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  1. 広島県議会 2010-12-02
    2010-12-02 平成22年観光振興対策特別委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成22年観光振興対策特別委員会 本文 2010-12-02 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 51 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑栗原委員選択 2 : ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長選択 3 : ◯質疑栗原委員選択 4 : ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長選択 5 : ◯質疑栗原委員選択 6 : ◯答弁経営戦略審議官選択 7 : ◯要望栗原委員選択 8 : ◯質疑川上委員選択 9 : ◯答弁経営戦略審議官選択 10 : ◯質疑川上委員選択 11 : ◯答弁経営戦略審議官選択 12 : ◯質疑川上委員選択 13 : ◯答弁経営戦略審議官選択 14 : ◯要望川上委員選択 15 : ◯要望質疑犬童委員選択 16 : ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長選択 17 : ◯委員長 選択 18 : ◯答弁経営戦略審議官選択 19 : ◯質疑犬童委員選択 20 : ◯答弁経営戦略審議官選択 21 : ◯要望犬童委員選択 22 : ◯質疑(砂原委員) 選択 23 : ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長選択 24 : ◯質疑(砂原委員) 選択 25 : ◯答弁経営戦略審議官選択 26 : ◯質疑(砂原委員) 選択 27 : ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長選択 28 : ◯要望質疑(砂原委員) 選択 29 : ◯答弁(商工労働局長) 選択 30 : ◯質疑(砂原委員) 選択 31 : ◯答弁(商工労働局長) 選択 32 : ◯質疑(砂原委員) 選択 33 : ◯答弁(商工労働局長) 選択 34 : ◯要望質疑(砂原委員) 選択 35 : ◯答弁経営戦略審議官選択 36 : ◯質疑(中本委員) 選択 37 : 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今は実証実験ということで、知事も申しております海の道構想関連団体の皆さんに御協力、御理解いただいて何とかクリアしておりますけれども、これからいろいろな人が沿岸部でやっていくのに、そういう障壁はないのかどうかというようなこともさらに検証しなければいけないし、分野ごとに今後どうしていくのか、全くクリアできない課題が残るのではないか、そういったことをまとめていきたい。それをまとめた上で今後どんどんやっていくような項目がありましたら、プロジェクトとして取り組んでまいりたいというふうに考えております。 3: ◯質疑栗原委員) この7つの実証事業については、このまま伸びて大きくなっていくのか、具体的な事業となって進んでいくのか、それとも事業で検討してみたけれどもだめだったというものが出てくるのか、そういうことがこれから行われていくというふうに考えてよろしいでしょうか。  そうなりますと、海の道構想の具体的なイメージとしてこういったものが提示されていると認識するわけなのですが、こうした事業が実証事業という形のままで終わらせてはならないと思いますし、課題整理もこれからいろいろ出てくると思うのですけれども、一つ一つについてもう少し詳しく説明を聞きたいと思う部分が幾つもあります。一つ一つの事業の検証に当たって、そうしたものをしっかり提示いただいて御説明もいただいて、またそういう中で、県の実証事業として行っている以上、関心を持っているいろいろな事業者もいらっしゃると思うので、そういう方々にもしっかり情報提供が必要だろうと思います。それからこの実証事業は、ただ単に実証事業をしてつぶしてしまうというか、実証事業だけで終わってしまうというイメージではなくて、これをやって大きく育てていくという意思もやはり必要だと思いますので、もう少しその辺の意思を明らかに示していく必要があるのではないかと思うのです。やはりこの7つの実証事業というものが海の道構想の大きな柱になっていくのかと思っていますけれども、そういう認識でよろしいのでしょうか。一たんやってはみたけれども、だめだったという方向が強いようでは困るのですが、その辺の決意をお伺いしたいと思います。 4: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 委員のおっしゃるとおりでございます。大半のものは、これからプロジェクトとして取り組んでいって、どんどん発展させていけると思いますし、そのように頑張っております。ただ、一部に熟度が低いのではないかというものもございますが、このまま発展していくのではないかと思います。また、今後の取りまとめの過程でこういう分類にないものが出てきたりすることもあるかもしれませんが、7本のうち大半のものが前に進んでいるという状態だと思います。 5: ◯質疑栗原委員) 今、海の道プロジェクトという形で進めておられるわけですけれども、これは多岐にわたります。すべての課題がそうですけれども、部局横断的なものが非常に多いのかと思うのです。海の道プロジェクト・チームは経営戦略審議官のところになるのでしょうか。大きく育てるためにはプロジェクト・チームから大きく昇格させて、県の部局の中できちんとした位置づけが必要なのではないかと思うのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 6: ◯答弁経営戦略審議官) ただいま御説明いたしましたけれども、海の道をエリア観光として打ち出していこうとするからには県庁の各局の連携が必要であるという点は御指摘のとおりであります。したがいまして、海の道プロジェクト・チームの中にも農政あるいは教育委員会の担当課長に入っていただいて、横くしを刺そうとしております。