津山市議会 > 2023-06-20 >
06月20日-03号

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  1. 津山市議会 2023-06-20
    06月20日-03号


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    令和 5年 6月定例会                               令和5年6月津山市議会定例会              議 事 日 程(第 3 号) 〇令和5年6月20日(火)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐│ 日程番号 │        会  議  に  付  す  る  事  件        │├─────┼─────────────────────────────────────┤│     │ 〇議案質疑・一般質問                          ││ 第 1 │   議案第2号~議案第4号(3件)                   ││     │  (寺坂典子議員、三浦ひらく議員、広谷桂子議員、河村美典議員、     ││     │   勝浦正樹議員)                           │└─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会               本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐│ 議 事 日 程 と 同 じ                             │└───────────────────────────────────────────┘       出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐│ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 │ 議席 │         │ 出席 │ 遅参 ││   │  氏   名  │   │   │   │  氏   名  │   │   ││ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │ 番号 │         │ 欠席 │ 早退 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  1 │ 白 石  まこと │ 出席 │   │ 14 │ 広 谷  桂 子 │ 出席 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  2 │ 上 山 はるうみ │ 〃 │   │ 15 │ 秋 久  憲 司 │ 〃 │ 遅参 │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  3 │ 寺 坂  典 子 │ 〃 │   │ 16 │ 近 藤  吉一郎 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  4 │ 高 橋  寿 治 │ 〃 │   │ 17 │ 中 島  完 一 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  5 │ ほかぞの 千 晶 │ 〃 │   │ 18 │ 田 口  浩 二 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  6 │ 丸 尾    勝 │ 〃 │   │ 19 │ 岡 田  康 弘 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  7 │ 河 村  美 典 │ 〃 │   │ 20 │ 森 岡  和 雄 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  8 │ 政 岡  大 介 │ 〃 │   │ 21 │ 吉 田  耕 造 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│  9 │ 三 浦  ひらく │ 〃 │   │ 22 │ 末 永  弘 之 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 10 │ 勝 浦  正 樹 │ 〃 │   │ 23 │ 津 本  辰 己 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 11 │ 政 岡  哲 弘 │ 〃 │   │ 24 │ 原    行 則 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 12 │ 松 本  義 隆 │ 〃 │   │ 25 │ 河 本  英 敏 │ 〃 │   │├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤│ 13 │ 金 田  稔 久 │ 〃 │   │   │         │   │   │└───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───┘             説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 市長      │  谷 口 圭 三  │ 観光文化部長  │  今 村 弘 樹  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  桑 村 功 士  │ 農林部長    │  平 田   暁  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 副市長     │  野 口   薫  │ 都市建設部長  │  山 本 将 司  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 教育長     │  有 本 明 彦  │ 地域振興部長  │  明 楽 智 雄  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部長  │  左 居   薫  │ 加茂支所長   │  美 若 隆 宏  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画財政部参与 │  平 井 良 幸  │ 勝北支所長   │  平 井 営 次  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部長    │  三 浦 英 俊  │ 久米支所長   │  黒 瀬 生 雄  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  藤 井 浩 次  │ 阿波出張所長  │  畑 田 泰 則  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 総務部参与   │  土 井 克 一  │ 会計管理者   │  久 松 美也子  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 税務部長    │  尾 高 弘 毅  │ 選挙管理委員会 │  河 島 邦 生  ││         │           │ 委  員  長 │           │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部長  │  朝 田   一  │ 選挙管理委員会 │  甲 本 和 彦  ││         │           │ 事 務 局 長 │           │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 環境福祉部参与 │  木 梨 良 祐  │ 水道局長    │  小 林 和 弘  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ こども保健部長 │  奥 田 賢 二  │ 教育次長    │  森 上   譲  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 産業経済部長  │  中 川 竜 二  │ 総務部総務課長 │  香 山 秀 樹  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘          職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐│  職   名  │  氏     名  │  職   名  │  氏     名  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 局長      │  玉 置 晃 隆  │ 主幹      │  尾 原 佳 世  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 次長      │  廣 野 淳 子  │ 主任      │  有 岡 佑 起  │├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤│ 企画参事    │  杉 山   洋  │ 主任      │  難 波 大 輔  │└─────────┴───────────┴─────────┴───────────┘   会議場所  津 山 市 議 会 議 場                                   午前10時00分 開議 ○議長(中島完一君)  おはようございます。 御着席を願います。 これより6月津山市議会定例会3日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は24名であります。遅刻届が秋久議員から出ております。 本日の議事日程は、配信しておりますとおり1つの日程といたしております。 △日程第1  議案質疑・一般質問 ○議長(中島完一君)  これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。 3番、寺坂典子議員、登壇。 ◆3番(寺坂典子君) 〔登壇〕 皆様おはようございます。 ただいま議長の許可をいただきましたので、行動的政策集団会派未来、3番の寺坂典子が6月定例会一般質問をさせていただきます。 まず、4月23日に行われました津山市議会選挙におきまして初当選をさせていただきました。今この場に立てる喜びと責任の重さを痛感しております。市民の代表として、女性の代表として、市民皆様の声を議会にしっかり届けてまいりたいと考えております。女性が生きやすい社会になれば、病気や障害、家族の介護など事情を抱えた人にとっても生きやすい社会なるはずであり、女性の視線は大切と思います。私は、この議場に同僚、先輩議員の皆様、そして市長をはじめとする執行部の皆様と市民目線で議論を闘わせ、協力して市長の言われる誰もが輝く拠点都市津山の実現に向かって努力してまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 まず最初に、少子化対策事業の一つ、おかやま縁むすびネットのことについてお伺いいたします。 県では、おかやま縁むすびネット推進事業に1億298万円の予算を計上しています。結婚希望者を全力で応援、おかやま縁むすびネット無料登録キャンペーンを実施中です。令和5年度限定で、登録料1万円、2年間有効が無料になりますまたとないチャンスであります。さらに、自宅にいながら、スマホやパソコンでお相手探しやお引き合わせの申込みもできます。 そして、県内3か所にセンターがあります。そのうち、アルネ4階に津山センターがありますが、市民の方々に周知ができてないのではないかと思われます。 コロナ禍の影響で、婚姻数が急激に落ち込んでいます。行動制限で出会いの場が減ったほか、雇用環境の悪化、先行きの不安から結婚を見送る動きが広がっています。2019年には約60万組だった婚姻数は、2020年から22年は約50万組にとどまっています。出産と結婚の結びつきが強い日本では、婚姻数の減少は出生数の減少につながります。結婚したくない若者もいますが、結婚したいけれども出会いの場がないという声も聞くことが多々あります。おかやま縁むすびネットは、岡山県があなたの出会いをサポートしてくれますので、安心して登録ができるのではと考えます。私の知人もおかやま縁むすびネットで出会い、結婚し、今幸せに暮らしています。 そこで、1つ目の質問ですが、おかやま縁むすびネットのマッチング活動状況をお尋ねいたします。重ねて、津山センターの利用状況もお知らせください。そして、本市においては、結婚支援についての独自の取組がありますでしょうか。 2点目といたしまして、8050問題についてお尋ねをいたします。 8050問題とは何か、御承知かと思います。近年では大人のひきこもりが増え、社会問題となっています。8050問題もそのうちの一つです。80代の親が50代の子供の生活を支えるため、経済的にも精神的にも強い負担を請け負うという逆転の構図が生まれ、今後もさらに深刻化されると言われています。原因は一概に言えませんが、様々な背景からひきこもりの高齢化が進んでいます。いい年なった子が家で引き籠もっているという事実は、周囲に打ち明けづらいものです。その状況を恥ずかしいと感じる親は多いようで、そのために周囲とのコミュニケーションが希薄になり、孤立化している現状が見受けられます。先日開かれました「議員と市民で話し合おう」の会でも話題になったと聞いていますが、地元からも身近な課題に取り組んでほしいという要望があります。 そこで2つ目の質問ですが、津山市で把握している状況が分かれば教えてください。そして、令和3年4月から重層的支援体制整備事業が新たな取組としてスタートしていますが、本市においてはどういう取組なのでしょうか、お尋ねをいたします。 最後に、勝北中学校のテニスコートの件でお尋ねをいたします。 勝北中学校のテニスコートは砂入り人工芝コート、15年前の平成20年に完成をしております。現在は人工芝が剥がれ、大変危険な状態です。テニス部員は、男子18人、女子8人、計26人。そして、今年の1年生は35人ですが、そのうち10人がテニス部に入部をしています。人気のテニス部ですが、テニスコートが大変危険なため、野球部が使用しているグラウンドで練習したり、勝北総合スポーツ公園のテニスコートまで練習に行っています。勝北総合スポーツ公園まで自転車で20分以上かかりますので、部活動の貴重な時間が移動に奪われています。校長先生も毎年要望しておりますが、昨年も修繕がないまま、劣化が激しくなっています。授業や部活中に人工芝を引っかけて転倒した生徒もあり、大変危険です。 今までは大きなけががなかったから、危険な状態で放置されたようですが、もし生徒が大きなけがで手や足が折れたりしたときには、管理責任が取れますでしょうか。生徒からも、保護者の方々からも、安全に部活動ができるよう、テニスコートの全面改修を要望されています。津山の未来を担う生徒たちの教育環境の充実につきまして、最大限の御配慮をお願いいたします。前向きな答弁をお願いいたします。 以上で私の登壇での質問を終わらせていただきます。答弁の内容によりまして、質問席にて再度質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  傍聴人の方に申し上げます。拍手等はお控えいただきたいと思います。 環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  重層的支援体制整備事業の進捗状況についてお答えいたします。 現在、庁内関係部署を横断的に協議を行っております。日常業務におきまして住民と接する機会の多い各課の相談員へのヒアリングや先進地への視察なども行いまして、既存の支援体制について整理するとともに、本市に適した相談体制や連携方法につきまして、他市の取組事例も研究しながら検討を進めているところでございます。 特に、増加傾向にある複合的な課題を抱える相談者など、複雑化、多様化する問題へ対応するため、各課の相談支援体制を最大限生かしながら、さらにチームとして関係部署が一体的に対応できる仕組みづくりの早期構築に向けまして取り組んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  おかやま縁むすびネットのマッチング活動状況と津山センターの利用状況、本市の取組について順次お答えします。 岡山県が運営しておりますマッチングシステムの登録者数は、令和5年5月末現在で男性1,032人、女性878人の計1,910人で、会員同士の成婚数はこれまでで225組と聞いております。津山センターの利用状況につきましては、美作県民局管内に住所地がある方で男性135人、女性56人、計191人が登録されております。 本市では、津山圏域定住自立圏事業の一つとして結婚支援に取り組んでおり、婚活セミナーやイベント等を開催し、広域での出会いの場を創出しております。また、独身者の親や縁結びサポーター等の結婚支援ボランティアを対象としたセミナーの開催、育成にも取り組んでいます。 県のおかやま出会い・結婚サポートセンターとは、互いに情報発信するなど連携して取り組んでおり、マッチングシステムの登録無料キャンペーンにつきましても、「広報津山」8月号への掲載や縁結びサポーターへチラシ配布を依頼するなど、積極的に周知をしてまいります。 以上です。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  初めに、本市で把握しているひきこもりの状況についてお答えをいたします。 令和3年度に次世代育成課が民生委員に依頼して実施したひきこもりに関するアンケートによりますと、ひきこもりの状態の方は76人です。そのうち50歳以上は24人です。 次に、学校施設の修繕についてでございます。 学校施設等については、津山市学校施設更新整備方針や津山市学校施設長寿命化計画に基づき、施設及び設備の劣化状況を把握するとともに、近年の修繕状況等を総合的に判断し整備を進めております。 御指摘の勝北中学校につきましては、今年度校舎屋上の防水工事や非常用放送設備の改修等を予定しており、引き続きテニスコートも含め、生徒が安全・安心に学習できる教育環境を確保するため、計画的な整備、改修に努めてまいります。 以上であります。 ○議長(中島完一君)  3番、寺坂議員。 ◆3番(寺坂典子君)  答弁をいただきありがとうございます。 おかやま縁むすびネットについてですが、私は「広報津山」でおかやま縁むすびネットの無料登録キャンペーンを掲載してほしいと考えておりましたので、8月に掲載予定ということが分かりました。 再質問ですが、結婚支援ボランティアの縁結びサポーターさんは、市内に何名ぐらい活動されているのでしょうか。 そして、8050問題の状況は、民生委員の方々の御尽力により把握ができていることが分かりましたが、津山市でもひきこもりの高齢化が進んでいるようです。これまでは見えづらかった8050問題を解決するにはどうすればよいのか、一人で問題を抱え込まず、周囲に相談することができればと考えますが、その場合、どこへ相談したらよいでしょうか。また、判明した場合、津山市ではどのように対応していますか。 年齢の制限や障害のあるなしに関わらず、誰でも抱えている悩みを相談できるよう、断らない相談窓口が各自治体でつくられていますが、本市ではどのような取組か、お尋ねをいたします。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  断らない相談窓口についてお答えいたします。 現在、本市におきましては、介護、子育て、障害、貧困などといった複雑化、複合化する相談に対しましては、いわゆるたらい回しならないように、最初の窓口で内容に応じた関係部署や関係機関と連携を図りながら相談に応じる取組を進めているところでございます。今後、重層的支援体制整備を検討していく中で、より一層チームとして一体的に相談支援に対応できるような仕組みづくりを進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  縁結びサポーターの活動人数についてお答えします。 津山市縁結びサポーターは、現在39名の方が登録されており、婚活イベント等への参加の呼びかけなど、出会いの後押しをしていただくボランティアとして活動いただいております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  ひきこもりに関する御質問にお答えをいたします。 ひきこもりの1次相談窓口は津山市青少年育成センターであります。また、ひきこもりに関する御相談があった場合には、相談者のお話を十分にお聞きした上で、必要な情報提供を行いますとともに、津山市包括支援センターなどの関係機関や関係部署と情報共有を図り、相談者の実情に応じ、連携して支援していくこととしております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  3番、寺坂議員。
