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  1. 広島県議会 1993-09-05
    平成5年9月定例会(第5日) 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成5年9月定例会(第5日) 本文 1993-09-30 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 47 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯副議長河野省三君) 選択 2 : ◯副議長河野省三君) 選択 3 : ◯副議長河野省三君) 選択 4 : ◯住川征一君 選択 5 : ◯副議長河野省三君) 選択 6 : ◯知事竹下虎之助君) 選択 7 : ◯副議長河野省三君) 選択 8 : ◯農政部長(町田 博君) 選択 9 : ◯副議長河野省三君) 選択 10 : ◯警察本部長北村邦雄君) 選択 11 : ◯副議長河野省三君) 選択 12 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 13 : ◯渡壁正徳選択 14 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 15 : ◯知事竹下虎之助君) 選択 16 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 17 : ◯土木建築部長岡村篤文君) 選択 18 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 19 : ◯教育長久保信保君) 選択 20 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 21 : ◯警察本部長北村邦雄君) 選択 22 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 23 : ◯開原真弓君 選択 24 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 25 : ◯知事竹下虎之助君) 選択 26 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 27 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 28 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 29 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 30 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 31 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 32 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 33 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 34 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 35 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 36 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 37 : ◯山田利明君 選択 38 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 39 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 40 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 41 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 42 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 43 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 44 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 45 : ◯松井 幹君 選択 46 : ◯議長檜山俊宏君) 選択 47 : ◯議長檜山俊宏君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:         午前十時三十四分開議 ◯副議長河野省三君) 出席議員五十八名であります。これより会議を開きます。  この場合、知事、行政委員会の長並びに説明員の出席を求めるに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 2: ◯副議長河野省三君) 御異議なしと認めます。よって、直ちに出席を要求いたします。         【知事、行政委員会委員長並びに各説明員出席】              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         自第  一 県第七〇号議案         至第四十二 報第一三号 3: ◯副議長河野省三君) これより日程に入ります。日程第一、県第七〇号議案 平成五年度広島県一般会計補正予算から日程第四十二、報第一三号 平成四年度広島県一般会計継続費精算報告書までの各案を一括上程議題といたします。  昨日に引き続いて質問を行います。住川征一君。         【住川征一君登壇】 4: ◯住川征一君 おはようございます。(「おはようございます。」と言う者あり)民主クラブ議員会の住川でございます。一般質問も本日をもって最終日となり、竹下知事にとっては最後となる九月定例県議会も終盤を迎えたわけでございます。竹下知事におかれましては、みずからの財政理論をもとに、財政調整基金などを活用をし、県民福祉の向上、県勢活性化のために御尽力いただいたことを深く感謝を申し上げながら、県民生活にかかわる課題である環境問題を中心に質問をさせていただきます。知事を初め、県当局の明快な御答弁をよろしくお願いをいたします。  質問の第一は、景観や自然環境を守るための取り組みについてであります。本県には、平成四年一月から施行された「ふるさと広島の景観の保全と創造に関する条例」がございます。この条例は、その前文において、自然景観を守り、魅力ある都市景観をつくることは、私たちの重大な責務であると述べるとともに、景観を慈しむ心をはぐくみ、県、市町村、県民及び事業者が一体となってすぐれた景観を形成し、それらを次の世代に引き継いでいくことを決意すると、この課題に対する県の強い姿勢が示されております。このように、県民、市町村、県が一体となって快適で魅力ある県土広島を創生することを目的としたこの条例は、全国に誇れる立派なものだと考えております。そこで、この条例に基づいて展開をされた取り組みについてお尋ねをいたします。端的な質問になろうかと思いますが、まず、この条例の行政における役割は何であったのか、また、条例の趣旨を具体化するため、県の行政においてどのように取り組んでこられたのか、その成果はいかなるものであるか、知事の御所見をお伺いいたします。  私は、以前の本会議で私の住む安佐南区と佐伯区にまたがる広島西部丘陵都市の建設、つまり、十万人の住み、働き、憩うをスローガンとした街づくりの開発行為について、環境に配慮した地域づくりや身近な自然や生き物を大切にする視点を忘れてはならない旨の質問をいたしました。私は、県議会生活福祉保健委員会の一員として、自然環境の保全に積極的に取り組んでいる地方自治体を視察する機会を得ました。その視察先の熊本県では、全国で初めて動植物の保護条例を制定され、鹿児島県では、二千年の屋久杉で有名な屋久島の自然を守るため、一人一口一万円の環境文化財団を設立をされております。また、滋賀県では、琵琶湖の動植物を守るために公共事業のあり方を中心とした、動植物とともに生きるための共生マニュアルを制定をされるなど、全国各県において自然環境を保全する取り組みが進められております。先日、地域の中学校の理科の先生から御質問をいただきました。住川さん、開発と自然についてどう考えますか、動物がいなくなった、植物の数が少なくなった、動植物が減びるということは、人間にとっても決して住みよい環境ではないということです。最近では、アジア競技大会メーン会場の広島広域公園に野生の熊が出てきた。住川さん、自然と開発をどう調和させたらよいと思いますかとのお尋ねでございます。開発と自然保護との調和は、地球規模での大きな課題であり、しかし、大変解決の難しい問題であります。特に絶滅の危機にある動植物の保護は、人類にとって緊急な課題でもあります。世界的にも地球環境の危機が叫ばれる中で、熱帯林の減少を初め、動植物の生息環境の破壊等により毎年四万種にも及ぶ野生生物が絶滅しつつあると言われております。一たん絶滅してしまった動植物は、もはや人間の手で再生することは不可能であり、私たちの時代に生きる生物を保護し、その生息地とともに次の世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大きな責務であると思います。国において、本年四月、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律が施行され、国レベルでの保護施策が推進されることになりました。本県においても、平成三年度から県内に生息生育する野生生物を対象とした、緊急に保護を要する野生生物の種の選定調査を実施されておりますが、本県は多種多様な動植物の生息に適しております。そこでまず、お尋ねをいたしますが、県内野生生物の実態調査とそのデータブックの作製状況はどうでしょうか。今後のスケジュールを含め、お聞かせいただきたいと思います。  国の保護施策に協力することはもちろんですが、県として学術的にも貴重な八幡川湿原に生息するヒロシマサナエというトンボや西中国山地に生息する熊など、本県の各地域に生息する貴重な動植物及びその生息環境を保護するためには、本県独自の条例を制定することが必要ではないかと考えます。県当局において既に野生生物保護条例の制定を検討されているとお聞きをいたしております。野生生物の保護に当たっての基本的な考え方及び条例の基本的内容、制定の時期について御見解をお伺いいたします。  ただ、先ほどの景観条例と同様に、この保護条例を幾ら立派なものにしても、具体化しなくては机上の空論にすぎないのであります。