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  1. 広島県議会 2009-09-15
    2009-09-15 平成21年拠点機能強化対策特別委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成21年拠点機能強化対策特別委員会 本文 2009-09-15 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 29 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑佐藤委員選択 2 : ◯答弁道路企画課長選択 3 : ◯質疑佐藤委員選択 4 : ◯答弁道路企画課長選択 5 : ◯要望佐藤委員選択 6 : ◯質疑栗原委員選択 7 : ◯答弁空港振興課長選択 8 : ◯要望質疑栗原委員選択 9 : ◯答弁空港振興課長選択 10 : ◯質疑栗原委員選択 11 : ◯答弁空港振興課長選択 12 : ◯要望質疑栗原委員選択 13 : ◯答弁都市企画課長選択 14 : ◯要望質疑栗原委員選択 15 : ◯答弁港湾企画整備課長選択 16 : ◯質疑栗原委員選択 17 : ◯答弁地域振興部長選択 18 : ◯要望栗原委員選択 19 : ◯質疑砂原委員選択 20 : ◯答弁地域振興部長選択 21 : ◯質疑砂原委員選択 22 : ◯答弁(企画振興局長) 選択 23 : ◯要望砂原委員選択 24 : ◯意見(間所委員) 選択 25 : ◯質疑(緒方委員) 選択 26 : ◯答弁都市企画課長選択 27 : ◯質疑(緒方委員) 選択 28 : ◯答弁都市企画課長選択 29 : ◯要望(緒方委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (開会に先立ち、委員長があいさつを行い、委員の自己紹介の後、各局長が自己紹介及び説  明員の紹介を行った。)  (1) 開会  午後1時35分  (2) 記録署名委員の指名        佐 藤 一 直        野 村 常 雄  (3) 当局説明   1) 文化芸術課長が報告事項(1)及び(2)について、別紙資料1及び2により説明した。   2) 道路企画課長が報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。   3) 空港振興課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。   4) 都市企画課長が報告事項(5)について、別紙資料5により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑佐藤委員) 資料番号3の広島高速道路の整備の件について、建設委員会と重複することなのですが、委員の方々にも聞いてほしいのです。この図を見まして、1件問題があると思っております。それは、観音と吉島の間の江波のランプが、以前の計画ではあったのですが、この平成18年の変更によってランプがなくなっているのです。先送りという形で言われていますが、この理由として、観音から西側を広島市がやるということで無料になってしまいまして、それで江波から西側に、観音に乗ったとしても1区間だけで、それだと乗る人というのは、ほぼいないと考えます。  ただ、そこで西向きがだめだというのであれば、東向けのランプを整備していただきたい。というのも、そもそも江波というのは、この広島高速の計画の中で、一番立ち退きが多い場所でして、この江波を二分するような道路が通ることによって、住民が当初大反対していたのです。ここに来てそういった方々もどうにか説得でき、7割ほど土地の買収が済んだと言われています。ようやくここまでこぎつけているのです。そこまで江波の方々も、前向きにやられている中で、反対の方々を説得に当たった方々は、デメリットばかり言うのではなくてメリット、江波ランプができれば乗り降りができて、もっと便利なり、江波にもいろんな方々が来れる。反対ばかりしても仕方ないから、そういうメリットを言って、これからの街づくりを考えていこうということで説得に回って、ランプができるからいいではないかと、そう言われていたのです。  実はその方々も、ここに来て、今までこの現状というのを把握されていなくて、最近になって、言ったことと違うではないかと、今、大反対が起こっております。反対された方も、やはり行政を信じたらこうなるだろうと、賛成で回った方々を裏切るような行為だと思っているのです。  観音側にそういう形で乗らないということで恐らくランプをなくした。これで30億円が浮くと喜ぶのではなくて、地元の住民のことを考えれば、ここの西側のランプができないなら東側につけよう、そういう配慮が、住民に対する優しさではないのか。