湯梨浜町議会 2018-09-13
平成30年第 5回定例会(第 1日 9月13日)
条例の制定について
日程第33 議案第 110号 湯梨浜町中小企業・小規模企業振興基本条例の制定について
日程第34 議案第 111号 湯梨浜町過疎とみなされる区域に係る過疎地域自立促進計画の
変更について
日程第35 議案第 112号 物品売買契約の締結について(除雪機械の購入)
日程第36 報告第10号 平成29年度
湯梨浜町健全化判断比率の報告について
日程第37 報告第11号 平成29年度湯梨浜町資金不足比率の報告について
日程第38 諮問第1号 湯梨浜町人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることに
ついて
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出席議員(12名)
1番 松 岡 昭 博 2番 浦 木 靖
3番 光 井 哲 治 4番 會 見 祐 子
5番 米 田 強 美 6番 寺 地 章 行
7番 上 野 昭 二 8番 浜 中 武 仁
9番 増 井 久 美 10番 竹 中 寿 健
11番 河 田 洋 一 12番 入 江 誠
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ───── 川 本 栄 二 副主幹 ────── 足 立 祐 子
臨時職員 ───── 岩 本 佐登美
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ─────── 宮 脇 正 道 副町長(福祉事務所長)亀 井 雅 議
副町長(地方創生担当)仙 賀 芳 友 教育長 ────── 土 海 孝 治
会計管理者(兼)総務課長
─ 重 松 雅 文 企画課長 ───── 上 井 明 彦
みらい創造室長 ── 遠 藤 秀 光 町民課長 ───── 杉 原 寛
子育て支援課長 ── 杉 原 美 鈴 健康推進課長 ─── 尾 坂 英 二
総合福祉課長 ─── 竹 本 里 香 長寿福祉課長 ─── 山 田 志 伸
地域包括支援センター所長
─── 洞ヶ瀬 以津子 産業振興課長 ─── 西 原 秀 昭
建設水道課長 ─── 斎 藤 聡 水明荘支配人 ─── 中 山 明
総務課参事 ──── 林 紀 明 教育総務課長 ─── 岩 﨑 正一郎
生涯学習・人権推進課長
─── 丸 真 美 農業委員会事務局長─ 藤 井 貞 宣
代表監査委員 ─── 礒 江 俊 二
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午前10時00分開会
○議長(入江 誠君) おはようございます。
ただいまの出席議員数は12人です。定足数に達しておりますので、ただいまから平成30年第5回湯梨浜町議会定例会を開会します。
これから本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
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◎日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(入江 誠君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本定例会の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、8番、浜中武仁議員、9番、増井久美議員を指名します。
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◎日程第2 会期の決定
○議長(入江 誠君) 日程第2、会期の決定を議題とします。
本定例会の会期については、去る9月6日に議会運営委員会を開催し協議しましたので、議会運営委員長から報告を求めます。
寺地委員長。
○議会運営委員会委員長(寺地 章行君) 皆さん、おはようございます。
ただいま議長の報告のとおり、9月6日、議会運営委員会を開催し協議した結果を報告をいたします。
本定例会における初日の町長提出議案は、現在、決算認定が18件、補正予算8件、条例制定2件、その他3件、報告2件、諮問1件の合計34件でございます。
一般質問は6人です。
請願・陳情は、新たなもの4件でございます。
会期は、本日13日から25日までの13日間といたしたいと思います。
なお、最終日には議員発議による意見書の提出などを行う予定でございます。
本日の日程は、お手元に配付いたしておりますが、この後、請願・陳情の委員会付託をして、決算認定、補正予算、条例制定などの町長提出議案の説明と報告を受け、物品売買契約の締結1件と諮問1件を審議、採決し、本日は散会といたします。
14日から17日は休会とし、18日に一般質問を行います。19日から24日は委員会審査及び議事の都合により休会とし、25日に提出議案及び請願・陳情審査報告などの審議、採決を行う会期日程でございますので、御協力方、よろしくお願いを申し上げます。
以上、報告をいたします。
○議長(入江 誠君) お諮りします。ただいまの寺地委員長の報告のとおり、本定例会の会期は、本日13日から25日までの13日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、会期は、本日13日から25日までの13日間と決定しました。
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○議長(入江 誠君) ここで、9月議会定例会の開会に当たり、町長より御挨拶をお願いします。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 皆さん、おはようございます。本日は9月定例町議会にお集まりをいただき、ありがとうございます。
本町特産の二十世紀梨は、あした、東郷選果場の終了式が行われます。その一方で、シャインマスカットの出荷が最盛期に入っております。ことしは二十世紀梨、新甘泉の販売価格がとても好調だったようでございまして、近年の上昇ペースを上回る金額で取引されたというふうに伺っております。二十世紀梨は、近年の最高価格であった平成22年の価格を上回るのではないかという声も聞かれておりまして、猛暑の中、大変な御苦労をなさった生産者の皆さんの御苦労が実ったというふうにとても喜んでいるところでございます。
それでは、6月定例町議会以降の町政の主な動き等について、月別に報告させていただきます。
まず、6月、議会閉会日の翌日でございますけども、9日と10日はグラウンド・ゴルフ発祥地大会を開催いたしました。30回という節目の大会でしたけれども、ことしも26府県、参加者数は
例年どおりフルエントリーの192チーム、768人ということでございました。
17日には東伯郡消防ポンプ操法大会が行われました。町代表の第8分団、第9分団のいずれも残念な結果に終わりまして、一発勝負の怖さが出たとも感じています。来年は、捲土重来、頑張ってくださることを期待しているところでございます。
23日は、湯梨浜カップ、アンダー10の大会、小学生の大会でございますけれども、これが東郷総合運動公園で開催され、県外2チームを含む16チームが参加してサッカーをプレーなさいました。
28日には、定数いっぱいの20名の参加を得てゆりりんメイト養成講座の開講式を行いましたほか、モンゴルのグラウンド・ゴルフ国際大会に副町長ほか1名を派遣いたしました。
7月に入りますと、7日、8日は
ハワイアンフェスティバルinゆりはまが開催され、ことしは37チーム、597人が参加されました。
また、7日には不動滝祭り、14日には東京でゆうゆう、ゆりはま移住セミナーを開催いたしまして、24名の御参加をいただきました。
15日には、今滝の滝祭りがありました。地域の伝統を守られる住民の皆さんに頭の下がる思いでございました。
22日は水郷祭、28日はとまり夏まつりがあり、多くの人でにぎわったところでございます。
7月18日には、町建設業協議会の皆さんのボランティア活動で町道原筒地線の除草活動が行われました。筒地地区の災害復旧のために通行どめとなっていた道路の部分も含まれておりまして、大変道路の横あたりに草木が生い茂っておったのをとてもきれいにしていただきました。
18日、20日、26日には町長と語る会を開催いたしまして、全体で60人の町民の方と新中学校、生涯活躍のまち、これに泊地域では風力発電施設の撤去、それからこども園のあり方等も議題に加えまして意見交換を行いました。
8月には、4日に8府県から105名の小学生と48名の保護者、計153名の参加によるジュニアグラウンド・ゴルフ発祥地大会がございました。15日から21日までは町内の中学生14名がアロハメイツとしてアメリカのハワイ郡を訪問しました。
18日には、
ワールドマスターズゲームズ2021関西の1,000日前
記念カウントダウン除幕式が鳥取駅でありました。
翌日19日には大阪でゆうゆう、ゆりはま移住セミナーを開催し、このときは17名の参加でございました。
22日、二十世紀梨初出荷式、23日、大阪の市場での初販セレモニー、西宮のデパートでのPR、販売促進活動を行いましたが、台風対応のため、昼前に帰りの汽車に乗り、台風への対応を行い、翌日、休止する列車が多い中、
ワールドマスターズゲームズ2021関西の決起大会があるということで御案内をいただいており、また大阪に行くといったようなこともございました。
次に、9月に入りますと、1日、2日は全国ベテラン卓球ゆりはま東郷大会があり、11都府県、339人の御参加をいただきました。
9月4日には、私事ですが、町長選挙の告示があり、無投票で4期目の任に当たらせていただくことになりました。
9月6日には、
モク・オ・ケアヴェ・インターナショナル・フラ・フェスティバル日本大会in鳥取が初めて開催され、その前夜祭としてハワイアロハホールでフラを楽しまれる会があったんですけれども、あいにくの雨で屋外ステージ等が使用できず、ホワイエでの開催となり、ちょっと残念な思いがございました。多くの愛好者がフラを楽しまれたと思っておりますけども、初めての催しだったのですが、主会場の未来中心だけではなくって、それぞれの中部の市町の特徴のあるところでこのフラを通じた交わりといいますか、交流というのを深められたということで、これをうまく育てていけば、圏域の大きなイベント、いいイベントに成長してくるんじゃないかなという思いもいたしたところでございます。
それから、8日には、北溟中学校、東郷中学校の運動会が雨の中ございました。生徒たち、とてもよく頑張っておりました。
6日から11日まで、アジアパシフィックマスターズゲームズの視察ということで、県の職員と一緒に町職員1名を派遣いたしました。
このように、この時期はイベントや催し物が多い時期だったのですが、ことしは例年にも増して、台風、豪雨、台風、地震、猛暑、そしてまた台風と、災害の心配が多い時期でもございました。実は関空に大被害をもたらしました台風21号により、大阪の高石市でも屋根が吹き飛ばされるというようなことがたくさんあったようでございまして、9月7日、天女サミットの構成市であり、鳥取県中部地震の際にもカステラを持って見舞いに来ていただきました高石市長の阪口市長さんから電話がございまして、ビニールシートを算段できないだろうかというお電話をいただきました。すぐに倉吉市長にも御連絡を差し上げて、我が町は午後1時ごろに360枚のビニールシートを送りましたし、倉吉のほうも3時ごろ出発ということで、1,000枚のビニールシートを送られたというふうに伺っております。天女サミットのときに災害時応援協定の締結もしようよというようなことで話しておりましたけども、それがまだ実現しておりませんが、こういう形でそれをえにしに助け合うということができたのは、ある意味うれしいことだなというふうに感じているところでございます。
そのほか、グラウンド・ゴルフの国際化に関し、新たに協会を設立された国々に用具を送るため、5月15日から8月31日までを期間に500万円を目標額として初めて取り組みました
クラウドファンディング型ふるさと納税につきましては、8月末時点で目標額に満たないということがございましたし、まだ少しずつお金は入っているというようなサイト側の御意見もございまして、これを10月末まで延長することといたしました。現在、145件、469万7,000円の御寄附をいただいております。今後、各県で開催されます鳥取県人会等でも積極的なPR活動を展開して、目標達成に努力する所存でございます。
6月定例議会閉会後、以上のようなことがありました。
今議会には、平成29年度湯梨浜町一般会計などの歳入歳出決算認定18件と平成30年度湯梨浜町一般会計など8件の補正予算、2件の条例制定、報告2件、諮問1件をお願いすることといたしております。どうぞよろしく御審議を賜りますようお願いいたしまして、9月定例町議会開催に当たっての挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございます。
○議長(入江 誠君) ちょっと暫時休憩します。
午前10時14分休憩
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午前10時14分再開
○議長(入江 誠君) 再開いたします。
宮脇町長。
○町長(宮脇 正道君) 議長のお許しをいただきましたので、新しい任期、平成30年10月1日から平成34年9月30日まで、今後4年間の施政に関する方針を申し上げ、町民の皆様及び議員各位の御理解と御協力を賜りたく存じます。
このたび無投票で当選させていただきましたが、そのことが町民の皆様の御信任をいただけたとするならば、それはとてもありがたく、感謝の気持ちがある一方で、めじろ押しである町政の重要課題、あるいは町の抱える大きな施策等を考えますと、一層強い決意で取り組まねばという気持ちでいっぱいでございます。12年前、湯梨浜は一つということを標榜いたしまして、公平、公正を旨として町政に当たることを約束し、町長にしていただきましたが、その政治的姿勢を貫き、慢心や独断といったようなことのないよう、町民の皆さんと連携して引き続き町政に当たってまいりたいと思っております。
このたびの選挙で、私は町民の皆様に3つのことに力を注ぐ旨、お約束いたしました。多少補完しながら申し上げますと、次のとおりでございます。
一つは、人口問題の克服です。
今や日本国中多くの業種で人手不足による外国人の雇用が始まっております。人口問題は、改めて申し上げるまでもなく、国家的な課題です。湯梨浜町ではこれまで、人工授精や不育治療から1歳未満児の家庭内保育支援など、他の市町村に先駆ける形でさまざまな施策を展開し、間断なき子育て支援を推進してきたこともあり、合計特殊出生率は平成28年を除きおおむね県内のトップクラスにありますが、毎年新成人となる人の数が減っている中、合計特殊出生率が2を超えても人口はふえません。直接的に出生者数の動向を注視しながら、積極的に必要な施策を講じ、子どもを産み育てやすい環境づくり、さらにはワーク・ライフ・バランスの確立に努めてまいりたいというふうに考えております。
また、昨年は、社会増減、転入した人の数から転出した人の数が5年ぶりに47人のプラスになり、自然増減、生まれた子どもさんの数から亡くなられた方の数を引くのはマイナス99人ということで、この社会的増減のプラスと自然増減のマイナスを合わせると、トータルはマイナス52人ということで、マイナスではありますが、社会的な増というのは、これちょっと「減」というのをお手元のペーパーからは削除していただきたいと思います。増というのは大きな要素でございます。
町の魅力を高めつつ、都市部での移住セミナーの開催、空き家バンクや生涯活躍のまちの推進等による受け皿づくりも充実され、都市部等からの移住の促進、さらには中学校跡地を活用した就労の場の確保等による定住の促進等にも取り組んでまいりたいと考えております。
2つ目は、産業の振興です。
まず、第1次産業従事者の減少対策と後継者の育成についてでございますが、これは我が町の基幹品目でございます二十世紀梨などでも顕著なのですが、生産者数の減少と栽培面積の減少は看過できないところまで来ていると思っています。そのため、松崎駅南梨団地のように新規入植者を組み入れたり、株式会社が果樹園を借り、従前栽培されていた方の指導を受け、技術の伝播を図る取り組みへの支援などに加え、より広範な後継者の確保策の展開とさまざまな支援方策の洗い出しにより、新規就農者の増、農地の維持等を図りたいと考えています。梨、ブドウ、メロンなど、イチゴもそうですが、湯梨浜の誇る果物の生産量は年々減少傾向ですが、生産額のほうは逆にこの5年間ほどはずっと右肩上がりで来ております。そのようなことの御理解をいただきながら、今頑張っておられる元気な指導者の方たちが健在なうちにという気持ちを持っております。人材の幅を広げるということも必要だと思っております。
水産業につきましても、泊で井戸海水を使った養殖施設に食事どころが加わり、さらに定置網も稼働し、まさに海の駅と言える景色ができてきました。小さな拠点づくりを通じ、その魅力を高められればと思っています。
また、温泉など町の持つ資源や素材を生かし、グラウンド・ゴルフの国際化と大会を通じた交流の拡大、大手航空会社と連携したウオーキング大会による情報発信、健康づくりとの連携によるにぎわいづくりに努めるとともに、商工業者の起業、業務拡張、新分野への取り組みなどの支援強化、後継者育成支援なども進めたいというふうに考えております。
3つ目は、地域力の強化です。
近年、防災、福祉、健康づくり、教育等、さまざまな分野で地域の果たすべき役割が求められています。より細やかな防災対策、地域内における見守り支援や活動など、いろんな事柄で自助、共助の意識の涵養とその実践が重要になっています。地域住民の皆さんの声を聞き、自主性を尊重しながら、地域の振興を図ってまいりたいと思います。加えて、振興を図るための一定の支援措置も講じたいと思っています。
このようなことを通じて、均衡ある町の発展と魅力と活気にあふれるまちづくりに邁進してまいります。皆さんの御理解と御協力、そして御指導をお願いして、所信の表明とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
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◎日程第3 諸般の報告
○議長(入江 誠君) 日程第3、諸般の報告をします。
議員派遣の報告について、お手元の議員派遣報告書のとおり報告します。
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◎日程第4 請願・陳情の付託
○議長(入江 誠君) 続いて、日程第4、請願・陳情の付託を行います。
本定例会において受理した請願・陳情は、お手元の請願・陳情文書表のとおり所管常任委員会に付託します。
本日は、日程第5、議案第82号から日程第34、議案第111号までの30議案については、提案理由の説明を受け、決算については総括質疑を行い、ほかは提案理由の説明のみといたします。
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◎日程第5 議案第82号 から 日程第22 議案第99号
○議長(入江 誠君) 日程第5、議案第82号、平成29年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定から日程第22、議案第99号、平成29年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでの18議案を一括議題とします。
町長の平成29年度決算に対する評価と提案理由の説明を受け、引き続き監査委員の決算審査意見の報告を求めます。
初めに、町長の平成29年度決算に対する評価の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 平成29年度の決算に関する評価を申し述べさせていただきます。
実はこれを申し上げるに当たって、各課のほうで、29年度事業の中でよく進んだこと、あるいはいま一歩、あるいは悪かったことなどを拾ってもらいまして、それが私が申し上げるという形にしておるものですから、量的にちょっと長くなりますけども、御容赦をいただきたいというふうに思います。
平成29年度決算について、主要な事業とそれに対する私の評価を申し上げます。
まず、防災関係では、熊本地震や鳥取県中部地震対応等を踏まえ、自主防災組織の充実、拡充、大雨・洪水警報等基準の新しい指標を導入した気象発表基準の改正などを反映した湯梨浜町地域防災計画の見直しを行いました。今後、この計画の中身を具体化することがとても重要な課題になってくるというふうに思っております。
また、より細やかな防災対策を実現するため、自主防災組織を対象に、防災対策特別官による27回の防災研修会あるいは訓練を実施いたしますとともに、防災力強化のため、消防団員への編み上げ靴の支給、地域の防災リーダーの役割を担う9名の防災士の養成を行ったほか、鳥取県中部地震により住宅が被災した世帯に被災者住宅再建支援金として163世帯に4,806万2,555円、被災者住宅修繕支援金として129世帯へ514万円を県と連携して支給、復興を支援いたしました。
次に、生活基盤及び安全な暮らしの観点からでは、町道では、松崎田畑橋線第2期の進捗を図りましたほか、国道179号バイパス計画を受け、湯梨浜町都市計画マスタープランを策定いたしました。また、県関係では、藤津地区急傾斜地崩壊対策工事への着手、筒地地区地すべり災害対策工事の完了のほか、倉吉青谷線松崎駅前の大型物件の補償の妥結、国道179号バイパスのルート検討着手、国道関係では、そこの9号湯梨浜地区事故対策の工事が進められております。
このようにおおむね順調に推移していますが、新中学校の通学路について、国からの配分が少なかったということもありまして、用地買収、工事の実施に至らず、開校に間に合わないという状況が生じております。あらゆる機会を捉えて進捗を図るための努力を払ってまいりたいというふうに思っております。
下水道事業では、東郷地域の管渠更生のほか、水道事業では、長年の懸案であった湯梨浜-倉吉間の分水契約の締結、羽合-東郷間の水道ネットワークへの着手といったこともございました。
なお、鳥取県中部地震により被災を受けた公共土木施設は、上下水道も含めまして、復旧工事は全て完了いたしております。
