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  1. 広島県議会 2009-07-17
    2009-07-17 平成21年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成21年文教委員会 本文 2009-07-17 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 39 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯質疑栗原委員選択 2 : ◯答弁スポーツ振興課長選択 3 : ◯質疑栗原委員選択 4 : ◯答弁教職員課長選択 5 : ◯質疑栗原委員選択 6 : ◯答弁教育長選択 7 : ◯質疑天満委員選択 8 : ◯答弁学校経営課長選択 9 : ◯答弁教育長選択 10 : ◯質疑天満委員選択 11 : ◯答弁学校経営課長選択 12 : ◯質疑天満委員選択 13 : ◯答弁学校経営課長選択 14 : ◯質疑天満委員選択 15 : ◯答弁学校経営課長選択 16 : ◯質疑天満委員選択 17 : ◯答弁学校経営課長選択 18 : ◯質疑天満委員選択 19 : ◯答弁学校経営課長選択 20 : ◯要望天満委員選択 21 : ◯質疑天満委員選択 22 : ◯答弁学校経営課長選択 23 : ◯質疑(高山委員) 選択 24 : ◯答弁教育長選択 25 : ◯質疑(高山委員) 選択 26 : ◯答弁(法務室長) 選択 27 : ◯質疑(高山委員) 選択 28 : ◯答弁学校経営課長選択 29 : ◯質疑(高山委員) 選択 30 : ◯答弁学校経営課長選択 31 : ◯質疑(高山委員) 選択 32 : ◯答弁学校経営課長選択 33 : ◯意見(高山委員) 選択 34 : ◯質疑(宮委員) 選択 35 : ◯答弁(指導第二課長) 選択 36 : ◯質疑(宮委員) 選択 37 : ◯答弁(指導第二課長) 選択 38 : ◯要望(宮委員) 選択 39 : ◯要望(高山委員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (開会に先立ち、委員長があいさつを行い、副委員長及び委員の自己紹介並びに教育長が  あいさつ及び説明員の紹介を行った後、学事課長が自己紹介を行った。)  (1) 開会  午前10時34分  (2) 記録署名委員の指名        桑 木 良 典        下 森 宏 昭  (3) 当局説明   1) 管理部長が、報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。   2) 学事課長が、報告事項(2)について、別紙資料2により説明した。   3) 教職員課長が、報告事項(3)について、別紙資料3により説明した。   4) 学校経営課長が、報告事項(4)、(5)について、別紙資料4、5により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯質疑栗原委員) まず、教員の資質向上についてお伺いしたいと思います。  先ほど、不祥事根絶対策の専門家会議を開かれて、今あるいろいろな諸問題についての対応をこれからされようということですが、ぜひとも、具体的、確実にいい方向に向かうよう、また、いい意見が出るよう期待をしておきたいと思います。  最近、教員の質の問題について、現場の中学校や小学校の校長先生から御意見を伺う機会がありました。非常にびっくりしたのですが、子供とのかかわりが苦手な教師がふえていると、皆さんが共通して言われました。特に、新人の教員の方は、いろいろな対応をしなければならない子供たちへの対応の仕方についての力が非常に弱いということでした。いろいろ確認してみますと、採用の段階で自分自身に教員として適性が本当にあるのかどうかということを把握できずに教員になる、ある程度の成績をとれるから教員を目指して、試験には合格されるという状況がありました。子供とのかかわり合いということについて、自分自身の中で検証ができておりませんから、現場に入って初めて子供とかかわる中で、いろいろな子供への対応の中で悩み、そして、自分の力不足を実感し、中にはやめていくことも結構多いことを伺いました。