14) 企業総務課長が報告事項(20)について、別紙資料20により説明した。
15) 土地整備課長が報告事項(21)について、別紙資料21により説明した。
16) 空港振興課長が報告事項(22)について、別紙資料22により説明した。
(4)
質疑・応答
◯質疑(
岩下委員) 資料番号8、9に関連する質問になるかと思います。
既存の川の、特に堤防の維持管理について、資料番号8の21ページに、軽微な損傷については背後地の状況などから判断した優先度の高い箇所から修繕を実施しますと書いてあります。その軽微な損傷というのはどういうものを指すのですか。
2:
◯答弁(
河川課長) 河川の護岸等の点検につきましては、年度の出水期前に、特に堤防等の重要なところについては点検させていただいております。
その中で、例えば軽微な損傷といいますと、ブロックが少し壊れているとか、護岸の基礎部分に少し低下が見られるといったようなところで、直ちにそれが護岸や堤防の崩壊につながるおそれがなく、その状況を踏まえて将来的に対応すればいいというようなことを指しております。
3:
◯質疑(
岩下委員) この軽微な損傷の定義づけは非常に難しいと思うのです。最近よく集中豪雨等で堤防が壊れるような箇所を見ていると、事前に地域住民の方が、少しひび割れができていたとか、最近雑草が急に生い茂って心配ですといったコメントがあったところが、災害やいろいろなものにつながっているような気がいたします。
資料番号9の堆積土の除去計画の中にも、いわゆる樹木の判断基準が示されているのですが、川幅がかなり大きなものの判断基準が書いてあって、それよりももう少し川幅が狭くて傾斜が急峻で、非常に水の力が強くなりがちな部分については、判断基準を変えていく必要があるのではないかと思うのですけれども、どう考えられますか。
4:
◯答弁(
河川課長) 今の御指摘は、資料番号9の別紙2、3ページに樹木のことを書かせていただいております。その中で、治水に与える影響があるということで2つの状況を書かせていただいております。樹木の幅が河床幅の4分の1、それから樹木群の延長が100m以上であるところは、確かに委員からの御指摘のとおり大きな川であると思いますけれども、河川の川幅に対して4分の1ぐらい木が生えているというところであれば、その河川の治水上支障があるということで、河川の規模の大小にかかわらず評価できるのだろうと思っております。
こういったところにつきましては、今回初めて定義をさせていただいたということもございますので、これからしっかり現場を見させていただきまして、適切な対応をとっていきたいと思います。
5:
◯質疑(
岩下委員) 結局、水の力というのは基本的には流速だと思うのです。そうすると、川が真っすぐなところはいいけれども、やや蛇行するような部分は非常に護岸や堤防の崩壊が起きやすいわけです。今回、関東で堤防が決壊して大変なことになりましたけれども、あれもやはり少し川が蛇行しているような部分というような状況からすると、特に広島県の場合はかなり急峻な渓流が多くて、曲がりくねった川が一般的だと思うので、広島県独自の評価基準も取り入れていかないといけないのではないかと思います。
資料の中に、ソフト面の対策ということで河川の防災情報システムを構築していくと書いてありますけれども、同時に、地域住民の方とうまく情報交換しながらやっていきたいという姿勢が見えます。そうすると、そういったところをもう少し活用して、住民の方の情報をどのように吸い上げていくか、堤防の損傷が起きている情報の蓄積といったものを進めていけば、すぐに効果は上がらないとは思うのですけれども、災害が起きたときに、そういった情報はいつごろから上がってきていて、その結果、何年後に堤防の崩壊につながったといったような情報になってくると思うのです。そういった形で、やはり地域の住民の方の声も蓄積していただいて、それを川の保全活動にぜひ役立てていただきたいと思うのですけれども、そういったやり方を、ほかの県ではなかなか聞かないのですが、やはり広島県の特性を考えていただきたいと思います。
6:
◯答弁(
河川課長) 河川の状況の確認について、県民の方からの情報の蓄積をとおっしゃいましたけれども、実際問題としましては、事務所に県民の方から情報が上がってくる場合がございましたら、事務所の管理担当の者が現場を見ています。先ほど申しましたように、軽微な状況なのかどうなのか、直ちに対応が必要なのかといったようなことを判断しまして、軽微なものであれば、帰ってから事務所で記録を残しております。
河川について、先ほど申し上げましたように、点検を行っておりますので、その点検のときに出た情報を河川のアセットマネジメントシステムというシステムの中に、場所と点検結果がどうだったかを記録しており、今後、県民の方からいただいた情報についてもそういったところに反映させて、適切な管理に努めてまいりたいと考えております。
7:
◯要望(
