加西市議会 > 2023-07-10 >
07月10日-02号

  • "防疫等作業手当"(1/8)
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  1. 加西市議会 2023-07-10
    07月10日-02号


    取得元: 加西市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-14
    令和 5年  6月 定例会(第303回)       第303回加西市議会(定例会)会議録(第2日)                      令和5年7月10日(月)                      午前10時開会-----------------------------------          ▲議事日程第1 会期の延長第2 議案第40号 副市長の選任につき同意を求めることについて   (提案説明、質疑、討論、採決)第3 議案第41号 教育長の任命につき同意を求めることについて   (提案説明、質疑、討論、採決)第4 議案第35号から議案第38号   (質疑、委員会付託)第5 請願第2号 オーガニック給食の実現に向けた取組みを求める請願について   (紹介説明、委員会付託)第6 一般質問-----------------------------------          ▲本日の会議に付した事件会期の延長       7月20日まで2日間の延長議案第40号及び議案第41号(提案説明、質疑、討論、採決)議案第35号から議案第38号(質疑、委員会付託)請願第2号(紹介説明、委員会付託)一般質問-----------------------------------          ▲会議に出席した議員(15名)  1番      大前裕也        2番      北川克則  3番      西脇 親        4番      高橋佐代子  5番      下江一将        6番      橋本真由美  7番      深田照明        8番      高見博道  9番      土本昌幸       10番      田井真一 11番      佐伯欣子       12番      森元清蔵 13番      森田博美       14番      丸岡弘満 15番      中右憲利-----------------------------------          ▲会議に出席しなかった議員なし-----------------------------------          ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長      深江克尚   局長補佐      小林由佳 議事係長      浦川翔平-----------------------------------          ▲説明のため出席した者の職氏名 市長        高橋晴彦   理事        村尾和美 ふるさと創造部長  藤後 靖   総務部長      下山晴一郎 健康福祉部長兼福祉事務所長    地域振興部長    末廣泰久           上坂智津子 都市整備部長    北川陽一   市参事(土木・施設整備担当)                            石野隆範 生活環境部長    丸山常基   教育部長      千石 剛 市参事(新中学校建設担当)    選挙監査公平委員会事務局長           伊勝 勝             亀田哲馬 病院事務局長    上坂寿人 △開議 ○議長(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。 初めに、九州北部地域の記録的な大雨により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方やその御家族には心よりお悔やみを申し上げます。加西市においても線状降水帯等が発生する可能性は十分にありますので、災害に対して行政も市民も共に、日々、心がけていき、万全の備えを行っていただきたいと思います。 それでは、定刻が参りましたので、これより本日の会議を開きます。 日程に入ります前に御報告させていただきます。 7月4日開催の議会運営委員会では、市長欠席という不測の事態を受けて定例会の日程変更を協議し、議事の都合上、当日の定例会を延期することが決断されました。急な日程変更となり、議場まで傍聴にお越しいただきました皆様、インターネット中継を御視聴いただきました皆様、関係各位に御迷惑をおかけしましたことを深くおわびを申し上げます。 本日、予定しております議事は、議員各位のお手元に配付しております日程表のとおりであります。 それでは、日程に入ります。 △会期の延長 ○議長(丸岡弘満君) 日程第1、会期の延長についてを議題といたします。お諮りいたします。本定例会の会期は7月18日までと議決しておりますが、議事の都合により、7月20日まで2日間延長したいと思いますが、御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、今期定例会の会期は7月20日まで2日間延長することに決定をいたしました。 △人事案件(副市長)上程 ○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第2、議案第40号副市長の選任につき同意を求めることについて議題といたします。 それでは、直ちに提案理由の説明を求めます。高橋市長、登壇の上、どうぞ。 ◎市長(高橋晴彦君) =登壇=おはようございます。まず、提案説明させていただく前に一言おわび申し上げたいと思います。 このたび、不覚にも新型コロナに罹患しまして、多くの方々に御迷惑をおかけしました。そしてまた、議員の皆様方には日程変更等々に御協力いただくなど、非常に御協力いただきましたこと、改めてお礼申し上げますとともに、深くおわび申し上げたいと思います。誠に申し訳ございませんでした。 少し、この間の対応について説明させていただきたいと思います。 ちょうど7月3日の早朝に鼻水と微熱が出ました関係で、市立加西病院救急外来のほうへすぐ行きまして、検査の結果、陽性ということで、そのまま隔離というんですか、家のほうで隔離的におりました。2日ほど熱が、38度出とったんですが、2日目からは37度台に戻り、3日目になったら36度台に戻ったということで、ほとんど支障なく対応できたわけでございます。喉の痛みだけは非常にきつかったんですけど、それも4日目になくなったということで、この間、職務代理も置いていません。これはほとんど置かないということで聞いております。リモートの形で決裁等をさせていただきましたので、支障がないとは言えませんけど、あまり支障が出なかったようには、それなりのことをさせていただいたと思っております。ただ、日程に大きく変更が生じましたことを深く反省しておるところでございます。 それでは、7月4日、提出させていただきました人事案件のうち議案第40号について御説明申し上げます。 議案第40号は副市長の選任につき同意を求めることについてであります。現在、空席であります副市長に井上利八氏を選任いたしたく、地方自治法第162条の規定により議会の同意をお願いするものでございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(丸岡弘満君) 市長の提案説明が終わりました。 △質疑 ○議長(丸岡弘満君) これより質疑を行います。発言については自席での質疑とし、また、質問や答弁時においては着座にてお願いしたいと思います。 それでは、質疑のある方はございませんか。佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) それでは、議案第40号副市長の選任につき同意を求めることについて質問をいたします。 まず、副市長は地方自治法において、市長を補佐し、市長の命を受けて政策・企画をつかさどり、市の各組織が行う事務を監督する職とされ、重要な役職であると理解をしております。 このたび、井上氏を選任されました理由をお聞かせください。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 御承知のとおり、彼は都市整備部長とか技官も歴任していただいておりますし、今、大型プロジェクトインター産業団地整備等々におきましても彼が非常に大きな役割で先導してくれたというような、大きな今の現状の推進役となっていただいております。また、区長もしておりましたし、市の職員の信頼も厚いということで選任させていただいたところでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 市長におかれましては、体調管理に今後も気をつけていただいて、市政に、ぜひ邁進していただきたいと思うんですが、それの相棒となる副市長ということで、当然、今言われたような技術的なところはすごく優れたというところもあるんですけども、副市長としてはもっともっと広い範囲の仕事もされると思うんですけども、当然、今、進行中の加西インター産業団地、それから鶉野の開発など多くの事業に対しては私も期待をしております。ただ、市政全般について、そのほか、市長が任命されるに当たって、期待値といいますか、考えておられるところをもう少し詳しくお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
    ◎市長(高橋晴彦君) 行政経験、かなり持っておられますので、技術的な面だけではなく、総合的な力は当然お持ちでございますので、そういう感じで選ばせていただきました。当然、私の助けになっていただくという形で推進いただけるものだという確信の下、選んでおります。御理解いただきたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) それで、今後、任命された後なんですけども、当然、市長も行政畑であって、また、新しい副市長も、任命されたとすれば行政畑ということになるわけなんですけども、今、加西市では副市長は1名ですけども、2名体制を試みた時代もあります。広く、そのような民間なり他のところからもう1名とか、そういう考えは今後あるのか、また、検討は全くないのか、そのあたり、どのようにお考えかお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 何も経験もなしに、仕事もせずにいきなり最初から2人体制とかそういう時代ではなかなかないと思います。状況を見て、これでは民間の方の知識が必要と判断させていただいたら条例等を改正させていただく可能性もございますが、今のところは当面、2人の執行体制で進んでいきたいと思っております。 以上です。 ◆8番(高見博道君) 終わります。 ○議長(丸岡弘満君) ほかにございませんか。(なし) それでは、ほかに御質疑もないようですので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま上程中の議案第40号につきましては、会議規則第37条第3項の規定に従いまして委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定をいたしました。 △討論 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、討論に移ります。御意見のある方、ございませんか。中右議員。 ◆15番(中右憲利君) =登壇=失礼いたします。議案第40号副市長の選任につき同意を求めることについてに同意の立場から討論をさせていただきます。 井上候補は、私が市会議員になった当初、農政課におられて、獣害とか災害復旧の関係でよく相談をさせていただいたことがあります。私の印象では、井上候補は冷静沈着、用意周到、そして、大変頭の切れる方で、西村前市長からの信頼も厚く、難しい事業を次々担当されていたという感じでした。生活環境部長の頃は、市川から買っていた水をより安い県水に切り換えていくという難しい仕事、また、加西市が焼却炉を廃炉にして小野加東環境施設事務組合に入るという、これもまた難しい仕事を担当されて、綿密な計算と交渉でうまくやり遂げられたと思います。また、土木関係でも国道372号のバイパス工事、加西インター周辺産業団地の整備、鶉野飛行場跡地の整備など大型工事にも深く関わられて、これらの難しい工事も大変スムーズに、基本的なところをきちんと整備されたという印象を持っております。また、私が度々要望しました小規模な通学路の整備とか道路の改修にも本当に熱心に取り組んでいただいたという記憶があります。 調整役の副市長というよりは、技術的な仕事のみならず、様々な事業で前線に出て、直接、指揮を執られるのではないかと思います。非常に有能な人材を副市長に選択されたと思っております。 以上の理由で、議案第40号副市長の選任につき同意を求めることについてに同意をする立場での討論といたします。 ○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。(なし) ほかに御意見もないようですので、討論を終結いたします。 先ほど討論がありましたが、討議はございませんか。(なし) 討議がないようですので、議員間討議を終わります。 △採決 ○議長(丸岡弘満君) これより採決を行います。 議案第40号は、原案のとおり同意することに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、議案第40号は原案のとおり同意することに決定をいたしました。 △人事案件(教育長)上程 ○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第3、議案第41号教育長の任命につき同意を求めることについてを議題といたします。 それでは、直ちに提案理由の説明を求めます。高橋市長、登壇の上、どうぞ。 ◎市長(高橋晴彦君) =登壇=副市長の人事案件につきまして、原案どおり同意いただきましてありがとうございます。 次に、議案第41号について御説明申し上げます。 議案第41号は教育長の任命につき同意を求めることについてでございます。教育長の辞任に伴い空席となっております教育長に、新たに菅野恭介氏を任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により議会の同意をお願いするものでございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(丸岡弘満君) 市長の提案説明が終わりました。 △質疑 ○議長(丸岡弘満君) これより質疑を行います。御質疑のある方はございませんか。高見議員。 ◆8番(高見博道君) 先ほどと同じく、令和新風加西を代表いたしまして、市長に御質問したいと思います。 教育長任命につきということで、菅野氏は高校教育のほうで校長までされ、また、あといろいろ地域のことも頑張ってこられた方で私もよく存じておるのですが、実際、県の教育関係と市の教育関係については多少は違うところがあるかなとは思うんですが、そのあたり、任命に当たって市長のほうが菅野氏に対して期待をしている内容といいますか、当然、小・中学校の統廃合の問題、大きな問題も抱えています。少子化のこともあります。市長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 菅野氏の経歴については、審議資料のとおり、非常にいろんな経歴を持たれております。特に高校職ということですが、北条高校校長として長らくいろんな、活性化協も設置いただきましたし、人間創造コースという形にもお力をいただいたというような、非常に広い経験を持たれております。 ただ、小・中学校には経験がないということでございますが、今後、統廃合とかを考える場合には、やはりしがらみのないというんですか、中におりますとどうしてもいろんな形で制約が出てこようと思います。できれば高校のほうから、外から見ていただくほうが非常にやりやすいんじゃないかなという考えもございまして、菅野氏を任命させていただきたいというようなことで提案させていただいております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) そうですね。私も北条高校の校長をされているときにもお付き合いがありましたが、そのときに中学校の各校長先生に学校のほうへ来ていただいて協議もされたりとか、いろいろ本当に前向き、前に進めようとされるというのはよく知っておりますが、実際、新市長が中学校2校の統合の案については、一度、考えを見直すということで、たしか話があったと思うんですけども、そのあたりのところも菅野氏と考えが、既にいろいろされているのか、そのあたりのことについてお聞きしたいと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今の件については、私は、再度、市民の声をお聞きしたいということを言っておるわけでございまして、どういう方向に進めるとかそういう考えは、まだそこまで詳しくはしておりません。ただ、菅野氏も私の選挙の関係も御存じでございますので、そういう方向は御存じだと思いますが、すり合わせ等々は行っておりません。私も全くさらきの感覚でやっていきたいということを述べておりますので、絶対に反対とかそういう意味はないですので、お間違いのないようにお願いしたいなと思っております。 以上です。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) 議案第41号教育長の任命につき同意を求めることについて質問いたします。 教育長は教育委員会を代表された立場ですが、教育委員会が管理、執行される対象は、当然、保育園、こども園、幼児園、小学校、中学校となります。菅野氏の経歴を見させていただいたところでは、高等学校教育においてとても御尽力されておられると思いますが、やはり中学校までの御経験がないということでございます。その点、そういった年齢の低い子供たちから中学校までの子供たちの教育についてどのようにお考えであるかお尋ねいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 私の考えですか。菅野氏の考えですか。 当然、幼児教育から重要だということは教育関連の方は御存じだと思いますので、特段、高校しか経験がないからといって幼児教育やそこらを、ないがしろにと言ったらおかしいんですけど、やはりそこからが出発点でございますので、そういう見識はお持ちだと思っております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) それでは、市長に、今後、教育については教育長とともに取り組んでいかれると思うんですけれども、教育への姿勢、先ほども1つおっしゃられましたけれども、基本的な姿勢というものがどういったところにあるのかということを、今、分かる範囲で教えていただけますか。 ○議長(丸岡弘満君) ちょっとお待ちください。もうちょっと整理していただいて。市長に聞くことと、教育長に聞くことではないと思うので、もうちょっと整理して質問してただけますでしょうか。佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) 任命につき同意を求めることということで、市長が選ばれたといいますか、任命されようとしている菅野氏に対して、教育の基本といいますか、姿勢とはどういったものを期待しておられるかということをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 非常に難しい質問で答弁に窮しますけど、当然、教育ですから生まれてから生涯学習までありますので、全ての面で教育でございますので、十二分にそこらを、一か所に偏ることなしに、やはり生涯学習も非常に大事な視点ですし、幼児教育も非常に大事な視点でございますので、教育といいますと小・中学校に重点を置かれがちなんですけど、一番大事なのは、やはり幼児教育から生涯学習というのが非常に重要でございます。そういう認識でおりますので、広く全般に力を入れていきたいということで、彼とは総合教育会議で、やはり教育長と市長とは別の関係におりますので、そこらを調整するのが総合教育会議でございます、そういう中で意見等をすり合わせていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。(なし) ほかに御質疑もないようですので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま上程中の議案第41号につきまして、会議規則第37条第3項の規定に従いまして委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ございますか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。 △討論 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、討論に移ります。御意見のある方、ございますか。中右議員。 ◆15番(中右憲利君) =登壇=失礼いたします。議案第41号教育長の任命につき同意を求めることについてに同意の立場から討論をさせていただきます。 菅野候補とは高校の同級生でもあるんですが、北条高校の校長をされていたときに私もPTAの役員をしておりまして、その人柄、考え方、熱心な仕事ぶりはよく存じております。北条高校の活性化に全力を注がれ、県と困難な交渉をされて人間創造コースをつくられ、また、近隣では前例のないアフタースクールゼミ、あるいは国際交流事業も北条高校活性化協議会と連携して始められ、育ててこられました。 教育に関して大変熱心でバイタリティーがあり、本当にいい校長先生だったという印象です。校長時代にやり残したことを今度は教育長としてやり遂げていただきたいと思います。また、今、加西市の小・中学校では学校の再編という問題があり、教育においては、前教育長が力を入れて設備なども整備された新しい教育をどのようにしていくかという問題もあります。特に学校再編成については、一歩間違えば市内が大混乱に陥る可能性がある大きな問題だと思います。菅野候補の的確な判断力とバイタリティーをもって、難しい問題ですが、大きな混乱を起こすことなくスムーズに着地させていただいて、加西市の教育をさらにレベルの高いものにしていっていただきたいと思います。また、それが十分できる能力のある人材だと思っております。 以上の理由で、議案第41号教育長の任命につき同意を求めることについてに同意の立場での討論といたします。 ○議長(丸岡弘満君) ほかにございますか。(なし) 御意見もないようですので、討論を終結いたします。 先ほど討論がありましたが、討議はございませんか。(なし) 討議がないようですので、議員間討議を終わります。 △採決 ○議長(丸岡弘満君) これより採決を行います。 お諮りいたします。議案第41号は、原案のとおり同意することに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、議案第41号は原案のとおり同意することに決定をいたしました。 △議案一括上程 ○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第4、議案第35号から議案第38号の4件を一括議題といたします。 ここで、私からお願いを申し上げておきます。今から行います質疑と一般質問では延べ17名という多くの議員から通告を受けております。効率的な議会運営の観点から、通告をされております議員各位におかれましては、重複する部分についてはできるだけ避けた御質問をお願いしますとともに、執行者におかれましては要点に絞った的確な答弁をお願いしておきます。 △質疑 ○議長(丸岡弘満君) それでは、上程中の議案に対する質疑を行います。発言については、通告に基づきまして、順次、議長から指名いたします。 それでは、7番深田照明議員。 ◆7番(深田照明君) 清流会・かさいを育む会を代表して質疑をさせていただきます。 まずは議案第35号加西市職員特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしてまいります。 令和2年6月議会で新型コロナウイルス感染症に係る特殊勤務に従事した職員である保健師などに支給する特殊勤務手当の一部を改正する条例の制定がありましたが、今回の条例改正は「今後、特定新型インフルエンザ等が蔓延した際」とあり、内容的にはほぼ同様と考えてよいのでしょうか。この条例改正の趣旨と、対象となる職員の職種などを教えてください。 ○議長(丸岡弘満君) 総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) このたびの改正につきましては、令和2年6月に議決をいただきました新型コロナウイルス感染症に対処するための防疫等作業手当の特例は廃止しつつ、その一方で、今後新たな特定新型インフルエンザ等が蔓延した際には、防疫等作業手当の特例として、ほぼ同様の内容で支給できるように定めたものでございます。 趣旨としましては、急激な感染拡大を招くような事態が生じた際には、特殊勤務手当の支給手続に関して速やかに対応できるよう、あらかじめ定めておくものでございます。 まず、特定新型インフルエンザ等が蔓延している場合がどのような状況を示すかについて御説明いたします。国の人事院規則では新型インフルエンザ対策特別措置法第15条第1項に規定する政府対策本部が設置されたものと規定されております。また、特別措置法第34条第1項では、政府対策本部より新型インフルエンザ等緊急事態宣言が出された際には市町村は対策本部を設置することと規定されておりますので、そのような事態に至った場合に防疫等作業手当の特例が適用されることとなります。 次に、支給対象職員でございますけども、新型コロナ感染症のときと同様、保健衛生部門の職員として健康福祉部の保健師等が対象になるものと想定しております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 続いてお聞きいたします。手当として、通常は1,500円となっていますが、4,000円の規定である「緊急に行われた措置に関わる作業であって、心身に著しい負担を与えると規則で定めるものに従事したとき」というこの作業は具体的にどんな作業であると想定されているのでしょうか。また、この手当額を決定する作業内容を分類した基準表などは作成されているのかお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 4,000円を超えない範囲で支給される作業につきましては規則で定めることとしておりますが、今回、廃止します新型コロナウイルス感染症に対処するための防疫等作業手当におきましては、疫学的調査に従事した場合、感染症患者やその疑いのある方が療養する宿泊施設における連絡・調整の作業、感染者患者やその疑いのある方を移送する作業等としておりました。同じような作業が支給対象として想定されるところではございますが、今後新たに発生する感染症がどのような性質、特性を有するかによって職員の従事する業務も異なりますので、規則については、現在のところ、定める予定はございません。必要になった際には国、県等に準じた対応を講じたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) さて、令和2年度より令和4年度、そして今も新型コロナウイルス感染症対策、市長も大変だと思います。この防疫作業に関わる特殊勤務手当の支給事例は過去にあったのかお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 新型コロナウイルス感染症に対処するための防疫等作業手当の特例につきましては、本庁勤務職員が感染症患者の方と接する業務が結果としてございませんでしたので、支給実績はございません。 また、新型コロナウイルス感染症の特例以外の防疫等作業手当についても、過去10年間を見ましても支給実績はないような状況でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 分かりました。 続いて、議案第38号令和5年度加西市一般会計補正予算(第3号)についてお聞きしてまいります。 まず、1つ目の歳入、観光コンテンツ造成支援事業補助金500万円についてお聞きいたします。これは、本格的な再開が見込まれるインバウンドの地方誘客や観光消費の拡大を促進するために地域の観光資源を磨き上げる取組を支援する観光庁の補助事業とのことですが、全国での採択数は何件程度だったんでしょうか。また、申請書類作成と採択に向けて、職員の大きな努力と時間が必要と思いますが、この観光コンテンツ造成支援事業補助金の申請は難易度が高かったのか、申請に頑張られた担当者の思いをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 御指摘の観光コンテンツ造成支援事業補助金は観光庁の募集案件でございまして、インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業として5月30日に採択をいただきました。全国では800件の採択がなされたと公表されております。ただ、まだ予算に残があるようで、7月7日期限で追加公募もされております。 採択に当たっての申請の案をつくるということで、申請書類等についていろいろ条件がございますので、これまで何回かチャレンジしてきたというところで、そのノウハウについては構築されつつあるんですけれども、やはり他の市町との比較も含め、いろいろ考えていかないといけないこともありますので、それなりに時間もかかるものということで、難易度もそれなりにあると考えております。 今後、観光で加西市に来られる方々の満足度を高めて、観光消費総額を拡大するということで地域経済の発展に寄与していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 続いて、2番の歳入、まち・ひと・しごと創生寄附金100万円についてお聞きいたします。 これは企業版ふるさと納税とのことですが、この企業からの寄附の令和元年度から現在までの受入れ状況をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市におけます企業版ふるさと納税の受入れ状況につきましては、法華口駅の行き違い施設整備を目的とした北条鉄道活性化プロジェクトということで、21件、トータルで6,410万円の御寄附を頂きました。また、北条高校活性化応援プロジェクトといたしまして100万円の御寄附も頂いております。令和3年度には2件で90万円の御寄附を頂きまして、子育て支援や図書館システムのデジタル化に活用させていただきましたほか、令和4年度には1件1,000万円の御寄附を頂戴いたしまして、環境施策に活用させていただいております。このたびの補正予算で上程しております100万円の御寄附につきましても1社から頂きました御寄附でございまして、観光PRに活用させていただく予定にしております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 分かりました。 続いて3番、歳出、公立認定こども園運営事業、備品購入費50万円についてお聞きいたします。 市内企業からの寄附金ということで、公立認定こども園の備品購入とのことですが、具体的にどの園でどのような備品を購入されるのか、内容をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 今回の備品購入についてですが、近年、毎年、カサイコンクリート様から50万円の御寄附を頂いております。昨年は特別支援学校へというお話でしたが、今年度につきましては子育て支援に役立ててほしいという御意向でした。そこで、カサイコンクリート様と相談いたしましたところ、公立こども園で園児たちが使用するものにという考えでございましたので、知育遊具や運動用具に活用することで御了承いただいております。 具体的には、各こども園と相談し、北条ならの実こども園では創作ブロックやトレインカースロープ、加西こども園では木のキッチン流し台、賀茂幼児園ではカラー運動帽やソフティーキッズプレイ、泉よつばこども園では跳び箱やカラーマットなどを購入する予定としております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 続いて、4番の歳出、観光事業委託料700万円についてお聞きいたします。 まずは観光事業委託料100万円の内容をお聞きいたします。続いて、観光コンテンツ造成支援事業委託料600万円はインバウンドの地方誘客や、先ほどありました観光消費の拡大を目指していくとの事業ですが、より具体的な内容と今後の展開など、方向性をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 1つ目ということで、ふるさと納税100万円を活用させていただいて観光プロモーションを実施するというものでございますが、その企業版ふるさと納税につきましては大阪府松原市の幸南食糧株式会社様より御寄附を頂きました。幸南食糧様は宍粟市でも同様に企業版ふるさと納税により観光振興への支援をされた実績がございまして、同じ枠組みで活用してほしいと御希望されております。 具体に内容といたしましては、株式会社トラベルニュース社が発行しておりますトラベルニュースの地域特集号ということで加西市の観光コンテンツを取り上げていただいてPRしていただくという方向で考えております。 「トラベルニュース」につきましては、近畿日本ツーリストや東武トップツアーズなどの私鉄系の旅行業者さん、交通機関、観光旅館やホテル、あと、都道府県の観光担当部署などに配布される観光情報誌でございまして、発行部数は2万5,000部となっております。この情報誌に掲載いただくことで多くの観光事業者の目に留まり、これまで以上に誘客の推進になるように期待をしております。 もう1つの観光庁の補助金の活用の事業でございますが、600万円を総事業費といたしまして、鶉野フィールドミュージアムをフックに市内を周遊する観光モデルルートの造成をいたしたいと考えております。 具体には、サイクリングとローカル鉄道である北条鉄道のサイクルトレインで市内をつなぎ、周遊を促すという取組をしてまいりたいと考えておりまして、これまでは通過型の観光もしくは平和学習の場としてのみの訪問となっていた旅行者の地域内観光の消費額を増加させて、観光産業全体の活性化につなげたいと考えております。 また、この事業については観光庁自身がインバウンド向けの事業ということで募集をされた補助金でございまして、今回は台湾をターゲットに情報サイトへの掲載やSNSを活用した誘客プロモーションを展開してまいりたいと考えております。 最終目標といたしましては、この事業が維持、継続できるように、観光協会が運営している体験の販売サイトに掲載をして、自走できる観光事業の構築を目指したいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 分かりました。 最後に、農業施設災害復旧事業150万円についてお聞きしたいと思います。 5月の豪雨災害により被災した農地、農業用施設の復旧費とのことですが、その具体的な場所と被災内容をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 令和5年5月7日の豪雨災害により農地、農業用施設が被災いたしましたが、国の災害復旧事業の採択基準に満たないため、補助率30%、上限30万円の市単独災害復旧事業補助金で対応するため、補助金150万円を補正対応するものでございます。 その内訳といたしましては、吸谷町農道にクラックが生じたもの、下宮木町、西剣坂町の水路のり面の崩落、豊倉町ため池堤体にクラックが生じたもの、野条町ため池の取水施設付近にパイピングが生じたもの、計5か所となっております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 以上で終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、11番佐伯欣子議員。 ◆11番(佐伯欣子君) それでは、清流会・かさいを育む会を代表し、質疑をいたします。 まず1番目に、議案第36号加西市都市計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお伺いいたします。 1つ目に、条例改正の内容について詳細をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。 ◎都市整備部長(北川陽一君) このたびの条例改正は、建築や開発行為が厳しく制限される市街化調整区域の加西インター産業団地第2期事業の整備予定地において開発行為を可能とするため、本条例第3条の適用区域に係る別表第1、地区整備計画区域に第2期3工区地区及び5工区地区を追加するものでございます。 地区計画を定める目的としましては、それぞれの地区の実情に合った細かい規制や規制緩和を行い、適正な都市機能と健全な都市環境を確保することで、このたび地区計画の条例に建築できる建築物の用途、敷地面積の最低限度、建築物の外壁面と敷地境界との距離の最低限度、高さの最高限度のルールを定めるものでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) それでは、この中で用途について、第3工区、第5工区での違いをまず教えていただけますか。 ○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。 ◎都市整備部長(北川陽一君) 第3工区、第5工区とも産業団地の地区計画でございまして、建築できる主な建築物の用途としまして、3工区は貨物自動車運送業事業に係る施設が建築できるんですけども、5工区につきましてはできないということが違いでございます。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) それでは、今後、地域との取組予定があればお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。 ◎都市整備部長(北川陽一君) 建築できる主な建築物の用途としまして、第1期事業と違う点としまして加西産農産物の加工、販売、飲食を行う施設を建築できる建築物として追加しております。これにつきましては、現時点では企業側からの具体的な提案はないんですけども、農産法の趣旨に合致することとか、地元からの要望もありますので、進出の可能性を高めるための用途追加とお考えください。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