教員になってから力を高めていくという問題以前に、大学で教員を目指す段階で、自分自身の適性を把握する機会が少ないのではないかと思います。  先日の新聞に、広島市教育委員会が教員志望の大学生を小・中・高校、幼稚園に派遣して、授業や部活を支援する独自事業を展開しているとの報道がありました。  若者の登用で学校現場を活気づけるとともに、未来の教員の指導力アップを図る取り組みを広島市教委は行っていらっしゃるそうでありますが、これは非常にいい取り組みだと思います。というのは、やはり大学生の時代から教員としてその現場に入って、自分が子供に近寄りながら、自分自身に教員としての力や適性が本当にあるだろうかということを確認する意味で、非常に有意義ではないかと思います。  そこで、県教委としての取り組みをお伺いしましたら、体育実技についてのボランティア派遣はあるとお伺いしましたので、どういう取り組みになっているのか、教えていただければと思います。 2: ◯答弁スポーツ振興課長) 御質問の体育実技ボランティア派遣事業について御説明申し上げます。
     この事業は児童の運動意欲を高めるとともに体力の向上を図ることを目的に、県内の教員養成コースで学んでいる大学生を体育実技ボランティアとして希望する公立の20小学校に派遣していくものでございます。  小学校教育及び体育学習支援等に理解と意欲を有し、かつ体育実技を得意とする者を大学の方から推薦していただき、各校に派遣しているものでございます。 3: ◯質疑栗原委員) この体育実技ボランティア派遣も非常にいいとは思います。広島市教委の取り組みは、もっと幅が広い取り組み内容となっております。こうした取り組みをしっかり進めていくことが非常に大事ではないかと思っています。学校側の人数の足らない部分、陣容が整わない部分をボランティア学生で賄おうという面もあると思いますが、私が今言いましたように、教員としての資質や適性が自分自身にあるかどうかということをしっかり確認する場として、学生時代からのボランティアで、学校に行って取り組むことをしっかり進めることによって、教員の採用時からの資質の向上、資質の適正がきちんと判断できる思います。採用方法そのものも考えていかなければならないと思いますが、試験等では難しいと思いますので、当面、力や意欲のある先生をしっかり確保していくためにも、県の方針として、地元の、県内にある教職課程を持っている大学と連携して、学生の間から質を高めていく取り組みが、非常に必要ではないかと思っています。もし御意見があればお願いいたします。 4: ◯答弁教職員課長) お尋ねの大学時代からボランティアの形で学校に入って、教員としての適性を自分が自覚する取り組みをということでございますけれども、現在、小・中学校におきましては、市町教育委員会で県内の大学と協定などを結びまして、ティームティーチングなどの授業の補助、また放課後の学力補充であるとか、部活動、学習相談、そういったものに大学生のボランティアとして活躍している、活用しているところでございます。こういったことに参加した学生にとりましては、幅広い体験が得られたということで、メリットもあったと伺っておりまして、今後もこうした取り組みを進めていただきたいというふうに考えております。  また、採用試験の状況でございますけれども、志願者の約7割が既卒者、大学を卒業した後に採用試験を受けているというところもございまして、その既卒者の多くは講師であるとか、臨時的に任用職員として学校現場の経験を有しております。そういったことから、御自身の適格性であるとか、学校での経験を通してその資質、能力を伸ばすとともに、自覚を持つというようなことにつながっているのではないかというふうに考えます。 5: ◯質疑栗原委員) 7割が既卒者であるということですから、逆に言えば、3割の新卒者の教員採用について、しっかり見ていかなければならないということです。ボランティアに行くと、子供と年齢が近いということから、子供の方から心を開く効果もあるようですし、他県におきましても、具体的にそういう取り組みが行われているようであります。既卒者は、いろいろなところで学校現場とかかわっていらっしゃる方が多いだろうと思いますので、適性についてある程度、はかられていると思いますが、3割の新卒者について、しっかり取り組んでいかないといけないと思います。採用は県でありますから、市町に任せておくのは、私は違うのではないかと思います。  