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平成29年 9月第7回定例会 (第 9日 9月 8日)

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  1. 北栄町議会 2017-09-08
    平成29年 9月第7回定例会 (第 9日 9月 8日)


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    平成29年 9月第7回定例会 (第 9日 9月 8日) ─────────────────────────────────────────────       第7回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第9日)                                  平成29年9月8日(金曜日) ─────────────────────────────────────────────                                 平成29年9月8日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名)     1番 浜 本 武 代君  2番 田 中 精 一君  3番 池 田 捷 昭君     4番 山 下 昭 夫君  5番 前 田 栄 治君  6番 森 本 真理子君     7番 宮 本 幸 美君  8番 町 田 貴 子君  9番 斉 尾 智 弘君     10番 阪 本 和 俊君  11番 油 本 朋 也君  12番 飯 田 正 征君     13番 長谷川 昭 二君  14番 津 川 俊 仁君  15番 井 上 信一郎君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)        ───────────────────────────────
                     欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君  副主幹 ──────── 福 田 香 織君 事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 西 尾 浩 一君 教育委員長 ────── 福 光 純 一君  教育長 ──────── 別 本 勝 美君 会計管理者(兼)出納室長           総務課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君         ──── 齋 尾 博 樹君 企画財政課長 ───── 小 澤   靖君  税務課長 ─────── 大 庭 由美子君 住民生活課長 ───── 倉 光   顕君  福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君 健康推進課長 ───── 吉 田 千代美君  地域整備課長 ───── 吉 岡 正 雄君 産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君  観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君 教育総務課長 ───── 磯 江 昭 徳君  生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君 農業委員会長 ───── 濵 坂 良 男君  農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 手 嶋 俊 樹君       ───────────────────────────────                 午前9時03分開議 ○議長(井上信一郎君) おはようございます。  ただいまの出席議員は15名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(井上信一郎君) 日程第1、一般質問を行います。  昨日に引き続き、届け出順により順序質問を許します。  11番、油本朋也議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 皆さん、おはようございます。  11番、油本でございます。私は、今回定例会で2点、町長に質問させていただきます。  まず、運転免許試験場跡地の利活用米花商店街について伺います。  県立美術館の誘致が失敗に終わった今、その総面積2万5,000平米を超える広大な敷地を今後どう利活用していくのでしょうか。巨大迷路は来月の今ごろにはもう閉鎖される予定であり、実際には利用されているスペースが商業施設の米花商店街だけとなってしまうのはとても残念です。周辺では雑草が繁茂し、景観の悪化を懸念する声が聞こえてきます。この広大な敷地の利活用を将来的にどのように考えておられるのか、町長に伺います。  米花商店街は、この夏休みは多くの来客でにぎわっている様子でした。3月のオープン以来、春休み、ゴールデンウイーク、夏休みを経過しましたが、この半年間を通じて全体的にお客様の来場者数や商品の販売実績などは当初の計画どおりに推移しているのでしょうか。店舗ごと販売実績にばらつきはないでしょうか。各店舗とも計画どおりに収益を計上できているのでしょうか。例の無利子、無保証、無担保の1,000万円の貸付金の返済の見込みに関して、それらの経営状況は町民の重大な関心事です。  また、旅行客だけではなく、町民にも日常的に利用していただける店舗にするということでしたが、実際はどうでしょうか。近隣の住民がリピーターとなって気軽に平日でも利用しているでしょうか。この施設に対して町内外から要望や不満、中には辛辣な声も聞こえてきますが、その声は施設側に届いているのでしょうか。長い間待ち望んでいた飲食も可能な休憩施設です。多くの人に気持ちよく使っていただけるよう、一層の充実を望みます。町長のお考えを伺います。  続きまして、瀬戸バイパス交通事故対策について伺います。  昨年の9月議会で質問して以来、この1年間交通事故は一見頻繁に発生した様子はないようでしたが、実はこの7月から8月で、また同じ交差点で相次いで発生しました。私がこの原稿を書いている8月上旬の時点でも、その事故によってゆがんでしまったガードパイプやガードポールは、実はきょうもですけども、事故当時そのままの状態です。  前回、町長は、私の質問に対して、チラシを配布するなどの方法でその箇所の危険を周知させ、事故防止を図ると答弁されましたが、それらの防止策はいつ、具体的にどのような方法でなさったのでしょうか。また、それは誰に、あるいはどの組織を対象に実施されたのでしょうか。この再発してしまった事故を受け、それらの防止策の効果をどう総括されるのか、伺います。  幾ら防止策を講じても、また同じ箇所で事故が続発するのを見ると、やはりその交差点の構造上の欠陥を認めざるを得ないのではいでしょうか。町として、道路を管理する県へ、さらに何らかの申し入れをするべきではないでしょうか。町長の前回の答弁にあるように、その場所はとても見通しのよい交差点です。にもかかわらず、事故は繰り返されます。その交差点には一体何が潜んでいるんでしょうか。  毎日何回も通行している周辺の住民や付近の病院、こども園、福祉施設の関係者を初め、通勤や子どもさんの送迎で朝夕その道路を利用されている町民の皆さん、さらには周辺地域の皆さんが安心して通行できる道路に一日も早くしていただきたいと思います。このままでは、いつ自分が事故に巻き込まれるか不安でたまらないという住民の不安を払拭していただきたいと思います。いま一度それらの事故原因の調査と目に見える具体的な安全策の実施と、可能ならば過去のそれらの一連の事故発生メカニズムの解明を求めます。町長の考えを伺います。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、運転免許試験場跡地の利活用米花商店街についての御質問でございます。  運転免許試験場跡地の利活用を将来的にどのように考えるかとの御質問でございますが、まちづくりビジョンの中で運転免許試験場跡地について、魅力あるコナンの里づくりを推進するための利活用を検討するとなっているほかは、現時点で具体的な構想がないところであります。  運転免許試験場跡地は広大な敷地であるため、ハード整備を行うのであれば多額の費用が想定されるため、慎重な検討が必要と考えているところであります。  そうは申しましても、年々北栄町に訪れる方もふえてきております。北栄町を訪れた方がまた北栄町に訪れたいと思っていただくような町の魅力を磨き上げていくことは重要なことでありますし、町民が愛着の持てる場所、誇れる場所となることも重要なことだと考えているところであります。  北栄町の魅力をより一層磨き上げていくため、いろいろな御意見を参考に十分な検討を行い、住民合意形成を図って活用してまいりたいと考えているところでございます。  次に、米花商店街についての御質問にお答えいたします。  当初の計画との比較でございますが、全体の来場者数については8月末現在、計画より62%増で、販売額につきましては、計画に対しまして28%増で推移しており、現時点ではおおむね堅調に推移してきておりますが、年間を通しての来客数が落ち込む傾向にある冬場において、現在の集客を維持していくための取り組みがさらに必要と考えております。  また、店舗ごとの個別の実績につきましては、ばらつきはあるようでございますが、詳細につきましては、テナント各店舗の運営、税務経理にかかわる重要な情報になりますので、この場での答弁は控えさせていただきたいと思います。本件について、必要であれば商工会に直接御確認をお願いいたします。  次に、テナント各店舗の個別の実績、収益につきましても、同様の扱いで、必要であれば商工会へお問い合わせをしていただきたいと思います。  無利子、無担保、無保証の1,000万円の貸し付けの返済見込みに関して、それらの経営状況は町民の重要な関心事であるとの御意見でございます。貸し付けは、商工会で行ったもので、各テナントへ返済を求めるものではありませんので、商工会には計画どおりの返済を求めていくことになります。  次に、旅行者だけでなく、広く町民にも利用していただける施設として営業しておりますが、著作権の世界観を損なわない施設とするため、監修協議を慎重に行っております。実際のところ単価設定が高いという御意見もお聞きしておりますが、「名探偵コナン」の世界観やイメージといった品質を確保するために、やむを得ない部分もあります。なかなか旅行者と住民の双方に満足いただくことは困難であると実感しておられるようでございます。  次に、近隣の住民がリピーターになって気軽に平日でも利用しているのかとのお尋ねでございます。  町民の方も、パン屋で購入されたり、ジェラートのお店を訪れておられるようでございます。  次に、この施設に対し、町内外から要望や不満、中には辛辣な声も聞こえてくるが、その声は施設側に届いているかとのお尋ねでございます。  旅行者からしてみれば、ふるさと館米花商店街も同一線上にある観光誘客施設であり、コナンのオブジェなどの設置を望むような新しい魅力や機能を追加してほしいといったオフィシャルな要望がふえていると聞いております。  また、著作権者への監修協議を商工会が取りまとめて行うこととなっており、一店舗だけでの特売などが組みづらく、町内外を含め周知宣伝の面では4店舗の足並みがそろって規模感を出す必要性から、苦戦している状況であると考えております。  次に、多くの人に気持ちよく使っていただけるよう一層の充実を望む、町長の考えを伺うとのお尋ねでございます。  商工会の大きな役割として、経営支援の専門員が店舗の健全な経営に向けて関係機関と連携しながら指導することが上げられます。今後とも、町民並びに観光客の皆様からの御意見をいただけますと、町として商工会及びテナント各店舗との打合会等でしっかりと協議させていただきたいと考えております。  議員からも具体的な提案をいただき、町の大切な観光スポットとして、よりよい施設となるよう支援していただきますようにお願いいたしますとともに、我々も、この米花商店街がより一層発展することを願っておるところであります。そのための支援をしてまいりたいと考えているところであります。  次に、瀬戸バイパス事故防止対策についての御質問でございます。  昨年の9月議会の一般質問で、この瀬戸バイパスに関する油本議員の質問に対し、「各施設に御協力をいただき、代表的な事故や注意すべきポイントなどを紹介したチラシを配布し、該当場所での注意を促してまいります」と、このように答弁をいたしました。  しかしながら、実際にはまだこのチラシ配布を行っておりません。議会後しばらくして、鳥取県中部地震が発生し、担当課がその対応に追われ、チラシ配布の件を失念したままとなってしまっています。この点につきましては、おわびを申し上げたいと思います。チラシは改めて配布したいと考えております。9月末の町報配布時に、あわせて全戸配布する予定です。瀬戸バイパスで事故が発生している交差点の位置を示しながら、注意すべき場所をイメージしやすい内容のチラシとしてまいりたいと思います。  次に、交差点の構造上の欠陥があるのではないかなという御指摘についてでございます。  昨年の9月議会以降、瀬戸バイパスで発生した事故を確認いたしました。合計で6件発生しております。場所別に見ると、北は東園方面と南の大誠こども園方面を結ぶ町道とバイパスとの交差点上で4件、大誠こども園の東側の交差点上で1件、そして原、曲方面から瀬戸に延びる県道との交差点上が1件となっております。確かに発生件数だけ見ても大誠こども園北側の交差点での発生件数が目立つ印象があります。ここで発生した4件の事故は、発生時間、天候、運転者の年齢や性別はさまざまですが、4件に共通している点は、南北に走る町道の北側から交差点に進入した車とバイパスの倉吉方面から来た車とが起こしている事故ということであります。  この交差点に構造上の欠陥があるかについてでございますが、確かに先ほど申しました4件の事故に共通点はありましたが、県土整備局に確認いたしましたところ、道路構造令を満たしており、事前に鳥取県公安委員会の協議を経ての整備ということでございました。道路に欠陥があり、それが事故原因につながっているかどうかについては、正直なところわかりかねます。  次に、事故原因の調査と事故発生メカニズムの解明の点についてでございます。  事故の発生状況をよく知る警察署の情報をもとに、道路管理者の県が原因分析するのが基本と考えますが、県土整備局では、地元関係者や警察の立ち会いのもとで現場確認会の実施を考えているようでございます。昨年の9月にも開催されましたが、その中で出された意見をもとに、一時停止標識を発光式のものに変更したり、路面標示にゼブラ柄を加えて強調したりといった対策を施した経過もあります。既に実施した対策の効果について意見を交わしたり、倉吉警察署から4件の事故の発生状況を聞きながら、関係者の皆さんと改めて検討を重ねてまいりたいと思っております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) では、改めまして、こちらから質問させていただきます。  町長、まず運転免許試験場跡地の件でございますが、まず巨大迷路について伺います。  町の観光協会のデータによりますと、ことしのオープン、4月22日から8月末までの入場者数が1万3,735人、前年の同じ8月末までの累計が9,583人で、対前年143.3%の数字を残しています。これは、また去年1年間の総入場者数1万1,957人、これを既に上回ってます。結構立派な数字を残されていると思います。こういった前例は余りないと思いますよ。対前年でこれだけ伸びていってるというのは。ファイナルということでスタッフの方々の集客努力も当然あったでしょうが、この人気をキープしていらっしゃいます。何かことしで終わってしまうのがもったいないような気がするんです。  ちょっと聞こえてきた声によりますと、応急的な処置40万円ないし50万円かければ、もう一年といいますか、少々利用できるんじゃないかという声があるんですけども、いかがですか、町長、さらにもう一年、次の年は今度こそ本当のファイナルとかして継続されるおつもりはありませんか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 確かにことしは、かなり多くの方が入場していただいております。実は天候に左右される部分がかなりございまして、ことしは土日が特に天候に恵まれたということもありますし、また米花商店街ができたということもあろうかと思いますが、大変天候に恵まれて、たくさんの方が入場されたということであります。