それから、本論でございますこの5番の
基本構想の要点、これは
基本構想の
内容を
3つの
観点から非常に概括的に中身をかみ砕いてまとめたものでございます。
まず、(1)基本的な
土地利活用の
方針でございます。
下4行のところを少しごらんいただきたいですが、今の、少し重複しますが、かつてこの
場所が
家族が集い親しまれてきた
場所であったという
歴史を受け継ぎ、
子どもたちを初め、さまざまな人が集い、新たな
宝塚文化に触れ、未来につなげていく
場所となるような魅力的な
活用策を
検討していく、これが基本的な
方針でございます。
それから、
2つ目は、
庭園部分、
庭園に係る
整備方針の
考え方を記しております。
少し2行目の後半をごらんいただきたいんですが、緑を初めとする現在の良好な環境を生かしていくが、一方で、
手塚治虫記念館の北側を
記念館の前庭として、また、
エリア全体の
エントランスの
空間として
開放感のある
オープンスペースを形成し、幅広い年代の人々が憩える
空間とすると記しております。
ワークショップのときでも、さまざまな
市民の
意見の中でも、緑を生かしていくということについては本当に共通する
テーマであって、
皆さん共感をいただいておるところでございますが、ただ、どのようにこれを生かしていくかということは、少し議論が分かれるところでございます。例えば、現在の
英国庭園を極力引き継いでいくという
考え方もあれば、手塚のキャラクターを置いて楽しめるような
庭園にという御
意見もございました。今回は、
開放感のあるイベントあるいは多様な活動を支える
空間として、こういう
考え方を
整備の
方針として記しております。
それから、次の
ページ、3番、
拠点施設に係る
整備方針と記しております。
一つの
基本構想の
イメージとしまして、現在
温室がある中央の
部分、こういう中央の核になる
部分には、何らかの
拠点施設をということを考えておるわけですが、前半の4行には、当然のことを書いておりますが、この地区は本市の
都市核に位置づけられておりまして、多様な
集客拠点にふさわしい複合的な
都市機能の集積を図るとされている
場所でございます。
それから、次の4行には、この
場所は、
観光、
文化、商業の
中心地域でございますので、この
エリア全体が魅力的になっていくような非常に重要な
場所でございます。こうしたことから、一番最後に記しております
文化・
芸術などを中心とした
機能を有する
施設を
整備することといたしております。
それから、6番の今後の
方向性でございますが、
1つは、
温室の
取り扱いでございます。
この
温室に関しましては、本当にたくさんの
意見をいただきました。ここに書いておりますように、2行
目あたりからですけれども、現状の
温室を残して人が利用する場にしていくためには、やはり
スペースや用途、こうしたことがかなり制約されること、それから、30年を経過し、
老朽化、
修繕等が増大する見込みであること、また、
温室であるから当然でございますが、
熱効率が悪く、多額の
光熱費がかかる等、
維持管理面等の問題も含め合わせまして、
温室は解体撤去した上で、新たに
文化・
芸術などを中心とした
機能を有する
施設を
整備することとしております。
それから、
2つ目でございます。今後の進め方でございます。
基本構想は、こうした
一つの
イメージを取りまとめたものにすぎませんが、今後、具体的にこれを
設計していけるような
状況に、この
基本構想の
内容を、熟度を高めていく必要があります。そのためには、関連する部署が集まりました庁内の
跡地利活用庁内検討会というのを設置いたしまして、
関係部局と連携を図りながら
跡地の利活用の
検討を進めていくこととしております。
それから、今後
基本設計の
策定に入っていくわけですが、それに先立ちまして、庁内だけではなく、
専門家の
方々の参画も得て、いろんな
観点からの
利活用に関する具体的な
意見をいただきまして、これらを集約して
基本設計、
実施設計の
策定へとつなげていきたいということが今後の
方向性でございます。
続きまして、本日の
資料で、少し関連する
団体からの
要望資料をいただいております。全部で
3つございます。簡単ではございますが、少し御
説明させていただきます。
まず、最初につづられているこの3月28日という分ですが、ここに記されております
3つの
市民団体から
市長宛てに
要望を頂戴しております。
これらの
活動団体は、いずれも本市の先ほどの
ワークショップのほうにも積極的に関与していただいて、実際に参画された
方々もこのメンバーに入られているわけでございます。
要望の大きなポイントは2点でございます。
1枚目の下のほうに大きな字で記しておりますが、
