真庭市議会 > 2023-06-16 >
06月16日-02号

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  1. 真庭市議会 2023-06-16
    06月16日-02号


    取得元: 真庭市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年 6月第4回定例会令和5年6月第4回定例会             真 庭 市 議 会 会 議 録             令和5年6月16日(金曜日)             ───────────────             議  事  日  程(第2号) 第1 一般質問             ~~~~~~~~~~~~~~~             本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1             ~~~~~~~~~~~~~~~             出  席  議  員(23名)   1番  緒 形   尚 君         2番  加 藤 大 悟 君   3番  黒 川   愛 君         4番  淺 野 和 昭 君   5番  吉 原 啓 介 君         6番  伊 賀 基 之 君   7番  柴 田 正 志 君         8番  妹 島 弘 和 君   9番  森 田 敏 久 君        10番  大 月 説 子 君  11番  伊 藤 義 則 君        12番  福 島 一 則 君  13番  氏 平 篤 正 君        14番  西 田 文 子 君  15番  長 尾   修 君        16番  入 澤 廣 成 君  17番  庄 司 史 郎 君        18番  小 田 康 文 君  19番  妹 尾 智 之 君        20番  岩 本 壯 八 君  21番  古 南 源 二 君        22番  中 尾 哲 雄 君  23番  森 脇 正 和 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             欠  席  議  員( 0 名 )             ~~~~~~~~~~~~~~~             遅 参 ・ 早 退 議 員( 0 名 )             ~~~~~~~~~~~~~~~             説 明 の た め 出 席 し た 者市長       太 田   昇 君    副市長      伊 藤 敦 哉 君危機管理監    今 石 久 嗣 君    総合政策部長   木 村 辰 生 君総務部長     金 谷   健 君    生活環境部長   池 田 敏 浩 君健康福祉部長   樋 口 竜 悟 君    産業観光部長   石 井 裕 隆 君林業政策統括監  石 原 匡 師 君    建設部長     頭 山 龍 一 君会計管理者    今 石 健 司 君    消防本部消防長  大 美   勝 君蒜山振興局長   行 安 太 志 君    北房振興局長   大 塚 清 文 君落合振興局長   河 本 京 子 君    勝山振興局長   三 浦 祥 靖 君美甘振興局長   安 藤 紀 子 君    湯原振興局長   河 島 賢 治 君教育長      三 ツ 宗 宏 君    教育次長     武 村 良 江 君湯原温泉病院事務部長         中 谷 由紀男 君             ~~~~~~~~~~~~~~~             事 務 局 職 員 出 席 者議会事務局長   児 玉 正 裕 君    参事       齋 藤 香 織 君主査       矢 鳴 孝一郎 君             ~~~~~~~~~~~~~~~            午前9時30分 開議 ○議長(小田康文君) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は23名全員であります。定足数に達しておりますので、これより令和5年6月第4回真庭市議会定例会の2日目の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、タブレットに配信しておりますとおり、一般質問を行います。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(小田康文君) それでは、日程第1、一般質問を行います。 質問順位は既にお知らせしておりますとおりであり、その発言を許可いたします。 それでは、議席番号3番黒川愛議員の登壇、発言を許可いたします。 3番黒川愛議員。 ◆3番(黒川愛君) 議席番号3番黒川愛でございます。議長から発言の許可をいただきましたので、大項目2点について市長にお伺いいたします。 大項目1、障がいのある人に対する相談支援について。 昨年4月、真庭市は真庭市障がい者・児発達発育支援センターを開設しました。発達や教育、集団生活での適応など、社会生活の中で困り事を持つ方が相談できるセンターです。1年間で相談件数は増えており、今年度から職員はさらに増えました。職員の頑張りもあり、市民ニーズに合ったセンターがオープンできたと思っています。 発達発育支援センターのパンフレットには、利用者の声が掲載されています。自分の(親の)不安な気持ちを伝えられる場があってよかった。ほかのお母さん方の悩みも聞くことができた。同じ思いに共感し、安心することができたとあります。他人の不安というのは割と話しやすい一面がありますが、自分の不安は話しづらいことが多いです。こういった場所が真庭市にあることは、本当に大切です。まだまだオープンしたばかりですが、市民の方に利用していただき、市民ニーズに応えていくことで、協働の形で施設や支援の充実を図っていってほしいと思っています。 困り事の共有から、実際の相談支援についてお伺いいたします。 障がいのある方は、障がい福祉サービスを受けることができます。その際、どういった内容をどんな場所で利用するのかという計画が必要となります。介護保険におけるケアプランに当たるもので、国が定める事業として相談支援事業所でつくります。相談支援事業所は、計画相談と地域相談を含め、岡山県内193か所あります。パネルを持ってきました。岡山県15市の計画相談事業所の数ですが、全体で193か所あります。真庭市は2か所で、岡山県15市の中で最も少ない市となります。浅口市と真庭市だけが2か所ですが、浅口市の人口は真庭市の約8割で、実質的には真庭市が県内で最も少ないと思います。どういった経緯で、真庭市はこれほど少ないのでしょうか。2か所ということで、ほぼ選択肢がなかったり不便だったりで、真庭市民なのにわざわざ市外に出て相談支援を受けている方もいます。相談支援事業所、2か所は少な過ぎると思います。障がいがある方が安心して必要なサービスを受けることができる地域づくりに向けて、相談支援事業所を増やす必要があるのではと思いますが、市長の所見を伺います。 大項目2、真庭市の文化振興について。 昨年は、大宮踊がユネスコ無形文化遺産に登録されました。北房地域では、全国でも珍しい市民参画の古墳発掘調査が行われています。恵まれた自然環境の中、真庭市の発酵食文化も全国的に注目を集めています。北から南まで広い真庭市には、様々な地域文化が根づいており、市民が活動しています。真庭市は、文化を通じてお互いを認め合える社会をつくるを基本目標として、真庭市の文化芸術を推進することとしています。産業との関わり含め、真庭市の文化振興について4点お伺いいたします。 1、現在、真庭市が基本としている真庭市文化芸術推進計画は、令和3年度から7年度までの5か年計画です。今年は、ちょうど真ん中の年となります。現在の進捗状況、課題及び今後の取組についてお伺いいたします。 2、令和2年度の調査では、真庭市民が過去1年に文化に親しんだ割合は4割程度、全国平均は7割程度ということでした。あまりにも低く、山陽新聞の記事にもなりました。コロナ禍の影響もあるかと思いますが、その後の取組はいかがでしょうか。 3、瀬戸内国際芸術祭など、文化芸術は観光や地域とのつながりもあります。来年は、岡山県主導で「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が県北エリアで開かれます。目的を持って積極的に関わることで、林業や観光面でも期待できる効果、展開があるかと思いますが、真庭市としての狙い、取組についてお伺いいたします。 4、2022年度の真庭地域観光客満足度調査では、真庭市の文化施設は全体的に不人気という評価が出ています。真庭観光戦略会議では、文化施設への訪問が課題だと話し合われていました。このことについて、真庭市としての受け止め、課題、今後の取組についてお伺いいたします。 以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 黒川議員の御質問にお答えいたします。 まず1点目に、障がいのある人に対する相談支援ということですけども、これは最初に一般論で申し上げます。 真庭市、いろんな面でまだ不十分なことがたくさんあります。その一つは、やはり町から市になった。18年たったやないかと言われても、18年ではなかなか弱いところを全て解消するというのは難しい。あるいは、市民意識の問題もあるかもしれません。福祉関係とか、あるいは次の質問にある文化関係ですね。そこは弱いところがあるなというふうに私も思ってます。例えば人口でいうと、新見も合併しましたけども、新見のほうが少ないですけども、新見の美術館、ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、あれだけ所蔵のものを持っていないにもかかわらず、あそこまでのことができてる。それから、高梁にしても、やはり城下町文化を最大限出してる。城跡があるというのもありますけども、岡山県で言えば岡山市、津山市、高梁市というのが江戸時代で言えば3大城下町ですよねという、数百年にわたる、それから津山も御存じのとおり、城東地区とか行くと、あの商業集積の蓄積というのは、これはあれですけども経済力が2万3,000石の勝山とは違うなというのを感じます。やはり300年にわたるものとかですね。だからといって、不十分でいいという意味じゃありません。そういう意味で、発達支援センターにしてもやっと去年つくったという、そういう状況であります。 そういう中で、相談支援事業所を増やす必要があるのではないかという御質問でありますけども、大きな役割を果たしていただいています。御存じのとおり、質問でも御指摘のとおり、平成24年の制度化以後、市内で幅広い福祉事業所を展開する社会福祉法人慶光会が運営する真庭地域生活支援センターと、それから社会福祉法人秋桜会が運営するサポートステーションコスモスの2か所の事業所に地域の計画相談支援事業を担っていただいているということで、正直に言いまして、あとどこかにしていただくということが、なかなかその団体が見つかってないということが一番大きな要因であります。 障がい関係の18歳以上の方の数値ですけども、相談件数が年間、令和4年度1,053件、障がい児、18歳未満の相談件数が303件と、3年間で1.5倍に増えています。市外にも相談を持ちかけてもいいわけですから2割の方は市外ですけども、8割は2事業所が担ってるというようなことで、ただ、今まだ不足してるという声はいただいておりませんけども、しかし私は今の状態は改善していく必要があると思っておりますが、なかなか新しいところが見つかってないということが現実で、2事業所、頑張っていただいて、その場だけの相談じゃなくて、居宅等を訪問しての面談とか、そういうきめ細かなサービスを行ってもらってまして、それに感謝しております。そういうことで、今なるべく御不便をかけないように、私どもも事業所も一緒になって頑張っていくと。そういう中で、どういう形で従事していけばいいのかということを真剣に検討してまいります。 私どもと、それから社会福祉協議会、そことも一緒になって検討していくということであります。これ以外も、高齢化が進む中で、面積が広い、車を使えば割と便利なんですけど、でも車を使えない、足の確保ができない。そういう意味で、まにわくん、不十分ですけども、多分この辺では一番充実している。不十分であってもということですけども、そういう広域地域においてこういう福祉サービスをどうしていくのか、一緒になって考えていければというふうに思っております。 先ほど、実は障がい者の関係で真庭地域自立支援協議会はありますけども、障がい者の方々の全部まとまった団体というのは、これは私どもがつくってというてできるわけじゃないんですけど、前はあったんですけど、事実上、活動を停止しているというか、ない状態になってるんですよね。そういう問題もあります。手話関係とかその辺はこちらと、団体と頑張ってかなり充実してきたわけですけど、どちらももう少しそういう形で障がい者の方々の福祉向上に一緒になって努めていくということをしなきゃと思ってます。 それから、2点目の文化の振興ですけども、関係しますんで、①、②、④についてまとめた形で答弁させてもらいます。芸術推進計画の進捗状況等から、今の文化振興の取組、それから施設の訪問について、まとめて答弁させていただきます。 文化芸術推進計画の中では、文化芸術を通じてお互いに認め合える社会をつくるということを基本目標にして、6つの施策を行うということで、評価目標も設定しております。具体的に言いますと、文化芸術を行う人や団体を育成することというのでは、真庭市文化連盟の構成団体、233の現状維持を目標としてますけども、残念ながら令和3年度は216団体、令和4年度は201団体と減少しております。やはり何とかの会がある、それが高齢化でその会の運営ができなくなるというような、私も勝山の文化センターで毎年開かれている、工芸関係が中心ですけども、そことか行くんですけども、正直に言いまして、少しコロナでこの間できてないというのがありますけども、少し寂しくなってるなという。本当に真庭の方々、木工だとかいろんな、陶芸もあれば、ちぎり絵もあれば、いろいろあるんですけど、本当に多様なことをやってはるなというのを感心していつも見てるんですけども、そういう意味では人口減少、高齢化の中で、そういう団体も減ってきてるというのが現実としてあります。これは真庭ばっかりじゃないと思います。 ただ、その一方で、文化芸術を楽しむ心を育成することということで、行政が頑張ってやることについてはかなり充実してると。私も農村文化のすばらしさは、これはこれで誇れるものですけども、都市文化というか、そういう真庭に住んでる子どもたちが大きくなって初めて一流の絵画、音楽に接するというんじゃなくて、もう少しハンデがない状態にしなきゃならないという思いがありまして、前にも答弁させてもらいましたけども、家に掛け軸はあっても近代絵画のちゃんとしたものはない。貧しかったからかもしれませんけども、普通のおうちがそうだと思います。大原美術館に行ったのが小学校6年ぐらいですかね。それで、クールベの「波」とかを見て、近代絵画とはこういうもんだというので感激した覚えがありますけども、都市部におれば、都市部でも御家庭によって、あるいは状況によって違いますけども、子どものもっと小さいときから近代絵画なり、あるいは音楽の生演奏の一流なりというのを聞く機会とか、ただ都市部におるからできるとは全然思いません。ある意味じゃあ全体は農村のほうができる可能性がありますけども、そういうことで、とにかく文化芸術に子どものときから親しむというか、そういうことをということで、学校と連携して芸術アウトリーチ事業を実施しております。年間1,700人の目標に対して、令和3年度はコロナ禍の影響で731人に落ち込みましたけども、令和4年度には2,127人と大幅に増えて、今後とも多くの子どもたちが地元の文化芸術を大切にしながら、一方ではそういう都市文化というか、そういう文化芸術に触れることができる機会をもっともっと持てるようにしていきたいと思っております。行政で頑張れることは頑張っていく。そういう中で、そういう雰囲気をつくる中で、地域においても、高齢化の中でありますけども、文化芸術活動も盛んになるし、また私どもも支援もしてますけども、そういうことで活性化していきたいと思っております。 御指摘のありました文化に関する世論調査で、文化に親しんだ方の割合の全国平均7割程度云々という御質問がありましたけども、時点が違います。この黒川議員の御指摘のは令和元年度の実施です。つまりコロナ前です。真庭市が実施しているアンケート調査は、コロナ禍の影響を受けてる令和2年度の調査ということであります。ちなみに、令和2年度に文化庁がさらに調査してます。そのときには同様の割合、4割です。だから、令和2年度の調査は、真庭市も4割だし、文化庁の調査が4割という数字になっております。だからこれでいいという意味ではありませんが、御質問されるときに、そういう時点とか状況とか、そこをきちっと踏まえて御質問いただければ有り難いと思っております。 先ほど申し上げましたように、何が一流かと、御近所の方がやってる芸術が二流でプロの人が一流という、そういう分け方は私はおかしいと思います。感激をするものがあれば、それは一流だと思いますけども、そういう子どもたちが感激するような、そういう文化芸術に触れる機会をどうやって増やしていくのかというのを、先ほど言いましたアウトリーチ事業など、しかし私はそれ以外に、今、真庭の中で移住してきた方々が、いろんな音楽家の方もいらっしゃいます。演奏家の方もいらっしゃいます。そういう方がいろんなところに出かけてきていただいて、私はかなり雰囲気が変わってきたというふうに思ってます。特に黒川議員も関わっている映像関係の文化。これは新しい文化として、いろんな要因がありますけども、相当活発になってきてるということであります。うれしいのは、真庭市がミニシアター、それまで映画館1つなかった。昔はなかったけど、なくなった。勝山に造った。そこで、市民の方々も入って月イチ映画会とかやり出した。監督も孫ターンで帰ってきて、カンヌ映画祭にも、あるいはほかの映画祭でも、大島渚賞も取った。そういう方々が出てきて、そしてまた久世では自分の家をシアターにしようということで、市民自らシアターを造る。もちろんそういう動きの中で、市のほうも支援をいたしました。そういうことで、今、映像文化の例を申し上げましたように、映像文化は本当に育ってきたなと。映画祭もすばらしい映画祭を実施されてますね。ただ、準備期間がもうちょっとあれば、もっと多くの方に参加して、真庭の映画祭に行こうということに、今後、私はなってくると思っております。そういうことについても、市民の自主的な動きを尊重しながらも、かなり真庭市が支援をしているというふうに思っております。そういう文化芸術応援事業などを、特にエスパス文化振興財団が今まで以上にしっかりしてきました。そこを通してということも含めて支援をして、令和4年度に文化芸術応援事業については10事業を採択して支援をしておるというようなことであります。 観光とも結びついてまいります。そういうことで、観光とも結びつけながら、これは私の感想で、間違ってたらまた御指摘いただきたいんですけども、蒜山に隈研吾さんのGREENable、今のあれを持ってくるときに、私は物すごく喜んでいただけると思ったんですけども、反応があまりよくなかったような、当初ですよ。