田辺市議会 2020-12-21
令和 2年第7回定例会(第7号12月21日)
令和2年12月21日、
総務企画委員会委員長、橘 智史。
(11番 橘 智史君 降壇)
○議長(
安達克典君) 続いて、
産業建設委員会委員長の
報告を求めます。
12番、尾花 功君。
(12番 尾花 功君 登壇)
○12番(尾花 功君) それでは、
産業建設委員会委員長報告を行います。
本
委員会は、去る12月10日の本会議において付託を受けた
議案14件について、11日及び21日に
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、7定
議案第6号
田辺市
林業開発センター条例の廃止について、同
議案第11号
工事請負変更契約の締結について、同
議案第12号
工事委託変更契約(
委任変更協定)の締結について、同
議案第16号
田辺市
紀州備長炭記念公園の
指定管理者の
指定について、同
議案第17号
田辺市
龍神総合交流拠点施設「
季楽里龍神」の
指定管理者の
指定について、同
議案第18号
田辺市
龍神温泉センターの
指定管理者の
指定について、同
議案第19号
田辺市
龍神宮代オートキャンプ場の
指定管理者の
指定について、同
議案第20号
田辺市川湯キャンプ場の
指定管理者の
指定について、同
議案第21号
田辺市
龍神木族館の
指定管理者の
指定について、同
議案第22号
田辺市
龍游館の
指定管理者の
指定について、同
議案第23号
田辺市
熊野古道中辺路の
指定管理者の
指定について、同
議案第24号
田辺市
奥熊野古道ほんぐうの指定管理者の
指定について、同
議案第26号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第12号)の
所管部分及び同
議案第35号 令和2年度
田辺市
水道事業会計補正予算(第2号)の
所管部分について、いずれも
全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの
質疑等の主なものは、次のとおりであります。
まず、当
委員会に付託されている
観光関連施設の
指定管理全般に関わって現状をただしたのに対し、「近年は
指定管理者が固定化されるとともに
施設利用者も
減少傾向にあり、
地域振興に生かしていくための
施設維持で精いっぱいの状況になりつつある。将来的には、
公共施設として一定の役割を終えたと判断する施設については、
民間譲渡をするのがよいかなど、検討も必要であると考えている」との答弁がありました。
次に、
議案第17号
田辺市
龍神総合交流拠点施設「
季楽里龍神」の
指定管理者の
指定についてに関わって、
利用者数の推移について説明を求めたのに対し、「年度当初は、
コロナ禍による
利用者の減少が懸念されたが、
緊急事態宣言解除後、特に9月以降は、昨年を上回る
利用者数で推移している」との答弁がありました。さらに
委員から、市への
納付金についてただしたのに対し、「
年度前半において
コロナ禍での
利用客減少による
資金難解消のため、
日本政策金融公庫及び市から融資を受けた借入金があることから、まずは返済を優先し、
返済完了までは
納付金を猶予したい」との答弁がありました。さらに、
納付金の
運用基準についてただしたのに対し、「現状では、年度末の
預金残高が3,000万円を超える分について、
納付金として市へ納めていただく形としているが、現下のルールでは不測の事態には対応できないため、今後については、何らかの
見直し等を行いたい」との答弁がありました。また、
委員から小修繕以外の
建物躯体に係る整備などについて、市において
管理計画などの見通しを行うべきではないかとの
意見がありました。
次に、
議案第26号
田辺市
一般会計補正予算(第12号)の
所管部分のうち、
田辺市
紀州備長炭記念公園の
指定管理に係る
債務負担行為補正に関わって、
限度額の
増額理由をただしたのに対し、「海外からの
団体バスツアーがなくなったこと等により、
発見館の
入館者が減少し、
年間平均収入が、平成26年度から平成28年度までの3年間においては250万円であったのに対し、平成29年度から令和元年度は120万円と減少したことから、その
差額分130万円を
指定管理料として増額した」との答弁がありました。また、今回の
団体バスツアーの件を受け、
委員から、
来客増に向け
旅行業者への
営業活動など市が可能な限りフォローするよう要望がありました。
以上、
委員長報告といたします。
令和2年12月21日、
産業建設委員会委員長、尾花 功。
(12番 尾花 功君 降壇)
○議長(
安達克典君) 続いて、
文教厚生委員会委員長の
報告を求めます。
6番、
久保浩二君。
(6番
久保浩二君 登壇)
○6番(
久保浩二君)
文教厚生委員会の
委員長報告をいたします。
本