温室の
取り壊しについては早計に結論を出さないということでございます。
ワークショップの
参加者は多くが
取り壊しに反対しているとしまして、今後は
合意形成に時間をかけて、そのプロセスを大事にしてくださいということでございます。
それから、もう1点、次の
ページの2番の
宝塚市協働の指針を遵守するということでございます。これから
基本設計していくに当たって、
設計あるいは
維持管理の
部分について、例えば、
委員会等のようなものの設置も視野に入れて、一人でも多くの
市民が参加できる機会の創出ということの
要望を頂戴しております。
この
活動団体の
要望に記されておりますように、多くの
市民が、現在ある
温室でありますとか、さまざまな
庭園の
部分、こういう
部分を残して
活用してほしいという
意見は、
一定量たくさん頂戴しております。また、今回の
基本構想の
一つの
テーマでもございます、やっぱり今あるもののいいものを継承していく、こうしたところは、
土地利用の大事な視点であると認識しております。
先ほどの
土地利用の
基本精神のところで、
家族、とりわけ
子どもというような、これまでの
歴史的な
部分を引き継いでいくことも記憶の継承でありますが、現在の
土地の地形でありますとか緑でありますとか、あるいは
温室の
建物そのものは、今回解体ということで
方針を決めておりますが、ただ、建物でない
部分、例えば、
温室のぐるりには、昭和3年につくられました、
温室を囲むようにつくられている池の護岸でありますとか、その上にある高欄の
部分でありますとか、そういったところが、昭和3年のものが残されております。こうしたものは、現時点で、必ず残せるという確約までは難しいんですが、今後、いろんな
設計とかいろんな工夫をして、ぜひ何とか残すことで
活用していくような方策も前向きに
検討してまいりたいと考えております。
それから、
2つ目の
要望でございます。
宝塚市
国際観光協会のほうから5月15日にいただいております。
1つは、
日本の
アニメを体験・発信する
施設を設置してほしいといったような
内容、
2つ目は、やはり
駐車場、
大型バスであるとか一般の
車両駐車場、こうしたものが非常に必要ですというような
お話、それから、
庭園についても、
管理のしやすさ、
経費面を勘案した上で緑地を保全することといったような
要望をいただいております。
それから、もう
一つ、
3つ目には、5月19日付で
要望を頂戴いたしております。全体で12
団体の本市の
文化・
芸術関係の
各種協会、
団体の
代表者の方から頂戴しております。
要望の
内容は1
ページのこの3行に集約されておりますが、この
跡地には、美術、工芸、デザイン、書、写真などの
芸術作品の展示と
表現活動など多目的に使用できる
文化施設、
ギャラリー等の建設を
要望しますとしておりまして、この一番最後の
ページを、恐れ入ります、お開きいただきたいんですが、少し、さらに詳しく3項目を記しております。
例えば、
1つ目でしたら、規模、700平方メートル程度の
展示空間云々ということで、こうした
スペースを確保できないか、
2つ目は、
天井高とか、照明、色彩、そういったものを、事前に
意見が反映できる機会を設けてほしいとか、あるいは、
3つ目は、これは隣の
さくら橋公園の話なんですが、そこに少し
ステージが既にあるわけですが、そこに
野外ステージとして
活用できるように屋根を設置することで、もっと有効
活用できないかといったような御
要望をいただいております。
以上のように、
1つ目は
歴史の継承といったことが
テーマ、
2つ目は
観光の
集客、
3つ目は
文化の振興ということで、いずれの
観点も今回の
土地活用を進めていく上で欠くことのできない
部分でございますので、今後この
要望を踏まえて具体的な
検討を進めてまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○
北山 議長 説明は終わりました。
ただいまから
質疑に入ります。
質疑は
会派順に各会派1名で、
発言通告がありました
議員に行っていただきます。
発言時間は答弁を含めて1人20分以内で
お願いいたします。
最初に
宝結会の
山本議員の
質疑を
お願いします。
山本議員。
◆
山本 議員 それでは、
質問をさせていただきます。
まず、先ほどおっしゃっておりましたけれども、
ガーデンフィールズの
跡地利用について、
基本計画、私も拝見いたしました。しかし、少しまだよく把握ができないなという
部分もございます。
そして、先ほどおっしゃっていました
温室の
取り壊しについてのことが、
市民の方からたくさん御
