新宮市議会 2014-03-13
03月13日-06号
平成26年 3月 定例会 平成26年3月
新宮市議会定例会会議録 第6日(平成26年3月13日)
---------------------------------------議員定数17名、現在員16名、出席議員16名、氏名は次のとおり。 1番 東原伸也君 2番 前田賢一君 3番 久保智敬君 4番 榎本鉄也君 5番 並河哲次君 6番 辻本 宏君 7番 三栗章史君 8番 松本哲也君 9番 松畑 玄君 10番 松本光生君 11番 田花 操君 12番 濱田雅美君 13番 福田 讓君 15番 前田 治君 16番 杉原弘規君 17番 屋敷満雄君
---------------------------------------欠席議員 なし。
---------------------------------------議事日程 平成26年3月13日 午前10時開議 日程1 一般質問 別冊
一般質問通告表 番号(7)から 日程2 議案第54号 平成25年度新宮市
一般会計補正予算(第6号) (総務建設・教育民生各
委員会委員長報告) 日程3 議案第55号 平成25年度新宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号) 日程4 議案第56号 平成25年度新宮市
と畜場特別会計補正予算(第2号) 日程5 議案第57号 平成25年度新宮市
介護保険特別会計補正予算(第4号) 日程6 議案第58号 平成25
年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号) (以上4件
教育民生委員会委員長報告) 日程7 議案第60号 平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本剰余金の処分について 日程8 議案第61号 平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本金の振替について (以上2件
教育民生委員会委員長報告) 日程9 議案第62号 新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する
条例---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問 別冊
一般質問通告表 番号(7)から 日程9 議案第62号 新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例 日程追加変更 議案第63号 新宮市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例まで
---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者 市長 田岡実千年君 副市長 亀井寿一郎君 理事(広域担当) 嶋田喜久一郎君 理事(防災及び
危機管理担当) 芝 悦男君 企画政策部 部長 向井雅男君 企画調整課長 中前 偉君 総務部 部長 上路拓司君 次長兼税務課長 西 寛君 次長兼
防災対策課長 井上 登君 秘書課長 片山道弘君 総務課長兼行政改革室長兼高田支所長 岡 雅弘君 財政課長 小谷 充君 市民福祉部 部長兼福祉事務所長 浜前泰弘君 生活環境課長 貝持正志君
子育て推進課長 畑尻英雄君 経済観光部 部長 鈴木俊朗君 次長兼商工観光課長 勢古口博司君 建設農林部 部長 渕上 崇君 参事 玉置公晴君
都市建設課長 垣本裕也君 農林水産課長兼
農業委員会事務局長 坪井辰実君 熊野川行政局 局長 伊藤順司君 住民生活課長 丸石輝三君 会計管理者兼会計課長 西久保 敏君 医療センター 事務長 北畑直也君 医療業務課長 垣本正道君 庶務課長 豊田正志君 水道事業所 所長 川嶋 潤君 消防本部 消防長 岡本秋久君 次長 切畑屋利一君 庶務課長 海野裕二君 教育委員会 教育長 楠本秀一君 教育部 部長 平見善宣君 参事(国体準備担当)兼国体準備室長 中岡保仁君 教育総務課長 北畑直子君 学校教育課長 宮本雅史君 文化振興課長 岩崎誠剛君
---------------------------------------本会議の事務局職員 局長 愛須雅文 次長 辻 篤樹 次長補佐兼庶務係長 渡爪 薫 議事調査係長 岡崎友哉
議事調査係主事 大居佑介 第6日(平成26年3月13日)
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△開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(辻本宏君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、田花議員、前田治議員、所用のため遅刻の旨の届け出がありましたので、報告いたします。
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△日程1 一般質問
○議長(辻本宏君) それでは、日程1、一般質問を行います。 別冊、
一般質問通告表の番号7から順次発言を許可いたします。
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△榎本鉄也君
○議長(辻本宏君) 4番、榎本鉄也議員。
◆4番(榎本鉄也君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず、津波防災について、避難計画ということで質問をさせていただきます。 これまでに、計画または実施されております、新宮市の津波避難ということに関連する事業の主なものを少し時系列で挙げてみますと、まず初めに、高いところマップという地図を全戸配布いたしまして、それから平成23、24年度ぐらいに津波看板と避難誘導看板の設置事業というのを、これ大体1回で240、250万円の予算でやっております。そして、3番目に同じくして
津波避難誘導灯の設置事業ということで、これは防犯灯でLEDの防犯灯といいますか、そういう事業をやっておりました。それから、ここからは最近のことなんで、
津波避難タワー建設の
ボーリング調査が始まりまして、
ハザードマップができまして、その前に大浜緑地の整備事業と、それから熊野地会館の駐車場の避難タワーの建設と、それから王子製紙跡地の整備事業が、この予算で出てまいりました。 これらの大きな事業の実施あるいは計画がされているんですけれども、我々新宮市民にとりましては、これだけあるんですけれども、まだまだ私たち個人がどう避難すべきかということの具体像がなかなか見えてこないのが現状ではないかなというふうに思います。 ある防災の専門家が言ってたんですけれども、災害のときにパニックを起こさないためには具体的な指示を出すこと。当たり前みたいな話なんですけれども、これが基本であるなら、行政はある程度、ここの地域はここに逃げるのだと、避難するんだというように、それぞれの地域住民に具体的な避難路を指し示す必要があるんではないかなというふうに思うんです。 平成17年の総務省の
津波避難計画策定指針というのが出ていると思うんですけれども、その中に、津波による人的被害を軽減するためにはということで五つ書いてありました。一つ目は、主体的な避難行動の徹底と、二つ目には避難行動を促す情報の確実な伝達と、そして三つ目には、より安全な避難場所の確保と、四つ目に、安全に避難するための計画策定、五つ目が、主体的な行動をとる姿勢を醸成する防災教育の推進と、この五つの指針が書かれてありました。 蛇足ですけれども、和歌山県の
津波避難計画指針に、当然ですけれども、
津波避難計画を作定する必要のある地域として新宮市が入っております。これは平成17年の話なので、まだ3・11以前の話なので、今、平成26年、ようやく津波の浸水の詳細な
シミュレーションができてきたということで、これから新宮市としても具体的な避難計画というのが策定されていかなければならない、策定しているのかなというふうに思うんですけれども、この辺の取り組みについて、新宮市は現在どのようになっておるでしょうか。
○議長(辻本宏君)
井上総務部次長。
◎総務部次長兼
防災対策課長(井上登君)
津波避難計画につきましては、以前は平成17年に策定しましたが、そのときには新宮市につくれということでありましたが、
津波避難困難地域というものがございませんでしたので、具体的な、どの地域の方がどこへ逃げよというところを記載した計画とはなっておりませんでした。 今回、
南海トラフ巨大地震が想定されまして、国から
津波避難対策推進マニュアル検討報告書の中、市町村における
津波避難計画策定指針が示されております。 今後、和歌山県において
津波避難困難地域の指定、それと
避難計画策定の指針が示されるものと思っております。それに基づきまして、新宮市
津波避難計画を修正してまいりたいと考えております。
◆4番(榎本鉄也君) 若干、視点変えますけれども、先ほど津波避難ということに対して、津波防災ということで七つぐらいの新宮市がやってる事業について紹介しましたけれども、この中の
大浜緑地整備事業、いわゆる
大浜堤防強化、この事業は、その沿岸の市民の津波避難にどのように影響するか、これは当局はどのようにお考えでしょうか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 津波の
シミュレーションが出たときに、いわゆる
南海トラフ巨大地震、それにレベル2という地震の中で大津波が堤防を越えるということに
シミュレーションでは出ております。その中で、大津波から少しでも逃げる時間を稼ぐために、林野庁の保安林のところに熊野川の堆積土砂を活用して、高台と土盛りにより植樹をしたいというのが大浜緑地の整備事業でということであります。
◆4番(榎本鉄也君) 皆さんよく御存じだと思うんですけれども、広川町の稲むらの火で有名な浜口梧陵さんは、安政南海地震の後、4年かけて高さ5メーター、長さ600メーターの堤防を築いたと言われています。その92年後に昭和南海地震でまた津波が襲ったんですが、その堤防のおかげで村全体の被害は食いとめられました。しかし、津波のエネルギーがその堤防の南西側に集中して、それが川の支流を伝って村の背後に流れ込み、そのときの死者22名はこのあたりで亡くなったと言われているんです。しかし、確実にこの堤防のおかげで被害は減少したと言われております。 大浜堤防も、その建設で津波の進入路、速さ、浸水域にさまざまな影響が出てくると思われるんです。こういうことについての研究、検証はやってないんでしょうか。先ほどの私の質問に、若干、
企画政策部長の答弁は知りたいところがなかったんですが、この辺の検証はどこがやっているんですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 現在、堆積土砂を活用して高台にして、土盛りをして植樹をしたいという考え方の中で、土木工学的な考え方の高台とあわせて、そこに生物学的な考え方を盛り込んだ宮脇教授の考え方がございまして、その辺も含めて、今、都市建設課のほうでどういった形のものがいいのかということを踏まえて協議、調査をしてございますので、しばらくその辺の形のものについては待っていただきたいというふうに思います。
◆4番(榎本鉄也君) 都市建設課がこういう検証をやってるんですか。 防災担当のほうにお伺いしますが、こういう堤防をつくるときの津波のエネルギーがどこに拡散するかとか、どこの方向性を示すかとか、そういうことというのは避難する側にとっての一つの大きな影響があると思うんです。 だから、避難計画を立てるときには、やはりそういうそれぞれある津波防災の計画の中で、そういう整合性というか、関連性というか、そういうものを検討していかなければならないと思うんですが、そういうことを検証していくのが防災担当の役目だと思うんですけれども、そういう検証はやらない、やっていないんでしょうか。まだやる必要があるかないか、防災はどのように考えてますか。
◎理事[防災及び
危機管理担当](芝悦男君) 現時点におきまして、大浜緑地の形状がどのようなものになるのか、それはまだ定まってございません。津波に対して地形とか、それから防潮堤とか、さまざまなものがどういうふうな影響を与えるとかというのは、当然考えていく必要があろうかと思いますけれども、今はまだそこまでに至っていないというのが実情でございます。 したがいまして、そのものがレベル2の津波に対してどのようなものになるかというのは、いまだ、まだ把握してございません。
◆4番(榎本鉄也君) 今、答弁の中で出てきました、
大浜緑地整備事業というのは、もう一回確認しますけれども、河口から600メーターですね。
◎
都市建設課長(垣本裕也君) 河口辺りでは国交省の用地がございます。その国交省の用地を除いたところから600メーター予定はしております。
◆4番(榎本鉄也君) 600メーターの部分を
大浜緑地整備事業と言われるわけですね。これは、確認ですが、いわゆる僕らがイメージしている堤防の完成形ではないですね。
◎
企画政策部長(向井雅男君) これは、防潮堤、堤防ではなくて、いわゆる保安林の部分に堆積土砂を使って高台をつくり、堤防を越えるであろう
シミュレーションで1メートル未満で越えてくるという予測だったと思いますが、越えてきたものを逃げる時間を少しでも稼ぐために土盛りをすると。ですから、
スーパー堤防という考え方ではないというふうに御理解……
◆4番(榎本鉄也君) いやいや、要するに
スーパー堤防どうのこうのではなくて、予算書には
大浜堤防強化と書いてあるんです。だから、僕は別に堤防がどうのこうの、
スーパー堤防が悪いとかそういう話でなくて、その事業は大浜の堤防の強化ですよね。
◎
企画政策部長(向井雅男君) いろいろ考え方はあろうかと思いますが、多重防御的な考え方としては、そういう考え方もできるかというふうに思います。
◆4番(榎本鉄也君) ちょっと整理を。私としては、
大浜緑地整備事業は、沿岸住民にとって大変ありがたい事業だと思っているんです。それに、9・4の大水害で堆積しました熊野川の土砂を利用して、盛り土の堤防をつくって、そこに雑木を植えて強化な自然の堤防をつくるという、災害復旧と防災を兼ね合わせた一石二鳥の政策であるし、東北の鎮守の森構想の
新宮バージョンと言える政策であると。ちゃんと完成すれば、ちゃんとずっと向こうまで完成すれば、レベル2の
南海トラフ巨大地震による津波に関しても
かなり減災効果があるだろうと期待できるし、また津波避難という観点からも大きく時間稼ぎができて、大浜周辺には高齢者が非常に多いんです。だから、それらの人たちの避難体制に大きく猶予を与えるということでも大変良い事業であるというふうに考えております。 しかし、現在、この事業の進捗状況は、予算審議のときにも指摘がありましたけれども、設計予算がそのまま今年度に繰り越されてまして、都市建設課の答弁によりますと、国の交渉もまだなかなかついていないと伺っております。 しかも、この事業の計画は、先ほど言いましたように、河口から600メーターまでの区間しか示されていないんです。私たちが予算を通した部分というのは、設計予算を通したというのは600メーターまでの区間の事業なんです。でも、皆さんも思っているだろうと思うんですが、この事業はまさにこの600メートルから先が完成しなければ何の意味もないわけであります。 そしてまた、非常に残念ながら、私たち議会には、まだその先の全体計画というのが示されていないんです。私どもが心配するのは、本当に完成形までできるのか、たどり着くのかということなんです。そういう意味で、今後、大浜緑地の整備事業、この600メーターから先の話をどういうふうに進めていこうと計画しているのか、そして、またそれが大体タイムスケジュール的にどのくらいになるのかという予想がもしついているのであれば、また、もう1年たってますので、そこから先のことはいろいろと交渉しているだろうと思っているんですけれども、その内容があれば、ここで教えていただきたいなと思うんです。
◎副市長(亀井寿一郎君) 理想的には、確かに600メートルから御手洗の方向を向いて、現在、防災林あるいは防風林として植わっておる部分、この部分については延長したいというのが、これが計画として確定するというのが本当の防災、安全につながっていくというふうには思っています。 ただ、私どもも期待をしておる部分も当然ありますので、市が計画しておる以外に期待しておる部分というのはあります。それで、それとの整合性というのも出てくると思います。いわゆる
新宮紀宝道路、それから今度は高森に向いての道路という部分では、まだ事業化のなってない、決まっていない部分がありますので、その辺のことが明確になってくれば当然期待して、今、残り、大体大浜緑地全体では1.2キロぐらいあろうかと思いますけれども、残り600メートルぐらいもその計画の中に整合性を持ってやっていただくということになれば、この計画そのものが多きな防災、減災の施設になるというふうには思っております。その辺のことについては、これからもやっぱり国の道路計画等々の整合性の中で検討していく、要請していくという必要性は十分感じております。 ただ、今回計画しました600メートルについては、今の
新宮紀宝道路あるいは今後の計画の中から外れる部分というふうに理解しております。そういう中で、今回の600メートルをまず市として、安全性を図るためにはやっていく必要があるという観点から計画を樹立したということですので、その辺は御理解をいただきたいと思います。
◆4番(榎本鉄也君) なかなか難しい話だなという、大変ハードルの高い計画だなということが、よくわかるんですけれども、でも私たち議会としたら、この設計予算を通してます。このままできませんでしたで終わることはないようにしていただきたいし、また、600メーターだけつくって、後の見通しがつかないといういことになれば、大変な無駄遣いとなるばかりか、600メートルの防潮堤というと、緑地が津波に対して防御どころか、かえって危険なものをつくってしまう。さっき言ったようにエネルギーがどういう分散してしまうのかというようなこととか、本当に危険なものをつくってしまうことにはなりはしないかなと、こういうような懸念もいたしているところなんです。
スーパー堤防だとか何とかといういろんな批判があったんですけれども、私は批判ばかりでは何も生まれないと思っていますので、これは、全てでき上がって完成。600メーターは完成形じゃないと思っておりますので、本当に全庁挙げて協力し合って、本当に我々もできる限りの協力はいたしますので、どうか、完成形までしっかりと取り組んでいただきたいと思うんですが、市長、見解をお願いします。
◎市長(田岡実千年君) 議員、おっしゃるとおり、この600メートルだけでは完成形ではないというふうに私どもも思ってございます。 そういう中、大変議会にもお世話になって、今、紀伊半島一周の早期完成を訴えている中、今回新しい動きがありまして、すさみ串本間、また三重県側の大泊久生屋間が平成26年度、ほぼ事業化がされるような見通しになって、結構私たちが予想していたより一周、早く完成していだけるかなというふうにも思っております。 何年以内というのは明確に言えませんが、10年以内の
自動車専用道路の一周の完成を目指して、これからも一生懸命頑張っていきたい。そのときには、しっかりと大津波からも市民の財産、生命が守れるようなまちになっていることを大変、これからも期待していかなければならないと思ってございます。
