7:
◯答弁(
土木総務課長) 今回の補正につきましては、少なくてもその端境期と言われておりました4月から6月ごろの部分について、比較的早期に執行され、そして工事に入れるような形で考えております。また、事業の平準化の問題につきましては、相当長い期間の課題となっております。そこの部分については、必要に応じて状況を見ながらやっているところではございますが、さらにどんなことができるのか、継続的な課題として検討させていただきたいと思います。
8:
◯意見・
質疑(
栗原委員) それでは、その他の議案の中の公の施設の指定管理者の指定について、福山港における小型船舶特定係留施設──ボートパーク福山に対する指定管理者の指定が議案として上がっております。この委員会に入らせていただいて当初より、このボートパークの施設の不備な点、それからこの指定管理者の指定に係る選考基準のことで、今までいろいろな質問等をさせていただきました。きょうがこのことについての最後の日になりますので、私の意見を申し述べておきたいと思います。
最初に申し上げておきますが、議案については執行部の皆さんの提案を尊重いたしまして賛成いたしますけれども、その上でお聞きいただきたいと思います。
そもそも本来の目的の重視をお願いしたいと思っております。これは平成26年4月に供用開始される施設であります。この施設はレジャー施設ではなくて、これはあくまでも放置艇の解消を目的として、施設ができるわけであります。早期に入艇率の向上を図るという最大の目標があるわけでありまして、どうすれば県の放置艇対策に資するかということが、本来的な最も重要な審査基準、項目でなければならないと私は思っておりまして、その趣旨で今までも質問してまいりました。
今回の選考の審査項目等を見てみますと、海洋性スポーツの振興及びレクリエーションを含む活動の普及を図る魅力的な提案を県は重視しているのではないのかと私は思えてなりません。これはあくまでも二の次でありまして、県の放置艇対策が最も大事であります。県の放置艇対策に最も協力できるところはどこなのかということが重要であるということを、軽く見ているのではないのかと私は思っております。そういった意味では、いろいろと提案された事業者がおりますけれども、やはり地域に密着して、地元を熟知している事業者によることこそが最も重要ではなかったのかと、いまだに私は思いとして拭い切れないものがあります。
先般も渡壁委員のほうからもありましたけれども、この事業者の過去の経歴を見誤っていないのかどうか、それから、事業者としての過去の経験が軽視されていないのかどうかということも気になるところであります。そして、1月の委員会に出されたこの選考の内容についてですけれども、責任者の常駐を評価しているという、一見正しいように見えるのですけれども、そもそもこの施設は放置艇の係留場所でありまして、その確保のための施設であって、常駐してまで維持管理をする施設ではないと私は思います。何か観音マリーナと勘違いしているのではないですかと思うわけであります。
しかしながら、県は現在の事業者の提案を高く評価されました。申請の提案額と事業計画についても実現性が最も見込めると高く評価されました。本来の目的を重視して事業に当たってもらいたいわけでありまして、そういった意味では、非常に疑問を持つところではありますけれども、とにかく本来的な目標、目的に資する事業者であっていただきたいと思いますので、今後については選考した以上、しっかりと指導をお願いしたいと思います。
そこで、申請者の得点についてなのですけれども、今回の事業者は100点満点のうちの78点でした。確かに3社の中ではトップなのですけれども、今までもほかの委員会で指定管理者の選考を行う段階のときに私はいつも申し上げるのですが、この選考基準の県の求めていたものからいうと、100点満点ではなかったわけです。ではこの100点満点に届かなかったマイナス22点の部分をどう評価し、そして今後100点に近づけるために事業者にどう指導監督していくのか、その点についてお伺いしたいと思います。
9:
◯答弁(
港湾振興課長) 御指摘のとおり、このたびの候補者につきましては、選定委員会での得点は100点満点であったわけではございません。また、項目によりましては他の候補者のほうが評価が高かった点もございます。その点を踏まえ、今後も、より使いやすいボートパークを目指しまして、このたびの指定管理者候補者を指導監督してまいります。
その関係施設の業務提携につきまして、全庁的にガイドラインが設定されております。それによりますと、所管部局は年度ごとの報告のほか、業務実績の随時報告によりまして、業務実施状況を適宜把握・監視するほか、現地調査を実施し、計画の履行状況を年1回以上点検することとなっております。
