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平成 9年第 1回定例会−02月20日-01号
平成 9年第 1回定例会−02月20日-目次

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  1. 宝塚市議会 1997-02-20
    平成 9年第 1回定例会−02月20日-01号


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    平成 9年第 1回定例会−02月20日-01号平成 9年第 1回定例会                  応 招 議 員 1 開会当日応招した議員      井ノ上   均            江 原 和 明      小 倉   実            大 庭 弘 義      岡 田   進            梶 本 克 一       川 口   悟            北 山 照 昭      草 野 義 雄            小 坂 正 春      小 山 哲 史            芝   拓 哉      杉 本 和 子            田 上 多加夫      近 石 武 夫            塚 本 寿 一      中 辻   浄            野 尻 俊 明      馬 殿 敏 男            広 田 陽 子      深 尾 博 和            藤 本 勝 巳      古 谷   仁            前 田 耕一郎      松 岡 幸 右            松 崎 哲 育      松 下 修 治            村 上 正 明
         吉 岡   健            吉 見   茂 2 応招しなかった議員(なし)          平成9年第1回宝塚市議会定例会会議録(第1日) 1.開  会  平成9年2月20日(木) 午前10時08分   開  議     同  日      午前10時09分   延  会     同  日      午前10時34分 2.出席議員(30名)        1番 広 田 陽 子             16番 川 口   悟        2番 草 野 義 雄             17番 塚 本 寿 一        3番 松 下 修 治             18番 前 田 耕一郎        4番 江 原 和 明             19番 小 山 哲 史        5番 芝   拓 哉             20番 村 上 正 明        6番 近 石 武 夫             21番 松 崎 哲 育        7番 杉 本 和 子             22番 松 岡 幸 右        8番 井ノ上   均             23番 中 辻   浄        9番 深 尾 博 和             24番 小 倉   実       10番 岡 田   進             25番 小 坂 正 春       11番 古 谷   仁             26番 北 山 照 昭       12番 大 庭 弘 義             27番 田 上 多加夫       13番 吉 見   茂             28番 吉 岡   健       14番 馬 殿 敏 男             29番 梶 本 克 一       15番 野 尻 俊 明             30番 藤 本 勝 巳 3.欠席議員(なし) 4.職務のため出席した事務局職員職氏名   事務局長      中 野 暁 夫        議事調査課副課長  前 西 秀 雄   次長        太田垣   稔        調査係長      高 谷 秀 昭   専任役参事     杉 本 芳 明        調査係       原 田   敏   議事調査課長    藤 森   求        調査係       櫻 田 武 志 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席を求めた者の職氏名   ┌──────────┬───────┬──────────┬───────┐   │ 役      職 │ 氏   名 │ 役      職 │ 氏   名 │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市長        │正 司 泰一郎│選挙管理委員会委員長│廣 橋 正 一│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │助役        │矢 野 堯 久│教育委員会委員長  │表   久 守│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │収入役       │阪 本 一 郎│教育長       │樋 口   健│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │企画財務部長    │石 田 英 司│監査委員      │松 原 成 介│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市参事(財務担当) │中小路 昌 弘│農業委員会会長   │麻 田   清│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │総務部長      │坂 上 元 章│水道事業管理者   │松 浦   保│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市民部長      │門 元   稔│消防長       │金 岡 信 重│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │環境経済部長   │宮 先   昇│教育次長      │藤 本 勝 也│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │健康福祉部長    │福 本 芳 博│教育次長      │後 呂 公 一│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市立病院事務局長  │谷 口 泰 正│教育次長      │衣 川 和 夫│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │          │       │選挙管理委員会   │       │   │都市整備部長    │村 野 一 郎│          │友 金 信 夫│   │          │       │事務局長      │       │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │          │       │監査委員公平委員会│       │   │都市復興部長    │青 木 伊知郎│          │平 塚 良 樹│   │          │       │事務局長      │       │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │道路部長      │土 師 康 弘│総務部次長     │中 谷   保│   ├──────────┼───────┼──────────┴───────┘   │下水道部長     │水 野 朔太郎│   └──────────┴───────┘ 6.議事日程  次ページに記載 7.本日の会議に付議した事件  ・議事日程表のとおり 8.会議てんまつ速記録)  ──開 会 午前10時08分──   ─────開    会───── ○議長岡田進君) ただいまから平成9年第1回宝塚市議会定例会を開会いたします。   ──開 議 午前10時09分── ○議長岡田進君) これより本日の会議を開きます。    ─────会期決定───── ○議長岡田進君) 会期についてお諮りします。  今期定例会の会期は、本日から3月25日までの34日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長岡田進君) 御異議なしと認めます。よって、会期は34日間と決定いたしました。   ────会議録署名議員指名──── ○議長岡田進君) 次に、会議規則第122条の規定により会議録署名議員を指名いたします。  25番小坂正春君、26番北山照昭君、以上両議員にお願いいたします。  これより日程に入ります。 △─────日程第1─────  ………………………………………… 議案第 1号 平成9年度宝塚一般会計予算 議案第 2号 平成9年度宝塚特別会計国民健康保険事業費予算 議案第 3号 平成9年度宝塚特別会計国民健康保険診療施設費予算 議案第 4号 平成9年度宝塚特別会計農業共済事業費予算 議案第 5号 平成9年度宝塚特別会計用品調達費予算 議案第 6号 平成9年度宝塚特別会計交通災害共済事業費予算 議案第 7号 平成9年度宝塚特別会計公共下水道事業費予算
    議案第 8号 平成9年度宝塚特別会計老人保健医療事業費予算 議案第 9号 平成9年度宝塚特別会計宝塚駅前地区市街地開発事業費予算 議案第10号 平成9年度宝塚特別会計老人保健施設費予算 議案第11号 平成9年度宝塚水道事業会計予算 議案第12号 平成9年度宝塚病院事業会計予算     ………………………………………… ○議長岡田進君) 日程第1、議案第1号から議案第12号までの平成9年度宝塚一般会計予算並びに各特別会計予算等の以上12件を一括議題といたします。  なおこの際、市長正司泰一郎君より平成9年度施政方針並びに予算の大要について説明を求めます。  市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  おはようございます。  平成9年第1回宝塚市議会の開会に当たりまして、宝塚市のますますの発展と20万市民の幸せを祈念しますとともに、議員各位の御健勝を心からお喜び申し上げ、日ごろの御精励に対しまして深く敬意を表する次第であります。加えまして、阪神・淡路大震災のため、今なお仮の住居にお住まいの方々を初め、多くの被災者の一日も早い復興を祈念申し上げます。  本日ここに平成9年度予算案及び諸案件を提出するに際し、新年度における市政運営に関する私の所信と予算の大要を申し述べまして、議員各位を初め市民の皆様の御理解と御支援を賜りたいと存じます。  平成9年度は、私が市政を担当することになりました平成3年から早くも7年目となり、第2期の後半の年を迎え、ひとしおその重責を感じるところであります。  省みますと、本市の将来都市像を「水と緑とふれあいのまち宝塚」と位置づけた第3次総合計画初年度から市政を担い、総合計画の諸施策を展開してまいりました。