次に、まちづくりの面では、天女のふる里づくりの一環として、住民参画のもと、宇宙桜の植樹を行い、天女桜として情報発信と緑化推進機運の醸成を図りました。また、天女のふる里東郷湖「花」基金を造成し、東郷湖周辺の景観保全や花と緑の空間を創出するための事業を行うことといたしております。
震災関係では、復興活動支援の一環で、由紀さおり・安田祥子童謡コンサート及び「ゆりはま歌の力コンサート~つながり~」への支援を行い、町民の皆さんの復興機運の醸成を図りました。
潮風の丘とまりの風力発電施設について、平成29年2月に発生した落雷で破損した箇所の修繕を行いましたが、別の箇所でもふぐあいが生じ、そこを直しても稼働できるかどうかわからないというようなことから、運転再開ができず、種々の検討の結果、残念ながら平成30年度に解体撤去するということにいたしました。
移住定住促進の観点からは、若者夫婦・子育て世代の住宅取得支援件数が前年の36件から52件と順調にふえ、移住及び定住の両面から効果がありました。また、3世代同居世帯の住宅取得支援も4件あり、定住化に貢献したものと思っております。さらに、中古住宅や新築住宅用土地の取得に要した不動産仲介手数料の一部支援も9件の実績がございました。
なお、移住定住の促進のための取り組み状況は、10回の移住相談会、イベントに出展し、延べ60組の相談を受けておるようでございますが、結果的には当町への移住は1組、就職が1組、これは居住は倉吉市へ移住されたようですが、そのような状況でございました。
生涯活躍のまちでは、多少の紆余曲折はございましたが、各種計画の策定や情報発信事業等を順調に進めることができました。また、ゆりはま暮らしお試し住宅もりた屋を整備、5月に内覧会を実施し、運営をスタートさせましたが、利用上の制限あるいはPR不足等のこともあり、年間3件の利用実績でとどまっております。平成30年度においては、お試し住宅の利用増加を通した移住定住を促進するため、ホームページ、県外相談会等で周知の徹底を図りますとともに、利用のしやすさというものも引き続き追求してまいりたいと思っております。
松崎駅前総合相談センター、お試し住宅が完成したほか、生涯活躍のまちにおける拠点施設の機能や規模、そして関連施設の整備に関する考え方を全体計画としてサービス付き高齢者向け住宅の規模や併設機能等の整備に関する事業計画、これらをまとめました。都市部におけるニーズ調査により、サービス付き高齢者向け住宅の事業性や4ヘクタール事業地の整備計画を関係者で検討することが可能となりました。
泊地域小さな拠点検討協議会は、8回の会議を開催し、地域住民への住民説明会や泊地域全戸を対象とした住民アンケートを実施され、住民の意見を吸い上げ、町への提案書案を取りまとめられました。この内容をもとに、泊地域の今後の具体的なありようを検討してまいります。
次に、グラウンド・ゴルフの国際化につきましては、モンゴル、ニュージーランド、台湾、上海へトップセールスを行いましたほか、ニュージーランド、タイ王国の大使館等でPR活動を展開しました。グラウンド・ゴルフ国際大会YURIHAMA2017にはフランスが新規に参入し、全参加者264名のうち、海外からの参加者は留学生を除き7カ国、102人でございました。国際大会に参加した外国人は、4日間で延べ222人が町内の旅館に宿泊いたしたところでございます。大会中に開催しました各国代表による意見交換会では、用具不足や国際組織の設立などについて議論し、今後の課題を浮き彫りにすることができました。平成30年度の公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会との連携によります不要なクラブ等の回収と提供、国際組織の設立に向けた動きにつながってまいりました。
地域おこし協力隊につきまして、隊員の退任により、3名欠員で活動を行いましたが、地域活性化や地域拠点づくりの推進は順調とは言えず、活動状況は余りよくない部分がございました。役場のサポート体制をさらに充実することが必要だと考えており、IJターン者だけではなく、Uターンの方へのPR活動の充実等も検討していく必要があるというふうに思っています。
次に、環境関係では、東郷池を守り育てるアダプトプログラムは、参加団体が年々増加し、平成29年度は36団体で、延べ118回、1,100人の方の活動実績がございました。啓発活動をさらに強化し、町民の環境意識を高めてまいります。
地籍調査事業につきましては、平成28年10月の鳥取県中部地震の影響により、羽合電子基準点が公表停止となり、その影響で測量業務工程を平成29年度に繰り越し実施しましたが、平成29年度業務とともに計画どおり業務を完了いたしております。
次に、子育て支援の面では、泊地域の2つの町立認定こども園について、少子化の現状や施設の状況、園児の発達、教育に効果的な園運営を踏まえて、統合を含めた今後のあり方を泊地域こども園在り方検討委員会が6回開催、検討を重ねられ、新設統合と特色あるこども園運営等を盛り込まれた意見書が提出されました。その内容を踏まえながら、今後、町の方針を定めてまいりたいと思っております。
妊娠、出産から子育て期にわたる切れ目のない充実した支援を実施するため、ワンストップ拠点として子育て世代包括支援センター「ネウボラ」を本格稼働させました。保健師、管理栄養士等の専門スタッフによる訪問や、子どものおもちゃづくり、つわり期の食事に係る教室も開催し、母親、父親同士の交流の仲間づくりを含めた実体験に基づいた相談サポート等を充実させました。
保育士の確保につきまして、正職員は年次的な計画で採用しておりますが、臨時職員についても処遇改善を図るなどその確保に努めていますが、依然確保が難しいという状況が続いております。
次に、健康づくりについてでございます。
まず、各種運動教室の開催状況は、つみたて貯筋運動教室がはわいトレーニングセンターで12回、延べ参加者数110人、泊体育館で11回、延べ参加者数133人、ココカラ運動教室が龍鳳閣で42回、延べ551人の参加と、対前年で回数が1.8倍、参加者数が2.8倍となっています。また、やさしいヨガ教室は、開催回数77回、延べ参加者数914名と、対前年で回数が1.1倍、参加者数が1.4倍と、いずれの教室も参加者がふえている状況でございます。時間帯、内容も異なる教室で、自分に合った運動を選択できるということから参加者が増加したものと思っております。
予防接種関係では、平成26年10月から定期の予防接種になった肺炎球菌予防接種は、広報による周知に努めた結果、接種者数484名、接種率42.4%と、前年の440名、38.9%に比べ、率にして3.5%上昇いたしました。残りの1年間で65歳以上全員の接種が終了するよう、勧奨に努めることといたしております。
各種がん検診の受診率は、胃・大腸・乳がん検診については受診率が上昇いたしましたが、肺・子宮がん検診の受診率は若干下がっております。時間の関係で数字は省略させていただきます。
全般的には、保健推進委員の口コミ、広報ゆりはま、防災無線、各種イベントでのチラシ、未受診者に対するはがき等による受診勧奨等によりまして、事業効果が少しずつあらわれているように感じております。
ノルディックウオーキング教室は、町主催が7回、延べ参加者数89名、地区要請教室1回を実施し、前年に比較して開催回数、参加者数とも減少いたしました。
高齢者インフルエンザ予防接種は、接種率が前年の61.0%からわずかに下がりました。ワクチンの接種が3価から4価に変更になったため、町負担とともに本人負担も増加したこと、あるいは冬場に大流行の兆しがなかったことなどが接種率の下がった原因ではないかというふうに見ております。
その他、国民健康保険の医療費はほぼ前年並みですが、特定健診の受診者数は863人で、対前年0.9%の減となりました。懸命に頑張っておりますけれども、なお一層の努力が求められます。
福祉の面では、全ての人が地域の中で安心して生活できる環境づくり、まちづくりを目指し、町の中・長期的指針となる障がい者計画、障がい者福祉計画、障がい児福祉計画を策定いたしました。計画期間中は、自立支援協議会などによりまして進捗状況を確認し、必要に応じて修正を行うなど、より実効性のある計画となるよう努めるつもりでございます。
また、福祉のまちづくりの実現を目指し、町内の特定建築物である旅館のトイレ改修あるいは地域集会所や公民館のトイレ改修、玄関のスロープ設置等のバリアフリー化への助成を行いました。
重度障がい者等へのタクシー料金助成につきましては、新規事業として、70歳以上の高齢者のみの世帯で免許を自主返納された方、及び重度の障がいのある方で免許をお持ちでない方たちの移動支援を図るためのものですが、タクシー利用券の発行枚数は、高齢者の方が252枚、障がい者の方が430枚となっており、特に高齢者の移動の利便性を図ることにつきましては、この制度及び他の運賃助成制度や乗り合いバスなどの活用も含めて、さらなる充実を図る必要があるのではというふうに考えております。
平成28年10月に発生いたしました鳥取県中部地震により被害を受けられた町内に住家をお持ちの方153世帯に町単独事業で見舞金の支給をし、生活支援の一助とさせていただきました。
生活困窮者の自立支援につきましては、相談を受けてもそれが結果に結びつかず、結果的に若い世代の生活保護費受給者が増加しつつあるというような現状もあるようでございます。ワンストップのレベルに応じた早目の対応を図る一方で、本人や家族が気軽に立ち寄れる相談窓口となるべく努力することも必要ではないかというふうに思っております。
介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる新総合事業を開始しましてから2年目を迎え、従来の介護予防サービスのうち、訪問介護と通所介護が新総合事業に完全移行し、チェックリストによる事業対象者の認定から新総合サービス利用の流れが定着いたしました。短期集中ゆりりんサロンは3団体ふえ6団体となり、地域介護予防活動支援補助金を支給いたしております。
生活支援体制整備事業におきましては、生活支援コーディネーターを中心に地区サロンや介護予防教室に出向き、助け合い活動の重要性や困り事などの地域課題の把握に努め、町全域の生活支援体制整備協議体を設置し、地域の現状把握や助け合い活動の推進について協議を行いました。
また、認知症総合支援事業では、認知症初期集中支援チームを設置するとともに、認知症地域支援推進員を中心に、早期発見等を行うため、認知症サポーター養成講座を16回開催、延べ257人が参加しておられます。集団検診タッチパネルも24回開催し、350人が参加、認知症家族のつどいも11回、45人の参加実績となっております。
ゆりりんメイトの養成は、17名が講座10回を修了し、27年度から3年間で60名のゆりりんメイトを養成できました。平成27年度から5年間で100人のゆりりんメイトを養成するという目標に向かって順調に進んでおります。
その他、第7期、平成30年度から平成32年度の第1号被保険者保険料の上昇を抑制しますとともに、予想を超える急激な介護給付費の増加で財源に不足が生じたりするときに備えるため、平成29年度に介護給付等準備基金を創設し、5,000万円を積み立てることができました。今後、この基金を有効活用しながら、介護保険料の抑制と介護保険財政の安定的な運営を図ってまいります。
要介護認定者数についてでございますが、第1号被保険者数は5,074人ということで、前年と比較して13人増加しました。そのうち要介護・要支援認定者数は875人、認定率は17.2%となっており、前年度と比較して11人、1.3%の増加となっております。第2号被保険者を含む認定者数は893人でございます。増減の内訳を見ますと、要支援1、2と要介護の1と5が、これが増加している反面、要介護3と4というのが大幅に減少いたしております。全体として見ますと、第6期湯梨浜町介護保険事業計画、高齢者福祉計画、これは平成27年度から29年度のものなんですが、の要介護、要支援認定者数の推計を大幅に下回る認定者数となっており、介護予防事業の効果や地域の実情に応じた新しい総合事業への移行が順調に進んでいるのではないかというふうに考えております。
さらに、受給者数は前年度に比べて居宅介護サービス、地域密着型介護予防サービスが大きく減少し、施設介護サービスが微減となっています。
給付費につきましては、介護予防サービス費の地域密着型サービス、介護サービス費の居宅サービス及び施設サービス、審査支払い手数料が増加しているほかは、全てのサービスで減少となっており、前年度に比べて495万1,000円の減少となっています。
一方、新総合事業に係る費用は、従来の介護予防サービスのうち、訪問介護と通所介護が新総合事業に完全移行したことに伴いまして、1,179万5,000円、55.9%の大幅な増加となっています。
第6期湯梨浜町介護保険事業計画、高齢者福祉計画との比較におきましても、介護予防サービス費の地域密着型サービス、介護サービス費の施設サービスが計画値を上回っているほかは、全てのサービスで減少しており、特に介護サービス費の居宅サービスが前年を大きく下回っております。その結果、給付費全体では計画値よりも2億3,492万2,000円下回る結果となっております。これらが介護給付費等準備基金を創設し積み立てることができた要因にもなったというふうに思っています。ここでも介護予防事業の効果や地域の実情に応じた新しい総合事業への移行が順調に進んでいる効果ではないかとも感じています。
次に、産業関係では、大手お笑い芸能プロダクションと連携して、若手芸人の移住・就農体験による特産梨や町の魅力発信と特産品開発に取り組んだ結果、新商品開発3品、料理開発1品、PR動画作成3本、PR活動13回などを展開していただきました。
また、松崎駅南梨生産団地整備事業に着手、3年計画の1年目は客土工事を実施いたしました。意欲ある生産者の優良樹園地での規模拡大に向け、中間管理機構による利用権設定も進めました。樹園地面積は2ヘクタール、入植者は7名を予定しております。
鳥獣被害対策としては、農作物被害を及ぼす有害鳥獣の侵入防止柵設置や駆除事業を支援いたしました。イノシシの被害が増加する中で、地元要望に応え、侵入防止柵設置を増加して対応いたしたところでございます。捕獲の内容といたしましては、イノシシが222頭、鹿10頭、侵入防止柵、電気柵ですが、これが2万5,050メートル、ワイヤメッシュ2,654メートルとなっております。
海の駅とまりのブランド化事業は、泊地域の事業者が海の駅とまり協議会として、地域資源を活用した地域活性化策のビジョン作成に取り組むとともに、事業者が漁業振興を発展させる多目的施設の準備等に取り組む支援を行いました。ビジョン策定、陸上養殖施設1棟、水槽4基、新商品開発5品、目的施設整備1棟がその内容となっております。
ゆうゆう、ゆりはま事業では、町内で活躍する女性と地域特産品を情報発信する冊子や動画等を作成し、首都圏の主要駅でのポスター掲出など、町の魅力や産業を積極的に情報発信し、販路拡大につなげようとするものでございます。
ふるさと名物応援事業に取り組んでいる民間事業者団体によるコース動画作成やウオーキング商品開発も支援いたしました。
鳥取柿ぶどう生産振興事業では、主力品種のピオーネと高収益型の優良品種シャインマスカットを組み合わせた供給の仕組みというものを目指すような意味合いから、町単独事業でシャインマスカットの広報資材作成支援事業を実施したところでございます。
平成26年度から28年度の土地改良事業において、不適切な事務が判明、信頼を大きく傷つける事態でございました。再発防止のため適正な事務執行を厳守していかなければならないというふうに考えております。
教育関係では、新中学校、学校給食センターの進捗、校訓、校歌、校章の決定、地域未来塾の開催、特定地域選択制の採用といったことがございました。羽合小学校プール事故に関し、事故調査報告書の提出があり、多くの反省点がございました。
町歴史講演会、文化財見学会の積極的開催により、参加者数がふえましたが、公民館運営審議会が開催できず、公民館の抱える課題への協議が進まないという状況もございました。
水明荘につきましては、中部地震災害の復興に向けた出控えの影響及び7、8、9月の台風、異常気象の影響による利用客の減少で景気回復基調が感じられず、対前年で休憩人員が1,168人、宿泊人員は494人減少し、営業収益は対前年比709万4,000円下回りました。前年度の地震災害の影響と、経理面においては宿泊シーズン料金を導入し、また、60周年記念事業商品も後半に向けて多数展開いたしましたけれども、計画には至らなかったという状況でございます。事業収益は2億9,121万1,000円で、事業費用は2億7,776万7,000円と、経常利益1,344万3,000円となっております。
今後の計画ですが、起債償還も平成30年度で大きな返済が終わり、31年9月をもって完済になります。その後、起債償還のための長期借り入れの返済が始まりますが、資金管理を注視しながら、各費用の見直し、施設整備のメンテナンスを心がけ、早目の対応に努めてまいります。
全体的な経営方針につきましては、多くの皆様の御意見を参考にしながら、経営の効率化とサービスの向上、営業力の強化に努め、より一層魅力があり、そして収益性にもすぐれた施設になるよう努力してまいります。
次に、決算上の数字の面から歳入の関係で少し触れさせていただきます。
まず、滞納処分関係では、長期・困難案件が増加する中、町単独での差し押さえ、中部ふるさと広域連合との連携、執行停止や不納欠損等の滞納整理により、長期・困難案件の解消につながりました。町税等徴収率は現年度分が99.02%、滞納繰り越し分が24.6%、合計95.80%という数字になっております。
また、最近新聞紙上をにぎわわせておりますふるさと納税につきましては、平成29年10月までは寄附額は対前年比127%で推移していましたけれども、総務省通知による返礼品額の引き下げを行った11月以降は前年の半分に落ち込んだものの、最終的な寄附額は前年と同じ1億481万3,000円となりまして、3年連続で1億円の大台を超える寄附が集まりました。ふるさと納税は貴重な財源でありますとともに、返礼品、特産品を町内業者から調達、寄附者に送ることで、町内産業の育成と町のPRにもつながる機会となっています。
ふるさと納税に係る業務を湯梨浜まちづくり会社に委託しましたが、同社は各事業者を戸別訪問して新しい商品開発の提案や独自のカタログを作成し広報活動を行うなど、民間ならではのフットワークのよさを発揮し、返礼品の数を54品目ふやし、121品目といたしたところでございます。このようなことから、民間事業者の活用の効果もあらわれているというふうに考えています。
財政状況につきましては、平成29年度は平成31年度開校に向けた新中学校・学校給食センター建設事業や鳥取県中部地震からの復旧、復興、支援事業、地方創生推進交付金事業といった支出があり、合併特例債や災害復旧債の発行、また財政調整基金の繰り入れなどを行って財源を手当てする一方、経費節減に努めるなど財政運営を行った結果、一般会計の実質収支は2億8,496万9,000円の黒字となり、平成30年度に1億9,500万円を繰り上げ償還の財源として組み入れることができました。この結果、平成29年度末の一般会計の基金残高は、財政調整基金が1億97万4,000円減の28億6,084万円、これに減債基金や特定目的基金を含めた基金の総額では6,562万4,000円減の61億6,888万7,000円となっております。
実質公債費比率につきましては、対前年0.4%減の14.1%となりましたが、将来負担比率については対前年比0.3%増の9.5%という数字になっております。将来負担比率の上昇の主な原因は、新発債の増加による地方債現在高の増額によるものですが、9.5%という率は実は湯梨浜町が誕生した当時とは2桁違う数字でございまして、そのあたりで財政状況の改善は着実に進んできているものと改めて感じているところでございます。
長くなりましたが、以上が評価としてまとめさせていただきます。
○議長(入江 誠君) 続いて、平成29年度決算認定及び剰余金の処分について、提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 長くなりますが、また御容赦いただきたいと思います。
一括上程をいたしました議案第82号、平成29年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定についてから議案第99号、平成29年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまで全18会計、一般会計及び特別会計並びに2つの公営企業会計の決算認定につきまして、提案理由を申し上げます。
平成29年度の各会計の決算につきましては、既に監査委員の審査をいただきましたので、地方自治法第233条第3項の規定及び地方公営企業法第30条第4項並びに同法第32条第2項の規定により、監査委員の意見を付して本議会に決算の認定をお願いするものでございます。
最初に、議案第82号、平成29年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定について説明をさせていただきます。金額につきましては千円単位で説明させていただきます。
歳入総額が108億4,463万円、歳出総額が104億460万6,000円で、歳入歳出差し引き残額は4億4,002万4,000円の剰余となりました。このうち翌年度へ繰り越すべき財源の継続費逓次繰越総額は1億4,394万3,000円、繰越明許費繰越総額は1,111万2,000円でございましたので、実質収支額は2億8,496万9,000円の黒字決算でございました。
歳入では、対前年比1.4%の減で、額にして1億5,829万5,000円の減となっております。新中学校・学校給食センター建設事業の本格化に伴う地方債の増加のほか、地方税や道路橋りょう災害復旧事業及び社会資本整備総合交付金の増額などによる国庫支出金の増、防災安全社会資本整備交付金の増額などによる県支出金などの増がある一方、地方交付税は普通交付税が合併特例分の縮減などにより1億3,072万7,000円の減、財政調整基金の取り崩し額の縮減などにより2億627万7,000円の減などが主な変動の要因でございます。
