3:
◯質疑(
的場委員) 私も、本当に歴史的な意義のある演説だったと思っております。先ほどの説明資料にもあるように、県と広島市は、核廃絶に向けた機運を高めていく具体的な取り組みをしていく必要があると思うのですが、現在、ことしの8月6日に向け、核兵器廃絶宣言などの具体的な取り組みを検討されているのでしょうか。
4:
◯答弁(
平和推進プロジェクト・
チーム担当課長) 先ほども申し上げましたけれども、オバマ大統領の広島訪問は大変意義深く、極めて重要な機会であったと思っております。これを契機に、停滞しております核兵器廃絶に向けた動きを広島からも再起動させるタイムリーな取り組みを行う必要があると考えているところであり、現在、広島市ともその内容について調整しているところでございます。国などとも一体となって核兵器廃絶に向けた取り組みを着実に進めていきたいと考えております。
5:
◯質疑(
的場委員) 国は国として行えばよくて、オバマ大統領がこの広島の地で演説されたことを踏まえると、広島から何か発信する、あるいはアクションを起こすことが必要ではないかと思います。これまでもひろしまレポートという冊子を配付するなど、核廃絶に向けた取り組み、あるいは広島訪問の働きかけを行っていますが、訪問の実現はなかなか難しいところだろうと思います。
私は、昨年の一般質問の中で、被爆者やさきの大戦の被害者の語り部が高齢化し、人数が少なくなってきていることを踏まえ、今のうちにDVDなどの記録媒体に体験談等を残して、発信していくような取り組みの必要性について少し触れましたが、県と市町が協力してつくれば大きな財産になるのではないかと思います。例えば、昨年の湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トークにおいて、福山工業高校の生徒からCGによる被爆前後の御幸橋付近の復元についての発表がありましたが、彼らとコラボレーションして原爆の投下前、投下時、投下後、復興した様子などを発信するような映像をつくることもできます。
映像という非常に大きなインパクトがあるものを活用して、世界の政治指導者にアプローチしてみてはどうかと思いますが、御所見をお伺いします。
6:
◯答弁(
平和推進プロジェクト・
チーム担当課長) 被爆の実相や広島の復興の歴史を、映像によって次の世代や海外の方に伝えていくことは大変重要であり、効果的な取り組みであると考えております。オバマ大統領の訪問に先立って広島で行われましたG7広島外相会合におきまして、政府関係者や報道関係者に対して、被爆の実相の内容を含んだDVDを配付させていただいたところでございます。
県内市町との連携、福山工業高校での取り組みに関する
的場委員からの御指摘につきましては、勉強させていただき、検討してまいりたいと考えております。
7:
◯要望(
的場委員) ことしの8月6日に向け、精力的に取り組んでいただくことを要望して質問を終わります。
8:
◯質疑(
平本委員) サッカースタジアムのことについてお尋ねします。
ことし2月のある新聞において、広島商工会議所の部会長の話として、サッカースタジアムの建設問題について一度たりとも商工会議所内で協議されたことはなく、全会員の意見を聞くために、2月下旬に会員のまとめ役である7部会に通知されたとの記事が掲載されておりました。3月3日の本委員会において、この記事の内容についてお伺いし、事実であることを確認したところでありますが、その後広島商工会議所においてどのような意見集約をされているのか、途中経過がどのようになっているのか、お伺いします。
9:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 2月下旬から3月上旬にかけて、広島商工会議所の各部会において意見聴取が行われ、3月11日には広島商工会議所の上部組織の常議員会に意見集約され、次の4点について広島商工会議所の考え方として承認されたと伺っております。
具体的に申し上げますと、1点目はサッカー専用スタジアムの建設に向けて盛り上がった議論、機運といったものを中途半端に終わらせない、将来に禍根を残さないということ、2点目はサンフレッチェ広島の建設案については詳細を聞き、検証していく必要があるということ、3点目は港湾事業関係者などともっと意思疎通を図っていく必要があるということ、4点目はサンフレッチェ広島のサポーターだけでなく、広くサッカーファンや一般の市民、県民にスタジアムが建設されてよかったと共有いただけるようにするということの4点でございます。
これを受けまして、4月25日に広島商工会議所において、港湾事業関係者の方々と意見交換を行うとともに、6月7日に久保会長も含めたサンフレッチェ広島の関係者の方々と広島商工会議所の会頭、副会頭、関係者が懇談されたと伺っております。
10:
◯質疑(
平本委員) 4点ほど広島商工会議所において考え方を整理されたということでありますが、広島商工会議所ではサッカースタジアムの建設候補地の2カ所についてどちらがいいというような判断もされているのでしょうか。
11:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島商工会議所内の議論につきましては、先ほど申し上げました4点に意見集約されたと伺っており、建設候補地に係る意思決定に至っているとは伺っておりません。
12:
◯質疑(
平本委員) では、新しいサッカースタジアムをつくるということに関して4点が整理されたと理解してよろしいでしょうか。
13:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 先ほど申し上げました4点について、広島商工会議所の常議員会において承認されたと伺っております。今後、広島商工会議所において港湾事業関係者の方々やサンフレッチェ広島から話を聞かれた内容等を踏まえて、考え方を示されることになろうかと考えております。
14:
◯質疑(