私が住んでいる安佐南区沼田町の奥畑川ではホタルの里づくりが地区住民の手で積極的に取り組まれた結果、年々その数が増加をし市内中心部から多くの方々が見物においでをいただき、夏の風物詩として喜ばれております。ホタルの幼虫を育てるために自然を生かしたホタル護岸を整備するなど、苦労はございますが、まさに、みずからの足元から自然を守り、大切にすることの実践活動が進められております。景観や自然環境の保全の実現を図るためには、こういった県民運動の高まりが必要不可欠だと思います。条例制定で終わるのではなく、それに基づき、行政と県民が一体となった具体的な取り組みを推進されるよう強く要望をいたします。  質問の第二は、農業問題についてであります。  その一点目は、牛肉・オレンジの輸入自由化対策についてお尋ねをいたします。牛肉やオレンジの輸入自由化が平成三年四月に実施されて、ことしで既に三年目を迎えます。本県の特産品である牛肉・ミカンの産地においては、この間、実にさまざまな影響が生じており、改めて現時点での影響評価と将来展望が明らかにされるべきと考えます。  まず、牛肉でありますが、自由化当初、品質のすぐれた和牛と日本人には、どちらかといえば口に合わないと言われる輸入肉では消費構造が全く違うため競合はしないという楽観的な予想が大半を占めておりました。しかし、現実には、不況により消費が停滞する中で関税率が七〇%から五〇%ヘ低下したことに加え、急激な円高等により国内外の価格競争はますます激化をしております。和牛経営は予想を上回る厳しい荒波の中にさらされております。県は、自由化に当たって急激な影響の緩和策とともに、低コスト・高品質化に取り組まれた結果、経営規模拡大等の面で一定の成果は見られたところであります。しかしながら、単なる規模拡大が環境対策や資金面等から困難になっている現在、新しい視点で県民が誇れる広島牛の生産体制の強化を図るべきと考えます。一方、オレンジについては、自由化当初、アメリカの主要産地が寒波披害に遭い、生産量が大幅に減少したため、国内産地への影響は比較的少なかったと言えます。しかし、その後、アメリカの主要産地の立ち直りは早く、最近、輸入量は増加の一途をたどっております。さらに、オレンジ果汁についても、ブラジルを中心とした安い果汁が大量に輸入されていると聞いております。このような状況の中、ミカン産地においては輸入自由化や産地間競争に耐え得る生産体制の整備が急務だと考えます。ミカンの木を切り倒し、栽培面積の減少を図ることに補助金を出すといった生産調整だけではなく、農業従事者に対し、もっと抜本的な対策が必要であると思います。牛肉やオレンジの輸入自由化の影響は、今後ますます深刻になると予想され、県の効果的な支援を強化しないと広島特産の牛肉とミカンは廃れてしまうのではないでしょうか。そこで、牛肉とオレンジについて、自由化後の本県の農業に対する影響と今後の対策について御所見をお伺いいたします。
     質問の二点目は、都市近郊農業のあり方についてお尋ねをいたします。現在、本県において七十九市町村が総合的に農業振興を図る必要がある地域として農業振興地域に指定をされております。この農業振興地域に指定をされていない広島市周辺などの都市近郊の農業地域は、大きな消費地をバックに控え、新鮮な野菜の供給基地として、また、都市における貴重な緑地空間として重要な役割を果たしております。しかしながら、現状は市街化の進展が著しく、住宅化が進む中で、年々農地の虫食い状況が発生をし、農地の集団化が著しく損なわれてきております。このため、日照時間の問題や害虫の防除などの農作業や水路等農業用施設の維持管理に支障が生ずるようになり、農業を営むことそのものが困難になってきております。また、都市近郊の農業においては、特に多品種少量生産の傾向にあり、かつまた、市場の動向によって栽培の形態も多種多様にわたっております。その意味で、県の農業改良普及員は都市近郊農業の実態に即した農家指導を行う必要があると思います。農業の振興や農地の確保が大切な課題であります。都市住民に潤いを与えている都市近郊農家の今後のあり方について、農業改良普及所の役割も含め、御所見をお伺いいたします。  質問の第三は、交通安全対策についてであります。ことしに入って交通死亡事故は急増をしており、昨日の質問にもありましたように、九月二十七日現在での二百五名の死亡者は、昨年同期と比べ十九名も多く、一〇・三%の増加となっております。交通死亡事故は、ここ数年、上昇傾向にあり、昭和六十年までわずかながらも減少してきた傾向が、昭和六十三年以降、増減を繰り返しながらも依然として高水準で多発をしており、いわゆる第二次交通戦争と言われているのは御承知のとおりであります。こういった状況を踏まえ、交通安全に係る意識啓発などさまざまな取り組みがなされております。  そこで、まず交通安全運動についてお尋ねをいたします。秋の交通安全運動が本日まで十日間にわたって展開をされてきましたが、この期間においてどのような取り組みをし、どのような状況であったのか、お聞かせをいただきたいと思います。  次いで、運転免許の取得にかかわる公安委員会指定の実技免除の自動車教習所に対する指導についてであります。多発する交通事故の中には免許取り立ての事故がかなり多いとお聞きをしております。公安委員会指定の自動車教習所の指導に当たって、自動車教習所ごとの免許取得者の事故発生率などを検討し、状況いかんにょっては教習所に対して徹底した指導を行うことも必要ではないかと考えております。それら事故発生率のデータとあわせ、指導方針について御見解をお伺いいたします。  質問の三点目は、運転免許センターについてであります。運転免許を取得して長年たつと、自分の運転技術を過信をしたり、事故防止に対する意識が希薄になるなど、免許取得時の安全に運転をしようという初心を忘れがちになります。そこで、現在ございます運転免許センターは狭隘で、これらをさらに充実したものとするため、県が広島市佐伯区の草津沼田道路沿いに建設計画を進めている仮称「総合運転免許センター」の建設に大きな県民の期待が寄せられているところでございます。これの建設計画とその進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。  また、このセンターの特徴的な機能として、講座と実技をあわせた交通安全教育が実施できるよう、その内容の充実を図るべきと考えておりますが、どのように計画しておられるのか、御見解をお伺いいたします。  交通事故防止が、私どもにとっても緊急な課題だと考えます。交通事故撲滅のため、関係各位のさらなる強力な取り組みをお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 5: ◯副議長河野省三君) 当局の答弁を求めます。知事竹下虎之助君。         【知事竹下虎之助君登壇】 6: ◯知事竹下虎之助君) お答えいたします。  第一点は、景観条例の施行の問題であります。景観条例の県行政における役割でございますが、この条例では、良好な景観を形成するために、県、市町村、さらに県民、事業者の責務を規定いたしますとともに、景観形成施策や指導に関する事項を定めまして総合的な景観対策を実施する、こういうことに尽きるわけでございます。私は、個性的で美しい景観を形成することは、街づくりの一環であり、地域活性化対策でもあると考えておりまして、このためには行政における各分野と景観の分野とが密接な連携のもとに施策を進める必要があると思います。この近辺では、例えば岡山県の倉敷市などというのはそういった点でかなりうまくやっておられる都市であろうと、うらやましく思っております。また、この条例の趣旨の具体化でございますが、現在までのところ、条例施行後、まだ時間がたっておりませんので、少ないわけでございますが、現在、西瀬戸自動車道景観指定地域など四地域、市町村にいたしますと十三市町村を指定いたしますとともに、四十二市町村を大規模行為届出対象地域に指定しまして、建築物などにつきましての届け出の指導を行っております。また、みどりと景観の基金の事業としまして宮島口商店街の広告物の美化、統一を進めておりますのを初め、景観フォーラムの開催などの普及啓発、市町村の景観基本計画策定に対する助成など、市町村の取り組みの促進、新広島空港の景観検討を初めとします公共事業の景観形成に関する先導的役割の確保などに努めさせております。これらによりまして、市町村を初め、県民の皆さんや事業者の皆さん方の景観形成への認識は少しずつ高まってきておりまして、市町村の、例えば主体的な取り組みといたしまして、先般、広島県景観会議が設立され、優良事例の表彰、研修会の開催なども計画されております。また、下蒲刈町では美しい下蒲刈の景観を創り育てる条例を、尾道市では尾道市景観形成指導要綱を制定されまして、それぞれの地域の特色を生かしました景観の形成に努めておられます。このほかでも、府中町、瀬戸田町、上下町などで条例制定を検討中であると聞いております。御存じいただいておりますように、この県の条例といいますのは、景観問題全体につきましての総論的な条例でございまして、景観といいますのは同じものが二つとないわけでございますので、どうしても県の景観条例は総論なり考え方にすぎませんので、各論として市町村でぜひとも条例あるいは指導要綱というのをつくっていただきまして、各論部分はそれぞれの地域の実態に沿うように補完していただきたいものだと、こう考えておりまして、最初から景観条例をつくりますときの学識経験者の方々の御意見にも、そういうことになっております。そういった指導をしておりますので、今後、市町村のレベルのそれというのを強化する必要があろうと思います。  それから、第二点は、野生生物の問題でありまして、これも非常に難しい問題であります。細川さん時代の熊本県と広島県と兵庫県の、恐らく三県であろうと思うんでございますが、野生生物は生態系の基本的な構成要素と言われ、また、貴重な資源と言われておりますが、残念ながら、急激な開発に伴いまして、人類にとって欠かすことのできないものだと言われながら、動物も植物も減少しつつあるというのが実情でございます。考えてみますと、やはり、天然記念物制度とか、その他ございますけれども、国のつくりました法令というのが余りにも古く、運用が非常に画一的になっておりますので、融通がきかないという点が多々ございます。いろいろ問題になっております、例えばカブトガニにつきましても、笠岡湾のカブトガニというのが天然記念物でありまして、竹原市とか、最近では江田島湾にもたくさんすんでいるという報道がされているわけでございますが、そういったところは指定になっておりませんので、カニそのものではなくて、地域を含めた制度になっておりまして、現実、とって食ってしまったということだってあるようでございまして、そういった点は、どうしましても県なり市町村の条例といいますか、そういったことで、ただいまのところ補完せざるを得ないというわけでありまして、まず、一体、野生生物につきまして広島県で言われる貴重な資源というのは、全国的な視野から見たり、あるいは全県的な視野から見まして一体何なのかということを、全国に先駆けまして、先般来、緊急に保護を要する野生生物の種の選定調査というのを学識経験者の方々にお願いをいたしまして、数年かけまして調査をいたしまして、大体リストアップをしていただいて目録は取りまとめました。