◆4番(榎本鉄也君) そうしたら、今度は、
王子製紙跡地整備事業について伺いたいと思うんですが、予算では
盛り土モデル事業ということで、植樹が行われるという説明がありましたが、そもそもモデルというのは何のモデルのことですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 先ほども、少しお話をさせていただきましたが、宮脇教授とお話をさせていただく中で、技術的な指導をいただけるということになりましたので、そのお話の中で、僕ら事務屋なんですが、その中でも堆積、土砂の盛り土という強度についての不安というのは少し持っておりまして、また過日、地元説明会の中での近隣住民の方も堆積土砂の盛り土の強度については不安を抱いているところがございました。 そういう中で、今、大浜は3省庁にわたる壁がございますので、すぐにそういう形の盛り土の形はできませんので、今すぐできるといえば、新宮市が使える王子製紙跡地でございますので、そこで1度そういったものをやってみて、土盛りして、植樹をしてみようという形のものになりましたので、その中で市民の皆さんに当然そういうものを見ていただく、それで我々もそれを見てどういうものがいいのか、再度協議していくということの中で、一度これからの盛り土も含めた中でどこかいい場所に、そういう形のものをしたいということでモデル事業としてございます。
◆4番(榎本鉄也君) ちょっとそのイメージがわからないんですが、王子製紙跡地は全体をかさ上げするという形で、僕は住民説明会のときに聞いたんです。このモデル事業は、王子製紙跡地も鎮守の森にするということですか。鎮守の森というの、僕も宮脇先生の本を読ませてもらったんですけれども森ですよ。
◎副市長(亀井寿一郎君) 全体を森とするという計画はこれまで出してないと思います。王子製紙跡地を利用して、避難のできる高さ、全てを高くするということではなしに避難のできる高さというのを、鎮守の森云々いう話も出しましたけれども、そういう強度な盛り土で強度な場所を確保するという意味でこれまで御説明はしてきたというふうには思っております。
◆4番(榎本鉄也君) 僕は捉え違いかな。あそこに、一帯を大体5メーターぐらいの高さでかさ上げをして、要するに公園でしょう。公園も兼ねたテニスコートの絵も見ましたけれども、そういうことにしていこうと、ふだんは公園だけども、この間、副市長も答弁されたように、有事の際はそこに駆け上がっていただくというイメージで捉えていたんですけれども、このモデル事業というのはどこかに盛り土をして、そこに植樹するということは、木が生えるまで盛り土の部分だけがずっと残るわけじゃないですか。ということは、このモデル事業そのものが王子跡地整備事業ということになるんだったら、私たちが市民説明会のときに受けた絵というのは、全く計画変更という形になるんですか。
◎
都市建設課長(垣本裕也君) 今、議員言われたことの中で、現在モデル事業として計画しております高台につきましては、王子製紙跡地の一部、要するに今回盛り土で計画するところ以外の場所へモデル的な小さなものをこしらえて、それをいろいろ、法面の角度とか、植栽の状況等を見てもらうというようなことをモデル事業として、今回捉まえさせていただいております。
◆4番(榎本鉄也君) ということは、実験用ですか。
◎
企画政策部長(向井雅男君) この話があったときに、都市建設課ともども協議はいろいろしたわけですが、その中で、今お示しさせていただいている王子製紙跡地への盛り土の状況の中で、熊野川の護岸側からの進入を防ぐ、そういう盛り土があってもいいのではないかということが少しありましたので、その中で、モデルの盛り土をしてみる、そしてそこへ植樹をしてみると、要するに宮井戸の森のすぐ脇になるわけなんですけれども、そういう盛り土もあってもいいのではないかという中で、今計画をしているところであります。
◆4番(榎本鉄也君) だから、僕が聞きたいのは、さっきの大浜堤防と一緒です。完成形は何なんですか。この事業の完成形は。だから、ずっと申し上げてきたんですけれども、大浜緑地事業も王子製紙跡地事業も公園費ということでぽんと上がってきているんです。それで、私たちはそれを審議するんです、予算を。そしたら、これは一体何のためにつくる事業なのか、こういうところがちょっとみんな理解できていないと思うんです。完成形がわからないから。
◎
企画政策部長(向井雅男君) 第一の目的は、実際に宮脇先生が言うには、熊野川の堆積土砂は盛り土するためのすばらしい材料だということ、その中で、第一目的は実際に盛ってみてそれを見てもらう、検証する、そういうのが第一目的。で、そこへ盛ることによって護岸からの越水する進入も防げるということも含まれておりますので、将来的には、そこに宮井戸の森と続いたような森を築くことでそういう目的も果たせるということではないかというふうに思っております。
◎副市長(亀井寿一郎君) ちょっと補足したいと思います。 完成形ということですが、全般お示しさせていただいておりますイメージは、あくまでもイメージとして御理解をいただきたいと思います。 その中でテニスコートとか、いろんな運動関係等も含めた公園にしたいというような希望としてはありましたけれども、全体的な基本的な考え方というのは、あくまでも避難として使えるものにしたい。ふだんは、緊急の場合は避難のできる場所を確保すると。周辺の状況からいって高いところというのはありませんから、避難場所としては当然必要な高さを求めた盛り土で整備しているということです。 ふだんは、住民の人たちがそこで憩えるような場所、いわゆる公園的な場所として使えるというようなことのできる施設に持っていきたいというふうに思っておりますので、全体を高くするということではなしに、一時的に避難できる場所として確保するという二つの目的を達成するための、とりあえずは計画ということで御理解をいただきたいと思います。
◆4番(榎本鉄也君) ちょっと余り理解できなかったんですけれども、早い話が、私はこの二つの事業が、問題はどこが企画して、どこが全体の指示を出して、どこが責任部署なのかわからないんです。だから、何のためというのがわからなくなってきているので、それで結局最終的に費やした費用と効果という概念、費用対効果という概念もわからなくなるんです。それを危惧しているんです。 だから、私、事業そのものを否定するわけじゃないんですけど、それをやっぱり完成させるためには、やっぱりこれは指揮命令系統というか、いわゆる庁内のガバナンスの問題ではないかなというふうには思ってるんですが、いかがですか。
◎副市長(亀井寿一郎君) この事業を進めていくということでは、技術的な関係が当然必要になってきますし、計画、どういった方向に持っていくかということで企画的な部分も必要になってきます。防災も当然絡んできます。企画だけで計画しているわけではありません。現在、企画、都市建設、それから防災、そいう中で連携のとった計画ということで進めておりますので、単独でよく言われておりますけれども、行政そのものが縦割りでというようなことではなしに、連携を持って計画を進めておると、具体的計画もこれからも進めていく必要があるというふうには思っていますので、現在、中心的には企画が中心にはなっておりますけれども、実際の事業そのものには、また都市建設も当然関係してきてますから、一から、最初からそういう部分が入っていろいろ協議を続けておるというのが実情です。
◆4番(榎本鉄也君) だけど、今までの議論の中に防災が全然入ってこないんですよね。僕は、今何の質問をしてるかというと、避難という、津波避難ということについての質問なんですよね。そうすると、王子製紙につくる、いわゆる盛り土というのは避難としてどういう位置づけを、防災の計画ですよね、防災担当が計画の中でどういう位置づけをされているのかとか、そういうものもやっぱり議論の中に出てこなきゃいけないし、それで、それがモデル事業とどうかかわってくるのかというようなことも、やっぱり明確にしていただきたいなと。
◎副市長(亀井寿一郎君) 防災は入っていないことはありません。 現実として、高さを、王子製紙跡地にどれだけの高さを必要とするか、そういったことも含めて、当然、避難路の関係もこれから出てきますから、そういう部分も含めて防災のほうもこの計画の中には当然入って、いろいろと協議をしながらということですので、全然入ってないということではありません。
◆4番(榎本鉄也君) いろいろ言ってもあれなんですけれども、先ほど僕はガバナンスの問題を指摘させていただいたんですが、先日も予算審議で指摘させていただきました。僕らは予算を審議する側なんで、その予算が本当に適正に使われいるのか、その予算の目的は、そのお金を使う目的は何なのか、それにちゃんと費用対効果がついているかということをやっぱりしっかり審議しなきゃいけないんですけれども、先日、津波避難タワーの建設の
ボーリング調査費、これは土木費で上がっているんです。
津波避難タワー建設の
ボーリング調査なんだけれども土木費で上がっていて、しかし、結局、4カ所
ボーリング調査をしたにもかかわらず、今度つくる津波避難タワーは、
ボーリング調査のしていない場所に建てるという、これは誰が見ても納得いかない事態が起こっているんです。 で、それの言いわけじゃないんですけど、あの
ボーリング調査は王子の市営住宅を建てかえるときにも必要になるので、あれは無駄ではないというような説明がありますけれども、我々は予算を審議するときに、それじゃ困るんですよ。税金を使うことなんで、やっぱりしっかりとそういうところはきちんと、庁内の体制をきちんとやっていただきたいし、予算の立て方も、予算の名目ということも、きっちり、しっかりとやっていただきたい。そして、その事業は何のためにやるのか、そして完成形というか、一体何をつくるのか、何をつくることによってどんな効果があるんだということが明確になるようにやっていただきたいと思うんです。 今はちょっと、先ほどからの質疑でおわかりだと思いますけれども、どうもわかりにくい部分が多いなということなんですね。 この一般質問では、2人の議員から、田花議員と福田議員から機構改革ということが言われておりますけれども、確かにそれも一つの手段ではないかなというふうにも僕は思っているんですけれども、僕はそれよりまず、やっぱりこの問題は一つ一つの事業に対して、市長の力強さの主張力とイニシアチブということから、これをしっかり発揮することから始まるんではないかなと思うんです。
大浜緑地整備事業、また王子製紙跡地というのは、これは本当に我が市の津波防災の、いわゆる市長が予算大綱で言っている安心・安全なまちづくりの目玉政策なんです。ぜひ、市長のしっかりとしたイニシアチブ、完成まで本当に庁内をまとめて、しっかり完成まで取り組んでいただきたいと思うんですけれども、市長いかがですか。
◎市長(田岡実千年君) 今も幹部会等でこういった議論、大変重要な政策については、しっかりと指示もさせていただき、また議論もしているというふうに自分では思ってございます。 そういう中、少し今感じたのは、もっと議会にもわかりやすい説明をしなくてはいけないのかなというふうにも感じましたので、今後も議員の皆様に御理解いただけるような説明もしっかりとやっていくとともに、しっかりとリーダーシップを発揮して頑張りたいと思います。
◆4番(榎本鉄也君) 本当に、市長の言葉で、市長の説明で議会を納得させていっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。 次、津波避難タワーの有効性なんですけれども、津波避難タワーの件につきましても、私、総務建設委員会に所属していたんですけれども、この予算が出るまで、ほとんど総務建設委員会では何の報告というかそれもなくって、唐突に出てきたなという感がしているんですけれども、それをどうのこうの言っても仕方ないんで、津波避難タワーが熊野地会館の駐車場という場所に決まった経緯というのをちょっとかいつまんで教えていただきたいのですが。
○議長(辻本宏君) 芝理事。
◎理事[防災及び
危機管理担当](芝悦男君) さきの予算の質疑でも、次長から概要につきまして説明をさせていただいたところですけれども、ちょっと整理をした形で私のほうから御説明をいたします。重複する部分もあろうかと思いますけれども、そこは御容赦をいただきたいと思います。 既に議員も御承知のように、従来の津波想定というのは平成17年に県が公表した3連動、これをもとにしてございました。だた、平成23年3月に東日本大震災が発生して、それから既存の市の施設とか、あるいは民間の施設、これは避難施設に指定をしてまいりました。あるいは、民間とも交渉をしてまいりました。 先ほども出ましたように、平成23年9月に高いところマップを作成したところ、熊野地一丁目東部分、あるいは二丁目、あけぼの、そういったところが避難困難地域というふうに判明をいたしました。このところが新宮市としては弱いということで、数百人規模の避難収容の施設、これが求められたところでございます。そういうことで、市施設、市有地、これについて公園を含む土地はどこにあるかということを探し始め、あるいは検討を始めたところでございます。結果、あけぼの公園というものが位置あるいは面積とも最適地として、3カ所も含めて地質調査を実施をいたしました。 一方、平成24年度以降になろうかと思いますけれども、国とか民間企業各種団体から協力があり、また王子製紙からの寄附、そういったものをベースに一時避難所の整備が計画されたところでございます。その後、平成25年の3月、御存じのように県のほうから津波浸水想定が出ました。それを地図上に落としますと、熊野地ハイツ、これが60人程度と、それから念法寺、これが200人程度、こういったものを考慮した結果、熊野地二丁目の東部分、それからあけぼのの一部、こうしたところが避難可能範囲、非常に弱いということが判明をいたしました。 そこで、市有地であり、なおかつ熊野地二丁目の東半分とあけぼの地区の住宅部分をカバーし、なおかつ都市計画道路に面して避難場所として目立ちやすく適地ということで、この熊野地会館東駐車場を妥当だというふうに判断して、今回の予算計上に至ったところでございます。
◆4番(榎本鉄也君) 昨年、総務建設委員会で津波避難タワーの視察をしました。この一般質問で総務建設委員長もおっしゃっていましたし、屋敷議員もおっしゃっていました。 感想は、やぐら型のタワーは怖さがあるなと、やはり一番安心感があったのは、盛り土によるいわゆる命山のようなものが、本当に地に足がついたという形で、非常に安心感があったなという感想がありました。そういうことからすると、熊野地の場所は海に大変近い位置でありまして、流木や押し流されてくる家屋などが、かなり勢いよくぶつかってくることを想定しなければならないのではないかなというふうに思うんです。 そうしたら、おとといも屋敷議員がおっしゃってましたが、こういうむき出しのやぐら型よりは、シェルター機能もあるドーム型のようなタワーのほうが適しているようにも思われるんですけれども、そういうような議論をしたいと思っていたんですけれども、この点については、この間の一般質問でもわかっているんですけれども、これからプロポーザルとして徹底していくということで理解していいんですね。
◎理事[防災及び
危機管理担当](芝悦男君) 次長のほうからも申し上げましたように、タイプにはさまざまなものがございます。それぞれ、よい点あるいは懸念する点ありますので、専門的な知識を持った、あるいは発想力を持った業者にプロポーザルという形で提案をしていただき、その中で新宮市に適したもの、その場所に適したもの、そういったものを選択してまいりたいと考えております。
◆4番(榎本鉄也君) それと、もう一点は、熊野地会館の裏側は大きなどぶ川になっているんです。私たちが住んでいるところの久堀町内会のほうは、熊野地会館の駐車場へ行こうと思ったら、直接行けなくてずっと大回りしなきゃいけないんです。また、熊野地会館の駐車場は3町内会のエコ広場として活用していると、こういう実態があるんです。事情があるんです。そういうことを事前にリサーチとか説明会等はやられているんですか。やってないですよね。
◎総務部次長兼
防災対策課長(井上登君) まだ、事前の説明は行っておりません。 予算を計上しまして、もし予算がいただけましたら、やっぱり今の使い方、そういう状況も把握させてもらいたいと思いますし、近隣の住民の考え方も聞かせていただきたいと思いますので、その時点で対応したいと思っております。
◆4番(榎本鉄也君) この津波避難タワー、大変重要な避難施設なんです。本当に大浜の緑地や王子製紙の盛り土と同レベルの避難施設、新宮で初めてつくる避難施設なんです。だから、ここら辺に一つつくっておけばいいわというようなものではないと思うんです。本当に近隣住民の命のかかった事業でもあるし、反面、避難タワーというのはふだんは使うことのないものでありますので、本当に近隣住民の生活に密着した建物にしてもらいたいし、そういうふだんの使い方もやっぱりみんなと協議したいなというふうに思うんです。 本当に、住民の皆さんの十分な納得が得られるものにしていきたいと思うんですけれども、そうなるとやはりこれからこの地域、久堀、秋葉、あけぼの、ここの町内会にちゃんとした説明会の開催と、またできれば、そこの代表メンバーによるワークショップなども考えていただけたらなとは思っているんですが、この点はいかがでしょうか。
◎総務部次長兼
防災対策課長(井上登君) やはり、地域住民が逃げる場所でありますので、そこは地域の方、その方の意見というのは重要かと思いますので、今提案ありましたように説明会もしくはワークショップ、そういうものは積極的に開いていきたいと考えます。
◆4番(榎本鉄也君) よろしくお願いします。 地域に密着した本当にみんなが安心・安全で納得した津波避難タワーの建設をよろしくお願いいたします。
○議長(辻本宏君) 一般質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午前10時52分
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△再開 午前11時04分
○議長(辻本宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番、榎本議員。
◆4番(榎本鉄也君) (登壇) それでは、質問を続けます。 子ども・子育て会議設置の意義と役割ということで、質問させていただきます。 前回の一般質問で、子ども・子育て会議の条例化を訴えさせていただきましたが、なかなか言うことを聞いてくれませんで、でもだからといいまして、私も二元代表制の一つ、条例改廃権を持つ議員の立場からしますと、はいそうですかと引っ込めてしまうわけにはいきませんので、もう少し議論をさせていただきたいと思うんです。 子ども・子育て支援法の趣旨からすれば、法第77条に基づく地方版の子ども・子育て会議は、条例制定のもとで設置されなければならない。これはもう間違いないことなんです。しかし、当局側はこの新宮市子ども・子育て会議は第77条に基づいていないんですよと、第61条第7項の規定に基づいた会議であると主張して、だから条例ではなく要綱で定めたというような主張なわけでございます。これをずっと議論の平行線で教育民生委員会でやったものですから、非常に批判が出ましてもうやめろということだったんですけれども。 子ども・子育て会議、この問題は常に子育て推進課とやっているんですけれども、教育委員会は子ども・子育て会議の設置ということについて、条例化云々ということにはどういう見解を持ってらっしゃるんですか。教育委員会も、これは決してお客様じゃないはずですよ。子ども・子育て会議は、中の主体者だと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(辻本宏君) 楠本教育長。
