加西市議会 2022-06-10
06月10日-02号
令和 4年 6月 定例会(第295回) 第295回加西市議会(定例会)会議録(第2日) 令和4年6月10日(金) 午前10時
開会----------------------------------- ▲議事日程第1 報告第1号及び報告第2号並びに議案第36号、議案第37号、議案第39号、議案第41号及び議案第42号 (質疑、委員会付託)第2
一般質問----------------------------------- ▲本日の会議に付した事件報告第1号及び報告第2号並びに議案第36号、議案第37号、議案第39号、議案第41号及び議案第42号(質疑、委員会付託)
一般質問----------------------------------- ▲会議に出席した議員(15名) 1番 北川克則 2番 高見博道 3番 下江一将 4番 佐伯欣子 5番 深田照明 6番 衣笠利則 7番 井上芳弘 8番 中右憲利 9番 黒田秀一 10番 丸岡弘満 11番 深田真史 12番 森元清蔵 13番 原田久夫 14番 森田博美 15番
土本昌幸----------------------------------- ▲会議に出席しなかった議員なし
----------------------------------- ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長 深江克尚 局長補佐 小林由佳 議事係長 浦川翔平
----------------------------------- ▲説明のため出席した者の職氏名 市長 西村和平 副市長 河尻 悟 教育長 民輪 惠 理事 村尾和美 ふるさと創造部長 藤後 靖 総務部長 奥隅一博 健康福祉部長兼福祉事務所長 地域振興部長 末廣泰久 上坂智津子 都市整備部長 北川陽一 市参事(土木・施設整備担当) 石野隆範 生活環境部長 原田正之 教育部長 千石 剛
△開議
○議長(原田久夫君) 皆さんおはようございます。それでは、定刻がまいりましたので、これより本日の会議を開きます。本日予定しております議事は、議員各位のお手元に配付いたしております日程表のとおりであります。 ここで私からお願いを申し上げておきます。今から行います質疑と一般質問では、延べ16名という多くの議員からの通告を受けております。効率的な議会運営の観点から、通告をされております議員各位におかれましては重複する部分についてはできるだけ避けた御質問をお願いしますとともに、執行者におかれましても要点に絞った的確な答弁をお願いしておきます。また、
新型コロナウイルス感染症防止のため、質問や答弁は着座にてお願いをいたします。
△議案一括上程
○議長(原田久夫君) それでは直ちに日程に入ります。次は、日程第1、報告第1号及び報告第2号並びに議案第36号、議案第37号、議案第39号、議案第41号、議案第42号の7件を一括議題といたします。これより上程中の議案に対する質疑を行います。発言については、通告に基づきまして順次議長から指名いたします。10番丸岡議員。
△質疑
◆10番(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。丸岡でございます。本日は時の記念日だそうです。いただきましたこの貴重な時間を大切に使いながら自由民主党・無所属の会派を代表いたしまして通告しております項目を順番に質疑に移りたいと思います。 まず、歳入の国庫支出金3億5,756万1,000円についてお聞きをします。まず、歳入の国庫支出金につきましては、ほとんどが国からの
デジタル田園都市構想の推進交付金かと理解しておりますが、これまでDXの必要性や昨年の一般質問で、田園都市構想については唯一提言させていただきました議員としては、ようやく重い腰を上げていただいたなと感謝しております。改めてお聞きしますが、国が進める
デジタル田園都市構想というものはどういうものか御説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 御質問の
デジタル田園都市国家構想につきましては、昨年岸田総理が発表されたもので、デジタル実装を通じて、地方の抱える課題を解決し、誰一人取り残されず、全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現するという構想でございます。 地方の魅力をそのままに都市に負けない利便性と可能性をデジタル技術の利用により実現しようとするもので、地域の暮らしや社会、教育や研究開発、産業や経済をデジタル基盤の力により変革し、大都市の利便性と地域の豊かさを融合したデジタル田園都市の構築を目指すものでございます。この構想を推進するために、国は
デジタル田園都市国家構想推進交付金制度を設けられまして、加西市は4事業を申請して採択された次第でございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 4つの事業も国に採択していただいたっていうのは、大変ありがたい喜ばしいことではあるんですが、多額の費用、事業費になります。この交付金や補助金の割合について御説明をお願いします。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君)
デジタル田園都市国家構想推進交付金につきましては、今回の歳入予算55款の国庫支出金3億5,761万1,000円のうち、総務費国庫補助金818万8,000円、同じく商工費国庫補助金1,414万円並びに50目教育費国庫補助金1億2,649万2,000円のうち1億2,598万2,000円の計1億4,831万円でございます。 この推進交付金の補助割合と申しますのが2分の1となっておりまして、事業費としましては、このたびの歳出補正予算額で申しますと2億6,717万7,000円と当初計上しておりました2,944万4,000円と合計した2億9,662万1,000円となってまいります。 当該事業につきましては、先ほど申しましたように総費用が約3億近い金額ではございますが、その2分の1を今回の交付金で交付いただいて、さらに地方負担額となります残りの2分の1につきましては8割、金額にしますと1億1,864万円を限度として臨時交付金が後に措置されるというふうにされておりますので、実質的な市の負担額としましては事業費の1割となります2,966万円程度と見込んでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 要するに9割補助されて、市の負担は1割ですむということであります。昨年の
デジタル田園都市構想の推進について、CEOの副市長へ御質問させていただいたときには、DX推進委員会を中心に検討を重ねて、できるだけ早期にDX推進計画策定とともに、方向性を見定めてまいりたいと、やや私にとってはちょっと消極的な答弁であったと、これを心配しておったわけなんですが、いくらお得なこの交付金、補助金だとしても、この4つの事業と歳出を見れば、かなりの事業と理解するわけなんですが、この1月以降何らかの方向性が決まったということなのか、その点確認をさせていただきたい。また、市のDX田園都市構想に関する方向性について1月以降経緯も含めてお尋ねをしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 御存じのように加西市DX推進計画を2月に策定しております。御質問をいただいた12月議会のときにはDX推進計画の策定作業中であって、個別に進んでおります事業もございましたが、副市長の答弁ではしっかりとDX推進計画を策定した上で、計画に基づいて市民の皆様にとって利便性の向上につながるDXをより積極的に推進していくっていうような趣旨の答弁ではなかったかというふうに認識しております。 DX推進計画がまとまって今後の進め方を検討しているそういった状況の中、年明け1月14日に国からこのたびの
デジタル田園都市国家構想推進交付金についての通知がございました。そういった状況もございまして、できるだけ時期を繰上げて実施できるものであれば、同じ事業をやるんであれば、市の持出しが少ない、より良い事業として進めていきたいということで、今回1月14日にいただいて、その通知に基づいて申請作業を行った上で申請を行いました。 それの採択がありましたのが4月1日ということになってございます。ですので、当初予算ではわずかな金額しか計上できていなかった事業につきましても、できるだけ今回の交付金を使って、しっかりと進めていけるように、このたび大きな補正をお願いするものでございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 今後、特に取組むスマート化に向けた事業についてお聞きしたいんですが、今回4つの事業が先行して進んでいくわけなんですが、また農業や経済、観光、医療、福祉などを今後力を入れていく、進めていく分野について、そういったものが決まっておったら方向性でいいんですけど、答えられる範囲でお願いしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 今回上げておりますので、どちらかというと教育であったり、商工振興であったりというような形での事業が上がっておりますが、基本的には加西市DX推進計画を御覧いただいても分かりますように、市民の皆様の生活に直結するような事業は網羅して進めていきたいというふうに考えております。 その上で、今後それぞれ進めていくことを想定しておりますが、より機能の拡充であったり、追加のサービスを実施する際には、データ連携するほうが、より市民の皆様に良いサービスを提供できるようになりますので、都市OSの導入等のハードルもございますが、スマートシティに向けても進めてまいりたいというふうに考えております。具体的な事業というのは、まだ申し上げれるような状況にはございません。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、自治組織費工事請負費450万円について、工事の内容とスケジュールについてお聞きをしたいと思います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) こちらの歳出でございますが、富田会館の空調不良による改修工事費でございます。3月に富田会館のエアコンの調子が悪く、冷暖房機能が機能していない旨の報告があり、確認をいたしましたところ2階会議室及び1階会議室の動作不良を確認いたしました。設置から20年以上が経過しまして、修理用の部品もメーカーにないということですので、新規製品との入れ替えが必要であるというふうに考えておりまして、エアコン2か所と工事費合わせて450万円になると見込んでおります。 今後予算成立後すぐにですが、入札をいたして、7月中下旬に入札となるとは思いますが、ただ昨今の半導体不足が心配でございまして盛夏の頃に間に合わせたいとは思っておったんですけれども、ずれ込む恐れもあると考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、企画調整費の250万円について事業内容についてお聞きをしたいと思います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 当該歳出におきましては、自治会自主防災組織等のコミュニティ組織が行うコミュニティ活動に関しまして、
一般財団法人自治総合センターが助成をいたします
一般コミュニティ助成事業に係る歳出でございます。今年度は繁陽町自治会がコミュニティ活動備品、椅子、テーブル、物置などの備品なんですが、それを整備するという内容に対して交付決定を受けたものでございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) それで毎年のようにコミュニティ助成金、非常に最近は使い勝手のいいものになってきまして、人気があるんですが、今後申請についての受付またルールなどの制度はどうなりますでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君)
一般コミュニティ助成事業につきましては、従来は県で30件程度、加西市でも2、3年に1度しか当たらなかったときもあるような制度でございますが、これまでは毎年1件ということで、申請が複数ある場合は翌年以降に順番待ちをしていただくような運用としてございました。 ただ、最近は東日本大震災の復興支援事業も落ち着いたということで、県下の採択数も増えておりまして、昨年では当初の申請に加えて追加で交付いただけたというような状況もございます。このような状況変化に対応しまして、できるだけ多くの自治会に制度を活用していただきたいということで、今年度から全ての区長様にコミュニティ助成の周知を行いまして、件数に応じてということにはなるんですけれども、抽選で市で申請します順位づけをさせていただいて自治総合センターに申請するように考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、公共交通施策事業722万8,000円につきまして御質問するんですが、この事業内容の詳細を説明していただきますでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) この722万8,000円の内容ですけれども、これは富田地区におきまして地域主体型交通の導入に向けて先月まちづくり協議会での正式な決定を受けたということで、今年度中のテスト運行の計画をお持ちでございます。今回、予算として上げさせていただいておりますのは、自賠責保険の2万8,000円、それから車両購入費の470万円、それからバス停の設置費用でありますとか、初期の運営費用等の補助ということで、加西市
公共交通活性化協議会への補助金250万円でございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) それで受け皿となります
富田まちづくり協議会なんですが、その今の現状、体制や準備がどれだけ進んでいるんでしょうか。今後の運行に向けたスケジュールも含めてお聞かせ願いたいと思います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君)
富田まちづくり協議会の地域主体型交通の現在の状況でございますけれども、アンケートを昨年度実施されまして、それを受けていろいろ協議会の中でお話し合いをされております。今のところ案ということになるんですけれども、定時定路線ということで地区内にバス停を設けて定期的に運行される予定にしておりますので、そのために今の470万円の車両費用については、ワンボックスタイプの乗用車を検討しておるところでございます。 1月に向けてということですので、今後いろいろな事業者さんとの調整であるとか、もちろん
公共交通活性化協議会に諮っていくわけなんですけれども、6月の
公共交通活性化協議会に、今の現状の報告をさせていただきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、移住定住促進事業80万4,000円についてお伺いします。どのような規模で、どこの地区の空き家を改修となるのか、補助金の割合も含めてお聞きをしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) このたび補正をお願いしております移住定住促進事業80万4,000円の増額につきましては、4月18日から募集を開始した県が行う
空き家活用支援事業補助金に対し、今年度空き家の改修を予定されている方から相談があったため1件分の補助金を増額補正するものでございます。 今回の補助金の申請箇所ということでございますが、申請につきましては北条地区の案件でございまして、市街化区域内の住宅型一般タイプとなっております。補助対象の改修工事費用の見積額が160万8,000円と伺っておりますので、その2分の1、80万4,000円を補助する予定となっております。 その補助額の負担割合についてでございますが、県費補助が対象事業価格帯150万以上200万円未満の場合は、上限45万円と決まっておりますので、それに残りの35万4,000円について市が随伴補助するものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、
地域活性化拠点施設管理運営事業1,200万円についてお伺いをします。まず、印刷製本費の100万円と、そして
鶉野飛行場平和ツーリズム推進事業委託料550万円合わせて、これはどういった委託なのか、どこへ委託するのか事業内容についてお聞きをします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように今回1,200万円は2つの事業に合わせて計上をしております。1つ目の事業でございますが、soraかさい周辺の鶉野飛行場跡地内におきましてポストを設置する空のポスト事業でございます。soraかさい及び
鶉野フィールドミュージアムには、修学旅行や教育旅行として多くの児童生徒が訪れてくれております。来られたあと、来訪した子供たちから作文などで平和に対する感謝の思いが届けられることも多々ございます。 そこで
鶉野フィールドミュージアムを訪れていただいて、平和について学んでいただき、感じた気持ちを感謝の思いとして手紙に記し、その場で新たに設置する気球型の空のポストに投函してもらうことで、送った本人だけではなく、手紙が送られた相手も平和への感謝が広がる事業として始めたいと考えております。 予算につきましては、補正予算17ページの
鶉野飛行場平和ツーリズム推進事業委託料として、ポストのデザインから制作、設置工事まで550万円、またPR用の冊子やデザイン性の高いはがき等を印刷いたしますので、その印刷費に対して100万円、合計650万円を計上しております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、
地域活性化拠点施設運営委託料550万円につきましてはファンクラブ事業ということを聞いておるんですが、どのような委託になるんでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 2つ目の事業ということで、今おっしゃっていただいたsoraかさいファンクラブ事業につきましては、まず当初予算で計上させていただいておりまして、sora加西に訪れた観光客を対象にデジタルソリューションを活用しまして、市内の周遊促進だとか、関係人口の拡大を目指す事業ということで、現在soraか
さいファンパスポートという名前で、LINEを使ったソリューションを開発して稼働をしたところでございます。 そのsoraか
さいファンパスポートの機能追加ということで今回550万円を予算補正させていただいたわけなんですけれども、今回は先ほど総務部長のほうからもありました国の
デジタル田園都市構想推進交付金を活用しまして、このsoraか
さいファンパスポートのデータ分析であるとか、それからコンテンツやメッセージの配信なども自前でできるような形で機能更新します。これまで多額の費用が必要であったデータの取出しだとかメニューの更新等も簡単に管理者のほうで実施することができるような機能追加でございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、善防園運営事業365万6,000円についてお伺いをいたします。自動車借上料で60万5,000円減額になっております。また、備品購入費で419万9,000円の補正の理由を説明してください。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 善防園運営事業補正につきましては、
一般財団法人自治総合センターの令和4年度
コミュニティ助成事業、いわゆる宝くじ社会貢献事業に応募しておりました補助が決定したものを受け行うものでございます。決定額400万円を歳入に計上しております。 歳出につきましては、加西市立善防園の利用者送迎のための車両を購入するため、備品購入費に10人乗り車椅子対応のワンボックス車両及び
宝くじ社会貢献広報クーちゃんのペイント料を含む419万9,000円、公課費に重量税4万1,000円、役務費に自賠責保険料2万1,000円を増額し、リース料として予算化しておりました利用料及び賃借料60万5,000円を減額差し引き365万6,000円を計上するものでございます。 善防園の送迎車両4台のうち、最も古い平成21年9月登録のワゴン車が老朽化しておりますので、その代替車両として購入を検討しております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、予防事業155万1,000円。
予防接種健康被害養育年金として上がっておるんですが、これはどういうことでしょうか。説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君)
予防接種健康被害養育年金でございますが、主に乳幼児を対象とした予防接種や高齢者肺炎球菌、高齢者インフルエンザなど国の定める予防接種法に基づく予防接種を受けられた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると予防接種と健康被害の因果関係を厚生労働大臣に認定された際に給付を行うものでございます。 このたび予防接種を受けられた健康被害を受けられたお2人から健康被害の申請を受けておりまして、加西市
予防接種健康被害調査委員会の審議を経て、昨年令和3年6月に厚生労働大臣への進達しておりましたところ令和4年4月に、お2人とも予防接種との因果関係が認められ、予防接種健康被害救済の対象であるとの認定を受けております。 当初予算でも令和4年度分について予算措置をいただいたところでございますが、認定の通知を4月に受けておりますので、令和3年度分についてさかのぼって給付をするために155万1,000円の増額をお願いするものです。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、
新型コロナウイルスワクチン接種事業2億2,315万1,000円についてお伺いをします。これにつきましては4回目ということなんですが、3回目と比較しながら今回の体制はどうなるのか、スケジュール等の詳細な説明をお願いしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 4回目接種と3回目接種を比較して異なる点ですが、まず対象者について3回目接種は12歳以上の2回目接種完了者全ての方が対象でした。一方、4回目接種については当初は3回目接種を完了されたすべての方を対象とするように国のほうから指示がございましたが、現時点では3回目接種を完了された18歳以上のうち60歳以上の方は全て、18から59歳の方については国の指定する基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認めた方ということになってございます。 3回目接種までは、医療従事者や高齢者施設等従事者が優先接種となっておりましたが、4回目接種では特段の配慮がなく、医療従事者や高齢者施設等従事者の方についても60歳以上もしくは基礎疾患等がある方が対象ということになってございます。ただし、4回目接種の対象者範囲については、引き続き国において様々な情報収集しながら検討されることになっておりますので、今後対象範囲が拡大されることも想定されております。 接種間隔についてですが、3回目接種は当初2回目接種から原則8か月以上とされておりましたが、オミクロン株によるコロナウイルス感染症の拡大などもあり、2回目接種から6か月以上とされ、現在はさらに5か月に短縮されております。4回目接種については、当初から3回目接種から5か月以上の間隔とされております。大きな違いとしては、この2点でございます。 なお、使用ワクチンについては加西市内での接種については3回目接種、4回目接種とも同様で、ファイザー社ワクチン、武田モデルナ社ワクチンの2種類で用量等も同じとなってございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、環境保全対策事業1,494万円でございます。これは企業版ふるさと納税で1,000万を充当しての事業ということになっておるんですが、どこで設置するのかということを含めて事業内容をお聞かせください。
○議長(原田久夫君) 生活環境部長。
◎生活環境部長(原田正之君) 環境保全対策事業の1,494万円の増額でございますが、今後急速に高まることが予想されておりますEV電気自動車化に向けた対応として、出力が大きく短時間で電気自動車に充電できる急速充電器を2基設置するものでございます。 この事業は但陽信用金庫様から企業版ふるさと納税として寄附を受けたまち・ひと・しごと創生基金1,000万円を活用して実施するものでございます。予算内訳といたしましては、歳出として急速充電器本体及び設置工事費として1,400万円、その他運用に関わる需要費、電気代でございますが60万円、役務費、データのやり取り等の使用料でございますが、こちらが6万円、それと委託料、保守メンテナンス料が28万円となっております。歳入として施設利用として13万円の収入を見込んでおります。 設置場所は、中長期距離移動時の経路途中での補充充電や集合住宅等で充電設備を所有していない方に対する充電を主な用途として、soraかさいの駐車場を予定しております。玉丘史跡公園については現在協議中で、検討している状況です。現在、市内に設置されております充電器は、急速充電器が5台、普通充電器が11台となっております。今後の電気自動車の普及を見据えて、また民間事業者との事業展開を踏まえながら公共施設とともに一定数の充電インフラ整備が必要になってくるものと考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、地域農政推進対策事業1,300万円のうちの委託料、山田錦振興事業委託料100万円についての説明をお願いしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) このたび補正をお願いしております地域農政推進対策事業1,300万円のうち、山田錦振興事業委託料100万円の増額につきましては、長引くコロナウイルス感染症の影響で、日本酒の消費が低迷しておりますが、加西市産の日本酒の消費拡大と山田錦の生産振興を図るため、神戸の百貨店と市内の二蔵とタイアップいたしまして、大消費地である神戸をターゲットとした加西市産日本酒の試飲販売会を8月に1週間実施していただく予定でございます。 その中で販売促進策といたしまして、加西市産日本酒を購入いただいた方にアンケートに回答いただき、回答をいただいた方の中から抽選で加西市に来ていただき、酒蔵やsoraかさいを巡っていただき、加西市の日本酒と食材を使った昼食を堪能いただくツアーを企画したいと計画しております。 実際に、加西に来ていただいて、加西をより知っていただくことにより加西市産日本酒の知名度の向上、消費拡大とともに加西市への観光人口の増加につなげてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、新規就農者販路拡大支援事業補助金1,200万円について事業内容、予算内訳についてお聞きをしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 新規就農者販売拡大支援補助金1,100万円の増額につきましては、新たに農業を始める若手農業者を支援し、地域農業の次世代を担う農業者を育てることを目的に2月の10日から5月の13日にかけて募集した楽天ふるさと納税クラウドファンディングを財源の一部とし、施設園芸の認定新規就農者が規模拡大をするための2棟目以降のパイプハウスなどの施設を設置する者に対し、施設整備費用の2分の1を補助し、また販路拡大のため、ふるさと納税やネット販売用のホームページの作成を行う認定新規就農者等に対し、ホームページ作成費用の10分の7を補助するものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、加西市産日本酒販路拡大推進事業補助金100万円について説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 加西市産日本酒販路拡大推進事業補助金100万円の増額につきましては、これも前の委託料と同じように、その消費拡大を図るために、今度は市内の二蔵が協力をいたしまして大阪の百貨店において5日間程度の日程で、蔵元と利き酒体験会を開催する経費を補助するものでございます。 この利き酒体験会では、二蔵の日本酒と加西市の特産品や食材を使った酒のおつまみをバル形式で提供し、蔵元が直接消費者と交流し、それぞれの蔵の魅力でありますとか歴史をそれからその日本酒の特徴を知っていただくことにより、新たな販路獲得と販路の拡大に努めるという内容でございます。このイベントに関しまして、その食材の購入費等、経費について上限100万円で定額補助したいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、商工振興事業4,698万円のうち、地域通貨運用委託料2,228万円についての説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 地域通貨運用委託料2,228万円の増額につきましては、先ほどありました
