯答弁(義務教育指導課長) 専願制度につきましては、地域的にも非常に違いがございます。また私学の独自性もありまして、専願制度の取り入れ方が非常に特徴的でありますので、各学校にファクスと言われますが、今、直接聞く機会を持って把握しているところでございます。 46 ◯質疑(岩下委員) 私が言ったのは、受ける側の中学校の話で、私立高校側のことは学事課長にお尋ねする予定です。私がお伺いしたのは、中学校の現場は私立高校から見るとかなり弱い立場だから、なかなか言いたいことも言えない状況にあるのではないですか。それをサポートしてあげるのが、県教育委員会ではないですか。だから、まず事実をしっかり収集してどうだったかというのと、この後お尋ねしますけれども、私立高校の言い分とを引き合わせて、果たして両方とも正しいことを言っているのか、それとも矛盾があるのかといったことを確認しないと、対策が打てないではないですか。何か協議したいと書いてありましたけれども、協議できるベースにないではないですか。事実の積み重ねと確認があって、それをベースに問題点を整理し、交渉しない限り改善しません。努力が必要だと思いますが、いかがですか。 47 ◯答弁(義務教育指導課長) 実際、状況を把握しているところで、協議の場についても、検討しているところでございます。中学校長会とか中学校の先生方の声を把握しつつありますが、一律に現段階で評価してここでお話しするようにはまだなっておりません。今後継続してやっていきたいと思っております。 48 ◯質疑(岩下委員) 最初に言いましたけれども、もう1年たっているのです。だから、こういう状態で本当にいいのですか。 49 ◯答弁(教育部長) これまでいろいろな経緯の中で、校長と個々にそういったことがないのかということについての把握を、小まめに行っている状況にはございます。それぞれの市町教育委員会を通じて、先ほど課長が申しましたように、現段階でそれぞれの個々の入試の状況について保護者に説明し、了解を得て進めているというところまでは把握しております。先ほど申しました校長会等の話の中では、例えば入学できる高校を確保しやすくなるため、生徒が志望する国公立の高校へ安心して挑戦させることができることであるとか、保護者は子供の進路先を確保できる上、受験が1回となるため経済的な負担を軽減できるであるとか、専願制度の実態やそういった考えについての把握はしてきている状況にございます。 50 ◯意見・質疑(岩下委員) 状況把握がうまくいっていない中で、進路指導や教育指導に関する資料をつくるようなことを、先ほど言われましたが本当にできるのですか。やはり調査して、内容、事実を確認した上で、こういったものに反映していかないと、本当に実のあるものができないのではないかと思います。進路指導の充実と言えば聞こえはいいですが、中身が伴わなかったら意味がありません。ことしの3月には、大方3週間にわたってマスコミでも大きく取り上げられて、広島の教育は一体どうなっているのかと全国から思われているのです。こういう状況にあって、第三者委員会の報告書が出て、県教育委員会としての取り組みの報告がありましたが、1年もたってまだこういう状況なのかという感想です。全国からすれば、そういう事案を起こした県だから一番先頭を走って、一番みんなの模範になるような形の対策をとっていることを示すのが本来のあるべき姿ではないでしょうか。とてもそんな気持ちがあると思えません。今回の事案に関して、県教育委員会は責任を全然感じていないのではないですか。感じていたらこんな話にはなりません。質問の最初に言いましたように、全力で取り組む気があるのなら、本当に全力で取り組んでほしいと思います。すぐにできることができて初めて、次のステップに移りますというのならまだしも、すぐできるようなこともできていないのだから、とても全力で取り組むとは思えません。    では、もとに戻りまして私立高校への関係についてお尋ねします。文部科学省から7月29日付けで28文科初第655号通達が県知事宛てに発出されておりますけれども、私立高校への周知徹底は学事課でされているのでしょうか。 51 ◯答弁(学事課長) 文部科学省からの文書、通知、あらゆるものについて、私どもから私学のほうへ全てお伝えしております。 52 ◯質疑(岩下委員) 本当にきちんと行っているのだろうかと言ってくるような方が一部いらっしゃいましたので、安心しました。その文部科学省からの通達の中にも、先ほど教育委員会からの説明の中にもあったような、関係機関との協議の場を早急に設置するという文言が書いてありますので、県教育委員会との思惑は一致していると思います。そうなると、あとは私学にそれに同調していただければ、しっかりとした再発防止に向けた協議ができると思えるのですけれども、実現の可能性についてはいかがでしょうか。 53 ◯答弁(学事課長) 子供たちのために何をすべきか、何ができるかについて、関係者がよく話し合うことは、私学側も十分に理解していただいております。したがいまして、制度の話も含めて、関係者がよく話し合って、議論することに関しての異論は全くございません。 54 ◯要望・質疑(岩下委員) 早急にそういう場をつくっていただいて、協議を開始していただきたいと思います。協議結果に関する報告が、期待として、むしろ本日あるのではないかと思っていたのですが、残念ながらまだスタートされていないようなので、少なくとも早急にスタートしていただくよう要望しておきます。  最後になりますけれども、報告書の中に校長に言っても無駄という発言や、学年経営の問題点が述べられています。上司との意見の相違や同僚間でも意見の調整がうまくいかない職場は当然あると思うのですが、そういう職場にあって、気軽に相談できる場を学校に整備すると書いてありますけれども、こういった意見を取り上げていくことが、当事者がいるそういう場で果たしてできるのでしょうか。