意見が出ていたかと思います。それにどうこう言うものではないのですけれども、それについても、将来に向けての
方向性というか、
方針がしっかり決まっていれば、それについてのお返事ができるのではないかなと思うのですけれども、いかがかなと思います。活発な
意見が
ワークショップの中でも出ていたかに思います。
結果といたしまして、
宝塚市がどのような
構想というか、先ほど
ガーデン部分、そして
施設部分の
お話もちょっと
お話をされておりました。このことについて、もう少し、どういう
ガーデンにしたいのか、どういう
施設にしたいのかということの具体的な話を少しお聞かせいただきたいと思うんですが。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 現在、本市としての
考え方は、
基本構想に取りまとめられているもので、それ以外の
部分で、それ以上の詳しい
部分を本市として今決めている
状況にはございません。
ただ、御指摘のように、今の
内容は、一体中央の
施設にどんなものを建てるのかとか、あるいは周辺の
庭園はどのような形で生かすのかという具体的なところが非常にまだまだこれからでございます。したがいまして、庁内の、やはり
文化、
産業、いろんな部門がありますので、本年度の、できれば上半期ぐらいには、具体的な市としての
方向を取りまとめ、また、先ほどいろんな分野の
専門家の方、いらっしゃいますので、そういう
方々の御
意見も積極的にお聞きをしまして、少し今御指摘いただいた非常に不明瞭なところを早急に明確にしまして、その辺、
方針を決めてから
基本設計に着手していきたいというふうに考えております。
○
北山 議長 山本議員。
◆
山本 議員 まだまだちょっと見えてこない
部分、ございますけれども、例えば、その
ガーデン部分、そして
施設による
部分、
家族の
方々、そして人が
集客できるような
施設ということで
市民センターのようなものになるのか、どういうものを想定されるのかわかりませんが、それの想定しておられる、例えば、
ランニングコスト及び
イニシャルコストですね、どのぐらいの
予算をどういうふうに想定して、どう
管理運営を、例えば、
ガーデン部分をつくる方がどういうふうになるのか、それを
管理運営する方はどういうふうになるのか、また、
施設をつくる、そこら辺の
管理運営についてもどういうふうに考えておられるのか、お聞かせいただいてよろしいですか。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 まことに申しわけございませんが、まずは、どういう
施設の用途のものをつくるのか、そして、その規模はどうなのか、その建物にどのような
機能を加えるのか、例えば、
基本構想でいろんな例示をしております。例えば、アートの作品を展示できるようなもの、あるいはカフェのようなもの、いろんな例示をしておりますが、それは例示じゃなくて、本当にどういうような
施設をつくっていくのか、これからその用途、規模を決めて、その
管理運営はその以降の
お話かなというふうに考えております。
○
北山 議長 山本議員。
◆
山本 議員 まだまだ先が長いのかなと思いますけれども、私
たちが国のほうに
要望を上げに行きましたときにも、国のほうでも、どういうものができるのかを想定しなければ、どこの省庁に頼んでいいかわからないということがございました。
とりあえずはということで、
国交省のほうに
お願いをしに行ったという経過もございますけれども、それも教育の
施設になるものか、それとも、
観光・
文化の何かそういう
施設になるものか、私がずっと申し上げてきましたのは、いろいろ
宝塚市の
まちづくりにおいてばらばらになる、そういうことがないように、ここは
観光・
文化の
施設を集約したそういう
地域であるよ、ここら辺は行政の集約した
地域であるよ、そして教育の
部分、スポーツの
部分を集約した
地域であるというような、そういう
集合体としての色合いの分かれた、そういう
まちづくりを
構想していただきたいという
お話をいたしました。
その中で、負担となる
予算組みでなく、この
ガーデンにつきましては、非常に今後の
予算につきましても想定ができないということもございまして、県や国からの補助をどうしても仰いでいかなければならない、それに向けて何とか市の
考え方をお聞かせいただいていかなければならないんではないかと思います。
それと、できれば、できればじゃないんですけれども、
宝塚市の
市民1人ずつ、私
たちの本当に双肩にかかってくる税金のことでございますから、それを全て使って
施設の
イニシャルコスト、
ランニングコストに使っていってしまうのか、それとも、何かそういう有効的なものを、
