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平成23年 9月第7回定例会 (第 3日 9月16日)

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    平成23年 9月第7回定例会 (第 3日 9月16日)


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    平成23年 9月第7回定例会 (第 3日 9月16日)   ─────────────────────────────────────────────       第7回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)                          平成23年9月16日(金曜日) ─────────────────────────────────────────────                    議事日程                               平成23年9月16日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問        ───────────────────────────────                  出席議員(15名) 1番 奥 田 伸 行 君  2番 飯 田 正 征 君  3番 前 田 栄 治 君 4番 井 上 信一郎 君  5番 青 亀 恵 一 君  6番 清 水 進 一 君 7番 山 下 昭 夫 君  8番 津 川 俊 仁 君  9番 浜 本 武 代 君 10番 長谷川 昭 二 君  11番 前 田 正 雄 君  12番 宮 本 幸 美 君 13番 石 丸 美 嗣 君  14番 阪 本 和 俊 君  15番 池 田 捷 昭 君        ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)
           ───────────────────────────────                  欠  員(なし)        ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 坂 田   優君  主  任 ─────── 清 水 直 樹君 主  事 ─────── 浜 本 早 苗君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ──────── 岡 﨑   功君 教育委員長 ────── 吉 田 助三郎君  教育長 ──────── 岩 垣 博 士君 会計管理者(兼)出納室長         ──── 大 庭 由美子君  総務課長 ─────── 別 本 勝 美君 総務課参事 ────── 日 置 昭 彦君  企画振興課長 ───── 渡 邉 比呂志君 税務課長 ─────── 杉 川 弘 行君  町民課長 ─────── 鎌 田 栄 子君 福祉課長 ─────── 手 嶋 俊 樹君  健康推進課長 ───── 磯 江 昭 徳君 生活環境課長 ───── 飯 田 光 男君  産業振興課長 ───── 野 村 良 太君 生涯学習課長(兼)中央公民館長 教育総務課長 ───── 田 中 英 伸君          ──── 西 村 文 伸君 農業委員会長 ───── 近 藤 貞 裕君 (併)農業委員会事務局長 ────────────────────── 野 村 良 太君 (併)選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 別 本 勝 美君 代表監査委員 ───── 前 田 茂 樹君       ───────────────────────────────                 午前9時07分開議 ○議長(池田 捷昭君) 皆さん、おはようございます。大変お待たせいたしました。  傍聴の方に一言御礼申し上げます。大変お忙しい中、議会の傍聴にお越しいただきまして、ありがとうございます。傍聴していただきまして、御意見等賜ればというふうに思います。  ただいまの出席議員は15名でございます。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでございます。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(池田 捷昭君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出により、順次質問を許します。  13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) おはようございます。私は、身近な2項目を町長並びに教育委員長にお尋ねするものであります。  まず最初の項目といたしまして、体育施設の保守管理は現状で十分かということについて質問をしてまいります。  北栄町大栄テニスコートは、現在4面設置されております。使用する部活の生徒や一般町民の愛好者などの減少で荒れ放題になっている。部活では、指導する先生や顧問等の人材不足が原因であると思われます。指導者のいないスポーツ人口は必然的に減少していきます。一般の愛好者が減少していくことは、町全体のスポーツに対する行政の認識不足が大きな原因だと考えております。なお、当然のことながら利用者がいなければ、その施設は荒廃の一途をたどってまいるのが当然でございます。現在指摘しております4面のテニスコートにつきましては、小・中学校の児童が登下校時には必ず目にする場所であります。現状の状態がよい環境とは言いがたいものと私は思っておるところでございます。使用者、また、愛好者が少ないからといって、このような体育施設の中に除草剤を散布する管理体制が本当にいいのでしょうか。また、本来ならば、練習のときのネットなどは利用する者がネットを張り、またブラシをかける、そういうような行為をして当然だと思っておりますけれども、現在のテニスコート、4面とも四六時中ネットが張りっ放しでございます。  また、備品倉庫は荒れ放題、周辺の側溝等につきましては、ちょうどテニスコートの上には桜の樹木が多くありますから、その枯れ葉等ですべての側溝が埋まった状態、当然水はけは悪くなります。テニスコートの使用はどんどん少なくなって、現在では一般の方の使用はほとんどないのが現状ではないかと思っております。側溝の土砂は落ち葉だけではございません。人為的な行為によって、学校の通学路の上の付近から真砂土がコートに向けて流したような状態でのり面を埋めております。使用する生徒は、テニスコートの入り口を使用せずに、その土砂の埋められたところからどうも滑っておりるような感じで、その場所が出入り口に変わってしまっているというような状態でございます。備品倉庫の周辺には、まるでスクラップ置き場のごとくいろいろなものが散乱し、さびて朽ちた状態で放置されております。このような状態を本当に指定管理者はもとより、指定管理に出す前に教育委員会としてそのような施設の管理、維持、このことをしっかりするのが当たり前ではないかというふうに私は思っております。今後の対策を町長並びに教育委員長に伺うものであります。  これに関連いたしまして、もう1点、北栄町大誠体育館の屋根のさびについてお伺いいたします。  福祉センターのグラウンド北側から体育館の上を見ますと、ある一部分だけが茶色くさびていて、まだまだ大丈夫かというような現状でございますけれども、一たんこれを南側の遠くからその施設を眺めますと、屋根ほとんど茶色くなっております。北側は風雨にさらされ比較的塩気が飛ばされますが、南側は反対にそれが残るというような現状だというふうに思いますが、屋根全体が傷んでしまう、そうなったときには非常に屋根がえの工事費も多大なものになるだろうと想定いたします。そうなりますと、いい口実かもしれませんが、以前にも大誠町民体育館は物置にかえたいというような行政からの発案もありました。荒廃してしまって多額の費用がかかるから、今度はもう廃止したいというような提案をされるやもしれません。その前に、指定管理者もそれなりの注意義務、また管理責任もあると思いますが、もとの出す行政側、また教育委員会、そういうところのチェックを必ず定期的にやるべきだと思っております。教育委員会とされましては体育施設の状況を本当に把握されてるのか、伺うものであります。これも町長並びに教育委員長に伺います。  2番目に、現在2つの自治会に設置されております生活相談員の設置義務と現状はということでお尋ねいたします。  北栄町生活相談員の設置義務と現状での必要性並びに現在設置されている生活相談員の活動状況を伺うものであります。また、答弁をいただく前に、相談員の活動状況は口頭で何件、何件と報告されても、なかなか私の方もチェックしがたいものでありますから、一覧表等の内容を報告される状態があるならば、事前にそのものを配付をいただきたいとお願いをいたしまして、この場での質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 石丸議員の御質問にお答えいたします。  初めに、大栄テニス場が荒れているという御指摘でございます。通常、社会体育施設の維持管理は北栄スポーツクラブに管理委託をしているところでございます。管理方法は、職員あるいはクラブ員による協力を得て行っておりますが、草刈り等はシルバー人材センターに、体育館のワックス等、専門的なものにつきましては専門業者へ発注し、管理しているところでございます。大栄テニス場におきましては、北栄ソフトテニス部の皆さんがスポーツクラブからの除草剤支給により通常の管理を行っておられましたが、高齢化等による会員の減少等により、それができなくなってきたということでございます。現状は中学生のソフトテニス部が毎日の部活で使用しており、日常の管理がなされているようでございます。しかし、施設の維持管理は北栄スポーツクラブに委託しておりますので、本件につきましては、北栄スポーツクラブに今後の管理方法、中学校管理等を検討していただくようお願いをしているところでございます。  次に、部活の部員減少、スポーツ愛好者の減少は町全体のスポーツに対する行政の認識不足が原因と考えるとの御意見でございますが、中学校の部活部員の減少は、本町に限らず部員数が減少し、団体戦に出られないとか、あるいはやむなく廃部されるとか、全国的な傾向であり、少子化に伴う絶対数の減少が影響しているものと考えております。また、スポーツ愛好者の減少ということにつきましては、全体的には北栄スポーツクラブ加盟クラブ員は増加していると聞いておりますが、部よっては増減の差もあろうかと思います。町といたしましては、平成21年度より北栄スポーツクラブを立ち上げ、スポーツクラブのもと会員の自主的、主体的で積極的なスポーツ活動の取り組みが促進され、スポーツクラブはもとより、体育指導委員を初め多くの関係者の連携により、町民の体力づくり、健康づくり、スポーツ振興を図っております。生涯スポーツのスタートであります少年期からの取り組みは、ジュニアスポーツ少年団育成活動を促進することにより少年期からスポーツに親しむ習慣づけができるものと考えております。そして成人のスポーツ促進につきましては、既加盟団体の育成、各種スポーツ大会、町民運動会、体育指導委員による訪問型スポーツ体験事業等により、スポーツ人口のすそ野を広げる活動を行っております。町民が生涯を通じて運動、スポーツに親しみ、豊かで活力ある生活を営んでいけるよう、町とスポーツクラブ体育指導委員と協働した体育スポーツ振興を推進してまいる所存でございます。  2点目の大誠体育館の管理についてでございますが、現在、利用者からの体育館使用に当たってのふぐあいは聞いておりませんが、経年劣化による屋根等の腐食は進んでいるようでございます。大誠体育館は昭和39年に建設され、昭和60年、国体のときに一部改修が行われております。現段階では雨漏りは発生しておりません。現在、町内には、北条地区に2カ所、大栄地区に4カ所の体育館があり、各所で活発にスポーツ等に使用されておりますが、今後、行財政改革プランの検討事項にもございますように、類似施設の整理が必要かと考えておりますので、今後、大誠体育館の維持管理につきましても、その検討の中で整理してみたいと考えております。  次に、生活相談員の設置義務と現状での必要性ということでございますが、同和対策に係る特別措置法は昭和44年の同和対策特別措置法、昭和57年の地域改善対策特別措置法、昭和62年から地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置法に関する法律、そして平成14年度でこの地対財特法が終了し、30数年間続いてきた特別措置法が終了したところでございます。本町におきましても、生活環境整備を初め諸施策を積極的に推進し、同和地区の環境整備は進み、一定の成果を見ているところでございます。しかし、平成20年度に町民を対象に実施いたしました人権・同和問題における意識調査では、約65%の人が差別意識は解消されていないと回答され、依然差別事象も発生し続けており、本町においても平成20年に窓口問い合わせ事象も発生しております。環境整備は進んでも、地区や、そこに暮らす方に対する差別意識は残っているわけで、そんな中でいろいろな問題、悩み、相談事が出ています。同和地区に暮らす方であるからこその悩み、相談事は、地区の事情に精通し、人格、識見ともに高く、信望の厚い生活相談員が必要ということで、本町においても生活相談員の設置要綱により設置しているところでございます。平成14年で国の特別措置法は失効いたしましたが、法がなくなっても部落差別がなくなっているわけではありません。本町では、分権の時代にふさわしい地域の実情と課題に対応した形で諸施策の見直しを進めつつ、現在も生活相談員を設置しているところでございます。さらに県におきましては、人権尊重の社会づくりの推進事業で生活相談員設置についても市町村交付金措置が図られており、県としても必要との認識で措置がなされているものと考えております。現在の生活相談員の設置状況は、大栄地区に1名、北条地区は現在適任者の推薦を待っている状態であり、その間、北条文化会館の相談業務の一環として館長が対応している状況でございます。一刻も早く専任の生活相談員さんの推薦を望むところでございます。  続いて、現在設置の生活相談員の活動状況でございますが、平成22年度実績として申しますと、大栄地区においては活動件数381件、北条地区におきましては295件で、内容は、生計費、就労、健康、家族問題など、多様でございます。また、住宅新築資金返済福祉資金貸し付けなども生活相談員さんとの連携が事務処理に不可欠であるところでございます。人権の世紀と言われる21世紀、人権尊重の社会づくりは本町においては重要な課題の一つであり、本町におきましても部落差別をはじあらゆる差別をなくするための条例を制定、この条例に基づき総合計画を策定し、諸事業を推進しているところでございます。以上により、現段階において同和地区における生活相談員の設置が必要と考えているところでございます。また、北栄町部落差別をはじめあらゆる差別をなくする総合計画の見直しを来年度計画しておりますので、見直しに当たり、本件も含め審議会で十分に協議、検討していただきたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 石丸委員の御質問にお答えします。  まず、大栄テニスコートの使用状況でございますが、北栄スポーツクラブ加盟北栄ソフトテニス部大栄中学校ソフトテニス部が日々の練習に使用しているところでございます。しかし、現状といたしまして、スポーツクラブソフトテニス部の会員数の減少、高齢化等により定期的な練習はなされておらず、郡民体育大会前の練習が主になっております。また、中学校ソフトテニス部につきましても、1年生が7名、3年生は4名いましたが、現在は引退ということで、実質1年生だけの7名の部員となっております。大栄テニス場の管理については、北栄ソフトテニス部がコートを使用する条件として除草等の管理を行うこととなっておりますが、先般の事情で行き届いていないのが現状でございます。大栄地区のテニスコートは、お台場公園テニス場大栄テニスコートのみであり、中学生の日々の部活の練習場としてはお台場公園テニス場は交通便等で適さず、今後も大栄テニス場を適正に管理していきたいと考えます。現在管理をお願いしている北栄ソフトテニス部と協議し、定期的な管理をお願いし、中学校テニス部においても、部活の一環としてコート整備管理をお願いしたいと考えます。  次に、部員、スポーツ愛好者の減少につきましては、中学校のソフトテニス部の指導は、現在顧問の先生がおられ、月曜日から金曜日と土曜日の午前中練習をしております。部員の減少は、少子化あるいは特定の部に集中してしまうとか、さまざまな要因があろうかと思います。また、スポーツクラブの愛好者の増減につきましては、各部で部員数のばらつきはありますが、北栄スポーツクラブジュニアクラブ加入団体会員数は平成21年度が894人、平成22年度が917人で、多少ではありますが、増加傾向にあります。部員減少のクラブにおいては、会員の年齢構成的な要因もあろうかと思います。体育・スポーツの振興につきましては、現在、ジュニア層についてはジュニアスポーツクラブの育成あるいは授業外のスポーツを体験するジュニアスポーツ教室、成年層についてはスポーツクラブ育成、各種大会の開催、高齢者層についてはシニアスポーツ教室などを展開し、一方、町体育指導委員においては訪問型ニュースポーツ体験事業などでスポーツ人口のすそ野を広げております。また、それら事業を広報等で周知啓発するなど、連携してスポーツ振興を図っているところでございます。競技スポーツから軽スポーツ、ニュースポーツと幅広い年齢層で取り組めるメニューを提供し、すそ野を広げて健康で明るい町づくりを図ってまいりたいと考えております。  2点目の大誠体育館の屋根の状態についてでございますが、確かにさびが浮き、老朽化は否めません。本施設を現在使用している団体は、大栄小ドッジボール育成会スポーツ少年団バドミントン育成会社会福祉協議会の機能訓練等が主に使用されているようでございますが、使用に当たっての雨漏りなどによる支障の声は聞いておりません。先般の台風12号の翌日確認しましたが、雨漏りは確認できませんでした。現在、年間277回の利活用があるため現施設は可能な限り活用してまいりたいと考えますが、行財政改革プランで検討事項にもなっておりますように、体育施設全体の類似施設の整理の検討の中で大誠体育館の検討も必要かと考えます。  続きまして、生活相談員の設置義務並びに現状における必要性ということでございますが、国の同和対策特別措置法が平成14年に失効し、法令上の根拠がなくなることにより一般地区と同様に所要の一般対策で対応する方針となっておりますが、行政の同和問題解決に取り組む姿勢は、従来にも増して基本的人権尊重という目標をしっかりと見据えながら、地域の状況や事業の必要性の的確な把握に努め、真摯に施策を実施していくことが大切と考えております。現在、道路整備、住環境等のインフラ整備は一定の成果を見ておりますが、依然存在している差別意識、差別事象があるということは、特別措置法が失効し、法がなくなっても部落差別はなくなっていないということにほかなりません。地域には、生活を営む上で数々の困難に直面している人が多く、独力で解決することができない場合も多く、その支援策として相談役が必要とされてきました。北栄町部落差別をはじめあらゆる差別をなくする総合計画にも、相談業務の充実ということで生活相談員を中心に相談事業の充実に努める旨明記しております。生活相談員の設置につきましては、法的な義務はありませんが、先ほど申しましたように、特別措置法という法を根拠とした同和行政から、地域の実情と課題に応じた部落差別の実態を根拠とする対応ということで生活相談員設置要綱を定め、実施しているところでございます。  次に、生活相談員の活動状況でございますが、平成22年度実績では、大栄地区が381件、北条地区が295件で、そのうち相談指導件数は月平均にしますと大栄地区は17件、北条地区は9.3件で、相談内容は、大栄地区は、生計費、教育、健康、就労といった相談が主となり、北条地区においては、援護資金、健康、その他相談が主となっております。生活相談員は、このような同和地区におけるさまざまな相談、地区に暮らす方であるからこその悩みに対応するための地域の実情に精通し、社会的信望の厚い方に生活相談員にお願いしているものでございます。以上、終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 13番。ただいまテニスコート、大誠体育館並びに生活相談員の御回答については、るる申し上げられた内容、聞いている範囲ではすばらしい管理体制であったというふうに考えます。大栄テニスコート、大栄地区の現状、何らかの変化があるかなと思ってけさも見てまいりましたが、1点の変化もございません。ただ、コート上にあります草がぼうぼうとしておりましたのが、除草剤かけて枯れているというだけでございます。  現在、テニスコートは4面ございます。道路に近い方の東西に使っておりますコートが1面、これが常時使われてるという感じでやられておりますが、天気のいい日はいいんですね、まあまあ使えるかと思います。雨降りはテニスコートのラインの中だけ水がたまります。日々の管理をどうされてるかという疑問も出てきますね。なぜコート内だけに水がたまるのか。これは当然のことながら、使った生徒、また一般の方でも最後に仕上げるときにコート内にブラシを引っ張られるだろうと思います。みんな外に外に引っ張って出ますから、コート内だけがほかの周辺よりは低くなるんですね。そのため水がたまる。水がたまって、次に使うときにも水はけが悪いから当然使用しがたくなるでしょう。当然、中でその程度の管理ですから、周辺は、先ほども言いましたように側溝が全く用をなしていない。それと通学路の桜並木の間から真砂土が4トン車で1台ぐらいでしょうか、コートに向かって流し込んであります。そこだけがきれいに、日々使ってるなと思われるようにきれいに跡が残っております。本来の出入り口でないところが真砂土で埋まってしまってるから、そこを通ってるだけで、あと50メーター移動すれば正規な入り口ですけれども、そこは全く利用されてないというような状況。やっぱりそれは管理する指定管理者が注意するような内容ではなくて、教育委員会が指導すべきだと思います。以前からいろいろな問題点を出されておりますけれども、教育長、現場を見てこられましたか、その点を。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 教育長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりまして石丸議員の御質問にお答えいたします。  大栄テニスコートにつきましては、従来から気になっておった場所でございまして、今、議員がおっしゃるようにコートに水たまりができるといったようなことを気にしておりました。根本的には多分暗渠等が十分でなかったということもあろうかと思いますが、日々使っておる生徒たちも練習の後にはしっかり整備はしておるというふうに考えておるところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 気になっていたと言いながら何らその変化がないということについては、指定管理者にお願いしてあれを片づけてくれと言われるのか、相当な重量のあるようなスクラップ的なものが倉庫の周辺にあります。赤さびてしまって全く原形をとどめんような状態で放置されたものが数多くあるわけです。それと側溝は何が原因でそのようになったか。落ち葉だけの問題ではないと思いますね。まず本当に水はけができなくなったのは、現在ある土砂が大きな要因でもあるというふうに思います。  本来、一般の家庭でも言えることなんですが、玄関、目に見えるところ、毎日使うふろ場、炊事場、そういうところは比較的目につきますから、片づけようか、整理しようか、掃除しようか、いろいろな問題が出てきますが、自分の目線から離れた場所は往々にして言われるまで大体やらない、気がつかない。その点、町長はどうですか、そういう施設、教育委員会に先立って一度でも自分でもそういうところを見たことがございますか。体育施設、スポーツクラブに任せたからスポーツクラブが何でもやるだろうと思ったら大間違いですね。以前から私はスポーツクラブに投げ出してしまったと言いますけれども、投げ出した状態で受けた方は真剣には動きませんよ。もう少し町行政も真剣に取り組んでいただきたいと思いますけれども、町長はどう考えられますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 体育施設でございますが、今、スポーツクラブに委託ということで管理をしていただいておるところであります。たくさんあるわけでございますが、私もみんな見ております。大栄中学校におきましては、先ほど議員御指摘のように真ん中辺に水がたまって、なかなか使用できにくいような状況であるということも見ておるところであります。スポーツクラブですが、スポーツクラブ員の自主的な運営ということも一つの大きな柱でございまして、それぞれの部員が使ったところは管理する、そして清掃もしていくということを基本的なものに置いておるわけであります。ただ、そういう大きな修理なり、あるいは修繕等はもちろん行政あるいはスポーツクラブとあわせてやらなければいけないところがあるわけでございますが、基本的には、管理につきましてはそれぞれの部員に行っていただくと。自分たちが使ったところは自分たちできれいにするんだと、自分たちで管理をしていくんだという意識が生まれ、物を大切にする、あるいは地域を愛するということにつながろうと、こう思っておりますので、そういう形でしていただいております。  大栄テニスコートにつきましては、ソフトテニスの部員も減ってきて、なかなか管理ができていないというようなことでございます。中学生は依然として使っているということでございますので、なかなかスポーツクラブも一々目が届かないということもありますので、ふだん使っている中学校管理ということも考えて今後検討してまいりたいなと、こう思っております。また、その中におきましては、やはり先ほど教育長が言いましたように、暗渠が十分でないんではないかなと、こう思っておりますので、そういうところも整備するということも検討しながら考えてまいりたいと、こう思ってます。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) ただいま町長は、施設は見て回ってるということで、大変結構でございます。教育委員会としては、スポーツクラブに任せたままで、その後、自分の方から指導ということがなされてないように感じております。中学校の前のテニスコートについては確かに部員だけで維持、一般のソフトテニス愛好者がほとんど活動してないという状況の中で管理がだんだん難しくなってくるということだろうと思います。以前には部員さんがちゃんと真砂土を選別してコート場にまき、ローラーをかけということをやっておりました。現在ではそういうことをすることも一切ないような状況でございました。真砂土の選別機もいいのがちゃんと倉庫の中にはございます。スコップも5丁、6丁とちゃんと準備されております。ローラーはさびて使われた形跡は全くありませんが、現状で中学生にそれをやれと言っても難しいだろうと思います、中学生ですから。これはスポーツクラブの管理体制下にあるわけですから、どうやってそれをやっていくかという必要性もあると思います。  それと、4面ある中で現状は1面ないし一番西側のコート、西側といいましょうか、一番外れのコートが多少使われておるということは、4面のうちの2面は使われるけども、残りの2面は全く使用されない状態ということが言えるんじゃないかなと。そのような内容の中でネットを常時張っておかなきゃいかんのかという問題。いざネットを1つ買うだけでも相当の費用がかかるだろうと思います。あるからそのままで放置の状態。ネットはナイロン製で昔と違って長もちするかもしれませんけれども、使われている、引っ張っているワイヤーについてはやっぱり鉄です。ステンレスでさびない、そういうものが使われているとは思えませんので、いずれさびてだめになる、そうなると、使用不能になってしまう。それならば、今からでも撤去しておいて、本当に使う生徒、ネットを自分らで張ってもいいんじゃないですか、ネットぐらいはと思います。僕らが大昔、自分らが校庭でポールを立て、放課後になりますと、同し場所でやってましたから当然自分らでネット張らなきゃいかんというようなことをずっとやってきた。準備、整備、整とんというようなことは、これからスポーツをやる子どもにとっては当然必要であると思います。そういうマナーから礼節、すべてそういうもの、自分の使ったものは自分で片づける、自分でその場所を整備する、そういうしつけが必要じゃないかなというふうに私は思っております。こういう現状があるということで、町長の方からもしっかりと教育委員会にも御注文をおつけいただきたいというふうに思っております。  続いて、生活相談員の件で……。 ○議長(池田 捷昭君) ちょっと待ってください。  暫時休憩といたします。(午前9時48分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午前9時49分再開)  13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 先ほどスポーツ関係で大誠体育館の件について言い忘れておりますので、再度そちらに返りたいと思います。  大誠体育館につきましては、今後どのようにされますか。まず、それを教育委員長にお尋ねいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 先ほど答弁させていただきましたように、かなりの利活用があるために大誠体育館はしばらくこのまま続けていきたい、そう思っております。御指摘の屋根のさび等につきましては、早急に修繕させていただこうと、こういうように考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 教育委員長から、台風の後も雨漏りがないから安心だったということで、そのままで放置されるのかなと思いましたけれども、ただいまの回答で修繕に向けての取り組みをなされるということですから、まず一安心だというふうに思っております。事前に対策をとる方が経費は安くつくということがすべてだというふうに思っておりますから、早いうちの検討、点検をお願いしたいというふうに思います。  続いて、ただいま配付されました生活相談員についてお伺いいたしますが、大栄地区においては従来どおり生活相談員は設置されておりますけれども、北条地区は現在欠員の状態でございます。それを文化会館の館長が代行しているということでございますけれども、報告によるこれだけの業務内容を生活相談員が本当にこのままやりますと、多忙で多忙でとても大変な状態だなというふうに感じます。文化センターの、北条は文化会館ですか、この館長さんが兼務しているということですけれども、兼務してできる内容なのか、そうであるならば、十分それでこなせるということで、設置されてない、また推薦される適当な人がいないということですけれども、今後はどのように進めていかれますか、このまま兼務の状態を続けるのか、早急にまた生活相談員を地区から推薦をしていただき、本当に設置されるのか。財政面から考えますと、兼務していただいて、1人分活動費がなくなる方がぐっと安いんですよね。一月16万7,000円の生活相談員が1名なくなれば、財政面には非常に貢献してくれます。現状ではどのようにされる目的があるんでしょうか、教育委員長、お願いします。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 北条地区の生活相談員は、今、先ほど御指摘にありましたように欠員でございまして館長が兼任しておりますが、やむを得ぬ措置でございまして、現在は推薦を待っておるという状況でございます。1回推薦が上がってきましたが、その推薦が適任者でないということで否決されたという事実もありますので、慎重に今、推薦を待っておるところでございます。できるだけ早く決定したいと、こういうぐあいに思っておるところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。(「推薦はされてない」と呼ぶ者あり)  吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 答弁、ちょっと間違いました。今推薦を1回されたと言いましたが、推薦はまだされてないということでございますので、訂正いたします。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 北条地区の生活相談員は現在空席のまま、欠員のままということですが、それを補てんするために当然教育委員会としては、どなたか推薦をされるような人を出していただきたいという要望をされたことは間違いないだろうと思いますが、まずこの経緯を聞いてみますと、北条地区ではそれが欠員になった後で部落放送をされまして、生活相談員の立候補者を募られたわけですね。そしたら3名立候補者があったということでございます。現場に行ってみてないから聞き伝えでございますけど、3名の立候補者があった。3名のうち町に出すのは1名ですから、当然3名のうちの1名を推薦しなきゃいかんということですが、その推薦される、あるいろいろな団体のトップの方だと思いますが、3人を1人に絞ることはようしないということだったようでございます。そのために、今あったように推薦をされてないと。立候補者は3名ありましたけれども、その結論を出さないまま現在に来てるわけです。立候補者の中に適任者がいなかったかどうかということは、推薦されたけれども、適任者でなかったというようなことで、現実には3人とも推薦されていない町にとってみたら任命権者として推薦されたものを町長がそれを任命するというところですから、推薦されてからが仕事なんですね。  ところが、部落放送で立候補者を募ったら3人立候補が出てきて、その検討を推薦される団体の長3人がだれもようしない。そりゃ自分の意にかなわない人が立候補をされたかもしらんけれども、本当に適任者がいなかったか。私は、やる気があって立候補されたと思うんですよ。任期は1年ですから、いろいろとやってみる、推薦する前から人間形成を見るわけにいかないと思うんです。面接しながらでも、あなたはどういう意図で生活相談員をやられますかとか、この意図がわかっての立候補なのか、いろいろと問いただすとこもあっただろうと思います。今後について、公募されて3人も立候補者があっても全く適任者がいないと言われるような内容では、縁故関係でだれかを推薦するしかなくなっちゃうんですね。昔はそうだったかもしれません。おい、おまえちょっと相談員に出てやったらどうかというような話があったかもしれませんけれども、立候補までされて出てきた人が推薦に値しないということで、その方は留保され、町にも提出されないというような現状は私はおかしいと思います。教育委員長、どうですか。3人も立候補されましたが、個々に会われてそういう方の本当にやろうとする意思を聞かれましたか、お伺いします。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 詳しい事情をよく知っておる教育長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりまして石丸議員の御質問にお答えいたします。  北条地区の生活相談員の推薦につきましては、大野自治会長さん、山西の自治会長さん、そして部落解放同盟北条支部の支部長さん、このお三方に推薦人になっていただいて推薦をしていただき、その方をもって生活相談員にということで進めてまいりました。3人の候補者の方があった中で、その3名の推薦人の方が御相談の上、推薦をされなかったということでございまして、また、この推薦人であります3名の方とも協議しながら、早い時期に生活相談員が設置できるようにしてまいりたいなというふうに考えております。
    ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 13番。推薦人は確かに大野、山西の自治会長さん、解放同盟の議長さんがやりますけれども、人格、またその内容、そういうものをいろいろと3人で協議された後に3人とも推薦できないと言われたのか。全くこれ人権問題じゃないですか、立候補を募ってるんですよ、公の放送をして立候補を募って、全く推薦もできない人ばかりが立候補してきましたという言い方と同じなんですね。推薦する3人の意に沿いませんということだけなんです。意見を求めるとなってますね、ここでは。相談員を選任するときのいろいろな条件として、立候補された3名からだれか1名に絞るという状況が簡単にできたならばよかったかもしれませんが、それができなかったということは、3名の意に沿わなかったのか、全く見識を持たない人ばかりが出たという判断だったと思うんですが、3人とも推薦できる人ばかりだという、逆にそういう方法もあったと思うんですね。もう少し踏み込んで、教育委員会とすれば、3人が推薦できなかったその裏には、逆に今度は3人をいろいろと個々に当たってみられてもよかったじゃないでしょうか。今後この状態ならば、北条地区の生活相談員は出てこないというふうに思います。それと兼務している内容では、報酬はどうなっておりますか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 教育長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりまして石丸議員の御質問にお答えいたします。  まず、館長の件でございます。館長は、大野児童館と大野文化会館の館長を兼務しております。その大野文化会館の相談事業の一環として館長が相談に当たっておるという状況でございます。相談員を設置しておったときと比べまして、両館の館長も兼務しておるという状況でございますので、相談もなかなか十分といったところには至ってないというふうに考えておるところでございます。報酬につきましては、出しておりません。  それから、生活相談員の推薦につきましては、推薦人の方から、その地区の事情に詳しい、また、信望のある方といったようなことも加味していただいて推薦をしていただくということでお願いしておりましたので、推薦がなかったということで現在に至っておると。そうはいいましても、先ほど申し上げましたように、相談に十分にこたえられない現状がございますので、生活相談員の早期設置につきましては今後とも努めてまいりたいなというふうに考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 13番。生活相談員は、関係団体の意見を参考として適当と認められる者を町長が任命するとなっておりますから、推薦しなきゃいかんという言葉はどこにもないんですね。参考意見。3人ともいろいろな参考意見が出るだろうと思いますが、その中で、逆にどれが適切かどうかやられてもいいんじゃないかなと思いますね。1人に絞って出しなさいという項目はどこにもないんですよ、参考意見を聞くとなってるだけですから。17年に出されたもの以外に要綱があるかもしれませんけれども、もう少してきぱきと、現状で大野児童館の館長と文化会館の館長が兼務されていて、相談員も兼務できて、それで十分できるならば結構なことじゃないですか。1名採用する必要は全くないというふうに私は思います。今後は、しっかりとこれらが本当に適切な数であったかどうか、これも現場を見張ってて数を調べたわけではありませんから報告を聞くだけですが、以前からして減ってはおりません。それでも兼務できるという状況であるならば、設置の必要はないというふうに私は考えております。私の意見でございます。ただし、立候補された3人について全く推薦もしない、結論を出さないまま放置するという状況については、一番人権問題を考えなきゃいかん。教育委員会も、そういう人権を無視する、立候補者を無視するようなことでずるずると延ばされないように要望しておきます。  私は、これで終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 答弁はいいですか。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) いいです。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で石丸美嗣君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 2番、飯田正征です。私は、今定例議会におきまして2点の事項について、町長、教育委員長に質問させていただきます。  最初に、晩登育英会、寄附受けの土地の活用について質問いたします。  晩登育英会から平成17年に寄附受けをした41件の土地の整備と活用方法について、昨年12月定例議会で町長から回答を得た次の事項について再度伺います。  豊田邸庭園については、観光資源として活用する、年3回除草を行っているが、観光時期に合わせて注意しながら除草すると回答されたが、現状は、ぼうぼうの草に除草剤がかけてあるだけです。ロープを取り除く、入り口に回遊できる簡易な歩道をつくり、数カ所にベンチを置き、景色を見てもらうように検討したい、フェンスを張り、旧道にも案内板を設置すると回答されましたが、12月から現在まで手つかずの状況です。観光資源として活用したいと本当に考えているのか、疑問を感じます。8月11日の行政報告会で指摘した後、現場を見られてどのように感じ、対処されたのでしょうか。また、土地の売却について、近所に話をしている、販売可能な土地については売却したいと思っていると回答されたが、このことについて、その後どのように取り組まれたのか、伺います。  次に、交通安全対策について質問いたします。  交通安全は、みんなの願いです。全国的な交通安全の取り組みや交通環境の整備により、交通事故、死傷者数は減少傾向にあります。このような中、平成23年8月11日現在、北栄町の交通事故の発生件数は昨年同期より11件多い28件、また、倉吉警察署管内で発生した死亡事故6件のうち3件は北栄町で発生しています。これはまさに非常事態と考えますが、今後の対策について町長の考えを伺います。  まちづくりビジョンの中に、子どもから高齢者まで各年齢層にわたり交通安全に対する意識の高揚を図るため、関係機関と連携し、交通安全教室の開催など啓発活動を展開します、交通安全施設を効果的に整備し、交通事故の発生しにくい環境づくりを推進しますとありますが、現在の取り組み状況について伺います。  以上で、この場での質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  晩登育英会寄附受けの土地の活用についての御質問でございますが、まず、第1点目の昨年の12月定例議会の一般質問において観光時期に合わせて注意しながら除草すると回答した点につき、現状は、ぼうぼうの草に除草剤がかけてあるだけとの御指摘でございます。平成17年6月、晩登育英会から41件の寄附を受けておりますが、そのうち観光資源として活用しておりますのは、由良藩倉跡地、豊田邸跡地の庭園の2カ所でございます。由良藩倉跡は、平成18年度に商店街の活性化を図る目的で設置された史跡案内板、また、昭和57年に妻波沖の海底から引き上げられた当時の千石船のいかりが展示され、また、隣接のお稲荷さんには由良宿まちづくりの会が設置した鳥居もあり、江戸末期の繁栄を物語っております。  由良藩倉周辺の管理につきましては、由良宿まちづくりの会が適宜除草等の管理を行っておられ、特に観光客の多い春のゴールデンウイーク、夏のコナン謎解きラリーの前には除草を行っておられますが、年間を通しての管理がなかなか難しいと聞いております。一方、豊田邸跡地庭園でありますが、平成17年に晩登育英会より寄附を受けまして、豊田邸宅につきましては老朽化が進んでいたため取り壊し、庭園のみが残ったところでございます。豊田庭園につきましては、山陰初の私立学校である育英高を創立された豊田太蔵先生が各地の庭園形式の長所を取り入れつくられたもので、平成17年8月には豊田太蔵先生の遺徳をたたえ、次代に伝えていくために町指定文化財の指定を行い、翌18年には老朽化した灯籠の修繕を行い、定期的に除草、病害虫防除等を行っているところでございます。  年間の管理状況につきましては、年2回の除草作業と1回の草刈り作業、庭木の剪定作業をシルバー人材センターに委託して実施しているところでございます。今年度の場合、豊田邸庭園につきましては、6月4日に除草剤の散布と病害虫防除剤散布、7月5日には梅雨時期に伸びた草を刈り、観光シーズンに備えたところでございます。しかし、8月11日の行政報告の席で御指摘のありましたように、当時の現場は30センチ程度のイネ科の雑草が立ち枯れた状態にありました。即日草刈りを行い、あわせてトラロープの撤去を行ったところでございます。これは草刈り後に繁殖した雑草が猛暑により立ち枯れしたものと考えますが、夏休み前に草刈りを行うのが適時だったと考えておるところであります。今後は、町指定文化財として、さらに由良宿の観光資源として維持管理を町、地元ボランティアと協働し、小まめな管理に努めたいと考えるところでございます。  続きまして、第2点目の豊田庭園の整備についてでございますが、昨年の12月定例議会で飯田議員の御意見をいただき、庭園整備の予算化をしたところでございます。予算化された事業は速やかに執行し、効果の早期発現を図るのが予算執行の要諦でございます。その点からいえば、多くの観光客が訪れる夏休みまでに執行できていないことは、まことに遺憾でございます。教育委員会に確認したところ、当初、早期に発注し、夏休みに間に合わせる予定であったが、ずれ込み、生け垣の植栽には適さない夏季を迎えるため、秋季に発注を行う予定としたということでございます。現在、発注は終了し、10月の観光シーズンに間に合うよう作業を進めているところでございます。しかし、いずれにいたしましてもスピード感がなかったことは否めない事実でございます。このあたりは職員へ徹底してまいりたいと考えております。  最後に、土地の売却についてでございますが、晩登育英会からは平成17年に41件の土地を寄附受けしておりますが、このうち現況が確認できました41筆、3万2,233.84平方メートルのうち、これまでに7筆、654.82平方メートルを売却し、5筆、933.28平方メートルを賃貸しているところであります。また、山林、雑種地や中央育英高校敷地内で今まだ処分ができていない土地が19筆、2万8,788.34平方メートルございます。現在のところ、処分可能な土地は10筆、1,857.4平方メートルございます。この宅地等に活用できる土地について個人の方に購入していただき、家を建築し、住んでいただければと機会があるごとにお話をさせていただいているところでございますが、なかなか進んでいないのが実態でございます。しかし、現在4カ所の土地について買いたいとの意向の方がございますので、売却価格等について協議を行っているところでございます。その他の土地につきましても、引き続き、近隣の住民の方や各方面の方々に購入していただけないか働きかけたり、公募等を行ってまいりたいと考えております。  次に、交通安全対策についてでございます。全国の交通死亡事故者は、昭和45年の1万6,765人をピークに次第に減少し、平成22年は4,863人まで減ってきております。道路整備や信号機、カーブミラー設置など、交通環境の整備が進むとともに、住民一人一人の交通安全意識の高まりにより減ってきたものと思うところでございます。鳥取県におきましても、死者数は昭和46年の134人をピークに次第に減少し、平成20年には30人にまで減ってきておりましたが、平成21年が37人、平成22年は42人と2年連続前年を上回る死者数となっております。倉吉警察署管内におきましては、ここ数年、一けた台の死者数となっておりましたが、平成22年は10人と、これも2年続けて増加をしております。なお、事故件数と負傷者につきましては、県内、倉吉警察署内いずれも近年減少を続けております。北栄町内におきましても、平成22年の事故件数が34件、負傷者数が46件と事故件数、負傷者ともに3年続けて減少しており、死者数は昨年が1人、一昨年が2人と、近年は1人から2人といった状況が続いておりました。  飯田議員の御質問にありましたように、ことしに入りましてからは北栄町内での人身事故件数が増加しておりまして、9月5日現在では31件が発生し、前年同期より13件増加となっております。増加の原因につきましては、なかなか判断できないところがございますが、昨年と比較いたしまして、わき見運転や安全不確認による事故の割合がふえているようでございます。また、ことし2月には東伯・中山道路が開通し、北栄町内の国道9号とつながったほかは昨年と比べて交通環境等に特に大きな変化はございませんが、国道9号での事故件数が昨年同期と比べて大きくふえているようでございます。また、死者数につきましても、9月5日現在、倉吉警察署管内で発生した死亡事故6件のうち3件が北栄町内で発生しておりまして、既にここ6年間で最も多くなっており、大変憂慮しているところでございます。3件の死亡事故につきましては、いずれも国道9号で発生しており、町外または県外の方がお亡くなりになっておられます。町内の国道9号での事故が増加していることについて、今後、警察の御協力をいただきながら、事故原因や対策について関係機関、団体と早急に検討してまいりたいと考えております。  次に、交通安全の取り組みについてでございますが、交通安全対策といたしまして啓発活動と施設整備に大きく分けられますが、北栄町まちづくりビジョンの中でも、施策の柱といたしまして関係機関と連携した啓発活動と交通安全施設整備による交通事故の発生しにくい環境づくりを掲げているところであります。  初めに、啓発活動についてでございますが、北栄町交通安全対策協議会の構成団体であります交通安全協会北栄支部、安全運転運行管理者協議会の北条・大栄各支部、北栄町交通安全指導員連絡協議会、各自治会、商工会、女性団体連絡協議会、老人クラブ連合会、青年団、小・中学校並びにPTA、鳥取中央育英高校、町議会などと一緒になり取り組みを進めているところであります。幼年期を対象とした取り組みといたしまして、保育所では、交通安全紙芝居や腹話術などで園児に交通安全の意識を芽生えさせたり、道路の歩き方、横断の仕方などの実地訓練により交通ルールを覚えさせております。小・中学校におきましては、この後、教育委員長が答弁されると思いますが、新年度の始まりや交通安全運動期間中などにおける指導・啓発運動に取り組んでいただいております。また、地区の保護者と子供会が交通安全教室を開いて駐在所警察官などから交通安全の講話を聞いたり、自転車の正しい乗り方の指導をおられるところもございます。  高齢者を対象とした取り組みといたしましては、老人クラブの役員さんなどに県が行う交通安全のリーダー養成研修や交通安全協力者として研修に参加していただき、地元クラブでの啓発活動に生かしていただいたり、あいさつ運動とあわせて交通安全の街頭啓発活動を行っておられるところもございます。また、交通安全運動期間には、交通安全協会役員や交通安全指導員、警察署員が合同で町内の高齢者宅を訪問し、交通安全の呼びかけを行っておられます。  次に、自動車運転者に対する取り組みといたしましては、交通安全協会や安全運転運行管理者協議会などが一緒になって町内の幹線道路でチラシなどの啓発用品を配りながら、直接運転者に安全運転などを呼びかけられておられます。また、国道9号におきましては、北栄町のほか湯梨浜町、琴浦町、大山町、倉吉警察署、八橋警察署、国土交通省倉吉河川国道事務所が鳥取県中央ルートナイン交通安全対策協議会を組織して交通安全喚起の看板設置や、道の駅周辺における街頭啓発を実施しております。このほか、交通安全協会と警察署が合同で町内飲食店を回り、飲酒運転防止の協力依頼も行っておられます。さらに自治会では、交通部長を中心に交通安全のぼり旗の掲揚や街頭啓発、自治会内の啓発放送、カーブミラーの点検清掃など、年4回の交通安全運動期間を初めとして多様な啓発活動などを継続して実施しておられまして、交通事故を1件でも減らしていくためには、これからも皆さんのこうした地道で広範な取り組みが必要であると考えております。引き続き、関係者の皆様の御協力を賜りたいと思うところでございます。  次に、交通安全施設の整備でございますが、国や県の行う道路整備のほかに、町道の改良整備とあわせましてカーブミラー、街路灯の整備を行ってまいります。毎年、自治会要望で危険箇所に対するカーブミラーなどの設置、修繕等の要望をいただいているところでございますが、それらにつきましては、現地確認等によりまして必要と認められる箇所につきましては順次整備を図ってまいりたいと考えております。交通安全対策は啓発活動と施設整備を両輪として、今後も積極的かつ着実に行ってまいる所存でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 飯田議員の御質問にお答えします。  まず、第1点目の町指定文化財の豊田庭園の管理が不十分だという御質問ですが、先ほど町長の答弁でもありましたように、豊田庭園は平成17年に晩登育英会の清算人、豊田裕氏より寄附採納を受けたものでございます。豊田太蔵先生は私財をなげうち山陰初の私立学校、育英高を創立されました。以降、数多くの人材を輩出してきた由良育英高校、そして現鳥取中央育英高校の礎をつくられた先生の功績を後世に伝えるため、平成17年8月に町指定文化財に指定し、町内34カ所の国、県、町指定文化財同様に管理をしております。特に豊田庭園、国史跡由良台場、妻波古墳については、年間を通じてシルバー人材センターに管理を委託し、保全しているところでございます。  教育委員会といたしましては、文化財保全という観点から、植栽の病害虫であるチャドクガの発生する6月と10月に雑草の除草剤散布と病害虫防除薬剤散布を実施し、一番雑草の繁茂する7月ごろに草刈りを実施し、年末には庭木の剪定を行っているところでございます。確かに観光資源としては、いつ訪れられるかわからない見学者に対しまして管理が不十分であり、申しわけなく思っているところでございます。由良宿の観光資源という面もあわせ持つということでもありますので、地元ボランティアの方の協力も得ながら、通年できめ細やかな管理が必要かと思います。この点については、今後、地元ボランティアの皆さんと協議してみたいと思います。  次に、豊田庭園の整備についてでございますが、町長の答弁のとおりであると考えます。速やかに執行し、見学者のサービスに努めるべきだと考えます。本件は、既に発注し、生け垣植栽の定植好機である今、着工しているところでございます。10月には案内標柱とあわせ、園内に立ち入って見学していただける状態になります。  なお、庭園の整備方法につきましては、昨年の12月定例議会においては道路側の仕切りをフェンスと説明しておりましたが、庭園の雰囲気を壊さないよう、また、視界を遮ることのないように低木のタマツゲを道路側へ植栽し、庭園の横あるいは後ろからも見ていただけるよう飛び石の道路を設けるというものでございます。あくまでも豊田太蔵先生が各所の庭園の長所を取り入れたと言われる庭でありますので、庭の雰囲気を壊さないよう配慮しております。いずれにしましても、ぜひ多くの方に見ていただき、そして史跡説明板に目をとめていただき、豊田先生親子の偉業を感じ取っていただきたいと考えています。  続きまして、学校教育における交通安全対策の現在の取り組み状況でございますが、幼稚園では、各季節の交通安全運動期間に各家庭に交通安全だよりを配布するほか、園児には交通安全の紙芝居を見せたり、集団遊びの中で交通ルールを学ばせております。また、由良にあります倉吉自動車学校で実地指導を受けたり、警察官の方の話を聞いたりすることもしております。小学校においては、通学時のかなめとなります登校班長会を開き、交通ルールと安全意識の徹底の指導を行っているほか、教職員による学級での指導や交通安全運動期間には通学路において街頭指導を行っております。また、PTAや子供会による街頭指導や危険箇所の点検、ノートによる学校との情報交換も行われております。中学校では、4月の新学期が始まるとすぐに自転車の安全な乗り方の指導を行います。また、専門家による自転車点検で、きちんと整備されていることが証明されないと学校に乗ってくることができないようにしている中学校もありますし、そのほか交通安全運動期間には教職員による学級での指導や、通学路において街頭指導も行っております。  このほかにも、地域での子ども見守り隊やボランティアの方による児童生徒の登校時や下校時の見守りや街頭交通指導、あいさつ運動が行われております。今後も、年間を通じて、園児や児童生徒に指導や、啓発活動を実施することで子どもたちが交通安全に遭わないにしていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 暫時休憩といたします。(午前10時34分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午前10時50分再開)  教育委員長から答弁の訂正がありますので、吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 先ほどの答弁で1カ所間違いがありましたので、訂正させていただきます。最後のところ、「子どもたちが交通安全に遭わないようにしていきたいと思います」というところを「子どもたちが交通事故に遭わないようにしていきたいと考えております」というぐあいに訂正させていただきます。どうも申しわけありません。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 先ほど町長の方から、晩登育英会寄附のことについて説明がございました。やっぱりもう少し早くそういった草刈り、除草等の対応もしなきゃならなかったという反省の弁もございましたし、それから町長が12月定例議会でおっしゃった、こういったものを設置したいというようなことにつきましても10月には完成を見るということで、大変楽しみにしております。その中で、若干いろいろな部分の中でちょっと気になるなといいますのが、観光案内板に載っておる施設というのは、必ずきちっと見ていただけるようなものをつくり上げていってほしいな、してほしいなという気がいたします。全国の観光地に行ってみましても、草の生えているようなところはございません。それと北栄町の場合は、見るべきものを見る前に、見てはならないものを見てしまうと。これが観光の中で一番大きな問題であるというふうに思っています。見たいものがすっと見れるような環境づくりをしていただきたいと思います。  それから、年3回の除草ということでシルバー人材センターにお願いをしてるということでありますけれども、畑なんか1年に3回除草しときゃ大体ええもんでしょうか。どうでしょう、3回で物がつくれたりできますか。僕はできないと思います。3回ではだめだと思いますし、一つのボランティア、まちづくりの会にというようなことも出ておりましたけれども、私は、これは役場の職員にも、それから議員にも、そして町民にもそういった団体にも声をかけて、毎月でも、常時見れるような状況づくりをまずしていくべきだというふうに思います。その点、町長、どうでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員から大変いい御意見をいただきました。やはり観光施設ということであれば、よい環境づくりをすることが必要だろうと、こう思っております。そういう中にあって今回このようなことがあったわけでありますが、先ほど御意見いただきましたが、シルバーに3回任せておくだけでなくて、役場の職員なり、あるいは団体、また議会の皆さんもということでいただきましたので、そういうことも考えて、やっぱり最初にいいものを見ていただくというような形で考えてみたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) それと、除草といいましても除草する機械はどこの家庭にもあるような気がします、農家にはほとんど。ですから議員のところも、かなり持っておられる方がたくさんあるんじゃないかなというふうに思います。ちょっと持って出てきてもらって、大勢ですりゃすぐ終わります。そういった機械は各農家にもいろいろあると思いますんで、そういったものを十分活用していただいて、そういったことに取り組めば、さらによくなるではないかという気がいたします。  それと、藩倉跡地の看板の後ろに同じく除草剤をかけた後の枯れたものがにょきにょきにょきと出ておりまして、これも見苦しいなというふうに思っております。この件につきましても、藩倉跡の説明の看板の後ろに花でも植えて、それでぱっと看板を見ながら後ろの景色が枯れ草じゃなくてやはり花が見えたり、それからいかりの展示がしてありますけれども、あのいかりももうさびちゃって、枯れ草にさびたもんがようマッチしとるいうんですか、花でも植えてあったら景観が全然違いますから、あのいかりなんかも生きてくるだろうと。稲荷さんもそうですけれども、やっぱり何らかの工夫が欲しいですね。あそこは何を見に行くんですかって言われりゃ何かやっぱり、これも枯れ草の話ばっかりでいけんですけれど、後ろに花が見えて案内板が見えて、いかりの展示がある、さびたいかりも生きてくると思います。そういうようなことも考えてほしいなと思っておりますんで、その点いかがでしょうか、町長に伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町といたしましても、積極的にそういう環境整備に取り組んでまいりたいと思いますし、またその中で、先ほどおっしゃったように、住民の方も巻き込んでそういうきれいな環境づくりをしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 教育委員長さんにお尋ねしますけれども、こういったものを管理しとる場所の豊田邸の跡、これについて教育委員会の方でボランティア等の声かけをぜひやっていただいて、募っていただいて取り組んでいただくような格好になればというふうに思いますけれども、その点ちょっとお尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) おっしゃるとおり、できるだけ教育委員会としてもそういう方向にいければありがたいと思っておりますので、話を進めてみたいというように思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 次に、土地の売却についてということで、4カ所買いたいというものがあるというふうにお聞きをいたしました。それで、やはりその土地を知らない人もあると思うんですよ。知っとったら、ああ、買いたいなという方もあるんじゃないかなと思ってます。その辺の対策といいましょうか、そういうような公に売りに出すような形で売地とかなんとかというのは考えておられんのでしょうか、町長にお尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 晩登育英会の土地でございますが、いろいろな形態のものがございまして、既に家が建っておる中にあるというようなものもありますし、隣地で今使っておられるという方もありますので、そういうものははねて、やっぱり大きなところとか広いところとかというのは公募といいますか、そういうような形をするのも一つの方法だろうと、こう考えておりますので、検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 寄附受けの関係、観光に生かしていただきたいというような強い思いがあります。観光と、それからボランティア、これもやっぱりボランティアが動かないと本当のまちづくりはできないと思ってます。まず町長以下、率先して職員を引っ張っていただきたい。最近、町の職員さんも出てこられる方が少ないというようなことを、若干ボランティアの会の人からお聞きしております。世羅町でこの前講演を聞きましたけれども、世羅町ではイベントをするということになれば、役場のOBと農協のOBがどっさり出てきてもらってやってもらうんで助かりますという話もございました。北栄町の状況を見ますと、若干その辺に欠けてる部分があるんじゃないか、とにかく退職されましても出てこれるような体制を今からつくってほしいなというふうに思ってますんで、よろしくお願いしておきます。  次に、交通安全対策についてお伺いをいたします。  せんだって倉吉警察署に行ってまいりました。ちょっと気になったことがありましたんで行きましたら、警察の方からしっかりやってくださいと、こう一言言われまして、何でしっかりやってくださいって言われるのかなと思いながら私はちょっと調査をしました。そうしたところが、倉吉管内の交通事故の状況でありますけれども、平成22年と23年で比較して、ことしはプラス1件だというようなことでありました。その中で自治体別のものを見ますと、倉吉市が、前年に比べてですけれども、発生が62件でマイナス1、湯梨浜町が18件ということで、昨年より12件減少しております。もちろん湯梨浜町は昨年は非常に悪くて、警察署管内でも一番悪いところでありまして、ここは改善もすごいなというふうに見ましたけれども、三朝町が5件ということで、前年に比べて3件多いと。北栄町はといいますと、28件、今回は9月5日現在で31件だというふうにおっしゃいましたけど、8月11日現在からプラス11件ということです。これを見ますと、警察の方がおっしゃった一言が理解できたなというふうに思いました。  それと死亡事故はといいますと、6件のうち3件は北栄町ということでありまして、まさに非常事態だと私は思いました。県警なんかによりますと、非常事態ということでいろいろ対策を講じております。そういった署長会議をしたり、いろんなことをやりながらそういった交通事故防止に努めておるわけでありますけれども、北栄町はそのようなことというのは全く考えておられんということでありましょうか、町長に伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 考えてないということではなくて、それぞれの対策協議会のメンバーの中で検討していただいているところでございますが、死亡事件の3件につきましては、6件のうち3件ということでございますが、これは国道9号で起こっております。1月に大谷地区で起こっておりまして、これが標識柱に追突されて亡くなっておられますし、また3月に、東伯中山道路ができまして、大谷から上るところの進入禁止のところの標識にぶつかられて、バイクの方でございますが、これが亡くなられております。もう1件は、7月30日に新天神橋の西詰めでございますが、大型貨物車の方と普通乗用車に乗られとる方、これが衝突されて普通乗用車の方が亡くなっておられるということであります。山陰自動車道の羽合青谷道路ができまして、また今回、中山東伯が開通したわけでありますが、ちょうど北栄町地内が自専道になっていないということもあるんではないかなと、こう思っておるところであります。そういう点につきましても、倉吉署なり、あるいはルートナインという組織がありますので、そういうところでスピードの出し過ぎなり、あるいは真っすぐな道路でございますので、わき見なりしないようにというようなことも注意喚起をしていく必要があるんではないかなと、こう思っておるところであります。  また、町内の交通事故による負傷の件数も昨年に比べて13件ふえておるというようなことでございますが、ふえておるということで大変遺憾に思っておるところでありますが、引き続き啓発活動なり、あるいはチラシを配ったりとか、あるいはそれぞれ立ち番をしていただきながら事故の減少に向けて取り組んでまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) こういう交通事故の関係なんかにしましても、私が一般質問で出したものだけ調べられたというのが本当だろうというふうに思っておりますけれども、ふだんからやはりそういったものに関心を持って、1カ月に1回とか、そういったことを警察に行ってでも状況を伺うなりの対策、対応をしていただきたいなというふうに思います。  それと、交通安全のことについて町民にも、こういう件数がこれこれで緊急事態ですと町放送を通してそういうような一つのものでの啓発活動も、チラシを配るのはいいかもしれませんけれども、いっぱい方法はあると思うんですよ。ですからそういう町の放送を通して周知するなり、啓発活動に努めるというようなこともやってほしいなと思います。