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  1. 広島県議会 2005-09-01
    平成17年9月定例会(第1日) 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成17年9月定例会(第1日) 本文 2005-09-20 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 19 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長新田篤実君) 選択 2 : ◯議長新田篤実君) 選択 3 : ◯議長新田篤実君) 選択 4 : ◯議長新田篤実君) 選択 5 : ◯議長新田篤実君) 選択 6 : ◯議長新田篤実君) 選択 7 : ◯議長新田篤実君) 選択 8 : ◯議長新田篤実君) 選択 9 : ◯議長新田篤実君) 選択 10 : ◯議長新田篤実君) 選択 11 : ◯議長新田篤実君) 選択 12 : ◯議長新田篤実君) 選択 13 : ◯議長新田篤実君) 選択 14 : ◯議長新田篤実君) 選択 15 : ◯議長新田篤実君) 選択 16 : ◯議長新田篤実君) 選択 17 : ◯知事藤田雄山君) 選択 18 : ◯議長新田篤実君) 選択 19 : ◯議長新田篤実君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 午前十時三十四分開会・開議 ◯議長新田篤実君) これより九月定例会を開会いたします。  出席議員六十五名であります。これより会議を開きます。  この場合、議席の一部変更を行います。変更後の議席はお手元に配付のとおりといたします。  この場合、知事行政委員会の長並びに説明員出席を求めるに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 2: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに出席を要求いたします。         【知事行政委員会委員長並びに各説明員出席】 3: ◯議長新田篤実君) 一言ごあいさつを申し上げます。  本日、九月定例会が招集されましたところ、議員各位には極めて御健勝にて御参集を賜り、県政進展のため、まことに御同慶にたえません。  先般、アメリカ合衆国を襲った大型ハリケーンによる空前の被害は、台風や地震が多発する日本列島に生きる私たちにとりましても人ごとではなく、改めて災害の未然防止と危機管理体制に万全を期すことの重要性を痛感したところであります。  本県においても、このたびの台風十四号により甚大な被害をこうむったところであり、被災された方々に対して心からお見舞いを申し上げます。県民の生命・財産を守ることは県政の最重要課題であり、本格的な台風時期を迎え、災害に強い県土づくりに最善を尽くす決意であります。あわせて、社会問題となっているアスベストによる健康被害への対応についても、県民の不安を払拭するため、県当局と一体となって全力を挙げる所存であります。  さて、最近の県内経済については、企業立地や設備投資が活発で輸出が持ち直していることから、景気が緩やかに回復しており、七月の有効求人倍率も過去十二年間で最高の水準となっております。また、国際交流基盤の強化として、広島空港では、バンコクとの定期航空路の開設が決定され、広島港では、北米直行定期航路が開設されたところであり、「内外の人々や企業から選ばれる広島県」の実現に向けた取り組みが、着々と成果を上げております。このことは、本県が中四国地方の中核としてさらなる発展を遂げることにつながるものと確信いたしております。  一方、分権時代にあって民意に基礎を置く議会としては、県民と議会との意思疎通を充実させ、県民に対する説明責任をより一層果たすことが求められております。このため、本県議会では、本定例会分から県議会広報紙を新たに発行し、県内全世帯に配布することにいたしました。県民の皆様にとってわかりやすく、県民視点に立った政策提言を行う県議会を目指して一層の改革に取り組んでまいる所存であります。  さて、今次定例会に提出されます議案は、一般会計補正予算を初め、条例案など、あわせて三十一件でありますが、いずれも県政の当面する重要案件であります。各位におかれましては、何とぞ活発な御審議を賜り、もって県民の負託にこたえられますよう念願いたす次第であります。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 4: ◯議長新田篤実君) この場合、閉会中の議員の辞職について御報告いたします。  去る八月二十三日、石橋良三君から議員を辞職したい旨の願い出がありましたので、地方自治法第百二十六条ただし書きの規定により、同日付でこれを許可いたしました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 5: ◯議長新田篤実君) 諸般の報告がありますので、書記をして朗読いたさせます。