    ◆11番(佐伯欣子君) それでは、続きまして、2番目に参ります。議案第37号加西市学童保育園の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお伺いいたします。 まず初めに、市内には学童保育園を見ますと2か所に分けている園、また、1か所の園がございます。このたび、泉第1学童保育園と泉第2学童保育園の2つに分けられるとのことですが、その要因についてお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 現在、1つの学童保育園の規模については、保育室の面積や二、三名の支援員が見守りをするということで、その可能な人数30名から40名を定員として運営を行っています。国の運営基準では1クラスの人数をおおむね40人以内と定めていることから、これを超える利用が見込まれる園、市内でいえば6園あるんですが、では第1、第2の学童保育園という形で設置をしております。このたび泉学童保育園を改築するに当たり、4年生以上の希望者の受入れや夏休み期間の申込みなど今後の申込者の利用を見込みますとこの運営基準を超えるため、保育室を2部屋設置し、第1学童、第2学童ということで設置をするものでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) では、続きまして、子供たちの人数が増加ということを見込んでということかと思われますが、泉学童保育園設置の最初の要因及び現時点までの経緯と、あと、入園予定をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石部長。 ◎教育部長(千石剛君) 泉学童保育園の申込者の増加見込みにつきましては、現在の定員30名では4年生以上の申込みや夏休みの申込みに対し、既に受入れ可能人数を超えております。これら、対応し切れない状況にございますので、これを解消するというのが第一の目的となっております。また、加西インター周辺の産業団地の開発に伴い、殿原町でまちづくり協議会が立ち上げられ、土地利用計画を協議する中で住宅建設エリアの設定など、若い世代が住宅を建てられ、人口を増やすための取組も進んでおり、将来的にはこれらの受入れにも対応できればと考えております。 整備の流れについてですが、令和3年度に実施設計を行っております。令和4年度には旧の学童園舎を解体するため、去年7月からは泉学童保育園を泉小学校の教室を借用しての運営に切り換えています。その後、新園舎の建設ですが、令和4年11月から令和5年7月の工期で泉学童保育園整備工事を進めているところでございます。工事完了後には竣工式を行い、7月22日から泉第1学童保育園、第2学童保育園ということで運営を開始する予定でございます。 泉学童の利用者の見込みですが、4月時点では31名ございまして、待機児童はありません。夏休み期間の利用申込みは、現時点では40名の入園希望がございますが、全学年で待機児童を出さずに受入れ可能と見ております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) では、最後になりますが、職員の人数及び体制や配置予定をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 現在は泉学童保育園については4名の支援員を配置し、常時3名体制で運営をしております。夏休み中の学童保育の申込みに対応するため、短期の指導員の募集も行っております。 夏期休業中は学童保育園の開設時間が午前8時から18時30分と長時間にわたるため、午前勤務者と午後勤務者が必要となりますが、常時3名から4名程度の支援員体制で運営を行っていく予定としております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。 ◆11番(佐伯欣子君) 以上で私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、3番西脇親議員。 ◆3番(西脇親君) それでは、発言通告に基づきまして、改革未来・自民の風を代表いたしまして質疑を行います。議案第38号令和5年度加西市一般会計補正予算(第3号)についてです。 まず、公立認定こども園運営事業の備品購入費の増額でございますけれども、先ほど、内訳は分かりました。用途の指定もあったということなんですが、寄附された方から特定の園に対して使用してくださいとかいうようなことはなかったのでしょうか。そして、認定こども園というのは比較的新しい施設が多い、備品もそれなりに充実しているのかなというふうに考えています。備品購入に当たっては、各園からの要求に基づいて計画的に行われているというふうに思っております。 今回、備品購入で想定されている分については各園で以前から購入希望があったものなのか、それとも、今回、寄附を頂いたから何かないかということで改めて購入希望、必要なものの希望を聞かれたのか、お尋ねいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) まず、園の指定とかに関する部分ですが、カサイコンクリート様からは、当初伺っておったのは子育て支援に役立ててほしいという御意向です。その後、面談の機会がございましたので、もう少し掘り下げた御意向を確認すべく、直接、御相談を申し上げました。市からは、子供用の遊具や運動具などのほかに、園の先生が業務で使用する備品も例としてお示ししましたが、子供たちが使用するものに活用してほしい、詳細はお任せするということでございましたので、各園で必要としている遊具や運動具に活用することといたしました。 御指摘のとおり、比較的新しい施設ではあるんですが、購入させていただく備品は知育玩具や運動用具です。各園では、園児の状況を見ながら先生方が園児たちの学びや育ちを促す上で必要なものは何かを常に考えておられます。また、各園の運営方針によっても必要なものは異なってまいります。現在、各園が保有している遊具自体も均一ではございません。こういった状況の中、貴重な御寄附を有効に活用すべく、今、導入するのが望ましい備品を園それぞれが選択をしております。 以前からの希望という部分なんですが、各園では園児の発育を促すために様々な知育玩具や運動用具があればという思いはございますが、こども園などで利用する遊具、備品については高額なものもあり、予算の関係や保育スペースなども考慮しながらの購入としております。 今回、貴重な御寄附を頂いたところです。既に保有している備品の汚れや劣化などに伴う補充をするのではなく、今ないもので必要なものに活用することといたしました。各園も新たな備品を整備することができますので大変ありがたいものと感謝をしております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、生活保護事業60万円の増額についてでございます。 そもそも当初予算ではなく、この6月補正の計上となった理由、それをお聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂健康福祉部長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) このたびのシステム改修は生活保護制度の生活扶助基準に見直しが生じましたので、高齢世帯や母子世帯等、世帯類型によって生活扶助等の増減が生じることに伴い実施するものでございます。 生活保護制度の生活扶助基準については、社会保障審議会生活保護基準部会において、一般低所得世帯の消費実態等の均衡が適切に図られるよう、国が5年に一度の頻度で定期的な検証を行っております。令和4年、検証の結果については生活扶助費を令和元年当時の消費実態の水準に反映させることとしつつ、昨年の物価上昇などを加味し、実施されることから、このたびは当面2年間の臨時的、特例的な対応として世帯人員1人当たり月額1,000円を加算し、それでもこれまでの生活扶助費の金額より下がる場合は現在の金額を据置きとするという見直しを令和5年10月から実施することとなっております。 この決定について国からの通知がありましたのが令和5年3月であったため、当初予算には計上できなかったシステム改修費について、6月議会で補正予算を計上させていただくものでございます。 なお、生活扶助費の増額分については、現在の予算執行状況を注視しながら増額補正が必要かどうかを判断してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 今回のシステム改修の対象となるのは全ての受給者ということでよろしいんでしょうか。 5年に一度、生活保護基準が見直しということでありましたけれども、基準額の改定ごとにシステム変更が必要となる、これまでもしてきた、それを業者に委託するということで、今後も自前で改修はできず、業者への委託が続いていくということでよろしいんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂健康福祉部長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) まず、今回の対象になりますのは10月1日以降に生活保護を受給中の方が対象となり、当面2年間の臨時的、特例的な対応となります。参考といたしまして、6月末現在、生活保護を受給中の方は132世帯、159名となってございます。 基準改定ごとのシステム変更につきましてですが、基準額改定に係る作業は時間を要するということだけではなく、多岐にわたる世帯の状況を正確に支給額に反映させる作業が必要となるため、手作業で行うことは正確で迅速な支給に影響を及ぼすこととなると考えておりまして、これまでより基準額改正ごとにシステム変更を実施しているところでございます。今後もこのような形で実施をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 最後に、観光事業700万円の委託料についての増額でございます。 まず、観光事業委託料の100万の委託先は先ほど言われたトラベルニュース社ということでよろしいんでしょうか。 では、もう1つ、コンテンツの造成事業につきまして、想定されている委託先についてはどこを予定されているのかお伺いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 今回の補助申請に当たって提出した計画では、加西市が主体となり、カサイチサイクルツーリズム実行委員会、それから一般社団法人加西市観光協会、北条鉄道株式会社、株式会社tenが連携し、実施する予定にしております。そのうちの委託先といたしましてはサイクルツーリズム実行委員会と加西市観光協会、それから北条鉄道株式会社を委託先と考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 今回、幸い、観光庁の補助事業に採択されたということなんですが、もしも採択されなかった場合、この事業自体が見送りとされてしまう、見送りとする事業というふうに考えられていたのでしょうか。また、新たなコンテンツを造成することによって利用者数はどの程度増えるかというのを想定されているのでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) まず、本市のインバウンドに関する取組については、正直、後れておるという状況でございますので、今回、機会があって応募して、もし採択されなかった場合という御質問でございますが、インバウンドに対する取組は、やはり推進していかないといけないと考えておりまして、これ以外の観光庁の補助事業にも常に目を向け、また、来年度以降のデジタル田園都市交付金(地方創生推進タイプ)なども活用していけたらなと思っておりますが、幸いにも採択していただいたというところでございます。 インバウンドにつきましては、今回、案としては台湾観光者ということで目を向けているところではございますが、インバウンドは増えてきておるというところですので、その一部でも加西市のほうに誘客していきたいと考えておりまして、新たなコンテンツの利用者数というところの御質問ですけれども、今回は、まずモニターツアーを実施するという計画でございまして、企画提案書におけるKPIといたしましては、そのモニターツアーへの参加者をまず50名と設定をしておりまして、その他、ラーチーゴーという台湾や香港向けの観光情報サイトへの掲載や、SNSやグーグルマップ等を活用して誘客プロモーションを行っていきたいと考えておりまして、SNSのリーチ数などを目標値に挙げているんですけれども、国内向けでは1万リーチ、台湾向けについては5万リーチ、それから、さっき申し上げましたラーチーゴーというウェブサイトのページビュー数、1万ページビューを目標としております。最終目標といたしましては、観光協会が運営している体験コンテンツ販売サイトに継続的に掲載していき、実際に来ていただく方が増えていくように実施をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 最近、限られた職員で最大のパフォーマンスを実施するために外部に委託するという事業が多くなっていると感じております。今回の事業では観光庁の補助事業に採択されたということでありますので、加西市への来訪者のニーズ等、現状調査を十分把握された上で提案され、新たな事業展開をしていくものというふうに理解をしております。ぜひとも加西市の魅力を発信できるコンテンツをつくり上げられることを期待いたしまして、私の質疑を終わります。ありがとうございました。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が3番西脇親議員の通告に基づく質疑でした。 続いて、8番高見博道議員。 ◆8番(高見博道君) 令和新風加西を代表いたしまして、質疑のほうをさせていただきたいと思います。 まず1番、議案第35号加西市職員特別勤務手当支給条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、まず、一番最初に対象の職員についてということで、先ほど同僚議員からも詳しく質問がありました。あと、実際には今回は支給もなかったということなんですけども、市の職員は一般職のほか会計年度職員、また臨時のアルバイトの方、いろいろあるわけなんですけども、今回、そういう職種にアルバイトの方が充てられることもないとは思うんですけども、実際、この条例の対象の職員というのは誰になるのか、それをお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 御質問の、再任用職員であるとか会計年度任用職員が従事した場合の考え方でございますけども、まず、再任用職員に当たりましては、給与条例の規定が直接適用されます。また、会計年度任用職員につきましても、この特殊勤務手当の支給については、このたび上程しています条例を準用することとなりますので、支給対象に含まれることとなります。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 一応分かりました。 今後、あってはならないことなんですけども、間違えてその職に充てないようには気をつけて運用していっていただきたいとは思います。 それで、2つ目の防疫等作業手当の対象作業ということで、今回、新型コロナウイルスはこの条例から外れるわけなんですけども、実際、もともとの条例として、どういうような病気といいますか、対象のものといいますか、それはどのようなものがあるか、内容をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 本市の特殊勤務手当支給条例第3条では、手当の種類といたしまして防疫等作業手当のみを規定しております。その内容といたしましては、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に規定する感染症が発生した場合に、感染症患者の救護に従事した場合や感染症の病原体の付着した物件の処理に従事した場合に、1回につき290円を支給することとしているものというのがまず1つございます。それから、家畜伝染病予防法に規定する家畜伝染病が発生した場合につきましては、その防疫のための現場作業に従事した場合に、1日につき230円を支給することとしております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 続きまして、2番の議案第36号加西市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。 こちらのほうも同僚議員のほうから詳しく質問がありました。それで、3工区、5工区併せて、また既に開発中のところも含めてなんですけども、区域の建築用途を一旦設定するわけなんですけども、設定後、開発が進んでいったときに、例えばここにないものを建てたり運用、営業したりしたいというような話があったときに、将来的に変更が可能なのかどうかということと、変更できない内容も、もし今、分かっている範囲があれば御説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。 ◎都市整備部長(北川陽一君) 建築物の用途の追加についてでございますが、進出を希望する企業から新たな提案や要望があれば、農産法の実施計画との整合を前提に、臨機応変に地区計画を変更していきたいと考えております。できないものとしましては、やっぱり農産法の実施計画との整合が取れていないものに関してはなかなか難しいのではないかと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) そしたら反対に、農産法の適用外になったりとかそういうことになれば、その適用されないものについてもできるようになる可能性があるということでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。 ◎都市整備部長(北川陽一君) 基本的には農産法の適用内でございまして、もしこの目的と全く違う用途を業種に追加するとなれば法手続の再整備が必要となり、大変困難であることと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 では、続きまして、3番の議案第37号加西市学童保育園の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。 これについても同僚議員から、今度、出来上がる泉学童保育園の内容については詳しく質問がありました。市内に学童保育園は6か所あるわけなんですけども、今、加西市全体の状態として、当然、学童保育の必要性が高まっているとは思うんですが、現在の状況はどうなっているか御説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 市内の学童保育園につきましては11小学校区全てに設置をしておりまして、受入れは保育を必要とする小学校1年生から6年生までが対象となっています。 児童の受入れ状況ですが、今年度当初の時点で申し上げますと、小学校1年生から3年生の低学年につきましては希望者全員の受入れをしており、待機児童は発生しておりません。一方で、4年生から6年生については、市全体では4園で計24人の待機児童が発生をしております。待機児童の内訳としましては、4年生で23人、5年生で1人、6年生はゼロという状況です。 次に、夏休みの学童保育の状況ですが、6月16日の第1次締切りの時点では83名の申込みがありました。夏休みに向けては学童支援員の補充募集を行って受入れ体制を強化しておりますので、1年生から3年生については希望される園で全て受け入れることができる見込みでございます。高学年につきましては待機児童が発生をしておりますので、希望される園以外の受入れ可能な他の園をお知らせするなどの対応をして、受入れ調整を行っていくという状況にございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 続いて2番なんですけども、ちょっと私、認識不足で、4年生までだと思っていたのが6年生まで受入れをしているということでしたので、今後の学童保育の在り方というのは小学生全体に必要じゃないかなと思っていたところはクリアされていますので、この質問は省略させていただきます。 3番、施設の活用についてなんですが、このたびの泉学童保育園、建物も出来上がって、中の整備が整って、この15日に竣工式ですかね、そして、夏休みに入る21日、22日に運用を開始されるわけなんですけども、実際、学童保育、夏休みの間は朝8時から夜18時30分、そして、通常の学期期間では14時とか15時あたりからの18時30分ということで、夜の間は施設は開いていますし、日中、午前中とかは施設的には開いていたりするわけなんですけども、今、ふるさと創造会議などで、活動拠点の整備などで旧の保育園庁舎を活用されたいとか、公民館機能を活用されたいとかいろいろあるんですが、例えば泉学童保育園の教室とかスペースとかをそういうほかのことに活用できるのかどうか、そのあたりはどうお考えか、考えんといかん決まりもあると思うんですけども、答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 市内の学童保育園の園舎は新たに建設した学童保育園の専用棟の形や旧幼稚園舎、あるいは小学校の教室などを活用して運営をしておりますが、本条例の定めのとおり、それぞれの学童保育を行う施設として位置づけられています。基本的には他の用途で使用する場合には行政財産の目的外使用となります。 また、いずれの学童保育園につきましても必要最低限の保育室しかスペースはございません。日常、児童が活動している保育室には多くのテーブル等の備品があることや、園舎内には個人情報やOA機器などもございます。スペースやセキュリティー面も含め、他の団体にお貸しすることはなかなか困難なものではないかと考えております。御理解のほど、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 では、4番、議案第38号令和5年度加西市一般会計補正予算(第3号)について御質問をさせていただきたいと思います。 こちらも同僚議員からの重なった部分については省略させていただこうと思うんですが、まず1番として、補正予算資料の6ページに上がっております地方債補正のところでお聞きしたいと思います。 農業施設災害復旧事業についてということで、こちらのほう、県と国の予算が下りないということで借入れをするわけなんですが、今回、利率が4%以内ということで設定をされるんですけども、返済に当たっては半年や1年で返すわけじゃないんですけども、この利率は、実際に設定したとき以降、完済するまでそのままなのか、それとも途中で見直しがあったりするのか、今回も含めて、全体としてどのような設定になっているのか、お願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) まず、地方債の利率につきましては、当初予算、補正予算に関わらず、この利率といいますのは借り入れる時点の利率が採用されることになります。それから、その利率につきましては固定金利方式というのを取っておりまして、臨時財政対策債というのがございますけども、そちらのみ、10年に一度の利率の見直しがあるという格好でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 続きまして、歳入の国庫補助金について、詳しい内容は先ほど質問もありましたが、ちょっと全体としてお聞きしたいんですが、当然、国から補助金が下りてくるわけですが、国のほうから採択されて決定してから、実際に市のほうでも補正予算が通ればになるわけなんですけども、その補助金が、担当部署等も、今回だったらふるさと創造ですかね、あったりするわけなんですが、補助金が実際に執行されてくるまでの流れ、どのような形になっているか御説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 補助金の流れということでございますけども、補助金の種類によりまして多少の違いがございます。基本的には市から補助金の交付申請を行った上で交付決定をいただいて、歳入調定というのを行います。年度末に事業の実績を報告いたしまして、最終確定額で調定の変更を行うという格好になっております。 実際の補助金の受入れにつきましては、実績報告、確定後に全額受け入れるものであったりとか、交付決定後に、数回、概算払いがあって、実績報告に基づき最終支払いにて精算するもの、年度中にひとまず交付決定額を受け入れまして、実績報告に基づいた精算分を翌年度に追加で受け入れ、またあるいは返還するものと、補助金の種類によって異なってくるという現状でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 担当部署でずっと動いてくる分もあるわけなんですけども、総務部として、財政のほうも担当しているわけですが、実際、どのように管理されているのか、少しだけ補足をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 補助金のチェック体制ということだと思います。基本的には担当課でチェックをしていただくようにはしておるんですけども、総務部のチェックにつきましては、複数の部課をまたいで交付手続を行うものについて総務部のほうでチェックを行っているという状況でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 続きまして、3番、歳入、総務費寄附金100万円ということで、こちらのほうは、先ほど内容は詳しく説明もありましたので省略させていただきます。 4番、歳入、民生費寄附金50万円についてということで、こちらのほうも先ほど詳しくお聞きしたんですが、毎年、カサイコンクリートさんのほうから寄附を頂いているということなんですけども、今回もどういうものに使っていただきたいみたいなお話も聞かれたということでヒアリングされているわけなんですが、カサイコンクリートさんが毎年そういうふうにされる思いというところで、再度、確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) その確認というのは企業さんの思いという部分ですかね。 面談の際には、今までは特別支援学校にというふうにおっしゃっていましたが、今回は若手の従業員も一緒に参られたんですが、その若手の従業員さんの意向を踏まえて、今年度は子供たちに御活用くださいというふうな御意向でした。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 5番、歳出、今の50万円について、こちらのほうも内容は先ほど詳しくお聞きしましたので割愛させていただきます。 次、6番、歳出、生活保護事業60万円についてお聞きしたいと思います。 こちらのほうも内容については同僚議員のほうから質問があり、御説明いただきました。10月のシステム改修ということなんですけども、これだけじゃないんですけど、ちょっと確認なんですが、システム改修、変更に当たって、今回、60万円というふうに上がっているんですが、この金額の根拠、どのように設定されているといいますか、そのあたり、御説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂健康福祉部長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) このたびの生活扶助基準見直し対応に係るシステム改修は既に導入しておりますシステムの改修であるため、導入中のシステム事業者に改修業務の見積りを取ったところ、60万円との回答がございました。この金額につきましては、県内の市町に照会を取った額とも差異はなく、妥当な金額であるというふうに考えております。 なお、国に対してこの金額に係る生活困窮者就労準備支援補助金を申請し、2分の1の30万円の採択を受け、民生費国庫補助金の歳入で受け入れる予定となっております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 7番、歳出、観光費700万円について、こちらのほうも先ほど詳しく説明がありましたので割愛させていただきます。 最後、8番、歳出、農業施設災害復旧費150万円について、最後に御質問させていただきたいと思います。 こちらのほうは同僚議員からも質問があり、市単独事業ということで、このたび、30%が市ですかね、借入れをして行われるわけなんですけども、実際、県とか国とかに採択されるされないというような基準、そのあたりはどうなっているのか、そのあたりの説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 国が行う農地及び農業用施設の災害復旧事業は農林水産業施設災害復旧事業国庫補助金の暫定措置に関する法律、いわゆる暫定法により、異常な天然現象により被災した場合、災害復旧事業の対象となるもので、降雨に関しましては24時間雨量が80ミリ以上または時間雨量が20ミリ以上の基準となっております。