デジタル田園都市国家構想推進交付金、地域通貨による経済循環創出事業の採択を受けまして、当初予定しておりましたデジタル地域通貨を活用したポイント還元事業に加え、より地域内で経済循環を促すため国のマイナポイント事業との連携、具体的にはねっぴ~payをマイナポイント事業の決済事業者として登録するためのシステム改修とアプリ連携を行うものでございます。この連携を図ることによりまして、地域内で使用される通貨量が増えるというふうに考えております。 また、すでに当初予算で計上しておりました地域通貨運用委託料の一部を交付金の事業対象とするとともに、より利便性を高めるためねっぴ~payの利用者、加盟店、地域通貨流通量の拡大に向けたチャージ端末の導入費用、プロモーションや販促活動に取組むための費用として計上したものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 商店街お買い物券・ポイントシール事業補助金2,470万円について、これも事業内容をお聞きします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) この補助金2,470万円の内容でございますが、県が国の地方創生臨時交付金を活用し、令和2年4月の緊急経済対策として創設いたしました商店街お買い物券・ポイントシール事業を今年度第3弾として事業実施するものでございます。この事業は、新型コロナウイルス感染症の収束後における地域商業の活性化を図るため、商店街等が主体となって取組む期間限定のプレミアム付お買い物券の発行やポイントシール事業を支援するとともに消費喚起、地域商業の活性化を図ることを目的とするものでございます。 補助金の使途につきましては一昨年、昨年度と同様ねっぴ~商品券事業、はばたんポイント事業のプレミアム上限20%の原資として、そのほか印刷費等の事務費を計上し増額補正をお願いするものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、教育委員会費53万2,000円ついて、この説明をお願いします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 教育委員会費の53万2,000円は、未来の学校構想検討委員会の委員謝礼の増額でございます。当初予算時には2か月に1回の頻度で開催するということで、令和4年度には4回の開催予定でした。しかし、委員の皆様とともに丁寧に議論を進めながら9月の答申をまとめるためには会議の開催回数を増やすことが必要と考えました。よって、この4月から9月までの間、毎月開催としたことに伴う増額補正をお願いするものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 丸岡議員。
◆10番(丸岡弘満君) 続いて、加西STEAM教育推進事業についてお聞きをします。まず、加西STEAM教育推進事業委託料300万円と備品購入費9,708万4,000円を分けて、これはどういった委託になるのか、またこの備品購入費というものはどういったものなのか、その説明をお願いしたいと思います。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 加西STEAM教育推進事業1億8万4,000円ということですが、国の
デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して、複数校同時オンラインや遠隔オンラインを活用した専門家による授業の実施、公民館との学校連携によるSTEAM教育の実施、小中特別支援学校のPCルーム等を利用したSTEAMラボの整備を計画するものでございます。当初予算に計上しておったSTEAM教育推進事業委託料700万円に、今回の補正を加え、補正後の事業費は1億708万4,000円となります。 この内訳は、STEAM教育推進事業委託料が1,000万円で、当初700万円に300万円を加算しております。その残額9,708万4,000円が備品購入費となっております。この委託料の内容についてですが、STEAM教育推進計画の策定、これはSTEAM教育のマスタープランと位置づけたいと考えております。 また、パンフレット等啓発資材やデザインの策定、教職員研修の実施、体験型プログラム、さらには出前授業、最後に兵庫教育大学との連携授業などを計画しております。このうち体験プログラムと出前授業が増額補正に係る事業と考えております。 次に、備品購入についてですが、小中特別支援学校16校と3公民館、総合教育センターを加えた20施設にSTEAMラボの整備を計画しております。STEAMラボとは同時複数施設を結ぶ遠隔オンライン授業等ができる拠点のことを言います。 小中特別支援学校では、既存のPCルームを改修して設置をいたします。備品といたしましては、通信用パソコン、カメラ、スピーカーマイク、デスク、椅子、パーテーション等を予定しております。現在未来の学校構想検討委員会におきましても、小小連携、学園構想の議論が行われており、このような学校間交流にもSTEAMラボの効果が期待できます。 また、
デジタル田園都市国家構想推進交付金は事業費の2分の1の補助となっております。これを活用することで施設が整備され、機能が格段に向上します。魅力ある加西市の学校教育、社会教育の実現を目指していきたいと考えております。 以上です。
◆10番(丸岡弘満君) 申し訳ございません。残りは委員会でさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(原田久夫君) 以上で10番丸岡議員の質疑が終わりました。 続いて、4番佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) それでは、21政会・加西ともに育つ会を代表しまして質問をいたします。 まず、議案第41号令和4年度加西市一般会計補正予算(第2号)についてお伺いいたします。まず1番、商工費商工振興事業4,698万円についてお伺いいたします。先ほどの説明もございましたけれど、こちらの商工振興事業について2つ説明がありました。1つ目は地域通貨運用についてということなんですが、この説明の中で今年度のスケジュールについて教えていただけますでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 商工振興費のうちの委託料2,228万円の分なんですけども、先ほど説明しましたように
デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用しまして、国の事業として取組むものでございます。当初予算のほうでポイント還元事業の事務費委託料としまして、3,000万円のほうをおいておりました。その関係で今回2つの取組みという形でねっぴ~payのポイント還元事業と、それと国の交付金を活用したねっぴ~payとマイナポイントとの事業の連携という2つの事業に取組む予定でございます。 ポイント還元事業のほうにつきましては、単独でも動くことができますので、先ほど説明しましたお買い物券ポイントシール事業等との関連もございますので、開催時期については検討してまいりたいというふうに考えております。 それとマイナポイントとの連携事業につきましては、これからシステム改修に着手するわけでございますが、ちょっとまだ業者のほうも選定しておりませんので、はっきりしたことは申せませんが、現在国のほうでマイナポイントの第2弾のほうをやっております。それの最終が2月末ということもございますので、それに間に合うような形でシステム改修のほうを完了させたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、もう一つの商店街・お買い物券ポイントシール事業ということなんですが、こちらも事業としては先ほどお聞きしたとおりなんですけれども、こちらも第2弾までしっかりと市民の方に喜ばれていたとは思うんですけれども、こちらのほうも具体的にどのような時期からどのようなスケジュールで行われるんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) これにつきましては、現在事務を行なっていただきます商工会議所のほうとも協議のほうを進めております。それで実施時期につきましては、ポイントお買い物券事業とポイントシール事業を9月と10月の2か月間実施したいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、続けてまいります。2番目、加西STEAM教育推進事業1億8万4,000円についてお伺いいたします。こちらの説明も、先ほど具体的な話があったんですけれども、その中でSTEAMラボの設置ということが出てまいりましたが、STEAMラボの設置というのは大変重要だと思いますが、この設置についてかなりの時間を要するのか、それとも今年度中のいずれかの時期でしっかりとしていくことができるのかをお伺いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回は、この6月補正ということで予算を確保しようとしておるところでございます。ただ、このデジタル田園都市の交付金は年度内完了ということになっておりますので、早期の事業着手を考えております。現状、半導体問題とかいろいろと納品の時期については不安視されるところがございますので、なお一層の早期の着手ということで進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) それでは、3番目にまいります。図書館運営費として1億3,886万1,000円についてお伺いいたします。こちらの詳細について事業内容をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) この図書館運営費につきましては2つの事業から構成された予算というふうに御理解ください。1つ目の事業としましては
一般財団法人自治総合センターの
コミュニティ助成事業による採択を得られたため今回新たに実施しようとするものでございます。内容は、絵本作家による絵本ライブとワークショップを考えております。予算内訳としましては、報償費として謝礼42万円、交通費3万3,000円、看板ポスターチラシ等の作成に係る需要費委託料等34万7,000円の合計80万円と考えております。全額が助成対象となります。 もう1つの事業が
デジタル田園都市国家構想の事業ということになります。学校の図書館システムまた電子図書館、現在の図書館のシステムの機能強化の3つの事業を一体的に構築するスマート図書館ネットワーク事業というものでございます。この学校図書館システムは、手作業で管理しておる学校図書館や総合教育センターの蔵書をデータベース化して、本の検索、貸出、返却、統計資料等の作成を電子処理できるようにいたします。 電子図書館システムは、電子書籍の購入と、その検索、貸出、閲覧、返却など紙の図書資料と同じようにインターネットを経由して、館内館外から利用を可能とするものでございます。 最後に、図書館システム自体の機能強化につきましては、現在の図書館のシステムは更新時期がまいっております。今回、連携型のシステムに更新し、スマートフォンでの図書資料の貸出や自分の借りた本を登録できる機能などを追加する予定でございます。 予算内訳としましては、委託料としてシステム導入費及び学校等の蔵書のデータベース化の費用も合わせまして1億30万5,000円、使用料及び賃借料、電子書籍のライセンス料等で332万6,000円、備品購入費としてパソコン等機器一式3,443万円、合計1億3,806万1,000円となります。この交付金事業でございますので、国庫補助は2分の1となっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、先ほどお聞きしましたスマート図書館、電子図書館ですね、この事業についてもう少しお聞きしたいのですが、図書館と各学校をつなぐということだと思うんですけれども、そのつないでいったときの例えば今までですと図書館だけではなくて各小学校の差があったりとかするんですが、そういったことが一律になり図書館司書の方とかの動きというのはどのようになってくるのか、そこのところだけ教えてください。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回、学校図書館にシステムを導入するということで、児童生徒は各々のパソコンから自校の図書室の本が検索できるようになります。また、貸出、返却の際にはアナログな紙ベースということではなくて、専用のパソコンを配置いたしますので、そこから行うことができます。これらに伴って学校の先生方は、児童生徒の本の貸出冊数、蔵書や利用状況に関する統計資料というふうな形で確認や作成が可能となります。 学校図書館が活用されていくためには蔵書の廃棄や整理も重要になってまいります。システム化することで図書館にある蔵書の確認も学校で行うことが可能となります。そのため先生側の蔵書管理の作業が適切に行え、より使いやすい図書館となっていくものと考えています。 現在市内の幾つかの学校には司書資格を持つ司書教諭は在籍しておるのですが、学校司書としての配置はございません。そのような中で図書館司書が学校図書館の運営を支援するということは非常に重要と考えております。学校の本の整理や廃棄に関わる作業など学校と市立図書館がネットワークでつながることで、図書館司書の学校図書館への支援が効率的に行えるというところも期待できます。 また、今回の電子図書館、電子書籍を導入することも加わりますので、紙の本と電子書籍の両方が利用可能となります。授業においても朗読、調べ学習など児童生徒のより深い学びにつながります。STEAM教育の推進の一つの手段ともなりますので、STEAMラボの導入効果も含め、子供たちが自ら考え、気づき、探求し、課題解決に向かうそういった思考の循環の創出から10年後、20年後を生き抜く力を育むことにつながればと期待をしているところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) それでは、その次にまいります。
地域活性化拠点施設管理運営事業1,200万円についてお伺いいたします。こちらも具体的にお聞きしましたが、この中で鶉野平和ツーリズム推進事業についてもう少しお聞かせください。具体的にこの事業が最終的に何を目標とし、落とし所としていくのかということを具体的にお聞かせしていただきたいのと、また最終的に今年度スケジュールとして何かそういった最終目標のようなものがございましたらお聞かせください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 空のポスト事業ということで、先ほども少し触れさせていただいたんですけれども、先ほどの説明に少し加えさせていただきたいと思うんですけれども、本事業については日本郵便との包括連携協定に基づいて進めておりまして、日本郵便さんも手紙の活用というところは非常に評価していただいておりまして、通常は私設ポストとして扱われるところではございますが、今回については公設ポストということで、こちらのほうの費用負担なしで、投函されて集配されるときは私設ポストでしたらプラスの費用がかかるんですけれども、そこはなしで集配していただけるというようなお話もございます。 今回のある意味、中長期的な展望も含めてということの御質問かと思いますけれども、soraかさいや周辺のフィールドミュージアムを訪れまして平和について考え学んでいただいた後に、大切な方へ感謝の手紙をその場で書いていただくと、さらに気球の形をした空のポストへ投函していただくということで、鶉野で学んだことを背景に感謝の思いが綴られた手紙が来訪者を通じて広く波及することを期待しておりまして、大切な方への感謝の思いと、戦争遺跡を活用した平和を考えていただき、平和の思いを共有していただくということで効果を見込んでおるところでございます。 今年度はポストの設置、さらにはがきの作成や設置の際にはイベントなども実施したいと考えておりますけれども、来年度以降は修学旅行を対象にしまして、各学校と連携して感謝の手紙を届ける事業を行っていき、ピースツーリズムの成果としては感謝の手紙を受取った方々が、さらに加西市に来訪いただけないかなというようなつながりも期待しておるところでございます。 また、今回の補正とは直接関係はございませんが、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会でもピースツーリズムということで、平和学習のつながりを実施していっておりまして、これも姫路・加西のほうへ修学旅行に来られているというのもその成果だと思っておりますし、また将来的には宇佐、鹿屋市、新たに熊本県錦町も加入いただきましたので、九州と播州をつなぐというようなこともできないかなというふうには考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、最後に聞かせてください。先ほど修学旅行の旅行生の話がこの事業にも関係してくるだろうということなんですが、今現在予定されている学校さんの現状を少しだけ教えていただけますでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 修学旅行生の現状ということですけれども、しばらくお待ちください。
○議長(原田久夫君) 通告なければあとでよろしいでしょうか。分かりますか。佐伯議員どうしましょうか。次に移りましょうか。そしたらあとでよろしくお願いします。 それでは、佐伯議員次に移ってください。
◆4番(佐伯欣子君) それでは、続きまして、地域農政推進対策事業1,300万円についてお伺いいたします。こちらも先ほどの具体的な説明で御説明していただいておりますので、その中の日本酒の加西市産日本酒販路拡大推進事業について、もう少し詳しく改めて教えていただけますでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 加西市産日本酒販路拡大推進事業補助金100万円の内容ということでございますが、先ほども申しましたように新型コロナウイルス感染症の影響で外食産業の落ち込みに伴い、日本酒の消費の減退に対応するため市内の酒造事業者による加西市産日本酒の消費回復、新たな販路拡大や消費喚起に向けた各種イベントや情報発信などに対して事業の補助を行いたいというふうに考えております。 それで具体的な内容といたしましては、市内の二蔵が協力し、大阪の百貨店において5日間の期間で催しを行うということになっております。その内容といたしましては、蔵元が利き酒の体験会を開催し、その経費を市のほうが補助するというものでございます。体験会におきましては二蔵の日本酒を試飲できるということと、それに伴って加西市産の特産品や食材を利用した酒のおつまみを提供し、バル形式でそのお酒を飲んでいただくということを考えております。 その蔵元と直接消費者が交流することによって、それぞれの酒蔵の歴史や日本酒の特徴を知っていただいて、新たなファンになっていただきたいというふうに考えております。また、会場におきましては加西市の風景や観光名所などの動画を同時に紹介することによって加西市に関心を持っていただき、加西市に足を運んでいただきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) それでは、続きまして議案第42号令和4年度加西市一般会計補正予算(第3号)についてお伺いいたします。まず、初めに健幸都市推進事業817万3,000円の事業についての詳細をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 健幸都市推進事業は、市民の誰もが心身ともに健やかに生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送ることができる健幸都市加西の推進のための取組みとして市民の健康の維持増進を図ることを目的とするものです。加西市では、運動指導員の指導による運動教室や青空ラジオ体操、玉丘史跡公園を利用しての玉丘史跡ウォーキング、またイオンモール加西北条様の御協力のもと毎週水曜日のイオンラジオ体操、毎月のイオンモールウォーキングなど運動の習慣化、健康づくり事業に積極的に取組んでいます。 令和3年度健康課で実施しております健康づくり事業のうち対面による参加型の運動事業では、参加者の約9割が65歳以上の方であり、積極的に運動に取組んでいただいているところです。しかし、20歳から40代の年代の方の運動教室への参加が少なく、令和3年度の対面での授業参加は1.5%程度にとどまっております。 また、令和2年度に実施しました健康かさい21中間評価に係る意識調査でも1日30分以上の運動を週2回以上実施し1年以上継続されている方は65歳以上では約50%でしたが、20から40代では約2割にとどまっており、子育て世代、働き盛り世代の運動への習慣拡充が健幸都市推進の課題となっておりました。同じ意識調査の中で運動継続されている方の約7割が家や近所を運動する場所とされており、身近な場所で手軽に取組める体制の必要性も把握しておりました。 一方で、加西市が取組んでおります加西市運動ポイント事業につきましては、令和3年度の登録者のうち、60歳以上の方が45.8%、20から40代の方は33.2%と比較的多くの方が登録いただいており、手持ちのデジタルツールを活用した手軽さが登録につながっているものと考えております。 そこで子育て世代を対象とした運動教室を加西市と包括連携支援協定を締結している株式会社姫路ヴィクトリーナが運営されているプロバレーボールチームヴィクトリーナ姫路の所属選手によるヴィクトリーナ式エクササイズを参加型の教室に加え、デジタルツールを活用し、ライブ配信を交じえた3か月間の教室として年度内に2回開催することを予定しております。 また、御自身でも御自身の取組みやすい時間に気軽に運動に取組むことができるようエクササイズやヴィクトリーナ姫路に所属されるチアリーダーによる歩き方やダンスなどの動画配信も行う予定としております。こちらについては対象者の制限はなく、希望される市民がどなたでもいつでも視聴していただいて運動に取組んでいただくことが可能となっておりますので、コロナ禍での新しい生活様式の中でも運動習慣の獲得やリフレッシュの機会となることを期待しております。 また、チアリーダーやチームに所属するプロ選手の栄養管理を担っておられる管理栄養士による食育講座の開催など、従来の参加型の教室も開催をしていく予定としており、地域や企業等への出前も御協力をいただくということを計画しております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、最後になりますが、観光事業の700万円についての詳細をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 最初に先ほどお答えできませんでした修学旅行等の受入れについて御説明をいたします。修学旅行それから平和学習などで、教育旅行という形で昨年度は52校4,113名がお越しいただきました。今年度は、現時点で予定というところも含めて82校で6,613名がお越しになる予定になっております。 続きまして、商工費観光事業の700万円の内容です。本年4月観光庁から地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業補助金の公募がございまして、この事業に手を挙げて採択をいただいたところです。この事業は地域独自の観光資源を活用したコンテンツの造成から販売、販路開拓まで一貫した支援を受けることができる補助メニューでございます。当市の観光行政の課題については、点の観光地を線で結び、面とする観光看板商品の創出が課題であるというふうに考えておりまして、この補助を活用しましてストーリー性のある商品開発を進めたいと考えております。 今回の応募にあたりましては、観光協会それから北条鉄道、気球の飛ぶまち加西推進委員会、北条高校、神姫バス、シャルム、旅行代理店等による実行委員会を立ち上げて実施することといたしました。総事業費につきましては700万円で、うち国庫補助金が600万円、市費100万円でございます。 事業概要については、鶉野飛行場跡はsoraかさいやフィールドミュージアムの整備が進んだことで注目を浴びております。先ほど申し上げました修学旅行や見学客などが増加しております。ただ、そこから市内観光地への移動が少ないと考えておりまして、北条旧市街地や五百羅漢など、ほかの市内観光地への新たな人の流れを生み出したいというふうに考えております。 そこで劇場型周遊観光事業と題しまして、ガイドとともに当時の装束に扮した演者によるパフォーマンスで、地域の歴史的物語を紡ぎ、さらに歴史的に関係性のある複数の地域を結ぶツアーを企画造成したいと考えております。ここでは鶉野から旧市街地へ人が流れることで新たな人流を構築しまして、地域の広域的な観光振興へ発展させていきたいということで計画をしております。 具体の支出項目につきましては、パーフォマーやガイドの育成費用それから食の開発費、パーフォマーの衣装等の費用、看板、パンフレット、モニターツアー、アンケート、効果検証などに係る費用など、合計で700万円を計上いたしております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 佐伯議員。
◆4番(佐伯欣子君) では、以上で質疑を終わりたいと思います。
○議長(原田久夫君) 4番佐伯議員の質疑が終わりました。 続いて、1番北川議員。
◆1番(北川克則君) 令和新風加西を代表しまして質問させていただきます。さきの議員さんたちと質問がかぶっておりますので、要点を絞りまして質問をさせていただきます。 まず、1つ目ですけれども議案第41号一般会計補正予算(第2号)について質問させていただきます。公共交通政策事業722万8,000円ですけれども、運行スタイル等はお聞きさせていただきました。また、運営母体富田のまちづくり協議会っていう形でされるということもお聞きしました。 概ねのスケジュールなんですけれども、この議会のあと6月の
公共交通活性化協議会に上程されるというところですけども、これから車を購入されたり、また運営母体さんのほうで人員とか、またいろいろスタッフさんの教育とかいろいろございますけれども、概ねで結構ですので最短でどれぐらいの実現が可能かお教えください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 今後のスケジュールというところでございますが、まず、先ほど富田会館のエアコンのところでも申し上げましたけれども、半導体不足ということで、今回6月の補正予算として上げさせていただいたのも乗用車が非常に納車までの時間がかかるというふうにお伺いしておりまして、予算成立していただいた場合も半年近くかかる可能性もあるかなと考えております。車両購入には、それだけの時間がかかってしまうので、今後早急に入札いたしまして契約までもっていってというところで、一番ネックになってくるのが、実は車の準備かなというふうに考えております。 あと今、大方の案ができておるんですけれども、それももっと詰めていかないといけないですし、それから運転をしていただく方の募集であるとか、それから安全運転教育なんかももちろん必要です。一定内容が固まれば9月とかぐらいには、また活性化協議会にかけていかないといけませんので、そこからまた陸運局のほうに申請が必要でして、数か月申請からかかりますので、秋頃には一定の計画を固めまして活性化協議会のほうにかけて、その後陸運局への申請という形になろうかと思います。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) おおよそ察しがつきますので、まだ先読みができないですけども、早めに車の調達をしないといけないというところなので理解しました。 続きまして、ニーズについてお聞きしたいんです。移動に困られる方へのアンケートを実施されていると思うんですが、そこから得た情報の抜粋で結構ですので、何名ぐらいの方が困られているのか、それからどのような方が、要するに年齢ですね、そしてどこに行きたいのか、目的などを主に教えていただきたいです。お願いします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 富田地区につきましては、昨年10月にアンケートを実施されております。御回答いただいたのはトータルで2,876名ということで、そのうち277名の9.6%の方が移動にお困りだという御回答でございました。 どのような場所に行きたいかとかについては、やはり他地域と同様、買い物それからお医者さんを希望する回答が多くて、買い物ですとイオンやコープ、それから上位3つで申しますとイオンとコープとコーナンということでございました。病院については市立加西病院、それからその他市内の内科などが多く回答をされております。 地域主体型交通を導入するかどうかの目安というところで、こちらでもっておるんですけれども世帯あたりの最大需要量というところで、2回が目安にしておるんですけれども、それが15.5回ということで、地域主体型交通として必要性が高いと考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) すみません。年齢の分布と、それから病院、要するに医療関係と買い物っていうのも重複回答があるかと思うんですけど、全体に占めるパーセンテージが分かりましたらお願いします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 移動にお困りの方は、やはりこれも他地域と同様なんですけれども、70代、80代の方が多くを占めておられます。今おっしゃった買い物と病院の割合ですけれども、すみません、そこの部分はちょっと今数値を持ち得ておりません。申し訳ございません。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) そうしましたらまた一般質問でもふれますので、そのときに質問させていただきます。 続きまして、次の質問に移ります。議案第42号一般会計補正予算(第3号)についてです。これも先ほど佐伯議員からの質問がございましたので、まず一つ目の健幸都市推進事業につきましては、財源についてのみちょっとお聞かせください。これはおおよその察しはつくんですが、国庫支出金という形で賄われますが、この時期に補正ですので、その辺の経緯とかも含めてお教えください。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 健幸都市推進事業について財源でございますが、当初予算においても計上しておりましたが、市民の健康づくり、若い世代の方への運動普及に取組む健幸都市推進事業の事業拡充を図るために、スポーツ庁の補助事業である運動スポーツ習慣化促進事業に応募したところ本事業計画が採択されたとの報告を5月下旬に受けましたので、今回1,000万円の歳入を計上させていただいているところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) 理解しました。2つ目の観光事業の700万円についても同じく財源についてお教えください。よろしくお願いします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 財源については、先ほど少しふれた部分もあるんですけれども、官公庁の補助金600万円と市費100万円で、基金から100万円を入れていただく予定でございます。
○議長(原田久夫君) よろしいですか。北川議員。