歳出では、前年比2.0%の減で、額にして2億863万9,000円の減となっております。増の主な要因は、新中学校・学校給食センター建設事業の増などにより教育費が対前年比1億159万6,000円の増、鳥取中部ふるさと広域連合に対するごみ処理負担金の増などにより衛生費が対前年比3,341万2,000円の増、農業振興費や地籍調査事業費などの増による農林水産業費が対前年比9,101万円の増、道路橋りょうなど災害復旧事業の増などにより災害復旧費が対前年比7,618万5,000円の増となったものの、以下は減の要因でございますが、湯梨浜町土地開発公社事業の貸付金の減などにより総務費が対前年比1億3,868万3,000円の減、臨時福祉給付金事業、国民健康保険事業特別会計繰越金などの減による民生費が対前年比8,068万7,000円の減、グラウンドゴルフふる里公園施設整備事業や観光産業復興事業の減などにより商工費が対前年比4,379万9,000円の減、下水道事業特別会計の繰出金の減などにより土木費が対前年比4,922万4,000円の減、消防ポンプ自動車購入事業、災害対策事業の減などにより消防費が対前年比4,554万4,000円の減、起債償還完了などによる公債費が対前年比1億495万6,000円の減、国民宿舎特別会計や土地開発公社への前年度長期貸し付けにより諸支出金が対前年比4,980万円の減となったことなどが主な変動の要因でございます。
続きまして、議案第83号、平成29年度
湯梨浜町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定につきましては、償還と収納事務のみの会計であり、歳入歳出合計は740万円となっております。この結果、実質収支額はゼロ円の決算でございました。
続きまして、議案第84号、平成29年度湯梨浜町高齢者及び障がい者住宅整備資金貸付事業
特別会計歳入歳出決算認定につきましては、高齢者及び障がい者住宅整備資金の新たな貸し付けはなく、歳出の内容は、既貸付金の償還に係る経費などでございます。歳入歳出合計は4万2,000円で、実質収支額はゼロ円の決算でございました。
続きまして、議案第85号、平成29年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、国民健康保険税、国庫支出金、療養給付費等交付金、前期高齢者交付金、繰入金などで、歳入合計は21億6,461万8,000円でございます。歳出は、大半を占めます保険給付費、後期高齢者支援金、介護給付費、共同事業拠出金、保健事業費などで、歳出合計は21億5,611万4,000円でございます。この結果、実質収支額は850万4,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第86号、平成29年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、後期高齢者医療保険料、繰入金などで、歳入合計は1億7,381万3,000円でございます。歳出は、保健事業費、後期高齢者医療広域連合納付金などで、歳出合計は1億7,359万4,000円でございます。この結果、実質収支額は21万9,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第87号、平成29年度
湯梨浜町介護保険特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、第1号被保険者介護保険料、国庫支出金、支払い基金交付金、県支出金、繰入金などで、歳入合計は19億4,188万6,000円でございます。歳出は、保険給付費、地域支援事業費などで、歳出合計は18億7,103万円でございます。その結果、実質収支額は7,085万6,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第88号、平成29年度湯梨浜町温泉事業特別会計歳入歳出決算について申し上げます。
歳入は、温泉使用料、温泉スタンド使用料などで、歳入合計は873万2,000円でございます。歳出は、温泉事業、温泉スタンド管理経費、温泉事業推進基金積立金などで、歳出合計は666万9,000円でございます。その結果、実質収支額は206万3,000円の黒字決算でございました。
続きまして、議案第89号、平成29年度
湯梨浜町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、使用料及び手数料、国庫支出金、繰入金、町債などで、歳入合計は13億1,065万9,000円でございます。歳出は、公共下水道整備事業費、災害復旧事業費、公債費などで、歳出合計は12億9,908万9,000円でございます。以上の結果、歳入歳出差し引き額は1,157万円で、このうち翌年度へ繰り越すべき財源の繰越明許費繰越額は1,157万円でございましたので、実質収支額はゼロ円の決算でございました。
続きまして、議案第90号、平成29年度
湯梨浜町農業集落排水処理事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、使用料及び手数料、繰入金、町債などで、歳入合計は1億7,881万8,000円でございます。歳出は、維持管理費、災害復旧費、公債費などで、歳出合計は1億7,881万8,000円でございます。この結果、実質収支額はゼロ円の決算でございます。
続きまして、議案第91号、平成29年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について申し上げます。
歳入は、使用料及び手数料、諸収入、町債などで、歳入合計は3,733万5,000円でございます。歳出は、施設維持に係る経常経費、公債費などで、歳出合計は3,621万8,000円となりました。以上の結果、歳入歳出差し引き額は111万7,000円で、このうち翌年度へ繰り越すべき財源の繰越明許費繰越額は58万6,000円でございましたので、実質収支額は53万1,000円の黒字決算となっております。
続きまして、議案第92号から議案第97号までの平成29年度湯梨浜町長瀬財産区特別会計から湯梨浜町花見財産区特別会計までの歳入歳出決算認定について申し上げます。
いずれの財産区におきましても、歳入は財産運用収入、基金繰入金などで、歳出の主なものは財産区の管理経費でございます。実質収支額は全ての財産区とも黒字決算でございました。
続きまして、議案第98号、平成29年度国民宿舎特別会計剰余金の処分及び決算認定について申し上げます。
収益的収支は、事業収益が2億9,121万1,000円、事業費用は2億7,776万7,000円でございます。また、資本的収支の資本的支出におきましては、企業債償還金8,413万8,000円が主なもので、営業収益と営業費用によります営業利益は1,466万円、そして営業外収益と営業外費用を含めた経常利益は1,344万3,000円で、損益勘定における当年度純利益は1,344万3,000円の黒字決算でございました。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額につきましては、過年度分及び当年度分の損益勘定留保資金で補填いたしました。
また、剰余金の処分につきましては、減債積立金として30万円、建設改良積立金として1,314万3,000円を承認後にそれぞれ積み立てることといたしております。
最後に、議案第99号、平成29年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について説明いたします。
水道事業の経営状況でございますが、収益的収支は、給水利益などの営業利益と営業費用によります営業利益は1,972万8,000円で、それに営業外収益と営業外費用を含めた経常利益は2,615万9,000円で、損益勘定における当年度純利益は2,311万9,000円の黒字決算でございました。
資本勘定におきましては、資本的収入は、工事負担金で622万4,000円、一般会計出資金は1,522万円で、収入合計2,142万4,000円でございます。資本的支出では、建設改良費は原水施設工事費で149万7,000円、配水施設工事で4,769万1,000円、企業債償還金は1,332万円で、支出合計6,250万8,000円でございます。資本的収入が資本的支出に不足する額につきましては、過年度分損益勘定留保資金と当年度分消費税資本的収支調整額で補填をいたしました。
また、剰余金の処分につきましては、当年度末処分利益剰余金は1億2,487万2,000円でございます。利益剰余金処分額につきましては、減債積立金として500万円、建設改良積立金として994万1,000円を承認後にそれぞれ積み立てることといたしております。
また、一般会計の納付金は817万8,000円を予定しております。
以上、提案いたしました湯梨浜町一般会計及び特別会計並びに公営企業会計決算につきまして、その概要を御説明申し上げました。御審議の上、御認定を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。
○議長(入江 誠君) ここでお諮りいたします。次に決算認定及び剰余金の処分に係る担当課長の補足説明ですが、内容はお手元の決算書のとおりでありますので、補足説明は省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、決算認定及び剰余金の処分に係る担当課長の補足説明は省略することに決定いたしました。
以上で決算認定及び剰余金の処分に係る提案理由の説明を終わります。
ここで暫時休憩をします。再開、11時20分。
午前11時13分休憩
───────────────────────────────
午前11時22分再開
○議長(入江 誠君) それでは、再開いたします。
続いて、監査委員の平成29年度決算審査意見の報告を求めます。
礒江代表監査委員。
○代表監査委員(礒江 俊二君) おはようございます。29年度決算について審査を行いましたので、その概要を報告いたします。お手元にグレーの表紙がついた意見書がございます。まとめておりますので、これに沿って説明したいと思います。
まず、1ページ、審査の対象は、18会計でございます。
はぐっていただいて、審査の期間は、7月いっぱい、2日から月末までかかりました。
審査の結果でございますけれども、関係調書及びその計数は妥当なものと認められたところでございます。
なお、後ろのほうに個別意見として3点ほどまとめておりますので、後でまた説明いたします。
昨年度はCCRCとか公共施設等更新計画に上がっている大規模プロジェクトあたりを踏まえた中・長期的な財政運営ということを念頭に置きながら審査したんですけれども、ことしは町の通常の予算執行業務や、それから事業実施に当たって、長年の慣行だとか、それから前例踏襲の繰り返しなんかで形式的な処理になっとりゃへんかとか、あるいは費用対効果等々の、小さいですけれども、そういう視点を重視しながら実施したところでございます。
内容に入りますけれども、3ページをお願いします。ざっと下のほうに文章で書いておりますけれども、決算規模は一般会計で2年続けて100億の大台超えということでございます。それから、一般会計では、何といっても歳入、歳出とも新中学校、学校給食センターが大きなウエートを占めているということです。それから、特別会計では、国保特会と介護保険特会が気にかかるところでございます。団塊の世代が今70過ぎぐらいですけれども、これがだんだん高齢化してくると介護認定者等々もふえてくるということで、これからの動向が心配だということです。
4ページに移ってもらって、決算収支ですけれども、先ほど町長さんから説明ありました。実質収支は3億6,700万円余ということでございます。それから、基金については、一部取り崩しはありましたけれども、トータルとして8,600万円の増ということで、当年度末残高が66億6,700万円ということでございます。起債は180億3,200万円ということで、2億5,300万円の減ということでございます。予算執行は、歳入が収入率89.2、それから歳出が86.3と、ちょっと例年と比べて低いですが、これは新中学校や学校給食センターの逓次繰り越し、継続費の自動的に繰り越しするということや、繰越明許等が多かったことによるものでございます。
それから、最後の4行目ですけれども、歳出不用額は全体で4億5,900万円余、一般会計では3億1,700万円ということでございます。国保特会や介護特会の年度末の支払いあたりは29年度は的確に処理されて、そっちのほうは大きく減してましたけれども、一般業務につきまして不用額が増加しているということで、ここは意見としてまとめさせていただいているところでございます。
5ページに移ります。この部分につきましては、普通会計ベースということで、全会計ではありません。歳入歳出の構成でございますけれども、自主財源の割合が減っているということでございますけれども、先ほど町長さんから説明あった財政調整基金の取り崩し額が減になるというふうなことが大きな要素でございます。それから、歳出のほうでは投資的経費の割合がふえてます。これは新中学校建設経費でございます。
はぐっていただいて、財政分析ですけれども、財政力指数、経常収支比率とも前年とそんなに変わっていません。
下のほう、これ基礎的財政収支、プライマリーバランスでございますけれども、今回からこの指標を財政分析の指標として加えることにしました。今回からですので、監査委員の意見も若干含めて多少の能書きを書いておりますけれども、目を通していただけたらと思います。要は、その年の支出はその年の収入に見合った額かどうかという、結論的にはそうです。貯金である基金を取り崩したり、それから新たな借金である起債を起こしたりして何とか賄うという形で今の予算、決算は成り立っておりますけれども、純粋に収入と支出がうまく賄えているかという視点でございます。
これ、契機になったのは、国は6月15日に骨太の方針というのを閣議決定されましたけれども、これに対してマスコミの論調を見てみますと、やっぱり国、地方を合わせて1,000兆円を超える借金を抱えたままだ。それから、今後、支出の政策経費の3分の1を占める社会保障経費に対してこれからどう対処するかという方向も見えないままにこのプライマリーバランス、黒字転換を2020年から2025年に単純に延ばしとるという批判的な論調が相次いだと。これに対しては、楽観論の学者や悲観論の学者、多々意見は分かれるところですが、いずれにしても、非常時においては必要な財源が欠乏して体力を失っていくという点では一致しておられるようでございます。最近の例でいいますと、東日本大震災のときの復興特別税、あれが、大規模ではないですけれども、みずから財源がないもんですから所得税の2%をかけていったというのが、これが体力がない証拠だということです。
それで、我が町でもどうなんかということで、今回初めてですので、合併以来の今までのプライマリーバランスを整理してみました。そうしたら、次のページにありますけれども、歳入のほうは、歳入総額から繰越金や財政調整基金の取り崩し、それから借金の地方債あたりを削って実額を出してます。歳出のほうは、さっきありました剰余金を財調に積み立てするとか、起債の繰り上げ償還をするとか、それから起債の本来の償還をするとかいう要素を除いてプライマリーバランスを上げてみたら、平成16年、17年、合併当初は赤字、9億4,600万とか24億6,500万。だから有利な合併特例債があるからということでどんどん使ったということでしょう。それ以降は、18年度以降はずっと黒字という結果になりました。
ここで、これ、どのレベルまでやるのがいいかなということで、この3項目、4項目を総額から引いていったんですけれども、これにやっぱり一般会計から特別会計への我が町の内部の会計間のやりとりの金やなんかをまた除いていけばもっと正確になるかもしれませんけども、この程度で整理すれば大体大筋は見えてくるなということでございます。
それから、備考の一番最後に書いておりますけども、これが普通会計ベースです。ほかの特別会計についても同じようなことをやれば、その会計のこれまでの歩いてきた道と今後の留意事項あたりが見えてくる。
それから、もうちょっと言いますと、たまたまこの8ページをつくってみて思わぬ副産物が出てきたんですけれども、まず1点目、財政調整積立金って、歳出のほうの⑦ですね。平成20年度ごろから26年度までずっとためている。積み立てしている。一方、財政調整基金繰入金ということで、歳入のほうの③はずっと取り崩しなし。これが現在の財政調整基金、総額28億の、これの積み立ての歴史がここにあらわれているというふうに見ればみやすいなと。
それから、歳入のほうの平成28、29というのが、財政調整基金、これが繰入金ということで、財調を取り崩しして繰り入れとると。私どもが我が町は鳥取市に次いで米子市や倉吉市よりも基金が多いって盛んに言っとったもんですから、今度は切り返して減債基金のほうの繰り上げ償還に対応しているというのが⑧です。歳出のほうのね。27年度から繰り上げ償還の財源として充てていると。だから方針変更がここであっているということが見えてくるということです。これは余談ですけれども、そういう見方をしていただいたら結構だと思います。
9ページの起債の状況ですけれども、ここからはまた企業会計を除く全会計が対象でございます。先ほど来から説明がありました起債償還残高は着実に減少してますよということです。
それから、債務負担行為については特に大きな変更はありません。
10ページをお願いします。まとめとしまして、29年度決算は、先ほど申しました新中学校、学校給食センターが大きな影響というか、大きな要素である。ただ、引き続き堅実な財政運営が確保されているということは認められるところです。それから、プライマリーバランスについては先ほど説明したところです。ただ、昨年も申しましたけれども、中・長期的な財政見通しの観点から見ると、やっぱり公共施設の老朽化に伴う改修あるいは更新、それからCCRC構想に伴う施設の今後新設や更新、それから水明荘の大規模施設更新等、大きな課題が見えております。これらについてはようやく執行部では議論を開始したということを報告を受けましたけれども、共通の材料をもって執行部と議会が一緒になってでも早期に議論を開始することが重要だなというふうに思っております。
それから、最後に参考ですけれども、あくまでもこの数字は決算書の災害関係の経費から拾ったもんですから、参考、概算だというふうに理解してほしいですけれども、先般、28年10月発生の中部地震等に伴う町の財政支出は約6億2,800万と、これに大雪や台風やなんかの災害経費も入っちゃっておりますので、5億5,000万から6億弱ぐらいかなというふうに参考として紹介しておきます。
11ページから24ページまでは各会計の概要で、先ほど町長さんからもありました。省略させていただきます。ただ、介護特会と、それから国民宿舎事業特会、それから水道事業会計については、多少のコメントも入れておりますので、後で目を通しておいていただけたらというふうに思います。
27ページの審査意見ですけれども、今回は3点上げております。
まず1点目、不用額でございます。先ほど説明しました。全体の不用額は4億5,900万円余ということで、一般会計では3億1,700万円。この額は近隣の他市町と比べたらそんなに多いという額ではありません。ただ、その内容を見てみますと、年度の早い段階で既にもうこれ以上利用がないなと判断できるもん、それから、通常1月末に執行部は精査しますけれども、精査段階では既に不用額で、もう夏のイベントで、雨でイベントは流れてしまったみたいなケースについて、100%不用額なんていう処理がされてるもの、それから、通常の事務管理経費でありながら100万円以上の高額にわたって不用額となってるもの、あるいは人件費の時間外で、1月末の時点ではまだ10%しか消化されてないのに、そのまま90%を不用額処理しているもの、そういうもんについては、事務処理が形式的になっとりゃせんかということでございます。ここらあたりは改善すべきだというふうに思っております。皆さんよく御存じのように、予算のときには執行部、一生懸命になって説明して、予算をつけてもらおうというふうに努力しますけれども、このように不用額については財務会計上の処理である不用額全体の大きな中の不用額にぽんと上げておいて減額補正もしない。こういうことは今後、基本に立ち返って、減額補正すべきものはするという姿勢を持っていただきたいということでございます。
次のページの28ページに、参考までに県と周辺市町の不用額、これは28年度会計で、県は11.1%、倉吉市は7.9%と高いですけれども、これは28年度で中部地震があって、精査ができんかったということで、現に倉吉市さんは被災者住宅再建支援事業や企業に対する特別金融支援事業あたり、4事業だけで10億円の不用額を出しておりますので、これはなかなか28年度、単純比較はできないなというふうに思っております。
それから、28ページの2点目、収入未済金対策です。これについては毎年度報告しておりますけれども、29年度末未収金は1億3,286万円。これも周辺の市町村と比べたらそんなに大きな額ではないです。ほんで29年度は大幅に減少しておりますけれども、よく見たら不納欠損が大半だということで、実質的には1,400万円余りの減ということでございます。昨年、この取り組みに対しては、山登りの8合目あたりまで来てるっていって私どもは報告しましたけれども、山登りの8合目、これが、今、胸突き八丁じゃないかなというふうに見ております。昨年は、29ページの(3)のところに書いておりますけれども、公債権については時効成立かどうか、それから私債権についてはこれまでの交渉、説得状況等を整理して今後の方針をきちんと議論してくださいと、それがポイントになりますよっていうことを言ってきたんですけれども、それがなかなか進んでないというふうに見られます。
そこで、今年度は、まず公債権の時効成立の有無というのを整理してみたらどうですかと。優先的に。といいますのは、公債権というのは、御存じのように時効期間が来たらきちっと消滅時効が成立してしまいますから、それ以降に相手方に請求したら、請求している町のほうが法律違反という格好になります。消滅したほうに対して払え、払えと言っていくのは法律違反だと。私債権については、相手の時効の援用がない限り、消滅時効期間が来ても存在していると。これは相手が亡くなっても相続人なり連帯保証人にずっと行きますから。それだったら、まず公債権について、果たして本当でまだ消滅時効が来てないのかどうかという確認をまず最初して、スリムになってくださいよと。今回、一番長いものを見たら、(3)の真ん中よりちょっと下のところにちょっと書いてます。当町の滞納案件の中にはこの公債権、私債権が混在しているが、例えば最も古い滞納案件を有すると思われる下水道使用料については、最終納付日が平成17年12月から10年以上たってますよ。こんなものをずっと帳簿でいつまで抱えるんですか。それをよく見たら、三、四年前に税金の滞納のほうの町民課のほうは不納欠損で処理していると。同じ人のを。下水道料金は今ずっと抱えていると。そんな実態はよく横の連絡とってきちっとやってくださいと。下水道、上水道あたりをよく見たら、3分の1ぐらいはこの時効期間が経過しちゃっとりゃへんかと。推測ですけれど。こんな実態でございます。ここのところをもう少し、何が今必要なのかというのを執行部のほうできちんと話しして、論理的な整理をしていただきたいと思っております。こういう類いのことは私がずっと前から言っている湯梨浜方式の確立ということ。