これが一番簡単にできる周知の方法ではないかというふうに思いますけど、どうでしょうか、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 放送につきましては、今、交通安全週間に放送しとるという状況でございますが、それぞれのまた自治会の方でもされとると、こう思います。こうやって多発したということになれば、また別の機会にそういう時期にタイムリーな放送も必要だろうと、こう考えますので、そういうことも実施してまいりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 死亡事故なんかが多く発生している9号線というようなものについて、死亡事故多発区間とかいうような、そういった標識といいましょうか、そういうのを出すのが僕はいいではないかなというふうに思います。広島なんかに行きますと、道がわからんもんですから、カーナビつけて、そうすると、間もなく事故多発地点ですなんてなことを言います。すると、やっぱり自分なりに気をつけないけんなというものが生まれてきます。9号線等にそういったものをぜひ、過去にも、ことしだけに限ったことじゃないわけでして、非常にあの地域は死亡事故が多いわけです。ということで、そういったものを、ぜひ看板を立てていただきたいなというふうに思いますけど、どうでしょう、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 道路管理者が国交省、それからまた公安の方は警察ということになりますので、そういうとこと協議しながら、こうやって多発しとるということでございますので、そういう協議を進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) それと、北栄町のまちづくりビジョンがございます。ビジョンの中に、現状(平成21年度)と32年度の目標ということで書いてありますけれども、交通事故に対する目標というのは私はゼロが目標でないかなというふうに思っております。町内交通事故発生件数、現状38件、32年には27件なんてなことで載っておりますけれども、目指すところはゼロじゃないですか。そのために「事故なし」なんていってナシを配ったりなんかしようるわけでしょ。本来は事故はゼロです。それを目指さないけませんというふうに思います。できたら本当にゼロを目指してやってほしいなというふうに思います。  それから、教育委員会からもありましたけれども、学校の交通安全の指導についていろいろお聞きしました。ここの中で、幼稚園は、交通ルール、それから紙芝居、腹話術、実地指導というような形でやっておられますけれども、保育所、幼稚園については幼児のマークがついて飛び出し注意という表示を出しておりますけれども、私、見てまいりましたところ、幼稚園は教育委員会、保育所は町民課ですか、飛び出しの字が全く見えないものが非常に多くあります。このものについても北条幼稚園は場所が変わったので出ておりませんけれども、各保育所についても大谷保育所は5つぐらい出ております。他の保育所では1個と2個ちゃなんで、見にくくなったり、あせております。私立のみどり保育所にも行きましたけど、みんなあせております。それで小学校の子というのは、小学校じゃなくても幼稚園の子でも保育所の子でも字は読めます。だけど、字が消えとったら読むことができません。この辺のことはどうなんでしょうか、ちょっと町長と……(「町長が答えます」と呼ぶ者あり) ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それは各保育所の出入り口ということですか、近くということでしょうかね。 ○議員(2番 飯田 正征君) 入り口、近く、周りすべてです。 ○町長(松本 昭夫君) 色があせてるということであれば、やはりマークをはっきりわかるようにしたいと、こう思いますし、またストップマークがなくても、ふだんからそういうところは注意するということを子どもたちに指導するということも必要だろうと思いますので、そういう対応をしてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 子どもたちの指導というのは、何のためにしているかといったら、そういうものを防ぐためについとるわけです。字が消えとったりなんかしとること自体が問題なんです。それを気づかない方、これも若干問題があるのかなという気がします。常にそういった一つの幼児の交通安全についてもう少し関心を持ってやっていただきたいと、このことを特にお願いをしておきます。それで、またその指導もしっかりとしていただくようにお願いします。どうですか、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 子どもたちのそういう安全を守るという意味でも、やはりふだんから交通事故だけじゃなくて、いろんな面で関心を持って、そして気をつけるということが必要だろうと思いますので、そういう指導の方も徹底してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 横断歩道の渡り方について指導しとると、こういうことでありましたけれども、横断歩道のところに旗のあるところとないところがあります。これはどうなんですかね。旗を持って横断するような指導というのはやっておられるのかどうなのか、ちょっとお尋ねしておきます。 ○議長(池田 捷昭君) どなたですか。
    ○議員(2番 飯田 正征君) 保育所の関係も小学校もです。(「小学校の関係か」と呼ぶ者あり)小学校につきましても、ちょっと回答を教育委員長にお願いをしたいというふうに思います。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 現実の問題として、教育長にちょっと答えさせてもらいます。 ○議長(池田 捷昭君) 岩垣教育長。 ○教育長(岩垣 博士君) 委員長にかわりまして飯田議員の御質問にお答えいたします。  小学校の児童につきましては集団登校をしております。先ほど委員長の答弁にもありましたように、そこに班長というのが決められております。班長が登校旗というもの、黄色い旗ですけども、を持って登校しております。横断歩道のところに行きましたら班長が左右確認をして、横断歩道の真ん中に出て渡れというふうな指示をいたします。渡り切った後に頭を下げてお礼を言うようにといったような指導をしておるところでございます。また、4月の段階で集団下校というのを実施するわけですけども、校庭に仮の横断歩道をラインを引いてかきまして、そこで1回練習をして集団下校するといったようなことも実施しております。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 保育所でございますが、幼児の送り迎えにつきましては、保護者が原則送り迎えするということになっております。ただ、その中で道路を横断したりすることもあるようでございますので、保護者の方に気をつけていただくということも指導しながらやってまいりたいと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ということは、旗は不要ということですか、どうなんでしょう。今いろいろなところにあるところとないところがありまして、その辺のところ、そういう指導がしてあれば、どこにもつけてもらわないけんというふうに思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 登校時は集団登校ですが、下校時は今度は個人下校になりますので、やはり個人のルール、そういう横断歩道のマナーを守るためには必要かということは思いますけども。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) そうしますと、点検をしていただいて、ないところにはそれを設置していただくという形でお願いをしたいというふうに思います。  それと保育所の関係で、大谷の保育所につきましては大谷保育所うさちゃんクラブというような交通標識がかなり多く出ております。他の地域におきましては、そういったうさちゃんクラブという名の標識というのは、ちょっと交通安全のは出ておりません。なぜ大谷だけたくさん出てるのかなというふうに思ってちょっと不思議に思っておりますけど、以前はうさちゃんクラブというのは大栄側の、常に交通安全のそういった標識とかストップマークとか、いろんなものをしたりして活動しよりましたけれども、今はうさちゃんクラブに補助金が出てないというふうに聞いております。それでそういった作業もできないというようなことを若干よその保育所の保護者の会の人にも聞きましたけれども、その辺どうなんでしょうか、ちょっと町長にお尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) うさちゃんクラブでございますが、保護者の方が中心になってこういうクラブをつくられて、そして子どもたちの交通安全をということでされております。先ほど飯田議員がおっしゃったように、うさちゃんクラブが主体となって、それぞれの子どもさんがおられる家の前の出口にストップマークの塗料を塗ったりとかペンキを塗ったりとかいうようなこともされておったようでございます。大栄地区につきましては現在もされてあるということでございますが、北条地区につきましては今ちょっと聞いていないところでございます。どうしてそれがなくなったという経過は私もわかりませんが、保育所に行くだけでなくて、やはり自治会内の自分の家から道に出るというときも、いつそういう事故があるかもわかりませんので、そういうストップマークのマーク自体のペンキを塗る板といいますか、そういうのもあるわけでありまして、そういうのを貸し出ししながらやっていただくということをまた考えてみたいなと思います。ペンキ等につきましては、こちらの方で用意してということも必要だろうと思いますので、そういうことも検討してまいりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 各家庭においても、飛び出しというような表示と幼児飛び出しというような一つのものが、以前は多くの家庭でそういったものを出してあったと思うんです。私は北栄町内をすべて回ってみまして、若干通ってないところもありますけれども、そういった各家庭で幼児飛び出しというようなものの書いてあるところが大栄側で5件ほどありました。保育所についてるようなところの飛び出しの分が大栄側に1件と北条側にも1件ありました。北条側は西新田場の方に保育所よりいいのが出ておりました、家庭で。それから幼児と書いてありますものも、かなり古くなっておりまして、そういった方はもう成人になっておられるじゃないかなというような看板もありましたし、見てますと、やはり前のように、そういった一つのものをあっせんするなりいろんな方法があると思うんで、各家庭でもそういった標識を出してもらえるような取り組みといいましょうか、そういったことをやってほしいというふうに思いますけれども、町長の考えをお聞きします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そうやって以前は私もそういうのを見ましたし、そういう活発な時期もあったんだろうと、こう思います。今、子どもたちが少なくなって、なかなか保護者の集まりといいますか、そういう協働でやろうというのがなくなってきたんかなと、こう思っておるところであります。やはり子どもたちの安全を考えますと、そういうことも必要だろうと、こう思います。保護者さんともいろいろ相談しながら、どういう形でやったのがいいのかということも考えてまいりたいと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) それから、交通の標識の設置がしてあるわけでありますけれども、北栄町は非常にそういった交通安全の標識が少ない。数えて回りましたけど、そんなに多くありません。標識はどんなのかなといいますと、一番多かったのが大谷保育所のうさちゃんクラブ、これはカーブミラーのところにすべて路地についております。ですからそこに行ったら、ぱっとスピードが落ちます。そういったうさちゃんクラブが一番多い。それから亀谷子供会というのが、いいのが2つ出てますね。それから西高尾子供会、大野子供会というのもありましたけれども、これはちょっと草むらの中で、どこかいなと思って草を分けてのぞかなちょっといけませんでしたけども、そういうのがありました。それから会社が1個出してましたね、道路に。  それから、北栄町交通安全母の会連絡協議会というのが大谷保育所に出ておりました。これは1個だけです。それから自衛官募集、北栄町自衛隊倉吉地域事務所というのが、これも草むらの中で、草が今枯れかけてまして、ちょっと下の方は読めましたけれども、青々としとるときには見えないという状況でもあります。それから、交通安全協会北条支部、北条町、倉吉警察署ちゃなんが出ておりました。それで、こんなはごみの収集所のところに出ておりまして、もたれさせてありまして、ちょっと見たら北条町だし、要らんで出されたやつを業者が大きなんで持って帰られなんだらあかなんていうようなことも思いながら、でも一番こんながよう目立ちましたな、場所的に。そういうようなこととか交通安全協会大誠支部ちゅうのもありました。それから北栄町交通安全協会、北栄町というまともな看板が4つほどありました。  カーブミラー等につきましても点検しますのに、注意、左右確認というような字もさびが出てしまって、ちょっと見苦しいものも多々ありました。そういったものも確認をしていただいて、できたらそういった交通安全の標識というものをたくさん設置すべきでないかなというふうに思っております。それで、ある地域には本当にたくさん出てます。1つや2つじゃないです、新しい、いいのがいっぱい出てる。どこで手に入れられたのか、設置してもらえたのかわかりませんけれども、自治会によって異なります。そういったことも含めて、出てない自治会がほとんどです、交通安全の標識というようなもんが。その辺のところをちょっと点検していただいて、設置していただく方向で検討していただきたいというふうに思いますけども、町長の考えをお伺いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 交通標識につきましては、道路の管轄は公安ということになっておりまして、そういう形で取り組んでおるとこでございます。また、そういう許可を得ながらカーブミラー等も設置しておるところでありますし、看板につきましても、先ほどあったようなのは、それぞれの地域なり、あるいは団体なりの独自のものであったりとかするだろうと、こう思っておるところでありますが、そうはいいましても、そういう啓発活動という中で点検をしながら順次やはり整備していく必要があるだろうと、こう思っております。また、自治会におきましても、やはりそういう取り組みというものも今後声かけをしてまいりたいなと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) そういったものについても、啓発活動の中でやっぱり目で見て訴える、そういうことも非常に必要だというふうに思ってます。そういうものがあることによって、どきっとするような場面もあります。そういったものを含めて設置、よその地域でも北栄から琴浦町に入って大乳の辺に行くまでに交通安全の標識は10何個ぐらいあります。そういったのを見たときに、北栄町、皆さんの自治会の中を見てください。本当にありますか。江北にありますか、町長、そういう交通安全のは全くよう探しませんよ、どこの自治会へ行ったって。教育長のとこに行ってもありません。どこの村へ行ってもありません。ですからとにかくそういうこともやっぱり本当に真剣に考えてほしいなというふうに思います。  それから、学校関係でありますけれども、小学校、中学校の周りにそういった交通安全の標識というようなものが全くありません。まず、北条小学校の隣の中学校に行くところのあれで標識の下に学童多しというふうに書いてあるのが1カ所ありました。あとはもう全くありません。浦安小学校の周りに行きますと、5つぐらい出てますよ、そういうものが。北栄町は全くありません。どういうことでしょうか、ちょっとお尋ねします。全くないんで、不思議でお尋ねするわけですけれども。 ○議長(池田 捷昭君) どなたが答えられますかな。学校ということが出ましたから、教育長、教育委員長、どんなですか。  吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 指摘されてみますと、本当に思い浮かびません、ありません。当然それがいいか悪いかといったら、よくないのはわかっておりますので、今後のあり方については、学校当局並びにPTA等とも相談をかけながら、どうあるべきかということを進めていきたいと、こういうように思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 交通事故のことについて、1つ提案したいなと思いますのが、やはり交通事故は起きてしまう前に防止するというのが第一だというふうに思っております。それには、やはりそういった標識を立てるなり、それから各地域で点検をしてマップ等に落としていく、あるいはそういった作業も北栄町交通事故防止マップとかいうような形のものも含めて交通事故が多発しとる調査をして、多発しとる地域については、町からでも立て看板をつけていただきたいなというふうに思っております。その点、最後にちょっと町長にお尋ねをして終わりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) どういうところで事故がたくさん起きてるのかということをやっぱり調べることも必要だろうと、こう思います。そこには何かの原因があるだろうと、こう思いますので、そういうことを警察等と聞きながら、調査しながら、どういう対策をとれるかということを考えてまいりたいなと、こう思っております。その中の一つに、やはり看板ということもあるかと思いますので、検討してまいりたいと、こう思いますが、看板とか、そういう注意喚起も必要でありますし、やはり何といいましても個々が交通違反をしない、交通事故をしないという意識を持っていくことも大切でありますので、そういう啓発も重ねて取り組んでまいりたいと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 交通事故ゼロを目指して頑張っていきたいなというふうに思ってます。行政の方も、よろしくその辺の指導をお願いをしたいというふうに思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で飯田正征君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 議長である私が一般質問しますので、ここで副議長と交代いたしたいと思います。  暫時休憩といたします。(午前11時32分休憩)       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) そうしますと、これから一般質問を継続したいと思います。議長を交代しましたので、よろしくお願いいたしたいと思います。  休憩前に引き続き再開します。(午前11時34分再開)  15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 池田捷昭でございます。私は、町長に3点の質問をいたします。  まず最初に、「中部はひとつ」についてでございます。  去る7月4日、中部ふるさと広域連合議長就任あいさつで、経済団体の提言に基づき、2月5日、1市4町の首長さんは特色ある衣装をまとい、「中部はひとつ」のシンポジウムが開催されました。そして最後に、「中部はひとつ」の意識を高める取り組みを今後推進していくことを誓い、成功裏のうちに終了いたしました。私は一定の成果があったと喜んだものでございます。これを支える中核をなすのが中部ふるさと広域連合ではないかと認識いたしております。しかし、「中部はひとつ」という言葉だけがひとり歩きをしているのが現状ではないかと思っております。  昨年の国勢調査を踏まえた2035年の人口予測によれば、中部1市4町の人口は9万人を割り、8万人台との予測が提示されておりました。また、平成20年度と22年度の市町村民税を比較いたしましても相当落ちてきておりますのが現状でございます。また、東日本の災害等による地方交付税減額、山陰道の全線開通により人の流れが東部、西部に偏ることが懸念され、中部はこれでよいのかと考えますのは私一人でないと思っております。経済団体の提言も大事でございますが、市町の財政に精通されておられます連合長、副連合長が中部の将来を見据えた新の中部はひとつになるような協議の場をつくっていただき、主体性を持って発信されたらと考えております。あわせて、連合議会もこのような議論を大いにいたす時期に来ておるように考えます。連合長は、今後この件を広域連合の大きな柱にしていただきますよう提言をいたしたところでございます。そこで、中部広域連合の副連合長でもあります北栄町長、松本町長の見識と今後の行動について問うものでございます。  次に、庁舎統合についてでございます。  旧北条町、旧大栄町の合併協定書において、新町の事務所の位置は現在地、この地です、北条町役場に分庁を置く、つまり両庁舎を同格と位置づけ、分庁方式を選択した経緯を破棄し、各種業務を行っていく上で不都合や庁舎の維持管理費など行財政改革に伴う経費節減が求められ、簡素で効率的な行政運営を目指す観点から行政改革審議会による見直しを求められた。これを受けて職員による庁舎のあり方検討会が立ち上げられ、昨年9月6日、全員協議会で突然考え方を総務課長が説明されました。そして合併特例債を活用できる期間内に建築したいと、大筋はこんなことで、この方針に変わりなく実行されるお考えですか、伺うものでございます。変わりがなかったら、私は、はいと、それだけの答弁でよろしゅうございます。大方の質疑、討論は3月議会で青亀議員が申し上げたとおりで、議事録等は熟知しておりますので、そのようにお答えいただきたいと思います。  次に、町の成長戦略と行財政改革についてでございます。  北栄町になって6年になろうといたしております。本町のまちづくりビジョンが立派な文言で各分野ともまとめられ、策定されました。しかし、限られた財源の中で実施する優先順位は示されていません。町民の方から、6年たったがどのような町になるだいと、こう聞かれます。私は、町の成長戦略なくして町の発展はないと考えております。自主財源の乏しい我が町は地方交付税に依存しております。一層の行革と民間活用により身の丈に合った自治体になる工夫が必要と考えます。このためにはトップが目標を明確に示し、強い信念のもと職員が一丸になるような強いリーダーシップを発揮される必要があろうと考えます。そこで、本町の成長戦略と行革について問います。また、最近の不況による深刻な格差社会が進んでおります。このことに対する町長の見識を問うものでございます。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 池田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、「中部はひとつ」についての御質問でございますが、現在、鳥取県中部圏域を取り巻く環境は大きく変化しており、産業、福祉、医療、防災等、市町の枠を超え、より多様化し、広域的なものになってきております。そのため中部において市町の壁を超えたさまざまな広域的な取り組みを進めることは必要と考えております。特に個別で取り組むよりは効率的、効果的になる取り組みを進めていくべきだと考えております。中部はひとつとは、中部のそれぞれの市町の特性を生かしながら市町村の枠を超えて一致団結し、協力できるところは協力していくということだと考えております。これまでも定住自立圏では休日急患、インフルエンザ対策などの医療や福祉、地域交通などに取り組み、鳥取中部ふるさと広域連合では広域観光や滞納整理などに取り組み、一定の効果が上がっていると認識しております。ただ、広域的な連携の取り組みを進めることの大前提は、住民に利益があることであると考えます。また、町民、市民の理解を得て進めることも重要でありまして、今後の取り組みは具体的に一つ一つ検討していく必要があると考えております。  昨年度、「中部はひとつ」をテーマとするシンポジウムが開催されております。これは民間主導の取り組みではありますが、このような取り組みは市町村域での意識の壁を取り払い、連携をしやすい機運を醸成するために有意義な取り組みと考えており、町といたしましても必要な協力を行ってまいります。今後、各市町長とも広域連合の中で協議して中部の発展のために検討してまいりたいと考えております。  次に、庁舎統合についての御質問でございますが、簡潔にということでございますが、若干答弁をさせていただきたいと思います。  これまでは合併協定書の取り決めに従って分庁方針をとってきたところでございますが、合併から5年が経過し、これまで各種業務を行っていく中での不都合や庁舎の維持管理費など、行財政改革に伴う経費削減が求められている現状をかんがみますと、簡素で効率的な行政運営を目指す観点から総合的な庁舎のあり方が問われているものと考えております。このことにつきましては、北栄町行政改革審議会より、平成20年の北栄町行政改革プラン改定において分散化による業務運営は非効率であること、また、災害発生時の危機管理上においても問題があるため庁舎を統合すべきであるとし、総合的な庁舎のあり方の見直しを求められております。  このような状況を踏まえ、庁内での庁舎のあり方検討委員会で協議、検討を重ねてまいりました。そして検討委員会での結果をもとに、まずは議会への報告と御意見をいただきながら町民の皆さんと議論を重ねてまいりたいと考え、昨年の9月6日の議会全員協議会で御説明をさせていただいたところでございます。その中で、検討を行うことになった理由として、本庁舎、分庁舎の2庁舎制は事務が非効率であり、災害等、危機対応上で不適切、2番目に、北条庁舎は耐震強度が不足しており、継続的に庁舎利用は不適切、3番目に、北条庁舎の維持管理費を軽減する必要がある、4番目に、庁舎統合を行うには合併特例債の活用が有利の4項目を説明させていただきました。なお、住民サービスの低下を軽減するため、総合窓口係は北条地区に引き続き設置することとしております。これに伴う事務所等の整備の内容と金額として、庁舎改造費に4億円等が必要であることも説明させていただいたところでございます。この経費を合併特例債で行いますと、事業費の3分の2は国費で賄われることになり、町費の持ち出しが最小限に抑えることができます。これを受けて、議会として議員全員による庁舎統合に関する調査特別委員会を9月24日に設置されております。この庁舎統合に関する調査特別委員会においては、11月10日に委員会を開催され、その中で、先回の全員協議会で説明した内容の補足説明をさせていただいたところであります。また、ことし5月に町内5カ所で開催いたしました地域座談会において、町民の皆様にとっても非常に重要な問題であるので、庁舎統合に関する基本的事項、現在の庁舎の配置状況、庁舎統合を行う理由、庁舎統合に伴う工事内容について説明を行ったところであります。  この説明会の中で、説明がメリットばかりでデメリットがない、また金額の説明がない、庁舎統合の理由を説明してほしい、合併当初から想定できる内容であるが、なぜ今になって説明があるのか、統合するならいつごろを予定しているのか、将来、財政赤字が想定される中で統合を進める必要があるのか、現在が不便であっても住民は我慢ができるのではないかなどの御意見を伺ったところであります。いずれにいたしましても、庁舎統合を行う理由を上げさせていただいたとおり、庁舎統合を行うことは必要であると考えておりますので、同じ行うのであれば、合併特例債の適用ができる平成27年度までに行うことが町財政にとっても最善のことだと考えております。しかしながら、この問題は重要な問題でございますので、議会や住民の皆さんとじっくり話し合いをして検討してまいりたいと考えております。  次に、町の成長戦略と行財政改革についての御質問でございます。  まず初めに、具体的な成長戦略でございますが、平成17年10月の合併以来、合併に当たって策定いたしました新町まちづくりビジョンに基づき町づくりを進めてきたところでございますが、5年経過したこともあり、町民一人一人が自分の町を愛し、住んでよかったと誇れる町にするために町民皆様の知恵と力を結集し、今後、10年程度の中・長期の歩むべき道筋を明らかにした羅針盤として北栄町まちづくりビジョンを本年1月に策定いたしました。このビジョンでは、町の将来像を「人と自然が共生し、確かな豊かさを実感するまち」と定め、これからは経済的な豊かさだけでなく、心豊かに暮らしていることを実感する町づくりを目指しています。すなわち、このビジョンに掲げる施策を実行することが北栄町発展のための具体的な成長戦略であると考えております。「げんきなまちづくり」「ゆたかなまちづくり」「えがおのまちづくり」「やさしいまちづくり」「みんなのまちづくり」の5つの基本目標、そしてその下の基本施策、具体的施策を実現するために掲げた施策の内容を確実に実施し、平成32年度の目標達成に向かって頑張ってまいりたいと考えております。  次に、格差社会が進んできたが、認識と考えはでございますが、厚生労働省が発表した就業形態の多様化に関する総合実態調査によりますと、平成22年10月時点でございますが、パートタイムや契約社員、派遣労働者など全労働者に占める非正規社員の割合は38.7%となっており、2007年でございますが、前回調査の37.8%を上回り、過去最高を更新したようであります。非正規社員を活用する理由は、賃金の節約のためが43.8%となり、前回調査と同様にトップであったとのことであります。  一方、本役場内においては、非正規職員が全体の48.4%と非常に高い数値となっております。これはリーマンショックで落ち込んだ景気対策の一環で、雇用情勢が悪化したことの対策として緊急雇用対策での雇用により上昇している、また、職務形態によって臨時的雇用ということもありますが、非常に高いことは決してよいとは思っておりませんが、現在の町の財政状況ではやむを得ない点もあろうかと考えております。しかしながら、これが決して正しい雇用形態ではありません。しっかりとした雇用、そして労働に見合った賃金が支払われるべきだと考えております。ある程度の賃金がないと購買意欲も生まれてきません。消費に回るお金がなければ企業も収益につながってまいりません。収益が上がらなければ雇用や賃金の上昇にもつながってまいりません。アンケート調査でも、非正規社員の活用は賃金の節約のためが43.8%にも上がっていることでもわかります。格差社会の解消のためにも、ぜひとも政府に有効な経済対策を強く要望してまいりたいと考えております。  次に、行財政改革で、まず最初に、自治体規模についてでございますが、平成17年の合併に当たり、当時の大栄町、北条町の選択は大変ベターであったと思っております。ほぼ同規模の町の合併ということで、その後の調整なども比較的スムーズにいったんではないかと思っております。多くの町での合併の場合、それぞれの町の風土、気質、制度などの調整、融和に相当の労力、時間が必要であったのではないか、大きな自治体と小さな自治体が合併した場合は、周辺の小さな自治体には手が行き届かなくなりはしないかというような危惧が払拭されません。また、自治体規模が大きくなったからといって規模だけで行財政改革になるとは思えません。規模が大きくなれば住民と町の距離が離れ、その距離を埋めるための経費等が別途必要になってくるのではと思っております。そういった意味からも、現在の合併規模はベターな選択であったと考えております。  合併以降、本町においては、翌年度の平成18年度から行政改革に取り組んでおります。少ない経費で最大の効果、最良の住民サービスを目指し、歳出カット、定員抑制、組織・機構の統廃合などといった縮み思考だけではなく、改革を担う職員の資質向上による行政の質を高め、また、より低いコストでよりよいサービスを提供すること、削減した経費を新たな分野に投入し、地域の活性化を図るという観点で取り組んでまいりました。これらの行政運営のあり方について、本町の目指すべき方針として4つの視点、住民、業務運営、人材、組織、財政を掲げ、制度や仕組みに踏み込んだ構造的な改革を進めています。平成18年度から22年度までの取り組みといたしましては、住民との協働によるまちづくりといたしまして、自治会との連携強化、情報提供などを行っております。業務運営の見直しといたしまして、経常的な経費の削減、事業仕分けなど159項目について削減に努めたところであります。人材の育成と組織・機構の整備といたしまして、定員適正化計画の策定や組織・機構の見直しなど17項目について見直し等を行い、職員の27人の削減を行っております。持続可能な財政基盤の確立といたしまして、徴収対策、滞納対策の強化や使用料、手数料の見直しなど21項目について進めています。  また、民営化についてでございますが、指定管理者を導入したものは、お台場公園、レークサイド大栄、中央公民館大栄分館、体育施設など16施設でございます。包括的民間委託につきましては、大栄浄化センター、北条下水道管理センターで実施をしているところであります。そして保育所の統廃合においては、北条地区において保育所2園と幼稚園を平成24年度開園を目指して幼保一元化施設に統合し、効率的で充実した幼児教育を実施するようにしております。今後の民間委託につきましては、北栄給食センターにおいて検討を行っているところでございますが、そのほかにおきましても、民間にお任せできるものは民間に行っていただくことを基本に検討を進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(山下 昭夫君) 暫時休憩とします。(午前11時56分休憩)       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) 休憩前に引き続きまして再開します。(午後0時59分再開)  15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) まず、「中部はひとつ」ですけど、1市4町の首長さんの意思は共通しておられるんですか。