組織がどうであるかは置きましても、その思いは必要であると思います。それをやっていくためにどういう組織が要るのかというのは、県庁組織の全体の中で考えていく必要があると思っていますけれども、組織はいかにあっても、委員御指摘のとおり、これは非常に大きなプロジェクトであって県庁のあらかたの局の力を結集して進めていかなければいけない、その思いにおいては変わりありませんので、引き続きこの考えで取り組んでまいりたいと思います。 7: ◯要望栗原委員) 予算、事業的にも来年度、これを大きく進めていかなければならないと思いますので、ぜひとも県の意思が明らかになるような組織網を立ち上げて、しっかり推進していくのだという意思をはっきり表明していただきたいと思います。これは要望ということでお願いしたいと思います。 8: ◯質疑川上委員) 先ほど少し触れられましたけれども、これは我が県だけで幾ら推進してもと思う。瀬戸内海と銘打って知事も当選されて1年になる。他県もこの構想については、広島県はどういう考えをしているのかということをいろいろとお考えになっていると思いますけれども、岡山県、広島県、愛媛県、香川県の4県で折衝されたのでしょうか、その感触はいかがなものなのでしょうか。 9: ◯答弁経営戦略審議官) これまで知事同士で会う機会が中国5県の知事会、それとこのたび退任されました加戸前愛媛県知事と岡山県知事とは1対1、あとは中四国9県の知事で集まる機会がそれぞれございました。その機会のたびに湯崎知事からは、海の道構想で考えていることと各県連携は必要であるということを申し上げております。中国5県におきましても、中四国9県におきましても、また特に2人で会談しました愛媛県,岡山県の両知事におきましても、その趣旨に対して賛同いただきまして連携していこうという考えを示していただいております。とりわけ私がすごく興味深いと思いましたのが、山陰の鳥取県、島根県の知事も、瀬戸内海というのを打ち出してそこにある程度人を集めていければ、そこからの波及効果というのはいろいろな県が使えるのだから、むしろ5県を挙げて瀬戸内海というのを盛り上げていこうというふうに発言していただいておりまして、そういう意味ではこういう構想を、我々もできるだけ早くまとめて関係県にお示しして、この中から連携事業というのを引き続き考えていきたいというふうに考えております。 10: ◯質疑川上委員) こういう構想をつくる上においては、まず大きな枠組みをしっかりした上でやっていくほうがいい。我が県が独自でこういう構想をつくると、この骨子案を見てもそういうことは余り入っていない。そういう感触がいいということになると、早く実務者同士の会を立ち上げるなど、きちんと連携をとりながらやっていくということが非常に重要だろうと思います。もう一つは、他県では観光特区というのを随分国に申請してきている。だから、「瀬戸内 海の道構想」を一つの特区のような感じで国に働きかけていく意思があるのかないのか、その2つについてどうでしょうか。 11: ◯答弁経営戦略審議官) 関係各県の知事とお話をする中で、広島県からは、まず、我々自身の考え方、コンセプトを固めます。急いでこれにかかりますから、その上で関係県との連携について協議に上がりますと申し上げておりますので、今はその第1ステップを急いで取り組んでいく段階にあるというのを御理解いただきたいと思います。この後、我々の考えがまとまれば、各県にお示しし、連携事業を検討していただきたいと思います。  それと特区につきましては、先般、国において総合特区制度が提案されておりまして、そのアイデアというのが募集されております。それに対して広島県は、観光をコンセプトとした総合特区について提案しているところであります。これは今後、国において特区規制緩和に関する検証が行われ、早ければ来年の次期通常国会に関係法案が提案され、規制緩和の施行が始まって新年度に入ると特区の受付が始まると思いますけれども、アイデアとしては出しておりますので、今後、国における規制緩和の動向を見て、我々として使えるものがあれば積極的に特区の検討を行ってまいりたいと考えております。 12: ◯質疑川上委員) この構想の骨子案を見ていると、広島県だけでやっているようで、そういうことが全然見えていない。やはりさっき言ったように他県との連携をもっと早く打ち出すということがないといけない。
     瀬戸内海全体をもっと広げるとどこまでいくのか。神戸も瀬戸内海だから、その辺を含めて一番いい構想は、大阪、神戸を巻き込むことです。瀬戸内海として世界各国から来ていただける。4県だけでやるとなると、比較的に少し弱いということなので、そういう大きな構想のもとに瀬戸内海全体でやっていこうというぐらいの元気を出して、そして今、関西圏でやっていますが、あの中にも観光は入っているけれども、今度は、神戸、大阪、姫路も巻き込んで、瀬戸内海を一つのエリアとして構想を打ち出すということも非常にいいことではないかと思うのですが、そういうことについて検討されているのか、やはり今言われる4県だけでやるのか、その辺の構想はないのか。 13: ◯答弁経営戦略審議官) 瀬戸内海の定義は、いろいろな法律の中にも幾つかありまして、一番大きな定義は大阪湾まで入るだろうと思います。それと先ほど中国5県の会議の知事の御意見で申し上げましたけれども、山陰側も非常に大きな注目をいただいている。我々が一つ考えておりますのは、さりとて中心となるコンセプトというかエリアというのが余り広がってぼけてはいけない。きちんとした観光エリアとしての性格づけなりアイデンティティーといいますか、独自性というのを保たなければいけないということを最初のコンセプトづくりから考えると、ここははっきり議論できていませんが、例えば愛媛、香川あるいは山陽3県のあたりで取り組んでいくのが、最初のコンセプトのつくり方とすればわかりやすいのではないだろうか。そこのキーコンセプトのゾーンの波及効果をいろいろなところのお力もおかりしながら、外にも出ていきながら、波及していくという形で進めていくのが得策ではないかとは考えております。  それと、この構想の中には、まず広島県がやるべきことを書こうとしておりますけれども、委員御指摘のとおり、その中において瀬戸内海という境目のないゾーンの中でどれだけ隣県のことに触れることができるかというのは、構想を固める中で検討してまいりたいと思います。 14: ◯要望川上委員) 最後に、やるのであればそういうみみっちいことをせずに、元気を出してやるように知事に言ってあげてください。