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03月08日-04号

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  1. 新宮市議会 2023-03-08
    03月08日-04号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    令和 5年  3月 定例会          令和5年3月新宮市議会定例会会議録             第4日(令和5年3月8日)---------------------------------------議員定数15名、現在員13名、出席議員12名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  大石元則君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員1名、氏名は次のとおり。                            14番  屋敷満雄君---------------------------------------議事日程 令和5年3月8日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から 日程2 議案第20号 令和4年度新宮市一般会計補正予算(第8号)     (総務建設・教育民生各委員会委員長報告) 日程3 議案第21号 令和4年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) 日程4 議案第22号 令和4年度新宮市蜂伏団地共同汚水処理施設事業特別会計補正予算(第3号) 日程5 議案第23号 令和4年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)     (以上3件 教育民生委員会委員長報告)---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(5)から(8)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               企画調整課長           峪中直樹君               商工観光課長           津越紀宏君               総務部               部長               稗田 明君               次長兼秘書課長          南  守君               参事兼防災対策課長        竹田和之君               総務課長             赤木博伯君               市民生活部               部長               西山和視君               市民窓口課長           南 拓也君               生活環境課長           竹田和博君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        福本良英君               次長兼健康長寿課長        中上清之君               子育て推進課長          梶田卓哉君               地域包括推進課長         辻本美恵君               保健センター長          西 洋一君               新型コロナワクチン接種推進室長  小内洋二君               建設農林部               部長               木村雅洋君               都市建設課長           工藤英二君               農林水産課長農業委員会事務局長 生駒貴男君               熊野川行政局               局長               下路 拓君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               医療業務課長           須崎誠久君               水道事業所               所長               望月敬之君               業務課長             佐藤尚久君               工務課主幹            城 弘樹君               消防本部               消防長              垣内一男君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               次長兼教育政策課長        馬込克彦君               教育政策課企画員         富田英之君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           栗林圭一君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第4日(令和5年3月8日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は12名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 なお、本日、屋敷議員より通院のため遅刻の届出がありましたので、報告いたします。また、当局より新谷企画政策部長、疾病のため欠席の届出がありましたので、御報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号5から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △大石元則君 ○議長(榎本鉄也君)  3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) 皆さん、おはようございます。 通告に従い、議長の許可を得て私3番の一般質問を始めさせていただきます。 ただ、本題に入る前に、ロシアによるウクライナの戦争が1年以上も続き、一般市民の犠牲が続いております。とても悲しいことです。さらに、トルコ・シリアの大地震が起こり、今月6日で1か月が経過する中、5万2,000人に上る方々が亡くなられております。心から哀悼の誠を尽くしたいと思います。 そこで、市民からの問合せがありました。新宮市にあっては、トルコ・シリアの義援金に際してどうされているのか。友好関係にある串本町では2,000万円からの義援金が集まっているとのことです。その方は、明日は我が身というので、ぜひ義援金を送りたいと言われております。新宮市においてはどうされているのでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  本庁1階のギャラリーで義援金箱、募金箱を設置させていただいておりまして、一定期間置かさせていただきまして、その後、赤十字を通して現地に送らせていただく、そういうことになってございます。 ◆3番(大石元則君)  あと、福祉センターのほうでも義援金箱が置かれていたように思います。皆さんの善意をぜひお願いしたいと思います。 これも通告にはないのですが、市長、さて今日の誕生花とその花言葉を教えていただけたらと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  質問いただけると思っていましたので調べてまいりました。私が調べたサイトによりますと、本日の誕生花はブルースターでありまして、花言葉は幸福な愛とのことでございます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。今日お誕生日を迎えられた方々に心からお祝い申し上げるとともに、愛は全てを救うと言いますから、この愛をもって今日は私、一生懸命質問をさせていただきます。愛をもって御回答いただければと思います。よろしくお願いします。 では本題に入ります。 住み心地のよい新宮市にするために市政はどうあるべきか、次の五つの観点から問うてまいります。 まず1番目として、木ノ川入口交差点(比奈久保線)でありますが、改良工事の進捗状況はどうなっているのか。 ここの事業箇所は、私が市議会議員にならしていただく以前より、市民の皆さんが危ない思いをされてきた場所であります。信号をつけていただけないものかという話もありましたが、設置するに該当しないということでありました。私が議員になってはや8年の月日が流れています。地元の区長さんと一緒になっての陳情の成果がようやく実現の運びとなり、うれしく思っております。 さて、どのような内容になっているのかお伺いしたいと思います。まず、工事のスケジュールはどうなっているのかお聞かせください。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  都市建設課、工藤から答弁させていただきます。 昨年11月に測量設計が完成し、工事着手に向けて準備を行っておりましたが、和歌山県教育委員会から、埋蔵文化財包蔵地である本事業地については、工事着手前に本格的な文化財の発掘調査が必要であるとの回答がございました。そこで、当初のスケジュールを見直し、令和5年度に発掘調査を行い、令和6年度から工事に着手し、工事の完成は令和6年度後半としております。 現在は発掘調査に必要となる土木関連工事の設計を行っております。 ◆3番(大石元則君)  それでは、交差点の改良点と事業効果を教えていただきたいと思います。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  交差点改良計画につきましては、現地の状況や県公安委員会との協議を経て計画しており、改良点と事業効果は大きく6点ございます。 1点目は、蜂伏から国道への左折車両と木ノ川への右折車両が2台並べる道路幅員を確保することで、円滑な交通が確保され渋滞の緩和が図られます。 2点目は、車道中央部にゼブラゾーンを設けることで、対面通行の安全性が向上します。 3点目は、蜂伏からの停止線の位置をこれまでより交差点側に近づけることで、蜂伏からの車両、木ノ川からの車両双方からの見通しがよくなり、出会い頭などの事故の減少が図られます。 4点目は、路線バスの停車スペースを新たに設けることで、バスの停車時の渋滞緩和や交通安全が確保されます。 5点目は、コメリ側にある歩道の反対側車線に路側帯を含め1.5メートルのスペースを設けることで、車両の通行性や見通しが改善されます。 最後に6点目は、交差点内の農業用水路の一部を改良し、これまでより歩行スペースを広く確保することで、歩行者の安全が確保されます。 改良点と事業効果は以上と考えております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。今の説明では、道幅が広くなることによって、バスが止まっても停滞のおそれもなくなり、さらに右折するときに後ろから来た車もスムーズに流れることになると理解しました。また、歩行者への配慮も伺えます。本当にありがとうございます。 ただ、気にかかるのは、発掘調査によって工期のスケジュールが変わったということです。それだけではなく、発掘調査中の車両や歩行者の交通安全はどうなっているのか気にかかります。 また、この設計で工事を進めますか。工事までに期間があるのでそれまでに改良点があれば対応は可能なのでしょうか、その点についてお聞きします。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  車道については、発掘調査中は道路が狭くなるなどの現状と変更ありませんが、必要な安全対策を行ってまいりたいと考えております。 また、歩道については、発掘調査のため撤去を行う必要がありますので、仮歩道を設置するなど歩行者の安全を確保してまいります。 道路設計については、現地の状況や県公安委員会との協議、費用対効果等を踏まえ、可能な限り安全性や通行性を確保した設計になったと考えております。そして、この設計は県公安委員会との協議を経ていること、また設計を基に発掘調査の範囲が決定されていることから、道路線形や幅員等の設計変更は難しいと考えておりますが、こういった制約のない変更については、必要に応じて見直し等も検討させていただきます。 ◆3番(大石元則君)  お答えありがとうございます。 では、先ほどの発掘調査でありますが、どういった内容で文化的な価値があるのか、またどのようなものが発掘される可能性があるのでしょうか。文化的価値を市民の皆さんと共に共有していきたいので、教えていただければと思います。いかがでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  当該場所は、文化財保護法により、八反田遺跡という弥生時代の遺跡として埋蔵文化財包蔵地の周知がされているもので、平成3年からの調査で約2000年前の弥生時代中期の土坑や約1800年前の弥生時代終末期の竪穴式住居が検出され、また自然流路から、弥生時代前期から終末期の弥生土器が出土しています。東海地方・伊勢湾西岸の特徴を持つ土器が多数出土するほか、河内・近江地方の土器も見られ、約2000年前の弥生時代の当地において、他の地域との交流が活発に行われていたことが分かる遺跡となっていると聞いております。
    ◆3番(大石元則君)  私の記憶では、佐野川周辺で丸木舟が発掘されてそれを埋め戻したという記憶がございます。文化的価値のある発掘調査については理解します。 しかし、現場は一日でも早い改良が望まれている場所であります。どうか早期完成に向けて取り組んでもらいたいと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  地域の方が交差点改良の早期完成を望まれていることは承知しておりますので、一日も早い完成を目指し取り組んでまいります。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。 道路管理や道路改良工事、いろいろなされております。私も過去の質問において、高田から蜂伏のほうへの道をどうにかできないかという大きな希望も抱いております。ただ、市内を見て回りますと、高齢化社会が進む中、高齢者に配慮した道路整備もしていただきたいものと思います。予算的には、先ほど申したような事業からでは予算額的には限られておりますが、限られた予算の中で優先順位のある中でお願いすることであります。 本通りから1本入った脇道などにおいては、道路が傷み、乳母車じゃないですけれども高齢の方が何人かお住まいになっているときに、支障を来しているのも見受けられます。こういった道路への整備や補修もしていただけたらと思うんですけれども、このような点についてどうお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(工藤英二君)  今後も、誰もが安心・安全、そして快適に御利用いただけるよう道路の改修や維持修繕等にしっかり取り組んでまいります。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。力強いお答えに感謝して、次の項に移らせていただきます。 2番、市民生活に寄与する農業の振興とはという観点からお伺いいたします。 農業は、私たちが生きていく上で必要なお米や野菜などの生産の場として役割を果たしてきてくれております。しかし、それだけではありません。農業が継続的に行われることにより、私たちの生活にいろいろな恵みをもたらしてくれています。例えば、水田は雨水を一時に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生き物を育み、また体験学習や教育の場としての役割も持っております。 近畿大学附属新宮中学校では、毎年熊野川町で田んぼの農作業体験を実施しており、収穫したお米を近大米として販売したりもしております。田植から稲刈りまでの作業を体験することで、食料の恵みに感謝する心が育まれているのではないでしょうか。こうした恵みはお金で買うことのできないものであります。農業の持つ様々な恵みを思うと、これから私たちが支えていくことが必要であると考えております。 しかしながら、本市においても農業従事者の高齢化が進み、また後継者不足により農業を行う人が限られてきました。そして、その結果として農地が放置されてしまうケースが多く見受けられます。こうした耕作放棄地の問題は、全国的に見ても深刻な問題となっております。 そこで、新宮市におけるこの放棄の発生防止や解消に向けての対策や取組を教えていただきたいと思います。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課、生駒より回答させていただきます。 耕作放棄地の対策としては、農地中間管理事業というものがあり、農地を貸したい人と借りたい人でマッチングを行い農地の有効活用を図っています。 また、担い手対策としては、新規就農者支援事業があり、内容としては、就農直後の生活を支援する経営開始資金と就農直後の施設・機械購入を支援する経営発展事業の二つのメニューを実施しているところでございます。 ◆3番(大石元則君)  それでは、農地中間管理機構についてお伺いします。 直近の実績を教えてください。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  令和3年度は2件あり約5,400平米、令和4年度も現在2件で約2万1,300平米のマッチングを行いました。全て市内の方になります。 ◆3番(大石元則君)  では、これまでの一般質問でも触れさせてもらってきておりますが、新規就農支援事業について現在の進捗状況をお伺いいたします。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  今年度は夫婦での申請が1件ありました。申請者は、農地中間管理機構より8月から12月にかけて熊野川町内に合計約2万1,000平米の農地を借り就農を開始しました。作目は梅、高菜となります。 現在、経営発展支援事業を利用して加工場、ビニールハウスなどの整備を行っています。また、経営開始資金についても3年間利用する予定となっています。 ◆3番(大石元則君)  今の報告から知り得たことは、御夫婦での新規就農者ということであります。本当に喜ばしい限りだと思います。 ただ、経営発展支援事業に関しては、なかなか当地方においては経営規模が限られておるので、なかなか利用する手だてが難しいとも聞いております。国の事業ですからデスクワークでもってそれなりの施策、事業を考えておられるのでしょうけれども、当地方においてはなかなか国の基準に見合った事業となり得ない場合がございます。 その点も含めて、担当課では今後、現場の状況を加味しながら、新規就農者がこのような事業を受けられるような取組を望みたいと思います。その点については、今後の検討課題としてよろしくお願いしたいと思います。 では、現在、昔から培われてきたその土地に根差した栽培技術を持った人が少なくなってまいりました。こういった面において、新たに農業を始めたい人たちにもそのあたりが不安に思うのではないかと思います。 全国的に見てマイスター制度というものもあります。そういった部分での支援などがあれば教えてください。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  就農を希望する方の準備期間といたしまして、トレーニングファーム等で指導者の下、実践しながら学べる準備型の支援事業がありますので、そちらを活用しながら就農に向けての準備を整えられるようになっております。 ◆3番(大石元則君)  ありがたいことであります。新規の若い方が農業を継続できるようサポートを切にお願いしておきます。 引き続き、地産地消についてお聞きします。 地元農産物の委託販売は、現在市内で2か所、Aコープとよってってがあります。地元農産物を消費することは、食料自給率の向上のみならず、地域活性化や市民の皆さんに安心で安全な食料をお届けするという社会貢献にもつながります。このような消費者の社会貢献に応え、地元農産物の継続的な消費をしていただけるような仕組みづくりが必要であると私は考えます。 一昔前、平成24年度でありますが、国が国産農産物の消費を促すために国産ポイント制度の実証実験を行ったことがあります。その地場産品バージョンを実施するのも面白い取組だと現在考えております。 こうした地産地消を促す取組も大切であると考えますが、当局はどうお考えでしょうか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(生駒貴男君)  農林水産課では、皆さんも御存じのとおり農林産物品評会を開催しておりますので、そういった催物なども活用しながら、地元農産物の消費喚起についても研究していきたいと考えています。 ◆3番(大石元則君)  今年もコロナ禍にもめげず、充実した農林産物品評会が開催されることを心から希望して、この項を終わりたいと思います。 では、3番目の防災・減災を通して市民が支え合う観点から質問してまいります。 予想されております大災害時には、市や国、県などが行う公助だけでは対応し切れないと思われるため、地域での助け合い、いわゆる共助の取組が重要かと考えております。そのことについて、市はどう考えられどう対応していかれるとしているのか、お聞かせいただければと思います。いかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 災害への対応は、人命を最優先に考え市や消防が全力を挙げて対応しますが、公的機関の対応、公助だけでは限界があるため、一人一人が自分の身は自分で守る自助とともに、地域で協力し助け合う共助も連携し対応していくことが重要と考えています。 特に大災害時直後には、地域で助け合う共助の取組が最も重要と考えており、市では各自主防災組織への共助への取組、防災資機材や備蓄品の購入、防災士資格取得、避難路の整備など様々な面に対し補助金を交付するなどして取組を後押ししているところでございます。 ◆3番(大石元則君)  では、共助の中心となる自主防災組織についてお伺いします。 それぞれの組織で活動がされているのでしょうか。また、その状況をお聞きしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  自主防災組織の中でも活動が盛んな組織やそうでない組織がありますので、活動が滞っている組織への活動の啓発や補助金の利用についての説明を行うなど共助の底上げを図り、来るべき災害への備えを進めていきたいと考えています。加えて、未結成の自治会へは、新たに結成の促進を図っていきたいとも考えております。 ◆3番(大石元則君)  御回答いただきありがとうございます。何がありがたいかと申し上げますと、担当課長の先ほどの御回答の中に、今回の一般質問の本題である住み心地のよい新宮市にするためのヒントがあるからであります。特に大災害直後には地域で助け合う共助の取組が最も重要であると申されておりました。 そこで、皆さんに考えていただきたいと思います。共に助け合う共助があれば安心できます。当然共助がある地区の住民にとっては住み心地もよくなると考えます。だったら、どのようにすることによって共助が生まれ定着することができるのか。 大変唐突で恐縮、申し訳ない状況での質問ですが、大事なことであります。皆さんを代表して防災対策課長にお答えいただければと思うんですけれども、その点についてはどうお考えでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  現在、新宮市には自主防災組織が109組織あります。どうしても活動が盛んな組織に目が行きますが、今後も自主防災組織の在り方であるとか、補助金の説明をそういった活動の滞っている組織や未結成の自治会へ啓発を実施し、そういった共助の強化も図っていきたいと考えております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。防災対策課長にあっては、防災・減災の基本は想定外をいかに想定するかということの中でお働きになっていると聞いております。即座の御回答ありがとうございます。 ただし、共助を実現されるためには、近所との仲をよくすることが大切であろうかと思います。そこで「互近助」の出番です。互近助、この互近助はこの場合、お互いの「互」の字を使います、互換性の「互」であります。近は近いです。互近助の「助」は、所ではなく助けるの字を使います。ちょうど自助、共助、公助の自助と共助の間に位置するのがこの互近助であります。 今、この互近助の力に注目していきたいと考えました。お隣同士どこかで迷惑をかけ合い、どこかで支え合って生きています。お互いさまの世界であります。そして、誰でもいつかは年を取ります。誰でもいつかは助けられる人になります。だからこそ、元気なうちはできるときにできる範囲で近くのお隣さんを助ける人になっておく、これが互近助であります。 この互近助は、地域共同体、相互扶助の仕組みとして昔から日本にある結に通じるものであります。今でも、世界遺産に登録されている白川郷、五箇山の合掌造り集落において、お互いさまのこの互近助の心が今も息づいています。また、現代版結として、みやまえご近助さんとして情報サイトにも上がってきております。自主防災組織も機能されております。 さて、この互近助のスタートは、御近所付き合いから始まるものであります。御近所とのほどよい距離感とふだんの挨拶が決め手になります。まずは、顔を合わせるたびに挨拶を交わしているとトラブルにもなりにくく、コミュニティーが広がるのではないでしょうか。自主防災組織の結成や災害関連死の防止にもつながるのが、この互近助の力であると私は考えております。 防災・減災に限らず市民が支え合える社会を実現していく上でも、自助、共助、公助のほかに互近助に注目し調査研究していただきたいものと考えます。まずは率先して防災対策において、この互近助の力に取り組んでいただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  それは共助の基本だと思いますので、そこら辺も考えて今後考えていきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。ありがとうございます。 以上で、この項を終わります。 4番目として、マイナンバーカードの利用や健康保険税率の改正は、市民生活に直結する。今後、どう対応していくのかという観点から質問してまいります。 まず、マイナンバーカードについてであります。 既に同僚議員たちからも質問されております。現在、新宮市のマイナンバーカードの申請率と交付率についてお伺いします。いかがでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  令和5年2月末現在での申請率は77.5%で、この数字は申請後不備のあった申請累計も含みます。交付率は62.7%となっております。 ◆3番(大石元則君)  この数値は全国平均と比べてどうなっているのか、また和歌山県下にあってはどのような位置にあるのか、分かる範囲で参考までにお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  申請率につきましては、全国的には81.7%、県全体では81.5%となっております。 それと、交付率につきましては、全国で63.5%、それと県全体で66%となっております。2月末時点でございます。 ◆3番(大石元則君)  数値から見ると、新宮市はこれから後を追いかけていくという形になると思いますが、ポイントが付与される事業も終わりになってきましたが、今後推進していく上で担当課では何か考えがございますか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  引き続き、現在、日曜窓口であったりとか夜間窓口、そして各種団体の広報であったり出張申請なんかもやっておりますので、これについては十分しっかりとやっていきたいと思っております。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。 先ほど申請率と交付率との差がありましたが、これはどういうことになるのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  申請率と交付率の差が14.8%となっております。この差につきましては、申請してからカードが出来上がるまで約1か月間の時間を要することや、受け取りに来られていない方などがおられますので、その差が14.8%となります。 ◆3番(大石元則君)  よく分かりました。 あと、令和5年秋頃だと聞いておりますが、実際、いつでもどこでも簡単にこの住民票や印鑑登録証明書が取得可能になるのでしょうか、この点についてお伺いいたします。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  お近くのコンビニエンスストアなどで土日祝日を含みます毎日、6時半から23時の間、住民票や印鑑登録証明書が取得可能となります。 ◆3番(大石元則君)  高齢者でも扱いやすいものになるのでしょうか、その点についてはいかがでしょうか。まだこれからの話なんでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  コンビニエンスストアなどでキオスク端末を置いているところがございまして、そこでマイナンバーカードをかざしていただきまして、あとはそのディスプレーに出ている指示に従ってタッチしながら、タッチパネルでしながら、そういうふうに誘導していただいていると思いますので、高齢者でも使えるものだと思っております。 ◆3番(大石元則君)  ふだん使っているATMの操作とそう変わりはないという理解でよろしいでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  操作回数は若干多いですけれども、そのとおりだと思います。 ◆3番(大石元則君)  あと1点、秋頃ということですけれども、何月頃になりそうですか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  この当初予算でも計上しておりますけれども、予算が認められれば早々契約のほうに入りまして、スケジュール的には最終10月をめどにできたらいいのかなと思っております。