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  1. 広島県議会 2016-06-01
    平成28年6月定例会(第1日) 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成28年6月定例会(第1日) 本文 2016-06-13 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 18 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長平田修己君) 選択 2 : ◯議長平田修己君) 選択 3 : ◯議長平田修己君) 選択 4 : ◯議長平田修己君) 選択 5 : ◯公安委員会委員長深田成子君) 選択 6 : ◯議長平田修己君) 選択 7 : ◯議長平田修己君) 選択 8 : ◯議長平田修己君) 選択 9 : ◯議長平田修己君) 選択 10 : ◯議長平田修己君) 選択 11 : ◯議長平田修己君) 選択 12 : ◯知事湯崎英彦君) 選択 13 : ◯議長平田修己君) 選択 14 : ◯議長平田修己君) 選択 15 : ◯議長平田修己君) 選択 16 : ◯奥原信也選択 17 : ◯議長平田修己君) 選択 18 : ◯議長平田修己君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前十時三十分開会・開議 ◯議長平田修己君) これより六月定例会を開会いたします。  出席議員六十四名であります。これより会議を開きます。  この場合、今次定例会において、知事行政委員会の長並びに説明員出席を求めるに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 2: ◯議長平田修己君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。直ちに出席を要求いたします。         【知事行政委員会委員長並びに各説明員出席】 3: ◯議長平田修己君) 一言御挨拶を申し上げます。  本日、六月定例会が招集されましたところ、議員各位には極めて御健勝にて御参集を賜り、県政進展のため、まことに御同慶にたえません。  熊本地震から、明日で二カ月を迎えようといたしております。改めて犠牲となられました方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。  本県議会といたしましても、中国五県議会議長会議などを通じて、国に対し、被災地早期復旧・復興に向けた最大限の支援の取り組みを求めるとともに、今後の防災対策を一層充実するよう強く要望したところでございます。  このたびの地震では、内陸直下型地震の恐ろしさが改めて浮き彫りになりました。また、これから集中豪雨が発生しやすい時期を迎えるわけでございます。県当局におかれましては、今回の大地震や一昨年の八・二〇土砂災害を教訓とし、引き続き、大規模災害への備えに万全を期していただきたいと考えております。  さて、我が国の景気は、個人消費はおおむね横ばいで企業収益も改善のテンポが緩やかになるなど一部に弱さが見られるものの、一方で住宅建設に持ち直しの動きが見られ、全体としては緩やかな回復基調が続いております。雇用情勢についても、有効求人倍率は上昇傾向にあり、改善が続いているところであります。  しかしながら、中国など新興国市場の低迷や熊本地震の国内経済に与える影響、一部大手自動車メーカーによる燃費データをめぐる不正行為問題の本県自動車産業に与える影響などを注視し、引き続き、効果的な経済・雇用対策が講じられるよう、本県議会としても、県当局と連携して取り組んでまいる所存でございます。  次に、本年四月、広島市でG7外相会合が開催され、G7として初めて、核軍縮・不拡散の分野に特化した広島宣言が発出されました。また、先月二十七日には、被爆地広島の県議会議長として私も同席させていただきましたが、米国のオバマ大統領が現職の大統領として初めて広島を訪問され、直接、原爆被害の実相に触れられるとともに、核兵器のない世界の実現に向けた力強いメッセージが世界に向けて発信されたところであります。  こうした世界の政治指導者たちの広島訪問は、本県議会の求める核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けた歴史的な一歩になるものと確信いたしております。  次に、平成二十六年に安倍首相が打ち出されました地方創生につきましては、昨年度、本県を初め、自治体における総合戦略の策定が行われ、今年度からは戦略の本格的な推進に向けた、まさに実行段階に入ったところであります。  今年度、戦略の深化のための新型交付金が創設されたところでありますが、事業が円滑に実施され、地方への新しい人の流れが作られるよう、引き続き、国に対し財政面等での支援を強く要望していく必要があります。  ところで、本県議会では、このたび、傍聴しやすい環境の整備・充実等を図るため、高齢者や子育て世代などの傍聴に配慮した傍聴規則の改正のほか、議場内に親子傍聴室を整備するとともに、申し出に応じて手話通訳者を配置することといたしました。  今後とも、議員各位の御理解と御協力のもと、SNSを初め、さまざまな広報媒体を活用した議会情報の発信により、一人でも多くの県民の方に情報が届きますように積極的な広報活動に努め、県民に開かれた身近な県議会の実現に取り組んでまいります。
