昨日から選挙が始まりました。国で決定された平成21年度の補正予算には、景気の底割れを防ぎ、国民生活を直接バックアップするということで、いろいろな政策が盛り込まれておりますが、先日、民主党の鳩山代表が、補正予算はほとんど景気回復には役に立たないので、民主党としては補正予算を凍結してマニフェストで掲げた政策の財源にすると御
発言されておりました。これは、景気回復の芽を完全につぶすことにもなりかねない、とんでもない話だと思います。補正予算には、中小企業の金融対策、経済的に大変な高校生への授業料の減免などが盛り込まれており、本県におきましても6月補正予算の中で基金の造成や新設を行い、具体的な事業をスタートさせたものもあります。補正予算を凍結すると、本県の6月補正で行った対策についても直接影響が出てくるのではないかと想定されますが、補正予算が凍結された場合の県教委としての6月補正予算の取り組み、また次の9月補正予算など、予算面でどういった影響が出てくるのか、お伺いします。
6:
◯答弁(
管理部長) ただいまの補正予算の問題についての御質問でございますが、委員がおっしゃいましたとおり、昨日から選挙運動が始まり、選挙の真っ最中でございます。現時点で、私どもが、それぞれの政党の主張を踏まえ云々と答えることにつきましては、差し控えることが妥当と考えておりますので、御理解願いたいと思います。
7:
◯要望(
栗原委員) わかりました。いずれにしても、この6月補正、それから今、9月補正予算を鋭意検討されている段階だろうと思いますが、県民生活に影響が出るようなことがあってはならないと思っています。今行われている基金造成などが景気回復に全く役に立たないということはありませんので、継続して事業を推進していただくようお願いしておきます。御意見が聞けませんでしたので、要望とさせていただきます。
8:
◯質疑(
天満委員) 前回の委員会でも質問しましたが、きょうも大和町の学校再編連絡協議会から、募集停止に関する質問が出されています。大和高校の募集停止については、7,000名を超える署名が出されましたが、一向に説明がなされないということで、前回は項目ごとに分けて質問されておりました。小さい問題は地元の方に答えていただきたいと思いますが、反対署名は7,600名に達しており、強い要望がまだまだございます。
さきほど説明されました資料番号5の5ページで、大和中学校からの進学率が非常に少ないという説明がありましたが、これは、県が学区制を廃止して、学校を自由に
選択できる体制をとられてきたために、地元からの入学者が減っていったという状況もあります。
きょうは、大和地域の住民から出された大和高校の存続に関する願いをどのように考慮されたのかということと、大和高校の実情を視察されたのかどうかの2点についてお伺いします。
9:
◯答弁(
学校経営課長) 大和高校の募集停止に関しまして、地元関係者の方々から署名並びにいろいろな声をいただいたことは、重く受けとめております。署名につきましては、私どものところで受けとめさせていただき、教育委員に御説明し、現物も見ていただき、地元の声もお伝えした上で、学校の再編についての御協議をいただいたという状況でございます。
直接、学校を視察したり、情報を持っているかということでございますが、基本的に、私どもとしては校長から学校の状況を把握するとともに、私どもの職員が定期的に学校の方を訪問いたしまして、いろいろな観点からの情報を集めたりということは行っているところでございます。
10:
◯要望・
質疑(
天満委員) そういうところが説明不足であるわけです。学校が募集停止あるいは廃校になれば、地域の活力が失われるということで、地域は非常に震えているのです。地元からこのように多くの要望書が出ておりますので、課長なり教育長なりが地域に出向いて十分な説明をされないと、どんどん反論が出てくる状況になるわけです。
きょうは教育長が欠席でございますが、実際に教育長の御意見も聞きながら、地元に十分な説明をしていただきたいのです。
今回の要望書には、これまで回答がないということで3番のアからカまで挙げられておりますので、これらについて、地元の方にある程度の納得をいただけるようしっかりと説明していただくようお願いします。
地域そのものが疲弊してきていることも問題ですし、先ほども言いましたように、県が学区制を廃止された結果として、こういう事態になっていることから、地域が非常に震えておりますので、強く熱望しておきます。ぜひとも、また、地元に御説明いただけるよう、確約をお願いします。
11:
◯答弁(
教育次長) 地元の方の要望に対しては、我々も真摯におこたえをしていかないといけないと思っておりますが、どういう形でするべきかということについては、十分内部で考えて、丁寧な説明を尽くしてまいりたいと考えております。
