奈良市議会 > 2023-12-20 >
12月20日-06号

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  1. 奈良市議会 2023-12-20
    12月20日-06号


    取得元: 奈良市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    令和 5年 12月 定例会令和5年奈良市議会12月定例会会議録(第6号)-----------------------------------   令和5年12月20日(水曜日)午後2時0分開議----------------------------------- 議事日程  日程第1 議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第5号)       議案第122号 令和5年度奈良市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)       議案第123号 令和5年度奈良市土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)       議案第124号 令和5年度奈良市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)       議案第125号 令和5年度奈良市水道事業会計補正予算(第1号)       議案第126号 奈良市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定について       議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について       議案第128号 奈良市一般職の職員の給与に関する条例及び奈良市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正について       議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について       議案第130号 災害派遣手当等の支給に関する条例の一部改正について       議案第131号 奈良市手数料条例の一部改正について       議案第132号 奈良市子ども医療費の助成に関する条例等の一部改正について       議案第133号 奈良市国民健康保険条例の一部改正について       議案第134号 奈良市地域ふれあい会館条例の一部改正について       議案第135号 奈良市体育施設条例の一部改正について       議案第136号 奈良市自転車駐車場条例の一部改正について       議案第137号 奈良市営住宅条例等の一部改正について       議案第138号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について       議案第139号 財産の処分について       議案第140号 工事請負契約の締結について       議案第141号 工事請負契約の締結について       議案第142号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第143号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第144号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第146号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第147号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第148号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第149号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第150号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第151号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第152号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第153号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第154号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第155号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第156号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第157号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第158号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第159号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第160号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第161号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第162号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第163号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第164号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第165号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第166号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第167号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第168号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第169号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第170号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第171号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第172号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第173号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第174号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第175号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第176号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第177号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第178号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第179号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第180号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第181号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第182号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第183号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第184号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第185号 公の施設の指定管理者の指定について       議案第186号 南山城村道路線認定に伴う承諾について       議案第187号 奈良市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について       議案第188号 工事請負契約の締結について       議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について----------------------------------- 本日の会議に付した事件  第1、報告 補正予算等特別委員会の正副委員長の互選報告について  第2、報告 行財政改革及び公共施設等検討特別委員会の正副委員長の互選報告について  第3、議案の訂正について  第4、日程第1  第5、日程第2 議案第189号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第6号)(日程追加)  第6、動議 ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な診療上の評価等を求める意見書  第7、陳情第40号 年金制度における外国人への脱退一時金の是正を求める意見書の採択を求める陳情  第8、請願第6号 奈良市総合福祉センター本館の廃止撤回を求める請願書 外1件  第9、請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書に関する中間報告について  第10、請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書の付託替え及び閉会中継続審査申出について  第11、閉会中継続審査・調査申出について----------------------------------- 出席議員(37名)  1番 塚本 勝君      2番 榎本博一君  3番 岡田浩徳君      4番 山岡稔季君  6番 山出哲史君      7番 岡本誠至君  8番 桝井隆志君      9番 白川健太郎君  10番 道端孝治君      11番 太田晃司君  12番 佐野和則君      13番 柳田昌孝君  14番 宮池 明君      15番 早田哲朗君  16番 樋口清二郎君     17番 鍵田美智子君  18番 下村千恵君      19番 阪本美知子君  20番 山口裕司君      21番 山本直子君  22番 八尾俊宏君      23番 山本憲宥君  24番 横井雄一君      25番 大西淳文君  27番 田畑日佐恵君     28番 九里雄二君  29番 松石聖一君      30番 内藤智司君  31番 酒井孝江君      32番 井上昌弘君  33番 北村拓哉君      34番 森田一成君  35番 土田敏朗君      36番 北 良晃君  37番 中西吉日出君     38番 伊藤 剛君  39番 森岡弘之君 欠席議員  なし 欠番  5番 26番----------------------------------- 説明のため出席した者  市長       仲川元庸君   副市長      鈴木千恵美君  副市長      真銅正宣君   危機管理監    下畑 宏君  総合政策部長   山岡博史君   総務部長     吉村啓信君  市民部長     谷田健次君   福祉部長     嵯峨伊佐子君  子ども未来部長  小澤美砂君   健康医療部長   増田達男君  環境部長     山口浩史君   観光経済部長   栗山 稔君  都市整備部長   梅田勝弘君   建設部長     田上智弘君  企業局長     池田 修君   消防局長     北 昌男君  教育長      北谷雅人君   教育部長     竹平理恵君  監査委員     東口喜代一君  総合政策課長   田中隆司君  財政課長     松本賀史君----------------------------------- 事務局職員出席者  事務局長     中井史栄    事務局次長    児林尚史  議会総務課長   井ノ上寿苗   議事調査課長   秋田良久  議事調査課長補佐 杉野真弥    議事係長     中山辰郎  議事調査課書記  財間淳也-----------------------------------   午後2時0分 開議 ○議長(北良晃君) 休会前に引き続き、会議を開きます。