誘致を図っていくことはできないのかということをしっかりと踏まえて考えていただかないといけないのではないかと思います。
それを踏まえて、
一般質問でもさせていただきましたけれども、この
ガーデンフィールズの
地域は、
観光と、そして
文化、そして20周年になります
手塚治虫の大切な拠点となります
記念館がございます。それを生かして、昨年の
一般質問でも、
メディアの
総合芸術センターの、国からの
誘致を提案いたしております。それに対してのお答えは聞いておりませんが、この
メディア総合芸術センターのことに関しましては、まず、昨年も、千葉県のほうからの
誘致が積極的に乗り出されたということがございました。そして、その後、続いて埼玉県が、いや、うちのほうが
アニメは先進だ、うちが、当地が特産だということで埼玉県が、非常に千葉県に押して
名乗りを上げていらっしゃいます。そして、その後、高知県のほうでは、
県会議員から当地の
基幹産業となる目玉の
観光施設、
文化施設としてのこの
メディアセンターの
誘致を絶対にしてくれということでの
発言があったと書いてあります。
こうして、今や、
メディア、
アニメの
センターの展開を望む声は各地で非常に広がっておりまして、
誘致合戦に
名乗りを上げていると思います。特に、
日本の国の中ででもいろんな
地域がありますけれども、そういう財産的な目玉となるものが、
施設がない
地域というところでは、非常に欲しいものであると思いますけれども、
宝塚市に至りましては、100周年を迎える
宝塚歌劇団があり、そして、隣接する
手塚治虫記念館という大切な
基幹施設がある
宝塚市にとる、この特色ある市でございますので、
誘致に向けて頑張ってやっていければ、国としても絶対にこれは得策であると踏んでくれるのではないかと思います。
そこら辺をしっかり踏まえて、国からの
誘致ということを考えていただきたいということを以前申し上げましたが、この
日本の
アニメ業界は、もう
日本の
イメージを引き上げて、今、大変な大きな健闘をいたしております。
日本の
アニメは今や
文化であって、その精密で繊細な画像は
日本の
若者たちの
アニメーターの優秀さを物語っているところであります。
アニメの殿堂などという言い方は、
アニメ産業を低く見ている、そんな時代はもうとっくに通り過ぎました。
日本の
アニメ産業は世界の
人たちを楽しませて、
輸出業界の幹線の
産業ともなっていまして、世界の企業も
日本を目標にやってきている
状況にあるのです。
そんな優秀な
アニメーターたちなんですけれども、非常に報酬の面でもかわいそうな、悲惨な
部分がございます。もう徹夜をしながら、月1万数千円しかもらっていないよというようなこともございます。そのような彼らにとっても、
アニメの殿堂としてそうやって展示されることだけでなく、工房などをつくられて、そしてこの若き、よりすぐれた
アニメーターの発掘や創出、そして、彼らの起業を助ける、グループでも構いません、1人でも構いません。そういう助ける工房を設置した
施設として国への
要望をしていただきたい。私
たちも何とかお手伝いをしたい、そういう
気持ちでの
質問をさせていただきました。
もうこうやって、何か大きな
集客施設を何とか
宝塚市で全部負担してやっていくことではなくて、何とか
誘致を図っていただけるようにしていただきたいという
気持ちがありますけれども、御
意見はいかがでしょうか。
○
北山 議長 山下副
市長。
◎山下 副
市長 この
場所につきましては、約1ヘクタールございますが、かねてから
説明はさせていただいておりますように、本市の
駅周辺の
中核施設、
中核ゾーンでございます。
観光・
文化の視点としても非常に大事なところでございます。
そういう
方向での取り組みも必要ですし、また、かねてからの長い
歴史の中では、
遊園地あるいは
昆虫館、
植物園等もございました。そういうことでは、
家族の方が、あるいは
子どもたちが常に笑顔でもって遊び、親しまれてきたところでございます。
そしてなおかつ、今日では、
手塚治虫記念館も隣接したところに設置もしております。そういうことでは、複合的には、そういう多くの
方々が、特に
家族連れが、
子どもたちが、外来の方も含めまして、
外来客も含めまして、
集客につながるような活気ある
ゾーンという
方向では
整備をしていきたいなと思っております。
その中で、現在、
事業費そのものについては、できるだけ財源の確保ということでは、国のほうで
社会資本整備交付金、旧の
まち交と言われていた
部分ですけれども、これでもって用地の
費用充当あるいは
施設への
整備充当ということで取り組んでおりますけれども、あわせて、今御
説明いただきましたような
アニメ文化あるいは