去年は大変天候が悪くて、特に土日になると毎日のように雨が降っていたというようなことで、なかなか集客が伸びなかったというようなことでございまして、そういうことで、ことしはかなり伸びてきたんだろうと、こう思っておるところであります。  さらに一年ということがあるわけでありますが、昨年そういうこともありましたし、それから年数が経過いたしまして、木造でできておりますので、かなり傷んでおるところもあるところでありまして、それを修繕しろというようなことを言われたわけでありますが、どの程度それがかかるかということは、まだ私どもも検討していないところであります。商工会等も、そういうような声も上がっているところでありますし、どうするかということは、またよく検討してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) でしたら、可能性として本当のファイナルがもう一個あったと、こういうような開催も来年考えられるというふうな見解かと思います。もしそうなるのでしたら、喜ぶ人はたくさんいると思いますので、またこれもひとつ視野に入れて頑張っていただきたいと思います。  その巨大迷路がオープンいたしましたのは、平成24年8月と伺っております。丸5年利用されたわけで、ことしは6年目のシーズンに入っておりますが、一応終了の予定です。データは合っているつもりで言っているんですけど。その終了の理由ですが、町のウエブサイトによれば、老朽化のためとあります。運転免許試験場が撤退したのが平成20年9月、そういうふうに聞いておりますが、老朽化による巨大迷路の使用の限界というのは当然予測できた、そう思います、初めから。その試験場の撤退以来、この跡地利用について、いわゆる将来どうすべきか考えておられたと思いますが、実際に巨大迷路がなくなった後はどうされるおつもりだったんでしょうかね、具体的に。もしくは県立美術館の誘致だけを考えていて、それに失敗した場合のことは全く考えておられなかったのでしょうか。にぎわいを創出する地域交流の拠点として整備したいという気持ちは全然なかったんですかね。それをお伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 免許センター跡地の利用についてでございますが、平成20年に撤退するということは既に決まっておったところでございまして、いろいろ住民の皆さんからも、どういう跡地利用をしたらいいかというようなこともアンケートをとったりいたしましたし、また議会も特別委員会をつくっていただいて、いろいろ御検討いただいたところでありますが、なかなかこれといったものはなくてずっと来ておったということでございます。  そういう中で、巨大迷路をまんが王国とっとり、平成24年ですね、そのときに県土につくっていただいたというようなことでありますし、その後、再度また美術館建設というようなことが出てきましたので、今回そういう形でやったわけでありますが、残念ながらそれはできなかったということでございます。いずれにいたしましても、将来的にその場所をどうするかということを検討していかなければならないだろうと、こう思っておりますので、またどういう形にするかわかりませんが、いろんな方の御意見を賜りながら、まちづくりビジョンに沿って、そういう施設整備をしていく、あるいはそういう活用をしていくということなればと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) そういうことでしたら、とにかくたくさんの方から、いろんな建設的な意見を聞かれて、十分考えられるべきだと思います。  美術館の誘致には失敗しましたけども、実際は2位でしたよね、県内で。倉吉には負けましたけど、鳥取市には勝ちました。その勝った理由の一つに、アニメとコラボの可能性があったから、そのニーズを求める声が多かったからと、その検討委員会からのコメントがあったように記憶しております。例えばこれが運転免許試験場跡地利活用のヒントになるんじゃないでしょうかね。どうでしょうか、町長、一つの考えをいろいろ聞かれると言われましたけども、その跡地に京都とか北九州にあるような漫画ミュージアム、これの建設。いろいろ声がこれもあったかと思いますが、それを視野に入れられてはいかがですか。漫画ミュージアムといいますのは、まさに漫画の博物館です。  先月末も県中部の議員研修会、先月30日でしたかね、ありましたけども、そのときにも話が出ておりました。まんが王国とっとりは、クールジャパンのモデルとして、ふるさとづくり大賞地方自治体表彰を受賞いたしました。また、国内39都道府県にあります世界漫画の聖地88カ所というのに県内で3カ所選ばれております。水木しげるロードの境港、ひなビタの倉吉、そして北栄町です。このニュースは、一昨日水曜日ですね、NHKのローカルニュースでも放送されたところでございます。また、ことしはクルーズ船の寄港が県内に約60回、去年は33回だったそうですけども、旅行客にして6万から7万人、インバウンドでも、2020年の東京オリンピックパラリンピック人気で、どんどんインバウンドがふえてくる。そういう傾向にあると思います。  ほかにも、サイクリストの聖地を目指してサイクリングロードの整備、これ四国からずっと来る分ですよね。あと、蟹取県のウエルカニパーティーとか、さらに星取県とか、漫画、アニメを使うものもあれば、使わないものもありますが、県を挙げて、いわゆるにぎわいアップに向けた流れがあるのは町長も感じていらっしゃると思います。さっき申し上げました運転免許試験場跡地にその漫画ミュージアムの建設の件ですが、町長、いかが思われますか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 美術館の件でありますが、委員の先生方は美術館と漫画は合わないぞというようなことを言われておりまして、私たちはそうは思わなかったわけでありますが、やっぱり客層が違うというようなことがあったわけでありますが。我々の考えは、やっぱり美術館に来られる方と、そういうアニメと、世界観を広げていけばいいのではないかなというようなことで言ったわけでありますが、結果的にまとめの中で、そういう美術館とアニメをコラボさせるようなことを考えなさいというようなことがあったわけでありますが。確かにミュージアムというお話もたくさんいただいているところであります。そうすると、かなりこれもハード面で費用がかかるわけでありまして、どういうものをつくっていくかということになると、またいろいろ検討をしていかなければならないだろうと、こう思っておるところであります。それも一つの選択肢というような形の中で考えていければ、本当にコナンの里づくりになるのではないかなと、こう思っておるところでありますので、またそういう検討する中で一つの選択肢として考えていきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) いわゆるクールジャパン、我々が喜んでいる以上に海外の方、特にアジアの方、本当に喜んでいらっしゃいます。ぜひといいましても、難しいものは難しいかもしれませんけども、選択肢の一つにそれは加えていただければと私は思いまして、この提案をさせていただきました。  にぎわいの創造という面から考えますと、地域公共交流の拠点になります地域密着型の充実した商業施設の存在も、これは核になると思います。町長、何度も滋賀県湖南市に行かれているとは思いますが、そこに昨年11月オープンしました「ここぴあ」という施設があるそうですが、町長御存じでしょうか。それか実際にいらっしゃったことがございますか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 「ここぴあ」に行かせていただきました。オープンのときも招待があったわけでありますが、ちょうど地震がありまして、このときは遠慮させていただきましたが、この6月と8月に行って「ここぴあ」を見させていただきました。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 私、残念ながら行ったことがないんですけども、この質問に当たりまして、実は知人から、こういった施設の紹介を町長さんにしてもらいたいということがありましたので、ちょっと申し上げたものでございます。  この施設の概要を申し上げますと、もちろん御存じない方もおられましょうから、申し上げますと、農業振興や市内の産業、市民の交流拠点となることを目的としたもので、地域の特産物や工芸品などの販売とともに、研修室、調理室、厨房なども完備しております。その施設のサイトによれば、そこは地域企業の製品を使用してつくりました、建設しましたと。そして、安心・安全、新鮮な地域農産物を販売しております。さらに、さまざまな研修や調理体験も可能です。また、北栄町も含めて湖南市と交流関係にある都市の産物も手に入るということをうたっておられます。北栄町もあるんですけども、こういったいろんなほかのジャンルですね、これも参考にされたらいいと思いますが。
     さらに私が気になったのは、ここには軽く食事と喫茶ができるスペースがあるそうなんですよ。また、ここで手に入るものといいますのは、いわゆるそこのお台場いちばのイメージの野菜だけじゃなくて、肉、魚、工芸品、スイーツ、お酒、果物、花、さらにはお総菜ということも上がっております。にぎわいの創出という面から考えますと、漫画やアニメに頼る以外に、近所の人たちがこういうちょっとした買い物をして、気軽に食事ができて、お茶も飲めるという地域交流の拠点を新しくその跡地に建設するという方法もあると思いますが、町長、いかが思われますか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 「ここぴあ」でございますが、広大な面積、1万平米ぐらいの面積の中、イオンタウンとして整備されました。イオンが入っているんですけど、その一角、隅のほうにJAこうかさんが主体となって運営をされておるわけでありますが、農産物であったり、先ほどおっしゃったように喫茶とか食事とかできる場所もあるわけであります。我々が行った時間帯のこともあると思いますが、若干我が町の道の駅に比べると品が少ないなと、こう思ったり、あるいは鮮度がちょっとどうかなというようなことを思ったところでございますが。そういう品物を集めるのも苦労しているというようなことも伺ったところでございまして、まだまだこれからだなというような感じを受けておるところであります。しかし、そうやって地元のものをPRして販売をしていくということで、大変いいものができておるなと、こう思っております。  その中で、ラッキョウの漬物講習会等もさせていただきまして、今コラボでラッキョウに湖南市の弥平トウガラシというのがあるわけでありますが、それを入れて、ちょっとぴり辛のラッキョウを販売もしていただいているというような状況でございまして、そういうコラボをしながら、これからはやっていきたいなと、こう思っておりますが。そういう施設は、本町にも道の駅大栄にもありますし、北条にもあるわけでありまして、大変なお客さんでにぎわっているところであります。  そういうものと、それからやはり食べるもの、そういうものがセットになる必要があるんだろうなと、こう思っておりますし、また体験できるもの、そういうものが一つの集客する大きな要素だろうと、こう思っておりますので、そういうものもまちづくりの中で考えていくべきだろうと、こう思っておるところであります。ただ、これどこがやるかということになると、主体がいろいろ、今度はそういうことを考えていかなければならないわけでありますので、そういうできるところと手を組んでやっていくというようなことになろうかと思いますが、まずそういう検討の場を設けて考えてまいりたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 今言われましたようなことを私も言いたかったわけで、そういった体験のできる場所ですとか、軽食、喫茶のできるところ、それが本当に必要な肝になってくると思いますので、また御検討をよろしくお願いしたいと思います。  次に、米花商店街に入ります。  まず、入り口駐車場でございます。私、通るときに気がつきまして、また繁忙期のことではございますが、敷地内に駐車した車からおりてこられて店舗に向かわれるお客様ですね、そこに敷地内にまた車が進入してまいります。ガードマンの方たちが対応していらっしゃいますけども、子どもさんは早くお店に行きたいし、それに向かって、その中にまた車がどんどん入ってきますので、何かぶつかりそうでちょっと怖いような気がします。この駐車場で人と車のスムーズな安全な動線がちょっと確保されているのかどうか疑問に思えてきました。  どうでしょうか、一つの提案なんですけども、今の入り口は人と自転車だけに制限しまして、車の出入り口はもうちょっと北側といいますか、海側の敷地内の端のほうに新しく自動車専用の駐車場入り口を設けたほうが、そういった危険性もなく、格段に安全かと思います。町長、この駐車場の人と車の流れをごらんになってまして、そういった危険性は感じられたことはございませんか、いかがですか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 米花商店街と駐車場が離れておりまして、その間を車が通るというような構造になっているところであります。巨大迷路もあるということで、やはりそちらにもともとあったので、そちらに駐車場が確保されておったというようなことがあって、後からそういう米花商店街ができて、今までは車がそういう走行していたところを米花商店街が際の辺まで来てしまったというようなことで、大変ちょっと危ないなというようなこともありますし、またちょっと米花商店街と駐車場が離れておるなというようなことも伺っておるところであります。  事故のないように何とか動線を考えていく必要があると思いますが、ただ、今あるのを今度は北側につくってということを今するより、やっぱり全体の計画の中で、じゃあどうやってやっていくのかということを考えてやるほうがいいのではないかなと、こう思っておるところであります。ガードマンさんも警備員さんもおられて注意していただいておりますので、注意していただいて、全体のまた構想の中で、そういう出入り口等も考えていくということがいいのではないかなと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 車がとまる場所とその商業施設が離れていても全然構わないと思うんですよ。そういうところはたくさんあります。とにかくそういったアクシデントで起きてはなりません。名前を、ちょっとイメージを悪くすることになりますので、そういったけが人とかが出る前に何とか安全性を確保していただきたいと思います。  それと、駐輪場でございます。3月末にとりあえずという形で白線が引かれました。一応駐輪スペースの形にはなっておりますけども、そこにはレンタサイクルが今来ますよね、たくさん。それに地元の方が自転車でいらっしゃいます。少々何か手狭な感が否めないんですけども、例えばそこをちょっと広げられて、もうちょっと。中には、由良駅のように屋根もつけてほしいという声もあるんですが、これはいかがですかね。御検討願えませんでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) たくさんの方が来られて、自転車で町を見ていかれるということで、自転車が多くなるということになれば、やっぱり駐輪場の整備というのも必要だろうと思いますので、考えてみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) ぱっと見ただけでは駐輪場と見えないような、いわゆるトイレの手前の入り口のところにあります。イメージアップに物すごく大事だと思うんですよ。駐輪場というイメージ、本当にいわゆる入ってすぐですのでね。何だこれって思われない前に、ちょっと整備されるのも一つかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、店舗に入ります。例えば店舗の一つ、喫茶ポアロでしたっけ、レストランですけども、何点か気がついたこと、聞こえてきたことを申し上げます。  まず、お客様に言われたことですけども、メニューが店の中に入らないとわからないんですよ。店の中でわかればいいんですけども、お客さんが多いとき、店の中に入って初めてわかるんじゃなくて、例えば店の入り口にメニューの看板が必要じゃないかと。ちょっと混雑の原因になるんじゃないかということもありました。そして、そのメニューの外国語表記、非常に小さいです。英語表記のみになっておりますけども、いわゆる日本語表記の文字と比べて英語表記は非常に小さいです。おわかりかと思いますけども、気づいてないかもしれませんけども、ぜひ見てください。