令和 5年 6月 定例会(第303回) 第303回加西市議会(定例会)会議録(第4日) 令和5年7月20日(木) 午前10時
開会----------------------------------- ▲議事日程第1 議案第35号から議案第38号 (
委員長報告、質疑、討論、採決)第2 請願第2号
オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願について (
委員長報告、質疑、討論、採決)第3 兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙第4 閉会中の継続調査について
----------------------------------- ▲本日の会議に付した事件議案第35号から議案第38号(
委員長報告、質疑、討論、採決)請願第2号(
委員長報告、質疑、討論、採決)兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙閉会中の継続調査について
----------------------------------- ▲会議に出席した議員(15名) 1番 大前裕也 2番 北川克則 3番 西脇 親 4番 高橋佐代子 5番 下江一将 6番 橋本真由美 7番 深田照明 8番 高見博道 9番 土本昌幸 10番 田井真一 11番 佐伯欣子 12番 森元清蔵 13番 森田博美 14番 丸岡弘満 15番 中
右憲利----------------------------------- ▲会議に出席しなかった議員なし
----------------------------------- ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長 深江克尚 局長補佐 小林由佳 議事係長 浦川翔平
----------------------------------- ▲説明のため出席した者の職氏名 市長 高橋晴彦 副市長 井上利八 教育長 菅野恭介 理事 村尾和美
ふるさと創造部長 藤後 靖 総務部長 下山晴一郎
健康福祉部長兼
福祉事務所長 地域振興部長 末廣泰久 上坂智津子
都市整備部長 北川陽一 市参事(土木・
施設整備担当) 石野隆範
生活環境部長 丸山常基 会計管理者 是常耕三 教育部長 千石 剛 市参事(新
中学校建設担当) 伊勝 勝
選挙監査公平委員会事務局長 農業委員会事務局長 櫻井雄一郎 亀田哲馬
病院事務局長 上坂寿人
△開議
○議長(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。それでは、定刻が参りましたので、これより本日の会議を開きます。 本日予定しております議事は、議員各位のお手元に配付いたしております日程表のとおりであります。 それでは、直ちに日程に入ります。
△
議案一括上程
○議長(丸岡弘満君) 日程第1、議案第35号から議案第38号まで4件を一括議題といたします。 これより上程中の議案に対する委員会の審査報告を求めます。
建設経済厚生常任委員長、中右憲利議員。
◆
建設経済厚生常任委員長(中右憲利君) =登壇=それでは、当
建設経済厚生常任委員会に付託を受けました議案に対する審議の経過と結果について御報告申し上げます。 まず初めに議決結果であります。当委員会で付託を受けました議案については、全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 続いて、審議の状況のうち、その主なものについて御報告申し上げます。 議案第36号加西市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 委員から、3工区及び5工区の区域内において建築できる建物の用途について質問があり、執行者からは、社宅等の共同住宅や保育園、幼稚園、
幼保連携型認定こども園等が可能であるとのことでした。 続いて、委員から、企業の進出によって今後需要が見込まれる社宅等の共同住宅や保育施設について、建築主自体への制限が設けられているかとの質問があり、執行者からは、建築主自体には制限を設けておらず、進出する企業や事業所以外でも建築が可能とのことでした。加えて、こども園や共同住宅の利用者についても、
産業団地関係者に限定されないとのことでした。採決の結果、全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 その他につきましても、委員各位からは多くの質問や意見等が述べられていますが、その詳細につきましては、割愛させていただきます。 これをもって
建設経済厚生常任委員長報告といたします。
○議長(丸岡弘満君)
総務常任委員長、
北川克則議員。
◆
総務常任委員長(北川克則君) =登壇=御指名をいただきましたので、
総務常任委員会に付託を受けました議案に対する審議の経過と結果について御報告申し上げます。 初めに議決結果であります。当委員会に付託を受けましたのは総数2件であり、いずれも全会一致で可決すべきものと決定いたしております。 続いて、審議の内容について御報告を申し上げます。まず、議案第37号加西市学童保育園の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 委員から、令和5年4月当初の
泉学童保育園の入園者は31名だが、今後入園者が増加した場合の職員体制について質問があり、執行者からは、現在は4名を雇用して常時3名体制とし、安全性を確保しているが、入園者が増えて2園になれば、必要な職員数も倍となるため、職員確保に努めたいとのことでした。 次に、議案第35号加西市
職員特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 委員から、
特定新型インフルエンザ等に対処するための
防疫等作業手当の額について質問があり、執行者からは、国等の動きに併せて
防疫等作業手当が支給できるよう規則改正を行って手当額を決定したいとのことでした。 以上、
総務常任委員会に付託を受けました議案に対する当委員会の審議の結果であります。これをもって
委員長報告といたします。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、
予算決算常任委員長、
土本昌幸議員。
◆
予算決算常任委員長(土本昌幸君) =登壇=失礼いたします。それでは、当
予算決算常任委員会に付託を受けました議案に対する審議の経過と結果について御報告申し上げます。 初めに議決結果であります。当委員会で付託を受けました議案第38号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第3号)については、全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 続きまして、各分科会及び全体会における審議の状況のうち、その主なものについて御報告申し上げます。 委員から、
観光事業委託料の増額について質問があり、執行者からは、
企業版ふるさと納税を活用し、旅行会社など
観光業界向けに発行されている
トラベルニュースに加西市を掲載し、全国的にPRしていきたいとのことで、
鶉野フィールドミュージアムと北条の宿を中心にした内容を検討しているとのことでした。 続いて、委員から、
