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  1. 広島県議会 2010-07-30
    2010-07-30 平成22年建設委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成22年建設委員会 本文 2010-07-30 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 30 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑緒方委員選択 2 : ◯答弁技術企画課長選択 3 : ◯質疑緒方委員選択 4 : ◯答弁砂防課長選択 5 : ◯質疑緒方委員選択 6 : ◯答弁土木総務課長選択 7 : ◯要望緒方委員選択 8 : ◯質疑吉井委員選択 9 : ◯答弁技術企画課長選択 10 : ◯意見質疑吉井委員選択 11 : ◯答弁技術企画課長選択 12 : ◯要望吉井委員選択 13 : ◯質疑芝委員選択 14 : ◯答弁技術企画課長選択 15 : ◯意見要望芝委員選択 16 : ◯質疑田辺委員選択 17 : ◯答弁河川課長選択 18 : ◯質疑田辺委員選択 19 : ◯答弁河川課長選択 20 : ◯質疑田辺委員選択 21 : ◯答弁河川課長選択 22 : ◯質疑田辺委員選択 23 : ◯答弁河川課長選択 24 : ◯要望質疑田辺委員選択 25 : ◯答弁(港湾振興課長) 選択 26 : ◯質疑田辺委員選択 27 : ◯答弁(港湾振興課長) 選択 28 : ◯意見要望(渡壁委員) 選択 29 : ◯委員長 選択 30 : ◯委員長 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 8 会議の概要  (1) 開会  午後1時3分  (2) 記録署名委員の指名  (3) 付託議案    臨県第3号議案「平成22年度広島県一般会計補正予算(第3号)中所管事項」を議題   とした。  (4) 付託議案に関する質疑・応答 ◯質疑緒方委員) 午前にお二人の方から質疑もありまして、県として今回の豪雨災害に一生懸命取り組まれていることは十分わかったわけですが、今回、庄原市、呉市域等といった非常に大きな災害があったところだけでなく、広島県全体で今回の豪雨の被害があったわけでございますので、そういった全県的な形ということで少しお伺いさせていただきたいと思います。  かぶるところもあるかもしれませんけれども御了承いただきまして、今回の豪雨災害に関して、公共土木施設の災害査定については早期に国に査定をするように要望されているわけですけれども、県下全体で被害箇所が1,300カ所という状況だと聞いております。県下全体の復旧が終わる期間というのは相当かかるのではないかと思うのですが、これについて、まずどのように対応されるおつもりなのか、お伺いしたいと思います。 2: ◯答弁技術企画課長) 災害復旧につきましては、まずは交通どめや2次災害のおそれなど、県民の日常生活や社会活動に支障を及ぼしている被災箇所につきましては、早急に応急工事を実施いたしまして、台風時期までにおおむねの復旧に努める予定としております。  また、9月6日から9月17日の間で災害査定を受けるよう、現在、国と調整中でございまして、査定後に速やかに復旧工事に着手いたしまして、来年度の梅雨時期までにはおおむねの復旧工事を完了させたいと考えております。 3: ◯質疑緒方委員) 1,300カ所ということで、規模の大小はもちろんあると思うのですけれども、非常に数が多いと思っておりますので、ぜひ今おっしゃったような形で迅速に対応していただいて、国の協力もしっかりと仰いでいただきたいと思っております。  今、御答弁の中にもありました台風ということで、今後、こればかりは来るか来ないかわからないわけです。もしも来た場合は、当然2次災害というものもまた懸念されるわけですが、午前の質問の中にも出ておりましたけれども、急傾斜地や渓流が14カ所、注意必要箇所が31カ所でしたか、砂防でも早期整備ということで検知センサーなどを設置するというようなお話がありました。今回、庄原以外でも、呉とか世羅とか、ほかの地域においてもこうした不安というものを払拭するためには同様の対応が必要かと思うのです。県下全体で、2次災害が発生するおそれがある箇所の把握状況と、その箇所についてどのように対応されるのか、お伺いしたいと思います。 