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  1. 広島県議会 2012-06-28
    2012-06-28 平成24年建設委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成24年建設委員会 本文 2012-06-28 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 59 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑窪田委員選択 2 : ◯答弁水道課長選択 3 : ◯質疑窪田委員選択 4 : ◯答弁水道課長選択 5 : ◯要望窪田委員選択 6 : ◯質疑坪川委員選択 7 : ◯答弁水道課長選択 8 : ◯質疑坪川委員選択 9 : ◯答弁水道課長選択 10 : ◯要望坪川委員選択 11 : ◯答弁水道課長選択 12 : ◯質疑門田委員選択 13 : ◯答弁水道課長選択 14 : ◯意見門田委員選択 15 : ◯質疑金口委員選択 16 : ◯答弁下水道公園課長選択 17 : ◯質疑金口委員選択 18 : ◯答弁下水道公園課長選択 19 : ◯質疑金口委員選択 20 : ◯答弁下水道公園課長選択 21 : ◯質疑金口委員選択 22 : ◯答弁下水道公園課長選択 23 : ◯質疑金口委員選択 24 : ◯答弁下水道公園課長選択 25 : ◯要望金口委員選択 26 : ◯質疑(桑木委員) 選択 27 : ◯答弁(建築課長) 選択 28 : ◯質疑(桑木委員) 選択 29 : ◯答弁(建築課長) 選択 30 : ◯要望・質疑(桑木委員) 選択 31 : ◯答弁(道路企画課長) 選択 32 : ◯質疑(桑木委員) 選択 33 : ◯答弁(道路企画課長) 選択 34 : ◯要望(桑木委員) 選択 35 : ◯質疑(中本委員) 選択 36 : ◯答弁(道路企画課長) 選択 37 : ◯要望(中本委員) 選択 38 : ◯質疑(森川委員) 選択 39 : ◯答弁(土木総務課長) 選択 40 : ◯質疑(森川委員) 選択 41 : ◯答弁(土木総務課長) 選択 42 : ◯要望(森川委員) 選択 43 : ◯質疑門田委員選択 44 : ◯答弁(港湾企画整備課長) 選択 45 : ◯質疑門田委員選択 46 : ◯答弁(港湾企画整備課長) 選択 47 : ◯質疑門田委員選択 48 : ◯答弁(港湾企画整備課長) 選択 49 : ◯質疑門田委員選択 50 : ◯答弁(港湾企画整備課長) 選択 51 : ◯意見門田委員選択 52 : ◯答弁(土木局長) 選択 53 : ◯質疑門田委員選択 54 : ◯答弁(土木局長) 選択 55 : ◯意見・要望(蒲原委員) 選択 56 : ◯答弁(道路企画課長) 選択 57 : ◯質疑(蒲原委員) 選択 58 : ◯答弁(道路企画課長) 選択 59 : ◯要望(蒲原委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 8 会議の概要  (1) 開会  午前10時34分  (2) 記録署名委員の指名        森 川 家 忠        金 口   巖  (3) 付託議案    県第66号議案「平成24年度広島県一般会計補正予算(第1号)中所管事項」外5件を   一括議題とした。  (4) 当局説明(付託議案の説明)    付託議案については、さきの委員会で説明があったので、説明を省略した。  (5) 付託議案に関する質疑・応答 ◯質疑窪田委員) まず、広島の県営水道事業、西部地域水道用水供給事業の指定管理について、何点かお伺いします。今回、公民共同企業体のパートナー事業者候補として、水ing株式会社が決定したと前回の委員会で報告されましたが、この選考過程で第三者による審査委員会を設けて、厳正に審査されたということは理解しているのですが、どうしても、決定した企業が公民共同企業体の勉強会に当初参加していたということもあって、やはりこの企業になったかと感じる方もたくさんいると思います。  こうした疑念を払拭するためには、これまで以上に透明性の確保であったり積極的な情報公開が必要になってくると思うのです。今次定例会で広島西部地域水道用水供給事業の管理業務の指定管理に係る債務負担行為予算28億8,700万円余が提案されているのですが、この数字だけ見ても中身がなかなかイメージできません。そこで、この中身について具体的にお示ししていただきたいと思います。 2: ◯答弁水道課長) 債務負担行為予算額につきましては、基本的には西部水道事務所の維持管理の正規委託をもとに積算し、5年間で28億円となりまして、年間で申しますと5億7,750万円となります。内訳は、施設修繕費、動力費、薬品費、汚泥処分料などの経費が2億円程度、施設の保守点検の経費が約1億6,000万円、人件費が1億7,000万円程度、その他光熱水費、通信費、印刷製本費などがございます。これらの経費のうち人件費につきましては、指定管理者が維持管理業務を実施する場合、維持管理業務に特化することで業務の簡素化が図られ、組織のスリム化が可能となりますことから、現行の執行体制から総務企画部門約3名分、約2,500万円の金額になりますが、これを控除して積算しております。その他の経費については、過去の実績を勘案しながら算定の基礎としております。 3: ◯質疑窪田委員) この債務負担行為額というのは、契約金額の上限額でありまして、実際の契約金額とは違って、単純に比較はできないと思うのですが、現在の人件費などを含めた維持管理費と比較した場合の費用の面はもちろん、費用の面以外にも運営的な、全体的な面でのメリットを再度お示しいただきたいと思います。 