令和 2年 9月定例会 令和2年9月
津山市議会定例会 議 事 日 程(第 4 号) 〇令和2年9月9日(水)午前10時開議┌─────┬─────────────────────────────────────┐ │ 日程番号 │ 会 議 に 付 す る 事 件 │ ├─────┼─────────────────────────────────────
┤ │ │ 〇議案質疑・一般質問 │ │ 第 1 │ 議案第16号~議案第26号(11件)
│ │ │ (村上祐二議員、
広谷桂子議員、吉田耕造議員、美見
みち子議員) │ └─────┴─────────────────────────────────────┘ 〇散 会 本日の会議に付した事件┌───────────────────────────────────────────┐ │ 議 事 日 程 と 同 じ │ └───────────────────────────────────────────
┘ 出席・欠席または遅参・早退した議員の番号・氏名┌───┬─────────┬───┬───┬───┬─────────┬───┬───┐ │ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 │ 議席
│ │ 出席 │ 遅参 │ │ │ 氏 名 │ │ │ │ 氏 名 │ │ │ │ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │ 番号
│ │ 欠席 │ 早退 │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 1 │ 勝 浦 正 樹 │ 出席 │ │ 15 │ 田 口 浩 二 │ 出席
│ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 2 │ 高 橋 寿
治 │ 〃 │ │ 16 │ 秋 久 憲
司 │ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 3 │ 村 上 祐 二
│ 〃 │ │ 17 │ 近 藤 吉一郎
│ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 4 │ 広 谷 桂 子
│ 〃 │ │ 18 │ 津 本 辰 己
│ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 5 │ 政 岡 大
介 │ 〃 │ │ 19 │ 松 本 義 隆 │ 欠席
│ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 6 │ 河 村 美
典 │ 〃 │ │ 20 │ 美 見 みち子 │ 出席
│ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 7 │ 三 浦 ひらく
│ 〃 │ │ 21 │ 岡 安 謙
典 │ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 8 │ 中 村 聖二郎
│ 〃 │ │ 22 │ 竹 内 靖
人 │ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 9 │ 安 東 伸 昭
│ 〃 │ │ 23 │ 河 本 英 敏
│ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 10 │ 政 岡 哲 弘
│ 〃 │ │ 24 │ 西 野 修 平 │ 欠席
│ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 11 │ 中 島 完 一
│ 〃 │ │ 25 │ 竹 内 邦 彦 │ 出席
│ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 12 │ 原 行
則 │ 〃 │ │ 26 │ 吉 田 耕
造 │ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 13 │ 村 田 隆
男 │ 〃 │ │ 27 │ 森 岡 和 雄
│ 〃 │ │ ├───┼─────────┼───┼───┼───┼─────────┼───┼───┤ │ 14 │ 金 田 稔
久 │ 〃 │ │ 28 │ 岡 田 康 弘
│ 〃 │ │ └───┴─────────┴───┴───┴───┴─────────┴───┴───
┘ 説明のため出席した者の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐ │ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤ │ 市長 │ 谷 口 圭 三
│ 産業文化部参与 │ 今 村 弘 樹 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤ │ 副市長 │ 山 田 賢 一
│ 農林部長 │ 福 島 康 弘 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 教育長 │ 有 本 明
彦 │ 都市建設部長 │ 岡 部 卓 史 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 企画財政部長 │ 野 口
薫 │ 地域振興部長 │ 二 宮 俊 幸 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 総務部長 │ 玉 置 晃
隆 │ 加茂支所長 │ 田 中 啓 治 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 総務部参与 │ 落 合 勉
│ 勝北支所長 │ 高 橋 宏 誌 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 総務部参与 │ 森 上 譲
│ 久米支所長 │ 坂 本 達 彦 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 税務部長 │ 左 居
薫 │ 阿波出張所長 │ 安 東 正 人 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 環境福祉部長 │ 森 山 誠 二
│ 会計管理者 │ 加 藤 俊 文 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 環境福祉部参与 │ 藤 井 浩 次
│ 水道局長 │ 山 本 将 司 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ こども保健部長 │ 飯 田 早
苗 │ 教育次長 │ 粟 野 道 夫 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────
┤ │ 産業文化部長 │ 明 楽 智 雄
│ 総務部総務課長 │ 井 上 卓 也 │ └─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 職務のため出席した事務局職員の職氏名┌─────────┬───────────┬─────────┬───────────┐ │ 職 名 │ 氏 名 │ 職 名 │ 氏 名 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤ │ 局長 │ 尾 高 弘 毅 │ 主幹 │ 尾 原 佳 世 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤ │ 次長 │ 廣 野 淳 子 │ 主任 │ 有 岡 佑 起 │ ├─────────┼───────────┼─────────┼───────────┤ │ 主幹 │ 児 島 知 子 │ 主事 │ 井 口 琢 朗 │ └─────────┴───────────┴─────────┴───────────
┘ 会議場所 津 山 市 議 会 議 場 午前10時00分 開議
○議長(岡安謙典君) おはようございます。 御着席を願います。 これより9月
津山市議会定例会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの出席議員は26名であります。欠席届が西野議員、松本議員から出ております。 本日の議事日程は、お配りいたしておりますとおり1つの日程といたしております。
△日程第1 議案質疑・一般質問
○議長(岡安謙典君) これより日程第1に入り、「議案質疑及び一般質問」を行います。 昨日に引き続き順次質問を許可いたします。 3番、村上祐二議員、登壇。
◆3番(村上祐二君) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。 通告に従い、行動的政策集団、会派未来、3番、村上祐二が質問させていただきます。今回は、大きく3点について順次行います。 まず1点目ですが、危機管理について、ここでは雨水対策を中心に質問いたします。 今年の九州を襲った令和2年7月豪雨、気象庁は、熊本県を24時間で多いところで200ミリという予測を発表していました。ところが、実際には500ミリに迫る倍以上の雨量を観測した地点もあったとのことです。昨年の12月定例会でも申しましたが、神奈川県箱根町では24時間で922ミリの雨量を観測しています。 本市においても、雨水対策としてポンプゲートの整備を予定より前倒しし対応されています。その計画自体、平成10年10月、台風10号のときと同じ雨が降ったとしての対策です。唯一変化しているのは、苫田ダムが未完成での計画であるということでございます。ちなみに当時の状況は、2日間で総雨量223ミリ、その中の4時間の最大のところが157ミリ、そして1時間の最大では52ミリというものでございました。それでも床上浸水1,740戸、床下浸水1,414戸と甚大な被害でありました。 先ほどからの雨量について分かりますように、最近の数値は想定すらできない状況です。そこで、本市における災害時の関係機関との連携や市民に対する情報提供等の対応はどのようになっているのでしょうか、お尋ねします。 また、水害時に河川流域の自治体や関係機関が取るべき行動を時系列でまとめた
水害タイムラインの運用が、今年の夏から県内全ての一級河川で始まったと、先月5日の山陽新聞で報道されています。それによると、吉井川はこの6月からとなっていますが、どのような計画、運用なのか教えてください。 次に、大きな2点目、環境問題についてでございます。 本年7月1日から、
プラスチックごみ削減につなげることを目的としてレジ袋が有料化になりました。2か月を経過しておりますが、クレームのような情報は届いていませんでしょうか。また、マイバッグ等を持参の方と有料のレジ袋を購入される方の比率は、どのような状況でしょうか。 例えばですが、先日テレビで、スーパーではいわゆるカゴパクに困っているとの報道がなされていました。カゴパクといいますと、買物籠を盗むことでございます。実際にそうしている方を取材すると、次に持ってくるからと言い、そこでそれでも犯罪ですと投げかけると、車の後部座席に購入品を全部出して、買物籠を返却されていました。 また、今までの無料レジ袋は、可燃ごみを処理する際、生ごみを入れるのに大変便利でございました。特に夏場は、臭いや水分を出さないように、可燃用ごみ袋の内袋として利用できるため、非常に重宝されていました。私もごみ収集所の当番になると後の清掃管理に出向きますが、残りのごみを片づけるとか、水分──汁のようなものですが──を洗い流すようなことは全くありません。これは、無料のレジ袋を有効に活用されていることが大きく影響していると思います。その無料のレジ袋が有料となり、トータル的に生ごみを処理する際の袋が不足するのではないかと心配もされているところです。 次に、可燃ごみ収集についてでございます。 私の住んでいる中島地区では、昭和63年に週1回から週2回になったと聞きました。それについては大変ありがたいことです。しかし、収集日が水曜日、金曜日と、1週間で申しますと中が1日と4日になっております。可燃ごみ収集について、どの程度の地点がそのようなことになっているのでしょうか、お尋ねします。 環境問題の2点目です。吉井川の水質について。 中国地方でワースト1位からワースト2位になったと報道されています。これは、吉井川が前年の水質の指標となる
生物化学的酸素要求量、いわゆるBODでございますが、これが1.8から0.3改善して1.5となり、広島県の芦田川が1.6と変わらずであったためとなっています。 国土交通省が中国地区の15河川について
河川水質ランキングの発表を開始したのが、昭和48年だそうです。その開始から50年近く経過しておりますが、広島県の芦田川はその間38年
連続ワーストワンということもあり、昭和45年、
芦田川流域自治体で芦田川水系の水を守る会が結成され、その後、国や市及び市民団体で
芦田川環境マネジメントセンターを設立し、官民挙げて改善に取り組んでいるとのことです。吉井川も過去からずっと、芦田川とワースト1、2を繰り返しているようでございます。 そこで、吉井川にはそのような組織体があるのでしょうか。また、今回吉井川の水質が0.3改善したのは、何か改善対策を行ったものなのか、吉井川の上流都市として情報をお持ちでしたら教えてください。 そして、本市が吉井川で調査している地点は、具体的にどこでしょうか。また、年に何回調査をされていますか。そして、ここ2年での調査結果はどうだったのでしょうか。 最後、3点目でございます。インフラ整備について。 1点目、
地域高規格道路空港津山道路の現在整備区間となっている津山南道路について、市長の市政報告によると、予算が前々年度3億円、前年度6億円となって、2倍もついたと言われています。それでは、本年度はどうなのでしょうか。 また、現在調査されている埋蔵文化財の発掘、先月29日の津山朝日新聞に「佐良山古墳群を特徴づける特殊須恵器が相次ぎ出土」と1面のトップ記事になっておりましたが、この調査はいつまでかかるのでしょうか。また、この津山南道路には何か所の調査箇所があり、全体ではどういう状況でしょうか、教えてください。 次に、インフラの2点目、公共下水道、雨水について。 本年度、来年度と総合計画の中期期間に前倒ししたゲートポンプの現時点での整備状況について教えてください。 最近、市民の方から、公共下水道の汚水整備が進んでいないとの話をよく耳にしますが、最近5か年の各年ごとの予算と普及率、単年ごとの数値も含めてはどうなっていますか。 また、企業会計になってから2年を経過しましたが、特別会計と比較して大きく変わったことがありますか、御答弁をお願いします。 以上で登壇での質問を終了し、答弁をいただいた後、質問席から再質問をいたします。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 災害時の関係機関との連携や市民に対する情報提供等の対応についてお答えをいたします。 本年7月、九州中部地方に甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨を受け、本市においても
気象台等関係機関との緊密な連携や市民への迅速かつ正確な情報提供、的確な避難行動の喚起などの重要性を再認識したところでございます。 関係機関との情報共有については、昨年度より岡山地方気象台に設定された本市担当予報官からの助言や解説をいただきながら、気象変化の見込みを予測し、避難情報の発令などの参考にいたしております。 そして、市民への情報伝達につきましては、つやま災害情報メール、
緊急告知防災ラジオ、防災行政無線、また市のホームページやLINEなど
インターネット環境を活用した情報発信を速やかに行ってまいります。 次に、
吉井川水害タイムラインについてでございます。
