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  1. 広島県議会 2016-02-16
    2016-02-16 平成28年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2019-08-07
    2016年02月16日:平成28年文教委員会 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 7 会議の概要  (1) 開会  午前10時32分  (2) 記録署名委員の指名        西 本 博 之        山 下 真 澄  (3) 当局説明   1) 管理部長が報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。   2) 学事課長が報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。   3) 教職員課長が報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。   4) 学事課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。   5) 教育次長が報告事項(5)について、机上配付資料1により説明した。   6) 学びの変革推進課長が報告事項(6)について、机上配付資料2により説明した。   7) 県立学校改革担当課長が報告事項(7)について、机上配付資料3により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑(西本委員) まず、資料番号3についてお聞きしたいと思います。  平成27年度における授業の匠認証者の決定について説明していただきました。教職員のモチベーションを上げるためには非常にいい取り組みだと感じているところですけれども、教科等の指導力が特にすぐれている教諭を授業の匠として認定しておられるということですが、この取り組みの中身を見ますと表現が少し違うのではないかと思うのです。実際に授業しているところを見て認証されているということでしたけれども、指導力というものをどのように考えて認証されたのか、その辺を説明いただきたいと思います。 2 ◯答弁(教職員課長) 授業の匠認証におけるすぐれた授業につきましては、児童生徒をしっかりと引きつけ、授業に集中できるようにすることによって目標を達成することを想定しております。  今回の認証に当たりましては、推薦があった者の授業を指導主事等がしっかりと見せていただいて選定したものでございます。いわゆる教科の指導力は当然のことといたしまして、それ以外にも子供たちの言動や表情等をしっかりと把握して指導する力も含めまして、授業についての総合的な指導力が高い者を授業の匠として認証したところでございます。 3 ◯質疑(西本委員) 今の御説明では指導力が高い者という言い方をされましたけれども、実際には授業のみを見て判断しているようにも受け取れるわけです。  先ほども言いましたように、指導力というのは授業だけではなくて、子供たちの悩みとか、いろいろなものに対しての指導力がないと、幾ら先生が授業で頑張っても子供たちからの信頼がなければ、子供たちの意欲の向上にはつながらないと思うのです。繰り返しになりますが、この認証に当たって、授業だけを見て判断されているのではないかという気がするのです。授業だけでは指導力はわからないのではないかということを私はお聞きしているのですが、そのことについてどのようにお考えか、お伺いします。
    4 ◯答弁(教職員課長) 確かに教諭の仕事につきましては、授業だけではなくホームルームの運営や部活動、あるいは個別の生徒への対応など非常に幅広いものであると思っております。  ただ、今回認証いたしました授業の匠というのは、限られた授業時間の中で専門性を遺憾なく発揮することのできる、極めてすぐれた教諭を認証したものでございまして、そういう意味での指導力について認証したものでございます。 5 ◯要望・質疑(西本委員) 指導力というものと授業の進め方がうまいということとは少し違うように思います。先生方のモチベーションを上げるという意味ではいい取り組みであるとは思いますけれども、やはり教職というものは聖職とも言われるようにすごいものなのです。その中でも、この認証を与えられることは本当にすばらしい指導力を持っているすごい先生ということになります。やはりしっかりと認証していく必要があると思いますので、そのことはぜひいま一度考えていただきたいと思います。  