観光コンテンツ造成支援事業委託料について質問があり、執行者からは、
インバウンドの地方誘客や消費拡大の促進を目的とした観光資源の磨き上げの取組を支援する観光庁の事業に公募して採択された事業で、総事業費600万円で市内周遊の
観光モデルルートの作成を考えているとのことでした。具体的には、
鶉野フィールドミュージアムを起点に、北条鉄道の車両に自転車の持込みができる
サイクルトレインを実施して、
サイクリングと
ローカル路線により市内周遊を促進し、飲食や買物を中心に観光消費の増加と観光産業の活性化を図りたいとのことでした。また、
インバウンドとしては、日本の近隣で親日国である、また
サイクリングの人気が高いことなどから、台湾をターゲットに進めたいとのことでした。 次に、委員から、
システム改修費に関連して、生活保護の状況について質問があり、執行者からは、6月末現在で130世帯156人の受給となっているとのことでした。 次に、委員から、
農業施設災害復旧事業費について、今年の5月の大雨で被災した施設に関する質問があり、執行者からは、ため池の堤体の亀裂等の被害があり、地元には、なるべく農業に支障が出ないよう修繕に向けた作業を行っていくことを説明会で案内するとともに、大雨の予想時にはため池の水位を下げるようお願いしているとのことでした。また、被害の申請漏れがないよう、区長が交代する際の代表区長会の資料に、農業施設の被害の際の相談窓口を記載し、啓発を図っているとのことでした。 以上のような分科会での質疑の後、全体会において採決を行った結果、全会一致で可決すべきものと決定いたしました。 これをもって
予算決算常任委員長報告といたします。
○議長(丸岡弘満君) 以上で委員長の報告が終わりました。
△質疑・討論
○議長(丸岡弘満君) これより、
委員長報告に対する質疑を行います。御質疑のある方ございませんか。(なし) 御質疑もないようですので質疑を終結いたします。 続いて、討論に移ります。御意見のある方ございませんか。高見議員。
◆8番(高見博道君) =登壇=8番、
令和新風加西、高見博道。それでは、議案第35号から議案第38号について、賛成の立場で討論をいたします。 まず、議案第36号加西市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
加西インター産業団地第2期工事、3工区と5工区の計画については、第1期工事と同様に予定を進めていくことが必要であると考えます。加西市にとって産業振興は大変重要なことであると考えます。子育てや福祉を行っていくことには多くの予算が必要になります。その財源を増やす意味においても、産業振興を図り、加西市の発展を促進する必要があると考えるからです。 次に、議案第37号加西市学童保育園の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 子供たちは、加西市の未来を担う大事な宝物であります。その子供たちを安心して預けることができる
泉学童保育園の2園体制にすることによって、子育て世帯への応援を促進することにつながると考えます。 以上のような理由で、議案第35号から議案第38号については賛成といたしたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。(なし) ほかに御意見もないようですので、討論を終結いたします。 先ほど討論がありましたが、討議はございませんか。(なし) ほかに討議もないようですので、これで議員間討議を終わります。
△採決
○議長(丸岡弘満君) これより採決を行います。採決に当たっては、まず条例案、次に補正予算案の順に行いますので、御報告を申し上げておきます。 それでは、議案第35号から議案第37号の3件について一括採決を行います。これらの議案については、
委員長報告はいずれも可決であります。 お諮りいたします。議案第35号から議案第37号の3件については、いずれも可決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 議案第35号から議案第37号の3件については、いずれも可決することに決定をいたしました。 次に、補正予算案について採決を行います。この議案についての
委員長報告は可決であります。 お諮りいたします。議案第38号については可決することに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、議案第38号については可決することに決定をいたしました。
△請願上程
○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第2、請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願についてを議題といたします。 直ちに委員会の審査報告を求めます。
総務常任委員長、
北川克則議員。
◆
総務常任委員長(北川克則君) =登壇=それでは、
総務常任委員会に付託を受けました請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願についての審議の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 本件に関しまして、
議会基本条例第6条第4項の規定に基づき、請願者が委員会へ出席され、請願内容を説明していただき、審議を行いました。 請願の趣旨は、地場産有機食材を給食に使うことは、子供たちの心身の健康を守るだけでなく、有機農業の活性化や移住定住の促進、食育、ひいては生まれ育った加西市へ誇りを持つことにもつながっていくものと考えます。 国の推進するみどりの
食料システム戦略や、国際目標でもあるSDGsの考え方にも合致し、学校給食の
オーガニック化は時代の潮流とも言え、加西市の第3次
食育推進計画の中でも、食育の推進に必要な施策として「学校、こども園等における食育の充実」、「食品の安全・安心に関する情報提供の充実」、「地産地消の推進」が掲げられています。 加西市では、手作りみそや地元食材をできるだけ使用するなど、既に給食を通じた食育に取り組んでいただいている。給食の食材全てを地場産有機食材で賄うことは非常に難しいが、日々の食事から心身の発達に悪影響が懸念される物質を避けることが難しくなってきた時代だからこそ、少しずつでも市として実現に向けた取組を行っていただきたいというものであります。 質疑では、委員から請願者に、
オーガニック給食を導入した場合の予算や助成金等について質問があり、請願者からは、農林水産省では、市や
食材納入業者等の関係で構成された協議会において、有機農産物を給食に試験的に導入する取組に対して、最大400万円の補助制度を設けており、この補助制度を活用して、学校給食に関する関係機関の協議の場を定期的に設け、
オーガニック給食の実現に向けて取り組む検討をお願いしたいとのことでした。 また、請願項目の牛乳の選択制に関し、試算では、牛乳が不要な児童生徒が15%の場合、不要となった予算で農薬、除草剤不使用の米への置換え費用が賄えることとなり、食材費が大幅に増加することなく取り組むことが可能であると考えているとのことでした。 次に、委員から、牛乳の選択制について質問があり、請願者からは、牛乳はカゼインや乳糖不耐症など、様々な健康リスクが指摘されていること、また、海外の