私は、そういう行政であってほしいと思っております。その辺に関してどう考えられているのか、お伺いします。 2: ◯答弁道路企画課長) まず、江波のランプの整備を見送った件でございますが、これにつきましては、平成18年2月時点で全体事業費が4,600億円でやっております。交通量等を再見直しした中で、この事業費が結果として3,780億円しか投入できないという事情がございまして、その中で整備の優先度等を踏まえまして、今回江波のランプを含めまして、例えば高架部分4車線を2車線にするとか、そういった事業区間を、図にありますように、放水路の上を広島市が公共で整備するというようなことで事業費を圧縮して、その結果、交通量等の少ない区間ということで、江波のランプについては事業を見送ったという経緯がございます。  次に、それでは西向きで有料区間が1区間しかないのだから、東向きにどうかということでございますが、これにつきましては広島南道路の完成形のランプ、将来交通量をにらんで全体でランプの配置を決めさせていただいている経緯がございます。それに基づいて都市計画決定をしているという経緯でございます。各地区の利便性の確保ですとか、東西方向からの都心部へ流出入する交通需要への対応、ランプの配置に伴う一般道への交通負荷の軽減、ランプの間隔などの構造面など、総合的に検討して、現在の形で都市計画決定しているものでございます。  その中で、江波ランプにつきましては、観音ランプ、これは西向きのランプでございますが、観音ランプとともに広島都市圏の西方向から都心部へ流出入する交通を円滑にするためには江波ランプも必要だという整理でございます。東向きにつきましては、平面街路を介して吉島ランプが東向きのランプでございますので、そちらで対応できるのではないかということで、結局江波を中心といたしまして、西向きには観音から、東向きには吉島から、その間は平面街路で天満川と本川を結ぶということで、今の整備計画になったものでございます。
     こういった経緯がございまして、東向きに変えるとしても、既に都市計画決定もしている経緯もあり、いろいろな要素もございまして、そういった整備計画も変えないといけないような事情も出てまいりますし、今の計画はあくまでも最終的に、将来交通量をにらんだ形でベストであるということで計画決定させていただいているものでございます。  それで、事業説明において、ランプを先送りとする、しないというお話がございましたが、これにつきましては、確かに、これは広島市の方に今調整していただいているわけですが、十分でなかった点もあろうかと思います。これについては、地元の理解を得るべく、事業説明を再度させていただくよう広島市の方に働きかけていきたいと思っております。 3: ◯質疑佐藤委員) 恐らく今から説明されても、納得されないと思います。というのも、もともとこのランプがないものをつけてくれという話ではないのです。ランプが計画にあった上で、それを条件で立ち退き、そういったものを町としては受け入れた、そういった経緯があったが、ここに来ていきなりランプがない、どう言うことだということになっているわけです。ないものをつくれではなくて、もともとあったものに戻してくれというのがこちら側の要望なのです。予算がないから削ったとか、そういう話ではないのです。今までの流れの中で、やはり、条件として出されているのですから、それを守るのが行政の役割ではないかと思うのです。その点についてどうですか。 4: ◯答弁道路企画課長) 計画上では、確かに都市計画決定しています。ただ、それにつきましては、有料だけではなく公共も一緒なのですが、投資できる額というのがありますので、そこはやはり利用交通量等によって実施していくべきではないかと思っております。  それと、今回江波ランプについては確かに見送らせていただいておりますが、今後西方向の整備に伴い、計画に従って、また整備する可能性が出てくることとなります。 5: ◯要望佐藤委員) この話を続けても、恐らく平行線であると思うので、今の話ですが、委員の方々にも再度考慮いただいて、都市計画で決まっていると言われていますけれども、実際、初めの計画を、この18年には変えているわけですから、まだ変更が可能なはずです。できればそこを考慮していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 6: ◯質疑栗原委員) 先ほどありましたけれども、今年度末には完成を見ることになり、広島高速道路の整備についても一歩前進をするわけですが、それはそれとして、私は提案として、広島空港の整備、振興策の一つとして、広島駅の北口とバスセンターから出発しているリムジンバスについて、高速道路が整備され、今度は海の玄関である宇品港から走りますと、広島空港までは相当時間短縮ができると思います。