1つ目は、事業の目的などの事業の概要について説明させていただきます。
2つ目は、
事業者の
選定方法などについて説明します。最後、3点目につきましては、選定された
事業者との
契約関係について説明させていただきたいと思います。
それでは、早速
1つ目の
事業概要について説明させていただきます。
先ほど
影山参事からも少し話がありましたけれども、背景と目的からです。
現在稼働しています
ごみ焼却施設は、昭和63年から運転を開始しておりまして、既に34年の稼働を続けている状況です。また、平成2年に
粗大ごみ処理施設、
し尿処理施設が運転を開始しまして、こちらも既に32年稼働を続けております。現在、施設の
老朽化が進んでおりまして、日々のメンテナンスに要する費用が増大しております。また、
交換部品の入手も困難になるなど、
維持管理が難しい状況になってきております。また一方で、ごみの減量・再
資源化を推進する中で、今後さらなる分別や処理が求められると考えられております。これらの対応が現在の設備ではなかなか困難になってきているという状況でございます。
そこで、循環型の
まちづくりに寄与し、安全で
環境保全に優れ、安定した稼働を実現して
経済性、
効率性に優れた新しい宝塚市
クリーンセンターの整備及び
維持管理、運営を行うのが本事業の目的としております。
次に、新しい
クリーンセンターの
設置場所について説明します。
現在の
クリーンセンターは、こちらに本庁があるところから対岸にある
スポーツセンターの横にございますが、この現在地と同じ敷地で
建て替え整備を行ってまいります。これは、遡ると平成24年から始まりました新
ごみ処理施設の
整備検討会で
詳細検討会から数多くの
検討会や
検討委員会を経まして、最終的に平成31年2月の新
ごみ処理施設整備基本計画策定委員会において、
環境保全性、
経済性、
利便性、
確実性の視点で最も優れている場所として現在と同じ
クリーンセンターの敷地を選定しまして、
近隣住民さんの御理解を得た上で市として決定してまいりました。
次に、本事業に採用されました
DBO方式について、簡単ではありますが説明させていただきたいと思います。
DBO方式とは、
公設民営によって施設の整備及び運営を行う方式でございます。
DBO方式のDとは書かれているとおりデザイン、設計のD、Bはビルド、建設のB、Oはオペレート、
運営等のOとなっております。
一般的な
公共建築は、設計は
行政内部もしくは
委託建築設計事務所等が作成を行いまして、完成した
設計図書を基に
仕様発注という方式で
入札等を行いまして、
建設会社を選定し建設が行われています。その後、完成したら
行政機関等が建物を利用して運営を行うというのが一般的な流れだと思います。このように、一般的にはそれぞれのセクションに分かれて事業を行っていって回るというところですけれども、今回の
建て替えを行う
ごみ処理施設というものは、多数の
機械設備、
電気設備、
制御装置などが組み合わさって造られる、非常に高度な技術と
ノウハウが要求される施設となっております。こういう状況ですので、なかなか市の職員のほうでは施設の設計をすることが非常に困難なものであり、
ごみ処理施設の規模や性能などを市が求める
要求水準を満たす施設を建設してもらうよう、
性能発注という方式で設計と
建設工事を一括して発注するということとしております。
また、現在の
クリーンセンターは、
施設建設後の運営は市が
委託事業者で行ってまいりましたが、昨今では、
行政経費の削減や
民間ノウハウの
有効活用の観点からも民間の力を活用する手法が導入されるようになってきております。また、運営を含めた
DBO方式とは別の
PFI方式というものを多く採用していっているという現状もございます。
今、少し出ました
DBO方式と
PFI方式というのは似て非なるものがあるんですけれども、主な違いとしましては、
DBO方式は
資金調達の点で公共が
資金調達をするというものに対しまして、
PFI方式というものは民間のほうで資金を調達して事業を行うという違いがあります。今回の事業では
DBO方式を採用という形になっておりますが、近年の
一般廃棄物処理施設の
建て替えとか新設する場合では、
DBO方式が最も多く採用されている方式となっております。
続きまして、
DBO方式のメリットの一つとしましては、施設の設計から
建設工事、そして竣工後の運営、
維持管理までを一括して
事業者に発注することで、
プラントメーカーの
ノウハウを
設計段階から十分に取り入れることができまして、完成後の
施設運営におきましても
ライフサイクルコストの節減を図ることが期待できる方式となっております。設計と運営の
事業者が異なりますと、運営のことがあまり考慮されないような設計がなされる部分もあります。そうなってしまいますと、
運営段階で苦労するような事態が発生したり修繕が後手に回ったりと、高額になる
可能性も懸念されます。
DBO方式では、設計から運営まで全て
同一事業者の責任で実施することから、
運営段階を見越した設計と建設、そして
維持管理が行われることから、
機械設備などの
プラントのポテンシャルを十分に引き出せる運営が可能となりまして、適切な時期の修繕や機器の更新を行うことにより、結果、
コストパフォーマンスが高い施設となり、
ライフサイクルコストの削減が期待できると考えられています。
それでは、どのような施設を整備するのかについて説明させていただきます。
お手元の資料でちょっと修正する点がございますので、お知らせいたします。プリントした時点で気がついた点で申し訳なかったんですけれども、各施設の下に
処理能力という数値が書いてあるんですけれども、
処理能力の「能」という字がところどころで違う漢字の表記になっておりますけれども、御了承ください。
では、説明に戻らせていただきます。
まず、現在の施設ですけれども、ごみを燃やす施設であります
焼却棟がある
ごみ焼却施設、し尿や
浄化槽汚泥を処理します
し尿処理施設、そして
粗大ごみや
資源ごみ等を処理します
粗大ごみ処理施設、そのほかにも
プラスチック類を貯留等します
プラスチックヤードであったりとか
ペットボトルを処理する
ペットボトル選別施設とか、紙・布とかを貯留している
ヤードがございます。これらの複数の施設を新しい施設では集約しまして、まず、ごみを燃やす機能を持つ
エネルギー回収推進施設というものと、
し尿処理施設、こちらの2つ、合棟して一体の建物として1つの建物を造ります。またもう一方、こちらは
粗大ごみや
資源ごみ、そして紙、
プラスチックや
ペットボトル等を処理する機能を持ちます
マテリアルリサイクル推進施設というものを建設する予定です。大きくこの2つの建物を建設する予定でして、それ以外にも
市職員が業務に当たる
管理棟や
車庫棟であったりとか、
あと広場であったり
駐車場なども整備する予定となっております。
続きまして、現在の
クリーンセンターの
配置状況を説明させていただきます。
こちら、下側が武庫川になっておりまして、左側が
スポーツセンター、こちらが北側になります。まず初めに一番南側、右端のほうにごみを燃やす
ごみ焼却施設がございます。次、
真ん中に
粗大ごみ処理施設がございまして、その下に
し尿処理施設、
あと正面入り口の近くに