そして2月5日以降の行動は何かありましたか。そしてこのことに関して本町の管理職と問題整理され、共有されておりますか、そのことについてお尋ねします。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 1市4町の首長で共通してるかという御質問でございますが、先回初めてああいうシンポジウムを開いた中で、「中部はひとつ」ということで共同でやっていかなければいけないものはやっていかなければいけないという認識はあるわけでございますが、それぞれ温度差がありまして、必ずしも、じゃあ、これについてはという個々のものにつきましては難しい面もあるということでございます。  また、2月5日以降について、「中部はひとつ」というようなことで考え方があったかということでございますが、実は市がちょっと別でありますが、全国町村会で12月の3、4日に東京国際フォーラムでそれぞれの町村の物産を販売したり、あるいはPRをしていこうという取り組みがあるわけでありまして、その中で、それぞれの単町で出るということでなくて4つの町が一つになって出ようというようなことを今取り組んでおるところであります。  また、管理職にそういう統一はしとるかということでございますが、具体的にはしてないわけでありますが、ただ、いろんな取り組みの中でそれぞれ担当者が集まって取り組みをしておるところであります。特に滞納整理であったりとか、あるいは福祉の問題であったりとか消費者の問題であったりとか、いろんな面で中部の中でどうしたらいいかということをそういう担当者同士で話し合いをしとるということでございます。  それから、ちょっと落としておりましたが、消費者行政を今どうしようかというようなことを連合の中で考えておるところであります。今、消費者問題が大変クローズアップされておりまして、身近な市町村でということで、本町にも臨時職員を置いて勉強していただきながらそういう問題に取り組んでおるわけでありますが、それを連合でというような話も今取り組んでおるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) シンポジウムの中で、「中部はひとつ」の意識を高める取り組みを今後推進していくと、こういうことを誓い合ってシンポジウムが終了したと、このように理解しておりますが、そのようなことについての町長の見識なり、あるいは1市4町としての取り組みはどうもばらばらのように見受けますが、いかがでしょうか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) シンポジウムの中で、「中部はひとつ」という中の考え方の一つに、それぞれの町の、市の特性を生かしながら、協力できるところは協力しながらやっていこうというようなことが大きな柱だったと、こう思っております。それぞれの特徴を生かしながら、協力できるところは協力しながらやっていくというのが一つのスタンスだと、こう思っております。個々にはいろいろそれぞれの町の、市の考え方があるわけでございますが、共通の認識の中でできるようにさらに議論を深めてまいりたいと、こう思っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 人口が確実に減るというデータが出とるわけです。そういう中で、それぞれの各市町の財政面も非常にえらくなる傾向が強くなってきよる、それから山陰道の全線開通、こういうことによって中部というもののとらえ方、やはり今々の問題もありますし、中期的なとらえ方もしていかなければならん、これが首長に与えられた責務だろうと思います。と同時に、中部というものとあわせて北栄町という立場をどのようにお考えですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 御指摘のように人口もどんどん減っていくという中でありまして、シンポジウムの中でありましたが、定住自立圏構想の中で定住を図っていこうとそれぞれ取り組みをやっていこうということをしておるところであります。確かに人口が減って財政的に苦しくなってくるわけでありますが、そういう中にあって、やはり協力できること、一つにできることは一つにして、そういう簡素化あるいは財政的な負担をなくしていくということに取り組んでまいりたいと思います。  それから、自動車道が全線開通ということになれば、上の方を通ってしまって、なかなかおりてこないというようなことも懸念されるわけであります。今の313の方も順調に工事が進んでおるところでありまして、やはり313と山陰自動車道というものを活用するということも必要だろうと、こう思っております。313は山陽道、山陽からのお客さんということでして、こういう問題も広域連合の中で議論して、これを活用した活性策というのも考えていかなければならないだろうと、こう思っております。そういう中にありまして北栄町はちょうど山陰道と313の結節点という大変交通の要衝にあるところでありまして、そういう長期的なものを踏まえながら北栄町のこれからの発展も考えていかなければならないと、こう思っておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 交通の要衝が出てきました。そういう地の利も生かした取り組みをしていかないけんと、こういう発言でございますが、どうも1市4町の首長さんを見ますに、我が1市4町を引っ張っていったるわいという気概が私は見えない。松本町長は、今の交通の要衝ということで、北栄町の町長として中部を引っ張っていったろうというリーダーシップを図られるべきだと思いますが、いかがでしょう。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれの町の考え方等もあるわけであります。そういう中にあって、やはりそういう長期的なことを考えれば、山陰道、そしてまた313を活用する地域づくりというのも必要だと、こう思いますので、広域連合等の中でお話をさせていただきながら中部の活性化を図ってまいりたいと、こう思っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) どうもぴりっとしませんな、「中部は一つ」は。きょうの新聞で北栄町だけが担当者が出とられた。総務課長ですか、企画課長ですか。どうも1市4町、中部が一つというものが、冒頭にも申し上げたように言葉だけひとり歩きしとる、そんな感じがしております。やっぱり1市4町の首長、連合長、副連合長、これらはもっとしゃんとしないと、東部、西部に人口が偏ってしまうような危機感を私は持ちます。だから中期的なとらえ方、このことは次の統合庁舎の問題にも当てはまってまいります。十分認識して、もうちょっとリーダーシップを発揮していただきたい、これだけを申し上げます、この件は。  次に、庁舎統合でございます。この庁舎統合の案件について、町長は重大な案件ととられるか、あるいは普通の案件ととられるか、ちょっとお聞かせください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 答弁でも申し上げましたが、重要な案件ということでございまして、議会あるいはまた住民の皆さんの御意見を賜りながら詰めてまいりたいと、こう思っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。
    ○議員(15番 池田 捷昭君) 先ほどの町長の答弁は、3月議会の青亀議員の答弁と全くイコールです。それで私が町長にちょっと、あららと思った問題が、9月6日の全協でこの話を最初にされた、町長もこの場におられた中で総務課長が説明された、ああ、これは町長は本気でないなと、私はそうとらえました。町長は行政マンかと、全くこんなふうに理解しておりました。そのとおりですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 説明したのが総務課長だから行政マンとか、そういうことではないだろうと、こう思っております。やはりそういう方針の中で説明は総務課長がしたということでございまして、そういうことではないと、こう考えております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) やはり重大な案件とするならば、町長が真っ先に皮を切らないけん、これが首長の役割でしょ。説明は総務課長でいいですよ。まずこの辺が私は町長の姿勢が間違っとる、こんなふうに思いますよ。重要の案件だったら町長が率先して言うべきですよ。しかもあなたは旧町の町長で、協定を結んだ一方の者ですよ。ひきょうじゃないか、私はそんなふうに思う。  それと一方、町長がこの案件で説明を省かれて、3月議会で青亀議員の質問に対して初めて全体の物事を語られた。これはだめですよ、町長、あなたが主体性を持って初めから説明せにゃいけん。これはみんな職員が見とりますがな、我々議会と同時に。これはだめですよ、首長として。  それから、合併協定書を覆して庁舎統合を実行されるということは、私は並々ならぬ決意と受けとめました、3月の青亀議員の質問で。町民への説明を積極的に始めて理解を賜るよう取り組むとおっしゃった。これは政治的決断ですね。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ひきょうだというような話がございましたが、ちゃんと全協の前には話をさせていただいて、その後、説明したことだと、こう思っております。  また、合併協定を覆してということでありますが、合併協定の中では、そういうことで北条庁舎、大栄庁舎という分庁方式を採用するということでございますが、やはり合併してみて、本当にここは必要だな、あるいはここは必要なかったなということもあるわけであります。そういうことの中で、やはり庁舎統合が必要であるということで判断をさせていただいたところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) いや、政治的な決断ですねと、そのことをはっきり言ってください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう考えでおります。ただ、そういう合併協定書が変わるということでございますので、住民の皆さんにも、また議会の皆さんにも十分御議論いただきたいなと、こう思っております。議会の方も、1年前にお願いをして特別委員会を立ち上げていただいたところでございます。議会の方も十分議論をしていただければと、こう思っておりますが、1年たって、なかなか議論も進んでおられないような状況を伺っております。住民の方にも議会の皆さんの思いをいただきながらというような気持ちでおりましたが、5月の地域座談会におきまして、こういう考え方を持っておるというようなことを町民の方にもお話をさせていただいたところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 政治的な決断と今言われました。町長は27年までに、町民の方が庁舎統合は必要ないということであれば、そのまま行かざるを得ないと。これは政治家が言うことじゃないですよ。町長、一国のあるじ、政治家だったら何が一番大事か。あなたも衆議院議員の相沢先生についておられた。やっぱり政治の一番根幹は何ですか。信と義ですよ。その上に立って、いかなる検討をしながら、どのように熟慮した上で決断するか、決断したら信念を持って自分の胆力で遂行するのが首長じゃないですか。これは次の成長戦略にも一応みんな関連しとりますよ。やっぱりその辺は明確に自分の意思を出していかれないけん。政治家だったらこんなこと言わんはずですよ。あなたも政治家だったら民意というもののアンテナを張っておれるでしょ。私も、聞けば聞くほど、もう100%の人がみんなそんなことはさせんと、こう言っとりますよ。あなたも政治家だったら、仮に内部のあり方検討会で検討しても、おれは政治家としてそいつはさせんと、あるいはするなら最後まで信念持ってやる、これが政治家じゃないですか。この決断、実行力というものがこれからの北栄町に一番重要だととらえますが、いかがでしょう。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 答弁でも申し上げましたが、庁舎統合をやっていくという中で、また住民の皆さん方の意見を聞きたいなということでございまして、説明もその中であわせてしていくということでございます。ただ、統合した場合にどういう問題が起こるかということもまたあろうかと思いますので、そういうものも対処しながらやっていくということであります。考え方としては、統合をやっていきたいという気持ちには変わりはございません。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) やっぱりやられるんだったら信念持ってやりこなすと、政治家なら政治家なように一たん自分が決断したら少々の反対があろうともやり遂げる。これが、この姿勢が今一番大事じゃないですか、この変革の時期には、庁舎の問題に限らず。アドバルーンを上げて、民意がそうだったらそういうふうにします、今のこのテンポの速い時代に、これは右肩上がりの時代だったら構わしませんよ。即決即断を求められる、そして実行力が求められる中で一番大きい重要な問題だと私はとらえますが、再度。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう考え方で今後やっていきたいと思います。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 今、松本町長がおっしゃったこと、だから青亀議員が3月議会で指摘しとりました。庁舎統合は重大な事業で、検討を始める前に議会と情報共有が当たり前と。気配り、気遣いが全くないと指摘しとりました。私も全くそのとおりだと思います。私も12月議会で以前の5期、7期の町長と今の町長の比較論を出しました。以前の町長は物すごく気配り、気遣いがあった。だから長期につながったということもあったでしょう。当然右肩上がりの時代です。今は本当に財政が下がる傾向にある、それから住民の価値観というものが非常に多様化してきてる。これを引っ張っていかないけんですよ、トップはこれが一番重要なことじゃないですか。だからもうちょっと町長は気配り、気遣いが足らんというのが議会の大方の意見じゃないかな。もうちょっとこの辺は上手にしてほしい、このことを申し上げます。  それから、3月議会でもありましたが、琴浦町の分庁方式、湯梨浜町の統合庁舎。私も後期高齢者医療広域連合の方で統合庁舎にちょこちょこ行きます。今の北条庁舎の2階、3階、ふるさと広域連合がおるのと窓口業務ですね、統合庁舎の現状と統合地区内の活気をどう町長はとらえられますか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど議会に気配りが足らないというようなお話が、まず初めにありましたが、そういう重大な案件でありますので、9月6日に皆さん方にお話をさせていただいたということであります。これが議会へ話さずに最初に住民の方にお話しするということになれば、それはやはり議会に配慮が足らなかったということになろうかと思いますが、そうならないように、まず議会の皆さんにお話をさせていただいて、それからいろいろ御意見をいただきたいということで提案をさせていただいたところであります。  しかし、そういうことも11月に1回開かれたということでありまして、なかったというようなことを伺って大変残念に思っておるところでありますが、統合庁舎の現状と活気ということでございます。確かに庁舎の機能が少なくなれば庁舎に来られる方も少なくなる可能性もあるわけでありますが、北栄町は今、北条庁舎は窓口と、それから産業振興課、農業委員会もあります、それから生活環境課ということで2課を置いておるところであります。大部分来られるのは、窓口においでになる方が大部分だと。あとは農業関係の方がそれぞれ来られる、また水道関係、あるいは下水道関係については業者の方がおいでいただくというようなことになっておるだろうと、こう思っております。若干出入りが減ってくるんだろうと、こう思っておりますが、支所機能の方も充実してサービスの低下にならないように配慮してまいりたいなと、こういう気持ちの中でおるわけでありまして、活気がないというようなことにつきましては、公民館等もまだありますし、そういうものを活用しながらその地域の活力がなくならないように考えてまいるというところでございます。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) もうちょっといずれにしても、もっとはっきり明確に、明快に答弁されるがいいですよ、どっちでもとれるようなことでなしに。全く北条地区は活気がありませんよ。そうすると、ただ窓口だけというんでは、その周辺も寂れていきますよ。そういうことも計算済みですね。集中すれば、そこの周辺はますます活気が出る、これは当たり前のことです。そういうことも考慮されて、何にも考慮された上で町長はそういう姿勢ですね、そのことをちょっと再度。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北条庁舎ですが、今以上に活気がなくなるんではないかなと、こういうことだろうと思いますが、あそこには広域連合もありますし、また学校等もあるわけであります。そして中央公民館もまだありますし、そういう意味ではそんなに活気がなくなることはないだろうと、こう思っておるところであります。今まで以上にそういう支所機能を充実しながらやってまいりたい、そういう考え方の中でおるわけであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 活気はなくなりますよ、これはわかり切っておること。町長は住民、反対する者のまとめということですね、逆に、人の意向で判断する。それはそれでいいかもしらんけど、こういう姿勢は、さっきも言いますように全体に影響するですよ、トップリーダーとして。その辺はやっぱりもっと明確にされにゃいけん。住民の意向を見て、住民がやめると言ったらやめますなんて、提案する者があんなことは言われん。さっきも言いますように一国一城のあるじですよ、一たん決断した以上はやり遂げると、これが首長ですよ。  それから、8月20日に米子市で開催された「3・11を経て、地方をどうしていくか」全国政策研究会で合併特例債の所管大臣であります片山総務大臣、あの方の合併特例債についての発言を町長はどういうふうにとらえられましたか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私も行っておりましたが、そこの部分については十分聞いていなかったところでございます。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 片山総務大臣のことをいえば、あれは知事の時代からああいう人だったけえなという人もおります。国の言うことを忠実に守って借金したのが夕張市ですね。片山大臣もおっしゃっとった。合併した市町村が合併特例債を全国で使ったらどのような金額になりますか。まず、交付税の対象になっとりますとはいっても、どれだけ入っとるかわからんような、そういうものでないかと私は理解しました。町長は、これはどういうふうに理解しとられますか、今の国の借金あるいは東日本の災害、そういうことも踏まえてどういう認識ですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 国の方も大変な借金があるわけでありまして、その中で合併特例債、国が見るというようなことになっております。なかなか財政が厳しい中で、国の方といたしましてもなかなか難しいんではないかなと、こう思っておりまして、どうも特例債の期限を延ばすんではないのかというようなお話もあるようでございます。本町といたしましては、必要な事業にはやはり使っていきたいなと、こう思いますが、そういうこと以外には極力使わないように今もしておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 町長も先回の答弁の中で、合併後10年が過ぎると交付税の減額、運営も難しいと、こういうふうに答弁しておられます。私もそう思います。合併特例債ありきでやられるでしょ。せんだっての答弁、ずっと答弁の思想、流れは合併特例債があるから、それにひっつけた理屈、理論構成がしてあるように私は見受けた。議事録はそういうふうになっております。そういう中でも、合併特例債を使って、あるいは合併特例債がなくてもやられるんですか。財調でやられますか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど申し上げましたように、特例債、大変有利な起債でございますので、必要なものはやはりそれでやっていく。ただ、むやみやたらにやるんではなくて、本当に必要なもののみやっていくという考え方の中でやっていきたいと、こう思ってます。その中の必要な事業の一つだと、この考え方でおります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) そうすると、あくまでも合併特例債というものはいい制度だからやっていくということですね。片山総務大臣の意見とは異なると、そういう理解でよろしゅうございますな。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ただ単に特例債をということでなくて、必要な事業であるので、それを使いたいと、こういうことであります。それ以外にはなるべく使わないように今までもしてきておりますし、今後もそういう考え方でおるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) じゃあ、この問題、最後にします。町長は、政治家として、あなたは行政マンでないですから、あなたを選任した町民は政治家として選任したわけです。さきも申し上げましたように、政治家たるものは決断した以上は政治生命かけてでもやると、この決意を聞いてこの問題の次に進みます、町長。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろんな事業がありますし、いろんなことをするわけでありますが、それは政治家としてやはり覚悟を持ってやっておるということでございます。この件につきましても政治家としてやっていくということでございます。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 政治家として遂行すると政治的な発言を明確に打ち出されたと理解します。27年までにやると、そうすると、来年やられるもんだか、再来年、あるいは次の町長選に公約として出られるもんだか知りませんが、そういうふうに受けとめます。  次に、町の成長戦略、行革等に伺います。  先ほどまちづくりビジョン、住んでよかったとか抽象的なお話は聞きます。人口が毎年、毎年減ってきよる。やはり人口というものを維持あるいは伸ばす、このために取り組む事業が私は成長戦略でなかろうかと思います。あるいは幼保の問題でもそうですよ、他市町村よりも違ったことをしていかな北栄町伸びてきませんよ。町長の成長戦略というものを具体的に、ビジョンはいいですよ、ビジョンの中から北栄町の人口が減らんように、あるいはふやすようにするにはどうされるんですか、ちょっとお聞かせください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まちづくりビジョンの中にそういう考え方を出しとるわけであります。具体的には、その中からまたやっていくということになろうかと思います。一番早く人口増をしようとすれば、やはり子どもさんを産んでいただくということになろうかと思います。また、そういう子どもさんが育つ環境の整備というのも必要だと、こう思っております。今、婚活事業等で結婚を前提とした、そういう出会いの場というものをつくるようなことをしておるところでございますが、なかなか難しいところであります。また、幼保一元化施設を今つくろうとしているところでありますが、保育料あるいは幼児教育の内容等も今検討しておりまして、これらについても十分協議を重ねながら特色のある幼児教育をしていこうと、また、そういう保育料等も考えていこうとしておるところであります。  もう一つは、やはり雇用の問題だろうと、こう思っております。雇用がないと、なかなかそこに定着できないというようなこともあるところでございます。企業誘致等もなかなか進んでいないというのが実態でございますが、若干今お話等もあるところでございまして、今後そういうものに対処するためにプロジェクトチーム等をつくりながら、これに対応していくように考えております。また、農業の町でございますんで、農業後継者も、少しずつですが、育ってきております。若い方が農業をやりたいということで後を継いだり、あるいはまたIターン等で来ておられるとこでありますので、そういう支援をしながら人口増を図ってまいりたいと、こう考えておるところであります。なかなか難しい問題ではあります。全国的に人口減の中で、また、こういう経済情勢の中で企業がどんどん出てしまうと、あるいは円高の中でそういう状況がふえつつあるという中でなかなか難しい問題ではありますが、こういうことにつきましても今後取り組んでまいりたいと思います。また、今、町内にある企業につきましても、できるところは支援しながら雇用確保に向けて取り組んでいただけるように進めてまいるという考え方でおるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 町長、総論はいいですよ。何をもって北栄町の成長戦略を立てるか。今いろんなことをおっしゃった。北栄町のいろいろまちづくりビジョンの中でどなたが企画されるんですか、あるいはプロジェクトを組まれるのですか。いかがですか、町長。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) それぞれ部署がございますので、それぞれの部署の中でやっていくものもありますし、また、大きな問題になりますと、やはりプロジェクトチームをつくりながらやっていくということになると、こう思っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) いや、今の答弁は以前からずっとそんな話を聞く。具体性がないですよ、具体性が。あなたは職員にどのように明確な指示をされとるんですか、この件について、お聞きします。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 人口増ですか、成長戦略でございますか、どちら……。なかなか成長戦略といいましても難しい面がございます。国自体が成長せん中で、じゃあ、どうやってしていくかということになると、大変難しい問題があるわけでありますが、北栄町の特性を生かしながらやっていかなければならないと、こう思っております。その一つが農業あるいは6次産業化だろうと、こう思っておりますので、そういうところに重点的に知恵を出してやっていくということをしておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 私、庁舎内、何となく通常業務を淡々とやっておられるように映るですよ。役場にぴりっと感じるものがない。町長はいろんなところに視察に行かれて、いろんな先進地の状況は見とられると思う。いいことはまねすべきですよ。どうですか、今、議会の方が有志で北栄町全町公園化の政策提言を今議会の最終日にしようとしております。せんだって8月30日に世羅町の協同組合夢高原市場の佐古理事長あるいは世羅町の産業観光課の和泉さん、来ていただきました。これは梨の花温泉郷のお金をいただいてこの行事をやりました。これあたりは本来行政がすべきですよ。この件について町長も副町長も公務だと言って留守でした。職員からどのように復命を受けてお聞きになりましたか、ちょっとお聞かせください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) お二人の方がおいでになって、そういう講演をされたということでありますが、1名の方は役場の職員の方だということを伺っております。この方につきましては、私も先回世羅町に行ったときにお話を伺ったところであります。理事長につきましては、今回初めて来られて講演されたということでございますが、大変きりりとしておられて、リーダーシップをとられとるということを伺ったところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) その世羅町の佐古理事長がおっしゃっておりました。北栄町っていいところですね、いろんな資源がそろってますねと。世羅町は非常に条件が悪かったと。その後でだけど、北栄町には危機感がないですねとおっしゃった。それが物語っとりゃせんかと思います。  私は先々週、大山町の人事を見せてもらいました。役場の中で広い見識、知識としての情報を持ち、企画ができるのは、これは本人、目の前に置いて申し上げるのは悪いですが、産業振興課の野村課長をおいてほかにないと私は思っております。このことは一般質問でも私は12月、あるいはさきに奥田議員も申し上げました。先般の12号台風、あれの後始末あるいは年末年始の豪雪の対応、これらは地元の者の方がいいですよ。野村課長にはもっと今言いましたような組織としての知識、情報、こういうもんを活用すべきじゃないですか。彼に足跡を残させにゃいけん。それから、要は彼が帰ってから北栄町とどういう連係プレーをとるか、そんなことも考えていかなきゃならん。大山町に内閣府から交流人事で赤井氏が来ております。大山町長は明確に彼に指示を与えとる。企画情報課の参事で未来づくり戦略室室長、これからの大山町の絵を描きなさいということですよ。こういう形の使い方ですよ、町長。それで私は、大山町長の前歴を調べました。松本町長と変わりません。議会から出ておられます。  ですからあえて申し上げれば、野村課長はあと半年ですよ。私は、北栄町の町の骨格、これから成長すべき農業。今のうちの役場組織では、企画課というものはどっちかといったら商工関係、青山剛昌にかかりっ切りだ、課長は。農業には行けん、あるいは産業振興課はそっちの方には入れん。横断的にできてない。こんなことで、町長、もうちょっと地に足つきなはれって言いたい。出張も多い、あんたの日程見れば。そうすると、もうちょっと地につかないけん、町長も副町長も特別職ですよ。はっきりした明確な指示が本当に職員に出とるかと疑います。私は、残された野村課長の半年、今のまんまで終わらせたくない。もうありませんが、10月からでもそのような方策をとるべきでないかな。農業を中心にした町の骨格をつくらせりゃいいでないですか。だれでもできる仕事はさせんでいいですよ。町長、副町長にそれだけの危機感がないということじゃないですか、そのことについて答えてください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 明確な指示を出しとるかというようなお話もありましたが、それぞれの年度当初、課の目標というのがありますので、これはこういうことですよというような中で、それぞれの課がその目標に向かってやっていくという指示を出しながら、そしてまた検証しながらやるというのは今やっております。  また、人事の件でございますが、野村課長には、もちろん農林水産省の職員でありますので、農業を中心としたものに期待をしておいでいただいたところであります。来た早々、そういうようないろんな豪雪とか、ああいうのがあったわけでありますが、的確にやっていただいております。また今後、10月、近いうちにそういうプロジェクトチームをつくって、これからの特に砂丘地農業等について検討するようなことも考えておりまして、その中でリーダー的な役割もしていただくと。もちろんその中には産業振興課だけでなくて、企画振興課等も入ってやっていくということを考えておるところであります。いずれにいたしましても、せっかくの逸材でございますので、十分にその力を発揮していただけるように、こちらの方もそういう体制をとってまいっておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 残された期間ないけど、本当に北栄町も、ああ、野村課長に来てもらってよかったなと、それから野村課長も充実感を持って帰ってもらわないけん。副町長も御存じのとおり、現職はみんな評価しよるでしょ。県から来られた渡邉課長は県が評価しますが、野村課長は向こうの出身庁がしますがな。その辺をやっぱりもうちょっと考えられないけませんがな、行政に精通しておられる副町長。ぜひとも悔いの残らんように、もう人事されりゃいいでないですか、チーフにして。決断も大事でないですか。そこまででこの問題を終わります。ぜひとも頑張っていただきたいと思います。  財政を考えたときに行革になるわけですが、やっぱり町役場というものの規模を私は小さくすべきだと思います。今々の行革と中期的な2段階に分ける必要があると思います。そうすると、やはり中期的な問題、今々の問題。今、総務課長の方からも資料いただきましたが、これはあえて4月1日の方がいいから言います、4月1日での職員数が176人、それからその当時の臨職が171人という数字をもらっておりました。全くてっぱります。そうすると、臨時職員というものの定義はいかがですか、町長。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 臨時職員につきましては、臨時的な職務に携わっとる職員ということを理解しております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) いやいや、そんなことを聞いておりません。臨時職員の定義は何ですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど申したようなことと思いますが、今はそういう職務形態等もあります。そういう中で常態的に雇用しとるというようなことでございます。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 答弁になっとりませんけど、臨時職員がおらなければ回らんでしょ、今、役場の職務が。手伝いじゃないわけですね。しかも何年も継続しとるわけですね、町長。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何年にもなる方もありますが、その都度、採用試験等をしながら採用をしとるというような状況であります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 何年も継続、書類の上では切れとるでしょう、しかし、現実に雇用が継続しとる。退職金は計上しておられますか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 退職金は計上しておりませんが、雇用保険で対応させていただいております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) そりゃ違いますよ。雇用保険は当たり前、1年を超える者は見られにゃいけんでしょ。訴訟起こされたら負ける。それから同じ仕事しとるでしょ、例えば保育所の問題。だから議会の教育民生が高野口の保育園に行きました。あのときに甲南女子大学の教授が福祉法人の理事長をしておられました。ここにも講師で来られました。臨時職員はおりません、あそこは。公務員でないやり方での仕事、理事長の理念が一番下々の保育士さんまで行っとりました。しかるに我が町は幼保の一元施設をつくる方で、そういう検討は全くなされてない。本当で中期的には飯田課長のとこの上下水あたりも出すべきでしょう、幼保あたりの北条側は環境が整っとりますから、あれはそういうモデルもつくってもよかった。だからいろんな形態つくられていい。いろんな形をとりながら、本当で役場の職員が企画力と管理能力を持てばいいですよ。あとは民を、たずなを絞っとればいいじゃないですか。そうしなければ、特別会計で今度は値上がりする案件も出てくるでしょ。出す方の財布は1つですよ、町役場の人も、一般会計と特別会計は、いや、別個ですって言いますけど、同じ財布ですよ。やはり町民の幸せを願う、町長、そうおっしゃる。そうすると、いかに町民の負担を抑えるようにやっていくかということを現在、中期というとらえ方しなければならないと、こんなふうに思いますが、いかがでしょう。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう考え方でやっていかなければならないと、こう思っております。民間でできるところは民間でしていただくということをやはり今後は考えていく必要があるだろうと、こう思っておるところであります。ただ、行政がやはりかかわらなければならないというとこもあるわけでありますので、そういうところを十分に調査しながら、民間に出すとこは民間にやっていただくという考え方でまいりたいと思っております。
    ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 私も今、町長がおっしゃった民にできることは民、これがいいと思います。事業見直しされるわけですが、まず、やはり組織論から入るべきだと私は思う。将来の北栄町の行政の規模をどうするか、絵を描かないけん。その中で短期、中期というものを今々の問題にシフトされとる、しかも小さい問題にかかわっておられる。大きい問題は負担金ですよ。ぜひともそういうところから始めてもらいたいと思います。私はいつも言いますが、ふるさと広域連合と中部町村会、もう時代背景を考えられにゃいけん、そのように思います。それから格差社会です。本町の所得者数1万2,418人中、200万円までの者が76.6%という数字が出ております。これは税務課長にいただきました。若干扶養の関係で変わってくることはわかります。どう思われますか、この問題。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 1万2,000幾らかの中で200万円以下がそれだけということであれば、大変大きな数字だなと思っておりますが、先ほど議員からもありましたように、控除等によりまして若干変わってくるだろうと、こう思っております。いずれにいたしましても半数以上がそういうことで、大きな推移だなと、こう思っておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) それから非課税世帯もふえよります。それからひとり親世帯とか、あるいは児童扶養手当の世帯数も増加しております。そうすると、やっぱり役場のとるべき道というものは、町長、大体方向が出てくるじゃないですか。町長がすぱっとやられるべきですよ。決断と実行ですよ。  時間も催促されとりますのでいつまでもだらだらだらだらしとられませんけど、本当でやっぱり成長戦略と行革の中期、現在、そういうものをとらえて示していただきたいと思います。このためには町長が明確な指示を管理職に与え、職員の下々まで、末端に行き渡らないけません。  せんだっての世羅町の和泉産業振興課の者が言っておりました。彼女は組合の書記長だと言っておりました。8時、9時まで職員が毎日残業しとると。当たり前。だれも不足言う者がない。私はそれはいいと思いませんよ。それだけ危機感持ってると。だから、町長も20%の減額し、職員も5、3、2と切ってきたと、これはいいことないですよ。だけど、みんながぴしゃっと締まってきたと、役場が、こんなことを申し上げておりました。どうか町長、職員には明確な指示のもと、それを査定し実行していただきますことを申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(山下 昭夫君) 議長交代のため暫時休憩いたします。(午後2時00分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後2時02分再開)  10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 長谷川昭二でございます。私は2項目について町長へ質問をさせていただきます。  1つは、自然エネルギーの導入促進についてであります。  東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故は日本と世界の人々に大きな衝撃を与え、原発に依存したエネルギー政策をこのまま続けていいのかという重大な問題を突きつけました。そして、原発からの速やかな撤退と自然エネルギーへの大胆な転換への世界的な流れは、この事故を契機にさらに大きくなっています。国内でも、各種の世論調査で原発の縮小・廃止を求める声が過半数を占めるようになっています。原発は、ひとたび重大事故が発生し、放射性物質が外部に放出されると、もはやそれを抑える手段は存在せず、被害は空間的にどこまでも広がる危険があり、時間的にも将来にわたって危害を及ぼす可能性があり、地域社会の存続さえ危うくします。被害がどうなるかを空間的、時間的、社会的に限定することは不可能です。島根原発で同じような事故が起これば、本町は偏西風の風下にあり、放射能被害をまともに受けることはさきの町長の発言のとおり明らかであります。こうしたことを踏まえ、環境政策に力を入れている北栄町の取り組みをもう一歩前へ進める必要があると考えます。  高知県梼原町では、町営の風力発電で得られた収益を森林の間伐に対し1ヘクタール当たり10万円を森林整備交付金として支出をして水をつくり出す山へ還元することで、小水力発電の導入につなげたり、木質ペレットの製造、河川を守ることへとつなげていくということや、自然から得た財源だからという発想から太陽光発電を導入する家庭への助成を行っています。また、地熱を利用した温水プールを建設するなど、自然エネルギーを活用した循環型の町づくりを目指しています。売電で得た財源を活用して、このように雇用の場を生み出す地域の産業振興と自然エネルギー普及を総合的に進めています。このほかにも、電力自給率160%を達成した岩手県葛巻町などがあります。本町においても、このような取り組みを大胆に進める必要があると思います。  同時に、住民の健康被害が各地で訴えられていることへの配慮が必要であります。形態により、大型風車は、直径約80メートルにもなる羽根が空気を切る音、羽根の中心にあるモーターのギア音の騒音のほか、人間の耳に聞こえない低周波音を出すと言われています。その被害は、音のうるささとは様相が違い、不安感、いらいら、めまい・吐き気などがあるということであります。夜間、静かになると悪影響を受ける特徴があり、強風時には雷のような衝撃音として体感することもあるそうであります。朝日新聞によりますと、30カ所で住民が騒音被害や体調不良、環境破壊などを訴えており、その9割は、不眠、頭痛、めまい、耳鳴りなどを訴えているとしています。この点についての対応はどのようにお考えでしょうか。町長の所見を伺います。  次に、町道の維持管理についてお聞きをいたします。  最近、町内各地から、町道のり面等の除草についての依頼が多く聞かれるようになっています。一部町道の除草については自治会にお願いしていると聞いておりますが、どんなところにどれくらい依頼して、その経費の負担はどうなっているのかなど、こうした町道の維持管理についての基本的対応を伺います。また、民有地でも、地主の高齢化などで管理が滞っているところもあります。こうしたところは、住民の生活環境や町の美観を損ねる場合は、町が一部経費を負担し、有償によるボランティアを組織するなどして対応してはと考えます。  以上2項目について町長の所見を伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 長谷川議員の御質問にお答えいたします。  初めに、自然エネルギーの導入促進についての御質問でございます。  風力発電の収益を太陽光発電の補助や地域産業振興に役立てることについてでございますが、本町の風力発電事業の売電収入につきましては、風力発電事業特別会計並びに風力発電事業基金条例により建設事業借入金の返済にめどがつくまでは他の事業には使用しないことを決めております。6月議会において、井上議員の風力発電の収益をLED防犯灯へ補助できないかとの御質問でも回答しているところであります。  紹介のありました高知県梼原町は、愛媛県境に接する山間地で、人口が約3,900人の小規模な町であります。平成11年10月に風車600キロワット2基を建設され、建設事業費約4億5,000万円に対し財源はNEDO補助金1億8,000万円と過疎債等約2億7,000万円で建設されております。風力発電で得た年間約3,500万円の売電料金を積み立て、現在、3億2,000万円ある環境基金を財源として太陽光発電の補助など新エネルギー関係の助成制度に利用されておられるようであります。また、町営の小水力発電所で毎時50キロワットの電気量を確保し、その電源を昼間は中学校に、夜間は大通り街路灯に利用されております。そして、町内に四国電力の水力発電所が3カ所あることから、電源立地地域対策交付金を年間約450万円受けられており、そのお金を道路や防災灯の地域産業振興政策に役立てておられます。梼原町と異なるのは、風車建設の借入金返済のめどが立っており、自由に使える積立金を持っておられること、町内の小水力発電所により自由に使えるエネルギーを持っておられること、電源立地地域対策交付金を受けておられることであります。本町も風力発電事業の借入金返済のめどがつきましたら環境政策に役立ててまいりたいと考えております。現在は、基金を活用するのではなく、県の事業も利用しながら町独自に住宅用太陽光発電設置補助や自治会LED防犯灯設置補助を実施しているところであります。  また、昨年度実施いたしました北栄町クリーンエネルギーネットワーク推進可能性調査事業による成果を役立てるために、先日、関係者に集まっていただき報告会を開催し、現在、とっとり総研の地域連携事業のマイクログリッド活用による災害に強い町づくり事業に取り組み、関連して北栄町クリーンエネルギーネットワーク活用研究会の立ち上げを進めているところであります。先日、国会で再生可能エネルギー法案が可決され、脱原発や再生可能エネルギー並びに送配電網整備に関する事業が活発化してくると思われます。全国各地で、自治体と企業が協力したスマートシティの実現に向けた取り組みが本格化しております。鳥取県も県内のエネルギーの自給率を高めるなど環境先進県の実現に向けた取り組みを進めておられます。本町も、平成20年2月に北栄町地域新エネルギー・省エネルギービジョンを策定し、エネルギー政策に取り組んできたところですが、再生可能エネルギーを利用したマイクログリッド活用による防災拠点等のエネルギー供給システムの構築、将来のエネルギーの地産地消に向け、風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギーの利活用を進めてまいりたいと考えております。  次に、風力発電による住民への健康被害についてでありますが、風車が完成した後、近くの住民からの騒音等の苦情もあり、平成17年12月から18年2月にかけて、7号機と9号機に近い民家を対象に、聴覚に影響する騒音と人体感覚に影響する低周波音の環境影響調査を実施いたしました。騒音につきましては、風の音、木々等のざわめき、波の音、国道通行車両の音、それらと風車が風を切る音が対象で、風車を全部稼働したときと全部停止したときと調査した結果、2カ所とも1デシベル程度の差しかなく、風車が原因と言いがたいという結果でございました。低周波音につきましては、風車を全部稼働したときと全部停止したときと調査した結果、停止時の低周波音が高い場合が見受けられたことから、風の直接の影響等、風車以外の要因が影響しているという結果でありました。全国でも二、三の市町で騒音や低周波音による健康被害が問題となっておりますが、いずれも風車が直接の原因と断定されるに至っておらないようであります。風力発電による健康被害は、騒音と低周波音の環境影響調査の結果、風車が直接の原因とは言いがたいと考えております。引き続き風力発電に対する御理解と御協力をよろしくお願いいたします。  次に、町道の維持管理についての御質問でございます。  現在北栄町が管理している町道は約346キロメートルとなっております。北栄町では、貴重な予算を大切に使い、交通量の多い路線や通学路等を中心に見通しが悪く、危険な箇所など現場の状況をよく見て適切な時期に除草を行うよう心がけており、年に1回程度ではありますが、計画的に除草を行っております。本年も緊急雇用創出事業の一環として340万円程度を除草費相当として計上しているほか、急傾斜や高所で地元管理の行き届かない路線の路肩やのり面、山間地で近隣に民家などなく地元管理をお願いできない箇所など、従来から町で維持管理を行うように対応してきた除草箇所を含み、456万円程度の予算を計上しております。また、すいか・ながいも健康マラソン大会の前には、コースとなる町道の除草を建設業協会のボランティアや職員で対応したりもしておりますし、年2回のクリーン作戦では、自治会ごとに自宅周辺の道路などのごみ拾いや清掃、除草などの維持管理の機会を通じて身近な公共空間として美化や緑化、そして安全に関して多くの方が関心を寄せていただいているものと感じております。  しかしながら、長谷川議員御指摘のように、それでも町民の方からは、草や木々を避けるため中央寄りを走行し対向車と接触しそうになった、また、草がはみ出し見通しが悪い、子どもの登下校の際に危険だなどの苦情が寄せられてまいりますが、町民の要望すべてにこたえることは残念ながらできておりません。特に夏場の除草について、これ以上道路の路肩やのり面の草刈り作業の箇所や草刈り面積をふやすことは、厳しい財政事情を考えますと一層難しく、対応には限界もあるところであります。また、除草作業や除草剤の散布でここ3年の間大きく依存しておりました緊急雇用創出事業も本年で打ち切りになることから、たちまち来年度にはこの部分での除草についての対応が不十分になることが懸念されるところでもあります。  ところで、日本列島の縦断距離は約3,000キロメートルであり、町で管理している道路の距離をこの数値と比べていただければ、町道の346キロメートルがいかに大変な長さであるかということが想像していただけるものと思います。これらの除草を北栄町がすべて行うことは現実的に難しく、原則として道路に面している土地の関係者の皆さんにお願いをせざるを得ないところであります。地域が高齢化し、こうした対応を地元で中心に行っていただくことは年々難しくなる一方ですが、町といたしましては、地元や道路の受益者、ボランティアの方々の自主的、積極的な維持管理を支援できる体制として、現在5台ある草刈り機の貸し出しが可能なほか、地元管理において除草に必要な燃料代程度の費用弁償ができるような仕組みづくりを検討しております。  また、東園の株式会社再生資源化研究所が開発されたグラスアウトという製品は、敷きつめて水をまくだけの簡単な施工方法で草の成長を抑制する効果があり、すぐれた透水性・保水性を持った廃ガラスリサイクル素材をベースにしておりますので、植樹帯や平たんな土地で活用すれば緑樹を残して雑草だけを抑制することができるという非常に環境にも配慮した製品でございます。自然と共生しようとする本町の理念にも合致するものと考えておりますので、こうした製品を活用して、自治会へ原材料費を支給し実際に対応していただけるような仕組みづくりも検討してまいりたいと考えています。ただし、価格的な面や傾斜のある道路、のり面などの施工に課題がありますので、そうした点について町道で実験による検証を進めている段階ですので、そうした点で一定の成果が見込まれてくれば、自治会などへ案内を進めてまいりたいと考えております。  今後も町が行ってきた道路の維持管理に係る費用につきましては従来どおりの予算確保に努めてまいりますが、維持管理費をできるだけ抑制して財政的な貢献も図っていくためには、地元や自治会などとの共助関係は欠かせないものと考えております。地元自治会などの自主的な積極性を尊重し、活動を支援しながらも、新たな製品などを積極的に取り入れて自治会などの維持管理の負担を軽減してまいりたいと考えております。今、身近な町づくりを自分たちの手で進めていきたいとお考えになる町民の方もふえてまいりました。ぜひとも皆さんにも地域に目を向けていただき、安心・安全で美しい生活環境にしていくためにお互いに協力していきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 自然エネルギーの導入促進について伺います。これまでの同僚議員への御答弁と何ら変わるところはありませんで、償還のめどが立つまで売電収益は他事業には使わないということのようであります。しかし、ここ最近になって、何人かの同僚議員からこの売電収益の活用について提起がされるようになっております。この間の情勢の変化から、自然エネルギーのとらえ方が大きな変化をもたらしているというふうに私は見ております。今の情勢に照らして、環境政策の先進地としてさらに前進するという考えならば、私はもう一歩前に出た新たな提案があってしかるべきではないかというふうに思います。返済、償還のめどということを余りにも重視し過ぎてこのまま数年間を停滞していいのかというような思いすらするわけであります。この点について再度町長に伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 風力発電につきましては、やはり今までどおり返済のめどがつくまでと、その基金の使用についてはそう考えております。ただ、環境政策として一般財源からの取り組みということも考えられると思いますので、そういうものにつきましては、今しておりますが、太陽光なり、あるいはエネルギーの補助をしておりますが、もう少し考えてみてもいいんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 非常に数年前から時間がとまってるような御答弁で残念なんですけれども、今はやっぱり大きくかじを切る、そういう時期だというふうに私はとらえております。本町の場合というのは、結局売電収入を償還に充てるということが非常な、足かせとまでは言いませんけれども、重視されている余りに新しい施策が一般会計の中でしか打てない。ということは、一般会計の中でそういう財源を支出していけば他の経常経費に食い込んでいくわけで、町民の福祉増進という他の施策が圧迫されるというふうに私は見ております。せっかくこうしたいい財源があるのに、すべて使ってしまうということではありませんので、この中から一部を活用していくということであります。そうすることによってさらに前へ進めるということですから、そういう観点が必要ではないかというふうに思います。  先ほど、町長、よく御存じじゃないかと思いますけど、梼原町の例も挙げられておりました。太陽光発電導入の助成制度というのは北栄町でも実施しておりますし、省エネの他の制度もあわせてやっているわけで、同じ先進地の取り組みをしているわけです。本町の場合、1キロワット当たりが9万円で4キロまでということで、4×9、36万円ということですね。梼原町では1キロワット当たりが20万円、これは4キロまでというのは同じでありまして、80万円が上限ということであります。だから、梼原町に比べて補助金の上限予算枠というのは低くて、これがさらに導入を促進するというためにはやっぱり引き上げる必要があるんではないかというふうに思うわけです。そうするためにはやっぱり売電収入から活用していくということが必要ではないかというふうに思うんですけれども、再度伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 梼原町の場合はかなりの補助を出されております。先ほど申し上げましたが、建設の資金がNEDO、そしてまた過疎債ということでありまして、過疎債が2億7,000万円と、9割が返ってくるということでありますので、実際に町が出すのは2,700万円程度で済んでおるというようなことであります。大変、借り入れはしておられるんですが、充当されるということで自由に基金が使えるというようなことになっておるとこであります。そういう中にあっていろんな活用をされておられるとこであります。御存じのように、北栄町の場合は縁故債ということで、その償還に充てておるところであります。今、基金もあるわけでありますが、5年過ぎて、また故障等も若干ふえてくるような状況にあるところであります。それを考えるかと、じゃあそれを一部でも取り崩してということがあったわけですが、なかなか難しいかなというような気がしております。  再生エネルギー法案が先般国会を通りました。当初は新設するものについて1キロワット当たり幾らというような形で議論をされておったようでございますが、今回通った再生エネルギー法案につきましては、既存のものも考えていくべきだということで、附帯決議の中にその文言が入っておるところであります。今後幾らになるかということ、値段を決められるわけでありますが、それが1円でも2円でも高くなれば償還に充てる金額もふえてまいりますし、また基金を、借入金を早く返せばそれだけ環境政策に使っていけるということになろうかと思います。大変期待をしておるところでありますが、今後の動向を見てみたいなと、こう思っております。ただ、この再生エネルギー法案も若干足かせがございまして、電力会社が買わないということも、拒否できるというようなことも附帯決議の中にあるようでありまして、これはどうかなというような気持ちがしておるところであります。いずれにいたしましても、この再生エネルギー法案が通って既存のものも考慮していただけるということでありますので、それを期待をしておるところであります。そうなりますと、今あるものも環境政策に回すことができるんでないかなと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 余りくどくど言いたくはないんですけれども、梼原町の例とうちの違いは、自由に使える資金があるし返済のめどもちゃんと立ってるんだということですけど、私は、それよりももっと前向きに考えるべきで、梼原町の大きな特徴というのは、そうした地域産業につなげていって地域の再生を図ってるというところだと思います。そのことによって、住民がそれを強く感じ取って環境政策に非常に好意を示して前向きにいろいろ取り組むということになってると思います。ところが、北栄町の場合はそういうふうになっていないと私は見ております。ここに北栄町の地域新エネルギー・省エネルギービジョン策定事業というのでアンケートをとっておられます。その中でも、自然エネルギーについては肯定的な意見が大方であるというふうに思いますけども、北栄町の風車についてやっぱり心配する声が多いし、何となくよくわからないと、住民にとって還元されてないんじゃないかという、そういうことを思わせるような回答が何点かあります。例えば反対意見の中ですけれども、町施設などへ格安で電力の供給ができないか、あるいは町の税金が減るようにならないかということが示されて、今のところ、風力発電によるメリットを感じないというのがあります。その他の意見として、他のエネルギー設置も十分に検討してほしいとか、発電以外にももっと工夫をして何か収入につながることを考えてほしいというようなことも上げられております。そして、太陽光発電導入への家庭への援助をやってほしいというのが一番多い内容になっております。こういうことからしてもやっぱり、当然償還も考えながら採算はとっていかなければなりませんけども、やっぱりあと5年も6年もこのままの状態でいたんでは結局、環境先進地も後進地になってしまうというふうに私は思うわけです。そういう意味で、ぜひ町長の英断をお願いしたいというふうに思います。  次の問題に移ります。まず、町道の維持管理については、私も町道全体を町がすべて100%除草なども含めて管理ができるというふうには思って質問はしておりません。やっぱり三百何十キロという距離をすべてやることは、これはもう今の状況では難しいというふうに思います。ただ、管理の責任はどこにあるのかといえば、当然管理者は町長でありますから町にあるということは間違いないと思うんですけども、確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町道の維持管理につきましては、本来ですと町がやるべきだろうと、こう思っておりますが、先ほど申し上げましたように、なかなかの長い距離でありますし、それに伴います経費もかなりかかるということで、今、そういう自治会内、あるいは自治会に近いところ等につきましてはお願いをしてるところであります。そのほか危険なところとか、あるいはなかなか人の手が入らないところは町が管理をしておるところであります。先ほど長谷川議員からもありましたが、町だけでするのは難しいだろうということでありますので、町民の皆さんと、またボランティア等をいただきながらできる体制等も考えてまいりたいと思いますし、町といたしましても、そういう支援ができるような体制も考えていくようにしておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 今までの状況というのはどういうふうに住民の要求に対応してきたかということを聞きました、担当の方に。そうしましたら、要望があったところはできるだけ地元でやってくださいと、こういう対応なんですね。じゃあ、正式に自治会なんかで住民の皆さんにお願いしたのかというと、そういうことはしておりませんということなんですね。やっぱり町長が日ごろ言っておられる、そういう住民参加の町づくりや環境政策という基本理念のところが本当にまだまだ地についてないのかなというふうに言わざるを得ません。本当にそういうことを実践していくのであれば、きちっと町民に対して今の町の現状を情報提供して、管理者としての責任も負いながらきちっとした方針を出すべきだというふうに思います。それを公にして初めて明文化して住民に伝わるわけでして、そういうことをぜひやるべきだと思いますけど、この点についていかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地元の道路につきましては地元にお願いするということは以前から言っておったような気がするわけでございますが、それが浸透していないということであれば再度そういうような体制をとってまいりたいと思いますし、地元でできない、町で管理しなければならないものにつきましても明確なものを示してやっていきたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) これまで除草について主に伺ったわけですけれども、町道は非常に使っておりますから傷んでくるわけですけれども、そうした場合に一番最初に発見するのはそこを利用している住民であります。住民から町の担当課の方に、ここはふぐあいがあるから見てくれよということで恐らく担当の方は行くんだろうと思いますけれども、そういうときに、見た後の措置ですね、そういうものは、どういうふうになるのかということについて住民にちゃんと知らせてあるのかどうか、その辺の対応について伺いたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 職員が見まして、町がしなければならないということであればちゃんと住民の方には知らせておるという状況であります。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 私が聞いたのとは少し違うように感じております。住民の方が一体ここはどういうふうになったんだというふうに聞かなければ回答が返ってこなかったということでありますから、その点については少し私は検討する必要があるんではないかというふうに思います。やっぱりせっかく住民からどうしてほしいという要求があった、これはもうありがたいことで、役場としてはきちっとそれに対応して一緒になって整備していくということでなければ住民参加でも何でもないと思います。そういう点で、もう一度調査をして検討されますか。いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 道路の維持管理、あるいは草刈りだけでなくていろんな面で住民の方からいろいろ御相談等あるわけでありますので、そういうことも含めながらきちんとまた対応してまいりたいと思いますし、またそういうことがあったとしたらこれも大変なことでございますので、職員の指導をしてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 10番、長谷川昭二君。 ○議員(10番 長谷川昭二君) 環境政策もそうでありますが、道路管理についても、環境基本条例にあるように、すべての町民が健康で安全かつ快適な生活を営むことができる良好な環境を確保云々というふうに記されております。これをしっかりとぜひ、絵にかいたもちにならないように実践をしていただきたいということを申し上げて私の質問を終わります。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 答弁はいいですね。 ○議員(10番 長谷川昭二君) はい。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 暫時休憩といたします。(午後2時38分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後2時52分再開)  8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) 本定例議会におきまして、2点お尋ねいたします。  まず、ホームページについてでございます。本町ホームページは利用性が悪く使いにくいと感じております。スマート感がなく、利用者目線での内容になっていないし、内容の更新も遅く、ページの隅々までの気配りが欠けているように思います。全職員がホームページあるいはメールでの応対等に真正面から取り組む姿勢が必要であり、例えば下記の点をまず検証してみてはいかがでしょうか。各課の業務内容、ふるさと納税、町民の声、またその他としておりますが、交流掲示板についてもお考えがあればお聞きいたします。  引き続きまして、町営住宅の管理についてお伺いいたします。町営住宅の管理は適切に行われているのかお尋ねいたします。最近、六尾北団地内においてのぞき及び盗難事件が発生したと住民の方からお聞きしました。警察等と連携をしながら防犯体制の強化をすべきではないかと思いますが、伺います。あわせて防犯のための環境整備、例えば見通しをよくするための生け垣の剪定や通路部分の刈り込み等を行い、通路、これにつきましては町道部分でありますが、除草作業をすべきではないでしょうか。生け垣につきましては、町が年に数回消毒をしているように伺っております。あわせて街路灯の整備・増設も必要でありますし、そのほかできることはすべきだと考えます。また、由良宿団地、六尾北団地入り口には入居者すべての方の名簿が町の管理のもとに掲示されております。何号室だれだれだれだれ、フルネームで掲示されております。掲示されるのが嫌な入居者もあると聞いていますが、これはいつまで続けられるのかお伺いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 津川議員の御質問にお答えいたします。  初めに、ホームページの利用性向上についての御質問でございます。御指摘いただきましたとおり、ホームページの一部に情報の更新が進んでいないところや最新情報にすぐにアクセスできない部分がありました。更新がされていない、遅いといった部分が一部でもあると、その情報だけでなくホームページ全体の評価にも影響し、ホームページ自体を見ていただけなくなるということもございます。御指摘も踏まえまして、更新のされていないもの、遅いものにつきましては早急に改善するように指示したところでございます。今回行った指示の内容は、更新のおくれているものを早急に更新、古い情報は削除すること、まず新しい情報を見えるように新しいものを上にする時系列で掲載すること、更新した最新の日付を表示するようにするというものでございます。ホームページの更新や新たな情報の掲載は継続的に常時意識して取り組む必要があると思いますので、各課での担当を指名し、きめ細かく即時に対応できる体制を役場全体で整備をいたします。また、全職員が取り組む体制を確立し、さらに内容面の改善を図るため、必要な研修も実施してまいりたいと思います。御指摘いただきましたふるさと納税、町民の声、各課の業務内容等につきましても、ホームページを利用される方が見やすいよう工夫をしてまいりたいと考えております。