県として、新卒者の適性をはかる意味で、ボランティアとして学校現場を踏ませるという取り組みを推進することを方針として掲げるべきだと思いますが、教育長の考えをお伺いします。 6: ◯答弁教育長) 実は私も大学を出てすぐ教員採用試験を受けて教員になったわけでございますけれども、それまでに学校での活動というのは教育実習というものしかなく、今の御指摘は、新卒者はそういうものしかないだろうということだと思っております。  しかも、今の新規採用の教職員は、ドロップアウトという言葉が適切かどうかは別として、勤務して子供の対応にうまくいかなくて、休んだりやめていったりするということは、我々は大きな課題として考えております。そのためには、やはり学校で子供たちに接するということはどういうことかということを多く経験することは本当に意味のあることだと思っております。それをシステムとして、どのように行っていくかということを今後検討していく必要があると思います。  1つ課題がございますのは、そのような経験は本人に自覚してもらうものであって、私どもはそのことを評価として見ることはちょっと許されておりませんので、ここのところはある意味において靴の上から足をかくような感じはしているところでございます。 7: ◯質疑天満委員) 資料番号5の小規模化した県立高等学校(全日制)の学校間の連携のあり方について、お伺いします。  今、大和高校も、嘆願書なり全校生徒の署名をつけて要請をされております。学校間の連携ということがどのような方向で出てきているのか、私も若干わかっておりますが、各学校のPTAや同窓会は、把握されていない現状があり、嘆願書なりを出しておられます。まず、いきさつについてお聞きしたいと思います。 8: ◯答弁学校経営課長) 今、御質問がございました小規模の学校間の連携の前段といたしまして、再編整備基本計画に基づきまして、小規模校、なかんずく、今の資料番号5の点線の中の1)、1学年1学級規模の学校につきまして、当該学校の在籍状況、入学率、地元中学校の進学状況、地元率など等勘案し、統廃合を進めるというような検討を進めているところで、本年度につきましても、そういうことの検討の中で、今、関係の市町、それから当該学校につきまして統廃合を進める、検討している旨の話をし、それから当該学校におきましても、関係の同窓会あるいはPTA等にそういうお話をさせていただいているところでございます。 9: ◯答弁教育長) 御質問の趣旨が資料番号5だと思いますので、この5に関連してみれば、特定の学校をして市町教育委員会と連携はしておりません。一般的なこのような考え方で進めていきたいがどうかということでございまして、この大きな方針がまとまれば、今度は具体的にどのようにしていくかという個別な話になっていくと思いますので、今、資料5に関して、小規模校、小規模化した県立学校の学校間の連携で特定の学校を対象とした議論はしておりません。 10: ◯質疑天満委員) 地域が非常に疲弊してきていて、少子化も進行しています。いわゆる中山間地域におきまして、高等学校がどんどん廃校になっていく、あるいは統廃合されて、その町が疲弊していくという状況が、各地で起こっています。  大和高校のほかにも嘆願書なりが出されているようですが、今、教育委員会へのそういった要望や、ぜひともこれだけはやってほしいということについて学校でどのような論議をされているのか、その状況をお聞きします。 11: ◯答弁学校経営課長) 小規模校の学校間の連携につきまして関係の市町に御説明をさせていただいたりしているところでございますが、そういう市町等から意見書、それから地元の市長さん、そういうような方々から要望というような形で今、お話、御意見をお聞きしているところでございます。 12: ◯質疑天満委員) 何校くらい出ていますか。 13: ◯答弁学校経営課長) 市町からの意見書ということで申し上げますと、8市町、それから要望書については3市からいただいているところでございます。 14: ◯質疑天満委員) そういった要望はこれからもどんどん出ると思います。我々も県の財政を考えると板挟みになるような感じもしますが、ここのところで、プラス思考という考え方ができないか、聞いてみたいと思います。  今何校かが議題に上がっておりますが、例えば、平成25年までにぐっと入学者数をふやすとか、学校の経営について議論してこれから変えていこうではないかというような、プラス思考のところが出れば、まだ考える余地があるのかどうか、お聞きします。 