4: ◯答弁水道課長) まずコスト面のメリットで申しますと、先ほど申しました総務部門のスリム化による人件費の抑制や技術力の継承に向けて、県職員を公民共同企業体へ派遣しますが、順次、企業体サイドの職員に切りかえていくこととしておりまして、5年後、平成29年度に7人を県職員から公民共同企業体の職員に切りかえた場合、年間約4,000万円のコストの削減が見込まれると考えております。  今後、指定管理料の協議の過程で、金額については詰めてまいります。また、業務を包括的に委託することで、水道事業における専門的な人材を育て、今後、職員の大量退職に伴う業務の空洞化を防ぐとともに、民間が主体的にノウハウを発揮させることで、新たな視点での業務の効率化、例えばより広範囲での同種業務の一括発注や、より積極的なIT関連ツールの導入などにより、サービスの質の向上が期待できるものと考えております。 5: ◯要望窪田委員) コストの面でも包括的な部分でもいろいろな利点があるという説明でありました。今後のスケジュールとして公民共同企業体の設立、そして指定管理者の選定を行っていくわけであります。この水需要が減少していってなかなか運営が成り立っていかない、そして後継者不足の問題もあるという中で、民間のノウハウ、活力を入れていくというのは非常によくわかるのですが、こうした効率性を追求する余り、県民にとって一番大事なライフラインである水道の安定的な供給、ここがないがしろにされてしまうのではないかという懸念があります。そうした部分をしっかりと、今後、パートナーとして県がやっていくわけであって、県の役割というのは、そうした安定性を保っていくと、しっかりとこのパートナーを支えて、また指導監督をしていくという点において、透明性の確保であったり、積極的な情報公開というものが必要になってくると思うのですが、その点をしっかりとやっていただいて軌道に乗せていっていただきたいと要望して、終わります。 6: ◯質疑坪川委員) 新しい会社に水の管理を委託するのか、維持管理とは、どういうものか。 7: ◯答弁水道課長) 現在の浄水場で水処理を行っておりますが、この水利権とか所有権といった根本的なところは、これまでどおり県が管理を行いますが、浄水場での水処理の作業、業務については、公と民とが一緒になり今回設立する公民共同企業体がそこの浄水処理業務を行うと考えています。
    8: ◯質疑坪川委員) 例えば水に汚物が入ったといった事故、生命にかかわるような事故が起きた場合には、どちらが責任をとるのか。 9: ◯答弁水道課長) 事業責任はこれまでどおり企業局にありますので、事業の責任は県が持ちますが、水道法上の第三者委託ということで、今回、公民共同企業体に水処理を委託した部分については、そこが権限も責任も持ちますので、今回委託して任せたところの責任については、この公民共同企業体が責任をとることになります。その意味で県職員の派遣、あるいは資本を出資して、しっかりモニタリングができるような組織体制にしていきたいと考えております。 10: ◯要望坪川委員) 水はずっと流れてくるわけだから、どこで事故が起きるかわからないのだけれども、大切な部分だから、協定書を結ぶときに、お互いが責任をとる、あるいは県がとるならとると、いろいろなことを想定して綿密に協定を結んでもらいたい。本当は公なものだから県がとるべきだと僕は思う。そういう安心感を県民に与えておかないと、危ないというときに非常に混乱するのではないかと思う。協定書をつくるときに、掘り下げていろいろなことを想定して協定を結んでもらいたい。もちろん議会に報告してもらいたい。 11: ◯答弁水道課長) 安心・安全な水の安定供給について、県がしっかりと責任を持って、信頼を持ってもらえる事業運営をしっかり行ってまいります。 12: ◯質疑門田委員) 先ほど窪田委員のほうから出ましたが、水道事業について、2月議会でも随分、多くの会派の議員から質問がありました。そのときのポイントの大きな柱は決定に至るまでの経緯の中で、先ほどもありましたように、何回かの議論を重ねられるメンバーに、最終的に決定された企業に直接的にかかわられる方がおられた。そして、結果もそうなった。まさに私流に言えば、李下に冠を正さずという言葉があるように、そういう部分に疑念が生じる可能性がある。そのあたりについて、この前の提案理由説明で一切説明はされなかった。2月議会で生じた疑問に対する説明を、提案理由説明の中でしてほしかったと私は思っています。そういう意味で、改めて説明をお聞きしたいと思います。 13: ◯答弁水道課長) 企業局としまして、今回の事業モデルとして、大きな基幹的な建設計画の終わった西部地域水道用水を想定して進めていきたいと考えておりましたことから、当時、浄水場の運転管理を受託していた水ing株式会社を検討会に入れ、そこで意見を聞いておりました。その検討会での議事録とか報告書、配付した資料などは、その都度、ホームページで公開するなどの透明性に配慮してまいりました。また、検討会の報告を受けて以降ですが、県として方針を決定して以降、事業者や市町の受水団体に対する説明会を開催し、また、募集要項や審査基準などは、これは県のほうで作成し、その際には水道事業評価委員会を初めとする有識者に募集要項案についてお諮りして、第三者の意見を反映して作成しております。また、事業関係者には、募集要項の素案の段階、また修正後の段階で、広く意見や質問を受ける場を設けまして協議を実施したところであります。そこでの質疑応答もホームページで公開してまいりました。  パートナー事業者の選定に当たりましては、水道経営、会計、法律、公民連携、水道技術などから成る6名、そのうち5名は外部の有識者から成る審査委員会で審査し、審査基準も公開したものに基づいて審査をいただいております。さらに審査に当たりましては、提案審査の公平性を一層期するために、どこの企業が提案したかという予断を持たれることなく審査いただくため、受け付けコードによって審査に付して、採点結果が確定後に県から審査委員のほうに応募者名を開示する方法をとりました。審査要項にもその旨を明記した上で募集をしております。審査の内容は、前回お配りしました審査の講評のとおりでございます。  