◎教育長(楠本秀一君) すみません。申しわけないんですけれど、私は一歩引いた立場でお客様の立場でおるわけなんですけれども、市の総意として要綱でいくということで、教育でいえば子供教育にかかわってくると、当然、学校教育法とか何かのことがありますので、そういうことを念頭において、今、事務局、子育て推進課のほうで主体的には持っていただいていると思っているんですけれども、すみません、私はお客様の立場でおりました。 要綱でということでいきますから、そういうことでいいんではないかなというふうには今のところ思っています。
◆4番(榎本鉄也君) お客さんの立場は困るんですけど、それは後で言わせていただきます。 この条例にする、しないという議論をここで続けても仕方がないので、要は条例化する、しないというのは、要するに子ども・子育て会議がいかに充実できるか、それで何をどこまで審議をして、それで本当に最終、意思決定ができるか、できないか、ここが問題だと思うんです。 新宮市子ども・子育て会議設置要綱を読ませていただきまして、ずっと見たんですけれども、これ読む限りでは、新宮市子ども・子育て会議というのは一体何をする会議なのかというのが若干わかりにくいです。だから、そこら辺の説明をしていただきたいんですが、ちょっとあれになりますけれども、子ども・子育て会議要綱の第1条は、設置目的は、子ども・子育て支援法第61条第7項の規定により「新宮市子ども・子育て 支援事業計画」を定めるにあたり、子ども・子育て関係者等から意見を聴取するために、新宮市子ども・子育て会議を設置すると書いてある。法第61条第7項を読んでみましょうか。 子ども・子育て支援法の第61条第7項、市町村は、市町村子ども・子育て支援事業計画を定め、又は変更しようとするときは、あらかじめ、第七十七条第一項の審議会その他の合議制の機関を設置している場合にあってはその意見を、その他の場合にあっては子どもの保護者その他子ども・子育て支援に係る当事者の意見を聴かなければならない、こう書いてあるんです。 当局側は、要するにその他の場合にあってはというところを適用しているわけでしょう。保護者、その他子ども・子育て支援に係る当事者の意見を聴かなければならない、この当事者の意見を聞くために当事者を集めるんだと、それが子ども・子育て会議なんだ。だけども、この目的は、新宮市子ども・子育て支援事業計画を定めるに当たりです。計画を定めるために集まってもらって意見を聞くんだということですね。 ところが、第2条、会議は、次に掲げる事項を処理する。ここの会議の事務、何を処理するかということが書かれてあるんですけれども、まず最初に、新宮市子ども・子育て支援事業計画に関すること。これはいいですよね、法第61条第7項に書かれているわけですから。2番目からが問題なんですよ。2番目、そのまま読みますね。法における特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員に関すること。これは、子ども・子育て支援法の第31条第2項と第43条第3項に基づくんです。もう一つ、要綱の3番目、子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ計画的な推進に関し必要な事項及び当該施策の実施状況に関すること。これは、子ども・子育て支援法の第77条第1項の4に基づくんです。 だから、設置目的は新宮市子ども・子育て支援事業計画を定めるときに意見を聞く会議なんだけれども、処理する事務は、実はこの三つ書いてますけれども、これが法第77条の事務処理なんです。わかりますか。だから、ここで矛盾が出てくるんです。法第61条第7項に規定すれば、この会議は、新宮市子ども・子育て会議は、新宮市子ども・子育て支援事業計画を定めるときに、それのみで集まって意見を聴取する会なんです。ところが、事務処理はほかのことも書いてある。そのほかのことというのは、実は法第77条に規定された事務処理なんです。ということは、この第1条を書きかえなければいけない。要綱の第1条を書きかえるか、第2条を書きかえるかです。 第1条を書きかえたら、これは条例化しないと、法第77条に規定する事務を処理するんだから、市町村は、条例で定めるところにより、次に掲げる事務を処理するため、審議会その他の合議制の機関を置くよう努めるものとするということなんで、法第77条、そうやって言っていると、わけわからなくなるかわかりませんが、要綱を読む限りではそういう矛盾が出てくるんですけれども、これをまたどうのこうの議論してても仕方がないんで。 なぜこんなことを言うかというと、今の子ども・子育て会議で一生懸命集まって議論してくださっている方が、一体我々は何を議論して、何をできるのか、ただ意見を聞くだけなのか、そして合議制のためなのか。合議制の会議というのは法第77条に基づいていえば、合議制の会議なんですね。だから意思決定できるんです。でも法第77条に基づかないという、法第61条第7項のただ子ども・子育て支援計画を立てるときに意見を聞くだけの会議なのか、ここをはっきりさせてもらわないと、子ども・子育て会議の皆さんが、一体我々はどこまで議論をしてどこまで意見が反映されるのかという、こういう非常に一番重要な部分が曖昧になっていると思いますので、その辺のところの見解を当局にお伺いしたいんです。
◎
子育て推進課長(畑尻英雄君) 確かに、法第61条第7項の意見聴取というのは合議制ではございませんので、意見を聴取して参考にさせていただく、勘案させていただくという部分になろうかと思います。 そして、以前より、議員、御指摘される法第77条の合議制の機関の重要性です。そして今、加えて教育審議会の答申であったり、次世代育成支援事業行動計画の検証時期に入りますが、その計画、そしてまた幼保協議会との兼ね合いを事務局としてもやはりきちんと整理する必要があるんじゃないかと私どもも感じているところでございますし、新宮市の幼保のあり方を総合的に協議ができる場というのも、また、これ必要ではないかという認識はしてございます。 ただ、今の合議制とはなっていないですけれども、意見聴取の場の子ども・子育て会議というところは、先般も小委員会の位置づけとして幼保協議会、そして民間保育連盟、そして教育審議会の答申にかかわりの深い榎本議員、そして並河議員に参加いただくなどしまして、フレキシブルな対応と申しますか、そういう意見聴取ができる会議が開催できてございますので、これもまた事実でありますので、今しばらく、この協議体制での御理解をお願いしたいという、そのように考えてございます。
◆4番(榎本鉄也君) 子ども・子育て会議の皆さんに、もう一度やっぱり要綱の説明をしっかりやっていただいて、このメンバーにとりあえず共通の認識を持っていただいて、今はとりあえず意見の聴取ということで皆さんの御意見をたくさん出していただいて、大きく議論を盛り上げていただいて、これが行政としていよいよ、支援法に基づくさまざまな、例えば定員の決定だとかそういうところに来たときに、ある程度の会議で意思が決定できる、要するに合議制の会議になるように、そのときに条例制定という形のプロセスをとっていただけたらなとは思うんですが、よろしいですか、それでも。
◎市民福祉部長兼福祉事務所長(浜前泰弘君) 今、課長が答弁させていただいたみたいな形で捉まえていきたいなとは思っております。 広く子育てという考え方としては、幼稚園、保育所の施設を何とかだけじゃなしに、やはりもっと、あるいは保育所、幼稚園に行ってない家庭の方、あるいはお父さん、お母さんの子供に対する、そういう家庭での保育のあり方とか、子育てのあり方とか、小学校、中学校でのあり方とか、広く含めた意味での子育てという形で捉まえていく必要があるかと考えています。 現に、次世代等の計画というのは、そういう視点で捉まえた幅広い計画になっておりますので、そこら辺も踏まえて考えていく必要があるのかなと。ですから、議員提案がありましたように、今設置してます委員会の中で幅広く意見をいただいて、それプラス次世代等の中で大きく子育てという面で捉まえてますので、そこら辺も含めて、そういう新たな協議する場所がどうあるべきかということは考えていくべきなのかなというふうに思います。
◆4番(榎本鉄也君) ちょっと、これはこのくらいにしておきます。 統合保育所建設と公立保育園の今後の在り方についてということに移らせてもらいたいんですけれども、統合保育所の建設に当たっては、いろいろ紆余曲折あったんですけれども、設計も終了して、本議会では旧蓬莱小学校の校舎の解体の予算が組まれておりますけれども、大体、建設はいつぐらいを予定されておるんでしょうか。
○議長(辻本宏君) 畑尻
子育て推進課長。
◎
子育て推進課長(畑尻英雄君) 今、榎本議員おっしゃいましたように、平成26年度に蓬莱小学校の南舎の解体にかかります。そして、平成27年度に建設をさせていただいて、平成28年度開園というような予定となってございます。
◆4番(榎本鉄也君) はい、ありがとうございます。 当局側はわかっているとは思うんですけれども、統合保育所は総合計画や教育審議会の答申に沿ったものかというと、若干微妙にずれてきて今に至っているんです。 もう何度もいろいろ説明するんで皆さんも耳にたこイカみたいな話かわかりませんけど、教育審議会のテーマというのは、幼保の一元化だと思うんです。私は新宮市政として、子育て環境対策の最大のテーマは教育審議会のときと変わらず、今も変わらず、保育所と幼稚園のあり方だと思っているんです。 先ほど、議論した子ども・子育て支援法、これが施行された背景には、待機児童をゼロにしようという政府の方針があるわけです。だけれども、幸い、我が市は待機児童というのがいないんです。しかし、3年保育の幼稚園ができたときに、初めて待機児童といわれる児童が出たと聞いております。これは、結局、新宮市の場合、幼稚園という施設を保護者がどういう基準で選ぶかということが大きな要因になっていると考えるわけなんです。 これまでの新宮市は、保育にかける、かけない、必要であるか、必要でないというのか、ということにかかわらず、ほとんどの5歳児が学校に併設された1年だけの幼稚園に入園したわけです。こうなった理由は、一つは保育料の問題。幼稚園は安いんです。もう一つは、幼稚園が全て学校に併設されていて、運動会なども小学校の児童と一緒にやるんです。まさに、幼稚園がプレスクール的な要素で、ほとんどの児童がその幼稚園を希望するようになったんです。親の心理としても、子供の友達関係とか、それから小学校にスムーズに入学してもらう、できるんじゃないかということで、本当に無理をして、いわゆる母親が仕事をやめてまで入園させるという事態になっていたんです。また、幼稚園の学童保育を認めよというような陳情が出てきたり、最終的には幼稚園の延長保育も実施という事態になってきたと。 これを、教育審議会では問題視して、そして小学校の再編の際に幼稚園を学校の外に出そうと、プレスクール的な幼稚園はなくそうと、そして保育所と幼稚園は保育にかける、かけない、幼稚園の保育をしようとするか、しないかということで、きちんとすみ分けをしていきましょうという提案をしたわけなんです。ここまでは、教育長もよく知ってると思うんですけれども、そういうプロセスがあるわけです。 ところが、結局、現在の状況を見ますと、プレスクール的な学校の幼稚園はやめておこうと言ったにもかかわらず、今そういうふうにまた戻りつつあるんです。どういうことかといいますと、神倉小学校と今の3年制の丹鶴幼稚園、そして王子幼稚園と王子ヶ浜小学校、こういう形で結局再編したんだけども、外に出ずにまた、要するに同じ施設にはないけど結局連携という形を、見た限りでは連携という形になってきているのではないかなというふうに思うんですけれども、多分そうなっているんじゃないかなと思います。 その証拠にというのはおかしいですけど、ことしの王子幼稚園の入園者数は何人でしたっけ。
◎学校教育課長(宮本雅史君) 今年度は25名でした。
◆4番(榎本鉄也君) 来年度。
◎学校教育課長(宮本雅史君) 来年度はまだ確定はしてないんですけれども、予定としては41名です。
◆4番(榎本鉄也君) 倍にふえてるんです。それで2クラスになるんですよね。 この間、教育長が王子幼稚園は廃園の方向に持っていくということをすらすら発言されていたんですけれども、来年度は真逆の形になっているんです。この状況は、教育長はどういうふうに把握をしているんですか。
◎教育長(楠本秀一君) これは、一過性のものかなとは思っています。一過性。
◆4番(榎本鉄也君) 一過性。
◎教育長(楠本秀一君) ええ。ちょっと聞いたんですけれども、平成26年度幼稚園入園希望者というのは、そんなにことしと変わっていないし、全体的には減っているというふうに聞いています。 結論申したいと思うんですけれども、女性の社会参画を促しております。これ当然ですけれども。そうすると、三輪崎幼稚園は平成26年度22名ぐらいですかね。人口分布で見ますと、やっぱり生産労働人口というんですか、三佐木地区のほうが旧新宮地区より5ポイントほど高いし、やはりそれだけ女性が社会参画する方が多いから保育所へ行くと思うんです。そういう流れを、今、市全体あるいは世の中全体で進めている中で、保育にかける、かけないで、そういうふうに言えば、保育にかける子供がすごくふえてくるんじゃないかなと思います。 これから、幼保の今までのあり方、ずっと認識して理解してるつもりです。王子幼稚園が平成26年度、2クラスつくらなければならない、定員管理のことも非常に難しくなってきますんで、これは、私、意識的に条例を変更して、条例絞っていきたいなと。今、条例で65名、私どもが30名ぐらいにしていくとか、三輪崎なんかも実態110名の定員、条例でいるわけですけど、実態は20名そこそですよね。その辺のことを、まず条例を絞っていって、これから幼保の協議会の中でずっとお話ししていきますけれども、やっぱり民でやっていただける、今までは新宮市の歴史は民の保育所に頼っているところ、力ですごく貢献していただいておりますので、あえて識見がないとか不見識やと言われるかもしれませんが、幼稚園を本当に少なくしていく方向でいけたらいいんじゃないかなというふうには思っています。
◆4番(榎本鉄也君) 一過性だというふうな御意見ですけれども、これは一過性にならないんじゃないかなという思いもするんです。 なぜかといいますと、まず二十何名から四十数名とかということは、今回、保育所から幼稚園にかえた児童がいるということです。この要因は一体何なのかと。これを解決しない限り、一過性のものにはならないと思います。 もう一つ、この要因を一層加速させることというのは、この間、平成26年度に出ました市長の鳴り物入りの英語教育なんです。これ、幼稚園から英語教育を行いますと、非常にいいことだと思うんです。でも、予算審議のときに公に答弁された。これは、まさに幼稚園というのは公立幼稚園ですよね。そうしたら、公立幼稚園の子供たちは英語教育は受けられるけど、私立や保育所に残る延長保育の5歳児はどうなんだというような、これは普通に考えたらそういうのが出てくるんですね。これは、公教育、公に市長が決断した新宮市の教育としてやるというんだったら、これを受ける機会は均等じゃなきゃおかしいじゃないですか。ところが、この段階でこういうことがちゃんと考慮されているのかというのが非常に心配なんです。 もし、そういう手だてをしていないとしたら、恐らくまた、僕が親だったら、幼稚園から英語の教育してくれるんだったら幼稚園行かせますよ、ということになりますよね。だから、そういうことが現実にあるんですけれども、どういうふうにお考えですか。
◎教育長(楠本秀一君) 幼稚園の英語教育というのは、これまでALTがあいている時間に、各幼稚園に回って、不定期ですけれどもやっていました。下地がありました。これを市長の公約で、文科省のほうも、今5年生から英語を必須として授業でやっていますが、もっと学年をおろしていこうという動きもありますので、それに合わせてつないでいこうということで、今回、そういう下地がありますから、平成26年度が最初の英語教育入れているわけでございます。 聞きますと、民間保育所でも英語教育をやっていらっしゃるところがあるというふうに聞いておりますし、公教育でやる、幼稚園でやるというのは下地があったということで、子ども・子育て会議でいろいろなアンケートもとっていただいているということも聞いておりますが、とりあえず幼稚園でやらせていただいて、これ必要ならば、できるなら公立の5歳の保育所で導入してやれるんじゃないかなというふうに思っています。 とりあえず、制度としてやらせていただく幼稚園の成果といいますか、そういったこと、やらせていただいて検証させていただく。また、それを子ども・子育て会議のほうへ反映させていただいて、公立の保育所のほうで5歳児でやれるならやれる、そういったことも検討していけばいいのかなというふうに思っています。
◆4番(榎本鉄也君) まず幼稚園から先行させるという、これはまさに公立優位の政策であって、民間の、新宮にはないけど幼稚園や保育園が、独自のやり方というか差別化で、私のところは英語教育をやっておりますよ、こういうのは許されるケースです。だけど、いわゆる公教育というか、新宮市が取り組む、幼稚園児からの英語教育といった場合は、保育所へ行く子供というのは共稼ぎですよね。どうしてもそれで、5歳児になっても幼稚園行かずに残らなきゃいけない。この人たちに、この子供たちに、この教育が平等な条件で受けられない。こういうことをつくってしまうんです。 これは、どういう表現をしたらいいんだろう。教育という、教育の受ける権利の平等というか、そういう部分から、非常に逸脱するんじゃないか、そういうおそれがあるんじゃないかなというふうに僕は思うんです。絶対、保護者のほうから、そういう御意見は出てくるはずだと思いますので、先行するということは絶対やめていただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 もし、やるんであれば、ちゃんと民間の保育所にも5歳児に同じ条件の英語教育ができるように、それだけの財政措置なり、要するに条件が整う措置をする。そういうことをしないと、絶対格差が出ると思います。だから、そういうことをやっていただかないと幼稚園からのということは、これは問題があります、と思いますがいかがですか。
◎教育長(楠本秀一君) 教育の機会均等というのは、全て差別なく行われるべきだと思っていますし、先ほど申しましたように、幼稚園ではこれまで下地があったということ、保育所ではそういった、どういう保育所の運営がなっているのか、私全然わかりませんけれども、そういうことも、外部から来てそういうことができるのかどうかということもきちっと考えなあかんと思うんですけれども、とりあえず予算をお願いしておりますとおり、今まで下地がありますので、月2回程度、各園を回らせていただきたいということは、課題がありますけれども、公教育の平等という観点からは。とりあえず当面、幼稚園から先行するということは御理解願いたいなと思います。