それから、県立学校、公立の小中学校と広島県尾道南高等学校に勤務されている教諭の中から認証したという説明でしたけれども、全体としてどういう仕組みで認証されているのでしょうか。例えば、教員は約2万人いらっしゃいますが、今回は101名の推薦者の中から30名を選んだという御説明だったと思います。今後どのようにこの仕組みを運営していくのか、そこがわかりにくいので説明をお願いいたします。 6 ◯答弁(教職員課長) 今回の認証までの経過でございますけれども、小中学校につきましては市町教育委員会からの推薦、それから県立高等学校と特別支援学校につきましては学校長や副校長からの推薦があった者が101名でございました。その推薦書及び提出された学習指導案を教育委員会の指導主事が評価いたしまして、その中の94人について、実際に授業を見に行ったものでございます。その評価を踏まえまして、非常にすぐれた力を持っているということで選ばれた者が最終的に30名であったということでございます。 7 ◯質疑(西本委員) もう一点だけ言わせていただくと、学校等からの推薦ということですので、教諭全体の中からすぐれている方を30人認証したというよりも、学校ごとに推薦されて、その中から選ばれているということなのです。何が言いたいかといいますと、学校にもいろいろあって、学校としての指導力が高いところもそうでないところもあるわけですから、言い方は悪いかもしれませんが、授業の匠に認証された方の中でも指導力にばらつきがあるのではないかと思うのですが、いかがですか。 8 ◯答弁(教職員課長) 今回の認証に当たりましては、そういった面を極力なくすために教育委員会の指導主事が評価しております。指導主事は、県内のいろいろな学校に行きまして授業の指導・助言等を行っておりますので、そういった意味で一定のレベルを持った者の目で評価したものでございます。 9 ◯要望(西本委員) 今回は30名が選ばれたということですけれども、推薦の対象となる方は、学校によっては2名のときもあるし、もっと多いときもあるということがわかりました。  教員のモチベーションを上げるための取り組みであり、ぜひいいものにしていただきたいと思いますし、このほかにもいろいろな認証や認定の仕組みがあると思いますので、その辺も含めていいものにしていただきたいと思います。  もう一点、お伺いします。先日、教職員の懲戒処分について説明していただきました。2月12日付で4名の処分を決定したということでしたが、そのうちの一つは学校名と個人名が出してありました。ところが、その他3名の方に対しては県立学校というだけで、どこの市とか、どこの学校とか、個人名もありませんでした。事案の内容によっては、被害を受けた方のことも考えて名前は出さないこともあるということは理解できるのですけれども、我々議会が一緒に再発防止を考えようとしたときに、どこの市だということだけでもわかれば、何かの関連性などに気づけるかもしれないのです。そういった意味で、せめて市町名ぐらいまでは出すべきだと思いますが、このことについて教育委員会はどのように考えているのか、お伺いします。 10 ◯答弁(教職員課長) 懲戒処分の公表に際しましては、再発防止という観点から考えれば、ある程度具体性があるほうが効果はあると考えます。しかしながら、児童生徒、さらにはいろいろな御支援をいただいている地域の方々もいらっしゃいますので、公表が与える影響は非常に大きなものがございます。したがって、私どもといたしましては、一番重い懲戒免職については、社会的にも大きな影響を与えたということで、学校名や具体的な氏名を公表しております。それ以外については、県東部、県西部ということで公表しているところでございます。  なお、具体的な市町名を公表することにつきましては、県内22市町の中には、中学校が1校しかないといったところもございますので、市町名の公表はしていないという状況でございます。 11 ◯要望・質疑(西本委員) いろいろな方の立場を考えて、具体的な公表は控えているということについては納得しました。  ただ、そうはいいながらも、再発を防止しないといけないという責務も感じるわけです。その場合に、中身をしっかりと分析した上で、こういうふうに再発防止に取り組むのだというところまでのしっかりした説明があれば、我々も納得できるのだと思います。また、この4件に関して詳しくは申しませんけれども、同じ市であるという情報もあります。そういった意味で、この市に特有の問題があるのかもしれないのです。具体的な市町名等を公表しないにしても、分析した内容についてはしっかりと私たちに示していただきたいと思います。  それから、この中には校長の懲戒処分もあります。