吉井川水害タイムラインとは、吉井川流域の自治体、県、警察、自衛隊、気象台、ダム管理者等の関係行政機関、電力などのライフライン、鉄道、バスなどの公共交通機関、報道機関など37の機関が情報を共有し、連携協力して的確に災害に対応するため、
国土交通省中国地方整備局岡山河川事務所が主体となり取りまとめた行動計画でございます。台風や大雨が予想される3日前から災害の発生までを7つの段階に分類し、それぞれの機関の役割や取るべき行動を時系列的にまとめたものでございます。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) レジ袋有料化についてのお尋ねですが、現在まで市民からの問合せや苦情などの情報は入っておりません。 次に、
マイバッグ等持参と
有料レジ袋購入の比率ですが、報道では大手コンビニ3社でレジ袋を辞退する割合は70%を超え、有料化される前と比べて大幅に増えているようでございます。 次に、可燃ごみ収集についてお答えをいたします。 週2回の
可燃ごみ収集地点のうち、約53%が中1日での収集となっております。 次に、吉井川の水質についてお答えをいたします。 まず、吉井川流域を広く対象とした環境改善に取り組む組織体はございませんが、津山市には
エコネットワーク津山というNPO法人があり、本市ではその協力を得ながら、毎年水の学校など環境学習のできる場を市民の皆さんに提供しております。今後も
エコネットワーク津山と連携を取り、河川の水質問題をはじめ環境保全に資する取組を行っていきたいと考えております。 次に、吉井川の水質が改善した理由ですが、これは対象河川の中で水質が最も悪かった岡山市内の測定地点のBODの数値が、5.8から4.7へと今回大幅に改善したことによるものでございます。その要因としては、汚濁の原因であり、
例年吉井川下流域で発生する
植物プランクトンの発生期間が短かったことが上げられております。 最後に、本市が行った水質調査ですが、調査地点は錦橋、新境橋、今津屋橋、天神橋、羽仁橋の5か所で、年に2回実施をしております。 また、BODの年度平均数値を見ますと、平成30年と令和元年ともにおおむね1.0となっております。この数値は、環境基準をかなり下回っており、良好に推移をしていると言えます。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 津山南道路に関する御質問にお答えをいたします。 まず、予算についてでございますが、本年度は7億800万円と聞いております。 次に、文化財調査についてでございますが、調査対象箇所は全部で12か所あると伺っており、これまでに3か所が完了し、現在実施中の3か所につきましては令和4年度に完了予定であると聞いております。残る6か所につきましては、調整が整った箇所より調査を行うため、完了時期は未定と伺っております。 次に、ポンプゲートの整備状況についての御質問でございますが、中期実施計画の見直しに当たり、16か所全ての整備完了年度を2026年度以降としていたものを、2021年度までに完了するよう大幅に前倒しし、整備を進めているところでございます。現在13か所が整備済みとなっており、本年度におきましては2か所の整備を行っているところで、残る1か所につきましては、来年度の完成を目指しております。 次に、公共下水道の汚水整備の予算と普及率についてお答えをいたします。 まず、予算につきましては、平成28年度が約12億9,000万円、平成29年度が約10億4,000万円、平成30年度が約10億4,000万円、令和元年度が約6億3,000万円、そして令和2年度が約6億円でございます。 また、普及率は、平成27年度は34.6%でしたが、平成28年度では35.4%で0.8%の上昇、平成29年度では35.5%で0.1%の上昇、平成30年度では36.2%で0.7%の上昇、そして令和元年度では36.9%で0.7%の上昇となってございます。 次に、企業会計となって2年が経過するが、特別会計と比較して大きく変わったことがあるのかとのお尋ねでございます。 地方公営企業法の財務規定を適用したことにより、貸借対照表、損益計算書など資産状況や経営状況を正確に把握するための有効な財務諸表が作成され、これらを企業経営に生かすことで、中・長期的な経営戦略の策定が可能となりました。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 3番、村上議員。
◆3番(村上祐二君) それぞれ御答弁をいただきました。ここから再質問をさせていただきます。 まず、危機管理についてでございます。 現在の津山市ハザードマップは、平成30年3月に作成されたと聞きました。この
ハザードマップは、
土砂災害警戒区域や浸水想定区域について、岡山県がおおむね100年に一度起こり得る大雨を想定し作成されたものと説明されています。この際、最近のゲリラ豪雨や線状降水帯を鑑みて、思い切った確率年の想定を公表する必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 また、ハード面についても、国土強靱化というスタンスから、防災・減災に資する計画を立てることも大事であると思いますが、どうでしょうか。 2点目の環境問題についてでございます。
可燃ごみ収集箇所の約半分の地点で、月水とか火木とか水金と中1日、中4日となっていることは分かりました。特にこの夏場については、各家庭での管理時の生ごみの異臭軽減、年を通しては可燃ごみ処理の平準化の観点から、例えば月曜日木曜日とか火曜日金曜日と中2日と3日になると大変ありがたいのですが、検討していただけないでしょうか。将棋なら1秒で何億通りの差し手を考えるというAIを活用して組合せをやってみるようなことはできませんか、よろしくお願いします。 旭川と高梁川は、そろってワーストスリーと今回の報道ではなっておりますが、BODはともに0.9となっております。芦田川の1.6、吉井川の1.5と比較してもかなりよい値に思われます。本市の数値も基準値は下回っているものの、1.0近辺での推移ということでは、ちょっと情けないような気がします。そこで、本市もまず0.9以下を目指してはどうでしょうか。 3点目のインフラ整備について。 まず、空港津山のほうですが、津山南道路に本年度の予算は7億800万円。昨年より減少しているのではないかと心配しておりましたが、少し安心しました。 そこで、7億800万円はどのような使い方になるのでしょうか。 そして、埋蔵文化財の調査についても、現状がよく分かりました。全体計画に戻りますが、空港津山道路の残りの約42キロ、岡山市北区菅野から美咲町打穴中までの区間で、岡山市北区菅野から岡山市北区御津宇垣まで約7キロが計画区間から1段上の調査区間となっていますが、何年前のことなのでしょうか。 ここで言います岡山市北区菅野とは、津山のほうから行きますと、辛香トンネルを下りて旧道との交差点があると思います。あそこを少し南へ行った地点が菅野でございます。また、御津宇垣というのは、津山から行っておりましたら、53号から岡山空港へ右折します。ガソリンスタンドのところを右折するわけですが、それからJR津山線を少し過ぎたところ、この区間のことを言います。 次に、公共下水道の汚水のほうです。 この汚水の普及率ですが、過去、約々ですが、年1%ぐらいはいっていたように記憶しております。ですから、やっぱり過去5年間、予算も減少していますし、普及率も上がってないと。やっぱり市民の方の思いは数値に反映しているということが分かりました。 岡山県の公共下水道の普及率でございますが、平成30年度末で平均68.1%、津山市は36.2%です。ただ、汚水処理の状況は、公共下水道の汚水と農業集落排水、そして合併浄化槽の普及率の合計で見る必要があります。そうしますと、岡山県平均86.9%、津山市73.5%、この値は悲しきかな、県内市町村ではワースト2位、15市ではワースト1位ということでございます。起債の償還計画等様々な理由があることは理解しますが、県北の拠点都市として何とかならないものでしょうか。 また、企業会計移行については、総務省からの強い働きかけがあったことによることが大きいと思います。しかし、もう一点、節税効果もあるように言われていたと思いますが、どのような効果がありましたか。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 危機管理について2点の御質問にお答えをいたします。 まず、防災ハザードマップについてでございます。 平成27年の水防法改正により、洪水浸水想定区域指定の前提となります降雨が、これまでの計画降雨から、想定し得る最大規模の降雨に拡充をされました。現在、県において、想定最大規模での洪水に係る浸水想定区域の指定に向けた作業が進められております。指定後の区域は、県が公表することになっており、その後、本市の地域防災計画へ記載し、防災ハザードマップへ掲載することになります。 次に、国土強靱化の計画についてでございます。 国の国土強靱化基本計画を踏まえ、地方において国土強靱化地域計画の策定が求められております。本市におきましても関係部署間で協議し、計画策定に向けた調査等、準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 可燃ごみの収集についてですが、昭和63年に可燃ごみの収集をそれまでの週1回から週2回とし、以後、不燃ごみの収集回数の見直しや、平成13年からは新たに分別の品目となったプラスチック容器包装の収集が始まるなど、収集の仕組みを構築してきたところであります。現状の収集日程が定着していることで、町内会などの協力により安定した収集業務が継続できているところでございます。収集日を変更することとなれば、収集作業の見直しや市民への周知、クリーンセンターへの搬入調整など様々な課題を整理する必要があると考えております。 また、AIの活用につきましては、本市のごみ収集形態に適用できるかなど、今後研究してまいりたいと考えます。 次に、津山市内における吉井川のBODの数値について、0.9以下を目指してはとの御提案でございます。 本市では、6月の環境月間に合わせて、町内会ボランティアをはじめ約1,700人規模の市民が参加する河川清掃や水の学校などのイベントを通じて、河川環境の保全に関する啓発を行っているところです。今後も様々な取組を通じて、河川の水質保全の大切さについて市民の皆様に啓発を行い、数値の改善に努めてまいりたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 空港津山道路に関する再質問にお答えをいたします。 まず、本年度予算についてでございますが、平福地内での道路改良工事や埋蔵文化財調査、高尾地内で皿川を渡る橋梁の下部工事などのほか、用地買収を推進する予定と聞いております。 次に、岡山市北区菅野から岡山市北区御津宇垣間は、いつ調査区間になったのかとのお尋ねでございますが、平成8年に格上げをされており、24年前のことでございます。 次に、本市の下水道普及率の向上についてのお尋ねでございます。 汚水管渠の整備につきましては、普及率の向上を図るべく、平成30年度末に人口密度の高い東一宮及び河辺地区を新たに事業計画区域に加え、整備効果の高い地域を優先的に整備することで、効率的な事業推進を図っているところでございます。 中期実施計画では、ポンプゲートの整備を前倒しをしており、令和3年度で完了する予定となっております。今後、後期実施計画の策定におきまして事業内容等を精査し、効果的かつ計画的に整備することで、汚水処理普及率の向上に努めてまいります。 次に、下水道会計における節税効果についてでございますが、地方公営企業法の財務規定の適用をしたことで、補助金を減価償却費に充てることが可能になるなど、経営の健全化につながる効果があるものと考えております。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 3番、村上議員。
◆3番(村上祐二君) それぞれ再質問に御答弁をいただきました。続きまして、再々質問をしていきたいと思います。 まず、危機管理についてでございます。 防災
ハザードマップの変更について、岡山県において、計画降雨から、想定し得る最大規模の降雨で作業が進められているとのことです。これは、私が昨年12月定例会で、現在の想定が100年に一回なら、200年、300年も検討すべきではないかと質問しました。先ほどの答弁によると、それ以上の年に対して作業をされているように感じます。一日でも早く作業を終了させ、本市への公表をお願いしたいと思います。 そして、最近テレビを見ておりますと、コロナについて、ある自治体のトップがグリーンを基調とした作業着──これは上着でございますが──で記者会見をされています。私には非常にスマートで、スピード感を醸しているように思えます。 そこで、本市も危機管理対応時の本部員の作業着を刷新して、本部員にとっては緊張感、連帯感、市民の方にとってはスピード感、安心感でスマートな対応ができる、できていると思っていただけるようなものに変えていきませんか。いかがでしょうか。 次に、環境問題についてです。 平成13年のプラスチック容器包装の分別は、各地区を全て説明して回られ、大変だったことはよく分かります。ただ、今回のお願いは収集曜日の変更なので、市民の方の理解は得やすいと思いますが、これについては私も、私の町内で総会に意見があったものを今回質問したわけでして、全市的に調査もやってみたいと思います。 さて、ここからは提案です。 千葉市とイオンでは、千葉市指定可燃ごみ袋をレジ袋として使用するための実証実験をされています。通常10リットル10枚80円で販売しているものを、1枚8円で希望者にレジで販売しているとのことです。本市も10リットル1枚で考えると同じ8円です。先ほども申しましたが、実証実験中ですが、マイバッグ等の方が約8割、可燃ごみ用指定袋が約1割弱、有料レジ袋が約1割強の利用状況で、なかなか好評のようでございます。本市でもこうした実証実験に取り組んでみたらと思いますが、いかがでしょうか。 次に、吉井川のほうです。 吉井川の本市での調査のことはよく分かりました。そこで、本市内の調査箇所全てについて、市のホームページに掲載していただき、市民の方の意識向上、河川の水質改善に役立てていくようなことにはならないでしょうか。そうすれば、いろいろな提案も各方面からいただけるようになるのではないでしょうか。 次に、3点目のインフラ整備についてでございます。 岡山市北区菅野から同御津宇垣まで、調査区間になったのが24年前の平成8年とは、少々驚いております。 先ほどの答弁でも分かったように、津山南道路も埋蔵文化財の発掘調査、用地や補償の交渉、トンネル工事等、相当な期間を要します。そのとき南部の岡山市でも整備が開始されたとなると、全体の意識もかなりよい方向に変化するものと思われます。 今年は、国や地方整備局への直接要望にも行けず、書面要望になったことと思います。市長の国への太いパイプを活用する絶好のチャンスと思いますが、いかがでしょうか。今までは選択と集中と称して、津山南道路の早期完成をとのことでしたが、現在かなり前も見え、残った整備も物理的に期間を要することも確認できましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。 そして、公共下水道の汚水については、市長からの思いをここで言っていただきたいと思います。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 村上議員の再質問にお答えをさせていただきます。 まず、空港津山道路についてです。 空港津山道路の整備につきましては、橋梁下部工事などを実施している津山南道路の事業促進と、未着手区間である岡山市北区分の早期事業化と併せ、要望活動を展開しているところでございます。引き続き、空港津山道路整備促進協議会を構成する皆様と連携をし働きかけることはもとより、新型コロナウイルス感染症の収束を見極めた上で、私自ら先頭に立って国土交通省や中国地方整備局などへ要望してまいりたいと存じます。 公共下水道の今後の取組についてのお尋ねです。 公共下水道は、公衆衛生の向上に寄与し、公共用水域の水質保全に資する重要な社会資本であると認識をしております。今後においても、公共下水道の計画的な整備と合併処理浄化槽の設置を促進し、汚水処理未普及地域の解消を目指すとともに、接続率の向上にも取り組みたいと考えております。 また、下水道事業は、地方公営企業法を適用して3年目を迎えております。適用後の実績と経営状況を踏まえ、経営戦略を見直し、下水道事業の管理運営の健全化と経営基盤強化を図ってまいります。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 危機管理対応時の作業服についてでございます。 この作業服の変更につきましては、次回更新時に検討してまいりたいと存じます。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 可燃ごみ用指定袋をレジ袋として使用する実証実験の取組ですが、千葉市で行われている実証実験については本市も注目しているところですが、この取組では、指定ごみ袋取扱店の協力が得られるかなど課題がございます。今後、先進事例や他都市の動向を注視してまいりたいと思います。 次に、吉井川の市内の水質調査結果をホームページに掲載してはとの御提案ですが、河川の環境を守り、水質を改善していくための活動の前提として、市民の皆様に河川水質の状況を知っていただくことは重要なことと考えますので、掲載に向けて検討してまいりたいと思います。