保護を必要とする種につきましては、現在、現地調査等をやっておりまして、本年度中に一次選定を行うところまで、おかげさまで漕ぎつけました。平成六年度には、いわゆる広島県版のレッドデータブックを発表しまして、これらの結果と連動させた保護施策というものを同時並行的に推進したいものだと、こう考えております。  関連しまして、この保護条例──野生生物保護条例でございますが、ただいまのところ、熊本県が一県だけおつくりになっているようです。本県の野生動植物の特性を踏まえました野生生物の保護のための条例でございますが、ぜひとも本年度中に制定したいということで、現在、各分野の有識者の方々と協議しながら、最終の詰めに入っております。基本的な方針としましては、人為などによる野生生物の種の絶滅を防止し、県民共通の資産として次代に継承させるというのが目的でありまして、条例の内容としましては、野生生物の生存を脅かす原因を除去しますために、対象となります種の個体捕獲の禁止、それから、それらの生息地における保護区の設置、生存に適した条件を整備する等、保護管理事業の実施、さらに、県民に対する普及啓発など、従来の保全中心の制度に加えまして、より積極的な対策も取り入れたものにぜひともしたいものだということで、鋭意検討をさせているところでございます。  それから、農産物の自由化の現状、影響等につきましては、農政部長が御答弁をいたします。 7: ◯副議長河野省三君) 農政部長町田 博君。         【農政部長町田 博君登壇】 8: ◯農政部長(町田 博君) 牛肉・オレンジの輸入自由化対策につきましてお答えいたします。牛肉・オレンジ輸入の自由化の影響につきましては、牛肉の関税の引き下げでございますとか円高の進行などもありまして、輸入量が増加しております。このため、高級品を除きます牛肉価格の低落でありますとか、中晩柑類、さらには加工原料用の果実価格の低落が出ておりまして、これらによりまして、県内農家の経営というものを圧迫しているところであります。また、果汁工場におきまする県内産かんきつ果汁の在庫が大幅に増大するなどの大きな影響も出ております。このため、県といたしましては、畜産なり果汁経営の低コスト化なり、さらには高品質化、なかんずく、やはり品質のよいものをつくっていくということを基本といたしまして対応をすることといたしているわけであります。具体的には、牛肉につきましては、まず受精卵移植技術といったような最新の技術を応用いたしました広島牛の改良促進をいたしたいと思っております。それから二番目に、広島牛のブランド化を進めまして、これによりまして高品質化を図ろうということであります。三番目といたしまして、肉用子牛の生産者補給金の制度、これは国の制度でございますが、これの充実によりまして価格安定にも努めていきたいというふうに考えております。  かんきつにつきまして申し上げます。まず、樹園地整備によります防除あるいは運搬作業等の機械化によりまして省力化による低コスト化を図っていこうという考え方であります。二番目に、優良品種の系統への更新でありますとか、あるいは施設化というものを進めまして、これらによりまして高品質の果実を生産していこうと考えます。それから三番目に、加工原料用果実の価格安定のため、生産者への特別補填等の対策を講じていくこととしております。これらの対策によりまして畜産なり、あるいは、かんきつ農業の安定的な発展につきまして最大限の努力を尽くしてまいりたいと考えております。  二番目に、都市近郊農業のあり方につきましての御質問でございます。都市近郊農業につきましては、宅地化あるいは混住化が進む中で、野菜でございますとか、あるいは花を中心といたしまして、都市近郊ならではの収益性の高い農業が営まれているわけであります。今後とも、ネギとかホウレンソウなど軟弱野菜または花といったようなものを中心といたしまして、広島市場等への供給基地として大きな役割を果たすということを考えておりますとともに、市民農園など、いわゆる憩いの場として寄与することが望ましいものというふうに、私どもも考えているところであります。御指摘のとおりであります。このため、県といたましても、栽培施設でありますとか、あるいは流通施設の整備、さらには市民農園の設置などを通じまして、これら都市近郊農業の役割が十分に果たされるよう努めていきたいと考えております。  また、農業改良普及所でございますが、ここでは都市近郊農業の特徴である野菜や花の集約栽培を支援いたしますために中核的農家を主体といたしまして高度な経営技術あるいは施設栽培技術、さらには新品種の導入などを重点といたしまして普及指導に努めているところであります。さらに、混住化の進みます中で環境に配慮した有機農業など、環境保全型農業の普及などにも取り組みまして、立地条件を生かしました特色ある都市近郊農業が展開されるように努めてまいりたいというふうに考えております。 9: ◯副議長河野省三君) 警察本部長北村邦雄君。         【警察本部長北村邦雄君登壇】 10: ◯警察本部長北村邦雄君) お答え申し上げます。  まず最初に、秋の全国交通安全運動について申し上げます。このたびの運動は、若年者による無謀運転の防止、高齢者の交通事故防止、シートベルトの着用の徹底、違法駐車の締め出しの四点を重点として取り組みました。なお、期間中は警察官、パトカー、白バイを街頭へ最大動員したほか、関係機関、団体の方々にも多数、街頭で活動していただきました。また、交通安全運動大会や交通安全パレード、交通安全ラジオキャンペーン、事業主大会、高齢者交通安全指導者研修会、交通安全アドバイザー研修会なども数多く実施いたしました。この結果、運動期間中の昨日までの交通死亡事故は三件三人で、昨年秋の交通安全運動期間中の同期に比べ、一件一人減少しております。  次に、公安委員会指定の自動車教習所に対する指導について申し上げます。まず、免許取得後一年未満の、いわゆる初心運転者の事故発生率について平成三年中の状況を申し上げます。全国では、新規免許取得者百八十九万四百九十三人のうち、人身交通事故を起こした人は三万五千二百二十人で、事故発生率は一・八六%でありました。本県は、三十五ヵ所の指定自動車教習所で四万二千二十二人が新規免許を取得しておりますが、その人たちのうち、人身交通事故を起こした人は八百二十五人、事故発生率は一・九七%で、全国平均よりも少し高い状況でございました。このような現状を踏まえまして、指定自動車教習所に対し、教習生の性格、能力、適性に応じたきめ細かい教習の推進、安全運転に必要な知識や危険予知、危険回避能力を高めるため、シートベルト衝撃実験装置、模擬運転装置を活用した体験的、実践的教習の推進、交通事故発生率の高い教習所に対する重点的な立入指導の実施などをさらに強化してまいりたいと考えております。  次に、仮称「総合運転免許センター」の建設計画の進捗状況と交通安全教育計画について申し上げます。議員の皆様の御理解と御支援により、仮称「総合運転免許センター」が建設の運びとなりました。この建設計画の進捗状況でありますが、民間のデベロッパーが造成した土地を購入し、庁舎等を建設することになっておりますところ、移転先の土地造成が当初計画より約一年半おくれております。したがって、開所時期も一年半から二年おくれの平成九年度にずれ込まざるを得ないのではないかということで、その見直しを検討しているところであります。なお、運転免許センターの庁舎につきましては本年度に実施設計に入っております。  また、交通安全教育計画につきましては、危険を予知する訓練、危険を体験する教育を重点に考えております。危険を予知する訓練につきましては、各種模擬運転装置を利用した、仮称「運転者教育館」の設置を考えております。また、危険を体験する教育といたしましては、直線千メートルの高速体験コース、雨天コース、二輪安全運転コースなどを設置いたしたいと考えております。  最後に、県警といたしましても、御指摘のように、交通事故撲滅のため、さらなる取り組みをしてまいりたいと存じますので、何とぞ、よろしくお願いを申し上げます。 11: ◯副議長河野省三君) この際、暫時休憩いたします。午後の会議は一時から開きます。         午前十一時十六分休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         午後一時五分開議 12: ◯議長檜山俊宏君) 出席議員五十三名であります。休憩前に引き続き会議を開きます。  引き続いて質問を行います。渡壁正徳君。         【渡壁正徳君登壇】 13: ◯渡壁正徳君 日本社会党広島県議会議員団の渡壁正徳でございます。当面する幾つかの政策課題について質問いたします。知事並びに関係当局の積極的な御答弁を要請いたします。  質問の第一は、教育政策についてであります。私ども社会党県議団は、去る九月六日、島しょ部の高校の実態を視察するため、大崎上島の大崎高校、木江工業高校、さらに、来年度募集停止を予定されている大崎下島の豊高校及び豊中学校を視察してまいりました。各校とも地域から愛され、信頼される魅力ある学校づくりのため、日夜努力を払っておられました。地元と連携し、地域文化の拠点としての働きを確実に果たすべく懸命の努力をされている姿に接し、強い感銘を受けたところであります。豊高校では生徒たちも駆けつけてくれましたが、残念ながら時間がなく、彼らの切実な声をつづった「私にとっての豊高校」を受け取るのみに終わりました。ここで、その一部を紹介させていただきます。「教育長さん、どうして豊高校に来て見てくれないのですか。校長先生や町の人たちに会い、私たちの声は聞いてもらえないのですか。募集停止は私たちに関係ないのですか。来年、豊高校へ行きたいと言っている妹はどうなるのですか。」と訴えております。私どもは今回の視察を通じて、生まれ育った地域を愛し、地域に根づく教育は小・中・高一貫した教育の中ではぐくまれるものであり、広い視野に立ち、地域実態を踏まえた総合的な配慮に基づく後期中等教育を進めることが極めて重要であるということを実感いたしました。憲法第二十六条は、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」とあります。そして、児童憲章には、「子供は、人として尊ばれ、社会の一員として重んぜられ、よい環境のなかで育てられる。」とあります。また、教育基本法には、その目的に、「教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。」と明記しております。つまり、農山村、島しょ部、僻地のあらゆる場所で学ぶ機会が実現されなければなりません。しかし、残念ながら、我が国においては、ひたすら経済大国を目指し、企業の要求する人材養成が優先されてきました。人を育てるという営みは必ずしも経済効率に沿うものではありません。