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。住民票とか印鑑登録証明書が窓口に来なくても取得できるというお話です。ほかにどんなサービスが今後受けられるのかお聞きしたいと思います。いかがですか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  先般、マイナンバーカードを利用しまして引っ越しワンストップといたしまして、他の市町村に転出する場合、これまでは一度来庁していただきもう一度転入先に行き手続を行っておりましたけれども、マイナンバーカードを利用しまして、マイナポータルでオンライン手続を行うことによって、一度だけ転入先へ行っていただければ手続が完了することが可能となりました。また、不在者投票の投票用紙などオンライン請求に係るサービスが可能となっております。 ◆3番(大石元則君)  まだまだこれからマイナンバーカードの利用の仕方が広がるものと考えておりますが、今後、カード取得者にとってどんな利便性が向上するサービスを考えておられるのか、現在ではどうなっているのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  マイナンバーカードをお持ちの方が、より便利になるようなサービスを考えていく必要があると考えております。 ◆3番(大石元則君)  健康保険証の代わりにもなると聞いております。利用しやすくうたい文句にもあるように、マイナンバーカードそのものが、いつでもどこでも簡単に利用できるカードになっていただきたいものと思います。担当課の御尽力に期待しております。 では、健康保険税のほうに移らせていただきます。 和歌山県国民健康保険運営方針に掲げられております保険税の統一化が行われようとしております。統一化は令和9年度を目指すということなのか、また算定方式についても資産割を廃止し均等割、所得割、平等割の3方式に統一することを目指しているということで、これでよろしいのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  議員のおっしゃるとおり、和歌山県国民健康保険運営方針では、令和9年度保険料(税)統一を目指すとしておりまして、また令和9年度に資産割を廃止し3方式に統一することを目指しております。 ◆3番(大石元則君)  では、新宮市においては既に資産割は廃止されているのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  現在まだ資産割は廃止しておりません。 ◆3番(大石元則君)  ということは、これから廃止していく方向ということであります。 では、お尋ねいたします。 令和5年度から健康保険税率が改正されることになっているとのことですが、令和4年度と比較してどのように変わるのでしょうか。昨年度の税率と令和5年度の税率、また増減はどうなのかお尋ねいたします。また、被保険者数についてもお願いします。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  国民健康保険税率につきましては、令和4年度で所得割率10.5%で令和5年度は11.7%に増となり、資産割につきましては、令和4年度は35.7%、令和5年度で18.7%と減となります。 また、均等割につきましては、令和4年度は4万1,200円で令和5年度は4万7,100円と増となり、平等割は、令和4年度は3万6,000円で令和5年度は3万700円となるため減となります。 被保険者数につきましては、令和3年度は7,146人、令和4年度では6,814人と減少しております。 ◆3番(大石元則君)  では、税率が上がったことによって1世帯当たり平均どれぐらいの増額に今回なったのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  1世帯当たりの増額となった平均税額につきましては、892円の見込みとなります。 ◆3番(大石元則君)  ではお尋ねいたします。 前年度の令和3年度に比べ令和4年度での違いはあったのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  令和4年度につきましては資産割のみ税率変更を行っていますが、増額となった方はいません。 ◆3番(大石元則君)  税率は変わったけれども増額となった方はいないということでありますが、どうやって国保税を確保されたのでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  新型コロナウイルスの影響を考慮しまして、税率を引き上げず基金の取崩しを行ったところでございます。 ◆3番(大石元則君)  基金の取崩しを行えば、税率を変えても市民の負担は増額することはないという理解なんですけれども、ではなぜ今年度は基金の取崩しを行って前年度同様、市民の負担というか、要は基金の取崩しを行うことはしなかったのか、その点についてお伺いいたします。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  基金におきましては、あくまでも臨時的な収支調整のために必要なものであると考えております。なので今回はコロナの影響で取り崩したということでございます。 ◆3番(大石元則君)  緊急的措置であったと理解してよろしいでしょうか。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  そのとおりでございます。 ◆3番(大石元則君)  これまでの質問の中から、改めてそれではお伺いいたします。 まず、5年間かけて徐々に資産割を廃止するに至ったとお聞きしました。その理由をお聞かせください。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  今回の改正理由につきましては、平成30年度に行われた国保広域化に伴いまして、和歌山県国民健康保険運営方針で掲げられております令和9年度までに国民健康保険税の資産割を廃止しなければなりません。資産割を廃止するとなりますと、所得割等への移行する必要があるところですが、一度に移行を行いますと、納税者にとって税額の変動が大きくなるため、激変緩和として数年かけて徐々に税率を改定するものであります。 ◆3番(大石元則君)  決定事項という理解をいたしました。 次に、この資産割が5年後にこれをなくすことにより、どのような影響があると当局は考えておられるのでしょうか。また、国民年金生活者にとってはどうなんでしょうか、ちょっと気になるところです。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  固定資産税がかかっている方につきましては保険税が減額となり、かかっていない方は保険税が増額となります。 参考といたしまして、新旧税率を適用して試算したところ、増額幅が最大なものは7万3,700円の増となっておりまして、所得割額が大きいことが要因となっております。また、軽減幅が最大なものは11万8,100円の減となっておりまして、資産割額が大きいことが要因となっております。 また、年金受給者の影響についてですが、一例を言いますと、65歳以上で単身世帯、収入が年金収入のみ、またそのうち固定資産税がかかっている方、かからない方の増減額について試算してみますと、仮に年金収入が200万円、固定資産税がなしの方は、現行税率令和4年度で試算しますと合計年税額が9万2,400円となります。これを改定案に当てはめますと、合計年税額が9万3,700円と、改正前と比較しまして1,300円の増額となります。 同様に、固定資産税が6万円かかっている方におかれましては、現行税率で年税額が11万1,100円、改定税率で試算いたしますと年税額が10万900円となり、改定前と比較しますと1万200円の減額となります。 見直しにより、所得割と均等割につきましてはそれぞれ上がり、資産割、平等割につきましては下がるといったことが言えます。 ◆3番(大石元則君)  説明ありがとうございます。 では、今回の保険税の統一化に関わらず、新宮市民にとって和歌山県国民健康保険税の負担増は、これからも進んでまいるものと私なりに考えております。当局の考えをお聞かせください。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  令和9年度に向けて段階的に資産割を廃止していくこととなりますが、その他の税率に関しましては、県から示される納付金や標準保険税率を鑑みながら税率を設定していかなければなりません。被保険者数が減少する一方で、医療費が下がらない状況下におきましては、今後税率を引き上げざるを得ないのではないかと考えております。 ◆3番(大石元則君)  私も同じように考えております。2025年以降、30年間ほど65歳以上の高齢者数は3,800万人程度が維持され、その間、若い年齢層だけが減少すると予想されております。人口減少は若い層に集中しております。当然、医療や介護の費用が増大して、社会的にも個人的にも負担が重くなるのは必然だと考えます。新宮市にあっても、国民健康保険の保険税が増税の方向にあります。ますます市民の健康が重要視されるものと考えます。 そこで、新宮市にあっては、健康維持のために保健センターではどのような取組を行っているのかお聞きします。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センターでは、生きがいと健康を保ち続けるために、健康教育事業としましてミニ健康教室や出前講座、リフレッシュ体操を実施いたしております。心身の健康について意識を高め、かつ健康に関する知識を普及啓発するために、講演会や集団健康教室を実施いたしております。 また、健康相談事業といたしまして、骨密度測定、健康相談を実施し、保健師や看護師による血圧測定や検尿、栄養士による食生活指導といった個別指導の健康相談事業を実施いたしております。また、がん検診や特定健診を行うことにより、市民の皆様の健康の保持、増進を図り、ひいては医療費の抑制につながるよう取り組んでいるところでございます。 ◆3番(大石元則君)  お答えありがとうございます。医療費の抑制につながる取組に期待したいところであります。 それでは、特定健診やがん検診の健診率を上げるために、実際どのようなことを行ってきているのでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  健診率向上のために、広報新宮やホームページへの掲載、関係機関へのポスター掲示、これは市役所とか三輪崎支所や隣保館、高田グリーンランド等に掲示しております。また、ラジオでの広報なり商工会議所への広報紙への掲載依頼などを行っております。また、来年度からは大手スーパーへのポスター掲示の依頼も行っております。 ◆3番(大石元則君)  各方面で御尽力されていますが、この健診率向上のため、現況では、実際、受診率向上の効果はどうでありますか。 ◎保健センター長(西洋一君)  成果としては上がっております。集団健診では昨年に比べまして約50人程度の受診者が増えております。 ◆3番(大石元則君)  担当課の取組に感謝したいと思います。 あと1点、先ほど説明いただいたリフレッシュ体操なのでありますが、これに注目したいと思います。 定員はどのぐらいで、参加される方は積極的に参加されているのでしょうか。また、どのような年代の方が参加されておりますか。 ◎保健センター長(西洋一君)  リフレッシュ体操の定員については、2教室ございまして各教室25名程度となっております。 この教室につきましては、好評で現在は空きはございません。参加者の皆様は楽しみに参加されており、積極的に参加していただいております。 参加者の平均年齢につきましては、70代の参加者が多くいらっしゃいます。 ◆3番(大石元則君)  様子が見てとれます。リフレッシュ体操に参加されている方々は生き生きされていると思います。その効果があって。 では、私はもっとこのような場を多くの皆さんに提供していただきたいと思います。もっと参加してもらえるようにできればと思うんですけれども、担当課はどのようにお考えですか。 ◎保健センター長(西洋一君)  今議員おっしゃられますように、多くの方に参加していただきたいと思っておりますが、現在、保健センターの2階のほうで開催させていただいております。スペース的なものもございますので、今後どのようにして増やしていけるのか考えていきたいと思っております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。その点について救いの手を差し伸べていただく部署がもう1件あったように思います。 同じように、保健センターでの今のリフレッシュ体操の取組もお聞きしました。ほかにもこの健康体操推進されている部署がおるように聞いておりますが、どうなのでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  地域包括推進課、辻本より答弁させていただきます。 地域包括推進課では、高齢者が要介護状態とならないように、福祉委員が実施するサロンで、杉浦健康運動指導士によるリズム運動教室を月2回、また音楽に合わせて発声しながら楽しく体を動かすスポーツボイス教室を月2回実施しております。また、住民主体のサークルといたしまして、バランスボールを2か所、わかやまシニアエクササイズ体操を9か所で実施しております。 ◆3番(大石元則君)  そろそろ議長、休息に入りたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(榎本鉄也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前10時57分--------------------------------------- △再開 午前11時12分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) それでは、一般質問を始めます。 先ほど担当課より報告を受けました。保健センターでリフレッシュ体操、皆さん生き生きとやられて、キャパがそれなりに限られているんで心配しておりましたが、別の部署で福祉委員が実施している中でのサロンの中で月2回、杉浦健康運動指導士、この健康運動指導士というのはどういった資格なんでしょうか、分かる範囲で教えていただければいいんですけれども、特に資格なんかあるんでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  地域包括推進課、辻本より答弁させていただきます。 詳しくは分かりませんが、運動に関するある課程を研修受けての資格だと思います。 ◆3番(大石元則君)  そういう制度のおかげというか、本人の御努力のたまものだと思うんですけれども、なかなか僕もその関係、実際ラジオ体操はもちろん続けているんですけれども、体験した経緯がございます。とても限られた時間、要は大きな負担もなくてどんな年代層にも向いた、本当に田岡市長、一度体験されたらいかがかなと思うぐらいインパクトのある御指導で、杉浦先生の体操は、リフレッシュ体操も多分そうだと思うんですけれども、ラジオ体操は各会場でやられている。保健センターにおいては、しかるべき場所で皆さん取り組まれている。また、別の部署では、今言ったサロン活動の中でやられている中で、この杉浦先生の特徴といったら、本当に手と足も動かすし頭も使う体操も含まれています。これは認知症予防も含めて効果的な指導であると思うんであります。 ぜひ一度体験されたらいかがでしょうか。暇なときでいいんですが、いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  御提案ありがとうございます。一回ちょっと見学させて体験させていただきます。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。 そこで、その体操を参加された方にしたら、限られた機会しかないというのが分かったんで、これをもっと継続して、また場所も含めて何か所かに広げることができればと私は考えるんですけれども、その点について担当課ではいかがでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  来年度も引き続き、今のところ福祉委員が実施するサロンで続けて、月2回同じように実施していく予定になっております。 ◆3番(大石元則君)  継続してやっていただく、そういう理解でよろしいでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  月2回、サロンによりますとばらつきがありますが、先生には月2回ということで均等に回れるように実施していきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。皆さんにまたお声がけしたいと思います。 以上です。 総括に入ります。 お互いに協力し合うことがいかに大切かであります。これまでやってきた中で、防災・減災の基本は自助、共助、公助と言われております。今回取り上げさせてもらったお互いさまの互近助の力は、身近で何よりも頼りになる力だと認識しました。お互いに助け合うことの大切さは、これからの新宮市の住み心地のよさに直結してくるものだと思います。 私の考えの基本は助け合いにあります。助け合うためには、市民の自力と行政力の強化にあると考えています。新宮市民にとって2025年問題から始まり、家計の負担が増えることは避けられない状況であります。大きな災害にも備えなければなりません。このような状況下にあって、市民の皆さんにとって一番頼りにされているのは公助にあると言えるのではないでしょうか。その源は行政力である公力にあると思います。公の力、この公力が問われています。 コロナ禍にあっては、国力により国のほうから直接的な施策、給付金が国民一人一人に支払われました。新宮市にあっても、基金の取崩しにより昨年度は税率変更はあっても健康保険税の増額はありませんでした。市民1人当たり1万円分の商品券の配布もありました。直接支払いによる施策は緊急的な措置であり実感を伴ったものであります。しかし、継続させていくには財源の確保にも課題があります。 そこで、人口減少の状況下にあって、若い人たちが家を建てられている一方、空き家が増え続けています。放置空き家が問題となっております。今こそコンパクトシティの構想が必要になってきているのではないでしょうか。 後期高齢者以上の高齢者の割合が増加する中、交通体系の見直しも検討されていくべきです。交通安全上、高齢者が安心して車を手放すことのできる内容にしていかなければならないと考えます。財政の健全化と並行して住み心地のよい新宮市を実現するためには、どうしても有効な施策が必要となります。有効なものにするためには、考えて考えて考え抜いていかなければなりません。その上で市役所の各管轄部署との連携強化、協力体制が必要であると考えます。この課題を解決していくためにも、企画調整力を持った企画調整課がリーダーシップを取られるべきだと私は考えております。 今回取り上げさせてもらった課題や空き家問題を逆手に取った施策、高齢者に優しい公共交通機関の再編成の施策の取組について、当局の基本姿勢をお伺いいたします。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中より答弁をさせていただきます。 事務の所管につきましては、市の事務分掌規則によりまして定められており、所管が明確なものにつきましては、主となる課が責任を持って施策を実施してございます。 企画調整課におきましては、重要施策の企画、立案、調整を担っておりまして、複合的、多面的なものにつきましても施策を実施しているところでございます。 今後、住み心地よい新宮市を実現するためには、関係所管が連携協力し、具体的な施策を展開していく必要があると考えており、その中におきまして企画調整課としては、議員おっしゃられるとおり全体的な調整を担っていくものと考えてございます。 ◆3番(大石元則君)  御回答ありがとうございます。公力の中身は施策の内容だと言えると思います。機会があれば先ほどの課題についての問題も今後取り上げさせてもらいたいと思います。 この施策を実現するためには、市民の理解と協力も必要になると考えます。この市民の理解と協力を得るためにどのようにされるのかお聞かせいただきたいと思います。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  公共交通の再編を例に挙げますと、住民説明会を開催させていただくなどしまして、事前に市民の皆様に施策の説明を行い、御理解、御協力をいただいているところでございます。全ての施策におきまして説明会を実施するということはありませんけれども、市が行っている施策、そしてこれから実施しようとする施策につきましては、丁寧に周知説明を行い、市民の皆様に御理解、御協力をいただきたいというふうに考えてございます。 ◆3番(大石元則君)  今後とも理解していただけるよう御尽力いただくとともに、その下に市民の皆さんの協力が得られるよう、引き続き御努力いただきたいと思います。 これまで住み心地のよい新宮市を目指して一般質問を続けてまいりました。 そこで、市民と行政が共に持てる自力と公力を持ち寄り、みんなで協力していく、共に力を合わせるに変えていく努力が、今後の困難な課題に立ち向かう手だてになり得ると今回気づきました。市民の持つ自力と行政の持つ財政力の公力が、共に協力し合い課題解決に向け強力に取り組むことにより、誰もが希望する住み心地のよい新宮市にしていくことができると私は考えました。 私は現在、市民から選ばれた代表の1人であります。新宮市政の最高責任者である田岡市長に、住み心地のよい新宮市へ向けての見解を求めたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(田岡実千年君)  大石議員おっしゃるとおり、この自力、公力合わせて、最終的にこの共助、協力という本当にすばらしい御意見いただいたなと先ほどから感動しております。本当にありがとうございます。 まさに議員おっしゃるように、いろんな力を結集しなければならないと思いますが、公力に関しては、特に昨年度から住民の生活に密着した施策を一つ一つ実行していこう、クリアしていこうということで、職員一丸となって頑張っているところであります。これからも自助、共助、公助をうまくそれぞれが発揮しながら、住みよいまちづくりを進めてまいる所存であります。 しかし、何といっても議員もおっしゃっておられたと思いますが、やはり他人の幸せを考えるといいますか、自分のことより人のことを思いやる、そういう人が一人でも増える、一人一人がそういう思いになるというのが、この住みよい新宮市をつくっていく根幹だというふうにも思っております。 また、皆さんと共にいいまちをつくっていきたいと考えます。 ◆3番(大石元則君)  愛のある御答弁、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。 それでは最後に、私は今後どのような立場になっても、今日の一般質問を糧にしまして皆さんと協力しながら、住み心地のよい新宮市であり続けるためにこれからも努力していくことをお誓いして、私、3番の一般質問を終わらせていただきます。御協力ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、一般質問を続けます。--------------------------------------- △大坂一彦君 ○議長(榎本鉄也君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) 改めましておはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 通告書には書いておりませんが、2月の初めに熊野川行政局からパソコンメールで、瀞峡めぐり看板の件として、このほどガードレール上の瀞峡めぐり看板につきまして、和歌山県の許可が下りましたので、別添のとおり設置したことをお知らせしますとのメッセージと共に、宮井、九重、竹筒、それぞれの地区のガードレール上に立てられた案内看板の写真を送ってくれておりました。これは、昨年6月、9月の一般質問で、玉置口から乗船するために初めて来られた他府県ナンバーの方が、とにかく道中が分かりにくいとの御意見をいただき、それを代弁し観光客目線でと御提案していたものですが、早々にお取り組みいただきこのような形となってできたこと、本当によかったと思います。ありがとうございました。 そのメールをいただいた日、早速九重にお住まいの方に電話でお知らせさせてもらったところ、「そうなんやよ、ついていたね。これで分かりやすくなったんちゃう。おおきにやで」と大変喜んでおられました。そのいただいたお礼の言葉を最初にお伝えして、今回も市民の皆さんと同じ目線を大切にして、今回いただいた任期の最後の一般質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。 初めに、今回もお尋ねいたします。まずは、新型コロナウイルスについてでありますが、今回の任期をいただいたこの4年間は、まさにこのコロナと共に過ぎたと言っても過言ではありません。最近の和歌山県が発表する新規感染者数だけを見ると、随分落ち着いてきたかのようですが、終息するのはなかなか難しいと思われます。ただ、当初のえたいの知れない恐ろしい感染症だった頃よりは、随分フェーズは変わってきたように思います。 そこで、今回はお聞きする内容を今までと少し変え、まずは、現コロナ禍における新宮市の現況について教えていただきたいと思います。
    保健センター長(西洋一君)  保健センター、西より答弁させていただきます。 コロナ禍の新宮市の現況につきましては、現在感染者も少なく落ち着いている状態であると思われます。 今年5月8日に感染症の分類が、現在は2類相当から5類感染症に変更になると国から発表されております。現在も感染された方は、かかりつけ医の受診を受けていただいて、感染された場合は7日間の自宅療養、濃厚接触者につきましては5日間の自宅待機をしていただくこととなっております。かかりつけ医のない方は、和歌山県コールセンターもしくは新宮保健所にお電話していただきましたら、受診病院を紹介しております。また、65歳未満の方で重症化リスクとなる基礎疾患がない方、妊娠している可能性がない方等は、感染時に陽性者登録センターへの登録をしていただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。65歳未満の方で重症化リスクとなる基礎疾患がない方や妊娠している可能性がない方などは、感染時に陽性者登録センターへ登録していただくとのことなんですが、この登録が大変ややこしいというか、なかなか難しいとの声を聞きます。そんな方々はどうしたらいいでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  登録の仕方が分からない方は、陽性者登録センター、朝9時から夕方5時まで、もしくは新宮保健所のほうにお電話していただければ、登録の仕方を教えていただいております。 また、食料等の支給につきましては、新宮保健所のほうにお電話していただければ、自宅まで届けていただけると聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  登録の仕方が分からない方は、陽性者登録センターもしくは新宮保健所に電話をすれば、登録の仕方を教えていただけるとのこと。また、支援物資としての食料等の支給に関しては、新宮保健所のほうに電話をいただければ、自宅まで届けてもらえることになっているということですね。ありがとうございます。 今の御答弁を聞いていただいて安心していただける方、たくさんおられると思います。ありがとうございます。 さらに、これは私の家の御近所の方なんですが、コロナに感染し、その後回復はされたんですが、後遺症に苦しんでいる方がおられます。そんな報告は、その他ありませんか。 ◎保健センター長(西洋一君)  後遺症としましては、新宮保健所のほうに確認したところ、だるさ、倦怠感、味覚の後遺症が少しあると聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  そうなんです。その方もいわゆる倦怠感、体のだるさと体の一部がすごく痛いそうです。と発熱、と大変苦しんでおられます。このような方々はまずどうしたらいいでしょう。 ◎保健センター長(西洋一君)  そのような方につきましては、かかりつけ医がある方はかかりつけ医のほうに受診をしていただきたいと思っております。かかりつけ医のない方につきましては、その後遺症の症状を確認していただいて医院への受診をお願いいたしたいと思っています。 また、後遺症の症状に合わせて、味覚障害や喉の痛みなどがある方は耳鼻咽喉科なり、また倦怠感やだるさにつきましては、内科等の受診をお願いしたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  やはりここでもまずはかかりつけ医へ相談してみるということですね。その方にお伝えしてみます。 あと、今は当たり前になっているマスクでありますが、これもそろそろ外す方向のようですが。 ◎保健センター長(西洋一君)  今月13日からマスクの着用は個人の判断が基本となりますと国のほうから発表されております。今後、コロナ感染症に対しまして国からの変更がございましたら、市民の方に、広報新宮やホームページ等でお伝えしたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  私は慎重なほうなんです。なので、マスクというのはしばらく続けるんであろうと私の中では思っております。ただ、外したい方も多数おられると聞いておりますし、ぜひぜひ市民にそのあたり、得た情報はしっかり発信していただきたいと思います。よろしくお願いします。 今回この質問の内容を検討しているさなか、3月2日だったと思いますが、先ほど保健センター長からも御答弁ありました5類に引き下げるに伴い、コロナ受診自己負担はインフル並みに政府が見直しを検討していると新聞報道を目にしました。 一部御紹介いたします。「新型コロナウイルスの感染法上の位置づけを5類に引き下げるのに伴い、政府が検討している医療提供体制の見直し案の全容が明らかになった。