管理棟がございまして、その下に
プラスチックヤードがあったり、あとは
駐車場があって
車庫棟、
洗車棟というような配置になっております。主な
メイン入り口はこちらになっておりまして、こちらから
メインに入って、各施設に移動していくというような現状の使い方をしております。
それに対しまして、新しい施設の
センター配置図はこちらになります。まだこちらは
入札段階で市が提示した図面となりますので、
事業者の提案によって多少は変更になる
可能性がありますが、大まかな配置についてはこのようになっております。
現在との大きな違いとしましては、先ほど説明した
焼却機能を持つ
エネルギー回収推進施設がこちらの右側の南端より場所が変わりまして、
マテリアルリサイクルと場所が変わっているというようなところが大きな配置の違いかなというところです。このような配置になっておりますのは、今回ここで
建て替えを順番に行っていきますので、このような配置となっているという状況です。
また、そのほか大きな点としましては、煙突のもともとの位置が
焼却棟の
河川側に建っていたんですけれども、今度、新施設では
エネルギー回収推進施設に取り込むような形を要求しておりますので、建物と一体型となる予定です。恐らくこの辺、ちょっと川側のほうになるのかなというような形になると思われます。
次に、あと現在、
収集車の
洗車棟、
車庫棟とかがありましたこの辺に憩いの広場というものを設ける予定となっております。こちらの広場は、ふだん市民が憩える
公園スペースという形で運用されますけれども、災害時には
災害廃棄物の一時仮置場となるような計画ということになっております。
このような
配置計画を予定しておりますということです。
それでは、次に工事の大まかな流れについて説明させていただきます。
現在の施設と同じ場所での
建て替えということになりますので、現在の敷地は既に空いている土地というのはなかなかなくて、高い建物を建てるには十分な
空きスペースがない状況です。このような状況で順番に
建て替えていきますので、当然ながら現在の
ごみ処理機能を維持させながら施設の解体と建設を行っていく必要があります。
まず、施設の北側の
駐車場と、あとこちらの
車庫棟とかこちらの赤く塗られているところを整備しまして、仮設の
リサイクル処理場を整備します。こちらの
仮設リサイクル処理場は、令和5年度末完成に向けて整備を行ってまいります。
次に、
仮設リサイクル処理場が完成しましたら、この
仮設リサイクル処理場で
粗大ごみや
資源ごみの受入れや処理を行ってまいります。これによって既存の
粗大ごみ棟であったり
し尿処理棟を解体することができていきますので、順次解体をしていきます。この
真ん中の
スペースの赤く着色されているところが全て解体できましたら、この空いたところに新しい
エネルギー回収推進室を整備してまいります。この
既存施設の解体から新施設の建設まで、令和5年度末から令和9年9月頃までを予定して行ってまいります。
次に、
エネルギー回収推進施設が完成して稼働しますと、燃やすごみや、
し尿等はもう
真ん中の施設で処理ができていきます。これによって既存の
焼却棟が必要なくなりますので、順次解体ができるような状況になりますので、順次解体を行ってまいります。解体が終わりましたら、ここに新しい
マテリアルリサイクル推進施設を建設してまいります。これが、令和9年10月頃から令和12年の末まで行う予定です。
次に、
マテリアルリサイクル推進施設が完成しましたら、もともと仮設で処理していた
粗大ごみや
資源ごみを完成した新しいこちらの施設で処理を行っていきますので、仮設の
リサイクル処理場が不要になるということで、こちらは順次解体してまいります。解体した後、最終的に
管理棟であったりとか
広場等の整備を行っていきます。これは最後の1年間、令和13年から令和14年まで行ってまいります。
先ほど説明しましたように、これが最終的な
完成イメージの
配置状況になりまして、これは令和14年9月頃に完成するという予定となっております。
以上の工程をまとめると、このようになります。
一番上から
事前工事が書いてありまして、第Ⅰ期工事、第Ⅱ期工事、第Ⅲ期工事というふうになっております。令和4年に始まる
事前工事から第Ⅲ期の工事が終わるまで10年間かかる運びとなります。簡単に説明させていただきますと、
事前工事で
仮設リサイクル処理場の整備を令和5年度末まで行いまして、完成しましたら、ここに書いてある
仮設リサイクル処理場を令和6年度から運営していきます。次に、第Ⅰ期工事で解体と
新設エネルギー回収推進施設を建設しまして、令和9年度中頃に完成しますと、
エネルギー回収推進施設と
し尿処理施設を同時に運営が開始されていきます。第Ⅱ期工事におきまして
マテリアルリサイクル推進施設の建設を始めまして12年度末に完成しましたら、13年度から
マテリアルリサイクル推進施設を運営開始していきます。最後、その他施設を全て造りまして、令和14年度9月頃から全てを運営していくというような流れになっていきます。
ですので、
事業期間、
整備期間としては令和4年10月頃から令和14年9月頃、
運営期間は令和6年、仮設の期間から令和29年9月というふうに表記していますけれども、基本的に
運営委託を20年間という話は、
エネルギー回収推進施設が完成してから20年間の
運営委託というふうな考え方をしております。実際は
施設リサイクルは去年から起動していますので、20年とプラス3年半、足して23年半を委託の
運営期間というふうになっております。
こちらは
整備費等の件ですけれども、10年間の
整備工事と23年半の
運営委託を合わせて
事業者費の上限、
税抜きで613億5,700万円としておりました。これに対し
落札額につきましては、皆さんにも御報告させていただきましたとおり、
税抜きで597億9,800万円という形になっております。
以上、
①概要についての説明を終了させていただきます。
続きましては、代わりまして金田のほうから説明していただきます。
○
江原 委員長
金田係長。
◎金田
施設建設課係長 続いて説明させていただきます。同じく
施設建設課の係長の金田と申します。
これまで事業の概要のほうについて説明させていただいたんですけれども、ここからは
事業者をどのように選定していったのかというところを説明させていただきたいと思います。
まず、こちらが選定のスケジュールなんですけれども、細かい字で申し訳ないですが、令和3年8月2日、去年の8月に
入札公告を行いまして、最終的に
事業者が決まったのが今年の令和4年6月28日、つい最近ですけれども、約1年ほどかけて
事業者の選定を行ってきました。通常の市の入札から考えるとすごく長いなというふうに思われるかもしれないですけれども、なぜこれぐらい長い期間が必要だったのかというところも交えながら説明をさせていただきたいなと思います。
事業者の選定なんですけれども、今回、
総合評価一般競争入札という方式で行いました。先ほど吉積のほうからも説明がありましたが、今、新庁舎の建設などをやっていますけれども、ああいう普通の建物とは違って、今回のはかなり特殊な
プラントという形になりますので、なかなか市の職員では
