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  1. 広島県議会 2013-08-19
    2013-08-19 平成25年警察・商工労働委員会-2 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成25年警察・商工労働委員会-2 本文 2013-08-19 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 40 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑吉井委員選択 2 : ◯答弁観光課長選択 3 : ◯質疑吉井委員選択 4 : ◯答弁観光課長選択 5 : ◯要望質疑吉井委員選択 6 : ◯答弁観光課長選択 7 : ◯要望質疑吉井委員選択 8 : ◯答弁観光課長選択 9 : ◯要望吉井委員選択 10 : ◯質疑河井委員選択 11 : ◯答弁観光課長選択 12 : ◯質疑河井委員選択 13 : ◯答弁観光課長選択 14 : ◯質疑河井委員選択 15 : ◯答弁観光課長選択 16 : ◯質疑河井委員選択 17 : ◯答弁商工労働局長選択 18 : ◯質疑河井委員選択 19 : ◯答弁商工労働局長選択 20 : ◯要望河井委員選択 21 : ◯質疑中本委員選択 22 : ◯答弁商工労働局長選択 23 : ◯要望中本委員選択 24 : ◯質疑(芝委員) 選択 25 : ◯答弁観光課長選択 26 : ◯意見・質疑(芝委員) 選択 27 : ◯答弁観光課長選択 28 : ◯要望(芝委員) 選択 29 : ◯答弁観光課長選択 30 : ◯意見(田辺委員) 選択 31 : ◯質疑(平田委員) 選択 32 : ◯答弁観光課長選択 33 : ◯質疑(平田委員) 選択 34 : ◯答弁観光課長選択 35 : ◯要望(平田委員) 選択 36 : ◯質疑(宮崎副委員長) 選択 37 : ◯答弁観光課長選択 38 : ◯質疑(宮崎副委員長) 選択 39 : ◯答弁観光課長選択 40 : ◯意見(宮崎副委員長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 6 会議の概要  (1) 開会  午後1時32分  (2) 記録署名委員の指名        芝     清        田 辺 直 史  (3) 当局説明    ひろしま観光立県推進基本計画案については、さきの委員会で説明があったので、説   明を省略した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑吉井委員) それでは何点かお伺いしたいと思いますけれども、以前、説明聴取した資料の3ページに記載されております計画のねらいについてであります。まさに観光というのは、全国のありとあらゆるところが、少しでも多くの方々に来ていただくことにより、経済の活性化を含めて、経済の循環にもつながるということで、国が法律を定めて以来、各県が一生懸命やっていると思います。ただ、広島県には世界遺産が2つありますが、多くの方々が知らない県北や沿岸部をしっかりとしなくてはいけないということで、このたびのひろしま観光立県推進基本計画が出されたと認識いたしております。  そこで、先ほど言いました本計画のねらいについて、2点ほどお伺いします。  これまでの計画では、観光立県の実現のために関係者の間での方向性の共有化とか、役割分担を明らかにすることをねらいとしておりましたが、今回の素案では、「ひろしま未来チャレンジビジョン」を踏まえ、新たに観光を本県の成長を支える産業の一つとして位置づけ、地域の発展につながる観光施策を推進するよう固めているところであります。これは皆さん、よく御承知だと思います。  そこで、お聞きしたいのは、本県の成長を支える産業の一つと位置づけられる観光というものは、将来的にどのような姿になることを目指しておられるのかを詳しくお聞かせいただきたいと思います。 2: ◯答弁観光課長) 観光はすそ野の広い産業と言われておりまして、皆さん御存じだと思うのですけれども、旅行業、宿泊業、運輸業のみならず、飲食業や土産物販売を含む小売業、それから農林水産業など幅広い業種に経済波及効果があるものと考えております。このため、将来的には本県が観光地として国内外に広く認知され、観光交流人口が増加することによって、県内のさまざまな業種に経済波及効果が及び、そして雇用創出にもつながっていくことを目指しております。 3: ◯質疑吉井委員) 観光というのは非常にすそ野が広く、いろいろな分野に影響があるということですが、今、国内外という説明があったように、まさに一人でも多くの方々に広島県を知ってもらうために大変重要なことであろうと再度認識するのですけれども、この計画の期間において、どのような取り組みを通じて、本県の成長を支える産業としての観光の目指す姿に近づけようとしているのか、お伺いします。 4: ◯答弁観光課長) 計画では大きく4つの柱を掲げているのですが、やはり何といっても観光客に来ていただくということでは、目的地となる魅力的な観光地づくりです。行ってみたいというところがないと、皆さん、おいでになりません。したがいまして、そういう魅力的な観光地づくり、そして、その観光地をまさに広島の観光地として皆さんに知っていただくための情報発信も欠かせないと思っております。  それから、来ていただいた観光客の皆さんが、来てよかった、また来たいということでの口コミによる広がりでありますとか、リピーターになっていただくためのおもてなしの向上といったところを、県のみが行うのではなくて、市町、観光事業者、観光協会など関係団体と一緒になって取り組んでいく形で、目指す姿に近づけていきたいと思っております。 5: ◯要望質疑吉井委員) 先ほども冒頭で共有化という言葉を使いましたけれども、この計画のねらいとして掲げられている以上、成長を支える産業としての観光がどのようなものなのか、それと同時にどのような姿になるのかということを、県民や関係者の間で共有した上で計画を進めていくことが重要だと思うのです。