はぐっていただいて、30ページですけれども、これは蛇足になるかもしれません。一般的に、税金もそうです。それから公債権である使用料だとか、それから私債権である賃借料だとか等々については、住民サイドから見れば本来負担すべきは当然と思えるかもしれませんけども、一般的に制度を組み立てるときに、例えば生保の世帯については全額免除、ただ、町民税非課税世帯については払ってもらいましょう。どこかで横の線を引かんといけんと。それは制度を組み立てるときにはやむを得ないこと。ただ、実際は、例えば年金収入の高齢者世帯でけがをした。入院せざるを得んと。一時的にやっぱり生活が困って、とても払えないなというような個々のケースも中にはあると思います。そこらあたりはやっぱりある程度親密な目で見てあげて、それで免除すべきは免除する。それから訴訟に訴えるべきは訴訟に訴える。そういうきめ細かい対応というのが最終的な理想の形だと私たちは思っております。特に上下水道の料金だとか保育料だとか給食費っていうのは毎月請求が発生しますから、それは一つ一つ別債権です。その意味では税金よりも膨大な数になりますから難しいと。それから、やっぱり実際説得に行く職員も本音言ったらなかなか、幾ら説得しても徴収できんかったら気分も沈みますし、意欲も低下してくるという面もあります。いろんな側面をこの滞納整理本部の中で本音の議論をして、やっぱり1つでも2つでも前に進めるような感じで取り組んでいただきたい。ことしはそのポイントとして、まず最初、スリム化しなさいよということを提言したいと思ってます。
それから、はぐっていただいて、34ページ、3点目ですけれども、費用対効果についてということで、(1)は、私らは何かを実施しようとするときに、費用対効果を考えるというのは当然のことだと子どもたちにも言いますし、そういう言葉は多くの人からも聞きます。公金を預かっている町としてももちろんだということ。しかし、本当の意味で費用対効果っていうことを真剣に考えたことがあるんだろうかということでございます。平成29年度重点事業の中には、先ほど町長さんの所信表明演説にもありましたけれども、松崎駅南の梨団地、産業の振興施策、それからCCRCのハード整備の一つである松崎駅前拠点等整備事業が実施されております。これを通して費用対効果ということを考えてみたところです。
まず、①の松崎駅前拠点等整備事業でございますけれども、総事業費は1億5,400万、ほんで経費負担は町が50%、ただし、当年度が600万、それから後年度、起債で交付税措置がある。この交付税も100%返ってくるかどうか、私どもは疑問ですけれども、それにしても後年度負担は100%返ってきたら4,200万の償還が必要だと。計4,800万円と。それで、事業の目的ですけれども、定住移住促進やコミュニティーづくりを進めるとともに、町のにぎわい創出やその拠点として地域の活性化を図る。これが目的ですよと説明されてます。
一方、農地耕作条件改善事業、これは1億6,600万円余。経費負担は町の20パーですから約3,300万。これが、先ほど来説明ありました。後継者や新規就農者等の参入を促進し、本町の一大梨生産地としての維持発展を図るというのが目的だということでございます。
35ページに移りますけれども、一般的に事業の成果を検証するときには、例えば法律の目的条項で、第1条は、何とかを行うことにより、これが手段です。何々を図りっていうのが、これが直接目的。ほんで重要な法律になると、もって住民の福祉の向上に寄与するとかなんとかいう間接目的っていうのがついてきます。この間接目的のない法律はたくさんあります。基本法と言われる重要法律あたりはこの間接目的まできちっと書いてあるのがあります。それから、事業評価っていうの、私どもは事業評価、事業評価言いますけれども、事業評価という言葉には、狭い意味の事業評価と、それから施策評価って、括弧して、これを含めて広い意味の事業評価というふうに使う場合もございます。それから、間接目的に相当するのが政策評価という、こういう理解で大丈夫だと。
このような観点から松崎駅前拠点等整備事業の成果について考えてみると、一般的には、各事業、ちょうど真ん中あたりに書いております。一般的には、例えば中学校建設や通学路の歩道設置工事なんていうのは、道路を整備したり建物を整備するっていうのと直接目的とが直結しちゃっているから、一生懸命いいものをつくろう、安全なものをつくろうという、そこに努力を向ければいい。しかし、この事業については、建物を新築する、Aコープの建物を改修するというのはあくまで手段であって、目的はにぎわいの創出ってみずから言っているでしょう。ということは、にぎわいの創出をどういうふうに現出していくかということがポイントになるんじゃないですかという。現在の4月22日に開館した「どれみ」について、総合相談センターあたりの利用状況を調べてみましたら、会議室利用が4月から7月、6件、相談利用は、常駐の看護師さんへの相談が計18件、それから、町の出張相談、これチラシにも入ってますけれども、町の総合相談だって4課が言ってますけども、月に1回、1時間から1時間半でしょう。それは幾ら何でも看板に偽りあらへんかっていって担当課には言ったんですけれども、これが合計7件ということです。担当課では、11月にAコープの改修が終了しますので、今は片肺飛行状態だからまだ本当の姿じゃないと、11月末を目指し、11月オープンのときにはそれを目指して頑張りますと言ってます。それに期待しておりますけれども。
それで、先ほどのこの利用形態で、その管理費用はまちづくり株式会社がやっておられますけれども、今、30年度予算で今現在が644万7,000円の指定管理料。これに11月の次のあれが入ってくると600万円プラスアルファでしょう。売り上げ収益が入ってくるから。いうことになったら、年間1,300万円プラスアルファ。月100万円の管理費用がかかるんですよということです。この状態が続けば相当な無駄遣いにならせんでしょうかということを危惧するところです。
29年度、あわせて、ウのところですけども、松崎駅前商店街の再生に向けたブランディング計画、緑だとか、統一のロゴだとか、のれんとかカラー舗装とか足湯、整備しようっていうのを基本計画をつくっておられます。作成委託、129万6,000円。中身見ると、よその成功例と簡単な課題が上げてあるだけで、後半部分をまた委託したの、発注したのって聞いたら、発注はしておりませんと。担当課では、この種の取り組みは地元の熱意と意欲並びに活動の姿が見られない限り成功しないという判断で、30年度は事業進捗をとめていると。私は、今の盛り上がり状態を見て、賢明な選択だというふうに褒めておきましたけども、このことは、エで、先ほど町長の所信表明にもありましたけれども、泊地区の小さな拠点づくり事業でも同じことが起こり得るなと。泊地区の全世帯にアンケートを出したり、地元住民が何回も集まって話ししたり、それはそれでいいことですし、あれですけれども、住民みずからが店舗経営にリスクを負ったり、ある程度住民の役割、何らかの役割を強いられたりするということになると、また見方、意見が違ってくるんじゃないですかと。どこまではやっぱりリスクを負ってもらわんといけませんよ、どこまでは町がやりますよということを早い段階で議論しとく必要があるんじゃないかと。くれぐれも、これから回復すると言っておられますので、それに期待しますけれども、松崎と同じような状態に陥らないようにということを心配するところです。
それから、37ページの農地の耕作条件改善事業の成果ですけれども、これも先ほど申しました。この事業の目的は、アの段落がある一番けつあたりに書いております。本町における梨生産事業の拡大と一大生産地のブランドの維持発展を図ると。ここでしょう。その切り札として、今回、1億6,000万、反当200万の町経費の投資がされるということです。この事業、順調に進んどるみたいですけれども、やっぱりとんかちのハード事業が順調に進むというの、これもあくまで手段であって、それから、入植者7名が県や町やJAの支援を受けて入植しましたよ、入りましたよ、そういうふうに、それで終わりということじゃないと思います。先ほど言われましたように、毎年二十世紀梨は10ヘク規模で減少をしております。それに歯どめをかける切り札としてこれだけの高額な投資をして、町が直接整備をしていこうと乗り出した施策でしょうということをよくよく考えていただきたい。
結局、単年度で一つの事業で終わるっていう成果が見えてくるっていうのはほとんどない。教育分野の学力向上だとか、それから老人の健康分野の健康増進だとか、いろんな事業と、いろんな取り組みと、それから中・長期的、ある程度期間を持って、変化が見えてきたな、成果が徐々に上がってきたなという検証が必要だと。役場の業務の中にはそういう業務が結構多いと思います。ここらあたりの見方をよく考えながら事務に取り組んでいただけたらと。
たまたま先ほど松崎駅前のブランディング計画というのを紹介しましたけれども、この2つの事業というのはハードだけじゃなくて、いずれにしても今後の粘り強い取り組みなり検証が必要だなと。ブランディング計画の基本報告書の中に、たまたま平成21年度に当町がやった東郷池ロハスな水際空間創出プロジェクト、21年度に実施したっていうのがあります。22年度以降の提案もそこの中ではしてあると。ただ、単年度の事業で収束しているということが基本計画の中にはっきり書いてある。これと同じようなことにならないように、人間、忘れるのも早いでしょうから、昔の話だっていって数千万円をどぶに流すようなことはやめていただきたいなということでございます。
最後に感想をちょっとまとめておりますけれども、今回は、通常業務に伴う予算執行や事業実施に当たって、長年の慣行や前例踏襲の意識により見直すべき点はないかということに視点を持ちながら行ったところです。一般的に行政改革っていうのは、職員を削減したり、予算のシーリングをかけたりっていう華々しいことが思われるかもしれませんけれども、何もこればかりが行政改革ではないですよと、不用額の改善見直しや費用対効果を真剣に考えてみるっちゅう、こういう姿勢も立派な行政改革の一つだと。最初やっぱり、定期監査のときでも言いましたけれども、備品なんかは1年に1回は現物確認してくださいよって言って、帳簿だけをぱぱっと見るだけじゃなくて、そのぐらいのことは、最初は大儀な、面倒なこと言うなっていう、意識してせざるを得んかもしれませんけども、それが無意識のうちになってきたら、これが役場の業務向上、庁風づくりっていうことで、トヨタ自動車なんかが全社的に進めている取り組みっていうのはこういうことだってよく紹介されますね。ここらあたりのことをよくお互い留意してこれからの業務に当たっていかれたらというふうに思っております。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 以上で監査委員の平成29年度決算審査意見の報告は終わります。
ここで暫時休憩をいたします。再開予定、13時。
午後0時11分休憩
───────────────────────────────
午後1時00分再開
○議長(入江 誠君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
ここで、監査委員の決算審査意見書に対して町長より処理方針についての発言を求められておりますので、許可します。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 先ほど代表監査委員から平成29年度の決算審査についての御報告がございました。代表監査委員並びに監査委員には、平素から町行政にさまざまな分野で貴重な御意見、それから御指導を賜り、この場をおかりして厚くお礼を申し上げます。
このたび御指摘いただきました事柄につきましては、いずれも大切な事柄だと認識しており、早期の改善や執行を心がけてまいりたいと思っております。
以下、それぞれにつきまして、現在の考え等について申し上げたいと思います。
まず、不用額についてでございます。
改めて不用額となったものの内容を見ますと、ぱっと見では建設に係るいわゆる工事費絡みのものですとか、あるいは農林事業における補助金、あるいは見込みがつきにくい医療費系のもの、扶助費系のもの、そういったものが金額のある不用額として多いように見ましたが、代表監査委員御指摘のように、不執行が確実と判断できたものや必要以上に高額の予算額を残しているものではないかと思われるものがあります。予算執行状況及び今後の執行計画を立て、執行が未確定なものや不確実なもの以外、明らかに執行することがないと判断できるものについては、遅くとも3月の補正予算時に洗い出しによる減額補正を行い、適正な予算執行を進めてまいりたいと思います。
具体的に申し上げますと、3月要求時点で見られる予算残等を見ながら、残額の多いものについて、財務の聞き取りあたりの中で、これはどういうことかと、医療費のように突発的なことがあったらだめなのでとか、そういったことをやっぱり聞く、これは繰り越しですとか、そういう作業をやっぱりするルールをつくってみたいなというふうに思います。事業中止によるものか、繰り越しによるものか、自然執行残によるものか、一定額以上のものの不用額が出ている欄には、そのことを各課に求めて出すような仕組みをつくってはどうかなというふうに思っております。
それから、次に、収入未済金対策につきましてでございます。
平成29年度末の未収金の大幅減は、先ほど代表監査委員、お話にもございましたように、不納欠損が主な原因であり、案件ごとに訴訟を提訴、不納欠損、権利放棄です。分納説得の方針を決定しながら、湯梨浜方式の確立を目指すことが重要であるとの御意見をいただきました。現状では重要ポイントの理解と意欲が不十分であるという御指摘もございました。振り返ってみますと、不良債権の処理につきましては、代表監査委員の御指導のおかげでここまで来れたという要素が強いと思っておりまして、意欲の欠如を指摘されるのはとても残念で、申しわけなく思っております。
平成30年度の取り組みで困難案件を保有しており、滞納繰越額が多額である建設水道課や生涯学習・人権推進課が弁護士相談を行い、方針決定するために日程を調整しているということは聞いておりますけれども、弁護士相談をしても、自分で聞いたり学んだりしなければ身につかないとも思いますし、そのような気持ちを持つことが大切だということを思っております。そのようなことから、呼びかけ等も行いながら、引き続き定期的な滞納整理対策会議の開催により意識の共有、あるいは職員の債権管理研修等への積極的な参加を促すことで意欲の向上等を図りながら、組織としての債権管理システムを確立したいと考えています。
次に、滞納整理対策本部は2年ほど前から困難案件の状況報告だけでなく、事務局が担当課と意見交換するなど、多少の改善は見られるものの、いまだ全庁的な意識の共有と連携強化の姿勢が不十分であるという御指摘がございます。
このことにつきましては、連携強化のため、定期的に担当課は事務局で滞納者の収納状況や交渉状況等の閲覧を行い、事務局は関係課に情報提供を行うことにより、滞納者の状況確認を行っていると認識していますが、個々の職員にそのようなことはないのかというレベルで副町長あたりにも意識を持って取り組んでもらいたいと思います。
次に、公債権と私債権の整理についてでございますが、困難案件保有課につきましては、滞納整理対策会議での状況報告だけでなく、滞納者、例えば滞納額上位10名程度に対する交渉状況を提出するようにしたりとか、時効成立期間内に何をすべきなのか、平成30年度の対応方針を具体的に示させているところでございます。
最後に、個々の案件の事情を的確に把握することで、福祉施策につながったりすること、あるいは担当職員の精神的負担などの側面も推測しながら、本部と管理職員が早急に個々の事案に係る明確な取り扱い方針の決定が肝要という御指摘がございました。
支払いが滞るものに対しましては、個別に生活状況等を聞き取りし、分納誓約を結び、支払い計画を立てているようですが、そのため、生活困窮者の場合は、福祉部門へ相談をつなげるとともに、財産調査等を行い、滞納処分の判断をしていきたいというふうにも考えております。滞納整理対策会議による共通困難案件対応、ひいては合同提起等を通して、担当者対応から組織対応への転換を図るよう進めてまいりたいと思います。
次に、費用対効果のお話がございました。
事業実施に当たって、費用対効果の真の意義、当該事業の目的と成果について検証が求められるという御指摘でございます。
まず、松崎駅前拠点等施設整備事業についてでございますが、総合相談センター「どれみ」につきましては、地域住民や移住者等が交流、相談の場の機能を果たし、にぎわいのある暮らしを享受できる施設を目指すもので、気軽に利用していただける環境を創出するため、指定管理者であるまちづくり株式会社と情報共有しながら利用者増につながる取り組みの強化を図ってまいらねばならないと思っております。
また、福祉・介護・健康相談等については、現状では利用者が少ないという状況がございますが、相談機能として役場関係部署と連携しながら取り組みの強化を図りたいと思います。
具体的な取り組みとしましては、一つは、看護師常駐による健康相談、これはまちづくり会社のほうが雇用してやっておるわけなんですけども、その際に、今後、多くの町民の皆さんにも活用してもらおうと思っております体組成計等の活用などもあの場所でやっていただき、そのさらなるPR等により、立ち寄れる環境づくりみたいなものを図りたいと考えております。
2つ目は、にぎわい創出ができるような企画を立てることです。現在、ラジオ体操、ヨガ教室の開催、社交ダンス教室の開催、子育てオープンデーの開催、ハローワークの出張相談会の継続開催、映画の日などを企画、実施しているようです。そのほか、運営事業者であるまちづくり会社によるさらなる取り組み強化も図るというふうに伺っております。
松崎駅前の旧Aコープを改修して多世代交流センターを11月にオープンする予定です。地域の要望を受けたマルシェなどの機能を持った施設で、総合相談センターとあわせてにぎわい拠点として期待される効果が生まれるよう努力してまいらねばなりません。
同様に、泊地区小さな拠点づくり事業につきましても、平成30年5月に町へ提出した協議会からの提案書では、店舗を設置する場合、規模はコンビニ程度を想定、運営主体は、まず公募を実施し、応募がない場合は運営主体の設立を検討するということになっております。平成30年度は基本計画策定とともに、協議会において買い物機能の仕組みと運営方法を検討されることになっております。これらを注意深く見ながら意見を申し上げてまいりたいと思います。
次に、農地耕作条件改善事業についてでございます。
本事業は、ブランド梨の維持発展のため、条件不利な水田を収益性の高い新品種や、あるいは技術革新的な栽培方法を導入する基盤整備事業でございます。整備完了後につきましても、東郷果実部を中心に、関係機関と連携し、入植者の安定生産体制を支援していく計画であり、また、立地条件から成果を広く紹介しやすい場所でもあることから、栽培技術研修の場に活用するなど、新規就農や後継者育成につなげる利用を進めてまいりたいと思っております。
ここにつきましては、余談ですけれども、当初は観光的な、いろんな梨を植えてというようなお話もあったところでございますが、そういうことではなく、梨園としてやっていける、そのめどなり体制なりができてからそっちのほうにはまた考えを広げられていかれるのがいいんじゃないかというようなお話をして、このような形で実施すると決めたところでございます。
以上、御指摘いただいたような事柄を真摯に受けとめまして、もちろんですが、今後の町行政のさらなる適正な執行に努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(入江 誠君) 続いて、議案第82号から議案第99号までの各議案に対する総括質疑を会計ごとに行います。
個別質疑はしないようにお願いいたします。
議案第82号、平成29年度
湯梨浜町一般会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
3番、光井議員。
○議員(3番 光井 哲治君) 29年度の一般会計の総括ということで、個別的にはこの後設置されます特別委員会のほうでありますので、お聞きしたいと思います。
午前中に町長のほうから、全事業を網羅したような評価ということでお話は聞きましたですけども、冒頭言われたことと、最後まで聞きますと、数字的なことがたくさん入ってまして、何が残ったのかなということで、大変申しわけないですけども、そういう感じで受けておりました。
私、総括でまず聞いてみたいのは、29年度の施政方針で申し述べられた点を中心に、どのようにこの辺を、もう一度、重複になるかもしれませんが、お聞きしてみたいと思います。
町長のほうが評価でずっと言われたのは、言ってみれば私は事業報告書の成果、特筆事項分のことかなというぐあいに理解はしました。それで、29年度の施政方針のときに、何を29年度にするかということです。それで、1点目が、復興の促進と防災対策の強化についてと、ここには特別会計までを含めた総予算がどれくらいになるかというような、これを円滑に進めるというようなことが述べられたと。2点目が、湯梨浜の未来をつくるための積極的な施策展開ということで、これは大きく言えば生涯まちづくりの基本計画の策定からCCRCの今のところにサ高住を含めた施設を展開させるというようなことが主な施策内容だったように思います。それから、そこには、グラウンド・ゴルフ等もいろんな、マスターズゲームズを含めた国際化まで踏み込むというような、国際組織まで立ち上げるというようなことも言っておられます。それから、3点目は、情報発信について、さまざまな事業を通じて首都圏、関西圏などにそういうPRを図っていくと、その中には新規農業者や産業の振興等ということが言われておりました。大まかに言えばそういうようなことですね。
それで、ほかにも事業的にはいろいろ、小さな拠点づくりの推進であるとか、若者世帯への住宅の支援であるとか、こういうことが言ってみれば描かれているっちゅうか、話としてずっと出てきてたわけです。