実態に応じて総合的、具体的措置を講じるべきものであると考えます。過疎地や島しょ部においては生徒の減少が今後も進行することは確実でありますが、地域における教育の機会均等を保障するという観点に立てば、安易な統廃合が許されてはなりません。子供の権利条約が批准されようという今日、子供たちがひとしく教育を受ける権利を保障するために、今後、このような地理的条件に恵まれない地域における高校教育を長期的展望に立ち、どのように進めようとしておられるのか、具体的施策について教育長にお伺いいたします。  教育政策の第二点は、入試制度改革についてであります。教育委員会においては、昨年、入試制度改善検討会議を設置され、本県公立高校の入試制度のあり方について諮問されております。去る六月、検討会議から中間まとめが提出され、近く最終の取りまとめが出される運びとなっております。入試制度の改革に当たっては、入試のための制度改善や総合選抜制度の見直しの是非のみにスポットを当てた検討ではなく、すべての子供たちの全面発達と教育を受ける権利を保障するという観点から検討すべきものであり、拙速に結論を出すべきではないと考えます。つまり、公立高校の全日制のみでなく、私立高校、障害児学校、定時制課程、通信制課程、各種学校など、すべての子供たちを視野に入れた後期中等教育をどう保障するかという観点で検討されるべきであると考えるのであります。本当に生徒一人一人の個性が尊重される教育はどうしたらつくり出されるのか、後期中等教育の根本に立ち返ることが重要であります。入試制度の改革に当たっては、これらの点についてすべての県民が参加した教育論議と合意形成が必要であると考えますが、教育長の御所見をお伺いいたします。  第三点は、高校進学者の県外流出についてであります。本県の中学卒業者の進学率は九六から九七%で推移し、本年は九七・三%と、ここ十年間では最も高くなっております。しかしながら、ここ数年、中学卒業者のうち千六百人前後の子供たちが県外の高校に進学しています。特に私の地元福山からは毎年四百人以上の生徒がやむなく岡山県に通学しております。広島県の子供は広島県で教育を行うというのが本来の姿であり、中学卒業者のために入学定員枠の拡大など十分な条件づくりを当然すべきであると考えます。何が原因でこのような県外流出者が多くなっているのか、また、これを防止するためにはどうしたらいいと考えておられるのか、教育長の御所見をお伺いいたします。  質問の第二は、暴力団の取り締まりについてであります。県警本部は、暴力団の効果的な取り締まり方策として、県民の協力を得ることを前提に、暴力団総合対策を推進するとしております。その上で暴力団の取り締まりと、地域、職域における暴力追放運動の推進並びに暴力団犯罪の被害者、排除運動関係者の保護の三つを有機的に結合した取り組みをすることとしております。第一の柱である暴力団の取り締まりでは、構成員の大量検挙、資金源を断つこと、拳銃等武器の摘発、暴力団対策法の積極的な運用の四つを基本方針としております。御案内のとおり、昨年三月一日から暴力団対策法が施行され、既に一年半が経過いたしました。同法が施行される一年前と施行後一年間を対比してみますと、全国的にも、広島県でも一定の成果があったことがうかがえるのであります。関係者の御努力に敬意を表したいと思います。しかし、地域的に見てみますと、大変成果が上がっているところもありますが、一方、若干下がっているところも見受けられ、格差があるようでございます。県警本部は、法律が施行されてからの暴力団の取り締まりについてどう評価し、どこに問題があると考えているのか、また、成果が上がっていない地域について、その原因がどこにあるとお考えか、お伺いいたします。  自由法曹団の調査によると、警察官の不祥事件は、本県には幸い暴力団に関連した事例はございませんが、汚職や収賄、服務違反など、その多くが暴力団絡みであるとされております。これは、もちろん警察官本人の資質にも関係ありましょうが、同一職場で、同一暴力団の取り締まりに長い間当たってきた弊害が表面化したものもあるのではないかと思います。今後の暴力団の取り締まり強化のためには、担当警察官の人事のあり方が極めて重要であると考えます。県警本部における人事方針についてお伺いいたします。  第三点は、資金源を断つ方策についてであります。言うまでもないことでありますが、資金源を断つことは暴力団の取り締まりや暴力団の壊滅による暴力のない社会の建設のために決定的な意味を持っております。したがって、民間の協力を得ることはもちろんでありますが、行政においても細心の注意を払って資金源を断つことに努めなければなりません。仮にも、行政行為を通じて暴力団へ資金が流れることがあってはならないのであります。ところが、暴力団の資金源になっていると世間周知の企業が、指名競争入札という制度のもとにおいてさえ、県や市町村の事業に入り込み、また、ゼネコンの下請として仕事を受け、著しい成長を遂げているという実態を見受けるのであります。警察や自治体、ゼネコンに対する県民の目には厳しいものがあります。警察の出先機関と県の出先機関並びに市町村とは定期的な意見交換の場を持っていると伺っております。資金源を断つために、この場を利用して、警察は指摘すべきことはきちんと指摘すべきだと思いまずが、どのような意見交換をしているのか、また、資金源を断つ方策についてお伺いいたします。  質問の最後は、県東部の諸課題についてであります。  その第一は、内海町の道路整備及び海洋レクリエーション、保養地としての整備についてであります。まず、一般県道田島循環線及び横島循環線の早期改良についてであります。内海大橋が完成して以来、内海町は南に燵灘を望み、瀬戸内海の豊かな自然を残す数少ない地域として海洋レクリエーション、保養地として年々期待が高まっております。ちなみに、冷夏と言われた本年の夏においてさえ、一日三千台以上の自動車が内海町に押しかけました。道路改修の努力はいただいておりますが、一度島に入ったら一方通行で一周しなければ脱出できないという現状が続いており、交通困難はますます深刻となっております。一般県道田島循環線及び横島循環線の早期改良について土木建築部長の決意のほどをお伺いいたします。  三原市から岡山県境までの県東部地域で瀬戸内海の美しい自然を残した海浜は数少なくなりました。自然海浜は、それだけ貴重なものとなっているわけであります。内海町は美しい自然を残す県東部における宝庫と言ってもよかろうかと思います。自然を大切にし、多くの人々に楽しんでいただくための積極的な対応が今はど求められているときはないと思うのであります。知事、あなたは、県民の浜や県民の森、もみのき森林公園、緑化センターなど、自然を守り、自然と親しむための多くの施策を進めてこられました。県東部においても、そういったものが一つぐらいあってもよいと私は思いますが、御見解をお聞かせください。  次に、沼隈半島幹線バイパスの建設についてお伺いいたします。この路線は、福山市から沼隈町、尾道市浦崎町を経て、向島へ橋をかけ、西瀬戸自動車道に結ぶもので、沼隈半島地域の都市間を連結する主要幹線となるものであり、尾道市にとっては市の一体性を保つために重要不可欠なものであります。また、瀬戸内の十字路と沼隈半島を結ぶこの路線が地域活性化に与える影響にははかり知れないものがあります。平成元年度に県が取りまとめた備後中核都市圏振興計画においても、圏域内の沿岸島しょ部の市町及びリゾート拠点を東西に結ぶ重要な幹線道路として位置づけられております。昨年の私の質問に対し、ネットワークの検討、評価、将来交通量の予測など総合的な検討を行うこととしていると答弁されましたが、その後の進捗状況についてお伺いをいたします。  最後に、福山青年の家についてお伺いいたします。友愛、規律、協同、奉仕の精神を養い、健全なる青少年の育成を目的に、昭和三十九年に福山青年の家が設置されました。以来、地理的条件にも恵まれ、県民に親しまれる施設として利用されてきました。ちなみに、利用状況を見てみますと、昭和三十九年には百四十団体・六千三百人余であったものが、平成四年には一千六百団体・二万六千人余となり、この二十九年間の累計は二万二千二百五十四団体・五十一万四千六百人余に及んでいるのであります。宿泊者も二十九年間で十万七千五百人余となっており、実に年平均一万七千七百人が利用し、三千七百人が宿泊したことになるのであります。しかし、開設以来三十年、施設の老朽化が進み、時代のニーズに合わないものとなってきております。建てかえなど施設の改善が必要と思いますが、教育長の御見解をお伺いいたします。  「光陰矢のごとし」、知事、あなたは、私が県議会の議席を得ましたときには副知事でございました。それから間もなくして知事になられました。あれから十五年の歳月を重ねたわけであります。昨日のことのように思いますのに、改めて長い期間であったのだと痛感しております。本会議場で議論をいたしますのも、今回が最後になろうかと思います。私の率直な気持ちを申せば、名残は尽きない思いでございます。県政発展のため、ともに生きてまいりましたこの時代が、後の世の人々から「輝く県政の時代であった」と評価されることを期待するものであります。  以上で私の質問を終わります。御清聴、まことにありがとうございました。(拍手) 14: ◯議長檜山俊宏君) 当局の答弁を求めます。知事竹下虎之助君。         【知事竹下虎之助君登壇】 15: ◯知事竹下虎之助君) 私に対する質問の第一点は、内海町の海洋レクリエーション、保養地としての整備という課題でございます。瀬戸内海の多島美景観は、日本を代表する自然景観であるばかりでなく、世界に誇れるすぐれた景観であります。このすぐれた自然景観を保護、保全いたしますとともに、その利用拠点として西部の宮島、中央部の県民の浜、東部の仙酔島等につきまして海水浴場や、その他関連施設の整備をこれまで進めてまいりました。また、失われつつある自然海岸を保全いたしますために県内十八ヵ所を自然海浜保全地区に指定いたしまして、海岸や岩礁等の保全に努めているところでございます。御指摘のように、県東部におきましても、お話がございました内海町の横山、箱崎、グイビの自然海浜を初めとして、県内でも有数の美しい自然海岸が残されております。この貴重な自然との調和を図りつつ新たな海洋レクリエーション施設の整備の可能性などにつきましては、地元の町御当局の御意見なりを聞きながら検討していく必要がある、こう考えております。  それから、沼隈半島幹線バイパスの建設であります。沼隈半島幹線バイパスは、福山市中心部から沼隈半島を経まして向島の西瀬戸自動車道へ至る路線でございまして、四国方面から福山市へのバイパスとして、また、沿線の観光開発を促進する道路として重要な路線であります。このため、現在策定を進めております地域高規格道路網計画の中に位置づけるよう全体のルートの概略検討を行っております。計画のルートのうち、特に交通量が多くて渋滞が著しい洗谷交差点付近につきましては、渋滞解消を図りますため、草戸大橋からグリーンライン入りロ付近までの約二・二キロメートルの区間を本年度から国の補助事業として着手しております。