----------------------------------- △報告 補正予算等特別委員会の正副委員長の互選報告について ○議長(北良晃君) 私より御報告申し上げます。 去る12日の本会議において設置されました補正予算等特別委員会の委員長に39番森岡君、副委員長に3番岡田君がそれぞれ互選されました。----------------------------------- △報告 行財政改革及び公共施設等検討特別委員会の正副委員長の互選報告について ○議長(北良晃君) また、去る12日の本会議において設置されました行財政改革及び公共施設等検討特別委員会の委員長に30番内藤君、副委員長に39番森岡君がそれぞれ互選されました。----------------------------------- △議案の訂正について ○議長(北良晃君) 次に、議案の訂正についてお諮りいたします。 去る18日付で議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について、賛成者の一人である森岡議員の賛成を取り消す旨の訂正願が提出者より議長宛てに提出されました。 申出のとおり、議案の訂正を承認することにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議会議案第4号の訂正を承認することに決定いたしました。----------------------------------- △議案の訂正について  申出どおり承認と決定----------------------------------- △日程第1 議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第5号) 外68件 ○議長(北良晃君) 日程に入ります。 日程第1、議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算より議案第188号までの68議案及び議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について、以上69議案を一括して議題といたします。 本案は、去る12日の本会議において補正予算等特別委員会に付託いたしました案件であります。 お手元に御配付いたしておりますとおり、委員長から議長宛て、委員会審査報告書が提出されております。 これより委員長の報告を求めます。 39番森岡君。   (39番 森岡弘之君 登壇) ◆39番(森岡弘之君) 私より、去る12日の本会議におきまして、補正予算等特別委員会に付託を受けました議案第121号より第188号までの68議案及び議会議案第4号の計69議案につきまして、審査の経過及び結果を報告します。 委員会は、去る12日、15日及び18日の3日間開催し、審査を行いました。 15日及び18日は付託議案に対する質疑を行いました。 主な質疑は次のとおりであります。 まず、委員より、議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について及び議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について、職員の処遇改善には賛成だが、激しい物価高騰等により市民生活が深刻な打撃を受けている中、自らの期末手当増額を提案し、議決する立場であることを考えれば、特別職と議員の報酬増額には賛成できないとの意見がありました。 また、議案第188号 工事請負契約の締結について、環境清美工場焼却施設規模改修工事の入札から開札に係る手続に関して、奈良市が開札前に入札者と頻繁にやり取りしていることは、妥当性を欠くのではないかとの質疑がありました。 次に、委員より、議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算第5号に係る給食費食材経費について、現在の物価高騰への認識、今後の国からの交付金の見込み及び物価高騰を加味した来年度の予算編成について。また、議案第137号 奈良市営住宅条例等の一部改正について、条例改正による変更点及び来年度からの具体的な計画についての質疑がありました。 次に、委員より、議案第143号 公の施設の指定管理者の指定について、入江泰吉記念奈良市写真美術館の指定管理期間が令和6年度から令和10年度までの5年間であるが、これまでも同様であったのか。指定管理期間を決めた理由について。また、議案第135号 奈良市体育施設条例の一部改正について、鴻ノ池ランニングステーションの内容と利用方法や施設の管理体制、安全面についての質疑がありました。 次に、委員より、環境清美工場規模改修工事について、三機工業株式会社が行った過去の工事に対する不備への今後の対応及び新たな対策工事が加わったことにより、大規模改修工事が予定どおりの工期内で完了するのかについて。また、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について、今回、公募という方針に至った理由及びこれまで音声館で行われていた各事業を新しい指定管理者が継承できるのかとの質疑がありました。 次に、委員より、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について、長年かけてつくり上げてきた音声館のソフト面について、指定管理者が替わることによってどのような影響があるのか。また、議案第188号 工事請負契約の締結について、市として三機工業株式会社に対して何らかのペナルティーを与えることはできないのかとの質疑がありました。 次に、委員より、会計年度任用職員の正規職員に準じた給料の改定については、地方交付税措置されるため、当該交付税を活用すれば、令和6年4月からの施行ではなく、遡って令和5年4月から適用できるのではないか。また、奈良市音声館について、新たなビジョンに基づく施設運営は令和7年度から開始するとしているが、指定管理期間を令和6年度からとしたのはなぜかとの質疑がありました。 次に、委員より、会計年度任用職員の給料表の改定について、正規職員と同様に令和5年4月からの適用にしない理由と、中核市や県及び県下市町村の給料表改定の実施時期について。また、一時保護児童や児童養護施設等への入所児童数が増加すれば、職員の負担も増加すると考えるが、その対応についての質疑がありました。 次に、委員より、環境清美工場規模改修工事における市民への影響について。また、西部生涯スポーツセンター屋内温水プール等18体育施設の指定管理者選定についての質疑がありました。 次に、委員より、議案第138号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について、市立病院に行きにくくなり、市民の健康を悪化させる原因となりかねない。土曜日休診はやめるべきではないかとの質疑がありました。 次に、委員より、議案第174号 公の施設の指定管理者の指定について、青少年野外活動センター指定管理者への負担が大きいのではないか。また、学習支援業務委託の変更内容と今後の委託先選定についての質疑がありました。 次に、委員より、子ども医療費助成等現物給付方式拡大事業に係る具体的な事業内容について。また、本市が過去3年間で三機工業株式会社か、あるいは関連会社に発注した事業の内容と奈良市の支払い総額についての質疑がありました。 以上が質疑の概要であります。 質疑終結後、田畑委員から議案第121号に対する修正案が、内藤委員から議案第129号に対する修正案が提出され、それぞれ提案説明を受け、修正案に対する質疑を行った後、全ての付託議案を一括して討論を行い、その後、分割して採決を行いました。 その結果、議案第145号は起立少数により否決すべきものと決定し、議会議案第4号は可否同数のため委員長裁決をもって否決すべきものと決定し、議案第127号は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定し、議案第137号は多数を持って原案どおり可決すべきものと決定し、田畑委員から提出された議案第121号に対する修正案は多数をもって可決すべきものと決定し、議案第121号の修正可決した部分を除くその他の部分は満場一致をもって原案どおり可決すべきものと決定し、議案第131号は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定し、議案第188号は多数をもって原案に同意すべきものと決定し、議案第138号は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定し、内藤委員から提出された議案第129号に対する修正案は満場一致をもって可決すべきものと決定し、議案第129号の修正可決した部分を除くその他の部分は満場一致をもって原案どおり可決すべきものと決定し、議案第122号より第126号までの5議案、第128号、第130号、第132号より第136号までの5議案、第142号より第144号までの3議案及び第146号より第187号までの42議案、以上57議案はいずれも満場一致をもって原案どおり可決すべきものと決定し、議案第139号より第141号までの3議案はいずれも満場一致をもって原案に同意すべきものと決定した次第であります。 以上で委員長報告を終わります。 ○議長(北良晃君) ただいま補正予算等特別委員長より報告がありましたが、委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 質疑なしと認めます。 これより討論を行います。 討論は一括して行います。 通告がございますので、発言を許します。 33番北村君。   (33番 北村拓哉君 登壇) ◆33番(北村拓哉君) 日本共産党奈良市会議員団の北村拓哉です。 私は、会派を代表して討論を行います。 ただいま議題とされている案件のうち、まず、委員会修正案についてですが、議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算第5号に対する修正案に賛成し、修正部分を除く原案については、意見を付して賛成します。 また、議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてに対する修正案に賛成し、修正部分を除く原案については、意見を付して賛成します。 