自分たちで設計が難しいというところで、毎日これぐらいの量のごみを処理してくださいとか、施設の能力をこれぐらいにしてください、ごみの収集はこうなっているのでそれを踏まえて考えてくださいというように、
事業者のほうからこういう
プラントにしましょうという御提案を受けて、その内容を審査して
内容点を確定する。そして価格と総合的に評価して
事業者を選ぶという方式が、この
総合評価一般競争入札方式というものになっています。なので、
事業者から提案をしていただく必要がありますので、まずは宝塚市の
ごみ処理について詳しくよく知ってもらう必要があるということがあります。
少し戻るんですけれども、
自治体の
ごみ処理の方法というのは、実は
自治体によってまちまちというか、いろいろ方式が違います。例えばごみの分別の仕方も違いますし、出てくる曜日の違いもありますし、処理の方法などもちょっとずつ違ってきたりします。なので、宝塚市の
ごみ処理のやり方というのを
事業者さんによく理解してもらう必要がありますので、まず、
入札公告が終わった後に、8月11日から令和4年3月28日にかけて、
提案書の締切りを3月31日にしていたんですけれども、そのぎりぎりまで
現地見学会ということで、
事業者さんに現在の
クリーンセンターに見学に来てもらって、今の施設をよく見てくださいというような会を設けています。これは、合計で20回以上は行っていると思います。
そして、
事業者からの質問を2回ほど受け付けて、それに対する回答というのを行いました。1回の
質問当たり大体100個から200個ぐらいのかなり大量の質問が出てきて、それに対して回答していくという形で行っていっています。
そして、
現地説明会とか
質疑応答で出されたのが、後ろに置いてあるんですけれども、
提案書一式になります。
提案書だけでも結構50ページぐらいの
ボリュームがあるんですけれども、その横に3冊ぐらい並んでいるのが
基本設計図書ということで、見ていただいたら分かるとおり、かなり
ボリュームのある資料になっています。やっぱり
事業者さんとしても、我々の施設を理解した後、どういうプランにしようかと練るのにかなり時間が必要ということで、
入札公告が8月、そして
提案書の提出が3月ということで、約8か月ほど期間を取っています。聞いた話によりますと、こういった
提案書をつくるにしても
事業者さんとしても億単位の
コストがかかるということで、入札に参加するということに対しては、より慎重に検討した上でかなりされているということになります。
そして、4月から
提案書を受け付けてから
提案書の内容をチェックしたり審査をしたりして、また
事業者に対して
ヒアリングなど
質疑応答なども行いまして、
落札者の選定を行っていきました。
続いて、選定の流れ、まずざっくりとした流れを説明していきたいなと思うんですけれども、
入札公告があった後、先ほど言いました
提案書の提出、そしてお金、入札を受けて出てきた
提案書の内容の審査を行いました。そしてプレゼンテーション、
ヒアリングを経て
事業者の選定を行っていっています。出た
提案書を受けて、
ヒアリングを通して
内容点を確定させる。その後、開札を行って
価格点を算出して、
内容点と
価格点の合計で
落札者を決定するというような流れで
事業者選定を行いました。
次の説明にいく前に、一旦資料2の
落札者決定基準についてという資料を御覧いただきたいんですけれども、こちらの書類です。こちらの図を使いながら説明をしていきたいと思うんですけれども、
入札公告の後、
事業者さんからこの入札に参加しますよという
参加申請をいただいています。
参加表明書と、あとは
プラントをやった実績がありますかとかいろんな実績を資格として設けているところがありますので、それの
書類審査を行いました。
このファイルなんですけれども、今回、この入札のときに最終的に入っていただけたのが、前に示しております
JFEエンジニアリング株式会社グループと
川崎重工業株式会社グループでした。こちらが
参加表明書とかを提出いただけた企業、その
グループということになります。実は、この
入札公告の前から参考の見積りを徴収したりですとかいろんな事前の調整を行っていたんですけれども、その時点では4者ほどありました。
ただ、やはり先ほど申し上げたように、入札に参加するというだけでも結構な
コストと工数がかかるということで、
事業者さんもかなり慎重になられているということで、1者に関しては、そのうち社内においてのコンペというか、社内の中で今回は参加しないというふうになって、まず3者になってしまった。さらにもう一者については、入札のぎりぎりまでは参加するというような形でいたんですけれども、どうしても
グループで今回、企業として
申込みをするに当たって、ゼネコンの会社がどうしてもつかまらなかったということで、最終的には2者になったというところです。先ほど紹介した
JFEエンジニアリングの
グループと川崎重工の
グループのどちらもが
参加資格としては通過しました。
その後なんですけれども、
提案書の提出を受けたいところだったんですが、こちらに雪組と書いていますけれども、
JFEエンジニアリングの
グループが、2月ぐらいで
提案書を出してもらうほぼ1か月前ぐらいだったんですけれども、本市において
指名停止の対象となってしまいまして
参加資格がなくなってしまったというところで、最終的に入札とか
提案書を提出いただけたのは
川崎重工業の
グループ1者のみというふうになりました。今回1者となった経緯は今申し上げたようなところです。
入札書、
提案書を受け取った後、
基礎審査というものを行いました。
基礎審査では、ここに書いてあるようなことなんですけれども、基本的なことです。提出された書類がそろっていますかとか我々が提案している様式にちゃんとのっとって出されていますか、
提案書の中でそごがないですかとか、そういった基本的なことの審査を行いました。その後、加点審査ということで、技術点の算定と開札、
価格点の算定を行って、総合評価値を決めて
落札者を決定していったというようなことです。
今から、技術点の算定をするときにどういうふうにしていったかというところを簡単に説明したいと思います。
落札者決定基準の資料の中でA3の大きい資料、提案内容の評価項目及び評価ポイントというペーパーがあると思うんですけれども、ここにこういう内容で審査しますよという評価のポイントというものがあります。それに対して各配点がついている。それをそれぞれの項目に対してAからDの5段階の評価をしました。
例えばAだったら、特に優れている提案ということで配点掛ける100%、例えば一番上の気候変動への対応でしたら6点がそのままつくというようなイメージになります。そこから評価が下がるごとにこの点数も下がっていくという形になります。それをどんどん積み上げていって、技術点としては合計で50点、さらに
価格点としても50点ということで、50対50にして価格と技術、提案のバランスを1対1にしていくというのが、我々の今回の入札の出発点になります。
続いて、
価格点なんですけれども、これは、今回1者なのであまり計算するようなところはなかったんですけれども、入札価格のうち、複数者いた場合、一番低い価格で入札した企業が満点の50点となるような計算式で計算をしました。今回1者でしたので、