この区間の整備に当たりましては、将来、高規格道路となるよう、道路の構造規格に配慮して実施設計を進めています。今後とも一日も早い完成に向けて事業の促進を図ります。また、本路線全線の実現に当たりましては、御存じいただいておりますように、大規模な渡海橋なども必要でございますので、そういった点につきましては、経済効果や財政的な制約など多くの課題がございますので、これらの課題の解決に引き続き検討を進めているというのが現状でございます。 16: ◯議長檜山俊宏君) 土木建築部長岡村篤文君。         【土木建築部長岡村篤文君登壇】 17: ◯土木建築部長岡村篤文君) 御答弁申し上げます。  一般県道田島循環線及び横島循環線の早期改良についてでございます。内海町田島、横島の県道網は、主要地方道沼隈横田港線など四路線で構成されておりまして、改良率は五一%となっております。県といたしましては、これらの県道のうち、箱崎から大浦、入双地区を経由いたしまして横島海水浴場に至る間を内海町の骨格となる路線と考えておりまして、この区間を優先的に整備することとしております。現在、田島の寺山地区、横島の坊池地区及び小坊志地区において改良事業を実施しております。これらの地区につきましては、地元関係者の御協力を得ながら早期完成に向けて努力してまいります。このほか、田島循環線の南側及び横島循環線の北側の未改良区間につきましては、全体計画に合わせまして待避所の設置あるいは見通しをよくする拡幅工事などの局部的な改良を行っております。今後とも島内を一周する県道につきまして、地域の利便性の向上や増加する交通量に対応するため、鋭意、整備促進を図ってまいりたい、このように考えております。 18: ◯議長檜山俊宏君) 教育長久保信保君。         【教育長久保信保君登壇】 19: ◯教育長久保信保君) 教育問題について四点お尋ねがございました。  まず、過疎地域などにおける高校教育についてでございます。生徒減少という状況の中で、高校教育のあり方につきましては、学校、学科の適正配置も含め、全県を視野に入れた検討を進めますとともに、各高等学校においては、それぞれの特色に応じて地域に根差した学校づくりを行っていく必要があると考えております。今後、高校教育のあり方につきましては、関係者の御意見を踏まえ、御指摘にもございますように、総合的、計画的な取り組みを行っていきたいと考えております。また、各学校におきましては、一つは、学力を向上させ、生徒の進路を達成させること、また、中学校と高等学校の連携を強めること、さらには地域と一体となった教育活動を展開し、地域に開かれた学校づくりを行うことなどがぜひとも必要でございます。今後とも、生徒、保護者の期待と信頼にこたえ得る魅力ある学校づくりに一層の努力を傾注してまいる所存でございます。  次は、高等学校の入試制度改革についてでございます。入試制度の改革につきましては、高等学校の基本的なあり方を踏まえ、幅広い視点から検討を行う必要があると考えておりまして、入試制度改善検討会議の委員には、学識経験者や保護者、教職員の代表の方など、さまざまな分野の方々に御就任をいただいているところでございます。現在、検討会議におきましては、本県教育の現状をもとに、一つは、特色ある学校づくりを進めること、また、一人一人の個性を重視した教育を推進すること、さらには偏差値依存の教育を改めることなどを目指しまして、選抜制度や選抜方法の改善のための議論が行われているところでございます。また、検討会議では、幅広く意見を求めるために、保護者や生徒を対象としたアンケート調査も実施されております。教育委員会といたしましては、本年十一月に予定されております検討会議の最終答申を受けまして、関係者の御理解を得ながら、改善に取り組んでまいりたいと考えております。  次は、中学校卒業生の県外への進学についてでございます。中学校卒業生の県外への進学につきましては、教育委員会といたしましても重要な課題であると受けとめておりまして、これまでも高校の魅力づくりに努めますとともに、中高連絡会議を開催するなどの取り組みを進めてきたところでございます。県外へ進学する要因といたしましては、通学圏域の拡大という面もございますが、公立高校において学力向上や生徒指導の面で、生徒、保護者の期待に十分こたえていないという問題もあるのではないかと考えております。教育委員会といたしましては、中学校と高校の連携による進路指導、生徒指導態勢の充実や各高等学校の特色づくり、また、習熟度別授業、進路別授業の導入による学力向上の推進、さらには入学者選抜方法の改善などを行いまして、生徒、保護者に信頼される学校づくりをより一層推進してまいりたいと考えております。  最後は、福山青年の家についてでございます。福山青年の家は昭和三十九年の開設以来、都市型の青年の家として、これまで多くの青年に利用されてまいりました。しかしながら、近年の利用状況を見ますと、青年による利用が年々減少しておりまして、かわって一般の市民による利用が中心になりますなど、必ずしも青年の家としての本来の性格にそぐわないという利用実態となっております。このため、福山青年の家のあり方につきましては、近隣の類似施設の整備状況や利用者のニーズの動向、さらには青少年教育施設の全県的な配置状況などを踏まえ、検討してまいりたいと考えております。 20: ◯議長檜山俊宏君) 警察本部長北村邦雄君。         【警察本部長北村邦雄君登壇】 21: ◯警察本部長北村邦雄君) 暴力団の取り締まりについてお答え申し上げます。  初めに、暴力団対策法が施行されてからの暴力団の取り締まりの評価と問題についてであります。暴力団対策法施行後、共政会、浅野組、侠道会の三団体を順次、同法第三条の指定暴力団に指定し、県内暴力団の約九割に同法の規制の網をかけるとともに、従前にも増して取り締まりを強化した結果、県内では対立抗争事件が見られなくなったほか、暴力団員による目立った暴行、傷害等の粗暴犯が減少し、さらに組事務所の看板や代紋の取り外しが見られるなど、議員のお言葉にありましたように、一定の成果があったものと評価しております。しかしながら、その反面、暴力団犯罪の知能化、潜在化の傾向が一層強まりますとともに、末端の組員にまで警察に対する警戒が徹底し、事件の端緒情報の収集が難しくなってきております。暴力団対策として最も重要なことは、その資金源に打撃を与えることでありますが、潜在している暴力団、フロント企業に係る知能暴力事犯の解明が難しくなっていること、ここに問題があると考えております。  次に、暴力団の取り締まり成果に地域格差があるが、その原因はどこにあるかということについてであります。福山、府中両市に活動地を持つ浅野組と尾道市に本拠を置き尾三地区に勢力を持つ侠道会に対する取り締まり実績は、本年八月末現在、八十七件・八十五人で、前年同期に比べ一件・七人減少しておりますが、この原因は、指定暴力団に指定したことから組員等の行動が抑制されたことと、両暴力団自身の組織防衛の強化等によるものであると考えております。  次に、暴力団取り締まりに当たる警察官に係る人事方針についてであります。刑事事件の捜査に当たる警察官を一般的に刑事と言っておりますが、本県警察では、いわゆる刑事任用候補者名簿を作成し、一定期間、その警察官が刑事となるのにふさわしい能力と資質があるか否かを観察した上で刑事に登用しております。暴力団犯罪捜査を担当する刑事につきましては特に厳重なふるいにかけております。しかしながら、御指摘のように、同一職場で同一暴力団の取り締まりに長い間当たることは大変問題が多いので、これまでも特別の例外を除き、このようなことのないように努めてまいりましたが、この際、改めて御指摘の趣旨をよく体し、人事管理に誤りのないようにしてまいりたいと存じます。  次に、暴力団の資金源を断つ方策についてであります。暴力団の資金源には、覚せい剤の密売、賭博、のみ行為、企業恐喝等の非合法的なものと、企業を経営する等の一見合法的な形態をとっているものとがあります。警察といたしましては、明らかに非合法的なものについては、県民の皆様の御理解と御協力を得ながら、あらゆる法令を駆使した取り締まりを徹底して行っていかなければならないと考えております。問題は、一見合法的な形態をとっているものをどうするかということであります。警察といたしましては、御指摘にありましたような意見交換の場を利用し、公共工事等から暴力団を排除するため、これまでも各地域における暴力団の動向や個々の対応策について関係機関と情報交換を行ってまいりましたが、今後とも、このような場を利用し、議員御指摘のように、指摘すべきことはきちんと指摘するようにしてまいりたいと存じます。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。 22: ◯議長檜山俊宏君) 引き続いて質問を行います。開原真弓君。         【開原真弓君登壇】 23: ◯開原真弓君 「かけがえなく与えられた自己の運命をこそ愛せよ」という言葉があります。知事は、実に三十三年間、広島県の発展と地方自治の進展に一身をささげられ、本県の繁栄と新たな二十一世紀への骨格づくりを実現されるとともに、全国地方自治体の発展のために数々の提言もされてこられました。まさに、あなたの運命は広島県のために、また、地方自治の進展のためにあったと言っても過言ではないと思います。「功成り、名遂げて、身退くは天の道なり」と老子は言っておりますが、まさしくあなたに贈られた言葉のように思われます。広島県政に不滅の金字塔を残されたあなたが、四選を期待する多くの県民の声にもかかわらず、一線を退く決断をされました。とかく、政治家は権力の座を退くときは、権力の座につく以上に難しいものであると言われているだけに、あなたの決断に対し、県民を代表して深甚なる敬意を表したいと思う次第であります。  あなたの政治姿勢を一言で表現するならば、清潔、公正、決断、指導力、さらには先見性、戦略性にすぐれていたと思います。私も県議会議員になりまして十八年余を経過いたしました。その間、責任政党である自民党政調会長として代表質問三回、一般質問八回、常任、特別各委員長の報告九回、この壇上に立ち、あなたに質問あるいは議論をする機会に接しましたが、今回のこの質問は、何か別な感慨を持って、この席に立っております。  一方、あなたが、この壇上で答弁された回数は、記録によりますと、商工部長として十七回、総務部長として四十五回、副知事として八十九回、昭和五十六年、知事になられて以来、実に三百八十五回にも及んでおります。  ちなみに、県民栄誉賞を贈った鉄人衣笠祥雄氏のプロ野球の選手としての出場回数二千六百七十七に比較しても、あなたの残された足跡の偉大さは、それ以上であり、まさに県民栄誉賞に価するものであります。  感慨にふけっていても時間がたちます。以下、内容に入らせていただきますが、二度と立つことのないこの壇上で、二百八十万県民に対する最後の答弁を期待するところであります。  