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平成 6年第 5回定例会−09月14日-03号

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  1. 宝塚市議会 1994-09-14
    平成 6年第 5回定例会−09月14日-03号


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    平成 6年第 5回定例会−09月14日-03号平成 6年第 5回定例会          平成6年第5回宝塚市議会(定例会)会議録(第3日) 1.開  議  平成6年9月14日(水) 午前10時06分   散  会     同  日      午後 3時53分 2.出席議員(27名)        1番 広 田 陽 子             15番 小 山 哲 史        2番 草 野 義 雄             16番 岡 田   進        3番 松 下 修 治             17番 梶 本 克 一        4番 馬 殿 敏 男             18番 塚 本 寿 一        5番 村 上 正 明             19番 井ノ上   均        6番 深 尾 博 和             20番 吉 岡   健        7番 藤 本 勝 巳             23番 中 辻   浄        8番 野 尻 俊 明             24番 村 野 隆 英        9番 川 口   悟             25番 北 山 照 昭       10番 前 田 耕一郎             26番 後 藤   亘       11番 古 谷   仁             27番 田 上 多加夫       12番 大 庭 弘 義             28番 小 坂 正 春       13番 吉 見   茂             30番 大 橋 徳 弥
          14番 小 倉   実 3.欠席議員(3名)       21番 松 崎 哲 育             22番 松 岡 幸 右       29番 奥 村 千栄子 4.職務のため出席した事務局職員の職氏名   事務局長      平 塚 忠 男        議事調査課副課長  前 西 秀 雄   次長        芦 田 清 里        調査係       塚 本 国 雄   専任役参事     杉 本 芳 明        調査係       高 谷 秀 昭   議事調査課長    藤 森   求 5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席を求めた者の職氏名   ┌──────────┬───────┬──────────┬───────┐   │ 役      職 │ 氏   名 │ 役      職 │ 氏   名 │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市長        │正 司 泰一郎│下水道部長     │水 野 朔太郎│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │助役        │岩 下 光 頌│市立病院事務局長  │清 水 三 郎│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │助役        │矢 野 堯 久│選挙管理委員会委員長│島 上 重 助│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │収入役       │阪 本 一 郎│教育委員会委員   │小 西 孝 彦│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │企画部長      │大 槻 哲 郎│教育長       │福 田 秀 治│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市参事       │青 木 伊知郎│監査委員      │松 原 成 介│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │財務部長      │高 村 知 孝│水道事業管理者   │樋 口   健│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │総務部長      │坂 上 元 章│消防長       │金 岡 信 重│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │市民部長      │増 田 政 美│教育次長      │藤 本 勝 也│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │環境・経済部長   │石 田 英 司│教育次長      │西 谷 俊 助│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │健康推進部長    │谷 添 武 司│教育次長      │灘 儀 悦 朗│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │福祉部長      │松 浦   保│教育参事      │中 野 暁 夫│   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │          │       │選挙管理委員会   │       │   │都市整備部長    │松 尾   貢│          │友 金 信 夫│   │          │       │事務局長      │       │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │          │       │監査委員公平委員会│       │   │都市開発部長    │吹 曽 幸 雄│          │平 塚 良 樹│   │          │       │事務局長      │       │   ├──────────┼───────┼──────────┼───────┤   │道路部長      │土 師 康 弘│総務部次長     │貝 澤 孝 文│   └──────────┴───────┴──────────┴───────┘ 6.議事日程  次ページに記載 7.本日の会議に付議した事件  ・議事日程表のとおり 8.会議のてんまつ(速記録)  ──開 議 午前10時06分──   ─────開    議───── ○議長(藤本勝巳君) ただいまから本日の会議を開きます。  なお、松岡幸右君の一般質問については、本人より取りやめたい旨の申し入れがありましたので、御報告申し上げます。  これより日程に入ります。  日程第1、一般質問を行います。 △─────日程第1───── ○議長(藤本勝巳君) 松下修治君から一般質問の通告に接しておりますので、この際これを許します。 △─────一般質問──────  …………………………………………… 1 市営住宅問題について  (1) 建て替え進捗状況  (2) 家賃の減免制度  (3) 集会所の設置 2 国民健康保険について  (1) 遡及、賦課制度について  (2) 入院給食費の有料化について 3 教育条件の整備について  (1) 夏期・冬期時の教室内の温度の状況はどの様になっているか  (2) 冷・暖房の設置状況と今後の設置計画及び対策は 4 被爆50年を前にして  (1) 広島、長崎市長の平和宣言に対する同じ市長としての見解を  (2) 宣言文を支持し、政府に働きかけるべきだが見解は  (3) 国家補償に基づく被爆者援護法の制定を働きかけるべき  (4) 被爆者援護制度の確立と充実を             (松下修治 議員)      …………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) 3番松下修治君。 ◆3番(松下修治君) (登壇)  おはようございます。  それでは、日本共産党松下修治でございますが、一般質問をさせていただきます。  その前に、きのうの件でございますけれども、成人病検診というのが制度としてございますので、全員の皆さんができるだけ受けていただきますよう、またその成人病検診の内容についてもぜひ当局の方としては充実をしていただきたい、このようにまずお願いをしておきたいと思います。  発言通告に従いまして順次質問を行います。  まず初めに、市営住宅の問題についてでありますが、第3次総合計画の中で主要事業として前期である平成3年から7年までの池ノ島、中ケ谷、野上などの各住宅の建てかえ計画があり、池ノ島の住宅は現在2期工事に着手をしています。工期平成8年から12年まで掲げている伊孑志、御所の前、仁川の各住宅は空き家が発生しても入居をさせないための政策的空き家として管理をしているが、具体的な建てかえ計画はできていないように思われます。しかも、前期で掲げている中ケ谷や野上住宅は、本市で最も古い住宅でありながら後期で政策的空き家として実施している3住宅とは違い、いまだに政策的空き家として取り扱っていないことは建てかえる気がないと指摘をしなければなりません。  そこでお伺いしますが、建てかえ計画の進捗状況はどのようになっているのか。現在の進捗状況で総合計画に掲げている建てかえ計画が完了するのかどうか。建てかえ計画が順調に進み池ノ島の第2期が完成したならば、一般公募の戸数、一般公募率はどの程度になるのか。伊孑志、御所の前、仁川の各住宅はそれぞれ面積が狭く、高低差など多くの問題があり、現地建てかえは困難な状況があります。建築経過も当時蔵人のゴケンヤとして貧困でまともな住宅地でなかった地域を、現在の全解連である部落解放同盟の運動の中で、同和向け住宅として勝ち取ったものであり、宝塚独自の線引きによって同和地域として指定をしているものであります。  そこでお伺いしますが、3住宅の建てかえ計画状況はどのようになっているのか。また、建てかえ時には当然一般住宅として行うべきでありますが、市の基本的な考え方はどうでしょうか。宝塚市の住宅政策はまことにお粗末で、第3次総合計画の資料を見ても平成元年資料で県営住宅が1,712戸、県住宅供給公社が530戸、住宅整備公団が1,916戸、雇用促進団地が300戸になっており、市営住宅は952戸と、総数の5分の1にも満たないものであり、県営住宅、公団住宅等の計画的な受け入れで市民の優先枠の確保に努めると他人任せになっています。しかも同和対策事業優先の中で、昭和48年以降、一般向け市営住宅は昭和36年の安倉中住宅建設まで15年間全く建設をしていません。一方、同和向け住宅は、この15年間で21カ所、266戸が建設されています。このことによって地区内での住環境が進み、部落問題の解決のための条件が大きく前進したことは事実でありますが、市民への理解と合意を得るための住宅政策とはなり得ないことも事実であります。部落差別の根源である住環境も改善され、就職問題、結婚問題など差別事象にかかわる問題も同和啓発や部落民のたゆまぬ努力によって前進をしてきました。時限立法である地対財特法の期限切れも間近に控え、住宅政策の変換の時期を迎えたと思います。  そこでお伺いしますが、現在の市営住宅で一般向け住宅同和向け住宅、それぞれの戸数はどのようになっているのか。また、同和向け住宅一般向け住宅に移行すべき時期が来ていると思いますが、そのお答えをしてください。  次に、家賃の減免制度についてですが、同和向け住宅の家賃の同和減免を一般施策に移行する際、低所得によって支払いが困難な多くの人がいる。所得に見合った減免制度の確立を同対協答申でもうたわれていましたが、いまだに整備がされていません。他市の状況を見ますと、伊丹市では収入基準月額5万5,000円以下の場合20%、4万3,000円以下の場合50%の減免をしています。西宮市の場合、収入基準月額4万4,000円以下の場合50%の減免をしています。県営住宅でも収入基準月額5万円以下で15%、2万7,500円以下で40%など要綱で減免基準を定めています。しかし、残念ながら阪神間で本市だけが減免基準がなく、市長の腹一つで減免が決定されるようになっています。早急に家賃の減免制度を具体化すべきですが、どうでしょうか。  次に、集会所の設置問題ですが、この問題は過去から幾度となく議会で取り上げてきましたが、答弁は50戸以上の住宅であれば補助金が出るので集会所の設置をするが、50戸以下の住宅ではできないと答弁してきました。今回、市内の市営住宅すべてを見てきましたが、今里住宅は48年に60戸の建設がされています。当然、今までの答弁でいくと集会所がなければなりませんが、建設されていない、また大きい住宅は同和向け住宅と改良住宅を合わせて56戸ありますが、ここにも集会所はありません。集会所の設置状況と今後の設置を行うべきでありますが、その計画はどのようになっているのかお答えください。  次に、国民健康保険についてであります。  社会保障制度の基本は、憲法第25条で「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」「国は、すべての生活部門において社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と規定していることを市長並びに当局の皆さんはまず頭にたたき込んでいただきたい。憲法に照らして国の責務として国民健康保険制度の運営と充実、向上をしなければならないが、今日の状況は市町村に財政的にも大きな負担を講じられているのが現状であります。現在の国民健康保険事業は、地方自治法第2条第2項の事務、いわゆる団体委員事務に該当し、市条例あるいはこれに基づく規則で運営されています。条例で定める事項は任意の給付、保険施設、保険税に関することであり、保険制度にとって保険税は保険給付とともに最も重要な基本事項であります。保険税の値上げを10年前と比較をしますと、1984年は最高限度額27万円が今日では46万円、平等割1万8,000円が2万5,000円、均等割1万1,400円が2万1,900円、所得割が市民税に対して3.21倍から4.99倍になるなど値上げ幅は非常に急激であり、支払い能力をはるかに超えた保険税になっています。平成2年の国民健康保険運営協議会の答申においても、保険税の限界が指摘をしています。このような中で、ことし4月から保険税の値下げを実施した自治体が全国で相次いでいます。中でも佐賀市では3年連続の値下げを実施、群馬県の板倉町、岐阜の羽島市等は2年連続の値下げを実施しています。  一方、政府は80年代の臨調ニセ行革によって84年に国庫負担金を48%から38.5%に減らし、老人医療の差別化、一部負担の導入など次々と改悪を重ねてきました。さらに、厚生省は昨年11月15日に国民健康保険の被保険者にかかわる適正化及び保険税の賦課の適正化の通達がありました。その中身を簡単に言いますと、未加入者にはさかのぼって加入させ、さかのぼって保険税を納めさせろというものであります。さかのぼる年数を本市は税であるので3年までさかのぼらなければならないことであります。本市の場合、数年前までは未加入者が窓口に来ると3カ月前、すなわち今から数えると7月までさかのぼって加入をするようになっていましたが、トラブルが多いので窓口に来た日から加入をするように変更をしたばかりであります。ところが、今回の変更がそれと逆行し、3年間もさかのぼって保険税を徴収するようになり、トラブルが多くなるという生易しいものではない、このような問題が発生するのではないか。国保に加入する対象者は、他の社会保険に入っていない農民や勤労市民を初め会社を定年退職した人、途中退職した人、既に年金生活をしている人、失業者、障害者で働きたくても働けない人など圧倒的には低所得者の人たちで構成されており、国民健康保険に加入したくても保険税が高く支払いができないため、加入もできない人が多くいます。