     さて、今次定例会に提出されます議案は、一般会計補正予算を初め、条例案など合わせて十八件でありますが、いずれも県政の当面する重要案件であります。各位におかれましては、何とぞ活発なる御審議を賜り、もって県民の負託に応えられますよう念願いたす次第であります。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 4: ◯議長平田修己君) この際、新任の公安委員会委員長を御紹介いたします。公安委員会委員長深田成子君。         【公安委員会委員長深田成子君登壇】 5: ◯公安委員会委員長深田成子君) この五月十九日から公安委員会委員長に就任いたしました深田でございます。公共の安全と秩序の維持を担う警察行政全般にわたり、常に県民の目線に立って、警察を管理する公安委員会の職務、役割を果たせるよう精いっぱい尽くしてまいりたいと考えております。  今後とも、皆様方の御指導、御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。(拍手)              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 6: ◯議長平田修己君) 諸般の報告がありますので、書記をして朗読いたさせます。         【書 記 朗 読】                                    平成28年6月13日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                       (財 政 課)            6月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書について   平成28年6月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成28年6月13日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                       (財 政 課)            県が資本金の四分の一以上を出資等している法人の経営状況説明書の提出について   地方自治法第243条の3第2項の規定により,県が資本金の四分の一以上を出資等している法人の経営状況説明  書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成28年6月13日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                    広  島  県  知  事                                       (財産管理課)            県有地信託の事務処理状況説明書の提出について   地方自治法第243条の3第3項の規定により,県有地信託の事務処理状況説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成28年6月13日  各  議  員  殿                                    広島県議会議長 平 田  修 己            説明員の委任について   6月定例会における説明員として,知事,教育委員会教育長及び公安委員会委員長等から別紙の者を委任した旨の  通知があったので,お知らせする。 7: ◯議長平田修己君) 別紙別冊はお手元に配付しておりますので、朗読は省略いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第一 会期決定の件 8: ◯議長平田修己君) これより日程に入ります。日程第一、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。六月定例会の会期は、本日から六月二十一日までの九日間といたしたいと思いますが、さよう決するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 9: ◯議長平田修己君) 御異議なしと認めます。よって、会期は九日間と決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第二 会議録署名者決定の件 10: ◯議長平田修己君) 次は、日程第二、会議録署名者決定の件を議題といたします。  本件は、会議規則第九十九条の規定により、議長から指名いたします。                             下   森   宏   昭  君                             森   川   家   忠  君                             岩   下   智   伸  君                             栗   原   俊   二  君  以上四人の諸君にお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         自第  三 県第八四号議案         至第二十九 報第一四号 11: ◯議長平田修己君) 次は日程第三、県第八四号議案 平成二十八年度広島県一般会計補正予算から日程第二十九、報第一四号 平成二十七年度広島県水道用水供給事業会計予算繰越計算書までの各案を一括上程議題といたします。  この場合、知事から提案理由の説明を求めます。知事湯崎英彦君。         