            【書 記 朗 読】                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            9月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書について   平成17年9月定例県議会の議案及び報告事項並びに説明書を別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            平成16年度広島県歳入歳出決算の認定について   地方自治法第233条第3項の規定により,平成16年度広島県歳入歳出決算の認定を得るため,監査委員の審査  意見を付して,別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            平成16年度広島県基金の運用状況について   地方自治法第241条第5項の規定により,平成16年度の次の基金運用状況を監査委員の審査意見を付して,別  冊のとおり提出します。   1 広島県市町村振興基金   2 広島県土地開発基金   3 民間社会福祉事業振興基金   4 広島県みどりと景観の基金   5 広島県美術品等取得基金              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            平成16年度広島県公営企業決算の認定について   地方公営企業法第30条第4項の規定により,平成16年度広島県公営企業決算の認定を得るため,監査委員の審  査意見を付して,別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (財 政 室)            請願の処理の経過及び結果について   このことについて,請願の処理の経過及び結果の報告に関する条例の規定に基づき,別冊のとおり報告します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                   平成17年9月20日  広 島 県 議 会 議 長 殿                                   広  島  県  知  事                                       (環境政策室)            広島県環境基本条例に基づく年次報告書等の提出について   広島県環境基本条例第8条の規定により,平成16年度の環境の現状及び環境の保全に関して講じた施策に関する  報告並びに平成17年度において講じようとする環境の保全に関する施策について,別冊のとおり提出します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                                    平成17年9月20日  各  議  員  殿                                    広島県議会議長 新 田 篤 実            説明員の委任について   9月定例会における説明員として,知事,教育委員会委員長及び公安委員会委員長等から別紙の者を委任した旨の  通知があったので,お知らせする。 6: ◯議長新田篤実君) 別紙別冊はお手元に配付しておりますので、朗読は省略いたします。  ただいま報告いたしました議案中、県第一二三号議案は職員に関する条例でありますので、地方公務員法の規定に基づき、人事委員会の意見を求めておりますので、御了知願います。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第一 会期決定の件 7: ◯議長新田篤実君) これより日程に入ります。日程第一、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。九月定例会の会期は、本日から十月五日までの十六日間といたしたいと思いますが、さよう決するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 8: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、会期は十六日間と決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第二 会議録署名者決定の件 9: ◯議長新田篤実君) 次は日程第二、会議録署名者決定の件を議題といたします。  本件は、会議規則第九十九条の規定により、議長から指名いたします。                               緒   方   直   之  君                               河   井   案   里  君                               田   川   寿   一  君                               山   崎   正   博  君  以上四人の諸君にお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第三 特別委員会委員辞任の件 10: ◯議長新田篤実君) 次は日程第三、特別委員会委員辞任の件を議題といたします。  産業活力・雇用対策特別委員会委員宮本新八君から、本日付をもって委員を辞任したい旨の願い出があります。  お諮りいたします。