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12月09日-04号

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  1. 岡山市議会 1992-12-09
    12月09日-04号


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    平成 4年12月定例会    平成4年12月定例岡山市議会    議 事 日 程  第4号       12月9日(水)午前10時開議第1 代表質問 甲第236号議案~甲第273号議案    …………………………………会議に付した事件 日程第1 代表質問      甲第236号議案~甲第273号議案(質疑)    ──────〇──────出席議員(50人)        2番  華 房 美 衛君        4番  寺 田 和 子君        5番  近 藤   昭君        6番  藤 岡 康 博君        7番  小 川 晴 雄君        8番  貝 原 信三郎君        9番  片 山   仁君        10番  奥 野 三四志君        11番  佐々木 清 巳君        12番  石 原 奐 治君        13番  垣 下 文 正君        14番  堀 川   進君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  井 村 嘉 久君        19番  羽 場 頼三郎君        20番  串 田   務君        21番  大 橋 英 雄君        22番  太 田   稔君        23番  鈴 木 邦 彦君        24番  土 肥 啓 利君        25番  宮 武   博君        26番  梶 原 昌 一君        27番  有 井 靖 和君        28番  河 合 和 成君        29番  片 岡 五百樹君        30番  辻 野 喬 雄君        31番  田 畑 賢 司君        32番  崎 本 敏 子君        33番  藤 沢 和 弥君        34番  景 山 貢 明君        35番  高 木 悦 夫君        36番  伏 見 昇 男君        37番  宮 川 日 吉君        38番  磯 村   博君        39番  川 田 敏 幸君        40番  山 田 録二郎君        42番  亀 井   章君        43番  小 林   勉君        44番  吉 田 政 司君        45番  新 谷 盈 智君        46番  山 田   勇君        47番  福 原 弘 子君        48番  苦 水 重 徳君        49番  内 田 宏 哉君        50番  浅 野 卓 志君        51番  板 野 和 昭君        52番  小 橋 留 男君        54番  花 岡   薫君    …………………………………欠席議員(4人)        1番  定 政 猛 男君        3番  楠 木 忠 司君        41番  脇 本 一 郎君        53番  藤 原   貢君    ─────────────説明のため出席した者   市     長  安 宅 敬 祐君   助     役  森 末   京君   助     役  高 島   進君   収  入  役  有 本   正君   総 務 局 長  槌 田 邦 夫君   財 政 局 長  加 藤 憲 幸君   民 生 局 長  藤 原 忠 男君   衛 生 局 長  芝 野 浩 和君   経 済 局 長  山 本 俊 介君   建 設 局 長  春 田   巌君   下 水 道 局 長  大 嶋 吉 雄君   西大寺支所 長  安 井 英 二君   参     与  山 本   宏君   参     与  菱 川 公 資君   参     与  井 上   仁君   参     与  角 田 貞 男君   参     与  佐々木 伍 平君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  加賀谷 益 治君  教 育 委 員 会   委  員  長  高 田 武 子君   委     員  藤 原 静 雄君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委     員  田 渕 禎 子君   委     員  岡   八 夫君  監 査 委 員   委     員  三 宅   襄君  農 業 委 員 会   会     長  小 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  中 川 和 彦君   次     長  中 村 清 司君   次     長  小 坂 夏 彦君   議 事 課 長  長 尾 栄二郎君   議 事 課 主 幹  岡 田 登志男君   議 事 課 主 幹  斎 藤 泰 清君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     任  佐 藤   武君    午前10時11分開議 ○議長(花岡薫君) 皆さん御苦労でございます。 これより12月定例市議会第4日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は42名であります。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に川田君,新谷君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は代表質問並びに甲第236号議案から甲第273号議案までの38件の議案についてであります。    ──────〇────── △日程第1 代表質問(甲第236号議案~甲第273号議案)    ───────────── ○議長(花岡薫君) 日程に入ります。 日程第1は,代表質問並びに甲第236号議案平成4年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について以下38件の議案についてであります。 これらを一括上程し,代表質問を行います。 それでは,順序に従いまして小川君。   〔7番小川晴雄君登壇,拍手〕 ◆7番(小川晴雄君) 皆さんおはようございます。 政友会を代表いたしまして,質問をさせていただきます。 平成4年もはや師走の半ばを迎えまして,何かとお忙しい感じがするわけでございす。また,私自身代表質問は久しぶりでございまして,この機会を与えられましたことに対しまして,年がいもなく緊張いたしております。その責任の重大さを感じているところでございます。 何分,代表質問の5番目でございまして,既に4会派から代表質問を受けてでございます。既に言い尽くされた感じもございますが,山積する岡山市政の重要課題などにつきまして,極力焦点を絞りまして質問をさせていただきます。 まずその1は,市長の政治姿勢についてでございます。 申し上げるまでもなく,昨年はまさに世の中が大きく揺れ動く1年でございました。世界的に見ましても,湾岸戦争があり,旧ソ連邦が解体され,新しく独立国家共同体が誕生するなど,私たちの想像を超えたスピードで世界が変化しました。 国内に目を転じてみますと,バブル崩壊で,これまでの経験では信じられないような事件が明るみに出てまいりました。一時的には,国民すべてが日本経済そのものの健全性にさえ疑問を抱くような事態を招来したことも記憶に新しいところでございます。 このように,世の中が大きく変化した昨年を受けて,ことしはどのような年であったでありましょうか。 まず,国際的には本年11月にアメリカ大統領の選挙が行われ,共和党ブッシュ大統領から民主党のクリントン氏が次期アメリカ大統領に当選し,これまで3期続いた共和党政権から民主党政権への交代によって,国際関係に与える影響は大きな変革を余儀なくされるわけでございます。特に,日米関係も新たな時代を迎えたと言わなければならないと思います。 一方,国内では7月の参議院選挙を初め,我が岡山県においては多選への批判,チボリ公園問題などを争点として岡山県知事選挙が行われ,現職の長野知事が当選し,6期目のスタートを切ったところであります。 また,ここで特に申し上げておかなければならないことは,佐川急便の疑惑によって国政が著しく停滞したことであります。今もなお国民の見守る中で,その真相究明が行われているところでありますが,一日も早く問題を解消し,本来の国政の正常化を願うものの一人であります。今こそ政治改革を断行する以外に道はないと思っております。私ども岡山市議会も,去る11月の臨時市議会において,佐川急便疑惑の徹底解明と政治倫理の確立に関する意見書を全会一致で可決したところであります。 一方,本市においても高齢化,国際化,情報化など社会経済の環境の変化に的確に対応していかなければなりませんし,既に本市は新たな第二世紀への発展に向かって魅力ある都市づくり,住民の福祉の向上に邁進していかなければならないことは言うまでもありません。 本市は,本年8月に人口60万都市の仲間入りをし,全国で15番目の位置にランクされたのであります。これからの都市は住民ニーズ生活スタイルの多様化,個性化,そして経済のソフト化サービス化を背景に,都市間競争は一層激しさを増していくものと考えられます。魅力のない都市は,おのずと活力を失っていくことは言うまでもありません。県都岡山市の発展は,一に現在の為政者の力量にかかっていると思うのであります。現在,本市が抱える課題は,駅前広場の整備を初めとして,都市交通機関の整備,環状道路の整備,下水道の整備,ごみ問題,商業の活性化,観光の振興などが山積し,これらの諸議題を解決していかなければ,魅力ある都市に結びついていかないのであります。 瀬戸大橋の開通で,中・四国の広域交通ネットワークの結節点となった岡山市は,今こそ地の利を最大限に活用し,企業の集積や人を集める施策を積極的に展開していかなければ,個性的で魅力ある地方中核都市とはいえないのであります。 以上の状況を踏まえながら,以下具体的な質問に入らせていただきます。 その1は,国民注視の中で佐川急便問題の真相究明が行われており,この事件で問われている政治と金の問題と,今後早急に取り組まなければならない政治改革に対して,どのような見解を持っておられるのか,所信を聞かせていただきたいと思います。 その2は,本市の魅力ある都市づくりの一つとして,市長は商店街活性化のための新たな哲学と題して,地方中核都市の繁華街には地元住民だけではなく,近隣の市町村はもちろんでございますが,近県からも買い物に来るような魅力ある商店街として,同業種集積型商店配置とでも呼ぶ商店配置が今後の1つの望ましい方向と考え,例えば神田の本屋街,秋葉原の電気街,横浜の中華街,広島の骨董品街,札幌のラーメン横丁などを挙げておられますが,残念ながら本市には,いまだこういった岡山市を象徴する商店街は見当たりませんが,今後岡山市の特性に合った,この種商店配置をどのような場所で,どのようなメニューで構築していこうと考えておられるのかお伺いいたします。 その3は,市長就任以来丸2年を迎えようとしていますが,この2年間における市長の行政評価については,それぞれの見方ができようかと思いますが,端的に言って私は,まだまだ政治家としての素質に欠け,依然として官僚型の姿勢がうかがわれると思います。 確かに,これまでの2年間の行政執行に当たっては,きめ細かくそつのない対応をしてこられましたことについては評価はできるものでございます。 一例を挙げますと,整備がおくれている下水道問題,全国的にも深刻なごみ処理問題,支所単位で進められている地域活性化推進対策事業,市民と市長との語る会を通じての市民との意見交換などでありますが,反面不十分な点として挙げられますのは,議会との対話不足であり,職員とのコミュニケーション不足であり,国,県,経済界等との信頼関係の不足などが指摘されるところであります。このことは,チボリ公園誘致を断念した市長の政治判断から端を発したことだけに,今もなお岡山市政最大懸案事項ともいえる操車場跡地利用問題に端的にあらわれていることは,言うまでもありません。 お隣の倉敷市を見てみますと,市長の政治的手腕の発揮によってチボリ公園の積極的な誘致活動を初め,市長のスローガンとして掲げた「夢のある倉敷」を実現するため,わずか1年半で2つの4年制大学の誘致実現に漕ぎつけるなど,その積極的な政治姿勢や岡山県との強い信頼関係を聞くにつけ,我が岡山市との比較において都市間競争,つまり魅力ある都市づくりの面で大きな差が感じられ,私は断腸の思いがするわけでございます。 もうこのあたりで官僚体質を払拭し,政治家として目先の小さなことにとらわれず,大胆な発想と国,県,経済界などにも直言できる強いリーダーシップを発揮すべきときではないかと思いますが,市長の御所見をお伺いいたします。 その4は,目下最大の懸案事項であり,かつ市民が最も注視している操車場跡地利用問題についてであります。 去る11月25日開かれました市議会協議会で,初めて市長は水と芸術の公園としての整備構想を明らかにされるとともに,12月2日の開会の定例本会議初日において,その所信表明の中で,岡山操車場跡地問題として実に5ページもの異例ともいえる所信を述べておられました。この問題に取り組む市長の並み並みならぬ意欲を感じたわけでございます。 私ども政友会は,その後において勉強会を持って当局との意見交換を行ったところであります。その結果,当日集まった議員から,この構想案についてさまざまな意見が述べられたところであります。その主なものとして,将来的なビジョンを持った夢のある構想とはなっていない,真に将来性のあるものを考えなければ,チボリ問題の教訓もあり,市民の合意が得られないのではないかと危惧する意見も出されました。総じて私が感ずるところでは,この構想を積極的に評価するというところまでは,まだ至っていないのであります。 また,この構想が発表されて以降の新聞報道を読んでみても,総じて市長の姿勢とは裏腹に疑問視する論調の記事が目につき,果たして多くの岡山市民は,これら報道に接してどのような感想を抱いたことでありましょうか。 今後,市長は,岡山市民に対し,この公園構想を積極的にPR,もしくは説明会を開催され,意見をお聞きになることと考えます。また,市議会とも十分論議を重ねていくということでありますが,恐らくチボリ公園と同様の賛否両論の意見に分かれることは間違いないと思います。そのとき,市長はどのような決断をされるおつもりでありましょうか。 そこで,以下基本的な問題に絞って質問をいたします。 その1は,市長が示された整備構想案は,今後の展開によって大幅な変更は可能なのでしょうか。 その2は,前段触れましたように,この構想案に対し,チボリと同様,市民世論が真っ二つに分かれた場合,市長はチボリと同様に白紙撤回されるおつもりがあるでございましょうか。 その3は,市長はこの発想案をもって,チボリのときに行った市民アンケート調査を実施する考えはありますか。先日からの議論をお聞きいたしておりますと,アンケート調査はしないとのことでございますが,もししないとするならば,どういう形で市民の賛否を問うおつもりでございますか。 その4は,私としては前述したように,市長の示された構想案に対し,疑問視する声があるとするならば,この際市の発想案は構想案として,これとは別に岡山市民60万の中,女性,青年,壮年,高齢者など各界各層で構成する仮称岡山都市公園構想懇談会などを設置され,幅広くすべての市民が集い,楽しむことができ,また岡山らしさを全国的にPRするような,魅力を持った都市公園構想を市民総参加で英知を結集し,計画立案してみれば,すばらしい,これこそ岡山市が誇れる公園構想が生まれてくると確信いたしますが,そのお考えはあるでしょうか。 私はこういった手法をとらない限り,この問題の前進は難しいと思っております。市長がいつも口にされる住民自治の本旨にも沿わないと考えますが,新駅など副都心構想を含めますと400億円もの岡山市政上初めての大事業であるだけに,半年や1年くらい基本構想がおくれたからといって市民は反対しないと考えます。 市長の御所見をお伺いいたしまして,市長の政治姿勢についてのお尋ねを終わらせていただきます。 次は,各項目についてお尋ねいたしますが,既に重複したものもございますので,極力重複は避けて,以下質問させていただきます。 まず,苫田ダム建設推進でございますが,岡山市も近い将来,水不足が予想されると聞いております。都市用水を長期安定的に確保するため,苫田ダムに期待して私はおりますが,しかしダム建設によって生ずる被害者など水没関係地区の再建対策に今日までも受益するものとして岡山市も協力してまいりました。なお一層の支援が今後必要となると思いますが,どのようにお考えでしょうか。 また,奥津町から奥津町地域総合振興計画が建設省及び県に提出されて内容が検討されていると聞いておりますが,今後の予定はどのようになっておるのかお尋ねいたします。 本市も下流受益団体として,一定の負担増になるのではないかと思います。苫田ダム関係で,本市が支出する総額はどのくらいになるのかお尋ねをしておきたいと思います。 次は,津山線の高速化と吉備線の近代化についてお尋ねをいたします。 津山線は県北津山圏域と本市とを結ぶ唯一の鉄道路線でありますが,県北住民はもちろん沿線住民にとっても観光客にとっても,高速化の実現と快適性が強く求められておるところであります。その実現に向かって期成会が結成されていると聞いておりますが,どのような組織になっているのか,運動はどのようにしておるのか,高速化の見通しはあるのかなどお尋ねをしておきます。 また,吉備線も開業いたしまして88年ということでございますが,吉備線沿線も県立大学や平成7年の井原線の開通などによって利用客が非常にふえてくると予想されますが,近代化について期成会が発足いたしまして,関係方面に呼びかけていると聞きますが,近代化とは何をどうするのか。次は,その近代化の見通しはどうなのか。3番目,事業費はどのくらい必要としておるのか。4番目,本市の負担はどのくらいぐらいになるのかお伺いいたします。 次は,支所の建てかえの問題でございますが,本年度支所等調査費,つまり支所の建物の老朽度の調査費として700万円が予算化されております。どのような調査をされたのかお伺いいたします。 また,行財政改革の流れをくむ,豊かでゆとりある暮らしを目指す市政懇談会が発足しておりますが,この会では支所の見通しなども検討をされると聞いております。この懇談会の結論が出ないと,支所の役割とか権限というものがどのようになるのか決まらないわけでございますから,したがって支所の建物の規模などその内容がわからないわけでございますから,その建設計画はまた先送りになるのか,その点についてお伺いいたします。 それとも,この懇談会に関係なしで,老朽度の調査が済み次第,順次建設されていくのか,その点についてお伺いをしておきます。 次は,ちょっと順序が変わりますが,補助金の公平化についてお伺いいたします。 ある団体に対する補助金のあり方が公正,適正でないと思いまして,数年前私は指摘しました。その団体の名を挙げて質問しました。そして,善処を要望しておりましたが,先日の一般会計決算審査特別委員会でお尋ねいたしましたところ,まだ改善されていないということがわかりました。 合併当時,旧市町村から支出いたしておりましたその団体の補助金が,そのまま市に適用されているものでございますが,各支所別に調べてみますと,多いところと少ないところでは,1人当たりに割ってみますと,その差が9倍もあるのであります。 そのように各支所別ではばらばらになっておりまして,この団体の補助金は額は非常に小さいものではございますが,このほかにもそれに似たような補助金があるのではないかと私は思っております。合併して既に20年以上がたっています。補助金には一定の基準というものがあっていいはずでございます。1人当たりとか1団体とか,またそれを併用した1人当たり何ぼう1団体当たり何ぼうというような出し方もあると思いますが,いずれにしても補助金の公平化に向けて一遍調査をしてみてください。そして,悪いとこがあれば公平化の意味においても直していただきたい。当局の今後の取り組みについてお伺いいたします。 次は,財政問題でございますが,既にほとんどのことは代表質問でお話が出ましたが,私は市税の収納状況の中で,市税の動向についてお伺いしたいと思います。 財政運営は,市税収入の動向によって大きく左右されるわけでございますから,その市税のうち大きなウエートを占めております市民税と固定資産税の平成元年度以降の収納の推移はどのようになっておりますか。また,平成4年度の動向と見通しについてお伺いしておきます。 また,滞納者の徴収は,この不況の中で,また政治不信の中で大変厳しいものがあると思っておりますが,どのように徴収努力をされているのか,それもお尋ねしておきたいと思います 次は,財政の中の基金の運用についてであります。 基金の中で財政調整基金市債調整基金公共施設整備基金の,この3つの基金について,平成3年度末の現在高はどのくらいあるのか。また,財政運営の上で,今後これらの基金の活用は重要なことであると私は思っておりますが,どのような場合活用できるのかについてお伺いいたします。 公債比率と経常収支,これは既に質問がありましたので,割愛させていただきます。 次は,地域センターについてお尋ねしますが,各議員から質問がございました。既に言い尽くされておりますが,平成7年をめどとされておりますので,地域の期待も大きいのでございますから,早急に対処していただかなければ間に合わないと思います。そこで,幾つか質問したいと思っておりましたが,割愛させていただきまして,北地区のみお伺いしてみたいと思います。 この北地区は,非常に広範な地区でありながら,設置場所が53号線と180号線との結節点付近の谷万成の地点が道路交通などの利便性が高いとして候補地に挙がっております。位置的には南東に偏り過ぎておりますが,人口バランスから見ると,この位置になったとのことでございます。北地区の中でも北西部,足守,高松地区のことでございますが,高齢化が非常に進んでいる地区とされております。候補地の谷万成は交通の利便性があると当局では言っておりますが,例えば公共交通機関を利用するといたしますと,バスになりますが,バスで往復800円から2,000円ぐらい必要となってまいります。それからまた,時間的にもかなりかかります。決して私どもの地域からいうと利便性があるとはいえません。まことに不便であると思います。 