◆1番(北川克則君) この事業は執行者側から国のほうにそういう募集がありまして提案していって勝ち取られた補助金という形で理解しますけれども、事業の内容は先ほどお聞かせいただきましたんで、この事業の継続性はどうなっていくのかなっていうところも気になりますんで将来像とか、その辺お聞かせ願えたらありがたいです。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 今回、事業としては実行委員会形式で実施します。様々な団体や事業者の協力が必要ですので、それぞれの御意見を伺いながら進めてまいります。評価検証を実施した上で効果の高い事業として継続できるように努めてまいりたいとは思うんですけれども、実行委員会形式ということもあるので、旅行商品の造成というところでつながればなとは思います。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ちょっと分かりにくかったんですが、モデル事業として今回採択いただいた形でやっていくという形で理解したらいいんでしょうか。ちょっとその辺だけお聞かせてください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 今回は確かにモデル事業ということで観光庁の補助金も使いながらということになります。実際に商品として採算が取れるような形になってくれば、今回は実行委員会という形でやらせていただきますけれども、旅行者さんがこれはお金が取れるよということになったら旅行者さんにお願いするかもしれませんし、やっぱり実行委員会という形でやっていかないといけない、その辺の評価検証も含めながらやっていきたいと思いますので、今年度についてはあくまでモデル事業ということになろうかと思います。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) 理解いたしました。質疑ですんでコメントは差し控えたいと思います。 以上で終わらせていただきます。
○議長(原田久夫君) 1番北川議員の質疑は終わりました。 続いて、2番高見議員。
◆2番(高見博道君) 令和新風加西を代表いたしまして通告に従いまして順次質問させていただきたいと思います。 まず、議案第36号加西市産業振興促進条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。まず、基本的なところをお聞きしたいと思います。加西市産業振興促進条例の奨励金の交付条件等はどのようになっているかお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 加西市産業振興促進奨励金制度につきまして、対象業種ということで日本標準産業分類の区分で、製造業の全業種、運輸通信業のうち道路貨物運送業、大規模農業施設を営む事務所、宿泊業を対象とし、基準投資額が創業年の12月末までに進出、新設事業所の場合は1億円以上の投資を行った事業所を対象とし、その対象額に対して賦課された固定資産税相当額を5年間奨励金として交付するものでございます。 また、年間水道使用量が2,000立方メートルを超えた水量に係る水道料金の相当額2分の1の額を10年間交付するというものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 次に、令和3年度の奨励金の交付の状況について、件数と金額についてそれぞれの実績といいますか、数字をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 令和3年度の交付実績といたしましては、固定資産の課税相当額のみを奨励金として交付いたしましたものは9事業所、このうちの4つが新規のものでございます。9事業所に対して2,410万円、固定資産の課税相当額と水道料金を奨励金として交付しました事業所として1事業所230万円、水道料金のみを奨励金として交付いたしました事業所として3事業所2,050万円、計13事業所4,690万円を交付いたしております。 なお、新設拡張から5年を経過し、10年を経過していない水道の対象とはなっておるのですが、水道の使用量が規定の2,000立方メートルを超えていない交付対象事業者が10業者ございます。よって対象といたしましては23業者という事業所ということでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 次に、このような制度はやっぱりどこの自治体にもあると思うんですけども、近隣の自治体で全く同じではないとは思うんですが、どのような制度があるか、状況を分かる範囲で構いませんのでお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 近隣の状況という御質問でございますが、近隣4市の自治体の誘致、優遇策を調べましたところ、議員がおっしゃったように市単独の事業であるということで、若干内容、交付要件等は違いはあるんでございますが、加東市、西脇市、小野市、三木市におきまして同様の奨励金制度が設けられております。 しかしながら加西市が最も少額からカバーをしておりまして、他市の制度と比べましても何ら遜色のない、むしろ大きなアドバンテージとなるような内容であるというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) そうですね、私も軽く調べたところではそのような状況に思いますので、今後も引き続いてお願いしたいと思うんですが、最後に今回の改正で加西インター産業団地が対象になるとは思うんですが、1期工事、2期工事に分かれておりますので、そのあたりがどういうふうになるかということと、実際1期工事のほうの1-1工区、1-2工区は建設が始まりました。仮に操業開始された後、どのようになっていくのか、市民の方ですと反対に水道料金が減免になったり、固定資産が減額になると思われている方もあるんですけども、実際の運用のところの形も合わせて説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 現在この改正により加西インター産業団地を産業団地の位置づけとするというふうな改正をいたしております。現在加西インター産業団地におきまして建設工事のほうは進んでおりますが、その工場のほうが操業を開始いたしまして、その翌年度に固定資産税が賦課されることとなります。その固定資産税を一旦は減免ではなく、これは奨励金という制度でございますので、一旦は納付をしていただいて、その翌年度におきまして、その前年度の固定資産税相当額を奨励金として交付するという形でございます。 水道に関しましても操業から1年間納めていただきまして、その使用量を見ながらその次年度に奨励金として対象の2,000立方メートルを超える分の2分の1を奨励金として交付するという形となっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) よく分かりました。 では、続きまして大きな2番の議案第41号令和4年度加西市一般会計補正予算(第2号)について順番にお聞きしたいと思います。既に同僚議員からも質問がありましたので重ならないようにさせていただこうと思うんですが、まず最初に歳入の新型コロナウイルスワクチン接種対策費国庫補助金についてお聞きしたいと思います。先ほどの説明でもありましたが、今回4回目の接種に対するものだということなんですけども、対象者の年齢等もお聞きしました。実際に加西市の人口でそのあたりの数字を出して、今回の補助金額を決めているのか、それともこれまでの接種率100%ではありませんので、そのあたりの数字をもとに出しているとか、そのあたりのところの説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 算出の根拠でございますが、新型コロナウイルスワクチン接種対策費国庫負担金の1億2,507万2,000円を増額補正につきまして、4回目の接種予定数から算出したものであり、その数を3万5,619人と見込んでおります。この4回目接種の対象者ですが、国からは3回目接種を受けた全ての住民を対象とするよう想定して準備を進めるようにとされておりましたが、3回目の接種が1回目、2回目の接種よりも低調でございまして、なお継続中という状況でもございますので、3回目の対象者である2回目接種完了者を4回目接種者として見込んだものとしております。 現時点では、4回目接種者としては、先ほど答えさせていただいたとおり、その接種対象者が限定されておりますが、こののち拡大のことも想定されますので、そういったことを見込んでの4回目の対象者としております。 なお、これまでの接種率でございますが、全人口に対して6月6日現在の接種率は1回目83.5%、2回目83%、3回目65.6%という状況でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。では、次に歳入の
デジタル田園都市国家構想推進交付金についてお聞きたいと思います。これについても同僚議員のほうから御質問があり、答弁をいただいたんですけども、実際なんですが、いろんな多岐にわたって要望を出しておられますが、この要望額といいますか、これは例えば要望したものが全部とおったのか、そのあたりを今回の補正についてお聞かせ願いたいと思います。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 御質問の
デジタル田園都市国家構想推進交付金でございますが、丸岡議員の質疑の際にも申し上げましたが、1月14日に通知がありまして、その際に来た内容としましては、地方創生テレワークタイプとデジタル実装タイプのタイプ1というものでございまして、この時点では実装タイプ1というのが、すでに確立されている優良なモデルサービスを活用して地域の個性をいかしたサービスを地域の暮らしに実装する取組みが対象となっておりました。 1事業あたり事業ベースで2億円を限度として市町村は最大5事業まで申込みが可能ということで補助率は2分の1というものでございまして、加西市としてはこのタイプ1に4事業の申請をしております。2月22日申請を行って4月1日に申請額どおり満額採択されておりますんで、今回の補正額の事業費ベースで申請したものでございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。では、次に3番の歳出の自治組織費について450万についてお聞きしたいと思います。これも先ほど同僚議員のほうから質問がありまして、富田会館のエアコン空調設備を20年ぐらい使ったものを交換されたということなんですが、建物の中にある空調設備が今回全部交換されたのかということと、大体20年ぐらいで15年から20年ぐらいでこういう設備がやっぱり老朽化で交換が必要になってくるのかなと思うんですが、市内のほかの同等の施設で現在の状況といいますか、今後見込まれるものがあったらお答え願います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 今回、富田会館につきましては、ほかに2箇所ちょっと不都合というか効きが悪いというお話でしたけれども、全体で使っておるまだ中でそこの2箇所については、まだ何とかというところもありましたので、緊急性の高い2箇所の会議室のエアコンを交換するものでございます。 御指摘のように、富田会館でもう既に20年余り経っております。賀茂会館も25年、八王子会館に至っては33年で、富合会館に至っては建築年からいきますと43年も経っておりまして、エアコンということでいえば、これまで対応してきているものもありますけれども、大体毎年修繕費を50万円から100万円コミュニティ供用施設ということでおいておりまして、その中で対応できてきていると、今回富田会館については2箇所を一度にということになったので補正予算を上げさせていただいたものでございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。4基のうち今回2基交換されたということであと2基がちょっと心配かなというところですね。 じゃ次4番目の質問に移りたいと思うんですが、歳出の移住定住促進事業
空き家活用支援事業補助金について80万4,000円ですけども、こちらのほうも同僚議員のほうからの質問もありましたが、今後ますます空き家は増えていくと思うんですけども、先ほどの答弁によりますと、案件があるごとに今回補正を上げたということなんですけども、今後もこういう体制でいくのか、またほかのことを考えているのかを含めて答弁をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 今回の補正につきましては、先ほど答弁いたしましたように県の事業に伴う市の随伴ということもございますので、この事業に関しましては、案件があるたびに補正で対応したいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。では、次に5番の歳出の善防園運営事業365万6,000円についてお聞きしたいと思います。これも同僚議員のほうから御質問そして答弁をしていただきましたけども、私のほうからは1点、市役所の車両とか、加西市が所有するものも全てそうなんですけれども、加西市としてはゼロカーボン宣言をしておりますので、今回の車両について、それに対応したハイブリッド車とか、電気自動車とかそういうようなものに対応した車両を用意されたのか、そのあたりのところを答弁をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほども答弁いたしましたとおり、この補正につきましては加西市立善防園の利用者送迎のための10人乗り車椅子対応のワンボックス車両を購入するためのものでございます。議員おっしゃるとおり加西市は令和3年2月にゼロカーボンシティ宣言を行い、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指しているところでございます。そこで導入車両についても環境に優しい電気自動車の導入を模索いたしましたが、現在日本の自動車メーカーで10人乗り車椅子対応の電気自動車を製造するところはございませんでした。 一方、このたび買い替えを検討しておりますワゴン車ですが、走行距離28万キロ超えるなど非常に老朽化が進んでおりまして、可能な限り早い対応が必要というところでございます。よって、このたびはガソリン車での見積りを行い、補正予算に計上しておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。確か前はディーゼルだったと思いますので、そこだけでも改善されるような様子だということが分かりましたので、次の質問に移ります。 6つ目の歳出の
新型コロナウイルスワクチン接種事業について、これについても同僚議員から御質問ありましたので事業概要等は省略させていただきますが、私のほうから1点、ワクチンの種類も一番最初スタートしたときから比べると、当然ファイザー製、モデルナ製ということで、先ほど説明がありました。また、子供用の分もあったりして種類が増えているわけなんですけども、ワクチンの保管また取扱いについて現在どのようになっているのか、また注意点等も含めて答弁をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 複数のワクチン使用についての配慮でございますが、加西市では1回目、2回目接種ではファイザー社ワクチンのみを3回目接種ではファイザー社ワクチンと武田モデルナ社ワクチンの2種類を使用いたしました。 また、令和4年2月末からは5歳から11歳の1回目、2回目接種として小児ファイザー社ワクチンを使用しました。その際ワクチンの種類を間違えて接種しないように、集団接種は当初武田モデルナ社ワクチンのみを使用いたしました。その後ファイザー社ワクチンと武田モデルナ社ワクチン、小児用ファイザー社ワクチンを集団接種で使用しましたが、1日に使用するワクチンは1種類だけとすることとして間違い防止を徹底いたしました。 また、ワクチンについては、ワクチンの種類に応じた専用の超低温冷凍冷蔵庫、通称ディープフリーザーで冷凍保存しております。ファイザー社ワクチンは健康福祉会館と市内3つの個別医療機関、武田モデルナ社ワクチンと小児用ファイザー社ワクチンは健康福祉会館のみで冷凍保管しております。健康福祉会館では、ファイザー社用のディープフリーザーを1台、小児用ファイザー社用のディープフリーザーを1台、武田モデルナ社用ワクチンのディープフリーザーを2台設置しており、それぞれ施錠し、適切な庫内温度かを定期的に確認し、厳重にワクチンを保管しております。 ディープフリーザーの適正使用のため、専用のブレーカーを備えた回路とし、また万が一の電源喪失を想定し、各ディープフリーザーごとに蓄電池も設置しております。使用の際には、1部屋に2つのディープフリーザーを設置している場合には、当日使用しないワクチン種類のディープフリーザーは施錠し、鍵も近くには保管せず、2種類のワクチンを間違えて使用しないように配慮をしております。 また、ディープフリーザーを設置していない医療機関については、健康福祉会館からワクチンを配送しておりますが、1つの医療機関で大人用のファイザー社ワクチン、小児用のファイザー社ワクチンを使用する場合、1週間に必要なワクチン数のみを配送するとともに、2種類のワクチンの配送時には、医療機関での引継ぎにそれぞれを区別してお渡しし、医療機関での間違い接種も起こらないように努めているところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) よく分かりました。では、次の質問に移ります。7番目の歳出の環境保全対策事業について1,494万円についてお聞きしたいと思います。こちらのほうは、同僚議員からも質問があって概略は分かったわけなんですけども、実際加西市役所の職員用の駐車場のところにも1台設置があるわけなんですけども、充電設備がありますが、そちらのほうの現在の使用状況とか、収支状況のほうはどのようになってるかをお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 生活環境部長。
○議長(原田久夫君) 生活環境部長。
◎生活環境部長(原田正之君) 市役所の駐車場に設置しております急速充電器の利用状況について御答弁させていただきたいと思います。こちらは平成27年3月から運用開始となっておりまして、出力は20キロワットでございます。利用者数は、令和2年度は延べ利用者回数1,607回となっております。1日平均4.4回となります。実利用者数は147人。令和3年度の延べ利用者回数は1,637回、1日平均4.5回となります。実利用者数は135人となります。 収支でございますが、支出として電気代37万8,000円、保守メンテナンス料35万6,000円、また収入としては事業会社から電気代及び保守費相当額を権利金として85万8,000円の収入となっております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。続きまして、8番目歳出の地域農政推進対策事業についてなんですが、こちらのほうも同僚議員から大体のところはお聞きしました。販路拡大のためということもあるんですけども、私がお聞きしたときにホームページとかネット関係のことはお答えいただいていましたか。もしもう少し説明があれば追加でお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 今、議員からホームページ等の話ということを言われましたけど、その内容につきましては新規就農者販路拡大支援事業補助金の1,100万円の内訳だと思っております。1,100万円のうち1,000万円につきましては、パイプハウスなどの施設を設置する費用の補助金として交付するもので、残りの100万円につきましては認定新規就農者が販路拡大のために、ふるさと納税やネット販売用のホームページを作成する費用に対しまして、10分の7で補助するものというふうになっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) それで、この100万円は対象者としては人数的に何人でしたか。お答え願います。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 対象者といたしまして認定新規就農者ということを位置づけておりますので、令和4年の4月1日現在で8名の方が対象者ということになっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。では、続きまして9番目歳出の商工振興事業について4,698万円ですが、ちょっとそのほうも大体内容はお聞きしました。それで令和2年から令和3年にかけまして加西市としては、一般の企業のキャッシュレス事業を大々的にやっていったわけなんですけども、それで本当にキャッシュレスがかなり進んだんじゃないかと思います。今回は、ねっぴ~payについてということになるんですが、そういう他にいろいろあるキャッシュレス決済の普及していったものと、今後これからどういうような関係になるのかを分かる範囲でお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 議員が御質問のキャッシュレス決済との関係ということでございますが、加西市といたしましてpaypayを活用して事業を展開してきたところでございます。それで昨年度からデジタル地域通貨ということでねっぴ~payということの活用を考えておるということでございますが、そのほかのデジタル通貨につきましては、結局は使用される範囲が加西市には限らないということがございます。よっていろんなポイント等付加をいたしましても市外で使われるという可能性もございますので、ねっぴ~payということで地域を限定した通貨を使用することによりまして、地域で循環する通貨ということになりますので、より商業の振興に寄与するものというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 具体的にpaypayと言わないほうがいいのかなと思ってたんですが、もう部長から話が出たんで、分かりました。 では、次の質問に移りたいと思います。歳出の図書館運営費についてお聞きしたいと思うんですが、こちらのほうも同僚議員のほうから大体の概略、今後の予定とかいろいろお聞きしたんですけども、その中で今回蔵書バーコードシステム委託料3,167万5,000円の補正が上がっているわけなんですけれども、バーコードの貼付けについては多分令和3年度中に図書館のほうは全て終わっていると思うんですが、今回は学校図書ということなんですが、各学校には図書室のほかに各教室に学級図書というものもあります。こちらのほうも含めて今回のものがどういうふうになっているのか、御説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) これまでは児童生徒は学校図書館で本を借りるときには、実際にその本を見て回って、どんな本があるのかというふうな確認の上、読みたい本があれば借りるという方法でした。今回はこの導入にあたっては学校図書館に加えて、おっしゃる各クラスにある本についても同様のバーコード処理を行う予定としております。ですので、それらを含め今後の運用については、一元管理が可能というふうに御理解いただければと思います。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。本当に市内の全小中学校の生徒の全てがクロームブックを持つことによって、こんなことができるんだというのはすごく分かりました。今後もお願いしたいと思うんですけども、それでこの予算の中に電子書籍の分だと思うんですが、ライセンス料ということで451万7,000円の補正が上がっているわけなんですけども、いわゆる電子書籍の分だとは思うんですが、こういうのは毎年例えば年会費みたいに払っていくものなのか、それとも1回のみなのか、今後の計画も含めてそのあたりのところをちょっともう少し詳しく説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回のこの電子書籍のライセンスの形態は2種類ございます。一つは無期限の買い切り型。このライセンスについては言葉のとおり期限がございません。本を買い取ったというものと同じものと御理解ください。もう一つは、有期限の期間貸出回数制限型。これは設定された貸出期間もしくは回数まで貸出しが可能というふうなライセンスです。例えば2年であったり50回であったりそういった形での制限があるもの。この2種類があるということです。 この電子書籍は1冊1タイトルにつき、同時に1人しか借りることはできません。複数の利用者に同時に同じ本を貸出すという場合には、その本の複数ライセンスを購入することが必要です。 ライセンスの料金は紙の本と同じで、書籍ごとに異なってまいります。無期限買い切り型のほうが、有期限の期間貸出回数制限型より高くなるという状態になっています。その電子書籍と通常の本の書籍の違いについてですが、一般的には電子書籍は紙の書籍よりも高くなります。無期限の買い切り型の場合で申し上げますと、紙の本と比較すれば約1.5倍から2倍、有期限型の場合で1.2倍から1.5倍程度というふうに出版社が価格を設定してございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) 分かりました。では、最後に歳出の給食施設運営事業のところについてお聞きしたいと思います。これについては令和4年度の当初予算でも上がっていた分だと思うんですが、このたび72万1,000円増額ということなんですけども、実際の増額の理由といいますか、中身について御説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回、給食施設運営費の72万1,000円の増額についてですが、食育セミナーや講演会の開催に必要な経費ということで増額補正をお願いするものです。加西市では給食を軸とした食育、あるいは食農教育を進めております。このたび近畿農政局に地域での食育の推進事業に係る補助金を申請をしたところ102万1,000円の事業ということで申請をし、その2分の1の51万円の内示がありました。当初予算は30万円ということで確保してございましたので、その差し引き72万1,000円の増額ということになってございます。 今回の補正予算によりセミナー、講演会の開催は拡充できるものということで、近畿農政局には申請をしております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) それで実際今から計画していくということなんですけども、このセミナーに参加ができる、またそのセミナーの内容の対象者といいますか、どういう内容のものをするかということで、対象者については学校給食ですからその方向かと思うんですが、改めて対象者について説明をお願いいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回増額をお願いし開催するセミナー、講演会の開催時期は、現在はまだ未定でございますが、これから交渉する講師と調整をしながら日程のほうは決めてまいりたいと考えております。 その対象につきましては、小学生及びその保護者を対象として参加型、体験型の講演会やセミナーを企画してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 高見議員。
◆2番(高見博道君) ちなみに、給食は中学校も出ていますけども、そういえばこども園もなってしまうんですが、今回は小学生だけが、また小学生の保護者が対象ということで間違いないでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 特に、制限をするつもりはございません。幼保園のお子さんと一緒に来られる方、あるいは中学生と来られる方という形でも支障はないと考えております。 以上です。
◆2番(高見博道君) 分かりました。 以上で終わります。
○議長(原田久夫君) 2番高見議員の質疑が終わりました。 ここで昼食のため暫時休憩といたします。開会は13時15分といたします。 11時57分 休憩 13時15分 再開