◆4番(榎本鉄也君) ここが、子ども・子育て支援法、今回改正の一つの大きな目玉というのか、それは幼稚園も、保育園も、認定こども園も、要するに保育施設という一つのくくりになる。要するに、施設型給付、このくくりになっております。だから、幼稚園は私のところは教育機関ですよなんていうことじゃないんですよ。それを、やっぱりしっかり捉まえていただきたいんです。 だから、市長の政策はいいと思います、幼稚園からの。だけど、ここでこういう格差がでるということをやっぱり気づいていただかないと、これが気づいていないから、こういうことになっているんです。気づかないということは、教育委員会と子ども・子育ての連携ができていないということなんですよ。 だから、僕は、この子ども・子育て会議というものはしっかりと条例に位置づけして、そういう連携をしっかりさせてよと、そんな中で政策を決定してくれということを言いたいわけですけれども、でも、これは今は喫緊の話なので、幼稚園からの英語教育というのを走り始めるというのは、ちょっと異議を唱えたいなというふうに思いますので、これは後の教育民生委員会での話につなげたいと思います。ちょっと時間がないので。 ともかく、そういうことで、教育委員会と子育て推進課で本当に綿密な連携をとっていただきたい。できれば、今の子育て推進課に、教育委員会の幼稚園を持っていってください。そういう自治体があります。やっぱりそのくらいしないと、今の教育体制、本当に幼稚園、保育園のあり方というのが、しっかり保護者のニーズというものを的確に把握できないんじゃないかなと思います。 それで、もう一つ結論は、こういう流れになったというのは、要するに先ほど言いましたように、幼稚園の定員がまたふえてプレスクール的なことを市民がやっぱり望んでいるのかもしれない。だからニーズなのかもしれません。だから、幼稚園から英語教育をする。こういうふうなことを受けさせるのであれば、小学校7年制というか、そういう形を打ち出してもいいんじゃないか、それならそういう形もあるんじゃないかと思うんです。でないと、教育の機会均等、平等にはならないと思います。 だから、教育審議会で出してきた答申というのは、今もう一回見直すことも必要なんじゃないかなと思います。どうですか、教育長。
◎教育長(楠本秀一君) 私も、教育環境整備計画審議会の答申というんですか、時間もたってますし、教育審議会では、あえていい教育環境をぶち壊して、幼稚園を外へ出そうということを言われました。 その中で、今、過渡期にあって、ちょっと今議員がおっしゃっているようなことが起こってますけれども、私的には、自論としては、幼稚園は新宮市がやる義務ではありませんので、民の力で幼児教育、幼稚園教育というふうに、これはひとえに国のほうが幼稚園と保育園を縦割りにしているということ、認定こども園というんですか、そういうことに動いていただかない限り、いつまでも我々地方はこういう問題を引っ張らざるを得ないということがありますが、あえて言えば、幼稚園はなくして行きたいという気持ちで動いていきたいなとは思っております。
◆4番(榎本鉄也君) ともかく、今、本当に過渡期だと思いますので、本当に子ども・子育て会議の重要性というのはここでも増してくるんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ、その点も含めてよろしくお願いしたいと思います。 最後に、文化複合施設の建設についてということなんですけれども、文化複合施設の建設に当たっては、前佐藤市政のときに打ち出され、これまで議会でもさまざまな議論があって、そしてまた建設に向けて諮問委員会がつくられ、市民の代表も交えた議論の中でようやく基本計画まででき上がったんです。しかし、あの水害によって事業が凍結されて、ほとんどその間議論がなくて、2年半を費やしてしまったわけでありました。 そして本年、当局より博物館をつくらないという、ちょっとわかりづらい説明のもと、基本計画の見直しと基本設計、そして実施設計の予算が上がってきたわけでございますけれども、そのことについて、さまざまな議論はあるとは思うんですが、しかし、この事業は基本計画に位置づけされた市の最上位計画であり、合併特例債事業としてかなりの時間を費やして議論を積み上げてきたものであること、そしてまた、佐藤前市長から田岡市長に市長が変わられても、現田岡市長も就任当初から、この特進プロジェクトはきちんと踏襲するということを明言されております。そういうような背景がある中で、やはり行政の継続性という観点からも、これまでの合意形成されたことの前提に立って、建設に向けた前向きな議論をしていきたいというふうに思っております。 一つだけ確認というかしておきたいんですけれども、文化複合施設をつくるに当たって、議会にもちょっとあったんですけれども、複合施設ではなく単体にしたらどうかとか、丹鶴小学校校舎を残すとかという意見も出ましたけれども、こういう可能性はあるんですか。僕は、合意形成されていることだから、これはないと思うんですが。
○議長(辻本宏君) 楠本教育長。
◎教育長(楠本秀一君) 所管の教育のほうからお答えさせていただきますが、丹鶴小学校の利用はありませんし、複合施設として、これまでどおり丹鶴小学校跡地、市民会館を含めたあの地に複合施設をつくりたいという気持ちで計画を進めていきたいと思っております。
◆4番(榎本鉄也君) もう一つは、文化芸術振興基本法が成立しておりますので文化複合施設の建設と同時に、我が地域としてこの建設に沿って、我が市の総合計画に「人輝き文化奏でる都市」ということが銘打たれていますので、我が市も文化芸術推進基本条例なるものをしっかりと制定していってほしいなというふうに思うんですが、見解をお聞かせください。
◎教育長(楠本秀一君) 佐藤春夫先生がつくっていただいた新宮市歌にも、熊野の都新宮、伝統深き文化の地新宮ということでありますし、お燈まつりのときに、阿須賀神社、速玉大社、神倉神社ありますが、この三角形の中に新宮市の歴史的なこと、文化的なことがいっぱい凝縮されております。 ミュージアムタウンというんですか、おそらくそうだと思うんですけれども、それだけの構えのある、これだけ文化財もいっぱいあるところ、人物を輩出している土地、そういうことを考えると、文化複合施設をつくると同時にソフト面として、議員おっしゃるような条例、これは当然、新宮市には必要な条例ではないかなというふうに思っております。研究していきたいと思っています。
◆4番(榎本鉄也君) 最後に、僕はこの文化複合施設に関しては、熊野学センターよりは図書館のほうが、最初のコンセプトでありました人を集めると、人の流れをつくるということについては、こちらのほうが、今の図書館のほうが絶対に大きな成果を上げてくれるだろうというふうに期待をしています。 もう一つ、最後に、熊野学センターということについて、これは僕のイメージなんで聞いていただきたいんですけれども、文化ホールと図書館をあわせ持つ複合施設に、いわゆるシームレスな空間として熊野学というのは存在できる。ちょっと言い回しが複雑だったかな。 今までの既成概念として三つの施設の合体というイメージでしか、この複合施設を考えてこなかったわけなんですね。図書館はここ、文化ホールは文化ホールでこんだけ、そして熊野学センターはここに位置しましょう、機能ごとにフロアが分かれ、管理も分離した状態でイメージとして、こういうことがイメージとして我々はあったんですけれども、そうではなくて、文化ホールと図書館というものを建てる中に、文化ホールの中にも、また図書館の中にもこの熊野学センターというものが存在する。シームレスで存在する。こういうイメージというのが必要なんじゃないかなと。 現に、東京の武蔵野市に武蔵野プレイス図書館というのがある。これは四つの施設の複合なんですが、全てシームレスなんです。 こういうところもありますので、こういうことも一度考えていただいて、この建設に向かって議論を進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 以上で一般質問を終わります。
○議長(辻本宏君) 一般質問中でありますが、午後1時まで休憩いたします。
△休憩 午前11時46分
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△再開 午後1時00分
○副議長(三栗章史君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、並河議員。
◆5番(並河哲次君) (登壇) それでは、3月議会の一般質問を始めさせていただきます。 通告と内容は同じなんですけども、問いかけ方とかがちょっと違う形で、資料のほうを改めて配付させていただいておりますので、そちらの方をごらんください。よろしくお願いします。 では、まず文化複合施設のちょっと話に入る前に、昨日、久保議員が読書通帳のことについて質問されたときに、図書館の話が結構出てきて、学校図書館、光洋中学校のお話も田岡市長の方から、当時のお話とかも出てきて、すごくいい取り組みになってるんだなということを思いまして、ちょっと前から思ってたこともあって、今いきなり最初が提案なんですけども、図書館が新しくなるかもしれないということも絡んではあるんですが。 今、市立図書館があります。それとあと、光洋中学校の図書室も一般に開放されていて、あと高田のほうには雲取文庫というのが高田支所のほうにあって、これも借りれるようになってます。熊野川行政局の中には、一応、図書室があって、そこでも、手書きで書いていくんですけど、本が借りれるようになってます。ということで、提案が、全部の学校の図書館も一般開放してはどうでしょうかという提案です。光洋中学校のようにということで。 これで、すごくいいのではないのかなと思うのが、一般の方も近くの学校の図書館に行ったりすることができると、より便利になったり、本当にいろんな場所に行く楽しみというのもできたり、学校のほうにとっても、きのう、田岡市長がおっしゃっておられたんですけど、子供が、何かボランティアの人がずっといてくれるようになってすごく本を読む習慣が上がったというようなこともあります。なので、今、図書館の司書も各小学校とかを回られてるというふうにお聞きしたので、ぜひこういった取り組みをしていってはと思うんですが、いかがでしょうか。市長、いかがでしょうか。
○副議長(三栗章史君) 田岡市長。
◎市長(田岡実千年君) きのう、久保議員の質問に10年前から始めてる光洋中学校の図書室の取り組みを紹介させていただきましたが、各学校に広げるとなったときに、どこまでどういう冊数から始まって、中身、どの程度そろえるべきなんかいろいろ問題点もあると思いますが、いろんな形で地域に開かれた図書室になっていくというのはいいことかなというふうには考えます。
◆5番(並河哲次君) 地域に学校の図書室を開くというのが、どんな自治体でもできることではないと思うんですよね。何というか、平和だからこそできるというか、あとは地域の人との交流が、地域の人も学校に入っていくことができるというところ、素地があって、新宮とかだとグラウンドにも自由に入っていけるんですごいなと思うんですけども、そういう素地があってこそできることだと思うんで、例えば、これがもし本当に全部の学校で今、図を配らせていただいてるんですけど、もし全部の小中学校でできたとしたら、今、四つ借りれるところがあるところにプラス8カ所で借りれるようになるわけですね。そしたら、多分、こんなに図書館が多い、市は、まちはないというようなことが多分言えると思うんですよ。もちろん、重複してくる本とかはあるかもしれないんですけども、その辺もいろんな、何冊も本があれば、またそれだけたくさんの人が借りれるということになるんで、教育長もおっしゃったんですけど、その地域の学ぶ力にすごくこういったところはなるんじゃないかなということと、あとは、これだけ学ぶ環境ということに力を入れてますよということで、外に対するアピールにもなるのではないのかなと思うんですが、教育長、いかがでしょうか。
◎教育長(楠本秀一君) 豊かな発想というんですか、そういうことで御提案いただいてるんですけども、地域によっての学校との地域の関係とか、それから、どれだけ小中学生用に当てた学校の図書室が、一般大人まで開放して、どれだけのそういった読みたい本とかそういったことに応えられるのか、どれほどの機能を持たせるのかということもあろうかと思うんですが、まず第一は、学校の中に大人が入ってくるということで、それは地域との関係だと思うんですけども、学校の静寂さ、規律ある授業がやられている、図書室というのは学校の中にありますから、そこへ一般の人が入ってきて日常茶飯事、そういうことが本当に子供たちの教育環境にとっていいのかどうかというそういうことも危惧いたしますが、地域との結びつきである程度のところ学校の図書を開放するのはいいことかもしれませんが、市民の要求に対してどの程度、本のレベル、内容、そんなものが応えられるのか、その辺が非常に見通しのつかないことがありまして、ちょっと、基本的にはいいことだと思うんですけども、それが本当に現実に可能かどうかというのは、ちょっとわからないなとは思います。
◆5番(並河哲次君) 確かに、いきなり全ての学校というと、なかなか現実的ではないのかもしれないんですけども、やっぱり一つ、もう既に光洋中学校で10年と、たしか市長おっしゃたっと思うんですけど、すごく長い取り組みの経過があって、多分その中でのいろんなノウハウの積み重ねとかもあると思うんですね。なので、そういったところを参考にさせてもらいながら、やっていくと非常にいいのではないかなと思います。 逆に、市立図書館から今、司書が各学校に回り始めていただいたように、司書教諭の方はいても専属の司書がいないと、なかなかふだんの業務で忙しくて図書館のほうまで充実させることが各学校の先生すごく大変というのもあると思うんで、これは、特にすごく前向きな話やと思うんで、ぜひ検討していただけたらと思いますのでよろしくお願いします。 では、次に通告させていただいてました文化複合施設の話に入っていきたいと思います。 この文化複合施設、3年前に基本計画がつくられて、台風の災害で凍結していて、また今議会に基本設計、それから実施設計の予算が出てきています。 現時点でちょっと額がまだ未定だということなんですけども、一応、以前には、昨年の財政
シミュレーションのときには40億円ということで、新宮市にとって、庁舎を超える大規模な事業ということで、本当になかなか何年ではなくて何十年に1回という事業なのかなと思います。なので、本当にすごく多くの方が検討委員とか、基本構想の段階から多くの有識者の方とか、住民の方がたくさん議論を重ねられてきてはいる計画なんですけども、やはり3年間という時間がたち、そしてその間に東日本大震災やこちらのほうでは紀伊半島大水害があり、そしてまた財政が非常に厳しいということで市長の予算大綱のほうにも書いてある中で、やっぱり改めて慎重に考えてやっていかなければいけないのではないかなというところからの質問です。よろしくお願いします。 まず初めに、市長にお聞きしたいんですけども、財政が非常に厳しいというところ、それからいろいろ水害やこれから地震・津波の心配のある地域ですが、その中でこの文化複合施設を誰のために、どのような施設としてつくっていこうと考えてらっしゃるでしょうか。
○副議長(三栗章史君) 田岡市長。
◎市長(田岡実千年君) 誰のために、まず市民のためですね。そして、近隣市町村の方々のため、遠くから来ていただく観光客のため、全ての方々のためにつくっていきたい。そして、これは新宮市のこれからのまちづくりの拠点、核になる施設でありますので、しっかりと整備していきたい、そう考えてございます。
◆5番(並河哲次君) 市民の方、近隣の方、観光客の方ということで、確かにどの方も対象になると思うんですけども、やはり今、見直しの中で、例えば博物館の機能を縮小するというところで、当初の基本計画よりは観光客の方というところの要素というのは少し減ったのではないのかなと思うんですが、そのあたり、どの対象の方を、例えば市民の方、近隣の方、観光客の方というか、どこの方を主に対象にした事業になるんでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) まずは、新宮市民を対象にした施設にならなければならないと思っておりますし、博物館をやめるというんではなくて、博物館機能の中の国宝級の展示スペースをやめるということでありまして、この複合施設の中にはそういった観光客にも見て勉強、また楽しんでいただける、そういう施設にしていかなければならないというふうに思っておりますので、市民のみならず、冒頭も言いましたが、いろんな方のために整備していきたい、そう考えてございます。
◆5番(並河哲次君) 国宝級のことをやめるということで、観光客の方はどうなんでしょうか。ちょっとその辺、まだ勉強不足でどこまでなのかわからないんですが、国宝級のものを展示するのをやめたときに観光客の方というのは、どういったものを置いて、どういったことで来られるという想定なんでしょうか。国宝級のものをやめる中で、どんなものを置いて。
◎経済観光部長(鈴木俊朗君) 議員、今問われていることに対する答弁としましては、一般的に例えばほかの市町村の博物館とかいろんなものございますが、その中に国宝級のものが展示されてるとしたら、それをある程度の例えば特別展とかいろんな、それだけをもって見に来るということではなくて、そういうものを題材にして、例えば特別展をやったりとか、あるいは歴史的な何か催しをやったりとかいうふうな複合的な形で外へPRすることによってお客様に来ていただけるという、これは市民の方ももちろんですけれども、PRの仕方によっては、市外あるいは例えば観光エージェントとのタイアップでお客様も引き込んでくれるということは通常多々あることだと思います。
◆5番(並河哲次君) そうすると、国宝級の博物館というところは、その中の国宝級の展示スペースをやめるということで、ちょっとそれと絡んでくるんですけども、今回、基本設計で6,554万円、実施設計の分ということで、平成27年度ということで1億3,800万円出てきてるんですけども、この設計の予算の根拠というのを委員会のときの質疑もあったと思うんですけど、もう一度教えていただいてもよろしいでしょうか。
○副議長(三栗章史君) 岩崎文化振興課長。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) この設計費の予算ですけども、これは延べ床面積が一番もとになっておりまして、現在、延べ床面積の基本となるのは、基本計画で示されております1万1,200平米というのが今示されておる平米でございまして、そこから国宝級の文化財の施設を除くという見直しをかけていきますので、若干面積が狭くなってくるということが想定されます。今、設計費の見積もり、設計のもとになっております面積は1万平米ということで、設計の予算を計算しております。
◆5番(並河哲次君) 1万平米、基本計画では1万1,200平米だと思うんですけど、1,200平米を縮小の部分で減らすということなんですが、それが、その中身ということで例えば基本計画の中の機能でいうと一般収蔵庫及び特別収蔵庫500平米程度というところと、あと常設展示室等特別展示室というところを全部合わせると1,200平米になるんですけど、こういう具体的に基本計画を一応もとに見直しをしながらつくられるということなんでこれを見ているんですが、その1,200平米を一応縮小してこの1万平米で出しているというふうに理解していいんですか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 上限ということで、それをとって1万平米。上限1万平米ということで積算をしております。