そこで,提案でございますが,北地区の北西部に将来,保健と福祉サービスだけの施設,言うならばふれあいセンターからいいますと孫センターというようなものを将来つくる必要があると私は思っておりますが,その点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 それから次は,ホームヘルパーでございますが,在宅福祉サービスの充実のために,非常にヘルパーの活動といいますか,それに期待しておるわけでございますが,本年度市のヘルパーを本庁の社会課から福祉事務所へ所属がえをされました。その所属がえをされました理由は,どういうわけでそういう所属がえをされたのか。それから2番目は,所属がえのその効果は出たのかどうか。それから3番目としまして,調整ヘルパー福祉事務所にそれぞれ配置されましたが,その役割と,配置されてからかなり時間がかかりますから,その効果などについて具体的に教えていただきたいと思います。 次は,ごみ問題でございますが,市長はごみ問題のために非常事態を宣言されましてから1年になります。それで,先日分別収集や可燃ごみの収集を市長は体験されました。あるいは,陣頭指揮をとったと言ってもいいかもわかりませんが,大変御苦労さまでございました。その体験されての感想はどのようでありましたか,ちょっとお尋ねをいたします。 以降,重複いたしますのでごみの問題は割愛させていただきますが,埋立処分地だけちょっとお聞かせを願いたいと思います。 松ケ鼻の埋立処分地の跡地整備について,ちょっと時期が早いかもわかりませんが,どのような手法で整備されるか,その構想をお尋ねしておきたいと思います。 次は,市立病院の整備と完全週休2日制についてお尋ねをいたします。 市民病院では,増改築改修工事,総額では27億5,000万円で西側に別館を建設し,さらに本館の老朽部分の改修に着手しております。完成しますと,見違えるような病院になるものと期待しております。 せのお病院も,総事業費31億円で新築工事も進捗し,来年度には開院の予定と聞いております。地域住民の期待に沿える立派な病院になるものと思っております。 吉備病院でも,9,500万円で電気,機械,水道設備の改修の予定と聞いております。吉備病院の整備については,6月議会で有井議員がつぶさに質問されております。吉備病院は,地域住民に良質な医療サービスの提供を目的にしておるのでございますが,それにもかかわらず非常に狭くて駐車場もありません。ないことはありませんが,非常に狭いです。老朽化もしております。周辺には私立の病院もたくさんありまして,競争は激化しております。今までのずっと流れからいいますと,せのお病院の次は吉備病院を新築するというのが既成事実になっておったと私は承知しておりますが,安宅市長になってからは改修や修繕でいくとのことでございますが,その考え方を一蹴されて新築移転をされて内外ともに充実していただきたいと,私はそのように思っております。それで,市長のお考えをお聞きしたいと思います。 それから,病院の完全週休2日制についてでございますが,病院までもこれを導入しなければならなかったその理由。それから,2番目としまして,赤字が──今でも赤字経営でございますが,赤字がさらにふえてくるんではないかと私は心配しておりますが,その点について。それから,3番目は市立病院離れがしてよそへ行くというおそれも出てくるんではないかと思いますが,その点の御判断はどういうになっとんか。それから,地域住民,特に高齢者に不安を与えるのではないかと思いますが,この点についてお尋ねをしておきます。 それから,農政問題に移らしていただきますが,6年越しのガット交渉もアメリカとECで妥結しました。これで我が国も米市場の開放に圧力を受けるのは避けられない情勢となってきました。今日まで我が国は米については例外なき関税化に絶対反対してまいりましたが,ここ数日の動きを見ますと,政府や自民党も米開放を決断せざるを得なくなった模様であります。農林水産大臣が突然アメリカ,欧州に出発しまして交渉をしておるようでございますが,これは私から見れば,日本の農民に対する一つのジェスチャーとしか頭に浮かんでまいりません。いずれにしても,稲作農家にとっては大変な打撃を受けることは必至であります。生産した米が余る,米の作付面積を計画的に減らす,この減反政策が定着して20年たちましたが,量産のかけ声から一転して減産へと,くるくる変わる農業政策に振り回されてきた農家は,農政不信を募らせております。 きょうの新聞を見ますと,今の現内閣の支持率は16点何%──1%ですか,そのように大多数の国民が支持してない内閣で,このような重大な問題を解決するということは,非常に農家としても農政不信が募るばかりでございます。 政府の手持ちの在庫が不足したという理由で,今年度は緊急避難的に減反緩和が実施されましたが,その緊急避難的な減反政策,実質的にはその半分にとどまったと言われております。政府では,来年度から3カ年にわたって減反緩和計画を決定し,発表しました。岡山県には,本年度の復田が余り芳しくなかったという理由から,緩和面積は2,800ヘクタールと本年度並みに据え置かれております。 このような農政の背景の中でお尋ねいたしますが,1,岡山市では米自由化を想定して稲作農家をどのように指導していくおつもりなのか。2番目,岡山市では緩和対策がどのようになっておるのか。3番目,不正規ルートの──やみ米でございますが,1俵1万8,000円ぐらいで流通しておる関係から,転作目標面積未達成者への買い入れ限度制限,ペナルティーとしてはもう機能しなくなったんではないかと思いますが,これについて。4番目,高齢化が進んでいる中で,担い手の確保とか育成策についてはどのように考えておるのか。5番目,市が認定している女性農業士が県の農業士として認定されているものがあります。この場合,市の認定は取り消して新しく補充してはどうかと思いますが,これに該当する人は何人ぐらいおるのかお伺いします。また,そのおつもりがあるのかないのか。6番目,本年の稲作は県南で作況指数が103と発表されまして豊作が期待されておりますが,その実績はどのようになっているのか。7番目,市内の農協合併はどのような動きになっておるのか。当局として,この農協合併についてどのように考えているのか,支援していくのかお伺いしたいと思います。 次は,児島湖の浄化でございますが,児島湖は,昭和34年に児島湾を締め切ってつくられまして,沿岸の農業用水として利用されるとともに,農作物の塩害防止や高潮防止などに大きな役割を果たして今日までまいりました。しかし,この流域の家庭排水や産業排水が流れ込んで,湖底にヘドロが大量に蓄積しております。児島湖の環境悪化は大きな社会問題となってまいりました。国においては平成4年度からヘドロを除去するため浚渫事業に着手することになりましたが,それについて数件お尋ねいたします。 工事に当たって,濁りによる魚への影響はないか。2番目,ヘドロをほかに利用する方法は考えられなかったのか。3番目,この事業は12年間という長い歳月がかかると聞いておりますが,これを短縮することはできないのか。4番目,総事業費は300億円と言われておりますが,関係公共団体の──本市を含めて負担割合はどのようになっておるのか。5番目,この事業と水辺環境整備事業との関係はどのようになるのかお尋ねいたします。 次は,広域幹線道路網の整備でございますが,山陽自動車道は市内全線にわたって工事が進められております。高速自動車道は国土の均衡ある発展を図る上で重要な役割を担っております。山陽自動車道は,瀬戸内沿岸都市を結ぶ重要な幹線道路で,岡山市の産業,文化の発展に大きな役割を果たすものであります。早期開通を念願いたしておりますが,開通の見通しについて予定どおりいくのかどうか。 また,中国横断道は江府─落合間が今月中旬に開通する予定になっておりますが,岡山市域の進捗状況,これはどのようになっておるのかお伺いしておきます。 それから,3番目としまして,国道2号バイパス,53号バイパス,180号西バイパス,一宮バイパスなどの早期完成が望まれますが,特にその中で国道180号西バイパス,一宮バイパスについて,その経過とその見通しをお聞かせ願いたいと思います。 次は,河川の改修でございますが,市民を災害から守るために河川改修は重要な課題であります。各河川において改修計画が進められておりますが,その中で足守川の上流,すなわち吉備線から上流の改修はいつごろ着手できるのか,その見通しと改修計画についてお尋ねをしておきます。 次は,吉備路の文化財の保存と周辺整備でございますが,吉備路にはもう既に皆さん御承知のように,吉備津彦命と温羅との桃太郎伝説や多くの謎を秘めた造山古墳,また水攻めの高松城址など史跡がたくさん残っております。 中でもきょう取り上げたいのは,造山古墳と高松城の水攻め築堤跡についてであります。造山古墳と陪墳を含めた歴史公園については,たびたびいろんな角度から陳情されておりますが,早急に実現されるよう期待しておりますが,その見通しはどうなのか。 次は,高松城水攻めの築堤跡は,高松城水攻めを語る今,現存している史跡の中で最も貴重なものと言われております。この保存と周辺整備について検討していただきたい。私は,私案でございますが,築堤跡を,周辺がずうっと水田でございますから,ただれることもおそれもありますし,その保存のために築堤跡を中心にした小規模公園をつくって,観光客のためにも,また保存のためにもそのようにしていただいたらどうかと。 次は,築堤跡に行くために道順をよく聞かれるわけでございますが,わかりやすい道をつくる必要があると思います。そこで,その予定があるのかないのかをお聞きします。 次にお尋ねしたいのは,最上稲荷や竜王山,高松城跡,吉備津神社,吉備津彦神社などを含めた1,293ヘクタールが岡山市分で,昭和41年に吉備史跡県立自然公園に指定されております。また,昭和47年には造山古墳を中心に岡山市分が227ヘクタールでございますが,吉備路風土記の丘県立自然公園に指定されまして,地区住民の知らぬ間に指定を受けておったわけでございます。史跡と自然を残そうと,開発から守ろう,そのことは非常にいいことではございますが,しかし地域の活性化のためにもいろいろな事業をするにしても,個人的にも制約を受けております。市民生活に不自由はないものの,いつの間にか整備からそのために取り残されておるのが現状でございます。地区民から不足が出ております。この指定を解除するということはできないわけでございますから,史跡を保存しながら,自然を残して市民も快適な文化生活ができるような,県立自然公園にふさわしい地域整備が必要となってまいりますが,行政は我々地区民から要望とかその他があるなしにかかわらず,当局としてこのような網がかぶされた地区の整備計画というものはせなきゃならんと私は思っておりますが,そのことについてお考えをお願いいたします。 次は,下水道の整備でございますが,下水道は市民が快適な生活を送るために欠くことのできないものであります。市民の市政に対する要望事項の中でも,下水道の整備を望む声が第1位を占めております。しかし,本市の下水道普及率は平成3年度末で約38.7%で,全国平均の普及率45%を下回っております。今後ますます下水道整備を推進さす必要があります。 国においては,日米構造協議で約束した国民生活の質的向上を図るため,公共投資の拡大が打ち出され,平成3年度から第7次水道整備5カ年計画で,事業費は第6次下水道整備5カ年計画の事業費の1.35倍,整備目標は平成2年度末の全国普及率44%から,平成7年度末には54%と約10%の引き上げを目標としております。10年後には全国普及率を70%にすることを目標とされております。本市におきましては,市長が15年後には普及率を70%に伸ばすと公約されております。しかし,下水道事業は繰越事業が多く,それに携わる市職員は恒久的な残業が続き,非常な激務で心労と過労で亡くなられた方もいると聞いております。事業を執行するためには,それ相応の職員の配置,執行体制が確立されることが必要であろうかと思います。 そこでお尋ねしますが,1番目,岡山市の下水道整備を15年後に70%にするための基本方針はどのようなものでありますか。また,平成3年度から第7次下水道整備5カ年計画の予定事業費はどのくらいか,整備面積どのくらいになるのか,普及率では何%引き上げることになるのかお尋ねします。 次は,平成3年度分の計画と執行状況はどのようになっているのかお尋ねします。 それから,岡山県が児島湖流域下水道の事業拡大をされると聞いておりますが,岡山市の流域関連処理区の事業拡大はいつごろされる予定か。また,拡大する地区はどこで,どの程度の規模になるのかお伺いします。 それから,下水道局の職員配置執行体制をどのように考えておられるのかお伺いします。 次は水道局で,未給水地区の解消について。 水道普及率も99.8%と,全市民がひとしく恩恵を浴するまであと一歩のところまでまいっております。同じ岡山市民でありながら,いまだその恩恵にあずからない1,000戸の方々に,当局の鋭意その解消に向けて努力されているそのことに敬意を表しております。 水道事業は,法の建前から独立採算が原則でありますが,一方福祉行政の観点から,その解決にも答えを出さなければならないと思っております。 そこで,未給水解消の問題は今までいろいろと論議されておりますが,現在どのような認識を持っておるのか。2番目,過疎地では公共施設でもできればそれに便乗するというケースもありましたが,ほとんどの方が個人負担が高額で,それにたえ切れないと。特例的に安くしてもらえないかという願望がありました。このたび個人負担を軽減するということで,どのようになるのか。また,未給水地区の解消計画はどのようになっているのかお尋ねします。 次は,未給水解消事業により全体の水道料金にはね返るのではないかと思いますが,この見通しはどうなのかお尋ねします。 次は,消防団の機動力の適正配備でございます。 岡山市消防団も,団員の高齢化で定員割れの分団もあるとか。当局では,定年制の導入を検討しているとも聞いております。内部からは,後継者がいないと,消防団の魅力アップが先決と,などの声もあるとか新聞紙上で拝見いたしました。そのような消防団の背景の中で,ここで私が取り上げたいのは,自動車ポンプの適正配備はできないかということであります。 消防団のポンプ自動車及び消防ポンプ現勢一覧表によりますと,合併当時保有していた装備そのままで,見直しもなく20年もたっております。消防ポンプの完全ぎ装,いわゆる自動車ポンプと可搬積載の自動車ポンプとに分かれております。支所単位で比較してみますと,完全ぎ装車のものが7台も配備しておる支所もありますし,完全ぎ装車が1台もなく可搬積載だけの支所も1支所あります。完全ぎ装のものが配備されていない地区の幹部の方は,初出式とか方面隊での総合訓練,非常事態の出動でも大変見劣りがして団員が劣等感を持っておると,非常につらいというように嘆いておられました。消防団の魅力アップのためにも,また団員にやる気を起こしてもらうためにも,地域の消防力の強化のためにも,この地区に完全ぎ装車ポンプを配備してはどうかと思いますが,当局ではこの配備を見直すお考えがあるのかどうかお尋ねします。 総合歴史博物館につきましては,昨日も御質問が出まして,きょうも新聞紙上へ大きく出ておりましたが,割愛させていただきますが,ただ一つ建設の目標年度はいつごろを予定して,すべての作業に入るのかどうか,それをお伺いします。 それから次は,スポーツ施設の整備についてでありますが,グリーンライフ岡山の創造の中で,スポーツ,レクリエーションの振興を位置づけ,すべての市民がそれぞれの年齢や体力に合わせて生涯にわたってスポーツ,レクリエーションに楽しむことができるよう,各種のスポーツ事業の開催や指導者の養成に努めるとともに,市民のニーズに対応したスポーツ施設の整備を進めていくというようになっております。これを受けて市教委では,昨年度岡山市スポーツ施設整備基本計画が策定されまして,スポーツ施設にも野球場とかテニスコートとかいろいろありますが,市民のだれもが身近に利用しやすいものはスポーツ広場だと思います。この計画では,市内を6つのブロックに分けて,その中で過不足調査,整備の年次計画を示しておられましたが,計画のブロック分けでは区域が非常に広過ぎるので,当局では見直しをすると聞いておりますが,今後どのような見直しをされるのかお伺いをしておきます。 以上で代表質問を終わりますが,市長も私も岡山市の発展と市民の福祉の向上には,目的は1つであります。市長も健康に十分留意されまして,60万市民の信頼を得られますように,御活躍をお祈りいたしまして,代表質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。    午前11時11分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午前11時36分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 小川議員の政友会代表質問に対しまして,順次御答弁させていただきます。 まず,市長の政治姿勢についてでございますが,佐川問題と政治倫理の確立についてのお尋ねがございました。 今日大きな政治問題となっている佐川急便問題は,国会等の場において解明の努力がなされようとしておりますが,今国会においては再発防止に向けた一連の緊急政治改革案が,先般衆議院を通過したことは一定の前進があったものと評価しております。しかしながら,今後の国会においては政治家自身のモラルも含めて,企業献金等の取り扱いについて十分論議されるべき残された重要な政治課題があると考えております。 次に,商店街の活性化について同業種集積による商店街づくりについてのお尋ねがございました。 同業種が集積する商店街づくりは,同業種が集積することによって商品の品ぞろえが豊富になり,消費者ニーズの多様化,個性化に対応でき,また売り場面積についても大型店に対抗し得る新しい商業の魅力づくりの仕方であると考えております。 既に大都市においては同業種集積が形成され,多数の消費者を集客してるところであります。御指摘のような例があります。こうした集積は自然発生的に,あるいは社会的,歴史的条件の中で形成されてきており,計画的な集積はなかなか容易ではないと思われますが,今後の商業振興策の一環として商業団体等に対する意向調査も行いながら,業種の選定,組織化,場所,手法等,その可能性について研究してまいりたいと考えております。 次に,市長のリーダーシップについて,官僚体質を払拭し,政治家として目先の小さなことにとらわれず強いリーダーシップを発揮すべきであるとの御提言でございますが,21世紀を目前に迎えようとしている今日,人,物,情報は国際的な広がりを持ち,地球的規模で物事を考える必要性が増しております。自治体行政におきましても,こうした時代の潮流を見きわめ,将来を的確に予測するとともに,長期的な展望に立って活気があり,真に豊かさとゆとりが実感できる社会の構築に向けて邁進しなければなりません。そのためには,広い視野と着実な実践が重要であり,賢明なリーダーシップが求められていることは申し上げるまでもございません。議員御指摘の点につきましては,私自身反省すべき点は反省し,議会はもちろんのこと国,県,経済界等との信頼関係の確立に努め,職員についても自発性を尊重し,その能力を意欲的に引き出していくよう努めてまいりたいと考えております。 次に,岡山操車場跡地利用問題についてでございますが,先般の整備構想案は今後の展開によって大幅な変更は可能かという御質問と,この構想案について世論が二分した場合,白紙撤回するつもりがあるのかとの御質問でございますが,今回御提示しました岡山水と芸術の公園と西部副都心整備構想概略案につきましては,これまでにもお答えしておりますように,市議会の議論や市民と市長の語る会の意見に加え,岡山操車場跡地にかかわる今日までの経過を踏まえる中で,広く市民に親しんでもらえるもので,しかも我々の世代から次の世代への贈り物として何がふさわしいかということを庁内で種々検討し,水と緑と芸術という構成要素をもちまして取りまとめたものでありまして,市民だけでなく岡山市を訪れる多くの方々にとっても楽しみ,憩える公園になるものと考えております。 今後は,市議会の中でさまざまな角度から御議論いただき,また御提案もいただくとともに,この構想につきましては今月15日号の「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にもお知らせし,いろいろの場を通じて御意見をいただき,また市民のニーズや御意見に対しては,この基本構想の理念と調和するものについて専門的見地からの検討も加え,市議会にも御報告の上,よりよい計画に練り上げていきたいと考えております。 次に,チボリと同様にアンケート調査をする考えはあるのか,実施しないのならどのように賛否を問うのかとのお尋ねでございますが,昨日新和クラブを代表しての奥野議員にお答えしましたように,チボリ公園事業に岡山市が参画すべきかどうかに関連するアンケート調査は実施いたしました。しかし,このチボリ公園の場合には,その事業の不透明性をめぐって百条委員会が設置されるとか,また私自身にかかわる市長選挙が行われるなど特別な状況のもとに行ったものでございます。 したがいまして,このたびの基本構想につきましては,去る6月議会でお認めいただいた調査費の趣旨に基づいて,西部地区の新しい都市づくりをどのように進めるか,あるいは操車場跡地にどのような都市公園を整備するかという問題でありまして,そういうことでお示ししたものでありまして,これからも市議会と十分論議を尽くし,同時に市民の方々に説明した上,多くの方々のコンセンサスが得られるよう努めてまいりたいと存じます。 次に,市の構想案は構想案として,これとは別に市民の各界各層で構成する懇談会を設置して立案したらどうかという御質問でございますが,私どもとしましては西部地区における公園の必要性は変わっておりませんし,また操車場跡地は公園,道路,駐車場として都市計画決定されているなど既に行政手続が進められていることから,公園等の用地として取得をしてから公園の構想づくりをすることを議会でお答えした経緯がありますが,議会の方からは新駅の設置も含めた西部地区の新しい都市づくりのあり方や,公園の内容の提示がなければ用地取得の是非について判断が難しいという御意見もあったところであります。 こうした御意見,経過を踏まえて,先ほども申し上げましたが,さきの6月定例市議会において調査費の補正予算をお願いし,その後具体的な構想案の検討に入り,このたび岡山水と芸術の公園と西部副都心整備構想概略案を御提示したところでございます。 したがいまして,今後はこ基本構想の理念に基づいて,多くの方々のコンセンサスを得る中で,次の段階の基本計画の策定を進めていきたいと考えております。 次に,苫田ダム建設推進についてのお尋ねがございました。 奥津町地域総合振興計画案につきましては,さきに共産党を代表しての藤沢議員の質問にもお答えしましたとおり,現在建設省,県,奥津町で鋭意協議中であり,早急に成案すべく努力していると聞いております。その計画の内容には,当然水源地域対策特別措置法の対象となる事業も多々含まれていると考えられますので,下流受益団体である本市も当然一定の負担増になると考えております。しかし,未確定の要素がありますので,岡山市の負担がどのくらいになるかは現時点では明確になっておりませんので,御理解のほどお願いいたします。 