笠岡市議会 > 2018-03-09 >
03月09日-05号

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  1. 笠岡市議会 2018-03-09
    03月09日-05号


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    平成30年  第 2回 3月定例会        平成30年第2回笠岡市議会定例会会議記録(第5号)             平成30年3月9日(金曜日)〇議事日程   午前9時30分開議  日程第1 一般質問(個人質問)       ・ 1番  大 本 邦 光 君       ・ 2番  井 木   守 君       ・18番  森 岡 聰 子 君       ・17番  坂 本 公 明 君        ──────────────────────〇本日の付議事件  上記議事日程と同じ        ──────────────────────〇出席議員(21名)   1番  大 本 邦 光 君         2番  井 木   守 君   3番  大 山 盛 久 君         4番  齋 藤 一 信 君   6番  東 川 三 郎 君         7番  大 本 益 之 君   8番  田 口 忠 義 君         9番  仁 科 文 秀 君  10番  大 月 隆 司 君        11番  藏 本 隆 文 君  12番  馬 越 裕 正 君        13番  藤 井 義 明 君  14番  樋之津 倫 子 君        15番  原 田 てつよ 君  16番  妹 尾 博 之 君        17番  坂 本 公 明 君  18番  森 岡 聰 子 君        19番  山 本 俊 明 君  20番  天 野 喜一郎 君        21番  奥 野 泰 久 君  22番  栗 尾 順 三 君        ──────────────────────〇欠席議員(1名)   5番  三 谷   渡 君        ──────────────────────〇説明のため出席した者の職氏名  市長    小 林 嘉 文 君      副市長   岡 本 裕 也 君  教育長   岡 田 達 也 君      政策部長  高 橋 文 子 君  教育部長  井 上 洋 一 君      総務部長  赤 迫 圭 太 君  危機管理部長藤 井 敏 生 君      健康福祉部長藤 井 一 男 君  市民生活部長網 本 善 光 君      こども部長 福 尾 雅 俊 君  建設部長  坂 本   明 君      上下水道部長小 槙 美智夫 君  産業部長  石 田 輝 宏 君      市民病院管理局長                             占 部 英 明 君  消防長   松 尾 勝 明 君      総務課長  塚 本 真 一 君        ──────────────────────〇事務局職員  局長    鈴 木 健 文 君      次長    宮   恭 子 君  主幹(兼)係長浅 野 幸 次 君        ──────────────────────            午前9時30分 開議 ○議長(栗尾順三君) おはようございます。 ただいまの出席は21名です。定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,お手元に配付しておりますので御了承願います。 これより日程に入ります。        ────────────────────── △日程第1 一般質問 ○議長(栗尾順三君) 日程第1,一般質問を行います。 通告順により個人質問を許可します。 質問時間は1人30分以内です。 1番大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) おはようございます。 五輪の興奮も冷めやらぬ韓国の平昌で,障害者スポーツの祭典第12回冬季パラリンピックが今日開幕をいたします。4年に1度の大会に照準を合わせてトレーニングを積み,自身の限界に挑戦する全ての選手に心からエールを送りたいと思います。過去最多となる49カ国地域からエントリーし,6競技80種目で10日間にわたり熱戦が繰り広げられます。日本からは,5競技に38選手が出場し,日本選手団の目標は前回のソチ大会の6個を超えるメダル獲得であります。冬季五輪史上で最多となる13個のメダルを獲得した平昌五輪の勢いのまま,日本勢の活躍に期待したいものであります。 それでは,議長のお許しが出ましたので質問に入らせていただきます。 環境保全のための外来種対策について。 生態系は,長い時間をかけて生物同士が食う食われるといったことを繰り返し,微妙なバランスのもとで成立をしております。ここに外から生物が侵入してくると,生態系のみならず,人や農林水産業まで幅広く悪影響を及ぼす場合があります。全ての外来種が悪影響を及ぼす訳でなく,自然のバランスの中に組み込まれ,大きな影響を与えずに順応してしまう生物もいます。しかし,中には非常に大きな影響を及ぼすものもいます。 生態系の悪影響としては,在来種を食べてしまう捕食,在来種の生育環境を奪ってしまったり,餌の奪い合うをする競合,在来種と交配して雑種をつくる遺伝的攪乱などが上げられます。このように,生物による生態系,人の生命,身体または農林水産業への被害の問題は一般的に外来生物の問題として認識されています。 国際的にも,生物多様性条約第8条において,侵略的な外来生物への対応の必要性が位置づけられ,予防的な観点に立って侵入防止,早期発見,早期対応,防除を図ることが重要であるとされております。 1点目,昨年の夏に全国的に問題となったヒアリも特定外来生物であります。ヒアリは赤茶色で体長2.5ミリ程度で攻撃性が高く,刺されると激痛が走り,猛毒を持っているアリです。南アメリカ原産で,中国やアメリカなど幅広く生育しております。海外から船で運ばれてくるコンテナにくっついて,日本に入ってきたと見られております。岡山県では,昨年8月9日に倉敷市水島港の空コンテナヤードにおいて,特定外来生物であるヒアリが確認されましたが,県では全て殺虫処分しており,また確認地点付近にはベイト剤を設置して対応をしております。なお,昨年6月の国内初確認以降,これまでのヒアリの確認事例は8月21日現在で9都府県,合計13例と報道発表がありました。この問題はこれからだと思います。コンテナやその置き場での発見にとどまるならいいですが,コンテナが内陸まで輸送され,そこで発見される可能性も十分にあると思います。笠岡市において,外来種の実態及び被害状況についてお尋ねします。 2点目,日本の外来種対策には,現在の法規制をさらに強化する必要性があると思われます。例えば,現在の法体系では既に蔓延しているアカミミガメやアメリカザリガニの飼育を禁止することは困難であります。ただし,放流や流通を禁止することなどは政府内でも検討をされております。場所によっては,アメリカザリガニが特定の絶滅危惧種の昆虫に対し,影響を与える地域もあります。このような場所での根絶に向けて集中的に対策をとる必要性について,本市のお考えをお尋ねします。 3点目,環境省の外来生物対策室によりますと,外来生物による被害を防止するために,1,生態系などへの悪影響を及ぼすかもしれない外来種は,本来生息していないはずの分布域に入れない,2,既にその分布域に入って飼っている外来種がいる場合は,野外に出さないために絶対に捨てない,3,野外で外来種が繁殖している場合は,少なくともそれ以上広げないの3つが重要だと言います。本市において,この3点について周知徹底を図る取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの大本邦光議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) おはようございます。 大本邦光議員さんの御質問にお答えいたします。 まず1項目めの1点目につきまして,本市においても昨年9月15日に神戸港から陸路で運ばれてきた積み荷からヒアリ1匹が発見されましたが,事業者が直ちに殺虫処分したため,被害は発生しておりません。また,環境省や岡山県と協力して実施した周辺2キロの分布調査でも,新たなヒアリは発見されておりません。したがいまして,現時点で本市にヒアリは定着しておらず,被害が発生する可能性は極めて低いと考えております。したがいまして,そのほかには農作物に被害を及ぼしてるヌートリアについての駆除の対応を行っており,本年度はこれまでに110匹以上を捕獲しております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 国が取りまとめた生態系被害防止外来種リストによりますと,生態系や人,農林水産業に被害を及ぼすおそれがある外来種は429種類にも及びます。外来種対策をこれら全てに実施することは費用や体制の面から非常に困難です。したがいまして,実態把握に努めながら,被害の深刻度やその規模,緊急性などにより対策の必要を評価し,防除の手法や費用対効果なども勘案した上で取り組みを検討したいと考えております。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 特定外来生物の新たな侵入が確認された場合,笠岡市では周辺地域への定着状況を調査し,必要に応じてトラップなどを設置して捕獲する入れない取り組みや,地区住民や関係事業所に対しチラシの配布や啓発看板の設置を行うなどして,広げない取り組みを行っております。 また,ペットとして飼われているものについて,飼い主の責任として動物がその命を終えるまで適切に飼うことを呼びかける記事を広報に掲載するなどして,捨てない啓発を行っております。今後も,継続してこれらの取り組みを実施してまいりますが,特に啓発は重要だと考えておりますので,ホームページや広報などの媒体を使って一層の周知徹底に努めようと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの答弁に対して,再質問がありますか。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 特定外来生物の指定をされると,輸入や生育,販売が禁止されることになっております。また,飼っている人は環境省への申請が必要となります。昨年,政府は新たに16種類の生物を特定外来生物に指定をいたしました。このうち,シリアカヒヨドリなど14種類は既に今年の1月15日から規制の対象になっております。また,アリゲーターガーなどこの2種類が4月1日から規制の対象になる予定であるというふうに報道もあります。2月末現在で,先ほどの答弁にもありましたとおり,日本で規制対象になっている特定外来生物は全部で146種類となっております。国内における外来種対策は,後手後手に回っている印象が強く感じられます。環境省や各自治体の職員,スタッフは現場で日々懸命に頑張っておりますが,そもそも外来種対策にかかわる人員,予算が非常に少ないのではないでしょうか。本市における現状と対策についてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 執行部の答弁を求めます。 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 失礼いたします。 ただいま大本議員さんからは,特定外来生物に対する対応について予算,人的体制,乏しいのではないか,笠岡市ではどのようになっているのかという御質問を頂戴いたしました。 まず,前半であります特定外来生物に対する対応については,御指摘のとおり,専門性も高いものでありますし,それから多数の生物が今特定されております。これ全てに対して対応をとるというのは非常に難しいことだなあというのが私たちの正直なところではあります。ただし,入ってきたものに対して情報をキャッチして,そしてそれに対して初期的な防除といいますか,駆除を行うといったようなことは必要であると考えております。現状でも,環境省,それから国が専門的に対応されていますが,笠岡市では環境課の職員が情報をキャッチしたときには国や県と情報を共有しながら,また指導を仰ぎながら,協力体制を組みながら対応しておるという状況になっております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 先ほどの御答弁によりますと,外来種のヌートリアが本年度110匹以上確保されたという御答弁がございました。具体的に,どういうところで確保されたのか,教えていただきたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 大本議員さんの御質問にお答えいたします。 どの辺の地域で確保できたかということですけども,ちょっと私今資料がないんですけども,市内一円でそういう捕獲しておる状況だというふうに認識しております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 済いません。それじゃ,もう一度確認をさせていただくんですけど,市内一円ということは,笠岡市どこでも存在するということでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 済いません。御質問にお答えいたします。 ちょっと私の言い方がまずかったと思います。ごめんなさい。 市内一円と言いましても,やはりヌートリアがおるところといいますと,池周辺,池とか川とかというとこが中心になろうかと思いますんで,そういうところで捕獲しているというふうに思っております。島地部のほうは余りそういうことは聞いておりませんので,陸地部のほうの池とか川周辺というふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問あります。 大本邦光議員
    ◆1番(大本邦光君) 一昨年11月に環境省外来生物対策室の報告によりますと,今までにセアカゴケグモ,ハイイロゴケグモが確認された都道府県は43自治体で,セアカゴケグモのみの確認が30自治体,そして両方が確認された自治体が13自治体というふうにあります。我が岡山県は,両方が確認をされております。ゴケグモは,攻撃性はありませんが,日常生活において接するところの多い庭先等に潜んでいる可能性が十分にあります。子供たちが興味本位でさわることもあるのではないでしょうか。本市において,生育のおそれがあるのか,実態についてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 執行部の答弁を求めます。 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 失礼いたします。 今,セアカゴケグモに関しましての御質問というふうに承っておりますが,もうそれも含めまして,岡山県で把握しております外来生物についてちょっと御報告をさせていただこうと思っております。実は,岡山県でも特定外来生物の実態について調査をいたしておりまして,岡山県内では先ほどもありました,例えばヌートリア,それから議員さんも御指摘のあったヒアリ,そしてセアカゴケグモといったように全部で23種類の特定外来生物が確認されておるということで,こういったことは岡山県において把握をし,そしてホームページなどで情報を公開し,それから必要な場所においては駆除,それから注意喚起を行っているところでございます。笠岡市におきましても,こういった事例が発生したときには,こういったものがその生物です,そして気をつけてくださいといった広報チラシを県のほうから頂戴しておりまして,こういったものを各家庭といいますか,配布をさせていただくというような対応をさせていただいております。セアカゴケグモにつきましても,チラシの配布ということで皆様方に注意喚起をさせていただきました。 また,御指摘のとおり,本当に子供たちも含めて注意をしてもらいたいといったようなことは私たちも考えております。注意喚起に当たっては,やはり啓発が必要だと思います。広報紙に載せる,ホームページに載せるというのももちろんなんですけれども,今さまざまな環境のイベントなども笠岡市では行っております。こういった機会を捉えて,外来生物対する危険性といいますか,啓発に努めていきたいなあというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 2点目でございますが,2017年の開園100周年に向けて,東京都井の頭公園の井の頭池で水質浄化と外来種の駆除を目的にかいぼりが行われることを報じた新聞記事を目にいたしました。13,15年度に続く3回目となる今回のかいぼりは,昨年末に水を抜き始め,1月中旬には市民らが水位の下がった池に入り,外来種と在来種をより分けし,2月初旬までに天日干しをした後に水を入れ,在来種を池に戻す作業を行ったそうでございます。井の頭池は,かつて湧き水が豊富にありましたが,開発の影響で1960年代には湧き水がかれ,さらに外来種の侵入,またごみの投棄などで水質悪化が起こり,そうした状況が続いておりました。昔の姿を取り戻そうと始まったかいぼりでは,捕獲した生物は初回はオオクチバスやブルーギルといった外来種が8割を占めていましたが,2回目はモツゴなどの在来種が増え,外来種は6割まで減少をいたしました。今回は,逆に在来種が8割を超え,特にオオクチバスは2回目以降捕獲ゼロとなり,絶滅危惧種の水草も約60年ぶりに復活したそうであります。都は,今後も数年に一回かいぼりを行う予定だそうでございます。本市においても,生態系の再生に足元から取り組み,継続していくことの大切さについて,そのお考えをお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 失礼いたします。ありがとうございました。 かいぼりについても,私たちも状況については把握はしております。笠岡の現状で,どこまでそういったところの緊急性も含めて,これから検討していきたいなあというふうに思っております。ありがとうございました。改めて,ちょっと研究をさせていただければと思います。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) ぜひ,地域また子供たちの学習になるというふうに思いますので,そうした地域を巻き込んだものができればというふうに思っております。 先ほど,答弁の中に本市の外来種の優先順位を決めて対策をとっているというふうに御答弁がございました。できれば,この優先順位というものを具体的に教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(栗尾順三君) 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 失礼いたします。 優先順位につきましては,具体的な種というよりも,被害に応じた優先順位ということで私たちは考えています。当然のことながら,人の生命,身体への影響を及ぼすものを最優先しなければいけない。また,農林水産業に対する影響を与えるものを考えなければいけない。そして,最終的には生態系全体に対する影響を考えなければいけないというふうに思っております。ということは,先ほど議員さんも御指摘のとおり,人の生命,身体への影響ということで,笠岡の場合には昨年ヒアリが発見された,まずはこの調査を行っており,市長のほうからも申し上げましたが,今のところはヒアリについて笠岡では定着は見られていないのではないかなあというふうに考えております。 それから,ヌートリアという名前が出てきたのは,この農林水産業に対する影響というものを考えているところであります。このように,やはり人の生命,身体,そして農林水産業,そして生態系といったような形で優先順位を定めて対応を考えていきたいなあというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 続きまして,3点目でございますが,国内最大規模となる先進の栽培技術を持つ株式会社サラが平成31年4月より創業するとの御説明をいただいております。この施設運営には,必要なエネルギーを産出するためのバイオマス発電プラントを設置し,クリーンエネルギーでの運営を実現というふうにございます。このバイオマス原料は海外から輸入とのお話も聞いております。本市における水際対策について,具体的にお答えください。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの質問に対して,執行部の答弁を求めます。 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 大本議員さんの御質問にお答えいたします。 干拓の中に大規模な農園ができるということで,今形にもあらわれてハウスのほうもできております。そういう中で,バイオマス発電ということで,その原材料に外国の資材を使われるというふうな話も聞いております。そのことにつきましては,そこの経営されます会社のほうで十分対策をとってされているものというふうに考えております。また,そういうことにつきましても,情報を提供していただきながら,適切に対応してまいりたいと思っております。適切にされているのを確認していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) それでは,その先は民間,運輸業者,荷主にお願いするしかないのでしょうか。行政としての何らかの対応策が必要ではないかというふうに考えますが,本市の考えをお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 石田産業部長。 ◎産業部長(石田輝宏君) 大本議員さんの御質問にお答えいたします。 やはり,外国からの輸入物ということになりますと,いろいろな市だけじゃなくて国とか税関とかそういうようなところを経由していかれると思いますので,水際対策じゃないんですけども,そういうところで確認をされたものがちゃんと検査されたものが入ってくるというふうに認識しておりますので,情報はいただきながら,確認しながらさせていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) しっかりその点も情報確認等を行ってやっていただきたいというふうに思っております。 