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2012-06-15 平成24年観光振興・交流基盤整備対策特別委員会 本文
2012-06-15 平成24年観光振興・交流基盤整備対策特別委員会 名簿

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  1. 広島県議会 2012-06-15
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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成24年観光振興交流基盤整備対策特別委員会 本文 2012-06-15 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 36 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑伊藤委員選択 2 : ◯答弁空港振興課長選択 3 : ◯質疑伊藤委員選択 4 : ◯答弁空港港湾部長選択 5 : ◯要望伊藤委員選択 6 : ◯質疑(下森委員選択 7 : ◯答弁観光課長選択 8 : ◯要望質疑(下森委員選択 9 : ◯答弁道路企画課長選択 10 : ◯要望(下森委員選択 11 : ◯質疑山下委員選択 12 : ◯答弁観光課長選択 13 : ◯要望質疑山下委員選択 14 : ◯答弁道路企画課長選択 15 : ◯質疑山下委員選択 16 : ◯答弁道路企画課長選択 17 : ◯意見要望山下委員選択 18 : ◯答弁道路企画課長選択 19 : ◯質疑犬童委員選択 20 : ◯答弁商工労働局長選択 21 : ◯意見質疑犬童委員選択 22 : ◯答弁商工労働局長選択 23 : ◯要望質疑犬童委員選択 24 : ◯答弁(農林水産局長) 選択 25 : ◯質疑犬童委員選択 26 : ◯答弁(海の道プロジェクト・チーム担当課長) 選択 27 : ◯質疑犬童委員選択 28 : ◯答弁観光課長選択 29 : ◯要望質疑犬童委員選択 30 : ◯答弁(ブランド推進部長) 選択 31 : ◯意見質疑犬童委員選択 32 : ◯答弁(土木局長) 選択 33 : ◯要望・意見(犬童委員選択 34 : ◯答弁(海の道プロジェクト・チーム担当課長) 選択 35 : ◯意見質疑(宇田委員) 選択 36 : ◯答弁商工労働局長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (開会に先立ち、商工労働局長及び土木局長が新任説明員の紹介を行い、農林水産局長及  び都市技術審議官が自己紹介及び新任説明員の紹介を行った。)  (1) 開会  午前10時32分  (2) 記録署名委員の指名        佐々木 弘 司        犬 童 英 徳  (3) 当局説明   1) 海の道プロジェクト・チーム担当課長が報告事項(1)について、別紙資料1により説    明した。   2) 観光課長が報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。   3) 土木整備部長及び空港港湾部長が報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。   4) 空港振興課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑伊藤委員) 私からは広島空港施設についてお伺いいたします。  5月30日の中国新聞に「広島エアポートホテル中期計画、2013年度に向けて黒字転換目標」という記事が出ていました。どのような経営努力で黒字に転換されるおつもりなのか、まずお伺いいたします。 2: ◯答弁空港振興課長) 広島空港ビルディング株式会社の子会社であります広島エアポートホテルで経営改革計画を策定しております。基本的には施設の利用を向上させることと経費を落とすことで黒字転換を図っていこうと考えております。ただ、具体的な施策につきましては、引き続き検討して整理すると聞いております。 3: ◯質疑伊藤委員) 非航空系事業ということで、広島エアポートホテルの運営に対してお伺いしたわけですが、資料番号3の広島空港機能強化の推進の1の(3)になるかと思いますが、このたび国のほうで広島空港を含む全国27カ所の空港について航空系事業と非航空系事業の経営が一体化されるという指針が出されております。このたびホームページを拝見しておりますと、国へ意見を提案するということで広島空港の運営に関する調査検討業務委託のプロポーザルが出ております。9月に中間報告として一応取りまとめられると書いてありまして、この中ではQアンドAも答えられているようですが、今回このプロポーザルを行うに当たり、どのような点に注意され、広島空港ビルディング株式会社の施設全体に関してどのような将来像をイメージしておられるのか、空港港湾部長に伺います。 4: ◯答弁空港港湾部長) 委員から御意見がございました広島空港機能強化に向けて、国のほうで広島空港の経営改革が進められているところでございます。  私どもとしましては、県民の利便性の向上につながるものであるということが、まず一義的にあるべきだと思っております。これから広島空港をめぐる社会情勢の変化とか現在の経営状況をしっかりと把握した上で、しかるべき方向性を持って意見を述べていきたいと思っております。