このたびのボートパーク福山につきましては、新規に供用開始する施設でもありまして、この事業計画書に記載された内容で業務を適切に実施しているかどうか、利用者からどのような要望があるかなど、適切に把握する必要がございます。そのことから、適宜報告を求めますとともに、業務点検あるいは現地調査を複数回実施したいと考えております。
なお、供用開始後の入艇数につきましては、御心配をかけておりましたが、2月下旬の申し込み受け付け開始から昨日までに158艇の申し込みがありました。そのうち放置等禁止区域に指定を予定しております区域からの申し込みが約85%に達しておりまして、福山港地域における放置艇解消に向けてよい滑り出しができるものと考えております。
10:
◯質疑(
栗原委員) 85%ということで、それはもう非常に大事なことであります。ところが、85%が大事なのではなくて、残りの15%が問題なのです。ここのところはしっかり指摘しておきたいと思います。
それともう一つ、常駐の問題点なのですが、これは指定管理者制度の問題点として私がいろいろと勉強する中で感じることなのですけれども、断っておきますが、これは決して広島県の話ではありません。指定管理施設において、常駐と言いながら、そのことを派遣社員にやらせたり、アルバイト等のみで対応させるといった手抜き管理を行うということが、指定管理者制度そのものの中で、大変な問題として指摘されております。広島県の今回の施設については、この常駐についてですけれども、このような派遣社員やアルバイト等のみで対応させるという手抜き管理の部分についてはしっかりと管理できますか。
11:
◯答弁(
港湾振興課長) このたびの施設管理について、3社が応募されております。そのうち今回の候補者1社のみが施設に常駐して管理する提案があったことについては、以前御説明したとおりでございます。この常駐につきましては、だれが常駐するという個人名があるわけではなく、必ず1名は常駐するということでございました。なおかつこの候補者につきましては、この3社の中で一番安い経費の中でも、一番経費がかかると思われる常駐ということが提案されておりますので、それを評価したということでございます。
先ほどの、派遣社員やアルバイトのみで対応ということについても、特に提案の中にだれということはございませんが、常駐するという提案がありましたので、それを評価したものでございます。
12:
◯質疑(
栗原委員) 派遣社員やアルバイト等のみでの常駐を認めるということですか。
13:
◯答弁(
港湾振興課長) 特に資格等については提案の中にもございませんし、それについて常駐されるということであれば、それは認めたいと思っております。
14:
◯質疑(
栗原委員) それは、少しおかしいのではないでしょうか。それは常駐しておけば、だれがいてもいいという話でしょう。それが評価基準の高い評価になっているというのはおかしくないですか。これは指定管理者制度そのものの大きな問題点なのです。それについて、いろいろな形で施設の問題が出てきています。サービス施設であってもそういうところがある。こういう施設の中で、派遣社員やアルバイト等を認めるということは、私は納得できませんけれども、どうですか。
15:
◯答弁(
港湾振興課長) 繰り返しになりますが、3社のうち常駐するという提案があったのは、この候補者のみでございます。その他は一切その常駐ということがございませんでしたので、この候補者を評価したものであります。
16:
◯質疑(
栗原委員) 派遣社員やアルバイト等のみで対応することはいけないことだと私は思うのですけれども、課長はどうですか、思いませんか。
17:
◯答弁(
港湾振興課長) 特に派遣社員やアルバイトのみでの対応については、いけないということではないと思っております。
18:
◯質疑(
栗原委員) それで本当に施設の管理で得点の上を行くだけの理由に当てはまるのでしょうか。少し今の話を聞いていて、本来はきちんとした管理をするという答弁でもあるのかなと私は思っていたのですけれども、今、賛成することに心が揺らいできております。
それともう一つ、施設である以上は安全管理マニュアルを作成されておりますか。
19:
◯答弁(
港湾振興課長) 安全管理マニュアルの作成については提案がございますので、今後はその実施に向けて確認したいと思います。
20:
◯質疑(