4: ◯答弁砂防課長) 土砂の流出による2次災害が発生するおそれのある箇所につきましては、庄原市において中国地方整備局、広島県、それから砂防ボランティアの合同による危険度調査を実施し、状況を調査・把握したところでございますが、その他の市町においても、管轄する建設事務所、支所及び関係市町が現地調査を行っているところでございます。この結果、土砂災害については、何らかの対応が必要な箇所として、庄原市を含めて県下で約80カ所の報告を受けているところでございます。そのうち特に人命への危険回避のために必要と思われるところにつきましては、例えば、呉市内にワイヤセンサーを1カ所設置するとともに、庄原市においても、現在、雨量計やワイヤセンサー等の設置を市と調整を図りながら進めているところでございます。また、これらの箇所につきましては、市町と調整を図りながら可能な限り早急に対策工事を実施してまいりたいと考えております。  それ以外の箇所につきましても、今後の状況の変化について監視体制の強化を図っていくことといたしております。 5: ◯質疑緒方委員) 何らかの対応が必要な箇所が80カ所ということですが、台風シーズンまで時間もない中で、この80カ所の中でもさらにプライオリティーを決めてやっていかないといけないと思うのですけれども、台風シーズンまでにすべてを処置できるかどうかというと、なかなか現実問題として難しいところもあろうかとは思うのですが、ぜひ積極的にやっていただければと思っております。  今回、各地域で災害が生じているのですが、比較的小規模だと思われる庄原支所の管内で被害が大きかったということを考えた場合、早急な対応を実施していくためには、この事業の執行体制について何らかの措置を行っていく必要があるのではないかと思うのですけれども、このことについて今後どのようにお考えになっているのか、お伺いしたいと思います。 6: ◯答弁土木総務課長) 現在、庄原支所に対しましては、当面の災害箇所の調査とか応急工事の迅速な実施を支援するために、緊急的な応援といたしまして、発生直後の7月20日から北部建設事務所の職員1名を派遣しております。また、局地的に人命を含め被害が発生しておりますので、庄原市との連携を図りながら復旧を進めていく必要があることから、庄原市との連絡調整要員として、本庁から庄原市へ職員1名を派遣しております。今後、9月に予定されております災害査定の対応や、災害復旧事業及び災害関連事業の実施に必要な人員につきましては、本庁及び他の地方機関等からさらに応援要員を派遣することを検討しております。土木局、都市局を挙げまして執行体制の強化に取り組むこととしております。 7: ◯要望緒方委員) わかりました。最後は要望ですけれども、今回災害が起きてからの一連の対応を見させていただいて、されていることというのは十分理解しているわけでございまして、別に何もしていないではないかということを言いたいわけでは全くないのですが、それでもやはり速やかに災害査定が実施されて早期に災害復旧事業が完了するようにお願いしますということは言わないといけないと思っております。この目の前の危険箇所への対策をすることと、そして今後の万全な執行体制を確保していただくということをぜひ要望させていただきたいと思います。 8: ◯質疑吉井委員) この7月16日以降の庄原豪雨の対応ですが、災害対策本部を設置してからは、幹部や職員の皆さんは、各市町もそうでしょうけれども、大変遅くまで、また夜を徹して対応していただき、また体制をつくっていただいたことには感謝申し上げたいと思います。
     ただ一つ、これは緒方委員とほとんど質問が重なるのですけれども、今後のスケジュールは、国庫負担金申請が8月30日と約1カ月後です。その後、災害査定が9月6日から17日までということで、私は素人だからよくわからないのですが、どうしてこういうふうに遅いのですか。 9: ◯答弁技術企画課長) 災害査定の準備として現地の状況を調査いたしまして、その後、復旧工法というのをまず立てないといけません。そして、復旧工法で積算し、国の査定において、現地なり写真等を見ていただいて、その工法が妥当かどうかということを判断する流れになっておりまして、事務手続上、全体として2カ月程度はかかってまいります。今回、全県下で1,300カ所というかなりの箇所を見てもらわないといけないということもございまして、その準備から考えても、この2カ月もかなり厳しい状況かと思います。 10: ◯意見質疑吉井委員) 庄原に関しては、小林議員も同期ですのでいろいろ意見を聞きますと、先ほど緒方委員からも話がありましたが、ちょうど次の台風が来る時期ぐらいに当たるのではないか。ちょうど17日に査定が終わって、それから発注していると、次にまた雨が降ったら怖いと地元の方が非常に心配しているようであります。