委員会は、去る12月10日の本会議において付託を受けた
議案10件について、11日及び21日に
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、7定
議案第5号
田辺市
斎場条例の一部改正について、同
議案第13号
田辺市
高齢者複合福祉施設たきの里の
指定管理者の
指定について、同
議案第14号
田辺市立松風荘の
指定管理者の
指定について、同
議案第15号
田辺市立やすらぎ荘の
指定管理者の
指定について、同
議案第26号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第12号)の
所管部分、同
議案第27号 令和2年度
田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)の
所管部分、同
議案第28号
田辺市
後期高齢者医療に関する条例の一部改正について、同
議案第29号 令和2年度
田辺市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、同
議案第30号
田辺市
介護保険条例の一部改正について及び同
議案第31号 令和2年度
田辺市
介護保険特別会計補正予算(第2号)の
所管部分について、いずれも
全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
次に、去る12月16日の本会議において付託を受けた7定
議案第41号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第13号)の
所管部分について、同日及び21日に
委員会を開催し、当局の説明を聴取し慎重に審査をいたしました。
その結果、
委員会審査報告書に記載のとおり、
全会一致により、原案のとおり可決いたしました。
審査の過程における
委員からの
質疑等の主なものは、次のとおりであります。
まず、
議案第5号
田辺市
斎場条例の一部改正についてに関わって、所得状況に応じた使用料の減額制度について説明を求めたのに対し、「現行では、生活保護を受けている方は全額免除であり、新たな料金体制となった場合も同様である。これに加えて、所得状況に応じ、現行の金額である1万円程度に段階を設けて減額するような新たな制度を検討しているところであり、今後、早い段階で
委員の皆様からも
意見をいただく中で構築していきたい」との答弁がありました。
次に、
議案第26号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第12号)の
所管部分のうち、児童福祉費に関わって、保育所等業務効率化推進事業費補助金を活用して導入する業務支援システムの内容や導入状況についてただしたのに対し、「当該補助制度は、民間保育所を対象としており、このシステムを導入することで、保育計画や保育記録等の書類作成がパソコンでできるようになるほか、これまで電話で行っていた園児の出欠の管理や保護者との連絡をスマートフォンなどで効率的に行うことができるようになり、これまでに1園が導入している」との答弁がありました。さらに
委員から、ICT化による保育業務の効率化及び負担軽減に向け、公立保育所でも導入を検討されたいとの
意見がありました。
次に、保健衛生総務費に関わって、いまだ新型コロナウイルス感染症の終息が見込めない中で、
田辺周辺広域市町村圏組合が運営する休日急患診療所の年末年始における患者受入れの際の医療機関との連携等について説明を求めたのに対し、「休日急患診療所の診療時間内であれば、一旦は受診していただくことになるが、ほかにも、受診・相談センターである保健所をはじめ、24時間体制の県コールセンターや救急医療情報センターに問い合わせていただくことで、受診可能な医療機関を教えてもらうことができる」との答弁がありました。さらに
委員から、実際の運用体制が整うよう、保健所や県とも相談しながらしっかり取り組まれたいとの
意見がありました。
以上、
委員長報告といたします。
令和2年12月21日、
文教厚生委員会委員長、
久保浩二。
(6番
久保浩二君 降壇)
○議長(
安達克典君) 以上で、各
常任委員会委員長の
報告が終了しました。
これより質疑に入ります。
ただいまの
委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 質疑なしと認めます。
これより、討論に入ります。
討論は一括して行います。
討論はありませんか。
(「討論あり」の声あり)
○議長(
安達克典君) 討論があるようですので、この場合、原案に対する反対討論の発言を許可いたします。
反対討論の発言はありませんか。
5番、川﨑五一君。
(5番 川﨑五一君 登壇)
○5番(川﨑五一君) 7定
議案第8号
工事請負契約の締結について、反対の立場から討論を行います。