日本語の理解できない方には、ちょっと不親切かと思います。  それと、細かい話で恐縮なんですけども、食券になってますね。食券の券売機、それと食品の受け渡し口がちょっとくっついているんですよ。結構近いんです。券を買う人が並んでいるのと食品をとりに行く人が結構重なっちゃって、私もお盆に行ったんですけども、結構混雑していました。それと、その券売機なんですけども、使えますのが硬貨と千円札だけなんですよ。五千円札と1万円札を持っていらっしゃる方は、そのために千円札への両替機とかが必要かと思いますが、これもちょっと考えていただきたいと思います。  そして、それよりその値段です。カツカレー980円、スパゲティー1,200円、サンドイッチでも880円、コーヒー、何と450円、ほかにもまだまだありますけども、まるでこれゴルフ場の昼食料金ですよ。また、町民の方から、そこに行っても食べるものがないとか、家族4人で行けば値段が高過ぎて、そう頻繁に行けないとかいう声を耳にします。町長御自身のランチの御予算を伺うつもりはございませんけども、この価格は、旅行者もですけども、周辺住民の方の金銭感覚をちょっと超えているような気がするんですよ。不満を感じたお客様が例えば1人でもネットでつぶやいてしまうと、そのうわさはすぐに広まりますよね。施設にとって不利な情報が一度拡散してしまうと、集客に少なからず影響が出るように思われます。それを覚悟しなければなりません。  また、きのう、同僚議員の質問に対しまして町長は、ここは観光地であり、さっきもおっしゃいましたけども、コナンの世界観とおっしゃいましたね。この価格は妥当であるという趣旨の答弁をされましたけども、この集合店舗の場合は……。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員、発言の途中ですが、先ほど町長の答弁でもありましたが、個別の事業所の経営なりについてはということで答弁は控えさせていただくという、要は答弁ができないと。そういう経営指導については商工会のほうでというふうなことでありましたので、要は町として、こういう部分ができるのではないかという部分について質問をしていただきたい。要は今までるる発言のあった内容は、それぞれ個々の商店なり事業者に対する経営についての御意見ですので、それを町でとやかくということはできないということで御理解いただけますか。 ○議員(11番 油本 朋也君) そういうふうに持っていくシナリオでございます。わかりました。 ○議長(井上信一郎君) 続けて、どうぞ。 ○議員(11番 油本 朋也君) 同僚議員の質問に対しまして、ここは観光地であり、この価格は妥当であると答弁されましたけども、この集合店舗の場合は、他の観光地とは状況がちょっと違うと思うんですよ。なぜなら、この集合店舗のコンセプトに関して行政側から、ここは決して観光客だけのものじゃなくて、一般町民の皆さんにもゆっくり昼食をとっていただいて、くつろいでいただく。旅行シーズンの閑散期でも町民の皆さんに気軽に来ていただき、リピーターづくりを目指すとの趣旨の説明を初期の設計段階で受けております。  それなら、一般町民の方向けの価格設定の再考が必要になってくるとは思いますが、それは今、議長おっしゃいましたように、商工会さんとか店舗のことでございますので、それはそれで置いておきますけども、きのうも同じように同僚議員が言われましたように、このままでは米花商店街は長く続かないんじゃないかと心配する声があるんですよね。そうなると、先ほど壇上でも言いましたように、貸付金返済が心配になり、返済が滞れば町の財政に悪影響を与えかねません。  このような行為に対しまして、いわゆる米花商店街全体の評判に対しまして、レストランの評判も含めまして、どう考えられますでしょうか。このままこれ秋を迎えていいんでしょうかね。寒くなって旅行の閑散期を迎えちゃっていいんでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほどの最初の答弁で言いましたように、個々の店のことでございますので、やっぱり個々の経営の中でやっておられるということであります。我々が中身について、こういうことがありましたということは言ったにしても、実際にやられるのはそれぞれの店でございますので、店のそういう方針について、それ以上のことは言えないだろうと、こう思っておるところであります。気がついたことはお伝えはしますけど、それ以上のことは我々が関与することではないんだろうと、こう思っておるところであります。今までずっと3月からやってこられて、そういう値段設定等もされたんだろうと思いますし、それで経営も考えておられるんだろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) もちろん向こうの経営側が考えられることでしょうけども、ほかの方はどう思うかです。その点も若干考えていただければと思います。  さて、商店街の入場者数ですけども、7月の行政報告、かなり順調だと報告がありました。また、事前の情報によれば、8月も1万人を超しておりまして、累計で目標人員の74.45%の達成というところまで来ているというようなことを伺っております。  それからですけども、これからの計画をお伺いしたいのですが、今現在、米花商店街は3棟4店舗です。これももちろん商工会さんとか向こうの考え方もありましょうけども、さて、これがゴールなんでしょうかね。それとも町としてグランドデザインですよ。いわゆるもうちょっと大きな商店街を目指して、どういうものを、施設なり店舗をコナン道路沿いにさらに建設する。さらに、つまりもっと大きな商店街にするような構想はお持ちでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町が直接するということではなくて、やっぱり希望される方にそうやって出店できるようなそういう仕組みをつくっておるところでありまして、そういう意味では、創業の支援をしたり、二次創業というような形で、そういうコナン通り地区を限定してやったりしておるところでありますので、この9月にも1店舗できましたし、また考えておられるところもあるということを伺っておるところでありますので、そういう形でやっぱり民間の力が盛んになってやっていただくということが一番だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 民間を主導するのも行政の仕事の一つかと思います。将来的なグランドデザインを持って進めていただきたいと、そう思います。  先ほども順調であると言われました米花商店街ですが、昨年6月議会の補正予算審議において、保証人を求めるということのそういう条件つきで可決いたしました1,000万円の無利子、無担保、無保証の貸付金について伺います。  昨年度末に議会に再度の判断を求めぬまま、無保証貸し付けが実施されました。ことし6月の定例会がそれを追及をした同僚議員の一般質問に対し、町長からおわびがあったことは記憶に新しいことではございますけども、その経営が順調ならば、改めて商工会に保証人を求めるつもりはございますか。それとも、その交渉は既に行われているのでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう経過で無保証にしたというようなことにつきましては、やはり個人が保証しなければならないということになるようでございまして、そうなると、なかなかそういう役員を受けていただくということが難しくなるというようなことがあったわけであります。それに、やはり商工会という公の団体でございますので、信用して我々もそういう貸し付けをさせていただいたというようなことでございます。当初と違ったことになりまして、大変申しわけなく思っておるところでございまして、おわびを申し上げたところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) この問題はここまでにします。  次に参ります。瀬戸バイパスの件でお伺いします。  町長、先ほどおっしゃった事故の件数、6件と言われてましたようですが、それは、済みません、いつからいつまでのデータでしょうか、お伺いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 去年の9月議会以降でございます。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 去年の9月以降で私が入手した倉吉警察署さんからのデータによりますと、7件になってるんですよ。恐らく8月1日の件が抜けているかとは思いますが、ちょっとその辺の整合性をとりたいと思います。8月1日の事故は入っておりますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 8月1日も入っております。9月の議会がありまして、1件目が11月、それから翌年の3月、4月、7月、7月、8月ということになっておるところであります。ただ、倉吉警察署が1件、9月7日のものも入れておられるのではないかなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 安心しました。データは合っております。去年の9月からというデータで私はお願いしましたので、そうなっておりました。さらにつけ加えれば、8月25日金曜日、夕方16時ぐらいですが、そのときも北から南に向かいます一番端の辺ですよね。島茶屋手前の大きなカーブの手前のところで、東側のり面、倉吉に向かって左側ですが、そちらに軽自動車が滑落しておりました。これもつけ加えて申し上げます。  といいますと、今そちらで町長言われましたけども、チラシ配る云々のやろうと思っていたことが地震のために担当課が失念したために、それが行われていなかったということですが、やはり事故の件数は減りませんよね、町長。いわゆるこの事故の件数は減っていませんけども、平行移動みたいにしてますけども、今言われました交差点に限りますと、先ほど4件と言いました。確かに4件です。その前の年は2件なんですよね。ふえているんですよ。こういったデータに関しまして、やはり上り坂になっているために見えにくいとか、左側から来る車がカーブになってるので非常に把握しにくいとか、そういったいわゆる事故の理由が言われておりますが、町長、その辺は聞かれたことはございますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁いたしましたように、北から南に行く線と、それから倉吉方面から由良方面に来るバイパス、そこの交差点がかなり頻繁に起こっておるということであります。そこにつきましても注意の看板等も立てておりますし、いろんなことをしておるわけでありますが、なかなか減らないということでございまして、大変どういうことなのかなということを思っておるところであります。  また、今後、近いうちに、そういう県であったりとか、あるいは警察署等と協議しながら、どうやったら安全に運転ができるのかということを検討する場を設けるようにしておりますので、その場でいろいろ意見を出していただいて対策をとっていきたいなと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 先ほどそちらでもおっしゃいましたように、町報にその情報を入れられて、町民の皆さんにお知らせなさるとか、そういった具体的な小さなことからやっていっていただきたいと思います。それでも減らなかったら、それこそ純町費で信号でもつくらなきゃならないようなことになったら大変ですので、その辺の啓発活動をひとつよろしくお願いしたいと思います。  それと、済みません、昨年の質問の中で、いわゆる交差点の手前の喚起の看板がせっかく設置してあるんだけど、背の高い雑草で見えにくくなっているということを申し上げました。ところが、ことしは今月に入りまして、つい先日ですけども、草刈りをされたようですね。路肩全部じゃないんですけども、その3枚の看板が3枚とも看板の手前だけ草が刈ってあるんですよ。幾分見やすくなっております。どなたが草刈りをなさったか知りませんけども、そこを通られる運転手さんは感謝はしていらっしゃると思います。特に夜間が非常に見えやすくなっております。その場所に限らず、町内に同様な理由で見えにくくなっている看板がないか、もちろんこれもチェックされていると思いますが、その件に関して町長、一言お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 道路の草刈りについては、あの部分につきましては、圃場を持っておられる田んぼの方にお願いをしてやっておるところでありますが、やはりなかなか定期的にということにはならないわけでありますので、伸びてきたら我々も行って刈っていくというようなことをしておるところでありますので、見やすいようにしていきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) ところで、その問題の交差点ですけども、7月から8月の先ほど町長もおっしゃいましたこの3件の事故のために、ゆがんでしまったガードパイプなどは、そのままになっているんですよね。その復元というものを管理者側にまだ要求されないのでしょうか。それともまだ放置したままで置かれるのでしょうか、伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう構築物の損害については、原因者がまず直すということになっておりますので、そういうことは管理者もお話をしていただいているんだろうと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 油本議員。 ○議員(11番 油本 朋也君) 事故が起こるたびに、この場をかりて質問を繰り返すというのは本意ではございませんが、毎日車が安全に通行できますように、危険箇所であることの周知徹底と決定的な安全対策というものを期待いたします。最後に、町長、一言お願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町といたしましても、県であったり、あるいは公安委員会等と協議しながら、安全に通行できるように努力してまいりたいと思いますし、また運転手の方もきちんととまって左右を確認していただくということを徹底していただくようにお願いしたいなと、こう思っております。 ○議員(11番 油本 朋也君) 終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で油本朋也議員一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 1番、浜本武代議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 1番、浜本武代でございます。今議会におきまして3問の質問をさせていただきます。  まず最初に、北条支所の事務室配置についてお伺いをいたします。  ことし2カ月前の7月3日、北条健康福祉センター内に北条支所が開所になりました。北条健康福祉センターの一部を改修した事務室ではありますが、地区住民の方々が行きやすく、また入りやすい事務所になっておりません。北条支所へ出かけても、支所長初め他の2名の職員さんのお顔も全く見えません。とても入りにくいのです。これでは地区住民の方々がまちづくりや相談などで出かけられても、どうでしょう、とても入りにくいと思っています。  北条支所の開所目的の地域振興や相談機能の事業が達成されるように、ホールの入り口などに相談コーナーを設置するなど、改修を含め検討され、実施されることが急務と考えます。町長にお伺いをいたします。  次に、北栄町の男女共同参画の現状について質問をいたします。  このたび、ことし平成29年度から平成33年度までの5年間の第3次北栄町男女共同参画基本計画が策定され、8月号の町報「北栄」で公表されました。この策定に当たり、昨年、平成28年10月、男女共同参画に関する町民等の意識の実態調査が実施されております。その中で、「社会通念・習慣やしきたりなどにおいて男女の地位が平等であると考える人の割合」が14.5%と、とても低く、受け入れがたい気持ちですが、これが現状かと実感をいたしました。  このことからも、急がずとも地道に、着実に、町民の方々が理解され、主体的に行動ができるように具体的な取り組みを実施することがとても大切であると思います。そのためには、この男女共同参画基本計画の基本的施策の具体的な取り組みを目標ごとに広報に継続して掲載し、町民の方々に参画、参加、研修等の機会を提供していくことが必要だと思います。  最後に、この計画の第5章、「計画の推進体制」に上げておられます、町民、民間団体、女性団体、商工会、企業等関係機関との連携、協力体制の充実のための具体的な取り組みや実績と成果があれば聞かせていただきたい。