いわゆるおもてなしといいますか、受け入れ態勢といいますか、県が幾ら鈴を鳴らして綱を引っ張っても、県内の各地域に意図が全然伝わっていなくて、やる気満々の県に対して、地域において余りおもてなしができていなかったというようなことになると大変残念だと思いますし、今まで余り観光客が来られていないようなところ、県内全域の隅々という言葉が適切かどうかわかりませんが、それぞれが持ち前のいいところをPRできる体制をつくるということが、やはり共有化の一番だと思いますので、そういった点について、しっかりと連携をとって取り組んでいただきたいと思います。  続いて、計画案の10ページに外国人観光客数について、いろいろと計画されておりますけれども、本計画で設定されている5つの目標のうちの外国人観光客数について、2点ほどお伺いします。  まず1点目ですが、今回策定する県の計画において、外国人観光客数を今後5年間で平成24年の68万人から90万人にする、率としては約1.3倍という目標を設定する案とされています。しかしながら、国が昨年3月に閣議決定した観光立国推進基本計画においては、平成28年までに日本を訪れる外国人旅行客数を1,800万人にするという目標を掲げております。平成24年に日本を訪れた外国人旅行者数の約836万人を基準とすると、4年間で約2倍となるように目標を設定しております。国が2倍以上の増加を目指す一方で、県としては、先ほど申し上げました、1.3倍にとどまるというのは、国際観光を進めていく広島県の姿勢として、余りにも物足りないという感じがするのですが、この目標設定の考え方について、お話を聞かせていただきたいと思います。
    6: ◯答弁観光課長) 国の観光立国推進基本計画は、平成32年の初めまでに外国人観光客を2,500万人とすることを念頭に、平成28年までに1,800万人に設定されていると認識しております。個別の目標数値というものの積み上げではなくて、最終形を2,500万人としているので、平成28年までには1,800万人までは達成しておく必要があるというような目標設定と理解しております。  それと、国と本県との違いというものがございまして、国全体では東南アジア地域からの外国人観光客の増加を大きく見込んでおります。そうなりますと、これらの国々から日本に来られる旅行客というのは、大半の方が初めて日本に来る方ということになろうかと思います。外国人観光客の方の過去の傾向といいますか、動向を見てみますと、初めて来られる方というのは、東京、京都、大阪のいわゆるゴールデンルートに集中すると予測されます。それと、御承知のとおり、本県では東南アジア地域から広島空港への定期航空路線を有しておりませんので、現時点で、本県へ直接的に大きな増要素になることはないのではないかと思っております。  また、全国の状況と広島県の状況を見たときに、都道府県別の外国人の入り込み客の状況ですが、日本全体ではアジアから70%、欧州、北米、豪州の3地域から約30%で、アジアから来られる方が大半の70%という状況なのですが、本県の場合は、アジアからは18.9%で20%を切っています。逆に、欧州、北米、豪州が78.3%で、全国の状況と比べると際立った違いがありますので、国が掲げている目標がそのまま本県に当てはまらないのではないかと考えております。  今回、そういった中で目標を90万人としているのですけれども、この目標を設定した考え方には、過去5年間の伸び率というものがございます。これと同程度で伸びていった場合は83~84万人ぐらいになろうかと思っていますが、一方で、本県としては昨年から重点国というところを定めて、そこに集中的にアプローチすることによって、その重点国からたくさん来ていただこうという取り組みをしておりますので、いわゆる重点国の上積みというところをプラスアルファとして考えまして、トータル90万人を県としての目標にしております。 7: ◯要望質疑吉井委員) 非常に詳しい答弁で、国が東南アジアを集中的にターゲットにしているが、我が県においては東南アジアからの観光客は18.9%で、逆に国のほうが少ないと考えているヨーロッパを含めた国からの観光客が78.3%と、若干状況が逆転しているということが、今の答弁でわかったわけですが、それにしても、本県の総観光客数というのは、県内や国内だけでは、どうしても限界があると思うのです。やはり外国人の方に来ていただいて、しっかりとお金を落としていただくということは重要だと思いますし、冒頭申し上げましたように、我が県には2つの世界遺産があるので、いろいろな角度から海外に向けてPRしていただいて、少しでも多くの方々に来ていただくように、今後も努力していただきたいと思います。  県民が知らない話ではないですが、湯崎知事からも「宝さがし」というような言葉も生まれて、県内でもマスコミやいろいろな広報紙を通じて、広島県にはこういう宝があったのだということも改めて認識したという場面は、ここ2~3年のうちにあったろうと思います。こうした地域の宝を生かしながら、国の目標にも貢献できて、外国人観光客をしっかりと誘致して、数字を上げてほしいと思います。これは要望でよろしいです。  外国人観光客の目標設定について、もう一点お伺いするのですが、外国人観光客の増加に向けた県での取り組みとしては、各施策の取組方向の中で、計画案の28ページに施策4として国際観光の確実な推進がありますけれども、台湾、中国、フランスの3カ国を重点国として定め、集中的に取り組みを進めるという手法をとられております。このように重点国を定めた取り組みを進められるということであれば、外国人観光客数の目標数値を検討する中でも、重点3カ国ごとに目標数値を分析されているのではないかと思いますが、その辺はどうでしょうか、わかれば教えていただきたいと思います。 8: ◯答弁観光課長) 重点3カ国の分析ですが、台湾、中国、フランスについての動向といいますか、認識ですけれども、まず台湾につきましては、東日本大震災があったものの、過去2年間において、この影響はほとんどございません。本県への訪問客数は着実に増加しておりまして、今後も引き続き好調に推移するのではないかと見ております。  それから、中国につきましては、昨年9月以来の日中関係の悪化から、今後の動向をまさに注視する必要があります。そうはいいながら、経済成長は非常に著しいものがありますので、現在は悪化という状況ですが、今後の訪日旅行の伸びは期待されるというところです。  