【知事湯崎英彦君登壇】 12: ◯知事湯崎英彦君) 六月定例県議会の開会に当たり、ただいま提出いたしました議案の説明に先立ちまして、本県を取り巻く情勢及び本年度主要施策の取り組み状況について御報告いたします。  まず、平成二十八年熊本地震により犠牲となられた方々に対しまして、謹んで哀悼の意を表しますとともに、今なお避難所での生活を余儀なくされている方々を初め、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。  この国内最大クラスの地震発生に際し、本県では、被災県からの要請を受けて、捜索・救助活動を支援するための消防・防災ヘリコプターや消防・警察部隊の派遣、緊急医療を行う災害派遣医療チームや災害時公衆衛生チームを派遣いたしました。その後も、刻々と変化する被災地のニーズに応じ、被災者の心のケアや生活再建に向けた支援として、災害派遣精神医療チームや被災建物・宅地危険度判定士の資格を有する県、市職員の派遣、また、避難所の運営支援や行政機能の早期回復支援のための行政職員の派遣など、多岐にわたる支援活動を展開してまいりました。  一昨年八月に広島市で発生した土砂災害において全国から心温まるたくさんの御支援をいただいた感謝の気持ちも込め、今後とも、被災された方々に寄り添い、被災地のニーズを的確に把握しながら、できる限りの支援を行ってまいります。  次に、主要国外相及び米国大統領による広島訪問についてでございます。  本県では、これまで広島の使命として、世界の政治指導者に被爆地を訪問していただき被爆の実相に触れていただくためのさまざまな取り組みを行ってまいりました。四月に広島市で開催された主要国首脳会議外相会合では、G7各国外相が慰霊碑への献花、平和記念資料館の見学などを行われ、広島宣言を発出されました。さらに、五月の主要国首脳会議にあわせてオバマ米国大統領が被爆地・広島を訪問され、広島演説とも言うべき力強いメッセージを発出されました。  これらは、停滞している核兵器廃絶の動きを再起動させる大きなインパクトを持つ歴史的な成果であり、今後、広島に世界の注目がさらに集まり、核兵器のない平和な世界に向けて、広島の役割はますます高まるものと考えております。  次に、経済・雇用の情勢についてでございます。  県内の景気は、輸出は一部に弱めの動きが見られるものの、設備投資は緩やかに増加し、住宅投資は持ち直しており、全体として緩やかに回復しております。雇用・労働情勢につきましては、四月の有効求人倍率が一・六七倍と五カ月連続で上昇しており、着実に改善が進んでおります。また、一月から三月期の国内総生産の速報値では、成長率が一・九%と二期ぶりにプラスとなっております。  しかしながら、円高への不安感や中国経済の減速など、先行き不透明な面もありますことから、引き続き、県内企業への影響を注視してまいりたいと考えております。  次に、平成二十八年度における主要施策の取り組み状況について御報告いたします。  一点目は、災害に強いまちづくりでございます。  平成二十六年八月の土砂災害発生から、間もなく二年を迎えます。被災された方々の生活再建に向けた対策は、防災施設整備を初め、おおむね計画どおりに進捗しており、引き続き、被災地の一日も早い復旧・復興に取り組んでまいります。  土砂災害被災地域における防災施設の緊急事業のうち、県が実施する砂防ダム及び治山ダム等二十三カ所につきましては、昨年度末までに全て完成しております。さらに、地域の安全性を高めるための砂防ダムの追加設置など、緊急事業と一体的に実施する事業につきましても順次工事に着手しており、引き続き、国や広島市と連携を図りながら取り組んでまいります。  土砂災害防止法に基づく基礎調査結果の公表や土砂災害警戒区域等の指定につきましては、昨年三月に策定した基礎調査実施計画に基づき、着実に進捗しているところでございます。今年度計画している九十八小学校区全てにおいて、予定どおり調査に着手するとともに、昨年度調査を完了し結果を公表した地区につきましては、順次、説明会を開催し、今年度中に区域指定を完了させることとしております。基礎調査を平成三十年度、土砂災害警戒区域等の指定を平成三十一年度までに完了させることを目標に、引き続き全力で取り組んでまいります。  さらに、熊本地震では公共施設や多くの人が集まる建築物が損壊しております。本県においても、県庁本庁舎及び地方機関庁舎の耐震改修につきまして実施設計を行う中で、工期が短縮できる要素を検討するなど、可能な限り早期に完了できるよう努めてまいります。  また、大規模建築物や広域緊急輸送道路沿いの建築物について、耐震化状況の公表、耐震診断の義務づけ、所有者の費用負担の軽減につながる支援を実施することにより耐震化の促進を図るとともに、住宅の耐震化についても、市町と連携した所有者への意識啓発など、取り組みの加速化を図ってまいります。  減災に向けた取り組みといたしましては、昨年度から市町、自主防災組織、事業者などあらゆる主体と連携・協働し、広島県「みんなで減災」県民総ぐるみ運動に取り組んでおります。本年も、五月十六日から六月五日までの三週間にわたって、県内の企業、学校、地域など、さまざまな主体が一斉に防災教室を開催し、災害種別に応じた避難場所、避難経路の確認などに、昨年度を上回る約五十二万人の皆様が取り組まれました。  このたびの熊本地震の発生を受け、改めて、どこでいつ起こるかわからない自然災害から県民一人一人が命を守る行動を適切にとることができることの重要性を認識したところでございます。