外来種問題で重要なことは,単に外来種だから悪いのではなく,私たちが守るべきものを破壊してしまうから対策が必要だという認識ではないでしょうか。守るべきは私たちの安全・安心であり,経済活動であります。そして,多くの外来種対策に当たるのは,日本固有の生態系や在来種を守るためであります。守るものは何かを教育や市民的啓発活動も通じて議論を深める必要性について,本市の考えをお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 大本議員さんの御質問にお答えいたします。 ありがとうございました。私たちのほうが申し上げたかったことを言ってくださいました。生態系を守るということは,外から入ってきたものを排除するだけでは,単に排除すればいいというものではなくて,今あるものを守りつつ,そして適応しているものをどのように折り合いをつけていくのかといったようなことも含めて,全体のシステムの問題だというふうに思っています。特定外来生物だということで,単に駆除する,恐れるのではなくて,生態系そのものが全体どのように今なっているのかということも含めて,啓発といったようなことが必要かと思っております。小さいことにはなるかもしれませんけれども,例えば子供たちに対して,ペットについて最後まできちんと飼っていきましょうといったようなことも生態系を守るためには必要な啓発,教育ではないかなあというふうに思っておりますので,こういった部分について特に力を入れて進めていきたいなあというふうに思っております。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 今おっしゃっていただきました学校教育につきましては,先ほど網本部長のほうが申し上げましたように,生態系というものが教科書,つまり理科とか生物の中に明示されております。そういうふうな学習を通して,その意味ということ,その大切さを守っていくということについては学習しております。 それから,危機管理にかかわりましては,例えばヒアリとか,それからセアカゴケグモのときもそうでしたが,そういうものを写真で見せて,それぞれの発達段階に応じてその危険性を教え,そして対処方法,つまり発見したときの対応については各学校・園において指導しております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 大本議員の御指摘は本当に全くそのとおりだと思います。特に,株式会社サラの御指摘があったと思うんですけど,これはサラ側からの説明ではマレーシアやインドネシアからパームオイルの搾りかすをバイオマス発電の原料として使う予定があるというふうに聞いております。全量ではなくて,一部は国内の枝材も,間伐材も使いながら,非常にカロリーの高いパームオイルの搾りかす,ヤシの実の搾りかすを輸入するという予定があるということは聞いておりまして,今じゃあどこに揚げて,輸送形態はどういう形で持っていくかということも今確認をしてます。というのも,干拓は非常に牛とかが非常に多い密集地になってまして,そういった外来種が入ってくることによって,いろんな問題が発生する可能性がありますんで,防疫という意味でもどこに揚げてどういう携帯で持ってくるかということを聞いてくださいという要望も来てますし,どういう対策をとるかという要望も畜産組合から来ています。だから,輸送経路を制限するとか,中に入らないようにする,幹線道路だけ通ってサラのほうに持っていってもらうとか,どこに在庫を置くのかということも常に公開して,一定の規制をかけてできるだけ食いとめるような,もし万が一発生した場合に,もちろん揚げ荷の港での検疫はもちろんあるとは思うんですけども,それ以外にも万一笠岡に入ってきた場合のことも考えて,いろんな制限は今後協議した上でかけていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 環境問題を考えるとき,自然環境を侵し続けてきた人類の反省なくしてこの解決の道筋は見出せないのではないでしょうか。また,外来種生物の中には植物も含まれます。それらの対策を円滑に進めるためには,市民の理解と協力が不可欠であります。あらゆる機会を活用し,普及啓発をお願いし,1項目めを終わります。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 2項目めの質問に入らせていただきます。 路面下の空洞化対策についてでございます。 昨今,集中豪雨や局地的大雨など異常気象による道路の冠水や都市部を中心とした近ライフライン設備の老朽化等を原因とする空洞化による道路の陥没が多発しており,社会問題となっております。 突然発生する路面の陥没は,人命にかかわる重大な事故につながる危険性があるため,自動車,自転車や歩行者が道路を安全・安心に通行できるように,いかに路面陥没の発生を防ぐかが重要な課題となっています。 道路や河川の護岸など,路面下の空洞化は外見からでは分からない危険が潜んでいます。この路面下の空洞化の原因は,大きな地震時の液状化や地下水の移動による砂の流出,埋設された水道管や下水道管などのライフラインの老朽化による破損での砂の流出や工事で埋め戻した土砂の沈下,河川や海岸に沿った道路では老朽化した護岸から水位の変動によって内部の土砂が流出し発生することが考えられております。空洞化は,震度5以上の強い揺れによって一気に進むという指摘もあります。南海トラフ巨大地震など大規模地震が危惧される中,同様に災害の発生が懸念されるところであります。 本市では,日ごろから道路パトロールによる巡回点検を実施し,安全・安心の確保に努めていただいていますが,社会基盤施設の老朽化が進む中,路面など表面的に被害を受けていないように見えても,空洞化が生じる可能性があるのではないでしょうか。 1点目,道路は産業を支える根幹であり,災害時においては緊急輸送路として市民の生命や財産を守る上での重要な役割を果たします。一たび崩壊や陥没事故が発生すれば,とうとい人命を損なうおそれがあるとともに,緊急活動や経済活動に大きな障害となります。 そこで,笠岡市において,路面下等の空洞化の危険性について,どのような認識をお持ちでしょうか,お尋ねいたします。 2点目,国土交通省の調査でも,管路施設に起因した道路陥没件数は年間300件以上発生しており,道路の陥没が起きると地下に埋設されている水道やガスなどのライフラインが寸断され,日常生活に甚大な影響を与えることになります。一昨年11月,福岡市の博多駅前で大規模な道路陥没事故があったことは記憶に新しく,人災リスクを減らす取り組みが必要となります。道路下に埋設されているライフライン,特に水道や下水道管が老朽化して腐食,破損し,そのすき間から土砂や水の流出により,空洞化が発生し陥没事故が起こる要因の一つとなるのではないでしょうか。笠岡市の上下水道管の現状と老朽化対策をお尋ねいたします。 3点目,路面下等の空洞化調査及び対策は,維持管理から危機管理へとの視点に立って,まず緊急輸送路や幹線道路,防災面で拠点となる施設に面した道路,そして河川や海岸に沿った道路を早急に調査,修繕していくべきと考えますが,笠岡市の対応策についてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの2項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 一昨年の11月8日に福岡県の博多駅前で大規模な道路陥没が発生したことは記憶に新しく,近年大雨や地震などの自然的要因や地下インフラ設備の老朽化等の人工的要因による空洞化を原因とする道路の陥没が社会問題になっていることは大本議員さんの御質問のとおりでございます。 市といたしましても,路面下の空洞化は何かのきっかけで突然に陥没し,大事故につながる可能性が高く,人命にかかわる被害を引き起こす危険性があるのはもちろん,緊急時,災害時に大きな支障となるため,路面下の空洞の早期発見と陥没が発生した場合には速やかに安全対策を講じることが大切であると認識しています。 市民の皆様などから,道路や海岸,河川の護岸の空洞化や陥没に係る情報をいただいた場合に速やかに対応することはもちろんですが,担当課は日常の現場出動時や定期パトロール時にはこれまでに陥没が発生したことのある箇所,付近で路面に変状があれば特に注意して調べるようにしており,できる限り早期の対応を心がけております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 大本議員さんの御指摘のとおり,老朽化による上下水道管の破損を起因とする道路陥没事故は近年全国各地で発生しており,各メディアで取り上げられているところでございます。特に,下水道管は管の空洞部分が多いため,破損が起きた場合,そこに地下水とともに周辺の土砂が浸入し,陥没を引き起こすとされております。上下水道管ともに,今後の老朽化対策が重要であると認識しているところでございます。 まず,水道事業について現状と対策を申し上げます。 本市における水道施設の老朽化の現状といたしましては,昨年実施した笠岡市水道事業アセットマネジメントでは,平成27年度末での法定耐用年数を超えている資産の割合は27.2%となっております。また,水道施設の老朽化等による漏水を原因とする道路の陥没事故は現在まで確認されておりません。 本市の水道施設の老朽化対策でございますが,漏水の発見につきましては,中央監視システムによる配水池の水量変化を日々昼夜を問わず監視しており,水道管からの漏水発生の早期把握に努めるとともに,年次的に区域を定めて管路の漏水調査を実施しております。また,市民の方から漏水が疑われる事実の通報を受けました場合には,迅速に現地に赴くとともに調査を行い,漏水を確認した場合は早急に対応いたしまして,道路への影響が発生しないように努めております。 水道管は,水道水を供給するための根幹となるものであり,安定した給水を行う上で重要な施設でございます。今後の老朽化対策といたしましては,給水の安定性を確保するとともに,老朽管の更新を計画的に進めるため,本年度末を目途に中・長期更新計画を策定し,計画的に老朽管の更新を進めてまいります。 続きまして,下水道事業でございます。 本市における下水道施設の老朽化の現状といたしまして,下水道管の標準耐用年数が50年に対し,本市の下水道管は30年を経過しているものもあり,今後下水道管の老朽化が進むものと考えております。また,下水道管の老朽化等による破損に起因した道路陥没事故は現在まで確認されておりません。 本市の下水道管の老朽化対策でございますが,腐食の影響を受けやすい箇所については,腐食しにくい材質の資材を採用するなど対策を講じており,継続した調査点検を行っております。 今後の老朽化対策といたしましては,下水道の維持管理を適切なものとするため,本年度見直しを行っている事業計画において,5年に1回の下水道管の法定点検を行うこととしております。また,平成31年度までに策定を予定しているストックマネジメント計画において,日常生活や社会活動に重大な影響を及ぼす事故や施設の機能停止を未然に防止するため,ライフサイクルコストの最少化,予算の最適化による計画的,効率的な維持管理及び改築の推進を図ることとしております。 上下水道施設は,笠岡市の都市機能を支える重要なインフラであるということを改めて認識し,市民の皆様の安心・安全を確保するとともに,持続的な上下水道サービスを提供するためにも,健全に維持管理に努めてまいりたいと考えているところでございます。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 道路は,市民生活だけでなく,災害時の避難,緊急物資の輸送路等に非常に重要な役割を果たしております。御質問のとおり,緊急輸送路や幹線道路など災害時などに重要な路線は調査を行い対策を講じていくことが大切であると思います。 道路の点検調査につきましては,平成25年の道路法改正により,点検が義務化されたことを受けまして,国土交通省では道路の路面性状調査や路面陥没危険箇所調査に係る点検要領を定めております。岡山国道事務所では,県下の国道全路線を5年間で一通り点検ができるように空洞化調査を行い,異常が見られる箇所については開削し,原因追求して復旧すると伺っております。また,岡山県では平成30年度から緊急輸送道路かつ交通量の多い道,海岸沿いや河川沿いの吸い出しを受けやすい道路について調査を実施すると伺っております。 本市の管理する市道では,道路長寿命化事業の道路定期点検で路面性状調査を行い,点検の際に空洞化の疑いがあれば,路面陥没危険箇所調査を実施することとしておりますが,現在まで空洞化の点検調査を行ったことはございません。港湾や漁港の海岸護岸につきましては,点検時に空洞化の調査を行ったことがございます。市としましては,重要な幹線道路で空洞化の可能性が高い路線や海岸線や河川沿いなどの陥没がよく発生する箇所は,危機管理の観点から,空洞化調査を実施したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対して,再質問はありますか。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) まず,1点目でございますが,路面下の空洞化調査に先立ち,現地踏査を行い,指定された調査区間の道路,交通状況,調査における障害物等,沿道周辺の状況を把握することが重要であると思われます。 また,最近では台風に伴う大雨や局地的豪雨による道路の冠水による被害も多いのではないでしょうか。笠岡市における,そうした危険箇所や路線についてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 坂本建設部長。 ◎建設部長(坂本明君) 再質問にお答えいたします。 道路に設けられている構造物,例えば標識とかいろんな構造物がございます。それで,道路の周りには建築物以外にも道路のり面といったような構造物もございます。そして,地下の埋設物,いろんなものがある中で,そういった状況を踏まえながら道路の管理を行っていくということが重要であると認識しており,そういった観点から考えております。 また,台風や大雨のときに被害をこれまでに受けたところ,今後受けやすいところ,そういったところ,例えば軟弱地盤であるとか,あるいは先ほど答弁でも申し上げましたが,河川のほとり,海岸のほとり,あるいは埋立地,そういったところは特に注意をして空洞化あるいは道路冠水といったことについて,事象を踏まえながら検討あるいは予防的な対策も講じていく必要があると認識しております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 続いて,2点目でございますが,路面の陥没は橋梁においても発生をいたします。橋梁の床板は車両の過重を常に受け,橋梁に比べてはるかに負担がかかっております。特に,鉄筋コンクリート床板はひび割れから雨水がしみ込み,中の鉄筋が腐食,そして橋梁内部が劣化,床板が抜け落ちるというような事故が起こっております。 本市では,橋梁の長寿命化計画で,目視や打音検査などの検査,調査を行っていただいておると思いますが,橋梁内部の劣化を早期に発見することにより,予防,保全をすれば陥没事故を防止できると考えますが,本市の取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの再質問に対し,執行部の答弁を求めます。 坂本建設部長。 ◎建設部長(坂本明君) 御質問にお答えいたします。 本市におきましては,橋梁の長寿命化計画,いわゆる点検を行い,修繕を行っていく長寿命化の取り組みを平成26年度から実際に現地を調査し,点検,修繕に取りかかっております。現在までの状況でございますが,橋長2メーター以上の橋梁,市が管理しておりますのは現在772橋ということで計画をしております。その中で,28年度末までで462橋点検が終わりました。今年度はさらに160橋程度点検を行っておりますので,29年度末では621橋の点検が完了する見込みとなっております。28年度末までで点検しました橋梁の中で,補修修繕が5年間のうちにしなくてはいけない,緊急的にやらなくてはいけない,いろんなパターンがありますが,80橋程度ございました。これは,軽微なものも含めた対応も入れての数字でございます。その結果をもとにして,橋梁の修繕計画を立て,今工事に取りかかっているところでございます。 それから,御質問にありましたように,RC構造物,鉄筋構造物でありますと,中の鉄筋が腐食して膨張するといったようなこともございますし,中がそれによって劣化し,空洞化的な状況,あるいは床板に強度がなくなって破損して道路表面まで影響が出てくるということが十分考えられますので,今の点検要領,打音検査,実際に橋をたたいて空洞化の状況を調べるということが法定点検では義務づけられましたので,772橋を5年間のサイクルで点検を行い,そういった事故の未然防止に努めているところでございますし,今後も引き続き努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 道路は私たちの暮らしに欠くことのできない最も重要な社会インフラであります。また,道路の下には電気,ガス,上下水道,通信回路など私たちの暮らしや経済など社会全般の活動基盤となるライフラインが埋設されております。目視できる路面の破損と地下に埋設されている上下水道管の漏水等による空洞化は,密接な関係があるのではないでしょうか。 そこで,道路を管理する建設課と上下水道管を管理する上下水道課との現場の状況等,ともに情報を共有してるのか,お尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 坂本建設部長。 ◎建設部長(坂本明君) 御質問にお答えいたします。 道路の中には,さまざまなライフライン,上水道管,下水道管,そして工業用水道管あるいは電気ケーブルといったようなものが埋設されております。中には,雨水的な暗渠であるとか,そういったものもございますが,管理者が違う,市で言いますと,上下水道部あるいは企業局,岡山県で言いますと,工業用水道であれば県の管轄になります。そういったケーブルの場合は,それぞれの電力会社であったり,あるいは電話会社であったりというパターンがありますが,市内部におきまして上下水道部とは特に連携をとることが必要であると考えております。その中で,もし現場から異常があるという情報がありましたら,建設管理課のほうへ情報が入る,あるいは市のどこかに情報が入った場合は道路管理者として建設管理課が現地にすぐ確認に参る手配をいたします。そして,同時に現地を確認して埋設管がある場所ということであれば,速やかに管理者に連絡をするようにしております。そして,上下水道部のほうへ連絡をいたしまして,ともに現地を確認するというふうなことで対応している状況でございます。また,逆のパターンもございまして,上下水道部のほうへ漏水とかそういった情報があった場合は,道路管理者のほうに連絡が入ってまいりますので,道路の関係の対策は情報を共有しながらやっていくこととしております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 先ほど,答弁の中に水道,下水道の対策ということで計画的な,また効率的維持管理を行っているというふうに御答弁がございました。路面下には,災害時に重要なライフラインとして,消火栓等もございます。これらの老朽化等による漏水による空洞化のおそれがないのでしょうか,お尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 小槙上下水道部長。 ◎上下水道部長(小槙美智夫君) 大本議員さんの消火栓に関する御質問にお答えいたします。 消火栓の所有者は消防署ということになりますが,漏水の修理等につきましては水道課のほうで行っておりますので,私が答えさせていただきます。 まず,市内に道路下にある地下式消火栓というものが約1,200カ所ございます。これを消防署の職員や消防団の方が定期的に点検を行って,ふぐあいがないか,あるいは漏水がないかといったところを点検してくださっております。水道課が受け付けをしました消火栓の漏水件数でございますが,本年度2件ございました。28年度及び27年度はゼロ件であります。漏水はありませんでした。配水管や給水管の漏水件数に比べて,消火栓の漏水というものは非常に少ない件数でありますが,漏水が発見等された場合には,市の職員が現地へ赴き,早期に修繕等を行うことによりまして,陥没等の事故につながらないように早急な修繕を行っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 最後に,3点目でございますが,近年の技術の進歩は目覚ましく,マイクロ波を活用した高解像センサーを搭載した車両を渋滞を起こさない速度60キロの通常速度で走らせ,路面下の空洞化や橋梁床板内部の劣化状況,埋設物の敷設状況の把握など高い精度を持って実施するところまで技術レベルが上がっておるというふうに聞いております。本市においても,こうした技術をしっかりと活用するべきではないでしょうか,お考えをお尋ねいたします。 ○議長(栗尾順三君) 坂本建設部長。 ◎建設部長(坂本明君) 御質問にお答えいたします。 御質問いただきましたように,最近は道路を走行しながら,マイクロ波,そういったもで空洞化を発見するような車両も開発され,そういったことで点検が行われている実態は私のほうもいろいろ勉強させていただいております。その中で,今現在国のほうではそういった取り組みの事例収集を行っているというふうにお聞きしております。いろんなところの箇所で調査した,あるいは発見したデータがどのような状態であったかということをデータベース化されるかどうか分かりませんが,そういったことで事例を集めるというような取り組みもされてると伺っております。 今の車で走る調査は,1次調査ということになりまして,そこで異常,空洞を発見しましたら,2次調査といいまして,中へ実際に穴をあけて確認をするといったような取り組みに進んでいくというのが点検の要領に定められたやり方と私たちも理解しております。