学校を取りまとめるリーダーであるべき校長の不祥事や問題行動に対して、監視システムはあるのでしょうか、お伺いします。 12 ◯答弁(教職員課長) 具体的な監視システムというようなものはございませんけれども、校長としての力量につきましては、教育委員会で一定の評価を行っているところでございます。加えまして、校長のマネジメント能力向上の必要性も痛感しておりますので、管理職の研修等をしっかりとやってまいりたいと考えております。 13 ◯要望(西本委員) 校長の不祥事というものは、今後もあるかもしれないわけですので、やはりそのことに対しては事前の対策も含めて再発防止をやっていく必要があるのではないかと考えております。不祥事が出ないような仕組みをつくり、再発を防止していただきたいということを申し上げて終わります。 14 ◯質疑(山下委員) 3点、質問させていただきます。  まずは、教育に関する大綱についてお聞きします。先ほど教育次長は、この大綱に基づく主要施策実施方針をできるだけ早く策定したいとおっしゃいましたけれども、いつまでに策定するというめどがあれば、教えていただきたいと思います。 15 ◯答弁(総務課長) いつまでにということを申し上げるのは、なかなか難しいのですけれども、現在の事業で大綱に合致しているものについては、引き続きやってまいりますし、平成29年度予算に向けて具体的なものをつくり上げていきたいと考えております。 16 ◯質疑(山下委員) 今、課長がお答えになったように、既にやっている事業もあるのでしょうが、アクションプランだけではまだ不十分なところもあると思うのです。先ほど御説明いただいた資料の中に施策についての表があります。これを見ると、ひろしま未来チャレンジビジョンと教育に関する大綱が土台になって、その上にアクションプランがあり、アクションプランだけでは不十分なところが、表の下に出ているのだと思います。  この中で少し気になりますのは、この教育に関する大綱には、教育行政を進めていく上で大事な点が網羅されていると評価しているのですけれども、その中で特に評価しているのは、教育上特別な配慮を必要とする児童生徒等への支援についてなのです。これを大きく打ち出したことはすばらしいと思っているのですが、それが先ほどの資料の表には出てこないのです。個々の事業の中で幾らか関係しているものがあるのかもしれませんけれども、この表のどこに出てくるのでしょうか。 17 ◯答弁(総務課長) この提案見込み事項の図でございますけれども、広島県の教育に関する大綱に関係する部分につきましては、大綱を踏まえるという意味で全体を破線でくくっているものでございます。  それから、先ほど委員がおっしゃった教育上特別な配慮を必要とするという部分と特別支援教育の考え方を生かした指導の工夫も大綱には記載しておりますので、基本的には全ての事業展開のベースに大綱があると考えております。  先ほど教育次長が申しましたように、主要施策実施方針の具体的な事業として、例えば、家庭状況に応じた対応や障害を持った児童生徒への支援ということで言えば、既存の事業もございますので、どのように取り組んでいくかは、これから検討させていただきたいと考えております。 18 ◯質疑(山下委員) 主要施策実施方針はこれから策定していきたいという答弁でしたので、その中で先ほど私が質問したようなことも検討されるということだと思います。  次に、グローバルリーダー育成校についてお聞きしたいと思います。  以前、このグローバルリーダー育成校において突き抜けた学習を実践して、それを県内の各学校に普遍化させていくのが目標だという答弁があったと思いますが、会派で説明していただいたときに、そういった取り組みは既存の学校でもできるのではないか、できないとおかしいのではないかというような質問がありました。  先週、福山市の被団協が解散しまして、二世の方が中心になって被爆者関係の友の会のようなものを組織されて、そこの主催で被爆体験を検証する会というのがあったのです。被爆者の方の被爆証言と県の被団協の事務局長の基調講演があり、その後に、高校生のグループ2つと個人の方がそれぞれ発表されたのです。そのうちの一つは、知事が宝探しで福山市に来られたときに、知事の前で発表した福山工業高校の生徒が、被爆直後の御幸橋近辺をCGで再現したものでした。もう一つは、盈進高校ヒューマンライツ部の生徒が、知事も行かれた昨年のNPTの会議において英語でスピーチしたというものでした。それから、福山暁の星高校の生徒は、スイスのジュネーブであった国連の軍縮会議において英語でスピーチしたというものでした。まさにこうした子供たちが将来グローバルリーダーになるのではないかと、大変期待したところです。