リムジンバスの運行については、空港振興の観点から進めるつもりはあるのか、確認をしておきたいと思います。 7: ◯答弁空港振興課長) 広島方面からのリムジンバスにつきましては、バス会社5社で共同運行しておりますが、宇品からのリムジンバスにつきましては、確か2年か3年ほど前に、宇品のとあるホテルの方からバス会社管理者であります広島電鉄の方にお話があったとお聞きしております。その当時、広島電鉄として宇品からのリムジンバスの運行につきまして、社独自でいろいろ需要調査等をされたわけですが、その結果、新たにバスを買う必要もあるといったこともございまして、採算に合わないということで見送らせていただいたとお聞きをしております。  ただし、高速道路網が平成24~25年までに整備されるという状況変化もございますので、広島空港の利便性を向上させるためにも、私どもとしましてもあらゆる機会をとらえてバス事業者の方に対応していきたいと思っております。 8: ◯要望質疑栗原委員) ぜひよろしくお願いしたいと思います。広島西飛行場のあり方等ともリンクする話ですが、県の考え方として、広島空港をより利便性のいい空港にしようとするなら、そのためのいろいろな手だてというものは積極的に打っていく必要があろうかと思います。  確かに、今までは宇品からリムジンバスを出すというのは非常に難しいことと思います。しかし、今回、こういう形で高速道路が整備されるということが大前提でありますが、これは島嶼部も含めて、海側からの空港への利便性の向上を図ること、それから四国からの便を考えても、やはりこれは一つの大きなポイントではないかと思います。私はぜひともリムジンバスの新規の路線の開設を積極的に推進していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続いて、広島西飛行場のあり方について先ほどお話がありました。広島県としては広島空港の方に集約するということが検討の方向性であると思うのですが、ではその後の広島西飛行場についてはどうあるべきか、管理も含めて、県としてはどのように考えていきたいと思っているのか、そのあたりをもう一度確認させてください。 9: ◯答弁空港振興課長) 実は、第1回目の検討委員会の資料といたしまして、最終的にどういう形をとり得るのか、さまざまな選択肢を載せた図を出して説明、協議をしております。その中で、最終的には小型機専用飛行場となった場合には、県が飛行場を運営するという形は、県の役割としていかがなものかということもございます。その中の一つの選択肢として、広島市の管理運営による飛行場というような形を一つの提案としております。  したがいまして、今後話し合いの結果、どういう形になるかわかりません。もちろん広島県として主張をしていきたい、その主張にのっとった結果で合意を得たいと考えておりますけれども、最終的には広島市に管理運営をしていただくということも一つの選択肢であると思っております。 10: ◯質疑栗原委員) それに対する広島市の今の見解はどうなのでしょうか。 11: ◯答弁空港振興課長) 広島市とすれば、県の所有物ですけれども、現状のまま、すなわち広島県と市で管理運営経費を折半して、コミューター、小型機の飛行場として運営を続けていきたいという見解であり、その心は、やがていつかは東京便が飛ぶかもしれないという思いがおありになることもあろうかと思っております。 12: ◯要望質疑栗原委員) わかりました。逆に言いますと、広島県としてはメリットもない、管理運営をやるべき性質でもない、にもかかわらず、広島市としては引き続き折半でやってもらいたいという要望があるのかもしれませんが、県費を投入するということについての理屈が立たなくなっているという気がいたします。  これはまだ結論が出た話でもありませんし、私も今、結論めいた話をするつもりはありませんが、私の意見を言わせていただきますと、広島西飛行場のあり方については、今の県の考え方を基本的に了とするところでありまして、その方向で進めていただいて構わないと個人的にはそう思っております。  しかし、相手のあることでもあり、広島市との協議においてはしっかりとした議論を積み重ねて、県民、市民の納得のいくものにしていただきたいと要望をしておきたいと思います。  続いて、二葉の里地区のまちづくりについて見解をお伺いしたいと思います。というのは、今このまちづくりの中の一つのゾーンとして、医療・福祉機能のゾーンへの放射線治療施設の建設で、広島経済同友会からの提言がなされております。  実は、この二葉の里地区のまちづくりについて、私は県の取り組みが非常に消極的であると思っているわけですが、この放射線治療施設の建設につきましては、私も昨年、兵庫県までこの施設を見に行ってまいりました。