○議長(原田久夫君) それでは、休憩を解きまして午前に引き続き質疑を行います。7番井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 失礼いたします。日本共産党の井上芳弘でございます。発言通告に基づきまして質疑を行います。 まず、報告第2号専決処分の承認ですけれども、国民健康保険税条例等介護保険条例の一部改正がございました。コロナウイルス感染に対する対応の延長ということだとお聞きしておりますけれども、この制度ができました令和2年度、また3年度の実際の減免実績、さらに今度これ延長されて4年度どのようになるのかお尋ねをしておきたいと思います。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 国民健康保険税の令和2年度における減免実績でございますが、令和2年度の減免適用時に令和元年度に遡及して適用した令和元年度分が42世帯124万8,800円、令和2年度分が49世帯849万100円の合計で延べ91世帯973万8,900円でございました。令和3年度につきましては、11世帯151万5,400円となっております。 また、介護保険料の令和2年度における減免実績といたしましては、令和元年度遡及分が13件11万8,490円、令和2年度分が13件74万1,920円、延べ26件76万410円、令和3年度につきましては2件3万5,590円でございました。 当減免制度は、当該年度の収入見込みと前年度の収入との比較により適否を判定するものであり、当該年度分に急激な収入の減少が見込まれる場合に適用となるため、ほとんどは新規申請者であることを見込んでおります。このため、現時点で件数を見込むのは大変難しいのですが、今までの傾向から見て昨年度よりも少ないのではないかと考えております。現段階での申請は0件と確認しております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 今答弁があったとおり、収入が減った上で軽減があって、その減った収入をもとに次年度対象になってきますから、対象者が減ってくるのは当然かと思うんですが、こういった中でさらに減免の制度を延長するというのは、やはりまだこのコロナの状況が改善をされていない、そういう対象者がまだ出てくる可能性が十分にあるという判断だと思うんですが、そういう考え方で制度延長になったという理解でよろしいんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 新型コロナウイルスの感染症につきましては、まだ陽性者も増減するなどをして、それによって飲食店等の状況も大変厳しいものが続いているというふうに確認をしておりますので、そういった状況の中で様々な状況に対応するためにこの制度が延長になっているのではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。2番目ですけれども、この国保、あるいは介護保険の減免のほかにもコロナウイルス感染症の対応として国保の対象者である従業員等が感染された場合の休業補償等の制度がございました。こういった制度はどのようになるのか、引き続き延長になるのかその辺についてお尋ねをしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 国民健康保険事業における新型コロナウイルス感染症関連の対応としまして、国民健康保険税の減免のほか、国の通知に基づき令和4年9月までの特例措置として、被用者である被保険者の方を対象に、傷病手当の支給を実施しております。支給実績につきましては、令和2年度が1件、令和3年度が3件でございました。また、市独自の対応といたしまして、国民健康保険の資格者証につきましては新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合などに速やかに医療機関を受診できるよう、引き続き資格者証にかえて短期証を交付している状況でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。これは、令和4年9月までというのはこれはどういうことなんでしょう。例えば、もう3年度までで事実上特例は廃止をして、その関連で症状が出ている9月ぐらいまで対象とするという意味なのか、これは延長されるというようなことはないのかお尋ねしておきます。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 延長等につきましては今後の状況よって国のほうからまた通知等があるかと思われますが、現状9月までの特例の措置としてということで確認をしております。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。それと、市独自にいわゆる資格証の発行についてはやめておられるというのは、これはもう評価したいところですけれども、そもそも資格証というのはもう発行していない自治体もあります。短期証で対応しているところもあります。新たに大きな自治体でも、この資格証の効果という意味ではね、実際どうなのかというような観点から、資格証の発行はもう取りやめたところもあります。 この資格証の発行によって逆効果というんですか、いろんな支障が出るというようなことが、例えばこの間起きているのか、その辺はどうでしょうね。資格証というのはそもそも、もう短期証に置き換えてもいいんじゃないかと思うんですが、その点だけ考え方をお尋ねしておきます。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 実際には資格者証に替えて、現在、短期証を交付することによって支障を来しているというふうな事例については、確認をしておりませんが、今後も状況を踏まえながらその必要性であったり、あるいは資格者証自体を交付しないというふうな考え方も、今後必要かどうかというふうなところを検討しながら、また、どういうふうな形にしていくかというのは、考えてまいりたいというふうに思います 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) よく分かりました。 次に、議案第36号加西市産業振興促進条例の一部を改正する条例の制定について、これは同僚議員からも質問がございました。全て重なっていると思います。 ただ1点、この制度の趣旨も含めてお尋ねをしておきたいんですけれども、同僚議員からの質問に、近隣の自治体の中でも制度として優れているというんですか、企業側からすれば非常にいい内容だというふうにおっしゃっておりましたけれども、改めてこの仕組みができてもう40年以上になってきていると思うんですけれども、こういった施策そのものがね、今も必要なのか。またさらに、充実する必要があるのか。その辺どういうふうにお考えになっているのかをお尋ねしておきたいんですけれども。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 本条例についてでございますが、今議員が言われたように前身の条例となりますものは、ちょっと記録を見ますと、昭和58年度ぐらいからこの奨励金が始まっておりまして、平成3年に本条例を全面改正しまして、今の形になっておるというふうに認識をいたしております。 その条例の改定の変革を見てまいりますと、やはり加西市の産業団地は、その間、加西工業団地、それから鎮岩の工業団地、それと南産業団地、東産業団地という形でどんどん産業団地を加え、そこに特例を加えという形で今回、加西インター産業団地の追加ということになっております。 したがいまして、やはりそういう外から企業を呼び込むという意味において、この本条例は有効に機能しておるというふうに考えておりますので、引き続き本条例を活用しながら、市外からの企業の進出、それから、市内事業者の新規の投資に結びつけてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 奨励に対して十分効果があるという認識だというふうに理解をいたしました。 それで、この内容でもう1点だけ、条例を見ましたら基本的には2度この制度を利用できると、さらに、産業団地で2度の奨励策を受けていても、新たに新規のね、施設を造ったりする場合には、3度目も可能だというふうに書かれているんですけれども。 今までの産業団地でそういう奨励策は事例としてあるのか分かりませんが、3度目まで受けていて、例えば今度、インターの関わる産業団地に施設を新たにまた造りたいというような場合、それはもう対象にならないということになるわけでしょうかね。これだけ大きな産業団地を開いていくに当たって、既存の産業団地からも進出する可能性も十分にあると思うんですが、その辺はどうなんですかね。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 先ほどの御質問ですけども、条例の第4条第3項は産業団地のことに特化して書いてある項になるんですけれども、市内に住所を有する事業所が産業団地内に新設する場合にあっては、新たな指定とみなすものとするということになっておりますので、当然ほかの産業団地以外で事業所を構えていらっしゃった方が、産業団地に新たな製造拠点を造るということになりますと、また、それを新たな指定とみなしてというふうに書かれておりますので、そこからまた奨励金が始まるというふうに認識しております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) そうしたら、同一事業所でも、条件によっては何度もそういう対象になり得るという理解でよろしいんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) そういった意味合いでこの産業団地という定義が設けてございますので、そういった理解でよろしいかと思います。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 次に移らせていただきます。議案第41号令和4年度加西市一般会計補正予算(第2号)についてでございます。歳入の
デジタル田園都市国家構想推進交付金については、この制度の意味合いも含めて同僚議員からもあったんですけれども、改めてこういうデジタル化ということに当たってのことについて、ちょっとお尋ねをさせていただきたいと思うんです そもそもこのデジタル化っていうのは、マイナンバーカードの推進等の面から始まったというふうに思うんですけれども、当初は税、それから社会保障、それから災害、こういったものに限定をして利用範囲の話がありましたね。また、あるいは分散管理によって、情報管理というのをしっかりやっていくのだということであったり、個人情報保護についても十分対応していくというような形からスタートしてきましたけれども、もう本当に数年の間に、この状況は大きく変わってきているというふうに思うんです。 マイナポータルの活用、当然これはマイナンバーカードの活用ということになるんですけれども、民間も含めてこの活用をどんどん広げていくという方向へ行く中で、当初の説明とは随分変わってきたというのか、これはデジタル化をそういうふうに有効活用しようとすれば、そうなっていかざるを得ないというのも分かるんですけれども、改めてそういった中で、使えない人や世代というものは決して少なくはないと思うんですけれども、今回のコロナ禍の中でも持続化給付金であったり、家賃の支払給付金であったり様々な制度を活用するについては、原則オンライン活用というふうなことの中で、本当に利用したい人も利用できないというような状況は少なくなかったというふうにお聞きをしております。 まず、このデジタル化っていうのは、当然それを活用する努力はしていくべきだと思うんですが、少なくない層がなかなかこう十分に利用できないところは今もあるわけで、こういったところに対する対応はどういうふうになっていくのか、改めてお尋ねしておきたいと思うんですけれども。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 今回の
デジタル田園都市国家構想交付金の基になります国家構想でございますが、これは丸岡議員の質疑の中でも申し上げましたように、昨年、岸田総理がデジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決して、誰一人取り残さず、全ての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現するという構想というふうに発表されておりますように、取り残される方があってはならないというふうには考えております。 この構想いかんにかかわらず、加西市では加西市DX推進計画というものを策定いたしましたが、その中でも今おっしゃったようなデジタル化に対応できない方、そういったツールが使えない方に対するいわゆるデジタルディバイド対策というものは、しっかり盛り込んでおりますし、当然せっかくいいデジタルツールをつくったとしても使えなければ意味はございませんので、そういった部分について例えば高齢者の方が使いにくいということであれば、そういう方に対して使い方の講習等を丁寧に行っていくというようなことであったり、情報なんかもしっかりと出していく中で、使えるような形で進めていきたいというふうには考えております。 恐らくこの国家構想に基づいては、全国各自治体ともそういうふうな形で取り組んでまいるものというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) それともう1点、全国規模でね、オンライン化というのかクラウドって言われますけど、いろんな意味での効率的にするためには様式を統一していくと。あるいは制度も、どの自治体でも同じような仕組みが作れれば、これはもう非常に効率化するわけですね。 だけど逆に、その自治体の独自性であったり、住民自治、団体自治と言われるような自治体の基本との関わりでも、オンラインでのデジタル化で自治体のそういう独自の取組とか、そういった努力はどんどんしにくくなるというんですか、しようとすれば、いろんなエネルギーと費用が要るというようなことになりかねないと思うんですが、そういったことについて政府はどのように言っているんですかね。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) おっしゃるように、各自治体が行うところのベースになる部分については、共通化を図っていくというようなことでは出ておりますし、自治体クラウドという形でできる限り一自治体でやるんではなくて、いろんな自治体が共通でやっていこうという動きもございます。 ただ、今回の
デジタル田園都市構想自体は、各自治体がそれぞれの地域の個性を生かしながら地域を活性化して、持続可能な経済活動を目指すものでございまして、それに当たっては例えば加西市が採択を受けましたタイプ1につきましては、既に活用実績があるようなところのやり方を一定継承しながらやっていくということについて採択されたというようなこともございますので、それぞれの地域のやり方を情報共有する中で、自分の地域に合ったやり方を進めていくというような形での交付金になっておりますんで、そういったことも一定推奨しておるというふうには考えております。 その上で共通基盤をつくって、一定、自治体ごとでの横の展開もできていくような形で進めていくものであるというふうに認識しておりますんで、御心配いただいておるような各自治体での独自の施策が潰されていくんではないかということはないというふうに認識しております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 次に、歳出のほうでお尋ねをしておきたいと思います。公共交通政策について、これについては1点。地域主体型交通、いわゆる宇仁地区は定時定路線運行で始めました。日吉地区は地域主体型でありますが、デマンド方式を取られました。そして、今回提案されている富田地区も定時定路線運行という形だとお聞きしています。 基本的に地域主体型を進めるという方向ではありますが、個別の内容については多分、地域の状況によって、また、地域の方々の思いを尊重してそういう形になっていると思うんですが、加西市全体のこういった地域主体型交通の今後の進展というのは、どういう基本的な考え方を持って臨まれようとしているのか。その点をお尋ねしておきたいんですけれども。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) これまで地域公共交通網形成計画--今策定しているものですけれども、に沿って地域内交通については地域主体型交通でできたら担っていきたいというような、そういうネットワーク図になっておりまして、今年度もですね、網形成計画に代わる地域公共交通計画というものを立ててまいります。 その中でも、一定これまでふるさと創造会議を平成25年から取り組んで、全ての地域でふるさと創造会議が立ち上がって、ここまで地域主体型交通を担っていただいているのは、三つともふるさと創造会議が母体となっている形になっております。地域として地域課題を解決するという、一つのふるさと創造会議の役割である中で、こういう取組が進んできたというのは、やっぱり加西の持つ地域の力があると思うんですね。 ですので、次の地域公共交通計画の中にも、この地域主体型交通というのはやっぱり位置づけていって、地域によって進められるところは進めていければというふうに考えております。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 次に、移住定住促進事業、今回これは県の事業を活用してということでしたが、コロナ禍の中で、全国的にもこういった地方への移住定住というようなところが進んでいるというような報道もあるんですけれども、担当課として現状でそういう機運が出ているのか。その点だけちょっとお尋ねしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 移住定住の動きということでございますが、昨今のコロナ禍というような影響もございまして、非常に問合せは多いような状況でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 次に移っていきます。
地域活性化拠点施設管理運営事業、これについても複数の同僚議員からお尋ねがありました。 いろんな委託であったり活性化を図っていく上でも、この事業の核になるのは、やはり市が責任を持って、この鶉野に関わる資料であったり、さきの戦争全体の資料も含めてですけれども、そういった資料の収集であったり、どういう形で展示をして、平和を訴えていくかっていうところが最も大事だと思うんですけれども、その辺は改めてお尋ねしておくんですけれども、委託ではなくて市が独自に担っていくということを明確にされました。 そのことについて、その姿勢について改めてどのようにしていかれるのかね、お尋ねしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 戦争遺跡等、あと資料については、昨年度、加西市地域活性化拠点施設検討委員会においても、鶉野飛行場跡の活用未来基本構想ということで、加西市はこれらの戦争遺跡の基本的活用方針としては、ここで起こった史実を正しく後世に伝えて平和について学び考える場ということで定めております。ですので、この方針に沿いまして、今後もこのように活用をしていきたいと考えております。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 次に、予防事業についてはお尋ねがございました。
新型コロナウイルスワクチン接種事業では1点、この間、予想と現実の接種対象者の違いによって、ワクチンを廃棄せざるを得なくなった大きな自治体だったと思うんですが、そういった事例は加西市ではこれまでなかったのかお尋ねしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) ワクチンの廃棄状況ですが、加西市ではファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチンともに、現在までに有効期限切れによる廃棄はございません。 1回目、2回目と同じワクチンとしてファイザー社ワクチンの人気が高い中、60歳以上の方には、市が武田/モデルナ社ワクチンを使用して行う集団接種日を指定して予約する「おまかせ予約申請」を実施したところ、混合接種についての御理解を得ることができ約半数の方が集団接種の予約をされ、武田/モデルナ社ワクチンについても予定数をしっかりと使い切ることができた状況でございました。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 今度の見込みもあるんですけれども、実際に回数を追うごとに実際の接種者数は減ってきているという中でただやはり想定は一定のものを想定しなければならないというような中で、そういった課題も起こってくる可能性はあると思うんですが、そういう対応については、何か国からの指針とかいうようなものはあるんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 接種計画に基づいてワクチン数等は、その期間で使用できるものを発注するというふうな形を取っておりますので、現在の接種状況と、それから、今後4回目の予約状況等を見ながら発注を行いたいというふうに思っておりますので、できるだけ不要なワクチンを廃棄するようなことがないよう努めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。次に移ります。 地域農政推進対策事業のことなんですけれども、クラウドファンディングで行われたというふうにお聞きしております。新規就農者に対する事業として、どういう内容でのクラウドファンディングだったのか。また、目標額に対してどの程度の寄附が集まったのかお尋ねしておきたいんですけれども。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) クラウドファンディングにつきましては、新たに農業を始める若手農業者を支援し、地域農業の次世代を担う農業者を育てることということを目標にいたしまして、本年2月10日から5月13日にかけて楽天のサイトのほうでさせていただいております。目標額2,000万円に対しまして6,800万円の御寄附を頂いたということで、非常に多くの御寄附を集めております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 6,800万円という協力を得たということですけれども、今回の執行額は1,000万円強だと思うんですけれども、今後もこのクラウドファンディングで集まった、これしるしがついているわけじゃないので応援基金の中に入っていくと思うんですけど、この金額は新規就農者に対する支援として使っていくという予定でよろしいんでしょうかね。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 議員おっしゃるようにちょっとお金に色がついてないんですが、うちも6,800万円集まったということで、約半分ぐらいは返礼品等を差し引いても残るということがございますので、次年度以降、財政課のほうとよく協議をさせていただいて確保していきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 商工振興費については割愛をさせていただきます。 常備消防費で今回の補正の内容について、改めてお尋ねしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) このたびの常備消防費につきましては、本年3月に伊東電機株式会社様から指定寄附を頂きました。しかしながら、予算組みには間に合わないことからふるさと応援基金に積んでおりました。このたび年度が替わりましてから、寄附企業との間で使途について了解を得ることができましたので、ふるさと応援基金の中から繰り入れて、常備消防費の北はりま消防組合への繰出金として計上しておるものでございます。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 確認ですけれども、北はりま消防組合へと、組織上そういうことになると思うんですが、その寄附のお金については、例えば加西の消防等の充実に使われていくというふうに理解しておっていいんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 今おっしゃいましたように、繰出金につきましては北はりま消防の予算として受け入れた後、北はりま消防議会で予算措置し、消防議会の承認を得た上で執行となりますということをお断りしました上で、繰出金の使途について、寄附企業との了解を得ました内容について簡単に御説明申し上げます。大きくは4点ございます。 まず、1点目は、加西消防署における女性活躍のための環境整備となってまいります。この4月1日の人事異動によりまして、加西署には2名の消防職員が配置されました。加西署以外は施設が比較的新しいということもございまして、女子更衣室等がしっかりと整備されておりまして、女性が働きやすい環境が整っております。しかしながら、加西署ではパーテーションで仕切る程度で更衣室等も割と不十分な状況でございますので、こういった女子更衣室の改修費として約198万円。 二つ目はドローンを2機購入しようというものでございまして、物資輸送用と現場撮影用で2機合わせて278万9,570円を見込んでおります。また、現場からの情報を即座に送信できる機材として44万5,000円ということで、ドローン関係の購入等で300万円余りを予定しております。 また、ドローンにつきましては、昨年の古法華自然公園内での火災、山火事等でも消火点の確認等に大変役立ちましたが、このとき消防団員の方のドローンをお借りして、また、消防団員の方が操作することで対応いただいたということで、消防団員に頼ることなく消防署員で対応できないかということで、3点目となりますが、ドローン減災士を育成しようということでの予算措置になってまいります。 当然、消防活動だけではなくって、多発する災害に対して従来からの防災に対する取組が行われておりますが、それに加えて、災害による被害をできるだけ小さくしようというような取組をこういった場所で学んできていただきたいというふうに考えておりまして、ドローン技術を活用して、防災、減災を担う資格を持ったドローン減災士を6名程度養成するために、160万円余りを見込んでおります。 そして、四つ目は、出動隊員の資質向上のための救急シミュレーション人形の購入ということになってございます。 こういったことを合わせまして、1,000万円弱という金額を予定しております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) よく分かりました。 これに関連してですけれども、昨年、国のほうで消防団員の処遇改善の通知等もあったかと思うんです。それを前回、担当課にお聞きしたときに、今後、検討委員会も含めて検討していくということだったと思うんですが、今現状どういう状況なのかお尋ねしておきたいと思います。
○議長(原田久夫君) 総務部長。
◎総務部長(奥隅一博君) 昨年4月13日付で消防庁長官から、消防団員の報酬等の基準改定についての通達がございました。 この3月議会の総務委員会においてもご質問いただいたこともございまして、その際に危機管理課長のほうが、消防団員アンケート等の内容等も含めて処遇改善につきましても在り方検討委員会のほうで検討してまいりたいという御答弁を申し上げたかと思いますが、年度替わりまして直近では5月11日に加西市消防団あり方検討委員会を開催して、近隣市町の消防団の状況であったり、消防庁長官からの通達内容等も踏まえて御議論いただいたところでございます。 議論の方向性としては年額の報酬を引き上げるよりも、実際に活動に携わった方にしっかりとその労に報いるよう、出勤手当等の改善のほうにウエートを置いてほしいというようなお声を多く頂きましたので、一定、次回の検討委員会では、事務局案としてはそちらにウエートを置いた形での報酬の見直し案等を示してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 井上議員。
◆7番(井上芳弘君) 分かりました。 続いて、教育関連であるんですが、同僚議員からもありましたので、教育企画費のSTEAM教育の推進に関わって最後にお尋ねをしておきたいと思います。 ついこの間までのイメージでGIGAスクールというような議論がされて、それぞれ端末を子どもたちにというような話から、このコロナ、コロナと言っている間に、一気にこういうふうにSTEAM教育という方向が出てきたように自分としては受けた。そういう取組をやっていることには、様々な取組があったというのは理解したんですけれども、そのように受け止めています。 そして、今回補正で大きな措置がされて、その説明もあったんですけれども、そういう意味では非常にそういう設備は国の措置もあって一気に整っていくけれども、どういう内容で進めていくかっていうと、なかなか今の加西市の力量では、単独でこれ全てを担っていくというのは非常に難しくて、現在もSTEAM教育推進に関わる民間の力を借りるような段取りで進んでいるというふうに思うんですけれども、そういう意味では全てのそういう学校や公民館も含めて進められていくというような体制の中で、やはり学校もそうですけど、そういった公民館活動の中でも、学校も含めてあるいは行政も含めて相当な人的な確保というんですか、そういったことができる人をつくっていかなければいけないのではないかというふうに素人的に思うんですけれども、どうなのかね。 もう一般的にこれは誰でもできることなのか。その辺だけちょっとお尋ねしておきたいんですけれども。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 御指摘のとおり今回の予算は、備品も含めたほぼ設備整備ということになります。これらを活用するのは、結果、教員を含め、要は人が触ることになっていきますので、そこに対してはそれを効率よくといいますか、結果的にこちらの狙いが達成できるような使途にしっかりと使っていただく必要がございます。ですので、今回の補正予算1,000万円分の内訳につきましては、計画づくりと授業あるいは体験プログラム、出前講座などの学びの部分の事業も組み込んでおります。 ただ、それをもって全てが整うとも考えておりませんので、これからも現場の先生方に負担とならないように、なおかつこれらの設備投資が有効に活用できるようにというふうには考えていきたいと思っております。実際、STEAM教育というふうに掲げた取組には現場の先生方が積極的に携わってくださっています。ただ、ここにおいてもまだまだどういうんですかね、これからの新たな設備の導入によって、また新たな負担をかけるというふうなことになっては、何をやっているか分からないことになりますので、そこについては教育委員会としましてもしっかり手だてが必要と考えています。 その上で一つのツールとしてね、子どもたちの教育、そこに資するように活用していくことが必要と考えておりますので、その辺りのフォローはしっかりと取り組んでまいりたい、今後も行ってまいりたいという考えでございます。 以上です。
◆7番(井上芳弘君) 終わります。
○議長(原田久夫君) 7番井上議員の質疑が終わりました。 以上で、通告によるところの発言が全部終わりました。これをもって質疑を終結いたします。 ただいま上程中の議案につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれの所管の委員会にその審査を付託いたします。
△一般質問
○議長(原田久夫君) 次に、日程第2、市政全般にわたっての一般質問を行います。発言については、通告に基づきまして順次議長から指名いたします。8番中右議員。
◆8番(中右憲利君) 失礼いたします。それでは、発言通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず、主要道路の整備について伺います。先日、加東土木事務所に地元区長さん及び市の担当者に同行していただきまして、県道三木宍粟線の西谷交差点から谷交差点まで及び西谷交差点から畑町までの道路歩道整備について、要望に行かせていただきました。 まず、西谷交差点から谷交差点までの道路歩道整備についてなんですけれども、平成31年度に県の社会基盤整備プログラムにのせていただきまして、令和5年度までに整備に向けて着手すべきところと位置づけていただいております。昨年7月にも大豊県会議員及び地元の代表区長さんに同行していただいて、加東土木事務所長、副所長、課長に要望したんですが、この区間について令和5年度までに着手していただける可能性について伺います。