15: ◯答弁学校経営課長) 再編整備基本計画の中で統廃合を進めるというような形で御説明してきていることに加えまして、本年度、小規模校の学校間の連携のあり方ということで、いろいろな各学校間の校舎を活用するような形での連携のあり方という御説明を、今させていただいているところでございます。学校の活力がどういう状況であったら、存続かというようなことを含めまして検討対象がどのようになるかということでございますが、私どもといたしましては、そこの入学者の状況、それからもちろん学校の活力も考慮させていただきますけれども、その地域の将来の生徒数の見込みの状況、それから実際の入学者の状況、そういうことの中でかかわりの深い地元の中学校からの入学者の状況、それからその学校が所在するエリアの交通状況等を勘案させていただきまして、それぞれの年次ごとに検討対象を検討いたしまして、そういう学校のあり方について方向性を出すというやり方をさせてもらっているところです。 16: ◯質疑天満委員) 次に、こうした再編を進めるために、どのような計画でされるのか、今後どのように計画されているのか、お伺いします。 17: ◯答弁学校経営課長) 平成25年までを今、再編整備の基本計画というような計画範囲の中に置いておりまして、そういう中で小規模校のあり方、1学級規模、2学級規模、そういうような学校規模の適正規模、適正配置という考え方に基づきまして、統廃合を進めるということを検討してきているところでございます。  したがいまして、今の計画ということで言いますと、平成25年度までのところを視野に置いて進めていくということ、そういうことの中で小規模校のあり方について今、募集停止、統廃合という部分、それから学校間の連携という部分、そういったところを検討しているところでございます。 18: ◯質疑天満委員) 平成25年度までの大体の計画はあると思いますが、今年度はどのような方向でされるのか、お伺いします。 19: ◯答弁学校経営課長) 募集停止につきましては、今、検討を進めているところがございまして、これは例年ですと7月に公にさせていただく形でございますが、一定の説明の期間をとりたいということがございまして、8月をめどにそういう検討・調整をさせていただいているところでございます。  それから、小規模校の学校間の連携のあり方につきましても、先ほど御説明させていただきましたように、8月に方針ということを教育委員会会議で決定していただきたいということで準備を進めているところでございます。小規模校の学校間のあり方の個別の姿については、その後にまた検討を進めさせていただきたいと思っております。 20: ◯要望天満委員) さきほど言われた8市町は、これから取り組んでいく体制が非常に強いと思いますが、会議を持たれて、しっかり地元に説明されて、進めていかれるよう、強くお願いしておきます。 21: ◯質疑天満委員) 資料番号4の県立学校再編整備について、お伺いします。  世羅高等学校は、学科を改編し、農業経営科を平成22年度から設置されるということですが、私は広島県の農業というのは非常に大きくおくれていると思いますので、起業家精神や経営のできる体制をつくっていくため、今後どのようにされるのか、教えていただきたいと思います。 22: ◯答弁学校経営課長) 世羅高校の学科改編につきましては、広島県地方産業教育審議会の答申が昨年8月25日に出ておりますけれども、そこに示されております次代の産業に対応した専門教育の創造、それから起業家精神をはぐくむ専門教育の創造、こういうような柱立てを軸にいたしまして、それから地元世羅町の農業・産業の状況等の御意見もお伺いする中で、このような学科改編をすることによって地域のニーズ、地域で人材として活躍できるリーダーの育成につながるということでしているところでございます。  中身といたしましては、これから学校と県の教育委員会、教育内容を実際の科目の具体まで教育課程として煮詰めまして、そういうことを平成22年度から実現していけるように中身づくりを、今、行っているところでございます。 23: ◯質疑(高山委員) 今、学校再編の問題について、教育委員会はこのようにしています、8月の末には教育委員会で決定していきますとさらさらと答弁いただいたのですが、全く納得できない答弁ですので、後ほど改めて質問します。  