今後,そういった技術的なこともどんどん進歩していくと思いますので,そういったことを積極的に調査の点検の折には取り入れながら,実際に空洞化調査が必要な箇所ついては,そういったことも考えながらやっていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 大本議員,再質問。 大本邦光議員。 ◆1番(大本邦光君) 最後に,空洞化にせよ,ライフラインの老朽化にせよ,路面下という見えざるところまで気を配り,安全を強化する取り組みは防災・減災対策という観点に加え,笠岡市民の心に大きな安心を与え,暮らしを豊かにするすぐれた公共事業であると思います。ぜひ,スピード感を持って推進していただくことをお願いし,この項を終わります。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1番大本邦光議員の質問を終結します。 約10分間休憩します。            午前10時34分 休憩            午前10時44分 再開 ○議長(栗尾順三君) 休憩を解いて会議を再開します。 続きまして,2番井木守議員。 ◆2番(井木守君) 日本共産党の井木守でございます。よろしくお願いをいたします。 夏のオリンピックのときは,多くの議員の皆さんが質問の枕としてオリンピックのことに触れられたんですが,今回はこれまで天野議員と大本邦光議員とお二人触れられただけです。私も,唯一の趣味とするスポーツがスキーなものですから,このオリンピックの日本人選手の活躍は大変注目をして見ておりました。残念ながら,アルペンスキーは日本選手の参加も少なく,さみしい思いをしたんですが,私の友人などはカーリング女子の活躍に一喜一憂しながらテレビを見ておりました。この活躍を支えたのは,選手自身の努力というのはもちろんなんですけれども,地域の人々の支援あるいは自治体の支援が不可欠ではなかったかというふうに思います。改めて,広く市民の皆さんが楽しめるスポーツということと,競技スポーツの振興ということとあわせて政策づくりをしていくということがこの笠岡市にも問われているのではないかなあというふうに思いました。 さて,国会では財務省が6日に衆議院予算委員会理事会に森友学園の国有地売却に関する文書を出しましたけれども,この改ざん疑惑について,大阪地検の捜査を理由に改ざん文書の有無すら触れないということで,極めて不十分なものでした。与党からも厳しい批判の声が上がっています。徹底究明こそが必要ではないかと思います。 また,安倍内閣が今国会の重要法案と位置づけておりました働き方改革法案は,裁量労働制の拡大の論拠とした厚生労働省のデータが捏造とも言えるものであったことが明らかになり,裁量労働制の対象業務拡大を削除せざるを得なくなりました。しかし,一括法案に含まれている高度プロフェッショナル制度は,裁量労働制以上に長時間労働を野放しにするものです。そのことは,今日執行部席に座っておられる皆さんもひょっとしたら身をもって体験をされているのではないかなあというふうに思います。働き方改革は過労死,過労自殺を生むような長時間労働,長時間残業の厳格な規制こそ真っ先に行うべきではないでしょうか。 さて,今回は3つのテーマで質問を準備をさせていただきました。 1項目めです。国民健康保険制度の変更について質問をいたします。 この問題は,9月の議会でも質問をさせていただきました。4月から国民健康保険の制度が変わり,財政運営について県が責任を持つということであります。新しい制度は,被保険者の多くが年金生活者など所得の少ない方々であるにもかかわらず,保険料が高いという国民健康保険の構造的な問題解決にはならないばかりか,負担増と国保税の徴収強化が迫られるおそれもある,このように指摘をされています。 この間の新聞報道等で,笠岡市では6,817円,率にして7.82%という大幅な引き上げになるという試算が示されています。市長もこれまでの答弁で,国保税が引き上がる可能性について触れておられますが,今回それが現実のものとなります。9月議会でも申し上げましたが,現状でも市民にとって国保税の負担は非常に重いものがあります。今回の制度変更に伴う国保税の負担増は,市民にとって耐えがたいものになると思います。激変緩和措置が必要ではないでしょうか。その視点から,以下5点質問いたします。 1点目,平成30年度の事業納付金の額,総額で幾らになりますか。また,1人当たりの額及び増加額は幾らになるのでしょうか,お答えください。 2点目,これは最初の試算の状況ですが,6,817円,7.82%という1人当たりの増加額は市民にとっては激変とも言える負担増だと思いますが,市長はどのようにお考えになられますか,お答えください。 3点目,改めて一般会計からの繰り入れや国保特別会計の積立金を活用して,激変緩和措置として引き上げを抑制する考えはないのでしょうか,お答えください。 4点目,国保の均等割の子供分について,減免に踏み出す自治体が生まれています。子育て支援の観点からも,均等割の子供分について減免を検討してはいかがでしょうか。 5点目,新たな制度のもとでは,各保険者の努力がこれまで以上に重要になるようです。市民の健康度を高める取り組みが重要になると思います。健康づくりの取り組みへの市民参加を促すことは当然ですが,各種の予防接種や検診など市民負担を軽減し,健診等を受けやすくすることで病気の早期発見と医療の削減が図られるのではないかと考えます。市長のお考えをお答えください。 以上,1回目の質問です。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの井木守議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 井木議員さんの御質問にお答えいたします。 まず,1項目めの1点目につきまして,平成30年度からの国民健康保険制度改革により,市町村は都道府県に対し,国民健康保険事業費納付金を納付することが義務づけられることになります。平成30年度の納付金額につきましては,既に岡山県から示されており,12億9,848万4,240円となっております。また,岡山県から示された標準保険料率を適用した場合,1人当たり保険税額は平均して9万5,021円となり,平成28年度と比較して7,868円保険税額が増加する見込みとなっております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 今回示された1人当たりの増加額については,その金額自体は大きな増加であるという認識でございます。しかし,これは全加入者の平均の増加額であり,全加入者一律に7,868円の保険税増加をお願いする訳ではございません。加入者一人一人の保険税額を計算する際には,所得に応じた税額となる仕組みとなっております。所得が低い方については,軽減措置により保険税額は抑制されることになっており,結果として国保加入者全体の約4割の方が2,000円未満の増加となる見込みでございます。平成30年度は,県が示した標準保険料率に基づいて,所得に応じた税額が決まり,所得が低い方はさらに減額することになると考えております。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 一般会計から国保会計への繰り入れについては,国保以外の健康保険加入者にとっては二重の健康保険料を負担することになり,望ましくないと考えており,法定内繰り入れのみを行っております。また,笠岡市の国民健康保険財政は近年赤字決算が続き,基金取り崩しにより赤字補填を行ってきたので,基金残高は底をつきかけている状況でございます。そのため,一般会計からの法定外繰り入れや国保準備基金の取り崩しにより,保険税率引き上げを抑制することは考えておりません。 次に,4点目につきましてお答えいたします。 国民健康保険税の均等割は,加入者一人一人に均等に課税されるものであり,子供が増えると負担が重くなる現行制度は子育て支援の観点からは望ましいものではないと考えます。子供に係る均等割保険税の軽減措置の導入は,国において検討課題になっていると聞いており,このような動向を注視しながら,今後適切に対応してまいりたいと考えております。 次に,5点目につきましてお答えいたします。 成人の予防接種や検診を受けやすくする補助制度の拡充についてでございますが,笠岡市の定期の予防接種におきましては,現在のところ高齢者向けのインフルエンザの予防接種では自己負担額が1,500円,肺炎球菌感染症の予防接種では自己負担額が3,500円で実施しております。また,笠岡市独自の任意の予防接種といたしましては,平成25年度から75歳以上の高齢者に対し,肺炎球菌ワクチンの接種費用のうち一部を助成いたしております。平成28年度の実績を申し上げますと,約1万人の市民が接種されており,重症化の予防につながっております。 また,各種がん検診におきましても,胃や大腸,肺などの検診種別に応じて,それぞれの自己負担額を設定して実施しております。同じく,実績でございますが,延べ人数で約1万5,000人余りの方に受診していただき,1次予防の取り組みとして健康寿命の延伸につながっていると考えております。今後も引き続き,予防接種を受けやすい環境,検診を受診しやすい環境づくりに努めますとともに,補助制度の拡充につきましても検討を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの執行部の答弁に対して,再質問はありますか。 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 先ほどの市長の答弁で言いますと,金額そのものは非常に大きいというふうに認識をしてるということだったんですが,その前にこの新聞報道等でされた最初の県の試算よりも増加額で言うと,1,000円ぐらい増えてるんですけども,これはどういう理由で増えてるのかということについて,ちょっと教えていただけたらと思います。 ○議長(栗尾順三君) 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 失礼いたします。 この全体の国保の考え方で言いますと,岡山県全体の国保加入者の方の医療費,給付費がどのくらいであったのかというのが大きな分母になってまいります。そうしますと,さまざまな要因としては医療費がどのくらい増えたのか,そしてもう一つあるのは,国保に加入されている方,つまり人口が減ればそれだけ割る数が減ってまいりますので,そうした要因から1年経過後で約1,000円の増加になったというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) それは,笠岡市も減っているという認識でよろしいんでしょうか,国保の加入者。ちょっと直近の人数が分かればそれも教えていただけたらと思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 網本市民生活部長。 ◎市民生活部長(網本善光君) 笠岡の国保の被保険者数も減っております。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 県の国保運営協議会の議事録を見ましても,市町村から激変緩和について,いわゆる制度変更に伴って上がる分については全額国の予算で措置をしてほしいということで,意見も県に対して出されている訳ですよね。残念ながら,そのことについては県のほうでは聞き入れられないというとちょっと表現が悪いですが,応えられなかったというようなことで出ていましたけれども,これは市町村にとってみると,非常に切実な思いだというふうに思います。私も思いを同じくするところです。県議会の予算協議の質疑で,我が党日本共産党の森脇久紀県議の質問に対して,県知事は国保の事業に国から交付される公費が拡充され,引き続き法で規定された県費で投入されていることになっていて,県独自の財政支援は考えていないというふうに答弁をしています。保健福祉部長も同じようなことで,再質問に対して答弁をしてるんですけれども,先ほどの市長の答弁で言うと,この県知事の考え方と同じじゃないのかなあというふうにちょっと思ってしまう訳です。確かに平均ということで,一人一人の市民の方にとっては額は違うかもしれませんが,これだけ大きな額だということで言うと,激変緩和ということについては何らか具体的な手だてを市としても講じるべきではないかというふうに思いますが,その点,市長もう一度いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 国の制度によって,所得に応じて緩和措置がとられているということがまず1点,それから先ほども私答弁させていただきましたけども,基金をこの数年ずっと国保の基金は取り崩しが続いてまして,単年度で言えば実質赤字が続いていたという現状があります。それによって,ほとんどもう今基金は残ってない状況で,財源が非常に乏しい。じゃ,一般会計から投入するということもちょっと私は適さないというふうに思います。したがって,できるだけ完結して,その内部で完結する方向でまとめていくというのがいい方法じゃないかというふうに思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 国保の状況で言いますと,データを自分に都合よく使ってはいけないというふうには思うんですが,例えば今私手元に持っているのは平成27年の国保の加入者,納税義務者と滞納世帯の割合なんです。29年度と比較をすると,先ほど部長の御答弁だと,納税義務者そのものは恐らく減ってるんだというふうに思うんですが,にもかかわらず,滞納ありの世帯で言いますと,7割軽減は254人から301人,それから5割軽減は93人から136人,2割軽減も62人から86人ということで,やっぱり増えているというふうになっています。そういうことで言うと,市民の方が今の国保税がなかなか払えない,苦労しておられる方が増えてるということだと思います。先ほど,所得に応じて,4割ぐらいの方は2,000円未満になるんではないかということでしたけれども,所得の低い人はそれだけ厳しい生活をされてる訳ですから,仮にそれが2,000円であったとしても,やっぱり負担としては重いんだと思うんです。特に,今回の場合ですと,介護保険とあわせて介護保険もやっぱり平均で6,000円幾らということですから,かなり負担が私は増えるんではないかなあというふうに思っています。その点では,軽減措置,激変緩和措置というのをぜひ検討していただきたいと思います。岡山市,それから倉敷は一般会計からの投入をたしかしていたと思います。その中で,据え置きもしくは引き上げたとしても,できるだけ低く抑える努力をするということで聞いています。浅口市は,据え置くということで,ほぼ決まったというようなことで聞いております。笠岡市も決してできないことではないと思います。特に,県は納付金は,言い方が正しいかどうか分かりませんが,一応納付金を納めればそれでその年度に新たに追加で費用が発生をするということではないというふうに聞いておりますので,そういう意味で言うと,残ったわずかな国保の基金かもしれませんけども,それの何がしかでも取り崩して,そういうところに手当てをするというのが私は市民にとって温かい市政ではないかなあというふうに思いますので,もう一度お考えをお聞きまします。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 国保加入者は自営業者が多い,高齢者が多い,それから所得が低い方が多いという特徴があります。その中で,国保の運営をしている訳でして,今高齢化率が高くなっているに従い,病院に行くケースも増えてくるという意味で,医療費が増えていくという傾向は全国どこでもある傾向だと思います。今までの笠岡市の国保の基準率を見ると,岡山県の中で一番低いほうにありましたんで,どうしても同じような傾向の中で基金を取り崩すという傾向が続いてたということになります。今回,県に移管するということになりましたけども,基本的な構造は私は変わらないんだろうなというふうに思います。笠岡市でしっかりと管理していく上で,これを機にぜひ見直しをさせていただきたいというふうに思います。そうでなければ,この国保制度そのものが維持できない状況になりつつあるということを御理解いただき,ぜひ御賛同いただければというふうに思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) この問題で,これ以上やってもちょっと平行線になりそうですので,ちょっと論点を変えたいというふうに思います。 先ほど,4点目のところで申し上げました均等割の問題ですけれども,市長の答弁は国の動向も見ながら検討ということで言われました。全国知事会は,2015年に子育て支援の観点から子供に係る保険料の軽減という要請をしていますし,東京都議会は子供に係る均等割保険料税の負担軽減をすることというのを国に求める意見書を採択を,これ2017年3月に行っているそうです。そういう流れの中で,これは例えの事例ですけれども,埼玉県ふじみ野市,人口11万人だそうです。この4月から第3子以降の子供の均等割を全額免除をするという条例を12月の議会で可決をしているということです。対象となるのは18歳未満の子供が3人以上いる世帯の第3子以降ということですが,所得制限はないそうです。1人当たり3万6,100円の全額免除ということで,対象人数は203人,総額で言うと733万円を見積もっているということです。これは,笠岡市も十分検討に値をするんではないかなというふうに思います。私の周りでも自営業者の方で子育て真っ最中という方もおられる訳でして,この点については国の動向を見ながらという先ほどの御答弁でしたけれども,もう少し踏み込んで市長のお考えをお聞きできたらというふうに思いますが,いかがでしょう。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 御存じのとおり,今笠岡市の場合は中学校卒業まで医療費は免除させていただいております。また,今議会でも提案させていただいてます入院費については18歳まで,高校卒業まで対象を広げてほしいというお願いをしております。そういう意味で,しっかりとセーフティーネットは私はできているというふうに思いますので,国保に関して均等割に関しては,確かにお子様が多い場合はそれだけ負担が多くなることは先ほど述べたとおりなんですけども,これは様子を見ながら,また国の動きも見ながら判断をさせていただければというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 残念ながら,今回この問題で私か準備をした質問について,何ひとつ前向きな御答弁はいただけなかったということで,非常に残念です。 国保の問題解決に必要なのは,これは国庫補助の負担金を増やすこと以外には私はないんではないかなあというふうに思います。先ほど,冒頭に申し上げましたように,所得の低い方が現在現実的に加入をしておられるのが国保ということになりますので,そういう意味では国庫補助の大幅な増額を求める声を市長が先頭になって国に対して出していただきたいなというふうに思います。 あわせて,岡山県に対しても,保険料の抑制のための独自の県の繰り入れをきちんとして,市町村の厳しい今の財政の現状をちょっとでも助けるようにすること,それから今回岡山県はそういうふうにしていませんが,保険料の一元化をすると,さらに保険料が上がるという,県の納付金が上がるということで大変なことになっている県もあるようです。あわせて,徴収の強化の圧力,国保税滞納者から厳しく取り立てるということですが,そういうことで圧力を市町村にかけないように,きちんと国に対しても県に対しても,市長が先頭に立って声を上げていただくということをお願いをして,この項を閉じたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 2項目めの質問ですが,障害者控除,特別控除の認定についてお尋ねをいたします。 所得税法施行令の第10条の7号で,精神または身体に障害のある年齢65歳以上の者で,その障害の程度が,これは条文の中ですが,第1号または第3号に掲げる者に準じるものとして市町村長または特別区の区長の認定を受けている者という条項で,これは市区町村で認定ができるというふうに規定をされています。笠岡市においても,笠岡市介護保険要介護認定者に対する障害者控除対象者に準じる認定に関する要項というのを定めておられて,これは運用されておられます。しかし,この具体的な運用というのは市町村によってかなり実情に違いがあるようです。御承知のように,障害者控除と障害者特別控除では,認められる金額にかなり違いがあるということです。その差は市民にとってはかなり大きなものがあるというふうに思います。市の対応と考え方について,質問をいたします。 1点目,笠岡市の要項を見ますと,手続的なことは書かれているんですが,認定基準等ということについては具体的な記載はないようです。要介護認定者の障害者控除と特別障害者控除の認定業務はどういう基準で行われているのでしょうか。 2点目,笠岡市では要介護3であれば一般の障害者控除,要介護4,5なら特別障害者控除の認定というふうにこれは聞いているんです。聞いているというか,そういうふうに聞いているんですけれども,なぜそのような基準で運用をしているのでしょうか。 3点目,国会で平成14年の決算行政監視委員会の議事録を見ますと,厚生労働省は要介護認定の結果を一律に障害者控除に当てはめることは適当ではないというふうに答弁をしているようなんですが,笠岡市はどのようにその点については認識を持っておられるのか。 4点目,市民の立場に立てば,要介護者の具体的な状況から,この障害者控除の認定をすべきだというふうに思いますが,市長のお考えはいかがでしょうか。 以上,4点お答えください。 ○議長(栗尾順三君) 2項目めの質問に対して,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 要介護認定者の障害者控除の認定基準でございますが,本市の基準につきましては,要介護1から3までの方を障害者控除,要介護4及び5の方を特別障害者控除として認定いたしております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 介護認定は,介護認定審査会において,1件ずつ審査することにより,該当者の要介護度を判定しております。