    ◆3番(寺坂典子君)  答弁をいただきありがとうございます。 多くの結婚支援ボランティアの縁結びサポーターさんの御活躍のおかげで、これからも運命の赤い糸を手繰り寄せ、未来の出会いをつかむ人がますます増えますように、周知をお願いいたします。 8050問題につきましても一歩を踏み出して、相談に来られた方に対してたらい回しとならないよう、断らない相談窓口の実現に向けて今後も取り組んでいただきたいと思っております。 厚生労働省では、最悪のシナリオに基づき、事態がさらに深刻化した9060問題が本格化することを確実視しています。8050問題を9060問題へ繰り越さないために、生きることを諦めない社会を形成していくことが重要だと思います。 そして、勝北中学校の今年度の改修予定については分かりましたが、テニスコートにつきましても危険な状態だということを担当課の方も認識をされているようなので、早急に生徒が安全に安心して学習できる教育環境をお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で3番、寺坂典子議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 9番、三浦ひらく議員、登壇。 ◆9番(三浦ひらく君) 〔登壇〕 おはようございます。9番、ツヤマノチカラの三浦ひらくです。改選後初の一般質問、初心を忘れずに、議会に送り込んでくださった皆様の思い、これを市政に真っすぐに届けていくべく努めていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。 大きく分けて3つの質問をさせていただきます。 まずは、暮らしを守っていくための施策について。 災害発生時に、指定避難場所や防災倉庫などまでたどり着けない事態が起こっている中、地域の集会所にある程度そうした役割を担わせ権限を移譲すべきであると、3月の議会で私見を述べさせていただきました。これはもしもの話ではなく、実際に起こっている事態にどう対応するのかという話です。 3月議会でこの質問をしたまさにその日、笠岡の市議会では、地域の集会所や公会堂などを自主避難所として登録する制度の導入が明らかにされています。住民が地域で自主的に避難できる場所を検討してもらうことで、災害に備える目的とのことで、岡山県内では倉敷、総社、瀬戸内、浅口の4市でも同様の制度を導入しています。備蓄品配備や資機材の購入助成を行っているそうですが、なぜ津山市ではこれと同じことができないのかを御説明ください。 続いて、インフラの整備についてです。 生活や産業の基盤となる施設、社会資本、いわゆるインフラ全般が整備されてから長期間が経過する中で、老朽化し、問題が発生する割合が今後加速度的に高くなることが危惧されていますが、どのように捉えておいででしょうか。本市の管理する道路、橋梁、上下水道の維持管理の現状と見通しを御説明ください。 また、特に水道について伺います。 せんだって岡山市において、来年度から水道料金が平均約25%上がる、こういう報道が大きく出たことで、津山市民の皆様からも複数の問合せを頂戴しています。岡山市の水道料金値上げは、結局のところ、老朽化した施設の更新費用がかさむことが直接的な要因とのことですが、食料品や電気代の高騰が家計を圧迫する中で、津山市においてこうした対応が求められることがないのかをお答えください。 2つ目に、より快適に暮らしていくための施策についてです。 デジタル技術の活用で、将来にわたって住み続けたいと感じられる便利で快適なまちを目指すという津山市スマートシティー構想。市長や副市長も常々、スピード感を持って取り組んでいくと言われていますし、4月にデジタル推進室が設置されたことは、デジタル技術を用いて、よりドラスティックに市民生活の利便性向上を図っていくその姿勢の表れだと感じています。ただ、各部局の取組状況や、実際の市民生活はどうなっているでしょうか。 例えば、今回補正予算の中に組み込まれているプレミアム付地域商品券事業、これ一つ取ってみても、本市独自の物価高騰対策事業とうたっておられますが、紙ベースで4億8,000万円分を発行、オンライン商品券としては2億4,000万円分の発行です。本気でデジタル推進を図っておられるとは感じられません。 DX関連施策の成果や反省点を含めた現状分析とこの先の展望を桑村副市長より、また、地域商品券の事務費の内訳は産業経済部長よりお答えください。 今回の任期がスタートした5月1日以降、本日までに150名を超える市民の方から相談を受けた中、改めて痛感したのは、圧倒的に情報が届いていってないという現実です。支援の在り方が受け手に寄り添っているとは言い難い内容になっていたり、説明が不十分であったケースも散見されましたが、そもそも対象となっている施策の存在を知らなかった方がおられる。これはやはり看過できない問題です。本市の情報発信の現状について改めて御説明いただき、この現状をどのように受け止められるのかを伺います。 この項目の最後は、選挙事務についてです。 4月県議選、市議選ともに史上最低の投票率だったことは、議員の一人としてじくじたる思いでいます。 ただ、どれだけ投票率が低かろうと、選挙は有権者の皆様にとって、納税者である皆様にとって、自分自身の意思表示を行う非常に大切な機会です。だからこそ公明正大に執行されるべきことは言うまでもないわけですが、ここにも当然に税金が費やされているわけで、効果的な運用がなされていかなくてはいけません。 県議選、市議選それぞれに要した経費をお答えください。また、選挙公報の作成、頒布に係る経費、その取扱いについて御説明をお願いします。 3つ目は、子供たちの今と未来を守るための施策についてです。 私は前任期のほとんどの質問の場において、教育関連の質問を行ってまいりました。子供たちには選挙権がなく、意思表示、意見表明する場が限られているからこそ、直接耳を傾けることにこだわってまいりました。目先の学力向上だけではなく、自己肯定感を醸成していくことで、表面上だけではない真の郷土愛醸成、そして定住にも結びつけられるのではないかと訴えてきたところです。 そうした観点からも、まず子供たちだけではなく、世代を超えた幅広い世代にアプローチすることが可能であり、住民満足度や津山という町のカラーを形成していく意味でも非常に重要であると考えられる文化芸術振興について伺います。 施政方針、そして3月議会においても市長から語られた津山総合芸術祭なる企画ですが、津山国際総合音楽祭の成果を踏まえつつ、音楽のみならず、舞台技術やアートなどの多様な芸術ジャンルを取り込んだ新たな形態での開催を目指しているとのお話でした。地域活性化、青少年育成という観点も取り入れつつ検討していくと伺っておりますが、現在の状況と展望、そして意気込みを改めて市長より御説明願います。 安全管理について。 過日、市内昭和町において、自転車を運転していた方の転倒死亡事故が発生いたしました。言うまでもなく、このような痛ましい事故は起こってはならないことです。通学路にもなっていたと報じられた今回の現場以外での危険箇所の把握、事故再発防止のための取組について御説明ください。 また、4月1日より、自転車の乗車の際、ヘルメット着用が努力義務化されていますが、本市の現状について、学校現場での指導も含めて御報告をお願いします。 また、令和3年の医療的ケア児支援法制定、施行により、医療的ケア児とその家族への支援について地方公共団体の責任が明確化されていますが、本市ではどのような変化があったのかを御説明ください。 最後に、教育現場での支援の在り方、ここでは特に、年々増加し続けている印象のある学校に通えていない子供たち、あるいはその保護者へのサポートについて伺います。 小・中学校における不登校、長期欠席の児童・生徒の現状と、そうした現状に至った事由への分析について、教育委員会の見解をお伺いします。 また、市内幼稚園、保育園や認定こども園などにおいて休みがちな傾向がある子の状況などは、津山市として把握しておられるのかお聞かせください。 昨年9月議会で私の質問に対して、民間フリースクールとの連携も必要であり、校内フリースクールについては、教育課程や施設管理上、検討が必要であると答弁いただいていますが、その後の進捗状況もお示しください。 以上で登壇での質問を終わりまして、質問席にて再質問等をさせていただきます。ありがとうございました。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 三浦議員の御質問にお答えをいたします。 津山総合芸術祭についてのお尋ねです。 今年2月に準備委員会を設立し、令和6年度の開催に向け検討を進めているところでございます。 本芸術祭は、既存のイベントも含め、大人から子供まで幅広い年齢層の皆様が気軽に芸術文化に触れる機会となり、楽しめるよう、様々な芸術ジャンルを織り込んだプログラムで構成してまいります。これによりまして地域の魅力を高め、交流人口を増やし、地域を活性化させていくとともに、次世代の市民文化を担う人材の育成、新たな市民文化を創造する芸術祭を目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  桑村副市長。 ◎副市長(桑村功士君)  DX関連施策についてお答えいたします。 本市では、デジタル実装を強力に進めるため、本年3月にスマートシティー構想を策定するとともに、それに先駆けて津山市デジタル社会の推進に向けた取組方針及び個別実行計画に沿った取組を着実に進めているところであります。 昨年度の主な取組といたしましては、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、AIドリル、AIチャットボット、母子健康手帳アプリの導入を行いました。中でも、母子健康手帳アプリについては、新たに母子健康手帳を申請する方の92%がアプリを利用されており、予防接種のデジタル予診票は何度も同じことを書く必要がないなど、利用者や病院等から大変好評をいただいているところであります。 DX施策は、まだ取組を始めたばかりではありますが、より多くの方に利活用していただくためには、さらなる周知を図っていく必要があると考えております。今年度は、データ連携基盤の構築や市民ポータルサイトの整備などを実施する予定としており、引き続き生活の中にデジタル技術を浸透させ、様々な行政サービスが連動し、住民の皆様に便利になったことを実感していただけるよう取組を進めてまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  情報発信の現状等についてお答えをいたします。 市からの情報発信につきましては、対象となる方々への文書による通知のほか、広報紙、ホームページ、フェイスブック、LINE、インスタグラム、ユーチューブによる発信、防災メール、防災無線、デジタルサイネージ、テレビ津山での文字放送や市政情報番組、短時間動画の放送、津山朝日新聞の市報欄、エフエムつやまの行政放送などを通じて行っております。そのほか、市長記者会見、記者クラブなどを通じた各マスメディアへの情報提供に加え、市の窓口案内や各種手続等の行政情報をまとめた暮らしの便利帳を昨年度発行し、市内各戸に配布をいたしました。 令和4年度からは、新たな情報発信手段として、登録いただいた皆さんに必要とする情報が届くごみ分別アプリや母子健康手帳アプリを導入いたしました。 また、市ホームページ上では、24時間365日、AIが質問に答える総合案内AIチャットボットや、外国人住民の方に向けた翻訳システムの導入、聴覚障害者の方に向けた記者会見動画や市政情報番組での手話通訳の放送なども新たに始めています。 情報が届かないなどの御意見も踏まえながら、今後も引き続き、市政情報を効果的な方法でお届けできるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  自主避難所の登録制度と資機材等の購入助成についてお答えをいたします。 本市では、地域にある集会所や公会堂、神社等は、住民にとって身近な避難場所であり、一時的に避難する場所としてあらかじめ地域で決めておいていただくようお勧めをしております。本市では登録制度はございませんが、アンケート調査などにより、町内会や自主防災組織などが自ら定めている地域の避難場所の把握に努めているところでございます。 また、資機材等の購入につきましても、津山市自主防災組織活動事業費補助事業など、自主防災活動を支援する取組を行っておりますので、御活用いただきたいと存じます。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部長。 ◎環境福祉部長(朝田一君)  自転車乗車時のヘルメット着用についてお答えをいたします。 ヘルメットの着用を推進するため、5月10日、春の交通安全推進大会での街頭啓発活動を皮切りに、広報車による、ヘルメット着用の呼びかけを行うなど、啓発活動に取り組んでいるところでございます。また、小学校などへ出向いて交通安全教室を開催し、交通ルールや交通マナーを学習していただく中で、自転車乗車時のヘルメット着用の必要性について学んでいただいているところでございます。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  法の制定、施行後の津山市の対応の変化についてお答えいたします。 本市では、法施行前から関係課で津山市医療的ケア児支援推進会議を設置し、医療的ケア児の保育所等での受入れ体制の整備を図っておりました。また、令和3年2月には、小学校、中学校での受入れに向けて、医療的ケア実施に関するガイドラインを策定しております。 法施行後の現在では、保育所のみでなく、小学校や放課後児童クラブでも医療的ケア児を受け入れることが可能となっており、保護者の思いに寄り添った形で、医療的ケア児の心身や発達の状況に応じた適切な支援ができるよう、体制の整備を図っているところでございます。 さらに、今年度中に配置する医療的ケア児等コーディネーターや医療的ケア児支援推進会議を中心といたしまして、より適正な支援ができるよう、課題解決やスムーズな連携体制の構築に尽力してまいります。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  保育園等での休みがちな子供の状況把握についてお答えします。 保育園等に在籍している園児が長期欠席するなどの状況については、毎年の監査や園からの報告等により把握しております。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  プレミアム付地域商品券事業の事務費の内訳についてお答えいたします。 まず、人件費として2,292万円、商品券、チラシの作成費等で869万円、電子商品券システム利用料、決済手数料等で1,140万円、商品券申込みサイト作成費等で60万円、商品券販売会場使用料等で60万円、合計で4,421万円となっております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  まず、本市が管理するインフラ整備についてです。 まず、橋梁、トンネルなどの重要な道路施設につきましては、日常点検に加え、平成26年の道路法改正に伴い、5年に一回、近接目視による早期点検が義務化され、点検結果に基づき長寿命化計画を策定し、維持管理することとしております。道路施設では橋梁が主となりますが、点検対象は約1,300橋で、道路橋64橋、横断歩道橋3橋について修繕が必要であり、現時点では22橋の修繕が完了しております。 今後につきましても、現在2巡目の定期点検を実施しており、判定区分、優先度などを考慮しながら修繕を実施してまいります。 続きまして、下水道インフラについてですが、下水道施設の適切な維持管理を行うため、平成30年度に津山市下水道ストックマネジメント計画を策定し、計画的に施設の修繕や更新を行っているところです。今後の見通しにつきましては、下水道工事に着手して以来、約40年が経過していることから、施設の修繕や更新の必要性が今後増えていくものと考えられます。増加していく老朽化施設による事故の未然防止に向け、計画的な点検、調査を実施するとともに、効率的な修繕、更新に取り組んでまいります。 次に、自転車転落死亡事故を受けての危険箇所の把握の再発防止の取組についてです。 市道数約5,400路線、延長約1,700キロメートルについて、危険箇所の把握は、日常のパトロールや利用者の声となる町内要望、学校要望からの情報が中心となっておりましたが、今回の事故現場は、危険箇所として認識できておりませんでした。 今後は、狭い裏道など交通量の少ない市道につきましてもパトロールや点検を実施し、危険箇所の洗い出しを行うことで、事故防止の対応につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  4月の県議選及び市議選に要した経費をお答えいたします。 まず、県議選に要した経費ですが、主なものとして、期日前投票や投票立会人、時間外手当等に係る人件費が約2,200万円、選挙事務用品等の消耗品の購入費が約90万円、入場はがき郵送料等に係る役務費が約300万円、ポスター掲示場の設置や電算委託料などの委託料が約600万円、会場の使用料や備品購入費と合わせまして約160万円の合計3,350万円の支出となっております。 次に、市議選に要した経費ですが、主なものとしまして、期日前投票や投票立会人、時間外手当等に係る人件費が約2,050万円、選挙事務用品等の消耗品や選挙公報の印刷代金などで約250万円、入場はがき郵送料や選挙公報新聞折り込み手数料等に係る役務費が約320万円、ポスター掲示場の設置や電算委託料などの委託料が約1,050万円、会場の使用料などに約100万円、津山市の議会の議員の選挙における選挙公営費負担金として約2,900万円、不在者投票事務負担金として約30万円で合計約6,700万円の支出となっております。 最後に、選挙公報の作成、頒布に係る経費と取扱いについてお答えいたします。 県議選での経費は、新聞折り込み手数料は約14万円、市議選での経費は、印刷製本費と新聞折り込み手数料で約110万円となっております。選挙公報につきましては、新聞折り込みのほか、ホームページの閲覧や各支所の窓口等に備え置きまして、有権者の手に届くようにしております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  水道局長。 ◎水道局長(小林和弘君)  水道に関するお尋ねについてお答えします。 水道局が所管する主な施設は、浄水場を含めた223施設と水道管約1,145キロメートルであります。これらの施設を適切に維持管理するために、ポンプなどの施設点検、管路の漏水調査や管末における毎日水質検査等、日々取り組んでいるところであります。これらの多くの施設は経年による老朽化が進んでおり、近年は配水管等の修理が増加傾向にあり、今後修理費用も増えていくものと予想されます。 水道局におきましては、施設の更新を計画的に実施して、水道水の安定供給に努める必要があり、これらに要する費用は主に水道料金で賄っております。そのため、今後の水道料金制度の在り方についてを、今年度、津山市水道事業経営審議会において審議していく予定でございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  3点についてお答えをいたします。 まず、小・中学生のヘルメット着用の指導についてでございます。 小学校では、従来から交通安全教室等を実施し、自転車乗車時には必ずヘルメットを着用するよう指導を行いますとともに、PTA総会や夏休み前には家庭への呼びかけも行っております。 また、中学校においては、VRを活用した交通安全学習を実施したほか、津山警察署と連携した交通安全教室等で、ヘルメット着用や乗車時のスマートフォン利用等の危険性を知らせるとともに、学年集会などでも継続した指導を行っているところであります。 次に、小・中学校における不登校、長期欠席についてのお尋ねであります。 令和3年度問題行動等調査から、本市の状況は、30日以上の長期欠席者は小学校で134人、中学校で212人となっており、うち不登校は小学校50人、中学校93人です。ここ数年、不登校、長期欠席は全体的には増加傾向にあります。これらの要因については、無気力や不安、人間関係、生活リズムの乱れ・遊び・非行等に加え、特に中学校では入学・進級時の不適応であると分析をしております。 最後に、民間フリースクールとの連携等、その後の進捗状況についてであります。 本市においては、多様な学びの機会を確保するために、昨年度より不登校特例校の設置に向けた研究を始めており、先進自治体への視察等も行いました。その中で、フリースクールとの連携の在り方についても情報収集しているところでございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  それぞれ答弁いただきましてありがとうございました。登壇での質問順に、再質問等をさせていただきます。 まず、自主避難所の登録制度についてお答えいただきましたが、これがちょっと質問に対する答えにはなっていない印象です。岡山県内の複数の市において実施している仕組み、これがなぜ津山市ではできないのかという問いかけですので、できない理由をお答えください。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  本市の取組が、支援制度を設け、住民が自主的に避難できる場所の検討を地域にお願いしている点では類似した面もあり、大きな違いでは、登録義務までを求めていない状況であると捉えております。登録制度の他市等事業例では、該当施設の構造等の申請、認可や避難所開設、避難状況等の報告義務などが条件として見られ、現自主防災組織の事務負担増につながる点などから、まずは連合町内会等との意見交換などを持ち、研究したいと考えております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  防災は、ほかのどんな施策よりも自分事として考えていっていただかないと、不測の事態への備えとはなっていきません。例えば、私の居住地は川に近く、浸水想定地域にも入っているわけですが、避難場所として指定されている小・中学校までは橋を渡らないと行けません。ここへの避難が、河川の氾濫が危ぶまれるような際に現実的なプランと言えるでしょうか。また、橋を渡らずに行くことが可能な公民館までは1.5キロ程度あります。非常時に高齢者や乳幼児が避難することは難しく、実際既にそうしたケース、これを我々は体験しています。 想定外の大雪が降ったのは、忘れるには早過ぎる今年の初めであり、人的被害こそありませんでしたが、それはたまたま降りやんだからにすぎない。西日本豪雨にしても、あと少し続けば、被害は確実に大きくなっていました。 自然災害は決して対岸の火事ではないからこそ、できる限りの対応をしていくべきで、いつ発生するか分からないからこそ、研究ではなく、できる限り早く実施すること、これを改めてお願いし、もう一つだけお尋ねします。災害発生時の情報発信手段についてお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  本市の発信手段といたしましては、つやま災害情報メール、防災行政無線、緊急告知防災ラジオ、市ホームページ、LINE、フェイスブック、そして国のLアラートを活用した発信手段といたしまして、ラジオの災害放送、テレビのL字放送やデータ放送、民間の防災アプリによるプッシュ通知などがございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  民間のアプリに言及いただいたのは、とてもすばらしいと思います。せんだって津山市公式LINEで発信してくださった興味深い動画がありましたが、あの中でもアプリについては触れていただいておりました。具体的には、ヤフーですとかNHK、あとウェザーニュースなどのアプリは、精度も向上していると見聞しているところですし、私自身も役立つことを実感しています。 行政の情報発信も市民の情報受信も、それぞれに多様化、多重化していくことこそが、災害に備える基本ですので、こうした新たな手段の啓発に努めていただくとともに、改めて今回も災害発生時に力を発揮するツイッターの導入、これをお願いしておいて、次に参ります。 インフラの現状ですけれども、大変なボリュームを適切に維持管理していく苦労、将来的に相当のコストが必要となっていくことが推察される答弁をいただきました。経営審議会での今後の審議の進め方を御説明ください。 ○議長(中島完一君)  水道局長。 ◎水道局長(小林和弘君)  経営審議会は、学識経験者3名、地域住民を代表する方5名、公募による津山市民2名の計10名で構成されており、会議は原則公開としております。第1回審議会を5月31日に開催し、津山市水道事業の現状と課題について説明をいたしました。 今後の審議会におきましては、施設更新事業計画、財政状況、これまでに取り組んできた企業努力を説明しながら、将来にわたって安全・安心な水を提供するための適正な料金水準について御審議いただく予定でございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  原則公開ということだったんですけど、やっぱり平日の日中に開催するというのがなかなか難しいところではないかなと思うところでもあります。全ての市民の皆様にとって関係がある、生活に必要不可欠なこれは水の話でございます。より一層の情報公開、情報発信に努めていただきたいと思います。 また、近年ですが、配水管等の修理が増加傾向にある、こういうお話でしたけれども、直近の5年間についての御報告をお願いします。 ○議長(中島完一君)  水道局長。 ◎水道局長(小林和弘君)  浄水場等の年次計画による設備修繕及び配水管などの漏水修理に係る費用の内訳としましては、平成30年度9,448万円、令和元年度は1億1,354万円、令和2年度2億1,746万円、令和3年度2億1,255万円、令和4年度2億1,040万円となっております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  大きな金額ですけれども、設備修繕や漏水修理の必要性はどのように判断しておられるのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  水道局長。 ◎水道局長(小林和弘君)  設備修繕におきましては、過去の修理履歴の実績等を考慮した水道局独自の基準を設け、中・長期的な施設修繕計画により設備の修繕を行うこととしております。 また、配水管など漏水修理については、各配水池における配水量の監視や、路面音聴調査により漏水を発見した場合、安全性や経済性を総合的に判断し実施しております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  水の快適な供給のための水道事業は、これは自治体のインフラ中でも最も基本的かつ重要な事業であり、コストがかかろうとも維持管理していかねばと思うところですが、さりとて、それこそ湯水のようにお金を使えるわけでないことは明白です。効率や費用対効果を考えますと、新たな技術を取り入れることで、水道の配管破損リスク等に向き合っていくべきだと提言をさせていただきます。 AIやビッグデータを活用して劣化予測診断を行うことで、効率的な設備更新や予防保全に結びつけている事例が増えてきている中、本市においてもこうした手法を積極的に活用することで、スマートシティーの実現に一歩ずつ近づいていくこと、これは全ての市民の利益につながるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  水道局長。 ◎水道局長(小林和弘君)  現在、他自治体において、AIによる管路劣化診断や、衛星画像を活用した漏水調査等の試験的導入事例があり、昨年度、先進地である豊田市へ視察を行っております。しかしながら、的中率等の精度向上が課題であり、システム開発企業との勉強会の実施や、導入における費用対効果を含めて検討しているところでございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  御提案申し上げた手法は、豊田市で行っている衛星画像を使ったものではなく、既に本市でも持っている、先ほどお答えいただきました修繕履歴の実績などのデータ、ああいったものに加えて、環境要因をデータベース化して分析することで、物理的検査を行わずに効率的に水道管の劣化を予測するタイプの話であり、会津若松市などで効果を上げている実例です。先進自治体と一口に言いましても、多様な取組がございます。様々な事例を学んでいただきたい。 ただ、今後導入検討を進めるべき水道DXに関しましては、既に研究段階とのことでした。今後も水道に限らず、あらゆるインフラの維持管理に、ニーズに応じた効率的な手法を講じていただくようにお願い申し上げます。 プレミアム付地域商品券の事務費についてです。人件費が半分以上を占めているとのことでした。より削減につながると期待できる電子商品券に重きを置くスタンスに移行していっていただくこと、これをお願い申し上げておきます。 また、母子健康手帳アプリですが、新たに申請される方の92%が利用しているとのことでした。当事者ニーズに寄り添ったからこその利用率だとも思うところですけれども、例示いただいたほかのツールの活用状況を御報告をお願いします。 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  AIドリルにつきましては、昨年度の児童・生徒1人当たりの実施回数が小学校平均625回、中学校平均562回の活用状況となっております。 AIチャットボットにつきましては、利用者の問いに対してAIチャットボットが何らかの発言をした数を示す発話数は、月による増減はありますが、最も多い月が3月の5,356件でございました。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  AIチャットボットは、利用されないと精度も上がらないわけですから、発話数がさらに増えることを期待しています。 一方で、AIドリルについての報告は、どういう活用状況にあるのかが少し分かりかねたんですけれども、これについては教育委員会から改めて御説明をお願いします。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  授業や朝学習、家庭学習等でAIドリルを繰り返し利用することにより、児童・生徒が端末操作に慣れ、タイピングやスクロール等のスキルアップが大幅に図られ、計算等の基礎学力の向上や自主学習に取り組む児童・生徒が増えました。 以上です。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  子供たちがデジタル機器に触れる機会、これは増やしていかなければならないと考えておりますので、より積極的な活用を期待しております。 ただ、これはあらゆる施策に言えることとしてお願いし続けている話でもあるんですが、いわゆるKPIの設定をはじめまして事業ごとの目標を適切に設定し、そしてしっかりと効果検証し、さらにその結果を分かりやすく示していただきたい。これは納税者の皆様に対する行政の責任であり、我々議会人の職責でもあるわけですけれども、教職員の皆様の中からも、あまりにも意識が低いのではないかと感じられるような話を見聞きすることもあります。啓発が非常に重要だと感じておりますので、その点はお含みおきいただきますようにお願い申し上げます。 続いて、市民ポータルサイト、この整備の現状を御報告をお願いします。 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  現在、事業者が決定したところでございまして、来年2月の運用開始に向けて整備を進めているところでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  3月議会では、アンケート機能等の情報受信の機能を持たせる、そういうふうにおっしゃられ、市民の皆様が意見を届けやすくなるように工夫されると答弁をいただきました。アンケート機能等、この等とは具体的に何を想定しているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  市民ポータルサイトに掲載しました記事へのリアクションやコメント機能を想定しております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  市民の皆様が声を届けやすいシステム構築を望みます。 分かりやすく、伝わりやすく情報を届けられると期待できるポータルサイトですが、行政は発信するだけではなく、情報を受信していかねば、市民ニーズに応えていくことはできないと考えております。 そういう流れで次に移ってまいりますが、情報発信に関しまして、障害のある方や外国人などマイノリティーの方々への発信を充実させていっていると答弁いただきました。姿勢自体はすばらしいものだと感じますけれども、マジョリティーの中から、相変わらず津山市が何をしているのか分からない、情報が届いてこない、こういう声が聞こえてくるわけで、今までと同じやり方ではこうした声は解消されませんよと、どう向き合っていくのですかということをお尋ねしているわけです。 10代から60代までの市民の9割超の使用が見込まれる、コストパフォーマンスに優れたツールであるLINEの積極的運用を提言させていただいておりますけれども、より効果的な運用を模索するために、3月に実施されたアンケートの結果についての詳細を御報告ください。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  LINEアンケートは、3月1日から15日まで実施し、40代から60代を中心に368人の方に御回答をいただきました。プッシュ通知を希望する情報の項目につきましては、災害、感染症情報以外では、特にイベント、市内の出来事、教室や講座、講演会などがどの年齢層においても高いという結果でございました。 また、プッシュ通知の回数に関する項目では、週3回から5回程度がちょうどよいという回答が8割を超えておりました。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  アンケート結果を受けまして、運用指針の変更部分、これをお示しください。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  イベントや講座、注意喚起情報などプッシュ通知を希望する項目で多かった内容も参考にしながら、これまでタイムラインVOOMのみで配信していた情報について、プッシュ通知による発信を試みています。また、回数につきましても、週3回から5回程度がちょうどよいという回答を踏まえ、4月と5月は緊急情報を除き、週平均4.3回発信をいたしております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  効果的に市政の情報、これを市民の皆様に伝えていくに当たって大切なこと、心がけておくことは何だと考えておられるのか、お答えください。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  正確な情報発信を行うとともに、必要な情報が必要な方に届くよう、常に情報発信内容や方法などを研究し、工夫していくことと考えております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  まさしくこれはおっしゃるとおりですね。情報発信には満点などありません。満足は、ある意味では諦めと同じで、成長をストップさせます。そして、自治体が存続する以上は、情報発信は継続していかねばなりません。今回アンケートを受けて対応を変えられたように、柔軟にニーズに応えていく姿勢が求められます。 改めて伺いますが、何のために情報を発信する必要があるとお考えでしょうか。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  住民をはじめとした皆さんに、防災情報のほか津山市が行う施策や取組に興味、関心を持っていただくとともに、必要な行動等を起こしていただけるよう発信をしております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  これもおっしゃるとおりですね。必要な場合には行動を起こしていただかねばなりません。そのためには、一方的な押しつけではなく、本当の市民ニーズに応えていく必要がある。それは市民の皆様の声に耳を傾けて初めて実現可能なことで、意味を持つ。そういうことだからこそ、情報発信とともに情報受信の必要性を繰り返し訴えております。 提案もさせていただいてまいりましたが、津山市公式LINEに情報発信だけではなく、情報受信の機能を持たせる、つまりユーザーがメッセージを送信できるようにするためには、どれくらい追加コストが必要になるのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  企画財政部参与。 ◎企画財政部参与(平井良幸君)  受信機能を持たせるのみであれば、追加費用は必要がございません。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  そうなんですよね。単に1対1のLINEでイメージされるああいうやり取りをされるだけであれば、これは追加のコストが一切かかんないんです。今のままの無料プランの中で対応が可能なんです。なのに、なぜかたくなに情報受信の取組を進めていかないのか、活用していかないのか。そろそろ最初の一歩に取り組んでくださることを強く期待し、改めてお願いして、選挙事務についての再質問へと移ってまいります。 4月の選挙では約1億円、選挙事務に多額の税金が費やされていることが分かる答弁をいただきましたが、立候補者の一人として市内を回らせていただく中、また御支援くださった皆様の声を聞く中でも、改善すべきだと感じることが幾つかありました。 まずは、市内の多くの場所に設けられている選挙ポスターの掲示板です。ほぼ人通りのないとんでもない位置に設置されていたり、数十メートルの範囲に3つも掲示板があるエリアがあったり、設置根拠に疑問を覚えます。掲示板の設置場所はどのように決定しているのかをお答えください。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  現在設置している場所は、地元要望等により、長い間の経緯経過を経て現在の場所になっているものでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  設置場所の見直しが必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  地域の状況等の変化に応じて、現在の場所よりも適切な設置場所を地元の総意として御提案いただければ、現地確認を行いまして、柔軟に対応してまいりたいと思います。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  選挙管理委員会さんのほうから提供された地図を頼りに、我々のほうでポスターを貼って回る必要があるわけなんですけど、あの地図がまたひどいものなんですね。同僚議員の皆様はこれは御理解いただけるんじゃないかなと思いますけれども、等高線ばかりの中に小さな黒い点がぽつんと打たれた紙を渡されても、これが津山市のどこなのかということを理解できる人は多くないと思います。DXを進めていかねばならないという観点からも、またこれ市民の皆様に見ていただくというポスターの掲示場所の設置目的に照らしましても、インターネットを活用して掲示板の場所を案内するなど、新しい取組が進められるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  次回の選挙から、掲示板の位置や写真などをホームページで公開するとともに、グーグルマップ機能で地番検索でも対応できるよう準備しているところでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。
    ◆9番(三浦ひらく君)  設置場所見直しへの答弁、最初は納得できなかったんですけれども、最後にすばらしい答弁をいただきましたので、この件に関してはここまでにいたしまして、続いて選挙公報です。ホームページで閲覧できるように対応いただいているとのことですが、どこで確認することができるでしょうか。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  国政選挙や県知事選、県議選の選挙公報につきましては、市選管のホームページから県選管のホームページへリンクを貼りまして、また市長選、市議選の選挙公報につきましては、市選管のホームページから閲覧できるようにしておりました。いずれの選挙公報も投票日当日までの閲覧となっており、現在は閲覧することはできません。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  選挙公報は、その性格に鑑みても、候補者の公約が当選するためのその場しのぎの言いっ放しにならないようにするために、少なくとも次回の選挙が行われる直前までは確認できるようにしておくことが望ましいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  選挙管理委員会委員長。 ◎選挙管理委員会委員長(河島邦生君)  公開する方向で掲載方法などを研究してまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  これもすばらしい答弁をいただきました。4月の選挙公報をはじまして過去の分も分かりやすく公開していただくことを望みます。 津山総合芸術祭への意気込みなど市長にお答えいただきましたが、内容については非常に漠然としていた印象を受けます。本当にこれで来年度の開催が可能なのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  現在、令和6年度の開催に向け、具体的なプログラムの検討、事業費の精査、既存イベントの整理等を行っているところでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  市長が述べられたような大きな効果、これが果たして期待できるのでしょうか。今後の進め方を御説明ください。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  音楽や舞台芸術を中心に、幅広い層にお越しいただけるプログラムにて構成するとともに、地域の芸術団体などへの支援についても検討を行っており、芸術文化に対する意識の底上げや新たな市民文化の創造など大きな効果を発揮することを目指してまいります。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  私ごとですけど、全国組織の地方自治体議員の文化芸術振興の立ち上げメンバーでもあるわけなんです。個人的にもこの分野には思い入れがありまして、これ税金の無駄にならないように、しっかりと将来世代に胸を張れるような内容となるように、引き続きしっかりと適切に取り組んでいただくことをお願いしておきます。 次へ行きます。 過日の転落死亡事故のような悲劇、こういったことが繰り返されないためにも、パトロールや点検を実施していく、こういう答弁をいただいたわけですが、危険箇所の把握を担当課の皆様だけで十分に行えると考えておられるのか、お答えください。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  担当課だけでは人的資源に限りがあるため、部内各課の連携により情報提供や応急作業の協力をいただく体制としております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  5,400路線、1,700キロメートルの市道の危険箇所把握、これを部内の皆様だけで全てカバーするのは、どう考えても無理があると思います。だからこそ、以前も申し上げたように、道路状況の異常等にも津山市公式LINEを活用していくべき、つまり市民の皆様からいつでも気軽に情報提供いただける仕組みを整えておくべきで、これは他の自治体でたくさん取り組んでいるところはありますから、ぜひともやっていただきたい。これは大げさではなく、住民の命、安心・安全な暮らし、こういったものを守っていくために必要な対応であると改めて申し添えておきます。 自転車乗車時のヘルメット着用について、これも啓発活動に取り組んでいただき、学校などで交通安全教室を開催してくださっているとのこと。中学校ではVRなどを用いた授業なども行ってくださっている、意識啓発に努めてくださっていること、いい傾向だとは感じます。 ただ、果たして我々大人が本件を重く受け止められているでしょうか。市役所の職員にも自転車で通勤されている方がおられると思います。ヘルメット着用の実態を御報告ください。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  今月、自転車通勤者の職員を対象としましてアンケート調査を行ったところ、128名中、約半数の61名が通勤時にヘルメットを着用しているとの結果でございました。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  さすがですね。いやもう、想像していたよりは多くの方が着用しているとの御報告です。あと、偉そうに言っておいて何なんですけれども、私自身も着用努力義務化の後、それこそ選挙の際に、ヘルメットをかぶらずに自転車で走っていたことをここでちょっと告白しておきます。 改めて言うまでもないことなんですけれども、子供たちは大人を見ています。どれだけ交通安全指導をしてくださったところで、身近な大人がかぶってないヘルメット、これ子供たちが積極的にかぶるわけがないんですね。時代が変わっていく中で、ルールも少しずつ変容していくわけで、もう決まったことですし、自分自身と大切な人たちを守るためにも、私自身も今後はしっかりと着用していきますので、職員、そして教育現場の皆様、そしてこれを御覧になってくださっている保護者の皆様も、大人の職責を果たしていただきたく願うところです。 自転車に関係してもう一点、津山駅の駐輪場への御意見を複数頂戴しております。特に朝が危険だとの御指摘もいただき、現場を確認してまいりました。駐車後7日間を経過した放置自転車は撤去する。しかし、明らかにそれ以上放置されている自転車が散見され、善良な利用者が迷惑するのもうなずける現状だと感じました。市民の声のコーナーに意見を届けたと言われている方もおられましたが、こうした状況への見解をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  本市としても、日々の点検により駐輪場でのマナー違反を確認しており、指定管理者が1日1回の整理整頓を行っております。また、放置自転車については、年3回程度、市内の高校や高専の生徒をはじめ関係機関の方々と協力し、撤去作業を実施する計画としております。今年度1回目の撤去作業を6月15日に実施しております。 今後につきましても、指定管理者と共に利用者や関係機関に対し、マナーの向上に向けた啓発活動を行ってまいりたいと考えます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  毎日1回の整理整頓とのことですが、これは何時頃に実施しているのかお答えください。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  津山駅北口駐車場の精算機の集金、点検に合わせて、午前9時から12時の間で整理整頓を実施しております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  年3回程度とお答えいただきました撤去作業、昨年の実施日をお答えください。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  昨年度については、コロナ禍の影響もあり、10月27日のみ実施しております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  ちょっとお答えいただいた内容と現実には乖離があるという印象を拭えません。コロナが言い訳になるのであれば、これは一昨年は実施回数がどうだったのかとか、もうちょっと答弁を聞くのが怖いレベルなんで尋ねませんけれども、今回も朝昼晩と時間帯、あと曜日も変えて、私自身が自分自身の目で確認をしております。しっかりと、これ以上は申し上げませんが、管理に努めていただくことをお願いするとともに、当該駐輪場におきましてもヘルメットの着用を促すような掲示物、こういったものを貼るなりして意識啓発をすべきだと申し上げておきます。 医療的ケア児への対応に関する答弁ですが、本市では法の制定以前から頑張ってくださっていたこともあり、現状はあまり変わっている印象はなかったものの、これからだというところもあるのかなと感じました。一口に医療的ケア児と言いましても、一人一人状態も環境も大きく異なります。