引き続き、県民の皆様が日常生活において入手しやすい防災情報を提供している報道機関を初め、推進会議の各主体と連携し、災害への備えや対処方法を知る取り組みを重点的に実施し、県民の防災意識をより一層高めてまいりたいと考えております。  二点目は、地方創生の取り組みについてでございます。  まず、新たな経済成長について御報告いたします。  産学金官や県内外の多様なつながりの中で、新たなアイデアや価値が創造され、新しい事業が次々と生まれる環境の構築を目指すイノベーション・エコシステムの共通基盤の強化につきましては、これまで延べ二千六百人以上が参加しておりますイノベーション・ハブの取り組みを引き続き行うとともに、新たに中高生を対象としたIT起業家育成プログラムなどを実施し、さらなる参加者の拡大を図ってまいります。また、次世代の経営者等を対象に、戦略構築に向けた思考プロセスなどを習得するためのイノベーションリーダー養成塾第二期を六月から開講し、引き続き、イノベーションを生み出す多彩な人材の育成を行ってまいります。  多様な創業の促進につきましては、本年二月に行政、経済団体、産業支援機関等により設置いたしましたオール広島創業支援ネットワーク協議会により、創業支援担当者のレベルアップや創業を通じた地域課題の解決を図る取り組みなどを実施してまいります。  次に、多様な投資誘致の促進についてでございます。  昨年の工場及び流通施設の立地につきましては、件数、敷地面積ともに前年に比べ増加しております。今後は、産業団地への企業立地による雇用の拡大を主眼とした従来型の企業誘致に加え、企業ニーズや投資環境の変化を踏まえて創設した新たな企業立地促進助成制度を活用して、本社機能や研究開発機能の移転、さらにはベンチャー企業や地域活力創出オフィス等、人材・機能・地域活力に着目した新たな投資誘致に戦略的に取り組んでまいります。  また、政府関係機関の地方移転につきましては、昨年七月、全国第一号として東広島市へ移転した酒類総合研究所東京事務所に続き、理化学研究所の機能の一部を東広島市へ移転し、中四国地方で初めての共同研究拠点を設置する方針が示されました。今後、具体化に向けて関係省庁等との詳細な協議を進めてまいります。  次に、観光地ひろしまの推進についてでございます。  今年度は、世界遺産登録二十周年の観光キャンペーン事業として、記念コンサートや巡回パネル展のほか、原爆ドームと宮島をめぐるプレミアムツアーなどを広島市や廿日市市と連携しながら実施しているところでございます。  また、知られざる広島県の魅力を紹介し旅の楽しみ方を伝えるプロモーションにつきましては、引き続き「カンパイ 広島県」として、六月から新たな展開を図ることとしております。こうした取り組みを通じまして、周遊促進や滞在時間の延長など総観光客数と観光消費額の増加を図ってまいります。  次に、担い手が生活設計を描ける農林水産業の確立についてでございます。  本県では、農林水産業が将来にわたって持続的に発展することを目指し、二〇二〇広島県農林水産業チャレンジプラン・アクションプログラムに基づく取り組みを進めているところでございます。  このうち、農業分野につきましては、本年三月にホウレンソウやトマトなどの事業計画をアクションプログラムに追加し、平成三十二年度のチャレンジプランの目標をより着実に実現するための取り組みを強力に推し進めているところでございます。その取り組みの一つとして、JAグループ等と一体となって広島型の農業をつくり出す新たな担い手育成の仕組みの構築に着手いたしました。また、今年度から実施しておりますかんきつ産地競争力強化緊急対策事業、いわゆる高接ぎによるレモンへの早期転換事業につきましては、四月から作業を開始し、これまでに約六ヘクタールの高接ぎを実施したところでございます。引き続き、市町及びJAなどで構成する産地協議会と連携し、年間計画二十ヘクタールの達成に向けて取り組んでまいります。  畜産業につきましては、本県の強みの一つであります体外受精卵作出技術を生かして広島県産和牛頭数の増加を図ることとしており、現在、和牛の体外受精卵の増産に必要な施設の整備を進めております。  また、水産業につきましては、六月から東部海域においてガザミの集中放流を開始するとともに、操業区域や漁獲サイズを自主的に制限するなど、資源管理の推進によって資源の増大を図る取り組みを本格化することとしております。  次に、人づくりの分野でございます。  結婚支援につきましては、昨年度、県の主催する婚活イベントに一千三百五十人の参加があり、ひろしま出会いサポートセンターの会員から、昨年度末までに十五組の成婚報告を受けたところでございます。  今年度は、インパクトのあるイベントを開催し、さらなる機運醸成を図るほか、地域のレストラン等が主体となって出会いイベントを実施する「こいのわカフェ」の普及や婚活を応援する個人ボランティアの養成など、多様な主体による取り組みが促進されるよう支援してまいります。  次に、多様な保育サービスの充実についてでございます。  三月に開所した事業所内保育施設「イクちゃんち」には、現在、従業員以外の地域枠で入園した六人を含む十二人の乳幼児が通園しております。「イクちゃんち」をモデルに県内で事業所内保育施設の設置が進み、現在合計二十カ所が開所するなど、着実に保育の受け皿拡大に寄与しております。  また、三月に締結いたしました安田女子大学との連携協力協定に基づき、保育士資格取得に関する特例講座を八月に開講するなど、保育人材の育成にも力を入れ、施設・保育士ともに充実させることで、いつでも安心して子供を預けることができる保育環境の整備を促進してまいります。  次に、働き方改革の推進についてでございます。