こせこせとちょっと広島県でつくったものでは、全然世界に通用しません。やるのであれば、思い切って瀬戸内海に山口県、福岡県まで含めた構想でばあっといくぐらいの指導力を持たないとだめですと知事に教えておいてください。 15: ◯要望質疑犬童委員) 川上委員発言は、私も基本的には同じだと思うのです。我々も含めて県民の行動半径は物すごく広がっているわけです。広島県という単位でなくて国内、北海道から沖縄あるいは海外にと、非常に視野も広くなっています。議員でもそうだと思います。そういう視点からいうと、何か広島県に閉じこもった論議が進んでいっているのではないかと思う。もちろん足場は固めないといけないというのはよくわかるのですけれども、既にみんなの行動半径というのは国内外、世界に広がっているという点からすると、少しそういう視点が次の段階に置かれ過ぎやしないかと、私も実際に視野は広くはないのですけれども、そう思っています。  ですから、やはり瀬戸内海といえば、近畿、中四国、九州というのが絡んできているわけです。世界から見ると、東南アジア、世界を視野に入れた観光客の誘致だとかをされているのですから、広島県ということではなくて瀬戸内海全体の見方をすると思うのです。そういう点が少し弱いのではないかと思いますし、この資料を見ましても、この構想にかかわる府県がどういう取り組みをしているのかということのまとめが全然出てこないのです。もう少し私たちにも愛媛県はどういうことをしているとか、あるいは兵庫県だとか大阪府だとか和歌山県だとか九州、そういうところを含めてこのような取り組みをしていますというのをまとめてほしいと思います。この委員会もあとの寿命が短いですけれども、それをこの委員会にも出してほしい。委員長、私はもう一度きちんとそういう資料を出してもらいたい。他県が何を考えて、どういう具体的な行動をしているのかを我々は勉強した上でこの議論をしないと、川上委員の言われるように閉じこもった議論になるのではないかと思います。7つの実証事業は私もよく読んでいて、いいなということで決して否定はしていないのです。しかし、国際観光をねらうにしては余りにも小さいエリアだけにとどまったものになっているのではないかと思っていますので、ぜひその点は、次回もっと議論を深めるためにも、瀬戸内海の各府県がどのような基本的な考えを持って具体的にどう取り組んでいるのかということを当委員会に示してもらいたいです。その中で、広島県はどうあるべきだという議論をする必要があると思いますので、委員長にぜひ諮っていただきたいと思います。  それから、体験型観光といいますと、やはり農業、漁業、林業を含めまして瀬戸内海は山間部も含めて資源の豊かなところです。そこに国内外から人が来てもらって、みずから魚をとったり果物をもいだりして自分たちも一緒に食べて、そして心に残る旅をしてもらう、またリピーターとして来ていただきたい、こういう思いだと思う。その面からすると、農林漁業関係の施策をどうするかというのは、やはり一番大事な課題ではないかというふうに思うのです。東京と同じ観光をしてもしようがないのですから、やはり瀬戸内海の持っている農業、漁業、自然の資源というものを体験してもらう、味わってもらうということからすると、ここのメンバーの中に農業関係の担当が参加するのは当然だと思うのですけれども、ここには見えません。そういうのが少しおかしいという気が前からしているのです。そこら辺はどうなのですか。 16: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 委員のおっしゃるとおり、農林水産業の分野と緊密に連携をとっております。例えばミカンをもぐということでも、これは大きな観光の資源だと思いますが、実は後継者がおりませんで、その山を維持していくということが非常に大変でございます。仮にそのかんきつ類を観光資源としてさらに仕組みにしていくのでありましたら、だれがその山を管理して運営していくのかという問題が立ちふさがってまいります。これは、例えば都会から若い人を呼び込んできて新しい経営形態をつくるというようなことも検討しております。あるいは実際にその場に行ってミカン山を再生して、それを観光につなげていくというようなこともやっております。それから先ほど申しましたようにカキを焼いて食べさせる、これは広島県のカキがノロウイルスなどの問題がありまして地元で食べにくいという課題を抱えてまいりましたけれども、外から広島に来られた方はカキを食べたいというニーズが非常に強いことがございます。しかし、なかなか地元で食べる場所がないということがあります。今回の実証事業は地元の水産物をいらっしゃった方がそのまま食べるということの実験になるのでございますが、これにもいろいろな課題があります。これをクリアしますと、委員がおっしゃったような形で地元のかんきつ類、あるいは水産物、こういったものを皆さんに楽しんでもらえるようになるのではないかと思っております。 17: ◯委員長 ただいま犬童委員から資料請求がありました。執行部におかれましては、先ほど委員からありました広島県だけではなく各県の観光振興に対する政策について、共通するようなことがあれば、連携をとっていかなければならないので、それぞれの県の観光政策について資料をいただきたいと思いますが、対応のほうはよろしいでしょうか。 18: ◯答弁経営戦略審議官) 特に海の道のプロジェクトにかかわって他県でどういう取り組みをしているかということを中心に、他県の例についてはできるだけ早い段階でお示しできるように準備したいと思います。  ただ、1点だけ済みません、先ほど説明の中で県のコンセプトということを中心に御説明いたしましたけれども、8ページ以降からの6つのプロジェクトの中におきましても当然のことながら他県連携について触れております。例えば銀の道もそうですし、サイクリングロードですとしまなみですから今治ともかかわってまいりますし、アート回廊でいえば香川県の直島のプロジェクトもあります。そうした部分も当然視野に入れておりますが、各プロジェクトにかかわって他県の取り組み、あるいは他県で行われているのがどうであるのかというのは、整理して御説明したいと思っております。 (瀬戸内海の道構想に関わる各県の観光振興に対する政策について、資料要求があり、委員会に諮って要求することに決定した。) 19: ◯質疑犬童委員) 図らずもミカンなどで農業後継者がいない。そこが問題なのです。