○議長(原田久夫君) 市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 現在の北播磨地域社会基盤整備プログラムにおいては、道路改良及び歩道等の安全施設の整備については9路線11事業が位置づけされております。このうち整備完了が3事業、実施中が4事業、未着手が4事業という状況でございます。 今後の歩道整備の進め方ですが、現在実施中の事業の早期完成を目指すとともに、未着手の事業につきましては、令和3年6月に千葉県八街での児童の死亡事故を踏まえて、通学路を主として整備を進めていくという方針を確認しておるところでございます。 したがって、まずは実施中の事業、通学路に関連する事業について、優先的に予算が配分され早期完成が図られるということですが、事業全体の予算の確保、また予算配分という点から、なかなか厳しい状況にあると聞いております。したがいまして、未着手である三木宍粟線西谷交差点から谷町交差点区間におきましても、同様に予断を許さない状況であると考えておるところでございます。 しかしながら、市としてもこの区間においては、加西市通学路交通安全プログラムにおいて整備が必要な区間であると位置づけを明確に行って、地元と一体となりまして早期完成を目指して兵庫県へ今後も働きつづけたいというふうに思っておるところです。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) この間、対応していただいた県の職員のうち1人の方は、通学路でないから予定どおりの整備は難しいということを繰り返し言われていたんですけれども、この道路は本来、通学路にすべき道で、中学生はそこを通れば一番楽に学校に通学できるんだけれども、あまりに危険な道なので、その道を避けて大分遠回りをして、人通りの少ない子どもたちにとっては防犯上大変危険な田んぼの中の狭い農道を通学路にしているということです。しかもその農道は車が擦れ違うと危ないため、一般車両の通行を避けてもらっているというふうなことを聞いております。 危険過ぎて本来、通学路にすべきところを通学路にできない、そういう事情がある道を通学路でないから整備の優先順位が下がるというのは、ちょっとおかしいと思いますが、いかがお考えでしょうか。
○議長(原田久夫君) 市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 議員御指摘のとおり当該路線につきましては、交通量の増加に比べて路肩があまりにも狭いということで、通学路としては非常に危険な状態であるということから、やむを得ず緊急的に通学路の変更を行っている状況だということは、十二分に理解をしているところでございます。したがいまして、加西市としましても、当該路線も通学路に等しい重要路線と認識しておるところでありまして、早期に整備を行い、本来の通学路としての機能を回復すべきというふうに考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) この区間の道路は私の同級生も事故で亡くなっていますし、大勢の人が亡くなったり、けがをされている大変危険な道路で、その道路歩道整備は、地元としては30年も40年も前からの懸案事項です。石野市参事もよく分かっておられると思いますが、物すごい交通量で大型車の通行も多いのに車道自体が狭くて、その上ほとんど路肩がない本当に危険な道路です 何年か前に区長さんが沿道の家にアンケートを取られたんですが、全ての家が道路歩道整備に協力するということで、その報告書も加東土木事務所には提出をしております。当然、加西市の中でも整備に関して優先順位が高いと思いますが、加西市としてはこの区間の整備を予定どおりに進めていただくために、どのようなことを考えておられるのか伺います。
○議長(原田久夫君) 市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 先ほど御説明もありましたとおり、当該路線の危険性については私も身を持って実感している一人であるとともに、事業に関するアンケートに込められております地元の思いというものも、常々感じておる一人でございます。 加西市としましても、この6月22日に開催を予定しております加東土木事務所との事業連絡調整会議というふうな中におきましても、一定、市の要望を聞いていただける面がございますので、その場においても要望をしっかりとしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) それから、その反対側なんですけれども、西谷の交差点から畑町までの道路歩道整備なんですが、この区間については、平成26年度に社会基盤整備プログラムに整備すべきところとしてのせていただいたんですけれども、なぜか5年後の平成31年度の改定時に、社会基盤整備プログラムから消されてしまいました。 理由としては、市道西谷坂元線の工事の関連で西谷交差点の改良工事が行われたんですが、ある程度、県道側の整備も行われましたので、それが着手ということになったからではないかということなんですが、はっきりとした理由は分かりません。ただ、当時の加東土木事務所の担当者は、「整備が必要なことは分かっていますので、少しずつ整備をしていきます」と言われていたということを、当時の市の担当者から聞いておりました。 ところが、加東土木事務所の担当者が代わると、社会基盤整備プログラムに位置づけられていないということで、整備の予定がないと言われたということです。こちらとしては大変驚いて、そういうことであれば、もう一度社会基盤整備プログラムに位置づけていただこうということで今要望しているという状況です。このことについて市としてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(原田久夫君) 市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 現在の計画区間の西側に位置します西谷交差点から畑町までの歩道整備につきましても、未完了区間が残されていることは、県としても十分認識されておるところでございます。 加西としても現在の状況では、今までやっていただいた交差点改良等々の投資効果が十分に発揮された状態ではございません。そして、今残されている部分が完成してこそ、前回の社会基盤整備プログラムの目的が達成され、安全性が確保できるものと考えておりますので、その点についても引き続き加東土木事務所と協議をしてまいりたいというふうに思っております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 何か手違いがあって、そんなことになってしまったのではないかと私は考えるんですけれども、その区間の整備については、家が2軒ありまして、そのうち1軒は空き家です。それと、店舗が1軒関係するんですけれども、整備工事については全く支障ない状況です。この区間を社会基盤整備プログラムに復帰させることについて、市としては加東土木事務所に対してどのように働きかけを行っていく予定なのでしょうか。
○議長(原田久夫君) 市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) この区間に対します地元の協力体制が十分であることは、十分に理解しておりまして、感謝する次第でございます。 県では現在の社会基盤整備プログラムの推進に当たっては、事業効果が早期に発現できるよう優先順位を決めて重点的に事業を実施されており、ぜひとも次回のプログラム改定においては、現在計画中の西谷交差点から谷町交差点の進捗を見ながら、次期の他事業との事業化の時期を調整する箇所として位置づけいただけるよう頑張ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) よろしくお願いしたいと思います。県道の整備については、私も長く関係していますのでよく分かるんですけれども、担当者の考え方によって大分違ってくるというふうに思います。今の責任者の方は大変見識のある方とお見受けをしておりますので、よく話し合っていただければ必ずいい方向に行くと思います。私も必要があれば何回でも足を運びたいと思いますので、また、声をかけていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。これは要望です。 続きまして、未来型児童館について伺います。今年度からこども未来課に未来型児童館担当課長が置かれまして、本格的に未来型児童館実現に向けて動き出すものと思われます。ただ、今のところどこに造るのか、どういうものを造っていくのかというところがはっきりしていないという状況だと思います。これから基本構想が出来上がるまでどういうタイムスケジュールで、どういう作業をしていくのかを伺います。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今年度の作業スケジュールについてですが、未来型児童館の建設に向け業者委託により基本構想を策定する予定です。現在、6月末を期限として参加希望事業者の募集をしておりまして、7月中に書類選考及びプロポーザル選考を実施し、業者を決定してまいります。8月には業務を開始し、来年3月を工期として基本構想を仕上げてまいります。 業者委託をする内容ですが、昨年度までに庁内会議で協議をしてきた内容や子ども子育てを取り巻く現状と課題などを踏まえ、施設の建設場所の適地を選定すること、また、この施設に求められる役割を整理し、加西市における子育て環境として必要な機能や施設内容を取りまとめること、さらには、これらに伴う事業概算費用を見積もることなどの作業を行う予定としております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) この未来型児童館については、子ども・子育て会議で議論されるというふうに思うんですけれども、そのほかの市民による会議で、どういうふうな未来型児童館を創っていくかというふうな検討をするということは、予定されているんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) どのような未来型児童館にするかということで、その議論をする場としましては、子ども・子育て会議だけではなく、主な利用者層として想定している子育て世代の市民を対象として、どういった機能が必要なのか、そのためにはどのような設備を整備していく必要があるのかなど、市民の意向を把握、整理するためのワークショップ形式の会議を開催する予定でございます。業務の進行に合わせながら複数回の回数を想定しております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 何もないところから会議を開いて考えていきましょうというふうなことでは、なかなか議論は進んでいかないというふうに思います。もちろん市としては、未来型児童館の基本はこんなふうに考えていますということを最初に提示して、それをたたき台として議論を進めていかれるのではないかと思います。 前に質問したときには、幼児から小中高の児童生徒を対象として、遊べて、スポーツや音楽、学習ができるようなところで、できれば子どもたちが歩いてあるいは自転車で行けるところ、親子で行くのに便利な駐車場の広いところ、さらに、買物などもついでにできるようなにぎやかで目立つところを設置場所として考えているということでした。 そのような構想から考えられるところとして、健康福祉会館横の池を一部埋め立てて造るということを考えているということだったと思いますが、今でもそれは担当者の中で有力な構想として考えられているんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) この建設場所というのは、非常に重要な問題となってまいります。昨年度、庁内関係課職員と行ったワークショップ、ワーキンググループでも、健康福祉会館の横を埋め立てて建設する案を含め幾つかの候補が挙がっております。今回の基本構想策定業務の中で、交通の利便性や周辺環境、法規制等を総合的に勘案して、その場で決定をしていきたいという考えでございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 一方、子ども・子育て会議の委員からは、西脇のMiraieのような大型複合子育て施設を要望する声が多かったということです。 そうすると、場所としては玉丘史跡公園で、博物館的な施設も併設したようなものになると思うんですが、以前の担当者の考え方としては、玉丘史跡公園では目立たないし、行きにくいというふうなことを言われていたと思います。また、「博物館的なものであれば建てられるが、子育て施設は市街化調整区域であるので建てるのは難しい」ということも聞いたような記憶があります。 玉丘史跡公園に未来型児童館を持っていくというのは難しいというのが、今の市の担当者の考え方でしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 玉丘史跡公園の芝生広場、これも庁内関係課職員で行ったワーキンググループでは候補地として挙がっております。こちらはおっしゃるとおり市街化調整区域ですので、市街化区域に比べると建設に当たっては制限が多くなってきます。可能性がないものではないといった認識です。今回の業務の中では、検討する候補地として取り扱いたいとは考えているという現状です。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 私も以前には「大型遊具もあるし、広い市の土地が空いていますので、未来型児童館の設置場所としては玉丘史跡公園がいいのではないか」というふうに思っていたんですけれども、「健康福祉会館横の池を必要な分、埋め立てることができるのであれば、ある程度大型の子育て施設にできるし、周りにウォーキング、ジョギングコースなどを造れるのであれば、それは子どもだけでなく大人にとっても健康づくり等の有益な場所になるのではないか」というふうに思っているんですけれども、池を埋め立ててその土地を取得するというようなことは簡単にできるんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 未来型児童館を建設する際、加西市が所有している土地であれば用地取得に関する問題はないのですが、所有地でない場合は、地権者から土地の購入もしくは借地契約などが必要です。相手方がある話となりますので、地元や地権者の御理解や御協力が必要となってきます。 また、この池を埋め立てるという場合には、受益地を持っている池ですので、県の加古川流域土地改良事務所あるいは加古川西部土地改良区へため池の一部廃止届の提出が必要となってきます。その際には、ため池を埋めることによって減った貯水量の確保が求められることが考えられますので、用地取得以外の要素も存在するという認識でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 未来型児童館にどのような機能を持たせるかということなんですけれども、先ほども言いました幼児から高校生までの子どもたちがいろいろな活動ができるように、屋外、屋内の機能を考えるということだと思いますが、その範囲なんですけれども、今、総合教育センターでケアされております不登校児童生徒とか、あるいは障害のある児童生徒のケアまで含むということは、考慮すべきこととして考えておられるんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 未来型児童館は、子ども子育ての総合的な拠点施設と考えておりますので、議論の対象というふうに考えています。今回の作成業務において、未来型児童館の担うべき役割や機能を整理して、施設概要の検討を行う予定にしておりますので、不登校児童生徒のケアや障害のある児童生徒のケアなど、それらも含めた検討ということで進めてまいる考えでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) それと、一番最初に少し言われたんですけれども、今、業者さんが入って調査をして、ちゃんとした書類にまとめられるというふうなことなんですけれども、プレゼンテーションで決めるということなんですけれども、どのような部分の作業をしてもらうのか。改めてなんですけれども、ちょっと詳しく教えていただけますか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回の基本構想の策定に当たっては、価格のみではなく、豊富な経験と高い専門性を有する業者から提案された企画書を一定の基準で評価選定する公募型プロポーザルにより、選定をする予定でございます。 本業務では、昨年度まで庁内会議あるいは子ども・子育て会議などで協議してきた内容を整理するとともに、現在実施している子育て支援事業の実施状況や統計資料などから、子どもや子育て世帯を取り巻く現状と課題をしっかりと整理していきます。また、施設の設置場所の適地を選定するとともに、施設に求められる役割を整理し、未来型児童館に導入する機能や規模を取りまとめ、業務推進に向けてのスケジュール案を作成します。加えまして、子ども・子育て会議やワークショップなどの資料作成、意見整理、各種会議の運営支援などの業務を行っていただく予定としております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) これから構想を始めるというときに少し先走り過ぎているのかもしれませんが、決まってしまってから言っても仕方がありませんので、今の時点で私の考えを言わせていただこうと思って質問をさせていただきました。未来型児童館という名前は、ただの子育て施設を造るということではなくて、先進的な子育て施設を造る、そういう意気込みを表した名前だと思います。 健康福祉会館横の池を一部埋め立てて造るとしても、やはりそれはある程度大型の複合施設であるべきで、異年齢の大勢の子どもたちが交流し、その中には不登校の子どもがいたり、障害のある子どもがいたりする。また、三世代交流的な部分もあって、親世代も祖父母世代も一緒に遊んだり、健康づくりができるような児童館であってほしいと思います。 あるいは、玉丘史跡公園を想定すると、そこに博物館等の観光的な要素も入って、加西市以外の人たちも加西市のことを学びながら楽しめるような、そういう未来型児童館を造っていただきたいと思います。これは要望です。 次に、加西市の観光施策全般について伺います。この2年半、コロナ禍ということでなかなか観光振興ということは難しかったと思いますが、今はウィズコロナという形で徐々に元の生活に戻りつつあります。観光に関しても、国内での移動に関しては大分戻っているような気がしております。 また、加西市ではsoraかさいがオープンしましたので、soraかさいを中心とした観光戦略を練っていくべきときではないかと思います。まず、今のsoraかさいの状況ですが、1日にどれぐらいの人が訪れているのか、それと、質疑でもちょっと質問はありましたけれども、修学旅行生の状況はどうなのかというところを伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) soraかさいの状況でございますが、4月18日にオープンして以来、コロナ対策等により1時間おおむね100人で事前予約制により運営をしておりましたが、6月1日からは予約なしでお越しいただくようにしております。来場者数は、入館カウンター数で5月31日現在2万4,655人の方にお越しいただいております。1日当たりの来場者数は平日で平均約370名程度、休日は950名程度になっております。 次に、今年度の教育旅行の受入れについてでございますが、現時点で82校6,613名の予定でございます。令和3年度は52校4,113名でしたので、対前年度比160%となっております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) soraかさいに関しましては、先日オープンした建物だけではなくて、周辺の防空壕等も一体となって一つのミュージアムという形になっていると思います。そういうところでの修学旅行生の平和教育なんですが、実際にどういうふうな形で行われているのかを伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 修学旅行、それから平和学習などの教育旅行の対応は、今年度から加西市観光協会が対応しております。 学校により求められる内容が異なりますので、1校ずつ事前学習の有無や献花などのセレモニー、講話の有無、滞在可能時間などの詳細をヒアリングいたしまして、事前の下見では先生や旅行会社と打合せをしてコース選定等の調整を図っております。基本的なコースといたしましては、soraかさいで当時の歴史を学んでいただき、黙祷、献花等、各防空壕などのフィールドワークをしていただくコースが一般的で、所要時間については約2時間30分をベースに見学いただいております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 私もツアーで一度行ったことがあるんですけれども、地下司令室なんかは個人の土地にあって、いつでも入って見てもらうというわけにはいかないと思うんですが、そこの展示品だけでも一定期間、定期的にsoraかさいの建物内に移すというわけにはいかないんでしょうか。 また、機銃座及び機銃も、個人の田んぼのあぜを通っていくという感じだったと思います。今どういうふうになっているのか、確認はしていないんですけれども、これなどもsoraかさいの敷地内に移して大勢の人が見やすいように展示すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 地下指揮所跡防空壕は先駆的に一般公開しておりましたが、展示物は老朽化等により一部撤去しておりましたり、保存会の資料館のほうに移設した物もございます。今、展示物は何もございません。ただ、見学については可能としておりまして、ガイドを同伴していただいた上で、希望者もありますので見ていただいております。 また、機銃座跡についてでございますが奉天池の下の機銃座跡に設置しておりました機銃模型につきましては、現在フィールドミュージアムとして整備した東笠原町の機銃座跡への移転工事中でございまして、今月中には御自由に見学いただける状況になる予定でございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 多分皆さんが見たいというか、人気が出るものであろうと思います。 それと、soraかさいに展示してある紫電改、九七艦攻などはさすがの迫力なんですが、飲食スペース、それから物販スペースが相当に貧弱な感じがしております。これではお金を落としてくれと言っても、落としようがないように感じております。結局、地域活性化拠点施設とはいうものの、今調査しております道の駅と一体のものにしないと、soraかさいを中心とするにぎわいはつくれないのではないかというふうに思います。 今年度1,000万円の予算で道の駅の調査をされているんですが、現在の進捗状況について伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員のおっしゃるとおり、飲食物販スペースについては約140平方メートルと狭く十分ではありませんが、オープンからこれまでの間、一定の売上げは上がっておりまして、今後は地場産品を中心に地域商品の掘り起こしや開発を指定管理者と共に進めまして、充実を図ってまいりたいと考えております。また、自主事業等により、キャノピー広場を活用したマルシェ店などにより、にぎわいづくりも努めてまいりたいと考えております。 御指摘の道の駅構想につきましては、昨年度に基本構想策定業務を実施いたしました。候補地につきましては、選定基準に基づきまして3か所の比較検討をいたしまして、事業の実現可能性と周辺環境との調和の観点から鶉野飛行場周辺としております。 今年度はこの基本構想を基に、国の官民連携による地域活性化のための基盤整備推進支援事業を活用いたしまして、各種法的な手続や民間の参画意向などのサウンディングのほか、PPPやPFIの可能性調査、検討を行いまして、その結果を道の駅整備を推進する基本計画として取りまとめる予定でございます。現在、プロポーザルに向けて申請を受け付けておるところでございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) よく分かりました。 soraかさい、それから、玉丘史跡公園、県立フラワーセンターは、レンタサイクルがあれば簡単に回れる距離にあって、それぞれ大変魅力のあるところなんですが、この中で玉丘史跡公園については、公園の持つ魅力を今一つ発揮し切れていないように思います。 あまり立派なものでなくてもいいと思うんですが、博物館的なものがあって、古墳の由来が音声、映像等で分かるようになっていて、こども狂言のビデオなども見ることができる。また、出土品などが映像や写真で見ることができれば、相当魅力が増して観光的な値打ちが上がるのではないかというふうに思います。 また、市内の小学生などが学年単位で来て遊具で遊ぶだけでなく、加西市が大昔から都と交流があり、有力豪族が存在し美しいお姫様もいた。そういう物語を知ることによって、加西市が昔から豊かで発展したところであったというシビックプライドを醸成することもできると思います。 玉丘史跡公園の魅力を引き出すことについては、どのようなことをお考えでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 玉丘史跡公園の魅力ということでございますが、名前のとおり史跡公園ということで、教育委員会としましては、令和2年12月に策定をしております加西市文化財保存活用地域計画において、10か年計画ということで歴史文化遺産の保存活用の方針を定めております。具体的な取組もその中でお示しをしています。 計画の中では、歴史文化遺産の保存活用を通じ、歴史文化を生かしたまちづくりを優先的、重点的に推進する区域ということで3地区設定をし、それぞれに保存活用の方針を定めています。その3地区の一つにご質問の玉丘史跡公園を含む玉丘地区を設定しています。 この玉丘地区の具体的な計画ということで、遺跡地図のデジタル化、講座、まち歩き、ものづくり体験の開催、景観性向上のための樹木の伐採、見学ルートの整備、消滅した古墳も含めた玉丘古墳群のマップ作成、ARやVR、映像などを活用し来訪者が楽しみながら学べるようなアプリの作成の推進などを掲げています。これらの計画を進めていくことで玉丘史跡公園の魅力アップや発信に努め、来訪者の増加につなげていきたいと考えています。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 分かりました。 soraかさいの周辺だけではなくて、北条の市街地にも五百羅漢、北条のまちや赤穂浪士関連、後藤又兵衛関連、さらには、福崎町出身の柳田國男も一時、北条に居住していた等、数多くの歴史的ストーリーがあります。 soraかさいに来られた観光客をどのようにして北条の市街地に誘導するのか。また、そこでどのように観光、飲食、宿泊、あるいは買物等を楽しんでもらうのか。北条の市街地を絡めた観光戦略について、質疑でも多少そういう質問がありましたけれども、改めて伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 質疑の中でも申し上げましたが、当市の観光行政の課題は点の観光地を線で結び、さらには、面とすることであると考えております。議員御指摘のように、観光資源が数ある北条市街地への誘導も重要であると考えております。 今議会に上程中の3号補正予算にて審議をいただいております劇場型周遊観光事業も、今後の観光戦略として位置づけ、ストーリー性のある観光商品として、soraかさいから北条鉄道を使って北条の宿までを周遊する看板商品の開発を進めたいと考えております。また、同じルートを健康志向の観点からゆっくりと自転車で周遊するポタリングツアーというものも、検討をしております。 以上のような商品を含めまして、他の市内の観光地も周遊いただけるような戦略を練ってまいります。よろしくお願いします。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 先日、姫路城の薪能でも、加西市こども狂言塾の子どもたちが出演していました。私はYouTubeで見たんですけれどもすばらしい出来で、演じている子どもたちはもちろん年々変わるんですが、発声や所作等は年々レベルが上がっているように思います。私の姫路の知り合いも、たまたまいい席を取ろうと思って早めに行ったら、こども狂言を上演していたということなんですけれども、あまりのすばらしさに涙が出たというふうに言っていました。 子どもたちですから無理はさせられませんが、野村萬斎さんの指導を受けている大変レベルの高い子ども狂言集団が加西市にあるということを周辺の市町にも知ってもらって、いろいろなところから子どもたちが加西市こども狂言塾に入ってくるという状況になればいいなと思うんですが、こども狂言塾のこれからについてはどのようなことをお考えでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) こども狂言塾生についてお褒めいただき、どうもありがとうございます。こども狂言塾の今後の活動といたしまして、3つの点で強化を図りたいと考えております。 1点目は、市外への活動PRと披露機会を増やすため、子ども芸能を実現している市町との連携を開拓してまいります。この取組みの一つが姫路薪能への出演であり、5月20日の実現に結びつきました。 2点目といたしましては、姫路市を初め現在、塾生がいるエリアと並行して旧賀茂郡--小野市・加東市でございますが、旧賀茂郡への募集強化を計画しております。その際には、NHK神戸放送局に放送していただいた、こども狂言塾生のドキュメンタリーなども活用しながら、他市の学校へのPRを積極的に実施していきたいと考えております。 3点目といたしましては、狂言を学ぶだけでなく,子どもたちに加西の歴史文化に触れる機会を増やしてまいりたいと考えております。具体的には、玉丘史跡公園の見学、勾玉づくり体験などを考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 私たちは加西市の者ですから、このこども狂言を見て、ああすごいなって思うんですけれども、いろんなところに行かれて、こども狂言塾の子どもたちの演技といいますか、そういう評価はどうなんでしょう。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 確かに先ほど中右議員がおっしゃったように、いい評価を頂いていまして、加西能については毎回アンケートを取っておるんですけれども、その中でもこども狂言塾生の演技に非常に感動したというような御評価を多く頂いております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 分かりました。