     仕事も暮らしも、どちらも諦めることなく追求することができる社会の実現に必要な働き方改革を効果的に進めるため、局横断の推進体制として働き方改革推進チームを設置し、関連施策の総合的な推進と県内の機運醸成に取り組んでおります。県内企業における働き方改革の取り組み状況について実態調査を実施したほか、働き方改革に関心を持つ企業に対するコンサルティングの実証事業を実施し、その有効性を検証しているところでございます。  今後、実態調査や実証事業の結果を踏まえ、働き方改革を促進するための具体的な施策を検討してまいります。あわせて、イクボス同盟ひろしまの活動を通じて、経営者層へのイクボスの普及拡大を一層進めてまいります。  さらに、職場での女性の活躍推進につきましては、昨年九月に女性活躍推進法が施行されたことに伴い、女性管理職登用に向けた県内企業の業種別・規模別の実態調査及び課題分析を進めております。  また、再就職など働くことを希望する女性に対しては、わーくわくママサポートコーナーにおいて、きめ細かい相談対応や両立支援に係る情報提供による再就職支援に取り組んでおります。昨年度は、過去最高である延べ約一千五百人の方に来所いただき、約二百六十人の方の再就職に結びついたところでございます。  今後も引き続き、企業の取り組み促進や女性の再就職支援等さまざまな視点から、女性の活躍推進に取り組んでまいります。  次に、東京圏等から広島への定住促進についてでございます。  広島らしいライフスタイルの魅力発信、移住希望者と地域のマッチング、移住者に対する受け皿づくりの一体的な展開を進めた結果、昨年度はふるさと回帰支援センターによる移住希望地域ランキングの順位が大幅に上昇したほか、県や市町による移住相談などを経て県内に移住した世帯数も前年度の六十八世帯から百九世帯に大幅に増加しております。今年度は、ひろしま暮らしサポートセンターの相談体制の強化や新たに創設したモデル地区制度を活用したセミナーの実施など、移住希望者のニーズを捉えて広島への移住促進に取り組んでまいります。  次に、子供たちの命を守る教育の充実についてでございます。  昨年十二月、県内の公立中学校の三年生が自殺するという大変痛ましい事案がございました。将来のある生徒がみずから命を絶つという事案の再発を防止するため、五月三十一日に開催いたしました総合教育会議におきまして、子供たちの命を守る教育の充実について、有識者を交えて議論いたしました。この議論を踏まえ、学校、関係機関などが連携して、悩みを抱えた子供たちが必要な支援を受けられるよう県全体で取り組んでまいります。  次に、幼児教育環境の充実に向けた取り組みについてでございます。  県として目指す幼児の姿や全県的な幼児教育の質の確保に向けた県施策の方向性などを具体化するため、幼児教育アクション・プランを策定することとしており、現在、県内外のさまざまな分野の有識者等から幅広く意見を聴取し、具体的な取り組みについて検討を進めているところでございます。  広島版「学びの変革」アクション・プランの推進につきましては、学びの変革を先導的に実践し県全体の教育水準向上を牽引する学校、いわゆるグローバルリーダー育成校について、本年二月に基本構想を策定し、五月には豊田郡大崎上島町大串への設置を決定したところでございます。現在、国内外の教育研究機関などと連携し、教育カリキュラムの検討や先進事例の調査研究、教員の人材育成、海外とのネットワーク拡大等に取り組んでいるところであり、早期開校に向けて、さらに取り組みを加速させてまいります。  次に、七月末から開催いたします本県で初となる全国高等学校総合文化祭と、十二年ぶりとなります全国高等学校総合体育大会につきましては、現在、高校生たちが主体的に大会の企画・運営に携わり、一生懸命、大会PRや準備に取り組んでおります。両大会を通じて、学校における文化活動の振興及びスポーツの推進に一層取り組んでまいりたいと考えております。  次に、県内の高等教育機関における人材育成についてでございます。  本年四月、県立広島大学に中国地方で初めて経営専門職大学院、いわゆるMBAを開設いたしました。本年度は三十人の社会人学生が入学し、授業を開始しております。  次に、安心な暮らしづくりの分野でございます。  まず、信頼される医療・介護提供体制の構築につきましては、病床機能の分化・連携の促進、地域包括ケアシステムの確立、医療・福祉・介護人材の確保・育成を基本方針とする地域医療構想を三月に策定したところでございます。この構想を推進するため、地域医療介護総合確保基金の積み立てを行うとともに、基金を財源とした各種事業の実施に必要な経費を六月補正予算に計上しております。  また、がん対策日本一に向けた取り組みにつきましては、四月一日から広島県がん対策推進条例により、公共施設における禁煙または分煙の措置や飲食店等における受動喫煙防止対策を義務化したところであり、引き続き、県民総ぐるみでがん予防に取り組む体制づくりを進めてまいります。  次に、性犯罪被害者等ワンストップ支援センターの設置についてでございます。  被害が潜在化していると言われている性犯罪の被害者等が、被害を抱え込まず、安心して被害直後からワンストップで総合的に支援を受けることができる環境を実現するため、現在、準備を進めているところでございます。今年度は、試行的な取り組みとして、民間団体と連携し性犯罪被害者等の支援のための相談窓口を設置することとしており、この利用状況等を検証することで、真に広島県の実情に適した支援体制の実現に取り組んでまいります。  最後に、豊かな地域づくりの分野でございます。  