○議長(岡安謙典君) 3番、村上議員。
◆3番(村上祐二君) それぞれ再々質問にお答えをいただきました。 危機管理についてでございますが、本市において今回の台風9号、10号は、風はきつかったものの、全体的には想定以下だったように思います。また、九州地方をはじめ、残念ながら死者、安否不明者、けが人はありましたが、事前に災害に対しての情報は徹底されていたように思います。今後、本市においても、空振りは何回あってもいいというスタンスで、早め早めの情報提供をよろしくお願いいたします。 次に、環境問題、プラスチックのことなんですが、世界の海で進む微少なマイクロプラスチック汚染を減らすため、政府が20か国、G20の国に協力を求め、汚染状況を示す地図を作成するとのことが分かったとの報道があります。また、環境、経済産業両省は、現在のプラスチック容器包装の分別から、全部のプラスチックについて資源化、リサイクルする方針を明らかにしています。 現実に、深海魚や河川の魚の胃からプラスチックが確認されています。そうしたことから、全世界、国、都道府県、市町村の末端まで、プラスチックによる環境破壊防止に取り組むことは急務であると考えます。 以上で本定例会での質問を終了いたします。
○議長(岡安謙典君) 以上で3番、村上祐二議員の質問を終わります。 次の質問を許可いたします。 4番、
広谷桂子議員、登壇。
◆4番(広谷桂子君) 〔登壇〕 公明党の広谷桂子でございます。 議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問をさせていただきます。 防災についてお尋ねをいたします。 9月1日は、1923年に発生した関東大震災にちなんで、台風、高潮、地震などの災害に対する認識を深め、平時の備えについて確認する日として、防災の日が制定されました。近年は全国各地で想定を超える水害が発生し、ますます防災に対する意識が高まっていると考えられます。 津山市におきましても、令和元年度における自主防災組織の訓練や勉強会の実施状況は、届出や職員派遣要請があったものは45件実施され、その内容は、初期消火訓練や応急救護訓練、炊き出しや給水訓練や消防・防災に関わる研修会などで、約3,100人の市民が参加しているとお聞きいたしております。 また、平成元年度における自主防災組織活動事業補助事業を活用しての防災士の資格取得した人数は4名とのことでございました。この自主防災組織活動事業補助事業での防災士の資格を取得することは、自主防災組織においてさらなる防災に対する意識を上げることにつながっているのではないかと考えます。 そこで、お伺いをいたします。 本市のこの防災士資格取得について、今後の計画や目標人数、資格取得者へのフォローアップ事業についてのお考えをお聞かせください。 以前、防災士資格取得講座を備中県民局管内で取り組んでいる事例もあることから、美作県民局管内での実施の検討をすると御答弁をいただきましたが、その結果をお示しください。 また、防災に女性の視点が必要と思われますが、津山市防災会議委員のうち女性委員の人数をお教えください。 コロナ禍における避難行動、避難所運営は、感染リスクを避ける行動が求められます。本市のコロナ禍においての避難所運営に関しての具体的な取組についてお答えください。 次に、本市における新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応についてお伺いいたします。 児童・生徒の健康と感染拡大防止の観点から、全国全ての小・中学校を臨時休業とする要請を受け、本市も3月2日から25日までと4月20日から5月19日まで臨時休業となりました。 そこで、保育園、放課後児童クラブは原則開設となりました。倉敷市などは、医療関係者と同様に、保育士、児童クラブ支援員に対しての慰労金5万円を支給されていると伺っています。 そこで、お伺いいたします。 本市においても、保育士、支援員の慰労金のお考えをお聞かせください。 また、児童クラブの手洗い場の設置について、現在の状況をお答えください。 初日の7番議員の質問もありましたが、多様性尊重社会の実現についてお尋ねをいたします。 先月、岡山県市議会議員女性の会、任意団体ではありますが、岡山市で開催されました。そこで性の多様性の理解促進に向けた取組として、岡山市第6次総合計画及び岡山市男女共同参画社会の形成の促進に関する条例の理念に基づき、岡山市パートナーシップ宣誓制度が令和2年7月に導入されたとの御説明を受けました。 以前、谷口市長は、性的マイノリティーに関する理解の促進を上げ、性の多様性を理解し、性的指向等により差別されない社会を目指すべく啓発活動に力を注いでいる。今後も性の多様性に関する正しい知識と理解のため、啓発活動の充実に努めるとともに、当事者の方への効果的な支援等についても研究していきたいと御答弁をされていました。 そこで、お伺いいたします。 本市における外国人労働者やLGBTへの理解、障害者や高齢者の雇用、男性の育児への参画など様々な課題とともに、ダイバーシティーの推進、性の多様性、性的マイノリティーの具体的な取組が必要と考えられます。全ての人が安心して生活できる多様性尊重社会実現のために、津山市がどのような町を目指していくのか、基本方針を定めた条例が必要と考えます。また、岡山市が導入されたパートナーシップ宣誓制度を津山市も導入すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。 以上で登壇での質問を終わり、質問席での再質問をさせていただきます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 防災並びに多様性尊重社会の実現に関する御質問に順次お答えをいたします。 まず、防災士資格取得に関してでございます。 資格取得に関して具体的な計画や目標人数は設定をしておりませんが、各地域において避難訓練など防災活動を行う際には、防災士の資格を持つ方がリーダーとなって進めていただくことが望ましいと考えております。 また、資格取得者へのフォローアップ事業につきましては、先月25日に日本防災士会岡山県支部との間に防災士の活動等に関する協定を締結したこともございます。今後も防災士の皆さんが行う活動に対して、市の施策などの情報提供など協力を行ってまいりたいと存じます。 次に、防災士の資格取得試験の美作県民局管内での実施についてであります。 本年度、美作大学が学生や社会人を対象とした防災士養成講座を実施することとなり、市も協力要請を受けております。市内の自主防災組織へ受講を呼びかけますとともに、防災行政に関する講義については、本市からも職員を講師として派遣をすることといたしております。 次に、津山市防災会議における女性委員の数についてでございます。 本市防災会議では、防災関係機関、団体の所属長等に委嘱を行っておりますが、女性委員の人数は4名でございます。 次に、コロナ禍における避難行動や避難所運営についてであります。 災害時には、危険な場所にいる方は避難していただくことが原則でございますが、市民の皆様へは、安全な場所にいる人はその場にとどまることも避難行動の一つである、安全な親戚、友人宅がある場合には、そちらに身を寄せるなど分散避難に努めていただくことや、避難の際にはマスク、体温計、消毒液などをお持ちいただくことを、広報紙やホームページ、地域での防災研修会などに出向くなどして呼びかけを行っております。 また、避難所では避難者の検温や健康状態の把握に努めるとともに、避難者同士のソーシャルディスタンスを保つこと、体調の優れない方については避難場所を分けるゾーニングを行うことといたしております。 続いて、多様性尊重社会の実現に関してでございます。 条例制定についてでございますが、本市におきましては、平成14年に津山市男女共同参画まちづくり条例を制定以降、行動計画といたしまして、つやま男女共同参画さんさんプランを策定し、取組を行っているところであります。 条例前文では、男女がともに対等な立場で社会のあらゆる分野に参画し、自らの価値観によって多様な生き方を選択することができる社会の実現を目的とし、個々の多様性を尊重するまちづくりを推進することが掲げられております。 これに基づき、引き続き全ての人が互いを認め合い、ありのままの自分で安心して暮らしていける社会の実現を目指すとともに、全ての人々が安心して生活できるよう、多様性の尊重に関する取組を進めてまいりたいと考えております。 最後に、パートナーシップ宣誓制度の導入についてでございます。 本市では、男女共同参画プランの主要施策の一つとして、性の多様性を理解し、性的指向等により差別されることのない社会を目指すことを掲げております。多様性を尊重するための取組を推進をしているところであります。 制度の導入につきましては、県内他都市において導入が進められていることは承知をいたしております。制度の創設については、引き続き研究をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) こども保健部長。
◎こども保健部長(飯田早苗君) 私からは、2点の御質問にお答えいたします。 まず、保育士、児童クラブ支援員に対しての慰労金についてです。 保育所や放課後児童クラブ等の職員の方々には、感染リスクのある厳しい環境の中での勤務となり、強い使命感、責任感を持って業務に従事していただきましたことに対し、感謝いたしております。 市では、これまで新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を図るため、事業所への支援を行っているところですので、御理解いただきたいと存じます。 次に、児童クラブの手洗い場の設置状況についてお答えいたします。 放課後児童クラブの施設については、専用施設や学校施設、借用施設など様々な施設で運用されており、手洗い場の設置状況もそれぞれ異なっております。手洗い場の状況について調査を行った結果、手洗い場が不足していると思われる児童クラブについては、現在蛇口数が増やせるよう、クラブと協議を行っているところです。整備に当たりましては、感染防止対策予算を活用し、順次整備を行っていくよう準備を進めております。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 4番、広谷議員。
◆4番(広谷桂子君) それぞれ御答弁をいただきました。再質問に移らせていただきます。 まず、防災について、防災士資格取得の御答弁をいただきました。防災士の資格取得に関して、具体的な計画や目標人数は設定していないということでございました。資格を持つ方がリーダーとなって、各地域の避難訓練や防災活動を進めることが望ましいと言われておりました。また、フォローアップ事業にも日本防災士会岡山支部と協定を締結され、情報提供など協力を行うということですので、新しく資格を取られた方だけではなく、既に資格を持たれている方に改めて防災士としての自覚を持っていただき、防災士としての活動をお願いできますよう、さらなる協力をよろしくお願いを申し上げます。 美作県民局管内での防災士の資格取得試験を、美作大学が学生や社会人を対象とした防災士養成講座を実施されるということでございました。一人でも多くの学生さんや市民の皆さんが防災の知識を身につけていただき、防災活動を進めていただけることを願っております。 津山市防災会議での女性委員の人数は4名ということでした。関係機関、団体の所属長の委嘱ということでございました。まだ女性の割合が少ないと感じるのは私だけではないのではないでしょうか。防災会議の場に女性の参画を高めていき、地域の防災計画に女性の声を反映させることが重要だと考えます。さらに女性委員の人数が増えるように要望を申し上げます。 コロナ禍における避難行動や避難所運営について御答弁をいただきました。先日の台風10号の通過により、九州各県に避難指示や避難勧告が発令されました。数日前から気象庁より、命を守る行動をと繰り返し報道された結果、避難行動をされたことは大変によかったのですが、避難所では今まで経験したことがないほどの避難者で、収容人数の制限であふれて、他の避難所へ移動を要請をされたそうです。 御答弁にもありましたとおり、避難所運営にはソーシャルディスタンスなど注意を払って、安心・安全な運営をお願いいたします。これからの避難の際には、マスクや体温計、消毒液などもぜひ持ち出し品に加えていく必要があると考えております。 そこで、さらにお伺いいたします。 マイ・タイムラインについてお尋ねをいたします。 以前、マイ・タイムラインについて質問をさせていただきました。住民お一人お一人が避難の情報や行動を時間軸に沿って考え、自分で作成して命を守る行動を取れるようになればと考えています。 そのとき御紹介いたしました鬼怒川・小貝川下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会の作成したパンフレットの中に、住民向けの防災訓練や出前講座に力を入れていましたが、避難行動に結びつかなかった反省から、マイ・タイムラインの取組を導入したとありました。そのときの私の質問に対しての御答弁に、地域防災活動の支援の取組として検討するということでございました。 そこで、お伺いいたします。 現在、このマイ・タイムラインを地域の防災訓練に導入されているのでしょうか。導入されているのであれば、具体的にお答えください。 次に、保育士、放課後児童クラブの支援員への慰労金支給について御答弁をいただきました。御答弁に、施設職員の方々は感染リスクのある厳しい環境の中での勤務で、強い使命感、責任感を持って業務に従事していただき、感謝しているとねぎらいのお言葉でございましたが、慰労金を支給していただけないことは非常に残念でございます。 保育園や児童クラブでは、急遽、子供たちを安全に保育しなければならないと、緊迫した状態での保育だったとお聞きいたしております。もちろん保護者の都合がつく方に御協力をいただき、通所する子供たちの人数はかなり減ったとお聞きいたしております。しかしながら、3密になりにくかったとはいえ、緊張感は張り詰めた状態でした。現場では消毒液やマスクは不足はしていましたが、何とか工夫をして、子供たちの手の触れるものには徹底して消毒をし、密を避けるよう呼びかけながらの保育に本当に心を砕かれていました。 そういった中で保育を担ってくださった皆様に対して慰労金を支給することは、感謝の思いにつながります。財政的に厳しいでしょうが、新しい生活様式はこれからも続きます。保育士や支援員への慰労金支給の要望を申し上げさせていただきます。 児童クラブの手洗い場設置状況について御答弁をいただきました。コロナ感染拡大防止に手洗いは有効ですが、児童クラブに手洗い場が不足しているクラブがあり、順次整備を行っていくよう準備を進めていると御答弁でございました。 施設が専用施設や学校施設、借用施設等々様々な施設で運営していることは、児童クラブを運営し始めたときから御承知のことだと思われます。 これからは季節が秋から冬へと向かってまいります。インフルエンザの流行も懸念されます。新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行すると、医療機関が混乱することは目に見えています。それを見越して、岡山県は小児へのインフルエンザ予防ワクチン接種を無料とするとの報道がございました。これは、これらの感染拡大を懸念しているからではないでしょうか。新しい生活様式では、マスク、そして手洗いは欠かせません。 そこで、さらにお伺いいたします。 手洗いが有効であるならば、早急に手洗い場の設置を進めるべきと考えます。児童クラブの手洗い場整備をいつまでに完了する予定でございますか、お答えください。 多様性尊重社会の実現について御答弁をいただきました。津山市男女共同参画まちづくり条例を制定して、行動計画としてつやま男女共同参画さんさんプランを策定し、取り組んでいることが分かりました。御答弁の中に、全ての人がお互いを認め合い、ありのままの自分で安心して暮らしていける社会の実現を目指し、多様性の尊重に関する取組を進めているということでございました。 次に、パートナーシップ宣誓制度を津山市でも導入すべきではについて御答弁をいただきました。既にパートナーシップ宣誓制度を導入されているのは、登壇でも申し上げましたとおり、岡山県内では岡山市と総社市の2市でございます。 岡山県市議会女性の会での講演をされたNPO法人プラウド岡山の鈴木富美子さんは、当事者としての立場で多くの方から御相談を受けているとおっしゃられていました。講演の中で本当に心に残った言葉は、性的マイノリティーの方の個人の問題ではなく、社会のほうに課題がある。他人事で終わらせないでほしいと。 津山市内にも悩んでおられる方は必ずいらっしゃるはずです。制度として整えることができるのであれば、整えない理由などはないと考えます。つやま男女共同参画さんさんプランにあります、全ての人がお互いを認め合い、ありのままの自分で安心して暮らしていける社会の実現を目指して、多様性の尊重に関する取組を進めているとありましたとおり、県北の雄都津山市が県北の先駆けとなって、パートナーシップ宣誓制度を導入してはいかがでしょうか、市長の御所見をお伺いいたします。