この中学校が抱えているいろいろな学年担任同士での意見の違いであったり、意見が二つに分かれて校長に裁定を求めるような案件については、校長の裁定という部分はあるけれども、それ以外に校長の裁定についておかしいのではないかということを訴えられるような窓口というか、システムを整備していく必要があるのではないかと思うのです。適切かどうかわかりませんけれども、気軽に相談できる、SOSを発信できる窓口の整備が必要ではないかと思うのです。今回のこの事案に関しては、校長と3年の学年担任団による生徒に対するパワハラ案件だと私は思います。明らかにパワハラです。だから、こういうことに至ったときには、いろいろな意見をもっと早く収集できて、それに適切な対応をとれるような体制、システムといったものを整備する必要性を感じるのですが、いかが思われますか。 55 ◯答弁(教職員課長) 教職員の一般的な相談を受け付ける窓口についてでございますが、確かに県教育委員会では体罰、セクハラ、さらにはパワハラといった相談ダイヤルを設けております。岩下委員がおっしゃる限りでは、恐らくパワハラに近い部分はあるかもわかりません。私どもが今年度相談を受けている事案は40数件でございますけれども、そのうち約半数はパワハラ、セクハラ、体罰に当たらない一般的な相談のものでございます。それにつきましても、私どもは相談された全ての案件に丁寧に対応させていただいております。しかしながら、窓口でこういった一般的な相談をすることができるという周知がかなり不十分であると考えられますので、今後の周知の方法等についても検討してまいりたいと考えております。 56 ◯要望(岩下委員) その辺については深く議論はしませんけれども、声を大きくしていく必要性が特にあると思います。はっきりパワハラ、セクハラとわかる事案はいいけれども、教職員の中で意見が大きく分かれているだとか、上司とうまくいかないから、上司が無理やり業務命令でやってしまうだとか、そういった内容については本当に適切かどうかしっかりと確認していかないと、こういったことがまた繰り返されるのではないかと思いますので、検討いただくよう要望して質問を終わります。 57 ◯答弁(教育部長) 先ほどの件で少し補足させていただきたいと思います。  まず各学校の調査について、現在、集約しているところでございまして、学校の状況をしっかり把握して、進路の手引を作成するということで取り組んでいるところでございます。  それから、私学の校長協会との連携については、現在スタートしておりまして、話は始めています。具体的なことについて、これからしっかり協議を進めていきたいと思っております。 58 ◯質疑(沖井委員) この痛ましい事案の発生から約1年が経過したことになりますが、県内各中学校の進路指導のあり方にも再検討を迫るような事案であったと思われます。この事案を受け、県内の中学校で行われている進路指導のあり方の反省、見直し等の取り組みにつき把握されているものについて説明してください。 59 ◯答弁(義務教育指導課長) 本日の配付資料にもございますが、進路指導のあり方については、4~5月に各中学校の進路指導主事及び管理職に資料を配付し、現在、各学校において進路指導のあり方に関する校内研修を実施したことを確認しております。  また、個人情報等の管理に係るチェックリストも用いて、各中学校が自校の点検を行い、課題を確認していること、さらにこれは地域によってさまざま主体的な取り組みにはなりますが、推薦基準等を各中学校の進路指導主事あるいは管理職等が持ち寄って、推薦基準等のあり方に関する情報の共有を図り、子供たちのよさをプロセスの中でどう読み取っていくのかという検討をしていることを把握しております。 60 ◯要望(沖井委員) 校内研修、またみずからの学校のチェックや推薦基準のあり方の検討などが行われているという答弁でした。現実に進路指導にはいろいろな考え方もあり、現場の置かれている状況もさまざまで、また思春期という多感な時期の子供を相手にするという難しい面もあると思います。ただ、この事案につきましては、教員間の情報共有、情報管理や過去の行為に対する不利益処分の遡及適用など、技術、知識面におきます基本レベルでのお粗末さ、動機的な懸念が残るものであったように思います。これまで単純ミスや認識不足があっても、たまたま不幸を生じていなかっただけのケースもあるかもしれませんので、県教委において各学校の進路指導の一層の基礎、基本の徹底を行われるよう要望して、質問を終わります。 61 ◯質疑(緒方委員) 本日の集中的審査をもって、もちろんこの事案が終わるわけではないと思っておりますが、一つの区切りにもなるとは思っております。もう1年がたつわけでございますけれども、これまでの委員会で私が申し上げてきたことが、先ほど来ほかの委員からも指摘があったように思うのですが、県教委がどれだけ当事者意識を持つかということが大事ではないかと改めて感じております。まずは、御所見をお伺いします。 62 ◯答弁(教育次長) 今、緒方委員がおっしゃったとおり、このような事案が二度と起きないように、県として責任を持って取り組んでまいりたいということでございます。 63 ◯質疑(緒方委員) では、当事者意識はどうやって醸成されていくものでしょうか。 64 ◯答弁(教育次長) 今回の事案にかかわっての課題をしっかりと把握、分析して、一つ一つ解決していくことだろうと思います。 65 ◯質疑(緒方委員) 把握、分析、検証して、次の行動につなげていくことはもちろんそのとおりだと思いますが、ベースになるのは、学校現場そのものをいかにわかっているかということだと思います。