私が何を言いたいかといいますと、グローバルリーダーの育成は、GL校でなくてもできるのではないかということなのですが、それについてはどう思われますか。 19 ◯答弁(学びの変革推進課長) 御指摘のあったイベントを直接拝見しているわけではありませんので、あくまで報道等で承知している情報に基づいて御答弁申し上げます。  生徒が主体的に行う学習活動や取り組み、イベントのようなものは、先ほど申し上げました広島創生イノベーションスクールも含めましてさまざまなものがあると認識しております。しかしながら、活動すること自体が目的ではなくて、コンピテンシーの育成を中心に掲げ、6年間なり3年間の中で、資質・能力の向上に向けて、全体としてどういったものが構築できるかということと、評価方法を含めた学校における教育活動全体をどういうふうに構築できるだろうかということをグローバルリーダー育成校で目指していくというものでございます。  そこにつながるような取り組みは、総合的な学習の時間など学校内においても行われているとは思いますけれども、それを体系的・構造的にまとめて、コンピテンシーという機軸の上で整理していくというのは、既存の学校でできているところはないでしょうし、これからも難しいのではないかと考えております。 20 ◯意見・質疑(山下委員) 私も、校外での活動に意味があると言っているのではなくて、既存の学校でも、学んだことを生かして、ここまでできる力が育っているということを言いたかったのです。  グローバルリーダー育成校に限らず、指導の仕方次第で子供は伸びる可能性を持っているという視点がなかったら、このGL校をつくる意味はないと思うのです。バカロレアでは25人以上の授業形態ではだめだというのがあると思います。そうなると50人だったら2クラスに分けて授業することになるのだと思います。中学校の場合、国の基準では40名です。そうすると、県民の中からは、この学校だけ特別扱いするのはいかがなものかという声も出てくるのではないかと思うのです。中学校は義務教育で授業料もありませんから、そういう中で、このGL校でやられたことが地元の学校にもこんなふうにフィードバックしていくというものが具体的に見えてこないと、なかなか県民の理解は得られないと思います。  それから、子供たちのさまざまな能力を引き出していくのは、やはり本来は地域の学校でやらないといけないことだと私は思うのですが、そのことについてはいかがでしょうか。 21 ◯答弁(学びの変革推進課長) おっしゃるように、県全体で目指していくことをアクションプランに掲げているところでございます。英語でスピーチするとか、CGを使って広島をPRするといったことは、まさに通じるところだろうと考えておりますが、GL校におきましては、教育カリキュラムの特徴としまして多様な価値観の違いを乗り越えていくことを中心に掲げているという説明をさせていただきました。したがいまして、やはり一方向で何かを伝えるとかPRするということはできたとしても、ディスカッションはできるのか、あるいは価値観の違いがある中でそれを乗り越えていくための方策を見出していけるのかということは、かなりレベルの高い力が要求されることになってくると思っております。当然レベルの違いはあると思いますけれども、県内のほかの学校でも実践できるようなノウハウをGL校で蓄積した上で、広げていく仕組みを考えないといけないと考えております。その際に、ペーパーでお示しするだけで広げていくのは難しいと思いますので、サマースクールのようなものを開催するなどして、保護者の方、地域の方、子供たちにこの学校の教育活動がどういうものなのかというのを実際に感じてもらえるような仕組みをつくりまして、県民の方々に御理解いただけるような形にしていく必要があると思っております。 22 ◯意見・質疑(山下委員) GL校の特徴として、さまざまな価値観を共有していくとおっしゃいましたけれども、それはGL校に限らないのではないですか。多様性を重んじるとか、異文化と交流することは「学びの変革」アクションプランにも書いてあるのではないですか。ですから、これらはGL校だけの特徴ではないと私は思います。  それから、先ほど課長もおっしゃったように、GL校でやったことを県内の学校に普遍化していくことを検討しなくてはなりません。まだ始まっていませんから、現段階では検討していくというお答えしかできないのだろうとは思うのですけれども、そこのところが具体的に見えてこないと、なかなか理解は得られないと思います。  もう一つは、北広島町でのスキー教室中に女子児童が亡くなるという大変悲しい事故がありました。