次に、議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案第131号 奈良市手数料条例の一部改正について、議案第137号 奈良市営住宅条例等の一部改正について、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について、議案第188号 工事請負契約の締結について、議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正についての6議案に反対し、議案第126号 奈良市情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定について、議案第133号 奈良市国民健康保険条例の一部改正について、議案第138号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正についての3議案には意見を付して賛成します。また、残余の議案には賛成します。 以下、理由を述べます。 まず、修正案及び修正部分を除く原案についてです。 議案第121号の修正案は、一般会計補正予算第5号の原案のうち、指定管理者による奈良市音声館の管理に要する債務負担行為補正の経費の事項について、限度額をゼロ円に修正しようとするものです。これは、議案第145号と対になるものでありますが、後に述べる理由により、議案第145号に反対することから、本修正案には賛成します。 修正部分以外の残りの議案には以下の意見を付して賛成します。 補正予算には、地方公共団体の基幹業務の標準化に向けたシステム改修予算が計上されています。今回、税と住民情報の全国的な自治体基幹情報システムの標準化に向けてのシステム改修でありますが、国が標準化の対象とする業務は20あり、今後、国保や介護保険、生活保護、児童手当などに拡大されていきます。情報システムが全国一律に標準化されることになり、自治体独自の施策が今後も実施できるのかどうかが重要な争点になります。予算がないからというだけでなく、全国の標準化システムに合わないからという理由で独自施策を廃止する事例も生まれています。例えば滋賀県甲賀市では、国保料の納入システムをクラウドの標準パッケージに合わせたことにより、国保料の年間納期が12回から10回に減らされました。国の方針を無批判に受け入れるのではなく、住民や職員の意見を十分に反映させ、住民要求に寄り添った独自施策を実施できる情報システム整備を求めます。 関連して、議案第126号についても併せて述べます。 本議案は、申請、届出などの行政機関が行う手続について、書面だけではなくオンラインの手続を可能にしようとするものです。行政手続のオンライン化自体は市民の利便性向上や行政処理の迅速化、効率化につながる側面もある一方、個人情報漏えいの危険性や行政による個人情報管理の強化も懸念されるところであり、個人情報保護制度の確立強化と一体に取組を要望します。 個人情報に関わる問題では、先日も本市に関わる案件として、奈良県国民健康保険団体連合会が業務委託していた民間業者が、本市も含む被保険者の個人情報を不正に持ち出し、第三者に流出させた可能性があることが判明しました。個人情報保護は自治体に課せられた重要な責務であり、個人情報保護制度の確立強化、環境整備を重ねて求めるものです。 補正予算には、コンビニ交付システム改修の関連経費も含まれています。マイナンバーカードの取得率が増えるのに伴い、コンビニ交付数も増加しておりますが、コンビニでは操作がうまくいかず従業員の手を借りるなど、通常のコンビニ業務以外の従業員負担が増えており、問題と言わねばなりません。コンビニ交付システム改修は戸籍法の改正に基づくものですが、マイナンバーカードの推進と一体に個人情報のひもづけがよりしやすくなり、利便性が高まることは、情報漏えいなどの新たなリスクが高まる問題点がある点も指摘をしておきます。 給食食材調達経費についてです。 これは給食食材の価格高騰に伴う食材購入費の増額分の補正です。物価高騰の現状に鑑み、給食費の値上げについては慎重に検討を重ねる必要があると答弁がありました。他市の動向を見極めるとも言われましたが、そうであるならば、他市で進み出した給食費無償化に向けた検討を進めるよう求めます。また、来年度の予算編成に関して、物価高騰継続を見込んで、できるだけ不足が生じないよう予算措置したいと答弁されました。必要な予算措置を求めます。 太陽光発電設備導入可能性診断調査委託及び脱炭素先行地域計画策定業務委託に関する債務負担行為補正についてです。 どちらもカーボンニュートラルの実現に向けた取組を事業化するための前段階調査と、国からの交付金を確保するためにエントリーするための計画策定業務を外部委託しようとするものです。特に脱炭素先行地域計画策定業務委託については、国が100か所選定するうち74か所が既に決定しており、残り26か所の指定の中に入れるかどうかという狭き門となっています。これらの費用が奈良市のカーボンニュートラル達成に資するものとなるよう要望します。 現物給付方式を高校生、18歳年度末まで拡大することに伴うシステム改修経費についてです。また、これと一体にその根拠となる条例改正案も提案されています。18歳年度末までの現物給付方式を県の助成制度としても進めていくという新たな局面を切り開いた何よりの原動力は市民の長年にわたる粘り強い運動にあり、我が党も力を合わせ議会論戦などに一貫して取り組み、市民運動を広げるためにも力を尽くしてきました。誰もが経済的な心配をすることなく安心して医療にかかれるよう環境整備することは、行政の責務です。 今後、福祉医療制度の拡充に関しては、一部負担金の撤廃が中心課題となります。市長は、一部負担金が過度な受診を抑制すると言いますが、本会議質問で具体例を示して述べたとおり、実際は逆で、一部負担金がハードルとなり、適切な受診を阻害しているのが実態です。過度な受診を心配するよりも、お金がかかるために必要な受診すら控えている人がいることのほうが問題だと思います。子ども医療費無料化は、全ての子育て家庭にとって何よりの希望、救いだというこの保護者の切実な思いや願いを正面から受け止め、少子化対策の観点からも県下他市で既に実施しているように、本市でもまずは未就学児の一部負担金撤廃へ市独自に踏み出すよう、市長の決断を求めます。 AI学習ドリル導入経費に関する債務負担行為補正についてです。 教育課程の編成権は、一つ一つの学校にあります。教育課程編成の主体は各学校と教師にあることを踏まえ、使用を現場に一律に強制することなく、子供たちの実情に応じた柔軟な対応を求めます。 次に、議案第129号の修正案についてです。 本修正案は議案原案のうち、会計年度任用職員に関する常勤職員の給与改定に準じた給与引上げの時期について、令和6年4月1日から施行となっているのを令和6年1月1日から施行に修正し、改定時期を早めようとするものです。 いわゆる新自由主義が台頭する下で、公共の役割と責任が縮小・放棄され、業務の民間委託と公務員の大幅削減が進められており、正規職員を削減する代わりに非正規雇用が増やされ、本市でも全職員の約半数が会計年度任用職員です。また、会計年度任用職員は年収200万円未満の人が6割も存在するなど、官製ワーキングプアと言われる低賃金を余儀なくされ、そのほとんどが女性です。早急に待遇改善を図らねばなりません。 全国の公務現場の運動、改善を求める声の高まりが、この間の地方自治法の改正や人事院勧告へとつながり、会計年度任用職員の待遇改善の新たな局面が開かれました。本年5月2日に全国の自治体に向けて、常勤職員の給与改定が行われた場合における会計年度任用職員の給与に係る取扱いについての総務省通知が発出されておりますが、修正案はこれを踏まえ、会計年度任用職員の給与引上げの改善を図ろうとするものであり、賛成します。 また、修正部分以外のパートタイムを含む会計年度任用職員の勤勉手当の支給も重要な前進です。我が党は公共の役割を取り戻し、必要な正規職員の増員とともに、会計年度任用職員の待遇改善へ引き続き力を尽くすものです。 続いて、反対する議案について述べます。 まず、議案第127号及び議会議案第4号についてです。 激しい物価高騰、上がらない賃金、年金により、市民生活が重大な打撃を受けています。僅かな減税と給付金の支給の後には、軍拡大増税が待ち受けています。その一方で、自民党の主要派閥で政治資金パーティーが裏金づくりの舞台になっている疑惑が明るみになり、政治と金の問題に国民の怒りが沸騰しています。こうした現在の特別の状況を考慮すれば、自らの期末手当増額を提案し、議決する立場の特別職と議員については、お手盛りとの指摘を受けかねず、賛成することはできません。 次に、議案第131号についてです。 本議案は、戸籍法の一部改正に伴い、戸籍の謄本及び除かれた戸籍の謄本等の広域交付等に係る手数料を新設しようというものです。大本の戸籍法改正により、法務省が戸籍データを一元管理し、全ての市町村からアクセスが可能となり、情報漏えいや悪用、プライバシー侵害の危険が一層高まります。マイナンバーと戸籍関係情報がコンピューターネットワークで関連づけられることによる情報漏えいリスクの拡大も懸念され、根本的な問題があることから、本議案には賛成できません。 次に、議案第137号についてです。 本議案は、奈良市の新たな行財政改革計画の取組項目に基づき、市営住宅等の管理に指定管理者制度の導入ができるよう所要の改正を行うというものです。民間企業にとっては、市営住宅等の管理に参入できることで信頼性の高いビジネスというメリットがありますが、住民にとっては、住宅に最終的な責任を持つ市と接する機会を極端に減少させ、居住環境の問題や居住者の要望が市に届きにくくなり、既に指定管理者制度を導入しているところでも問題も起きています。 新たな行財政改革計画では、指定管理者制度を導入することで、民間等のノウハウを生かした運営管理、民間資金による整備や建て替えが可能になり、管理費の縮減が期待できるとしておりますが、そのことによって、住民に不利益が生じる懸念があります。自治体の公的責任を後退させる可能性や危険性が高いと言わねばならず、反対します。 次に、議案第145号についてです。 奈良市音声館の管理運営はならまち振興財団、現在は総合財団が担っておりますが、市民の文化の向上に資する取組を行うとともに、奈良の文化を発信し、多くの市民に様々な文化体験の機会を提供するなど、奈良市の文化振興における大きな役割を果たしてきたと答弁がありました。 音声館は音楽療法室と共に活動を展開し、多くの成果を挙げ、これらは奈良市の誇れる事業でしたが、仲川市長就任によって実施された事業仕分で不要とされ、音楽療法室がなくされたことに残念という声が多くありました。その後も、音楽療法士の方が数人おられ、その事業を引き継ぐ形となって老人福祉施設などに派遣され、音楽療法で機能回復訓練などを担ってきたという経緯もあります。音声館は市民にとって様々な役割を果たし、この場所から様々な人材、様々な子供たちが育っています。音声館の果たしてきた役割や設立当初の趣旨を踏まえると、今回奈良市が提案する指定管理者については、再考が必要ではないかと指摘させていただきます。 次に、議案第188号についてです。 補正予算に計上されている環境清美工場の1号炉のガス冷却塔下シュート改修工事は、緊急に必要な改修として反対するものではありません。また、同工場の大規模改修工事についても、工場が移転するまでの想定される10年以上の間、市民生活にとって1日も欠かすことのできないごみ焼却処理施設であり、老朽化した施設の大規模改修自体は必要な工事だと考えます。 本議案は、環境清美工場焼却施設の大規模改修について、契約金額139億9200万円で日立造船株式会社と工事請負契約を締結しようとするものですが、この工事請負契約議案は問題が多過ぎます。 同工事を行うに当たっては一般競争入札の方法が取られ、入札参加は日立造船だけでありました。しかし、開札直前になって日立造船から、21年前の三機工業が実施したダイオキシン削減対策工事に関わる建屋構造確認を自社で行ったところ、荷重条件を大きく上回っている可能性があるとの疑義が文書で通知され、2週間開札を延期しました。 開札となったのは、日立の指摘を三機が受け入れ、対策工事費を自社負担で行うと表明したからです。三機の回答によると、詳細設計完了後、最終的な設備機器の重量を考慮に入れた構造計算を再度行うことを失念していたという驚くべき内容です。なぜこんなずさんな工事になったのか、構造計算の誤りを市がなぜ見抜けなかったのか、再発防止はどうあるべきか、ここを検証しなければ同じ過ちを繰り返しかねません。 