12:
◯質疑(
天満委員) 連絡協議会には会長さんとかがいらっしゃいますので、ぜひ説明をしていただくようお願いします。
それから、不祥事根絶対策専門家会議についてお伺いします。不祥事根絶委員会といった組織は、県の組織の中央に設けるのではなく、各学校に置かれるべきではないかと思っています。県の中央に1つ置いて、そこに全部を出しなさいということでは、不祥事防止という問題の解決策として十分ではないと思いますが、どうでしょうか。
13:
◯答弁(
教職員課長) 委員御指摘のとおり、不祥事の防止につきましては、教育委員会また学校がそれぞれ意識を持ってやっているところでございます。学校の中に不祥事防止を考える組織がいるのではないかというお尋ねでございますけれども、学校の中においては学校長、管理職を中心に定期的な研修を行うなどの会議を設けて取り組んでいるところでございます。ただ、具体的な不祥事の防止の取り組みにつきましては、専門家会議で御意見を賜るということもございますが、教育委員会の中でも教育委員からの御意見を伺ったり、また、これまでさまざまな取り組みをしているにもかかわらず、不祥事が後を絶たないという状況もございますので、取り入れることは取り入れる、真摯に受けとめるところは受けとめ、また、早急に取り組むべきは取り組むという姿勢で取り組んでまいりたいと考えております。
14:
◯質疑(
天満委員) 残念なことですが、私の事務所にも、何カ月かに1回は、教育委員会から不祥事に係るファクスが流れてきます。私も学校の評議員等をしておりますが、校長先生や教頭先生からは、こういう問題は出されないのです。あるとき突然問題がおきてから、はた困ったということになりますので、学校の中で、話し合える体制をとっておかないといけないと思います。いきなり全県の大きな組織として不祥事根絶対策専門家会議を設けられても、有名無実に終わってしまうような気がします。後手行政にならないよう、ストレートに問題を追求できるような体制をとらないといけないと思いますが、その辺はどうですか。
15:
◯答弁(
教職員課長) 学校の中の状況につきましては、委員御指摘のように、問題点があればそれを関係の管理職で共有する、また、教育委員会とも情報を共有するなどして、速やかな対応がとられなければならないと思っております。したがいまして、学校におきましては、特に体罰やセクハラ等の問題がございますので、相談窓口を設置して、それぞれ気づいた職員、また児童生徒からの訴えについて速やかに管理職、また学校、教育委員会が情報を共有し、速やかな対応をとり、未然防止に努めているところでございまして、そういった取り組みのノウハウの構築、一層の機能強化を図ってまいりたいと考えております。
16:
◯答弁(
管理部長) 私ども教育委員会での取り組みと、それから学校での取り組みという御指摘だと思いますが、まず、私ども教育委員会の方では不幸にして発生いたしました学校等の不祥事につきましては、具体的な中身はすべて学校にフィードバックする、市町教育委員会にフィードバックするという形で、それぞれの状況が学校にわかるように取り組んでおりまして、先ほど
教職員課長からも御説明申し上げましたこともベースにしながら、各学校では研修等の取り組みがなされております。ですから、校長等がこうした事案の概要を把握しているところでございます。
例えば、県立高校の校長会では、現在このように多く発生しております不祥事につきまして、非常に大きな問題意識を持っておりまして、県立高校のみならず小中学校も含めた連合校長会として、不祥事防止に関する校長会としての取り組みの活動を既に始めております。そういった中で、校長会としても一定の方向性を出す、県教委の取り組みとあわせまして、それぞれの学校と私ども、双方で有効な対策を考えていくというふうに考えているところでございます。
17:
◯質疑(
天満委員) 今、学校では、教職員の方は相当ストレスをためておられると思います。校長先生や教頭先生といった管理職の方が、先生を集められて懇親会をされたりということもないようでございます。この前お聞きしましたら、先生は、それぞれのカリキュラムが終わりましたら、帰られるということでした。先生全体が参加する懇親会など、ストレスを発散される場所がないというのが現状ではないかと思います。それから、資料整理に非常に追われるということもお聞きしました。ですから、一つの提案ですが、校長先生や教頭先生、管理職の方は、教職員にどれほどストレスがたまっているのか、改善点、娯楽、趣味の問題などについて、アンケートをとられたらどうですか。このように不祥事が続くと、先生への尊敬など教育の根幹を汚すことになりますので、ぜひ新しい発想で取り組んでいただきたいと思いますが、どのように考えておられますか。