総括評価の中でね、町長は数字的なことを用いられて、こういう点は例えば何件あった、こうであったとおっしゃったわけですけれども、施政方針でこういうものを設けられて、一番最後に、常にこれは言っておられることですけれども、最後には町民とか地域の活動が、ここを密にしていかなければ不可欠なものばかりであるということを日ごろから言っておられるわけですね。
今言いましたように、もう一度同じことの繰り返しになるかもしれませんが、総括として、町長が29年度に思い描かれたとおりに進んだのか、あるいはこういう点は自分が描いたところまで進まなかったし、今も進んでないという点を踏まえて、もう一度言っていただければというぐあいに思います。
それから、2点目として、これちょっと気になるんですけれども、これは多分今言いました特別委員会等でまた数字的なことはいろいろ各委員のほうから出てくるんでしょうけれども、監査意見で一番、私、数字的なことを申し上げれば、経営、収支比率の問題なわけですね。経常収支比率のね。これ28年度から算定方法が変更になって、パーセントでいえば、ざっと言えば10%弱、大幅にふえてしまって、94.ちょっとぐらいまで、94.強まで行っちゃってるわけですね。10%ほど我が湯梨浜というのはふえてしまったわけです。
ここで、何でこれを、1点だけを数字的な部分でいえば持ち出したかといえば、簡単に言えば、皆さんも十分にそこは理解されてのことだと思いますけど、もう弾力的な指数、つまり回せる、一般の経費に充当させていけれるだけの力がもうほとんど、6%もないぐらいしか単年度で見ればないわけです。そうすると、新しい事業を組む場合に何を考えるかっちゅう話になると、一般財源としては、単年度の収支から見たらもうそれしかないから、あとは100%の起債を探し込んできて一生懸命やるか、一方では、ためとる基金を充当するものを何かやるかという話ですね。これしか方法としては私はないと思っているわけです。
それで、執行部のほうもずっと言ってきた、中・長期で考えた場合に一番問題になってくるのは、公共施設等で840億ぐらいだったですか、ぐらいのものが、これを例えば20年間で平たく言えば全部残すという考え方をとってみても、年間にどれくらいの費用がその中で発生するかってことは、大ざっぱに言えば予測は可能なわけです。これらあたりをどの程度まで盛り込んでいくかということになると、経常収支比率がこれだけ算定がえをされたという、今まで経費として見なくてよかったものを経常的な経費として見ていると、それは一番の問題は繰出金に根源があったんだろうと。繰出金は、法定内でおさまる場合と法定外、つまり法定外が全て恐らく、ざっくりですよ、そういうもんが全部計算上にはめられてきたもんだから、分子が一遍に膨らんでしまったと。そのパーセントが10%を超える算定の見直しに当たったということだと理解しているわけです。
今言いました、経常収支比率がこういうところになってしまっているということに対して、今後、今言いました事業を含めて本当で早急に、根本的にどういう方向でいこうかということを至急にこれは出しておかないと、ただ単年度でやっていくと、二、三年の間は何とかもつだろうでは困るわけで、このあたりをどういうぐあいに考えておられるかと。
この2点について、総括ですので、細かいことはまた委員会でそれぞれの詰め方があるんでしょうから、その辺の基本的な考え方を教えていただきたいと。
○議長(入江 誠君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) まず、1点目の私の施政方針の29年度当初で申し上げたことの中の復興の促進、防災対策の強化という点でございますが、これにつきましては、多分今月に県の再建支援金ですとか、そういったものの、これで打ち切るか、一定の要件をつけてもう少し延ばせるようにするかあたりの議論する会が開催されると思っておりますけども、湯梨浜町ではその手続をされてない方が実は6件ございましたけれども、一昨日、1人手続されて、5件になっていると。ですから5名の方が、方針としてはやるように決めて大工さんにも頼んでおられるんだけど、見積もりがとれないとか、まだかかってもらえないとかいうことで出せない人とか、迷っておられる人とか、いろいろあるようですけれども、そういう状況で、ほとんど終わっているということがございますし、防災対策の強化は、一つは、地域防災計画の見直しを中部地震なんかも踏まえて行いましたけども、その中で、それをやっぱり見ていると、これを全部上げてあることをやろうと思えば大変なことだなっていって防災担当の職員と話したことがあります。本当に一つずつ潰していくような形でやらないと、たくさんのことが、例えば大水が来たときにどこに逃げるかという話でも、民間の何階建てかのビル、旅館なんかもそれに当たるかもしれませんけども、そういったものをじゃあどこどこ選んでやっていくかあたり、そういう具体的な検討をせないけんことがいっぱいあるなということを実は感じておりまして、きょうもそのことについて、ちょっとこれからそのあたり力を入れていかないけんということを申し上げたところです。
それから、湯梨浜の未来づくりのCCRC、これは議員さん方にもいろいろ御心配をおかけしました。当初と制度設計が変わってきたと、まちづくり会社のほうが中心になって、そこが資金等も持ちながらCCRCの生涯活躍のまちづくりにも関与してやっていくという方針だったんですけれども、ああいう形で撤退されたというようなこともあって、その方針が変わって、今度は実際にかかわっている人間たちでじゃあそこを当初の目的に沿う形でつくろうよという形で、今、話が進んでおるということでございます。ですから、できれば今月中ぐらいにはそういうことが発表できればいいのになと思っておりますけれども、ある意味、新しく会社を設立されてというような動きもあるようでして、そちらの考え方が中心になってお決めになることだと、その部分についてはですね、そう思っておりますが、そのような進展を図っているところでございまして、一応目鼻が立ってきているという認識でおります。
それから、グラウンド・ゴルフにつきましても、先ほどのCCRCは移住定住の促進という観点も強いですし、それから、グラウンド・ゴルフの国際化というのはある意味、交流人口の拡大みたいなことも目的としてはあるわけなんですけれども、国際化ということで、海外では、今、8カ国にグラウンド・ゴルフの協会ができたと。それで、その中で広めようと、広めて頑張ってやっていこうという人たちがおられるわけなんですけれども、でも器具を買う場所もない、高くて買えないとかいう人ももちろんあるでしょうし、そういったことが普及を阻害しているので、そのあたりを克服するために、古い器具を集めて送ってあげたりとか、あるいはクラウドファンディングでお金をつくって、それで新しい器具類、これはホールポストとか、そういったものも含めてなんですけども、そういったものを買ってお送りしたりして支援していこうかということでございます。
国際協会の設立っちゅうのが大きな課題でございましたけれども、実は11月に上海で国際大会があるようになっておりまして、その際に、一応湯梨浜町で開催したりしたときには大体300人以上の会員がおられるとりあえず5つか6つかの国と地域で、幹事会といいますか、そういった立場で組織づくりを行っていこうかということで、その話を今度11月にして、それがうまくいけば来年の湯梨浜で開催するときにその立ち上げの会になるというふうなもくろみをしているところでございます。
交流人口の拡大、大会は現在のところ国際大会、年に1回しかしておりませんけども、先ほど申しましたように、29年度で222人の宿泊が延べですけどもあったというようなことからすると、効果もありますし、これは何も湯梨浜町だけのことではなくって、日本のほかの国でも国際大会が開催されて、要するにグラウンド・ゴルフを通じたスポーツツーリズムみたいなものが広がって、お互いに行き来する関係がより強力にできればなというような思いで取り組んでいるところでございます。そのような気持ちでやっております。
それから、情報発信で新規就農あるいは産業の振興といったこともございました。
新規就農につきましては、課長が数字を覚えとったらと思いますけども、近年、従来の1人2人といったところから、3人とか4人とか、そういう単位になってきておりまして、明るい兆しが見られると。梨の農家さんにしても、退職してでしたか、また新たに栽培される決意をされたというようなことも聞いておりまして、これまでは1人2人、年間にというのが大変だったんですが、それをちょっと抜けたような要素も出てきているかなというふうにも感じているところです。そのために、その人それぞれにいろんなかかわりで、考え方で新規就農なりされる方もあろうと思いますので、その辺について、人に応じた支援みたいなものも考えていきたいなと思っております。
産業の振興の面では、ゆうゆう、ゆりはま事業で町内の女性をターゲットにして首都圏にPRして、それによってその人が従事しておられる産業を強くして、さらにそれを女性活躍の町ですとかワーク・ライフ・バランスの確立につなげていこうという大変欲張った取り組みでございましたけれども、これについても販売ルートが確立されたり、今度、14日、あしたですか、東京のレストランをお借りして、ロアラブッシュというレストランですけども、湯梨浜フェアみたいな形で、最初の日だけ東京におられる町内出身の方とか、あるいは湯梨浜町が日ごろお世話になっている方たちをお招きして立ち上げの夕食会をやりまして、その明くる日から1カ月間、湯梨浜フェアということで、ランチで5,000円、ディナーで1万円という金額で、湯梨浜の素材を使った食事を提供していこうということになっておりまして、その材料として湯梨浜の食材を持っていくと。本当は定置網で予定しておられたものもあるんですけども、ちょっと台風時期で、あすには間に合わないかなということで、海の駅のヒラメを使ったりとか、いろんな湯梨浜の産物を使ってそういう取り組みもしていただいていると。
それから、間もなく、ディノスという大きな通販メーカーですけども、そこの中に私の町の商品も上がってくるというようなこともありまして、物の、何ていいますか、持っていき先っていいますか、
売り込み先といいますか、そういったものができつつあるということがございます。それによって高級ブランドとして扱われる形にもなりますので、なお一層湯梨浜の商品が高く扱われるようになればなというようなことを思って実施していることです。
2点目の経常収支比率ですか、これのことにつきましては、私も算定がえがあった後の数字を見てびっくりしまして、これじゃあ何にもできんがなと思ったところでございますけれども、今これだけやってて、ふだんの年ではない事業もいろいろやってて、それで経常収支があんなに高いということはどういうことなんだろうなということをちょっと思っとるんです。先ほど光井さんおっしゃいましたように、今でも湯梨浜はどんな事業でもやるときに有利な起債はないかとか補助はないかとか言って、一生懸命探してやるということをずっと頑張って続けておりますけども、その辺の仕組みのところでちょっとわからない部分があって、今でも結構そうやっていろんな事業をやりながらお金を使っていっているのに経常収支比率が高くなって、使えるお金がないということは、これが抜けたらどうなっだろうかっちゅうようなことについて、ちょっと私自身、まだ全然よう答え出してないもんでして、御質問にはお答えできませんけども、意識としてはさっきおっしゃったような、なるべく町単独でみたいなことはやめて、一生懸命財源確保に努めながらやるってという考えで今のところは進めております。
○議長(入江 誠君) 光井議員。
○議員(3番 光井 哲治君) 総括ですので、細かい部分まで事業を取り上げて一つ一つ検証することはしませんけれども、代表監査のほうからあったように、やっぱり費用対効果という一つの切り口が要るんだろうと。単年度で評価する部分もあるでしょうし、長期のスパンでどういうぐあいに変化してくるのかという捉え方もしていかないけん事業もあるでしょうから、一度僕は各課で、やっぱりこれはもう一度それぞれがやっておられる課で検証して、やめるべきはやめる、新しく起こすは起こすというバランスをやっぱり一度僕はやられたほうがいいんでないかという思いはしております。
それと、なぜそういうぐあいに思うかというと、僕は今のいろんな課の実態を見てて、マンパワーが不足している状態にあらへんかと。それなのに事業はどんどんどんどん新しいものが入ってくると。果たしてマンパワーがそれだけのもんをこなせる状況にあるんだろうかと。これはオーバーワークになってくりゃへんかと。逆に言えばいろんな本来やらなければいけない仕事がおろそかになるというよりは、それが片づけ仕事になってしまうんじゃないのかと。
先ほど一例で言われましたけれども、グラウンド・ゴルフなどの私は国際化はわからんではないと、そのことを全く否定するところではないんですが、ただ、組織を立ち上げて、そういうことまで湯梨浜の今のマンパワーでやり切れるかと。私は非常な疑問と疑念を持っとります。それは違うんじゃない、それは県のグラウンド協会なり、その上にある日本グラウンド協会が手がけてやるべき話で、湯梨浜の守備範囲から私は超えている話ではないかと。率直に申し上げて私はそのような感じを持ってます。
ですからその辺の事業精査ということは当然必要で、各課がやっぱり自分たちの守備範囲からそれはつまり逸脱というよりも、これがやり切れるかどうかということをやっぱりもう一度ちゃんと言えるべき体制をつくるのが僕は役場の中身じゃないかなという思いがしております。
それから、2点目の先ほど言いました経常収支比率ですけれども、これは私もざっくりで、今言った数式から見る限り、分子が、今言いました繰出金、つまりそこが法定外が全部恒常的に出されとるところは、今まではそれは算式としては入れなくてもよかったと。しかしそれは常時出てしまっているんだから、それは経常経費の中に当然算定としては入れるべきだろうということが多分あったんだろうというぐあいに、ざっくり言えばそこが一番大きかったのかなと。そのところが比率が全て高いところは全部高くなってきてますから、ざっくり言えばそういうことなのかなと。しかし、その中身は、先ほどから言います、この経常収支比率が高いということは、もうほとんど余力を持たないという数字にはね返っとるわけですから、やっぱりこの辺は十分に財政課あたりがどういうぐあいにこれを捉えてくるのかということを、また今言いましたように個別の質疑の中で出てくる話かもしれませんけど、非常にこれ気になるので、やっぱりもう一度これは、さっき言いました、一方ではそういう大きな事業をまだこれからたくさん持ち込まないかんということがあっとりますね。いうことだろうと思います。
それから、事業のほうで、新しいこともいいんですけれども、非常に私、町民とのよう言われる協働の話の中で、これ1点だけ申し上げておきたいのは、例えば全くこの決算の中に、これから出てくるのか出てこないのかわかりませんが、区長会の要望を聞かれるわけですね。要望の一覧が議会のほうにもここ何年か出てくるようになって、見ておるわけです。あの一覧を全部見ますのに、回答がほとんどの場合、ハード事業がほとんど区の場合は多いわけですけども、回答を見るのに、これは改良区の問題ですから、改良区のほうに調整を図りながら対応したいと思います。あるいはこれは県の事業が絡みますので、県のほうにそのような対応を申しておきます。もう決まり切った文言の回答しか出てこないわけです。私、果たしてああいう回答ばっかり見た方は、なら何を要望すれば町は動くのかと、これだったら出さんでもええでないかという思いになっちゃうんじゃないかと。一度あれ全部網羅されてみりゃあね、そういう決まり切った文言で、ほとんどやろうとする考え方は全くあの中からは読み取れんっちゅうのが私は思いで見とります。ですから、本当で協働というのは、そういう区民を代表する区長会がそういうものを要望するということが根幹にあるんだから、やっぱりそういうことをおろそかにするとどんどん町民の意識は離れるんでないかと、こういうことを危惧するわけです。
その辺のことも含めて、もう一度回答していただければと思います。
○議長(入江 誠君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) グラウンド・ゴルフの国際化に関して、国際組織のお話がございましたけれども、組織の設立に当たっては、私も光井さんと同じことで、考え方は、町がそれの主体になるということはないだろうというふうに思っております。そういうこともあって、日本協会のほうにもこれまでずっと働きかけてきたわけなんですけれども、ことしに入ってからかな、日本協会も海外の大会に出かけていったりして、この間モンゴルに副町長が行ってくれたときも日本協会からも行ってますし、今度のマレーシアに職員が行ってきたのにも日本協会から役員が行ったりしてます。そういう関係で、組織の設立は日本協会がイニシアティブをとってやってくれるという格好で進んでおります。定款につきましても、新しい組織をつくったときに、それについても案文は、日本協会、この間ちょっとつくられて、私も目を通してくれよといって送ってきたりしていただいておりますので、日本協会が中心になって設立していただくという認識でいいんじゃないかなというふうに思っております。
それから、要望の点で、確かにパターン化して、これは信号機だから、警察の範疇に属することですから申し伝えますでやっちゃってまして、確かに光井さんのおっしゃられるように、冷たいというか、やる気がないというか、そういうふうにとられることもわからんでもないですけども、だけどもそこでいいかげんなことを書いてしまうことも職員としてはできないと。できるようなとか、努力してみますとか、本当はそういう書きぶりのほうが住民の皆さんには本当のところがわかっていただいていいんじゃないかなと思いますけども、そうやって書いたものも必ず話自体はこういう住民要望がありますからお願いしますということは伝えて、それで結果も聞かせていただくようにしておりますので、そういう点はちょっと御理解いただけたらなというふうに思います。
○議長(入江 誠君) 総務課長、答弁。
○会計管理者(兼)総務課長(重松 雅文君) 経常収支比率の話がございました。光井議員の御指摘のように、平成28年度から先ほど言いました下水道の繰出金ですかね、ああいったものを算入していったということで、それが膨らんでいったということでございます。それがなかったとすれば、昨年度数値でいいますと87.6%という、通常の計算方式でいくと87.6%だったということなんですけども、これは昨年ですよ。平成28年度ですね。ですがそういったことで分子の部分が膨らんでしまったということが計算上あるわけでございます。それは確かにおっしゃるとおりでございます。
経常収支比率、高くなれば、まさに弾力性がなくなってしまうという数字のあらわれなんですけども、私が言うのはどうかと思いますけども、大枠としてじゃあこれをすれば極端に弾力性が保てるかということはなかなかないと思うんです。やっぱり一つ一つだと思います。例えば退職する人が10人あれば、10人新規を雇うんじゃなくって何割で抑えていくというような人件費を削減していくだとか、あるいはアウトソーシングできるものはそれは出していくだとか、そういった、先ほど議員さんもおっしゃったように、事務事業の見直し、廃止なり統合なり、そういったことも整理していくということが、やはりそういったことの積み重ねで経常収支比率ということを抑えていくというような格好になるのかなというようなふうに議員さんのお話を伺いながら感じたというところでございます。以上です。
○議長(入江 誠君) 光井議員。
○議員(3番 光井 哲治君) 施政方針のほうから若干ずれが私自身もきておりますけれども、さっき言いました、町長のほうから答弁がありましたけれども、私は区会なんかと、これは多分コミュニケーションの問題だろうという部分もあると思うんです。つまりどの程度の会話を、本当にキャッチボールが正確にいきながら、そうは言われてもこの件は実は、警察のこれこれ、公安のほうの問題としてこうですと、要望はかけてるけど、県下でこれくらいの件数があって、湯梨浜がこれだけを出していると、ただ、それが何件うちのほうが成立ができるかということはこの程度しかできんので、申しわけないけど、ことしはこことここになっとるけれども、次の年、あるいは3年後には順番としてはここにはめれるような努力をするとかというふうな、つまりそういう要望に対する会話が成立しているかどうかだろうと思うんですよ。文書一本じゃなくて、つまりそういうことで、なるほど、わかったと。僕はいつも言う説明責任とはそういうことだと。説明責任が足ってるか足ってないかということにならなければ、あの文書だけを見ていると、全く紋切り型の、これは県に要望しておきます。これは警察のほうに要望をかけております。それだったら聞く必要もねえし、出す必要もねえだろうと。本当で協働というのは、私は、小さなことから始めていかないと、そういうとこから全部漏れていくんだろうという気がしていますので、ぜひとも、協働を大事にしようと思うんだったら、やっぱり町民のそういうきめ細かなところに配慮が欲しいなという点でございます。
それから、財政のところの話ですけれども、言われるように、私はこれはいつも言いますけれども、一般会計から特別会計に持っていくと。特別会計のほうを絞り込めば当然そこは干上がるわけです。表裏一体の会計ですから。こっちは蛇口とめられ、こっちはどうするだいやって。じゃあそこで費用を賄うんかと。使用者が全部はじき出すんかと。それができないから、値上げをしたくないし、そこまで負担を強いたくないから、特別会計のほうに法定外だけど若干なり入れ込まんとどうにもならんという会計の仕組みになっちゃっとるわけですよ。だから両方の視点を捉えておかないと、こっちだけの話を通してみても、一般会計だけの話を通してみても、じゃあ特別会計はという問題が起こってくるわけですよね。だから下水だけの問題じゃなくて、構造的に行政の会計はそういう仕組みになってしまっているということを、もう一度基本をちゃんとわかってもらわないと、国保なんかにしてもそうじゃないですか。後期高齢者にしたって。一般会計からそれを入れるという。本来がそこだけの会計で成り立つかと。成り立つような仕組みになってないわけだから、全ての会計が。この辺のことはやっぱりもう一度こういう指標になっているということをきちっと出してほしいし、何度も言いますが、そういう公共的な施設がこれだけ800何億出るというのは、それは我々が試算したわけじゃない。行政側が試算して、これくらい要りますよということを計画で出しているわけだから、本当にそれがどのくらい当てはめていけれるかっていうようなことはある程度、長期のスパンじゃなくてもいいから、少なくとも5年とかぐらいの間にどういうもんが起こってくるかっていうぐらいをやっぱりこちらにも情報として出してきていただかないと、議論の始まりになっていかないという思いがありますので、ぜひともよろしくお願いします。