いろいろな課題はあるのですが、がん対策という重要な課題に対する、非常に建設的な提言であると思っております。今日、健康福祉局がいらっしゃれば、これについての具体的なかかわり方についてお伺いしようと思ったのですが、今日はいらっしゃいませんので、ぜひ次の時にはこの委員会に来ていただいて議論をしていきたいと思います。この二葉の里地区のまちづくりの中で、具体的な提案がこういう形であり、また、このエリア一帯を整備していくということになりますと、全体の進捗を同一歩調で進めていくというのはなかなか難しいのではないかという気がするのです。そうなった場合に、この医療・福祉機能のゾーンについて、民間のことですから、どこまでこれから具体的なものになっていくのかわかりませんが、もし具体的に進んできた場合には、この地域だけ先に進めていくようなことはあり得るのか、それとも、全体的な整備を前提に考えているので、ここだけ前に進めるということはないということになるのか、その辺をお伺いしたいのです。 13: ◯答弁都市企画課長) 二葉の里地区につきましては、先ほど御説明いたしましたように、複合的な機能を導入したまちづくりということで進めております。  ただ、面積は約13ヘクタールと、広大な土地でございますし、現在、JRの土地につきましては、JR西日本広島支社、鉄道病院等が建っているという現状でございます。国有地の方は更地になっておりまして、スケジュールで御案内しましたように、来年度以降売却を検討していくということになっております。  そういったことで、同一歩調の開発というのは考えにくいということで、ここにつきましては、先ほど申しました再開発等促進区を定める地区計画ということで、計画が具体化した時点で開発を進めるという手法をとっております。  したがいまして、先ほどの放射線治療等につきましては、民間の方で検討されると伺っておりますが、そういったものが具体化すれば、個々に検討していくことになろうかと思います。 14: ◯要望質疑栗原委員) わかりました。二葉の里地区のまちづくり、これは本当に広島の玄関口の開発として、その地域の問題だけではなく、広島県民全体に大きな影響のある事柄であると思っておりますし、中でも高精度の放射線治療施設ができるということは、非常によいことであると思っております。ぜひとも、この施設の建設促進に広島県としても力を入れて取り組んでいただきたいということを要望しておきたいと思います。  最後にもう1点ですが、宇品・出島地区の開発について、あり方検討委員会における、広島港、宇品・出島地区の土地利用計画の検討状況をお聞かせいただきたいと思います。 15: ◯答弁港湾企画整備課長) 検討委員会につきましては、現在、第2回目を8月7日に開催しております。  主な検討内容としましては、出島地区におけるメッセ・コンベンションが50ヘクタールほど計画されてございます。そういったものを計画されて20年経過していること、具体的な変化を踏まえ、なおかつその一部に市の方から特別支援学校の移転という話もございまして、中心的なメッセ・コンベンションの50ヘクタールを今後どういう土地利用に進めていくのかといったことを検討してもらっています。  ポイントとしましては、メッセ・コンベンションを今後どうするのかということで、縮小的な案を市の方でお持ちでございます。それを具体的にどのように反映していくのか。もう1点は、コンテナターミナルの背後に重要な物流拠点としての土地利用が今の計画ではございません。そういったものを、今後中・四国の中核コンテナターミナルとして発展させていくためには、集積機能が要るであろうといった観点から、港湾物流の関連誘致をどのように位置づけていくのか、その2点を中心に検討しています。  さらに、特別支援学校という教育施設が、あの位置に計画されることはどうなのかといったことを検討委員会の方で審議していただいております。  また、現在、土地利用の具体の必要性、面積、位置、そういったものを提案していませんので、前回もゾーン的な計画は検討委員会に提示したのですが、さらに具体的に詰めるようにという御意見がございまして、次回の検討委員会では県市ともにメッセ・コンベンション、あるいは港湾関連用地の土地の必要性を具体化させて提示し、審議していただきたいと考えております。 16: ◯質疑栗原委員) 物流関係について、そういう形でバックヤードを広げるという考え方もあるということでありますし、今の50ヘクタールを全部メッセ・コンベンションで活用するかどうかというのは、恐らく難しいだろうということです。  そういう現状の中で、今進んでいるとは思うのですが、そもそもメッセ・コンベンション施設の建設ということは、今のところ一義的には広島市の考え方ということになっています。