なお現在,平成4年度予算額まで負担額は総額37億3,300万円余でございます。 次に,ごみ問題について,先般の私のごみ収集体験についての感想はとのお尋ねでございますが,去る11月25日,5種分別収集モデル地区の一つであります浦安西町の資源化物等を持ち出すステーションで,瓶の色分け等に立ち会いました。その感想は,資源化物等の分別収集につきましては,瓶の色分け等に多少手間はかかりますが,回を重ねていけば市民の御協力を得ながら定着していけるのではないかと考えております。また,11月26日には奉還町から下伊福にかけて可燃ごみ収集車に体験乗車しました。その感想としましては,可燃ごみの中に不燃物が混入していたり,ごみ袋の不完全なものがあったりということで,市民の関心,協力度はいま一歩という感じがいたしました。今後とも市民の皆様方へごみの減量化,資源化,また分別につきまして,ぜひとも御協力をお願いしたいと考えております。 次に,吉備病院の整備についてのお尋ねでございますが,吉備病院は地域の中核的役割を果たす病院として昭和38年に建設され,翌39年に増築をした鉄筋コンクリートづくりの3階建ての施設であります。建設後約30年を経過したため老朽化した設備もあり,不良箇所についてはその都度修繕をしてまいったところであり,今年度においても給排水,電気設備等の改修をしているところであります。 建てかえにつきましては,鉄筋コンクリートづくりとしての耐用年数の問題もあるため,当面はリハビリ施設の拡張など施設整備の改修を行いながら,最大限機能を発揮できるよう努力してまいりたいと考えております。 なお,中長期的展望につきましては,患者数が減少傾向であるなどの問題もあり,今後の病院のあり方も含め,市立病院の経営健全化検討委員会を設置しておりますので,その委員会におきまして総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に,農政問題についてのお尋ねでございますが,米の自由化を想定しての稲作農家への指導につきましてでございます。 これまで本市としましては,米の輸入自由化反対の立場を貫いてきましたし,今後も阻止の姿勢を守ってまいりたいと考えております。いずれにしましても,職業として魅力のある稲作経営にする必要があり,足腰の強い農業を目指して,担い手の確保を第一義として規模を拡大し,効率的,安定的な経営体の育成が重要であると考えております。 次に,転作の面積の配分についてのお尋ねでございますが,農林水産省におきましては平成5年度から新たに水田への活性化対策を実施することになり,去る11月19日大綱骨子を公表するとともに,県別目標面積を配分したところでございます。岡山県への配分は,今年度と同じく1万4,920ヘクタールとなっております。県におきましては,岡山県水田営農活性化対策推進協議会を設置され,その協議会の中で市町村,農業団体等と協議し,岡山市に対しての目標面積等が12月下旬に配分される予定でございます。 次に,下水道整備の基本的な考え方でございますが,市民からの要望の高い都市基盤整備の一つである下水道の整備は15年間で70%の普及率を目指し,市政の最重点施策の一つとして取り組んでおります。 下水道整備対象面積は,市域面積513平方キロメートルのうち,市街化区域97平方キロメートルと,将来市街化が予想される区域及び公共下水道で整備することが効率的な市街化調整区域130平方キロメートルの合計227平方キロメートルを対象としております。 普及率の向上を図るため,原則として市街化区域の整備を優先して整備し,市街化調整区域にあっても公共用水域の水質保全,自然環境の保護,そして社会的,地形的条件等を考慮し,緊急に整備の必要性が高い区域は整備を先行することとしております。 本市の平成2年度末の普及率は37.3%で,全国平均普及率の44%を下回っている状況でありました。この普及率を向上さすために,第7次下水道整備5カ年末で48%,第8次末では60%,第9次末は70%の整備基本方針を定め,現在鋭意実施中でございます。 次に,第7次下水道整備5カ年計画の予定事業費,整備面積についてのお尋ねでございますが,第7次下水道整備5カ年計画の事業費は900億円,整備必要面積は約2,200ヘクタールで,国並みの普及率のアップ率10%を達成できるよう計画しております。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与等から順次御答弁させていただきます。 ◎財政局長(加藤憲幸君) 市民税と固定資産税の収納の推移及び徴収努力の御質問でございますが,市財政の根幹である市税の安定確保を最重点課題として取り組んでいるところでございます。 市税の中で,市民税と固定資産税の占める割合は3年度決算で801億3,900万円余で,率にして85%と大きなウエートを占めております。 市民税収納の推移は,元年度収入額433億6,400万円余で収納率96.1%,2年度452億9,200万円余,95.8%,3年度485億8,400万円余,95.3%でございます。また,固定資産税につきましては,元年度280億9,400万円余,92.9%,2年度293億9,200万円余,93.9%,3年度315億5,500万円余,93.7%であり,3年度は収納率の低下を招いており,厳しく受けとめてございます。 今後の税収確保についてですが,昨今の景気の低迷が続く中で法人市民税の落ち込み,並びに不動産関係不況による大口滞納の増加が予想される非常に厳しい現状でございます。徴収対策については,一昨日民主クラブを代表しての高津議員に御答弁いたしましたように,収納率向上対策協議会において職員一人一人の英知を結集して,その取り組みを図っているところでございます。 次に,基金についての御質問の件でございます。 それぞれの基金の平成3年度末現在高は,財政調整基金で103億900万円余,市債調整基金で148億6,500万円余,公共施設等整備基金で116億4,300万円余となってございます。 また,それぞれの基金の活用についての考え方でございますが,まず財政調整基金は,年度間の財源を調整し翌年度以降における財政の健全な運営を資するため設けられたもので,これを処分できるのは,1,経済情勢の著しい変動等による財源不足。2,災害に伴う経費の増大及び減収による財源不足。3,緊急に実施する必要が生じた大規模建設事業等の財源。4,将来を見通した財源育成のための財源取得等の財源──に充てる場合などに限られております。 次に,市債調整基金は,近年国,地方を通じ公債費の増大が大きな問題となっていることから,市債の償還を計画的に行うため設けられたものであります。したがいまして,その処分につきましては,市債の繰上償還及び年次償還に要する経費の財源に充てる場合に限られてございます。 また,公共施設等整備基金は,大規模な公共施設等の整備に必要な財源を確保するため設けられたもので,その処分につきましては,公共施設等の整備事業について,他の特定財源をも十分勘案しながら,有効な処分を考えております。 いずれにいたしましても,これらの基金は財政運営上非常に重要なものであり,その管理,運用方法,処分方法につきましても十分その趣旨を踏まえ,慎重に対処していく所存でございます。 以上です。 ◎参与(山本俊介君) 支所の調査費と建てかえ計画についての御質問でございます。 今年度実施しております調査は,木造支所の老朽度と,その修繕方法を中心とした調査でございます。支所の敷地,建物の現地測量を主とした現況調査,これをもとにした建物平面図等の現況図面の作成,専門家から見た危険箇所の把握,支所建物の現況に精通した支所職員からの調査などを実施いたしまして,現在修理箇所等の抽出や修繕方法の取りまとめを急いでいるところでございます。 支所の建設計画につきましては,広大な市域を有する本市がいかに効率的,効果的な実効性のある行政を推進していくかの問題でもございます。将来的な展望を踏まえまして,検討していくべき問題でございます。 去る10月26日に,地域中核都市としてのあるべき姿,行政機構の見直し等の,これからの市行政のあり方につきまして審議をしていただくための,豊かでゆとりのある暮らしを目指す市政懇談会を設置したところでございます。この答申を待ちまして,また昭和57年の行財懇答申なども踏まえながら,対応してまいる所存でございますので,御理解を賜りたいと思います。 ○議長(花岡薫君) 答弁の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。    午前11時57分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後1時05分開議 ○議長(花岡薫君) 午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。 ◎民生局長(藤原忠男君) 補助金の地域格差,公平化についてのお尋ねにお答え申し上げます。 補助金の全庁的な見直しが求められている中で,御指摘の団体補助金につきましては,関係法令に基づく請求手続の指導や法改正に伴う普及活動等,行政の補完的役割を果たしていることから継続しているものでございます。 同一の補助目的でありながら,団体への交付額において地域格差がある点につきましては,合併後相当の年数を経過した今日,いつまでもこのまま継続すべきでないと考えられますので,早急に調整を図り,公平を期すべく努力してまいりたいと考えております。 次に,地域センターに関連いたしまして,北地区の北西部に将来福祉事務所や保健施設の機能を除いた孫センターというべき保健と福祉サービスの施設を建設してはという御質問でございます。 議員御提案の保健と福祉サービスの施設の建設につきましては,北福祉地区を主な利用エリアとするサブセンターを整備した後,その利用状況等も勘案しながら,研究してまいりたいと考えます。 次に,ホームヘルパーに関連してのお尋ねでございますが,本年度市のヘルパーを社会課から福祉事務所へ所属がえしたその理由はという御質問でございます。 市嘱託ヘルパーの所属がえにつきましては,昭和57年の福祉事務所複数化に伴いまして,機構改革に際し,それまで高齢者福祉課と障害者福祉課に所属していた者を,現地性を重視して福祉事務所へ所属がえすることとしてまいりましたが,福祉事務所サイドの受け入れ態勢が整わなかったために,次善の策として社会課所属福祉事務所駐在としていたものでございます。その結果,ホームヘルプ事業の担当部局が複雑に分かれまして,責任体制が不明確,また連絡調整に手間どり,派遣申請から決定まで一定の時間を要していた,あるいはヘルパーの管理,指導等におきまして実態に即した的確な指導,助言ができない等の問題が生じていたため,本年4月1日から所属がえをし,事業の運営面での責任体制を整えるとともに,事務処理の迅速化を図ろうとしたものでございます。 次に,所属がえの効果は出ているのかという御質問でございますが,所属がえの効果につきましては,福祉事務所長がホームヘルパーに対して直接指示,命令,指導,助言等ができるようになり,従来の複雑な責任体制が明確になるとともに,派遣申請の受け付けから派遣決定までの手続を迅速に処理することが可能になっております。また,ヘルパーにとっても処遇困難なケースについての悩みを直接速やかにケースワーカーに相談することができるなど種々の点で効果が上がっていると考えております。 次に,調整ヘルパー福祉事務所にそれぞれ配置されたが,その役割と効果についてのお尋ねでございますが,調整担当ヘルパーは本年9月から各福祉事務所に配置いたしましたが,その主な任務は担当ケースワーカーの指導のもとに,1つ,申請時の訪問調査を通じて要介護世帯のニーズの把握,2つ目,サービス内容の検討,3つ目,新任ヘルパーの指導,ヘルパー間の連絡調整,4つ目,ケース記録の検討,処遇の検討,5つ目,訪問計画及び実績報告,6番目,他機関との連絡調整等の諸業務を行いまして,予想以上の役割は果たしております。特に,保健福祉関係機関の連携が叫ばれる中で,その役割はますます大きくなるものと考えております。 以上でございます。 ◎衛生局長(芝野浩和君) 市立病院の完全週休2日制についての御質問にお答え申し上げます。 まず,病院が導入しなければならなかった理由のお尋ねでございます。 病院につきましては,全庁的に完全週休2日制を導入するという基本方針のもとに,10月11日及び11月1日から,それぞれ試行期間を設けまして各種の条件整備を行い,土曜日の外来診療につきましては,できるだけ新患及び救急患者のみを対象にし,再来患者は他の曜日に受診していただくなど市民に協力を呼びかけました結果,再来患者は激減し,その一部は他のウィークデーに患者は移行しておりますので,完全週休2日制の導入の実施は可能と判断したところでございます。 次に,導入によりさらに赤字がふえるのではないかとの御質問でございます。 完全週休2日制の試行中途でございまして,現段階で即断はできませんが,外来患者はウィークデーに振り向けるように努力するとともに,土曜閉院による人件費等の節約を図りまして,週休2日制実施が新たな赤字要因とならないよう,今後とも努力をしていきたいと考えております。 次に,市立病院離れのおそれはないのかとのお尋ねです。 現在,開院による週休2日制の試行を実施中でございまして,土曜日の外来患者は他の曜日に受診していただくよう協力をお願いしておりますが,週休2日制を実施している他の病院でも外来患者数は減少しており,市立病院においても患者の病院離れが多少あることは否めないと思われます。今後,平日における患者サービスをより一層充実し,市民から信頼される病院になるよう努力してまいりたいと考えております。 次に,地域住民,特に高齢者に不安を与えないかとの御質問でございます。 土曜日を閉院したことにより地域住民,特に乳幼児を抱えた母親及び高齢者の方々に不安を与えない配慮は必要と考えております。そのためには,救急患者に対する診療体制を強化するほか,地域の診療所等との連携を図るなど患者サービスに万全を尽くしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(山本宏君) 農政問題についてお答えをいたします。 まず,転作目標未達成者へのペナルティーについてでございます。 御指摘のように,転作目標未達成者への買い入れ限度制限は,ペナルティーとして機能しなくなった面も一部では見受けられますが,未達成者には自主流通対策費が交付されず,また超過米の出荷ができない等の措置がとられています。 なお,今後とも不正規流通米対策を強化するよう,関係機関と連携して対応してまいりたいと考えております。 次に,担い手確保と育成策についてでございます。 これからの農業振興の重要課題といたしまして,また活力ある農村と足腰の強い農業を確保するためにも,若くて意欲ある担い手を確保することが急務でございます。本市といたしましても,従来から新規学卒者,兼業青年,農外からの新規参入青年等を対象に就業奨励金の交付,制度資金の低利融資,農業後継者クラブへの補助金交付等の施策を行ってきたところでございますが,特に本年1月より県,市,農協が一体となって岡山市新規就農者育成確保対策推進協議会を設置し,就農候補者への経営技術研修や,就農者への経営支援等を行っているところでございます。 次に,女性農業士についてでございます。 本市の女性農業士は,昨年10月に19名をもって発足したところでございますが,作物別のバランスや地域農業の振興対策等から,ことし10月新たに5名を追加したところでございます。 議員御指摘のように,岡山県の女性農業士は本年9月発足したところであり,本市農業士24名のうち15名が県の農業士としても認定を受けておられますが,県としての広い立場から地元を見直すことができ,お互い相乗効果も期待できるものではないかとも考えております。また,本市の場合,本年度から女性農業士としての本格的な活動を始めたばかりでありますので,いましばらく経過を見守っていただきたいと考えております。 次に,ことしの稲作の作況についてでございます。 各市町村別の収量実績は,現在取りまとめ中と聞いております。作況指数につきましては,関係機関等の情報等を総合すると,市東部ではやや高く,市南部ではやや低いと聞いており,岡山市全体では103以上が期待できるものと思われます。 次に,市内の農協合併の動き及び市の考え方でございます。 近年の内外の経済,社会情勢の著しい変化の中で,農協は農業者の減少及び高齢化,混住化の進展,信用事業,共済事業等他業態との競争激化など大きな問題に直面をいたしております。こうした中で,農協系統組織において,農協合併を含めた組織再編が本市においても検討されていると聞いております。今後,地域農業の再編を進めていく過程においては,農協系統組織が大きな役割を担っており,こうした組織再編への取り組みが重要であると考えております。 次に,児島湖の浄化についてでございます。 浚渫工事に当たっての濁りによる魚への影響についてでございます。 平成3年度に現地で国が実施したバキューム方式での浚渫試験工事の結果では,浚渫位置を中心としたごく限られた範囲で若干の濁りを観測いたしております。そこで,本年度国において浚渫工事が漁業あるいは水生生物でどのような影響があるのか調査を実施し,また学識経験者から成る検討委員会を設置し,検討されると聞いておるところでございます。 ヘドロの利用方法についてでございます。 ヘドロの利用方法といたしましては,土地の埋立処分が一般的でございますが,農地への客土や他の利用について国,県において現在研究中であると聞いております。 この事業の工期の短縮はできないのかということでございますが,児島湖は現在湖の水深が平均1.6メートルと浅い上,漁業が営まれていること等から,大型の浚渫船が使えず,さらに環境保全等の立場から慎重を期し,濁りの発生を極力防止し拡散させない方法をとる必要があります。こうしたことから,12年程度の工期が必要であると聞いております。 総事業費は300億円と言われておるが,関係公共団体の負担割合はということでございます。この国営総合農地防災事業の事業費の負担割合は国65%,県30%,受益市町で5%の負担となっております。 次に,この事業と水辺環境整備事業との関係についてでございます。 児島湖のヘドロ浚渫事業は農林水産省で計画している事業で,これは児島湖の農業用水源としての水質改善を図るものであり,また児島湖周辺の水辺環境整備は,現在県において基本構想の検討が進められております。今後,両者が十分な連携のもとに計画を進めていただけるよう働きかけてまいりたいと考えています。 次に,吉備路の公園整備についてでございます。 造山古墳と陪墳を含めた歴史公園の実現についてでございます。 造山古墳群周辺は,文化歴史的価値は高いが観光的魅力がいま一つですので,その魅力アップに努めてまいる必要がございます。当面,造山古墳及び陪墳を周遊する遊歩道を検討してまいりたいと考えておりますが,同古墳が国指定の史跡であること,吉備路風土記の丘県立自然公園内であること等もありますので,関係機関及び地元住民の皆様と十分協議しながら進めてまいりたいと考えております。 県立自然公園は地域に制約が課されているが,自然の保護とともに地域整備のあり方及び施策が行政に求められているのではというお尋ねでございます。 自然公園は,すぐれた自然の風景地を保護し,自然に親しみ楽しんでいただくために指定されているものでございます。すぐれた風景地は,できる限り自然のままの姿で存続するよう,制限が加えられております。岡山市といたしましても,風景地の保護と,その適正な利用が図られるよう努めているところでございます。整備に当たりましては,地元住民の方々が快適な生活ができるよう,配慮をしなければならないのは申すまでもございません。今後ともこのような考えを基本とし,県及び関係者と十分協議しながら整備に努めてまいりたい,このように考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(春田巌君) 建設局関係のお尋ねにお答えをいたします。 山陽自動車道の開通見通しと中国横断自動車道の進捗状況は,また180号西バイパスと一宮バイパスについてのその見通しは,というお尋ねでございます。 山陽自動車道につきましては,岡山ジャンクションから岡山インターチェンジ間が平成4年度末,岡山インターチェンジから備前インターチェンジ間が平成5年度末の供用予定で工事が進められております。また,中国横断自動車は,江府から落合間が今月18日に開通予定となっております。北房ジャンクションから岡山総社インターチェンジ間は,平成8年から9年ごろの供用予定で事業が進められており,岡山市域内約500メートルにつきましては,現在地元と設計協議の段階でございます。 次に,国道180号西バイパスについては,さきの議会でお答えをいたしておりましたとおり,古新田国道2号線から西長瀬旧国道2号間は用地についても一部を除きほぼ確保されており,今年度はその未買収部分の用地確保と設計協議を進め,平成10年ごろに暫定2車線で供用を目指し,また西長瀬から楢津180号線間,さらに西バイパスに続く一宮バイパスも引き続き整備がされると聞いております。本市といたしましても,可能な限りの協力をするとともに,今後さらに建設省,日本道路公団に対し,事業の促進方を強く要望してまいりたいと考えております。 続きまして,足守川の吉備線から上流の改修計画はというお尋ねでございます。 足守川改修事業は,昭和49年度に日畑橋から下流が,また平成元年度にJR吉備線までの改修が完了いたしております。御指摘のJR吉備線から上流の改修は,現在県において改修計画等について作業に入った段階であると聞いております。JR吉備線から上流部分については,河道幅員が狭く堤防が弱小のため,早期改修が必要な状況にあり,あらゆる機会をとらえて働きかけをしております。また,足守川改修促進協議会等の合同陳情でも,今月初めに関係者で建設省,大蔵省へ要望をしてまいりました。今後とも県へ強く要望してまいりたいと考えております。 続きまして,高松城水攻めの築堤跡の保存と周辺整備についてでございます。 築堤跡は,歴史的,学術的にも重要な文化遺産であると考えております。したがいまして,御指摘の築堤跡までのアクセス道路の整備並びに築堤跡を中心とした環境整備につきましては,今後関係部局との調整を行い,検討をしてまいりたいと考えます。 以上でございます。 ◎下水道局長(大嶋吉雄君) 下水道局関係の御質問にお答えいたします。 平成3年度分の計画と執行状況はどのようになっているかとのお尋ねでございます。 さきの社会党代表質問の藤岡議員及び共産党代表質問の藤沢議員にお答えしましたとおり,平成3年度末の整備計画及び実績は,計画処理面積2,027.5ヘクタールに対して実績は1,854.4ヘクタールで,計画処理人口23万3,273人に対して23万690人,計画普及率39.1%に対して38.7%の実績であり,おおむね計画どおり進捗しております。 次に,流域関連処理区の事業拡大はいつごろか,また拡大区域はどこで,どの程度の規模かとの御質問でございます。 