それから、フランスにつきましては、冒頭申しました台湾とは逆といいますか、東日本大震災の影響から脱し切れてなく、回復していません。しかしながら、平成23年の状況に比べれば、平成24年は回復基調ということと、特にフランスでは宮島の厳島神社の認知度が極めて高いというのが、本県とフランスの特別な関係といいますか状況であり、この点が他県と比べて今後有利に働くのではなかろうかと思っております。  これらの重点国については、他国に対しての情報発信にプラスアルファとして、専任のプロモーターや現地代理人を活用して、直接現地の旅行代理店へ働きかけ等を行っており、ほかの国よりも多くの客を上積みしたいということで、まさにほかとは違うやり方でいろいろと取り組んでいます。その3カ国について、個別に1カ国ずつ幾らというのではなく、先ほど言いましたが、全体の伸びに加えてこの3カ国は重点的にやっているので、他国よりは6~7万人ぐらい多く誘客したい目標で考えております。 9: ◯要望吉井委員) 重点国を3カ国に絞ったというのは決して悪くなく、先ほども説明がありましたけれども、目標を定めて、それにかかわるところには共有化をしっかりと図って取り組んでいくことが大事なことだと思うのです。関係者の間で目標の共有化をもっと推し進めていかなければいけないと思います。  それから、私がよく聞くことなのですが、計画案の30ページの協働の進め方の中にある県の部分ですが、道路や県有施設における案内表示やマップの云々と書いてあります。要するに外国人が来たときに、案内板がいま一つぱっとしないとか、言葉にしても、フランス語が話せる人が広島県にたくさんいるのかどうかわかりませんが、その辺をいろいろな面で、しっかり支援していただきたいと思います。  これは所管が違うのですが、私は尾道ですけれども、尾道でも外国人がたまに来られます。大概、警察に聞きに行きます。外国語を話せるお巡りさんもいるのですけれども、話せない人が当番でいるときは、全然わからないと思います。うちの事務所にも来られた人がいます。お巡りさんにも協力してもらって、また外国語のマップというか表示というものも必要だと思います。外国人が来て、最初に不安になるのは言葉であり、表示であります。だから、そういった部分も含めて、きょう、細かいところも申し上げましたが、外国人誘致について今まで以上に目標数値を突破するように御尽力いただければと思います。 10: ◯質疑河井委員) この計画を見せていただいたのですが、計画の中に書いてあることは、例えばインターネットの使い方とか、ホームページの整備とか、そういう情報発信のあり方、それから他県との連携、市や町との連携というようなことなのですけれども、観光を産業として育成して、広島県の誇る産業の一つにしたいということが恐らくあるのだと思うのですが、この計画からは、今までの観光行政と一体何が違うのかということが読み取れないと思うのです。今までと比べて、これからの広島県の観光行政というのは何が違うのでしょうか。 11: ◯答弁観光課長) 観光行政ということでの違いの御質問ですが、まず、今回の計画のねらいの中で、3ページに前の計画との違いをうたっております。前回の5年間の計画では、観光立県の実現に向けて、共有するための方向性がどうなのかということをお示しし、県はここの部分をやるから、市町はここを、観光事業者はここをやってくださいというように役割分担して、観光振興といいますか、観光立県を目指してやっていこうということでした。  それに対して、今回は、やはり目標と課題を県が勝手に設定するというのはおかしいのですけれども、県が思う総観光客数がこうですというのではなくて、市町や事業者みんなが、ぜひ達成しようという目標を共有し、ここがやはり弱いという課題認識がしっかり共有できて、そういうところをベースにして、みんなで観光というのを広島県内に根づかせていくというか、みんなが一緒になって観光を盛り上げていくというように、役割分担から、一緒に協働するということに力点を置いて計画をつくっています。 12: ◯質疑河井委員) ということは、この計画は、各市や町、それから観光業者なども入って策定してきたということですか。 13: ◯答弁観光課長) この計画自体は、条例に基づいて策定を義務づけられております。その条例の中で、審議会を設けることになっており、審議会の中に市町も入っておられますし、いろいろな観光に関する業界団体の方、それから当然、観光連盟を含めた県内の観光関係の方々が入っておられます。 14: ◯質疑河井委員) 審議会はわかったけれども、この計画についてはどうですか。 15: ◯答弁観光課長) 計画自体は県が独自につくるものではなくて、まさに審議会のほうで計画のよしあしというのを答申していただくというか、計画自体の素案は、まずは審議会のほうでたたいていただきます。もっと言いますと、その審議会に出すために県としての方向性といいますか、考え方について市町とも議論し、つくったたたき台を、今言いました審議会のほうで御議論いただいて、足らずといいますか、こういう肉づけをすべきという御意見をいただいて、今できているのがこの案でございます。 16: ◯質疑河井委員) では、まさにきょうおいでの県の皆さん方の役割というのはどういうことになるのですか。つまり、この計画はこれから5年間の広島県の観光行政を縛るものであるにもかかわらず、商工労働局として主導的にこれをつくっていないとすれば、つまり県の役割というのは一体何なのでしょうか。 17: ◯答弁商工労働局長) 先ほどの観光課長の御説明が十分でなかったかもしれませんが、これはまずひろしま観光立県推進基本条例ができ、その中で観光基本計画をつくるという条文があります。もともとこの基本条例そのものが議会の提案により成立したという状況の中で、その計画をつくるに当たっては、審議会の審議を経て答申をもらってつくります。したがいまして、最終的には県としても、その過程においては、さまざまな方の御意見を聞きながらやっていますけれども、まずは当然、事務方である我々商工労働局が素案をつくりまして、それで皆さんに御意見を聞きます。