    5: ◯要望伊藤委員) 最近、岩国に新空港ができまして、広島西部地域の住民の方々がそちらを使われる可能性も高くなってまいりました。そうなると、これからますます広島空港の利用促進が課題になると思います。これからプロポーザルをされるに当たって、さまざまな意見を吸い上げて、しっかりとした提案を国に申し上げられることを望みます。 6: ◯質疑(下森委員) 2点ほど質問させていただきたいと思います。  まず1点目に、広島県観光プロモーション「おしい広島県」については、県民の皆さんの中には賛否両論あろうかと思いますが、何もしない今までの動きより、一生懸命観光振興しようという意味で言いますと、私は一定の評価もしておりますし、第2弾、第3弾と期待を寄せているところであります。  しかしながら、私が住む三次市や中山間地域の県民の皆さんと、沿岸部に住む瀬戸内沿いの皆さんとの広島県に対する温度差が非常にあるのではないかと最近肌で実感しております。ことしに入って知事のところに三次市の関係団体の方が役職をかわられたということで10人ぐらいあいさつに来られたのですが、10人の方が10人、知事にはもう少し山のこともやってもらわないと困りますと必ず言われるのです。私が言えと言ったのではないのです。そうしたら知事は必ず、一生懸命やっているのですと言います。確かにいろいろなことをされているのですが、なかなか中山間地域の皆さんに届いていないというのが現状でないかと私は思っております。  先般、内陸部地域対策協議会の総会がございまして、その中で知事が、私が3年前に知事になるまでは過疎対策に55億円余りの予算が計上されていたのですが、私になってからは71億円、約1.5倍になったのですと弁明されたのですけれども、県北、いわゆる中山間地域の方はそれを聞いてもぴんとこないのです。どれだけ中山間地域に対して物事をやっているのかという広報戦略にちょっとまずいところがあるのではないかと思っているのです。知事あるいは職員の皆さんが一生懸命頑張っておられても、県北、あるいは山のほうにどれだけの事業や予算があるのか知られていない。もちろん県会議員である私の仕事──県民の皆さんに知らせていくという仕事もちょっとなされていないのではないかと私も深く反省はしているのですけれども、そういった意味を踏まえて言いますと、この「おしい広島県」について、先般、課長にもちょっと苦言を申し上げたのですが、今までほとんど沿岸部のことばかりなのです。ポスターにしましても、三原のタコ、お好み焼き、宮島、これがいけないと言っているのではないのです。6月の補正予算ではこの秋を通じて第2弾として元気を出していきたいと言っておられるのですが、ぜひ中山間地域の特産品もしっかりと広報宣伝してほしいということをまずお願いしたいと思いますが、今後どのような取り組みをされようとしているのか、お伺いします。 7: ◯答弁観光課長) 「おしい広島県」が沿岸部のほうに偏っているのではないかというお話でございますけれども、「瀬戸内ひろしま、宝しま」という我々のブランドキーワードは、まさに宝のエリアということで、広島県全体に宝があるということでございます。その観光資源をしっかりと全国に情報発信するということで今回の「おしい広島県」の観光キャンペーンをやっております。しまなみや沿岸部が目立っているのではないかということでございましたけれども、壬生の花田植につきましてもPRしておりますし、6月4日には新しい「おしい名鑑」というものも発表しておりまして、今回追加した10項目のうちの5つにつきましては、帝釈峡であったり神楽であったり、あるいは特産品であったり全国に情報発信していきたいものについてPRしていくという形をとっております。  また、「おしい広島県」以外につきましても、中山間地域観光メニュー強化事業で、それぞれの市町においてこれからの観光の核となるものについても県としてしっかり支援していきたいと思っております。  今後、「おしい広島県」、「瀬戸内ひろしま、宝しま」ということで、広島県全体の地域資源、観光資源についてPRしていきたいと思っております。 8: ◯要望質疑(下森委員) やはり広報戦略に甘さがあるのではないかと私は思っております。