18:
◯答弁(
教職員課長) 御指摘のアンケート等につきまして、具体的な取り組みをどう行っていくか、それから不祥事の防止になるような対策をどのようにとっていくかについては、御意見を賜りながら検討していきたいと思いますけれども、委員御指摘のように、職員同士の横の連携がなかなかスムーズにできていないことから、不祥事の発見がおくれたりとか、またそれぞれの悩みが公表できなかったということもございます。管理職の指導だけでなく、学校が組織として一人一人連携をしながらお互いに注意し合う、また、今御指摘のありましたようにストレスについてお互いに緩和し合うというような職場の環境づくりも大事だと思っておりますので、御意見を賜りながら具体的な不祥事防止ができる学校の環境づくりに取り組んでいきたいと思います。
19:
◯質疑(
高山委員) きょうは教育長が病気療養のため欠席されていますが、一日も早く回復されるよう願っております。前回も言いましたように、広島県選出の教育長ですし、皆さん方は、この間、教育長にかわって、一生懸命教育行政に取り組んでいただきたいと思います。
天満委員、
栗原委員の質問と関連しますが、言い続けないといけないと思っていますので、県立高校の再編整備について質問します。
さきほど、なぜ大和高校と白木高校が募集停止になったのか、説明がありました。地元の進学率が低いからということでしたが、なぜ少なくなったのか、また、地元の中学校から進学されなくなったことに対して、努力をされたのか、されていないのかについての説明は全くありませんでした。皆さん方が説明しないといけないことは、大和高校や白木高校で地元からの進学率が低くなった理由です。それを説明されないのは、皆さん方の怠慢ではないですか。白木高校に行きたい、大和高校に行きたいというように、白木高校や大和高校を魅力ある学校にしなかった責任はどうなのですか。それを説明してください。
20:
◯答弁(
学校経営課長) 各学校の魅力づくり、特色づくりにつきましては、再編整備計画の中で、より教育環境を高める観点からの適正配置という考え方と、各学校が特色を持つことによって、その学校が地域を中心として、子供たちのニーズにこたえる学校をつくっていくという2つの考え方で、いろいろな中身づくりを進めているところでございます。
大和高校、白木高校につきまして、学校としてはいろいろな取り組みをしてきた経緯がございますが、結果として地域の子供たちが行きたい学校として選ぶという形にならなかったものでございます。学校の取り組み、あるいは委員御指摘の県の指導の責任がどういう形であるのかということでいいますと、そういうところを含めまして、いろいろなアドバイス、あるいは学校経営計画対応事業を含めました支援もしてきているところでございますが、結果的に子供がたくさん集まるという状況にならなかったと思っております。
21:
◯質疑(
高山委員) 努力をしなかったから、そうなったのでしょう。皆さん方も学校も努力をしなかったから、大和高校にも、白木高校にも子供が行かなかったということでしょう。白木高校で言えば、地域の子供たちは、なぜ可部高校や高陽東高校に行ったのですか。白木高校に魅力がないからということでしょう。魅力をなくしたのはだれですか。その説明をしっかりしないと、これからもまた同じ議論が繰り返されるのです。
ですから、来年は募集停止をやめたらいいのです。進学率がどうのこうのということではなくて、一からやり直して、3~4年かけて、見直しを進めればいいではないですか。地域の学校を守るには、地域の皆さん方と守りましょう、そのためには地元進学率が要るのです、そのために3年かけてやっていきましょうと、言われたらいいではないですか。例えば、中高連携でやるとか、英語のプロの先生を連れてくるとか、PTAがクーラーをつけようとか、学校を広くして野球部をつくろうとか、そういう努力を一つもしていなかったのでしょう。