あなた方は、何々の体験だとか言うが、テレビの深夜放送か何かで見たのですけれども、知事がカキを食べて一生懸命やっていました。どこかのアナウンサーと1対1で砕けた話でよかったと思うのです。海のカキをつくる人の後継者を育てずに、それを観光にしようとしても難しいと私は思う。ミカンを育てる人の後継者を育てないでミカンを売るなんて、大長ブランドと言ったって。瀬戸内海は広島県の大きな位置を占めるのですから、これからも売っていこう、観光客を招いていこうとするのであれば、漁業や農業担当の部長や担当課をこの委員会に入れて一緒になって、農業や漁業、果樹、園芸を含めて、後継者を育てるということに本腰を入れていかなければだめだと私は思うのです。  この前、豊町でも公民館か何かが、ミカン山を町の人に幾らか背負ってもらおうとしてオーナー制度で募集したら20組ぐらい集まったのです。こういうことを少しやっています。それから豊浜町では、漁協が毎週土曜日の朝の7時から、自分たちが一本釣りで1週間釣った魚を、伝馬船を10隻ぐらい並べてそこに水を張って売っています。広島の人も買いに行っています。そういうことで幾らか後継者を育てようと思って、青年部がしないと先々だめになるといって青年部を引っ張り出して組織をつくったのだと言っていました。地道であってもそういう取り組みをやっていかなければ、瀬戸内海を世界の体験型の観光地にしようとしても、工業製品だけではできないと思うのです。  後継者がいないのは、我々の怠慢でもある、あなた方の怠慢でもあるのです。豊浜町や豊町の山に行ったら、もう7割ぐらいが荒れています。この前も1回歩いてみましたが、ほとんどやぶになっています。それをもう一度、その何割かでも復元して、そこでミカンがもげるようにするとか、海外の人にも来てもらい1泊2泊してもらうということができるようにならないと、空き家がいっぱいあるのです。立派な家にだれも住んでいない。そういったものに本腰を入れて、やるにしてもきちんと進めてもらいたい。そして、わざわざでも執行部の農業関係の担当の部課長にも出てもらいたい。それを入れてやるという体制をぜひとってもらいたいと思います。ただ後ろのほうで話し合いをしておりますということではだめです。それはどうですか。 20: ◯答弁経営戦略審議官) まず、基本的な考え方といたしまして、犬童委員がおっしゃったように瀬戸内海の中に人が集まって、要はお金が落ちて人とお金が回っていく仕組みをつくっていく、それが農林水産業の部分における後継者を育てていくということにつながっていきますし、地域の活力が生まれてくるということになろうかと思います。農林水産業というのはすごくシンボリックな分野でありますけれども、それ以外の、商業におきましても同じようなことが言えるので、そういう点において瀬戸内海をエリア観光とし、そこに国内外から人が集まり、金が回る仕組みをつくっていきたいというのが、まさにこの「瀬戸内 海の道構想」の大きな眼目であるというふうに考えております。  したがいまして、ねらっていくところは単なる観光地の造成ではなくて、その先には地域経済の活性化なり地域の活性化ということが究極の目標であります。そこに向かっていっておりますので、そういう意味では農政だけに限らず各局にまたがる分野であるというふうに考えております。そういう点でプロジェクト・チームを組成し、プロジェクト・チームの中で議論したことを我々が代表してこの場で説明させていただいておりますので、後ろで隠れてこそこそではなく、ここでの議論というのは、当然プロジェクトの考え方の中に反映させて施策にできるだけ結びつけていきたいということで取り組んで参りたいと思いますので、よろしくお願いします。 21: ◯要望犬童委員) それはあなたの考えでいいですけれども、委員長、組織的に難しいかもわかりませんが、やはり農林水産局には1回出てきてもらいたい。出てきて自分たちが海の道構想をどう考えているのか聞きたい。そういう考えを表明する場、明らかにする場を設けてもらいたい。これは、私の要望ですから、できるか、できないかといったら、それはわかりません。ともかく、この委員会というのは議会が設けている特別委員会で、知事が設けたわけではないですから、我々からすれば、担当の局部が出てきて議論の輪に加わって説明する場を設けてもらいたい。検討していただきたいと思います。  それから今、四国は非常にメディアによって取り上げられている。きのうも「坂の上の雲」をやっていました。それから「龍馬伝」、ドラマが終わりましたが、この前龍馬記念館に行きました。大曽根委員も行きました。やはりメディアは強いと思いましたのが、坂本龍馬で年間15万人集まっていたものが、福山雅治の「龍馬伝」で小さい記念館に60万人、4倍の人が来てもうどうにもならない。札どめをしなければ入り切らないと言うのです。だからといって、メディアにおんぶにだっことはいかないけれども、何というのか、文化とかそういったものが目玉にあって人の心を引っ張るのだと私は思います。そういう面で瀬戸内海というのは、四国あるいは山陰も含めてレベルの高い文化的なものもあると思いますから、もっと前面に出されて、世界に通用するというのは難しい部分もありますけれども、そういうところを掘り起こしてもらいたい。物も大事ですけれども、人にはそういう目に見えない心で感じる部分、これは中にも書いてありますが、それがリピーターになっていくのだということを、やはり中心に据えたものも欲しいと思います。これは、要望しておきます。 22: ◯質疑(砂原委員) この「瀬戸内 海の構想」というのは、このねらいというところに書いてありますけれども、一度ならず二度、三度と訪れてみたい場所として選ばれるようになるということで、知事の思想に基づいてこの事業が成功してほしいというふうに考えております。先ほども川上委員からありましたけれども、まず広島に集客がふえれば他県もついてくるという可能性もあるので、広島をまず元気にするという部分で、資料を読みかえて見ているのですが、見るときに一番大事なことはやはりマーケティング、市場調査がきちんとできているかということ、そして過去の検証です。広島県の観光振興に関しては、過去にいろいろなプロジェクトを組んでやっています。これがどうだったかということ、この基礎をきちんとした上で戦略を立てていかないと失敗すると思います。  この資料を見て、その辺の少し感じたことを質問させていただきたいと思います。