そして審議会の審議を経て、計画としてでき上がったものにつきましては、当然、今度は県の中だけで申し上げますと、私たち商工労働局が責任を持ってこの計画の遂行に当たるというような形でやっていくのだろうと思います。 18: ◯質疑河井委員) この計画を拝見いたしまして、審議会が答申したからこういう結果になったのだとおっしゃるのかもしれないのですが、その中身の一つ一つを具体的に見てみますと、先ほど言ったように、情報発信のあり方とか、周遊のあり方とか、プロモーションのあり方とか、これはキャンペーンの企画書なのです。私が言いたいのは、行政がかかわる中期計画という県政の根幹になるようなものが、このような観光の企画書どまりでいいのだろうかということなのです。  よく言われますけれども、観光客の皆さんが広島へおいでになって最初に直面する大きな問題というのは、例えば空港から広島市内に出るためのアクセスの問題、または広島駅におり立つと、今、駅周辺は再開発していますが、まちづくりとか道路網とかの問題があります。そういうことと一体になって、観光行政をその中の一環としてやっていくということが、広島県の目指す産業としての観光ではないのですか。私はこの計画を拝見して、もっともっと広島県はできるのではないかと思ったのです。  きょう、こうやっておいでになっているのは商工労働局の観光に関係する皆さんだけですけれども、本当はそうではなくて、例えば土木局の方とか、それからもちろん、ここの場所には来ないけれども、広島市と協議をして、中心部の空き地をどうするかとか、都市づくりをどうするかとか、そういうことの議論のかけらがこの計画の中に全く見えません。  計画案の7ページに観光インフラの整備と書いてありますが、結局、受け身ではないですか。尾道松江線が開通する予定であるとか、新幹線も大きく利用者が増加しているとか、そういうものを改善していくのが広島県ではないのですか。皆さんは、観光のことしか考えていませんが、それではだめなのではないでしょうか。答弁をお願いします。 19: ◯答弁商工労働局長) この観光立県の計画を推進していく上では、例えば22ページにも観光客の周遊促進の観点から、観光インフラの整備について記述しています。これはあくまでも基本計画ですので、具体的な事業については毎年度進めていくという形になります。観光を推進していく上で必要なインフラ整備についても、できる限りの視点で触れているつもりではあります。また広島都市圏との関係につきましては観光基本計画の中に入れるべきなのか、あるいは基本計画を推進していく上での一つのパーツとして考えるべきなのか、いろいろな考え方があろうかと思います。  今回、例えば最初のところに書いておりますが、最も重点的に取り組むべきものとして、魅力ある観光地づくり、言葉は、キラーコンテンツと書いていますけれども、幾つかのところを重点エリア的に観光地として魅力づくりに資するようなことを市町と一緒になってやるということを理念として書いています。その中では、例えばそれが広島市ということであれば、先ほど委員がおっしゃったような広島都市圏の、いろいろな公有地、空き地等の活用あたりとも絡めて、広島市と協議しながら、観光という視点を含めてやっていきたいと思います。 20: ◯要望河井委員) この計画は、中期計画であるからこそ長い目で見た計画、長い目で見たインフラの整備とか、そういうことを、この中で論じなければいけないのではないでしょうか。先ほど吉井委員が要望されておりましたけれども、例えば案内サインなどの整備とか、ユニバーサルデザインとか、これはこれで必要かもしれません。でも、ここで議論するような、それだけの価値のある計画というのは、皆さんだったらもっとつくれると思うのです。  これが今後5年間の広島県の観光行政の基盤となって、この広島県の観光の考え方を支えていく計画であるというのは、少し残念な気もするけれども、それを何らかの形で補っていただくように努力していただきたいと思います。 21: ◯質疑中本委員) それでは、私のほうから質問させてもらいますが、この観光立県推進基本計画について意見がありましたけれども、今までも観光については、いろいろな企画をされたり、計画を立てられたり、広島県政の中でいろいろな取り組みをされてきたと思うのです。  今回つくられているのは、例えばインターネットであるとか、フェイスブックといったものを使ってやろうではないかということで、今の時代に合うものが書いてあるだけで、方向性としては今までと何ら変わっていないです。結局、観光客をふやそうという方向は決まっていて、ではどういうことをすればいいということが書いてあるのですが、言っては悪いのですけれども、どこの県でもやっていることです。例えば福岡県であろうが、鹿児島県であろうが、北陸であろうが、東北であろうが、自分のところの観光資源を発掘して、それをアピールすることはやっています。どこもやっていることを5年間も縛りをつけて、もちろんこれもやらなければいけないのですが、僕は今まで県議会議員になってずっと言い続けているのですけれども、まず旅行というのは観光ですから、観光は余暇であり、遊びです。だから、それではみんな何を求めているのかというと、やはりちょっとしたお得感だと思うのです。皆さんだってそうでしょう、買い物に行くときに、やはりお得な店で買いませんか。お得なところで食べませんか。それと同じように、広島を選んでもらうのだったら、よそにないお得なものをつけると必ず来てくれるのです。  今まで私が経験した中で、例えば宿に泊まってビールが1本つくだけでも全然違います。ここの観光地に行ったら、もみじまんじゅうとしゃもじをもらえる、宿に泊まったらビールが1本つき、いつもはないアユもついている、もうこれだけで来るのではないですか。だから、そういった目に見える形にして、この商品とこの商品があるけれども、料金は余り変わらないから、これもついているならこっちにしようかというのが広島県だったらいいわけです。これは、今まで私が何回もこういう場面で言っているのですけれども、なかなか目を向けてもらえない。だれが考えても、そこさえすれば目に見えた形で観光客は来ると思うのです。  例えば、宿なら、ホテル旅館組合と話をして行政が一体となって、お酒などをつけるとか料金割引するとかを考え、バスを使うのだったら広島県のバス協会と話して、広島県に団体を送ってくれた場合には、こうするといったことを考える。