その判定に係る審査事項には,主治医による意見書と認定調査員による調査票があり,障害高齢者の日常生活自立度,認知症高齢者の日常生活自立度を含め,総合的に判定しております。要介護4及び5の方については,その方の状態像を障害高齢者の日常生活自立度,認知症高齢者の日常生活自立度から重度の方と認識しておりますので,特別障害者控除の対象としております。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 笠岡市といたしましては,さきにもお答えしましたように,介護認定審査会の中で障害高齢者の日常生活自立度,認知症高齢者の日常生活自立度を含め,総合的に判定をした結果である介護度に基づき,判断しております。厚生労働省の平成14年8月1日付,老年者の所得税,地方税上の障害者控除の取り扱いについての事務連絡の中で,要介護認定と障害認定はその判断基準が異なるものであり,一律に身体障害者の何級に相当するかを判断することは困難なもの,また認定の方法については市町村であらかじめ方法を定めておくことが適当とされており,いずれにしても市町村が適切と考える方法で確認することが求められると示されております。このため,市町村の取り扱いは現状はさまざまな状況にあります。介護保険制度が始まって18年が経過する中で,全国的に統一した判断基準が示される必要があると考えております。 次に,4点目につきましてお答えいたします。 先ほども申し上げましたとおり,要介護者の具体的な状態像をもとに,介護認定審査会の中で総合的に判定いただいておりますので,その結果を用いておりますが,全国的な統一判断基準を示すように国に要望するとともに,要介護者の具体的な状態把握による認定となるよう,他市の状況も踏まえて検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの答弁で,再質問ありますか。 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 先ほど,市長のほうから厚生労働省の通知も含めて読み上げて御答弁いただきましたので,重複は避けたいと思いますが,その国会のやりとりの中で,同じことなんですが,例えば非常に重い障害が1級という判定を受けた方でも,介護認定で言えば自立と出る場合もある。それは,障害認定というのは永続する機能の障害の程度によって判定をするものですよ,介護の場合は介護にどれだけの手間がかかるかということで判定するものですよと,判断基準が違うのでそういうふうに回答している訳ですけれども,そういうことだったということで,逆に要介護認定でも重く出ない,場合によっては自立ということで出るということもあり得るんですよということです。その上で,岡山市の要項をちょっと取り寄せて見させていただいたんですけれども,かなり細かな基準を設定をしています。知的障害に準じるものということで,要支援2以上の人を対象に主治医の意見書及び認定調査票の認知症高齢者の日常生活自立支援度を持って認定をする。具体的には,認知症度が3から3Bなら普通障害,4とMなら特別障害というふうに認定をしているようです。身体障害者に準じるものということで言うと,障害高齢者の日常生活自立度,寝たきり度をもとに認定をするというふうにしていて,A2なら普通障害,B1以上なら特別障害者というふうに認定をしているということです。これは,ちょっと仮定の問題で申し訳ないんですけれども,これを例えば笠岡市の認定業務に当てはめると,同じ要介護3の人でも場合によっては特別障害と認定すべきというふうになる方もいらっしゃるのではないかなあというふうに思うんですが,そのあたりでは,これは実務を担っておられるとこのほうがいいかな,どのように認識をお持ちになられるでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 岡山市の例によりますと,事細かくいろいろ場合分けをしてやられております。笠岡市の認定基準でも,ほぼ同じような結果になろうかとは思いますけども,場合によっては多少下がる場合もあったり,上がる,介護度3の場合にはいく場合があろうかと思っております。そこら辺は,今後いろんなところの基準等も含めて,もう見直しとかというふうなことも考えていかないといけないかなと思っています。いずれにしても,所得税とかそういったところに影響する項目でありますので,全国的に統一したほうがいいんではないかなというふうなことで,国のほうへ要望していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 先ほど御紹介した岡山の例でも,結論結果として主治医の意見書と認定調査票を使うということですから,現実的には笠岡市が介護認定の作業でやっている手法とそう大きく違うというふうに私自身も思っていませんし,市として要介護判定について慎重に行っているということについては,十分理解をしているつもりです。しかし,市民の目線から見ると,やっぱり要介護3で一律にやってんじゃないのというふうに言われると,それはそのように見えるんだというふうに思います。これは,厚生労働省の通知とも事務連絡ともやっぱりそごがあるんだろうというふうに思います。市民の立場に立てば,対象者の実態に即して,私はより広く認定をすべきだというふうに思いますので,先ほど御答弁をいただいたように,ぜひ認定業務についての見直し,あるいは全国的な基準をどうするかということで,もっと政府としてきちんと示せというような要求も含めて,見直しをぜひ検討していただきたいというふうに思いますが,いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 所得税の障害者控除というふうなこと,普通障害,それから特別障害というふうなことになりますと,控除額も変わってきますので,これにつきましてはやはり全国的に統一した基準のもとに同じ手法でやるべきだと考えておりますので,国のほうにぜひ要望していきたいと思っております。 それから,市のほうにおいても,そこら辺ができるだけ正しいといいますか,まだ見直せるところは見直していくというふうなことで,やっていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの質問を求めます。 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 3項目めの質問です。 市民病院の問題なんですが,老朽化が非常に著しいといいますか,市民病院をどうするかというのは笠岡市政の大きな問題だというふうに思うんですが,市民の方から,子供が安心して入院できるように病室等の整備をしてほしいという要望が私のところに寄せられました。その方のお話では,子供さんが小さいときから,今市民病院におられる先生にかかっておられたということなんですが,その先生が市民病院にかわられたので,今はその先生に診ていただくということで市民病院にかかっているということでした。同じようなお母さん方がいらっしゃるようなんですけれども,そのお母さん方の話の中で,市民病院に子供を入院させるのはちょっとねという,ちょっと言い方がよくないかもしれませんが,ということが会話であったそうです。市民病院の将来をどうしていくのかということが十分に定まらない中で,大きな投資をするということはできないかもしれませんが,少なくとも小児科を持つ病院として子供さんが安心して入院できる,あるいはお母さん方が安心して子供さんを入院させられる,それができるような病室等を整備をしていくということは,私は市民病院の経営にも資するんではないかなあというふうに思います。 そこで,4点質問をさせていただきますが,1点目,市民病院における今小児科の受診状況や入院状況というのはどういうふうになっているのでしょうか,お答えください。 2点目,子供の入院に対応できるような個室がないというふうに聞いているんですけれども,実情はどのようになっているのでしょうか。また,治療上必要な場合は,個室がどうしても必要なというような場合があろうかと思うんですが,そういう場合はどのように対応しているのか,お答えをいただきたいと思います。 3点目,小児科用の個室を増やす,つくるあるいは病室のリニューアルを行う必要が私はあるんではないかなあというふうに思いますが,お考えをお尋ねをいたします。 4点目,子供の入院については個室の料金を徴収しないなどの配慮も検討すべきではないかというふうに思いますが,市長のお考えをお尋ねをいたします。 以上,1回目の質問とします。 ○議長(栗尾順三君) 3項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めにつきまして,関連がありますので,1点目から4点目につきまして一括してお答えいたします。 まず,小児科の受診状況ですが,平成28年度は外来865人,入院5人でしたが,平成29年度は1月末現在で外来3,876人,入院190人と平成28年度に比べ外来,入院ともに大幅な増加をいたしております。ただ,直近の入院状況は12月1人,1月4人という状況です。市民病院には,小児用の病室や個室はなく,これまで一般病床での対応となっておりましたが,親御さんの付き添いが必要であるため,大部屋でのほかの患者さんとの同室は気兼ねがある,またトイレのある個室を希望される方もおられるという状況の中で,現在は2階病棟の特別室を御利用いただけるように対応をいたしております。今後,院長や小児科医師,関係スタッフなどとも相談を行いながら,小児用の個室や特別室のリニューアル,料金につきましても慎重に検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問。 井木守議員。 ◆2番(井木守君) 再質問は,主に2点でさせていただきたいというふうに思います。 先ほど,市長の答弁でもありましたように,子供が小さい場合はやっぱり母親が付き添う場合が多いと思うんです。私の娘が入院したときも,結論結果で言うとそうでした。そういう意味で言うと,大部屋ではなかなか難しいんではないかなあというふうに思いますので,例えば1室の収容人数を少なくして,そういう小児科専用といったらおかしいですけども,そういうようなことができるようにするということも選択肢としては私はあるというふうに思います。 それから,小児科の外来に行くと,かわいらしいのが張ってあったりして,小児科だなあというのがイメージできるんですけれども,やっぱりそういう子供さんが入院するということで言うと,壁紙ももう少し張りかえたりだとかというようなことも含めて,母親が付き添っていても安心して付き添うことができるし,周りのほかの患者さんにも気兼ねなくできるような,そういう療養環境というのをこれはぜひつくっていただきたいなあというふうに思います。 その上で,厚生労働省によると,患者に特別療養環境室に係る特別の料金を求めてはならない場合ということで,患者本人の治療上の必要により,特別療養環境室へ入院させる場合や,病棟管理の必要性から特別療養環境室に入院させる場合であって,実質的に患者の選択によらない場合,例としてMRSA等ということで言ってるようですけれども,主治医等が他の入院患者の院内感染を防止するため,自主的に患者の選択によらず入院させたと認められるものというのを上げています。例えば,子供さんがインフルエンザで入院しましたというふうになったときに,大部屋に入っていただいたらほかの患者さんに蔓延するだとかということにならないようにということだと思うんですけれども,そういうことができるというふうに厚生労働省の通知か何かでそういうふうになってました。そういう意味で言うと,市民病院でもそういう選択というのは実際にできるんではないかなあというふうに思います。現に,笠岡市内の病院でも,全ての場合ということではありませんが,先ほど申し上げたインフルエンザなんかの感染症の場合は治療上の必要性があるということで,個室料金は取らないという運用を積極的にやっておられる病院もありました。その点について,市としては積極的にそういう個室料金を取らないということも検討する用意があるのか,どうなのか。 それから,先ほど慎重にというふうに言われましたが,もう少し突っ込んで子供さんの入院を増やすといったらおかしいですけども,安心して入院していただけるような療養環境を市民病院に中にきちんとつくっていくんだということで,再度その2点についてお聞きをしたいと思います。
    ○議長(栗尾順三君) 占部病院管理局長。 ◎市民病院管理局長(占部英明君) 井木議員さんの再質問にお答えします。 先ほど言われましたインフルエンザとかの感染症の隔離の関係ですが,これは現在も笠岡市民病院でも無料にしております。 それから,小児科の新しい先生が来られまして,先ほどの市長の答弁にもありますように,入院,外来とも非常に多くの子供さんといいますか,親御さんも含めてですが,御利用いただいているという状況で,小児科の先生から市民病院の小児科の関係する改善点をいろいろとこの間御提言をいただいておりまして,小児科の前の待合所も少し改善をさせていただいとりますし,つい最近では小児科の診察室の壁紙もやりかえをさせていただいとります。そういうふうに,先生からいただいた御提言に基づいて,さまざま取り組みはやらせていただいております。ただ,先ほど御質問にありました,例えば小児科の病室という部分で,小児科だけのという訳には,井木議員さんもおっしゃられましたように,なかなか難しい部分もあるんですけれど,病院の中でさまざまな改修等もやらなければならないというのが現在の状況にありまして,例えば県の立入検査というのが年に1回あるんですけれど,そういう中で調理室のトイレを洋式化しなさいとか,それから市民病院の中には特別室というのが2階,3階,4階合わせて10室ありますが,バス,トイレのついた部屋というふうに思っていただければいいんですが,そのユニットバスを設置してる関係で,どうしても段差が出てきて,そこで入院の患者さんがつまずいて転倒されるということもこれまでありました。特に,市民病院の場合は高齢者の方が多く入院をいただいておりますので,そういう段差の解消もやっていかなければならないと。それから,今御指摘がありました小児科の病室をどう確保していくかという問題があります。先日,院長を先頭にしまして,副院長,看護部長,次長と私と5人で構成をしております病院運営委員会の中で,これらの課題についてどうしていくかということで協議をさせていただいて,院長の最終決定ということで,先ほど言いました調理室のトイレの洋式化はもう既に完了させていただきました。今,先ほど言いました特別室の段差解消ということで,改修をやっていこうということで,今日から修繕という形でやらせていただいております。小児用の部屋の確保ということもありますので,現在小児優先という考え方になるんですけれども,対応ができるように2室リニューアルを行っていこうということで,今考えております。 それから,室料の問題もございましたが,これまで過去5年間の平均で見てみますと,年間平均で7人というのが小児の入院の状況でありまして,病院の室料を定めております使用料手数料条例については,これまで一切見直しをしてきておりませんでした。先ほどもありますように,1月末でも190人,年間では多分もう200人を超えると思うんですが,こういうふうな入院の状況等を見た場合,小児用の区分といいますか,小児用の室料というもんをどうしていくかというのも検討していかなければならない段階ではないかなあというふうに思っていまして,先ほど市長が慎重にという言い方をされましたけれど,こうした条例改正を伴う部分もありまして,院内で早急に結論を出して,条例改正案をできれば次の6月議会ぐらいで上程できればなあということで,現在検討させていただいてるという状況です。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 井木守議員。 ◆2番(井木守君) ありがとうございました。 ぜひ,市民の皆さん,それから患者の皆さんの声,それから実際にそこで働いておられる先生方,それから看護師さんなんかの声もよく聞いていただいて,市民が利用しやすい市民病院にぜひしていっていただきたいということをお願いをいたしまして,私の質問全体を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2番井木守議員の質問を終結します。 続きまして,18番森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 失礼いたします。 通告いたしておりますので,質問させていただきます。 今回も引き続きまして,29年の定例会に質問いたしました項目等について,その後の進捗状況も含めてお尋ねいたします。 1項目め,地域包括ケアシステムについて。 住みなれた地域でいつまでも暮らせるためには,健康づくり,介護予防の取り組み推進が非常に重要と考えます。平成30年度から3年間の計画期間として,笠岡市高齢者福祉推進計画・笠岡市介護保険事業計画(ゲンキプラン21-Ⅶ)(素案)が発表されております。 1点目,ゲンキプラン21-Ⅶ(素案)の中で,在宅医療介護の取り組みを本格化するとあるが,地域ケア会議等で明らかになった問題点を踏まえた今後の取り組み方針をお尋ねいたします。 2点目,元気に暮らすために必要な生活支援(移動,買い物,家事,支援見守りなど)や介護予防などに取り組みができる体制づくり,サービスについてお尋ねいたします。 3点目,健康ポイント事業,平成29年9月より実施されております。参加人数と問題点についてお尋ねいたします。 4点目,介護ポイント事業について。ゲンキプラン21-Ⅶ(素案)に総合事業の推進として掲げていますが,取り組み体制づくりについてお尋ねいたします。 5点目,認知症初期集中支援事業は平成29年10月に1チーム,専門医1名,チーム員2名でスタートしておりますが,現在の進捗状況と今後の問題点についてお尋ねいたします。 1回目の質問といたします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの森岡聰子議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 森岡議員さんの御質問にお答えいたします。 まず,1項目めの1点目につきまして,国が示す地域包括ケアシステムの構築に関するさまざまな情報システムを使って,笠岡市の2025年までの人口推移を見ると,総人口は年々減少するものの,75歳以上の人口は増加し,高齢化率は39%となり,介護の需要は高まることが予測されます。 こうした中で,高齢者がいつまでも住みなれた地域で自分らしい暮らしが続けられるように,在宅医療,在宅介護の充実に向けて介護サービスの質の向上と介護保険料の負担とのバランスを保ちつつ,施策を進めていく必要があります。こうした状況を受けて,従来の施設介護,65歳以上の自立した高齢者の増加,介護の重度化予防を目標に掲げました。 自立した高齢者の増加の取り組みといたしましては,高齢者が社会的活動を通じて社会参加,地域貢献を行うとともに,みずからの健康増進を図ることへの支援,地域でのコミュニティを活用した認知症予防を行うことを検討しています。 介護の重度化予防の取り組みといたしましては,要支援者の生活行為の課題抽出,解決策の検討等を行う個別会議を開催し,介護支援専門員の資質向上を目指し,要支援者の自立支援を行うことを検討しております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 高齢化が進行し,介護の需要の増加が予測される中,地域ごとに地域包括ケアシステムの構築に向けて,介護保険法の一部改正により,平成27年から介護予防・日常生活支援総合事業がスタートいたしました。この事業は,市町村が中心となって地域の実情に応じて,住民等の主体が参画し多様なサービスを充実することで,地域で支え合う体制づくりを推進し,効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指しています。 この事業は,介護予防・生活支援サービス事業と一般介護予防事業とに分かれています。本市の取り組みとしては,一般介護予防事業については,平成23年度から高齢者の筋力の維持向上と仲間づくりを目的に,地域の仲間による自主活動としていきいき百歳体操を行っており,平成29年度は67カ所まで広がっており,県内では平成29年8月時点で国が示している人口1万人当たり10カ所の開設目標を達成している11市町村の一つとなっております。 介護予防・生活支援サービス事業については,現在栄養改善を目的とした配食,ひとり暮らしの高齢者の見守りや一部のまちづくり協議会による移動支援等を行っておりますが,これに加えて地域の簡単な配りごと等を地域で助け合う体制づくりを検討しているところでございます。 65歳以上で在宅で生活をされている方を対象に,高齢者のちょっとした困り事の解決につながる多様な生活支援サービスを受けることができる体制づくりを目指しています。これにより,住みなれた地域で安心して生活を続けることができるものと考えております。 次に,3点目につきましてお答えいたします。 健康ポイント事業の参加人数と問題点でございますが,今年度新たに始めました検診への受診や健康に関するイベントへの参加や取り組みを通じて,健康づくりへの意識を高めていただくかさおか健康ポイント事業につきましては,愛育委員さん,栄養委員さんを初めとして,地区公民館や行政協力委員さんなどにも御協力をいただいたことにより,初年度としては約700名の方々に参加いただくことができました。現在,健康ポイントカードの提出時に参加された皆様にアンケートの御協力をいただいており,その整理をしているところでございます。主な御意見といたしましては,健康ポイントカードをつくる場所を増やしてほしい,ポイントメニューを多くしてほしいといった声をいただいております。これらの参加者から寄せられた貴重な御意見などを参考に関係部署と連携し,関係団体に御協力をお願いしながら,来年度に向けてより多くの方が参加しやすい事業となるよう見直しをしてまいりたいと考えております。 