3:
◯答弁(
建設産業課長) 現在、まだ県の
支援策というものを具体的な内容や姿でお見せできておりません。現在、いろいろ話をしておりますけれども、県庁内の
関係部局でありますとか、国、市、町、
商工会議所、商工会あるいは
関係団体等と
意見交換を続けており、その中で具体化していきたいと考えています。その具体的な
支援策の策定とあわせて、
数値目標ができるものにつきましてはできるだけ数値化してお示ししながら
ビジョンを完成していきたいと考えております。
4:
◯質疑(
渡壁委員) そういうこともありますし、例えば農業のことについて、来年度の
予算書でどうなっているかというと、
集落法人を指導していくための人材の育成をしますということになっています。
集落法人は農業の専門家であると同時に市場開拓をする、できたものを売るというノウハウを持ったような人材を育てるという内容になっています。農業である以上、そういうことも大切ですが、選挙で歩いてみると耕作放棄地が4年前と比べたらかなり広がっています。農業である以上はそういう土地を集約して、例えば梅やナシやリンゴをつくってもいいのですが、それに合ったような土地整備を集約していかないといけない。農業のイノベーションというのはやはり一番は土地です。そういうことを考えたら、土木の仕事というものも、やろうと思えば無限に仕事があるわけです。だから、そういうものも含めて、みずからが農業をしようということも提起の中には含まれているわけです。そして皆さんがせっかくそういうことをやろうと小さな要求を出すと、それは無駄であると事業仕分けで言われる。
時代に沿ったようにしないと集落崩壊がどんどん続くわけです。そこで土木局が少し働けば集落崩壊も防ぐことができるし、農業の再生ということにもつながるし、
人口の急激な
減少も防げるのです。チャレンジ
ビジョン等に抽象的に幾ら書いても具体的にやらないとだめなのです。そこへ入植する若い人がいて、所得がこのぐらいあるような農業をつくりますというようなことです。農業のイノベーションの一番は土地です。段々畑で農業をしていたのでは世界的な競争力はつかないし、人も住みつかないのです。人が住みつくようにやらないといけないので、そういうことを具体的に盛り込んで、そして土木
建設業者がどうするかというような政策にしないといけないのです。
私は、土木関係の役割はすごく大切だと思うのです。この急激な
人口の
減少を食いとめるためにも、
広島県政のためにも非常に大切だと思うので、そのような
計画をつくってください。そういうものを突きつけて、それでは予算を少しつけましょうということにすればいいのです。
例えば今、福祉予算だけがどんどん膨らんでいます。20年後にどうなるかといえば、2030年の統計ではひとり家族というものが4割になるのです。4割の人がひとり家族になると最終的には必ず福祉の世話にならなければいけないのです。一人で死んだとしても、市の福祉事務所が行って葬式から何からしないといけないのであり、4割のひとり家族の人はとても重荷になるのです。それがもし2世代、3世代が一緒に住めるようになり、特別養護老人ホームへ入る期間が短くなるだけでも、物すごく福祉予算が浮くわけであり、そういうことが土木局でできると思うのです。
土木局が今言ったようなことをやっていけば、予算がかかるようだが行政全体とすれば安くつくということになるのではないかと思うのです。だから、そういうところを少し胸を張ってやって、抽象的なものをもっと具体的にやってもらいたいと思います。
5:
◯答弁(
土木局長)
渡壁委員のほうから、本県が定めた「
ひろしま未来チャレンジビジョン」、我々が提案させていただいている社会資本未来プランについても同じような御指摘になろうかと思うのですけれども、ある意味10年先を見据えた方向性というものを、この
ビジョンにしろプランにしろお示ししたところです。
ただ、ある意味この10年後にどういうふうな数値、アウトカムの中身になるのかというのは、実はなかなか明記できていないところがあり、土木局及び都市局においては、社会資本未来プランを受けて、今後さまざまな分野で個別
計画をつくる中で、できるだけ具体的なメルクマールというのでしょうか、アウトカムというのでしょうか、そういうものがわかるような
計画にしていきたいと思っています。
先ほど、道路整備
計画2008を改定し2011をつくりたいというお話をしましたけれども、そういう中でもそういうものを少し明らかにしていきたいと思っているところです。
それから
建設産業ビジョン2011ですけれども、これも実は10年後を踏まえ、当面5年後の
ビジョンをつくっていきたいということで、できるだけ
数字的には盛り込んでいきたい。実は、国も建設産業に対する
ビジョンを現在つくりつつあるところで、そのあたりも参考にしながら、できる限りそういう
数字をつくっていきたいと思っているところです。
それから御指摘のように、この
ビジョンはある意味でいうと、業界の方々に今後あるべき姿を御提示する中で、県としてどういうふうな支援ができるかというところ、大きく言えば、例えば入札契約制度の中でできるだけ経営力とか技術力であるとか地域貢献というところをしっかりやっていただける企業をきちんと守っていかないといけないという部分と、公共投資という部分がVカットでやはりそう大きく伸びるということはなかなか考えづらいという状況の中で、新しい分野にどういうふうに進んでいっていただけるのか、その中で今、
渡壁委員のほうからありました中山間地域における土地の荒廃みたいなところを、うまく
建設業が機材とか、ある意味そういう農業生産について農家では少し足りないところもあると思うので、技術、機械を持っている、あるいはマンパワーがある、そういう中でそれがうまく展開できることによって、土地利用も有効化というのでしょうか、寄与できるようなバックアップが我々にできればいいのではないか、それが新分野進出の一つの方向性にもなってくるのだろうと思っており、できるだけ具体的なものを書き込む方向で今後検討していきたいと思います。
6:
◯質疑(