漫画文化の発信ということでの
補助制度、あるいは
交付金制度等々について、
可能性があればということでは、ぜひとも調査もして、複合的な国費の導入ということについては取り組んでまいりたいと思っております。
○
北山 議長 山本議員。
◆
山本 議員 ありがとうございます。ぜひ積極的に早々に考えていただきたいと思います。
先日、神戸の
シルクセンター、もともとの絹の
輸出産業、
日本の
基幹システムでありました
シルクセンターのほうが国から払い下げになりまして、今、神戸のほうの
シルクセンターとなっておりますけれども、そこが
日本の
起業家の発信の地となっております。ところが、あそこにはまだ
ソフト部分が全然整っていない。とてももったいない。すばらしい
施設なんですけれども、
宝塚としましてはそこら辺を踏まえて、しっかりと今後も政策を作成していただけますように、心より
お願いをいたしたいと思います。
以上でございます。ありがとうございました。
○
北山 議長 以上で
山本議員の
質疑を終わります。
次に、
ユニットF宝塚の
寺本議員の
質疑を行います。
寺本議員。
◆寺本
議員 それでは、まず先ほどの御
説明いただいた点について、何点か確認をしていきたいと思います。
まず、1点目の財源なんですが、
社会資本整備総合交付金、旧
まちづくり交付金の決定の
状況と
活用の
条件等を簡単に御
説明ください。それと、阪急との
契約関係について、時間的な問題について、まず教えてください。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 旧
まちづくり交付金の
事業ですが、簡単に申し上げますと、今回の
事業で、
土地を買うという費用、それから、上物の、例えば
建築物を建てる費用、それから、そういう
ハード事業だけじゃなくて、例えば、今回の
事業を少し
事業効果を上げるために、いろんな
ソフト事業、そういったことを含めまして、全体
事業費の大体4割ぐらいの国費を充当できるというのがこの
補助事業の仕組みでございます。
それから、
阪急電鉄との
関係ですが、
阪急電鉄は、今、
区画整理の
事業の組合の設立をいたしまして、
阪急電鉄だけの
スケジュールでいきますと、これから道路とか造成、そういった工事をことしいっぱいから来年の3月末ぐらいまでに終えたいというような形で、阪急さんは
スケジュールを組まれています。
それに対して、私どもは、今現在、今年度と、それから来年度の2カ年で
土地を取得していくということで
事業計画を立てております。少なくとも用地につきましては、今年度、市が直接買収する
部分、それから、直接買収できなかった
部分は全て
土地開発公社で買収することで、敷地全体を今年度取得する予定で阪急と協議を進めておりまして、
予算もそのようになっておりますので、
土地の取得に関しては予定どおり進めていきたいと考えております。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 そうしましたら、この交付金の
活用の期限みたいなものは、2カ年と考えていたらよろしいんでしょうか。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 説明が抜けまして申しわけございません。
この
事業は5カ年がもう絶対の条件でございまして、この
事業が5カ年かかれば5カ年の
事業計画で全体の補助が受けられるということでございます。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 その申請されたこの
施設、
拠点施設としてのこの高次都市
施設、
地域交流
センターとして出されていたと思うんですけれども、3,500平米ですか、これの予定地とか規模については、今のところこの
基本構想と大体同じと考えてよろしいんでしょうか。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 基本構想では、明確な
場所とか規模は余り示しておりませんが、大体の
イメージとしましては
基本構想におおむね沿って、まずは、ちょっとアバウトではございますが、国のほうにそのように
要望をしているということでございます。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 そしたら、アバウトということは、国には採択されやすいようにベストプランで出しているけれども、これからの
基本設計の中で細かく調整していかれるというふうに考えていたらよろしいかと思います。
次、この
市民団体からの
要望書というのをきょう
資料でいただいています。3
団体ですか。