もし政府や県が言われるように実施をするならば、未加入者は3年の人で、加入手続をするとその年を含めて丸4年分の保険税を支払わなければなりません。私の計算では、1年間で支払い額は170万円以上を超えるでありましょう。収入が全くない人でも18万7,000円の支払いをしなければなりません。  そこでお伺いしますが、市長は今の国保税は高いと認識をしているのか。全国で国保税の値下げをしているが、本市でも値下げを実行すべきでありますが、どうでしょうか。今回、政府が遡及賦課を本年10月実施をするように圧力をかけているが、多くの問題があります。本市において未加入者の把握はできているのか、未加入者に対して周知徹底はどのようにするのか、中途退職、定年退職への働きかけはどのようにするのか、市が問題が多いということで3カ月遡及賦課から当月課税に切りかえたにもかかわらず、全く逆の、しかも3年もさかのぼって課税することになるが、実施をすればどのような問題が発生すると考えているのか。最高3年までさかのぼると支払う税額はどのようになるのか。また、同所得で社会保険に加入している人と国保に加入している人との支払い税額はどの程度違いがあるのか。国民健康保険制度団体委任事務であるが、市の許容範囲はどの程度か。本市は国保税であるが、国保料との違いはどうか。今回の遡及問題について、加入については問題ないが、支払いも不可能な遡及賦課については滞納を増大させ、その人の生活をも破壊するものであり、断固行うべきでない。団体委任事務の許容範囲と言える。したがって、市長の決断を求めますが、いかがでしょうか。政府は、収納率が高い、もっと滞納者が多いはず、政府からの調整交付金の減額率に該当するはずだ、このような主張であります。本市の収納率は92.9%でありますが、遡及賦課すれば支払い能力を超え、滞納が増大することは間違いない。市はどのように考え、対策はどのようにしようとしているのか。所得に見合う国保税、支払い能力に応じた国保税にするためにも減免制度の充実を行うべきでありますが、どのようにお考えになっているでしょうか。多くの質問をしましたが、的確な答弁を求めます。  次に、入院給食費の助成制度について質問いたします。  今回の健康保険法の改正は、4月1日実施からと10月1日実施と二段階方式であることは6月議会でも明らかにしました。この保険法の改悪で10月1日から入院時食事療養費として1日800円、10月1日から2年間のみ600円の患者負担が押しつけられます。そもそも入院患者の食事も治療食として重要な治療方法であることは医学的にも常識のことであります。ところが、政府は弱者切り捨てで、病気の人にも金がなければ治療も治療食も出さないと社会保障の基本を崩壊させるようなやり方は許せない。このような中で、政府のやり方は人権無視であり、命を守れと全国各地で改悪反対に立ち上がっています。自治体としても当府県民、市民の命を守るため、率先して助成制度を実施する声明を発表しています。いち早く助成実施の声を上げたのが首都東京であります。内容は、乳幼児、母子、特殊疾患、特定疾患、被爆者、公害患者等の福祉医療の対象をしています。愛知県は、福祉給付支援事業でお年寄りも対象に拡大しています。他に大阪府、市段階では横浜市、川崎市など、町では富山県大山町なども9月議会で提案されます。  そこで伺いますが、老人、乳幼児、身体障害者、母子、被爆者など市福祉医療費助成制度の拡充で、入院給食費助成制度を行うべきでありますが、いかがでしょうか。
     次に、教育条件の整備の中での限定したことについて質問をいたします。  ことしの猛暑は80日を超える日々が続いています。全国的にも熱中症や熱射病、脱水症などが多発していますが、このようなことも新聞報道で明らかにされています。仁川小学校の授業参観日に参加をした父母から私のところに実情を訴えてきましたが、話の内容は「先生との個人面談中暑くて我慢ができない、子供に日常の授業の様子を聞くと暑くて授業に集中できない」と訴えていました。同様の声が宝塚第一中学校の父母からも上がっています。  そこでお聞きをしますが、夏期、冬期の教室内の温度、湿度の状況はどの程度把握をしているのか。冷・暖房の設置状況と今後の設置計画はどのようになっているのか。  最後に、ことしは被爆49年、来年は50周年を迎えます。節目の年を前にして、国や自治体の政治姿勢が問われなければなりません。私は、8月6日午前8時15分黙祷をささげ、広島記念式典をテレビで見守りました。広島市長は宣言で、「広島は長崎とともに世界の核保有国の指導者に訴える、即刻すべての核兵器の廃絶を宣言すべきだ」と述べ、緊急課題として追及を求めました。また、無差別、大量殺りく兵器である上、大量の放射能を放出する原子爆弾は明らかに国際法違反だと核兵器使用の要請を明確に指摘をしています。核拡散防止条約については、核兵器廃絶の道筋を明確にせず、核保有国と非保有国の関係を不安定にする核拡散防止条約の無期限延長に私たちは反対する。今こそ内外の被爆者に対し、国家補償の精神に基づく画期的な方策が講じられなければならないと述べました。  宣言内容は、原水爆禁止世界大会で採択した広島宣言と基本的に一致をしています。ところが、同じ式典での村山首相、現社会党委員長のあいさつは広島市長とは対照的でありました。村山首相は、アメリカ及び旧ソ連における核兵器削減の動きを核軍縮の一層の促進に向けた歓迎すべき動きと美化し、核兵器の究極的廃絶を目指すと歴代自民党政権やそれを継承した細川、羽田連立政権が繰り返してきた事実上の核兵器廃絶、棚上げ論です。クリントン大統領は、核不拡散を最優先課題と位置づけ、アメリカ国防報告でアメリカは一定の削減をしても、自国の戦略から核兵器を取り除くことはあり得ないと強調していることを見ても、広島市長の主張していることの正しさは証明されています。さらに、被爆者援護法問題でも、この間社会党が主張してきた国家補償の精神に基づく援護法とはかけ離れた援護法の充実、強化をとらえてみてもむなしい限りであります。  8月9日、本島長崎市長も、「日本人はアジアに対する戦略と過大の歴史を振り返り、厳しい反省の上に立ってその償いを考えなければならない、核兵器全面禁止条約の締結に向け、一日も早く行動を起こすべきだ。日本政府は今こそ非核三原則を立法化し、日本は核兵器を運用する意思のないことを世界に示し、核兵器は絶対悪であることを率先して世界に訴えるべきだ。被爆50周年までに国家補償の精神に基づく被爆者援護法を制定し、外国人被爆者にも同等の援護をすべきであるなど明確な態度を表明し、政府に実行を迫っています。  そこで市長にお聞きをしますが、広島、長崎市長は平和宣言を行いました。同じ市長としての立場で我が宝塚正司泰一郎市長の見解を求めます。  正司市長は、平和宣言を支持し、政府に働きかけるべきですが、いかがでしょうか。また、両市長が緊急課題として訴えている国家補償に基づく被爆者援護法の制定を働きかけるべきですが、どうでしょうか。  広島市は、市独自の援護施策を実施しています。その内容は、被爆者身体障害者福祉手当通院交通費、これは通院日数に応じて運賃の実費支給でありますが、また看護料差額補助金など17項目にわたり実施をしています。長崎市でも被爆者年末見舞い金、入院患者年末見舞い金、温泉保養所利用補助金など多くの項目で実施をしています。しかし、本市を見ますと、団体補助金がわずか5万円、検診交通費が1回につき1,000円で、2回が限度となっています。被爆者の方々は被爆に遭い、住む家もなく、親類を頼って宝塚に住んだ人、仕事の都合で移り住んだ人などさまざまな要因で現在宝塚に住んでいます。被爆を受けた人は広島にしても、長崎にいても、宝塚にいても同じような施策を受けれるようにするのが市行政の責務ではないでしょうか。市長、被爆50周年に向けて被爆者援護の市施策の充実を行うべきでありますが、いかがでしょうか。市長の政治姿勢が問われる課題だと思います。答弁を期待して第1次質問を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  松下議員の御質問にお答えいたします。  まず、市営住宅建てかえの進捗状況についてでありますが、さきに村上議員にもお答えをいたしましたとおり総合計画において市営池ノ島住宅を初めとする6住宅を建てかえ対象として計画しており、そのうち市営池ノ島住宅建てかえ建設事業につきましては平成7年11月末に完了する予定となっております。