今回の事案に対しまして、第三者委員会が立ち上がった後、いろいろな中間的なものでもいいから報告はないのでしょうかとお伺いしたのですけれども、今協議中だという答弁で情報を知ることはできませんでした。そのことがよかったか悪かったかを今議論するつもりはもちろんございませんけれども、なかなか情報を得ることもできなかった中で、本当に当事者意識があるのだろうかという気持ちになったのも正直あるところでございます。その上で、確かに今教育次長がおっしゃった対策を打つための把握と分析には、現場をいかに知るかという基本に立ち返ることが一番大切なことだと私は思います。この第三者委員会がある限りにおいては、確かに学校現場になかなか県教委として立ち入ることが難しかったのかもしれませんが、この答申が出て以降、果たしてどういった担当者がどの程度現場を見ているのか、お伺いします。 66 ◯答弁(学校経営支援課長) 答申が出て以降ということでございますが、当該校は生徒指導集中対策指定校でございますので、そういった観点で本庁、教育事務所の指導主事、さらには学校経営相談員等々が出向きまして、指導しております。 67 ◯質疑(緒方委員) 課長、部長、教育次長がどれぐらい行かれているのかをお伺いしたのですが、いかがでしょうか。 68 ◯答弁(学校経営支援課長) 答申が出て以降、県教委の課長、部長は直接訪問しておりませんが、ただ春の時点で、教育長ミーティングで学校訪問をして指導しております。 69 ◯質疑(緒方委員) 課長は、どれぐらい行かれたのですか。 70 ◯答弁(学校経営支援課長) 私は1回だけ行っております。 71 ◯意見・質疑(緒方委員) 回数をどうこう言うつもりもありませんが、先ほど教育次長が状況を把握することが大事だとおっしゃいましたが、だったら現場を見るのが一番大事ではないでしょうか。これだけ注目をされ、いろいろなことを提言されている中で、生徒の顔を見ず、教師の顔を見ず、空気を感じることなく、何で学校のことがわかるのでしょうか。だから、最初に当事者意識を持つことが大事ではないかとお伺いしたのです。その上で、大事だと思うのであれば、現場をもっと見るべきではないのでしょうか。そこに答えがあるかどうかはわかりませんが、そこを見ないとわからないこともあると思うわけであります。  その上でお伺いしますが、当該中学校の生徒が生き生きと頑張っていると思われますか、先生が本当に誇りと自信を持って頑張っておられると思いますか。 72 ◯答弁(学校経営支援課長) 当該校にあっては本年度から校長、教頭、主幹教員3名が全て一新されております。その3人のもとに校長がリーダーシップを発揮して、信頼と対話と組織の3つをキーワードに生徒や保護者の思いをしっかりと受けとめて、教職員間で情報を確実に共有し、生徒が安心して成長できる学校をつくるよう保護者、地域の理解を得て進めており、PTAも新たに環境整備に係るボランティアグループを立ち上げたり、民生委員・児童委員といった地域の方々も参加する講演会を実施するなど、保護者、地域も積極的に活動面で協力いただいていると聞いております。 73 ◯質疑(緒方委員) その上で、今どういうフォローをしているのか、今後のフォローも含めて大切になってくると思うのですが、加配あるいは代員の確保というところでのフォローをしております。これについて、どういった形で、どういった方を加配するという基準のようなものはあるのでしょうか。 74 ◯答弁(学校経営支援課長) 当該校には年度当初から加配教員4名を配置しております。そのうち2名は、生徒指導集中対策指定校に位置づけておりますので、生徒指導、学習指導にかかわる加配でございます。残り2名につきましては、当該校の学校体制をしっかり支援しようということでの加配でございます。この4名の加配に、さらに特別な指導をする必要がある子供たちの指導のため非常勤講師を2名配置しているところでございます。引き続き集中対策校ということでございますので、特に指導主事が集中的に訪問して指導するとともに、さらには退職校長を再任用して活用しております学校教育相談員を訪問させ、校長の相談に丁寧に対応しているところでございます。 75 ◯意見・質疑(緒方委員) 今この学校の立て直しに一生懸命頑張って取り組んでいらっしゃる方々から話を受けているのは、こうしたフォローをいただいていることに物すごく感謝しているということですので、お伝えしておきます。  その上で、学校として加配があって、相談員の訪問もありがたいが、ほかの学校と比べて、休暇を取得する先生の数が多いというわけではもちろんないが、担任を受け持つ能力のある先生をぜひふやしてもらえると本当に助かるという生の声も伺っておりますので、あわせてお伝えしておきます。もし機会があれば、大変お忙しいと思いますけれども、学校の空気を感じてほしいと思うところであります。  この事案に関しての責任の所在については、いろいろと表記もされておりますが、自死された生徒の担任教師の責任についていろいろと御意見を伺っているところでありますので、あえてここでお聞きしておきたいと思います。担任教師の責任についてはどのように考えているのでしょうか。 76 ◯答弁(教職員課長) 関係者の責任につきましては、まずこの事案については、第三者委員会の答申にもございましたように、学校の組織的な学校運営等々を所掌する立場にある校長のところにあると考えております。その中で、校長の下には担任教師等々がおりますけれども、総合的に勘案しまして、当時のそういった体制づくりを行う校長にあったと考えております。 