価格点に対しては50点というふうになりました。
以上、簡単に説明したんですけれども、このそれぞれの評価項目を評価するに当たっては、ある程度事前にこういう提案が来たらA、こういう提案が来たらBというふうに、それぞれ基準というのをあらかじめ定めて評価をしまして、恣意的に点数を操作するようなことがないように配慮をしております。
続いてなんですけれども、技術点の差であるとか
価格点もそうですし、この審査全般のルールとか評点を決めたのも、
事業者選定委員会というものを立ち上げて行いました。こちらは条例にのっとりまして、こちらに上げさせていただいている外部有識者さん3名で審査等をしていただいております。お一人が大阪工業大学の渡辺先生です。基本計画の基本構想のときから入っていただいております。2人目が、蓑田先生といいまして、もともと大阪市のほうの職員の方でして、大阪市内の複数の
ごみ処理プラントに実際携わってきたという実績があります。池田先生は弁護士で、本市のほうでも環境関係のところでお世話になっているというところでございます。この3名でこの審査等を行っていただきました。
次に、
要求水準書について説明したいと思います。
こちらは、分かりやすい言葉で言うと仕様書のようなものです。先ほど
性能発注という表がありましたけれども、本市のごみにはこういう性質がありますよと、収集はこんな形でやっています、
プラントの
処理能力はこれぐらいにしてくださいといった
要求水準をまとめたものになっています。
本市において、この
要求水準書の構成というのがほかの
自治体と比べてちょっと特殊になっております。国のガイドラインとか履歴ですと、こちらは整備編、運営編に当たるものなんですけれども、
建設工事編、それから運営編という2つで構成されているのが一般的で、ほかの
自治体とかはそのガイドラインにのっとって整備編、運営編というものを2つ、
要求水準書として掲げている場合が多いんですけれども、本市の場合はやっぱりそれぞれそれなりの
ボリュームになってしまうので、本市が特に強調したいところが埋もれてしまうんではないかというところを危惧して、特に
事業者さんにお伝えしたいこと、守ってほしいことというのを共通編の中に集約しました。特段の理由がない限り、
事業者さんは共通編の内容に関しては変更することはできませんという形になっております。
整備編や運営編に関しては、本市から一例として示しますというような形にしまして、
事業者さんの提案によって、合理的な理由があればですけれども、変更していいよというような形で
事業者さんのほうに提示しております。
ここで、共通編の内容の一部について、簡単にはなりますけれども御説明したいと思います。
共通編では、新
ごみ処理施設整備基本計画に示されました処理方式、施設の規模、
環境保全基準、事業方式、
事業期間、処理条件といった基本的な条件を提示するとともに、先ほど出てきました宝塚市新
ごみ処理施設整備基本計画
検討委員会のほうで決定した6本の柱みたいなものがありまして、こちらに基づいて仕様を書いていっております。
1つ目の循環型の
まちづくりに寄与する施設というところでは、例えば気候変動の対応ですとか、自然エネルギーを活用してください、できるだけ資源を回収してくださいというようなことが書かれています。
方針2の安全で
環境保全に優れた施設というところでは、施設内の安全対策、周辺環境への配慮というのを記載しています。
方針3の安定した稼働ができ、災害に強い施設というところでは、施設が安定に稼働するための条件、災害時の対応みたいなところを記載しています。
方針4、
経済性・
効率性に優れた施設では、施設の人員数が過剰にならないように、あまり多い人数でやればやるほどそれはやりやすいかとは思うんですけれども、そこをいかに効率よくやっていただくかというところを記載しております。
方針5、環境学習・理科学習の要となり、学べる施設というところでは、施設見学、現在も小学校の4年生とかが
クリーンセンターのほうに見学に来るとかされたりしていますけれども、その施設見学で理科とか環境への理解が深まるような工夫というのを求めています。
最後、方針6としては、周辺の景観に調和して市民に親しまれる施設ということで、周辺住民への配慮とか周辺環境に調和するデザインなどを求めています。
幾つかさらに具体的に御紹介をしたいと思うんですけれども、まず
1つ目は、市民が立ち入れるエリアと工場のエリアを明確に区分してくださいということを要求しています。現在の施設では明確なエリア区分というものがなくて、市民さんが、赤字で示しているように工場のエリアの中に簡単に立ち入れてしまうというところがあります。
クリーンセンターというのは破砕機があったり大型の機械が結構稼働しているところで、さらに
収集車などもいっぱい入ってきますので、一つ間違うとちょっと大きな事故につながってしまうリスクを排除しようというところで、市民さんが簡単に立ち入れないように立入り可能なエリアと工場のエリアというのを明確に区分して安全性に配慮したいなというふうに考えています。
次が、一般持込みの車両と
収集車の計量器への動線を分けて安全に配慮ということで、現在、予約をすれば
クリーンセンターのほうにごみの持込みができるというふうになっています。現在、一般の市民さんがごみを持ち込む動線と
収集車がごみを処理する動線が全く同じになっていて、やっぱりふくそうすると危ないという問題がありますので、できるだけ車両の動線を分けて、一般市民が安全にこの
クリーンセンターでごみを持ち込めるように配慮してくださいというところを求めています。
3つ目が、一般持込みの荷下ろし場所を1か所にまとめて市民の負担を軽減するというところで、先ほどの持込みの話ともかぶるところはあるんですけれども、今は持ち込んだ方が紙・布だったらこの辺、
粗大ごみだったらこちらの建物に、燃やすごみはこちらの建物にというように、いろんな場所に荷下ろしを
ごみ種別に応じてしなきゃいけないところがあります。そうなると工場内を市民の方が移動することになるので、先ほどの安全性の上で問題がありますし事故の危険も高まるということで、今度の施設では1か所でごみの荷下ろしができるような配慮をしたいというふうに思っています。
続いて、合理的な
環境保全基準を設定、あと運転状況の公表ということで、
ごみ処理施設なので当然ごみを燃やしたら環境に悪い物質が出てくるわけなんですけれども、それに対してもろもろの処理をして無害のものに変えるという処理を
クリーンセンターの中でやっています。例えば、出てき得るものとして排ガスですとか騒音、悪臭、振動、排水というものがあります。これらなんですけれども、例えば薬剤の量を多く入れたりとか能力の高い設備を導入するとか、お金をかければかけるほど値、数字というのがどんどん小さくできるんですけれども、法律とか条例の範囲で定められている、ある一定の合理性のある基準をクリアしていれば、どこまでもどこまでも小さくするということはしないでいいよねというところで、合理的な
環境保全基準を設定しています。
また、工事中から、そして実際に運転が始まってもそうなんですけれども、その運転状況、これらの値が今どれぐらいの数字になっていますよというのを正門付近に提示したり、ホームページに公表できるような仕組みを考えていきます。