岩下委員) 川は生き物ですので、ぜひお願いしたい。やはり浸水の予想もするような形になっている中で、住民の方からの情報がもしうまく得られれば、日ごろから少し多目の雨が降ったときに川が想定ぐらいの堆積で済んでいるのか、もしくは、どうもそれよりも多くの堆積になっているのかという推測もできてくると思うのです。そういった形で、ぜひとも地域の方の力を活用していただいて、治水に役立てていただければと要望して終わりたいと思います。
8:
◯質疑(
宮本委員) 資料番号14、広島県みなと・空港振興プラン2016について、説明の中で、港湾、漁港施設の有効活用ということでコンテナ航路の維持・拡充という説明があったのですが、2ページに、広島港では東南アジアを現状値より向上したいという説明がありました。
そうした中で、土曜日に中国新聞からサッカー場のことについて混雑感は抜けないという記事がありました。その中では、来場者が3万人、そしてシャトルバスや電車等で1万7,000人の1時間当たりの公共輸送、あるいはマイカーで来られた方の分析をして、何とか円滑な交通処理が見込まれるというような記事があったのですが、ここには全然港湾事業者、港湾荷役者など業者の運搬は入っていないのですけれども、作業部会から相談か何かあったのですか。
9:
◯答弁(
港湾漁港整備課長) それぞれの検討に係る部分につきましては地域政策局が窓口で、我々は作業部会として港湾関係のセクションに入っていろいろ検討させていただいている中で、今、宇品地区の交通の課題、検証作業について進めているところでありまして、しっかり検証した上で、渋滞緩和というところで、車で対応できるのかどうかということにつきましても検討してまいりたいと考えております。
10:
◯質疑(
宮本委員) 作業部会の中に入っておられるということは、執行部ではコンテナの航路を拡充しても大丈夫だという判断をされたということなのですか。これは円滑な交通処理が見込まれるということなのでしょうか。
11:
◯答弁(
空港港湾部長) ただいまの御質問につきましてですけれども、基本的に広島港の広島みなと公園につきましては地域政策局で、きょうも恐らく総務委員会で資料が出されていると思っております。
考え方としましては、やはり広島港の出島地区というのは広島港でもメーンの大きなターミナルでございますので、その機能についてはしっかりと今後も評価していく。特に今、申し上げましたような東南アジア航路というのは広島県の企業も進出が非常に多くなっておりまして、企業からの要請もございますので、そういったものは評価していきたいと考えております。
シミュレーションにつきましては、当然現状のベースでもやっておりますし、将来どのような貨物量になるかといったことも踏まえて、この両面でのシミュレーションを今、関係部局と一緒にしておりますので、当然、全く考えていないということではなく、そういったものを踏まえた結果の提示をしているということでございます。
12:
◯要望(
宮本委員) とにかくコンテナの航路を拡充しようと思うのなら、しっかりと議論していきたいと思うのです。
この新聞の記事のことがきょう総務委員会で説明されるということで、きょう説明するのに、土曜日にはもう新聞にこうして載っていたということと、先週、例の水道のコンセッション方式についても、どうも決定したかのような記事が出ておりました。聞いてみますと、これはどうも見解の相違だという話なのですけれども、もし見解の相違であれば、マスコミに対してこれは違うということをしっかりと言っていかないといけない。サッカー場も、それから水道のコンセッション方式も、マスコミに出されて既成事実になって、それがどんどん進んでいく。議会が全く必要なくなるのではないかというような思いがいたしますので、こういうマスコミ発表等についてはしっかりと対応していただきたいと要望して終わります。
13:
◯質疑(
犬童委員) 局長にお聞きしますが、これだけの計画をきちんとやっていくためには、組織、人員配置、それぞれの計画を推進するための県職員の技術者の確保、あるいは予算、市町の協力など、いろいろなことが条件になると思うのです。たくさん計画をつくっても計画倒れになったり推進できなくなったりしてはいけないと思います。その点は考慮した上で、この計画はつくってあるということですか。
14:
◯答弁(
土木建築局長) 今般たくさんの計画をお示ししております。これらの策定の過程におきまして、県庁内では土木建築局だけでなく、さまざまなところと協議を重ねながら、また、御説明の際にも申し上げたかと思いますけれども、この計画を策定するに当たりましては市町の意見もお聞きしているところでございます。
この計画をこれから確定させた後でございますけれども、引き続き関係する県庁内、そして市町と連携いたしまして、しっかりその実現が図れるように進めてまいりたいと考えております。
15:
◯質疑(
犬童委員) ぜひ計画倒れにならないようにしてください。県民も期待すると思います。しかし、これだけのプランを実施するには膨大な公共事業費がかかると思います。県民にも大きな負担、影響を及ぼす。県民に対して、これだけのプランについてどう理解、協力してもらうのか、それぞれの計画について、地域住民の理解を得るためのPRもきちんとしていかないといけないと思うのだけれども、局長が言われるように、これから取り組んでいきたいということですか。