加西の誇りだと思います。 気球なんですけれども、加西市は大変上空の気流が安定していて、気球を飛行させるのに絶好の場所と言われています。ふるさと納税の返礼品にも使われていますが、気球も加西市にとっては大変魅力のある観光資源だと思います。 各小学校でも、今年度から気球を使った授業をするということも聞いていますが、今どのような形で気球が加西市の観光振興等に役立てられているかということと、今後、気球を使ってどのような形で加西市の魅力を発信していこうとされているのかを伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 気球につきましては、今御紹介いただきましたが、市内小学校で気球教室、アクティブバルーンスクールを開催しております。また、気球を使った魅力発信ということで、市内での気球の係留であるとか、クリスマスのハッピーバルーンクリスマス等、市内での認知度もようやく高まってきたものと考えております。 市外県外のプロモーションもコロナ禍で中止が続きましたが、今年度は市外、県外で実施されるイベントに積極的に参加し、気球の飛ぶまちのアピールを実施いたします。特に、県内での認知を高めていきたいと考えております。また、県外では国内最大のホンダグランプリにエントリーをする予定としておりまして、11月初旬に開催される佐賀大会に向け調整をしております。 さらに、国内で気球を活用した自治体との連携を図り、今後の事業発展を計画していきたいとも、もくろんでおります。加西市を観光で訪れる方向けには、令和3年度に実施した宿泊に導く持続自走型観光コンテンツ造成事業で、気球を活用したコンテンツを開発いたしました。ふるさと納税の返礼品と合わせて定期的な開催をしていく方向で計画を進めてまいります。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) これはふるさと創造の範囲外かもしれませんけれども、今、ふるさと納税の返礼品で気球に乗るというようなことが使われているんですけれども、気球って物すごく微妙なもので、少し風が強ければ上がらないし、雨が降ったら当然上がらないということなんで、どんなふうにされるのかなと思うんですけれども、そこらのとこもちょっと教えていただけませんか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) ちょっと具体のところまで私は細かく存じておりませんでして、ただ、気候によってということだとは思いますので、その辺りは調整が非常に難しいものかなと考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 最後に、北条高校活性化について伺います。北条高校活性化協議会の活動も、コロナ禍によって以前のような形ではできていないと思います。まず、令和3年度の北条高校活性化協議会の活動について伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けまして、令和3年度は大幅な制限を受けながらの協議会活動となりました。 北条高校アフタースクールゼミ事業につきましては、対面での講義ができないということで、新たにオンライン利用による講義を試行的に実施しております。国際交流事業につきましても、現地の交流ができないということで、オンライン交流で活用するための北条高校オリジナルかるたの作成等を行っております。また、通学バス事業については、年間を通して実施できたのですが、バス乗車券の購入の利便性を図りましたので、利用者の増大が図られ、一昨年の1,744名から3,192名に拡大をいたしております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) アフタースクールゼミについてなんですけれども、スタートした当時は画期的な試みとして大変話題になりました。 委託していた河合塾さんも、手を替え品を替えして、北条高校に合ったゼミにするよう努力をしていただいたんですけれども、ゼミの開始時間が部活動後の遅い時間であったということも災いしたと思うんですけれども、全体としてそれほどの成果が得られず、どんどん受講生も減っていったという状況であったと思います。後から始まった基礎コースは生徒が自分で勉強してわからないところを、兵教大の大学院生等に聞くという形で、こちらの方は気楽に勉強できる感じで教えてもらえる科目も多くて,出席者も多かったと記憶しております。 最近はウィズコロナが浸透してきて、だんだん通常の活動ができるようになってきているんですけれども、今年度のアフタースクールゼミはどのような形で実施されるのか伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 北条高校アフタースクール授業の受験コースにつきましては、コロナ禍のため予備校等の講師による対面での開催が困難なことから、今年度につきましては、株式会社リクルートのスタディサプリを高校へ導入し、生徒1人1人の学力に応じた講義動画1.5万本以上、教科18科目をいつでもどこでも好きなだけ視聴、学習できる環境を整備いたしております。 これは高校と相談の上、決定したものですが、全校生徒が受講でき、到達テストを習熟指導や受験指導に活用できるため、高校としても非常に有益であると判断したものでございます。県内でも学校全体で導入している高校が66校と非常に評価が高く、学校全体で導入することにより単価が安くなることも、決定した理由の一つでございます。生徒や保護者からも良い反応を頂いております。 基礎コースにつきましても、コロナ禍により令和2年度から対面の開催ができておりませんが、卒業生からの評判も高く、PTAからも早期の対面授業再開を望む声が寄せられております。また、基礎コースの大きな目的の一つが生徒の学習習慣の定着であることを踏まえまして、また、昨今の新型コロナウイルス感染状況も一定落ち着いてきたことから、7月からは対面授業を再開できるよう、現在、学生講師の派遣元となる兵庫教育大学と北条高校との調整を進めているところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) それから、先ほど少し触れられた国際交流事業なんですけれども、この事業もコロナ禍では、なかなか従来のような行ったり来たりの交流はできなかったと思います。できるとすれば、せいぜいオンラインで交流する程度かとは思いますが、やはりこれはアフタースクールゼミと並んで活性協の有力な事業の一つであると思いますので、何らかの形でできればパワーアップして実施してほしいと思いますが、今後どのようなことをお考えでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 国際交流事業につきましては、県教委のほうから今年度もちょっと難しいというふうに言われておりまして、現地での交流は今年度は無理だと考えております。このような状況下において、先ほど少し申し上げました北高カルタと、ヘッドセットを昨年購入したんですけれども、それを活用しましてオーストラリアのスワンクリスチャンカレッジとのオンラインによる交流を行うよう、現在調整をされておるところであります。 一方、北条高校では様々な探究活動を実施しておりますので、今年度からは探究活動に資するような国内交流事業も実施をしてまいりたいと考えております。今年度につきましては、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会の連携を活用しまして、うずらの班で探究活動を行っている生徒の鹿児島県鹿屋市への戦跡視察や地元ガイド等の交流を目的とした活動を助成することにより、探究活動のさらなる深化を図っていきたいと考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 活性協が北条高校を支援し始めてから結構長くなっているんですけども、その成果と言えるものがあれば教えていただけますでしょうか。 新聞では、北条高校生がいろんな活動をして社会に貢献していることが伝えられています。それは大変大事なことで、ますますきちんとした意識の高い高校にしていっていただきたいと思います。 一方で、やはり高校の値打ちは学力レベルといいますか、具体的に言うと、難関大学に何人ぐらい合格したかということで評価されるところが大きいと思います。学力、進学のレベルが上がってくると、志望者も増えて、クラスも自然に増えると思うんですが、特に北条高校の学力レベル、要するに進学状況はよくなってきているのかどうかというところをお聞きします。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 北条高校では、様々な地域でのボランティア活動や地域に根差した探究活動による地域貢献は、御案内のとおりですけれども、進学実績としても国公立大学及び、いわゆる難関私大と言われる関関同立への合格者数というところで少し発表させていただきますけれども、令和2年度は29名でございましたが、令和3年度は35名ということでございます。 御承知のとおり、令和3年度卒業生から4クラスが3クラスに減少しておりますので、合格率に換算いたしますと、令和3年度は約29%で、令和2年度の18%から大きく向上をしておるというふうに考えております。この結果は、クラス数が減っても学校としての活力は低下しておらず、生徒を初め保護者や先生方の日々の努力、また、北条高校活性化協議会の支援もお役に立てているというところかなと考えております。 また、学力がさらに向上していくように引き続き支援してまいりたいと考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 北条高校活性化協議会として、毎年県に陳情に行かれていると思うんですけれども、一クラス増ということを陳情されているということを聞くんですけれども、今、普通科クラスが定員割れしている状況ではなかなか実現は難しいと思いますし、無理やりクラスを増やしても北条高校にとってはあまりいいことではないと思います。 まずは北条高校を選ばれる高校にしていくことが必要ではないかと思います。今後も毎年県へ陳情に行かれると思いますが、今後どのようなことをメインに陳情されるのか伺います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 北条高校活性化協議会としましては、平成27年度から兵庫県教育委員会に対する陳情活動を行っておりますが、これまで一貫して4クラス維持、または、3クラスに減らされてからは4クラスへの回復ということで陳情をしております。 今後も4クラスへの回復ということでお願いをしていきたいと思いますが、4クラスへの回復をお願いする理由としましては、市内の中学校の卒業生の3割から4割程度しか、地元の北条高校へ通うことができないという定員になっておりますし、公共交通機関の利便性が十分とは言えない加西市におきまして、市外への長距離通学により、保護者や生徒に経済的負担や時間の負担を強いる現状を改善すべきだということと、あと、教員数や部活動への影響も勘案してのものでございます。 以上を踏まえまして、今後も4クラスへの回復ということで陳情してまいりたいと考えております。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 分かりました。 先日、神戸新聞に高校の再編のことが書いてありましたが、今後の県の高校再編計画について、分かる範囲で教えていただけますでしょうか。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 兵庫県教育委員会が3月17日に発表いたしました県立高等学校教育改革第三次実施計画につきましては、普通科の望ましい規模を1学年6学級から8学級とする考え方に基づきまして、令和7年及び令和10年の2回で県立高校の発展的統合を実施するというものでございます。 令和7年の統合におきましては、北播磨地域で3校が1校に統合されるという形で発表をされておりまして、具体的にどの3校がどういう形で1校になるのかという公表は6月頃ということですので、もう少しすれば発表されるのかもしれませんが、まだ発表はされておりません。 いずれにいたしましても、高校の活性化が地域の活性化に直結するものと考えておりますので、地域の高校を支援してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 来年は北条高校創立100周年を迎えます。同窓会等でも様々な行事、事業が予定されておるんですけれども、活性協としてこの大きな節目の年に何か事業等を考えられているんでしょうか。また、今までお聞きしてきたこと以外に、北条高校の活性化に向けてこんなことを考えている、検討しているということがあれば、ぜひお聞かせください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 高校100周年に当たりまして、活性化協議会として事業を実施する予定は現時点ではございませんが、北条高校PTAや同窓会も活性協の構成団体となっておりますので、情報を共有し、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 御承知のとおり、生徒数は減少しているにもかかわらず、北条高校生はいろいろな活動や学校生活を通しまして、北条高校を活気ある高校にしてくれております。このような状況や取組をしっかりと中学生や保護者に伝えていくことが、北条高校が選ばれる高校になるためには重要であると考えておりまして、今後は媒体の選択も含めた積極的なPR活動の支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 中右議員。
◆8番(中右憲利君) 今、加西市は人口増に向けて、子育て施策を中心に思い切った施策を展開しています。子育て施策の一環として、市内に中学生が行きたいと思う、また、親も子どもに行かせたいと思うような高校があるということは、加西市の活性化にとって大変重要なことであると思います。 そのために北条高校活性化協議会がつくられてアフタースクールゼミ等の思い切ったことをして、少しずつレベルも上がっているということです。もう少しで離陸するという状況だと思いますので、ぜひ加西市が長く強く力を注ぎ続けて、北条高校を市内外の中学生から選ばれる高校にしてほしいと思います。これは要望です。 以上で、私の一般質問を終わります。
○議長(原田久夫君) 8番中右議員の一般質問が終わりました。 休憩を取りたいと思います。開会は15時15分といたします。 14時55分 休憩 15時15分 再開
○議長(原田久夫君) それでは、休憩を解きまして一般質問を続けます。5番深田議員。
◆5番(深田照明君) 21政会の深田照明です。本日の一般質問は大きく2項目をお聞きしたいと思います。 まず1つ目は、5月14日に開催されたサステイナブルビジネスグランプリについての質問です。まず、このビジネスグランプリ開催の目的と意義を改めてお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 加西市サステイナブルビジネスグランプリ2022は、加西市初の起業家を増やし、若者が暮らす活気ある地域にすることを目的に企画され、加西市の地域資源や地域特性を生かし、地域活性化に貢献できるビジネスプランの募集を行い、去る5月14日にアスもにおいてグランプリを開催しております。 このコンテストはただ順位を競うものではなく、本気で起業を目指しアイデアを持っている若者に対し起業支援を行うことにより、起業を目指す若者を新たに呼び込み、潜在的な起業家の掘り起こしや育成、起業機運を醸成し、起業を通じて地域を盛り上げていくことやコンテストを通じて起業家同士の情報交換や人的ネットワークの形成を支援し、加西市の起業支援に関する取組を知っていただくと共に、地域愛を育て、地域課題の解決を図ることを目的としております。 このコンテストは本年2月末まで募集を行い、3月から3回にわたり起業新事業のための起業スクールを受講いただき、ビジネスプランのブラッシュアップを行っていただいた後、5月14日にグランプリを開催したものでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 続いて、ビジネスグランプリに応募された方の属性をお聞きしたいと思います。一次審査応募者と最終審査に選ばれた方の人数は何名で、居住地として加西市在住の方が多かったのか、他市からの応募者が多かったのかなど、各々の人数と居住地の分布を教えてください。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 2月の募集時には28名の方から御応募があり、その方々の居住地は加西市の方が14名、兵庫県内の方が10名、県外の方が4名となっております。その中から一次選考で20名の起業スクール生にしぼり、最終グランプリには10名の方にビジネスプランの発表をいただいております。 その10名の方々の居住地は市内が4名、兵庫県内が4名、県外が2名という内訳で、市外の6名のうち3名の方が移住希望者ということになっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 市内の方が割と少ないという印象を受けたんですけど、実際関係人口を増やすという意味ではいいと思います。 続いて、最終審査は10名の方の発表があったと思いますが、審査で優勝、準優勝、スタートアップ賞など各種の賞を決められていましたが、優勝、準優勝の方の発表内容とその賞に選ばれた審査ポイントが分かれば教えてください。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 5月14日のアスもにて行われた最終グランプリには、10名の方から発表いただき、最優秀賞、優秀賞、地元起業スタートアップ賞、移住スタートアップ賞を決定いたしております。 新聞報道にもございましたので、御存じかと思いますが、最優秀賞を獲得されましたのは株式会社みたてさんで、この方は昨年から市内酒蔵の富久錦、山田錦を生産する上万願寺町の元源と共同で加西市内で育てた山田錦を使い、地元酒蔵で純米大吟醸を仕上げるまでの工程を紹介し、朔と名付けられたこだわりのお酒をとおして購入者と地域を繋げるツアー体験や動画配信を企画されております。 今回、新ビジネスとして外国人向けの日本旅行を手がけた経験から、現在はコロナ禍の影響でインバウンド市場は縮小しておりますが、今朝の報道にもあったようにインバウンド再開によって、依然訪日意欲は衰えておらず、それから昨今の円安の情勢でまだ日本を訪れたいという方はたくさんいるようでございます。そういったニーズ回復に備えて、日本人向け体験プログラムをベースに欧米豪のミドル富裕層向けの体験型ツアーを企画し、山田錦で外貨を稼ぐインバウンド再開に備えたコンテンツ、データベース事業として提案をいただいております。 優秀賞には株式会社北條の加西市を中心に播州のものづくりに関する商品をECサイトで展開し、単にものを売るだけではなく、地域の文化に触れて知った上で購入につなげる取組を播州百貨店から始まる新たな物語として提案いただいております。 そのほかには、加西市のものづくりを支える製造業をつなぐウェブサイトの開設やLINEを使った家の壁を塞ぐなどのちょっとした住宅修繕と職人養成をセットとして展開するサービスなどが受賞をされております。これらの発表につきましては、皆さん加西市の地域特性でありますとか、そういったものを考えていただき、加西市を盛り上げる良い提案であったというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 最優秀の方は、山田錦を使ったお酒の販路拡大、そしてそれは加西市の農業政策につながると思いました。また、優秀の方は加西市の新たな商品開発と地域の価値の高さの気づきなど、商工振興に役立つ内容と思います。また、その他の発表も今後の事業展開に生かせる内容が多かったと思いました。そこで、このビジネスグランプリ参加者の新たなビジネス構築の思いや視点を今後の加西市の施策や事業に生かしていくべきと思いますが、その方向性をお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 今回の起業スクールを通じて練り上げられたビジネスプランは、産業分野のみならず、関係人口、観光、福祉、医療、農業、空き家などの多岐にわたっており、どれも加西市をよくしていこうという思いのこもったすばらしい提案でございました。どれも地域活性化に寄与するものであり、今後の受講生の活躍が期待されるところでございます。 また、これまでは起業家がそれぞれの分野で活躍をされておりましたが、現在においては産業分野の垣根を超えて、新たな価値を生み出すビジネス手法が主流となりつつあります。このような中で、起業家同士の繋がりやコラボレーション、情報共有や協働は時代の流れとして欠かせないものとなっております。起業家それぞれの活躍のみならず、起業家同士が手を組むことで、さらに地域の活性化に寄与していただけるものと考えております。 また、事業者が行政と協働することで、新たな視点で新たな取組が生まれるものと考えておりますので、市役所内でも情報共有を図り、各課における今後の施策、市政の推進に生かしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) ぜひこの発表の内容を取り込んでいただいて、すばらしい加西市をつくっていただきたいと思います。 続いて、2つ目の歴史文化財の保存と活用についての質問に移ります。加西市には古墳時代はもとより、それ以前から今まで長い歴史があり、人々の生活の中で支えられてきた貴重な文化財がたくさんあります。その歴史的文化財の保存と活用は、加西市の未来を考える上でもとても重要であると思っています。そこで、平成30年3月に作成された加西市歴史文化基本構想を始め、その後の文化財を保存活用している取組について、内容と状況の推移など基本的な考え方をお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 加西市の歴史文化財保存に関する基本方針は、文化財の保護に関する条例にのっとって市の文化財を保存し、その活用を図っていくことを基本としております。御指摘のとおり、平成30年3月には加西市歴史文化基本構想を策定しています。この基本構想は、歴史文化遺産の保存活用に関する長期的な方向性を定めたマスタープランでございます。 その後の推移としまして、同年6月の文化財保護法改正により、歴史文化遺産の保存と活用を目的とした文化財保存活用地域計画、こういった制度が確立されたことを受け、令和2年12月に加西市文化財保存活用地域計画を策定しております。この地域計画は、人々のくらしの中で大切に受け継がれてきた地域の宝である加西市の歴史文化遺産を継承していくための具体的な事業を計画するアクションプランの役割を担っております。 行政だけでなく、市民の皆さんや地域の団体が協働して、それぞれの立場で楽しめる範囲で歴史文化遺産と関わっていただけるよう楽しみながら生かす。そして、加西市の歴史文化遺産を生かしたまちづくりと地域の活性化を推進することを目的として計画をしております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 続いて、文化財調査数の推移についてお聞きしたいと思います。近年江戸末期や昭和初期に建てられた旧家の後継者がなく、空き家になる事例が増えてきています。他市に住んでおられる親族の方が旧家を整理に来られて古文書や民具が多く残っていて、廃棄するのは忍びないと加西市に寄贈されたり、調査を依頼されたというお話を聞くことがあります。また、最近の産業団地開発など建設事業に伴う埋蔵文化財の調査件数も増加していると聞いています。実際、近年の文化財調査依頼や市民からの寄贈などは増加傾向にあるのかお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 文化財調査数の推移ということで、令和2年12月策定の先ほど申し上げました文化財保存活用地域計画の中で取りまとめをしております。ここで把握された遺産数は10万1,578件というふうにまとめております。また、ここ3年の埋蔵文化財の発掘調査の調査数の推移ですが、埋蔵文化財の発掘調査数の件数については、元年度には確認調査を6件、本発掘調査を1件、立会調査は0件でした。令和2年は確認調査を6件、本発掘調査を1件、立会調査を2件。そして、令和3年度は確認調査4件、本発掘調査1件、立会調査3件となっております。 次に、歴史資料の調査数の推移ですが、歴史資料とは主に古文書を指しておりますが、令和元年度は個人古文書関係は0件でしたが、令和2年度には110件、令和3年度には2,950件と大きく増加をしているという現状にございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 埋蔵文化財のほうは余り変化がないようですが、古文書類は非常に増えているという確認ができました。実際、依頼される市民の声も含めて、その主な理由をちょっと聞きたいと思います。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) その理由というのは推察の域を出ないんですが、この増加の主な理由ということでは、市内の家終いをお考えになられる方が増えておる。それが要因で古文書の調査の依頼がまいっておったり、民具の寄贈の申し出が増えてきていると、こういった状況かと推察をしております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) それで、続いて文化財の調査依頼、古文書が増えているということで、文化財は貴重であればあるほど質の確認や活用は専門的な学芸員的な職員が担うべきと思いますが、現状埋蔵文化財や古文書解読などを専門的にされる職員は充足しているとお考えですか。お聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 文化財の保存活用する専門職員の配置体制ということで、生涯学習課の市史文化財係には正規職員で学芸員を2名、会計年度職員で学芸員の文化財専門員が1名、文化財調査補助員が1名、資料整理員が1名、遺物整理作業員が1名という体制になっております。業務は増加傾向ということにありますので、人員については現在配置された人員をもって最大限の業務の処理に努めておるという状況でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 先ほど何とかやられているという答弁だったと思います。実際、専門的な学芸員2名、会計年度職員という方は短時間で働いておられて、実際古文書担当の方と思うんですけど、やっぱり足りないと思いますので、今後専門職員の採用はどう進めていかれるのかをちょっと改めてお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 専門職員の確保は、職員の育成と共に計画的に行っていく必要がありますが、産業団地の発掘調査業務や古文書の調査など、当面は増加傾向があります。人事担当とは任用形態も含めた協議を行いながら、適切な人員の確保に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 続いて、現状の文化財保管場所についてお聞きしたいと思います。今貴重な文化財は主に埋蔵文化財整理室に保管されていると聞いていますが、建物の老朽化が進み雨漏りもすることがあると聞いています。また、最近の文化財の調査依頼数の増加で保管スペースが手狭になっていて、そして特に貴重なものは温度、湿度管理ができる保存室が必要となっていますが、現在の整理室の建物の老朽化対策、保管スペースの確保、温度、湿度管理など、貴重な文化財の管理体制はどうなっているのかをお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 文化財の保管については、旧図書館のほか、旧本庁舎など市の施設を活用して保管しております。旧図書館は昭和55年築の建物であるため、老朽化に伴う修繕対応は年々増えてきているのが現状です。文化財の保管庫としての設備についても、そもそも備わってはいません。ただ、こういった現状の中で雨漏り等の施設修繕を行いながら、可能な範囲で保存環境を保持していくということで努力をしておるところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) やっぱり貴重なものですので、しっかりと保存管理はお願いいたしたいと思います。 続いて、埋蔵文化財整理室の展示についてお聞きいたします。現在、整理室の入口近くに小さな展示コーナーがあって、玉丘古墳の石棺や土器などが展示されています。その説明パネルもありますが、実際スペースはとても狭い感じです。 それで説明内容も長らく、2年ほど前行ってからこの前見たんですけど、全く更新されてないように思いました。あくまで名前的に埋蔵文化財整理室ということで展示場ではないと思うんですけど、文化財を整理する場所で資料の展示は二の次なのか、現状の文化財の展示についてのお考えをお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 埋蔵文化財整理室で行っている展示については、現状で十分とは考えてはおりませんが、既存施設を有効に活用する中で展示の充実には努めてまいりたいと考えます。施設のスペースに合わせ播磨国風土記に記される貴重な所蔵品である玉丘古墳の長持型石棺を始めとした出土遺物を常設展示ということで見学していただけるようにし、それ以外のものについてはテーマを決めて展示する企画展示を行っております。限られたスペースではありますが、今後はさらにスペースを有効に活用して企画に工夫を加えて、できるだけ多くの皆さんに御覧いただけるよう努めてまいりたいと考えています。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 展示も頑張っていただくということですが、実際貴重な文化財を守っていくためというか、市民への啓発というか、こういう文化財があるということは、やっぱり展示は大きな意味を持っていますので、しっかりと展示運営も考えていただきたいと思います。 そこで、将来的な話ですが歴史文化財資料館の建設計画についてお聞きしたいと思います。平成19年玉丘史跡公園に資料館を建設してほしいと市民の方から1億円の寄附があり、建設を考えられた時期があったそうですが、結局財政難から凍結になって今になっています。加西市の優れた文化財を展示し、調査する資料館はぜひとも必要だと思いますが、将来的にこの歴史文化財資料館の建設構想は今どういう状況にあるのかをお聞きします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 歴史文化資料館の建設についてですが、現状では特に進展はございません。市内で発掘された埋蔵文化財や歴史資料などは、埋蔵文化財整理室の展示コーナーでの活用にとどまっています。教育委員会としては、歴史文化資料館の建設は実現を目指していきたいという考えではございます。 しかしながら、一方では未来型児童館の基本構想を推し進めていることや未来の学校構想検討委員会で審議中ですが、新設統合中学校の建設案を持っていることなど、大規模事業を進めている状況にあります。現時点では財政的見通しや人員確保などの諸条件を含めて、資料館の建設には総合的な検討が必要な現状にあるという認識でございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 私も資料館の建設は費用的にも人員的にも大変と思ってますので、しばらくは無理と考えています。しかし、将来的には加西市の文化的レベルの高さを内外に示す立派な資料館を新しく建設するのを夢として持ち続けたいと思っています。 先ほどありましたけど、学校統廃合の流れの中でどうしていかれるか、今実際空き部屋も増えてきていますので、老朽化対策として一時的に資料を移転されたりとあると思うんですけど、それとあと資料をデジタル化して、デジタルバーチャル歴史文化資料館などの活用もされているところもありますので、実際学校の公共施設を利用した埋蔵文化財整理室の移転拡充とバーチャル資料館の開設についての今のお考えを改めてお聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 歴史文化資料館建設の代替案としての御提案をいただいたものと受け止めています。さきに述べました文化財保存活用地域計画では、歴史文化遺産の保存活用の術として、ARやVR、映像などを活用したアプリの作成なども掲げております。1つの手法として有益なものと考えます。 また、他方では埋蔵文化財整理室である旧図書館の老朽化対策や発掘物や歴史資料の保管庫の確保などの課題も抱えてございます。未来型児童館の構想も含めて、これらの施設整備を行う、その事業を開始するタイミングは歴史文化資料館の実現に向けた1つの機会とも言えます。施設の設置趣旨やコンセプト等を鑑みながら、複合施設としての検討も進めてまいりたいと考えています。 以上です。