3つだけれども、たくさんのグループの
方々がかかわっておられるというのを拝見しました。このことでちょっとお聞きしようと思っていたんですけれども、
資料が出ましたので、これはちょっと割愛しまして、もう
一つ、手塚眞氏からの
要望も出ているというふうにお聞きしていますが、その日時と
内容等、教えてください。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 その手塚氏からの
要望というのは、基本的に
宝塚市に出されたという
要望ではなくて、一応手塚氏から
市長のほうに、こういうものという手塚氏の
考え方をまとめたようなものを出されたということでございまして、そのような書類として認識しております。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 それは
中川市長個人へのお手紙ということで、ちょっと中身は御紹介できないということですか。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 すみません。出せるものなのかどうかというのは、少し、今ちょっと即答できませんが、ちょっと調べて、出せるものであれば出せるというようなことでございます。ちょっと、今、即答は差し控えさせていただきたいと思います。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 それでは、今後の
検討組織についてなんですけれども、庁内組織、関連の組織ということと、あと、この
専門家を交えてのというのは、新たに
専門家の委員会をつくられるということなのか、それとも必要に応じてヒアリングというんですか、御教示いただくということなのか、ちょっとその組織について、今後の
スケジュールと
基本設計をつくるための組織の体裁であったり、その辺ちょっと詳しくお尋ねします。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 今回6月議会の補正
予算の中で少し入れさせてもらっていますが、有識者等によります、そういう
検討会のようなものをつくりまして、それをつくって、その
検討会での
意見を把握しながら、ことしの秋ぐらいまでには
一つの
方針をまとめて次の
設計の作業に入っていきたいと、おおむねそういうふうな
スケジュールを予定しております。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 その有識者がどんな
人たちなんかがちょっと
イメージできないんですけれども、今まで
市民ワークショップを開催され、その後、例えば
庭園関係の方なのか、
文化関係の方なのか、いろいろな
方向もあると思いますが、最低限今考えておられる組織、これは、ちょっと補正
予算の審査のときに多分出てくるのかもしれないんですけれども、今出てきた話なので。
○
北山 議長 企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 補正
予算後の話ですので、メンバーはまだ
お話、もちろんできませんが、今大体考えておりますのは、全員で5名ぐらいで、うち4名は学識の方、それから1名は公募
市民で、大体5名ぐらいの
イメージをしております。
分野としましては、基本は都市計画、それから、緑とかそういう
テーマが大きいですので、環境の分野、環境あるいは造園の分野ですね、それから、
文化・
芸術の分野ですね、それから、
観光・
集客の分野、そういったそれぞれの分野の方で今非常に活躍されている方とか、ぜひこういう方の
意見を聞いてみたいという方を人選いたしまして、
検討会をつくっていきたいと、そのように考えています。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 基本構想の中身に入り出すと、限りなくいろいろ出てきてしまうのですけれども、ざっと拝見した限りで印象として感じるのが、
ワークショップの中でもいろいろ出てきました。特に、緑と
子どもが、もともとファミリーランドの思想を引き継いで、
子どもや
家族が集うというところについては、
一つのコンセンサスがとれていたのかなというふうには思うんですけれども、いろんなグループが残してほしいと願ったものというんですか、その
一つ一つを吟味された様子はなく、私も
ワークショップを傍聴していたので、丁寧なそこの
検討というのがなされた形跡がないのは非常に残念に思います。
結果的に出てきたものについて、てんこ盛りというんですか、たった、この狭い範囲の0.9ヘクタールの敷地の中に出てきたものを詰め込んだ形、詰め込めればいいんですけれども、