先ほど御説明がありましたように、今回、じゃらんとかポスター、インターネット宿泊サイトなどいろいろと模索されているのですけれども、例えば田舎のおじいちゃん、おばあちゃんたちはインターネットを見る機会もなかなかなく、じゃらんを買って見る人はほんの少しだと思うのです。今、私どもの中山間地域で一番普及しているのがケーブルテレビです。沿岸部もそうです。大竹市も廿日市市も東広島市もすべてケーブルテレビを実施していると思うのですが、こういったケーブルテレビにおいても、「おしい広島」の要素として沿岸部のいいところ、あるいは中山間地域のいいところをしっかりと情報発信することによって、中山間地域の方にもより一層理解されるのではないかと思いますので、ぜひこれを提案させていただきたいと思います。  2点目に、尾道松江線周辺地域活性化促進事業について質問させていただきたいと思います。  このことは2月の予算特別委員会のときにも話をさせていただいたのですが、先ほど御説明がありましたように、あと2年しますと尾道松江線が開通いたします。本当に喜ばしいことでもあるのですが、逆に言うと不安な材料が地域にはたくさんあるわけです。と申しますのが、国土交通省の調査によりますと、尾道松江線が開通すると、両隣する国道54号あるいは国道375号の交通量が20年後には半減するだろうという調査結果が出ております。少子高齢化によりどんどん中山間地域の人口が少なくなっていく中で、主要道路にある商店街とかが非常に疲弊しております。特に地域の中では、尾道松江線が完成する喜びと同時に交通量がすべてそちらに流れることによって、もともとの国道沿いや県道沿いにある商店街がどうなるのかとすごく心配しているのであります。  そこで、私がお願いしたいのが、今回、対策費として若干の予算は組んであるものの、市町としっかりと連携をとっていただきたいということです。  先般も衝撃的なことがありました。尾道松江線が完成すると、三次市、島根県を通っている国道54号の高速バスを廃止するという民間の発表がございました。これは私どもの地域の人から言うと非常に残念なことです。国道54号には三次市の道の駅もございますし、そういったところも非常に疲弊するのではないかと言っております。  あと2年すると間違いなく完成しますので、できるだけ市町と連携をとりながら、尾道松江線を利用する方におりていただいて、例えば道の駅に行っていただくなどのようにしっかりと活性化していくかという対策も、県が後押しできるものは今後も積極的にしていただきたいと思いますが、現在どのように把握されているのか、まずお伺いしたいと思います。 9: ◯答弁道路企画課長) 委員御指摘のように、高速道路ができますと、そちらのほうにいろいろなものが移っていくということで、現道対策をどうしていくのかということは大変大きな課題だと我々も認識しております。いいのか悪いのかということはあるのですけれども、この新直轄の区間につきましては、いわゆるサービス施設が路線上にないですから、どうしてもそういうサービスを受けようとするとインターチェンジを経由して下の地域でサービスをとっていくという形になるところもございます。今考えておりますのは、本線からそういうサービス施設への誘導をどうしていくか、そしてサービス施設まで行きますとその先に当然いろいろな観光施設とか沿道の商店街がありますので、そういうところへの誘導をどうしていくかということです。本線を通りながらもそういうふうに寄っていただけるような可能性が出るように、いろいろと検討していきたいと思っておりますし、その検討の中では、地元市町の方や商工関係の方ともいろいろと協議しながら進めていきたいと考えております。 10: ◯要望(下森委員) 平成24年度の主要事業を見たときに最近の県のスタンスが大体読めてきたのです。市町のいろいろな課題に対して積極的に支援していく、例えば過疎対策で未来創造支援事業があるけれども、結局市町が行う事業に対して県が財政的な支援をしていこうということです。皆さん方に何をお願いしたいかというと、確かに市町も生き残りをかけて一生懸命いろいろなアイデアとか計画を立てておられますが、やはり県も、こんなことをしたらいいのではないかとか、こういう事業をやろうという提案をして、県の存在感をしっかり示してほしいと思います。  今後も各市町と連携しながら、県独自の活性化策もしっかりと検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 11: ◯質疑山下委員) いろいろプロジェクトを組んでもらって、国内は一生懸命やっていただいているという感じはするのですけれども、先般、韓国に行ったときに原発事故の風評被害がまだあるという話を聞いたのです。海外に向けてはどんな形でプロモーションしているのか、そしてまた、現状として今年度の外国人の入り込み客数がどのぐらいなのか、お聞きしたいと思います。 