まず、中山間地域の地域力強化につきましては、現在、取り組んでいる人材育成や機運醸成の取り組みと連動して多様な人材の交流とネットワークづくりを加速するため、県民参加型の里山交流プロジェクトを実施することとしております。このプロジェクトは、参画者数六千人、来場者数六十万人の増加を目標に掲げ、平成二十九年三月から十一月にかけて実施する予定としております。そのための官民一体となった実行委員会を四月二十日に設立するなど、今年度はプロジェクト実施に向けた諸準備を行うこととしており、今後、県、市町、民間団体などが連携し、中山間地域をより元気にしていくための活動の輪を大きく広げてまいります。  次に、広島西飛行場跡地活用についてでございます。  平成二十五年五月に広島市と共同で策定しました広島西飛行場跡地活用ビジョンの実現を目指し、昨年度、幅広い跡地利用提案を民間から募集いたしました。今後は、選考した優秀な提案を参考としながら、本年秋ごろを目途に、ビジョンをより具体化し実現可能なものとしていくため、広島西飛行場跡地利用計画を策定してまいりたいと考えております。引き続き、県議会を初め県民の皆様から御意見を伺いながら、広島市と連携して広島西飛行場跡地の活用を進めてまいります。  次に、サッカースタジアムについてでございます。  広島市長、広島商工会議所会頭との会談を開催して、昨年度末までに一定の方向性を出すこととしておりましたが、三月三日に株式会社サンフレッチェ広島の久保会長から旧広島市民球場跡地を候補地とするスタジアム建設案が公表されたことから、その内容を確認するなど同社との協議を行うための時間が必要であること、また、広島みなと公園にサッカースタジアムを建設することとした場合の物流機能への影響に関する港湾関係者の懸念の解消に向けて、引き続き協議を行う必要があることなどから、この会談の開催を延期いたしました。引き続き、広島市等と連携し株式会社サンフレッチェ広島や港湾関係者との協議に取り組み、できるだけ早く一定の方向性を出せるよう努めてまいります。  なお、広島市との連携につきましては、今月一日、広島市長と会談し、広島港港湾計画の改訂などについて、県、市でしっかり連携して進めていくことを合意いたしました。県と広島市が緊密な協力関係を構築し、広島都市圏の中枢拠点性の向上に取り組んでいくことは、本県の魅力向上、ひいては人口減少や東京一極集中の課題克服に不可欠であることから、今後とも定期的に会談を開催し、広島市との連携を進めてまいります。  次に、「瀬戸内 海の道構想」の推進についてでございます。  四月から事業を開始した一般社団法人せとうち観光推進機構を中心に、同時に設立されました株式会社瀬戸内ブランドコーポレーションや瀬戸内七県とも連携しながら、観光プロダクトの開発や受け入れ環境の整備に取り組んでまいります。  また、十月三十日に開催いたしますサイクリングしまなみ二〇一六につきましては、多くの方から参加申し込みをいただいたところでございます。サイクリングロードとして世界に誇るしまなみ海道の魅力を参加者の皆様に存分に楽しんでいただき、また、国内外に強くアピールできるよう、開催に向けた準備を着実に進めてまいります。  さらに、多くの外国人観光客の来訪が期待できる大型クルーズ客船につきましては、本年四月以降、広島港五日市埠頭に既に五回寄港しております。今年度の広島港の寄港予定は、五日市埠頭には初入港三隻を含め十三回、宇品を含めた全体では昨年度の約一・五倍の四十九回となることが見込まれております。引き続き、乗客・乗員の方々に、広島に来てよかった、また来たいと感じていただき、継続的な寄港につなげられるよう、よりよいおもてなしに取り組んでまいります。  次に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取り組みについてでございます。  三月三十日に、東京オリンピック・パラリンピックに向けた障害者の芸術文化活動を推進する知事連盟が、本県を初め全国十三都県の知事により設立されました。  今後、各都県と連携して障害者の芸術文化の魅力を発信するとともに、小中学校での体験型授業の開催など、広島県障害者スポーツ協会と連携した障害者スポーツ振興の取り組みを通じ、障害者理解の促進や東京オリンピック・パラリンピックに向けた機運醸成を図ってまいります。  三点目は、広島の使命としての国際平和拠点ひろしま構想の推進についてでございます。  先月のオバマ米国大統領の被爆地広島訪問は、歴史的な演説に加え、自身が折られた折り鶴、被爆者との対話など、歴史的な成果を上げ、国内外で核兵器廃絶に向けた機運が高まっております。オバマ大統領は、核兵器がもたらす地域社会への悲惨な影響を具体的に述べられ、核兵器国は恐怖の論理から脱し、核兵器のない世界を目指す勇気を持たなくてはいけないと呼びかけられました。本県といたしましても、長年求め続けた米国大統領による広島訪問の実現をゴールではなくスタートとして、国際平和拠点としての発信力を高めてまいりたいと考えております。  今年度は、次代の国際平和貢献人材を育成するため、八月から高校生等を対象に開講するグローバル未来塾inひろしまと、海外と県内の中高校生が国際平和について議論し平和のメッセージを世界に発信するひろしまジュニア国際フォーラムの参加者募集及び選考を進めております。  さらに、平和に関する拠点性の向上に向けた取り組みを加速するため、国内外の経済人などによる国際平和のための世界経済人会議を十月に開催することとし、県内の経済団体等による実行委員会を設立いたしました。