流域関連処理区の事業拡大については,現在都市計画下水道の変更案の縦覧を行っております。今後岡山県都市計画地方審議会を経て,今年度中に下水道法及び都市計画法の下水道事業認可を得るよう作業を進めております。 拡大区域及び規模は,笹ケ瀬川左岸の大野,大安寺地区及び御野,津島地区,笹ケ瀬川右岸の東畦,妹尾,福田地区及び郡地区の約1,200ヘクタールで,既事業面積2,080ヘクタールと合わせて約3,300ヘクタールの予定でございます。 次に,下水道局の職員配置及び執行体制をどのように考えているかとの御質問でございます。 下水道整備は市政の最重点施策の一つであり,第7次下水道整備5カ年計画目標達成のためにも,事業量に見合った職員の配置,また機能的,効率的な機構改革を行ってまいりましたが,今後も全庁的な職員の配置計画の中で,状況に的確に対応した体制づくりを考えていきますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ◎参与(菱川公資君) 津山線の高速化と吉備線の近代化についてでございます。 まず,津山線に関しまして促進期成会の組織なり運動あるいは高速化の見通しはということでございます。 津山線の高速化促進期成同盟会は,岡山県商工会議所連合会,岡山県,岡山市,津山市など沿線29団体で組織されておりまして,JR西日本本社及び岡山支社に対し,津山線の高速化に向け陳情活動を行っております。 一方,県及び2市6町村で近代化促進研究会を設置をいたしまして,近代化等の方策について研究した結果,高速化を早期実現するためには,新型気動車の導入が最も効果的でありますが,JR単独で実施することは困難であると考えております。 本市といたしましては,JR西日本に対しまして,期成同盟会を軸に官民一体となってさらに陳情していくとともに,高速化の実現のためには地方自治体の一定の助成措置が必要と考えられますので,JR西日本,県,関係市町村等関係者と今後協議してまいりたいと考えております。 次に,吉備線についてでございますが,近代化とは何をどうするのか,近代化の見通しはどうか,あるいは事業費はどのくらいかということでございますが,吉備線の近代化の方策につきましては,岡山県,岡山市,総社市及びJR岡山支社で研究会をつくりまして,全線電化の方向で検討してまいりました。検討の結果,工事費といたしまして電化設備が19億5,000万円,行き違い設備事業が5億5,000万円,それに車両更新費が9億5,000万円,合計34億5,000万円の事業費が必要であります。 事業化の見通しにつきましては,岡山市と総社市との都市間交通路線として,また県内有数の観光地である吉備路へのアクセス道路として重要な役割を果たしておりますけれども,県立大学を除きまして大きな開発計画がなく,JR単独ではこれも困難であろうと考えております。本市といたしましては,期成同盟会を通じ強力に事業化を要請するとともに,津山線同様地域振興のためにも一定の助成が必要と考えられますので,JR西日本,県,総社市などの関係者と今後協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ◎参与(井上仁君) 松ケ鼻埋立処分地の跡地整備についての御質問にお答えいたします。 跡地利用につきましては,多目的スポーツ広場等として整備したいと考えております。実施に先立ちましては,地元町内会を初め関係部局と協議をしながら,地域の方々に喜んでいただける施設をと考えております。事業計画といたしましては,平成5年度実施設計,平成6年度工事着手を予定いたしております。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 水道事業に対します御質問は,未給水地区の解消についてでございます。 まず,現在どのような未給水解消に対する認識を持っているかということでお答えいたします。 未給水の解消は水道事業の重要な課題として現在積極的に取り組んでいるところでございます。具体的には,平成元年2月に未普及地区解消計画を策定をいたしまして,給水区域を岡山市全域に拡張をいたしました。この計画に基づきまして,現在足守地区につきましては給水能力の拡大を図るために統合簡易水道の事業を平成8年度を目標に実施をいたしております。また,空港拡張,県の自動車運転免許センターの移転,リサーチパーク計画等とも関連をいたしまして,周辺地区であります杉谷,高野周辺第1期,清水の給水計画を立てまして平成2年度から事業に着手をいたし,現在鋭意施行中でございます。 市民皆水道は水道事業者にとって達成しなければならない重要な目標でございます。市民の御理解をいただきながら,今後も積極的に事業の推進を図り,普及率の向上に努めてまいりたいと考えております。 次に,個人負担の軽減と解消計画についてのお尋ねでございます。 未給水解消の問題は,ここ数年来地元負担額が最大のネックとして取り上げられておった問題でございます。議会の皆様方からも種々の御指導や御提言を受けまして,局内部においても検討委員会を設けまして,あらゆる角度から検討をしてまいりました。その結果,従来から地形的な条件によっていまだ未整備の地区を指定をいたしまして,水道の普及を促進するため負担額の特例措置を定めたところでございます。地区は高田,福谷,それに金山寺の3地区と市内に点在する24地区で,これらの地区の配水管布設負担金につきましては,建設時の措置といたしまして一定の条件のもとで80万円とするものであります。しかし,地区ごとにはおのおの地形的な条件も異なりまして,加圧ポンプ等特別な施設を必要とするところも考えられますので,これらについては一定の負担をお願いをしたいと考えております。現在,具体的な設計,積算等詰めの作業を行っておるところでございます。そして,来年度から地元との協議が整った地区から順次事業に取り組んでまいりたいと考えておりますので,御理解と御協力をお願いを申し上げる次第でございます。 次に,解消事業の推進に伴う財源と水道料金への影響の問題でございます。 解消計画は平成12年度を目途とするものでございます。事業費は約71億円を見込んでおります。この財源といたしましては,国庫補助金,負担金,一般の局費,起債により充当することといたしております。現在考えております年次計画によって試算をいたしますと,給水原価1立方メートル当たりの影響は平均3円程度であるものと想定をいたしておるところでございます。 以上でございます。 ◎消防局長(加賀谷益治君) 消防団の機動力に関する御質問にお答えいたします。 消防団につきましては,地域に密着して終始熱心に消防団活動に取り組んでおられ,感謝をいたしております。 消防団の機動力の適正配備についてのお尋ねでございますが,消防団の車両につきましては,完全ぎ装の消防車と可搬ポンプ積載の消防車等がありまして,岡山市消防団の現有勢力は国の示す消防力の基準に対して124.9%と基準以上の充足でございます。御指摘の可搬ポンプ積載消防車を完全ぎ装消防車にということでございますが,可搬ポンプ積載消防車と完全ぎ装消防車は,それぞれ性能,機能上の特性があります。例えば,狭いところ高いところへの進入,あるいは山火事等では,可搬ポンプ積載消防車が断然有利であります。消防戦術上は,完全ぎ装消防車と可搬ポンプ積載消防車を組み合わせ,連係プレーが必要でございまして,特に消防団の出動は方面隊運用ということから,これら車両の配備をいたしております。今後とも消防車等につきましては,全市的な警防体制の中で配備し,市民の安全と安心の確保に努めてまいりたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育関係の御質問にお答えを申し上げます。 まず,高松城水攻めの築堤跡の保存につきまして,教育委員会の視点からのお答えを申し上げます。 高松城水攻めの築堤跡は,現在では東側の山地への取りつけ部分と,西側の足守川沿いの副堤の一部を残すだけとなっておりまして,両方とも史跡高松城跡のつけ足りとして国の指定史跡となっておりまして,今後も文化財保護法に基づきまして,保存と管理に努めてまいりたいと考えております。 次は,総合歴史博物館の建設に関するお尋ねでございます。 総合歴史博物館の基本的構想の調査経過でございますが,昨日共産党を代表しての藤沢議員並びに新和クラブを代表しての奥野議員の御質問にお答えを申し上げましたように,基本構想の策定を平成6年度末までに完了すべく努力してまいっております。御理解をいただきたいと思います。 次は,スポーツ施設の整備に関しまして,平成3年度末に策定した岡山市スポーツ施設整備基本計画の見直しに関するお尋ねでございます。 本市のスポーツ施設の一層の整備充実を図っていく目的から,昨年度末岡山市スポーツ施設整備基本計画を策定いたしました。この中で,一般市民がだれでも使用できるスポーツ広場については,1つのエリアがかなり広いことから,なお一層の利用の便を図るため,中学校区による見直しを今年度末を目標に検討しておりまして,その結果を踏まえて対応策を考えてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。   〔7番小川晴雄君登壇〕 ◆7番(小川晴雄君) 再質問をさせていただきます。 これからちょっと市長にお尋ねしたいわけですが,先ほど消防局長から御答弁がありました。消防局長とは,もう話をし出して3年越しになりますが,一向に前向きになっておりません。もうそのとおりの御答弁でありました。 市長は,ごらんになったかどうかわかりませんが,ポンプ自動車及び消防ポンプ現勢一覧表というのが消防局でこさえておられます。ここへ関係支所分の写しを持っておりますが,これを見ていただいたらもう一目瞭然でありまして,先ほどの御答弁では完全ぎ装車は完全ぎ装車,また可搬積載は可搬積載のその利点があるというようなこともお話がありましたが,この完全ぎ装車がある支所管内では1台も配備されておりません。ほかは7台,3台,2台と,こうずうっとあるわけですが。 そこで,これは合併して20年になります。当時激変緩和という言葉がよく使われておりましたが,そういう関係で支所,旧町村が持っておったものをそのまま引き継いで,それから次第に直していこうと,こういうことであったと思います。公平が原則の市長でありますから,この点についてもう20年たっておりまして,これが全然見直してないということに私は大いに不満を持っております。 そこで,私は個人質問をしとるわけじゃありません。代表質問でございまして,政友会の会派の会合で皆さんに相談いたしました。しかし,まだそういうとこが残っとんかということで,皆さんびっくりされておりましたのであります。そこで,長い目で見ていくというようなお話もございますが,私はもうこれは早急に,来年度でももう本当に直していただかにゃあならんことであると考えておりますので,市長はどういうような御見解を持っておるのか,それをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 小川議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。 消防団の機動力の適正配備,高松の合併からもう20年たっておりますが,その高松分団への配置の見直しが進んでない,これは高松だけではない,全市的にとおっしゃいました。消防団の機動力の適正配備につきまして早急にですね,消防団幹部,そして消防当局とよく検討していただきまして,全市的な警防体制がどうあったらいいか,そして先ほど議員御指摘のありました消防団員のモラル向上という観点から,いろいろな観点から総合的に検討してもらいたいと考えております。 ○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして景山君。   〔34番景山貢明君登壇,拍手〕 ◆34番(景山貢明君) 連日の御審議,皆様お疲れのことと思います。それぞれ各会派の代表質疑も当方を除いて一巡ということで,敬意を表する次第であります。 それでは,私は公明党岡山市議会を代表いたしまして,本12月定例会に御上程になりました甲第236号議案を初めとする各議案並びに当面する市政の課題等について質疑をさせていただきます。 先日の市長の所信表明にも若干ありましたが,現在世界は地球的規模の環境問題,急激な人口増加,貧困と飢餓,複雑化した民族対立,地域紛争などの幾多の難問に直面しています。ある議員さんが,寺田先輩でしたか,シンキンググローバリー,アクティングローカリー,地球サイズで物事を考え,地域にきちっと足を据えて活動することの大切さを言われていましたが,本当にそうだと思います。思いますが,むしろ私はシンキングユニバーサリーといいますか,宇宙船地球号という乗り物に乗って,時間と空間を油断なく乗り切っていかなくてはならないと,この世にあってうつせみのこの私たち一人一人がお互い助け合って,全員が宇宙船地球号の乗組員なんだと,こう自覚をして生きていく,暮らしていくことが大切なような気がしてならんきょうこのごろでございます。 とりわけ我が国,我が岡山市も含めて,いわゆるバブルがはじけた。バブルがはじけたからこそ,それが影響していろんな問題が出ております。佐川も出てきた,本陣山も出てきたんじゃあないかなと思えてならんのであります。うみが出てきているわけでございます。 したがって,市長,今こそ本物の試練,本物の地域振興のときであると銘記いたしまして,以下通告を踏まえて質疑をさせていただきます。 まず,恐縮ですが,通告順序を変えまして,農業問題から入らさせていただきます。 御承知のように,我々の暮らしはある意味では昔より衣食住の確保が最大の重要課題であります。とりわけ衣食住のうち,さらに最重要課題は衣でもなく住でもなく,当然のことながら食でありましたし,今後もそれは最重要で変わりないことは皆様もうなずいていただけるんじゃないかと思います。食糧安保という政策課題の示すとおり,その重要さは,一たび危機に瀕すれば大パニックに陥ることは必定であります。 近年アフリカにおいては食糧難の中,2,000万人を超す住民が飢餓にさらされている状況の中で,さらにまた,今でも毎年途上国の5歳未満の子供だけでも1,350万人栄養失調などで死んでおるわけでございます。そういう中で,漠然と飽食をしつつ,グルメにおぼれるのみの日日を我々日本が続けるならば,必ずやそのつけは想像を絶するさまざまな角度で襲ってくるのではないでしょうか。 さて,その食を確保することが申すまでもなく,いわゆる農業であります。私自身正直に申し上げまして,農業に対しては今まで余りにも心寂しく関心低く,消費者だけの身勝手な見方をしていたなあと自己批判をしているものでございます。昭和58年経済委員会に所属しましたとき,農業関係の補助金がどうしてこんなに多いのかなあというような,全く無知といいますか,農業の重要性,食糧安全保障という万難を排して確保すべき国土を守り,消費者を守るための制度を単に,世間の一部でいう悪名高き補助金の名のもと,付和雷同的に表面的な財政効率のみを追ったような見方をしていたのであります。 さて,毎回我が議会では農業問題が取り上げられてきているわけですが,そしてまた今回も他会派の皆様の代表質疑においても,本当に傾聴をさせていただきましたわけですが,私なりに,浅薄な見方かもしれませんが,結論からいいまして,今のままでは農業はだめになると,とりわけ農地がつぶれてしまうということであります。農地をつぶしてもいいのか,そういうわけにはいきません。私は皆さんに御推薦をいただいて農業委員をさせていただき,足かけ2年でございます。御承知のように,農業委員会は行政機関であると同時に農業と農業者の利益代表機関であります。私も農業委員として至りませんが,毎月1回の地区協議会等に極力出席させていただいています。農業従事者の地域の隅々までよく御存じの農業委員さん方の御論議を拝聴しながら,大変数多くの具体的な農地転用,さらには所有権,賃借権,その他使用収益権を設定または移転することについてなどの当事者をお招きしての申請の受理,審査などの作業をするわけでございます。それ以上私が申し上げなくても,御経験の議員さん方を初め,御承知の方も少なくないと思うところでございます。また,農業委員としての使命は先ほど触れました,農業委員会の性格でも触れましたことと,要約すれば数点のものがあろうかと思いますが,今回はとりわけ農地の確保という観点から,議員としてこの場で取り上げさしていただくことも,議会から出していただいた農業委員としての,また使命ではないかと思います。 私の場合,西地区協議会で,小若会長もおられまして,本当に真剣な論議がなされ,敬服しているところでございます。私は各地域の細かい人間関係や田畑の状況がわかりませんので,むしろ調査なくして発言なしで,ほとんどその論議がどうなのかをじっとお伺いをしてきたわけでございます。その中で感じたことは,要は農業はまことに厳しい,高齢化と過疎化の大津波にさらされ,担い手不足はさらに深刻で,どうやっていったらいいのかと嘆かわしい状況であります。例えば,ここの農家はもうこのおじさんだけでやっとるが,入院してしまってそのままじゃとか,中には農地などを相続する人が身の回りにいなくて,本人が亡くなった後,他県の方から遠縁の人やら弁護士やらが来てどうしたとかこうしたとか,実際に農業の将来は危機に瀕しているのであります。 さて,今回いわゆるガット農業交渉は今議会でも触れられましたように,ウルグアイ・ラウンドであります。御承知のように,当初の交渉期限を90年12月に設定していましたが,交渉は難航し7年目。そしてECとUSAはですね,何とか妥結。さていよいよ日本の米。と,こうなっているわけであります。 さて,全く先行き不透明ないろんな見方もできましょうが,要は自民党・政府に対し日本はきちんと主張を貫き通せるのかと,私どもを含め農業者も消費者も皆さん疑心暗鬼というところが正直なお気持ちではないでしょうか。どうせ牛肉やオレンジのときも約束を破られたんじゃないかという感じで,また米1粒たりとも輸入しないと昔から言っても,7年前お米が足りないと言って韓国から30万トンあっという間に輸入しました。したがって,将来そういうことは平気であり得るわけだとも思えてならんのんでございます,浅学でございますが。だったらどうしたらいいのかということになろうかと思います。我が国のお米は年間1,000万トンの消費。そのうち1割から1割5分備蓄しないとだめ。100万トンから150万トンの備蓄が必要。ことしは何と備蓄は25万トン台。政府米在庫は空っぽ。倉庫にほとんどないんです。意外と我我国民はその実態も知らないし,割と金さえあればと,こう思っとるという部分があるのではないかと。ところがどっこい,これからは今までのようにはなかなかいかんのじゃないかなという時代が来るのではと思います。食糧安保といってるもののお寒い限りで,御承知のように,食糧安全保障の2大要素は,1に備蓄,2に水田の確保であります。田んぼの確保であります。 さて,私は議会からありがたいことに過去3回ヨーロッパに行かせていただきました。農業に関してヨーロッパを振り返ってみますと,まことにもって日本と違って農業に対し何というか,温かい,例えば農地と都会が,何といいますか,一体となって息づいている。スイスの山の上の牧場はどうか。どこを見ても絵になり,美しい。それは人々が農業者を含めて農業そのものを手厚く守っているからであります。手入れをしてるんであります。ECにおいては共通基本政策の範囲内において農家に対する直接補償を含め莫大な予算措置をしております。オーストリアの丘の農地は,行けども行けどもすばらしい整備が行き届いていたものでした。 では,なぜそのようにしてまでECは農業・農家を大事にするのか。私も私なりに思いをはせました。そして,はっと気づきました。それはある人の言葉でございました。アグリカルチャー・イズ・カルチャー,アグリカルチャー,すなわち農業はカルチャーである,文化である。カルチャーの言葉,すなわちカルチベイト,大地を耕すというところからきておるわけでございます,皆さん御承知のように。アグリカルチャー・イズ・カルチャー,農業は文化である。なぜか,農業は生活そのものなのであります。そして,農村は私たちの安らぎの里,私たちのふるさとであります。こういう切々たる,断固たる哲学があったればこそ,どんなに税金をつぎ込んでもだれも文句を言わない,そういう政策の国民的合意,住民的合意が長い歴史の中で形成されてきたということを人に聞き,書物で読み,そして最も美しいヨーロッパの空間を農業にかいま見たわけでございます。もちろんのことながら,かつては歴史の中でヨーロッパも大地が荒れ,土砂崩れがあり,廃屋もあって村がなくなって,そういうトラブルの時代もあったようでございます。そういう長い歴史の中で,結局村がなくなると自分たちがなくなるよ,帰るべき心のふるさとが大切だぜ,だからアグリカルチャー・イズ・カルチャー,農業は文化なんだというヨーロッパの哲学があるわけでございます。翻って我が国はどうか,我が岡山はどうなのかと自分自身に問っているところでございます。 米についても割と国論は二分し,消費者は消費者で,どうでもええじゃないかと,こう思っているかもしれない。自分たちが食べる米,どこでだれがつくるのかと,農家・農村・農業あったればこそじゃないか。この思い,この合意がなくては,実は私ども公明党も至りませんが真剣に米問題を初め農業を守り抜いていこうという政策論議,決意を貫いて実行しても,実りあるものとならんわけでございます。この合意がないといかんわけでございます。 さて,じゃあどうしたらええのかと,もう余り上の言うことばっかり聞いていても何かだめなような感じでありまして,ある程度先を読んで,我々が自分で準備できることをみんなそれぞれせにゃいかんのじゃないかと,こう思うわけでございます。ガット自由化反対,ほとんど言われております。ほとんどといっていいくらい皆さん叫んでおられます。が,それだけでは絶対だめなんでありまして,要は現場からの発想,水田を守ること,急がば回れという形ではないかと思うんでございます。農地今どんどん減っております。このままでほっといたらめちゃくちゃでございまして,岡山市の場合,昭和35年,耕作面積,今から約30年少々前,2万1,041ヘクタールあった。平成2年現在1万1,873ヘクタール。もう激減でございます。何と1万168ヘクタールもの田畑がこの岡山市の地より約30年間で消えてなくなりました。我が国は30年前耕作面積600万町歩あった,今530万町歩しかないそうであります。500万町歩を切ると1億3,000万の国民は養えません。何としても農地を守らなければいかん,こういうふうに専門家は言っております。 農業委員会へ,私が出席しているこの協議会,毎回毎回物すごい量で農地転用の申請,農業ではもう金にならないとばかりかどうかはともかくとしまして,例えば少なくないのは貸し露天,駐車場,もうかるんかどうかはともかく。何はともあれことほどさように,農業というものが我が国においては,我が市においても大変な厳しい激甚災害のような中に置かれて,完全にお先真っ暗となっているところでございます。したがって,これを回避するためには,幾らお金を使っても構わないと私は確信をします。 