この
議案は、東山のオーシティ及びシティプラザホテルの建物を市民の税金で解体するための工事の請負契約で、契約金額は6億8,607万円となっています。なぜ民間の建物を公費で解体しなければならないのか。それは、全国でも例のない営業中の商業施設を庁舎の移転候補地として選択したからです。
平成29年8月に締約したオークワ社との基本協定第4条において、得べかりし利益、すなわち損失利益に対する補償を求めないこととしておきながら、耐震性もなく、営業を継続するためには耐震補強か建て替えしかない建物を公費で解体することは、紛れもないオークワ社への補償です。もしこれが補償でないというのなら、オークワ社への利益供与であり、なおさら問題です。
あえてこの場所を選ばなければ不要な支出であり、仮にこの場所を選んだとしても土地代金から解体経費を差し引くべきであり、市が丸抱えの解体費用というのは、市民の理解を得られるものではありません。こうした一連のオークワ社への過分な配慮が市民が本事業に疑念を抱く原因となっていることに、市はもっと真摯に向き合うべきです。
もう一つの大きな問題は、この時期です。市民から東山への移転の賛否を問う住民投票を行ってほしいという声が上がり、そのための直接請求が行われ、その可否が問われるこの議会に、まるでその声を無視し、踏みつけるかのようにこの
議案を提出するというのは民主主義への挑戦であり、市民との協働を真っ向から否定する行為と言わざるを得ません。
市の度重なる不祥事のときでさえ、市役所に批判の電話がそれほど多くはかかってこないといいます。前にも言いましたが、愛の反対は憎しみではなく無視です。
今の
田辺市政は、多くの市民から無視されてきました。幾ら
市長が市民との協働と言ってもそれは一向に進みませんでした。
市にとっても市民にとっても重大事の市役所の
移転先を決めるという課題に、市民の声を聞くという、まさに市民との協働の行為を無視して事業を進めたのですから、そうした市の市民との協働を軽視、否定する姿勢は市民に強く伝わったことでしょう。
しかし、皮肉なことに、市のそうした行為が市民の怒りを呼び起こし、
田辺では珍しい大きな住民運動が沸き起こりました。市民が自ら市との協働を呼びかけて直接請求が行われたのです。そうした運動を敵視するかのように、このタイミングで解体工事の
議案を提出する姿勢は、まさに住民運動を敵視するもので、認めるわけにはいきません。
議員の皆様の市民に目を向けた賢明な判断を訴えて、反対の討論とします。
(5番 川﨑五一君 降壇)
○議長(
安達克典君) 続いて、原案に対する賛成討論の発言を許可いたします。
賛成討論の発言はありませんか。
4番、前田佳世君。
(4番 前田佳世君 登壇)
○4番(前田佳世君)
議案第40号
田辺市新
庁舎整備に関する
住民投票条例の制定について、賛成の立場で討論いたします。
市民がなぜ住民投票によって、庁舎の東山への移転の賛否を問わせてほしいと直接請求されたか。過日、請求代表者の運動の経緯や
意見を伺い、改めてその理由、思いに深く共感いたします。
まず、
庁舎整備は、東日本大震災を契機に南海トラフ巨大地震を想定し、防災拠点機能を高める目的で移転、新築が進められてきたわけですが、被災後の復興を考える中で、
田辺市をどのようなまちに再建していくか、それを考えた上で、それでは市役所の位置はどこであれば市民の生活にとって便利なのかを考えるべきです。
このことは、関西大学特任教授で、日本政府中央防災会議防災対策実行
委員会委員の河田惠昭教授が、今年2月本市で開催された被災後のまちづくりを考えるシンポジウムで、
田辺市の市
庁舎整備に関しても、復興の計画がされないまま先に庁舎の
移転先を決めたというのは順序が間違っていると言及されていました。
また、長いスパンでのまちづくりの中で
庁舎整備の一番大事な場所について、当局は、市民に直接
意見を聞かなかったことを認めた上で、その理由として、過日、本会議の総括質疑においては、市有地が少ない中で民有地を選定するとなれば、市民に
意見を聞くことは関係者に及ぶ影響が大きいからだと答えました。主権者が誰なのかという観点がやはり欠落しているのではないでしょうか。
本事業の進め方については、様々な段階で市民の
意見を聞く機会を持ち、市民参画を得てきたと説明されてきましたが、市民が参画したいのは、
移転先を東山と決めた後でのワークショップで、庁舎の機能をどうしようだとか、
市長の市政
報告会やパブリックコメントなどではなく、やはり市役所の場所を選ぶことなのです。なぜかといえば、それによって市民生活の利便性も防災拠点機能も自分や子や孫たちの税金負担も大きく変わってくるからです。
このように、移転候補地の東山は、市民が望まない形で選び出されたわけですが、東山については、防災拠点機能の問題、課題や、東山という場所の地形的要因とオークワ社への営業補償に起因する高い事業費が指摘されても、当局は自信を持って東山がふさわしい理由を述べることなく、ひたすら答申をよりどころにしてきました。
