新宮市議会 > 2023-09-13 >
09月13日-03号

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  1. 新宮市議会 2023-09-13
    09月13日-03号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    令和 5年  9月 定例会          令和5年9月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和5年9月13日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  湊川大介君                             4番  大石元則君                             5番  月輪匡克君                             6番  福田 讓君                             7番  濱田雅美君                             9番  百村匡洋君                            10番  吉良康利君                            11番  竹内弥生君                            12番  中山忠吏君                            13番  榎本友子君                            14番  榎本鉄也君                            15番  三栗章史君---------------------------------------欠席議員1名、氏名は次のとおり。                             8番  東原伸也君---------------------------------------議事日程 令和5年9月13日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               福本良英君               参事(港湾担当)         小渕 学君               企画調整課長           勢古口千賀子君               商工観光課長           津越紀宏君               総務部               部長               南  守君               次長兼財政課長          小林広樹君               参事(防災及び危機管理担当)兼防災対策課長                                竹田和之君               市民生活部               部長               西山和視君               生活環境課長           廣井和樹君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        中上清之君               次長兼地域保健課長        辻本美恵君               参事(地域医療・新型コロナワクチン担当)                                小内洋二君               健康長寿課長           西 洋一君               子育て推進課長          梶田卓哉君               建設農林部               部長               木村雅洋君               都市建設課長           工藤英二君               熊野川行政局               局長兼住民生活課長        下路 拓君               医療センター               事務長              福嶋律文君               庶務課長             岡本真治君               水道事業所               所長               望月敬之君               消防本部               消防長              垣内一男君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               次長兼教育政策課長        馬込克彦君               教育政策課企画員         富田英之君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           峪中直樹君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長               岡崎友哉               次長補佐             杉岡 睦               庶務係長             中尾 愛               議事調査係長           大居佑介             第3日(令和5年9月13日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(三栗章史君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、東原議員より忌引のため欠席の届出がありましたので、報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(三栗章史君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5番から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △大坂一彦君 ○議長(三栗章史君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは、今期定例会の一般質問を始めさせていただきます。 まず、質問に入ります前に一言お礼を申し上げたいと思うんですが、それは、さきの6月議会の一般質問で新宮市歌のことを取上げさせていただきました。昨日、同僚議員も取り上げてくださっていましたが、若干方向性というかニュアンスは違ったかもしれませんが、このすばらしい新宮市歌をもっと市民の皆さんに知っていただきたいとの思いは一緒であると思いました。 その市歌ですが、ある市民の方の解説やお気持ちを伺ってさきの6月議会でお伝えさせてもらいましたところ、今回、早々にお取組いただき、今までは新宮市のホームページ上で歌詞と音符は表示されていたんですが、先日、担当課から連絡をいただきまして改めてホームページをのぞかせてもらいましたら、楽曲というんでしょうか、曲と歌声も載せてくれていて、いわゆる合唱として聞けるようにしてくれておりました。あのように音として聞けると本当に分かりやすいと思いますし、耳にも体にも入っていきやすくて、新宮市の市歌が随分近くに感じられるようになったと思います。早々のお手配、本当にありがとうございました。 ただ、であります。早々にお取組いただいたのに、決して文句をつけるわけではないんですが、今ホームページ上に載っているいわゆる歌っている音源というんでしょうか、男性による合唱で、少々年代を感じるような音といいますか、うまく表現できないんですけれども、いや、でも重厚でいいのではとおっしゃる向きの方もおられると思いますのであれですが、例えば、今音源として載せてくださっているものを我々の議会の初日に斉唱するときの音源というんでしょうか、女性が歌っていると。男性だから駄目、女性だからよしということでは決してないですけれども、もう少しポップな感じで受け入れてもらえるのではないかと感じました。 それと、これも6月の一般質問で申したんですが、もっともっと市民の皆さんに知っていただきたい、認知いただきたいと思うんですよ、新宮市歌を。そこで、今回あのように早々にお取組いただきホームページ上にアップしてくれたことを、例えばですが、広報新宮や、各町内会へ御協力いただいて毎月何らかのお知らせを回している回覧板にその旨をお知らせするのはどうでしょうか。新聞への広告となるとお金がかかるかもしれません。いや、かかると思われます。我が広報紙の1ページの一部を利用したり回覧板への印刷ということだと、そんなに大きな経費がかかるとも思えません。さらに、であります。これも6月に申しましたが、市役所で管理する建物の許されるスペースで、邪魔にならないほどの音量で流し続けるとかも、知っていただく、覚えてもらうのによいのではないかと考えます。 この件に関しては通告しておりませんので御答弁は求めませんが、どうぞいま一度担当課で御検討いただければありがたいと思います。まずは早々のお取組、本当にありがとうございました。 それでは、改めまして質問事項に入らせていただきます。 今回は、通告書のとおり項目を三つに絞り込んでお尋ねさせていただきます。 項目1、「5類移行後のコロナ禍における現況と今後」についてであります。 私、これに関しては過去の議会ごとの一般質問の冒頭にお聞きし続けてまいりました。この新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけられたのは今年の5月8日、それから4か月余りがたちましたが、全国各地で新規感染者が5類移行後最多を更新しているとも言われています。ただ、5類に移行されたこともあり、さきの6月議会でお尋ねして、私の中でそろそろクローズにしてもよいのではないかと私自身思っておったんですが、今年の8月、お盆を挟んで前後に、まずは同居しております娘が罹患し、その10日後ぐらいだったと思うんですが、今度はかみさんが感染しました。娘からかみさんまでの日数が結構離れておりましたので、いわゆる娘からかみさんへという家庭内感染ではなく、それぞれが別のところからもらってきたんだろうと思われます。何せ古い木造2階建ての一軒家でありますので完全隔離などできるはずもなく、それでも、罹患した当の本人たちそれぞれですが、また交互に看病し合ったかみさんと娘の頑張りで何とか私はもらわずに済んだような形なんですが、それぞれの症状は大変厳しかったようで、娘は3日間に及ぶ高熱と激しい頭痛、ちょっと意識が飛んだときもあったというふうに聞いております。次に罹患したかみさんは、熱は38度台だったんですが、えも言われぬ体の痛みに寝返りを打つのもしんどかったというふうに後ほど聞きました。これまた三日三晩苦しんでおりました。 我が家なんですけれども、5類に移行する前のコロナ禍では3年余り何とか感染することなく頑張っておったんですけれども、我が家においての感染が初めてでしたので、このコロナがそれまで以上に大変近いもの、いや、やっぱり怖いものと感じたのも事実であります。 また、お盆の時期だったですけれども、医療センターがクラスターで1病棟閉鎖のニュースも流れました。 そんなこともあって、あくまで自分の肌感覚ではありますが、5類に移行したとはいえまだまだ減るには至らず、決して油断できるものではないなと感じ、今回もう一度この冒頭に取り上げることにいたしました。 そこでお尋ねいたします。 まずはワクチン接種についてですが、現在の接種率はどんな状況でしょう。また、6月の御答弁では、ワクチン接種は重症化予防を目的に実施しており、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者と5歳から64歳の基礎疾患を有する方を主な対象として実施していて、秋以降には対象者を拡大して、令和6年3月31日まで無料で接種予定とお聞きしましたが、これは今も変わっていないでしょうか、お尋ねします。 ◎健康福祉部参事[地域医療・新型コロナワクチン担当](小内洋二君)  健康福祉部、小内より答弁させていただきます。 今年5月8日から始まりました令和5年春開始接種の9月10日時点での接種率は、65歳以上の高齢者では44.20%、5歳から64歳の方では5.17%、全体では20.37%となっております。この春開始接種の対象者等に変更はありませんが、これから始まります令和5年秋開始接種では、これまで同様、重症化予防を目的として、初回接種を完了した生後6か月以上の全ての方が対象となり、令和6年3月31日まで無料で接種していただけます。なお、この秋開始接種では、新たなワクチンであるオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンを使用することとなっております。 また、新型コロナウイルス感染症全般に関する相談先として、24時間対応の新型コロナウイルス感染症専用窓口である和歌山県コールセンターは現在も継続して開設されております。10月以降の対応につきまして県に問い合わせましたところ、相談機能は残す方向で調整しているが現時点では詳細は未定との回答がございました。 ◆2番(大坂一彦君)  新しいワクチンですか、このあたりのことは私、難しいことは分かりません。分かりませんけれども、これから始まる令和5年秋開始の接種は、初回接種を完了した生後6か月以上の全ての人が対象で、令和6年3月31日まで無料で接種が受けられるということですね。今お答えいただきましたけれども、医療機関への受診ですが、市内の14医療機関、これは前にお答えいただいたことでしょうか。外来対応医療機関として診療、検査を行っていて、受診の際は事前に電話連絡の上受診してもらう。かかりつけ医がなくどこに受診したらいいか分からない場合や夜間、休日に受診できる病院が知りたい場合等、その他新型コロナウイルス感染症全般に関する相談先として、24時間対応の新型コロナウイルス感染症専用の窓口があるというふうにお答えをいただきました。ありがとうございます。 また、医療費についてですが、8月31日に、10月1日からコロナ治療薬について患者の一部負担との報道があったと思うんですが、これについての情報はお持ちでしょうか。あわせて、入院医療費最大で月2万円を減額する措置についても御説明ください。 ◎健康福祉部参事[地域医療・新型コロナワクチン担当](小内洋二君)  現在、高額なコロナ治療薬の費用は全額公費負担となっており、入院費につきましても、1か月の医療費が上限額を超えた場合に支給する高額療養費制度を適用した上で、さらに最大月2万円が減額されているところです。10月以降、高額なコロナ治療薬につきましては公費負担を軽減し、患者に一部自己負担を求めることや、入院費につきましても減額幅を小さくすることが報道されたことは承知してございますが、いずれも今後最終決定されることとされており、このことに関する国からの通知等は届いておりません。今後の国の動向を注視し、情報収集に努めてまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  まだ確定事項ではないんですね。ただ、今のお話をお伺いすると、いよいよますます自分たちでしっかり気をつけなければならない時代になってきたと、コロナに関してでありますが、というふうに承りました。これに限らずですけれども、国から何らかのお達しがありましたら改めて市民にお知らせはいただけますよね。 ◎健康福祉部参事[地域医療・新型コロナワクチン担当](小内洋二君)  市民の方にお知らせすべき情報が入りましたら、広報等でお知らせさせていただきたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひしっかり告知していただいて、先ほど申したように、いよいよ自分たちでもらわないように、罹患しないように、感染しないように気をつけなければならない状態が来たというふうに思いますので、どうぞそのあたり、国からのお達しはしっかり広報いただきたいと思います。よろしくお願いします。 また、もしかしてコロナで疑わしい症状のあるときの病院受診時の注意点、罹患時の注意事項も改めて御説明ください。 ◎健康福祉部参事[地域医療・新型コロナワクチン担当](小内洋二君)  外来対応医療機関へは、事前に電話連絡の上、医療機関の指示に従って受診していただくことになります。発症後10日間は感染性ウイルスを排出していると言われており、特に発症の翌日から5日間は他人に感染させるリスクが高いことから、発症の翌日から5日間、5日目に症状がある場合は症状軽快から24時間経過するまで自宅待機することが推奨されております。このことから、発症の翌日から10日間はマスクを着用し、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を有する方との接触を控えることや、自宅待機に備えて食料などを備蓄することが大切となります。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 重ねてになりますけれども、そのような今おっしゃっていただいたようなこと、また今日お聞きした新たなワクチン接種の情報などなど、今後もぜひしっかり市民にお伝えいただきたいと思います。くれぐれもよろしくお願いします。 続いて、医療センターにお聞きします。 先ほど少し触れましたが、お盆前後にクラスターで1病棟閉鎖の報道がなされましたが、今はどうでしょうか。また、入院制限とか救急外来の制限とか今はどうなっていますでしょうか、お尋ねします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医療センター、岡本より答弁させていただきます。 8月のクラスター発生時においては、住民の皆様に御心配、御迷惑をおかけしました。その後も病院ではクラスターの発生と収束を繰り返している状況が続きましたが、病棟のクラスターは本日で解除になる予定となっております。 ただ、クラスターに伴う看護師の罹患により看護師の配置にも苦慮しているところでありまして、こういった状況から救急外来は市内患者のみに制限している状況が続いております。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど。今もなお様々な御苦労があるんですね。それがために救急外来は市内患者のみの制限ということ、その制限はいつ頃まで続きそうでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  圏域内におけるコロナ患者の発生状況にもよりますが、病棟のクラスターは本日で解除になる予定ですので、今後は患者数を定点観測等から勘案し、できるだけ早く通常の運用に戻したいと考えております。
    ◆2番(大坂一彦君)  御労苦痛み入ります。なるほど。まだまだしばらくは予断の許さない日が続きそうであります。 重ねます。病床確保のことについてお尋ねいたしますが、国から中等症2以上の病床を確保した医療機関に限ってとあったそうですが、医療センターはそれに該当しますか。想定としてそれはどのくらいの病床数を予定されますか。また、この中等症2というのはどのぐらいの症状の患者さんなんでしょうか、併せてお尋ねいたします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  この件に関しましては、県からまだ正式な通知は来ておりませんが、先日、県に確認したところ、感染拡大時に限って中等症2以上の患者を受け入れている病院に対し、補助金の支給を令和6年3月まで延長することを現在検討されているようです。 また、医療センターがこの補助金の支給要件に該当するかどうかですが、医療センターではこれまでも中等症2の患者の治療に当たってきたことから、事務局では当院も該当すると考えております。ただ、病床規模については県の通知も踏まえながら今後検討していく予定です。 なお、この中等症2の症状についてですが、コロナ患者の重症度分類は厚生労働省が示しており、中等症2は、呼吸不全があるなどにより酸素濃度が93%以下であり、酸素投与が必要である患者さんとなっております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。分かりました。 医師、看護師さんはもとより、介護士さん、事務方さんに至るまで連日大変な状況の中お勤めくださり、ありがたいばかりであります。紀南の医療の中核を担う病院として、今後も市民の、また近隣、近郷に住まわれる住民の皆さんが安心して安全に受診できる病院であっていただくために、引き続きの御尽力をお願いいたします。 コロナ関連でもう少し続けます。 私は、これまでのコロナ禍において、経済関連として市民のための施策なども都度都度伺ってまいりました。今発行されているプレミアム付商品券の販売状況はどうでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より回答させていただきます。 現在販売しております40%のプレミアム付商品券発行事業でございますが、8月14日から販売を開始しているところでございます。8月31日時点での販売冊数は1万8,091冊、購入率は34.1%でございます。 なお、昨年度の販売開始から2週間での購入率は33.1%でございましたので、現在のところ微増という状況でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  微増なんですね。残念ながらというか、増えているので残念ながらと言うのはいかがなものかと思いますが、さきの6月議会で、住民税非課税世帯等支援給付金の給付時期と前後リンクして、少しでも多くの市民、事業者に喜んでいただけるように工夫してくれていることがありがたいと申したんですが、その辺はどうなんでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  今後も、住民税非課税世帯等支援給付金も有効に活用してもらいながら、幅広い市民の方に購入していただきますよう広報活動もしっかりと行っていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  もしかしたらもうちょっと伸びているかななんて淡い期待も持ってお尋ねしてみたんですけれども、微増ということであります。広報以外にないのかなというふうに思っています。口コミも含めてですけれどもね。 確かに、市内の経済はやや回復傾向にあると思うんです。あると思うんですが、来月から、もうこれはめちゃめちゃ分かりにくいインボイス制度も始まります。おまけに相変わらずの燃油高、物価高で実に商売のしにくい状況であり、買物など生活しにくい状況であります。今後もぜひ、重なりますが、しっかり広報いただいて、少しでも売りやすく、買いやすくなる市民のための一助となっていただきますよう御尽力をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 そして、いま一度地域保健課にお尋ねいたします。 現況を踏まえ、今後、新宮市としてこのコロナに対して市民にどのように声かけ、広報をしていかれる予定でしょうか、お尋ねします。 ◎健康福祉部参事[地域医療・新型コロナワクチン担当](小内洋二君)  新型コロナウイルス感染症の5類移行後も感染者が増減を繰り返していることから、これまで同様、手洗いや手指消毒、効果的な換気、マスクの適切な着脱など、個人の判断に委ねられた基本的な感染対策が有効だということを引き続き啓発してまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひお願いします。 