○議長(原田久夫君) 深田議員。
◆5番(深田照明君) 市として貴重な文化財を守り、後世に伝え継ぐ思いは十分理解できました。今後も法華山一条寺などの神社仏閣、五百羅漢などの石塔文化、そして国の登録文化財である水田家、高井家住宅などの旧家など、埋蔵文化財や古文書以外にも貴重な文化財がたくさんある加西市のよいところを生かした観光開発の活発化と市民との協働により、貴重な文化財の保護に努めていただくことをお願いして、質問を終わります。 以上です。
○議長(原田久夫君) 5番深田議員の一般質問が終わりました。 続いて、1番北川議員の質問を行います。
◆1番(北川克則君) =登壇=1番北川、令和新風加西です。発言通告に従って質問させていただきます。少し眠い時間になってきましたが、張り切っていきたいと思います。 公共交通についての質問をさせていただきます。午前中の質疑のほうにもありましたようにまず1つ目ですけれども、地域主体型交通の導入検討状況についてっていうことで、現在予算が上がってきてます富田地区の状況は聞けましたので、以前質問したときに賀茂地区とかもそういう声があるんだということを聞きましたが、その後の進捗というのがありましたら教えてください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 賀茂地区につきましては、令和3年10月に住民アンケートを実施されておりまして、その後ふるさと創造会議が中心となりまして、導入に向けた検討を行っておられますが、まだ具体の案が出てくるところまでは来ておりません。あと、九会地区につきましては、市内の先行事例を含めた地域主体型交通についての勉強会を近日中に実施されるとお伺いをしております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。次の質問に移りますけど、地域主体型交通のニーズについてっていうところでは、具体的にアンケートを取られていると思いますので、アンケート調査、質疑でもありましたように何名ぐらい困られている方が、質問は移動に困られている方はっていう質問でしたね。その方が何名ぐらいいらっしゃるのかと、それから年齢層と利用する行先っていうところで結構ですので、抜粋して賀茂地区とそれから富田地区をお願いしたいんですが。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) まず、住民アンケートについては先ほど議員のほうからもおっしゃっていただいたんですけれども、これまで宇仁、日吉、富田、賀茂地区の4地区で実施をされております。それぞれ結果といいますか、出ておりますので御紹介をしたいと思います。大体各地区それぞれ差はあるんですけれども、移動に困っておられる方の割合については5%から10%ということで、それぞれの地区の5%から10%の人口の方がやはり移動にお困りになっている状況がございます。 どこに行きたいけど行けなくて困っているかというところで、これも地区によって若干のばらつきはありますけれども、富田地区で申しますと病院へ行きたいという方が47.9%、賀茂地区では同じく病院に行きたいという方が49.8%。買物に行きたいけど、なかなか行けなくて困っているという方が富田地区では37.3%、賀茂地区では33.3%ということで、地区によって若干のばらつきはありますけれども、大体病院へ行きたいという方と、それから買物に行きたいという方が7割から8割を占めると。 だから、行きたい先は病院と買物というところです。病院のほうが多くなっております。それ以外の施設については、例えば散髪というか、カットであったりとか、あと金融機関であったりとかいうことで、いろいろ様々ではございますが、そういう状況でございます。 あと、加えてお示ししますと午前中の質疑の中でも申し上げましたが、この地域主体型交通として検討するに値するかどうかというところで、世帯当たりの需要回数については富田地区が15.5回という数値、賀茂地区については12.3回という数値になっております。およそ利用頻度についても少しお示ししますと、週3回以上行きたいというような方が21%、それから週1回から2回行きたいという方が6割というような状況でございます。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。総称しましたらおおよそですけども、病院がナンバーワンで買物がナンバーツーですけど、総合的に約8割の方が日吉のアンケートも同じくその数字が出ておりました。利用者としては70代、80代が最も多いといいますか、今現在日吉では70代、80代の方が乗られている現状ですので、やはりその需要は変わらないということで、一言で言えば高齢者の通院と買物ですね。これに集約されると思っております。 この現状も踏まえて、これからいろんな工夫も必要だと思うんですが、ちょっとお尋ねしたいんですけど、それぞれ検討されている地域には病院と言いますか、市民病院だけじゃなくていろんな地域医療とかもありますので、それがあるところとないところとか、買物できるところできないところがあると思いますので、その辺の現状とかも今検討されているんでしょうか。回答じゃなくてもそういう検討されているんでしたらいいんですけれども、今走ってる宇仁地区も日吉地区もその辺のクリアがなかなか難しくて、地区外に出させていただいているっていう現状ですので、お教えください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 直近で検討されておる富田地区については、病院というところは基本なかったと思います。買物で需要のあるのは山下町の荒木商店さんもあるんですけども、それ以外はやっぱり中心部のアスティアとか、イオンとかいうようなところへの移動需要が多かったということになります。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。運輸局が決められました空白地有償運送っていうルールの中の特例を使わせていただけるので、特別なルールのもとですので、条件下はあるというものの、地域で全部網羅出来ないところもあるんだなっていうのも走り始めて少し感じておりますので、その辺も今後の課題でしょうけども、次の質問に移らせていただきますが、今後5年の計画を策定する年になっておりまして、加西市公共交通計画策定についてお聞きさせていただきます。 本年度中に作るっていう形ですけども、現在の進捗、令和3年度に実施されたアンケート調査の現状の抜粋した所見やら課題等がありましたら、お教え願いたいです。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 地域公共交通計画の策定に当たっての令和3年度のアンケート結果の中身ということでございます。令和3年度に実施いたしましたのは、コミバス等の利用者を対象にしてアンケートを取っておりまして、ねっぴ~号、はっぴーバス、宇仁ふれあいバスの利用者様122名にアンケート調査を実施しております。 移動目的につきましては、ねっぴ~号のフラワーセンター線においては、通勤利用が多くなっておるんですけれども、いずれの路線におきましても、買物と通院ということが最も多くなっております。コミバス利用における問題点については、ねっぴ~号のフラワーセンター線において便数が少ないという回答が多いものの、その他全ての路線では利用していただいている方からは特に問題はないという回答をいただいております。 また、ねっぴ~号、はっぴーバス、宇仁ふれあいバスの交通結節点である中富口バス停を中心とした流動が多くなっていることから、地域公共交通計画におきましては、結節点の整備等により市内連携軸と地域内交通の相互連携の充実を図る必要があると考えておりまして、これも今後の計画の1つに挙げていきたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) 令和4年実施予定のアンケート調査に対しては、いつ頃、誰にするのかを知りたいのと、またパブリックコメントも実施されると思いますけども、そのスケジュールも決まっておりましたら、お聞かせください。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和4年度につきましても、アンケート調査を実施を予定しておりまして、それは路線バス利用者、それから新たに路線を増やしましたsoraかさい線のほうと、あと日吉地区のひよタクの利用者、あと北条鉄道利用者を対象に7月頃にアンケート調査を実施する予定としております。 調査内容としましては、移動目的、利用時の問題点、当該交通がない場合の対処方法等をお伺いする予定にしております。また、今後の利用者という意味も含めてですけれども、高齢者を対象としたアンケート調査を合わせて予定しておりまして、老人クラブ連合会さん、今シニアクラブさんになりますが、に御協力をお願いして世帯の車の保有状況でありますとか、公共交通の利用頻度、利用されてない場合は利用されてない理由、日常的に行く場所までの移動手段が何かなどの調査を実施する予定にしております。 それから、パブリックコメントについては、公共交通計画を策定していく中で
公共交通活性化協議会でも中身を審議していただきながらやっていただくんですけども、パブリックコメントはその素案が出来上ってからということになりますので、おおむね来年の1月から2月ごろ、約1か月間をパブリックコメントを実施する予定にしております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。アンケートも高齢者に直接老人会の協力を得て取れるっていうことで、少し納得しました。と言いますのは、利用者にアンケート取りましたら、これは既に利用されている方ですので、その中だけで完結するのであれば、ちょっとなかなかそんなパブリックコメントでは十分意見いただけないっていう形もありますので、ぜひともよろしくお願いします。 先ほど気がつきましたが、利用者にとっても便数が少ないっていうのは、これは今後選ばれる交通機関としてはちょっと期待が薄いっていうところも少し判断材料になるかなと思ってます。
公共交通活性化協議会の会長の副市長にちょっとお尋ねしたいんですけども、また公共交通計画策定に向けての思いを聞かせていただきたいんですが、今後ますます人口推移としましては、2025年の高齢者人口がピークを迎えますって言われてますけど、ピークと言いましたら、何かこれから下るように思われますが、徐々に減る形ですので、言い換えたら人口減るけども、高齢者は余り減らない状況になってきまして、その上超高齢化が進み、免許返納者も増加しましたら、ますます先ほどアンケートにありましたような移動に困難な人が増える、この状況下で加西は以前80%以上が車交通で公共交通の必要性が低かったのが、今後ますます公共交通を頼りにせざるを得ない人たちが増えるということになりますので、ますます公共交通の役割が大きくなると思います。そのためにも今後5年の策定のためにいろいろ困難もあるかと思いますけども、その辺の思いなどを聞かせてください。お願いします。
○議長(原田久夫君) 副市長。
◎副市長(河尻悟君) まずもって、現在の平成30年度に策定しました地域公共交通網形成計画で掲げている基本理念というのがありまして、それが誰もが外出しやすいまちを目指してというふうに掲げてますが、この方針は基本的に踏襲していきたいなというふうには考えています。今年度策定計画を策定するに当たって、まずはコロナ禍の影響をかなり受けている5年間になりますんで、なかなか実証分析していくのは難しい部分もあるんですけれども、まずは評価検証のほうをしっかりと行っていきたいというふうに思ってます。 その評価検証の結果を踏まえながら、この5年間で相当公共交通を巡る状況も変わってきておることは、御承知のとおりかと思います。先ほど質疑の井上議員の御質問に対する藤後部長の答弁でもありましたけれども、地域主体型交通の検討地区が年々皆さん意欲的に取組んでいただいていて増加していると。先ほど来ありましたように宇仁地区を筆頭に日吉地区、賀茂地区、富田地区が検討を進めていただいている上に、九会地区も確か昨夜勉強会を多分開かれたというふうに聞いてますんで、今後もいろいろ課題等の洗い出しもされながら検討を進められると。 そういった状況にありますし、それから神姫バスのほうのネットワークのほうも5年前と比べると現状だいぶ変わってきております。と同時に北条鉄道につきましても行き違い施設の整備等がなされたことによって、朝夕の便数が変わったりとか、状況がかなり変わってますので、そういった変化というものも踏まえながら、計画のほうに反映させていくということが大事かなと思ってます。 その上で、私自身の思いとしては、先ほど来の議論でもありましたけれども、まずやっぱり地域の皆さん方が地域の課題として、公共交通の在り方というものを考えられる中で、意欲的に地域主体型交通に取組んでいただいていると。その熱意であり、積極的に対応いただいているというところに対して、どうその利便性を高めていけるかということが何より大事な部分だというふうに考えてます。 その意味で先ほど藤後部長の答弁にもありましたが、地域主体型交通をさらに充実させながら、市内連携軸との連携強化というものをどういうふうに図っていくかというのが、1つのポイントになってくるかなと思ってます。と同時に次世代型モビリティであったりとか、MARSであったりとか、従来の公共交通の概念に縛られ過ぎずに今公共交通自体の在り方というものも年々変わってますんで、そういった状況も議員の皆さん方の御意見も参考にしながら、積極的に取り入れられるものは取り入れていきたいというふうに考えてございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。ここから先は私の要望となりますが、今現在、地域で何とかしたいという方が立ち上がられてるっていうところがありますが、これはやはりそういう組織と、それからコアになる方が数名は必要かと思いますので、そのサポートとかナビゲートできるのはやっぱり市役所のスタッフの皆さんと思いますので、そういったところは導いていってあげたいなと思っております。 それで、これから新たに迎える先ほどにも説明したような特に運転や歩くのが困難な高齢者の通院や買物っていう明らかなニーズと、これはこれから増えていきますので、既存のバスや電車では現在カバーし切れていかないと思うんですね。ですから、もともとバスが持ってる特性と言いましたら、大量輸送、小回りの利く小型の車で移動する地域主体型交通。この連携を今までは二次元の面っていう形で捉えてまして、ですけど、
公共交通活性化協議会の専門委員の喜多先生も今後は切り口は時間軸ですねっていうこともおっしゃってました。 時間軸でも考えないと面だけで考えてましたら、この地域、バスが走っているから全部網羅できているわけじゃないんですね。それとまた、相互乗り入れを考えましても、やはり需要と言いましたら、時間帯に集中したりもします。便利な乗り物って言いますのは、やはり加西もそうですけど、選ばれる公共交通になってきたら、やはりそれだけ便利やから乗ろうかっていう形で今までマイカーでしたけども、公共交通に頼るという形になろうかと思います。 現に日吉でもゴールデンウィーク開けましたら、帰って来られた娘さん、これ2つの家族なんですけども、そこがうちの親もうそろそろ返納させたいから登録したいということで、登録に来られた方もいらっしゃいますので、ますます今後そういうような需要も見込みまして、1つはこれは先ほどにも言いました市民の声に配慮した高齢者に親切な計画を策定してほしいということです。 2つ目は少し抽象的になりますけども、高齢者の通院や買物というところと、それから利用の時間帯に特化した公共交通の相互乗入れを可能にし、結論は移動人口を増加し推進してほしいという形です。もう一度整理しましたら、利用するのは高齢者っていうので明確です。切り口は時間帯で移動人口を増やすと。 そうしましたら、選ばれる公共交通を目指してそのまま活性化をしましたら、公共交通の市場が拡大していきますので、エリアの縄張り争いじゃなくて今から増えつつある公共交通の利用のこの市場を拡大していくことによって、ますます人にとって便利になっていきますので、その形をぜひとも市民の声としてお聞きいただきまして、今後検討して計画のほうにもまた、今後走り始める地域主体型交通にも加味していただきましたらと思いまして、要望させていただきます。 ちょっと長々となりましたが。続きまして、土地の利活用について質問させていただきます。まず1つ目、特別指定区域制度を利用した加西市独自基準についてっていうことで、質問させていただきます。今年の2月に特別指定区域制度とはという形で資料作られましたが、この中で加西市の独自基準についてっていうのが載っております。その中に土地の利活用を推進されていまして、独自基準を設けた形で便利に少しは枠が広がってきたなっていう感もあるんですけども、中でも新メニューがつくられてますので、その新メニューの抜粋でも結構ですので、紹介とその狙いを教えてください。
○議長(原田久夫君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 加西市では新たな集落まちづくりとして、他市町では行っていない加西市独自基準によるさらなる規制緩和に取組んでおり、令和5年度の前半の運用を目標として作業を進めているところでございます。この独自基準は令和元年度に宇仁地区で導入したものを進化させもので、3月24日に開催された兵庫県開発審査会に説明させていただき、内容についてはおおむね理解を得られました。開発審査会の会長からは、前向きな取組だと良い評価をいただいております。 独自基準は大きな2つのポイントがございます。1つ目のポイントは、地縁者の基準の拡大でございます。現制度では県の基準に準じ、同じ小学校区に10年以上住んでいた方を地縁者としていますが、自治会の了解が得られれば、得られる区域においては居住歴がなくても同じ小学校区の企業で働いている方についても地縁者に含めることができるようになります。これは市外からの就業を定住に繋げる、つまり総合計画に書かれております規制緩和に向けた働きかけにより、地域の活力の再生を図るということが目的でございます。 2つ目のポイントは、空き家活用を促進する区域を指定する制度の導入でございます。線引き以降の市街化調整区域では住宅を建築する許可条件として、農家の住宅や地縁者の住宅などの建築する人に条件が付くため、許可が下りるかどうかについては不確定の要素が多く、市街化調整区域の住宅は市場に供給しにくいという話を不動産業者から聞きます。 この課題を解決するため、地縁者の住宅区域内であれば、空き家活用や用途変更が可能とすることで空き家所有者や不動産業者にPRし、多くの既存ストックである空き家を市場に供給できるようにいたします。また、空き家を住宅として利用するだけでなく自治会の了解が得られるのであれば、事務所や会社の寮にも用途変更ができるようになります。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) 利用枠が拡大されているということはこの資料見させていただきまして、説明も受けまして分かりました。ただ、ちょっとこの情報をどう発信されているのかとか、これに関する相談窓口は市役所から見ましたらうちですよっていう形でしょうけど、区長さんにもいろいろ相談されたことがあるんですが、なかなか新任の区長さんからしましたら、どこの窓口か分からないということですので、その辺をお教えください。
○議長(原田久夫君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 加西市独自基準の情報発信としましては、まず2月5日の区長会総会で市街化調整区域に当たる107の自治会に対して、独自基準案の説明文書を配付し、1か月かけて区長会などで107自治会の区長に説明をいたしました。その後、御質問や御相談があった区長様に対しては個別で対応させていただいております。 市街化調整区域における建築許可の制度自体がかなり難解なものであるため、市民の皆様全てに御理解いただくことは難しいかと思われます。しかし、市域面積の4分の3、人口の3分の2が居住している市街化調整区域の集落まちづくりは非常に重要な課題でありますので、住宅や事業所の建築に関する御相談、まちづくりや建築規制に関する御要望については都市計画課でいつでも承っております。また、1年以上先にはなりますが、独自基準が運用開始されましたら、不動産事業者や設計事務所などを対象に説明会を開き、新制度の理解を深めていただき、活用していただくようお願いし、地域の土地利用促進を図ってまいります。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。実際に区長さん、それからいろんな人からもちょくちょくお尋ねされるんですけれども、一般の市民の方やら区長さんでも新しくなられた区長さんとかいいましたら、土地の課等に関してはすごく初歩的なことですが、きてみて住んで課ってあったよな、そこに行くんやろか、土木に行くんやろうか。それから、税務課に行くんやろうかと言われる方もいらっしゃる。 それぐらい大雑把なもんなんで、市民に分かりやすくパンフレット、行政のほうからじゃなくて、こういうケースはこうという形が一番解説書としては有り難いんですが、ただこれだけ項目がありましたら、なかなかまとめるのが難しかったら、先ほど部長がおっしゃった窓口ですね。そこに行きましたら、ナビゲートしますということが一番市民にとっても分かりやすいかなと思いますので、今後、要望になりますけれども、そういったアピールをして窓口を一本化と言いますか、それぞれコンシェルジュのように振り分けることも分野によってはあろうかと思いますけども、とにかくここに来てくださいっていうところを作っていただきましたら非常に分かりやすいので、またその努力をお願いいたします。 次の質問に移らさせていただきます。担当部署が違いますけども、空き家の利活用について空き家バンクっていう仕組がありますけども、その活用状況と空き家バンクの登録の推移はどうかなというところを気になりましたので、質問させていただきます。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 空き家バンクにつきましては、地域振興部のきてみて住んで課のほうで担当いたしております。新型コロナの影響で都市部から地方への移住の流れが生じている中、移住人口の増加と空き家の利活用促進するためにも空き家バンクの活用を進めていくことは非常に重要であるというふうに考えております。令和元年度から令和3年度までの空き家バンクの登録状況でございますが、物件の新規登録数は令和元年度が13件、令和2年度が21件、令和3年度は36件とずっと増加傾向にございます。 また、成約数につきましても、令和元年度は4件、令和2年度は10件、令和3年度が25件と大きく増加しております。物件の新規登録数が増加した理由といたしましては、令和2年度に空き家バンク登録物件を対象に家財道具などの片付け費用を補助する制度を開始したことや市外に住んでいる空き家所有者の方々に空き家バンク制度や片付け費用補助等について周知を継続的に実施するなど、積極的な取組を行った成果であると考えております。その結果、空き家バンクを利用し、移住先を探している方々の住まいの候補となり得る物件登録数が増えたため、その物件、登録数の増加に比例して成約件数も増加したものと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。空き家バンクますます推進させていただきたいんですが、空き家と言いましたら、地元でもよく見かけるのがまだ使えるのになっていうときには登録されずに、もうこれ使えないよっていう時期になりましたら、出そうかなって。もう使えないよっていう段階で登録されましてもと思いますんで、これは地元地域の呼びかけも協力を得まして、今後また専門家の協力も得ながら、登録数を増やしていかれましたら、ますます使いやすいものになってくるかなと思いますので、ますますの推進をよろしくお願いします。 それでは、最後になりましたけれども、ふるさと納税についての質問をさせていただきます。昨年3月議会で質問させていただきましたので、まずはふるさと納税の受入れ状況について令和3年度の受入れ状況を教えていただけませんでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 令和3年度のふるさと納税受入れ件数及び受入れ金額につきましては15万7,000件の寄附をいただき、64億6,000万円の寄附を集めております。令和2年度の受入れ実績12万8,000件で53億5,000万円でしたので、件数、金額共に約20%の増加となっております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。2番目の質問に移りますけども、これも担当部署が違うんですが、少し気になりましたので質問させていただきます。企業版ふるさと納税っていうのがありますけれども、これの近況を教えてください。ネットでは見させていただきましたが、4年前にはあったんですけれども、一番近年に関しましては載ってないですので、もしその辺の状況とかがございましたらお教え願います。
○議長(原田久夫君) ふるさと創造部長。
