しかしながら、一部市町村において農業用水や林業用苗畑用水確保のための井戸の掘削、揚水機設置の干害応急対策が、住民への周知不足により、おくれたところがある。このため、今後は市町村との緊密な連携により、早期の被害防止に取り組まれたいこと。
第二に、山村地域は過疎化、高齢化の著しい進展により、林業従事者が激減しており、森林の荒廃と、それを原因とする水源涵養などの県土保全機能の低下を招いている。このたびの補正予算で森林整備の担い手の育成・確保を一層充実させるため、財団法人広島県林業従事者育成財団の基金を積み増しすることとしているが、財団の事業目的と県の行政施策との調整、役割分担などを明確にし、相互の事業効果が高められるよう努めること。
このほか、森林の公益的機能維持のため、林道の総合的な管理、棚田の用水路整備、松枯れ対策などについて問いただされたところであります。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を述べ、農林委員会の報告といたします。(拍手)
6:
◯議長(
檜山俊宏君) 次は建設委員会の報告を求めます。建設委員長
間所 了君。
【建設委員長
間所 了君登壇】
7:
◯建設委員長(
間所 了君) 建設委員会における付託議案及び請願の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今次
定例会において本委員会に審査を付託されました議案は、補正予算三件、条例案一件、その他の議決案件四件の合計八件であります。
審査に当たりましては、議案の内容について当局から詳細な説明を聴取するとともに、活発な論議が展開されたところでありまして、審査の結果、付託議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして各委員から指摘された事項のうち、その主要なものを申し上げますと
第一に、快適で質の高い生活空間づくりが求められている中で、ゆとりある住生活を実現させることが重要な課題となっている。特に、高度経済成長期に建設された県営住宅は、住宅面積が狭く、老朽化しており、また、地域的な需給状況にも問題があるため、中長期的な住宅対策の視点に立って公営住宅の計画的な再編整備を図られたいこと。
第二に、高齢化社会の到来を間近に控え、税制改正が検討される中で行政改革が強く求められているところであるが、本県においても、土木事務所等、地方機関の統廃合を含め、行政改革を積極的に推進されたいこと。
第三に、広島空港の開港一周年を契機に、利用状況が低迷している東京便の利用を促進するための事業として県営駐車場の割引券を交付することとしているが、駐車場から空港ビルまでの通路の整備、国営・県営駐車場の管理の一体化等、抜本的な駐車場の利便性向上策を検討されたいこと。
このほか、道路の安全性の確保、広島西飛行場のコミューター路線の拡充、都市計画区域の見直しの早期実施、梶毛ダム建設事業の促進などについて問いただされたところであります。
次に、請願の審査につきましては、お手元に配付しております「請願の審査結果表」のとおり決定いたしました。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を申し述べ、建設委員会の報告といたします。(拍手)
8:
◯議長(
檜山俊宏君) 次は文教委員会の報告を求めます。文教委員長
木曽真理行君。
【文教委員長
木曽真理行君登壇】
9:
◯文教委員長(
木曽真理行君) 文教委員会における付託議案の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今次
定例会において本委員会に審査を付託されました議案は、補正予算一件、条例案一件の合計二件であります。
審査に当たりましては、議案の内容について当局から詳細な説明を聴取するとともに、活発な論議が展開されたところでありまして、審査の結果、付託議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして各委員から指摘された事項のうち、その主要なものを申し上げますと
第一に、このたびの補正予算では私学振興費補助金が計上され、高等学校の補助単価がほぼ県勢並みの水準となるなど、私学助成の充実が図られているところである。今後とも、児童生徒の急減期を展望し、補助金の総額確保の視点を取り入れるなど、私学助成の拡充に努めるとともに、四十人学級の実現など、教育条件の向上が図られるよう、補助金の配分方法について一層の改善と工夫を進められたいこと。
第二に、保護者から教科の指導や学級運営などに課題のある教員についての話題を聞くことがある。県教育委員会においては、教職員の資質向上のため、教育センターでの研修、指導主事による派遣研修、自主的研修への支援などを行っているが、個々の教員の具体的な課題に応じた研修が効果的になされるよう、研修機会の拡大に努められたいこと。
第三に、県民が生涯を通じて気軽に学習活動を行うことができるよう、身近にある生涯学習活動の場を充実させることが重要な課題となっている。児童生徒の急減に伴い、学校に空き教室が生じつつある今日、全国における事例などを参考として、その積極的な活用について検討されたいこと。
このほか、私学助成に係る国の財源措置、不登校の現状などについて問いただされたところであります。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を申し述べ、文教委員会の報告といたします。(拍手)