○議長(岡安謙典君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 広谷議員の再質問にお答えをさせていただきます。 パートナーシップ宣誓制度の津山市での導入についてです。 本市では、津山市男女共同参画まちづくり条例の基本理念に基づいて、個々の多様性を尊重するまちづくりを進めているところです。制度の導入につきましては、当事者の方々への支援という観点から、引き続き研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) マイ・タイムラインに関する御質問でございます。 本市では、市民向けのマイ・タイムラインのひな形を市のホームページにて公開をしております。そして、地域に出向いての防災講話などで、災害に対して事前に準備をしておくことの重要性や、避難行動計画の作成方法など説明をさせていただいております。 また、独自でマイ・タイムライン作成のワークショップを開催する地域もあるなど、啓発の効果も表れていると考えており、今後も普及に向けた取組を進めてまいります。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) こども保健部長。
◎こども保健部長(飯田早苗君) 児童クラブの手洗い場の整備予定についてお答えいたします。 児童クラブの施設の形態はそれぞれ異なっていることから、手洗い場を整備するためには、施設所有者などとの様々な調整が必要となります。また、手洗い場の整備については、感染防止対策予算を活用して、児童クラブが主体的に実施するため、児童クラブの役員や支援員等で整備内容の検討を重ねている状況です。 今後、インフルエンザの流行も懸念されるため、速やかに整備が進むようサポートしていきたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 4番、広谷議員。
◆4番(広谷桂子君) それぞれ御答弁をいただきました。 マイ・タイムラインについて御答弁をいただいております。台風の接近などに備えて、あらかじめこのマイ・タイムラインを作成することで、自身の避難行動が計画的にできると考えられます。災害が頻発する中、命を守ることが最重要でございます。 御答弁の中に、市民向けのマイ・タイムラインのひな形をホームページに公開されているということでございます。また、独自でマイ・タイムラインの作成のワークショップを開催している地域もあるというふうなお答えでございました。啓発の効果も表れているということでございましょうか。 そこで、お伺いいたします。 このマイ・タイムラインを使って実施した住民の皆さんの具体的な感想があればお示しください。また、マイ・タイムラインを作成することで、住民の意識はどのようになったとお考えでしょうか。 次に、放課後児童クラブの手洗い場の整備についてでございます。 放課後児童クラブの施設の形態が異なっているため、様々な調整が必要となることは理解できます。その上で、各クラブが主体的に整備計画を立てて、事業者を選定して見積りを取って、クラブ内で検討協議し、実施をするということでよろしいでしょうか。その中で、施設所有者などと協議がスムーズにいっていない場合や、工事事業者を決めかねている等の場合も考えられます。整備が遅れている場合や検討中といった場合に、早期に整備が進むよう、丁寧なサポートをお願いいたします。 これまで申し上げましたとおり、児童クラブの施設や整備状況は確かな基準があるわけではなく、各クラブで非常にまちまちの現状で、各クラブで設備や運営をよりよくしようと日々努力をされてはおられますが、保護者運営、法人運営といった運営の違いもあります。 津山市放課後児童健全育成事業の整備及び運営に関する基準を定める条例の第3条で、「市長は、児童の保護者、その他児童福祉に係る当事者の意見を聞き、その監督に属する放課後児童健全育成事業を行う者に対し、最低基準を超えて、その設備及び運営を向上させるように勧告することができる。」とあります。また、第9条第2項の「専用区画の面積は、児童1人につきおおむね1.65平方メートル以上でなければならない。」とあり、附則2に、「第9条第2項に規定する基準を満たさないものに限る。」として、「当分の間、同項の規定は、適用しない。この場合において、当該放課後児童健全育成事業所を設置する放課後健全育成事業者は、同項に規定する基準を満たすよう努めるものとする。」とあります。 児童クラブの施設整備や児童の専有面積の問題について、改善点は様々あると御認識いただきたいと申し上げます。今後、児童クラブの新規開設や増設に当たって、施設整備や児童の専有面積、支援員の処遇や研修についてよりよいものを目指していくよう、助言のほどよろしくお願いを申し上げます。 安心して働きながら子育てができる津山であるために、今ある児童クラブにこれからも行政は寄り添っていただき、一つずつ改善していかれますよう要望を申し上げまして、この質問は終わらせていただきます。 次に、パートナーシップ宣誓制度を導入してはどうかについて、市長の御答弁をいただきました。制度の導入については、当事者の方々への支援という観点から、引き続き研究をするという御答弁でございました。 このパートナーシップ宣誓制度を導入しているのは、全国70都市と伺っています。そして、岡山県で岡山連携中枢都市圏の中に総社市、岡山市がパートナーシップ宣誓制度を導入して、都市間相互利用の検討が始まっていると伺っています。 そこで、お伺いいたします。 総社市、岡山市は、それぞれどのようにしてこのパートナーシップ宣誓制度導入に至ったのでしょうか。導入に至るまでのプロセスをそれぞれお答えください。
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) マイ・タイムラインに関してお答えをいたします。 防災訓練等に参加された方の感想といたしましては、災害に対して平時からの備えの大切さがよく分かった、避難所以外の自分の避難先を決めておくことの大切さを改めて認識したなど伺っております。 また、マイ・タイムラインをつくることによって、いざ災害というときに、慌てることなく避難行動につなげていただくなど、自分の命は自分で守るいわゆる自助の意識の浸透など、防災に対する意識がさらに向上することを期待するとともに、今後も取組を継続していきたいと考えてございます。 次に、総社市及び岡山市のパートナーシップ宣誓制度導入に至る経緯についてお答えをいたします。 総社市では昨年4月から、岡山市では本年7月から、それぞれ制度の運用が開始をされております。制度の導入に向けて、それぞれ市内部での検討経過など詳細については把握ができておりませんが、それぞれ自治体での実情に応じ制度の必要性が判断され、導入が行われたものと理解をしております。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) 4番、広谷議員。
◆4番(広谷桂子君) マイ・タイムラインについて御答弁をいただきました。感想の中に、平時からの備えの大切さであるとか、避難所以外の自分の避難先を決めておくことの大切さ、その命を守るという視点から、このマイ・タイムラインをつくることで意識の変化があったのではないかと思われます。 市民の皆様が事前に準備できるものは日頃から心がけていただくよう、これからも啓発のほどよろしくお願いを申し上げます。 今回、我が家も改めて備蓄品の点検をいたしました。その中で、備蓄品、それから持ち出し品、防災袋、これそれぞれ目的があるんですけれども、どんなものが要るのかを確認いたしました。 このたび、このマイ・タイムラインについてでございますが、ホームページで公表されているというふうに伺っておりますが、それ以外でも手にとって見られるようにすれば、ますます啓発ができるのではないかと考えております。様々な工夫をして、皆様の防災・減災につなげていただきたいとお願いを申し上げます。 パートナーシップ宣誓制度で岡山市、総社市の導入までのプロセスについては御答弁をいただきました。御答弁はなかったんですけれども、私が聞くところによりますと、総社市はトップダウンによる導入だったとお伺いをしております。 岡山市は、相談窓口の設置や職員向け、市民向けの研修を重ねて、LGBTの理解を深めていかれたそうでございます。3時間の研修を受けた職員は、缶バッジを胸につけて、市民に対してLGBTに対して私は理解していますよとアピールもされていかれたそうです。導入に至るまで、市民にアンケートを取り、LGBTに対する理解がどれほど広まったかを確認した上で、パブリックコメントを経て導入に至ったとお聞きしております。4年から5年かかったというふうにもお聞きいたしております。 本市には第4次つやま男女共同参画さんさんプランがございます。困難を抱えた人が安心して暮らせる環境づくりの中に、誰もが安心して暮らせる環境づくりという点では、高齢者や障害者だけでなく、生活困窮者や、まだあまり理解が進んでいない性的少数者などの生活の困難を抱える人々も安心して暮らせる環境づくりを考える必要がありますとありました。 SDGsの理念にも照らし合わせて、誰一人取り残さないということを考えれば、今後これからも検討をいただきたいと、このように考えております。市長の御答弁では、制度の導入については引き続き研究をするとありましたが、研究ではなく、検討を進めていただきたいと御要望を申し上げまして、9月定例会での一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(岡安謙典君) 以上で4番、
広谷桂子議員の質問を終わります。 この際、会議を一時休憩いたします。 再開は午前11時30分といたします。 午前11時20分 休憩───────────────────────────────────────────── 午前11時30分 再開
○議長(岡安謙典君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 26番、吉田耕造議員、登壇。
◆26番(吉田耕造君) 〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、コロナ禍における津山市の経済対策、議案第24号「ノート型パーソナルコンピュータの購入について」、地域商社について、3項目を順次質問をいたします。 まず、1点目のコロナ禍における津山市の経済対策についてお尋ねをいたします。 中国武漢を震源とした新型コロナウイルスにより、我が国においては、9月5日現在での数字ではありますが、数字は日々変化しています、現在の感染者数8,400人、死亡者は1,352人であり、大きな被害を受けています。 内閣府が発表した2020年4月から6月期の国内総生産速報値は、物価の変動を除いた実質で前年度比7.4%減。この伸び率が1年続いた場合の年率換算は27.8%減と、戦後最悪の落ち込みということであります。7月以降もサービス業の本格回復に程遠く、秋以降、大型倒産が続発する懸念がある状態が続いています。リーマン・ショック直後の09年1月から3月期の年17.8%減を大きく超えています。 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言による外出自粛で、個人消費が大きく落ち込み、輸出も欧米向けを中心に急減しています。7月から9月期は年率10%を超えるプラス成長になるとの予想がありましたが、7月以降も全国でコロナ感染者数増加に伴い、外食や旅行、小売業などサービス業は苦境が続いている現況下にあります。この状況が続いていけば、間違いなく日本、特に地方都市は破綻すると、このように私は思っています。 新型コロナウイルスを甘く見るのではなく、ウイルスに対してはしっかりと予防、感染対策を実行し、経済活動に軸足を置くべきではないかと、このように考えています。 そこで、谷口市長にお尋ねをいたします。 様々な職種に従事されている市民の皆さんの思いを形にしていくことが、市長の第一義のミッションであると、このように私は思っています。当市における経済対策をどう実行されるおつもりなのでしょうか。 また、春は津山に観光客30万人イベント、トライフープなどのスポーツイベント、牛うまっ王選手権などの食イベントなどなどが、新型ウイルス感染拡大を防ぐために中止となりました。コロナ禍における津山市の様々なイベントの考え方を市長よりお示しください。 次に、津山市では初めての取組になりますゼロ市債についてお尋ねをいたします。 今回の補正予算で債務負担行為を設定している、いわゆるゼロ市債の内訳、ゼロ市債を行う目的とその効果をお示しください。 続きまして、2点目の議案第24号「ノート型パーソナルコンピュータの購入について」、お尋ねをいたします。 御承知のように、津山市内の小学校27校、中学校8校の全児童・生徒が使用するノート型パソコンを購入するための議案であります。まず、どのような入札方法を採用したのか、県内の他都市はどのOSをしているのか。地域経済がコロナ禍の影響を受けている現状での入札であります。地元業者に対しての配慮は行ったのか、お示し願います。 次に、地域高速通信施設光ファイバ化事業についてお尋ねをいたします。 光ファイバ化事業内容、この整備により全小・中学校の高速通信は可能になるのでしょうか。そして、津山市の小・中学校がある地域の高速通信網の現状をお示しください。 登壇での最後に、地域商社についてお尋ねをいたします。 まず、地方創生推進交付金事業、地域商社による圏域農業好循環サイクルの創出と交流人口の増加に、5つの事業で、令和2年度の予算は1,961万円、令和4年度までの総額9,953万8,000円の事業であります。この事業は、圏域で生産される有力作物の新たな販路開拓、観光DMOとの連携による交流人口増、地元大学や食品製造業との連携による新商品開発、全国信用金庫ネットワークを通じた情報発信と地域連携、プロモーションによる交流人口の増加の5事業が採択されました。 そこで、お尋ねをいたします。 岡山県内の採択状況をお示しください。 