さて,そういう中で農地がどんどん消えていく,とりわけ耕作放棄地の問題,過疎化,高齢化での担い手不足で耕作そのものを放棄し,荒れ果てたままになっている農地,一体耕作放棄地になると,一たんそのようになりますと,もう水田に返らないそうであります。これがまた災害の原因になるんだそうでもあります。中国山地も水田の,もう水田でなくなったそのしかばね,累々たる耕作放棄地の山,どんなに国費を投入しても,これを何とかしなくてはならないという惨々たる状況であることを,いろんな筋から私は聞きました。何兆円かけても手当てをしなくてはいかんそうであります。農業基本法制定から満30年,食管法公布より満50年,農業破れて山川草木うたた荒涼であります。ヨーロと全然違うんであります。 本年6月10日,農林水産省は21世紀へ向けて政策展開の方針を示すべく,新しい食糧,農業,農村政策の方向を取りまとめ,厳しい新たなる事態に対応した政策の論点の整理と方向づけを行いました。この本会議でも代表質問で藤沢議員さんなんかも触れられておりました。これは大改革を目指しているそうであります。例えば食糧政策については,今後とも国内生産に加え輸入及び備蓄を適切に組み合わせていくことの現実論を展開し,金に物を言わせての食糧の輸入拡大が国際価格の高騰や途上国の環境破壊などの問題を国際的に生じさせ,また農業生産が支えてきた国土・環境保全,アメニティーの保持,地域社会維持などの機能の破壊などを国内に惹起するおそれがあることを指摘しています。 ともあれ,いろんな受けとめ方もされましょうが,私は大まかに言いまして整理すれば,一点は地域農業のあり方,そしてもう一点は環境保全型というキーワードでございます。 以上,るる述べさしていただきましたが,そういう点を踏まえて具体的にお聞きしたいのですが,1つ,現下の農業の非常に厳しい状況について市長の認識をお伺いすると同時に,2,耕作放棄地,岡山に一体どのくらいあるのか,事前に私当局に,議会事務局の調査課を通じまして当局に聞きましたら,わからんと言うんですね。こんなことでは困るんでありまして,この点について,まずどう思っているのかお伺いをします。とりあえずきちんとした現状の調査をされたいと思うんでございますが,一応の御答弁等々をいただきたい。 そして,足守など大雨に遭うとすぐ被害の報告も受けたりをいたします。さて,ではまたそういう状況をどうしたらいいのか。圃場整備でありましょう。簡単に言えば,田んぼの区画整理事業,都市再開発事業みたいなもんでございますね,皆さんよく御承知の。圃場整備率は,とりわけ中山間部に焦点を当ててみたいんですが,ちなみに平成元年3月発表の我が市の農業振興ビジョンによりますと,農業基盤整備状況のうち,田畑の基盤整備状況について,田でいいますと,区画30アール以上は,比較すれば,県平均,全国平均より岡山市はよく整備されているようでございますが,逆に10アール未満または不整形な区画についての整備状況は,岡山市30.5%,県58.8%,全国43.7%と相なっております。岡山市が一番悪い。御承知のとおり,我が市の水田の大部分は児島湾周辺の干拓地を中心とする南部平野にございまして,干拓に由来する水田はもともと区画形状が比較的整備されていたわけでございますが,本市の中北部水田は小さく不整形な圃場が多いため,早急な圃場整備が必要であると,これは岡山市のビジョンにも明確でございます。農水省の新農政プランの,いわゆる条件不利地域はまさにこの中山間部が本市中北部水田であります。 そこで,岡山市内の地域別の圃場整備率の状況をお聞かせください。 次に,中山間の圃場整備が進んでいないと,どうしたらいいのかと,平たん地と違って,やはり私は補助を手厚くしてあげることではないでしょうか。国,県,市等の負担割合は,一般の圃場整備は国45%,県27.5%,市13.75%,受益者13.75%の負担割合であるが,市としては県並みに引き上げて,受益者の負担をぐんと軽くしていく方向をとらないと,もう展望は開けない。どうでしょう,そういうお取り組みは市の裁量で十分できるはずなのですが,いかがでしょうか。遅れの激しい中山間部の場合,手段のいろんな配慮をしないと,全く手づかずで,将来えらいことになると思うんですが,いかがでしょうか。 その他農業問題についても市独自ではいかんともしがたい面はありましょうが,市としての見解をお伺いしたいことがございます。 1点,環境汚染,例えば児島湖などの汚染が言われて久しいわけでございますが,そのような汚染原因の犯人捜し,いろいろもうずっと昔からやってきた。1つは,御承知のように,家庭雑排水,これは下水道で規制できる,将来的にはできる。工場排水,これはポイント……,排水溝もあるんですから,そこを押さえて何とかなるし,公害対策等々,公共下水道も含めて,これできる。 さて,実はそれ以外にも重要な汚染理由が何となくはないわけでございます。それが実は農業関係もあるぞという説があるわけでございますね。農業においては窒素肥料だとも聞きます。これどうなんでしょう,御所見をお聞かせください。 さらにまたもう一点,農薬問題。我が市においても百間川ゴルフ場問題のとき,論議の中で,農業,農薬の話がちらりとこう出ました。しかし,私としましては農家の皆さんに何か悪いような気もしまして,それからまた何となくぼーっとこうしとりまして,問題意識が低かったわけでございますが,と思うんでございますが,やはり農業における農薬についてもがっぷり四つに組まないとおかしいもう時代に突入しとると思います。聞くところによりますと,30%農薬は適期,適剤,適量で減らすことはできるんだというではありませんか。岡山市として何か検討できませんか。具体的に専門家や農業関係者の皆さんともよく相談をなさってですね,何年間かかけて削減計画とかですね,そういう現実的な効果の上がるようなひとつ検討を模索できませんか。 以上,るる農業問題について忌憚のない主張もしてきたわけでございますが,要は市民のコンセンサスも必要でしょうし,さらにまた農業の実態がわからない人々が少なくないと思うんであります。したがって,その点についてのアピール,啓発も重要だと思いますし,シンポジウムや討論会も連続的に地道に企画し,されてるとは思うんでありますけれども,さらに市民の中での農業問題についての一層の論議を起こしていったらどうか,そのあたりの御見解もお聞かせいただければと思います。 以上,明快なる御答弁をお願いいたします。 さて,来年度予算編成方針についてでございます。 大蔵省はこのほど自民党政調審議会に対しまして,現状では歳入不足は5兆500億円以上になるとの試算を示しています。さらに,同省は来年度地方財政対策において,自治省が策定する地財計画の歳出を大幅に抑制する方針を固めたとのことでございます。これに対して自治省は地方財政に財源余剰はないとした上,地域福祉や単独事業の拡充経費を来年度地財計画に盛り込む構えを示しており,交付税の削減にも強く反発し,そのため調整は予算編成直前までもつれそうとのことでございます。以上の状況を踏まえまして,以下お伺いをいたします。 1,国家予算さらには地方財政計画等が未確定であるとはいうもののですね,既に状況的にはかなりの厳しさが予測されているので,上限下限のこの範囲を踏まえまして,二,三のシミュレーション的なものを組まれていると思うが,どうなのか。 2番目,補助事業について。補助率カット見合いで手当てされている臨時財政特例債が来年度はまずなくなるのではとも思われるが,その際の対応策はどのようにするお考えがあるかお聞かせください。 3番目,具体的に市税等の歳入部分について,款別に現在財政当局が整理してる試算をお示しください。 次に,岡操跡地問題についてお伺いをいたします。 既に本件についてはもうさまざまな角度から御論議がありました。重複を避けつつお伺いをいたします。 私ども公明党としましては,跡地については早期に取得すべきであると明快に会派内で決定をいたしております。既に市長答弁にもあるように,取得時期については早期にと言明されましたが,相手側の清算事業団も早期決着をかなりの過去の経緯もありますので望まれていると思いますが,そこでさらに一歩踏み込んでお伺いしますが,遅くとも年度内ということになるのか,新年度にずれ込むのか,そのあたりはどうなのかお聞かせください。 さて,岡山水と芸術の公園(仮称)と西部副都心構想概略案が先月末議会に御提示されているわけでございますが,これについてお伺いをいたします。 当然のことながら,用地購入を促進しつつ,上物については当局の構想案に対し,むやみに否定的に整理をするつもりはありませんが,私どもとしましても種々の会派内でも論議が当然あるわけでございます。例えば,水,緑,芸術のテーマはよいが,しょせんは自然そのものではない,人工の公園である,つくられたものには限界があり,そこを踏まえた設計であるべきであるとか,水と芸術についても設置者のひとりよがりにならないように,庶民的な感覚も加味して幅広く検討すべきだとか,逆にまた,こういうものはもういい意味でひとりよがりでなくちゃならんと,もうリーダーシップを発揮しなさいと,そうでないと発揮できない,ユニークなものをつくれつくれ言うて一々対案も示さないで,げた履かせたり靴履かせたり,そういうことにはだめよという意見とか,さらには大衆のためか一部の人のためなのかとか,アンケートをとらせえとか,結構な御意見でございますが,カヌーや彫刻は特定の人に限られるとか,さらに何回ももう各会派の方々の御質疑もありましたが,老人,子供のことも考えてるかなど,まさしく百家争鳴の賛否両論が渦巻き,強いて言えば不評な声がちょっと多いかなという感じでございます。 さて,私自身の基本構想に対しての感じでございますが,端的にいいまして,いいんじゃないかな,こう思っております。ただ,基本計画につきましてはですね,もうがっちりと徹底的に懸命なお取り組みをお願いしたいと思います。 以上の点を踏まえまして,数点お伺いします。 まず,基本計画は用地購入後となるのか,購入とほぼ同時期とお考えかお聞かせください。 私としましては,購入後が時間的にもよく論議ができていいのではと思いますが,いかがでしょうか。 さて,お示しになられました基本構想の中身についてお伺いしますが,まず緑についてですが,1,この緑化管理と維持管理費をどう見積もられているのか。 2,例えば,後楽園や県総合グラウンドなどと対比しながら年間数値をお示しを願いたい。 また,ケヤキやイチョウ等の落葉樹,杉,クスノキ等の常緑樹,端午の節句に男の子の成長を願って食べるかしわもちにちなむカシワの木,これも新しい葉っぱが出ますと古い葉っぱが落ちて,もう古い葉っぱを枯らすというね,樹と,大別して3種類の緑樹がありますが,どのような植樹構成をされるのでしょうか。この構成いかんによっては年間の維持管理費も,また市長の言われる森林公園的な雰囲気も全く違ったものになるわけでしょうから,その点も申し添えておきます。 次いで,当岡操跡地は3年近く以前までは50有余年列車が行き交い,その半世紀間相当量のレールなどの鉄分が沈殿しておりますが,それが樹木や芝生の活着や,さらには池や水路の水質保全にも影響は生じないのかどうかお伺いします。 5点,続いてカヌー論議を少々したいのですが,その前に親水性がちょっぴりあるこの近くでは,学南町ですかね,学南町に子供の森という公園があるんです。よく私は妻子を連れてまいりますが,雨が降ったらさっぱりなんですね。もう大体我が市どこでもそうなんですが,公園というのは雨に降られると公園はさっぱりでございまして,もうそういうところ少なくないんです。もう身の置き所がないわけです。そこで,以前あずま屋をつくるべきことを言ったことがあるんですが,偶然構想にのっておりまして喜んでおるんですが,ただ園内工作物としてのあずま屋で,こうなっとる,イメージとして小さいような感じでどうかわからんけれども,ちょっとおもしろくない。やっぱり大きいのが考えられんですかな,大きなもの,ばっと。10人ぐらい入れるというようなんじゃなくしてね,もう100人ぐらい入れるような,もっと入ってもいいし,世界一のあずま屋というのはどんなんか私わからんのですけれども,検討できませんか,いかがでしょうか。 さて,カヌーですが,カヌー,人工カヌーコースはフランスにおいてサンピエールドブフ,イルドダセール,イエンヌ,エピナール,どうもフランス語が苦手でございまして,などというところにあるそうでございます。コースは700メートルとか300メートルとかいろいろですが,どの程度のスケールとなりますか,今のところの構想段階ではどのような状況なのか,最大流量,上下流の水位差などお聞かせください。 次に,ここで考えられるカヌー競技は,静水の一定距離を競争し,そのタイムを競うレーシングカヌーと,障害物のある流水につくられたコースで,タイムとペナルティーを合算をしまして,それでもって競うスラロームなどがありますが,双方がないと魅力が半減するように思われるが,どうなっているのか。 次に,人工カヌーコースのいい点は,自然のよさとはまた違って,一定の安全性の配慮が可能であろうかと思いますが,その点はどうなのか,ちょっとお聞かせを願いたい。 次に,幼稚園,小・中学校や高校,その他の子供たちや我々も含め,大人も含め,老人クラブなんかも含めてカヌーなどの同好会の結成を働きかけるとかですね,将来ですよ,近い将来,市民にアピールをこう,やっぱり検討もですね,していくことも必要じゃないか,いかがでしょう。 ちなみに,フランスではスラロームの競技などを小学校の授業に入れてましてですね,取り入れてるとのことでございますが,詳しいことは承知しておりません。承知していればお聞かせください。 ひとまずこの項は以上でございます。 地域活性化対策についてお伺いします。 今までの我が市の各地域の活性化策というのは,それぞれの地域特性を生かした事業を推進されてきてますですね。いつも,ただですね,この地域が同じような名称が出てくるんです。それが悪いと言っとんじゃあないんです。けれども,出てこないものもあるわけですね。旧市内の各学区なんかはどうもほとんど見受けられんような感じの。したがってそういう特段の活性化策が見られんのですけれども,もうそろそろ新しい視点を入れましてね,例えば1学区1活性化策とかですね,数人の人の100歩前進もいいけれども,全員の1歩前進,2歩前進というふうな,ということもまた真の岡山市の前進になるのではないかと思い,御所見をお聞きします。 分庁舎問題についてお伺いします。 次に,分庁舎問題でございますが,今回の補正予算において第4庁舎(仮称)の建設計画の変更に伴う建設事業費の減額6億300万円でありますが,これを中心にお伺いします。 まず,第4庁舎は研修機能の充実と職員の健康管理,福利厚生施設の機能が発揮できる施設とのことでございますが,さらに詳しくお聞かせ願いたいことは,1,利用できるのは職員のほかはどうなのか。一般市民も含め利用対象者をお示しください。 2,その他の施設として駐車場があるわけでございますが,わずか7台というのはどのような理由か。 3,建築基準法上,7階が可能であるにもかかわらず5階とされている理由もあわせてお聞かせください。 第2庁舎の基本設計の概要をお聞かせください。 本庁舎改修計画についてお伺いします。 改修計画の作成及び調整は平成7年度で,さらに改修工事完工は平成12年度で,第2庁舎着工から平成6年度から数えると6年間もの工事となるわけでございますが,もっと工夫したり取り組みは考えられないかお伺いをします。御答弁をお願いします。再答弁は,これは私総務委員会でございますから,そこでがっちりとやりますから,再質問ね。答弁とりあえず。 完全週休2日制に移ります。 本制度はそもそも内需拡大による対外不均衡の是正や国際協調という観点からも,労働時間の短縮の推進の必要が国の重要課題の政策課題の一つとされていることは明白であります。したがって,まず我が市を含め地方公共団体は,そのための財政負担については一定の考えを確立しつつ,国家に要求すべきではないかと思うんでございますが,その点について,まずもって市長の御所見をお伺いをいたします。 2点,当局提出の委員会資料の中に,本制度の推進の必要性の3番目の理由として,公務能率の向上をうたっていますが,業務量が総体的に増加する中で,必然的に質の低下,ゆとりを持った丁寧な応対ということは厳しくなって,ラフで荒っぽい処理となる可能性がなくはないと思うわけでございます。とりわけ市役所に対しての敷居の高さというふうな市民の方々の心の中の意識,そういう意識のある方もいらっしゃると思うんですね,私聞きますし。そういうそのことを思うときに,当局の工夫がやはり望まれるが,どのようにお考えか。 3,市民サービス提供の確保という観点から,閉庁になじまない部門の開庁など,具体的にどのようなお考えをお持ちか,お考えとしての部門をお示し願いたい。 4,完全週休2日制の導入後においても,1週間単位の業務の流れ,来所者の動向等の把握,分析等を行い,絶えずサービスのあり方の見直しに努めるとのことであるが,具体的にどのように努めるのか,お考えをお聞かせください。 既に困難職場などの試行において,来年1月9日までを試行期間とされとるわけでございますが,私の耳にも不満の声が若干市民から届いている。ある程度の市民に対してのアンケート調査など,これこそ何回か効果的な角度でですね,できないのか検討していただきたいと思うが,どうか。 6点,完全実施をすることによるその職員の人件費における単価というものは,全く変化が考えられないのか。さらに,臨時職員の場合もどうなのかお聞かせを願いたいと思います。 次に,議会の議決に付すべき市有財産の取得または処分についてお伺いします。 さる9月議会におきまして,社団法人岡山県建設業協会より岡山市発注の工事が市議会の議決が必要とされる契約は予定価格9,500万円以上となっているが,結論として,議決対象額を大幅に引き上げるよう措置していただきたいとの陳情があり,現在継続審査中であります。これに関連して,当局は議会内の議決に付すべき市有財産の取得または処分について,予定価格2,000万円以上の不動産等となっている条例を金額の引き上げ修正を示唆されていますが,その理由とお考えをお聞かせください。他都市の例も含めてお伺いをいたします。 続きまして,岡山ふれあいセンター等についてお伺いをいたします。 岡山ふれあいセンターは,そのうたい文句にありますように,本当に触れ合いというね,触れ合いがうまくいくんかどうか。いかにも総花的で,縦割り行政のひずみが生じてですね,窓口でのたらい回しとか,責任のなすり合いの懸念や交通手段や利便性に問題はないのかどうか。それらの心配に対する,市民の方の心配に対する,私も含めましてお伺いしたい点は,基本的な事業計画の確固たるものを具備された上で市民サービスの支障はないのかどうかお聞かせください。 それから,障害者雇用の促進と健常者との交流を深めるという観点から,岡山市はふれあい公社の職員に障害者の積極雇用を打ち出されていることについて,これ評価しますが,具体的にどういう障害者を何人どのように確保されるのか,おつもりかお聞かせください。 第3点,地域センターですね各,これは近い将来福祉事務所の計画や平成6年4月に県から本市へ保健所業務が移管されるに伴い設置される保健所支所の併設も考慮に入れているのかどうか。 さらには,防災上の消防業務エリアも視野に入れた上での総合的計画区分を加味した上でのこの選定なのかどうかもお伺いをしたいと思います。選定のこの判別基準というか,そういうことをお聞かせください。 次に,乳幼児医療費無料化促進について。 既に昨日共産党の藤沢議員の御質疑に対しまして,総合的に検討をするというふうに御答弁がありました。要は無料化にするんかしないのんかわからんような答弁でございました。重複を避けてお伺いしたいんですが,まず総合的検討というのはですね,いつまでにされるのか。 ちなみに,昨日東京都議会では,都知事の答弁で,3歳児未満の児童手当受給者を対象に平成6年1月の実施に向けて準備中と,この医療費の無料化ですね,こういうふうな答弁もあったわけでございます。そういう総合的な検討をされるというその角度の中でですね,現在全国的に,既に実施している各自治体の状況の中で,この施策の内容というのはばらつきが当然あるわけでございます。所得制限の有無とか歯科医療を含むとか含まないとかというふうなこともありますし,そういうところ大体どういうふうに考えられているのか。 それでもう一つね,市長,聞いといてもらいたいんですけど,各自治体が国をやっぱり包囲網を形成していくようにね,そういうふうな形で,この国がどう変わるかだけでなくして,我我が動くことによって国が変わるわけで。本当に国を変えよう思うたら,こっちも頑張らにゃいかんと,こういう格好になると思うんです。国も今どんどん変わってますから,きのう,おととい,さきおとといで,はあもう変わりょうるわけですから,永田町や霞ケ関は変わっとるわけです,大変激変しょうるわけですよね,激変しとるわけですね。例えば,公立の保育園の人件費の措置,これはもう一切国でしませんと,こういうな話になりょうる。全部市でやってくださいと,こういうな話になっとんです。自民党の政策審議会と政調審議会と大蔵省,どんどんやってる。そういうような情報どっとどっと絶えずとってですね,いってないとだめなわけでございます。 消防の充実についてお伺いします。 消防団の活性化につきましていろいろと御論議もありましたが,定年制を導入をするという御検討されてるようでございますが,それに伴う定員不足が進む可能性も,何か分団においてはあるのではないかと,そういう,そうなりますと,統廃合なんか分団はやるのかやらないか,その辺の状況,お考え,お聞かせください。 それから,西地区の出張所の新築,それから時期と場所とかですね,それはどうお考えか。 また,私が居住しておる三門出張所,これも老朽化が激しいわけでございますが,移転新築についてはいかがなお考えなのかお聞かせください。 それから,保健所移管に伴う諸問題についてお伺いをいたします。 1,1,489項目の膨大な移管業務の分析は現在どの程度進んでおるか。 2,食品衛生,環境衛生,対人保健衛生等で諸団体が関係しているが,今日までの取り組みは,今後の予定は。 3番目,次に,平成5年度,特に移管への総仕上げの重要な年度と思われますけれども,年間の具体的なお考えをお示しください。 4番目,保健所支所については3カ所の整備とのことですが,今少し具体的にお聞かせを願います。 次に,ごみ問題についてお伺いをいたします。 今日リサイクルが減量化の大きなポイントになるが,21世紀を展望したこの体系ビジョンづくりの検討作業はどのように進んでいるか。 東部クリーンセンターにつきまして,場所の決定には疑問があって,常識的には五明工業団地南東部が適当と思われるものを,何ゆえ同団地北側に決定をしたのか。 遅くとも平成6年10月までには環境アセスメント,地元合意,用地取得の3点セットを完備する必要に迫られているわけですが,これらの作業の本課と支所の役割分担をどう考えているか。 中継・中間施設リサイクル場を思い切って大規模に導入すべきであるとの声もあるが,どうなんでしょう。 それから,お隣の邑久町との事前の話し合いが必要でございますが,既にそういうものは行っておるのか,行ってないのならいつごろ行うのか。 