今回は御家族への支援を含めまして、今までと同じように丁寧に、より一層の寄り添った対応を重ねていっていただくことへのお願いにとどめまして、教育現場での支援についての再質問へと移ります。 令和3年度、長期欠席は小学校で134人、中学校で212人、うち不登校が小学校50人、中学校93人、それぞれ増加傾向との報告でした。改めて伺いますが、長期欠席と不登校との違いは何でしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  長期欠席は、欠席日数が30日以上となった状態のこと、不登校とは、長期欠席のうち、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因、背景により欠席している状態のことでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  それはつまり、30日以上学校に行っていない子供たちのうち、小・中学校ともに不登校以外の半数以上の子の原因が不明だというわけでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  不登校以外の状況については、不明ではなく、病気や経済的理由、新型コロナウイルス感染症回避、保護者の教育に関する考え方、外国での滞在などのその他という理由別に分けられております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  これ、分かりにくいですよね。新型コロナウイルスの感染症回避という理由が心理的、情緒的なものでもなく、社会的要因や背景によるものでもないという分類になること、これはコロナ禍を象徴しているとも感じるところですけれども、要するに基準が曖昧じゃないかということが言いたいわけです。 要因についても御説明いただきましたが、判断基準を教えてください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  要因については、国の基準に基づき、関係職員や保護者、関係機関からの聞き取りなど総合的に学校で判断したものでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  国の基準に基づき、その基準についての御説明をお願いします。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  国が示す区分は、いじめ、いじめを除く友人関係をめぐる問題、教職員との関係をめぐる問題、学業の不振、進路に係る不安、クラブ活動・部活動への不適応、学校の決まり等をめぐる問題、入学・進級時の不適応、家庭の生活環境の急激な変化、親子の関わり方、家庭内の不和、生活リズムの乱れ・遊び・非行、無気力・不安、その他該当なし、以上の14区分でございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  国の基準に基づき、その上で学校が総合的に要因を判断し分類していると。つまりそれは、ある特定の事例を例に取って要因を分析するとき、学校ごとに判断が異なる可能性があるということでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  不登校となる背景については、児童・生徒一人一人により複数の要因が関係し、主たる要因を見極めることは非常に困難でございます。そのため、各学校では、その背景や状態の詳細な見立て、見直しを繰り返しながら、関係機関や関係者等と十分な協議を行い、総合的に判断をしております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  おっしゃるとおり、確かに困難な話ではあります。ただ、全ての児童・生徒に寄り添っていくと言われているわけですから、そうしていただかねばなりません。 今年度最初の定例会を傍聴させていただいた際にもお話がありましたが、本市教育の使命達成への8つのポイントの中、この中に読解力の育成、郷土愛の醸成とともに、太字で不登校等への対策としての多様な学びの保障が明示されていました。しかし、これらは本当に同時に達成され得るものでしょうか。 例えば3月議会でも触れたように、学習障害、いわゆるLD、その中でも特に字を読むことに障害を伴うタイプの子に、ほかの子と同じように一律の読解力向上を求める、これは酷な話です。郷土愛の醸成の項目には、自己肯定感の育成という記載もありました。 学力の向上と自己肯定感の育成は両輪であるとお示しくださった教育長に改めて伺います。教育現場では、自己肯定感を育成できる状態が保たれているのでしょうか。誰一人取り残さず、個別の教育的ニーズに寄り添っていくという観点からも、手段と目的を混同しかねないような、また実効性が疑わしいような観念的な目標を掲げるのではなく、子供たち自身の意見表明権を十分考慮した上で、一人一人にとって最もよいことが何であるのかを判断し、子供たちを守りつつ、成長を支援していくことが、結局自立した人材を育成することにもつながっていくと、我々大人の役割ではないかと考えるところではあります。教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育長。 ◎教育長(有本明彦君)  人材を育成する上で最も大事なことは、私は自立であると考えます。自分で考え、自分で判断することができる子供たちを育てることだと思っています。 現在、子供たちを取り巻く環境も複雑多様化している中で、教育も前例にとらわれることなく柔軟に対応する姿勢が必要であり、第3期教育振興基本計画に示す、自立、つながり、郷土愛の3つの人間像をさらに追求しているところであります。 これからの時代を見据え、子供たちには互いの人権や個性を尊重し、多様な考えに触れ、集団での学び合いを通して自他を高め支え合って生きていく力を身につけるとともに、しっかりと自分自身で考え自己表現できるよう、本市の教育をさらに推進してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  ありがとうございます。力強く答えていただきました。本当、子供たちを取り巻く環境も複雑多様化している。だからこそ、教育も前例にとらわれることなく取り組んでいただく、柔軟に対応する、それを本当にぜひやっていただきたい。これからの時代を見据えていくとともに、どうか子供たち一人一人をできる限りしっかりと見ていただいて、そして考えていただきますように、教育現場での丁寧な自立のためのより一層の支援ですね、これをお願いいたします。 未就学児童の長期欠席に関しては、監査や園からの報告により把握していると伺いました。そうしたケースがどの程度あるのかを含めて、実態を御報告ください。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  健康状態以外での長期欠席となるような報告はほとんどありませんが、家庭の事情などにより長期欠席となった場合は、速やかに園と市で情報共有を図り、関係機関と連携して対応を行っております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  未就学児の場合は、子供たち自身の意思というよりも、やはり家庭の判断、これが大きく寄与していくことは当然でありますので、様々な意味で難しい面もあることは承知しております。ただ、今回は深く言及することはありませんが、ここには、把握してくださっていると思いますけれども、児童虐待など決して見過ごせないサインが潜んでいる場合もございます。注意深く御対応いただくことをお願いしておきます。 フリースクールとの連携などについての答弁ですけれども、昨年度より設置に向けた研究を始められた不登校特例校について言及をいただきましたが、現在のその研究の状況、これを御報告をお願いします。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  これまでに美作市の視察を行い、不登校特例校設立に向けた経緯やコンセプト、国や県との連携などについてお伺いをいたしました。不登校特例校には全国に多様な形態があり、それらの事例を収集し研究するとともに、今後本市の状況に類似する県外自治体等への視察も行う予定としております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  具体的な決定事項あるいは目標、予定などがあれば、教えてください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  現段階で具体的に決定した事項はございませんが、子供たちの多様な学びの場を提供するために、今後ニーズ調査等を通して、本市の目指す特例校の在り方を研究してまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  具体的には何もお答えをいただけないと、それどころか、目指す不登校特例校の在り方自体を今後これから検討していくという答弁でしたが、それでは一体いつになれば本市の子供たちは救われるのでしょうか。学校に自ら進んで行かない、そういう判断をしている子もいることは把握しておりますけれども、行きたくても行けない子供たちが今まさにリアルタイムで、少なくない数ですよ、存在している。こういう現状があるにもかかわらず、そして保護者の皆様を含め子供たちが苦しんでいる、それを把握しているにもかかわらず、不登校の特例校、本市ではいつの設置を目指しているのか、それすらもお答えいただけないのか、改めて答弁を求めます。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  現在、設置時期等は未定でございますが、子供一人一人の支援拡充に向け、登校支援員の配置や専用教室、別室の設置などの現在の取組に加えまして、新たな学びの機会の提供を検討しているところでございます。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  今頑張ってくださっていることは分かっているんです。ただ、その既存の支援策では足りていない、そういう声、そういう現状、今もサポートを必要としている子供たちがいる、家族がいる、そういう現状を把握しているからこそ、フリースクールなどとの連携、こういったことを提言させていただいております。 必要だと既に答弁いただいていた連携が全く進んでいない現状は、極めて残念でありますし、選択肢はできる限り多いほうがベターだと、これは学校や教育委員会のほうでも御理解いただいているはずです。市教委としても、一人一人の教育的ニーズに寄り添っていくという姿勢を示していただいておりますし、市長からも施政方針の中で、安心して子供を産み育てられる津山市にしていくと示していただき、今議会での答弁中でも市長は、いじめや不登校の支援で教育機会を充実させ、子育てするために選択されるような町津山を目指す、こうおっしゃってくださっています。国としても、異次元の少子化対策などとうたい、今まで以上に本腰を入れ子育て支援に力を入れていくという姿勢が示された今、津山市は本気でそこに向き合っていく意気込みがあるのか。 今回の補正予算を含めまして、令和5年度の一般会計予算総額は494億5,597万7,000円。その中で少子化対策、つまりは子供たちのための予算だと胸を張って主張できるものがどれだけあるのかを明示していただきつつ、特に日中には仕事や子育てに追われている子育て世代の皆様に対しまして希望となるような、厳しい状況下であっても何とかできる限り注力していくぞと、そういう今後に向けての前向きな姿勢を最後に市長からお聞かせいただきたく願います。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  主な取組といたしましては、今年度新たな取組となります多子世帯応援事業、これに1億1,028万円をはじめ出産・子育て応援事業に7,800万円、また子ども医療費公費負担事業の拡充など、令和5年度におきましてもできる限りの予算措置を行っているところであります。 子供関連の予算というのは非常に幅が広うございまして、全てをお示しすることはできませんけれども、今後も子育て世代の方々の声をしっかりと受け止めまして、子供の成長段階に応じたきめ細やかな取組を進めまして、子育ての喜びを実感できる、こうした町を目指してまいりたいというふうに思います。 ○議長(中島完一君)  9番、三浦議員。 ◆9番(三浦ひらく君)  ありがとうございます。前向きな答弁をいただいた印象ではあります。ただ、全ての施策に言えることではありますけれども、その姿勢を予算に落とし込んでいっていただかなくては、口先だけではなく、実効性のある施策を打って、実感、体感していただける状況に持っていかねば、市民の皆様の生活がよりよくなることはあり得ません。 厳しい財政状況は承知の上で、あえて申し上げますが、どうかしっかりと必要な事業には必要な予算をつけていっていただきたい。待ったなしで進めなくてはならない課題が山積しているからこそ、行政、執行部と議会、そして市民の皆様を含めました津山市全体が一丸となって現状に向き合っていかねば、現状が改善されることは望めません。そのための最初の一歩が、この津山市政に興味を持っていただくこと、今我々がいるこの津山市議会に、津山市議会で議論している内容に関心を持っていただくことであると、私はそのように考えているところです。 4月改選を経て、2期目のスタート地点に立たせていただきました。引き続き私自身も、25名の津山市議会議員の中の一人としてその職責にしっかりと向き合っていくという改めましての決意を、2期目のスタート地点に立たせていただいた最初の質問、この結びに改めて宣言させていただきまして、本定例会での質問を終結させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で9番、三浦ひらく議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午前11時35分といたします。                                   午前11時27分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午前11時35分 再開 ○議長(中島完一君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 14番、広谷桂子議員、登壇。 ◆14番(広谷桂子君) 〔登壇〕 議長の許可をいただきましたので、14番、公明党津山市議団、広谷桂子、通告に従って質問をさせていただきます。 安心して暮らし続けるためにと題しまして、まず初めに、帯状疱疹ワクチンについてお伺いをさせていただきます。 帯状疱疹ワクチンについて、令和4年6月議会で質問をさせていただきました。帯状疱疹とは、子供の頃に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で、感染後も体の感覚神経に潜伏し、大人になって加齢や疲労、ストレスや基礎疾患等によって体の免疫力が低下することで、潜伏していたウイルスが再活性化し、発症する病気のことです。 コロナ禍において、この帯状疱疹が急激に増えているとの報道もあり、その因果関係は解明されてはいませんが、コロナ感染患者での発症率は非感染者よりも15%高く、また基礎疾患をお持ちの方は、この帯状疱疹の発症率が高くなることが報告されています。一般的に、ぴりぴり、ちくちくとした感覚過敏のような痛みが皮膚に生じ、数日後に水膨れを伴う赤い発疹が帯状に現れ、その痛みは徐々に強くなっていき、眠れないほど激しい痛みに襲われるという疾患でございます。そのような中で、帯状疱疹予防ワクチンを既に独自の公費助成制度を取り入れている自治体もあり、岡山県内でも徐々に増えつつあるとお聞きしています。 そこで、お伺いいたします。 本市においても、帯状疱疹予防ワクチンの普及啓発、医療費抑制の観点からも公費助成制度導入が必要かと考えますが、市の御見解をお答えください。 続きまして、HPVワクチンについてお伺いします。 令和3年9月定例会で質問をいたしました。子宮頸がんの発症予防を目的としたHPVワクチンについて、令和4年より定期接種対象者への積極的勧奨が約9年ぶりに再開されました。また、積極的勧奨差し控え期間に定期接種年齢を過ぎてしまった女性に対しても、再度接種機会を設けるキャッチアップ制度も開始され、全国的にHPVワクチンに関する接種や関心が高まっております。 そこで、本市の積極的勧奨再開に伴う対応と現状についてお伺いいたします。 積極的勧奨再開に当たり、定期接種対象者及びキャッチアップ対象者への周知は、いつ、どのように行われたのでしょうか。今年度直近までの接種率の推移について、定期接種対象者、キャッチアップ対象者それぞれの現状をお示しください。また、勧奨再開後の市民の反響についてお聞かせください。 現在、定期接種やキャッチアップ制度で使用できるHPVワクチンは、2価ワクチンと4価ワクチンになっています。これらのワクチンよりもより高い感染予防効果があるとされる9価ワクチンについて、厚生労働省は本年4月1日から定期接種とすることとなりました。定期接種として新しいワクチンも使えることは、対象者にとって喜ばしいことであり、接種を検討するための大変重要な情報だと思います。 そこで、9価のHPVワクチンと定期接種化の対応についてお伺いいたします。9価ワクチンの効果や安全性についてお示しください。 続きまして、熱中症対策の推進についてお伺いします。 気候変動の影響により、国内の熱中症死亡者数は増加傾向が続いており、近年では年間死亡者数を超える年が頻発するなど、自然災害による死亡者数をはるかに上回っています。また、今後温暖化が進行すれば、極端な高温の発生リスクも増加すると見込まれ、熱中症による被害がさらに拡大するおそれがあります。こうした状況を踏まえて、今後起こり得る極端な高温も見据えて、熱中症の発生の予防を強化するための取組を一層強化することが必要と考えます。 熱中症は、適切な予防や対処が実施されれば、死亡や重症化を防ぐことができます。熱中症は、人の命に関わることで、熱中症対応マニュアル等やWBGT、暑さ指数の認知度の向上や行動変容につながる情報発信も必要かと考えますが、見解をお聞かせください。 熱中症で亡くなる方の多くを占めている熱中症弱者と呼ばれる高齢者の皆様に、熱中症予防のための行動を意識していただくことが重要だと考えます。高齢者の皆様は、暑さや喉の渇きに対して敏感ではなくなっているケースもあります。消防庁の調査では、熱中症による救急搬送者の約5割が高齢者となっています。高齢者の熱中症を予防していくためには、介護や高齢者の健康に関係する関係者が一体となって対策を的確に進める必要があります。 そこで、本市は高齢者の皆様へ効果的な熱中症予防を進めるために、介護関係者や地域の関係者と連携してどのような取組を進めているのでしょうか、お聞かせください。 続きまして、食品ロスの削減についてお伺いします。 政府は、食べられるにもかかわらず捨てられる食品ロスの2021年度推計値が523万トンだったと発表されました。前年度比1万トンの増加で、増加は2015年以来6年ぶりでした。新型コロナウイルスの感染拡大による度重なる行動制限で、事業者が消費者の需要を読み切れなかったことが廃棄増加の要因と見られると新聞に掲載されていました。本市はこのような廃棄食品は全て焼却処分となっているようですが、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまっています。 そこで、お伺いいたします。 本市において食品ロスの取組をお教えください。また、各家庭や事業所に対してもっと丁寧な広報活動が必要ではないかと考えられますが、今後の広報活動はどのようにされるのかお答えください。 続きまして、音声コードUni-Voiceについてお伺いします。 全ての障害者が障害の有無によって分け隔てられることのない社会を目指し、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が昨年5月に施行されました。ところが、今も視覚障害者にとって、情報の取得や利用には多くの苦労があります。 音声コードUni-Voiceとは、紙媒体に掲載された印刷情報をQRコードに類似した2次元のバーコードのことです。この2次元コードをスマホで写せば、コードからテキストに変換し、スマホ備付けの音声読み上げ機能を使って音声で読み上げます。視覚に障害のある方や高齢者の方などが、行政からの郵便物などに音声コードUni-Voiceを付与して発送することで、スマホをかざすと文章を読み上げることができます。 そこで、お伺いいたします。 本市もこの視覚障害者の情報取得サポートの音声コードUni-Voiceの導入をしてはどうかと考えますが、見解をお聞かせください。 子育て支援の充実についてお伺いします。 妊娠時から出産、子育てまで切れ目のない支援が必要だと考えます。核家族化が進む中、安心して子供を産み育てられる社会をつくるため、妊娠時から出産、子育てまで切れ目ない支援が必要だと考えます。 本市は、伴走型相談支援では、妊娠届時と出産後4か月以内に保健師等が面接を行って、全ての妊婦、子育て家庭に寄り添う支援を行い、経済的支援では、妊娠届時と出産後にそれぞれ5万円を支給すると伺っています。 さらに必要な支援として、精神的支援があります。本市では、妊娠中や出産後で心身の不調により精神的ケアの必要な方や身体的支援が必要な方に、看護職の派遣という事業があります。そこで、この看護職の派遣事業は、近年においてどのくらいの利用実績があるのでしょうか。 私がお伺いした妊産婦さんは、誰かに少し支援してほしい、少し手伝ってほしいと願っておられました。そういった子育て中の不安を、母子専門の支援員等や家事支援ヘルパー、地域住民等の訪問支援があれば、さらに安心して子育てできるのではないでしょうか。 他市での取組に、育児サポーター派遣事業といったものがあります。育児支援者がいない妊産婦のお宅に育児サポーターが訪問をして、沐浴の介助や赤ちゃんのお世話をしたり、ママの家事や仮眠中に赤ちゃんの見守りをしたり、市の健診、医療機関の受診時に同行する支援です。このような支援事業を本市でも導入してはどうかと考えますが、お答えください。 続きまして、放課後児童クラブについてお伺いします。 令和5年3月議会において質問をさせていただきました。全ての子供の放課後等を安全・安心に過ごし、多様な体験や活動を行うことができるように、新・放課後子ども総合プランを着実に実施して、支援員の処遇改善、適正化、常勤化を推し進めていただきたいと申し上げました。 利用者が急増している児童クラブがある中、今年度から1クラス増設をされたと伺っています。 そこで、お伺いいたします。 今年度、本市の放課後児童クラブで、希望したが入所できなかった児童数を学年別でお教えください。また、支援員不足も懸念材料ではありますが、現在の状況で支援員不足で入所ができなかった児童はどうだったのでしょうか。 続きまして、防災・減災についてお伺いします。 避難計画についてお伺いします。全国的に雨季に入っています。水害時の逃げ遅れを防ぐために、気象庁などは、災害が想定される数日前から警報や注意報、河川の状況といった防災気象情報を順次発表し、その情報を基に市町村が避難情報を発令します。市民の皆さんが取るべき行動を5段階で示した警戒レベルに応じた情報と必要な避難行動について、これまで様々な広報活動で周知を図っていただいています。 本市のホームページよりダウンロードできる個別避難計画マイ・タイムライン風水害編ですが、以前提案したものが、本市独自の分かりやすい形で導入、活用されています。