少子化と市町村合併によってこういうことが起こりますと言わないといけない。広島県は合併がどんどん進んで86市町村が23市町になって、今募集停止される高校は全部そうでしょう。大和町は三原市になりました。もし、大和町が残っていたら、大和高校は募集停止になっていないです。なぜなら、町長や議長が残すために、予算をつけて運動されるからです。犠牲という言葉は適切でないかもしれませんが、吸収合併されたところばかりが、市町村合併の犠牲になっているのです。そうすると、広島県はどうなりますか。広島県は、広島市と福山市と呉市、尾道市と沿岸部だけあればいいということですか。そういうことがあるから、井原議員も6月定例会で質問されたし、いろいろな議員も質問されているのでしょう。地域の学校を守らないといけないのに、あなた方は、そういう発想もなく、40人募集したけれども6人しか来なかった、それも、どこどこの学校に行きましたというデータまで出されて、おかしいのではないですか。大和中学校の生徒は、大和高校に行かないで、世羅高校に行ったというデータを出されていますが、これは、大和高校に能力がないから、世羅高校に生徒が行っていますと書いているのと同じです。こういう資料を出されること自体、私は理解できないです。大和高校の卒業生がこれを見られたら、どう思われると思いますか。
そういう議論もしないで、単にデータだけ出されて募集停止とされるから、分校化という話も出てくるのです。そこの説明が全くないでしょう。私の意見としては、3年間、皆さん方の地域の学校だから、地域の皆さん方で頑張って、残すように努力してください、できなかったら廃校ですとされたらいいではないですか。地域の方に投げかけるといったことを全くしないで、はい、人数が足りません、世羅高校の方がいいです、そっちに行かせますというようなことをしているのです。小学校の統廃合も進んでいますが、小学校の統廃合では、僻地からスクールバスが出ているでしょう。世羅高校がいいなら、大和町から世羅高校までのスクールバスを出したらいいではないですか。そういう格差をつくってはいけないでしょう。
先ほど
栗原委員から政権がかわったらという話がありましたが、高等学校の授業料が無料になったら、また田舎に人がいなくなるではないですか。なぜ県立高校の再編整備について、地域の人に投げかけて議論して、例えば、通学が困難になるならスクールバスを出しましょう、世羅高校までのバス代も無料にしましょうといったことを計画されないのですか。市町はしていますよ。こんな無責任なことが大和町や白木町の人に理解されると思いますか。
来年ももう頭の中にあるのでしょう。来年も募集停止をするのなら早く言いなさいと
栗原委員は言われましたが、今この時期に言うべきではないですよ。2~3年ほど募集停止をやめればいいのです。岡山県はしているでしょう。広島県も、市町村合併については、平成12年に議論をはじめて、平成17年に合併して、5年間、合併協議をしているでしょう。市町村合併と高校の再編整備は違うでしょうが、少なくとも1~2年、私は3年と言いますが、ことしや来年は一切募集停止しません、1~2年間、議論してくださいということをされたらどうですか。教育長に聞きたいのですが、どなたか答弁をお願いします。
22:
◯答弁(
教育次長) 高等学校の再編整備につきましては、これまで、1次計画、2次計画ということで、計画を出してきておりまして、3学級以下の学校については統廃合を進めていくという基本的な考え方は、これまでお示ししてきたとおりでございます。さらに、昨年につきましては、11月に今までの状況と今後の見通しを明らかにして、それぞれ学校を通して地域に説明、資料を提供していただきながら議論をしていただくようなものをつくったわけでございます。
そういう中で、各学校は特色づくりに取り組んでまいりましたし、県としても各学校の特色づくりについて支援してきたつもりでございますが、学校によりましては、町を挙げて学校を守り育てる会などををつくられて、教育委員会の方へ具体的な提案をされてきたところもございますし、そういうところでは、地域を挙げて生徒がある程度集まるよう、魅力づくりをうまく進めておられる学校もございます。
残念ながら我々も支援というところでは十分ではなかったと思いますけれども、結果として地元の中学校の生徒、保護者から支持されないという形で他校へ進学されるという状況があったわけでございます。そういう中で、今後の見通し、中学校の生徒数も減っていくという状況の中では、募集停止を考えることはやむを得ないと考えております。
また、これからどうするのかということにつきましては、学校間の連携ということについても、方針として定まりましたものをきょうお示ししたところでございますので、これとあわせて、内部で十分検討をしてまいりたいと考えております。
23:
◯質疑(