今お話があったように、箇所も多いし、一括でやるのでしょうけれども、あっという間のことでしたので地元の人がみんなおびえているということです。素人が見ると、8月30日に申請して査定が9月6日からといったら、県はしっかりやっているのかというような声も出て、恐らく地元の県議会議員は、しりをたたかれるのではないかと思います。しっかりとやっている姿勢が伝わるように、事情を理解していただくということも必要ではないかと思います。答弁は要りませんから、そういうことで、私の意見として一言申し上げたい。  私は、これもまた素人でよくわからないのですけれども、河川とか道路とかが壊れて、それぞれ管理者が違う場合があります。川は県河川だけれども、道路は市町の道路だといった場合に、県がどんどん補修するといっても、市町がそれにきちんとついてこれる形がとれるのか。もしくは、崩れた道路が川へ落ちて、両方が一緒になって工事しないといけないような災害の箇所についてはどういうふうに進めるのでしょうか。 11: ◯答弁技術企画課長) 川と道路とか、管理者が違う場合でございますが、災害復旧は基本的には原形復旧で、効用が大きいほうが申請するということになっています。ですから、例えば、川が県管理で、堤防が市の管理ですと、交通量が多いということであれば市のほうで申請するということになりますし、逆に堤防が崩れたときに後背地の影響が大きいということになれば、県のほうで申請するということになります。 12: ◯要望吉井委員) 今回、山も道も壊れて、川に木や土砂などが流れ込んでいる被害が多いと聞いています。川は工事が進んでいるが上のほうの道路が全然きれいにならないから下へ落ちてくるというようなことがないように、ぜひとも、市町としっかり連携をとっていただいて、住民の方が一番不安を抱えない対策を早く講じてほしいということを要望します。 13: ◯質疑芝委員) 吉井委員もおっしゃっていましたが、執行部の皆さんは本当に大変だったと思います。議会のほうからは、交渉会派5会派で知事に緊急要望を出しました。きょうが30日ですから、非常に短期間で、100%ではないとは思いますけれども、災害状況をまとめてきょうの臨時会に補正予算を上げてくるという早さに、まず敬意を表したいと思います。  少し細かいことを言うようですが、きょうの災害資料を見ますと、私も雨が降り始めたのは7月11日からだと思っています。庄原が最後で16日で、ちょっと重箱の隅をつつくようなことを言って恐縮ですが、きょうの知事のあいさつの中では、7月12日からの梅雨前線となっており、また、一部の地域では400ミリを超えたとなっていました。400ミリを超えたのは間違いないのですが、きょうの資料では、北広島町での累加雨量が699ミリとなっており、それなら600ミリを超えたという言い方になるのではないかと思います。その辺の情報の処理、集約をどうしておられるのかということをお聞かせいただきたい。  それから、吉井委員緒方委員の質問にもありましたけれども、これから査定に入っていくわけですが、国の査定を受ける前に当然準備しなければいけない。これから先のことで、今回間に合うわけではないのですが、地方主権とかいろいろと言われる中で、県の土木のプロが準備した申請について、何か疑われているかのようにもう1回国が査定するという無駄なことをせずに、県が申請したらさっと災害復旧費がおりてくるというように持っていかないといけない。これは今から努力すべきことだろうと思います。ただ、なぜそんな二度手間なことをやらないといけないのか、その辺のことも含めてお聞かせいただきたい。 14: ◯答弁技術企画課長) まず、雨の日にちのとり方でございますが、確かに委員御指摘のように、部署間で若干違っているところがございまして、私ども土木のほうで今まで整理させていただいているのは、雨が降り始めて、数時間あいた場合のとり方が若干違っておりまして、私どもは24時間あいたらそこで切れるという整理をいたしております。国に災害査定を申請する関係から今までと同じような考えで集計していたのですけれども、危機管理課が行っている集計のほうは、何時間かはちょっと覚えていませんが、空き時間のとり方が短くなっており、12日からという言い方になっています。土木のほうは、11日に降って、その後12日までに24時間間があいていないということで、両方を集計しており、集計方法が若干異なっているということでございます。委員御指摘のように、これは今から検討して変えていかないとちょっとそごが生じますので、検討させていただきたいと思います。  