5つの事業の中で、全国信用金庫ネットワークを通じた情報発信と地域連携との取組の事業、この事業に対して新たな道筋といいますか、今まで当市に不足していた全国にまたがるネットワークが構築できるチャンスが広がったと、このように私は感じています。どう進めようとしているのか、現時点の考えをお示しください。 漢方薬のツムラのホームページからの抜粋であります。 漢方は、日本独自の医学であります。漢方は、治療に対する人間の体の反応を土台に体系化した医学と言えます。古代中国に発するこの経験医学が日本に導入されたのは、5世紀から6世紀頃。日本の風土、気候や日本人の体質に合わせ独自の発展を遂げ、我が国の伝統医学となりました。17世紀頃、江戸時代であります、特に大きく発展し体系化され、現在へと継承されています。漢方という名称の由来は、日本へ伝来した西洋医学の蘭方と区別するためにつけられたものであり、中国の伝統的な医学である中医学とも異なり、まさに漢方は日本独自の医学であります。 そこで、お尋ねをいたします。 大手のツムラをはじめとして、国内生産の農家さんたちの育成に力を入れています。既に日本国内で300億円を超える大きな規模の生産だそうであります。原材料はまだまだ種類も多く、手がけていない方面も多々あり、放棄農地のほうが向いている作物も多くあるそうであります。 ツムラは今、中国以外での調達と国内調達との拡大を進めています。中国の人件費が上がり、環境破壊などで調達先としての魅力が薄れたという理由であります。 ツムラが保険対象の病院向けの販売を拡大したという話があります。 勘違いしている人が多いのでありますが、漢方は日本が発祥であり、中国のほうが材料が安いので調達が増えたにすぎません。当市が漢方薬の栽培に適しているかどうか、私は農業未経験者なのでよく理解できません。ぜひ一度、ツムラさんをお訪ねをして、御指導を仰いではいかがなものでしょうか。谷口市長の御所見をお伺いし、登壇での質問を終わり、質問席で再度何点か質問をいたします。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 吉田議員の御質問にお答えをさせていただきます。 今後の経済対策に関するお尋ねです。 新型コロナウイルスの感染拡大は、いまだ収束を見通すことができず、その影響により今後も全国的に厳しい経済情勢が見込まれます。このような状況において、本市においても国、県の交付金や財政調整基金に依存したコロナ対策を継続するには、おのずと限界があります。 したがいまして、感染者の発生状況に的確に対応した感染防止対策を講じながら、経済を回復ないし再生させるための取組を段階的かつ着実に進めていくことが求められています。 今後につきましては、本市の地域経済の実情を踏まえながら、コロナ後の新たな日常にも対応し、将来にわたって持続可能で拠点都市にふさわしい地域経済の形成が円滑に進むよう、必要な対策に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、コロナ禍での本市のイベントの考え方についてです。 今年度は、春は津山、ごんごまつり、津山まつりなど、本市の四季折々を彩る多くのイベントが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となりました。現在は、新型コロナウイルス感染症が早期に収束するとは考えにくく、国においては感染防止対策を徹底した上で経済再生への道を探っており、本市においても落ち込んだ観光需要を少しでも回復させる必要があると認識をしております。 そのため、9月1日から宿泊事業者の支援と地域産品のPRを目的としたマスク越しのおもてなし津山ComeOn!キャンペーンや、本市への校外学習を誘客する教育旅行助成事業を県内限定として開始をしています。 今後、観光入り込み客数の増加を目指すため、観光意識調査などのデータを重視しながら、感染防止対策と観光振興の両立に向けた取組を進め、来年度の春は津山、ごんごまつり等の開催へつなげていきたいと考えています。 最後に、漢方薬の原料となる植物を本市で栽培をとの御提案でございます。 漢方薬の原料も、その大部分を中国からの輸入に頼っているとのことで、安定供給を目的とした国内産原料の生産拡大が求められております。農林水産省が薬用作物への補助事業を実施しているほか、同省、厚生労働省と製薬メーカーが構成する団体が協力し、薬用作物の生産推進活動が行われており、需要も高いことがうかがわれます。 製薬メーカーから直接指導をということですが、まずは農林水産省の補助事業や薬用作物産地支援協議会が主催する地域説明会の資料を入手し、栽培の可能性を研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(野口薫君) ゼロ市債を行う目的とその効果についてお答えをいたします。 公共工事の発注については、予算成立後の入札、契約手続となるため、年度当初からの工事着手は困難であるとともに、施工時期が年度末に集中する要因にもなっております。ゼロ市債は、この年度当初の工事量が少なく閑散期となり、年度末は繁忙期となる傾向を解消するため、債務負担行為を設定し、新年度の公共工事の入札、契約手続を本年度中に行い、早期の工事着手を可能とする手法のことであります。工事量の平準化を図ることで、建設業者の経営の効率化や雇用の安定化につながるものと考えております。 次に、地方創生推進交付金事業の岡山県内の採択状況についてですが、このたびの申請においては、本市の地域商社の事業のほか、早島町の歩いて暮らせる魅力あるまちづくりを進める事業と、西粟倉村の森林の多様性から経済を創造するための研究開発を推進する事業の3事業が新規採択をされております。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 総務部参与。
◎総務部参与(森上譲君) 地域高速通信施設光ファイバ化事業についてお答えをいたします。 今回の事業は、令和5年度以降に整備予定としていた加茂・阿波地域の公設通信網を光ファイバに置き換えるもので、加茂小学校、加茂中学校は令和3年度中には高速通信網に接続できる環境が整うことになります。 次に、現在の状況につきましては、久米地域と津山地域の大部分の小・中学校は高速通信網に接続できる環境となっております。その他の地域につきましては、株式会社テレビ津山が順次光ファイバ網を整備し、その利用可能エリアを拡大しておりますので、今年度中に津山地域の全小・中学校、勝北地域については加茂・阿波地域と同様に、令和3年度中には接続できる環境が整う見込みとなっております。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 農林部長。
◎農林部長(福島康弘君) 地方創生推進交付金事業についての御質問にお答えいたします。 全国信用金庫ネットワークを通じた取組に関しましては、まずは津山信用金庫が提携している東京の信用金庫との人的交流や、同金庫向け地域産品セットの販売システムを組み立てる取組を進める考えでございます。その後につきましても、こうしたネットワークを通じて情報発信や地域連携事業の拡充につなげていきたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(二宮俊幸君) 中止となりましたスポーツイベントについてのお尋ねについてであります。 本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で、津山加茂郷フルマラソン全国大会、つやま市民スポーツ祭、東京2020オリンピック聖火リレー等、多くのイベントが中止に、またトライフープ岡山のプロバスケットボールB3リーグが1月に延期となっております。 来年度におきましては、例年のスポーツイベントだけではなく、新たなイベントも実施できるよう、また実施していただけるよう、新型コロナウイルス感染症の状況把握や感染予防対策を徹底いたしまして取り組んでまいります。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) ノート型パソコンの入札方法などについてのお尋ねです。 今回のノート型パソコンの入札におきましては、制限つき一般競争入札を採用し、入札への参加資格条件として、岡山県内に本社または支店等事業所を有することを付しております。 次に、県内他市等のOS指定状況ですが、岡山県や岡山市、倉敷市、真庭市、美作市などがGoogle ChromeOS端末を指定しております。
○議長(岡安謙典君) 26番、吉田議員。
◆26番(吉田耕造君) 登壇での質問に対しましてそれぞれ御答弁をいただきました。 まず、ゼロ市債についてであります。 ちょっとパネルを見てください。大したパネルじゃないんですけど、このパネルは都市建設部土木課維持補修係からいただいたパネルであります。ゼロ市債を行うということは、地域の住民の方が一番要望が多い道路の補修とか、そういうことができていくということであります。平成27年から5年間の数字で、予算が大体1億2,000万円ぐらい。要望件数が大体450件から500件ぐらい。対応率ですね。要望があってやったというのが大体5割弱だったのが、平成30年、令和元年からは6割ぐらいになっているという状況です。30年からは軽微な道路の補修なんかは、地元からの要望でなくて、もう道路の修理に全部混ぜたということであります。 なぜゼロ市債というのが必要なのかということであります。これは年度内の工事の平準化を図るということで、建設業者の経営の効率化や雇用の安定化につながるということはもちろんでありますが、市民生活に密着した市道の危険箇所の解消を図っていく上で、大変重要かつ、私は的を射た施策であると、このように思っています。今後しっかりこのような取組をやっていただきたいと。 今日もマスコミの方が来られていますので、やっぱりこういうことをもっともっと宣伝してもらって、こういうものに予算がついたとか、こういうことをするというんじゃなくて、今までやっていたことをちょっと視点を変えてやって、より効果のある事業ということなので、しっかり宣伝をしてもらうようにアピールのほどをよろしくお願いします。 それでは、中止となったイベントの考え方についてお尋ねをします。 9月1日から本市の宿泊事業者と地域産品の活性化を目的としたマスク越しのおもてなし津山ComeOn!キャンペーンや、本市への校外学習を誘客する教育旅行助成事業を県内限定として開始する。観光入り込み客数300万人を目指すため、感染防止対策や観光意識調査などのデータを重視しながら、感染防止と観光振興の両立に向けた取組を進め、来年度の春は津山、ごんごまつりなどの開催へつなげていきたい、このように考えていると市長から御答弁をいただきました。 そこで、お尋ねをいたします。 コロナ禍における津山地域の観光をどう展開し、誘客を図っていくかが問われています。6月議会で、熊本県観光協会連絡協議会が行った意識調査の結果をお示ししました。素早い対応で、私自身驚いておりますが、津山市と観光協会が実施した旅行や観光に対する意識調査がウェブ上で公開されています。その調査内容と特徴ある意見などあれば、お示しください。 次に、議案第24号、ノート型パソコンについてお尋ねをいたします。 入札は制限つき一般競争入札、参加資格は県内業者で、地元業者に配慮しているとの御答弁でありました。結果的には1社の応札で、両備システムズ津山営業所さんが落札をされています。 応札をされなかった津山市の会社の方とお話をする機会を持ちました。なぜ応札をされなかったということをお聞きをしました。台数が8,000台を超えること、それぞれにセットアップ、メンテナンスなど、パソコン専門店でないと入札は不可能であると、このようにお答えをされています。 これはもう私の思いで、できるかどうかというのは別なんですが、公共事業のようにJVを組めなかったのかなと。それとあと、一括の納入でなくて、学校単位で分割の発注ができなかったのかなというふうにこれは思っておりますので、今後できるかできないかというのを御検討ください。 質問でありますが、ノート型パソコンの充電式保管庫が整備中というふうにお聞きしております。各教室に1台を設置するということであります。40台前後のパソコンを収納して、同時に充電も行うということであります。保管庫の中が、充電をするということで、かなり熱を帯びるということが想定をされます。 パソコン専門の書庫というのがありまして、これには自動的に熱が出るとファンが回るというのがついてある書庫があるそうであります。当市が整備中の保管庫はどのようなものを想定して工事発注をしているのか、お答えください。 次に、津山市の小・中学校がある地域の高速通信網について御答弁をいただきました。今年度中には旧津山地域、令和4年度には勝北地域の全小・中学校が接続できる環境が整うということであります。ぜひとも令和4年度までの2年間、インターネットの接続に格差がないように御配慮をよろしくお願いをいたします。 続きまして、コロナ禍における小・中学校の授業の在り方についてお尋ねをします。 津山市内の全児童・生徒にノート型パソコンが配付され、また津山市の小・中学校がある地域に高速通信網を整備する政策は、新たな学習様式を構築するための道筋であると、このように私は考えています。再度緊急事態宣言が発令され、小・中学校が休校という事態が起こる可能性が私はまだあると、このように思っています。 各児童・生徒の自宅のパソコンの環境、ネットワーク環境がそれぞれ異なっているということは承知をしていますが、休校になっても自宅でオンラインによる授業が可能になると思っております。教育委員会の御所見をお願いします。 再質問の最後に、地域商社についてお尋ねをいたします。 市長のほうから、漢方薬の栽培について、農林水産省の補助事業、そして薬用作物産地支援協議会が主催する地域説明会の資料を入手し、栽培の可能性を研究したい旨の御答弁をいただきました。農林部長からは、地方創生推進交付金事業の一つである全国信用金庫ネットワークの取組についてお示しをいただきました。 私は、地域商社というのは、間違いなく津山市のエンジンの一つになり得る組織であると、このように思っています。産業の一つとして、産業支援センターも関わりを持つべきではないでしょうか。今現在、スタートラインに着いたばっかりの地域商社ではありますが、津山市の基幹産業の一つである林業の支援策、これも考えてもらいたいなと、このように考えております。市長の御所見をお伺いします。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 地域商社についてお答えをいたします。 御提案の産業支援センターにつきましては、地域商社の設立後、農業と食品製造業との連携による商品開発などにおきまして、地域商社と産業支援センターとの協調による取組が必要というふうに考えております。 また、将来的には、現在産業支援センターで支援をしている津山産の杉やヒノキなどを使用して、強度を高めた改質木材が製品化された際には、地域商社で販売をすることなども検討していきたいというふうに考えております。
○議長(岡安謙典君) 教育長。
◎教育長(有本明彦君) コロナ禍における授業の在り方、またオンラインによる授業の可能性についてお答えをいたします。 本市では、新型コロナウイルス感染症拡大防止への対策として、国の要請なども踏まえながら、市内小・中学校を一定の期間、臨時休業といたしましたが、その間、児童・生徒には学習プリントを配付した家庭学習の形態しか取れず、オンライン学習の必要性を痛感をいたしました。 一方、国においては、コロナ禍における学びの保障への取組として、ICTの活用を当然のものと位置づけ、ICT機器や環境を最大限活用するための支援を前倒しして実施をしております。 こうした状況を踏まえれば、今後の臨時休業等への対応として、家庭を含めたあらゆる場においてインターネットを活用した学習保障などを行うことが必要と考えており、オンライン授業の環境整備を鋭意進めてまいりたいと存じます。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) 産業文化部参与。