つまり、体育館とかホールとかを造るのは割と理解されても、新しい何かを造る、もちろん失敗するリスクがあります。ほかの地域にないものを造るのはリスクがあります。しかし、私は地域価値を上げるんだということを申し上げましたけども、文化そのものは地域価値を上げることに大いに貢献する。そういうことに対する理解度というのが少し弱かったのかなというふうに思っております。そういうことで、この地域、文化とは何かというと人類がつくり出した知恵の結晶だと、私は総称すればそういうことだと思ってますけども、文化の弱い地域というのは魅力のない地域として捨てられると思ってます。そういう意味では、生活文化も含めた広い意味の文化を高めていくということは必要であって、そのための文化施設、私は文化は施設だけじゃないと思いますけども、文化施設というのは必要だろうと、そしてその施設を十分利用していただくということが大事だろうというふうに思っております。それは観光にも結びついてきて、観光も蒜山を例えるならば、蒜山が日本の中での、国内レベルの、あるいは外国を含めた観光地という位置づけとしては蒜山だと思ってますから、ほかはほかの観光の面はありますけども、200万人を超える観光客が来る蒜山は日本レベルの観光地ですが、そこでGREENableに来るというのは増えてますけども、そういう意味で観光とそういう施設、文化施設関係というのは両輪というか関係してると思ってます。単に自然を見てきれいだなというだけでは滞在時間も短いし、多くの人は来ません。信州のいろんな場所を御覧になったら、あるいはちょっと遅れて、北海道にしてもトマムにしてもニセコにしても、そういう文化面と結びついてきてる。ただ、それを育てていくのは、やっぱり何十年かかるというふうに思ってます。そういうことで、観光とも連携しながらやってまいります。 文化施設ですけども、真庭の場合、こんだけ広域ですから、前にも質問いただいて答弁しておりますけども、大きな文化施設を1つ造って、そこに全部集中するというのは、私は総論でそういうことの思いはあっても、多分まとまらないと思います。真庭があと40年、何十年たてば違いますけども、北房のあのすばらしい発掘したものをどこかに移動してということは多分北房の人は認めないし、それからそういう発掘のものをあまり移動させるのがいいかどうかという議論もあります。それから、収蔵のすばらしい作品がないことに、美術関係というのはほぼ成り立ちません。なぜ笠岡に竹喬美術館があるか、井原に田中の博物館があるか、それは田中なり小野竹喬なりという日本を代表するすばらしい人たちの郷里であり、そのいい作品を残してくれてるからです。それが、所蔵品がないところの美術館というのは、ほぼ成り立たないということであります。 そういうことで、ただ真庭市としても、そうだからといってというんじゃなくて、蒜山郷土博物館あるいは蒜山図書館とかが地域文化の、前原館長に本当によくやっていただいてますけども、連携して地域文化の掘り起こしの一つとして蒜山の戦争遺跡展など、そういうこともすばらしい取組だと思ってますし、真庭市として当然支援というか、真庭市として行ってますけども。それから、実は埋もれたすばらしい絵画、近代絵画、近代過ぎて世に、有名なんですけども物すごく有名にならなかったという方のすばらしい作品を御寄附いただくという、そういうこともできております。近々展覧会をしてお披露目をしますけども、戦後の絵画芸術の一つの到達点というか、すばらしいものだと私は思ってますし、そういう評価です。そういうことで、真庭も後ればせながらそういうようなことも行えるようになってきたということで、今後とも真庭が持ってるものを最大限生かしながら、文化の薫り高い地域をつくっていくということを目指していきたいと思っております。 経済力と文化というのは、ある程度相関関係を持ちますけども、しかし文化は文化で、やはり独自にそういうことを目指さなければならないと思っています。 それから、森の芸術祭の関係でありますけども、森の芸術祭は自然の恵み、文化、人々が集まる場として、県北が有する豊富な森を軸に、その恵みを芸術の力で未来に向けて活性化するということを目的に、JR西日本のかなりの応援をというか、最大のスポンサーとしてというか、JR西日本が県に持ちかけてきたものでありますけども、それが来年秋に開催されます。県のほうも頑張りますが、真庭市としても頑張って主会場の一つにしていくということであります。もう残り1年半ということに、芸術祭、残り1年半ということになってまいりました。県とか美作の美観連と連携をしながら、この森の芸術祭を成功させていきたいと。まだ具体的なコンセプトとして出ておりませんので、蒜山、長谷川さんというディレクター、東京芸大の教授をして、今は金沢21世紀美術館の館長をしていらっしゃいますけども、長谷川さんの選定としても蒜山で行いたいということですが、私どもは、全てそうですけども、蒜山というところにとどまることなく、勝山だとか文化芸術に熱心に取り組む地域含めて真庭全体に好影響が出るような、そういうような仕組みにしていきたいと思っております。インバウンドの関係もあります。第二次交通も、悩ましい話ですけどもあります。そういうことも、こういう芸術祭を一つの契機として、どうしたらもう少し充実できるのかということも考えながら取り組んでまいります。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 何点か再質問させていただきます。 まず、相談支援事業所についてなんですけれども、私がお伺いしたかったのは、どうして2か所なのかと、その経緯だったんですが、先ほどの答弁では団体が見つかっていないのが大きな要因だということがありました。団体が見つかっていないというのは、今の状況であって要因ではないかと思います。どうして団体が見つかっていないのか、そのあたりについてはいかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 団体が見つかっていないということですけれども、先ほど市長の答弁でも申し上げたとおり、そもそも一番最初に話のありました、真庭市、合併前からの旧町村が合併をしてこの状態になっています。その中で、障がいに関係する、携わる相談支援ですとか事業所等が若干やっぱり少ないというところがあります。その中で、この計画相談支援事業所を受けていただける事業所というところが現状としては2か所しかないという状況で、ここまでの経緯に至っています。そのほかのどちらの、秋桜さんについても、慶光会さんについても、そのほかのサービスも提供されておられます。その中で、この計画相談支援事業所というところを担うというところの中では、なかなかここの部分だけで、採算という言い方をしていいかどうか分かりませんけれども、実際にはそういう状況がありまして、そこの部分だけを担って事業を進めていくところが非常に難しいっていうところがあるので、現状として2事業所というところで、真庭市の場合はここまで来ているということであります。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 合併のこともあるかと思いますが、先ほどちょっと言いづらい部分があったと思うんですけれども、問題はこの採算が合いづらい、このことに尽きるんだと思います。国の事業ですが、なかなか十分な運営をしていくのが難しい事業となっています。なので、真庭市の場合も大きな福祉法人が本当に頑張ってやってくださってます。ただ、真庭市の中でも3年で1.5倍、利用者さんが増えている。これ、全国規模でも利用者さんは増えてますし、全国規模でもこの相談支援事業所の数は増えてるんですね。なぜ真庭市はじゃあ増えないのか、増やすような努力は何かされてきたんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 先ほど申し上げたとおり、市内の、今回、真庭市としても先ほど実績の数値を申し上げましたけれども、実際にこの真庭市の中でも就労支援事業所ですとか、新設で児童の放課後等デイサービスというものの需要の増加が来ております。その中で、やはり相談計画支援事業所のニーズ計画、相談が増えてきているという状況です。先ほど黒川議員もお話しされたとおり、国のほうでもここの計画相談支援事業所について採算が合いにくいということの中で課題感を持ってるっていうことは国のほうからも報告が来ています。その点についても、今後その部分をどうしていくのかということは、こちらとしても考えていかなくてはいけないと思いますし、国としてどう進めていくのかっていうことは、こちらとしても問題意識を持ってやっていきたいというふうに思っています。 先ほど申し上げたとおり、現状では特に足りていないというような形で話は来ておりません。市長答弁の中で申し上げたとおり、8割は市内の計画相談支援事業所でさばいている、計画相談の処理をしているというところなんですけども、2割については実際に利用者の方が利用したいサービスを提供されている事業所が市外にあるということで、市外の計画相談支援事業所をされているということで、御本人の希望ですとか支援に携わる方々の意見を聞きながらそういう形を取られているという形を取ってきています。 いずれにしましても、現状の2事業所というところが、今後の相談が増えてくるということも考えれば、十分であるかどうかということは、ここの相談の件数が増えていくこともしっかり状況を見ながら、3つ目ということを考えていくのか、その中ではやはり社会資源というところの課題もありますので、この点については自立支援協議会等でも議論をしながら、どういうふうにここの部分を解消していくか、実際に増えていく、相談支援が増えていく中で検討していくかということは関係者の中でも議論をして進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) もう一枚パネルを持ってきましたので、パネルを持って御説明させていただきます。 今、樋口部長が言われたように、真庭市ではB型作業所だったり放課後デイサービスの充実がやはりあるんだと思います。発達発育支援センターも昨年できて、私は真庭市として福祉を頑張っていこうという、この状況にとてもあるんだと思っています。その中で、やはりこの相談支援事業所で計画相談のプランを、サービス利用の計画ができなければ、B型作業所や放課後デイサービスも使えないわけなんですね。いやいや、そんな足りないという声が聞こえてこないんだと市長も部長も言われますが、私、この問題を調べて1か月半ですけど、それでも実際の当事者の方、施設の方から困ってるお声を聞いております。それは、いや、そんな困ってるって声は聞いていないんだっていうのは、あまりにも声を聞く気がないのか、聞いてても聞こえなかっただけかと思います。先ほど市長が改善をやっぱりしていきたいということがありました。もう一事業所造るのかどうかっていうのは今この場でどうこうということではないかと思いますが、私はやはり新規開設、新設に向けて、少なくとも環境づくりをしていっていただきたい。2つの施設でもいいんじゃないか、そこに人員を増やせばっていうお話もあるかもしれませんが、やはり選択肢というのは私は必要だと思います。そのことについては、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 御指摘いただいたとおり、実際に現状、相談が増えていく中で、健康福祉部としてもこのままでいいというふうには思っていません。先ほど申し上げたとおり、自立支援協議会等も含めて、そういうところの中で、この増える相談支援も含めて検討しながら、この3つ目ということを具体的に考えていくかというところも含めて検討を進めたいというふうに思います。 いずれにしても、市内で生きづらさを感じていらっしゃる方々に対して、どのように真庭市として支援をしていくのか、どういうふうに相談を受けていくのか、そこはやはり真摯に耳を傾けて進めていきたいというふうに思います。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) もう一点、先ほど、今の段階で不十分なのかどうかという検証が必要かとありましたが、2つの事業所で利用者さんがいらっしゃいます。先ほどいただいた、大人、一般の方1,053人、子ども303人だったと思いますが、この1,500人近くを2つの事業所で、支援員さんで回されています。実際、何人の支援員さんでこの数、この方々と一緒にされているのか、そのことについて本当に十分、これから検討していきたいと言われましたが、どの程度だったらいいと思われますでしょうか。
    ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 相談員の数でございますけれども、2事業所で5.5人、すいません、少数になりますけれども、これは一般の相談も含めて、兼ねて実際に担当しているということなので5.5人です。相談1人当たりの件数というのは247件という数字になってくるかと思いますけれども、果たしてこれがじゃあ多過ぎるというか、十分なのかというところについてはいろんな意見があると思いますけど、こちらの中で、少し他市町村を調べる中でも、一般的に真庭市はこれが極端に1人当たりの数字が多いというふうになっている状況ではございません。ただ、先ほど申し上げたとおり、ここの部分、今後また増えていくということになれば3つ目ということも必要であろうとは思いますし、場合によってはこの相談員数を、相談員の育成ですとか人材の育成というところを進めながら、1人当たりの実際に担当する件数というものはしっかり見ていかなきゃいけないというふうに考えています。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 市外の状況を見て、1人当たり200件ぐらいというのは必ずしも多くないとありますが、厚労省の障害福祉サービス等報酬改定検討チーム、R2年10月30日の資料ですけど、主な人員配置、計画相談支援のところで、相談支援専門員、35件に1人を標準という、米印でもついています。これは、なかなか実際に守られていないというか、本当に理想の目標になってる部分もあるかと思いますが、これが人員配置の数字として出ております。今、真庭市は200人ちょっとです。このことについては、いかが思われますでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 国の目指す標準的な数字ということですけれども、先ほどお伝えしたとおり、この247人、1人当たりの件数が247件というのは7倍程度のものにはなっていますけれども、やはりその点も含めて、先ほど申し上げた相談員の育成というところも急務だというふうに考えています。これは、やはり実際に事業所を営まれている現状の2事業所も含めながら、もう一つは先ほどからも話になっている3つ目の事業所を検討するという中でも、やはりそこの担える方ということが、確保していかなきゃいけないということがあります。令和4年で、実際にここの2事業所の件数が増えているというところも、慶光会さんのほうで実際の研修を受けながらモニタリングですとか、そういうところも具体的にできるということで件数が増えているというところもあります。ですので、いずれにしても事業所、さらには人材の獲得というところも含めて、具体的に考えていきたいというふうに思います。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) ありがとうございます。ぜひ具体的に考えていっていただきたいと思います。 私は、この既存ですごく頑張ってくださってる2事業所と共に新たな1者ということが非常に大切かと思ってるんですけれども、やはり採算が合いづらいという大きな壁があるのとともに、先ほど何回か言われたこの人材育成、高い専門分野が求められています。なので、より参入しづらい現状にあるんですね。非常に利用者も増えている。全国的に施設も増えている中で、真庭市だけがそのまんまでとどまっている。何とかここを上げていかないとというときに、この2つの事業所にぜひとも意見交換をしていただいて、どんな形で進めていくのが理想なのか。例えば1事業所増やすんだったら、どんなことが可能なのか。それは、今の二つの事業所と共に私はやっていくことが大切かと思っております。私は、先ほど市長のお話にもありましたが、1つはこの人材育成、高い専門分野ということなので、様々な資格や研修が要るときに、ぜひその補助があればいいなと、その補助をしていく。 もう一つは、やはり交通費の問題があると思います。計画相談、相談プランをつくって、その後、この計画相談が非常に採算が合いづらい。もう一つの理由ですけれども、計画相談をつくった後に福祉サービスを利用されてる方と定期的にモニタリングをしていくことになります。先ほど、御答弁にもありましたが、このモニタリングする場合に、真庭市の場合は久世の事業所、北房の事業所が蒜山に行ったり、非常に遠くて交通費もかかるわけですけども、高速代が出るわけでもない、全て実費で賄っているわけです。高速代が出ないから下道で行くしかない。そうなると、どんどんどんどん交通費だけでもかさんでいます。それを利用者に負担していただくというのは、本当になかなか難しいことがあります。私は、何とかこの交通費の補助をぜひしていくことが既存の施設の支援にもなるだろうし、新しい参入、少しでも採算の合いづらいところを見直していくということにもなっていくかと思いますが、いかがでしょうか。そういったことではないんだということである場合に、どうすれば新規参入が可能なのかというような、何か案はありますでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 樋口健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(樋口竜悟君) 今、具体的な事業者に対しての支援、補助というようなお話もいただきました。こちらが調べた中では、実際の相談員の人件費に対して補助しているというところは、ある自治体はあるということは調べていますけれども、具体的に活動費というか交通費の補助というところについては、こちらで今知っている範囲では知りおきはありませんけれども、その辺については実際に先ほどもありました、事業所さんの現状の状況ですとか困っている状況というところも含めながら、具体的にどう本当に支援ができるのかということも含めてですけれども、考えていきたいと思います。そうすることによって、3つ目をどうしていくのかっていう話にもつながっていくと思いますので、その辺はこちらとしてもまだ研究していく必要があるというふうに思っています。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 広い真庭市なので、広域の真庭市で何ができるのか、何をすればいいのかということを、ぜひとも具体的に考えて詰めていっていただければいいなと思います。私は、この相談支援事業所の新規開設は本当に急務だと思っております。国の事業ですので、なかなか一自治体では難しいんだということであれば、ぜひ県や国に、こういったことで大変困っているんだということで、ぜひとも声を上げていっていただきたい。