右特別委員会委員の辞任は、これを許可するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 11: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、辞任は許可するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第四 特別委員会委員選任の件 12: ◯議長新田篤実君) 次は日程第四、特別委員会委員選任の件を議題といたします。  環境・安全・危機管理対策特別委員会委員が欠員となっておりますので、委員会条例第五条の規定により、直ちに選任を行います。                    環境・安全・危機管理対策特別委員会委員に                                  宮   本   新   八  君 を指名するに賛成の諸君は、御起立願います。         【賛成者起立】 13: ◯議長新田篤実君) 起立総員であります。よって、指名のとおり選任するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         第五 特別委員会委員長選任の件 14: ◯議長新田篤実君) 次は日程第五、特別委員会委員長選任の件を議題といたします。  環境・安全・危機管理対策特別委員会委員長が欠員となっておりますので、委員会条例第七条の規定により、直ちに選任を行います。                    環境・安全・危機管理対策特別委員会委員長に                                  宮   本   新   八  君 を指名するに賛成の諸君は、御起立願います。         【賛成者起立】 15: ◯議長新田篤実君) 起立総員であります。よって、指名のとおり選任するに決しました。
                 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         自第 六 県第一一二号議案         至第四十 報 第 二一 号 16: ◯議長新田篤実君) 次は日程第六、県第一一二号議案 平成十七年度広島県一般会計補正予算から日程第四十、報第二一号 損害賠償額の決定についてまでの各案を一括上程議題といたします。  この場合、知事から提案理由の説明を求めます。知事藤田雄山君。         【知事藤田雄山君登壇】 17: ◯知事藤田雄山君) 九月定例県議会の開会に当たり、ただいま提出いたしました議案の説明に先立ちまして、当面する県政の課題などについて御報告申し上げます。  まず、台風災害への対応についてであります。  去る九月六日から七日にかけて本県を襲った台風第十四号は、記録的な豪雨による河川の氾濫や土石流、高潮などにより、県西部や沿岸部を中心に負傷者十二名、住宅の被害約二千棟に上るなど多大な被害をもたらしました。  今回の台風による被害総額は、河川、砂防、道路施設などの公共土木施設を初め、山地の崩壊、農地・農業用施設、農水産物や漁港施設など、県、市町合わせて約七十七億円に達しています。このたびの災害により、被害を受けられた皆様に対して、心からお見舞い申し上げます。  県としましては、台風に備え、早期に災害対策本部を設置し、早目の避難の徹底など人命の安全確保を最優先に、市町と連携して災害対策に努めたところであり、現在、復旧工事等に一日も早く取り組むため、補正予算案の追加提出の準備を進めております。今後とも、災害の早期復旧に全力を挙げて取り組むとともに、引き続き、災害に強い県土づくりに向け、必要な対策に取り組んでまいります。  次に、県政に対する私の所信の一端を申し述べたいと存じます。  本県を取り巻く社会経済環境は、少子高齢・人口減少社会への移行、経済のグローバル化や地域間競争の激化、分権改革の進展など、かつてない大きな変化に直面しております。こうした中で、これまでの取り組みにより見え始めてきた「元気な広島県」への明るい兆しを、より確かなものとするためには、あすを担う人材の育成と集積、産業や地域の再生と発展、安全で安心な暮らしの確保、広島型分権改革のさらなる推進などに重点的に取り組んでいく必要があると考えます。  このような取り組みを通じて、県内外の皆様から、住んでみたい、住み続けたい地域として選ばれる、そのような広島県をぜひとも実現したいと考えております。この強い熱意を持って、来る十一月の知事選挙への立候補を決意したところであり、県民の皆様の御負託がいただけるのであれば、引き続き、「元気な広島県」の実現に向け、全力を尽くしてまいりたいと考えております。  次に、県政をめぐる諸課題について御報告申し上げます。  まず、航空ネットワーク等の拡充についてであります。  これまで重点的なエアポートセールスを展開してまいりました、広島とタイのバンコクを結ぶ国際定期航空路線につきましては、今月五日にバンコク航空本社を訪問し、本年十二月二日からの週三便の就航について合意したところであります。この路線就航により、広島空港の国際航空ネットワークは七路線に拡充され、中国・四国地方における拠点性がさらに高まるものと期待しております。  また、広島港国際コンテナターミナルにおいては、昨年十月に北米航路のトライアル入港が行われたところでありますが、このたび、北米エバレット港と広島港を結ぶ北米直行航路が新規に開設され、今月から毎月一回就航する運びとなりました。