その間には、快適都市創造共生社会創造、新しい宝塚文化創造の3点を市政推進目標とし、市制施行40周年を経て、21世紀へ向けて一流の都市へと大きく飛躍する成熟都市を目指してまいりました。  そして、あの忌まわしい大震災では、被災者の皆様の姿、市民相互の助け合いなどに接し、改めて将来を見据えた世界に誇り得るまちづくりに全力を傾けて邁進しなければならないことを決意し、新たに災害に強い都市創造目標に加え、安全にかつ安心して暮らせるまちづくりに努めてまいりました。  一方、まちづくり計画の根幹をなす第3次総合計画は、おおむね順調に推移しておりますが、目標期間の後半期に入るとともに、第4次総合計画策定業務に着手すべきときがまいっております。  さて、本年度の市政を運営するに当たり、広く社会の動向を見つめますと、現在は明治維新、戦後改革に次ぐ第三の改革の真っただ中にあります。第三の改革とは、国家機構行財政制度などの基本的枠組み見直しに始まって、地方分権規制緩和情報公開などの具体的改革を経て、環境と福祉に配慮した個性的で多様性を持つ生活を営むことができる成熟された社会を目指すことと考えます。  しかし、安定成長化高齢化情報化多様化による成熟社会に対処するために、今都市が何をすべきかという教科書はありません。私たちはそのための目標をみずから探求しなければならない困難な時代に入ったのでありますが、このような困難な時代にあっても、私たちはみずからの努力により、ある程度明らかな方向性を見出すことができるものと考えております。  私はその方向性の一つとして、都市間競争に不可欠な交流連携による成熟都市の構築を掲げたいと考えます。  21世紀早晩には安定成長期となり、人口増もとまり、高齢化は進み、公共事業も含めて地域への投資の増加は期待できない社会を迎えます。限られた人口、限られた経済投資をいかに有効に使い、でき上がった資産をいかに活用していくかという都市間の競争への対応が、これからの都市づくり課題となるでありましょう。  都市間の競争は、同時に都市間の協調にも極めて大きな影響を与えます。競争すると同時に、より広い視点から協調して、限られた資源の有効な活用を図る必要があるからであります。そして、さらにもっと大きな圏域の中でもお互いに協調し、他の圏域との競争に参加しなければなりません。これからの都市間競争には、都市個性が強く求められます。個性がなければ魅力はありません。それぞれの都市が他の都市と異なる独自の魅力を持って競い合うことにより、都市間での相乗効果が生じ、全体の活力を高めていくことができるからであります。同時に、個性だけでなく、個性の調和もまた求められます。競争と同時に協調が必要であるように、調和があることによって個性の力はより強くなるからであります。  競争と協調、そして個性の調和を進めるためには、交流連携活性化が必要不可欠な要素であります。なぜならば、個性は他の地域との比較によって明確になっていくことから、比較できる交流の機会がなくては個性の魅力を発揮していくことは困難であり、調和のためには連携が必要な条件であるからであります。  このような交流連携は、定住人口だけでなく交流人口の増加が期待でき、安定成長化社会でも持続的な成長が可能となってまいります。  一方、成熟都市には、高齢化情報化の結果構成されるさまざまな団体が、対等な立場でお互い交流を深め、連携し、協力し合って、多様な目的の実現に努力していくという社会に対応できる機能を持つことが求められます。  英国の地方自治学者ゲリー・ストーカーは、多元的な組織による協働の仕組みを構築し、それによって公共の利益を実現していく傾向が先進諸国で台頭してきていると分析しております。その考えは、市民と企業と行政とが連携した組織による公共的なサービス提供体制を確立し、こうした体制の活用によって、そこに参加した組織は必然的に交流を深め、立場と役割の違いを理解しながら連携し、共通目標の達成に向かっていくというものであります。  これは現代の社会では、単一的な組織の活動だけでは、社会的な目標を達成しようとしても制約される条件が生じてうまくいかず、そのため異なった目的を持つ組織交流し、連携する中で目標を達成しようとするものであります。まさに本市が目指す住民参加によるまちづくり活動推進していく上で示唆に富む考え方であり、成熟都市に求められる重要な行政対応の要素と考えます。  私はこのような考えから、第三の改革後に求められる成熟都市の構築を、競争と協調、個性の調和、参画と協働を可能とする交流連携をより活発に展開する市政運営で、その達成を目指してまいります。そして、本年度の重点課題を次に掲げ、積極的に取り組んでまいる所存であります。  まず第一は、震災復興事業であります。  昨年を震災復興元年とし、一日も早い復興を目指し、公営住宅市街地復興整備防災体制の拡充を図ってまいりました。本年も引き続きこれらの復興事業を精力的に推進し、その成果を上げてまいります。  また、大震災の教訓、すなわち市民相互自力活動重要性と人と人との交流連携の大切さを認識し、まちづくり活動支援を引き続き推進してまいります。  そして、今なお仮の住居にお住まいの方々の復興が一日も早く実現できるよう支援ネットワークづくりを図り、関係機関にも強く要請してまいります。  第二は行財政改革推進であります。  さきに述べました成熟都市を目指すためには、健全な財政運営と新しい行政運営仕組みが必要であります。本格的な高齢化社会の到来、地方分権推進によって市行政の役割は増大し、これに対応する行政システムは、簡素で効率的なものがより強く求められます。