交通の問題は様々なところで起きてますが、本当に困ってる方々がより困るような状況にこれからさらになっていかないように、そのことを願っておりますが、そのことについて、市長、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 少子・高齢化の中で、それから経済的なものも都市に集中している中、本当に福祉関係だけではないんですけれども、福祉関係の人材とかが農山村でより不足しているんですね。また質問も出るかもしれませんし、こちらも今一生懸命やってますけど、保育士関係も、それから教員もそうだし、こういう福祉施設の介護士関係も不足する。医師、看護師、今まででも医師数でも岡山県の半分ぐらいしかないという、そういう人材不足についてどうしていくのか。真庭市としても一生懸命努力してまいりますけども、構造的な問題があって、真庭市だけじゃどうしようもない。そのあたり、もう少しまとめて、やはり県、国に対して広域的にやっていただく、あるいは制度そのものを変えてやっていただくということでないと、なかなか農山村にエッセンシャルワーカー、総じて言えば、そういう人材がますます不足してますので、そういうことを考えてやってまいります。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 現状を調査しながら、またお話をしていくということなんですが、ただ本当に施設、相談支援事業所が少ないということについて改善策、もう一施設造るのかどうかということも含めて、今の議論を市長も聞いていたかと思いますが、今後、真庭市としてはどのような方向がいいと思われますでしょうか。やはり私はもう一つ造るべきかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 私が最初に答弁いたしましたように、なかなか民間のそういう施設あるいは人材というか、がない中で、今、それじゃあ行政が造るといったってなかなかできないわけですから、どういう形が現実的にいいのかも含めて精力的に取り組んでいくという以外に、今、答弁しようがありません。理想の形というのはあると思いますけど、そういうことで私どもも共生社会の実現ということを大きな目標として掲げていますから、一生懸命取り組んでまいります。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 市ができること、開設するといっても民間の方にお願いしないといけない部分かと思いますが、新しく新規参入できる、新規開設できる環境づくりをぜひとも進めていっていただきたいと思います。行く行くは、最近、全国では基幹センターというものがどんどんできてきています。やはり計画相談なんかは、相談支援事業というのはすごく多岐にわたって複雑なものですし、専門的な知識も求められます。それがやはりどこか1つの基幹センターという1つのところで、より高い専門性を高めて、それをほかの施設と一緒に連携してやっていくんだということで、全国的にも広がっています。ぜひ行く行くは真庭市でもこの基幹センターというものを考えていっていただければと思います。 以上でこの相談支援事業についての質問は終わります。 続いて、文化についてなんですけれども、まず文化芸術、市民が文化に触れる取組ですね。確かに山陽新聞の記事と私が発言したことは調査した時点が違いますので、4割と7割というのは非常によくないといいますか雑な比較かと思いますが、どうしてこれが新聞に出てしまったかというと、真庭市の出した資料に出ていたからです。そのときは令和2年度の全国調査がなかったので、昔のものと比べざるを得なかった。コロナ前の数字と比べざるを得なかったということがありますが、私はここで気になるのは、全国平均と同じぐらいだから、じゃあ今はいいんじゃないかということじゃなくて、真庭市の中でもコロナ前から下がってきているんですね。この数字は、部長も手元にあるかと思いますが、この真庭市の中で下がってきているということについては、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 真庭市の中で数字が下がっているというのも、市のアンケートで出ております。このアンケートを見てみますと、時間がないとか興味がないという方がたくさんいらっしゃいました。皆さん、仕事しておる中で、先ほど市長も答弁でありますけども、市の文化施設が点在しておりますので、いろんなところに足を運んでいかなくてはいけないということがあります。そういったことを、今後の取組としましては、図書館とか商店街などで映画を気楽に見るとか、そういった市民自らが動いて上映するような開催などについて、市が直接補助をしますとなかなかそういった文化というのは長続きしないと思っておりまして、昨年度からありますエスパスを活用した、市民自ら立ち上げたような文化活動をしていくのが今後は大切だというふうに思ってます。市としましては、そこを側面支援するというような形で今後やっていければ、だんだんとまた文化に興味が出てくるんじゃないかというふうに思ってます。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 図書館だったりという、映像、映画のことが何度か先ほどから出ております。エスパスがされている助成事業についてもお話しされてますが、エスパスの助成事業の内容、10件の内容は把握されていますでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 昨年度行っておる事業につきましては、10事業、全部具体的には把握はしております。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 具体的な特徴をお知らせいただけますか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 様々なものがあります。旧遷喬小学校でやった分とか、地域の祭り、それから先ほどから出ております映像の関係ですね。あと、短歌の関係とか、いろいろなものが出ております。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 特徴としては、映画がすごく多いと思います。件数も多いです。映画だけじゃなくて、映像、映画、私もやってるので大変それは喜ばしい一面でもありますが、映像、映画だけじゃないんですよ、真庭市にあるのは。そのあたりについては、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 先ほど市長も答弁しましたように、田舎の文化と都市文化ということで、都市文化についてはなかなか真庭市としましては弱いところもございますが、昨年度行いましたエスパスの文化応援事業につきましても、音楽関係とかも十分の補助を出しております。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) 市長の一番最初の答弁にもありましたが、地域の文化というものが私はとても大切だと思っております。この真庭市の文化芸術推進計画をつくったときにも、これ、表紙は郷原漆器のワークショップの様子かと思いますが、文化振興について何が大切かということで市民にアンケートを取っていて、地域での文化活動というものも非常に高い数字が出ております。そのことについては、いかがお考えでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 総じて文化というものは、その地域の特徴であると思います。例えば議員も言われてました、大宮踊がユネスコの無形文化遺産に登録されたというのも、別にそれをやりたいということで起こったものではないというふうに思っております。ですので、市長がよく言います、生まれてよかった、住んでよかった、来てよかったっていうのが、まず市民目線で言いますと真庭市に住んでよかったというふうに感じることが1番の大切なことだと思っております。観光目線で、3番目で来てよかったというようなことで、真庭市が今後一層文化力の高い地域になっていくということもありますし、市長も申しましたように知恵の結晶という言葉を言っておりますが、やはり地域からそういった文化を生み出すことが大切かと思っております。 ○議長(小田康文君) 3番黒川議員。 ◆3番(黒川愛君) それはすごく大切で、それを具体的に進めていくのが私は生活環境部の中のお仕事だと思っております。森の芸術祭もありますが、これは真庭市の本当にすばらしい山の文化、木の文化をPRする機会でもありますし、それが林業や地域の活性化にもつながっていくと思います。ぜひ生活環境部だけじゃなくて産業観光部含め、一緒になって取り組んでいただきたいと思いますが、最後にその取組についてお伺いいたします。 ○議長(小田康文君) 黒川議員、終わりです。 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 総論で私が申し上げましたように、文化というのは人類の知恵の結晶だという意味では、生活に根差したものからもっと抽象的なものまで含めてありますが、生活に根差したものを大事にしながら、しかしより芸術的なものも含めて幅広く市民の中に浸透できるように、それは行政だけでできるもんじゃなくて、むしろ市民とともにやっていかなきゃならないと思いますから、時間もかかりますけども、そういう文化性の高い真庭市をつくっていく、それが真庭の魅力になって、人も来るし、関係人口も増えるし、住む人も増える、人口は増えませんけども、出てくるということになりますから、よりそういう文化とかに一定のお金を、公費を使うことも、市民的理解ももっといただくようにしていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) これで3番黒川愛議員の質問を終わります。 次に、議席番号13番氏平篤正議員の登壇、発言を許可いたします。 13番氏平篤正議員。 ◆13番(氏平篤正君) 議席番号13番氏平篤正でございます。大項目3点を質問いたします。 1つ目、高校魅力化事業、真庭市魅力化事業についてでございます。 県立高校の敷地内に、真庭市が20人の学生寮を建設。3月議会で調査設計費3,500万円を計上し、可決しました。全体事業費は幾らですかと常任委員会、予算委員会に質問しましたが、答えはありませんでした。常識的に10倍の3億円を仮定して質問をいたします。蒜山校地に3億円をかけるのであれば、同じ額を勝山高校、真庭高校にもかけてもらいたい気持ち。多くの市民が、守るべきは蒜山だけでなく、勝山、落合もだと思っております。 勝山高校は、進学校になったわけでございますから、学力を上げることが一番。優秀な先生を集める努力を惜しまずに続けていただきたいと思います。大学とのパイプを太く、強くする努力を続けていただきたい。ビジネス科がなくなり、部活動が衰退するおそれを感じており、ここにも優秀なコーチを招聘することを望みます。サッカー界には、進学校から大学、日本代表へと成功した文武両道の例が幾つもあります。甲子園を目指す夢見る球児のために、硬式野球部は守ってもらいたいと思います。 真庭高校看護科の生徒が13人から24人に、今年、増えました。真庭市はどう調査し、どう分析したのか、これから先の生徒数をどう推測しているのか伺います。真庭高校の寮を移転改築する陳情書を採択し、市議会は県と教育委員会に意見書を提出しております。真庭高校生との懇談会で、学校が終わって2時間も3時間もバスもない、汽車もない、サンプラザもない、何とかしてくださいと頼まれましたが、答えはできませんでした。真庭高校、これは高校魅力化だけの問題でなく、真庭市魅力化事業と考える案件でございます。14歳が高校進路を決めるとき、何もないまちに魅力は感じず、津山、岡山へ出ていくことは簡単に予測できます。市内から出ていく率が今50%ですが、これが50から60になると真庭高校はなくなるのではないかと推測します。落合を振興させるために職員44人の落合振興局があるわけで、日々の業務に追われることなく、真庭を振興させるため頑張っていただきたいと思います。垂水地区が特に気になっており、若い人たちが納得する施策を期待いたします。蒜山校地だけではなく、勝山高校、真庭高校を存続させるため、市長、教育長は何をどう考えているのか伺います。 旧遷喬尋常小学校の利活用について。 旧遷喬尋常小学校の活動として、2メートルからの大火をたいている年越しイベントの写真報告を受けました。文化財の付近で火を用いることは禁止されているはず。しかし、40メートル離れている、角材を燃やすことで消防署の許可が下りたと説明がありました。とんでもない話。燃えたら終わりです。重願寺の火災を見ましたか。津山城東地区の火災を見ましたか。重願寺の燃えかすは、いずみ橋まで飛んでおりました。有事、事が起きたら終わりです。朝市と空間コンサートを始めたとき、役場が、久世町役場ですが、役場が申請してもうどん釜の火に許可は下りませんでした。建物内のストーブも禁止と認識しております。 次、遷喬小学校のお化け屋敷。以前、夏に開催したら大勢でにぎわいました。2回目は今年の冬であります。市長は学校の怪談を御存じですか。来館者に、ここは出るんですかと聞かれたことはございますか。夜中に2階の教室に電気がついており、鍵を開け、1人で消しに行ったことがございますか。旧遷喬小学校は、小学校としてそのまま保存する国の重要文化財であり、品格を持つことを課せられております。話題になる、人が集まるとの理由で、国指定重要文化財をお化け屋敷のメッカにしてよいのでしょうか、疑問です。民活、民間の活力にブレーキをかける気持ちはございませんが、市長はどう考えておられるのでしょうか。何に使っても自由なのか。国指定重要文化財の価値をどう考えておられるのか伺います。 次、久世地内に建設する公立の保育園について。 3月議会で答弁いただけなかった久世の公立保育園について質問します。北町公園50メートルプール跡地に、私立こども園が令和6年4月に開園。久世保育園と第二保育園を1つにした公立の保育園が早くても令和8年と発表し、保護者会で説明をいたしました。私立と公立に、なぜ2年の差があるのか。私たちは公務員である保育士を信頼しているので公立に行かせたいと、保護者が市に詰め寄りました。子育て5年間のうち、この2年はあまりにも大きく、公立に行くためにはどうすればよいのかの質問に市の対応が冷たく、お母さん方は泣き出し、大荒れの説明会となりました。私立と公立が切磋琢磨して市民が好きなほうを選べるようにすると市長は発表されましたが、なぜこの2年の差を設けるのか。私立、公立が同じ年に開園すれば何も問題ない。なぜ行政が私立こども園へ誘導する策を取るのか疑問です。公立を希望する2年間は待機児童となる。全国で保育園の事故が続く中、保証は大丈夫なのですかと心配されています。私立は国から補助金が出る、公立は出ない。出ないということは、市長のやる気、市長がしなさいと職員にトップダウンすれば、すぐできるはず。なぜ私立と公立の同じ年の開園を目指さないのか、市長に伺います。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 氏平議員の質問にお答えいたします。 まず、高校の魅力化事業あるいは真庭市の魅力化についてでありますけども、きちっと頭に入れていただきたいのは、県立高校とかそういうところに対して市町村でここまで今てこ入れをやってきてる、あるいはやろうとしてる、お金だけじゃなしに、こちらの事務量を含めて、それは私はほかにないと思ってます。国の高校魅力化事業も、つくらせてというのもあれですけども、文科省ともかなり掛け合ってきました。そういう中でやってる。 ただ、これも、2つ目、確認をいただきたいと思います。県立高校ですから、私どもができる範囲に限りがある。そして、干渉はできない。ただ、アドバイスとかそういうこと、言葉はかなり強く言ってますけどもということで、県立高校に市が入れる限界はあると。頭の片隅には市立にしたらどうかという思いすらありますけども、なかなかそれでうまくいってるところもない。そういう2つの点を頭に置いて質問をしていただきたいですし、答弁もさせていただきます。 3つ目、決して蒜山を優遇してるわけじゃ全くありません。私は、真庭高校が移転するときに、議会の了解とかが要るけども、本当にあっと驚くような農業施設を造ってもいいですよということも申し上げました。そういうことで、客観的に見て整ったものをやっていくということであります。落合の真庭の寮のほうは、要望が出ているのは知ってますけども、真庭高校のほうが今現在それについては否定的というか、今現在もっと優先することがあるという、そういう対応であります。そういうことについて、県の教育長にもきちっと話をしております。そういうことを前提に御質問いただきたいと思ってます。 高校存続の基本的な考え方ですけども、県立ではありますけども、真庭市にとって高校というのが本当に必要だという、そういうことで、先ほど言いましたように一生懸命できることは何でもするということで取り組んでおります。現在、市内に特徴の違う3校地、3つ、校地というのは私は大嫌いというか、その呼び名が失礼だと思ってますけども、入学者の受入れをしておりまして、多様な個性が輝く環境が、そういう意味では、ほかに比べれば整ってると。この特徴を効果的に生かして、出生数や市内進学率が減少する中であっても、市内外から通いたい、通わせたいと思ってもらえるような、そういう特徴を際立たせるように支援していくという、これが高校の魅力化であります。冷静に考えると、今、1年間に生まれる子どもが220人。全員入ったって、高校の定数を満たしません。そして、現実に半数が流出してる。何とかこの流出をもうちょっと抑えたいというのはありますけども、工業高校はない、そしてスポーツ進学で一人一人、スポーツのところに行くとか、これをどう高めるかというのをやっていかなきゃなりませんけども、だから外から流入がない限り今の高校は存続できないというのも冷静に数字を見れば明らかです。そういうことで、選ばれるにはどうしたらいいかということで、私どもとして、市としてできることを最大限やるということで、繰り返しになりますけども、しかし所管は県であります。校長というか学校側の考えもあります。だから、真庭市が何でもできるというものではありません。 また、こうした支援は、この魅力化は、それぞれの方向や強みを明確にすることが大前提であって、それがあって初めて、地域の支え、行政の支援の方向性が見えてきます。金額ではなくて何をするかというのが、もちろん一定の金額を出しますけども、が重要であります。ですから、校長とはこれまで何回も意見交換の場を持って、学校側の要望についても耳を傾けて、それに対する支援メニューも提案して実施しております。 真庭高校については、校地統合で、落合校地で新たに必要となる農業実習ハウスの用地を無償貸与しております。また、学科再編の中で、新生真庭高校が目指す方向を明確化させる必要があると考えて、職業人材を育成するための教育課程構築を支援するマイスターハイスクール事業を提案し、実現しております。 蒜山校地では、全国公募で多様な生徒の受入れが効果を現しまして、宿舎が逼迫しているということで、蒜山という土地にほかのところから子どもが入ってくると。そうすると、どうしても寄宿舎が必要で、それがもう入れないと。入れない現状になってるからこういうことをやってるわけで、交流と滞在の拠点である学習交流センターの整備を決断しました。 勝山高校では、情報の事業を充実させたいとの学校からの相談を受けて、情報分野の大学教授による授業を実現して、さらに同校の同窓会の働きかけによって、高校生と社会人が共に学ぶ鼓山塾立ち上げにも発展しました。