これもテレビ報道の情報で恐縮なんですけれども、新しい変異株も発見されているそうです。今後、冬に向けてさらなる変異株が日本国内で流行する可能性についても触れていました。また、30代から50代の女性に後遺症を訴えるケースが多いことなども紹介されておりました。先ほども申しました、やっぱりまだまだ気をつけないとに変わりはないと思います。どうか市民の安心・安全のために、今後も引き続き、よりよき方向へお導きくださいますようよろしくお願いいたします。 そして、最初のコロナの項を閉じさせていただきます。 項目2、「学校教育」についてと大変大きなお題目でありますが、基本は子供たちの学校での生活に関してであります。 実は、先月末、8月末でしたが、ある方から御連絡をいただいてお話を伺ってきたんですが、その方の御意見として、新宮の公立の小学校、中学校の夏休みだけ短いの何でやろうと。三重県や勝浦の子供らはもう夏休みなのに、新宮の子供らだけ汗かきながら朝登校しやるのを見るとかわいそうでよとのことでありました。くしくも、本議会開会前の教育民生委員会の席上で、同僚議員がこの夏休みのことについても少し触れておられました。さらにですが、昨日ですけれども、暑いこの時期の登下校時に熱中症対策としてランドセルに冷却パッドをの提案をされた同僚議員もおられました。 そこで、まずお尋ねいたしますが、この夏休みの短縮を導入されたのはいつ頃からやったですか。また、お隣の紀宝町や那智勝浦町の小中学校はどのような日程で夏休みとしていますでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 夏休み期間の変更につきましては令和2年度から実施しております。また、那智勝浦町、紀宝町の夏季休業日につきましては、ともに7月21日から8月31日であると聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  7月21日から8月31日。はい、ありがとうございます。 新宮市がこの夏休み短縮の導入に至るいきさつはどういうことやったんでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  学校は4月に新しい学年が始まってまいります。学年初めの忙しい中、学習内容を理解し切れず、またそのときは分かっていましても、その後新しいことを習う中で学習内容が定着し切れないというような児童生徒が見られます。この積み残しを、夏休み前の10日間を使いましてしっかりと補充、回復することによって2学期以降の子供たちの学習にスムーズにつなげるようにしたいと。そのための補充学習期間を確保するため、令和元年10月に新宮市立学校の管理運営に関する規則を改正いたしました。それに先駆けまして、市内小中学校育友会長との懇談会や議会への説明会も行い、変更理由等もその際説明させていただいております。 変更内容につきましては、それまで2学期であった8月26日から31日を夏季休業日に変更すると同時に、それまで夏季休業日でありました7月21日から7月31日を1学期と変更させていただいたものでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。言わば学力の低下を抑えるというか、長期休暇を前にこの1学期間の復習ですね。積み残しを云々とおっしゃいました、いわゆる復習をする期間と考えるべきなんでしょうか。私に連絡くださった方も、夏休みが短くなった経緯を御自身でも調べられ、学力低下に陥らないようにとの分析はされておられました。ただ、その方の御意見はやや懐疑的でありまして、じゃ短縮にしてから、いわゆる夏休みを短くしてから子供たちの学力は上がったんやろうか。そのときの子供たちと今の子たちとは違うと思うし、最近の暑さはほんま尋常やない。その尋常やない暑さの中での授業が本当に身になっているのか少々疑問に思うんやよねとおっしゃっておられます。その上でであります。夏休みを短くした結果の検証、その後どうなったかをちゃんとして、その結果、やっぱりこれは続けたほうがええねなどの答えを導き出してくださっているんなら仕方ないと思うけれども、このくそ暑い中に登校して勉強がはかどるとはなかなか思えんのやよねともおっしゃっておられました。 そのお話を伺って以降、何人か御近所の方とかも含め、主に小学校に通われている保護者さんの御意見も伺ってみたんですが、ある方は逆の御意見をお持ちで、子供たちは学校に勉強に行っているんであって、先生方には申し訳ないが、私はありがたいと思うという御意見もありました。これ、どちらの御意見も間違いなく現保護者さんたちの生の声であります。これを機にいま一度検証し、検討してみてもと思うんですが、そのあたり担当課としてはいかがお考えでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  学びにつきましては積み重ねの連続でございます。そこに少しの積み残しがあると、その後の積み重ねがうまくいかないというようなことがあります。その積み残しを学年の早い段階で少しでも減らしていきたいと。そのために、先ほども申し上げましたが、これまで8月26日から始まっていました2学期を9月1日からとし、その5日間にさらに5日を加えた10日間を7月21日以降の1学期に加えまして、学びに少しでも積み残しがある子供たちの回復学習、またしっかりと積み重ねてきている子供たちにつきましてはその補強学習をする補充学習期間として、2学期以降につなげていくこととしておるところです。 その成果につきましては、担任であったりとか教科担当が2学期以降の授業の中で、子供たちのその後の学習状況を把握しながら見取っていくこととなります。子供たちの学びをしっかりと保障していこうということでの夏季休業日期間の変更であるというあたりを御理解いただければと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  御丁寧な御答弁ありがとうございます。御意見をお尋ねしてきた方にはそのままお返ししたいと思います。お伝えしてみます。 ただ、生の声であるということを御認識いただいて、検討事項というか、今後休みに関してどうするこうするというのは、ぜひ御検討もいただければとも思います。ここは、どうぞ未来ある子供たちのためにしっかりと議論を重ねてください。よろしくお願いします。 それで、夏休みのことでお邪魔したんですが、そこでお話をしていましたら、いわゆる将来の緑丘中学校と城南中学校の合併統合のことにまで話が及びまして、そのお話もお聞きしてきました。それについてもお尋ねいたします。 どのような予定でこの合併統合を考えておられますか。また、今年の2月に行われたそれぞれの校区に分けた説明会には私、聞かせてもらいに行ったんですが、その後、5月にも改めてありましたよね。そのとき、保護者さんから何らかの御意見、御要望等はありませんでしたでしょうか、併せてお尋ねいたします。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 今回の緑丘中学校と城南中学校の統合につきましては、緑丘中学校の校舎を大規模改修しまして、令和9年4月の統合で計画を進めております。統合に向けての校舎の改修につきましては令和7年度後半から令和8年度を考えておりまして、改修の間は緑丘中学校の敷地内に仮設校舎を建設して対応することとしております。また、今年度からは新中学校の校名についても検討を開始いたします。 今後、統合までの間で、それぞれの中学校で行っている教育課程や学校行事、部活動や校則などについても統合に向け調整を行っていきます。それと併せまして、生徒児童の事前交流も行ってまいります。 今回の統合につきましては、昨年9月に統合検討委員会を設置しまして検討を開始しました。保護者アンケートも行う中、今年2月と5月に保護者説明会を実施して現在に至っております。 また、この保護者説明会での御意見でございますが、内容としましては、子供たちの安全を最優先に考えて通学路の安全について考えてほしい、仮設校舎を建てずに、改修中は城南中学校を利用してはどうか、子供たちが統合協議へ参加できる場が必要ではないか、仮設校舎使用中はグラウンドでの運動スペースを確保してほしいなどの御意見をいただきました。また、事前交流の内容や、サポートや支援が必要な生徒の統合後の対応などについての御質問もいただいたところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。後ほどちょっと触れるんですが、様々な御意見ございます、これ。 私は今回、ある保護者さんの夏休みの件の御相談に端を発してこの中学校の合併統合問題に触れさせてもらっているんですけれども、考えてみればこれ、本当、実にナーバスな問題だと思うんです。新しい環境に身を投ずるときというのは大人でもやっぱり緊張します。身構えると思います。中学生になろうかという幼い子ならば、それはそれは心も揺らぐと容易に想像できます。また、2年生、3年生であっても、他校との合併となると相当なストレスとして不安を抱える子供さんもおられると思います。それらの当該年度に係る子供さんのことを考えると、これは本当に丁寧に検討を進めていかなければならない問題だと改めて考えるに至りました。 幸い、令和9年までまだ少しの時間の猶予もあるのではないかとも考えます。そのお話を伺ってきてから今日まで、私の中で日にち的に少しタイトでしたので多くの保護者さんの御意見を拝聴できたわけではないんですが、城南中学校に子供さんが通う保護者さん、同じく緑丘中学校、神倉小学校の保護者さんの御意見を幾つか聞いてまいりましたので、後に御紹介してみます。申し訳ないかなまだ王子ヶ浜小校区の保護者さんのお話が聞けていないので、そこは大変申し訳なく思っております。必ず御意見をお伺いさせていただきます。 聞いてきた御意見、御紹介してみます。 今、最後のほうに次長さんおっしゃっていただいた、幾つか重なる部分があります。 子供たちがこれだけ少なくなってきているので統合合併はやむなし、そうしたほうが勉強はもちろん、部活動とかも生徒数が増えることでお互い切磋琢磨し合えるから、いい意味での相乗効果が生まれるのではと前向きにお話しくださった方もおられました。また、別の方ですが、現緑丘中学校にプレハブの仮校舎を建てることに疑問を投げかけられた方もおられます。 お尋ねしますが、プレハブを建てるとしたら緑丘のグラウンドに建てるということなんですよね。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  現在の予定では、緑丘中学校グラウンドの一部を利用してということで考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  その方は、一部とは申せグラウンドが使用できなくなるし、何より仮校舎を建てること自体もったいないと思うと。もったいないという表現、経費といいますか、それやったらプレハブの仮校舎とかやめて、緑丘で大規模改修工事の間は城南中学校の現校舎を利用して通う、いわゆる緑丘の生徒さんが城南に通うのはどうでしょう、経費的にも大幅に抑えられますしとの御意見でありました。その辺教育委員会ではどう考えておられますか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  緑丘中学校の校舎の改修中、城南中学校のほうへ移ってはどうかということだと思います。この場合は、一つの校舎の中に二つの学校が入るというのは非常に困難でありますので、まず事前統合という話が出てこようかと思います。ただ、事前統合しまして城南中学校の校舎を使った場合でありましても、現在の教室の使用状況を見ますと城南中学校の教室では実際足りない状況があります。そのため、城南中学校敷地内への仮設校舎はやはり必要になってこようかと考えます。 ◆2番(大坂一彦君)  城南へ行ったとしたらですね。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  そうです。 あと今回、大規模改修の間、仮設校舎を緑丘中学校の敷地内に建てるという考えにつきましては、緑丘中学校の生徒につきましては仮設校舎への引っ越しは必要となりますが、統合による新しい校舎での学校生活が始まるまでの間は、それぞれの学校で同じ顔ぶれでの学校生活を続けることができ、少しでも子供たちの不安を少なくして統合を迎えることができるということも、施設面の課題と併せて考えたところによるものでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  とすると、その確認です。プレハブを建てます。そのプレハブは緑丘に予定としては建てると。そのプレハブには、そこへ城南中学校の生徒さんに来てもらうんではなくて、現緑丘中学校の生徒さんがそのプレハブに入っていただいて、その間に大規模改修するということですよね。はい、結構です。なるほど。 若干そのあたり、情報がうまくいっていないことがあるのかも分かりません。誤解も若干出ているかも分からないんですけれども、別の方なんですけれども、合併統合までの流れとして、今るる御説明いただきました。その方の認識として、プレハブの仮校舎を建設、その間に緑丘大規模改修、その後に交流があって、今の話ですね。との説明を受けられたそうなんですが、その方が順序の案として、まず生徒たちの心持ちを考えて交流、最初に。で、先ほど人数的に規模的に無理ということではありましたけれども、案をお聞きください。城南中学校へ仮校舎として緑丘の生徒が行く。仮合併を先にする。その後、大規模改修成った緑丘中学校で本合併との流れを一つの案として提案いただきました。プレハブを建てるのはもったいないと冒頭申しましたけれども、そのお金とか建物ありきではなくて、あくまでも子供たちの学習環境、子供たちの気持ちを、経費も踏まえ無駄なく整えてあげるというのが目的と考える、このほうがいいのではないかというその方の御意見であります。この辺、ちょっと重なるのかも分かりませんが、どう思われますか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  私どものほうでも、当然子供たちが不安なく統合を迎えられるということを考えております。 現在の予定で、緑丘中学校の敷地内に仮設校舎を建設して、一旦緑丘中学校の生徒はそちらの仮設校舎へ移る。移った後大規模改修をしまして、改修が終わりましたら新しい中学校で二つの両方の生徒が集まって新しい学校生活が始まるということを考えておりまして、これが一番子供たちの人間関係の変化、そういったものがない状況で統合を迎えられるというふうに考えて、この案で考えてございます。 ◎教育長(速水盛康君)  少し補足して説明させていただきます。 仮統合というのはございませんので実際の統合ということで、私の経験からしても、やっぱり統合するときにはいい環境で子供たちのスタートを切らせたいと。それまでに一つのところに二つ入れるというのは本当に大変で、普通、統合してでも当初というのは結構時間がかかるんですね。子供たちとの関係の中で、やっぱり少し何か月か時間がかかります。なおさら統合前に一つの学校に入れるとなると、もう本当に現場というのは大きな混乱を生じると。生徒指導面、いろんな配慮しなければいけない子供がいる現状でありますから、やはりそれまで落ち着いて両方の学校で最後を迎えて閉校式も終えて、そして整った環境の中で一つになっていくという、そういうふうにするほうが、大きく見て子供たちにとってスムーズに移行できるのではないかというふうに考えてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 お預かりしてきた御意見で今日、私これを取上げさせていただきました。教育長自ら、また教育委員会のほうからいただいた御答弁、これはもう必ずお返しします。お伝えして御理解いただければと思いますし、ただ先ほども申しました夏休みの問題にせよ、これ、生の声であることも事実であります。どうぞお含みおきいただいたらありがたいと思います。 それから、別の方なんですが、役所の意見を聞いたり意見を言えたりするのは、やっぱり今の役員さん方やと思うんですと。その方々はもちろんなんですが、要するにその役員さんが聞いていただいたり意見を言っていただくのはもう当たり前、もちろんなんですけれども、合併統合するときに、該当する子供を持つ保護者からの声、いわゆる役員さんではないけれども一般の保護者さんが御心配の向きとか、いろんな該当する子供を持つ保護者からの声を聞いてくれるような、いろんな話を吸い上げてもらえるような窓口があってもいいのではないかと思いますという貴重な御意見も聞きました。私も、この合併統合に関する新たな窓口の設置というのは絶対にあってもいいと思うんですが、担当課としていかがでしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  御提案ありがとうございます。 統合に向けては、これまでも統合検討委員会、保護者説明会などを実施しまして、その際には意見をいただきながら進めてまいりました。また、その際に聞きたいことや御意見があるような場合は、説明会の後、いつでも結構ですので学校や教育委員会のほうへお伝え願いたいという旨も周知しているところでございます。今後におきましても、節目節目には保護者への説明も行っていく必要があると考えておりまして、その際には様々な御意見をいただきたいと考えているところでございます。 統合の当事者である児童生徒や保護者、また教職員の意見など、今後も様々な機会を捉えて広く意見を吸い上げながら統合に向けて進めてまいりたいと考えてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。もう既にやってくださっているということだと思うんですけれども、先ほどの御意見としては、まだそこまで一般の保護者さんに届いていない部分もあるのかもしれません。なので改めて、万が一窓口設立というふうなことになったら、これも学校を通じてでも結構やと思いますので、ぜひぜひ告知というかお知らせいただいて、いろんな方々の御意見、本当御心配の向きもおられるんです。そのあたり、話を吸い上げてくれるような形を取っていただければありがたいと思います。 私自身がまだ2期目であり、まだまだ歴も浅いんですけれども、この4年余りで真面目に真摯に様々な事象に当たられている各担当課の職員の皆さんの姿を拝見してきております。なので、この合併統合に関しても、市長をはじめ教育長を軸として教育委員会、当該校の先生方が真面目に真剣にお考えいただいているものと確信しております。それは全く間違いないことなんですが、今回のような一般の保護者さんの御意見にもいま一度耳を傾けていただく機会があってもいいのではないかと、今回取上げさせていただきました。 預かった意見、もう少しありますので続けます。 これは城南中学校のある保護者さんですが、城南から緑丘へ行くということだけで、やっぱりアウエー感はあると思うんですよ。そこで、大規模改修工事中は緑丘の子が城南へ来るとなったらフィフティー・フィフティーな気もするんやけどね。これ、先ほどの方と違う方の御意見なんです。でも、城南中学校へ来たらというふうな御意見、あるわけなんです。いや通学路の整備をせんとあかん箇所が結構あると思う。大きな道には歩道がついているけれども、ほとんどがそうでない道で、新1年生やったらついこの間まで小学生やったわけやろ。まだまだ幼くて、大人より注意力ないんやから危ないと思う、制服どうするんな、これは新しいデザインが云々ではなくて、当該年度に2年生、3年生になる子供たちの制服はどうするんなであります。残り1年で新しく買い換えるとなると、次の年に、3年生はですね、進学した先の高校の制服にまた替えねばならないとなります。これは、あまりにも保護者の負担が大き過ぎます。その点も慎重な検討をお願いします。 また、別のある方は校歌の行方も心配されておられました。両校ともに歴史ある学校であり、その両方にずっと歌い継がれてきた大切な校歌がある。これをどう扱うかやとおっしゃいました。 さらにであります。合併統合が完了した後の跡地はどうする。城南中学校の御近所にお住まいの高齢の御婦人でしたけれども、今聞こえている子供たちの声が聞こえんようになるのは今から考えてもすごく寂しいなどなど、年齢や性別を超えて実に様々な事柄をこれからしっかり詰めていかなければなりません。私、微力ながらも、この合併統合の日が無事完了するまで、これからもいろんな保護者さんの御意見を伺って届けてまいりたいと思っております。 今るる申してきた、後半特にですけれども、ことへの御答弁は今日は求めませんけれども、この合併統合に向けての教育長の率直なる御意見をいま一度伺っておきたいと思うんですが、よろしくお願いします。 ◎教育長(速水盛康君)  今いろいろと御心配いただきました点、仕組みとして教育課程編成等委員会、検討委員会等を設けておりまして、そういう中で学校間の中で話をするということで、今から対応していく議題となっておるところでございます。しっかりと今の御意見についてはお答えできるように、今後していかなければならないというふうに考えております。 平成19年の教育環境整備計画審議会の答申を受けまして、旧市内中学校統合について、10年後にそのときに託されました。そして、10年余りが経過した今、その託された適正化規模への思いを現実のものとしてこれからの子供たちに教育環境を整えていく、そういう必要があると思っております。中学生の生徒数の減少は、県の推計を見てみますと、新宮市は令和4年を基準にしますと、その6年後には約8%、さらにその6年後には約36%の減というふうに推計をされております。このような状況を考えますと、隣接した学校ではありますけれども、適正化規模に向け、教育環境を整えていくことにちゅうちょするわけにはいきません。子供たちのためにも、地域を一つの学区とした固まりを大きくして、保護者のアンケート等で得た部活動等へ期待する保護者のニーズが反映されたり、あるいは適正化規模による教育効果が得られるような豊かな教育活動を子供たちに提供する、そういったことができる学校にしたいと、そのような思いで今取り組んでいるところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  力強いお言葉ありがとうございます。 お伺いしてきた方々も、決して合併らやめとこらやめとこらと言われる方は一人もおられません。ただ、合併するに当たって、やっぱり我が子たち、その友達等のことを心配して言ってくださっているお言葉であります。貴重な御意見ありがとうございます。しっかりお返しします。 先ほども申しましたが、子供たちの心の負担を少しでも和らげてあげられるような、今風に申せば、どうか子供たちファーストで慎重審議をお願いいたします。 この項の最後に、保護者さんにこれらの話を伺っている最中に、その親御さん、児童にとってはおじいさんに当たる私の少し上の先輩が帰ってこられて、その方が、大坂よ、運動会やけどよ、何で平日にするんやろう。この子らのとき、いわゆる現保護者さん、話を最初に伺ってきた保護者さんの息子さんを指さされて、のときには多分日曜やったんやよ。俺も足速なかったけどよ、参加してわいわいがやがや、それは祭りみたいで盛り上がったもんやで。学校ってそうやって地域も一緒に盛り上げていくものやったんちゃうやろかとの御意見も拝聴しました。