それから、町長がおっしゃったように、やっぱり費用対効果で、代表監査も言われましたけど、私も監査委員の一人として、各課と7月、ずっとやりとりしましたので、かなり各課の課長は気が悪い話ばっかり出してきやがってという思いが強かったんじゃないかというぐらい多分強烈に言ってきたと思っております。ですからそこは各課がやっぱりその辺の精査をかけるにしても、さっき言いましたマンパワーが足るか足らないかということも、課長あたりも堂々とマンパワーが足るのか足らんのか、足らんなら足らん、やっぱり発言はせないかんし、自分のところに人材がないなら、それだけのもんが足らんと、これ以上の仕事がここにおんぶしてくればね、これは無理だと、やっぱりそれくらいの話と覚悟は持って僕は事業に当たってもらいたいと思います。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 答弁。町長のほうで何かあれば。
○町長(宮脇 正道君) ちょっとマンパワーが足りないかなということで、職員の数も保育士なんかも含めて多少ふやしたりしておるところでございます。実態をよくつかまえて、また課長等の意見も参考にしながら、適正な人員配置はしてまいりたいというふうに思います。
○議長(入江 誠君) そのほか総括質疑ありませんか。
上野議員。
○議員(7番 上野 昭二君) 光井議員のちょっと重複する部分がかなりあると思うんですが、昨年度、財政推計を早目に出してくれという話をずっとやっとったわけですが、結局いまだもってまだ出てきていないという点で、今回、代表監査のほうからの監査意見でもありましたけど、これから新しい事業、それから、これまでわかっている、例えば公共投資をこのぐらいせないけんと、先ほど830億という数字が出ました。前から出ていますよね。その話をベースに考えて、これから合併の優遇措置が、段階的に交付税が削減されるのも、あと一、二年で底辺になるわけです。それに加えて一昨年度からトップランナー方式が採用されてきて、町村では16項目、昨年度はそれに加えて5項目ですか、そういったものが加味されて、要するに国のほうは地方交付税をいかに抑えるかと、でないと国自体、本体のプライマリーバランスがとれんと、そういったことを目に見えんところで地方公共団体に国のほうは一生懸命わからんようにわからんようにやってきよるわけですよね。
ですからそういう状況の中で、先ほどの経常収支比率の90数%という話は前から出しております。それから、プライマリーバランスの話も前から出しておるわけですが、その辺を本当で考えるんであれば、これまでやってきているCCRC構想の中のいろんな事業、それからこれからしようとする、例えば議論になっているミドーレイクの跡地なんかも町有地として購入して、そこに町営住宅を建てるだとか、それから、公共施設、上下水道の更新もしなきゃだめだとか、それから、大型施設、今回監査にも出ていますが、水明荘の施設整備とか、そういった話以外にも、それから龍鳳閣にしてもそうです。ゆ~たうんでも、それからアロハホールでも、こういった大型施設が年々老朽化してます。こういったものが全て含まれて830億にも入っていると思うわけなんです。それがもう既にわかっているわけです。それをじゃあいつからスタートしようとするのかと。町長、所信表明で、今期の4年間、3つの約束ということで、これを集中的にやっていかれることを表明されたわけなんですが、それも当然町長の公約としてやらなきゃだめなわけですが、だけどそれ以外の課題が、財政的なウエートの高い課題がたくさんあるわけでしてね、これをいつからスタートするかという、そういう計画的な話がやっぱりもうそろそろ聞けないと、これからあれしたい、これしたいってぽんぽん言われても、なかなかそこで判断がしづらいわけです。そこら辺を前から私はずっと申し上げているわけなんですが、その辺で、まずは財政推計がいつごろ我々に示されるのか、そしてその中身としてどこまでの範囲が示されようとしておられるのか、今の考えでいいですから、ちょっとお教え願えないでしょうか。
○議長(入江 誠君) 総務課参事。
○総務課参事(林 紀明君) 失礼します。上野議員から今御指摘がありました財政推計のことについてですけども、現在、近い将来といいますか、中・長期的にこれから大型事業など、想定される事業をちょっとピックアップをしている最中でございまして、それらを精査して、また改めて御報告、御説明させていただく場をまたお願いしたいというふうに思っとります。
あわせて、施設の老朽化等に対する維持経費というところにつきましても、御承知のとおり、平成27年の3月に公共施設等の管理計画を策定をしております。策定以降、次のステップに入らなくちゃいけないという段階でございまして、現在では個別施設ごとに利用度ですとか、維持管理コストですとか、老朽化の度合いなどの施設情報をまとめたような施設カルテというものはつくってございますので、そういったものから次のステップとして、総合評価といいますか、評価をしながら今後の施設の方向性といいますか、そういったものを整理してまいりたいというふうに考えております。以上です。
○議長(入江 誠君) 総務課長。
○会計管理者(兼)総務課長(重松 雅文君) 今、財政担当参事のほうからちょっと大まかな方向性みたいなことをお話しさせてもらいました。財政推計につきましては、昨年でしたか、この9月の議会の折に平成24年度から平成34年度までの推計をお示しさせてもらいました。それにつきましては、あくまでもこれまでの傾向を見ながら今後こうなるだろうという傾向を見てもらうということを主眼に置いた内容のものでございました。ことしの3月の議会でも議員のほうからいろいろ財政推計のことも宿題をいただいておるところでございます。そういったことで、具体的な今申し上げた事業、例えばCCRCでございますとか、こども園の統合に係るもんだとか、先回お示しした財政推計にはそれが反映しておりませんでしたので、そういったものを拾い出して、それを反映させるような、今、準備作業をしておるところでございまして、この9月にはちょっとよう間に合わせませんけども、できれば定例の月例報告の中でそういったこともお示しして、今の状況はこうだということを見ていただいて、それを一つの判断材料として、じゃあどうなんだというような議論につなげるようなことで、今おっしゃったようなことで進めてまいりたいというふうに思っておりますので、御了解をいただきたいというふうに思います。
○議長(入江 誠君) 上野議員。
○議員(7番 上野 昭二君) もうしばらく待ってくださいということなんです。
町長ね、先ほどの経常収支比率の話なんですが、今まで算定の分子に入っていなかったものが入ったから、急に28年度に94.幾つという数字が上がったという話なんですが、だけどもともとは、当然それはあった数字なんで、突然出てきた数字じゃなしに、算定が違ったというよりも、支払っていたとか、借金していたとか、いろんな意味で、もともとある数字のパーセンテージ、やっぱりこれがあるべき姿なんだろうっちゅうことが、国が基準を出した部分であって、ですからやっぱり現に1割も純粋な真水として、湯梨浜町として使えるお金がないというのが多分現実なんですよね。そこで、いろんな補助事業であったり、いろんなものを駆使しながら、その真水の少ないところをこれから駆使してやるんだという多分考えだと思うんです。ただ、前言っとった公共施設の更新なんかには、特に例えば、前に町長、ちらっとおっしゃってましたが、この本庁舎の建てかえ等の話も1回におわされたことがあったですよね。こういった施設に関してはなかなか補助事業っちゅうのはないですよね。だからそういった意味で、ライフラインの関係は多分いろんな意味で国は補填をしてくると思います。ですけどそれ以外のもんに関してはなかなか国の補助金というのはないのがほとんどだと思うんですよね。ですからそういった意味で、やはり町民生活に直結するようなもの、やはり順位づけをしていただいて、それに基づいた財政推計で、これだったらじゃあ何年度からスタートしないと要するに償却期間に間に合わんとか、何かあったときにはパンクしちゃうというようなことがないような格好で財政推計をしていただきたいと思うわけなんですが、町長よりも担当者のほうがええですか。担当者のほうにもその辺の、今の考え方に対してどういうふうにこれから検討して財政推計をつくっていくのか、ちょっとお聞かせください。
○議長(入江 誠君) 総務課長、答弁。
○会計管理者(兼)総務課長(重松 雅文君) 今、そういった順位づけをしてということで財政推計をされたらどうかということでございます。先ほども少しお話が出てまいりましたけども、公共施設の個別計画、大枠のもんはつくっとるんですけども、個別計画も当然財政のほうの推計とリンクしてくる部分がもうかなりあるわけでございますんで、今、上野議員さんおっしゃったことも念頭に置きながら、どういうふうに反映できるか、今この場でどうだというのはようお答えしませんけども、そのあたりもちょっと検討しながら、心しながら反映させてまいりたいというふうに思っとります。
○議長(入江 誠君) 上野議員。
○議員(7番 上野 昭二君) しっかりとお願いしたいと思います。
それと、もう一つ、1点、町長にちょっとお聞きしたいんですが、以前にも言ったことはあると思うんですけど、基金がうちの場合はかなり他町と比べたら持っているわけですよね。国が言うのは、国自体のプライマリーバランスを何とかして調整しようと、2025年度までに何とかしようという方針で財務省は物すごく地方交付税の削減っちゅう、そういうことをやろうとしているわけです。そこの中で、要するに基金の多さが町村によってばらばらだと、多いところはよく頑張ったなというような見方をやっぱりされないわけですよね。余裕があるんだなという見方をされて、だったら交付税はもうちょっと下げていいんじゃないかとか、そういうような、表立っては言わないにしても、操作される可能性もやっぱりあると思うんですよね。ですからそういったことをやっぱり念頭に置いて、今の基金残高の金額のあり方っていいますか、それは突発的な何かのために蓄えておくっちゅうのは当然わかるんですが、やはりいろんな意味での適正な、基準というのはないかもしれんですけど、その辺のところを考えていかないと、たくさん持っているから大丈夫だっていうのは多分言い切れないと思うので、国はやっぱりその辺を狙ってくると思うんです。その辺の考え方も加味してこれからの政策なんかにつなげていく必要があると思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(入江 誠君) 町長、答弁。
○町長(宮脇 正道君) よく考えないけんことだと思います。
ちょっと暫時休憩……。
○議長(入江 誠君) 暫時休憩いたします。
午後1時59分休憩
───────────────────────────────
午後2時00分再開
○議長(入江 誠君) 再開いたします。
そのほか質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第83号、平成29年度
湯梨浜町住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第84号、平成29年度湯梨浜町高齢者及び障がい者住宅整備資金貸付事業
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第85号、平成29年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第86号、平成29年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第87号、平成29年度
湯梨浜町介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第88号、平成29年度
湯梨浜町温泉事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第89号、平成29年度
湯梨浜町下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第90号、平成29年度
湯梨浜町農業集落排水処理事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第91号、平成29年度
湯梨浜町簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第92号、平成29年度湯梨浜町長瀬財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第93号、平成29年度湯梨浜町橋津財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第94号、平成29年度湯梨浜町宇野財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第95号、平成29年度湯梨浜町舎人財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第96号、平成29年度湯梨浜町東郷財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第97号、平成29年度湯梨浜町花見財産区
特別会計歳入歳出決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第98号、平成29年度
湯梨浜町国民宿舎事業特別会計剰余金の処分及び決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
議案第99号、平成29年度
湯梨浜町水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてを議題とします。
総括質疑に入ります。総括質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 総括質疑なしと認めます。よって、総括質疑を終結します。
お諮りします。議案第82号から議案第99号までの18議案については、議長及び議会選出監査委員を除く議員全員で構成する平成29年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、議案第82号から議案第99号までの18議案については、平成29年度決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定しました。
この特別委員会の委員長及び副委員長について、委員会条例第8条第2項の規定により、特別委員会において互選をお願いします。
ここで暫時休憩いたします。
午後2時08分休憩
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午後2時08分再開
○議長(入江 誠君) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。
平成29年度決算審査特別委員会の委員長及び副委員長の互選結果を報告いたします。
委員長に米田強美議員、副委員長に寺地章行議員が選任されました。
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◎日程第23 議案第100号
○議長(入江 誠君) 日程第23、議案第100号、平成30年度湯梨浜町中央公民館及び
東郷支所庭園管理委託業務発注内容の誤りに係る契約解除の和解及び損害賠償の額の決定についてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第100号、平成30年度湯梨浜町中央公民館及び
東郷支所庭園管理委託業務発注内容の誤りに係る契約解除の和解及び損害賠償の額の決定について、提案理由を申し上げます。
本定例議会に再度提案させていただきましたこの議案は、予算額を上回る誤った設計内容で委託契約を結んだもので、間違った計算で行った契約行為を正し、予算全体の信頼や入札行為に対する公平性が損なわれないよう、契約の解除を行ったものでございます。この解除に伴いまして、損害賠償金が発生いたしますので、地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては、担当課長が御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 続いて、担当課長より補足説明を求めます。
町民課長。
○町民課長(杉原 寛君) それでは、平成30年度湯梨浜町中央公民館及び
東郷支所庭園管理委託業務発注内容の誤りに係る契約解除の和解及び損害賠償の額の決定について、補足説明をさせていただきます。
1番の和解の相手でございますが、湯梨浜町内の法人でございます。
2番の和解の要旨でございますが、過失割合を10割とし、契約解除をすることにより、相手方に対する損害額として賠償金16万5,247円を支払うものでございます。
3番の概要でございますが、(1)事案発生月日は契約の平成30年5月25日でございます。(2)事案の状況でございます。発注内容の誤りを理由に町が契約解除を行うもので、契約解除により印紙代等、必要のない費用を発生させるなど損害を与えたことに対する損害賠償でございます。
以上、よろしくお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 以上で議案第100号の提案理由の説明は終わります。
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◎日程第24 議案第101号 から 日程第31 議案第108号
○議長(入江 誠君) 日程第24、議案第101号、平成30年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第3号)から日程第31、議案第108号、平成30年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)までの8議案を一括議題といたします。
順次、提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第101号、平成30年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第3号)から議案第108号、平成30年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)までの8会計の補正予算について、一括して提案理由を申し上げます。
初めに、議案第101号、平成30年度
湯梨浜町一般会計補正予算(第3号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3億47万7,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ104億8,641万2,000円とするものでございます。
歳出の主な補正の内容といたしましては、ゆりはまネット新規加入件数などが当初見込みよりふえたための修繕料及び新中学校への光ケーブル引き込み工事費755万6,000円、平成29年度実績による児童扶養手当給付費等の精算に伴う国庫支出金及び県支出金の返還金3,153万円、障がい児通所サービスの利用者が当初の見込みよりふえていることによる通所給付及び相談支援給付に係る経費362万2,000円、支給対象者数の増加と制度改正により所得制限の限度額が引き上げられたことによる児童扶養手当給付に係る経費270万7,000円、JA東郷梨選果場の箱折り機6台のうち2台を更新するための補助金1,074万2,000円、町内事業所の新たな事業の取り組みを支援するゆりはまじげ産業支援事業補助金255万1,000円、各区から要望のあった町道維持管理に係る工事費などの経費921万7,000円、平成31年1月の新中学校の稼働に伴い新たに4名の調理員を配置するための人件費256万8,000円、後年度の公債費を負担軽減するため長期債繰り上げ償還などに係る経費1億9,080万4,000円などを計上いたしております。
次に、議案第102号、平成30年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ56万1,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ18億2,118万5,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、歳入では、国保システム(コクホ・ライン)の改修費用及び保健事業に係る県支出金並びに一般会計繰入金の増額でございます。歳出では、総務費のうち、国保システムの改修に係る費用並びに保健事業費で事業の追加に伴う費用の増額などでございます。
続きまして、議案第103号、平成30年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ37万7,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億8,002万6,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、歳入では、一般会計繰入金の増額、歳出では、総務費の増額でございます。これはいずれも後期高齢者医療システム機器更改に伴う費用であり、東郷支所、泊支所の窓口分のパソコン購入等の費用でございます。
続きまして、議案第104号、平成30年度
湯梨浜町介護保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,191万9,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ18億6,999万4,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、平成29年度の決算確定に伴う繰越金及び事業実績に基づく支払い基金交付金の追加交付、国庫及び県支出金の精算返納金の補正でございます。
続きまして、議案第105号、平成30年度