食品ガイドラインでは、たんぱく質は
植物性たんぱく質からの摂取が推奨されていることなどからも、カルシウムが摂取できて体にいいものという常識は世界的にも今、大きく変わりつつある、学校給食で毎日提供する必要があるのかどうか、家庭の判断で選択できるのが現状では最善だと考えているとのことでした。 また、委員から、
オーガニック給食実現に向けた生産面を含む多角的な
仕組みづくりを協議する場について質問があり、請願者からは、先行事例から市や県、生産者、JA、商工会議所や
農業委員会、大学など、給食に関係する多くの機関の連携協議が望ましい、市が有機農業を推進し、学校給食の
オーガニック化を打ち出したことにより有機農家が増えた事例もあることから、市が中心となって関係機関と連携することが重要であると考えているとのことでした。 次に、委員から執行者に、有機農業の安全性と学校給食に導入するメリットについて質問があり、執行者からは、国が進めるみどりの
食料システム戦略における有機農業の割合の拡大という目標達成において、
オーガニック給食に取り組んで、子供たちが有機農業を正しく理解することは、将来の消費の分野において非常に有効な手段と考える。しかし、有機農業のメリットは、環境負荷の低減や生態系保全にあるという認識で政策が進められており、安全面で有機農業が慣行農産物より優れているという根拠はなく、また、農業施策として取り組むに当たっては、市場で
オーガニックを名のるのは
有機JASマーク貼付のものなど、有機の定義の明確化が必要と考えている。それらを踏まえ、学校で環境保全や資源循環、地産地消など、有機本来のメリットを伝える
循環教育ビジョンとして、
オーガニック給食の導入に取り組むことを希望するとのことでした。 続いて、委員からは、
オーガニック給食導入におけるコストの問題について質問があり、執行者からは、1食当たりの費用が倍近くなることが予想されること、また、下処理等の時間が増えることから、調理員を増員する必要が生じることも課題であるとのことでした。また、
オーガニック食材導入を理由に保護者に負担増を求めることは理解が得られにくく、市費での負担となると考えているとのことでした。 討論を行ったところ、賛成意見としては、
オーガニック食材の確保は大変難しいが、給食食材の使用を突破口として有機農業の拡大につなげていただきたいという意見や、食の安全は次の世代につながる問題でもあるため、取り組んでいただきたい等の意見が述べられました。 反対意見としては、請願の趣旨には賛成するものの、現実的にコスト面や供給面の課題等から、請願項目に全て取り組むのは難しいという意見、農薬や除草剤等を使用していることで体に悪影響を及ぼすという考えや、安全面において有機農産物が慣行農産物より優れているという根拠が有機でなければならない理由であってはならないなどの意見が述べられました。 採決を行ったところ、賛成3、反対4で不採択とすべきものと決定をいたしております。 以上をもって
総務常任委員長報告といたします。
○議長(丸岡弘満君) 以上で委員長の報告が終わりました。
△質疑
○議長(丸岡弘満君) これより、
委員長報告に対する質疑を行います。御質疑のある方ございませんか。(なし) 御質疑もないようですので、これで質疑を終結いたします。
△請願第2号について趣旨採択を提案する動議
○議長(丸岡弘満君) ここで、請願第2号については、下江議員より趣旨採択していただきたいとする動議が文書で提出されております。所定の賛成者がございますので、直ちに動議の内容の説明を求めます。 5番、下江議員、登壇してどうぞ。
◆5番(下江一将君) =登壇=失礼いたします。請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願についてにつき、趣旨採択を提案する動議を説明いたします。 請願項目については、実現可能性が低いため採択できないが、請願に至った以下の趣旨文については採択をして、今後、加西市が
オーガニック給食の実現に向けて努力をされるよう促していきたい。 続きまして、請願の趣旨について説明いたします。 地場産有機食材を給食に使うことは、子供たちの心と体の健康を守るだけでなく、加西市の有機農業の活性化、移住や定住の促進、本質的な食育、ひいては自分の生まれ育ったまちへの誇りを持つことにもつながっていくのではないかと考えています。そして、それらは国の推進するみどりの
食料システム戦略や、国際目標であるSDGsの考え方にも合致します。今、全国的にも、世界的にも広がり続ける学校給食の
オーガニック化は時代の潮流とも言えます。 今年3月に策定された第3次加西市
食育推進計画の中でも、今後食育を推進する上で必要と思われる市の施策として「学校、こども園等における食育の充実」、「食品の安全・安心に関する情報提供の充実」、「地産地消の推進」と続きます。 もちろん給食の全ての食材を地場産有機食材で賄うことは非常に難しいことであるということは重々承知しております。しかし、少しずつでも実現に向けて加西市でも動き出していきたいのです。子供たちのためにも、加西市のためにも、市として実現に向けた取組を行っていただきますよう請願いたします。 以上が動議の提案となります。賛同いただきますようお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 以上で動議の説明が終わりました。
△質疑
○議長(丸岡弘満君) それでは、動議に対する質疑を行います。御質疑のある方ございませんか。田井議員。
◆10番(田井真一君) 10番、田井です。先ほど下江議員のほうから動議の趣旨説明があったんですが、今回、趣旨採択ということで動議なんですけれども、先日、先ほども
常任委員長から報告ありましたように、この請願については
十分常任委員会のほうで討議されて、一定の
常任委員会としての方向が出たんですが、このたび趣旨の採択ということなんですが、私自身、請願項目と趣旨、これは一体のものだと思うんです。 ですから、今回趣旨のみの採択という形の動議なんですけど、ああいった形で一旦、十分に審議された請願でありますので、こういった形で趣旨採択されるんでしたら、一旦取り下げるべきではないかなと思うんですが、いかがですか。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 取下げという提案をいただきました。今回、趣旨採択を提案させていただいた理由としましては、まず
総務常任委員会での話合い、その結果を受けまして、不採択の方の中でも、趣旨には賛成するという言葉がございました。その後、
