2023年09月07日:令和5年9月定例会(第3号) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 午前10時0分 開 議
◯議長(榎 日出男君) 皆さん、連日御苦労さまでございます。
ただいまの出席16名でございます。これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は配付しておりますので、よろしく御協力をお願いをいたします。
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日程第1 一般質問
2 ◯議長(榎 日出男君) 日程第1に入ります。
昨日に引き続き一般質問を行います。
まず、4番仲田芳人君の登壇を願います。4番仲田芳人君。
〔4番 仲田芳人君 登壇〕
3 ◯4番(仲田芳人君) 4番仲田芳人です。
今議会初日、市長行政報告にありましたが、山田方谷さんの
フレーム切手が
高梁川流域中枢都市圏事業で作成されることになりました。昨年9月、本年3月議会の一般質問で方谷さん
フレーム切手作成を提案、経過を質問した者として今回の決定を大変喜んでおります。
先日、方谷さんを広める会の中枢にいる方々が複数加わるある会合で方谷さん
フレーム切手作成決定の報を伝えたところ、一同から大きな拍手が起こり、この
フレーム切手を手に入れたいと声が上がりました。切手とともに方谷さんを知り、顕彰の輪が広がり、大河ドラマの実現へと向かう追い風になることを期待しています。
それでは、通告に従い、提案を交え質問してまいります。
1項目め、
PDCAサイクルと事業評価について質問します。
まず1点目、
PDCAサイクルを回す手順を聞きたいについてであります。
本市の第3次総合計画は、施策の可視化と
PDCAサイクルによる展開を掲げ、費用対効果の視点などからの事業評価や計画の見直しを行い、より効果的な事業展開を目指すと記載しております。承知のとおり、PDCAとは、P、プラン、計画、D、ドゥーの実行、C、チェックの評価、そして、A、アクションの改善を指し、よりよい事業展開には不断の見直し改善が必要なことを表しています。
PDCAサイクルを回し続けるためには事業評価が大きなポイントとなることは言うまでもありません。
そこで、1番、行政の
自己評価点検はいつ、誰が、どのように行っているかであります。
例年8月下旬、新見市
総合計画等外部評価委員会が開催され、各政策分野において見識を有する方々から本市の施策、実施事業の外部評価を聞いており、その結果は議会にも報告され、
本市ホームページにも公開されております。
総務部長に質問します。
P、計画、D、実行している事業について、執行部の自己評価はいつ、誰が、どのように行い、その結果を関係機関としてどのように共有していますか。具体的に答弁ください。
2番、外部評価はいつどのように施策に反映されるかについてであります。
先ほど申したとおり、総合計画等の令和4年度実績分の外部評価は8月下旬に実施されています。
総務部長に重ねて質問します。
外部評価委員会で出された行政評価はいつ、どのように施策に反映されますか。答弁ください。
2点目、
PDCAサイクルにおけるCとAの具体例を聞きたいについてであります。
1番、事業評価を受け目標の再設定や政策の改善などの具体的な対応事例はあるかについてであります。
続けて総務部長に質問します。
外部評価委員会は、これまでの評価を踏まえ、令和4年度で改善対応した事例がありますか。あれば具体的事例を5例ほど示してください。
さきの6月議会でも取り上げましたが、2番、本市人口の社会動態と
自然動態対策の政策を自己評価するのか、するのであれば令和4年度から令和5年度に照らし、その結果をどのように反映させたかについてであります。
令和4年度の本市の人口は年間626人減少しました。人口は死亡と出生の自然動態、転出と転入の社会動態によって決まります。社会動態の令和4年度は、転出超過127人の目標に対し110人に抑えることができました。対して自然動態の出生数は、令和元年度134人、2年度119人、3年度106人、4年度110人でした。これは我が国の
合計特殊出生率1.26を下回る水準にあります。本市は総人口減少が続く中、社会動態は目標を達成したが自然動態の出生数の減少傾向の改善が見られないと読み取ることができます。
人口減少対策は、戎市政の一丁目一番地のはずであります。統計や数字の動向を分析しながら適切な施策を速やかに立案遂行する、持続可能な町を築くため不可欠の要素と考えています。
総務部長に質問します。
人口動態を踏まえた施策事業について、行政はいつ自己評価してそれをどのように施策に反映しているか、令和4年度から5年度の予算編成に照らして答弁ください。
3点目、事業評価と
クアオルト健康ウオーキングの取組を聞きたいについてであります。
昨年度の
外部評価委員会の令和3年度
クアオルト健康事業に対する外部評価は1と厳しいものでありました。同時にこの外部評価には各委員の意見が添えられています。
そこで、1番、令和4年度
クアオルト健康ウオーキング事業への
外部評価委員の意見をどのように捉えているかについてであります。
外部評価委員会の意見は、昨年度意見の反映状況によると、公民館事業としての実施や市内企業とタイアップして働き世代への運動習慣の定着に向けた
きっかけづくりとして実施しているとのことだが、本市の特色ある取組として行ってきた事業であるので継続して取り組まれたいとありました。
市長に伺います。
この意見をどのように捉えましたか。聞かせてください。
2番目、令和4年度
クアオルト事業への自己評価、昨年度の外部評価を踏まえ、令和5年度の
クアオルト健康ウオーキング事業の取組と実績はどうなっているかについてであります。
事業評価を受けたらそれを踏まえ、次のC、評価とA、改善を組み立てるはずであります。
本年度も半分過ぎました。福祉部長、今年度の取組状況を実績とともに答弁ください。
事業評価は参加者数を見ながら費用対効果を判断しているようであります。この事業の目標は、健康市民を作る、医療費を削減することであります。目標設定が適切か否かもあると思っています。その疑念に応えるかのような取組が岐阜市にあります。
3番、岐阜市の
クアオルトゼロ予算事業の取組の感想を聞きたいについてであります。
この取組は、昨年2月、岐阜市で開かれた第2回
クアオルト健康ウオーキングブラッシュアップセミナーで報告をされました。私はこのセミナーをZoom参加で聞き、担当課に岐阜市の事例も紹介しました。
そこで、福祉部長に質問します。
岐阜市のゼロ予算事業への感想を聞かせてください。
1回目の質問を終わります。
4 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの仲田芳人君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
5 ◯総務部長(高瀬広視君) それでは1項目め、
PDCAサイクルと事業評価についての1点目、PDCAを回すための手順の1番目、行政の
自己評価点検はいつ、誰が、どのように行うのかについてお答えします。
第3次新見市総合計画の自己評価に当たる内部評価につきましては、実施計画に掲載している全事業について課及び部内で内部評価を行い、その結果を基に毎年7月頃に市長、副市長による
内部評価会議を実施しておるとこでございます。
次に2番目、外部評価はいつ、どのように施策に反映されるのかについてでございます。
令和3年度から、外部有識者による新見市
総合計画等外部評価委員会を実施しており、委員からの御指摘や御意見は各所属が次年度に実施する事業に反映することとしております。
2点目、PDCAにおけるCとAの具体例を聞きたいの1番目、事業評価を受けて目標の再設定や政策の改善などの具体例はあるのかということです。
令和3年度及び4年度、令和4年度に実施した
外部評価委員会での指摘を受け改善等行った例としましては、
自主防災組織支援事業の補助対象項目への車椅子の追加、新見駅
周辺まちづくり基本構想に関する
ワーキングチーム設置による推進体制の整備、ターゲットを絞った
鉄道利用促進策の考案、
高等学校生徒通学費助成制度の
利用者アンケートの実施、オンラインによる結婚推進事業の再実施などであります。
2番目、本市人口の社会動態と
自然動態対策の
政策自己評価はするのか、するのであれば令和4年度から5年度に照らし、その結果をどのように反映させているのかについてでございます。
社会人口動態に関する政策につきましては、第3次総合計画のうち移住・定住の施策分野において掲げており、移住・定住に関する事業や
社会人口増減数などの数値目標について内部評価及び外部評価を行っております。また、自然人口動態に関する政策につきましては、第3次総合計画のうち健康福祉の施策分野において児童福祉の向上、妊娠、出産に関する支援事業等を実施しており、健やかに暮らすことができ子育てができるまちづくりの実施に向け評価を行っておるとこでございます。
いずれの項目につきましても、その他の政策、施策と同様に、評価の結果を受け事業改善を図り、次年度の事業等に反映するなどしております。
令和5年度の予算編成時におきましては、令和4年度に行った令和3年度実績についての内部評価及び外部評価の結果及び令和4年度の事業の進捗状況等を踏まえ、改善を行ってるとこでございます。
以上です。
6 ◯市長(戎 斉君) それでは、3点目、事業評価と
クアオルト健康ウオーキングの取組を聞きたいの1番、令和4年度の
クアオルト健康ウオーキング事業への
外部評価委員の意見をどのように捉えているかについてお答えをいたします。
令和4年度に評価した
クアオルト健康ウオーキング事業につきましては、外部評価の中で委員から、本市の特色ある取組として行ってきた事業であるので継続して取り組まれたいとの意見がございました。本年度におきましては、そのような御意見を参考に、
健康づくり事業の中ににいみ
健康ウオーキング事業として実施しているところであります。今後、より多くの市民の皆様が継続的に取り組めるよう
健康づくり事業を企画立案していく中で、令和2年度新見市
一般会計歳入歳出決算に対する附帯決議も踏まえ、総合的に
健康ウオーキング事業について検討してまいりたいと考えております。
以上です。
7 ◯福祉部長(古家孝之君) 続いて、3点目の2番目、令和5年度の
クアオルト健康ウオーキング事業の取組と実績についての御質問にお答えいたします。
本年度の開催状況につきましては、8月31日現在で開催回数5回、参加者数延べ38人でございます。