まず第1に、入札における透明性、公平性が確保されていません。奈良市がこの工事に関して入札前に示した現場説明書では、設計図書等への質疑は10月25日で締切りとなっています。しかし、この締切日が過ぎても、入札参加当事者である日立造船と奈良市との間で、当初の開札日前に1回、延期された開札日までにさらに3回の計4回、開札前に文書だけでもやり取りが行われています。開札前に入札当事者と頻繁にやり取りすること自体異例中の異例であり、公平性の面で厳に慎まねばなりません。仮に複数の入札参加があれば、こうした対応をしたのでしょうか。一旦入札を中止して仕切り直し、公平性を担保すべきだったと考えます。 また、既に札を入れた後のやり取りであり、金額の変更はできないから公平性に問題はないと言われますが、金額の変更はできないものの、今回のように工事の仕様や範囲に影響を与えることはあり得ることです。 また、入札に参加しようとする者が設計図書等への質問がある場合、奈良市はそれへの回答をしなければなりません。奈良市が、入札申請が複数の場合は回答を公表、1者の場合は公表せず個別に回答と使い分ければ、今回のように1者であることが入札の段階で判断でき、予定価格ぎりぎりで札を入れることが可能です。今回の99.98%という落札率は、まさにそれを示しているのではないのでしょうか。入札における競争生を確保する上でも、1者でも公表するなど、運用を見直すべきだと考えます。 第2に、三機工業が行った21年前のダイオキシン削減対策工事において、構造計算ミスという絶対にあってはならないミスがなぜ起きたのか、奈良市はなぜ見抜けなかったのかの検証、原因究明が必要であるにもかかわらず、それが行われていません。21年前のダイオキシン削減対策工事は三機が施工し、工事監理は入札によって受注した開星エンジニアリングが担当しましたが、開星は合格の竣工報告を出さなかった。竣工検査は結局、事実上奈良市単独で行われました。その証拠に開星の業務完了報告は存在せず、奈良市のものだけしかありません。 開星エンジニアリングの証言では、通常10日から2週間かかる図面の点検を1日でやってほしいと三機から依頼されたが、当然承諾しなかった。なので、現地の点検立会いも断ったとのことです。落札後の基幹システムの変更、急な設計変更、委託した監理業務がまともにできないほどのタイトな点検依頼などが、ずさんな構造計算ミスを引き起こした要因の一つではないかと考えられます。 いずれにしても、奈良市の責任で構造計算ミスの背景、原因や、工事監理業者が業務完了報告を市に提出していないのに市が工事完了として竣工したこととの関係やその影響、責任の所在等を明確にすること抜きに再発防止はできないと考えます。我が党への答弁で、市長は法的責任についての検討に言及されましたが、これらの検証を原因究明もせずにその検討ができるのか、根本姿勢が問われます。 第3に、三機が行おうとしている対策工事について、契約上の効力が担保されていません。三機が今後やろうとしている工事は請負工事ではなく、構造計算ミスに起因するいわゆる対策工事です。しかし、現時点で法的効力は何ら担保されていない上、対策工事の詳細は今後協議するとしています。不確実な状況であるにもかかわらず、なぜこの対策工事が大規模改修工事の仕様書や予算額、工期に影響がないと断定できるのか甚だ疑問です。 また、三機が行う対策工事の工事監理を市で実施するとしていますが、それを担保できる人材が確保されていない旨の答弁があり、他会派からもそれを問題視する意見がありました。我が党は本会議でも委員会でも一貫して、技術的・専門的水準を持つ中立的立場に立つ工事監理業者を市の責任で配置することは必須だとして強く求めましたが、他会派からも同様の意見がありました。改めて求めるものです。 この点でいえば、大規模改修工事にも工事監理する業者は入っていません。環境清美工場をめぐる一連の経過に照らせば、同工事にも専門性を有する第三者的立場の工事監理業者の配置は不可欠と考えますので、その配置も求めます。 最後に、意見を付して賛成する議案について述べます。 まず、議案第133号についてです。 本議案は、子育て世帯のさらなる負担軽減、次世代育成支援等の観点から、出産する被保険者に係る産前産後期間相当分の所得割額及び均等割額を免除するための条例改正であり、高過ぎる国保料の負担軽減を一貫して求めてきた我が党の立場にも合致するものであり、歓迎するものです。 しかし、免除される保険料の財源の半分は国負担となっていますが、その財源は高齢者の医療保険料の負担増によって賄われようとしています。高齢者の負担増によらない財源確保を国に求めるよう要望します。 最後に、議案第138号です。 本議案は、市立奈良病院の土曜日の一般外来診療を休診日とするための条例改正です。医師の長時間労働は長年放置されてきた課題でもあり、そのため休診日を増やすことはやむを得ない措置であると考えます。しかし、この条例の根拠となる良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律には、地域医療構想に基づき、今でも不足している地域の病院のベッドを大幅に削減していく内容も含まれています。今後、市立奈良病院がこの病床再編に組み込まれることがないよう意見をしておきます。 以上、討論といたします。 ○議長(北良晃君) 14番宮池君。   (14番 宮池 明君 登壇) ◆14番(宮池明君) 公明党奈良市議会議員団の宮池でございます。 私は、会派を代表して、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について及び音声館に関する債務負担行為補正を削除修正した議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算第5号、議案第188号 工事請負契約の締結について、議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について、討論いたします。 まず、音声館の淵源は、1994年10月に、奈良県内に伝わる童歌の保存、普及を中心に、ミュージカル絵巻「二月堂良弁杉」と大紙芝居など様々な事業を企画、運営し、伝統芸能の継承や音楽、演芸の振興を図ることを目的に建設されました。 設立当初は奈良市の外郭団体であった財団法人ならまち振興財団が運営し、2011年に仲川元庸市長による外郭団体改革により7つの外郭団体を統廃合し、現総合財団を設立してからは、この総合財団が音声館を管理運営してまいりました。 私は、2012年3月定例会で、統廃合された総合財団問題をただし、当時の副市長答弁では、総合財団の今後の運営を考えると、プロパー職員のスキルアップはぜひとも必要、そのため、職員が業務を行う上で必要となる技術、そして能力を身につけるための実務研修、そして階層別研修、これを他の外郭団体とも歩調を合わせながら行っていくと。 また、市長答弁では、統合により各団体の人材と事業を継承することで、一元的な管理の下、民間の目線で改革を進め、競争力をつけることで最強の三セクをつくる。その上で、市民により良質なサービスを提供し、市民に真に必要とされる財団に育てると答弁しています。 その際に、私は、総合財団については、文化、スポーツなどの事業は市民に密着した事業、本市の発展は芸術、文化、世界遺産、スポーツなどを中心として、周辺自治体より特徴を際立たせることだ。また、財団の経営ビジョンと方向性については早期に定めて、現場まで意思の疎通を図り、市民に必要とされる財団に育てていただくよう要望しています。 しかし、実際は奈良市の財政事情により財団の基金を吸い上げ、経営基盤を弱くし、イベントなどによる収入も指定管理料から精算した時期もあり、また、2019年あたりには指定管理料を大幅に削減し、約1000万円を超える赤字を発生させるなど、当時の市長答弁の競争力をつけることで最強の三セクをつくるという答弁は虚偽であって、仲川元庸市長の財団改革は失敗したと厳しく指摘しておきます。 私は、この12年間、総合財団に対する市の対応や施策事業の方針を具体化するためのロードマップなどの具体論を注視してきましたが、抽象論はあっても、あまりにも具体論がありませんでした。それは市の文化、芸術などを奈良市行政機関の振興計画として、また、職員が施策としてどうしたいのか、どのような将来的なビジョンがあって、それを実現するための具体策とロードマップを考える力、知恵がないのではないですか。 また、総合財団について、当時の答弁にあった職員が業務を行う上で必要となる技術、そして能力を身につけるための実務研修、そして階層別研修、これを他の外郭団体とも歩調を合わせながら行い、スキルアップを図るとの内部改革も、12年たった今、完成されたのでしょうか。総合財団の一方的な問題として責任転嫁するのであれば、下請いじめであると厳しく指摘しておきます。 もう一度指摘しますが、財団改革は仲川元庸市長の行財政改革の方針です。以上のような問題認識の中で、この議案第145号に対して、指定管理者選定に係る審査の内容や経緯、選定された団体、これまでの文化振興について、一般質問や補正予算等特別委員会できめ細かく質疑、質問してまいりました。 質疑の中でも指摘した1点目、プロポーザル募集の目的と施設が有する文化施策の振興に係るほとんどの審査項目が勝る総合財団を選定せず、経費の削減項目だけ突出して点数を取っている大正大学地域連携教育推進協議会を選定していることは、市長が強硬的に推し進め、問題化する公民館や総合福祉センター廃止と同じく、市民への施策の推進や人の専門性を見ないで施設を単なる箱物としか捉えない新たな行財政改革計画そのものであること。 2点目、市長が提案している補正予算第5号の5年間の債務負担行為補正では、令和6年度から令和10年度までの協定に基づき決定した指定期間中における管理に要する額としか表示されず、具体的な金額が明示されていません。資料要求して開示された資料でも肝腎なところが黒塗りとなり、議員が審査できる根本的な情報開示がない問題があり、また、市民においての知る権利も制限されます。 しかし、開示されている様々な情報を突合し試算しても、あり得ないほど低廉と思われる経費の提案と思われ、これでは施設運営や施策の安定性、継続性に問題があり、疑義が晴れません。 3点目、プロポーザル募集目的と音声館設置目的に照らし合わせ、経費の削減のみが際立ったこの大正大学を選定したプロポーザル選定委員の資質と専門性に疑義があること。 4点目、音声館の新たなビジョンでは、将来的に利用料金性の導入や設置目的の変更など、議会の議決を経なければならないことが想定されることも明らかとなりました。今般の公募型プロポーザルはまさにその前提が見込まれる提案であるにもかかわらず、議会への説明がない問題があること等を問題提起してまいりました。 そもそも指定管理者制度の問題点の一つは、活用する自治体が指定管理制度の活用に際し、予算や職員の削減など、行財政改革の面が実質的に強調されやすいこと、また、弾力性や柔軟性のある施設運営が期待されるものの、自治体の条例や規則、従来からの行政職員の管理型思考やノウハウの欠如などにより運営が硬直的になり、期待される効果が出ない実態があることなどが指摘されています。 最終的に、公共サービスの持続性確保に関する責任は自治体にあることから、指定管理者制度の導入により即座に行政のスリム化が実現すると考えることは適切ではありません。むしろ新たな制度の下で、質と持続性を確保するために新たな人材が必要となることを自治体として強く認識しなければなりません。 それは指定管理者選定団体の経営者及び実施者の安全性、継続性、知識などの情報収集とリスク評価基準とその質の担保が重要となりますが、今般の選定された団体は、このプロポーザル募集に合わせたような時期に設立されている点も含め、継続性や安全性の担保など、団体の評価に課題があると考えます。 また、プロポーザルにより選定された団体との契約は法的に言うと随意契約でありますので、コンプライアンスの観点から選定された団体との透明性及び安全性の立証及びその説明が強く求められます。コストカットだけの陳腐化した刹那的な行財政改革で、目先の視点で見るとよかれと思っていても、将来性の観点で見ると間違っていたとなると、そのツケは市民が負うことになります。 