外来、入院での検査や治療は、原則として患者の自己負担が生じる通常の保険診療に切り替える」そうで、医療費の窓口負担が3割の人が感染して外来を受診した場合の自己負担額は最大4,170円、季節性インフルエンザ並みになると試算していました。政府は、全国知事会や医療団体と協議の上、10日にも正式決定するとのことでしたが、これに関する情報は何かありませんか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  医療業務課、須崎から答弁させていただきます。 国においては、患者の自己負担額の増加による受診控えへの対策として、高額な薬などについては、当面公費支援を継続し、新型コロナウイルスの治療費の自己負担をインフルエンザの治療費の自己負担と同等とすることで、患者負担分については国民も納得してくれるはずとの報道もされているところです。 今後も情報収集に努めてまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  できればコロナなんぞに感染したくはないんです。ないんですが、万が一にも感染してしまったら、速やかにしかるべきところを受診し、重症化させないようにしたいと思います。そのためにも、市としてしっかりとした情報をつかんでいただいて、広く市民への周知の徹底をいただきたいと思います。 また、外来については、これまで検査等陽性確定後の治療は無料とし、窓口負担が3割の人の自己負担額は、政府試算によると初診料などで2,590円程度だったそうです。5月8日の5類移行後は、検査や治療の公費負担をやめ、高額な治療費のみ無料で提供を続ける。入院についても原則通常の保険診療とし、高額になる場合のみ月最大2万円を軽減する。軽減措置は、インフルエンザで入院した場合(平均入院日数6日間)と新型コロナの入院(同10日間)で、係る費用の差額を埋める位置づけだそうです。 治療薬の公費負担と入院医療費の軽減措置は当面は9月末までとする方針らしく、新型コロナ患者に対応する医療機関向けの診療報酬の特例加算は段階的に縮小する。新型コロナ患者の受入れに協力した病院に支払われる国の交付金(病床確保料)も減額。これまでは新型コロナ患者の受入れに備えてベッド1床を空けておくのに対し、看護師不足などを想定して2床まで休床を認め病床確保料を交付してきたが、休床を認めるのは1床までとする方向で調整し、病床の種類に応じた交付額の単価も引き下げる方向だそうです。5類に移行した後の医療提供体制の検討では、外来、入院での患者負担の程度と新型コロナ対応に当たる医療機関に向けた国からの財政支援の在り方が焦点となってきたとこの記事は結んでおりました。 こうなってくると、物価高騰などでただでさえ厳しい家計にさらに負担を強いることにもなり、ともすれば受診を控えたりするようになりはしないかと懸念もしますが、担当課としてはどのようにお考えでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  先ほどの答弁と重なりますが、国においては受診控えへの対策として、新型コロナウイルスの治療費をインフルエンザの治療費と同等とすることで、国民も納得してくれるはずとの報道がされているところです。 実際、受診控えがどのようになるかということにつきましては、医療センターにおきましても推しはかりにくいところではございます。 ◆2番(大坂一彦君)  医療センターからの御答弁でしたので、医療センターへ一言。 市長も昨日の御答弁で、市民の安心の根本は医療とおっしゃいました。このコロナ、まだまだどう転ぶか分かりません。医療センターにおかれましては、このコロナ禍が今後どのような変遷をたどるとしても、市民が安心して受診できる環境をしっかり確保いただきますようにお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 この項の結びに、これまで新型コロナワクチン接種推進室には、その都度都度において、接種状況など様々なお尋ねをしてきましたが、今回何か補足いただくことはありませんでしょうか。 ◎新型コロナワクチン接種推進室長(小内洋二君)  新型コロナワクチン接種推進室、小内より御答弁させていただきます。 昨日、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会が開催され、令和5年度の新型コロナワクチンの接種方針が決定されましたので御報告いたします。 新型コロナワクチン接種につきましては、予防接種法における現行の特例臨時接種の実施期限を1年延長し令和6年3月31日までとし、自己負担なく接種を継続することが決定されました。 スケジュールにつきましては、現在実施しております12歳以上の方を対象としましたオミクロン株対応ワクチンの接種、小児接種及び乳幼児接種を継続しつつ、5月8日から8月末にかけて、65歳以上の高齢者、基礎疾患を有する方及び重症化リスクが高いと医師が認める方を対象として新たに追加接種を行うとともに、重症化リスクの高い方が集まる場所においてサービスを提供する医療機関や高齢者施設、障害者施設等の従事者の方にも接種機会を提供すること、さらに9月から12月にかけて5月から8月に接種された方を含む5歳以上の追加接種可能な全ての年齢の方を対象として新たに接種を行うことが決定されましたので、御報告させていただきます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。いずれにしましても、フェーズが変わってきたとはいえ、今後も時には慎重であり時には大胆に市民の安心・安全のためにお導きくださいますようにお願いいたします。 さらに、このコロナ禍において過去の一般質問では、経済関連として、市民のための施策などを聞いてまいりました。今後も市内事業者の痛みや苦しみを少しでも緩和できるような、また一般の市民の方々にも喜んでもらえる施策等を引き続き検討いただきますようぜひのお願いをさせていただいて、コロナ関連の項を閉じます。 議長、次、2項に移るんですが、続けてもいいですか。 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、会議中ですが、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時46分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、項目2から続けさせていただきます。よろしくお願いします。 「防犯」についてでありますが、昨日、三栗議員も取り上げておられましたが、昨今、闇バイトなる言葉とともに全国で相次ぐ広域強盗事件などが連日報じられ、日本は治安のいい国の神話が崩れようとしています。これって決して都会だけの話ではなく、逆に我がまちのような地方の都市こそターゲットになりやすいのではと考えます。 今回は、防犯についてと題しておりますが、先ほどのような凶悪な犯罪の抑止にもつながると思われる防犯カメラに絞ってお尋ねいたしたいと思います。昨日の三栗議員の質問と少々かぶるところもありますが、どうぞ御容赦ください。 まず、新宮市で防犯カメラを設置している箇所やその台数など把握されておられますか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 防犯カメラは商業施設や駐車場、また各御家庭で設置されているもの、公共施設など様々ありまして、市内の設置状況は把握できておりませんが、新宮市防犯カメラ設置要綱に基づき市が設置管理しております防犯カメラは10施設ございます。 ◆2番(大坂一彦君)  そうなんですってね。後ほど触れますが、プライバシーの問題等々ありまして、そうそう簡単につけようというものでもないというのもよく分かっております。ただ先日、ある方から、新宮市は防犯カメラ少ないよねとお話しいただきました。その方は先ほどのような強盗事件の犯罪抑止のためにではなく、学校に通う児童生徒の登下校時の安全のために必要なのではないかとのお考えからのお話でした。 そこで、今回取り上げさせてもらうわけなんですが、まず防犯カメラを設置するメリットとして、犯罪を未然に防げる、証拠として利用できる、トラブル防止などなどが考えられるそうで、反面、デメリットとして、先ほどのようなプライバシーの侵害に当たると考えられるとありました。ただ、昨今の連日の凶悪なニュースを見ていると、安心・安全の市民生活において、街頭などへの防犯カメラは、今必要な時期になってきているのではないかとも考えます。 そこで、防犯カメラについて先進的な取組をしておられる自治体を私なりに調べてみました。御披露してみます。 まず、犯罪抑止に効果とうたう千葉県市川市の事例です。 市川市では、平成17年施行の市川市防犯カメラの適正な設置及び利用に関する条例に基づき、市内全域に設置された街頭防犯カメラ(防犯目的で公道や公園等の公共の場所に設置されたカメラ)の管理運用を行い、犯罪抑止と市民の体感治安の向上に取り組んでいるそうです。設置を開始した平成18年時点の防犯カメラ台数は138台でしたが、平成30年12月末段階では328か所の防犯対象区域に861台を設置するまでに増加しているそうです。内訳は、公園等の街頭が278台、駐輪場が326台、図書館等の施設内が257台、街頭防犯カメラの設置場所を市のホームページで公開しているほか、防犯カメラを設置する場合は、防犯対象区域ごとにその場所を利用する市民等の見やすい場所に、防犯カメラ設置中等の表示を行っているそうです。 防犯カメラ設置などの対策の結果、同市における年間の犯罪認知件数は、防犯カメラの設置を開始した平成18年には9,835件でしたが、平成29年には3,823件へと3分の1に減少しているそうで、市川市は令和2年度を最終年度とする第2次市川市防犯まちづくり基本計画において、女性や高齢者が1人でも安心して夜道を歩けるよう、街頭防犯カメラの運用等防犯に配慮した道路等の環境整備を推進するとしており、今後も防犯カメラを積極運営する方針ですとのことでありました。 また、全ての通学路に設置するとする大阪府箕面市では、箕面市は安全・安心なまちづくりを進めるため、箕面警察署の全面協力を得て、全ての市立小中学校の通学路に750台の防犯カメラを平成27年3月末に設置し、同年4月から運用を開始していますとのこと。防犯カメラにより撮影された画像は、1、防犯、防災、交通安全に必要な場合、2、災害現場検証に必要な場合、3、行方不明者や子供の家出などの捜査に必要な場合、4、不法投棄の防止に必要な場合、5、個人の生命、身体または財産の安全を守るために必要な場合、6、その他市長が特に必要と認めた場合、7、1から6までの啓発の目的のために画像を公開する場合(個人が特定できないように必要な措置を行い、または特定される個人の同意を得た場合に限定)、この7項目に限って利用し、その他の目的では利用しないことを規定しているそうです。 また、カメラに内蔵されるSDカードに最新の映像がおおむね7日間録画され、古いデータから自動的に消去されるほか、モニター監視やインターネット経由で映像を閲覧する機能は設置せず、データを閲覧するときは1台ごとにカメラとパソコンをLANケーブルでつなぎ、専用ソフトでダウンロードするなど慎重な運用を行っていますとのこと。さらに、カメラを設置する際、できるだけ家が映らないようにカメラの角度やズーム機能による調整を行い、場所によって家が映ってしまう場合は、カメラのプライバシーマスク機能により、門扉、玄関、窓のほか家の敷地などプライバシー保護の必要性がある特定の箇所を黒く塗り潰しているそうです。 同市では、防犯カメラを設置する自治会へ費用の9割を助成する制度を平成27年度に創設し、現在までに750台が設置済みであるほか、平成28年度には市内全ての公園200か所に300台を設置するなど、防犯カメラを安全・安心なまちづくりに積極的に活用しています。箕面市の犯罪認知率(千人率)は、防犯カメラを積極活用する以前の平成27年は9.51でしたが、運用を開始した平成28年には大阪府内平均の約半分となる4.6へと急減しましたとありました。 さらに、自治体における先進的な取組事例の最後に、回線使用料が不要の通信網とする群馬県高崎市では、通信会社との回線契約が不要な光無線通信を活用した通信網を構築し、回線使用料がかからないシステムで監視カメラを運用しているそうで、同市は平成29年の市民体育館高崎アリーナの開館に伴い、約500メートル離れた野球場の近くに立体駐車場と公衆トイレを設置し、それぞれに監視カメラを設置しました。公衆トイレのカメラ映像を約100メートル離れた立体駐車場に送る必要があったことから、様々な通信手段を検討されたそうで、まず道路を隔てた立体駐車場と公衆トイレの監視カメラを優先接続する案が浮かんだそうですが、手間や費用の面から現実的ではなく、次にWi-Fiによる電波無線で接続することを検討、しかしWi-Fiでは安定した通信の維持に不安があるほか、約100メートルの通信に回線使用料を毎月支払う必要もあり、さらに別の接続方法を探していたそうです。そうしたところ、光無線通信を活用した通信網を構築すれば、回線使用料などの通信料が不要でかつ安定的にハイビジョン画質の映像を通信できることが判明したそうで、長期的なコスト面でのメリットなどから光通信方式で接続することにしましたとのことでありました。 同市では、多くの施設間の通信に光無線通信を活用することで通信コストを削減し、住民サービスの充実につなげていけるのではないかと見ていますとのことでありました。 今御紹介した事例は、自治体通信オンラインというところから引用させていただきました。 この防犯カメラが普及した契機は、平成7年に発生したオウム真理教による地下鉄サリン事件だとされています。防犯カメラは多数の映像をリアルタイムで撮影、記録できるため、防犯対策への活用や犯罪抑止効果等が期待できる一方で、不特定多数の住民を撮影することになるため、被撮影者のプライバシー権などを侵害するおそれがあり、慎重な運用が必要とされますとありました。 一方で、防犯カメラ設置についての住民ニーズは高く、例えば大阪府枚方市が平成27年に市政モニター、校区コミュニティ協議会、PTA協議会の約2,100人を対象に実施したアンケート調査では、地域の治安をよりよくするために効果的な活動は何ですかとの質問に対し、約25%が防犯カメラの設置との回答。警察によるパトロールとの回答に次いで2番目に多いという結果になっていますとの紹介もなされております。 そこで、私は新宮市としてもぜひ検討すべきと考えますが、市長、このあたりはどうお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、防犯カメラを増やすことによって防犯対策への活用や犯罪抑止効果が期待されると思います。また、おっしゃるとおり、一方で不特定多数の住民を撮影することになるので、プライバシーを侵害するおそれがあり、慎重な運用も必要とされると思っております。 昨今の悪質な強盗事件等が後を絶たない中でございますので、しっかりと安心・安全なまちづくりのために防犯対策を進めてまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  よろしくお願いします。ぜひ様々な角度からお調べいただいて、最も有効な防犯対策をお願いしたいと思います。 そこで、仮定の話で恐縮ですが、もし本市が防犯カメラを導入するということになればと仮定の話ではありますが、その財源は担当課の御努力によって最近飛躍的に伸びてきたふるさと納税を利用させてもらい、その八つある応援メニューの中で、安全で安心な暮らしの向上という項目があって、その中に防犯カメラの設置と組み込むことによって、新宮市を離れて暮らす方々が、新宮市に住む祖父母や両親を案じ寄附していただけるのではないかと考えてもみました。 また、さらに市民が個人で防犯カメラを設置したい方や、防犯カメラとまではいかずとも玄関の呼出しチャイムをカメラつきに変更されたい御家族に、補助金、助成金を出す制度をこの機に併せて検討してもいいのではと考えますが、市長その辺はどうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  御提案誠にありがとうございます。今の御提案の事例も参考にして、防犯対策に対する支援策等調査研究させていただきたいと思います。ありがとうございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひこれは早々に形にするのは難しいかもしれませんが、市民の安心・安全の暮らしを守るためにぜひの御検討をお願いいたしまして、この項を閉じます。ありがとうございます。 そして、項目3に移ります。 前回の12月議会でも、自身の4年を振り返りその総括と再確認として項目を分けお尋ねいたしました。今回は、まだ聞けていなかったことなど幾つか分けてお聞きしたいと思います。 まずは、丹鶴ホールについてであります。 開館してはや1年半余り、現在の利用状況等簡単に御説明いただけますでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 丹鶴ホールの文化ホール稼働実績でございますが、令和3年度開館した10月から翌年3月までの稼働実績につきましては、全日数の使用率が59.4%、土日祝日が72.2%。令和4年度につきましては、今月3月の予約分も含めたものとなりますが、全日数の使用率が59.8%、土日祝日が82.3%となっております。 今年度は、開館初年度を上回る稼働率が見込まれております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。大変高い稼働率がキープされているようで、本当によかったと思います。 これまで利用された方から、やっぱりすばらしいであったり、新宮市にあんなすばらしいホールができて本当によかったなど喜びの声をたくさんお聞きもしました。実にほっとできる瞬間であります。 反面、どうしても残念な声も聞きます。この丹鶴ホールができる前、市民の意見も二分するほど紛糾し紆余曲折を経た上にできました。造った以上は、新宮市民はもとより、近隣近郷にお住まいの方々に愛され親しまれ使っていただきやすいホールであることが、何より大事だと思います。 先般頂いた令和4年度新宮市教育委員会事務事業評価委員会における丹鶴ホール事業への所見の中でも、利用してもらうことが大事である、地元の人が活用することでもっと集客は増えると思うと記されておりました。まさにそのとおりだと思います。また、私は事あるごとに、利用された方々の生の声をぜひ聞いてくださいと要望もしてきました。 そんな中、先般、利用者にアンケート調査が行われ、その結果がこの丹鶴ホール貸館主催者へのアンケート調査集計結果になって、先日の教育民生委員会提出資料として配付されました。これを拝見して、3ページ目に、丹鶴ホールの使用について、よい(満足している)ところを選んでくださいという問いに、高いポイント、いい評価として順に、駐車場の台数、空調冷暖房、清掃、舞台・照明・音響設備の順で続いております。満足しているところ、評価の高いポイントです。 反対に、その下側に評価の低いポイントのところに目をやると、申請方法の手続、館内の案内表示、ホームページ掲載情報、使用料金と続きます。すなわちこれはあんまりよろしくないと思われている部分だと思われます。 さらに、その次の設問は、丹鶴ホールの使用について、悪い、不満に思うところを選んでくださいとありました。その上位に、使用料金、人や搬出入の動線、申請方法の手続、館内の案内表示の順に、まだ続くんですけれどもあります。また、先ほど同様、これとは反対に評価の低いポイント、不満に思わない、要するに低いポイントとして、空調の冷暖房、清掃、駐車場の台数、打合せ内容頻度と続いています。こちらのポイントが低いイコール満足度が高いということになるでしょうから、先ほどの結果と併せて、駐車場の台数、空調冷暖房、清掃、舞台・照明・音響設備、打合せの頻度などはおおむね高い評価をいただけているのがよく分かります。反対に、申請方法の手続、館内の案内表示、ホームページ掲載情報、使用料金などに関しては厳しい評価となっていることが読み解けます。 また、大変興味深い設問として、また利用したいですかの問いに対して、積極的に使用したいが27%、ほかに使用できる施設がないため利用が37%、他施設の使用を検討が18%、未定が18%、使用しないとおっしゃったのはゼロ%だったそうですが、これに関して申せば、丹鶴ホールと違う別の施設があればそっちを使用したいと思っている方々が37%おられ、他施設の使用を検討されておられる18%の方々を単純に足すと、積極的に使いたいとおっしゃってくれている方々よりも圧倒的に多いという残念なことになっております。 これらを見せてもらって少々危機感を覚えた私は、率直な御意見を承れる作品を展示される団体の方の御意見と舞台に出演される団体の方々の御意見を伺ってきておりますので、お伝えさせてもらいたいと思います。担当課には少々耳の痛い話にもなるかも分かりませんが、ぜひお聞きください。 どちらの団体の方々も、実名出してくれても構わんからねと言ってくださるほど真剣に熱くお話しくださいました。ただ、万が一にも御迷惑になるのは私の本意ではないので、本日はここでは匿名にさせていただきます。 まずは、ホールをはじめ2階でも作品を展示された団体の方のお話です。展示を目的とされた、利用された方のお話です。この方はもちろん御自身の作品も出展されるんですが、うち、いわゆるその団体ですけれども、は次の催しは丹鶴体育館になるかなと開口一番におっしゃって、その後、やっぱり続けて丹鶴ホールでやるとなると経費的に厳しいんやよねと続けられました。さらに、補助金を頂いたのは大変ありがたいんやけれどもとされた後、その提出書類のあまりの多さに少々閉口されてもおられました。そして、ホールの照明のことに触れ、作品に当てる照明のことですが、あれ全灯して、全部つけて、照らす方向とか微調整してもらうとめっちゃ高くなるんやよね。なので半分にして調整なしにされたそうです。 そして、さらにその後、2階の通路を無償で貸してくれるようになったんやけれども、村井先生の並びで作品を出せるのは大変光栄なことやしありがたいけれども、大坂さん、正直あそこは展示する空間ではないんやよ。やっぱり通路なんやよ。おまけに、例えば同じ日にホールでコンサートとか開催されるときに時間がかぶったら、2階部分はクローズされるんやよと。これは1階のホワイエの部分でも一緒なんやとお聞きしました。     (傍聴席より発言する者あり) ○副議長(東原伸也君)  傍聴席、静粛にお願いします。 ◆2番(大坂一彦君)  続けます。 その方は、コンサートとかの日程は1年前から決められるので、あちらの方が早く決まっていると思うんやけれども、開演時間とかが決まっていなかったら、我々が半年前の打合せをしようとしても結局決めれんのやよ。そんな状態やから、開催のDMを作って送りたくても作れんのよね。それって何のための打合せか分からんやろ。だから2人展とかの小さな催しのときとかは、せめて箱、会議室のことをおっしゃいましたが、を展示ブースに使えんやろうかね。また、何か我々みたいに展示することに関してはスルーされている気がするんやよ。2階を無料で使えるようにしたことで、全部オーケーということにしてないやろか。今まで市のほかのところもいろいろ検討し使わせてもらったけれども、正直、帯に短したすきに長しで、丹鶴ホールに大きな期待をしていたんやけれども、ちょっと残念やなという率直な御意見でありました。 続いて、音楽関係の舞台に出演される方々の御意見です。この方々とは、1月の末でしたが、夜遅くまで本当にいろんなお話を聞かせてもらいました。後日、このように3枚のペーパーに3項目に絞り込んで落としてくれました。なので、今回の御紹介はこの3枚の3項目にとどめますが、実際のところは6枚16項目から成っております。その辺のところもどうぞお含みおきください。まとめてくださった内容を御紹介します。 課題1として、使用時間の緩和。 丹鶴ホールの使用時間は9時から21時、条例で21時までとなっている。これは周辺民家に及ぼす騒音やスタッフの深夜労働割増し料金を懸念してのことと推測されます。また、市民会館スタッフが行う反響板の設置に30分、撤去に30分を要すると指摘され、それについての願わくばあるべき姿として、会場使用時間9時から21時半、ただし終演は21時まで。お客さんの都合を考えても夜間の部の開演は18時以降の開演が望ましい。また、市内の飲食店の経済効果を考えれば開演18時半が望ましいのではないかと考えるとあります。 具体的な課題として、18時以降の開演、20時30分の終了イベントが企画できない。21時終了は周辺民家に及ぼす騒音。20時30分には舞台の撤去を終了する必要があり、終了時間の遅れ、ひな壇、椅子、舞台の小道具等の撤去、舞台袖の広さを考え逆算すると、遅くとも19時半までに本番終了を余儀なくされている。スタッフが行う反響板設置に30分必要で、その間、危険防止のために、その後でないと舞台上の準備ができない。椅子、ひな壇、大道具、小道具は、その団体の場合60分を要するそうです。 そこで課題解決方法として、二つの御提案というか御希望をいただいています。 1、イベント本番の終演を21時とし使用時間を21時から22時に変更する。ホール内での撤去作業等は外部への騒音にならない21時30分までに舞台上の撤去を終了すれば、21時30分、22時が内部作業の反響板撤去時間となり、終演が20時30分、21時が可能で、18時半以降の開演が可能となるとされ、2、機材搬入搬出口の利用は今までどおり21時までとし、21時以降の機材搬出は駐車場側丹鶴城側を使用する。 これらの件に関して夜お話を伺ったときには、21時に全て終了し、明け渡すとなると、実際のプログラムを終了させるには、逆算すると開場を16時半とか17時からとかにしなければ開催できない状況になるそうで、ただ実際のところ演者さんもお勤めされておられ、来場くださるお客様方も仕事をしている方などを考えると、その時間にお集まりいただくのは実質難しい、不可能である。また、上演時間を短縮するのは、プログラムの構成上やっぱり難しいようです。 その他、別の出演される団体さんに話を聞いてみられても、多くの場合18時以降の開演が望ましいとの意見が多く、近隣飲食店への経済波及を考えると、さらに遅い18時半の開演が望ましいのではと思われるとの声もあるとのお話でした。 また、閉演後の搬出についても、基本、演者の皆さんは翌日は仕事のことが多いため、その夜に搬出を終わらせる必要があり、とはいえ近隣住民の皆さんに御迷惑をかけてよいとは決して思っておられず、逆に現在の搬出口からの出入りで迷惑をかけるようなら、住民との距離が遠い正面玄関へ荷物を運び、静かに粛々と搬出することも考えているとのお考えも付け加えお伝えさせていただきます。 続いての御指摘として、課題2、利用料金の明確化をおっしゃいました。現状、丹鶴ホールの使用料金は、ホームページで付帯設備・備品一覧(PDF)で、原則として付帯設備・備品使用料には、設営・操作等の費用は含まれておりません。詳しくはお問い合せくださいと掲載されているそうで、これについてできればとして、丹鶴ホールのホームページで、設営・操作等の費用も含めおおむねの使用料金が把握できるような表示方法に変えられないか。具体的に備品の使用料金プラス設営・操作等の費用が使用料金となるが、設営・操作等の費用は数千円のものではなく数万円と聞いている。総使用料金中の高い割合を占めるものについては、できるだけ具体化、明文化しないと、ホームページで推測した予算と大きな食い違いとなり、丹鶴ホールに足を運んで打合せの後でないと総予算が分からないと御指摘され、この団体さんのように地域の様々な施設を視野に入れてイベントを企画する場合、丹鶴ホールを第1候補とする使用者が多い中、これは大変不便な状況であると言われております。 そして、御提案として、ホームページ上で簡易見積りを可能にする。この簡易見積りで現状より確かな総使用料金の把握が可能となり、効率的な丹鶴ホールでの事前打合せが可能となる、これを特に強く提案されておられました。 以下、参考資料として四つの施設の簡易見積りを紹介してくれています。市川市文化会館、行徳文化ホール、さくらホール、iichiko総合文化センター、この4会場の簡易見積りを教えてくれました。 この丹鶴ホールのホームページ上での検索、私も試しにやってみたんですが、恥ずかしながらうまくできんかったんです。たどり着かなかったのが正直なところなんですが、ホームページ上で検索しづらい、よう見つけんとかなると、やっぱりちょっとまずいと思います。予算にも関わることで軽々に決められないとは思いますが、他自治体、他会場の分かりやすい、見やすいものならば新宮市にも導入できないか、調査研究してみる価値は大いにあると思いますが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  まず、一つ目の御提案の施設使用時間の変更、施設駐車場側からの機材搬出についてでございますが、両者ともに施設の開館時間を変更する必要がございます。施設の開館時間につきましては、丹鶴ホールが近隣住家から近いことから、21時以降の車の出入り等も含め騒音が出ないように、9時から21時の開館時間を条例に定めております。 近隣住民の御理解を得ながら文化ホールを持続的に運営していくためには、このルールは変えるべきではないと考えております。現状、午前、午後区分の使用においても、搬出入含め皆様、使用時間内で御使用いただいており、夜間区分においても使用時間内での計画的な御使用を引き続きお願いしたいと考えております。 次に、二つ目の丹鶴ホールのホームページで設営操作等の費用を含め、おおむねの使用料金が把握できるような表示方法に変えることはできないかという御提案ですが、丹鶴ホールでのイベントに係る費用につきましては、まず条例、規則で定めております文化ホールや楽屋などの施設使用料、照明や音響機器等の備品使用料がございます。御質問の設営・操作に係る費用ですが、通常は施設側で舞台技術管理を委託しております専門技術者が対応いたしますが、準備・撤収時間の短縮、使用者の負担軽減を図るため、この人員を従来の2人から昨年8月より3人に増員してございますので、ピンスポットライトを使用するとか使用者から短時間で多くの仕込みを求められるなど、凝った演出や人手の必要なものでなければ追加の費用はございません。 このことにつきましては、文化ホールを御利用いただいた一部の方の誤解からこの費用についての誤ったうわさが広がり、いまだに音響反射板の設置、またはピアノの設置だけで5万円追加費用がかかるのかとのお問合せをいただきますが、先ほど御説明したとおり事実と反しますことをこの場をお借りして申し添えいたしますとともに、皆様に使用料を正しく御理解いただき安心して御利用いただけるよう、よりよい周知に努めてまいります。 