77 ◯質疑(緒方委員) もちろん校長に責任があるということは理解できますが、担任教師そのものに責任があるのかどうかということについては、答申の中にもあったように、アンケートの中で大変すばらしい先生だった、生徒のことを気にかけてくださる先生だったという意見もある一方で、多分黒塗りになっているところにも本当の何か大切なことがあるような気もしますが、例えば自死された生徒にまつわる関係の個人的な事情など、何かいろいろなことがあったからではないかということも話として実際に聞いております。これについて、目を背けることなく見ていかなければならないことだと思うのですが、例えば自死された生徒にまつわるプライベートに関することがトリガーとなったという情報に対して、対応されているのでしょうか。 78 ◯答弁(教職員課長) 教育事務所、町教育委員会等を通じまして、しっかり状況について聞いております。 79 ◯質疑(緒方委員) その上でお伺いしますが、この担任に対する責任の有無を含めて、県教委としてしっかり何かしらの答えを出すのでしょうか。これを申し上げるのは、現場にはどちらの意見も聞いて混乱している状況があるからです。明らかに先生が悪いとかではなく両方の意見がある中で、情報を踏まえた上で学校をしっかり安定させていかなければならないと思うのですが、見解をお伺いします。 80 ◯答弁(教職員課長) 今回の事案については、貴重な生徒の命が失われるという大変大きな事案であることは重々認識しております。確かにこういったことに至ったのにはさまざまな事情がございますけれども、例えば個々の職員に対する懲戒処分を科すに当たりましては、過去の事案や不法行為に該当するか否かなど公平公正に判断する必要がございます。私どもとしては、このたびの事案は個々の職員ではなく、組織体制の代表である校長にあったと認識しております。 81 ◯意見(緒方委員) この場合、今回は個々の教師に責任はないということを答弁されましたので、そのように受けとめさせていただきます。  その上で、確かに先生がおかしいといって追及すれば解決するわけではないことは理解しておりますが、何度も言っているように当事者意識を持つということは、アンケートの中にもあったように、すばらしい先生だったという意見もあれば、そうではなかったという意見もある中どうおさめていくかということが問われるわけです。そこをもっと学校現場に寄り添っていただいて、二度とこういった事案が起きないように取り組んでほしいと思います。  最後に、配付されたチェックリストについて、当てはまる数の多少を議論することが大事ではないということは、皆さん理解していると思いますが、このことによって、先生の大切な時間が割かれて、生徒と接する時間が減るようなことがあってはならないと正直思っていて、チェックリストなどは、コモンセンスとしてわかっているといってなくなることを願うところであります。 82 ◯意見・質疑(栗原委員) まず、生徒指導集中対策指定校として位置づけ、生徒指導、学習指導、学校経営の3つの視点で取り組みを推進してきたわけですけれども、結果的にこういうことに至ったということが報告書に記述されており、このことは今後の指定校の取り組みに一石を投じたのではないかと思っております。  その上で確認したいのですが、この指定校になったことそのものが、要するに特定構成員の発言の過度な影響によって変更されたという部分に関するものであると受けとめていらっしゃるのか、お伺いします。 83 ◯答弁(豊かな心育成課長) 平成25年度から4年間集中対策指定校として、取り組んでいるところでございます。指定校に関しましては、スクールサポーターの派遣とともに暴力行為発生件数を80%減少させるという目標を設定し、到達点に向けて生徒指導体制の確立に取り組んでまいりましたが、暴力行為を減らすことに軸足を置いた我々の指導のあり方についても、反省する必要があったと考えております。今、栗原委員御指摘の指導のあり方そのものが学年会における教師同士の関係において、どこまで影響したかということについては明確に申し上げることできませんけれども、少なからず子供一人一人を大切にするという視点での指導が十分できていなかったのではないかと考えております。 84 ◯意見・質疑(栗原委員) 暴力行為の発生件数の減少を大きな柱にして取り組んできましたが、結果的に学校経営全体についての問題点や課題についてまでは把握できなかったということが現実だったわけです。ですから、この指定校の取り組みについては、もう一回見直して、今後こういったことがないよう再検討しないといけないと思います。  同時に、今回の報告書には、担任のことや、過度な影響を与え方向性を変えたというような状況があったということのほか、校長のことも書かれておりますが、報告書を読んでみるだけでは、なかなかはかり知れない部分があると思うのです。それについて、県教委として当事者に対して再調査するとか、聞き取りするとかをやるつもりはあるのでしょうか。 85 ◯答弁(学校経営支援課長) 私どもとしては今回の答申を踏まえまして、さらにはこれまで集中対策校としていろいろと状況を聞いてきた中身も含めまして、この取り組みをさらに進めてまいりたいと考えております。 86 ◯質疑(栗原委員) ですから、要するにこの報告書をそのまま受けとめてそれでよしとするのか、それとも県教委としての本気度といったら申しわけないかもしれませんが、まだ足らずがあるとして調査や聞き取りを行うのかに尽きるのだと思うのです。報告書そのものが丸ごと正しく、これで全て終わったということであるならば別ですけれども、疑問点、これで万全なのだろうか、完全なのだろうかという部分はあると思います。もう一度きちんと精査するなりして、県教委の責任のもとで再度聞き取りを行う対象がいれば、行うということもあってしかるべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 87 ◯答弁(学校経営支援課長) 先ほど来、各委員から現場をしっかりと見ろと意見もございます。