16:
◯答弁(
土木建築局長) 委員からの御指摘のように、計画の実施に当たりましては住民の御理解、御協力が不可欠であります。その意味では、この計画について御説明をしっかりとさせていただきたいと思っております。
策定の過程におきましても御意見を一般県民に伺う機会を設けておりますけれども、できた後にもこの計画、あるいは今後予定しております地域別の実施計画を使いまして丁寧に機会あるごとに御説明させていただきたいと考えております。
17:
◯要望・
質疑(
犬童委員) ぜひ、これからのことですからしっかりと取り組んで、市町も含めて、お互いに県民の理解を得てもらうということをお願いしたいと思います。
それから、海岸線あるいは河川の整備などについて私はいつも言っており、そして親水性ということをずっと前から県も主張しているのですが、最近は余り言わなくなりました。しかし、せっかくこれだけやっていくのですから、場所は限定されますけれども、もう一度、やはり県民や地域住民が水に親しむという視点をきちんと持って、そのことを加味した整備をしないといけない。どこでもそうですが、高齢者もふえてきますし、高齢者は河川や海岸で魚釣りやいろいろなことをして時間を過ごす方が多いのです。広島市周辺でも県が整備したところで魚釣りをしている人がたくさんいます。もちろん私も何回も見に行きましたけれども、安全性としては、一定の防波堤の高さとか、あるいは海岸の幅とかは考えてつくられていると思って評価しており、これからもそういうことを含めて、いかに県民に利用してもらうか、楽しんでもらうかということを、海岸や護岸、河川の整備にしてもきちんと大きなポイントにして、バリアフリー化を含めて取り組んでもらいたいと思うのですが、どうですか。
18:
◯答弁(
港湾漁港整備課長) 海岸の整備の関係で申しますと、例えば呉市のポートピア、あるいは尾道市のU2、どちらとも海岸の整備とあわせてにぎわいづくりをしています。そういった意味では、利用しやすい形での整備を行っておりますので、引き続いてそういった取り組みを進めてまいりたいと考えております。
19:
◯要望(
犬童委員) ついでに申しますと、失われた藻場を回復することも含めて、ぜひお願いしたい。
県営住宅の、今後の統廃合を含めた整備計画が出てきました。私はいいことだと思うのです。人口も減るし、昔は狭い土地でも無理やりつくった住宅というのはあるわけでして、それを今、壊して建てかえたら、敷地的に難しいといったことや、いろいろ問題があると思いますから、一定の廃止はやむを得ないと思うのです。市営住宅、町営住宅、あるいは雇用促進住宅も対象かと思うのですが、やはりぜひお互い協議し合って、トータルとして呉地域にどのくらい、福山地域にどのくらい要るということを出した上で思い切った統廃合をして、それから建てかえを進めてもらうように、お願いしておきたいと思います。
20:
◯質疑(
山崎委員) 資料番号5で道路、河川等の占用料等について書いてあるのですが、占有許可については行政でどのように定めているのですか。
21:
◯答弁(
道路河川管理課長) 道路、河川の占用許可ですけれども、基本は使用したい方が占用許可という形で申請していただくようになっています。
ただ、不法占用というような事象もございます。不法占用につきましては県から指導して、許可できるものは申請してもらうとか、撤去してもらうとか、そういった形で県から働きかけているという部分もございます。
22:
◯質疑(
山崎委員) バイパスをつくった場合、使われなくなった現道を駐車場にした場合はどうなるのですか。
23:
◯答弁(
道路河川管理課長) 道路の改良におきましてバイパスをつくる場合がございます。その場合に現道については不要となりますけれども、その場合は市町と協議いたしまして県道を廃止して市町道として認定していただいて引き継ぐ形になっております。
それと、少しだけ残った余裕地があるというようなケースがございます。こちらの場合は、道路用地として必要か不要かという判断をいたします。不要になる場合におきましては、道路用地から外して、買い取りを希望される方がおられましたら、売却の手続をとるようになっています。
24:
◯質疑(
山崎委員) 駐車場にしたいという声があるのですが、貸すことはできるのでか。
25:
◯答弁(
道路河川管理課長) 現在、個人に道路用地として使わない部分を貸す形にはしておりませんけれども、市町が地域のためにどういったものに使うかというような場合がございましたら、市町が計画を立てた上で利用していただくというケースはございます。道路の不要となった土地につきましては、基本的に売却を進めさせていただいているという現状でございます。
(5) 閉会 午後0時8分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...