実は同窓会長とも話を私がするというようなことで、それでこれ、進んできております。部活動の強化についても相談をいただいておりまして、何ができるか、新たな支援について検討を始めております。また、北房勝山間の新たなまにわくんのルートを開始して、勝山高校への通学がスムーズにできるように手を打ってきております。さらに、市内高校にまにわくんで乗り継ぎ、通学できる場合の補助や、高校のガイドブック制作に係る費用への経済支援なども行っております。 このように、3校地それぞれ何をすべきかを見極めて、前例のないことにも果敢に取り組んでいるつもりです。これで十分とは言えませんけども、ただ先ほど言いましたように学校側が最後に選択することであります。今後もこの歩みを止めることなく、本当に危機感を持っておりますから進めてまいりますので、そういう県立高校であるということ、その上に立って何ができるかということの、そういうことでの議論を進めるということを議員各位についても御理解をよろしくお願いいたします。 真庭市の魅力化ですけども、高校の魅力化と同じで、市としての強み、魅力をどうやってつくっていくかということで、都市との競合をしても駄目です。現に大きな大規模商業施設を造ったところがどうなってるでしょうか、農山村で。周辺の商店は、ほとんど滅びます。一見そういう大規模商業施設は華やかに見えますけども、そこでもうかった金は全部また流出していきます。ただ、そういう華やかな施設に若い人あるいは子どもたちが憧れる、あるいは便利だというのは確かであります。しかし、100年先を考えたときに、本当にそれが地域の繁栄につながるのかというような、そういう視点が私は必要だと思います。ですから、何が将来にとって必要なのか、それを見据えてというようなことで、日々悩みながら行政を進めております。今ある資源に価値を見いだして、ほかにはない強み、魅力を創造するということが一つであります。そういうことで、総合計画の目玉としてというか基本として、真庭ライフスタイルの実現ということを上げて、そして人材育成、市民活動の推進などに取り組んでおります。 ない物ねだりをしても何も駄目です。地域にあるものの価値を子どもたちにどうして伝えていき、そして真庭の持つ魅力につなげていくのかということを粘り強くしていくこと。ただ、都市の持つ魅力というのは確かにあります。そういうある面の魅力というのは取り入れなきゃ駄目だと。そういう意味での都市型のセンスといいますか、そういうことだとか、あるいは美的感覚だとか、先ほどの質問にもありましたような文化だとか、都市文化だとか、そういうものについての基本のところの受入れというか、そういうことは大事だろうなと。洗練さといいますか、それは大事だろうなと。だから、地域の持つものと、そういう都市文化のある面のよさは尊重しながら取り入れるということで、真庭の魅力をつくっていくということではないでしょうか。そういうことで、また議論をお互い深めながら、真庭の魅力をつくり出していくということに挑戦していきたいと思います。 旧遷喬尋常小学校の活用と価値とかをどう考えるかということでありますけども、御存じのとおり真庭で国の重要文化財というのは1つしかありません。そしてまた、中国地方における小学校建築の歴史を知る上で重要なものでもありますし、それから当時、湿地帯にあれだけの基礎工事をして、百数十年びくともしないものを造った技術、それについての価値というのもあります。 現在、保存活用を行っていくために、指定管理者であるエスパス文化振興財団を含む市民団体等で組織する旧遷喬を豊かにする会が市民の旧遷喬尋常小学校の保存と活用に向けて機運を盛り上げるという活動をしていただいておりまして、私どももそれを支援すると。市としてどう保存し活用していくのかという、その基本がありながら、しかし周辺から盛り上げていただくというようなことであります。 年越しイベントに当たっては、関係者で協議を重ねて、岡山県や真庭市消防本部の意見も聞きながら、安全確保、特に火災のために一定の対策を指導した上で、最終的には教育委員会職員が現場に立ち会い、安全を確認しながら実施に至りました。かつて私が市長になってから、あの芝生部分に小学生がマッチで火をつけたという例が実はありました。それで、あそこの監視体制をより強化した。といっても、誰でも入れます。そういうことで、本当にあの建物をどう守っていくのかということに非常に気を遣っておりますが、特に今後、さらにそういう火災等にできる限りのことをしてまいります。万が一のことがあったら困ります。 お化け屋敷は、真庭市で教育系のイベントを企画、運営する大学生を中心とした団体が、旧遷喬尋常小学校というすばらしい文化財のことや真庭の魅力を感じてもらうことを目的に、企画、実施したものであります。平成31年に文化財保護法が改正されて、文化財について、保存のみならず活用を図ることが目的の一つというふうになっております。こういうことを踏まえまして、保存活用計画の検討委員会では、計画策定協議の中で、校舎を後世に残していくために保存修理や耐震補強工事などハードを整備するだけでなく、市民の理解や市内外から多くの人に訪れてもらえるように、どういうふうに活用していくのかということについて活発に議論がされています。具体的な活用策としては、観光地域づくり、共生社会、脱炭素社会、防災機能の向上に資する取組などを盛り込む案が出ております。 まだまだ今後もより具体的にしていく必要がありますが、議員各位、そして市民、多くの方の意見をいただきながら、保存しながら活用をどんどんしていくというようなことで、しかし一方では建造物としての本質的な価値が損なわれないように、文化財保護法をはじめとする各種の法令遵守をして、必要な対策を、防火対策ですね。やっぱりスプリンクラーを入れないと駄目だと思うんですけどね。そういうこと等の防火対策もしながら、旧遷喬小学校の持つ雰囲気を効果的に出していくというようなことを行っていきたいと思っております。多くの方の応援、理解の中でしか保存活用していくことはできませんから、多額の経費をかけて保存活用する上でも、皆様方の多くの御意見をいただきながら、また悩みながら、そういう活用方策を具体化していきたいと思います。 それから、久世地内に建設する公立保育園、こども園にするかというのもありますけども、そういう質問でありますけども、この施設整備について、久世地域の幼児教育施設の整備については新たな民間事業者の参入を含めて検討するとされた子ども・子育て会議での答申を踏まえまして、公募により新しい事業者を選定してきたと。そして、私立のこども園ということで、手順を踏んで進めてきたということであります。この園整備等の検討をする際に、民間事業者の参入の有無によって検討の内容が変わることから、市としてはまず民間事業者の公募を行って、結果としてその選定がなされた。それに基づいて、さらに昨年度、子ども・子育て会議での検討、保護者会の説明などを開催して推進してきたということであります。こういう経過ということを考えれば、令和6年度4月開園が前提である私立園と、これから予定する公立園と、同時に開園するということは、それは無理であります。それは十分御理解いただきたいと。一遍に2つ同時に進める、そして今ある第二保育所、そこをどうしていくのか、それについて立地場所も含めて、市民、関係者のことを十分お聞きしないと、市長が勝手にこの場所やというて決めて済むものではありません。今後の利用する子どもの数の問題もありますし、そして米来のこども園との関係もありまして、そういうことで場所をどうするのか、そしてまた設計、施工、開園準備、そしてそれに伴う様々な人材、保育士含めて、そういうことを考えると短くても3年程度は必要だということでありまして、早くても令和8年度以降という表現にしたわけでありまして、私、プーチン大統領でも何でもありません。本当に皆さん方の意見を聞きながら、そういう場所も含めて慎重に検討していくというのは当然だというふうに思います。そういうことで、新たな公立園の整備に当たっては十分御意見をいただきながら、次の時代を見据えて造っていくということであります。 旧久世町内にということではありますけども、真庭市として合併した以上、18年になり、やがて20年になるわけですから、真庭全体のまちづくりをにらみながら、場所も含めて意見交換をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(小田康文君) 教育長から答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、氏平議員からいただいた高校魅力化事業に関する質問にお答えをいたします。 高校魅力化の考え方、これにつきましては、あと具体の取組ですね。先ほど市長答弁にあったとおりです。私のほうからは、義務教育と全ての高校の接続という観点から答弁させていただきます。 まず、一番大事にしなければいけないのは、誰にとっての魅了化かっていうことを忘れないということだと思っています。一番は生徒であります。その高校に行けば、学びたいことが学べる、自分を成長させることができる、そういった教育内容の魅力を高めていくっていうことが最重要だと考えています。そして、その進路選択をしていく主体は中学生であります。何を魅力と考えるかっていうことで、この選択の結果も変わってくると思います。そうした中で、真庭市では義務教育段階で、地域の人、もの、こととつながって学習する、いわゆる郷育、これを進めているところであります。なぜかっていうことですけども、地域の資源を学ぶ中で、豊かな生き方や、なりたい自分の姿を考えて、意思を持って進路選択できる、そういう主体を育むことを大切にしているところであります。今年度、郷育ですが、郷育魅力化コーディネーター、これを充実させまして、小・中学校の地域学習、あるいは地域との対話の場づくりを伴走支援しています。 同様に、高校の求めに応じても派遣をいたしまして、高校の探究学習や地域連携の支援を行っているところであります。一例ですけども、蒜山校地では高校生と中学生が一緒に体験学習に取り組んだり、勝山高校あるいは真庭高校では高校生の学びの発表会に中学生が参画したりするなど、顔の見えるつながりづくりを進めて、連続性のあるキャリア教育を進めているところです。進路選択の際には、自分が学びたいことを実現するということ、これが最優先であることは言うまでもないんですけども、こうした顔の見える関係づくりも含めた取組を通じて地元高校への理解や関心を深め、中学校卒業時の進路選択につながればと願ってもいます。 さらに、高校まで一貫して地域と結んだ学びを進めるっていうことは、地元高校の進学者確保あるいは地域の知識獲得だけを目的としているものではありません。話題にもありましたけども、真庭市は都市部と比べて利便性は劣る部分があるかもしれません。ないものも多いかもしれません。ただ、だからこそ考えて工夫する学びと活動が生まれます。人とつながって解決していくという喜び、あるいはないものは知恵を寄せ合ってつくり出す、そういう豊かさをつくり出す可能性もあるというふうに考えています。これからの時代っていうのは、予測困難で答えがないっていうふうに言われます。その時代には、考える力であるとか、人とつながって協働する力であるとか、あるいは新たな価値を生み出す力っていうのが大切だというふうに言われます。 各高校の特色を磨きつつ、義務教育から高校まで一貫して地域を体感して、その中で問いを生み出して、仲間や地域と一緒に行動するような学び、これを進めていくっていうことは、これからの時代を幸せに生きていく力を育む、そういう教育の根本においても大事だというふうに考えています。確かに困難な点や課題っていうのはいっぱいあります。ただ、そういった中で、あるものを生かして価値を生み出すっていうことを地域と学校がつながって進める学びに取り組みながら、その姿を魅力として真庭市内外に広げることが、結果として高校存続を支える力にもなると考えております。そうした観点で、今後も学びでの連携を深めていきたいと思います。 ○議長(小田康文君) 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) 答弁をいただきました。 勝高のことは触れなかったんで真庭高校のことをしゃべりたいと思いますが、残念な言葉を聞きました。冷静に考えると無理がある。そうなんでしょうね。私が思ってること、市民も思っとんですが、市長も思っておられるんですね。看護科の状況も聞いたんですが、お答えになりませんでした。気になったのが、地元の子が3人だということなんですよね。それと、文科省のマイスターという県内唯一の指定を受けとるにもかかわらず、減っていっていると。それから、新しいビジネス科に、推薦はおったんですけど一般入試はゼロだったと、非常に危機感を感じます。国道から見ただけですが、ハウスを見たときに、あの小っちゃなハウスを見たとき、コメントはしませんがショックでした、小さいというのが。100人を切って、久世高のときも反対運動するぞ、署名運動するぞということを議員団でやったんですが、80人の壁がありますからもうすぐ来るかもしれない。教育委員会だけじゃなしに、落合振興局と一緒になってこの危機感を脱してもらいたいというのが希望です。諦めるのは簡単に諦めれましょうから、そのことをお願いしたいと思います。 今回、職員のことにあえて触れたんですが、落合振興局の職員がまちの活性化を勉強して、40人が40、1つずつ、40のアイデアを市長にぶつけていただきたいというのが今日の私の提案です。コロナが明けて、日本中にはたくさんの手本があるということで勉強してます。三重県の1万5,000人のまちに行ってきました。誘致した企業は、食と健康をテーマに350人、コロナの中で集めとんですね。これ、勉強してみてください。いっぱい手本となるアイデアがありますから。それは誘致企業ですから0円です。まんざら職員、0円で考えるというても駄目でしょうから、あえて蒜山校地の3億円を言うとんですが、アイデアを出して、40のアイデアを市長にぶつけてもらいたいと思います。ちょっと言うと、奉還町の商店街が、今、若い人たちがどんどん店を出しとんですね。それは、家賃を安くしたら人が来出したと。もう半額ぐらいらしいんですよ。日本だけじゃなしに、ロマンチック街道313はドイツに学んだんですね。こういうこと、旧落合病院を含めて、今、考えるときだと思うんです。当たるか当たらないか、何が当たるか分からない時代なんですね。この一、二年が勝負だと思います。職員が本気になって提案してもらいたいという気持ちで、議長に許可がいただけるんであるならば、振興局長の真庭高校活性化の意見、思いを聞きたい。市長には、この危機感を脱するときに、突拍子もない意見を吸い上げてもらいたいという、市長賞を出すような、そんな考えはないかというのをお聞きしたいと思います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) よくお聞きいただいたら分かると思いますが、出生者が220名ということを前提にすると、誰が考えても維持できない。だから、私は諦めるんじゃなくて、外からも人を入れないと、そして流出率をゼロにするわけにはいかない。そういう中で、とにかく今できることを懸命にやらないと駄目だということと、県立高校だから真庭市でできることの限界はありますよと。そこを冷静に見ながらやらないと駄目ですよということを言ってるわけで、そこをよく御理解いただきたいと思います。それが1点。 2点目、勝高の問題、触れております。情報の話、鼓山塾の話、しております。 3点目、落合振興局含めて、職員の地元におるわけですから、より知ってることもありますから、意見を聞くこともいたします。また、こんなことがいけるんかと思ったら、それについても走ります。しかし、失敗だけを恐れるわけではありませんけども、それは冷静にまた判断していかなきゃならないということで、市民含めていろんな方の御意見もいただきながら、ただ真庭市でできないことが多いというまどろっこしさというのもあるというのも、県立ですから十分御理解いただきたい。それを市立にしていこうというような意見があれば、それはそれで実は検討してもいいんですけども、なかなか市立、成功、ほかのを見てると難しいですが、それも、それは検討の余地がないわけじゃないですがということです。とにかく220名しか生まれてないことを前提に、どう魅力あるものに、外から人を引っ張ってこれるのかということを考えないとということです。ということで、職員の意見は、一遍そういうことでやってみてもいいかなとも思ってますから、いろんな意見を出していただければということであります。 ○議長(小田康文君) 通告の相手方は市長ですから、市長が答弁を落合振興局長に指名しない限り、私のほうから答弁者を落合振興局長として指名することはございませんので、当然御存じだと思いますから御理解ください。 それでは、質問をどうぞ。 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) 真庭市魅力化事業という観点から質問します。 久世高のことです。跡地のことです。大変広いグラウンド、農場を含めて全部買ってほしいなという思いです。真庭市魅力化事業の1番は、働く場所の確保だと思います。人口減少対策として、農場のほうの堤防なんかも含めて、工業団地の整備を提案します。これは、福山市が17団地を整備したんですが、造成中に全部売れた。17団地のうち13団地は市内の企業が増築したというか、会社を大きくしたという、そういうときなのかなということで言います。 それと、市民の声を届けるのも議員の一つでありますので言いますが、久世高の跡地とグンゼの跡地を交換することも頭に置いてほしいと思います。農場に木材があっても何の違和感もありません。それは、木材市場の隣だからということで。グンゼの跡地に木材がいっぱいあると違和感があると。隈研吾さんの学校にしても、グンゼの跡地のほうがインパクトが非常に強いと。それと、木材研究所についても、木材のまち勝山があるわけで、勝山の関係者の方に申し訳ない気持ちです。グンゼの跡地は、宅地にもなるし、すぐ売れます。相当の方からこの意見を聞きました。お金をかける価値があると思います。相手があることなんでここでの回答は求めませんが、県立高校の至道高校の跡地と同じように、あの広いグラウンド、農場を全部、久世高の跡地を手に入れる考えはございますか、伺います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 ちょっと高校魅力化という感じにならんけどな、質問が。答弁されますか。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) いや、質問、議長に判断をお任せします。この範囲に入るというんであれば答弁させていただきますし、この範囲外というんであれば、私は言いたい思いはありますけども、しかしこれは議会のルールですから議長にお任せします。答弁しろというんなら答弁いたします。            (13番氏平篤正君「よろしい」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) よろしいか。 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) よろしい。私は、伝えたらそれでよろしい。 