私はその中で、一つ大事な観点が抜け落ちているような気がしてならないのです。要するに、今、こういう施設をつくるということについては、決して広島市だけの問題ではなく、広島県の問題でもあると思うのです。そもそも今、コンベンション事業というものは、一つのコンベンション産業というように言われております。このメッセ・コンベンションそのものは、広島市として経済的な効果が見られないという理由で一たん中止になった経緯があるわけなのですが、これから先を考えたときに、メッセ・コンベンション機能には従来の経済効果だけでははかれない、大きな力を持っていると思っております。  効果を挙げればいろいろありますけれども、そういう効果があるものに対して、これは決して広島市の問題だけではなくて、メッセ・コンベンションそのものを必要としているのは、広島県も同様であると思います。その辺の、比較整理の段階ではないのかもしれませんが、メッセ・コンベンションのあり方について、県としてどのように考えていますか。 17: ◯答弁地域振興部長) 地域振興を考える上で、広島都市圏の高次都市機能は、当然重要な要素を含んでおります。5パーセント通勤圏を見ましても、広島都市圏が180万人ですから、やはり将来の道州制をにらんでみても、経済圏としては4分の1を占めるということで、相当大規模な経済圏を持っております。そういう意味では、今の広島都市圏に、ある程度のメッセ・コンベンション機能というのは当然必要だと思いますが、今の民需の衰退と言いますか、バブル崩壊後の状況を見たときに、広島市にしても県にしても、どれほどメッセ・コンベンション機能を持っていくかというのが、見きわめ切れないということもございますので、今後検討ということではないかとは思います。 18: ◯要望栗原委員) 担当ではなかったかもしれませんが、要するに、関係者に聞きますと、メッセ・コンベンションそのものは必要だと言われる。大阪、神戸の次には、そのまますぐに福岡に飛んでしまうという状況の中で、観光産業等を考えたときにも、このメッセ・コンベンション機能があるかないかというのが非常に大きなものになってきている。もっと言えば、広島にも引っ張れるようなものがいっぱいあるにもかかわらず、残念ながら会場がないということによって、広島がとばされてしまうということが、関係者の方々からは、相当あるように伺います。  要するに、この宇品・出島地域の土地利用を考えるときに、広島県としてもこのメッセ・コンベンションについての主体的な考え方というものを整理しないといけないのではないか。これは広島市だけの課題として終わっていたので、この地域の本当に重要な土地利用計画について、大きなマイナスになるのではないかと思っております。  きょうは意見でとどめておきますけれども、ぜひとも宇品・出島地区の土地利用計画を検討する上で、やはり広島県としてのメッセ・コンベンション機能の充実、それに対する考え方をこの機会にしっかりと整理をした上で臨んでいただきたいということを要望しておきます。 19: ◯質疑砂原委員) 今説明があった案件については、現在進行形のものの状況を説明いただいたのですが、拠点機能強化のためには、まず問題点をきれいに把握しておかなければいけないのではないかと思うのです。  広島都市圏の機能のどこが弱いと把握しておられて、そこをどのようにすれば強くなるのかということを、議論した方がいいのではないかと感じているわけですが、いかがでしょうか。 20: ◯答弁地域振興部長) 拠点機能について、本県の中枢拠点性を広島都市圏、それから例えば備後都市圏という2つの都市圏に分けてみて、広島都市圏の中枢拠点性をにらんだときには、基本認識としては、グローバルな経済競争が激化する中で、中国ブロックという広範囲な中の自立的な発展を生み出すその成長エンジンとなり得るかどうかというのが、やはり一つの見方として、拠点性機能を強化するための問題点として出てくるのではないかと思っております。  ただ、そのように見たときに、厳しい地域間競争に勝ち残っていく、名実ともに中国ブロックの代表となるためには、その拠点都市圏として今後どう発展していくか。札仙広福と言われておりますが、福岡にかなり置いていかれたとか、仙台にも差をつけられているという話もあります。そういう面でいうなら、他の都市と比較して一体どういうところの機能強化を図っていくのかというのが一つの見方だと思います。  その中で、広島県としては、一つは広島空港、広島港のグローバルゲートウェー機能の強化、これを地道にやっている。それから、広島の高速道路、将来は中国横断自動車道尾道松江線の整備、それに連なる広島中央フライトロード、こういう基盤の整備ですね。それから、やはり地元の産業の育成、都市型産業集積促進、新たな産業の集積等を形成していくこと。