質問の前に、知事のこれまで築かれた数ある輝かしい業績の多くについて、先般、自民党改革議員団の木山千之議員がるる申し上げましたが、その余の主なものの中から幾つかを申し上げてみますと、第一に、県民の日常生活と産業活動に最も必要不可欠な水の供給事業に大変尽力をされました。「水の竹下」とも言われ、内陸から島しょ部に至るまで本県全体の均衡ある用水の供給体制を確立され、県民生活、産業活動に極めて大きく寄与をされ、干ばつで他県が水不足で困っているニュースを聞くたびに、その思いを新たにしたものであります。第二に、国際化や人、物、情報の発信、交流等の面で広く国の内外に開かれた中核拠点施設となる新広島空港を立派に建設されました。本日も傍聴席におられる三台のバスに分乗した人が、竹下知事を思う気持ちを抱きながら新空港を見学して、この場に来ておられるわけであります。国内はもちろん、世界がグローバル化する中で、この空港は本県の二十一世紀の新しい時代の幕あけに向けて、大きな役割を果たしていくものと確信をいたしております。第三に、中国横断自動車道、山陽自動車道が着々と開通し、全国一の高速道路県になったほか、本四架橋や島しょ部架橋の建設促進等による広域交流ネットワークの骨格形成に多大な行政手腕を発揮されるとともに、三十分道路網の整備により、県民の日常生活の利便性は飛躍的な向上を遂げてまいりました。第四に、産業や技術振興にも随分腐心され、広島中央テクノポリスの整備や多くの工業団地整備、さらには、大手電子機器メーカー等の企業誘致等による産業構造の転換に積極的に取り組まれ、重厚長大型産業に依存した従来の産業構造を変革し、産業の活性化を進められました。第五に、全国でも注目され、大成功となった庄原市への県立大学の開学、医療の中核施設となる県立病院の建設整備など、二十一世紀ヘ向けて新たな県土の骨格となる各種社会基盤の整備はもとより、時代の要請する国際化、高齢化社会への対応、福祉・保健・医療対策、特色ある地域づくり、県民文化の振興など、ハード、ソフト両面にわたり、きめ細かな県民福祉の向上のため、全力を傾注してこられました。第六に、知事に就任された五十六年度の予算規模は約五千五百億円でありましたが、平成五年度の現在では一兆円を超える規模にまで拡大することができました。財政に明るく、先見性に富んだ知事は、大型プロジェクト推進のため大規模事業基金の創設をされ、巧みな財政運営に努められました。これら財政健全化策が、後の石油ショックや円高不況など数次にわたる不況の克服に大きな役割を果たしました。第七に、全国に先駆けて数次にわたる行財政改革を先頭に立って取り組まれ、職員定数の適正化など健全な行財政基盤の確立にも努めてこられ、みずからの組織体制にも常に厳しい自己改革の目を注がれ、住民サービスの向上と効率化等を推進されたところであります。第八に、山陽自動車道の開通により、福山と広島は一時間で結ばれることとなり、さらに、空港は県の中央部に配置され、福山地方三市六町が拠点都市法に基づく地域指定を受け、中核都市として発展する施策が展開されているところであります。これは県政全体にとって大変喜ばしいことと考えます。こうした業績の数々を挙げれば枚挙にいとまがありませんが、業績の陰には、知事が常に市町村行政を重視され、きめ細かな施策を行われたことが、県内の市町村長からも深い信頼を得られ、ひいては県、市町村相互の行政を円滑に進めることができた成果ではないかと考えるのであります。二十一世紀は間もなく到来いたしますが、これまでの竹下知事の業績により、広島県が新たな飛躍を期するための基礎づくり、骨格づくりが完了し、今まさに大輪の花が開こうとしていると言っても過言ではないのであります。こう褒め上げておりますと、答弁ができません。そこで、今だから言える、今言っておかなければならない幾つかの課題が、あなたの胸中を去来しているのではないかと推察しながら、以下、具体的な事例について質問をいたします。  第一は、行政組織・機構改革についてであります。昨年四月から今春にかけて実施された福祉保健部の新設等本庁の再編整備及び福祉保健センターの新設等地方機関の再編整備は、全国でも大きな注目を集めたところでありますが、以前、地方振興局構想というものが大きな議論を呼んだことがあります。当時、議会もともに考えた問題でありましたが、これについて現在どのような感想をお持ちでしょうか。だれが、これをつぶしたのでしょうか。東京都の鈴木都知事にもまさる、まさに具体的実績を残されました行革の竹下知事、今顧みての感想をお聞かせください。  第二は、教育の問題についてであります。先はど渡壁議員がいろいろと教育の神髄に迫る質問をされました。まことに同感のところもあり、そうであるならば、なぜ、もっと総合選抜など改善すべき点に御協力いただけなかったのかと思う点も、あながち杏定できないのであります。教育は、あすの郷土をつくり、我が国の未来を創造していく人づくりをするという最も基本的な重要施策であります。「教育県広島」は、これまで、とかく多くの議論がありました。広島県東部では、隣の岡山県の有名私学に多くの子弟が、長い時間をかけて通学している実態があります。教育委員会の主体的独立を尊重することは大切なことではありますが、知事も、教育改革を教育委員会に任せるのでなく、みずから先頭に立つようにとの議論もよく聞かされたところであります。とりわけ、本県教育において、底辺の向上という点においては確かに多くの実績を残したと評価するにやぶさかではありません。しかし、その一方、学力の高い子供たちに一〇〇%の能力を発揮させる教育を進めるべきではなかったかという意見も多くあるところであります。学校選択の自由を奪い、競争原理を否定する総合選抜制度について、何かお感じになることがあると思いますが、最後です、率直な御意見をお聞かせ願いたいと思います。  第三は、児童福祉についてであります。昨日、公明党の福岡議員の質問にも出ましたが、重要な課題と考えますので、重ねて質問いたします。ちなみに、広島県児童福祉審議会委員長として私が提言をしたこともあることを、ちょっとテレビがないから申し添えておきます。高齢化が進行する一方で、出生率の低下も進み、将来の労働人口の不足、扶養負担の増大等の問題もあり、児童福祉は、将来の高齢化社会を担う人材の問題として社会全体で取り組むべき重要な課題であります。また、国際家族年の問題が国レベルでも議論をされ、本日朝のNHKニュースでも、この問題がいろいろと報道をされておりました。知事は、社団法人青少年健全育成県民会議の設立支援に努力されるなど、その対策に積極的に取り組んでこられました。九月十六日、児童福祉審議会児童環境づくり部会から、「二十一世紀のひろしまを担う子どもたちが健やかに生まれ育つための環境づくり」と題して提言がなされました。内容的には、広島県児童環境づくり推進協議会の設置や行政が早急に取り組むべき課題として児童相談機能の強化などが盛り込まれていると聞いておりますが、その具体的な提言内容と、その実現へ向けての今後の対応について御所見をお伺いします。自分の子供はすばらしい子供だと思い込んで、一人息子だと大切に育てながら、父も母も職業を持ち、親子対話の時間が不足したという一因をもって、ある夜、突然、そのかわいい子供を殺害しなけれぱならないときの両親の気持ちたるや、まさに想像を絶するところがあります。そのとき、児童のこと、子供のことについては、四六時中、二十四時間、県が相談施設を設けてくれているのだということを片耳にはさんでいたならば、子供に刃を向ける前に、私は電話をかけてそういう悲劇から救われるということも可能だと思います。「児童相談一一〇番」というのが、現在、広島県でも行われていますが、午前九時から午後九時までということではいけないと思います。やはり二十四時間態勢の整備ということは、どうしても必要ではないかと思っております。若干の意見をつけ加えて質間にかえさせていただきます。  第四は、渡壁先生が福山地区のことをいろいろ聞かれましたので、私も備後地域の振興について若干質問をさせていただきます。  本年四月、福山市を中心とする三市六町から成る福山地域を拠点都市法に基づく地方拠点都市地域として御指定をいただきました。広島県の均衡ある発展のためには、政令市広島、東部の拠点福山、北部の三次・庄原並びに島しょ部の平均的な発展こそ、広島県全体の発展に寄与するものであるとの考えに基づき、まず東部の福山地域を指定されたことに感謝をし、西高東低の県政という言葉を、まさに竹下知事によって死語とされた川火同眼に敬意を表するところであります。知事が、地域指定するに当たり、期待された拠点都市像なるものがあるはずであります。もちろん、指定された三市六町が自主的に考えるべきであることは当然ですが、知事のお気持ちをお話しいただければ幸せに存じます。  また、中核都市圏形成のためには、産業、経済の発展や都市基盤整備だけでなく、文化の薫り豊かな都市をつくることが不可欠だと存じます。あなたの時代に、中世庶民の生活を象徴する歴史博物館をつくっていただき、今や、全国でもユニークな博物館として高い評価を得ておりますが、この博物館と並んで県立文学館構想も語られてきたところであります。さきに名誉県民第一号に御推挙申し上げた井伏鱒二先生は、我が国の著名な作家として世界にその名が評価されている本県福山市出身の偉大な文学者であります。そこで、この井伏先生の文学を中心とする文学館を、この拠点都市の中にぜひとも建立していただきたいという切なる思いがあります。この文学館については、既に複数の県からも誘致活動が進められていると言われております。井伏文学の中に釣りの問題として多く出てまいります山梨県は県立文学館を、あるいは東京の井伏先生最後の居住の区、あるいは隣の岡山県、その他多数のところから井伏文学館の構想が引く手あまたと聞いております。この問題について、知事は、以前から極めて積極的に福山市を督励していただいているところでありますが、経過並びに現在の率直なお気持ちをお聞かせ賜れば大変幸せに存じます。  第五は、副知事二人制についてであります。知事、耳の痛いところでありますが、お許しを願いたいと思います。これは、平成二年二月定例会で、我が党の政調会長が提案いたしました。あなたは、長い行政経験に加え、高い政治的識見を持たれたスーパーマンであるがゆえに、副知事は一人でよいというお考えに立っておられたことは、それなりに十分理解するところであります。しかし、二百八十万県民と一兆円を超える予算規模になった現在、主要な他県を見ても二名以上の副知事を擁しております。上意下達の点においては能率的であり、責任分担に乱れを生ずることはないかもしれませんが、職員の率直な意見や県民の生の声が知事の耳に入るためには、いま一人の副知事がいた方がよいのではないかという声も多く聞かれたところであります。一時、前向きな姿勢も表明されましたが、現在どのようなお気持ちで後継者に言い残していただけるものか、率直な感想をお話し願いたいと思います。  最後に、竹下県政十二年を総括した感想と、これからの県政について、県民に対するお言葉をいただければと存じます。  プライバシーに入ると非難されることを覚悟の上であえて申し上げます。