また、ページの デザインにつきましては、平成21年に抜本的見直しをしたところで、相当の費用もかかることから、まず現在のシステムの運用についてできる努力を行い、その上で必要があればデザインの更新についても検討してまいりたいと考えております。なお、交流広場につきましては、現在あるもの以降の投稿がないということでございます。  続きまして、町営住宅の管理についての御質問でございます。六尾北団地においてのぞきや盗難が発生していることから防犯体制を強化することについてでございますが、関係者から事件の報告を受けた後、防犯抑止の観点から自治会長からも状況を聞き取りした上、警察にお願いし、見回りを強化していただいているところであります。住宅の管理者である町といたしましては、通路や防犯灯及び生け垣の状況を確認したところ、一部の歩道では雑草が繁茂し機能をなしていない区間があり、防犯灯は全部で8カ所あり、そのうちの1カ所が破損し、暗い状況でありました。また、庭にある生け垣は、きちんと剪定がしてある住宅とそうでない住宅があり、さまざまでございました。通路については、町道ではない団地内道路となっており、防犯灯については町が設置をしています。通路、防犯灯とも自治会の共有部分であり、以前から自治会で管理をしていただいており、引き続き良好な維持管理をしていただくよう要請をしておるところであります。防犯灯の整備、増強につきましては、自治会長さんと再度現地協議の上、検討してまいりたいと考えております。生け垣は基本的に入居者の方に管理していただくことにしており、今後は自治会長さんを通して町からも管理の徹底を図っていきたいと考えております。町といたしましても、一日も早く犯人が逮捕され、住民の皆さんの安全・安心な生活ができることを願っているところであります。  次に、由良宿並びに六尾北団地入り口にある入居者氏名の掲示板をいつまで続けるかについてでございますが、この掲示板は、各住宅の建設当時に入居者の氏名がわかるようにと六尾北団地は平成5年に、由良宿団地は昭和50年に町が設置したものでございますが、個人情報保護法が平成15年に施行されて以来、個人情報の保護が大変重要になってまいっております。名札の掲示は個人情報が一目でわかること、その一方で郵便、宅配等の関係者は氏名がわからないため不便になることもあるかと思います。氏名掲示の有無につきましては、各自治会の総意にゆだねましたので、それを聞き取りした結果、名札撤去の有無を判断したいと考えております。六尾北団地につきましては、先日の総会で氏名掲示は不要と判断されましたので、早速掲示板の名札を撤去したところであります。由良宿団地につきましても、同様に意見を伺いながら対応していきたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) 順番を変えまして、最初に町営住宅の管理についてから再質問をさせていただきます。  おおむね私が要求した、思っていたことの答弁をいただきました。まず名札の件につきましては、おっしゃるように、個人情報の保護の観点からすると適切でないだろうと思います。それを自治会の方に判断を任され、既に六尾北団地については撤去されたと。それはいわゆる住民の総意が撤去する方向で合意形成が得られたということでありますので、当然の結果だろうと思います。由良宿団地につきましても早急な結論を出されることを望むものであります。  また、生け垣あるいは除草等につきましては、自治会の管理だというふうにおっしゃいました。防犯灯も町が設置し、自治会の方が管理されているというようなことでございますが、生け垣につきましては、先ほどの答弁にありましたとおり、家庭によって、完全に枯れてしまってる家庭もありますし、きちんとといいますか、四角く刈り込んだ管理のされたところもあります。私が問題と感じましたのは、自宅の方に生い茂るものについてはそんなには影響ないと思うんですが、通路側の方にはみ出ている分ですね。歩行者だったり車だったりが通行に際して非常に迷惑になるというふうなことが見受けられました。それらについては、先ほど個人の責任だというふうなことがありましたが、やはり適切な管理をしてくださいというふうなことはお話はすべきだろうと思います。やはり自治会全体が協力体制を持った体制でやるというふうな意思統一あるいは申し合わせが必要だろうと思いますので、再度その辺の管理、入居に当たって、きょうも町放送で新しい入居者を募集されてましたが、入居に際してはそのような管理を徹底していただくということの再度の確認をしていただくということでお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 入居者の方には、やはり生け垣の管理というのはしていただくようにしていただきたいと思いますし、また入居者個人だけでなくて地域で、そういうことも環境をきれいにするという意味で地域全体でもそういう取り組みもしていただくように自治会の方にも図ってまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) 今後とも適切な管理がされるよう望みます。  ホームページについてお伺いいたします。町のホームページに町民の皆さん、あるいは利用者が訪ねる場合はやはり何か目的を持って訪ねると思います。各課へ連絡をとったりだとか質問をしたり、あるいはふるさと納税をしたいというふうなことを考えてみたんですが、実は私、先ほどもちょっとありましたけど、3年越しの質問なんですね。といいますのが、平成21年度の12月議会にホームページのリニューアルをするという補正予算が出されました。情報処理費委託料73万円ということで、その際、質問をさせていただきました。それもこのホームページから議会に入っていって、議事録の検索システムから引っ張ってきましたんで、少し紹介させていただきます。3年ぶりのリニューアルをするということで、どこまでの更新なのかをお聞きしますという質問です。当時の担当課長は、3年ぶりの更新ということで、基本的には全面更新ということでございますということ。最近ヒット数が減っている、あるいはその理由としては、行きたいところにすぐワンクリックで行けないというふうなことが不便であるということでリニューアルするんだというふうな説明でした。再度、ただ、そうはおっしゃってもまだまだ内容的には幼稚な部分があったり不自由な部分もありますねというふうなことで、説明文も事務的な文章しか載ってないというふうな中身もあるというふうなことを指摘させていただきましたが、それからあわせて、先ほどの答弁にもありましたが、各課各職員の皆さんが本当に真摯に取り組んでないでないかというふうなこともお聞きしました。73万円という予算を使ってフレームを変えていくと、だけど、それだけじゃなくて、先ほどありましたような情報の更新だとかいうことが大事ですよというふうなことを指摘させていただきました。それに対しまして、当時の担当課長は、常々職員には課長会を通じて情報発信をするようにということで更新を小まめにするということで提案をしております、そのことは言っておるんですが、現実としてはまだなされてない部分があるということでございますというふうなことを答弁されてます。先ほど町長が答弁されたことの繰り返しが平成21年の12月に行われたということを申し上げたいわけです。それでその後、平成22年の4月ごろになってからだと思いますが、リニューアルされまして、その後私が、今ちょっとお見せしますが、今お見せしてるのがトップページですね。上にホームというのがあって、横に、北栄町について、暮らしのガイド、観光ガイドとかいうのがあって、縦にメニューというのがありますね。町長の部屋というのがあって、各課の業務内容から以下、リンク集まで縦に並んでますね。その中に、公共施設というのがメニューの下の方にありますね。そこをクリックするといろんな施設が出てきて、文化施設というのが出てきます。文化施設にあるべきはずの大栄文化センターあるいは北条文化会館、大野児童館が、リニュール以前にはあったのがリニューアル後に抜け落ちてたんですね。そのことを指摘させていただいて、何カ月かしてから、今は掲示されたというふうな経過があって、それらを踏まえてきょうの質問に至ってるということを御理解ください。  それで、今トップページから、次に、順番変わりますけど、③というのが。これはホームページから入っていって、各課の業務内容というのがずらずらずらっと縦に並ぶんですね、ずっと。ある課に用があって、わかりますか。皆さんにもお配りして、ちょっと白黒の印刷で申しわけないんですが、今提示してるのが、福祉課のメールアドレスが上のAなのか下のBなのかという、ちょっと眠くなったんで、町長、勘でいいです、どっちかぱっと答えていただけますか。(発言する者あり)そうです。こちらのメールアドレス、Aの矢印なのかBの矢印なのか、答えていただけますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) Bの矢印でなければならないと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) そのとおりなんです。実はこのパネルは本来出るべき線が抜けてるんですね。町民課の下に点線が入ってるんですよ。それから保育所、子育て支援のところの下に点線が入ってるんですね。ホームページで確認していただいたらわかりますけど、線がよく写るんですよ。線で区切られてて、どっちなのかと一瞬迷うんですね。なぜこんなことを言うかというと、1年前にパソコンが、私ごとなんですが、落雷で壊れまして、当時保存してたアドレスが吹っ飛んじゃったんですね。用があって入ったときに間違えたという経験があるから言ってるんです。済みません。  それから、じゃあ②というの。先ほどの、ホームから各課の業務内容行って、総務課に入りました。総務課の紹介からずっといろんなことが入ってて、丸をしましたけど、この日付見てください。人事行政の運営費の状況というの、2007年の8月28日に更新してますよという話ですね。ことしの仕事は10年の4月28日、町議会提出議案、2009年の2月12日。いわゆるこれは、この日にちは何ですか。どなたか。町長以外、どなたでも結構です。お答えください。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この内容につきましては、企画振興課長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 渡邉企画振興課長。 ○企画振興課長(渡邉比呂志君) 本来、御指摘いただきました日付につきましては、この下にございます内容が更新されれば当然連動して最新の日にちが上がるべきでございますけれども、一部システム上うまくできていませんでして、ページによりましては下の実際の何段階かおりた内容が更新していても古い日付が表示されたままになってるのがございます。今システムを変えて、下の下位階層が変わりましたら上の階層についても最新の日付になるように変更することにしております。申しわけありません。以上でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) おっしゃるとおりです。日付が変わってないから、ここに入ったときに情報が更新されてないと思うんですよ。だから、古い情報だからというんでもう次は行かないんですね。おっしゃるように、日にちが更新されてれば、その情報には入っていくんです。だから、町民目線で運営してないからできなかった、わからなかったんです。私が質問したからやっとわかったんですね。  次に、④番、ふるさと納税。これはさっき言ったトップページからずっと縦に行くと、ふるさと納税というのがあります。そこに入っていって、寄附の申し込み方法というのがありますね。寄附の申し込み方法は、寄附の額とか手続とありますね。まずは下記お問い合わせ先に御連絡くださいと。寄附申込書をお送りしますと。寄附申込書に必要事項を記入の上、郵送、ファクス、Eメール、いずれかの方法で申し込んでくださいと、こういう方式ですね、北栄町は。
     次に、⑤番、これよその町村のやつをちょっととってきました、あえて言いませんけど。いろんなことに使えますよと、これちょっとデジタルの話をしながらこれはアナログなんで、紙を切って、ちょん切ってます。本来は、縦に3列になってますけど、縦長でずっとですね。スクロールして見れば全部が見れるんですが、ごめんなさい、見にくくなってますけど。何が言いたいかというと、この1枚で次の⑥番、申込用紙まで出てくるんですね、寄附の申し出書まで。さっきの本町のホームページのこの分と比較して、どっちが納税者にとって優しいかという話です。そういう配慮があっていいんじゃないですかということを思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ふるさと納税のこのホームページでのお知らせでございますが、確かに議員仰せのとおり、我が町のは余りにも無味乾燥といいますか機械的といいますか、そういうような形になっております。やはりどういう形でふるさと納税というのはどういうものであるか、あるいはどういうものに使うか、どういうような手続をやっていくかということを詳しく見られた方にお知らせするということが必要かなと、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 8番、津川俊仁君。 ○議員(8番 津川 俊仁君) やはり納税者の立場に立って、どのような形がいいのかということを考えていただいて、町長だけが考えてもしようがないんで、担当課なり、やはり全職員が自分のところはこうやるんだというふうなことをぜひお願いしたいと思います。  最後にしますけど、トップページから右の方に入っていくと、交流広場というのがあります。これは、そこに入っていくと同意しますかというので同意しますというと、総務課から縦に福祉課までずっと縦におりていきます。右半分はたまたま生活環境課、今、総務課長してますけど、担当のころに一生懸命やりとりされてたのを引っ張り出してきました。だから、右側の方は1段低い内容です。その内容の日付をごらんになってください。2007年、2006年、担当、別本さんですね。風車のことが多いんですが。それから以降は更新されてないということですね。新しい情報がないということです。だから、情報が古過ぎるんですね。これ一事が万事なんですよ。もう一つ、リンク先に合併協議会というのがありましたよ。合併協議会、もう解散でしょう。情報だけを残したいんなら、また別の方法があるでしょう。それらのことも、やはり利用者の立場から考えたときに本当に今の状態でいいのか悪いのか、そこのところを考えていただきたい。ちょっとくどくなりましたけど、最後に決意込めてですね。私ずっと3年前から見守ってますんできょうは強く言いますけど。よくなったものもあるんですよ。最新の情報とか、きょうも農産物の被害、注意しましょうとトップページに出てますよね。よくなったのもあります。それからふるさと館のなんか、すごい今楽しいですね。だから、決してすべてが悪いんじゃないんだけど、さっきの答弁にあったように、どこかやっぱり情報が更新されてないとかっていうのが一つでもあるとほかのところに行きたくなくなっちゃうんですね。だから隅々までの配慮をお願いしたいと、更新をお願いしたいというのが私の趣旨です。それについて最後お答えいただいて終わりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変貴重な御意見をいただいたところでございますが、答弁でも申し上げましたように、それぞれの課の担当を決めてまいりまして更新を順次進めてまいりたいと、こう思っておりますし、またこの内容につきましても、やはり事務的なものということでなくて、利用者の方、そしてまた住民の方にわかりやすいような形での内容を掲載したホームページづくりに努めてまいりたいと、こう思っておるところであります。一つでもそうやって更新なり、あるいは古いものがあると、ホームページ自体、やはり信用をなくしてまいりますので、そういうことを考慮しながら職員の方にも徹底してまいりたいと、こう思います。 ○議員(8番 津川 俊仁君) 終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で津川俊仁君の一般質問は終わりました。  次に移ります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 14番、阪本でございます。私は町長の政策と行財政執行について町長に伺います。  町長の政策並びに行財政執行は、自治基本条例やまちづくりビジョンに沿って行われているでしょうか。最近、自治基本条例を制定した自治体の中にも、単なるパフォーマンスとして制定したのではないかと疑いの目で見る住民がふえておりますし、北栄町でもしかりです。不安定な経済状況の中、合併特例債の活用をこのまま続けるのか、NPO法人など無償ボランティアの推進を今までどおり続けられるのか、あるいはまた自然エネルギーの取り組みは今後どのように対応されようとしておられるのか、北栄町のリーダー育成や危機管理、財産管理などは具体的にどのようになされているのか伺います。  大栄歴史文化学習館所蔵の文化財並びに資料の活用について教育委員長に伺います。大栄歴史文化学習館の文化財や資料が青山剛昌ふるさと館として衣がえして以来、大栄小学校2階の空き教室と東亀谷の旧集会所にかぎをかけたまま数年間放置されたままになっております。再度展示館を設けて広く町民に公開すべきと考えますが、今後の活用策を伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 阪本議員の御質問にお答えいたします。  町長の政策と行財政執行についての御質問でございます。平成17年10月の合併から5年経過したこともあり、今後10年程度の中長期の歩むべき道筋を明らかにした羅針盤として、北栄町まちづくりビジョンを北栄町自治基本条例の理念にのっとり広く町民の皆さんの参画を得て本年1月に策定いたしました。このビジョンでは、町の将来像を「人と自然が共生し、確かな豊かさを実感するまち」と定め、北栄町が目指すべき姿、方向を示していますので、このビジョンに掲げた主要施策を確実に実施すべく取り組んでまいりたいと考えております。これらの施策を実施するため、そして合併によって明らかになった旧町間の差異を是正するため、合併後認められている町の持ち出しを少しでも少なくできる合併特例債の活用が必要であると考えております。ただし、不必要な施策までこの合併特例債を適用して実施することは決して北栄町のためにはなりません。真に必要な事業を厳選し、どうしても実施する必要のある事業には合併特例債の使用が最善であります。なぜなら、事業費の約70%は国の財政措置がなされるからであります。比較的有利な下水道事業債でも約40%でありますので、町財政にとっても大変有利であります。今後の合併特例債の利用として、大栄地区の伝送路整備事業、また鳥取中部ふるさと広域連合による新斎場建設事業、ごみ焼却場の大規模改修事業、消防救急無線デジタル化事業などを予定しているところであります。  また、ビジョンの中で基本目標として「みんなのまちづくり」を掲げ、コミュニティー・町民・町による協働のまちを目指しております。町民と行政とが協働して町づくりを進めるため、平成19年度に北栄町自治基本条例を制定し、自分たちの町は自分たちでつくるという精神のもとで町づくりを進めることとしております。その一つのすばらしい例として、北栄町中央公民館大栄分館でNPO法人での運営を行っていただいております。しかし、この運営は無償ではなく有償での運営であり、適切な価格により良好な管理を行っていただいていると思っております。あらゆることを無償ボランティアで行っていただこうとは考えておりません。お願いする内容で、必要な支援は行っていきたいと考えております。  自然エネルギーへの転換につきましては、現在、住宅用太陽光発電設置補助や自治会LED防犯灯設置補助を実施しているところであります。昨年度実施いたしました北栄町クリーンエネルギーネットワーク推進可能性調査事業による成果を役立てるために、先日関係者に集まっていただき報告会を開催し、現在、とっとり総研の地域連携事業のマイクログリッド活用による災害に強いまちづくり事業に取り組み、関連して北栄町クリーンエネルギーネットワーク活用研究会の立ち上げを進めているところであります。先日、国会で再生エネルギー法案が可決され、脱原発や再生可能エネルギー並びに送配電網整備に関する事業が活発化してくるものと思われます。全国各地では、自治体と企業が協力したスマートシティの実現に向けた取り組みが本格化しております。鳥取県も県内のエネルギーの自給率を高めるなど環境先進県の実現に向けた取り組みを進められております。本町も平成20年2月、北栄町地域新エネルギー・省エネルギービジョンを策定しエネルギー政策に取り組んできたところでございますが、再生可能エネルギーを利用したマイクログリッド活用による防災拠点等のエネルギー供給システムの構築、将来のエネルギーの地産地消に向け、風力発電、太陽光発電等の再生可能エネルギーの利活用を進めてまいりたいと考えております。  リーダー育成につきましては、まちづくりビジョンにも掲げておりますが、本町の基幹産業は農業であります。この農業を元気にすること、その主導的役割を担っていただける農業者、リーダーの育成は大変重要であると考えております。そのために生産者の主体的なやる気の応援、新規就農者の農業経営の安定、多様な農業担い手の育成・確保などに取り組んでいきたいと考えております。補正予算にも計上させていただいておりますが、農業担い手育成支援事業において研究等進めてまいりたいと考えております。また、地域の皆さんが地域をもっと元気に、住みやすくするためにみずから取り組み活動を支援する事業といたしまして、地域の自立・活性化活動支援事業を実施しております。この事業で地域の核となる人材が生まれてくるものと期待をしております。  危機管理につきましては、ことし3月に発生いたしました東日本大震災により、これまでの防災計画が必ずしも最善のものではなかったのではないかという反省のもとで、より具体的でより現実に即した計画を策定し、不測の事態に対応していきたいと考えております。  財産管理につきましても、来年度から財政管理に公会計を導入することとしております。これはこれまでの総務省方式から複式簿記形式にかえることにより、より的確な財産・債務管理ができることになると考えておりますし、維持管理につきましても、適正な管理に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 阪本議員の御質問にお答えします。  まず、大栄歴史文化学習館に所蔵されていた収蔵品につき、現在までの経緯を御説明いたします。旧大栄地区の歴史文化資料は、平成18年10月までは現在の青山剛昌ふるさと館の前身である大栄歴史文化学習館内で展示や収蔵庫等へ収蔵しておりました。青山剛昌ふるさと館改修事業に伴い、管内の収蔵物は東亀谷集会所横体育館、大栄小学校2階太陽の教室、中央公民館大栄分館、北条庁舎倉庫、図書館へ移転しております。当時の保管状況は、整理された状態になく、希望者が見学できる状態ではありませんでした。その後、平成21年度の緊急雇用創出事業により歴史民俗資料移転整理事業により収蔵品を利活用できるよう棚などを整備し、展示整理を行ったところでございます。その結果、保存状態や希少性等を勘案し、見学可能な資料は東亀谷集会所横体育館に棚を設置し、防虫用の薫蒸処理を行い、収蔵物ごとにタイトルを張り、希望があればごらんいただける状況にしております。その他、図書等の郷土資料は大栄小学校2階の太陽の教室へ棚を組み収蔵し、世界の貝殻・茶道具については、北条歴史民俗資料館収蔵庫へ収蔵しています。機織り機につきましては、中央公民館大栄分館第3会議室に収蔵し、機織り教室で活用していただいております。また、同類の民具や集会所横体育館に収蔵し切れないものについては、東亀谷集会所へ収蔵しております。活用状況につきましては、平成21、22年度において見学希望が6件あり、東亀谷集会所横体育館収蔵品を見ていただいております。また、北条歴史民俗資料館の企画展で、平成21年度に「食卓の魚と世界の貝殻展」、平成22年度には「開国150年郷土その時展」で収蔵品等の展示も行っております。再度、展示館を設けて広く町民へ公開すべきとの御意見をいただきましたが、現在見学していただける状態となっております集会所横体育館に表示看板、案内看板等を設置し、窓ガラス等には紫外線防止フィルムを張るなどして整備し、希望に応じて見学していただけるようにしていきたいと考えており、新たな展示館の設置は考えておりません。また、今後収蔵物の内容紹介や活動方法等を広報北栄の文化記事「温故知新」で随時掲載し周知を図りたいと思います。また、北条歴史民俗資料館において企画展を開催する中で、収蔵品の一部の紹介、展示も実施したいと考えています。さらに、学校等への社会科授業の学習教材として活用していただけるよう貸し出しリストを作成し、各小・中学校へ配付し、学習に活用していただけるようにしたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 先ほど同僚議員の質問の中にもございました。8月の20日に米子市で開かれました全国政策研究会で片山前総務大臣、それから消費者庁の前福嶋長官の講演がありました。片山さんは鳥取市の自治基本条例には住民投票条例があるのに市庁舎の移転新築の賛否をとろうとする具体的な話になるとしないというのはどういうことかと、したがってにせものだというような判断をしておられました。最近こういった話の中で、他町の方から、北栄町の自治基本条例もにせ基本条例ではないかという指摘がありました。町長は、たとえ基本条例がなくても町民に対する公平・公正・平等、これはもう絶対守っていただかなければならんわけでございますが、北栄町の公共事業の電気工事の50%以上を獲得している会社の社長さんが北栄町まちづくりビジョンの策定委員長を務められたことについての指摘でありました。私もそういったことは思ってもみなかったんですが、総務課長に経過報告、経過を尋ねたところ、行政側が指名されたということを聞きました。その社長さんは策定委員の中で互選で委員長に就任されたということで、問題はないように思います。私もその社長さんをよく存じておりますし、いい人だと思っております。ただ、著しく利害にかかわる、そういった人が、しかも町側が指名するというのはいかがなものかなという気がするわけでございます。ましてその会社は町内にありましたが、町外に本社を移されておるということも伺っております。なぜそういった方を策定委員に選任されたのか、私も実は理解ができません。倫理上の問題であり、常識の問題だと思っております。町長のお答えをいただきたい。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 初めに自治基本条例のお話が出ました。確かに8月20日の日に米子のコンベンションセンターで片山前総務大臣の講演があったわけであります。鳥取市の件につきましては、住民投票についてのお話しされましたし、また北栄町のこともお話しになりました。鳥取はだめだけど北栄町はいい基本条例だと、先ほどにせ基本条例ではないかというような発言があったわけでありますが、そういうことではないということを住民の皆さんに周知していきたいと思いますし、そうしていただきたいなと、こう思っておるところであります。  また、まちづくりビジョンの策定委員につきましては、それぞれの団体の代表の方、そしてまた公募の委員ということで選任をしていただいたところであります。我々がこの人にということでしたわけではないのでありまして、それぞれの団体の代表が出られ、そしてまた公募委員の中で互選をされたというような中で委員長になられたということを伺っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 先般総務課長にお聞きしたところが、行政側が指名をされたということを聞きましたが、それは事実ではなかったということでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長がそう言ったということでございますが、そういうことはないと思います。それぞれの団体の中で選んでいただいて出てこられたものだろうと、こう確信をしております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) そういった団体の推薦ということで出られたということは今わかりました。やはりそういったことがたとえあっても、行政側としてはそういった余りにも利害に絡むような方については遠慮してほしいぐらいのことは言われた方がいいじゃないか。そうしないと、片山さんが褒めたと言われたって、周辺の町の人がおかしいと言われて、調べてみたら50%以上の事業を獲得しておられたということでありますから、これは決してふさわしい人ではないというぐあいに私は思います。片山さんはこういった経過を知られませんから褒められたかもしれませんけども、こういった事実がわかったときには片山さんもまた違ったコメントをされるんじゃないかというぐあいに思います。  次に進みます。臨時職員の採用について、先ほど同僚議員も質問されました。現在171人の臨職がおりますが、臨時的任用職員取扱要綱の規定に反しておるでないかという町民の中からの意見がございます。行政側は国からの制度とか事業とかいろんなものの受け皿としてそういった臨時職員の採用ということがあるかもしれませんけども、やっぱりそういった要綱というものを無視されたら、結局、恩恵を受ける人はいいですけども、そうでない人たちはすごい批判するんですね。だから、せっかくある要綱ですから、それに従って、反しないように対応していただきたいと、そういった誤りがあれば早い機会に是正をしていただくということを申し上げたい。いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 臨時職員の採用等につきましては、毎年1回、そういう試験を行っております。その中で適切な人を採用しておるというようなことでございます。恣意が入ってそういう恩恵を受けるとか受けんとかということは考えおらないところでございまして、適切な中でそういう採用をしておるということでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 町民の中からそういう声が出てくるということは、やはり問題があると思うんですよ。町長の答弁が正しいかどうかは別として、町民の中にそういった感情を持っておられる方があるということはやっぱりもうちょっときちっとされたがいいというぐあいに思います。  最近、経済状況が非常に厳しくなりました。地球なくして世界はない。非常に耳ざわりのいい立派なスローガンでございます。私は感心しておるわけでございます。しかし、松本町長の行政執行には非常に大きな疑問と不信感を私は抱かざるを得ない。町長は余りにも町民の、町内の実態を知らない。地域の歴史、あるいは経過も知ろうともしない。何のことかわかりませんけども、前へ前へと言っておられる。町民なくして北栄町はないというやっぱり思いで行政執行してほしいんですよ。地球なくして世界はない。確かにすばらしいです。だけど町長は国連の職員でもないし、大使でもないし、もうちょっと地域のこと、北栄町のことにやっぱり力を入れてほしいという思いがしております。この経済状況、大変なということで、今回、東日本大震災の原発の事故によってさらに不況が押し寄せてくるんでないかというように思っておりますが、いわゆる町民の経済状況、あるいはそういったものの分析、対応策、なかなかそういった対策を講じようというような姿勢が見受けられんのですよ。先ほどの同僚議員の話もありましたね。町民の所得状況がわからないような状況の中で町政運営をしておられる。私もびっくりしたというか、あきれちゃいました。見てください。前へ前へいったって、町民の中で200万円までの方がすごい多いんですよ。それから全く所得のない人と合わせて75%あるんですよ。そこに前におられる方は問題ないんですよ。600万円前後の方は、ここのほんの一部の人ですよ。そういう立場の人の感覚で町政運営するということは余りにも町民をばかにしとると思いませんか。町長、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 疑問と不信感があるということでありますが、全く私にはわからないところであります。合併して大栄地区の方もいろいろ勉強させてもらいたいということで、いろんなところに行って皆さんとお話をさせていただいたりしておるところでありますし、またそういう農業の会議等も出て、いろんなそれに対する対策等もとってきておるところであります。先ほど所得の話が出ました。200万円以下が75%あるということであります。これは所得でありまして収入ではないわけであります。いろんな形の中で、そういう所得という中でそういう数字が出てきたんだろうと、こう思っておりますが、決して我が町だけの傾向ではないだろうと、こう思っております。バブルが崩壊してなかなか経済が浮揚しない、そしてどんどんどんどん経済も縮小してデフレ化していく、そしてまた最近はリーマンショックによる金融不安、また円高等で企業も海外の方に行ってしまうというような八方ふさがりというような状況で国全体あるいはまた世界もそういうような形になっているところであります。でも、そういうような数字があるということでございますので、やはりそういうところも分析しながら、どういうところに問題があるのか、あるいはどういうところに力を入れていけばいいのかということも再度検討しながら町政運営を図ってまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 自治基本条例につきましても、片山さんも褒めてくれたということで結構なことなんですが、実は北栄町議会も自治基本条例におくれて1年後に議会基本条例を立ち上げました。この3月に早稲田大学のマニフェスト研究会というのが全国47都道府県、それから全国の市町村、合わせて1,800近くの地方議会をトータルした中で北栄町議会は透明度、改革度が21番なんです。だから、非常に勉強しとるんですよ、実は。勉強しとらん議員もあるかもしれませんけども。とにかくレベルが高いんですよ。だからいろいろ調査研究しながら、北栄町の発展のために頑張っとるわけであります。それで、議会基本条例を立ち上げた中で、やっぱり検証は大事だと。