併せてお伝えさせていただいて、この項を閉じます。御検討よろしくお願いいたします。 休憩お願いします。 ○議長(三栗章史君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前10時54分--------------------------------------- △再開 午前11時07分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) では、続けさせていただきます。項目も移ります。 項目3、「無駄を省いて稼げる自治体へ」関連に移ります。 私は、このことも事あるごとに、無駄を省いて稼げる自治体へなってもらいたく、ふるさと納税を頑張っていただきたい旨申し続けております。さきの6月議会でも触れさせていただきました。また、昨日は同僚議員が具体的な返礼品の例を交えての提言をしておられました。折に触れて申してまいりましたが、コロナ禍で長きにわたり冷え切った市内の経済、当然のことながら税収の悪化も容易に想像でき、それを補うためにも、小さな無駄をも省いて稼げる自治体になるよう申してきております。今回も、稼げる自治体へ関連で、ふるさと納税についてお聞きいたします。 さきの6月議会の一般質問で現在の新宮市のふるさと納税の状況をお聞きしたところ、6月でしたので、令和5年5月末現在1,152件1,734万8,000円、令和4年5月末は534件897万2,000円ですと御答弁いただき、件数も金額も実に大幅の伸びを記録され、ありがたく思ったのでありますが、今回はその中身を少しのぞいてみたいんです。 まずは、私がこちらに来させてもらうようになった令和元年頃から昨年までのふるさと納税の推移についてお尋ねします。教えてください。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 ふるさと納税の推移につきまして、令和元年度は648件の1,253万9,891円、令和2年度は1,376件7,290万8,970円、令和3年度は6,277件6,745万9,500円、令和4年度は1万2,210件1億9,884万9,497円でした。 なお、令和2年度につきましては5,000万円の高額寄附がございました。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。大変順調なようにも見受けられるんですが、この中で業者への業務委託料が発生してきますよね。本年の決算で幾らになっているか、昨年度と比べてどのくらいになっているかというのを教えていただけますか。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  令和4年度で、事業者さんへのふるさと納税の委託料は1億1,611万3,044円となっています。これは寄附額の約60%となっておりまして、寄附額の50%が返礼品、送料、ポータルサイト手数料などふるさと納税に係る経費で、寄附額の約10%が事業者手数料となっております。そして、令和3年度のふるさと納税委託料は3,488万7,890円となっております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 ちょっと分かりやすくというか、件数は件数として、寄附額を俗っぽい言い方で恐縮ですけれども売上額として考えてみたんですけれども、令和4年度の件数が1万2,210件で、その寄附額が1億9,884万9,497円ということですよね。それに対する業務委託料が売上げの約60%、そのうちの50%が返礼品代であったり送料、ポータルサイト手数料などふるさと納税に係る経費、事業者手数料が約10%、令和4年度はそれが1億1,688万3,077円で、令和3年度は3,998万781円ということでいいですか。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  令和4年度のふるさと納税委託料は1億1,611万3,044円です。これは寄附額の約60%。寄附額の50%が先ほど申し上げました返礼品、送料、ポータルサイト手数料、あと寄附額の約10%が事業者手数料となっております。 ◆2番(大坂一彦君)  そういうことですよね。数字、私控え間違っていると思うので、また改めて教えてください。 その中の事業者への手数料って今年度は大体幾らぐらいになるんでしょうか、お聞きしていいものならお聞きしたいです。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  先ほど申し上げましたが、ふるさと納税委託料全体が1億1,600万円ほどとなっております。事業者手数料は、先ほど申し上げたとおりとはなるんですけれども、大体寄附額の約10%程度というふうになってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  そういうことなんですよね。寄附額の10%、決して小さな額ではないように思います。これって決まり事だから仕方ないと言ってしまえばそれまでなんですが、やはり抑えられる経費は極力抑えたいやないですか。 もう本当、ここからしばらくちょっと私の若い頃の話で恐縮なんですけれども、私は、こちらへ来る前40年余り、小さいながらもおやじから受け継いだ店を、過去にいろんな厳しい環境の中でもいかに店を潰さずにどのように頑張っていくかをずっと考えてきたと言っても過言ではありません。議員にならせてもらって以降は、当たり前のことながらですが、なかなかそちらの営業活動はできていないんですが、その私がまだ若かりし頃、大阪から来てくれていた服地問屋の営業部長さんが、若さん、おやじが健在だったんで、私、二代目なので若さん。利は元にありやでと。例えばA社、B社で同じ羅紗、羅紗というのは服地のことでありますが、同じ羅紗あったとしまっしゃろ。そしたら1円でも安いほうで買いなはれ。そのときは遠慮とか気遣いとかしやったらあきまへんで。結果、お客さんに高う売らなあかんようになってまうんやから。それは先々自分を苦しめることになりまんねんで。せやから値切ることもしっかり覚えなはれと、うちはまけれんけどと、全く大阪の問屋さんらしく教えてもらいました。もう三十数年も前の話ですが今でも鮮明に覚えており、いまだに体に染み込んでいます。もちろん、田舎の洋服屋と市行政を一緒に論ずることはできませんが、事このふるさと納税や無駄を省いて稼げる自治体へ関連に関しては、この考え方は当てはめられるのではないかと考えます。 以前に無駄を省くの質問をした折に、私のとこでは、例えばお客様にある催しの郵便物を送りたいとしたときに、お金をしっかりかけて立派な封筒、立派な印刷をした御案内をお送りすれば、それはお客様の気持ちは動くかもしれない。でも、普通はそんなに経費ってかけられんのですよ。安価な封筒でもいかにして立派に見てもらえるか、たとえ印刷の用紙がそんなに高くなくても、いかに高価に見えるかを工夫して出しておりましたとお伝えしたことがあります。 このふるさと納税、私はこれまで、どのような形でも担当課が取り組んでくださって数字を伸ばす、いわゆる寄附額を増やす努力をお願いしてまいりましたが、そろそろ次のステージに目線を移して、抑えられる経費はより、今よりです。いろいろ算段くださっておると思いますけれども、より抑える算段をしていくようにしてはどうでしょうか。例えばであります。先ほどお聞きした中間業者へ支払う委託料の代わりに、自分たちで何とか創意工夫して別の広告宣伝費に充てるとか、これも決して簡単なことではないのもよく分かっております。 そして、さらにここで申し上げておきたいのは、私は、決して現在関係のある業者さん、お世話になっている中間業者さんを軽んじて申しているわけではありません、そこはぜひ御理解ください。申したいのは、もう少し自分たちで汗をかいていただいて、もう少し安価にこの新宮のふるさと納税をPRできないかということであります。職員の皆さん方で知恵を出し合って、経費のかけ方としてこうはできないだろうかなど、自分たちの考えで進めていけないだろうかと思うんです。私は、皆さんなら必ずできるように思うんです。なので、今までも担当課、係でもいいです、といったものの設置の要望、御意見も出させていただきました。 また、これは新宮市の出身で、現在はよそに暮らしておられるんですが、ふるさと新宮を今でも気にしておられ、毎年ふるさと納税で新宮を応援してくれている方の御意見でありますが、最初の頃はなりふり構わず、コンサル使ってでも寄附金集めたほうがとか言うたけれども、今は同じような商品がいっぱいあって分かりづらいね。清酒では、新宮には太平洋があるのに紀北の清酒を扱うんはどうなんやろう。せっかくの新宮のすばらしい商品が薄れてしまうんやなかろうか。来年以降は商品コンセプトをもっとしっかりしたらどうやろう。新宮市内の商品との競合はやめたほうがええと思うんやけどなとの声を寄せてくれました。これを受けてこの前サイトをのぞいてみたら、確かに返礼品の数は一時と比べ格段に増えているんですが、市外の商品も多いように見えます。これは一体どういうことでしょう。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  和歌山県では、和歌山県の魅力を発信するために和歌山県優良県産品推奨制度がございます。これら産品が県内共通の返礼品となっております。また、県内24市町村で協力しまして和歌山県の魅力を発信するとともに、返礼品の数を増やしましてふるさと納税寄附金向上を目指していこうと共通返礼品制度を設けております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 和歌山県が推す県内共通の返礼品ということなんでしょうね。その趣旨はよく分かるんですが、寄附額も上がっている、先ほど申した中間業者さんのおかげも相まって数字は大変伸びておるんですが、先ほどの方がおっしゃるように、我が地元の産品は強く推したい気持ちはやっぱりあります。その辺はどうでしょう。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  先ほどの和歌山県の魅力を発信することで、県全体で地域経済の活性化を図ることを考えております。そして、地元事業者返礼品はもちろんのこと、共通返礼品におきまして返礼品の数を増やしまして寄附額を上げる取組を行っております。 広報8月号でも、市内のふるさと納税の返礼品協力事業者をお知らせしたところでございます。引き続き、広報活動と魅力的な返礼品の開発に力を入れていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。 10月からのふるさと納税のルール変更を受けて9月に駆け込み申請が増えていると報じる番組がありました。このルール変更によってどのような影響があるのか、担当課としてはどのように捉えておられましょう。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  10月からの変更によりまして、ふるさと納税に係る募集経費全般が50%以下にするということとなりました。市としましても対応に苦慮しているところでございます。 まず、中間事業者にも手数料の減額を要望しました。そして、先ほどのふるさと納税ポータルサイト事業者宛てに、先ほどの共通返礼品制度に取り組む24市町村で手数料減額の要望書を提出したところでもございます。それでも、返礼品に対しての寄附額の割合を上げることにつきまして協議をしているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  隠れ経費で寄附額値上げ、今おっしゃっていただいたものの一端やと思われます。ルール変更でなくなる返礼品も、などの見出しの記事も見ました。円安などの影響もあって、既に寄附額をやむなく値上げしている自治体もあるそうです。それに加えて、今回の新しいルール変更で、いわゆる寄附された方が感じるお得感というのは減るかもしれませんし、これまた何とも難しい局面を迎えるんだなというふうに聞かせてもらいました。 毎回申しておりますが、私も一緒に汗をかかせてもらいたいと思っております。もちろんふるさと納税に関してだけではありませんけれども、一緒にできること、何か役に立つことがあったらぜひ声をかけてください。市内のお店云々にしてもそうであります。何かできることがありましたら、ぜひ声をかけてください。そして、この難しくなってくる局面を何とか乗り越えて、税収アップの一助となれればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 最後であります。 これも通告に上げていないので御答弁は求めませんが、新宮市からあなただけに特別なお知らせですという地域保健課から出されている特定健診の案内であります。私ごときが申すのは誠に僣越至極なんですが、これ、ようできていると思うんです。分かりやすいし、色も優しいし、そして、何より市民に、あなたのためにしっかり読んでもらいたいという思いが伝わってくるように感じました。例えばですが、これがA4の用紙に役所独特のいつもの通達文みたいな書き方だったら、私、こうは思わなかったと思うんです。工夫ってそういうもんやなと思いました。それはA4のいつもの印刷のほうが安く上がるんだとは思います。思いますが、今回のこれは決して無駄とは思いません。 ただ、昨日の同僚議員の質問に対する御答弁を聞いておりましたら、こんなに工夫していただいているのに、それでも特定健診の受診率はあまりよくないんだとかお聞きしました。御苦労に痛み入ります。どうぞ今後も、市民にしっかり読んでいただきたい文章は、読んでもらいやすい方法を講じていただきたい。申し上げている無駄は省かないかんと思います。ただ、今申し上げたのは、かけるところにかけてしっかり読んでもらえるように工夫をしていただきたいということであります。読んでもらいやすい方法を講じていただきたいとお伝えさせていただき、申し訳ない、これにて今期の一般質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(三栗章史君)  会議中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時25分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(大石元則君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △百村匡洋君 ○副議長(大石元則君)  9番、百村議員。 ◆9番(百村匡洋君) (質問席) では、午後もよろしくお願いいたします。 早速ですが、一般質問に入らせていただきます。 まず、世界遺産20周年についてお伺いさせてください。 昨日より20周年という言葉を耳にしますが、来年2024年に、熊野古道が世界遺産に登録されいよいよ20周年を迎えます。まず、当局の取組について教えてください。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 来年は、世界遺産登録20周年という記念すべき年でございます。これをチャンスと見据えて事業を実施していきたいと考えております。 取組といたしましては、市内の熊野古道を語り部と共に歩くリレーウオークや、まちなかの世界遺産神社巡り、新宮市の売りの一つでございます世界で唯一の、川が世界遺産である川の参詣道を中心に、既に旅行会社に旅行商品化に向けてしてもらえるようPRしているところでございます。今後、目玉となるイベントも検討中でございますので、関係機関や県、近隣地域と調整しながら進めていきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。世界遺産20周年に向けて動いていただいているということで、世界遺産20周年に関する新宮市の取組費用について、実際和歌山県からのバックアップというのはございますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  世界遺産20周年に向けたイベントやPRの費用でございますが、市が主体となって行う事業につきましては、基本的には市のみの負担でございます。ただ、事業の内容によりましては県の補助金を活用することも可能でございますので、また有効に活用しながら進めていきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  事業内容によっては県の補助金があるということですね。 県との連携体制、聞かせていただいたんですけれども、熊野古道は新宮市以外の自治体もまたがっていると思います。和歌山県でも、奈良県、三重県知事が連携しメタバースの活用などを拝見しておりますけれども、実際、熊野古道の関係自治体との連携というのはいかがでしょうか。例えば那智勝浦町、田辺市、そういった横の連携はいかがでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  議員おっしゃるとおり、特に那智勝浦町、田辺市とは熊野古道でも連携しております。その中で、熊野三社一寺と自治体で協議会をつくっておりまして新宮市が事務局を行っており、市長が会長であります熊野三山協議会という組織がございます。そこでは常々連携を取りながら事業を進めておるところでございます。もちろん、世界遺産20周年に向けても連携しながら事業を進めていきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  連携する体制ができていること、理解はしました。 また、世界遺産20周年に始まったことではないんですけれども、現在、客層として海外からの観光客も恐らく増えるかと思うんですけれども、そういったインバウンドの方に向けて、どの国の誘致に注力されていらっしゃいますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  まず、アジア圏に関しましては台湾、香港を重点にプロモーション活動を数年来行っているところでございます。特に、台湾からの訪日旅行を取り扱うメディアからは、新宮市の知名度がかなり最近増加しているというふうに聞いております。また、今年は、スペインが姉妹道提携25周年でございますので、スペインを中心に欧州地域からの誘客に向けても今後、観光庁の補助事業を活用しながら取り組んでいきたいと思います。 ◆9番(百村匡洋君)  今現在、アジア圏も注力されているということですけれども、実際、新宮市内の観光案内、看板など、日本語や英語以外に表記されている言語というのがございますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  まず、多言語ということで、観光パンフレットに関しましては中国の繁体字、簡体字向けに作成しているところであります。また、観光協会のホームページにつきましても、アジア圏を含め5か国語の対応ができるように進めています。特に台湾に関しましては、訪日前に多くの台湾人が旅前に参考にする現地のウェブサイトにおいて新宮市の特集を組んでもらって、情報発信に努めているところでございます。 なお、観光案内板、看板につきましては、あまり多くの言語を記載しますと乱雑になりますので、日本語と英語で現在表記しておるところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  観光案内板に関してなんですけれども、乱雑で分かりづらいという理由では少しもったいないような気がしております。この世界遺産に向けてではなく、今後も表記する予定というのはございませんか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  まず、看板というかウェブでの発信で多言語、5か国語対応していますので、看板がなかなか小さなものですので、そこに5か国語を入れますと実際、表現したいものがちょっと薄れてしまう可能性がありますので、今のところ日本語と英語で表記を考えています。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。 おっしゃることは分かるんですけれども、どちらかというと日本人目線のような気がちょっとしました。観光に先進した県では中国語、早いところでは韓国語表記も進んでおります。また、言語表記が整っていると観光名所に回りやすく、その評価も口コミで広がり、リピートにつながる可能性も十分に考えられると思います。 御存じかと思いますけれども、和歌山県の観光目的では社寺参詣が19.4%と、昨年、2番目に多い目的となっております。最初の答弁でもおっしゃっていただきましたけれども、新宮市の観光資源を最大限に生かせる機会で、新宮に来てもらう、新宮市を知ってもらう大きなチャンスだと思っております。今後の50周年、100周年も見据えていただきたいと思いますので、俯瞰的にお考えいただければと思います。 しかし、行政のみが頑張って誘致しても、なかなか新宮市の経済に大きな影響があるかとは言い難いかと思います。官民が連携し、新宮市の飲食店で食事をしてもらう、ホテルに泊まってもらう、お土産屋さんで買ってもらうことで、初めて経済の好循環が生まれると思います。その好循環を生むために、実際、当局のほうで観光動線となるマップの作成、民間企業・団体への呼びかけというのは予定しておりますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  マップ等の作成に関しましては、市内の飲食店、宿泊施設、小売店の方々にて組織しております新宮市観光協会と連携しながら作成に努めているところであります。 ◆9番(百村匡洋君)  新宮市に来て食事、泊まる、そういった動線ができるようリソースは必要だと思うんですけれども、ぜひ牽引していただいて、官民連携し、すばらしい20周年になることを望んでおります。 また、今年から大幅にコロナの規制緩和がされたと思いますが、実際、今年度から再開されたイベントも多くあると思いますけれども、担当課の職員の業務量とかは特に大丈夫ですか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  この2、3年はなかなかイベントがなくてあれですけれども、全然職員は大丈夫だと思います。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。 花火大会の日も拝見したんですけれども、本部で御案内されていたりですとか、片づけも多分遅くまで残っていらっしゃったかと思います。例年であればあるべき姿かもしれませんけれども、やっぱりなかったタスクが大幅に増えるというのは職員の方にとってもストレッサーになり得るかと思いますので、課長にお伝えするのも釈迦に説法かもしれませんけれども、職員のモチベーションを高く保っていただいて、世界遺産のイベントを成功に収めていただくようにお願いいたします。 最後なんですけれども、ちなみに世界遺産20周年に向けて方針とかスローガンとかってあったりしますか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  特に和歌山県、今新たなスローガンということで、「聖地リゾート!」というキャッチフレーズをつくって進めておりますので、県と同様、連携しながら進めていきたいと考えています。