三十三年間の人生を広島県にささげられたあなたは、島根県に帰ることなく、第二の人生を広島県で送っていただきたいと思うのであります。ついては、自治博士として、また、地域政策のオーソリティーとして、例えば大学に講座を持ち、豊富な経験しと識見を二十一世紀の広島県にささげていただき、同時に、あなたを思慕する人々が訪ねやすいように、現在面目を一新している県立美術館の館長として腰を据えていただきたいと思います。県立文学館友の会でも、常にこういう話題が出ているやに聞いております。深刻に真剣にお考えをいただきたいと思います。  これまでの御労苦に、いま一度、心から感謝申し上げる次第でございます。「名知事竹下虎之助」を、県民は、感謝と敬慕の念で、いつまでも忘れず、後世に語り継ぐことでありましょう。ますますの御健勝を心よりお祈りしながら、以上で質問を終わります。御清聴、まことにありがとうございました。(拍手) 24: ◯議長檜山俊宏君) 当局の答弁を求めます。知事竹下虎之助君。         【知事竹下虎之助君登壇】 25: ◯知事竹下虎之助君) お答えいたします。  第一点は、行政組織、機構改革についてであります。私の記憶では、就任直後に土光さん時代の行革審の真っ最中でございまして、「増税なき財政再建」というのがスローガンでありました。国も地方も全力を挙げて行革に取り組んでいる時代でありました。本県では、組織も、定員の簡素合理化も皆様方の御協力でかなり先進的な改革ができたと今でも思っております。最近の福祉保健部とか福祉保健センターは、既に高齢者対策を初め、保健・医療・福祉の一体化の時代になっておりまして、組織面では、むしろ市町村の方が先行されております。一番おくれておりますのは政府機構で、厚生省でも、やっと重い腰を上げて保健所制度の改革を今から行おうかとされております。また、県庁の本庁の組織につきましても、本県にならうような県がぼつぼつ出てきておりますので、いずれ全国的に保健・医療・福祉は一つの組織になるだろうと私は感じております。なお、地方振興構想というお話がございましたが、昭和五十七年に、当時の行革七人委員会から提言があったものでございます。その後、既に十年の時間の経過がございまして、その当時と比べますと、道路交通網、情報・通信手段等の飛躍的な発達によりまして、県庁と県内市町村との時間距離は大幅に短縮されておりますし、連絡も瞬時にできるようになっております。地方機関の役割も変化してきており、今、新たに地方振興局といったようなものをつくりますよりも、むしろ出先機関についての統合とか、まだほかにやることがむしろあるのではなかろうかなという感じを私はただいまは持っております。  第二点は、教育問題であります。最近、国、地方を通じましていろいろな制度の見直しが提案されておりますが、教育委員会とか公安委員会といったような行政委員会制度につきましては、同じ地方行政をやっておりましても知事と指揮命令系統が違うようになっておりまして、御存じいただいておりますように、知事のできます教育、警察分野の仕事というのは極めて限界があるわけでございます。それから、また同じように教育行政でございましても、私学の教育は知事が管理監督し、公教育は教育委員会が所掌するといったものも、戦後今日まで約五十年間変わつておりません。本格的な議論も余り全国的に行われておりません。ところで、私は、議会の場でも、また県内を歩きましても、いろいろと本県の公教育について意見を聞いております。問題がたくさんあるということも随分お聞きしております。この際、公式論や建前論ではなくて、学識経験者を中心に、例えば二年前の魅力ある高校づくりに向けての提言、魅力懇の提言を初め、本県教育の現状と問題点、そして、あすへの施策の展望を再検討された非常に立派な資料というのがたくさんあるわけでございまして、そういったものをいかに着実に実行していくかということに尽きるのではなかろうか、処方せんはたくさんあるであろうと、こう思っております。各県におかれましても、最近の情勢はほぼ同じようなことが検討されて、いかに実行するかという段階に来ておられるようであります。先日来、教育長が答弁しておりましたが、例えば入試制度の改善につきましては入試制度改善検討会議におかれて議論が行われており、総合選抜制度につきましては、高等学校の特色づくりや学校選択の自由の拡大という視点から見直しが必要だといったような意見が強いということも承っております。答申とか提言がぜひ万難を排して、これから実行に移されるべきである、その一言に私は尽きるのではなかろうかと思っております。今後、入試制度の改善のみならず、教育の質的充実が図られていくことを私は期待しますとともに、二十一世紀に本県がさらに飛躍を続けていきますためにも、県民の期待と信頼にこたえ得る教育が必要である、開原議員と同意見であります。  それから、第三点は、児童福祉であります。近年、子供と家庭を取り巻く環境は、出生率の低下、都市化とか核家族化の進行、女性の社会進出等により大きく変化してきております。これらの状況を踏まえ、児童福祉審議会児童環境づくり部会におかれて昨年から子供が健やかに生まれ育つための環境づくりについて審議が行われ、先日、貴重な提言をいただきました。提言の骨子は、子育てを楽しむ家庭環境づくり、子育てを支援する地域環境づくり、子育てを支援する職場環境づくりであります。これら子育ての環境づくりの推進に当たりましては、行政を初め、民間の幅広い分野の関係団体が一体となって取り組む必要があり、その推進母体として広島県児童環境づくり推進協議会をつくって総合的な対策を進めることについて提言されております。また、行政として早急に取り組むべき課題として児童相談所の機能強化のための整備、緊急の相談についても対応できる二十四時間の相談体制の実現、県立児童館の早期整備についても提言されております。御提言の第一点の広島県児童環境づくり推進協議会は早急に設置し、具体的な推進方策について検討を始めるべきだと思います。また、行政として取り組むべき課題についてでありますが、一点目の児童相談所の整備は、児童相談所の相談内容の変化等、最近の動向を踏まえ、機能面の充実強化、老朽化した施設の改善につきまして本年度検討を行っておりまして、計画的に整備することに既になっております。二点目の二十四時間の相談体制でございますが、既に「子ども何でもダイヤル」電話相談事業を行っておりまして、御指摘にありましたように、夜九時まで対応しておりますが、それ以降の深夜の相談体制についてどのような方法で実施するのがよいか、関係者で早急に検討願いたいという気持ちであります。三点目の県立児童館の整備は、県内の児童の健全育成の拠点施設として、その必要性は認識しておりまして、具体的な検討を開始していただきたいものだと存じます。いずれにいたしましても、今後の児童環境づくりの推進に当たりましては、高齢化と少子化が同時に進行する中で、将来の高齢社会を担う児童に対する対策は高齢者対策と車の両輪だと存じます。今回の御提言は非常に時宜を得たものであると評価をしております。  次は、福山地方拠点都市のことでございます。本県が二十一世紀に向けて県土の均衡ある発展を図りますためには、県内第二の人口、産業の集積を持っておられます福山市を中心として当該地域が拠点性を高め、人、物が集まり、情報を発信していく活力にあふれた都市圏として大きく成長することが極めて重要であります。一言多いことを承知の上で率直に言わせていただきますと、備後地域や福山市のことにつきましては、過去幾たびもこのような都市像を目指しました立派な計画や提案が作成されましたが、残念なことに、その実行が必ずしも伴っていなかったのではないかなという感じを持っております。都市の再開発、新都市の建設、福山港の整備や幹線道路の整備はかなりおくれているという気持ちを私は抱いております。予算を確保し、計上いたしましても、計画どおり執行されていないのが数たくさんございました。お願いしたいことは、関係住民の理解と協力を得て、いかに事業をスムーズに進めていくかという執行力にかかっていると私は考えております。  それから、文学館の建設であります。先般、七月十日に我が国文壇の最高峰のお一人でございました井伏鱒二先生が御逝去され、まことに残念な思いをしております。その井伏先生を中心とした文学館建設の御提案は、まことに時宜を得たものでございまして、全面的に私も賛成であります。いかにして早く特色あるものをつくっていくかでございまして、県と福山市との間で早急に協議していく必要があると考えておりまして、その中で県、市の役割分担を明確にし、さらにいろいろな関係の民間有識者の意見もいろいろとお聞きいたしまして、計画を具体的に詰めるべきだというのが私の気持ちであります。  それから、副知事の二人制でございます。現在では特に意見を持っておりません。私の時代に機構や定員の縮小をしておきながら、トップの方の厚さだけを厚くするのはいかがなものかという気持ちが強うございましたので、一人でいきたいと言ったものでございます。やせ我慢をしたととっていただいて結構でございます。  それから、最後に、十二年を振り返っての感想、県民の皆様へのお別れの言葉ということでございますが、十分なお役に立てず、申しわけございませんでしたということと、長い間、大変お世話になりました、まことにありがとうございましたということに尽きます。(拍手) 26: ◯議長檜山俊宏君) これをもって質問を終結いたします。
     お諮りいたします。ただいま上程中の議案中、県第一〇五号議案 広島県教育委員会委員の任命の同意について並びに県第一〇六号議案 広島県収用委員会予備委員の任命の同意について、以上二件については、この際、委員会への審査の付託を省略し、直ちに本会議において議決するに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 27: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。  それでは、まず県第一〇五号議案 広島県教育委員会委員の任命の同意についてを採決いたします。本案は原案に同意するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 28: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、本案は原案に同意するに決しました。  次は、県第一〇六号議案 広島県収用委員会予備委員の任命の同意についてを採決いたします。本案は原案に同意するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 29: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、本案は原案に同意するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         普通会計決算特別委員会の設置 30: ◯議長檜山俊宏君) 次に、お諮りいたします。