私どもとしても、今回答申を受けて、第三者委員会の調査もありましたが、可能な限り当該校に出向きまして、しっかりと話を聞いて、必要があればさらにこの取り組みを進めてまいりたいと考えております。 88 ◯質疑(栗原委員) 必要があれば聞き取りをやるのか、お尋ねしているのです。 89 ◯答弁(学校経営支援課長) 現在、進路指導にかかわっての全県的な調査を進めているところでございますので、そういった調査も含めまして、しっかりと実態を把握してまいりたいと考えております。 90 ◯質疑(栗原委員) あと、報告書に関する新聞報道を見ますと、学校での事故・いじめ・体罰などによって侵害された子供の権利を回復するために活動する弁護組織「学校事件・事故被害者全国弁護団」の副代表が、今回のアンケートが定型の質問でしか構成されていないので、真意を聞くには不適切であるというコメントを出しておられます。同時に、報告書を見ますと、当該生徒と関係の深かった生徒4人に聞き取りしていますが、先ほどの副代表の弁護士は、クラスメイト全員から聞き取れば、生徒の自殺の前兆が少しでもわかったかもしれない、時間的な制約もあっただろうが、第三者委員会の委員だけで手が回らないようであれば臨床心理士や弁護士、スクールソーシャルワーカーなども加わって聞き取ってもよかったとも言われております。こういったことは今からでもできることだと思いますが、こういった指摘について県教委としてどう考えているのでしょうか。 91 ◯答弁(教育部長) 今、委員が言われたような調査をこれからするかどうかということについて、現段階ではお答えするものはありませんけれども、今後もちろんこの件についてはしっかりと中身を精査し調査を進めていくこととしておりますので、必要に応じてそういったことも含めて考えていきたいと思います。 92 ◯意見・質疑(栗原委員) ここで終わったような雰囲気に絶対なってはならないわけであります。ここからがある意味で県教委としてのスタートであります。その辺もしっかり検討していただきたいと思います。
     そして、5ページの学校経営の今後の取り組みのところですが、学校経営上大きな課題として捉えられる状況、危機的な状況を把握した学校に対して、適宜庁内プロジェクトチームを編成し、機動的な指導支援を行うと書かれています。今回学校経営上の大きな課題として捉えられる状況が把握できなかったわけですが、どういう形でどうやって判断するのか、もう少し具体的な説明をしてください。 93 ◯答弁(学校経営支援課長) 例えば、指導主事が学校訪問をした際、いろいろと校長等に指導しますが、中には校長が難色を示すということも考えられますので、そうした際は我々のほうでしっかり情報共有して、必要なチームを組んで指導してまいりたいと考えております。 94 ◯意見・質疑(栗原委員) 今回についてはこれで結構ですけれども、具体的な取り組み方や取り組み状況等について公表、報告していただきたいと思っております。  次に、進路指導の手引、生徒指導の資料については、新たに作成すると言われていますが、恐らく今までも似たようなというか、方向性としてはあったと思うのですけれども、今までがどうであって、今後どうしていくのかについてはっきりしてほしいのですが、いかがでしょうか。 95 ◯答弁(義務教育指導課長) 平成6年に進路指導実践のためにという資料を作成しております。また平成20年にはキャリア教育実践の手引を作成しております。それぞれ平成6年は当時、業者テストの問題がございまして、そういうところを踏まえて、適正な進路指導を行うためにという観点で作成した冊子でございます。それから、平成20年はキャリア教育の充実を図る必要があるという観点で、キャリア教育に特化した資料をつくっております。このたびは、今回の事案を踏まえた推薦基準とか進路指導の際の進路判定のことを含めた手引を作成したいと考えております。 96 ◯答弁(豊かな心育成課長) 生徒指導資料につきましては、これまで暴力行為、いじめ、不登校等といった生徒指導上諸問題への適切な対応のあり方が中心でございます。また近年は生徒指導体制の確立に関するもの、さらには命を守る指導のあり方といった資料を作成してきたところですけれども、やはりそういった指導のベースとなる児童生徒の心に寄り添うという視点での生徒指導資料はございませんでしたので、そういったものに重点を置いた資料を作成してまいりたいと考えております。 97 ◯質疑(栗原委員) こういう資料、手引等につきましては、問題が発生した場合にその都度作成されて、ずっと新しいものが加わって積み上げていくことになると思うのですが、資料、手引の使い方はどういう形で行われることになるのでしょうか。 98 ◯答弁(義務教育指導課長) これまでも大事にしてきたことを継続していく視点も資料には掲載いたします。このたびの事案を踏まえた新たな課題もつけ加えながら、市町教育長会議でも配付して説明することになりますが、指導主事が現場に出ていって、資料を配って終わりということではなしに、しっかり演習や協議ができるような工夫を今考えているところでございます。 99 ◯答弁(豊かな心育成課長) 生徒指導主事研修や生徒指導の指定校の範囲等において、そのまま資料を説明するというのではなくて、さまざまな事例等を活用しながら、考え方を整理していくといった形でこれまで活用してきたところでございます。 100 ◯要望・質疑(栗原委員) 資料だけがふえて消化し切れないということになってはならないわけでありますし、責任者のところには届いているけれども、現場の教員にまでは伝わっていなかったということがあってはならないと思います。