空間としてきちっと詰め込めるかどうかというと、よくある失敗で、いろいろ入れて、多目的何とかみたいになってしまってコンセプトがはっきり見えてこないと。何となくどこにでもある、何となく公園であり、何となくの
市民交流プラザっぽいのになるというふうなおそれを少し感じていますし、この
ワークショップに参加された皆さんも同じような不安というか、本当にここにしかない、
宝塚にしかないオリジナルの、唯一のものというんですか、そういう魅力のある
施設が本当にできるのだろうかというふうな思いは、多くの人が持っていることは一定御認識かなと思います。
ここから、ばっくりと
ゾーンを分けたけれども、ここから先どういうふうにするかということについても、本当に
基本構想は
基本構想、これが確定ではなく、少し踏み込んだ話になっていかなければいけないんじゃないかと思っております。
それで、
温室問題なんですが、
温室の保存か
取り壊しかというのは、もうこれが争点になることは最初から見えていました。にもかかわらず、
温室については最後のほうで、それまではこの
温室のところは触らずにいろんな
意見を出していくという手法をとられたんですけれども、最終、この
ワークショップの中で、
温室については、ここの
ワークショップの皆さん以外の人は必ずしも残す
方向に賛成ではないし、していないというふうな御
発言もあったと思います。
しかしながら、この
温室の価値みたいなものについて、必ずしも十分に、
ワークショップのメンバーでさえ最後のほうになるまではしっかりと周知される機会がなかったのではないかと。ましてや、部長がおっしゃった近隣自治会への
説明の段階では、
温室については耐久性の問題とか、維持するコストの
関係で、もうこれは取り壊すしかないというところからの
説明をされています。
片や、この
温室がどれだけの価値のあるものかというふうな、これも、
ワークショップの以前の勉強会の中で、恐らく皆さんも、
市民の中にいらっしゃる
専門家から情報を提供されて、初めてお知りになったのがほとんどじゃないかなと思いますが、この
手塚治虫と同じ昭和3年11月3日に完成した
温室がもとであることや、護岸や擁壁、植栽、スポットなどにも当時の技術が施されていることなど、いろんな、大正、昭和初期に見られた中央ドームのデザインを引き継いでいるとか、いろいろこれはこれで
一つの
宝塚のシンボルとしてここに居続けたものであり、保存・
利活用を望む声は決して小さくないというふうな印象を持ちました。
現に花と緑のフェスティバルにおいて、この請願も出されていますが、皆さんがこのアンケートをとられるときに、きちっとその辺の価値みたいなものも情報提供された上でこの
温室問題のアンケートをとられたのに、結果としては77%の方が、480人、ほぼ500ぐらいの、アンケートの中の77%が
温室を残すと。形状を生かした建物を建てるという数、何らかの形で今の
温室を
活用するという案は、98%ぐらいに上っているんですね。このことは、私はいろんな
検討をした上で、結局どうしてもこういう理由で無理だったということはあり得るとは思いますけれども、この段階で結論を出してしまったことについて、この
ワークショップのメンバーが非常に残念に思っておられることを、しっかりと認識していただきたいと思いますし、これから再度
専門家を交えた
検討に入る段階でも、やっぱり価値がわかって結果を出すのと、そうでない
人たちの声の数というのとで、これをただ一律に数として捉えることはできないんじゃないかと思うのですが、そこをどのように考えていますか。
○
北山 議長 中川市長。
◎中川
市長 ワークショップでもたくさんの御
意見いただきました。そして、
温室に対する思い、私どもも、ファミリーランドにあった
温室です、愛着はたくさんあります。
しかし、本当にこれは当初からこれは問題になると思っておりましたので、皆さんの御
意見も聞きながら熟慮して、そして決断をいたした結果を、きょう御報告をいたしました。ですから、本当に御
意見はありがたい、私どもも非常に苦しみながらの結論であるということを御理解いただきたいと思います。
そのかわり、先ほど
議員おっしゃいましたが、いろいろてんこ盛りにして詰め込むんではないかとか、そのようにおっしゃいましたが、そのようにしないためにしっかりと今後のこの庁内
検討会、そしてまた
検討委員会をつくり、その必要に応じてさまざまな皆さんの御
意見も伺いながらやっていくつもりです。ですから、ここは本当に一等地の大事な
場所です。決して負の遺産にしないように、
子どもたちの笑顔がはじける
場所にするように、これから頑張っていきたいと思っておりますから、議会も御一緒に御理解いただいて御協力を