12: ◯答弁観光課長) インバウンドについての御質問だと思いますけれども、昨年の東北の震災の影響がございまして、やはり風評被害ということで、なかなか海外からのお客様が来られないという状況がございます。各国につきましてもそういう状況でございますし、また、広島県の特性として欧米系の旅行者が多く、特にその落ち込みがひどいという状況がございます。それにつきましては昨年度から観光庁、あるいは知事自身も海外に行きまして風評被害の払拭に邁進しております。  また今年度におきましても、欧米系の旅行者の戻りが特に悪いということについて、国の主要事業ということでしっかりやっていただきたいと思っております。  現在の状況は、昨年の4月、5月と比較すると5割減とか6割減という状況でしたが、最近は大分落ち着いてきまして、2割減くらいという状況でございます。 13: ◯要望質疑山下委員) 今おっしゃったように、全体で5割減ぐらいですけれども、東南アジアの方が多いというかヨーロッパとか欧米の方が少ないということなのでしょう。景気が悪いということも当然あると思いますけれども、宮島も随分困っているようでございますので、国と連携して、ぜひ海外からの観光客をよろしくお願いしたいと思います。  もう1点は道路です。ネットワークの構築をやっているという話をされていたのですけれども、4年ぐらい前に一般質問させてもらったのですが、広島高速4号線と山陽道五日市インターとのタッチはどうなっているのでしょうか。 14: ◯答弁道路企画課長) 広島高速4号線と山陽道との接続の話になろうかと思いますけれども、現在広島市のほうで西風新都の用途とか全体のまちづくりの話も含めていろいろな見直し等をされていると思われます。その中でのあわせての検討になるということで、今後の課題であると認識しております。 15: ◯質疑山下委員) 今後の課題ということは、まだ全然動いていないということですか。 16: ◯答弁道路企画課長) 過去にいろいろと検討等は進めておりましたけれども、現時点での新たな検討というのは出ておりません。 17: ◯意見要望山下委員) 広島高速4号線はそのまま真っすぐ山陽道にタッチできるように設計してあると聞いたことがあります。道路公団がそんな話をしていたと思うのですけれども、五日市インターまで迎えに行かずにそのまま山陽道にタッチできるようになっている、だからジャンクションあたりにタッチすれば、金はかかるけれども割と簡単にできるのではないかと思います。  西からのアクセスが非常によくなるし、県庁も近くなり交流がうまくできると思いますので、ぜひ西からのタッチのために早くしてもらいたいと思います。 18: ◯答弁道路企画課長) 広島地区におきましては、県とか市とかという道路管理者が幹線道路網整備連絡協議会というものをつくっておりまして、道路のネットワークについては、今後協議会の中であわせて検討していくことになろうかと思いますけれども、そういう御意見も踏まえて検討していきたいと思います。 19: ◯質疑犬童委員) 1年間この観光振興交流基盤整備対策特別委員会でいろいろと議論してまいりました。「瀬戸内 海の道構想」とかいろいろとされておりますが、効果が上がっているのかどうか、出つつあるのかどうかという報告がないのです。具体的に観光客がふえたとか、あるいは新しい産業が生まれたとか、そういう効果を全体的にだれが把握されているのですか、商工労働局長ですか。 20: ◯答弁商工労働局長) 昨年度、商工労働局としましては、ひろしま産業新成長ビジョンに掲げております新たな経済成長の柱の一丁目一番地として本県において新たな産業を育てていく取り組みの中で、その一丁目一番地というわけではありませんが柱の一つとして、すそ野が広い観光産業について本県としてこれから取り組んでいこうという掲げ方をしております。その中で観光地としてのひろしまブランドというのがまだ認知されていないということで、観光地としてのブランド化や知名度の向上、あるいはそれに伴いまして、来ていただいた方々にやはり観光地はすばらしいと思っていただけるホスピタリティー──受け皿づくりにまず取り組んでいるという段階でございます。  ただ、今年度の観光客は前年比530万人の観光客数増ということで、「おしい」プロモーションを含めて、それなりの手ごたえを持って進めているところでございます。 21: ◯意見質疑犬童委員) 「瀬戸内 海の道構想」にしても、知事は目標を立てていらっしゃる。数値的なものも発表されていました。今、あなたが言われたように宮島はかなり観光客がふえていますが、そう簡単にはいかないと思います。いろいろ企画されるのはいいのですけれども、トータルとして目標を達成するためには、その効果をよく見きわめてほしいし、チェックしてさらに計画を立てるというシステムをきちんとしてもらいたいと思っております。  ちょっと余談になりますけれども、今「平清盛」が放映されています。正直言って視聴率が悪いです。