10:
◯議長(
檜山俊宏君) 次は警察商工労働委員会の報告を求めます。警察商工労働委員長
中本和成君。
【警察商工労働委員長
中本和成君登壇】
11:
◯警察商工労働委員長(
中本和成君) 警察商工労働委員会における付託議案の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今次
定例会において本委員会に審査を付託されました議案は、補正予算二件、条例案三件の合計五件であります。
審査に当たりましては、議案の内容について当局から詳細な説明を聴取するとともに、慎重な論議が展開されたところでありまして、審査の結果、付託議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして各委員から指摘された事項のうち、その主要なものを申し上げますと、交通死亡事故は、昨年に引き続き、高い水準で推移している。このため、このたびの運転免許証更新時講習の義務化を契機に、交通ルール遵守とマナーの向上に努め、さらなる交通安全意識の高揚を図られたいこと。
このほか、警察本部生活安全部の設置及び分掌事務の改正、行政区域と警察署管轄区域の一体化について問いただされたところであります。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を申し述べ、警察商工労働委員会の報告といたします。(拍手)
12:
◯議長(
檜山俊宏君) 次は総務委員会の報告を求めます。総務委員長
渡壁正徳君。
【総務委員長
渡壁正徳君登壇】
13:
◯総務委員長(
渡壁正徳君) 総務委員会における付託議案及び請願の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
今次
定例会において本委員会に審査を付託されました議案は、補正予算一件、条例案二件、その他の議決案件一件の合計四件であります。
審査に当たりましては、議案の内容について当局から詳細な説明を聴取するとともに、活発な論議が展開されたところでありまして、審査の結果、付託議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして各委員から指摘された事項のうち、その主要なものを申し上げますと
第一に、行政手続法の施行に伴い、地方公共団体においても、法に準拠して条例等の制定に向けて努めることとされているが、市町村で混乱が生じないよう、万全の対策を行われたいこと。
第二に、健康保険法等の一部改正に伴い、入院時の食費が自己負担となるが、九月補正予算の編成に当たって単県制度の予算措置が行われていない。これは都市間や他の制度との均衡が失われるなど、重大な問題であり、今後十分な検討が必要であること。
このほか、アジア競技大会を目前にして生じている国際問題について、県としても、できる限りの情報収集に努めるなど、適切な対応が必要であることなどについて問いただされたところであります。
次に、請願の審査につきましては、お手元に配付されております「請願の審査結果表」のとおり決定いたしました。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を申し述べ、総務委員会の報告といたします。(拍手)
14:
◯議長(
檜山俊宏君) 次は生活福祉保健委員会の報告を求めます。生活福祉保健委員長
桧田 仁君。
【生活福祉保健委員長
桧田 仁君登壇】
15:
◯生活福祉保健委員長(
桧田 仁君) 生活福祉保健委員会における付託議案及び請願の審査の結査について御報告申し上げます。
今次
定例会において本委員会に審査を付託されました議案は、補正予算一件、条例案一件の合計二件であります。
審査の結果、付託議案は、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、本委員会におきまして各委員から指摘された事項のうち、その主要なものを申し上げますと
第一に、健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、福祉医療公費負担制度を十月一日から変更することとしているが、このことについて議会への説明及び市町村との調整に適正を欠く面があったので、今後、県民の生活に重大な影響を及ぼす制度の改正に当たっては、議会への事前説明を十分行うとともに、慎重に行われたいこと。
第二に、日本化薬跡地の汚染土の搬出処理に当たっては、適正な業者による搬出が行われるとともに、搬出ルートとなる地域の住民の理解が十分得られるよう指導されたいこと。また、搬出トラックの通行による交通量の増大への対応を的確に行われたいこと。
このほか、難病対策、小児医療の推進などについて問いただされたところであります。
次に、請願の審査につきましては、お手元に配付しております「請願の審査結果表」のとおり決定いたしました。
以上、簡単ではありますが、審査の概要を申し述べ、生活福祉保健委員会の報告といたします。(拍手)
16:
◯議長(
檜山俊宏君) 以上をもちまして各常任委員長の報告は終わりました。
直ちに一括して採決いたします。上程中の各案並びに請願は、各常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君は御起立願います。