今後とも、議会の皆様への報告を初め、受水団体への説明会の実施など、透明性の確保、公正な事業実施に努めて、安心・安全で安定した水道の供給を責任を持って行い、県民の皆様からも引き続き信頼される事業運営を行ってまいりたいと考えております。 14: ◯意見門田委員) 今のような説明が最初の提案理由説明のところで欲しかったのですが、いずれにしましても、広島県ではプロポーザル方式が年々ふえてきているという感じがします。数字は今、正確に把握していませんが、このことについては、今のような疑念を持たれる可能性があるので、他のいろいろなことについても、私はプロポーザル方式というものには警鐘を鳴らしておきたいと思っております。 15: ◯質疑金口委員) その他の議案の中の事務委託に関する協議ということで、尾道市及び福山市の公共下水道の汚泥の処理に関する事務委託に関する事項が、議案として出されておりましたことについて、この間、議案があるという話はございましたが、具体的にその内容について御説明がなかったので、その内容について簡単で結構でございますので、答弁をお願いします。 16: ◯答弁下水道公園課長) 今回、提案しております概要を説明させていただきます。  現在、芦田川浄化センターで汚泥固形燃料化施設の導入の準備を進めているのは、4月の委員会で御説明を申し上げたとおりでございます。  この燃料化施設を整備するに当たりまして、周辺市町等に汚泥の共同処理について意向確認を行いました。その結果、尾道市と福山市のほうから、この汚泥の固形燃料化事業にぜひ参画したいという要請がございました。これを受けまして、尾道市と福山市の下水汚泥の処理に係る事務の事務委託に関する協議を行うために、今回、地方自治法の規定に基づき、県議会の議決を求めるというものでございます。 17: ◯質疑金口委員) これからどのように進めていこうとされているのか、その内容について御説明をお願いいたします。 18: ◯答弁下水道公園課長) 今回、この6月議会で事務委託に関する協議について議決をいただきましたならば、この7月に規約につきまして検討・協議を行います。その後、総務大臣等に届け出を行いまして、事務委託に関する協定書の協議を福山市や尾道市と開始いたします。この協議によりまして、施設建設に関する具体的な負担でありますとか、そういったものを取り決めまして、協定書を締結し、その後、実際に工事の公告等の準備に入ってまいります。 19: ◯質疑金口委員) その協議の内容を定めるときに、福山市、尾道市双方に対して、細かい事項はその先になるにしましても、どういう方式、施設、処理方法とか、いろいろな中身について、当然提案してその同意を求めないといけないと思うのですが、その辺はこれからどのように考えておられますか。 20: ◯答弁下水道公園課長) 中身にもいろいろあるのですが、一つは、施設の設計の中身です。汚泥の燃料化につきましては、現在、炭化、それから乾燥という、大きく分けて2つの種類がございます。これらについては、今後、県が要求水準等を示した上で、企業のほうから提案されます。その提案を受けて、提案のすぐれたものから選定していくようになりますので、最終的なシステムの決定というものは随分先になります。ただ、そういった進め方については、随時、福山市、尾道市とは協議を重ねてまいります。  あと、事業費の負担でありますとか、維持管理の形態等につきましても、業者が決まるまでに協議ができるものについては、福山市、尾道市とは協議を重ねてまいります。 21: ◯質疑金口委員) ストレートにお尋ねしますが、この間、お話を聞いたときに、DBO方式でやるという話を聞きました。私も不勉強でしたので、DBO方式についていろいろ調べてみますと、よその自治体ではあるのでしょうけれども、広島県でこの方式はまだ採用したことがないですね。そういう方向性であれば、DBO方式がどうなのか、前からPFI方式というものはありましたが、例えばこのDBO方式がほかの方式と比べてどういう利点があるのかということなどを、スタートする時点から、ある程度示していただき、流れがわかった上で、私らも賛成、反対の態度を示したいと思いますので、今公表できる内容を言っていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 22: ◯答弁下水道公園課長) DBO方式とPFI方式というのが大きく分けてありますが、御承知のとおり、PFI方式につきましては民設民営で、資金等についても民が調達して実施することになります。DBO方式は官が資金調達をして民に委託をする形になります。  この資金調達の過程で、PFI方式で民間が資金調達する場合には、借り入れをする際に銀行のほうから、ある一定の経営状態の審査が入りますので、利益を上げる企業でないと、なかなか資金調達が難しいということがございます。利益を上げるということは、トータルコストではコストが高くなる方向になりますので、今回の事業については、資金面で言えばDBO方式が有利という判断をして、今検討しているところでございます。 23: ◯質疑金口委員) DBO方式にした場合に、県が資金を提供し、それから維持費も県が全部支出していくわけですね。例えば今、一つのプラントをつくって、結局プラントをつくられた業者が維持管理もしていくということに多分なるのでしょうから、そうなった場合に、例えば指定管理者だったら5年間とか3年間任すというやり方をしています。しかし、今度のDBO方式でしたら、多分10年とか20年といった長い期間、その施設がある程度寿命が来るまでの間、そこの責任を持たせてからやるということで、行政の目が届きにくくなるのではないかという気がするのですが、そのようなことはないのですか。 24: ◯答弁下水道公園課長) 行政は、設計に関しましても、施設の工事に関しましてもすべて監督しますので、通常の補助事業と変わることはございません。  もう一つ、汚泥の燃料化の場合、設計、施工、それから運営、それとできた燃料化物の売却までを一括して発注いたします。