市民から好評を得ている空き缶,牛乳パックの回収所を平成5年さらに増加すべきではないかと思います。いかがでしょうか。 それから,事業系の紙類のごみが増加の一途でございますが,これらを共同で回収するオフィス町内会制度の検討は,そろそろすべきではないかと思います。 オフィス町内,ダウンタウンで事務所が,店舗が集中している地域,昼は人があふれて夜は無人,そういう日本でいえば東京の丸ノ内,大阪梅田,岡山駅前,こういうふうな地域は特にコンピューターの紙ごみが非常に多いわけでございまして,これらに対し,地元町内会とのコミュニケーションが少なく,ごみの片づけ方もいろいろとなっておりますんで,その点はいかがでしょうか。 5分別モデル地区が2カ所指定され,その第一歩を踏み出したわけでございますが,平成5年以降の指定予定を前向きに考えるべきではないか,いかがでしょうか。 焼却灰の活用について,最近ではかなり効率がよいシステムが研究されておるわけでございますが,早いところではそれらの活用も始まっているが,クリーンセンターには導入を検討すべきではないか。 足守地内に計画されている大規模埋立地の獲得が急がれるが,今後の見通しは。 発泡スチロール製食品トレー回収について,有効利用によるところの減量化が大きな課題となっております。 質問1,大規模小売店に対して当局はトレー減量化回収を要望はしているが,各店の自主的な取り組みに任せており,実効面にやや問題点が見られます。今後指導強化は考えられないか。 さらに,そのためにも各店での取り組み実態の把握を早急に行うべきではと思いますが,いかがでございましょうか。 商品の過剰の包装ですね,これが大きな問題になっております。この点についても対策の見通しを早急に行うべきではないか。 次に,新焼却場についてお伺いをいたします。 東部焼却場については,当新田新焼却場の日量300トンに倍する660トンの規模のですね,御計画もあるわけでございまして,しかも平成10年度完成予定とのことでございますが,焼却作業はどのようにお考えか,直営か委託か,どうなのかお伺いを,展望的なものでも結構ですからお聞かせください。 し尿の関係について。 くみ取り水洗というのがありまして,し尿処理については各種の方法があるわけでございますが,地域の環境を保全し,適切なシステムを追及する中で,くみ取りそのものは直接的な地域の汚染につながることのない賢明な方法でもあります。その中で,便器そのものにおいては,水洗で汚物を便槽に落とす,悪臭等もシャットアウトして,全くクリーンな感じでございまして,ただし水洗のための水量が若干多いため,全く普通のし尿のくみ取り処理より手数料がかさみます。しかし,快適さなどは浄化槽などとほとんど変わりがございません。 そこで,このくみ取り水洗の工事費やし尿手数料について,今後何か配慮はできないかお伺いをいたします。 次に,水道局でございます。事業管理者にお伺いします。 水道管整備事業ですね,配水管整備事業。本件は一応平成5年度までの計画で,昨年度単価がえで見直し計画がされた由でございますが,1,下水道整備とあわせて行う場合には,多少時期のずれ込みなども考えられますが,無論そうあってはならんわけでございますけれども,その点はどうなのか。 2点,平成6年度以降はどのようなお取り組みを考えてるのか,あわせてお聞かせください。 続きまして,経済関係で,上道フルーツ・フラワーガーデン基本計画についてお伺いをいたします。 第1点,上道アグリパーク協会についてお伺いをいたします。 事業主体は岡山市,農業生産法人,上道町農協の3者としておられますが,その統括調整機関がこの協会でございます。 そこで,この三者三様の特色を持ったこの事業主体をどのように統括し,調整していくのかが気にかかるところでございます。この協会の働きいかんが観光農園の成否を握るといっても過言ではないわけでございます。私ども会派としましても,これ本当に期待をしております。どのようなこの協会は人的構成になるのか,具体的にどんな役割を担うのか,御答弁をお願いをいたします。 第2点,この観光農園に対して県の支援を期待しておられるようですが,具体的にどの面で,どの程度の支援が望まれるか御答弁ください。 さらにまた,市内の菅野の地に,20ヘクタールの地にですね……,20ヘクタールというのはちょっと訂正いたします。要するに100億円を投じて建設する県の岡山フルーツ・フラワー公園というのが計画としてございますね。これとこの上道フルーツ・フラワーガーデン,この目指す目標と施設が競合して投資効率が低くなるとの見方もあるわけでございますが,どのようにお考えでしょうか。 松くい虫の被害の予防対策についてお伺いをいたします。 最近松くい虫被害がぶり返しております。そこで,以下何点かお伺いします。 薬剤の空中,地上散布を積極的に実施すべきだが,諸般の理由で最近は大変難しい状況にあります。今年度の実績と今後の予定は,また今後の課題についてお取り組みをお聞かせください。 それから,ガード林対策,すなわち松林保護,樹林帯緊急造成事業というのが岡山県にありまして,この岡山市としても積極的に働きかけ,このガード林事業の導入を早急に行うべきではないか。 それから3番目,保安林指定を受けた重要な山林も松くい虫の被害が大変目立っておりまして,中には集中的被害にさらされて,保安林の役目さえも危うい箇所も少なくないわけでございます。現状をどう把握しておるのか。 また,今後の対策を抜本的に練り直す必要があるのではないかとお伺いをいたします。 それから,マツノマダラカミキリ,なんかこう舌をかみそうでございます。この天敵アカゲラ定住作戦が10月からスタートしていますが,この利用状況と今後の拡大の方向はいかがなんでしょうか,検討すべきではないでしょうか。 重要樹林を対象とした薬剤注入補助事業の範囲基準を広げるべきではないか,これについてはいかがでしょうか。 それから,県は今議会に8,500万円余の補正予算を追加計上いたしましたが,これらをもとに岡山市の今後の事業予定はどうなっとるか,ちょっと教えてもらえれば。 いよいよ重症で伐倒等の対応の不可能な部分については,思い切って新しい方途が早急に望まれるが,どうか。 個人所有の松について予防のノーハウを積極的に指導し,薬の希望者には提供するぐらいの市民サービスの場づくり,……から行うべきではないか,いかがでしょうか。 これからの時期は伐倒駆除が主になりますが,本市の今年度の計画と今後の計画は,また実施条件と微調整が必要なのではないか,お伺いをいたします。 市営住宅についてお伺いします。 現在西市団地建てかえのほか,建設計画戸数は平成6年度中に368戸。 1,その実現の見通しと具体的各建築場所。 2,駐車場については全戸数分の確保にはならないか。 3,高層化に伴うエレベーターの確保も要望の多いところであるが,ぜひ検討すべきだと思うが,どうか。 4,高齢者,身障者向きの配慮についてはどう反映しているか。 5,1種,2種の種別建設計画についてはどうなっとるか。 続いて,放置自転車対策についてお伺いをします。 平成3年9月発表の駐輪場整備計画についてお伺いしますが,短期,中期,長期の計画ありますが,それぞれ具体的な駅名がずっとあって,配置されとりますが,現実問題としてとても短期,平成6年度までには整備ができないというふうなものも数々の理由であるようでございます。この際計画の一部見直し等も効果的にすることが行政の信頼を確保することにつながるのではないか。 さらに,東ケ丘団地宅地造成事業に伴う諸問題についてお伺いしますが,近隣住民や業者の方々からいろんな問題についての御不満の声を聞いておりますが,本件についてそもそも事業の経緯からの問題についてお聞かせをください。 日ごろ何げなく気にとめていた細かいことを数点この際取り上げてみたい。各局にまたがりますが,通告が前後なりますけれども,域を超えない形でですね,お伺いします。 生活道路の快適性のレベルアップとそれに関連したことですが,まず1点は,生活道路の快適性のレベルアップについてはどのようなお考えをお持ちか。 次に,幹線道路などにベンチ式のガードレールやポケットパーク構想を全市的に考えてみてはどうか。 2,駐車場の案内システムですね,他都市どこへ行っても大体あります。平成2年度に基本計画,平成4年度実施計画ということでお伺いしていますが,事業化のめど,内容等についてお聞かせください。 それから3点,住居表示の老朽化というのがぽろぽろ目につくようでございましたが,全市的にどういうふうな取りかえの形に,取り組んではいらっしゃるようですが,ちょっとお聞かせください。 それから,市民ガイドや国保ガイドや観光パンフレットの各種外国語版を在岡外国人に向けての統一改訂版なんかも将来つくってはどうかと思います。 それから,市の広報紙をカラフルにして,内容のやっぱり充実を図らんといかんと思います。こういうな他都市にあります。 それから,教育委員会に移ります。 総合歴史博物館と市美術館については既に御質疑がございましたので,割愛をさしていただきます。 不登校児対策についてお伺いをいたします。 これについてはいろいろな論議もあるわけでございますし,トラングル一宮もあって,これはもうやっと緒についたところでございますが,在宅の,ここに通ってないと,そういう子供たちに対してどのような指導,対策がなされているのかお伺いをいたします。 それから,どうしてこの不登校児が増加をしているのかというその原因をね探って,もとから解決が大切になるわけでございますが,トラングルの経験では余りにも短か過ぎて,不登校の原因をいかに分析しているんかということになるわけでございます,質問は。 発生の防止の根本策はどうなのか,とりあえず御所見をお聞かせください。 それから,岡山市の奨学金の適正化を,これお願いしたいと思います,すべきであると思います。 教育費の高騰は,子供を持つ親にとって大変な問題でございます。岡山市のこういう今制度るるございますけれども,余りにも低額でございまして,実情に合わない。したがいまして,私学助成等も叫ばれておりますし,そういう現在,実情を考えた適正な額に速やかに修正をしていただければと思います。 続きまして,生徒指導推進員に関連してお伺いをいたします。 この制度は,御承知のように発足して11年も経過しておるわけでございますが,制度自体が期限つきのものであるということで,ぼつぼつ取りやめるかといううわさも聞くわけでございますが,現時点で当局は生徒指導推進員制についてどのように考え,今後どのようになされていくのかお考えをお聞かせください。 それから,岡山市のこの,いわゆる指定文化財の,浅野大先輩がね,よく取り上げていらっしゃいました旭東の幼稚旧園舎,これについてでございますが,これはいろんな議員さんも御質問をかつてされておられてるわけでございますが,この旧園舎の保管料がですね,もう累計ではやっぱしばかになりませんね。3,770万余円というこの形になっておりまして,市長はこの現状をどのように受けとめていらっしゃるのか,どのように対処されたいのか,御所見をお聞かせいただきたいと思います。 まず,第1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(花岡薫君) しばらく休憩いたします。    午後2時48分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午後3時17分開議 ○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 景山議員の公明党代表質問に対しまして順次御答弁させていただきます。 まず,農業問題でございますが,現下の農業の非常に厳しい状況についての市長の見解ということでございます。 議員御指摘のように,現在の農業を取り巻く状況はまことに厳しく,農業就業人口は減少しており,耕作放棄地や未利用地が増加する中で,国内の食糧供給力が低下しております。また,農家の兼業化が進み,農村地域の高齢化や過疎化とともに,近郊農村では混住化が大きく進行するなど,大きく変化してきております。 このような状況の中で,国民への安定的食糧供給の確保を図り,地域経済社会を活性化させ,さらに国土,環境を保全していくため,積極的にこれからも農業の振興を図ることが一層重要になっていると認識しております。 次に,耕作放棄地の現状ということでございますが,本市の耕作放棄地は,1990年農業センサスの結果によれば,全域で300ヘクタール余となっておりまして,地域別には中山間地域が顕著となっております。 この理由といたしましては,農業者の高齢化による労働力不足,平地に比べ作業効率の劣ることからくる担い手不足が考えられます。 国土保全,また土地の有効利用を図る観点から,こうした事情はまことに憂慮すべき状況であり,早急な対応策が必要と考えております。 耕作放棄地についての対応策についてのお尋ねでございますが,作業効率を上げるための基盤整備,中核的担い手農家の育成及びこれらの者に農地の利用権を集積させるための農地流動化の促進を図ることが重要でございます。 次に,地域別の圃場整備率の現況についてでございますが,本市の水田の大部分は,御指摘のように児島湾周辺の干拓地を中心とする南部平野にあり,干拓による水田は区画形状が整備されていたことから,市全体の30アール以上の区画整備率は39.3%と,県平均の10.9%を大きく上回っております。ただ,北西部地域,津高,足守,一宮,高松は区画が小さく,不整形な圃場が多いため,整備率は7.4%であり,市平均から見て非常に低い整備率であります。 なお,参考までに支所別に,管内別に申し上げますと,津高支所管内25.7%,足守支所管内5.4%,一宮支所管内2.8%,高松支所管内2.5%でございます。 中山間の圃場整備が進んでいない,どうしたらということでございますが,中山間地域は傾斜地など地形条件から整備コストが高くつくということ。これは事業費ベースでいいますと,大体100万円から120万円が平地ですが,中山間ではこの5割増しから2倍ということで,非常に高くつくこと,それから担い手不足などから整備が進まないというのが原因でございます。 国におきましても中山間地域対策についての予算制度の充実が図られていると聞いております。 市といたしましても地元負担の軽減について種々の観点から検討していきたいと考えております。 次に,児島湖の汚染原因としての窒素肥料についてどうするのかとお尋ねでございますが,児島湖の水質改善につきましては,県において児島湖に係る湖沼水質保全計画が策定されておりますが,この中で汚濁原因として家庭雑排水や工場排水が75%,これら以外その他として山林雨水,畜産,農業排水等が25%であるとしております。 農業排水につきましては,降雨時に肥料分が溶けて流れ出るものでございますが,この対策としましては肥料投入量の削減や緩効性肥料を土中に埋め込む側条施肥方法などが挙げられまして,市といたしましても県,関係機関と連携して取り組んでいるところでございます。 なお,国におきましても環境保全型農業の総合的な推進を図ることとしておりますので,市も積極的に対応していきたいと考えております。 次に,その農薬の使用量を計画的に減らしてはというお尋ねでございますが,我が国は高温多湿で,病害虫,雑草の発生が多い気象条件下にあることから,安定的な農業生産のためには,農薬による最小限の防除が必要でありますが,農薬の使用に当たっては,御指摘のように適期,適材,適量の使用が基本であると考えております。 国では農薬取締法に基づき安全使用基準を策定し,その遵守を推進しておりますが,本市といたしましても県関係機関と連携して,積極的に対応しているところでございます。 また,使用量をさらに削減する観点から,病害虫の発生予察の充実や新しい防除技術の確立,普及について積極的に対応していきたいと考えております。 また,農業問題についてもっと啓発活動をというお尋ねでございますが,本市において農業政策を進めていくためには,農業が新鮮で良質かつ安全な食糧を安定的に供給していくことや,農業生産が国土や環境を保全し,また都市住民にゆとりや安らぎを感じさせる緑の空間として機能していることなど,農業の役割と実態について市民の理解と賛同を得ていくことが重要であると考えております。 本市としましては,広報紙のほか里めぐり農作業体験バスツアー,食と農のフェスティバルにおけるシンポジウムや展示,さらに青空市など,消費者と生産者の交流の場づくりを通じて,市民,消費者の農業に対する理解と共感が得られるよう積極的に努めてまいりたいと考えております。 次に,岡山操車場跡地取得問題でございますが,用地取得は本年度内か新年度になるのかというお尋ねでございますが,これまでにもお答えしましたように,今回御提示させていただきした岡山水と芸術の公園と西部副都心整備構想概略案につきましては,市議会と十分議論を深めながら,同時に「市民のひろば おかやま」を通じて市民の方々にも御説明し,御意見を伺うとともに,国,県とも協議を重ね,清算事業団から早期に用地を取得したいと考えております。 次に,基本計画は用地購入後か購入と同時期か,購入後の方がよく論議できてよいと思うが,どうかというお尋ねでございますが,これにつきましても,これまでにもお答えしておりますように,清算事業団から早期に用地を取得したいと考えておりまして,関連予算をお願いするときには,用地取得関連の議案と基本計画策定関係の議案を同時にお願いし,基本計画の策定に当たりましては市議会ともさらに議論を深めるとともに,またさまざまの御意見を参考としながら,計画策定を進めたいと考えております。 次に,カヌー競技についてのお尋ねでございますが,カヌー競技に静水で行うレーシング競技と障害物のあるコースで競うスラローム競技などがあるが,両方がないと魅力が半減するようになると思うがどうかというお尋ねでございますが,御指摘のように,カヌーコースとしては静水で一定の直線コースでスピードを競うレーシングと障害物のあるコースで得点を競うスラロームなどの競技がありますが,レーシング競技としては500メートル,1,000メートル,1万メートルの種目がありますが,岡山市は大きな河川等に恵まれていますので,それに適した場所を選定することが可能であります。一方,スラローム競技は距離が400メートル前後と短くてよく,また障害を設けたり,水流を調節することによって競技が楽しみとしてみずから参加しても楽しく,また見ていても楽しいものであり,その意味からこの操車場跡地の親水空間の中の水路で楽しむことができると考えております。 また,人工カヌーコースのいい点は,自然のよさとは違って,一定の安全性の配慮が可能であると思うがどうかというお尋ねでございますが,これは議員御指摘のとおり,岡山市が構想するような循環型の人工の水路は,自然の渓流とは異なって,最近は水族館等が盛んでありまして,それに使われている擬岩技術が発達しております。その擬岩を使いましたり,また自由な水路の設計もできるとともに,水量の調節が容易ですから,安全性の確保には十分配慮できる施設となります。また,身近なところで手軽に楽しめるという長所もあると考えております。 次に,幼稚園や小・中学校,高等学校あるいは老人クラブにおいてもカヌー同好会の結成を働きかけ,市民へのアピールを検討してはどうかというお尋ねでございますが,カヌーはこれまで自然の渓流を利用するスポーツと思われていますが,岡山市が構想するような都市部における循環型の人工カヌーコースは世界的にもユニークで,その水量を調節することにより老若男女だれでも楽しむことができると考えております。これからは身近なアウトドアスポーツとして普及するものと考えておりますので,カヌー教室の開催をするとともに,御指摘のような各学校等へも働きかけ,普及活動していきたいと考えております。 次に,フランスではカヌースラローム競技を小学校の授業に取り入れてるとのことですが,もっと詳しいことがあればというお尋ねでございますが,このフランスの小学校の授業にカヌースラロームを取り入れているかどうかにつきましては承知しておりませんが,これ文献等でございますが,ドイツでは近くに水辺のある学校の授業にカヌーの競技を取り入れているところがあると聞いております。 次に,地域活性化対策について,いつも同じような地域が毎年出てくる,平均化されているのじゃないか,1学区1活性化というような新しい視点を入れてはとのお尋ねでございますが,各支所管内では地域住民が主体となって地域の特性を生かしたフォーラムやフェスティバル,祭りなどのイベント,あるいはふるさとアンケートなど地域資源調査,広場整備などの事業が実施されております。こうした動きを市民に広く紹介しながら活性化事業を岡山市全体に広げていきたいと考えております。そのため市内中心部ではまず住民の参加意識の高揚を図り,御提案の1学区1活性化案につきましても十分参考としながら,基本的には各小学校区を単位として特色のある活性化事業を促進し,生き生きとした,その地域に住んでいてよかったと言える楽しいまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 次に,完全週休2日制についてのお尋ねで,実施のための財政負担について国に対して要求すべきではないかというお尋ねでございますが,この完全週休2日制の実施に当たりましては,現行の予算,定員の範囲内で行政サービスを極力低下させないようにという原則が示されておりまして,本市におきましてもやむを得ない場合を除き,この基本原則を考慮して,業務内容の見直しや事務の簡素合理化等に努める中で実施してまいりたいと考えております。 次に,乳幼児医療費の無料化のお尋ねでございますが,この乳幼児医療費の助成制度につきましては,昨日共産党代表質問での藤沢議員にお答えいたしましたように,本年9月の請願採択を受けて県内外の他都市の状況を調査するとともに,制度の持つ意義や役割,事業効果,財政負担,事務コスト等について検討をしております。 また,去る11月27日に少子化社会対策検討委員会の報告もいただきましたので,これらを参考にしながら所得制限を設けるのかどうか,また入院費や歯科医療費を助成対象とするのかどうかなど総合的に検討し,できるだけ早く結論を出したいと考えております。 次に,保健所支所についてのお尋ねでございますが,保健所支所は中央保健所(仮称)が管轄いたします現在の岡山環境保健所の市域内の区域が面積的にも,また人口の面でも非常に大きいことから,市民サービスの向上を図るため,旭川以西に3カ所整備するものでございます。 整備に当たりましては,ふれあいセンターのサブセンター,地域センターに保健所支所の事務室等を一体的に整備し,センターの場などを活用して保健福祉の連携のもとで,地域に密着した対人保健サービスを中心に事業を実施してまいりたいと考えております。 なお,岡山ふれあいセンターの保健部門につきましては,基本的には東福祉地区の区域を対象とする対人保健サービスの実施の場等として活用するとともに,全市を対象とした事業もあわせて実施してまいりたいと考えているところでございます。 次に,ごみ処理対策について,21世紀を展望したビジョンづくりについてのお尋ねでございますが,21世紀を目指した廃棄物処理行政は廃棄物の再資源化を重要課題として,現在の使い捨て資源消費型の社会を改め,国民全体が廃棄物の減量化,再資源化に取り組む社会,すなわちリサイクル社会を構築することにあります。