それから、この区域指定による運営体制は、会議体という観点ではどのようになっていくのですか。広島県と愛媛県の県域を越えた共同体を形成していくという上で、どのように密接な意思疎通等を図り連携体制を構築していこうとされているのか、お伺いします。
4:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
東京オリンピック・
パラリンピック担当)) まず、当初予算の話でございます。現時点で、正式に国の政令改正はありませんけれども、今後、国が政令改正され、特区として指定されてまいります。指定後に国家戦略特別区域会議を開催いたしまして、その中で具体的に取り組む内容でありますとか規制緩和について議論し、区域計画を策定していくことになります。そのため平成28年度当初予算においては予算要求しておりませんけれども、区域計画策定の進捗状況に合わせまして予算要求してまいりたいと考えております。
それから、内容は少し重なりますけれども、体制について、今後は区域計画策定に向けて区域会議を設置してまいります。資料の裏に参考として国家戦略特区法の内容をつけさせていただいておりますけれども、現時点で言うと、左上の国家戦略特別区域諮問会議があった状況で、それから右側の矢印が出ていますけれども、これから政令による国家戦略特別区域の指定の手続が行われることになっています。
それから、意思疎通の場という御指摘がございましたけれども、左側の特区ごとの設置と書いてあります枠組みの中に国家戦略特別区域会議というものがございます。その中に関係大臣、関係首長、それから民間事業者等を入れて協議等をやってまいります。当然それに至るまでには事務的にも関係機関等との調整・協議を進めてまいりますので、そういったところで意思決定をして区域計画を策定していくということになっております。
5:
◯質疑(
下西委員) この目的におきましては、民間活力を最大限に発揮させていくことが求められているわけでございますけれども、初期投資等も必要になってくるわけでございます。こういった場合、地元のコミュニティーが自力で実行していくことに対する財政的な支援はどのようになっているのですか。
また、国家戦略特区におけるビジネスの中身と公的支援策等について精通したコンシェルジュといった人材の支援も必要になってくるのではないかと思いますけれども、財政、人といった支援をどのように考えられているのか、お伺いします。
6:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
東京オリンピック・
パラリンピック担当)) 国家戦略特区推進に当たっての財政支援、人的支援という御質問でございますが、今後、具体的に何をするのかということを中期計画に掲げてまいります。規制緩和を伴うものでございますけれども、具体的な事業者であるとか、具体的にどこで何をするということも定めてまいりますので、その取り組みの中でどういった支援が必要になるのかということもあわせまして考えていきたいと思います。いずれにしましても、今後は広島県独自でも、今治市と共同で連携して取り組んでいくことができる状況でございますので、具体的な区域計画策定を受けて取り組み、その中において必要なものがあれば対応していきたいと考えております。
7:
◯要望・
質疑(
下西委員) 今後、ビッグデータの提供といったことも言われておりますけれども、これまで構築された民間支援といったものもしっかりと活用していかれると思うのですけれども、さらに明確な計画を示して取り組んでいただくようお願いしたいと思います。
そういった中で、今後の推進に向けたスケジュールをどのように考えているのか、また、取り組みについての期限はあるのでしょうか、お伺いします。
8:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
東京オリンピック・
パラリンピック担当)) 今後のスケジュールと期限についての御質問でございます。
先ほど申し上げたことと少し重なるのですけれども、国の政令改正によりまして正式に指定されました後、区域会議の構成員となります民間事業者の応募等を経まして、区域会議を開催いたします。この会議におきまして区域計画の作成に向けた議論をすることになっております。それから区域計画については、まず、会議の中で議論していただくのですけれども、これは1回で終わりではなく、そういった事業計画ができれば日程調整をして、随時会議を開くことになっております。よその事例を見ましても1回目は例えば2項目、2事業決定されました。2回目にもう2事業決定されますというようにふえてまいりますので、現時点で終期は決まっていません。取り組みを進めて、区域計画にのせられるような事業があれば日程調整した上で会議にかけて検討していくという日程になっております。