行財政全般にわたる見直し、改善、再構築等推進し、来るべき大きな変革の潮流に立ち向かっていくため、昨年策定しました行財政改革大綱及び行財政改革推進委員会の御意見、御提言による行財政改革推進計画に全組織を挙げて取り組んでまいります。改革推進に当たっては、市職員が十分認識すること、市民の理解を十分得ること、確固たる信念、勇気、たゆまぬ努力が必要という推進委員会の御意見を尊重してまいります。そして、広く行政推進するに当たっては、市民が必要とする行政サービスを最少の費用で行うとともに、業務の内容、必要性効率性市民に常に説明するという説明責任を重視し、対応してまいります。  第三は健康の年への取り組みであります。  一昨年と昨年の2年間は環境の年と設定し、将来の環境課題を見据えた環境基本条例環境基本計画など9項目の環境施策整備し、環境都市宣言を行い、環境にやさしいまちづくり推進する体制を構築いたしました。  さて、我が国は今や世界一の長寿国になりました。その一方では、高密度な都市化、急速な高齢化疾病構造の変化、市民のライフスタイルの多様化など、健康を取り巻く環境は大きく変化してまいりました。近年、とりわけ先進諸国では健康増進への関心が一段と高まり、単に寿命を延ばすということだけではなく、あるいは病気の治療や予防といった発想だけではなく、より健やかで充実した生活や、家族、友人たちと心が通う交流支援を深め、広げ、生きがいを求めようという、より積極的な健康意識を持った健康寿命を延ばそうとするようになってまいりました。  とうとい人命や住みなれた家を奪い去り、見なれた風景さえも変貌させたあの大震災を体験した被災者の多くは、心に傷を負い、日常生活不安感を抱き、今なお精神的な支援を求めています。WHOの専門家は地震と健康の教訓として、支援を受けた人は明らかにストレスが軽減された、孤独ではないと感じることが一番大切と報告しました。すなわち、心をいやす医療やケアなど、心の健康面への取り組みが急務となっております。  こうした変化を踏まえ、時代に即応し、地域の特性に柔軟に対応できる市民健康づくり施策推進していくためには、高齢者生きがい健康づくりを求めた保健福祉計画ゴールドプラン宝塚」と、心のケアを含む地域健康づくりをより一層具体的に推進していく新たな施策展開が必要であります。  私はこのようなことから、本年の重点課題は、成熟社会に移行しつつある今日、人々が最も必要とする健康を取り上げ、健康の年とし、必要な施策整備を図りたいと考えます。  だれもが望む健康な生活は、人類共通課題であり、終局的な目標であります。しかし、社会が複雑化し、高齢化する日常生活で、健康を維持し、増進することは容易ではありません。健康は休養・栄養・運動の3つの要素の自己管理医療施設と技術、医療保険介護制度等社会互助によって達成されます。自己管理は健全な日常生活交流から育ちます。社会互助は充実した医療福祉制度連携によって恩恵を受けます。  健康づくりは、市民の1人1人がみずからの健康はみずからがつくるという自覚と、主体的に取り組むという健康の創造によらなければなりません。行政は従来の社会防衛的観点から脱却し、市民地域という視点に立脚をして、地域コミュニティー活動による地域住民交流連携、そして市民医療事業者行政との協働によって健康づくり施策の展開を図る必要があります。  本年度は健康の年の初年度として、ふるさと21健康長寿まちづくり計画推進し、すべての市民の健康が実現でき、安心して暮らせる個性と活力に満ちあふれた健康社会の構築に着手してまいります。そのために、地域において健康づくりを実践されている市民の参画を得て健康づくり100人委員会を設置し、宝塚らしさあふれる健康づくりを促進いたします。  第四は交流連携によるまちづくり推進であります。  私はさきに述べました観点から、次に掲げるさまざまな社会活動の中で、交流連携を積極的に展開し、歴史と伝統と文化を誇る宝塚市の魅力を磨き、活力を盛んにし、住民の参画と選択によって新たな宝塚市の個性を創出できるまちづくり推進に取り組んでまいります。  まず、大震災救援活動では、隣接する都市連携、協力だけでなく、遠隔地都市からの支援協力必要性を痛感したところから、広域視野に立った防災などの都市間交流連携体制を求めてまいります。  今日求められる行政サービス多様化したことから、選択による整備が不可欠となっております。立地条件を考慮した隣接都市間の交流連携で効率的な行政執行を図ってまいります。  今や全国の都市の半数以上で姉妹都市、イベント、体験学習、スポーツ、文化、産業・農業などさまざまな形態の提携や交流が行われております。本市に存在する観光、文化資源コンベンション都市としての立地条件を活用し、こうした取り組みに対処してまいります。  環境問題の認識の高まりは、観光農業市民農園の普及とともに、都市と農村の住民交流を盛んにいたしました。お互いの特性を再発見し、地域活性化を今後とも進めてまいります。  一方、コミュニティー活動多様化する中で、異なったさまざまな目的を持つ住民活動交流連携を図り、地域社会課題解決のための住民の参画と選択のあり方を模索し、住民参加によるまちづくり推進してまいります。そのため、まちづくり協議会活動を初めとするコミュニティー活動支援を図ってまいります。  以上、平成9年度における市政の運営に当たり、まちづくりに対する私の所信を述べましたが、以下、その実現に向けて主要な施策の大要について御説明申し上げます。  