こういう資料のつくり方については、何か屋上屋を架していくようなものではなくて、きちんとした資料にしていただきたいと思います。どうも教育現場は資料をつくって以上終わりみたい、あるいは次に重ね、次に重ね、次に重ねてもとがわからないことではいけないと思いますので、具体的な形でこれが現場の先生のところまでしっかり伝わっていくような形にして、有効に活用していただくようお願いしたいと思います。  今回、こういう形で取り組みについて公表され、集中的な審査を行っているのですけれども、今後、この取り組みの進捗状況の把握であるとか公表について、県教委としてどう考えているのでしょうか。 101 ◯答弁(管理部長) きょうは、これから取り組むことについて説明させていただきましたので、取り組み状況について把握するとともに、結果等についても適宜議会へ報告してまいりたいと思います。 102 ◯質疑(中原委員) 先ほど、岩下委員からパワハラ事案という話がありましたが、私も確かにそうだと思っています。この事案が偶発的に起きたのであれば、しっかり管理すれば防ぐことはできたのだと思うのですが、リスク管理であるとか内部統制、つまりマネジメントの問題で生じたのであれば、これを繰り返す可能性があると思うので、しっかり分析して原因を突き詰めていく必要があると思います。  先ほどから各委員から指摘があるところですが、この事案は意思決定の過程あるいは結果が大きく影響していると思っています。まず推薦・専願基準についてですが、変更の意思決定がされたのは、どういった会議でいつ行われたのでしょうか。 103 ◯答弁(義務教育指導課長) 昨年11月20日の校務運営会議において校長が承認し決定しているということでございます。 104 ◯質疑(中原委員) 校務運営会議という意思決定機関については、進路、総務、教務、生徒指導に関する先生が集まって協議をする場ということですが、校長はどこまでかかわるのか、また校務運営会議に反する決断を校長はできるのか、お伺いします。 105 ◯答弁(学校経営支援課長) 校務運営会議は、あくまでも校長が主催するものでございますので、基本的には最終決定者は校長ということになります。当然、校務運営会議には校長のほか教頭、さらには各主任もメンバーに入っており、いろいろな協議を行うようにしております。 106 ◯質疑(中原委員) お尋ねしたかったのは、校長は校務運営会議で多数を占めた意見に反する意思決定ができる仕組みなのかということです。 107 ◯答弁(学校経営支援課長) 当然、先ほど申しましたように校長が主催者でございますので、全て最終的な意思決定は校長が行っているということでございます。 108 ◯質疑(中原委員) そうすると、校長のリーダーシップが非常に重要になると思います。私立高校の推薦・専願基準を11月20日という生徒に非常に大きな影響を与える時期に決断したのですが、このような時期にするのはおかしいではないかという指導は組織的にできないのでしょうか。 109 ◯答弁(学校経営支援課長) 基本的に校内の最終的な意思決定者は校長でございますが、我々としましては、校長の危機管理意識をいかに日ごろから高め鍛えていくか、研修で鍛えていくかということは課題だろうと思っております。 110 ◯質疑(中原委員) 私立高校の推薦・専願基準は中学校3年生のどれぐらいの時期に示すのが適切なのか、お尋ねします。 111 ◯答弁(義務教育指導課長) 各中学校に配付しておりますが、入学当初から示したり、5月あたりのPTA総会とか、3年生だけの保護者会とかで詳しく言ったり、大体年度当初にほぼ、どの学校でもやられている状況にあります。 112 ◯質疑(中原委員) 先ほど岩下委員の質問に対して、この基準が今どうなっているのかをなかなか発表できないという答弁だったと思うのですけれども、今の答弁と矛盾しませんか。 113 ◯答弁(義務教育指導課長) 年度当初に推薦基準等について各学校が説明しており、今年度の途中に推薦基準を変えた学校は今のところございません。私どもも各市町教委を通じて、推薦基準が生徒のよさを捉えたものとなっているか等について全て把握しております。今後、推薦基準等を実際に見せてもらうというようなことも考えております。 114 ◯質疑(中原委員) この推薦・専願基準については当事者である生徒は当然のこと、新聞報道にもありましたが、PTAにもきちんと伝えないといけないと思うのです。逆に保護者の目の届きづらい空間で、学校の意思決定が行われているのではないかという声もありました。このあたりをどうするのかというところが、大きな問題になってくるのだろうと思いますが、学校で意思決定を行った後の外部へ伝達する仕組みはどうなっていますか。 115 ◯答弁(学校経営支援課長) それぞれの学校で意思決定された後、その内容をしっかりと保護者、地域の方等へ説明することが非常に大事であると思います。その手段としましては、学校便りであるとか、今はホームページを開設している学校も多いので、ここへ載せているものもございます。当該校では、今地域との交流会を開いて、学校の状況を発信したり、報告しているということでございますので、こういったことも含めてしっかり取り組んでまいりたいと思います。 116 ◯質疑(中原委員) 11月20日に変更したことが全く保護者に届いていないということが、非常に大きな問題になっていると思わざるを得ません。今までの質疑で、どうも納得がいかないというか、十分な答弁がないと思うのですが、どうしてこの学校に進路指導担当の主事がいないのかということです。いないという事実についての説明はありましたが、小規模校は抜きにして、この学校に進路指導主事が置かれなかった原因は、どう分析されていますか。 117 ◯答弁(義務教育指導課長) この中学校も含めて、どの学校にも進路指導主事という省令主任はおります。