高山委員) 資料番号5の6ページに高等学校配置図がありますが、これを見ると、庄原市に3校、三次市に3校、安芸高田市に2校、安芸太田町には1校しかありませんが、広島市と福山市には集中しています。広島市では、特に安古市高校や可部高校あたりに集中しています。高陽、高陽東、祇園北高校あたりは通学可能もいいところではないですか。今回、私の方にも、平成31年まで広島県の予算は毎年400億円足らない、これから10年間人件費がずっと同じペースでかかるという説明がありました。そういう中で、財政当局としては、当然、教育委員会の先生の数、職員の数を減らしなさいということでしょう。今の再編整備は、そういった議論、前提のもとで進められているのだろうと私は理解しています。学校をつぶせば、財政的にはよくなります。そういう議論であれば、町中の高等学校についても、再編整備や連携を検討できるのではないですか。そうすれば、財政上の問題もクリアできますし、地域の学校も残ると思います。
いずれにしましても、先ほど申し上げましたように、なぜ地元から学校に行かなかったのかということをしっかり調査されて、地元と議論して、その結果を踏まえていただきたいと思います。極端な話をすれば、地元の方に、あなたの地域の高等学校にあなたの地域の中学校から行ってないではないですか、あなたたちも責任を感じてくださいということを投げかけていかないといけないのです。今のように、上からぽんとやるやり方では、また大和高校や白木高校みたいな問題が出てきます。ですから、1~2年かけて、2年がいいのか3年がいいのかはわかりませんが、募集停止の話を一度白紙に戻して、地域の人といろいろな協議をする場をつくったらいいではないですか。私は、学校が廃校になっても、スクールバスを出されるなら、大和町の人もうんと言われるのではないかと思います。そういういろいろな議論を踏まえていただきたいのです。
次に、資料番号7の平成22年度に県立義務教育諸学校で使用する教科用図書の採択結果に関して質問します。
10年ほど前は、教科書の採択、特に社会の歴史的分野についていろいろな議論があり、私も日本書籍や東京書籍などいろいろな本を読みました。今は、広島中学校は広島県が選んで、それ以外の中学校の教科書は市町の教育委員会が採択していると思いますが、採択の仕方について、どういう形でされているのか、昔どおりなのか、変えられているのか、お伺いします。
24:
◯答弁(指導第一課長) 義務教育諸学校での教科書の採択につきましては、前回、中学校は3年前に採択しておりますけれども、そのときの方法から変わっていないと思います。広島県内に採択地区は21ございますが、採択地区ごとに調査、研究されて市町教育委員会で採択されているという状況でございます。
25:
◯質疑(
高山委員) 昔は、歴史分野の教科書の採択については、日教組、広教組の意見がかなり取り入れられて、アンケートボックスの中へこの本がいいといって、入れられていた時期がありました。今はそういうことはないのですか。
26:
◯答弁(指導第一課長) 現在、そういうことがあるという状況は聞いておりません。
27:
◯質疑(
高山委員) 市町に対して、どのような採択方法をされているのかということをきちんと調査されているのですか、歴史教科書はそれぞれ書き方が違いますよ。昔は86市町村でしたが今は23市町ですし、私はできることなら全県で同じ歴史観を持てるよう、広島中学校が選んだ東京書籍を、県内すべての中学校で採択すべきだと言い続けたのですが、どうですか。
28:
◯答弁(指導第一課長) 教科書の採択につきましては、公開、公正な採択が行われるように、県といたしましても基本方針等をお示しして、市町教育委員会を指導、助言、援助をしているところでございます。また、指導主事会議、あるいは教育長会議等を通しまして、指導もさせていただいている状況でございます。
29:
◯質疑(
高山委員) 最後に確認しますが、今は、歴史教科書を選ぶときに、日教組、広教組といった団体の圧力はないのですね。
30:
◯答弁(指導第一課長) 今のところはありません。
31:
◯質疑(
高山委員) 資料番号4の平成22年度広島県公立学校長の公募について質問します。8月7日から受付開始ということですが、今の時点で、志願があったのかどうか伺います。
32:
◯答弁(
教職員課長) 現時点で応募があったかどうかですけれども、現時点ではございません。
33:
◯質疑(
高山委員) 10年前の是正指導のときに学校の校長先生を民間にすればいいではないかという議論がものすごくありまして、私たち県議会議員も採り入れるべきだということでやって、事故が起こって、最近は民間人校長というのを聞かなくなりました。今は応募がないようですが、一時期には3~4人の民間人校長がいらっしゃったと思います。今、広島県に民間人校長はいるのですか。
34:
◯答弁(
教職員課長) 現在、民間出身の校長は2名でございます。
35:
◯質疑(
高山委員) この資料には、教育界の内外を問わず広く人材を登用する途を開くためと書いてありますが、教育界の中から校長になりたいと、手を挙げる方はいるのですか。
36:
◯答弁(