平常時にこのマイ・タイムライン、我が家の避難計画を活用して災害に備えていただきたいと思われますが、特に高齢者の独り暮らしや障害をお持ちの方など避難行動要支援者は、よりきめ細やかにこの避難計画を立てなければならないと考えます。誰一人取り残さない防災を取り組まなければなりません。 そこで、お伺いいたします。 個別避難計画で、独居高齢者や障害をお持ちの方など避難行動要支援者の対策はどのようになっているのでしょうか。 以上で登壇での質問を終わり、御答弁をいただいた後、質問席にて再質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  環境福祉部長。 ◎環境福祉部長(朝田一君)  食品ロス削減への取組についてお答えをいたします。 本市では、本年3月に津山市食品ロス削減推進計画を策定いたしました。住民、事業者、関係団体等それぞれが食品ロス削減の取組を実践できるよう、今年度、情報交換の場を設置して協議、調整を行うこととしております。 また、広報につきましては、10月の食品ロス削減月間に合わせて広報を行うほか、啓発番組の作成、未利用食品が有効利用されるよう、フードドライブ活動について住民や食品関連事業者への周知などを行ってまいります。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  音声コードUni-Voiceの導入につきましてお答えいたします。 現在、視覚障害者の方の情報取得方法といたしましては、補助者による代読や読み上げ装置、アプリのほか、障害福祉サービスとしてはヘルパーによる代読、代筆がございます。また、「広報津山」の内容を読み上げたCD、カセットテープを作成し、希望者への送付や、一部の郵便物には点字の使用も行っております。今後、視覚障害者の方がより手軽に情報収集できる方法の一つといたしまして、音声コードUni-Voiceの導入につきましても研究してまいりたいと思います。 次に、避難行動要支援者への取組についてお答えいたします。 個別避難計画には、特記事項といたしまして、要支援者の身体の状況や避難の際に留意することなどが記載できるようになっており、要支援者の迅速かつ適切な避難行動へつながるものとなっております。これら情報を、本人同意をいただいたものにつきましては、地域の町内会や民生児童委員、自主防災組織など避難支援関係者へ提供し、災害時等におきまして避難行動の支援や安否確認に活用することとなっております。 以上でございます。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  私からは、8件の質問に順次お答えさせていただきます。 まず、帯状疱疹予防ワクチンの公費助成制度導入についてお答えします。 現在、帯状疱疹ワクチンについては、国において定期接種化を検討されており、公費助成については、国の動向、近隣市町村の助成状況や医師会の意見、他の助成制度との整合性などを踏まえ、検討したいと考えております。 次に、HPVワクチンの接種についてです。 令和4年度は、定期接種対象者のうち、接種が完了していない方1,655人に、今年度は、新たに対象となる中学1年生423人に個別接種を発送し、周知を図っております。キャッチアップ対象者につきましては、令和4年度接種が完了していない方3,271人に、今年度は、高校2年生354人と平成9年生まれの方180人に個別通知を送付したところでございます。接種率は、令和5年4月末時点で、定期接種12.97%、キャッチアップ12.11%となっております。勧奨再開後の反響につきましては、目に見えたものはございませんが、個別通知で接種率が増加しております。 次に、HPV9価ワクチンの効果や安全性についてですが、国によると、ヒトパピローマウイルス、いわゆるHPVには200種類以上の型があり、子宮頸がんの原因と分かっているのは、そのうち少なくとも15種類です。9価ワクチンを接種することで、子宮頸がんの原因となるHPV感染を80から90%抑えることができると言われております。 また、安全性につきましては、予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会において、安全性は一定程度明らかになっていること、4価と比較し、接種部位の症状の発現は多いが、全身症状は同程度であるとの見解が示されております。 次に、熱中症対策についてですが、熱中症対策として、危険な暑さが予測される場合に、暑さへの気づきを促し、熱中症への警戒を呼びかけをすることが大切と考えており、熱中症警戒アラートや暑さ指数について、ホームページやフェイスブックに掲載しているところです。 続きまして、高齢者に対する熱中症予防につきましては、高齢介護課と連携して、介護サービス事業所への情報提供や、健康教育やこけない体操などの講座での高齢者向け啓発チラシの配布など、機会あるごとに熱中症対策への注意喚起につながるよう、周知に取り組んでいるところです。 次に、妊娠中や出産後の心身不調な方への看護職の派遣の実績につきましては、令和4年度は実人員2件で、延べ6件となっております。 次に、育児サポーター派遣事業の導入についてですが、本市では、育児支援者がいなくて、心身の不調がある方々に対し産前産後の支援ヘルパーの派遣や、市の事業に参加する多胎妊産婦を対象にした多胎妊産婦等サポーター派遣事業を行っております。育児サポーター派遣事業につきましては、住民のニーズを把握しながら検討してまいりたいと思います。 最後に、放課後児童クラブについてお答えします。 今年度、児童クラブへ入所を希望された方のうち入所できなかった児童は、6年生が1人でした。また、支援員不足により入所できなかった児童はおりませんでした。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  それぞれ御答弁をいただきました。通告に従って再質問をさせていただきます。 まず初めに、帯状疱疹ワクチンでございます。現在、国において定期接種化を検討されていて、公費助成については、国の動向や近隣市町村の助成状況、医師会の意見、他の助成制度との整合性などを踏まえて検討をしたいという御答弁でございました。 以前も申し上げましたが、国内で帯状疱疹治療に係る医療費は年間約260億円、約42万人の方が帯状疱疹にかかっておられます。例えば、日本の疫学調査にのっとって年間において発症する罹患者数を推計した場合、津山市において1年間の帯状疱疹発症患者数は、50歳以上で545人、65歳以上では372人、ワクチン未接種の場合の医療費の試算では、50歳以上で3,285万8,000円、65歳以上では2,328万8,000円ということだそうでございます。患者さんは3割、2割の負担ではございますが、残りは税金で賄われています。また、岡山県内では、美作市や西粟倉村が公費助成制度を導入されていますが、国や県の公費助成導入は未定とお聞きいたしています。 しかし、私の周りにも帯状疱疹に罹患し、帯状疱疹後、神経痛に悩まされている方もいらっしゃいます。この帯状疱疹にかかるリスクのある方は、基礎疾患等をお持ちの方が多いそうです。国や県の動向を見据えずとも、この帯状疱疹ワクチン公費助成制度を導入するべきだと申し上げます。 そこで、お伺いいたします。 谷口市長は施政方針で、住民の健康寿命の延伸を図り、日常生活が制限されることなく、いつまでも自分らしく暮らせる町を目指してまいりますとおっしゃられています。市民の健康を第一にお考えなら、健康寿命の延伸を図るためにも、この帯状疱疹ワクチンの公費助成を早期に実施していただきたいと申し上げますが、市長の御所見をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 広谷議員の御質問にお答えをいたします。 帯状疱疹ワクチン接種につきましては、国の動向を注視をしながら、財政状況や他の事業との整合性も見極めまして総合的に判断をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  総合的に判断をされるということではございますが、市民の健康は第一に考えていただきたいと申し上げます。どうぞ御検討のほどよろしくお願い申し上げます。 続きまして、HPVワクチンについてお伺いをさせていただきます。 令和4年度は、定期接種対象者のうち接種が完了していない方が1,655人と、今年度は新たに対象となる中学1年生423人に個別通知を発送し、キャッチアップ対象者には、今年度、高校2年生354人、平成9年生まれの方180人、合計534人に個別通知をされたという御答弁でございました。キャッチアップ対象者の残り2,737人には、個別通知をされていないことが分かりました。 また、現状の接種率は12%余りで、まだまだ接種を決めかねている方がかなりおられると思います。そうした方々にとっても、新しい9価ワクチンが定期接種で使用が可能となることや、その効果、安全性などの情報は重要な検討材料でございます。確かに昨年度は対象者全員に個別通知をしたとしても、ついうっかり見落としている方もいらっしゃるのではないでしょうか。このHPV9価ワクチンが無料で接種できる期間が決まっているキャッチアップ対象者にとって、丁寧に知らせる義務があると思われます。 国立がん研究センターがん対策研究所は、子宮頸がんはワクチンと検診によって予防でき、積極的勧奨の中止で接種を逃してしまった世代への対応が急務だと、接種をするかしないかは本人次第だが、せめて最新情報を確実にはがきなどで個別通知をするべきではないかと言われております。 そこで、さらにお伺いいたします。 対象者全員への個別通知のはがき等を送付するなど丁寧な対応が必要だと考えますが、御見解をお答えください。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  今年度はホームページ等で周知を図り、来年度に未接種の方全員に個別通知により周知をする予定としております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  来年度と言わず、せめて夏休み前にぜひとも個別通知はがきをお送りするべき、せめて今年中にお送りするべきではないでしょうか。未接種者2,737人にはがきでお送りしたとしても、16万円ほどです。費用だけのことではないとは考えますが、できれば夏休み前までに、または今年中に未接種者の高校3年生から平成10年生まれの方への個別通知をお送りできないでしょうか。
    ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  来年度個別通知を送付する予定としておりますが、接種率の状況により、必要に応じて検討したいと考えております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  接種率の状況によって検討いただけるということでございますね。はがきが届けば、接種の検討をされるはずです。接種率を上げるためにも、年内早めに個別通知を御送付いただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。 続きまして、熱中症対策の推進について御答弁をいただきました。熱中症対策としての暑さ指数WBGTとは、気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた温度の指標のことで、暑さだけでなく、湿度が高い場合では汗が蒸発しにくく、身体から空気へ熱を放出しにくい状態で、熱中症になりやすくなるということを数値で表したものでございます。熱中症警戒アラートとともに、この暑さ指数を市民の皆様に広く周知をしていただきたいと申し上げます。特に高齢者の皆様に、介護サービス事業所への情報提供、こけない体操などでの啓発チラシの配布で注意喚起を行っていただきたいと申し上げます。 電気料金が高騰する中で、エアコンの利用を控えたりする方も少なくないと思われます。特に、熱中症弱者と言われる高齢者の皆様は、節約への意識が高い方も多いと思われます。 そこで、熱中症特別警戒情報が発令されたときに、ちゅうちょなくエアコンのスイッチを活用できる環境の整備も必要かと思われますが、電気代の高騰への対応も含めて、低所得者等に対して適切な支援が必要と考えますが、見解をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部参与。 ◎環境福祉部参与(木梨良祐君)  電力、ガス、食料品等の急激な物価高騰による負担増を踏まえ、国の交付金を活用しまして、特に家計への影響が大きい低所得者世帯への支援といたしまして、住民税非課税世帯約1万3,000世帯へ1世帯当たり3万円の給付金を支給するとともに、津山市独自施策といたしまして、住民税均等割のみ課税される世帯、家計急変世帯の約2,600世帯に対しましても、同額の給付金を支給することにつきまして、今議会に予算を提案しているところでございます。 以上です。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  ありがとうございます。 小・中学校における児童・生徒の熱中症を防ぐための取組も大変重要と考えます。 そこで、本市の小・中学校の空調施設の活用の現状をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  小・中学校では、熱中症対策として、室温等の状況を踏まえ、換気に十分留意した上でエアコンを稼働させることとしております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  その小・中学校におきまして、空調施設を活用するための電気代の手当ては十分なのか、お聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  電気代を含め光熱水費につきましては、令和4年度の使用状況を踏まえた予算措置をしております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  子供たちの通学時の熱中症予防対策も必要と考えますが、どのような取組がなされているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  小学校では、帽子の着用や日傘の使用を勧め、水筒を持参し、早めの水分補給をするよう、家庭を通じて子供たちに指導をしております。中学校では、特に部活動後の下校の際にも早めに水分、塩分を補給するよう声かけをいたしております。 また、小・中学校ともに、登下校時のマスク着用は必要ないことを伝えたり、安全配慮の観点から、複数での登下校を奨励をしております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  熱中症警戒情報が発表された場合、どのように対応するのかお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  熱中症警戒情報の発表時は、直ちに外遊びや体育の活動を中止し、屋内に入り、水分補給や休憩を取るなどの対応をいたします。 また、各学校では暑さ指数計測器を用いた対策を講じておりまして、計測器の数値が基準を超えた場合は、熱中症警戒情報の発表時と同様の対応を取ることとしております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  熱中症で最悪の場合は命を落とすこともあります。暑さ指数WBGTを活用し、万全な対応で熱中症を予防していただきたいと申し上げます。 続きまして、食品ロスについて御答弁をいただきました。本年3月に津山市食品ロス削減推進計画を策定し、住民、事業者、関係団体等と情報交換をして取り組むということで、10月の食品ロス削減月間に合わせて広報し、啓発されることが分かりました。まだ食べられるにもかかわらず捨てられることのないように、しっかり取り組んでいただきたいと申し上げます。 そこで、お伺いいたします。 未利用品が有効利用されるフードドライブ活動で集まった食品は、どのように活用されているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  環境福祉部長。 ◎環境福祉部長(朝田一君)  市内で定期的にフードドライブ活動を行っている団体に聞き取りをしたところ、社会福祉協議会や福祉作業所、児童養護施設等へ配布しているほか、子ども食堂の食材として活用しているとのことでございました。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  フードドライブ活動で社会福祉協議会などを通して有効に活用されている、また子ども食堂の食材として活用されていることが分かりました。 以前、フードドライブ活動やフードバンク活動を熱心にしている他都市の視察をいたしました。一番困っていることは、食品の保管だとおっしゃられていました。本市で定期的にフードドライブ活動を行っている団体で、冷蔵や冷凍での保管状況は大丈夫なのでしょうか。大量の食品を保管するには、それなりの冷蔵庫や冷凍庫が必要となってまいります。その団体の状況をしっかりと聞き取っていただき、資金も少ない中での活動ですので、保管場所等などで支援できるのならしていただき、食品ロス削減の大切な活動を支えていただきたいと申し上げます。 続きまして、音声コードUni-Voiceについてお答えをいただきました。御答弁では、今までの障害者の情報取得方法が様々あったことが分かりました。災害情報は命に直結します。視覚障害があっても利用できるハザードマップの作成が必要ではないでしょうか。視覚障害者がたとえ災害情報のページにたどり着いても、PDFでハザードマップが作られている場合には、音声コードがあっても適切に読み上げてはくれません。ハザードマップのように命に関わる情報については、視覚障害者にもすぐに情報が得られるよう、自治体に対して音声コードの対応マップの作成や音声版ハザードマップのように耳で聞けるハザードマップの作成を推進すべきだと考えます。今後、視覚障害者の方だけでなく、様々な人が音声で情報収集できる音声コードUni-Voiceの導入の検討をされますようにお願いを申し上げます。 続きまして、子育て支援の充実で、妊娠期から出産、子育てまでの切れ目のない支援について御答弁をいただいております。妊娠中や出産後で心身の不調による精神的なケアが必要な方へ、看護職の派遣はどのくらいの利用実績があったかについての御答弁をいただきました。令和4年度は実人員2件、延べ6件だったという御答弁でした。かなり少ないとは思われますが、看護職のほかに保健師などの支援はあったのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  令和4年度に保健師等が支援した方は、対象者221人に対し、家庭訪問を延べ217件、面接、電話等で延べ628件の支援を行っております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  育児サポーター派遣事業の導入、これを私は目指しているわけですけれども、市のほうで多胎妊産婦を対象とした多胎妊産婦サポーター派遣事業をしているということでございますが、この利用実績はどうだったのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  多胎妊産婦サポーター派遣事業の令和4年度の利用実績は1件となっております。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  心身の不調による精神ケアが必要な方や、多胎妊産婦さんといった特別の方の支援だけではなく、全ての妊産婦さんに寄り添う伴走型の育児支援が必要と考えます。育児サポーターを実施している他都市では、利用時間は、産前6週間から出産日から120日以内で、利用時間は合計30時間。1回の利用時間はおおむね2時間以内、料金は無料、こういった育児サポーターの寄り添い事業がございます。全ての妊産婦さんに寄り添い、周りの大人の温かい協力が、安心して子育てできる環境につながるのではないでしょうか。育児サポーター派遣事業につきましては、広く妊娠中の方や、出産後、子育て中の方にしっかりとニーズをお聞きいただき、検討していただきたいと申し上げます。 子育て支援の中で、本来大人が担うべき家族の世話や家事など、日常的に子供が行うヤングケアラーの問題があります。以前質問をさせていただき、このたび津山市でタブレット等を利用してヤングケアラーの実態把握を調査するとの新聞報道がありました。そこで、詳しく内容等をお教えください。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  ヤングケアラー実態調査につきましては、市内の小学5、6年生と中高生を対象に生活に関するアンケート調査を実施し、ヤングケアラーと思われる子供の生活実態や課題などを調査しております。実施期間は、津山中学校と市内の高校等については6月12日月曜日、市内小・中学校では7月3日月曜日を開始日として、7月19日水曜日までとしております。調査方法は、学校活動の時間の中で、各学校で使用しているクロームブック等を活用して、ウェブ上で回答します。回答は、児童・生徒等の任意で、回答者が特定されないよう無記名で行っております。アンケート内容につきましては、調査結果を比較分析できるよう、令和2年度と令和3年度に国が調査された国の調査項目とおおむね同様の30問程度の項目を設問し、回答時間は10分から20分程度を見込んでおります。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  ヤングケアラーの言葉という、まだ知られてない方もいらっしゃるということでございました。言葉や意味を広く知っていただき、支援の手が届くようになればと思っています。実態調査で出た結果をもって、適切な対応をよろしくお願い申し上げます。 続きまして、放課後児童クラブの御答弁いただいております。今年度、児童クラブへの入所を希望されたが入所できなかった児童は、6年生が1人だった。また、支援員不足で入所できなかった児童はいなかったとの御答弁でございました。6年生1人の入所がかなわなかったことは非常に残念としか言いようがありませんが、今後、出産後も働き続ける方が増えるように、保育園同様、放課後児童クラブの入所希望は増加すると考えられます。入所希望に応えられるように、施設整備と支援員確保をさらに整えていかれますよう要望申し上げます。 そこで、お伺いをいたします。 老朽化した専用施設は建て替えるべきだと考えますが、今後の計画はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  放課後児童クラブの施設につきましては、既存の公共施設や賃貸物件の活用をはじめ社会福祉法人等が施設整備を行っているものもございます。各施設の状況につきましてはクラブ訪問等の機会を捉えて状況を把握しておりますが、施設の老朽化対策については、クラブごとで状況が異なるため、市の公共施設マネジメント基本方針などを踏まえ、個別に対応を検討してまいります。 ○議長(中島完一君)  14番、広谷議員。 ◆14番(広谷桂子君)  施設ごとに状況が違っているのは理解をいたしております。確かに公共施設マネジメント基本方針などを踏まえていただき、対応をよろしくお願い申し上げます。 最後に、防災・減災について御答弁をいただきました。個別避難計画には、要支援者の避難の際に留意することなど個人情報が記載されているので、本人同意した場合は、地域の町内会や民生児童委員などに提供していて、災害時等でこの個別避難計画で避難行動の支援や安否に活用されていることが分かりました。 音声コードUni-Voiceについての質問もさせていただきました。