そういう中で、この主任が実際組織を束ねて機能しているかというところに課題があったということでございます。 118 ◯質疑(中原委員) どうして機能しなかったのかがわからないと同じことが起きると思います。進路指導は、校務運営組織上重要な機能の一部だと思いますが、原因は明確になっているのですか。 119 ◯答弁(義務教育指導課長) 本来なら進路指導主事が進路指導部を所掌しながら学年主任と連携することになるのですが、この学校に進路指導主事はおりましたが、進路指導部という組織が明確になっていなかったというところに大きな課題があったということでございます。 120 ◯質疑(中原委員) その現象はわかるのですが、進路指導主事だった先生がそういうマネジメント能力がなかったという属人的な理由なのか、あるいは校長のリーダーシップで進路指導部はそれほど頑張らなくていいという指示があったのか、その原因は何だったのかをお聞きしているのです。 121 ◯答弁(教育部長) 校長が組織を決めていきますが、教務部の中に位置づけて、その中で仕事するようにという形で体制を整えずにスタートしていたという事実がございます。本来であれば、そういう部を設定して、そこでの所掌をしっかり任せていく体制をつくっていく、主任を育てるということをやっていくことになるのですが、この学校ではそれができていなかったという状況にございます。 122 ◯質疑(中原委員) ここに一般的なモデルの校務運営組織図がありますが、明確に進路指導部、教務部という組織があります。進路指導は中学3年生にとって大事なことにもかかわらず、今、教育部長が答弁された教務部の中で進路指導を考えていたという事実ですが、なぜそのようなことになったのか、校長の指導でそうなったのか、いかがですか。 123 ◯答弁(教育部長) 校長の指導、責任においてやっていただいております。 124 ◯意見・質疑(中原委員) そうすると進路指導主事がいても機能していないような中学校がほかにもあるのではないかと少し心配になります。  それと、もう一つ聞きなれない言葉があるのですが、再発防止に向けての提言の中に、同僚性や協働性が足りないという表現があります。この同僚性という言葉を私は初めて聞いたのですけれども、同僚性とはどういうことなのか、同僚性がない組織とはどういう組織なのか、どうしてこの学校には同僚性がなかったのか、お伺いします。 125 ◯答弁(学校経営支援課長) 答申では担任教諭が学年会の中で組織として、あるいは個人として互いに協力し合う同僚性を感じられず、苦悩されていると書かれております。一般的に人間関係という部分もあれば、意見の対立という部分などさまざまな部分があると思いますが、管理職とか、教員の中の主任あたりがチームをまとめていくという力をしっかり発揮していただくことが大切だと思っております。 126 ◯質疑(中原委員) 私も学校で働いたことがないのでわからないのですけれども、現場の意識として、基本的に助け合う精神であったり協力し合うのは当たり前のことだと思うのですが、問題があったという指摘だけでなく、なぜできていなかったのかという分析をしないといけないと思います。校長権限が強過ぎて、どうもぎくしゃくしている職場になっているのではないですか。同僚性がない、協働性がない原因と対策について、もう少し明確に答弁してください。 127 ◯答弁(学校経営支援課長) 業務上の悩みをいろいろ抱えている教員がいるということで、その場を管理職なり主任が、しっかりマネジメントしていくということが大切だろうと思います。そういったことも含めまして、主任研修や管理職研修のあり方などについても見直していく必要があると考えております。 128 ◯質疑(中原委員) こういうことは研修で身につくものなのでしょうか。先ほど緒方委員が担任の話をされていましたが、非常に悩んで苦しんでおられたにもかかわらず、誰も助けてあげなかったというのが考えられません。この調査内容だけではわからない職場の雰囲気とかが大きな原因になっていると思えるのですが、原因を深掘りしていかないと、これでは前に進めないと思いますが、いかがですか。 129 ◯答弁(管理部長) 校内におけるさまざまな立場、役割を持った者が集まって、いろいろなことを議論し決定していくということでございますので、例えば悩むというような事態も当然発生することは十分予見できます。通常、そういう者については、先ほど申しましたように管理職がしっかり把握して解決へ導く大きな役割があるのですけれども、今回の事例の場合そこが残念ながら不十分であったということでございます。私どもとしては、管理職が持つべき役割、機能をしっかりと再認識して、その上で学校運営に当たっていただくということとあわせまして、一人で抱え込まずに何かあれば連絡すれば悩みを打ち明けられるという、管理職以外のチャンネルもつくっていきたいと考えております。 130 ◯質疑(中原委員) こういうシステムは必要だと思うのですけれども、そこがやっぱり組織としてできていないわけです。  もう一つ、進路相談を受けた場所が不適切だったという指摘とともに、どんな口調で生徒に万引きのことを確認したのかがポイントになると思うのです。どういう口調で聞いたのかということまでの答弁は要りませんが、掌握はされているのでしょうか。先生が生徒に対して、どういう言い方で万引きの事実の確認に関するやりとりがあったのか、やりとりの記録は残っているのでしょうか。 131 ◯答弁(豊かな心育成課長) 結果は担任の勘違いであったわけですけれども、万引きの事実確認の際は、穏やかな口調でのやりとりであって、生徒はああというふうな回答をしたということでございます。 