まず、そのマーケティングの部分について聞きたいのですが、外国人の部分について、広島県に来る外国人がどれぐらいいて、どこの国が多いか、そこら辺は大体検証していると思いますが、では、1ページ目の一番真ん中に日本旅行における中国人の旅行目的・ニーズのパーセンテージが書いてあるのですが、これを広島県に置きかえた場合はどういうふうになっていますか。 23: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 広島県として数字はとっておりません。これは、日本全体の数字でございます。 24: ◯質疑(砂原委員) それが基礎的なデータだと思うのです。例えば、広島県に来ている中国人は広島県に何を求めて来ているのか、広島県に来ている韓国人は広島県に何を求めているのか、それから欧米人、そういったところの各国の人々が何を求めて来ているのかというのをまずわかっていなければいけない。その基礎データがないというのは、どういうことですか。 25: ◯答弁経営戦略審議官) 我々の発想といたしましては、中国から日本に来られる方が日本に対して何を期待しているのか、その中国人の期待に対して我々としてどうこたえていくかということが、最初のマーケット調査の発想としてありましたので、日本に来る大消費地の中の必要とするニーズを把握していこうということで今回海の道構想をスタートしたものであります。 26: ◯質疑(砂原委員) 僕は、この海の道構想が成功してほしいのです。だから、日本に来る来ないではなくて、世界が広島に来たいと思えるようなプランをつくってほしいのです。この資料の表を見てわかるけれども、中国人は1番がショッピング、2番が温泉、3番が歴史的な建造物の見物、その次は自然、そして日本食となっているわけです。では、広島県でどれをターゲットにしていくのか。ショッピングは東京、大阪には勝てないです。温泉は広島にありません。そうしたときに広島県はどこを強化していかなければいけないのか、どこの弱みを補てんしていかなければいけないのか、そういうことを戦略的に練っていくのがこの構想の第1ステップだと思うのです。中国人は広島県に何を求めているのか、韓国人は広島県に何を求めているのか、それを調べもせずに、このような10何ページの資料をつくってやりましたと言われても納得できない。これは早急にそういう調査をしてほしいと思いますが、いかがですか。 27: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) ここに書いてありますように、中国についてはターゲット層を絞るということをマーケティングしております。上海、北京近辺の富裕層約3,000万人をターゲットにすべきだという調査結果が出ておりまして、その傾向は全体としてショッピング、温泉、歴史的建造物ですが、仮に今後、今は1回目の旅行者が来ておりまして、これは我々も何十年か前にいろいろな名所を見に行ったりして大抵のところに出て行きましたけれども、調査結果ではそこは当面は外してもいい、次にゴールデンルートと言われる大阪から東京までのところに皆が集中しており、そこでショッピングをしまくっている状況なのです。これをこちらに呼ぶよりはリピートして2回目、3回目に、この表にありますような歴史的建造物あるいは自然景観などに嗜好が移ってきて、そのときの受け皿として瀬戸内海はあるのではないかという傾向がございます。  委員御指摘の広島に来ている中国人の数は把握しておりますけれども、その中国人を対象にアンケート調査するというようなことは今の段階ではやっておりませんが、広島に来ている中国人留学生を集めてヒアリングをするようなことはやっておりますし、中国関係の旅行社にいろいろな意見を聞くということはやっております。例えば広島に来ている4万5,000人の中国人のうちの1,000人を抽出するといったことはしておりません。 28: ◯要望質疑(砂原委員) この間も、この特別委員会で札幌に行ってあちらの観光振興機構でお話を伺ったのですが、ターゲットが全く一緒なのです。そうすれば、広島県として何か個性的なものがあるのかというふうに思う。札幌のほうでも中国の富裕層と言っていました。広島が札幌に何をもって勝とうとするのか、どこを強化して勝とうとするのかというところを、基礎的なデータをきちんとつかんでいないと絶対に失敗すると思う。もう何回言ってもだめだから、それも中国だけではなくて、これも見ていたら一番は台湾です。広島がどうなのかわからないけれども、広島はどこが一番たくさん来ているのですか。上から順番に4カ国、5カ国ぐらいまでの広島に求めているものというのは、まずきちんと把握しておいてほしい。それは今からでもできるから。知事の4年間の海の道構想が失敗しないためにも、この事業をどんどん推進することも大事だからやっていってほしいけれども、もう一度そこのところをきちんと洗い直してほしい。それは要望しておきます。  それともう一つ、短期的には感度の高い国内観光客をターゲットというふうに書いてありますが、同じ質問をします。日本人の方々が広島県に来るその目的は何かということを把握できていますか。答えられないのであればいいのですが、同様にこういうこともきちんと調べておいてほしいということを要望しておきます。  そして今度は過去の検証の部分で伺いますが、竹下知事は、広島、瀬戸内海はエーゲ海に負けないすばらしい風光明媚なところであると言って、観光振興はやはり瀬戸内海だということを言っておられました。そして藤田知事になられたときに観光HOT7000──観光入り込み客数7,000万人を目標にするという事業を立ち上げられました。これも途中で話が消えております。ちなみに観光HOT7000で観光入り込み客数をずっとデータとして把握しておられましたが、一番多かったのはいつで何人ぐらいというのは大体把握できていますか。 29: ◯答弁(商工労働局長) 広島県の観光客数につきましては、これまで全体的にはずっと伸びてきております。一番のピークは平成18年の5,800万人でございます。その後は経済情勢から少し落ちています。 30: ◯質疑(砂原委員) それはどういうデータですか。急に数字を言ったから申しわけないのだけれども、僕が把握しているのは、観光入り込み客数で一番多かったのは、しまなみ海道が開通したときです。そこから先は観光客がまた落ちていっている。僕はそういうふうに認識しているのですが。 31: ◯答弁(商工労働局長) しまなみ海道が開通いたしました平成11年に前年から約10数%伸びまして5,000万人を初めて超えましたけれども、その後に一たん減りまして、平成16年度の大型観光キャンペーンの実施によりましてピークが平成18年で5,800万人でございます。 