それから、広島駅再開発、広島港の魅力づくりとか、拠点でのそういう魅力づくり、都市としての魅力づくりを整備していく。こういったことが、全体的には進めていっている内容であると認識をしております。  ただ、それは時間的に見て、他の都市に比べて実際おくれている。整備がおくれたことが、一つには現時点における広島市、都市圏での一つの課題ではないかと認識しております。 21: ◯質疑砂原委員) 例えば物流交通だけ見ますと、広島がおくれた理由というのは、高速道路ができるのがまず遅かった。高速道路をつくることの目的は、広島市内、市域を通過する車両をできるだけ排除して、市内の交通のアクセスをよくするというのが目的だった。  それと、もう一つは、空港へのアクセス、それから港へのアクセス等の利便性を高めることで、物流等の効率化を図る、そういうことも議論していかなければいけない。  そして、広島市内の通過車両が減ることで広島の道路があく。それで、今、街でありながら、例えば横川と白島が公共交通機関でつながっていないなど、そういった部分も、例えば広島電鉄を有効活用して、市内の交通アクセスをもっと強化していく。それから、例えばアストラムラインが、今、全く機能していない。これが高速4号の中を通って県庁まで届いていれば内環状は完成してしまっていたのではないか。県の範疇を超えている部分も随分たくさんありますけれども、そういったものを含めて都市機能の強化を議論していかないと、本当の都市機能の強化にならないのではないかと思います。  また、高速道路にしても、もう25年で終わりなのか、商工センターから廿日市のジャンクションをどうするのか、その他必要な部分についても、こういうところでいろいろな議員の意見を聞いて議論することが大事なのではないか。提言するというよりも、最初にそういうものを調査するということもありますので、今やっていることも大事ですけれども、こんな考えがある、こんな意見があるというようなことを議会と執行部がお互い議論することが、この拠点機能の委員会としての意義があるのではないかと、私は個人的に感じています。 22: ◯答弁(企画振興局長) この委員会の仕事ですが、委員会の運営方針で決定されている事項が一義的には議論されるものと考えております。  先ほど栗原委員からもございましたが、広島都市圏の都市づくり、あるいは都市の快適性につきましては、どのようにやっていくかというのは、まず一つは、一義的には広島市がしっかりした都市デザインを持たれることが極めて重要だと思っております。それから、もう1点は、現在の広島県、将来の道州制等を考えた場合に、県として広島都市圏をどのように考えていくかが極めて重要です。この2つの考え方を、いわば広島市と県とが車の両輪のごとくかみ合って、都市整備、都市機能の充実強化を図るということが必要だと思います。  その基本の部分が長い間の課題で、試みもあったように思います。例えば、20年程度前、広島県の組織の中に広島市担当部長のようなものを置いて検討しようではないかということもありました。それから、県と市の人事交流などもしながら、お互いの意見が十分把握できるようにしようということになっておりました。例えば、現在の状況で言いますと、広島市と懸案を検討する窓口は私のところになっております。すべてがそうかというと、すべてがそうではなくて、それぞれの部局同士で広島市と県の課題を調整されているものもございます。そういう意味では、機能的に県と市がしっかりとタイアップし、連携をして行うためには、まず基本的なまちづくりのビジョン、あるいは具体的な連携のためのシステムについて課題がたくさんあります。そういうことを整理する必要があるのではないかと、個人的にも思っております。そのあたりが、この特別委員会で全体調整できるような形に十分できていないと考えているところであります。  したがって、その辺が課題であるということになれば、少しその議論をしていただいて、私どもの組織であるとか、あるいは私どもの県の長期的なビジョンの中に広島都市圏をどのようにしていくのがいいと考えるかということを、この委員会から要請していただき、検討をしていくべきではなかろうかと思っております。 23: ◯要望砂原委員) 答えにくい質問だったかもわかりませんが、我々もそういう意味では個別案件を話すことで、それを寄せ集めて、全体計画を、また行政の方も見ながら、支援等の協議をしていく、そういう感じでやっていくのだろうと思っているのですが、意見として、もっと建設的な議論ができるようになりたいということを要望しておきます。 24: ◯意見(間所委員) この広島都市圏を考えるときに、ハード面とソフト面を考えなければいけないと思いすが、そういった中で、どうしてもハード面が気にかかる人も多いわけです。私が議員になりまして26年ですが、初めから言っていても解決していないことがほとんどです。  