二度とあってはならないことでありますけれども、私が少し気になりましたのは、校長が記者会見で、こういう事故があったので今後スキー教室はやめようと思いますとコメントをされていました。事故を防ぐための手だてをしていくのは当然ですが、そのことがイコール今後スキー教室をやめるという結論になるのはいかがなものかと思うのです。特に北広島は、芸北中学校、そして加計高校芸北分校が国体に出たりしております。スキーの指導力がある先生がいらっしゃるということも聞いておりますので、校長先生のコメントはいかがなものかと思ったのですが、教育委員会としてはどのようにお考えでしょうか。 23 ◯答弁(スポーツ振興課長) 我々には、今年度の残り1回は中止するという連絡がございました。残りの1回は、事故の3日後の予定でありましたので、これを中止するというのは当然であったと思います。  現在、町教育委員会の調査も始まっておりますし、来年度については明言されておりませんので、来年度の検討はこれからされるものと認識しております。 24 ◯質疑(山下委員) あの事故の際に、参加していた小学生の数と指導しておられた指導者の人数はわかりますか。 25 ◯答弁(スポーツ振興課長) 当日は、女子児童がいたグループは14名でございました。Aグループに14名、Bグループに18名というふうに分かれて活動していたということです。指導者につきましては7名でございます。 26 ◯質疑(山下委員) そうしますと、児童30数名に対して指導者が7名です。単純に計算すると、子供4~5人程度に1人の指導者がついているということになります。  私も学生時代にスキー実習に参加したことがありますが、スキーの熟練度などに応じて10人ずつぐらいのグループに分けて、そこに1人の指導員がついていたように思います。そして、リフトに乗る際には学生が先に乗り、指導者は最後に乗るといったように、常に行動は一固まりでやっていたと思いますけれども、今回の場合には、そういうふうにはなっていなかったのでしょうか。 27 ◯答弁(スポーツ振興課長) まず、先ほどの答弁について訂正させていただきます。指導者は12名で、この女子児童がいたグループには2名の指導者がついておりました。練習の際には、指導者がゲレンデの上と下に1名ずつつくという形で指導されていたのですが、事故が起こったときには自由滑走ということで、上と下に指導者がいるという形ではなかったということでございます。 28 ◯要望(山下委員) そういう意味では、最後の自由滑走での指導方法に誤りがあったのだと私は思います。大人が習うようなスキースクールであっても、必ず指導者の目が届く範囲で行うというのが基本です。スキーだけではなくて水泳教室でもそうです。事故の危険性があるスポーツでは、そこのところが一番大事だと思うのです。ですから、指導者個人の責任ということではなくて、指導のあり方について教育委員会も一緒になって点検していただき、スキー教室全体の流れの中で不十分だったところについて修正を加えていくことをお願いして終わります。 29 ◯質疑(緒方委員) 先ほど西本委員からも質問がありましたけれども、資料番号3で御説明いただいた授業の匠認証者の決定についてお伺いしたいと思います。  こういったことをすることについては全く問題ないと思いますし、それが結果として先生のやる気の向上につながるのであればいいと思います。しかし、教育においては、例えばA先生、B先生、C先生といらっしゃって、どの先生に習っても子供たちが同じように理解し、習得していくというのが本来あるべき姿であり、理想であると思うのです。  そういった前提に立って考えるならば、全ての先生が授業の匠になることを目指していかなければならないと思うのです。そうした中で、今回こういうふうに認証されたということについては、一定程度の教える力をお持ちの先生方の中から、特にすばらしい力を持った方が授業の匠として認証されたのだと前向きに考えております。  気になりますのは、将来、A先生もB先生もC先生も授業の匠に認証されたのに、D先生はまだだということも起こり得るということなのです。この認証が先生たちのやる気の向上につながるのはいいと思うのですが、子供たちが先生に対して当たり外れというふうに感じることがあってはならないですし、先ほど申し上げたように全ての先生が一定程度の教える力を持っていることを前提とした上で、その中で特にすばらしい力を持った方を認定するものなのだと思っております。  すばらしい力を持っていると認められるためには何が必要なのかということについて先ほど説明いただきました。専門的な指導力であったり、子供に気づかせる力であったり、引きつける力ということもおっしゃっていましたが、それは結局一体何なのだろうかと思うのです。