北播磨子どもの食と未来を考える会の加西支部の方々ともお話しする中で、趣旨だけでも執行者に届けたいという思いを伺っております。 また、今回の請願につきましては、約20日ほどで1,115名にも及ぶ署名を集めておられまして、市民の皆様方の切実な思いが詰まっているものだと考えました。 そのため、今回全てを取り下げるのではなく、趣旨採択という選択で、趣旨だけでも執行者にお届けしたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 田井です。動議の趣旨は一応分かったんですが、私自身はその考え方はどうかなということで、疑問を持っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 3番、西脇。趣旨採択という説明でありますけれども、一部疑問点がございますので、お尋ねいたします。 提案者ということなので、提案されている趣旨採択文、これは下江議員が作成されたということでよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 私のほうで作成しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 当初の請願の趣旨に「日々の食事から心身の発達に悪影響が懸念される物質を避けることが難しくなってきた現在だからこそ」という部分がございました。なぜ今回、この部分を削除されているのでしょうか。 当初の請願者の訴え、あるいは団体の考えとしても非常に大切な部分であるというふうに認識しておるんですが、なぜ削除されているのか、そこをお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 「昔と比べて、日々の食事から心身の発達に悪影響が懸念される物質を避けることが難しくなってきた現在だからこそ」という文面を省かせていただいておるんですけれども、こちらにつきましては、
総務常任委員会の中でも質問がございましたが、心身の発達に悪影響が懸念される物質というものが正確な情報ということをはかりかねるという発言、御意見もございました。 また、こちらの御意見が、日々の食事がよくないものであるという伝わり方をしてしまう可能性もあるということを考えまして、それを考慮して省かせていただいております。 また、こちらにつきましては、
北播磨子どもの食と未来を考える会の加西支部の方々にもお伝えをさせていただいた上で、作成させていただきました。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 加西市におきましては、既に先進的な取組なりがされているというふうに認識しております。行政の中で教育委員会、あるいは農政課が主となって地産地消、
オーガニック給食への少しでもよい取組をということで、今、実践されているところなんですけれども、そんな中、趣旨採択ということで、趣旨はある程度理解できるんですが、具体性に欠けるところがございます。この趣旨の中でも、将来的に実現に向けて少しずつでも取り組んでいくというような考えでよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 今回、この項目について省かせていただいた、趣旨のみの採択を提案させていただいた理由としましては、この項目については現段階では進めることが難しいということを判断しておりまして、そのため、段階を追って
オーガニック給食に向けて進めていく必要があるのではないかと、そういう意図を持って提案させていただいております。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 8番、高見博道。それでは、まず述べておきますが、
オーガニック給食を導入していく方向について、私、ほかの議員もだと思うんですけども、それを全く否定するわけではないことを前もって述べておきます。 今回の請願について、本当に2時間以上の長時間にわたって委員会で審議をされて、そして、先ほど
委員長報告もありました。本来でしたら、その内容について、請願者の方とお話をされて、趣旨採択だけをということでお話しされたということなんですけど、まだ本会議でもともとの請願自体も採択されるか、不採択になるか、決まっていないのに、なぜこのような形で動議を出されるのか。 もともと請願者の方の思いを、両足を、ちょっと言葉は悪いですけども、外して出されているような形に私は見えてしまうんですけども、そのあたりのお考えをちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 先ほども述べたんですけれども、
総務常任委員会の話合いの中での不採択という結果を受けまして、その中で、趣旨には賛同すると。私自身も今回の請願については、全体については反対をちょっと思っておりまして、その中でも、趣旨には賛同したいという思いで、
総務常任委員会の話合いを受けて判断させていただいたということでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) では、先ほど同僚議員からもお話があったんですけども、私も請願者の思いをきちんと届けるに当たっては、このような形ではなく、本当に再度、請願内容をしっかり吟味いただいて、それで一旦取下げをして出されるのが私はいいんじゃないかとは思うんですが、先ほど、いわゆる
オーガニック給食の実現に向けた取組について行政に届けたいということがあったわけなんですけども、思いを届ける、また署名者の方の意向を届けるという形であったら、いわゆる要望書という形で市のほうに、行政のほうに提出する方法も私はあると思うんですけども、請願との違い、やっぱり請願になると、議会からのお話ということになりますので、かなり重たいものがあると思うんです。 そのあたりのところについて、どういうふうにお考えか、私は要望をお勧めするべきじゃなかったかなと思うんですが、再度お聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 要望という提案もあったかなとは思うんですけれども、先ほど説明にもございました、今回の
オーガニック給食を進めていただくということは大変重要なことでありまして、そこにやっぱり議員が間に入って、しっかりと調整を行いながら執行者に伝えていくということの必要性を感じました。 また、このタイミングでの、なぜ取り下げなかったのか、要望ではなかったのかということなんですけれども、もう1つ理由がございまして、請願者からはこのタイミングで出したいんだということを伺っています。それはなぜかというと、市長が代わられましたタイミングで、今ある加西市の給食をしっかりとまずは維持していただきたい、そして次につなげていただきたい、そういった思いを直接伺っております。 そのことも受けまして、取り下げ、また要望ということではなく、趣旨採択という選択を取らせていただきました。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 本当に最後になりますが、私は、加西市はこの近隣も含めて、全国的にも給食に対する、いわゆる地産地消、また安全な食品への取組、いろいろなことにすごく取り組んでいる自治体だと考えます。そのあたりが本当に請願者の方に伝わっているのかというのが、今回の提案理由の1のところにも「今後、加西市が
オーガニック給食の実現に向けて努力をされるよう促していきたい」、既にいろいろ頑張っているのに、なおこのような書き出しなのはどうなのかなと思うんですが、そのあたり、どうお考えかお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 請願項目1については今回、提案理由の1ですね、すみません、請願者のほうも話を、委員会の中でもございましたけれども、しっかりと担当課とも話合いをされながら進めてきておられます。ですので、加西市の給食であったりとか、農家さんでも、有機栽培されている方から話を伺ったり、そういったことをされているふうには聞いていまして、しっかりと現状を踏まえられた上で取り組んでおられるというふうに認識しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。(なし) 御質疑もないようですので、質疑を終結いたします。