本年度の取組といたしましては、新たに複数の市内の企業や団体に対して
健康ウオーキング事業などについての情報提供をしているところであり、健康づくりに役立てていただけるよう働きかけを行っているところでございます。
続いて3番目です。岐阜市の
クアオルトゼロ予算事業の取組への感想についてお答えをいたします。
岐阜市における
クアオルト施策につきましては、本市同様、ガイドの人件費等に係る予算を計上していると把握しております。
なお、感想でございますが、岐阜市のゼロ予算事業につきましては先進的な取組であると考えております。
以上です。
8 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。仲田芳人君。
9 ◯4番(仲田芳人君) 1点目の1番、いつ評価をしているのかっていうのが回答が抜けとったんですけども。
10 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
11 ◯総務部長(高瀬広視君) 評価につきましては、先ほども申し上げましたが毎年7月頃に市長、副市長による
内部評価会議を実施してるとこでございます。
12 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
13 ◯4番(仲田芳人君) 幾つか確認をさせてください。自己評価は外部評価のために行ってるというふうに理解してよろしいですよね。内部評価。
14 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
15 ◯総務部長(高瀬広視君) 外部評価に資料を提出するに当たり、自己評価をしているとこでございます。
16 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
17 ◯4番(仲田芳人君) 当初予算というのの編成が10月ぐらいから始まるんだと思うんですけども、それへの自己評価の反映というのはいつされるんですか。
18 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
19 ◯総務部長(高瀬広視君) 当初予算への内部評価の反映でございますが、当然、当初予算の要求に当たりましては内部評価の結果を受けて事業事務改善を図っているとこでございます。外部評価の意見も交えて改善したものを予算要求しているという状況でございます。
20 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
21 ◯4番(仲田芳人君) 2点目の2番目にも関わってくるんですけども、外部評価のためというより内部の評価、事業評価をしていって、内部評価の時期が7月、そして8月に外部評価で、外部評価が行われたもんが新年度の秋からの予算編成に反映させるという話になると、先ほど私が数字を挙げて事例をしました人口減対策なんかにおいては、非常に新年度予算の中に外部評価が反映しにくいというよりされてないんじゃないですか。
22 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。(「直近の数字だけでいいです」と4番仲田君の声あり)通告がある。(「はい、してます」と4番仲田君の声あり)
23 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
24 ◯4番(仲田芳人君) 直近の数字がというのは、人口の動態がどのようになっとるか、それから目標を立てた人口減対策がどのような成果を収めているかという評価は、年度でするのではなく年でしたほうがいいんじゃないですかという私の再質問なんです。
25 ◯総務部長(高瀬広視君) 次年度の予算編成に当たっての前年度実績に対する評価でございますが、当該年度における事業の進捗状況等を加味しておりますので、その中で自然動態、社会動態等も加味することとなると思います。事業の成果につきましては様々な理由があろうかと思います。
以上です。
26 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
27 ◯4番(仲田芳人君) 私がこの疑念を持ったのは、新年度、すなわち令和5年度の施政方針演説、あるいは予算を見させていただきながら、子育て支援に対する市独自の新しい政策をあまり感じなかった。それは、その前年度の実績、実態をきちっと年度じゃなくって年で評価してないから、3年度の事例の評価を基にして予算を組んだり事業を組み立てるから反映されないんではないかと思ったんです。
例えばお母さん方と今お話をさせていただいてるんですけども、お母さん方から意見を聞くとA3判にびっしり書いた意見、要望が出てくるわけですよ。これぐらい意見、要望があるのか聞き取れてるのかどうなのかっていうことすら疑わしくなってくる。
そこで提案なんですけども、予算編成に合わせて、すなわち年でありますけども、年に予算編成に合わせて内部の中間評価というのをしたらどうでしょうか。市長、見解を聞かせてください。スピーディーな対応をするということはそういうことじゃないかと思うんですけども。
28 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
29 ◯市長(戎 斉君) 現在行っている
内部評価制度、非常にタイトなスケジュールの中でやっております。その中でいかに効率を上げてやるかということが大事でございます。その中に今議員御提案の
内部中間評価ということも不可能な話じゃないと思いますので、御意見として検討はさせていただきたいと思いますけども、非常にタイトな
スケジュール感になってくるのかなという感じはいたしております。
30 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
31 ◯4番(仲田芳人君) よく分かります。非常に職員の方々が御努力されとる実態もよく知ってますので、今市長答弁されたとおりだと思います。ただ、市長が当選をされて以来の重要政策というもんがあると思うんで、私は全部をしろっていうんじゃなくて、重要政策に限っては中間評価をすべきではないかと思うんですけど、もう一回お願いします。
32 ◯市長(戎 斉君) 御意見として承っております。
33 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
34 ◯4番(仲田芳人君) 3点目のクアオルトについてですけども、意見書、
外部評価委員会の意見書の冒頭に委員長の意見が表明をされております。内容は御承知と思いますけども、各委員の意見を政策立案に、事業実施に反映をさせることと厳しく言われておるんですけども、この件がクアオルトの
健康ウオーキングに本当に反映をされてると思いますか。市長、聞かせてください。
35 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
36 ◯市長(戎 斉君) 詳細については把握できませんけども、反映されているものと承知をいたしております。
37 ◯福祉部長(古家孝之君) 外部評価につきまして、改善を図っているのかと、どのような改善を図っているのかというようなことでございますけれども、令和3年度に評価をされたものにつきましては、その後、気軽に多くの市民が参加できるようにいみ
健康ウオーキングの一つとしてやることで参加を促進しておりますし、令和4年度において評価されたものにつきましては、もう少し参加者を増加させるということが必要でありますので、企業や団体に出向いて働きかけを行っているということでございます。現在途中段階でございますけれども、あまり利用者が増えていないということもございますので、今後観光事業とも組み合わせて実施を検討してまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
38 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
39 ◯4番(仲田芳人君) 2点だけその確認も含めて質問させてください、部長でよろしいんで。
健康医療課ですよね、今。健康医療課にこの
クアオルト事業を移管した理由と協議会を解散した理由を教えてください。
40 ◯議長(榎 日出男君) 答弁求めます。
41 ◯福祉部長(古家孝之君) 健康医療課に事業移管したものは、以前協働推進課で事業を実施しておりました。ですが、機構改革によりまして健康協働推進課がなくなった。それにつきまして、今度は、市民の健康づくりということも重要な課題でございますので、健康医療課で事業を担当しているというようなことでございます。
それから、協議会の解散につきましては、今手元に資料ございませんので、また後ほどお答えさせていただければと思います。
以上でございます。
42 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
43 ◯4番(仲田芳人君) 健康づくり課へ移管をして健康づくりを中心にしてやっていきたいというお気持ちはよく分かります。ただ、先ほどの5年度の事業を聞いておるときに、観光の側面もというような話も出されておったんですけども、健康医療課は本当に健康づくりのことばっかり考えられています。その辺と矛盾があるんじゃないかなということ。それから、全市的な事例であると岐阜市のことを言われているのに、全市的なたてりをしている協議会を解散するのも矛盾してるんじゃないかという気がするんですけど、その辺2点聞かせてください。
44 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
45 ◯福祉部長(古家孝之君) 予算につきましてはそれぞれ目的を持ってございます。健康づくりの事業の予算につきましては、市民の健康増進のために措置されたものでありまして、その目的に沿って検討したいというふうに考えてございます。これは基本的な考えでございますが。クアオルトにつきましては、当初の目的が健康寿命の延伸と、もう一つ交流人口の増加ということがございましたので、交流人口の増加の部分につきましては、今後庁内で商工観光課などと協議を行いながら進めていきたいというふうに検討してるところでございます。
以上です。
46 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
47 ◯4番(仲田芳人君) 私は不十分だと思います。市長のリードをよろしくお願いをしたいと思うんですけども。
5年度実績についてですけども、