例えば、私が子供のときには冗談をよく言う先生だったり明るい先生だったり、声が大きな先生が注目を集めていたのですけれども、そういうことをおっしゃっているのでしょうか。要は、授業の匠としての要素について、もう少し詳しく、具体例でも結構ですので教えていただきたいと思います。 30 ◯答弁(教職員課長) 子供たちを授業に引きつける力というのは、冗談で引きつけることもあるのかもしれませんが、基本は授業において子供たちの学ぶ意欲を高め、授業の学習目標を達成するための実践力であると思っております。例えば、子供たちの現状を分析し実態を的確に把握する力のほか、子供たちを育てる方法論についての豊かな見識や経験、そして子供たちの実態に合った適切な指導ができる力といったことを想定しております。 31 ◯質疑(緒方委員) 先生のパーソナリティーの問題もあると思うのですが、明るさだったり、笑わせる力だったり、子供たちのことをしっかり把握する力とかいったものもあると思います。では、先生方はどうやってその力を養っていくのか、あるいはどういった仕組みで育成していこうとされているのか、仕組みとしてどういったものがあるのか、お聞きします。 32 ◯答弁(教職員課長) 先生方の力を養っていく仕組みというのは、まさに研修であろうと考えております。教育委員会としましては、初任者研修を初め、2年目、3年目、6年目、10年目といった経験年数に応じた研修とか、特に授業の力がすぐれている者に対するエキスパート系の研修等を行うとともに、すぐれた先生の授業を他の先生方が見に行って、みずからの授業の参考にしていくといったシステムの中で、先生方の授業のスキルを高めていこうと考えております。 33 ◯質疑(緒方委員) もちろんそういった研修があることは存じ上げておりますけれども、研修は皆さんが受けていらっしゃると思うのです。全員が受けていらっしゃるのだったら、全員が授業の匠になるべきではないでしょうか。  冗談を言う力をつけるべきだと言いたいわけではなくて、先生方が自発的に学ぼうとする姿勢も求められているのではないでしょうか。例えば、先生方が自発的に学びたいと思ったときに、何か仕組みといいますか、取り組みといったものはあるのでしょうか。 34 ◯答弁(高校教育指導課長) 今、複数の高等学校では「学びの変革」に向けまして授業研究をしております。具体的に言いますと、生徒に主体的に学ばせることができている授業をDVDに録画して、それを授業研究で見て、各先生にも指導力の差はございますので、みずからの授業に取り入れるものを明確にして、次の授業に生かしいくという形で計画的に進めております。 35 ◯質疑(緒方委員) そういった取り組みをしっかりやっていくことも大事だと思いますし、先生方がみずから指導力を高めようとする取り組みも応援すべきではないかと思うのですが、いかがお考えでしょうか。 36 ◯答弁(教育部長) 先生方の自主的な研究につきましては、いろいろなグループ活動が行われておりまして、教育委員会としましても支援や指導などいろいろな手だてをとっているところでございます。また、教育研究会に対しましても支援しているところでございます。 37 ◯要望・質疑(緒方委員) いろいろなグループがあると思いますし、先生方の努力をバックアップできるところは、しっかりバックアップしていただきたいと思っております。  この資料には、授業の匠と認められた方の授業を県内に広く公開することにより他の教諭の授業力向上に資するとあるのですけれども、公開しただけで先生方の授業力が向上するわけではなくて、先生方がどう受けとめていくかだと思うのです。声の大きな先生もいらっしゃれば、そうでない先生もいらっしゃるし、おもしろい冗談が言える先生もいれば、こつこつと実直に教えていらっしゃる先生もいると思いますので、認定すること自体が目的ではなくて、先生方にどのように伝え、そしてフォローしていくのか、要はこれが一番大切ではないのでしょうか。公開して、それで終わりではないと思うのですが、そこはどのようにお考えですか。 38 ◯答弁(高校教育指導課長) 授業研究の取り組みにつきましては、これまでも指導教諭の授業公開を積極的に行っているところでございます。その際には指導主事等も出席させていただいき、教員の悩み等も聞いているところでございます。  今回、授業の匠を認証したことで、さらに見本となる授業がふえますので、指導主事もかかわりながら、授業の質の向上に向けて推進していきたいと思っております。 39 ◯要望(緒方委員) この取り組みについては、ぜひ広げていただきたいと思いますが、生徒指導の匠というのも認めていただきたいと私は思っているのです。