10%を割っているのですが、何も視聴率がすべてだとは私は思いません。広島県への理解だとか瀬戸内への理解を深めるためにはいい企画だと思っているのですけれども、実際のところ褒めてもらえるところが少ない。県も財政的なことも含めてかなり対応しているわけです。しかし、視聴率が上がらないということについてあなたはどういうふうに考えていらっしゃるのか、これはNHKの問題でもありますが、そこら辺を含めて感想を聞かせてください。 22: ◯答弁商工労働局長) 視聴率の問題というのは、番組制作のスタッフがまず考えることでございますが、今回の「平清盛」については余り知られていなかったのですけれども、瀬戸内海航路を開いたり厳島神社を現在の形に造営したり、広島県にとりましても非常に関連も深いですし、新たな時代を切り開いたという意味ではイメージとして非常にいいということで、我々としては今回の大河ドラマの放映を契機に観光にもつなげていきたいという思いを持って取り組んでいることは事実でございます。その中で視聴率が低いということは、決してプラスに働くわけではございませんので、大変残念には思いますけれども、やはり源氏と平氏を比べますと、どうしても日本人における認知度に圧倒的な差があることは事実でございます。これは実は「おしい名鑑」の一つにも入っている状況でございまして、そこを我々としては引き続き努力し、打破しながらつなげていきたいと考えております。  先ほど出ましたが、観光客の増につきましては、やはり瀬戸内地域、それから宮島地域につきましては手ごたえも出ておりますが、残念ながら全県的な広がりという面ではまだまだというところはありますので、引き続き努力してまいりたいと考えております。 23: ◯要望質疑犬童委員) そういう話をこれ以上しても何ですが、ただ、せっかく年間を通して放映され、広島県の宮島が中心として描かれるわけです。ブランド化だとか観光振興に生かしたいということがあるから、県も予算をつけてバックアップしていくということですから、視聴率を上げろということではないのですけれども、あと残り半年ですから、効果がどうかということも検証しながら、NHKに対してもお互いが話し合うべきところは話をして取り組んでもらいたいと思っております。  視聴率が下がることばかり報道されるのは非常に残念だと思いますが、あなたが言われるようにすばらしいチャンスだと思いますから、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。  そこで、農林水産局長にお尋ねするのですが、瀬戸内の観光について、瀬戸内海に行ったらタコの話だけではなくて、新鮮な魚介類があるとか、あるいは果実-ミカンやレモンやいろいろなものがある、あるいは山間部に行ったらリンゴやナシなどもあるということを農林水産局が中心になって掘り起こして、「おしい」から「おいしい」ものにしないと、なかなか人を呼んでもうまくいかないのではないかと私は思うのです。  そのためには、今、皆さんの局がレモンにも力を入れていらっしゃいますけれども、ほかにも瀬戸内ブランドとして、あるいは広島ブランドとして県外や国外の人にわかってもらえ、生かしてもらえるものがたくさんあると私は思います。そこら辺の取り組みについて、もうちょっと取り組んでほしいと思っているのです。荒れ放題のかんきつ栽培の農園では困ると思うのです。  それから、だんだんとる人が少なくなっている漁業者の問題について、マンネリ化した対応ではなく、この観光振興でも特に重点を決めて取り組む時期に来ているのではないかと思うのですが、どうですか。 24: ◯答弁(農林水産局長) 今御指摘がありましたが、観光といいますか、一つの交流ということで、県外だけでなく県内の入り込み観光客という形で交流が広がっていくことで中山間地域等も含めて農林漁業、水産業を地域の産業の核としていくという意味で、直接的にレモンとかいろいろなものを販売するということもありますし、農山漁村地域の実態を知っていただくことを通して、農林水産業に従事されている方、また、それを進めていこうという市町が一体となってやっていくということで農林水産局がこの委員会に入っているのだと私も思います。  それで、ブランド化ということで言いますと、他の地域との差別化、品質の問題、量の問題ということで、なかなか瀬戸内地域や海外も含めて、外へ行くということはまだ少ないのですが、ここを重点化してやっていかないと元気のある農林水産業が出てこないということで、市町や関係機関等も含めてどういうことができるのかということについて取り組みを強化していきたいと思っております。 25: ◯質疑犬童委員) 県内でも、各市町それぞれ自分のところの自慢できるものをたくさん持っており、PRされているわけです。ただ、県としてはある程度絞って、これとこれを広島県の顔にしたいというものをきちんと持つ必要があるのではないかと私は思います。