御答弁であったように、障害者にもしっかりと支援をしていただきますようよろしくお願いいたします。 昨日、1番議員の質問でもありましたが、個別避難計画を地域で活用し、誰がどの要支援者を支えるのかまで、ここまでが必要となってくると思われます。今後は早急にこの計画も立てていただくことを強く要望させていただきます。 これからも台風や激しい雨量など、災害がいつ起こるか分かりません。地域住民の皆さんには地域での防災訓練、避難訓練に進んで参加いただき、日頃から防災・減災のための準備は心がけていただきたいと申し上げまして、6月定例会、公明党津山市議団広谷桂子の一般質問を終わります。 ○議長(中島完一君)  以上で14番、広谷桂子議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後1時15分といたします。                                   午後0時21分 休憩─────────────────────────────────────────────                                   午後1時14分 再開 ○議長(中島完一君)  御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 7番、河村議員、登壇。 ◆7番(河村美典君) 〔登壇〕 議長より発言のお許しをいただきました、市民が第一、河村美典です。 このたびは、谷口市政の在り方に関わって、るるお尋ねをさせていただきたいと思います。 谷口市長、市長はさきの3月定例会の議案質疑・一般質問の中で、当時の6番議員に対して反問権を行使され、百俵の米の精神というのを御承知かと問われました。では、当の市長はこの米百俵の精神をどのように理解をしていらっしゃるのか、お尋ねをいたします。 また、市長は現在、その精神を本市の市政のどこにどのように生かしているのか、市民に分かるよう、具体的に説明をお願いいたします。 登壇での質問は以上となります。御答弁をお伺いし、改めて質問をさせていただきます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 河村議員の御質問にお答えをいたします。 米百俵の精神についてです。 これは、戊辰戦争で焦土と化した長岡藩に救援のために贈られた米百俵を、困窮する家中の人々に分配せず、国漢学校設立の資金に充てた小林虎三郎にちなんだ故事として有名なものです。 3月定例市議会の質疑においては、電気料金等の高騰対策の是非が議論されましたが、足元の生活支援や経済対策に加え、未来を切り開くための将来への投資も同時に重要であることを念頭に置いて反問をさせていただいたものであります。現在取組を進めているスマートシティー構想などがまさにそれに当たるもので、時代の転換点とも言える現下の激しい社会変革に的確に対応し、本市が発展し続けるための道しるべとして、しっかりと推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  7番、河村美典議員。 ◆7番(河村美典君)  米百俵の精神を道しるべとし、未来を切り開いていくための投資として、スマートシティー構想などの実現に向け取り組んでいくんだという谷口市長のお考えをお聞かせいただきました。 さて、昨年の11月ですが、コロナ禍にも多少の収束が見られてまいりましたので、総務文教委員会の視察に参加をさせていただきました。その2日目が、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局との勉強会で、デジ田構想について事務局職員からお話を伺いました。 若年女性人口が2040年に5割以上減少する全国の市町村自治体の中には、将来消滅するおそれがある自治体もあり、その課題解決に必要なことがデジタルの活用で、地方にこそデジタル技術を活用するニーズがあり、地方の不便、不安、不利を解消する鍵はデジタル化の推進であるとの説明を受けました。 説明を聞きながら、私はいかにも都市的な発想に基づく国の地方観、少子・高齢化と人口減少、特に国民の台所を支える第1次産業人口の減少が進む地方の創生を本当に重要課題とするならば、物価高騰に困窮する国民の足元を見るようにポイント特典でマイナンバーカードの取得促進を図り、その取得率で交付金配分の差別化を行うような施策ではなく、もっと地方の創意工夫によって幅広く活用できる交付金措置をお願いしたいという、国政に対する不満と憤りでした。 そこで、お尋ねをいたします。 谷口市長が例外なく人口減少対策が急務となっている本市に実現されようとしているスマートシティー構想とは、どのようなものなのか。さきに私が指摘したグリーンヒルズ津山、リージョンセンターの地域交流プラザ、若い方々にも多く御利用をいただいておりますけれども、残念ながらWi-Fi環境の整備はかなっておりません。若い方々が住みよいと感じる施設整備は優先度が低く、後回し。市長のまぶたの先に見えていらっしゃる本市の将来の姿をお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  人口減少や担い手不足など本市が抱えております地域課題を解決をするとともに、生活様式や経済活動の変化に的確に対応していくために、デジタル実装を推進し、そして住民の皆様が豊かさを実感できて、将来にわたって住み続けたいと感じられる便利で快適なまちを目指すものであります。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  本市の未来のためにも、その重要な役割を担うのが若者。その若者並びに子育て世代の目線に立ったまちづくり施策の推進は、現在岸田政権が異次元の少子化対策に不退転の決意で取り組むとしているよう、今日的最大の課題となっています。 その施策が功を奏して少子化に歯止めがかかったとしても、各世代別人口構成を考えたとき、労働力不足と、特に地方の生産年齢人口の減少の壁が立ちはだかってくることは明白で、その克服のためには、生き生きと子育てしながら女性が活躍することができる社会づくりをしっかりと進めていくことが必要だと思います。たとえスマートシティーが実現されたとしても、そこに住む人がいなくなったのでは何にもなりません。ただの税金の無駄遣いです。 そこでお尋ねをいたしますが、第1期谷口市政においては、男女共同参画社会の実現に向け、放課後児童クラブの整備に取り組んでこられました。併せて国に先立ち保育料免除にも積極的に取り組んでこられましたけれども、今日、放課後児童クラブに子供を通わせる家庭に対する支援、特に独り親世帯や非課税世帯に対する保護者負担軽減などの支援はどうなっていますか、教えてください。 ○議長(中島完一君)  こども保健部長。 ◎こども保健部長(奥田賢二君)  放課後児童クラブの利用料につきましては、各クラブにおいて設定しており、本市として統一した減免の基準等はありませんが、各クラブにおいて複数の児童が通われている場合や独り親家庭などに対し、独自の減免規定が設けられております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  本市の発行している子育て支援ガイドブックを見ますと、3歳から5歳児クラスの幼児並びに同一世帯の第3子及び非課税世帯の第2子については、保育料は無料。それ以外の子供たちについては、第1子が入園している場合は半額と、保育料の支援は行われております。しかし、小学校入学後の放課後児童クラブでは、毎月おおむね6,500円から1万7,000円の保護者負担が必ず必要となっています。その負担のため、低学年児童を持ちながらクラブに入れることができず、鍵っ子となっている御家庭もあると聞いています。 独自の免除規定を設けている良心的なクラブもあるとのことですが、言わばこれはあくまで企業努力であり、各御家庭が我が子の小学校入学後もそれまでと変わらぬ家計生活を送っていただくためには、クラブに通うお子様についても何らかの支援策が必要だと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  経済的な事情に関わらず、安心して児童クラブを利用できるように取組を進めるということは重要であるというふうに考えております。今後も対象や支援の方法等について検討していきたいと思います。 なお、独り親家庭や低所得世帯に対する利用料金の助成につきましては、既に岡山県に対して補助制度の創設を要望しております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  放課後児童クラブにお子様を通わせたい御家庭への支援については、国や県の不透明な動向を取りあえず注視をするのではなくて、独自の積極的な支援策の実現をしっかりとやはり市として御検討いただくことを、ここではお願いをさせていただきたいと思います。 次に、保育園等の保育料についてですが、国ではこども誰でも通園制度という驚くべき構想も検討されているようです。 一方で、本市には商業などの事業所に勤務をされ、平日がお休みで、保育所などが休業となる日曜、祝日に勤務をせざるを得ない御家庭もあります。そうした場合、休日保育等を利用しなければならなくなりますけれども、休日に保育をお願いをすると、1日2,200円、月8,800円から1万1,000円程度が必要のようです。日曜、祝日は仕事がお休みの御家庭と比べ、何かしら不公平感を感じるのは私だけでしょうか。こうした御家庭についても、免除または助成制度があってもよかれと思いますけれども、市長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  現在、国が進めておりますこども誰でも通園制度の中で、新たな通園給付も検討されているところであります。休日保育の利用料についても、今後国の動向も踏まえながら、必要な支援やその方法について研究していきたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  ぜひともよろしくお願いいたします。 各保育園施設で、休日保育がやっぱり厳しいという状況があるようで、その理由として、保育士、保育教諭の人材、成り手不足があるようです。恐らくはこれは全国の自治体が抱える共通の課題でもあるでしょうから、この課題の克服の一番の責任者は国だろうと思います。そこで、全国市長会や全国市議会議長会等を通じて、要望を積極的に国にもしていただきたいとお願いをしておきます。 ただ、市長、デジ田構想の国政ですから、地方のこうした切実な状況を意に介さない可能性も十分に考えられます。国の施策を待っているだけでは、問題解決の先延ばしにしかなりませんので、ぜひとも本市独自の施策の実現を切にお願いをいたしまして、次に参ります。 さて、小林虎三郎の米百俵の故事ですが、御答弁にもございましたとおり、焦土と化し、食べ物に事欠く長岡藩の家中、家中とは藩の武士たちのことです。その救援のために、分家である支藩から贈られた米の配分を、迫ってくる武士たちを説得をして、藩の未来のため国漢学校の設立、つまり藩の教育充実に充てたというのがこの故事です。ちなみに国漢学校は、武士に限らず、町民や農民の子供も入学が許可されていた学校です。 同じように、現在焦土化しているウクライナにおいても、賃金が下がり、人々の生活は大変困窮しておられるようですけれども、戦後の復興を見据え、その際に重要となる人材育成のために、子供たちの教育については国家の最重要課題として取り組んでいらっしゃると聞いています。 そこで、小林虎三郎の米百俵の精神を道しるべとする谷口市政の教育行政についてお尋ねをいたします。 予測不可能な未来を生きる子供たちのために、教育委員会では有本教育長の指揮下の下、東京学芸大学並びにNTT西日本グループとの連携協定を生かして様々な取組が行われてきました。これまでどのような取組が行われてきたのか、御紹介をしてください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  令和2年度から東小学校や鶴山小学校、津山西中学校や勝北中学校などをモデル校として、AIドリル教材やVRなどのICTを活用した先進的な授業展開の在り方の調査研究を行ってまいりました。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  では、その中で、津山西中学校で東京学芸大学との連携により実施されたモノグサ株式会社が提供するアプリMonoxerを活用した教育活動は、その後どうなったんでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  令和3年度、津山西中学校においてMonoxerを使用した実証研究を実施いたしましたが、各学校が抱える課題や検証を基に検討した結果、当該アプリについては導入に至りませんでした。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  当時は、このMonoxerも市内の学校への横展開を見据え研究していくという御答弁をいただきましたが、やっぱり駄目でしたか。取組の内容を考えたとき、人材確保のための予算組みができなければ本市での導入は難しいだろうなということは、もう当時から明らかだったように思います。 次に、同大学との連携で行っている小学校向け読解力の向上のための教材開発の進捗の状況をお知らせください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  東京学芸大学との連携事業として、令和3年度に東小学校ほか14小・中学校において、読解力育成ドリルを搭載した学習アプリnavimaの実証を行い、この結果を踏まえ、令和4年度から市内35小・中学校で導入をしております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  このnavimaが今日も出ておりましたAIドリルということになりますが、TOPPAN EDUCATIONのホームページを見させていただくと、navimaは子供一人一人の個別最適な学びを支援する紙に代わるデジタルドリル、協働的な学びを支援する協働学習ツール、教員の授業支援ツールとしての機能を持ち合わせた学習サービスとのことです。 では、本市の子供たちの課題とされている読解力向上のため取り組んだ教材開発の成果は、navimaのどの部分に生かされているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  navimaには、文構造をあえて意識させる特徴的な問題や、動画や説明文にて主語、述語、修飾語などの文構造を丁寧に解説するなど、読解力の育成に特化したコンテンツが提供されております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  続けて、NTT西日本グループとの連携の中で実施された、VR技術を活用して狂言を類似体験する教育活動の成果はいかがだったでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  VR技術を活用し狂言を疑似体験する授業は、児童・生徒一人一人の興味や関心を引き出し、意欲を高める効果があったと認識しております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  この取組については、NTTグループと万作の会が連携する事業として、全国で開催をされているものです。それに本市ものっかったというようなもので、体験した一部の生徒たちには効果はあったでしょう。多くの子は体験してないと思います。しかし、多くの子供たち、そうした蚊帳の外の中で、では今後、VR技術を活用した教育活動の市内小・中学校への普及拡大の予定はどうなっておりますでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  VR技術の有用性を体育などの教科教育において活用すべく、実証、研究を進め、市内全校への横展開を目指してまいります。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  現地に行かなくても奈良の大仏が目の前にそびえる、元社会科の教員としては、そうしたVR技術の活用は教育効果も相当に高いだろうと思っています。しかし、当然のことながら、市内全小・中学校で日常的にVR機器を活用した教育活動が展開される、そうした教育環境を実現するためには、それはそれ相応の予算が必要となってくるでしょう。教育長、予算の確保をぜひともよろしくお願いします。Monoxerの二の舞にならないように。 次長の答弁では、VR技術の活用を、まずは体育科の授業に生かしていきたいとのことですが、これまで小・中学校の高速通信網整備、これは教室棟が中心で、現場からは体育館への早期整備を求める声が昨年度あったと思います。そうした通信環境整備も今後進んでいくものと認識をしてよろしいのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  体育館や運動場など普通教室以外で端末が使用できるよう、移動Wi-Fiを全小・中学校に配備しております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  本年度は早速各校に移動式のWi-Fiを整備をしていただけたということで、大変ありがとうございます。 さて、連携によるそうした各種の取組は、それぞれの大学、企業の研究活動には有効であったことは確かでしょう。が、一方で、本市の子供たちは、その研究活動にうまく利用されただけではないのかなとも感じてしまいます。この取組は、本市の教育活動に普遍的に生かされてこそ、関わった子供たちや教職員も報われるというものです。 1学期も残すところあと一か月となりましたが、本市の子供たち一人一人の今日の確かな学力向上にどれほど生かされているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  本市が東京学芸大学及び凸版印刷と連携し開発、導入したnavimaは、本市での検証結果が製品に反映されたものであり、授業改善、家庭学習、確認テスト、補充学習という学びのサイクルにおいて活用されており、確かな学力を定着させる上での一助となっております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  どうも引っかかることがあって、東京学芸大学並びに凸版印刷との連携でnavimaを開発をしたとか、検証結果が製品に反映されたとか、何か連携事業の成果を過大評価をしてこうして伝えられているようにしか私には思えてなりません。 本市が東京学芸大学及び凸版印刷と連携、開発したはずのnavimaを凸版印刷が本格的に全国に提供スタートしたのは、令和3年4月です。であるならば、navimaの研究開発は、少なくともその前の年までには終わっていただろうということになり、本市がnavimaの開発で協力したというのにはどうしても疑問が残るんですけれども、正しく言ったら、本市は東京学芸大学が10年後の未来の教育モデルの構築を目指しているSFA、スクール・オブ・ザ・フューチャー・アヘッドプロジェクトに、同大学附属小・中学校以外の実践モニター校として、令和3年に東小学校ほか14小・中学校を提供をして、その結果、効果もあるだろうということで、昨年度より本格導入したということじゃないんかなと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。
    ◎教育次長(森上譲君)  令和2年7月から東小学校においては実証の段階からドリルに掲載する読解力の問題に児童が取り組み、その結果を学力データと比較するなどの協力をしており、成果は令和3年4月に提供が開始されたnavimaに反映されております。こうした経過もあり、令和3年度に市内各校で無償トライアルを実施し、令和4年度からの本格導入に至ったものでございます。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  凸版印刷のホームページによると、本市と岩手県山田町で行った問題の解答結果やアンケートから、文章題は難易度が増すことや、抽象的なテーマの文は、具体的なテーマの文と比べて正答率が下がってしまうこと、成績の低い子供は思い込みで誤答する傾向にあることなどがその結果として見えたということが紹介をされています。これをもって開発に貢献したと言われるのであれば、反論はいたしませんけれど、やはり私には、彼らの研究開発活動にうまく利用され、商品販売拡大に貢献をさせられたようにしかどうも思えてなりません。 ところで、こうした大学、企業と連携した取組には、どの程度の予算がこれまで費やされてきたのでしょうか、教えてください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  navimaの実証連携におきましては、本市の費用負担は発生しておりませんが、令和4年度の全校導入に当たっては約1,570万円程度の経費が必要となっております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  教育ですから、もう一桁ぐらい多い予算が使われたのかなというふうには思いますが、1,570万円ということです。そうですか。教育ね。 言いたいのは、学校現場はまず忙しいんです。本市の子供たちや先生方の貴重な時間を無駄にならないように、しっかりと未来を見据えた取組をしていってほしいということです。一般向けにやっている感アピールにはなるとは思いますけれど、やってみました、駄目でした。現場は実験場ではありません。大学は企業から研究費用などの助成をいただきながらされているんだと思いますけれど、本市は違いますね。もうMonoxerで最後にしましょう、こういうことは。 次に話題を変えます。学校給食についてです。 本年度は学校給食の調理用燃料費として4,696万円が公費で負担をされています。さらに、このたびの補正予算第2次では、物価高騰対策事業の一つとして、6月以降の10か月間、1食20円、計2,252万2,000円が計上をされています。その対象に教職員は含まれているのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  物価高騰下における子育て世帯支援として実施をするものであり、教職員の給食費については含まれておりません。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  ということになると、教職員にとっては、6月より1食20円の値上げとなったということです。そうすると、既に倉敷市では1食30円、美作市では1食20円を値上げされています。そして、ただ補填をしてあります。教職員は補填がありません。同様の状況のようにお見受けします。すると、本市においても、実質、将来的な給食費の値上げを見越した今回の予算の措置なのでしょうか、教えてください。 ○議長(中島完一君)  教育次長。 ◎教育次長(森上譲君)  給食費は、毎年度津山市学校給食会で協議をし、決定をしております。今後につきましても、引き続き物価の状況や国の施策等の動向を見ながら、適宜適切に対応をしてまいります。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  値上げを見越したのか見越してないのかという問いなんですが、はっきりそうしたお話ではありませんでした。