9:
◯要望・
質疑(
下西委員) この取り組みの期限は特に設けられてはいないみたいですが、特区法の成立から2年が集中期間ということなので、取り組み効果を十分発揮するようお願いしたいと思います。
最後に、県民・市民へのメリットについて、どのようにお考えでしょうか。それから、今後、地域に求められる役割についても、お伺いします。
10:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
東京オリンピック・
パラリンピック担当)) メリットと地域に求められる役割でございますが、今回我々が提案した国家戦略特区の目的としまして、イノベーションが連続的に生まれる環境を構築し、魅力ある雇用労働環境を創出することを目指した提案でございます。したがって、市町、地域、企業、NPO法人といったいろいろな方に知恵を出していただき協議していただくことと、逆に事業なりを進めようとされている中で課題となっている規制があれば、それについて教えていただければ規制緩和について我々でまとめましてエントリーさせていただきたいと考えております。そういった特区による規制改革事項を活用しまして、イノベーション立県の実現に向けた取り組みを加速化してまいり、本県の地方創生に結びつけていきたいと考えております。
11:
◯要望・
質疑(
下西委員) 今後さまざまな取り組みを期待するわけですけれども、規制改革という国家の非常に大きな取り組みについて県民の方々、関係の方々がしっかり理解できるように取り組んでくださいますようお願いしておきたいと思います。
最後に、もう一つだけ、サッカースタジアムのことについて、さまざま調査の報告がございましたけれども、今後の対応ということで、ここに書いてありますとおり、スタジアムの建設について一定の方向性を出すようですが、どういった方向性を出されるのか、お伺いします。
12:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 方向性の結論につきましては、広島市長、広島商工会議所会頭との会談におきまして結論を導くという形になろうかと思いますけれども、現時点では、まず、候補地としてどういったところが適当なのか、あるいは事業主体がどちらになるのか、あるいはサッカースタジアムを建設した場合の必要になる事業費、財源確保策、いわゆる実現可能性といったものを検討しておりますので、そういったものを踏まえまして建設の是非やサッカースタジアムの整備についての意見の方向性を出してまいりたいと考えております。
13:
◯質疑(
下西委員) 候補地等について調査しておられますけれども、先ほども言われましたように、特に財源の確保がどうなるかという中で、イニシャルコスト、ランニングコストといった部分についても課題がたくさんあるのではなかろうかと思うのです。こういったことについてはいつどのように示されるのか、お伺いします。
14:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 委員御指摘の財源確保につきましては、必要となる事業費を含め、本日、資料として御提示できておりませんけれども、それにつきましても広島市、広島商工会議所と私ども担当者レベルで検証・調査を進めているところでございます。
宇品地区の交通課題の解決策とあわせ、次回の本委員会におきまして調査結果については御報告したいと考えております。
15:
◯要望(
下西委員) 御承知のように、今、県民のサッカーに対する関心が非常に高まっているという中で、できるだけ県民が納得できるように一定の決断をするときも迫っているのでなかろうかと思います。どうぞよろしくお願いします。
16:
◯質疑(
狭戸尾委員) 私も、
下西委員から質問がございました広島のサッカースタジアムについてお伺いします。先ほど、財源や交通事情に課題があるという話があった中で、実は昨日、サンフレッチェを励ます会に出席しましたところ、先ほどから申されましたように、広島県知事、広島市長、商工会議所会頭の3者で3月末には一定の方向性を出されるということを皆さんから大きく打ち出されまして、大きな拍手をいただいたところですが、サンフレッチェの社長や選手は、旧広島市民球場跡地にという強い思いがあったように受けとめております。
そういった中で、財源や収容人数と両方の候補地とも課題がありますが、先ほどからこの説明を聞いておりますと、宇品の交差点の17カ所といった交通事情について、いろいろな調査をされております。そういう話を聞いていますと何か宇品ありき、宇品であると私は聞こえ、そう受けとめてしまいそうですが、これは私一人の思いなのでしょうか。途中経過ではございましょうが、そういうことも入っているのかどうか、お聞きします。
17:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 2つの候補地につきまして先ほど口頭で御説明しましたけれども、まず、昨年7月に知事、広島市長、広島商工会議所会頭で会談を行いました際に、候補地につきましては複合開発の可能性があること、あるいは3万人の収容人員を前提とした場合に旧広島市民球場では掘り込み等の経費が広島みなと公園と比べて追加で必要になること等を勘案いたしまして、候補地としては広島みなと公園が有利であるという方向性が出されたところでございます。
ただ、本日、調査の経過を報告させていただきましたけれども、宇品地区につきましては周辺の交通課題の解決が大きな課題としてございますことから、現在その交通課題の解決策の検討を事務的に進めている状況でございます。その結果を踏まえまして、委員の御指摘にもありましたように、今年度内に知事、広島市長、広島商工会議所会頭などにおきまして、候補地の絞り込みについて一定の方向性を出すことで考えております。
18:
◯質疑(
狭戸尾委員) 今の説明により、私も途中経過を十分わかったつもりなのですが、今、収容人員という話がございました。今、サンフレッチェの地元開催の試合の平均来客数はどれくらいですか、それを考慮したら収容人数は3万人がいいのか、4万人がいいのか、2万5,000人でいいのか、そのあたりをどのように思われますか。
19:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) サンフレッチェのホームゲームにおきます来場者数でございますけれども、リーグ戦あるいはカップ戦の開催時、あと年によってばらつきがあります。直近、昨年の開催実績数字は手元にございませんけれども、過去10年ということで見させていただきますとリーグ戦では平均来場者数は1万2,000人となっています。ただ、昨年のホームゲーム最終戦におきましては、優勝が決まったということもございまして3万3,000人が来場されているということもございます。最後のチャンピオンシップの決定戦でありますと、さらに多くの来場者がエディオンスタジアムに来られたようでございますので、そういったものも勘案する必要があろうと考えています。
さらに、サンフレッチェの使用のみではなく、それ以外に、例えば、国際試合といったものが広島に整備するサッカースタジアムで開催される可能性も視野に入れまして、現時点では3万人の収容を前提に検討を進めているところでございます。
20:
◯要望(
狭戸尾委員) 事情はよくわかりました。
いろいろと事情はありましょうが、今の平均観客数や財政面もしっかりと鑑み、皆様はよく考えておられましょうが、3月末の結果を期待しておりますので、これからも引き続きよろしくお願いいたします。
21:
◯質疑(
森川委員) 何点かお伺いしたいと思います。
まず、総務2の資料で説明をいただきました政府機関の地方移転についてお尋ねします。具体的に検討を進めるものとしては理化学研究所の機能の一部ということでございますけれども、可能性があると期待しています。しかし、ここで改めてお聞きしますけれども、これを誘致した際に、県にとってどのようなメリットがあるのか。県の施策であるのか、あるいは産業界等という形になるのか、また大学の連携等々があるのか、その辺について、まずはお聞きします。
22:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(地方創生担当)) 理化学研究所の移転効果でございますけれども、先ほど御説明を申し上げましたが、理化学研究所の機能の一部移転によりまして、広島大学が有しております世界トップレベルのゲノム編集技術と理化学研究所が有しておりますその周辺技術との融合が図られます。これによりまして最先端分野での研究が加速していくことが期待できます。
また、その結果でございますけれども、創薬医療分野、さらに言えば食品分野などにおける開発が推進されまして、関連産業の集積でございますとか、県内企業の技術力の向上といった効果をもたらすと期待しております。
一方、県の施策ということでは、ひろしま未来チャレンジビジョンやまち・ひと・しごと創生総合戦略にも位置づけておりますけれども、多様な投資の促進や医療関連産業の育成、就業率の向上、社会減から社会増に向けた人の移動も期待できると考えております。
23:
◯質疑(
森川委員) 我々も大きく期待しているところなのですけれども、今後の対応方針のところに移転の実現に向けて各省庁との調整を図ると記載されていますが、年度末に向けて急ピッチで取り組んでいかないといけないと思うのです。具体的に実現に向けてどのように取り組んでいくおつもりなのか、その辺もお聞かせいただけますか。
24:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(地方創生担当)) 資料でも書き込んでおりますけれども、まず、研究・連携先であります広島大学と移転先候補地でございます東広島市は常日ごろから連携を図っておりますので、こういった関係者と移転の実現に向けて文部科学省及び理化学研究所との調整を図ってまいりたいと考えています。
具体的な今後の日程でございますけれども、まだ明確にされておりません。文部科学省や理化学研究所とのヒアリングが予定されることがあると思いますので、その場でしっかりと広島県の優位性等々をアピールしていきたいと考えております。
つきましては、議員の皆様にも御協力をよろしくお願いいたしたいと思います。
25:
◯要望・
質疑(
森川委員) 今、政策監が言われましたように、我が会派でも、我々も国政にぜひ働きかけたいという意見もありました。もう大詰めの時期に来ていると思うのですけれども、一緒になって誘致に向けて頑張っていけたらと思っていますので、よろしくお願いします。
続けて、資料番号総務5で説明いただきました農業技術センターの研究成果発表会についてお聞きします。この成果を農業者、生産者団体あるいは企業関係者にこれから紹介していきたいということでありましたけれども、どう周知・広報していくのか、お尋ねします。
26:
◯答弁(研究開発課長) このたびの成果発表会を3月8日に開催します。それまでには当然県のホームページ等にも掲載いたしますし、資料裏面のプログラムにつきましても周知を図っていきたいと思います。それと、先ほど説明を飛ばしましたけれども、農林水産局とも一緒になって広くPRしていきたいと考えております。
27:
◯要望・
質疑(
森川委員) 私の会派控室の隣の席に農林水産委員会の委員の方がおられます。こういう資料をいただいていますが、農林水産委員会もこの資料はありますかと聞いたら、ないという返事が返ってきたのですが、本当なのですか。農林水産委員会の委員の方がこのような成果発表会があることを知らないということは、私はどういうことなのかと思いました。間違いないようですので、横の連携がとれていないとつくづく感じたところですので、これからこういうところを徹底していただきたいと要望しておきます。
続いて、先ほど二人の委員からサッカースタジアムについてお話がありましたが、私からも質問したいと思います。今回の御報告にありました宇品地区の交通課題の調査は9月補正で予算を組んで取り組んだものです。今回、こうして報告をいただいたわけですが、私は前年度からこの
総務委員会に所属しておりまして、とにかくいろいろなものをこの委員会にどんどん報告していただき、キャッチボールしながら決定に向けて進めていただきたいとお願いしてきましたけれども、執行部からの報告が非常に遅いと感じております。遅いといいますか、今年度末に向けてやるかやらないかも含めて決定していきたいということでありましたが、もうあと2カ月半しかない中で、最後にばたばたと報告があるように思えて仕方ないのです。もう少し余裕を持ってほしいということを、前年度からこの委員会でお願いしています。早目早目にいろいろな報告をいただきながら、我々の意見も聞いていただき、キャッチボールしながらやりましょうというお願いをしてきたと思います。報告が後回しになっているという実感をしているのですけれども、年度末に向けたスケジュールをどのように考えておられるのか、お聞かせください。
28:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 一部答弁が重複しますけれども、現在、広島市、広島商工会議所の実務者で、先ほど質問がありました宇品地区の交通課題の解決策に関する検討や、旧広島市民球場跡地と広島みなと公園の2つの候補地における概算事業費あるいは財源確保策といったものを含めた実現可能性調査を行っているところでございます。その検討作業をさらに進めてまいり、その結果につきまして次回の本委員会に御報告させていただきたいと考えております。
2月の本委員会にいただく御意見あるいは2月定例会における
質疑なども踏まえ、今年度内に予定されております広島市長との会談に知事が臨み、一定の方向性を出してまいりたいと考えております。
29:
◯質疑(
森川委員) そのようなスケジュール感で行くのもわかるのですけれども、先ほどの
狭戸尾委員の質問のように、来場者数をどのぐらい見込んでいるのかと聞かないと報告がない。本委員会の委員が知らないということは、多分県民の皆さんにも全く情報が伝わっていないということになるのだろうと思います。
それと一つ気になったことは、今までは、今後の取り組みの文章の中に建設の是非も含めてという文言があったのですが、今回の今後の対応についてのところではその文言が消えています。先ほどの
狭戸尾委員の質問に対する答弁の中で、建設の是非と言いかけて途中でのみ込まれましたけれども、何らかの意図がそこにあるのか、勘ぐるわけではないですが、その辺に何かあるのかについて皆様にきちんと説明していただきたい。
30:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 一定の方向性を出すに当たりまして、現時点では、サッカースタジアムを整備する、あるいはしないという結論につきまして、今年度内に一定の方向性を出すという状況に変化はございません。私の答弁により誤解を招くことになったかと思いますが、それは大変申しわけなく思いますので、おわびさせていただきます。
31:
◯要望・
質疑(
森川委員) 答弁だけではなく、文章からも消えていますので、少し疑ったのですが、そういうことであればよいです。昨年度から、私がずっと言ってきたように、やはり議会とキャッチボールしながら話を進めていただきたい、オープンにしながら議論を進めていただきたいことを要望しておきます。
最後に、地域政策局資料2で説明がありました「ひろしま『ひと・夢』未来塾」についてですが、中山間地域にとって非常にすばらしい事業をやっていただいたと僕は評価しています。来年度におけるこの事業について、単純に予算がないと思うのですが、来年度はこの事業を全くやらないということなのでしょうか、お聞きします。
32:
◯答弁(中山間地域振興課長) 今回の未来塾は、もともと中山間地域の担い手不足をカバーするために将来を担う若い世代を対象にした人材育成のための研修であります。人材の育成につきましては非常に時間のかかる取り組みでございまして、中・長期的な視点を持って一定の後押しを行っていく必要があると考えております。したがいまして、検討中ではございますが、1年で終わりということではなく、引き続き取り組みを検討する方向で現在調整を行っており、調整の上、御提案させていただきたいと思っております。
33:
◯質疑(
森川委員) 検討して調整したい、やるのかやらないのか全くわからない答弁です。知事も塾長になり、肝いりで始まった事業なのです。中山間地域の人も非常に興味を持ち、期待している事業だろうと思うのですけれども、1年でぷつっと切れるということはいかがなものか。今後の取り組みとして、中山間地域の課題解決等に繋げていくとともに、必要に応じて指導・助言を行っていくとぼやかして書いて終わっていますけれども、そうではなく、例えば、塾生の人がかわれば違う発想もいろいろと出てくると思うのです。これを単年度でやることは非常にいかがなものかと思いますので、検討した上で調整するという答弁ではなく、来年度もやりますと、ぜひお答えいただきたい。
34:
◯答弁(中山間地域振興課長) 来年度の予算にかかわることですので、やりますと言いづらい部分がございました。事業を実施している中山間地域振興課としては継続する方向で検討しているところでございます。
35:
◯要望(
森川委員) 事業の継続も大事ですが、この事業を継続すればいいということではなく、その地域のしっかりとしたフォローアップもお願いして質問を終わります。
36: ◯意見・
質疑(児玉委員) 先ほど来サッカースタジアムの話がありますが、やはり今年度中に結論を出すということでございます。今までも何回か議会に資料が出ていると思うのですが、資料が小出しであります。建設事業費の比較や集客人員、今回も交通量調査を含め、ある程度まとまった資料が必要ではないかと思います。これからは本当に最後の結論を出すときですので、議会に総合的な資料をしっかりと出していただきたい。きのうのサンフレッチェの激励会でも決まったら前に進みますという話も出ていましたので、決まったことに対して一丸となって進んでいく姿勢が必要だと思います。そのために資料提供等をお願いしたいと、意見を述べておきます。
次に、
森川委員からもありました、未来塾についてお聞きします。確かに、すばらしい事業をされて、人材育成されているということですが、これは一過性のものとして終わったらやはりいけないと思うのです。勉強・発表して終わりではなく、本当に市町に還元されるような形でないといけないと思うのです。そうすると、その人たちが実際に行って実践できるような場をこれからつくっていく必要があると思うのですが、そういった部分をどうお考えですか。
37:
◯答弁(中山間地域振興課長) 今回の塾生の提案に対する今後の支援でございますけれども、例えば既に実施に向けて具体的に動き始めているものを申し上げますと、先ほど御紹介させていただきました鹿肉のペットフードとしての商品開発につきましては、市の補助を受けて来年度から事業化に取り組む要件として現在、地元との調整をしており、ほぼ事業化する方向になっております。
また、プロフェッショナルコースの優秀賞をとったノルディックウォーキングを活用した観光メニューの開発プラン等につきましては、商工労働局と調整いたしまして、ひろしま創業サポートセンターの創業支援サービスを受けて塾生の起業に結びつけたいという意向も持っていると伺っておりますので、我々で橋渡しをする方向で現在調整を行っているところであります。