しかし、その答申結果でさえ導かれ方が不自然でした。
庁舎整備検討委員会の
委員選びでは、不都合が生じるおそれのある人を外したかのような人選があり、また、3,000人を対象にした市民アンケートでは、庁舎に求めることとして、市街地に近い場所を望む
意見はなく、防災拠点機能が高まる場所や市民が行きやすい場所を求める
意見が多かったにも関わらず、その集計結果は、答申が出るまで
委員に公表されなかったりしました。
委員が
意見を披露できたのは、6回の会議のうち3回目だけで、4回目には、ごく一部の
意見であった市街地の活性が中心的位置に躍り出て、5回目には、市街地に近い高台に早期の移転をすべきとの答申案が出されるなど、参加した
委員から、4回目で急に答申結果に引き寄せられた感じがしたと証言が出ていたほどです。これらのことから、やはり一番大事な場所の決め方について、市民は事業開始当初から異議と疑義を唱えているのです。
最初のボタンの掛け違えが市民参画という点で、当局と市民の間にずれが生じ、また、市民の代表者である議会の議決結果と市民の思いとの間でそのずれが大きくなってきていることを訴えているのです。
それゆえ、直接民主主義に立って賛成か反対かを意思表示させてほしいという市民の思いは、理解を示すのに何も難しいことではありません。賛成の
意見が多いなら、それで気持ちよく事業を進められることでしょう。反対の
意見が多いなら、やはり民意を大事にする、それこそが市民と協働のまちづくりだと心からそう思います。
市民による
住民投票条例制定の直接請求は、
田辺市政始まって以来初めてのことです。地方自治は、民主主義の最良の学校という格言を市民自ら実行しようとしているときに、顔の見えるこの小さな地域社会において、生き生きとした自治の営みを私たち市議会も後押しすべく、市民の思いに応えようではありませんか。
議員皆様に御賛同を心から呼びかけ、賛成の討論といたします。
(4番 前田佳世君 降壇)
○議長(
安達克典君) 続いて、反対討論の発言はありませんか。
22番、陸平輝昭君。
(22番 陸平輝昭君 登壇)
○22番(陸平輝昭君) 22番、くまのクラブ、陸平輝昭です。
7定
議案第40号
田辺市新
庁舎整備に関する
住民投票条例の制定について、反対の立場で討論を行います。
初めに、新
庁舎整備に向けた議会の対応でありますが、まず、平成28年6月
定例会において、議会各会派から代表を選出する形で市
庁舎整備調査特別
委員会を設置し、その後、平成29年5月、臨時会において新
庁舎整備特別
委員会を設置、そして、平成29年12月
定例会において、新
庁舎整備及びまちづくり等特別
委員会に改編され、現在に至っている中で、新
庁舎整備に関する様々な事柄について議論を進めてきました。それまでの経過としては、平成18年度、平成19年度に実施した市役所本庁舎及び市民総合センターの耐震診断の結果に端を発し、そして平成23年3月に発生した東日本大震災を受けて、災害に強い
庁舎整備は喫緊の課題であることを認識し、将来の新
庁舎整備に向けて
庁舎整備基金の積立てを開始するなどの取組を議会も承認したところであります。
当局においては、平成29年3月に候補地選定調査の結果として、東山を新庁舎の候補地とすることについて特別
委員会で公表され、その後、様々な場面で市民への説明を行うとともに、市民が参画する取組を進めてこられ、そうした過程を経て新
庁舎整備基本計画が策定されました。議会では、必要に応じて特別
委員会を開催し、当局からの説明を求め、真摯かつ慎重に議論を進めてまいりました。
そうした中で、東山へ移転することについては、平成30年9月
定例会において、
田辺市役所の位置に関する条例の一部改正について、私たち議員一人一人が市民の代表という立場で真摯に審議をした上で、特別多数議決により承認し、また、新
庁舎整備に係る予算案をはじめ、土地売買契約の締結などの関連する
議案につきましても、ときには附帯決議として
意見を付した上で議会で承認をしてきたところであります。
改めてこうした過程と経緯を踏まえますと、
住民投票条例をあえて制定する必要はないと考えております。
当局に対しては、今後において、附帯決議の
意見を踏まえながら、市民の安全・安心を支える拠点としての重要な役割をも担う新庁舎の予定どおりの完成を目指し、取り組むよう強く要望いたします。
以上、私の見解を述べて、原案に対する反対討論といたします。
(22番 陸平輝昭君 降壇)
○議長(
安達克典君) 傍聴人、静粛に。
続いて、賛成討論の発言はありませんか。
6番、
久保浩二君。
(6番
久保浩二君 登壇)
○6番(
久保浩二君) 6番、日本共産党、
久保浩二です。
議案第40号
住民投票条例制定に賛成の立場で討論を行います。
住民投票条例制定の実施を求めた住民投票市民の会の請求の要旨には、新庁舎の