◆5番(並河哲次君) 上限は1万平米ということでわかったんですが、そのとった1,200平米というのが何に当たるのかというのを考えたときに、縮小しますとおっしゃってた熊野学センターの中からとるのかなと考えると、ちょうど1,200平米というのが今の三つの場所に当たるんですけども、そういう理解でいいんでしょうか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) そのとおりでございます。
◆5番(並河哲次君) わかりました。ありがとうございます。 そうすると、一応、熊野学センターについては、研究室と資料庫とサロンと事務室、会議室という感じで、かなり縮小するということですね。はい、わかりました。 ちなみに、この1万平米というところが上限ということなんですけども、ここからまだ基本計画を見直していくということでよかったですか。例えば面積的なものとか。
◎市長(田岡実千年君) 文化複合施設のこの基本計画、いろんな方々がかかわっていただいて完成した図であります。これはこれで、しっかりとこの思いを受け継いで、これをもとにこれから基本設計、実施設計と入っていくわけでありますが、その設計段階で若干の面積の見直し、今、課長のほうから1万平米以内というふうにも説明させていただきましたが、1万平米以内ですから、もう少し一部見直しで縮小せねばならないことも、という可能性もあるということは理解しといていただきたいなと思っております。
◆5番(並河哲次君) 一応、現段階では設計費の根拠は1万平米以下というところで、その上限の1万平米を使って決められているということでわかりました。 それから、引き続き聞いていきたいんですが、やはり設計というところまで来ると、もう建物をどんなふうにするかというところで、それから建物が建っていくということになると思うんですが、その中で基本計画がもとになっていくということなんですけども、確かに基本計画を読ませていただくとすごく、中に入っておられた方の思いとか、どういうふうにしていきたいということは伝わってくるんですけども、やっぱり行政としてお金を使って市として進めていくという中で、やはりわかりにくいところがある。実際に、この事業がどうなっていくのかというのがわかりにくいところがあると思うんですね。 それは何なんだろうかということで、ちょっとほかの地域の基本計画とかをいろいろ見てみたんですけども、今、資料2番のところに新宮の基本計画ではちょっと見つけられなかったところということで出させていただいてるんですが、集客予測や集客の目標、それから管理運営計画、これは一応基本計画の中の項目にはあるんですが、全部検討しますというふうになっていて、具体的な計画は書かれていません。それから、概算の事業費、これも事業費としては書かれていません。また、事業採算性、実際にどのぐらい例えば、管理運営にお金がかかるのかとかそういったところも書かれていません。また、ほかの市の計画とかを見ると、一応、人口の例えば変化、今のところ減少が多いと思うんですが、人口の変化なども加味して利用者数とかを考えたりということをしています。そういったところが、現時点での基本計画にはまだないのかなと思います。 ただ、基本計画のこの項目なんですけども、大体の項目は基本計画をつくる段階での業務委託の仕様書には、ほぼ項目としては入っていたような感じなんですが、現時点でこの今挙げさせていただいてる項目の中で、こういうふうに計画されていますとか、なっていますというものがあれば教えていただければと思います。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 集客予測と目標というのがございますけども、これは基本計画を策定する中で、検討させていただいております。
◆5番(並河哲次君) それはどういった数というか、どういった予測であり、目標でしょうか。特に見えるものとしては計画の中にはなかったので。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 契約書の中には載せておりませんが、予測を立てておりまして、文化ホール、あと図書館、熊野学センター、それぞれの入り込みの予想を立てて合計数を出しております。
◆5番(並河哲次君) 一応、計画の中にはないんですが、もう予測を立てられてるということなんですけども、今回、設計費が上程されている中で、やはり、その設計費というか、今の計画でいいのかというところを議会としてもすごく議論する必要があると思うんですけども、その中で、実際の文化ホールとか図書館、熊野学センターなどの予測というのは、採算性にすごくかかわってくると思うので、議会のほうにぜひ見せていただきたいと思うんですが、それは例えば今議会中に出していただくことというのはできますか。すごく大事な検討資料だと思うんですが。
◎教育長(楠本秀一君) その数字、私も知らないんですけども、あとで資料あるということなんで、それは前回の基本計画のときに立てたという、検討したという部分なんですが、参考資料として教育民生委員会あたりで別に見ていただければなと思います。
◆5番(並河哲次君) ぜひ、お願いします。 ちょっと前の資料になってしまうかもしれないんですが、もし直近でそういうふうに予想できるところとか、わかるところがあればお願いしたいと思います。 そうしますと、それ以外の管理運営計画や概算の事業費や事業採算性については、いかがでしょうか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 管理運営計画、概算事業費、事業採算性、この三つにつきましては、設計をしていく中で検討していくというふうに考えております。
◆5番(並河哲次君) この三つについて設計をしていく中でということなんですけども、もう設計に入ると、その設計に基づいて次、建設ということになるので、本来であれば、この管理運営計画や概算事業費や事業採算性というのは、この基本計画の中で一応市としても、つくって出してくださいというふうにそもそも仕様書の中でなっているので、基本設計の予算の前に本来あるべきものなのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 それを見ずにこの設計の費用を決めてくださいというふうに言われるのは非常に難しいんですが。この事業の採算性もわからないし、事業費自体も、概算の事業費もわからない。
◎教育長(楠本秀一君) 設計予算は想定、マックス1万平米を建てるとして設計費用を組んでますんで、その辺で市長さっき言うてますように、1万平米以下になることもあると。基本設計の中で我々、基本計画いただいて、これの施設というのはどういう規模、どういう形をしてるのか、皆目見当つかんわけですよ。ホールとか何かも、今から当然プロポーザルでの予定しておりますが、プロポーザルを選定する際には、ある程度の平米数、ある程度の事業費は計算して、この基本計画にあるもの、ここの中の国宝級を展示するものを省いたものの見直しをしてくださいというお願いをしていく中で、提案いただく中で、形としてはこの複合施設の全体像というのが設計をしていただく中で出てくると。それは、でき上がってからじゃなしに中途で大体予測されると思うんです。こういう形になってきますよとか、入り口はこんな格好になってきますよとか、その中で当然、建設工事に当たります消費税が10%、今は確実に8%なんですが、ひょっとしたら10%になってるかもしれない。そういうことがありますので、事業費的については基本設計の中途でこちらへ報告いただいた段階で、もっとひょっとしたら縮小しなければならない作業をしてもらう可能性も出てきますし、ですので基本、大まかプロポーザルかけるときには、一応、市としての意思、このぐらいの事業費でこのぐらいの規模でということは庁内できちっとしていますので、そのときには議会にも相談かけれると思うんですが、またプロポーザルの事業者の選定が終わった後に基本設計していただく中で、試算からの、新宮市からの基づいたものは非常に無理だとか、あるいは非常にタイトになってくるからこの辺が厳しいですとか、もっと余裕あるかもしれませんよとか、大きさとか、そういう相談もきっとあると思います。そういうやりとりしていきますんで、だから申しわけないが、議員おっしゃるように、管理運営計画とか概算事業費の関係はいましばらく時間をかしていただきたいなと。
◆5番(並河哲次君) 実際にある程度の事業費は、やはり設計の業者に示されるということで、そうなってくると確かに議会と示す前に相談はしますということだと思うんですが、もうその相談の段階では設計の予算は通してしまった、例えばこの議会でもし通ったとしたら、通してしまった後になるので、それは議会としての議決の中でのものではなくて、もう議決の力が働かない中で事業費が業者のほうに提示されるということになるので、確かに相談ができる、話ができるということにおいてはできると思うんですが、この採算性もまだわからないし、管理の運営の計画も全く見えない中で、事業費というのがすごく、そこまで事業採算性が例えば見えたとしたら、事業採算性がこの規模では悪かった、管理運営が厳しそうだというふうになったら、そこは、じゃ事業費はもう今1万平米以下というふうで出すというふうになってるんですけど、1万平米なんてとてもじゃないと、7,000平米以下じゃないとだめじゃないかとか、5,000平米以下じゃないとだめじゃないかという議論はあるかもしれないですよね。でも、今もうそれは一応1万平米がベースで、それ以下ですというふうにして進んでいこうとしているわけですよね。なので、だからこそ、これ本来、基本計画の中に先に決まってくるものとしてあると思います。ちょっとそこは、例えばそうしますと、事業採算性とか、現時点で概算事業費はどのぐらいで提示するということで考えてらっしゃるんですか。
◎教育長(楠本秀一君) それは、先ほど申してますように、プロポーザルかける前に庁内の建設検討委員会がありますので、その中で財源等を含めて意思を機関決定していくということになります。だから、期間的、スケジュール的にいえば、平成26年9月ぐらいから基本設計に入りたいと、それまでに業者選定もしたい。そうすると、やっぱり業者選定2カ月ぐらいかかるとしたら、4月、5月、6月ぐらいまでにはプロポーザルにかける事業費とか、それから平米数であるとか、規模であるとかいうことは先ほど言いましたように庁内の組織で決定していくということでございます。
◆5番(並河哲次君) 規模の議論の中に相談という形でしか議会が入れない、事業費、新宮で何十年に1回という大きな事業の中で、もうその設計の予算の議決は終わってる中で事業費の相談を受けるというのは、やっぱり余りにも現実的でないなと思います。そういう事業費とか採算性がわからない中で、莫大なお金をかけて、もちろんすごくいい施設になるかもしれないです。でも同時に、それは例えば起債の負担であったりというところもあるはずで、そこは本当に慎重に考えたいわけですね、決めるに当たっては。なので、今ちょっとなかなかわからない事業費を、ちょっと今回は資料を配らせていただいてるんですけども、いろいろ自分なりに調べてみました。 ということで、資料の3と書いてあるところになるんですが、文化複合施設ということで、一遍にちょっと施設どんなぐらいかかるのかというのを調べるのがなかなか難しかったので、まず分けて、一応、図書館はどのぐらいかかるんだろうかというのをちょっと調べました。近くの田辺市と熊野市でそれぞれ、田辺市が平成24年で、熊野市が平成21年に図書館というか文化交流センターということで、両方とも小さいホールが一緒についてたり、郷土資料館みたいなものが田辺市のほうは附属してたりするんですが、一応、その全部の面積で田辺市のほうが3,300平米で、熊野市のほうが2,800平米、これ大体です、約です。建設工事費が、田辺市のほうが10億円、熊野市が11億円、これは総事業費ではなくてあくまでの建設の工事費です。なので、平米のそのまま割って単価が30万円と38万円ということでした。 これは、文化振興課のほうはどうでしょうか。このぐらいの単価というのは持ってはるんでしょうか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) これは、うちも調べておりまして、当然、当時の多分これ決算ベースの数字かなと思いますけども、その後、今、教育長申し上げましたように、資材高騰等ありますので、今ははっきりした数字はわかりませんけども、ここまでは調べています。
◆5番(並河哲次君) やっぱり調べられているということなんですが、そういった部分を実際にどのぐらいの、参考資料として先ほどの集客のそこも調べられているということなんですが、そういった部分を基本計画の中に盛り込むのか、また別の資料とするのかはあれなんですけども、見せていただけたらと思うんです、実際に考えるに当たって。どのぐらいの事業費になるのか、今まだ規模を縮小するかもしれないんでわかりませんと言われるんですが、大体の単価がわかればイメージがすごくつきやすいわけで、せっかくそういったものを調べていただいてるということであれば、それもまた議会のほうに出していただけたらなと思うんですが、いかがですか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 調査はしておりますけども、実際に当時、基本計画のコンサルと話していましたら、細かな数字というのはなかなか出ないと。ですから建物の大きさに相場としたらこれぐらい、例えば全体で平米40万円とか、ここに書いてる35万円とか、そういうふうな漠っとした数字でしかまだできないと。設計に入れば、そういうのは細かく出てくるというふうには聞いております。
◆5番(並河哲次君) その漠っとした数字でも、やっぱりあるとないとでは全然違うので、複合施設としてざくっと何十億円というような形で
シミュレーションとかにも出てきていたので、余りにも中身が見えなかったので。設計の中でということなんですが、この辺も基本計画に書かれて、こういうふうに調べたものに基づいて考えてますというふうに書かれている自治体もあるので、ぜひ資料として出していただきたいと思いました。 図書館とは別に次、ホールなんですけども、ホールも少し調べてみました。ホールはちょうど平成24年度版全国公立文化施設名簿というものを参考にして、基本計画をそれこそつくっている自治体があったので、そこからちょうど新宮市の基本計画に書かれてるようなところと近いホールを選んで、今、載せてます。大分県の日田市のほうで延べ床面積が1万9平米で客席数が998人のホールと349人のホールで、建設費が46億円で平米単価が46万円、次が島根県の川本町のほうで、これは延べ面積が5,726平米で、今、新宮市のほうで一応、文化ホールの部分の面積というのが多分、基本計画の議論の中だと6,000平米ちょっとになっているので、これが近いかなと思いますが、それが1,000席と240席で、32億円で平米単価が56万円という感じであったんですけども、こういったのもやっぱり調べられてる感じですか。 どのぐらいと、文化振興課のほうは今思ってらっしゃるんですか。これも、ホールのほうも調べられてますよね。どのぐらいの単価でというふうに思ってはりますでしょうか。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 単館で建てるのではございませんので、単館ごとというのはちょっとわからないですけども、こういうふうな決算ベースで出てるというのは、調査はしております。
◆5番(並河哲次君) はい、これもさっきと同じなんですが、そういった資料としてこれも欲しいと思うんですが、調べられてる、僕も本当に少ない中からでしか調べられてないんで、もしそういった調べられてるものがあるんであれば、ぜひまた、これも出していただけたらなと思いますが、教育長、いかがですか。
◎教育長(楠本秀一君) これは、多分調査したというて資料としてはまとめてはないと思うんですよ。私も見たことないんで、それは出せる資料か、資料としての体裁を整えてないと思うんですけども、ただ口頭とか何かで、今さっきコンサルに聞いたらざくっと複合施設なんで幅がありますよね。だからその辺のこと我々も、本当に実際建設するに当たっては幾らぐらい要るのかというのは皆目見当つかんわけですよ。それはなぜかといえば、どういう資材、部材というんですか、建物の中身、構造物とかそういういろんなものあるじゃないですか、ピンからキリまであると思うんですけども、それはやっぱり設計によって出てきますんで、その事業費をあえて今こうだとかいうのはちょっと言いにくいところがあると思うんですよ。 ただ、私、先ほどから言ってますように、プロポーザルかける際、多分4月、5月、6月ぐらい、一番大きなものはやはり財源的なものだと思うんですけども、しかしこの文化奏でる新宮市にふさわしい、どうしても欲しい施設の希望というのは教育にもあります。そういう中で調整していかざるを得ないということなんで、本当に事業費というのは、その時点までもう少し待ってほしいなと思います。
◆5番(並河哲次君) 事業費ちょっと待っていただけたらということなんですが、ある程度これがわかっていれば、その中ですごくいいものにしていきたいというところと、いやいや財政が厳しいのでもっと落とせるんではないかというところの議論が、やっぱりそういった実際の事例の数字があればできるので、何かそこも事業費を決めるまでというよりは、そこも一緒に議員の皆さん見た中で話していけたらいいんじゃないのかなと思います。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 教育長も申しましたように、調査はしておりますけども、まとめてお見せするような形にはしておりません。
◆5番(並河哲次君) ぜひ、調査したものがあればそれを、少々見にくくてもいいので、出していただけたらと思います。 何でこんなにいろんな建設費とかを気にしてるのかというと、それが新宮市のお金が無限ではなくてという話なわけですね。 この辺でちょっと財政の部分で気になってくるのが、財政面が課題で国宝級のスペースをやめたということで、具体的に財政面が課題ということで、議員説明会か教育民生委員会であったと思うんですが、このあたりで具体的な例えば建設に何千万円、何億円かかるとか、維持に何千万円、何億円かかるからやめたというような具体的な数字の根拠というのがあるんですかね。そういうところがわかるとまた、財政の実際に今、どのぐらいの切迫度合なのかというのがわかっていいんですが。このぐらいの額だから博物館というか国宝級の部分は縮小するという判断になったというのありますか。
◎教育長(楠本秀一君) それは、要するに国宝を陳列できる展示室をつくった場合は、国の宝ですからそれなりの対応をしなければならない。学芸員2人を置かなければならない、まず。それから、特別な湿度やら室温であるということです。それから、もちろん盗難に遭わないような設備をしなければならない。そういったことを含めて、ランニングコストはかかってくるということも一つの要因になります。
◆5番(並河哲次君) ランニングコストの部分が結構大きいということでいいんですか。その人件費とか具体的な。