湯梨浜町温泉事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額は変更せず、そのまま3,243万3,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、繰越金を前年度決算に基づき増額、基金繰入金を減額し、工事請負費に充当するものでございます。
続きまして、議案第106号、平成30年度
湯梨浜町下水道事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,065万7,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ10億6,705万5,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、公共下水道の補助事業で水下地内における宅地造成に伴う管渠布設工事及び単独事業で光吉地内の管渠布設工事に要する費用を計上いたしております。また、県道倉吉青谷線松崎工区改良工事に伴う下水道管の支障移転に要する費用の追加及び龍島地区の東郷池河川工事に伴う下水道管の支障移転に要する費用を計上いたしております。
続きまして、議案第107号、平成30年度
湯梨浜町農業集落排水処理事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ71万7,000円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億8,687万円とするものでございます。
補正の主な内容は、マンホールポンプなどの一般修繕に要する費用の追加でございます。
続きまして、議案第108号、平成30年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)につきましては、収益的支出の予算額の支出につきまして、水道事業費用を37万8,000円増額し、合計2億438万3,000円とするものでございます。
補正の主な内容は、羽合水源地に設置しているろ過器3台のうち1台が自動開閉せず、安定供給に支障を来すため、取りかえ工事を実施するためのものでございます。
以上、議案第101号から108号まで、いずれも地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては、担当課長がそれぞれ御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 続いて、順次、担当課長より補足説明を求めます。
総務課長。
○会計管理者(兼)総務課長(重松 雅文君) 議案第101号、平成30年度
湯梨浜町一般会計補正予算の第3号でございます。
6ページをお開きをいただきたいと思います。第2表でございます。債務負担行為のこれは追加の補正になっとります。内容につきましては、平成30年度農業近代化資金利子補給に係る債務負担行為でございます。期間は平成31年度から平成39年度まで、限度額は6万7,000円でございます。
7ページが第3表、地方債補正でございます。これは地方債の変更になってございます。このたび臨時財政対策債、発行可能額が確定いたしましたことによりまして、104万2,000円増額して2億5,104万2,000円でございます。なお、起債の方法、利率、償還の方法につきましては、変更はございません。
予算書10ページをお願いいたします。ここからが歳入となります。8款の地方特例交付金、1項地方特例交付金、1目の地方特例交付金の112万9,000円、それからその下の9款の地方交付税でございます。地方交付税は2億1,557万3,000円でございます。それぞれ額が確定したことによります増額の補正となってございます。
それから、11ページでございますが、13款の国庫支出金、1項国庫負担金、1目民生費国庫負担金、2節児童福祉費負担金の説明欄の児童手当負担金過年度分ほかにつきまして、実績に基づく追加交付といたしまして、全体としまして2,119万3,000円を計上をいたしております。
それから、12ページのほうをお願いをいたします。14款の県支出金、1項県負担金、2目民生費負担金、3節児童福祉費負担金につきましては、先ほど国庫負担金の説明のとおりで、実績に基づく追加交付といたしまして、県分といたしまして1,122万5,000円を計上をいたしました。
それから、2項の県補助金、4目農林水産業費県補助金、1節の農業費県補助金の説明欄でございます。その中の園芸産地活力増進事業補助金は、県から716万の補助を受けまして、JA東郷梨選果場、6台の針式の箱折り機があるようですが、そのうちの2台をホッチキスの針から接着剤を使った方式に変更するということの内容のものでございます。
それから、13ページでございます。17款繰入金、2項基金繰入金、1目財政調整基金繰入金でございます。これは1,900万の減額です。普通交付税の増額だとか繰入金が確定したことによるものでございます。
その下の2目減債基金繰入金、1節減債基金繰入金の内容でございます。1億9,500万、全額減といたします。これは、決算剰余金といたしまして、2分の1を下らない額を翌々年度までに基金に積み立てるか起債の繰り上げ償還の財源に充てるということになっております。昨年に引き続きまして今年度も起債の繰り上げ償還の財源に充てるということで、全額をここでは減額をいたしております。
次の18款の繰越金、1項1目繰越金の内容でございます。純繰越金が確定いたしましたので、2億4,496万9,000円を増額をいたしておるものでございます。
以上が歳入の主な内容でございます。
15ページをお願いいたします。ここからが歳出でございます。それぞれこれから個別の説明をいたしますが、今回、人件費といたしまして約537万円の増額補正をいたしております。主なものといたしましては、台風12号の対応を初めとした突発的な業務に伴う時間外勤務手当あるいは異動に伴う各種手当の増、これが主な内容となっておりますので、個々の人件費の補正につきましては省略をさせていただきます。
2款の総務費、1項総務管理費、1目一般管理費の説明欄の一般管理臨時経費でございます。これは平成32年の4月に新たに導入されます会計年度任用職員制度創設に係る例規整備支援業務委託といたしまして216万円を新たに計上をいたしております。
はぐっていただきまして、16ページをお願いをいたします。11目のCATV費の説明欄、ゆりはまネット経常経費336万5,000円、これはゆりはまネットの新規加入など、件数が当初の見込みよりもふえたということでございます。それから、その下のゆりはまネット臨時経費のうち委託料の235万7,000円の減でございますが、当初、ゆりはまネットセンター、東郷・泊サブセンターの電源ユニット、ファン盤の交換を予定をしておりましたが、今年度予定しております別の事業で同時に施工することで経費が圧縮可能ということでございまして、ここでは減額補正をさせていただきました。また、工事請負費では、新中学校光ケーブル引き込み工事のため419万1,000円を増額補正いたしております。
それから、13目のハワイアロハホール費の説明欄、ハワイアロハホール臨時経費283万円でございますが、来年度修繕予定をしておりました正面玄関の屋上の修繕につきまして、想定しておったよりも老朽化が進んでいるということで、1年前倒しで実施するという内容のものでございます。
それから、17ページでございますが、同じ諸費のハワイ島の溶岩流災害支援事業でございます。本年5月のハワイ島のキラウエア火山噴火のお見舞金として50万円を含む50万7,000円を計上しております。なお、見舞金につきましては、現在、本庁舎、各支所等で募金箱を設置し、広く町民の皆さんへの協力を呼びかけておるところでございます。
それから、16目の地方創生推進交付金事業の説明欄、生涯活躍のまち推進事業、括弧といたしまして地方創生、これは291万2,000円の減額でございます。主なその要因といたしましては、当初予定しておりました松崎商店街の再生事業計画作成を取りやめ、29年度、駅前ブランディング計画をもとに検討を進めるということとしたための減額でございます。
それから、その下の説明欄の食と健康のまちづくり事業(地方創生)の391万1,000円につきましては、当初、産業振興課のほうで関連予算、一括計上をしておりました。その予算を一部組み替えるというものでございます。ここでは活力計でありますとか体組成計などの備品を購入し、企業との連携による健康のまちづくりを進めてまいるというものでございます。
それから、はぐっていただきまして、19ページをお願いをいたします。3款民生費、2項児童福祉費、1目児童福祉総務費の説明欄の障がい児通所施設給付事業は、障がい児通所サービス利用者が当初の見込みより増加しているため、通所給付費あるいは相談支援給付費など、362万2,000円を増額の補正をいたすものでございます。
それから、はぐっていただきまして、21ページをお願いをいたします。4款衛生費、1項保健衛生費、5目保健対策費の説明欄の食と健康のまちづくり事業、括弧して地方創生の509万3,000円につきましては、先ほども少し触れましたが、当初、産業振興課で計上していた予算を一部組み替えるものでございまして、購入予定の活動量計や体組成計など、測定したデータを管理し、町民の健康増進につなげる専用サイトの作成料や健康セミナーを開催するための委託料をここでは計上をいたしております。
それから、5款農林水産業費、1項農業費、3目の農業振興費の説明欄の水田病害虫緊急対策、括弧して秋耕耘推進の事業でございますが、稲の苗に被害を与えるジャンボタニシに加えまして、ヒメトビウンカという病害虫の拡大があるということから、両方に効果のある収穫後に秋耕うんを支援するための経費としまして114万8,000円の増額補正というものでございます。
それから、その3つ下の園芸産地活力増進事業補助金1,074万2,000円は、さっきも少し歳入で触れましたけども、JAの東郷梨選果場の箱折り機2台を更新するということで、県の補助、716万の補助を受けて支援をするというものでございます。
それから、はぐっていただきまして、22ページでございます。6款商工費、1項商工費、2目の商工振興費の説明欄、ゆりはまじげ産業支援事業(地方創生)でございます。町内事業所が新たに事業展開を支援するための補助金といたしまして255万1,000円を増額の補正をいたしております。
それから、一番下の地方創生推進交付金事業の説明欄の食と健康のまちづくり事業、括弧して地方創生でございますが、これは905万8,000円の減額でございます。当初、当該事業で計上していましたけども、何度も出てきましたが、予算の組み替えをしたことによりまして、ここでは減額の補正という内容のものでございます。
1枚めくっていただきますと、24ページでございます。9款の教育費、1項教育総務費、3目の給食事業費の説明欄の一般職員人件費、括弧して羽合学校給食センター、それからその下の羽合学校給食センター管理運営経常経費、それから1つ飛ばしていただきまして東郷学校給食センターの管理運営経常経費、この3つの事業が、内容は主に、来年の1月に新しい給食センターが稼働という予定にしております。それに伴いまして、現在の11名の調理員を4名増加の15名の人員体制で調理を行うということの増額の補正でございます。総額といたしまして256万8,000円の増額の補正を予定をしております。
それから、はぐっていただきまして、26ページでございます。10款の公債費、1項公債費、1目元金の説明欄の長期債繰上償還元金でございます。主に後年度の公債費の負担を軽減するため、利率見直しの行われます臨時財政対策債の繰り上げ償還としまして1億9,080万4,000円を計上をいたしております。
28ページ以降の給与費明細については説明の省略をさせていただきます。
一般会計は以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、健康推進課長。
○健康推進課長(尾坂 英二君) 議案第102号、平成30年度
湯梨浜町国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)の補足説明をいたします。予算書6ページをごらんください。主なものを説明いたします。
2の歳入です。4款県支出金、1項県補助金、1目保険給付費等交付金35万円の増額でございます。要因といたしましては、保健事業の特定健診未受診者対策事業のための費用及び国保専用システム(コクホ・ライン)の改修費用に係る交付金でございます。
次に、6款繰入金、1項他会計繰入金、1目一般会計繰入金でございます。これにつきましては、職員給与等繰入金、時間外勤務分でございます。21万1,000円の増額でございます。
以上、歳入でございます。
次に、7ページをごらんください。3の歳出です。1款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費で48万1,000円の増額です。これは職員手当、時間外相当分及び国保専用システムの年次更新にかかるための増額でございます。
次に、4款保健事業費、2項特定健康診査等事業費、1目特定健康診査等事業費で23万円の増額です。これは県が実施する健康個別受診勧奨事業というものに参画するための費用であります。それとタニタとの連携による食と健康のまちづくり事業に係るゆりはまヘルシークラブ会費といたしまして、国保被保険者へ特定保健指導に該当する方に対して実施する保健指導で使用分の会費分を負担するものでございます。
最後に、7款予備費、1項予備費、1目予備費でございます。これは15万円の減額で、収支の調整を行った上での金額となっております。
続きまして、議案第103号、平成30年度
湯梨浜町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)の補足説明をいたします。
予算書6ページでございます。2の歳入でございます。3款繰入金、1項一般会計繰入金、1目事務費繰入金で、システムに係る費用37万7,000円の増額です。詳細につきましては歳出で説明いたします。
次に、7ページ、歳出でございます。1款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費で37万7,000円の増額です。これにつきましては、後期高齢者医療システムの年次更新に係る費用であります。本庁舎で使用する健康推進課所管のデスクトップ型PCにつきましては、広域連合より整備されますが、出先機関については各町村での確保ということになっております関係で、今回予算計上したものは、東郷支所、泊支所の窓口対応用のノート型パソコンの購入費用及び設定の費用でございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、長寿福祉課長。
○長寿福祉課長(山田 志伸君) それでは、議案第104号、平成30年度
湯梨浜町介護保険特別会計補正予算(第2号)の補足説明をさせていただきます。補正の主なもののみ説明させていただきます。
補正予算書の6ページをお開きいただきたいと思います。歳入でございます。4款支払い基金交付金、1項支払い基金交付金、1目介護給付費交付金及び2目地域支援事業支援交付金につきましては、平成29年度の事業実績により支払い基金からの交付金がそれぞれ52万5,000円、51万1,000円追加交付となりましたので、増額計上させていただいております。
少し飛びますが、8款繰越金、1項繰越金、1目繰越金につきましては、平成29年度の決算により繰越額が7,085万6,000円となりましたので、当初予算額との差額であります3,085万6,000円を増額計上させていただいております。
7ページ、歳出でございます。6款諸支出金、1項償還金及び還付加算金、2目償還金につきましては、平成29年度の事業実績に基づく国庫及び県支出金の精算返還金として1,838万9,000円を増額計上いたしております。内訳としましては、介護給付費が1,722万4,000円、地域支援事業分が116万5,000円でございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、産業振興課長。
○産業振興課長(西原 秀昭君) 議案第105号、平成30年度
湯梨浜町温泉事業特別会計補正予算(第2号)の補足説明をいたします。
6ページをごらんください。このたびの補正は、前年度繰越金の確定に伴う補正でございます。歳入につきまして、3款繰越金、1項繰越金、1目繰越金につきまして、繰越金確定に伴い196万3,000円を増額計上いたしました。あわせて、4款繰入金、1項基金繰入金、1目温泉事業推進基金繰入金について、同額の196万3,000円を減額いたしました。
歳出につきましては、7ページでございます。2款事業費、1項事業費、1目施設整備事業費の財源につきまして、先ほどの歳入の基金繰入金を196万3,000円減額するため、同額を一般財源に振りかえるものでございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、建設水道課長。
○建設水道課長(斎藤 聡君) それでは、議案第106号から議案第108号までの3会計の補足説明をさせていただきます。
初めに、議案第106号、平成30年度
湯梨浜町下水道事業特別会計補正予算(第2号)の補足説明をさせていただきます。
4ページをお願いいたします。第2表地方債補正でございます。変更としまして、起債の目的、公共下水道整備事業債の限度額を710万円増額し、1,100万円としております。起債の方法、利率、償還の方法は補正前と同じでございます。内容としましては、公共下水道整備事業債は、補助事業で水下地内の管渠布設工事の補助裏に充てる財源として310万円、単独事業で光吉地内の管渠布設工事として400万円でございます。
続きまして、7ページをお願いいたします。歳入でございます。1款分担金及び負担金、1項分担金、1目の下水道受益者分担金ですが、増額の8万8,000円を計上しております。
続きまして、2項の負担金、1目下水道受益者負担金ですが、増額の85万7,000円を計上しております。
3款国庫支出金、1項国庫補助金、1目事業費補助金ですが、光吉地内の管渠布設工事に係るもので、増額の200万円を計上しております。
4款繰入金、1項他会計繰入金、1目一般会計繰入金ですが、増額の160万2,000円を計上しております。
5款諸収入、1項雑入、1目雑入ですが、国県道汚水ますの移設補償費として増額の901万円を計上しております。
6款町債ですが、先ほど説明させていただきました第2表、地方債補正で説明いたしております710万円を計上しております。
9ページをお願いいたします。歳出でございます。1款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費ですが、増額の5万6,000円を計上しております。内容としましては、職員の社会保険料と受益者負担金の奨励金を追加しております。
2款事業費、2項公共下水道整備事業費、1目維持管理費ですが、1,135万1,000円を計上しております。内容としましては、県の東郷池河川工事に伴う支障移転工事のための委託料、それから県道倉吉青谷線松崎工区の工事延長に伴う支障移転工事請負費及び原材料費を計上しております。
2目施設整備事業費ですが、925万円を計上しております。内容としましては、単独事業で光吉地内の管渠布設工事請負費として406万円、補助事業で水下地内の管渠布設工事請負費として519万円を計上しております。
3款公債費、1項公債費、1目元金につきましては、財源振替によるものでございます。
なお、10ページ以降の補正予算給与明細書の説明は省略させていただきます。
続きまして、議案第107号、平成30年度
湯梨浜町農業集落排水処理事業特別会計補正予算(第1号)の補足説明をさせていただきます。
6ページをお願いいたします。歳入でございます。3款繰入金、1項他会計繰入金、1目一般会計繰入金ですが、71万7,000円を計上しております。
7ページをお願いいたします。歳出でございます。1款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費ですが、職員の共済組合負担金として1万7,000円を計上しております。
2款事業費、1項処理施設費、1目維持管理費ですが、マンホールポンプ等の一般修繕として70万円を追加計上しております。
なお、8ページ以降の補正予算給与明細書の説明は省略させていただきます。
最後に、議案第108号、平成30年度
湯梨浜町水道事業会計補正予算(第2号)の補足説明をさせていただきます。
6ページをお願いいたします。収益的支出でございます。1款事業費用、1項営業費用、1目原水及び浄水費ですが、羽合水源地に設置してありますろ過器3台、そのうちの1台、ナンバー1ですけども、これの急速ろ過器電動弁が故障しております。それの取りかえのための修繕費として増額の37万8,000円を計上しております。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 以上で議案第101号から議案第108号までの提案理由の説明は終わります。
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◎日程第32 議案第109号 及び 日程第33 議案第110号
○議長(入江 誠君) 日程第32、議案第109号、湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について及び日程第33、議案第110号、湯梨浜町中小企業・小規模企業振興基本条例の制定についての2議案を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第109号、湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について及び議案第110号、湯梨浜町中小企業・小規模企業振興基本条例の制定について、一括して提案理由を申し上げます。
初めに、議案第109号、湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について、提案理由を申し上げます。
このたびの条例制定は、生涯活躍のまちの推進に当たり、住民及び移住者、来町者等の多世代地域交流の場として、地域住民や移住者がにぎわいのある暮らしを享受できる環境を形成するため、松崎駅前多世代交流センターの管理運営基準を定めようとするものでございます。