補正予算等特別委員会において、総合財団職員の処遇を質疑した際には、奈良市行政庁において人材活用することも検討できるなどと答弁がありました。市民文化ホール等の指定管理を他の外郭団体に変更したことで財団職員が余っていることは、市長の最強の三セクをつくるとの財団改革は大失敗であります。それを行政庁で補うことは、そもそもそのようなことを想定していなかったはずで、当時は説明なんてありませんでした。きちんと職員採用のルールにのっとらない採用は、議会への情報提供がないことをいいことに、秘匿された採用であって、人事行政をゆがめていると指摘しておきます。 これは仲川元庸市長による恣意的な行政運営につながり、ガバナンスとコンプライアンス、組織のモチベーションの低下を招くと厳しく指摘しておきます。 このようにたくさんの問題が内在されている議案であることから、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について反対し、会派が提案した議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算第5号の音声館に関連する債務負担行為補正を削除する修正案及び残余の部分については賛成をいたします。 さて、今後の音声館については、市民部が実施したサウンディング調査に基づいた新たなビジョンを現行の文化振興計画に落とし込み、その振興計画の実現について具体論をつくるため、総合財団と膝を突き合わせてきめ細やかな議論をして、奈良市の文化の振興を図ってはどうかと提案いたします。 加えて、その際は物価高の折、指定管理料は増額する。また、財団の事業で稼いだ収入は財団に残してあげるなど、モチベーションを高める方策も当然ながら併せて行わなければ、競争力を高めることはできないとも考え提案いたします。 音声館は、奈良市が全国に先駆けて音楽療法士の育成と音楽療法の推進に深く関わってきた施設で、歴代の公明党奈良市議会議員団は推進してきた歴史があります。しかし、その音楽療法事業は、2009年から仲川元庸市長の行革方針で実施された事業仕分により、その推進力は衰退してしまいました。 一方で、現在音楽療法士が音楽支援士として国家資格化する動きがあります。自民・公明両党でつくる音楽の力を活用して生きる力を支援する議員連盟が発足し、我が党では浮島智子衆議院議員と秋野公造参議院議員が中心となっています。法案整備の担当省庁を厚生労働省と文部科学省が担当すると聞き及んでいます。 今、奈良市心身障害者・児福祉協会連合会さんから請願が出されている総合福祉センターでも、音楽療法が実施されていました。もし、今なお奈良市に音楽療法士の育成と事業が力強く続いていたならば、我が国の中でも大きなプレゼンスとなっていたのではないかと考え、とても残念です。 我々公明党は、行財政改革はもちろんのこと、平和と教育と文化と福祉を政策の柱に推進する党でありますので、是々非々で判断してまいります。 議案第188号 工事請負契約の締結についてですが、約20年前に施工したダイオキシン削減対策工事の構造設計に瑕疵があり、荷重計算上の安全性が担保できず、大規模改修工事に影響が及ぼされる問題が今になって発覚するという不祥事が問題化いたしました。そもそもごみ処理工場というプラントを維持管理する責任が奈良市にありますが、行革の下で職員数の削減から専門職員がいなくなり、構造計算に瑕疵があっても、それを正しくチェックし、評価できる職員がいないという問題がありました。結局これも市民がそのツケを払わされることとなり、それは陳腐化した行革の問題が浮き彫りになったと言えることから、今後は必要な専門職員の任用を強く要望し、意見を付して賛成いたします。 議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正についてですが、賃金アップは我が党や政府の政策目標であることから、議会議員や特別職、一般職についても賃金アップは基本的に賛成の立場です。 しかし、目下の物価高に賃金が追いつかず、市民の暮らしは厳しい状態が続いています。こういった中、我が党も推進した政府の住民税非課税世帯などへの低所得者支援、7万円給付について、本市は来年の給付になる見通しである状況を鑑み、今年度については実施する状況にないと考えることから反対いたします。 なお、特別委員会で修正可決しています議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について及び残余の議案について賛成いたします。 以上で討論といたします。 ○議長(北良晃君) 23番山本憲宥君。   (23番 山本憲宥君 登壇) ◆23番(山本憲宥君) 自由民主党の山本憲宥です。 私は、自由民主党を代表し、今定例会に提出されました議案について討論をさせていただきます。 まず、議案第121号、奈良市一般会計補正予算に対する修正案に賛成し、修正可決した部分を除く原案について賛成いたします。次に、議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてに対する修正案についても賛成し、修正可決した部分を除く原案について賛成いたします。なお、議案第186号及び議案第188号については意見を付して賛成いたします。また、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定については反対いたします。 以下、理由を述べます。 議案第145号は奈良市音声館の指定管理者に大正大学と同大学が出資する事業法人による地域連携教育推進協議会を指定しようとするものですが、奈良市音声館に係る奈良市指定管理者選定委員会の得点審査において、同法人が競合する応募者より評価が高かったのは点数比率の高い指定管理料の提案額のみであり、他の審査項目である施設の効果を最大限発揮する、設置目的を達成できるなどについては競合する応募者が勝っております。 このことからも、低い提案額の評価だけで同法人に指定管理を任せることによる今後の音声館の運営は不安を伴い、良と判断することはできません。さらに、音声館の事業継承の不透明さなどの問題点についても質疑をいたしましたが、不安払拭には至りませんでした。よって、反対をいたします。 また、議案第188号 工事請負契約の締結についてですが、環境清美工場焼却施設規模改修工事の請負契約を日立造船株式会社と行おうとするものですが、これまでに幾度も発生した現焼却施設の稼働停止により市民生活に影響を及ぼすわけにはいかないため、本議案には賛成をいたしますが、過去の施工不良を認めた三機工業に対しては責任を明確にし、履行責任を法的に担保できる契約書面を早期に交わすべきであるとの意見を付します。 次に、財政についてですが、代表質問で八尾議員が取り上げた物価高騰に伴う経済対策ですが、物価高騰が続き、市民の皆様の生活にも大きな影響が出ています。先月29日に成立した国の補正予算において、物価高騰対策として重点支援地方交付金の増額が盛り込まれており、本市には6億1000万円を交付限度額とする旨の通知がありましたとの答弁でありました。事業化に向けて早急な対応を求めておきます。 最後に、議案第186号 南山城村道路線認定に伴う承諾についてですが、これは南山城村が村道法ヶ平尾立石線--南山城村管理区間の1,750メーターです--この道路整備を進めてこられ、令和5年度に完了しています。未整備の残区間--これが奈良市邑地町区間の約300メートルですが--これを南山城村側で道路整備を行い、村道として認定されようとするものであります。 いきさつは、奈良市が木津川市との道路整備において、市道奈良阪川上線のことなんですけれども、奈良市が協定書を締結し、奈良市で木津川市区間を整備した、こういった経緯があります。南山城村からの道路整備の要望を受けた本市が、事業化が困難である旨の回答をする中で、本市の職員さんの中から提案を受け、当時の副市長によって検討がなされた案というふうに伺っております。 その後、南山城村において、関係機関との調整を経て今回の議案提出に至っています。実務を担い、現場で働いておられる職員さんは数多くの案をお持ちです。執行部の皆様に申し上げたいのは、どうか職員さんの声を聞いて、風通しのよい市役所にしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 残余の議案には賛成をいたします。 以上、自由民主党の討論といたします。
    ○議長(北良晃君) 13番柳田君。   (13番 柳田昌孝君 登壇) ◆13番(柳田昌孝君) 日本維新の会、柳田昌孝でございます。 議案第127号、議会議案第4号及び議案第145号について反対をいたします。また、修正されました議案第129号については意見を付して賛成といたします。 以下、理由を述べます。 まず、議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正についてでございます。そして、並びに議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正についてでございますが、本議案は、国家公務員の人事院勧告に基づき、特別職の職員の給与改定に準じ、期末または勤勉手当の増額等を実施するために提案され、市長等特別職の職員の期末手当の支給に関する条例を一部改正しようとするものでございます。 期末手当の支給は条例で、「一般職の職員の例により支給する」と規定されていますが、公務員の給料は地方公務員法第24条第2項、「職員の給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定められなければならない。」とある中、今回の人事院勧告による引上げに対し、奈良市内の事業者への実態調査もせず行われる給与、期末手当の引上げは市民との格差拡大につながることは言うまでもありません。 現在の市民生活は物価高や燃料費の高騰により大変困窮しています。本来先頭に立って市民生活を守るはずの市長並びに特別職が、自身のボーナスをこの状況で引き上げることなど、到底市民の理解は得られるものではないと思います。賃金の上昇や可処分所得の向上を目指すのは当然ですが、まずは市民にその恩恵が享受されることを願い、本議案に対し反対をいたします。 また、議会議案第4号についてでございますが、本議案も議案第127号同様に、国家公務員及び特別職の職員の給与改定に準じ、市議会議員に対して支給される期末手当を引き上げる条例改正でございますが、現在の本市におきましては、財政状況が厳しい中、さらなる行財政改革を求められております。国においても今回の給与改正法に対し、賃上げが見込めず、また、物価高騰が続き、国民の賃金が底上げされてからならまだしも、議員が真っ先に賃上げをするとは到底納得できない等、世論の批判も相次いでいることから、国においても首相や政務三役の増額分は自主返納すると言われています。 我々日本維新の会は反対をいたしましたが、残念ながら可決となりました。しかし、増額分についても被災地等へ寄附することとしております。 市民生活においては、三十数年にわたり賃金が上がらず、追い打ちをかけるかのような物価高、燃料費の高騰により生活状況は大変困窮しております。様々な行政課題を解消し、市民生活に寄り添うべきはずの議員が、自らの手でこの時期に期末手当を引き上げることなどあってはならないことだと考えます。市民の生活を第一に考え、生活状況の把握に努め、まずは市民の可処分所得の向上に向けて、議会として一層努力されることを願い、反対とさせていただきます。 続いて、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について、これについて反対の立場で理由を述べさせていただきます。 議案第145号、奈良市音声館の指定管理者としてはこれまで、類似事業の実績、ノウハウ、自主事業実施計画及び達成目標において優れており、総合的に考慮した結果として、選定基準を満たし、効果的に当該公の施設設置の目的を達成することができると認めたとして、非公募にて一般財団法人奈良市総合財団を選定してきました。 