今後とも、県内企業の利便性の向上やコスト削減につながるよう、利用しやすい港づくりを推進するとともに、新たな国際定期航路の開設にも努めてまいります。  次に、最近の経済情勢と産業・雇用対策についてであります。  我が国経済は、原油価格の動向が内外経済に与える影響等に留意する必要があるものの、景気は緩やかに回復しております。また、県内経済についても、設備投資が増加傾向にあるほか、輸出が持ち直していることから、緩やかに回復しております。こうした中、日東電工株式会社が尾道工業団地において、民間では中四国地方最大級となる太陽光発電システムを備えた物流センター等の整備に着手するなど、県内への活発な企業の設備投資が続いております。  また、新たな企業立地についても、テクノタウン東広島への自動車デザイン開発会社の進出決定を初め、今年度、既に七件の立地協定が締結されるなど、引き続き好調に推移しております。  さらに、本年七月には、日本貿易振興機構の外国企業誘致地域支援事業の対象に本県が選定されたところであり、今後、欧州や北米の企業を招き、県内企業との商談会を実施するなど、外国企業による本県への投資を促進してまいります。一方、中小・ベンチャー企業への支援については、今月末に企業育成型の新たなファンドを地元の金融機関等と共同で創設するなど、中小・ベンチャー企業の意欲ある取り組みを積極的に支援してまいります。  次に、観光施策についてであります。  平成十六年の本県への入込観光客数は三千九百三十六万人で、大型観光キャンペーンの実施などを反映し、しまなみ海道が開通した平成十一年に次ぐ数となり、中でも、本県を訪れた外国人観光客数は、広島空港の国際航空路線の拡充などにより、過去最多の三十八万人となりました。  こうした中、大型観光キャンペーンの本番となる平成十七年については、目標入込観光客数四千三百万人を達成するため、県内観光地のPRを積極的に展開するとともに、重点期間となる本年十月から十二月にかけて、県内で約二百八十の多彩なイベントを実施するなど、官民一体となってキャンペーンを展開してまいります。特に、この十月十五・十六日の両日には、広島城周辺においてひろしまフードフェスティバルを開催し、「食」をキーワードに本県の魅力を全国に情報発信するなど、県内外からの観光客の誘致に努めてまいります。  また、本年六月にソウルで開催された国際観光展に引き続いて、この九月下旬には、釜山で開催される国際観光展への出展を行うなど、海外からの観光客の誘致にも取り組んでまいります。こうした取り組みを通じて、本県観光産業の振興や交流人口の増大による地域の活性化を図ってまいりたいと考えております。  次に、雇用対策についてであります。  景気の回復などを反映し、本県の七月の有効求人倍率は一・二六倍と、過去十二年間で最高値を示すなど改善傾向が続いております。しかしながら、若年者をめぐる雇用環境は依然として厳しく、フリーターや若年無業者の存在も大きな社会問題となっております。このため、ひろしま若者しごと館や、この四月に開設した同館福山サテライトの活用のほか、高等技術専門校の施設内訓練と企業実習を組み合わせた新たな職業訓練を実施するなど、引き続き、若年者の就業支援に努めてまいります。  次に、教育改革についてであります。  まず、学力向上対策につきましては、公立小中学校における基礎学力の定着状況調査の速報を先般公表したところでありますが、児童生徒の基礎学力は着実に定着してきているとの結果が出ております。今後とも、各学校の授業改善や指導方法の工夫・改善を進めるとともに、子供たちの学習の基礎となることばの力の育成を図り、基礎学力の一層の定着に努めてまいります。  また、県立広島大学におきましては、地域社会に貢献し、県民から信頼される大学づくりの一環として、地域に密着した研究課題を公募し、今回、県民や地域団体、企業などから応募のあった課題の中から二十三件を採択したところであります。今後、提案者と大学が共同して、課題解決に向けた研究に取り組むこととしており、その研究成果が産業の活性化や地域振興に寄与することを期待いたしております。  次に、分権改革の推進についてであります。  まず、三位一体改革につきましては、本年七月二十日に、全国知事会など地方六団体から内閣総理大臣に対し、「国庫補助負担金等に関する改革案」を提出したところであります。今後、国が誠意をもって地方六団体と協議を進め、地方分権改革の本旨にかなった改革が着実に推進されるよう、全国知事会等と連携し、国に対し引き続き要請してまいります。  また、第二十八次地方制度調査会においては、将来の道州制導入を視野に入れ、国と地方の事務配分や広域自治体のあり方など、基本的な制度設計に関する議論が具体化しつつあります。こうした状況を踏まえ、現在、中国地方知事会においても、これらの制度のあり方について具体的な協議を進めているところであり、今後、全国知事会等とも連携し、国の議論に地方の意見が反映されるよう、積極的な提言を行ってまいります。  次に、新たな総合計画の策定についてであります。  本年五月に広島県総合計画審議会を設置し、小委員会を中心に、本県を取り巻く社会経済動向等の変化や、今後の行政分野別の政策課題等について精力的に調査・審議をいただき、今月十四日、その結果を、新たな総合計画の策定に向けた論点整理として取りまとめていただいたところであります。