4年に1回とか、あるいは1年に1回とかいう検証をする議会はようけあるんですが、北栄町議会は毎定例会終了後に全議員で検証委員会を開いておるんです。そこらがやっぱりかなり高く評価されてるんじゃないかと思ってますが、一方この自治基本条例について、議会より早く立ち上げとって、検証されたという話、一度も聞いたことないんですがそこらはどうでしょうか。もうそのままでええ、もうつくったけええということなんでしょうか、ちょっと答えていただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 自治基本条例につきましては、見直し条項が入っておりまして、検証する中で見直しをしていくということが条例の中に掲げてあるところでありまして、何年前かわかりませんが、2年ぐらい前だったと思います。新しい事業等も入ってきたと、国際交流等も入ってきたという中で見直しを行っております。そういうことで、常に見直しをしながら変えるとこは変えていくというような形で今やっておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) こういう状況では、町の発展なんてって口先で言ってもなかなか難しいと思うんですわ。前へ前へ、ボランティアで、協働の社会でなんていったって、こういった色のついたところにおられる人というのはなかなかボランティアに出てくださいといったって現実には無理なんですよね。今NPO法人等立ち上げて頑張っとる法人はたくさんありますね。だけど、75%ぐらいは赤字経営なんですよね。先ほど中央公民館の大栄分館の例を挙げられましたけども、あそこは非常に行政側の対応がよかったということでしっかり頑張っていただいてるということもあるんですが、一般の場合には非常に難しいと。例えばすいか・ながいも健康マラソン、ことしで24回、大会を開きました。当初から言われとったんですが、行政側が呼びかけておきながら一般町民のボランティアは無償ボランティア、Tシャツ1枚ということなんですよね。以前から残業手当とか超勤とかいうこともありましたし、今は振りかえ休日とかなんとかいうことがあるみたいですけども、やっぱり大会当日ぐらいはみんなが一緒に無償ボランティアしょいやというような形にならないと、そういった呼びかけをされた町民から非常に不平不満があるんですよね。だから、表面的にはよかったよかったと言っても、協力してくれる町民はすごく不満なんですよね。そういったことをぜひ、大会当日一日ぐらいはみんなが協力し合わいやというような体制が必要だと思いますが、町長、どう思われますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) すいか・ながいもマラソンの大会運営についてのことだろうと、こう思っておりますが、やはり職員の方もそれぞれの部署の責任もあるところであります。その中でボランティアさんにお願いしながらそれぞれの役割の中で手伝っていただいておるというようなことであります。当初は残業手当等もあったようでございますが、今は代休等で対応しとるというような状況でございます。これをすべてボランティアということになるかどうか、また職員とこれはそういうことであれば話をしなければならないだろうと、こう思っておるところでありますが、現在のところは代休で対応しておるというような状況であります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 先ほど言いますように、皆さんはここの一番ええところにおられるんですよ。ボランティアに頼まれる人はここらの人なんですね、色のついたとこ。そういった配慮が全くないんですよ、今。この間も常任委員会で管理職の皆さんと話をした中でも、やっぱり上から目線ですね、ほとんど、残念ながら。こういった人たちの思いは全く酌み取ってないです。そんなことをしとったら、北栄町は大変なことになりますよ。全国的にそうだということは事実なんです。だけど、北栄町としてどうするか、こういう財政状況になっとる、ならどうしようかいや、皆さん、管理職会議でそういった検討をされたことがありますか。政治主導で町長一人で考えたことがどんどん進んどるんですか。このままでいいと思いますか、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 管理職会議の中でも、やはりそういう財政的なものが厳しいということもあるわけでありますので、なるべく経費を使わないように、その中で効果的な事業ができるというようなことも考えておるところであります。こういう状況でありますので、管理職としても、また職員としても当然そういう財政の厳しさの中で仕事をするということは考えておると、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) ぜひそういったことは町長の指導力で実現してほしいなというぐあいに思います。  それで、町長に申し上げたいんですが、町長はやはり、先ほど申しました町民に対して公平・公正・平等、そして安心・安全、さらには町長の大きな仕事は町民の生活、町民の幸せを担保されんと町長としての意味がないと思います。どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今までも公平・公正に取り組んでおるとこでありますし、今後ともそうやってやっていきたいなと、やるようにしております。そして生活を担保するということでありますが、それぞれの施策の中でそういう対策をとってまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 財政面でゆとりがあるとか、町長が風車を計画されたころにはまだ合併前で、基金もまだあるし、ゆとりがあったと思うんですよ。だけど、大栄町はもう予算が組めんいうぐらいの状況だったんですよね。そうした中で、当時の中西課長においでいただいて、風車の件について勉強会を開きました。2回開いたと思います。そういう中で大栄町側の議員は、こんな事業は町としては大変だけん民間にやらせてくださいと、それよりも、9基も建てるなら民間にしてもらえば固定資産が4,000万円ぐらい入るじゃないかというような話がございましたが、中西課長が町長にそういった大栄側の意向を伝えられたかどうかはわかりません。どんどんどんどん進んでしまいました。財政的にゆとりがあるならええ。CO2の放出を、よそに比べてどんどん放出しとって迷惑かけとる、そのためにやるんだということならともかく、今の環境行政、これは町民にとってどうなのかという議論が全くなかったんですよ。風車のときも聞かなんだ。青山剛昌ふるさと館もそうですよ。町民にとってどうか、それが一番大事なことなんですが、そういった議論はない。歴史文化学習館の中でもちょっと質問させてもらいますが、やっぱりそこらのとこが、一番基本的なことをしっかり決まってない中でどんどんどんどん前へ進まれる。結果がこうなんですよ。北栄町、自然環境もすごいすばらしい町だと思っております。だから、今あるものをどうこうは言えませんけども、地球環境のために30億円ものお金をつぎ込んだことがええかどうかということも、ではどうするかということもやっぱりあわせてこれからの行政運営の中では考えていただかないと、町民はついていけません。  それと、この表もそうなんです。町・県民税の非課税世帯、現在25.2%。全世帯のうちの4分の1以上が非課税世帯なんですよね。平成20年からずっと徐々にふえておるんですね。高齢化率も25.4%、離婚率も自殺する方も県の平均以上、生活保護世帯はあんまりふえておらんようですけども、そういったことを考えると、やっぱり環境政策もいいですけども、こうして見とると、太陽光発電あたりもええことなんですよ。総論はみんなええんですよ。だけど、こういった恵まれない人がたくさんある町が、本来自分でもパネルを設置できるような方に50万円も補助して、ゆとりのある人ですよ、みんな、パネル上げとる人は。これは国がやればええことであって、やっぱり町があんまり乗ったり、こうやってする必要ないと思うんです。結果は、町民の弱い立場の人にみんなしわ寄せが来るんですよ。  それと、今議会の資料の中にもあります。小・中学校のいわゆる保護者の貧困、低所得家庭といいますか、一生懸命働いておってもこのたびの経済不況の中で職場を首になったり、あるいは給料を大幅にカットされたり、大変な方がいっぱいあるでしょう。教育委員会の関係、よう理解しとられるでしょう、そういう家庭がいっぱいあるというの。非常に苦労しとるお父さん、お母さんが多いんですよ。経済的な理由によって、学校給食費、あるいは学用品の支給、そういった対象者が78世帯、子どもが91人もあるんですね。こういう人たちは、例えばこの間、前回の議会でも住宅新築資金の滞納があって回収不能ということで、不納欠損処理されましたね、3戸。年とっとって、役場の職員が行っとって、銭戻せ戻せって言われるほど情けないことないと思いますよ。そういう人たちで、町長が言っておられる北栄町に生まれてよかった、北栄町に住んでよかったなんて思う人は一人もないと思うんですよ。だから、そういう底辺の人たちの気持ちをやっぱり十分に酌んで、先ほど言うように、ここにね、高所得者ですよ、皆さんは、北栄町の中では、そういう人たちの感覚ではなくて、もうちょっと町民目線で行政執行をしていただきたい。町長、その点どうでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろお話をいただきました。合併の話もありました。その中で風車の話もあったわけでありますが、そういう風車をつくった町とあなた方も合併されたわけでありますので、それはそれとして認めていただいていい方向にしていただきたいなと、こう思っておるところであります。  それから、先ほど低所得者の方がふえてきておるということがありまして、これは大変憂慮することだろうと、こう思っておるところであります。そういう準要保護等の方が78世帯もあるということで本当に憂慮するところでありますが、そういう方たちにつきましては今の制度の中で対応させていただいておりますし、またそのほかのことでも御相談があればいろいろ相談に乗ってまいりたいと、こう思っておるところであります。  また、そういうなかなか仕事がなくなった、あるいは給与をカットされたということで滞納もふえてるということもあろうかと思いますが、そういう方等につきましても、やはり相談をしながら、どうしたら少しでも借入金が減っていくかというようなことも職員も親身に相談業務によってやっているところであります。ただ、そういうことをこちらの方からも何回もお願いしてもなかなか相談に来られないということもありますので、そういう方につきましてはこちらから出向いていったり、あるいは周りの方にまたお願いしながら、そういう少しでも払っていただくような体制をとっておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) このたびの大震災で政府は復興増税、それから消費税の10%についても、恐らく一、二年の間には消費税の値上げはあると思うんです。けさの新聞にも載っておりました。年寄り衆が一番頼りにしております国民年金の引き下げを政府は検討しておるんですね。今、鳥取県で万引き等の犯罪がふえておる。年金受給者、高齢者が生活苦のために犯罪を犯しよる、そういう現実があるんですよね。きょうも飯田議員が警察へ行って子どものことをいろいろ警察が頑張ってくれてって言ったということで、非常に熱心に頑張っていただいておると思いますけども、やっぱりそういった高齢者の実態というものも考えていただかないと、とにかく差し押さえができました、競売しましたちゃな、それは行政のやることじゃないです、本当は。所得が少なけりゃお互いに利益が共有できるような、最終日には町づくりということで全町公園化の提案をさせていただくようになっております。世羅町は非常にすばらしい実績を上げとるんですよ。20年、25年前には大栄農業はすごかったんです。世羅町の皆さんは大栄農業に何回も来られとるんです、農協関係者から農家から。それで販売額がどんどん今伸びよるんです。うちはどんどん減っていきよるんです。だから、そういった利益を共有できるような仕掛けをこれから提案しますから、元気のある者がもっとおらないけんなんて町長は言っとられますけど、背水の陣を敷いて頑張りますよ、みんな。だって、倒産しちゃいますよ、農家は。だから、農産物も加工品あたりもやっぱり直接販売できるような、有利に取引ができるような、そういう仕掛けをこれから提案させていただきたいというぐあいに思っとります。  8月31日に、新聞報道ですけども、日本の相対的貧困率、これが過去最高になっちゃっとるんですね。OECD経済協力開発機構の加盟30カ国の中でワースト4番目だそうです。これは何でもない、経済不況によって正規社員が減っちゃった。だから所得が減っちゃった。それで貧乏になっちゃった。日本は豊かな国だと思っとる人が多いんですが、町内でもそうです。風車がああして前年度はすごい実績上がった。100何%ですか。北栄町はえっともうけとんなるな。そういう錯覚が起きんように、夕張の二の舞をせんように、国は一般会計も特別会計も財布は一つだから、同じ轍を踏まんように、それを参考にしながら頑張ってくださいということで、連結決算が去年から発表されてるんですよね。去年も、ことしの発表も、北栄町は将来負担比率がワーストツーなんですよね、県下で。実質公債比率がワーストスリーなんですよ。倒産にはまだ大丈夫だと言われますが、今回の議会で提案しておられます実質公債比率も将来負担比率も軽くなったと、大変いいことのように思います。ただ、将来負担比率の減少部分については、今回思わん交付税が国からおりてきた。もう一つは、下水道料金の値上げによって減ったんだと。そこですよ、問題は。特例債が一番私気になって心配しとるんですけども、実質公債費比率が減ったといっても、町の借金を町民が肩がわりするというような結果になっては意味がないんですよ。そういった状況の中でありますから、やっぱりもうちょっとシビアに。町の職員というのは現場に出ないですよ、あんまり。もう机上のプラン、みんながインターネットにらんどって、だけん実態がわからんからすごく温度差ができちゃうんですね、町民と。でも、それでよしとする、そういう流れというのはやっぱりもう一遍振り返って検討し直す必要があらへんかなというぐあいに思います。  ところで町長、北栄町は農業の町、基幹産業は農業、十分自覚をしていただいとると思いますが、去年の北栄町の農産物の販売額は幾らだったと思いますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ちょっと調べさせていただいとるところでありますが、果樹園芸だけで34億円ということであります。あと水稲なり、あるいは畜産があるわけでありますが、60億円から70億円ぐらいだと思っております。資料がありましたが、ちょっと今見えませんので、後でまた報告させていただきます。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 北栄町の農業は、実は20あるいは大方30年前というのはすごい活発だったんですよね。スイカの販売額は最高37億2,000万円、個人の販売も含めて37億6,000万円ぐらいあったと思います。ことしは18億円台ですね。去年は19億円ちょっとですね。そのくらい減っちゃっとるんです、基幹産業ですよ。じゃあ20年前はどのくらいあったと、大体の感じでええですから、町長、答えてみてください。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これも調べさせていただいたところでありますが、20年前ですね、平成2年、北条町につきましては大体17億5,000万円ぐらいですね。それから大栄地区におきましては85億円ほどあります。これは畜産なり、あるいは米、大豆、麦を加えたものでございますが、それぐらいの販売高があったところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 大栄側のことはわからんと思います。関心がないんですよね。農業の町、北栄町の町長が去年の農産物の販売額がわからんなんて、旧町のときの常識では考えられんですよ。町民生活、町民の収入がどのくらいあるかも知らんなんちゃな、そんなことで行政運営をしてるなんてあいた口がふさがりません。教えてあげますよ。平成2年、20年前が107億円、北条町と大栄町と合わせて107億円なんです。大栄町の数字をいうと、85億円あったんです。北条町は20億円。それで、前年の場合はどうか。平成20年。60億円しかない。これは畜産もタバコも全部含めたところの数字なんです。それで、今、60億円のうち大栄が40億円ほどになっちゃっとるんです。85億円が40億円になって危機感を感じんなんて、町長、私はちょっと考えもんだと思いますよ。農業政策、頑張っとる頑張っとる言われますけど、こんな政策ではだめなんですよ。国からのいろんな制度、ただ農家に便宜図るだけの政策なんて、あったもんじゃない。どこの市町村もやっとるんですよ。北栄町独自の取り組みをせないけん。そのためには、世羅町の事例を倣いましょうというのが今の議会の考え方です。町民に聞いてみなさい。何しとるだいやと必ず言いますよ。だから、先ほど同僚議員も言うように、野村課長はせっかく国からおいでになっとるわけですから、先ほどの公共物のいろんな後始末もあります。災害復旧もあります。そんなことをさせること自体がだめですよ。北栄町の将来ビジョンといいますか、そういう一つのひな形をつくる、あるいはそれを具体化する、そういった仕事をさせてください。宝の持ちぐされですよ。野村課長だったらやりますよ。どうですか、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 20年前からかなり販売額も減ってきております。10年前からも減ってきておるところであります。これも高齢化であったり、あるいは栽培面積が減ってきたということもあるでしょうし、単価的なものもあるかもしれません。そういう中にあって、今若い方もかなりまた農業に力を注いでおられるということもありますので、そういう方たちを大切にしながら今後も取り組んでまいりたいと思っておるところであります。生産団体あるいはJA等とも一緒になりながら農業施策を取り組むようにしておるところであります。特に砂丘地の方は、かなりまたこれも減ってきております。タバコの方も減ってきたということでございますので、その対策等も今後考えてまいりたいなと、こう思っておるところであります。さきの議員の答弁にも申し上げましたが、そういうプロジェクトチームをつくりながら今後の農業のあり方等を考えるようにしておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 販売額は大体35億円から大栄側は減っとるんですよ。35億円というと、旧大栄町のいわゆる一般会計総予算ですよ。北条町の予算より多いぐらいがどんと減ってきちゃっとる。それで、皆さん後継者育成とかなんとか言いますけど、なかなか育成なんてできんです。たった一つ方法があるんですよ。もうかったら農業するんですよ、もうかったら。だから、20年前に農業せい農業せいといって農業したもんじゃないです。たしかあんな家がスイカや長イモやってもうけとるけん、うちも出とったけど百姓しに帰ったとかいってね。ところが、余りにも組合とか農協とかががんじがらめにしちゃってもうけが少なくなったんですよ。資材費は高値安定。行政は農家は経営努力せいとよう言いますけど、経営努力ができんです、資材が高値安定だから。まして統一出荷ということになると、選果場に持ち込んでもすぐにトラックに積んで市場に持っていかないけん。世羅町や、それからグリーン・ツーリズムをやっとる長野県の飯田市あたりはその場で売る量が多いんです。そうすると、運賃はみんなもうかるわけです。お客さんが運賃持ってごしなるから。だから生産するときには1玉当たりの生産がぐんと伸びるんです。市場手数料の15%ぐらいは仕方がないですけど、こっちで直売所で扱ってもやっぱり15あるいは18%ぐらい要りますから、ただ運賃はすごいですよ。そういった、ここで、地元ではけるような仕掛けは行政がやっぱりある程度音頭をとってくれないとだめです。だから世羅町のようなことにしようと思ったらやっぱり勉強させていただいて、成功しとるわけですから、まねしてもええと思うんですよ。どうですか、町長。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 生産だけでなくて、いろんな販売形態があると思います。そういうものも加味しながら、そしてまた付加価値をつけながらこれから農産物販売というのを考える必要があるんだろうと、こう思っておりますので、いろいろ勉強しながら取り組んでまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 先ほど申しましたように、やっぱりもうちょっと町長も管理職もこういった実態を十分理解して危機感を持ってほしいんですよ。世羅町はやっぱりハングリー精神で向かったんですよね。ちょうどこの数字が逆なんですよ。20年前と、北栄町は下がってる、世羅町は110億円ぐらいだと思うんです。そういう成功事例というのは大いにやっぱり取り組んでいくべきだなというぐあいに思います。  それで、経済状況もそうでございますが、老人の医療費がウナギ登りに上がっとるんですね。消費税も上がるかもしれませんけど、やっぱり北栄町にしてもいわゆる介護保険、医療ですね、国民健康保険、それから後期高齢者医療、こういったものの値上げは避けられない。年金も下がる。どうして年寄りが食っていけるか、ええ知恵があったらちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変厳しいような状況であります。私もいい知恵があったら教えていただきたいなと、こう思っておるところでありますが、しかし何といたしましても、受益があればある程度負担もしていかなければならない。じゃあ、どうやってだれが負担していくのかということだろうと、こう思っております。国民全員でやはりそういうところは負担するところは負担する、そして受益するところは受益するということになろうかと、こう思っております。国の方にそういうところもきちんとしていただいて、安心して生活できるような体制をとっていただきたいなと、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) ぜひ頑張ってほしいと思いますが、この間、湖南市に行ってまいりましたね。災害時のいわゆる総合協力協定の締結といいますか、議員も何人かついて行きました。一般町民の方も何人かおられました。議会でもどういった内容の協定なのかということを全く聞いてなかったんですよ、協定を結ぶという話はあっても。向こうに行ってから、何かそういった文書を読まれるかなあと思ったけども、それもなかった、町長と市長のあいさつの中にはある程度ありましたけども。そういった自治体と自治体が協定を結ぶのに立会人が中身がわからんなんちゃなやり方は、説明責任がないというのも甚だしいですよ。まして、朝の8時に出発して翌日2時ごろに帰ったんですけども、食事は個人でしてください。公でついて行っとるのに弁当の一つも出ないなんて、そういう協働の社会なんてないですよ。町長も管理職も公費で出とられるでしょう。一般町民はついて行っても弁当も出んなんちゃ。それで帰り際に向こうの商工会か何かが弁当積んでくれましたけども、そういったやっぱり常識の範囲内でやられんとだめだと思いますが、町長、いかがですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 災害協定の内容が事前に行き渡ってなかったということはまことに申しわけないと、こう思っておるところであります。それから夕食等につきましては、湖南市の方から そういう申し入れもあったものですから今回は甘えてお願いをしたということでございますので、そういう形で食事をとっていただいたというようなことであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。
    ○議員(14番 阪本 和俊君) 六尾北団地の北側、JRの横し、町有地のところに生け垣があります。去年、JR橋の工事が終わって、あそこはもう六尾北団地の住宅建設の予定地だったんですが、JRの工事があって、貸してあったんですが、その返還と同時にあそこに植木が植えられた。副町長に、いつだったですか、木がほとんど枯れちゃったということで、あそこは町有地だと思うけどどうなっとるだいな、調べてみないけんなということがありましたね。調べたかどうか知りませんけど、何の報告もきょう現在受けてないです。ところが、7月ごろ気がついたら、新しく植えかえがしてありました。そして8月の終わりごろになったら、また何本か真っ赤になって枯れておりました。こういった町有財産の管理ということについて、デマンド方式についてもそうなんですが、もうちょっと気配り、心配りがないとだめだと思うんですが、そういった植えかえの経費、あるいはどこが管理しておられたのか。行政の職員というのはおかしいんですよ、考え方が。普通花を植えてもスイカ植えてもメロン植えても野菜植えても、活着するまでは水かけんとだめなんですよ。同じことを2度繰り返されたからちょっと質問するんです。どういう経過でそうなったのか、費用はだれが負担したのか、ちょっとお聞かせいただきたい。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 総務課長に答えさせます。 ○総務課長(別本 勝美君) 議員の御質問にお答えをいたします。  六尾北団地の植栽につきましては、平成22年の1月に工事契約をいたしまして、3月17日の工期で業者に植えていただいたということですけども、今年度の4月に入りましてから枯れたものについては植えかえをしていただいております。これは契約に当たりまして、契約から1年以内のものにつきましては業者の方が管理をして、枯れた場合については植えかえをするということで業者の方の費用負担で植えかえをしていただいたというところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) よくわかりました。  時間がありませんが、先ほど教育委員長にお答えいただきました。歴史文化学習館の維持管理等、青山剛昌ふるさと館が歴史文化学習館から衣がえするときに、中のものをどうするかという、私、質問したときに、できるだけ早い機会に対応したいということがありましたから、私は余りその件については物を言ってこなかったんですが、平成18年に同僚議員が質問しました。やっぱり何とかそういった整理をして展示したいということがあったんですが、その意欲ある担当者が異動しちゃって何もならん。それから20年度にまた同僚議員が質問したんですよ。そしたら全然やっぱり対応してなかったといいますか。約束事はやっぱりある程度実行していただかんと困ると思うんですよ。あそこに寄附した町民からは、そげなことなら返してほしいなんて言う人もあるんですよ。文化財とか芸術品は、前田寛治あるいは生田和孝だけじゃないですよ。大栄側の宝ですよ、あれも。町長がこっちに婿に来て、家内のおやじ、じいさん、ばあさんをあんなとこにかぎかけて閉じ込めとると一緒ですから。本当ですで。あんた方、腹が立たんですか、そういうことされて。そういうことをやっぱりもうちょっと配慮してもらわんと困るなと。 ○議長(池田 捷昭君) 阪本議員、一般質問の持ち時間が過ぎました。答弁だけ求めて阪本和俊君の一般質問を終わりにしたいと思います。答弁してください。どなたが……。教育委員長かな。  吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 先ほど答弁させてもらったように、必要な資料につきましては、東亀谷集会場横体育館に展示させていただきます。大いに見学していただくように、答弁でも言いましたけど、表示看板等を設置しますので、よろしくお願いしたい思います。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で阪本和俊君の一般質問を終わりました。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 皆様にお諮りいたします。会議時間は午後5時となっておりますが、時間内に終わりそうにありません。時間を延長するか、20日に延会するか、御意見を伺います。(「延長」と呼ぶ者あり)延長という御意見がありますが、よろしゅうございますか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田 捷昭君) そういたしますと、時間延長することに決定いたしました。  暫時休憩といたします。(午後4時35分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後4時50分再開)  5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 5番、青亀です。私は砂丘地農業の振興と道の駅北条公園の活性化についてお伺いいたします。  北栄町は、農業が基幹産業と公言しながら、農業環境は厳しい状況であります。特に砂丘地の農業は農業従事者の高齢化と後継者不足で大変厳しい状況であります。来年度はタバコの耕作面積が大幅に減る、20ヘクタール以上減ると聞いています。風力発電の建設を契機に環境問題と砂丘地農業の振興を道の駅北条公園をその拠点としてその活性化を目指し、砂丘地振興基本構想を策定し、そのための砂丘地振興基金1億円が積み立てられていますが、その後の進展がなく、凍結状態であります。山陰自動車道の北栄町の区間は整備区間から除外され、高速化は見送られました。これは、考えようによれば、北栄町は全区間でインターチェンジであり、どこでも道の駅たる要素を持ち合わせており、砂丘地農業振興を基本とした現在の道の駅北条公園の整備と活性化が求められると考えております。現在、砂丘地振興基本構想の見直しも行われておりません。1億円の砂丘地振興基金も行かされることなく眠っております。砂丘地の農業はますます厳しくなっております。このままでよろしいのでしょうか。早急に砂丘地振興基本構想の見直しを行い、道の駅北条公園のあるべき姿を再構想し、その基金を生かして砂丘地農業の振興とコラボさせて事業推進を図ることが必要ではないでしょうか。今後の方針を伺います。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 青亀議員の御質問にお答えいたします。砂丘地農業の振興と道の駅北条公園の活性化についての御質問でございます。  砂丘地農業におきましては、ブドウ、ナガイモ、ラッキョウ、葉タバコといった基幹品目が栽培され、北栄町を代表する特産物となっておりますが、議員御指摘のとおり、今後担い手の高齢化と後継者不足は大きな課題でございます。ブドウやラッキョウ、ナガイモにつきましては、関係機関の連携のもと、これまで生産技術の向上や消費者への販売促進活動を通じて一定のブランド力を有するに至っておりますが、特に葉タバコにつきましては、このたびJTが国内の生産調整のため廃作奨励金の交付を打ち出したことに伴い、生産者38戸のうち19戸が廃作を決意され、作付面積は現在の50ヘクタールから28ヘクタールに減少することとなりました。葉タバコ耕作組合としては、当面の転換品目として白ネギ栽培を推奨する方針であると伺っておりますが、町といたしましては、転換品目の円滑な栽培着手、収穫、販売に至るよう、今後、県普及所やJAとも連携し、チャレンジプラン支援事業の活用による機械導入、農地の利用調整、集積について早急にバックアップしてまいりたいと考えております。さらにこうした個別品目に係る課題のほか高齢化に伴い経営縮小、後継者対策、担い手への農地集積、遊休設備の活用、6次産業化の取り組みなど、現在の砂丘地農業における課題を整理、把握し、今後の砂丘地農業の効果的な振興プランを検討する材料とするため、このたび町はプロジェクトチームを立ち上げ、生産者のほか関係機関や専門家も交えながら調査、議論を行っていく予定にしております。  また、議員からは砂丘地農業を取り巻く環境は格別厳しいという見方が示されていますが、一方で、砂丘地という土壌条件は、地力や保水力、飛砂という問題はあるものの、水はけ、通気性のよさ、収穫物から土壌を除去しやすい等、栽培品目によっては大きなメリットを発揮するという特徴も忘れてはなりません。最近は特に町外の事業者よりこうした砂丘地の特徴に着目した新たな品目の生産を志向する動きも目立ってきています。具体的には、関西の食品加工メーカーと連携したトウガラシの栽培が今年度より開始されており、一部遊休資産となった葉タバコ乾燥施設の有効活用にもつながっております。このほか漢方薬や化粧品の材料となるカンゾウについては、国際的にも需要が逼迫していることを背景に、関東の大手化学メーカーが国内での本格栽培に向け町内の砂丘地で試験栽培に取り組む試みも始まっております。さらに、東北産のゴボウの減産を受け、関東の企業からゴボウ生産の適地として町内の砂丘農地での栽培の要望があったところであります。このように町外事業者からの参入事例を見ますと、川下の加工メーカーが多様化する消費者ニーズに迅速に対応するため直接加工材料を確保できる農地を求める動きが活発化しており、品目によっては、町内の砂丘農地も十分魅力的な競争力ある生産基盤となり得るということがわかります。町といたしましては、県の東京本部、関西本部等とも密に情報交換を行いながら、こうした経済情勢を迅速にキャッチし、町内農地の利用状況や生産者の意向を十分に確認、調整しながら、町外事業者の知恵やノウハウ、販路を効果的に取り込むことで町内の農地等の資源を最大限活用し、町内の農業振興や地域活性化につなげてまいりたいと考えております。  次に、砂丘地振興基本構想の見直しと基金を活用した道の駅北条公園の整備についてでありますが、現在の道の駅北条公園を町が単独で直ちにリニューアルとしたとしても、費用対効果に見合った集客を実現できるかは不透明でございます。一方、この道の駅北条公園周辺につきましては、その立地条件から商業施設等の進出が見込まれており、こうした企業の進出を待たずに町が単独で開発するより、民間投資の動きと連動させて再開発を行うことの方が基金の投下の効果が大きいと考えられます。