32: ◯質疑(砂原委員) 観光HOT7000が前の知事が目指していた年限に7,000万人に達しなかった理由というのは検証しておられますか。 33: ◯答弁(商工労働局長) 現時点におきまして本県の観光客、あるいは観光消費額がまだまだ少ないという課題といたしましては、やはり知名度が伸びなかった、あるいは観光地域そのもの、例えば原爆ドームにしても宮島にしてもブラッシュアップが十分にできなかったとか、温泉地がないという課題もあって宿泊につながらなかったとか、いろいろな課題があるというふうに認識いたしております。 34: ◯要望質疑(砂原委員) そういった過去の事業の失敗の本質というものをきちんとつかんでおいてほしいと思います。この事業を成功させてほしいから、それはよくよくもう1回検証していただきたいと思うのです。それで、ここにもハードではなくてソフトだと言っているけれども、しまなみ海道が開通したときには実際にハードを見に来ているのです。莫大に観光客がふえる。東京は今、大きなタワーをつくっていますね。今の時点でも集客が物すごくどんどん進んでいる。広島県にはテーマパークが全くない。今さらテーマパークをつくって採算を合わせながらやっていけるかどうかというのは非常に難しいというのも認識できておりますけれども、既存のそういった施設のブラッシュアップをどういうふうにやっていくのか、そういったところを含めてハードも大事、ソフトも大事で、ハードはもう捨てるのだというのではなくてハード面をきちんと見直していってほしいし、それに合わせてハードを生かすソフトをこれからも研究していってほしいと思います。  だから、この資料を見る限りでは、過去の検証とマーケティングがきちんとできていないというふうに思いますので、そこのところをしっかりもう1回洗い直してこの事業が成功するように、どこが弱いから、どこをどういうふうに強化すべきとか、どこを求めているのだから、ここを伸ばしていこうとか、そういう戦略をこれに上書きするくらいの気持ちで結構だからやっていってほしいと思います。いかがでしょうか。 35: ◯答弁経営戦略審議官) この構想の中でも、今までの社会経済情勢あるいは国民の嗜好、県民の嗜好というのは感じつつある中で、これまでの資産をふやしていくというやり方ではなくて、地域の資源を資産として活用していくやり方にしていくほうが面的な広がりができて、かつ持続可能性が出てくるというところは、ある意味ではこれまでのやり方の反省を踏まえて新しい方向性を導き出すべきであるというふうに我々も考えたところでありますけれども、砂原委員がおっしゃったように瀬戸内海ということを舞台にこれまで何度もいろいろな施策を組んできたのは事実であります。ですから、構想をつくればこれでよしとするのではなくて、構想ができた後もそれを進めていく過程において、実施の過程でマーケティングなり、あるいはこれまで実施してきたことの検証なり、並行していろいろな段階でやっていきたいと思います。 36: ◯質疑(中本委員) 先ほどから中国5県の連携、それから四国も入れて9県の連携という話が出ておりましたけれども、まず、これは観光だけの話ではないかもわかりませんけれども、そういった連携をしようという話の中できちんと広島県がリーダーシップをとれているのか、私はそこが気になるのです。中四国9県の中でどう考えても広島県が規模的には一番大きい県だというふうに私は思うわけですが、広島県がどういう立場で、どういう位置でみんなと話をしておられるのか、まず、そこをお聞かせいただきたい。 37: ◯答弁経営戦略審議官) 瀬戸内海を中心とする観光資源でエリア観光をしていこうという点においては、そういう意味では各県が共通してこの資源を持っておりますので、その点においての優劣というのはなかなか決めかねる部分はあろうかと思います。ただ、その瀬戸内海に着目しエリア観光とし、新しい地域経済の活性化のためのてこにしていこうというのは、少なくとも広島県が提唱し、そのコンセプトをまとめようとしておりますので、その点においての役割を果たしている段階にあると思っております。これを各県に投げかけて広島県がある程度のイニシアチブを発揮しながら連携をとっていくという点においては一定の役割を果たしているのではないかと考えております。 38: ◯質疑(中本委員) 何を言いたいかといいますと、岡山県あたりは何かにつけて広島県に対抗意識を持っています。だから広島県が何かやろうと言ったときに、例えば広島県が提言したことに対して本当にそれをつくり上げようという認識があるのかどうかがよくわからないし、どちらかというと、鳥取県と一緒になって何かしたいとか、四国と一緒になって何かしたいという気がいろいろな場面で見えてくるし、また、鳥取県も近畿ブロックといろいろ連携軸を持ちながら物事をやっているとか、そういった中で果たして広島県が、この中国・四国の中でリーダーシップをとれているのかということが非常に疑問なのです。  昔から札仙広福という言葉がありましたけれども、最近はこの中から広島はとれていると思うのですが、大体同じぐらいの規模の街、これは政令市を抱えている街ですけれども、私が思うのに例えば福岡県であれば、やはりどこが見ても福岡県は九州の中でリーダーシップをとって物事をやって、その福岡県が言うことだったら、みんながそこに固まってという姿が見える。仙台あたりも最近割と東北の中でもそういう地位を確立してきたというふうに思うのですけれども、広島はちょっとまだそこまでいっていない。声をかけてみんなでやろうという気概はわかるのですが、非常に抽象的な物の言い方で申しわけないけれども、そういった環境整備はきちんとできているのですか。 39: ◯答弁(観光課長) 少し違う切り口から、「瀬戸内 海の道構想」というのは構想で要するに隣県ということでございますけれども、それに先立ちましてインバウンドの部分、外国人を呼んでくるという部分で、先ほど冒頭に説明いたしましたけれども、中国5県でインバウンド推進委員会というものをこの6月に設けまして、事務局を私ども観光課内に設けています。これは5県で共同してインバウンドを進めようということでございまして、私がその委員長に就任して5県で共同のルートマップでありますとか、プロモーションなどをやっておりまして、韓国ドラマを単に鳥取だけということではなくて広島も、あるいは愛媛も視野に入れながら展開しておりますのも、そういう共同の取り組みで、とりわけ外国人観光客というのは、広島が中国地域の65%を占めているということでございまして、なかなか単体でやっていては引き込みは難しい。