◯質疑(
辻委員) まず、
生活保護の
法定期限内での
受給決定について、各市町の
状況を見てみましたら、昨年度、尾道市は14日以内の
処理率が70.7%、
福山市は36.9%で、
県平均は45.9%という
状態です。
福山市は過去3年間、ほぼ4割を切る割合でしか
法定期限内での
処理が行われていないというような
状態にあるわけです。
一方、
広島市の
状況は、昨年度、
法定期限内の
処理が76.1%で、比べると際立って
広島県のほうが
処理率が低いという
状況が見られるわけですけれども、このあたりをどのように分析されているのか、お答えいただきたいと思います。
2:
◯答弁(
社会援護課長)
生活保護の適用の
決定等を行う際、
要件が国で定められております。それらの
要件に関しての
調査をすべて終えて
決定等を行うのが基本でございますけれども、
広島市におきましては、
状況によりましては金融機関等いろいろな
調査の回答を待つことなく
生活保護の
開始を行って、
開始後、例えば
預貯金等があることがわかった場合には返還をしていただくというような対応をしておられるというふうに聞いております。
3:
◯質疑(
辻委員)
広島市は
広島市でいいのだけれども、県はなぜおくれているのですか。そういう
調査を完全にきちんとしているためにおくれているのですか。
4:
◯答弁(
社会援護課長)
広島市を除く県管轄の22福祉事務所でございますけれども、
法定期限内、14日以内の
処理ができていない理由につきまして
調査をいたしました。その結果といたしましては、
法定期限内に
処理できておりませんでしたのが1,748件、そのうち、1,274件、約7割が預貯金
調査等に時間がかかったということで14日以内の
処理ができていない実態がございます。
5:
◯質疑(
辻委員) そうすると、
広島市が行っているような迅速な対応で、預貯金
調査等は後からにして、14日以上かかっても14日以内に決定をして、その後の
調査で返還ということもあるわけでしょうけれども、そういうやり方でやれば、この低い決定率も14日以内に上げていくことができるということですか。
6:
◯答弁(
社会援護課長) 各市町の福祉事務所の御判断になると思いますけれども、
生活保護の実施につきましては、法定受託事務でございますので、国の定めたルールにのっとって実施するということが基本でございます。ただ、
生活保護を申請される方々の生活の実態ということもございまして、申請された方が、差し迫って困っておられる
状況が一つあります。
それからもう一つは、
生活保護決定に当たってのさまざまな
調査がございますけれども、
調査先からなかなか回答が来ない、そのような見通しがあるというような
状況にありましては、それぞれの実施機関におきまして、窮迫した
状況等の実態を踏まえて、今、
辻委員のおっしゃいました、
調査回答を待つことなく、まずは保護決定をしていくという取り扱いも、これはそれぞれ実際に
生活保護の事務を実施している福祉事務所として、実態に応じた対応というものはあり得るものと思います。
7:
◯質疑(
辻委員) 私が言いたいのは、
法定期限内、14日以内にきちんと決定通知ないしは
処理が済まされるということをしていかなければならない、迅速性が要るということです。
広島市と県の福祉事務所を比較して、先ほど言いましたけれども、これは改めて、迅速に通知決定を
法定期限内に進めていくように指導、助言を
文書等でしっかりやっていくことが必要ではないかと思うのですけれども、いかがですか。
8:
◯答弁(
社会援護課長)
委員御指摘のように、
広島市を除く県管轄の福祉事務所におきましては、14日以内の
法定期限内
処理の割合が45.9%という非常に低い実態になっております。これは大変遺憾な事態でございますので、各実施機関に対してより一層、
法定期限内の
処理に努めていただくように、県としても
文書等で対応をしていきたいというふうに考えております。
9:
◯要望・
質疑(
辻委員) ぜひそういう対応をして、生活困窮者に対する迅速な保護決定が県管轄の福祉事務所で可能になるように、お願いしたいと思います。
次に、黒い雨の降った地域の拡大の問題です。先日、民主党県連の国会議員に対して
広島県・市が区域の拡大を求める要望書を提出して、厚生労働省にもそのことを要望するという報道がされていますが、その要望の
状況、要するに直接国には要望していませんけれども、どういう受けとめだったのか、その点をお答え願いたいと思います。
10:
◯答弁(
被爆者対策課長) 黒い雨に関する被爆地域の拡大要望につきましては、7月12日月曜日に、