クアオルト健康ウオーキングはメンタルヘルスに対しても非常に効果があるというので注目をされております。市内の企業等でも従業員のメンタルヘルス対策に力を入れております。
そこで部長、聞かせてください。本市のメンタルヘルスの受診者数は5年間でどんな推移傾向にありますか。分かる資料は国保の関係なんでしょうかね、それでよろしいですので傾向を教えてください。
48 ◯福祉部長(古家孝之君) 国民健康保険の医療費でございますが、疾患別割合につきましては、令和4年度では精神疾患は14.6%で3番目に多くなってございます。
よろしいでしょうか。
以上です。
49 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。(「傾向が出ますか。傾向が出ますか何年かかで」と4番仲田君の声あり)
50 ◯福祉部長(古家孝之君) 平成30年度では15.4%、それからワンポイント、ツーポイント内の中で増減をしているということで横ばい状態かというふうに考えてございます。
以上です。
51 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
52 ◯4番(仲田芳人君) 事前に担当課にも聞いたんですけども、医療費の額とすれば3番目の疾病の順位に当たるそうであります。これは、私は非常に高い値のところで安定的にメンタルヘルスを患っていらっしゃる方がいらっしゃるという数値を表してると思うんです。軽視できない数字だというふうに思ってます。
本日の日刊の紙面を見ておりましても、厚生労働省もこの増加傾向にあるメンタルヘルスに対して、市町村で支援強化をするというような報告書の内容が報じられておりましたけども、そういう意味でクアオルトを取り組んでいくという考えはありますか。答弁ください。
53 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
54 ◯福祉部長(古家孝之君) メンタルヘルスの面に関しましては、クアオルトに限らず、
健康ウオーキングっていうもの自体で効果があろうというふうに考えてございます。当然いろんな運動をすることによってメンタルも安定してくるということがございます。そうしたことから、クアオルトも含めまして、様々な
健康づくり事業を展開してまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
55 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
56 ◯4番(仲田芳人君) あんまりここの質問に時間をかけたくないんですけども。
外部評価委員会の委員の意見というのは、よそにない特色のある事業だからというのでクアオルトを評価したんじゃないんですか。市長、もう一回答えてくださいよ。
57 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
58 ◯市長(戎 斉君) 冒頭申し上げましたとおり、本市の特色ある取組として行ってきた事業であるので継続して取り組まれたいという意見でございます。それに対しましては、先ほど申し上げましたけども、にいみ
健康ウオーキング事業として実施しているところでございまして、先ほど来、議員も言われてますように、
クアオルト健康ウオーキング事業はメンタルヘルス的な要素が非常に大きい事業であるということは認識いたしておりますんで、その点についてちょっと認識が甘かったなということもございますので、そこらを踏まえまして、今後より一層拡充を図れるように検討してまいりたいというふうに考えております。
59 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
60 ◯4番(仲田芳人君) 今年度の事業のところなんですけども、私はこの原稿を書くに当たってホームページを見たんですけども、現在どんなんなっとるんですか。新見市の
クアオルト健康ウオーキングに対するホームページの現状を教えてください。
61 ◯福祉部長(古家孝之君) 先日、議員からお聞きをいたしましたが、一部ホームページの内容が間違っていたと、以前の情報が載っていたということで、ここについては更新をかけておりますし、それから今後、PRですね、市からのPRのページも現在ホームページに掲載をしているところでございます。
以上です。
62 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
63 ◯4番(仲田芳人君) 本当にひどいんです。もう何も新しい情報がのっかってないんです。それでやってるっていうのはうそですよ。厳しく最新の情報をのっけて、一人でも多くの人がクアオルトウオーキングに参加できるように手を打っていただきたいと思います。
次の質問に入ります。
2項目め、たたら製鉄再現操業と国指定史跡について質問します。
まず1点目、本市のたたら製鉄再現操業の価値、評価を聞きたいについてであります。
1番、銑鉄を製造する銑押しのたたら製鉄技術を我が国で初めて復元し、30年にわたって新見市で行われてきたたたら製鉄再現操業をどのように評価しているかであります。
新見市のたたら製鉄再現操業は、備中国新見庄たたら伝承会はじめ、関係者を中心に地味な努力が重ねられてきました。8年前には、鋳物鉄、銑鉄をつくり出す銑押しに初めて成功し、明治以降途絶えていたたたら製鉄の銑押し技術を見事に復活させ、専門家からも高い評価を得ています。教育部長、このたたら製鉄再現操業への市の評価を答弁ください。
去る7月1日、新見市議会議員に呼びかけ、愛媛大学アジア古代産業考古学研究センター長の村上恭通教授と議員の情報交換会を開催いたしました。
村上教授は、20年間新見市でたたら製鉄操業に参加し、自身の研究や新見のたたらを内外に発信され、神郷高瀬地内での新見庄時代のたたら製鉄遺跡の試掘調査も担当されました。情報交換会では、新見のたたらは唯一無二の地域資源と激賞されました。
そこで2番目、文献と遺跡と再現操業がそろい、これほど厚みのある町はない、ほかにない、との村上教授の言葉、新見市としてどのように受け止めているかについてであります。教育部長、所感を聞かせてください。
2点目、たたら製鉄文化の発信とファンづくりを考えてはどうかについてであります。
近年、テレビ番組やアニメやゲームなどを通し、国内外で日本文化への関心が高まっています。その中には、たたら女子会や刀剣女子といった言葉も生まれています。
そこで1番、たたらや鉄、刀剣が全国ブームになっている。新見市にとって千載一遇のチャンスと思うがどう受け止めているか。教育部長、答弁ください。
先ほど紹介のとおり、村上教授は平成30年、神郷高瀬地内のたたら製鉄遺跡、鍛冶屋床遺跡と貫神ソウリ遺跡を試掘調査しました。出土した木炭から年代測定し、貫神ソウリは東寺領前の景勝光院領時代、鍛冶屋床は東寺領荘園時代のものと推定されました。
教育部長に尋ねます。
2番、神郷高瀬で試掘した遺跡を本格調査し、保存する考えはありませんか。所見を聞かせてください。
コロナウイルス感染拡大の影響はありましたが、本市でのたたら製鉄再現操業は、昨年今年と行われておりません。銑押しの技術をさらに確かなものとし伝承することは、本市の文化財保護そのものに当たると考えています。
教育部長に質問します。
3番、中断しているたたら製鉄再現操業を再開すべきではないですか。考えを聞かせてください。
さらに、たたら製鉄の全国ブームを受けて、たたらの愛好者やファンを呼び込むため、座学で新見のたたらの歴史、たたらの技術、たたらの資源と道具、鉄の文明文化を学び、スタディーツアー、たたらの遺構、そしてワークショップたたら製鉄体験をテーマに有料の連続講座を企画してはどうでしょう。教育部長、所感を聞かせてください。
3点目の、国指定史跡に向けての具体的考えはについてであります。
教育委員会発行の令和5年度新見市の教育には、中世新見庄に関わる文化財や歴史事象について国指定文化財化を目指し、有識者による調査や文化庁との協議を進めるとともに、市民に向けて学習機会の提供に取り組みますと記載されております。
そこで教育部長に質問します。
1番、国指定を目指そうとしている歴史資源は何を想定していますか。
さらに続けて、国指定に向けた具体的な取組とスケジュールを聞かせてください。
1回目の質問は以上です。
64 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの仲田芳人君の2項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
65 ◯教育部長(山縣晴美君) それでは、2項目め、たたら製鉄再現操業と国指定史跡についての1点目、新見市のたたら製鉄再現操業の価値、評価を聞きたいの1番目、たたら製鉄再現操業をどのように評価しているのかについてお答えいたします。
平成5年に本市で初めて実施されたたたら製鉄再現操業は、その後、備中国新見庄たたら伝承会を中心に、市民等多くのボランティアの協力により継続して行われてきました。たたら製鉄再現操業は、その準備の段階から多大な時間と労力を要することから、ここまで続けることができたのは関係者の方々の熱意と実行力のたまものであると考えております。現在、その結果として中世の製鉄を再現することができたことのほか、操業に携わる人のみならず、多くの方々がその仕組みや工程、またその歴史などを学習することができる貴重な事業になったものと考えております。
次に、1点目の2番目、愛媛大学の村上教授の言葉を新見市としてどのように受け止めているかについてお答えいたします。
本市では本年度から、市民が新見庄の歴史に対する理解を深めるための学習機会の提供や、関連史跡の国指定文化財化を目指す新見庄魅力発信事業に取り組んでおります。
愛媛大学の村上教授のたたら製鉄に関するお言葉につきましては報道で承知しており、今後事業を進めていくに当たり、大変心強く感じているところでございます。
続きまして、2点目、たたら製鉄文化の発信とファンづくりを考えてはどうかの1番目、たたらや鉄、刀剣が全国的にブームになっている。新見市にとって千載一遇のチャンスと思うがどう受け止めるかについてお答えいたします。
たたら製鉄等につきましては、本市の歴史を語る上で重要なものであると考えておりますので、実質的な特徴も含め、機会を捉え発信してまいりたいと考えております。
次に、2番目、神郷高瀬で試掘したたたら遺跡を本格調査し、保存する考えはあるのかについてお答えいたします。
神郷高瀬の遺跡につきましては、新見庄に関する重要な遺跡の一つと考えておりますが、まずは、荘園内にありますほかのたたら製鉄遺跡の調査が必要でございます。本格調査、保存につきましては、その調査結果を踏まえ、検討することとなります。