燃料化物につきましては、利用者、例えばそれが火力発電所、あるいは製紙工場であるとかによって求める品質が変わってまいります。言ってみれば、利用先のオーダーメードといいますか、要求に応じたものをつくっていくという形になります。そうなりますと、当然それを踏まえた施設設計をして運営していくようになるわけなのですが、例えば仮に途中で一たん期間を切って、途中で契約をやり変えるということになった場合に、そのオーダーメードでつくったプラントを運転できる者が応札してこなかった場合、その時点でその事業がとまってしまうリスクがございます。今回、燃料化の導入に際しましては、長期に安定した処理というのを目的の一つとしております。ということで、一定期間、いわゆるある程度長い期間の設定をすることで、初めて事業の目的が達成されると考えております。  ただ、期間をどうするかといった話になるのですが、施設の耐用年数を超えた期間を設定しますと、大規模修繕等を行う必要性が高まって、不経済になるということは懸念されます。今回の燃料化につきましては、処理場の中で燃料化に類似した汚泥の焼却施設等がございますけれども、こちらの実稼働年数20年を汚泥燃料化の耐用年数と想定しております。この20年間については、施設がもつ間は、全期間にわたって運転することがトータルコストで言えば有利かと考えております。ということで20年を設定して、途中で切ることなく20年一括して発注する方法を検討しております。 25: ◯要望金口委員) 20年というと、果たしてそれまで広島県があるかどうかもよくわからない長い年月になりますけれども、1回選定してお願いしたら、生涯そこでおつき合いしていかなければならないわけですから、責任を持ってくれる業者を選んでいただきたい。これを運転開始するまでに4年間ぐらい多分かかるでしょう。その後、また20年ですから、もう考えただけでも気が遠くなるような年月です。課長もそのときにはもういらっしゃらないのですから、責任を持ってもらえるところを選んでいただくことをお願いして終わります。  (6) 表決    県第66号議案外5件(一括採決)  … 原案可決 … 全会一致  (7) 当局説明(一般所管に係る報告事項の説明)   1) 未来プラン総合推進部長が報告事項(1)について、資料1により説明した。   2) 河川課長が報告事項(2)について、資料2により説明した。   3) 空港振興課長が報告事項(3)について、資料3により説明した。   4) 土木総務課長が報告事項(4)について、資料4により説明した。   5) 道路企画課長が報告事項(5)について、資料5により説明した。  (8) 一般所管事項に関する質疑・応答 26: ◯質疑(桑木委員) 2点お伺いしたいのですけれども、まず1点目は、前回の委員会で説明いただきましたホテル・旅館等の緊急防災査察の実施結果についてお尋ねしたいと思います。  この調査結果が示されまして、結果に基づいてさまざまな改善が行われ、この調査結果を所管の消防機関とか関係機関に情報提供されることになるのでしょうが、この内容について、利用者である一般の方に対する情報提供を現在の段階でなされているのか、なされていない場合は検討しておられるのか、お伺いします。 27: ◯答弁(建築課長) 委員お尋ねの利用者への情報提供でございますが、これにつきましては、現在は検討しておりません。 28: ◯質疑(桑木委員) 今検討していないということでございますけれども、これを見ると、今後の取り組みで、広島県のところは著しく保安上危険な施設は見受けられなかったとあるのですが、全県を見ると、調査した241件のうち、福山市を除いて約30%の違反があるということがわかった状況です。これは利用者の立場からすれば、県の所管であっても別の所管であっても、安全の確保ということについては、関係のないことだと思います。  広島県も今、観光キャンペーンに力を入れていて、泊まられる方ということで考えれば、県外からもたくさんの方がいらっしゃると思います。まず、改善をされることが第一ですけれども、それが法律の範囲の中で営業等がなされるということであれば、利用者の方もそれを知っておられて泊まるというのと、そうではない状況で泊まるというのは、また変わってくると思います。  きょう28日、広島県建築安全安心マネジメント推進協議会が開催されると資料にあるのですけれども、ぜひとも一般の利用者の方に対して、せっかくこういう調査をされるわけですから、この状況をお知らせしていく方法を検討していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 29: ◯答弁(建築課長) 危険なホテルの名前の公表についてでございますが、建築基準法で違反是正命令の処分をした場合には、利用者等のために敷地内への標識の設置や県報への掲載方法による公表が義務づけられております。  現在、違反が確認されましたホテル・旅館等につきましては、改善計画書の提出を指示しております。また、その程度に応じて指導してまいりますけれども、特に危険性が高いもので指導に従わない悪質なものは、命令等を行い公表することを考えてまいります。  この命令をどのような場合に出せるかということでございますが、建築基準法の違反命令といいますのは、公権力の行使という点で、過去の判例を見ますと、違反の程度が大きい、公共の利益、第三者に及ぼす重大な侵害があると、それから建築主が違反を放置し、これを容認し続け、自発的な違反状態の解消が期待できないこと、こういった面から命令を発するかを判断するようになっております。  いずれにしましても、是正計画を7月末をめどに出させることにしておりますので、その是正計画をもとに違反是正をまず進めます。ただ、その違反是正に応じず、放置されて、さらに危険性が高いものにつきましては、違反命令のことも検討に入れながら、もし違反命令をすれば、それを現地への標識の設置の公表でありますとか、県報への登載によりまして、利用者等の方々へも公表していきますので、よろしくお願いいたします。 