また、本年七月以降、県内七カ所で開催した地域フォーラムにおいて、地域のさまざまな分野で活躍されている方々から貴重な御意見や御提言をいただきました。今後、それらを踏まえ、今年度末の計画策定に向け、年内には中間まとめをお示ししたいと考えております。  次に、安心が実感できる県民生活の確保についてであります。  まず、全国的な社会問題となっているアスベスト問題につきましては、県民の安全・安心にかかわる重要な課題であることから、先月十日にアスベスト対策推進本部を設置し、全庁的な体制で県民の皆様からの相談への対応を初め、健康、環境、建築物などへの対策に取り組むことといたしました。このうち、県として緊急に対応する必要がある事項については、九月補正予算に所要の経費を計上するとともに、全国的な対応が求められる事項については、国に対し、本県独自の緊急要望を行ったところであります。  今後とも、国や関係機関等と連携を図りながら、総合的なアスベスト対策の推進に努めてまいります。また、救急医療体制の強化については、県内全域を対象に、本年八月一日から消防・防災ヘリコプターを活用し、救急現場等から医療機関までの患者搬送中に救命医療を行う、ドクターヘリ事業を開始いたしました。さらに、本年十月には、県立広島病院の母子総合医療センター内に、超未熟児等に発生しやすい聴覚、視覚障害の治療を行う小児感覚器科を開設し、母子・小児医療機能の強化を図ってまいります。  次に、「減らそう犯罪」県民総ぐるみ運動につきましては、平成十四年末で四十九団体であった地域住民の方々による自主防犯パトロール団体の数が、本年八月末には五百十六団体となるなど、地域の安全はみずから守るという機運が県民の間に浸透しつつあります。こうした中で、今年度、住民参加型の自主防犯活動を促進する国のモデル事業の対象に、本県から四地区が選定されたところであります。今後とも、県民の皆様の自主的な取り組みを支援するとともに、交番機能を充実し街頭警察活動を強化するなど、犯罪抑止対策の推進に努めてまいります。  また、県民生活の安全と平穏を確保するため、県民生活に多大な影響を及ぼしている不当な街宣行為等に対し必要な規制を行う、全国初の条例案を今次定例会に提出いたしております。さらに、子どもの安全な環境づくり緊急プロジェクトについては、本年七月から地域まるごと子ども見守りキャンペーンを展開しており、子供の安全な環境づくりに向けた保護者や地域住民の皆様の自主的な取り組みを促進してまいります。  次に、今回提出いたしました議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、補正予算案についてであります。  本県財政は、極めて厳しい状況に置かれていることから、当初予算編成後、緊急の対応が必要となった事業を厳選し、所要の予算を計上することといたしました。補助公共事業については、道路事業などの現時点における認証見込み額の整理により、十六億九千百万円余を減額しております。また、緊急に対応すべき事業に要する経費として、アスベスト対策費九億五百万円余、単独公共事業十億七千七百万円余を計上しております。  さらに、検診機関等が乳がん検診機器のマンモグラフィーを緊急に整備する事業や、県内自動車関連企業のニーズに即応した電磁波測定検査機器等の整備を支援する経費、福山市東桜町地区市街地再開発事業を支援する福山市に対し助成する経費、広島県東部における運転免許センターの基本構想策定経費、PFI事業で整備した県営第二上安住宅の管理運営業務を指定管理者に委託するための債務負担行為予算などを計上しております。なお、前年度からの繰越金については、地方財政法の規定に基づき、財政調整基金に積み立てることとしております。  以上の結果、一般会計の歳入歳出補正予算額は、十三億五百万円余となり、本年度予算の累計額は一兆四十三億九千四百万円余となります。この財源としましては、繰越金八億四千百万円余、財政調整基金からの繰入金六億六千万円余などを充当しております。企業会計につきましては、県立広島病院に臨床腫瘍の診療科を平成十八年度に開設するための施設・設備整備に要する経費などとして、一億五千百万円余を計上しております。  予算以外の議案といたしましては、広島県長期継続契約を締結することができる契約を定める条例など条例案八件、人事案件として、広島県教育委員会委員の任命の同意についての議案、その他の議案では、工事請負契約の締結についての議案など十三件のほか、平成十六年度一般会計、特別会計及び企業会計の決算認定議案を提出しております。あわせて、専決処分報告や基金運用状況報告書などを提出しております。  どうぞ、慎重に御審議いただいた上、適切な御議決をくださるよう希望いたします。 18: ◯議長新田篤実君) お諮りいたします。明二十一日及び二十二日は、議案調査のため、本会議は休会とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 19: ◯議長新田篤実君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  次回の本会議は九月二十六日午前十時三十分から会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。         午前十一時七分散会 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...