移転先を市が
東山オークワ敷地と決めたが、市民にその計画の賛否の意思を示す機会が与えられていなかったということが問われています。しかし、市が提出した条例制定の
意見書には、その問いには一切触れられていません。
次に、南海トラフの巨大地震の際、周囲3方が浸水し、孤立して防災機能喪失の懸念が払拭できず、予想される巨大津波による市街地の溺死者約1万人の人命救助を最優先に考えれば適切な
移転先とは言い難いという指摘には、市は、東山の敷地は、津波、洪水の想定浸水域外であり、接続する道路も複数確保できる場所であり、災害対策本部機能を全うできるものと考えていると答えています。
しかし、接続する道路は、あけぼの東山2号線以外は全て浸水地域からの道路であり、巨大津波に見舞われれば、人命救助に使える道路は接続していても機能しないことは明白であります。
次に、東山オークワ建物は、耐震基準を満たしてなく、耐震工事または建て直すか改修しなければ営業が続けられない建物であった。なのに、市の負担で建物を解体し、更地にした上で、更地価格で買い取るという事実はオークワ救済策という疑惑を否定できず、不適切な移転計画というほかはないという指摘に、市は、オークワが補償を一切求めないこと、テナントの賃借人に対する権利補償については、オークワの責任と負担において実施することを確認した。新
庁舎整備事業にオークワの深い理解があった。加えて、市民の利便性の確保のため、新店舗を含む店舗駐車場棟整備に当たり、オークワ社も相応の負担をされていることから、オークワ救済策という指摘は当たらないと書かれていますが、市役所が
東山オークワ敷地と決めていなければ、オークワ社は自身で店舗の改修や建て替えをしなければならなかったことを考えれば、その部分を
田辺市のお金、税金でやってもらったということは、明らかにオークワ救済策という疑惑を持たれても仕方がないと私は考えます。
それに、
田辺市の市章、マークとオークワ社の店舗名が並べて表示されている建設中の新店舗は、
田辺市とオークワは一体だと表しているのだと思えます。その新店舗の貸付料を月20万円余りということでオークワ社と契約を決めようとしていることは、営利企業、商業施設への常識的な貸付料とは到底思えない金額は、オークワ優遇、救済策と思われても仕方がないと思います。
先日、知人が勤める企業が
コロナ禍による不況で倒産しました。この企業は、雇用調整助成金を受けながら事業を続けていましたが突然倒産しました。そこで働いていた従業員数十名は、年末が迫る中失業しました。現在、次の仕事を求めて、仲間と力を合わせて求職活動をしています。ほかにもコロナの影響で廃業をする、解雇されるなど、生きていくことに必死になっている方が多くいます。こんな中、高額な建設費を縮小して、困っている市民の暮らしを守るために税金を使うべきだという声がたくさんあります。
また、現庁舎より海側の扇ヶ浜に建設した武道館が巨大津波への対策ができているのであれば、市役所を東山敷地へ移転せずに現地の建て替えでよかったのではないかという声や指摘にも答えていません。
市民の理解が得られているという自信が、
田辺市、そして
田辺市議会にあれば、住民投票で市民の
意見を聞くことを恐れずに、住民投票を堂々と実施し、市民の
意見を表明できる場をつくることが民主主義ではないでしょうか。
以上、賛成討論とします。
(6番
久保浩二君 降壇)
○議長(
安達克典君) 他に討論はありませんか。
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第27号 令和2年度
田辺市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)について、お諮りいたします。
議案第27号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第27号は可決いたしました。
◎日程第31 7定
議案第28号
田辺市
後期高齢者医療に関する条例の一部改正について
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第28号
田辺市
後期高齢者医療に関する条例の一部改正について、お諮りいたします。
議案第28号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第28号は可決いたしました。
◎日程第32 7定
議案第29号 令和2年度
田辺市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第29号 令和2年度
田辺市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について、お諮りいたします。
議案第29号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第29号は可決いたしました。