その瀬戸内というものはそのブランド化の一端だろうというふうに思っております。  外から見れば、瀬戸内の倉敷を、瀬戸内の今治を、瀬戸内の尾道をというものがどうしても要りますので、先ほど趣味、嗜好がいろいろで、温泉が出るとかショッピングができるということもありますけれども、私ども単体ではやはり温泉がない。しまなみもいいのだけれども松山の道後温泉は最高の温泉であるということで面的な広がりで初めて外国に競争できるということもございますので、そこについては、取り組みを進めておりまして、ルートマップとか、ウエブとか、それが1月ぐらいに整理できます。成果がお見せできないので、なかなかビジュアルでお話しできませんけれども、そういう取り組みを強化しているところでございます。 40: ◯質疑(中本委員) 課長が切り口を変えてきましたので私も切り口を変えますけれども、今のは他府県のことですが、県内、とりわけ広島市との連携というのはきょうの説明の中では全く出てきていないのですが、その辺はどうなっているのですか。 41: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 広島市との連携につきましては今、広島市の水の都構想の担当課と広島市の川、沿岸部、それから宮島、江田島、こういったところを船でつなごうというようなことを検討しております。もちろん宇品の港湾につきましては、御存じのように港湾管理をお願いしておりますので、今回のカキ小屋の関連につきまして広島市の保健当局あるいは建築当局、港湾当局等々と調整いたしまして、この構想の実証事業ができるようにかなり協力をいただいております。将来的には申しましたような水の都構想と「瀬戸内 海の道構想」との連携を具体的に調整を進めております。 42: ◯答弁(観光課長) 広島市との連携で申しますと、先ほどの5県の取り組みでインバウンドをするということで中国地域の観光ビジネスフォーラムというのを台湾、中国、韓国等の諸外国の方に来ていただきまして、恐らく過去最高ですけれども、招聘数も61社65人、日本側参加者も114社168人、広島市長も来られましたけれども、当然広島市も一緒になって大商談会をするなど、そういう連携を実務サイドで準備等を進めております。 43: ◯質疑(中本委員) これぐらいにしますけれども、要するに、ここに出ている6つの実証事業に広島市のことが余り出てきていない。広島県に来られたら広島市に来られる確率は高いですね。そうなった場合に、広島市に来た外国人観光客は、先ほどからショッピングとか言われますけれども、これは極論ですが、ショッピングしてもらうだけの環境整備、受け入れ体制、どこにバスをとめてどこで買い物してというのは、広島市内では私が把握する限り全くない。だから、こういう話をするときには、プランを立てて、おいでおいでと言うのもいいですけれども、そういった施設もないのに、バスをとめてどこで買い物するのか。まず、そこらから頭を切りかえて、やはり市内にもそういった施設も必要ですし、また、そうではないと言うと思いますが、今まで県と市がこういった観光施設において、ばらばらで余りお互いが協調性を持った施策をされてこなかった。これが今でもまだ見えているのではないかというふうに思うのですが、この辺はどうでしょうか。広島市とは、今言ったような環境整備の問題とかは全然整っていないと思うのです。この6つの案にも出てきていないし、それは、なぜ入っていないのか。 44: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 6つの案には書いてあります。 45: ◯質疑(中本委員) 何が書いてあるのか。どれを指してそう言っているのか。 46: ◯答弁(海の道プロジェクト担当課長) 13ページの課題と方向性のところに、水の都構想と連携した体験クルーズの事業化促進ということで、広島の川と先ほど言いました海、島をつないでいくクルーズの可能性について検討しております。 47: ◯質疑(中本委員) もういいです。これに書いてあっても、原爆ドームへ観光客が来て、見たらすぐ帰るのですか。みんなが集う場所もない。そういったことを私は言っているのです。だから広島市と連携して、そういった観光客が来ても受け入れるような施設とか、平和公園で原爆ドームを見た後に少しみんなで食事ができるところが近隣にあるとか、そういったことは今までお考えになったことはないのですかという意味で私は申し上げたつもりなのです。 48: ◯答弁(観光課長) 広島湾のナイトクルージングあるいはドリミネーションを初めとしてコンベンションビューロー等と連携して、にぎわい創出ということについては随分できてきているのではないかと思いますけれども、委員御指摘のような施設に滞留させて、案内とかも含めまして協力するという意味では少し十分ではないところがあると思いますので、どういったことからやっていけばいいのかということについては早速に担当課と話をしていきたいというふうに思います。 49: ◯要望(中本委員) それは、いろいろプランも立てられて、ルートとか、そういうふうなものはできるのですが、やはり環境の整備も同時にやっていかないと、ただ来ても結局は、バスで来てそのまま素通りになるだけで、滞在時間が短いのです。またすぐよそへ行ってしまうのでは、なかなか伸びないというふうに思いますので、きょう、お話しさせてもらったようなことをまたぜひとも念頭にやっていただきたいと思います。 50: ◯意見(大曽根委員) たくさん意見が出ておりますけれども、私は、やはり広島県というのは海外から観光客を誘致する上で、まず名前が世界に通っているということは、他県に比べても圧倒的な有利さを持っていると思います。海外から見ると、広島は知っているけれども、岡山はどこにあるのかというような感じですから、やはり広島がポイントになって中国各県を含めて大阪や関西や九州まで広げていくのだというぐらいの気持ちを持ってやればいいと思うのです。やはりそのポイントは、広島には世界遺産になっている2つの本当に大きな観光資産を持っていると思うのです。この原爆ドーム、そして宮島、もう最高です。これは本当に徹底して売りに出さないといけないし、新しい一つのセールスポイントがしまなみ海道だと思います。