次に,4点目につきましてお答えいたします。 介護支援ボランティア制度は,国の認可を受けた有償ボランティア制度として,平成19年9月から運用が開始されています。介護ボランティア制度は,自治体が介護支援にかかわるボランティア活動を行った65歳以上の高齢者に対し,実績に応じて換金可能なポイントを付与する制度で,介護保険法の規定に基づき,地域支援事業交付金を財源として導入されたものです。本市におきましても,介護ポイント事業の名称で平成30年度から事業の導入を検討いたしており,現在市内の医療機関や介護事業所を対象にボランティアの受け入れの調査を行っております。この事業を行うことにより,65歳高齢者の介護予防の推進,さらに地域の活性化や住民同士のつながりの強化等の効果を期待しております。 次に,5点目につきましてお答えいたします。 高齢化のさらなる進行に伴い,国は2025年の認知症患者数は700万人を超えると推定しており,認知症初期集中支援チームは認知症高齢者を支援する国の施策であるオレンジプランの2番目の柱,認知症の容体に応じた適時適切な医療,介護等の提供を目的として創設されました。本市は,認知症疾患医療センターの医師1名と笠岡市地域包括支援センターの看護師,社会福祉士の2名のチーム員で認知症初期集中支援チームを立ち上げ,常日ごろの困り事をお聞きし,必要に応じて認知症の関する情報の提供や医療機関の受診,介護保険サービスの説明等,初期の支援を多方面から集中して行い,自宅での生活の継続を支援する体制を整えています。 現在,認知症相談窓口である笠岡市地域包括支援センターへの相談及び高齢者の訪問等の中から,認知症が疑われる人を把握することを行っていますが,全数を把握することは難しい現状です。平成30年度からは,本市と見守り協定を結んでいる金融機関及び介護事業所,医療機関等との連携を強化する等,早期発見ができる体制ができるよう見直しを行い,認知症になっても本人の意思が尊重され,できる限り住みなれた地域で暮らし続けられる地域づくりを目指したいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問ありますか。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 やはり,今お答え聞いてまして,いろいろと取り組み,地域なんかでしているというのは私も周知しているところですが,その中で一番困っているのは私はやはり移動支援だと思います。介護予防の中で,これからは地域で65歳以上の高齢者とはいえど,やはりだんだん車に乗っていた人も乗れなくなってきてるていうふうな状況の中で,一番に考えていただきたいのが移動をどうするか,例えば全体的にこれは質問,5点出してますけど,させていただきますと,健康ポイント事業なんかにも参加したいんだけど,やはりもう車が乗れなくなったとかという方が結構女性の方多いんですよ。だけど,ほんなら乗せていったげよ言っても,やはり事故になると,またそれはそれで問題が起きますので,今はお互いに助け合いながら車に乗れる人が乗っていってることもありますけど,一番に移動支援のことについて,まちづくりでされてるっていうふうな市長さんのお答えもありましたが,そのまちづくりでする移動支援をやはり地域格差がないようにするための方策を行政のほうで,地域へ丸投げとかというんじゃなくて,何かその辺のところを考えていただけたらありがたいと思いますが。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) 移動支援についてのお尋ねでございます。 他の議員さんからの質問にもお答えしましたように,公共交通について昨年度福山と一緒に交通網計画をつくりました。その計画をつくるに当たって,アンケートをする中で出てきているのは,実際に家から家へ,ドア・ツー・ドアでの移動がしたいというような要望が多く,特に高齢者,高齢者の中でも女性に多いという結果が出ております。そのために,29年度から開始してるのがタクシーチケットの助成事業でございます。今は,7月から開始して,年間最大48枚という形で500円のチケットを配付というか,交付しておりまして利用をいただいているところです。 利用状況を見ますと,実際に交付申請をされた方のうちで7割強の方は実際に使っておられまして,特に買い物とか病院,そういったところへの利用が非常に多い状況です。これを御利用いただきたいのが一つございます。これについては,また来年度も継続していく予定で,次年度の申請を今受け付けているところですけども,その中で御要望をお聞きしながら,次の手だてというものを考えていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) やはり,一番が移動のこれからは高齢になっていきますから,そのことをよろしくお願いいたします。 それから,県のほうの第7期の高齢者福祉,介護計画とかという原案が発表されまして,住みなれた地域で医療,介護を受けられる地域包括ケアシステムを推進するということで,在宅サービスを充実させると書かれております。本人の希望する場所での医療とか介護,そして見取りの実施について書かれております。本市もこういう同じようなことをこのたびの7期のゲンキプランのほうにも掲げてありますが,これを市民の人たちに普及啓発をしなくてはならないと思いますが,何かいい方法を考えておられますか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 市民への普及啓発というふうなことでございますけれども,現在愛育委員協議会と連携して地区ごとで在宅,それから在宅で介護保険サービスを利用したり,地域の協力や支援をいただきながら療養されている事例というふうなことを紹介しながら,在宅での療養生活を行っていただくというふうなことの講演会とかをやっているところでございます。講演会には市民の皆様,そして介護支援専門員の方,そして通所介護事業所などの事業所の方々,それから医療機関の方も含めて参加していただいておりますので,市民だけでなくて専門職のほうの方々に対しても普及啓発というふうなことを同時に行っております。こうした地道な普及啓発になろうかと思いますけども,そういったお話を聞いて御理解をしていただくというふうなことで進めていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,在宅医療と介護の連携強化にケアキャビネットの活用促進が不可欠ということをちょっと目にいたしました。このことにつきまして,ちょっと分かりやすく御説明いただけたらありがたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 ケアキャビネット,結びの輪というふうなことで,これは井笠管内での医療と介護の関係者が患者さんもしくは介護を必要とする方の同意をいただきまして,岡山県がやっております晴れやかネットの中の一部を使わせていただいて,そういう患者さん自身の療養状況と,そういったものを介護職員とか,それからケアマネとか,いろんな機関が書き込むことができるシステムというふうなことになっております。一つの連携シートと呼ばれております。そういったものを用いて,その患者さんが介護から病院に行ったときに,今までの家庭での状況はどうであったんかというふうなことが記載されておりますので,救急で運ばれたりとかというふうなこと,もし登録されておると,そういうふうな情報が医師のほうに伝わりやすいというふうなことになっております。そういったことが,これから医療機関とか介護事業所のほうで使っていただくというふうなことがその人の患者さんにとって大切なことと思っております。同意が必要というふうなことと,公開する,どこまで病院とか介護事業所が見ることができるかというふうな,それぞれ同意が必要になりますので,そういったことも含めまして,それぞれの事業所の方,ケアマネさんとか医師の方にお伝えをしていって,普及を進めていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 今,このことにつきまして,部長は登録をする言われました。これはどこへ登録するんですかね。市のほうですかね,どこですか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 医師のほうが患者さんの同意を得て登録というふうなことになりますので,どこまで使うコードを,コードを振るのは市のほうになりますので,これは長寿支援課のほうでやっております。だから,同意をもらって,医師とかケアマネさんとかが登録するんですけども,実際のコードというのは市のほうへそちらのほうから伝わってきて公開できるように,公開ではないですけども,その中で使えるというふうなシステムになっております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) それでは,ちゃんと医師との連携というんですか,そういう組織づくりはもうこれからでしょうけど,そういうふうなことは考えておられるということですかね。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 ケアキャビネットを使うに当たっては,そういう医療機関とそれからケアマネさんというふうなところの連携が非常に重要になってきますので,今そういう医療介護の連携というふうなことで連携会議とかそういったところもやっておりますけれども,実際にはケアキャビネットを使うに当たっての研修会等,岡山県も含めてそういった事業者も入れてやっているというふうなところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) まだたくさんありますか。 それじゃあ,午後1時まで休憩をします。            午後0時00分 休憩            午後0時58分 再開 ○議長(栗尾順三君) それでは,休憩を解いて会議を再開いたします。 森岡聰子議員,再質問がありますか。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 皆さん御存じのように,29年度から介護予防とか日常支援総合事業は市町村のほうが担うということになって,総合事業なんですけど,おりてきておりますけど,このたびちょっと新聞のほうを見ましたら,その市町村に任されたということについて,市町村によって人材確保とか,それから新制度の運営について,すごく困っているとかというふうなことが載っておりましたが,笠岡市ではいかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 笠岡市では,介護事業所による相当サービスというのをやっております。そうした中でも,介護職員の人材がだんだんと不足しているという話は聞いておりますけれども,今のところ大丈夫というふうなことをお聞きしております。 それからあと,ほかに総合事業ではシルバーとか,後これから考えていく地域支援サービスとかというふうなことになろうかと思いますけれども,これはこれからというふうなところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 笠岡市は大丈夫だっていうふうに理解をいたしましたが,でも現実は耳にするところによりますと,やはり介護に携わる人材が少なくなってきたというふうなことと,それからそうなりますと,サービス低下につながるんじゃないかなっていうふうな感じもあります。その辺は把握はもうどのように,まあ今言われたんですけど,現実は確かにそういうふうなお話は聞きますけど,もう一回。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 各事業所は,専門のヘルパーさんとかという職種を抱えております。そうした中で,ハローワーク等の有効求人倍率とかというふうなことで,介護事業にかかわるところは割と高いというふうなところもありますけれども,各事業所においてはそれぞれが人員を抱えていないと,介護の報酬がいただけないというふうなことでありますので,それぞれそれに見合った人員を確保するように努めとるところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 そういう意味からいきますと,余り施設も使わないで元気でおるということに対しまして,介護予防というふうなことで市がされています健康ポイント事業なんか,そして介護ポイント事業,それも当てはまると思うんですけど,健康ポイント事業というのはこれからまだ増やしていかれるっていうふうに解釈していいんですか,事業を増やしていく。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 健康ポイント事業でございますけれども,検診とかそれから運動とか,それから各イベントとかに出向いてというふうな,家から外へ歩いていくとか,そういうふうな健康を維持するというふうなところと検診をきちっとやっていただくというふうな大きな2点があろうかと思います。そうした中で,御要望がいろいろあるのは,メニューをもっと増やしてほしいというふうなことで進めていこうと思っております。今年度約700名の参加をいただきましたので,次年度はもっと多くの方に参加していただくように努力していきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 今,今年度700人ということは,29年度は700人,もうされたということですよね。見込み値として,平成29年度が300人と,それから今度は2018年度が500人というふうに目標値がなっておりますけど,そこはどういうふうに解釈したらいいんですかね。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 当初は,初めてで9月から始めるということで300人ぐらいかなというふうな目標をそれを基準に立てておったものでございます。現在のところ,総合計画の中でも修正をさせていただいて,今の今年の状況も踏まえて増加した内容で計画のほうを修正しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 健康ポイント,そういうふうに目標値よりずんずんずんずん高くなっていくということは,皆さんが参加していただいて介護予防につながっていくということですから,大変喜ばしいことではあると思います。 ただ,健康ポイント事業で地域でいろんな事業があるときにもそれは行くと判こか何か押していただけるんですかね。どんな事業が健康ポイント事業,地域の中でのが当てはまるのかどうか,ちょっと確認してないんで分かりませんけど。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 地域におきましては,公民館まつりとかそういったもの,それからいきいき百歳体操へ参加したというふうなこと,そういったもの,そのほかにもできるだけ健康に関するようなイベントに参加したものを地域の中においても加えるようにいたしております。また,こんなもんがあるというふうなことがあれば,増やしていきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 先ほど,29年度の数がすごく700人言われましたか,多かった訳ですけど,周辺地域からのそれは分かりませんよね。何人ぐらいが健康ポイント事業に参加したかっていうのは,地域であるぶにへ地域の人が。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 その地域の中で,各公民館まつりとかそういったところのポイントを押したとかというふうな,それぞれの地域ごとのというふうなことはまだ分析をしておりませんので,ちょっとその状態は把握できておりません。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 分かりました。 それから,介護ポイント事業なんですけど,これから30年度にそれは実施されるというふうに見てるんですけど,この中でこれからされる訳で,もうちゃんと主体はできておると思うんですけど,ボランティアとか,それから活動時間とか,それからポイントの利用はどういうふうなときに介護ポイントしてもらったけど,それは何に換算されるんですかね。お金にかわるんですか,どういうふうな形になるんですか,ちょっとその辺を分かりましたら教えてください。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) この事業は,市長答弁にありましたように,地域支援事業の中のメニューを使ってというふうなことでやらさせていただこうと考えておる事業でございまして,一通り研修を受けていただいたボランティアさんに対しまして,1回が1時間とかというふうなところで,市内にある介護施設とか,それから通所介護事業所,そういったところ,医療機関とかというふうなことも考えられるんですけども,そういったところに今ちょっと受けられるかどうかというのを打診をしているというふうなところでございます。1時間が10ポイントで,500ポイント集めたら商品券というふうな形で還元というふうなことを考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) この介護ポイント事業というのは,もう既存の会もあるんじゃないかなっていうふうに私は認識してるんですけど,それとの連携はどうなるんか,今後考えられるんかどうかというのもこれからですので,またそのときに御相談すればいいかなという思いもありますけど,やはりこれ施設の中へ入っていくという,介護施設ということを今言われましたが,介護施設との,大体笠岡にあります介護施設でボランティアを受け入れていただけるっていうふうなのはこれからでないと分かりませんけど,全ての介護施設がそうとは言わないんですけど,この介護ポイント事業をそれこそ健康ポイント事業じゃありませんけど,どのくらいを見込まれてるんでしょうかね。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) ボランティアの内容でございますけれども,介護職員ではありませんので,事業所の催し物のちょっとしたお手伝いとか,それから屋内の移動の補助とか話し相手になっていただくとか,そういった内容を軽度なものを思っております。軽度で補助的なものというふうなことになろうかと思います。 それで,初年度どれぐらいかというふうなことでありますけれども,人数的には以前御紹介がありました宇部市の介護ポイント事業を参考にちょっとお尋ねしまして,高齢者のうちのどのぐらいが初年度は参加達成されたというふうなことで積算させてもらって,高齢者人口の0.3%が初年度だったというふうなことで,今のところ33名ぐらいを上げさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 それから,認知症の人の件なんですけど,認知症の人とか高齢者単独,それから高齢者世帯の増加に伴いまして,いろいろと介護を受けるようになりますと,介護サービスの利用手続とか生活資金,財産管理などできなくなるという状態になると思うんです。そういうときに,市民後見人制度というんがありますけど,そのことは推進について,どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 市民後見人というふうなことでございます。市民後見人については,笠岡権利擁護センターで市民後見人になれるように研修を行っているところでございます。今,25名の方が受けられておりまして,実際には15名の方が活動されているとお聞きしております。これから高齢者のひとり暮らしが増えてくると思います。そうした中で,やはり認知症になったときに自分の意思が伝えられないとかというふうなことになりますと,財産管理とかいろんなところに支障が起きてくるかなと思うんですけれども,その辺で市民後見人というふうな制度はだんだん必要になってくる制度だと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 生活支援サービスについてなんですけど,提供するボランティア登録者が,これ新聞で見ました。登録者が笠岡市の場合は24名で,利用者が1名というふうになっとったんですけど,これは生活支援サービスですから,利用者の方が介護予防のために使われるんかなあと思ってみたりもするんですけど,その辺はいかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 シルバー人材センターの家事援助サービスの件だと思います。以前,始まったばっかりのときには1名というふうなことで,今のところ3名というふうなことで,少しではございますが,増えてきたというふうなことです。あと,申し込みがもう一人,今あられるというふうなところまでの話は聞いております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) やはり,こういうボランティアのほうは研修とかそういう養成講座とか,いろんなところで勉強されてなる訳ですから,今後こういうひとり暮らし,なかなか自分ではできないっていう人は増えるという中で,そういうボランティアの養成とか,そういうことはこれからまた拡大されていく予定なんでしょうか。生活支援ばっかしじゃなくて,いろんな早く言えば介護のほうのそういう部分の養成講座も多分先ほど言われたようにあると思いますけど。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 これから,そういったちょっとした困り事にも応援できるような生活支援をサポートする人,そういった人たちが必要になってくるかなと思うんですけれども,それにはやっぱり個人情報とかいろんな制限のことも勉強していただかないといけないと思いますので,そういったボランティアに関するいろんな研修会はぜひ行っていこうと思っております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) やはり,人間の最終のところは見取りという問題も出てきたりしてる訳で,そういう見取りとかターミナルの終末期に向けての医療とか看護等の機能,それから生活施設としての機能をあわせ持つような施設が私はもうこれも創設されることとされておる訳ですから,笠岡市として本当に前向きに取り組んでいただけたらいいと思うんですが,市長いかがですか。