真庭市魅力化事業っちゅうのは、本当に考えなんだら、農山村ということを市長はよく口にされますけど、そんなことは考えてないですから、僕らというか久世のまちに住んでおる人間はね。だから、もうよろしい。答えはよろしい。 旧遷喬尋常小学校のことを言います。 年越しイベント、よくやってもらっているんだと言われましたが、東京の渋谷の若者たちが集まるあの年越しイベントに火はたきません。でも、あれだけの人が集まります。10億円とか20億円とかというお金が回ってますが、遷喬小学校の保存で、20億円の中に、屋根にスプリンクラー、部屋の中につけるのは常識的に分かりますよ。火をたいて、そのスプリンクラー、ついてますか。屋根の上についてますか。 ○議長(小田康文君) 答えられますか。 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 現在の旧遷喬尋常小学校には、スプリンクラーはついておりません。火災報知機はついております。 ○議長(小田康文君) 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) それはよく知ってます。解体保存するんでしょ。10億円とか20億円の金を言ってる。そのお金の中に、屋根の上にスプリンクラーはついてますかと聞いとんです。 ○議長(小田康文君) 氏平議員、利活用についてなんです。利活用についての質問をしてください。 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) 分かりました。やめます。利活用ね、利活用。 旧遷喬小学校が文化財になってなぜ人気があったかというのは、聖地と呼ばれてたんですね。映画のロケが1番だったんですが、伊丹十三監督がやってきて、吉田拓郎、長嶋茂雄、松嶋菜々子とか来て、モデルの撮影も度々あって、お化けのイメージがつくと映画のロケなんかは来ないだろうと思うんですね。それから、担当の話ですけど、市長は旧遷喬小学校を解体保存した後には観光地にしたいんだというようなことを言われてると。市長から直接聞いたわけじゃないんですが、観光協会もない、観光係もない、ぽつんと一軒家じゃないけど、遷喬小学校だけ。どういうことを目指して利活用、これは利活用ですよ。お聞かせ願いたいと思います。どこに持っていこうとしょんですか。どこに持っていこうとしょんか伺います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 池田生活環境部長。 ◎生活環境部長(池田敏浩君) 市長の答弁にもありましたように、平成31年に文化財保護法が変わっております。保存が今までは主だったんですけども、議員がおっしゃられたように利活用をしていかないと駄目だというふうになっております。先ほど言うたように、この地域に、旧遷喬尋常小学校の辺りには、そういったいわゆる観光に関するものっていうのがぽつんとなっておりまして、そういったものにつきましては蒜山から北房に向けて点と点をつなぐような、線のような活用も必要かと思っております。また、真庭市だけではなかなか意見も出ないということで、県のほうにもお力をいただいて意見を頂戴しながら、利活用につきましては先ほど言いましたように若者の意見も十分、多種多様な意見をいただきながら活用は考えてまいります。 ○議長(小田康文君) 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 具体的にどうするのかというのは、これからの話です。だから、私は何回もいろんな御意見をいただきたいということを申し上げましたが、基本は明治の、あの時代に造った、中国地方で残ってるあの規模としては、高梁市のほうは大分規模は小さいです。唯一の学校で、明治の教育あるいは社会の意気込みを感じさせるものなんで、それを大切にしながら、この計画委員会でやっていただいてますように、観光というのは光を見せるという意味ですから、そういう意味ですから、観光というのは。まさに地域の光を見せるような、そういうものであり、そしてまた共生社会、脱炭素というような、そういうことを念頭に置いて具体的にしていこうということで、具体化することについては今後皆さん方の御意見をいただきながらということであります。大切に保存だけするというんじゃなくて、それは使っていきたいということであります。そういうことも十分考えながらやっていくということで、むしろより具体的にこうだというのは御意見をいただきながら、観光というのはそんな安っぽいものを考えているわけじゃありません。明治の息吹を感じさせながら、教育の大切さとか、そしてその持つ意義だとか、それを楽しみながら、分かってもらえるような、そういうものであっていいと。そういう意味じゃあ、これから100年残すわけですから、私の感覚よりはもっと若い人の感覚を、私や氏平さんの世代の感覚じゃなくてもっと若い、いや、そういう意見も大事ですけども、若い感覚を入れたものにしていくべきだと思っております。 ○議長(小田康文君) 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) じゃあ、若い人の感覚を少ししゃべります。解体保存する、お金のことがまちの中にも出とんですが、未来志向というか子どもの将来のことを考えてくださいという意見を、お父さん、お母さん方から聞きます。それは、平成2年の夏休みに、机と椅子を持って子どもが今の成羽の小学校に引っ越しをしたんですよ。ということは、40歳以下の人はあの学校に行ってない。愛着も何もない。危険校舎だから2階に上がるなと言われてきた。ぼっこう祭のイベント会場ぐらいに思っとんですよ。お金のことを言ったら、正式じゃないんだけどと言ったら、やめてください、遷喬小学校がみんなに嫌われますって言いました、卒業生が。意識調査というか、政治家は太田市長ですから太田市長が決断すりゃあいいんですけど、合併以来、久世には手がついてないんですよ。駅のトイレはしましたけど、遷喬小学校の解体保存が必要なのか、公立保育園が必要なのか、児童公園か、公民館か、体育館か、典武館か、いきいきサロンか、グラウンドゴルフ場か、意識調査を、市に何を求めてどんなことを考えてるかというのを知っておく必要があると思うんですよ。いかがですか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) それに限らず、意識調査というか、市民の意向を広く聞くような、それは今後、高齢化社会の中で把握していく必要もあるなと思って、どういう形がいいのか、実は内部検討をしております。決して市長の独りよがりでもないように、そしてまた議会の御意見もいただきながら、しかしそれだけで決めるわけでもなし、市民広く、合併20年近くなりますから、もう一度その辺の、市になって何を望んでどうなのかという、そういうあたりの意向を十分広くいただくような、そういうことは実は考えて、手法とか、指示をしているところであります。 ○議長(小田康文君) 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) するということで期待をしておきます。しないと言ったら質問を用意しとったんですけど、やめます。 公立保育園のことを1つだけ聞きます。 久世地内の、結構お父さん方、お母さん方、期待してるんですよね。公立保育園、保育士さんが公務員だからということで。しかしながら、節々に、お父さん、お母さん方です、私がそこへ行ったわけじゃないんですが、太田市長は建てないつもりだと。人口が減ってくる、子どもの数が減ってくる、それを理由に建てないつもりだというのが久世のまちの中にあるんですよ。だから、私は議員として、政治家が一遍口にしたことはしますよと。規模を小さくしても必ず建設しますからと言っても、私のことは納得してもらえない。規模が小さくなっても建てますよということを市長に伺います。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 私も、今の第二保育所も古いですから、場所を含めてどうあるべきかということで、新しくしていくという答弁を明確にしておりますし、私が意見を述べる前に関係者の委員会でそういう意見もいただいております。私も自分1人で決めるわけじゃなくて、そういう御意見もいただきながら決めておりますし、この議会でも明言しておりますから、それはきちっと造るし、もう既に一定の検討には入ってるということであります。ただ、その場合に、久世町内の視点だけではなくて、先ほど言いましたように真庭市になったわけですから、真庭市全体の今後のことを考えてどこに造るのがいいか。ただ、造るのがいいと言っても、用地選定で難しい問題もあったりしますから、それを広く意見をいただきながらやっていきたいと。本当は真庭市の中でも久世の一部、落合のところに人家が集まってきてると。ミニ東京までは言いませんけども、それがどうかなという思いはありますけども、しかしそれを阻止するようなこともできません。その現状も、そして今後の数十年先をにらみながらやっていくということであります。 ○議長(小田康文君) 13番氏平議員。 ◆13番(氏平篤正君) 私立こども園と公立の保育園が、それは無理であると言われたんで無理なんでしょうから諦めにゃあいけんのでしょうが、蒜山サテライトのことをちょっと言います。議会、産建ですが、に言わずに発表したということで、予算委員会が中断して答弁した。1月に決めて、2月に議会に言って、3月に予算を2億5,000万円つけてやった。もう既にできてます。やろうと思えばできるんじゃないですか。できないんですか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 常識的に考えていただきたいと思います。蒜山のは、あれはあの土地を、前から文化関係の施設を造るために、あそこだけ7,000平米残してということで、あれを持ってくる時点で既にあそこの場所、もちろんいろんな意見をいただきましたけども、あそこが最有力地だということを前提としてあったわけです。議論はいただきましたけどね。今回の保育園、ちょっと申し上げておきますと、あれは株主代表訴訟とかがあってああいう形になったわけで、それは十分企業経営を知ってる人なら理解いただけると思いますが、だから三菱地所は総額の金額を言っておりません、記者が尋ねてもですね。それはいいんですが、そういうことで、ただ保育園については、こども園にするかということも含めて。今後の真庭市の動向を十分見ながら立地場所を皆さんのお知恵もいただきながら決めていかないと、それは禍根を残すことになると。市長がこれだと言って決めるような、そういう性格のものではないということを十分御理解いただきたいと思います。            (13番氏平篤正君「終わります」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) これで13番氏平篤正議員の質問は終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 再開は午前11時40分とします。            午前11時28分 休憩            午前11時40分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、議席番号11番伊藤義則議員の登壇、発言を許可いたします。 11番伊藤義則議員。 ◆11番(伊藤義則君) 議長の許可をいただきましたので、議席番号11番伊藤義則、大項目1点について質問させていただきます。 市有林の管理について。 4月下旬に、ある山仕事に従事されている方から同僚議員へ、現在の市有林の状況を見てもらいたい、山へ入るので地下足袋を履いてきてほしいと連絡があり、私も同行させてもらいました。その方は、森林組合退職後、鉄人と呼ばれる師匠の班で10年間働き、その後、その班を引き継ぎ、80歳になられた現在も育林作業を主とした山仕事をされています。山の中に入ると、下刈り、ひも打ち、枝打ちがされていないエリアがあったり、反対に間伐が出来ているエリアがありました。途中、2チームの作業班に出会いましたが、新庄から来られているとのことでした。その方は、市、山主さんから育林作業の依頼が減っていることを憂慮されていると同時に、植栽方法、雪おこし等を熱く語られました。帰り際に、育林のノウハウをつづった、その方手作りの初期育林作業の手引きほか2冊の小冊子をいただきました。 真庭市の人工林の樹齢構成(2018年度調査)を見ると、約72%が主伐期を迎えているとのこと。真庭市は、令和元年度から令和3年度にかけ、森林環境譲与税等を財源として、林道・作業道の補修、路網整備の支援、高性能林業機械導入支援を行い、切る(一部使う)を実施しています。令和5年度に、公有林整備事業として、植栽、下刈り、搬出間伐等の委託料として1億7,334万4,000円予算化している。 そこで、市長に下記4点を問います。 1、直近30年間進んでいなかった、植える、育てるが今後継続するのか。 2番、植える、育てるの技術を持っている方が真庭市に何人ぐらいいるのか。 3番、国と県と連携し、人材育成にどう取り組むのか。 4、森林クラウドを活用して現時点の森林データを把握し、現在あるべき市有林の仮想空間成長モデルに更新することは可能か。 この場からの質問は以上でございます。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 伊藤議員の御質問にお答えいたします。 1点目の、植える、育てるが今後も継続するかについてですが、今、木材価格の上がる、下がる、ウッドショックとかで上がるとかということはあっても、また下がってますけども、山主にまでお金が行ってないというのが一番大きな問題でありますし、それから社会的風潮として、孫の世代、やはり50年、最低かかりますから、50年後のことを考えて孫の世代にどうのというような発想になかなかならないというような、それがあります。そういう中で、植えて育てるというようなことができていない。先ほど80代の方が一生懸命今も頑張っていらっしゃるということは本当に有り難く感謝いたしますが、そういう中で今後どうするのかということですが、戦後は山が荒れてて、とにかく植えて、木を植えればもうかるという時代に、もうとにかく木を植えようということで植えました。その先輩方、先人方の努力は有り難い。それが今、50年、70年たって、もう主伐期を全部迎えてきているということですから。ただ、今後は経営に適した経済林と、それからここはちょっともう向かないねというようなところは環境林というような形でゾーニングして山を管理していくことが必要なのかなということであります。真庭市でも、山守プロジェクトということで、それを進めてまいりました。 ただ、今、現状では、造林作業員、下草刈り、大体植えてから最低5年、場合によっちゃあ10年、下草を刈らなあきませんけども、それが全部で20人ぐらいしかいらっしゃらない。この下草刈りの体制をどうしているのか、どうするのかというのが大きな課題であります。植え方も、今の植え方を変えるかどうかとか、植栽密度を少なくするとかというようなことも必要かなというふうに思っておりますが、あるいは下刈りの軽減シート、お金かかりますけどしていくだとか、いずれにしてもこれから皆伐をしていかなきゃならない。今ほとんど再造林ができてない。だから、多分50年先には木が不足する事態になってくる。 そういう中で、作業員の確保、育成ということ、そしてもう小さい単位で経営はできないですから、山林の流動化というか、施業地を集約化していって大規模化していくということ、それからさらに苗木のコストを落としていく。今、岡山県は独占的にやってますから、ポット苗、220円ぐらいかかります。ところが、速水林業さんに聞くと100円でやってると。その辺はもう一遍確認しますけども。というような、あるいは鳥獣対策。5年たって鹿が芽を食べたら終わりという、そういうことがありますけども、そういうことを総合的にやっていかなきゃならないということであります。 2点目の国、県と連携して人材育成にどう取り組むかということですが、真庭市だけではできません。多くの県が、この20年間に林業大学校ということで、林業に入っていく人の学校を造りました。岡山県にも要請しましたけど、造っておりません。そういう中で、真庭市ではよその学校に行く場合には支援しようというような、そういう制度もつくっておりますが、県のほうの中の支援もいただいて、そういう人材をどう育てるかということをしていかなきゃならないと思ってます。真庭にそういう人材を誘致するために、インターンに必要な居住費だとか交通費を支援する事業だとか、あるいは新規就業者の資格や技能習得のための費用を支援する事業を今も行っておりますけども、先ほど言いました、造林保育の作業をする人が20名ほどしか今いないというようなことを、ここをどう長期的に確保していくのか。安全でありながら、仕事はやっぱりどうしてもきついですから、今の賃金よりももっと高い賃金をどうしたら保障できるのかとかというような、深刻な課題であります。そういうことを県の支援もお願いしながら、関係団体等を含めて、そういう従事者の確保支援をやってまいります。 4点目を先に申し上げます。 森林クラウドの活用とあるべき市有林の姿ですけども、残念ながら真庭市、1万2,000ヘクタールの市有林、経済林として考えられるのは3,000ヘクタールぐらいかなと思うんですけども、しかしこの1万2,000ヘクタールがきちっと管理できてない、正直言いまして。ということでありまして、何とかここを将来にわたって、市民の財産ですから管理していく。それは、治山とか災害防止とかそういうことにもつながっていきますので、この市有林を中心にしながら、ほかの民有林も、もう自分のところは山は要らないよというような、そういう山も含めて経営していくようなことを考えなきゃならないと思ってます。そういうことで、森林資源のデータの収集をして、解析して、そして適切なゾーニングをしていくとか、そういうようなことを行ってまいります。 森林経営管理制度も、今、一部実行しておりますけども、それはそれで、それからまた自伐林業をやる方は自伐林業をやる方でやっていただきゃあいいですけども、先ほども申し上げましたように、真庭市の市有林を中心にしながら、そういうことで経営をしていく、そういうことで、先ほど言いましたような森林データも活用して行っていくというふうにしてまいります。 その財源としては、森林環境譲与税、そしてまた必要に応じて森林クラウドをやるわけですから、国のデジタル田園都市交付金とか、そういうものとか、活用できるものは活用してまいります。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) ありがとうございます。幾つか質問させていただきます。 まず、やっぱりどこの世界も、先ほど福祉の話も出ました、2040年問題とかいろいろな問題が出ます。全ての業界で、質、量ともにやっぱり人材が足りないということがあります。だから、例えば県庁なんかの職員を採用するのも、例えば出ていって一生懸命採用をしてます。だから、それだけ人の奪い合いというのが出てます。僕もちょっと聞いたんです。ある森林関係の方から、なぜ育林をする人たちが減ったんですかと聞きました。今、例えば主伐したり、大きな機械を、高性能な機械を使って、そういう方々のところには若い人も入って、そして増えているという話もお聞きしました。なぜ育林がそうなのかというふうに、なぜ減ってるのかというふうに3人の方に聞きました。