学校で生徒指導に当たっていらっしゃる先生方の御苦労は大変なものであると思います。その中で培われたノウハウというのは、研修などでは学べないことも多々あると思うのです。そういったノウハウを広めていくためにも、生徒指導の匠というものについても、ぜひ検討いただくように要望して終わります。 40 ◯質疑(田川委員) 私からは、1点だけ質問させていただきます。  教科書会社が検定中の教科書を教員に見せて意見を聞き、謝礼を渡していたという問題がございました。かつて学校現場にいた者として、この問題について言っておかなければならないという使命感にも似た思いで質問させていただきます。  文科省の調査によると、全国で5,147人の教員に教科書を見せていたということでして、そのうち謝礼等の現金を支払ったのが延べ3,996人です。広島県の場合は、閲覧をしていたのは78人で、対価を受け取っていたのは65人、それから採択との関係について疑念を生じさせる形で金品を受け取った事案が1件ということです。これ以外にも、お歳暮とかお中元とかで金品を受け取ったという事案があったということですが、教員が教科書の採択の時期に金券などを受け取るのはよくないことです。学校現場には、教科書会社の他にもいろいろな業者の方がたくさん出入りしています。どんな場合であっても、お金や物を受け取ってはならないと思うのです。教科書等を受け取るとか、書籍を受け取るとかということも含めて、検定に影響するかもしれないですし、業者との関係も疑われますので、受け取ってはならないということを徹底すべきだと思います。  今回の問題で教育委員会も調査されて、その結果を踏まえてどのように対応しようとされているのか、お伺いします。 41 ◯答弁(義務教育指導課長) 本事案につきましては、現在、関係市町教育委員会などに依頼しまして、文部科学省から提供された情報の事実確認を行っているところです。  金品の受け取りについてでございますけれども、事実であるとすれば教科書採択の公正性に疑念を生じさせかねない重大な問題であると思っております。今後しっかり調査しまして、指導を徹底してまいりたいと考えております。 42 ◯要望(田川委員) 検定の期間中だけでなく、金品などは受け取らないということを徹底していただきたい。教員への指導の徹底をお願いしたいと思います。 43 ◯質疑(井原副委員長) それでは、1点だけ確認させていただきます。教育委員会会議録に示されている中身と報道機関による報道で内容が全く違うものがあります。GL校の開校場所の選定は延期だと明確に新聞紙上に記載されています。これが違うということなら、新聞社に厳正に抗議しないといけないと思うのです。新聞記事では、平成30年春の開校は断念したかのような表現でしたが、教育委員会会議録では、最短で平成30年春の開校とされております。どちらが正しいのですか。 44 ◯答弁(学びの変革推進課長) 平成30年4月1日が最短の目標であるという点について変更はございません。ただし、教育委員会議でも議論がありましたように、これからさまざまな準備をしていく中で、これでは間に合わない、あるいはおくらせることが適当であると考えられる場合には、改めて検討し直すことになろうかと考えております。 45 ◯意見(井原副委員長) 国際的な取り組みをして留学生を招き入れて、インパクトのあるものをつくっていこうとしているのに、これほど不安定な計画では、グローバルリーダーを育成するという言葉も非常にむなしく聞こえてしまいます。  教育委員会会議録によれば、状況によっては設置時期も変わる、ひょっとすると中身そのものも変わるかもしれないということのようです。世界各国に、日本の教育はこんなにいいかげんなのかということを発信してしまうことになる可能性もあるのです。  具体的な認識と考え方を示していただきたい。つくることだけ決めておいて、残りは全部後で考えて、間に合わなければ時期をずらすということですけれども、先ほどから申し上げているようなことも含めて、今決まっている物事が本当に正しいのかという検証については、議会を含めて誰もしていないと認識しております。  グローバル人材を育成できると大上段に掲げていますけれども、これからさまざまな意見を聞いて検討していきますというような学校に、みずからの子供を預けられますか、課長は自分の子供を預けますか。まあ、預けると言わざるを得ないのでしょう。  もっと具体的に示していかないといけないことがあると思うのです。このことについては、予算についての常任委員会において議論させていただきたいと思いますので、そのあたりのことを明確にしておいてください。  (5) 閉会  午後0時12分 広島県議会...