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) あらゆるケースを考えて,そういうセーフティーネットをしっかりと整えていきたいというふうに,その財源確保も含めて考えていかなきゃいけないということだと思います。ありがとうございます。 ○議長(栗尾順三君) 以上で1項目めの質問を閉じます。 続きまして,2項目めの質問を求めます。 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 2項目め,地方創生施策について。 平成29年3月と6月の定例会において,地域再生について高校とか行政とか住民が一体となった教育改革について質問しております経緯があります。 昨今,教育が地方創生に大きな影響力を持つことが指摘されております。地域の学校の役割としては,将来地域産業の担い手であると同時に,地域の活性化に貢献できる人材育成の場でもあります。地域創生を掲げる自治体であれば,地域における高校の果たす役割を真剣に考えなければならない時期になっているとも報道されておりました。 西備地区で中学卒業者数の減少が一番高くなっている状況の中,本市においても先般県立高校あり方についての提言説明がありました。地方創生と教育について,また本市としての支援策等についてお考えを尋ねます。 2点目,篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジ設置に向けた施策について,進捗状況及び今後のスケジュール等について具体的にお示しください。よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの2項目めの質疑に対して,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 昨年,11月に提言された平成40年度を目途とする県立高等学校教育体制の整備についての中で,高校には社会情勢の変化に柔軟に対応した学校づくりや地方創生の観点から,地域コミュニティの核としての役割が期待されるが,それには市や産業界等からの協力や支援は不可欠であり,従前の常識や慣習にとらわれることなく,地元自治体,企業,住民等が協働して高校の教育体制整備に取り組む必要があるとされております。 御承知のとおり,本市には普通科,商業科,工業科の高校があることによって,市内消費の拡大がなされ,地域のにぎわいにもつながっています。また,商業科と工業科を卒業した生徒の地元企業への就職は多いものの,市内企業への就職はまだまだ少ない状況となっています。引き続き,地域産業の維持発展,定住促進の観点からも大きな影響があることから,可能な限り協力をしてまいりたいと考えております。 笠岡市におきましては,地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正を受け,全国的にもいち早く平成27年度に市長,教育委員で構成する総合教育会議を立ち上げ,幼・小・中のみならず,高校生,大学生,そして一般の方に対してもさまざまな教育や文化,スポーツを行うための諸条件の整備や地域の実情に応じた重点的施策を協議展開しているところでございます。 高校生に対しましては,地域学やインターンシップでの連携協力,若者会議での活動等に加え,今年度で申しますと,市内4高校生に第7次笠岡市総合計画ワークショップやJR笠岡駅周辺整備基本構想にも参画していただいております。そして,広域連携をしております備後エリアにあります大学等の講座を地元高校生にも利用していただき,地元への愛着を深めていただいております。また,笠岡信用組合との連携の中で,新たな奨学金制度もスタートしたところでございます。 森岡議員さんの御指摘されるとおり,この西備地区の中学校卒業者の減少は大変重く受けとめているところでございますが,笠岡市創生総合戦略において,相乗的な取り組みを進める中,最近の社会動態は回復傾向にあります。今後におきましては,人口動態に加え,企業誘致並びに民間設備投資の状況,有効求人倍率の上昇など笠岡を取り巻くベンチマークとなる指標を注視しながら,こうした流れを加速し,「元気・快適・ときめき 進化するまち笠岡」を実現してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 失礼しました。 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 引き続きお答えいたします。 教育委員会といたしましては,市内にある高校の魅力アップにつながる地域に根差した教育活動に協力することで,地方創生に寄与したいと考えております。 具体的に申し上げますと,同提言の中ではキャリア教育の充実が掲げられております。笠岡商業高校では,平成28年度から課題研究の中で,笠SHOP観光班を開講し,伝統行事や歴史,文化など笠岡の観光を調査研究し,地域の課題を見つけ,観光プランを立案されており,昨年12月には白石島と北木島へのツアーを実施されております。 笠岡工業高校では,地元企業へのインターンシップに加え,学校付近の橋梁点検を実地で学ぶ橋守活動や地元建設会社の好意により工事現場の見学会など地域に密着した活動を行っておられます。 昨年7月には,新たに笠岡高校から総合的な学習時間としての地域探求活動の協力依頼がございまして,ごみ問題について,防災について,文化財について,地域活性化について,財政について,都市計画について,農業について,医療費削減についての8テーマの出前講座を開講するなどの協力を行ったところです。受講した生徒たちは,アイデアを出し合い,解決策や調査方法を検討した上で,校外での現地調査を経てレポート,ポスターを作成したと聞いております。これらのことは,単なる知識や技能の習得だけでなく,現場の中で生徒の気づきの機会が得られたことで,より効果的なキャリア教育になっているものと感じております。各学校の目指すキャリア教育の一助になったのではないかと考えております。今後も,市内の高校の魅力アップに向けて,連携協働してまいります。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2点目につきましてお答えいたします。 篠坂パーキングエリアへのスマートインターチェンジ設置につきましては,平成28年6月及び9月の定例会において,森岡議員さんから御質問いただき,篠坂パーキングエリアにスマートインターチェンジを導入すれば,陶山地区など市西部の活性化が期待されると同時に,茂平や港町の工業用地,笠岡湾干拓地に立地する企業にとっては大きなメリットがあることから,市としては篠坂地区の皆様の御協力をいただきながら,積極的に進めてまいりたいとお答えいたしておりますが,その後の状況について御報告いたします。 これまでの取り組みでございますが,まず平成28年2月から岡山県と一緒に岡山国道事務所や中国地方整備局の助言や御協力をいただきながら,スマートインターチェンジの必要性を整理して取りまとめたものが2月の建設産業委員会協議会でお配りいたしました資料の篠坂スマートインターチェンジ整備効果(案)でございます。整備効果として,企業誘致の促進,地域医療サービスの向上,物流の効率化,産業活動の支援,交通状況の改善による開発誘導,周辺地域の観光活性化支援の項目を井原市と福山市を含めた広域的視点で整理し,昨年12月に国土交通省に提出いたしました。 その間には,中国地方整備局,岡山県,西日本高速道路株式会社中国支社及び本市の4者で整備に向けた協議を行い,国土交通省への要望活動,福山市や井原市に対しての協力の要請も行ったところ,両市ともスマートインターチェンジが設置されれば渋滞緩和や経済効果が期待できるので協力するとの回答をいただきました。 現在の段階は,国にスマートインターチェンジの必要性を認めていただくための取り組みを行っている段階ですが,認めていただくことができましたならば,準備段階調査箇所となり,国,高速道路会社,地方自治体による準備会を立ち上げ,国直轄による準備段階調査に入ります。この準備段階調査箇所が選定される時期は,平成30年6月ごろの見込みと伺っており,選ばれた場合は近隣の福山市や井原市などにも御協力をいただきながら,インターチェンジの社会利便性,利用交通量,位置や周辺道路整備計画などの予備設計を行いながら,実施計画書を作成していくこととなります。この期間が通常は1年から2年と言われており,その後,事業化が認められ,開通するまでに5年程度かかると言われております。また,事業を円滑に進めるためには,用地買収などにおいても地元の方々の御協力が不可欠なりますので,準備段階調査箇所として選定された後には,地元自治会などに御説明をさせていただきながら,進めてまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても,この事業につきましては,第7次総合計画の中の主要事業として取り組んでまいりますので,御理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございました。 1点目なんですけど,第7次の総合計画の中で次世代の笠岡を担う高校生などの若者の意見というのは先般市長は私が質問したときにもきちっと言っていただいとったんでよく分かりますけど,高校生たちの参加もあったということで,何人ぐらい参加されたんでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) 総合計画の策定に当たりまして,クロニクルという年代記というものなんですけれども,過去にあった出来事を振り返り,そして未来を考えるという中でのワークショップを行っています。これをするに当たって,市内4校を訪問しましてお願いをして,参加については笠岡高校から3名,商業高校から5名,工業高校から8名と教員が1名,龍谷高校から3名と教員1名という形で参加をいただいております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 そういう高校生の方たちの声が聞けたということは,本当にうれしいというんですか,よかったなあと思っております。 それから,私も何回か高校のことについては,県立だから県のことですよとかという思いもあったんですけど,今はそうではなくて,地方創生の中では高校生たち,若い人たちの声も取り入れていかなければならないという中で,私質問しましたときに,市長さんが,いや学校の校長先生とトップでいろいろとこれから協議の場を持ちますとか言われましたが,現況はどうですか,今現在。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) その活性化を含めて,高校の3校,笠岡高校,それから商業,それから工業高校の各校長とはもう年に三,四回以上は会ってると,会っていろいろ話はさせていただいています。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ちょっとうまく理解できてないかもしれませんけど,3校とトップは年に三,四回あると言われたんですよね。まとまってされてるんですかね,情報交換みたいに。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 個別にいろんなケースで会って話をしてるということです。まとまった協議体形式で会ってるということはありません。 ○議長(栗尾順三君) 高橋政策部長。 ◎政策部長(高橋文子君) 補足でございますが,公立高校3校の校長先生とは,ちょっと時期ははっきり覚えていないんですけれども,一度市長室で意見交換ということで今後の高校と笠岡市の連携についての話をした機会がございました。あとは,個別にお話をしていると思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。
    ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 話し合うということは,お互いに共通の理解もできるし,情報交換もできるということで,ただ年に1回でもそりゃしないよりはいいんですけど,やはり定期的にきちっとされたほうが私はいいと思うんですが,これは他市の例なんですが,井原市とか新見市は自治体,PTA,地元経済界などが組織をつくって高校のお互いの魅力づくりとか,笠岡なら市に対してのそういな議論を始めたというふうな報道もされておりました。いかがでしょうか。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) いい御提案をいただいたと思います。今までは,地元自治体なんかは個別に会って話をしてる,商工会議所は商工会議所でいろいろ就職の相談をやったり,また各企業にはインターンシップ制度がありまして,各企業に定期的に訪問してどういう環境で仕事をしているのかということを勉強していただいたりというような個別に話はやってる訳でして,それをまとめて今回工業が1クラス,商業が1クラスなくなった訳ですし,そういう意味ではいいチャンスだと思いますし,そういったことも含めて活性化に向けて各3校が,あるいは自治体とあるいは地元の企業と一体となって話を持つということは,非常に有意義な会になるというふうに思います。一度検討してみたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) 私も,かつてこれから言うことも言ったと思うんですけど,やはり笠岡市に県立高校が3校あり,私立もあり,それから整備の支援学校もあり,本当に笠岡の中にこんな市の中に高校が,生徒数は少なくなっていっているとはいえ,あるんですから,大事に地方創生の戦略と密接にかかわっていくということが大事なんじゃないかと思います。JRの通学のほうを見ますと,3つの高校で1日に約1,700人が利用してるということにもつながっておりますので,ぜひその辺を考慮されまして,組織をきちっとして学校とか,先ほど言いましたような関係づくりをしていただけたらいいかなあと思っております。これは要望ですけど,それから今の分に続くんですけど,高校とかそういうふうなことになりますと,ビジョンというのが大事だと思うんですが,その辺はどういうふうに考えられます。きちっとしたビジョンをつくる。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 今おっしゃっていただいた高校のビジョンでございますが,基本的に高校のそこのあり方,方向性というのは県が所管しておりまして,そのほうから相談しながらつくっていくと思います。ただ一点だけ,今高校の使命としては地域とつながるというキーワードがございますので,そういう意味ではどういうふうな地域で子供を育てていくかということの中に,高校を入れて考えていくということは可能だというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 それから,本市としての支援策というのは言われたんですけど,やはり支援策になりますと,財政的な支援ということも考えられると思うんですけど,その辺は市としてはどういうふうにお考えでしょうかね。 ○議長(栗尾順三君) 岡田教育長。 ◎教育長(岡田達也君) 今の御質問に対してお答えいたします。 なかなか申し上げにくいことなんですけれど,県の高校のあり方についての予算的なものは県の教育委員会等が所管となって考えておりますので,そこから何らかの相談があった場合はそういうふうなことがあるかも分かりませんが,基本的には県が対応するように捉えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 いつか工業の高等学校のほうへ何か支援があって,それはほかの学校に拡大されますかって言ったときに,検討しますっていうふうな多分お返事だったと思うんですけど,それは覚えておられますでしょうか,工業高校へ支援されたという。私が質問している意図としては,地元自治体からの積極的な働きかけがあれば動きやすいっていう部分がありまして,これは他県の先進的な取り組みなんですけど,例えば地元市町村の施設で使用料の免除とか,もう既に笠岡市で多分されてる部分もあると思うんです。健康診断の無料実施,それから部活動等の遠征費,それから地元高校へのバス通学費,それから公民館なんかの再生に若者が集うのに高校生も一緒になって,時には宿泊もし,そこでのアルバイトもしっていうふうなのが他県でのこれは先進的な取り組みということで,既にこの中で笠岡市もされてる分がありますよね。 ○議長(栗尾順三君) 井上教育部長。 ◎教育部長(井上洋一君) 森岡議員さんの御質問にお答えします。 先ほど森岡議員さんがおっしゃったのは,昨年の6月定例会で御質問いただいた際に,笠岡工業高校が中学校の出前講座を実施するに当たって,教材費として20万円の予算立てをという答弁をしております。その際に,あわせて県に対しての要望等,側面的な支援も行っておりますというようなことも申し上げました。少し方向は違いますけれども,御承知のとおり,笠岡信用組合さんの奨学金制度の創設に当たっては,私,各高校を訪問して制度の周知等を行ってきております。実際の予算,現金等のことも含めて,そういった人的な支援等も引き続き行ってまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。原資というのは,本当に何をするでも必要なんですけど,できることからやっていっていただいたらいいかなあとは思っております。 それから,1項目めで地域包括ケアのほうでちょっとかかわってるから質問させていただきたいと思ったんですけど,これも他県の先進的な取り組みなんですけど,高校と連携して高齢者の福祉モデル地区とするために人材育成支援を目指しているっていうふうな県があります。それで,笠岡市も本当に考えてみましたら,平成8年に笠岡グループホーム国際サミット,それが10年間続いて,福祉,認知症のほうで,今もう一番の課題であります認知症のほうのそういう研修会をずっとしてきたのが今はもう笠岡で勉強された方がいつか視察に行ったときに,おたくで勉強したんですよって言われた方もおられます。そういうふうにあるんですけど,今そういうふうな部分で,笠岡市も福祉都市かさおかっていうのをよくうたってるんですから,少しそういうところは高校生に限らず中学生でも体験学習なんかでもされてもいいんですけど,すぐ高校生になりますと,いろんな就職のほうの関係もあったりして,こういうふうなのができたらいいんかなっていうふうに私はちょっと思ったんですけど,このことにつきまして,どうお考えになられます。 それで,原資といたしましては,地方創生交付金活用への申請支援というのがありますので,笠岡市がどういうふうな部分でこの申請をされてるか分かりませんけど,使える部分があればこういうふうなのも申し込み,国のほうはなかなか申し込みがないというふうなことも書いてありますので,私も詳しいことは分かりませんけど,こんなのを活用されたらいかがかなっていう思いで提案しておきます。 ○議長(栗尾順三君) 赤迫総務部長。 ◎総務部長(赤迫圭太君) 失礼します。 提案,ありがとうございます。地方創生推進交付金ということで,今現在笠岡市は9,200万円ほど予算書歳入で載ってると思います。2分の1の交付金なんで,1億8,000万円強の事業費ということで,その仕組みは戦略のほうへ載っている事業で目標数値を設定します。それを達成するためにいろんな事業がありまして,さらにその後地域再生計画をつくりまして,それを申請して認められれば交付金がつくという状況になっておりますので,先ほどから言われている事業につきましても,担当部のほうが再生計画をつくるんですけれど,やる以上は財源確保は必須でありますので,交付金も多分対象になると思いますので,実施する場合は積極的に財源を取っていこうと思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 森岡聰子議員。 ◆18番(森岡聰子君) ありがとうございます。 本当に人口減少というのはもう今さら言うまでもありませんけど,30年度の県内の中学校卒業見込み者数は約1万5,600人で,15年度に比べて2割近く減る。特に,減少率が大きいのは,先ほど言いましたように,笠岡,井原市などの西部学区が4割も減となっております。そういう中で,やはり地域と一体となってこういう問題は検討していく必要があるんじゃないかなっていうふうにも書かれておりますけど,県立の高校だからとか,県とか言わずに,地域一体が一生懸命に取り組んでいかれたらいいなと,そういうふうにしていただきたいという思いで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 以上で18番森岡聰子議員の質問を終結します。 続きまして,17番坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) 本議会最後の質問になりました。今までトリを務めておられた樋之津議員がおられた訳でありますけれども,トリを務めるというのはなかなか大変じゃなあと改めて先ほどから緊張と身震いでまいっておりますんで,ひとつよろしくお願いします。 それでは,議長のお許しをいただきましたんで,質問に入ります。 市長には,間もなく4年間の市長任期の前半を終え,後半に向かわれる訳であります。今までの2年間を振り返って,いろんなことを総括された上で,当然決意も新たにしておられることと思います。私たち市民も,これからどのような市政運営をされるのかと注目をいたしているところであります。 そこで,今後の市政運営について,取り組む考え方について,3項目お尋ねをしたいと思います。 まず1つ目は,市長の市政運営に対する姿勢であります。小林市長には,行政経験が全くない中で,2年前に意気揚々と就任され,笠岡市政の運営に当たってこられました。民間出身を吹聴される市長に対して,市民はいろんな意味において期待と不安を抱いたのも事実でございます。