また、対象となる要件といたしまして、1か所当たりの工事費が40万円以上のもので、原形復旧、機能回復に係る工事を原則とし、経済効果の小さいもの、例えば通行に支障を来さない程度の農道のり面のクラックや水田の貯水機能に支障を来さない程度の畦畔の崩れなどは対象外となっております。 こういった国の災害復旧事業の採択基準を満たさないものということで、災害が発生しましたということで地元のほうから連絡がございましたら、市の担当職員のほうが現地に赴きまして、聞き取り、それから現地の調査を行って、災害復旧の基準にかかるか、かからないかを判断するという手順になっております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 以上で終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が8番高見議員の通告に基づく質疑でした。 以上で、通告によるところの発言が全部終わりました。これをもって質疑を終結いたします。 ただいま上程中の議案につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会にその審査を付託いたします。 △請願上程 ○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第5、請願第2号オーガニック給食の実現に向けた取組を求める請願についてを議題といたします。 それでは、直ちに紹介議員の説明を求めます。請願第2号について。11番佐伯欣子議員。 ◆11番(佐伯欣子君) =登壇=清流会の佐伯欣子でございます。ただいまより北播磨子どもの食と未来を考える会加西支部からオーガニック給食の実現に向けた取組を求める請願が出されましたので、紹介議員として、請願趣旨及び項目について読み上げさせていただき、説明とさせていただきます。 まず、請願の趣旨でございます。 地場産有機食材を給食に使うことは子供たちの心と体の健康を守るだけでなく、加西市の有機農業の活性化、移住や定住の促進、本質的な食育、ひいては自分の生まれ育ったまちへの誇りを持つことにもつながっていくのではないかと考えます。そして、それらは国の推進するみどりの食料システム戦略や国際目標でもあるSDGsの考え方にも合致いたします。今、全国的にも世界的にも広がり続ける学校給食のオーガニック化は時代の潮流とも言えます。 今年3月に策定された第3次加西市食育推進計画の中でも、今後、食育を推進する上で必要と思われる市の施策として、学校、こども園等における食育の充実、食品の安全・安心に関する情報提供の充実、地産地消の推進と続きます。もちろん給食の全ての食材を地場産有機食材で賄うことは非常に厳しいことであることは重々承知しておりますが、少しずつでも実現に向けて、加西市でも動き出していただきたいと希望いたします。 昔と比べて、日々の食事から心身の発達に悪影響が懸念される物質を避けることが難しくなってきた今だからこそ、子供たちのためにも、加西市のためにも、市として実現に向けた取組を行われるよう請願いたします。 続きまして、請願項目について申し上げます。 1番、食材選定基準において、異性化糖、遺伝子組換え、ゲノム編集作物、人工甘味料、健康上悪影響が指摘されている種類の添加物、農薬、除草剤の不使用、かつ地元の食材から優先的に採用していくことを明記すること。 2つ、オーガニック給食の実現に向けて、生産面を含む多角的な仕組みづくりを協議する場を月1回など定期的に設けること。 3、オーガニック給食の導入に際しては、1学期に1回など回数を絞る、あるいは調味料から日本古来の伝統的な作り方をされたものに変更するなど、段階的に実現し、拡充を図ること。 4つ、カゼイン・乳糖不耐症の問題をはじめ、家畜に使われるホルモン剤や抗生剤、遺伝子組換え飼料の影響も懸念されることから、アレルギーのあるなしに関わらず、牛乳の選択制を導入すること。 以上が項目内容でございます。 北播磨子どもの食と未来を考える会加西支部の皆様が勇気を持って、このような厳しく、なかなか実現はできないであろうことかも分かりませんが、出されました。どうか皆様の御理解と、そして、請願内容を理解していただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) これで紹介議員の説明が終わりました。 ただいま上程中の請願についてはお手元に配付いたしております付託表のとおり、所管の委員会にその審査を付託いたします。 △一般質問 ○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第6、市政全般にわたっての一般質問を行います。発言については、通告に基づきまして、順次、議長から指名をいたします。 4番高橋佐代子議員。 ◆4番(高橋佐代子君) =登壇=失礼いたします。発言通告によりまして、3点の一般質問を行います。 まず、1点目は5月執行の市長と市議選についてです。 最初に、投票率が、市長選は57.4%、市議選は57.42%と低かったように思うのですが、この数値についてどう分析されているのか、また、投票率アップに向け、啓発など、どんなことをされたのでしょうか、お尋ねいたします。 次に、このたび開票でミスがあり、確定が大変遅くなりました。票の数と内容が開票では命だと思いますが、どんなことが原因だったのか、選挙管理委員会として最大の失態だと思います。委員長さん、副委員長さんのコメントは読みましたが、局長としてどんな思いでおられるのか、どのような認識でおられるのか、また、再発防止に向け、どんなことをされるのかお尋ねいたします。 次に、告示前や選挙中に現職だった西村市長の動きについて市民からも通報などがあったと思うのですが、どんなことを把握されたのでしょうか。最終的には県警の判断だと思いますが、加西市選挙管理委員会として、選挙違反になると判断されたのか、ならないと判断されたのか、また、その時点での選挙管理委員会としての対応についてお尋ねいたします。 そして、今まで各町ごとに全戸配布されていました選挙公報紙が今回から新聞折り込みになっていました。新聞を購読していない家庭もあろうかと思いますが、問題はなかったのか、配布方法を変更された理由とその経緯、また、費用対効果はどうだったのかお尋ねいたします。 最後に、高齢で体の不自由な方を投票に連れていかれた方から、入り口でスリッパに替え、歩いて投票するのが大変だったと聞きました。各投票所の現状を把握したわけではありませんが、高齢者が多くなる中、スロープの設置、バリアフリー用持ち手などを取り付けたり、投票所内の学校の体育館にある敷物を借り、車椅子や老人車などで投票所を回れるようにしていただき、高齢者などに優しい投票所づくりを提案したいのですが、どうでしょうか、お尋ねいたします。 次に、2点目は新市長による機構改革についてです。 就任された日のインタビューで事業の廃止などが少し活字になっていましたが、市長交代による機構改革は当然のことと思います。市長は職員時代、総務部長もされていましたので、センスのよい改革を期待しています。今、役所内には考えられないような課名もあるのですが、これらも見直し、市民の皆さんに、親しみがあり分かりやすい課名とすることが大切だと思います。また、無駄と思われる事務事業なども各課ごとに見直し、職員の斬新な発想による事業の展開と意識改革を期待するところです。 市長が言われていましたが、市役所は市民のために役立つところです。新市長に市民の皆さんは大きく期待しています。山積する課題がある中、就任間もないこともあり、構想中とは思いますが、今現在の構想などをお聞かせください。これについては後ほど市長から答弁をいただきます。 これからは、新市長の機構改革に当たり、私の提案と要望とさせてください。 高齢化が進む中、私は、高齢者に優しいまちづくりを市民の皆さんと約束し、再び議席を与えていただきました。そこで、特に健康福祉部について、この場で提案をさせていただきます。 まず、2階にある長寿介護課は、高齢の方などが来られることが多いので1階に設置が当然だろうと思います。そして、福祉会館にある健康課も離れているのはどうかと思います。また、長寿介護課は高齢者福祉課に変更されてはどうでしょう。 そして、市民課の窓口ですが、死亡届に来られた方や遺族の方には心労などもある中、各種手続に来られた方のためにお悔やみ窓口を設置し、そこに座っていただいたらワンストップで、担当職員が、順次、来て手続を済ませてもらうようにしてもらいたいです。 また、加西市は今、75歳以上の方が8,000人近くおられます。この中には独り暮らし、高齢者夫婦のみの世帯、また、全国的に8050問題が深刻化する中、ひきこもり支援などもあり、高齢者何でも相談専用電話を設置して、悩み事、困り事を聞いてあげ、要望などがあれば職員が走り、民生委員さんなどと連絡を取り、助けてあげていただき、高齢者にも優しい役所をぜひ実現してほしいと思います。要望です。よろしくお願いいたします。 なお、この質問の最後になります。関連でもう1点、総務部長にお尋ねいたします。 加西市役所へ電話したら、サービス向上のため音声を録音させてもらうとメッセージが流れます。このメッセージに市民の方からは、あれは不愉快だ、クレーマー扱いにされる、あの時間がいらいらするなど、苦情を聞いています。ここで質問ですが、職員のサービス向上が目的なら、どんなことがきっかけでこの音声の録音になったのか、また、このメッセージを入れたことにより職員のサービス向上に効果があるのか、あったのなら事例をお聞かせください。そして、兵庫県下29市あるのですが、同様のメッセージを流している市は何市ほどあるのかお尋ねいたします。 市民の皆さんにとって開かれた市役所、身近な市役所、親しみのある市役所であるべきですが、逆行しているように思うのですが、今後、どうされるのかお尋ねいたします。 最後に、県の自治研修所では接遇指導者研修が行われており、加西市からも受講されていると聞いています。このような職員さんがいらっしゃるのですから、市民の皆さんの音声の録音をする前に、会計年度職員なども含めた全職員を対象に、電話も含め、接遇研修などをしっかりされたらどうかと思うのですが、どうでしょうか。部長の答弁をいただき、2点目の質問を終わります。 次に、3点目の質問です。防災放送の未整備についてお尋ねいたします。 6月17日に新聞報道されていましたが、災害やミサイル発射の情報を屋外スピーカー、屋内受信機で住民に伝える仕組みがないのは、この3月末時点で加西市も含まれており、15都道府県だったと公表され、うち19市町村は2025年度末までに整備予定で、残り50市町村に対応を促すと消防庁から公表されています。 近年、特に線状降水帯による大雨や地震など災害が多く発生している中、市民の安全・安心を守るため、当然、してもらわなければならないと思うのですが、なぜ未整備になっているのか、そして、今後の整備計画はどうなるのかお尋ねいたします。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) それでは、答弁を求めます。亀田選挙・監査・公平委員会事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) まず、低投票率の分析につきましてお答えいたします。 市長選挙で申し上げますと、このたびの投票率は前回の62.68%に対し57.41%と5.27ポイント下回り、過去最低となりました。年代別では、10代26.45%、20代28.34%、30代43.58%、40代51.02%、50代61.10%、60代75.15%、70代74.44%、80歳以上が48.71%で、若年層が低く、全国的にも若者世代の政治に対する関心が低い傾向と言われています。 常時啓発としましては、公報紙、ホームページ掲載、公民館を拠点としたシニアカレッジでの選挙啓発、18歳到達者へ選挙投票の案内はがきの送付、小・中学生へ選挙啓発ポスターの募集、中学、高校に選挙資材を貸し出し、模擬投票を通じ、イメージが湧きにくい児童や生徒に選挙を身近に感じていただく等の啓発を行っております。 また、選挙時啓発においては市役所前の懸垂幕、横断幕の設置、啓発看板の設置、啓発のぼりの設置、期日前投票所2か所の設置、イオンでの啓発活動、告示日、投票日に新聞折り込みによるチラシ、選挙公報の配布、公式LINEでの案内、選挙当日、広報車での投票の御案内を行っております。 選挙管理委員会としましては、投票率アップに向け、若年層への啓発として、高校等の出前授業などの啓発を強化しながら、1人でも多くの有権者に足を運んでもらえるよう、投票所の整備等も含め、選挙啓発に取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、開票ミスの再発防止についてです。 既に新聞等の報道にもありましたとおり、第23投票区の職務代理者による携帯からの投票速報システムへの登録誤り、また、期日前投票での市長選挙投票拒否者2名分を二重に差し引くというシステムへの登録誤りにより確認に時間を要し、報告がかなり遅くなりました。市民の皆様、関係者の皆様には大変御迷惑をおかけしましたことを重く受け止めております。申し訳ございませんでした。 再発防止に向けては、選挙事務従事者と今回の事例を共有するとともに、人が介在する入力作業には間違いがあるということを前提として作業に当たり、システム入力時における初期段階でのチェックの徹底、プロセス手順と報告方法の見直しを図ってまいります。 続きまして、西村市長の動きについてです。 選挙管理委員会には、個別の問題について、事実を調査してそれを認定し、判断を下す権限はありませんので、あくまで一般論として回答させていただきます。 前市長の動きにつきましては政治団体としての活動であり、選挙が行われるときは公職選挙法第201条の9第1項及び法第201条の13により選挙活動にわたる行為を含まない政治活動に限られており、内容によって禁止事項に抵触するおそれがあります。市民の方からの通報については、政治活動用自動車のマイクで候補者の名前を連呼しているのではないかなどの連絡がありました。取締部局である警察に情報提供し、連携を取っております。選挙管理委員会としましては、当該事務所に禁止事項に抵触することのないよう連絡をしております。 続きまして、選挙公報紙の新聞折り込みについてです。 選挙公報は配布期間が短く、各自治会区長様に配布をお願いし、仕事終わりに配布等で御協力はいただいておりましたが、以前から、やめてほしい、新聞折り込みできないか、配布が困難等の多くの御意見をいただいておりました。このたび、公職選挙法第170条第2項の規定により、各世帯に配布が困難な場合は新聞折り込み、その他これに準ずる方法を行うことによって代えることができること、市役所その他適当な場所に備え置くなどの補完措置を講じ、容易に入手することができるよう努めなければならないとあり、兵庫県選挙管理委員会にも相談した結果、新聞折り込みとした次第です。そして、この補完措置としましては、参考として、ホームページに掲載のほか、市役所、地域交流センター、加西市民会館、健康福祉会館、善防公民館、南部公民館、北部公民館、市内14か所のコンビニに選挙公報紙を配置しました。さらに、隣保回覧では個別郵送ができる旨を記載し、連絡いただいた希望者の方に郵送しております。 次に、費用対効果につきましては、折り込み約1万1,000部の費用としましては約13万円であり、苦情等の連絡もございませんでしたので効果は出ているものと考えております。選挙管理委員会としましては、選挙公報を、可能な手段で、できる限り迅速にお届けできるように取り組んでまいりたいと考えております。 最後に、高齢者などに優しい投票所づくりについてです。 御提案、ありがとうございます。投票は重要な行為であり、バリアフリーな投票所をつくることは重要なことと認識しております。選挙管理委員会としましては、投票率の向上と併せ、投票のしやすさを念頭に現在の投票所を再検討し、御提案を実現すべく、高齢者の皆様などに優しい投票所をつくってまいります。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 現在、機構改革につきましては、今までの入札ミスとか桁誤り、手続ミス、選挙開票もしかりなんですが、加えて、選挙年に積極予算を組んだり、6月16日の退任時に多額の入札募集を行うなど、仕事の手順、また常識、非常識が分かっていないような状況が見受けられます。管理部門をしっかりさせないと、今後ますます重大なミスが起きるんじゃないかと危惧しておるところでございます。 今後、検討していくわけでございますが、誤解を生んだりするような課名、そして、PRを狙ったものというのは改めまして、市民の皆さんに分かりやすいような名称、さらに、業務が増大しております福祉部門についても、業務のバランスの取れた組織配分を行っていかなければならないと考えております。加えまして、御提言いただきました内容についても、可能な限り、皆で検討して、取り入れられるものは取り入れることができればと思っております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 下山部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 御質問の、電話の録音機能のお話でございます。 まず、どんな事案がきっかけだったのかというところでございますけども、市庁舎の電話録音機能につきましては、電話交換機が15年を経過しておりまして老朽化が著しいために、電話交換機更新業務に併せて令和4年の10月から導入しております。導入して1か月程度は、待ち時間が長くなることについて不愉快だといった御意見もお聞きしておりましたけども、それ以降、そのような御意見を特にはお伺いしていないという状況でございます。 この録音機能の導入は、通話を録音しておくことで通話内容を聞き直し、その内容を再確認することにより市民への対応がより的確となること、また、職員の応対品質を高めることにより市民サービスの向上を図ることを目的として導入いたしております。 この導入に伴ってどんな効果があったのかという御質問でございますけども、通話を聞き直して、その内容を再確認したことにより、聞き違いによるトラブルを未然に防ぎ、市民への適切な対応ができたという事例ですとか、ケースによっては市役所に折り返し電話をしていただく場合もございまして、その際に、事前アナウンスがあることにより詐欺電話ではなかったと安心されたという事例がございました。 次に、県下で同様のメッセージを流している市の件数でございますけども、加西市と同様のメッセージを流しております市は加西市のほか2市ございます。 この電話に関して、今後どうされるのかという御質問でございますけども、先ほども申しましたように、事前アナウンスにつきましては市民への対応がより的確になること、市民の皆様が安心して電話ができるなど、市民サービスの向上につながっているものと認識はしておりますが、逆に、事前アナウンスが流れることにより不快に思われる方や身構えてしまう方もおられるとの御意見をお伺いしましたので、今後、市民の皆様の御意見をお聞きし、その効果や課題を検証した上で検討していきたいと考えておりますので、御理解のほど、よろしくお願いいたします。 次に、接遇研修の御質問でございますけども、本市における接遇研修といたしましては、新任職員研修として市で実施するもの、及び播磨内陸広域行政協議会の新任職員接遇研修を行っております。同じく播磨内陸広域行政協議会では29歳以下の若手職員を対象とした接遇研修を、毎年、実施しております。 御質問の自治研修所が実施する接遇指導者養成研修にも計画的に参加しておりまして、現在11名の者が接遇指導者としての認定を受けております。接遇研修の講師以外にも、職場におけるOJTの一環として接遇指導等に努めておるところでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、防災放送未整備について。下山部長。
    ◎総務部長(下山晴一郎君) 防災放送未整備につきまして、まず、未整備だった理由と今後の計画について御答弁させていただきます。 近年は、先ほどもありましたように、線状降水帯による被害であるとか北朝鮮による弾道ミサイルの発射など、過去の大規模災害の経験の有無に関わらず、市民保護事態に備えて早急に災害情報伝達手段の整備を行う必要性が高まっていると認識しております。その中で、現状の防災行政無線の整備状況につきましては、当初、5か年計画で整備を予定しておりまして、現在、防衛施設周辺整備事業という国庫補助事業を活用して、まずは水害による浸水想定区域が多くある地区において新たに基地局、いわゆる中継局を設置しまして、個別受信機を配付するコミュニティー無線の整備を令和4年度及び令和5年度に実施しております。しかしながら、今回、令和5年3月末における総務省消防庁の調査では整備途中であるということから、このたびの新聞報道では防災放送未整備とされておる状況でございます。 今後、どう取り組んでいくのかというところでございますけども、できる限り早期に市内全域を網羅した災害情報伝達手段を整備する方策を検討しました結果、受信状況に優れ、将来的な発展や継続性、安定性が見込まれる携帯電話網を活用した新たなシステム、これを情報伝達システムと私どもは言っておりますけども、これを導入することとなりました。 この情報伝達システムの現在の整備状況でございますけども、昨年度に実施設計を行い、今年度、システム構築を行いまして、来年度からの運用を予定しております。この情報伝達システムの整備により、市役所から市内約1万8,000世帯の全市民へ、スマートフォンやタブレットを活用した情報伝達が可能となるとともに、指定緊急避難所である小学校等にも情報の伝達が可能となります。また、運用に当たりましては、スムーズな運用を実現するために事業者説明会等を開催するなど、丁寧な対応を取っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) 1点目の質問なんですけど、詳しく答弁をいただきましたが、開票ミスは加西市の選挙で大きな汚点になってしまいました。この反省を今後の教訓にしていただきたいと、ただただ願うばかりです。 それと、先ほどの答弁で1つ気になるのが、選挙公報紙の配布についてですが、全戸配布になっていないのですが、これは問題がないのでしょうか、確認させていただき、この質問は終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 配布方法につきましては、上位法である公職選挙法第170条第2項の規定により、各世帯に配布が困難な場合は新聞折り込みその他補完措置を行うことによって代えることができるとあるため、県の選挙管理委員会と協議の上、実施いたしました。今後につきましては、新聞購読者の減少の推移を見守りつつ、迅速に市民の皆様に御覧いただけるよう努力をしてまいります。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) ありがとうございました。 それで、今、2点目の件を下山部長に答弁いただいたんですが、電話、えらいこだわるんですけど、選挙のときにいろいろ聞かせていただきました。今、部長は、1か月ほどはそういうような苦情があったけど、あとは聞いていないと言われたんですけど、部長が聞かれる数と私らが聞く数とは全然違うと思うんです。そんな中で、市民の皆さんの声を聞いてと、今、答弁があったんですが、一応、市民の代表だと思うんですが、ほかにどんな方の声を聞かれるんですか。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 今後、予定しておりますタウンミーティング等でも御意見をお伺いしていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) それと、自治研修所で接遇研修を受けられた方が11名もおられるということですので、私は今、質問の中で、こういうふうな職員さんがいらっしゃるので接遇研修をされたらどうですかということを聞いたんですけど、こういう職員さんが主になってそういう接遇研修をされているとかそういう事例はあるんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 接遇指導者の認定を受けました職員が講師を務めた研修といたしましては、ここ10年で15回、受講者数は140名でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) それじゃ、3点目の防災放送未整備についてですが、今、部長が流暢に答弁いただいたんですけど、整備していない自治体の理由は財政難、それから緊急速報メールなど別の手段で対応できると新聞には書いてあるんですけど、加西市の場合は財政難ということもないと思うんですが、整備された場合、幾らほど経費がかかるのかお尋ねいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 現在、整備しております情報伝達システムにつきましては、令和5年度で予算計上しておりまして、約3億6,000万を予定しております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) 3億6,000万、これは補助金とかそんなんはあるんですか。市の持ち出しが3億ですか。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) こちらの情報伝達システムでございますけども、基本的には市単独事業という形にはなっておるんですけども、緊急防災債というのがございまして、非常に高い普通交付税措置がございますので、そちらを活用することによって早期に整備していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) もう終わるんですけど、今、いろんなところで、今も言いましたが、災害があります。市民の安全・安心を守ってもらうのは一番大切なことやと私は思うんですけど、そういう認識、今まで、こういうふうなことをしとかないかんとか、職員からそういう提案とかそんなのはなかったんですか。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 先ほども申しましたように、まずは今、コミュニティー無線というのを、順次、整備しておる状況でございます。それに併せまして、例えば災害時に支援が必要な方への支援者計画等も、今、順次、整備しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。 ◆4番(高橋佐代子君) それじゃ、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が4番高橋佐代子議員の通告に基づく一般質問でした。 ここで、昼食のため暫時休憩とさせていただきます。開会は13時15分です。     12時06分 休憩     13時15分 再開 ○議長(丸岡弘満君) それでは、休憩を解きまして、一般質問を続行いたします。10番田井真一議員。 ◆10番(田井真一君) =登壇=改革未来・自民の風の田井真一です。通告に基づき、一般質問いたします。 私はさきの選挙において3つの変革を公約としました。病院の変革、教育の変革、議会の変革であります。高橋市長は、先日の本会議で今後の加西市政を方向づける所信表明をされました。その中で、特に私の公約に関連する課題を中心に、市長の御所見を改めてお伺いしますので、よろしくお願いいたします。 まずは大項目1、加西病院の変革についてです。 市立加西病院は昭和49年の開院以来、2次救急医療を担う中核病院として、また、地域住民に頼られる病院として医療を提供してこられました。また、多くの初期研修医を育成するという社会的使命を果たしてこられました。そして、今、約50年が経過し、施設・設備の老朽化や耐震性の問題が出てきています。また、近隣に急性期医療を担う総合病院が次々と整備されるなど、加西病院を取り巻く環境が大きく変わっています。国においては地域医療構想が示され、医療機能の見直しが求められています。加西病院は国が示した統合・再編を検討すべき424の病院にはかろうじて入っていませんが、これはごく近隣に競合する病院がなかったためで、実質的にはそれに該当するレベルではないかと懸念をしております。 そこで、まず、医師大量退職についての認識と診療への影響についてお尋ねいたします。 本年3月に内科医4人、外科医2人を含む8人の医師が退職されました。3月定例会において病院事業管理者は、神戸大学の医局人事ではなく、個人的な理由であると答弁されていましたが、改めて、医師の大量退職についての御認識をお伺いします。本当は病院事業管理者にお伺いしたかったのですが、本日は公務のため本会議への出席ができないとのことですので、病院事務局長に御答弁をお願いいたします。 急性期医療にとって内科、外科は中心的な診療科であり、加西病院の機能を大きく損なうこととなったのではないでしょうか。今年度、始まってまだ3か月が経過したばかりですが、医師の大量退職により診療にどのような影響が出ているのか、特に外科医2人だけでは十分な手術は行えないと思います。 そこで、手術件数、全麻件数、病床稼働率、救急車受入れ件数、新入院患者数、医業収益について、4月、5月の数値を昨年度との比較により示してください。 次に、新病院建設計画の見直しについてですが、これからも加西病院を存続させ、患者さんには快適な環境で療養していただき、医療従事者には最適な環境と設備の下で診療を行っていただくことは重要なことであります。 私は新病院建設を推進する立場です。問題は、建設に係る費用です。計画では、新病院の病床数を現在の199床から2030年には136床にダウンサイジングするとされていますが、整備費用が当初の79億円から138億円と大きく膨らんでいます。私がこの3月まで勤務しておりました加古川中央市民病院は、7年前の開院ではございますが、免震構造10階建て、病床数は加西病院の136床に対して600床、手術室は、加西病院の2室に対して14室、高度急性期病院のため最新の高度医療機器に80億円を、土地の取得に30億円を費やし、総額230億円で整備しました。 物価、人件費が大幅に上がり、整備費用の内訳も若干異なってはいるのですが、あえて単純に比較しますと、1病床当たりの費用は、加西病院の1億円に対して加古川中央市民病院は3,800万円です。加西病院の1病床当たりの費用は加古川中央市民の2.6倍になります。これは市民が納得できる金額ではないと思っています。 138億円の多くは起債で対応されると思いますが、この償還額は今の病院の経営状況から見て非常に厳しい額です。一般会計からの追加の繰入れが必要となると思われます。将来世代に大きな負担を負わせることになります。 今進められている建設計画をストップし、もう一度、基本構想からやり直して、将来を担う医療機能や規模に見合った費用での整備を再検討するべきであると私は考えます。また、現在の場所で一部の病棟を解体し、隣接して建設するとなりますと、診療を続けながらの工事となり、騒音や振動、粉じんなどが発生し、診療に悪影響を及ぼすおそれがあります。また、山の上にあるためアクセスにも問題があります。あえて今の場所にこだわらずに、平らな適地を選定して整備するほうが、アクセスの面からも、また建設費や維持管理費の面からもメリットがあると考えます。 市長は、病院の建て替え計画については適正な規模や設置場所、市の財政負担などについて責任を持って再検討すると表明されました。ただ、進捗している事業を見直すとなりますと、これまで投入してきた多額の事業費が無駄になってしまうとか、償却が残っている西本館を使用しないのは不適正であるなどの反対や抗議の意見が出てくると思います。そのことを踏まえて、市長は今後どのような手順で建設計画の再検討を進めようと考えておられるのかお伺いいたします。 次に、今後の加西病院の医療機能と医師確保についてですが、病院はハードとソフトで成り立っています。ハード面は構想を決定し、事業者と契約し、基本設計、実施設計、建築と順を追っていけば達成することができます。しかしながら、ソフト面は、医療機能、医師確保、ガバナンス、働き方改革、経営の安定化など、どの課題を取ってみても、あるべき姿を実現するには困難を要すると思います。 そこで、まず、加西病院が担う医療機能についてですが、計画病床136床のうち急性期病床が56床、地域包括ケア病床が80床となっています。神戸大学や地元の医師会等の御意見を踏まえて決定されたものとお聞きしています。超高齢化が進行する中、地域包括ケア病床のニーズは高まっています。国も急性期病床から回復期病床への転換を進めています。そのことは理解できるのですが、加西病院はあくまでも公立病院ですので、公立病院の使命として急性期医療、2次救急医療の機能は堅持し、より充実していくべきであると思っています。 建設計画を見直すに当たっては病床数と病床機能は不可欠な要素です。新病院の病床数、病床機能についての市長の御所見をお伺いいたします。 医療を提供するためには医師の確保が不可欠です。簡単に解決できる問題ではないことは十分認識をしています。神戸大学は、地方医局の考え方の下、主要な関連病院を中心に医師を派遣し、それ以外の関連病院への医師派遣はかなり厳しく絞ってくると思われます。しかし、頼れるところは神戸大学です。大学との関係をより強固にしていくとともに、あわせて、近隣の基幹病院との連携強化や医師の派遣協定などをさらに進めていく必要があると思います。市長は今後どのようにして医師を確保していこうとされておられるのか、御所見をお伺いいたします。 次に、経営改革と意識改革についてですが、加西病院の経営状況は、ここ2年ほどはコロナの補助金や診療報酬のコロナ加算などにより経常収支は黒字決算になっています。このたび、新型コロナが感染症分類2類から5類となり、今年度は補助金が半額になると見込んでいます。いずれなくなると思われます。そうなると、また経常収支が赤字に転落することが予想されます。加西病院においても経営改革プランを策定されていますが、もっと抜本的な改革が必要ではないかと思っています。 加古川中央市民病院は加古川市民病院と民間の神鋼加古川病院が統合して出来た病院ですが、令和3年度の経常収支は30億円の黒字でした。統合前の加古川市民病院は毎年10億円の赤字を出していました。経営改善できた要因はいろいろあると思います。