◎教育長(楠本秀一君) そういうことも一因になります。
◆5番(並河哲次君) そこで、判断基準になった数字がわかるといいんですが、ちょっと人件費とかということで、はい、わかります。 それからあとは建設費、先ほどの単価のところから今、面積というのは一応、基本計画のほうに載っているので、ちょっと紙を用意できてなかったんでこっちの手書きなんですけども、先ほどの一応出した単価、図書館と、手元の資料にあるとおりですけども、図書館と市民会館、市民ホールの単価から、今、これは基本計画とそれの附属してた資料に基づいた面積から一応掛けて出したものなんですが、これ、勝手に出させていただいた予想なので、図書館が5.5億円で、市民会館が30.8億円、一応先ほどの単価で基本計画の面積ベースでいくとこういう感じになってます。熊野学センターに関してはちょっと、縮小の部分もあったり、実際にどのぐらいの単価で計算したらいいのかわからなかったので、一応36.3億円プラスどのぐらいかなというような感じでイメージしました。 次、建設費がこのぐらいということなんですけども、この建設費が一応財政
シミュレーションで去年の5月の説明で、財政
シミュレーション一応40億円ということで出していただいてるんですが、これは建設するときに合併特例債などを使うということなんですけども、実際に起債を償還していくときというのは30年間と書いてあるんですけども、これは毎年どのぐらいの償還金額になるんでしょうか。ずっと同じですかね。
◎財政課長(小谷充君) 昨年5月に説明しました
シミュレーションにおきまして40億円という形で上げさせていただいております。その中で特例債を11億4,000万円、また過疎債については17億8,800万円を充てております。特例債については、期間が30年償還になると思っておりますが、過疎債につきましては、全て償還期間が今のところ12年という形になっております。償還につきましては、全て元利均等で償還という形で、特例債も過疎債も元利償還で毎年均等の償還という形であります。
◆5番(並河哲次君) 合わせると、最初の据え置きのところではないところで、毎年幾ら払っていくことになるんですか。
◎財政課長(小谷充君) 大体、平均いたしますと、据え置き期間がありますけれども、元金が始まったところでは一番高いところで3億円前後という形になります。
◆5番(並河哲次君) 年間3億円前後を払っていくということですか。
◎財政課長(小谷充君) 先ほど申しましたように、30年間の償還と12年の償還というのがございますので、長い期間での資料はちょっとつくっておらないわけなんですけれども、平成34年度までで約2億9,700万円ほどの償還額という形であります。
◆5番(並河哲次君) それ以降の部分では、1年当たりの償還額も3億円ですか。12年と30年でずれてくると思うんですけれども、その年に償還する金額、合わせた金額、年によって違うと思うんですけど、幾らから幾らというイメージですか。
◎財政課長(小谷充君) 今、おっしゃっていただいたんですが、先の平成34年以降については、今のところは資料をちょっと手元に持っておりませんので、それからは、12年の償還については当然終わっていきますので、あとの30年償還の分だけが残ってくるという形で下がってくると思っております。
◆5番(並河哲次君) 具体的な金額、1年間、例えば平成34年の具体的な金額は幾らですか。今ある部分での平成34年とかの具体的な1年間当たりの払う金額は幾らになりますか。
◎財政課長(小谷充君) 先ほど言いました2億9,700万円。
◆5番(並河哲次君) 2億9,700万円、わかりました。
◎財政課長(小谷充君) なお、これについては交付税措置が、当然両方とも7割の交付税が交付されるという形になります。
◆5番(並河哲次君) なので、実質負担がこれ9,000万円ぐらいと書いてあるんですね。こっちの
シミュレーションのほうに。それはもう合併特例債と過疎債合わせたやつの、そういうことでいいですか。
◎財政課長(小谷充君) はい。
◆5番(並河哲次君) わかりました。 それじゃ、毎年、実質負担としては9,000万円ぐらいの分がここでかかってくるということですね。 なので、建設したときだけじゃなくて、起債の償還とあと次に維持管理費というのがかかってくると思います。これが資料のほうに、ちょっと途中になってるんですけども、維持管理費のほうが、これも図書館は熊野市と田辺市の大体間ぐらいということで図書館のほうにサイズは聞いたので、その間ぐらいということで、熊野市が5,200万円ほど、田辺市が1億円ちょっとということで、図書館は年間、平成26年度の予算ということで書いてるんですけども、その下のところで7,000万円ぐらいかなというふうに勝手に想定しました。 市民会館のほうが、これはちょうど長崎県のほうでホールを建てるに当たって調べられていたところの1,000席以上のホールを持つところでの平米当たりの維持費が1万5,100円というふうに出ていたので、そこで6,000平米ちょっとを掛けさせていただいて出てきたのが9,300万円でした。 熊野学センターのほうは、ちょっとわからなかったのでクエスチョンなんですが、これを足すと1億6,000万円ほどということになりました。一応、お手元のところのあいてる表のところなんですけども、こういう感じで予想しました。 この維持費のほうが、図書館とホール合わせて1億6,000万円ぐらいというイメージをしたんですが、これはどうでしょうか。当局のほうではどういうイメージになってますでしょうか。熊野学センターは入ってないんですが、その辺ももし合わせたイメージもあれば教えていただければと思います。
◎市長(田岡実千年君) 複合施設、熊野学センターも含めて、維持管理費1億円もかからないように持っていかなければならないというふうには思ってございます。
◆5番(並河哲次君) 維持管理1億円かからないようにということなんですが、勝手に算定させていただいた数字なんですけども、一応1,000席あるホールの平均の面積当たりの維持費から出したものと、実際に熊野市と田辺市という最近できた図書館で、かつちょうど新宮市がその間ぐらいということで出した数字なので、1.6億円というのは、平均というところに従うと余り遠くない数字だと思うんですが、1億円以下に熊野学センターも含めて抑えていくというところでは、その分、維持管理費を抑えるための何らか、その面積なのか、人件費なのか、それとも何か中のいろんなものなのかという、そういうところで抑えていくという理解していいんですか。
◎市長(田岡実千年君) その維持管理費はというところで、ちょっと御説明させていただきたいんですが、平成26年度予算で図書館4,687万円、市民会館2,162万円で合計6,849万円というふうに書いていただいておりますが、この市民会館の分、歳入のほうで大体、貸し館等で五、六百万円、歳入のほうに入っておりますので、実質は差し引きするとここまでもかかってないんですね。合計で6,000万円としたときに、今の倍もかけるわけにはいかんということもあって、先ほど1億円までに抑えたいというふうに申し上げたわけでございます。なるべく、この維持管理費、毎年かかる維持管理費を少しでも抑えるために今回、国宝級の展示をやめた一つの理由でもございまして、どっちかというと、今後、建設費よりこの維持管理費にも神経を配っていく必要があるんかなというふうには考えてございます。
◆5番(並河哲次君) そうですね、わかりました。 その維持管理のほうのイメージも結構はっきり持っておられるということがわかったので、それも含めて実際、中身をどういうふうにしていかれるのかというところとかを、また委員会でも議論してみたいと思います。
○副議長(三栗章史君) 一般質問中ですが、10分間程度休憩いたします。
△休憩 午後2時01分
---------------------------------------
△再開 午後2時11分
○議長(辻本宏君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 5番、並河議員。
◆5番(並河哲次君) (登壇) はい、お願いします。
○議長(辻本宏君) 楠本教育長。
◎教育長(楠本秀一君) 先ほど、休憩前に市長のほうから維持管理費については1億円も出せないという、1億円はかからないようにしたいというそういう思いの発言があったと思うんですが、今のところ施設規模が1万になるのか8,000なのか全くわかってません。光熱水費も施設規模によって違ってくると思いますが、効率のいい運営というのは絶対していかねばならないと思います。その中で直営がいいのか、あるいは指定管理がいいのか、そういったことも含めて、これから検討していきたいと思っております。
◆5番(並河哲次君) 直営、指定管理という話もちょうどお聞きしたかったところなんですが、その辺はまだ全然今のところは話はしてないというところで白紙ということでいいんですか。
◎教育長(楠本秀一君) おっしゃるとおり、今のところ白紙でございます。
◆5番(並河哲次君) ちょっと関連なんですけども、田辺市の紀南文化会館のほうにもちょっと聞いてみたんですが、あそこはそもそも田辺市だけで建てたわけではなくて、県が大ホールを建てて、田辺市、すさみ町、白浜町、旧南部町、上富田町の5市町で建設費を出してということです。総事業費が29億円と言ってはったので、1,200席のホールがあって、小ホールもあってという、ここでいうとさっき提示させていただいた事業費よりは少ないのかなという感じです。今は運営管理に関しては指定管理でやられているようです。指定管理料が、徐々に指定管理料を減らしているということなんですが、直近だと平成23年で6,986万円で、平成24年で6,478万円、平成25年で6,291万円という、指定管理料はそのぐらいで。ただ、ロッカーとかもあって、備品購入とか修繕とかで毎年、大体1,500万円から1,600万円ぐらいを出しているということで、合計でちょうどこれも9,000万円弱ぐらいになるので、さっきの維持管理費、市民会館のところで一応9,300万円ぐらいになるかもしれないというふうに出させていただいたんですけども、余り大きな差はないのかなという感じです。 ここで僕もお聞きして思ったんですけども、これだけの規模のホールで運営費もかかる中で、この辺の地域で連携してというところの話というのは全然なかったんでしょうか。新宮市だけで建てるということなんですか。熊野学センターとかの絡みで県というのはあったというふうにはお聞きしてるんですが、そのホールに関して、この辺の地域でということろの話はないんでしょうか、全然。
◎文化振興課長(岩崎誠剛君) 文化ホールの構想の段階で広域という話はございませんでしたけども、広域の利用ということで、他市町村の方と協議をしたという経過はございます。
◆5番(並河哲次君) 今もう3年間凍結されてた中で、本当に、さっき榎本議員は決まったことはそれはそれとして前向きに議論を進めていくというところだったんですけども、僕自身の現時点での考え方としては、体制面であったり、いろんな災害という出来事であったりということで、たくさんの人の意識がこの3年間の間に変化したというところがすごくあると思うんで、逆にその変化を踏まえた意見というのを新たに取り入れていくべきではないのかなと思っています。財政面もしかり、災害というところもしかり。 なので、もしかしたら今改めてより多くの市民の方にその意見をこの施設について求めた場合に、もちろんこれまでと同じ規模で建ててほしいという方もいらっしゃると思います。ただ、いや、まだ、確かに災害からの復旧という意味では果たしているけども、防災の地震・津波も含めた対策というところからは、例えば小学校の耐震化はできたけど、保育所の耐震化は全部終わってないんじゃないかとか、そういった話が間違いなくあると思うんですね。なので、ここまでもう建設費とか維持費とかすごく具体的な中身をこう進めてきてしまったんですが、結構3年間あった分、その中でその変化を含めて今後考えていく必要があると思うんです。 例えば、このホールについて、図書館に比べて建設費も5倍か6倍ぐらい、図書館が先ほどの予想で5.5億円で市民会館が30.8億円と言ったんですが、こういった中でもし建てるということであれば、今の規模というのは新宮市だけで使い切るというわけではないでしょうし、ほかの自治体とも一緒に考えるということは十分、逆にしなければならないぐらいの規模だと思うんですが、そこについてはもう議論は一切しないんですか。
◎市長(田岡実千年君) 昨年、10月の市長選挙のときにいろんな方々と対話をさせていただきまして、割とこの文化複合施設の御意見もたくさんいただきました。立派なもんを建ててくれよという声が一番多いように記憶しています。ただ一部、もっと簡素なものにするようにという御意見もいろいろいただいておりまして、市民の方々に意見を今聞いたとき、なかなかまとまらないと思うんですね。そういう中で、やはり選挙で選ばれております現在16名の議員の方々に、そのところを代表して意見をこちらに言っていただきたいと思っておりますし、並河議員の御意見もこの16人の一人として承りたいと、そういうふうに考えてございます。
◆5番(並河哲次君) ありがとうございます。間違いなく、ぜひ意見をどんどんお伝えさせていただきたいと思うんですが。 市民の方の意見を聞いたときにちょっとまとまらないということは、確かに一斉に議論をするとまとまらないかもしれないんですが、議題として、もちろん各議員それぞれのお考えで意見、市長にもお伝えしていかれていると思うんですけども、議題として本当に新宮市として何十年に一度という大きな事業を、市庁舎を超える、市民の方が使う、最初に田岡市長がおっしゃったと思うんですが、というところがあるので、事業の規模というところ、それからそこからくる市の財政面の影響も含めて考えても、そこは例えば今だと結構インターネットで意見を集めるというのは手軽にというかできる一つの方法。もちろん全ての方が使っているわけではないので、あくまでも一つのそのツールとしてですけども、そういったこともできると思います。そこで、それを確かに何千人もの方とか、本当にたくさんの方がぶつけ合うというのは難しいかもしれないですけども、改めてそれを見て考えるということはできると思うんですが。
◎市長(田岡実千年君) 今も申し上げましたように、いろんな意見ありますので、なかなかまとまりません。そういう中で、さきの選挙で負託された市長として、その辺しっかりと責任を持って進めていかなければならない。ただ、このいろんな方が真剣につくっていただいた基本計画を尊重しながら進めていきたい、そういうふうに考えてございます。
◆5番(並河哲次君) その意見を聞くという部分では平行線になりそうなので、さっきの質問に戻るんですが、広域でほかの自治体にというところはもう考えはないということでいいんですか。まだ回答をいただいてなかったんですが。
◎市長(田岡実千年君) 各市町村に図書館ありますし、ホール的なものもございますので、やっぱりこの取り組みについては市単独でやっていくべきだというふうに思ってございます。
◆5番(並河哲次君) 実際に紀南文化会館のほうは、近くの自治体で一緒になってやられているというところで、新宮市も今1,100席と、あとまた小ホールもついてるすごく大きな施設、紀南文化会館に近いサイズの施設をつくろうとしているので、市としての負担というところから見ても、大きなこの近くではそれこそないものを今のところ話されていると思うんで、そこでほかの地域の方々も使うということもあると思うんで単独にこだわるものではないと思うんですが、そこは何かこだわられる理由はあるんですか。
◎教育長(楠本秀一君) 特にこだわりではありませんが、那智勝浦町には那智勝浦体育文化会館というのがありますし、三重県の御浜町もありますし、紀宝町はちょっと私存じ上げてませんが、熊野市にも立派な会館とかありますし、これは市長おっしゃるように1市単独で。一番急ぐのは、耐震性が市民会館もない、図書館もないということで、安心・安全、防災面からも含めて、複合施設には防災機能も持たせるということですから、やっぱり早く建てたいなという思いを持っております。 それと、思いは1,000席とか小ホールがほしいという市長の思いもこの間の議員説明会であったと思うんですが、これすら確定したものではありません。今後、私、先ほどから言いました3カ月ぐらいの間に庁内の建設検討委員会の中で決定していくということでございます。できれば、そういう昭和30年代後半の社会の意識を反映した市民会館、市役所ももちろんそうですが、そういう意識の中で建てられたものと平成26年のときに建てる建物とは、おのずと違ってくると思いますし、その辺も鑑みていろいろ種々検討しながら施設規模も決定していきたいなとは思っております。