去る11月末モデル地区で5種分別収集を開始しましたが,今後これの拡大を図ることが急がれるとともに,現在見直し中の廃棄物処理基本計画の中で資源化施設の充実,それに対応した収集体系の確立,市民意識の変革などを検討してまいりたいと考えております。 それから,足守地区内の大型埋立地獲得についての見通しについてのお尋ねでございますが,足守支所管内における新埋立地につきましては,今議会で御答弁申し上げておりますが,現在確保に向けて地元関係者等と鋭意折衝中でありまして,本年度中に用地取得を完了すべく努力しておりまして,平成5年度に着手し,浅越埋立地が終わるまでには供用開始ができるようにしたいと考えております。 次に,旭東幼稚園旧園舎の復元についてのお尋ねでございますが,たびたび御質問をいただいておりまして恐縮に存じております。保管料もかなりな額,4,000万円弱というようなことでございますが,この八角園舎という市指定重要文化財としての歴史的,文化的遺産としての配慮をしながらも,私はできるだけ早期に適地を選定して,過去の幼稚園教育のシンボルとして復元し,幼稚園教育の充実や幼児教育関係者を中心に,多くの方々に活用していただけるものにしたいと考えております。 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与等から順次御答弁させていただきます。 ◎総務局長(槌田邦夫君) 完全週休2日制について一連のお尋ねに御答弁申し上げます。 まず,業務量が増加する中で公務の質の低下が予想されるが,これに対する工夫はどうかというお尋ねでございます。 さきの新和クラブの代表質問奥野議員にもお答えしたとおり,完全週休2日制の導入に当たりましては,市民の理解と協力を得ることが不可欠であり,行政サービスを極力低下させないよう事務の改善,合理化,事務の計画的,弾力的執行,日ごろからの行政サービスの改善向上に創意工夫を凝らさなければなりません。 そういう考えに立ちまして行政サービスの低下を極力来さない工夫,方策について,現在岡山市完全週休2日制問題検討委員会において全庁的に検討中でありますが,特に住民票の申請,交付の方法について関係課間において鋭意検討中でありますので,御理解いただきたいと思います。 次に,開庁部門についてどのような考えを持っているか具体的な部門をというお尋ねでございます。 現在試行している開庁部門の主なものは,ごみ焼却施設,入所型福祉施設,消防署,図書館等の社会教育施設,保育園などであり,基本的には交代制職場のように閉庁が市民生活に重大な影響を及ぼす部門,土曜日,日曜日の利用率が特に高い部門等を開庁しているのが実態でございます。 次に,導入後において絶えずサービスのあり方を見直しに努めることが必要ではないかというお尋ねでございます。 市民の立場に立って行政サービスの向上に絶えず努めていくことは言うまでもないことであり,完全週休2日制を導入した後においても,当初予想しなかった問題を生ずる場合も想定されるので,行政サービスの点検を心がけるとともに,窓口サービスの充実,事務処理の迅速化等,行政サービスの低下を招かないよう努めてまいりたいと考えております。 次に,完全週休2日制に対する市民アンケートを行ってはどうかというお尋ねでございます。 完全週休2日制を実施した場合に,閉庁になじまない職場について市民サービスを極力低下させないような配慮をしながら,現在試行さしていただいております。市民サービスを低下させないということは,本格実施に当たっても当然配慮していかなければならないことであります。したがって,当面アンケート調査等の実施は予定しておりませんので,御理解をお願いいたします。 次に,実施に伴って職員の人件費単価はどうなるのか,また臨時職員はどうかというお尋ねです。 完全週休2日制を実施した場合,1週間の勤務時間及び要勤務日数が減少することに伴い,正規職員の人件費については同一額であっても時間単価で見れば以前より高くなります。また,雇用形態の違う臨時職員については賃金単価をどうするかということになりますが,これについては本格実施に合わせて検討すべき事柄であると考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎財政局長(加藤憲幸君) 来年度予算編成方針についての件でございますが,まず本市の予算編成の中で,二,三のシミュレーション的なものをつくっていると思うが,どうかとの御質問でございます。 議員御指摘のとおり,現在のところ国の予算,地方財政計画等は未確定の状況にございます。また,岡山市におきましても,新年度予算の編成作業に入ったばかりのところであり,お尋ねのシミュレーション的なものはつくっておりませんので,御理解を賜りたいと存じます。 次に,臨時財政特例債がなくなった場合の対応についてでございますが,臨時財政特例債は投資的経費にかかる国庫補助負担率の引き下げに伴う国庫補助負担金の減少相当額を起債で措置されるものでございます。岡山市の平成4年度の影響額は約10億4,000万円となっております。また,起債の元利償還金については,その全額を地方交付税の基準財政需要額に算入されることとなっております。この財源は地方団体にとりまして非常に重要なものでありますが,この制度は現在国におきまして地方財政対策全体の中で検討中であり,その動向を慎重に見きわめながら対処してまいりたいと考えております。 次に,歳入について,現在整理している試算,款別に示してもらいたいということの御質問ですが,先ほども御答弁をいたしましたが,本市におきましては予算の編成作業に入ったばかりという状況の中でありますので,歳入全体についての試算にまで至っておりません。国の予算編成,地方財政対策,税制改正等の動向を見きわめながら,今後の予算編成過程の中で個別に整理していく考えでありますので,御理解賜りたいと存じます。 次に,分庁舎問題でございます。仮称第4庁舎を利用できるのは職員のほかはどうなのかという御質問でございます。 仮称第4庁舎につきましては,研修機能の充実と健康管理,福利厚生施設として建設するものでございます。利用につきましては職員を対象として考えております。 それから,駐車場について,わずか7台ではないかということでございますが,駐車場施設については,施設の利用目的が職員を対象とした建物で,本庁職員については歩いて利用できる距離でもあることから,出先機関の職員の利用など考え,7台の確保を図るものでございます。 なお,利用目的によって不足する場合には,東古松駐車場を含め対応していきたいと考えてございます。 それから,建築基準法上,7階建てが可能であるにもかかわらず5階建てとした理由は何かということですが,当初は中央福祉事務所などの行政部門をあわせ持つ複合施設の計画をしておりましたが,新中央保健所の建設計画の中で中央福祉事務所などの機能を含めることとしたことから,施設の機能配置の変更と規模の検討を行い,5階建てにしたものでございます。 それから,第2庁舎の基本設計の概要を聞かしてもらいたいとの御質問でございますが,仮称第2庁舎の基本設計につきましては,現有敷地において法的制限に基づく可能な限りの延べ床面積の確保を図るために総合設計を適用し,地下2階,地上14階建てを考えております。機能的には一般事務室,各種委員会,議会のほか電算機室の配置を検討,設備面などについては高齢者,障害者,乳児対策への十分な配慮を行う一方で,職員が快適かつ能率よく働ける執務環境の整備に努め,市民サービスの向上が図れる建物にしていきたいと考えております。そのほか最上階は展望室を設け,職員を含め市民の憩いの空間,交流の場としてのレストラン,喫茶室を置き,開かれた親しみの持てる庁舎とする考えでございます。 それから,本庁舎改修計画について,改修計画の作成等が平成7年度で,工事の完工が平成12年度であることを考えると6年間もの工事となるが,もっと工夫した取り組みは考えられないのかとの御質問でございます。 本庁舎の改修については,平成9年度の仮称第2庁舎の完工後,本庁機能の一部を第2庁舎へ移した後,順次各空きフロアから改修に着手する予定にしており,年次別計画では改修計画及び設計期間については平成9年度の仮称第2庁舎の完工までに完成させ,工期については約3年間を予定しておりますが,工期などの短縮については改修計画案の作成の中で関係部局との協議を行いながら検討していきたいと考えております。 次に,議会の議決に付すべき市有財産の取得または処分についての陳情に関連して,予定価格2,000万円以上の不動産と定められている金額の引き上げ修正を示された理由,また他都市の例をということでございます。 議員御指摘のとおり,議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の第2条に規定する予定価格9,500万円の引き上げ措置を求める旨の陳情がなされてございます。この第2条は,工事または製造の請負について定めたものでございまして,一方第3条は,動産または不動産の信託の受益権の買い入れ,また売り払いについて定めたものでございます。そして,第2条の9,500万円は昭和52年以来15年間,第3条の2,000万円は昭和39年以来28年間据え置かれております。条例で定められた金額が長年にわたり据え置かれた場合,適当な時期に一定の改正を行うことは必要なことでございまして,共産党の藤沢議員の代表質問にお答えしましたとおり,改正に当たっては貨幣価値の目減りの是正のほか,あらゆる観点から総合的に判断すべきものと思っております。 御質問の第3条に規定する2,000万円を引き上げる修正を示した理由は,改正に当たり,1つの条例の中に長年にわたり据え置かれた事項がほかにもあれば,バランスをとる上からその事項もあわせて改正すべきものと考えたからでございます。 また,他都市の例でございますが,2,000万円を上回る都市は,政令指定都市を除き,相模原市の1億円,横浜市(後刻「横須賀市」に訂正)の8,000万円,尼崎市,姫路市,松山市の6,000万円,それから松戸市,東大阪市の5,000万円の外10市ございます。 以上でございます。 ◎参与(山本俊介君) 住居表示板の取りかえについての御質問でございます。 議員御指摘のとおり,雨風にさらされて老朽化したものや,あるいはいたずらや事故などで破損したもの,また増改築などで失われたものもございます。街区表示板につきましては,さびにくいアルミ製の表示板に逐次取りかえてございます。今後老朽化の進んだものから順次取りかえていきたいと考えております。 なお,住居表示番号,住居番号表示板は本人の要望に応じましてお渡ししておりますので,よろしくお願いいたします。 次に,外国人向けのガイドブックについての御質問でございます。 在岡の外国人の方々に対しまして情報提供事業として,先般4カ国語による生活情報紙「あくら」を創刊したところでございます。御指摘の外国人向けのガイドブックにつきましては,在岡外国人が快適で暮らしやすい生活を営むための総合的な情報を取り入れた生活マニュアル本を来年度を目途に刊行する計画で,現在準備を進めておるところでございます。 次に,広報紙についての御質問でございます。 市民から親しまれ愛読される広報紙づくりは重要な課題と考えております。色の活用につきましては,読者の視覚に訴える意図もありまして,本年度から全号2色刷りとしております。そのうち年間数回分につきましてはカラーも取り入れております。 また,紙面の内容につきましても,レイアウトの工夫とか,写真,イラストの多用とか,読みやすい文章表現,市民の活動の紹介をする記事を取り入れるなど,市民に親しまれやすい紙面づくりに努めております。 なお,今後とも研さんを重ねまして充実を図っていきたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ◎民生局長(藤原忠男君) 地域センターについての御質問にお答え申し上げます。 福祉地区に主な利用エリアとするサブセンターにつきましては,先日の社会党代表質問の藤岡議員さんや共産党代表質問の藤沢議員さんにお答えいたしましたとおり,保健福祉の連携を図る観点から,可能な限り将来移転,または設置予定の福祉事務所や保健所支所との併設を行う予定としており,各福祉地区の道路,交通網の利便性,人口のバランス,市有地の活用等の観点を考慮し,かつ関係部局と十分協議しつつ,総合的に判断して候補地を選定しております。 なお,地域センターにつきましては,特に保健福祉の連携が重要であるため,福祉事務所等の行政機関の機能と地域センターの利用施設としての機能等を総合的に勘案しながら候補地を選定しているものでございます。業務の実施に当たりましは,消防業務との連携も図っていくことといたしております。 以上でございます。 ◎財政局長(加藤憲幸君) 大変失礼しました。先ほど他都市の例の中で横浜市の8,000万円と言ったようでございまして,横須賀市の誤りでございますので,訂正さしていただきます。 ◎衛生局長(芝野浩和君) 保健所政令市移行に関して3点の御質問に御答弁申し上げます。 まず,膨大な移管業務の分析は現在どの程度進んでいるのかとのお尋ねでございます。 保健所政令市移行に伴う移管業務につきましては,本年6月9日にその大綱について県市間で書面による確認を行い,その後市としては個個の業務の処理方法等について具体的な調査分析を進めてまいったところでございます。この結果,移管業務の取り扱いに関して問題点等が生じた事項について県へ申し出ておりまして,現在その調整を図っているところでございます。今後とも県と協議,調整をしながら引き続き実施に向けて移管業務の分析を鋭意進めてまいりたいと考えております。 次に,食品衛生,環境衛生,対人保健衛生等に諸団体が関係しているが,今日までの取り組みと今後の予定はとの御質問でございます。 保健所の運営に当たりましては,御指摘のように関係する団体が非常に多くあるわけでございますが,現在までのところ保健所政令市移行に関する取り組み状況について,関係団体の役員会等の機会をとらえて,逐次説明をしてきているところでございます。また,県においても同様の対応を図っておられるところでございます。いずれにいたしましても,保健所の管轄区域の変更等に伴う関係団体の組織上の問題もあることから,県とタイアップしながら取り組んでまいりたいと考えております。 次に,特に平成5年は移管がえの総仕上げといえるが,1年間の具体的な考え方はとの御質問です。 御指摘のとおり,平成5年度は保健所政令市移行の直前の1年であり,大変重要な年であると考えております。移管業務の処理方法の確立を初め,執行体制の整備,職員の事前養成,関係団体との協議,新しい保健所の建設等々の課題に精力的に取り組むとともに,移行に向けての国との協議,あるいは手続等を行いまして,円滑な移行を図るための条件整備に鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎経済局長(山本宏君) 上道フルーツ・フラワーガーデンについての御質問のうち,上道アグリパーク協会の人的な構成,役割についての御質問でございます。 上道フルーツ・フラワーガーデン(仮称)は農業者の組織する生産法人,その指導機関である農業協同組合,さらには行政機関である岡山市の3者が,それぞれの役割分担により整備を行うものでございます。 御質問の上道アグリパーク協会(仮称)はこの3者によって構成し,各事業主体の職員教育のほか,運営についての指導,援助,さらには集客のための企画立案,観光業界への宣伝等の役割を行うものを考えており,三者三様の特色を持った事業主体の統括,調整を行う組織として予定をいたしております。 次に,上道フルーツ・フラワーガーデンへの県への支援についてでございます。 上道フルーツ・フラワーガーデン(仮称)につきましては,農林水産省の農業構造改善事業を核に整備を行うもので,この事業で対応できない施設につきましては,これは植樹とか加工館,それからあずま屋等でございますが,単県事業である地域振興事業交付金事業やふるさと特産物育成対策事業等により整備ができるよう県へ要望いたしてまいりたいと考えております。 次に,岡山フルーツ・フラワー公園との競合についてでございます。 上道フルーツ・フラワーガーデン(仮称)は,この地区の農業と農村の活性化の拠点として地元生産法人を中心として経営し,農産物の生産拡大と加工等による高付加価値化や農業所得の向上,就業機会の創出等を図るものであります。また,入園者にきれいな空気と美しい景観,地区内の食材を使った料理の提供による充足感を与え,さらには入園者みずからが参加してつくる農産加工や市民農園等,都市住民の体験型の農業公園でございます。したがいまして,県の整備しようとしている岡山フルーツ・フラワー公園の果樹,花卉の宣伝,普及,レクリエーションの場の提供等の目的とは性格の違ったものであると考えております。 次に,松くい虫の被害防止対策についてでございます。 薬剤の空中,地上散布の今年度の実施と今後の予定でございます。 今年度は150ヘクタールの空中散布を実施いたしました。地上散布は実施しておりませんが,地域住民の理解を得ながら予防事業を積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 松林保護樹林帯緊急造成事業を本市も早急に行うべきではないかというお尋ねでございます。 松林保護樹林帯緊急造成事業は,松くい虫の被害を受けた森林に高木性の広葉樹等を植え込み,樹種転換を図る事業でございます。本市におきましても特に被害の大きい地域順に,住民の理解をいただきながら実施に向けて努力をしたいと考えております。 保安林の松くい虫被害についてでございます。 保安林は災害防止,水源涵養等重要な機能を持っておりますので,現状を調査し,県と今後の対応を協議してまいりたいと思います。 次に,アカゲラ定住作戦の状況でございます。 岡山県におきましては11月上旬より県内の4カ所において試験的に巣箱を設置しております。期間も短いので,その効果につきましては結論はまだ出ておりませんが,本市での活用についても積極的に研究してまいりたいと考えています。 なお,設置場所は三徳園,佐伯町自然保護センター,賀陽町21世紀の森,勝央町でございます。 貴重樹木を対象とした薬剤注入補助事業の範囲の拡大についてでございます。 現在,岡山市においては貴重樹木の指定を受けている吉備津彦神社,曹源寺の松並木で本事業を実施しております。今後本事業の拡大を図ることが重要と考えられますので,事業対象木の要件の緩和等について県に要望してまいりたいと考えております。 次に,県は今議会に8,500万円余りの補正予算を追加計上したが,これらをもとに岡山市の今後の事業予定はということでございます。 県におきましては伐倒駆除予算が追加計上されると聞いておりますが,本市の事業につきまして要望し,新たに認定を受けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 伐倒等対応の不可能な部分についての対策でございます。 現在こうした場合には,松にかわる樹種転換等を図る松林保護樹林帯緊急造成事業が取り組まれておりますが,その他の方法についても研究をしてまいりたいと思います。 個人所有の松に対し予防の指導や薬の提供をということでございます。 個人所有の庭木松につきましては,他の庭木と同じく個々人で管理するものと考えております。なお,民有林につきましては,現在の対策事業で対応しているところでございます。 今年度の計画と今後の計画でございます。 平成4年度はこれまで被害材積3,035立方メートルのうち780立方メートルを駆除いたしております。今年度中はさらに認定済みの700立方メートルを実施し,新たに認定を受けて追加したいと考えております。 なお,来年度につきましても引き続き積極的に実施してまいりたい考えております。 以上でございます。 ◎建設局長(春田巌君) 建設局関係のお尋ねにお答えをいたします。 駐輪場整備基本計画の一部見直しについてというお尋ねでございます。 自転車など駐輪場整備のあり方の指針となるため,平成3年9月自転車等駐輪場整備基本計画を策定をいたしました。今後10年間に対応しなければならない施策とその優先度を示しているところでございます。特に御指摘の鉄道駅周辺の駐輪場整備計画につきましては,今後駅前整備などの関連事業との整合性を図りながら,用地の取得,財源の確保等,具体的な整備手法を検討する中で対応するとともに,自転車等の放置防止に向けてなお一層の努力を続けてまいりたいと考えております。 生活道路の快適性のレベルアップにどのような考えを持っているか。それから,幹線道路へのベンチ式ガードレールやポケットパークを全市的に考えてみてはという御提言でございますが,安全で快適な質の高い歩行者空間の確保につきましては,国における第十一次道路整備五箇年計画案において,暮らしの快適性の向上のための道路整備を推進する基本的な方向が示され,新たな施策として,歩きたくなる道路,沿道と連携した景観対策,たまり機能の充実を図ることとされております。また,本市においてもグリーンライフ岡山の創造において魅力ある都市空間の形成を推進することにしており,全地域を対象にした触れ合い道路整備事業により,生活道路を含め道路の快適性のレベルアップを図れるよう整備計画を策定しているところでございます。 幹線道路などにベンチ式ガードレールやポケットパークを全市的に考えてみてはとの御提案でございます。今後整備計画に盛り込むことといたしております。今後この整備計画に基づき計画的に実施していく考えでございます。 続きまして,駐車場案内システムの事業化と内容についてのお尋ねでございます。 中心市街地の交通混雑の緩和を図るため,駐車場案内システムを導入すべく,平成2年度に調査と基本計画を策定をいたしました。本年度は実施のための計画策定を進めているところでございます。今後のスケジュールといたしましては,平成5年度に詳細設計,平成6年度,7年度の2カ年でシステムの設置を完了し,平成8年4月から稼働させる計画でございます。 システムの概要でございますけれども,区域については岡山駅前周辺,表町周辺の2ブロックを計画いたしております。システムの案内板は地図方式を考えております。 整備主体といたしましては,案内板の設置は各道路管理者が,中央制御機は市が設置することになります。 管理運営につきましては,関係機関で協議することになっております。 今後対象駐車場の御理解と関係機関等の御協力をいただき,実施に向け取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎参与(菱川公資君) 岡山操車場跡地問題に関連をいたしまして,まず緑化管理と維持管理ということでございますが,公園の維持管理費につきましては,現時点では積算が困難であるため,津島運動公園,後楽園,浦安総合公園の人件費を含みます年間維持管理費を平均をいたしまして,1平方メートル当たり1,260円といたしまして,岡山水と芸術の公園で年間約2億円と試算をいたしております。 なお,このほかに今回の構想では,光熱水費といたしまして別途1億円を御提示申し上げているところであります。 