病院が新しくなり、最新の高度医療機器を導入したことなどにより医師がたくさん集まり、それによって入院、外来とも患者数が増えたことは大きいと思います。また、地方独立行政法人化し、民間的経営手法を導入したことが経営の効率化に大きく寄与しました。そして、何よりも職員の意識が大きく変わったことが経営の改善とサービスの向上につながったと思っています。目標管理制度を徹底し、その実績に合わせてボーナスを増額するとともに、新型コロナへの対応に対しては全職員に慰労金を支給するなど、職員のモチベーションアップに力を入れています。 そこで、市長にお尋ねいたします。病院の運営形態については、今後も全部適用による直営方式を堅持されるのか、あるいは指定管理者制度や地方独立行政法人化など、運営形態の変更も視野に入れた改革を見据えておられるのでしょうか、お尋ねいたします。 また、職員の意識改革を図り、医療サービスを向上させ、効率的な経営を行っていかないと市民から信頼される病院の実現はできないと思います。意識改革への取組についてもお考えをお伺いいたします。 続きまして、大項目2、小・中学校再編計画についてですが、加西市未来の学校構想検討委員会からの答申に基づき、小・中学校の再編計画が進められようとしています。中学校は令和8年を目標に2校に統合し、小学校は今の11校を存続させて、学園方式、ICTの活用も含めた小小連携などにより小規模校の課題解決を図っていくというものです。 私は教育の専門家でもなく、教育に対して特に造詣があるわけでもありませんが、小学校こそ統合するべきではないかと思っています。確かにICTを活用した合同学習などはこれからの学校教育において大切な要素になってくるものと思われますが、人間をつくり、人間力、人間関係力を醸成していくためには、統合して、多様な仲間の中で切磋琢磨し、刺激し合う環境をつくることのほうが効果があると思っています。 私がこのたび教育の変革を掲げ、小・中学校再編計画の見直しを公約した理由は、今進められようとしている再編計画の内容そのものに疑問を持ったことと、何よりもこの重要政策の決定プロセスに疑問を持ったからであります。検討委員会が設置され、素案が示され、それに対してのアンケートやワークショップなどが実施され、保護者や地域の方々、学校現場の方々などから小学校11校存続に対しての反対意見が出されていましたが、何ら反映された様子もなく、素案ありきで答申がなされたようにも感じておりました。このようなプロセスで決定された政策は、私は仕切り直しをしたほうがいいと思っています。市長は、今進められようとしている小・中学校の再編計画の内容について、また、この重要課題がこのような形で進められたことについてどのような御意見をお持ちでしょうか、お伺いいたします。 次に、小・中学校再編計画の見直しについてですが、市長は計画の見直しに当たっては保護者はじめ地域の方々などの意見を丁寧にお聞きして進めていくとおっしゃっておられました。学校と地域とは密接に連携しており、再編により廃校になることは地域の方々にとっては大きな問題であります。したがいまして、丁寧に御意見をお聞きし、議論し、合意形成していくことが何よりも大切です。あわせて、廃校となる学校の跡地活用についても併せて議論し、御理解をいただく必要があります。 ただ、加西市は、令和3年には合計特殊出生率が0.91と1を割り込むなど、少子化が加速しています。子供たちにとっての適正な教育環境づくりは喫緊の課題です。1日でも早く実現すべきです。そのためには早急に検討委員会を立ち上げて議論を進めていく必要があると思います。市内全校の再編に係るハード整備を一挙に行うことは困難であり、最終的に整備が完了するまでには相当な期間を要するものと考えます。丁寧に、そして迅速に政策決定し、事業を進めていく必要があると思っています。市長はおおむねどのようなタイムスケジュールを想定されているのか、今現在のお考えをお伺いいたします。 最後に、大項目、道の駅整備計画についてです。 市長就任時の記者会見で、道の駅整備関連予算の執行を停止したとおっしゃっておられました。道の駅構想については、整備推進に賛成する意見、整備の効果に疑問を持っておられる意見など様々な声をお聞きしています。どんな事業を推進するについても賛否両論あるのが常でありまして、地域住民や地域事業者の意見や有識者の見解などを丁寧に聞き、市としての方向性を決定することが何よりも大切です。そこでまず、市長がこのたび予算の執行停止を決断された理由についてお伺いをいたします。 次に、今後の道の駅整備計画についてですが、道の駅については、農産物の直売や飲食、観光案内を中心とした道の駅本来の基本的な機能はもちろんのこと、それに加えて、様々な拡張機能の導入も見据えた計画が策定されると伺っています。市長も先日の所信表明において、農業や産業、歴史や伝統文化などの加西市が持つ高い潜在能力を最大限に生かしたまちづくり、輝くまちづくりを目指すとおっしゃっておられました。今後、民間事業者などから様々な御意見やアイデアなどをいただく中で、人、物、金、情報が集まる、地元産業にとって新たな価値を生み出す拠点となって、地域の活性化、農業・産業の振興、6次産業化、人材の育成など様々な拡張機能が発揮されるものと大いに期待をしております。市長は今後の道の駅整備計画についてどのように考えておられるのか、御所見をお伺いいたします。 以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) それでは、順次、答弁を求めます。 まず、医師大量退職についての認識と診療への影響について。病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 最初、答弁者として要求のありました院長につきましては、本日、別の公務中でございまして、ここに出席することができません。代わって私が御答弁申し上げますことを御容赦いただきたいと思います。 まず最初に、常勤医師の退職について御質問がありました。令和4年度末付で、個別退職によるものが最終的には7名ございました。その理由については、3月議会の中で院長が申し上げたとおり、個人都合によるものでございます。この退職に対して神戸大学からの補充がなかったことについては、大学側が北播磨圏域の各病院の役割分担、そして医師集約の流れの中で、加西病院は現状の常勤医師の数でやっていけると判断したものと理解をしております。 次に、そのことによる診療への影響でございます。 まず、外来については神戸大学附属病院や北播磨総合医療センター等基幹病院からの非常勤医師の派遣によりまして、ほぼ昨年度並みの対応はできてございます。 一方で、時間外、夜間救急については、まず、内科のほうで昨年度まで24時間365日対応できておった内視鏡や心臓カテーテル、いわゆる緊急処置については、特に夜間等の時間外の医師確保が困難となっておりますので、基幹病院に転院、搬送している状況でございます。なお、日中、人員がそろっている場合はもちろん対応しております。 次に、外科でございます。胆石や胆のう炎など、外科緊急手術が必要な患者様につきましては、その日の医師の数によっては、議員御指摘のように外科医が2人しかおりませんので、基幹病院に転送せざるを得ないこともございます。もちろんこれにつきましても、日中、人員がそろっている場合は対応しております。一方で、これまでどおり高齢者の患者様に多く見られる肺炎、尿路感染症、脱水、腹痛など、大腿骨頸部骨折、腰痛などについては引き続き対応はできております。 いずれにしましても、時間外、夜間の対応についても基幹病院との連携の中で大きな支障なく対応できていることを報告申し上げます。 次に、議員御指摘のありました、令和5年度4月、5月と前年度同時期のデータ比較でございます。手術件数は、今年度、2か月間で146件、前年度比43件の減でございます。全身麻酔件数は27件、前年度比26件の減です。病床稼働率につきましては82.8%、前年度比8.1ポイントの減でございます。救急車受入れ件数ですが、217件、こちらは前年度よりも50件程度増えております。新入院患者数につきましては515件、前年度比107件の減となってございます。 最後に、医業収益でございますが、4月、5月で5億9,632万6,000円の収益となってございまして、前年度比1億2,000万円の減となっておる状況でございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 続いて、新病院整備計画の見直しについて。高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今後の手順を説明させていただく前に、まず、現計画を見直しするに至った経緯を少し説明させていただきたいと思います。 単純に70億円が140億円になった時点で、本来はそれで見直しだと思います。70億円ですから桁違いな金額でございます。それを言ってしまいましたら終わってしまいますので、もう少し詳しく説明させていただきたいと思います。 私が問題とさせていただいたのは、今年の3月まで、市民の皆様に対して医師数の減少報告もないまま建設費が70億から138億に倍増したというような報告がございまして、これには多くの市民の皆さん方が驚かれているところでございます。私も非常にびっくりしました。通例、病院建設というのは、加古川中央の例も報告いただいたんですが、大体1床2,500万、2021年で平均的にされておると思います。物価高としましても、3,000万としましたら140床ぐらいでしたら50億までの建設費だと思います。これが138億と聞いて、これでは経営が全く成り立たないということを危惧した、そして、現地での建て替えは見送るべきだと訴えさせていただきました。 本来、医療、病院の問題を選挙に挙げるのはあまりよくないことだと思うんですが、このような状況から、急にでしたので、あえて選挙のほうに訴えさせていただきました。普通、医療界の常識というのは、病院の建て替えというのは移転というのが基本だと思います。言われたとおり、建て替え工事中の騒音、入院制限等々、それを考えますと、新しいところへ行くのが当然であろうと思います。審議いただいた委員の皆様も、138億と聞かれましたら、当然、見送るべきだというふうに言われると思っております。さらに、138億の建て替え費用でしたら200億返済します。30年償還でしたら、ざっと7億、医療機器等が必ずありますので10億円を30年間返還する必要がございます。今の補填が7億5,000万、そして、今後、急性期から慢性期のほうへ移ってまいりますので、機能変化によります診療単価というのが減少します。必ずします。それは2割もしくは3割でございます。それを踏まえますと、毎年20億の繰り出しになるというような計算となってしまいます。 最初から西館を残さなければいけないというようなボタンの掛け違いから始まったんじゃないかなと予想しておるところでございます。ただ、西館は28億で建てておりますが、本館との連結部と本館の一部も改修しておりますので、実質、十七、八億で西館建設されたと思います。残存価額は半分以下でございますので、五、六億円しかないのかなと思っております。これは新館との連結工事で価値は全く失われます。しかも17メーターの連結工事というような図面も見させていただきました。これでは動線が悪く、業務に大きな支障が出るわけでございます。また、建て替え工事は3年ほどかかりますので、期間中の工事車両の出入りや大きな騒音等で入院・外来患者さんに影響が出るのは完全に明らかなことでございます。大きな収入減になります。2割減りますと10億円、3割減りますと15億円減となります。3年でしたら30億から45億。近隣の市では、元の患者数に戻るのに完成後3年もかかったというような報告もございます。さらに、3年ということになりますと60億から90億となりますので、耐震補助4億5,000万ぐらい、桁違いで消えてしまうというような状況になろうかと思います。 さらに、考えれば考えるほど現地工事の困難さが浮かんでまいります。現場事務所はどうするのか、職員の駐車場は等々、何せ病院というのは年中無休で動いております。まして患者さんがおられるわけでございますので、おっしゃったように、当然、支障が出るのは、減少があるのは確実なことだと思います。 私は市立加西病院の建て替えに反対したのではなく、現地での建て替えについて、今述べました理由により検討を要すると反対した次第でございます。この説明で納得いただけると思いますが、できるだけ平たんな広い用地を確保して、医療従事者の方も十二分に駐車場を確保できて、新たな展開もできるようなスペースを確保して経営展開できるようにしていく必要があろうと思っております。今回の見直しによりまして、現計画より開設時期は二、三年遅れると思いますが、それでもなお、コスト面を含めて効果というのは出てくると考えます。何よりも病院経営が第一で、建て替えはその次でいいというぐらいの考えでおります。 さて、議員御質問の今後の手順でございます。病院建設の最大の手続というのは、病床数幾ら、急性期病床は、慢性期病床は、基幹となる診療科等々、基本構想が出来れば、あとは部屋の問題ぐらいなことかと思います。北播磨医療圏構想調整会議の中で加西病院の病床数というのは今の199床から136床にしていくと明らかにされております。この方向で進んでいくということで、これでほとんどのことが病院建設についてはアウトラインが出来ておりますので、あとは細かな設計になろうかと思います。若干、これに手直しが必要かどうかというのは事業管理者と確認させていただいて検討しますけど、そう大きく変わるものではないと思っております。今までかなり委員会等で検討もされておりますので、アウトラインは大方出来ておると思っております。単純に言いましたら、私は現場所での建て替えは駄目だと言っているわけで、今の計画を3階建てに横並びすればそれで済むというぐらいなものでございまして、そこまでは簡単に言えませんけど、そういうような単純な、大方の骨格は出来とるわけでございますので、そう問題はないかなと思っております。すぐにでも用地選定にかかりまして、必要な手続、基本設計、実施設計、工事ということになるわけでございますが、できるだけ二、三年遅れ内に収めたいと考えております。 次に、今後の病床数、医療機能と医師確保という点でございます。 加西病院は北播磨医療圏の中で役割分担していく中で機能を果たしてまいりますので、2030年に136床という方向で進めていきたいというような今までの答申というのは尊重させていただきたいなと思っております。医療機能的には、やはり地域の基幹病院ということで2次救急と、あとは北播磨、加古川中央市民病院、はりま姫路総合医療センター、県立加古川病院等の回復期病院として、急性期が56床、療養病床80床というような検討で出されております。療養病床については、また今後の増減というのは考えるべきかなとも思っておりますが、どこかできちっとラインを引いておかないと進みませんので、そういうような形でいければと思っております。 そして、医師確保につきましては簡単なものではございません。急性期の医師は、神戸大学としては、さらに集約化を進めていくというような方向性が打ち出されておるようでございますが、今後は北播磨医療センターを核とした診療支援体制の中で連携を具体化するなど、確保は図っていきたいと思っております。当然、内部努力的に勤務環境の整備とかドクターバンク等の活用、地域のサポートも非常に重要な要素でございます。また、ふるさと医師を募集したり、長期的には奨学金制度というのも視野に入れておく必要があろうと思いますので、ありとあらゆる内部努力をされると思います。その支援というのは、当然、医療確保のために行っていきたいと思っております。 それから、経営改革と職員の意識改革という点でございます。 こういう建て替えのときに運営形態というのを見直すというのは普通、一般的な常道な姿かと思います。ただ、今の場合は、新しいところへ建て替えるという方向で進む中で、連携先も北播磨を想定した場合、あそこは一部事務組合でございますので、現計画の中で、全適の中でやっていくのが今のところはいいのかなと。一挙に独立、独法化という方向もあるんですけど、やはり全適で十分対応できる、そしてインセンティブも、全適でしたら、院長、事業管理者の決断で、責任の下、かなり行われますので、今のところは全適で進んでいくほうが動揺も少なくていいんじゃないかなと思っておりますので、今、経営的にも、変革ということで職員も非常に動揺すると思いますので、あえて、今後の経営計画がもう少しはっきりしてきた時点でまた考えるべきかなと思っております。 次に、学校の再編の関係でございますが、子供の人数が減少していく傾向の中、統廃合は不可避な状況だが、現案には子供、PTA、地元との開かれた検討と合意がなされておらず、丁寧に段階を経るべきで、再検討が必要ということで、そういうような選挙のアンケートがありまして、このような回答をしております。 学校の統廃合というのは非常に重要な問題ですから、丁寧に議論を進めていかないといけないと考えております。今の答申というのは素案そのままの印象を持っておりますので、このままではなかなか合意が得られてないんじゃないかなという判断でございます。幾ら議論を重ねても合意は見つからない可能性もあるんですが、学園構想とかといった言葉遊びでごまかすんじゃなく、しっかりとメリット、デメリット等を行っていったり、歩み寄りをしていく必要があろうと思います。いやしくも近隣市で起きておりますような反対運動がこの段階になって出るようなことがあってはいけないと思っております。今後は、教育長とともに直ちに調整して、早期に意見をお聞きしてまいりたいと考えております。 そして、道の駅ですか。道の駅についても市長候補アンケートで答えております。道の駅、こども未来館につきましては、計画作成業務の契約決定の過程に不備がある、また、同様の既存施設との調整も必要で、特に道の駅は交通量、出店内容等を精査して、市の活性化と多額の費用に見合う効果の有無の検討が必要というようなアンケートの回答をしております。法的に問題なくても、誰が考えてもおかしいと感じる手続については、その内容、理由を少し精査させていただいて、判断させていただきたいと思っております。また、内部調査だけではなく、業者からも事情を聞いて、納得を得れば次への展開を図っていかなければならない。 ただ、今の試算では34億、物価高を考えますと40億から50億近くなるような大事業になってしまいます。さらに、基本計画策定時のサウンディング調査でも民間投資に積極性はなかったように聞いております。そのような不確定さがある中、進められるというのも少し疑問が生じるところでございます。本当に職員も自分が経営者というような立場になって考えていただいて、積極的に進言できるような組織にしていかないといけないと改めて感じたところでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 田井議員。 ◆10番(田井真一君) 御丁寧な御答弁、ありがとうございます。 それでは、まず、病院の関係の医師の大量退職の件なんですが、先ほど病院事務局長から御答弁いただいて、今回の医師の大量退職は個人的な理由ということなんですが、私はその個人的な理由で済ませてしまっては駄目だと思うんです。今回、実際、個人的な理由で辞められたのが7名ですかね、7名いらっしゃったということなんですが、恐らくそれ以外の、ドクターだけではなしに病院職員で退職を考えた方もおられたかも分からない。退職までは考えなくても、モチベーションをかなり下げたのではないかなと。ですから、そこをもう少し、病院事業管理者は、今日、来ておられないんですが、やはり危機感を持つべきではないかなというふうに思っています。 それから、医師の数も、神戸大学も言ったかどうか知らないんですけど、たしか病院事業管理者も、今後、136床にダウンサイジングするには適正な数になったと、そのような御答弁をされたように私は認識しておるんですが、これは単なる数合わせではありませんので、減ったということに対して、これは病院のマネジメントに問題があった。別にこれは院長だけではなしに市全体の問題だと思うんですけど、やはりそこの危機感がちょっと足りないんじゃないかなと思っています。 病院事務局長にお伺いしたんですが、これから市長も病院開設者として、また、病院事業管理者とこれからタッグを組んで病院を改革されていくんですけど、病院事業管理者のこの発言というのか、答弁、ちょっと市長の御所見というのか、どういうふうな感想を持っておられますか、今回のは。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) なかなか答弁の難しい質問でございますけど、やはり我々は素人でございます。専門性がある限りは病院事業管理者に頼らざるを得ないというのが本音でございますので、積極的に意見交換しながら、うまくタッグを組んで、確保のほうへ進んでいきたいと思っております。 ○議長(丸岡弘満君) 田井議員。 ◆10番(田井真一君) すみません、突然振りまして。 それから、次は建設コストなんですが、先ほど市長のほうから70数億が138億、そうなった段階でこの計画は駄目だと判断された。これは本当に市民感覚の判断だと思いますね。今現在、兵庫県下でも、今、西宮も市立と県立の統合で、この前のニュースでは550床が550億、1床当たり1億。それから、伊丹でもなかなか入札できなかったと。それほど物価が上がっているんですけど。そういった大きな病院というのは稼げるんですね。加西病院は1床当たり1億の経費をかけても稼げないんです。それは、先ほど市長から答弁ありましたように、急性期から慢性期、そちらほうへ重点を置くと、今、急性期でしたら多分1床当たり5万ほどしか稼がないと思うんですけど、大きな病院は大体10万稼いでいます。神戸中央なんかは10万超えています。そういったところであれば1床当たり1億でも十分返せるんですけど、それから加古川が5万、地域包括ケア病床でしたら3万そこらです。絶対、1床当たり1億は返せない。だから、そういった感覚で市長のほうは見直されたと。本当にそこは私も同感でありまして、ぜひ、安く建つ形での病院というのを検討いただきたいんですが。 その中で、特に場所を別の場所と。これは私も先ほど壇上でも御質問させてもらったんですが、確かに別の場所でするほうが、プロセスを考えても本当にいいんです。ただ、その場所を考える中で、やはり病院というのは1つのまちづくりの起爆剤になると思うんです。ですから、病院を持ってくることによってどういったそこのまちづくりをするか、そのエリアをどういったエリアにするかというのを、そういった構想も併せて御検討いただきたいと思うんですけど、今現在、市長は何かそういった構想は持っておられますか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今のところは、できるだけ平地で広い場所。やはり事業をする限りは発展がないようなものは、最初から発展を止めるというのは事業進出としては考え方が間違っております。今、市立加西病院は総合病院なんですが、今後、あらゆる診療科を確保できるかどうかというのも非常に疑問な点がございますので、できたら、新たに開業医さんが横にでも開業できるような形で、何とか診療体制を行く方向へ行くべきだなと思っております。例えば、実名を出しておかしいんですけど、イオンモールさんは専門店街と本館があると。そういうような考えで発展することで何とか確保できるんじゃないかなと。産婦人科さんも、もし来ていただけるんでしたら、そのほうで支援することで立地が可能になるというようなこともございますので、できるだけ総合病院の診療科を維持するためにも、また、新たな開業医さんを支援するためにも、そういうような構想も考えていければという思いは持っております。 今でも制度上、開業医さんが中へ入って入院患者さんの対応ができるというのはあるんですけど、現実のところ、離れておりますのでなかなかできておりません。制度的にはありましても利用できない、それをしっかりとできるようにしていくべきかなと思っております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 田井議員。 ◆10番(田井真一君) ありがとうございます。私も、今、高橋市長がおっしゃった構想、1つの案として本当に有効だと思うんです。ですから、そこを医療の1つのエリアということで、総合病院プラス、その周りに例えばお医者さんビルみたいなのを造って、そこへ開業医の方に入っていただく、そして病院と連携をすると。これも1つの方法だと思います。特に産婦人科は、呼んでくるとなるとなかなか病院では難しいんですが、一定のそういった施設、設備を整えた中で、どうぞお入りくださいということであれば可能、ここは出産できる、市としての、それも1つの方策だと思いますので、それは1つの構想として私も進めたいなと思っています。 それから、これからは病院機能ということで、高橋市長は先ほど136床のうち56床が急性期、それから慢性期、地域包括病床を80床と。これは神戸大学も地元医師会も入った中で決められたもので、これを堅持していくという形になったんですが、私もそれはそれでいいと思うんですけど、ただ、特にその56床、例えば内科なら、加西病院はこういった内科の患者が取れますよ、手術でしたらこういった手術ができますから、どうぞ加西病院へ紹介してください、例えば救急隊に対しては、こういった患者は加西病院で診れますので、どうぞ救急隊の人、救急患者を送ってくださいと、そういったものをこれから市民あるいはその地域の診療所の方々へ明確に示していくというのが大事かなと思っています。これは病院事業管理者のほうもそういった考えになるんですけど、そういった病院、病床機能に合わせて、具体的に加西病院はこういった患者さんを診れるというのを打ち出した中で構想をつくっていくというのが大事かなと思っているので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、経営形態については全部適用でいかれる。私も全適、これはこれで有効だと思いますので、そういった形で進めればオーケーだと思いますね。ただ、一番大事なのは病院長のリーダーシップなんです。やはりどこの病院も、うまくいっているところは病院長のリーダーシップ。そういった意味では、ぜひ、今の病院事業管理者、もう少し、自分のこういった思いというのは職員に示して、皆が同じベクトルで進んでいく、そういった形でできるように、病院開設者、市長として、また支援をお願いしたいなと思っています。 以上が病院の関係で、次は小・中学校の統廃合ということで。 私もこの課題はなかなかそう簡単にいく問題ではないと思っています。合意形成、これは交渉とか説得のものではありませんので、やはり皆さん方が御理解いただく中で、でも、最終はどこかでやはり決断しないといけない。ただ、意見を十分聞いた中で、最終、そういった形で方向性を出すというのが大事なんですが、丁寧に進めるのは必要なんですが、やはり加西市は、先ほども申し上げましたように少子化がかなり進んでいますので、できるだけ早い段階で子供たちにいい環境をつくっていくという形でする必要があると思いますので、できるだけ、ここについては、早期に検討会を立ち上げるとおっしゃっていただきましたので、ぜひ期待をして進めていきたい、議会としてもそこのあたりについては支援をしていきたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。これは要望として、お願いいたします。 最後に、道の駅なんですけど、私もいろんな人の意見を聞く中で、また、費用が今後どれぐらいかかるか分からないんですけど、先ほど市長のほうからも30億を超えると。それだけの投資効果がどれぐらいあるのか、私もこれは疑問です。 そういった中で、この計画は全くなくすのではなしに、もう一度、再検討されると。また、事業者からの提案もまだ今のところ不十分だということをおっしゃっていましたので、そこらを踏まえた中で、構想として、本当にどういった形での道の駅をつくっていくのがいいのか、あるいはその拡張機能というのを求めていくのがいいのか、これはもう一度再検討されるということでしたので、私も、この計画は廃止ではなしに、もう一度そこで再検討されるということで、それについては納得しましたので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。 今回、私のいろいろなこれまでの思いの中での重要課題についてお聞きしまして、市長の答弁があった中で、これからの加西の進む方向は本当にいい方向であるなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が10番田井真一議員の通告に基づく一般質問でした。 続いて、15番中右憲利議員。 ◆15番(中右憲利君) 失礼いたします。 それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。できるだけ田井議員の質問と重ならないように質問しますが、流れで重なってしまった場合には御容赦をお願いをいたします。 まず、学校再編等について伺います。 現在、加西、泉、善防の3中学校を統合して新中学校をつくって、北条中と新中学校の市内2中学校体制にする、そういう計画が進んでおると思うんですが、これまでの経緯と現在の進捗状況について教えてください。 ○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。 ◎市参事[新中学校建設担当](伊藤勝君) これまでの経緯と現在の状況について答弁申し上げます。 少子化の進行による小・中学校の再編や地域との連携による学校づくりなど、将来を見据えて、加西市の望ましい教育環境の在り方とその具体的な方策について協議を行うため、令和3年10月から計9回の加西市未来の学校構想検討委員会を開催しました。昨年9月の最終回に答申が出され、中学校は小規模化に伴う教科学習や部活動の指導等の課題を解消するために、令和8年を目標に2校に統合するとしています。2校のうちの1校は現状の北条中学校、もう1校は善防中学校と加西中学校、泉中学校を統合する新たな中学校としています。 同委員会から答申を受け、昨年10月から11月にかけて計3回の未来の学校構想ワークショップを開催しました。そこで出された多くの意見や提案を加味しながら、答申内容をベースに、ふるさと創造部と教育委員会が中心になり、統合中学校建設に向けた協議を進めてきたところでございます。そして、令和5年度に統合中学校の基本構想を構築するために必要な予算を計上しまして、計画を策定していく予定でございました。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) ワークショップで検討されたということなんですけれども、そこでどういうふうな問題点が指摘されたのかというところをちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。 ◎市参事[新中学校建設担当](伊藤勝君) 計3回のワークショップにおきましては、中学校におきましてはスクールバスに関しての具体的な走行方法でありますとかそのルート、そういったところに多くの意見が寄せられました。また、小学校におきましても、統合の是非について、熱心に各委員から御意見をいただくことができました。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) プロポーザルで、統合中学校を計画して造っていく業者さんは既に決まっているんだけれども、契約に関してはストップがかかっている状況ということであったと思います。もし契約ができれば、すぐにでも新中学校の場所の選定から始めて、場所が決まれば校舎等の設計などはもちろんなんですけれども、通学については神姫バスさんあたりとルートや送迎の便数、あるいは時刻表等を練っていくというような手順でどんどん進めていくということになるんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。 ◎市参事[新中学校建設担当](伊藤勝君) 今年度、プロポーザルで公募しました加西市中学校整備基本構想の策定業務は、優先事業者を選定はしましたが、最終的には策定業務の中止を決定しております。ですので、現在、その業務の予定はございませんが、想定しておりましたスケジュールについて簡単に御説明申し上げます。 基本構想策定に当たっては、保護者や教職員代表、地域代表等で構成する検討委員会を設置しまして、これまでの答申やアンケート、ワークショップでの意見の整理と確認を行い、基本理念や整備方針、施設規模や必要機能、スクールバス等の検討を含む基本構想を策定する予定でありました。 統合中学校の候補地につきましては、庁内で候補地の選定作業を行い、基本構想策定業務の中において候補地を決定する予定としておりました。スクールバスのルートや便数等については、バス事業者と夏から協議を行い、ワークショップや検討委員会での意見を踏まえながら決定する予定としていたところでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 改めてなんですけれども、中学校統合のメリットと、それを急がなければならない状況及び小学校の統合についての考え方と、小学校について、少人数学校のデメリットを解消する仕組みについて伺います。 ○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。 ◎市参事[新中学校建設担当](伊藤勝君) 中学校統合のメリットあるいは目的といいますのは、将来にわたって中学校の単学級が発生しない規模を確保していくという考えに基づくものでございます。 中学校の統合を急がなければならない状況につきましては、中学校の小規模化に伴う教職員数の減員と部活動の問題があります。生徒数が減ることで学級数が減少し、法律上の教職員の配置定数が減ります。例えば令和5年度、善防中学校は各学年1クラスの状況です。配置できる教職員数が減りますので、教科によっては配置できない教科も出てきます。現状は複数免許を持つ教員が複数名いることで乗り切っていますが、今後は免許外の教科を教える教師も現れる可能性があります。生徒にすれば、専門外の教師に教えてもらう授業が発生することとなります。また、部活動におきましては、チーム編成で行うスポーツの部員数がそろわず、野球やサッカー、バレー、バスケットボール等のチーム編成ができない問題も起こっています。