町長に伺います。  次に、砂丘地の耕作放棄地を解消するために、について質問をいたします。  北栄町は農業のまち、環境のまち、コナンのまち、また先人の開拓による砂丘地(豊穣の地)を次世代に引き継ぐためにも、少子高齢化、後継者不足とマイナス面を連ねるのではなく、町民の中に飛び込み、目的、目標を納得してもらうまで話し合い、町民の方々との協働によって「できる」を合い言葉に山陰道の全線開通までの10年間くらいには、砂丘地の耕作放棄地を解消していきたい。そのためにも、砂丘畑に菜種栽培の復活やヒマワリ、カボチャなどの作付をしてはと思います。  菜種油は、オリーブオイルの成分と比較しても、まさるとも劣らない結果を聞いています。夏の花、ヒマワリ、カボチャは夢があり、また緑黄色野菜で、常温で長期保存が可能であります。まだまだ研究、検討すれば他の作物も栽培可能と思います。砂丘地が負の遺産にならないように、夢の砂丘畑へ変えていきたいと思うのですが、町長と農業委員会長にお伺いをいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 浜本議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、北条支所の事務所の配置についての御質問でございます。  北条支所の総合窓口業務は、「民間でできるものは民間で行う」の考えのもと、行政改革の取り組みの一環として平成27年10月から本格的に窓口業務の民間委託を導入し、庁舎を統合した現在においても、引き続き北条支所を総合窓口として民間業者・共立メンテナンスが窓口業務を行っております。  窓口業務での町民の皆様への対応につきましては、民間のノウハウを十分に活用するため、まず初めの受け付けは委託業者の職員が受け付けることとし、聞き取った相談内容に応じて案件ごとに町職員を含め、業務に当たることとしております。  北条支所の総合窓口の設置に当たっては、既存施設である北条健康福祉センターを活用することとし、以前事務室と男子更衣室、第1相談室として使用していた部屋を改修し、総合窓口のフロアとして使用しているところでありますが、今回、既存の施設を改修して使用すること、また窓口業務の民間委託が法令違反である偽装請負とならないよう、委託業者と町とを明確に区分する必要があること、個人情報などの情報管理のため、町民が事務室へ立ち入ることを禁止する必要があることなどの制約の中で、決められたフロアの形状と、以前よりは広くなったスペースを工夫し、訪問される町民の皆さんが有効に活用できるよう、現在配置しているところであります。  しかしながら、議員御指摘のとおり、町職員はフロア奥に入った形となっており、声をかけにくい現状もあります。今後は、窓口カウンターを整理配置し、委託業者及び町の職員の顔が見え、気軽に相談できる環境を整備し、風通しのよい北条地区の拠点となるよう改善に努めていきたいと考えております。  次に、ロビーに相談コーナーを設置するなどの施設改修を含め、検討すべきとの御提案につきましては、町職員は委託業者の処理事務を審査、決定する必要があります。このため、動線上、町職員を別フロアに常駐させることは非効率であり、望ましいことではないと考えます。また、現在の窓口カウンターに相談カウンターを設けておりますし、施設には広いホールと個室である第1会議室を設置しており、現状においても町民が交流したり、町職員と相談するスペースは確保しており、町民の皆様への相談対応は十分できると考えておりますので、現時点では施設を改修することは考えておりません。  重要なことは、町民と町とが風通しよく、町民が気軽に立ち寄ることができ、また互いに協働しながら地域の振興策に取り組んでいく施設としていくことが肝要であると考えておりますので、引き続き北条支所の設置や活用の周知に取り組み、町民の皆様へ地域の拠点が身近にあることを浸透させることに取り組んでいきたいと考えております。  次に、北栄町の男女共同参画の現状についての御質問でございます。
     このたび策定いたしました第3次計画の実現に向けては、町民の皆さんに計画を周知し、理解していただくこと、そして参画していただくことが大切であります。今後、計画につきましては、町報で定期的に情報発信を行うとともに、よりん彩等で開催される研修会や講演等の情報も発信してまいります。  また、関係団体との連携状況と実績、成果についてでございますが、計画を効果的に推進するためには、町民、民間団体、女性団体、商工会、企業等の関係機関との連携・協力体制の充実が必要であります。  これまでも女性団体連絡協議会には、男女共同参画フォーラムを開催していただき、住民への啓発、意識醸成の場を設けていただいております。  子どものころからの意識醸成が必要なことから、学校教育においては、人を大事にすること、男女の違いを認めながら互いに協力し合うことの必要性について、年間を通じて取り組んでまいりました。町民対象に行った男女共同参画意識調査では、学校教育での男女平等について72.8%が「平等である」と回答されており、10年前の62.2%から大きく伸びているところでございます。  地域での男女共同参画には、自治会との連携した取り組みが必要です。毎年、男女共同参画を含めた人権を学ぶ会を開催していただき、広く地域住民に学習の機会を設けていただいているところであります。  また、家庭生活における固定的性別役割分担意識や慣習を見直すためには、意識改革を促すとともに、男性の家事等の日常生活能力の獲得、向上への支援が必要です。地域の食生活改善推進協議会により男性限定の料理講習会や子ども料理教室を開催していただいており、昨年度も200人以上の方に御参加いただきました。  自治会役員については、男性の占める割合は多くなっていますが、毎年自治会長会、評議員会と男女共同参画推進会議で意見交換する機会を設け、自治会での女性役員登用について意見を交わしているところであります。例年1人から3人程度であった女性自治会長も、本年は5人の方に御活躍いただいており、自治会長会会長も初の女性会長となりました。少しずつではありますが、自治会役員における女性登用の取り組みを進んでおります。  意識調査においても、10年前と評価すると、「家庭生活の中で男女が平等である」と答えた人の割合が35.8%から45.8%に、「地域活動の中で男女が平等である」と答えた人の割合が30.8%から40.3%に伸びているところでございます。  働く場での男女共同参画につきましては、企業の協力と取り組みの推進が欠かせません。北栄町でも、町内の事業所に出向いて男女共同参画を含めた人権研修を開催しているところであります。現在、男女共同参画を推進する事業所として県に認定されている企業が北栄町には14社ございます。また、イクボス宣言をした事業所は7社、女性が指導的立場で活躍できるよう人材育成や環境整備に取り組む事業所である「輝く女性活躍パワーアップ企業」として登録されている事業所は5社となっております。  今後も、取り組みが広がるよう県や町商工会と連携して制度の周知を行うほか、今年度は町内事業者を対象に男性の育児休業取得率等のアンケートを実施する予定としており、アンケート実施時には各種認定制度、支援制度について周知を行い、年々登録事業所がふえることを目指すものでございます。また、意識調査においても、「職場で男女が平等である」と答えた人の割合は30.7%となっており、10年前の24.1%から伸びているところでございます。  平成28年度は、北栄町、湯梨浜町、琴浦町の3町とTCCで男女共同参画ミニドラマを作製し、ケーブルテレビで放映したほか、啓発、研修等に活用しております。制作に当たっては、シナリオや出演者を広く一般から募集する等、住民の方にも御協力をいただいたところであります。  このように男女共同参画の推進に当たりましては、あらゆる場面、あらゆる方たちの協力なくしては実現することはかないません。今後も、関係団体と連携して取り組みを進めてまいります。  次に、砂丘地の耕作放棄地の解消についての御質問でございます。  先人の開拓による砂丘地を次世代に引き継ぐためにも、山陰道の全線開通までの10年間で砂丘地の耕作放棄地を解消していく必要があるとの御意見でございますが、議員仰せのとおり、今を生きる私たちには、先人から引き継いだ有形・無形の財産を次の世代に守り伝える大切な役割があると思います。そうした役割をしっかりと果たしていくためには、町民の中に飛び込み、目的、目標を納得してもらうまで話し合い、町民の方々との協働によって実現していくことが望ましい姿であると思います。  そこで、現在、町では、担い手と農地を結びつけ、地域で話し合いを通して地域の中心的な担い手に農地を集積し、引き継いでいけるよう、地域ごとの実情に沿った形で「人・農地プラン」を作成して対応を図ってきているところでございます。  しかしながら、少子化、後継者不足の問題は、日本の人口そのものが減少する中で、本町だけが極端に回復することや上向くことは考えにくく、この社会現象を少しでもなだらかにすることや維持することが精いっぱいの取り組みにならざるを得ないのも現実であります。  耕作放棄地の問題につきましても、そうした現象に目をそらすことなく正面から捉え、少しでも問題解消につなげる上で、議員仰せの砂丘畑に菜種栽培の復活やヒマワリ、カボチャ等の作付はどうかとの御意見は大変貴重な御意見であると思いますので、今後、将来に向けた作付可能性の検討材料の一つとして考えていきたいと思います。  次に、砂丘地が負の遺産にならないよう、夢の砂丘地へ変えていきたいとの思いについて伺うとのお尋ねでございます。  砂丘地の持つポテンシャルは決して低いものではなく、現在の長芋・ねばりっこやラッキョウも適地適作を追求し、現在の姿を確立しております。特にラッキョウは全国的にも産地が縮小する中、市場からの国産のラッキョウの引き合いは年々強くなっていることを実感しておりますし、2年連続でキロ当たりの単価を最高値で更新して、もうかる砂丘品目の一つとして市場から熱いまなざしを受けているところであります。本年度には、共同乾燥・集出荷施設が完成し、高品質で安定的な出荷でさらなる高値を実現しようとの取り組みも始まりました。長芋・ねばりっこにつきましても、需要に供給が追いつかないほど引き合いがたくさんあるところであります。また、北条砂丘ブドウも、デラウエアについては市場でも高い評価をいただいておりますし、青系で人気の高いシャインマスカットも、少しずつではありますが増反の方向であります。加工用ブドウ栽培にも力を入れていかなければならないと考えておるところであります。そのほか、白ネギ等もかなり有望であります。  しかしながら、現実には高収益を上げるよい品目があり、需要が高いにもかかわらず栽培面積がふえ、耕作放棄地が解消しないのが現状であり、非常に難しい問題となっております。  また、議員仰せのとおり、菜種やヒマワリ、カボチャ等多様な農産物を研究、検討を重ねていくことで、将来にわたってまだまだ可能性のある品目や品種はあると思います。  そのためには、担い手の確保、法人化、省力化による機械の整備や共同化が重要となってまいります。今後も、砂丘地研究センターや普及所、県と連携し、JAや農家の皆様とともに、町も砂丘地のポテンシャルを最大限に活用できるように、組織化、法人化を含めた担い手対策、生産コストの削減なども含め、耕作放棄地の解消に努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) 浜本議員の御質問にお答えいたします。  砂丘地の耕作放棄地の解消についての御質問です。  農業委員会が実施する農地利用状況調査によりますと、耕作放棄地のうち水田約14%、黒ぼく畑約51%、そして砂丘畑では約35%となっています。平たん部、特に国道沿い、観光施設のある海岸部、すなわち砂丘地での耕作放棄地に目が行くかもしれませんが、町全体に散在しているのが実態であります。そして、その多くは耕作条件不利地でもあります。少子高齢化、担い手不足の現実の中、さらに耕作放棄地の発生が懸念されるところです。  では、どうするか。まずは、耕作放棄地の発生防止だと考えております。営利作物を栽培できなくても、定期的に耕うんする、あるいは景観作物などの労力のかからない手段で農地を保全しておくことが重要だと考えています。ここでの問題は、利益を生まない保全管理は労力と費用だけが発生します。それを誰が、どのようにして賄うのかです。これには「協働」という力と行政の支援しかないと考えております。  その次に、耕作放棄地の解消です。これは、担い手の確保と農地復元の費用が必要です。特に農用地区域内の耕作放棄地については、解消に向けた対策は必要であります。中断している農業振興地域整備計画の早急な策定と農地中間管理機構との連携も重要です。将来守るべき農地を明確にするとともに、その他の農地は環境保全農地あるいは非農地として整理することも必要だと考えています。  耕作放棄地の発生防止、解消には、根源的課題として担い手の育成、つまりは「人づくり」と農地・環境・景観を保全する「仕組みづくり」をどう構築するかだと考えています。改正農業委員会法で重点業務として明示された農地等の利用の最適化の一つは、まさにこのことであり、現場活動を通して関係機関、組織と連携しながら取り組んでいかなければならないと考えています。  次に、耕作放棄地の解消に菜種栽培の復活等の提案がございました。本町でも、菜の花プロジェクト事業に取り組まれ、一時は7ヘクタールまで栽培されましたが、搾油、加工販売で実績が伸びず、事業棚卸しで廃止となりました。耕作放棄地の発生防止、解消には効果があったものの、継続性については不十分な面があると考えています。そもそも資源循環サイクルを地域内で完結してこそ意義あることなのに、取り組みの姿勢や生産量が中途半端に終わり、実績につながらなかったと思われます。  町民、農業者、事業者などが、資源循環の一翼を担っているという共通認識の醸成がまず最初であり、取り組みの結果の一つとして耕作放棄地の利用、解消につながると思います。決して耕作放棄地解消を目的にしては成功はないと考えています。その他の品目の場合でも、単に種をまくだけでは費用ばかりが発生してしまい、実績評価につながらないと思います。環境はお金で評価するものではなく、快適さであらわすものではないでしょうか。以上です。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午前10時20分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時35分再開)  浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 最初に、北条支所のことについて質問をさせていただきます。  北条支所を見たときに、そちらからでも言いましたが、本当にショックは大きかったです。それに引きかえてというわけではないですけども、この大栄庁舎が1階、2階、遮るものもなく、本当に一同に職員皆さんが見渡せます。本当に感動しました、私は。それで、それに引きかえというような思いは、ちょっと心が狭いんですけども、本当に何とかならないかなという思いで、支所長には申しわけなかったですけども、再三足を運ばせていただきました。  そして、先日5日だったと思うんですが、最後の質問の前にと思って確認に行かせていただきました。そうしましたら、職員さん3人の席がずっと北側に移っておられました。これ以上に北側に移れないというところまで本当に移動していただいてました。そして、1人の職員さんの方のお顔が見えました。本当に安心しました。うれしかったです。そして、質問したように、そのことによって本当に私たちの支所なんだよなということが確認をできました。窓口の方は職員さんではないという意識ではないんですけども、やっぱり違いますよね。  それで、あえて私がホールの入り口にというふうに再三お願いをしておりましたので、行ってみました。そしたら、あそこの下足のところですね、靴を脱いだりあれしたりするところが大変狭いですし、高齢者の方はさわるところもなかなか難しくて、ちょっと使いにくいげた箱になってます。それで、ホールの入り口に長椅子を2つ持ってきておられて、そこに土足で入れるように敷物も敷いてくださっていました。そして、そこに座って高齢者の方は靴を脱いだり履いたりできる優しい窓口になったなと思って、本当にうれしく思いました。  それで、そこの一角に常設でなくてもいいですから、相談をされる方はどうぞということで、1日に3人の職員さんが交代でもいいですし、ちょっとあそこにおられると、高齢者の方もたくさん利用されますし、どんなにかいいかなという思いがあって、改修するということにまではならなくても、もう少し何か地域の人に優しいというんですか、そういう対応がしてもらえないかなということで、再度町長に伺います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北条支所の施設でございますが、私も、できた当初行ってみましたが、やはり職員が奥まっておりまして顔が見えないということがあって、再三私、見えるように、こちらに出てこいということでずっと言っておったわけでありますが、少しそうやって顔が見えるようになったということで、少しは改善したかなと思いますが。