3:
◯質疑(
栗原委員) この件は、建物と地盤を固定するくい打ちの工事のデータの改ざんが行われたというわけですけれども、実際問題、住んでいらっしゃる方にしてみると、虚偽データを確認することはできないわけです。今回のことにつきましても、大変大きな問題でありますし、ましてや県内にそういったものがあるとするならば、対処しなくてはならないと思うのですけれども、仮にこれがあった場合には、県として、こういう事案への対応の仕方について、どういうことが考えられるでしょうか。
4:
◯答弁(
建築課長) 県内で同様の事案があると判明した場合は、施工記録の確認や、現地の状況確認等、建築物の安全性が確認できる調査やその結果の報告を求めていくとともに、消費者への対応を求めてまいりたいと考えております。
5:
◯質疑(
栗原委員) 今回の事案が、果たして
旭化成建材だけの問題なのかどうなのか、非常に心配するところなのですけれども、県として、県内にあるこの対象以外の
マンションの施工について、おのおのの業者に対して確認するように指示することはできるでしょうか。
6:
◯答弁(
建築課長) 基礎につきましては、建築物の安全性を確保する上で非常に重要な部分と考えております。他の業者への指導、指示につきましては、今回の事案の原因の分析を踏まえた上で注意喚起等必要な対応を行ってまいりたいと考えております。
7:
◯要望(
栗原委員) 具体的に公表されておりませんのでわかりませんし、こういったことがないことが求められるわけですが、こういったことが県内で起きた場合には、県としてぜひしっかりとした対応をお願いしたいと思います。まだ物事が動いていない時点での質問なので、余りはっきりしたことが言えないかもしれませんけれども、県としての対応は、しっかり迅速に進めていただきますように要望しておきたいと思います。
8:
◯質疑(
犬童委員) 先ほど、水道関係の
説明があったわけですが、役所が運営会社に出していくというやり方が
説明されたようですけれども、利用者である一般県民はどういうところでこれにかかわっていくのですか。
9:
◯答弁(
企業総務課長) 今回、公共施設等運営権活用検討調査を6月補正でお願いいたしました。県営水道を将来にわたって安定的に運営していくという手法を今、我々は探っているところでございますが、この運営権活用を前提としたものではございません。今後、どういう方向が県営水道としてベストであるかということを検討するわけですが、これは当然ユーザーサイドを無視して進めるわけにはいきません。受水団体ないしは工業用水道のユーザーの方々にも御意見をいただきながら、いろいろな手法を探っていきたいと考えております。
10:
◯質疑(
犬童委員) 第三者機関の設置が少し書いてありました。それが、役所の立場で都合のいい機関だけで構成されていたら困ると思うのです。水道というのは直接、県民の生活にかかわる問題です。広島市から呉市へ抜ける送水管が破裂したとき、随分みんな苦労したわけです。皆さんの責任だということではないのですが、お金も時間もかかるので、送水管をもう1本早くつくってほしいと思っています。
地域住民にとっては,ずっと続くことですから、ぜひ地域住民というか利用者がかかわっていける機関を考慮して、そういうシステムをつくってもらいたいと思うのですが、どうですか。
11:
◯答弁(
企業総務課長) 我々としても県営水道を将来にわたって安定的に運営していくということが本望でございますので、ただいま委員から御指摘いただいた点も踏まえながら、今後検討に生かしてまいりたいと思います。
12:
◯要望・
質疑(
犬童委員) 県民が参画するというか、意見は述べられる体制にしてもらいたいと思います。
それから、資料には、撤退や倒産のことも書いてありましたが、どういうときに撤退や倒産の
可能性があると思いますか。
13:
◯答弁(
企業総務課長) 当然民間の会社ですから、絶対に潰れないということはないわけですので、今回は、そういうリスクの有無を洗い出して、そういう場合どう対応すべきかということを検討しておりますが、どういう場合にその
可能性があるかというところまでは、今回の調査では深く検討はできておりません。そうした場合でも水道事業の安定的な運営を継続していく手法にどういうものがあるかという観点で、今回、報告させていただいたところでございます。
14:
◯質疑(