私も久しぶりに文教委員会に帰ってまいりましたが、平成12年に、広島県で日の丸に賛成か反対かという選挙をいたしました。ちょうど、文部省の是正指導をもらった1年目でございました。そのころはPTAの役員をやっていて、学校現場の荒れた状況を見ておりました。これは何とか県議会議員になってこの是正指導のように広島県をしっかりしなくてはいけないし、特に地元の学校をよくしないといけないという気持ちで、県議会議員の選挙へ出させていただきました。きょうお座りの冨永委員が文教委員会の委員長のときに、初めて入らせていただきました。その当時、自民党に47名いらっしゃいまして、毎月1~2回、教育問題研究会で、広島県の教育内容を何とかしなくてはいけないということをやっておりました。13項目にのぼる是正指導の内容ですが、辰野教育長が来られて、常盤教育長の当時にやっとそれが終結いたしました。昭和44年に同和教育基底論、同和行政というのが始まりまして、昭和60年に例の八者合意が行われました。この八者合意で同和教育基底論が広島県の中に根づきまして、平成4年に教育長が国旗国歌の問題は現場の人に任せるというようなことが出てまいりました。先ほど世羅高校の話が出ましたが、私の地元の世羅高校の校長先生が、平成10年に亡くなりました。私たち県議会議員はいろいろなことを調査しなくてはいけませんが、校長のことについては、調査の仕方、内容がいろいろ難しくございました。教育委員会と学校の先生方が全く考え方が違うということで、一番苦労されていたのが、その当時の管理者である校長、教頭であったのではなかろうかと思います。  平成13年まで文教委員をして、もうそろそろこの辺でよくなるかなと考えた途端に、例の民間校長の事件がありました。民間校長を送り込んで、民間の考え方の中で教育界を再生するという私たちの強い意識がございました。そして、私たち議員も民間校長を送るべくいろいろな施策をしたわけでございますが、これが大きな悲劇を生みました。平成15年3月だったと思いますが、選挙があった時期であります。そのときの委員長が門田委員長でした。3月にそういう死亡事故がありまして、すぐ臨時議会をすればいいという声が出ましたが、選挙があるためなかなか開かれませんでした。平成15年の選挙が済んだ後、今度は新しい委員長のもとで高須小学校に調査に行きました。その間、4年間いろいろなことが起きました。今、私もあの調査がよかったのかどうか、いろいろ考えるところもあります。私がいつもじくじたる思いをしているのは、調査に行った後、尾道市の教育次長が亡くなられたという事件でございます。私の地元の御調町出身の世羅高校の校長、尾道市の教育次長の2人の方が亡くなられ、本当にその間、私たち議員のあるべき姿、また教育委員会のあるべき姿ということを常に思いながら、この場所に帰ってきたわけでございます。その後10年経過しましたが、当時の教育部長でございました教育長が、先ほどの冒頭のあいさつで今の是正指導においての広島県ということで一言ございました。私も長くこの文教委員会にいませんでしたから、その後、どのような形になったのか、いい方向に行っているのか、まだ問題があるのか、そのあたりをお伺いしたいと思います。 24: ◯答弁教育長) 今、委員から歴史的なことを踏まえながら、私どもが、当時また今も掲げておりますのが、教育の中立性と公開性ということをキーワードとして、広島県の教育を当たり前のことを当たり前にしていくという形で取り組んでまいりました。  おかげさまで少なくとも学校教育の幾つかの指標につきましては、全国47都道府県で下位層にあったものが中位層になっていると我々は自覚、自負しております。そうはいってもまだまだ課題が多いということは、物によってはまだ下位層にいるものもデータ的にはございます。  しかし、確かな学力、豊かな心、健やかな体、それぞれが着実に改善していることも事実でございます。しかし、だからと言ってここで安穏としていてはいけないということで、私は今年度から職員や校長さん方に申しておりますのは、トップ10への挑戦ということで、広島県の教育をさらに一段と充実するための取り組みを進めていこうと考えているところでございます。 25: ◯質疑(高山委員) 今、教育長の答弁がございましたけれども、本当に皆さん方、皆さん方の前の方も、本当に頑張られて、広島県の教育がすばらしいものになってきたと思います。