ただいま上程中の議案中、平成四年度広島県歳入歳出決算認定の件については、委員十五人をもって構成する普通会計決算特別委員会を設置し、これに審査を付託の上、議会閉会中の継続審査とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 31: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         普通会計決算特別委員会委員の選任 32: ◯議長檜山俊宏君) それでは、ただいまの決定により、直ちに委員会条例第五条の規定に基づき、普通会計決算特別委員会委員の選任を行います。  まず、選任する委員の氏名を書記をして朗読いたさせます。         【書 記 朗 読】                         普通会計決算特別委員会委員                              新   田   俊   哉  君                              石   橋   良   三  君                              福   岡   康   夫  君                              中   本   和   成  君                              山   木   靖   雄  君                              多   賀   五   朗  君                              山   尾   英   三  君                              犬   童   英   徳  君                              竹   田   浩   二  君                              堀   友   頼   一  君                              住   川   征   一  君                              渡   壁   正   徳  君                              奥   原   信   也  君                              山   田   利   明  君                              戸   田   一   郎  君 33: ◯議長檜山俊宏君) お諮りいたします。ただいま朗読いたしました十五人の諸君を、普通会計決算特別委員会委員に指名するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 34: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、普通会計決算特別委員会委員は指名のとおり選任するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         普通会計決算特別委員会委員長並びに副委員長の選任 35: ◯議長檜山俊宏君) 続いて、委員会条例第七条の規定に基づき、普通会計決算特別委員会委員長並びに副委員長の選任を行います。  お諮りいたします。                         委員長に                              山   田   利   明  君                         副委員長は二人とし、副委員長に                              渡   壁   正   徳  君                              堀   友   頼   一  君  を指名するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 36: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、普通会計決算特別委員会委員長並びに副委員長は、いずれも指名のとおり選任するに決しました。  この場合、普通会計決算特別委員長を御紹介いたします。山田利明君。         【山田利明君登壇】 37: ◯山田利明君 ただいまは普通会計決算特別委員長に御選任いただきまして、まことに光栄に存じますとともに、その責任の重大さを痛感いたしております。  御承知のように、平成四年度の一般会計及び特別会計の歳出決算額は一兆五百九十八億円余となっておりますが、県当局におかれましては、財源の重点配分に努め、経費の節減合理化と事業の効率的執行に取り組まれたところであります。  我々といたしましては、委員各位並びに関係当局の御協力を賜りながら、予算執行の適否、行政効果等について慎重な審査を行い、適正妥当な結論を得るため、精力的に職務を遂行する所存であります。  関係各位の温かい御協力と御支援をお願い申し上げまして、まことに簡単でございますが、就任のごあいさつといたします。(拍手)              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         企業会計決算特別委員会の設置 38: ◯議長檜山俊宏君) 続いて、お諮りいたします。ただいま上程中の議案中、平成四年度広島県公営企業決算認定の件については、委員十五人をもって構成する企業会計決算特別委員会を設置し、これに審査を付託の上、議会閉会中の継続審査とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 39: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         企業会計決算特別委員会委員の選任 40: ◯議長檜山俊宏君) それでは、ただいまの決定により、直ちに委員会条例第五条の規定に基づき、企業会計決算特別委員会委員の選任を行います。  まず、選任する委員の氏名を書記をして朗読いたさせます。         【書 記 朗 読】              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                         企業会計決算特別委員会委員                              佐   藤   秀   毅  君                              桧   田       仁  君                              山   崎   正   博  君                              松   浦   幸   男  君                              石   田   幹   雄  君                              箱   上   恵   吾  君                              間   所       了  君                              三   宅       明  君                              面   迫   幸   雄  君                              窪   田   泰   三  君                              長   船   元   昭  君                              滝   口   次   郎  君                              新   田   篤   実  君                              松   井       幹  君                              木   曽   真 理 行  君 41: ◯議長檜山俊宏君) お諮りいたします。ただいま朗読いたしました十五人の諸君を、企業会計決算特別委員会委員に指名するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 42: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、企業会計決算特別委員会委員は指名のとおり選任するに決しました。              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~         企業会計決算特別委員会委員長並びに副委員長の選任 43: ◯議長檜山俊宏君) 続いて、委員会条例第七条の規定に基づき、企業会計決算特別委員会委員長並びに副委員長の選任を行います。  お諮りいたします。                         委員長に                              松   井       幹  君                         副委員長に                              石   田   幹   雄  君  を指名するに賛成の諸君は御起立願います。         【賛成者起立】 44: ◯議長檜山俊宏君) 起立総員であります。よって、企業会計決算特別委員会委員長並びに副委員長は、いずれも指名のとおり選任するに決しました。  この場合、企業会計決算特別委員長を御紹介いたします。松井 幹君。         【松井 幹君登壇】 45: ◯松井 幹君 ただいまは企業会計決算特別委員長に御選任をいただきまして、まことに光栄に存じますとともに、その責任の重大さを痛感いたしております。
     御承知のとおり、本県の公営企業は、病院事業を初め、土地造成事業など五事業でございまして、その経営は公共性と経済性を原則としております。  我々といたしましては、慎重な審査を行い、適切妥当な結論を得るため、精力的に職務を遂行する所存でございます。関係各位の御支援と御協力をお願い申し上げまして、まことに簡単でございますが、就任のごあいさつといたします。(拍手) 46: ◯議長檜山俊宏君) その他の各案については、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託いたします。議案付託表は後刻お手元ヘ配付いたします。  この場合、お諮りいたします。十月一日及び十月四日は、委員会審査のため、本会議は休会とするに御異議ありませんか。         【「異議なし」と言う者あり】 47: ◯議長檜山俊宏君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決します。  次回の本会議は十月五日午前十時三十分から会議を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。         午後二時二十六分散会 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...