次に、3番目、中断しているたたら製鉄再現操業の再開についてでございますが、たたら製鉄再現操業は、平成5年に備中国新見庄まつり関連事業として始まり、市民がその体験を通して新見庄の歴史を学習する事業として行われてきました。令和4年度をもって一定の成果を得ることができ、事業を終了いたしております。
本年度には、たたら製鉄だけではなく新見庄全体を生かした事業実施を目的として、中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会を設立いたしました。当委員会では、新見庄を総合的に学ぶ場を市民に提供することを目的としており、たたら製鉄を学習する事業におきましても当委員会において検討していくものと考えております。
次に、4番目、たたらの愛好者やファンを呼び込むための連続講座についてでございますが、本年度設立した中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会では、新見庄を中心とした歴史学習の場を設け、新見庄の歴史的価値を次世代に伝えていくという活動を行うこととしております。議員御提案のたたらに関する講座につきましても、当委員会の中で検討していくものと考えております。
続きまして、3点目、国指定史跡に向けた具体的な考えはあるのかの1番目、新見庄関連史跡のうち国指定史跡候補として想定しているものについてでございますが、新見庄に関連する史跡や遺跡は市内各所にありますが、現時点では上市の楪城跡、地頭政所跡、神郷高瀬のたたら製鉄関連遺跡などを想定しております。
次に、2番目、国指定史跡を目指すに当たっての具体的な取組とスケジュールについてでございますが、現在、新見庄関連史跡の調査対象や方法、スケジュールなどについて県と協議中であり、今後も国や県と協議を重ねながら取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
66 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。仲田芳人君。
67 ◯4番(仲田芳人君) 委員会ができてるんで、そこへ答弁を全部収れんさせれば事が足りるだろうなと想定してましたんで想定どおりの答えであります。
この中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会の会則を読ませてもらっても、私も何か充て職で入っとるみたいなんですけども、たたらという文言は一言も出てこないんですけども、そうですよね。なぜですか。
68 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
69 ◯教育部長(山縣晴美君) このたびの、本年度設立いたしました中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会は新見庄全体を生かすという目的でございますので、たたら製鉄という文言はございませんが、漆や和紙などの歴史的財産と同様に当然含まれているものと考えてございます。
70 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
71 ◯4番(仲田芳人君) 村上先生の言葉を先ほど紹介しましたけども、ここのすばらしいところは3つ挙げられとるんですよね。3つ目に挙げられたのは、再現がされてるっていうとこなんですよ。普通は史跡を整備した後に再現ということが出てくるのに、それがもう最初に出てきてるということのすごさを繰り返し言われてるんですけども、どう思われますか。
72 ◯教育部長(山縣晴美君) 先ほども答弁させていただきましたが、30年にわたりたたら操業を多くの皆様の御協力により続けられてこられたことに対しましては、その操業を通じて市民の方がその仕組みや工程、歴史などを学習することができ、貴重な事業になったものと認識いたしております。
73 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
74 ◯4番(仲田芳人君) 歴史の話ですけど、過去の答弁ではなくてこれから先を私は問いたいんですけども。
市長、このまちづくり委員会の会長でもある市長にお尋ねをします。
たたら製鉄操業は今年度の事業計画の中にもないんですけども、どのようにこの技術を継承して発展させていくかということについて、市長、どのようにお考えか聞かせてください。
75 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
76 ◯市長(戎 斉君) このたび中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会というものを発足したわけです。これまで教育委員会、それから商工観光課ということで二つの部門でそれぞれの行事を行ってきて、いろいろな見方が違うということで一つにまとめて新見庄全体を管理していこうという目的でこの委員会が設立されたということでございますので、今後は総合的に先ほど議員にいろいろ御指摘いただきました、遺跡を今後どうしていくのかとかいうことも含めて、それからまた東寺との関係ですね、そういうものとかいろんなものがありますんで、それを総合的に考える一つの組織ができましたので、これから総合的に考えて方向性を出していきたいというふうに考えています。
77 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
78 ◯4番(仲田芳人君) この中でたたらが重要だ、重要な一つであるという認識をどなたからも答弁に出てきてるんですけども、じゃあ、たたら製鉄を体験操業をしようとしたら誰がするんですか。
79 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
80 ◯教育部長(山縣晴美君) 先ほど来答弁しておりますけれども、新しく中世東寺領新見庄を生かしたまちづくり委員会の中に歴史学習部という部会がございます。その中で、たたらの操業等も含めまして、中世の歴史を、荘園の歴史を学ぶ事業を計画していきますので、その中で誰が操業をするかというところも含めまして、検討されるものであると考えております。
81 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
82 ◯4番(仲田芳人君) だんだんだんだん後退しよんで心配になるんですけども。
市長、昨年の8月29日に高瀬中世たたら研究会と備中国新見庄たたら伝承会が、市長に中世新見庄製鉄遺跡の伝承及び製鉄技術の継承についての要望書を出されておりますけども、市長、どのように受け止められていますか。
83 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
84 ◯市長(戎 斉君) 昨年、神郷高瀬の高瀬中世たたら研究会と、それから新見庄たたら伝承会から要望書をいただいてるのは承知しております。
高瀬中世たたら研究会や備中国新見庄たたら伝承会が主体となってたたら製鉄の再現の継承に取り組まれるということは、非常に地域の活性化にもつながるものでございまして、非常に大事な取組だと考えておりますし、必要に応じて支援をしてまいりたいと考えております。
以上です。
85 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
86 ◯4番(仲田芳人君) なかなか踏み出せない何かを感じないでもないんですけども、例えばどれの団体かはよく分かりません、どういう主体なんかはよく分かりませんけども、たたら製鉄を委託事業として行政から出すというやり方はできないんですかね。再現操業です。
87 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
88 ◯教育長(正村政則君) たたら操業のことにつきましては、先ほどから申しますように30年間の実績は高い評価をしておりますし、改めてまたここで委員会を2つあったものを1つにして、新たに東寺領新見庄を生かしたまちづくりということで、そこでもう一回考えていくべきではないかと思いますので、すぐに委託とかそういうところを市が今やりましょうとかやりますということは言えなくて、そこの委員会でゆっくり、やっぱり30年間の評価もしながら、今後どうやって新見庄、そういった備中国新見庄をどうやって広めていくか、伝承していくかというあたりを検討していただくべきではないかというふうに考えております。
以上です。
89 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
90 ◯4番(仲田芳人君) 分かりました。何か30年間の評価はもう教育委員会で立派にされとるんで、もうそれ以上議論に時間を潰さないほうがいいと思います。議会にも先般の初日の全協において、たたら製鉄を応援する議連を立ち上げようということで呼びかけましたところその方向になっておりますので、また議連を通しながら市長や教育委員会と協議を重ねたいというふうに提案もしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に移ります。いいですか。
91 ◯議長(榎 日出男君) はい。
92 ◯4番(仲田芳人君) 3項目め、新見高校の魅力化、学科再編提案のその後について質問します。
1点目、今年3月議会での新見高校の学科改編提案以降、市は新見高校魅力化に向けどのような対応をしているかについてであります。
私は、今年3月議会で、新見高校の専門学科のプログラミング学習を特色にした学科に改編するなど魅力化を提案しました。市長は学科の改編が新見高校存続の可能性につながるのであれば、市として可能なことはできる限り行いたいとの答弁でありました。
総務部長、この半年間の具体的な動きを答弁ください。
2点目、今春新見高校以外の高校に進学した生徒の進学理由を調べていますか。あれば結果を聞きたいであります。
これは市長とのフリートークで市民からの質問にありました。新見高校の魅力を向上させ、新見高校への進学率を高めるためには、他の高校を選択する生徒の意向意識がどこにあるのかを知ることは極めて重要になると考えます。
教育部長、調査の有無、あれば結果を答弁ください。
3点目、県教委が高校の再編整備基準の適用を保留した向こう5年間の中で、新見市は新見高校の魅力化について具体的に何が行いたいかについてであります。