ブランド化するというと各市町が皆、うちもうちもと言って、しまいにはどれが本命なのかわからなくなるという結果になります。そこはやはり広島県としてこれとこれを売り込んでいこうとするものを絞って、その一つがレモンになるかとは思いますけれども、そこら辺をもう少し検討してブランド化を図っていただきたいと私は思っております。  そこで、瀬戸内ブランド推進協議会を5月31日に発足されました。非常にいいことだと私は評価しております。問題はこれからなのですけれども、この6県の観光客数というのですか、それは大体それぞれの県でどのくらいになっているのですか、直近の数字について教えていただきたい。 26: ◯答弁(海の道プロジェクト・チーム担当課長) 各県の数字につきましては、現在手元には持っておりませんので、観光客数という意味でお答えできる数字はございません。 27: ◯質疑犬童委員) そういうことではいけないと私は思うのです。6県が協力してやっていこうことで土俵入りしたのだったら、広島県の観光客数はこれだけ、6県トータルではこれだけになります、そしてお互いがブランド化して最終的にはこれだけに持っていきましょうということを皆さんはこれから議論していくわけです。目標値についても、お互いが持っている目標を出して、6県トータルとしてこうしましょうという数字はあるべきだと私は思うのです。それはすぐ答えてほしいと思うのですけれども、ありますか。 28: ◯答弁観光課長) 6県という形ではないのですけれども、まず広島県は御存じのとおり5,577万人で、岡山県が平成22年総観光ベースで2,500万人、山口県も2,600万人でございます。四国につきましては手元にないのですけれども、広島県がこのように群を抜いている中では、二千何百万人というようなレベルだと考えております。 29: ◯要望質疑犬童委員) 私が言いたいのは、6県がまとまってやっていこうというのだったら、少なくとも音頭をとっている広島県が各県の数字をきちんとつかんで、どこが一番観光地になっているのか、何がブランドになっているのかということを把握しているべきだと思うのです。今、大ざっぱに岡山県と山口県の数字を言われたのですが、他の県はどうなっているのか、そこら辺をきちんと数量的に把握しておいてほしい。これから何がポイントになるのかということを議論されるわけですから、実態をきちんと把握されておかないと、そういう大ざっぱなことではあなた方が協議会をつくると言っても先行きが危ないのではないかと思いますので、これはぜひ局長にもデータ的なことはきちんと把握しておいてほしい。  そこで、この前6県の担当局長級か部長級の方が集まって話をされたわけです。これから各県の知事が1回集まって、基本政策をつくってお互いの目標なり今後の大きな方針を確認する場というのが必ず出てくると思うのですけれども、それは大体いつごろを予定していらっしゃるのですか。 30: ◯答弁(ブランド推進部長) 5月に開催しました協議会には私が出席させていただきました。今回は第1回ということで立ち上げたばかりでございまして、各県のそれぞれの思いが必ずしもすべて同じ熟度といいますか、同じ温度とは限りませんので、その辺をこれから、一つのテーマを議論しながらお互いのベクトル合わせといいますか、温度差を解消するという形をとっていくという仕掛けの段階をやっていきまして、いずれかの時点で、今おっしゃったような場面も出てくることもあるかと思っております。 31: ◯意見質疑犬童委員) そういう場面があるかと思うということではなくて、例えば1年後、2年後にそういうことを構えるというスケジュールをつくっていかないといけない。そして基本的な方針を各6県の知事が確認し合い連携してやっていこう、手前みそではなくて、みんなが協力し合うということをトップがきちんと確認し合う場というのが絶対要ると私は思うのです。  だから、まず広島県がいつごろにはそうしたいという胸算用を持って、それに向かって各県との意思疎通を図っていくことが大事だと思うのです。いつになるのかわからないというようなあなた方の方針だったら、この協議会そのものが余り進まないのではないかと私は思いますので、ぜひ日程的なことも目標を持って取り組んでもらいたいと思います。  それから、先ほど、高速道路や自動車専用道路ができると皆通過してしまって、いわゆる旧道のほうが疲弊するのではないかと心配する意見が出ました。それは如実にあらわれると思うのです。例えば東広島・呉道路が黒瀬町から先小倉までできて、皆さん有効に活用しています。私は広のほうに住んでいますが、全体の交通量がどうなったかというと、先小倉でおりる車が4、旧道のほうにおりる車が1の4対1になったのです。だから、旧道のほうが5分の1になったということです。これは警察署が把握しています。5分の1になったかわりに、黒瀬町から広までは40分ぐらいかかっていたのが10分足らずでおりるようになった。