そこから見た風景、それから瀬戸内海があるわけですから、これを大切にして、いろいろなほかの施策もあるのですけれども、世界的な観光地として行きやすく受け入れやすいような体制をいかに整えるかということにまず力を入れるべきだと思います。  その点では、知事が就任して間もなく、宮島の弥山の展望台がもう腐って危ないだけではなくて、とてもお客を呼べるような施設ではないということで、それをとにかく改修しなくてはいけないということです。私はことしの5月のゴールデンウイークに行ったのですが、宮島の厳島神社に来る街道で、港の船着き場のところにあるトイレにずらっと並んでいる。それから途中に小さなトイレがありますが、これが足りないということで水もうまく流れないような仮設のトイレを置いている状況で、国内の他県から、あるいは県内の皆さんも含めまして、とても国際観光を受け入れる観光地としての受け入れ体制が十分でない。最近は、有料道路のサービスエリアだとか駅だとかは、非常にトイレもきれいになりました。それからサービスエリアにおいて特に変わったと思うのは、女性トイレの数をふやして回転をよくするということです。男はショートですが、女性は少し時間がかかるので、いつも女性が並んでいる風景がある。そういうのも解消していかなければいけない。観光地である宮島がどうなっているのか、やはり女性トイレのほうの並びが多いのです。そういう受け入れ体制をきちんとする。先ほどからの市内の観光受け入れで、中央通りに電器店がありますけれども、バスが着いたと思ったら中国や台湾の皆さんがどんどんおりてくる。やはり買い物も楽しみなのです。昔は日本人がパリに行って有名店でどんどん買い物して、ぶら下げて帰ってきたように、何かいいブランド商品を買いたいという心理も含めまして、まずは総合的に受け入れ体制をきちんとしていくということは、このプランの中で重要なことだと思うのです。これをやってほしいと私は思います。  それからもう一つ、富裕層をねらってツーリストを通じていろいろ広島をPRしていくということは一つの手段としていいのですが、広島をPRする上でもう少しそれぞれの国民にアピールしていくことを考えたときに、2年前ぐらいに本会議での質問の中に少し織り込んだのですが、今、広島県内ではBUYひろしま運動ということで、いろいろ広島産品を買おうと、特にリーマンショック後の不況のときにはマツダ車も大変皆さんに協力をいただいて、私の出身がマツダだからそういう言い方になってしまうのですけれども、県経済もこれによって少しずつつよくなる方向へ向いてきた。そのBUYひろしま運動の逆で、SELLひろしま運動というのをやっていかなければいけないのではないか。マツダも含めて世界的に海外に進出していく企業がたくさんあるわけです。そういう企業を活用して広島をもっとアピールしていくようなシールをつくったり、簡単なガイドブックをつくったり、そういうことも今度は逆に県から民間を交えて一緒になって、お願いしたいということで協力を求めていく。オール広島県を挙げて広島県を世界にアピールしていく運動も広げたらどうだろうかと思います。これはどこにも相談していないことなのですが、県として一つ考えていただきたいと思います。せっかくの媒体、特に車などを海外で買ってくださるクラスというのは富裕層から中間層ぐらいまで広がっていると思いますので、ぜひそれも一つ検討していただきたいと思います。  それから、やはりイメージとしての観光ですが、これまで観光というと遊びというイメージがありまして、県議会が海外にいろいろ視察に行くと、観光地に行くことについて非常にマスコミからも批判の対象になるというような形で取り上げられたりします。まず、もってのほかなのは、首相が海外に行くのに外遊と書いているようなタイトルが記事でよく出ます。これが間違いのもとだと思うのです。せっかく大金を使って公務でいろいろな目的を持って海外視察に行きますけれども、その中に観光地視察というのはきちんと入ってしかるべきだと思います。  2年前にブラジルへ行ったときも、議長も行きましたし、山田団長のもとに私も行きましたが、イグアスの滝になぜ行かないのかと私は言ったのです。観光に行ったというふうに見られるとか、きょうは後ろにマスコミの皆さんがたくさん来ていますけれども、何かそこに気兼ねをしたような形で萎縮している。せっかく行ったのなら、広島によその県議会議員が来られたら、ぜひ宮島に行ってくれ、ぜひお願いしますと言います。栃木県の人は日光に来てくれと言う。そういうことが一般的で普通であると私は思うのです。その部分だけは自分の自腹で行けというような言い方もあるかもしれませんけれども、観光というのがこれだけ盛り上がってきて観光立県、観光立国にしていこうというときに、それぞれのリーダーである立場の人が堂々とそういうことをしっかり勉強するという空気を盛り上げていかなければいけない。来てくれというだけではなくて、行くということに対して勉強するということを、やはり大きく観光を通じて考え方を変えていかなくてはいけないのではないか。  きょうは3つの意見を言わせてもらいました。 51: ◯意見(犬童委員) ちょうど大曽根委員が言われたのですけれども、広島はやはり原爆ドームとか平和公園で、いわゆる平和とか核兵器の廃絶という意味で、平和のシンボルとしてのものがあると思うのです。そのことが一番人を集めているのに、何かそのことに触れないようにして成り立っている。私は、それは間違っていると思うのです。確かに物を売るとか買うとかいうことに対して、観光地として平和はなじまないかもしれない。しかし、世界的に見て広島というのはやはり平和のメッカとしてアピールするものを一番持っているのですから、私はこういう中できちんと位置づけをして、広島は世界でこういう拠点として中心として世界中に認識されているわけですから、人も来てもらって平和を考えてもらう、核兵器の廃絶も考えてもらう、その視点をタブー視してはいけないと思うのです。それがこの中で少し出てくるだけ、2つの世界遺産なんて、原爆ドームさえ書いていない。私は、何かそういうことにさわってはいけないのではないかとか、どこかで反感を買うのではないかとか、そういう間違ったタブー視をしてはいけないと思うのです。広島には原爆ドームを平和のメッカとしてみんな来るわけです。そのことは、きちんと位置づけてもらいたい。決してやましいことでも何でもないわけです。ぜひひとつお願いしておきます。  (4) 閉会  午後0時7分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...