そして,この2年間には戸惑いもあったことと思いますが,見方によってはなれない中でよく頑張ってこられたのかなあという思いもいたしております。 また一方で,気持ちが先行し過ぎて,時にはルールを踏み外して厳しい指摘も受けられたのも事実であります。いろんな局面がありました。市長としても,さまざまな思いの中で自負することばかりではなく,当然謙虚に反省もされておることと思います。2年もたてば,もう初心者ではありません。反省を踏まえて,市民や我々の議会を裏切らないように,基本をしっかり踏まえてやってほしいと願っております。 そこで,5万市民の生活の基盤を支える市政を担う立場にある市長として,残りの任期を考えるとき,一番大切なものは何であると思われているのか,お尋ねをいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの坂本公明議員の質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 坂本議員さんの御質問にお答えいたします。 まず,1項目めにつきまして,市長就任3年目,任期の折り返しを迎える本年は,これまでの「市民協働で築くしあわせなまち 活力ある福祉都市かさおか」の実現を目指した第6次総合計画の成果を引き継ぎながら,時代の流れに合ったまちづくりの方向性を示す第7次総合計画の将来ビジョン,「元気・快適・ときめき 進化するまち笠岡」の実現に向けて,必要な施策の一つ一つを着実に実行に移す1年にしたいと考えております。 私が市長に就任してからこれまでの2年間を振り返ってみますと,国道2号バイパスの本格着工や港町工業団地への新たな企業進出,市内の民間業者において大規模な設備投資などが進むなど,笠岡市は目に見えて変化いたしました。 また,人口の動きを見ますと,平成28年度の4月から1月末までの社会動態はマイナス277人でございましたが,本年度の同時期はマイナス87人と平成26年度以降の4年間では最も減少幅が小さくなっております。さらに,昨年9月からの下半期で見ますと,28人のプラスに転じておりまして,社会動態は回復傾向にあるものと受けとめております。このトレンドをしっかりつかみ,人口減少を抑制し,活力にあふれた笠岡を取り戻します。市民の皆様に幸福を感じていただき,また子供たちが生まれてよかった,住んでよかったと思えるような笠岡にする,そして家族のきずなを取り戻す,それが私の政策方針の根幹にある思いであり,一番大切なものであると考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問はありますか。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) 多分,市長だから今述べられたようなことを言われるんかなあという思いがして聞いておりました。考えてみたら,2年前の市長選挙の中で,笠岡を変えると,こうもおっしゃられた訳であります。ある意味,今市長言われたように,笠岡は変わったように感ずるところがあります。また,市役所においても風を吹かされたようでもあります。確かに,時には新しい風を取り入れることは必要であります。私もそのことについて,異を唱えるつもりはありません。しかし,その風は健全で健やかな風が吹いてこそ,効き目があります。そうでなければ,副作用が出たり,逆効果になる訳であります。ある意味,この2年間,御承知のように場当たり的とも言える市政運営が行われたの事実であります。そして,そこには不信感が広がり,また職員が物を言えないような状況になっているとも仄聞をいたすところであります。ぜひとも,後世にいい意味で自慢ができるような市政を引き継いでほしいと願うものであります。 そこで,提案説明の中で述べられた協働と共生による市民主役の笠岡づくり,私はこだわりを持ってやってきた。地域へ出向いての市長地域出張や市長座談会を通じて,意見や提言に真摯に耳を傾けてきた。こう述べられた訳であります。行動力を前面に出して頑張ってこられたことだと思います。中でも,耳を傾け過ぎた面もあったなあという思いがします。それは,なぜかと申しますと,さきの市営プールの問題もそうです。やはり,いろんな言葉があります。そして,いろいろな考え方があります。だけど,一番大切なのは,それは人としての信頼関係であります。このことをなくして,物事は成り立たない。今,二元代表制の制度として関係のある執行部と議会,これこそやはり信頼が一番求められるんではないでしょうか。不信感ばかりが募ると,最後に迷惑するのは市民であります。今,ちょうど任期の区切りのところであります。市民の声として,都合のいいことだけでなく,逆に耳の痛い言葉こそ,その奥に本当の声があるということを真摯に受けとめて,前半を振り返り,このあたりで改めるべきは改める,そして気持ちも新たに大きくギアチェンジされることも必要ではないでしょうか。そんなところで,いろんな評価がある中で,どのように考えておられるか,率直なお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの再質問に対し,答弁をお願いいたします。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) この2年を振り返りまして,本当にあっという間が過ぎた訳ですけども,7つの公約を掲げ,就任方針演説でも3つの柱を掲げ,やってきました。もちろん,全部ができた訳でもありませんし,経過,全く進展がないものも中にはありますし,少し進んだかなというところもありまして,なかなか振り返ってみると,忙しかったなあという感じだけで,まだまだ成果を後ろを振り向く余裕は全くない状況でありまして,市営プールの話を出されたんですけども,市営プールの話が何か問題があったのか,ちょうど市営プールは2年前,2年半になりますか,2年半前の秋に市営プールが底が抜けたと,水がどんどん抜けていくということがあって,それを教育委員会のほうで把握はしてたんですけども,いきなり2年前の4月ごろになって,いや実は今年はもうプールが開けないんだという話が発端であります。そのときに,じゃあもう笠岡の子供たちは今年の夏は25メートルも50メートルプールも泳げないんだなと,まあそういうことになりますと言うから,それはないだろうというとこで,じゃあ25メートルプールのろ過器も壊れてるというような話の中でそういうことになったと思うんですけども,何か方法を考えてくれと,せめて50メートルは無理でも25メートルは何か方法があるんじゃないかということを詰めてる段階で,50メートルのろ過器を25メートルで接続すれば25メートルのプールが使えるということになって,緊急工事をお願いして何とか市営プールの25メートルプールと幼児用はあけさせていただきました。それで,そのとき笠岡中央小学校の学校内のプールも同時に開いて,いっぱいの場合はこっち側に人に来ていただくという辛うじてそういう対処対応をさせていただきました。今後は,笠岡に50メートルプールがなくていいのかという立場で,私もしっかり庁内で議論をさせていただき,いろんな方からも意見をいただいて,今回いろいろ方向性を出させていただいた訳ですけども,議会の中にはまだ50メートルプールはやっぱり必要だという意見もあり,まだまだ取りまとめはできてないというのが今の段階で,ただ一点だけ,50メートルプールは既にあそこは床の下がもうかなり空洞状態になってる可能性もあるし,非常に危険な状況です。それで,かなり高い柵をつけさせてはいただいているんですけども,あのままこれまた2年目にそのまま放置するということは万が一事故があったときに,これはもう本当に責任問題になる。かなり深いですから,もし子供が夜でも侵入して何か事故が起きたら,大変な事故になる訳でして,これをとりあえずは除去する必要があるんじゃないかということで,更地にとりあえずさせていただこうということで,今回新年度の予算に入れさせていただいたという段取りになる訳です。更地になれば,ともかく安全性は担保できるということからきてる訳で,確かに50メートルの議論はしっかりと今後詰めていかなきゃいけないと思います。ただ,それは皆さんの中で議論していただき,いい方向が今年じゅうには何とか出していただき,来年度に向けて整備をしていきたいというふうに思っております。これは一つ,坂本議員のほうからプールの話が出たんで,そういうふうに答えさせていただきました。まだまだ課題はたくさん残っております。ただ,再三私が申し上げてるとおり,社会動態をプラスにしていくということがいかに今笠岡市における課題に家族のきずなを取り戻すという最終目標に向けて,いかに過程の中で結果を出していくという中ではいかに大事なことかということを御理解いただきたい。そのためには,社会動態をプラスにしていくためには,若い年齢層を笠岡に来てもらって定住してもらう,そのためにはやはり生活を成り立たせるためには仕事が必要だと。福山に,倉敷に通勤するベッドタウンとしての笠岡の位置づけ,これもあると思います。あると思うんですけども,結局最終的には今の流れを見ると,結果的に見ると,やはり結婚するときに,あるいは家を建てるときに,市外に建てるケースが今多い訳です。やはり,お母さんやお父さんのもとで近くに家を建て,近居,同居していただく,こういった環境を整えるには笠岡はこれだけいい条件が,インフラが整備できてる条件がある訳ですから,それをしっかり活用して仕事をつくっていく。それによって,社会動態をプラスにして,それで子供を増やしていただいて,うまく自然動態に回していくという循環をつくるということが私はやっぱり一番大事なことじゃないかと思います。その過程の中で今道半ば,2年たって道半ば,それをさらに強化していくということがこの後半の私の最大のミッションであるというふうに思っております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 再質問ありますか。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) いやあ,市長,言葉の重み,言葉の裏,先ほど申し上げたけど,プールの件は例えば今の現状を更地にすれば幾らというのは,それはもう分かってますよ。だけど,あのときに,この議論をするつもりはないんですけど,市長が長々言われたから言うんですけど,2億3,000万円つけてフットサルや何やから要った訳でしょう,ねえ。だから,そういうことは一切今言わないじゃないですか。あたかもプールのことで,我々が反対をしただけがひとり歩きするようになったけど,実際はフットサルじゃ,もうちょっと何か忘れましたけえど,やっぱり市長先ほど言ったように,市長出ていっていろんな話をされる。もうすばらしいことだと思いますよ。なかなかやれといってもできない。だから,先ほどもすごい努力と忍耐が要ることをよくやってると申し上げた。その中で,あれをやってくれ,これをやってくれ言やあ,そりゃやりたいです,みんなやりたいですよ,金さえあれば。じゃけど,そうでない場合もあるから,人の言葉というのは裏もありますよということで申し上げた訳で,何もプールだけに固執して物を言ったつもりはないんです。その辺は市長,長々話しされたんで,私もこれは弱ったなあと思っておるんで,ひとつ気をつけていただきたいと思います。 そこでもう一つ,笠岡市の置かれている状況は,御承知のように財政もしかり,決して恵まれているとは言えない。しかし,最近では先ほど来市長が熱弁されてるように,企業誘致,そして日本遺産などなど少しずつ笠岡を取り巻く環境というのはいい意味でにぎやかな面も出てきている。そして,笠岡の地名を発信するということでは,まことにいいことだと思う。そして,今日懸垂幕を上げられたんかどうか分かりませんけど,市長上げられたんですかね。まだですか。今日,雨でできなかったんですね。 そこで,ひとつお尋ねするんですけども,これは宝島社が発行した本の中で,中四国ランキング1位というふうに,私も市長に本をいただいたから,こりゃ読んでみにゃいけんなあと思うて読みました。恐らく,例えばよそから来たときに,笠岡市さんすごいですねえ,中四国住みたい町ランキング1位なんですね,何がよかったんですかというて聞かれたら,さあ何を答えていいんかなあと。 もう一つ,あれをよく読んでみると,宝島社が出したアンケートに答えた中での総合判断でこれが結果的に出てる。だから,例えば逐一中四国の自治体の全部が出したアンケートを網羅して,それを精査した中での結果とは違うんかなあという思いはする。しかし,いずれにしても,中四国1位と書かれた訳だから,これをほっとく訳はないんで,いい意味でひとつしっかり利用していただいて,市長,恥だけはかかないようにしましょうよ。これだけは申し上げておきたい。 そういう中である訳ですから,それでもしっかりいろんなことを含めていくには,やっぱり財政が大事なんですね。健全な財政運営が必要となる訳です。いわゆる市長の肝いりでありますふるさと納税,これもアイデアとしては私は悪いとは言わない。だけど,今後どうなるか不透明な部分がたくさんある訳であり,言葉が悪いですけど,少々稼いだとしても,いつまでも長続きをするとは思えない。だから,そこでもう何回も申し上げますけれども,その辺のあたりのことをしっかり理解してもらって,子々孫々孫子の代まで安心して,この笠岡で幸せに暮らすことができるような行財政運営をぜひお願いをして,あと一言だけその思いをいただいて,この項を終わります。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 本当にこのたび田舎暮らしの本というので,田舎に住みたいランキングで2018年,笠岡市が中四国ナンバーワン,全国で12位,これはチャンスである訳ですけど,本当にいいチャンスをいただいたと思うし,これを政策部定住促進センターがしっかりと宝島社の質問に対して答えてきた結果であるというふうに思います。そういう真摯な態度も評価の一助になったんじゃないかというふうに思いますし,そのチェックリストの190項目の中で,どれがどういうふうな比重でどうなったか,それは全く公表されてませんし,分かりません。ただ,笠岡は私も帰ってきて8年半ぐらいたつんですけども,思いに本当に東京に住んでいる人に比べれば,住みやすい環境にあることはもう間違いないですね。これはもう私責任持って言えると思います。それは,もう仕事が周囲あるという,これ有効求人倍率1.6とかになってますけども,そういう環境からも収入の格差はあると思いますけども,それで自宅から大体30分以内ぐらいで通勤圏内に福山から水島ぐらいまで,倉敷まで仕事に通えるという条件,それでいつも私よく例に出すんですけども,土曜日天気がいい日だなと思ったら,じゃゴルフでもしようかと思ったときに,東京であれば1カ月か2カ月前に電話して予約してとらないとなかなかとれない。また,片道1時間半もかけて行かなきゃいけないところが笠岡の場合,15分,20分のところに,もう朝その日に行きたいと思ったらその日にゴルフができて,30分以内にアウトの1番でティーアップできる。それは魚釣りもそうですね。趣味と仕事がもうかなり接近してるという,オフとオンの強弱が非常につけやすい。これはもう住みやすい環境の一番前提になる話です。また,今言ったように教育とか医療とか介護とか,あらゆる面でインフラが整備できてるという意味で,総合的に私は評価されたんじゃないかなというふうに思うんで,今回のこのチャンスをしっかりと生かして定住につなげていく,これが我々の責務だというふうに思っております。 あと最後,次は何でしたっけ。それでああそうですか。 ○議長(栗尾順三君) 約10分間休憩します。            午後2時09分 休憩            午後2時20分 再開 ○議長(栗尾順三君) 休憩を解いて会議を再開します。 先ほどの坂本議員の再質問で,小林市長から一部答弁漏れがあったので,これに対する回答を許可します。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 済いません。 財政的な裏づけがちゃんとあるのかという,ふるさと納税も長期的にはいつまで続けるか分からないという背景の中で,ちゃんとした財政の裏づけはあるのかという質問があったと思いますんで,私のほうから少し簡単に説明をさせていただきます。 もう本当に坂本議員がおっしゃるとおりでございまして,笠岡の財政事情の厳しさは皆さん御存じのとおり,ふるさと納税ももちろん笠岡の財源を確保するという意味でもプラスだし,産業振興という意味でもプラスだし,シティーセールスという意味でプラス効果はもちろんあるんですけども,日本全国を見た場合に,東京と地方を足して同じ金額になる訳ですから,それが返礼品の購入に回れば全体的な税収は落ちるという,そういう問題点も一部包含している訳でして,そういった問題も抱えながら,地方の振興という意味で総務省がこういうふるさと納税制度を施行してるという意味で,それをしっかりと活用していくということは大事だと思いますし,いつまで続けられるかはそれは分かりませんけども,各地方によってはふるさと納税のためにいろいろ設備投資もしてるという問題もあるでしょうし,私自身の判断とフィードアウトする可能性はあったとしても,来年からゼロになりますというのはなかなか厳しいだろうなとも思ってますんで,しっかりとその辺を見きわめながら,ふるさと納税を推進していきたいなというふうに思ってる次第です。財政的には,本当に29年度に関しましては,ふるさと納税とそれから滞納整理,そういったことをやってきまして,何とか財源を確保し,平成30年度の新年度予算では基金を2億円取り崩すことになる予定になってると思いますけども,29年度の繰越金が4億円ぐらい出る予定になっとりますんで,その半分を基金に積み増せば何とか8億5,000万円の基金は維持できるということで,何とか新年度予算はつくらせていただきました。また,新年度に関しても,ふるさと納税をしっかりと推進していくと同時に,市有地の売却等を進めながら,笠岡市の団地が少ないという大きな問題がありますんで,しっかりと仕事をつくっていきながら定住を進めていく,それで住んでもらうということによって,社会動態を増やしていくということをしっかりこの30年度は見きわめてやっていきたいと。将来的には,2年,3年,4年後にはそういった企業誘致が進んだ結果が固定資産税あるいは転入による住民税,家を建ててくれればその固定資産税というものにつなげていく。短期的には,今言ったようにふるさと納税,滞納整理あるいは市有地の売却等で短期には回していくということのやりくりというところが笠岡市の当面の財政的な裏づけということになると思います。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 続きまして,2項目めの質問を求めます。 ◆17番(坂本公明君) 懇切丁寧に御説明をいただいたと思ってお礼を申し上げます。 続いて,2番目の質問であります。 2項目め,JR笠岡駅周辺整備構想についてお尋ねをいたします。このことについては,本議会でも多数意見が出ております。私は,私なりの考え方の中で少しお尋ねをしてみたいと思います。 笠岡駅の南地域の再開発については,随分前から壮大な計画が示されて多くの市民が注目をしてきたところであります。漫談師のきみまろは,あれから40年と言いますが,あれから20年です。いわゆるベイシティー構想が出てからのことでありますが,またこのたびまちづくりにつなげる新たな構想として,JR笠岡駅周辺整備基本構想が示された訳であります。笠岡市においては,駅の橋上化とともに,笠岡諸島の玄関口である港につなげる駅南地域の都市機能の強化を図るための基盤整備については,以前から期待と強い要望があった訳であります。また,隣の浅口市では駅の橋上化など駅周辺の整備を進められ,また金光においてもそのような計画がされておるとも聞くところであります。 そのような状況の中で,このたび示されたJR笠岡駅周辺整備基本構想は,単に駅周辺の基盤整備だけでなく内外から人を呼び込み,にぎわいと交流を創出して町の活性を目指すとしていますが,どのように考えておられるのか,2点についてお尋ねをします。 まず1点目,人口減少に歯どめがかからず,駅周辺の市街地では空き家も目立つようになってきている。また,商店街については日中でも人通りはまばらで,商店街としてのかつてのにぎわいを失いつつある現在の状況の中で,この構想はいかんせん現実とかけ離れ過ぎていると言っても過言ではない。もっと現実をしっかり認識して,今本当に必要に迫られているのは駅の橋上化と港へのアクセスを含めた周辺の整備に絞って実現可能性のある計画にすべきではないかと思う訳であります。 2点目は,構想の具体化としては,土地の買収や財源確保など並大抵ではないと思われます。またぞろ絵に描いた餅に終わるのではないかと懸念もされる訳であります。そこで,この構想を本当にやろうとしているのか,そしてその構想の具体化に向けて真剣に取り組まれるつもりなのか。 以上,2点についてお尋ねをしておきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(栗尾順三君) 2項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 2項目めの1点目につきましてお答えいたします。 JR笠岡駅周辺整備基本構想につきましては,代表質問で改革21の藤井議員さんと新政みらいの天野議員さんの御質問にお答えいたしましたとおり,笠岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる中心市街地のにぎわい創生や笠岡市都市計画マスタープランの市街地整備,住環境整備方針に基づき,井笠地域の中核都市にふさわしい市中心部の整備の方向性を示すもので,交流を育む都市機能拠点の形成,健康をつくる歩いて暮らせるまちづくり,若者が集うにぎわいのあるまちづくりを目指して,笠岡駅と笠岡港といった陸海の交通の利便性を生かした都市機能を向上させることにより,駅周辺エリアの活性化を図るために取り組むべき課題や施策を検討いたしました。 この基本構想をもとに,坂本議員さんから御指摘をいただきましたように,駅舎の橋上化も含めた南口の整備や笠岡港へのアクセスが向上するような整備の実現を目指すものでございます。既に,昨年3月には笠岡諸島交流センターを開設し,海の玄関口である笠岡住吉港への動線確保に向けて動き始めました。 