また、ホームページによる使用料の簡易見積りについてでございますが、文化ホール使用の性質上、お打合せの際に、下見による現地確認も含め、主催者の希望される使用方法をお聞きできなければ、照明等の備品使用料や設営・操作等に係る技術者の増員についてのお見積りは難しいものとなります。議員お示しいただきました四つの他の施設につきましても、本課で確認させていただきましたが、どの施設の簡易見積りにおいても、照明等の備品使用料の詳細や技術者の増員は含まれておらず、詳細については別途打合せが必要との記載がございます。 御提案のありました市ホームページでの簡易見積りにつきましては、丹鶴ホールでは使用実績の多い形態、講演会、ピアノ発表会、合唱の見積り金額を市ホームページへ掲載し、総使用料金を把握しやすいようにしているところですが、見積りとして提示する使用例を増やすなど、より使用者が丹鶴ホールを借りていただきやすいように、引き続き丁寧な対応を行っていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  課長、くれぐれも誤解なきようにお願いしたいんですが、この方々は決して近隣にお住まいの方々に迷惑をかけてもいいから、閉館時間を延長してほしいとかと言われているんじゃないんです。私もそれは決して望んでいないです。 ただ、利用された方々からこのような意見をお持ちの方が結構おられ、そこを何とか折り合いをつけられたらもっと利用しやすくなるのではと言われているんだと思います。丹鶴ホールをこれからも利用したいからあえて苦言を呈され、苦言というか使った感想を言ってくださっているんだと思います。丹鶴ホールがより愛され親しまれ使いやすくするために、感じたことを言ってくれているんだと思います。そんな御意見でしたから私は今回取り上げさせてもらいました。 また、先人が苦労してつくられた条例なので、軽々に変更とかできないかもしれませんが、利用された方々の意見を踏まえ使いやすいホールにするため、そこにはもちろん近隣にお住まいの方々の御理解もいただきながらになりますが、そのために条例を考え直す機会をつくってもいいんじゃないかとさえ私は思います。 また、ホームページ上の表記についても、過去にのぞかれたほかのホールのホームページの表記が分かりやすいと思うと参考例を提示してくれたのであって、決してそうしなさいと言われているわけではありません。ホールを借りるとなると、やっぱり支払うお金って気になるじゃないですか。その最初の一歩として概算をホームページ上で計算して、事業として成り立つかどうかをまず判断します。その一歩目はやはり分かりやすいほうが、借りるかどうかの判断をつけやすくなると思うんです。 課長の先ほどの御答弁の中で、皆様に使用料を正しく御理解いただき安心して御利用いただけるよう、よりよい周知に努めてまいりますといただきました。その一端として、ホームページを誤解なきように見やすくすることも大事なことだと思います。 とにかく私が申し上げたいのは、利用された方の御意見、大変貴重なものだと思います。リピートいただけるように工夫できることは工夫して、広く愛されるホールに利用者さんに育てていただけるようになればと願ってやみません。 続けます。 隣接する丹鶴体育館との連携を提案されました。丹鶴体育館の有効利活用、リハーサル室や準備室、控室として連携活用。現状として丹鶴体育館との連携使用ができていない。防音装置が施されていないので音出しができない。これは以前の議会答弁にあったそうです。学校の体育館での防音装置は現実問題不可能で、生涯学習を目的とするならば、市内の吹奏楽部も防音装置の施されていない教室や体育館での練習等で音出しをしている。これは全国的だそうです。 丹鶴ホールにリハーサル室がなく、ホール内以外では音出し禁止となっているので、コンテスト等の大会が開催しにくいと指摘され、その課題解決方法として、1、丹鶴ホールと丹鶴体育館を簡易通路で連携させる。丹鶴ホールの連結する出入口の拡張が可能であればなおよいとのお考えです。消防法の問題はその法律に抵触しない範囲で連携の努力をする。2、丹鶴体育館の音出し、防音カーテンの設置。3、丹鶴ホールとの一括予約を可能とする。丹鶴体育館の予約は3か月前となっているので、丹鶴ホールを使用の場合の予約のみ特例とする法的整備をする。これらは少々予算は必要になりますが、体育館との連携により丹鶴ホールの魅力アップとなり使いやすくなるとの御意見をお持ちでした。 今お伝えしたことは、決して一つの団体だけの意見ではなく、この項の最初に見たアンケートの結果を集約した意見と思い今回取り上げました。これらは担当課のみならず、一度全庁を挙げて検討すべきと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  議員御存じのとおり、丹鶴体育館につきましては新宮市体育施設条例に基づき設置しており、市民の皆さんがスポーツに供する目的として利用していただく施設となっているため、本来スポーツ目的で御使用いただくことが原則となります。 本課といたしましては、文化団体の使用目的や丹鶴ホールの魅力アップのために、スポーツ団体の使用を制限すべきではないと考えております。2月に開催されたイベントでは、丹鶴ホールで式典、講演を、丹鶴体育館では物産販売やパネル展示等のブース出展を開催する事例もございます。 スポーツ団体の活動に支障がないようにしながらどのような連携が可能なのか、生涯学習課と対応を考えてまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  先ほど申したことと半ばかぶりますのでここでは控えますが、どうか利用者の方々にリピートいただける愛されるホールになりますように、関係各機関と重ねての御協議をお願いします。 それと、これはまた全く別の方の御意見ですが、この丹鶴ホールの大きな柱として、文化の醸成、交流人口の増加などなど、その上で経済効果も期待していたのではなかったかとおっしゃるのです。そう考えると、仲之町、駅前、丹鶴等々のそれぞれの商店街の飲食店やお店と連携、連動して、例えば上演、開演前や閉演した後などに立ち寄ってもらえるような少しお得なチケットを作成して、ホール周辺を回遊してもらえるような提案をしてみるなど検討できると思いますが、そのような発信をされるお考えはありませんか。 ◎商工観光課長(津越紀宏君)  商工観光課、津越より御答弁させていただきます。 経済活性化には、丹鶴ホールを核として、商店街をはじめまちなかを周遊してもらうことは重要なポイントであると認識しております。 御提案のお得なチケットなどを活用して商店街を周遊してもらうことなど、経済効果を図れるよう商店街や観光協会など関係機関と連携しながら検討していきたいと考えております。 また、庁内におきましても、文化振興課とお互いに相乗効果を得ることができるよう検討してまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひ商工を含め、様々な形で相互に連携しながらこの丹鶴ホールを盛り上げるとともに、地元の業者も潤えるような形になっていただければと切に思います。よろしくお願いします。 いずれにしましても、この丹鶴ホール、紀南の文化発信の重要な基地として、また近隣近郷の方々に喜ばれ愛され多くの方々に使っていただける施設として、これからも存在し続けてもらうために、改善できる点や検討すべき点を折に触れ考えていただきたいと思いますが、担当課としていかがでしょう。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 御提案ありがとうございます。市長が予算大綱で申し上げましたとおり、熊野文化の活動拠点となるよう、開館以降いただいている様々な御意見を基に、引き続きさらなる運用面の改善を行い、利便性の向上を図ってまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひよろしくお願いいたします。 この項を閉じ、続けます。 ゴミ問題についてであります。 今回の予算の中にも三輪崎支所への常設エコ広場の設置案が盛り込まれておりました。これはやはり市役所の裏に立ち上げた常設エコ広場が好評だからでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 令和4年10月より運用開始しました常設エコ広場につきましては、利用される皆様から、資源物を排出しやすくなった、そういった好評のお言葉をいただいておりまして、旧市内のみならず、三佐木地区への設置についても要望が多いことから、令和5年度三輪崎支所へも設置させていただく予定としております。 ◆2番(大坂一彦君)  そうですね。資源を集めるんですもんね。 前回の一般質問においてもこの常設エコ広場についてお聞きしましたが、その後はどうでしょう。既存のエコ広場の会場のごみが減ったとか何らかの変化は見られませんか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  従来のエコ広場への資源物の排出量につきましては、開設後の10月以降、比較すると排出量で約5%少なくなっております。全体的に少し減ったという印象を持っております。 ◆2番(大坂一彦君)  こちらへ来させてもらうときに時々のぞかせてもらうと、結構な車の数が入っていたり見るんです。今お聞きすると5%ぐらい減っていると、常設のごみが5%。もう少し減っているのかと正直思っていました。 これ全く個人的なというかうちのことなんですが、うちのかみさんが時々常設エコ広場を利用させてもらっているそうなんです。そうすると、当然今までの既存のエコ広場に持っていっていた分がないんです。だから最近自分の地区の朝のエコ広場へ出しにいかなくなったんです、うち。うち1軒でもそうで、見せてもらう何台か車の行き来するところを見たら、やっぱり既存の朝のエコ広場への持込みは減っているんじゃないかと、5%とお聞きしましたが、減っているんじゃないかと想像したんです。 そこで、過去にこのエコ広場に触れたときには必ず申しているんですが、この制度大変にすばらしい制度に違いないんですが、年月の経過とともにシステム自体に経年による劣化が見える気がします。そろそろ次の手を準備しなければならないのではと毎回申しております。 今回この常設エコ広場を開始したことによって、そのスピードがさらにアップしたのではないかとも考えます。その上、三輪崎支所にも常設エコ広場を置くとなればなおさらだと思います。その辺、担当課としてはどのようにお考えでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  資源物の収集方式、エコ広場につきましては、庁内職員のワーキング会議であるとか一般廃棄物収集運搬業協同組合との勉強会などで、運営員の高齢化等の課題、また今後の方針について検討しておりますが、クリーンセンターの処理能力との兼ね合いから急に変更するというのはかなり難しい状況で、市民の皆様に御不便をかけないよう取組を進めているところです。 また、常設エコ広場の利用者へのアンケート調査、ヒアリングを実施したところ、議員おっしゃるように、従来のエコ広場を利用しなくなった、またこれまで直接クリーンセンターへ持ち込まれていた方もおられました。月2回のクリーンセンターでの開催しております日曜エコ広場の利用者数も少なくなってきております。従来のエコ広場の排出量についても若干先ほど御説明させていただいたように、少なくなってきているという現状も見えてきたところでございます。 資源物の収集方法につきましては、引き続き総合的に考え、取組を進めてまいりたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  あんまりゆっくり構えていられないかもしれません。よりスピードアップしてこの問題の検討に入らねばと考えます。 市民生活に切っても切れないごみ問題、どうぞ次の一手を早々に御検討いただきまして、何かしらの策を講じていただきますようお願いします。 ごみ問題を続けます。 今度はエコ広場のことではなく、通常のごみを出す場所についてなんですが、先日、佐野のある方に相談を受けたんですが、この方、通常のごみを出す場所、これってずっとこのままなんでしょうかと聞かれたんです。それというのも、その方は御近所の道路状況も相まって、かれこれ20年余り自宅より少し離れた場所までごみを出しに行かなければならないそうで、20年前は別に何も気にならんと出しに行きやったんやけれども、昔と違ってやっぱり年も取ったしね、なかなか思うように出しに行きにくいんよ。おまけにこの前転んだりもしたもんやから余計に怖なってねと切実な現況をお聞きしました。 そこでお尋ねします。 このごみを出す場所、年度によってとか何年に1度とか検討されていますか。また、もしこのような御希望があったら変更とかは可能なんでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  可燃ごみの収集につきましては、基本自宅前に置いていただくという形になりますけれども、各地域の状況にもよりますが、ごみ収集車が入れない細い道など収集車が通らない道沿いにお住まいの方につきましては、御不便のないように様々なケースに応じて柔軟な対応を取らせていただいているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。場合によったら相談に乗ってあげてほしいと思います。このような方、ほかにも結構いらっしゃるようにも思います。ぜひ御検討お願いします。 ごみ出し場の変更や検討、市内全域となると膨大なデータ量になると思うんですが、例えば町内会に協力を仰ぎ、町内会と連動して現状の検証をしてみるとかあってもいいかもしれません。どうぞ重ねての御検討をよろしくお願いします。 さらに申し訳ない、ごみ出しというキーワードに関連してお聞きしますが、以前、私の地元の西道町内会の世界遺産神倉山に通ずる道沿いに、比較的大きなごみ出し場があるのはいかがなものかとの市民の御意見をお伝えしました。そして、その後の担当課とのやり取りで、現地よりせめてもう少し向かって左寄りの少し奥まったほうなら、今よりは目立たないのではなどと提案し、少々やり取りもさせてもらいましたが、収集するのに奥まったところでは作業しにくいなどのことから再度検討となりました。 ここ最近コロナも落ち着いてきて、他府県ナンバーの車の出入りも随分多くなってきています。世界遺産神倉山に通ずる道沿いのごみ捨場問題もいま一度御検討をお願いして、この項を閉じます。 最後に、無駄を省いて稼げる自治体へ関連ですが、私これが今後の市行政運営の一番の肝となるのではないかとさえ思っています。 ふるさと納税に関しては、前回申しましたので今回触れませんが、新宮市の広報新宮を他の自治体のそれのようにタブロイド版サイズに切り替えたら、サイズも大きくなって見やすくて紙質も新聞紙風なので、もしかしたら今より安くなるんじゃないかと御提案しましたが、その後、御検討いただきましたでしょうか。 ◎総務部次長兼秘書課長(南守君)  秘書課、南より答弁させていただきます。 タブロイド版の広報紙につきましては、新聞紙と同様の薄い紙を使っているところから、印刷製本にかかる費用はA4判に比べやや安価になると聞いております。一方で、A4判に比べ劣化しやすい等といった懸念もあり、また通常の印刷業者ではタブロイド判の印刷に対応していない場合が多く、地元では対応できる事業者が非常に少ない状況となっております。 こうしたことから、直ちに広報紙の形態を変更することは困難かと考えますが、今回いただきました御意見を踏まえまして、今後とも読みやすさの向上や内容の充実と併せまして、広報紙の支出などを含めコスト削減につながる方法を引き続き調査研究し、改善を重ねてまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。お聞きして、地元の業者でなくなってしまうというのはちょっと困ります。 ただ、こうやって経費の削減意識を持っていろんなものを見る、比較してみるということが何より大事だと思うんです。職員さん方は今でももちろんそうされておられるとは思いますが、さらにもう一歩踏み込んだコスト意識の改革で、もう少し無駄な部分を防げるのではと考えます。何かしら重箱の隅をつつくようで大変恐縮ですが、どうぞ今後とも御検討いただきたいと思います。 また、これは無駄を省く云々ではないんですが、前回にも触れたマイナンバーカードの件ですが、先ほど大石議員も触れておられました。2月末の締切り間近の折には、駆け込みで大変多くの方々が来庁されたとお聞きしました。お疲れさまでした。 また、今議会の冒頭に、役所の書類がコンビニでも交付できるようになるなどお聞きしましたが、それらを含め、マイナンバーカードについての現在の状況を教えてください。 ◎市民窓口課長(南拓也君)  市民窓口課、南より答弁させていただきます。 まず、直近令和5年2月末日現在のマイナンバーカードの申請率は77.5%でございます。この数値につきましては、申請後不備のあった申請累計も含まれております。また、マイナンバーカードの利便性について、先般1階フロアの関係する課とマイナンバーカードの利便性について話を行ったところでございます。また、今年度に行ったマイナンバーカード作成推進に係る事業調査を再度全庁に向けて行うことを考えております。 今後も引き続き、市民生活の利便性向上につなげられるよう制度の充実を図ってまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。以前にも申しましたが、このマイナンバーの制度、ただ単に登録者数を増やすだけではなくて、窓口業務を筆頭に福祉業務、税務業務等々各課連携して、いかに新宮市独自のサービスをつくれるかがこの事業の肝だと考えます。そうすることで時間の節約も図れると思います。 時は金なりとも申します。この制度を上手に利用することが、最大の無駄を省き稼げる自治体になる一歩となるのではないかと思います。 これに関しても、ぜひ担当課だけではなく全庁挙げてお取り組みいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。ここはぜひ副市長の御見解をお聞きしたいと思うんですが。 ◎副市長(向井雅男君)  昨年の9月議会から、大坂議員にはマイナンバーカードを使った利用策も含めて御提言いただいております。今回、当初予算でコンビニ交付を提案させていただきました。市民窓口課長からも答弁あったとおり、秋頃には実施できるようにしたいというふうに思っております。 なお、国のほうでもマイナンバーカードを使った利活用について様々な具対策が今出されております。それらも踏まえて、何ができるかということも関係課一緒になって議論していきたいというふうに思いますので、できましたらその案件の都度、関係課で寄って議論し有効な使い方ができるようにしていきたいというふうに思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。恐れ入ります。ぜひ市民に喜ばれる制度として確立していただきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 結びになりますが、先日令和9年4月を目標に、緑丘中学校、城南中学校統合に関する保護者説明会が城南中、王子ヶ浜小校区の保護者向けと、緑丘中、神倉小校区の保護者向けの2回、2日に分けて開催されました。私それぞれの保護者の皆さんのお考えをお聞きしたく、その両日とも行かせてもらいましたが、皆さん大筋では理解し納得もされておられるようですが、ではみんながみんなもろ手を挙げて喜んでおられるかというと、決してそうとは言い切れず、やはり様々な思いが交錯しているのが見えました。 これを進める教育委員会もここまでも慎重に進めてこられた向きもよく分かりました。未来ある大切な新宮市の子供たちの将来をも左右する大変大事な大変大きな事業と考えます。無事完結に至るまでどうぞ慎重審議を重ねていただき、後にやっぱりよかったねと思ってもらえる統合合併になりますよう、さらなる御尽力をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 一応これで閉じるんですけれども、若干お時間ありまして、私この4年を振り返りまして、4年前6月から一般質問させていただきました。何分不慣れで、今回に至っても原稿といいますか、私の考えを各課にお渡しするのが遅くなって御迷惑をかけ、御不便もおかけしたりしましたけれども、4年間何とか真面目に頑張ってきたつもりでおります。 ただ、議員としてはまだまだですけれども、4年間まずお育ていただいたことに感謝申し上げお礼申し上げます。ありがとうございました。 6月にまた戻ってこられますようにあと二月頑張ります。ありがとうございます。以上です。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  5番、岡崎議員、議事進行。 何ですか。 ◆5番(岡崎俊樹君)  1点お伺いしたいんですが、先ほどの丹鶴ホールの使用について、基本の夜間の使用時間は9時までですが、延長料金払えば使用できると思うんですが、そちらいかがなんでしょうか。 ○副議長(東原伸也君)  もう休憩後にさせてもらってよろしいですか。 ◆5番(岡崎俊樹君)  はい。 ○副議長(東原伸也君)  分かりました。 会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後2時06分--------------------------------------- △再開 午後2時17分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど5番議員の議事進行について、当局より答弁いたさせます。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 先ほどの岡崎議員の丹鶴ホールにつきまして、延長利用は可能ではないかという御指摘でございますが、新宮市文化複合施設条例第5条におきまして開館時間が定められております。その開館時間は、午前9時から午後9時までとなってございます。 ただ、第8条関係で料金のほうを定めておりまして、延長となってしまった場合は30分単位で使用料が発生するという表現もございます。ただ、これはあくまで9時にどうしても終了できなかった場合、不測の事態や予定外で時間が延長になってしまった場合を想定しているもので、御利用いただくのはあくまで21時までが原則ということでございます。 ○副議長(東原伸也君)  5番、よろしいですか。 ◆5番(岡崎俊樹君)  はい。ありがとうございます。 ○副議長(東原伸也君)  それでは、一般質問を続けます。--------------------------------------- △福田讓君 ○副議長(東原伸也君)  15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 議長の許可をいただいて、1時間30分一般質問をさせていただきます。 今期で最後の一般質問です。昨日から皆さん立派な一般質問をしていただいて、執行者と対峙して自分の政策を一つ一つ実現に向かってやっていただいたと。特に、私から、11期議員させていただいて、今期4年間で竹内議員、大坂議員、岡崎議員、新人でありながらこれほど市民の声を大切にして、市当局と対峙しながら市民のために働いて、この新人の方も、自分の信念、ポリシーに基づいてその政策を実現できております。私は、新人ながら本当にすごいことだなと。私の頃はそうではありませんでした。足は震えてがたがたして、もう何を言ったらいいか分からないような状態でしたが、新人である3人の方、本当にこの4年間、一生懸命やっていただいて、私も本当に身の引き締まる思いで頑張ってまいりました。本当にありがとうございます。 一般質問というのは、市長に対して、議員も同じ市民から選ばれて、市長は大統領であります。執行権の権力者です。議員には予算を執行できる権限がございません。いかにして市長に対し、市当局に対して、自分の思いである、なぜ議員になったのか、市民のために働く、市政のために働くことを信念に、ここにおられる議員各位は皆全て同じです。その中で自分の知恵を、知見を発揮して、市民のために働いております。だから、私も一生懸命頑張ります。しかしながら、予算等についての決定権は田岡市長であります。議員には予算権、執行権がないわけなんです。誰でも市長になりたいんです。執行権がありますから。しかし、それまでの間、勉強されて、いずれは市長を目指してほしいと思います。私はこの新人の方も、まだまだ若いんですから頑張っていただきたいと、私はそう思っております。心からそう思っています。 では、一般質問を始めます。 今年度、令和5年の予算大綱について、順序よく執行の市長はじめ、ここにおられる皆さんは、私から言えば国の官僚と同じなんです。あなた方の働き、すなわち官僚、勉強して国の補助金、県の補助金を取ってくる。そして、少しでも市税を使わずにして仕事をやれる。ここにおられる方は私は優秀な方だと思っている。そして、それが市長を支えて、市長が目指す市政は市民のためにある。その目的に向かって一緒になって頑張っていただいている。今後とも職務に精励されて、親切で、そして同僚仲よくして、常に探求心を持って新宮市発展のために知恵を出して市長を支えていただきたいと思います。前にあるのは市民です。市民のために働いていただいているのは職員であります。これからもしっかりと頑張っていただきたいと思います。 まず、企画政策部についてお尋ねをいたします。 同僚議員からもいろんな御質問がございましたが、私は、今、新宮市の新しい交通ルート、3路線が決まっております。そして、昨年の10月から新しいルートが決まり、熊野御坊南海バスで運営されております。10月に始まったときは、いろんな方から御質問がございました。「あのね、議員さん、今乗っていたルートが今度変わってしまって、行きたいところ行けなくなったんです」そういった声もございましたけれども、まず、旦那さん、奥さん、やっぱり一つやってみて、不都合な点はこれから皆さんの声を届けながら変えていきたいと私はそう思っていますと、そういうお答えをしております。 そして、逆にまた、今度の路線によって、便利になった、病院も行けるようになった、遠回りしなくても行けるようになったという方もございます。市民には様々な声がございます。そこが職員の知恵の出すところでございます。 私は1件、3ルートの中で、まず簡単に言います。相筋線、広角住宅線、松山高田線とあります。私からのこれは提案なんですが、バスがそこを通らなくても、バス停を近くにつくったときに、その路線である相筋線にも乗れる。こういったことを私もお聞きしたんです。簡単にいきます。松山団地ありますね、市営の。これ見ていただいていますね。この中で、今までの路線とかなり変わりました。松山団地の方が少し御不便になるというんですか。しかし、この解決策として、県道あけぼの線の松山団地から海のほうへ出てきたところにバス停を1つつくっていただいたら、相筋線、そして松山線と重なって、少しでもこれを利用される方が楽になるということが私、分かったんです。その点いかがですか。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  企画調整課、峪中より答弁をさせていただきます。 先ほど議員おっしゃっていただいたとおり、昨年10月に高田地域の路線バスの再編に伴いまして、市内路線のバスの改編も行ってございます。御好意的な意見も伺っておりますが、議員御指摘のように、バス停の新設や移設等の御希望もいただいているところでございます。もうすぐ半年となってくるわけですけれども、いただいている御意見を交通事業者等も踏まえまして、より多くの皆様が御利用いただきやすいような路線の変更といいますか、は考えていく必要があるというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。 すなわち、地域公共交通活性化協議会があって、これ半年か3月に1回やっていますね。私は、路線を変えようと申し上げているわけじゃございません。1つそこにバス停をつくれば、2つの路線が重なってもバスは順次走ってまいります。ぜひともお考えいただきたい。路線を変えるとは大変ですよ、これ。だから、そこにバス停を1つ増設すれば簡単に済むわけです。ひとつ御検討よろしくお願いいたします。 さらに、私も感じたことなんですが、橋本から石ヶ坪を通って新木保育園、そして広角へ抜けて国道42号へ行く道。これ、うちの市道です。ここはバス路線が走っていないんです。しかしながら、あの地区でお住まいの方がかなり高齢者になっています。現在、タクシーで通っているらしいです、病院とかいろんな買物に。旧熊野川町には、当時2,500人の人口でしたが、65歳以上で免許証をお持ちでない方に対して、バスの補助をする券ですね、補助券、年間24枚支給していました。でも、初めは利用していただいたんですが、高齢者になってお亡くなりになる方もいらっしゃって、使わなかったら使わないんです。同僚議員もそのことをお話ししておりました。ここ路線バスの今の熊野御坊南海バスが大きいです。あそこ、あのバスは通れるような道じゃないと思いますが、いかがですか。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  交通事業者には確認はできていないですけれども、やはりあの狭い箇所も多数ありますので、現行の路線バスでは難しいところもあるというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  だから、そういったところでお住まいの高齢者がたくさんいらっしゃるんです。これ、本当にタクシー券となったら、旧熊野川町のような2,500人のまちと違って、新宮市は2万7,000人があるから費用もかかると思います。そのあたりのいろんな規約等は、新宮市のあなた方に考えていただいて、少しでもお年寄りがお買物にも行けない、バス路線もない、そういったところに対して、これもお金がかかります。私は一番本当に恐縮なんですが、新宮市の予算の中で市民が納めていただける税金というのは僅か16%です。180億円の予算の中で。だから諸君、あなた方各位は、県の補助金、国の補助金を有利な補助金を使っていろんな事業をしていただいております。こういったことに対しても国の補助金でできないものかと考えていただきたいと思います。これ提案しておきます。かなりもう高齢化になっていますので、今すぐにバスを走らせていただきたい。熊野御坊南海バスに言っていただきたい。そういうことできないと思います。かなり狭いです。4メーターあるかないかの道です。ただ、うちの市道でしょう。間違いないですね。 ◎企画調整課長(峪中直樹君)  市道砂羅広角線になるというふうに認識しております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。ぜひともやはりバス路線がないところ、その辺りの市民に対する優しい思いやりというんですか、なるべく新宮市の税金を使わず、国・県の補助をもらって、それに対応できるような、あなた方、官僚と匹敵するような頭のいい人ばかりですから、政策を考えていただきたいと思います。提案です。よろしくお願いします。 以上で企画政策部に対しては終わります。 続いて、健康福祉部についてお聞きします。 介護保健施設は、施設の整備費が市から補助されておると思います。国からの補助金が市を経由していると思いますが、それについてお聞きしたいと思います。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  健康長寿課、中上から答弁いたします。 施設整備費ですけれども、施設整備費の補助金は、国の地域医療介護総合確保事業施設等整備費補助金を活用しているところでありますが、県が窓口となっております。 また、地域密着型サービスなどの補助対象となる施設整備の計画がある場合は、市が県と協議を行い、補助金の交付をお願いするということになっております。 ◆15番(福田讓君)  そうですね。民間の有料老人ホームと特別養護老人ホームの差というのはよく言われるんです。民間の方は民間で頑張っていただいています。施設があって。しかし、ほとんど17万円から18万円。しかしながら、特別養護老人ホームの場合は介護3が基本です。しかし、2でも入れていただいたという方もいらっしゃいます。やはり民間も営利をもってやっていますから、それは御自由やっていただいたら結構なんですが、そのあたりの御説明ちょっといただきたいんです。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  高齢者施設は大きく分けますと、介護保険施設と有料老人ホームなどのその他の高齢者施設に分けることができます。 介護保険施設は、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護医療施設で、サービスの費用が介護保険の適用となることから、その他の高齢者施設よりは安くできるということになっております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。市民の方で本当に低所得者の方、国民年金の人でしたら5万円から6万円です。普通の一般の新宮市で働いている会社員でしたら、十七、八万円あると思います。70代以上の人でしたら。大変なんです。そのあたり特別養護老人ホームもかなりやっぱり申込みが多いと思います。所得によって変わると思いますが、現在、老人施設の増設等、お考えが、3年計画でやっていると思いますが、そのあたりいかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  和歌山県が実施しました特別養護老人ホームの待機者数の調査によりますと、令和3年度調査では、入所の必要性が高い方が10名となっており、地域密着型特別養護老人ホームの定員29人を下回っている状況であります。このことにより、第8期介護保険事業計画では、地域密着型特別養護老人ホームのベッド数を増やす計画は予定しておりません。また、令和5年度に、6年度から8年度の第9期介護保険事業計画を作成してまいりますが、施設の必要性については、改めてその中で協議したいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  よく聞かれるんです。介護保険高くなったと。私ら、40代のときから2,500円払っていました。私は40のとき、県の新しい翼いう企画でフランスとドイツへ10日間、日本が介護保険を導入する1年前に視察に行かせていただきました。当時は、介護保険が始まるときですから、フランスなんかは、自分のお母さん、御両親を介護してもオーケーなんです。しかし日本は違います。できないです。それはすごいなと思って、日本もこれを取り入れるのかなと思ったら、取り入れてなかったです。ただ、やはりヨーロッパは早かったです。 介護保険料も高くなりますし、1つよく言われるんです。老人ホーム、いわゆる特養へ入ったときに、お手持ちのお貯金、それによっても、高額医療に減額にならない方もいらっしゃいます。私お聞きしたら、御夫婦で入っている方でしたら2,200万円。しかし、最近でお1人になったら550万円が限度。それ以上の貯金、全部通帳のコピーを取らせていただいて、それによって減額されるということなんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  介護サービスの利用者負担の割合ですけれども、合計所得等により1割から3割となっております。3割となる方は、本人の合計所得が220万円以上で、同一世帯にいる65歳以上の方の年金収入プラスその他の合計所得金額が、単身世帯の場合、340万円以上、2人以上世帯の場合は463万円以上となる方です。2割になる方は、本人の合計所得が160万円以上で、同一世帯にいる65歳以上の人の年金収入プラスその他の合計所得金額が単身世帯の場合280万円以上、2人以上世帯の場合346万円以上となる方です。また、1割となる方は、2割、3割以外の人となりますが、住民税非課税の方、生活保護受給者、第2号被保険者も1割となります。 施設サービスでは、低所得の方の食事と居住費が合計所得金額、年金収入額、預貯金の額により軽減される仕組みとなっております。 ◆15番(福田讓君)  それを御存じじゃない方ほとんどなんです。介護の4、5になったら、かえって高くなればなるほど施設でのいろんな仕事ができて、介護するのに時間がかかるから、高くなるのは大体一般の方は分かっていますが、貯金通帳、御本人のです。介護施設に入所される方の御本人の所得も全部含まれるということなので、私もちょっとお話聞いて、うちの私の実の母じゃないのですが、お話聞いて、やっぱり1万円以上違います。ちょっと少し賢くなったんですが、やはり市民の方にもそれをお知らせしていかなんだら、貯金があれば全部貯金通帳、普通預金もです。全部全て正直に出していただくという形になっていますので、なるべくでしたら、低所得者の方々はやはり特養へ入っていただきたいんですが、なかなか特養も。現在、特養と言われる特別養護老人ホーム。新宮市民しか入れない地域密着型、大体全てで南紀園は100床ですか。そのあたり分かりましたら。私の知っている大体人数も分かるんですが。黒潮園では100床、熊野川園では50床、温泉ハウスくまの50床、地域密着型クレール高森では29床、間違いないですね。あとは南紀園ですか。あそこで100床ですね。 だから、なるべくお安く、新宮市のまちというのは御商売人の方が多いんです。だから、どうしても国民年金です。お2人で12万円。だから、もし、片一方の方がお亡くなりになったときは、もう半分しかありませんから、なるべく特別養護老人ホームへ御入所したいという希望者が多いんです。 先ほど次長が申されましたように、県も調べているということなんですが、今までは手挙げたんです。黒潮園のところへつくるとき、やっと岡さん、黒潮園の施設長が手を挙げてくれて、初めなかなかなくて。あのときも新宮市の職員の皆さんが、これ全部市が補助金とかしていただいたということで、それは県に申請から始まって、全て市がやったんです。それを補助金が確定になったら、それを市に来て、そのお金です。建設資金は全て施設に入るということで。本当にあのときかなり頑張ってくれたと思います。 これも新宮市民しか入れませんから、地域密着型は。市民の皆さん全てが、年金が高い人もおれば低い人もいらっしゃいますので、なるべく入れてあげてほしいんですけれども、なかなかいかんせんベッド数決まっておりますので、これを増やしていったとしても、また介護保険が高くなります。そのあたりのつらいところもあるんですが、市民の方は、やはり少しでも老人施設へ入って健やかに過ごしてほしいというのを、人間の最期までをやっていただきたいという方もいらっしゃるし、また家で最期までいかれたい人もおるんですけれども、それは様々です。ただ、少しでもやはり費用が少ないところがいいと思いますけれども、また逆に、民間で最近も増設されたところもあるし、その方のおかげで特老へ入れない方も助けていただいている。本当に感謝しております。 今後とも、誰でも年は老いてきます。私ももうすぐすれば、また免許証も返さなきゃならないという形になってきますので、皆さん方で計画性を持ってやっていただきたいと思います。 以上です。 続いて、市民生活部にお聞きします。 先ほどの同僚議員との重複になりますが、市長の目玉の選挙公約であった常設エコ広場が完成し、先ほど課長からも御答弁いただきましたが、大変好評をいただいていると。 まず1点、この状態で、今職員の皆さんが交代で処理に当たっていただいている。そのあたりは、これ三輪崎も今度市長の思いでやっていただけると。そのあたり、常設についても、三輪崎の場合は三輪崎の支所の方がこの常設エコ広場のお手伝いをしていただけるんですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 現在、常設エコ広場につきましては、いろんな情報を収集するという形も含めまして、今職員でやっているところでございますけれども、この3月まで職員でやる形を取っております。 また、毎日続くことですので、安定的な管理運営、また適正な分別指導が必要となりますので、これまでの経験から、安定的に運営を維持管理していただいている組合さんにお願いする形で4月以降は考えております。 ◆15番(福田讓君)  ということは、組合ということは民間ということですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  組合です。 ◆15番(福田讓君)  どこの組合ですか、それは。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  正式には、一般廃棄物収集運搬業協同組合となっております。 ◆15番(福田讓君)  それはどこにあるんですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  新宮市内でございます。 ◆15番(福田讓君)  いわゆる生ごみ処理じゃなしに、エコのしていただいている3者か4者がありますね。その中のあれですか、組合の方にお任せするということですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  収集運搬業の協同組合ということで7業者が一体として組合をつくっていただいているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。今、七つあるんですね。分かりました。そのように、紀南新聞の社説でも、もう当初から民間にしたらどうですかと社説に載っていましたけれども、私はやっぱり市長の思いですから、常設エコ広場が順調に行くまでは、やっぱりもし何かがあったとき、お叱りを受けるのは市の執行者ですから、こうして10月から約半年ですか、市民の方に喜んでいただいているということで、本当にありがたいです。 三輪崎支所の場合のこの常設エコ広場はどちらに設置されるんですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  三輪崎支所の駐車場の奥を考えております。 ◆15番(福田讓君)  あそこでしたら広いですし、いいと思います。同じように三輪崎の方、そして木ノ川、佐野の方にも喜んでいただけるように、常設エコ広場が順調にいくことを私も期待しております。 以上でエコ広場については終わりますが、これ、市長にもぜひとも聞いていただきたいことあるんですけれども、熊野川町時代に環境保全に関わる条例でつくっておりまして、前の9月議会でも少しお話しさせていただきました。 最近、市内を回っていますと、市営住宅とか個人の住宅の後ろに大きな木が茂ってくるんです。なかなかそれを切っていただけなければ日照権で暗くなってくると。それを我々、熊野川町の町議会議員時代に条例をつくりまして、最高4分の3、30万円最高補助しまして、それで木材の伐採の専門の方にやっていただくという形の条例をつくりました。しかし、新宮市は、これ新宮市と合併になって、平成17年から5年間の猶予で今まで使っていただいた金額を見ますと、熊野川町で3年間始めて、そのときで大体1,200万円、合併後で大体600万円ぐらい使っています。最近、特に新宮市もそのような場所が増えてきたんです。昨今でもそのような御希望いうんですか。木が重なってきて、どこの持ち主が分からない高いところに出てくると。 蜂伏は特に、うちが県から移譲された蜂伏団地、あそこは私どもの新宮市の都市建設課ですか、やっていただいていますが、個人の林、木の枝が大きくなってくる。これに対して、新宮市となれば、市長、私も大変心苦しいんですけれども、旧熊野川町のような2,500人の町じゃないから、新宮市は2万5,000人の人口があるから、6,000人、7,000人です。だから費用がかかるんです。だからそのあたり、執行者として担当の課長、ここにおられる皆さんは官僚ですから、こういった環境の形で、国の補助金とか県の補助金というのはなかなかしていただけるような施策はないですか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁をさせていただきます。 昨年の9月議会で答弁させていただいたかと思います。集落景観保全事業といいまして、旧熊野川町時代の制度でございます。合併協議の中で、地域性によって新市での事業継続は難しいという判断の中から、合併後、時限措置として約3年間、熊野川地域を限定として継続されて、廃止に至ったという経過がございます。合併協議の経過からも、この制度を復活させるということはなかなか難しい現状にあるかと思いますけれども、何か代わる手だて、現在調査、研究中でございます。庁内でも情報共有して、またほかの自治体の参考となる支援策の調査を進めているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。ますます高齢者になって、私も夏にチェーンソーで切ったことあるんですが、なかなかやっぱり危険が伴いますので、やっぱり専門の方に切ってもらわなければ難しかったです。そのあたり、今課長がおっしゃってくれたように、いろんな補助を取って、市の税金ばっかり使ったら、これ大変なことになりますから、あなた方、いろんな国と農林関係、しっかりと研究されてやっていただきたいと思います。課長、ありがとうございました。 次に、教育部にまいります。 教育長、いよいよあれですね、西村記念館、そして旧チャップマン邸、そして佐藤春夫記念館ですか。早く、もうこれ、あそこ明治、大正ロマンのまちとして、これ近隣町村にこんなところないんです。こんな文化・芸術を持ったまちは新宮市だけです。これをやっぱり生かして、市長が力を入れてくれたeバイクですか。あれで市内を回ってくれる。だから、新宮市には、本当に都会の方にとってはこんないいところないですと言われます、つくづく言われます。早くこの三つが開園できて、あの地域が、また文化・芸術、新宮のまちとして全国に知られるような形の、ほいで、お客様に来ていただく。ぜひ、教育長、頑張ってくださいよ。 ◎教育長(速水盛康君)  ありがとうございます。今、お話いただきましたように、この登坂の地に伊作邸と旧チャップマン邸と、この春夫記念館が集まることによりまして、その地域の文化力の高まりというんですか、また、同時に三つの施設の相乗効果なども期待できますので、ぜひ、しっかりと取り組んでいきたいと。できるだけ早くまた議会でもお示ししたいなと、そのように考えてございます。よろしくお願いいたします。 ◆15番(福田讓君)  教育長のお力で東大とこういう協力関係ができたということ、本当にこれ大切にせなあかんと思います。東大といったら日本一の大学、最高峰の東の東大、西の京大というぐらいの。そことの結びつきによって東大の教授の方とか、熊野の再発見ですか、熊野学です。中上健次先生が提唱した熊野大学。本当に東大との結びつきを教育長、そして市長、よく頑張っていただいています。ぜひともこれを高めていかないとと思います。どうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  回を重ねるごとにというんですか、人間って不思議なもので、何年か対面でいろいろと懇談をしながらでも回を重ねるごとに、何かしらこちらの求めているもの、あるいは向こうが求めているものというのが分かってくるようになってきました。そういう関係の中で、東京大学も、その関係の新宮市の発信が行われておりまして、国内だけでなくて、国外の文学部の研究フィールドの一つとして新宮市が位置づけられております。そして、世界にも紹介されているところでもあります。今後とも連携を強めていきまして、この熊野の地の新宮市の存在感が、もっともっと高まっていけばと、そういうふうな努力をしてまいりたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  丹鶴ホール、そして旧チャップマン邸、西村記念館、そして佐藤春夫記念館という、本当に新宮市が誇る、やっぱり文化・芸術のまちですから、近隣町村にないですからね、こんなところは。歴史はあります。しかし、文化と芸術というのないんです。これを市民の皆さん方に、私も田舎出身ですから、すごいなと言って皆さんにお話しするんですけれども、まだまだ浸透されていませんので、大きな東大の力を借りて、これ大切にしていただきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。 教育部は以上で終わります。 次は総務部です。 昨日、南海トラフの地震を想定したNHKで2日にわたり放映されておりました。じっと私も見せていただきました。南海トラフのこと、再確認をさせていただきました。いずれ発生するおそれがあるということは、もう学者の皆さん方も発表しているとおりでございます。もし、そういう地震で津波等が来たときに、新宮市で本当に避難する場所。今、広角にうちの市有地あるでしょう。新宮警察と交換したんかな。あそこは、以前は道の駅というような話もあったんですけれども、その辺り、これは私が言いっ放しで結構です。答弁なくてもいいです。あそこはやっぱり何かあったときの基地として、そして避難場所として、いろんな政策のできるところです。あそこをやっぱり活用していかねばならない。 そして、もう一つ、これに関連して、あそこでゲートボールやっているんです。老人会の人らがやっているんです。だから、あの人らの話を聞いて、新宮市に以前、王子製紙跡地、あそこ新宮市が無償で提供されたわけなんです。しかし、いろんな条件がありまして、市長にお願いしたいんですが、市長にぜひともこれ検討願いたいんですが、昨日ですか、新宮市の老人クラブの会長さんですか、ひょっこり会いまして、それで市長にも、ぜひとも我々老人クラブの新宮市でひとつゲートボール場ですか。あれ、以前、杉原元議員がテニスコートということを要望されていました。でも、今度高田にすばらしい6面ですか、すばらしいテニスコートができた。ゲートボール場のあそこは何とかならないかということをちょっとお話受けたんで、市長も御存じでしょうか。
    ◎市長(田岡実千年君)  私も要望を直接いただいておりまして、今議員おっしゃるように、広角用地で開放させていただいたところ、毎日のようにグラウンドゴルフですか、高齢者の方が体を動かしてくださっておりまして、そういう中で、まだまだできるところが不足しているということは認識しております。どこか探したいというふうに考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  それに伴いまして、実は、会長さんにお話聞いて、女性の方がおトイレに行くところが、そして倉庫がないということで、お聞きしますと新宮警察でお借りしていると聞いたんです。新宮警察も親切にしてくれますねと言ったんですが、やはりゲートボール場は男女一緒にやっていただいていますので、ベンチはどこかの業者の方が寄附してくれたということを新聞紙上で拝見いたしました。高齢化に伴って、やはりあまり走らなくてもできるゲートボール場ですか、グラウンドゴルフもいいですし、そういうところ、王子製紙跡地、本当に広いですから。ただ、借りるときにいろんな条件付だったと思うんです。そのあたり、できれば今、あそこで盛土というのを上げて避難場所にしていただいています。その右ゾーンもかなり広いんです。草が生えてきます。防災対策課が草を刈っていますけれども、その辺り何とか活用していただいて、考えていただいて、市長、うまくできますように、いろんな形で御検討お願いしたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  場所が不足していると認識してございますので、なるべく早く整備できればというふうに考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  これで一応、市長に対する私からの提言は終わりますが、防災対策課に課長、あれです。この2月でしたか、大雪降りました。私もうっかりしておりました。私の、ここから20キロの上流でも約30センチ積もったんです。昼過ぎまで家から出ることできなんだんです。ただ、道路は早く溶けますので、昼までに溶けましたが。あの地区、豪雪でまだ雪の多いところいうたら、新宮市でしたら木ノ川、それでも積もらないと思う。高田と瀧本、鎌塚、篠尾、玉置口だと思います。御連絡はあったと思うんですが、食料がないというて話が出まして、これ自主防災組織をつくっている、誰か一般質問でしていると思いますが、106あるんです。100ぐらいが新宮市内で自主防災組織をつくっている町内会。もう一度説明してくれたら結構ですけれども、そのあたりで食料自主的に備蓄されているところ、実際それを活用されていることに対してちょっと御説明していただきたいんです。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 個人に対する補助金とかはないんですが、地域で備える場合に自主防災組織への補助金があります。防災備蓄品、食料や毛布、発電機、災害用トイレなどの購入に使っていただけます。補助率については、基本2分の1ですが、当補助金を初めて使う組織は、初回に限り10分8の補助率となっております。 また、条件といたしましては、地域の倉庫などへ誰もが使える状態で備蓄をする。組織で全戸に配布を行う場合となっております。 それと、自主防災組織については109組織です。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。全109ですか。それを利用していますか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  利用されている組織も中には数多くありますが、活動の滞っている組織も多々あります。 ◆15番(福田讓君)  ただ、熊野川町のほうで言いますと、人口少ないので、5人の集落とか10人というのがあって、やっぱり30人以上のところはそうあると思うんですけれども、そのあたり広報していただいて、やはりこの豪雪が温暖化によって今回の1回じゃなしに、また可能性もあるので、ただ私たちは雨と台風、水害ということしか頭にないんです。山津波とか。田舎にとっては。高田地区も含めて。やはり豪雪に今回本当に頭痛かったです。今まで15センチが最高でした。今回30センチです。もう朝起きてびっくりしました。長靴を履いてもずぼっと入ってきました。だから、これからやっぱりこの温暖化が進んでいったら、ますます暑さと、そして寒さが交互に来るような気がいたしますので、防災対策課におきましても、豪雪注意報が出たら、やはり市民に対して注意を喚起ですか。だから、日頃からやっぱり備蓄関係するようにお勧めしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  風水害時に優先して開ける指定避難所につきましては、現在も食料や毛布など、備蓄物資を配備しております。備蓄につきましては、南海トラフ巨大地震時の被害想定を基に作成した備蓄方針に沿ってしっかりと備蓄を進めていきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  昨日も岡崎議員がおっしゃったように、ゼリーだというのいいですねと私は思ったんです。だから、米だけじゃなしに、そういった方の御意見を聞いて、ああそうだなと私も感心しました。 だから、やっぱり高齢者の方、硬いお米なんか食べにくいということで、アルファ米はなかなか炊きにくいことを聞いておりますので、そういったことも考えて、防災対策課のほうでしっかりと。 それで、食料も大事ですけれども、おトイレ。どこでも女性の方は本当につらがると思います。そして簡易ベッドです。型紙で作ったり、プラスチックのあれで。でも、トイレです。今、うちとしてはどのぐらいのトイレ装備されていますか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  議員おっしゃられるとおり、災害時のトイレにつきましては重要事項と認識しております。国連等における基準を踏まえた内閣府のガイドラインに沿った数量の備蓄を行っております。県の被害想定から算出した106基に、予備も含めまして149基のポータブルトイレ、プラス10基の車椅子用トイレを備蓄しているほか、去年より要配慮者用の自動パック式トイレを2基ずつ購入を進めております。 ◆15番(福田讓君)  全ての方が御健康で、身体に自由じゃない方もいらっしゃるので、やはりそういった方にも優しいトイレですか。やっぱり人間どうしても排泄しなけりゃならないんです。食べるのは我慢できても、出す排出は我慢できないんですから、そのあたりよく考えてやっていただきたいと思います。参事も頑張っていただいていますけれども、もともと熊野川町出身の方ですから、よろしくお願いします。 それで一応総務部は終わります。 水道事業所にお尋ねします。 過日、漏水等で水が漏れて、水道料金5万円も請求来たということで、私もびっくりしまして、ああ、やっぱりあったんですねということで現場へ走ったことあるんですが、お聞きしますと、直した場合、修理しても必ず新宮市が指定する業者であって、それは那智勝浦町であろうと紀宝町であろうと関係なしに、新宮市に登録していなかったら、自分で直される、登録していない水道の免許を持っている方ができないと。それに対する補助が出ないんでしょう。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  業務課、佐藤から御答弁申し上げます。 給水管などの漏水が原因で水道料金の減免を受ける場合、その修理は市の指定給水装置工事事業者に行ってもらうことになります。したがいまして、家の所有者や御家族など、市の指定給水装置工事事業者以外の方が修理を行いました場合には、料金の減免の対象にはならないということになっております。 ◆15番(福田讓君)  これはうちの条例で決定しているんですか。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  これは指定給水装置事業者というのは水道法の規定もございますし、また条例で規定しているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  だから、そのあたりを私も聞いてびっくりして、その方にも弱ったねと言ったんです。そして、直していただいたけれども、その補助のお金が出ないと。やっぱりもっと広報ですか、何とか知っていてもらわなんだら、これ毎年漏水とか、管が破裂するときもありますし、もう一人の方が、止水弁を止めるのを忘れたあたという話もあって、先日も部長にお聞きしたんですが、止水弁とメーターの入れている管がありますね。鉄板でかちっとなっている。あれによって締める。だから、私も申し上げています。奥さん、旦那さん、お留守にするときは、外の止水弁を止めてくださいと言って、違うところにあったんです。これにはちょっと水道事業所の方もびっくりしたと思うんですけれども、だからあれの止水弁と量水器、すなわちメーターは一緒のところに設置しなければ、うちの条例になっているんじゃないですか。 ◎水道事業所工務課主幹(城弘樹君)  配水管からの取り出しは個人の財産となっておりまして、そのメーターボックスも個人の財産となっておりまして、そこに直結取水栓とメーターが設置されているのが本来でございます。 ◆15番(福田讓君)  私がお聞きしたいのは分かりました。それで結構なんですけれども、私の家にもあります。止水弁あって、量水器、いわゆるメーター、それで管が入っています。その管は自分で、各自が作るんですね。だから、そこの中のことは、そこで漏水した場合は、これは市の責任じゃないかと私は思ったんです。だから、どこの家庭でも隣へ行ったら、必ずあるところでは新宮市のマーク入った鉄板が入っているんです。だからこの間お聞きしたんです。そしたら、あれは幹事組合がそういう新宮市のマークをつけたというだけで、全国にあるでしょう。きれいなマンホールの蓋。あれと同じで、新宮市のマーク入っているから、私らは、これは新宮市が管理すると思っていたんです。ところが、その管は、止水弁とメーターの入っているところで締めるところは、その入れ物というんですか、どこの家でもありますね、玄関とか裏に。その中の入れ物というんですか、それは自分で設置したいうことやね。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  業務課、佐藤から御答弁申し上げます。 議員おっしゃっていただいていますメーターボックスにつきまして、私も実際確認させていただいています。市の市章が刻印されているもの、また刻印されていないもの、2種類が存在するということは確認しております。ただ、いずれの場合でも、メーターボックスにつきましては個人の所有物、使用している御本人の所有物ということになります。 メーターにつきましては、市のほうから利用者に貸与しているということになりますけれども、メーターボックス、止水栓、これらは所有者は個人ということになります。 ◆15番(福田讓君)  最後に一言聞きますが、ボックスは自分で設置していると。そして、その中のメーターまで、本管から来ておるところまでは我々新宮市が持つと。それから、ねじを締める、いわゆる止水弁、そこから中は個人持ちになるんやね。