まず、編成方針についてでありますが、本市においては多額の一般財源の不足見込み、経常収支比率の悪化、市債残高の急増等危機的な財政状況にありますので、経常経費の削減や起債の発行額の抑制を図るとともに、宝塚行財政改革推進計画に基づき、スリムで効率的な財政運営に努め、市民の皆様にも歳入面における受益者負担を原則とする見直し等歳出面における財源の効率的配分等について御理解、御協力を得ることにより、来るべき地方分権の時代の役割を担うにふさわしい行財政システムの構築を目指し編成をしたものであります。  なお、本年度も引き続き復興事業を最重要課題として位置づけております。また、昨年度に引き続き、国の補助金の状況により復興事業を中心として平成8年度予算へ約74億円の前倒しを行っており、これらの適切、円滑な執行にも努めてまいりたいと考えております。  では、平成9年度当初予算案の主な事業について御説明申し上げます。  最初に、「ゆとりとうるおいのある都市空間創造をめざして──都市基盤整備──」についてでありますが、土地利用といたしまして、地区計画指定事業逆瀬台地区を追加し、住宅の復興の促進を図ります。  また、市街地整備といたしましては、宝塚駅前地区第2工区、湯本第1地区、売布神社駅前地区仁川駅前地区の再開発事業を進めるとともに、住宅再建の促進と整備を図るため、優良建築物等整備事業等を計上いたしております。  道路の整備といたしましては、宝塚仁川線荒地西山線、市道3259号線等の街路整備事業生活道路整備事業等を計上いたしております。  緑化の推進と公園の整備といたしましては、緑の基本計画策定事業武庫川河川敷緑地整備事業等を計上いたしております。  次に、「安全で快適な生活環境づくりをめざして──生活環境の向上──」についてでありますが、住環境整備といたしまして、災害公営住宅建設事業、特定優良賃貸住宅建設事業等を計上いたしております。  また、下水道の整備といたしましては、公共下水道建設事業等を計上いたしており、平成9年度末の人口普及率を92.6%と見込んでおります。  市民生活の安全確保といたしましては、住民の自主的な防災活動を支援する自主防災組織促進事業、災害対策用備蓄倉庫や防災マップの作成等を行う災害対策事業等を計上いたしております。  次に、「健やかで生きがいのある地域社会づくりをめざして──福祉社会の実現──」についてでありますが、地域福祉の推進といたしましては、さきに述べました健康長寿のまちづくり事業、知的障害者入所施設建設事業等を計上いたしております。  また、福祉施策の充実といたしましては、各デイサービスセンターの事業を拡充し、在宅福祉サービス拠点としての機能の強化、充実を図るとともに、在宅介護サービスの需要に対応するためのホームヘルプサービス事業の拡充、光明老人介護支援センターを新設する等に要する経費を計上いたしております。  保健医療の充実といたしましては、口腔保健センターにおける障害者歯科診療事業等を計上いたしております。  次に、「ゆたかな心と創造性を育む生涯学習社会の形成をめざして──生涯学習社会の実現──」についてでありますが、学校教育の充実といたしましては、小浜小学校校舎改築事業、丸橋幼稚園及び小浜幼稚園園舎増改築事業、高司中学校の校舎内部改造工事、長尾中学校給食施設整備事業等の経費を計上いたしております。  また、女性の社会的地位の向上といたしましては、融資あっせん制度として女性起業家育成等支援事業等を計上いたしております。  次に、「個性ゆたかな文化の薫り高いまちづくりをめざして──市民文化の育成──」についてでありますが、市民文化の振興といたしましては、伝統的建造物である和田邸整備保全事業、新市民ホール構想委員会等の経費を計上いたしております。  次に、「にぎわいと活力にあふれた都市づくりをめざして──産業の振興──」についてでありますが、観光の振興といたしましては、新泉源を市民等に供給する事業市民参加による新名所、名品づくり推進事業等を計上いたしております。  また、中小企業の育成と活性化といたしましては、中小企業振興資金融資斡旋事業等を計上いたしております。  次に、「自治と連帯による開かれた市民社会づくりをめざして──計画の実現──」についてでありますが、コミュニティーの形成のために必要な経費として市民フェスティバル補助事業まちづくり協議会に対する助成等計上いたしております。  以上、新年度予算の主な事業について述べましたが、歳入歳出予算の総額は、一般会計687億5,000万円、特別会計377億9,140万円、合計いたしまして1,065億4,140万円となっております。  また、水道事業会計は79億1,173万7,000円、病院事業会計は108億8,395万7,000円で、全会計合わせました総額では1,253億3,709万4,000円となっているところであります。  本市を取り巻く財政環境は今後さらに厳しさを増してまいりますが、財源の重点的、効率的配分を行うとともに、行財政改革に一層取り組み、震災復興、住みよい災害に強いまちづくりに邁進していく所存であります。  何とぞ議員各位におかれましては慎重に御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長岡田進君) 施政方針並びに予算の大要についての説明は終わりました。  お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長岡田進君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。  本日はこれにて延会いたします。  なお、次の会議は来る3月3日午前10時から再開いたします。  ──延 会 午前10時34分──...