【賛成者起立】
17:
◯議長(
檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、右各案並びに請願は各常任委員長報告のとおり決しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
意見書案(干ばつ・渇水対策について外七件)
18:
◯議長(
檜山俊宏君) この場合、意見書案の提出がありますので、書記をして朗読いたさせます。
【書 記 朗 読】
発議第十号
発 議 書
干ばつ・渇水対策について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
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発議第十一号
発 議 書
ガット・ウルグアイ・ラウンド農業合意実施に伴う国内対策の早期実施について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発議第十二号
発 議 書
港湾整備予算の拡大について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発議第十三号
発 議 書
道路整備の推進について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発議第十四号
発 議 書
私学助成制度の充実強化について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
発議第十五号
発 議 書
円高・景気対策の積極的な推進について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
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発議第十六号
発 議 書
国家補償の精神に基づく被爆者援護対策の確立について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
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発議第十七号
発 議 書
義務教育費国庫負担制度の堅持について
右別紙意見書の通り発議する。
平成六年九月二十一日
県議会議員 平 田 修 己
外 十 一 人
県議会議長 檜 山 俊 宏 殿
19:
◯議長(
檜山俊宏君) 別紙はお手元に配付いたしておりますので、朗読は省略いたします。
お諮りいたします。ただいま朗読の意見書案八件を本日の日程に追加するに御異議ありませんか。
【「異議なし」と言う者あり】
20:
◯議長(
檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。それでは、発議第十号 干ばつ・渇水対策についてから発議第十七号義務教育費国庫負担制度の堅持についてまでの八件を一括上程議題といたします。
お諮りいたします。この際、提案理由の説明は省略するに御異議ありませんか。
【「異議なし」と言う者あり】
21:
◯議長(
檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。質疑の通告はありません。
お諮りいたします。右意見書案八件は、この際、委員会への審査の付託を省略するに御異議ありませんか。
【「異議なし」と言う者あり】
22:
◯議長(
檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。直ちに一括して採決いたします。右意見書案八件は、いずれも原案のとおり可決するに賛成の諸君は御起立願います。
【賛成者起立】
23:
◯議長(
檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、右各案はいずれも原案のとおり可決いたしました。
【議長
檜山俊宏君起立】
24:
◯議長(
檜山俊宏君) 以上をもちまして、今次
定例会に提出されまして議案は、継続審査となりました決算関係議案を除き、ここにすべて議了いたしました。各位におかれましては、会期を通じ、格段の御精励を賜り、各案いずれも適正妥当な結論を得られましたことは、県民福祉の向上と県勢伸展のため、まことに御同慶にたえません。
県当局におかれましては、当面する干ばつ・渇水対策、林野火災対策、円高・雇用対策などに緊急に取り組まれるとともに、引き続き、生活県ひろしまづくりなど諸施策の効率的な執行に努められ、もって県民の期待にこたえられますよう念願いたす次第であります。
第十二回アジア競技大会は目前に迫ってまいりました。あすのアジアを担う多くの若人が一堂に会し、その力と技を競い合う中で交流を深め、友情と連帯の輪を築き上げていくスポーツの祭典であり、アジア地域に対する理解と関心を深めるとともに、アジア諸国の友好親善に寄与する絶好の機会であります。
県議会として、この大会に参加するすべての国や地域の人々を心から歓迎し、県民とともに、本大会の成功に向けて最大限の努力をいたしたいと存じます。
これをもちまして九月
定例会を閉会いたします。
午前十一時閉会
発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...