逆ですか。 ◎水道事業所工務課主幹(城弘樹君)  水道事業所工務課、城から回答させていただきます。 市道の中に配水管が入っていまして、それから取り出す。取り出しから個人の財産になります。それは、引込みのときに申請が上がってきまして、それをうちが許可するというような形になっています。なので、市道からこの取り出しも本来は個人の財産なんですけれども、漏水があったりとかいう場合には、市道の部分だけうちで漏水対応とかはしていますけれども、給水管の引込みに関しては個人の財産になっております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。私もちょっと本当に心苦しいけれども、そういったことで5万円の請求来たと言うんです。ちょっと何とかできないかなと思ったけれども、なかなかそこらあたり条例もあって。ただ、そのあたり市民の方は知らないから、自分で直してもええと思う人あるから。やっぱり知らないよね、私も別に専門の方で、免許持っている方で直したらいいと思っていたから。そのあたり、水道事業所としてもやっぱり何か広報にも載せてよ。したってもらわんだら、一般の方知らないんですよ。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  議員おっしゃっていただきました件につきましては、今年の広報1月号に、水道管の修理は指定給水装置工事事業者へ依頼するよう掲載いたしております。 また、お電話などでお問合せを受けました際には、丁寧に説明をしてきたところでございます。 しかしながら、議員の御指摘も踏まえまして、より分かりやすく、また広くお知らせするため、広報4月号に修理のことについて説明した記事を掲載するよう準備を進めることにいたします。 ◆15番(福田讓君)  よろしくお願いします。 では、この項終わります。 最後に、医療センターについてお聞きします。 予算大綱の中で、医療センターの部分については、地域の中核病院として、さらに密度の濃い医療の提供に努めるとともに、医師や看護師などの医療スタッフの確保により、安定した病院運営が図れるよう取り組んでまいると書いております。これ予算大綱です。まさに医療センターが安定的な病院運営を図るためには、医師や看護師などの医療スタッフの確保は大変重要な問題であります。特に、医師確保については、ちょうど1年前の時期、産婦人科の先生、分娩休止というような大きな問題がありましたが、現在の産婦人科の先生の状態はいかがでしょうか。簡単で結構です。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  医療センター庶務課、岡本より答弁させていただきます。 産婦人科医師の不足に伴い、令和4年3月1日から令和4年5月31日まで分娩休止となり、地域の皆様には大変御心配をおかけしましたが、東京慈恵医科大学から部長先生をお迎えする等により無事に再開し、分娩数も少しずつ増えてきております。 また、3月末で和歌山県立医科大学から来られている先生が退職されますが、代わりに、この3月1日からは兵庫県の公立病院で産婦人科部長を務めていただいていた東田先生が当院に御着任いただきました。和医大からの産婦人科医師派遣が困難な状況が続いておりますが、今後とも和歌山県とも連携しながら、東京慈恵医科大学等から常勤医師を継続的に派遣していただけるよう医師確保に取り組み、当地域で分娩が継続して行えるよう取り組んでまいります。 ◆15番(福田讓君)  そうしますと、現在何名産婦人科の先生いらっしゃるんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  現時点では、この1か月間だけ4名いることになります。また、4月からは3名に戻ります。 ◆15番(福田讓君)  この先生方は24時間体制で、いつでも見ていただけるんですね。入院している方とか分娩予定の方は。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  勤務時間内は当然病院の中にいるんですが、時間外はオンコールという形で、何かあったらすぐに電話していただいて、すぐ来れる体制を取っております。 ◆15番(福田讓君)  子供を産んでいただけるなら医療センターというキャッチフレーズで、もう全てにおいてエコーも装備しております。そういうところはないはずです、この近くの個人開業の先生には。個人開業の先生もすばらしい方ですが、腕は立派なんですが、そういう高い施設、1億円かかるんやもんね、あれ、エコー。立体の4Dですか。そういうところもやっぱり宣伝していただいて、やっていただきたいと思います。 看護師が不足しているということで、よく紀南新聞でも、そして熊野新聞にも載っておりますが、現在どういう状態ですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院における3月1日時点の看護師職員数は、助産師も含めて162名であり、平成30年度以降、減少傾向にあり、現在はピーク時に比べて30人ほど減少している状況です。 このため、今年度は採用試験回数を増やす等、受験機会の拡大に対する取組を行ってきましたが、まだまだ不足している状況であり、次年度からは奨学金の貸付け枠を増やす等、さらに取組を強化していきたいと考えております。 また、一方で、現在当院で勤務している看護師に対しても、今年度は手当額の増額などの処遇改善についても取り組んでまいりました。 今後は、看護師を補助するナースエイドや、現場で事務手続を行う事務員を増員する等により、少しでも働きやすい環境づくりを提供できるよう取り組んでまいります。 ◆15番(福田讓君)  ぜひとも看護師さんの5万円ですか、無償で貸与できる。あれを増やしていただけるんでしょう。そして、やっぱり1人でも確保してやっていただきたい。どうなんですか。増やしていくために貸与する、5万円の、無償で。これを増やしていく考えを持ったあるんでしょう。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  増やしていく方向です。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 医療センターは正看の看護師さんです。ナースエイドさんというのは、やはり准看の免許を持っている方、尾鷲市なんか聞きますと、准看の方も採用されていますと。新宮市立医療センターは正看のみなんですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  職員については正看のみです。 ◆15番(福田讓君)  准看の方でも採用というのは、今考えはないんですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  いわゆる会計年度任用職員では准看護師もいらっしゃいます。 ◆15番(福田讓君)  正規の職員は全て正看で、会計年度の看護師さんとは、やっぱり准看の方も採用されているんですね。分かりました。 また、予算大綱で、院内の感染防止につきましても安全・安心の継続でできるよう、今後とも徹底していると思います。 新型コロナウイルス感染症を5類に引下げた場合のマスク着用は、医療センターはどのようにされるんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  厚生労働省のホームページに、令和5年3月13日以降のマスク着用の考え方についてという項目が掲載されており、その中で、医療機関や高齢者施設などの対応として、高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院、生活する医療機関や高齢者施設などの従事者の方は、勤務中のマスクの着用を奨励していますと記載されているほか、マスクの着用は個人の判断に委ねられるものでありますが、事業者が感染対策上、または事業上の理由により、利用者、または従業員にマスクの着用を求めることは許容されますとも記載されております。 これを受けて、院内の感染対策委員会で協議した結果、医療センターとしては、スタッフはもちろん、来院者に対しても引き続きマスクの着用を求めていくことに決定いたしました。現在はこのことについて院内ポスター掲示等の準備を行っております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。今後とも、以前は少しクラスターも発生したということでも新聞にも載っておりましたが、誰でもこれ、コロナというのは感染してしまうという病気なので、コロナが悪いとかでなしに、どうしてもやはり自分の、やっぱり常に気をつけて。私もこれ絶対外さないでしょう。というのは、やっぱり自分を守るためにやっているだけで、それはもう私らの考えでやっています。 この議会でも、13日から外しても構わんと国から言うているんですけれども、私は花粉症もあるし、やっぱり自分を守るし、人にも迷惑かけたないという、その信念でマスクさせていただいておるだけでございますので、国の13日がどうなるか分かりませんので、その様子を見ながらやっていきたいと思います。ありがとうございました。 一応、これ1時間したね。休憩お願いします。 ○副議長(東原伸也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後3時22分--------------------------------------- △再開 午後3時34分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 休憩前に引き続き質問させていただきます。 国家賠償法について詳しく説明を求めたいと思います。 第1条第1項、第2項について御説明ください。 ◎総務課長(赤木博伯君)  総務課、赤木よりお答えさせていただきます。 まず、国家賠償法の第1条第1項でございます。「国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によって違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる」ということでありまして、この要件を満たす場合には、個人ではなくて、国または公共団体が賠償の責を負うというものでございます。 また、その第2項におきましては、「前項の場合において、公務員に故意又は重大な過失があったときは、国又は公共団体は、その公務員に対して求償権を有する」というものでございます。 ◆15番(福田讓君)  この裁判の中身について、私ら何も問うことはしないんです。ただ、議員は執行者を監視、監督する。予算の決定権を持っているから、この国家賠償法によってどのようなお金が使われたか、それを聞く権利があるんです。個人同士のことであっても、国家賠償法にのっとって市長が自治体の長として訴えられている以上、その予算については我々議会が可決しています。その使い道に対して聞くのは当然であります。市民の方からいろんなことでお聞きしますから、国家賠償法って何なと。こういうことですと正直に申し上げなければならない義務があります、我々には。うそ言えませんから。だから聞いているんです。 だから、私は、こういう中身のことを私はとやかく言うことじゃないんです。国家賠償法によって、田岡市長が自治体の長ですから、原告があって、それに訴えられた元議員と議員の話のことで、そのことは私は中身は一切関知することないです。これは自由ですから。だから、議員も公務員ですから。だから、こういうことになったんでしょう。 一審でも、和歌山地裁では市が敗訴になっているんです。新聞紙上に載っています。二審の大阪高等裁判所での判決も同じく市が敗訴。市長は、そのときに私、聞いたんです。お聞きしたら、うちはもう控訴しないと。しかし、補助参加人は参加できるという形になっていますから、それはもう御自由なことですから、何も私ら言うことございません。第三審の最高裁判決も上告が棄却されたということも新聞に載っています。補助参加人は、第一審の判決を不服として高等裁判所へ控訴された。当然で、これは権利ですから、やっていただいたら結構です。当初裁判にかかったときの弁護士費用等で幾らでしたか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  現在までの費用でございますが、訴訟に対応するための弁護士費用及び出廷のための旅費、合わせて34万8,500円となっております。 ◆15番(福田讓君)  その後、一審、二審、最高裁までの判決に至るまでの市が支払う総費用は幾らですか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  先ほど申しました34万8,500円が現在まで要した費用でございます。 ◆15番(福田讓君)  そしたら、弁護士の費用も含めて、裁判費用も含めてこれだけなんですね。 ◎総務課長(赤木博伯君)  本件が終局的に解決したときには、また成功報酬といいますか、そういった報奨金は発生してまいります。 ◆15番(福田讓君)  そしたら、あれですか。確定になったときに、市としてまた補正予算でその費用を議会に提出されるんですか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  最高裁の判決を受けまして確定しました。ですので、その判決内容に従いまして、相手方に対して賠償金33万円及び損害遅延金、合わせた額を今期定例会中に補正予算として提出させていただく予定としております。 ◆15番(福田讓君)  そういうことは国家賠償法に基づいて、一審、二審、三審と進んできて、その結果において、裁判は最高裁で行ったいうことで、国家賠償法による訴訟問題はこれで、市が負担する金額、全て終わりですか、もう。 ◎総務課長(赤木博伯君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  そうしますと、成功報酬等がございますので、それによって費用が変わるんでしょう。そうした場合、補助参加人に対しても市は請求するんですか。できるんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  一旦、市が原告に対して賠償金と延滞金をお支払いするために、今回において後日補正予算を提出させていただきますが、その後、原因者である議員さんに求償するという方針でございます。 ◆15番(福田讓君)  そうしますと、市が敗訴ということになっていますので、市が費やした費用は補助参加人に請求できると。間違いないですね。 ◎総務課長(赤木博伯君)  弁護士費用などもかかっているわけでございますが、弁護士費用まで求償するというふうな、過去の判例を見ますと難しいものと考えておりまして、現時点では、相手方に支払う賠償金のみを考えております。 ◆15番(福田讓君)  新聞紙上は33万円となっていますが、実際は34万8,000円ということですね。 ◎総務課長(赤木博伯君)  先ほど申しました34万8,500円というのは、現在までにかかった弁護士への委託費用等でございまして、間もなく補正予算として提出させていただく損害賠償金については、33万円プラス損害遅延金でございまして、試算では約39万円程度の賠償金の予算を見込んでおります。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。一応これで国家賠償法によるこの件は、もうこれで解決ということなんですね。市側としては。市長が訴えられていることなんだからね。それでいいんですか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  判決に従いまして、市が相手方に賠償することで、事件については終わりということになります。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。あとはもう粛々と、今市長がおっしゃったように、市の取る態度ですか、市の姿勢ですか、それをしていただいたらいいと思います。 それ以上、このことについては、私らも議員として、先ほども申し上げましたように、議会議員は予算を否決、可決する権限がありますから、中身をきちっと聞いて、これだけのお支払いがあったと。国家賠償法による損害賠償という形なんで、それでいいんですね。 ◎総務課長(赤木博伯君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  とやかくうるさいことは聞きませんから、ただそれだけ聞いておきます。 求償は、もちろん国家賠償法に基づいて市が相手方に対して、補助参加人ですか、請求できると。それは弁護士ともちゃんと相談はされているんですか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  この件につきましては、顧問弁護士の御意見をお伺いしております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 国家賠償法については以上で結構です。大体こういった話で、これだけの費用が費やされたと。国家賠償によるこの問題についての。それだけ聞いたらもう十分です。 以上で一般質問終わります。 ちょっと待ってください。順序を変えるんですけれども、申し訳ない。もう一件、この行政局のことで。 今、熊野川町の熊野川診療所がございます。そして、地元の下阪さんが運営していただいています、理事長でお願いしている熊野川町ふれあい公社がございます。そこにお買物に来る方とか、病院に来る方というのは、今、行政局長がおられますので、熊野川のデマンドタクシーというのは、一般の乗り合いのタクシーじゃないんです。これはもう地域公共交通活性化協議会で協議されて、時間的に決まって発車している。市民の方で、病院へ行く、買物に行く。行ったときに時間が余ります。しかし、時間が余ったからタクシーの運転手さんに、ちょっと帰り、もう先送っていただきたいと、そういうことできないんです。公共交通の乗合タクシーですから。そういう決まりがあるから。市民の方は、時間空いているんで、タクシーの運転手さん、送ってくれませんかと言っても、いや、これはもう決められた定めですから仕方がありません。 だから、その間、私から行政局長に提案なんですが、私、熊野川診療所に1か月半に定期的に行っていますから、そこで話を聞いていたら、その待ち時間の間、診療所で待ってくださいねと看護師さんが、外は寒いですからねと、今、冬ですから。病院の中で待つということ、割と広くないんです。だからいろんな患者さん来られるし。端に近くに行政局があるんです。だから、その行政局に空いた部屋があれば、これは診療所に来たお客様、それで熊野川町の皆さんがお買物できる店ないんです。ふれあい商店しか。その間、待つ時間1時間とか1時間半になってくるんです。病院へ来た。お買物した。まだまだ時間ある。といって、一般タクシーのように、すぐに運転手さんにお願いして家まで送っていただけるんじゃないから、そのあたり、待機させていただけるような部屋はあると思うんです。それはいかがですか。利用できませんか。 ◎熊野川行政局長(下路拓君)  熊野川行政局、下路からお答えさせていただきます。 行政局としましては、住民の方の利便性を考えて前向きに検討していきたいと考えておりますので、できるだけ早く実施できるように努力していきたいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  だから、部屋は、余ったのはあることはあるんですね。そういう利用できるお部屋はございますか。 ◎熊野川行政局長(下路拓君)  想定している中では、4階なんですけれども、広いスペースがございますので、冬場も日が差して暖かいスペースがありますので、そこはどうかなと、ちょっと調整できたら、そこを提案したいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  少しでも、その病院で待ってもらったとか、今、乗合タクシーの運転手さんの休憩室はございます。玄関入れば。そこはタクシーの運転手さんの休憩室ですから。エレベーターもありますし、そこで休憩させていただいたら、市民の方も高齢者が多いので喜んでいただけるし、やっぱり行政局へ入ってきていただけることは、親しみを持って入ってきてくれるんですから、ぜひとも早急に考えてください。できると私は思っているんですけれども、部屋のどこをそのようにして充てていくかということだけなんですけれども、ぜひともよろしくお願いします。 行政局というのは、やっぱり親しみのある熊野川町の元庁舎の役場ですから、市民の方にとっても皆さん集まっていただいて、人口も少ないまちですから、喜んでお互いが話をしていただいて、憩いの場としてもやっていただければいいと思います。 少し時間余りますけれども、以上で一般質問を終わります。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  1番、大西議員、議事進行。 ◆1番(大西強君)  議長、今、福田議員の質問に対して、市長は国家賠償法上の、今回の大西の裁判の敗訴を受けて、損害額、三十数万円を今期中に補正予算を上げると。そして、その額については、今、大西議員に求償すると言うたんやで。予定じゃない、求償することになると言うたんやで。今期中やて。大西は一般質問もう終わっとるんや。一般質問の前に補正予算上程してくれていたら、大西は一般質問できたんや。一般質問終わってから、今、市長は、この33万円を大西に求償すると言ったんやで。求償するのはできるんや。ということは、市長は、この損害という、求償する根拠は、大西に発言に故意、もしくは重過失がある。ある場合求償できるんやね。ということは、市長は大西の発言が、問題の発言は、裁判所は和解条項に逸脱した発言で違法性があるということで、33万円損害賠償、命じたんや。命じたんやね。それを大西は故意にやった。あるいは重過失があったと認定したから大西に求償するんやね。してほしいんや。しても、判例があるから、大西に故意がないことは事実やね。前回の裁判で、相手側はセクハラないことは認めとるんやから。裁判所と、この認めたことを議会で報告する。市民に報告するということは、新宮の裁判官は認めとるんや。だから大西は、言うてもええと思ってしたんだから、故意はないんや。 それと、過失もないやないか。だから、もう前の一般質問でその説明しているんやから、求償してきても、また無駄な予算要るやないか。構わんよ。求償してくれたら、大西は裁判で戦うわけや、市長と。それで、市長がそんな求償しても、要するに請求しても、大西に返還、それを払わす法的根拠がないのに、そしたら、負けたときに、その裁判費用は市長責任持つんやろうね。 だから、違う、議長。だから、一般質問する前に出してくれたら、それ言えるんやけれども、後になって、俺の質問が終わった後出してきやれたら、だから、市長は今検討するんやったら話分かる。求償する言ってきたやないか。求償してもあかんというの説明しとるのにきた。そこで訴訟費用をかけて大西に求償しても、大西は故意、過失はないということで、国家賠償法上、この請求、法的根拠がなかって負けたとき、市長が大西に。せやけど、大西は求償してほしいんやで。してくれなんだら、俺、セクハラ、今別の件で屋敷議員と訴訟を起こしているんや。だから、これ求償してくれたら、大西は新宮市の裁判官との約束でしたことを証明できるから、セクハラがなかったことを新宮市の裁判官が認めたということをまたできるので、だからしてほしいんや、求償。だけど、大西に故意、過失がなかった場合は求償できんと国家賠償法で決まったあるんで、求償してくれなんだら、このまま終わるんや。いや、裁判確定しとるんやもん。だから、間違うた裁判を受け入れんならんのやけれども、求償してくれたら、今度は市長と、新宮市の裁判官がセクハラなかったことを認めたことを、俺、また市長とやれるんやだ。だからしてほしいんやだ。 だから、これを議長、今期でするんやったら一般質問の前にしてくれんか。質問終わってからこれやるんや。一般質問で市長をば追及できるのに、大西の発言できんような状態で今の答弁や。 ○副議長(東原伸也君)  よろしいですか。 ◆1番(大西強君)  議長、それで……、いやもういいです。 それで、議長から、今、大西にこれを請求する言うたことは、それ確認しておいてください。 ○副議長(東原伸也君)  求償を確認せえということですね。 ◆1番(大西強君)  いや、その答弁、僕は考えられんのや。そやから……、そやからちゃうで。今、市長は言い切ったんや。また市長が、いや、とにかく福田議員の質問に対して、求償するかどうかは弁護士と相談して対処するいうて言うんやったら分かるけれども、今、市長は、大西に求償することになると言うたじゃないですか。それを議長、確認しといてください。 ○副議長(東原伸也君)  分かりました。今、ここで確認して答弁させましょうか。よろしいですか。 市長、よろしいですか。それでは、市長より答弁させます。 ◎市長(田岡実千年君)  判決が確定しております。判決確定後、顧問弁護士とこのことについて相談をさせていただいて、いろいろ意見もいただいた中で、まずは市が原告にお支払いしますが、その後、原因者である大西議員に求償すべく準備を進めるということでございます。 ○副議長(東原伸也君)  よろしいですか。 ◆1番(大西強君)  ですからね、国家賠償法で求償できる要件は、仕事中やで、要するに公務でしょう。公務で違法があった場合に求償できるんだけれども、その求償する要件は、違法な行為をするのに当たって、公務員本人に、行為者に故意があったか、あるいは重過失、誰が見てもそんなことは悪いというような状態の場合は求償できるんや。国家賠償法に書いてある。ということは、市長は、ここで大西が発言したことは、大西に故意に相手に傷つけるのを目的でやったことか、あるいは、そんなこと言うたら誰でも常識外れやないかと。分かり切ったことをあえてやったか。そうじゃなかったら求償できないんだよ。 せやけど、だから市長は、大西がやったことは大西は知っていて、セクハラはしていない。相手は認めていないの知っていて、相手を傷つけるのを目的でやったと認定したんですねという。それを一般質問で聞きたいのに出てきていないから、一般質問で触れなんだんや。ほいたら、終わってからそうやられたら、議長の。それは、当局は非常に逆に誠意がない。もう徹底的に大西に対する不利な扱いするんやねと。それはっきりしといてくれなんだら。 ○副議長(東原伸也君)  手続上、間に合わなかったというのを、私は聞いております。 それと、これは追加議案で出ますので、そのときまた質疑等ございますので、そのときよろしくお願いします。 しばらくお待ちください。 議事運営の都合により、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○副議長(東原伸也君)  7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) マスクを外させていただきます。 一般質問を始めさせていただきます。 まず初めに、子育て支援についてお伺いいたします。 3歳半健診に弱視スクリーニング検査の導入を提言し、実施していただいてから2年半が経過いたしましたが、コロナ禍の中での開始であったため、目に関するアンケートが実施できていない、質問事項に「はい」がある子供のみを対象に検査を行っていただいておりましたが、現在、3歳児半健診時、全員に検査が行われている状況でしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センター、西より答弁させていただきます。 現在、3歳6か月健診でスポットビジョンによる検査は全員行っております。目に関するアンケートで、視力検査が必要と思われるお子さんは、看護師の視力検査を行っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 あと、健診によって治療につながった児童というのはいらっしゃいますでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  精密検査が必要な方は、令和2年度からこの事業を始めましたので、4年度までの3年間で14名の方がいらっしゃいました。そのうち11名の方が受診を受けていただいております。 ◆7番(濱田雅美君)  健診時、全員が検査を受けられているという状況で、安心はさせていただいたんですけれども、本来治療につなげられる児童がいないということが一番望ましいのですが、弱視は、学習や運動能力など、子供の発育に様々な影響を与えます。早期発見、早期治療を行うことで児童の視力を守れる可能性が大変高くなります。今、お答えいただいた14人中11人が受診していただけたということなんですけれども、残りの児童の3名、これが未受診であるというところの継続的な見守りと、あと未受診であるという何か理由とかはございますでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  未受診者の方につきましては、保健センターのほうから電話等でその方にお電話させていただいて、受診状況等を確認させていただいております。 ◆7番(濱田雅美君)  確認していただいているということで、今も申し上げたんですけれども、やはり早期発見、早期治療によって児童の視力を守れる可能性が大変高くなるということが言われております。保護者の方々にも弱視について理解をしていただいて、その早期治療の必要性というのを丁寧に伝えていただき、受診に結びつけていただく取組というのを継続してお願いしたいと思います。検査をして終わりではなく、その後の継続した見守りというので、受診、また治療につなげていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 この弱視スクリーニング検査が、子供たちの未来を守る一端を担うということを強く願っております。よろしくお願いしておきます。 次に、新生児の難病検査についてお伺いいたします。 厚労省が2022年11月から12月に、原則全ての新生児に対し公費で行う新生児マススクリーニング検査と同時に、感染に対する抵抗力がない重症複合免疫不全症(SCID)と、全身の筋力が低下する骨髄性筋萎縮症(SMA)の検査が実施されているか、全国都道府県内の状況を調査したとあります。結果、重症複合免疫不全症と骨髄性筋萎縮症の両方の検査が実施されているのは18府県で、3道県では重症複合免疫不全症の検査のみが実施されているとのことでした。 この二つの難病は、検査で早期発見できれば治療が可能で、子供は健康に成長できる可能性が高いとされております。