ちょうど仕切りがありまして、そこのところに物を置いておりまして、それを取っ払って仕切りまで来いと、こういうことをちょっと言っておりまして、そうすると全員の顔が見えるのではないかなと、こう思いますので、まだそこまではいってないようですので、そこをちょっとまた改善して、全員の顔が見えるようにしてまいりたいなと、こう思います。  それから、相談のカウンターもつくっておりますし、それからやはり個別で相談したいという方もありますので、それは別室で上がっていただいて個別に相談していくというところもつくっております。また、高齢者の方がそうやって座られるというところもしたようでございますので、またいろいろこういうことをしたらどうだということがあれば、御意見を伺いたいなと思います。そして、やはり顔が見えるような形でこの支所を盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 北条支所のことは、これで終わりたいと思いますが、北条支所に入って、先ほど言いました長椅子があります。あのホールにテーブルと椅子があって、皆様どうぞっていうふうな本当にいい環境につくっていただいています。ですから、相談を本当にここでやってますよというのは、民間委託しているところの右横に高いテーブルでしたね、機械を使えるようになってまして、あれは何というんですか、個人ナンバーなんかを利用するのが北側に行きました。それで、低くなりました。それで、また事務所がすっと見えるようになって、受け入れがしてもらえるなという何か雰囲気になってきたので、それはよかったんです。  ですから、難しいというか、相談は個別に入られるんですけども、ちょっとしたものをホールの手前、皆さんが出入りされるときに事務所を見なくても、ホールを利用するときに、ここで相談をさせていただけるんだなということをやっぱり町民の方に、相談であったり提言であったり、いろんなことのコミュニケーションを図ることがここでできるのかというようなことができればいいかなという思いを持っています。  そういうことをもう一度検討していただいて、さっき町長でも窓口相談のことも充実というお話もありましたので、やっぱり改めてこんなことを言わなくてもいいんですけども、町民と行政と、大栄庁舎まで出てこなくても、行政と一緒になってまちづくりができるということは本当にすごい私はいいことだと思いますので、ぜひ町民の足が向くように善処できるところはぜひお願いしたいと思いますが、再度答弁いただいて、この件は終わりたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) なかなか当初は気がつかないところもありまして、これでいいだろうということでつくるわけでありますが、やはりそういう町民の方の目線というのもあるわけでありますので、そういうものを十分いただきながら、解消できるところはしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 次に、男女共同参画基本計画のことについて質問をさせていただきます。  この男女共同参画基本法は、平成11年6月23日に成立をしております。県が平成12年につくり、私たち北栄町の町は平成18年3月23日、4月1日施行ですが、条例を制定をしております。それから11年半たってしまったんですけども、その間本当にどうだったのかな。私自身、自分のことを振り返ったときに、ただ言葉で男女共同参画、男女共同参画と言いながら、本旨がわかっていないなということを改めて今回の質問で考えさせられてしまいました。といいますのも、男女共同参画という言葉がとても難しいというか、受け入れがたい言葉だろうと思います。私自身もそう思います。私たち男女共同参画推進委員の中でも、別名はないのかなというようなことを話し合うこともたくさん今までにもありました。  それで、今、町長の答弁がありましたように、本当に食生活のことであったり介護福祉であったり、私たちの生活が全て男女共同参画。というのは、一人一人の人権を大切にして、そして自分のできることを本当に一人一人がやっていって、まちづくり、幸せのまちをつくるということが男女共同参画なんだよということを初めて、何か恥ずかしいですけども、今回わかりました。それで、この質問を書くときには、あえて本当にかたい文章で申しわけなかったですけども、町長の答弁にもありましたように、町報で出ました「人が輝くまちを目指して」という基本計画ですね。具体的な施策を町報等に本当に継続して皆さんに啓発してほしいというふうに質問をしました。  町長からも、そういうふうに広報活動、啓発していきますよという答弁がありました。その広報の掲載についてのちょっとお願いなんですけども、結局さっき言いましたように、本当に易しいことなんですよね。ですから、広報に載せていただくのに男女平等、一人一人を大切にする。そういう本当にわかりやすい言葉で、易しい言葉で、わかりやすく載せていただくと大変ありがたいかなと思いましたので、ちょっとその件だけ町長に答弁をお願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 広報で易しい、わかりやすい言葉でということであります。やはり行政になると行政言葉がぼんぼん出てしまって難しい面があるわけでありますが、なかなかそういう行政の言葉だけではわかりにくい面もあると思いますので、わかりやすくそういう易しい言葉、そういうものを使って広報をしていかなければならないと常日ごろ思っておるところでありますが、そういうことを心がけながら、この男女共同参画についても取り組んでまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 具体的施策を推進します、啓発します、あらゆる機会を捉えて推進していきますというような言葉がずっと連ねられていますね。その連ねられている啓発、推進というのが具体的に何をするのかな、何をされて、どうなのかなということを考えたときに、さっき答弁にもありましたが、一つ大きなTCCでの男女共同参画週間での取り組み、それを朝放送でも流されますし、TCCでも流れます。そして、ある市町、どこの町かはちょっとわかりませんけども、庁舎に入ると男女共同参画週間ですよというようなことで、皆さんの意識づけ、ちょっととまって考えてみようかなというような町民への意識啓発ということも大切かなと思ってお聞きをいたしました。そういうこともやっぱりめり張りっていうのかな、そういうことも取り組んでいただけたらありがたいかなと思いました。  そして、啓発、推進、どうやって進めていくかなということを考えたときに、結局ここの計画にも載っておりますように、生涯学習課でしている81項目ですか、男女共同参画の出前講座もありますよということもあって、それをどういうふうに利用しているのかな、各団体であったり自治会であったり、そういうふうなことをどの程度利用される方があるのかな、団体があるのかなということも思いましたので、もしわかれば回答をお願いいたします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 小澤企画財政課長。 ○企画財政課長(小澤 靖君) 浜本議員の御質問にお答えします。  近年、5年ぐらいの中ではなかったと思いますが、以前は瀬戸の自治会さんですとか、西園もあったかと思いますけど、五、六年ぐらい前はあったかと思います。近年はちょっと記憶にございません。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) やっぱりこういう出前講座というのは、私も余り利用させていただかないで、こんなことを言うのもどうかと思いますけども、せっかくこういうふうに出前講座、たくさんのメニューをそろえていただいて、ここに6番ですか、人権、男女共同参画ということで取り上げていただいています。これもやっぱり町民として、みんなが幸せに暮らすためのまず勉強会だろうと思いますので、町民の方々にもぜひ研修をしていただけたらなと私も思いました。  それから、毎年、町から交付金をいただいて男女共同参画フォーラムを実施しております。男女共同参画フォーラムが本当に男女共同参画のまちづくりにどうなのかなということをちょっと考えてみました。そして、もちろん行政が主になってこれは推進していくものですから、それに私であれば男女共同参画推進会議、任意の団体であったり女性団体であったりということで私も入らせていただいているんですけども、本当に行政の職員さんと一緒になって男女共同参画フォーラムをしなくてはいけないのではなかったかなということを改めて今回感じさせてもらいました。  それで、もっと半年前ぐらいからやっぱり実行委員会で公募したりとか、企業の方の代表とか、いろんな方、町民の代表を交えての実行委員会でもって男女共同参画フォーラムを実施していくという、そういう位置づけに持っていかなければならないのかなということをちょっと今、この質問に当たって考えておりますが、町長、どう思われますか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 男女共同参画フォーラムでありますが、どちらかというと女性団体連絡協議会といいますか、そういう女性団体にやっていただいているというような印象を受けるわけでありまして、来られる方もやはり女性の方が大部分ということになっているところでありまして、男性の方が少ないなと、こう思っております。そういう意味では、やはり男女共同でございますので、男性も女性も同じ場においでいただいて、そういう共通の認識をしていただくということが大切だろうと、こう思っておるところでありまして、どういう形でやるのがいいのか、実行委員会がいいのか、行政がやるのがいいのかということを検討しながら、また女性団体の皆さんともお話をさせていただきながら今後の方針を考えてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) この男女共同参画フォーラムですが、男性の参加率が昨年で7.1%、それを平成33年では15%に持っていきたいというような数値目標が出ております。先ほども言いましたように、私たちも男女共同参画なのに女性がほとんどだよねっていうことはいつも言いながら、同じやり方で従来どおりでやっていたということは反省しなければならないと思いますが、やっぱり男女共同参画にとっての一番大きな事業だろうと思います、男女共同参画フォーラムは。だから、それを本当に原点に返って検討していきたいなというのがあくまで私の考えですけども、そういうことで、女性団体の運営委員会がありますので、また皆様との協議をしていきたいと思っておりますけども、その節には、もちろん行政と一緒になってやっていくことが大切だと思いますので、行政の方、担当職員の方、本当に御協力をいただいて、やっぱり私たちの町が住みやすい、すごい町、北栄町となるように力を合わせていかないといけないなと思っていますので、もう一度町長のお考えをお聞きします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり世の中、男性と女性、特に女性のほうが多いわけでありますが、今は。同じ世の中で一緒に生活されているわけでありますので、やっぱりお互いに尊重しながら生活しなければならないだろうと、こう思っております。そういう意味では、一方の性の方だけが出るということではなくて、やっぱり同じそういう共通の認識をしながら男女間の平等あるいはいろんな社会の中で、そういう立場の平等あるいは違うところもあるわけでありますが、そういうのも認識しながら社会を構築していく必要があると、こう思いますので、そういうことも含めて、このフォーラムがそういう形での一つのものになるように、また協議をしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 男女共同参画では最後にしたいと思いますが、この概要版を今見てお話をしておりますが、重点目標のまず1番、男女共同参画社会の実現のための意識改革、理解、促進というところの中に、学校教育において男女の地位が平等であると考える人、たしか答弁にも町長、お話をされたと思いますけども、70.2%もあるんですね。普通の方の一般の方は認識が14.5%、それに対して学校教育現場では70.2%、すごいなと思いました。そして、学校現場でそういうふうに子どもたちも育てられたりして、私たちも子どものいる小・中学校に行かせていただいて、本当にそうだな、女の子も男の子も本当に頑張ってるなという現場を見せていただいて、数字もこうだなと思いましたので、学校現場ではきちっとやっていただいているなということ、それをみんなが、結局このアンケートに応じた方も、現場はこうなっているって認識しておられるということは本当に希望が持てると思うんです。それなのに、実際に社会に出て、私たち大人は、そういう数字になるということは、やっぱり努力していって男女共同参画を皆さんにわかりやすい言葉でやっていかないといけないんだなということをこの数字を見て改めて思いましたので、ぜひ、町としては大変大きな問題ですけども、しっかりと取り組んでいただきたいなと思いますので、一言だけ町長、お願いします。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) やはり学校現場がそういう性差を分けずに、そうやって教育されております。時代もそういう時代でありましょうし、我々といいますか、昔はやっぱり家社会といいますか、そういうのが強かったもので、それがまだ残っておるというようなことがあると思いますが、今の時代はやっぱり男性も女性も平等だと。同じそういう権利であったり、いろんなものができるんだというようなことで指導されているんだろうと、こう思っておりますので、そういうことに一般の社会でもなるようにしていくように努力をしてまいりたいと、こう思っておるところであります。  役所等も、そういう男女関係なくやっておりまして、女性の管理職登用であったり、そういうのもふえてきておるところであります。事業所等も、そういうのも徐々にふえてきているのだろうと、こう思っております。家庭も、どちらかというと、今は女性のほうが強いのではないかなと、こう思っておりますが。お互いにそういう性差があるわけでありますが、お互いにそれを尊重しながら温かい家庭をつくったり、あるいは温かい社会をつくっていくということが必要でありますので、そういう教育等については十分に力を入れていきたいなと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 最後にって言いましたけれども、一つ。私も女性ですけども、やっぱり男女共同参画というと男性が変わらなければというようなことがよくあれですけども、これは決して男性じゃなくて女性も一緒なので、本当に女性の意識改革も大切なことだと思っていますので、そのことも肝に銘じておると思いますので、また皆さんと検討して、その中には含めていきたいなと思っています。  それから、最後の砂丘地農業のことですけども、砂丘地農業で耕作放棄地ですね、その数字を見せていただきました。農業委員会長さんからもパーセンテージで示していただきました。そうしますと、昨年、平成28年よりも5.6ヘクタール、これは水田、畑、砂丘地、3つの合計です。その中で70ヘクタールということで、5.6ヘクタール放棄地が減少しております。やっぱりそれは農業委員会の皆様、そして行政の方、本当に努力していただいている数字だなと思いました。私は、てっきり数字も見ないで、本当にふえ続けているだろうというふうな思いをちょっと持っておりましたので、大変ありがたいことだなというふうに思いました。その中で、私が北条地区なものですから、砂丘地ということがどうしても頭にありまして、ブドウであるとかという砂丘地のマイナスには考えないでとは言いながら、本当に厳しい現状を見ながら砂丘地ということで質問をさせていただいております。  この間の産業建設常任委員会でも説明をいただいたのですが、町長の熱い思いの指示によって、担当課の職員さんは本当に一生懸命普及所であったり農協であったり、もちろん生産者であったり、砂丘土地改良区の方であったりしながら、毎月1回、今の砂丘地の現状、そしてどうやって集積して、どうやって本当に砂丘地農業を継続していくかということを今真剣に検討していただいているということがわかりました。ありがたく思います。  