残る5住宅につきましては、今年度公共賃貸住宅再生マスタープランを策定する中で各住宅ごとの問題点や条件を整理の上、建てかえ方針やモデルプランを作成し、総合計画に沿って建てかえの事業化に努めてまいりたいと考えております。  次に、建てかえ後の増加戸数の取り扱いでありますが、現在策定中の公共賃貸住宅再生マスタープランの中で今後の建てかえ計画を考慮しつつ取り扱いを決定してまいりたいと考えております。  次に、伊孑志、御所の前、仁川住宅の建てかえ後の取り扱いについてでありますが、当該3住宅につきましては昭和35年から昭和40年度にかけて一般向け住宅として建設をし、その後市が同和関係施策の行政的取り組みを進めるについて地域関係者協議の経過を踏まえまして、施策実施対象住宅として同和向け住宅に位置づけてまいりました。さらに、昭和57年の同和対策審議会の意見具申に基づきまして3住宅を同和向け住宅として同和施策実施適用がなされ、現在に至っております。したがいまして、当該住宅の取り扱いにつきましては建てかえ時に関係機関とも協議の上、その方針を決定してまいりたいと考えております。  次に、一般向け、同和向け市営住宅の戸数についてでありますが、一般向け住宅420戸、同和向け住宅532戸、合計952戸となっております。  また、同和向け住宅一般向け住宅への移行についてでありますが、現時点ではいまだ住宅困窮者があり、一般向け住宅へ移行することは困難と考えておりますが、同和行政を進める上で基本的問題でもありますので、関係機関と協議させていただく等検討してまいりたいと考えております。  次に、家賃の減免制度についてでありますが、現在は具体的なケースにより現行の条例規則で対応しておりますが、建てかえ後住宅の家賃高額化などを考慮し、家賃減免の取り扱いについて検討してまいりたいと考えております。  次に、市営住宅の集会所の設置状況等につきましては、現在集会所は市営池ノ島住宅を初めとして9カ所であります。これら住宅につきましては、周辺の施設整備状況や一定以上の住宅戸数等を目安として設置してきております。しかしながら、今後の設置につきましては敷地条件、周辺の施設整備状況などを勘案いたしますと困難な状況であると判断しております。  次に、国民健康保険税の値下げについてでありますが、国民健康保険事業の財源は国庫補助金とともに国民健康保険税が主たる財源であり、所得等に応じて算出した国保税を公平に負担していただかなくてはなりません。また、保険庁としても国保事業の安定運営を図るための経営努力を一層推進していかなければならないことはもちろんのことであります。国民健康保険は高齢者の占める割合が急増しており、さらに保険税負担能力の低い低所得者を多く抱えていることから構造的に財政基盤が極めて脆弱であります。今後、事業安定化のための財源確保、とりわけ収納率の向上と国、県補助金の増額の要望等についてさらに努力し、可能な限り被保険者の負担の抑制に努めてまいりたいと考えております。  次に、国保税の遡及賦課についてでありますが、国民健康保険は国民皆保険制度の根幹をなすものであり、社会保険等の資格を喪失したときには強制的に国民健康保険に加入することが義務づけられております。しかしながら、現実には加入の届け出がなされずに未加入のままとなっているケースがあります。そのような未加入者が後日国民健康保険に加入の手続をされた場合、法令上はもとの保険の資格を喪失した日までさかのぼって国保の資格を適用し、国民健康保険税もさかのぼって課税することになります。現在、本市ではこのような未加入者が国民健康保険への加入の届け出をされたときは原則的には届け出日を資格取得日としており、遡及適用せず、保険税についても遡及課税をしておりません。しかしながら、昨年度より国、県からこれまでに増して資格の適正化について法令に基づき正しく措置を行うよう厳しい指導があり、全国的に、段階的に是正されております。本市におきましても、段階的に是正してまいりたいと考えております。  一方では、未加入者の把握、対象者への制度の周知も難しく、法令どおり最高3年の遡及賦課を行った場合の保険税額が100万円を超えるケースも発生してまいります。それらの結果として保険税の滞納額の増加、収納率低下等の問題が起こるなど事務処理上も大きな負担となることが予想され、被保険者の公平性の確保の点からも周知方法、関係機関との連絡体制を検討し、資格の適正化に努めてまいります。  次に、国保税は高過ぎるのではないかとの御指摘についてでありますが、1世帯当たりの保険税につきましては政管健保と比較すると低所得者層と高所得者層では大きな差はありませんが、中間所得層では国保税の方が相当高い負担となっています。これは国保の構造的問題であり、現在国におきましても国保制度の抜本的改正に向け医療保険審議会で検討がなされているところであります。  次に、国民健康保険税の減免制度でありますが、低所得者に対する措置として法律による減免を初め、災害等によって生活が著しく困難になった場合においては申請により減免できることとなっており、本市の場合実態に即して細部にわたって基準を選定しております。また、平成5年度より法定軽減を少し超える層が大きな負担となっているため、それらの低所得者層を対象にした減免基準を新しく設け、制度の充実を行ったところであります。  次に、入院給食費の有料化についてでありますが、先般の医療保険制度の改正により入院時の食事の費用について平均的な家計における食費を勘案した定額の一部負担をお願いをし、さらに低所得者には軽減措置が講じられるなど無理のない範囲の額を負担願うことにより在宅患者と入院患者との負担の公平化を図り、その財源を付添看護、介護の解消や在宅医療の推進等に充当するなど新しい制度が導入されました。この趣旨から食事療養費の標準負担額を助成することは適当でないと考えますが、現在全国の自治体の状況も流動的でありますので、県の動向も踏まえ慎重に対処してまいりたいと考えております。  次に、被爆50年を前にして広島、長崎市長の平和宣言に対する見解についてでありますが、本市も平成元年3月に非核平和都市宣言を行って以来、二度と不幸な戦争を繰り返してはならない、また次の世代に正しく伝えていかなければならないという強い信念から、地道に平和啓発事業に取り組んでいるところであります。私といたしましても、両市の宣言の精神を十分に尊重し、一日も早く全世界から核兵器が廃絶され、平和な社会が実現されることを願っております。  次に、宣言文による政府への働きかけにつきましては、今後の世論の動向を見守ってまいりたいと考えております。  次に、被爆者援護法についてでありますが、現在国の方で議論されているところでありますので、その動向を見守ってまいりたいと考えております。  次に、被爆者援護制度の確立と充実についてでありますが、御存じのとおり被爆者の援護につきましては原爆二法を初めとして地方公共団体においても取り組んでいるところであります。本市におきましては、平成3年度より定期健康診断を受診した方に対して助成を行っております。議員御指摘の、広島市が広島市原子爆弾被爆者援護措置要綱で実施しております被爆者特別検査促進手当や被爆身体障害者福祉手当等の諸制度、長崎市が長崎市原子爆弾被爆者援護措置要綱で実施しています認定被爆者年末見舞い金や死亡弔意金等の諸制度につきまして、その取り組みにつきましては国や県の動向、阪神間各市等の取り組みを見守りまして、今後の検討課題としてまいりたいと考えております。  教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたさせます。  以上です。 ○議長(藤本勝巳君) 教育長福田秀治君。 ◎教育長(福田秀治君) (登壇)  教育に関する松下議員の御質問にお答えいたします。  まず、学校施設の暖房設備の設置状況及び整備計画についてでありますが、全館暖房実施校数は補助的暖房も含め今年度末には小学校24校のうち17校、中学校12校のうち8校であり、来年度以降も引き続き各年度3校程度の準備を進めてまいりたいと考えます。  