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。 スローガン、方針等があったほうが目標、目的が明確で、どこに向かっていけばいいのか分かりやすいと思いますので、また個別で考えられるようでしたら御参考までにお願いいたします。 では、1項目めはこちらで終了とさせていただきます。 続いて、項目2の同窓会の補助制度についてお伺いさせていただきます。 一般質問のほうでも何回か言語として上がっておりますけれども、新型コロナウイルスが5類に移行しまして、社会的な規制もほぼなくなってきたのかなと思います。コロナ禍では、当時の学生さん、現在の20代の若者、学校や企業から、各組織から行動制限など規制がかけられていたと思います。もちろんコロナ感染において誰が悪い、そういったわけではございませんけれども、当局として、これらの背景を踏まえ、考えている政策等あれば教えてください。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁させていただきます。 5類に移行したということで、コロナ禍におきましては行動制限もありましたので、働き方の多様化、地域コミュニティーとの関わり方などもいろいろ変化があったと思います。また、都会ではテレワークが進みまして、都会で住まなくても都会以外の地域で住む、転職なく移住も進んでいると思います。市におきましても、ワーケーションや地域おこし協力隊の推進などのほか、若年層のふるさと回帰を促すための施策、そして子育て支援の充実によります子育て世代の転入促進と転出の防止を図りまして、選ばれる地域となり、幸せ満足度の高いまちを目指していきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ありがとうございます。 先にちょっと抽象的な質問でお考えをお聞かせいただいたんですけれども、今回、表題のとおり、同窓会の補助制度について提案させていただきたいと思っております。 まず、ほかの自治体でも調べさせていただいたところ、県内ですと紀の川市が二十歳から39歳を対象に過去に補助制度を実施しておりました。目的としては、若者の流出防止とUターン促進につながることを目的に実施しておりました。また、県外の南あわじ市では、年齢対象を設けずに同窓会の補助を行い、地元と交流機会を持つこと、市と継続的につながりを持つ関係人口の増加と、移住・定住促進と地域経済の活性化を図ることを目的として実施しております。 この新宮市でも、人口減少という課題や関係人口を増やす目的として、この制度が一つの打開策となると思っております。特に今の若者たちは、コロナによる制限もあり、成人式や同窓会など十分に集まる機会が確保できなかったと思います。改めて伺いますが、いかがでしょうか。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  コロナ禍にありまして、若者がなかなか同窓会など開く機会もなかったということは承知しております。また、市では、地方共通の課題としまして移住者の増加や雇用の創出、子育て施策の充実など様々な対策を行っています。今おっしゃられました同窓会により地元と交流機会を持つということは、地域経済の活性化につながることも考えられますが、現段階では精査が必要と考えております。 議員の御提言を参考にしまして、関係人口の増加を促す施策について研究しまして、今後もまちを未来とつないでいくために、引き続き、持続可能なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ありがとうございます。 今、ほか自治体を参考にお伝えさせていただいたんですけれども、プラスちょっと私の考えといいますか、補足でお伝えさせていただくんですけれども、ほかの自治体の目的以外にも、同窓会の際に帰省するきっかけが生まれ、新宮市と継続的につながる機会を創出することができると思っています。また、近隣自治体とも比較し、新宮市は若者に対して手厚い補助をやっているんだと、地元への肯定感や郷土愛が深まり、ふるさと納税など間接的な地元貢献が生まれ、新宮市のローカル・アイデンティティーにつながると思っております。後発的に実施するのであれば結果検証が必要かと思いますが、ぜひ研究をお願いし、今の若者への投資とバックアップをお願いできればと思います。 すみません、答弁は結構ですので、これで2項目め、終了させていただきます。 では、続いて3項目め、高校生までの医療費無償化について一般質問させていただきます。 昨日も一般質問でございましたが、改めて確認させてください。現在、新宮市において未成年の医療費無償化の対象を教えていただければと思います。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 現在、新宮市では、中学校卒業までの子供の入院、通院に対する医療費を無償化してございます。 ◆9番(百村匡洋君)  新宮市に住民票を置いている中学生が対象ということですね。その対象の範囲なんですけれども、受診対象の病院は新宮限定になりますか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  病院による制限などはございません。全国どちらの病院でも無償化の対象となります。 ただ、和歌山県内の病院受診におきましては、受給者証を提示することにより医療費を病院窓口でお支払いいただく必要はございませんが、和歌山県外の病院受診におきましては、一旦自己負担分をお支払いいただきまして、後日領収書をもって申請いただくことで償還払いをさせていただいております。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。県外受診の場合、一時負担はあるものの無償対象ということでよろしいですか。はい。 県内の近隣自治体でも私、調べさせていただいたんですけれども、新宮市と同様、中学生まで対象のところがございましたが、ただ、県内ですと和歌山市、紀の川市、近くでは太地町が18歳まで無償対象となっておりました。お隣の三重県では、紀宝町から熊野市にかけて18歳までが無償対象と現在なっております。医療費負担で新宮市民の満足度の向上、子育て支援の拡充、流出防止につながると思いますが、18歳までの子供の医療費負担における当局のお考えをお聞かせください。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  議員おっしゃいますとおり、子育て支援を拡充することにより、市民満足度の向上につながり、人口流出防止に寄与するものと考えております。全国的にも県内の自治体におきましても、18歳までの医療費無償化が進められている状況にございます。国・県の動向も見ながら今後検討してまいりたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  ぜひ進めていただくようお願いしたいです。 新宮市の総合計画の基本構想においても、子育て政策をはじめとする市民生活に密着した施策に方針転換し、人口減少の抑制にアプローチすると記載されております。また、同じく政策目標では、子育てに対する切れ目のない支援体制の拡充を図り、子供を産み育てやすい環境づくりに取り組み、子育てするなら新宮市でと言われるまちを目指すと、すばらしい方針、目標を示していただいております。18歳まで医療費助成制度を拡充すること、そのほか、ほか自治体と差別化した独自性のある政策をすることで総合計画、方針に沿った内容になると思っておりますが、市長、2点ほどお聞かせいただきたいんですけれども、子育てというのはいつからいつまでというお考えなのか、また市長にとって子育て支援の優先順位はどの程度でしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  子育て期間ですね。私が考えるのは、生まれてから社会人になるまでが子育て期間かなというふうに思っております。そういった子育て施策に関しては、先ほど議員も御紹介いただいたように、新宮市においては子育てするなら新宮市というスローガンの下、重要政策として今取り組んでいるところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  ありがとうございます。 私も市長と同じ認識なんですけれども、今後、子育ての在り方を考えたときに、夫婦が子供を望んだタイミングから子供が社会人になったタイミングに変わっていくのかなと思っております。その中で切れ目のない政策、環境づくりをしていただいて、子育てしやすい、子育てするなら新宮市でと言われるまちを目指していただければと思います。どうぞよろしくお願いします。 これで3項目めも完了です。 次、4項目めにいかせていただきます。 高田地区の市道拡幅についてです。 御存じというていで説明をさせていただくんですけれども、高田トンネルを抜けて高田小中学校があるんですけれども、そこの手前を右折した市道について、市道の拡幅が途中で頓挫しているように見えますが、現状をお聞かせください。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁します。 当該路線である市道高田三津野線の一部区間の延長90メートルは、道路幅員が3.5メートルの狭小区間となっており、現在も道路拡幅の計画がございます。 ◆9番(百村匡洋君)  計画はあるという答弁をいただいたんですけれども、長年事業化が進んでいないと地元の方から聞いております。現状としてはどういった状況でしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  道路拡幅に当たって、紀伊半島大水害後の平成23年から平成24年にかけて地権者の方に用地の協力をお願いしてまいりましたが、当時、用地協力はできないとのお話があり、現在に至っております。 ◆9番(百村匡洋君)  平成24年頃から地権者の方との交渉が難航して計画が止まっているということですね。 当時、この道路を拡幅に向けて動いたのは、過去どのような経緯があって拡幅に向けて動かれたのでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  当該路線である市道高田三津野線は、昭和58年から平成6年までの期間で道路拡幅を行っております。当時、道路拡幅に着手した経緯の記録は残っておりませんが、地元区からの要望があり、地域の住民にとって道路整備が必要であるとして実施してきたものと認識しております。 ◆9番(百村匡洋君)  今おっしゃっていただいたとおり、この市道なんですけれども、現在も高田の口地区64名の住民が利用しております。地元住民からも、ここどうなっているか、そういった問いも伺っております。そのほか、地元住民以外にも農家さん、あと企業の方も利用している状況です。対向車と擦れ違うことができず、後退する車も拝見することが度々ございます。また、この市道の途中に山水が流れており、落石も度々見受けられることがございます。この地区にとって生活道路であり、この市道一本道しかございません。 この地区にお住まいの方の生活と安全の観点からも事業化へ進めていただくことが急務であると感じておりますが、いかがお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  地元の協力も得ながら、地権者の方から用地の御協力をいただけるよう交渉を進めるとともに、予算の確保にも努め、当該区間の道路整備を早期に実施できるよう努めてまいります。 ◆9番(百村匡洋君)  では、現時点として、事業化をひとつ目標に地権者の方と交渉いただけるということでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  地権者の方と交渉というか、お話合いをさせていただきます。その前提として現在、土地の状況ですね。それを今確認しているところでございます。 ◆9番(百村匡洋君)  ということは、一旦交渉を、もしくは計画が止まっていたのを事業化に向けて動いていくという方向で。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  道路拡幅するに当たっては用地の協力というのがまず前提とになりますので、地権者の方とお話合いをさせていただきたいと考えております。 ◆9番(百村匡洋君)  分かりました。今後、地権者の方との交渉も継続的に行っていただいて、できれば事業化というのをひとつプロセス目標として尽力いただきますようによろしくお願いします。 以上で一般質問を終わらせていただきます。 ○副議長(大石元則君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後1時27分---------------------------------------
    △再開 午後1時37分 ○副議長(大石元則君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △吉良康利君 ○副議長(大石元則君)  10番、吉良議員。 ◆10番(吉良康利君) (質問席) 議長のお許しを得ましたので、一般質問させていただきます。 一般質問の前に、初めてこの場に立たせていただきますので、まず少しだけお話しさせていただきます。 まずは、32年ぶりに新宮に戻り、それにもかかわらず市長をはじめ当局の皆さん、同僚議員の皆様、市民の皆様、本当に皆様によくしてもらい、この新宮で生活させていただいていることに本当に感謝しております。ありがとうございます。 32年新宮を離れ、新宮に戻り、約6か月で立候補しました。32年いなかったので、どの候補者よりも知名度がなく、周りからも当選は難しいだろうと言われながらの選挙戦でした。 ただ、最初、選挙の当日、初日にあり得ない出来事が起きました。本来、選挙のポスター掲示板の場所が抽せんで決められ、その数字にしか貼れません。なのに自分の番号にほかの立候補者にポスターを貼られ、いろいろなところを確認すると自分じゃない人が貼っているのです。選挙管理委員会に連絡するも、公職選挙法では間違えた候補者が剥がすまで自分のポスターを貼れないと言われ、結局、初日はその候補者にポスターを剥がされることもないままのスタートでした。次の日から、知り合いから連絡があり、おまえのポスターが貼られていないよとか、あと熊野川地区からは君のだけがポスター貼られていないじゃないかと、公平な投票ができないからすぐ貼りに来いと大変お叱りを受けました。貼っていないんじゃなく、ほかの候補者が自分のところに貼っているので貼れなかったという説明をする時間もなく、市議会議員の選挙ってそんな妨害までするんかと思ってかなり落ち込んでいました。ただ、同級生や応援してくれた方が非常に激励していただき、何とか最後まで頑張り切れました。選挙のさなか3日間、母親と2人で深夜に懐中電灯で照らしながらポスターを貼って回ったのは、多分全国で僕らだけだと思います。32年ぶりに戻り、知名度もなく、ポスターも貼れず、演説しようにもポスター貼りで時間もなく、そんな中よく当選させていただきました。 選挙後には選挙管理委員会の方からかなり謝りを受けましたが、全然怒っていません。本当、同級生や応援していただいた方には感謝していますし、また熊野川地区の公平な投票ができないじゃないかとお叱りを受けた方には、逆にその人たちが市議会議員選挙の真剣な気持ち、すごく受け止めました。なので、その人たちの気持ちを胸に4年間精いっぱい頑張らせていただきます。 今年の4月までは一般人で、50歳まで自分の生きたいように生き、自由に生き、まだまだ議員としての環境には慣れず、言葉遣いが生意気だったり話の表現で伝わらないこともいっぱいあります。皆様、御迷惑や不快な点、与えると思いますが、温かい気持ちで受け止めていただければ幸いです。 また、自分が東京から戻って半年で当選させていただいたには何か意味があると思います。東京から見た新宮、またいろいろ経験したことを伝え、新宮市が少しでもよくなることを期待されたのではないでしょうか。ですので、思い切って質問させていただきます。 少し長くなりましたが、初めての一般質問をさせていただきます。 まず最初に、人口減少問題について。 そもそも自分が32年ぶりに新宮に戻ってこようと思ったのは、人口の減少を聞いたからです。昨年、参議院選挙の議員の個人演説会で地方の人口の減少について話しているのを聞き、新宮市はすごく立派な丹鶴ホールもできたんで人口は大丈夫だろうと思っていました。ただ、ちょっと気になったんで新宮市の人口を調べたところ、人口が2万7,000人しかいないことを知り、かなり驚きました。東京ドームに2万7,000人、がらがらです。35年ほど前の自分が中学生のときの記憶では、4万人以上いた記憶があったんです。 そこで、久々に新宮中を見て回りました。自分が32年前にいた光景がほぼなく、仲之町がシャッターだらけの閑散としたまち、これには本当、ショックを受けました。なぜ32年間、新宮のそういった光景を知らなかったかというと、自分は家族が大好きで、毎年正月、ゴールデンウイーク、年末と年に3回は帰省していました。ただ、甥っ子と遊ぶ場所もなく、帰省しても家では寝るだけ、甥っ子と熊野市の山崎公園、白浜のアドベンチャーワールド、田辺市の新庄公園、串本町の海中公園などに出かけ、新宮市が閑散していることに気づかなかったのです。 東京に戻り、東京でのんびり妻と暮らしていたんですが、新宮がこのままでいいんか自問自答しました。1週間考えました。それで、国会議員の先生のお部屋に行き、相談がありますと、新宮市はこのままでいいのでしょうか、どうにか先生、新宮のために力を貸してくれませんかと頼んだところ、これからはおまえらの年代がどうにかしていかなきゃいけない、そこで決めました。先生、僕新宮に帰ります。そうかと、じゃ嫁はどうするんだと言われましたわ。東京生まれ東京育ちの嫁ですから必ず嫌だと言われますと、下手したら離婚する言われますわ、でも、それは仕方ない、もう嫁と離婚する覚悟で新宮に帰りますと。そしたら先生から、嫁は大切にしろと、嫁を説得した上で新宮に戻るなら応援してやるから嫁を一生懸命説得しなさいと。家に帰りました。なかなか嫁に言えません。1週間、2週間、何と言おうかと思いました。ようやく嫁に事情を話し、新宮に戻りたいと、新宮に一緒に帰ってくれないかと。案の定泣かれました。東京暮らししかしたことがなかった妻です。田舎暮らしに不安を感じ嫌がるのも分かります。ただ、それぐらいの覚悟で僕は帰ろうと思ったんで、2か月間、選挙活動より嫁を説得することのほうが非常に大変でした。で、ようやく一緒に新宮市に戻ってきました。 戻ってきて、本当にこの人口の減少をどうするか毎日毎日考えました。人口が減り続けて困るのは、まず財政がどんどん少なくなることと人材不足だと思ったんです。それで、すぐに介護施設やヘルパーの会社に足を運びいろいろ聞いてまいりましたが、やはり人材不足が一番の悩みで、募集しても応募すら来ない状況だと聞きました。 実際、自分自身で新宮の人材不足を感じたことがあります。妻と食事に行き、店には半分以上空席があるのに表で何人ものお客様が待っているんです。なぜだろうと表の貼り紙に目を向けると、人材が確保できなかったため本日は席を減らし営業させてもらっていますと書いています。僕、非常に驚きました。東京ではそういう光景を見たことないんです。まだ飲食店の場合は別の店を探したりできます。その日は外食を取りやめることだってできます。じゃこれが病院や保育園での人材不足になったらどうでしょうか。かなり困ります。医療センターでの看護師は定員割れしていると聞いています。そもそも看護師さん、ヘルパーさん、保育士さん、命と直接関わる仕事に関して、仕事の大変さに比べ賃金は安いのではないかと思っていました。 地元に戻り、毎日のように人口の減少に歯止めをかけるにはどうしたらいいかをずっと考えました。残念ながら新宮には大学がありません。高校から大学へ行くには、新宮を離れるのは仕方ないんです。人口の減少の対策の一つとしてUターンやIターンとも考えましたが、新宮の現状を見たとき非常に難しいと思いました。なぜなら、大学卒業後はそのまま就職し都会に住み続ける、これが今の現実です。地方と違い、都会にはたくさんの数の就職があり、職種も豊富、給料に関しては、公務員は別として一般企業の給料ははるかに都会のほうが高く、ましてや外資系の企業は驚くほどの給料です。 また、都会での生活は非常に便利です。病院に関しても、町の病院ですらMRIがあったり人間ドックセンターも充実し、いろいろな専門病院も数多くあります。自分の友達は乳腺疾患専門クリニックを個人で開業しており、要は乳がんの専門病院です。健康診断などで乳がんで検診に引っかかった知り合いを何人も紹介しました。 移動に関しても、車がなくても全然困りません。電車に乗り遅れてもすぐに次の電車が来るし、路線バスも15分に1本あります。 よく、新宮の人に東京は物価が高いでしょうと言われます。それほど変わりません。なぜなら、東京には競合店も多く、物によっては新宮より安かったり、住まいを借りるにしても敷金礼金なしという物件も多く、会社によっては会社から家賃補助があり、半分以上の家賃を負担してくれる会社が多いんです。新宮より給料が高く物価もそう変わらないとなると、なかなか地元に戻ってこようとは思わないのではないでしょうか。実際、自分も32年ぶりに戻って生活するとは夢にも思っていませんでした。 そこで質問です。今後も人口の減少が続く予測の中、新宮市として何か対策を考えているのでしょうか。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 人口減少対策は、その効果が現れるまで長期間を要すると考えております。そのため市では、国や県の子育て支援策を最大限に活用しつつ、子供を産み育てやすい環境の充実を図っております。 今後、子育て支援の充実をはじめとしました市民生活に密着した施策展開により、市民の満足度、幸福度を高めまして、住み続けたいまち、誰もが住みたいまちへとつなげていきたいと考えております。 ◆10番(吉良康利君)  御回答ありがとうございます。 子供たちが進学などで都会に出ていくことはすごくいいことだと思うんです。自分も、東京にいたからこそできたこともたくさんあって、30代になり一部上場企業の社長さんや役員さんと接する機会が多くなったときに、少しぐらいは政治の勉強もしておかないといけないなと思い政治塾に通いました。その政治塾の同期には現在、国会議員が2人いて、1人は現在、大臣までしております。地元にいたらそういう勉強をする機会もなかったと思うんです。なので、地元を出るのを抑えるのではなく、戻ってきたいと思わせる環境をつくることが大事じゃないでしょうか。 そこで、どうしたら新宮に戻ってきてくれるかをずっと考えたときに浮かんだのが、どこよりも子供を育てやすい環境をつくり、子供ができたときに新宮で子供を育てたい、そう思ってもらえるまちなら地元に戻ろうとか、地元が新宮でない人も新宮で育てたいと思ってくれるんではないでしょうか。都会は土地の価格が高いので、どうしてもマンション住まいが多いんです。しかし、マンション暮らしだと隣からは子供の泣き声や夜泣きの声がうるさいとか、下からは子供の歩く足音がうるさいとか言われるんで、近所に非常に気を遣って生きていかないといけないんです。 けど、新宮に来たらどうでしょう。僕の住んでいる野田地区、近所の人たち皆さん優しくて、子供の夜泣きなんて気にならないよとか子供の声が聞こえてうれしいとか、逆に、子供が泣いていたらどうしたのと声かけてくれます。