それで、それをさらに実際に町民が本当だよなということで動いてもらえるように、一歩前に出るように、やっぱりそれは町長が指示されたのだから、最後の背中を押すのは町長がされるのが私は今チャンスじゃないかなと思うんですけども、農業のまちの条例ができて、そして4年がたちました。果たしてどれだけ、どういうふうに進展があったかなというふうに思ったり、いろいろ考えるわけですけども、一生懸命今まで取り組み、砂丘地農業の振興等を計画されて、町民の皆さんに集まってください、説明って言っても、ほとんど集まってこられませんでした。だから、今、現場、北条支所の農協でお話し合いをしておられるそうですけども、やっぱりそういうふうに今本当に段階を煮詰めてきておられる。まだこれがいつまでと思ってしておられるかは、そこまでは聞いておりませんけども、そういうふうに本当に醸成してきておられるとき、やっぱり町長、今チャンスだろうと私は思うのです。だから、最後、町長の後押しで本当に町民がやっていこうよというふうに持っていっていただけるのではないかと思っていますがどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 砂丘地農業を何とか振興しなければならないということで、今一生懸命職員、そしてまた県、普及所も、これも一生懸命になってきてくれまして、砂丘地を振興していこうということで取り組んでおるところであります。振興計画もつくって何とかしようということで、4年もたってしまったわけでありますが、なかなか面積がふえてこないというのが実態でございまして、それには、やはり人手不足と後継者不足というようなことがあるのではないかなと、こう思っておるところであります。そうはいいましても、今の人材の中でできることはないだろうかというようなこと、それからまた新たにそういう参入できるような方策あるいは法人でできることはないだろうかとか、あるいは共同化でできることはないだろうかというようなことを模索をさせておるところでございます。  特に先ほども言いましたように、ラッキョウにつきましても、ねばりっこにつきましても、大変高単価で推移しておりますし、本当に需要があるのに供給がなかなか間に合わないというのが実態でございます。市場の評価も高くて、もっとふやしてくれということもあるようでございますので、そういうものをして、できるようなことをまた考えていかなければならないなと、こう思いますし、またやはり何といっても砂丘地と言えば、北条についてはブドウということになるわけであります。以前は200ヘクタールぐらいのブドウの産地であったわけでありますが、今は農協出荷が30ヘクタールぐらいになってしまって、大変寂しいわけであります。  これから高齢化になりハウスを新しくして栽培するというのも難しいと思いますので、やっぱりなるべく費用のかからないような中でブドウ栽培ができるということを考えていくことが必要だろうと思います。そういう意味では、加工用のブドウというのも大変大きなそういうウエートを占めているのではないかなと、こう思っております。ちょうど北条ワインの産直表示ということも平成30年から始まるわけでありまして、やはり北条ワインの名前も残していただきたい、そして我々のブドウも使っていただきたいということになれば、そういう面積の確保、量の確保をしていく必要があるんだろうと、こう思っておるところでありますので、そちらも一生懸命取り組んでまいりたいなと、こう思います。また、そういう生産部と話ができる機会、総会などは行ってお話をさせていただくわけでありますので、そういう機会であるとか、あるいはまた別のそういう機会があれば行って、そういう北条の砂丘地の農業振興を語ってみたいと、こう思っておるところであります。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 今の町長の答弁の中で、お言葉を返して何か申しわけないんですけども、先ほどの男女共同参画でも、機会あるごとに推進します、啓発しますと。それは私はだめだと思います。今までずっと自分を振り返ってみたときに、そうじゃなくて、絶対目標、こうしたいと思われたことのみやっぱり町民の中に入っていただきたい。それは、農業のまちづくり条例をしたときも何回か私、質問に立たせていただいていますが、さっきの男女共同参画でもありますように、男性だけというんじゃなくて、実際に農業をやっている方は、もちろん女性の方も一緒になって農産物をつくっておられます。ですから、従事しておられる男性も女性も本当に膝を交えて、こうなんだよ、こうだよ、現状はこうなんだよ、こういうことなんだよということをコミュニケーションをとっていただいて、そうだよな、じゃあやっていこうよというような、そこまでやっぱり持っていってほしいと私は思います。  ですから、総会であったり機会あるごとにというのは決して成就しないと、私は今までの経験でそう思います。ですから、そこの壇上でも言いましたように、本当に目的を一つに持って、絞って、各自治会の生産者に直に思いのたけを、こうなんだよということをしていただくということがとても大事である。それはあくまでも私の思いですけども、どうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 生産者が集まる機会というのがあるわけでありますので、その中で話をしていくということになろうかと思います。そういう意味では、総会というのもあるわけでありますし、生産部のいろんな会がありますので、必要であれば、そういうところに行ってやっぱり話をしていくということをしてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 私は、何回かこの農業問題を質問させていただいて、いつも濵坂会長に御回答をいただきながら、ああ、なるほどそうなんだ、そうなんだと自分で納得をしちゃって、再質問を本当に全然ようさせていただいておりません。今回も答弁いただいて、耕作放棄地の発生防止をしていくためには、本当に人材と費用がかかっていくということですよね。だから、費用は行政が出さないといけないんですけども、費用も当然行政が持って、まちづくりですから、そういうふうな費用、どのくらい要るかわかりませんけれども、これくらいの費用が要ります、これくらいの費用でもって、人材はこういうふうに確保しましょうというようなことで、やっぱりもっと行政と農業委員会とでお話をしていただいて、少しずつでも、それは町民ももちろん中に入れないと、町民の方との話もしないと進まないわけですけども。そういうふうな農業委員会が一生懸命放棄地の解消に努力しておられるということはわかります、数字にもあらわれています。さらに一歩進めて、今、農業会長さんがおっしゃったようなことを実現するためにということで、どうでしょうか。御回答いただけますか。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) いろんな場面が僕は一緒だと思ってますけども、要はいろんなことを仕掛けても、その関係者だけでしても最終的には成就しない。議員がいつも仰せのように、どれだけ周りにいる、今は関係がないかもしれないけども、周りにいる人をどうやって取り込むかというのが議員の言われる協働とか、そういう意味ではないかなと僕は理解しているんですけども。関係のない人を呼び込もうと思ったときに、ただ来てくださいって言ったって、まず来ないですよね。そこにどういうつながり、関係を持たせるか、感じさせるかというのが僕は大事だと思ってまして、それは何かというと、要はやっぱり最初は利害関係だと思います。これがあるから自分にいずれ不利益なことが発生し得るとか、そういうことが認識できてくれば、じゃあ今から手を打たなければいけない、今は関係ないけど、ちょっと自分もそこに踏み込まなければいけないとか、そういう意識が出てくるんじゃないかと思うんですよ。ただ耕作放棄地がふえて景観が悪いから、農業者以外の人もなんて言ってみたって、なかなか前に進まないと思います。  先ほども言いましたように、利害関係をどうやって明確にして伝えていくか。例えばちょっと話は変わるかもしれませんが、今、鳥獣害対策で僕はこういうふうに思っているんですよ。今は山間部の農業者が農作物に被害を受けて困ったなと言っております。だけども、山間部の集落においても農業者だけじゃない、非農家の方も当然混在して生活してますよね。そのうちその集落の中に例えばイノシシがあらわれる。最後は人的被害も発生する。だけども、それならばそこの集落だけで農家も非農家も一緒に解決すればいいかというと、そうじゃないと思うんですよ。いずれは今度は下側、里のほうに出てくる。ですから、今度は旧9号線といいますか、この地域にもどんどんどんどん押し寄せてくる。中山間地が防御すればするほど、それを迂回して鳥獣害は里へおりる可能性が大きいんですよね。というようなことの関連性、当事者と当事者でない人の利害関係を明確に示せるような考え方をすれば、この耕作放棄地についても、そういう協働というふうにつながっていく可能性があるなと僕は思ってます。ですから、どういうふうに説得するかというか、それぞれの立場をどういうふうに置くかということではないかなと思っています。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、そんな考え方をしておりますので。以上です。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 今の例をとって説明していただいたのは、本当によくわかりました。でも、それをどういうふうにして町民の方に、どういう会でもってそういうお話をするかということは、なかなか具体的には難しいんだろうと思いますけども、実際にはそういうことで、よく町民の、私、駅前におりますけども、やっぱりタヌキさんなんかが門におるということも実際あるわけですからね。だから、本当に旧国道のほうに出てきていることは事実です。だから、そういうことも皆さんの問題として、町の問題として、そうすると、放棄地にしても、皆さんの問題として、そしてさっき男女平等参画で言ったように、私にできることは何だろうかなと言ったときに、やっぱり町がこういうことで皆さんの協力をということで、では、私のできることをさせていただきましょうというようなことになっていけば大変ありがたいと思うんですけども。
     私が壇上で言いましたカボチャとか、それからヒマワリとか菜種の復活とかってしてますのは、カボチャは本当に夢がありますよね。四国の直島に行ったときに、草間さんですか、高齢の90歳近い方がカボチャの絵を水玉で、あれを直島に設置しておられますけども。本当にカボチャというのは夢があって、そしてもしかしたら私でもつくれますので、そういう収穫体験というか、無料か100円かわからないですけども、そういうふうなことでもしカボチャをまいてというか、植えつけて、そして収穫体験というようなことで来ていただく。そして、ふるさと大使のカノウさんがおられるわけですけども、本当に料理講習をしたりとかというようなことで、もしかして夢が広がらないかなというようなこともちょっと思ったりして、常温でも年内はずっともちますのでね。だから、そういうようなことで取り組むこともできるかなと思いました。  さっきも言いましたように、本当にそれは町民の皆様に放棄地がこういう実態で、それで情報開示ですか、皆さんに取り組んでもらえることの提示というようなこと、それから利害関係もありましたけども、そういうふうなことで、どんな会ができるのか、アグリフォーラムでそういうコーナーを設けていただくということはできないかもしれませんけれども、そういうふうなことでも、ちょっと一歩前進になるようなことはありませんでしょうかね。 ○議長(井上信一郎君) 濵坂農業委員会長。 ○農業委員会長(濵坂 良男君) ちょっとその具体的な部分については今思い浮かびませんけども、実は農業委員会関係の全国新聞がありますよね、全国農業新聞。その中に、先回からちょっとシリーズ的に出ている記事があって、これはきょうの浜本議員の言われたことにちょっと合うのかなと思った部分があったので紹介をしてみます。  注目の農業経営モデル、CSAというのが出ておりました。CSAというのは、コミュニティー・サポーティッド・アグリカルチャーと、日本語にすると地域支援型農業という意味なんだそうですけども。要は今、国の政策で大規模農家の育成に一生懸命なんですよね。小規模農家は置いてきぼりになっているんですけども。地域全体を考えたときには、大規模も小規模も混在しているのが僕はベストだと思ってます。前にも言ったかと思います。小規模農家が生き残る方法として、このCSAという支援型の農業というのが提唱されて、既に欧米ではかなり普及しているようです。  これはどういうことかといいますと、要は農家と消費者が契約関係を結ぶんですよ。例えば僕が農家で、消費者からこれとこれを年間供給してくれという契約を結んで、その見合った代金をあらかじめもらっちゃうんですよ。そうすれば、小規模農家は資金がそこでできますよね。それと、収入が安定してきます。ということで、安心して小規模でも農業ができるというようなことですよね。これは農家の自立といいますか、それが一番目標になっているんですけども、そういう農家と非農家、消費者との関係というのができてくるといいのかなと思っています。そういったことがちょっと出ておりまして、これからずっと続いていくんですけど、実際に現場でどういうふうにそれがやられているのか、ちょっと期待を持ちながら見ているところなんですけども。  その具体的な方法としては、やっぱり振興計画にも載せているんですけども、非農家と触れ合えるイベントですよね。まずはそれをとりあえず僕はやるべきだと思っています。一番のつながりは、いつも同じことを申し上げますけども、やっぱり食べることなんですよ、お互い共通していることは。食べることを通してお互いに理解するといいますか、そういったチャンスをつくることではないかなと思いますけどね。そこの中に、つくる側の価値観と食べる側の価値観がだんだん一緒になってくる、そんな気がします。 ○議長(井上信一郎君) 浜本議員。 ○議員(1番 浜本 武代君) 大きな課題ですので、本当にみんなで知恵を絞って、少しでも前進できるように取り組めるように、私も含めて本当に検討していく必要があるなと思います。  平成25年の農業のまち条例の中に、私がいつも言う、町民のみんながかかわってもらうんだよと今、会長も言われたように、町民の方、消費者も本当にかかわって、町民のみんながかかわって農業のまちをつくるんだよという大きな項目がありますからね。やっぱりそれを具体的にしていくことが本当に大切なことだろうと思います。  最後ですけども、あえて町長に、くどいですけども、ちょっとお願いというのか、申し上げたいと思います。新聞の切り抜きや、いろいろ持っているわけですけど、何事も2年頑張れば、それなりに物は成就するというのを私は大きなまちづくりをされた方の3人のを今持っているわけですけども、特に123年前の松山の道後温泉をつくられた方は、本当に信頼を得るまでに2年間、覚悟と対話でみんなを説得して歩いたというふうな、これは新聞だったのか本であったのかはちょっと覚えていませんけども、そういう思いで本当に町長に取り組んでいただきたいなと思っています。  最後になりますが、一言だけお話をさせてください。議場内のここにおられます皆様方と多くの方々に本当に御縁をいただいて感謝をしています。これからもどうぞよろしくお願いをいたします。終わります。 ○議長(井上信一郎君) 以上で浜本武代議員の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 13番、長谷川昭二議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 長谷川昭二でございます。私は、4項目について質問をさせていただきます。  まず初めは、住宅困窮者対策について町長にお伺いします。  国交省は、住宅確保配慮者は約28万世帯と推計して、住宅確保配慮者賃貸住宅供給促進法を改正しました。国交省がその背景として、住宅確保要配慮者については、例えば単身高齢者について今後10年間で100万世帯の増加が見込まれるなど、安心して暮らせる住宅の確保を可能とする住宅セーフティーネット機能の強化が重要な政策課題となっている。一方、住宅ストックの状況は、空き家等が多く存在し、引き続き増加が見込まれていることから、こうした空き家等の有効活用が課題となっている。このため、空き家等を活用した住宅セーフティーネット機能の強化を図る必要があるとしています。これは空き家を安く貸し出すというものですが、月4万円を家主に補助する家賃低廉化の予算は、わずか5,000戸分です。入居者への直接給付など実態に合った仕組みにすることが求められています。そこで、国への見直しを求めることと町の施策について伺うものであります。  