環境保全基準なんですけれども、具体的に紹介したいなと思っております。一番右側、こちらに書いてあるのが法令で定められている基準です。それに対して一番左側が新しい
ごみ処理施設での自主基準値ということになります。こちらを比べると、小さい値にもなっていますし、右から2番目の近年の自主基準値の平均値ということで、ほかの
プラントの平均値と比べても、新しい
プラントではそれよりは小さくなっております。というところで、ある程度合理性もあって
環境保全にも考慮した数値となっているということになります。
次、最後なんですけれども、停電時でも自立立ち上げできる施設ということで、現在の
プラントもそうなんですけれども、停電などの事故が起こると非常用発電機というのが作動しまして、施設を安全に停止させるために電源を供給するというような動きをしています。ただ、自分で非常用発電機で
プラントを新たに立ち上げ直すということまではできないようなものが今現在の
クリーンセンターの非常用発電機なんですけれども、やっぱりそれだと災害時とか、実際停電が長く続いていて、それでも
災害廃棄物とかを処理していかないといけないというような事態のときに困ってしまうので、停電時でも自立立ち上げができるような大きな非常用発電機を入れて、災害時の対応であったり停電時の
ごみ処理の継続ということができるように配慮した施設となっています。
一応、代表的なものを今5点挙げさせていただいたんですけれども、そのほかにも、
し尿処理施設については下水道に放流する前処理だけするというような小さい施設にして、
エネルギー回収推進施設と合棟にするということで、
コストペイを発揮できたり、啓発施設に関しても、新しく啓発施設専用の建物を建てるとかではなくて、見学ルートの中で理科学習、環境学習ができるようなものを求めていったりします。
また、70台ほど止められる
駐車場を設置するんですけれども、そこもコインパーキングのような形にしまして、今現在
スポーツセンターとか教育総合センターとか、プールの時期とか
駐車場があふれてしまって止められないというような方も結構いらっしゃいますので、その方々にもコインパーキング方式にして使っていただけるような、そういう工夫もしたいなというふうに考えています。
私のほうからの説明は以上になります。
○
江原 委員長 50分ほどたちましたので、ちょっと休憩したいと思います。
休憩 午後 2時17分
──────────────
再開 午後 2時26分
○
江原 委員長 では、休憩を解いて委員会を再開します。
3番目の
契約関係について説明をお願いします。
西田係長。
◎西田
施設建設課係長 そうしましたら、
契約関係について私、西田のほうから御説明させていただきます。
契約関係についてなんですけれども、先ほどの
事業者の選定の箇所でも御説明させていただいたんですけれども、この6月の末に
事業者選定委員会、専門の委員会において
事業者が選定され、
落札者が決定されました。ただこの
落札者というものにつきましても複数の者ではなく1者によるものでありまして、すごく大きな事業でありますので、それを設計する企業であったりとか建設する企業、運営する企業等々いろんな会社が集まって
グループとなって行われるものになります。その
グループによって設計から建設、運営の全てが行われるという形になります。なので通常の
契約関係とはちょっと違う形になってくるものとなりますので、その
契約関係について、流れとか中身について私のほうから御説明させていただきます。
では、実際に
落札者が決まりましたらまずどういう流れになるのかというところなんですけれども、まずはこちら、前のスライドでも出させてもらっているとおり、
落札者と基本協定を締結するという形になります。こちらの基本協定というものにつきましては、契約までに市と
事業者がそれぞれ行わなければならないということを定めたものになります。前のほうに例を書かせていただいているんですけれども、例えばSPCの設立であったり特定事業を締結すること、特定事業が締結できなかったときの対応などというものがございます。SPCと特定事業の契約については後ほど御説明させていただきます。要約させていただくと、契約までにスムーズに契約ができるようにするための手順を定めたもの、取決めのようなものと御認識いただければと思います。この基本協定については本契約までの有効期限という形になります。
では、ここで先ほど申し上げましたSPCについて御説明させていただきます。
SPC、下のほうに英語で書いてあるように、スペシャル・パーパス・カンパニーという形で、日本語にすると特別目的会社という形になります。この新
ごみ処理施設事業のところでいうと施設の運営を担当するという形になります。説明については、前に書かせてもらっているとおり、特定の資産を企業内部から切り離し、特定のプロジェクトのためだけにつくられる会社というふうにしております。この特定のプロジェクトというのが、先ほど申し上げました宝塚市の
ごみ処理施設の運営という形になります。
このSPCの特徴について申し上げますと、まず
1つ目、こちらについては本施設の運用に関する業務のみを行うという形になります。こちらは本市の
ごみ処理施設を運営するためだけにつくられた会社という形になりますので、その他事業に拡大するといったことはございません。
次の特徴としまして、
資金調達を確実に行うことができるという形になります。事業を行う企業
グループである構成企業からの出資で
資金調達を行い、本施設の運用を行うようにします。先ほど、図の左側にある構成企業、いわゆる設計企業、建設企業、運営企業、全ての業者さんのほうから出資をしていただいてSPCをつくるという形になります。
次、最後の特徴です。本体企業の業績が悪化してもSPCの資産は守られる。投資を使用した本体企業と資産が完全に切り離されるという形になりますので、例えば出資元の企業の業績が悪化して何か倒産の憂き目に遭ったとしても、SPCについては施設の運営に対して何か左右されるということはございません。また、SPCについても資金が足りなくなるということがないように、今回の提案の中で保険を掛けていただいたりとか、もしも本当にお金が足りなくなったときは追加の融資をしていただいたりという形の提案もいただいたりしております。
次に、特定事業契約について御説明させていただきます。
特定事業契約は基本契約と工事請負契約と
運営委託契約から構成されており、本事業を行うために必要な取決めを定めたものという形になります。通常でありましたら、工事請負契約だったら
建設会社さんと、
運営委託の場合だったら運営を委託する会社さんと1社ずつで契約するという形になるんですけれども、
DBO方式では工事から運営までを一体的に行うという形になるため、工事請負契約と
運営委託契約をまとめるものとして基本契約を締結するという形になります。
こちらは、契約の相手方について、基本契約は先ほども申し上げましたとおりにほぼ全体の契約をまとめるものという形になりますので、各構成企業と、先ほど申し上げたSPCと両方と締結するという形になります。工事請負契約は、こちらは建設のほうになりますので、構成企業の中の設計と設計を行う建設もしくは建設JV、いわゆる設計設備企業の集まりと締結するという形になります。