◎産業文化部参与(今村弘樹君) 旅行や観光に対する意識調査についてのお尋ねでございます。 この調査は、コロナ禍における観光客意識のデータ化と、市内観光事業者等が対策を考える判断材料とするため、県境をまたぐ移動の自粛要請が解除された直後の6月に調査をいたしました。調査内容は、旅行への意欲や形態、実施時期、情報収集の手段、受入れ側の意識や判断基準など29項目により、旅行や観光についての考え方を調査しております。 特徴ある意見としては、桜や城、重伝建地区などに趣があり、食事もおいしいなどの肯定的な意見が多くある一方、おもてなしの意識が低い、観光素材が少なく、遠方からの観光客を期待するのは難しいなど厳しい意見も様々いただいております。 今後も状況の変化に対応するため、同様の調査を継続して行っていきたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 児童・生徒のノートパソコン用充電保管庫の熱対策についてのお尋ねです。 現在本市で整備中の充電保管庫につきましては、保管庫内の空気を入れ換えるための通気口を設けており、本市としましては、この仕様により一定程度は放熱効果があるものと判断しております。 児童・生徒用のパソコン導入及び各教室での保管に当たっては、故障など不測の事態に備え、設置後の定期的な点検を行ってまいります。
○議長(岡安謙典君) 26番、吉田議員。
◆26番(吉田耕造君) 再質問いたしまして、それぞれ御答弁をいただきました。また何点か再度質問をいたします。 まず、ノートパソコン用充電保管庫の熱対策について、コロナ禍における授業の在り方について、教育次長と教育長から御答弁をいただきました。パソコン保管庫の熱対策は、通気口で対処するということでありますが、万が一のことを考え、小型の換気扇というんか、パソコンなんかについている小さい換気扇があると思うんですが、そういうものを設置したらどうかなと思っていますので、よろしく御検討ください。 それと、コロナ禍における授業の在り方についても、具体的にぜひ進めていただくようお願いをいたします。 初日にパソコンというんか、インターネットのあれで2割ぐらいが整備ができてないということが言われていますので、私は家庭内を全部公のお金でするというのは、これもう絶対問題がありますので、そういう地域というか、そういう方は、公民館とか公会堂とか集会設備にそういうWi-Fiができるところをつくって、そこにソーシャルディスタンスを保ちながら生徒に集まってもらうようないろんな考え方ができますので、私は全ての家庭にWi-Fiまで公の金を突っ込むということには私は反対なんで、いろんなことを考えてぜひやってください。 コロナ禍における津山市の経済対策についてお尋ねをいたします。 津山市は14部局の39課体制で約840人の職員さんが業務を遂行されています。コロナ禍での部課内の食事会など、私は自粛をされているのではないかと、このように思っています。 総務部長にお尋ねをします。 各部局単位で行うと大人数の会合となりますから、課もしくは係でぜひとも夜の町に繰り出していただきまして、言うまでもなく自由参加が原則です、自由参加が原則なんですが、1次会でお開きでなく、2次会まで皆さんで行っていただくと。5人で行かれたら、3人がボックス、2名がカウンターというふうに分かれて座るということになると、全然クラスターになりませんので、ぜひともこの9月議会が終わられたら、反省を兼ねて夜の町にぜひ出ていただきたいと思います。総務部長の御意見をお伺いします。
○議長(岡安謙典君) 総務部長。
◎総務部長(玉置晃隆君) コロナ禍における職員間の食事会についてのお尋ねでございます。 先般の県民に向けた知事メッセージでは、少人数で開催すること、人との距離を保つことなどが示されています。現在本市では、職員間で親睦を図る場合、特段の自粛要請は行っておりませんが、開催に当たっては知事メッセージに留意し、新しい生活様式に即した中で、様々な工夫を行いながら、感染拡大防止と経済活動の両立を図りたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 26番、吉田議員。
◆26番(吉田耕造君) 再々再質問、これでもう最後であります。 失業率とシンクロする自殺率という記事がニューズウィーク誌に掲載されました。シンクロというのは同調していくということです。ここにこうしてあるんですけど、赤が自殺率、青いのが失業率。失業率が上がると、自殺も増えるということです。 高度成長期にはこの自殺率が下がり、低成長期には上がり、バブル期には下がり、90年代以降の不況期にはまた上がって、最近の好景気、コロナ禍の前ではありますが、下がっているというのが現状であります。 この式の係数から、失業率が1%上がると、自殺率は1.949上がると推測できる。人口1億2,000万人と仮定すると、実数で見てみると、年間自殺者が2,339人増えるという計算になります、2017年の労働力人口が約6,720万人なので、このうち1%、つまり67万人の雇用がなくなると、2,339人の自殺者が出るおそれがあるというこれは数字であります。もちろん数字ですよ。 数字は変化していると思うんですが、9月5日現在で死亡者が1,352人。この状態、コロナ禍の自粛ムードが続けば、日本経済、当市の経済もそうなんですが、破綻すると、私はこのように思っています。 拠点都市の一つの魅力である食事どころや接待を伴う飲食業、代行やタクシー業界の方々など営業が厳しくなり、まずリストラ、そして廃業、倒産に追い込まれる可能性が本当に高まっています。失業率が1%上がると2,339人の自殺者が出るというおそれがあります。コロナ禍の死亡者数を軽く超える人数であります。 新型コロナウイルスの感染対策を徹底して行い、インバウンド効果という幻想に惑わされることなく、経済活動に軸足を置いて政策を進めていく時期が来ていると私は思っています。いま一度、谷口市長の思いをお聞きし、私の質問を終わります。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 緊急事態宣言解除後に、外出の自粛やイベントの開催制限が段階的に緩和をされまして、社会生活は徐々に回復の傾向にあるとは思います。しかしながら、治療薬が確保されるまでは、依然として予断を許さない状況に変わりはないというふうに思います。 新型コロナウイルス感染症につきましては、正確な基礎知識や最新の知見を事業者や市民の方々と共有をして、正しく恐れるということが私は重要だというふうに思っています。 事業者の皆さんにおかれましては、業種ごとに策定されている感染予防ガイドラインの実践、市民におかれましては新しい生活様式の実践によって、感染拡大を防止をしながら事業活動や市民生活の継続をお願いすることであろうかと思います。 本市におきましては、感染防止対策の取組を引き続き行って、社会経済活動が持続的に行われるよう、コロナ後を見据えて地域経済の実情に応じた雇用の維持、そして事業の継続、生活の下支えなど、必要な施策を時期を逸することなく臨機応変に実施してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(岡安謙典君) 以上で26番、吉田耕造議員の質問を終わります。 この際、会議をしばらく休憩いたします。 再開は午後1時15分といたします。 午後0時10分 休憩───────────────────────────────────────────── 午後1時15分 再開
○議長(岡安謙典君) 御着席を願います。 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次の質問を許可いたします。 20番、美見みち子議員、登壇。
◆20番(美見みち子君) 〔登壇〕 皆さんお疲れさまでございます。日本共産党の美見みち子です。本日の最後の質問となりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 議長に発言のお許しをいただきましたので、発言通告に従い、コロナ禍問題について、教育問題について、道路行政についての3項目についてそれぞれ質問をさせていただきたいと思います。 1点目に、コロナ禍問題について幾つか質問させていただきます。 1つは、この新型コロナ感染症は、なかなか収まりそうにもありません。コロナ感染が収まりそうにない、このことを受けて、医療・検査体制の強化、景気の急激な冷え込み、国民生活の悪化など政治が解決しなくてはいけない問題が山積みされています。安倍総理が辞職をし、新しい総理が誕生する直前ですが、新しい人に一つの期待もありますが、客観的には安倍さんの路線を継承するということで、安倍さんと同じ土俵の中の政治でしかないとも言われているところです。 こうした事態は、国や県の責任もさることながら、地方自治体としての任務も大きく問われてくると思います。人間らしく生きる権利を誰しもが持っていることが、コロナ禍への対応の遅れ等によりいよいよ鮮明になり、自粛の要請、新しい生活様式の取り入れなどから、市民みんなが生きる権利を、国はもちろんのこと、県をはじめとした地方自治体が責任を持ってそれを保障することが何よりも求められていると言えるのではないでしょうか。 そこで、まずお尋ねいたします。 そのためには、津山市も市政の在り方、財政運用を、市民の命と暮らしを守る、教育、文化、芸術の分野にも及んで考えていく必要があると思います。市民の暮らしを優先する方向へ転換することが求められているのではないかと思いますが、この点について市長の見解をお聞かせください。 次に、新しい生活様式への転換及び定着が強調されていますが、行政的にはどんなことが求められると考えておられるのか、具体的にお知らせください。 さらに、これからの津山市の財政運用、新型コロナ対策について、どういった見通しを持っておられるのか、このこともお聞かせください。 次に、営業補償についてお尋ねいたします。 津山市独自の事業として、おおむね従業員20人以下の事業所に対し、前年所得が20%以下に減少した場合、20万円の支援が行われる小規模事業者緊急支援事業に取り組んでいただき、該当する小規模事業者の皆さんが救われたことと思います。国の持続化給付金をもらっていても、小規模事業者緊急支援金も申請できるという点は評価できると同時に、市民の営業支援という意味で有効だと感じています。 第二弾では、市内に住民票がある個人事業者を、県内に事業所があれば適用すると条件を広げていただき、喜んでおられる方々も多いと思います。 そこで、お尋ねいたします。 津山市での小規模事業者緊急支援金の申請件数、持続化給付金の現在での実績等をお聞かせください。 また、今後の見通しや津山市内での倒産件数はどうなっているのでしょうか。つかんでおられる範囲でお聞かせください。 さらに、市民の生きる権利を保障するために、新しい施策を考えておられるようでしたら、その施策についてお聞かせください。 次に、定額給付金についてお尋ねいたします。 このたび補正予算に、4月28日以降に生まれた新生児への定額給付金約700人分が提案されており、大いに感謝するとともに、賛成するものですが、国に対してこうした新生児への給付を求められたことがあるのかどうか、お聞かせください。 また、この間の国の対象となっている市民への定額給付金の支給は何%になっているのか、併せてどんな人に給付ができていないのか、その理由も含めて具体的にお聞かせください。 2点目に、教育問題についてお尋ねいたします。 まず、就学援助制度についてお尋ねいたします。 現在、何人が対象で制度が利用されているのか、教えてください。 また、かねてから就学援助制度の拡充として、1つは、給食費の8割支給を10割、実費支給に引き上げること、もう一つは、入学準備金を入学後ではなく入学前に支給する、いわゆる前倒し支給を行うこと、この2点を要望させていただいておりました。 令和2年度は入学準備金の前倒し支給が初めて導入された年度となり、利用者の皆さんから喜ばれていると聞いていますが、その実態をお聞かせください。 さらに、このコロナ禍の下、市民生活を支える施策としても、給食費の実費支給は急務となっています。全県で見ても、就学援助制度の学校給食費は実費支給がほとんどとなっており、これまで5割しか支給してこなかった岡山市で10割支給が実現していると聞いています。津山市でも合併時に、旧津山市に合わせて旧町村の支給額を8割に下げた経緯もあるわけですから、この機会に10割支給、実費支給に引き上げるべきではありませんか。見解をお聞かせください。 次に、学校給食についてお尋ねいたします。 津山市では、合併を機に、戸島に給食センターが設置され、中学校での学校給食が開始されました。現在、草加部給食センターも設置され、市内の小・中学校の学校給食を賄っておられるわけです。2つのセンターに関わる職員及び従業員の皆さん、また配送に関わる方々、その他学校給食を支える多くの皆さんの御奮闘、御努力に敬意を表するものです。 そこで、お尋ねいたします。 学校給食法では、児童・生徒に安全で安心な、そしておいしい学校給食を届けるために、調理から2時間以内の喫食が望ましいとされていると思いますが、津山市の現状を教えてください。 3点目に、道路行政についてお尋ねいたします。 まず、市道B080号線道路改良事業と都市計画道路総社川崎線の現在の進捗状況を教えてください。 最初に、市道B080号線道路改良事業についてですが、この間の会議質問などでいまだ明らかになっていない点や、3月議会以降の動きについてお尋ねいたします。 まず、市長にお聞きしますが、先日、市道B080号線の改良工事の中止を求める住民の会の皆さんが、約3,000人近い人たちの署名を提出されました。3,000人が多いか少ないかではなく、市民から見て無駄な事業ではないかという思いが強い表れだと思いますが、この3,000人の署名が提出されたということについて市長はどう思われていますか、お尋ねいたします。 そして、関係部長にお聞きしますが、1つは、地権者N氏に土地代、建物補償費を全額支払ったのかどうか。全額渡したのなら、何月何日に支払ったのかお知らせください。 2つ目には、契約書において、地権者はどんな状態にして市に売買した土地を渡すとなっているのか教えてください。 次に、総社川崎線についてですが、市長自ら反対されている地権者に話をされたことがあるのかないのか、またある場合、そのときにトラブルのようなことはなかったのかどうか、反対している方の状況をお聞かせください。 以上で登壇での質問を終わり、質問席にて一問一答により再質問させていただきます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 市長、登壇。
◎市長(谷口圭三君) 〔登壇〕 美見議員の御質問にお答えをさせていただきます。 新型コロナと今後の本市の政策の方向性についてです。 感染拡大の収束が見通せない中、感染拡大防止対策を講じた上で、現在の困難な状況下でも豊かさや生きがいを感じられるよう、社会的、文化的、また経済的活動を徐々に再開していくために、必要な支援などの取組を引き続き進めてまいります。 市道B80号線に関する署名についての御質問です。 市道B80号線の整備は、中心市街地の利便性や快適性の向上と安全対策の観点から必要と認識しており、無駄な事業には当たらないと考えております。 このたびの署名が提出されたことにより、関係部局並びに職員全体において問題意識を共有し、より丁寧な行政運営に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。〔降壇〕
○議長(岡安謙典君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(野口薫君) 新しい生活様式の定着に向けた行政的取組についてでございますが、日常生活や社会経済活動における感染防止の徹底の啓発や、新たな日常を見据えた社会、経済、地域コミュニティーなど様々な分野の課題の解決や変革が円滑に進むよう、必要な対策を適宜講じてまいりたいと考えております。 次に、津山市の財政、新型コロナウイルス対策の見通しについてでございますが、新型コロナウイルス感染症対策については、大きな財政出動を伴うものであるとともに、徴収猶予による市税の減収、外出自粛や施設閉館に伴う使用料等の減収など、歳入面にも影響が及ぶものと考えております。 そういった状況の中、今年度の予算執行において事業を取りやめたものについては、不用額を流用することがないよう各部局に通知をしており、今後も補正予算において事業の減額、歳入の調整等を図ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 新生児への定額給付金についてですが、国に要望はしておりません。 次に、特別定額給付金については、99.8%の市民に給付をいたしました。 次に、給付できていない方は、申請書が宛先不明で届いていない方、給付を希望されない方、独り世帯で申請前に死亡された方などでございます。