本市においても、この検査は今のところ実施されていない状況なんですけれども、早期発見できれば究明が可能になった検査を、生まれた環境で検査が受けられないという格差は解消しなければならないと思います。担当課はこのことについてどのようにお考えでしょうか。 ◎保健センター長(西洋一君)  この検査につきましては、和歌山県に確認させていただいたところ、和歌山県下では日本赤十字社和歌山医療センターで検査が可能と聞いております。また、来年度からは県立医大でも検査ができるようになると聞いております。 検査費用としましては、現在1万1,000円程度かかると聞いており、県といたしましても、国に要望できる機会に公費負担の要望を行っていきたいとも言っておりました。 新宮市としましても、県の対応を注視するとともに、この件については研究してまいりたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 この検査の実施というのには、今お答えいただいたように、地域差があります。費用にも、全額公費負担というところもあれば、補助金制度を用いているという自治体もあります。本市の医療センターにおきましては、広域医療圏の方々はじめ、里帰り出産であるとか、大変多くの子供たちが出産を迎える医療センターでありますので、ぜひ命と未来を守るための施策として、本市も和歌山県のほうに積極的に協力していただいて、また地元の医療機関に、また実施が可能であるかどうかなどの調査研究を行っていただいて、医療センターでこの検査が早急に行われるという環境を確立していただけるようにお願いしておきたいのですが、お願いにとどめておきます。お願いしておきます。 やはり同じ国内で検査が受けられる地域と受けられない地域、命を守れるか守れないかというその格差を解消することは必要不可欠だと思いますので、強くお願いしておきます。 次に、子どもの生活実態調査、その後の取組についてお伺いいたします。 子どもの生活実態調査を終えて、現在、各担当課におきましてはどのような取組をされているのでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 子どもの生活実態調査につきましては、昨年度実施し、今年度につきましては、子どもの貧困対策推進計画の策定に取り組んでまいりました。実態調査の結果を踏まえ、本市の課題を抽出しまして、課題に対応するための基本目標を定め、それらの目標達成に向けて関係課の貧困対策に関連する事業、取組を取りまとめたところでございます。 今後、関係課それぞれが計画に掲載した事業や取組について着実に実行していくことで、全ての子供が生まれた環境にかかわらず、心身ともに健やかに育つことができる環境整備に努めてまいりたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 それでは、その実態調査で見えてきた主な課題というものにはどのようなものがありましたでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  おおよそ全国的に指摘されている所得による子供の教育格差が見られたところでございます。例えば、低所得世帯の子供は学業面の理解度が低く、大学以上への進学を希望する割合が低くなってございます。また、経済的に厳しい世帯は、親が非正規雇用であったり、労働時間が不規則で、それに伴い子供の生活習慣が不規則になる傾向が見られました。 学習面においては、教育委員会による各種学習支援、生活面においては、子育て推進課や保健センターが子供の健全な生活習慣の確立に向けた育児講座を実施するなど、各担当課がそれぞれの事業や取組を遂行し、これらの課題に取り組んでまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今課題についての解決のための取組の施策というのもお伺いしたかったんですけれども、御丁寧にそこまで答えていただき、ありがとうございました。 では、今、各担当課がそれぞれ取組を行っていただいているということなんですけれども、また各関係課、それの横のつながりというんですか、横の連携というのを強化して、またさらに子供たちのための学習面での取組というのをお願いしておきますので、よろしくお願いいたします。 子供の貧困率というのは7人に1人の水準であります。その原因は様々であります。本市におきましても、新宮市子どもの貧困対策推進計画の案が出されました。実態調査での主な課題で、学習能力の低下と進学、特に大学を希望する子が少ない。それに対する対策として、就学援助金、奨学金の施策が挙げられておりました。子どもの貧困対策推進計画も、子供の教育支援、家庭生活の安定に向けて支援、保護者に対する就労の支援、経済的な支援の四つの基本系目標を丁寧に策定してくださっており、大変担当課の御尽力を感じました。感謝いたします。 生活困窮者、困窮層は、授業以外の勉強時間も短い傾向にあって、十分な教育を受けられない。また、それは将来の生活も貧困の連鎖を招くという危険性が大いにある要素となり得ます。また、育まれる子供の思想や性格は生活環境によって大きく変わってきます。生活困窮や低所得は経済的な困窮にとどまらず、精神的な不安から虐待やDVにつながるリスクもあり、子供たちの自己肯定感を阻害し、上昇思考を抑圧しているとも言われております。社会的孤立に陥りやすく、命に関わることも考えなければなりません。子供の貧困対策は困難課題が大変多く、かつ大変重要な施策であります。そこで、子供の教育の支援についてをお伺いさせていただきます。 少人数指導等の推進とありますが、詳細の説明をお願いいたします。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 児童生徒へのきめ細かな指導のために各校に配置しております学校支援職員等を活用しまして、例えば、一つの学級を少人数グループに分けて補充学習を行ったり、学習内容の定着状況に合わせまして学習する場を設定したりすることによりまして、子供たちの学習を保障する取組でございます。所得問わず、しっかりとした教育を、児童、子供たちに行っていくことで、それがまた貧困対策にもつながるというふうに考えておるところです。
    ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 丁寧な取組をしっかりとしていただいているということが分かり、大変うれしく思います。 この教育の実施というのは、貧困の連鎖を防ぐことにもつながると思います。今後は継続して取り組んでいただきますようにお願いしておきます。 あと、現在はばたきの家は何名の児童が利用していますか。もちろん変動するとも思いますので、現時点で構いませんから、教えていただけますでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  3月現在で、小学生4名、中学生6名の計10名が利用の登録をしております。 ◆7番(濱田雅美君)  あと、学校の勉強についていくのが困難な子供、学校以外でも学習の機会が得られる学習支援が必要かと考えますが、本市においてはどのような支援がございますか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本よりお答えさせていただきます。 現在、生涯学習課において、うきじま学習教室と題し、神倉小学校と王子ヶ浜小学校の4年生から6年生までの児童を対象に、放課後などに1人で過ごさなければならない児童を対象とした事業でございます。平成28年10月より開始しております。 ◆7番(濱田雅美君)  この取組について、その教室については定員が決められていたと思うんですけれども、その定員数というのは何名でしょうか。 また、現在利用してくださっている、参加されている児童というのは何名いらっしゃいますか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  本教室については、定員が20名で、本年度は9名の方が参加されております。 ◆7番(濱田雅美君)  このような取組の場というのを増やすことはできないでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  取組の場を増やせないかという御質問ですが、まず学習指導を行ってくれる講師及び実施場所の確保などの課題がございます。また、本事業は国及び県からの補助金を受けて実施している関係上、早期に対応することは難しい状況にあることを御理解いただきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  講師の先生の確保というのも大変難しいと思うんですけれども、現在、恐らく元学校の先生が教えに来ていただいているということをお聞きしているんですけれども、そのように、やはり少し時間に余裕のある元先生であったりとか、塾の先生とかというところにも、少し場所の確保も必要だと思うんですけれども、少しずつお声をかけていって、人材の確保というか、そういうことも少しずつ進めていただいて、ぜひ、このうきじま学習教室というこの取組というのはすごく有意義なものであると思うんです。20名の定員に対して現在9名の参加ということで、ちょっとすごく少ないのかなと残念に思う気持ちがあるんですけれども、ただ、なぜ参加人数が少ないのかであったり、あと私としては、もう参加してもらって、子供の学習の向上というのにぜひつなげていただきたいと考えるので、その利用状況が少ない原因であったりとか、あと周知方法とかというのも今後担当課のほうで御検討いただいて、少しでも1人でも多くの子供たちが学習する場というのを確保していただきたいと思いますので、お願いしておきます。 あと、独り親家庭におきましては、体調不良の子供を預けることのできる環境というのが必要と考えます。祖父母や親族が近くにいなくて、どうしても仕事を休まざるを得ない状況というのは少なくはありません。安定した就労を支えるための施策として、本市はどのようにお考えでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て推進課、梶田より答弁させていただきます。 お示しいただきましたとおり、身近に頼る方がいない家庭では、子供が体調不良の際に、看護のため仕事を休まざるを得ない状況があることは認識しておりまして、子育てと仕事の両立を可能にするための支援体制が必要だと考えております。 体調不良児の預かりに対応できる事業といたしましては、病児保育事業がございますが、実施場所や実施体制など、多くの課題がございまして、今後も事業実施に向けて研究してまいりたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 病児保育というのも長年の課題であると思います。確かに多くの課題があって、なかなか実現するのは困難であるということも理解しておりますが、やはり、ぜひ実施できるように調査研究をしていただいて、取り組んでいただいて、一刻も早くというか、困っている方の力になれるように、病児保育の実現というのを前進していただきたいと思いますので、お願いしておきます。 次に、ヤングケアラーに対する支援についてお伺いいたします。 厚労省は、ヤングケアラー支援体制強化事業を促進しております。本市におきましても、先日ヤングケアラーの講演会を開催していただき、大変分かりやすく参考になりました。 昨今、誰しもがヤングケアラーという名称を耳にする機会が多くなり、ヤングケアラーとは、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子供のことであると認識されてきております。しかし、それが当事者、子供たちにとって、よりSOSを出しにくい状況にさせている。救い出そうという流れがより一層孤立させる可能性があると言われております。 厚労省のヤングケアラー支援体制強化事業の実施に、ヤングケアラーコーディネーターの配置、ピアサポート等、組織支援体制の推進、オンラインサロンの設置・運営支援がうたわれております。また、厚労省の小学校アンケート調査より、ヤングケアラーを支援するために必要だと思うことは、子供自身がヤングケアラーについて知ること。教職員がヤングケアラーについて知ること。学校にヤングケアラーが何人いるか把握すること。スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーなどの専門職の配置が充実すること。子供が教員に相談しやすい関係をつくること。ヤングケアラーについて検討する組織を校内につくること。学校にヤングケアラー本人や保護者が相談できる窓口があること。学校がヤングケアラーの支援について相談できる機関があること。ヤングケアラーを支援するNPOなどの団体が増えること。福祉と教育の連携を進めることとあります。 この福祉と教育の連携については言うまでもありませんが、福祉にとどまらず、福祉、介護、医療、教育、各関係機関との連携強化というのが必要であると考えます。本市におけるヤングケアラー支援施策というのは、どのようになっておりますでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  ヤングケアラーの社会的認知度は徐々に向上していると思われますが、ふだんから子供たちと接している学校などの子育て支援機関の方々にもヤングケアラーを正しく理解していただき、正しく認識し、理解を深めていただくための取組といたしまして、ヤングケアラー講演会を1月末に実施いたしました。 また、現在、関係各課によるヤングケアラー対策推進庁内ワーキンググループを設置いたしまして、ヤングケアラー支援に向けた勉強会を行うとともに、庁内のヤングケアラー支援に関する資源を共有することを目的として資源調査を行っております。 今年度中に支援一覧表を作成し、それに基づきヤングケアラー支援に取り組んでいきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  このヤングケアラーに関する支援というのは大変デリケートな部分も多いかと思います。ぜひ、きめ細やかな支援というのをお願いしておきます。 今おっしゃっていただいたヤングケアラー講演会の中で、スクールソーシャルワーカー業務として、ケースカンファレンスの中でのヤングケアラーの見立て、プランニング、また校内でヤングケアラーの児童生徒の支援体制、取りこぼしのないためのシステムの構築、具体的な取組についての教育研修、家族への支援を関係機関と連携、調整。行政に専門窓口の設置。こども食堂への同行、つなぎ。当事者会の結成企画実施。当事者会の工夫や効果などの講話などについても講話がありました。 当事者会での効果におきましては、事前準備や当日、何気ない会話からつながりの少ない児童が大人とのつながりを楽しむことができた。回を重ねるごとにリラックスしていき、言葉数が増えた。会に参加してきた子供が緊急時にSOSが出せた。仲よしの当事者ができた。ユースワーカーとの連携により、中卒後の見守りにも結びついたとあります。これが主な効果だということですが、その中で、やはり緊急時にSOSが出せたということが非常に大きな効果でないかと私は考えております。 子供たちは、家族をとても大切に思い、家族のことを悪く思われたくないと必死に隠す傾向にあります。相談した後も、相談したことを恥ずかしく思い、後悔する場合もあります。こちらが助けてあげる、困っているのではという視点ではなくて、いつでも子供から相談できる体制をつくる。子供が大切に思っているものは何なのか、誰なのか、何を願っているのかなど、丁寧にアセスメントをして、しっかり寄り添い、焦らずに見守りながら、大人が先のことを見通せるような支援をすること。家族のケアを全て取り上げるのではなくて、自分の楽しみもできるように調整することなどが必要であると講話の中でお話ししてくださいました。 こども食堂に動向をつなぐとあります。本市におきましては、子供の居場所づくりなどの必要な支援につなげる取組を推進するための子ども食堂推進事業が、新規事業として新年度予算に計上していただいております。予算に関しましては議会の可決が必要でありますが、6月議会で提言させていただいて、担当課では、実際に運営者のところへ聞き取りに行っていただいたり、現状把握をしに行っていただいたりと、何度も本当に足を運んでいただいたこと存じ上げております。また、国や県の動向なども調査研究していただいて、早急にこの事業を子供たちのために必要だということで実施していただいたことに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。 現在、本市には2か所のこども食堂が運営されております。1か所は、地域に密着しており、子供たちから高齢者までがいつでも行ける場所となっており、子供たちが相談できる信頼性も築けている状況であります。もう一か所は、現在の場所が飲食を提供することが困難で、フードパントリーを主に行ってくださっておりますが、必要であろうとする人が来てくれていない、また配食を受け取ることに対して抵抗や、周りの目が気になって来れないというような声があるということをお聞きしております。 必要な方がその場所に行けないというのは大変残念なことなので、気兼ねなくフードパントリーに行けるという環境づくりも必要なのかと考えます。少し気になる方がいたら、一緒に手伝いに行こうというような声かけをしていただいて、何かそこに足を運ぶきっかけづくりというのをしていただければいいのかなとも考えますので、そういうことをまた担当課、またはこれは地域の方にお願いしないといけないことにはなってくるとは思うんですけれども、地域のつながりが必要とはなってくると思うんですけれども、そういった現状であることを、やはり担当課も知っておいていただきたいと思います。 あと、運営者の方から、飲食を共に、コロナ禍だったのでできなかったこともあったんですけれども、実際、飲食を共にして過ごす時間というのを子供たちにつくってあげたいと、活動できる場所を検討してくださっているんですけれども、なかなかそこが見つからない状況であって、2か月に1回程度の開催にはなるんですけれども、こども食堂を開催する場合に、場所の提供というのに協力はできないでしょうか。 校区というのは、神倉小学校と緑丘中学校、そこら辺の校区の方を対象に行ってくださっているこども食堂なんですけれども、どうでしょうか。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  こども食堂には、貧困対策にとどまらず、子供の居場所づくりや家庭の孤立防止のためにも重要な役割を担っていただいているものと認識してございます。 場所の問題で実施が難しいということでございますので、市としても実施場所の確保に協力させていただきたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 ぜひ、お力添えをお願いしたいと思います。 私もそのことを聞いて、何件か民間の間で場所を借りるところがないか、お声をかけさせていただいて、いいよと言ってくれたところもあったんですけれども、駐車場がなかったりとか、あと2階であったりとかという、安全な場所というのをなかなか確保ができずにいました。そういうことで、もし、担当課、また行政のほうで御協力いただいて開催ができれば大変うれしく思いますので、よろしくお願いしておきます。 あと、子供が家事や家族の世話をするということは、ごく普通のことだと思われるかもしれません。その子供は家族思いの本当に尊い子供であります。しかし、本来なら享受できたはずの勉強に励む時間であったり、部活に打ち込む時間、将来に思いを巡らせる時間、友人とたわいのない時間など、子供としての時間というのと引換えに家族や家事の世話をしているということがあります。介護のケア、育児のサポート、医療的ケアを受けられるよう、また経済的な支援を受けられるように行政がつなぐということも必要不可欠であります。逆境的小児期体験をしている大人たちの育児支援をして、世代間連鎖を食い止めること。また、貧困の連鎖を食い止めることが重要課題であると考えます。 ヤングケアラーは気づきにくいとされておりますが、周りの人が気づいて、声をかけて手を差し伸べるということで、ヤングケアラーが自分は1人じゃない、誰かに頼っていいんだと、自らが声を上げることのできる子供が子供でいられるまちというのを、それには子供にも大人にも安心できる学校や地域とのつながりというのが必要であり、公助、共助ともに新宮市のまちづくりそのものであります。本市が掲げる基本理念、「子どもも親もみんなで支える 子育てに喜びをもてるまち しんぐう」が実現できることを強く願っております。 次に、「子ども・子育て支援事業計画」についてお伺いいたします。 この計画は、第3期5か年計画を策定するものでありますが、県や国の方針などともすり合わせて策定する必要があることも考えますが、その点も踏まえて、本市の計画がどのように取り組まれるのか、御説明願います。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子ども・子育て支援事業計画につきましては、我が国で急速に少子化が進行する中で広く住民の意見を求め、5年間の計画期間におきまして、子供が教育・保育・子育て支援事業を利用し、その保護者が仕事と子育てを両立し、安心して子供を産み・育てることができるよう計画を定めるものでございまして、現在、令和2年度から令和6年度までを計画期間とする第2期計画が進行中でございます。 令和7年度以降の計画といたしまして、第3期計画の策定を令和5年度、6年度の2か年で進める予定としてございます。 一方で、令和5年4月には、子供施策の司令塔になるこども家庭庁が発足すると同時に、子供の権利を包括的に守るこども基本法が施行されます。こども基本法には、都道府県や市町村にこども計画を定めるよう努めることが規定されております。こども計画を策定する場合には、今年秋に国が示す予定のこども大綱を踏まえた上で、市町村は子供の意見聴取を行い、都道府県のこども計画を勘案する必要がございます。 こども計画は、子ども・子育て支援事業計画の上位に位置づけられ、両計画を一体的に策定することも考えられますので、今後の国や県の動向を注視しながら計画策定を検討してまいりたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、国が示すこども大綱と県のこども計画の策定後に本市の計画策定に入っていく。それまでにできるということは、住民のニーズ調査であって、大綱ができたのを基に子供の意見聴取を行って、そこでまた新宮市の計画策定に入っていくということになるんですね。 少し、今すぐに着手するであるとかというのではなくて、国と県の動向を見ないと新宮市はちょっと策定に入れないということで理解してよろしいですか。はい。 これもまた大変な計画策定となって、担当課におきましては大変な作業となると思うんですけれども、本市で育つ子供たちのために、よりよい計画策定をお願いしておきます。ありがとうございます。 以上でこの項を終わります。 ○副議長(東原伸也君)  会議中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後4時39分--------------------------------------- △再開 午後4時50分 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) 休憩前に引き続き、一般質問を行わせていただきます。 次に、学校教育についてお伺いいたします。 緑丘中学校と城南中学校の統合については、令和3年2月に新宮市総合教育会議において、教育委員会に統合に向けた検討を進める指示が出され、協議が開始され、その後、保護者アンケートの実施、検討委員会の開催、保護者説明会を終えておりますが、現在の進捗状況とスケジュール案の御説明をお願いいたします。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  教育政策課、馬込から御答弁させていただきます。 現在の進捗状況ですが、今年に入りまして1月末に第3回検討委員会、2月に2回の保護者説明会を行い、保護者説明会においては幾つかの御意見もいただいた中で、現在は次の検討委員会の開催に向け、準備をしているところです。次の検討委員会では、保護者説明会の内容の報告を行い、スケジュール案についても改めて内容を確認いただいた上で、今後の統合の検討につなげていきたいと考えているところです。 次に、スケジュール案の内容ですが、まず統合の時期ですが、約4年後の令和9年4月を想定しております。また、統合後の中学校の場所は緑丘中学校の場所としており、現在の校舎を大規模改修して使用する予定にしております。 令和5年度から8年度の4年間で統合に向けて、校舎の改修をはじめ学校名の検討や制服の検討、また統合した後の教育課程や学校行事のすり合わせ、部活動や通学路などの検討を行っていきます。令和7年度から8年度にかけては、生徒、児童、また部活動の事前交流が行えればと考えております。 なお、校舎の改修スケジュールにつきましては、令和7年度に設計、令和8年1月から11月にかけての改修を予定しており、改修中は敷地内に仮設校舎を建設し、対応していく予定としております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。生徒たちの事前交流というのは、ぜひ行っていただきたいと思いますのでお願いしておきます。 また、中学校の統合に関する疑問や質問ということを多くいただいていることと思いますが、その点についての回答や対応というのは、どのように取り組まれておりますでしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  昨年行いました保護者アンケートで、保護者から寄せられました心配なことや疑問に思われることなどにつきまして、Q&Aという形で教育委員会の考えをまとめ、保護者説明会においてお配りさせていただきました。 なお、このQ&Aにつきましては、市民の皆様にも御覧いただけるよう市のホームページにも掲載しているところです。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 統合時の対象児童の保護者に対して、Q&Aというの配付いただきたいと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◎教育部次長兼教育政策課長(馬込克彦君)  統合時の対象児童の保護者のみというわけではございませんが、緑丘、城南、神倉、王子ヶ浜の保護者の皆様宛てには、学校を通じて保護者説明会の際に配付いたしましたスケジュール案とQ&Aの内容などについて、文書でお知らせする予定としております。Q&Aにつきましては、質問項目などをお知らせし、詳細はホームページを御覧くださいといったお知らせになるかと考えていますが、御連絡いただければ紙での配付も予定してございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。そのようにたくさんの方にQ&Aを見ていただくというのはありがたいんですけれども、この統合時の対象となる小学生というのは、恐らく今3年生の児童だと思うんですけれども、まだ3年生の児童の保護者というのが合併ということに対して、いまだ自分事として実感が湧いていないというような方も少なからずいらっしゃるようです。また、今後も保護者の方をはじめ地域の方々の多くの方々にこの情報提供ができる、またホームページが見られない人でもそういうことを知っていただく機会をぜひ御検討いただいて、御尽力いただきますようにお願いしておきます。 あと、多くの方が恐らく同じ疑問や心配事をたくさん抱えておられると思うんですけれども、その中で、通学路の確保に関しましても、城南中学校区の生徒が緑丘中学校まで通学の際、やはり自転車通学になる子も増えるでしょうし、またその中で、市内にある私立、その中高生と通学時間が重なる。また、その時間帯は通勤時間とも重なるということが考えられます。 自転車道の確保がない今、道路事情にすごく危険と混雑が想定されると思うんですけれども、私もよく車でその道を走るんですけれども、本当に朝、ひやっとすることが多々あるんです。朝の通勤時、また通学時が重なる時間帯というのは、本当に危険と混雑が交じり合った状態になっておりまして、朝はまた通勤をされる方は急いでいらっしゃる方も多いと思います。本当にそういうことを考えると大変危惧しているところなんですけれども、その中で、また帰宅時というのは、冬の季節は暗くなるのも早く、クラブを終えての帰り道というのは危険も増すと考えられます。安全な通学路の確保には、それなりの時間と判断が必要であると想定されますので、ぜひ通学路に関する危険な箇所など、地域の方の声を聞いたり関係機関と協議をしていただいて、早急に行っていただきたいと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教育政策課、富田より答弁させていただきます。 通学路につきましては、和歌山県警や県の担当部局、県教育委員会、また市担当部局、市教育委員会、学校等の関係機関が連携しながら、危険箇所についての情報を集めまして、協議や対応をこれまでも行ってきているところでございます。 今後は、それらの関係機関のほかにも、ふだん子供たちの登下校を見守ってくださっている地域の方々や育友会等とも連携しながら、安全・安心な通学路の確保のための協議を統合に向けて行っていきたいと考えておるところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。恐らく本当に大変な作業になると思いますし、すぐには許可が下りなかったりとかいろんな問題が出てくると思いますので、御尽力いただきますようにお願いしておくのと同時に、少しでも早い段階で協議が進められることを願っております。 本市におきましては、通学路における悲惨な大事故というのを取り上げられるほどの事故というのには至ってはいないものの、やはり交通事故という悲惨な出来事は頻繁に発生しております。全国で通学路での集団事故というのも少なくはありません。 昨年の12月に丹鶴ホールで行われた、京都亀岡での10人の死傷者を出した集団事故、この遺族の方の講演会が開催されたそのときにお話していただいたのも、やはり登校中の事故でありました。交通事故がどれほど悲惨で残酷なものかというのを大変身近に感じたのですけれども、失われた命というのは、どんなに悲しんでも二度と取り戻すことはできません。 本当に交通事故というのは通学路に限ったことではないんですけれども、やはり学校統合がなされ通学と通勤時が重なること、学生が利用する道路というのが集中するということは、今まで以上に不安要素は増加します。