そうすると、昔は1年間、仕事があったと。手作業でやってるんで、ずっと仕事があった。それがだんだんだんだん植林されなくなっていって、仕事がなくなったということが1点。それから、もう一つは、機械で例えば主伐をする。そこまではいいんです。その後は、もうからない。つまり、再投資ができないんで、もうからないんで、そこに人を配置することがなくなったということで、ある林業関係者に聞くと、昔はたくさん班とかそういったノウハウを持った方がいらっしゃったんですけど、今は18人で、その平均年齢は48歳ぐらいだというふうに聞いてます。もちろん民間のそういうところも何人も、フォレスターという資格を持ってる人たちが何人かはいらっしゃいます。ただ、そのフォレスターの資格を持ってる方が全てそこに、育林に精通しているかというと、これはまた疑問です。そういうことをまずお聞きしました。 ですので、さっきお答えいただいたように、後でスキームの話をしますが、どんな優れたスキーム、例えば再造林のスキームができたとしても、最終的にはそのノウハウを持った人が必要になるということですよね。これをどうして引き止めるというの、もしくは人材育成するのかというのは、とても大事だと思います。それはちょっと置いといて、まず再造林、要するに30年間進んでなかった、植える、育てるが今後継続するのかということを、誰もが分かんないかことかも分かりませんが、要するに再造林するということはいろんな意味でいいことが出てきております。再造林するためのノウハウ、具体的なノウハウ、例えばコストを低減するっていうのがありますが、それについてちょっと具体的に教えていただけませんか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 石原林業政策統括監。 ◎林業政策統括監(石原匡師君) 失礼します。再造林を進めるためのノウハウということですけども、先ほど市長から少し答弁のほうがあったと思いますけど、再造林を進めていく上では、やっぱりコストが問題であります。ちなみに、国の調査でございますけども、全体の造林費用、地ごしらえから主伐までが、例えば全体の経費、それが国の調べですと大体300万円弱ぐらい、時点がいろいろありますけども、ございます。そのうち、初期投資も、地ごしらえから下刈りが完了するまでですから10年ぐらいまでが、ほぼほぼ7割ぐらいがそちらの経費にかかるということです。そのうち、さらに下刈りにつきましては、初期費用の半分ぐらい相当下刈りという保育作業には経費と労力がかかるということが全国的な数字でも出ております。そこをいかにコストを下げるということが必要でございまして、例えば植栽本数を下げるということで、通常3,000本ぐらいを今までやってきましたけども、国有林なんかもいろいろ試験をしておりますけど、例えばそれを2,500本にするとか、200本にするとかということとか、あと植える苗木を、例えば今、利用とか生産促進を国を挙げてしておりますけども、いわゆるコンテナ苗ということで、いわゆる裸の苗というんですか、ふるい苗という土のついてないものを通常植えてきましたけども、ポットという根が回った、長い筒のようになったものに入れられたコンテナ苗というのが最近開発されまして、それはいわゆる夏でも植えても、通常植林は春とか秋が通常なんですけども、夏に植えても活着するというような、それはなぜそういうことをしたかというと、地ごしらえからついでにそのまま植えていくということで、一貫施業という言葉を使いますけども、そういったことをしながら、そこで伐採から植栽までを一定の期間に済ませてしまうということでコストを下げるとか、あと下刈りにつきましてコストなり労力が相当の重労働ということもありますので、下刈りをする回数を例えば5回するところを3回するということをするとか、例えば先ほどの苗木につきましては成長の速いものを入れて植栽回数を減らすとか、そういった様々な取組をしながら再造林を進めていくということが必要かと思います。そういったコスト、今までかかってきたものをいかに伐採経費からそういった植栽に係る経費を下げて、所有者の皆様に提案していくということが必要かと思います。そのためにも、先ほどクラウドというかデータを収集した上で、経営に適した山についてはしっかりそういうことを提案していって、逆に採算の合わない、道つきが悪いとか土壌が悪いとか、そういったところは逆にもう環境林に持っていくとか、そういったことをしながら、ある程度集中してやるということが必要かと思います。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) ありがとうございました。さっきの伐採と造林の一貫作業ということで、コストを下げるという。これは、国有林で実験されて、30%ぐらいのコストダウンという結果も出ております。こういったことは、実際の3名に会った森林関係者の方もおっしゃってました。この一貫生産をやるといいという。これは、もちろん真庭市の計画、真庭市森林整備計画ですか、これにもちゃんと書かれております。これは、実際にやられてるんでしょうか、現実問題。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 石原林業政策統括監。 ◎林業政策統括監(石原匡師君) 失礼します。一貫施業ですけども、これはそれこそ国を挙げて進めていると。再造林を進めるための重要な施策ということになりますけど、議員おっしゃられるとおり、正直進んでいません。それはなぜかと申しますと、伐採業者と造林業者が、違う業者がいると。同じ業者ですと作業員の調整とかがうまくいくんですけども、なかなかそこまでスムーズに、一貫施業といいますのは、切ったらそのまま地ごしらえをしながら、当地ですとバイオマス発電所に持っていくというようなことで未利用材を使っていくということで、きれいに地ごしらえを機械施業でしてしまうと。そこの空いたところに丸太を、下の山土場の道、トラックが着くところまで運んだ作業車が下りたときに、ついでに苗木を上に持って上がるというようなことで、そのまま植えていくと。そこで生きるのが夏でも植えれるコンテナ苗ということでやってるんですけど、それがうまくいけばいいんですけど、やっぱり事業者間の調整というのがなかなか難しいということで、全国的にも特に進んでるかということは、正直にいうと進んでないと思います。 そこで、今、県のほうからも、うちもその委員に加わって協議をしておりますけども、再造林を進めるためのガイドラインを、特にそういった一貫施業とかということをメインに、主伐の事業者と造林者がいかにタッグを組んでやるとか、それから皆伐してしまったものを、未済地にならないように、いかにそれぞれの事業者がガイドラインに沿った規範的なものをつくって、いかにうまくマッチングしていくかというようなことも、そういったことを進めるためにどうしたらいいかというような協議にも加わっておりますので、そういったところで真庭市の実情を説明しながら、そういったことが円滑に当地でも進むように、そうやって意見をまたそれぞれの市内の森林組合、それから事業体のほうへ働きかけながら、今後進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) ありがとうございます。例えば、変な言葉なんですけど、もうかるところだけ、おいしいところだけ取るというのは、やっぱりおかしいと思います。垂直統合みたいな、昔の工業生産でいうと垂直統合という言葉があるんですが、今ははやらないんですが、その林業関係の方もおっしゃってました。要するに、地ごしらえをやり、そしてその地形をちゃんと分かっている人たちが植林をすると、多分うまくいくと思いますというふうにおっしゃってました。ですから、コストだけじゃなくて、そういった自分の地元の森林を知ってる方がそれをちゃんとやるということが、要するに、後で出てきます、植え方がありますよね。丁寧植えという言葉があると思うんですが、そういったこともちゃんとやれるんじゃないかというふうに出てます。 それから、ごめんなさい、人工林なんですが、真庭の場合はヒノキが多いんですが、ヒノキのエリートツリーっていうのはあるんですか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 石原林業政策統括監。 ◎林業政策統括監(石原匡師君) 失礼します。エリートツリーというのは、国の育種事業の中で進めている事業でございまして、いわゆる国では特定母樹というような言い方もするんですけども、通常の樹種の1.5倍ぐらいの成長が早くて、形質的にも通直で、材質的にも従来の品種とも遜色ないというエリートツリーというのがありますけども、それの育種を今、県の森林研究所なり、お隣にある関西林木育種場とかというところでいろいろ研究しておりまして、今まさにそういったこと、そういった樹種を植えようる。今、現実にヒノキ自体のエリートツリーはないはずですので、特に岡山県の場合は花粉対策もいろいろしておりますんで、そういったことも含めながら、今、何種類かの種類、育種上のいろんな複雑な研究での、世に出せるか出せんかという複雑なあれもありますので、近い将来、出てくることを期待しておりますけども、現在、ヒノキのエリートツリーというのは出ておりません。特定母樹という形で恐らく出てくるかと思います。 以上です。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) あと、森林クラウドについてお聞きします。 2018年に美甘地区で多分精査されたと思います。その後、ほかのエリアでは、例えばお空からのレーザー測量だとか、そういったものは進んでないんですかね。要するに、それがないとCAPDのC、真庭市の森林の状況を把握するということから始めないと、これが基本のきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 石原林業政策統括監
    林業政策統括監(石原匡師君) 失礼します。クラウドのことですけど、先ほど市長からも答弁ございましたけども、今年に森林環境譲与税を使いまして、森林林業DX事業ということを進めております。議員おっしゃられるとおり、美甘のほうは以前レーザー計測をしまして、いろんな森林の解析をしております。今年は、先ほど言いましたDX事業を活用しまして、旧勝山町の一部を計測することとしております。計測したデータによる収集という、どういった分析をするかというと、森林の蓄積量とか、林分密度とか、それから山の地形を区分して、今後、作業道がつけやすい山かどうかと、土壌的にも今後の育林、素材生産に適した山か、経済林かというようなことも区分しながら、森林管理制度に基づきます所有者の方の意向調査もそういったもののクラウドに全て反映させまして、それぞれゾーニングをしていくと。市の市有林も含めた地域での、ただ市有林を核にして周辺の個人有林を集積していって、いかに先ほど言った一貫施業などが効率的にできるような、やはり面積が大きくないとコストの低減にもなりませんので、そういった集約化を進めていきながら、真庭市の民有林も含めた全体の森林整備、再造林をどんどん今後進めていくようにしてまいりたいと思いますので、クラウドのレーザー計測につきましては、今後、順次市内に広げていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) 非常にお金のかかることだと思いますが、ここが本当に全部できないと本当の意味でのゾーニングっていうのはできないと思っておりますので、ぜひともお願いしたいところでございます。 今度は低減じゃなくて再造林に必要な、今お聞きしたのは費用の低減というふうにお聞きしたんですが、今度はプラスの面ですよね。J-クレジットということで、森林経営活動による、要するに環境付加価値を創造するということで、そういう意味ではやっぱり真庭市はある意味、素材なんですけど、宝の山ですよね。ぜひともこれを簡単に、今分かる範囲で結構です、簡単で結構ですので、どのように進めていくのか教えてください。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 石原林業政策統括監。 ◎林業政策統括監(石原匡師君) J-クレジットの今後の見込みという御質問かと思いますけども、J-クレジットは森林吸収源について、吸収源が実現できない企業等とのクレジットを組んで資金提供してもらうような形になろうかと思いますけども、県のほうでも、全体を言いますといわゆる整備公社ですね。おかやまの森整備公社なんかでは、昨年度そういったJ-クレジットの構成を組んで、今年たしか売買が始まるというようなこと聞いております。真庭市においてもそういった可能性を探っていきますが、J-クレジット制度自体もいろいろ制度が変わっておりまして、今までは間伐とかそういった施業を対象としてクレジットが発生しておりましたけども、今度は新しく植栽する場合、未済地の植栽というようなことでもクレジットが対象になるということで制度も改正しておりますので、そういった情報をつかみながら、いかに市有林、それから先ほど申しました民有林も含めて、J-クレジットの可能性を探っていきたいと。それを資金というか軍資金に、円滑な適切な森林施業が進むように検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(小田康文君) 11番伊藤議員。 ◆11番(伊藤義則君) 今現在は2023年度1月末でのJ-クレジットの認証量全体が817万トンぐらいですか、CO2にして。その中で、森林経営活動は1.8%、それから木質バイオマスが14.7%で、木質バイオマスのほうが相当上なんですけど、今後のことを考えると森林経営活動によるこの1.8%は多分上がってくると思います。そのお話をお聞きした森林関係の3名の方も、やっぱりこれ、J-クレジットの森林クレジットですか、これをぜひとも進めてほしいと、期待しておりますと。やっぱりこれができて初めて山主さんにお金が回ってくるんだろうなというふうに申されておりました。 それで、調べたところによると、私も昔、高知県に2年3か月ぐらい住んでおりまして、そこに梼原というまちがあります。これは、昔は坂本龍馬さんが脱藩した道があったり、それから四国のカルスト台地があったり、それからもちろん隈研吾さんがたくさん造作物を造られてるというところです。私が昔行ったときには、お茶だとか、それから川が本当にきれいで、澄んだ川でありました。私は写真を撮りに行ったわけなんですけど、そこが1トン当たり、一般的には数千円のCO2の価値なんですけど、ここは1万円から2万円ぐらいの価値があるというふうに高知大学の先生のレポートに書いてありました。J-クレジットなんかでも、エリアエリアの施策によって価値が変わってくると。ぜひとも、例えば以前、森林のシミュレーションをやったときに、CO2吸収量で、1年間で、美甘地区で11トンというふうにありましたけど、11トンが仮に1万円で13ヘクタールあったとしたら143万円です。仮に3,000円としたら、これが42万9,000円に下がります。このくらい価値が変わってきますので、先ほど文化、森林の多面的機能という中に文化も入っておりますので、ぜひともこういったところに総合的に手を入れていただいて、付加価値を高めて、真庭市に還元できるような仕組みをつくっていただき、そして森林関係者の質と量を高めていただいて、やっていただければというふうに思います。 私も今回初めて66歳にして地下足袋を履いたんですけど、地下足袋を履くときに30分かかりまして、しょうがなくてユーチューブを2本見て、地下足袋を5分で履けるようになりました。まだまだ勉強させていただいて、森林のことをまた質問させていただきたいと思います。今日はありがとうございました。 終わります。 ○議長(小田康文君) 質問はないですか。            (11番伊藤義則君「はい」と呼ぶ) これで11番伊藤義則議員の質問は終わります。 ここでしばらく休憩いたします。 再開は午後1時15分からとします。            午後0時14分 休憩            午後1時15分 再開 ○議長(小田康文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、議席番号14番西田文子君の登壇、発言を許可いたします。 14番西田文子議員。 ◆14番(西田文子君) 議席番号14番西田文子です。議長に発言の許可をいただきましたので、大項目1点について質問いたします。 大項目、最終処分場について。 クリーンセンターまにわの目木にある最終処分場がいっぱいになり、焼却灰の埋立ては終了し、埋立地から出る水の処理をこれから何年もかけて行っていくことになっています。市長は、真庭市のものは真庭市で処分を行う方針だと言われ、最終処分場の建設予定地を探されているところだと認識しています。今現在は、焼却灰を処分するところがないため、三重県伊賀市の三重リサイクルセンターへ処分を委託しています。 先日、視察に行き、処分の現状を見てきました。真庭市の担当職員ももちろん処分の確認に行っていると思います。最終処分場には、燃やせないごみを埋立て、その上に処理をした焼却灰を埋立て、何層にもして固め、その上に覆土をするそうです。でも、それで終わりではなく、埋め立てた土地の上に公園やサッカー場を造ったり、施設を建設したりと、迷惑施設という概念を覆す取組をされています。三重リサイクルセンターを伊賀市に建設してから、周辺に工場が来ています。この一帯が伊賀市の一等地となっています。真庭市では、最終処分場の建設をどのような場所に造って、埋立てが終わると、その後どうしようとしているのか伺います。 また、焼却場を3か所から1か所にすると言われていますが、焼却場から出る焼却灰をもう一工夫処理して、リサイクル品として道路の舗装の原料に使ったり、埋立てしても有害なものが出にくいものにすれば、埋立地から出る水の処理が数年で終わり、その上を市民や事業者が利用できます。循環して再利用をしていく事業を強く打ち出している市として、焼却灰の無害化処理やリサイクルに取り組まれる予定があるのか伺います。 以上、この場からの質問といたします。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 西田議員の御質問にお答えいたします。 廃棄物関係を考える場合に、当たり前ですけども廃棄物処理法、それを踏まえてというのが当たり前ですが大原則で、だから自分たちのものについては、自分たちのところで出る廃棄物については自分たちで処理するということが原則で、それを踏まえながら、しかしより環境に優しいことができないか、それからまた効果的なことができないか、費用対効果についてどうなのかという観点が必要だろうと思っております。 最終処分場、どうしても最後は必要だということで、全国的には総論賛成、各論反対と言えば言い過ぎかもしれませんけども、必要だけど自分たちのところではみたいなのがどうしてもあるんで、最終処分場は逼迫してると。その確保というのが全国でも大きな課題だと。 真庭市では、議員の御質問のとおり、いかに資源循環をしていくかということでやってまいりました。そうすることで、最終処分量を減らしていくと。ところが、その目木の最終処分場がいっぱいになって、今は三重県の民間施設のほうに持っていってると。そういうことで、何とか先ほどの、今のほうが単価的には安いんですけども、しかしやはり自分たちのところで確保しておかなきゃならないということで、必要不可欠な施設として、現在、候補地の選定を行っております。