平本委員) 平成26年末に、港湾物流業界から県や広島市、広島商工会議所に対して、サッカースタジアムの宇品地区への建設に反対するという陳情書が提出されておりますが、これまで港湾事業関係者の方々にどの程度説明されているのでしょうか。
15:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島みなと公園にサッカースタジアムを建設した場合の物流関係への影響に関する港湾事業関係者の方々との意見交換は、平成27年3月以降、7回実施しております。
16:
◯質疑(
平本委員) 平成27年3月から7回ということは、結構な頻度で意見交換されています。私が知っている港湾物流業者の方から伺った話では、物流の定時性が確保できなくなるおそれがあることについて意見を申し入れているだけだということです。先般、砂原委員が本委員会で県が行った交通量調査に関する質問をされた際、広島電鉄の3両編成の路面電車を1時間に24本走らせることで輸送力を確保すると答弁されたと記憶しているのですが、この内容では港湾事業関係者の方々は納得されないと思います。この点についていかがでしょうか。
17:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島みなと公園にサッカースタジアムを建設した場合の港湾物流に対する影響について考えるに当たっては、サッカー観戦される方々のマイカーをいかに抑制するかということが、非常に大きなポイントであり、公共交通機関をいかに拡充し、いかに利用していただけるようにするかが重要だと思っております。
平本委員御指摘のことにつきましては、路面電車を運行している広島電鉄にお伺いしたところ、電車を1時間当たり24本走らせることができると御回答をいただいたものでございます。なお、これは、公共交通機関の現在の輸送力に加えた最大の輸送力の確保に向け、どのくらい可能なのかということをお示しいただいたものでございます。
18:
◯質疑(
平本委員) 民間に交通量調査を委託されておりますが、その調査結果について我々が見ることはできないのでしょうか。
19:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 調査会社からの結果報告につきましては、ポイントになりますもののバックデータといいますか、なぜそういうことになるのかというデータ編といったようなものがついており、大量の資料で構成されておりますので、その概要につきまして、2月の本委員会に報告させていただいたところでございますが、もちろん見ていただくことは可能でございます。
20:
◯要望・
質疑(
平本委員) その資料について見せていただくようお願いしておきます。
港湾事業関係者の方々は、渋滞の発生が事業活動の生命線である定時性を阻害するのではないかとの危機感から強硬に反対されているものと思います。港湾事業関係者の方々に対して、これまで、我々が執行部から説明を受けている内容と同じことを説明されているのでしょうか。
21:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島港の物流機能の確保という観点で、広島みなと公園にサッカースタジアムを建設した場合の影響について、港湾事業関係者の方々と意見交換を行っております。調査結果あるいは考え方の取りまとめにつきましては、本委員会で報告させていただいているものと同じ内容を港湾事業関係者の皆様に御提示させていただいております。
22: ◯意見・
質疑(
平本委員) 交通量調査は、昨年10月の帆船フェスタの状況をもとに実施されたと伺っておりますが、毎年7月に広島港で花火大会が開催されます。花火大会の見物客もサッカー観戦と同じように、始まる前は人がばらばらと集まり、終わったら一斉に帰るということになりますから、この日に調査してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
23:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 以前の本委員会においても砂原委員から、帆船フェスタは終日開催であり、サッカー観戦のように短時間に人の出入りが集中するイベントとは違うことや、場所も違うといった御指摘をいただきましたが、我々としましては、帆船フェスタでの調査内容をベースに、サッカーの試合を土曜日の昼間開催とした場合の交通量シミュレーションにやり直して解析しております。帆船フェスタで調査しましたものをそのまま使っているということではございません。あくまで試算という形にはなりますけれども、サッカーの試合が開催される土曜日の昼間開催における交通量をはじいた上で、どういった交通対策が必要なのかということを検証したところ、公共交通機関の拡充を図ることで広島みなと公園周辺の道路について、円滑な交通整理が可能ではないかとの結果に至ったというものでございます。
夏の花火大会における交通状況の調査については、現時点において具体的に予定はしておりませんでしたが、
平本委員から御指摘もありましたので、今後検討してまいりたいと考えております。
24:
◯質疑(
平本委員) コンテナヤードについて、将来的に出島地区に集約させるという話を聞いたのですが、これは事実でしょうか。
25:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 現在、土木建築局において広島港の港湾計画の改訂の検討をされていると聞いておりますが、私どもの所管外であり、この場で御答弁することはできませんので、後ほど御報告させていただきたいと思います。
26:
◯要望(
平本委員) 仮に出島地区に移ったとしても、広島みなと公園付近の動線は一緒になると思います。何か動きがありましたら、説明をお願いします。
カープとともにサンフレッチェは、他県にはない本県の大切な財産だと思いますので、県民の皆様の希望に沿えるようないい形で進んでいくことを望んで私の質問を終わります。
(5) 閉会 午前11時24分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...