高校の再編整備基準は、当初令和5年度以降1年生が100人を下回る状況が2年続けば再編の対象となり、80人を2年続けて下回ると翌年の生徒募集を停止するというものでありました。市や町に県立高校が一校しかない場合、令和10年度まではその高校への再編整備基準の適用を保留するとしました。
時間はあっという間に経過しております。新見高校の魅力化に向け、市長は一体何がしたいのか、具体的に明快に答弁ください。
4点目、新見高校魅力化に向け市の体制、機構を強化確立すべきではないかについてであります。
私は3月議会の答弁を聞きながら、4月の機構改革、人事異動で新見高校魅力化に係る機構人事配置があるのではないかと期待しておりましたがありませんでした。市長は必ず残すとの意気込みで取り組むとも答弁しています。その決意は組織や人事からは感じられませんでした。体制強化に向けた市長の考えを聞かせてください。
以上でこの項目の1回目の質問を終わります。
93 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの仲田芳人君の3項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
94 ◯総務部長(高瀬広視君) 3項目め、新見高校魅力化提案その後についての1点目、3月議会以降、新見高校魅力化に向けた対応でございます。
本年3月議会以降の対応につきましては、4月に市長、教育長が県教育長と意見交換を行い、新見高等学校存続の要望のほか、再編整備基準につきまして、進学者数だけでなく地域内からの進学率が重要であることの共通認識を図ったところでございます。
また、高校の存続問題は産業界にも影響を及ぼすことから、商工団体と新見高等学校への支援などについての意見交換を行ったとこです。今後も引き続き情報交換を行うこととしております。
また、新見市産業振興会議幹事会におきましても、進学率向上に向けて何ができるかなどの議論を行うこととしておるとこでございます。
さらに、新見高等学校の取組や活動をより多くの皆様に知っていただくため、市報にいみ8月号において特集記事を掲載したが、今後紹介動画の作成も計画しておるとこでございます。
95 ◯教育部長(山縣晴美君) 続きまして、3項目めの2点目、今春新見高校以外の高校に進学した生徒の進学理由でございますが、新見高校以外に進学を希望した理由につきましては、中学校へ聞き取りを行った結果、新見高校にない学科や部活動を希望していることや、それぞれの御家庭の事情などでございます。
以上です。
96 ◯市長(戎 斉君) 3点目、県教委が高校の再編整備基準の適用を保留した向こう5年間で、新見市は新見高校の魅力化ついて具体的に何を行いたいのかということでございますけども、本年4月の県教育長との意見交換の場におきまして、地域にとってなくてはならない学校であることを地域の皆様にも御理解いただくことが重要であるとの認識を共有しております。
また、新見民間車検工場会と岡山県自動車整備振興会新見支部からの支援を受けまして、本年度から、自動車整備に興味を持ってもらうきっかけとして、工業技術科ではゼロハンカーの制作にも取り組んでおるところでございます。
このような支援の取組が他の業種にも広がることにより、本市の提案を県教育委員会へ強く要望できるため、今後も地域の後押しをいただきながら、官民一体となった支援が行われるよう関係団体と協力して取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
続きまして、4点目でございます。
新見高校魅力化に向け市は体制、機構を強化確立すべきではないかについてお答えをいたします。
新見高等学校の魅力化に向けた体制につきましては、小・中学校との連携を強化するため、本年度から学校連携コーディネーターを2名体制とし、市長部局と教育委員会にそれぞれ1名を配しているところでございます。
以上です。
97 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
98 ◯4番(仲田芳人君) 再質問します。何かどうも市長が何をこの5年間のうちにされたいんか、もう1年も、4年半になってしまっとんですけども、本当に限られた時間なんですけども、明確に市がやりたいこと、市長もやりたいことを打ち出すべきじゃないですか。もう一度答弁ください。
99 ◯議長(榎 日出男君) 答弁求めます。
100 ◯市長(戎 斉君) 高校魅力化ということで、中学生がいかに新見高校を選んでいただくかということに対する情報提供を強化していかなきゃならない、そういう中でいろいろな方策があろうかと思いますけども、まずは体制を強化しようということで今年2名体制にして、より広報を周知していこうということでやっておるわけでございます。また、ゼロハンカー等が扱える工業技術科にそういうコースを設けるなど、地域の皆さんの後押しをいただきながら、そういう魅力づくりの一つにも、一助にもなろうかということで支援をしているとこでございます。
最終的に高等学校を選ぶのは中学生、それからそれを含めた保護者の皆様でございますので、その皆様方にどういう新見高等学校の広報をしていけばいいのかということでございますので、私がその学科のことについて具体的に申し上げるのはちょっと今の段階ではできないなということでございます。
以上です。
101 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
102 ◯4番(仲田芳人君) 私は旧知の間柄であります神石高原町の入江町長とフェイスブック等を通じながら交流をしておるんですけども、あそこの町には県立の油木高校があります。神石高原町は、その高校を強力にバックアップしながら、例えば海外研修の助成であるとか、各種の検定をするための受検料を補助するなどの取組をしてます。その町長の言葉です。町も強力にバックアップしています。存続させることも無論大きな目的ですが、それだけでなく、魅力あふれ、油木高校で学びたいと思っている学校づくりを支援していますと明確に述べてるんですけども、この感想を、所見を市長はどのように受け止められますか。
103 ◯市長(戎 斉君) 私どもも新見高校を応援したいという気持ちは全く変わりませんし、今お聞きしました神石高原町の町長のコメントについても同感でございます。
104 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
105 ◯4番(仲田芳人君) 何がしたいか、生徒がどんなことをしたら喜んでくれるかっていうのは各地にいろんないい事例があるんで、ひとつそんなところの研究からも始めていって、新見市にできること、すべきことを選んでほしいというふうに思います。
それから確認しときますけども、魅力化コーディネーターは現在2人いるんですか。
106 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
107 ◯総務部長(高瀬広視君) 現在2人おりまして、1名は教育委員会で小・中学校と連携を密にし、進学希望や志願状況の調査分析を行っております。また、1名は市長部局で高等学校との連携を主に担当し、新見高校への支援や進学率向上への取組を行っております。いずれにしましても、協力して取り組んでいるところでございます。
108 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
109 ◯4番(仲田芳人君) 教育委員会と市長部局にまたがってやるという必然もあるかもしれませんけども、何か連携会議なりあるいはプロジェクトチームというようなものをつくる考えはありませんか、市長。
110 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
111 ◯市長(戎 斉君) プロジェクトチームというような特別な体制というのは現在のところ考えてないとこでございます。
以上です。
112 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
113 ◯4番(仲田芳人君) 私は組織は行政の意思表示だと思ってるんで、現実にやられてる内容を重ねるような状態でもいいので、組織は明確に外に向かってアピールする必要があるんじゃないかと思います。
4項目めに移ります。
4項目め、行政のスピード化への考え方について質問します。1点のみの質問であります。
市長は行政のスピード感をどのように捉えているかであります。
市長は、当選以来、スピード感を持ってと語ってきました。御自身が市職員であったことも含め、行政のスピード感をどのように捉えられてきましたか。
そして、当選後、スピード感を持って行政対応するとは、どれくらいのスピードを考えているのか、率直に聞かせてください。
114 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
115 ◯市長(戎 斉君) それでは、4項目め、1点目にお答えをいたします。
市長は行政のスピード感をどのように捉えているかということでございます。
私の考える、スピード感を持つとは、取り組む姿勢でございまして、市長就任前後に関わらず、この考え方は変わっておりません。
また、スピード感を持って行政対応するとは、どれくらいのスピードを考えているのかにつきましてでございますけども、対応する課題によりまして、関係機関との調整や手続等が様々でございます。一概に期間をお示しすることはできませんが、常に対応可能な事業については早急に対応しておりますし、その気構えで日々の公務に取り組んでいるところでございます。
以上です。
116 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。仲田芳人君。
117 ◯4番(仲田芳人君) もちろんそういうお気持ちでやられているということは理解をしますけども、私たちが市民と話をしていると、いつも聞こえてくるのは、相談をかけたけど行政は答えを返してくれないと、もうそこらじゅうで聞かせてもらいます。
あるいは、先ほど紹介をしたこの若いお母さん方と話をしたら、どう言うかと言ったら、私たちは110人しか子供が生まれないから聞いてもらえないんですかねと言うんです。
市長どう思いますか、この現状を。
118 ◯市長(戎 斉君) そういう言葉、私の耳には入っていないのが残念ですけども、非常に憂慮すべき発言だろうと思います。
119 ◯議長(榎 日出男君) 仲田芳人君。
120 ◯4番(仲田芳人君) 現状がそういうことなんで、よくよくコミュニケーションを取りながら、いち早い対応をしてもらいたいと思います。