30: ◯要望・質疑(桑木委員) 施設の改善等を要するので、すぐにできることばかりではないのかもしれませんが、7月半ばからは海フェスタ等もありますし、いろいろな夏のイベントもあります。広島県にたくさんの方がおいでになると思いますので、ぜひとも一日も早い改善の徹底をお願いしたいと思います。  もう1点は、地域の課題なのですが、空港から三原、大和、世羅のほうに向かうアクセス整備の関係で、県と周辺市町で構成する広島空港北アクセス道路(広島中央フライトロード)推進協議会という会がありまして、先般6月8日にその会議が開かれ、道路整備部長や道路企画課長がおいでになっていろいろ講演をお聞かせいただきました。供用開始1年ちょっとになるのですけれども、アクセスが非常に改善されたのは感じるのですが、当初予定されていた通行量と1年たった今の通行量が、どのような状況になっているのか、お尋ねいたします。 31: ◯答弁(道路企画課長) まず、フライトロードの暫定供用時の予測計画交通量は1日5,000台でございました。常時観測ではないのですけれども、最近の状況は1日2,000台から3,000台という状況でございます。平成23年度のゴールデンウイークのころは、最大5,000台ぐらいはございましたが、最近はそういう状況でございます。 32: ◯質疑(桑木委員) 当初の予定よりも、ちょっと交通量が少ないということです。これは橋を扱う通行機関なので、いろいろな周辺の整備の問題等もあるのかもしれません。きょう、ここからがお話なのですけれども、この通行量をふやしていくということもあるのですが、そのためには周囲の環境も含めて、橋そのものをもう少しPRしていく必要があるのではないかということを、その地域の方からもいろいろな声を今聞いております。  東京ではスカイツリーがオープンして、ここは広島スカイアーチという名前がついていますが、スカイツリーまでいかなくても、本来は通行機関ですが、橋を生かした取り組みを県として何か検討いただけないかと思います。道路なので安全確保の課題はありますけれども、橋の今使っていない部分を生かして、広島空港には空港の日とか三原市には空の日があるが、何かイベントをするなり親しみを持ってもらうなり、あの橋があるから行こう、通ってみようという形で地域振興につなげたいという思いがあるのですが、県として何か考えておられることがあればお聞かせいただきたいと思います。 33: ◯答弁(道路企画課長) まず、利用増を目指すために、委員御指摘のように、橋梁自体もそのような観光的な要素もあろうかと思いますので、まずは認知度を向上するための誘導標識というか、そのような工夫によって少しふやせないかと思っております。あと、地域の方がイベント等で使っていただくということですが、あそこは自動車専用道路ということで、イベントができるところといえば空港の橋の上の未供用スペースでございますが、車が走っているところでございますので、交通安全上の問題がクリアされれば、そういうところについては御相談に乗れると思いますので、ぜひどんどん使っていただくようなことを考えていきたいと思います。 34: ◯要望(桑木委員) わかりました。やはり自動車専用道路ということで、使わせていただくとか、歩いたりするということはもうできないのではないかと思っている方が結構いらっしゃるようです。私もそういう話をして、私なりにいろいろなプランを考えたいと思いますが、ぜひ県としてもそういうプランがあれば、三原市とかこの推進協議会に参加しておられる自治体のほうにもいろいろな提案をいただければと思います。「おしい広島県」というのが本会議でも盛んに出ていましたけれども、スカイアーチが惜しいにならないようにぜひとも考慮いただければと思います。 35: ◯質疑(中本委員) 今のフライトロードの空港大橋について、私も数回通っているのですけれども、平素通られる方は別として、私みたいにたまにしかか通らない人は、暗いし、中央にポールが立っていて狭い、1人で通るのは嫌だというイメージなのです。交通量も少ないということで、この橋のPRもイベントもいいのですけれども、もう少し工夫して運転しやすい、通りやすい、そういう雰囲気にはできませんか。 36: ◯答弁(道路企画課長) 今のところは4車線のところを2車線で運用して、途中に非常停車帯とか、そういうスペース等をとっているというような状況でございます。決して狭いというわけではございません。自動車専用道路という制約もございますので、その中で、もちろん警察等との協議もあると思いますので、できるところの対応はやっていきたいと思います。 37: ◯要望(中本委員) どちらかというと余り最初から評判がいい橋ではない。何とか改善をして、つくらなかったらよかったと言われないような工夫をしてください。 38: ◯質疑(森川委員) プライオリティーの設定についてお尋ねしたいと思います。  前回の委員会に配付資料として提出され、そして社会資本整備の優先順位の設定について説明いただきましたけれども、このことについて数点伺いたいと思います。  この優先順位の設定についてでありますけれども、4月の本委員会に案が示されまして説明いただき、この委員会後に市町に説明をして、5月の委員会で確定したいという説明であったと記憶しております。結果として1カ月おくれとなったわけでありますけれども、何が原因でおくれたのか、また、その結果、支障を来すことはないのか、まずはこの2点についてお伺いしたいと思います。 39: ◯答弁(土木総務課長) まず第1点目の優先順位の設定の確定が1カ月おくれた理由でございますけれども、4月の委員会で御説明した後、市長会、それから町村会で説明を行いました。その中で、優先順位の設定についての評価手法とか評価結果に対する関心が極めて高かったということもございまして、県内すべての市町に対して改めて説明を行わせていただきました。  