また、北栄町における住まいの貧困実態をつかみ、住宅政策に反映することと家賃減免のための条例・規則等の整備を進めることについてどのようにお考えか、伺います。  次に、保育士の配置基準の緩和について町長、教育委員長に伺います。  鳥取県の保育士の配置基準弾力化の報告によると、保育士資格のない人が195施設のうち19施設で30人従事しており、基準緩和は2020年3月末までの特例措置でありますが、県は実績を見ながら適切な対応を考えるとしています。  一方、政府は、手厚い配置の独自基準を持つ152の自治体に対し、基準緩和を要請したところ、受け入れ自治体がゼロであったということであります。また、2016年に保育施設での重大事故が585件発生しているようですが、その遠因には、保育士不足と無資格者の増加、詰め込みが考えられるとされています。さらに、保育士の平均給与は約21万6,000円で、全産業平均を9万円も下回り、基本給が安い割に重労働で、抜本的な処遇改善が必要であると指摘をされています。  以上のことから、園児の安全・安心を支える保育の質を下げないためには、配置基準の緩和ではなく、必要な公費を投入するよう国、県に求める必要があると考えます。また、基準緩和についての本町の対応について伺います。  次に、耐震化と中小企業対策について伺います。  国交省は、住宅ストック循環支援事業により、一定の基準を満たす窓や玄関のリフォームに補助金が支給される事業を行っています。この事業に対して、本町では住宅リフォーム支援事業を実施しております。ただ、この事業の運営に当たって、他に有利な条件の助成を受けた場合は対象とならない場合があるとしています。この点で、より利用が進み、地域経済の活性化につながるよう柔軟な制度の運用を図るべきではないかと思います。この点について伺います。  また、小規模工事希望登録者制度は、入札参加資格がない中小業者の登録をし、自治体が発注する小規模な工事、修繕などに受注機会を拡大する制度であります。これは、地域経済の活性化にもつながっていると先進地で言われております。全国商工新聞によれば、この制度の実施が46都道府県、411自治体に広がっています。これは全市町村の23%になります。県内では、鳥取県、鳥取市、米子市、境港市、大山町の5自治体が制度化しています。地域経済の活性化のために、制度の創設について検討されるよう求めるものであります。  もう一つは、住宅の耐震化は、高齢者世帯を初め経済的理由もあり、なかなか進まないのが現状ではないでしょうか。そこで、耐震化を少しでも前進させるとともに、町内業者の仕事づくりを図るために、県の耐震化シェルター補助制度の活用を積極的に取り組むことが必要ではないかと思います。  次に、核兵器禁止条約参加の推進について伺います。  広島、長崎に原爆が投下され72年となることしの7月、国連において核兵器禁止条約が国連加盟193カ国の63%に当たる122カ国の賛成で採択されました。人類史上初の核兵器禁止条約の採択は、日本の被爆者を初め、核兵器のない世界を求める世界各国と市民社会の多年にわたる協働の取り組みが結実した文字どおり歴史的な壮挙です。日本被団協も再び被爆者をつくるなと願い、訴え続けてきた原爆被害者にとって核兵器禁止条約の採択は、まことに大きな喜びです。死者数としてだけ記録に残る多くの方々、運動にかかわってこられた多くの先達、国内外の支援の方々とともに喜びを分かち合いたいと思いますと歓迎しています。  しかし、唯一の被爆国でありながら、日本の政府は参加を拒否しています。非核平和宣言のまちとして、政府へ条約参加を促すことが重要になっていると思います。このことについて町長の御所見を伺います。  また、非核平和宣言のまちとして、その意思を示し、核兵器の完全廃絶を促進するためにも、標柱の設置をすることについて伺います。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長谷川議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、住宅困窮者対策についての御質問でございます。  このたび改正されました住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律では、高齢者、障がい者、低額所得者、子育て世帯等の住宅確保要配慮者の賃貸住宅への入居に当たり、民間の空き家、空き部屋を活用して登録制度を創設するなど、住宅セーフティーネット機能を強化することが目的となっております。この法律における要配慮者に対しては、一般的に賃貸住宅の家主が入居を嫌がる傾向が高く、日本賃貸住宅管理協会の調査では、7割近い家主が拒否感を持っているというのが実態だそうでございます。  このたびの制度改正では、要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅の登録基準を満たすための空き家の改修に最大で200万円を支援する制度や登録住宅については家賃を国と地方公共団体、一般的には県または政令指定都市が2万円ずつ負担して、合計4万円を補助する制度が予算化されております。さらに、6万円までの家賃債務保証費用も予算化されており、家賃の滞納に対する対策も盛り込まれております。あらゆる制度を盛り込んで運用されておりますが、要配慮者の入居に不安を感じている家主に対して理解を求めて登録件数をふやすとともに、入居したい要配慮者との円滑なマッチングが重要となっております。  これら制度を運用していく上で、要配慮者の方全てが必ずしも家賃支援が必要とは言えないため、予算不足が生じることが起こる場合には、関係機関とも連携して国に対して要望を行っていきたいと考えております。ただし、入居者への直接給付ではなく、家主への給付とすることは、後で述べます生活困窮者自立支援制度にある住居確保給付金でも同様であり、制度を継続していく上では必要なことと理解するところでございます。  北栄町における要配慮者の相談窓口である福祉課に寄せられる相談は、収入確保等に関する相談が多く、住むところがないとか入居を拒否されたというような住居確保のための相談は件数として余りないのが現状でございます。これは、北栄町での持ち家率が90.5%と鳥取県平均の69.4%を大きく上回っていることも相談が少ない要因と推察しております。ただ、収入確保等の相談の際に、支出を抑えるために今よりもっと家賃が安いところがないか探しているが、希望する条件での物件はなかなか見つからないといった話を聞くことはございます。  なお、平成27年4月から始まった生活困窮者自立支援制度では、離職などにより住居を失った方に一定期間家賃を補助する住居確保給付金の支援制度がございますが、北栄町では、この制度を利用する事例はまだないといった状況でございます。  このように住居確保に関する相談はほとんどありませんので、条例・規則制定による家賃減免の制度化につきましては、今後の相談件数、内容によって検討してまいりたいと考えておるところであります。  次に、保育士の配置基準の緩和についての御質問でございます。  基準の緩和は、待機児童解消に向けた緊急の対応策として行われました。保育士の確保が難しい都市部では、その解消に役立つ対策だと思われておりますが、先ほど御紹介いただいたように手厚い独自基準を持つ自治体にその緩和は受け入れてもらえず、また待機児童がいない鳥取県においても、基準緩和が浸透している状況ではないようであります。  本町におきましても、今のところ待機児童はありませんので、基準緩和の対応をする必要もありません。基準の緩和でなく、保育の質維持のために必要な公費を投入するよう、国等に要望をとのことでございますが、町内の私立保育園の監督権限は県にありますので、町に監督権限もなく、保育の質について実態が把握できていませんので、国等への要望は考えておらないところであります。  次に、耐震化と中小企業対策についての御質問でございます。  初めに、国交省の住宅ストック循環型支援事業により、一定の基準を満たす窓や玄関のリフォームには補助金が支給される。これらを生かし、住宅のリフォーム事業、小規模工事希望登録制度の整備について伺うとのお尋ねでございます。  住宅ストック循環型支援事業は、建物状況調査、いわゆるインスペクションを実施し、既存住宅販売瑕疵保険に加入する既存住宅の取得や耐震性が確保された省エネ改修、一定の省エネ性能を有する住宅への建てかえに対して、国がその費用の一部について業者に支援を行い、住宅購入者や住宅所有者へ還元補助を行う制度であります。  良質な既存住宅の市場流通を促進し、若者の住宅取得費用の負担軽減及び既存住宅流通市場の拡大、耐震化率、省エネ適合率の向上等、良質な住宅ストックの形成及びリフォーム市場の拡大を狙ったものであります。しかしながら、この事業は国が事務局となり、事業者として登録したリフォーム事業者やインスペクション事業者、宅建業者、建築会社が申請手続等を行い、補助金を住宅所有者に全額還元する手続となることから、町がこの制度に沿って整備を行い、補助金を交付するといったことはございません。既に本年3月31日には、事業の要件となる事業者の登録が締め切られ、6月30日には補助金交付申請も締め切られております。  この事業は、国が一億総活躍社会の実現に向けた緊急経済対策として取り組んでいる事業でございますので、本町の事業者がどの程度国の事務局へ登録されたかは把握していないところであります。また、本町といたしましては、独自に住宅リフォーム資金助成金事業に取り組んでおり、国の住宅ストック循環型支援事業と同様の登録制度の整備等は考えていないところでございます。  次に、住宅の耐震化について、県の耐震シェルター補助制度を活用し、少しでも前進させることについて伺うとのお尋ねでございます。  北栄町では、震災に強いまちづくり促進事業として無料耐震診断や耐震改修など、国、県とともに補助する事業を進めております。従来は無料耐震診断の申し込みは、年平年1.6件であったものが鳥取県中部地震の影響もあり、平成28年度は4件の申し込みがありました。有料耐震診断の申し込みは、過去ゼロ件であったものが、これも3件申し込みがあるなど、町民の関心が高まっていると考えており、今年度はさらに増加する見込みをしておるところであります。  北栄町震災に強いまちづくり促進事業の耐震化の各種メニューの中に、平成12年5月31日以前に建築された一戸建て住宅のうち、耐震診断の結果、耐震性が不足すると判定された住宅で、耐震シェルターの設置については、事業対象経費の23%、最大82万2,000円を補助することとなっております。  耐震シェルターとは、一定の空間を確保することで命を守る装置で、地震で住宅が倒壊しても寝室や睡眠スペースを守ってくれ、既存の住宅内に設置し、住みながらの工事や耐震改修工事に比べて短期間での設置も可能となっております。  ただし、家全体ではなく、特定の部屋や場所に対しての耐震化となるため、効果が限定的であったり風通しが悪くなったり、もともとある窓が使えなくなる場合もあるなどのデメリットがあるため、現在のところ相談も少なく、申し込みもございません。  しかし、高齢者世帯など耐震改修がなかなか進まないのが現状で、震災に強いまちづくりは町民の生命を守ることであるということから、無料耐震診断や住宅耐震化への支援を継続しながら、金額も30万円台から施工できるなど費用が比較的抑えられるなどのメリットも大きい耐震シェルターについて、今後高齢者世帯などへの普及に向け、町報等で広報、啓発を進めたいと考えております。  次に、核兵器禁止条約参加の推進についての御質問でございます。  この核兵器禁止条約は、2017年7月に国際連合で採択された法的拘束力を持つ核軍縮関連の条約で、核兵器やその他の核爆発装置の開発、実験、生産、製造、取得、保有または備蓄のほか、これらの兵器を使用したり、使用のおどしをかけたりすることを含め、ありとあらゆる核兵器関連の活動を禁じるものでございます。  この条約は、9月20日から各国による署名手続が始まり、批准国が50カ国に達した後、90日を経て発効されます。一方、この条約に対する日本政府の対応でございますが、条約への参加は行わず、条約を批准しない状況にあります。  議員仰せの北栄町が日本政府や条約参加を求めることについてでございますが、まず北栄町は、2010年6月から広島市長が呼びかける平和首長会議という機構に加盟しており、この平和首長会議が目標として掲げています核兵器禁止条約の締結に向けた取り組みについて、以前から他の加盟団体とともに活動を行ってきたところでございます。  また、日本政府も、この条約の参加に向けては既に平和首長会議に加盟する他の団体とともに、日本政府を初め各国政府へ強く要請を行っているところでございます。  次に、非核平和のまちを示す標柱等の設置についてでございます。  北栄町は、平成17年12月に非核平和のまちを宣言しております。議員仰せの標柱につきましては、現在設置はしておりませんが、これまで述べたとおり、見える活動として標柱等の設置について検討してまいりたいと考えております。  また、これまでどおり町報やホームページ、フェイスブック等により、町民の皆さんを初め多くの方々へ北栄町が非核平和宣言のまちであることを伝えていくとともに、この地球上に再び広島、長崎の惨禍を繰り返してはならないと訴えていくことを継続して取り組んでまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、核兵器のない世界が一刻も早く訪れることを心から願っております。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) 長谷川議員の御質問にお答えいたします。  保育士の配置基準の緩和についてでございます。  基準緩和によって、保育士にかわり小学校教諭や養護教諭、子育て支援員、一定の実務経験者など保育士資格を有しない者が保育を行うことになれば、長谷川議員御指摘のとおり、保育の質の低下になるというふうに思っております。  本町では、質の低下を招かないよう幼児教育・保育を提供するため、できるだけ条件整備に努めてきておりまして、基準の緩和を行っておりませんので、国等に改善を求めることは考えていないところであります。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 初めに、住宅困窮者対策について再度お聞きをいたします。  この法律は、第9条で、地方公共団体は、地域住宅計画に住宅確保要配慮者に係る公的賃貸住宅の整備及び管理に関する事項、その他の住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関し、必要な事項を記載するよう努めなければならないとしておりますけれども、この点で、こうした条例というものを整備はどのようにお考えなんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町としては、特段必要がないのではないかなと、こう考えております。やっぱり県できちんと整備していただいて、それに基づいてやっていくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 県と一緒にやるということで理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 窓口等がやっぱり町にあるというわけではありませんので、県が窓口になるということになろうかと思いますので、そういう中でやっていくということになろうかと思います。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) ただ、相談件数を見て今後検討していきたいということでありましたけども、相談件数が少ないからといって、そういう実態がないということでは必ずしもないのではないかと思いますので、そういう実態をつかむという、そういう努力はしていただきたいというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 相談窓口もありますし、その中でもいろいろ相談されてきておられる方がありますが、実際に今のところ住宅がないということではないようでございまして、今のところはまだまだ必要ないのではないかなと思っております。ただ、持ち家もかなり高くあるということでありますので、そういう意味で、そういう相談も少ないだろうと、こう思っておるところでありますので、今のところは必要ないだろうと、こう考えております。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 保育士の配置基準の緩和についてでありますけれども、本町では緩和はしてこなかったということでありますし、今後もそうしないと、緩和はしないというお答えで非常に安心をいたしました。  