市内大会に参加するために、昨年は市内のサッカー部では2中学校による合同チームがつくられました。同様に顧問の配置も厳しくなり、複数の顧問を掛け持ちする教員がたくさんいます。生徒にとって選択の幅が狭まり、希望する部活動ができないことも起こっております。このような問題を解決するためには、統合を行い、適正規模の学級数のある中学校にしていく必要があると考えております。 一方、小学校の統合についての考え方と小学校の少人数学校のデメリットを解消する仕組みについて御説明申し上げます。 小学校は現状11校を存続することとしております。中学校同様、小学校も小規模化が進んでおりますが、小規模化のデメリットを緩和するため、学校間の交流や連携、ICTを活用した合同授業を発展させていくことを意図して学園構想を提案しております。小学校は、地域の核としての存在意義と、自主的なまちづくりの拠点として機能しているところも加味した上での提案でございます。教育の質を確保するために、小規模な小学校においても組織的な指導体制や支援策を講じながら、安定し、継続した教育活動が実施できるよう、学園構想を導入することで11校を存続するという考えでございます。 しかしながら、さすがに複式学級になりますと、指導体制上の課題克服が困難な局面も予想されます。そこで、教育的観点から、複式学級の発生を1つのガイドラインとして位置づけ、複式学級が見込まれる2年前から、仮称ではございますが、地域協議会を立ち上げ、統廃合も含めた地域での話合いを開始することも計画していたところでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 西村市政では、加西市未来の学校構想検討委員会で答申を出していただいて、その後、何回かの市民ワークショップを経て、中学校再編の形を決めたというところです。それに従って、市ではプロポーザルを行って業者の選定を行ったという段階なんですが、事業全体からいうと20%もいかないところだと思っております。ただ、市民の中には現状のままでいいと思っている方も、多分、多いと思いますし、ほかの再編の仕方を考える方も多いと思います。その中でこの計画をまとめ切ったというのは、相当な努力といいますか、力業であったと思います。教育委員会が一丸となったからこそできたことと私は思っております。これをまた白紙に戻してということを言っていると、なかなからちが明かないと思います。この計画でいくと、これから新中学校の場所を選定し、校舎等を建て、グラウンド等も整備して、通学バスの運行経路や時刻表なども含めた様々な段取りを決め、新しい中学校の名前や校章、校歌等を決めるという作業もあります。また、すぐにではないんですけれども、旧の中学校の跡地利用も決めなければなりません。私は、西村前市長がこの計画だけをつくって、実際に何の形にもなっていないこの段階で、言葉が悪くて申し訳ないんですけれども、ほったらかしてさっさと辞めてしまったこの計画を、できれば高橋新市長の下で、新市長の手腕で立派な学校再編をやり遂げていただきたい、今までこの計画に注いできた労力、費用、そして全てのエネルギーを無駄にすることなく、最短で立派な学校再編をやり遂げていただきたいと思うんですが、高橋市長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 学校再編につきましては、先ほども言いましたように、非常に重要な問題であろうと思っております。素案、されましたけど、何か素案のまま答申というような印象も拭えませんし、私も選挙活動する中で、ほとんどの方が、本当に中学校だけ2校にして小学校は11校のままなんですかという声を非常に多く聞きましたので、私も危機感を持ったために、再度、もう少し説明して理解を得てからやるべきだという判断に立った次第でございまして、私が独断で決めたんじゃなしに、多くの方がそのような声を私に寄せられましたので、そういう形でやりたいと。やはり近隣で起きておりますような反対運動が出るようでは何してるのや分かりません、元に戻りますので、今、もう少し時間かけるほうが結果的には素早くできるんじゃないかなと。最初の時間を惜しみますと必ず手戻りというようなことは歴史が物語っておりますので、十分時間をかけていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 十分、時間をかけていただきたい、検討していただきたいと思うんですけれども、小学校統合という話も先ほど田井議員のほうから出ておりましたが、今、小学校統合の手順というところも市参事からも言われましたけれども、その手順に従わない形での小学校を含めての学校再編となると大変な時間と労力がかかるということは、中川市長のときの小学校の統廃合の混乱で、皆さん、よく経験されているはずです。私は、保護者説明会であちこちから攻撃されてぼろぼろになっている当時の惨めな教育長の姿をよく覚えております。高橋市長も教育長時代に、泉地区の幼児園を統合してこども園をつくるという事業をされていますが、特に地域の中心でもなく、どこへでも自由に行ったらいい、そういう幼児園を統廃合するのにも相当な困難があったということは市長自身がよく御存じだと思います。ですので、今回、まずは中学校の統合を選択したということについて、私は大変賢明な選択だったと思います。どこも一度、中学校の統合を経験しておりますので合意しやすいということもありますし、中学生ぐらいになると、やはり大勢の集団の中で切磋琢磨する、そういう経験も必要だと思います。また、クラブ活動も、今、外部のクラブでという考え方もありますが、取りあえずは人気のあるクラブは全てそろっている中学校にしていただきたいと思っております。 それと、場所としては北条高校の近くになると思いますので、新中学校と北条高校が通学バスを、すぐにではなくても、いずれ共有するということもあり得るのではないかと思います。北条高校の活性化に取り組んでいる加西市としては、その辺も長期的に見て大きな利点となるのではないかと考えております。 それから、旧中学校となるところの跡地利用ですが、善防中学校の跡地などは、高橋市長が選挙公約に挙げられています総合体育館、総合運動場を建設するのに非常に適したところだと思いますし、加西中学校跡地は、もしかすると大型の道の駅にするとか、それに加えて、子育て・地域活性化施設等もあるような複合施設にできるかもしれません。もう一度、市民の意見を聞かれるというのは当然いいんですけれども、せっかく大勢の力を結集して、時間をかけて検討して、10年以上前からの課題解決に向けてようやく動き出しているんですから、既に進んでいるところから始めて何ら問題ないのではないかというふうに私は思っております。そうすることによって高橋市長の公約も迅速に実現しやすくなりますし、何よりも新中学校を建設することによって、短期間に一石二鳥にも三鳥にもなると思うんですが、高橋市長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) いろんな提言をいただきましたけど、それは中右議員さん個人の提言でございますか。また参考にはさせていただきますけど、よその方に誤解が生まれますとちょっと支障がありますので、その点は白紙ということでさせていただきます。 おっしゃるとおり、一からするんじゃなしに、今、大方たたき台が出来ておりますので、再確認という方法を取ることで、何も今までの方の議論、検討内容を白紙にする気は毛頭ございません。やはりそれはそれで積み重ねられております。それプラス確認というような形で、積み重ねという気でおります。できるだけ早期にさせていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 次に、加西市の小・中学校教育のことなんですけれども、民輪前教育長はSTEAM教育を推進されてきました。国の補助なども頂いて、各学校等にはSTEAMラボ等が整備されています。今現在の各学校でのSTEAM教育の状況について教えていただけますでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 学校教育におけるSTEAM教育の現状といたしまして、具体的な取組を3つ御説明いたします。 1つ目には総合的な学習の時間を軸とした例ということで、加西市の魅力や課題を自分たちで見つけ、それを克服するためにアイデアを出すという取組です。昨年度、中学2年生によるトライアルウイークの実践や、地元食材を使った下里小学校の三ツ星カレーの製作、校区の環境調査や特産品を育てている農家さんとの共同活動などがそれに当たります。 2つ目にはICT機器を活用したプログラミング教育の分野です。兵庫教育大学や岡山大学と連携をしながら、KOOVキットやレゴWeDoといったプログラミング教材を使ってのプログラミング的思考の育成や、STEAMラボのZoomRoomsを活用しての他校とのオンライン交流などを行っています。中学校では、昨年度、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会の協力の下、鹿屋市の中学校との交流も行っています。 3つ目には特別活動や学校行事を軸とした取組です。地域の文化財や資源を生かした平和学習や歴史学習、環境学習をはじめ、地元の企業の協力を得て、物流の技術や電気自動車やエネルギーについて学び、そこから得た新たなアイデアを発信する活動などを行っております。 目に見える子供たちの取組ということで、これら3つを具体例として御紹介いたしました。一方、これ以外にも教師の視点からでは、従来型の教え育てるといった授業スタイルのみではなく、必要に応じての見直しを進め、加西STEAMの要と言える学び方を学ぶという発想の転換も図っているところが挙げられます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 本来は新教育長に聞くところなんですけれども、おられませんので市長に伺います。加西市の特色ある教育ということで、このSTEAM教育を各学校で導入されて、今、少しずつ根づき始めている状況だと思います。先生方もSTEAM教育の面白さをようやく実感され始めた頃ではないかと思います。 それで、先日、北条高校同窓会の理事会がありまして、その場で校長先生が、今の人間創造コースが、STEAM探究科だったと思うんですが、そういうコースに変わるということを言っておられました。普通科も、できれば同じコースにしたいとも言われていました。特色ある高校をつくっていくということで、いいことだなと思って聞いていたんですが、そうすると、加西市の中では小学校から高校までSTEAM教育を受けられるという全国でも珍しい教育体制の自治体ということになると思います。ぜひ、今、順調に育っているSTEAM教育を続けていただいて、北条高校の教育にもつなげていくという形にしていただきたいと思いますが、高橋市長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 本来、STEAMというのは文理融合ということで、本来、大学、高校のレベルの話だと思います。無理やり義務教育に当てはめようとするから現場が混乱したと考えます。ただ、考える力の養成ということですので、難しい言葉を言わずに、今までどおりの方針で、考える力を養成する方向に進んでおりますので、そのままでよかったんじゃないかなと。義務教育では、私は基礎基本にもっと力を入れるべきだと思っております。そうすることでおのずと応用力が出てきます。スポーツにおいても基礎基本の繰り返しがファインプレーにつながるわけでございます。やはり言葉遊びせずに、基礎基本の習得というのを大目標に、考える力をつけていくという今までどおりの方針でやっていかれたらいいんじゃないかと思うんですが、これについては、教育の問題でございますので、新しい教育長と総合教育会議の場で、また協議をさせていただきたいとは思っております。あまり関与する気はございません、市長としては、こういう教育内容には関与する気はございませんが、そういうような考えでおります。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 基礎基本が大事だということは私も激しく同意するものなんですけれども、北条高校もこのままでは少子化の波にのまれて存続が危うくなってしまうのではないかと思います。せっかく物すごい偶然で、市内の小・中・高がSTEAM教育をする、そういう方向になっているんですから、これを天からの贈物と考えて、加西市の教育の特色として伸ばしていただきたいなと。少なくともこれを生かせるのであれば生かすという方向で検討していただきたいと思っています。これは要望です。 それから、加西能なんですけれども、新聞報道によると、来年の加西能は中止ということだったと思いますが、加西能及びこども狂言塾の現在の状況について教えていただけますでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 本年5月4日に開催いたしました第7回の加西能でございますが、第1部のこども狂言塾による新作狂言「根日女」に400名、興行として開催いたしました第2部が750名、延べ1,250名の方々に御来場いただきました。今回は1部と2部の幕間が例年より延びましたので、野村萬斎氏が出演された「根日女」のビデオの上映、それから、教育委員会による歴史展示などを行い、幕間を楽しんでいただけるようにしております。また、能・狂言の理解を深めるため、上演されている場面の解説が聞ける能サポというシステムを、今回、導入し、高評価をいただきました。 現在、こども狂言塾は9名の新入塾生を迎えまして、6月16日から第10期の活動を始め、20名の塾生が所属をしております。稽古は月2回、1回はこども狂言塾の応援隊、もう1回は万作の会から狂言師を派遣していただいております。また、稽古には卒塾をいたしました中・高生数名が、時間の許す範囲で、自主的に指導の補助と自己研さんとして参加してくれています。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 私は播磨国風土記1300年祭当時、2年ぐらいは玉丘史跡公園で能、狂言、こども狂言を見せていただいたんですけれども、市民会館では今年初めて、議長の代わりということで加西能を見せていただきました。こども狂言も初めの頃から比べると発声、所作等、物すごく上達していたように思います。聞くところによると、子供たちは、野村萬斎さんに指導を受けると急激に上達するということです。能は人間国宝の大槻文蔵さん、能楽協会理事長の観世銕之丞さん、狂言は誰もが知っている大スターの野村萬斎さん、このような方々がこの加西市という田舎に来て、毎年、演じてくださるということは奇跡的なことではないかと思います。そのような方々の演技を見ることができる、また、子供たちが指導を受けることができるということは私たちが思っている以上にすごいことだと思います。また、この古典芸能は既に加西市の特色として育ちつつある貴重な財産だと私は思っております。このような機会を市長のみの判断でなくしてしまうということは、私はいかがなものかと思います。ぜひ、市民の意見を聞きながら判断をしていただきたいと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今回の中止につきましては私が決めたんじゃございません。支援者の方が、こういうような要望があるということで判断させていただいております。多くの方から、費用がかかり過ぎじゃないんですかと。1時間に1,000万円以上も費やす、しかもそれが東京へ流れておるんじゃないか、加西、地元貢献がほとんどないんじゃないかと、そういうような声を寄せられました。また、こども狂言塾につきましても、それは子供の姿を見ますと非常に頑張っておられるのは分かるんですけど、希望者が減少しておりますし、費用的にもかなりの額が出ております。市外の方も入れて何とか確保しているんじゃないかというような状況も聞きました。そして、そのような無駄な金があるんでしたら、無駄とは言いませんけど、もっと地元で、身近で、地域の方が必死で伝統文化、祭りを承継しておりますので、その支援のほうを行ってほしいというような切実な要望を聞きましたので、そういう方向性を私は政策として打ち出しさせていただいた次第でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 支援者の方の意見を聞いて中止を決められたというふうなことなんですけれども。 それと、こども狂言塾に関してなんですけれども、まず、加西能が中止になったということに関して、こども狂言塾に通っている子供たち、通わせている保護者の方々、あるいはその他の市民の皆様の反応としてどういう反応があったのかというところを伺います。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今のところ、私は直接聞いていませんが、職員のほうから、いろいろ保護者が反対されておる、それは当然だと思います。今までのことを中止して、賛成する当事者はおりませんので、当然、反対はされておりますが、非常に残念に思いましたのは、選挙公約に挙げておるのに、当然、それを踏まえて対応していただくべきだと思います。例年どおりの募集をしたこと自体、非常に残念でございまして、常識、非常識の区別がついてないんじゃないかなと私は強く感じております。前市長ですら、来年の加西能、申し込むのやったら今やからどうするかと問合せを受けました。いや、断りますよというようなことを言われた。そういう配慮、普通はされるんですよ。とは言いましても、実際にもう募集しておられますので、何とか来年末には発表の場を設けたいと思っております。また、保護者の方にも事情を説明しておわびしたいと思っております。 ただ、発表の場を設けるといいましても、多額の費用を必要とされる場合は、やはり実施できない場合もございます。20名に対する費用でございますので、そこら辺を考慮して考えていきたいと思っておりますが、できるだけ発表の場は設けたいとは思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 今の高橋市長の答弁を要約しますと、加西能は、中止というか、これはやめてしまうと。こども狂言塾に関しては今年の末ぐらいには発表の機会を設ける。今年だけというふうな形なんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 加西能とこども狂言塾は密接な関係があるというようなことで、加西能なしではこども狂言塾というのも成り立たないというようなことを担当部局からも聞いておりますので、これで終結というわけなんですが、現実のところ、今、19名ですか、20名ですか、稽古に励まれておりますので、どこかで発表の場を設けられるものなら設けたいというのが気持ちでございまして、それとて多額の経費が必要な場合は、何せこういう方々は安くは指導に来てくれませんので、そこらも踏まえて、そういう発表の場を設けるのに高額な要求をされますと、やはり公平性の観点からちょっとどうかなと思いますので、その点は絶対という確約はございませんが、そういう方向でいきたいと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) そういう方向でということなんですけれども、こども狂言塾に関しましては、姫路の薪能に出演したときにも大変レベルが高い、感動したという声が多かったと聞いております。一生懸命練習している子供たちが、市長が代わったというだけでその努力の成果を加西能という晴れ舞台で見せることができない、代替の舞台は用意されるということなんですけれども、それは大変悲しいことと思います。私としては、ぜひ継続して、子供たちが一流の方々に指導を受けられる場を確保して、根日女物語を市民全体のシビックプライドを醸成するものにしていただきたいと思っております。これは要望にしておきます。 続きまして、加西病院について伺います。 まず、加西病院の現状について伺います。市長もそうだったんですが、今、コロナの感染者が全国的に増えていると聞いておりますが、加西病院での状況及び対応について教えてください。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 加西病院での現状の新型コロナウイルスの状況から御説明申し上げます。 新型コロナウイルスにつきましては5月8日に感染分類5類に移行いたしました。加西病院におけます、まず発熱外来ですが、1日当たりの平均患者数が、5月が13.8人、6月が9.4人、7月に入って6日までで1日平均11人と、昨年の8月のピーク時が約60人でしたので、人数的には非常に落ち着いてきております。しかしながら、その陽性率で申し上げますと、5月が10.5%であったものが6月に30.3%に上昇、7月に入りまして、6日までで陽性率が62.1%と非常に高くなってきております。 次に、コロナによる入院患者数ですけれども、5月の月間延べ入院患者数は20人、6月が31人ということで、入院患者様がゼロの日もありました。しかしながら、7月に入りまして、6日現在で早くも延べ入院患者数が25人ということで増加傾向にある状況でございます。日本医師会のほうでは、現状は第9波と判断が妥当というコメントもございました。これから夏休みを迎え、感染動向には注意が必要かと考えます。 加西病院では、5類移行後、発熱外来の対応はこれまでと同様、救急の玄関前での院外での対応を継続してございます。一方で、一般入院の患者様の御家族にありましては対面の面談も、予約制ながら再開をしておりますので、徐々にではありますが、元の体制に戻りつつございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) コロナが2類の頃は、コロナ病床を設置することでかなり財政的に潤っていたと思うんですけれども、5類になってからはそういうこともなくなったと思いますが、今後の加西病院全体の経営の見通しについて教えていただけますでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) コロナの補助金につきましては、昨年度まで7万1,000円であったものが、今年度、9月までですけれども、約半分の3万6,000円となります。そういう面からも、田井議員からも御指摘がございましたが、恐らく医業収支、経常収支とも非常に厳しくなる見込みでございます。先ほど田井議員への御答弁でも申し上げましたが、医業収支で昨年度同時期より1億2,000万円も減少しておることも考えますと、今年度は、昨年度までの黒字決算ということは非常に厳しい状況になっていると考えております。
    ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 市民病院の建設の状況なんですけれども、現状と、新市長の意向を考慮に入れない場合の今後のスケジュール、着工から完成までの予定を教えていただけますでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 新病院建設事業の現状でございますけれども、令和4年度から行っております実施設計がおおむね完了している段階にございます。また、これまでの計画の見直しをしなかった場合のスケジュールですけれども、今年、令和5年12月に入札、令和6年1月に契約をし、工事着工の予定となります。工事完成につきましては、鉄骨材の最新市況、納期を反映した結果、基本設計時よりも工程が3か月ほど延び、令和8年3月に完成予定となります。その結果、移転期間を挟みまして、令和8年7月1日に新病院の開院予定ということになります。その後、西館改修工事を行いまして、本館、東館の解体工事、外構工事を行いまして、令和10年2月に全ての工事が完了する運びとなります。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 新病院の建設の問題なんですけれども、先ほどの田井議員への答弁で、大体、高橋市長の考え方というのが分かりました。ですので、ちょっと予定を変えて質問させていただきたいと思うんですけれども、この新病院を建てるということはずっと前から予定をされていたと思うんですけれども、初め、同じように場所を替えて平地に建てるような、そういうふうな検討もされていたと思うんです。ただ、先ほども言われていましたように、西館でしたか、新しくてまだ使えるというふうなことがあるし、新しいところに造るとなると用地買収とか用地選定とかそういう問題があって、結構、長引くというふうな判断もあって、同じ場所に建て替えたらどうかという話になったというふうなことを聞いているんですけれども、高橋市長の話を聞いておりますと、既に場所が決まっていて、そこに建てるんだみたいな形で聞こえたんですけれども、その用地とかそういうところの選定はどうされるんですかね。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 全く決まっていません。そのように捉えたならば、ちょっと私の表現が悪かったんかなと思うんですけど、広い土地を探すしか仕方ないと思っております。何か、私が止めた止めたと言われておりますけども、言いますけど、70億が140億になった時点で、普通、誰が考えても中止でしょう。7,000万円で家を建てるものが1億4,000かかりますというたら、うんと言いますか。これ、70億なんですよ。金額的に大き過ぎて、皆、どない思われているんか知りませんけど、70億が140億なんですから。小学校、中学校、耐震改修と新築しました。そして、こども園を3つ新築しました。給食センターを2つ新築しました。それで100億ですよ。物価が上がったと言いましても、100億というたらそれぐらいのオーダーなんですから、そこら辺が私は不思議で仕方ない。それだけの話なんですよ。ですから、今の場所に固執されるのもいいんですけど、それだけかかるというような、入札が減りましても、どうか知りませんけど、それは違う方向へ行くしか仕方ないでしょう、今の場所では無理ですからね。そこら辺を私は言うておるだけで、病院という方向性はもう出ておりますので、せやから、そこをちょっとお間違えのないように。あくまで70億が140億なんですよ。入札減になりましても、それだけ増えることは加西市始まって以来の大事業になりますので、ちょっとそこは感覚的におかしいんじゃないかというようなことを言っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) ちょっと病院事務局長にお聞きをしたいんですけれども、70億が140億、倍に上がった原因としてはどういったものがあるんですかね。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 高騰の要因ですけれども、まず、基本計画時のときでは78億円でございました。それが基本設計の時点で98億円、ということは20億円の増ですけれども、その要因としましては、これまでもお話ししましたが、耐震構造から免震構造に変更したのと、さらに、基本計画時から必要な面積が全く足りなかった部分がございましたので、その見直しを行った増でございます。そして、そこの基本設計から実施設計にかけて、今度は約40億円の増となってございます。その約40億円の内訳としましては、建設資材の高騰で約24億円、今の病院を建て替えしようとする安全性、環境配慮等で8億円、そして、数量、仕様等の見直しで7億円、システム等の更新で1億円などとなってございます。内容としてはそのような内容でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 今度は、今の場所ではない平地に病院を建て替えてということなんですけれども、高橋市長としては、今、物価高騰の影響が大きいというふうな話でしたけれども、幾らぐらいの予算で病院が建てられるとお考えですかね。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 場所等によると思いますけど、できるだけ安価にと思っておりますし、全国の平均単価というのがあります。それ以上のものをするということは、ちょっとぜいたく品は多いということになりますので。今は民間も公立も平米単価というのはほとんど変わらないと思います。昔は公立は倍ほどの金額になっておったんですけど、そういう時代やないですので、できるだけと思っておりますが、同じ金額はおかしいんですけど、仮に同じ金額になりましても、収入とか、後の利便性を考えただけでもごっついメリットがあると思いますけど、私としましては、極力、経費を安くするような、全国平均を期待しておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 先ほどの田井議員との話でもあったんですけれども、病院を中心とするまちづくりということ、この間の井上副市長との面談でもそんな話が出てきたんですけれども、総合病院があって、その周りにいろんなクリニック、クリニックゾーンみたいなものがあって、それからまた、大きなショッピングセンターがあるとか、そういうような形でまちづくりをしていくという高橋市長のイメージなんですかね。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) イメージ的には、例えばですよ、マイナー科、入院を伴わない科につきましては、なかなか医師確保が難しい場合でしたら開業医さんが横におることでいけるんじゃないか、医療を確保しやすいんじゃないか。また、開業医さんも、開業するのに、やはりリスクが非常に大きいと。そこらを支援することで医療確保できるんじゃないかなという考えもございます。今からはそういう方向へ進んでいくと思います。何も病院だけが別世界じゃない、現実にショッピングモールなんかはそういう方向へ進んでいますので、同じような形で進むんじゃないかなと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) それと、これからの建て替えの再検討なんですけれども、どんな形で再検討はされていくのかというところですね。今の場所から替えるということを前提として再検討されるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 田井議員さんのときの説明で納得いただいたと思うんですけど、あれでしたらもう一遍説明させてもらいますけど、よろしいでしょう。改めて。 はっきり言いまして、今の場所で建てますと、工事中、診療制限が必ず起きます。2割減りますと、今、45億ぐらいですから五、六億、収入は絶対に減になります。うるさい病院に、うるさい、騒がしい、ほこりっぽいところに安らぎを求めて入院される方はほとんどいないんじゃないかなと思います。ですから、入院は必ず弊害が起きます。 そして、今の図面を見せていただいたら17メーターの通路が出来ます。17メーターの通路で西館と本館とを結んだら動線が悪過ぎます。結局、無駄になります。そこらと、その工事期間中の駐車場確保等々にも非常に支障が出ます。そのほか、何といいましても138億、入札減で落ちましても130億。200億返すとなったら、説明しましたように、入院形態の減によりまして診療単価も減りますので、毎年20億以上の繰り出しを、30年間、覚悟する気で建てないと今の場所では建ちません。そういうことで、新しいところに建てますと、3年間もしくは6年間、診療の制限というのはしなくて済みます、移転だけですから。そういうことで、よそに行くほうが非常に有利になると判断しております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 中右議員。 ◆15番(中右憲利君) 高橋市長は先日、議会棟の協議会室に来られまして、選挙というものを初めて経験して、その大変さを知ったというふうなことを言われていたと思うんですが、また4年後には選挙があります。また有力な対立候補が出てくるのではないかと思います。特に市長の場合は選挙が厳しいですから、4年ごとに何らかの成果を出していく必要があるのではないかというふうに思っております。最初が肝腎ではないかと私は思っております。4年間の成果として、この計画を白紙に戻しました、この事業を中止しましたということばかりでは、その後の方向性はこうです、今はこういう段階にありますと言っても、なかなかその選挙は難しくなるのではないかなというふうに思っております。病院にしても学校にしても、白紙に戻してということで、もたもたしているうちに4年間過ぎてしまったということは十分あり得ることです。そうなれば対立候補も出やすいし、攻撃もしやすい、市民もこの市長は市長としての資質があるんだろうかと疑問視するのではないかと心配をするんですけれども、高橋市長はそこらのところはどういうふうに思われているんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) えらい心配いただきましてありがとうございます。その心配が現実にならないよう頑張りますので、どうかよろしくお願いします。 ◆15番(中右憲利君) いろいろ言いましたけれども、高橋市長が市民の意見を聞きながら再検討されるということについては、じっくり再検討されて、加西市にとってよりよいものをつくっていただきたいと思っております。また構想が出来た段階で意見を言わせていただきたいと思っております。 新副市長、新教育長とともに加西市の発展のために力いっぱい頑張っていただきたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が15番中右憲利議員の通告に基づく一般質問でした。 一般質問の途中ではございますが、ここで暫時休憩といたします。再開は15時15分といたします。     14時57分 休憩     15時15分 再開 ○議長(丸岡弘満君) それでは、本会議を再開いたします。休憩を解きまして、一般質問を続行いたします。7番深田照明君。 ◆7番(深田照明君) かさいを育む会の深田照明です。本日は大きく2項目について質問をさせていただきます。 まずは脱炭素先行地域指定による事業展開について、事業の進捗についてお聞きしてまいります。 