次に、冷房設備についてでありますが、運輸省所管の航空機騒音障害防止対策事業により小学校8校、中学校5校の全館除湿を実施いたしておりますが、その他の学校につきましては暖房設備の整備を優先的課題として取り組んでいるところであり、冷房設備につきましては遮音を必要とする音楽室及び良好な室の環境を確保する観点から、管理諸室の戸別冷房を実施いたしております。今後は、図書室等の特別教室や保健室の冷房化を進めていく考えでありますが、全館冷房の実施につきましては現在のところ具体的な計画はいたしておりません。なお、各学校の教室における温度につきましては、同一校内でも建物の位置や向き等で異なるため、各学校ごとの詳細な温度は把握していないのは実情でございます。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 3番松下修治君。 ◆3番(松下修治君) (登壇)  それでは、第2次の質問をさせていただきます。  まず初めに、市営住宅問題についてでありますが、先ほども質問したように政策的空き家をとらえていない中ケ谷や野上、これは建築年度でいきますと非常に古い建物で、昭和28年、29年、宝塚市で最も古い建物でありますが、ここでの住宅が政策的空き家にしていない。ということは、建てかえ計画についてどのように実施していくんかな、こういうふうに疑問を感じるんです。現在、伊孑志だとか仁川、御所の前については、その実施をしております。それから、池ノ島も同じような政策で建てかえが実施をされました。その経過から見ても少し疑問に思いますので、もう少しお答えを願いたい、このように思います。  それから、伊孑志3地区の住宅で昭和57年に個別施策を含む同和施策の実施のために位置づけをされた同和向け住宅として位置づけを明確にされてるわけなんですけれども、現在では個別施策についてはすべて一般施策に移行をしています。したがって、市・県民税、軽自動車税、住宅家賃減免については個別施策として同和施策は行っていません。このような点から見ても、その役目は私は終わっていると。個別施策の中での影響は全くない、こういうふうに思いますので、それにましてや建設した経過はやはり当初は一般向け住宅であったという経過も踏まえるならば、今度の国庫補助金の関係から見ても一般施策、一般向け住宅として建てかえがされるべきであろう、このように思いますが、再度答弁を求めたいというふうに思います。  次に、私は、例えば第3次総合計画の中で住宅の関連のところで見ますと、老朽化した市営住宅については中高層住宅への建てかえ戸数増、それから住居水準の向上を図るとともに、高齢者や障害者向けの特定目的住宅の確保を図る、これ非常にいいことなんですが、その後また県営住宅、公営住宅等を計画的に受け入れ、市民優先枠の確保に努める、こういうような形になっているわけです。例えばこの後は新しく市営住宅の建設を行っていく、ここを一部を入れるのが本当ではないか。資料を市長に提示をさせていただきますが、現実的に宝塚の……、今市営住宅の一覧表を建設年度別に資料をお渡ししたわけなんですけれども、その中で特目と書いてあるところを見ていただきたいわけですが、これから見ますと前半はいわゆる同和向け住宅と、それから一般向け住宅と約半々なんです。それから、昭和48年以降、昭和59年まで正式に言えば昭和61年までです。見ますと、すべてこれは同和向け住宅一般向け住宅が建設されていない、このことをまず頭に入れていただいて、当然私は新しく市営住宅を建てかえは当然であろうと思いますけれども新築も行うべきである、このように1つは思います。でないと非常に住宅政策の貧困さが宝塚市では顕著になるんではないか、このように思いますので、それについて今年度の再生プランの中で基本的に市としても新築の考えも位置づけているのかどうか、1つをお伺いしておきたいと思います。  それからもう一つは、同和向け住宅については関係機関と云々とこう言われましたけれども、この表を見ていただいても明らかのように、先ほどの戸数を言われましたけれども、一般向けが420戸で、同和向けが532戸で、市民の居住比率だとか、それから住宅の困窮度合い、それから高松等では不良住宅等の問題が課題として上がってるわけです。こういうようなところから見ても、僕は同和向け住宅よりも一般向け住宅が多いのが当たり前ではないか。各市を見ると、すべて一般向け住宅の方が多いんですよ。宝塚だけ異常なんですね。僕は同和向け住宅が多過ぎて一般向けが少ない、こういうふうに一般向けが逆に少な過ぎるんだという、ここを十分押さえていただいて、それからもう一つは法律が、地対法が今後なくなるわけですから、当然こういう問題として建てかえていくにはどこの地域を見ても混住率が非常に高まっています。蔵人にしても、米谷にしても、平井にしても、それから同和保育所にしたってほとんどの人が、全部一般の人たちが入ってるんですよ。だからこそ市営住宅がなぜそう独自に同和向けだけに固執するのか。一般の人も、同和の人も全部入れるような施策をぜひとっていただきたい、このように思います。  それから、集会所の問題で、過去の答弁では50戸以上の戸数、同じ目的で建てた戸数があれば集会所の設置は国庫補助金がおりるので建設をしますと、こういうふうな答弁を何度ももらってたんです。ところが、今里では60戸あるわけですよ。ここではないんです。なぜないんか、ちょっと質問をしたい。  それから、以前の答弁はうそだったんかどうか。今の市長だとか、助役だとかいませんでしたけれども、当時の市長や助役、繰り返し僕の質問に対し答弁してたんです。ところが、いざとなれば実態を調べてみれば60戸あるのに、国庫補助金もおりるのに、ましてや同和向け住宅として建設され、3住宅では二十数戸でも集会所の設置をしているにもかかわらず60戸あるのになぜ建てなかったのか、その疑問がありますのでひとつお答え願いたい。  それから、やっぱり市営住宅の中ではお葬式、冠婚葬祭の中で特にお葬式なんですが、以前も蔵人の方で市営住宅に入られている方がお葬式をするときに、お寺さんに頼むのもお金がないということで、どこに頼んだらいいだろうか、特例的に隣保館を借りてお葬式をしたわけなんですが、位置づけを見るとどうも特例的だと、こういうふうな考え方なんです。今、お葬式、亡くなられてお金もない人のお葬式は3階に住んでいる人は3階でやられている人もおるわけなんですよね。あれではどうしてもお葬式、本当にこの世の最後として皆さんがやられる、そのことさえ十分にできない、だからこそ私は住宅の中で集会所の設置が必要であろう。また、啓発活動においても、今後の知識向上、文化向上、こういうふうな点から見ても必要であろう、こういうふうに思うので否定的な答弁でなくて、もう少し前向きな答弁できないのかどうか、再度お答えを願いたいな。  それから、その集会所利用と、それから隣保館利用を含めて少し気になる点述べておきたいと、こういうふうに思うんですが。実は解放学級で、昨日も質問があって先生の云々と、こういうふうなあれもあったわけなんですが、私は解放学級に先生方が行くために教室で最後の打ち合わせだとか、職員会議をやるだとかいうことさえできなかったという事例がたくさんあるというふうに聞いて仄聞しておるんですが、その辺間違いであるのかどうか、事実なのかどうか。もし事実であるならば、私は非常に由々しきことだなと。全校生徒の問題をひとつまた意思統一していく大切な職員会議、こういうふうな中を実際にはできていないと、解放学級が今あるからもう行かなあかんちゅうことで、そういうふうなことでやられているところもあるように仄聞しておるんですが、その辺の実態。  それから、解放学級の問題で、高校に行くのはもう準義務教育として97%以上が高校進学しているわけです。解放学級の熱心な先生、逆にきのう熱心、熱心でない、こういうふうな議論があったわけなんですが、熱心な先生、あえて名前は言いませんが、その先生は解放学級に来てる子に学校を、ぜひもう準義務教育になっている高校をぜひみんな行けよと、こういうふうに激励し、やっていく、この方向だと思うんです。ところが、中学校1年、2年の生徒に、僕は悪いと言いませんよ、もう少し一般教育が身につければいいわけなんですが、もうその時点で、「おい、理美容の学校ちょっと見に行こか」とかね。その行った子供は、「もう高校行かへん」と。