この会議では、マーケティングの世界的権威であるフィリップ・コトラー教授をお迎えし、世界初となる企業活動の一環としてのマーケティングによる平和構築の取り組みが行われるよう議論を展開してまいります。  また、ひろしま平和発信コンサートにつきましては、七月のクラシック・コンサートを初め、八月には地元アーティスト・コンサートやレクイエム・コンサートを開催し、世界共通の言語である音楽により平和のメッセージを強く発信してまいります。  こうした事業を着実に実施し、人類史上初の被爆地である広島が、国際平和拠点として核兵器のない平和な国際社会の実現に貢献できるよう取り組んでまいります。  次に、当面する県政の諸課題への対応について御報告いたします。  まず、鞆地区道路港湾整備事業についてでございます。  鞆のまちづくりを促進するため、町なかの交通処理対策、防災対策、まちづくり基金につきましては、福山市と連携・協力し、住民の皆様にも丁寧に御説明しながら具体的な事業を昨年度から実施しているところでございます。  このうち、江之浦から焚場間の道路機能の確保につきましては、地権者の方々と協議した上で、用地測量や調査の立ち入りについておおむねの了解を得て、順次、用地交渉を進めております。また、防災対策につきましては、防災上必要な機能を確保しつつ、鞆の景観や歴史的遺構など、価値保全の観点から必要な調査に着手しており、地元の御意見を踏まえながら、できるだけ速やかに具体的な計画を決定してまいりたいと考えております。  また、県道の渋滞緩和を目的として、鞆地区に県営の鍛冶駐車場を設置・管理するため、本定例会において、基本的事項を規定する条例案を提出しております。  一方で、山側トンネルを含む県の方針につきましては、適切な時期に住民の皆様に対して説明会を行い、御理解をいただくよう、引き続き、誠心誠意努力してまいります。  次に、広島高速五号線についてでございます。  広島高速五号線につきましては、先般、シールドトンネル工事契約を締結し、トンネル本体工事が本格的に動き始めたところでございます。今後は、シールドトンネル工事に係る具体的な施工方法や沈下量等の計測管理方法についての地元説明会を開催するなど、引き続き、広島市、広島高速道路公社と連携し、住民の皆様の御理解・御協力を得られるよう丁寧な対応に努めながら、着実な事業推進に取り組んでまいります。  次に、広島市東部地区連続立体交差事業についてでございます。  当事業の見直し検討に当たりましては、現在、見直し案を基本とした調査・設計などを進めるため関係機関との協議を進めているところであり、府中町域の準備工事につきましては五月に着手いたしました。また、広島市の安芸区船越地区につきましては、引き続き、広島市と連携し住民の皆様に対して丁寧な対応を行い、見直し案に対する理解を求めているところでございます。  県といたしましては、引き続き、共同事業者である広島市とともに、できるだけ早期に事業効果が発現できるよう取り組んでまいります。  さて、今回提出いたしました議案について、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計補正予算案につきましては、平成二十八年度当初予算編成後の状況変化等を踏まえ、必要性が認められる事業に適切に対応することを基本として編成したところでございます。  具体的な補正の内容でございますが、農産物の生産・供給体制の強化、安定的な木材生産体制の構築支援、また、医療・介護サービスの提供体制の充実といった地方創生に向けた取り組みに時期を逃さず対応するための経費などについて予算を計上しております。これらの結果、一般会計の歳入歳出補正予算額は九十五億四千二百四十五万円の増額となり、本年度予算の累計額は一兆百五十一億七千二百四十五万円となります。  また、公の施設の管理運営業務を指定管理者に委託するため、一般会計において債務負担行為予算を計上しております。  次に、予算以外の議案といたしましては、広島県営鞆町鍛冶駐車場設置及び管理条例などの条例案十二件、人事案件といたしましては、広島県公安委員会委員の任命の同意についてなど二件、その他の議案では、損害賠償の額を定めることについてなど三件を提出しております。  また、報告事項として、専決処分のほか、平成二十七年度繰越明許費繰越計算書、県が資本金の四分の一以上を出資等している法人の経営状況説明書などを提出しております。  どうぞ、慎重に御審議いただいた上、適切な御議決をいただきますよう、よろしくお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         議員表彰の件 13: ◯議長平田修己君) この場合、お諮りいたします。議員表彰の件を本日の日程に追加し、直ちに議題とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 14: ◯議長平田修己君) 御異議なしと認めます。それでは、議員表彰の件を議題といたします。  お諮りいたします。広島県議会議員として在職四十年以上に及ぶ奥原信也君、二十五年以上に及ぶ犬童英徳君の功績に対し、本議会は決議をもってこれを表彰することとし、その表彰文は議長に一任されたいと存じますが、御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 15: ◯議長平田修己君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  それでは、議長において起草いたしました表彰状を朗読し、表彰いたします。  まず、奥原信也君。         