その他、現在受講生から多く寄せられております意向といたしましては、同じ志を持つ仲間あるいは地元で事業を起こしていくときの地元の理解者をたくさん得たい、今回のメーン講師を中心に来年度以降も引き続き相談に乗っていただく関係を継続してほしいといった要望も受けております。そこで、今回を契機として、この塾生を中心に関係者のネットワーク化が図れないかと、現在、検討しております。それから今後も引き続き塾生がふえていくことになると思いますけれども、こういった塾生間での意見交換でありますとか、県が相談窓口となって既に受講を終えた塾生についても講師との間で関係を継続できるようフォローアップしていきたいと思います。いずれにしても、塾が終わったとしても個々の塾生・提案のフォローアップはしっかりと行ってまいりたいと考えております。
38:
◯要望・
質疑(児玉委員) 人づくりは、5年、10年のスパンではできなく、この地域にずっと住み活動していただける体制づくりは今後も必要だと思いますので、補助金がなくなったら終わりではなく、そういう体制づくりを市町と協力しながらしっかりと進めていただきたいと思います。
次に、未来創造計画の見直し内容が出ていましたが、当初計画との乖離がすごく気になります。中には目標達成したところもあるのですが、目標達成していないので目標を下げて再度事業を行っていくということです。当初目標と今回の目標がどうして違うのか気になるのですが、最初に目標を立てたときの考え方、そのときにどういうことがあったのか、説明いただければと思います。
39:
◯答弁(中山間地域振興課長) 個々に目標達成できていない要因は異なると思いますけれども、全般的に私どもがブラッシュアップする中で感じておりますことは、目標を立てたときの目標とそれを達成するための取り組みがうまくひもづいていなかったということです。そのような事例は結構見受けられるところであり、例えば、安芸高田市では、農業の後継者育成に向け、集落法人化も含めた強化を考えておりました。現在は社会人を対象に新規就農にどう結びつけるかという観点から検討してまいりましたが、後継者の育成でありますと、地元にアグリビジネス科を持った高校もございます。地元の若い人が高校を出てそのまま新規就農に結びつくような支援策を実際に持っておりますので、そのひもづけを考えていく必要があるのではないかという話がありました。目標に対しての取り組みがうまく寄与していなかった事例であり、当初目標と大きく乖離した原因と考えております。
40:
◯要望(児玉委員) 今後の目標管理も含めて、常にそういったことを念頭に置きながら市町と話し合いをしていただきたいと思いますし、農業で言いますとTPPの対策等もございます。業としてしっかりやっていける姿勢・プランを示してあげることも大切なことと思いますので、部局横断になりますが、しっかりとした支援をお願いしたいと思います。
41:
◯質疑(砂原委員) サッカースタジアムに係る通行量調査に関して伺います。
帆船フェスタは10月25日に行われたみたいですが、何時から何時まで開催されたのでしょうか。
42:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 帆船フェスタのイベントの開催時間に関する資料を今手元に持っていません。ただ、調査そのものは8時から22時の間に行っております。
43:
◯質疑(砂原委員) なぜその時間を聞いたかというと、サッカーの試合時間は90分であり、その前後に集中して車の通行があります。例えば、この帆船フェスタが一日中行われていたとしたら、集中して車が来ていたかどうかこの資料では全然わからない。
それと帆船フェスタが行われていた場所と、スタジアムの候補地となっているところは同じですか。
44:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) まず、委員御指摘にありました前段につきまして、確かに、帆船フェスタが行われた時間はサッカーの試合時間よりも長くなるイベントでございます。サッカーにつきましては90分の試合に対して集中的に来場され、集中的に退場されるという特性がございますので、仮に広島みなと公園にサッカースタジアムを整備する場合に、どういった来場者がどれぐらい集中するのか、開催の何時間前ぐらいにどういった方々がどういう手段で来られるのかというピーク時に対する推計を今後行いまして、その中で交通課題の解決策を検討してまいりたいと考えています。
後段の御質問にありました場所につきまして、現在、サッカースタジアムの候補地として想定しておりますのは広島みなと公園でございますけれども、帆船フェスタは1万トンバースでありますので、同一の場所ではありません。