「理美容の専門学校へ行くんや」と、「それで働くんや」と、こういうふうな意見を持ってるわけです。私、この辺で高校は今本当に準義務教育と、こういうふうな位置づけになっており、それに向けて基礎学力を強めていくと、こういうふうな形でやっているにもかかわらず、そういうふうな実態があるわけですよ、解放学級の中に。非常に弊害だな、僕は非常にこれ怒りに思うんです。当然、高校に行って、その上で君たちが進路をあれするんだ、こういうふうな形で今本当にやっていかなければならない。同対審で審議をしたらですよ、地区の子供は就職が多いだとか、中学卒業しても就職が多いだとか、それからその一方では私学が多いんだ、こういうふうなことを言ってるわけですよ。こういうふうな指摘があるんです。私は、過去から比べれば物すごく前進したと、こういうふうに思うんですが、一方で解放学級でやってることを見れば、そういうふうな実態がある、僕は非常に間違いである、こういうふうに思うんですが、その辺についてどういうふうに考えておられるのか、ひとつお答えを願いたいと思います。  意見だけ言っておきますが、全国で私は差別の解消に向けて大きく前進してきた。これは繰り返し議会でも言ってきているわけです。で、21世紀に部落差別は持ち越さない、このように言ってるわけなんですが、残念なことに同じ運動団体である部落解放同盟の高知市における事例はですよ、解同の部落解放同盟高知市の連絡協議会の会則を認め、理解し、活動し、援助を求めるというふうな、中心的にやっている高知市の職員がですよ、差別手紙を出し、手紙を出してですよ、差別事件があるんだ、今度問題を起こすんだと、こういうふうにやっておるんですよ。僕は非常にここで気になって、その人がどのようなことを言ってるか、「それは人権条例を制定させるためによいと思った」と、こういうふうに言ってるんです。いわゆる人権宣言、こういうふうな人権宣言だとか、人権の条例だとか、こういうのをつくるためによいと思ったと、こういうふうに言ってですよ、そういうふうなことをやってるんです。だから、私は非常に同じ下部の中ではですよ、熱心に部落差別の解消をやられているのは全解連だけでなく、解同の方々もやられている人も私知ってます。しかし、こういうふうな流れの中でですよ、部落差別を初めとするという部落が最初に来て、部落が差別があるからほかの差別もなくならないんだというふうな位置づけの仕方のやり方、これ非常に間違いである、こういうふうに思います。  それから、このような形での条例は逆に弊害なく、ここではいわゆる糾弾会と言われる全体での学習会なんかやられているんですね、市職員を含めてですよ。人権を損なうような刑事的な取り調べもやられとるんですよ。しかし、現実に全く違う人、解同のそういう人たちがやってたという事実をひとつ意見を述べて、これについては私は人権は非常にとうとぶべきでありますけれども、部落差別は今述べたように21世紀に持ち越さない。しかし、こういうふうな運動とは別に、今全国でやられている運動としてはですよ、一方では半永久的に部落差別を残すような条例だとか、宣言だとか、こういうふうなものが行われるということについては非常に危惧をします。その点はぜひ押さえていただきたいと、このように思います。  次の問題ですが、入院給食の問題でありますけれども、私は全国の中で非常に急速に、急速ですよ、毎日のテンポで、物すごく、地方自治体でせめて乳幼児だとか、母子だとかは守っていこう、このような形で助成制度を実施して、また議案を提出していくと、こういうふうな形で毎日こう新聞を見れば載ってるんですね。私は、この辺はぜひ見守っていただきたい、このように最低限乳幼児だとか、母子だとか、被爆者だとか、こういうふうな人たちにできないものかどうか、ひとつ答弁を求めたい、このように思います。  次に、国保の問題でありますけれども、1点質問の中で言いましたけれども、団体委任事務の中でやられているのは決められる、いわゆる許容範囲としてやられているのは国保税もあるわけですね、税のものが。だからこそ今までそういうふうにやってきたわけですよ、そういうふうな遡及をしないという形で。しかし、今国が圧力かけてきたからやるんだと、こういうふうに言われてますけれども、また県が圧力かけてきたからやってるんだと、こういうふうに言いますけれども、お隣の大阪府ではですよ、当面3カ月だけ遡及しよう、そのために各自治体は頑張ってくださいと、こういうふうに指導は大阪府ではされておるんです。兵庫県の場合は、10月1日からの3年さかのぼっての実施、それに向けての手だてを具体的にせえと、この年末までに6カ月までは遡及しなさいよと、こういうふうな指導の仕方ですよ。非常に差があると思うんです。だから、私は団体委任事務である中での許容範囲、これをもう少し明確にしていただきたいのと、そういうことも十分大阪府でもできるんだから、そのような一定の対応はできないのか。国保の運協の中で出てきた意見の中では、実施を10月1日ではなく、もう少し周知徹底できるために、宣伝を行うためにですよ、実施日をおくらせてはどうか、こういうふうな意見もありました。そこで、市当局は検討いたしますと、こういうことでありますが、よければその点についてのお答えも願いたい、このように思います。  次に、最後になりますが、教育条件の方ですけれども、私は少なくても実態を掌握すべきであろう。私は、朝9時半ぐらいに実は家の部屋におって、それから温度を見ますと三十少し超えてましたよ、朝9時何ぼですよ。それで、表へ行ってコンクリートの近くでざあっとはかったんですよ。すうっと5分もたたんうちに50度をいっぱいいっぱい振り切れてるんです。大変な暑さだなあ、これがもし締め切った教室だとどうだろうか、熱風が吹く教室はどうだろうか、心配になりましたよ。それで、実態をつかむということは私大切だと思うんです。寒いときにはどれぐらいの温度でなっているのか、暑いときはどれぐらいになってるのか、この実態をまずつかんでいただけるということ、最低ですよ、最低そこぐらいは約束してくださいよ。実態を掌握するという、それぐらいは約束していただきたい、このように思いますが、その答弁を求めます。  最後、平和施策に関連する問題でありますけれども、実は平和モニュメントを基本とした基金が行われまして、モニュメントが建設されました。収入は約4,297万円で、そのうち寄附金が約1,189万円、それぐらいありますね。それから、モニュメントの建設で4,120万円、修景費等今後考えていくと、またミニチュアとして市民ホールに1メーター程度のやつを置いていきたいと、こういうふうなことも聞いておりますけれども、これで見ると大体基金全部使い切ってしまうな。本来、平和施策全般にわたる基金を設置してほしいという請願があり、議会で可決をしたわけなんですが、この辺がすこっと抜けてるわけです。ですから、今後私はこういうふうな観点で平和基金を設置をしていくべきである、このように思うんですが、ひとつお答えを願いたい。  それから、平和事業として担当者に聞きますと、今までを見る、聞く、伝える点からより一歩含めてバスツアー等も考えていきたいと、こういうふうなことなんですが、この辺の平和事業の今後の取り組み、より一層充実していただきたいわけですが、お答えを願いたい。  それから、平和都市宣言視察によく行きますと、平和都市宣言を各市町村でやったところは必ず市役所の近くで、門のところとか、入り口のところとか、その辺でバアーンと建ててるんですね。宝塚市を見るとないような感じなんですが、その辺について当然少なくともそれぐらいはすべきではないかな、こういうふうに思うんですが、お答えを求めたいと思います。  以上で第2質問を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 助役矢野堯久君。 ◎助役(矢野堯久君) (登壇)  松下議員の2次質問にお答えをいたします。  まず、第1点目の市営住宅中ケ谷、野上についての建てかえの件でございますが、この両団地につきましては現在の用途地域が第1種住居専用地域ということになっております。そういう観点から、法規制上は現地での建てかえは非常に困難であるという現状であります。そういうふうな現状を踏まえまして、今年度策定をいたします公共賃貸住宅の再生マスタープラン、この中で十分に建てかえについての検討をしていきたい、このように考えております。  