いろいろなパンフレットなどをつくるお金があればできると思うのです。海外であれば、JTBにしてもトップツアーにしても、海外で契約している旅行会社を持っていますから、フランスであろうがどこであろうが、そこから発信して、今、広島県がこういう企画をしているから1件送客したら500円あげると、もうそれだけでどんどん来るのではないですか。いろいろなパンフレットなどをつくるお金があればできると思うのです。だから、ちょっと何かお得なことを考えるということはできないのですか。きょうは、ぜひ答えてもらいたい。 22: ◯答弁商工労働局長) 今、委員のほうから御指摘があったことは、まさにそれぞれの観光地の商品や素材をブラッシュアップするということで、その中身が、例えば旅館であれば、そこの旅館自体の独自性を出して付加価値を高めるという趣旨だと思っています。  今回のこの基本計画は、一つは県民の満足度というものを、前回の計画から目標の一つに追加しました。満足度を上げるためにおもてなしをどうやってやるかということの基本的な方向性を書いています。もう一つは、一過性のイベントに頼ることなく、観光地として広島県が成熟するための魅力づくり、観光地の魅力をブラッシュアップすることです。そういったところを特に強調してこの計画の中にも書いております。したがいまして、今おっしゃったようなことも含めて、この計画に基づきまして、実際に県と市町、関係の団体で、いろいろな形で協議していく場合もございますので、その中で、御指摘の点についても協議していきたいと思います。 23: ◯要望中本委員) 今の局長の話は非常に抽象的で、また、もやもやっとなるのではないかという心配があるのですが、例えばホテル旅館組合で何かやっても、これはお得ですということを打ち上げないと、だれが見てもわからないのです。例えばインターネットで、今、広島に来た場合、こういうところにこういう特典があるということを、特典1、2、3、4、5、6と掲載したり、旅行会社向けの何かお得なものを積極的に考えたりすれば、かなり数字が上がってくると私は思いますので、ぜひともやってください。また、できたら、それを示してもらいたいと思います。 24: ◯質疑(芝委員) 最近は冷めたかもしれないのですが、アジア方面からのお客さんというのは、ある調査などを見てみますと、日本に来る目的として、温泉、ゴルフ、スキーの3つが非常に人気があるようなのですが、残念ながら広島県は、この3つのうち、どれも自慢できるレベルのものはないのですけれども、山口県、島根県、愛媛県あたりとうまく連携していけば随分カバーできるのではないかと思います。  今、瀬戸内絡みの連携、点と点の連携というのは知事も随分力を入れておられるので、徐々に効果が出てくると思うのですけれども、明らかに観光客がやりたいことに焦点を絞って連携していくということを考えていただいているかどうか、お聞きします。 25: ◯答弁観光課長) 委員がおっしゃられるとおり、広島県で外国人の方のニーズをすべて満たすというのは不可能だと私も思っています。特に中国とか韓国の方は温泉を非常に好まれます。それはやはり九州地方にプラスの状況というのが、もうあからさまに出ています。そうしたときに、客層について、広島県がどこをターゲットにしていくかということです。韓国なら韓国の観光客すべてをというのは無理だと思うのですが、その中でも広島県の魅力を感じていただける、そういうターゲット層に対して、広島県のしまなみ、海であるとか山であるとかを知っていただく。でも、それはやはり広島県だけでは不十分で、広域周遊というのが重要だと思います。島根県と広島県も尾道松江線の開通により一緒になっていいものを共同でPRしていく。また、瀬戸内の7県と連携して、いいものをPRしていくということで、やはり周りの県と一緒になって、その中で広島県により多く来ていただく活動というものが今後は重要になってくると私は思っております。 26: ◯意見・質疑(芝委員) もうすぐ尾道松江線も全線開通ですし、お互いのいいところをうまく分け合うというような形で、外国人の観光客を、ひとり占めはできないので応分に拾っていくということです。  それからもう一つの質問ですが、計画案の12ページの宿泊旅行者の満足度ランキングにおいて広島県は21位であり、せめて福岡県を抜いてベストテンに入りたいという気持ちがあらわれているのだろうと思うのですけれども、この21位をどう評価しておられるのか、どうしたら福岡県を抜いてベストテンに入れるのか、お伺いします。 27: ◯答弁観光課長) 観光客の方が、例えば宮島に来られる前に、ある期待感を持って来られて外れたという場合と、先入観はなく、いいよと勧められたから行ってみたけどよかったとか、逆によくなかったという場合があり、感覚的には満足度という意味でいくと、先入観を持って来られてどうか、先入観なしに来られてどうかということに大きく分かれると思っています。それに対して、どのようにアプローチするかということですが、満足度を高めるという意味でいくと、口コミなどにより、あそこの何がよかったというのを聞いた上で来ることによって、なるほどという部分は大いにあろうかと思うのです。  ここはまさに期待を込めて、福岡県並みの10位ぐらいにはと思っているのですが、やはり口コミによる広がりというものをいかにして満足度につなげるかということになり、満足度を高めないとリピーターはふえないという意味で、その年々の満足度の変化というものを追っていきながら、そこはどこに対して不満があったのか、そういったところをうまく満足度につなげていけるように、ここの部分はしっかりと目標として持った上で、この5年間やっていこうということです。 28: ◯要望(芝委員) それから例えの話ですが、犯罪を減らそうということで県民総ぐるみ運動をやりました。これはもう見事に成果を出したのですが、好感度を上げるために、海外や国内も含めてお客さんに接する広島県民の心構えというのが随分重要になってくるだろうと私は思うのです。だから、こういうテーマこそ県民総ぐるみ運動に展開していってほしいと思います。これは絶対に成果が出るし、人と人とのつき合いや接触の中から、ああ、広島に行ってよかった、宮島に行ってよかったと思ってもらえるような県民運動を起こしてほしいです。