◆5番(並河哲次君) 施設規模も今広域でやられるあれではないということなんで、もし単独でやるということであれば、実際に大きさの検討、例えば建てた当時であれば人口もふえていってというような時期やったかもしれないんですけども、今は逆の時期になっているという中で、かつ財政も厳しくなっているという中でどうするのかというのを本当に考えてやっていただきたいと思います。 そういった財政のことをすごく考えて次に行くんですけども、先ほどの榎本議員とは全く違う意見になっているんですけども、丹鶴小学校のことなんですけども、今は使わないということで、先ほど教育長ももう使わないということで答弁がありました。が、この丹鶴小学校の建物は資料の8のほうの図になっているんですけど、昭和57年、昭和58年に建設されたもので、面積は全部で3,225平米ぐらいあります。市庁舎の仮庁舎として検討もされていたぐらいのまだ一応使える、市長も議員説明会か教育民生委員会で使おうと思えば使える施設ということで言っていただいたこともある建物です。 ということで、実際に全国に廃校を使って例えば図書館をしていることころ、ちょっとホールは現実的でないと思ったので、図書館をしているところはないのかということで文科省のほうに聞いてみて、幾つか教えてもらって直接電話してみたんですけども、ここに書いているのは、茨城県の潮来市と大分県豊前市と大阪府大東市というところなんですが、それぞれお手元の資料7のところなんですけども、それぞれ潮来市は昭和54年、55年の建物、豊前市が平成8年、大東市が昭和44年、45年の建物で、それをそれぞれ改修して図書館として使っている、実際に使っているというところです。 ちょっと潮来市だけ改修工事費が余りにも少ないんですが、これはなぜかというと、潮来市は学校舎については簡易な改修になって、その図書館についての大きなメーンの広い部分というのはグラウンドに新たに建てているということです。ただ、図書館の一部機能も古い校舎のほうに持たせているということでちょっと全然額は違ってます。豊前市と大東市に関しては、本当にその図書館のメーンの建物として使っていて、実際に教室の壁とかも取り払って、耐震性とかも確保した上で利用されているということです。豊前市だと面積とかも含めて計算すると、平米当たり7万5,000円ほど。大東市のほうだと、これちょっと改修工事自体が体育館とかも含んだ工事の中での図書館になっているので、図書館だけの実際の工事費というのはわからないんですが、全部平均したときの工事費というのが6.2億円で1平米当たりが14万9,000円ということになっています。これは、先ほどの図書館の建設費、新築の場合の単価がさっき熊野市と田辺市で30万円と38万円という平米の単価で、今出させていただいたのは7万5,000円とか14万円、15万円弱というところでの平米単価になっています。 なので、まず一つ、廃校を使ったらよいのではないかという大きな理由は、せっかくある建物でまだ使える、かつこれまでたくさんの卒業生も利用されてきた愛着も持たれている場所だと思います。そういったところをリノベーション、再活用という形で使っていくというのは、決して悪いことではないのではないかなと。財政的にもよいですし、地域の学校という学びの場というところを大切に、また図書館として、また学びの場として使っていけるということになるのではないかなと思います。 実際にもう廃校にはなってしまっているんですけども、丹鶴小学校は。今、小学校は国のほうが小学校や学校施設に関しては長寿命化改修の手引というのをちょうど平成26年の1月にこういう改修手引というのをすごく詳細に、どんなふうに小学校を改修、小学校は基本的に築40年程度で建てかえるんではなく、コストを抑えながら建てかえと同等の環境を確保する長寿命化改修へ転換していこうという今施策をやっています。これは築40年程度で建てかえるのではなくということなんですけども、丹鶴小学校は築30年なので、まだまだ実際に、もし小学校であったとしたら使っていきましょうねという建物です。 かつ市の財政的にも非常に優しいのではないかなと思います。既に基本計画のときに、丹鶴小学校を残す場合ということで比較した資料というのも見せていただいたんですけども、その比較した資料だと改修とか修繕とか、後でその部分だけ改築しないといけないということでコストが高くなるということで、数億円コストが高くなるということで、その計画は退けられていたんですけども、その比較が少し変じゃないのかなと思ったのが、今の丹鶴小学校があって、それも普通に残存価格として価値が税法の中でいったら残っているはずなんです。小学校の建物というのが、ちょうど47年で一応減価償却ということらしいんで、30年しかまだたっていなければ、その分価値は残っている。実際にリノベーションしているところから見ると、これも3階建てとか4階建ての校舎を改修、先ほどの豊前市とか大東市は改修しているというところ。すごく低価格で改修して使っている。 こういったところを踏まえると、実際に丹鶴小学校をちょっと考えてみると、これが平均、また先ほどから平均をとっているんですが、資料7の平米7万円ちょっとと15万円弱とということで平均を11万円と考えたときに、丹鶴小学校を改修したとすると、全部を改修しても一応資料8のところで11万円掛けていただいたらいいんですけども、3.5億円で、基本計画の中で図書館として使いたいと出ている面積というのは1,600平米ぐらいだったので、その3.5億円で実は倍の面積を確保できるというところになってます。広い部分は、またちょっと別の使い方もあると思うんですが、このまだまだ使える市民の方が愛着もある建物をリーズナブルに使っていくという方法について、改めてお聞きしたいんですが、こういった方法についてはいかがでしょうか。
◎市長(田岡実千年君) 図書館に関して、この文化複合施設の中でも大変重要な施設だと思っております。全ての人に開かれた公共施設でありまして、乳幼児から高齢者まで、いろんな人に集っていただき、気持ちよく利用していただきたいというふうに考えてございます。そういう中ででも新しくつくりたい、これはもう以前から申し上げておりますとおりでございます。丹鶴小学校を解体して新しく文化複合施設の中に誰もが集える、気持ちよく使っていただける図書館をつくりたい、そう思っておりますし、多くの議員の皆様もこのことには御賛同いただけてるんかなというふうに考えてございます。
◆5番(並河哲次君) 全ての人が本当にいい形で使いたいというのは、もちろんリノベーションしたところについてもそういった形で使えればいいのではないかと思います。 それで、多くの議員の方もということなんですけども、やっぱり財政の側面というのも考えたときに、今、市長もすごく厳しいということもおっしゃってますし、この3年間、確かに3年前に関してはもう潰すということにしたと思うんですけども、3年間たった中で、逆にもう決めたからそれは変えないというのではなくて、実際に熊野川町のほうでも廃校を利用して活用してくださいということで、廃校の活用が熊野川町のほうとかでは進んできている。そういう中で、やっぱりこの3年間で考え方を変えるチャンスだったというぐらいの観点に立って、そういった廃校を、古い物も大事に学ぶ場所も大事にしていきますよと。廃校のリノベーションというのは結構、今、全国的にも進んでいっているんで、恐らくそういった起債だけじゃなくて、国の支援、県の支援というのも受けやすいものではないかなと思います。 なので、教育長にもお伺いしたいんですが、この再活用していくという考え方については。
◎教育長(楠本秀一君) 先ほど、4番議員の質問に対しても、私は丹鶴小学校はもう使わないと。その理由は、もちろん廃校リノベーションとしてありますが、おっしゃるとおり、丹鶴小学校は小学校として使うのは資産価値はありますが、図書館として使うのは耐震性もない、それから、どのように閲覧室とか何かをつくっていくのか、どのように丹鶴小学校を利活用するのか。複合施設として考えた場合に小学校の施設ありきの建物になってしまう。せっかくもちろん景観的には何番議員かわかりませんが、体育館があって、眺望は熊野川、世界遺産が見えんじゃないかという話もありましたけども、それもこの基本計画をつくっていただいた方々は、新宮城を見えるように、熊野川も見えるような配置計画を考えていただいた。そういうことが台なしになってしまう。まず、図書館ありきのあの場所ありきということで、動線とか配置計画が非常に台なしになってしまうということもありまして、そういうことから私も丹鶴小学校は使わないというふうに答弁させていただきます。そういう気持ちからです。
◆5番(並河哲次君) 複合施設といっても、現段階では、熊野学センターに関してはかなり縮小するという。先ほど面積の部分でもお聞きしたんで、1,200平米熊野学センターを減らすと、熊野学センターの部分はほぼなくなっていって、さっき現実的には榎本議員おっしゃったようなシームレスに存在するみたいな、図書館も市民会館も熊野学センター的な機能は含んでいくみたいな、熊野学は学べるよみたいな形になっていくんではないのかなと思うので、改めてその複合施設として考えるときに、複合施設の機能を損なうというようなことは、今の考え方の中では、そのホールを仮に建てるとしても、複合で何かすごく不便になると、やりにくくなるというわけではないと思います。 そして、その検討委員会のほうで配置計画とかそういったものもすごく考えられてきたということなんですけども、それは確かにたくさんの時間をかけて考えてこられたものですけど、逆に、まず一つは、3年間の間にまた今、財政とかも含めて状況が変わってきた中で考え直してもいいのではないかというところと、あと、そもそも検討委員会の中からその丹鶴小学校の利活用はできないのかという投げかけがあって、そして比較検討の材料が出されて検討されているところがありますので、その点に関しては、もう決まってしまったから、複合施設やりにくいかなということも、もう委員に話し合ってもらったからというところも、どちらについても見直す余地はあると思います。
◎教育長(楠本秀一君) 策定委員の方からはそういう声があって、一応理解し、納得していただいたと思っております。そう聞いております。 それと愛着云々の部分については西村伊作が建てたあの門、あれを複合施設内できちっと顕彰していくということもありますので、その辺はそれで理解していただけるんかなと思います。
◆5番(並河哲次君) もう決めてしまったからもう動かさないというところを感じてしまうんですが、市としては。
◎市長(田岡実千年君) いろいろお調べいただいたことには大変感謝しますし、敬意も表したいと思います。ただ、決めてしまったからそのままやるというわけではなく、先ほど申し上げましたように、この文化複合施設の中で図書館というのは大変重要な施設であります。その中で改修より新築というほうを選びたいということでございます。
◆5番(並河哲次君) 大変重要な施設なのでというところが、改修より新築というほうには僕はならなくてもいいのではないのかなと。その改修という形でも十分いいやり方というのはできると思います。また、主張していただいている一つの大きな理由は、博物館を縮小した大きな理由でもある財政的な側面から考えたときにというところも、今ここに比較、数字で出させていただいたんですけども、全然、実際にどうなるかわからないですが、大幅に建設費というものを下げることができる可能性がある。そこについては、今はなかなかお考え変わらない感じですが、また詳細な資料なども見ていただけたらと思います。 最後、この文化複合施設について、今回質問をずっとさせていただいたんですが、やはり進み方というところにどうしても疑問があるというか、今のこういった進み方をするべきではないと思っています。 というのは、今の順番、資料最後の9ページの下のほうになるんですが、現状が基本計画は今見直し前なわけですね。一部縮小する、博物館を縮小するというところはありましたけども、見直し前で、事業費や維持費などがわからない状態、きょう聞くまでは示されていなかった状態の中で設計予算が上程されていて、そこで議決をしてくださいということになっている。なので、ここに赤い矢印のところが議決だと思うんですけども、その後に基本計画のもうちょっと抜本的な見直し、そして財政
シミュレーションなども行うというふうになってるのが今です。 こうあるべきではないかというところは、やはり基本計画、もともと仕様書にも書かれていたところが現段階で、ないところがある。やっぱり基本計画としての情報を全てそろえて見直しをして、そしてその建設費や維持管理費で大丈夫なのかどうかという財政
シミュレーションも含めて、それを議会に提示しながら、設計の予算についてどうするか、これで認められるのか、修正するべきなのか、認められないのか、そういった議論が行われるべきだと思います。 なので、ぜひ今も実際に設計の予算案が出てきてしまっているその中で、このトップの方にはできるだけ多くの、どう見直すつもりであるのか、今どう考えているのか、そして
シミュレーション、これもまだ昨年の5月からの分までしかない状態ですが、庁舎の建設が膨れ上がったり、また変化も起こっています。そういった中で必要な基本計画の見直しの内容や財政
シミュレーションに関しては示していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(辻本宏君) 亀井副市長。
◎副市長(亀井寿一郎君) 財政的な部分についていろいろと御心配をいただいておるところなんですが、基本的には現在、150億円あるいは160億円という当初予算の編成の中でこれがずっと続くかということになれば、非常に難しい部分があります。ですから、今御指摘のように、財政的な部分で今後の健全性を確保するという意味からいえば、この文化複合施設を建設することによって、今後の予算編成というものは変わってくるというふうに思っております。要するに、今後の財政の起債の返済状況も含める中で、どれだけの投資的経費ができるかということも当然必要な部分になってきます。あるいは、経常経費的な部分でも当然、合理的なやり方、経済的なやり方というのも当然考えていかなあかんことというふうには思っております。 ですから、この部分だけを取り上げて今後の財政的な
シミュレーション、現在お示ししておる
シミュレーションは、数年この程度の投資的経費は必要やということでの見積もりの中で
シミュレーションした部分です。ですから、実際に予算編成する部分においては、限りある財源の中で投資的経費の事業数の削減ということも当然視野に入れた将来的な見通しというものになってきますので、財政
シミュレーションだけを今取り上げてどうこうということは非常に無理があるというふうに思ってます。現在の状況を続けていく中での財政
シミュレーションという御理解をしておいていただきたいと思います。
◆5番(並河哲次君) 最後、こちらから一つだけ。今、財政
シミュレーションにこだわってというところなんですが、それは一応市が全部何らかのお金を使いながら市の財政を回しているからですね。基本計画をどう見直すかによって、全然、事業費や投資的経費も含めて維持費も含めて違ってくる可能性がある。例えば比較すると、今、起債のほうで9,000万円ぐらいを払わないといけない、プラス、市長は維持管理に関して1億円はいってはいけないと思っているとなると、マックス2億円ぐらいの一時的には経費にはなると、年間当たり。というのは、この2億円というのは、土地開発公社を解散して40億円の第三セクター等改革推進債を払っていくことになって、毎年2億円償還が始まったというその2億円の負担と、もちろん負担だけではないです、実際に図書館やホールが運営されていくので、負担だけではないんですが、その金額の大きさからいくと、そのぐらい大きな事業です。 なので、ぜひ議員の皆さんにもこのことについては、この議会中、またこの後についても本当に慎重に議論させていただけたらと思います。
◎市長(田岡実千年君) 経費のことで、建設費の償還が約1億円弱、維持管理が1億円弱で年間2億円かかるというようなお話ありましたが、実際今も市民会館と図書館の維持管理費で6,000万円余りかかっております。だから、新たに2億円かかるという話ではありません。ちょっと誤解があればと思って説明させていただいたわけでありますが、なるべくこの今の図書館、市民会館の維持管理費に近づけたいなという思いはありますので、その辺、御理解いただきたいと思います。
◆5番(並河哲次君) ちょっときょうは子育てのところも質問の予定だったんですけども、時間がなくなってしまったんで、また次回に回させていただきたいと思います。 ありがとうございました。これで一般質問を終わります。
○議長(辻本宏君) 以上で、一般質問を終わります。
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△日程2 議案第54号 平成25年度新宮市
一般会計補正予算(第6号)
○議長(辻本宏君) 日程2、議案第54号、平成25年度新宮市
一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。 分割付託なった総務建設・教育民生委員会委員長の報告を求めます。 なお、各委員会委員長の報告の都度、質疑を行いますので、御了承願います。 まず、総務建設委員会委員長の報告を求めます。 13番、福田議員。
◆13番(福田讓君) (登壇) 委員長報告を行います。 今期定例会におきまして、総務建設委員会に分割付託となりました議案第54号、平成25年度新宮市
一般会計補正予算(第6号)の本委員会へ付託された部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 主な補正内容につきまして、第1条歳入全款と歳出2款総務費では、普通退職2名分に係る退職手当、財政調整基金等への積立金の補正及び選挙費執行額の確定見込みに伴う減額補正等。4款衛生費では、本委員会所管部分の医療センター事業会計への補助金。6款農林水産業費では、和歌山県土地改良事業団への平成23年災害復旧費に対する事業費割負担金等。7款商工費では、やましろ号及び路線バス運行に係る収支差額を補填する維持費補助金の増額。8款土木費では、第一荒木橋架替工事負担割合の決定に伴う負担金の減額及び外航船入港数の増加に伴う新宮港保安対策事業負担金の増額等。11款災害復旧費では、農業施設災害関連単独事業における県費充当に伴う財源振替。 第2条地方債の補正では、3件の追加及び8件の変更。 第3条繰越明許費では、繰り越しとなる本委員会所管23件の事業であります。 審査に当たって出されました質疑について申し述べます。 まず、歳出4款衛生費、1項10目医療センター費では、委員中より「医療センターの運営費等に対して措置された交付税は、市から医療センターへ補助金として支出されることにより、市の会計から持ち出しているように思われているところであるが、今後においても補助金として計上していかなければならないのか」との質疑があり、当局より「交付税は市に対して交付され、市から医療センターへ運営経費等の財政調整分として支出しております。しかしながら、一般会計としては、当初の段階における医療センターの状況、また市の財政状況等の把握も難しいことから、最終的な1年間の経営状況も勘案した上で、これまでどおりに繰り出していきたいと考えます」との答弁がありました。 次に、8款土木費に関し、委員中より「第一荒木橋架替工事委託料が3,900万円の減額補正となった理由は何か」との質疑があり、当局より「本工事については、当初において工事費全額を予算計上していましたが、県との協議により道路管理者部分として本市の工事負担割合が20%に決定したことから、不用額を減額補正するものです」との答弁がありました。 次に、繰越明許費に関し、委員中より「消防団警備分団詰所整備事業及び消防団警備分団車輛購入事業は、なぜ繰り越しとなったのか」との質疑があり、当局より「警備分団詰所の建設地に係る用地交渉のおくれなどにより、今年度内での完成が難しく、また車輛購入についても警備分団詰所の整備にあわせ実施したいことから、いずれも繰り越しとするものです」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第54号中、本委員会への付託区分につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 以上で、報告を終わります。
○議長(辻本宏君) 委員長の報告について質疑に入ります。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 次いで、教育民生委員会委員長の報告を求めます。 16番、杉原議員。
◆16番(杉原弘規君) (登壇) それでは、委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に分割付託となりました議案第54号、平成25年度新宮市