きょうも、なぜ皆さん方はネクタイをされているのかと思ったのですが、一つの考え方としては、学校の現場の校長先生がネクタイをしているのだから、私たちもしなくてはいけないという思いでされているのだろうと思います。私は、常に、教育者たるものは聖職でなくてはいけないという思いを持っています。ネクタイはCO2の問題もありますが、皆さん方が10年間、文部省から受けた是正指導において頑張っていただいたおかげで、今は随分とよくなってきたという思いでございます。  先般もある新聞記事を見ましたが、教育委員会が職員団体からの訴えに敗訴されていましたが、先ほど申し上げました高須小学校の問題は、まだ係争中でございます。高須小の問題については、広島県から出した調査書と尾道市から出した調査書について異議があるということで、既に5年経過しています。まだ時間がかかるだろうと思いますが、そろそろ答えを出していただきたいと思っています。コメントが難しいかもわかりませんが、今、どのような状況になっているのか、お聞かせ願います。 26: ◯答弁(法務室長) いわゆる高須小の裁判につきましては、今、おっしゃったように現在係属中でございます。平成19年4月27日に、当方の主張が認められて、一審では勝訴いたしました。ところが、昨年10月16日に相手方の請求を一部認めるという判決が広島高等裁判所で言い渡されました。私どもはこの高裁判決につきまして、一つには高須小事件の報告書というものが、その内容が広教組などに対する名誉毀損に当たるというふうに認定されましたこと。それからもう一つ、高須小事件がございました平成14年度に高須小に在籍した1名の教員を、その年度末にほかの小学校に異動させました。その1年後、その教員をまたほかの小学校に異動させました。そのことが、後の異動が私どもの人事権の乱用だというふうに認定されました。その2点につきましては何としても承服ができないということでございまして、昨年10月30日、最高裁に上告受理の申し立てというものをしたところでございます。最高裁に上がっておりますので、現在は何らかの連絡があるということを待っているという状況でございます。 27: ◯質疑(高山委員) この問題をなぜ質問したかと言いますと、形骸化してしまって、そういうことはもうなくなってしまったと教育界が思ったら大変なことになるからです。一人の方が亡くなり、またその次に亡くなるということがあったので、広島県教育委員会としての意識を出していかないと何もなくなってしまいます。本当に無の死になってしまいますから、ときどき出すべきではないかということで、質問させていただきました。  次に、先ほどの学校の再編整備の問題についてお聞きします。  先ほど、8月には答えを出すと言われましたが、もう1カ月もすると8月になります。先般の本会議での質問に対して、教育長から「私どもとしては、当該の市町、さらには市町の教育委員会、せいぜい地元の市町の議員の方までではないかと思っています。当然、私どもとしては県議会の先生方の御意見も拝聴していかなければいけないと考えております」という丁寧な答弁をいただきましたが、先ほどの答弁では全くその言葉がありませんでした。教育長の答弁にあったように、市町の議員の声を聞いていただいていますか。 28: ◯答弁学校経営課長) 私どもが市町を訪れまして、直接お伺いさせていただいておりますのは、市町、それから教育長のところで御意見を伺っております。ただ、今、いろいろなところから市議会議員の先生方もいろいろな意見を持っておられ、話を聞くような機会もございます。そういう機会をとらえて、直接御意見をお伺いするということをしているところです。 29: ◯質疑(高山委員) 市町の議員に意見を聞かれたのですか。今、聞かれたと言われましたけれども、本当に聞かれたのですか。 30: ◯答弁学校経営課長) 私どもがお伺いして直接聞くということは現在のところしておりませんが、来られたときにお聞きするというような状況でございます。 31: ◯質疑(高山委員) そういうところが不親切ですよ。教育長が答えているのだから、聞かれたらいいではないですか。市町の議長がおられるではないですか。  いいですか、私は学校再編をやめろと言っているのではないです。今ある高校は、団塊の世代が高校に行ったときに、交通事情も悪いし、だから学校をつくっていこうということが基本だったのです。それを、皆さんは、子供がいないから、少子化だから、中学校の進学率が足らないからやめると言われるからおかしくなるわけです。