しかしながら、今回、奈良市音声館条例に基づいた目的や事業を行っていく中で、来場者数の減少や施設の老朽化を踏まえ、観光、まちづくり、国際交流、福祉、教育、産業、その他の各関連分野に波及する社会的効果や経済的効果を生み出していくことを目指すなどとして、奈良市音声館運営の新たなビジョンを示されたかと思います。 今回公募した結果、多様な世代間交流やデジタル化などの新しい企画展開に期待できることや、指定管理料の提案額に優れ、その他の観点を総合的に考慮した結果、選定基準を満たし、効果的に当該施設の設置目的を達成することができると判断され、応募をしていただいた大正大学地域連携教育推進協議会が選定されたと考えるものでございます。 この大正大学地域連携教育推進協議会、これは特定地域との連携による地域振興支援事業や地域の連携先における講習会、セミナー、シンポジウムなどの実施、そして、地域活性化の構想等の実現を担う人材育成など、事業内容からして大変期待のできる団体かと思われます。 しかしながら、補正予算等特別委員会においての質疑でもありましたように、今後の施設の在り方については施設運営に関する様々な変更が生じる可能性がある、急な利用条件の変更による不安を与えることがないよう、重要な変更については令和7年度以降から段階的にする、また、使用料金制から利用料金制の導入も検討しているなどの答弁があり、まだまだしっかりとした奈良市音声館の運営に関する方向性が定まっていないように感じます。 1年だけでも一般財団法人奈良市総合財団に引き続き運営をしてもらう中で、その間にしっかりとした新しい奈良市音声館の運営の方向性を定めてはどうかと思料するものでございます。以上のことから、議案第145号についても反対といたします。 続いて、議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について、これの修正案に対し、意見を付して賛成といたします。 以下、理由を述べます。 当初提案されました原案では、令和6年4月1日より施行するとされ、提案理由としては、地方自治法の改正に伴い、会計年度任用職員に勤勉手当を支給するとともに、常勤職員の給与改定に準じて会計年度任用職員の給与の改定を行うというものでした。 令和5年11月10日付、総務省自治財務局財政課からの事務連絡によりますと、令和5年5月2日付総務省自治行政局公務員部給与能率推進室長通知の常勤職員の給与改定が行われた場合における会計年度任用職員の給与に係る取扱いについてを踏まえ、「常勤職員の給与改定が行われた場合における会計年度任用職員の給与については、改定の実施時期を含め、常勤職員の給与改定に係る取扱いに準じて改定することを基本とされていることに留意されたい」、このように表記をされています。 このことを踏まえると、本来ならば一般職員と同様4月1日に遡及すべきと考えるところではありますが、当初の原案にありました「この条例は、令和6年4月1日から施行する。」という附則から、「この条例は、令和6年4月1日から施行する。ただし、別表第1の改正規定は、令和6年1月1日から施行する。」という修正がなされました。 また、原案にもありました本条例第2条の中に、宿日直手当、期末手当の次に勤勉手当を、そして報酬、期末手当の次に勤勉手当を加えることとされた点についても、一定の前進があったと考えます。本市の行政事務において重要な職務を担っていただいている会計年度任用職員に対し、その処遇改善において前向きに取り組んでいると受け止めるものであります。 以後、同様の案件については、常勤職員と同じように対応していただくことを求め、そしてまた、会計年度任用職員にも支給されるべきと考える手当の中でまだ支給がなされていない地域手当、これにつきましても常勤職員と同様の対応をしていただくよう求めます。これら意見を付して賛成といたします。 以上、残余の議案に対しては賛成し、討論といたします。 ○議長(北良晃君) 18番下村君。   (18番 下村千恵君 登壇) ◆18番(下村千恵君) 私は、議案第121号、議案第129号の修正案には賛成し、修正可決された部分を除く原案については賛成いたします。また、議案第145号には反対し、議会議案第4号について反対いたします。残余の議案については賛成いたします。 以下、議案第145号に反対する理由を述べます。 奈良市音声館運営の新たなビジョンによれば、音声館の抱える現状課題として、主に来場者数の減少と施設の老朽化が挙げられます。先日開催された補正予算等特別委員会での理事者の答弁からも、そのような認識が示されました。 コロナ禍の影響も大きいとは思いますけれども、施設利用者に偏りがあること、特定の市民の生活と文化に密接に結びついている一方で、幅広い市民の利用や伝統芸能に親しむこと、観光分野での活用については解消していくべき課題があるとの理解です。 一方で、今回の指定管理者の選定に係る評価基準と配点に目を向けますと、今申したような課題認識を反映されている内容ではないように感じました。特別委員会での理事者答弁では、今回選定された事業者には、大学組織の強みを生かして多様な世代を対象とした事業の実施などに期待ができるというお話がありましたが、審査の結果ではその点は相対的に低い評価となっています。 逆に評価基準と配点が音声館の現状課題を正しく反映しているものだとすれば、施設の運用コストの削減こそが最も大きな課題であるというその旨を真正面から御説明いただき、音声館の在り方そのものを再検討する必要があるものと考えます。音声館の本来的な役割は何なのか、根本的なところにメスを入れずに改革を行うことは不可能ではないかと考えます。 いずれにいたしましても、新たな事業者から手が挙がり、従来とは異なる御提案をいただいたことは、奈良市にとって大変有意義であり、尊重すべきと考えます。新しい取組にトライしてみること自体にも価値があるというふうに思います。また、そういった点に重きを置いた評価も可能だったということを思います。 しかし、現状、行政自身が現状把握と課題認識を適切にできているかどうか、また、それに対して適切な方針を持って事業発展の見通しを立てられているか、その点においてこれまでの経緯には論理性が欠けているように感じられました。 指定管理者の選定においては、事業の本来的意義と目的、また、現状課題を踏まえた論理的かつ合理的な基準にのっとって評価をしていただくことを求めます。 よって、本議案に関しては反対をいたしまして、私の討論とさせていただきます。 ○議長(北良晃君) 31番酒井孝江君。   (31番 酒井孝江君 登壇) ◆31番(酒井孝江君) 無所属の酒井孝江です。よろしくお願いいたします。 議案第138号に反対し、議案第121号の修正案にも反対し、その他の議案等には賛成します。 以下、理由を述べます。 まずは、議案第145号についてです。 音声館の指定管理者について賛成の立場から討論します。 この新指定管理者の審査について、金額だけであると言われています。施設が特殊だという理由ですが、それなら公募の趣旨に反しますし、音声館小ホールを利用している興行団体の方に聞きますと、スピーカーや音響施設は委託された会社が調整していますし、館内小イベントも委託会社が行い同様です。指定管理者は普通立ち会わず、一般的なその委託業者のチェックをされているだけだそうで、一般の施設と変わりません。しかも、ならまち界隈で実施されているイベントのわらべうたフェスタなどは、事務局は今の指定管理者の奈良市総合財団は共催だけで、その事務所と違いならまちセンター内にありますし、あくまで奈良市が協力し、市民が提案、企画し、その力でつくり上げてきたものです。むしろ地元独特の職人継承や工芸品作製、販売などの難しさなら、本年3月議会で私が質問しましたが、新指定管理者は9か月間何とか運営されています。音声館は公募の趣旨を生かし、2年間運営を任せて、奈良市側で注意深く見守ることを要望し、賛成します。 次に、議案第188号、ごみ焼却炉の三機工業の改修工事について、賛成の立場から討論します。 補正予算等特別委員会で、市の検査ミスを理由に施工監理を委託業者にと提案されていましたが、日本の公共工事では施工監理は行政側の立場を強めるもので、アメリカなどでは施工監理を業者に委託すると、業者の立場ばかりが強まります。 私たちは行政の力を強め、体制を整えるのが仕事のはずです。実は世界最大の建設関係企業は米国ベクテル社で、施工監理が業務で、調査書籍によると世界の製油所建設のほとんど、そして、原子力発電所の半分を施工監理しています。レーガン政権では国務長官、国防長官にベクテル社の元社長と副社長が指名され、その政治力が話題になりました。さらに、米国のイラク戦争で復興事業の大半を受注、日本へも原発工事などの施工監理を任せるよう、盛んにアメリカ政府を通じて圧力をかけてきています。 しかし、国は抵抗し続けてきました。自治体でも公共事業の施工監理の根本を握られてはいけないのです。確かに奈良市はごみ焼却炉の専門知識について弱いようです。これは要望ですが、そういう専門人材を臨時雇用するために任期付職員制度があるので、活用すればいいし、施工監理と検査に対処してもらえばいいのだと思います。 次に、議案第138号、市立病院土曜日休診について、反対の立場から討論します。 土曜日午前に一般外来診療を行っている総合診療科と小児科については、休診に伴い、今後は平日の一般外来診療や地域の診療所など、ほかの医療機関を受診いただくとされていますが、質問でも言ったように、市民はなかなか休めないので、ここを当てにしているのにほとんどの市民は知らないままです。紹介患者の受入れも、平日に来られない市民は多いです。特に非正規の方は仕事を休んだら即失業する方もおられるのです。母子家庭の方など弱い方は本当に困ると誰が考えても明らかでしょう。医者やスタッフが足りないなら、増やせばいいだけです。 議案第138号について撤回いただきたいと要望し、反対します。 以上です。 ○議長(北良晃君) 他に討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。 採決は分割して行います。 まず、議案第145号 公の施設の指定管理者の指定についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、否決であります。 よって、原案について採決いたします。 本案を原案どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立少数であります。 よって、議案第145号は、否決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第145号 公の施設の指定管理者の指定について 否決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、否決であります。 よって、原案について採決いたします。 本案を原案どおり可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立少数であります。 よって、議会議案第4号は、否決することに決定いたしました。----------------------------------- △議会議案第4号 奈良市議会の議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給に関する条例の一部改正について 否決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。 委員長報告どおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第127号は、委員長報告どおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第127号 奈良市特別職の職員の給与に関する条例等の一部改正について 委員長報告どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第137号 奈良市営住宅条例等の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。 