また,駅北側の商店街エリアでは,おかげいちや土曜夜市のほか,笠岡よっちゃれの夜,ハロウィン大会,いちょう祭り,百縁笑店街,笠岡ひなめぐりなどイベントが数多く開催されており,また最近はパスタや海外ビールが楽しめるおしゃれな洋食店,ラーメン店,誰でも気軽に立ち寄ることができるセルフカフェの店など若手経営者もあらわれてきました。さらに,井笠地区の特産品や土産物が買うことができるお土産店もオープンし,ボウリング場跡地の駐車場整備や井戸会館の再生など民間活力も投入されながら変わりつつあります。 これらのにぎわい創生の流れをさらに加速させながら,利便性の高い笠岡駅,倉敷,福山とを結ぶ国道2号,そして笠岡諸島の玄関口笠岡港の交通利便性を最大限に生かすこの基本構想をもとに,JR西日本との合意形成につなげ,国土交通省の社会資本整備総合交付金事業などの交付金制度を利用して,駅南口の整備や南北の駅前広場整備といった基幹事業とあわせて,にぎわいを生み出す関連社会資本事業と効果促進事業を盛り込みながら,実現可能な事業計画を立ててまいりたいと考えております。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 構想の実現に向けて,用地の確保や財源確保は大きな課題でございます。特に,用地につきましては,駅施設についてはJR西日本と具体的な計画を詰めていくことにより,その事業手法や配置に合わせて土地の取得方法等について検討し,できるだけ早く関係者の方々とお話ができるようにしていきたいと考えております。 また,駅周辺につきましては,民間活力をできるだけ投入していただけるような事業展開を検討してまいりたいと考えております。 また,財源の確保としましては,先ほど申し上げました社会資本整備総合交付金事業のうち,国が地方の中小都市において有効に活用されることを期待する都市再生整備計画事業の交付金が最も有利な財源であると考えております。そのほかにも,第7次総合計画に掲げた経営戦略に基づき,企業誘致や産業振興を推進し,雇用の創出と地域経済の好循環を生み出すことで税源の涵養を図るとともに,ふるさと納税や未利用地の売却,滞納整理等自主財源の確保を積極的に推進し,JR笠岡駅周辺整備事業が行える財政力をつけてまいります。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの市長の答弁に対して,再質問はありますか。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) 本議会でのこの項に対しての質問,市長から先ほど答弁ありましたが,大体同じような答弁にならざるを得ないと思うんです。 そこで,前もって申し上げておきますが,私は先ほど申し上げたように,部分的には絞ってぜひやらないといけないという事業だと思ってます。それはなぜかというと,例えば人間が生きるための必要なもの,いわゆる必須アミノ酸8種,今11種もあるんですかね。それと同じだと思うんです。駅があって,どちらからでも行き来ができる,これはもう常識的なことだと思うんです。そこににぎわいがあってもなかっても,これ自体は絶対必要だと思うんです。まさに,これは新政みらいを代表した天野議員だったかなあ,ベイファーム90万人の2割で18万人を呼んだとしても,駐車場がなかったら絶対来ない。これ山本議員も言われたかなあ。それを考えると,やっぱり駅の橋上化と南の周辺についての整備は私は早急にしたほうがいいと思う。これは,最初にこの計画が建設協議会だったか,説明があったときに,私はすぐ大いにやったほうがいいという意見を申し上げた経緯がある。だから,遅れてるんです,大体。先ほど申し上げたように,やはり近隣の自治体ではもうそういったことを実行し,既に済んだとこもあるし,先ほど申し上げたように,これからのところもある。じゃ,笠岡はどうなんだと。このことについて,市民がそりゃいけん,反対するという者は私はいないと思う。だから,限られた財源ではあるけれども,やっぱりこれは絶対要ると思う。その後のことについての遠大な構想というのは,これはまあちょっと大風呂敷を広げ過ぎた感じがあるんかなあと気がする。もちろん,当面の一番の問題であるJRとの協議があると思うので,やっぱりある程度の構想,青写真を出さないと,もちろん人の出入りをきちっと考えて周辺ににぎわいをつくっていかないと,JRも認めてくれないから,当然こういう大風呂敷にならざるを得ないという気はよく分かる。じゃけど,最終的にはやっぱりきちっと最低限度のところで市民が納得する範囲でやっていただけたらありがたいなあと思うんです。 そこで,これそれこそ私,大風呂敷を広げますが,これだけの大きなお金をかけるという思いがあるなら,市長が夢を語るという中では,かつて笠岡西駅構想というのがあった。これは,具体的なものはなかったんですけども,よく考えてみたら,これから福山圏域を,市長の答弁でいつも出てくる福山圏域を交えて笠岡市の発展も考えるということを言うと,これはやはり福山市も引っ張り込んでこの開発をかけたら,私は将来の夢としては非常におもしろいと思うし,いいなあと思う。今,ちょっとそれますけれども,ふるさと納税で北川の棚田からお米をたくさん配ってる。吉浜地域も北川に続くあの埋立地があるんです。今,私の大先輩が80を超えました。もうそろそろやめると,こういうふうに皆言ってる。そうすると,私ともう一人の後輩,1つしか違わないんですけど,2人が随分負担がかかってくる。私ももう10年,いやもう15年ですよ。そしたら,もう荒れるんですよ,市長。そういうことを考えると,やっぱりそういった広域行政ということを考える中では,私はそういう目も必要じゃないと思う。突然こういうことを申し上げて,市長も困ると思うんだけど,その点はどうですか,考え方としては。いいなあと思いますか,そんなもんだめだというて言うか,ちょっと聞かせてください。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 建設部長が吉浜周辺の人間なんで,私が答えたほうがいいかもしれないです。 吉浜でしたよね,笠岡西駅構想というのは。私も,吉浜周辺を通るたびに,あそこは今田園が広がっている訳ですけども,耕作放棄地も結構ありますし,建物が建ってないんで,ああここに駅を計画をしてたんだなあというのはよく感じることがあります。土地の確保という意味では何かやりやすいのかなという,そういう角度から見れば確かにここに構想があったとしてもおかしくないなと。人口が増えてるような過程の中では,駅を大門駅と福山駅しかなかったのが福山東駅ができたという過程からしても,それは当然検討の材料には十分なるんだろうなとは思ってます。ただ,この状況の中で,さらに一つの駅をつくるとなると,今まで私がJRとの協議の中でいろいろ聞いてるとこによれば,もうほとんど単市で,単市というか,各自治体で投資を捻出せざるを得ない状況の中で考えると,駅をつくるとなるとなかなか相当な金額になるだろうし,それに見合うだけの人の集まりができるのかなというところはしっかりと検証していかないと,なかなかすぐにすぐということにはならないんじゃないかなという気がします。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) 市長は優しいですね。もう長々と答えていただける。私は,簡単にそれは夢としてはいいですねと言われるかと思うたら,これは具体的なものはなかった訳で,このことはもうこれで終わります。 そこで大事なことは,さっき市長の答弁の中にもありましたが,構想を実現するにはやはり土地が大事です。そこで,買収でいくのか,あるいは代替地でいくのか,その辺のこともあわせて考えていかないと,この構想自体をそのままやるにしても,縮小してやるにしても,やはりそこには人の土地を当てにしなきゃならない。人の土地の上に図面を敷く訳ですから,その辺のことをどういうところでいつごろからやっていくのか,そして地権者との交渉はどのように進めていくのか,そこらをちょっと改めてお尋ねをしておきたいと思います。よろしく。 ○議長(栗尾順三君) 坂本建設部長。 ◎建設部長(坂本明君) 御質問にお答えします。 やはり,何を整備するに当たっても,限られた土地の中では整備し切れないような状況が多々あります。ここの構想の中でも,駅の整備をしていく上では今ある土地の中でできるものでおさまらない可能性が非常に高い。今まで担当部のほうでいろいろ検討した中でも,こういうことをできたらいいんではないかということで,案をいろいろ考えた中でも,やはり用地が必要な可能性が非常に高くなっております。駅の整備,JRと協議しておりますが,どのような形でどの位置にどういう施設をつくるかということを具体化していく中で,どういった土地が必要であろうかということを検討してまいります。ですから,JRの協議がある程度進んだ中で,やはり地権者の方の意向も聞いてまいる必要がありますので,市長の答弁でもありましたように,そういったことがだんだんと明確にイメージできるようになりましたら,事業手法や配置に合わせて土地の形状を想定して地権者の皆様方の意向を聞いてまいりたいと思っておりますので,もうしばらく時間がかかろうかと考えております。 以上です。 ○議長(栗尾順三君) 以上で2項目めの質問を閉じます。 続きまして,3項目めの質問を求めます。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) それでは,3項目めの質問に入ります。 3項目めは,福祉行政の取り組みについてお尋ねをいたします。 社会情勢の変化に伴い,さまざまな生活課題に対応するためのニーズは複雑,多様化してきており,市民福祉の向上を責務とする行政の役割は大変重要であります。とりわけ,福祉行政は支援を必要とする市民の幸せな生活をサポートするために身近で重要な分野であります。その意味では,充実が強く求められる訳であります。しかしながら,行政だけではおのずと限界もありますので,笠岡市では福祉関係の事業者やボランティアの力,さらには地域の支えなど多くの人たちの力と緊密な連携を図りながら,積極的に福祉施策を展開しておられることであります。改めて敬意を表するものであります。 その福祉行政の取り組みについて,2点お尋ねをいたします。 1点目は,福祉行政についての現状について,どのように認識されておられるか,また今後の取り組みについてをお尋ねいたします。 そして2点目は,福祉関係事業者は目の前で困ってる人を何とかしたいとの思いで,それぞれ現行制度の中で利用者,家族の思いに応えるべく真剣に取り組んでおり,そして現場でも一生懸命頑張っておられます。そこで,行政サイドにおかれましては,事業者や利用者,家族の切実な要望もしっかり受けとめていただき,現場の切実な要望や時代の要請に対しては財政的なバックアップも含めて万難を排して温かい手を差し伸べるべきであると思いますが,いかがでしょうか,お尋ねをいたしたいと思います。 ○議長(栗尾順三君) 3項目めの質問に対し,執行部の答弁を求めます。 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 3項目めの1点目につきましてお答えいたします。 まず,児童福祉の現状につきまして,笠岡市の総人口の減少とともに少子化が進行する状況の中で,平成30年3月1日の現在の保育所入所児数は1,248人となっております。昨今の女性の社会進出の促進や働き方の多様化に伴う保育ニーズの高まりにより,入所児童数は年々増加しております。 本市では,子育て世帯への経済的支援として,住民票の上の第2子,第3子に対しまして,保育所保育料の減免を行っております。また,来年度から子育て世代に対する包括的な支援を行う笠岡市版ネウボラ設置に向けた準備と具体的な取り組みを開始することとしております。 こうした取り組みを通じて,子供が健やかに育つことができるよう,子育て家庭が安心して子供を産み育てられる環境づくりを進め,子育てを地域や社会全体で支える町の実現を目指してまいります。 次に,障害福祉の現状ですが,障害福祉サービスや障害児通所サービスの利用,地域生活支援事業の実施もあわせて,さまざまなニーズに対応したサービス提供体制は充実してきていると考えております。 また,障害者の就労支援につきましては,平成24年7月から専任の就労支援員を担当課に配置したことにより,一般企業の就労促進と障害者雇用率の向上に引き続き取り組んでおります。さらに,就労継続支援事業所の増加もあり,少しずつではありますが,着実に進んできていると認識しております。 さらに,障害のある人に対する正しい理解を深めるための研修等では,昨年に引き続き,市職員に対して研修会の開催や地域福祉の中心的担い手である民生委員,児童委員の皆さんに対する研修会の開催などにより,障害者,障害児に対する正しい理解が深まってきていると考えております。 今後の取り組み方針につきましては,ノーマライゼーションの理念のもと,障害者,障害児が必要とする障害福祉サービス,障害児通所サービス等の支援を受けつつ,住みなれた地域社会で自立して生活し,全ての市民とともに参加できる町を目指してまいります。 続いて,高齢者福祉の現状ですが,平成30年1月末現在で高齢化率は35.1%,第1号被保険者の要介護認定者数は3,501名で,高齢者全体の約22%となっており,そのうち91%は75歳以上の後期高齢者となっております。 本市におきましては,昨年4月に設置いたしました地域包括ケア推進室と長寿支援課,笠岡市地域包括支援センター等との連携により,さまざまな取り組みを行っているところでございます。 今後の取り組み方針につきましては,団塊の世代が後期高齢者となる2025年を目途とし,高齢者が住みなれた地域で暮らし続けられるよう,住まい,医療,介護,予防,生活支援を一体的に提供する地域包括ケアの推進に取り組んでまいります。 次に,2点目につきましてお答えいたします。 笠岡市の福祉行政の推進につきましては,福祉関係事業者や社会福祉法人,NPO法人等の皆様方の献身的な御努力に支えていただいているところが大変大きいと認識しております。その中で,行政といたしましては,関係事業者や法人の皆様方と連携し,全世代,全対象に地域包括ケアシステムの構築を目指してまいりたいと考えております。 少子・高齢化により,支え手となる労働者人口も減少する中,これから高齢者人口はピークを迎えます。こうした状況の中で,子供から高齢者,障害者が住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるよう,本市の現状を踏まえた上でサービスの質の向上と負担のバランスをとりながら,適切なサービスとなるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) ただいまの市長の答弁に対し,再質問がありますか。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) いろいろお答えをいただきました。 そこで,御承知のことと思いますけれども,福祉の分野というのは本当に子供から大人まで,障害のある方,介護などの支援を必要とする方,生活に困っている方などなど本当に幅が広く奥も深い訳であります。ここで特に申し上げたいのは,障害のある,なしは本人には何の責任もない訳でありまして,このことは社会全体でみんなで支え合っていかなきゃならんもんだと考えております。他人事ではなく,丸ごと我が身のことと考えて理解をしていただきたいと願うもんでありますが,残念ながら,なかなかそうはいかないのが現実であります。 そこで,市長にちょっとお聞きしますが,就任から2年が経過しました。その間,学校とか病院,市長も胸に手を当てて考えていただけりゃ分かると思うんですが,アポなし訪問,もう市長いっぱいされましたね,アポなし訪問,そういう中で2年たったんですが,福祉の事業所へはどれぐらいアポなし訪問されました。バーは別ですよ,そりゃあ。それ,ちょっと市長の胸に手を当てて,行ったかなあ,行かなかったかなあというのを素直に答えてみてください。 ○議長(栗尾順三君) 小林市長。            〔市長 小林嘉文君 登壇〕 ◎市長(小林嘉文君) 福祉施設という意味では,子供から障害者の福祉施設,高齢者の施設という意味ですよね。これは回数,もう行ったカテゴリーでは多分一番多いと思うんですけど,どのくらい行ったか,例えば南のほうからいえば敬愛園,天神荘,すまいるハウス,それからずっと行って数限りないです。エスポアールもそうですし,福祉施設はもう絆もそうですし,アポなし訪問といえばそうですが,近くに寄ったら顔を出すっていうような感じで,もう100回とかそういう単位にならないぐらいの数は福祉施設は訪問していると思います。ちょっと覚えてないんですけど,数えれば全部記録は出てると思います。全部記録にはとってます。 ○議長(栗尾順三君) 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) 100回ぐらいあると言われたんですが,残念ながら笠岡市政昭和27年に施行した初代小野市長がつくった通所笠岡学園には一度も市長は来られてないですよね。いつ来られました。ああ,そうなの。 例えば,うちの孫もよく覚えてる。市長が学校の校門に来て朝の挨拶をしてくれたという,びっくりしたという,あの人って市長ですか,市長だから行ったんだよ言うたら,えっで終わったんですけども,それぐらい熱心に市長としての責務を果たそうと思われて一生懸命やっておられた。私は,今回の提案説明の中でも,無理もないと思うんだけども,なかなか全部を網羅するというのは難しい。したがって,福祉分野については余り語られてなかったように記憶しとる。事実として語ってあったのは,バーのことが語ってある。だから,そういう意味で福祉分野というのは幅が広く奥も深いんですよという意味で申し上げてる訳で,そこで障害のある人が年をとったとしましょう。通常の支援だけでなく,介護も必要になったとき,一人の人間としてしっかり支えてあげる仕組みをつくることが必要だと思うんです。現場で必要とされている支援について,前例がないとか,制度的にも財政的にも難しいということだけで済まさずに,いろんな意味で確かに難しい問題があるのは分かりますが,それを実際にそういう人たちを支えている現場が,事業所が引き受けてやろうというのであれば,行政はプロでありますから,どうやったらできるか,親身になって一緒になってその方策を考えるのが私は行政としての役割であると思うんです。 そこで,参考までに申し上げますが,現状と課題を少し申し上げてみますと,障害者支援施設の利用者が高齢化に伴い介護を要するなど,現状においては介護老人施設に移行せざるを得ない状況である。しかし,知的障害のある人の介護保険への移行は必ずしも容易ではない。サービスの低下を招く場合も少なくない。さらに,介護度が出ても待機状況により,すぐには利用できない。また,障害者支援の専門性などにより,利用できるサービスが低下する,いわゆる受けられない場合もあるなど,支援の継続性が確保されない場合がある。そういう中で,親亡き後も含めて事業所が責任を持って最後まで支えるという考えを打ち出して,将来にわたって安心して暮らせる居場所を確保するために新たな福祉施設を建設しようとしたときに,ゲンキプラン21-Ⅶの中でいう介護保険制度の中での施設居住系サービスの整備というのがある。いろんな中で,そういった思いを持って市当局と折衝しながら一生懸命そのことを訴えてきた,そしてパブリックコメントもしながら,しっかりとその辺を考えてきた中に,素案の中でもうはっきり言って地域の密着型介護老人福祉施設入所者生活保護,いわゆる地域密着型特別養護老人ホームの20床の整備を行うこととしますと,こういうふうに素案では言われたんです。ところが,実際に審議会に出たのはそうじゃなくて,現在の介護保険制度では障害者を優先的に受けられる施設,住居系サービスは位置づけられていないことから,今後の地域共生社会の実現に向けた国の方針が出された後で基盤整備について検討することとする,こういうふうに大きくさま変わりをした。パブリックコメントをし,意見をいただいてつくった素案が審議会の直前においてこういうふうに変更されるということは,これを期待して待っていた当事者,そしてこの親御さん方,親亡き後を考えるときに,これはもうはしごを外されたような気持ちがする訳です。今,国の現行制度の中でできないんであれば,先ほど申し上げたように,笠岡市としてどういう方法があるのか,施策があるのか,それをしっかり考えてやってもらわないと,現場の人はたまらん。できないから,支えてあげましょう,してあげましょうということに対して,法律的な問題,制度上問題でそれはもうできません,できると言ったもんができない言われたら,先ほど来申し上げたように,何を信頼してやっていけばいいのか分からない。今後,このことについては国の方針が制定された時点で,ゲンキプラン21-Ⅶの3カ年の中の途中であっても,このことがきちっと審議会に提出されて審議していただけるのかどうか,そこだけをきちっと確認しておきたいと思いますが,いかがでしょう。 ○議長(栗尾順三君) 藤井健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(藤井一男君) 失礼いたします。 今後,地域共生社会の実現に向けて国の方針が出たらというふうなことで,基盤整備について検討するというふうなことでありますけれども,その場合には審議会を開いてお聞きするというふうなことになろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(栗尾順三君) 再質問で。 坂本公明議員。 ◆17番(坂本公明君) ぜひ,今申し上げたように,途中であっても国の制度が示された場合は直ちにこのことについてしっかりとした審議をしていただいて,実際に困ってる人たちのために御尽力を賜るようにお願いを申し上げて,時間が来ましたので終わります。ありがとうございました。 ○議長(栗尾順三君) 以上で17番坂本公明議員の質問を終結します。 これにて一般質問を終結します。 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の本会議は3月12日月曜日午前9時30分から開議します。 なお,議事日程は委員会審査報告及び諸議案質疑以下です。 本日はこれにて散会します。            午後3時00分 散会...