45:
◯質疑(砂原委員) 大体1kmぐらい場所が離れたところです。
それと、もう一つ聞いてみますが、帆船フェスタには大体どれぐらいの来場者がいたのですか。
46:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) サッカースタジアムにつきましては、最大で3万人の収容を想定していますけれども、帆船フェスタについては3万人という数字にはなっていません。今後、推計する場合につきましては3万人の来場を前提に検討する必要があろうと考えています。
47:
◯質疑(砂原委員) 何万人来たかと聞いています。
48:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 申しわけございません。正確な人数について、今手元に資料を用意していません。
49:
◯質疑(砂原委員) 僕は1万人ぐらいと事前に聞いています。その数字とは違うのですか。
50:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 申しわけございません。正確な数字として何人という資料を手元に用意しておりませんので、答弁申し上げられませんでした。私としては1万人程度の集客があったものと見込んでおりますが、正確な答弁になりませんので、後ほど説明したいと思います。
51:
◯質疑(砂原委員) 1万人と3万人の比較でしたら通行量も全く違います。この資料にもサッカースタジアムをここにつくったら約6,000台の車が来るだろうと書いてあるわけです。多分、帆船フェスタは終日やっていたようですから、ゆっくりと車が来て、ゆっくりと帰っていくスタイルだろうと思うのです。今、安佐南区のスタジアムを見ていてもサッカーがあるときは大渋滞します。あれだけ大きい道路で交差点を工夫してある場所ですらあれだけ渋滞するのです。この資料では調査したということですが、現状に全くそぐわない資料にしか思えない。通行量に問題はないと判断した理由は何でしょうか。
52:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 資料に記載しておりますけれども、現地調査を行いまして、現況の交通量と現在の交差点の車線数あるいは車線ごとの幅員等によって算出いたしました交差点ごとの処理能力を比較いたしました。分母が交差点の処理能力、分子を現在の交通量で見ましたところ、一定の交通処理能力の目安となります0.9を超えたという結果が出ませんでしたので、現況の交通量であれば、交差点全体における処理能力にはまだ余裕があるという結果を得たものでございます。
53:
◯質疑(砂原委員) サッカーはお祭りです、だからその時間に一番集中して車が来る。それがはけるかどうかは、通常の通行量でわかるわけがない。現時点で大丈夫と何を根拠に言っているのか、短時間に集中することが問題であって、そこをどうはくかが最大の課題です。帆船フェスタで調査したから大丈夫ですというのであれば、私は納得できない。もう一回調査すべきだと思うけれども、どうお考えですか。
54:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 委員御指摘のとおり、本日お示しいたしましたのは、あくまでも現況においてということでございます。サッカーにつきましては開始前の一定の時間に来場される方が集中し、サッカーが終了した後に集中して帰られるという特性があろうかと思います。仮に広島みなと公園でサッカースタジアムを整備した場合における交差点処理能力の課題につきましては、大変申しわけございませんが、本日の資料の中に加味できていませんので、今後、ピーク時を踏まえた解析を進めた上で交通課題の解決策を検討したいと考えております。
55:
◯質疑(砂原委員) それをいつやるのですか。
56:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 今申し上げましたサッカースタジアムを整備した場合に見込まれる交通処理能力につきましては、現在、公共交通機関の処理能力や公共交通機関での輸送も踏まえた上で検討しておりますので、それらをあわせまして次回の本委員会に御報告したいと思っております。
57:
◯要望・
質疑(砂原委員) この資料により首長が判断するとしたら誤った判断をする可能性があり、きちんと分析した上で判断していただかないと課題が非常に残ってしまうと思います。だから、本当にそうなのかをもう一回早急にチェックする必要がある、ぜひきちんとチェックしておいてくださいと言っておきます。
続いて、広島県は宇品地区の港湾業務を発展させようと思っているのか、現状のままでやっていこうと考えているのか、縮小させようとしているのかという地域政策について、港湾部局とどのような話し合いをされていますか。
58:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島みなと公園にサッカースタジアムを整備する場合、港湾事業者の方々にとりましては物流の定時性確保が必要ですので、作業する事務方の中に港湾担当部局も入り検討を進めているところでございます。その中で我々が把握していることは、今後も広島港を引き続き振興していく、発展させていくというスタンスを持って検討を進めていると理解しております。
59:
◯質疑(砂原委員) 以前の
総務委員会でも言ったことですが、日本海事新聞やコンテナヤードといった機関誌には、あのような港湾荷役の業務をしているところににぎわい施設をつくるのはいかがなものかという意見が出ておりました。港湾荷役の業界から広島市に対してスタジアム建設に当たっては慎重に検討してくださいという請願か陳情が上がっていると思うのですが、そのことをどのように把握しておられますか。
60:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島市に対しては、陳情の形で上がっていると私は理解しております。それにつきまして先ほど申し上げましたけれども、県の港湾担当部局も交えた形で交通課題の解決策の検討を現在進めています。今後の広島港のあり方を視野に入れた形で、今回のサッカースタジアムの整備に必要な交通課題の解決策がどうあるべきかを引き続き検討していきたいと考えております。
61:
◯質疑(砂原委員) 港湾荷役協会としては、事業に支障が起こるからはっきり言って困るということです。下手したら宇品にコンテナがおりなくなるおそれがある。だから、もしつくるのであればアクセスをきちんと考えてくれと言っていると思うのですが、そのように聞いておられませんか。
62:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 港湾で従事されている事業者の方々に御意見をいただいている中で、サッカースタジアムをつくるなということではなく、サッカースタジアムを整備することに港湾物流の定時性に対する不安が伴うことは、物流に携わる者として非常に深刻な問題であるという意見をいただいております。我々としても、そういった御意見があることを踏まえまして、そういったものに対する影響を正確に把握し、今回の交通課題の解決策の結論を導く必要があると考えております。
63:
◯質疑(砂原委員) では、もしスタジアムができた場合のアクセスについては検討を始めているということですか。
64:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 交通課題の解決のためにどういったことができるか検討を進めているところでございます。現時点では、まず公共交通機関を利用していただくため、公共交通機関をどれほど御利用いただくことが可能なのか、自動車を利用しない形で来場していただく手段をどれほど増強できるのかということを検討する必要があろうと考えております。まず、そのことを中心に検討を進めているところでございます。
65:
◯要望・
質疑(砂原委員) 慎重に判断していただきたいと思います。
それから、先ほど
森川委員も言われましたけれども、もう2年も前の
総務委員会からずっとこの話が出てきているのですが、スタジアムをつくる目的を改めてお聞きします、何のためにつくるのでしょうか。
66:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) サッカー専用スタジアムの整備が実現したときには、プロサッカースポーツの試合の開催はもちろんのこと、所定の規模を有するサッカー専用スタジアムを持つことによる国際試合の誘致といった観点で広島都市圏における中枢拠点性あるいは魅力の向上に資すると考えております。
67:
◯質疑(砂原委員) そのとおりで、魅力づくりのためにスタジアムをつくる、よくわかります。
では、今あるスタジアムをどのように今後使っていくのかという議論については、同時に行われていますか。
68:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 仮にサッカー専用スタジアムをつくった場合、現在サンフレッチェが使用しておりますエディオンスタジアムにおけるJリーグの試合等が開催されなくなることが予想されます。そういった場合における使用内容につきましては、現在の施設管理者は広島市でございますので、広島市を中心に検討が進められておりますけれども、幅広い利活用を検討していく必要があると理解しております。
69:
◯質疑(砂原委員) 安佐南区の人からもいろいろな意見が出ていると聞いています。そういったものもやはりしっかりと加味していかないといけないと思います。