△討論
○議長(丸岡弘満君) 続いて、趣旨採択も含めた討論に移ります。御意見のある方ございませんか。橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) =登壇=かさいを育む会の橋本真由美です。今回の
オーガニック給食の請願に対して、私は反対という立場ですが、このたび趣旨採択に関しては賛成とさせていただきます。 13日に行われた総務委員会でいろいろとお話もさせていただきました。いろんな御意見も聞き、すぐに答えを出せる内容ではなく、真剣に検討をし、考えておりました。 今の現状の給食の担当課からのお話を聞き、今の加西市の給食が本当に子供たちにとって、しっかりと考えられ、地産地消でよいものを提供してくださっていることを知り、子を持つ親の立場として、とても感謝しました。 そして、農政課の担当の方からのお話からも、有機JASの認証を取られておられる農家さんは2軒ということでまだまだ少ないこと、認証を取るのにハードルも高いこと、農家さん側の立場としても、有機で3,300食を確保することもとても大変だということ、これまでもいろいろと取組をし、これからも農業の方へもつないで支援もされていくとのことで、担当者からの説明で、加西市が向いている方向はしっかりと子供たちのために行動してくださっていると思いました。これからも変わらず子供たちのために、地域の農家さんのためにも、しっかりと前を向いて進めてくださると確信しております。 総務委員会が終わった後でも、自分の真剣に考えた結果を後悔しないようにと、担当課や
北播磨子どもの食と未来を考える会の代表、そしてメンバーの方、農家さんと深い関わりのある方からも再度いろいろとお話を聞き、改めてお話もさせていただきました。 その様々な方向から考慮し、今の現状やこれからの向いていく方向をお聞きし、これからも加西産のもの、国産のもの、国内加工のもの、安心安全なものをできるだけ今の現状よりもよいものを使っていってくださると確信しました。 なので、今回の請願項目については、農家さんや酪農家さんの立場、
オーガニックへの市民の意識状況や現状のことも考慮し、様々な立場の方の意見をお聞きした上で、まだ
オーガニックへの認知が低く、そして項目全てが実現可能かと考えたときに、とても厳しいと感じましたので、4つの項目については賛同しかねます。しかし、子供たちの安心安全のために、これからもよい方向に進めてほしいという趣旨には賛成いたします。 大事なのは、親は子供たちが安心安全なものを口にしてほしいと願っていること、そして、今の加西市の給食の提供の状況を維持し、これからも安心安全でよいものを提供していただきたいということを含め、趣旨には賛成という意見として述べさせていただきます。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。中右議員。
◆15番(中右憲利君) =登壇=失礼いたします。請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願についての趣旨採択に、不採択とすべきものとの立場から討論させていただきます。 請願第2号に反対の議員さんも皆さん、給食の
オーガニック化については、時代の潮流であるということは理解しているという趣旨のことは言われていたと思います。ただ、請願項目の書き方、要するに加西市に対する要望の仕方に難があって、賛成できないということだったと記憶しております。 それで、
オーガニック給食に近づけていくという趣旨には皆さん賛同しているのだからということで、趣旨採択という10年以上も使われていなかった手法を使って、請願の趣旨に関して賛成をしてくださいということなんですけれども、請願が不採択になった場合に備えて、何か不採択、否決という印象を薄めて、請願に対して一定の理解を得た、そういう体裁を整えたい、請願に関して肯定的な印象を持たせたい、悪く言うと、そういう印象操作をしているようで、少し嫌な気がしております。そんな小細工をしなくても、趣旨に関しては皆さん賛成するということを既に言われております。 また、先ほど下江議員のほうから、少しずつでも
オーガニック化を推進していく、進めていくということを言われております。そうであれば、もし今回の請願が不採択の場合は、請願項目を工夫して、書き直して、9月議会でも、12月議会でも、また、その議会でもいいと思いますが、もう一度請願を出して、
オーガニック給食の趣旨に賛成するか、反対するかではなくて、加西市の給食を具体的に今後どのようにしていくかということに関して分かりやすい議論をして、正々堂々採択を勝ち取っていただきたいと思います。 私は趣旨採択という何かぼかしたような形自体に違和感がありますので、今回の動議に関しては不採択すべきものとさせていただきます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。森元議員。
◆12番(森元清蔵君) =登壇=私は、
オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願について、趣旨採択に賛成の立場で討論いたします。 総務委員会で、今の
委員長報告にもありましたように、十分な議論をしました。結果的には不採択という結論になっております。その中身を見ましても、趣旨には賛同するけれども、具体的な項目一つ一つについては実現可能性が難しいという議論でございました。 そうした中で、形としては
委員長報告をもって、ここで、本会議で採択をするというのが流れでありますが、その中で、反対の意向の中で、皆さんの意向、そして会派のいろんな動向を見まして、なかなかこれは通すのが難しいという判断をやはりされましたし、今、私としても持っております。 こういった中で、何とかこの請願者の趣旨を生かして、加西市も今まで本当に子供たちの給食については、安全な食を提供しようということで努力されている中身もあります。それが
オーガニックという観点で、そういう言葉ではなされておりませんが、子供が安心な食については十分に考えられて、今、現状されております。 こうした流れをもう一段やっぱり高めてほしいという請願の趣旨でございますので、この趣旨は何としてでも、この際、採択をして、加西市が今進めている給食、子供たちの給食をもっと安心安全なものに、今後とも変えていく方向性をやはり確認をして、市にそういう方向を求めていくということは、最大、この請願を生かしながらやっていけることだと判断いたします。 そういった面で、趣旨採択をしながら、その考え方を持って、市にこれから
オーガニック給食に向けての取組を進めていっていただく、やっぱり努力をしていけるものではないかと思います。そういった観点で、趣旨採択には賛成といたします。
○議長(丸岡弘満君) ほかに。高見議員。
◆8番(高見博道君) =登壇=8番、
令和新風加西、高見博道。それでは、まず、請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願について、不採択の立場で討論をいたします。 請願内容についても、また、先日の委員会審議での請願者からのお話を聞いた上でのことでありますが、