この機会を通じまして、より丁寧な説明を行い、了解が得られたことから、6月20日の最終版をお示ししたものでございますけれども、今まで個別に再度の説明を丁寧に行わせていただいたというのが1カ月遅くなった理由でございます。  また、このたびの確定をもちまして、優先順位づけにつきましては、来年度の概算要望に向けまして事業別の整理等を行うこととしておりまして、日程に支障はないものと考えております。 40: ◯質疑(森川委員) 支障がないということでありますので、それはそれでいいと思いますけれども、もう1点確認しておきたいと思います。一部報道の中に、事業箇所ごとの優先順位が設定されたようにも受け取れるものがありました。公共工事の着工の優先順位というものは、そもそも関係者との議論を十分尽くして策定された道路整備計画で、事業箇所ではなくて、事業別の整備計画で定められているはずであろうと思います。  この計画を見直すということなのかということと、それから優先順位を設定したからには、これを有効に活用するということには異論はございませんけれども、今後これをどのように活用していくのかということについて、改めて説明を求めたいと思います。 41: ◯答弁(土木総務課長) このたびの優先順位の設定は、本委員会でも説明申し上げましたように、今後10年間の実施が見込まれる補助公共事業などの662カ所を一たん事業別、それから施策別などにグループ分けいたしまして、これを43にグループ分けをしております。そのグループ同士の比較を行って、優先順位づけを行ったものでございまして、決して個々の事業箇所の優先順位をつけたものではございません。  具体的に言いますと、今後、社会資本整備を進めていくに当たりまして、前回の委員会でお示ししましたグループごとに、例えば広域的な交流・連携基盤の強化に関する優先区分Aの港湾事業というのがございまして、それと防災・減災対策の充実を強化する優先区分Aの河川事業というような、それぞれのグループごとの、どちらに力を注いでいくかという判断をしたものでございます。事業箇所の着工の優先順位を設定したものではないということは、繰り返しここで改めて申し上げさせていただきます。  なお、この評価結果につきましては、土木局の公共事業の予算編成等において、どの事業にどの程度の財源を配分すべきかという点についての基礎資料として活用することといたしております。  また、個々の事業箇所の着工の優先順位につきましては、委員が御指摘されたとおり、広島県道路整備計画2011などの事業別の整備計画で既に設定しておりますので、このたびの優先順位の設定を踏まえまして、新規着手などの個々の箇所の計画の見直しということは考えておりません。 42: ◯要望(森川委員) 事業箇所の優先順位を定めたものではないということですね。それは確認させていただきました。  最後に要望でありますけれども、依然として厳しい財政状況の中で、優先順位を設定して、必要な公共事業を着実に進めていくということは非常に重要なことでありますけれども、その前提として地域経済の活性化や県民の生命、財産を守るために、必要十分な事業規模を確保するという取り組みは怠ってはならないと思います。  今年度の補助公共事業は、大幅な認証減となりました。5月の委員会で私からも要望させていただきましたが、社会資本未来プランの推進に支障を来すことが懸念される中で、改めて申し上げますけれども、9月補正において単独公共事業を追加するなど、しかるべき対策を講じること、そして来年度の予算編成に向けて、必要十分な事業規模を確保するとともに、国と連絡調整を密にとりながら、再びこのような認証減が生じないように努められることを強く要望いたしまして、質問を終わります。 43: ◯質疑門田委員) 最近、鞆の問題がいろいろ出ているわけですが、知事と市長との対談ということもありましたけれども、そのような中で現在があるのですが、何点か質問したいと思います。まず、架橋について、30年にわたる長い歴史があり、幾つかのポイントがあります。その中で最近のポイントといいますと、福山市側から見ますと、前市長時代に一たんこの計画はやめるという判断を主張されました。その理由は、数人から排水同意が得られないということで、取りやめるという判断をされた。しかし、それに対して、県のほうで強い意志で進めることに取り組まれまして、再び動き出したわけでございます。福山市側としては、多分、現市長は推進を強い思いの中でやってこられたと思います。  そのような経緯の中で、今回、このような知事の方向性が示された。もともと県が言い出して、さらにスタートしたこのことについて、架ける架けない、あるいは山側のトンネルにするという議論をされる前提として、鞆地区の住民の生活環境をどうするのかという部分をしっかり備えて議論の場に出られないと、なかなかうまくいかなかったのではないかと私は思います。  そういう目で見たときに、きょうの資料の2ページ目の(2)に、バイパス機能を除く生活利便性を確保する手法、オプション案として8)まで書いてあります。具体的なこういうものが載っている中で、私が確認したいのは、5)の海岸保全施設、できるだけ景観に配慮した高潮対策の実施、護岸整備、胸壁設置等と書いてありますが、一方で、海岸等の地震に伴う津波という問題もあります。その辺のところについて、具体的な説明がやはりなされるべきだろうと思うし、またなされたのではないかと思います。もし説明できるのであれば、ここも具体的に示していただきたいと思います。 44: ◯答弁(港湾企画整備課長) できるだけ景観に配慮した高潮対策の実施でございますけれども、今回、埋め立てがなくなった場合にも、その背後についても高潮対策が必要になるということで、それもあわせて全体的に高潮対策が必要ということになります。  