これは市の問題か、県の問題かということはおいて、都市圏を考えるということで言うならば、アストラムラインが途中で切れているということは非常にマイナスですよね。これが己斐に行くか、廿日市、五日市に行くかは別として、山陽線とドッキングすれば、非常に大きな効果があると思うのです。  同じように、私たちも議員になったころには盛んに提言して、市議会議員と議論したことを記憶していますが、白島でのアストラムラインとJR山陽本線のドッキングが実現していない。このことは非常にマイナスになっています。  同じように、今の都市高速は、我々が議員になったときにも盛んに各都市を視察して、やっと着手にこぎつけた経過があるわけですが、トンネルだけ掘っただけで4号線が途中で終わっています。これも効果はそれなりにあるのでしょうが、あれだけでは効果が少ないと思います。  また、国道2号の高架が途中で切れてしまっている問題、あるいは、計画はできたけれども進まない県が絡む問題としては、山陽本線の高架の問題があります。東部の立体交差事業、これも全く進まない。これも聞くところによると、市が予算をつけないからだという問題があります。  そういったことを見ましても、都市圏を考えるときには市と県が連携しなければいけないことばかりです。  宇品の開発にしてもそうです。メッセ・コンベンションをやるということで、あれだけの事業を行ったのが、いつの間にか市の方が撤退するという。最近では、一番メーンのところを学校用地にしたいというのです。あそこを学校用地に持ってきたら、もうメッセ・コンベンションの施設なんかできないだろう。学校の近くでにぎやかな音楽施設ができるわけがない。市と県の連携がうまくいっていないことも、一つの問題という感じがするわけであります。  さて、そういった中で、一番私が心配していたのは、広島西飛行場です。現在の広島空港ができたときに、県と市が半分ずつ買ってあの空港用地を残したのは、残した意味があるのです。あのときにはもうつぶせばいいという議論もあったのです。つぶせばいいというのに、なぜ残したかというと、広島市には2空港が必要だという思想があったのです。今の広島空港は、それは当然必要であります。その中にまだ広島市としては広島西飛行場を持つべきだといった考えがあったのです。ところが、今や東京便を一部残すということができないというのです。なぜ私はできなかったのかと思うのです。  県の考え方は、一極集中で広島空港へあわせれば、その方がいいという話だった。ところが、広島都市圏内にも広島-東京便を1つ残すというのが当時の我々の考え方であった。東京便だけでよく、あとは広島空港へ集中すればいいという考えです。そのことによって、全体として広島市がよくなるという考えです。広島県の考えは、2つに分散したらだめだという考え方であります。そうではないという話をたくさんしてきたのですが、今や我々の考えは正しかったということが証明されています。あの当時、岩国空港ができるという可能性があるということも見えていました。岩国空港ができたら、もう広島西飛行場は要らない。五日市だけではなく、己斐から向こうは岩国空港へ行ったほうが早いのですから広島都市圏には要らないのです。そういうことを考えたときには、結局、岩国を含めて広島都市圏という考えなのですが、岩国にできてしまうと広島都市圏が分散してしまうのです。  もう岩国ができるということになったわけですから、これはもう広島西飛行場を残すわけにいかない、東京便は残らないのです。絶対残らないと思います。  だから、考えを別にしなければいけないわけですが、やはりコミューター空港として残しておく方が私は絶対にいいと思います。道州制になった場合に、道路ができないということになれば、飛行機で移動する時代になります。将来、山陰地区は飛行機で往来する時代になります。そのためには今のところを残しておく必要があるという気がいたします。  それから、もう一つ心配なことは、高速道路が一般道と同じになるのです。料金が無料になったら、もう高速道路は早く行けるただの道路ですから、みんな通ります。そうしたときには、広島空港への定時性が確保できない。それをどうするか、やはり定時制を確保するためには、広島と白市との軌道系アクセス、これを絶対に将来はつくらなければいけないと考えております。そうしないと、リムジンバスがあっても渋滞になりだめですから、定時性が確保されないということになったときに、やはり大変なことになります。やはり広島西飛行場を残しておけばよかったという話になるわけですからね。そういったことを考えますと、やはり時間を短縮するためには定時性確保のために、軌道系アクセスが必要になってくるということだと思います。 25: ◯質疑(緒方委員) 二葉の里地区のまちづくりについてですが、委員からもいろいろと質問があったと思います。