次に,樹木の種類ということでございますが,公園内の緑につきましては高木や低木,四季折々の花が楽しめる草木や草花,あるいは芝生などの植栽を考え,森林的な景観,あるいは新しい庭園的な景観などを組み合わせ,園内に変化を持たせることが考えられますけれども,具体的な植栽計画は今後策定を予定いたしております基本計画等の中で検討いたしたいと考えております。 次に,鉄分が植物に与える影響,あるいは水質への影響ということでございますが,鉄粉が植物にどのような影響を与えるかというふうな専門的な調査はいたしておりませんけれども,鉄道沿いの樹木に害が出た例というのは聞いておりませんので,一般的には害がないのではないかというふうに考えております。 御質問の水質の面も含めまして,今後の基本計画等の中で専門的に調査をいたしたいと考えております。 次に,あずま屋を少し大きいなのをつくったらどうかという御提案でございますが,あずま屋の大きさや数につきましても,園内の景観や,あるいは公園施設の建ぺい率等の問題から,今後の基本計画等の中で検討さしていただきたいと思います。 次に,カヌーコースのスケールはどの程度かということでございますが,現在考えております2つの水路は,1コースにつきまして長さ400メートル,幅平均12メートル,深さ0.9メートル,勾配1%のもので,カヌーやボート遊びを楽しむ緩やかな水路の,流水は毎秒1トンから4トンまで,またカヌー競技大会のできる速い流れの水路の水流は毎秒1トンから12トンまでと考えておるところであります。 以上でございます。 ◎参与(井上仁君) 東部クリーンセンターの場所についてのお尋ねでございます。 場所につきましては,地元関係者の意向を踏まえ,高付加価値型企業集積団地が完成すれば,工場団地の中に立地することとなり,周辺集落からも離れ,付近住民の生活環境面からも,また余熱を利用する上からも適所と考えております。 次は,環境アセスメント,地元合意,用地取得の作業にかかる役割分担についてであります。 本事業につきましては,高付加価値型企業集積団地ファーマーズ・マーケットを一体の事業として計画しております。現在経済局の商工振興課を事業推進窓口として事業に関係する各課及び西大寺支所と緊密な連絡をとりながら取り組んでいるところでありますが,このような事業推進を図っていくためには,推進のための体制づくりが重要であると考えており,今後状況に応じて検討してまいりたいと考えております。 次は,中継・中間施設リサイクル場を思い切って大規模に導入すべきではないかということでございます。 施設規模につきましては,現在一般廃棄物処理基本計画の見直しを行っており,結果を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 次は,隣の邑久町との話し合いについてでございますが,施設の建設に当たりましては,環境整備に努めてまいりますが,周辺関係者の御理解と御協力をいただけるよう,できるだけ早い時期に話し合いにいきたいと考えております。 次は,空き缶,牛乳パック回収所の増設についてであります。 ごみの減量化と資源化のため,牛乳パック,空き缶回収所を現在市内泉田と西大寺地区の2カ所に開設をしております。回収の実績は相当に上がっております。去る11月25日から資源化物を含めた5種分別収集をモデル地区2カ所で開始をいたしました。その試行結果を踏まえて,来年度以降5種分別収集を行う地域を拡大し,資源回収を行いたいと考えておりますので,これらとの整合性を考えながら,平成5年度での回収所の設置について検討してまいります。 次は,オフィス町内会制度についてであります。 議員御提言のオフィス町内会制度は,1年半くらい前に東京都内で発足したもので,これは近隣事業者が一体となって企業,業種の枠を超えてオフィス古紙を効率的に回収するシステムであると聞き及んでおります。本市においても前向きに調査研究してまいりたいと考えております。 次は,5種分別収集地域の拡大でございます。 5種分別に向けた来年度の取り組みでありますが,社会党の代表質問で藤岡議員並びに政友会の代表質問で小川議員にお答えいたしましたように,現在の浦安地区及び西大寺南地区の試行結果を踏まえまして,来年度大幅に拡大をしていきたいと考えております。 次は,焼却灰の活用システムの導入についてであります。 焼却灰の活用につきましては,焼却灰を溶融化することによりまして再利用を図る方法が考えられます。さらに,焼却灰が減容化され,埋立地の延命化にもつながると考えられますので,今後検討をしてまいりたいと思います。 次は,トレーの減量化,回収を指導強化,あるいは改革を急ぐべきではないか。もう一点,そのために各店の取り組みの実態の把握を先に行うべきではないかというお尋ねでございます。一括して御答弁申し上げます。 本年5月大規模小売店との懇談会におきまして,発泡スチロール製食品トレーの使用自粛と店頭回収についてお願いをいたしました。小売店の実情もありまして,全店回収には至っておりませんが,次第に回収店舗数が増加しております。今後関係部局と連携の上,各店の取り組み実態の把握も含めまして,実効性のある取り組みを進めてまいりたいと考えております。 次は,過剰包装対策の見直しについてであります。 商品の過剰包装の抑制につきましては,ごみ減量化,資源化対策研究会の中間報告においても製造販売,さらには流通業界に対して協力を得るよう,今後指導していく必要があると指摘されております。 この問題につきましては,今夏中元期を前に消費者団体とともに市内百貨店等大規模店に対し過剰包装の自粛等を申し入れると同時に,過剰包装追放キャンペーンを行うなど取り組んでまいりました。今後も関係部局と連携しながら,過剰包装対策を進めてまいりたいと考えております。 次は,東部焼却場の管理運営面についてでございます。 東部へ予定いたしております焼却施設,東部クリーンセンターにつきましては,現在構想段階にあり,完成後の管理運営面につきましては,今後十分に検討をしてまいります。 次は,簡易水洗便所の工事費及び処理手数料についての御質問でございます。 市といたしましては,し尿と生活雑排水とあわせて処理する合併処理浄化槽を下水道と並ぶ恒久的施設として位置づけ,生活排水対策及び快適な生活環境確保のため重点施策として推進をいたしております。 お尋ねの簡易水洗便所につきましては,現在特別な対策は考えておりませんが,御指摘の点も踏まえ他都市の実態調査もしてみたいと考えております。 以上でございます。 ◎参与(角田貞男君) 市営住宅に関連いたしまして,建設計画実現の見通しとその場所,駐車場の確保,高層化に伴うエレベーター設置の検討,高齢者,障害者向けへの配慮,種別建設計画の5点についての御質問があったわけでございますけれども,一括いたしまして御答弁さしていただきます。 市営住宅につきましては,平成4年度から6年度までの間に1種住宅113戸,2種住宅255戸の計368戸を建設するべく計画をいたしております。 場所は西市団地,西大寺浜団地など及び地域改善向け小団地の建設に鋭意努力をいたしておるところでございます。そのうち西市団地につきましては第2期分高層棟,これは7階建ての計画でございますけれども,これにエレベーターを設置する予定といたしております。 また,駐車場確保につきましては,全戸数分の約90%を目標に努力をいたしております。 なお,高齢者,障害者世帯向け住宅の建設に当たりましては,まず共用階段の手すりの設置,それから室内の段差の解消,それから浴室,便所などについての手すりの設置,また車いす使用にあわせまして玄関及び出入り口などを引き戸に変更,それから住戸へのアプローチ,通路をスロープとして手すりを設置するなどの配慮をいたしておるところでございます。 次に,東ケ丘団地宅地造成に伴う諸問題についての御質問がございましたが,東ケ丘団地宅地造成分譲事業は,昭和43年度に用地買収開始以来,長い経過の中で,当初計画をしておりました公共下水道の変更にあわせまして団地計画も大幅に変更されまして,現在地元の御協力をいただきながら,第3期事業を鋭意努力いたしております。 御指摘のとおり,地元の方々との間に個別的な未解決の問題が残っておりまして,苦難をいたしておりますけれども,相互理解と双方の歩み寄りをお願いいたしながら,問題の解決に取り組む努力をいたしておるところでございます。何とぞ御理解を賜りたいと存じます。 以上でございます。 ◎参与(佐々木伍平君) ふれあいセンターの運営はうまくいくのか,利便性に問題はないのか,市民サービスに支障はないかという御質問でございますが,岡山ふれあいセンターは,福祉,保健,生涯学習の拠点施設として建設しているものでございまして,その機能が多岐にわたっていることから,管理運営が円滑に進むように,これまでも関係部局間で事業計画等について検討してきたところでございます。 本年10月管理運営に当たる財団法人岡山市ふれあい公社を設立し,現在具体的な管理運営方法や来年度事業計画を詰めているところでございますが,今後とも関係各課や関係団体とも連携を深め,市民福祉サービスの充実を基本として,岡山ふれあいセンターの機能を十分発揮できるように努めてまいりたいと考えております。 また,交通手段や利便性の問題につきましては,昨日の共産党代表質問の藤沢議員にもお答えしましたように,マイカー利用者のための駐車場250台の整備,バス利用者のための定期バス路線の一定便数の直接の乗り入れ,さらにはリフトつきバスやマイクロバスの導入など,利用者の利便性の確保に努めてまいる考えでございます。 次に,ふれあい公社の障害者の雇用についてでございますが,岡山市ふれあい公社の職員につきましては10月に採用試験を実施し,先般13名の合格者を決定いたしましたが,このうち障害者は3名でございます。その障害の程度は,級別では身体障害者1級,2級,4級の方各1名ずつとなってございます。 今後臨時職員,パート職員等の採用を行う予定ですが,その場合におきましても,障害者の積極的雇用に努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ◎水道事業管理者(黒田智昭君) 水道事業の配水管整備事業についての御質問にお答えをいたします。 本市の配水管整備事業は昭和63年に制定をいたしまして,平成元年度から平成5年までの5カ年で配水管の布設延長362キロメートル,事業費132億9,000万円の事業規模で進めておりまして,平成4年度までの予想進捗率は約87%と順調な執行状態となっております。 御質問のございました下水道整備とあわせて行う場合の時期のずれ込みの問題でございますが,下水道管の埋設と競合する路線につきましては,経済的,効果的に事業を進めるために,工程調整を行いながら事業執行をしております関係上,御指摘のございますとおり,施行時期が多少遅くなったり,逆に早まったりする場合もありますが,これもやむを得ない事情と考えております。全体といたしましては,先ほども申し上げましたとおり,今のところ大きな影響は出ておりません。 次に,平成6年度以降の次期の配水管整備事業の取り組みについてでございますが,現在来年の3月を目途にいたしまして計画の基礎資料となりますところの配水管のデータベースの整備を進めております。これの完了を待って平成6年度以降の配水管整備計画の策定に着手いたしたいと考えております。 この事業は地域の水量でありますとか水圧の安定確保,漏水防止対策の面から最も重要な事業として位置づけておるわけでございます。 なお,計画に当たりましては,下水道整備事業との連携を図りながら,これからも積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◎消防局長(加賀谷益治君) 消防に関する2点の御質問にお答えを申し上げます。 まず,消防団の活性化についてでございます。 消防団につきましては,地域に密着をした積極的な消防団活動を展開しておられまして,感謝をしておるところでございます。 消防団の活性化についての中で,特に定年制についてのお尋ねでございますが,岡山市消防団では平成5年4月導入を目標に準備を進めております。 消防団は83分団,定員3,600人のうち,12月現在3,530人の団員が在籍し,国の示す消防力の基準の133.8%と十二分に充足し,誇り得る状況でございます。 定年制につきましては,消防団の活性化の観点からも必要でございまして,数年前から消防団会議で検討を重ねてきており,現在合意に達している考え方といたしましては,平成5年4月定年制を施行し,平成7年3月までの2年間を猶予期間とし,その猶予期間内で各分団ごとに若手団員の入団促進を図ることなど,定員の確保に努めていこうとするものであります。 また,分団の統廃合につきましては,現在の見通しでは必要ないものと考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。 続きまして,消防局三門出張所並びに西地区出張所の問題でございます。 三門出張所につきましては,昭和39年に建てかえたものでございまして,議員御指摘のとおり老朽化が進み,敷地も狭隘になってきており,早期に建てかえ,あるいは移転の必要性があるものと感じております。 しかしながら,現在全市的な署所の適正配置という観点から見ますと,市内4消防署の規模,管轄区域に若干のアンバランスがあります。したがいまして,これらの見直しについて内部で鋭意検討を重ねる中で,三門出張所の位置,規模につきましても検討いたしておりますが,現段階では具体的な計画を持つに至っておりません。今後早急に作業を進めてまいりたいと考えております。 さらに,西地区消防出張所の開設についても,前述のとおり全市的な警防体制の整備を図る中で,平成6年度以降の業務開始を目途に,消防局内部において出張所の管轄区域,規模について検討いたしております。 なお,署所の新築移転に際しましては地元の意見を尊重し,十分協議して取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(奥山桂君) 教育に関しますお尋ねにお答えを申し上げます。 まず,トラングル一宮に通っていない不登校児童・生徒に対して,どのような指導,対策がとられておるかというお尋ねでございます。 教育委員会ではそのような子供や保護者の相談を受けるため,教育相談室を設置いたしております。5名の相談員と医学,心理学の2名の専門相談員を配置して,これに当たっております。また,6名の地域別相談員を置き,家庭へ出向いて相談を受けております。さらに,不登校児童・生徒への指導,援助は,学校が学級担任を中心として教職員を挙げて取り組むことが大切でありますので,教育委員会では教育相談充実のための研修講座を実施しまして,教師の指導力の向上を図っておるところでございます。 次は,不登校が増加している原因はどのように分析しているか,また発生防止と根本策はどう考えているかというお尋ねでございます。 トラングル一宮では,他の子供と比較するのではなく,一人一人の子供のよさが育つのをゆっくり見守ると,一人一人が主役を体験する活動を取り入れる,等によって効果を上げております。このことからも,不登校が増加している原因は,子供の思いを受けとめながら子供たちの自立を育てる配慮が足りなかったことにあるというふうに考えております。現在,私どもは子供たちの自立を育てる教育の創造ということに重点的に取り組んでおりますが,このことが不登校問題を根本的に解決することにつながるというように考えておるところでございます。 次は,岡山市奨学金の貸付制度につきまして,その増額についてのお尋ねでございます。 岡山市奨学金貸付制度につきましては,今までにも貸付金の増額や対象者の枠の拡大を図ってまいりましたが,再度制度について見直しすることにいたしまして,現在庁内に研究班を設け,他都市の状況や実情を勘案しながら検討をしておるところでございます。 次は,現時点で生徒指導推進員についてどのように考え,今後どのようにしていく考えかというお尋ねでございます。 生徒指導推進員は学校長の監督,指導のもとに,生徒指導主事や学級担任の援助をしたり,生徒のよき相談相手として生徒の悩みに答えたりして,不登校や問題行動の未然防止に効果を上げております。この生徒指導推進員の今後につきましては,御指摘にもありましたように,これは再三の期間延長をお願いいたしておりまして,恐縮に思っておりますが,不登校やいろんな問題行動の傾向などを考慮いたしまして,慎重に検討をしてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。   〔34番景山貢明君登壇〕 ◆34番(景山貢明君) 長時間恐れ入ります。 再質問をさしていただきますが,その前に,農業問題,テーマが遠大でございますし,少々私としまして苦労しましたけれども,前向きの御答弁で,何だか少々頑張ったかいがあったかなと思いますが,少しお互い長い目でこれは見ていかなければいかんと思います。段々畑とか棚田とか中山間部の圃場整備がやっぱり農業者のこの負担というものは非常に気の毒に私は思います。これは環境保全という角度の問題でもあろうかと思います。本質的には,これは行政負担であるべきではないかなと私は思います。 また,これからの食糧というのは特に安全ということが極めて重要なことになろうかと思います。安全な食糧を,やはりこれはどこでできとる,国内のどこそこだとかというのがこっちもわかって食べるようにせないかんなと私自身も思っとるところでございます。 それで,耕作放棄地が300ヘクタールからあると,岡山市内で。私もびっくりしたわけでございます。本当にうたた荒涼でございまして,手当てを御検討いただきたいと思います。 それから,来年度の予算編成を中心に財政についてお伺いしたわけですけど,シミュレーション,私のこれは表現でございますが,私が言わんとすることは財政局長わかっていただけると思うんですね。それで,要はこの情報収集をもっとどん欲にやったり,それから財政の中期展望,これは前回の私代表質問でも申し上げましたが,そういうようなのをやっぱり,当然大蔵省なんかもつくってあるわけでございますから,岡山市としてもですね,そういうそのぐらいの意欲を持って,でも今時点でやはり大体市税なんかの,等の歳入の見通しはですね,どういうふうになるかわからん部分ももちろんあるわけですけれども,もう立ててなきゃいかんのじゃないかなあと思うんですけど,現場が,私財政局の中へ入って私も仕事をしょうるわけじゃないから,わからない部分があるんですけどね。まあ総務委員会でやりましょう,そういうところはね。 それから,週休完全2日制でございますが,これはですね,総務局長ね,これも総務委員会でやりたいと言いたいんですけどもですね,さっき現場の御当局にですね,これお見せしたんですけれども,先日の,このほど盛岡市で,岩手県ですけど,11月から毎週土曜日が休みになりますと,こういうですね,あっ時間がない,あっそう。ある,3分ある。チラシを配布しておるんですね,このチラシをね。例えばですね,平日に電話で予約をして,日曜日と土曜日にも交付してるというふうな感じで,住民票の写しとか印鑑登録の証明書とかですね,こういうようなものがあるわけなんです。ちょっと見といてもらいたいんですが,総務局長。それで,その辺ね,ちょっとテレホンサービスなんかもあるしね。そこら辺どうですか,ひとつ御検討を岡山市もしてもらえないかなと,こう思いますね。 それから,旭東園舎,これ八角園舎,従来一貫して教育長が答弁をしておられたわけでございますが,今回市長がお答えになったと,内容はそう変わらんわけでございます,早急にと。いつごろをめどにしているかということをちょっと聞きたいんですけど,教育長がね答弁してたのを市長が今度答弁した,これは何か意味があるんじゃないかと,こういうふうに思うんでございますが,実現が近いと理解をしたいんですが,その辺のこともあわせて御答弁をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) 景山議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。 なかなか農業問題というのは難しいと,私もつくづく感じておる次第でございますが,これ多方面からこれは取り組むべき課題でありまして,本当に長い目でということであると同時に,目前の問題でございます。いかに農業が職業として魅力あるかということにつきまして,あらゆる観点から取り組んでいかなければいけません。いろいろ農業のあり方,いつでしたか大分県の大山町がですね,これは農業,ここは農地というか,水田が1アールもないんですが,どうして成功したかというと,多種多様の農業形態を少しずつ取り入れて,そしてその付加価値の高いですね,農業を,農林業をつくっておったというものに感銘した記憶がございます。しかも,それは労働力を節約して,農業にも週休2日制というのがテーマでありまして,そういう意味で本当に基本的には,農業を本当に魅力のあるものにする,その一環として確かに今耕作放棄地が300ヘクタールもあるということですからですね,何とかこれは,このまま放棄しておきますとですね,文字どおりこれはもう農業がなくなる。御指摘のように,農業というものは,ヨーロッパで言われてる農業は文化である,まさにそのとおりで,岡山市というか,日本から農業,水田農業がなくなれば,やはり日本の文化が変わってしまうわけですから,またこの農業のよさというものを何とかしてですね,続けていきたいと考えておりますし,その意味からもこの耕作放棄地を何とか少なくしていく努力をしていきたい。また,その一環として,特に山間棚田の圃場整備をどうするかということにつきまして,これ全部行政が肩がわりせえと,こう言われるとちょっと私も苦しいんですが,できるだけ負担を少なくする方向で努力をしていきたいと考えております。 それから,旭東幼稚園の八角園舎でございますが,私が御答弁申し上げましたけれども,私も問題意識を常に持っておりまして,景山議員からも,また従来浅野議員からもたびたび質疑がありまして,これ教育長ともよく相談をしてですね,いつごろめどかといわれると,ちょっとあれですが,早急に,これは適地を探してですね,復元をしていきたいと考えております。 ◎総務局長(槌田邦夫君) 完全週休2日制についての再度のお尋ねでございます。 盛岡市の実例を挙げてのお尋ねでございますが,閉庁時のサービス低下防止ということで,盛岡市の実例を挙げての御提言を今いただいたわけでございます。 完全週休2日制の導入に当たりましては,各市がそれぞれの実情に応じまして,いろいろな対応をいたしておるところでございます。きのうも新和クラブの代表質問の奥野議員の質問にもお答えいたしたとおりでございますが,当市におきましても住民票の写し等の申請,交付の方法,現在検討いたしておるところでございます。御提言を含めて考えてまいりたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(花岡薫君) 以上で,各派代表の方の質問は終わりました。 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。    午後4時39分散会...