令和4年11月に環境省の脱炭素先行地域指定を受け、九会北部地区をモデルに、新規住宅団地の開発や公共施設のスマートグリッド構築などの計画提案がありましたが、市長が代わられて、事業の見直しなど内容変更やスケジュール的に変更が生じてくるのか、全般的な事業の進捗をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 丸山生活環境部長。 ◎生活環境部長(丸山常基君) 本市は昨年、おっしゃるとおり環境省の先導的なモデル事業である脱炭素先行地域に選考されております。事業期間は令和5年から令和9年の5年間となっております。地球温暖化による気候変動リスクに対してカーボンニュートラルを促進することが大変重要なため、本市は、今後、この取組を着実に実行する必要があると考えております。特にサスティナブルタウン九会及び市役所周辺でのスマートグリッド構築事業を重点事業として本年度より調査を開始しております。また、来年、設立に向けた地域エネルギー会社について、加西市再生可能エネルギー地産地消推進検討会というものを設置しております。今後、市内事業者・団体にも参画を要請することで、地域一体となって会社の設立準備を進める予定といたしております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 続いて、九会地区のモデル事業について、改めてお聞きしたいと思います。 令和5年3月の都市計画マスタープランで、中野・鶉野地区と脱炭素先行地域のモデル地区である宮木3町を含めた九会北部地区を副都市核とする計画が示され、より住みやすい住環境の整備と持続的な町並みの創出を目指すことになりました。この都市計画の重要な取組としても、九会の脱炭素モデル事業をどのように進めていかれるのか、具体的な内容をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 丸山生活環境部長。 ◎生活環境部長(丸山常基君) サスティナブルタウン九会については3つの取組事項がございます。 1点目は、次世代型スマートエコタウンの開発を検討しております。子育て世代をターゲットに、次世代技術を活用したエコで快適な暮らしができるだけでなく、災害にも強く、地域内交流が活発な新しい価値を提供できるエリアを創造します。具体的には、ため池ソーラーや蓄電池により再エネ100%電力を自家消費できる暮らし方を目指したまちづくりとします。エコタウンについては、令和7年度末までの分譲開始を目指して、今年度はエコタウンの開発方針を検討しておるところでございます。 2点目につきましては、宮木3町の既存住宅エリアの脱炭素化でございます。エコタウンとは別に、3町においては既存住宅の断熱改修、太陽光発電設備・蓄電池設置の導入を促進する補助制度、加えて、新築住宅についてはゼロエネルギーハウス化を促進する補助制度を、順次、運用する予定でございます。 最後に、九会北部地区ですが、スマートグリッドの構築でございます。ため池ソーラーや蓄電池を活用しまして、公共施設、次世代スマートエコタウン等において、主に再エネ電力を自家消費で供給し、エコで災害に強い環境を創造する予定としております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) このモデル地区事業をしっかりと確実なものにしていただいて、早期に加西市全域に広がるようにお願いいたしいたします。 続いて、高橋市長にお聞きいたします。 所信表明で加西市の豊かな自然と伝統をしっかりと守っていきたいと言われていましたが、地球温暖化が進んでいる現在、自然を守るためにも脱炭素の取組が急務となっています。そこで、加西市として、脱炭素社会の実現に向けてどう取り組んでいかれるのか、市長の今の思いをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 脱炭素化というのは国策でございますので、国の施策に呼応した形でいきたいと考えております。特に加西だけが息巻いても、温暖化というのはどうしようもないことでございますが、以前、環境対策というのはコストでしかなかったわけでございますが、今は投資として戦略的に扱う企業も出てきているなど、企業を取り巻く環境も大きく変化しておるところでございます。市としまして、私としましては、市内の事業所に有利に働く施策はどんどん取り組んでいかなければならないと考えております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) ありがとうございます。市長の思いに私も同感です。やはり企業の脱炭素は進めていって、それから家庭のほうを進めていく。しっかりと脱炭素の取組強化をよろしくお願い申し上げて、次の2項目めの加西病院の建設計画についてお聞きしてまいりたいと思います。先ほど田井議員、中右議員からも白熱した議論がありましたが、重なる部分があると思いますが、よろしくお願いしたいと思います。 加西病院は昭和49年9月に開院し、来年で丸50年を迎えます。その間、私は病院で勤務し、市長も勤務された実績があります。この節目のときに、加西市の医療体制の根幹をなす新築計画が議論されることに深い感慨を覚えています。 さて、今回の選挙で新病院の建設をどうしていくかが大きな争点となっていましたが、私は、現状を改めて再認識するために、市民の思いを聞きながら最善のプランを考えていくのが行政であり、議会の責務であると考えています。最初は現状を再確認させていただいて、後ほど高橋市長のお考えをお聞きしてまいります。 それでは、まずは今までにかかった経費についてお聞きしてまいります。現状は、基本設計が終わり、ほぼ実施設計も完了した状況ですが、その経費として、設計費やボーリング調査などの建設準備経費、そして、基本計画策定諮問委員会開催など事務的な経費もあったと思いますが、どの項目に幾ら程度かかっているのか、確定しない部分は概算でよいので、項目と金額をお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) これまでに新病院建設事業に関係して実施した内容としましては、まず、平成30年度から令和元年度に将来構想策定支援業務、令和元年度から令和2年度に基本計画策定諮問委員会開催を含みます基本計画業務、策定業務、令和3年度には基本設計業務、令和4年度から令和5年度に実施設計業務ということで、これらを合計しますと約2億8,882万円となります。 それぞれの業務の金額をお答えします。将来構想策定支援業務に1,300万円、基本計画策定業務に1,280万円、今、実施中である実施設計業務に2億2,000万円、開院支援業務に1,100万円となっております。先ほど御発言のありました地質ボーリング調査については210万円かかっておりますが、これは基本設計、実施設計業務に含んでおります。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 続いて、今の設計で建設する段階になっていたんですけど、そのときに、耐震対策緊急促進事業補助金が支給されるとのことでしたが、予定金額と、その補助金支給の建設を開始する期限的なことをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 耐震対策緊急促進事業補助金につきましては総額で4億5,833万円を見込んでおったものでございます。令和4年度までに基本設計及び実施設計の一部で4,678万円を受領済みでございまして、令和5年度から令和9年度までの間で実施設計の残りの業務、建設工事、解体工事で交付予定の残額は4億1,155万円の予定となりますが、現計画の見直しによりまして、この部分の交付はなくなることとなります。 なお、残りの補助金の交付条件としましては、前にもお話ししましたが、令和5年度、今年度内に工事着工することが要件となってございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 2.8億と、今、4億円というお話でしたが、やはり病院の見直しがかかってきますので、これはまた議論にもなると思いますけど。 続いて、実際、建設費の高騰が一番大きな理由になっておりますので、経緯として、当初予算は78億円でしたが、令和4年9月議会で、耐震構造から免震構造に変更するということで98億円になったと報告がありました。そして、今年の3月議会では138億円と、40億円の増に高騰していると報告があり、私も正直びっくりしています。 そこで、お聞きいたしますが、この138億円の内訳として、医療機器、事務関連電子機器の購入、更新費用などは幾ら程度、含まれているのでしょうか。また、総額が138億円と急騰した主な要因は、先ほど中右議員の質問の中でもありましたが、改めてお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 事業費につきましては、今年3月議会でお示ししましたとおり、総事業費138億8,000万円となりまして、この中には医療機器、事務関連電子機器の更新費用も含んでございます。 議員御指摘のとおり、基本計画時の78億円から基本設計時では20億円の増、さらに、実施設計の時点で40億円の増ということで、先ほどの中右議員の御質問と重なる部分がございますけれども、基本設計から実施設計にかけての約40億円増の内容としましては、先ほど申し上げました建設資材の高騰で約24億円、安全性、環境配慮等で8億円、数量・仕様等の見直し7億円、システム更新の1億円などとなっております。特に建設資材の高騰に限って申し上げますと、実施設計の約1年前に基本設計を行いましたが、そのときからでも比較しますと、主要建設資材の高騰が平均で13.3%、大きいものでは30%以上アップしているものもございます。それに伴いまして、全体の建築費が、ここ数年、約7%ずつの割合で上がっている状況でございまして、この138億円の見込みの中には向こう1年の建築費の上昇も含んだ概算の見積りとなってございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 高騰の原因というか、見込みを聞いたんですけど、その中にはウクライナ戦争とか関西万博とか建設ラッシュとか、あと、人件費高騰とか、そういう点はどうなんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) そのあたりの状況も含めた建築費の高騰の割合を見ておりますので、ここ数年、建築費が約7%ずつの割合で上がっている状況も、もし万博、ウクライナの情勢が落ち着いたとしても、今後、安定するかどうかというのを業者のほうに聞きますと、その見込みはまずないというふうな御意見でして、恐らく今後も、よくて上がらない、ややもするとまだまだ上がっていくという見込みでおりますので、まだ予断を許さない状況でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) いろんな要因があると思います。このような環境の中でも、他市では病院建設を進めておられるところがあります。それの1例として紹介したいと思います。 まず、公立宍粟総合病院は急性期病床70床、地域包括ケア病床100床の計170床で、令和3年12月予算124億円、今年の2月予算で155億円と1.25倍になっています。建設は5年度開始、8年度完成を目指されています。また、市立伊丹病院は近畿中央病院と併合し、集中治療病床54床、一般病床528床、緩和ケア病床20床の計602床で、令和4年3月の工事入札見込価格277億円でしたが、落札がなく、結局、3回目の今年2月に417億円、当初より140億円の増加、1.5倍の増加で入札が成立して建設が進んでいます。両市とも、国の建設補助金の活用や起債、市の繰入金、病院内部留保金の取崩しなど、費用捻出に大変な努力をされているようです。 加西病院は現状の138億円の建築計画ですが、収支計画を事務局でつくっていただいておりますが、今後、今以上の物価高騰に直面する可能性も高く、財政的にも苦しい選択が必要になると考えています。市長の言われるように、見直しで、できるだけ下げたいと思っていますが、そこで、病院建設費としてどこまで市が出せるとか、病院が出せるとか、収支均衡が図れる上限額を事務局として検討されていたら教えてください。 ○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 非常に難しい質問でございますが、現計画の約138億円の収支計画については3月議会でお示ししたとおりでございます。それにつきましても、市からの繰入金を以前よりも大きく増額していただいた上で、さらには、今後の病床数の減少に合わせて、医師を含みます医療従事者の数を減らしつつ、医療提供が継続できるという仮定で行っておりましたが、私、個人的にも、その収支計画の確実性と言われますと、不安を持っておるのが正直なところでございます。今のままでも極めて厳しい試算となっておりますことから、これ以上の増額は困難であると考えております。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 本当に難しい質問をして申し訳なく思っています。 ほぼ上限に近づいているという話で、高橋市長が今まで言われていた話になっていくと思うんですけど、実際、病院建設は病院単体での会計では全く何もできないので、市長部局、やはり市長の調整力が必要と思っております。 そこで、高橋市長にお聞きしてまいります。市長の考えている新病院建設計画なんですけど、市長は、病院は市民のためにしっかりと存続する、そして、ある程度の急性期医療にも対応できる病院とすると表明されていて、心強い限りですが、その建設計画は、先ほどもあるように見直しが検討されています。そこで、改めてお聞きいたしますが、加西病院の役割と存在意義、そして、何回も言われていますが、どのような病院を建設していかれるのか、新病院建設にかける思いというのをお聞きしたいと思います。市長、お願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 病院については、70億が138億になった時点で本来は再検討、それが一般の常識だと思います。そういうことから、それも3月に発表されて、一般市民は何も分からなかったわけでございます。急遽、選挙直前になって私も知ったような次第でございまして、そういうことから、やはりもっと早めにすべきだったと思いますし、なぜ78億が最初に出たんかなと。耐震改修しよるのに免震やと。そこら辺も全然説明にもなっておりません。どうもおかしい話でございます。 それよりも、今言いましたように、このまま138億で今のところで改築しましても、田井議員さんのときにも説明させていただきましたが、一番問題点は工事中の収入減。2割から3割は必ず起きると思います。もっと起きるかも分かりません。それだけで、3年間でしたら2割で10億、3割で15億ですから、3年掛けますと30から45億円減るわけでございます。もうそれで大きな見損じがあります。そして、今後、方向性として診療科、機能が変わります。そこで診療単価も、議員さんも御存じだと思いますけど、今、4万8,000円ぐらいやと思うんですけど、2万何ぼか3万ぐらいになってしまいます。それだけでも、病床利用率100%を稼ぎましても今の収入より2割減るんじゃないかなと。そういうようなことを踏まえますと、到底、この計画ではいけない。特に問題になるのは建て替え中の収入減というのが非常に大きいんじゃないか、そこらもありまして、どれぐらいが持てるかどうかいうのは、それは誰も分かりません。どのような状況になるか分かりませんけど、今のままでは堪えられない。今、試算しましたけど、30年間、20億円ずつ加西病院に繰り出す余力があるんでしたら大丈夫だと思うんですけど、そんな体力はないと思います。市もないと思いますので、なかなか行けない。できれば今後の展開の価値があるようにしていくべきだというような形で、私は、病院はできるだけ広い場所で、総合的な診療ができるような展開が図れればというような思いでおるところでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) その見直しをされていくという考えで、私も同感に感じています。見直しについて、市長は市民や関係者の声を聞いていくというお考えがあると思います。 病院運営には本当に多くの関係機関の調整が必要です。特に医師確保をお願いしている神戸大学や、島根大学も一部来られていましたが、医局との連携と調整が大切です。また、現状の建設計画を議論されてきた基本計画策定委員会の元メンバーの県関係者、大学、加西市医師会、近隣病院の関係者の方々との意見調整も重要だと思っています。そして、何よりも病院職員や市民の思いをどんどん聞いていくことが見直しにしっかり反映されるといいと思いますので、今後、これらの意見調整にどのように取り組んでいかれるのかをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 先ほど市長の答弁もありましたけれども、現計画を見直しすることになりまして、これまで関わってきていただいた神戸大学、兵庫県、加西市医師会、商工会議所等にも既に出向いておりまして、現計画の凍結と見直しをすることをお伝えし、御理解を得ております。 構想の見直しにつきましては、市長も答弁なされましたが、基本的な構想については下地が出来ているということがありますので、全くの白紙から始めるものじゃないよということで、これまで積み重ねてきた議論を十分に踏まえながら、加西病院の、さらにあるべき姿を考えていきたいということで、市長の申されている考えに基づきまして行動していくことになります。この構想が出来ますと、さらにスピード感を持ちまして基本計画を仕上げていきたいと考えております。 議員御指摘のありました、病院職員がこれまで多くの時間をかけて行ってきました新病院内のレイアウトや設備の配置、効率的な動線計画なども、必ずや次の計画策定のときに生かせられるものと考えております。市民の皆様の声につきましても、あらゆる機会を通じて幅広く意見を拝聴していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 各機関や市民との対話、職員との対話をしっかりされると聞いて安心しています。 しかし、実際、病院中央館建設から50年を迎え、耐震性能が落ちている現状や、機器、いろんな機械が古くなっています。そしてまた、医療者の確保による経営的な改善を図る意味でも、建設計画の見直し、検討にはスピード感が求められています。実際的に見直しの検討期間はどれくらいで、用地選定、買収、基本計画策定、完成予定など、新しい建設スケジュールの決定表明はいつ頃を目途にされているのかをお聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。 ◎病院事務局長(上坂寿人君) 今後、別の場所での新病院建設構想を進めていくことになります。議員御指摘のとおり、基本構想、基本計画の見直しから着手しまして、用地選定がやはり、まだ場所が全く確定しておりませんので、恐らく令和7年度初めまではかかるものと考えております。申し上げるまでもなく、用地が農地である場合は農振除外や農地転用許可が必要となりまして、境界未確定の場合は境界確定も必要となります。当然、それらに時間を要すれば、さらに期間が延びるおそれがございます。用地買収後、基本計画、実施設計、造成工事、建設工事と行ってまいりますが、先ほど市長の答弁にもありました、北播磨医療圏構想の中で2030年度に加西病院の病床数を136床にする計画を明らかにしておりますので、それを1つの目標にして進めていくことになろうかと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 深田議員。 ◆7番(深田照明君) 加西市にとって病院は本当に大切ですので、しっかりとスケジュールをつくっていただいて、早期に建設ができるようにお願い申し上げて、終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が7番深田照明議員の通告に基づく一般質問でした。 続いて、3番西脇親議員。 ◆3番(西脇親君) 改革未来・自民の風の西脇でございます。それでは、発言通告に基づきまして、大きく3項目について一般質問を行います。 まず、ふるさと創造会議と地域担当職員制度についてでございます。 ふるさと創造会議は、前の市長の時代、平成24年に始まったものです。翌年の平成25年1月設立の宇仁地区を皮切りに、現在、市内全域10地区で設立されて、各地区では特色ある活動が行われているものと思っております。 地域が主体、住民主体、地域で決めて地域で実行する。この考え方は非常にすばらしいものと思いますが、実践していくのには非常に難しいというふうに考えております。そんな中、安心・安全で魅力と活力ある地域づくりは今後とも必要不可欠と考えております。このふるさと創造会議は、今後、同じ名称、同じ内容で継続されていくお考えなのか、また、地域づくり交付金はこれまでどおり今後も交付されるのか、高橋市長にその御意向をお伺いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) ふるさと創造会議につきましては非常によい施策だと私は認識しております。ただ、今、地域によって温度差があるというのは実際のことかと感じております。どの組織も同じなんですが、リーダーの力によって取組が大きく異なりますし、逆に、リーダーの力が強過ぎても、後継問題というものにつながってまいりますが、そういう点は負の要素ではございますが、今後も継続して、さらに発展した活動をお願いしたいと考えております。 そのため、私としましても、支援は引き続いてしていく予定でございますが、常によい支援の在り方というのは地域の方々と協議して検討していく必要があろうと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、ふるさと創造会議とはつらつ委員会との統合についてです。 この項目に入ります前に、ここ3年ほど、新型コロナウイルス感染症の影響から活動の制限を余儀なくされております。この間、交付された地域づくり交付金は効果的に活用されているという御認識をされているのでしょうか。事業が実施できず、活用できなかった場合には不用となる交付金が発生したものと思っております。交付金の返還状況について御説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、新型コロナウイルス感染症の影響でふるさと創造会議の活動の制限が余儀なくされました。実際に、事業未実施により地域づくり交付金を返還していただいた例もございます。令和2年度には3件ございまして89万7,000円、令和3年度には4件で67万3,000円、令和4年度には4件で179万2,000円の返還金が発生しております。申請時に計画されていました事業が実施できず、制度に基づきまして、交付金の返還をしていただいたというものでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 私の住んでいる地域のふるさと創造会議も、やむなく返還金が出てしまったためにお返ししたという状況にございます。そんな中、多世代交流事業や組織基盤強化事業、情報発信事業、人口増チャレンジ事業、そして暮らしの見守り活動事業、この5つの事業に対しては、1事業当たり10万円が加算されていくということになっております。私は、この加算事業が出された当時から思っておったんですが、市での加算対象事業を固定し過ぎているのではないか、そういうふうに考えております。こういう方向に持っていきたいというのは分かるんですけれども、この5つ限定じゃないと加算の対象としませんよということではなくて、地域の独自性のある事業、こういう事業を実施した場合に加算対象とする、そのようなことができないものか。この件についてお考えをお聞かせください。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、今は市が取組を期待します5項目について加算額を設けております。この事業につきましても、それぞれにこういう事業でないと絶対駄目ですよというような強い縛りは設けておりませんけれども、今おっしゃったような地域提案型の加算についても検討はしていくべきかなと考えますので、その部分についてはちょっと検討させていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、はつらつ委員会との統合に入ります。 地域福祉活動の推進に関する事業に対しては、はつらつ委員会と統合しているふるさと創造会議を対象に、1小学校区ごとに10万円を交付されることになっております。加西市と社協がふるさと創造会議とはつらつ委員会を統合しようと進められている中、はつらつ委員会が独自に活動を継続していきたいというふうな地域もございます。市と社協では統合に向かってこのような加算の交付金を出されておるわけなんですけれども、あくまでもふるさと創造会議と別に、はつらつ委員会を継続していきたいというような地域も、今後、認められるということでよろしいのでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、今、市内全10地区のうち、はつらつ委員会とふるさと創造会議を統合している地区は6地区ございます。ここの6地区では役員とか構成員が重複していたり、取り組んでいる活動が似通っていたりというところで、負担軽減やとか活動の効率化を図るという意味から、協議を行った上で統合されたと。しかし、必ずしも全地区で統合されるべきとは考えておりません。双方の団体で活動内容のすみ分けができているとか、統合するよりもお互いが協力連携し合うほうがよい場合もあるかと思いますので、各地区に見合った体制づくりが好ましいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、地域担当職員制度についてお伺いいたします。 平成24年から地区担当職員制度という制度がございました。その後、地域担当職員制度になったもので、地域と行政の窓口となり、地域住民が主体的に取り組む活動、及び活動団体の運営を支援する、行政経験や情報力、ネットワークを生かして各地域の問題解決に住民と協働して取り組む、こういう制度というふうにされておりますけれども、実際、現段階でそのような活動になっていると思われているのでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 地域担当職員制度は、持続可能な地域づくりを推進するために、地域と行政の橋渡し役とということで地域づくりについて地域と共に考え、その活動を支援する役割を担っていると考えております。具体的には、担当する地域のふるさと創造会議の円滑な運営であるとか事業実施のための必要な助言、情報提供、まちづくり計画の策定や見直し、事業実施自身を支援することというのが任務となっていると思います。 地区によっては区長会にも参加している地区もございます。職員一人一人が持つ行政の経験やとか情報、ネットワークを生かして、地域コミュニティーの担当職員として地域の問題解決を支援するという形が望ましいと思っておりまして、実際にそうなっているところもありますし、地区とか職員によって差がある場合もあるんですけれども、ふるさと創造会議の役員になっている職員もあれば、総会やタウンミーティングの参加にとどまっている職員もあったりもします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 各地域にリーダーとして職員が配置され、先ほどおっしゃいました地区の区長会であるとかふるさと創造会議の理事会、あるいは事業に出席されているというふうに伺っております。 管理職が増えまして、各地域5人から6人という状況にあります。管理職になれば漏れなくこの担当職員がついてくるというふうになっております。そのため、多くの人が関わっているという関係で、人任せというか、そういう感じに思えてなりません。能動的な関わり、あるいは一過性の関わりが多いんじゃないかなというふうに思っております。研修会は実施されておるんですけれども、やはり先ほどおっしゃったように、職員によって意識にばらつきがありますし、能力も一律ということではございません。こんな中、時間外の活動あるいは関わりは個人に委ねられて、あえて積極的に地域に入り込む、そういう職員が少ないんじゃないかなというふうに思っております。 ここで、全管理職を任命するという制度から脱却していくこと、こういうことも考えるべきだと思っております。ここで市職員というのはどうあるべきか、公務員とは何をすべきか、こういうことを認識させる取組と、担当部長も率先して地域に飛び込んでおられるのか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) まず、全管理職を地域担当職員としておるのは、全ての管理職に特定の地域に関わってほしいということから、居住地域や出身地域を中心に任命をしておりまして、私も市外居住なんですけれども、市外居住職員については割り振りを行いまして、どこかの地域に所属するという形で実施をしております。 ただ、ふるさと創造会議や区長会の会合については夜間が基本ということで、業務時間外の参加になり、実際に任せざるを得ないという部分もあるんですけれども、そこは研修等で、その意識について根づいていくように実施をしておるところです。 先ほど御指摘のように、担当職員が地域当たり5名、6名という形になっておりますので、そこは、昨年から地区ごとにリーダー、サブリーダーという形で任命いたしまして、責任の明確化をいたしたところです。それと、人事評価の部分で、地域にどういう形で関わっているかというところを書いていただいて、意識づけも同時に行っておるというところです。 私自身のお尋ねがありましたので、私は西在田地区のふるさと創造会議に主に出させていただいていて、基本、理事会には出席をしておるのと、地域で、今、ハーブ部会とかいうのをやっておられるんですけど、そこのハーブ部会の、実際に私もハーブを育てるところには行けてないんですけど、草刈りとかについてはできる範囲で行かせてもらっているので、一定、今申し上げたような活動は行っておるところです。 以上です。
    ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 続いて、担当職員の任期についてなんですけれども、現在、任命されている地域担当職員の任期といいますのは10月1日から2年間というふうに伺っています。一般的に職員は年度末の3月31日に退職ということになります。管理職が年度途中に、今の現状のままの任期でいきますと2学年の職員が一挙に退くことになるということになります。そのために、毎年4月1日に任命というか、発令しまして、任期を1年ごとにしていったらどうかなというふうに考えています。 具体的には、現在の地域担当職員の任期を半年間延長いたしまして、令和6年度からは毎年4月1日に発令し、任期を1年ごとというふうにしていくということです。そうすれば、退任は定年と同じ60歳で、人事異動と同じように改正すればどうかということなのですが、いかがでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 非常に具体的な改正の方法まで御指摘いただいたんですけれども、おっしゃるように、今は10月1日から9月30日までの2年任期で交代をしておるというところです。今、御提案いただいた内容についても有効かなとは思いますので、今後、よい方法を検討していく中で、1つの案として俎上に上げたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) この項目の最後でございます。加西市が目指す地域担当職員の将来像についてでございます。 私は5月の末に、西宮市のある職員が行っておりますまちづくりサークルというのがありまして、そこの勉強会に参加いたしました。日曜日の午後の開催ということだったんですけれども、ここに西宮市の職員、あるいは阪神間の職員、県の職員、大学の先生とかいう方もいらっしゃいました。そこに声をかけていただいて行ったんですけれども、皆さん、2040年のまちづくりということについてすごい議論されておりました。都市部においても地域づくりということを職員自らが考えている。非常に熱心な職員ばかり。これは管理職ばかりではありません。若い職員も参加しておりました。こういうふうな意識を持った職員というのが加西市にも多く出てくればなというふうに考えております。 そんな中、現状の地域担当職員の活動は、市が描いてきた、あるいは描いている内容となっているのでしょうか。先ほども申し上げました管理職以外にも地域担当職員になることは現実的には難しいんでしょうか。若い人たち、意欲的な若手の職員が参画することによって、各地域でも若年層の参加の促進につながるというふうに考えております。以前に、時間外の勤務となるということから職員組合との合議が必要ということを聞いたことがございます。管理職ではない職員にはこういう調整も要ると思うんですけれども、また、こういう意欲ある職員、地域づくりに関心のある職員、そういう人たちに地域に関わっていっていただく、若いときから関わるというようにしていただければなというふうに思っております。 また、時間外での、あるいは休日での関わりということになるんですけれども、中には時間内の活動に関わっていくということもあろうかと思います。そういうときには、市の職員として参画しているというわけですので、専免扱いで出していただいたらなと。わざわざ休暇を取って出ているというような職員も以前にはあったかと思います。大きく、市の事業の一環というふうなことで考えていただいて、今からは専免扱いということも必要かなというふうに思っております。 そして、市として望む地域担当職員制度について、こういうふうな職員を思っているというようなところについてお伺いしたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) まず、今の地域担当職員の活動がおおむね理想的なものかどうかという御質問については、一定、想定された動きはできているというふうには思うんですけれども、本来業務が忙しかったり意識に差があったりなど、職員による取組に差が出ている部分も見受けられます。繰り返しになりますけれども、研修等でその意識醸成に努めてまいりたいというふうに考えております。 それから、管理職以外の地域担当職員の任命というところですけれども、前回の任命前に、非管理職の登用についても関係課と協議、検討いたしましたが、やはりさっきおっしゃったように、労働条件等について整理が難しいというところもありまして、結果的に管理職のみでの地域担当職員制度を継続したということでございます。若手職員なども、非管理職で個人やボランティアでふるさと創造会議へ参加していただいている方もあって、自主的な参加についてはもちろん歓迎するところではあるんですけれども、そこを制度としてというところまではできていないというところが現状でございます。 それから、就業時間内の活動については、地域担当職員として実施している場合は、例は少ないんですけれども、所属長の許可を受けて専免扱いというところで、休暇を取っていただいてということではなく実施をした例がございますので、今後もそういう事例があれば、そういう取扱いができればなというふうに思っております。 それから、市として望む地域担当職員像というところですけれども、やはり職員自身が持つ行政経験、それから情報、ネットワークを生かして地域が抱える問題の解決に、親身になって住民と協働して積極的に取り組むという姿が本当の理想形かなと思っております。なかなか現状ではそこまでに追いついていないということになる部分もあるんですけれども、今後、研修も含めて、経験も含めて、そのギャップを埋めていければなというふうに考えております。今後も地域にとって少しでもよりよい体制、制度として実施していけるように検討をいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 同じ地域担当職員として地域に入り込んでいく、その中で、嫌々ながら行く場合と自分から積極的に行く場合とは大きく異なると思います。どんどん地域に飛び出していく加西市職員というのをつくっていただいて、自分たちが持っているノウハウを地域に自然な形で還元されていくということを期待いたしまして、次の質問に移ります。 次は地域主体型交通についてでございます。 加西市では今年の3月に加西市地域公共交通計画を策定されたところです。非常に立派な計画が出来上がっているなというふうに思っております。先週も富田地区でとみバスの試験運行が始まったという報道がございました。そこで、現在の地域主体型交通の現状と、地域主体型交通に対する市の役割、これをどのように認識されているのかお伺いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 地域主体型交通の現状でございます。今、この7月4日から試験運行が始まったとみバスも含めて、3地区で運営がなされております。宇仁地区のうにバスにつきましては令和2年12月から運行を開始されて、乗車人数、1年目は1日当たり3.7人というところが昨年度4.2人と、僅かではあるが増加をしておるというところです。それから、昨年度、始まりました日吉地区のひよタクですけれども、運行開始当初の5月では30人であった利用者数が直近の5月、1年後ということになるんですが、80人ということで、こちらも増加傾向にございます。7月4日に運行を開始されたとみバスについては、まだちょっと細かい数値についてはつかんでおりませんが、3地区について、今、御報告を申し上げました。 地域主体型交通に対する市の役割ということでございますが、3地区ともふるさと創造会議が運営をしていただいているんですけれども、行政から支援を受けつつ、地域の課題を地域で解決していただくことを目的とした組織というところで、交通課題については地域においても大きな課題であるということで、主体的な検討を経て、地域主体型交通を運行していただいているということが非常に重要であると考えております。実際にその取組を、情報面、財政面も含めて市がサポートしていくことが非常に重要だと考えておりまして、細かな支援を含めて、今後も支援をしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、地域公共交通と地域主体型交通の感染症対策についてお伺いいたします。 実施された感染症対策の具体的な内容についてお伺いしたいと思います。地域公共交通と地域主体型交通は、その運行について、事業者や地域に委ねられているというわけですけれども、市として主体的な関与が必要であると考えております。 そこで、感染症対策の基準、これはどのようになっているのか、事業者、地域任せとなっていないのか、この点についてお伺いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) この5月に5類になるまでについてはかなり厳しく、どの事業者についても感染症対策を実施されてきております。北条鉄道につきましては、国からの通知に準じた感染症対策を実施しまして、乗務員についてはマスク着用、手指消毒及び検温、利用者にはマスク着用をお願いしておるということでございます。神姫バスとねっぴ~号につきましては、日本バス協会のガイドラインを参考に神姫自社でマニュアルを作成いたしまして、乗務員についてはマスク着用、手指消毒、検温、利用者についてはマスク着用等、車内感染対策を呼びかけておられたということでございます。はっぴーバスにつきましては、県及び市のガイドラインを参考に、乗務員にはマスク着用、手指消毒及び検温、利用者には健康状態の確認及びマスク着用をお願いしておりました。地域主体型交通のうにバス及びひよタクにつきましては、同じく県及び市のガイドラインを参考に、乗務員についてはマスク着用、手指消毒、検温、利用者にも同様の対策を実施しておりまして、いずれの交通につきましても、窓を開けまして、換気に配慮して運行をしていただいたという状況でございます。 感染症対策の実施につきましては、基本的に事業者及び実施主体が主体的に実施するものであるとは思いますけれども、公共交通という性質を踏まえまして、市としては、県及び市のガイドラインに照らしながら、事業者それぞれの対策実施の状況の把握に努めてまいりました。そして、事業者におかれましてはそれぞれの基準に基づき適正に実施されておる、地域においては県及び市のガイドラインに基づいて適正に実施されていることを確認いたしております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、地域主体型交通間の連携についてでございます。 加西市全体を見れば、やはり高齢化が年々進んでいくというふうになっています。その中、別の市の事業では、免許証の返納に対してタクシーチケットを渡す。その後どうなるんだというところで、皆さん、自分の足が将来的に心配やという方々が増えてくるのは間違いないことです。そのような状況において、地域主体型交通では運営なり運行内容が異なります。地域内の住民の利用に限定されている、そういう要件もございます。そのため、自分の住んでいる地域外への通院等で他の地域主体型交通が利用できないというようなことをお聞きいたします。今後、地域主体型交通間の連携も考えていかなければならない時期かなというふうに思っております。この点に関しましてはどのようにお考えなのでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 先ほど御答弁いたしましたとおり、加西市では、各地域のふるさと創造会議が中心となって、地域住民の交通課題を解決するために地域主体型交通を運行していただいておるところです。 最初は、やはりふるさと創造会議が実施をされるということで、地域住民の移動需要に対応するということを最優先にしておりまして、地域住民に限定して利用していただいておるところですけれども、一定の手続やとかをちゃんと経れば、地域外の住民も利用していただくことが可能になりますので、今後、運行状況やとか移動需要、それから運営主体の御意見も伺いながら検討していけたらと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 現在、地域主体型交通がありますところは北部地域、あるいは南部地域で検討されているという状況なんですが、北条地区内、町なかと言われるようなところでも、結構、バスのルートが限られていて、中まで入り込んできていませんと。移動困難な高齢者も多くいるというようなことをお聞きいたします。このような地域公共交通の路線が限られている中、ニーズもあると思うんですけれども、その対策はお考えなのでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 昨年度、一番最初に西脇議員に御紹介いただいた加西市地域公共交通計画というのを策定するのに当たりまして高齢者アンケートを実施しておりまして、北条地区からの集計もしておりますので、その数値的なものを少し御報告をいたしたいと思います。 まず、バス、鉄道を利用しない理由という質問に対する回答では、「バス、鉄道がない」という回答割合が、北条地区は3%、市全体では8%という結果です。同じ質問に対して「駅、バス停が遠い」という回答割合については、市全体で16%ですが、北条地区は10%というような状況でして、北条地区については、一定、鉄道、路線バス、コミバスなど多くの公共交通が運行されておるという1つの数値的な結果になるのかなというふうに思います。 ただ、公共交通の利用に対して、やはり不便さを感じる声も一定あることを考えますと、地域主体型交通であるとか、駅、バス停までの移動、いわゆるラストワンマイルというんですけど、ラストワンマイル交通の導入についても検討する必要があるのかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 地域主体型交通を実施していく上で、運転者の確保、地域内のボランティアの負担、事故対応等を考えると、地域で果たしてやっていけるのか、これから運行し続けていけるのか、抜本的に枠を変えて研究する必要もあると考えます。 現在、私の地域もそうなんですけれども、地域主体型交通に取り組んでいない地域もございます。数年前に京丹後市のほうに視察に行ったこともありますが、具体的な導入にまで至っておりません。地域主体型交通の導入は、今後も地域任せというか、地域からの要望によって実施できていくものなのでしょうか。ここは公共性とか、あるいは公平性、平等性というのが基本理念であるというふうな認識でおります。 一方で、地域に応じた適切なサービスの内容、地域住民等との協働によるものですけれども、地域住民からの意見、要望が必ずしも実際の事業と一致しているというものではないというふうに思っております。そのように感じることもございます。 ここで市が、ある程度、主導権を持って地域間格差の是正を図る、こういうことも必要なのではないかというふうに考えますけれども、加西市が目指す地域公共交通と地域主体型交通についてどのようにお考えなのかお尋ねをいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 藤後ふるさと創造部長。 ◎ふるさと創造部長(藤後靖君) これまで地域主体型交通の導入については、地域公共交通導入の手引というのを作って、それに基づいてアンケート調査を実施して、それにふさわしいものを各ふるさと創造会議を中心に考えていただいて、市はそれを支援していくという動きでございます。基本、その地域の課題解決というところでふるさと創造会議に動いていただいていたというところですけれども、一定、地域力がある間についてはそういう形で実施できればと考えておりますので、今、最初に申し上げた地域公共交通計画の中でもそういう役割分担で、地域内移動については地域主体型交通が役割分担するというような方向で位置づけをして、できたらその方向で進めてまいりたいと思っておりますので、地域力がある今の状況では、地域公共交通計画に基づいて実施ができればなと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 各地域それぞれの特色を生かされて、地域主体型交通を運営されているというところは非常に、なかなか皆さんの取組がすばらしいなと思います。ただ、互換性というのもこれから非常に大事かなというふうに思っておりますので、そこら辺も踏まえて、ある程度、どんどん市のほうからも、こういうふうなやり方がこの地域には合っていますよというような指導なりもいただけたらなというふうに考えています。 最後の項目となりますけれども、ウクライナへの寄附についてでございます。 1,000万円、ウクライナへ寄附されたということに関して、いまだに当時の市長の私的利用ではないのか、ポケットマネーなのか、返還してもらったらどないやとかいうような厳しい声も耳にすることがございます。市としてちゃんと支出がされているというところなのですけれども、ここで高橋市長の見解をお聞きしたいのです。適正な判断による適正な支出であったというふうに考えられているのか、この点についてお尋ねをいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) ウクライナの問題につきましては国際問題ですから、一地方自治体、しかも何のつながりもない当市が出しゃばるようなものではないと考えております。募金箱を設置して、寄附させていただくというのが関の山かと考えるところでございます。 寄附につきまして、どの款、どの項から支出されたのか分かりませんが、1,000万円もの大金を予備費からの充当ですることで、項の予算が変わるわけですから、補正予算として予算議決、もしくは事件決議として審議を受けて議決をもらっておけば手続上はいいわけでございます。この件に関しては、事件決議として、なぜ議会の議決をもらっていないのか不思議で仕方がございません。ただ、内容的には合法的な形でされたということでございますが、この簡単な手続がなぜできなかったのか、非常に不審なことでございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 次に、そのときに寄附に至った経緯、それから、予備費からの支出という点についてでございます。 政策会議での議論があったのかどうか、もしもあったなら、その内容はどのようなものだったのか。神戸市では、IT人材育成の連携を目的にウクライナのほうの都市と交流を計画されておりました。それが中止されたということもあり、2021年度の予算の予備費から支出することを議会で相談して決められたというふうに報道されていました。 ここで改めて、加西市で予備費からの支出となった理由についてお尋ねをいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) まず、政策会議での議論はあったのかというところでございますが、令和4年3月7日の政策会議におきまして市長から、ウクライナ侵攻に対して、基礎自治体としての意思を示すことが今できることとして、ユニセフを通じました1,000万円の寄附をはじめウクライナ支援の取組について報告、指示があったと同時に、募金箱の設置についての報告も行われているという状況でございます。 続きまして、その寄附に至った経緯でございます。こちらも、令和4年3月定例会で当時の西村市長が答弁いたしましたが、令和4年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻以降、日本各地の動きを注視しながら、同じような行動が取れるのであれば加西市も取っていこうという基本的な考え方の中で、神戸市がユニセフへ1,000万円の寄附を行うという発表があり、加西市も支援を行っていこうということで寄附を行うこととなったものでございます。 この予備費からの支出でございますけども、いち早く寄附金を届けたいという思いで、当初は、別途、補正予算を編成し、市議会の議決を得た上での執行というのを検討しましたが、そうなりますと、寄附金の財源となるべき歳入予算がなく、地方財政法や加西市財政調整基金条例の規定により、財政調整基金の取崩しをもって寄附金の財源とすることができなかったことから、神戸市や三田市と同様に予備費からの充用により執行となったという次第でございます。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 私の住んでいる富合地区ふるさと創造会議、ここでは昨年の3月19から3日間、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、苦しむウクライナの人たちを支援していこうということで、イオンモール加西北条で募金活動を実施いたしました。これは、100年余り前に富合地区の青野原町に青野原俘虜収容所がございまして、ドイツやオーストリア、ハンガリー兵、この当時、ウクライナも恐らくこのエリアであっただろうというふうに想定しております。約500人が俘虜として収容されておりました。そのときに地域の人たちと非常に交流があったということから、私たちも何とかしたいと、そういう思いで実施したものでございます。総額は48万2,000円余り。これについてはウクライナ大使館の指定口座に送金をいたしております。金額的には48万円と、1,000万にははるかに及びませんけれども、多くの人たち、その人たちの気持ちが込められているもの、3日間、たくさんの子供さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、寄附をしていただきました。この寄附については大変価値ある寄附というふうに考えております。 神戸市では1,000万円、先ほど三田市でも1,000万ということでございましたけれども、財政規模が大きく異なる加西市、ここも1,000万円です。寄附額を1,000万とした根拠についてお尋ねいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 先ほど御答弁いたしましたとおり、令和4年の3月定例会におきまして当時の西村市長が答弁いたしております。この1,000万円という額につきましては、当時、認識している中では三田市が100万円、神戸市が1,000万円と既に先行して寄附を発表しておられるというところで、同じ基礎自治体として一番たくさん出しておられるところを先行事例として対応したいという思いで寄附額を決定したという次第でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) 三田市は1,000万ではなくて100万円だったんですね。そうすれば、金額の高いところに準じるという理由は何から来ているんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 下山総務部長。 ◎総務部長(下山晴一郎君) 先ほども御答弁いたしましたとおり、同じ基礎自治体として一番たくさん出しておられるところを先行事例として対応したいという思いから1,000万円になったというふうにしております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。 ◆3番(西脇親君) なかなか納得し切れないところもございますけれども、以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が3番西脇親議員の通告に基づく一般質問でした。 続いて、6番橋本真由美議員。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) かさいを育む会の橋本真由美です。初めての一般質問となります。緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。 まず、来年度、加西能開催の中止について、もう一度お聞きいたします。 令和5年6月20日の神戸新聞に、今年5月に7回目を実施した加西能は、来年度、中止するとおっしゃいました。中止を決められた理由を、再度、お聞かせ願えますか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 加西能の中止につきましては、立候補表明した11月末時点から表明しておるところでございます。理由としましては、結果的に加西の新たな文化として根づかなかったんじゃないかという理由でございますが、何よりも、多くの支援者の方から、費用がかかり過ぎる、1時間に1,000万円以上、しかもそれが東京のほうへ流れて地元にほとんど落ちていない、そういうことから地元貢献がほとんどない、費用が多過ぎるという理由から、その金額をもっと、地域が地道に頑張っておられる伝統文化、祭りの承継のほうへ使ってほしいという要望がございましたので、それを実現するために決断させていただいております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) ありがとうございます。市長のお考えは分かりました。 こども狂言の今後について、もう一度お聞きいたします。こども狂言も中止されると先ほどおっしゃったと思うんですけれども、再度、その理由もお聞かせ願えますか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) こども狂言と加西能とは一体的なものであるというような説明を担当から受けました。あくまで加西能をやめるのならこども狂言も、それだけを続けていく意義はないというようなことも聞きました。その意味で、連携的に対応させていただきたいという思いがございます。 ただ、さきにも答えましたように、通例どおり募集されておりますので、非常に残念に思うんですが、当然、選挙の争点になっておりますので、その点を踏まえて募集もしていただきたかったというのが私の本音でございます。加西能については、前市長から、今、申し込んでおかないと来年は無理やと、どうされるんですかというようなことで、それで終わりますよということで確認させていただきました。それに付随して、こども狂言塾というのも、あくまで5月4日の発表というのが最大目的であるから、その間の指導というのは、契約はされておるんですけど、発表の場がなくなるということで非常に危惧されましたので、私としましては、何とか発表の場を設けさせていただいて、最後の発表というような形になろうかと思うんですが、あくまで加西能とこども狂言塾は一体的なものであるというような認識で、こちらのほうも今年をもって中止とさせていただきたいという思いで発表させていただいております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) こども狂言も中止されるとのことなんですけれども、実際、指導を受けていたお子さんの親御さんからたくさん御意見を聞いております。 まず、野村萬斎さんから、直接、指導を受けられるのは加西市だけであり、子供たちが生き生きと取り組んでいたこと、そして、これからも子供たちが伝統芸能に触れられるすばらしさをもっとたくさんの人に知ってほしいという言葉も聞いております。他市からの評判もとてもよかったとおっしゃっていました。 先日、こども狂言中止についての保護者と生徒さんたちに向けての説明会をされたようなんですけれども、参加された親御さんたちは、十分な理由もなく突然の中止に納得できないとおっしゃっていました。直接、市長からの説明が欲しいともおっしゃっておりました。一度、できるだけ早い時期に、一生懸命、こども狂言を学び、楽しんでいた子供たちや保護者の方々に、しっかりと中止される理由、また市長の思いを説明されて、保護者や子供たちの思いもしっかり聞いていただきたいと思います。よろしくお願いします。 続いて、他市との連携についてお聞きします。 先ほど中右議員もおっしゃったんですけれども、三木市や姫路市と加西市の連携事業もされています。姫路城の薪能にも招待を受けて高評価も聞いております。市外からの評価も高く、出雲大社で舞台にも参加したとのことです。加西市のPRにもなっていたのかなとも思います。一方的に中止して、文化交流など北播磨圏域での伝統と文化を守る取組が後退しないのかなというふうに危惧をしております。他市との文化交流や連携をどのようにされるのか、また、そうした影響をどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 他市との連携でございますが、加西能については、内容的にも難しく、また、経費も高額であるというような理由から、どこともがついていけない、単発的な連携はいけるんですけど、連携というのは継続的につながるものでございますので、一時的な出演等については連携とは私は認識しておりませんし、今後も、そのような形でつながるんでしたら、もっと応募も多数あるはずでございますし、他市からも、ちょっとついていけないというようなことを聞いております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) ありがとうございます。いろいろ考えておられるということですね。分かりました。 では、続いて、加西市の芸術文化の継承策についてお聞きします。 コロナの時代を乗り越えて、価値観がとても激変しました。物の豊かさから心の豊かさを取り戻し、これらの時代を生き抜く子供たちの力を高める方向へとシフトチェンジされてきていると感じています。人口減が進むどの都市でも、そのまちの個性を出し、魅力を醸成することが必要な時代だと思います。加西能は、そんな社会にあって、全国に誇れるキーワードとなり、加西市の文化レベルを上げていたと思っています。中でもこども狂言は本当に大きな事業だったと、たくさんの保護者の方、市民の多くの方からも意見をいただいており、加西の文化行政の大切な一翼を担っていたと思っております。 加西市の文化継承についてどのように考えていらっしゃるか、お聞きいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 私としましては、郷土愛を育む人づくりというのを大きな目標に掲げております。そのためには、加西市の豊かな歴史、文化、伝統、また、祭りなどに触れ合うことが非常に重要だと考えております。そして、そのためにはしっかりとそれらを承継していく必要がございます。各種団体と協議しながら、承継するのに必要な施策というのは協議して実施していかなければならないと思っております。 能、狂言、加西能と言われますけど、経費的に400万余りかかるということでございますので、そういう内訳の説明を受けております。20名の方に対して、それが本来的にどれだけいいのかなと。費用もあります。いろんな面で、もう少し効果を考えながら、いろんな団体で費用が不足しておりますので、そういうほうにも回させていただくというのが私は非常に重要だと認識しております。浮いたお金でそちらのほうへシフトをさせていただきたいというのが私の思いでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) ありがとうございます。 子供たちを中心にしたまちづくりがこども狂言の始まりだと聞いております。加西市の文化を生かし、オリジナリティーを協議する中で、野村萬斎さんからの協力を得て、こども狂言が始まったということですので、当然、伝統文化を大切にするのはもちろんですが、ここまで継続して育んでいた新しい加西の伝統芸能にもぜひ留意していただきたいと思います。 では、続きまして、2項目めの未来型児童館の在り方についてお聞きいたします。 新聞報道でも、未来型児童館の建設は予算執行を止められたとのことなんですが、その理由をお聞きしたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 市長候補アンケートがございました。その際にも私は表明しております。道の駅とこども未来館につきましては、計画作成業務の契約決定過程に不備がある、また、同様の既存施設の調整も必要で、特に道の駅というのは省きますけど、検証が必要というような回答をしております。今まで問題になっておりますが、法的に問題はなくても、誰が考えてもおかしい入札手続でございましたので、その内容、理由を精査させていただいてから判断させていただきたい。まず、そこから行かなければ、うやむやのままに進むというのはよくないことだと思っております。内部調査だけではなく、請負業者からも事情を聞いて、納得が得られれば次の展開を図っていく、そのように思っておりますが、特に未来型児童館につきましては、いろいろ担当者から目的等を聞きましたけど、どうも、もう1つぴんとこない。子育て施策、いろいろされておるんですけど、そこらを、もう一度、整理する必要もあるんじゃないかなと考えるところでもございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) 分かりました。 では、市長の思われる未来型児童館についてお聞きします。未来型児童館はどんなものだと考えていらっしゃいますか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 未来型というのは何をもって未来型と言われるのか私も分かりませんが、児童館自体、こうあるべきだとか、こういう点からしっかりと子育て施策を総合的に検討する中で検討していかなければならないと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) 加西市は、未来型児童館とはインクルーシブな遊び場づくり、STEAMで未来づくり、みんなに優しい窓口づくりなどという施設の方向性とかコンセプトを出されていました。 児童館とは厚生労働省にもある児童厚生施設の1つで、単なる従来の子供の遊び場ではありません。つまり、これからの加西市の子育て支援を象徴する事業だと感じておりました。未来的な視点での遊びや学びが多様に体験でき、児童の健康と情操を豊かにすることが目的だと思っています。そこには社会的な問題である不登校やいじめの対応、虐待などの児童問題の早期発見の場としても期待されています。発達障害を持つ子たちやその保護者たちの相談場所としても期待しておりました。そうした機能を集約して充実させ、子育て世帯だけではなく、おじいちゃんやおばあちゃんとも交流できる多世代型の複合施設の機能を持たせたいとも聞いておりました。今だけでなく、将来にわたり、子供たちに何が必要なのかしっかりと考え、保護者、地域の方々にとっても満足のいく児童館を実現させていただきたいと思っております。 今後の未来型児童館に対する方向性をお聞きしてもよろしいでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今言いましたように、私は選定過程に非常に問題があると、そういう認識の下で、うやむやにするんじゃなしに、やっぱりそこをしっかりしないと次に進めませんので、そこをしっかりさせていただいてから、今言われた、非常に耳触りのいい言葉を並べられましたけど、そのような形、理想でございますので、その方向へ、何とかいろんな施策を組み合わせて、行ける方向で検討させていただきたいというので、まず出発点からつまずいておりますので、そこから対応させていただきたいなと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) 子育て世帯としてもよろしくお願いいたします。 今、加西市のホームページにも記載されています市長の所信表明の中で親の子育て力の低下について述べられていました。これについては子育て世帯からの反論を本当にたくさん聞いています。誰しも子育てでは困り事、不安、悩みを持っていますが、そういう意味でも、未来型児童館の基礎構想の中身にある役割は大きいのかなと思っております。市長の所信表明での親の子育て力の低下という言葉にはどんなお考えがあったのか、お聞かせ願えますか。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 端的に言いますと、子供を預けておられる、そういう中で、保育士さんの朝の2時間の仕事がおむつ替えやと聞きました。そういうのは、預けるほうがきっちりとしてから行くのが普通やったんですが、預けるほうが、預けなければ損やというような認識になってきているんじゃないかということを危惧しました。現場を回る中で、そういう声もかなり訴えられました。そういう点を総合しまして、そのような表明をさせていただいただけでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) ありがとうございます。 市長の思われているそういう点からも、未来型児童館の構想のソフト面の役割はとても大きいと思っておりますので、今、出されている基礎構想に挙げられている内容を、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。 最後に、STEAM教育についてお聞きいたします。 まず、1つ目のSTEAMチーム教育の今後についてからお聞きいたします。最近、問題になっていますが、都会では、まず、人としての人間力や五感を育てることが難しくなってきています。自然が豊かで地域のつながりもある田舎では子供たちの基礎的な人間力を育てることができます。それをベースに、子供たちが5年後、10年後に社会に出ることを考えると、その特色ある加西STEAMという最新の教育は加西市の大きな魅力だと思います。現在、世界規模でAI技術が急速に発展しており、今の子たちが大人になる頃には日本の雇用に与える影響もあり、仕事の在り方も変わってくると思います。そこで、加西市の豊かな自然の中で五感を育みながら人間力を高め、同時に、最新で特徴ある学びができるとなると、子育て世帯にとっては大きな魅力です。加西市を移住地として選択してもらえる大きな動機の1つともなり得ると思います。それを踏まえて、加西STEAMの特徴や特色、効果をどのように捉えていらっしゃいますか。 ○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。 ◎教育部長(千石剛君) 加西STEAMでは、探求心と創造力を伸ばすことで、3C次世代型人材を育成することを目的としております。 