運営委託契約については、先ほども申し上げました
ごみ処理施設の運営をするSPCと提携するという形になります。
こちらのほうをまとめさせていただきますと、まず、宝塚市と企業全体、構成企業との間で基本協定を結ぶという形になります。基本協定を結んだ後に、基本契約、全体の取りまとめをSPCとこちらの構成企業、恐らくそれぞれ結ぶという形になります。最後に、工事請負契約であったりとか
運営委託契約というのをそれぞれに結ぶという形になります。
運営委託契約についてなんですけれども、先ほどからずっとSPCが運営をするとは言っているんですけれども、全ての運営をもちろんSPCですることというのはできませんので、実際の作業については運営企業に委託をするという形になっております。
最後に、リスクの分担のほうについて説明させていただこうと思います。
リスクの分担については、事業を進めていると様々なトラブルであったり事案が発生する形になります。そして、その事案ごとによって市と
事業者のどちらで責任を持って進めていくのか、対応するのかということが争点になってくるという形になります。そのために、事前にリスクとして想定されるもの、事例をある程度列挙させていただきまして、その責任分担を定めておくことでスムーズに事業を行うことができるという形になります。
リスク分担の基本的な考え方は、リスクを適切に管理できるほうが分担するという考え方で検討しております。本市では、リスクを設計、建設、
維持管理・運営、それぞれのケースごとに洗い出して契約書等に反映します。
お手元の資料3のリスク分担に関する契約書等への反映を御覧いただければと思います。
ちょっと細かくなってしまって申し訳ないんですけれども、こんな形でそれぞれのリスクにつきまして市側のほうで洗い出させていただきまして、それをどちらが負担するのかというのを、負担するほうに丸印、右上に主分担と書かせてもらっているんですけれども、丸印を入れて、どちらが負うのかというのを定めております。こちらは全部で46の項目がございます。
ところどころに三角印が出てくると思うんですけれども、三角印につきましては従分担とさせていただきまして、契約書にただし書とかでこういったときにはリスクを負担するみたいな形で、特段何かがあったときとか、こういった場合にはリスクを負担するという形であらかじめ定めて、もし何かがあったら負うという形にさせていただいております。
これを具体的に契約書のほうにどういうふうに落とし込んでいくのかというのを前のモニターで御説明させていただくんですけれども、例えば
設計段階の設計変更に関するリスクにつきましては、市の指示、提示条件、設計変更による費用の増大、計画遅延に関するものは市の負担、
事業者の提案内容の不備、設計変更による費用の増大、計画遅延に関するものは
事業者の負担という形で、それぞれ前段と後段のほうで分けて書いているという形になります。
最後、その他のリスクという形で、もう一度お手元の表を御覧いただきたいんですけれども、どんなリスクがあるのかというのを抜粋して御説明させていただければと思います。
まず、契約締結のリスクです。契約締結のリスクでは、こちらのほうは議会を含む市の事由により契約を結べない等のときには市の負担。議会で否決されたりとかというときは市のほうの負担になりますよと。次に、
事業者の事由により契約が結べないときは
事業者の負担という形で、
事業者側のほうで何か事情があって契約ができないときには、当然
事業者負担という形にさせていただいております。
次に、近隣対応のリスクです。近隣対応のリスクにつきましては、本施設の設置そのものに対する住民反対運動等と上記以外のものとさせていただいておりますけれども、もちろん用地の選定については市のほうで行っておりますので、設置そのものに対する住民運動についてはリスクは市が負うという形、それ以外の何かの問題については
事業者が負うという形にさせていただいております。
次に、物価変動のリスクです。物価変動のリスクでは、変更幅と、それがいつ起こるかのタイミングによって工事と運営の費用が変更となる
可能性があるので、どちらも要は負担する
可能性があるという形になりますので、それぞれ丸と三角で、どちらも負担するという形にさせていただいております。
次に、事業の中止・遅延に関するリスクです。こちらは、設計変更と同じようにどちらの責任によるものなのか、上には市の債務不履行によるもの、下では
事業者の債務不履行、事業放棄、破綻によるものとか、どちらの責任によってそれがなされたのかによって変わってきますので、それぞれに丸印を入れさせていただいているという形になります。
次に、不可抗力のリスクです。不可抗力のリスクというと、災害等予想していない事態のリスクについて、これについてもどちらが負担するかというのはもちろん物によるという形になりますので、これも双方で負担するような形で、丸と三角で示しております。
次に、ごみ質とごみ量の変動リスクです。こちらについては、ごみの搬入に関する責任は市のほうにあることになりますので市のほうに丸印をつけさせていただいておりまして、ただ、性能リスクのほうで施設の契約不適合リスクとか施設の性能確保は、本市の
要求水準を満たせていないということになると
事業者の負担になるという形になります。
このように様々なリスクが想定されるんですけれども、実際には想定し切れない事態も発生するという形になってくると思います。それについては、
事業者と丁寧にコミュニケーションを図りながら確実に事業を進めていきたいと思っております。
以上で説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○
江原 委員長 一通り、画面による説明は終わりました。
あと、ちょっといつのか、今日こういう説明を受けて今後の全体のスケジュールですけれども、議案の上程やら議決の時期やら何やらはどんな感じで考えておりますか。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 今、我々のほうでは工事請負契約が議決要件になります。1億5千万円以上という形になりますので、そちらのほうで議案を提出させていただく予定にしています。ただ、これがDBOということで
運営委託も不可分一体のものになっている契約になりますので、その辺については今後ちょっといろんなお話もあるかと思いますので、それには対応させていただきたいなと思っています。
10月7日の本会議で議決をいただきましたら、そこで本契約ということで実際の実施設計に入っていくというような形になろうかと思います。
以上です。
○
江原 委員長 9月議会の当初に、もうやるとしての提案がちゃんと出ると。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 今の予定では工事案件として出る予定になっています。
○
江原 委員長 それの前に、さっきの説明にあるように、もう基本協定は結んでいるということですね。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 基本協定は先に結びます。仮契約だけ3本とも結んでしまいます。
○