犬童委員) あなたが言われるように、民間だから100%倒産はないということを言い切れないというのはそうだと思います。そういうときには一時的に県が引き取って、次の運営会社を探すことになると思うのですが、対応を十分考えておく必要があると思います。民間が長く運営しているといろいろな意味でノウハウを民間が持って、あなた方県サイドにノウハウが蓄積されなくなり、いきなり、撤退されるということになったときに、慌てふためいてもらっても困るわけです。そのときには県が企業から引き受けると資料にありますが、具体的にどうやって引き受けるのかということも頭に置き、ノウハウも県が運営会社からきちんと引き継いで、常時対応でき得るように十分検討しておいてもらいたいと私は思います。また、今は太田川などで水の確保ができるというけれども、薬品による汚染ということは別にしても、必ずしもきれいで安全な水が確保できるとは限りません。そういう
可能性などリスクを十分考慮して、取水口も1カ所なのか2カ所なのかということを含めて、水源の確保をきちんとしていかなければならないと私は思うのです。
私は市議会議員のときに、呉市が持っていた三永水源地がありまして、当時、東広島市は河川から水をくみ上げて、一般に流していたのですが、雨が降らないものですからどぶ川になってしまったのです。その時、私は水道委員だったものですから当時招かれて一度見に行ったのですが、ボウフラが湧いているようなところから水を吸い上げていました。そして東広島市長が呉市の水道委員会に来て、とにかく三永水源地から緊急に水を回してくれないと、みんなの安全が確保できないということを言われました。呉市が海軍の関係で水源にしていただけで、もともと東広島市にあるのですから緊急に使ってもらってもいいのではないかということになったことがあります。水の確保については、大きな太田川が基本になっていますから、水がかれるとか、汚濁するということは余り考えられませんけれども、そういうことも含めて検討してもらいたいと私は思うのです。
私は、近くの黒瀬川付近を毎朝歩くのですが、泡みたいなものが浮いています。人によっては、二級水源地の中を業者が土砂を取るとき、土砂を洗うのに洗剤を使っていると言うのです。そういうことが過去あって、漁業協同組合から、抗議を受けて一時はその泡が出なくなったけれども、また最近2~3カ月、泡が出てずっと流れてきています。少し話が飛びましたけれども、運営会社がきれいな水を確保しようと思っても周辺の汚水が流れこんだりすることもあるわけですから、私はそういうことも頭に置き、運営会社に任せっ放しにしてはいけないと思いますので、そういうことにならないようにお願いしたいと思いますが、いかがですか。
15:
◯答弁(
企業総務課長) 今、御指摘いただきました、民間会社に運営権を移管することによって県が空洞化するのではないかという御指摘については、我々もまさにそういう問題意識は持っておりまして、今回御
説明いたしましたとおり、いわゆる運営権を設定した場合でも、モニタリングという形で企業局がチェックいたします。そのチェックをするための企業局としての水道に関する技術力は引き続き維持していく必要があると思っております。
また、水質、水源管理のことについても御指摘いただきましたが、現在、水系の表流水とかダムの水を水源といたしておりますけれども、こういう取水場所につきましては定期的に水質の監視ということを我々も行っております。これは運営権を設定した場合にも当然それは引き継がれていくものであろうと思います。
我々は事業者でございますので、水質を悪化させた原因者に対して直接行政的な対応というのは難しい部分でございますけれども、そういうことも事前に防止するために水質のチェックというのはふだんから行っておりますし、これは今後とも続けていきたいと思っております。
16:
◯要望・
質疑(
犬童委員) 直接、行政的な対応が難しいと今言われたけれども、それではいけないと私は思います。運営会社に任せるのはいいけれども、基本的にはあなた方県の企業局としての責任というのは動かぬものがあるわけですから、できるだけ事前にそれを察知して対応させるということについては、余り消極的にならないようにしてほしいと思うのです。呉市焼山に、本庄水源地というのがあるのですが、私が市議会議員のとき大学教授が全国の水源地を調べて、水質が一番悪いのは呉市の本庄水源地だと本に書いて出したのです。全国20傑ぐらいまでありましたが、たまたまその本を書店で見つけて、呉市の本庄水源地の水質が一番悪いと書かれていたのを市議会で取り上げて、大問題になったのです。その水源地は大きいのですけれども、当時の局長などはどうしたら水質を変えられるかということで随分苦労しまして、最終的には攪拌装置をつけたのです。下の水を上に上げていくという循環させる装置を何カ所かつけました。それで、下の汚い水が上に上がり循環する中できれいになったのです。太田川の場合、そういうことはないのでしょうけれども、太田川の水を守るとかいうことも含めて、ぜひ取り組んでいただきたいと、要望しておきたいと思います。