栗原委員) 私は特にこの施設がどうのこうのというよりも、指定管理者制度そのものの問題として指摘しておきたいと思うのですが、利用者や住民によるチェック機能というものがなかなか担保されないのです。これは指定管理者の全体に言えることです。何が大事かというと、所管の港湾振興課がその施設管理に対して、丸投げ委託ではなく、きちんと管理をして責任を持つかどうか。指定管理者制度自体に対して、ここのところが大変問われているわけです。したがいまして、今後のことですけれども、利用者と事業者が定期的に意見交換をする場というものもぜひ設けていただいて、日常の事業者の声をくみ上げる仕組みもこれからしっかりとっていただきたいと思うのですけれども、それはどうでしょうか。
21:
◯答弁(
港湾振興課長) 先ほども申し上げましたとおり、このたびの業務点検につきまして、利用者からどのような要望があるのかなどについて、把握する必要があると申し上げました。そういったことについて適宜報告を求めますとともに、今後年間複数回の業務点検、現地確認を実施した上で、利用者の声を確認してまいります。
22:
◯質疑(
栗原委員) 何で福山のことで、安佐南区選出の人間がここまで言うのかと言われることが多々あったりするのですけれども、私は実は、福山出身でありまして、高校までずっと福山に住んでおりました。ボートパークのある地域がにぎわいを今喪失していることについては非常に悲しく思う部分もあります。そして、あの地域に私もいろいろと知り合いもいますから、もっと活性化してほしいという要望もあります。しかしながら、やはりあの地域を私も小さいときから見ておりますので、放置艇がたくさんあって大変な状況だったことも見ておりますし、においが本当に厳しくて大変な時期も見ておりますし、本当に大事にしないといけないと思っている一人であります。そういった意味でずっとこの話をしてまいりましたし、また、自分の知り合いの中にもあの地域でそういう事業をやっている方もいらっしゃる。
もともとから申し上げてきましたけれども、放置艇の大体75%が地元の事業者が売った部分と管理している部分。売ったり管理している船を合わせてみますと、そういう数になるのですけれども、それだけの数を今まで見てきた人たちが、自分たちの売った責任、放置艇になっている責任、これを何とかしたい、ボートパークができるこのときこそ、しっかり協力したいという御意見もいただいておりました。したがって、地元の活性化のためにも、地元の業者がそういった部分をしっかりと決意しておられるわけですから、そういう業者が指定管理者になることが非常にいいのではないかということも実は思っていました。
しかしながら、結果的にそうはならなかったわけであります。そういった意味では、85%の入艇の可能性ということがありましたけれども、残り15%の難しい部分をこれからどういうふうにしていくのかというのが大事なポイントであるということは指摘しておきたいと思います。
それともう一つ、今の常駐の問題ですけれども、絶対に派遣社員やアルバイト等がやっていたことによって事故が起きたということがないように、これは改めてきちんと申し上げたいと思います。これは少し言質をとっておきたいのですけれども、その部分についてもう一回答弁をお願いします。
23:
◯答弁(空港港湾部長) 今、委員のほうからお話がございましたように、やはり福山港の放置艇対策は、これはまず一義的に一番大事な話でございますので、それを進めていくことに我々全力で取り組んでまいりたいと思っています。その中で今回は、立ち上げたばかりでございますから、それをしっかり見ていくという点においては、その管理の仕方がアルバイトあるいは派遣社員であるかないにかかわらず、しっかりとそれを守られて、利用者の方々に不便を生じないように安全にしていくということが大事だと思っていますから、そこについてはしっかりと見守って注意していきたいと思っております。
24:
◯質疑(渡壁委員) 言葉だけで済むようなことを言って受注させるのであったら、初めからみんなに常駐をつければいいと言っておけばいいのです。どんな人でもいい、あなたのところもつけておけば、高い評価が出ますと初めから言ってあげないといけない。その人にそうすれば高い評価が出るのだからと教えたのではないのか。それは、受注させようという意図でやったのではないのか。きちんとした人がつくということを確約しているのなら、それは高く評価すればいいです。今のような答弁はない。でたらめにしてもいいですという話ではないか。そういうことを評価して受注するのであったら、口先だけの話ではないか。そんなばかな話があるか。きちんと管理するために人を置くのだというのなら置くと言わなければいけない。何でもいいという話だったら初めからそういってみんなに言ったらいい。口先で言うぐらいだったら、そんなことはだれでもします。それは、私が自分の子供でも行って見させるという話ではないか。そんなでたらめな話をして、よく議会にかけますね。そんなことが通るのだったらもう一回言いなさい。