○議長(岡安謙典君) 産業文化部長。
◎産業文化部長(明楽智雄君) 小規模事業者緊急支援事業の申請についてですが、申請件数は9月2日時点で2,560件となっております。 国の持続化給付金については、報道によれば8月24日現在で約312万件、4.1兆円が給付されたとのことであります。 次に、今後の地域経済の見通しについてですが、感染の再拡大による消費者心理の冷え込みや企業活動の低下などにより、全国的に足踏み状態にあり、地域経済も弱含みの推移になっていると認識しております。 市内における新型コロナ関連の倒産件数については、民間の調査によれば、4月以降4件と聞いております。このほか、閉店や事業縮小などの事例も見受けられ、厳しい経済状況を裏づけるものとなっております。 次に、新しい施策についてですが、本市としてはまずは地域商品券などの施策を着実に実施することで、経済活性化を促し、状況を見極め、必要な対策を検討していきたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 市道B80号線道路改良事業と都市計画道路総社川崎線の進捗状況についてお答えをいたします。 まず、市道B80号線について、鶴山通りから津山中央記念病院前の交差点までの約140メーター区間のうち、鶴山通りから約49メーターの区間の整備を完了しております。また、それよりも西側については、未買収の土地、建物の権利関係者に御理解をいただくべく取り組んでいるところでございます。 次に、都市計画道路総社川崎線でございますが、事業費ベースで進捗率86%、用地取得率で95%となっております。 次に、市道B80号線の補償に関する御質問へお答えをいたします。 まず、地権者に支払った詳細につきましては、相手方との信頼関係が損なわれるおそれがございますのでお答えできませんが、令和元年度中に全額を支払っております。 次に、地権者はどのような状態で引き渡すのかとの御質問でございますが、契約書には、物件が損するときは、あらかじめ当該物件を移転するものとすると規定しており、建物等の物件が存在しない状態で引き渡すこととしております。 次に、総社川崎線の用地交渉についての御質問にお答えいたします。 地権者の方へは、事業への御理解と御協力のお願いで市長が伺ったことはございます。なお、そのときの状況につきましては、地権者の方への配慮もございますので、回答は差し控えさせていただきたいと存じます。 以上です。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) まず、就学援助制度についてのお尋ねです。 就学援助制度の対象者は、令和2年8月末現在、小学校599人、中学校433人、合計1,032人です。 次に、新入学学用品費の入学前支給の実態についてですが、小学校新1年生につきましては66人が認定され、1人当たり5万600円、合計約334万円を令和2年2月上旬に支給いたしました。中学校新1年生につきましては、認定127人に1人当たり5万7,400円、合計約729万円を3月上旬に支給いたしました。 最後に、就学援助制度の学校給食費実費支給についてですが、厳しい財政状況を踏まえ、事業の優先順位を見極め、財政計画や他の事業との整合性を担保しながら、引き続き検討してまいりたいと考えております。 次に、学校給食の喫食時間の現状についてのお尋ねでございます。 学校給食衛生管理基準については、学校給食法上、学校給食の適切な衛生管理を図る上で必要な事項について維持されることが望ましい基準とされています。 調理後2時間以内に喫食することにつきましては、本市におきましても当該基準を遵守すべく、安全に配慮することとともに、遅配のないよう、日々の献立に合わせ調理作業の工程を丁寧に組み立てたり、調理後は適切な温度管理を行いながら、おおむね2時間で喫食できるようにしています。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) それぞれ御答弁いただいてありがとうございました。それでは、答弁を受けて再質問させていただきたいと思います。 コロナ禍問題で、社会的、文化的、経済的な活動を今後徐々に再開していくという場合に、今までのように道路や箱物づくり、いわゆる開発型中心ではなくて、各経営への直接型支援策、そして市民の暮らしへの直接支援などが求められ、新しい暮らしの在り方を行政としてどのように支援するかという政治が求められていると思います。その点で、八策を含めて未来ビジョンの根本的見直しが求められているのではないでしょうか。どのようにお考えかお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 今後の新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、政策や行政計画の必要な見直しは適宜行ってまいりたいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 政策や行政計画の必要な見直しを行うということですが、既に廃止となった都市計画道路中央線の復活にもつながる市道B080号線も対象とすべきではないでしょうか。
○議長(岡安謙典君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(野口薫君) 総合計画の中期実施計画に掲げる主要事業につきましては、事業評価や予算編成の中で必要な見直しを行ってまいります。 なお、市道B80号線は必要な事業と考えております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 部長も市長もそうでしょうが、市道B080号線道路は必要な事業と言われますが、ここは令和2年度の当初予算にも予算がありませんし、補正予算もつけられてない状況の中では、一旦立ち止まって考えるべきだと申し上げておきたいと思います。 次に、コロナ禍の長期化、新しい生活様式の一つ、密を避けるという課題にしましても、現在持っている市役所そのもの、また文化やスポーツなどを楽しむ場所、演じる人と見る人の密をなくする施設づくり、学校や病院、各福祉施設や保育、幼稚園など、本気で密を避ける空間のある建物にして、それらに見合う人の配置をする。これができないと、新しい生活様式を幾ら言葉だけで市民にお願いするとしても、3密を避けることは保障されないのではないでしょうか。どう思われますか。こうした思考が津山の未来ビジョンへ取り入れる必要があると思うんですが、お聞きします。
○議長(岡安謙典君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(野口薫君) 新しい生活様式を踏まえた今後の施設整備や人員配置の課題につきましては、新型コロナウイルスの感染状況などを見極めながら、総務部と協議しながら適宜判断してまいりたいと思います。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 新しい生活様式を踏まえた今後の施設整備や人員配置の課題について、適宜判断していくとの御答弁をいただきました。 学校現場のことは5日目に中村議員から質疑があると思いますが、ぜひ少人数学級の実現のため、教員免許を持った正職員を増やすなど実践していただくよう強く要望しておきます。 さて、津山市の財政運用、新型コロナ対策の見通しについてもお答えいただきました。事業費の削減、歳入の調整を行うとのことですが、どんな事業を削減できると考えておられるのか教えてください。
○議長(岡安謙典君) 企画財政部長。
◎企画財政部長(野口薫君) 新型コロナウイルス感染症の影響により中止した事業などについて削減できると考えております。 なお、今回の第4次補正予算におきましても、中止となった観光イベントや地域イベントなどに係る予算を減額を計上いたしております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) それぞれ御答弁いただきましたが、いずれにしても津山市の財政運用も厳しい状況が続くと思います。はっきりしているのは、開発中心型から市民の暮らし応援の政治へ変えていくことが求められているということです。そのことを指摘をして、次の再質問に移らせていただきます。 次に、小規模事業者緊急支援事業についての申請件数、今後の見通し、新型コロナ関連の倒産件数などそれぞれ御答弁いただきました。 そこで、小規模事業者緊急支援事業についてお尋ねいたしますが、津山市独自の施策なので、条件をつけたと言えばそれまでですが、年金と事業収入の両方の所得がある事業者の場合、年金額が多いと対象にならないというのは条件が厳し過ぎるのではないでしょうか。年金より事業収入が少ない事業者のほうが、より支援を必要としている実態があると思います。改善はできないでしょうか、お答えください。
○議長(岡安謙典君) 産業文化部長。
◎産業文化部長(明楽智雄君) これまでの申請相談においては、厳しい現状を踏まえた様々な事例を伺っており、御指摘のような場合があることは十分承知しております。 小規模事業者の事業継続を図るといった本事業の目的や要件を踏まえれば、年金や不動産収入などの他の収入の合計額が多く、営業等事業収入を上回る方については、主たる収入が営業等事業収入とは言えず、本事業の対象外としているところでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 納得はできませんが、津山市独自の施策としての考えは分かりました。 それと、第二弾で条件緩和していただいたのはいいのですが、添付書類が増えて困惑しているという市民の声もお聞きします。津山市で確認できる書類なら、申請者の手を煩わすことなく、できるだけ申請しやすいように、以前と同様の書類で対応すべきではないでしょうか。見解をお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 産業文化部長。
◎産業文化部長(明楽智雄君) 本制度は、事業所を有することを支給の要件としておりますが、拡充前の審査では、申請書類だけでなく、事業所の有無等の確認に一定の時間を費やしており、給付の遅れにつながった経過がございます。 こうした状況から、制度拡充後の申請においては、審査の迅速化を図るため、事業所の位置を示す図面及び写真の添付をお願いしたものでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 事業所の有無や位置の確認等に一定の時間を費やし、給付の遅れにつながったため、審査の迅速化を図るために、事業所の位置を示す図面や写真の添付を追加でお願いしているということで、私自身はよく分かりましたが、申請に来られた市民の皆さんに、ぜひこのことをよく分かるように丁寧な説明をしてあげていただきたいと思います。お忙しい中ではありますが、そのことをお願いをしておきます。 また、新しい施策について、まずは地域商品券の着実な実施ということです。そのことをあえて否定はしませんが、この間の消費税の10%への増税や、加えて新型コロナウイルスの影響で、地域商品券を購入できない状況の人々もいることを心に留めていただいて、次の必要な対策を検討していただきたいと思います。 次に、定額給付金についての再質問に移ります。 まず、新生児への定額給付金の財源について、国に要望はしていないとのことですが、私は国へ要望すべきではないかと思います。再度お尋ねいたします。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 新生児への定額給付金事業は、国が実施した特別定額給付金事業の対象とならなかった新生児へ、市が独自に実施するものでございます。なお、財源として新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当することとしております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 新生児への定額給付金事業は、国が実施した特別定額給付金事業の対象とならなかった新生児へ、市が独自に実施するもので、財源としては国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てているということで、それは分かります。しかし、この新生児への定額給付金は、私は当然国が財源を増やしてでも見てくださってもいい内容だと思います。 そこで、ぜひ津山市としてもですけれども、また機会があれば全国市長会を通じてでも、新生児への定額給付金の財源については、別途国へ要望していただきたいと強く要望しておきます。 さて、特別定額給付金の給付状況ですが、99.8%の市民に給付ということで、本当によく努力していただいている数字だと思いますが、少し具体的な内容についてお聞きしたいと思います。 今回の特別定額給付金は、原則世帯主への口座振込となっているため、例えばDVや虐待などで世帯から離れて暮らしている市民などに対しては、きちんと給付ができているのか大変気になります。「さん・さん」などを通じて受け取ることができたケースもあると聞いていますが、そうした市民への周知徹底の仕方と給付状況についてお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 今回の給付金では、DVや虐待などで世帯から離れて暮らしている方は、市町村等の相談窓口で発行するDV被害申出確認書を添付して申請することで、給付対象者の世帯主でなくても受け取ることができます。 この周知については、全国で一斉に実施されたため、テレビや新聞などでも行われており、津山市ではDVや子育ての相談窓口やホームページ、チラシで周知を図り、DVや虐待に関わるNPO法人などにも、関係者に知らせていただくようお願いをしております。 なお、DVや虐待などで世帯から離れて暮らしており、給付に必要なDV被害申出確認書を添付した申請は9件あり、21人の方に給付を行っております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 9件の申請で21人に給付ということで、状況は分かりました。問題は、世帯主から逃れているため、いまだに情報が伝わってない方とか、給付を希望されない方を除いて、市内に住民票があっても宛先不明で申請書が返ってくる方などについて、どう対応するのかが問われていると思います。市民の最後の一人まで寄り添って特別定額給付金の給付を行うべきだと思いますが、見解をお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 本市としまして、期限が近くなっても申請のない方には勧奨通知を送付し、申請書が返ってきた方については家への訪問や福祉施設に協力を依頼するなど、一人でも多くの方に給付を行うよう努めてまいりました。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 津山市の給付期限というのは既に過ぎていると思いますが、最後まで努力しても給付できなかった補助金についてはどういう扱いになるのか、お聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 環境福祉部長。