これには、余り金が要らないと思いますので。 29: ◯答弁観光課長) 委員が御指摘のとおりでございまして、やはり外から来られたお客さん、もっと言えば、県の中でも他地域に行ったときに、ああ、ここはちゃんとあいさつしてもらえるというのは非常にいいことだと思っています。  昨年から、観光に関するおもてなしの向上ということで、県外からのお客さんの70%を受け入れる広島市、廿日市市、尾道市において、まず重点的におもてなしの取り組みを進めていただいています。ことしは重点地区に限らず、おもてなし運動ということで、こんなことを僕たちはやっているというのをどんどん応募していただき、その中で、ほかでも活用できるとか、いい取り組みだというところを県で表彰させていただいて、それを県内に広めていくという、おもてなしの表彰制度もことしから取り入れています。  委員が言われるとおり、この計画の中でも今後の取り組みの方向ということで、おもてなしの充実に向けた県民意識の向上、単に事業者だけではなくて、やはり県民の意識がこれからそういう方向に変わっていくということが非常に重要だと考えておりますので、これはまさに市町、関係団体とも連携して取り組んでいきたいと思います。  その一端ということではないのですが、ことしの7月からのディスティネーションキャンペーンにおきましては、観光連盟を主体としてといいますか、観光連盟の傘下の方々におもてなしをしっかりやりましょうということで、あいさつをしましょうとか、観光客の方が困っていたら声をかけましょうとか、写真を撮っておられたらかわって撮ってあげましょうというように、まず簡単なことから取り組みを始めましたので、これを広く県民のおもてなし向上への意識改革といいますか、意識向上へつなげていきたいと思っております。 30: ◯意見(田辺委員) きのう、テレビ番組の「報道2001」で観光のことをやっていましが、見た人はいますか。いろいろな課題に何でも取り組んでいこうというような話をされていたのですけれども、おもしろいと思って見ました。  例えばLCC、格安航空などは議論するより決めてこいと言いたいのです。強い要望活動とかをやらないといけないのではないかと思っております。  それで、この計画案を見ると、20ページにあるように、広島県で50%以上の認知度があるのは、原爆ドーム、巌島神社、カキ、お好み焼き、尾道の5項目で、16ページを見ると、2つの世界遺産に続く集客力の高い観光資源が育っていないということで、観光素材のブラッシュアップをやるということですが、祈りの場所が観光に合うかどうかですけれども、これも大事なところです。  それで、新しいのをつくるというのも、それはどんどんやってもらっていいのですけれども、大体、我々も海外に行くときにどこに行くかといったら、世界遺産を目指して行って、あとは買い物とかがあると思うので、やはり世界の人たちがインターネットで日本の世界遺産を調べるときに、この原爆ドームをどう輝かせるかということが大事だと思います。  先ほど河井委員が言われたことがおもしろいと思ったのですが、世界遺産の原爆ドームを輝かせるだけではなく、最近ではアメリカの大統領が来るのか来ないのか、外相会議が2014年に開かれるようになったとか、これは最高の観光対策だと思うのです。あと、2015年の核廃絶サミットですが、今、反核という意味で原爆ドームというのは焦点が当たっているわけです。知事もいろいろな評価をするようなこともやっています。こういうことは、平和行政なのか観光行政なのか、平和を観光に使うのかという議論があるかもしれないけれども、広島はこれが一番人気があり、目立っているわけですから、これを使わない手はないと思うのです。2015年の反核サミットは広島でできないかもしれないけれども、できるチャンスであることは間違いないわけです。今の外務大臣はだれか、衆議院の外務委員長は河井委員のだんなさんだと思うのですが、これは、天の与えた時なのです。中国地方出身の総理で、幹事長も中国地方出身、外務大臣も広島1区の選出、外務委員長も河井議員で、このようにそろっているときに、核廃絶サミットをやるチャンスだと思うのです。これが1回できたら、世界の人はここを目指して来ます。ちょろちょろやるより、これを実現するほうがいいと僕は思います。観光ということで、サイクリングやそのほかいろいろとあると思いますが、世界遺産というものが一番知名度があって、今、不思議な機運に広島県はあるということを言いたいわけです。これは最初で最後のチャンスのような気がするので、2015年に向かって力を合わせてやるということが、最高の観光行政になる一番のポイントだと思います。  それともう一つは、きのうの「報道2001」にドンキホーテの社長が出ていましたが、ドンキホーテの商売はすごいです。例えば我々が貧しいころに海外に行くときは観光もあるけれども、買い物があり、最初に免税店に行くのです。今はもうそのような人はいないかもしれませんが、昔はウイスキー、たばこ、ネクタイなどを買って、お土産にしていたものです。  だけど東南アジアの人から見ると、今、日本の化粧品といったものが、すごい人気らしいです。ドンキホーテの社長はそれをつかんでいます。40万人という来店者が400万人になったと言っていました。  どういうことをやっているかというと、どこの国には何が売れるかということをすべてつかんでいるわけです。韓国の売れ筋の商品は韓国語で書いてあったり、タイの売れ筋の商品のコーナーみたいなものを設けたりして、そこではもう怒濤のごとく買い物をしていくわけです。日本というのはやはり東南アジアから見れば、雄たるものなのです。ヨーロッパの人はそんなところへは行かないはずなのですが、東南アジアの人は、沖縄などへ着いたら最初にどこへ行くかというと、ドンキホーテへ行って買い物をするらしいです。その地域の地図が全部各国の言葉に対応して置いてあるのがいいらしく、ドンキホーテに行けば、買い物はできるし地図もあるということで、そのように持っていったらしいです。広島県は、もうかるとか、売れ筋とか、旅行者の欲望とか、そういったような外部の人の戦略を知った上で手を打っていく必要があると思うのです。  それと、日本では、例えば県庁前という案内板もローマ字で書いてあって英語ではないから何の意味もないのです。