25:
◯答弁(
港湾振興課長) 常駐するという提案につきましては、事前にそういう候補者に示唆したということも当然ございませんし、ボートパークについては、通常そういう常駐がいないということは確かに私も存じております。このたび3者の候補者がありました中で、1者だけが常駐するということについて提案がありました。それについて……。
26:
◯質疑(渡壁委員) だから、提案があったら、きちんと人はつけるのだということを念押ししないといけないでしょう。何でもいいという話ではない。
27:
◯答弁(
港湾振興課長) これについて、私個人だけでなく、選定委員会の中で評価をされたものでございます。
28:
◯質疑(渡壁委員) これは、きちんとした答えがないと賛成できません。
29:
◯答弁(
港湾振興課長) その常駐される方につきましても、派遣社員やアルバイト等、先ほど御指摘ありましたけれども……。
30:
◯質疑(渡壁委員) 何でもいいという話をしたではないか。
31:
◯答弁(
港湾振興課長) 提案の中では、ハーバーマスターあるいはスタッフ等ということで、その資格について提案があったわけではございません。必ず常駐させるということで提案がありましたものですから、そこについての資格等についての判断は特にしておりません。
32:
◯質疑(渡壁委員) その常駐も、きょうは女房、きょうは子供がというような常駐で、きょうはアルバイトというようなことが常駐のうちに入るのか。
33:
◯答弁(
港湾振興課長) いや、そこら辺は必ず今後、業務管理……。
34:
◯質疑(渡壁委員) 何でもいいというような話しをするから、怒るのです。何でもよかったら、それを常駐させて何の意味があるのですか。
35:
◯答弁(
港湾振興課長) 今後の業務提携の中で、そこら辺は安全あるいは使いやすい施設になっているのかどうかについてしっかり確認してまいります。
36:
◯答弁(空港港湾部長) 渡壁委員がおっしゃられたことに対しまして、また少しお話しさせていただきたいと思います。
今、ボートパーク福山の指定管理について、しっかりとした者が管理しなければいけないのではないか、そこに常駐する者についての資質についてのお話がございました。やはりだれでもいいというわけではもちろんございません。しっかりとその管理ができる者でなければいけませんので、そこはどういう方がしっかり見ておられるのか、きちんと利用者の意見を聞けるような体制になっているのか、それはしっかりと我々としては最善を尽くして見ていきたいと思っております。奥さんということではなくても、しっかりとそういうものがわかる人間にそこに常駐していただくよう、それについては事業候補者に対してしっかりと指導してまいりたいと思っております。
37:
◯質疑(渡壁委員) 高く評価したのでしょう。高く評価したのだから、その評価しただけの仕事をしてもらわないといけないではないか。
栗原委員は人がいいから怒らない、こんなことで怒られるかということです。私の思いは
栗原委員と同じです。きのうも言いましたけれども、今は土木の関係でも従事する人がいなくなって困っているのでしょう。災害が起きても、復旧できないのでしょう、今そういう状況で痩せ細って、従事する人が少なくなっているのでしょう。だから従事する人ができるように、そういう環境をつくらないといけないという立場できのう申し上げました。育てなければいけないのです。だから、このボートパークを取り扱っている者を育てなければ、何か災害があっても、対応ができないのです。だからそういう視点でやってもらいたいという思いはありました。だけれども、それをしないのですから。それでもしようがないと思って、賛成しようと私も思っていました。けれどもあなた達がでたらめな答弁をして、だれでもいいというような言い分はありません。そんなでたらめなことで高く評価されて、それで指定管理者にしますという話がありますか。
38:
◯答弁(土木局長) 委員のおっしゃるとおりだと思います。アルバイトや派遣社員で適当な管理をして、それで安全・安心が確保できないという状況が起こるということになると、それは大変なことだと思っておりますので、雇用関係はきちんとして、それで来られる方も一定の能力を持って適切な管理ができるように、きちんと指導してまいりたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
39:
◯質疑(東委員) 総務委員会でも先般、県庁の庁舎清掃関係で不祥事があったということで、このボートパークも係留の実態と建設されたボートパークの実態とが合っていないのではないかと3年後を大変心配しているということで、我々も厳しい指摘をせざるを得ないということは御理解いただきたいと思っております。
私から1点お聞きしたいのは、先ほど局長のほうから説明がありましたけれども、土木管理費についてです。昨日も新年度予算については私も賛成したわけでございます。昨年が1億円余だったものが新年度予算では4,000万円となっておりまして、先ほどの局長の説明では、2月補正では5,500万円余の減額補正ということで、建設業新分野進出支援事業費にかかわって実施するとしたのですが、今回これほど大きく減額になった状況について、まずお聞きしたいと思います。
40:
◯答弁(建設産業課長) 新分野進出補助金につきましては、当初8社程度予定して、6,600万円の予算を見ておいていただきました。当初の募集で応募者が少なかったので2回募集した結果、4社の候補者に対して審査して、1,000万円弱の交付決定ということになりましたので、その差額の4,600万円余が減額補正ということになった次第です。
41:
◯質疑(東委員) 課長から今答弁があったとおりのことを、途中経過で私も聞いてはいたのですけれども、その所期の目的とニーズとが合致していないという中で、この新分野進出支援事業というのは、今度はどういう方向へ持っていこうとしているのか、どういう考えなのかをお聞きいたします。
42:
◯答弁(建設産業課長) 確かに我々もこういう事態を受けまして、特に県北部の建設業者とか、それから商工会議所等に状況を把握するために、いろいろな話を伺ったところです。やはり、新分野進出といっても、なかなか成功事例が少ないというのが1点です。それと、何をやったらいいのかわからないという声もお聞きしたところでございます。したがって、来年度に向けては建設業者のほうへの支援ということは、補助金はもう今の時点ではニーズがないのだろうと。それよりも実際の経営相談やセミナーという形で、今までの補助事業に対して成功事例もありますので、そういったことを紹介しながら経営改善に取り組んでいただく支援を行っていきたいと考えております。
43:
◯要望(東委員) 下
森委員からも再三の指摘ですけれども、中山間地域における公共事業の役割の果たすべきウエートというのは大変大きいものがある。そういった中で、公共事業費は半減以下になる一方で、事業者数は3割減ぐらいのところでとどまっているという意味では、やはりニーズとしてはあるのだろうと思うのです。であるならば、そのニーズを丁寧にくみ上げていく、吸い上げて支援していくということは必要なのだろうと思います。単純にニーズがないからもう予算を減らしますということだけで、もうこの所期の目的は達成したと私は納得できないし、引き続いて所期の目的は達成してもらいたいし、やはり新分野進出は要ると私は思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
44:
◯質疑(城戸委員) 広島県附属機関設置条例に関して、広島県公共事業評価監視委員会の仕事内容は、どういうものをどういうふうにするのか、お聞きしたい。
45:
◯答弁(
土木総務課長) このたび附属機関設置条例に上げさせていただいておりますが、この今回の設置条例そのものは、昨年度10月以降、法令に根拠を置かない外部有識者会議などを県の中で全庁的に総点検させていただき、その中で外部有識者会議の中でも、会議としての一つのまとめた結論を出すような会議については、条例にきちんと設置根拠を置こうということで、附属機関設置条例を提案したものでございます。
この中で、公共事業評価監視委員会でございます。これは、平成10年度以降に、国が取り扱いを変えました公共事業の再評価制度ができまして、公共事業を継続するに当たって再評価を必ず受けると。そのルールとしては、土木の事業の場合は、新規採択後10年経過してまだ続いている事業、さらに再評価を受けて5年たってもまだ続いている事業については、外部有識者会議の委員会を経て、その継続可否を判断しないと、その次の年の補助事業として採択されないというルールが今でき上がっておりまして、そのルールに従いまして、平成10年度以降に広島県で設置したものでございます。
そういうことでございますので、この監視委員会の設置根拠は条例となりました。従来は要綱で設置しておりましたが、従来どおり、公共事業の継続について、補助事業として続けていくための仕組みとして使わせていただくこととしているところでございます。
46:
◯質疑(城戸委員) 以前県が、事業評価見直し委員会をつくりました。都市計画審議会で決定したものが40~50年たってもまだ着工に至っていないものを見直そうという委員会ができたことがあります。見直し委員会で、この事業をやめるべきという決定があったことがあるのですが、そのとき私は都市計画審議会委員として、なぜ都市計画審議会で見直さないのか、なぜ見直し委員会をつくるのかと意見を言ったことがあるのです。国も公共事業が10年とまっていたから事業評価委員会というのをつくるというのはわからないわけではないのですが、その決めたところが見直すのならいいのですが、決めた以外の人間が何をもって評価して、その次の予算をカットするのかが、私には理解に苦しむのです。ということは、県の職員の人たちや事業の担当をしていた人たちの書類やそういうものによって事業評価し、これを受けなかったら次の年に予算をカットしますというようなことをする。果たして本当にそれで評価になるのだろうかという思いがするわけです。非常に形骸化された委員会としか思えないのですが、こういうものをつくって、ただここを通さなければ予算を通しませんということで本当にいいのかという思いがして、この事業評価監視委員会が何か問題を指摘するために監視して回るというのならわかるのですが、何となくこの委員会の仕事はどうも形骸化された仕事のように思うので、そのあたりはどう感じているのか聞きたい。
47:
◯答弁(
土木総務課長) この事業評価監視委員会の審議を経て、これまで中止・休止された事業は、土木では港湾関係の2事業、そして農林で5事業ございます。平成17年度以降に事実上その休止・中止は意見として出ておりませんし、そのまま通過するような仕組みとなっております。ただ、この事業再評価制度そのものが、やはり事業中止とか休止にすることが目的ではなく、実施中の公共事業の必要性については常に見続けていく必要があるだろうと。そして見続けた上で、それを県民の皆様方に理解いただくためにオープンにしていくということに一番の意義があるのだろうと認識しております。
この再評価を受けるたびに、もう長い事業につきましては5年ごとに基本的に受けておりますが、そのたびに費用対効果や社会情勢の変化、あるいは計画がどう変わってきているのか、事業がどこまで進んでいるのかというのを必ずチェックシートとして出し、それについていろいろな意見を各専門家の方々から伺い、それをまとめてオープンにしているということで、若干形骸化と言われたらそういう面もありますが、一つの役割はまだあるものと考えております。
48:
◯意見(城戸委員) こういう評価は、まず皆さん方の中である程度やって公表すればいいのだろうと私は思います。こういう形でできたら、現地の人間がこういうふうになるという評価は、その地域の人間がするのが一番の評価に値するのだろうと思うし、工事の評価なら別ですが、事業の評価というのははっきり言って、そこにできたときに使う人たちがどう評価するかなのだろうと思う。そうすると、この事業の評価がここにこれだけの効果が出るというのは、専門家の意見も必要かもわからないが、ここだけで決めるものではないと思うのです。だから、はっきり言って役所だけで決める事業評価はおかしいのではないかと私は思っているので、そのあたりも考えていただいて、もしこれを続けるのであれば、ここの評価、審査する人たちにそういう民間の人を入れることができるなら、それも考えていただく必要があるのかなと思いますので、これは意見として言っておきたいと思います。
(6) 表決
県第19号議案外17件(一括採決) … 原案可決 … 全会一致
(7) 当局説明(一般所管に係る報告事項の説明)
1) 技術企画課長が報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。
2) 道路河川管理課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。
3) 砂防課長が報告事項(5)について、別紙資料5により説明した。
4) 空港振
興課長が報告事項(6)について、別紙資料6により説明した。
5) 水道課長が報告事項(7)について、別紙資料7により説明した。
(8) 一般所管事項に関する
質疑・応答
49:
◯質疑(城戸委員) 実はきのうの予算の審査で、採決の中で私は賛成で立ってしまったのですが、きょうの新聞を見て、これは賛成してはいけなかったというのが改めてわかったので、反対したいのです。