オーガニック給食の必要性は十分理解できるものであります。 ただ、請願理由の説明については、一部の研究データに基づいたものであり、また、それを基に請願項目を要求されることについては同感できないところがあります。 また、加西市の学校給食においては既に地産地消の推進も行われており、小中学生に対して安心安全な給食の提供はかなりの努力を行っているものと考えます。今回の請願内容を採択すると、あまりにも大きな足かせとなって、食材の確保ができない場合、学校給食が提供できない、そのような事態になってもいけないとも考えます。 また、加西市の農業生産の状況としては、
オーガニック給食に提供できる量が確保できる状態には全くありません。無農薬や減農薬の食材を生産する体制の確保はなかなか難しいと考えます。ただ、今後、そのような農業を目指していかないといけないのは間違いありません。 繰り返しになりますが、
オーガニック給食の必要性に対しては理解をいたしております。ただ、加西市議会として、一要望書とは違う、請願の持つ重要性を考えたときに、今回の請願内容については容認できないものと考えます。 また、その委員会の後に出てきました、本日提案されました動議についてですが、先ほども質問をさせていただいて、御意見をお聞きいたしました。あまりにもこれは請願者に対して失礼な内容ではないかと思います。いろいろな思いを持って、しっかり吟味された内容でありますので、本来でしたら、もう一度しっかり内容を請願者とお話をして、改めて再度提出されるのが本来の形ではないかと思います。 確かに、この5月の選挙で市長も新しくなりました。議員も新しくなりました。また副市長、教育長も新しくなって、新たな加西市の体制でスタートしたのは、この6月議会かもしれません。ただ、今日明日すぐどうこうする、どうこうしようという、そのような内容ではないわけです。加西市の未来を担う子供たちのための給食、ましてや給食だけではなく、加西市民全体の食の安全安心を考えるならば、足早に取りあえずこの形で出そう、請願、採択をいただこう、このようなことは加西市議会としてあってはならないものだと私は考えます。 ぜひ、今日、請願者の方もお越しですが、加西市、また兵庫県、日本全体の食を本当に考えておられるなら、そんなに焦らず、しっかり皆さんとともに考えるべきものでないかと私は考えます。 以上のような理由で、動議についても、本来の請願についても、不採択の考えといたします。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) ほかに御意見ございますか。下江議員。
◆5番(下江一将君) =登壇=失礼いたします。かさいを育む会の下江一将です。請願には反対、趣旨採択について賛成の立場で討論をいたします。 本市における子供たちの安心安全な食に向けて、学校給食への姿勢としては、大変努力されていると感じております。委員会でも説明がございましたが、食材では、地域で調達できるものを優先して調達し、お米は市内産、小麦は県内産と国産のものを仕入れてくださっております。 その中で、今回の請願項目にある、食品選定基準を記載されている内容に切り替えていくことは、検品、洗浄などがさらに増えてしまい、難しくなると、職員がまた増えることにもつながるというふうに説明がございました。よって、給食にかかる負担も大きくなると考えております。 また、本市において、農家が有機野菜の栽培に切り替えていくことは、現状の市場では難しさもあり、まずは消費者の理解を得られることが必要だと考えます。 請願項目の内容で、
オーガニック給食を導入することは、様々な面でコストが大きくなるため、実現可能性が低いと捉え、長期的に取り組むとしても、段階的な提案をしていく必要があると考えております。しかし、今回の請願は20日ほどで1,115名に及ぶ署名を集めておられて、市内の皆様の切実な思いが詰まっているものだというのも事実です。私自身も一親として、子供たちの安心安全な食が提供されることを望んでおります。 趣旨には共感しております。請願が不採択になることは、同じテーマで1年近く提案できません。請願者からは、これまでの加西市の給食はすごく頑張っているというふうに聞いておりまして、だからこそ、市長が代わった今、加西市の給食を残していき、次につなげたい、その思いを執行者に今届けたいんだということで伺っております。その思いを受けて、趣旨採択を提案しております。 御署名いただいた皆様の思いを大切にし、加西市の食がさらに一歩進むことにつながることを信じ、趣旨採択に賛成いたします。
○議長(丸岡弘満君) ほかに御意見ございますか。西脇議員。
◆3番(西脇親君) =登壇=3番、西脇でございます。請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願について、不採択の立場で討論いたします。 加西市における学校給食では、既に地産地消の積極的かつ優先的調達に取り組み、他市町よりも子供たちの安全安心、そして健康に配慮し、優れた学校給食であると認識いたしております。 一方、農業者の視点から申し上げますと、農薬は使用したくて使っているわけではありません。できることなら使いたくない、そんな思いです。しかし、生産者は省力化、効率化、収益性、それを求めて生業として農業を行っている以上、使わざるを得ないというのが現状でございます。また、有機肥料を使用したためにスーパー雑草が増えるという問題点もございます。 農林水産省のみどりの
食料システム戦略、ここでは、2050年までに目指すべき姿と取組方法で、有機農業については、2040年までに、主要な品目について農業者の多くが取り組むことができるよう、次世代有機農業に関する技術を確立する、2050年までに、
オーガニック市場を拡大しつつ、耕地面積に占める、国際的に行われている有機農業の取組面積の割合を25%に拡大すると、それを目指すと言われております。今後、これから有機農業の技術を確立し、生産の拡大が行われていくところなんです。
オーガニックを考えるとき、肥料、農薬以外にも、水、土、それらの自然環境も大きく影響することから、地域全体、あるいは国レベルで取り組むべき課題であるというふうに認識いたしております。 このように栽培技術が確立していない中、既に有機肥料の活用、環境に配慮し、脱炭素化、環境負荷の軽減に向けた農業に取り組んでいる農業者も増えてきております。しかし、無農薬で農産物を生産していくこと、有機農業を行うことはかなりの決意が必要ですし、農業者の負担が増大することが目に見えております。一挙に
オーガニック食材の提供にまで持っていくには、物理的、また現実的には、かなり無理があるというふうに考えます。 先ほど動議が出ましたけれども、趣旨採択ということでございました。請願者、それから団体のお考えは、日々の食事から心身の発達に悪影響が懸念される物質を避けること、そして、子供たちのためにも農薬、除草剤、化学肥料の不使用、こちらを強く望んでおられるというような趣旨でございました。そこが今回消されたために、趣旨採択についても不採択というところで、反対の討議といたします。
○議長(丸岡弘満君) ほかに御意見ございますか。田井議員。
◆10番(田井真一君) =登壇=10番、田井でございます。
オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願採択並びに趣旨採択に反対の立場で討論をいたします。 本市の学校給食は、児童生徒の成長にとって必要な栄養やカロリー計算の下、献立を策定し、1日3,300食、190日安定して提供されています。 現在、有機JAS認証を受けておられる農家は市内でも2農家、北播磨地域においてもごく僅かな農家のみであり、学校給食に地場産
オーガニック食材を安定供給できる体制は整っておらず、国のみどりの
食料システム戦略に基づき、拡大が図られておりますが、近い将来においては、認証に係る基準や手続、生産性の低さなど、様々な課題を勘案いたしますと、体制を整えることはかなり難しいと考えております。 このような状況の中、今、農薬、除草剤不使用を明記した食材選定基準にのっとった
オーガニック給食の実現を求めても、達成は極めて困難であり、混乱を招くものと危惧しております。よって、この請願の採択には反対をしております。 続きまして、趣旨採択についてでございますが、先ほども質疑の中で申し上げましたように、この請願項目と趣旨、これは一体のものであります。私は、
常任委員会の中でも、この趣旨には賛同すると確かに申し上げましたが、請願項目と趣旨、この関係を考えますと、ここで趣旨採択をするのではなしに、一旦取り下げて、もう一度仕切り直しをして、趣旨採択を求めるべきであると考えております。 よって、このたびの動議で提示された趣旨採択には、私は反対いたします。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。土本議員。
◆9番(土本昌幸君) =登壇=失礼いたします。動議の提案については賛成ですから、本来なら私、討論しないんですけども、先ほど同僚議員から、市議会としてあってはならないとかいうような発言があったり、9月議会に再提出とか、そういう発言もありましたよね。これについては非常に疑問がありますので、あってはならないことをしているんでしょうか。 それはそれとして、総務委員会で請願項目4項目がちょっと無理やなということで、反対はさせてもらったんですけども、この趣旨については少し内容が緩やかになったかなというふうに思うんですけども、これもやはり請願者の意向を受けて提出されているというふうに私は判断しますので、加西市で取組をしっかり、今できているとは思うんですけども、それをさらに進めていくという意味では、この内容については賛成してもいいのではないかというふうに考えます。 請願で再提出になると、9月議会に出せるのかどうか、ちょっと分かりませんけれども、しっかり趣旨は採択してもいいのではないかなというふうに考えますので、賛成といたします。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。北川議員。
◆2番(北川克則君) =登壇=総務委員長としましては、先ほど述べさせていただきました結果となりました。 一議員としまして、意見を述べさせていただきます。請願第2
号オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願自身に賛成の立場で討論させていただきます。 民主主義ですので、いろんな見方、それから判断というのがありますので、委員会で十分、もしくは十分じゃないという、いろいろな議論がございますけども、委員会としまして、比較的時間を取って議論させていただいたつもりでおります。また、活発な意見も出たかと思います。 私としましては、一つ目、市民の声を市政に届けるというところで、今回の請願に当たって、多分これは署名された方だと思うんですが、市民の方より「加西市や子供たちや地域のことも考えて、何かと積極的に取り組まれていますが、さらに請願の中の一つでも前向きにチャレンジしてほしい」と、そういう声をいただきましたので、賛成の立場で判断させていただきました。 また、何でも賛成かというところなんですが、2番目は取り組めば道も開ける、今現在、加西市もかなり取り組まれているのは否定できません。私もいろいろ提案をしておりますが、持続可能な社会の実現や、安心安全な食を目指して、地産地消や環境保全型農業などの推進や、食育、環境を育むことが大切と考えております。これは昨年、建設経済委員会より、市への提言の内容の一部でもございます。
オーガニック給食の実現に向けて取り組むというテーマは、市場原理でいう事業面から、これらの、これらといいますのは先ほど大切だと言ったところですけども、これらの促進にもつながることが期待できると考えております。 また、
オーガニック給食の実現、確かに供給面では先ほどたくさんの意見がございました。その一面だけではございません。ただ、供給面でいいましたら、食材調達のガイドラインやコスト、そして量的な課題もあります。既に加西市は学校給食における地産地消を実現するために、食材3,300食という確保の量的な課題がございましたが、農政課とも協力しまして、学校単位で採用する方法で一つ乗り越えられております。 これは単なる一例ですが、加西市のポテンシャルを期待して、今後、先駆的に加西の魅力として、それから安全にもつながるということで、両輪ございますので、チャレンジしてほしい取組としまして、賛同をしたいと思っております。 三つ目は、請願に対して、要旨は理解し共感できましたが、項目ではという意見もございました。私も一般的にはあまり知られていない分野、もしくは私が先進的に知っている分野等ございますので、いろいろ差がございましたので、少々戸惑う項目もございました。ただ、最近の研究も進んでいますので、それを客観的に、そして総合的に受け止め、予防の観点から、できることから始めてほしい。 例えば、これは決定づける、例えばではございません。今現在思いついたところではございますが、地産を生かした、これに関して私も提案したことがございますが、みそ汁と御飯を提供するといった、玄米なら、さらによいと考えますが、そういった方法もまた手法としてございますし、また牛乳に関しては、既に学校現場では配慮されているということも聞いておりますが、栄養のバランス、そして個人差、また、委員会でもございました残食ということも考慮して、牛乳選択制の導入の検討をきっかけに、代替メニューの開発などという配慮をしていってほしい、また、そういう方法もあるということで、最後になりますが、これは予防の観点より取り組んでほしい願いと受け止め、賛成します。 木を見て森を見ずというよりも、私自身に言い聞かせて、このきっかけを糧としまして、何も行政が今現在やっていないということじゃなくて、また新たな取組としまして、そういう願いが籠もっていると受け止めまして、また、署名された方の気持ちを汲みまして、ここで賛成の討論とさせていただきます。
○議長(丸岡弘満君) ほかに御意見ございますか。(なし) ほかに御意見もないようですので、討論を終結いたします。 先ほど討論がありましたが、討議はございませんか。(なし) ほかに討議もないようですので、これで議員間討議を終わります。
△採決
○議長(丸岡弘満君) これより採決を行います。 まずは、下江議員より提出されました趣旨採択から採決を行います。 お諮りいたします。議案第2号は、ただいまの動議のとおり趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。 (賛成者 挙手)
○議長(丸岡弘満君) 賛成8、反対6、以上のとおり賛成多数であります。 よって、請願第2号を趣旨採択とすることについては可決することに決定をいたしました。
△兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第3、兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、選挙の方法は指名推選によることと決定をいたしました。 続いて、お諮りをいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、議長から指名いたします。兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員に井上利八副市長を指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました井上利八副市長を兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人と定めることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、ただいま指名いたしました井上副市長が、兵庫県
後期高齢者医療広域連合議会議員に当選をされました。 ただいま当選をされました井上副市長が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定による当選の告知をいたします。
△閉会中の継続調査
○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第4、閉会中の継続調査についてであります。閉会中の継続調査については、各
常任委員長及び議会運営委員長から、会議規則第100条の規定により、お手元に配付いたしております一覧表のとおり継続調査いたしたい旨、申出がございました。 お諮りいたします。各委員長からの申出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査とすることに御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定をいたしました。
△閉会
○議長(丸岡弘満君) 以上で、本日予定いたしておりました日程が全部終わりました。これをもって、今期定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。 よって、第303回加西市議会定例会はこれをもって閉会といたします。
△議長閉会挨拶
○議長(丸岡弘満君) それでは、第303回6月定例会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。 今期定例会は去る6月26日に開会以来、会期の延長や日程の変更も含め、本日まで25日間の長きにわたりましたが、議員各位には本会議、委員会にと連日格別の御精励と慎重なる御審議を賜り、全議案滞りなく議了することができましたこと、厚くお礼を申し上げます。 また、市長以下執行者各位の審議に対する御協力に対しましても改めて感謝を申し上げますとともに、会期中の審議の過程で述べられました議員各位の意見、要望等につきましては、今後市政執行に反映していただきますよう望むものであります。 さて、去る5月21日に行われました市長・市議会議員選挙において、多くの市民の信託を受け、高橋市長と我々15名の議員が今後4年間の市政を担っていくものとして選ばれました。この新しい面々で行われた最初の議会である今期定例会では、加西市地区計画の区域内における建築物の制限の条例改正や、学童保育園の設置に関わる条例改正が議決され、本市の発展に向けての確実な進捗に期待するところであります。 また、新しい副市長、教育長も選任され、加西病院の建て替えの再検討や小中学校の再編構想の検証など、市議会として、山積する大きな課題に対して、真摯に執行機関と議論しながら、よりよい市政の実現をともに目指してまいります。 一方、私たち議会においては、女性議員の増加など、様々な世代や性別が組み合わされた幅広い顔ぶれとなり、より多様な市民の意見が反映できる議会となることを願うところであります。 加えまして、
議会基本条例制定から13年がたちましたが、議会改革の歩みを止めることなく、市民にとって分かりやすい議会、信頼される議会、議論する議会、提案する議会になるよう、これまでにも増して、議員、そして議会の能力と資質の向上を図ってまいります。 今年は梅雨入りが例年より早く、梅雨前線による大雨や線状降水帯の発生により、各地で被害が生じています。今後も想像を超える集中豪雨が発生する可能性がありますので、災害に対しての備えを万全にしていただきたいと思います。 終わりになりましたが、報道関係各位の終始変わらぬ御協力に対しまして、厚く御礼を申しながら、誠に簡単ではございますが、閉会の御挨拶とさせていただきます。 続いて高橋市長、登壇の上、どうぞ。
△市長閉会挨拶
◎市長(高橋晴彦君) =登壇=第303回加西市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。 今期定例会は、去る6月26日に開会しましたが、私のコロナ罹患といった事態に日程変更、また会期延長等の対応をいただくなど、非常に御迷惑をおかけしましたことを改めておわび申し上げますとともに、柔軟な対応をいただきましたことに対しましてもお礼申し上げます。本日までの25日間、議員各位には御多用中にも関わりませず慎重に御審議いただき、重ねてお礼申し上げます。 今期定例会には人事案件、条例関係、令和5年度補正予算の計7件の議案を提出いたしました。いずれも原案のとおり可決決定賜り、深く感謝を申し上げる次第でございます。本会議をはじめ、
常任委員会の審議の過程で拝聴いたしました御意見、御要望につきましては、今後の市政執行に十分反映させてまいりたいと考えております。 さて、今議会は副市長及び教育長の人事案件に御同意いただきましたこと、改めましてお礼申し上げます。会期途中からとなりましたが、今議会にも出席するなど、市政推進のための執行体制側の体制が整いました。今後、副市長、教育長とともに、広く市民の声をしっかりとお聞きしながら、安定した行政運営に努めてまいります。 そのためにも、早速タウンミーティングを実施いたします。当初から予定しておりましたので、昨日の北条地区からスタートしております。今後、8月9日までの間で市内10地区で開催いただいて、市政全般に対する御意見、地域課題をお聞かせいただいて、市政に反映してまいりたいと考えております。 同時に、今議会におきまして、多くの御意見をいただきました。新病院建設や学校統合などの政策課題についても、しっかりと向き合い、再検討や議論のための時間は一定必要となりますが、先送りすることなく取り組んでまいりますので、議員各位におかれましては、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 終わりになりましたが、報道関係各位の御協力に対しましても深く謝意を表しつつ、閉会の御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上、これにて散会といたします。どうもありがとうございました。 11時22分 散会地方自治法第123条の規定により会議の大要を記載し、ここに署名する。令和5年9月1日加西市議会議長 丸岡弘満会議録署名議員 大前裕也会議録署名議員 北川克則...