景観に配慮とございますが、具体的にどういった景観に配慮するかにつきましては、今後さまざまなところと協議して進めていくということでございますけれども、実際、今まで県の中のいろいろ景観に配慮した高潮対策で例を言いますと、例えば厳島では自然石を利用した高潮対策、護岸の整備とか、ふだんは地面に埋まっていたものを高潮のときだけ起きるといったような被覆式ゲートをつくった事例がございます。このようなことを総合的に考えて、現地の状況に合わせて検討していきたいと考えております。 45: ◯質疑門田委員) 高潮ということになれば、そのレベルでいいのかと思うのですが、津波について考えると、もっとシビアな話になるのだろうと思うのですけれども、その辺の対策はないですか。 46: ◯答弁(港湾企画整備課長) 先日、新しい津波の高さが発表されておりますが、福山地域につきましては、大きく変更になっておりません。福山地域で今までの高潮計画の高さと今回発表の津波の高さを比較しますと、高潮対策のほうの高さのほうが高いといった状況がございます。ということで、現在のところ、高潮対策のほうで高さのほうも検討しているといった状況でございます。 47: ◯質疑門田委員) それでは確認いたしますが、今、想定される津波はクリアできると言い切られたと受けとめていいのですか。 48: ◯答弁(港湾企画整備課長) 前回申し上げましたように、国の一次報告ということになっておりまして、今後、さらに詳細な2次報告、また県のほうでもシミュレーションすることになっておりますので、それらのことを勘案しまして、その高潮対策等の高さの比較、あるいは地震に対する強度等を検討していきたいと考えております。 49: ◯質疑門田委員) 今のようなやりとりは市との場で具体的に出たのですか。 50: ◯答弁(港湾企画整備課長) 津波の高さ等につきまして、そこまでの議論には至っていないかと思います。 51: ◯意見門田委員) なぜこだわるかといいますと、鞆のあの地形、湾の周辺の地形は、非常に怖い状況です。先ほど高潮対策をおっしゃったのですが、あの景観を守るのだという強い意志があるならば、本当にあらゆる知恵を絞って、高潮対策と言われようと、津波対策と言われようと結構ですが、守っていただかなければならないのです。あの景観を守ることが今回の最大のテーマだったわけです。皆さん方の違う部署とのやりとりは当然責任者としておありになるのだけれども、そこは意識しておいてもらわないと、やはりだめでした、家がやられましたという結果が出たのでは、この何十年にわたる議論というのは全く無になってしまうと思っているのです。今後の計画を進められるに当たりまして、皆さん方の中でこの意識を強く持って臨んでいただきたいと思うのですけれども、局長、何かありましたらお願いします。 52: ◯答弁(土木局長) 今回の方針変更に当たりまして、今、委員のほうからも景観を最大限守るための方針転換ではないかというような御発言があったと思うのですが、もちろん景観というのも一つ大きな要素でありましたが、生活改善をどういうふうに図っていくかというのも、また大きな要素であり、それを総合的に評価する中で、どういう方向がいいだろうということを、実は住民協議会の提言以降、福山市とも協議を重ねてきたところです。  その中で、今回、埋め立て架橋にかわるトンネル案をベースにしながら、鞆のさまざまな課題を解決するために、もともと埋め立て架橋計画というものがあり、その課題解決のために、また別の形で、ここで言いますとオプションを加えることによって、その課題を解決していこうというような流れがあります。当然、その中の一つとして、海岸保全施設をどうするのかということは、しっかり我々としても考えていかないといけないところでありますし、当然、東日本大震災を踏まえた津波対策にどのように対応していくのかということも、今後のシミュレーションの中で検討していくということで、しっかりと鞆のこれまであった課題、30年間凍結状況であった、これを我々とすると具体的に改善していくアクションをこれから起こしていくことが極めて重要な課題ではないかと思っています。  知事と市長の会談の中でも、市長が恐れておられた凍結が続くことがあってはならないということは、我々も真摯に受けとめながら、この計画を議員の皆様に御理解いただきながら進めていきたいと考えております。 53: ◯質疑門田委員) 架橋案であれ、山トンネル案であれ、いずれにしても、これから10年かかるとすると、その間にこの部分の整備はできるだけ早くしてほしいわけです。そのためには、まさに真摯に地域住民に説明をし、理解を得ながら進めていくと、その強い決意は当然おありですね。 54: ◯答弁(土木局長) 今回の方針変更に当たっては、そのトンネルというのは考え方のところでも、もう整理されておりますけれども、これまでの経緯を踏まえると、住民の皆様方の合意をこれから得ていくことは、ハードルが少し高いと思っています。  そういう中で、将来課題とさせていただいているところでありますけれども、それ以外、例えば今御指摘の海岸保全施設でありますとか、あるいは漁港、港湾施設、駐車場でありますとか、こういうものはできるところからする。とにかく早く住民の皆様の理解をいただきながら進めていく。埋め立て架橋が一括で課題解決型というふうに見るならば、今回の提案はステップアップ方式で、少しずつでもよくしていくと私自身理解していますし、これは土木局としてしっかりやっていかないといけないという思いでおります。 55: ◯意見・要望(蒲原委員) 机上配付資料の広島高速5号線トンネル安全検討委員会の結果についてです。まだ、議事録は出ていませんから、新聞報道でしかわからないわけでございます。平成21年9月13日の最初の検討委員会から、これまで8回開催されております。結局、16人も委員がおりますが、地元の代表が6人、県と市が出した御用学者が10人、肩書は立派な人です。でも、県と市が設立する広島高速道路公社の言いなりのことぐらいしかやっていない。  これを見たら、牛田東3丁目は14.2ミリ、中山地区は51ミリ地盤沈下すると書いてある。あの福木トンネルのときに広島高速道路公社は、最大2センチ、20ミリ、これ以上沈むことはありません、大丈夫ですと言ってトンネルをやったのです。