江原 委員長 しまいますというのは、まだ結んでいないの。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 はい。SPCが立ち上がるのにもうちょっと時間がかかるんです、登記してもらうのに。相手方が今ない状態になっていますので、そこができ次第、仮契約という形になります。
○
江原 委員長 もう8月やで。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 はい。
(「下旬やね、議決と同時に」の声あり)
○
江原 委員長 まあまあぎりぎりというタイミング。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 そうですね、はい。
○
江原 委員長 まだSPCがいつできるかも分からんと。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 今のところ8月の半ばぐらいに何とか登記ができるんじゃないのかなというふうに聞いておりますので、それができ次第契約するんですが、構成メンバーが結構いっぱいいてますので、各社の社長印をもらうのに実はなかなか大変らしくて、その辺の日程も含めたらなかなかぎりぎりになるのかなと思います。
○
江原 委員長 それがあって、当初の議案でぽんと出てくるんかなというのが心配であえて聞いたんですけどね。若干遅れる
可能性がある。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 いや、9月までには結べる予定になっています。
○
江原 委員長 分かりました。
ですので、なぜちょっとその件を聞いたかというと、今日これ説明を受けて来週月曜日にちょっと質疑をやって、そのあれによってはもう一回8月に
所管事務調査が必要なのかな、どうかな。でも、もう議案直前やから議案の事前審査になると困るんですけどね。火曜日に岩国に行って、
DBO方式の
クリーンセンターに視察に行ってくるんですよ、我々この委員会でね。それらもあって、ここで説明を受けたこと等を含めてもう一回質疑ができたらどうかなとは思っていますけれども、それは今後の流れとしてちょっと考えておきたいなと思っています。
今日、説明をざっと受けました。3種類です。DBOの考え方とか、それと
事業者の選定についてと
契約関係と説明を受けましたけれども、何か確認したいこと、あと、これらの書類、今日お手元に来ている説明のもの以外にもたくさんの書類が実は出ていまして、
クリーンセンターの新しいごみ施設の整備に向けてというホームページ上にたくさんの書類が、ずっとこの関連事項が全部載っていますので、一通り見ていただいているとは思いますが、それらも含めてね。見ていないの。何かこれはどうなのと確認したいことがありますか、どうですか。
たぶち委員。
◆たぶち 委員 ちょっと簡単な確認なんですけれども、
DBO方式でこの近隣でやっているところはどこら辺ですか。
○
江原 委員長
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 西宮市さんの東部総合処理センターの焼却炉が
DBO方式でやられています。それから、豊中市伊丹市クリーンランドさんの
マテリアルリサイクル推進施設のリサイクルプラザさん、こちらのほうがDBOでやられています。今ホームページ上を見ると、西宮市の東部総合処理センター上にマテリアルをまた建設されるの、これ一応DBOで今発注をかけられています。最近ここらで出てくる新しいやつは、大概DBOかなという感じです。
○
江原 委員長 いいですか。
たぶち委員。
◆たぶち 委員 はい、ありがとうございます。
○
江原 委員長 大川委員。
◆大川 委員 どこまで質疑ができるのかな、ちょっとこう……
(「確認ですけども」の声あり)
確認なのでね。今日じゃないよ。今日じゃなくて、一応
提案書が出る前の段階の説明をいただいたじゃないですか。僕も、だからその前の資料として契約書も
要求水準書も、提案で出してもらう書類も一通り目を通したんですけれども、その中での想定されているリスクと提案も含めて今後運用していく上で出てくるリスクとを比べたときに、ざっと読むと後者のほうがどうも多そうな気がしているんですね。
例えばモニタリングのところなんかが実はもう貼りつけるだけというか、その貼りつける内容を見ると流れだけが書いてあるだけで、どれぐらいの頻度でどういう形でやるのかとかいうのがちょっと全く見えていなくて、それが
提案書に出てきているのかどうかも分からないし、ファイナンスのところ、DBOの一番弱いところは銀行の目が入らない、ファイナンスのところが弱くなる
可能性があるんですけれども、SPCに対して。SPCの
資金調達のところの例えば固定料金と変動料金がどれぐらいの比率なのか、多分これ提案なんですよ、恐らくね。変動料金が高ければ高いほど当然SPCが受け持つリスクはでっかくなるわけで、それがどれぐらいのレベルであって、そのリスクをどういうふうにモニタリングしていこうと思っているのかとか、本来のどっちかというと、今見ていくと提案を受けた後の状況で出てくる、確認してから見たほうがいいリスクのほうが何か多そうかなという気がすごくしているので、それの議論ができるのは、その質問をして答えられるというのが結局9月のタイミング以外は難しいんですか。
○
江原 委員長
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 今御質問の中の固定費、それから変動費というのは、こういう形でしてください、それからそれ以外に物価変動に対しては、市としては1千分の15の物価変動があれば変更していきますよというのはお示しする中で、一応提案で固定費、各施設ごとで何ぼです、変動費はごみ種ごとにキログラム当たり何ぼですというのはもう既に受けておりますので、その辺についても本会議のときには御説明させていただこうかなというふうに思っています。その割合が全体の想定ごみ量に対する委託費のどれぐらいの割合になるかというのもお示しできるかなというふうに思っています。
それから、モニタリングのところです。モニタリングについても、我々としてはやっていく中では、日報、月報、年報じゃないんですけれども、日々そういう形でデータとしては上がってくるようになりますので、その報告を受けながら、
ごみ処理の仕方についてはモニタリングというよりも日々チェックするような感じになろうかなと思います。
SPCさんの運営のほう、プロジェクトファイナンスが今回ありませんので、市のほうでそれを見ないかんと。そういう事業報告と、セルフモニタリングはきちっとやってくださいよになっていますので、そういう報告を受けた資料を基に市が今度は判断していくことになります。我々の中でそれだけのそしたら力があるのかというと、なかなか疑問なところもありますので、その辺は専門的なところへちょっと出して審査してもらう必要があるのかなというふうに今思っているところです。
○
江原 委員長 大川委員。
◆大川 委員 ということは、今モニタリングの話が少し出ましたけれども、僕もちょっとファイナンスのところとかも含めて専門家を入れたようなモニタリング、それが四半期に1回なのか年1回なのか分かりませんけれども、それをどんなふうにやるのかというのを、ある程度