それから、2点目の伊孑志、御所の前、仁川、この3住宅にかかる再度の御質問でございますが、先ほども市長が御答弁いたしましたですが、現状では同和対策の審議会の意見具申に基づきまして、同和向け住宅としてその実施が適用されております。したがいまして、建てかえをいたしますときにそういうふうな以前の経過を踏まえまして、もう一度関係機関とも十分に協議をいたしまして改めて方針を決定していきたい、このように考えております。  それから、3点目の市営住宅の新築の考えでございますが、現在のところは総合計画に掲げておりますこの市営住宅の建てかえに全力を注いでいるとこでございまして、今年度作成いたします住宅の再生マスタープラン、これの検討結果によりまして新しい住宅を建てるかどうか、そういうことも検討していく必要があろうというふうに考えております。  なお、今里の集会所につきましては担当の松尾部長の方から答弁をいたしますので、よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 助役岩下光頌君。 ◎助役(岩下光頌君) (登壇)  まず、今回の国民健康保険法の改正によりまして入院の給食費が個人負担になるという点の御質問でございますけども、これは法律の改正によりまして今議会におきましても2次送付という形で条例の改正の提案をお願いしておるところでございます。それで、これは法律でこういうことが決まりまして大阪府等では乳幼児、母子の給食費を府が2分の1、それから市、町が2分の1という方針を打ち出したわけでございますけども、兵庫県ではまだそういうこと方針は打ち出されておりません。そういうことで、本市におきましてもただいまのところ法律どおり実施させていただきます。県等がそういう方針を打ち出せば、これは当然検討しなければならないものと、こういうふうに思っております。  それから、いわゆる国民健康保険税の遡及の問題でございますけども、この問題につきましてはもう松下議員がおっしゃいましたように国民皆保険ということで、保険は全国民が加入しなければいけないということで罰則規定まで設けてることでございます。そういうことではございますけども、過去の経過を見ますとそれが実施されていないという点がございまして、国の方でももう強力に10月1日から遡及賦課を実施をと、こういうことになっとるわけでございます。それに関しまして本市としましても、過日の国民健康保険の運営協議会におきましても当然これは6月の運協の時点からPRすべきなのに今まで市も怠ったということで、即これを市広報や自治会の回覧、ポスター等の掲示をやるわけでございますけども、そういうことで周知徹底ができないのをどうするのかということでございましたので、一定の猶予期間を設ける必要がございますと、そういうことを検討いたしますと、そういうふうに答えておりますので、その点よろしく御了解願いたいと思います。  それから、平和関係におきまして、過去におきましてバスツアー等を検討しておるということでございます。講演会とか展示会、その他従来どおりやるわけでございますけども、こういうことで阪神間の各自治体との状況も見まして宣言だとか、それから事業を考えていきたいと、こういうふうに思っています。  それから、モニュメントに関しましては、現在市役所の近所とかおっしゃいましたけども、ただいまのところは手塚治虫記念館に設置いたしましたので、考えておりません。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 都市整備部長松尾 貢君。 ◎都市整備部長(松尾貢君) 今里住宅等に集会所がないのはなぜかという話でございますが、これにつきましては隣接して第2隣保館があると。それから、大吹住宅については第1隣保館があると。そういう施設の整備状況によりまして、この住宅については集会所を設けてないと。  なお、集会所の補助につきましては、建設時におきまして一定要件、戸数50戸程度以上について特例加算として補助対象になると。建設がされてしまってる分について、あと追加で設けるというものについては公営住宅法上は補助はございません。なお、今里住宅については隣接して昔のあけぼの湯という棟も改造しまして集会施設として整備されてると、こういう状況がありますので、現在のところはこの今里住宅等について集会所を設けるというのは困難と考えております。よろしくお願いします。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 教育次長西谷俊助君。 ◎教育次長(西谷俊助君) まず、解放学級で他の学校の公務に支障が出ているのではないかということでございますが、現在のところ校長の方からそういうことは聞いておりません。しかし、そうならないように十分解放学級と公務との調整を図るよう指導はしてまいりたいと思っております。  それから、進路指導についてでございますが、現在、年によって違いますけども、96%前後が高校進学をし、残りの子供たち三、四%が就職ないしは理美容等各種学校に行ってる実態はございます。指摘のケースでございますが、多分教師の方は本人の学習意欲や態度等を勘案して指導したものと思われますが、ただ進路指導に当たりましてはやはり本人は保護者が十分納得した上での進路指導が一番大切だと思いますので、今後そういう方向をするよう指導してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 教育次長藤本勝也君。 ◎教育次長(藤本勝也君) 夏期、冬期の教室内の温度の把握の件でございますが、先ほども教育長が答弁いたしましたように各教室すべてにわたりまして毎日の詳細な温度を把握するというのは非常に困難かと思いますが、各学校1カ所程度、標準的なポイントを定めて、あるいは時間を定めて温度を把握するように何かの方法を考えてまいりたいと思います。 ○議長(藤本勝巳君) 3番松下修治君。 ◆3番(松下修治君) (登壇)  最後ですので要望にとどめますが、先ほど市営住宅の家賃の問題で検討していただくいう答弁いただきました。それで、今市長に手渡しをしましたが、阪神間圏非常に具体的に基準を設けてるんですが、宝塚市だけはなしなしと、こういうふうな状況なんです。第1答弁では、阪神間の各市を見ながら云々で答弁をされた箇所がございましたけれども、阪神間をすっと見ますと宝塚市だけがころっとないと、こういうようなんが家賃減免住宅の実態ですよ。ですから、ひとつ要りませんけれども、答弁要りませんけれども、ぜひお願いをしておきたいと、こういうふうに思います。  それから、解放学級の問題で、進路問題で今言いましたけれども、具体的に僕の身近な人で親も知らなくって後で帰ってきてびっくりしたという、それで子供、今まで親は「高校に行く」言うて、あるんですよ。もうちょっと言うたらもういやらしゅうなるから言いませんけれども、実態としては親が知らんのですよ。それで「電車賃くれ」言うて、どっかへ行ってきたちゅうて、帰ってきて「何しとってん」いうて言うたらよ、理美容の学校みたいなところへ行って、それで「頭を洗うのあんなんよかった」ちゅうて、それでもう「高校へ行かへん」ちゅうて、こう言うてるわけですよ。本当にね、僕は今の答弁聞いてもう、があっと腹が立ってるんです。物すごい身近な人ですよ、僕の。そういうふうなことになってるのはね、女の子ですよ。それを聞いて僕、がくっとしてるんです。だから、その辺については、僕はもっと真剣に考えていただきたい。解放学級の役割いうのは本当にどうなんか、もう一度見直しをしていただきたいな、こういうふうに強く要望して私の質問を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) これをもって松下修治君の質問を終結いたします。  次に、深尾博和君から一般質問の通告に接しておりますので、この際これを許します。 △─────一般質問──────  …………………………………………… 1 「市民生活の課題と将来的展望」  (1)経済と人口と人生充足度について  (2)少子化傾向の対応と支援システムについて  (3)保育サービスの質と量について 2 「宝塚石彫シンポジウム」と「乗馬セラピー」について 3 テニスコートと高司グラウンドにおける夜間利用及び屋内プールについて            (深尾博和 議員)     …………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) 6番深尾博和君。