しかし、朝は先小倉でおりる車で道路が物すごく込んでおります。  要するに、高速道路なり自動車専用道路ができると大幅にその道路のほうにかわるのだということを頭に置いて地域づくりをやっていかなかったら、半減どころでは済まない、もっと極端に変わっていくということで、旧道の商店街あるいは地産地消の取り組みなど、よほど性根を入れていかないと、もっとひどい結果が出てくるという可能性があります。地域できちんと現実を把握して、自分たちの町をどう新しくつくって売り込んでいくかということを真剣にやってもらわないと、型どおりの活性化プランなどではとめられないと私は思っておりますから、担当の皆さんもきちんと現実を把握していただきたいと思います。  最後に、サイクリングロードの問題です。この前、私は熊本県の人吉市に行ってきました。人吉市には球磨川が流れており、川下りもあります。市役所や県の出先機関に行っていろいろ話を聞かせてもらいました。大体10年前から熊本県が県内で2カ所から3カ所指定してサイクリングロードの整備をやってきて、ことしで整備計画がほぼ終わるという段階です。人吉市ほか3町が一緒になって県のサイクリングロード整備に協力してきたということで、人吉市を中心にして湯前人吉市自転車道活性化推進協議会というのを結成して、あさぎり町役場内に事務所を置いています。10年たって県はどうするのかということが今議論になっていて、施設整備はほぼ済んだので、これからは運営についてプランなどをつくっていくということです。我々は今からのことですが、県がお金をかけて整備しても地元自治体が動いていかなかったら、日常の運営というのはなかなか進まないのではないかと思います。全国にいろいろあると思いますけれども、こういう形で地元の市町あるいは商工会議所などを含めて、どうやって推進体制をつくるかということが大事だと思います。そこら辺はどう考えていらっしゃいますか。 32: ◯答弁(土木局長) 先ほどの犬童委員の御意見にも関連することですけれども、我々土木局としてこれまでずっとインフラを整備してきました。高規格幹線道路しかり、自転車道もしかりでございます。そういう中で、それをつくった後どうするのか、これを大いに利用していただくことが本来の目的でありますから、そういう方向に向けて我々土木局としてもどういうふうに働きかけていくかというのは非常に大きな問題だと認識しています。  自転車道の話で言いますと、日本経済新聞でも評価されたように、しまなみ海道にある自転車道は全国で一番すぐれた自転車道ではないかという評価もいただいております。これから瀬戸内海ではさざなみ海道、とびしま海道、あるいは江能、音戸・倉橋方面にも展開していきたいという中で、まさに委員御指摘のように、どういうふうにうまく利活用していただくか、地元といかに連携を図りながらやっていくかということが重要だと考えています。しまなみ海道で言いますと、しまなみ振興協議会──尾道市あるいは市の観光連盟が入っていたと思いますけれども、そういうところと一体となって魅力アップに向けて、市は市なりのポケットパークをつくるとか、我々はブルーラインを引いて自転車道を明記するような仕掛けをやるとか、グレーチングが大きく開いて危険なところの点検等をやるというような連携をしているところであります。  今後展開するところにつきましても、先ほどお伺いした人吉市の例も参考にしながら、そういう形の協議会をつくりながら、つくったインフラをいかにうまく使っていくかという考えを持って推進していきたいと考えております。 33: ◯要望・意見(犬童委員) 私も2~3年前、孫と一緒に上蒲刈島を自転車で1周回りましたけれども、非常に喜んでおりました。サイクリングロードでどれだけの実績が上がるのか私もよくわからないのですけれども、安全・安心なサイクリングロードの取り組みをぜひお願いしたいと思っております。レンタル自転車の借り方だとか、あるいは乗り捨てはどこでできるのかということを含めて細かいシステムの構築をお願いしたいと思います。  それからもう一つ、この前、鹿児島の知覧町に行きました。あそこは重要伝統的建造物群保存地区になっています。あそこでは700メートルくらいの通り沿いの古い住宅を公開しています。今公開しているのは7軒のみでほかは公開していませんけれども、入園料は7軒で1人500円です。500円払ったら7カ所についてはどの庭でも見ることができるのです。そして、そのお金は公開している7軒で配分して使うというやり方です。庭の手入れにどのぐらいかかるのかということを聞いたら、やはり年間100万円は見ておかないといつ来られてもきちんと見せられるような庭にはならないのだということでした。広島県でも竹原市とか御手洗とか、あるいは鞆の浦の運営のあり方をきちんとしていく、いつ来てもそれらしく管理されているということが観光地としては大事だと思うのです。  