◎日程第33 7定
議案第30号
田辺市
介護保険条例の一部改正について
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第30号
田辺市
介護保険条例の一部改正について、お諮りいたします。
議案第30号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第30号は可決いたしました。
◎日程第34 7定
議案第31号 令和2年度
田辺市
介護保険特別会計補正予算(第2号)
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第31号 令和2年度
田辺市
介護保険特別会計補正予算(第2号)について、お諮りいたします。
議案第31号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第31号は可決いたしました。
◎日程第35 7定
議案第32号 権利の放棄について
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第32号 権利の放棄について、お諮りいたします。
議案第32号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第32号は可決いたしました。
◎日程第36 7定
議案第33号 権利の放棄について
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第33号 権利の放棄について、お諮りいたします。
議案第33号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第33号は可決いたしました。
◎日程第37 7定
議案第34号 令和2年度
田辺市
同和対策住宅資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第34号 令和2年度
田辺市
同和対策住宅資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)について、お諮りいたします。
議案第34号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第34号は可決いたしました。
◎日程第38 7定
議案第35号 令和2年度
田辺市
水道事業会計補正予算(第2号)
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第35号 令和2年度
田辺市
水道事業会計補正予算(第2号)について、お諮りいたします。
議案第35号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第35号は可決いたしました。
◎日程第39 7定
議案第40号
田辺市新
庁舎整備に関する
住民投票条例の制定について
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第40号
田辺市新
庁舎整備に関する
住民投票条例の制定について、お諮りいたします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する
委員長の
報告は、否決であります。
したがって、原案について採決いたします。
議案第40号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立少数)
○議長(
安達克典君) 起立少数であります。
よって、7定
議案第40号は、否決いたしました。
◎日程第40 7定
議案第41号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第13号)
○議長(
安達克典君) 続いて、7定
議案第41号 令和2年度
田辺市
一般会計補正予算(第13号)について、お諮りいたします。
議案第41号は、
委員長の
報告のとおり可決することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、7定
議案第41号は可決いたしました。
◎日程第41
議員派遣の件について
○議長(
安達克典君) 続いて、日程第41
議員派遣の件についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本件については、地方自治法第100条第13項及び
会議規則第168項の規定により、お手元に配付の
議員派遣の件のとおり議員を派遣いたしたいと思います。
これに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
なお、この際お諮りいたします。