ここで言う3Cとは、正解のない問題に挑戦するチャレンジのC、多様な他者と協働するコラボレートのC、新しい価値を創造するクリエイトのCの3つのことなのですが、この3つの資質、能力を備えた人材が次世代の豊かな社会を形成するために重要であると考えております。また同時に、自分なりの幸せな生き方を見つけ、自分らしく豊かに生きていく力を身につけることも目的としています。 ただ、加西STEAMでは学校教育だけを対象にしているわけではありません。人生100年時代を迎えた今、就学前教育や生涯学習の場にも広げてまいります。昨年、整備したSTEAMラボは市内の小・中・特別支援学校だけではなく、公民館やオークタウンにも設置をしております。つまりは子供も大人も、加西市に住むできるだけ多くの方々が3つのCの資質、能力を育むことで活気ある持続可能な加西市のまちづくりにつなげていきたいという考えでございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。 ◆6番(橋本真由美君) 子育て世帯を代表し、今後もそんなすばらしい加西STEAMを子供たちの未来のためにしっかりと継続していただくことを望みます。 では、STEAMの役割についてお聞きいたします。教育長が今日はまだいらっしゃらないので、この場では特色ある加西STEAMの継続を要望させていただきます。 STEAMとは、科学、技術、工学、数学、芸術・教養を学ぶ教育のことで、自発性、創造性、問題解決能力といった能力の育成だと思います。時代の変化とともに、文部科学省や経済産業省も、今、必須の教育であると推進している教育です。多様性を持ち、そして、支援の必要な子供たちも格差なく、どの立場であっても加西STEAMを取り入れられた最新の教育を受けられる、その子供たちが成長して社会へと飛び立てるなら大きな力になると思います。様々な立場の子供たちがそれぞれの力を発揮して社会へと出ていき、しっかりと自分の人生を歩み、生きていける力をつけ、そして、生き抜くための教育として、加西STEAMの継続を要望しておきます。よろしくお願いいたします。 これで私の質問を終わります。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が6番橋本真由美議員の通告に基づく一般質問でした。 △延刻 ○議長(丸岡弘満君) ここでお諮りいたします。定刻の5時が近づいておりますので、本日の会議は、議事の都合上、延刻したいと思いますが、御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議は延刻することに決定いたしました。 続いて、8番高見博道議員の通告に基づく一般質問をお願いいたします。 ◆8番(高見博道君) 8番、令和新風加西、高見博道。 それでは、6月議会、2期目に入ります1回目の一般質問をさせていただきたいと思います。このたびは高橋新市長の就任、改めて、おめでとうございます。ぜひ、今後の加西市を引っ張っていただく上でしっかりかじを取っていただきたいと思いますし、私も頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 では、通告に従いまして、まず1番、今回の選挙を県会議員選挙、そして市長・市議会議員選挙がありましたが、そのポスター掲示板について御質問させていただきたいと思います。 前期の議員のときに一般質問の中で、掲示板の掲示場所について、選挙のときに配られる掲示場所の表記が、何々宅南側とか、大変分かりにくいもので、何とかならないかということで御相談といいますか、質問させていただきまして、昨年からですか、QRコードをつけていただきました。このたび私も選挙の準備をさせていただく中で、たくさんの支援者の方にポスターを貼っていただいたわけなんですが、全ての方ではないんですが、スマートフォンで読み取ればグーグルマップが開いて、そして、本当にそれでその場所まで、ナビを使ったような形で行けるということで大変好評でした。ありがとうございます。 ただ、その掲示場所なんですけども、市内に、このたびは1か所減りまして215か所でしたか、なぜこんな場所にあるんだろうというふうな、ここに掲示して誰が見るのかなというような場所があったりもしますし、このたび、十何か所でしたか、変更はあったということなんですけども、場所の設定、見直し等については実際どのように決定、進めていっているのか、答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田選挙・監査・公平委員会事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 掲示場所についてですが、まず、選挙ポスター掲示場の基準につきましては、投票区の選挙人名簿登録者数とその区域内の面積に応じて、1つの投票区内に5か所以上10か所以内と定められており、現在、加西市内全体で215か所の設置となっております。 次に、場所の見直しについては、できるだけ見やすい位置に設置を心がけているんですけれども、今回の選挙では、市議掲示板が3段と大きくなりまして、現在の場所では厳しいところは移動させるなどの対応をしております。さらに、できるだけ官地に設置するよう変更をしているところでございます。 選挙管理委員会としましては、多くの皆様に御覧いただけるように、位置の改善や安全に配慮した設置場所への変更を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) いわゆる投票所に対して場所が決まっているということで、私は実際には地域ごとに、例えば何々町に幾つとか、そういうような形だったのかなと思ったんですけども、じゃ、今後、投票所の集約とかいろんなことがあれば、この掲示の数も減っていくといいますか、変わる可能性が大いにあるということで、再度、御答弁をお願いいたします。あるんでしょうか。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 統廃合につきましては、将来的に少なくはなると思うんですけれども、現状、県の選挙管理委員会のほうからは増やすほうの指示も受けておりますので、現実的には、ここ10年云々ではちょっと難しいかと思うんですけれども、数につきましては、今申し上げたように面積であるとか人数によって変更になりますので、人口の減ってくる状況ですので、当然ながら今よりは少なくなってくると思います。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) それでは、掲示板の設置に関わるところですが、当然、業者に委託をして行われているわけですけども、このたび、県会の選挙についてはポールで、市内ほとんどのところが立てられていたように思います。市長選、市議会議員選挙については大半が、いわゆる木、角柱で設置されていたんですが、一部、パイプだったりとかいろいろあったんですけども、ちょっとその業者の方からお聞きしたところによると、それぞれの指示で、県会は鉄パイプだったんですが、このたびは、市長選、市議会議員選挙については木の角柱でするようにとなっていたということなんですけども、一部、そういうふうになっていたのはどういう状況だったのか、説明をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 入札の件につきまして、今回の委託につきましては、市長・市議選ですけれども、設置期間が非常に短いということがございまして、運搬効率を考慮した状態で脚材を木材として入札執行しております。 業者のほうから、設置現場の状況によって木材よりパイプを利用したほうがより強固に、より安全であるため、利用したいとの申出がございました。安全上、構造上に問題ないことを協議し、確認しております。なお、当初設計より安価となるため、減額変更契約としております。 以上です。
    ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 実際、そうなってしまったのかもしれないんですけども、安価になるんだったら全体を鉄パイプにすればもっとコストが抑えられたという結果になっているわけなんですけども、それを選定するときに、県会の選挙から期間がないとはいえ、すぐ近い選挙だったんですけども、そのあたりの見極めというのはやっぱりできなかったんですかね。再度、お願いします。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 5月の市長・市議に向かいまして、4月9日に県議会選挙がありました。その看板の撤去が終わってから設置のほう、入札を行って、実際には4月20日から5月10日までに設置していただくんですけれども、5月は連休がありまして、やっぱり設置の実働の日数が非常に短いということで、県議会においてはパイプでしたけれども、やっぱり運搬効率というのをちょっと考えさせていただいて、できるだけ早いこと立てていただきたいという思いで脚材にしております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 実際、そういうわけにはいかないと思うんですけど、選挙の告示日に立っていれば間に合うとは思うんですが、コストを抑えるところを市長はいろいろ言われていますので、今後、よく検討いただきたいと思います。 それで、実際、パイプを使った場合もそうですし、木材を使った場合もそうなんですけども、パネルもそうですね、選挙に使われたそういう資材、材料というのは、後はどのように処理、処分といいますか、対応されているのか、そのあたり、お願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 亀田事務局長。 ◎選挙・監査・公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 後処理につきましては、撤去した後の資材の処理は、木材は処分としております。パイプはリース対応となっております。パネルにつきましては、作成業者にてリサイクル処分とする契約にしております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) いろいろ本当に時期的に、今後また、参議院選は決まっていますが、衆議院選挙とか、急に決まって大変だと思うんですけども、ぜひ、その関わる業者間で問題にならないようにしっかり対応いただきたいと思います。 では、1番の質問についてはこれで終わります。 次、2番の圃場整備についてということで、現在、加西市内のほうで圃場整備未整備区間だったということで、東高室地区が既に令和2年度から進んでいっております。現在、商業施設のハローズとかジュンテンドーとか、いろんなことも出来ていますけども、現在の東高室地区の圃場整備の状況、それから今後の予定についてお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 今、議員から御質問の東高室地区の圃場整備の状況でございますが、当初、現在、ハローズが建っておるところ、それから工場が建っているところを含めて県営事業でということで計画をしておったのですが、地域の要望ですとか、地域と共にまちをつくるという観点から、商業地区、それと工業地区に分離をしまして、令和2年から団体営事業として東高室地区の圃場整備のほうを進めております。 令和4年度末までの圃場整備工事の完了した工区ごとの進捗状況でございますが、整地工につきましては約8.4ヘクタールで全体面積の約60%、パイプライン工事につきましては330メートルで全体延長の約33%、排水路工につきましては1,870メートルで全体延長の約62%、道路工につきましては870メートルで全体延長の約45%の進捗状況となっております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 地元の方ともちょっとお話ししたんですけども、水路等の畦畔のところに草が生えにくいようにカバーをかけたりとかそういうことで、今後、作業が大変楽になるんじゃないかみたいなお話も聞きました。 最終的にどうなっていくか、今後の予定についてお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 今年度、施工予定箇所となっております工事の発注については無事終了し、現在、工事の調整を地元役員様と進めているところでございます。 今後の予定というところでは、来年、令和6年度に補完工事、それから確定測量、事業計画の変更を行いまして、令和7年度に換地処分業務を行い、事業完了となる予定でございます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 続いて、在田南部地区、いわゆる殿原町、笹倉町、越水町、中富町と玉野の一部なんですけども、現在、令和6年の採択に向けて準備を進めているところだと思うんですが、現在の状況についてお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 在田南部地区の取組状況でございますが、国の事業採択申請に向け、事業計画書及び営農計画書の作成を行っているところでございますが、より採択を確かなものとするため、地元役員の皆様を中心に、在田南部地区圃場整備推進協議会を設立していただき、令和4年12月から、県担当職員も交え、月1回の協議会を開催し、事業制度の理解を深め、整備計画図面の詳細部の調整、営農計画を作成するなど、事業採択に向け、協議を行っております。 また、令和4年7月からは、月1回、換地勉強会を開催し、土地改良区発足後は、各町から換地委員、評価委員に選出される候補者の方々へ換地の基礎から勉強会を継続的に行っており、毎回多くの参加をいただいております。 今日までの長い期間において、各町の歴代役員の皆様の御尽力と地権者の皆様の御理解によって、ようやく事業採択の目前までこぎ着けた状況でございます。先ほど議員おっしゃったように、令和6年度の事業採択に向け、最後まで気を緩めず、進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 本来でしたら3番目で質問させていただく加西インター産業団地と並行していくということで、農業振興もということでそれの対象になっているとは思うんですけども、今後の最終的な予定と、それから、土地改良区のほうに委託をする……。いいです。今後の予定について、お願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 在田南部地区の圃場整備事業の今後という御質問でございますが、令和5年3月に兵庫県の出先機関であります加古川流域土地改良事務所のヒアリングにて事業計画の事前審査を受け、指摘を受けた箇所の修正や事業概要書の変更、精査作業を行っております。7月には県庁部内審査、9月に公共事業審査会にて審査を受ける予定で、現在、進めておるところでございます。 この公共事業審査会は、総事業費が1億円以上の新規事業を対象に、投資事業の必要性や効果等を適切に評価することにより投資効果を高めるとともに、実施過程の透明性の一層の向上を図るため、外部委員で構成される審査会にて審査、評価されるものでございます。その後、国へ採択申請を行い、令和6年度に国の事業採択認可が下りれば、国の予算配分に応じてではございますが、令和6年、7年度で実施設計と文化財の本調査を行い、令和8年度から14年度に工事施工、令和15年度に換地処分を行う予定となっております。しかしながら、この予定といいますのは、現在、国の採択済みの圃場整備事業の予算配分の状況を見ますとかなり厳しいものがございます。スケジュールはあくまで目安ということでお願いいたします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) ぜひ、順調にいくようなことを願っていますし、それに全力で取り組んでいただきたいと思います。 あと、3番目として、加西市全体についてお聞きしたいと思いますが、大きなところの圃場整備の対象はこれで終わるわけなんですが、まだ一部、できていないところもあるんですけども、そうは言いながら、圃場整備を一番最初にしたところは30年、40年以上も前で、形としても古いです。令和3年から4年にかけて、建設経済厚生常任委員会のほうでも農業についてやりましたが、やっぱり圃場整備、2回目についてやっていかないといけないんじゃないかということも議題として挙がっておりますし、市長のほうも、農業振興は加西の産業としてすごく大事だというようにお考えだということを言われました。 まず、全体の動きとして担当部局のほうから答弁いただきまして、その後、市長のほうに全体として御意見を伺いたいと思いますので、まず、部長のほうからお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。 ◎地域振興部長(末廣泰久君) 昭和の終わりから平成にかけまして、市内では圃場整備工事が最盛期を迎え、市内の至るところで工事が行われておりました。それから30年近くが経過しており、農業施設の老朽化対策はもちろん、当時、標準仕様でなかった用水のパイプライン化の要望や、より農作業の効率を上げるための大区画化など、再整備への要望は日に日に大きくなっている状況でございます。 そこで、令和5年3月に兵庫県の本庁から農地整備の担当者を招き、市内集落営農組織を対象に再整備の事業説明会を実施いたしました。説明会当日は26組織、55名の参加をいただき、多くの意見をいただきました。 このように再整備への関心は非常に高いものがございますが、事業化をするためには、現在行っている営農活動を継続するだけでは事業採択は望めません。中心経営体となる集落営農組織等を法人化し、事業の継続性を持たせること、さらに、農地を集積、大区画化し、生産コストの削減を図ること、高収益作物への転換を図り、農業所得を向上させること、スマート農業の実現に向けた新技術の導入などに取り組まなければならない問題が山積しております。また、圃場整備などの土地改良事業は公共投資、社会資本の形成を目的とするものですが、農家の私的財産である農地の利用関係に影響を及ぼすことや農家負担があることから、原則、受益農家の申請、同意の下、実施されております。このことが土地改良事業に取り組む上で、昨今、大きな障壁となっております。 米価の下落や少子高齢化による後継者不足などにより、農業経営を維持していくため、国は中心経営体への農地集積を進めておりますが、このことにより農地所有者の農業への関心は次第に薄れていき、農地の固定資産税も払いたくないのに受益者負担金なんてとんでもないといった風潮になっており、事業実施の同意がなかなか得られない状況が散見されております。もちろん国も受益者負担金を軽減する措置は講じておりますが、農業経営に携わらず、関心のない農地所有者の理解を得ることは大変難しい状況でございます。また、地域に居住していない不在地主の増加がこの問題に拍車をかけており、再整備への道のりは大変厳しいものとなっております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) 今、担当部長のほうから取組状況等々について説明がございました。非常に厳しい状況であるというのは誰しも共通認識でおりますし、私も営農組合長もしておりましたし、6反町基準で私のところはしたんですが、3反町基準のところは非常に非効率さが目に見えております。今は1町基準というような内容に変わっております。ただ、何といいましても、もうからない農業ということで負担金の問題が多々あるんですが、在田南部に関しましては、何とか圃場整備を推進してくださいというような要望を強く聞いております。地元に足を運んで、しっかりと合意形成を図っていかないといけないと思っております。 また、いろんな事業については、やはり国、県の支援がなければ事業はできませんので、ここらは強力に連携していきたいと思っております。ただ、農業を取り巻く環境は非常に厳しい。ここらは加西だけでは到底解決できませんが、総合的に農地の問題というのは国を挙げての課題だと思いますので、そこら辺をできるだけ期待するところでございますが、今のところは有利な補助というのをできるだけ獲得していけるよう、強力に働きかけていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) ありがとうございます。ぜひ、国、県も巻き込んで、全体、進めていっていただきたいと思います。 それでは、3番の加西インター産業団地について御質問させていただきたいと思います。これは前期の4年間でも14回の一般質問のうち毎回お聞きしているんですけども、改めて、今期も質問させていただきたいと思います。 まず、1番の1期工事についてですが、現在のそれぞれの状況について、再度、確認させていただきたいと思います。 まず、1-2工区、リスパックの工場が大半なんですけども、ちょうど信号のところに事務所が1つ、もう1つ工事用の事務所が建っておりましたが、今年の5月ぐらいに、その工事用の事務所は撤去されました。ほぼ全体の建物の大きなところの工事は済んできたのかなと。あとは内部と、それから周辺の工場の周りの整地が残っているとは思うんですけども、実際、来年操業に向けてのリスパックさんの今の工事状況、また、操業に向けての人、従業員はどういうような状況になっているか、分かっているところで答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 御質問の1-2工区、リスパック株式会社様の工事の進捗状況でございますけども、工事は順調に進んでおりまして、建屋の外装工事は完了し、8月末までに外構工事と内装工事を完了される予定でございます。今後、設備工事等を経て、来年1月下旬に建物の引渡しを受ける予定と伺っております。その後、試運転等を経て、来年4月から本格的に操業される予定となっております。また、人の雇用につきましても順調に進んでおりまして、来年春に向けて、地元高校生10名程度を募集予定とも聞いております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。順次、また確認をしっかりしておいていただきたいと思います。 続いて、1-1工区です。既に今年の初めから株式会社千石さんのほうが創業されまして、そして、インター1号線のほうも通行止めが解除になって、従業員の方が毎日、安全に通勤されているのも見ております。 その1-1工区なんですが、同時期に決定しました大窪鐵工所さんのところがまだあまり進んでいないようにも思うんですが、そちらのほうはどうなっているか、状況をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 大窪鐵工所様につきましては、現在、造成工事を行っております1-1工区の1次開発区域に進出されるということで、7月に造成工事が完成、その後、引渡しは8月末を見込んでおります。その旨、大窪鐵工所様には伝えておりまして、現在、建築工事着手に向け、設計業務等、準備を進めていると伺っております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 あと、残りの区画のところと周辺整備、地元の公園が来たりとか、また、市道沿いについては将来的に商業施設用ということで工業用地は外してあるわけなんですけども、いわゆるいづみさんとか村岡自転車さんとか、ずっと並びでレストラン、あの間にすごい草が生えて、当然、もともと田んぼですから、ちょうど今日みたいな雨が降ると水がたまってみたいな形で虫がわーっと湧いているような状態になっているんですけども、そのあたりも含めて、残り、周辺整備も含めて、どういうふうになっているか答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 産業団地周辺の開発につきましては、市街化調整区域ということで新たな地区計画の設定が必要となりますので、地元まちづくり協議会とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。地元からは、商業施設の誘致やクリニック、住宅団地などの要望がございますので、それらの要望も踏まえ、魅力的なまちづくりができるよう、市としても協力してまいりたいと考えております。 また、御指摘の緩衝帯の部分なんですけども、この維持管理につきましては、開発が完成するまでは事業協力者が草刈り等、適切に維持管理をさせていただきます。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 造成工事が始まるまでは地元の営農組合に草刈りを委託されたりとか、結構しっかり管理されていたんですけども、造成工事が始まった後はちょっとそんな状態ですので、一度、事業者のほうには確認を入れておいていただきたいと思います。 次に、4工区についてです。現在の状況、ちょうど高速道路沿いの側道のほうもこの間から通行止めになっていますが、その辺も併せて状況をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) まず、4工区の状況でございますけども、現在、造成土の搬入や、水路、調整池の整備工事を、順次、進めているところでございます。現在、造成用の土の搬入が本格化しておりまして、大型ダンプ等が多数、場内を走行しておりますので、散水を徹底するなど、土ぼこり等にも気をつけながら工事を進めているところでございます。それと、インター周辺の交通規制についてでございますけども、現在、中国道の側道を通行止めにして、加西インター南側の笹倉大橋の手前から川沿いの市道船岡笹倉線を東へ進み、突き当たりのT字路を左折して市道山枝殿原線を北上し、中国道のボックスを抜けていただく経路を迂回していただいておりますが、今のところ、特に苦情は聞いておりません。 なお、迂回路の市道山枝殿原線につきましては幅員が狭く延長が長いため、中国道南側に2か所、北側に1か所、擦れ違いができるように待避所を設けました。また、車両の通行に伴い支障となる木の枝の伐採等も実施させていただきました。 工事を安全に実施するため、やむを得ず通行止めをさせていただいておりますので、御理解、御協力をいただきますようお願いいたします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 時間帯がずれているとは思うんですけども、退避所が設置されているところは、小学生、特に中富の南のほうの船岡地区の子供たちが登下校で歩きますので、特に気をつけていただきたいと思います。 続いて、2工区、越水地区のほうなんですが、こちらのほうが全く進捗が見れないわけなんですけども、進入路の県の決定とか開発予定、現在どういうふうになっているのか、再度、確認をしたいんですけども。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 2工区につきましては、開発道路を造ると、県道との接続において交差点部の勾配や信号機の設置場所など障壁があります。そのため、開発道路を造らず、区画を南工区と北工区の2つの区画として、それぞれの区画に県道から直接乗り入れる方法で企業誘致をできないかというふうに考えております。そうしますと、北区画は約1ヘクタール、南区画は約2ヘクタールとかなり大きな区画となります。1ヘクタール程度の区画の引き合いは多くありますが、南側の2ヘクタール規模となりますとなかなか簡単ではない状況でございます。そのため、事業協力者のネットワークだけではなく、市といたしましても、ひょうご・神戸投資サポートセンターとの連携や、過去に問合せのあった企業への声かけ等、支援しているところでございます。 リスク回避のため、進出企業が決まってから開発許可等の手続に入り、造成工事に着手する手法で進めておりますので、まずはこの区画案をベースに、早期に企業誘致を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。随時、進めていっていただきたいと思います。 これは要望なんですけども、佐川急便があるせいもあるんですけども、いわゆる農免道路、県道なんですが、インターから北側のところ、1-2工区と4工区の間、中富の信号を越えて、あの間が特になんですけども、すごく道路が傷んでいます。当然、粉じんも、今、対策はしていただいているんですけども、今後まだまだ工事は続きますので、中間的にちょっと手を入れていただかないといけないかなと思いますので、またそのあたり、対応のほうをよろしくお願いいたします。 続いて、2期工事についてなんですけども、こちらのほうは、質疑のほうでもありましたが、副市長がおられたらちょっといろいろお聞きしたいことがあったんですが、おられませんので、今後の全体の予定として、改めて簡単に答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 2期工事につきましては、本定例会に上程しています地区計画の承認をいただきますと、第2期事業の実施に向けての法手続が完了いたします。第2期事業につきましても最適な事業スキームを構築し、官民連携事業として実施すべく、年内に事業協力者を決定したいと考えております。その後、速やかに事業協力者とともに地権者への説明に取りかかりたいと考えております。インター南側の2期事業につきましても1期事業同様、スピード感を持って取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 続けて、よろしくお願いします。 次に3つ目、インターチェンジ、ロータリー内についてなんですけども、こちらのほうなんですが、圃場整備にも該当せず、また、今回の産業団地からも外れております。既に中のほうに太陽光発電やビニールハウスで農業を新たに促進されたりしているんですけども、ちょっと一部、開発予定のお話があると聞いております。実際、市として把握されている範囲で構いませんので、どうなっているか、答弁をお願いいたします。 ○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。 ◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 御指摘の加西インター北側のロータリー内の土地につきましては、農振農用地からは除外されておりますが、県道との接続は、中国道のボックスと加西インターの入り口の交差点に挟まれておりまして、新たな交差点を新設するということが非常に難しい状況でございます。土地利用につきましては制約が非常に多く、困難でありますが、地元からの土地活用の要望もお伺いしております。市といたしましても、地権者の意向もあろうかと存じますので、関心のある開発事業者、不動産事業者と地元や地権者との橋渡しや連絡調整、土地利用の内容の相談を受けるなど、ロータリー内の土地利用が進むよう、地元、事業者の支援をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) 分かりました。 では、最後に、加西インター産業団地だけじゃないんですけども、加西市全体として、これ、本当に副市長がおられたら副市長の御意見もお聞きしたかったんですが、明日からになりますので、市長のほうに、前市長が進めてきた案件とはいえ、本当に産業振興というのは、私はすごく大事だと思っております。これは農業も含めてなんですけども、当然、福祉、教育、いろんな問題を解決していかないといけないんですけども、お金がかかるわけですから、そこを稼いでいくためには産業振興で、加西市でしっかり働く場所、また、企業が頑張っていただいて、税金をしっかり納めていただく、そして加西市を潤して、いろんな事業ができると私は思っているんですが、高橋市長の、加西インター産業団地についてが中心になりますけども、そういう産業振興についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。 ◎市長(高橋晴彦君) インター産業団地が中心になるんですけど、今日の議案、副市長の提案説明も申し上げましたが、彼がこの事業を非常に推進してくれて、今の加西があるものだと思っております。そういう点も踏まえまして、どんどんこれは進めていかなければならないなとは考えております。 ただ、今、どの企業も従業員不足に悩まれております。いつまでもいつまでもこれを続けられるかどうかという不安感もあるんですが、いい点は、リスク回避を取った上で進められておりますので、その点はまだ安心かなと。今までありましたように、造成して募集するようではリスクが大き過ぎます。今回の場合は決まってからするということで非常にいい方法だと思っておりまして、選挙で回っておりましても、従業員がいないということで、投資したいんですが後を考えると困るなということもありまして、投資については産業界と、やはり今、産業界もデジタル化というのは進めなければならないという任務を負っておると思いますので、その点もよく協議して、支援できるものは支援していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(丸岡弘満君) 高見議員。 ◆8番(高見博道君) ありがとうございました。そうですね、確かに従業員が確保できるかということもすごく大事です。3工区、5工区について、これ、本当に進出企業が来るのかどうかというのも不安もあるんですけども、なかなか難しいとは言われているんですが、ほかのものも建てられたなとは私は思っています。大きな声では言えませんが、学校や病院なんかが来たらいいなという地元の方もあるんですけども、なかなか農振の関係があってできないということがあるらしいんですが、これは要望といいますか、願いとして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(丸岡弘満君) 以上が8番高見博道議員の通告に基づく一般質問でした。 △延会 ○議長(丸岡弘満君) ここでお諮りいたします。本日の会議は、議事の都合上、この程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。 次の本会議は明日11日の火曜日、開会時間を1時間繰り上げ、午前9時から開会いたしまして、本日に引き続いて一般質問を行います。 本日はこれにて延会といたします。御苦労さまでした。     17時39分 延会...