早急に安心・安全な通学路の確保に御尽力をお願いしたいのと同時に、やはり命を守る施策というのを最優先で取り組んでいただきたいと思います。 また、交通事故ということで関連して一つお願いがあるんですけれども、これも前回の一般質問でも取り上げさせていただいて、継続して声を上げ提言しておりますが、担当課におきましては、現在、検討していただいているであろうと思い、今回はあえて取り上げませんでしたが、やはりこういった集中するような道路事情になったときに、高齢者と障害のある方へのアクセル踏み間違い防止装置の後づけに対する補助金制度の確立というのを提言を継続しておりますが、これも命を守る政策でありますので、最優先していただきたいと改めてお願いしておきます。 城南中学校と王子ヶ浜小学校校区におきましては、地域のコミュニケーションもしっかりと構築されております。地域から中学校がなくなるということは、地域の活力にも王子ヶ浜小学校児童にも大きな影響があると考えます。王子ヶ浜小学校児童とこれまでの城南中学校生徒との交流に関して、今後はどのようにお考えでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  現在、学校教育において実施しております交流活動につきましては、できる限り継続していきつつ、今後、設置を予定しております教育課程編成等委員会におきまして、関係各校の意見を踏まえつつではございますが、新たな取組が可能かどうかについて検討していきたいというふうに考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。やっぱり王子ヶ浜小学校と城南中学校というのは、本当に近隣、隣同士にあって、自然に登下校であったり様々な場面で中学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんの姿を見て、やはり小学生児童が成長する場面というのもあったと考えます。そういった機会が少しでも失われることのないように、今後取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いしておきます。 あと、生徒の学習面や個々への配慮など、生徒が増えれば教師も増えるので、これまで同様に見守れるとのことですが、学習面においても生活面においても、生徒も教師も慣れない環境というのが始まります。生徒の変化に気づくことができるよう、教師に余裕が持てる適正な配置というのが保たれるのでしょうか。 ◎教育政策課企画員(富田英之君)  教職員数につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律に基づきまして、各校の学級数から基本の配置人数が算定されております。今回の統合によりまして学級数が増加しますので、現在の緑丘中学校及び城南中学校よりも基本となる教員数は増加することとなります。 それに加えまして、統合支援加配教員などを和歌山県教育委員会に要望したり、市独自の学校支援職員等を配置したりすることによりまして、十分な教育職員数の確保に努めてまいりたいというふうに考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。ぜひ生徒たちに目配り、気配りができる学校というのができるようにお願いしておきたいと思います。 統合後の校舎についてなんですけれども、これも利活用も並行してお考えいただきたいと思うんですけれども、本市では、高齢者がグラウンドゴルフをする場所がない、特に大会を開催するとか、そういったときの場所がないというのもお聞きしております。 城南中学校のほうには、学校にはナイター設備もありますからスポーツをする若者にも利用しやすく思いますし、現在もナイターを利用してサッカーやテニスが盛んに行われております。グラウンドの有効活用も御検討いただき、また校舎については、日高町が廃校になった校舎の活用法をプロポーザル方式で募り、地域に根差した交流地点となるようにカフェが運営されています。窓からは校庭が眺められて、学習机も利用したテーブルには誰かが残したいたずらの彫刻であったりとか、学校を懐かしむことができる環境となっているとの報道を見ました。統合だけでも大変大きな課題であり、スムーズに統合を終えてから、その後に校舎の活用を考えていきたいという担当課のお考えも理解できるのですが、方向性だけでも御検討いただければと思うんです。4月から王子ヶ浜小学校区内にも念願の放課後児童クラブが幼稚園跡地に開設されて、放課後の学校内の様子というのや地域の様子も、これまでとは少し変わることも想定されるんですけれども、やはり先ほども申し上げましたけれども、学校がなくなるということは、地域にとって大変大きな環境の変化であります。この環境の変化が少しでも早急に補填ができる取組というのをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長(尾崎正幸君)  教育部、尾崎から答弁させていただきます。 議員もおっしゃっておりましたように、学校跡地の活用につきましては、跡地の規模も大きく、市にとっても大きな課題となります。また、この課題は市のまちづくりにとりましても重要なものとなりますので、議員から幾つか活用例もお示しいただきましたが、市全体に関わる課題として、多角的に組織を挙げて議論されていくものと思っております。方向性だけでも検討をということでございますが、統合に向けた議論、検討を始めたところでございますので、地域にとって重要な問題であるということも踏まえまして、統合議論の進捗に合わせ適切なタイミングで議論が進められていくものと考えているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  承知しましたというか、やはりそういうことになるとは思うんですけれども、適切なタイミングを逃さずになるべく早い段階で協議を始めていただけるようにお願いしておきます。 この中学校統合に関しましては、本当に新宮市のまちづくり、また教育の大きな歴史の変動といえる施策であると思います。日々の御尽力に本当に心から感謝申し上げるとともに、今後も生徒や保護者、また地域の方々、関係機関などの声を丁寧にすくい上げていただいて進めていただきますようお願いしておきます。 以上で、この項を終わらせていただきます。 次に、高齢者福祉についてお伺いいたします。 避難行動要支援者名簿作成についてお伺いしたいんですけれども、その前に、関連して一つ御確認させていただきたいんですが、長年、私が提言してまいりました認知症カフェについて、市内でスタートすることができたということをお伺いいたしましたが、その詳細というのを教えていただけますでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  地域包括推進課、辻本より答弁させていただきます。 市内のパン屋の方からサロンを開催したいという声が上がりまして、協議を行い、そのパン屋の方が実施主体となりまして社協の協力の下、認知症の方と誰もが気軽に参加できるゆったりカフェ、認知症カフェを1月より月2回開催することになりました。今のところ3名から5名の方が参加してくれております。 今後は、地域包括支援センターの職員も参加しまして、ミニ講座とかゲーム、座談会等を行いながら、いつでも楽しくゆったり過ごせるカフェになればなと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。やっと第一歩というか、初めの一歩が前進していただいたことに大変うれしく思っております。また、それと同時に、専門職の方も関わっていただけるということを本当にうれしく思います。ありがとうございます。 これまで本当に長きにわたり担当課にはいろんなことをお願いしたりとか、御尽力いただいたこと、本当に感謝申し上げておきます。コロナ禍のために足踏み状態が続いておりましたけれども、認知症の方とその家族、そしてその地域の方、その方々のよりよい場所となるように、今後も期待しております。今後ともよろしくお願いいたします。 では、通告に戻りまして、避難行動要支援者名簿作成についてお伺いいたします。 先日の教育民生委員会におきまして、避難行動要支援者個別計画が19件との報告を受けました。4年間ほど4件から変動がなく、ずっと本当に進まずにいて、その後の4か月ほどで急激に計画が出来上がったと報告を聞いたときに正直すごくびっくりして、継続して私もこの作成については提言を続けてきたんですけれども、担当課の御尽力のたまものと感謝申し上げます。 また、それによって、現在、避難行動要支援者名簿個別計画の作成に当たり、協力体制を構築するために各福祉事務所に説明に行っていただいて、その都度、事業所からの疑問や問題点などの声に対応してくださっていると思いますが、名簿の作成に27件の事業所の協力が得られると聞いておりますが、現在、27件中、何件の事業所に説明が済んでいますでしょうか。また、その事業所の理解と同意というのは問題なくやられていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  健康長寿課、中上から答弁させていただきます。 受託の申出をいただいております27事業所に対しましては、1月11日から3月17日の期間中に個別訪問の上で説明を行う予定としており、2月末時点で27事業所中17事業所の説明を完了しております。 事業所からは、実際に調査業務を行う上での質問が多く寄せられていますが、その場で丁寧に説明を行い理解いただいております。また、受託の意思確認については、10月、11月の説明会後に行っておりますが、個別説明の後にも最終確認を行い、事業所の同意の下で委託業務を進めたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。当初、事業所のほうから様々な声をちょっとお聞かせいただいたんですけれども、今、事業所を回って説明をしていただいて、その後、事業所のほうから、今は寄り添った対応をしてくれていますと喜んだ声をいただいていますので御報告しておきます。 今後とも丁寧な対応と説明で御理解いただけますよう、よろしくお願いします。 個別計画の作成において、難病をお持ちの方など、保健所との情報共有であったり相互性などというのは、どのような取組が行われていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  難病をお持ちの避難行動要支援者の方につきましても、吸引等医療機器の災害時バッテリーの確保などの問題について、保健所や関係課と連携しながら避難行動要支援者名簿への登録を進めているところであります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 避難をした後、避難所から自宅に戻るという、その手段というのも計画の中に入っているんでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  個別支援計画には、避難場所や自宅から避難場所までの避難経路を記載しておりますが、自宅に戻る手段等については計画に含まれておりませんので、地域の避難者の方や支援者の方などに御協力いただければと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。やはり地域の方の御理解が必要ということになってくると思うので、これからも理解を得られるような取組というのをお願いしておきたいのと、あとまた関係機関、そちらの連携も密にしていただいて、今後も丁寧な計画づくりに御尽力いただきますようお願いしておきます。 また、64歳以下の介護保険が適用にならない方で、避難行動が困難な方などが取り残されないようにしなければならないと思うのですが、民生委員の方や地域の方からの声があれば、そういう方もすくい上げることができるんでしょうけれども、そうでない方というのは自己申告ということになると思うんですけれども、その自己申告をしてくださいねという周知というのは、していただいておりますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  避難行動要支援者の対象者要件等につきましては、広報等での周知に努めているところであります。その中で登録申請を希望される方につきましては、自己申告での登録申請も受け付けております。 今後も、より多くの方に登録いただけるよう、町内会や民生委員協議会、市広報などを通じまして周知に取り組んでまいりたいと、このように思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。周知を徹底していただいて支援の必要な方が取り残されることのないように、丁寧に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 毎回申し上げて恐縮なんですけれども、この名簿作成というのは、関係機関はもちろんのことなんですけれども、地域との連携というのも不可欠であります。名簿作成を機に、さらに新宮市の地域包括ケアシステムの構築の強化が望めることと考えますので、引き続き御尽力いただきますようにお願いしておきます。 次に、介護職員初任者研修等受講料助成金についてお伺いいたします。 この助成金の詳細説明をお願いいたします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  介護職員初任者研修等受講料助成金について御説明申し上げます。 近年の介護従業者不足に伴いまして、市内の介護事業所においては介護従業者の高年齢化が進展しており、新たな介護人材を発掘するという観点から研修受講料の一部を助成するというものであります。 対象となる研修は、訪問介護員として就労するために必要な介護職員初任者研修としております。一般的に研修費用は10万円程度と聞いております。助成対象者は研修の終了後、新たに介護職員として市内の介護サービス事業所に就職し、3か月以上勤務し、交付申請日時点で就業中であるものとしており、助成金の交付割合は、受講料の2分の1で5万円を限度としております。また、助成金の交付申請手続は、健康長寿課窓口に研修終了日の翌日から1年以内に必要な書類を提出していただくということになります。当該助成金を交付することにより、少しでも本市介護事業所の介護従業者不足の改善につながればと考えるところであります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。この2分の1で上限5万円の助成金の補助というのは大変有意義であると思います。高額な受講料が負担と考えて受講できなかった方々が資格を取得していただいて、人材不足の解消に少しでもつながっていただきたいと考えます。 助成金の確立をしていただいて大変うれしく思っているんですけれども、ケアマネさんのほうの資格更新の際の負担や研修というのも、大変多くて大変厳しいとの声もあります。現在、ケアマネさんの育成というのもなかなか進まずに減少傾向にあるというお話も聞いております。少しの助成金でもあれば負担軽減になって視野も広がると考えますが、今後、このケアマネさんへの助成制度を御検討いただきたいと思うんですけれども、そちらについてはいかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  ケアマネの資格は平成18年から5年の更新制となっておりまして、更新を希望する方は、更新研修を受けなければならないとされているところであります。ケアマネ業務に従事しているかどうかで研修内容及び研修費用が違うということで、ケアマネ業務に従事している方が資格を更新する場合は、7万2,000円程度の研修費用が必要となります。更新期間が5年に1度なので、1年当たり1万4,400円程度の支出になろうかと思います。確かに負担にはなろうかと思いますが、現時点におきましては必要経費と考えていただきまして、負担の軽減につきましては今後の課題とさせていただきたいというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  必要経費と言われれば、それも理解しないといけないのかもしれないんですけれども、やはり負担が大きいというのは、ケアマネさんにとっても厳しい状況が強いられるのかなというのも考えますので、これは本当に今後の課題として、ぜひ前向きな御検討というのをお願いしておきます。 本市にある県立新翔高校では、介護職員初任者研修を選択授業として1年を通じて学び、研修講座の修了証が得られます。このような経験がきっかけで介護職に就く生徒もいれば、介護職を目指している生徒は、介助を実技形式で学べたということがとても勉強になったということでした。介護職に就こうとかはなくても、弱い立場の人を思いやる気持ちや痛みを理解し、助けようとする技術や経験というのは大変貴重なものであると考えます。 本市においても、現在、小学校4年生に認知症を学ぶ授業を行っていただいており、生徒はその授業を通してオレンジリングを取得した認知症サポーターとなります。この認知症サポーターとなった子供たちに、ぜひ中学校でも重ねて学びの場を与えていただきたいと思うんです。できれば体験型の授業というのを実施していただければうれしく思います。 今回は、提言のみにとどめておきますので、これを前向きに御検討いただきたく、教育長にお願いしておきます。 以上で、この項を終わります。 次に、医療についてお伺いいたします。 休日の当直医についてお伺いいたします。本市における休日の当直医の状況をお教えください。 ◎保健センター長(西洋一君)  保健センター、西より答弁させていただきます。 新宮市の休日における当番医制度は、昭和45年から新宮市医師会の御協力により、現在まで継続して行っております。令和4年1月からは、医師の高齢化や職員の休日勤務に係る負担軽減、新型コロナワクチン接種や診療・検査対応により、祝日の当番医については休診となっております。現在は日曜日、5月のゴールデンウイーク、年末年始の当番医は行っていただいております。 初期救急に係る休日当番につきましては、新宮市医師会、新宮保健所並びに関係各団体と共に協議を重ね、今後とも安心して診療を受けられるよう検討を行ってまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。昭和45年より今日まで、本市の当直医制度というのに御尽力いただいてくださっております医師会には、深く感謝を申し上げるところであります。 当直医を担ってくださっております医師会の負担というのを大変危惧しておりましたが、今の御答弁の中で、当直医制度に協議と検討を行ってくださっているということですので、今後もよろしくお願いしておきます。 次に、初診時選定療養費についてでありますが、さきの6月議会の一般質問において、初診時選定療養費の患者負担軽減と医療センターの健全な経営について、強く声を上げさせていただき、12月議会におきましては、自治体病院における選定療養費の柔軟な運用を求める意見書を発議させていただき、議会で全会一致で可決いただいて、国会と関係行政庁に提出させていただきました。 その後、担当課におきましては、患者負担を軽減するための施策がないものか、調査研究、御検討していただけましたでしょうか。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  医療業務課、須崎より答弁させていただきます。 患者さんに御負担いただいております選定療養費につきましては、国から示されている最低の金額を採用しており、減額することはいたしかねるところでございます。また、現在のところ、他の医療機関で選定療養費の減額を行っているところは確認できていない状況でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  6月議会の一般質問、12月議会の意見書の提案説明の際にも何度もお伝えしているんですけれども、国が決めたことだから仕方がない、ほかに事例がないというのではなくて、本当に患者負担をいかに軽減することができるかということを御検討いただきたいのです。単に減額を申し出ているのではないんです。あくまでも患者負担の軽減ということをお願いしていて、例えば内科以外の受診において、非課税世帯であったり、独り親世帯など条件をつけた助成制度ができないかなど、負担の軽減を可能にできる施策がないかということを御検討いただきたいと思います。 今の答弁の中で、本市の選定療養費は国から示されている最低金額を採用しているとの答弁がありました。それでも市民は、現実、負担を感じているのです。市民の負担を少しでも軽減しようと努めることが行政と、また政治であると考えます。 子育てするなら新宮市と掲げていただいて、新年度予算には子育て施策にしっかりと予算づけをしていただいて力を入れてくださっていること、非常にうれしく思っているところでありますが、しかし3人の子供を育児している20代の若いお母さんが、医療センターを受診したくても、もしかしたら検査をしたら2万円ほどかかりそうなのでやめて、開業医に通院しました。でも、そこでやはり紹介状を渡されるという結果となって、その際に、医療センターを選択しなかったというのです。この時間を費やす労力、また経済的な二重の負担がかかりまして、医療センターを選択しないということは、医療センターは初診の患者さんを減少に招いているという現状があります。医療センターでの受診を経済的なことで諦める若い子育て世代の声が、もう本当に何よりも聞いていてつらかったです。本当にこれでいいのか、いいわけがないと思いました。 健康なときは、医療費のことなんか本当に深く考えないと思います。ただ実際、受診する際に初めて、改めてその負担の大きさというのを気づくことと思います。一次医療と二次医療の機能分担の重要性というのも十分理解しておりますし、市民にかかりつけ医を持ってもらう重要性を理解していただき、まずは一次医療に受診していただく意識を持ってもらうことも必要です。この先、指定病院という枠も外されれば、田辺市の紀南病院も該当し、本市と同様の状況に陥ることも想定されます。自分たちのまちの実情を国にしっかりと声を上げて、事例がないのであれば新宮市が先駆者となって、さすが新宮市と言ってもらえるようになればいいんじゃないですか。 また、コロナが5類に移行されて、コロナ病床が1年以内に廃止の方向性を示されております。病床確保料と特別的な診療報酬制度もなくなった際、医療センターの経営が再び危惧される状況に陥るのではありませんか。初診の患者も減少して、広域医療圏の人口も減少しております。中核病院としての重要な医療センターの健全な経営を守るため、患者負担を軽減するために医療センターを取り巻く広域医療圏の実情をしっかりと声を上げるべきだと思います。 さきの同僚議員の一般質問の中でも申しておりましたが、市民の安心の根本は医療とおっしゃってくださった市長の言葉がすごくうれしく思いました。市長は、まさかということを本当に成し遂げてきた市長であると思います。サイレントパワーというか、それをお持ちだと感じます。この難問も、もしかしたら市長なら成し遂げてくれるのではと私はひそかに期待しているのですが、ぜひ本当に市長には、何とかよろしくお願いしたいということを申し上げて、答弁はお預けしておきます。行政と議会が一体となって、市民が安心して暮らせる医療体制の構築に尽力いただきますように、本当に強くお願いいたします。 関連して、以前も提言させていただいたんですけれども、産婦人科医師の招聘を機に、医師の働き方改革も見据えて、和歌山県の周辺市町村と奈良県南部、あと三重県南部を含めた公立病院というのが、それぞれ担うべき役割や機能分担を明確にして、さらなる医療の連携を強化して、医師の疲弊や経営悪化などを防いで、安心・安全な医療提供ができる方向性についての議論というのを、今後もしっかりと進めていただきたいと、ここでお願いしておきます。 次に、在宅医療・看護についてお伺いいたします。 国の調査では、60歳以上の人の約半数が自宅で最期を迎えたいと希望している。病状にもよるが自宅で最期を迎えたいという理由には、住みなれた場所で最期を迎えたいから、最期まで自分らしく好きなように過ごしたいから、家族との時間を多くしたいから、家族にみとられたいからなどが多くあります。 高齢者人口が増えても生産年齢人口は減少傾向が止まりません。このような傾向もあり、療養の場は医療から在宅へと、在宅医療の推進が強く求められることになりました。また、近年のコロナ禍の中、面会も制限される情勢がさらに在宅医療の選択に拍車をかけました。住みなれた自宅や介護施設など、患者が希望する場所でみとりを実施する。これらの機能を継続していくには、病院、歯科、薬局、訪問介護事業所、居宅介護事業所、地域包括支援センター、短期入所サービス施設などの多職種、多機能との連携を図り、24時間体制で在宅医療を提供していく必要があります。 しかし、医師が1人体制の病院はもちろん、訪問看護師も含めて限られた人員で対応するのは容易ではありません。「訪問するための時間の確保が困難である」が最も多く、次いで「医師の高齢化」「医師以外の医療、介護のスタッフの不足」「医師不足」「24時間体制の訪問看護」という課題が見られました。在宅医療の継続には人材の確保が最も重要であることがうかがえます。 このような現状のため、日本で在宅みとりができる病院、診療所は、いまだ全体の約5%にとどまっております。 3月6日、第25回在宅医療・介護連携推進会議が行われました。「私が経験した在宅看取り」をテーマに、医療センター内科医の川端医師が講話してくださいました。在宅のみとりに関して、過疎地域だからこそケアマネジャー、訪問看護師、病院看護師、往診医師も、先生がとても熱心に在宅支援をしているという印象を受けたとのことでした。在宅みとりにうまくつなげられた事例と間に合わなかった事例などもお話ししてくださいました。 人材不足は全国的な問題でありますが、本市においても様々な課題はありますが、一番の課題はやはり人材不足であるとお聞きしています。その点、担当課としてはどのようにお考えでしょうか。 ◎地域包括推進課長(辻本美恵君)  地域包括推進課、辻本より答弁させていただきます。 議員のおっしゃるとおり自宅で最期を迎えたいと希望している方は増えており、本市においても、本人や家族の思いどおり在宅で最期を迎えられた方もおられますが、迎えられなかった方もおられるので、様々な医療関係職種による在宅医療の体制の整備は必要だと理解はしております。 そのような中、市といたしましては、平成30年度より医師会に委託している在宅医療相談窓口の体制を充実していくこと、また在宅医療・介護連携推進会議において研修等を通じまして、多職種がお互い顔の見える関係づくりを進める中、在宅医療と介護の連携の課題を把握し、課題解決のための対策を検討していけるよう、今後も継続して開催していきたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。大変、課題というか大きな問題であると思います。人材不足の解決というのは本当に大きな課題であるとは思いますので、今後とも御尽力いただきますようにお願いします。 あと、さきにも申しましたが、当直医であったり、今、御答弁の中にあった在宅医療相談窓口、医師会には本市の医療に多大なる御尽力をいただいておりますことに、本当に重ねて感謝申し上げます。 在宅医療・介護や看護におきましても、様々な事細かい課題があると思います。一例として、精神疾患をお持ちの方が65歳で介護保険に移行した際、専門的な対応が必要であり、障害者福祉と介護の両方が関わっていく必要性があること。また、介護者の生活状況を把握して、個々に応じた体制づくりが必要とされます。今後も医療と介護の連携強化に努めて、推進会議などを通して課題解決に御尽力いただきますようお願いしておきます。 子供から高齢者まで誰もが住み慣れた地域で自分らしく生活し続けていくためには、行政や医療、介護、福祉、防災など、地域住民が一体となって支え合う体制をつくる地域包括ケアシステムの構築が必要とされております。その在り方は地域によって異なります。地域の実態を把握し、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に合った施策を行うことが重要になってきます。 また、医療と介護に携わってくださっている皆様は、本当に日々、想像もつかないほどの御尽力をいただいております。特にコロナ禍となった社会におきましては、自身も命がけで任務に就いてくださっております。心から敬意と感謝を申し上げます。 その介護職の方が、このままでは新宮市で在宅みとりを継続していくのには限界がある、いつかできなくなるのではと大変危惧されていることをお話ししてくださいました。介護職への環境整備支援も必要かと考えます。在宅みとりを推奨するわけでも、それが最良の判断であると言っているわけでもありません。病院や施設でのみとりを選択するのも、本人とその家族が望む最期を迎えることが最優先と考えます。 在宅でのみとりを選択するのは、家族にとっても揺るがない覚悟が必要です。医療知識のない家族が本当に24時間介護ができるのか、介護もこれまで以上に負担も大きくなります。最期を迎えたとき苦しんでいたらどうしよう、それを見ていられるか、やはり病院のほうが安心なのではなどと、決心するまでには本気で悩み苦しむことと思います。 それでも在宅での医療・介護を選択して、在宅で最期まで一緒に過ごしたいと望んだ本人と、家族の希望が社会資源の不足などでかなわなければ、残された家族は忘れがたい後悔が残るはずです。そのようなことが決してないようしっかりと環境を整備し、行政としてできる必要な支援を施して、医療・介護に安心できるまちにしたいと強く思っております。 今回の一般質問は、まちづくりの施策について行わせていただきました。市長の「市政は市民のために」、この指針もまちづくりであると考えます。令和5年の予算大綱において、市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり、夢と希望を持ち、このまちに住んでよかった、住み続けたいと思っていただける魅力あるまちづくりを展開してまいる所存でありますとうたわれております。住んでよかった、住み続けたい、このまちづくりの実現に向け御尽力いただきますよう強くお願いしておきます。 これで今期の最後の一般質問となります。最後になりましたが、これまで市民に寄り添い様々な施策の提言をさせていただき、またその提言に対して真摯に調査研究に取り組み、政策実現につなげてくださった市長はじめ三役と職員の皆様に心より感謝を申し上げ、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時42分...