まとめます。
本日の質問の隠しテーマは、全てスピード感でありました。市民の信頼を得、行政と共によりよい町をつくるためには、真にスピード感ある行政の対応が不可欠であります。そして、その前提に市長の覚悟と決断があることを念押しし、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
121 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして仲田芳人君の一般質問を終わります。
しばらく休憩をいたします。
午前11時6分 休 憩
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午前11時20分 開 議
122 ◯議長(榎 日出男君) 休憩を閉じ会議を再開いたします。
次に、14番橋本亨子君の登壇を求めます。橋本亨子君。
〔14番 橋本亨子君 登壇〕
123 ◯14番(橋本亨子君) 14番橋本です。
議長の許可をいただきましたので、質問に入らせていただきたいと思います。
今回は3項目を通告いたしました。
では、通告順に従いまして、まず1項目めの質問に入りたいと思います。
1項目めは、新型コロナウイルス感染症対策についての質問でございます。
5月から感染症法上の位置づけが5類に移行されたことで行動制限がなくなり、各種の行事などが通常に戻り始め人流が増加してきました。地域に活気が少しずつ戻り始めたようにも感じておりますが、同時に、身近なところでの感染者が確認される状況などもあります。市民から、感染状況はどんなことになっているのかといった不安な声が寄せられることもあります。
感染拡大が進めば、様々な分野への影響も懸念されるわけですが、5類への移行から5か月目を迎えます。感染拡大を防止するための対策へのお考えをお尋ねしていきたいと思います。
まず、1点目です。市内での感染者数の状況は、把握しておられるのかお示しください。
2点目、感染防止対策の必要性についてでありますが、お盆明けの8月25日に岡山県が公表した県内84の指定医療機関の定点観測に基づく感染者の状況では、5類移行後、最多を更新したということです。お盆で人流が増加したことが起因しているとのことだと分析をしておりましたが、感染拡大を食い止めるための対策を強化する必要性を感じておりますが、どのようにお考えか、見解をお聞かせください。
以上で1項目め、1回目の質問を終わります。
124 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの橋本亨子君の1項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
125 ◯福祉部長(古家孝之君) 1項目め、1点目、市内の感染者数は把握しているのかについての御質問にお答えをいたします。
新型コロナウイルス感染症の感染状況につきましては、毎週金曜日、県が定点把握による地域別の発生状況を公表しております。
本市といたしましては、県が公表した備北地域の数値を基に市内感染者数の状況を把握しており、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行してからも増減を繰り返している状況であり、全体的には7月以降徐々に増加傾向であると認識しております。
なお、9月1日付の最新の県の発表では、前の週から減少となってきております。
以上でございます。
続いて、2点目です。2点目についてお答えをいたします。
新型コロナウイルス感染症への対策でありますが、5類移行に伴い、自主的な判断の下、基本的な感染防止策について周知を図っているところでございます。
また、9月20日から新型コロナワクチンの令和5年秋開始接種として、現在流行の主流となっておりますオミクロン株XBB系統に対応したワクチンによる接種が始まることとなりました。
本市といたしましては、引き続き、基本的な感染防止策の周知とワクチン接種の促進に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
126 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。橋本亨子君。
127 ◯14番(橋本亨子君) 御答弁くださったんですが、まず1点目のことについてであります。
現在、地域や学校、そしてまたは施設など市民の身近なところで感染者が発生しているという状況があります。市内の感染者数の状況が、不安に思う市民の方には全く分からないわけなんですが、この不安感だけが大きくなるという、こんな思いを言われる方もおられるわけです。市として独自の判断でこの感染者の状況を市民に向けて公表をする、こういうことはできないものなんでしょうか。その点いかがでしょうか。
128 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
129 ◯福祉部長(古家孝之君) 本市といたしましては、県発表の備北地域における感染者数を市内の感染状況を把握する指数として考えておりまして、そうした状況を、県の発表がございますし、報道記事、そうしたもので情報を入手していただきながら、基本的な感染防止策をそれぞれ講じていっていただければというふうに考えてございます。
以上です。
130 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。
131 ◯14番(橋本亨子君) 市として、県の発表する感染者数の状況を把握をしているということなんですけれども、それが報道等ではあるとは思うんですが、市民に、以前のように市内の感染者の状況、保健所単位での公表があったということもあるんですけれども、実数としての状況が伝わっていないということもあって、非常に不安をお持ちになっておられるということもあるんです。
ぜひ、どういう方法がベストかは分かりませんけれども、市民に対して注意を喚起していくために、市が独自で判断をしながら、感染者数の状況を公表するということも検討すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。再度お答えください。
132 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
133 ◯福祉部長(古家孝之君) 5類に移行した状況ではございますが、感染リスクがゼロになったわけではないということもございますので、今後とも、感染状況を注視しながら、状況に応じて適切な対応をしてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
134 ◯議長(榎 日出男君) 再質問ございますか。橋本亨子君。
135 ◯14番(橋本亨子君) ぜひ、市として独自の判断の中で感染者の状況、感染者数の状況を公表できるように、ここは検討してほしいと思います。
2点目でございますが、感染者がやはりゼロにはならない、増える状況もあるという中で、以前、市長から注意を喚起するためにメッセージを発信をしていたけれども、市民のそれぞれの身近なところで感染者が発生しているにもかかわらず、市長は何にも言ってくれないねという声などもお聞きするわけです。状況を示して、そしてまた注意を喚起していくということが感染防止対策にも効果を発揮するというふうに思うんです。市長からのメッセージの発信をする必要性はないんでしょうか。その点について、市長どういうふうにお考えでしょうか。
136 ◯市長(戎 斉君) これまで感染状況や社会情勢などに鑑みまして、市長メッセージを発信をさせていただいておりました。5類に移行した状況では特に大きな感染者数の増加ということ、そういう社会的な変動が少ないということからメッセージは控えておりましたけれども、今後も状況に応じて対応してまいりたいというふうに思ってます。メッセージをしないということではなくて、状況を見ながら対応してまいりたいと思っています。
137 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。橋本亨子君。
138 ◯14番(橋本亨子君) 今後も状況を見て検討もするという答弁をいただきました。
5類に移行して、地域の経済活動が、徐々にでございますけれども、回復に向かいつつある現状です。こうした中で、市民の不安を払拭するための手だては一体どうしていくのがベストなのかということも模索していただきながら、感染者数の変動状況、これを示す、そしてまた市長からも注意を喚起するためのメッセージを発信する、こういうことで取組をしていただければというふうに求めておきたいと思います。
以上でこの1項目めは終わりたいと思います。
次に、2項目めに入ります。
2項目めは、学校給食の無償化についての質問でございます。昨日、同様の質問がありましたが、私なりにお尋ねをしたいと思います。
2020年に総理府が少子化対策のための国際世論調査を実施しておりますが、あなたの国は子育てしやすい国ですかという問いに対して、日本の回答者の20歳から49歳では、とてもそう思うと答えた方が僅か4.4%です。ほかに3つの国を調査しておりますが、フランスは25.5%、ドイツが26.5%、スウェーデンが80.4%という結果で、大きな違いがあります。
また、子育て支援として何を望みますかという問いへの、日本の回答者は教育費の負担軽減が1位です。子育て世代が自分の国を子育てしにくい国だと考え、教育費の負担軽減を強く求めているのが大きな特徴だと私は思います。
教育費負担の重さが少子化に拍車をかけ、産み育てたいと思っても諦めざるを得ないといった社会の構造を改善することが、今、大きな課題になっているということを、この調査結果は示すものだと思います。ゆえに、政府も異次元の少子化対策を掲げ、子育て支援策を大幅に増やすと言い出したものと思いますが、しかし中身があまりにも貧しいものになっていると、既に不満の声が上がっている状況であります。
教育費の負担軽減については、幼児期から大学院まで全て大事ですが、今回は義務教育における負担軽減対策として、学校給食の無償化へのお考えをお聞きしたいと思います。
昨日、同僚議員への市長からの大変前向きな答弁が示されて、学校給食費を来年度無償化に向けて検討もするという、こういうお答えが出たわけでございますが、もう少しお考えをお聞きしておきたいと思います。
まず1点目ですが、義務教育費無償化の原則についての考え方を伺っていきたいと思います。