事業者が決まる段階、契約が決まる段階で手順というかやり方を示してもらわないと、僕としてはなかなか判断しにくいところなので、それは9月の段階できちっとどういう会議体を例えばつくるとか、そこにはどういうような専門の人が入るとか、名前まではいいですけれども、例えば弁護士さんとか、それからそういう事業の運営の今の例えば専門家の方、ファイナンスでこういう感じの人みたいなぐらいのやつは出してもらえるのかな、9月ぐらいには。どこまでいってんねやろと思って。それがないとなかなか質疑でけへんかなと思っているんやけれども。
○
江原 委員長 下坂
施設建設課長。
◎下坂
施設建設課長 実際にその辺の体制づくりというところになりますと、実際、本契約してからの実施設計で詳細なところを
事業者と詰めていきますので、9月の議会の段階でその体制のところまで詳細なものがお示しできるかというと、ちょっと難しいかなというのが、今の提案でこういうのがありますというふうなお話とか、我々はこう考えていますというお答えはできると思いますけれども、なかなか9月の段階で、おっしゃられたどんな人を入れてみたいなところまでの想定というのは、実際には
事業者とそこまでは詰められていないと思います。
○
江原 委員長 大川委員。
◆大川 委員 ちょっと何か今分からんかってんけれども、市としてモニタリングの体制をどう整えるかという話だと思うんですけれども、そこにどんな人を入れていくかというのはあくまで市の考えで、
事業者との協議というのは関係ないと思うんですよ、モニタリングなので。
事業者がどういうセルフモニタリングをするのかというのは、
提案書に必ずリスク管理というのがあったと思うので、それがあればある程度どんなリスク管理をするのかというのが見えると思うから、それはそれでセルフモニタリングのやり方としてまたそのときに説明していただいた上で、市としてそのセルフモニタリングを受けて、ファイナンスも含めてどういうモニタリングをしていくのかというのが全然まだ見えてなくて、少なくともそれは9月の段階で出してもらわないといけないなというふうに思うんですけれども、工事のほうのモニタリングというのは正直ないので、そこは
運営委託になると思うね。SPCとの契約上、SPCに対するモニタリングになると思うので、それが議案の内容が今の話だと工事請負契約だけになって、一体不可分のもので、本来は
運営委託は長いのでそこをチェックしないといけないんですけれども、出てくる議案がそれだというふうになると、どこまでの質疑ができるのかというのも少し委員会のほうで考えてほしいなというふうに思います。オーケーです。
○
江原 委員長 大きな懸案事項で、先ほどの事業費全体で入札価格、落札価格が597億ですよと出ているけれども、9月に出てくる議案はそのうちの建設請負の工事費用だけが出てきますよと、それを議案として採決してくださいねと、そういうことですよね。
今、大川委員が言うように、それ以外の運営その他いろんな部分は、今のDBOの方式を宝塚市の契約案件として議決案件になっていないので、それがどのようにどう進んでいくかというのをちゃんと委員会としてはその後の経過を含めて見ていきたいという意向があるんだけれども、今、議案にならないという話が出ているので、これは多分今後継続的に、令和6年度以降を含めてある程度、9年、出来上がってから運営するまでの間にいろんな形で、これは契約課とも協議しないといかん話やし、総務部とも協議しないといろいろ決まってこない。ということは、全然見えないで建設だけ取りあえずオーケーという状態の今回議案になりそうな部分です。
これは、事前に私もちょっと何度かやり取りしたんですけれども、要は3つの契約をするんだけれども、3つの契約それぞれ議案にならへんかと言ったら、できないんですね。法律上、今ならないんで、委員の皆さんは取りあえず建設をする部分だけ今回、9月には議案が出てくるよと。
(「建設する部分だけ」の声あり)
○
江原 委員長 議案がね。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 今、我々が申し上げましたようにDBOは初めてだということと、現行法上では工事費しか対象にならない状況になっていますし、議決事件の条例上も今これが入っていない状況ですので、今のままですと議案にはならないというのが実情です。
ただ、工事費だけでは出すんですが、不可分だということで審議の説明の中では
運営委託の説明も両方させていただこうという考えではいてます。その中で同じように質疑をいただいて御審議いただければ。議決もらうのは工事でいただくけれども、不可分なので、どっちかがアウトになるとどっちもアウトになるものなんで、こっちをもらったらこっちをもらったのが駄目ならこっちも駄目になるような案件ではあるのかなと思います。
○
江原 委員長 この部分はあえて今日受けた説明にはなかった分なんで、確認で今こっちでやり取りしているんですけれども、そういうことが9月に向けて前提としてあるよというのを一応分かっておいて……。
ほかに確認事項、その他がなければ、一通り今日の段階はこういうふうにして、まだありますか。
じゃ、山本委員。
◆山本 委員 これ、資料を見せていただいたら出てはくるのですけれども、
グループでやるということなんですけれども、それぞれの会社というか、企業のここが何をやるよということを詳しくあれしたものが一覧の中に出ていない。
○
江原 委員長
影山参事、それちょっと指摘、どこに載っているか分かるの。
影山参事。
◎影山 新
ごみ処理施設整備担当参事 まず、市のホームページにいっていただきまして、環境というタグのところへいってもらうと、ごみ・リサイクルがあるかと思います。それを押してもらうと
クリーンセンターのページへ飛ぶと思います。
クリーンセンターのページへ飛んでもらいますと、今、委員長が言っていただいたように、新
ごみ処理施設の新着情報の
2つ目ぐらいのところに新
ごみ処理施設の公告についてというところがあるので、そこをぱちっと押してもらうと上のほうに
事業者決定しましたというのがたしか……。そこに出てくるはずやと思います。
(「出てこない」の声あり)
環境へいって、ごみ・リサイクルへいって
クリーンセンターのページへいってもらうと新着情報の
2つ目に
入札公告についてがありますので、これを押してもらうと……。
(「これじゃない」の声あり)
これの1個上やね、右端っこの。向けての1個……
(「ここですね。施設管理・各種計画の新しい
ごみ処理施設の整備に向けてをクリックすると、これは
クリーンセンターの
施設建設課の新しいごみ施設のページになりまして、ここの中に
落札者の決定についての」の声あり)
(「答申書やね」の声あり)
答申書を押して。
(「答申書の中に」の声あり)
どの企業が何を分担するのかがずらっと載っています。
(「分かれへん」の声あり)
落札者の決定を押してもらったら、上のところに添付ファイルというのがあって、その下に「
落札者の決定について」「答申書」「審査講評」と3つ出ているんですけれども、そこは出てきましたか。そこへいけていない。
(「今、新しい
ごみ処理施設に向けて」の声あり)
はい。
(「もう一つ下のと」の声あり)