きょうの新聞で、海田町のJR高架の縮小問題が出ているのですが、ここで今回の予算の中に1億3,000万円が計上されている。その高架が外れることで、海田町に残る踏切11カ所の利便性向上の調査などに充てる方針ということになると、これは見直しするということを認める予算に賛成してしまった。これは、えらいことになったと、これの予算であるならば私は改めてはっきり言って反対したい。こんなばかなことはない。このような見直しを議論しているのに、もう見直すのを認める予算をつけるということになっているのでは、これは見直しするかどうかわからないのでは通らない。もう明らかに見直しの予算をつけるという話になっている。これを認めたことがもう大変なことになる。我々の議論は今まで何をしていたのかと思う。
それで、きのう委員長に対して、我々はそういう予算だったら認めるわけにいかないということを最後に申し上げたのです。それで、報告書にきちんと書いてほしいとお願いしたのですが、委員長報告の中で、こういう意見があるということを明確にきちんと出してほしいのです。この予算を認めるのだったら反対せざるを得ないわけです。ここにいる人でも、きのう意見を言った人は認めてはいけなかったわけです。これを認めるのだったら、何の議論をしたのかわからなくなる。皆さんが賛成されるというのはどう考えてもおかしいと私は思うのですが、ここに書かれている予算を踏切11カ所の利便性向上の調査などに充てる方針は、これは正しいことなのかどうか、まずお答えいただきたい。
50:
◯答弁(都市計画課長) 現在、我々で進めております見直し検討につきましては、平成24年2月に議会のほうにも報告させていただき、見直し検討を始めたものでございます。その検討状況につきまして一定のまとまりができましたので、平成25年8月に府中町及び海田町に説明し、議会のほうにも報告させていただいたところでございます。このように、見直しの検討につきましては、かねてより進めていたところでございまして、昨日説明いたしました予算案の中で調査を行おうとしておりますのは、この一連の調査の中で、現行案も含めて検討しておりますけれども、調査の中で事業の実現性の可能性を探るということで行っているものでありまして、見直しを決定したものではございません。見直しを決定して、それをとめるために行うものではないので、我々といたしましては、さまざまな観点から見直しをして、実現性の可能性を探るというところから、仮に縮小案でいった場合にどのような課題があるのか、それをどのようにすれば解決できるのかということを来年度調査するために計上させていただいたものでございます。
したがいまして、昨日もお話しさせていただきましたけれども、確かに調査につきましては残る踏み切りに対するものでありましたし、あるいは用地の買収費に充てるということで1億1,300万円の調査費及び用地費などを計上しておりますが、現行案を含めた内容の検討を進めるための関連として計上させていただいております。
51:
◯質疑(城戸委員) 1億1,300万円は、調査のためとしてはとても大きい。用地のお金が入っていると言われるが用地の費用がどのぐらい占めるのですか。
52:
◯答弁(都市計画課長) 用地費は4,000万円を見込んでおります。
53:
◯質疑(城戸委員) ということは、見直し事業の調査で7,300万円なのか。
54:
◯答弁(都市計画課長) 調査費につきましては6,000万円でありまして、1,300万円は事務費や買収した土地の管理費などを見込んでおります。
55:
◯質疑(城戸委員) この検討するのに、6,000万円といったらとても大きいではないのか。現行案でどういう弊害があるのかの調査だけでしょう。それはもう既にある程度のものはやられていたから見直し案が出てきたわけでしょう。それなのにまだ6,000万円もかけてやるような仕事が残っているのですか。
56:
◯答弁(都市計画課長) 先ほども御説明いたしましたように、もともとの事業費が960億円という膨大な事業でございまして、長い延長でございます。その中で、仮に縮小した場合の影響を受ける踏切も数多くありますので、そういったところにおける利便性あるいは安全性などを確認するために必要な経費として、6,000万円を見込んでおります。
57:
◯質疑(城戸委員) いずれにしても、その11カ所のところを確認するために6,000万円も要るという意味がよくわからないけれども、どちらにしても、その確認をしてもらわなければいけないわけです。ただし、これが縮小されるためなのか、もとへ戻る可能性が必ずあるというのなら、それは調査してもらわなければいけないけれども、縮小するための予算だったら我々はのむわけにはいけないのです。だから、そこはもとへ戻る可能性があるのですか。
58:
◯答弁(都市計画課長) 平成25年8月に御説明させていただいた資料の中でもお示ししておりますように、現行案のコスト縮減あるいは段階施工、それから縮小案であるといったような複数案を並行して検討を進めております。その中で、事業可能性の高いものとして、我々は縮小案を認識しておりますけれども、ただし地元の町などとの御理解を得なければ進めることはできません。我々としては、そのような複数案を町にお示ししながら、それぞれのメリットやデメリットといったところをきちんと町と議論させていただき、もし町がこの部分をさらに検討してもらいたいというようなことがあれば、その部分を検討していきたいと思います。我々としては、仮に縮小案でいった場合に残る踏切について、まだ検討などの熟度が足らないという認識がございましたので、来年度に6,000万円がすべての踏み切りではないのですけれども、主に踏切の安全性・利便性などについて検討させていただこうとして計上したものでございます。
59:
◯質疑(城戸委員) それは検討するというのが、いろいろな案を検討したから縮小案しかないとあなたたちは言ったのです。いろいろな案を検討してから、これをやらなかったら、こっちの事業ができないとまで言ったのです。こっちの事業を切りますといって知事までがそういう
発言をされている。検討したのでしょう。こんな大事なことをまだ今からもう一回検討する余地があるのですか。
60:
◯答弁(都市計画課長) 確かに現行案でいきますと、事業量が大きいために他事業への影響が生じますということで、現行案におけるデメリットとして御説明いたしました。しかし、減ると確定したわけではございませんので、我々といたしましては、現在検討中であり、今後の方向性を定めていかなければならないと思っておりますので、地元の府中町、海田町の御意見、あるいは住民の皆様方、それから議会の皆様方との意見交換を通じてその方向性を定めていきたいと考えております。
61:
◯質疑(城戸委員) いいかげんな話をしてもらって、住民と話し合いをすれば解決するという発想は間違いです。これが継続したら、後が全部困るのですというおどしみたいなことをしながら住民と話し合いをしますという、こんなばかな話はない。だったら何の行政の決定権ですか。行政の責任者は決定権を持っているのです。それがこんなことでまた、現行案と比較しながら検討したいとそこまで戻るのだったら、これ全部を戻しなさい。もう一回最初からやり直すべき。もうどうにもならないから縮小させてくれと言って、今度は、現行案も含めていろいろな案を検討するための予算をつけるというこんなばかな話はないだろう。どう考えても、もう理屈が合わない。あなたたちは何が言いたいのかが我々にはわからない。
62:
◯答弁(都市計画課長) 繰り返しになりますけれども、現在見直し検討を進めている最中でございまして、その中で幾つかの案が挙がっております。それぞれに対して利点、不利な点などがございますので、それらを明らかにして御説明したところでございます。その不利な点や有利な点について、皆様方と意見交換をしながら、協議させていただきながら、我々としての方向性を見出していきたいと考えておりますので、引き続き検討の作業を進めていきたいと思っております。
63:
◯意見(城戸委員) 委員長、このままやりとりをしたって前へ進むわけではない。でも、我々のこの意見は、ある程度、私だけではないと思う。各会派からあれだけの意見が出たのだから。でも、ここでこのまま閉めてしまうのはいかがなものかと思う。少なくとも、こういう意見があって、この予算が将来的に縮小を目指しているだけだったら、はっきり言ってこれには反対意見があるということも報告書に明確に書いてほしい。やはり少なくとも我々は、この縮小だけの検討であるならば、はっきり言ってもう認めるわけにいかないと思いますので、少なくともいろいろなところを見て、もとへ戻る案も含めて検討するというのなら、それはある程度わからないではないが、先ほど言われたような形で進めてもらいたい。あくまでも縮小での案を提示していくだけだったら、我々はこれを認めるわけにはいかない。
64:
◯答弁(都市計画課長) 繰り返しになりますけれども、我々としては複数案の説明をさせていただいております。その中で、実現性が高いものとして縮小案というものを挙げておりますが、やはり縮小案だけではなく、その他の案についても実現性を高めるために、海田町などから御意見、提案などがありましたら、それらを含めて検討を進めて、その中で最も実現性が高く、現地において地域課題が早く解決できるような案をお示しし、その方向性を定めて実施していきたいと思っております。
(9) 陳情については、別紙「陳情送付表」を配付した。
(10)閉会 午後0時13分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...