また、議員御指摘のとおり、現在、国道9号北条道路の整備事業が中止されているところでございますが、道の駅周辺地域は、この北条道路と国道313号地域高規格道路が合流する交通の要所であり、これら道路の整備が進むことにより、周辺地域への企業立地の可能性が大きく高まることが期待されます。町といたしましては、県や隣接自治体と密接に連携しながら関係各所に強力に働きかけ、これら道路整備の確実な推進を図り、企業誘致を初めとする地域活性化につながる取り組みを実現していく考えでございます。  砂丘地振興基本構想につきましては、今後こうした企業進出の計画が持ち上がった時点で、随時その内容を民間投資と相乗効果を発揮するような形に見直しすることとし、基金につきましては、その進出企業が円滑に営業できるようさまざまな条件整備を中心に活用していくことが道の駅北条公園及びその周辺地域のにぎわいを創出するとともに、近隣の観光農園の活性化にもつながるものであると考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 私はこの砂丘地振興基本構想を見直すか見直さないかという基本的な論点からお伺いしたいと思います。町長の答弁によりますと、基本的には企業進出の形があってから、その状況に合わせて見直すということでありました。この答弁は、以前私もこの砂丘振興基金につきまして、構想につきまして質問しましたが、同じ答弁であったかと思います。果たしてそのような姿勢でいいのでしょうか。この企業進出が例えば10年後だったら10年間放置しておくということになります。そして、現在の砂丘地振興基本構想というのは、一つは例えば展望塔を通って風車を見るというような今後が考えられるような事業も計画の中に入っております。やはり企業が来ようと思うときには、その町がどういう構想を持って動いているのかという形がないとなかなか企業は入ってこないのではないかと私は思いますけど、いかがでしょう。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 青亀議員仰せのように、確かにタワーを建てて風車を見るというような構想につきましては、これは無理な面があろうかと、こう思っております。今のところ凍結という形で、民間企業の進出があればということで考えておりますが、そういうことも含めながら見直しを進めてまいりたいなと、こう思っておるところであります。そういう民間の企業の進出を想定しながら今後は見直しをしていくべきだろうと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 企業進出があってからじゃなくて、想定しながらということでありますので、ぜひともその見直しをお願いしたいと思います。  先ほどまでの答弁の中で、砂丘地農業のプロジェクトチームを立ち上げるということでございましたから、その中でも、特に課長もあと半年でございます。そういう力をかりながら、この半年間の中でやはり構想の骨格になるものをつくっていただきたいと思うのですが、いかがでしょう。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほども申し上げましたように、プロジェクトチームをつくって砂丘地農業の効果的な振興プランをするということを申し上げたとこでございますが、農業振興、そしてまた道の駅を中心とする、そういう振興策もあわせて考えてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) あわせてこの半年間で構想を考えていただくということでございますので、慎重なる、将来5年後、10年後になってくると大変厳しい状況でございます。ましてやこの状況でいきますと、二、三年も厳しいかもしれません。私も砂丘地に若干の畑地を持っておりますけども、私の周辺農地でも遊休農地化しかけている畑地がたくさんございます。つくり手がいなくなっている農地もございますので、やはり早急に基本的な構想をつくり上げて、それにあわせて、随時状況に合わせて変更は可能だと思いますので、進めていただきたいと思います。以上です。終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上をもちまして青亀恵一君の一般質問は終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 1番、奥田伸行でございます。私は、本定例におきまして1点だけ町長にお伺いしたいと思います。  滋賀県湖南市との交流についてでございます。7月に滋賀県湖南市と友好交流協定を結び、8月には災害時相互応援協定を結んだが、町民の関心が低いように感じます。PRが不足しているのではないかと思われます。1点目に、この交流について町民の認識度がどのようなものだととらえているのかお聞きしたいことと、もう1点、今後どのように町民を巻き込み住民間同士の交流に発展させていくのか、今後の将来展望についてお伺いしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 奥田議員の御質問にお答えいたします。滋賀県湖南市との交流についての御質問でございます。滋賀県湖南市との交流につきましては、これまで図書館に交流コーナーを設けたり、広報北栄で特集を組んで紹介してきております。また、友好交流協定の締結式を初め、マスコミの報道もされておるところでございます。先月の災害時相互応援協定締結や湖南市夏まつりにつきましてTCCでも湖南市を訪問して取材していただき、放映をしていただいたところでございます。  今後は具体的な取り組みとその意義について理解を求めていく必要があるため、広報北栄では9月号から湖南市との交流コーナーを設け、具体的な取り組みについて毎号継続的に紹介していくこととしておりますし、今後湖南市を訪問、交流する団体などにも湖南市の状況や交流の成果について発表していただき、関係者や町民に交流内容の周知を図っていただく機会も提供していくこととしたいと思っております。  また、湖南市との交流に係る今後の将来展望につきましては、行政改革、住民自治、農業振興、障がい者福祉などについて相互に先進事例としての調査研究を進めるとともに、当面の具体的なメリットのある取り組みとして、例えば文化交流、青少年交流、観光PR、特産物の販売促進が考えられるので、これらを進めていきたいと考えております。さらに、長い目でみれば、企業誘致、移住定住、体験観光の集客なども期待できると考えておりますが、このあたりは今後さらに交流、調査を進め、信頼醸成をさらに図りながらじっくり取り組んでいきたいと考えております。  さきの友好交流協定、災害時応援協定の締結で交流の基盤はできたと考えておりますが、今後もさまざまな分野で調査、交流を行い、相互にメリットあるものについては具体的な協力を進めていくこととしたいと考えております。そのため、民間団体の交流への若干の支援についても今回の補正で提案をさせていただいているところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 町民の認識度が。我々とか行政の職員とか精通しているというか交流のある町民の方は、我々も話しますし興味もあるので聞いてもこられますけど、やはりそれ以外の方は、広報北栄なんかでごらんになっている方もおられかと思いますけど、広報北栄なんかをごらんになってる方に聞きますと、興味のある部分は見るけど興味のない部分は読まずにしまってしまうということが多いので、やはりそういう方に対しても何らかの方向でアピールをしていかないけないと思うんですが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まさにそのとおりでありまして、興味のあるものは見るし、なかなかないものは見ていただけないというのが実態ではないだろうかと、こう思っております。ただ、それに甘んじておってはいけないわけでありますので、なるべく見ていただくような方策というものも考えてまいりたいと思います。例えば広報だけでなくてTCCさんの方に機材をお借りしながらやっていくとか、あるいは来られたときにそれを流していくとか、あるいは交流をする中で、先ほど申しましたように発表の場を設けて湖南市の交流の様子をしていただくとか、あるいはまた子どもたちの交流、グリーン・ツーリズムというのがあるわけでありますが、そういうことも考えていきたいなと、そういう一つ一つ進めることによって住民の皆さんにも御理解をいただけると思いますし、また意識も高まってくるものだろうと、こう思いますので、そういう取り組みを進めてまいりたいと考えているところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 例えば今後の住民間同士の交流でございますけど、向こうも、湖南市も割と北栄町に似て山があり、田があり、工業団地の方もありますが、向こうでの交流は向こうで考えてもらうんですけど、こちらでの交流はやはり海を使ったような交流を考えていってはどうかなと思います。子どもたちとの交流なんかはやはり海、大人の方にはもちろん北栄の海をちょっと、日本海、きれいなんで海での交流というものを考えていくべきかなというふうに思いますし、今後具体的にどのような感じで、年間にどのぐらいのペースで、春夏秋冬ありますけど、交流を進めていくかというのはお考えがありますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今、交流をすることにつきましてはある団体等がされるようにしております。一つは商工会の工業部会が、やはり工業団地があるということで、行っていろいろ調査をしたいということがありますし、また文化団体につきましても、湖南三山というような名所もありますし、またそういう湖南市の文化団体の方と意見交換をしてまいりたいというようなお話もあります。それから、今、草津線という鉄道があの沿線というか、町の真ん中を走っとるわけであります。その草津線を複線化しようというようなことで、一つのイベントとしてウオーキングを考えられてるようであります。本町の北栄健康てくてくクラブというグループがございますが、そういう方たちに行っていただくようにしておるところであります。また、湖南市からも今度のグラウンドゴルフ大会に、1チームでございますが、おいでになるということですし、それからグラウンドゴルフ協会も向こうの方にもあるわけでありまして、どうもそういう話も、こちらに来るという話も進んでおるようでございます。さらには先般自治会の方もおいでいただいておりますし、住民自治ということで、こちらの方も自治会長さんの代表の方になろうかと思いますが、行っていただいてそういう勉強もしていただきたいなと、こう思っておるところでございます。来年度以降につきましてはまだ具体的には考えておりませんが、先ほど奥田議員がおっしゃったように、向こうは本当に山に囲まれて海のない地域でございますし、農業もそんなに進んでないといいますか、工業化の方に力を入れておられるということでございまして、子どもたちの農業体験とか、あるいは海がありますので地びき網をさせるとか、そういうような交流もいいんではないかなと、こう思っておるところであります。それから、一つ落としておりましたが、農業者団体も向こうの方からちょっと来たいというようなお話もあるようでございます。お互いに行き来しながら理解をして、そしてよりよい交流を進めてまいりたいなと、こう思っておるところであります。向こうの方も障がい者福祉の先進地でありますので、そういうことも勉強させていただきたいと思います。また、事業仕分けを湖南市もやっておるようでございまして、その評価者としておいでいただけないだろうかということも今打診をしておるようなことでございまして、そういう一つ一つ積み重ねながらこれからの交流を進めてまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) せっかくこういういい基盤ができましたので、あと我が町も基幹産業である農業を前面に売り出していくのか、それとも観光を前面に売り出していくのか、はたまた農業と観光を絡めた交流をして、本町の進むべき道もはっきりしてからいい交流ができればなと私も思いますけど、工業団地、確かに立派なものがたくさんありましたけど、やはりあそこは交通の便が大変いいということで、やはりあそこに企業も物流の関係も、トラックの会社もありましたけど、本町にもやがて企業誘致があり、住民の雇用につながり、利益につながって、豊かになればという思いもあります。やはりそしたら余り大きな話になってしまうと、道ですね。道の整備を早急に、町長も国とか国会議員先生に働きかけてしっかりした道をつくり、やはり道がないことには企業来ませんので、その辺もしっかり考えて、これからも住民間同士が仲よくなって、せっかく、湖南市もやはり「名探偵コナン」という名のつながりで我が町と友好交流を結ぶというところから来たと思いますので、お互い、湖南市と「名探偵コナン」の町北栄町でお互いで協力し合って青山先生に交渉ができるようなことをして、お互いの町がもっとにぎわっていけばいいかなというようなことは思いますけど、町長、どう思われますか、最後にお聞きします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 奥田議員仰せのとおり、やはり町の発展にはそういう道路インフラというのが大変重要になってきております。特に東日本大震災等もありまして、全国に危険分散するという中で、西日本の方もいろいろ企業の方からお話もあるところもあるわけでありまして、やはりそういう意味では道路インフラというのが必要だと思いますので、今後とも引き続きインフラ整備に向けての要望活動を進めてまいりたいなと、こう思っておるところであります。  それから、もともとがコナンつながりということでありますので、コナンを使ってできないかということでございます。実は明治大学と提携して今漫画イラストの募集をしておりますが、その審査を湖南市にもお願いをして、コナンの町という一翼を担っていただくということを今考えておるところであります。そうすれば、我が町もコナンだなということになろうかと思います。青山先生をということがありますが、なかなか小学館なり、あるいは小プロなりがございますので、もしそういうことになればそういうところと協議していかなければならないということがございますが、当面はそういう形でするようにしておるところであります。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で奥田伸行君の一般質問は終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 9番、浜本武代さん。 ○議員(9番 浜本 武代君) 浜本でございます。私は1件、町長にお尋ねをいたします。第2次男女共同参画基本計画の策定についてでございます。この基本計画は、認め合い、支え合い、男女が、人が輝くまちを目指して、この目標に向かい、平成19年4月、北栄町男女共同参画基本計画が策定されました。平成23年、ことしですが、5年目を迎え、第2次計画策定の年となりました。この間、4年間の進捗状況等を踏まえ、既に男女共同参画審議会で検討されていると思います。住民、自治会、企業、行政などが具体的な啓発活動に取り組める施策はないものでしょうか、町長にお伺いをいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 浜本議員の御質問にお答えいたします。第2次男女共同参画基本計画の策定についての御質問でございます。  第2次計画の策定につきましては、今後、男女共同参画審議会にお諮りし、策定に向かうところであります。この5年間で、男女共同参画フォーラム、女性講座の開催、男女共同参画基本計画ダイジェスト版の全戸配布や広報北栄による啓発などの取り組み、男女共同参画推進企業の認定企業数、平成18年0社から平成23年13社や、自治会役員の女性の登用、平成18年0人から平成23年3人などといった成果があります。男女共同参画は地域の将来にとっては必要不可欠のことでありますが、行政も含め、まだまだ意識啓発の面では課題は多いと思っております。特に、そもそもなぜ男女共同参画が必要なのかというところの理解をいただくというところがネックになっていると認識しております。今回の策定に当たっても、登用率などの具体的な目標、男性や女性にとっての男女共同参画の意義、ワーク・ライフ・バランスの問題など、特に検討すべき重要な課題は多いと思いますが、まず男女共同参画に向けた各層の理解がなければすべてのことが進んでいかないと考えますので、男女共同参画についての理解がどれだけ浸透しているのか意識調査を行った上で、それをベースに作成していきたいと考えております。  男女共同参画の啓発のための機会や支援といたしましては、住民を対象としたものとしてはフォーラム等、団体を対象としたものとしては県のよりん彩出前講座や町の生涯学習出前講座などさまざまなものがございます。少子高齢化、人口減少が進む中で、経済、社会の活性化にとって多様な人材を活用することが求められ、その中で女性の役割は大きいものがございます。また、ワーク・ライフ・バランスを推進する中で男性の理解も必要であります。そして、女性も男性もお互いに理解、協力し合うことが地域の活力にもつながってまいるところであります。今後は企業や団体、自治会でも啓発に主体的に取り組んでいただくことも必要と考えますが、そのためには各主体のリーダーに男女共同参画への理解を深めていただくことがまず重要と考えております。今回の計画策定に当たっても、男女共同参画審議会での御議論をいただかなければなりませんが、こういったところは重視していきたいし、新たな取り組みが必要であれば、計画策定の中で議論し、加えていきたいと考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 9番、浜本武代さん。 ○議員(9番 浜本 武代君) 今の答弁をいただきました。内容をいろいろいただいたわけですけども、その中で、この丸4年間の実績の本当に意識調査というものが大切であると私も思います。それを実施をしていただきまして審議会で検討していただき、第2次に向けて計画を実施していただきたいと思います。私は町報の5月号のことについて……(発言する者あり)済みませんでした。  男女共同参画の進捗状況が毎年、町報5月号で公表されております。その中で、ちょっと紹介をしたいと思いますが、これは大体毎年同じような内容であると私は認識しております。この男女共同参画計画の一番の基本目標は、男女共同参画社会を進めるということが一番の目標になっております。そして、その基本的施策が、政策・方針決定の場への女性参画を拡大しましょうということです。その具体的な施策が審議会等の男女の構成比率がどっちかが40%を下回らないようにということになっております。この公表ですけども、町報に載っておりますのは、役場内で男女共同参画推進行政会議を開催し、各課が所管する審議会等の女性登用率について協議をいたしましたとあります。これは審議員の更新でありますとか、そういうことについて、やっぱり各課での審議員の登用率の状況についてお話をされたのだろうと思います。それともう1件は、日本女性会議への参加費の助成を行いました。これが政策・方針決定の場への女性の参画の拡大ということになっております。  以前のことをちょっと振り返ってみますと、片山知事のときなんですけども、平成13年から18年まで、県の方で女性政策セミナーというものを開催しておられました。これは単町ではなかなか難しいだろうと思います。それで、中部広域連合でもって中部の女性を対象に、東部、西部もおいでになってもいいわけですけども、そういうやっぱり女性リーダーの研修を受けないと、なかなか女性は経験が乏しいのでそういう政策決定の場へ出てこれないのが現状だろうと思うんです。国の去年の12月の第3次の男女共同参画基本計画には、2020年に女性の登用率、政策の場でもですが、30%が目標になっております。これを北栄町議会に照らし合わせてみますと、15人の定員ですと4.5人、4人から5人ということになります、30%ですと。国の方はポジティブアクション、積極策も検討してもいいということでクオータ制なんかもというようなことでありますけども、やはりちょっと日本には今のところなじまない。韓国であるとか北欧の方はしておるところもありますけども、私たちの実態に合うように女性の研修の場をぜひつくっていただけたらと思います。まず、そのことについて答弁をいただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 女性の方のいろいろな決定の場への参画、そのためにはそういうリーダーとしての資質を高めるための講習が必要でないか、研修の場が必要でないかなということでございますが、本町でも40%に登用率を高めていこうということでいろいろ取り組んでおるところでございます。そうはいっても条例の中で、充て職といいますか、そういう中ではなかなかできないところもありますが、そういうものは公募等で女性の方をお願いするとか、あるいは条例の改正の中で女性の方が出ていただくような体制をとっていくとか、そういうこともしておるところであります。そういうことを取り組んでいきながらずっとやってきておりますが、4月1日現在でございますが、審議会等の女性の登用率が33.6%ということでございます。まだ40%には到達しておりませんが、それに向けて今後も取り組んでまいりたいなと、こう思っておるところであります。また、そういう研修の場をつくっていただきたいということがありますが、生涯学習課なり、あるいは公民館活動の中でそういう場を、研修の場を今後は考えていきたいなと、こう思っておるとこであります。そういう講演される方もございますし、またそうすることがこれからのワーク・アンド・ライフの中で大変重要なことだろうと、こう考えておりますので、検討してまいりたいと、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 9番、浜本武代さん。 ○議員(9番 浜本 武代君) 先ほど今の項目の中の具体的施策の中のちょっと紹介を忘れたんですけども、その中で、女性の能力開発や意識改革を促す女性リーダー研修会というようなことの項目が具体的施策の中に上がっております。先ほど私が言ったように、単町でそういう出前講座をしていただくということは本当に、私も町の男女共同参画推進会議に入っておりますが、6月の定例会では担当者の方に出前講座で研修をしていただきました。そういうことで、町の単独もいいんですけれども、ふるさと広域連合でやはりしていただけたらいいなと思うわけです。といいますのは、倉吉によりん彩、男女共同参画センターがあります。そちらと一緒になって、ふるさと広域連合であったり、それから男女共同参画を進めるネットワークというのが県のものがあります。それは県の女性の団体が入ってる組織です。そういうようなとこと各単町と中部広域とで本当に総合的に、やっぱり女性が出ていこうと思えば、先ほどの二重になりますけども、本当に勉強していかないと出ていけれないのが実情だろうと思います。ぜひそういうことを検討していただきたい。それで、今の女性登用率33.6%ということですが、それは40%に近いわけです。本当にそういう審議会でもって経験をし、そして自分の意見が言えれる経験をやっぱり積み重ねていかないことにはこういう場には出ていけないのが、悲しいかな、女性の経験不足だろうと思いますので、本当に私たちが住みよい町、男性も女性も本当に助け合って住みよい町をするためには大切なことだろうと思いますので、ぜひ御検討をいただきたいと思います。  次に、講評の分ですが、地域における男女共同参画を実現しましょうというところで、北栄町男女共同参画推進会議と自治会長会の役員さんとで意見交換を行いましたということで講評に載っております。これは合併しました翌年、平成18年に自治会長さんに自治会としての意識アンケートをさせていただきました。平成19年より意見交換を実施しておりまして、ことしの7月、第7回目を実施をいたしました。私もですし、会員自身も、ちょっと大変なショックを受けたわけです。私たちの推進会議はあくまでも任意団体です。私たちの会費でもって、少しでも住みよい男女共同参画社会ができないかということで私たちの自主研修を積み重ねて、それで運営要綱に少しでも啓発活動ができればということで啓発推進ということを目標にしてきております。その第7回目の7月26日でしたかね、自治会長さんとの会で7回目になるので、もうそろそろ直接提案してもいいかなと思って、出前講座の実施をしていただけませんかとか、男女共同参画フォーラムに参加の依頼を2項目上げて意見交換をいたしました。でも、それは私たちはあくまで任意団体ですので、本当に受け入れていただけませんでした。それが本当に今の全くの現状でございます。ですから、私たちが啓発をするということは本当におこがましいことなんだなということをつくづく感じたところです。  それで、提案をしたいと思うのですが、やはり行政が自治会を対象に、先ほど町長も答弁におっしゃってましたけども、やはり地域のリーダー、男性ですね、自治会のリーダーの人の研修をということを話しておられましたけども、本当にそれがなければ難しいなということをつくづくことし感じました。もう一度11月に意見交換会をお願いしますということで申し入れはしておりますけれども、そういうことを、私たちができる、推進会議の会員ができる補佐があればさせていただこうと思いますけれども、やはり行政が主になってみんなの啓発を本当に真剣に、これは本当に大切な町づくりだと思いますので、そういう方向でぜひ研修会を組んでいただきたい。それで、先ほど言っておられましたよりん彩の出前講座であるとか、それから私たちの町のことしから始められた出前講座であるとか、そういうことを自治会から自発的な開催申し込みがあるようにできるようにやはり持っていっていただけたらなと思うわけです。それで、先ほどの少子高齢化のことで女性の労働が本当に必要なんだよ、これからの町づくりにはということを町長もおっしゃってましたが、本当に労働力の40%以上は女性の労働力です。そうしますと、共働きをしながら家事、育児、子育て、介護、それは同じように女性が担い、その上にさらに女性が出ていくということはやっぱり無理があるんじゃないかと思います。ですから、男性も女性もお互い半分ずつの仕事というわけじゃなくて、できることはお互いが助け合ってやっぱり高めていく。そして男性も家事をする。みんなに食事をつくるということに本当の喜びを感じていただく。二人が一緒に亡くなるものでもないですから、どっちかが先ですから、やっぱり男性の方も食事づくりの経験でもって自立をしていただく。そういうようなことで、これからの町づくり、一歩一歩進んでいきたいと、そういうふうに願っておりますけれども、町長、どう思われますでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大変人口も減ってきておりまして、労働力も減少してきておるという中で、女性の労働に対する役割というのはかなり大きくなるだろうと思います。そういう中にあって、先ほどありましたように、仕事をし、家事をしということでは大変だと、そういう負担があるだろうと、こう思っております。先ほど言いましたが、ワーク・ライフ・バランスの中でやはりお互いに男性も女性も理解しながら、分担をしながらやっていくということが必要だろうと、こう思っております。  家庭においてやはりそういうこともふだんでも話できるような体制づくりも必要だろうと、こう思います。女性の方が出やすいような体制づくりというのも必要だろうと、こう思っております。そういう研修の場があれば積極的に出ていただきたいと思いますし、またその研修の場も、よりん彩なり、あるいはまたいろんなそういう会もあると思いますので、そういうものを紹介しながら住民の皆さんに浸透していけるように、啓発していけるように取り組んでまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 9番、浜本武代さん。 ○議員(9番 浜本 武代君) ちょっと紹介をしたいと思います。さっき国の方の第3次男女共同参画基本計画のことを政策決定の場の30%は申し上げましたが、この中に新しく入りました分野で、男性、子どもにとっての男女共同参画ということで、子どものころからの男女共同参画の理解の促進という項目が新しく入りました。学校教育の方でも多分人権の方でお話があると思うわけですけども、こういうことで、やはり男性も仕事オンリーじゃなくて一緒に生活をともにするという行動を開始していただきたい、そういう方向に持っていっていただける北栄町になればいいなと思います。  それから、今こういう大変震災の時期ですけども、私たちの北栄町の町でも各自治会で防災計画等がなされております。また見直しもされると思いますが、その中でやはり災害時、避難したりする場合、本当に女性の立場、子ども、それから高齢者、そういう視点、女性の視点でないとなかなか気づかない、男性だけで防災計画を立ててもやっぱり無理である部分がたくさんあると思います。ですから、各自治体で防災計画を立てられたり実行される場合には必ず女性も一緒に伴って会をしていただいて実行していただく、計画をしていただくというようなことに持っていっていただきたいなと思います。  それと、今までも議員さんから加工とか販売なんかの6次産業化のことがありました。本当に大事なことだろうと思うんです。また重なりますけども、また今の仕事を抱えて新しい6次産業に女性が取り組んでいくということは、思いはたくさんあっても現実ができない場合もあります。そういうことで、やはり男女共同参画、お互いに思いやりを持って、ともに豊かな暮らしをしていくということにぜひ北栄町、町を挙げて、男女共同参画というのはイコール人権と思います。ですから、お互いを大切にし合って男女共同参画社会をつくれることが私たちの幸せにつながっていくと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。  最後に一つ、ぜひお願いをしたいことがあります。9月3日から11月19日の間、人権同和教育小地域懇談会が実施されました。今、6自治会くらいですか、済んでるのが。その中で、63自治会の中で52自治会が「思い込みから思いやりへ」というビデオの視聴をして、それからお話し合いをすることになっています。私、1カ所、自治会に出させていただきました。人数が大変少なくて残念でしたが、町民の人は本当に反応がよかったというか、本当に勉強になったということを言っておられました。これは全く男女共同参画の視点です、このビデオは。ですから、各自治会で開催されますので、皆さんが町民の方がぜひ小地域懇談会に参加していただいて啓発をしていただきたい。自分の勉強にしていただきたいとつくづく思いましたので、町民の皆様にぜひ参加をお願いしたいと思いますので、行政の方も皆さん参加されると思いますけども、ぜひ職員さんも、170人ですか、臨時の職員さんも入れますと340人ですか、たくさんおられるわけですから、各自治会の小地域懇談会に出ていただいて本当に研修をしていただきたいというお願いをしたいと思います。町長の御意見をお聞きしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 初めに、子どものころからの男女共同参画というようなことでございます。最近の子どもたちは結構料理なんかもし出しまして、ある程度女性に対する理解も進んでるんではないかなと、こう思っております。引き続き学校等にそういうことをお願いしながら、子どもたちのそういう機運といいますか、そういうものを高めてまいりたいなと、こう思っておりますし、防災計画、まことにそうでございまして、今の防災計画のメンバーが女性が本当に少ないというようなことであります。条例事項の中でそれぞれの代表の方等出ていただくわけですが、男性がかなり多いということであります。やはり女性の視点、目線でそういうことも考えなければならないだろうと、こう思っておりますので、これは女性の方に入っていただくか、もし入っていただけないとすれば、でき上がったものをまた見ていただくというような形でつくってまいりたいと、こう思っております。また、地域の防災組織につきましても、多分入られてると思いますが、そういう女性の方も大いに入っていただいて、女性の目線で見た防災、そして避難の体制というものをとっていただけばと、こう思うところであります。  6次産業化につきましても、大変女性会を初め皆さん頑張っていただいております。先般もポテトチップスという大変すばらしいものをつくっていただきました。仕事を持っていながら、またそういうことをされるということで頭が下がる思いでございますが、ただつくっただけではいけませんので、やはりその喜び、喜びというのはやはりある程度売れなければならないわけでありますので、町といたしましてもそういうPR活動の方もしながら、またそういう製造について必要なことがあれば援助してまいりたいなと、こう思っております。  小地域懇談会につきましては、長い期間、それぞれの集落で行われるわけでございます。ぜひその自治会の皆さんには参加していただきたいと思いますし、また職員につきましても参加するように声をかけてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 9番、浜本武代さん。 ○議員(9番 浜本 武代君) 済みません、最後と言いましたけども、皆さんがよく御存じの先生の言葉をちょっと紹介したいと思います。「夫を愛し自立させ長生きさせたいなら世話をするなと言っています。愛していないならとことん世話をしろと私は言います」ということを紹介して終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で浜本武代さんの一般質問は終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(池田 捷昭君) 以上をもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。
     これにて散会いたします。  なお、17日から19日までを休会とし、本会議は20日の午前9時から開きますので、御参集ください。  御苦労さんでございました。お疲れさんでございました。                 午後5時43分散会       ───────────────────────────────...