ただ、賃金の状況とか無資格、そういう正規、非正規の格差というものは、やっぱり本町においても一定あるわけでして、これは以前もお伺いしたことがあるんですけれども、4月時点での状況というのをお聞きしましたら、4こども園の職員の場合、正規雇用が53人、このうち5人の職員が休職ということになっているようで、実質は48人ということになるのではないかと思います。これに対して非正規の雇用は60人、半分以上が非正規雇用ということになっています。さらに、12人が無資格の人だということであります。  また、賃金の状況はどうかといいますと、園長を含む保育教諭の平均月額賃金は25万7,734円、臨時職員は16万4,000円、これに対して一般行政の部長級以下ということでありますけれども、一般行政職の平均月額賃金は30万6,100円ということだそうであります。残念ながらこうした状況を伺いますと不安も若干残るわけでして、基準の緩和には応じないということですから、その点は安心しますけれども、もう少しこの待遇改善をして保育の質を高めるという方向にやはりしていくべきではないかなというふうに思うんですけれども、この点はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長谷川議員から御指摘をいただいたわけでありますが、こども園の正規職員は結構若い方の年齢層が多いということで、一般行政職と若干違うわけでありますが、給与基準は一緒でございますので。ただ、若い方が多いということでございますので、正規職員はそうだと思いますが。臨職につきましては、少しずつではありますが賃金アップをしていっておりまして、この中部管内でも高いほうになっているわけでありますが。そうはいっても、やはりこのままの賃金ではとは思っております。ただ、経営する中で、そういうことがあるわけでありますが、少しずつ改善に向けて取り組んでいって、仕事しやすい、そういう環境づくりをしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 先ほども言いましたように、全産業平均よりも9万円も低いという保育士の処遇というのは、本当にその改善というのは緊急に求められる必要があるなというふうに思います。子どもの命を預かって、豊かに育てるという非常に重要な施策を担う職員でありますので、それが他の産業よりも低いというのは非常にこれはあってはならないことだと思います。その点で少し努力はされているということであります。  そこで、もう一つは、障がい児加配というのがあるようですけれども、これは全て非正規職員になっているようでして、これ加配だから非正規でいいんだということなのかどうかわかりませんけれども、やっぱり障がい児を担当するということは、それに加配をするということは、それなりにそのことに重要性があるので加配がされるということだろうと私は理解するんですけれども、そこで非正規だけというのは、こういう責任体制というのはどうかなという疑問が生じます。この点にもぜひ配慮をしていただいて、正規雇用による責任ある体制が必要ではないのかなというふうに思いますけれども、この点はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長。 ○教育委員長(福光 純一君) その点につきましては、教育長がお答えいたします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  障がい児加配というものは行っておりますけれども、この障がい児加配については、その年によって加配が必要な人数というのが変わってきますので、どうしても非正規の方、臨職の方での対応ということにならざるを得ないのかなというふうに思います。ただ、臨職の方であったとしても、障がい児加配に携わっていただくということで研修等をしっかり行っていただいて、そういう能力等もつけていただいているというふうに思っております。  それと、正規の職員についても、最低少なくともクラスの担任は正規の職員で行うということと、休職者、これ産休、育休の休職者のことなんですけども、そういう方については職員の年齢構成等から、これからもそういう職員が出てくるということもあって、そこの部分については正規の職員を採用していただくということで毎年採用をしていただいているという状況もあります。そういうことで御理解をいただければなというふうに思います。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 以前お聞きしたときに町長から、この給与の格差についての一つの要因として、正規職員の場合だと責任ある職務についてもらっていると。臨時職員の場合には補助的役割をしてもらってるということがあったというふうに記憶しております。そのことからいうと、先ほど教育長が言われたように、教育をしているということですけれども、やっぱり待遇としては臨時職員の待遇なわけですよね。そこがじゃあ責任だけ負わせるのかということになるというふうに思います。これは、やはり責任をとる正規職員という立場の人が要るんじゃないかなというふうに思いますので、これはぜひ検討していくべきではないかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 福光教育委員長
    教育委員長(福光 純一君) 教育長がお答えいたします。 ○議長(井上信一郎君) 別本教育長。 ○教育長(別本 勝美君) 委員長にかわって答弁をさせていただきます。  先ほども答弁をさせていただきましたが、クラス担任ということでは正規の職員を配置をさせていただいているというところでございます。それ以外に加配ということで、そういう障がいをお持ちの児童の方に配置をしておりますけども、その加配の方が全て障がい児のことについて責任を持つということではなしに、その責任というのは、あくまでもクラス担任が負っているものだというふうに考えております。その補佐的なところで加配がついておるという考え方でございます。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 次に移りたいと思います。小規模事業者登録制度について再度お聞きします。  このことについての御答弁はなかったかと思いますけれども、全国商工団体連合会の調査では、市町村が小規模事業者登録制度を緊急経済対策と位置づけて、その予算枠や工事の上限額を引き上げているというところもあるようです。秋田県の湯沢市でも、同様にそういうふうに位置づけて、前倒しで工事や修繕を発注するということで、1,000万円の補正予算を計上したそうであります。広島市でも、50万円以下の小規模修繕の予算が4億円あって、制度の趣旨を徹底して発注をふやしたいと、そういう答えをしているというふうに伺っております。  こういうことですから、規模は当然北栄町は小さいんですけれども、本町でも取り組めるのではないかなというふうに思うんですけれども、ぜひ研究していただきたいと思うんですが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在、北栄町は住宅リフォーム事業をしておりまして、震災までは町内事業者を対象にということで工事をしていただいておりましたが、震災になりますと、やっぱり町内の事業者だけで手が回らないということで、県内のということでしておるところでありますが。これが一段落すると、また町内事業者、やっぱり町内の事業者に仕事をしていただくということが大切だろうと思いますので、そういうことでしてまいりたいなと思っておりますが。やはり顔が見えておりますし、あそこにはああいう事業者がおられます、ここにおるというのがわかりますので、そういう意味で、登録が必要かどうかということを思っておりまして、必要ないのではないかなと今は考えておりまして、もしそういうことが必要であれば、また考えてみたいなと思います。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) それでは、お聞きしますけれども、50万円とか、そういう以下の小規模な発注ですね、そういうものの把握と、それから先ほど顔が見えるということをおっしゃいましたけども、それはよくわかりますけれども、全事業者、個人も含めて、そういう発注の機会が与えられるような形になっているのか、受注の機会が得られるようになっているのかという点はどうでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) リフォーム事業につきましても50万以下のものもしておりますし、それはやっぱり発注者と受注者の関係だと、こう思います。やっぱり発注者がこの事業者にしていただきたいということがあると思いますので、そういう形でこちらにもおいでいただいて、それでこちらも工事されるのですねということで、そういう助成をしておるというような状況でありますので、50万円以下だろうと100万円だろうと、そういうリフォームについてはやっているところでございます。 ○議長(井上信一郎君) しばらく休憩します。(午後0時03分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(井上信一郎君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時04分再開)  長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) この小規模工事の登録者制度といいますのは、町が発注する町の事業の中で少額のものですね、一般の大きな入札のものではなくて、例えば所管課で入札をしないで発注をするようなものがあるのではないかと思いますけれども、そういうものも含めて入札する場合であっても、そういう個人の人というのは、町の小さな事業であっても公共事業に参入して受注をするということにはなかなかならないと思いますので、そこをそういう少額のものだけを対象にした事業者の登録をして受注の機会をふやすと、そういう制度でして、北栄町の事業としてどれだけあるかはわかりませんけれども、聞きましたら、なかなかずっと把握はしてないということですので、そういう少額の30万円以下だとか50万円以下という、そういう事業について、そういう制度を設けて、個人だとか零細の町内の業者さんに仕事が回るようにしてはどうかということでありますけども。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町のそういう事業につきましては、原則は入札の登録をされている方をするわけでありますが、やっぱり小さいのは、こちらでお願いしたりしておるところでありまして、よくわかっているということがありますし、お願いをさせていただいてやっているというような状況であります。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) そこをきちっと登録制度にして事業が発注されれば、皆さんに全部お知らせができるという形にすれば、これだったら自分はできるなということで応募されたり、いろいろとされると、そういう機会がふえてくると思うんですね。その点でぜひ検討していただきたいなということであります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう受け付けの期間がありまして、入札も受け付けするわけでありますので、もしそういうところで登録をされるということになればスムーズにまたいくのではないかなと、こう思いますので、ぜひそういう個人の方でもできるような体制をとってみたいと思います。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) 済みません、もう最後にしておきますけれども。ぜひその情報が流れるような仕組みも検討していただいて、何かの工事のついでに随意でやってもらうとかということもかなりあるんだろうと思うんです。そういうものでも、きちっと分ければ仕事が回るというふうに思います。  それと、耐震改修ですけれども、北栄町の耐震改修計画によりますと、旧耐震基準で耐震性があるというのと不十分とを合わせますと、まだ2,106戸がこの新しい基準から見れば耐震性が低いということになっているようであります。現状の住宅の耐震化率は74.3%で、2020年度の目標が89%、これは県の目標と同じのようでありますけれども、なっているということであります。この2020年の目標達成というのは見込めるのでしょうか。先ほど町長は、かなり進み出したというようなお話がありましたけれども、この点はいかがでしょうか。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答弁させます。 ○議長(井上信一郎君) 吉岡地域整備課長。 ○地域整備課長(吉岡 正雄君) 長谷川議員の質問に町長にかわりまして答弁いたします。  北栄町の耐震改修促進計画を平成28年に定めました。議員仰せのとおり、平成28年度時点で旧基準、昭和56年以前の建物が2,106戸ございます。このうち既に住宅土地統計調査というものがございまして、この調査で改修をしたという率が大体4.6%ございます。それから、国の基準で2,106戸のうち耐震性があるというふうに判断されるものが35%ということで規定いたしまして、不十分なものが1,272戸あるということが現在の計画にのせているものでございます。  耐震化計画には、平成32年に89%の目標でやるということでございますけども、耐震化計画自体がまず国の耐震の関係の補助をいただくためには定めなければならないものということの目的で一つやっておりますし、あと町のたくさんの方が利用されるものを優先的に耐震化を図るというものも含んでおります。  そういったことで、じゃあ89%が達成できるかどうかということは、私はちょっと難しいかなというふうには思います。ただ、この計画の中で、国の補助であったり、それから議員仰せの耐震シェルターの推進であったりということを含めて推進していくということを目標にやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(井上信一郎君) 長谷川議員。 ○議員(13番 長谷川昭二君) ぜひ頑張って推進をしていただきたいというふうに思います。そのことによって建築関係の仕事もふえたり、それに付随する業種も仕事が回るということになるのではないかと思います。  核兵器の禁止条約について政府に批准をという、そういう運動をこれからしなければならないというふうに考えているんですけれども、町長は既に平和首長会議ですか、そちらで取り組んでいるということでありましたし、町の方向性を示す上でも標柱も検討していただけるということでありますので、その点は心強い限りであります。  今、北朝鮮が国際社会の自制を求める声を無視してミサイルの発射を繰り返したり、核実験をしたりという、こういう無法をやっているわけでして、これは決して許されることではないと思います。ただ、これに軍事で対抗すれば日本も含めて大変な惨禍を免れないということになるわけでして、北朝鮮を何とか話し合いの場に引きずり出すということが非常に大事になってきていると思います。そのためにも、この核兵器の禁止条約に政府が参加するということは非常に重要なことだと思います。国際社会が核兵器を違法化して悪の烙印を押す方向に進むということは、北朝鮮を孤立させて核開発を放棄させる大きな力となると言われております。  日本にしても、核兵器禁止条約に参加することによって、より強い立場で北朝鮮に非核を迫れることになります。北朝鮮が核開発をしているときに禁止条約に賛同できないというのでは、北朝鮮が核開発をしているときだからこそ賛同できないというのではなくて、核開発をしているときだからこそ禁止条約に参加することがいよいよ今大切になっているということだというふうに考えております。ぜひ引き続き核兵器廃絶のためのイニシアチブをとっていただきたいというふうにお願いをしまして、私の質問を終わります。 ○議長(井上信一郎君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁いたしましたように、平和首長会議の中で一緒になって取り組んでおりますので、さらにこういう時期でありますので、首長会議も、そういう危機感を持っておると思いますので、一緒になってしてまいりたいと、こう思います。 ○議長(井上信一郎君) 以上で長谷川昭二議員の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(井上信一郎君) 以上をもって本日の日程は全て終了しました。  これにて散会します。  9日、10日は休会とし、本会議は11日の午前9時から開きますので、お集まりください。お疲れさまでした。                 午後0時15分散会       ───────────────────────────────...