それともう一点、災害査定でございますが、国の考え方といたしまして、災害復旧というのは原形復旧が原則になっております。それに対しまして、私どもはできるだけ再発の防止ですとか、環境に配慮した工法を使うとか、プラスアルファのものを提案していきたいという面もございますし、再度災害の防止ということで延長を長く申請したり、できるだけ幅広にとっていただこうというような思いもございます。そういった面で、工法が妥当かどうかという審査といいますか、チェックを受けることになりますので、そういった事務手続が伴ってくるということでございます。 15: ◯意見要望芝委員) 原形復旧という考え方は何十年もやってきているのでしょうから、原形復旧だと言われたらそういう出し方をすればいいし、予防的な工事が認められるのならそれも含めた数字を出していけばいいのではないかと思うのですけれども、これはこれからの問題だろうと思います。最初は皆さんの努力を褒めましたけれども、数字が明らかになって直るまでの時間が長過ぎるので、その辺を少し改善していかないといけないのではないかと思います。  それから、期間とか雨量とか、この辺の出し方は、一般に公にする数字です。県から出る数字が2種類、3種類あるというのは格好も悪いですから、この辺はやはりそろえていただきたいと思います。  それから、これは委員長のお考えで判断してもらえばいいのですが、災害が発生した後、国からも随分多くの人が来てくれました。知事も早々と対応されましたし、この建設委員会が議会を代表する委員会として何らかの行動が要るのではなかったのかと思います。これは、私の会派でいろいろと反省したところです。私の会派でも個人的に何人か現地へ行っており、そういう個々の動きはあるのですが、議会としてということになると、各派代表者会議であるとか、所管の委員会であるとか、そういうところが動かないといけなかったのではなかろうかと反省しているのですが、1回委員長のほうで検討してください。 16: ◯質疑田辺委員) 本会議でも我が会派の安木議員が質疑した庄原ダムについて、私も視察したのですが、このダムが完成していたら豪雨被害はここまで大きくならなかったのではないかという声があります。これについてはどうですか。 17: ◯答弁河川課長) まず、庄原ダムにつきましては、もともとダムに土砂がある程度堆砂するということも計画の中に入れておりますので、もう少し早くできていれば、土石流についてはダムのところで抑止できたとは考えております。 18: ◯質疑田辺委員) 国の政策の変更で、コンクリートから人へという方針は影響したのかどうか伺いたい。  また、この事業の主目的は、過去にたびたび洪水被害を受けている大戸川、西城川の治水対策、庄原市の水道用水の確保、さらに大戸川の自然環境の維持です。平成14年以降、平成18年度に利水者である庄原市の上水道の主要な水源である明賀池が老朽化してきたことが判明したため、市からその代替として利水容量の追加要望があり、ダムの利水容量を変更し、利水面については本事業の必要はより高まりました。取水対策、洪水対策という観点もあるのですけれども、その後、さらに近年の異常気象を考えれば、良好な自然環境の維持という面でも本事業の必要性は変わらないということですが、こういうことでよろしいでしょうか。 19: ◯答弁河川課長) 利水ということで、庄原のため池の代替ということと、あとはダムというのは洪水抑制とかがありますので、西城川全体の治水の安全度を上げるということと、ダム全体としての水源の環境保全などに取り組んでいきたいと考えております。 20: ◯質疑田辺委員) 工期は平成24年までですけれども、今回の災害によってこの工期の変更はあり得ますか。 21: ◯答弁河川課長) まず、今回被災したことによりまして、大戸川をしゅんせつしたりしておりますけれども、それが済んでから新たに現場を着工するということになると、現時点で3カ月程度のおくれが見込まれています。それと、先ほど委員が言われましたように、庄原ダムは国の検証の対象になっているダムでございますので、全体の工期としては約1年おくれるというふうに考えております。 22: ◯質疑田辺委員) 1年おくれるわけですね。この中で、ダムサイト付近で絶滅危惧種のクマタカなどが飛来するとか、その他希少植物であるアテツマンサクが確認されています。この審議内容の中で、その保護対策については今後何らかの対応がなされる予定であるとなっています。福山の東部あたりでも、絶滅危惧種を理由に工事がおくれるということがあるのですけれども、こういったことも含めて、今回の災害、政府の方針転換といった要素がおくれる理由になっているのかどうか。