全面的に少子化を言わないといけないのです。そうすると理解できるわけです。今、市町も23しかありませんから、教育長が答えているように、市町の議員も呼んで、丁寧に説明しなさいということです。  以前、これを出されたから話がおかしくなったのです。これでは、市町の人は、町議会なら町議会、市議会なら市議会の中で、いろいろな話を出しますよ。だから、議長を集めてもらって、少子化傾向の中で、私たちはこのような方向を考えていますが、どう思われますかという意見聴取をしないと親切ではないでしょう。  8月中に決めると言われましたが、いつされるのですか。最終決定は教育委員会議で決められるのでしょうが、県議会の先生方の御意見も拝聴していかなければなりませんと答えられたでしょう。県議会の先生方には、どのように説明されているのですか。 32: ◯答弁学校経営課長) この再編整備の統廃合の部分で、再編整備計画の中で統廃合を進めさせていただく部分と、その中で今、小規模校の学校間のあり方について検討している部分、それぞれ該当の小規模校を抱えておられる市町もございます。それから、今、お話がありましたかかわりのある県議会議員の先生方についても御説明をさせていただいたり、御意見をいただいているところでございます。 33: ◯意見(高山委員) かかわりのある県議会議員ではないですよ。かかわりは全員あります。広島県全体でどうなのですか。私は尾道選出ですが、広島県の県議会議員です。当然北部の方も心配だし海も心配です。だから、かかわりのある県議会議員に話すという、そんな無責任な話はないでしょう。県議会議員の文教委員長、副委員長がおられるのですから、話をして集めてやることもできるでしょう。66人全員集めて会議をすることもできるではないですか。先ほど天満委員から話があったように、小規模校ばかりなくなるのではないか、田舎の学校はなくなるのではないかという議論が出てくるわけです。  最初に持って来られた分校化とか何とかと比べると、資料番号5の資料は、とてもいいものになったと思います。特にアとイはよく考えられています。  親切丁寧にというのは、こういう資料を市町の議員に、このような中で考えますということを説明していくということですが、今の話では、もう8月にやりますと、答えが出ているわけです。私らは教育委員会議に出る権限はないですし、教育長、これはもう、少し時間を置いて、慎重にやってもらわないといけないです。されるときは一気にされればいいですから。  先ほどの答えの中で、学校間で連携をするというのがありました。これもいいことです。一つだけ言っておきたいのは、中学校からの入学者が少なくなったというのは、だれがしたのですか。地元の中学校から地元の高校へ行かなくなったのはどうしてですか。  昔は地区割りで高等学校をつくって、学区制で、そこしか行かれなかったではないですか。学区制で、その町から出られなかったから、高等学校は残ったのです。それを10年前に、学力を上げなくてはいけないということで、学区制をなくして、そのせいで田舎から子供たちが消えていきました。学区制を外したのは県議会議員です。そういう経緯があるのですから、中学校の入学率が低いというのは話にならない。入学率が上がるような学校にしてください、先ほど天満委員が言われたように、農業学科をつくったら入学率が上がるかもしれません。そういう知恵を出さないといけないのではないですかということです。だから、ただ単に中学校からの入学率が少ないから減らしますというのは、無責任かなと思います。私たちが外せと言ったのですから。  これで終わりますが、とにかく慎重に取り計らっていただきたいということをお願いします。文教委員長、副委員長がいらっしゃるので、よく情報を出していただいて、私たちの方にも伝えていただきたいと思います。 34: ◯質疑(宮委員) 先ほど、高山委員の方から6月定例会の答弁に関することが出ましたので、私も一言申し上げておきたいと思います。  うちの会派の岩下議員から、県立高校における授業料の減免措置の件で質問をさせていただきましたが、平成20年度の申請者のうち免除対象に至ってない380ケースをピックアップしているという答弁がありました。調査の状況はどのように進んでいますか。 