委員長報告どおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第137号は、委員長報告どおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第137号 奈良市営住宅条例等の一部改正について 委員長報告どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第131号 奈良市手数料条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。 委員長報告どおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第131号は、委員長報告どおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第131号 奈良市手数料条例の一部改正について 委員長報告どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第188号 工事請負契約の締結についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、原案同意であります。 委員長報告どおり、原案に同意することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第188号は、委員長報告どおり、原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第188号 工事請負契約の締結について 委員長報告どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は修正でありますので、まず委員会の修正案について採決いたします。 委員長報告どおり、委員会の修正案に賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、委員長報告どおり、委員会の修正案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第5号) 委員長報告どおり修正可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について採決いたします。 修正部分を除くその他の部分を原案どおり可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、修正議決した部分を除くその他の部分は、原案どおり可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第121号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第5号) 修正議決部分を除き原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第138号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。 委員長報告どおり、原案を可決することに賛成の方の起立を求めます。   (賛成者 起立) ○議長(北良晃君) 起立多数であります。 よって、議案第138号は、委員長報告どおり、原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第138号 奈良市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 委員長報告どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正についてを採決いたします。 本案に対する委員長の報告は修正でありますので、まず委員会の修正案について採決いたします。 委員長報告どおり、委員会の修正案を可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、委員長報告どおり、委員会の修正案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について 委員長報告どおり修正可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について採決いたします。 修正部分を除くその他の部分を原案どおり可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、修正議決した部分を除くその他の部分は、原案どおり可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第129号 奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正について 修正議決部分を除き原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第122号より第126号までの5議案、議案第128号、議案第130号、議案第132号より第136号までの5議案、議案第142号より第144号までの3議案及び議案第146号より第187号までの42議案、以上57議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。 委員長報告どおり、いずれも原案を可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第122号より第126号までの5議案、議案第128号、議案第130号、議案第132号より第136号までの5議案、議案第142号より第144号までの3議案及び議案第146号より第187号までの42議案、以上57議案は、委員長報告どおり、いずれも原案を可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第122号 令和5年度奈良市国民健康保険特別会計補正予算(第3号) 外56件 委員長報告どおり原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 次に、議案第139号より第141号までの3議案を一括して採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案同意であります。 委員長報告どおり、いずれも原案に同意することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第139号より第141号までの3議案は、委員長報告どおり、いずれも原案に同意することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第139号 財産の処分について 外2件 委員長報告どおり原案同意と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 市長より発言の申出がありますので、発言を許します。 市長。   (市長 仲川元庸君 登壇) ◎市長(仲川元庸君) 本定例会に提案させていただきました議案第129号、奈良市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正に対する修正案が、ただいま可決をされたところでございます。 当議案を執行するに当たりましては、予算措置が必要となりますことから、本定例会におきまして、一般会計補正予算を追加提案させていただきたいと存じます。 お取り計らいを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(北良晃君) 議事の都合により、会議時間を午後6時まで延長いたします。 議事の都合により、暫時休憩いたします。   午後3時29分 休憩   午後4時20分 再開 ○議長(北良晃君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。----------------------------------- △日程追加 ○議長(北良晃君) お諮りいたします。 本日、市長より議案第189号 令和5年度奈良市一般会計補正予算が提出されました。 この際、議案第189号を日程第2として日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、そのようにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △日程第2 議案第189号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第6号) ○議長(北良晃君) 日程第2、議案第189号 令和5年度奈良市一般会計補正予算を議題といたします。 提案者の説明を求めます。 市長。   (市長 仲川元庸君 登壇) ◎市長(仲川元庸君) ただいま上程になりました案件につきまして、その内容を御説明申し上げます。 議案第189号、一般会計補正予算第6号についてであります。 先ほど可決をされました議案第129号の修正案への対応といたしまして、会計年度任用職員の報酬等を令和6年1月より改定するため、合わせまして3217万円を増額措置しようとするものでございます。 以上、概要を御説明申し上げました。 御審議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(北良晃君) 質疑に入ります。 質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 質疑なしと認めます。 38番伊藤君。 ◆38番(伊藤剛君) 動議を提出いたします。 ただいま議題にされております日程第2、議案第189号については、委員会付託を省略されたいと存じます。 各位の御賛同をお願いいたします。 ○議長(北良晃君) 2番榎本君。 ◆2番(榎本博一君) ただいまの動議に賛成をいたします。 ○議長(北良晃君) ただいま38番伊藤君より、日程第2、議案第189号については、委員会付託を省略されたいとの動議が提出され、賛成者もあり、動議は成立いたしました。 よって、本動議を直ちに議題といたします。 本動議のとおり決することにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 これより討論を行います。 討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。 本案を原案どおり可決することに決しまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、議案第189号は、原案どおり可決することに決定いたしました。----------------------------------- △議案第189号 令和5年度奈良市一般会計補正予算(第6号) 原案可決と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 以上で日程は終了いたしました。----------------------------------- △動議 ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な診療上の評価等を求める意見書 ○議長(北良晃君) お諮りいたします。 24番横井君より、ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な診療上の評価等を求める意見書について動議提出の申出がありますが、発言を許すことにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 24番横井君。   (24番 横井雄一君 登壇) ◆24番(横井雄一君) 私より、ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な診療上の評価等を求める意見書について、提案の趣旨を御説明申し上げます。 