ところが18.7センチ地盤沈下して、家は傾くし、もうそれは大変なひどい結果が出たのです。  あるトンネルに関する雑誌には、大体10センチ以上沈下するということがわかっていた。でも、地元の説明では5センチぐらい、いろいろ工法を考えたら2センチぐらいしか沈みませんと言ってやったのです。ところが18センチも沈み、147世帯でひびが入ったとか、傾いたとか、いろいろな面で苦情が出てきた。このため、検討委員会をつくったのですが、この検討委員会が全く機能していない。やったのは何かというと、4本のボーリングを掘るということだけやった。肝心の牛田東3丁目のトンネルの上には350世帯もあるのに、ボーリングは1本も掘らなかったのです。もう10年ぐらい前に公社が掘ったボーリングのデータをもとにして、14.2ミリ沈下する。このようなものをだれが信用するのですか、全く信用できない。もうこれで幕引きです。これはあなたらが書いた筋書きどおりの10人の御用学者が言ったにすぎないではないですか。こんな委員会はもうひどいなと、あきれて物が言えない。  しかも、牛田東3丁目というのは、大型盛土造成団地なのです。40数年前に山を削って、一番ひどいところは谷が15mも埋められている。地震が起きれば、必ず液状化現象が起きてひどい目に遭うことが、東北の大震災、新潟でも証明されている。そういうことは一切目をつぶって、この広島高速道路公社の言いなりのデータの中でしか物を言わない、そういう成果でどうするのですか。なぜこのような委員会をつくったのかという原点が忘れられているのではないですか。このような委員会をつくって、8回のうち審議らしい審議をほとんどやっていない。異例中の異例です。  一番肝心な大型盛り土造成団地の下にこのようなトンネルを掘るというのは、前代未聞です。しかも周辺は急傾斜地、土砂災害危険地域に指定されていることを知らない委員が10名の中にはいるのです。  もともと500世帯も住宅が密集しているような真下にトンネルを掘るということから間違っているのです。これは岩盤は強いから安全だと言って、被害が出たらだれが補償してくれるのですか。広島市長は、少々犠牲を払ってでも、地盤沈下しても補償すればいいということを言っておられましたが、言語道断です。環境アセスメントをやれば、住民の安全とか環境の問題というのは、今、すごく厳しいです。これを広島高速5号線のトンネルはやっていないのです。  そういうことを考えてみて、もっと真剣に検討委員会の中で十分な議論をしていただいて、もう今2年8カ月たちましたけれども、そんなに急ぐことはないのだから、本当に安全なのか、こうすれば皆さんが安心できるというものを示さなければいけないと思うのです。牛田東1丁目は警察まで入れて強行にボーリングをやって、一番肝心な3丁目をやっていない、こんなことでは説得力がないです。  検討委員会の委員長が勝手にそうされたのだから、我々はもう知りませんと言えることではないと思います。トンネルを20mも掘れば沈下するのですから、全部立ち退きをして補償金を出すということはできないのです。もっと真剣に検討委員会の中で議論していただくように、県としてもぜひ申し入れをしていただきたい。ぜひそれを強くお願いしておきたい。 56: ◯答弁(道路企画課長) 委員会の中で、広島高速1号線の沈下、盛り土部分の問題については、盛り土の推移の経緯を推計できる、配慮できるモデルを使いまして沈下の予測をしておりまして、結果として、委員が先ほど言われたような数値が出ております。この後、沈下を抑制する工法とかいろいろな工法もあわせて提案させていただいた中で議論は進めてきたということでございます。  その中で、委員会のほうで技術的な議論というのはある程度尽くされたというような結果もございまして、今後、報告書とか、そういう整理が出てくると思いますが、住民の方々から意見書、要望書もいただいておりますので、そういうところも踏まえまして、県・市のほうで責任を持って判断していきたいと思っております。よろしくお願いします。 57: ◯質疑(蒲原委員) 住民の不安とは別に、広島高速5号線というのは本当に必要だと思っておられますか。新幹線口から中山のインターのランプまで4キロです。いつも言っているでしょう、新幹線口から府中ランプまで2.3キロで行けるのだから。何も4キロの道路をわざわざトンネルまで掘って、住民を不安にさらすようなことをしなくてもいいのではないか。きょうの新聞に出ているが、空港へのアクセスは7分間短縮とあるがそうはならないです。府中ランプから入れば、今でも簡単に行けるではないですか。このような道路をつくって、通行料は、維持管理費と利息だけでもう精いっぱいで、県からの貸付金が返済される見通しはないです。トンネルの問題がなかったとしても、費用対効果から考えたら、このような道路をなぜつくらないといけないのかという問題があります。これはおかしいなと一般の人は思われます。この道路は、必要なのですか。 58: ◯答弁(道路企画課長) 広島高速5号線につきましては、先ほど言われましたように、空港アクセスの向上、それと周辺の道路の混雑緩和とか、広島駅の周辺の開発促進というような視点から、都市圏としての必要性はあるものと考えております。
     現道につきましても、今は朝夕渋滞していることも事実でございますので、そういう意味での短縮効果というのも見込まれるものと思っておりますし、それから委員会のほうで、もし採択というか、事業促進というような提案をいただければ、当然BバイCといったところも検討していくことになると思います。 59: ◯要望(蒲原委員) しっかり検証して、無駄なお金を使わないように県でもしっかり検証してもらいたいと強く要望します。  (9) 陳情については、別紙「陳情送付表」を配付した。  (10)閉会  午後0時22分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...