関係法令の遵守というのがまず大前提ですが、土地の形状等を考慮して、そして周辺の地域の方々の御理解もいただくと。安定した地盤で埋立処分ができるということが必要であります。 伊賀のようなということも言われましたけども、あれは以前に民間のほうが造ったもので、埋め立てた後、そこに工場を造ったりということですけども、国の指針では15年程度の埋立量で考えろと。つまり、15年たって、そしてまたあと10年とか15年かかるかもしれませんけども、そのぐらいでもう自然状態に戻って、水も全然問題ない水になると。だから、今の流れとして、あまり大きなものを造るなということが前提になってます。そして、また真庭市の場合、生ごみ等は資源化事業でやりますから、実際の最終処分量として出てくるのは、単純に言えばほかの市の半分ぐらいになりますから、そんなに広大な最終処分場というのは想定できない。むしろ小規模なもので、法律にあるように15年程度でいっぱいになって、そしてまた10年か15年かけてそれが自然に戻っていくというですね。防水シートも当然破れますから、50年も60年ももちませんから、水が自然な状態に戻っていくという、そういうようなことで、伊賀のようなそういうものを想定をすべきじゃないし、現実にそうはならない。むしろ自然に戻していくということです、真庭市の処分量から考えたらということになると思います。そういうことで、これから本格的に取り組んでまいります。正直に言いまして、今、限られた人員でやってますから、生ごみと資源化事業のほうにどうしても重点が行っておりますけど、やはり必要なものだと思っておりますから、真面目にというか正面から取り組んでまいります。 焼却灰の無害化処理とかの御質問ですけども、今まだ日本の技術で無害化するような、これは研究としては必要なんでしょうけども、なかなかそこまで進んでないのと、それから要はそれに係るコストの問題があります。先ほども言いましたように、15年間ぐらい使って、そしてまたそれを埋め立てていってしておれば、それは大体10年、15年の間に、あるいはもっと短くてもいい場合もありますが、自然に戻っていくんで、費用対コストとか考えると、真庭の量ですと、そういうふうにするほうがメリットが出るだろうと。全国的に何かそういう無害化する技術が安くてできたら、それはその選択として一つかもしれませんけども、今はそういう形でやるのが現実的だろうというふうに思います。ですから、その埋立ての跡の、先ほども申し上げましたけども、そんなに広い土地になりませんから、その土地を活用するというのは必要ないというか、そこまでの伊賀上野のようなことは想定できないと思います。そういうことです。 それから、活用の場合、伊賀上野は多分かなり下の土まで含めてその土壌を検査してると思います。何か施設を造る場合に、今は熱海の災害でもあったように、地盤の調査というのは物すごく厳格になってるんですね。私も三坂のところにある残土捨場の、あの土地を利用できないのかと。あの土地、粘土層が薄く入っておるんですね。だから、地滑りを起こすから、あそこは使えないと。だから、これは結果論ですけども、あれを残土捨場にするときに、それをもうちょっと調査して、そこの粘土層を取ってれば後で使えたんですね。とか、そういう問題もいろいろございます。 ○議長(小田康文君) 14番西田議員。 ◆14番(西田文子君) 最終処分場は小規模で考えられてるということなんですが、今、三重のリサイクルセンターでも見させていただいたんですけれども、焼却灰を、真庭市から持ち込んでるものをもう一度1,300度ぐらいの熱をかけられて処理して舗装の原料にされたりとかということをされてるんですが、確かに日本全国を見ても、まだまだそれを1,300度以上の熱処理かける施設を建設されてるところは本当にごくごく僅かで、ほとんどが普通の焼却炉という形のようなんですが、確かに建設費はさほど変わらないようですが、維持費のほうがかなりかかるようなので、どの市町村も取り組まれてないような感じなんですけれども、これほどバイオマスとか循環とかということを重きに置いてる真庭市ですので、そういったリサイクルできるものをつくっていくっていうことも考えてはどうかと思うんですが、先々、焼却場の建て替え年数も何年か後には来るかと思います。そういったときに、そういう施設を検討するということはお考えではないでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 繰り返しになりますけど、その土地その土地の実態に合ったもので最善のものということになります。理屈からいうと、今、融解炉があります。ですから、そこに全部入れれば、融解炉に持っていけば、金属は金属、それも成分によって分離して、プラスチックはプラスチック類でというふうに全部分かれて出てくる、そういう融解炉があります。でも、そんなものを真庭でとてもできませんし、それから24時間炉のほうが傷みません。でも、真庭で24時間炉を稼働するだけのごみ量は、生ごみを入れたところでありません。それじゃあ、24時間炉にするために、高梁から新見から含めて広域にするのかと。当初、県でそういう計画があったんですけども、そんな広域で運んでいって、かえってそこに運送の車が集中しますから、それも現実的でないし、かえって排気ガスとかを考えたら環境によくないという意味で、やはりその土地その土地に合った形で最善のものをやっていくと。そうすると、真庭の場合は3つもあるうちを1つにして、生ごみ等の資源化事業というのが一番、今現在考えられる最善だろうということになるわけですから、時代と共に一定は変わりますけども、今の時点での、あるいは長期を考えても、最善のものを選択していくということで、現象面で、こんなところがあるから、こんな使えて、こんなできるんじゃないかといっても、それは真庭の場合は当てはまらないということになると思います。 ○議長(小田康文君) 14番西田議員。 ◆14番(西田文子君) 先ほど市長のほうで言われたのが、すいません、頭から飛んでしまいました。市長の、近隣から大勢の方が運んだら排気ガスの問題もあって真庭市だけではということなんですけれども、三重さんでやってたのは民間事業者ですよね。直営で考えるっていうこともあると思いますが、民間ということもあったりすると思います。伊賀市さんのように民間でやってて、他市町から、日本全国からとは言いませんけれども、そういった焼却灰とか廃棄物とかが伊賀市さんのほうに入ってきてるわけなんで、それであの施設で、三重のリサイクルセンターだけで500人の従業員の方が働かれていました。なので、企業を持ってくるっていう考えもあったりすると思うんですけれども、そこら辺で広域に考えて他市町村さんと協議をしてみるっていうお考えもないでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 伊賀のような広域のものを造る、それを住民合意も得ながらやっていくというのは大変なことだと思ってます。そして、また伊賀のあの立地条件、163があって、大阪からも運びます、名古屋方面からも運びます、広域的にアクセスが非常にいいところで、あとの詳しい情報は知りませんけども、何とか地元の合意を取ったんだろうと思いますけども、排水もあるわけですし、特に岡山県の場合は瀬戸内法の規制で排水基準も非常にきついわけですから、あんな規模のものを仮に民間であろうとどこであろうと造るとなると、大変な話をする中でやっていかなきゃならないと思います。今、それじゃあ真庭にそこまでしてそういうものを誘致する必要があるのかといえば、私は世論的にないと思います。私どもは今申し上げたようなものを造りながら、実際に今の単価からいくと三重に持っていくほうが安いです。だけど、自前のものも、災害とか考えても、それから法律の建前からも、道義的にも自分のところのは自分のところで処理するというのが要りますから、それを造って大事に使いながら、しかし一定、安い間は三重のほうにも運ぶというので、そういう小規模なものを大事に使うという、そういうのが真庭にとって一番現実的だろうというふうに思います。 ○議長(小田康文君) 14番西田議員。 ◆14番(西田文子君) 今までの焼却場の灰ですと、また小規模な土地で埋め立てていくっていうことになると、やっぱり自然の水が、きれいな水が出るっていうまでには本当にまだ何十年ってかかると思うんですけれども、今現状、クリーンセンターまにわさんの灰が行っている目木の施設の現状がどの程度になってるか分かりませんけども、これから10年、20年かかってきれいな水になって、あそこをずっと管理していかれるっていうことになると思うんですけれども、以前、コスモスさんの灰も旭のほうに運ばれてると思うんですけれども、あそこの管理もまだされてると思いますし、そこを管理に行くっていうこともあると思いますので、そういった維持費を想定、全部考えてみて、建設するのがいいのか、それとも三重のほうにお世話になるほうがいいのか、それとも小規模なものを造るといっても、やっぱり住民は、ある程度そこの御理解をいただくまでにすごく大変だと思うんですけども、目木の方は御理解いただいてあそこに最終処分場できてるんですけども、最終処分場って聞くだけでやっぱり皆さん、あまりいい思いはされてないと思いますので、自分たちの環境的なものを汚されたくないっていう思いがあると思いますので、いろいろと考えていただいた上で、三重のほうがよければ三重のほうに持っていかれるっていうことも選択肢には入れていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 先ほどの質問は、三重のような大規模なものを造ったらいいんじゃないかという質問をされて、しかし難しいから云々ということを言われるわけですけども、私が大規模施設建設まで含めて経験した経験からいうと、大規模なものをするには物すごいエネルギーと理解で、とてもできません。それで、一方、繰り返しになりますけども、自分たちの出すものは自分たちでという責任というのも、そしてまた災害とかが起こった場合には自分たちのところが要りますから、そういう意味でも、やはりできるだけ小規模なものにしながらも必要だということであります。 その土地の事情にもよりますけども、目木の場合、それだけ長い間かかるとは、水のチェックをする期間がそれだけ長い間かかるとは思っておりません。その状況にもよりますから、今、断言はようしませんけども。ですから、理念を大事にしながら、現実的な、三重のようなそういうものを造ろうとすると物すごい議論をして、小規模なものでもなかなか、総論賛成、各論反対とまで言いませんけど理解が得られるのに時間がかかるのに、そんなことできませんですよ。ということで、現実的でありながら理念も大事にしてというようなことが一番の選択だと思っております。 ○議長(小田康文君) 14番西田議員。 ◆14番(西田文子君) いろいろと言い分が変わったと思われるかもしれませんけども、三重の施設を見させていただいて、本当に自分たちが悪いものを出さないようにっていう思いでされてる、自然環境にいち早く戻せれるようなものを処理されてるんで、それが真庭市ではそこまでの技術の大規模な施設ができないっていうんであれば、住民の気持ちを考えたら三重のほうでもいいんじゃないかと思っただけなんですが、本当に真庭市の財政状況とか住民の思いとかっていうのを最優先に考えていただいて、いい結論になればいいなと思いますので、どうしてもっていうお考えがあるのでしょうが、そこは皆さんの御意見を聞きながら十分な検討をしていただきたいと思います。 質問を終わります。 ○議長(小田康文君) 答弁はよろしいか。            (14番西田文子君「答弁よろしいです」と呼ぶ) これで14番西田文子議員の質問は終わります。 次に、議席番号20番岩本壯八議員の登壇、発言を許可いたします。 20番岩本壯八議員。 ◆20番(岩本壯八君) 議席番号20番岩本壯八でございます。 大項目2点について教育長にお伺いいたします。 大項目1点目は、子どもの目の健康についてお伺いいたします。 文部科学省は、2021年度に初めて行った児童・生徒の近視実態調査の結果を昨年6月に発表しております。小・中学生に1人1台の情報端末を配備するGIGAスクール構想による視力への影響について国民の関心が高まっていることなどから、調査を行ったようでございます。 長いほど近視の度合いが強いとされる目の角膜から網膜までの、眼軸長というそうですけども、これを測定したところ、学年が上がるにつれて長くなっており、裸眼視力も進級に伴い低下しているようでございます。パソコンやタブレット、スマホなどの利用で、手元にピントを合わせた状態が毎日のように長く続くと眼球自体が変形し、前後に伸びてしまいます。もともと丸かった眼球が変形してラグビーボールのような形になることで、遠くを見た場合、網膜の手前で焦点が合っている状態になります。これが近視、軸性近視と言います。 調査の結果、小学校高学年の時点で既に大人の平均に達していて、早い年齢で近視化が進行しているようでございます。裸眼視力0.3未満の割合は、男子が小学校1年生で1%、女子が1.67%でしたが、小学校6年生では男子19.16%、女子22.99%と、2割を占めております。中学校3年生では、男子が25.52%、女子が35.61%と、それぞれ増加しております。眼鏡やコンタクトの装着率は、中学校3年生で男子が4割、女子が5割という驚きの結果が出ております。 近視は、眼鏡などで矯正すれば視力が出るものとして、これまであまり問題視されてきませんでしたが、たとえ軽度でも緑内障や網膜剥離などの近視以外の目の病気に将来かかるリスクを上昇させることが疫学調査で明らかとなりました。子どもたちが生涯にわたり良好な視力を維持するためには、小児期に近視の発症と進行を予防することがいかに大切であるかということが言えます。今後、ますますICT化が加速する中で、本市として児童・生徒の目の健康予防はどのように取り組まれているのか、お聞かせください。 続いて、大項目2点目は、学校事故についてお伺いいたします。 亡くなった子ども1,614人、何らかの障がいが残った子ども7,115人。これは、独立行政法人日本スポーツ振興センターが公開している、2005年度以降における学校事故のデータです。年平均では500人近い子どもたちが、学校管理下の中にもかかわらず、痛ましい重大事故が発生しています。この問題を取り上げたNHKの報道番組によれば、全国どこかで同じ事故を何度も繰り返している、また新しい事故はない、どこかで起きたことの繰り返しであるとしていました。つまり、何度も繰り返すのは、事故原因の調査が不十分と結論づけておりました。 文部科学省では、事故の情報公開や原因調査に対する学校及び設置者の対応に国民の関心が高いことから、学校事故対応に関する指針を示しております。学校、学校の設置者、地方公共団体が、それぞれの実情に応じて、事故対応の在り方に係る危機管理マニュアルの見直し・充実、事故対応に当たっての体制整備等、事故発生の防止及び事故後の適切な対応に取り組む参考指針としております。 そこで、以下の3点についてお伺いいたします。 この指針は、主に重大事故を想定したものですが、学校現場ではこれらの対応ができているのでしょうか。 2点目、重大事故までは至らない事故の予兆、いわゆるヒヤリ・ハットに対する原因調査、対策は行われておりますでしょうか。 3つ目、学校で発生した事故は、学校間及び教育委員会との情報共有はできておりますでしょうか。 以上、お尋ねいたします。 以上、この場からの質問とさせていただきます。 ○議長(小田康文君) 教育長から答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、岩本議員の御質問にお答えいたします。 まず、ICT化が加速する中での児童・生徒の目の健康についてということであります。 議員御指摘のとおり、インターネット、スマホ等をはじめ、生活様式が変わってくるのに伴って、子どもの視力低下が進んでいるという状況があります。 真庭市ですが、令和4年度の眼鏡やコンタクトの装着率、これが小学校低学年で約1割、高学年では2割、中学校3年生で4割ということで、全国調査とほぼ同程度の結果となっております。ですから、真庭市の小・中学校においても、目の健康に関する指導っていうのは非常に大切だというふうに認識をしております。 現在、学校では、今、大きく3点、柱として取り組んでおります。 1点目は、目の健康に関するリテラシーの育成っていうことです。これは、学級活動でありますとか、保健指導で行う目の健康の学習、併せて保健室の前に目の健康についての掲示をしたり、外で遊ぶっていうことが非常にいいそうなので、外遊びを推奨したり、あるいは照明の調整をしたりというような指導を通して、自分で自分の暮らしをコントロールするっていう力の高揚を図っております。 2点目は、ルールづくりであります。これは、1人1台端末の導入もありまして、ICT機器を活用する機会が増えています。真庭市の養護教諭部会でも目の健康のことが話題になって、今、各学校に、端末を使うときには目からこのぐらい離しましょうとか、画面の明るさを調整しましょうとか、あるいは姿勢に気をつけましょうというようなポスターを作ってもらって、各学校に掲示をしておるところです。また、端末利用のルールは教育委員会からも発出しまして、これは子ども宛てと家庭宛てですけども、目の健康に配慮した内容を記載しているところです。 3点目は、家庭との連携です。これは、学校から保健だより等による啓発はもちろんなんですけど、PTAとか学校保健委員会でメディアとの付き合い方、これはちょっと幅は広いんですけども、そういった議論を今進めていただいておるところであります。そういうことを通して、家庭との連携を強めています。あわせて、これも情報モラルっていう側面もあるんですけども、生徒会や児童会でメディアとの付き合い方について議論する中で、自治活動として暮らしをコントロールするっていうことに取り組んでおります。今後も、目の健康をはじめとして自分の体に関心を持って、健康な生き方を追求する児童・生徒の育成を目指してまいります。 続いて、学校事故についてですが、まず1点目の学校事故への学校の対応についてです。これは、議員御指摘の学校事故対応に関する指針というものに基づいて、事故対応に関する危機管理マニュアル、これを作成をしております、各学校で。そして、毎年度確認するとともに、必要に応じて修正を行うということにしております。あわせて、印刷物だけでは不十分なので、それに基づいて、事故を想定した訓練や研修を行っております。さらに、危険の未然防止として、先ほど申し上げたことと重なりますけども、安全教育、それから毎月の安全点検に取り組んでいるところです。教育委員会といたしましても、毎年、学校訪問をします。その際に、各学校のマニュアルの内容や事故対応の組織体制について、これはチェックシートを使って点検をさせていただいております。 続いて、2点目のヒヤリ・ハット事案に対する原因調査、対策についてですけども、事故、あるいは重大事故にまでは至りませんけども、いわゆるヒヤリ・ハットという事案は少なからずこれは発生をしております。その都度、原因の調査、対策、児童・生徒の安全指導を行うということになっております。この調べたり原因調査の中心は学校であります。じゃあ、どうやって共有してるのかっていうことなんですが、学校では定期的に生徒指導に関わる会議とか職員会議とか、安全指導に関わる会議とかを実施をしております。