132 ◯意見・質疑(中原委員) 今後の生徒への対応の仕方の中で、やりとりを行う場所は非常に重要だと思いますので、しっかりと確認しておいていただきたいと思います。  先ほど沖井委員の質疑の中で、ことし4月に全中学校235校へチェックリストを配付したということでしたが、どういう方法で配付したのかということのほかに、チェックしてどういった結果だったのかという確認はどうなのでしょうか。例えば、4段階の評価ですが、仮に当てはまらないという学校あるいは先生がいたら、きちんと指導していく必要があると思いますが、単なる自己点検で済ませていいのか、いかがですか。 133 ◯答弁(学校経営支援課長) ことし4月に配付しましたチェックリストにつきましては、学校において自己点検するツールとして活用するよう指導しているところでございます。このチェックリストにつきましては、県の校長会連合会を通じまして、状況把握をしておりますが、中学校だけでなく校種を超えて全ての学校で活用され、各学校の状況に応じた取り組みがされているところでございます。 134 ◯質疑(中原委員) 結果は全く把握されていないのですか。 135 ◯答弁(学校経営支援課長) 先ほど申しましたように、校長会連合会を通じて把握しましたところ、できていないところはございません。全ての学校でできている、あるいはおおむねできているということでございます。 136 ◯意見(中原委員) それで済んでいいのでしょうか、何か問題意識が少し足りないのではないかと思わざるを得ません。組織として今回の事案に対する反省、あるいは動きが非常にちぐはぐでおくれていると感じております。また、折に触れて、これに関連する課題も含めて、またお聞きしたいと思います。 137 ◯質疑(冨永委員) これまでの時間、真剣な議論が交わされたところですが、私からは今までの議論を踏まえての教育長の所見をお聞きしたいと思います。 138 ◯答弁(教育長) この事案が起こって以来、できる限りのことはしてきたところでございますが、まだまだ不十分という御指摘はそのとおりだと思っております。今回整理しまして、次のアクションをしっかりしようと事務局内で再確認したところでございます。実際どう動くかということが大切であり、4月以降も動いてきたわけですけれども、十分であったのか、足りないところはどうだったのかというところについて真摯に反省して整理しているところでございます。これからは問題点をしっかり把握して、全校、全職員も含めて共有化して、こういうことが起こらないよう一人一人がどうしていけばいいのかということをしっかり肝に銘じながら、アクション、行動につなげていきたいと考えております。 139 ◯質疑(平本副委員長) 今回の事案を受け、学校の体制を一新するなど、県として臨時的に教員の加配等、組織的な支援を行ってきたという説明がありました。当該校では、校長を筆頭に管理職など、全体で3分の1の異動がありました。このように学校体制が大きく変わっている中で、教職員の仕事への取り組み姿勢あるいはモチベーションなどに変化はあったのでしょうか。また、実際に当該校の現場は適切に機能していると判断されているのでしょうか。 140 ◯答弁(教職員課長) 平成27年度末の人事異動におきまして、校長、教頭、主幹教諭を一新いたしまして、特に保護者対応や教職員指導に定評のある校長、さらには生徒指導の専門性が高い主幹教諭を配置しまして、組織の刷新を図ったところでございます。  現在の校長につきましては、風通しのよい職場づくりのために、年度当初から職員からの相談を一つ一つ丁寧に聞くということを徹底して行うことや、毎朝、校長、教頭、主幹教諭の打ち合わせによりまして、職場内での情報の共有化を図りながら、各教職員への指導について管理職が一体となって取り組む体制の構築を図りつつあるところでございます。さらに、校長が示した学校経営目標に対する具体的な取り組みにつきましても、各主任、分掌部ごとに検討させることにより、教職員みずからが組織の一員として学校経営に対する参画意識を高める取り組みをしている状況にあります。こうした指導のもとで、主幹教諭を初め、教務主任、進路指導主事が周囲との適切なコミュニケーションを図りながら、意欲的に職務を遂行するなど、組織的な学校体制の確立に向けまして、少しずつではございますけれども、改善が図られていると把握しているところでございます。  ただし、教職員の中には体調面に不安を抱えている者、あるいは病気休暇を取得している者、育児あるいは家族の介護を行いながら勤務している者もいることから、県教育委員会としましても、引き続き府中町教育委員会と連携を密にしながら、教職員個々の状況を適切に把握し、しっかりと支援してまいりたいと考えております。 141 ◯質疑(平本副委員長) 報告書の2ページに、4月から加配教員4名及び非常勤講師2名を配置、9月から非常勤講師1名、12月からさらに1名を常勤加配しているとの記述があり、要は常勤の方が5名いらっしゃるということだと思いますが、このうち1名は外部へ派遣されているのではないでしょうか。 142 ◯答弁(教職員課長) 加配ではありますが、大学院への派遣教員1名の代理として措置しております。 143 ◯要望(平本副委員長) 私もこれまで保護者の皆様といろいろとお話をさせていただいておりますが、これだけの大きな配置転換があって、十分機能していないのではないかと心配されている方もいらっしゃいます。さらに教員をふやしてほしい、支援してほしいという声もございます。改めて現場へ行って、保護者の声を直接聞いた上で、うまくいっていないようであれば、年度内、遅くても来年4月の人事異動期の対応によってさらなる改善を図っていただきたいと思います。こうした事案が二度と起きないよう全力を尽くして頑張っていただきたいと思います。  (5) 閉会  午後3時38分 広島県議会...