本当に新宮の人たちの温かさや子供を大切にしてくれる優しさを新宮に戻り感じたんです。今となっては、一生分の涙を流した嫁が新宮市の人は親切で優しいと僕より気に入ってくれ、今生き生き暮らしています。 また、時々子育て支援センターに子供を連れていって遊んでいました。本当、スタッフの方々皆さん親切で、市民やこういったスタッフの方と一丸となって子供を育てやすいまちづくりをすれば、新宮で育てたいと思ってくれるまちにきっとなると思ったんです。 ただ、残念なことに、子供を育てるのに環境を整備する必要があると思います。先ほどの当局からの回答で、国や県が推進する少子化対策を最大限に活用しつつ、子供を産み育てたい環境の充実を図っていますと回答いただきました。ただ、自分の目から、市が育てやすい環境の充実を図っているようには見えないんです。子供の施設の老朽化や公園が汚かったりと、これではこのまちで子供を育てたいと思う気持ちになりません。 すみません、こちらの写真を見てもらっていいですか。 これは何をする場所か分かりますか。最初、嫁とこれを見つけたときに、私有地で家を解体したまま、そのままほっておいた場所だと思っていました。すると、嫁が一つの看板を見つけたんです。ここにはこう書かれております。お願い、公園内でボール遊びをしないでください、新宮市役所。まず最初に公園という文字が目に行きました。全く公園という理解ができず、あと、嫁から新宮の子供ってこういうところでボール遊びするのと。いやいや、するわけないよねと。本当にこの看板に関しては、2人でずっとクエスチョンのままでいました。よく公園の中を見ると、ベンチがあるんです。ただ、ほとんどベンチが見えない状態で、後で知ったんですが、ポケット公園というらしく、結局誰も使っていないでしょうからか、市も管理せずにほったらかしているんじゃないかと。また、公園という意味が分からなかったので辞書で調べてみました。公衆が憩い、遊びを楽しむための場所と書いていました。憩いとは心と体を休める場所、到底、先ほどの場所でも分かるとおり、憩うことができません。 これは想像ですが、こういう看板をわざわざ作り貼っているので、最初はこの場所ができたときは公園としての機能があったんだと思います。で、管理を怠りこのような状態になり、看板を貼っていることすら忘れている気がしました。到底、写真で分かるとおり憩うことができない場所です。子供を産み育てやすい環境の充実を図るのでしたら、こういうちょっとしたことから改善していくべきではないでしょうか。これから観光客も多く訪れると思います。観光客がこういう公園の姿を見たらどう思うでしょう。 これも先ほどと違う場所の公園なんですよ、ポケット公園で。先ほどの公園と同じようにベンチがあるんですけれども、このベンチでも憩うことできないんです。 ここで質問なんですけれども、こういったポケット公園って新宮市には幾つほどありますか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課で草刈り等を行っているのは8か所ございます。 ◆10番(吉良康利君)  ということは、先ほどの公園みたいのが多分8か所あると思うんです。 もう一つ質問で、先ほどの公園の姿で憩いや遊びを楽しめる場所と言えますか。自分はそう思えないんですよ。もう公園として活用していない公園は維持管理の費用もかかるでしょうし、景観の悪い点から、いっそのこと草を抜いてコンクリートで固めてベンチだけ置いておくほうが景観としてはいいんじゃないでしょうか。いかがでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  議員御指摘の当該公園は、平成4年に民間開発により設置されたものを公共施設として新宮市が無償譲渡を受け、それ以降、年1回の草刈り等を行い維持管理してきた公園であります。今年度も既に草刈りを行っております。 議員御提案のコンクリート舗装等の整備については、維持管理費の軽減になると考えておりますが、初期費用として大きな予算が必要となることや、公園としてはコンクリート舗装が適切かといったこともありますので、議員からの御提案を踏まえ、地域の方々が気持ちよく御利用していただけるような方策を研究してまいりたいと考えております。 ◆10番(吉良康利君)  年に1度草刈りし、あのような状態で、観光に来た人たちが新宮市ってきれいなまちだと思ってもらえないと思うんですよ。そう思うと、もう二度と来てもらえないんじゃないかと。 自分自身、東京の大手町で飲食店を経営していたときに、建物が古いのは仕方ないんだけれども、店内だけはきれいにするようにとスタッフには本当に毎日のように言っていました。きれいにしないと二度と来てくれないと思ったからです。 子供の支援にいろいろ子供に対して努力してくださっているのは分かります。ただ、公園に関して市はどう思っているのだろうかと疑問を感じたので言わせてもらいました。 また、何年か前に自分の知り合いのお年寄りが公園でお孫さんと遊んでいて、お孫さんが急に道路に走っていき、それを追いかけたおばあちゃんが足を絡ませ転倒し、顔に大きなけがをしました。道路に面した公園ではそういうことが起きるであろうと思ったんで、公園に囲いがあればそういう事故が防げます。広い公園で交通量もあまりないそういう場所であれば、道路に面し交通量が多い箇所の公園には囲いが必要で、囲いがあればそういう事故も防げます。ちなみに、熊野川町にあるさつき公園では囲いもあり、きれいに整備されているすばらしい公園です。ほかの公園も、みんなが安心して遊べることのできる公園として、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんと一緒に安心して遊べるような計らいをしてください。 子育てに関する欠かせない公園です。もう少し公園の必要性を考え、小さな使用もしていない公園が数多いだけではなく、大きくてきれいで子供を安心して遊ばせる公園が必要ではないかと思います。いろいろとお金に関して無償化するだけが支援ではないと思うんです。 本当、このままでは都心と地方の格差が広がる一方で、そのうち地方が切り捨てられるんじゃないかと心配になります。ただ、地方自治体の資金源だけでは限界があります。 一つ市長にお願いです。先ほども言いましたが、これからますます人口が減少する中、高齢化社会には欠かせない看護師さん、介護士さん、ヘルパーさん、あと少子化を改善し子供を増やしていく考えがあるんであれば保育士さんの確保も必要です。ぜひ国にお願いし、こういった職種には補助金などを出してもらい、賃上げし、まず人材確保に努めてもらいたいんです。また、幼児や子供たちのためにきれいで安心して遊べる公園づくりをしていただけないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  大変問題点を指摘いただいた提言ありがとうございます。 そういった職種の方々の賃上げについては主に国の施策が中心でありますので、市長会を通して議員おっしゃるようにしっかりと国へ要望していきたいと思いますし、また公園の整備についても、改めて新宮市の現状をしっかりと把握して、今後どうやっていくか考えたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 では続いて、子育て支援・教育環境・スポーツ施設について。 子供育児支援についてです。今年から新宮市がゼロ歳児へのおむつの提供なども始めたみたいで、給食費無償化、医療費無償化などいろいろと子供に支援を精力的に進めてくださっています。ゼロ歳児へのおむつはどれぐらいなのか気になって聞きに行ったところ、1パックですと。正直少ないと思ったんですよ。ただ、新宮の少ない財源の中、給食費の無償化、医療費無償化、学費無償化などどうやって財源確保をしようかと当局が考えてくれて、本当に頑張ってくれ、子供を持つ家庭を支えてもらって、みんな本当に喜んでもらっていると思います。 ただ、全てがほかの自治体に比べ小規模に感じたんです。それならいっそのこと、幼稚園の無償化を3歳からではなく、新宮市はゼロ歳児から保育園、幼稚園の無償化をしますと、そうすれば、全国初となり、ニュースになるんじゃないかと思ったんです。 ところが、昨日見つけました。2017年、大阪府守口市では全国の市で初めてゼロ歳児からの保育園、幼稚園の無償化がスタートされていました。内容としては、世帯の所得に関係なく、第2子以降などの条件もなく、全てのゼロ歳から5歳までの子供の保育所、認定こども園、幼稚園などの利用が無償、守口市在住ならほかの市の施設を利用する場合も無償化になるというのもポイントです。医療費は、ゼロ歳から18歳までを対象に一医療機関当たり月2日を限度として、入院、通院各1日につき最大500円の一部自己負担で済むようにしたと、もうとっくにやっている自治体がありました。しかも、全てが新宮市の1段もしくは2段上をいっているんです。 自分が最初に子育て支援を耳にしたのは明石市でした。ただ、一般会計だけを見ても、明石市の一般会計は1,256億円、ましてや新宮市はその2割もない170億円です。先ほどの守口市は680億円、自分が去年まで住んでいた東京都足立区は桁違いの3,159億円です。 ちなみに東京都は、少子化対策として、今年より18歳以下につき5,000円程度を支給するということを始めるみたいです。東京ではまだほかに私立高等学校等授業料軽減助成金という政策があり、年収910万円未満の世帯が私立高校までも授業料実質無償、東京23区に限っては、高校生を対象に医療費助成制度に独自の助成金を上乗せして、所得制限なしで高校までも医療費無償化になります。 これだけでもすごいのに、先週の9月7日の木曜、朝日デジタルに、東京都は25歳以下の初産女性に手厚い支援をすると書いていました。東京都は、25歳以下の全ての初産女性を対象に、経済面を含めた生活支援をする新しい事業を来年度から本格化させる。この世代の初産の女性は、経済的困難や社会的孤立などを抱えやすいとされている。国際的にも、25歳以下を思春期と捉え優先的に支援する傾向にある。都は手厚い対応で子育て支援などを取り組む考えだ。事業はアーリーパートナーシップと名づけ、子育て支援サービスを提供する都内の自治体に対し、都が費用を全額補助する。都は医学総合研究所と共に支援を進めていくと。専門的な研修を受けたソーシャルワーカーや臨床心理士、保健師らがチームとなり、対象の女性や家庭に対し、妊娠を届け出た段階から産後1年までの間、家庭を訪問し、生活上の様々な困り事に対応すると。経済面では、単に社会制度を紹介するだけではなく、その女性のふだんの収入や支出の現状を基にどうやりくりしていくかを一緒に考えながら支援を進めるという、目指すはそれぞれの女性のゆとり感を高く保ってもらうこと、精神面や経済面で母親が抱くゆとり感が低いと虐待が起こりやすくなることが分かっているためであると。研究を重ね、もう既に大田区、渋谷区、墨田区、調布市でモデル事業として既に支援を進めているんです。 これで分かるように、お金のある都市がどんどん無償化や支援し少子化対策をしている中、地方が勝てるわけがありません。人口の減少の問題に少し戻りますが、子育て支援に手厚い場所から地方の予算なく子育て支援が少ない場所にIターンやUターンするとは考えにくいんです。お金のある都心とお金のない地方が子育て支援の内容を合わせていけば、お金のない地方はほかへの資金がおろそかになり、まちがどんどん衰退していくのではないでしょうか。 これは東京にいるときから思っていたんですが、よく平等平等という言葉を聞きます。新宮で生まれた子供も子供、自分が生活した東京の足立区で生まれた子供も子供、子供がどこで生まれても子供なのに平等ではないんです。なので、東京と地方の支援が全く違うことに違和感をずっと感じていました。例えば令和3年、足立区で子供が生まれた場合、母子手帳をもらうと2万円の商品券が頂けます。これはタクシーにも使え、病院への検診などにも使えます。また、生まれた後は東京都から10万円の商品券を頂き、ベビーカーやチャイルドシート、必ず必要なものをもらえるんです。これはコロナ禍の中の出産・子育て事業の一環で東京都が令和3年から2年間の間にやっていた事業なんですが、それがその期間を過ぎても今も継続しています。現在は東京都出産・子育て応援事業、赤ちゃんファーストとして、妊娠時は国の出産応援ギフト5万円分、出産後は国の子育て応援ギフト5万円分、また都が独自で5万円を上乗せし、合計15万円分のギフト券を配付しております。また、今年から高校生医療助成金として、先ほども言いましたが、医療が全て無料になります。財政力がある東京都がこういうふうに子育て支援に力を入れてくればくるほど、なかなか地方で住もうとは思えなくなると思うんです。東京都が実際実施していることや明石市がしているようなことをどんどん新宮市がまねをしていくと、財源力のない新宮市、いずれパンクすると思います。地方の人口を減少させていくのは、こういうお金のある自治体がどんどん無償化を進めていくことで地方より大都会のほうが住みやすくなるので、地方の人が戻ってこないと思うんです。 ここで、また市長にお願いがあります。国も少子化を問題にしている以上、こういった子供に対する給食、医療、学費など子供に対する支援は、市長から市長会に発信し、国にお願いして、財政がある都市、財政があまりない地方の格差をなくしてもらえるよう、平等になるような支援をしていただけないかとお願いしてほしいのですが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、全国の自治体において住民サービスの格差というのはなくなって、どこに住んでも同じサービスが受けられるというのが理想だと思うんですが、まだまだ、なかなか今、自治体間によってサービスの格差があるというのが現状でありまして、おっしゃるとおり、このことについては国主導でやっていただきたいわけでありますが、国は国で事情もあって、なかなかこの格差是正というのはすぐにはならないのかなというふうに思っている中で、市として今、できる限りの子育て支援等の施策は頑張っているつもりでございます。また新たな施策においても、できることからしっかりと頑張ってまいりたい。 そして同時に、国にもこの格差是正について国主導で行っていただきたいという旨のことは、先ほども申し上げましたように近畿市長会、全国市長会を通して訴えてまいりたいと、そのように思います。 ◆10番(吉良康利君)  お願いします。ありがとうございます。 また、先日の委員会で新宮市の小中学校の夏休みが近隣より10日間短い8月1日からにしているのはどうしてですかと聞いたところ、学力向上を目的とすると聞きました。新宮市が学力向上にいろんな取組をしているのが見えます。東大との交流や明治大学のセミナーなどもあり、夏休みも短くし、子供たちに学力向上のために関係をつくっているすばらしい取組だと思います。 がしかし、学力向上だけでいいのでしょうか。昔からよく言われます、文武両道。文武両道を調べてみました。文武両道とは、学芸と武芸、その両道に努め、優れていることを示す語と書かれております。現在では、勉学と運動スポーツの両面に優れた人物に対して用いると書かれておりました。 ここで何を言いたいかというと、市は子供の夏休みの期間を削り、勉強に取り組ませる環境をつくったり、東大などと交流をしたりと勉学に関する環境は整えていると思うんです。しかし、スポーツ施設に対してはどうでしょうか。昨年、同僚議員が質問していました。体育館に冷房を設置してほしいと要望しましたが、冷房ではなく冷風機になりました。昨年、当局の体育館への冷房についての返答です。熱中症対策を行いながら安心して学校運営ができる環境づくりが大切だと考えております。子供たちの体育の授業、またクラブ活動の際、熱中症対策が特に重要であると考えております。先日、気化式冷風機を導入している白浜町の小学校の体育館を視察し、当日の体育館の気温は31度で、冷風機から出ている風の温度は27度で4度低い風が出ており、実際に涼しさを感じることもでき、暑さの緩和の効果を確認できたと。視察の結果を踏まえ、気化式冷風機の導入が適しているのではないかと考えておりますと、こう回答なされていました。 そこで当局に質問です。その視察のときに、実際に体育館で体育の時間分だけの運動はしましたか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 視察先の担当者からは、実際の体育の授業での運用方法や運用状況、またその効果について確認をしてまいりました。 視察の当日につきましては、実際に運動はしてございませんが、冷風による効果につきましては体感してきたところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  運動もしていないのに体感ですか。冷風機の前に立てば、それは涼しいと思います。けど、体育館というだけに体育をするわけで、その室温で運動すると熱中症になるのではないでしょうか。ましてや当時は31度でも年々気温は上昇し、今年の新宮の最高気温は33度だったと思います。で4度低くなったとしても29度、ただそれは外の気温が33度なだけで、室温なら何度だったでしょうか。そんな中、子供が運動できる状況だと思いますか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 暑さ指数が高い場合には運動等を止めています。教育活動における暑さ対策の基本としましては、気温や湿度、日射、風の要素を数値化した暑さ指数を基準としております。具体としましては、各校に暑さ指数計を配備しておりまして、その数値が高い場合に体育やクラブ活動、休み時間の外遊びを取りやめるなどの対応を行っております。また、暑さ指数が低い場合でありましても、運動などをする際には休息や水分補給の回数を増やすなどの取組を行っているところです。 議員がおっしゃられました気温の日の暑さ指数につきましては記録してございませんが、今申し上げたような対応を行ったと考えております。 ◆10番(吉良康利君)  僕、百聞は一見にしかずという言葉が好きで、何でも聞いただけじゃなくて実際に体験したいと思っていて、友達が学校の先生しているもので、生徒たちと一緒に体育の授業を受けさせてくれいうて頼んだら、いやそれはちょっとコロナもあるんでなかなか難しい言われて体験することはできんかったんですけれども、たまたま先日、王子ヶ浜小学校のイベントがあって、体育館に入ったらちょうどその冷風機が流れていました。時間が午後5時30分で、午後5時30分でさえ体育館の真ん中にいるとすごく暑く感じたんです。やっぱり視察は、見るだけではなくて実際に体験して、これなら子供たちも安全に運動できるというふうに判断してもらわないと、ちょっと判断の仕方が違うんじゃないかと。 あと、スポーツも大切な勉強の一つで、先ほどおっしゃった暑さ指数が高いからやめないといけない体育館の施設ではなく、子供たちが快適に運動できる環境を勉強と同じようにつくっていただきたいんです。 ただ、全国の体育館における冷房の設置数を見ると、やはり東京都の公立の小中学校の体育館の冷房設置率は82%、これ、かなり高いと思うんです。ただ、全国の設置率はたったの11%ということは、やはり先ほども言ったとおり、財の大きさをかなり思い知らされました。なので、なかなか地方に冷暖房を入れてくれというのはちょっと難しい問題だなと思うんで、今後もちょっといろいろ考えていきたいと思います。 また、冷房とは別に、屋外スポーツの観客席に屋根をお願いしたいんです。子供がスポーツをしている姿を見るのは親の楽しみであり、やたがらすサッカー場の客席に屋根をつけてほしいという多々の要望があります。サッカー場だけではなく、屋外のスポーツ施設には、子供たちの安全だけではなく、応援に来る親たちが熱中症にならないように屋根をつけてもらうことを検討していただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 今、議員から紹介を受けた本スタジアムにつきましては、平成20年度に今の形に整備されました。それから15年が経過しております。 本地方も、温暖化により熱中症のリスクについて懸念されるところです。議員御指摘のやたがらすサッカー場も含めた本市の体育施設の整備を進めていく中で議論していきたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  自分はずっとサッカーしていまして、親が応援に来てくれることがすごくうれしく、なので一日も早く、親には子供たちの活躍を、暑さを気にせず集中させて見せてあげてください。 ただ、いろんなことを申し上げたんですが、最近、熱中症の問題よりも深刻な出来事が大浜の体育館で起きました。大浜の体育館の天井が一部落ちたと写真を見せてもらい、ちょうど下に人がいなかったのでよかったものの、いたら死に値するほどの出来事で、落下の原因は雨漏りだそうです。天井についてあるときの断熱材の重さが約1キロで、落ちたときは水分を含み10キロほどになっていたと聞きました。大浜体育館の落下の事故の前に雨漏りをしているとの情報はなかったんでしょうかと聞いたところ、情報はあったようです。何か施設に異常が見つかったり報告があればすぐさま調査し、事故が起きる前に対処していくのが普通だと思います。 ここで質問です。委員会でも聞いたんですが、2年に1度の定期検査をしており、今年の3月に定期検査はしていたようなのですが、なぜ3月に点検した後に7月にこういう事故が起きたんでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  体育施設につきましては、定期点検の実施や管理人のふだんの見守りなどで適切な管理運営に努めてきた中で、今回、総合体育館アリーナの天井材の落下という想定外の事故が発生し、市民の皆様には大変な御迷惑と御心配をおかけしているところです。 議員御指摘の点につきましては現在調査を行っております。 ◆10番(吉良康利君)  定期点検の4か月後に天井が落ちたことになるので、今後、この事態を受け定期点検を改善していくおつもりはございますか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  この定期点検につきましては建築基準法上の規定に基づき実施しております。また、この点検の内容も決められたものになっており、その内容で本市は点検を行ってきているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  ということは、建築基準法に基づいて定期点検をしたにもかかわらずこういった事故が起きたということなので、建築基準法が大浜体育館のような老朽化した施設を想定してつくっているのでしょうかと、今回そういうふうに疑問を感じたんです。なので、今回の件は国に報告し、建築基準法の点検の内容を検討していただく必要があるんじゃないでしょうか。 では、次に移ります。 先ほどの雨で屋根が落下した問題なんですけれども、佐野の体育館も雨漏りしていると7月に市民からの情報をいただき、すぐに確認に行ったところ、ちょうど前日雨で、体育館にバケツを置いている状態を見ました。壁の板が剥がれかけていて、それをずっと放置されているままだと聞いていましたが、佐野の体育館で雨漏りしていることは知っていましたか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  管理人からの報告を受け、承知しております。 ◆10番(吉良康利君)  もう改善はされているのでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  現在、その雨漏りの原因を特定中で、改善にはまだ至っておりませんが、早急に特定し対応したいと考えております。 また、令和6年度で体育館の改修を計画しており、その中で防水塗装を行うことも考えております。 ◆10番(吉良康利君)  自分が佐野の体育館の雨漏りを知ってから2か月がたちます。大浜の体育館が雨漏りで天井が落下したということで、雨漏りをしている佐野の体育館は改善されていない。これ、市の管理体制は大丈夫でしょうか。 また、自分なら、1個の体育館でそういうような事故が起きた場合、市内全部の体育館を一度やめて全部を調査するべきではないかと思ったんです。もし落下で、人がいなかったんで今回は大きな事故になっていませんが、これがもし人がいて人命でも奪われる場合、市はニュースで頭を皆さん下げ謝罪する姿、そんな姿を新宮市が起こしたことでは見たくありません。どうか、大切な市民です、市民の安全をまず第一に考え、最悪の場合を想定し、少しでも危険があるなら施設を閉鎖しすぐに点検、使用させるなら100%安全確保の中、施設の貸出しを行ってください。 また、新宮市の学校の体育館もかなり老朽化しているように思われます。命につながる問題です。子育てするなら新宮市でをスローガンにするのであれば、早急にこういう事態を対応してください。よろしくお願いします。 ◎教育部長(尾崎正幸君)  すみません。少し私どもの考え方といいますか、お伝えしたいと思います。 安全でない施設を使わせるということはあってはならないことだと思っています。その点については十分我々も心に収めているところです。 今回の総合体育館の天井材の落下、その後、我々ほかの体育館のほうも確認させていただきました。根本的に違うのは、総合体育館につきましては天井に直接断熱材を貼り付けていると。それが雨漏りの水の重みによって落ちたと想定されるということでございました。ほかの体育館につきましては、佐野、また蓬莱、こちらにつきましては天井の構造が違いまして、つり天井の構造になっておりますので、雨漏りによって天井が落下するということはないというのを確認させていただいて、それで今現在使用していただいているところでございます。 加えて、丹鶴小学校にありました体育館、これも市立体育館として使っておりますけれども、こちらのほうにつきましても令和2年度、令和3年度で改修工事を行いまして、天井のほうも防水塗装も行い雨漏りもないということを確認させていただいておりますので、その点については我々も十分承知させていただいて、早急な対応をさせていただいたところでございます。この点だけちょっとお踏まえおいていただければと思います。 ◆10番(吉良康利君)  これ、佐野体育館の天井なんです。よく見てください。一部だけ剥がされているんですわ。ほんで、それ以外は剥がされていないんです。これ多分、雨漏りか何かで剥がしたと思うんですよ。先ほど言っていただいたとおり大丈夫だと言うけれども、これってほか剥がしていないのはどういう理由ですか。これだと……。ですよね。これ雨漏りで多分外しているん違いますか。これ佐野体育館なんですけど。 ◎教育部長(尾崎正幸君)  御覧のとおり、天井材のほうは一部外してございます。これ、雨漏りによってシミができ、それによって不都合が生じる、またそういう状態であるということで剥がさせていただいております。雨漏りに際しましても、それは部分部分の補修で対応しかないんですけれども、補修をさせていただいているところです。それを今般、来年度計画ということで根本的な対応をしたいということで考えているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  ということは、今の佐野の状態で、雨漏りしていて壁がああやって先ほどみたいに剥がれていたり、天井がこういう状態で今使用しているじゃないですか。これはもう安全に子供たちが使用しても大丈夫だよということになりますか。 ◎教育部長(尾崎正幸君)  全てが100%大丈夫かということでありましたら、何事についてもちょっと言い切るものではございませんけれども、現状におきましては安全だという判断をさせていただいております。それは、我々新宮市の職員の中にも建築の専門家がございます。そういう方にも知見をいただきまして確認しているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  返答ありがとうございます。 自分も子供がいるんで、もし子供が遊んでいて天井なり何か落ちてきてけがなりした場合、僕、自分の命より大事なんですよ。だから謝ってもらいたくもないし、そういう何か事故のニュースでよく謝罪しているけれども、謝罪したところで被害者の気持ちを考えているのかなと思って、なので、何か少しでも市として何か言われたら、調査だけでもいいんで何か対応だけでもしていただいて、安全に使っていただけるようしてもらいたいのと、やっぱりお金がかかるんで、財政が本当に新宮市、ないのも分かるんで、でもそういうお答えをいただいて、少し安心して自分の子供も佐野体育館で遊べるように思いましたので、ありがとうございます。 ◎教育部長(尾崎正幸君)  議員のおっしゃられることは当然のことでございまして、安全第一、これを確保できない施設を不特定多数の市民の皆様に使っていただくということはあってはならんと思っています。そういうところを肝に銘じまして今後も対応してまいりたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。よろしくお願いします。 ○副議長(大石元則君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後2時32分--------------------------------------- △再開 午後2時44分 ○副議長(大石元則君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 10番、吉良議員。 ◆10番(吉良康利君)  3項目めの城南中学校・緑丘中学校の統合による仮設校舎の必要性を聞きます。 午前中、同僚議員と少しかぶるところがあるかもしれませんが、先ほどの冷房設置の件ややたがらすサッカー場の件などにはお金がかかると思い、新宮市の少ない財源の中でどこかに予算がないかとずっと考えていました。そのときに、令和9年に城南と緑丘中学校の統合に当たり、緑丘中学校大規模改修工事をする間、仮設校舎を緑丘グラウンド内に造ると聞きました。 ここで質問なんですけれども、仮設校舎の資金は全て市の財源でしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 学校統合に伴い必要となります仮設校舎についても補助の対象となります。なお、補助率は2分の1です。また、残りの2分の1につきましても過疎債など有利な起債を利用していくことを考えております。 ◆10番(吉良康利君)  仮設校舎を造らず、緑丘中学校の大規模改修をしている間は空いている城南中学校を使い、改修工事後に緑丘に移動するという手段はないでしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  城南中学校の校舎を利用することにつきましては、議員おっしゃられるように費用面を考えると安価で済むということもありますので、一つの案として検討したところでございます。そうした中で今回、仮設校舎の案に至ったのは、一つの校舎に二つの学校を置くことは、現在の城南中学校の校舎では教室等の不足により困難な状況であり、事前統合を行うということも考えられますが、その場合も同様で、いずれの場合におきましても城南中学校敷地内への仮設校舎の建設が必要となってきます。 また、仮設校舎を緑丘中学校の敷地内に建てるメリットとしては、緑丘中学校の生徒については、仮設校舎を使用するため引っ越しによる環境の変化は生じますが、両校における人間関係の面においては、統合までの間の変化はございませんので、それぞれの学校で同じ顔ぶれでの学校生活を続けることができ、少しでも不安が少ない環境で統合を迎えることができるということも考えました。統合に向けた施設面や生徒の学校生活の面などを考えて、今回、仮設校舎を緑丘中学校の敷地内に建てるという考えに至ったところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  まず、城南中学校の教室の数が足りない状況であるということですが、僕が城南中学校に通っていた頃は、3年生のときは6クラスありました。今の多分、城南中学校と緑丘中学校の生徒を合わせてそれ以上になることはないので、どうにかやればいけるんじゃないかと。 あと、中学校の生徒に関しては仮設校舎の使用で環境の変化は生じますが、両校における人間関係の面においての変化はなく、それぞれの学校で同じ顔ぶれでの学校生活を続けることができ、少しでも不安を少なくし、統合を迎えることができるということを考えますということですが、それぞれの学校で同じ顔ぶれでの学校生活を続けることができ、少しでも不安を少なくするんですか。中学校も、夏休みを少なくし、10日間短くなったと聞いています。例えば、土日最大4日を除いたとして6日間学校に行く日が増えているんですけれども、その6日間の1日でも城南中学校と緑丘中学校で合同勉強体験授業でもしてみて、1日。で1日終わった後に、子供たちにどうかと、不安かとかどうやというのを聞いてみるのも一つの手じゃないかと思うんですよ。 何か同じ顔ぶれでと言っているんですけれども、小学校の子たち、特にサッカーなんですけれども、いろんなところから集まってきて、いろんな生徒とチームになって練習や試合をしているんで、その点に関してはちょっと疑問なんです。 あと、自分は高校卒業とともに大学で18歳から独り暮らしを始めて、最初、大阪で独り暮らしを始めたときにホームシックにかかって、あと高校で料理なんかも教えてもらったこともなかったんで大変食事には困り、生活に慣れるまで1か月、本当につらくて、もう大学を辞めて実家に帰ろうかなと思ったぐらい初めての独り暮らしがとてつもなくつらかったんです。社会に出たらもっと大変なこともいっぱいあるんですよ。もちろん統合に当たり、子供が不安になり、不登校になったりされるのが一番困ると思うんです。それもよく理解しているんですけれども、やっぱり大切な中学生の時期にいろんなことを経験させるのも僕、教育だと思っていて、また別に仮校舎にしても、お金が半分ぐらい補助金で出るとか、それ以外にもいろいろあると思うんですけれども、多少なりとも新宮市の財政、お金もかかると思うんで、そういうところは少し考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思っていまして、多少なりとも市の税金を使うことになるんであれば、やはり仮校舎を造らず、改修工事までの間に何とか城南中学校の校舎を使い、その仮校舎に係るお金をスポーツ施設の資金に回すことはできないかと思うんです。 とにかく、ますます新宮市の人口が減少していって財源が少なくなる中、地方はもう無駄をなくして必要な部分に財源を使う工夫をしていく時代に入ったと思うんですよ。     (「そうや」と呼ぶ者あり) ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 かといって、今ここで僕が言ったからって、ああそうですね、仮設校舎を取りやめますわということはまず当局が言ってくれると思わないんで、もう一度だけ検討していただき、保護者会の方とか先生たちとの話の場をもう一回だけつくってもらって、この件に関してもう一度皆さんで検討していただけないかと思うんですけど。 ◎教育長(速水盛康君)  御指摘の点は理解をしております。実際に学校と協議をした中で、昔と違って今、特別支援学級とか、それからイングリッシュルームであるとか、個別の対応の教室であるとか随分とそういう教室が実際に今設置されておりまして、城南中学校に。空き教室はどれくらいあるか、実際そこに入れるためには、緑丘中学校の子が来てというと、実際には2クラスから3教室だと、実際に使えるのは。とすると、あと今御指摘あったように緑丘中学校の普通教室が6教室と、特別支援学級が今現在2教室ありますから、少なくとも8教室ぐらいは入れないといけないので、そうすると仮設はどうしても建てなきゃいけない。そういうふうなところを考えていくと、先ほど説明させていただいた今の緑丘でということが、広いところですのでお互いによいのかなと。 ただ、議員おっしゃられた交流という面では一つのアイデアだと思っています。例えば、安全を確保するために城南中の子供たちが一度緑丘中学校に朝の何時に登校しましょう、そこで登校の安全を確認したりとか、今おっしゃられたように一度双方行って何か交流授業しましょうとか、一つのアイデアでありますので、また今後、育友会の皆さんとも相談しながら検討させていただきたいと思っております。 ◆10番(吉良康利君)  ありがとうございます。 では、次に防災対策についてです。 先日、9月8日にモロッコでの地震がありました。そこでも大変多くの犠牲者が出、死者が3,000人に達しようとしております。今でも非常に怖い映像がたくさん流れております。 日本では、今後南海トラフ大地震が起こるであろう想定の中、全国各地で防災対策が取られております。この新宮市も例外ではなく、海に近いまちのため津波に対する警戒強化が必要だと思います。 自分自身、阪神・淡路大震災を兵庫県西宮市で受けました。東北大震災の津波をテレビで見て、地震よりもはるかに津波のほうが怖いと思いました。阪神・淡路大震災のときに自分が住んでいた西宮市では、地震だけで1,000人以上もの死者が出たんです。これに加え津波が来たらと思うと、どれだけの犠牲者が出たかと思うと大変恐怖です。 まず、皆さんに阪神大震災での体験談をお話しさせていただきます。 当時、実際に震災に遭ったとき、今の時代のように携帯もなく、情報はテレビと家の固定電話のみでした。震災直後に停電し、断水し、電話も止まり、外部の情報が全くないまま昼まで過ごしたのを覚えております。とにかく直下型の地震に遭ったのは初めてで、午前5時46分、熟睡中でしたので、目が覚めたときには自分はベッドとたんすの間にいました。何が起きたか全く分からず、ただ、ドーンという音とともに2階から1階に落ちた記憶があります。だから、急に起きたんで、本当に原爆が落ちたと思って、戦争が始まったと思ったんですよ。情報もないまま、とにかく窓まではいつくばって行き、窓の外を開けたら周りは火災、あと人の助けてくれという声が至るところから聞こえたんです。当時まだ冬で外が暗かったので、全く周りの状況が把握できないまま夜明けを待って、夜が開けてきて明るくなったときのまちの光景見たときに、戦争映画の焼け野原のようなまちでした。そこからが大変で、まず飲み水や食料はたまたま前日に買物をしていてしのげたんですが、一番困ったのはトイレ。断水でトイレが使えないので、その日1日、大以外はトイレを流さずに、次の日に3時間以上歩いてポリタンクだけ買いに行きました。断水が続いたんで、近くのどぶ川に水をくみ、それでトイレをどうにかしのぎました。 実際、大地震を体験した自分から言えるのは、本当に地震は怖いもので、一瞬で世界が変わることだということだけを皆さんに理解していただきたい。それ以降、多分たんすの転落防止のつっぱり棒などが販売されたと思います。台風と違い、地震には予告がありません。今この場所で地震が起きてもおかしくないのです。日頃の対策と防災の強化が必要だと思うのです。 そこで当局に質問です。今後南海トラフ大地震が起こるであろう予測の中、津波対策で造ったと思うんですが、蓬莱公園築山にある一時避難場所についてお尋ねします。 蓬莱公園築山の一時避難場所は何人避難でき、どれぐらいの時間その場所で避難すると想定しておりますか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 蓬莱公園の築山の収容人数につきましては310人です。 また、避難場所での滞在時間につきましては、大津波警報が解除されるまでとなりますが、解除までにかかる時間は地震の規模により異なります。東日本大震災の際は大津波警報の発表から津波警報に切り替わるまでに1日半程度を要しましたが、蓬莱公園の築山につきましては浸水深が30センチから1メートルと想定されております。安全が確認できれば数時間で指定避難所等への2次避難が可能と考えられます。 ◆10番(吉良康利君)  数時間かかるということで、ただ蓬莱小学校跡地になるこの場所に、一時避難場所なんですが、トイレがないのはなぜですか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  蓬莱公園の築山などの指定緊急避難場所につきましては、災害から逃れるためにいっときの間緊急的に避難する場所であり、災害危険箇所からの立ち退き先の確保を目的としていることから、全ての指定緊急避難場所において、元からトイレが設置されている場合を除き、トイレは設置しておりません。その上で、出前講座等の機会を通じて、津波到達時間まで余裕のある場合は津波浸水被害やトイレが設置されている避難所への避難を呼びかけております。 ◆10番(吉良康利君)  まず、この一時避難場所を見たときにトイレをどうするのかなと思ったのと、あと地震って本当に365日24時間いつ来てもおかしくないので、真夏だったら水分補給とか真冬だったら毛布、そういうのも必要だなと思って、それだったら仮設のトイレを置いたり、納屋でも置いて毛布でも置いときゃいいのになと思ったんですけれども、よく考えたら新宮って台風も多いんで、そういう高台にそういうものを置いたほうが余計危ないんじゃないかということを考えました。この間の台風でそう思ったんで、とにかく市民の方には、一時避難所はあくまで一時避難所だということで、トイレとか水分とか毛布がないよということだけを認識してもらって、時間があるんだったらやっぱりそういうふうな確保できる場所に移動させてもらえればと思います。 あと、新宮に嫁と来て一番最初に思ったのは、まちが本当に暗いんですよ。地震って本当にさっき言ったように365日24時間いつ来るか分からないので、夜に地震が起きた場合、こんな暗いまちでちょっと逃げるのは大変だと思ったんで防犯灯を増やす提案もしたいんですけれども、この防犯灯をつけるには、新宮市の判断ではなくて地元の自治会が維持管理するということなので、新宮市と地元の自治会とが話をして、暗い場所にはもう少し防犯灯をつける努力をしてもらえるように話合いを進めていただきたいです。 あと、次なんですけれども、この間、本当に新宮に来て台風を味わってすごく怖かったんです。東京では32年間台風で怖さを感じることがなかったんで、あの台風の日、嫁と2人で朝起きたら水につかって浮いているかもねと言いながらいたんです。こちらに来たときに、紀伊半島大水害における熊野川町に水があふれたときの水位が地面から8.27メートルだったことを示すモニュメントを見たときには本当に非常に驚きました。東京にいて水害被害に遭ったことは知っていたんですけれども、こんな高さまで水が来たんかと思い、経験していない自分の想像をはるかに超えていました。やはり経験していないと、想像をはるかに上回るもんだなと思ったんです。 前々から新宮の人には聞いていたんですけれども、外で流れる防災放送の声が何を言っているか聞こえないし、聞きづらいよと聞いていましたが、本当だとそのときに実感しました。まず第一に、台風のとき、来る予報があるので家の雨戸は全部閉めます。だから、普通のときでさえ全然何を言ってるか分からんのに、雨戸を閉めたら余計何を言ってるか分からなくて、友達からメールを登録すると情報が分かるよと言われたんですけれども、実際に高齢者の方ってそういうメールの機能の使い方が分からない人もたくさんいます。 そこで質問なんですが、高齢者の家だけでも早急に防災戸別受信機を導入していただきたいんですが、高齢者の家の全てに防災戸別受信機が置かれるのはいつぐらいになる予定でしょうか。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  現在、戸別受信機につきましては、防災行政無線をデジタル化した際に熊野川町など山間部に全戸配布しております。新宮地区につきましては、令和4年度に避難に支援を要する方を対象に100台設置しております。今年度につきましても、100台を購入し8月に納品されましたので、昨年度の希望者のうち残り58名に対し、9月1日付で設置の案内を送付しました。こちらについては随時設置していきます。 また、次の段階としまして、11月の広報にて携帯電話等を所有する人がいない世帯や現在新宮市が情報発信しているメール配信や電話配信などが利用できない方への希望を募る予定にしております。 以上です。 ◆10番(吉良康利君)  本当に命に関わることなんで早急にお願いしたいです。 では、すみません、次に5類に移行したコロナに対してです。 今後、コロナの影響により仕事に支障が出た場合の生活保障について、コロナが5類になりました。かといってまだまだコロナの感染者は多く、今年になり医療センター内でもクラスターが出ていました。ただ、症状がいっときよりも軽くなったとはいえ、先日、友達がコロナに感染し、後遺症で2週間以上味覚障害を起こしたという話や、頭痛が続きだるさが続いているという話も聞いています。 また、先日9月7日木曜日に、コロナウイルスオミクロン株の新たな変異株、BA.2.86系統が国内で初めて確認されたとのニュースを見ました。今後もコロナがどういった変異株になるか分からない状況です。 そこで、個人店の飲食店の店主がコロナに感染し、後遺症で味覚障害になった場合、店の経営ができないと思うんです。けど家賃は払わないといけないし、生活もしないといけない。一般企業や皆様のような公務員などでは、たとえ仕事を休んでも給料はもらえます。ただ、個人事業主は仕事を休んだ場合収入がなくなります。 ここで質問です。今後、コロナの影響により仕事に支障が出た場合、生活保障などはお考えでしょうか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より答弁させていただきます。 コロナが2類相当であった際には、市の独自政策といたしまして、個人事業者向けに新宮市経営持続化支援金、感染対策事業者支援補助金、飲食店等が休業した場合には協力金を支給する緊急対策協力金、市民1人につき1万円の生活支援給付金など実施した経緯がございます。5類に移行しまして、国や県、市の支援制度はないのが現状でございます。ただ、議員御指摘のような状況は理解しております。 コロナにかかわりませず、生活にお困りの場合は福祉部局が相談窓口となっております。今後も、コロナの状況を踏まえ、国の動向にも注意していきたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  考えていただけていることは分かりましたので、少し安心しました。 コロナが発生し、東京にいるときから新宮の飲食業の人たちは生活大丈夫なのかなと思いました。自分も飲食店を経営していましたので、その人たちの気持ちがすごく分かります。 最初の頃は、国からも県からも市からも支援は多少なりともあったんです。ただ、年々それが地方はなくなっているような気がしていました。東京では、飲食店に対し、コロナまん延防止として、営業を休止したり時間を短縮したら協力金として店に1店舗当たり協力金を日額3万円くれます。