今後とも適宜適切に対応していくということなので、世界情勢も大きくは影響してくることだろうと思いますし、実質賃金が上昇しない現在の状況下でもありますので、できる限り家庭の負担は少なくなるよう努めていくべきだと私は思いますので、ぜひとも単価を上げざるを得なくなったときには、負担者の方々への丁寧な御説明を事前にお願いをしておきたいと思います。よろしくお願いいたします。 米百俵の精神は、平成13年の通常国会において、小泉純一郎元総理が所信表明の中で利用されたことでも全国に有名になったものです。ただ、その際、少し意味合いが変えられたようにも思います。元総理は、今の痛みに耐えて明日をよくしようという米百俵の精神こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要なのではないでしょうかというふうに引用されています。 小泉政権時代は、バブル経済の崩壊によって倹約志向へと進む不景気。金融不安から、大手銀行の統合も進められた時代です。元総理の言う今日の我々、痛みに耐える今日の我々とは誰を指すのか。残念ながら、当時も国会議員の報酬を自ら削減するような施策は行われておりません。だとすれば、その発言の場所から見ても国民です。日々苦しい状況ではあるけれども、国民全員で力を合わせ、この苦難を乗り越えていきましょうといったところでしょうか。小林虎三郎とはちょっと違いますね。 一方、小林虎三郎は、長岡藩で辛抱させたのは武士ですから。今ならば公務員です。もし、生産手段を当時持たない武士に米を分け与えていたらどうだったか。当然、その米をお金に換えて、日々の生活に必要な食料、物品を城下で買ったでしょう。それによって、商人、職人は生活の糧も得たでしょう。しかし、当時、人口の大部分を占めていたいわゆる庶民、農民は何の恩恵もない。 谷口市長は、どちらの考え方を道しるべとされるのでしょうか。生活支援も重要との御認識をお持ちのようですので、多少は安心はいたしますけれども、並列して経済対策も強く打ち出されています。このたびの補正予算第2次においても、改めてプレミアム付地域商品券発行事業の予算が盛り込まれました。特に、その中の一部に事業者分というのがありますが、その1万冊とはどのようなものでしょうか。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  事業者分の商品券につきましては、エネルギーや原材料などの価格高騰の影響を受ける事業者の負担軽減と域内経済循環の促進を目的に発行するものであり、市内に本拠を有する法人が購入対象となります。 商品券の内容は、個人向けと同様にプレミアム率は20%で、500円券24枚つづりの1万2,000円分の商品券を1万円で販売いたします。購入限度は30冊としており、申込み冊数が発行冊数を超えた場合は、割当数を調整することとなっております。また、購入申込期間は8月20日から9月8日まで、使用期間は9月25日から来年1月31日までとなります。 以上です。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  個人向けを法人で申し込めば私はいいんじゃないかなと思うんですが、なぜ別個にする必要があるのでしょうか。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  本事業は、本市の価格高騰の影響を受ける事業者支援の一つとして実施するものでありまして、事業者にも地域商品券が行き渡るように、個人向けとは分けて商品券を発行いたします。 また、支出の規模が大きく、事業者の方がより大きな影響を受けている点を踏まえて、購入限度冊数を設定しておりまして、本事業を通じて事業者の負担軽減を図りたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  事業者の方がより大きな影響を受けている。みんな受けていると思いますけど。 では、昨年実施したプレミアム付商品券発行事業の実績を教えてください。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  昨年度は、幅広い業種で使用できる紙商品券シン・さくらと電子商品券eつやま、飲食店、タクシー、運転代行、ガソリンスタンド等の燃料販売店で使用できる紙商品券シン・うまい券の3種類を発行いたしました。シン・さくらは7,862人に2万2,971冊販売し、換金額は2億7,467万7,000円、eつやまは7,938人に2万624口販売し、換金額は2億4,725万3,305円、シン・うまい券は個人は8,454人に2万2,487冊、法人は168社に3,490冊、合計で2万5,977冊を販売し、換金額は3億1,017万8,000円でした。3商品券の合計といたしましては、販売数は6万9,572冊、換金額は8億3,210万8,305円で、換金率は99.7%となっております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  よく使って、ほぼ使い切ってはいただけたということですね。 ところで、前回の同事業の推進に当たっては、私から、若者や低所得者も利用しやすいように、また、スマート社会の推進のためにも、特に電子分については1口1冊5,000円の商品券で発行すべきではないかと御提案をさせていただきましたが、このたびの事業計画に当たって、その点は検討していただけたでしょうか。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  販売金額につきましては、紙商品券とのバランスや昨年度までの実施状況などを踏まえて、これまでと同様に1万円で販売することとしております。また、購入方法につきましては、電子商品券のメリットを生かして多様化が図られており、eつやまではクレジットカード決済に加え、現金購入やコンビニでの購入も可能となるほか、購入期間は使用期間内であればいつでも購入できるとともに、1口ずつの購入も可能となっており、若者等でも購入しやすいように配慮されているものと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  8億円を超える換金があった。恐らく収入源として喜んだ業者の方もいらっしゃったでしょう。ただし、個人購入者は3商品券で延べ2万4,254人となります。重複をして購入された方もきっとあるでしょうから、そうするとざっと2万人が利用されたとするとです、18歳以上の本市の有権者数、これと比較すると大体4分の1というところです。4人に1人しか利用されてない。これで物価高騰対策です。誰への対策なんでしょう。事業者ですか、やっぱり。これが本市の米百俵の精神なんですか。事業者を助ける。 さらに、1口でも購入できるので購入しやすい、そうなんでしょうか。購入しにくいからこれだけの数じゃないんでしょうか。やっぱり1万円は、特に若い方にとっては高いと思いますよ。皆さん、1万円お小遣いをあげているんですか。あげてきたんですか。 ただ、確かに物価高騰対策が喫緊の課題であることは確かですので、そこで、多くの市民への対策に手を伸ばすというのであれば、総額1億6,421万円、これをさらに投じて商品券を発行するのではなく、当面、令和2年第3次補正で実施した水道料金の4か月減免、当時の予算は1億9,600万円でした、を再度行うほうが、全市民的支援策としてはふさわしいのではないかと私は思います。 本年度より私たち議員の数は3人減り、その報酬差額2,251万5,297円、3分の2程度は賄えるんではないかなと思います。議員が身を削って生み出したそのお金を、市民全体に還元する施策として水道料金の当面の4か月減免、やりませんか。 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  水道料金の減免は、幅広い住民への支援策としては有効だと思いますが、今回は住民及び事業者の負担を軽減するとともに、個人消費を喚起し、地域内経済の好循環を促進するため、プレミアム付地域商品券を発行することといたしました。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  みんな困っている中で、今部長の言われた住民って誰を指すんでしょうね。4分の1の住民ですか。商品券であれば、どのような発行方法であれ、最終的に商業者などの利益支援にはなります。やはり、商業者と限られた一部市民ですか。 これまでにも、いまだ疑問の残る市道B80号線の拡幅工事計画の変更や推進、史跡津山城南東部分の高額な用地買収、不可解な城西地区観光駐車場の用地選定など、多くの市民からは疑問が抱かれるけれども、特定の方々にはオーケーの事業もありました。 しかし、真に本市の未来を考えるのであれば、同じ米百俵の精神でも、小泉元総理の精神ではなく、国民皆で我慢しましょうではなく、小林虎三郎の精神をしっかりと道しるべとしていきたいなと私は思います。 そこで最後に、このたびの改選により議員定数が3減となった一方で、副市長が2人体制となっています。議員報酬の削減分の一部はそちらに回ってしまったようにも感じるんですが、さきの3月定例会に上程をされ、否決はされました。けれども、これぞ小林虎三郎の精神の具現化、津山市市長及び副市長の給与に関する条例並びに津山市教育委員会教育長の給与及び勤務時間に関する条例の一部を改正する条例議案を改めて出されるお気持ちはございませんか。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  特別職の給与の減額措置に関する条例案につきましては、本年3月議会において否決をされたところであります。この結果を重く受け止めるとともに、議会の御意思を尊重し、まずは職務をしっかりと果たして、よりよい津山の未来を築くべく、市政運営に邁進してまいりたいと思います。給与の扱いに関しましても、今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  7番、河村議員。 ◆7番(河村美典君)  米百俵の精神、谷口市長には、150年前、小林虎三郎が描いた景色をまぶたに思いを寄せていただいて、市政運営に臨んでいただくことを切に望みます。 市長をトップとする当局と私たち議会、市民の期待に応えるための考え方が互いに食い違うこともあるかもしれませんが、しかしその向かう方向は同じです。時には両輪の差動制御を行いながら、幸せな市民の暮らしの実現とそのための本市の発展のため、共に努めてまいりましょう。 以上で6月定例会、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(中島完一君)  以上で7番、河村美典議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 10番、勝浦正樹議員、登壇。 ◆10番(勝浦正樹君) 〔登壇〕 議長の許可をいただきましたので、行動的政策集団会派未来の勝浦正樹が6月定例会一般質問をさせていただきます。 まずは、4月23日に行われました津山市議会議員選挙におきまして、2期目の当選をさせていただきました。再度この議場において市政を正しい方向へと導いていくための大きな役目をいただいたことに、身の引き締まる思いであり、誠心誠意、議員としての責務を果たしてまいりたいと考えております。市長をはじめ執行部、そして同僚議員の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 いつまで続くのだろうかと不安でありました新型コロナウイルス感染症も、季節性インフルエンザと同じく5類に引き下げられました。まだまだマスク着用をしておられる方々が多く、コロナ前と同じ環境に戻るのにももう少し時間が必要だなと感じております。しかし、人々の動きは活発になっており、今年の春は、津山を代表する鶴山公園の入園者は過去最高を記録するなど、平時の状態に近い状況となっています。 これまでもコロナ後を見据えた施策の必要性を申し上げてきたのですが、その施策が少しずつ実を結んできたものと感じており、これからもその取組を行うべきと考えますが、今後の見通しや戦略についてどのように考えておられるのか、当局の見解をお伺いします。 次に、今年に入ってから、岡山県が全国の中でも大注目となっていますが、その理由としては、全国大会で優勝した高校サッカーの学芸館高校や、M-1グランプリのウエストランド、渋野日向子さんや、当時鶴山中のドルーリーさんなどの影響が大きいと思われます。そして、先日も明石家さんまさんの番組で岡山特集をされていた中で、津山市を大きくアピールしてくれていたのが、津山出身のウエストランドのお二人と河本準一さんでした。その番組の中で、行きたい県のナンバーワンが断トツで岡山県と紹介されていましたが、それにあやかって津山市にも多くの方々が訪れてくれること間違いなしと思われます。 そこでですが、河本準一さんやウエストランドのお二人に津山市の発信をさらにしていただけるよい方法を考えるべきと思いますが、市長が自ら乗り出していく考えはありませんか、お聞かせください。 次に、昨年12月議会でもお聞きしたインバウンド獲得に向けた取組についてです。 そのときのお答えとして、各国のインバウンドの回復状況等を見極めながら、しっかりとした取組を行うとのことでした。現在、本格的とまではなっていないものの、回復傾向にあると思われますが、どのような取組をお考えか、お知らせください。そして、多言語対応デジタルサイネージの設置やトイレの改修などを行う予定となっていましたが、進捗状況をお知らせください。 次に、地域防災について質問いたします。 梅雨の時期を迎えていますが、今年も災害を心配する季節となっています。思い起こすのは、平成10年の台風10号、そして西日本豪雨災害ですが、津山市も大きな被害を受けています。その教訓から様々な対策が行われてきており、ポンプゲートの整備や河川改修、町内会単位で自主防災組織による防災訓練などが行われています。 そして、重要なところは危機管理でありますが、私たちの住む地域は全国の中でも比較的災害の少ない地域として認識されており、よい意味として捉えれば、企業が進出しやすいであるとか、リスクが少ないとして住みやすいイメージが定着しています。逆に不安に感じるところがあるとすれば、災害が少ないゆえに、共助の精神が希薄であるともよく聞くところとなっています。 そのことについて考えてみますと、特に共助の精神が必要とされ、中心となって活動していくのが町内会など地域組織ですが、それぞれの地域の特色に応じた取組をされていることと思います。 そこで、市内の町内会や自主防災組織の活動の中では、より共助の精神を高めていくためにどのような取組が行われているか、お知らせください。 次に、災害を防止するため、また環境保全として、河川のしゅんせつを求める意見が多くあると思われます。津山市内各所にて定期的に工事を行っていただいていることは承知しているところですが、今回の選挙期間中も多くの市民の方々の御意見をお聞きしました。 そこで、対応箇所についてですが、もう少し増やしていくべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、人々の暮らしやつながりの中で、便利さや安心・安全な社会を創造するためスマートシティー構想を推進しており、今後様々な事業が行われようとしています。 その中で、防災や災害対応について取組を始めている自治体もあると聞いていますが、本市としてはどのような研究がされているか、お知らせください。 次に、行財政改革について質問いたします。 津山市の将来を見据え、喫緊の課題として市長が打ち出しておられるのが行財政改革の断行と効率的な財政運営ですが、心配されていた令和12年度末の基金残高の目標額が10億円を確保できたとの報告をお聞きしました。改善に向けて真剣に取り組んでいただいた関係部署の皆様、また全庁を挙げて協力された結果であり、多くの市民の方々にも御理解をいただいた成果に心からの感謝を申し上げます。 しかし、今回の成果によって将来の財政基盤が安定的なものということにはなりませんので、引き続き効率的な行政運営をお願いいたします。 そして、今回の成果に大きく貢献したのがファシリティーマネジメントの取組ですが、こちらもすばらしい報告をお聞きしております。民間提案制度やコンセッション方式により低未利用公共施設等の有効活用を図ることで、施設運営費や維持管理費の削減などに積極的に取り組んだことを評価され、第17回日本ファシリティマネジメント大賞2023奨励賞を受賞されました。本当におめでとうございます。 そこでお聞きしますが、今回の受賞までの経緯についてお知らせください。また、主な取組実績と今後の予定も教えてください。 次に、令和25年までを計画期間として毎年ローリングを行っている中で、市民サービスに影響が及ばないように財源の確保に努めていただいていますが、今回のコロナ対策やエネルギー価格、物価高騰の影響により、歳出の増加も覚悟しなければならないと考えます。 そこで、いざというときの財源、要するに財政調整基金はどのくらいの額が津山市として必要か、お知らせください。 また、市民生活活性化のために、将来を見据えての投資も必要ではないかと考えます。そのために策定している第5次総合計画後期実施計画も残り3年となっています。そして、その先はさらに厳しい財政運営が予想されていますが、令和7年度以降の計画はどのように考えておられるか、見解をお伺いします。 以上、登壇での質問とさせていただき、質問席にて再質問させていただきます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  市長、登壇。 ◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 勝浦議員の御質問にお答えをいたします。 初めに、河本準一さんとウエストランドさんについてです。 昨年のウエストランドさんのM-1グランプリ優勝により、メディアに津山市が取り上げられる機会が増えたと感じています。津山市の知名度向上、観光客の増加などにつながっているものと考えておりまして、感謝をする次第であります。 ウエストランドさんは、既につやま産業支援センター特命大使に就任していただいており、また河本さんにつきましても、曲辰と吉本さんとの連携業務の中で、商品の開発協力、広告宣伝などに取り組んでいただいております。今後は、津山市の情報発信の役割を担っていただく津山シティプロモーション大使、これは仮称でありますけれども、こういったことへの就任について検討をしていきたいというふうに考えます。 次に、ファシリティーマネジメントについてのお尋ねです。 本市においては、近年本格的にFMの活動を行っており、コンセッション方式の導入など公共施設の利活用分野において全国から注目を集めています。これまでに旧苅田家附属町家群とグラスハウスのコンセッション方式による再生、民間提案制度による旧高田幼稚園など遊休化した公共施設の利活用事業を行ってきました。こうした成果を受けて、日本ファシリティマネジメント大賞2023で奨励賞として評価をされたものです。 今後は、これまでの活性型行革の取組をさらに強化することはもちろんのこと、維持管理コストの適正化を図りつつ、公共施設の再編など行財政改革を推進していきます。特に、機能が重複した施設や利用頻度が低い施設については、全体的な在り方を見直し、全てのエリアで複数の施設が同じように配置されているワンセット主義からの脱却を目指してまいります。 以上でございます。〔降壇〕 ○議長(中島完一君)  企画財政部長。 ◎企画財政部長(左居薫君)  まず、財政調整基金についてお答えいたします。 過去の災害対応を踏まえ、最低でも10億円以上は必要と考えており、令和4年度の財政計画ローリングでは13億7,000万円を確保できる見込みをお示したところでございます。今後におきましても、災害の激甚化等による緊急対応や社会情勢の変化も考慮し、さらなる行財政改革の推進などで収支の改善を図り、基金の増加に努めてまいりたいと考えております。 続きまして、総合計画についてお答えいたします。 誰もが輝く拠点都市津山を目指す現行の後期実施計画の計画期間は令和7年度までとなっており、まずはそれぞれの事業に掲げる成果目標の達成に向けて着実な実施を図ってまいります。 第6次総合計画の策定に向けては、来年度から準備を進めたいと考えておりますが、ウエルビーイング指標など住民ニーズや本市の現況と課題を的確に把握、分析するための手法やツールの導入を進め、変化の速度の速い昨今の時代に対応した計画になるよう検討してまいります。 ○議長(中島完一君)  総務部参与。 ◎総務部参与(藤井浩次君)  最初に、町内会や自主防災組織の活動についてお答えをいたします。 共助の精神を高めていくためには、地域住民が地域が抱える課題や問題点、地域の特性や強み、弱みなどを把握、共有し、その課題に対して話し合い、解決策を見いだしていくことが大切と考えております。 本市では、広報紙での活動啓発のほか、地域の課題などを話し合う小地域ケア会議、自主防災組織や町内会が実施する会議や研修会等へ出向いての防災講座や個別相談に積極的に取り組んでおります。また、自主防災組織の活動に関する助成事業を実施しておりますので、御活用いただきたいと存じます。 次に、スマートシティー構想に関する防災や災害対策の研究はとのお尋ねでございます。 スマートシティー構想では、デジタル技術やサービス間連携、データ連携の恩恵として、将来にわたって住み続けたいと感じられる便利で快適な生活を享受できるよう、各分野での目指す姿を示しております。災害や防災に関する情報発信についても、正確な情報を迅速かつ確実に住民に提供できる仕組みづくりについて、発信の多様化や内容等、充実に取り組んでまいります。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  まず最初に、観光の今後の見通しと戦略についてです。 国内観光客数は、コロナ禍前の同水準まで回復していると言われており、インバウンドについても、3月の訪日客延べ宿泊者数はコロナ禍前の約8割、訪日消費額は約9割まで回復したと観光庁から発表されております。中国からの受入れが再開されてくれば、さらに伸びてくるものと考えております。また、本年度はアフターデスティネーションキャンペーン、来年度は森の芸術祭、令和7年度は大阪万博と大規模な事業が続きますので、津山市においても国内外から多くの観光客がお越しになられるものと考えております。 このような状況からも、国内外に向けての情報発信事業、受入れ体制の整備等が必要であると考えております。観光施設、シーズンなどターゲットを定めた戦略を展開していきたいと思います。 次に、インバウンドの取組についてです。 インバウンドについては、主に台湾のF1層と言われる20歳から34歳女性をターゲットに事業を展開いたします。具体的には、SNS等による情報発信事業、多言語対応のパンフレットの製作、インバウンドの方に人気のあるイベントの開催等を考えております。また、昨年度に引き続き、彰化扇形庫との連携事業等に取り組んでまいります。 最後に、デジタルサイネージ、トイレの改修についてでございます。 デジタルサイネージについては、現在、観光センター、作州民芸館、城東観光駐車場、津山駅に設置しており、本年度は新たに2か所設置予定としております。設置箇所については、津山まなびの鉄道館及び津山城周辺を予定しており、年度末までには設置する予定でございます。 また、トイレについては、津山観光センターに新たに本年度設置することとしております。観光シーズン等を避け、効率的に工事ができるよう調整をしていきたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  河川のしゅんせつについてのお尋ねです。 県管理河川では、令和2年4月に河道内整備実施計画が策定され、計画的に河道内整備が実施されております。