広島市とともに民主党に対し、要望書に
調査研究報告書を添えて提出いたしました。
このことにつきましては、中原
委員に窓口として調整を行っていただき、円滑に実施することができました。改めてお礼を申し上げます。
14日には
広島市とともに上京し、衆議院、参議院の厚生労働
委員会の
委員への要望活動を行うとともに、厚生労働省健康局の原子爆弾被爆者援護対策室長を初めとする事務方との間で、要望内容等についての
説明行為を約1時間半にわたって行わせていただきました。その際、厚生労働省から要望を認めた場合の対象者数の推計等について追加資料の要求もございました。要望とその根拠について、国において専門家により詳細な分析と検証をされるものと受けとめております。
11:
◯質疑(
辻委員)
調査結果を検討するというような受けとめのようですけれども、新聞報道では、民主党県連の三谷代表の会談後の
発言が書いてあるわけですが、財源の問題などもあり簡単ではないと、区域拡大の要望を持っていったらそういうふうなことも言われているわけです。そういうことではなく、国としては積極的に受けとめて区域拡大についての検討
調査を行うということで、この
調査結果をきちんと認めているという理解でいいのでしょうか。改めて聞きたいです。
12:
◯答弁(
被爆者対策課長) 国においては、専門家による詳細な分析、検証等をされて結論を出されると伺っております。
そのための追加資料を先ほど1つ挙げましたが、そのほかにも検証に使った専門的な指標について、またさらに詳細な問いかけ等がございました。これについて、時間がかかるものもあるのですが、できるだけ速やかに
広島市と調整をして回答を行い、検証・検討が速やかに行えるように努めてまいりたいと思います。
13:
◯質疑(
辻委員) 大体いつごろの見通しになりそうですか。
14:
◯答弁(
被爆者対策課長) 先日の厚生労働省の話の中では、時期的な話ははっきりとは承っておりません。こちらとしてはできるだけ速やかにという形での要望、要請を行ったものでございます。
15:
◯要望・
質疑(
辻委員) できるだけ速やかにということですけれども、被爆者はもう高齢になって、しかも黒い雨については川1本挟んで指定区域になる、あるいはならないというようなことで、実際問題、現地でも早く区域の拡大を認めてほしいということがありますし、悠長なことを言っていられないと思うのです。できるだけ早期にということで、折に触れて、区域拡大を行うように、県としても大いに努めていただきたいと意見を申し上げておきたいと思います。
それからもう一つ、これはお願いなのですけれども、厚生労働大臣に現地に来てもらうというようなこともぜひ要望していただきたいのですけれども、この点はいかがでしょう。
16:
◯答弁(
被爆者対策課長)
委員がおっしゃったことにつきましては、ことし3月9日の参議院予算
委員会での長妻厚生労働大臣の答弁の中で、地元の方々に会うことがあればというように触れられておりますし、そのことは厚生労働省の事務方も当然承知されておりました。ただ、その答弁の中にもございますが、専門家による詳細な分析、評価、検証を行った上でということになっております。
県といたしましては、まず国の検証が速やかに進むように努めながら、その次のことを考えてまいりたいと思っております。
17:
◯要望(
辻委員) 国は当然検証するのでしょうけれども、検証と同時並行して、やはり厚生労働省のトップである大臣にも来てもらって、現場で黒い雨に打たれた方々の話を直接聞いてはどうなのか、こういう
調査結果が出て、皆さんも区域拡大について要望され、被爆県としてその責任を本当に果たそうとおやりになっているわけだから、検証を待って大臣の御判断にお任せするということでは、まだまだ積極性が足りないと私は思います。やはり、もっと現地に足を運んでもらって、大臣にも現場で黒い雨に打たれた方々の意見を直接聞いていただくという要望を県として、市ともあわせて、ぜひ上げていただきたいということを申し上げて終わりにします。
(5) 県内
調査・県外
調査についての協議
県内
調査の日程等について
委員会に諮り、9月9日(木)~10日(金)の1泊2日で
調査を実施することに決定し、具体的な
調査場所等については
委員長に一任した。
また、県外
調査については、2泊3日で実施することに決定し、日程等は次回以降の
委員会で諮ることとした。
(6) 閉会 午後0時3分
発言が指定されていません。
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