ただ、新宮はどうだったんでしょうか。このニュースが全国的に流れれば、結局、飲食店に行くな、飲食店に行くと危ないというニュースなんです、ただ、東京にはそういう補償があったんです。でも、それも新宮の市民が見たら、じゃ新宮も飲食店に行ったらコロナにかかったら危ないわと思って、自粛する人も結構多かったんじゃないでしょうか。当時は、東京からこういうニュースが流れると飲食店離れになり、補償されていない地方の飲食店の経営は大丈夫なのかと本当に心配しておりました。 飲食店だけではなく、新宮市にはいろんな職種で個人事業主が多いんです。自分もかつては個人事業主でいました。個人事業主の大変さがすごく分かるんです。働けばそれは収入は入ってきますが、働けなくなると一円も入ってきません。先ほども言いましたが、公務員やサラリーマンはコロナに感染しても休んでも月給は入ってきます。 まだまだコロナが最近のもので、今後も感染拡大や、新しいコロナ株が出て症状がひどくなるかもしれません。こういった影響で働けなくなった人のサポート体制をどうにか新宮市でつくっておいてください。よろしくお願いいたします。 最後に、高齢者や身体障害者が生活しやすいまちづくり。 まず1点、高齢者に関して、移動手段の充実は大事だと思うんです。近年、高齢者による車の事故が多く、免許証返納の動きが進んでいます。がしかし、それも東京主体で考えた考えで、東京では車がなくても先ほど言いましたように不便さは感じません。けれど新宮はどうでしょうか。車がないと本当に不便です。住まいの場所によってはスーパーまでも遠く、ましてや医療センターに行くのも交通機関が必要です。この新宮市には、高齢者が多い割に、まちにベンチがほとんど見当たりません。ましてやバス停にもベンチがないんです。高齢者が徒歩で買物に行き、途中途中に休憩できるベンチがないことで、買物に行くことだけでもかなりの労力が必要だと思うんです。 ここでお願いです。高齢者が買物の途中で休めるベンチを至るところに置いてほしいんですが、お願いします。 ◎健康長寿課長(西洋一君)  健康長寿課、西から答弁させていただきます。 本市では、年に1度なんですが、木材関係事業者の方から木製のベンチの寄贈を受け、公共施設等への設置はしております。歩道の上などにベンチを置くということが今考えられますが、歩道の幅や権利関係など置くことが可能なのかどうかということを関係機関なり関係課と協議してまいりたいと思います。 ◆10番(吉良康利君)  取り組んでいただいているようで安心はしました。 買物帰りの高齢者を見かけたときに、本当に大変そうだなと、そういや新宮はバス停でさえベンチがないわとずっと思っていたので、また買物だけで大変そうなのに、病院へ行くのにお年寄りってどうするんやろうと。自分、旧市内は自転車で本当に走り回っているんですが、いざ病気になり医療センターに通うとなると、さすがに病気のまま自転車では行けず、かといってバス停まで行ってバスを待つという体力もなく、そう思うと、高齢者が病気になった場合、病院に行く手段としてはバスだけでもつらいんじゃないでしょうか。熊野川地区ではデマンドタクシーが導入され役立たれていますが、熊野川町の人の中に、病院の場合帰りの時間が予想できないので、予約制であると不便な部分もあると聞きました。 そこで質問なんですが、熊野川地区以外、今後デマンドタクシーの導入を検討するのでしょうか。先ほども言いましたが、帰りの時間が読めない病院の通院に限っては、タクシー会社と協力し、病院に限り高齢者には通常のタクシーを利用してもらい全額無料にしたいんですが、全額無料となると新宮の財政的にも苦しいと思うので、せめて料金を半額になるチケットを配布する方法などはいかがでしょうか。 ◎企画調整課長(勢古口千賀子君)  企画調整課、勢古口より答弁いたします。 市街地の公共交通の再編につきましては、福祉施策、高齢者施策と地元交通事業者の安定した経営の両立を図っていく総合的な交通対策を組み合わせていく必要がございます。 現在、タクシーチケットの助成制度など制度設計につきまして、庁内関係課での協議を進めているところでございます。 ◆10番(吉良康利君)  高齢者にとって病院に行くことは本当に非常に重要なことで、病院に行くだけでも楽に金銭的にも負担をかけさせないよう、早くそうさせてあげたいんです。 ちなみに、ほかの自治体は高齢者にどういう助成をしているんだろうといろいろ調べてみました。こういう町を見つけたんです。岡山県鏡野町です。人口が1万2,000人、新宮市の約半分以下です。一般財源が123億円、ちなみに新宮市は170億円。令和3年からタクシー利用の助成を開始しております。鏡野町にお住まいの方で65歳以上の運転免許証を保有されていない方と、母子手帳を交付されて出産予定日の1年後まで、タクシー料金を6割負担するという助成をしております。人数の関係もあるんで新宮市にとってもちょっと難しいと思うんですけれども、こういう町を参考にいろいろ考えていただきたいと思います。 最後に、新宮に来て一番思ったのは道の狭さです。 同僚議員がお願いしている緑ケ丘一丁目の道路は、もちろん狭いなと思っていました。自分、本当に毎日自転車で走っているもので、あそこの前に車が両方向から来ると電柱に挟まれそうになったこともあります。ただ、それ以外にも狭いところがあって、城南中学校の正門前、この道は、トラックと乗用車が擦れ違うときはどちらかの車が歩道に乗り上げないといけないぐらいの狭さです。これは、自分が城南中学校に通っているときから、昔から道路の狭さは変わりません。 それともう一つ、新宮石油からイオンに向かって通る道です。ここは大雨ではいつも浸水し、またカーブもあることから非常に危険な道路だと思います。また、ここには車椅子の人も生活していて、自転車ですら危険を感じるので、車椅子にとっても大変だと思います。 ほかにもたくさん狭い道路があるのですが、ここで質問です。この城南中学校の正門の前が狭いことや新宮石油のイオンに向けて通る道が狭くて危険であることは知っていましたでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁させていただきます。 城南中学校の道路については、拡幅の必要性は認識しており、新宮石油からイオンに向けて通る道路についても全体的に道路幅員が狭いことは認識しております。 ◆10番(吉良康利君)  ちなみに、道路の拡張工事っていろいろされていると思うんですけれども、何を基準で優先的に道路を決めていますか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  道路拡幅箇所の選定については、交通量や道路幅員、費用対効果等様々な観点から整備箇所を選定しております。 ◆10番(吉良康利君)  やはり市道も県道もそうなんですけれども、拡張工事するに当たり優先順位を明確にし、先ほども当局が言っていましたように、道路が狭いとベンチを置くにしても歩道の幅が必要みたいなので、子供たちや高齢者、身体障害者の人たちが安心して移動できることを一番に考えて広げていただきたいんです。もう一度、子供、高齢者、身体障害者の目線になって考え、新宮市全員が住みやすいまちづくりにしてください。 最後に、どうか全てにおいて市民が安全・安心して暮らせるまち、そういうふうに全員が思えるまちにしてください。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(大石元則君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後3時17分--------------------------------------- △再開 午後3時27分 ○議長(三栗章史君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △湊川大介君 ○議長(三栗章史君)  3番、湊川議員。 ◆3番(湊川大介君) (質問席) 皆さん、お疲れのところ誠に恐縮ですけれども、もうちょっと御辛抱いただきたいと思います。 まずは、新宮市の学校教育について少しお尋ねをいたしたいと思います。 私は、令和4年度途中まで新宮市教育委員を務めさせていただきました。市内の小中幼稚園、子供たちに関する大変重要な課題を教育委員として関わってまいりました。中でも、私にとりましてつらい思いの中で、小中学校の再編、幼稚園の休園あるいは廃園にも関わってまいりました。当たり前ですけれども、子供たちは新宮市の宝であります。日本の宝です。その子供たちの未来を明るく豊かなものにするということは我々大人の責任であります。 私は、我々大人たちが何かを我慢してでも子供に投資するべきであるといつも思っております。今、投資という言葉を使わせていただきましたけれども、主に金融関係の業界用語として使われることが多く、この場では適当ではないかもしれませんが、教育に対しては、子育てを含めましてできるだけ多くのお金をかけるべきであるというふうに考えております。 新宮市の教育予算は市全体歳出予算の9.4%、金額で約16億円、金額の多寡については別の議論ですけれども、必要かつ十分とは申せません。ほかの自治体と比べるべきものでもないかもしれませんけれども、決して見劣りするものではないというふうに考えております。 子供の成長過程におきまして、味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚、いわゆる五感を通して体験することは、経験値として脳にインプットされやすく、いわゆる体験型の情報は忘れにくいというふうにされております。小学校6年、中学3年を対象に全国共通学力・学習状況調査が実施されております。新宮市は和歌山県で何番目とか、日本の小中学校の平均値よりどれだけ離れているとか、数値で見ることはとても大切なことだというふうに認識も持っております。しかしながら、それによって対症療法的な施策を実施しても、先ほど申し上げた五感を通して体験するいわゆる経験値というふうなものにはなりにくく、記憶域には定着しにくい、すぐ忘れてしまうというものだと思っております。 新宮市の教育の主な取組の中に豊かな学びの推進というのがあります。豊かな学びとは何ぞやと。私なりに考えまする豊かな学びとは、いわゆる体験型の授業を通して社会との関わりや命の大切さ、他を尊重する心、道徳心の涵養、卑怯なことを絶対しない、日々の授業を通して体験・経験を積んでいく、立派な人間をつくっていく、新宮人として誇りある人間をつくっていく最も大切なことかと私は考えております。 新宮市は、歴史ある文化のまちでございます。歴史的教材は豊富に存在しておりまして、こんな市は大変珍しいのではないかというふうに考えております。ですから、ふるさとの教材、人材を活用して、新宮市を誇りあるふるさとと思っていただけるような教育であってほしいと強く考えております。 市民の皆さんには、熊野の歴史や文化の重みを後世に伝えていく義務がある。当局におかれまして、もちろん既に取り組んでおられることも存じ上げておりますが、市民あるいは児童生徒に対し、このすばらしい熊野の歴史、文化をもう一度見直していただき、新宮の人間として誇り高き我がまちと思えるようなさらなる取組をお願いいたします。 今、全国の小学校で一人一人にパソコン端末を与えデジタル化する授業、離れた場所での同時授業を実現するICT教育の強力な推進、先進的なすばらしい施策ですけれども、私は、古いと言われるかもしれませんが、何か違和感を覚えるのであります。その違和感とは何か。私なりに思う違和感とは、国語の教育が不十分ではないかというふうに考えております。素人が何をと思うかもしれませんけれども、日本人として生まれ育つということは、日本語を覚え、日本語で思考し、日本語で会話し、日本語を書く、そういった基本的なことが日本語の構造を成長する過程で知らぬ間に理解し、会話ができ、文書の内容が理解できる、そういうことが教育の大切な要素であると思っております。 その国語力を高めるために最も近道であるというふうに考えておりますのが、地味かもしれませんけれども読書、ひたすら読書、これ以外にはないというふうに考えております。読み書きそろばんと言いますけれども、ほとんど使われなくなりつつありますけれども、幼少期の基本教育の原理原則は、読む書く、そろばん、いわゆる算術だというふうに思います。 私の主観ですけれども、良書はよりよき人間をつくるための一番安くて一番効果のある方法だと思いますので、当局におかれましては、丹鶴ホールにありますすばらしい市立図書館を最大限利用して、移動図書館も利用して、あらゆる場面で読書活動、読み聞かせ、ビブリオバトル、新宮人の偉人の展示を含めて、さらなる推進を心からお願いいたします。 今るる申し上げました私の教育に関する思いについて、教育長のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ◎教育長(速水盛康君)  ありがとうございました。議員の思いをお聞かせいただきました。 大きくは子供への投資、体験的な学び、ICTと国語教育と、そういったことについてだったかと思っております。それぞれ議員御指摘の点は非常に的確な問題提起でありました。また、これまでも教育委員として在職していただいたときに随分とそのようなお話を議員からいただいたことを、今思い起こしたところであります。 しかし一方では、見方を変えますと、体験的な活動であったりとかあるいは読書活動など、私たち大人が子供と関わることというのは随分とあるように思います。例えば、読み聞かせを実際やっていただいているボランティアの方々やふるさと学習でのゲストティーチャーで御活躍をしている方々、そして地域では登下校の見守り、子供を主人公にしたイベント、そういったことでも、お金ではない、私たちが参加できる子供への投資、そういった一例ではないかと、そういうふうにも考えております。 地方ならではのよさというんですか、そういったものを生かして、また丹鶴ホールなどの地域資源を活用して人と人との関わりを大切にした学校と家庭と地域との連携、こういったことが子供を成長させていくんではないかなと。こういったことはやはり私たちの地方ならではの魅力であると、そういった魅力を十分に私たちが認識をして、そしてそのような教育環境を皆さんのお力をお借りして整えていくこと、それが私の仕事ではないかなと、そのようにも感じたところでございます。 ◆3番(湊川大介君)  御丁寧な答弁ありがとうございます。引き続きよろしくお願いをいたします。 学校教育の問題点の認識についてお尋ねをいたします。 私が子供の頃、昭和40年代後半ですけれども、教室にテレビなんてありませんでした。エアコンなんて一般家庭でさえもさほど普及をしておりませんでした。50年前の昔と今とを比べても意味はありませんけれども、そんな時代と比べて、今の教育環境、設備の進化は本当に目覚ましいものがあるというふうに感じております。反面、そういった教育環境の進化と因果関係があるとは申せませんが、子供たちへの内面といいますか、心の内はどうなのでしょうか。当然、今も昔も学習に問題を抱える児童生徒は一定数の割合で存在しております。そういった児童生徒は、私の育った時代ではいわゆるほったらかし、親も特に勉強せえよなんて言うことは聞いたことはありませんでした。 余談ですけれども、私は落ちこぼれでしたが、勉強しなさいなんていうことは親から言われたことは一切ありません。諦めていたのかもしれません。私の家は商売をやっておりました。それなりに忙しかったみたいで、親からは、勉強はええさか店手伝いなさい、配達行ってこいなんてことを毎日毎日言われていました。友人が校庭で遊んでいるのを横目に、毎日毎日毎日手伝いをさせられていました。反発心はあったものの、親の言うことは絶対だ、それが当たり前でございました。すみません、余談でした。 今の子供たちの教育環境の変化は、私の感覚では追いつけない、想像もできないほど早く、それに対応できるだけのスキルを身につけて、いわゆる生きる力、それを育み、将来立派な社会人として成長し、地元新宮市に貢献できる人をつくっていくことが新宮市のためになるというふうに思っております。 学校教育は採算性がなく、そもそも採算という言葉そのものが全くなじまないし、効果が上がるまでには大変時間がかかる。私は、教育は遠回りに見えますが、実は最も重要で最も効率的な行政施策であると心から信じている者の一人であります。釈迦に説法みたくなりましたけれども、これからも今にも増して一人一人に手を差し伸べる手厚い教育環境の整備、もちろん勉強だけではない、体験学習のための環境の充実、整備をしていただきまして、スローガンでありますところの子育てするなら新宮市、ぜひ実現していただきたいと思いますし、同時に、多忙を極める教師先生方の働き方について、特段の御配慮をお願いいたします。これは、答弁は結構です。 3番目、次に通級指導教室の設置についてお尋ねをいたします。 新宮市内の通級指導教室を設置している小学校は、神倉小学校のサポート教室と王子ヶ浜小学校のことばの教室、城南中学校の3教室であることは間違いないでしょうか。当局にお伺いします。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 市内のサポート教室、通級指導教室につきましては、ただいま議員おっしゃられるとおり合計3教室がございます。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。 現在、それぞれの通級指導教室に通う児童数と指導される教員の人数をお伺いします。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  まず、それぞれに指導する教員ですが、それぞれ1名ずつの教員が担当し指導しております。また、通級に通っておる児童生徒数につきましては、令和5年9月1日現在ですが、神倉小のLD等通級指導教室に21名、王子ヶ浜小の言語通級指導教室、いわゆることばの教室に27名、城南中のLD等通級指導教室に8名の児童生徒が通っております。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。そのうち、市内の三輪崎小学校あるいは熊野川町、高田から通級に通っている児童は何人かお教えください。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  現時点においてですが、熊野川町、高田から通級している児童生徒はございません。三輪崎小学校からは神倉小のLD等通級指導教室に3名、王子ヶ浜小のことばの教室に3名の児童が、また光洋中学校からは、城南中のLD等通級指導教室に1名の生徒が通級しております。 ◆3番(湊川大介君)  三輪崎小学校からは合計6名ということの理解でよろしいですね。ありがとうございます。 通級指導教室の設置に関しましては和歌山県教育委員会の所管でありますので、新宮市の教育委員会に対して何か申し上げましてもなかなか難しい事情があることは存じ上げておりますが、新宮市内における三つの規模の大きい小学校、神倉、王子ヶ浜、三輪崎です。そのうち神倉小と王子ヶ浜小には通級指導教室があり、三輪崎小学校にはない。現在、三輪崎小の6名の児童が王子ヶ浜なり神倉小の通級指導教室に通っているということを先ほどお聞きしました。それは保護者が送迎をしているということですね。 私が申し上げたいのは、旧市内の小学校に2か所あり、手いっぱいながら運営をしていただいております。しかしながら、ある程度の規模校であるにもかかわらず三輪崎には通級指導教室がないため、保護者が神倉、王子ヶ浜小まで送迎しなければならない。保護者の方の負担も大変だろうなという感想と、何で三輪崎にないんなよという疑問を持つわけです。 先ほど申し上げましたように、和歌山県の教育委員会の所管でありますので新宮市だけではなかなかできない。県内には似たような事例がたくさんあるというふうに思います。県としても当然優先順位があり、その中で優先順位を上位へと上げる作業は並大抵ではない。なかなか困難であることは十分承知をしております。だからといって何もできませんでは、ここで質問させていただく意味もないわけであります。 そこで、当局にお伺いをいたしますけれども、今後、通級指導教室の三輪崎小学校への配置についてどのようなお考えかをお聞きいたします。よろしくお願いします。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  市教育委員会としましても、三輪崎小学校には毎年一定数の通級指導を必要とする児童が在籍していることは認識しておるところです。また、県教育委員会のほうにも設置についての要望を毎年上げております。しかしながら、文部科学省から県に割り当てられる通級指導設置のための教職員数が限られており、毎年の増員もごく僅かであること、県内でもいまだに設置されていない町村があることなどから、新宮市への増設には至っていないという状況でございます。 ただ、先ほど申し上げましたとおり、三輪崎小学校での通級指導教室設置は市教育委員会としましても必要であるというふうな認識でおります。今後も粘り強く要望を上げていきたいというふうに考えております。 ◆3番(湊川大介君)  御丁寧な答弁ありがとうございます。通級指導教室の三輪崎小学校への配置を強くお願いいたします。というか、何か私たちでお手伝いできることがありましたら、ぜひ一緒に取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。 次、市内の屋内体育館の整備についてお尋ねをいたします。 現在、市内には屋内体育館として佐野体育館、修理中の大浜総合体育館、丹鶴体育館、蓬莱体育館、それぞれ多目的に利用されており、市民にとって身近で利用しやすい施設であることは承知をしております。 結論から申し上げます。私の申し上げたいことは、新宮市内に観客もある程度入ることができて、剣道大会と武道ができる県立の屋内体育館の施設の設置を御検討いただきたいということであります。幸いというか、剣道に関しましては市役所に和歌山県警で剣道を指導されていた方が勤務されております。県内は言うに及ばず、国内外においても大変著名な方というふうに聞いておりまして、最近ではチェコやフランスからお弟子さんだった方が来日、それからイタリアの剣道団体から審判長として招待を受けているというふうに聞いておりまして、大変有名な方でございます。失礼な言い方かもしれませんけれども、その方の人脈を活用すれば、剣道を通して体験型の観光政策ができる、熊野古道と絡めてツーリズムというものができる、熊野という地方の魅力、懐の深さに感動し、帰国された方がそれを伝えてくださる、また熊野へ来てくださる、まさに先ほど申し上げた方が掲げている剣道ツーリズムであります。額面どおりには当然なりませんが、新宮市を知ってもらう非常に有効な手段の一つではないかと思うのであります。 当局にお伺いいたします。 先ほど申し上げました剣道大会のできる施設の設置についての御検討と、剣道を通したツーリズムという観点についての当局のお考えをお聞かせください。よろしくお願いします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本より答弁させていただきます。 現在、市内におきましては総合体育館2階に柔剣道場がございます。少し大きい大会では、同体育館のアリーナで開催が可能ではないかと考えております。また、市所有の施設ではありませんが、新宮剣友会が運営している剣道場がございます。 