◎ふるさと創造部長(藤後靖君) 企業版ふるさと納税につきましては、平成28年度に創設された仕組で、国が認定した地域再生計画に基づきまして、地方公共団体が行う地域創生の取組に市外に本社がある企業が寄附を行った場合に法人関係税が税控除される仕組となっております。加西市では平成30年度から北条鉄道活性化応援プロジェクトとして法華口駅に列車交換施設を整備し、車両の行き違いを行うためにこの制度を活用させていただいて、21件6,410万円の御寄附を頂戴いたしました。 また、北条高校活性化応援プロジェクトには1社から100万円の御寄附をいただき、北条高校活性化協議会の補助金の一部として活用させていただきました。また、直近では令和3年度に2件90万円の御寄附を頂き、子育て支援と図書館システムのデジタル化に活用させていただきました。今年度は、またこの6月議会に挙げておりますけれども、1,000万円の御寄附を頂いて環境施策に活用していただく予定にしております。 以上でございます。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。ふるさと納税っていう名前なんで、ここに一緒に挙げたっていうところもありますが、これは市外に発信を努めていく広告が必要な納税ですので、また機会がありましたら今後ですけれども、どんどんPRしていってもらえたら、そういうチャンネルも1つ出来上がるのかなと思っております。コロナでちょっと企業のふるさと納税っていうのは望めないかもしれませんけれども、そちらにも着手していただきましたら、課は違いますけども、加西市全体としましてはありがたいことですので、よろしくお願いします。 次の質問に移ります。寄附金活用メニュー別の受入れ状況についてなんですけれども、これもネットには昨年の状況の累計しか載っていませんでしたので、最近の上位抜粋で結構ですので紹介してください。よろしくお願いします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) ふるさと納税は寄附者がその使い道を指定できることとなっており、加西市ではふるさと納税の寄附金活用メニューとして13のメニューを御用意しております。令和3年度の寄附金活用メニューのうち、受入額が多かったものの、1番目は市が行う事業全般を応援、使途を指定しない、いわゆる市長にお任せというもので、寄附総額の51.3%を占めております。 2番目は子育て支援の充実や教育環境整備に関する事業で、寄附総額の23.9%を占めており、この分野への関心の高さが感じられます。3番目は新型コロナウイルス感染症対策支援事業で、寄附総額の4.9%を占めており、社会情勢への関心の高さが伺えます。以下、鶉野飛行場跡地等歴史遺産保存活用に関する事業、加西病院のサポートや福祉の充実に関する事業が同じ3.7%で続いており、加西市の地域課題や特性を御理解いただいた上でメニューを選択していただいているものというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。この分析で内容がどうっていうものではないんですが、ただ、市外から加西に対しての目線というところで子育ての応援をしてあげてほしいとかいう形でも受け取れますんで、それの反映を引き続きよろしくお願いいたします。 最後になりますけれども、返礼品に関しましては昨年の3月でも既存のメニューに頼らずと言いますか、多くの成果を上げられているメニューがありますけれども、新メニューの開発もっていう形で、また有形じゃなくても無形のものでもいいですし、リピート目指したものとかいうものも開発していただきたい形で、当時開発されてますということでしたので、その後令和3年度に新設されたものがあれば、抜粋でも結構ですので紹介をお願いします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 令和3年度ふるさと納税制度をとおして、先ほど答弁いたしましたように加西市へ約15万7,000件の御寄附を頂いております。このことは全国の非常に多くの方々に加西市を知っていただく絶好の機会となっております。また、ふるさと納税が関係人口の増加を図るための1つの手段であるとの認識のもと、より広く、幅広く加西市の魅力を伝えるため、返戻品数を増やすと共に寄附者と加西市の関係を深める体験型の返礼品にも取組んでおります。 令和3年度末での返礼品の登録数は約600品目で、令和2年度末が463品目でございましたので、約30%の増加となっております。令和3年度に追加した返礼品につきましては、ふるさと納税の一般化、普及に伴う寄附単価の低下に対応するため、5,000円寄附での返礼品の追加、例えば神戸牛100%のハンバーグですとか、高級食パン、低価格帯の神戸牛等を追加しております。 また、お中元、お歳暮等での贈答用に対応するため、のしを付けるなどのサービスの対応を追加しております。そして、体験型の返礼品として気球搭乗体験、北条鉄道機動車運転体験、soraかさいオープン前の九七式艦上攻撃機の現場吊り下げ作業途中見学撮影招待券などの企画をし、追加をいたしております。先ほど中右議員の質問で気球搭乗体験のお話があったんですが、これは昨年度から追加しておりまして、昨年は残念ながら寄附者いらっしゃらなかったんですけれども、令和4年度に入って1件の寄附を頂いております。 ただ、気球のシーズンが11月から5月ということもございますので、ちょっとその方が現在気球に乗られたかどうかというのは、ちょっと事業者との寄附者との調整となっておりますので、確認はできておりません。それと今後も引き続きこういった魅力的な返礼品の充実を図り、産業振興や魅力発信の側面から、さらに地域創生に寄与するためふるさと納税を活用してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 北川議員。
◆1番(北川克則君) ありがとうございます。先ほど部長も魅力あるっておっしゃってましたので、今後も加西のサイトをのぞけば楽しめるメニューがたくさんあるっていう形の開発を行いまして、今後とも新たな何かチャレンジでいろいろふるさと納税が増えることに努力をお願いいたします。 以上で質問のほう終わらせていただきます。
○議長(原田久夫君) 1番北側議員の一般質問が終わりました。 続いて、3番下江議員の一般質問を行います。下江議員。
◆3番(下江一将君) =登壇=3番下江。加西ともに育つ会の下江一将です。発言通告に基づきまして、今回は3つの大項目について質問いたします。 まず、北条旧市街地の活性化についてです。北条旧市街地では例年開催されている北条の節句祭りが今年で創始から900年を迎え、住吉神社創建から1,300年が経ち、五百羅漢があるなど、とても歴史的価値のある場所だと思っております。また、江戸時代からは在郷町として発展し、多くの人々が往来し交易もあったことで栄えた場所です。 国の交付金事業として、平成28年度に北条旧市街地のプラン作りが行われ、平成29年度、平成30年度で空き家店舗を活用したお店が計4店舗オープンされました。それと同時期には北条コンネという物販や体験のできる出店店舗が立ち並ぶイベントが開催されるようになりました。令和元年には新たな店舗もできたりしているのですが、令和3年度は新店舗のオープンや新たなイベントが生まれることがなく、関わる人も限られてきているように感じております。 今年度の市長市政方針では、第6次加西市総合計画の基本計画政策7にて、北条旧市街地が活気づき、魅力的な街となるよう継続的な支援を実施すると記載されており、今回の質問をするものです。改めて北条旧市街地をどういった場所にしていこうと考えられているのかをお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 北条旧市街地の活性化に向けてという御質問でございますが、議員御指摘のように平成29年と30年度には市内旧市街地内に4箇所の空き店舗を改修し、また第6次加西市総合計画の中において北条旧市街地の活性化を進め、街のにぎわいづくりに取組むものとしております。 その中で地域振興部の産業振興課では空き家、空き店舗活用等による経済発展に向けた取組を、きてみて住んで課では、関係人口の中間支援組織である一般社団法人ユニテによる移住定住に向けた取組を、都市整備部の都市計画課では、地域住民のまちづくりに向けた取組を実施しております。人の交流と経済的な交流の双方の活性化に向けて取組んでいるところでございます。しかしながら、それぞれの部署が単独で取組むのではなく、共通の認識や方向性を持って北条旧市街地の活性化に向けて取組むことが重要であるというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 考えについては分かりました。 続いて、案内について移りたいと思います。旧市街地の活性化に向けて観光地同士、また店舗を結び付け、点ではなく面的に北条旧市街地エリアとして集客を図ることが必要だと感じております。エリアで集客することについて、本市のお考えをお聞かせください。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 北条旧市街地への集客を図るためには、先ほど取組んでおるような空き店舗や空き家の改修補助といったハードに対する支援とイベント開催といったソフトに対する支援、両方が必要であるというふうに考えております。その上で空き店舗活用補助事業や空き家活用支援事業等によって、改修費用に対する補助の実施に加え、関係人口の創出につながる取組やイベントに対して投資ができるよう支援を今後検討し、議員言われましたように北条のエリア全体で発展し、集客できるような仕組にしてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) ただいまエリア全体で集客を図っていきたいというふうにご答弁いただいたんですけれども、1つ気になっていることがありまして、北条の旧市街地は歴史的なものはたくさんあります。ここ数年で新たな担い手が入ってきていたりなど、新しい人、物、ことの流れがあります。そんな中で市の広報などそういった様々な場面で見かける北条の旧市街地という呼び方に疑問を持ちました。これから関わる人もワクワクするような、また足を運んでみたいと感じてもらえるような新たなエリアの名前があると、また別の形で認識していただけてPRもしていきやすいのではないかなというふうに感じております。 新たに出来た店舗の方々とも何度か集まって、そういったエリアの名前を考えてみましょうということで話をしたことがあるんですけれども、なかなかまとまり切らないということがありました。ですので、市のほうに協力してもらって新たなエリアの名前を決めて一緒にPRしていただけないかなというふうに考えているんですが、その点いかがでしょうか。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 集客を図るに当たりまして、ネーミングというものは非常に大事であると考えております。よって、議員が御指摘のように新しい名前を付けるというアイディアは、十分有効性があるものというふうに考えております。それを実行し意味あるものにするためには、地域住民のコンセンサスやこれまでとは異なる切り口での示唆が必要ではないかというふうに考えております。今後、地域住民と共に検討し、まちづくりビジョンの中で名称の見直しについても検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) エリアでの集客に向けて新たな名前をつけるということで、ちょっと検討していただけるとお答えいただいたんですけども、集客に向けてもう1点重要なことがあると考えております。それは目印を置くということです。当時はアーケードがあったと、私自身は知らないんですけれども、アーケードがあったというふうに聞いておりまして、そういったものがあると商店街として何かエリアにお店があるのではないかなというふうに想像してもらえると思います。 しかし、現状としては特に目に入ってくるような案内はないのではないかなというふうに感じております。イベントに参加された方からもこういった取組があったことを知らなかったという声も聞いておりますし、なので取組について中身を明確に理解されている方というのは、少ないのではないかなというふうに考えます。まず、知っていただくきっかけとして名称のこともあるんですけれども、イオン側もしくはルートイン側を入口として看板の設置を考えられないでしょうか。その考えについてお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 北条旧市街地のことを多くの人に知っていただくことは、集客につなげる上で非常に重要であるというふうに考えております。地区内への誘導やPRについては、今言われました入口等にランドマーク的なものがあれば十分有効というふうに考えております。北条旧市街地のことを内外にアピールし、多くの方々に認識していただける、そのような機能を果たすものについて今後検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) エリアの名称とランドマーク的なものを検討していただけるということで、よろしくお願いいたします。 続いて、駐車場についてです。現状は各店舗の横に駐車場を借りている、または12区長会の管理されている駐車場をお借りしているという状況です。北条コンネの際にはすぱーく加西を駐車場として借りておられるんですけれども、イベント会場まで距離があるため不便だという声を伺っております。観光地として確立していく上では、ほかの観光地を参考にしましてもエリア専用の駐車場が必要だと考えます。北条旧市街地の活性化に向けて、駐車場の必要性についてどう考えられるのかお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) イベント時に利用できる駐車場が北条旧市街地内において不足していることは、市といたしましても認識しております。その必要性については、今後調査の上、十分調整、検討を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 不足しているということを認識していただいているということでお答えいただいたんですけれども、希望としましてはイオン、もしくはルートインから住吉神社の間辺りで駐車場の整備を希望しております。本市としては北条の旧市街地に駐車場の整備をできないでしょうかと要望します。 続いて、今後の取組について質問していきたいと思います。北条の旧市街地でお店を開けられた方々は、市も一緒に取組まれた北条旧市街地全体のプラン作りに可能性を感じて、また加西市や北条旧市街地を活性化しようという思いから集まってこられた方々だというふうに感じております。それが昨年は特に新たな展開も見られず、周遊していただける観光地としては、まだまだ形になっておりません。このままでは可能性を感じて集まって来てくださった方々もボランティアとか、たくさん時間割いていただいているんですけれども、疲弊していかれるのではないかなというふうに危惧しております。 本日の質疑の中でも劇場型周遊観光事業の説明もありましたけれども、本市は北条旧市街地の活性化に向けて今年度、または今後取組む予定にしておられるものについてお尋ねします。それに加えて、改めて市がどういった場面で北条旧市街地の取組に関わっていただけるのかも、お聞きいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 北条旧市街地の活性化に向けた今後の取組といたしましては、国の地方創生推進交付金を活用し、お試し滞在に加え、移住相談窓口や地域交流型カフェなど空き家を複合的な機能を有した施設に改修し、移住者や関係人口の増加と地域活性化を図る古民家再生お試し居住による地域交流活性化事業を令和4年度から3年かけて実施したいというふうに考えております。その中で対象を北条旧市街地の空き家も候補の1つとして、現在調整の方を図っているところでございます。 また、活性化に向けては多くの人々が北条旧市街地に関わることができる取組を実施することで、地域の価値を高めていくことが重要だというふうに考えております。そのためにも今後どういった方向性をもって具体的にどうしていくのかを議論し、多くの方々から意見をいただき、多くの方々が共有できる新しいまちづくりビジョンを持つ必要があるというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) この北条旧市街地の質問するに当たってエリアの名称、また駐車場のことなど提案させていただいたんですけれども、やはりそこで活動される方、また今後集まって来られる方々が共有できるビジョンというのは、本当にまず根本的に大切なことになってくると思いますので、ぜひ様々な方を交えてビジョンを固めていっていただくよう要望いたします。 続いて、農福連携による障害者雇用の創出について質問いたします。こちらのテーマについては市長マニフェストに挙げられており、令和1年に県主催の研修に市内の2農園が参加し、そのうち1農園からは取組要望があり、市内の福祉事業者に農福連携事業の案内を進められています。令和2年には市内の福祉事業所1か所に農福連携事業について説明されたと進捗状況を報告されています。令和3年以降の進捗状況と本市の農福連携に対する考えについてお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 農福連携の令和3年度以降の取組という御質問でございますが、実際のところ令和3年度以降の取組についてはございません。それで、今言われました令和元年度の取組ということで令和元年度の7月から8月にかけて、兵庫県の農政環境部、酪農生活室主催の農業者向け農福連携研修会が開催をされまして、加西市から2名の農業者が参加され、その研修後、お1人の方から大豆の選別に福祉事業者と連携できないかという相談を受け、農政課と地域福祉課の間で協議を行ったということがございます。 そのつなぎを農政課のほうから行ったわけなんですけれども、地域福祉課のほうからは事業者のほうと調整を行っていただき、回答として9時半から15時までの間、1日4時間ぐらいの作業時間であること、10人に1人管理者をつけるので、できれば5人以上の雇用が必要であることなどの情報をいただき、希望される農家さんへお伝えしておりますが、そこからはちょっと進展がないというような状況であります。 また、その他の取組といたしましては、神戸大学食支援センターが作っているジャガイモを学校給食に使用する際、農政課が福祉事務所にお願いをし、ジャガイモについている土を洗い落してもらい、給食センターに納入してもらう取組を行っております。農政部局といたしましても、今後農福連携につきましては、農家の希望等、事務所と条件など折り合うようであれば進めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 続いて、課題について質問したいんですけれども、今説明していただいたように令和3年以降は特に取組がないというふうに報告をしていただきました。この農福連携について健康福祉課、また農政課とお話しする中でも、どちらが主体になってやるのかという縦割行政ならではと言いますか、そういう課題もあるようにすごく感じたんですけれども、農業従事者の方から農繁期には手伝ってくださる人手がほしいというふうに伺っておりますし、また福祉事業者としては障害者の方が取組める仕事を探しているところもあり、どちらからも必要性があるというふうには感じています。農福連携事業が実現していない、進まない理由はどのように考えておられますでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 農福連携については農業法人等が作業を手伝ってほしい時期、時間、人数、作業内容などと障害者の方の希望、体調、そして障害者に対する理解や支援方法などがマッチングできて初めて、持続的な連携が成立すると考えております。残念ながら現状では継続的に農業法人等と障害者を支援する事業所等、双方の意見を集約し希望に応じて調整をする役割を担う場所がないのが現状だと認識をしております。 課題の解決に向けて、今年度当初より市内の就労支援継続事業所に御意見を伺ったところ、多くの事業所が受ける仕事に波があり、1年をとおして一定の仕事があると仕事を希望される利用者のモチベーションの維持や収入の安定にもつながるとの御意見を伺っております。このような御意見からも農業の場合、特に農繁期と農閑期によって仕事の量に差が生じるところも障害者の就労を困難にしている一因があるのではないかと考えているところでございます。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) ただいま説明の中で障害者の理解が必要となってくることや、また農業者の方からの情報収集だったり、マッチングがなかなかうまくいかないというふうに説明がございました。いろいろネットなどでも検索をしていると、やはりそういう間に立ってコーディネートする存在といいますか、機能が必要になってくると。そこがなかなか進まない原因になっているというふうに書かれていました。 そういったコーディネーターを養成するのか、どこからか引っ張ってくるのか、ちょっと考えは今のところ思いつかないところはあるんですけれども、そこでちょっとお聞きしたいのが、今後の取組についてで農福連携事業を進める上で活用できる国、または県の補助メニューなどがあれば活用して、少しでも進めていただきたいと思います。そういったメニューがありますでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 全国の取組で成功している事例を見てみますと、自治体が就労支援センター協議会などを立ち上げ、専任のコーディネーターが農業と福祉の相談窓口となり、マッチングを図ったり、仕事の開拓や各種補助金の紹介をしているといったものがございました。また、国には障害者が農業経営体で農作業等を行うため、環境整備や運営に要する経費への支援や障害者を雇い入れた場合に雇用助成金の支給がございます。 また、兵庫県では農福連携支援アドバイザーの派遣や研修会、優秀事例を選定するコンテストなどを行い、積極的に農福連携を推進しているということも把握しております。今後はこのような制度の内容についても十分理解し把握をしながら、より一層制度の活用などを検討し、農福連携が実現できるように考えてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 国や県のほうでも補助メニュー、そういったものがあったりとか、ほかの事例もあるというふうにお聞きしましたので、ぜひ進めていっていただきたいんですけれども、農福連携を進めていただきたいのは農業をきっかけとして障害者の方が社会との接点が増えて、地域での理解が広がり、また深まること、人手が足りない農業者の方の力にもなると考えますので、ぜひ農福連携を進めていただきたいと思うのですが、今後農福連携を進めていく上で実施していかれることがあれば教えてください。また、その思いがあればお聞かせください。
○議長(原田久夫君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 加西市としましても先ほど御指摘をいただいたところでもあるんですが、今後は部局を超えた連携を続けていくと共に、地域でのマッチングの担い手として検討を重ね、双方への情報提供や具体的に農繁期の作業と農産物の選別や袋詰めなどそういったものをうまく組み合わせるなどして、年間を通じて安定した仕事量の供給について検討することなど、農業者の高齢化と労働力不足の解消、障害者の就労の場の確保と社会参加も進み、引いては農業者と障害者が相互に理解を深め協力して、事業を実施することで双方にとって有益なものになるということを考えております。農福連携を推進していく中で、そういった関係性もできるだけ支援していければいいなというふうに考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員少しお待ちいただけますか。
△延刻
○議長(原田久夫君) ここでお諮りいたします。定刻の5時が近づいておりますので、本日の会議は議事の都合上、延刻いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(原田久夫君) 異議なしと認めます。よって、本日の会議は延刻することに決定いたしました。下江議員どうぞ。
◆3番(下江一将君) ただいまの説明の中で部局を超えて連携を行っていくというふうに御答弁いただきました。この農福連携は、これから進めていかれることだと思いますし、農業の従事されている方、また障害者の方、施設の方々、様々な方の理解と情報といいますか、現状をしっかりと把握した上で割と慎重に進めていく必要があることなのかなというふうに感じますので、少しずつでもいいのでぜひ進めていっていただきたいと要望いたします。 続いて、最後の項目に移ります。子どもが遊び学ぶ環境づくりについてです。一昔前は学校が終わってから外で遊ぶことも多く、その中で昆虫や草花などの自然と触れ合う機会があったと思うのですが、近年はテレビゲームやカードゲーム、習い事なので外遊びに費やす時間も減ったと多くの方から伺いますし、様々なアンケート調査からも外遊びの時間が減っているというふうに報告されております。 自然と触れ合うことは、感性を豊かにしてくれ、また生き物との触れ合いは生命との接し方を学ぶ貴重で大切な機会だと私自身は捉えており、外遊びが減った今、教育の中でもしっかりと自然と触れ合う時間を作ることが必要だと感じております。以前、私が一般質問した際には、環境学習で小学校の夏休みを利用し、自然環境を学ぶバスツアーを実施されていると伺ったこともありました。子どもたちの学びにおいて、自然と触れ合う機会を一定作られていると理解してはおるんですけれども、本市は自然と触れ合うことが子どもたちの教育にとってどういった効果や、また意味があると考えておられるのかをお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 各校における自然環境、体験学習につきましては、兵庫県教育委員会における兵庫型体験教育の実施の趣旨や目的に沿った年間カリキュラムによって実施をしております。特に環境体験学習につきましては、小学校3年生を対象として、命の営みやつながり、命の大切さを学ぶと共に、子どもたちにふるさと意識を育んでいくことを狙いとした学習を行っています。子どもたちは地域の川や里山に出て行き、地域の人々等の協力を得ながら、五感を使って自然に触れあいながら、STEAM教育にもつながる探究的な学習を行っているという状況です。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) すみません、私のほうでちょっと聞きそびれたかもしれないんですけれども、自然と触れ合うことが子どもたちの教育について、どういった効果があるのか、STEAM教育のこともあると思うんですけれども、そこももう少し詳しく教えていただけると有り難いです。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 先ほどは、命の営みやつながり、命の大切さを学ぶと共に、子どもたちにふるさと意識を育んでいく、そういうことを狙いとした学習としておりますというふうに御説明を申し上げました。この自然環境の中にでも様々な生物、あるいは川、草木を含めていろんなものがあるわけなんですが、それらが展開によってはSTEAM教育にもしっかりとつながっていくというふうなことは意識してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) ありがとうございました。 続いて、自然と触れ合える場所としては様々な環境があると思うんですけれども、教育的な立場からどういった場所を自然と触れ合える学びの場と捉えておられるかをお尋ねいたします。また、今後のこの後の質問につながってくるんですけれども、学校の校庭は自然と触れ合える場所として考えておられますでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) この自然環境学習における学び場としましては、各校区内にある田畑、河川、里山などがございます。当然に校外だけでなく、校地内の学級の園、花壇、そして運動場の端にある校地についても様々な草木が植樹され、子どもたちにとっては貴重な学びの場というふうに考えています。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) すみません、学校の校庭が自然と触れ合える場所としては捉えられていますでしょうか。それもお願いします。花壇とかですかね。すみません、ありがとうございます。 では、続いて安心して遊べる環境づくりについてに移りたいと思うんですけれども、子どもたちが放課後に遊ぶ環境として、学校の校庭がありますが、学校の校庭も自然と触れ合えて学べる場というふうに御説明いただきました。学校の校庭の草花を整備することで、自然と触れ合う機会が失われているのではないかというふうに感じておられる方がおられまして、校庭の草花について整備することはアレルギーや怪我の防止において必要なことだというふうには、私自身理解しているんですけれども、1つ気になったことがございまして、草花を除草剤をまいて整備されていると思うんですけれども、その除草剤は子どもたちの体に悪い影響がないのかお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 学校の敷地内においては、適切な教育環境を確保するという必要があると考えておりますので、掃除、草刈、草木の剪定を行うこととしております。ただ、その行う作業は膨大です。必要に応じて除草剤を使うこともございます。ただ、使用する除草剤については短時間で除草効果があるものであったり、生物や土壌に対してもできるだけ安全な成分の薬剤を選んでおります。また、使用上の注意事項はしっかりと遵守して使用しているとのことです。子どもたちや教職員を含めて安全性には十分配慮して使用している状況と報告を受けております。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 除草剤については短時間で安全な成分でということで御説明いただいたんですけれども、自然と触れ合える場所を残していただきたいというふうなちょっと声をお伺いしまして、除草されるにしてもそういった場所をちょっと残しいただけたらなというふうに思うんですけれども、そこでお聞きしたいのは、除草される場所とその範囲と、あとタイミングはどのように決められているのかをお尋ねいたします。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 校地における除草剤の使用なんですが、昨年度末には小学校において、今年度は4月当初に中学校において、シルバー人材センターへの作業委託の中で散布をお願いをしております。学校の職員が行う場合もございます。その場合は児童・生徒がいない、つまりは害が及ばない、そういった時期、時間帯の配慮をしながら、例えば長期休業中や週休日前、特に学校閉庁日、お盆などの直前などに行っているとのことです。場所としましては目が行き届かない校舎の裏であるとか、草引き、草刈が滞りがちな場所などを中心に行っているという状況です。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 最後に、今後の環境づくりについてお尋ねいたします。放課後に遊ぶ校庭に草花が生えているのが、子どもたちが自然と触れ合い、そこから学ぶ上で大切なことであると考えます。安全性のこともあると思うんですけれども、自然と触れ合える環境を維持することも配慮した上で除草をしていただきたいと思うのですが、今までたくさん説明いただいたんですけれども、最後にその点いかがでしょうか。
○議長(原田久夫君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 御指摘のとおり校地に生えている草花、それに群がる虫たちなどが子どもたちの身近な自然環境学習の素材となりうることはおっしゃるとおりと考えています。一方で、やはり子どもたちが体育や外遊びなど体を活発に動かす場所に関しては、校内美化をとおした教育の一環ということで、草引きや除草作業を行うことも必要なことであると認識をしております。また、草によるアレルギーのある子どももいますので、その配慮も必要となります。学校は子どもたちの遊びの場を意図的、計画的に設定し、より効果の上がる学習環境を整備をしているという状況であると御理解をいただければと思います。 以上です。
○議長(原田久夫君) 下江議員。
◆3番(下江一将君) 以上で、一般質問を終わります。
○議長(原田久夫君) 3番下江議員の一般質問が終わりました。
△延会
○議長(原田久夫君) 延刻を言っておりましたが、本日の会議は議事の都合上この程度にとどめ、延会いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(原田久夫君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。次の本会議は週が変わりました13日の月曜日、開会時間を1時間繰上げ、午前9時から開会いたしまして、本日に引き続いて一般質問を行います。本日はこれにて延会といたします。御苦労さまでした。 16時55分 延会...