本市も継続的に要望活動を行っており、令和4年度の実績では20か所、本年度につきましては25か所の要望をしております。今後においても、災害予防の観点から、積極的に事業実施していただくよう要望を行ってまいります。 ○議長(中島完一君)  10番、勝浦議員。 ◆10番(勝浦正樹君)  登壇の質問に対してそれぞれ答弁をいただきました。ここからは再質問をさせていただきます。 最初に、観光振興について、河本準一さんやウエストランドのお二人には、さらに津山を全国にアピールしていただきたいということについては、新たに津山シティプロモーション大使への就任について検討するとのお考えです。ぜひとも早い決断を市長にはお願いしたいと思います。そして、現在の機運がさらに上昇するよう、メディア等での発信に期待したいと思います。 また、国内だけではなく、インバウンドにも引き続き力を入れていくとの答弁をいただきました。久米地区にもマリオットホテルが4月にオープンし、ゴールデンウイーク期間中はほぼ満室になったようで、上々の滑り出しと聞いています。マリオットホテルについては、海外からのお客様も非常に多いと聞いており、久米地区を売り出すよい機会と考えています。久米地区には、梅の里公園、岩屋城跡などのすばらしい観光文化資源もあることから、しっかりと広報宣伝等をお願いしたいと思います。 さて、岩屋城跡についてですが、12月議会でも質問させていただき、調査事業を早期に着手したいとの答弁をいただいていますが、現在の進捗状況をお知らせください。 次に、観光振興を積極的に行っていく上で、津山の魅力をどれだけ発信するかが重要になることはこれまでも問われてきました。そして、他の地域や自治体、特に津山圏域などの関係者から聞くところでは、津山市がやはり大きく羽ばたかなければ、周辺の自治体は埋没するといった強い危機感を持っておられる方々が多いのも事実です。 そこで、市長におかれましては、県北を代表する拠点都市津山を築くことを第一として今年度最初の施政方針を行っておられます。その中で重点目標に、まちじゅう博物館構想によって新たな魅力を創造すると述べられていますが、以前の議会では分かりにくいといった指摘もあり、具体的にどのようなまちづくりが行われるのかが注目されています。そのような状況ではありますが、動き出しているところがあるか、質問です。 まちじゅう博物館構想の一環として、歴史的資源を活用した城泊を計画されており、今年度事業として2,330万円の予算を計上されています。そこで、この事業の進捗状況をお知らせください。また、今考えておられる取組内容を教えてください。 次に、構想の中に掲げた津山市の課題として、担い手となる人材の確保についてですが、若者の地域外への流出が続いており、このままの状況が継続すると、津山らしさを残すための担い手不足が生じる可能性があると懸念されています。そこで、郷土愛の醸成が必要であり、全市民が津山のことをもっと知る機会を設けるとあります。そして、人づくり活動の構築と併せて、何かやってみたいという人へチャレンジの機会を与える仕組みづくりを行うとともに、オンパク手法に代表されるような住民の自発的な活動の促進と支援が求められるとなっています。本当にそのとおりだと思います。住民と行政が一体となって構想を進めることが、津山を訪れての満足度になることは確かであり、全市民一丸となっての活動を願うものであります。 そこで質問ですが、市民参加に向けての誘導策はどのようにされるおつもりか、当局の見解をお伺いします。 次に、土砂災害について質問いたします。 静岡県熱海市で起こった土石流災害が発生したのをきっかけとして、盛土調査が行われていますが、岡山県内では1,159か所を目視で確認がされ、その時点では災害の危険性はないとの報告がされています。そして、それと同時に、国も新たに盛土規制法を整備されており、それによりますと、土地所有者の責務の明確化となっています。崩落などの危険性が高まっている場合には、迅速に行政代執行を行うように定められています。 そこで、津山市内でも調査などをされていると思いますが、危険なところはありますか、お知らせください。 また、以前は危険性がなかったとしても、その後の雨量などで異変が生じる可能性もあると思われますが、対応策は考えておられるか、教えてください。 次に、土砂災害特別警戒区域となっている久米山については、盛土による土石流に加えて鉱山跡の陥没による災害が心配されています。こちらについては、これまで定期的に調査も行われ、対策もされていますが、完全に終わったということには程遠く、常に新しい陥没箇所が発見されているほか、地下水がかれた、震動がするなど不安要素が次から次へと出現し、地域住民の心配が続いています。 そこで、現在の状況についてどのように把握されていますか、教えてください。 また、久米山は現在津山市の所有となっている部分もありますが、住民の不安解消にどのように努めていかれるおつもりか、お考えをお聞かせください。 次に、行財政改革についてですが、これまでのFM活動実績、今後の取組について市長より答弁をいただきました。今後、公共施設の再編や在り方の見直し、ワンセット主義からの脱却を目指すとのお答えです。市内に多くある公共施設については、老朽化や人口減少から削減は当然のことであり、さらに早急に進めていただきたいと思います。そのことは、FM委員会からの提言を見ても明らかなように、歳出削減を考えるとFMの取組が重要になりますので、徹底した対策をお願いしたいと思います。 次期総合計画について企画財政部長から答弁をいただきました。現任期の先の計画ということで、市長も答弁しづらいこともあるかもしれませんが、来年度から策定の準備を進められるとのことでありますから、谷口市長の下で一定の取組が見込まれます。現在進められている後期実施計画の先を見据えてどのような準備を進めていかれるか、市長のお考えをお聞かせください。 次に、財政構造改革に向けた取組についてですが、主な対策として、歳入歳出両面について徹底した取組と見直しに努めていただいていることは承知しております。その中で、歳入については、ふるさと納税について、サポーター数の増加を図るため一層の取組の強化、また企業版ふるさと納税について、積極的な呼びかけを行うとしています。 そこで、もうかる自治体づくりとして考えてほしいのが、市長の施政方針にもある持続可能な地域循環型の経済を築くことによって、地元企業がより一層安定し、お金が動き、税収が増え、地域外からも人と物が集まる仕組みになることが理想であります。そのためのサプライチェーン構築について、市内の多くの企業が期待していると思われますが、調査や研究はどのようになっていますか、お知らせください。また、具体的な成果などあれば、御紹介ください。 ○議長(中島完一君)  市長。 ◎市長(谷口圭三君)  次期総合計画についてのお尋ねです。 令和8年度からの次期総合計画は、行政の連続性の観点から、必然的に第5次計画の取組を踏まえた内容になってまいると思いますけれども、計画期間や具体的内容につきましては今後の検討課題であります。その策定に当たりましては、現行の第5次総合計画後期実施計画の推進と並行いたしまして、来年度から準備を始める必要がありますが、これまでの地域別や分野別の懇談会だけではなくて、多様な住民が本市のまちづくりをより自分事として捉えることができるような機会を設けることも検討したいというふうに考えております。 誰もが輝く拠点都市津山を目指して、将来にわたって必要なところに必要な資源や投資が行き渡るように、住民ニーズ並びに本市の現状と課題をしっかりと把握、そして分析をしてまいりたいと思います。 ○議長(中島完一君)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(中川竜二君)  順次御質問にお答えいたします。 まず、久米鉱山跡地の現在の状況についてでございます。 同鉱山跡は、令和3年度に国、県の補助制度を活用し、水平坑1か所、立て坑6か所について防護柵の設置、埋め戻しやコンクリート床版による閉塞等の安全対策を実施しております。また、5年に一度、関係部署の職員が現地を調査しており、直近では令和4年2月10日に実施し、令和3年度に実施した工事施工箇所の異常がないことの確認と、新たに2か所の坑口を把握しております。 次に、鉱山跡地の住民の不安解消にどのように努めていくかとのお尋ねでございます。 新たに捕捉しました坑口につきましては、人が立ち入らないような処置を施しております。今後につきましては、定期的な現地調査を継続しながら、必要に応じて国や県とも協議を行い、危険防止に努めることで、住民の皆様の不安解消に努めてまいります。 最後に、サプライチェーンの構築についてでございます。 循環型の地域経済構築を目的に、つやま産業支援センターでは、地域内企業間の受発注を促進するべく、マッチング支援を行っております。昨年7月に約600社へのアンケート調査を実施し、地域内受発注のニーズ調査を行っております。調査結果を基に、コーディネーターが28社、13件の取引を仲介しており、そのうち5件が成約に至っております。 今年度も引き続きアンケート調査を実施し、地域企業の取引促進を図っていくほか、デジタル分野におきましても、企業のICT導入ニーズを基に、津山ICTコネクト14社とのマッチングを図ることで、デジタル分野におけるサプライチェーン構築を目指してまいります。 以上です。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  4点についてお答えいたします。 まず最初に、岩屋城跡について、現在の進捗状況です。 本年度は、岩屋城跡総合調査事業の実施に当たり、事業全体を御指導いただく調査指導委員会を設置いたします。その委員会に指導いただきながら、第1段階として上空からのレーザー測量の実施を予定しております。次年度以降、今年度の測量調査の成果を利用して赤色立体図を作成し、城跡全体の遺構の広がりを確認することとしております。 次に、城泊事業の進捗状況、取組内容についてです。 令和3年度から事業を開始し、専門家派遣事業、物件調査、事業計画の策定、セミナーの開催などを行い、本年度は推進体制の検討、調整、SPCの設立、関係課、関係団体等との協議、物件の詳細設計、新規物件の調査検討、具体的な事業推進計画の策定などを行うこととしております。 今後、条件が整えば、令和6年度から物件を改修し、見せる文化財から活用する文化財に転換し、ブランディングによる津山市の認知度向上や来訪者の拡大によるにぎわいづくり、雇用創出や資金面での文化財保護の下支えをする持続可能な仕組みを構築してまいりたいと考えております。 続きまして、まちじゅう博物館構想を具現化するため、本年度実施予定の事業についてお答えいたします。 構想でお示しした4つの基本方針に沿って、主な事業を申し上げます。意識づくりとして地域のお宝調査隊事業、人づくりとして地域の担い手育成事業、土台づくりとして景観整備事業、施策づくりとして高等教育機関との連携事業などを実施することとしております。 最後に、構想を具現化するための市民参画の在り方についてです。 構想策定の際と同様に住民主導により取組を進めるため、市民懇談会を設置し、具体的な事業内容について検討、提案をいただくとともに、必要に応じて官民参加のプロジェクトチームを設置し、事業推進を図ることとしております。また、城東、城西の重伝建地区における施策展開については、まちづくり協議会と密に連携を取り、地域を挙げて魅力向上施策に取り組んでまいることとしております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  盛土の調査結果についてお答えいたします。 令和3年度に熱海市で発生した土石流災害を踏まえ、市内82か所の盛土の総点検を実施しましたが、災害の危険性がある箇所は確認されておりません。また、令和4年度に市内39か所の大規模盛土造成地の安定性を調査しましたが、顕著な変状は認められませんでした。 次に、その対応策についてですが、市内39か所の大規模盛土造成地のうち、14か所でのり面の変状や湧水などが見られたことから、経過観察となっており、最も降雨の多い月である7月前後に定期的な点検を実施することとしております。また、震度5以上の地震発生後にも点検を実施することとしております。 ○議長(中島完一君)  10番、勝浦議員。 ◆10番(勝浦正樹君)  再質問に対してそれぞれ答弁をいただきました。ここからは再々質問をさせていただきます。 城泊については、今後条件が整えば、見せる文化財から活用する文化財に転換するとのことですが、こちらについてもせっかくのこの時期ですので、準備等大変忙しいとは思いますが、早期の事業開始となるようお願いいたします。 岩屋城跡については、調査指導委員会を設置し、レーザー測量を行うとのことです。こちらについては、以前もお話ししましたが、登山口に訪れる車が多いようで、それなりの関心も集まっていますので、今後の活用についても検討をお願いしたいと思います。 次に、令和6年9月28日から11月24日にかけて行われる森の芸術祭晴れの国・岡山についてですが、このほど実行委員会により基本計画が策定されたようです。岡山県北部をエリアとして、観光振興、文化振興、さらに地域振興の新たな起点となるようにとの意義であることからも、津山市としては将来に向けて絶好のチャンスであり、コロナ後の反動と重なり、多くの人々の関心と投資を期待できるのではないかと考えています。 そして、アート作品設置市町村として津山市が決定していることから、今後開催まで準備等忙しくなることが予想されます。こちらに関しても、県北のリーダーとしての存在を十分に発揮していただき、圏域の方々からも喜んでいただけるように御奮闘をお願いいたします。 そこで質問ですが、全市民参加型となるようにPR活動に努めるべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。 次に、受入れ環境の整備について、どのような体制で進めていかれるのか、また、イベントなどの開催や施設整備について、今後の計画をお聞かせください。 次に、地域防災の中で、久米鉱山跡地の住民の不安解消にどのように努めていくかですが、国や県と協議を行い、危険防止に努めるとのお答えです。 そこでですが、よく考えてほしいのが、土地所有者の一部が津山市となっている点について考えるとき、先ほどのような国や県と協議するといった責任逃れのような姿勢でいいのかと思うところです。その点については、法的責任も含めてそれぞれの立場はどのように考えるべきかなど、住民に対し説明をするべきと意見を申し上げておきます。 次に、市長が1期目の任期中に起こった西日本豪雨災害の教訓から、前倒ししてでも完成させたポンプゲートに関してですが、本格的に稼働しなければならない事態が発生していないのはありがたいことであります。しかし、いざというときに適切に操作でき、災害を未然に防ぐことができるのかが重要なことであります。そこで、気になるところを何点かお聞きします。 市内数か所にポンプゲートを設置したことにより、河川の流下阻害や濁りなどの問題はありませんか、お尋ねします。 また、私も吉井川と久米川の合流地点に設置している湛水防除施設を管理した経験から思うところとして、ダムの放流との関係に左右された思い出があり、マニュアルがどうなっているのか気になるところです。 そこでお尋ねしますが、非常時におけるポンプゲートや水門調整について、その操作を誰が、どこに、どのような手順で指示するのか、また、地元との連携体制をどのように構築しているのか、お伺いします。 次に、次期総合計画について市長より答弁をいただきました。来年度から準備を進める中で、これまでのような地域別、分野別の懇談会に加えて、多様な住民が本市のまちづくりをより自分事として捉えられる機会も設けるとのことです。そして、必要なところに必要な資源や投資が行き渡るようにしたいとのお考えです。 そこで、私の意見ですが、市長におかれましては、1期目の就任からここまで西日本豪雨災害、コロナ対策、令和12年に財調10億円を目標に徹底した無駄を省くためのローリング等に専念されてきました。そのことは、市民の方々も一定の理解をされていることと思います。しかし、津山市は金がない、金がないが蔓延しており、これでは活性化しないと考えてしまいます。第6次では少し余裕を持った財源見通しを掲げていただき、思い切った資源や投資のできる環境整備をお願いいたします。 次に、歳出についての質問ですが、主な対策として、全体的な事務作業の見直し、また時代に対応した行政機構の構築に取り組んでいき、歳出削減を行うとしています。 そこで思い出すのが、市長が1期目に行ったサマーレビューによる事務事業の総点検ですが、その後の財政再建への道筋が開かれ、大きな効果をもたらしました。そして、全体的な事務事業の見直しに対する市民の理解と協力が後押しとなり、今後の行革へとつながっていくと考えています。 さらにそれに併せて頑張ってほしいのが職員の意識改革であり、厳しい時代だからこそ、公務員としての姿勢が試されているのではないでしょうか。そのことについては我々議員も同じことが言えるわけであり、市民に分かりやすい議会となるように議会改革も必要であります。そのような観点から、もう少し踏み込んだ対策も必要かと感じるところです。 そこで質問ですが、市長は施政方針で、時代に対応した行政機構の構築を行う中で組織機構について触れており、社会の変化や新たな課題に的確に対応できる効率的な組織づくりのために、企画部門、環境部門、都市建設部門を再編し、デジタルの推進、脱炭素社会の実現並びに中心市街地の活性化に取り組んでいくとしています。 市長が述べられたとおり、より効果的で効率的な行政サービスの提供や持続可能な行政経営を行っていくためには、財政効率、業務効率の向上と併せて人材戦略の最適化が必要だと考えています。第10次行革では、定員適正化計画の実行によって1億4,540万円の効果額があったということですが、行政経営改革の推進という観点から、今後の定員適正化に対する取組の方向性についてお考えをお聞かせください。 ○議長(中島完一君)  総務部長。 ◎総務部長(三浦英俊君)  定員適正化の方向性についてお答えをいたします。 今後の定員管理につきましては、65歳への段階的な定年引上げや、近年全国的な公務員離れの中で採用試験の応募者が減少傾向であること、また若年層職員の離職など、こういったことも生じている状況も踏まえまして検討することが重要であると考えております。 加えて、社会状況の変化を背景に、ますます多様化、複雑化する住民サービスへの対応や、激甚化する自然災害から住民の生命、財産を守るための人員体制の構築も求められております。 このような状況ではございますが、職員の人材育成はもとより、業務効率化にしっかりと取り組みつつ、人口の推移や財政状況等の整合を図り、定員の適正化に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(中島完一君)  観光文化部長。 ◎観光文化部長(今村弘樹君)  まず最初に、森の芸術祭について、全市民参加型となるようPR活動をとのことについてお答えいたします。 森の芸術祭では、国内外から多くのお客様が来られるものと考えております。他の地域で行われている芸術祭の成功例を見ても、そこに住む方々の事業参画と協力が不可欠です。今回のこの事業も、住民の方々がこの事業に興味を抱き、シビックプライドの醸成を行えるよう情報発信を行い、森の芸祭実行委員会事務局と事業の調整を図ってまいりたいと思います。 次に、推進体制、イベントの開催、施設整備についてでございます。 森の芸術祭は、会期が令和6年9月28日から11月24日までの開催とさきの実行委員会総会で決定しておりますが、アート展示施設、アーティストの選定、いつからどこで制作活動を行うのか、会場等の運営方法、地域の関わり方等、これから森の芸祭実行委員会事務局と調整することとなります。 受入れ環境の整備につきましては、多言語音声ナビの設置、観光トイレの改修、デジタルサイネージの設置などを行ってきております。また、津山市観光協会、美作国観光連盟と連携しながら、機運の醸成、人材の育成も行っていきたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(山本将司君)  3件の御質問に順次お答えいたします。 まず、ポンプゲートを設置したことによる河川の流下阻害や濁りなどの問題についてでございます。 ポンプゲート設置に当たっては、下水道法や河川法、その他関係法令等を遵守し設置したものでございます。したがって、河川への影響はございません。 次に、水門操作の指示についてお答えいたします。 非常時におけるポンプゲートや水門の操作は、津山市防災配備体制要領及び津山市下水道班防災対応マニュアルに基づき、職員が現地の河川水位や内水位の状況などから判断し行います。しかしながら、市内には100か所以上の水門等が設置されており、職員だけでは迅速な対応ができないことから、地元消防団や町内会に操作協力をお願いしているところです。 最後に、地元との連携体制についてですが、地元消防団や町内会と水門の操作方法や動作の確認を行い、非常時にも迅速な対応ができるよう体制を整えるとともに、河川や水門操作の状況などを常時共有できる連絡体制も築いております。今後も地元消防団や町内会との連携強化を図り、安全・安心なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(中島完一君)  10番、勝浦議員。 ◆10番(勝浦正樹君)  ありがとうございました。それでは、最終意見を述べさせていただきます。 森の芸術祭について答弁をいただきました。具体的なところについてはまだまだこれからとのことですが、お答えにもありましたように、国内外から多くのお客様をお迎えすることになります。本当に来てよかったと満足していただけるようにするために、しっかりとPRに努めていただきたいと思います。そして、津山一体となった取組として大成功となるように、今後の調整をお願いいたします。 次に、ポンプゲートや水門の操作については、市内に100か所以上あることから、職員で対応は厳しく、地元消防団や町内会にお願いしているとのお答えです。そして、操作方法や動作についても確認を行い、迅速に対応できる体制であるとのことです。災害シーズンを前にして、本当に心強く感じているところであります。 いずれにしましても、災害が起こったときに対処できるか、このことに尽きますので、平素から危機意識を持つことが必要であります。そのために、当局には地域との連携について、再度操作など確認作業をお願いしておきます。 次に、定員適正化に対する答弁をいただきました。今後、65歳への段階的引上げや、公務員離れから現状の定員数がふさわしいといったお答えと理解しました。となりますと、今後、定員適正化によっての行革効果額は見込めないということになりますので、財政計画で示されている目標額に向けて、あとは人件費で考えていかれるのかと尋ねたいところではあります。 その点については、業務効率の向上、またその他行革の取組も考えておられると思いますので、今後の計画に期待をいたしたいと思います。 以上で私の6月定例会一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中島完一君)  以上で10番、勝浦正樹議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は、明日21日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承願います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。                                   午後2時53分 散会...