35: ◯答弁(指導第二課長) 約380人余りの状況ですが、このうち、岩下議員から指摘があったような状況、つまり全額免除にもならない、さらに半額免除も通り越して半額免除にもならなかったというケースにあるものが、学校からざっと聞き取りを行ったところ約7割あるのではないかということで、現在、この380名についての資料を全部取り寄せまして精査をしているという状況でございます。学校から聞き取った状況等も含めて、それに当たっているのかどうかを見ているところでございます。 36: ◯質疑(宮委員) 大体の見通しとして、いつごろ終わりそうなのか、また、調査をされて、その後に制度の見直しが必要かどうかといった考え方の整理をして、それから具体的に制度を見直していかれるのでしょうが、生徒さんは1年で進級されるわけですから、制度が整ったときにはいなくなっているという可能性もあるわけです。ここはスピード感を持ってやってもらわないと困るのですが、その辺も含めて見通しをお持ちでしたら、お聞かせ願いたいと思います。 37: ◯答弁(指導第二課長) この380のケースを精査するとともに、今、他の都道府県の状況等も聞いております。今回のケースで指摘をされておりますのは、全額免除は世帯の全体の収入で見ている、半額免除は住民税非課税ということで世帯主の収入を見ているという状況があります。したがいまして、例えば極端な境界例でいいますと、世帯全体、共働きとそれから一人の世帯主の収入がほぼ同じである場合には、一人で働いている方が非常に不利になって、半額免除も受けられないという状況等もございます。そうすると、非常にクリアにするためには、半額免除も、生活保護の例えば1.2倍、1.3倍というやり方もあると思います。実際に他の都道府県でもそういうやり方をとっておられるところがあります。これを行った場合に、現在の半額免除の該当者がふえるのかということ等のシミュレーションをしてみなければいけないということで、他県の状況や今回の調査の結果も含めて、どのような制度にすれば実際にどの程度の減免運用者が出るのか、さらにもう一つ大事なのは公平性がどのように担保できるかということ等からシミュレーションを行っていきたいということであります。ただ、こういう制度変更に当たりましては関係規程の改正というものも必要であり、県の歳入にもかかわってきますから、関係部局との調整も必要であるということで、いつまでとは言いがたいのですが、とにかくできるだけ早い時期にそのシミュレーションを終えてどれぐらいの状況になるかということで調整を図ってまいりたいと考えております。 38: ◯要望(宮委員) 目標数値でも結構ですよ、結果的にそこまでできなかったからということで、どうこう言うつもりは全くないのです。この制度は、もともと申請主義ですから、制度が変わるのなら変わったことを早く周知しないと、申請したい人はできないのです。ですから、いついつまでに目標を置いてここまでにはしますと、制度改正が必要ならここまでにやってみたいということで、早く周知を図らなければ、せっかくいい制度ができても、卒業してしまったということになったらもったいないでしょう。引き続き来月もありますので、またお伺いしますけれども、ぜひ、数値目標的なものを持って、機動的に対応していただきたいと申し上げて、きょうは終わります。 39: ◯要望(高山委員) 少し要望させていただきます。  今まで、広島県教育委員会は、文部科学省から教育長が来ていらっしゃいました。これも非常にいい力を発揮していただいて仕事をして帰っていただいたのですが、先日、広島県出身の教育長が、2期目の再任をされました。皆さん方が、教育長の答弁をしっかり把握してやっていかれないと、また、広島県出身の教育長は大したことないという話になってしまいます。私たちは、広島県出身の人が教育長になるべきだという思いをずっと持っていましたので、教育長の一言一言を慎重に考えて、教育関係者が一致団結して同じ方向に持っていくということで、答弁していただきたいということを要望しておきます。  (5) 県内・県外調査についての協議  県内調査の日程について委員会に諮り、9月7日(月)~8日(火)の1泊2日で調査を実施することを決定し、具体的な調査場所等については、委員長に一任した。  また、県外調査について、2泊3日で実施することとし、日程等は次回以降の委員会で諮ることとした。  (6) 閉会  午前11時55分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...