◎環境福祉部長(森山誠二君) 特別定額給付金については、給付分だけを国に請求することとしております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 特別定額給付金については、給付分だけ国に請求するシステムということで、了解しました。 繰り返しになりますが、どうか希望される方が最後の一人まで受け取ることができるよう、引き続き御尽力いただきますようお願いをして、次の教育問題の再質問に移ります。 続いて、就学援助制度の課題ですが、対象者について、令和2年8月末現在の数字で、小学校599人、中学校433人、合計1,032人とお知らせいただきました。 そこで、お尋ねしたいのは、令和2年度になってコロナ感染症の関係等で休校などが続き、保護者への就学援助制度のお知らせもなかなか大変だったことと思いますが、小学校、中学校ともに新たな申請者はどのくらいおられたのか、お聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 令和2年度の新規申請者は、小学校94人、中学校153人、合計247人です。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 令和2年度の新規申請者は、小学校94人、中学校153人ということですが、引き続きコロナ感染症の影響で市民生活への影響、家計への影響はまだまだ続くと考えられます。保護者への就学援助制度の周知徹底をさらに強化していただきたいと思います。 それから、入学準備金の入学前支給については、小学校では2月上旬、中学校では3月上旬にそれぞれ支給されたとのことで、安心しました。引き続きスムーズな支給をよろしくお願いいたします。 さて、就学援助制度の学校給食費実費支給についてですが、これまでと同様の答弁ですが、どうしても私はこれが納得できません。登壇でも指摘しましたように、このコロナ禍の中、岡山市が学校給食費5割支給から全額支給へと予算を倍加する英断をされました。しかも、岡山市では生活保護申請者も1.5倍に急増したとも聞いています。 津山市でも市民の暮らしが苦しくなる中、児童・生徒のおられる家庭の食費などの負担が増しているという声を市民の方からもお聞きしています。津山市の場合、就学援助制度の学校給食費は現在8割支給ですから、言ってみれば2割分だけ増やせばいいわけです。 そこで、令和2年度8月末の就学援助対象者で試算して幾らの増額になるのか教えてください。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 約1,100万円の増額になります。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 約1,100万円ということです。以前は約1,300万円とお聞きしておりましたから、対象児童・生徒の人数が減ったということもあって、多少少なくて済むのかなと思います。 毎年決算後には10億円前後の財政調整基金を積み立てることができる津山市において、この約1,100万円というお金が用意できないはずがないと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 学校給食費実費支給については、市の財政状況を踏まえ、事業の優先順位を見極めながら引き続き検討してまいります。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 毎回同じ回答なんですけれども、ほかにも様々な事業を抱えていらっしゃるということは分かりますが、この学校給食費実費支給は、後回しにしてもよい課題だということでしょうか。はっきりお答えください。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 就学援助制度については大変重要な課題と考えておりますが、優先度や緊急度を踏まえ、慎重な判断が必要だと認識しております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) コロナ禍の中で、市民の家計が苦しくなっていると思います。そうした状況だからこそ、私はせめて就学援助利用者の学校給食費だけでも実費支給にと求めているんです。そして、これは谷口市長の選挙公約にも掲げておられた学校給食費の段階的無償化への第一歩ともなると確信するものです。 そこで、この課題の最後に、市長の考えをお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 就学援助につきましては、その他の事業との整合性を見極めながら、引き続き検討したいと考えております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 市長の引き続き検討するという答弁は、残念な限りです。やめると言っていただかないので、その辺はまだ余地があると思いますが、ぜひ一日も早く就学援助制度の学校給食費実費支給を実施すべきだと思います。岡山県下で見ても一番最後の実施にならないように、ぜひよろしくお願いしておきたいと思います。 次に、学校給食の在り方について再質問させていただきたいと思います。 学校給食の調理から配送までの状況について、おおむね2時間で喫食できるようにしているとお答えいただきました。 そこで、御承知のように、学校給食法にある学校給食衛生管理基準では、調理した食品を調理後2時間以内に給食とは、具体的には加熱終了時から給食始まりまでが2時間以内と説明されています。そして、加熱調理では食品を完全に無菌にすることはできないため、食中毒菌を発症に必要な菌数まで増加させないよう、調理後2時間以内の給食を守ることが食中毒予防の絶対条件とされています。 これらに照らして津山市の状況は安全と言えるのかどうか、再度お尋ねいたします。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 市内2か所あります学校食育センターでは、法令等を遵守して、毎日清掃や消毒作業を行い、適切な人員体制の下、調理員、配送業者等への衛生管理を徹底し、日々の調理作業の工程の組立てや温度管理を確実に行いながら、安全な給食として提供しております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) さらに、共同調理場においては、調理した食品を調理後2時間以内に給食できるようにするための配送車を必要台数確保することも、同じ衛生管理基準で示されていますが、配送車について、現在何台確保されており、衛生上、十分だとお考えでしょうか、お答えください。
○議長(岡安謙典君) 教育次長。
◎教育次長(粟野道夫君) 戸島学校食育センターでは9台、草加部学校食育センターでは米飯の配送もあるため15台となっております。配送台数については、配送車両の積載量や各センターの積込みスペースを踏まえ、各学校への配送時間等を考慮し、必要台数を確保しております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) このたび学校給食の在り方について質問させていただきましたが、いずれにいたしましても、児童や生徒に安全・安心でおいしい学校給食を提供することは、私たち大人の責任だと思います。そういう意味からも、初心を忘れることなく、学校給食法の指摘を守って業務を進めていただきたいと指摘をしておきます。 次に、道路行政の再質問に移ります。 まず、市道B080号線道路改良事業についてですが、市長は市道B080号線整備について、中心市街地の利便性や快適性の向上と安全対策の観点から必要、無駄な事業に当たらないと答弁されました。しかしその一方で、このたびの署名が提出されたことにより、関係部局並びに職員全体において問題意識を共有し、より丁寧な行政運営に努めてまいりたいと述べられました。 そこで、お尋ねいたします。 市長が考える問題意識とは何をいうのか、分かりやすくお答えください。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 市道B80号線の整備に関してこのたびの署名が提出されたという事実につきまして、関係部局並びに関係する職員全体において問題意識を共有したいということでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 単に3,000名近い署名が提出されたというだけではなく、住民監査請求により監査委員から指摘された内容、市民から中止を求める署名運動が起こされた、僅か100メートル程度の距離の中で約6割を占める2人の地権者がおられるのに、ごく一部だけの土地を購入した。しかも、その人の土地を100%購入したために、道路幅員の取り方が異常にいびつにせざるを得なくなった。こういったことなどが市民の立場でいう問題点、問題意識だと言うべきだと思います。このことを市長、肝に銘じて考えていただきたいと申し上げて、次に、より丁寧な行政運営とは何なのか、具体的に分かりやすく教えてください。
○議長(岡安謙典君) 市長。
◎市長(谷口圭三君) 関係をいたします部局及び職員がより丁寧な説明に努めながら、行政運営を行いたいということでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 市長にこれ以上の答弁は求めませんが、市民や、とりわけ反対をされている2人の地権者の方々は、これ以上の道路改良は要らない、両側歩道にする必要も道路幅員を広げる必要もない、そう言っておられます。そのことをよくよく心に留めておいていただきたいと思います。 次に、部長にお聞きしますが、市道B080号線の補償について、津山市が購入した土地代、建物補償費を地権者に令和元年度中に全額支払ったとのことです。そして、お答えいただいたように、引渡しの条件として、建物の物件が存在しない状態でということです。常識的に考えて、建物は壊し、更地にして引き渡すというのが普通だと思いますが、基礎を残したまま放置するのはいかがなものでしょうか、見解をお聞かせください。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 公共事業により移転する建物等の移転料の算定は、用地対策連絡会が制定した取扱要領や算定基準などに沿って行うこととなりますが、お尋ねの基礎部分の撤去費用は補償費に算定されません。したがって、基礎部分の撤去は補償費の対象外であり、現地に基礎が残った状態になっております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) おかしいと思いますね、部長。更地というのは、現状の二階町8-1の土地のような状態は言わないと思いますが、いかがでしょうか。現地を見たことがありますか。基礎が残り、高さが30センチから50センチのコンクリートの土間打ちというような感じでそのまま残っています。あれで建物等の物件が存在しないと認識できると言えるのでしょうか、お答えください。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 契約上、基礎部分につきましては、先ほども申し上げたとおり補償費の算定には含めておりません。基礎部分につきましては、道路整備工事の中で撤去することとしております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) どう考えても、どのように見ても、またどう理解しようとしても、あれで建物等の物件が存在しない、すなわち更地であり、補償金が100%支払えるという状態ではないと言わなくてはなりません。もう一度しっかりと現地の状況を把握し、検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 契約上、基礎部分の撤去費用は相手方へ支払う補償費には含めておらず、現地に基礎が残った状況になっております。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 基礎部分の撤去費用は補償費に含めてないと言われましても、この点がどうも納得できません。再度現地を確認して、後日議会に見解を改めて報告してくださいというふうに強く要望しておきたいと思います。ぜひ議長のほうで、後日対応をよろしくお願いいたします。 さらに、これまでの議会での質疑で、私にとってはいまだ明らかになっていない点があります。道路幅員を17メートルに広げるということは一体どこで決めたのか、教えてください。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 平成30年10月19日の事業評価委員会で承認され、その後、平成30年12月14日に社会資本総合整備計画の第1回変更計画が決裁されたものでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) 御答弁いただきましたが、平成30年10月19日の事業評価委員会で片側歩道から両側歩道へ、そして12月14日の社会資本総合整備計画の第1回変更計画で14メートルから17メートルが決裁されたという説明では矛盾が起こるんですよ。平成31年度の4月の工事発注見通しという一覧表で、これはもう既に指摘をしましたが、道路幅員10.5メートルと記載しているのですから、単なる間違いだったでは済まされない問題だと思います。明確に答弁してください。
○議長(岡安謙典君) 都市建設部長。
◎都市建設部長(岡部卓史君) 平成31年4月公表の公共工事発注見通しは、山下児童公園前の約40メーター区間を予定していたものでございますが、十分に確認することなく、変更前の幅員を記載していたものでございます。 現在は公共工事発注見通しの公表に際し、より一層チェックの強化を図り、適切な情報発信に努めているところでございます。
○議長(岡安謙典君) 20番、美見議員。
◆20番(美見みち子君) どうも納得できる答弁ではありません。これ以上聞いても同じ答弁になると思いますが、質問はもういたしませんが、10.5メートルでの工事発注というのは、私はどう考えても、単なる確認ミスではないと思うんですね。そういう答弁では絶対納得できません。 それに、この間、このたび資料を見せてくださいということで粘り強くお願いした結果、資料は事前に見せていただきましたが、国への事業交付申請に合わせて、どうも都合よく14メートルから17メートルと書いた図面があったものだという感想を率直に持たざるを得ません。 そして、地権者2人を含めて市民が要らないと言っているこの約3,000人の署名というのは、私はこうしたコロナ感染症の広がりの中で、なかなか訪問もできないんですね。相手の方に会って話をしたいんですけど、訪問もできない。そういう中で本当によく声を届けてくださったというふうに思います。 実は、チラシと署名用紙を一緒にまかせていただいたときに、すぐに私の携帯のほうに電話があって、署名ができたから取りに来てくださいという市民の方がおられました。全く面識のない方ですけれども、訪ねていくと、ポストに入れてくださっていたので、それでもドアをたたいて、コンコンと、御挨拶をしたんですけど、5名の署名用紙全部埋めてくださって返してくださいました。 こういう署名まではできなかったけれど、しなかったけれど、思いは同じという市民の方々が何倍も何十倍も私はおられると思います。市長はあくまで必要な道路だとおっしゃいますが、一度廃止となった都市計画道路の復活が本当に必要なのか、市民生活を守るとはどういうことなのか、再度よく検討していただくようお願いしておきます。 また、都市計画道路総社川崎線について、市長がお会いして話をしたということですが、以前は賛成していただいていた地権者の方の家族構成が変わり、一転して反対に変わったという経過もあるとお聞きしておりますが、あくまでも誠意を持って対応していただくようお願いをして、私の9月議会一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(岡安謙典君) 以上で20番、美見みち子議員の質問を終わります。 本日は運営予定に従い、これをもって打ち切ります。 次の会議は明日10日午前10時に本会議を開き、議案質疑及び一般質問を続行いたします。 本日御出席の皆様には別途通知はいたしませんので、御了承願います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。 午後2時02分 散会...