英語で何とかストリートと書かないとわからないのです。そういうことをきのうの「報道2001」でも言っていましたが、もう少し現場のニーズというものを敏感に一つ一つ当たって、一つ一つその壁を崩していく。先ほどの大きな話もあるけれども、小さなことをこつこつ積み上げていくという方針もあるのではないかと思うのです。やはり外国人が秋葉原に行くと日本の電気製品はいいということになるわけだから、第一線でやっている人の意見を聞いてやられたらどうかという御提案を申し上げておきたいと思います。 31: ◯質疑(平田委員) 2点ほどお聞きしておきたいのですが、実は2年前の話なのですけれども、中学校のクラス会を広島エアポートホテルでやろうということで打ち合わせに行きました。そのときに観光客が30人ぐらいおりましたので、広島空港へおりて県内の観光地をいろいろと回って帰るのかと支配人に尋ねたら、その支配人が、いやいや違う、昨夜ここへ泊まって、きょうはこのまま島根県へ行かれ、それから鳥取県を回って京都府へ行って関西空港から帰るということで、このホテルが通過点の一つだったわけです。その話を聞いて、寂しいと感じたのが2年ほど前なのです。  今こうして観光を成長産業の一つにするということで、その最初が「瀬戸内 海の道構想」で、このあたりからスタートしたのですが、かなり煮詰まったいろいろな計画を出してきてくれていると感じています。そういう中で、どのぐらいの入り込み客があったのかということが大きな結果につながっていくことになります。  この計画案を見たら、観光客数のほかに5つの数値目標が出ています。これを一つ一つ、目標人数が達成できるように、これから5年間で頑張ろうということなのでしょうが、皆さん方は5年間の結果を見て、達成したとか達成しなかったという結論を出すのではなくて、1年とか2年ごとにチェックしていきながら、成果に向かって進めていくという計画なのだろうと思うのですが、ここらあたりのチェックはどうなのですか、1年ごとにやるのでしょうか、それとも3年後の結果を見てその後の2年につなげて、さらに成果を上げようという話になるのでしょうか、そのあたりはどのように考えているのか伺います。 32: ◯答弁観光課長) おっしゃられるとおり、5年後に目標に達したとか達しなかったというのでは、事業としてといいますか、施策として意味がないので、やはり毎年チェックしていこうと思っています。最終形の総観光客数は6,100万人ですが、来年はどこまで伸ばすのかというのを、当然、来年度の事業をするときに目標設定して、その設定をするときには、前年度は何人に設定して、それはどういう成果になったというのを毎年チェックしながら事業展開していきたいと思っています。 33: ◯質疑(平田委員) それは、しっかりと節目にチェックを入れていかなければいけないと思いますので、やっていただきたい。  ここで、総観光客数が5,893万人ということで、かなり数字が多く、物すごい人が来ているというような感覚を持ったのですが、いろいろ聞いておりますと、広島県へ入ってきて、それぞれの観光スポットを何カ所か回られますが、例えば3カ所回られれば3という数字になるということのようです。数字は確かに5,800万人というかなり大きい数字で、さらには最終目標の5年先には6,100万人ですが、広島県へ来られた観光客は幾らスポットを回ろうと1人は1人だろうと思うのです。そのあたりは数字のマジックということで理解するとして、とにかく目標に向かって最終的にどのぐらいの方が広島県へ訪れたのだということをしっかりと把握しながらやっていかなければいけません。そのためには、やはり途中で事業の見直しもかけていくということも、しっかりやっていかなければいけないのだろうと思うのです。要するにPDCAで定期的に把握して、着実に達成を図ろうとしているのだろうと思うのですが、具体的にどんなことをやっていこうと思っておられますか。 34: ◯答弁観光課長) 先ほど1年ごとにチェックしていくということを申し上げました。これは当然、1年の目標に対して検証するということであり、一方では、1年たってからだめでしたということでは意味のないことであるので、昨年からモニタリングということで、主な観光施設を訪れる観光客の動向が先月に比べてどうなのか、1年前に比べてどうなのか、それから、いわゆる交通結節点といいますか、JRなり、高速道路の車の出入りがどうなのかというところについては、毎月データをいただけるところは毎月、2カ月に一遍、3カ月に一遍しかデータが出ないというところは、そのような形でデータをいただき、動向というものをしっかり見ています。これは、いかにいっても去年に比べて大きく落ち込み過ぎているのであれば、当然そこで事業のやり方を変える、もしくは重点的にやるところをシフトして、ほかのところを手厚くするというように、まさに臨機応変にやりながら、その年度の目標が達成できるよう進めてまいりたいと思っています。 35: ◯要望(平田委員) 今のお話を聞いて、1年ごとのスパンで、さらに1年の中の2カ月とか3カ月でチェックしていくということなので、大いに頑張っていただきたいと思います。  観光立県の広島県をつくっていく推進基本計画ということで、今までは観光が一つの産業だということを余り感じなかったのですが、今は、とにかく観光というのはすそ野が広い大きな一つの産業だということで取り組んでいくよう、しっかりと頑張っていただきたいということをお願いします。 36: ◯質疑(宮崎副委員長) 私のほうから数点質問させてください。  今回、策定されている中で、観光立県ひろしまの実現・観光地「ひろしまブランド」の確立に向けて、大きく4つの施策体系があります。しかしながら、どうしても財政的に制約があるので、どれもこれもというわけにはいかないと思います。  そこで、1つ目の質問は、これらの施策体系、あるいはそれを構成する事業によって、今回の5年間という長いスパンでの計画の取り組みを見ると、21の取り組みの方向があり、幅がすごく広いわけですから、ある程度、選択と集中をしながらやっていかなければならないのだろうと思っているのですが、県として、取り組みの方向が21ある中で、優先順位や特に重点的に取り組みたいというものがあるのだろうと思うのですけれども、そのお考えをお聞かせいただければと思います。 