条例の主な内容は、名称を湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターとすること、指定管理者による管理の規定、利用時間や利用料金、使用料金を定めることなどについて規定いたすものでございます。
続きまして、議案第110号、湯梨浜町中小企業・小規模企業振興基本条例の制定について、提案理由を申し上げます。
本町内の大多数の事業所は中小企業、小規模企業であり、さまざまな分野において町が有する豊かな資源を活用しながら事業活動を展開、町の経済を牽引するとともに、雇用を支えておられます。しかし、高齢化や人口減少という社会構造の中で、中小企業、小規模企業はさまざまな困難に直面しております。今後も本町が持続的な発展を遂げていくためには、中小企業、小規模企業の活発な事業展開あるいは社会貢献が欠かせないものとなります。そのため、企業の自主的な努力もお願いしつつ、町民理解のもと、地域社会が一体となって企業振興に取り組み、豊かで住みよい町の実現に向かってともに進んでいきたい、そのための基本的な理念や町の責務、関係機関の役割等を定めるため、本条例を提案するものでございます。
以上、議案第109号及び110号について、いずれも地方自治法第96条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものです。
詳細につきましては、それぞれ担当室長、課長が御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 続いて、担当課長より補足説明を求めます。
みらい創造室長。
○みらい創造室長(遠藤 秀光君) それでは、議案第109号、湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターの設置及び管理に関する条例の制定について、補足して説明をさせていただきます。
条例のまず第1条に設置規定を定めております。ここにおきまして、住民及び移住者、来町者等の多世代地域交流を促進し、地域住民や移住者等がにぎわいのある暮らしを享受できる環境を形成するため、湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターを設置するものでございます。第2条では、名称及び位置を定めております。第3条では、交流センターとしての事業を定めております。第4条では、施設の構成を定めています。第5条では、指定管理者による管理の規定を定め、施設や設備の維持管理、利用の許可などの業務を行わせるものでございます。
2ページをお願いします。第6条では、指定管理者の指定手続等を定めております。第7条から第8条では、休館日や利用時間の規定を定め、12月31日から翌年1月2日を休館日として、利用時間は午前10時から午後7時までとし、時間外利用の時間は午後7時から午後9時までとしております。第9条から第11条においては、利用の許可や利用者の行為の制限、利用許可の取り消し等を定めております。
3ページをお願いいたします。第12条では、利用料金を定めております。別表第1につきましては5ページに掲載しております。3ページの第13条、第14条では、減免規定や利用料の不還付を定めております。第15条では、マルシェ部分の使用料等を定めております。別表第2については5ページに掲載しております。指定管理者がマルシェ部分を活用して販売事業を行うことに対して、使用料を1平方メートル当たり月額300円、光熱水費は全体光熱水費に交流センターの占める使用面積の割合を乗じて得た額を町へ納めていただくとするものです。
4ページをお願いします。第16条以降では、使用料の減免規定や転貸等の禁止等を定めております。
附則でございます。施行期日、第1項、この条例は、平成30年11月1日から施行する。ただし、次項の規定は公布の日から施行するということで、準備行為を第2項で定めております。湯梨浜町松崎駅前多世代交流センターの設置及び管理に関する条例第5条及び第6条の規定による指定手続等はこの条例の施行前においても行うことができる、いわゆる準備行為として指定管理者の指定及びこれに関する事務を施行前に行うことができるとしております。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、産業振興課長。
○産業振興課長(西原 秀昭君) 議案第110号、湯梨浜町中小企業・小規模企業振興基本条例の制定について、補足説明をいたします。
条例の内容について説明させていただきます。
第1条は、条例の目的を規定しております。目的としましては、中小企業、小規模企業の振興について、基本理念と施策の基本的な事項を定めるとともに、町の責務や関係機関の役割等を明らかにして総合的に取り組みを推進することで、地域の経済の発展や住民生活の向上を図り、豊かで暮らしやすい町の実現に寄与することを目的としております。
第2条は、定義といたしまして、条例における中小企業、小規模企業、支援団体、金融機関等の定義を規定しております。
第3条は、企業の振興に当たっての基本理念を規定しております。基本理念としましては、地域経済の発展、雇用の創出及び町民生活の向上に資すること、企業の自主的な経営向上、改善等への努力が促進されること、町の有する森、里、海、湖から成る豊かな自然、二十世紀梨等の特産物、温泉等の特色ある地域資源や歴史、伝統、多様な技術を十分に活用して推進されること、町とさまざまな主体、そして町民が相互に連携し、推進されることを上げております。
めくっていただきまして、第4条は、町の責務を規定しております。町が、基本理念に基づき、企業の振興施策の総合的かつ具体的な推進に努めることを規定しております。また、2項では、公共工事等について、公正な競争や受注機会の確保に努めること、3項で、企業の人材確保のために職業体験の機会の提供や学校教育における勤労及び職業に対する意識の啓発に努めること、4項で、振興に関する施策を実施するための必要な財政上の措置を講ずるよう努めることとしております。
第5条は、企業の役割を規定しております。中小企業、小規模企業は、事業の発展を図るために、自主的に経営の改善及び向上に取り組み、経営基盤の強化及び経営革新に努めること、また、地域社会の一員としての社会的責任を自覚し、地域経済の発展及び町民生活の向上のための事業展開を図るとともに、相互の連携及び協力に努めるものとしております。
第6条は、商工会等の支援団体の役割を規定しております。支援団体は、企業を積極的に支援するとともに、国、県、町などに情報提供等を行いながら、実施される施策に協力するよう努めるものとしております。
第7条は、金融機関の役割を規定しております。金融機関は、企業への適切かつ円滑な資金の供給及び経営相談等を通じた支援を行うこと、町が実施する施策に協力するよう努めるものとしております。
次のページをお願いします。第8条は、教育機関の役割を規定しております。教育機関は、教育活動を通じて郷土愛を育むとともに、企業が事業活動により多大な貢献を果たしていることについて、児童及び生徒の理解を促すこと、勤労及び職業に対する意識の啓発その他必要な協力を行うよう努めるものとしております。
第9条として、町民の理解と協力を規定しております。町民は、基本理念に基づき、中小企業、小規模企業が地域経済の発展及び町民生活の向上に重要な役割を果たしていることを理解し、企業の健全な発展に協力するよう努めること、町内において生産、製造及び加工される商品並びに提供されるサービスを利用することにより、地域消費の拡大に努めるものとしております。
第10条は、施策の基本方針を定めています。内容としましては、経営の安定及び改善を促進すること、経営基盤の整備を推進すること、人材の育成、確保、定着等の創出を推進すること、労働環境の改善を促進すること、起業及び創業を促進すること、円滑な事業承継を推進すること、6次産業化の推進、農商工連携及び農福連携を推進すること、円滑な資金調達を推進すること等、9つを規定しております。
最後に、第11条は、意見の聴取等について規定しております。町は、中小企業、小規模企業の振興に関する施策の実施状況を企業及び支援団体その他町長が必要と認める者からの意見を聞いた上で検証し、より効果的な施策の策定及び実施に努めるものとしております。
なお、施行は、平成30年10月1日からとする提案でございます。以上です。
○議長(入江 誠君) 以上で議案第109号及び議案第110号の提案理由の説明を終わります。
ここで暫時休憩をいたします。再開予定、15時10分。
午後3時00分休憩
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午後3時10分再開
○議長(入江 誠君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◎日程第34 議案第111号
○議長(入江 誠君) 日程第34、議案第111号、湯梨浜町過疎とみなされる区域に係る過疎地域自立促進計画の変更についてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第111号、湯梨浜町過疎とみなされる区域に係る過疎地域自立促進計画の変更について、提案理由を申し上げます。
このたびの変更は、グラウンドゴルフふる里公園を聖地化し、競技のさらなる普及を図ることを目的としたグラウンドゴルフふる里公園芝生及びコース内施設の整備・改修事業や整備後15年を経過いたしました機器の更新を目的とした防災行政無線更新事業の追加などを行い、過疎地域の産業の振興や情報通信設備の整備などを行おうとするものでございます。過疎地域自立促進特別措置法第6条第7項の規定において準用する同条第1項の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては、担当課長が御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 続いて、担当課長より補足説明を求めます。
企画課長。
○企画課長(上井 明彦君) それでは、議案第111号、湯梨浜町過疎とみなされる区域に係る過疎地域自立促進計画の変更について、補足説明をさせていただきます。
議案書をめくっていただいて、1ページでございます。契約書を変更後、変更前で表記しておりますが、下線を引いたところ、また、表中、太線で囲ったところを追加、変更するものでございます。
まず、変更後の欄の2、産業の振興の③水産業でございますが、その(3)事業計画のうち、過疎地域自立促進特別事業分の事業内容に漁業振興対策事業としましてイワガキ岩盤清掃実証事業を追加するものでございます。
続いて、その下、⑤観光及びレクリエーションの(3)事業計画でございます。1枚めくっていただきまして、2ページ、左側の変更後の欄の事業内容に下線を引いた部分でございますけども、グラウンドゴルフふる里公園施設整備事業といたしまして、芝生整備・改修、そしてコース内施設整備・改修を追加するものでございます。
続いて、その下、3、交通通信体系の整備、情報化及び地域間交流の促進の②情報通信でございますが、(3)事業計画の事業内容の欄を太線で囲った部分の上のほう、情報通信基盤機器更新整備事業の次に防災行政無線の中継局等の機器更新としまして防災行政無線更新事業を追加するものでございます。
続きまして、3ページでございます。7、教育の振興の(1)現状と問題点、ア、学校教育、1、小学校教育でございますが、この計画の事業内容に特定地域選択制事業の導入を追加するため、右側、変更前の欄の本文の下線を引いた部分、「泊小学校への校区外からの編入について、町全体としての総合的な検討が必要になっています」という文言を、左側の変更後の欄の下線部分、「学級の適正規模を確保し教育活動の充実を図るため、国の通学区域制度を弾力的に運用し、羽合小学校区の児童(希望者)が泊小学校区へ編入することができる「特定地域選択制」を導入します」に変更するものでございます。
続いて、その下、(3)事業計画の変更についてでございますが、1枚めくっていただいて、4ページになります。左側の変更後の欄ですけども、太線で囲った部分、事業名、(1)学校教育関連施設、体育館の次に、事業名、(1)学校教育関連施設、プール、事業内容、プール設備改修事業を追加するものでございます。
続いて、その下、事業名、(3)集会施設、体育施設等、体育施設、事業内容、泊体育館施設整備事業にカーテン設置を追加するものでございますけども、これについては、7ページでも触れますけども、ソフト事業である過疎地域自立促進特別事業分で契約していた同事業をこちらのハード事業の契約のほうに事業区分を変更するものでございます。
続いて、その下、過疎地域自立促進特別事業分でございますが、5ページになります。左側の変更後の欄で事業内容を太線で囲った部分の一番上、遠距離通学児童通学費補助と一番下、図書室(しおさいプラザとまり)整備事業の間に「特定地域選択制」事業の導入を追加するものでございますが、これは3ページのところで説明しました本文の変更によるものでございます。
1枚めくっていただきまして、最後、7ページになります。右の変更前の事業内容の欄の一番下、泊体育館、カーテン設置を削除するものでございますが、これは、4ページのところで説明しましたとおり、ソフト事業からハード事業へ区分を変更することによるものでございます。
以上の追加及び変更によりまして、計画の一部変更を行うものでございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 以上で議案第111号の提案理由の説明は終わります。
なお、議案第82号から議案第111号までの審議は、25日に行います。
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◎日程第35 議案第112号
○議長(入江 誠君) 日程第35、議案第112号、物品売買契約の締結について(除雪機械の購入)についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 議案第112号、物品売買契約の締結について、提案理由を申し上げます。
今回提案いたします物品売買契約は、雪寒道路等の除雪を目的とした除雪機を購入するもので、8月20日に入札を行い、落札業者と仮契約を締結いたしましたので、地方自治法第96条第1項第8号及び湯梨浜町議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、本議会の議決を求めるものでございます。
詳細につきましては、担当課長が御説明申し上げますので、御審議の上、御議決を賜りますようお願いいたします。
○議長(入江 誠君) 続いて、担当課長より補足説明を求めます。
建設水道課長。
○建設水道課長(斎藤 聡君) では、議案第112号、物品売買契約の締結についての補足説明をさせていただきます。
議案書の下記をごらんください。1、契約の目的、除雪機購入(1台)。2、契約の金額、778万6,800円。3、契約の相手方、鳥取県東伯郡湯梨浜町大字中興寺378番地、株式会社JA中央サービス湯梨浜農機センター、センター長、山﨑雅史。4、契約の方法です。指名競争入札でございます。
1枚めくっていただいて、1、2ページに物品売買仮契約書、それから3ページに入札結果表を添付しておりますが、説明は省略させていただきます。
なお、本除雪機は、イタリアMultione社製の多目的作業車で、本体が中折れし、小回りがきき、狭い道路での作業にすぐれており、また、多種にわたるアタッチメントがあり、今回、道路のり面などの除草もできる除草機と災害時の道路崩壊土砂撤去にも活用できるバケットもあわせて購入するものでございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 討論がないようですから、討論を終結します。
これより採決します。
本案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、議案第112号は、原案のとおり可決されました。
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◎日程第36 報告第10号 及び 日程第37 報告第11号
○議長(入江 誠君) 日程第36、報告第10号、平成29年度湯梨浜町健全化判断比率の報告について及び日程第37、報告第11号、平成29年度湯梨浜町資金不足比率の報告についての2件の報告を一括議題とします。
順次報告を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 報告第10号、平成29年度
湯梨浜町健全化判断比率の報告について及び報告第11号、平成29年度湯梨浜町資金不足比率の報告について、一括して御報告申し上げます。
これは、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により、監査委員の意見を付して本議会に報告するものでございます。
平成29年度
湯梨浜町健全化判断比率につきまして、実質赤字比率は実質収支額が黒字化したので比率算定対象外でした。連結実質赤字比率も連結実質収支額が黒字でしたので比率算定対象外でした。実質公債費比率は14.1%、将来負担比率は9.5%で、財政の健全度を判断する4つの指標について、いずれも早期健全化基準以下でございました。
次に、平成29年度湯梨浜町資金不足比率につきまして、水道事業会計から温泉事業特別会計までの算定対象6会計全てにおいて資金不足が生じていないため、比率算定対象外でした。6会計全て経営健全化基準以下でございます。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 続いて、報告第10号及び報告第11号に対する監査委員の意見を求めます。
礒江代表監査委員。
○代表監査委員(礒江 俊二君) 黄色い表紙に意見書をまとめておりますので、一括して説明をいたします。
2ページをお願いします。財政健全化審査意見でございます。実質赤字比率以下、4項目ありますけれども、これらはいずれも当町の標準財政規模に対する割合というか、赤字の割合なり公債費負担の割合ということでございます。
1の実質赤字比率は、普通会計に係る赤字がどの程度になるかということです。それから、2の連結実質赤字比率は、全ての会計に係る赤字がどの程度になるかということで、これらはいずれも黒字ですので該当はありません。
それから、実質公債費比率は、実際に償還した元利償還金がどの程度になるかということで、14.1ポイントということで、0.4ポイント下がりましたけれども、これは分母のほうの標準財政規模が大きくなったということとあわせて分子となる公債費の額が減となったということでございます。
将来負担比率につきましては、当町が今後支払うべき公債費元利償還金や債務負担行為額、それから職員の退職手当の負担金などでございます。9.5パーということです。
午前中にちょっと町長さんからも説明ありました。本町のピークは平成19年度の186.8ということで、それから比べると桁が違うほど変わっているということで、指摘事項は特にありません。
はぐっていただいて、公営企業会計に係る経営健全化の意見でございます。具体的には資金不足比率という格好ですが、該当の6会計につきまして、いずれもゼロないしプラスとなるため、該当はありませんということで、特に指摘すべき事項もございません。以上です。
○議長(入江 誠君) これより報告第10号、平成29年度
湯梨浜町健全化判断比率の報告についての質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
続いて、報告第11号、平成29年度湯梨浜町資金不足比率の報告についての質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
以上で報告第10号及び報告第11号は終わります。
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◎日程第38 諮問第1号
○議長(入江 誠君) 日程第38、諮問第1号、湯梨浜町人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題とします。
提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(宮脇 正道君) 諮問第1号、湯梨浜町人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、提案理由を申し上げます。
現在、本町では、7名の人権擁護委員が法務大臣より委嘱されて、基本的人権の擁護活動に携わっていただいておりますが、そのうち2名の方の任期が平成30年12月末日をもって満了となることから、その後任として次の方を推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、本議会の意見を求めるものでございます。
推薦候補者の敬称は略させていただきます。住所、湯梨浜町大字別所、氏名、千熊一郎、再任でございます。
住所、湯梨浜町大字門田、氏名、前田昭夫、新任です。以上でございます。
○議長(入江 誠君) 説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結します。
討論に入ります。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 討論がないようですから、討論を終結します。
お諮りします。本案は、適任であるとの意見を付したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、諮問第1号は、適任であるとの意見を付すことに決定いたしました。
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○議長(入江 誠君) お諮りします。14日から17日までは、会議規則第10条第1項及び第2項の規定により休会したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(入江 誠君) 異議なしと認めます。よって、14日から17日までは休会とすることに決定いたしました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれで散会いたします。
なお、18日の本会議は午前9時から会議を開きますので、定刻までに出席してください。
お疲れさまでございました。
午後3時29分散会
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