一般会計補正予算(第6号)の本委員会へ付託された部分につきまして、委員会の審査の経過並びに結果について報告いたします。 主な補正内容につきまして、第1条歳出3款民生費では、国民健康保険特別会計繰出金の増額、介護保険特別会計繰出金の増額、生活保護扶助費において、医療費に係る入院・入院外件数等の減少による減額等であります。4款衛生費では、決算見込みによる健康審査事業委託料及び特定健診等事業委託料の増額、と畜場特別会計繰出金の増額等であります。10款教育費では、育英奨学金の原資確保のための育英奨学基金積立金の増額、文化複合施設整備基金積立金への利息分の積み立てによる増額等であります。 第3条繰越明許費では、3款民生費の補助金3件について、年度内での完了が難しく、事業の繰り越しをするものであります。 審査に当たって出されました主な質疑等について申し述べます。 3款民生費、生活保護扶助費について、委員中より「医療扶助費の減額が顕著だが、その理由は把握できているか」との質疑があり、当局より「生活保護の受給者が減少しており、医療費の需要人数も減少したことが大きな要因であると考えます」との説明がありました。 次いで、委員中より「生活保護の受給者が減少している原因は何か。また、その分析はできているのか」との質疑があり、当局より「就労支援により生活保護から自立したケースや死亡による自然減がありますが、まだ細かい分析はできておりません。決算時期になりましたら統計的な数字を算出し、議員各位にも報告したいと考えます」との答弁がありました。 4款衛生費、特定健診等事業について、委員中より「受診率は、健診開始当初からどの程度伸びているのか。また、県平均との比較ではどの程度か」との質疑があり、当局より「受診率は、健診が開始された平成20年度が10.8%、平成24年度では21.6%であり、4年間で倍増となっております。しかし、平成24年度県平均が29.7%ですので、平均よりは低くなっております」との答弁がありました。また、委員中より「がんの早期発見などは特定健診が一番いいと思うし、無料で実施してくれるので大変ありがたい。一人でも多く特定健診を受診できるようにぜひ啓発を行ってもらいたい」との意見がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第54号中、本委員会への付託部分につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。
○議長(辻本宏君) 委員長の報告について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 以上で各委員会委員長に対する質疑を終わります。 各委員会委員長の報告は、いずれも原案を可決すべきものとの報告であります。 これをもって、まず議案第54号をまとめ、討論を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 各委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第54号は、委員長の報告とおり、原案のとおり可決いたしました。
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△日程3 議案第55号 平成25年度新宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
△日程4 議案第56号 平成25年度新宮市
と畜場特別会計補正予算(第2号)
△日程5 議案第57号 平成25年度新宮市
介護保険特別会計補正予算(第4号)
△日程6 議案第58号 平成25
年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)
○議長(辻本宏君) 日程3、議案第55号、平成25年度新宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)から日程6、議案第58号、平成25
年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)までの4件を一括議題といたします。 付託なった教育民生委員会委員長の報告を求めます。 16番、杉原議員。
◆16番(杉原弘規君) (登壇) それでは、委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に付託となりました議案第55号、平成25年度新宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議案第56号、平成25年度新宮市
と畜場特別会計補正予算(第2号)、議案第57号、平成25年度新宮市
介護保険特別会計補正予算(第4号)、議案第58号、平成25
年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)の4件につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 議案第55号につきましては、事業勘定について、平成25年度保険給付費の増額及び特定健康診査の受診者が見込みを上回ったことにより増額を行うものであります。 議案第56号につきましては、と畜場の維持運営のため施設の修繕料を増額するものであります。 議案第57号につきましては、平成26年度からの制度改正に伴うシステム改修事業委託料及び要介護認定に必要な主治医意見書作成手数料の増額であります。 議案第58号につきましては、収益的収入については国庫補助金及び県補助金の増額等、収益的支出については医業費用の給与費、薬品費及び診療材料費の増加による増額補正等であります。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 議案第55号について、委員中より「歳入の内、雑入が1億円余りの減額となっているが、この要因は何か」との質疑があり、当局より「当初予算において、財源の不足部分を雑入で組んでおりましたが、その後、繰越金や国庫補助金などで財源が確保できたため、今回減額することとなりました」との答弁がありました。 また、議案第58号について、委員中より「病院事業収益における県補助金は、和歌山県のがん患者の状況や治療情報を集積するための事業補助金とのことだが、新宮市ではがん患者は何人いるのか」との質疑があり、当局より「この事業は開始されたばかりであり、新宮市で行っているのは医療センターだけかと思われますので、市全体でどの程度の人数になるのかについては、まだ把握できておりません」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第55号、議案第56号、議案第57号及び議案第58号につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、委員長報告を終わります。
○議長(辻本宏君) 委員長の報告について、まず議案第55号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 次いで、議案第56号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 次いで、議案第57号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 次いで、議案第58号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 以上で、質疑を終わります。 これより、各号分離の上、討論を行い、採決いたします。 議案第55号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第55号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 次いで、議案第56号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第56号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 次いで、議案第57号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第57号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 次いで、議案第58号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第58号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。
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△日程7 議案第60号 平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本剰余金の処分について
△日程8 議案第61号 平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本金の振替について
○議長(辻本宏君) 日程7、議案第60号、平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本剰余金の処分について及び議案第61号、平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本金の振替についてを一括議題といたします。 付託なった教育民生委員会委員長の報告を求めます。 16番、杉原議員。
◆16番(杉原弘規君) (登壇) それでは、委員長報告を行います。 今期定例会において、教育民生委員会に付託となりました議案第60号、平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本剰余金の処分について、議案第61号、平成25年度
新宮市立医療センター病院事業会計資本金の振替についての2件につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を報告いたします。 議案第60号は、平成25年度中に廃棄除却予定である医療機器についての資産減耗分に対して、購入時に資本剰余金に計上された国庫補助金及び県補助金を補填財源として充当するものであります。 議案第61号は、一般会計からの繰入金は、これまで出資金として自己資本金に計上されてきましたが、公営企業の会計基準の改正に伴い、制度改正時点までの繰入金を自己資本金から資本剰余金へ振り替えるものであります。 審査に当たって出されました主な質疑について申し述べます。 議案第60号について、委員中より「医療機器の耐用年数はどの程度か」との質疑があり、当局より「医療機器の耐用年数は、五、六年となります」との答弁がありました。 次いで、委員中より「医療機器を廃棄することで、医療センターの機器所持数は少なくなるのか」との質疑があり、当局より「毎年度、医療機器の購入や更新を行っており、廃棄によって少なくなることはありません」との答弁がありました。 本委員会は、慎重審査の結果、議案第60号及び議案第61号につきましては、当局の説明を了とし、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上で、報告を終わります。
○議長(辻本宏君) 委員長の報告について、まず議案第60号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 次いで、議案第61号について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 以上で、質疑を終わります。 これより、各号分離の上、討論を行い、採決いたします。 議案第60号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第60号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。 次いで、議案第61号について討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 討論を終わります。 お諮りいたします。 委員長の報告に御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第61号は委員長の報告のとおり、原案のとおり可決いたしました。
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△日程9 議案第62号 新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例
○議長(辻本宏君) 日程9、議案第62号、新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。 当局の説明を求めます。 海野消防本部庶務課長。
◎消防本部庶務課長(海野裕二君) (登壇) ただいま議題となりました議案第62号、新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 今回の改正は、消防団を中核とした地域防災力の充実強化を図り、住民の安全確保を目的に平成25年12月、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律(平成25年法律第110号)が公布され、この法律におきまして団員の処遇改善のため、国及び地方公共団体は活動の実態に応じた報酬・手当の支給について必要な措置を講ずることが義務づけられたところでございます。この趣旨を踏まえ退職報償金の引き上げを行うため、平成26年3月7日、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部を改正する政令(平成26年政令第56号)が公布され、平成26年4月1日から施行されることとなったことから、本市の関係条例であります新宮市
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例(平成17年新宮市条例第160号)につきましても一部を改正し、所要の整備を行うものでございます。 2ページをごらん願います。 内容といたしましては、5年以上勤務された消防団員が退職されたときに支給する退職報償金の支給額につきまして、政令に準じ5.4%から34.7%まで平均で11.6%の引き上げを行うもので、最高支給額を97万9,000円、最低支給額を20万円とするものでございます。 なお、本退職報償金の支給に係る消防団員等公務災害補償等共済基金への掛金につきましては、引き上げられずに現行どおりとなっております。 附則といたしまして、この条例は、平成26年4月1日から施行するというものでございます。 以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(辻本宏君) 本案について質疑を行います。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 本案は、総務建設委員会に付託いたします。
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△日程追加変更について
○議長(辻本宏君) お諮りいたします。 この際、議事日程を追加変更して、お手元に配付の議案第63号、新宮市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例を議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、議事日程を追加変更して、議案第63号を議題とすることに決定いたしました。
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△日程追加変更 議案第63号 新宮市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
○議長(辻本宏君) それでは、議案第63号、新宮市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。 当局の説明を求めます。 垣本医療センター業務課長。
◎医療センター医療業務課長(垣本正道君) (登壇) ただいま議題となりました議案第63号、病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本条例は、平成26年3月5日付をもって、診療報酬の算定方法を定める件が厚生労働省告示第57号で公表されたことに伴い、条例の所要の整備を図るものであります。 具体的には、2ページ表中、「平成24年厚生労働省告示第76号」を「平成26年厚生労働省告示第57号」に改めるというものであります。 施行は4月1日となっております。 以上、簡単ではございますが、説明とさせていただきます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(辻本宏君) 本案について質疑を行います。 13番、福田議員。
◆13番(福田讓君) 今回の条例改正によりまして、診療報酬2年ごとに、きのうも一般質問させていただいたんですが、かなり変わってまいりますでしょうか。
○議長(辻本宏君) 垣本医療センター医療業務課長。
◎医療センター医療業務課長(垣本正道君) 個々に大変細かくなっておりますので、全体の改定率でいいますとプラス0.1%というふうにされておりますけれども、消費税率の引き上げに伴う医療機関等の課税仕入れに係るコスト増への対応分が含まれております。これが1.36%となっておりますので、実質的にはマイナス1.26%で、平成20年改正以来の6年ぶりのマイナス改定でありますので、当院としては大変厳しい改正ということになっております。
◆13番(福田讓君) そのとおりですね。やはり2年前は、中核病院に対して診療報酬を多くいただいたと。今回は2年後に厳しくなるということで、大変、医療のスタッフの皆さんにもこれからも頑張っていただきたいと思います。 以上です。
◎医療センター医療業務課長(垣本正道君) 大変厳しい状況ではありますけれども、全員頑張って収益増につながるようにしていきたいというふうに思っております。ありがとうございます。
○議長(辻本宏君) 質疑を終わります。 本案は、教育民生委員会に付託いたします。
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△休会について
○議長(辻本宏君) 以上で本日の議事日程は終了しました。 この際、お諮りいたします。 当局提案の新年度予算等の議案については委員会へ付託となりましたが、この付託案件の審査並びに議会運営の都合により、あす3月14日から3月26日までの13日間休会といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(辻本宏君) 御異議なしと認めます。 よって、付託案件の審査並びに議会運営の都合により、あす3月14日から3月26日までの13日間休会とすることに決定いたしました。 なお、休会中における各委員会の開催日時等について、各委員会委員長より、次のとおり報告がありましたのでお知らせいたします。 総務建設委員会は、あす3月14日午前10時から第2委員会室で、次に教育民生委員会は、あす3月14日午前10時から第1委員会室において、それぞれ開催いたします。 この報告をもって、各委員会の招集通知にかえさせていただきますので、御了承願います。 なお、市当局にお願いいたします。 各委員会の議案審査に支障なきよう、関係資料の準備について配慮をお願いいたします。 また、本日午後3時35分から第2委員会室で、災害復興対策特別委員会を開催いたします。 この報告をもって、委員会の招集通知にかえさせていただきますので、御了承願います。
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△散会の宣告
○議長(辻本宏君) 以上により、次回の本会議は、3月27日午前10時より会議を開きます。 本日は、議事日程のとおりその議事を終了いたしましたので、これをもって散会といたします。 皆さん、お疲れさまでした。
△散会 午後3時29分...