37: ◯答弁観光課長) 仰せのとおり4つの柱と21の取り組みの方向ということで計画を掲げております。4つの基本となる柱については、どれも欠くことができないと思っています。4つはいずれも重要で、やはり魅力のある観光資源がないと、お客様は来ませんし、観光資源のあることをわかってもらわないと来てもらえないので、しっかりそれを情報発信する。来てもらって、これは何だというのではだめなので、おもてなしをしっかりする。もう一方で、国内の観光客の数や人口が減少するという中では、そんな大きな期待はできないので、外国人の方に来ていただく必要があります。4つの柱の中でとりわけどうなのかと聞かれれば、やはりまずは観光地がない限り、皆さんに来てくださいと言っても来ていただけないので、集客力のある魅力的な観光地というのは、何が何でもこれからふやしていき、磨きをかけるということが一番重要ではないかと思っています。  そうはいいましても、残りの3つをおろそかにしていいわけではなく、冒頭申し上げましたとおり、この計画は県が一方的にこれで進めましょうという位置づけではなくて、市町や事業者の方と一緒にやっていきたいというところが今回の計画の大きなねらいである点は、議会まで御説明させていただいてきております。どこに力を入れていくかは市町ごとに差はあると思いますから、一方的に、ことしは県ではここしかしないとか、ほかに県は手を出さないとか、市町がやってもだめだということはないと私は思うので、市町の意向をしっかり聞き、一緒にできるところを関係者と議論しながら、毎年、ことしはここを重点的にやっていきましょう、でも最後のねらいはこういうことだというところは外さないようにして取り組んでいきたいと思っています。 38: ◯質疑(宮崎副委員長) 今、課長からお話があったのは、要するに最初に言われた魅力ある観光地づくりというものを中心にやっていきたいと私は理解させていただきました。なるほどと思ったのですけれども、そこで、今回、観光を成長を支える産業の一つというふうに大きくテーマを決めて取り組むこととしておられますが、結局、成長を支える産業ということは、経済的な波及効果を生み出す産業をつくっていくことだと思うのです。ということは、最終的には観光消費額を上げないと、幾ら人が来ても、結局、成長を支える産業の一つにはならないわけでありますから、観光消費額をどうしてもふやす必要があり、そこを集中してやるべきだろうと思うのです。そうすると、やはり県外や海外から観光客を誘致することが一番大事で効果的な取り組みであろうと思います。  そこで、計画案の20ページに、ターゲットや観光素材を重点化した戦略的なプロモーションの実施ということが書かれているのですが、先ほど芝委員から質問もあったように、旅行者の満足度において広島県は21位で、上位を見ると沖縄県、京都府、北海道で、この辺は恐らく家族で行っても楽しいところなのだろうと思うのです。とりわけ千葉県がなぜ上位かというと、恐らくディズニーランドがあるからだと思いますから、家族で行けるような、家族で行っても楽しめるような、そういった魅力ある広島県の観光地づくりをひとつ考えてもらいたいと思うのです。  確かに若い人というのは、まだまだ経済的な余裕はないという方もいらっしゃるでしょうけれども、今ごろは、シニアのおじいちゃんやおばあちゃんが、お孫さんがいると一緒に行ってみようかというふうになりますし、子供がどうしてもあそこに行きたいということになれば、親も、そしておじいちゃんやおばあちゃんも行ってみようかということになります。だから、広島県に行ったら子供たちも楽しめる魅力ある観光地、何も施設をつくれと言っているわけではなくて、周遊したり体験ができるような観光地づくりというものも検討していただきたいと思っております。  そういったことも含めて、20ページにあったターゲットや観光素材を重点化した戦略的なプロモーションの実施ということでありますけれども、現時点で具体的にどのような戦略性を持って取り組もうとされているのか、どのような検討状況になっているのか、お伺いします。 39: ◯答弁観光課長) 現時点ということで申せば、まさに副委員長が言われたとおり、ターゲットを家族に絞るのなら、こういうコースがあるというのが大事だと思っています。そういうプロモーションをやるときに、あらゆる客層をねらってやるプロモーションというのは、結局、効果がないと思っていますので、ここで言いたいのは、ちゃんとターゲットを絞ったプロモーションをこの5年間でしっかりとやっていくということでありますが、現時点では具体的に、エリアとか、30代といった年代層などのターゲットを持っていません。ただ、昨年の「おしい広島県」のプロモーションなどは、やはり首都圏の20代、30代の女性を意識して、要は情報の伝播力の高い人たちの注意を喚起して、広島県に注目してもらおうというふうにやっていました。  これからやっていくときに、どこをターゲットにするのかというのは、まさに観光客の動向を見ながらということになります。昨年の動向が過去と大きく違っていたのは、関東地方からの入り込みが最高だったということです。それまでは関西地区が最高でしたが、平成24年は関東と関西が入れかわったというような状況でした。そういうところも踏まえて、エリア別にどうなのか、かつ年代別にどうなのかという状況と、提供できる観光素材、テーマ、先ほど体験ということもおっしゃられましたが、その体験メニューとしてどういうものがあって、その体験メニューは、客層としては若者なのか、年配なのか、子供向けなのかというところをしっかり見きわめた上で選んで、そこにプロモーションをかけることを今後5年間はしっかりやっていくというのが今の考え方です。 40: ◯意見(宮崎副委員長) その辺も踏まえて、ぜひともしっかりと検討していただきたいと思います。やはり県外や外国人観光客の、いわゆる購買力、そうした消費額を増加させていかないと、成長を支える産業の一つにならないので、県内も大事ではあるのですけれども、やはり県外、もっと外へ目を向けて、自信を持って取り組んでもらいたいと思います。  (5) 閉会  午後2時50分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...