ただいま議決されました派遣期間等議決事項について、諸般の事情により変更がある場合は、議長に一任願いたいと思います。
これに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、さよう決しました。
◎日程第42
委員会の
継続審査について
○議長(
安達克典君) 続いて、日程第42
委員会の
継続審査についてを議題といたします。
この場合、閉会中の
委員会の
継続審査について
報告いたします。
各
常任委員会、議会運営
委員会及び特別
委員会の
委員長から、目下、
委員会において審査または調査中であります、お手元に配付の申出事件一覧表に記載のとおりの事件について、
会議規則第112条の規定により、閉会中も審査または調査を継続いたしたい旨の申出があります。
それでは、ただいま
報告いたしました
委員会の
継続審査についてお諮りいたします。
各
委員長の申出のとおり、それぞれの
委員会において、閉会中も審査または調査を継続することに異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長(
安達克典君) 異議なしと認めます。
よって、各
委員長の申出のとおり、それぞれの
委員会において閉会中も審査または調査を継続することに決しました。
以上をもって、本
定例会に付議されました
議案は、全て議了いたしました。
他に発言、その他ありませんか。
(「なし」の声あり)
◎
市長閉会の挨拶
○議長(
安達克典君) それでは、
市長から閉会に当たっての挨拶のため、発言を求められておりますので、これを許可いたします。
市長、
真砂充敏君。
(
市長 真砂充敏君 登壇)
○
市長(
真砂充敏君) 令和2年第7回
田辺市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
去る11月27日に開会いたしました本
定例会も、議員各位の御理解と御協力の下、本日、最終日を迎えることができました。提出させていただきました様々な
議案につきまして、終始にわたり熱心かつ慎重なる御審議をいただき、厳正に採決を賜りましたことに、この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。
さて、今年もいよいよ残すところあと10日となりました。道沿いから見える梅畑の木々も葉を落とし、来春に向けて準備を始めている様子です。同時に梅農家の方々の手により、勢いよく伸びた徒長枝の剪定作業が日ごとに進んでいく情景が目に入り、季節に寄り添いながら連綿と続けられる農家の方々の営みに感じ入ります。
梅の生産販売等に関しましては、今議会の一般質問でも御質問いただいたところですが、このほどの近畿農政局の発表によりますと、本年の県内の梅収穫量は4万1,300トンで、昨年より3割近くも減少し、56年連続で収穫量日本一は維持したものの、平成5年以降で最少となりました。梅産業は、地域経済への影響が大きい、大変裾野が広い基幹産業でありますので、来年におきましては、梅産業に関わる人々にとりましても希望の年となることを心より願っています。
翻って、この一年を振り返ってみますと、今年は、やはり世界史にも刻まれるであろう新型コロナウイルス感染症拡大に尽きるのではないかと思います。私たちがこれまで経験したことのないほどの影響と混乱を及ぼす出来事であり、つい1年前には、小さなお子様から高齢者の方までの全ての人々が、常時マスクを着用して生活することなど想像だにできませんでした。
こうした中、今般の新しい生活様式の下で、市民の皆様におかれましては、お一人お一人が常に感染拡大防止に気を配って御協力いただいておりますことに、改めて心より感謝申し上げる次第です。
第3波とも言われる都市圏をはじめとする全国的な感染拡大の状況下では、年初からすぐに
コロナ禍以前のような社会経済活動の再開とはなかなかいかないでしょうし、来年もまだまだ難しい局面が訪れるかも分かりませんが、市民の皆様の御支援、御協力をいただきながら、市といたしましてもできうる限りの対策や支援を、時期を逸することなく実行し、この難局を共に乗り越えてまいりたいと思います。
さらには、これまでの魅力ある地域資源に加えて、今年完成いたしました、市街地
活性化施設tanabe en+(たなべえんプラス)や植芝盛平翁の記念館を併設した武道館にも多くの人々が集い、にぎわい、そして様々な交流が生まれる一年となるよう願い、魅力あふれる地域の創造にも全力で邁進していく所存ですので、議員各位におかれましても、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、議員並びに市民の皆様方をはじめ、日頃から市民の皆様への情報提供に御尽力をいただいております報道関係各位、そして今年1年お力添えを賜りました多くの皆様方の御厚情に深く感謝を申し上げまして、閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