表    彰    状                                奥  原  信  也  殿  あなたは広島県議会議員として在職四十年以上にわたり県政の発展に尽くされました  その功績は誠に顕著であります  よって本県議会は特に決議をもって表彰します   平成二十八年六月十三日                                広  島  県  議  会              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  次に、犬童英徳君。         表    彰    状                                犬  童  英  徳  殿  あなたは広島県議会議員として在職二十五年以上にわたり県政の発展に尽くされました  その功績は誠に顕著であります  よって本県議会は特に決議をもって表彰します   平成二十八年六月十三日                                広  島  県  議  会  表彰状の交付方については、議長において取り計らいたいと存じますので、御了承願います。  この場合、ただいま表彰されました二名を代表して、奥原信也君から発言を求められておりますので、これを許します。奥原信也君。         【奥原信也君登壇】 16: ◯奥原信也君 お許しをいただきましたので、ただいま表彰を受けました二名を代表して、一言お礼を申し上げます。  ただいま、伝統ある広島県議会の決議をもちまして、犬童議員と私二名がはえある永年勤続の表彰をいただきました。この上ない光栄であり、心から感謝を申し上げます。これもひとえに、県民の皆様方の御支援はもとより、二人とも呉市選出ということで、とりわけ呉市の皆様、そして先輩・同僚議員の方々知事を初め執行部の皆様方の御支援、御協力のたまものであり、ここに謹んで厚くお礼を申し上げます。  顧みますと、私が県政に参画させていただいた昭和五十年は、広島がカープの初優勝に沸いた年でもありましたが、このころの日本経済は、昭和四十八年の第一次オイルショックによる不況からの回復途上であり、高度経済成長の負の側面でもある公害問題や人口の過疎過密問題など、これまで経験したことのない政策課題が表面化した時代でもありました。  また、その後も、貿易摩擦、円高などの問題が発生し、本県では、これまでの重厚長大型産業構造の転換を迫られるなど、数々の困難な状況に直面することになりましたが、その都度、先輩議員や同僚議員の方々、執行部の皆様方と、郷土広島県の発展の夢を持って、熱く議論を重ねたことが懐かしく思い起こされます。  振り返ってみますと、四十年の間に、山陽自動車道やしまなみ海道の全線開通、安芸灘とびしま海道や東広島・呉自動車道の整備などの幹線道路網の充実、また、広島空港の開港、広島港、福山港の整備など、県の拠点機能を強化するのにふさわしい社会資本の整備が大きく進みました。  また、この間、行財政改革に積極的に取り組むとともに、全国トップレベルの市町村合併を行い、住民に身近な市町が地域の実情やニーズに沿った行政サービスを自主的・総合的に実施できるよう、大幅な事務権限移譲にも取り組んでまいりました。私どもも、これらの取り組みに対して、議員という立場から微力ながらお手伝いをさせていただいたことは、この上ない大きな喜びを感じるものであります。  現在、本県を取り巻く社会経済環境は大きく変化しております。人口減、少子・高齢化の急速な進行や東京一極集中の加速化、グローバル社会の到来、安全・安心に対する意識の高まりなどにより、さまざまな分野における社会システムの変革が求められております。  本県も、これらの急激な社会経済環境の変化に柔軟に対応し、地域経済を発展させ、住民の生活を守っていくために、これまで以上に努力を積み重ねていかなければなりません。  次世代を担う若い議員や執行部の皆様、どうか、夢やロマンを持って県政に取り組んでください。夢が実現するまでには十年、二十年といった長い年月がかかるかもしれませんが、夢は必ず実現すると信じて、大いに議論し、汗をかいていただきたいと思います。  また、夢に向かって努力した先人たちのことを、決して忘れてはならないと思います。思い起こしますと、平成二年、大山広司先生と木曽初行先生の議員在職四十年の表彰の際には議長を務めさせていただきましたが、そのときは、私自身、四十年も議員を務めるとは夢にも思っていませんでした。  今こうして四十年を振り返り、また、本日、皆様方の前で表彰いただきましたことは、大変感慨深いものであると同時に、改めて議員としての職責の重さを痛感いたしております。  本県の発展のため、微力ではありますが、これまでに培った経験を生かして、これからも全力を尽くしてまいる所存でありますので、今後とも、皆様方の御指導・御支援を心よりお願い申し上げまして、お礼の言葉とさせていただきます。このたびは、皆様、本当にありがとうございました。(拍手) 17: ◯議長平田修己君) お諮りいたします。明十四日は、議案調査のため本会議は休会とするに御異議ありませんか。
            【「異議なし」と言う者あり】 18: ◯議長平田修己君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  次回の本会議は、六月十五日午前十時三十分から会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。         午前十一時十六分散会 発言が指定されていません。 広島県議会本文の先頭へ...