田辺委員) 庄原ダム建設事業の検証について、今の政府のできるだけダムに頼らない治水という方針がありますけれども、
広島県のダムの貯水状況、今後の建設
計画、庄原ダムは今回認められたわけですが、野間川ダムの進捗状況、
広島県内ではもうこのくらいのダムで利水、治水の面では安全なのか、今後の
計画があるのか、どういうダムに対する取り組み状況なのか、今後の
計画も含め教えていただきたい。
7:
◯答弁(
河川課長) まず、庄原ダムは、今検証し、検証結果を受けて、次年度の予定では本体工事に向けてつけかえ道路の工事を続いてやっていくということになろうかと思います。野間川ダムについては本体工事をしており、次年度もそれを続けてやる。竹原の賀茂川の上流に仁賀ダムがありますが、これは今、試験湛水をやっているところですので、そこの治水対策という形になろうと思います。
現在のところ、庄原ダム以降の新規のダムは、国も含めてですけれども、実施レベルで言うと
広島県内ではございません。
8:
◯質疑(
田辺委員) 新規のダムの
計画がないということは、
広島県内の水の状況はもう大丈夫だという見解なのですか。今後、地球温暖化とかゲリラ豪雨とか、降雨量がだんだん減っていくのではないかという気がするのです。地球的規模の気候変動なのでそこまで気にする必要はないのかもしれませんが、そういうことを踏まえて、
広島県内は今のところ庄原ダムや竹原の仁賀ダム等で大体賄えるということなのでしょうか、確認させていただきます。
9:
◯答弁(
河川課長) 気象の将来的な動向というのはなかなかわかりにくいところもございますけれども、例えば芦田川については八田原ダム、沼田川については福富ダムといった形で、水がめになるようなダムというのはつくってきておりまして、当面の形においては、渇水などの面では大丈夫かなと考えております。小瀬川は少し渇水ぎみでありますけれども、今の状況だとそこらについても何とかこれでやっていけるのではないかと思います。
ただ、治水上のことを言いますと、まだ太田川とかそこらについては十分であるのかというところもございますので、今後、国レベルでそういうふうなものが出てくる可能性というのは、ないことはないと思っています。
10:
◯質疑(
田辺委員) 今後、
広島県にこれだけのダムがあって、耐用年数といったらおかしいのかもしれませんけれども、ダムが全部土石でいっぱいになってもう使えなくなっていくというようなことを聞くと、
広島県内のダムの使用限度年数とか、一番古いダムではあとどのくらいもつのかということは検証されているのでしょうか。
今の政府がダムに頼らないということを言ったのは、ダムは結局だめになるのだということを言うものだからすごく気になるのです。それであれば、また新しいダムをどんどんつくっていかないと治水、利水に間に合わないのではないかと思います。新しいダムをつくるのがいいのか、今あるダムをきちんと補修修繕したり、ダムの底の土石を取る作業をずっと行っていけば大丈夫なのか、その辺が気になるのですが、そういう修繕
計画はあるのでしょうか。
11:
◯答弁(
河川課長) まず土砂の堆積状況ということでいくと、ダムの
計画の中に堆砂量というのはある程度見込んでおりますので、その容量を除いても利水の容量が保てるという
計画にしております。
ただ、実際には、全国的にも予定よりもたくさん土砂がたまって、ダムの容量がどんどん小さくなっているという状況もございます。そうなれば、上流に砂をためるような小さな砂防ダムというものをつくったり、場合によってはダムからじかにしゅんせつしたりして容量を確保するという対応ができるのではないかと思っています。
本県の場合、中電のダムで戦後すぐとか戦前からの結構古いものがございます。そうしたダムは、メンテナンスといいますか、ダムのひずみとか安全性を図りながら補修をし、一たんつくったものをできるだけ長もちさせるという形で考えています。本県のダムにつきましても、古いダムとしては呉に二級ダムなどがありますが、補修をしながら長もちさせるという形で対応していくということになろうかと思います。
12:
◯質疑(
芝委員) 去年7月の集中豪雨で大変な災害が起きたのですが、災害の復旧状況について教えてください。精力的に実施していただき、済んでいる箇所もかなりあるし、丁張りも打ってあり、もう時間の問題だろうと思う箇所もあるのですが、いつごろできるのでしょうかという問い合わせも受けましたので、全体の進捗状況を聞かせてください。
13:
◯答弁(
技術企画課長)
平成22年度に発生いたしました公共土木施設災害につきましては、災害査定終了後でございますけれども、順次発注に努めているところでございます。現時点で、箇所で言いますと約9割が発注済みとなっている状況でございます。引き続き、梅雨時期までにおおむねの復旧ができますよう、最大限の努力をしてまいりたいということでございます。
14:
◯要望(
芝委員) ことしの梅雨までには間に合うということですね。
それから私の地元の話で恐縮ですが、JR山陽本線は賀茂台地の非常にいいところを通っているのです。このJRがいいところを通っているのはよいのですが、大体北か南かどちらかの開発がおくれていて、JRが町のどちらかの発展にブレーキをかけてしまっているのです。例えば白市駅周辺というのは小谷という地域なのですが、JRがこの町を分断しています。ここにはかなりの住宅団地ができているのですが、南北を行き来する造賀田万里線という県道の白市駅の西側のガードは3メーターぐらいしかなく、馬車ぐらいしか通らなかった明治時代にできたガードなのです。このことが今、町の発展に大変なブレーキをかけているということなので、何とか拡幅してほしいと何十年来要望しておりますが、大変な工事費がかかるということで、現在、まだ見通しが立っていません。任期の最後に、これを何とか土俵へ上げてほしいという要望をしておきたいと思います。
(9) 閉会 午前11時59分
発言が指定されていません。
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