コンクリートから人へといっても、私は人を守るというのがやはり公共事業の一番の役目であると思います。別に、おもしろ半分で国土を変えているわけではなくて、水害等から守るための防災対策は、人の命を守るということが目的なので、最優先されなければならない。これが政府の役目ではないかと思うのですけれども、ぜひその辺の考え方を聞かせていただきたい。  次に、附帯道路工事を行った後の計画についてちょっと聞いたのですが、平成24年までの計画はまだできていなくて、工期が平成24年までとなっているから計画内に終わるだろうという考えでした。附帯道路工事が終わって24年までの計画ができているのかどうか。できていないのに、24年になっていないからそれはできる予定ですという言い方をされると、ばかにされているように思います。24年までの計画は全部でき上がっているのですか。 23: ◯答弁河川課長) まず、絶滅危惧種とかについては事前に調査しておりまして、例えば営巣期でありますと工事を少し控えるとか、そういう対応も踏まえ、工期を設定しているものでございます。  次に、平成24年というのは当初に設定した工期でございまして、通常ですと、その後の用地交渉とかで、若干おくれるということは確かなようでございます。通常、ダムの工期は、国の認可をとって工期を設定しているもので、工期を見直す準備を今進めているところでございまして、工期の積み上げをやっているところです。ただ、見当として、少しおくれるということは申し上げておきます。 24: ◯要望質疑田辺委員) 八ッ場ダムに象徴されるように、ダムについては治水の問題、災害の問題、今回はゲリラ豪雨ですが、反対に渇水もあります。日本はもう亜熱帯地帯に入ったとか言われており、雨も局地的にすごく降ります。今度は渇水が問題になったときに、本当に政府にもきちんとしたことを考えてほしいと思います。これは県だけではなくて国に対しても要望しないといけない問題だと思いますが、ダムには人の命を守る機能があるのではないかと思いますので、計画どおり速やかに進めていただきたい。  それともう一つは、山間部で災害が起こったので広島湾のことは余り焦点にならないのですが、7月21日の新聞に、国土交通省の事務所が広島県を襲った豪雨で多くの流木が広島湾に浮かんでいることを確認したことが載っています。似島周辺の広島湾では、流木や発泡スチロールなど100立方メートルを回収したということで、これは同事務所が通常1カ月間に回収する流木やごみの量を上回っているということです。流木は大きなもので長さが13から14メートル、直径が50センチあったということで、航行に大変不安が生じているという状況が同日の新聞に出ています。余り焦点が当たっておりませんけれども、この問題が解決したのかどうか、お聞きしておきたいと思います。 25: ◯答弁(港湾振興課長) 先ほどの広島港への流木を含めたごみの流出の件でございますけれども、11日からの雨で広島港に流木を含めたかなりの量のごみが河川経由で入ってきております。これにつきましては、直ちに港湾振興事務所等で調査を行っておりまして、また、海域部分については広島港の清掃船で除去しております。清掃船が入れないところにつきましては、陸域部分から委託業者等に除去をお願いしており、大体この土曜日ぐらいまでに除去する目標を立てて進めていると聞いておりますので、現時点ではかなりの除去が行われているものと考えております。 26: ◯質疑田辺委員) これを速やかにしないと、航行の問題上、大きな影響があるのではないかと思います。その辺の見通しと、今の予算で足りるのか、お聞きします。 27: ◯答弁(港湾振興課長) これにつきましては、事後査定という形を活用させていただきたいと思っております。したがいまして、災害復旧の補助事業でとれるものについては、現在、採択に向けた準備をしています。補助採択基準を外れるものとごみを回収した後の処分費については、現計予算内で対応し、積算をした上で、今後不足するものがあれば補正等でお願いしてまいりたいと考えております。 28: ◯意見要望(渡壁委員) まずは、流木については、どのくらい流れてきているのか調査をしないといけない。簡単なことを言いますが、あの清掃船で取りに行くのは気が遠くなるような話で、回収し切れないと思います。大きな船は、少々の流木ははねのけていきますが、小さい船は皆事故を起こしますから、流木が一番危ない。だから、対応するには、その量を調べないといけないと思います。  今回の災害については、庄原土木が残っていてよかったという話があります。そうはいっても体制が弱いから応援をしないといけない。