教職員課長) 昨年度実施した例でございますけれども、何名かそういった方はございました。
37:
◯質疑(
高山委員) 何名かいて、採用されたのですか。
38:
◯答弁(
教職員課長) 昨年度は採用になっておりません。
39:
◯質疑(
高山委員) どういう理由でなっていないのか、審査で落ちるのかどうかわかりませんが、私は、手を挙げる方がいなくなるのではないかということを危惧しています。たしか教頭先生についても同じようになりたい人にならせるという制度がありませんでしたか。
40:
◯答弁(
教職員課長) 校長の公募につきましては、教育界の内外を問わず民間の方からもということでの公募を、今回させていただいたところでございます。お尋ねの教頭の件につきましては、いわゆる管理職の選考において、教諭等から自己推薦のような形で教頭を志願されて、教頭選考試験を受けて、教頭の候補者名簿に登載された者を教頭に任用するというものでございまして、民間からというような制度ではございません。
41:
◯質疑(
高山委員) 民間かどうかということをお聞きしているのではありません。教頭になりたいといって手を挙げる方、そういうやる気のある人を採用していかないと、手を挙げたけれどもだめだったとなると意味がないのです。去年も手は挙がったけれども、校長先生にならなかったということでしたので、次から手を挙げなくなってしまわないよう、どんどん手が挙がるような制度にしないといけないと思い、質問しているのです。
42:
◯答弁(
管理部長) もう一度、現在の制度全体について御説明したいと思います。現在、校長、教頭の管理職を任用する方法としましては、各学校の教職員から校長希望者、教頭希望者という形で、希望する人間を募り、それらの者に対して選考試験を実施して、校長、教頭に任用するという格好での選考試験を内部でやっております。この選考制度としては、今、委員がおっしゃいましたように、希望者に対してきちんと選考を図っていくという制度をとっております。そのほかに、高校と中学校の校長につきましては、民間の方から公募するという制度をつくっております。民間からといいましても、純粋に会社等にいらっしゃる方だけではなくて、教育界にいらっしゃる方も含めて公募をしております。
43: ◯意見(
高山委員) それはよくわかっています。言いにくいのですが、先輩たちが校長になる資格のあるなしを決められて、そういう人だけ出てくるといううわさを聞いていますので、なりたい人が手を挙げられるような制度にしないといけないのではないですか、ということでお聞きしたのです。管理職になって学校を変えるのだという意欲のある方を採用しようといういい制度ですから、頑張ってやっていっていただきたいと思います。
44:
◯要望(宮委員) 2点、要望させていただきます。
資料番号8の平成20年度の広島県における生徒指導上の諸問題の現状(速報)については、速報値ということで実数の把握に努めてできるだけ早く公表いただいたと理解しております。3ページの中途退学者について、みずからの意思で進路
選択に至ったのか、それとも背景にある経済的な理由によるものなのかという分析をまだされていないとは思いますが、これからの分析の中で、例えば奨学金の効果があるのかどうかといった辺をぜひ検証して、後日示していただきたいと思います。
それから、資料番号5の平成22年度の県立学校再編整備についてで御説明いただきました特別支援学校の再編整備ですが、募集停止とされた呉分校では、ことしの3月に、1人が卒業され、めでたく地元の民間サービス企業に就職されました。募集停止によって、障害をお持ちの方が地元企業に就職されるということでの連携といいますか、就職に至るノウハウといいますか、そういったものが散逸してしまうのではないかということを危惧しております。また、高等部があったということで、中学部、小学部の生徒にも、社会性をはぐくむなど有形無形の影響を与えていただろうと思いますが、そういうところもなくなってしまうという点も危惧しております。
ことし3月の呉分校の卒業式には、採用を担当された地元企業の支配人もお見えでしたし、これまでの努力を積み重ねた上に、今回の就職があったと理解しております。再編はやむを得ないと思いますが、今後、今まで積み上げてきた財産が消えてなくならないよう、継続できるよう、フォローしていただきたいと申し上げておきます。
(5) 県外調査についての協議
県外調査を10月13日(火)~15日(木)の2泊3日で実施することとし、詳細な日程の決定等については委員長に一任された。
(6) 閉会 午前11時58分
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...