憲法26条が国民の教育への権利を規定してる条文であることは、当然、御承知のことと思います。この条文の内容をどのように解釈しておられるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
義務教育における学校給食については、教育の一環であることから、本来無償であるべきものであると私は思っておりますが、義務教育無償化の原則に対するお考えをお聞かせください。
2点目です。子育て世代の強い要求である学校給食の無償化について、冒頭にも申し上げましたように、昨日、市長から来年度の実施に向け具体的に検討していきたいというお答えがあったわけでございますが、お聞きになった保護者の皆さんは大いに期待をしておられるものと思います。
参考までにお聞きいたしますが、小学校の児童1人当たり、そしてまた中学校の生徒1人当たり、年間どのくらいの金額の給食費を負担しておられるのか、この金額をお示しください。
そして、実施に向けての考え方を確認したいと思います。
市長、県内で既に実施している自治体として備前市がございます。この備前市はマイナンバーカードの取得を条件につけているわけでございますが、本当に許せないやり方だと私は思っております。
本市の場合、こうした条件をつけての実施という考え方は、当然すべきではないんですが、こういった考え方をどのように思っておられるのか、そしてこういった条件をつけるという思いは市長にはおありかどうなのか、その点について考え方を示してください。
そして、昨日、前向きなお考えをお聞かせいただいたわけでございますが、重ねてお尋ねをしておきたいと思いますが、来年度から確実に実施をすると、昨日の答弁でそのように受け止めさせていただいてもいいのでしょうか。この点、市長から明快な答弁をいただきたいと思います。
以上で2項目め、1回目の質問を終わります。
139 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの橋本亨子君の2項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
140 ◯教育部長(山縣晴美君) それでは、2項目め、学校給食の無償化についての1点目、義務教育費無償の原則をどのように考えているのかについてお答えいたします。
義務教育費無償の原則につきましては、授業料や教科書などが無償であると認識しております。
続きまして、2点目の来年度からの無償化の実施についての、小学校それから中学校の給食費の単価についてお答えをさせていただきます。
令和5年度の1人当たりの給食費の単価でございますが、小学校が285円、中学校が340円でございます。
それから、実施に向けての考え方でございますが、昨日、古川議員にお答えをいたしましたとおり、今後、無償化の内容と具体化に向けて、早急に検討してまいりたいと考えています。
以上でございます。
141 ◯市長(戎 斉君) 昨日、古川副議長へ給食費無償化についての答弁を申し上げました。繰り返しになりますけども、今後、来年度からの実施を見据えて、無償化の内容を具体的に検討してまいるということでございます。
そして、備前市のような条件付とかというお話でございますけれども、これから検討するわけでございますので、そういう条件については現在のところ考えておりません。
以上でございます。
142 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。橋本亨子君。
143 ◯14番(橋本亨子君) 実施ということについては、大変、市長から心強い答弁をいただきました。ほっとする思いでございます。
1点目のことでもう少しお尋ねをしたいと思います。
先ほど部長が答弁をされたわけなんですけれども、憲法26条が規定しているこの内容の受け止め方については、義務教育費の無償化について、授業料や教科書が無償だということで考えているということでした。
憲法の条文をここで読み上げさせていただきますが、憲法26条は国民の教育への権利を定めたものでございますが、その第1項には、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」、そして第2項では、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする」というふうに規定をしているわけですね。
第1項は、教育を基本的人権の一つとしたものでございますが、第2項では、義務教育を無償とすることを明文化をし、そして政府に命じたものになっております。ただし、憲法は無償の範囲を明示しておりません。前向きに受け取れば、教材や交通費など教育活動に必要なものが無償ということであるのかなというふうにも思うわけですが、給食も教育活動の一つであり、無償とされるべきものだというふうに私は思っております。その点、どう思われますか。先ほどの答弁では、給食費は全く含まれないということなんですよね。いかがですか。
144 ◯教育部長(山縣晴美君) 給食費につきましては、学校給食法において、給食に係る人件費や施設の整備費等は設置者の負担、食材費につきましては保護者負担と定められております。
以上です。
145 ◯14番(橋本亨子君) 学校給食法が出てくるとは思わなかったんですが、昨年12月の議会で学校給食の無償化を求める質問を取り上げさせていただく中で、当時の部長からの答弁でも学校給食法11条のことが持ち出されました。そのときにもやり取りをさせていただきましたが、この学校給食法の11条では負担区分を明らかにしているというだけのものになっているわけです。設置者である市長の英断で今回は実施をするということで、市長として無償化にするということを何ら制限を加えるものではないというのが、学校給食法の11条なわけなんですよ。
部長、1951年、昭和26年ですが、3月19日の参議院文教委員会において、当時の辻田初等中等教育局長が答弁をした内容がございます。御承知かどうか分からないんですが、憲法に定められております義務教育の無償をできるだけ早く広範囲に実現したいということは、政府としての根本的な考え方でございますというふうに答弁されているんです。基本的には、義務教育の無償化というのは、本来国が責任を持って義務教育課程においては無償とするというのが政府の考え方、こういうことを答弁しているんです。
途中ちょっと省きますが、すなわちその内容といたしましては現在の授業料でございますが、その他に教科書とそれから学用品、学校給食費というふうな、なお、できれば交通費というふうなことも考えておりますとまでおっしゃっておられるわけです。現在もこの答弁の趣旨は変わっていないことを文科省も認めているわけです。
学校給食の無償化というのは、憲法が要請しているものであり、本来なら国が実施すべきものだと思っておりますがいかがでしょうか。まず、その点の御答弁ください。
146 ◯教育部長(山縣晴美君) 現在、国におきましても、こども家庭庁において今年度こども未来戦略方針が示されました。現在のところ、法律的には給食費は保護者負担となっておりますが、それに対する補助を禁止するというものではないというような通達も出ておりますので、こども未来戦略会議の中で、学校給食費の無償化の実現に向けて、国として取組や成果、課題の整理を本年度中に行い公表するとされておりますので、市といたしましては、その動向を注視してまいりたいと考えているところでございます。
147 ◯議長(榎 日出男君) 橋本議員、発言中ですが、一つの方向にまとめて発言していただくことが1点。
それと、給食費無償化にせえ言ようるんか、すな言ようるんか、よう分からん。その辺をはっきりやっていただかんと、ほかのものを付け加えて、それを言ようるから、聞きょうても給食費の無償化は必要ねえんじゃないかのような聞こえ方もするんです。じゃけそこを明確に発言してください。
148 ◯14番(橋本亨子君) 市長が英断されたことについては、高く評価をしておりますし、無償化の実施は、当然、新年度に向けて本当に本気で実施をしていただきたいと強く願っておりますので、無償化するなというような気持ちはさらさらございません。
ただ、学校給食費を無償とするということの原則的なところはしっかりと認識を共有したいということで、質問をさせていただいております。
さて、本市が実施をするということで大変歓迎した思いでいるんですが、私どもが独自にこの学校給食費の無償化の実施状況について調査をいたしましたところ、実施の形態は様々ありますが、国のコロナによります臨時交付金を活用して期間を限定してやっていくものなど、いろいろあるわけなんですが、全都道府県に、今、広がって無償化を実施している状況です。自治体数でいえば、482の自治体が実施するまでになっているわけです。
今回、新見市が英断を市長がされますことで実施に踏み切るということになれば、さらに政府の姿勢を動かすことの大きな力になると私は思っておりますし、大きく歓迎をしているところなんです。
ただ、政府が異次元の少子化対策を掲げて、こども未来戦略方針を決定をしておりますけれども、加速化プランには学校給食無償化は盛り込まれておりません。その点、昨日もお話が部長からも出たわけなんですが、先送りをしております。実施する自治体の取組状況等を調査をして検討するという、こういう引けた姿勢なんですよね。
ということで、新見市が今回実施していくということは政府の背中を押すことにもつながっていきますが、継続的に学校給食費を無償化していくというそういうことになっていけば、今後、無償化のための財源確保も課題となってくるのではなかろうかというふうに思っております。
そこで市長、今、首相の姿勢は異次元の少子化対策と言いながら、予算はなかなかそれに沿ったものにはなっていない状況がありますので、政府に対して、しっかりと予算確保をするためにも強く少子化対策向け、子育て支援対策向けの予算を充実をさせていくということで強力に要請をしていっていただきたいと思っておりますが、それについてどうお考えでしょうか。
149 ◯市長(戎 斉君) 本市がやろうとしている教育費無償化の財源については、これから検討していくわけでございますが、普通に、当然、一般財源を充てるということになろうかと思いますので、それに向けた調整が必要になってくると思っております。最大限の努力をしていかなきゃいけないということでございます。
また、国へという話ですけども、給食費も含めまして、市長会を通して要請はこれまでもしてきておりますので、引き続きその方向で進めてまいるということでございます。
以上です。
150 ◯議長(榎 日出男君) 質問ありますか。橋本亨子君。