それから、広島高速5号線事業についてですが、皆さんがおっしゃっている現状からの変化量の基準値というのは、安全圏の数値なのですか。絶対この数値より下がることはないと言われましたが、想定しているよりは、もう少し厳しい状況が出たときのことも考えて、あなた方も対応していかなければならないと私は思います。
また呉市の話になりますが、呉市の住宅工事で海を埋め立てて住宅団地をつくったのです。それが、2階が1階の高さになるほど物すごい勢いで沈んだのです。これは、大変な沈下でした。それで、当時,地質学の専門家である大阪大学の教授が、呉市から委託を受けて調査されたのですけれども、20~30cm沈むことは普通に考えられるということでした。しかし、実際には何mも沈むところが出てきて、県も市も困ったわけです。水道管や下水管が土の中で折れたり、建物が大きく傾いて、牛乳瓶も転がって裏から玄関まで出てくるという状況で、最終的に裁判になって和解したのですけれども、結局何が言いたいかというと、そういう地質学というものは、土の下に潜って見るわけにはいきませんから、まだ学問的にも未成熟なのだそうです。そのため、何が起きてもおかしくないということが、その裁判の中でもいろいろ出てきました。岩盤の下を掘るのだから、上は大丈夫という確信を持つのも大事ですけれども、何か起きたときに一番困るのはそこに住んでいる住民なのです。私も何回かあそこの団地を歩いてみましたけれども、今どきあのような住宅団地は許可されないと思います。あのように道路が全て傾斜していて、年寄りが生活するにはとても大変な団地だと思っています。あなた方としては広島高速5号線をできるだけ早く完成させたいという思いがあるということはわかっていますけれども、やはり掘るに当たっては、シールド工法だとか書いてありますけれども、本当に十分精査してやらなければいけないと思うのです。ですから、あなた方が言われるように、その範囲内でとまればいいけれども、そうでないときのことも頭に置いておいて、未成熟な地質学ですが科学的な分析をきちんとしてもらいたいと思いますが、
土木建築局長、どうですか。
17:
◯答弁(
土木建築局長) 広島高速5号線でございますけれども、このトンネル工事に対する住民の皆様方の不安というのは依然としてございます。私どももこの施工に当たっては、現在持っている技術を最大限駆使して、安全に施工するということでありますが、委員御指摘のようにそのような技術力をもってしても、我々が予期しないことも起こり得ることを想定して対応していかないといけないと思っております。今般のこの取り組みでございますけれども、まさにこのようなことを考えた上で、私どもが予測している数字以上の沈下が起こった場合に対しても対応ができるようにということで、委員がおっしゃったような考え方に基づいて設定したものでございます。
いずれにいたしましても、この施工はこれから実際始まるところでございますので、現地の施工に当たっては細心の注意を払いながら、また、住民の皆様方に対しても、丁寧な
説明を引き続き行ってまいりたいと考えております。
18:
◯要望(
犬童委員) この前、元県議会議員の蒲原さんと電話で話したのです。蒲原さんが、あなた方県からも
説明がありましたと言っておられました。蒲原さんは県議会議員でなくなりましたから、どうなるか心配されていました。住民の意見をきちんと聞いて、住民が十分理解した上で事業を進めてほしいということをくれぐれも
建設委員会で言っておいてくれということでした。
最後ですけれども、あなた方が宮島口の再開発というか、まちづくりを公募してプランづくりをするということであったものですから、私は半日くらい歩いていろいろ見ました。このエリアはにぎやかですけれども、地域の駐車場があったり、店があったりして非常に複雑な道路であるので、よく知らない者が行ったら歩くのが大変だと思ったので、あなた方が再開発するというのは当然だと思いながら見て歩いたのです。地域の皆さんにも納得してもらって、ぜひいいまちにしてもらうようにお願いします。
(5) 閉会 午前11時40分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑
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