これは基本的には国有地であって、県も市も、購入をしないという中で、これからは民間主体ということで開発が進んでいくことは決定しているということだと思います。基本的には民間がやることについては、先ほど御説明があった容積・建ぺい率の緩和で再開発を進めていくという県として側方支援するという形になると思うのです。だから、まちづくり推進協議会の中にも県は構成員として入っているわけです。そうしたときに思うことは、では、県としての主体性や思いというものはどれぐらい反映されているのか。基本的には、これは民間がやることだから民間がやってくださいと言いながら、推進協議会にも構成員として県、市も入っている。  今までこのまちづくり推進協議会で、県はどういったスタンスで、やってきたのか。例えば県としては、広島駅北口利用地についてはこういったものがいいと思いますという意見を何か述べてきたのか、ということについてお伺いしたい。 26: ◯答弁都市企画課長) まちづくり推進協議会において、先ほどの国有地の処分について、平成18年に県、市に打診があったときに、これは買わないということで、民間の活用ということの中で、広島市の広島駅周辺は非常に拠点性強化に資する土地であるという認識のもとに、関係機関、広島県、国、市、それとJRが入って協議会を設置して、この活用に向けて協議を開始したところです。  その中では、県としても、この地区につきましては非常に本県の中枢拠点性を向上させる地区として考えておりまして、基本計画に記しているような複合的な土地利用をしていくということを協議会として検討をしてまいったところでございます。  県としても、そういった必要性を認識した上で協議会に参加しておりまして、今後も引き続き協議会の中で関係機関と連携、協力を図っていきたいと思っております。 27: ◯質疑(緒方委員) わかりました。では、きょうの説明資料3の中で都市機能の導入について、複合的な都市機能の導入イメージと出ています。県としては、まだ具体的な内容が出ているわけではないですが、基本的なスタンスとしてはこの方向で、左側の方に都市居住機能を持ってきて、そして医療・福祉機能、教育・人材育成機能、業務機能、その他機能をここに持って来るというこのイメージについては、オーケーだという考え方でよろしいですか。  そしてもう一つ、この中に、「当地区では民間主体の開発を推進することにより、多様な都市機能が高いレベルで集積した複合的なまちづくりをめざす」となっています。多様な都市機能を集積することはわかるのですが、高いレベルとは具体的にどういう考えであるのか。低いレベル、高いレベルとは、都市機能を集積するのにどういうことをお考えなのか、教えていただきたいと思います。 28: ◯答弁都市企画課長) 導入イメージとしまして4つほど掲げておりますけれども、関係機関が総意、合意のもとでこういった導入を図っていくということをまとめているところです。  また、都市機能を高いレベルで集積した複合的なまちづくりということですが、これは広島駅、JRとか、あるいはここから空港へアクセスできるというようなことで、都市としても非常に広域的な集客機能を持つ、中心となるような機能を持つということで、都市機能の高いレベルにというようなことで考えています。 29: ◯要望(緒方委員) 例えば、これは将来的には民間主体でやりますが、県としてもかかわっていく。要は、積極的にかかわっていって、例えば民間が最終的にはやったものだから、それが将来失敗したときに、県としては知りませんとは言えない。既にかかわっていて、こういうイメージでオーケーというように、県も基本的にはこういう形で進めていくということを是とするのであるならば、より積極的にかかわっていっていただきたい。拠点機能の強化に資する場所だという御認識もされているということであれば、民間がやるからというのではなくて、県としても主体的にかかわっていただきたい。例えば協議会の中でも積極的にかかわっていっていただきながら本当にこれでいいのかどうか、例えば、夢の部分かもしれませんが、将来的に広島空港と軌道系アクセスで結ぶ際のベースとなることも考えていいのかもしれない。あるいは、本当に今こういったものが必要なのかどうか。ここを森にしたって別にいいのではないか、自然のまま残しておいて、必要になったときにやってもいいのではないかとか、いろいろなことを議論しながら、積極的にかかわっていただいて、将来の拠点機能強化の際には、やはり県がしっかりかかわってくれたからいいものができたと言っていただけるように、これからも積極的にかかわっていっていただきたいと要望したいと思います。  (5) 閉会  午後3時23分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...