151 ◯14番(橋本亨子君) 少子化が本当に深刻になっている状況の中ですから、異次元の少子化対策という旗を掲げた政府に対して、市長会からも要請をしているということでございましたが、学校給食費の無償化のための財源に関わらず、しっかりと要請をしていただくよう求めておきます。
2項目めは、これで終わります。
次に、3項目めに移ります。医療費助成制度の拡充について質問をいたします。
岡山県が実施しております心身障害者医療費公費負担制度の適用範囲の拡大についてのお考えをお尋ねいたします。
2011年、平成23年ですが、7月に障害者基本法の一部を改正する法律が成立し、8月から施行されました。国連の障害者権利条約の考え方に合わせて改正されたものであります。身体障がいや知的障がい、発達障がいを含めた精神障がいのある人などが、一体的に表現されています。そして、社会的障壁、社会の様々な壁です、これにより障がいのある人を暮らしにくく、生きにくくする社会にあるものを取り除き、相互に人格と個性を尊重し合いながら、共生する社会の実現を目指すことを目的にしているものです。
この障害者基本法においては、身体、知的、精神の3障がい者を一体として表現されているわけですが、県の心身障害者医療費助成制度では扱いが異なっています。精神障がい者も他の障がい者と同じように、県の当該制度の対象に加えていくべきだと思います。
医療費の負担が、身体、知的障がい者は1割、そして精神障がい者は3割の負担が求められているのが現状です。厚生労働省の調査では、障害年金受給者の57.9%が2級に該当し、年間78万円という年金額です。この中から、入院費や通院費を支出し、精神科治療による副作用などから疾病を発症することも多く、医療費の負担は厳しい状況になっているのが現状です。症状を改善するために必要な入院や通院を我慢せざるを得ないと病状を悪化させる方が多くおられるような状況もあるとお聞きもしております。治療に専念できるよう制度の拡充が必要だと思います。
1点目です。岡山県議会では、御承知と思いますが、心身障害者医療費公費負担制度を拡充し、精神障がい者への適用を求める陳情書が関係する3団体から提出をされ、2021年12月22日に全会一致で採択をされております。にもかかわらず、知事が一向に改善しようとしておりません。県に対して市長から強力に要請をしてくべきだと思いますが、お考えをお聞かせください。
2点目です。県が重い腰を上げようとする姿勢を見せない場合、市として独自に助成制度を取り組むべきだと思いますが、どうお考えになりますでしょうか。お答えいただきたいと思います。
以上で3項目め、1回目を終わります。
152 ◯議長(榎 日出男君) ただいまの橋本亨子君の3項目めの質問に対する執行部の答弁を求めます。
153 ◯福祉部長(古家孝之君) それでは、3項目め、1点目、岡山県心身障害者医療費助成制度の対象者に精神障がい者を加えるよう要請すべきではないかとの御質問にお答えします。
岡山県心身障害者医療費公費助成制度の対象に精神障がい者を加えるよう要請することにつきましては、令和3年度以降、毎年、県市長会を通じて県に対して要望をしているところでございます。
続きまして、2点目でございます。市独自に助成制度の取組はできないかとの質問にお答えをいたします。
県の制度を改正していただくよう県市長会で要望していることから、市独自の助成制度につきましては現在のところ考えておりません。
以上でございます。
154 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。橋本亨子君。
155 ◯14番(橋本亨子君) 1点目ですが、令和3年度以降毎年要請をしてくださっておられるということなんですが、その感触について、どういう状況になっているか、その点をお聞かせください。
そして、2点目ですが、県に要望していることから、独自には考えていないということでしたが、仮に市で独自に実施しようとする場合に、対象者数の見込みというのはどのくらいおられるのか状況を教えていただけますか。
156 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
157 ◯福祉部長(古家孝之君) 県の感触でございますけれども、県ではこの制度につきまして、給付と負担の公平を図り持続可能なものとなるよう制度設計を行っているものであり、給付対象の拡大と所得制限の緩和につきましては慎重に検討すべき課題であると考えているというような回答をいただいております。
以上でございます。
158 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。はい、もう一点。
159 ◯福祉部長(古家孝之君) 対象者数でございますけれども、現在、精神障害者福祉手帳の所持者でございますが、1級が12人、2級が102人、3級が32人ということでございまして、合計146人になりますか、この程度でございます。
仮に、この制度を拡充するということであれば、1級の対象者12人が対象になるというふうに考えてございまして、ほかの市町村におきましても、1級の障害者手帳をお持ちの方が対象となっているようではございます。
以上です。
160 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。橋本亨子君。
161 ◯14番(橋本亨子君) 県は、非常に後ろ向きで、残念な状況があることを確認をいたしました。
2点目について、他市が実施している状況から考えてということでの回答かなというふうに思うんですが、部長が言われた1級は12人ということで、県が重い腰を上げない中、単市で実施をするところというのが広がってきております。大体のところが1級までを対象にという救済をしているという状況がありますが、1級まででいいのかどうなのかというのは実態をしっかり捉えていただきながら検討をするべきものだというふうに思うんですが、2006年2月の県議会で単県医療費公費負担制度の見直し案が提出をされて、現在の制度にと大きく後退をしてしまったわけです。同年4月から障害者自立支援法が施行されて、障がい者への負担増が実施されようとしているときに合わせて、県はこの制度を大きく後退をさせてしまいました。全国的に見ても、岡山県の制度は最低最悪といいますか、後れた制度にとなったわけです。
そうした中で、県にも各自治体から強い要請をしているにもかかわらず、県知事がまだまだ背を向け続けているというのが現状です。そうした中、それでは本当に、実際に障がい者の方々は大変な思いでおられるということから、救済の手を差し伸べる、それぞれ自治体独自の制度を実施しているのが現状でございます。
ぜひ、今のところ単市として実施をする考え方は持っていないという残念な答弁になっているんですが、検討していただき、改善をしていただきたい、そういうふうに思っております。今、既に3市1町が独自に制度の適用を実施しておりますし、今後も取り組むところが広がるという見通しがある、このことも御承知のところだと思いますけれども、ぜひ、県への要請は強力にし続けるというのは当然として、市独自の制度も実施されるようにと期待をしております。今後に向けての検討を進めていただきたいというふうに思っておりますが、これについての答弁が何かあったらお聞かせをいただいておけばというふうに思います。いかがですか。
162 ◯議長(榎 日出男君) 答弁を求めます。
193 ◯議長(榎 日出男君) 質問ございますか。土屋将君。
194 ◯1番(土屋 将君) 状況を確認をさせていただきました。ぜひとも、さらに予算を増やし対応いただきたいと、このように思います。
今回は周知の意味もありまして取り上げをさせていただきました。市議会議員等のアンケートを見ましても、人口減少問題に取り組んでほしい、市も議員も本気になっていないという厳しい意見も見られました。本市において、人口は年間約600人減っている現状におきまして、この婚活支援の制度の施策は大変効果が高いものと考えております。さらなる取組を強く求めまして、私からの質問を終わります。
195 ◯議長(榎 日出男君) これをもちまして土屋将君の一般質問を終わります。
お諮りいたします。一般質問はこれで打ち切りたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
196 ◯議長(榎 日出男君) 異議なしと認めます。よって、一般質問はこれで打ち切ります。
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日程第2 請願・陳情事件の上程
197 ◯議長(榎 日出男君) 日程第2に入ります。
既に受理しております請願2件及び陳情1件を議題といたします。
なお、請願及び陳情の内容につきましては、議会初日に配布しておりますので、御確認ください。
しばらく休憩をいたします。
午後1時19分 休 憩
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午後1時20分 開 議
198 ◯議長(榎 日出男君) 休憩を終わり会議を再開いたします。
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日程第3 議案及び請願・陳情事件を各常任委員会に付託
199 ◯議長(榎 日出男君) 日程第3に入ります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております決算第1号から同第10号までの10議案、条例第31号から同第35号までの5議案、予算第25号から同第30号までの6議案、議案第13号、同第14号の2議案、請願2件及び陳情1件は、配付しております付託表のとおり、その審査を各所管委員会に付託したいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
200 ◯議長(榎 日出男君) 御異議なしと認めます。よって、付託表のとおりそれぞれの委員会に付託いたします。
お諮りいたします。明8日から25日までの18日間は、議案等調査のため本会議を休会したいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
201 ◯議長(榎 日出男君) 御異議なしと認めます。よって、18日間は休会することに決定いたしました。
次の本会議は9月26日午前10時に開きます。
以上で本日の日程は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。
午後1時21分 散 会
新見市議会
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