(
市長 真砂充敏君 降壇)
◎議長閉会の挨拶
○議長(
安達克典君) 令和2年12月
定例会の閉会に当たり、私からも一言、御挨拶を申し上げます。
去る11月27日に開会いたしました本
定例会は、提出されました全ての
議案を議了し、閉会の運びとなりました。議員各位には、開会以来本日まで、諸
議案の審議等に御精励を賜り、加えて、議会運営に当たりましても、特段の御理解と御協力を賜りましたこと、感謝申し上げたいと思います。
一般質問には14名の議員が登壇され、コロナ対策をはじめ、市政運営の課題に向けての取組など、当局の見解をただされるとともに活発な議論が展開されました。また、
市長はじめ当局の皆様には、誠実に対応していただき、お礼を申し上げます。
さて、今年1年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が世界中で蔓延し、東京オリンピック・パラリンピックが1年延期になるなど、国内経済に未曽有の危機をもたらすとともに、戦後最大の世界経済の落ち込みとなりました。
そうした中、
田辺市議会では、市民の生活と命を守る対策を早急に講じるため、4月、5月、8月に臨時会を開催し、新型コロナ対策の各種支援事業について審議するとともに、議会からも市民の不安軽減に向けた要望事項を取りまとめ、
市長に提案を行うなど、新型コロナウイルスの感染症対策に明け暮れた1年でありました。
冬を迎えて、1日当たりの感染者が3,000人を超え、感染の再拡大に拍車がかかっており、政府は、GoToトラベルの全国一斉停止や、追加の経済対策を決定するなど、コロナとの戦いはこれからも長期戦となります。今後も引き続いて、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図り、ちゅうちょなく必要な対策に取り組んでいただきますようお願いするものであります。
また、国政では、7年8か月に及ぶ長期政権の安部首相が退陣し、9月には、新たに菅内閣が発足いたしました。政治の上でも激動の1年でありました。
一方、市政に目を向けますと、新武道館及び植芝盛平記念館や新斎場に加え、tanabe en+(たなべえんプラス)等、大型プロジェクトが次々と完成をいたしました。また、新
庁舎整備事業については、既存建物解体工事の契約締結
議案が先ほど可決し、いよいよ来年から解体工事が始まります。
こうした基盤整備を追い風として、様々な施策を通して
田辺市の魅力や価値を高め、交流人口や関係人口の増大につながる取組に加え、令和3年は、新たな
田辺市の未来を切り開く政策にも、職員一丸となって取り組んでいっていただきますようお願いしておきます。
そして、今年もまた、全国各地で記録的な豪雨による大規模な河川氾濫や土砂災害により多数の被害が発生するとともに、本市でも、県道
田辺龍神線が通行止めとなりました。このように、毎年、住民生活の安全・安心が脅かされる事態が生じていることから、防災・減災国土強靭化対策の継続的な取組が必要であると強く感じたところであります。
本
定例会では、新
庁舎整備について、市民から地方自治法の規定による計画の賛否を問う
住民投票条例制定の
議案が提出されましたが、こうした直接請求は、
田辺市では初めてのことであり、慎重に審議を行いました。今後とも、新
庁舎整備については、様々な
意見にも耳を傾けながら、慎重かつ公平に事業を進めていただきますことを重ねてお願いしておきます。
さて、一般質問におきまして、真砂
市長がこれまでの市政運営の成果と課題を述べながら、持続可能なまちづくりを進めていく決意とともに、次期
市長選に向けての新たな取組に対する揺るぎない意思を感じました。私ども市議会議員も残された任期を全うし、市民の負託に応えるため、さらに精進しなければならないと考えているところでもあります。
いよいよ本年もあと10日を残すのみとなりました。
コロナ禍の状況の中、何かと慌ただしい時期となりますが、議員並びに当局各位には、寒い季節どうか健康には十分に留意され、市政発展と市民福祉の向上のため御活躍いただきますとともに、輝かしい新年を迎えられますよう御祈念申し上げます。
最後に、改めまして新型コロナウイルス感染症の終息を願うとともに、報道関係各位の御協力にお礼を申し上げまして、閉会の御挨拶といたします。ありがとうございました。
閉 会
○議長(
安達克典君) それでは、これをもって、令和2年11月27日招集の令和2年第7回
田辺市議会定例会を閉会いたします。
(午後 2時11分)
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
令和2年12月21日
議 長 安 達 克 典
議 員 二 葉 昌 彦
議 員 安 達 幸 治
議 員 塚 寿 雄...