自衛隊の応援隊は、自分たちで炊き出しをして、腹いっぱい飯を食って、応援に行くスタイルになっているそうです。ところが、警察の応援隊は、ラーメンぐらいしか食べないので、2~3日したらもう馬力が全然違ってくる。インパール作戦でも、補給路が断たれたために、みんな腹が減って死んだのです。ですから、人を派遣すればそれで済むというものではない。応援隊を送るときには補給をきちんとやらないと、いい応援はできないのではないかと私は思いますので、その辺にもちょっと配慮していただきますようにお願いしたいと思います。  それから、庄原の災害の写真を見て感じることがあります。福山の沖に走島と宇治島という2つの島があるのですが、徳永光昭先生のお父さんの徳永豊さんが市長をやっていたころに、無人島である宇治島にシカとクジャクを放したのです。今でもおりますが、その数がどんどんふえています。この間、島に上がってみたら池があるのですが、その池の周りに草が一本も生えていないのです。それで、シカががけとか歩き回っているので、どうしているのだろうと思ったら、草を探して歩いているのです。徹底的にシカが食べてしまったので、島の中に草が一本も生えていなくて食べるものがないのです。シカを放した宇治島は山が崩れた跡がいっぱい見えるのですが、隣の走島は崩れていない。宇治島はシカが食べて草が生えていないからどんどん山が崩れるのですが、その山の管理というものをしっかりやらないと、次に雨が降ったときに今まで以上の被害が出ると考えざるを得ない。  ダムをつくることもいいのですが、山の災害に対応するには、山の管理というものをしっかりやらないと、ダムだけではなかなか防ぎ切れないところがあるのではないかと思います。  山が放置されて、竹やぶでもこれ以上タケノコが生えられないぐらいびっしりと密集して生えています。竹やぶの中に入ったら真っ暗になるぐらい生えています。そういうところはいずれ竹が全部枯れて、今度は崩れるのではないかと思います。日ごろから木の間伐もやって、大地に日が当たってそこに草がちょっと生えるぐらいの山の管理をしないと、山が崩れるのではないかという気がするのです。  ですから、農林水産局とも協力して、山の整備というものもしないといけないのではないかと思います。だれも山へ入らないようになったことで、山の地盤を弱くしているということが言えるのではないかという気がするのです。豪雨のこともあるけれども、そういうことにも少し配慮していただければいいのではないかと私は思っております。  それから、これは自戒の念を込めてですが、我が会派の芝委員が言われましたけれども、きょうこのことを議論しようと思っても現地を見ていないから、どういうふうにすればいいのかわからない。簡単に言えば、災害復旧するのがいいのか、本当は全員町を挙げて出てもらって、別の安全なところへ住居を構えてもらうほうが手っ取り早いのではないかということも、現地を見ればわかるのですが、現地を見ていないから議論ができない。議会の中でも、先ほどありましたように、各派代表者会議で行ってもよいし、建設委員会で行ってもよいし、おくればせながらできるだけ早く委員長が現地へ行って、現状を見て、こうしたらいいという判断ができるようにする必要があります。査定をするのも時間がかかるようですから、できるだけ早い機会に行って、我々も査定したものが適切であるかどうかということが判断できるように、できるだけ早く現地へ行かないといけないのではないか。それが地域住民に対する答えではないかと私は思っていますので、今議論している議会基本条例の中にもぜひこういうことも入れるように言っておきますから、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。 29: ◯委員長 渡壁委員から、現地調査という話が出ましたが、私個人といたしましては、もう現地の方に3~4回入っております。  三原、世羅地域も非常に大きな被害を受けましたので、その辺もどんどん回っておりましたが、今、渡壁委員から庄原の被害箇所の調査をしてはどうかという意見がございましたので、農林水産委員長ともまた相談いたしまして、そして現場の復旧工事の状況等もございますので、その辺の情報もいろいろと入手しまして、現地調査の実施については我々正副委員長に一任ということでいかがでございましょうか。     【「異議なし」と言う者あり】 30: ◯委員長 それでは、そのようにさせていただきます。  (5) 表決    臨県第3号議案 … 原案可決 … 全会一致  (6) 閉会  午後1時56分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...