交通事故等による全身への外傷等を原因として発症する脳脊髄液漏出症について、平成28年より同症の治療法であるブラッドパッチ療法が保険適用となりましたが、保険適用の要件である起立性頭痛を有する患者に係るものという条件を満たさない患者がいるため、医療の現場では混乱が生じています。 脳脊髄液の漏出が頻繁に起こる頚椎や胸椎部といった漏出部位に対し、ブラッドパッチ療法を安全に行うには、エックス線透視下で漏出部位を確認しながら治療する必要があるにもかかわらず、診療上の評価がされていない現状があります。 よって、国においては、算定の要件の注釈として、本疾患では起立性頭痛を認めない場合があると加えることなどの2項目について、公平で安全なブラッドパッチ療法の適用に向け、適切な措置を講ずるよう国に強く要望するものであります。 以上、簡単ではございますが、提案の趣旨説明といたします。 各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(北良晃君) 16番樋口君。 ◆16番(樋口清二郎君) ただいまの動議に賛成します。 ○議長(北良晃君) ただいま24番横井君より意見書について動議が提出され、賛成者もあり、動議は成立いたしました。 よって、本動議を直ちに議題といたします。 質疑、討論を省略いたしまして、直ちに採決いたします。 意見書案のとおり可決して、提出することにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 ただいま可決されました意見書の提出先、方法等は議長に御一任願います。----------------------------------- △動議 ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)に対する適正な診療上の評価等を求める意見書 意見書案のとおり可決と決定----------------------------------- △陳情第40号 年金制度における外国人への脱退一時金の是正を求める意見書の採択を求める陳情 ○議長(北良晃君) 本日までに受理した陳情は、お手元に御配付いたしております陳情文書表のとおり、福岡県行橋市 小坪慎也氏提出の陳情第40号 年金制度における外国人への脱退一時金の是正を求める意見書の採択を求める陳情の1件であります。御清覧おき願います。----------------------------------- △請願第6号 奈良市総合福祉センター本館の廃止撤回を求める請願書 外1件 ○議長(北良晃君) 本日までに受理した請願は、お手元に御配付いたしております請願文書表のとおり、奈良市 奈良市心身障害者・児福祉協会連合会会長 安井清悟氏外6名提出の請願第6号 奈良市総合福祉センター本館の廃止撤回を求める請願書、奈良市 七条東自治会会長 矢部 宏氏提出の請願第7号 新クリーンセンターの七条地区への建設に反対する請願書の2件であります。 請願第6号は行財政改革及び公共施設等検討特別委員会に、請願第7号は市民環境委員会にそれぞれ付託いたします。 お諮りいたします。 本請願は、いずれも閉会中において審査願うことにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △請願第6号 奈良市総合福祉センター本館の廃止撤回を求める請願書 外1件 各委員会に付託 閉会中審査と決定----------------------------------- △請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書に関する中間報告について ○議長(北良晃君) お諮りいたします。 観光文教委員会に付託をしております請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書について、委員会の中間報告を求めたいと思いますが、そのようにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。 17番鍵田君。   (17番 鍵田美智子君 登壇) ◆17番(鍵田美智子君) 私より、令和5年9月6日の本会議におきまして、観光文教委員会に付託を受けました請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書の審査の経過についての中間報告を申し上げます。 委員会は、11月2日に開催し、審査を行いました。 まず、紹介議員に本請願の説明を求めました。 紹介議員より、請願の趣旨として、奈良市立飛鳥公民館は社会教育法に基づいて設置され、長年にわたり地域の社会教育機関として、子供から高齢者まで幅広く地域住民の教養の向上、健康の増進、生活文化の振興及び相談等に取り組まれており、地域住民の生涯学習の拠点として活用されている。 そのような中で、令和5年度設計予定の仮称飛鳥地域ふれあい会館の建設計画が奈良市によって進められ、奈良市は唐突に、完成と引換えに飛鳥公民館を廃止する意向を説明され、大変驚き、困惑している。 仲川市長は、地域からの要望を受けてふれあい会館の建設を計画したと述べているが、飛鳥公民館を廃止してまで、今後新たに毎年1200万円の借地料が半世紀近くも発生するようなふれあい会館の建設を求めているわけではない。飛鳥地区住民の生涯学習の機会を大幅に喪失することにつながる計画には反対し、現状の飛鳥公民館の存続を求めるものである。 以上の説明がありました。 紹介議員の説明の後、請願者の意見陳述を行った上で、質疑を行いました。 まず、委員より、9月定例会終了後、市長は記者会見の場で公民館廃止案は撤回するとの見解を示し、新聞報道等で見聞きすることとなったが、公民館廃止案を撤回することは事実かとの質疑がありました。 次に、委員より、飛鳥公民館を含む公民館の廃止方針、廃止計画を来年度だけではなく、完全撤回を決定したのであるなら、イの一番に飛鳥地区の住民や公民館利用者、関係者に真摯に謝罪をし、この間の経緯や市の考えを直接説明し、対話する場を持つべきではないか。また、今回の奈良市、宝山寺、至誠会館の土地賃借スキームによるふれあい会館新設の起案者は誰で、この議論は市の内部でいつから行われていたのかとの質疑がありました。 次に、委員より、9月定例会終了後の囲み取材で市長は、市の24ある公民館のうち基幹型と位置づける6館を除く18館について、公民館施設を転用し、地域ふれあい会館に移行する、または公民館を廃止し、地域ふれあい会館に機能移転するとした市の案を正式に撤回することが報道発表されたが、そのことを教育部や市民部、他の関係者に周知を徹底したのか。また、現飛鳥公民館を廃止して飛鳥公民館をふれあい会館化することについて撤回することを、地元住民に説明するべきではないかとの質疑がありました。 次に、委員より、仮称飛鳥地域ふれあい会館建設に関し、飛鳥公民館廃止と土地の売払いがセットで考えられているが、具体的な発案者は誰なのか。また、執行部内において、仮称飛鳥地域ふれあい会館の建設と飛鳥公民館の廃止及び土地売却に関する行政政策の調整議論の細やかな過程が不透明であることについての質疑がありました。 次に、委員より、請願紹介議員を引き受けるに至った経緯についての質疑があり、より慎重に審査するため、継続審査の決定を行いました。 以上で、審査の経過についての中間報告を終わります。 ○議長(北良晃君) 本報告は承りおき願います。----------------------------------- △請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書の付託替え及び閉会中継続審査申出について ○議長(北良晃君) 次に、お手元に御配付いたしております閉会中継続審査申出一覧表のとおり、観光文教委員長より閉会中の継続審査申出書が提出されております。 お諮りいたします。 観光文教委員会に付託しております請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書については、より専門的に審査を行うため、行財政改革及び公共施設等検討特別委員会へ付託替えし、閉会中の継続審査といたしたいと思いますが、そのようにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △請願第5号 市立飛鳥公民館の廃止計画を中止し現公民館の存続を求める請願書の付託替え及び閉会中継続審査申出について 行財政改革及び公共施設等検討特別委員会へ付託替えし、申出どおり閉会中継続審査と決定----------------------------------- △閉会中継続審査・調査申出について ○議長(北良晃君) 次に、お手元に御配付いたしております閉会中継続審査・調査申出一覧表のとおり、各委員長より閉会中の継続審査・調査申出書が提出されております。 申出どおり、閉会中の継続審査・調査とすることにいたしまして御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(北良晃君) 異議なしと認めます。 よって、そのように決定いたします。----------------------------------- △閉会中継続審査・調査申出について  申出どおり閉会中継続審査・調査と決定----------------------------------- ○議長(北良晃君) 以上で12月定例会に提出されました案件は、全て議了いたしましたので、本定例会はこれで閉じることにいたします。 市長より挨拶がございます。 市長。   (市長 仲川元庸君 登壇) ◎市長(仲川元庸君) 12月定例市議会の閉会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。 本議会におきまして御提案申し上げました案件につきまして、皆様方から慎重なる御審議をいただき、お礼を申し上げます。頂戴いたしました様々な御意見等、今後の市政に反映をさせてまいりたいと考えております。 さて、12月2日に古都奈良の文化財が世界遺産に登録決定をされてから25周年を迎えました。このことを記念し、同日東京でシンポジウムを開催し、春日大社、興福寺、薬師寺の3社寺の皆様、また、奈良文化財研究所長と共に1300年の歴史と文化が守られてきた奈良の魅力についてお話をさせていただきました。当日は募集定員400名に対して1,700名もの応募があり、会場いっぱいという状態で、奈良への関心の高さを改めて実感をいたしました。 また、12月17日の日曜日には、今年で888回目を迎えた春日若宮おん祭が執り行われたところでもございます。コロナ禍などにより通常規模で開催されたのは5年ぶりとのことで、冬らしい風が吹く中ではございましたが、平安時代から江戸時代の伝統芸能や風俗を伝える時代行列が華やかに町なかを進んでいく様子に、連綿と継承してきた古都奈良の文化や歴史の重みを多くの方々に感じていただけたのではないかと考えております。 また、本年は特に外国人観光客の方々の姿も多く見られ、本市の持つ有形、無形の文化財をこれまで以上に世界に発信していくことの重要性、また可能性を大いに感じることとなりました。 さて、本年も残すところあと10日余りとなりました。最後になりましたが、議員の皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えくださいますようお祈りを申し上げまして、12月定例議会の閉会挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(北良晃君) 以上で奈良市議会12月定例会を閉会いたします。   午後4時39分 閉会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。             奈良市議会議長   北 良晃             奈良市議会議員   塚本 勝             奈良市議会議員   宮池 明             奈良市議会議員   松石聖一...