その場での情報交換を通じて、事案の共有をして、原因の除去あるいは事故につながる状況の回避、子どもへの安全指導等の確認をしているところです。 続いて、3点目です。学校事故の情報共有についてですけども、先ほども申し上げましたが、学校では危機管理マニュアルを作成をしております。その中には、事故が起こった場合、初期対応を行った上で、教育委員会に第一報を入れるということをうたっております。その報告を基に、事故の状況を確認して、当該児童・生徒の安全確保が1番、またほかの児童・生徒への配慮事項、保護者への説明の在り方、関係機関への連絡等を行っております。そして、事故の状況にもよりますけども、必要に応じて市内のほかの学校にも情報を提供して、再発防止に努めているところであります。 あわせて、この問題というのは悩ましいところが、生活から全て危険を除去するっていうことは、これはなかなか難しいところがあります。児童・生徒が危険を予知したり回避したりする知識や判断力を育成するっていうことの大切さについても、これは共有をしているところであります。 重大事故は避けなければいけませんけども、全て禁止っていうことになると、これは危険に対する判断、意思決定、あるいは行動選択っていう力が育たないっていう議論もあります。ですから、安全配慮はしつつも、体験を通じて学ぶことでありますとか、子どもたちが安心して遊ぶこと、そういった環境整備も併せて進めていきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) それでは、再質問をさせていただきます。 今、学校では、タブレットを中心に、そういったICTを活用されておりますけども、実際問題として学校の中で、時間的にはそういったタブレットを見る時間というのはどのくらい今されてるんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) これは、学年によっても違いますし、学校によっても全て同じではないので一概には言えないんですけども、毎日使うっていうことは基本的には行っております。ただし、これは教科特性もあるし、1日何時間という決まりがあるわけではありません。学校訪問等に行った感じでは、1日1時間ないし2時間ぐらいの活用が多いのかなというふうに感じております。これは、あくまでも私のイメージで、調査ではありません。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) 学校では、1時間、2時間程度の、教育長の感覚ではそうらしいんですけども、実際、学校では、それだけの時間を使った場合は、また休憩時間があって外遊びができたりということで、恐らく良好な使い方をされとんだとは思います。重要なのは、やっぱり家庭内の時間、どれだけ子どもさんがそういった近くで見る、その端末を使ってるかということのほうが多いんじゃないかというふうに思います。 今、リテラシー教育ということで学習をされておるようですけども、その内容ですが、家庭の保護者の方に、近視が進みますと将来こういった緑内障とか網膜剥離とかそういったような病気になる危険性が高くなるんですよっていう、そういうようなお伝え方はされてるんでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 一例を申しますと、目の健康、今おっしゃったように具体の症例とか目の障がいの影響については記載はしていません、保護者宛ての文書に。ただ、目の健康を守るためにという部分では記載をさせていただいております。 お願いしている内容は、目を画面から40センチ以上離して使いましょうとか、よい姿勢を御指導くださいとか、あるいは30分に1回は20秒以上、目を離して休憩してくださいとか、長時間の使用を止めてくださいというような内容を記載をしております。また、学ぶ環境として、姿勢と併せて部屋の明るさ、あるいは画面の明るさについてもお願いをしているところであります。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) そういうことで、家庭のほうにも周知をされてるようですけども、実際問題として私のところにも孫がおってから、タブレットを見たりですとかゲームしたりとかで、親が言ってもなかなか聞いてくれないのが現実でございますけども、家庭の皆さんにもそういった将来にわたるリスクがあるんですよということは十分伝えるべきだと思いますし、また子どもに対しても、将来こうなったら失明するリスクがあるんですよという部分もリアルで教えていくべきではないかというふうに思います。御存じのとおり、目から得る情報というのは、一般社会で生きてる上では80%がそういった情報を目で受けるわけですから、そういった意味ではこれが本当に失明という、本当に重大なリスクがあるということを、しっかり子どもたち、また家庭にも教えていくべきだろうというふうに思います。 公益社団法人日本眼科医会というのがございますけども、目のお医者さんの集まりですけども、ここには、ホームページにもありますけども、様々なコンテンツを載せております。動画ですとか、またパンフレット、ポスターとか様々なことがありますので、そういった部分も含めて家庭で視聴できたりとか、学校で学習として学ぶとか、そういったことはお考えになってないでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 保健指導の中では、目の健康ということが、今、項目として取り組んでおります。それから、学級活動という活動の中でも取り組んでおります。そういった中に、今、議員御紹介いただいたコンテンツ等も紹介をして、将来への健康の維持っていう観点での安全教育については引き続きやっていきたいと思います。 なお、家庭への周知については、どういう方法がいいのかなっていうのはあるんですけども、現在、先ほども申し上げましたが、全ての学校じゃないですけども、保護者の方との情報モラルとか機器の活用についての懇談の機会等もあります。そういう場合での情報提供も進めていきたいと思います。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) どうしても今までの考え方ですと、近眼になれば眼鏡をすればいいやというような考え方がまだまだはびこってると思いますので、しっかりそこら辺は、保護者また子どもさんにもしっかり伝えていただきたいと思います。 続きまして、学校事故のことでございます。 これにつきましては、NHKスペシャルという番組でしたけども、これを見た有権者の市民の方からお問合せがあって、真庭市ではどうなんだと、情報が共有されてるんかというような御相談を受けました。 教育委員会にお聞きしますと、重大事故については教育委員会に上げる、また国のほうにも上げるようになってるようでございますけども、それ以外の事故については学校単位で把握しているということでございました。学校においても、大きい学校があれば小さな学校もありますし、小さな事故が、学校内だけではそういったケースが少ないと思います。全体で統計的に見て、こういう事故の傾向があるんだ、こういう場合にはこういった事故が起きたんだという、そういうようなものも統計的に見てみる必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) おっしゃられるとおりで、事故っていうのは、これは傾向があります。場所もありますし、けがの種類等もありますので、これは現在も、毎年じゃないんですけども、校長会とか養護教諭部会等で情報は共有をして、一番多いのは入院を要するようなのだったら骨折っていうのがやっぱり多いですけども、そういったことを共有を図っているところであります。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) 各学校だけに、そういった重大事故にならないような事故だけのケースですと、たまたまの事故というような捉え方をされがちだと思います。そういった危険性もあると思います。教育委員会のほうで、そういった部分も併せて集約して、それから事故の傾向、施設、また設備の不備など、そういった分析ができるんではないかと思います。そのことによって、調査また対策が取れるんではないかというふうに思います。 この指針の中には、事故発生の未然防止から事故後の対応までを定めておるわけですけども、登下校を含めた学校管理下での子どもの安全を第一として、事故の未然防止のための、各学校では危険管理マニュアルの見直し、また改善を十分に行っていただいてるんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(小田康文君) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) これは先ほどの答弁で申し上げたとおりなんですが、毎年、見直し、確認、それから教育委員会も学校訪問の際に中身の確認をさせていただいております。 それから、事故についてなんですが、平易な事故の場合は調査主体が学校、基本調査という形なります。ただ、重大事故の場合は、これは自治体というか設置者が入って調査をするという形になりまして、今、設置者が入って調査をするというような重大事態は発生していないという状況であります。ただ、学校で発生した事故についても、全部教育委員会に報告は入ってきております。現在も入ってきております。学校保健安全会に係るような事故については、全て入ってきております。 ○議長(小田康文君) 20番岩本議員。 ◆20番(岩本壯八君) 分かりました。事故になるというのは、やっぱし原因が必ずあるわけでございまして、これからも子どもたちの事故の未然防止にしっかり取り組んでいただきたいと思います。 以上で終わります。            (教育長三ツ宗宏君「議長、すいません、訂正させていただいてもよろしいですか」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) 三ツ教育長、どうぞ。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 失礼しました。現在、「学校保健安全会」という名前ではありませんでした。「日本スポーツ振興センター」です。それが正しい名前です。申し訳ありません。ありがとうございました。 ○議長(小田康文君) これで20番岩本壯八議員の質問は終わります。 次に、議席番号2番加藤大悟議員の登壇、発言を許可いたします。 2番加藤大悟議員。 ◆2番(加藤大悟君) 議席番号2番加藤大悟でございます。議長から登壇、発言の許可をいただきましたので、大きく2点について質問いたします。 まず1点目、屋内スポーツ施設の空調についてであります。 スポーツ振興のため多くの施設がありますが、その中で屋内スポーツ施設において、体にかかる負荷を緩和するため、簡易な空調設備が必要であると考えます。特に気温が上がる夏に配慮する必要があります。風が流れない日や時間帯においては体温は上昇し、熱中症を発症する危険が非常に高くなります。時に重症化する懸念もあります。その対策として、簡易な空調機能を持たすため、大型扇風機などを配備すべきであると考えます。学校の体育館とその他、公の屋内スポーツ施設の全てに対策すべきと考えますが、現状を踏まえ、市長、教育長の見解を問いたい。 2点目、ふるさとを離れた真庭の人を応援するためにということで、真庭市も我が市にゆかりのある善意の人々から、ふるさと納税あるいは企業版ふるさと納税をしていただき、真庭を応援いただいているわけです。本当に有り難い思いであります。そう考えると、真庭市も真庭出身の人々に心を寄せた思いやりが必要と考える。この人たちが困難な状況になったとき、真庭市が手を差しのべ、応援することであります。誰にも打ち明けることができない困り事、特に真庭を離れたばかりの若い人に対し相談に乗ってあげる施策が必要であると思います。真庭出身の人々を誰一人取り残さない、このような理念を持ち、くらし安全課が実施している生活総合相談支援室の、仮称でありますけど、市外まにわ生活安心版を設置することを提案したいと思います。 昨年、高校生との意見交換会で、真庭のPRポイントはという質問の中で印象的だったのは、子育て支援の充実を上げられた生徒もいました。真庭を離れる一人一人に真庭市の思いやりの心のメッセージを届け、真庭が心からふるさとだと感じ、帰ってみたい、帰りたい真庭になる、このことが人口減少の進む中、今やるべきことの一つと思いますが、市長の見解を問いたい。 以上であります。 ○議長(小田康文君) 市長から答弁を求めます。 太田市長。 ◎市長(太田昇君) 加藤議員の御質問にお答えいたします。 異常気象といいますか、そういうことが続くと思いますから、熱中症対策とかには気を配らなきゃならないということは当然であります。 お尋ねのあった大型扇風機については、全ての公の屋内施設に整備しているわけではありませんけども、整備しているところもあれば、換気扇とかエアコンなどを整備して、それを活用しているというところもありますし、それから使い方の問題ですけども、窓や戸を開けて換気をするような、そういうことで各施設の状況に応じて熱中症対策を行っております。 また、ソフト面につきましても、これは利用者の方々にしていただくことになりますけども、熱中症予防の貼り紙だとか、職員がいる施設については休憩を取ったり水分を取ったりするように、そういう声かけもしております。 そういうことで、熱中症を一定防ぐことができるとかというようなことで、この熱中症対策についてはさらに環境省から警戒アラートの発表とかの制度もありますから、そういう発表をされたときには、利用者に対しては活動の中止とか自粛とか、より軽易なものにするとか、そういう注意喚起などもしております。決して私ども、けちる気はありませんから、本当に必要なという施設については、さらに例えば御提案の大型扇風機についても置くことも考えますが、ただ場所の問題とか含めて、保管場所の問題とか含めてありますので、そのあたりはそれぞれのところで判断をしてまいります。 それから、2点目の故郷を離れた真庭の人の応援ということですが、私ども、真庭を出たからといって冷たいということがないようにというのは当然でありますし、それから真庭に初めて尋ねてきたいという方にも親切な対応をするということに心がけております。そういうことで、どこに連絡したらいいんだというのはなかなか分かりにくいということで、くらし安全課のほうで、総合の窓口で主にしております。そこにそういう趣旨の電話とかがあれば、くらし安全課のほうにまず行って、くらし安全課のほうが自分のところで対応するだけのものもあれば、それで済むものもあれば、いや、これは少し専門的なんでこちらのほうにとか、それから移住・定住に関しては交流定住推進課とか定住交流センターにつなげていくというようなことを行っております。それから、20歳の集いとかに際しても、そういうふうな情報を流しております。 今後とも、いろんな機会に、困り事とかあれば、そういうことで相談に乗れる。場合によって、また帰ってきたいという方々にも、こういう制度もありますよというのをそういう機会に親切に話していきたいと思ってます。ただ、例えば岡山市に今、住所を移してる方で、当然のことですけども、いろんな施策を受けたいという場合には岡山市民として岡山市の行政が責任を持たなきゃなりませんから、こちらは相談に乗るとともに、具体的なことについて個々の自治体で相談に行ってくださいよということは申し上げます。あくまでも相談には乗れるけども、市民でなければ行政施策を打つ場合に責任を持てませんので、そういうことで親切に対応してまいります。 ○議長(小田康文君) 教育長から答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) それでは、加藤議員からいただいた質問にお答えをします。 体育館への簡易な空調の配備についてということであります。 近年の猛暑への対応、これは学校安全上も非常に重要な課題になっています。児童・生徒の安全管理につきましては、これはもう毎年でありますが、岡山県、そして真庭市教育委員会から各学校に熱中症防止についての通知をしているところであります。あわせて、校長会や教頭会で、夏の前あるいは運動会の前あたりにお願いをしているところであります。夏期に屋内運動場で体育の授業や各種大会が開催される際には、熱中症指標計、いわゆる黒いボールがついたものなんですが、それで暑さ指数により運動の可否でありますとか程度を判断した上で、教職員による事前の健康観察、それから水分補給等の指導の上で実施をしております。また、換気に留意するっていう点についても、そのようにしているところであります。 議員御指摘の簡易な空調設備の配備についてですが、現状を申し上げます。令和5年6月時点で市内の小・中学校の約8割に当たる小学校15校、中学校5校、ここで大型扇風機が動いているという状況です。学校によってはスポーツ少年団が学校開放で利用すると、そのために保有しているというものもあります。また、屋内運動場につきましては、立地条件による室内温度の上昇、また大型扇風機の保管場所の確保など、学校ごとに事情もまちまちですので、各学校と相談しながら必要に応じて導入を検討していきたいと思っております。 ○議長(小田康文君) 2番加藤議員。 ◆2番(加藤大悟君) まず、屋内スポーツ施設の空調についてでございますけど、先ほど同僚議員から林業について質問がありましたけど、私も若い頃、植林の間の草刈りを夏の暑い盛りにやった経験があります。マムシと蜂と闘いながら一生懸命やった覚えがあります。そういったことでも、やっぱり自然環境の中は風が結構通るんです。それで、植林の影におれば熱も減ってきますしね。ですから、そういう点で自然の中はいいんですけど、こういった閉ざされたというか空気が籠もる体育館とかそういう施設は、やっぱり換気ということに十分気をつけたほうがいいと思います。体育館の環境にもよります、周辺環境。日陰があるのか、風通しがいいのか、それとも壁が熱で熱くなっているか、そういった環境調査も必要と考えますが、その辺りは調査をする計画があるのか、これからする考えがあるのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(小田康文君) どちらへ。市長ですか、教育長ですか。            (2番加藤大悟君「教育長」と呼ぶ) 答弁を求めます。 三ツ教育長。 ◎教育長(三ツ宗宏君) 環境調査というのを一律には行っておりませんが、各学校と日常的に対応していますので、施設改善要望等あれば、それで迅速に対応したいと思っております。            (2番加藤大悟君「終わります」と呼ぶ) ○議長(小田康文君) よろしいか。もう全部よろしいか。            (2番加藤大悟君「はい」と呼ぶ) これで2番加藤大悟議員の質問は終わります。 以上で本日の議事日程は終了いたしました。 念のため申し上げます。 次回は19日月曜日午前9時30分から本会議を開き、引き続き一般質問を行います。質問順位の7番から12番までの議員にお願いいたします。本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんから、御了承をお願いいたします。 本日はこれをもって散会いたします。 大変御苦労さまでした。            午後2時16分 散会...