議員御提案の県立体育館につきましては、いろいろ様々な考え方があろうかと思われますので、今後、総合体育館の在り方を議論する時期に来ているのではないかなと、このように認識しております。 また、剣道ツーリズムでございますが、これまででしたら観光体験ツーリズムであるとか農業体験ツーリズムとかいったものが先般言われておりますが、視点を変えて、こういう剣道ツーリズムを通じて新宮市に来ていただいて、その中で新宮市の魅力を感じてもらうということは大変有意義なものではないかなと、このように考えております。 ◆3番(湊川大介君)  どうぞよろしくお願いします。 剣道の話に戻りますが、現在の日本の剣道競技人口は約170万人、世界的には250万人規模の競技人口だそうです。少子化の影響もあり年々減少していることは確かですが、剣道に限ったことではないように思います。もちろん、どのスポーツも青少年の健全な育成という観点からは大変重要でございまして、剣道だけをこうして今取り上げて質問している私の姿は、他のスポーツを愛好する皆様からは一種の違和感や反感を覚えるのかもしれません。他のスポーツ団体をないがしろにする気は全くありませんが、先ほど申し上げました方が現在市役所に勤務されているならばチャンスではないでしょうかというふうに申し上げておきます。 そのために、剣道を含む武道でしっかりとアピールできる施設がぜひ必要かというふうに考えております。新宮を剣道の聖地として売り込むことで、新宮市はじめ周辺の活性化につながれば幸いであります。御検討よろしくお願いをいたします。終わります。 次に、通学路の整備についてお尋ねします。 市内佐野の新翔高校の南側に位置する市道比奈久保線とAコープランティスの前の市道を新翔高校へと向かう道路の交差点、この道を光洋中学校へ向かう道路の歩道部分なんですけれども、三輪崎小学校、光洋中学校への通学路となっております。朝の通学時、午後の下校時、学生と児童が多く通りますが、一部の歩道が非常に狭くなっているために生徒児童はどうしても道路側にはみ出して通行しなければならない危険箇所があるということで、保護者の方から投書をいただきました。同じ文面で同僚議員にも同投書が届いていると聞いております。私、投書などを頂くのは初めてだったもので、その日は非常に緊張しまして、ろくに睡眠も取れませんでした。 投書を頂いてからすぐに当該箇所を確認させていただきました。大石副議長もいらしており、2人でしばらく様子を見ておりましたけれども、確かに児童生徒が車道にはみ出さないと通行できない箇所があります。車の通行も多いですし、車速もかなりのものであると見受けられます。特に通行量や車速の平均値を測ったわけではありませんけれども、見ていて非常に危険だという感じを率直に受けました。というか、何で今までこんなことに気づかなかったんだろうという自分を大変恥じております。 そのいわゆる危険箇所に電柱が立っていまして、この電柱がなければある程度の歩道幅は確保できるというふうに思います。私は道路について全くの素人ですので、こうすればいいとかああすればよくなるという技術的なことは分かりませんが、一刻も早く歩道の整備をお願いしたいというふうに思うわけです。 当局にお伺いいたしますけれども、今説明申し上げました道路についての歩道の設置を含んだ改修計画はありますでしょうか。あるとしたら、それはいつ頃どのような改修なのか、ないとおっしゃるならば、ぜひ改修をお願いいたしたいと思っております。 以上、当局にお伺いをいたします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁させていただきます。 新翔高校前の交差点付近には歩道がないことから、交通安全上必要であるとしてこれまで歩道設置を計画してまいりました。しかしながら、歩道を新設するには地権者の方々の用地協力が必要となり、予算的にも大きなものになることから、早期の事業実施には至っておりません。今後も引き続き、歩行者の安全・安心のためにも予算の確保に努め、他の事業との調整を図りながら早期に事業を実施できるよう努めてまいります。 なお、今年度に、議員がおっしゃっている電柱のそばにある水路に蓋を設置し、歩行者の通行空間を確保していく予定としております。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。前向きな答弁といいますか、対症療法的に施策をしていただけるということで、ちょっとだけ安心いたしました。子供たちの安心・安全な通学を希望して、この項を終わります。 次に、津波避難タワーの設置について当局のお考えをお尋ねいたします。 巨大地震等による津波被害の想定についてお尋ねをいたします。 巨大地震については、もういつも言われておりますけれども、いつ起こってもおかしくない状況であると東日本大震災以降声高に言われ続けております。別に大地震の津波被害をあおるつもりはありませんが、市内においても新宮駅から東側の地域、三輪崎の東海岸地域、海水浴場付近ですね。津波による大きな被害が想定されております。とりわけ三輪崎地区の先ほど申し上げました東側の海岸地域は堤防が低いために、大津波発生時には最大波高10メーター、津波到達時間僅か5分から10分で到達するのではないかというふうに想定をされております。 私は、地震発生時における大津波警報発令時には、日頃から津波から逃げる訓練を徹底して行う。本市の防災アドバイザーでありますところの東京大学大学院特任教授の片田教授が、三陸地方の釜石の奇跡、津波てんでんこ、おっしゃられました。自分の命は自分で守る以外にない、そのときの最善を尽くせ、私もこれしかないというふうに思っておりました。 しかしながら、三輪崎の東海岸地域には大きくて丈夫な建物と避難できる建物、避難でき得る高台、建物がなく、高台までは歩いて随分時間がかかる。ですから、多くの方が逃げ遅れるのではないかというふうに危惧をしております。 三輪崎の東海岸の通り、大まかに言うと三輪崎一丁目辺りですけれども、そこの人口は令和5年7月時点で607人334世帯の方がお暮らしです。老齢化も進み、正確な資料は持ち合わせておりませんけれども、高齢化率もかなりハイレベルというふうに思っております。津波避難警報が発令されたとき果たしてちゃんと避難できるかどうか、私には非常に不安です。 先ほど、私は逃げる訓練を徹底すること以外にないというふうに申し上げましたが、それは、逃げることができるという方というのが前提です。自助、共助、公助、既に定着しつつあるこの言葉、自分の命は自分で守る、御近所助け合い、公的支援、自分の命を自分で守ることが難しい方は、いわゆる向こう3軒両隣、ふだんから御近所付き合いを密にして、生活習慣を把握し、いざというときには助けに向かう、来ていただく。その助けに向かう方もまた高齢者、これで大丈夫やろかというふうに思います。 高齢者はもとより、障害のある方、寝たきりの方はどうしたらいいんやろうという疑問を絶えず持っております。新宮市として、できるだけ災害弱者と呼ばれる人たちに寄り添い、被害を最小限に抑える。市長のおっしゃる一人の犠牲者も出さない、声高に叫んでみても、厳しいことを申し上げますが、現実には究極的に難しいと考えております。 津波の件に戻りますけれども、当局にお伺いいたしますけれども、人間は津波の浸水高にどの程度の高さまで耐えることができますでしょうか、よろしくお願いします。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 新宮市のハザードマップにも記載されておりますが、人は津波浸水高30センチで動くことができなくなります。浸水高が1メートルになると、津波に巻き込まれた場合、ほとんどの人が亡くなるとされております。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。30センチで動くことができない、1メートルだとまず助からない、だったら不安しかありません。どうか力強い対策をお願いいたします。 新宮市の津波ハザードマップの浸水域想定では、南海トラフ巨大地震の想定ではありますけれども、市内の中心地はほぼ浸水域の中にある。浸水深、深さも同様の被害地域でもって深いところでは数メートルになるという想定だと思います。津波到達時間では、海岸に近い地域ではおおむね5分から10分という想定であります。2階に避難できる方は助かる可能性が高いでしょう。シミュレーションどおりの災害が発生するはずもなく、実際何が起こるか分からない。要は答えはないんだというふうに思います。地震の最中あるいは直後に、家の中がめちゃくちゃになっているかもしれぬときに、ふだんの生活を1階で暮らしている高齢者に垂直避難だということで直ちに2階へ避難することは非常に難しいと考えておりますが、津波襲来時の避難についての防災対策課の見解をお伺いいたします。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  垂直避難について御説明します。 垂直避難については、逃げ遅れた場合の最終的な避難行動です。風水害時の内水氾濫に対して2階へ避難する垂直避難には有効ですが、地震時については、浸水域外へ逃げ切れなかった場合に、鉄骨造など丈夫な建物の一番高いところへ逃げることを推奨しております。地震の避難に対しては、まずは自分の身を守るために家具の固定であるとか耐震改修の実施、避難経路や一時避難場所の確認など事前の備えをしていただき、いざ地震が起こった場合は非常持ち出し袋を持って一分でも早く浸水域外へ迅速に逃げていただきたいと思います。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。 地震の場合、発生した際には多くの方が外へ飛び出すという行動を起こすと思います。どういう状況になっているのか我が身を確認しようとする。そこへ大津波。たくさんの高齢者がマニュアルどおりに避難ビルあるいは高台まで逃げることは、ほぼ不可能だというふうに考えております。平時において準備をしておきましょう、津波から逃げ切りましょうと啓発したところで、先ほど申し上げたように高くて丈夫な建物がほとんどなく逃げる場所がない。これでは助かるはずの命も助からない。この現状を私は放っておけるはずがありません。 私は三輪崎区長をしておりました当時から、防災対策課のスタッフの方と町内のまち歩きをしたり、毎年避難訓練をしたり、非常訓練、防災マップの作成等で御協力をいただきまして、防災対策課の皆さんには本当にお世話になり、今でも当然感謝をしております。 しかしながら、一たび大震災による大津波が発生いたしますと、先ほど申し上げましたとおり、避難しようにも避難できない。避難させようと御近所の方が助けに向かうと二次被害の可能性も出てくる。また、犠牲者が増える。これは悲劇であります。大津波が襲来するのが例えば1時間後であると分かるならば、ある程度の時間の余裕がありまして、避難も比較的容易かもしれません。10分以内です。それも、地震で地面が揺れているさなかもこの時間内に含まれているということでございます。高齢者が10分で、あるいは5分で何かできるでしょうか。恐らく、歩くこともおぼつかないということになろうかと思います。 災害後にあれをやっておいたらよかったとかこれをやっておいたらよかったと言わなくても済むように、お金はかかったけれども整備しておいてよかったよと言えるような対策を切にお願いしたいと思いますし、安心して避難できる施設、つまり避難タワーの設置をお願いいたしたいと思います。 新宮市の総合計画の中で市民アンケートの結果が書いてありました。市の施策に対する重要度には、1位、医療対策80.6%、2位、災害対策75.6%、これは重複回答もあります。やはり市民の皆さんは心配なんです。不安なんです。安心・安全に暮らせるまちを実現するために、一人の犠牲者も出さないために、大地震に起因する津波襲来に備え、市内に市民が避難することができる避難タワーの設置を強く要望いたしますと同時に、避難訓練の頻繁な実施、避難場所の整備、備蓄品の充実も併せてお願いいたします。防災対策課の御見解をお願いいたします。 ◎総務部参事[防災及び危機管理担当]兼防災対策課長(竹田和之君)  現在、新宮市では津波避難タワー設置の予定はございません。なお、三輪崎地区では平成28年、まち歩き協議会の実施による避難マップの作成に伴い、津波避難困難地域から外れております。 また、令和4年7月の三輪崎支所庁舎開庁に伴い、当該支所を三輪崎、佐野地区の津波避難場所に指定しており、今後は、公共施設を新規建設する際の避難場所の設置や新たな民間の津波避難ビル協定等の締結により、避難場所を確保してまいりたいと思っております。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございました。避難タワーについては予定がないということで御回答をいただきました。私は、はいそうですか、分かりました、残念ですと言うわけにもいかないんですね。 平成29年当時、三輪崎地区南海トラフ地震津波対策検討協議会が作成いたしました三輪崎地区避難マップ作成の件については、私もよく覚えております。確かに三輪崎三丁目付近には、支所の新庁舎屋上に約400人が避難できる津波避難場所を確保していただいていることは承知をいたしております。 しかしながら、三輪崎一丁目あるいは二丁目の一部の海岸沿いの浸水予想エリアで暮らす住民、特に高齢者、障害者、乳幼児などの災害時要支援者の命を守るために、ぜひとも避難タワーの設置を強く要望いたしたいと思います。 田岡市長が常々おっしゃられております一人の犠牲者も出さない市民の安心・安全な暮らしを守るための新宮市の防災対策に期待を寄せるところでありますけれども、田岡市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  今、南海トラフの巨大地震に備えてまず一生懸命やっているのが、津波が来る前に家屋の倒壊で亡くなる方が多数いると予想される中で、耐震改修を今一生懸命やっているところでありまして、年間数十件耐震改修してもらっているところであります。国・県、市もそれに加えて補助を出させていただいてやっております。 先ほどの避難タワーの件でございますが、防災対策課長から答弁いたしましたように、現在は市内において設置の予定はありませんが、今後いろんな意見を聞きながら研究していくことも必要かなとも思っておりますので、またいろいろ意見を聞かせていただきたいと思います。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。期待をしております。 防災に関する件はこれで終わります。御丁寧な答弁をありがとうございました。 次に、高森地区の道路整備についてお尋ねをいたします。 新宮市内高森地区は、主となる道路が1本しかなくて幅員も非常に狭く、車両のスムーズな対向ができない。さらに、御存じのとおり非常に急勾配路であります。大雨などで災害が発生した場合は、急峻な地形であることから土砂災害の可能性も懸念され、大雨などで災害が発生した場合高森地区は孤立状態となり、防災対策上も懸念すべき地域であります。急勾配の道を上がっていきますと特別養護老人ホームの施設が所在しており、さらにその上には一般住宅も小さな団地を形成しております。 先ほど申し上げたとおり、当道路は道幅も狭くて急勾配路であるために緊急車両の通行もままなりません。これでは、安心・安全な市民の暮らしを守ることはできないというふうに考えております。 当該高森地区の一刻も早い道路の整備に取り組んでいただきたいのと、その可能性の有無についての当局の見解をお伺いしたいです。よろしくお願いします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤より答弁させていただきます。 高森地区の道路整備につきましては、三輪崎区からの御要望もお聞きしながら、道路の局部改良や側溝の新設、改修を年次的に行ってまいりました。道路の新設についての重要性、必要性は十分認識しておりますが、予算などの課題もあり事業化には至っておりません。今後も、新宮道路の整備状況を確認しながら、地域の安全・安心の暮らしを守るため新設道路の実現に向けて努めてまいります。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございます。高森地区に住まう方々の長年の願いなんですね。当局の皆さんも必要性は十分御理解をいただいていると肯定的に捉えます。予算がありません。他の課題もあります。これではいつまでたっても何もなすことができません。新宮紀宝道路、建設されております。それをきっかけにして何か具現化できる方策はないのか、当局には十分な御検討をお願いいたしまして、道路新設に向け努力をお願いいたします。よろしくお願いをいたします。 この項は終わります。 次に、新宮城再建についてお伺いをいたします。 昨日でしたか、同僚の中山議員も新宮城の石垣整備について質問をされました。私からも当局に対し、多少同様の質問となりますけれども、よろしくお願いをいたします。 新宮城跡の整備については、昭和55年に城跡を都市公園として整備する計画決定から、平成元年、新宮市の指定文化財として指定、平成8年に丹鶴城公園整備計画、平成12年には新宮城跡整備検討委員会の設置、平成15年、国の指定文化財の指定を受け、平成16年には文化財保存整備事業が開始、平成30年には新宮城復元対策委員会の発足、約40年にわたり整備計画が実施されてまいりました。令和3年2月には、新宮城復元の早期着手を求める要望書が13団体の署名で提出されたと聞いております。 静岡県掛川市の掛川城再建の視察や新宮城の復元に係る資料の収集のための懸賞事業等、たくさんの事業を実施してまいりました。新宮城の復元は、観光的資源価値、地域振興の意味合いももちろん非常に重要な視点ですけれども、私は新宮城の歴史教育という観点で見てまいりたいというふうに考えております。 かつて新宮にお城があったんだということ、水野のお殿様がどういうお方だったのか、どういうお立場の方だったのかということを端的に知ることのできる最高の教育教材だというふうに思っております。 現在の新宮城跡の石垣は、鬱蒼とした雑木が繁茂しております。せっかくの歴史的価値のある石垣が見えづらくなっております。この木を全て伐採し石垣をはっきり見せるだけで、新宮城のかつての荘厳さを見てとることができ、新宮城のお姿を想像できるというふうに思います。 滋賀県立大学名誉教授の中井均先生が、新宮城の石垣は非常に高価値であるというふうにおっしゃってくださっております。また、観光資源としての新宮城復元により交流人口の増加が期待され、市内商業地域発展の大きなチャンスになるのではというふうに考えております。 新宮市の教育行政の重点内容に、郷土を愛する心の育成というのがあります。これ、すばらしい教育施策であります。私は、新宮城が復元いたしましたら市内の幼小中学校生徒に画用紙に新宮城の絵を思いっ切り書いていただいて、お城の絵の展示会や写真展を丹鶴ホールでやっていただきたいと思いますし、現在の炭小屋跡から熊野川への観光船の就航、城下の町が本当ににぎわいのあるまちを復活というか、つくっていただきたいと考えております。 天守閣復活に対し当局の考えはどのようなものか、御見解をお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎文化振興課長(峪中直樹君)  文化振興課、峪中より答弁をさせていただきます。 国の史跡であります新宮城跡に天守など建造物を復元するには、絵図、実測図、写真、設計図などの精度の高い資料のほか、建造物の意匠ですとか構造などが分かる建築部材、そして地下の遺構が良好に残されていることなどが必要となってまいります。新宮城の場合はいずれの資料も発見されていないことから、建造物の復元につきましては現状では難しいと考えてございます。 なお、新宮城跡の石垣につきましては、多くの有識者の方から歴史的価値が高いと評価をいただいておるところでございます。この石垣を次世代へ継承していくため、保全に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆3番(湊川大介君)  ありがとうございました。なかなかハードルが高くて思うようにいかないことも承知でございます。 新宮城復活は私の夢なんだということを言っておられる知り合いの方がおられます。建設費用も莫大だし、クリアしなければならない法的要件も多くあり、なかなか一足飛びにはできないことを承知で、お金がどっさりかかるということだけで新宮城の復活を諦めたくないんや、お城の復活は地域復興なんや、新宮市の最大のセールスポイントにもなるやろ、言わば観光資源やでというふうにその方はおっしゃっております。無論民間も、当局だけに頼らず、市民にも復活に向けての活動を活発化させていく機運や覚悟も必要かと思います。地域振興の要として、新宮城復活に向け当局にはさらに御検討いただけますようにお願いをいたします。御答弁は結構です。 最後ですけれども、議員になって2回目の一般質問であります。最初は何をどうやって質問すればいいのかも分からず、とにかく支持をいただいている方からの御意見、支持はいただいていないけれども市政に対し何らかの疑問を持たれている方の御意見、非常に拙い言葉で当局にお伺いいたしました。私の勉強不足も甚だしく、後からいろいろな方に御叱責をいただきました。様々なことを指摘されまして、顔から火の出る思いをいたしました。よわい60を数え、今まで生きてきた生活をさせてもらった新宮市に対し、残りの人生を御恩返しのつもりで新宮市に対して奉職する、何かお役に立てることはないんか、自分自身への問いと、もっとこのまちがよくなってほしい、道徳心・品性の高い市民、希望あふれる子供たち、病気になっても安心して任せられるまち、全てにおいて生き生きとできる環境をつくりたい、もちろん今でもその気持ちにいささかも変化はありません。 浅学非才であり、市政のことなど何も分からないまま市議会議員に立候補し、現在市議としての立場を得ております。市議会は、よりよい緊張感を保ちながら市政を監視し、議決権は市議会に、執行権は市長に、市長も議員も選挙によって選ばれる二元代表制の下、よりよい新宮市をつくるために、市長をはじめ執行部の皆様、そして私たち議員は切磋琢磨しなければならないというふうに考えております。 私は自分で言うのも何ですけれども、至って真面目です。自分でもそう思います。ただ、真面目さだけでは議員の資質は大きく不足するでありましょう。当局とのやり取りの中での質問力、政治的なセンス、忍耐力、語彙力、探究力など、人間としての幅、言わば教養の幅が議員として必要不可欠だというふうに思いました。いずれも私にはない資質であります。よりよい新宮市をつくっていくために、よりよい教育が不可欠であるとも思います。人間を育てずしてよりよい未来などあり得ないという私の信念から、若輩私は教育行政に対し微力を注ぎたいというふうに思っております。 市長をはじめ執行部の皆さん、同僚議員の皆さん、そして市民の皆さんと共に、よりよい新宮市をつくるお手伝いをしたいと思っております。傲岸不遜ながら、最後に私の思いを吐露させていただきました。 これで私の質問を終わります。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(三栗章史君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(三栗章史君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後4時25分...