お願い申し上げたいと思います。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 温室の周りの構造体についての、これを残そうという努力というのか、一定そこについての真剣に考えられたことと、それからこの
基本構想の中にあります、なるべくこの
温室の
イメージを残した次の建物というふうなことについては、随分いろいろ悩まれた跡は感じてはいますが、やはり何を残す、何を残さないということを
ワークショップの中で
検討すべきだったんではないかと。
それで出てきたときに、回数が少なかったというのがどうしてもあるんですけれども、やっぱり十分な、
ワークショップのメンバーがそれぞれの班に分かれて話をすると。その
人たちがまた合議をしていく過程というんですか、それで最後出てきた
基本構想を見て、自分
たちはある意味素人の
部分、この道のプロでないにしても、出てきたプロの案を見たときに、おおっという、これはちょっと思いつかなかったよというふうな、そういうまとまり方になるのが
ワークショップのやっぱり理想だと思うんですね。
そういうふうになっていないこと、そこはひとつ深く受けとめて、
市民の中にも事情通でありプロの方がいらっしゃる。そのプロの
人たちがプレゼンテーションをする場ですね、準備をしてこられていました。そのプレゼンテーションをする場を、ぜひまたこの有識者の方にも見ていただけるような、そういう機会がつくられることを強く
要望しておきます。
続きまして、この周辺との一体的な
整備について、このさくら橋のところの道路ですね、かぎ型の道路が入ることによって、今でも狭い道路に負担が来ること、これも当初から課題になっておりました。また、今回の
基本構想では、本当にこの
エリアの中でしかちょっと見えてこないんですけれども、その外のところとの一体利用については、どこでどのように議論していくのですか。
○
北山 議長 福永企画経営部長。
◎
福永 企画経営部長 庁内の
検討委員会、それから先ほど有識者の会議、いろいろ御
説明させていただきましたが、いずれの会議でも、今回の取得する
部分だけじゃなくて、隣の隣接地の
関係、そういったところも含めていろんな
可能性を考えていくような議論をしていきたいと思っております。
○
北山 議長 寺本議員。
◆寺本
議員 それでは、時間がないのでもう最後なんですが、全体にこの
ワークショップを立ち上げた意味というのは、
市民からのアイデアを求めるとともに、今後この
土地にかかわってくれる本気の
市民を、やっぱり引きつけるというふうな大きな目的があったかと思うんですけれども、
宝塚市がこの
ワークショップの、オブザーバーの先生がおっしゃいましたけれども、必ずしもやっぱり十分な
状況ではないと言われた、そこをしっかり踏まえて、協働の指針、これ、
宝塚市が肝いりでつくった指針であります。この協働が実践される場になるように、結果としての運営ももちろんですけれども、オープンしてからの運営だけではなく、そこまでに至るプロセスの中で、さらなるこの協働の指針を貫いていかれることを強く
要望しておきます。
この件について、今後も
一般質問等でまたお尋ねして、確認していきたいと思っております。
以上です。
○
北山 議長 以上で、
発言通告のありました
議員の
質疑を終わります。
私のほうから一言、少し行政のほうに
お願いしておきたいと思うんですけれども、きょうは、
基本構想が最終的にまとめられて議会に発表されてから、少し時間的な
部分が十分なかったものですから、きょうは2つの会派の代表の方が
質疑されるということになりました。
必要の都度、またこれから
検討会ですか、庁内での
検討会、さらには各分野の
専門家も入って進められるようですけれども、その都度、必要の都度、議会のほうにも
説明していただき、また、各会派、各
議員の
意見も、これ、せっかくの本当に大変貴重な一角ですし、まさに
基本構想の位置づけの中に書かれていますように、我がまちを象徴する、まさに貴重な一角ですから、その点、十分議会のほうにも、最後になって
説明するというようなことがないように、必要の都度きちっと
説明していただきたいと思っています。
それから、
ワークショップに集まられた
方々、本当に
宝塚をよくしたいということで、いろんな思いで一生懸命されたと思いますので、その
方々にも、まさに
市民挙げて、この
土地を有効に生かすようにしていく必要があると思いますので、ぜひその
方々にも適宜必要な都度
説明し、また
意見を聞いて、これから
基本設計等をまとめていただきたいということで
お願いしておきます。よろしく
お願いします。
以上で、きょうの
議員総会を終わりたいと思います。皆さん、どうも御苦労さんでした。
閉会 午後 3時35分...