それから、それぞれの市町が対応することですけれども、所有者と市の方針がお互いに相入れないところがどうしても出てくるという話をどこに行っても聞きました。実際に生活に使いながら公開していくというのは大変だということです。お客さんが来られたらお茶も出さなければならないし、案内もしてあげないといけないということは知覧町でもほかのところでも同じように聞かせてもらいました。  ぜひ、広島県もそういう対応を研究して、所有者と県・市町が同じ方向に向くような取り組みを御手洗あるいは竹原市などで構築してほしいと思います。これに対して何か感想はありますか。 34: ◯答弁(海の道プロジェクト・チーム担当課長) 海の道の構想では、港町の風情を楽しんでいただくことをテーマの一つとして掲げております。現在、港町の景観が荒れることのないように保存継承と活用の仕組みを同時並行で進めていくことはできないかということを地元で活用される方、それから地元市町の皆様と協議する場を設けて議論を進めているところでございます。委員御指摘のように、港町あるいは瀬戸内海を楽しめる仕組みというのは、長期的に魅力を発信していくためにも不可欠だと考えておりますので、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 35: ◯意見質疑(宇田委員) 瀬戸内ブランド推進協議会について、観光についてはいろいろな考え方があるという話がブランド推進部長からありましたが、それぞれの県がウイン・ウインの関係にあって観光客がふえる、発展してきたアジアを中心に中国地方以外から瀬戸内へ観光客を入れる、あるいはこの地域の中で交流して、そこで観光客がお金を落とすということもあります。もっと話を進めますと、津波の問題とか原発の問題もあって、この地域が住みよいから住む、企業誘致するという意味では、瀬戸内ブランド推進協議会の役割は極めて意義のあるものであり、観光だけにとらわれずいろいろ議論していただきたいと思っています。  この委員会は観光が中心ですが、ひとつ考えていただきたいと思うのは、先ほど犬童委員から鞆の話が出ましたけれども、今、鞆はしゅんの観光地ですから、それをきちんとすることは大事なことだと思います。ただ、それだけに目が行ってしまってはいけない。県議会議員として言いますと、実は鞆地区は人口が3分の1近くになってしまっているのです。御承知の方も多いかと思いますが、あそこは下水道もなく、しかも浄化槽を設置する場所もないため海へ垂れ流すということになる。観光地としてふさわしいのかどうかわからないけれども、そういう中で多くの方々が住めないということで地域から出ていっている。観光地として海や景観を守るということは非常に大事なことだけれども、言ってみればディズニーランドのようになってしまって、昼は観光でいっぱい人がいるけれども夜になるとだれも住んでいないような町が本当に観光地と言えるのかどうかという問題を考えていただきたいと私は思っています。人が住んでいないのなら観光客のことだけ考えて施策をすればいいのだから、行政のコストが下がって収入がふえるということもあると思うのですが、観光という中でその地域を壊していくということもあるかもしれない。ですから調和ということをぜひとも考えていただきたい。  繰り返しますが、アジアが発展するからアジアの方々に来ていただくようなブランド化を行う、あるいはこの地域の中での交流を進めていく、さらにはブランド化することによって観光だけではなく、住みたいと思う人が多く来て地域が豊かになっていくということも含めて考えていただきたい。特に鞆の問題を一つの題材として、観光と地域のあり方についてのいろいろな問題点を今後とも深く考えていただきたい。これに対して感想がありますか。 36: ◯答弁商工労働局長) 瀬戸内ブランドは、県が進めております「ひろしま未来チャレンジビジョン」に掲げます、生まれ、育ち、住み、働いてよかったという広島県にしていくためのブランド戦略の柱の一つでございます。そのブランド戦略の最終的な目標というのは、一つは県産品の付加価値を高めること、それから、販路の拡大等によって生産をふやすこと、もう一つは先ほど御指摘のありました国内外からのインバウンド──受け入れ観光客をふやすことによって観光産業振興につなげる、こういったことに経済効果があるのではないかということで目指しているわけでございます。先ほど言いましたように、瀬戸内ブランドをつくっていくためには食であったり、地域の歴史・文化であったり、そういうものを大事にしないとブランドというものはできないと考えております。  要するに、テーマパークをつくるのではなく、地域全体としてのブランド力を高めるということでございますので、その点については十分留意して進めてまいりたいと考えております。  (5) 閉会  午前11時52分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...