    ◆6番(深尾博和君) (登壇)  3日目となりますと皆さんも大変お疲れと思いますが、昼までの間少々よろしくお願いいたします。  それでは、通告順に従いまして順序を進めていきたいと思います。  第1番目に、大きなタイトルとしまして「市民生活の課題と将来的展望」、1番、経済と人口と人生充足度について、この件につきましては91年バブルの崩壊以後、日本経済も自信をなくしていると申しますか、長期の低迷を続けております。戦後もうすぐ50年をなりますが、日本経済も精いっぱい大きな目的といいますか、成長に向かって先人も、そして我々も精いっぱい経済的な繁栄に向けて努力してまいりました。ただし、きのう、一昨日等環境に関しましても地球的な規模で、いろんな側面から考えねばならぬ大きな価値の変動期になっております。それで、経済と、そして人口、人口問題でございますが、エジプトのカイロできのうに一応合意ができたと聞き及んでおりますが、国連主催の人口開発会議、いろんな問題を含んでおります。地球的に考えますと、全世界では現在約56億の地球人口、この数字が2050年には約100億になるんではないかと、こういうことも言われております。国内に目を向けますと、合計特殊出生率、1人の女性が一生に産む子供の数がこの10年間ずうっと低下しておりまして、人口維持に可能な出生率2.08人を下回って1.46と、このように新聞にもいろんな場面において重要な課題として述べられております。  それとともに人生充足度と申しますか、我々が一生懸命汗水垂らして働いてきました。そこにおきまして非常な価値観の問いかけがされておりまして、今後10年、20年、30年、果ては50年先までも見通した大きな価値判断、あるいは価値判断の多様化に基づく方向性が求められ、我々が厳しく問われているときだと思います。この点に関しまして、市長さんにおかれましてはどのような御見解をお持ちかお聞かせ願いたいと思います。  小さな2番目につきまして、少子化傾向の対策と支援システムについてでございます。  先ほども人口問題で少し述べましたが、合計特殊出生率1.46という、こういう非常な低い数字でございますので、これは国家的な政策かとは思いますが、宝塚市においてもこの少子化傾向の対応と並びに支援システムについてどういう検討あるいは計画がございますでしょうか、ありましたらお知らせ願いたいと思います。  小さな3番目、保育サービスの質と量についてでございます。  総合計画によりますと、保育所の適正配置及び年齢別定員の見直しの必要性並びに女性の社会進出や大規模開発等による新たな人口増加を考えると保育所整備の必要性が考えられると、そして要保育児童数の推移と保育所の適正配置に配慮して保育所の建設をすると、並びに私立保育所も必要な整備を促進する、こういうようなことが計画あるいは表明されておりますこの点に関しまして、現在の保育サービスの現状並びに今後のもうちょっと詳しい具体的な計画がございましたらお知らせ願いたいと思います。  それでは、大きな2番目に移ります。  宝塚石彫シンポジウムと乗馬セラピーについてでございます。  平成6年7月16日より8月31日までにおきまして、御影石の彫刻が屋外で公開されて制作されておりました。私も二度ほど制作中の諸先生方の中に邪魔しに参りまして、幾つかお話を伺いました。この事業も市制40周年記念事業の一つとして新たな事業だと思われますが、宝塚にはやはり文化の重要視する伝統がございましたが、特に今までは音楽、それに集中しておりまして、意外な形で石彫ということで非常にインパクトがございまして興味を持っておりました。そして、そこで先生にお伺いすると、「やはりこういうものは一回限りだとねえ」ということで、いろんなこともお伺いしましたが、この石彫シンポジウムの実施された状況と今後もし継続的に2年に一度でも実施されるとか、あるいはこの作品を市内の適切な場所に展示あるいは設置し、街自体が豊かな、そういう計画がございましたらお教え願いたいと思います。  もう一つも、市制40周年記念で障害児の乗馬セラピー、8月の2、3、4と3日間にわたりまして実施されました乗馬セラピーにつきましてはアメリカのコロラド州へ障害児を、4回目になりますが、ことしも送っていただきました。この乗馬セラピーの効果も世界的には大変評価されておりますが、今後この事業も継続的、あるいは違った形でもその辺の計画がございましたらお教え願いたいと思います。  大きな3番目につきまして述べさせていただきます。  テニスコートと高司グラウンドにおける夜間利用及び屋内プールについてでございます。  テニスコートにつきましては長年にわたる近隣との協議も成立し、本年度より夜間照明を設置していただき、市民の、それも勤労者の夜間利用に非常に寄与していると思います。並びに高司グラウンドも夜間照明が設置されておりましたので、この辺の利用状況をお知らせ願いたいと思います。  それと、屋内プールにつきましては、私も以前に何点か設備的な不備も指摘させていただきましたが、その後の状況はどうでしょうか、この点につきましてお伺いいたします。  以上で第1次の質問を終わらせていただきます。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  深尾議員の御質問にお答えいたします。  まず、市民生活の課題と将来的展望における経済と人口と人生充足度についてでありますが、議員御指摘のとおり国際化、情報化、高齢化、少子化等世の中大きく変動する中、今日の深刻な経済状況は社会の構造変革にも及ぼうとし、個人の価値観にも大きな影響を与えつつあります。つまり、個人の価値観が多様化する中で、物の豊かさから生活の豊かさを質、量とも問い直す時代に移行しつつあると考えます。こういった状況を踏まえまして、行政といたしましてもより一層市民の意向把握に努めながらおのおのの分野で施策の展開をしてまいらなければならないと考えております。  次に、少子化への対応についてでありますが、この問題は高齢化と相まって日本社会の最も重要な課題の一つとして強く認識いたしております。国におきましては、先般大蔵省が経済的側面から我が国の人口構造の変化とそれに伴う諸問題として社会保障における世代間の給付と負担の公平と経済の負担能力の視点から対応策を提案をし、厚生省におきましては21世紀福祉ビジョンをまとめて介護対策や少子化対策を示しており、今後多様な施策を示していく姿勢が伺われます。本市におきましては、地方自治体の役割として高齢者がこの住み慣れた宝塚で安心して暮らし続けることができる町をつくっていくだけではなく、子供たちがすくすくと伸びやかに育つまちづくりを進めていくことが必要であると考えております。  したがいまして、現在取り組んでおります児童青少年施策を一層充実しながら子供たちの仲間づくりの支援や遊びの場の確保など、環境を整えていくことを初めとして家庭の子育てを支援していくための施策を総合的に推進していきたいと考えております。  次に、保育サービスの質と量についてでありますが、国では少子化傾向に歯どめをかけるため、子育てと仕事の両立を支援するエンゼルプランが策定され、関係省庁にわたる総合的な取り組みがなされようとしております。本市におきましても、多様な保育ニーズに対応すべく乳児保育、産休明け保育、延長保育等を実施いたしております。また、育児休業法の施行に伴う低年齢児の受け入れ枠の拡大策として年齢別定数の組みかえ、無認可保育所の助成等も行っております。本市の現状は、少子化傾向にありながら女性の社会進出等に伴う要保育児童の増加傾向を示しており、最大の保育ニーズである保育所の新増設を図りつつ、個々の保育需要に応じた保育サービスの質の向上も図らなければならないという状況にあります。今後も、さらに国、県の補助事業を有効に活用するなど保護者のニーズに合致した質のよい保育サービスの提供に努めてまいります。  次に、市制40周年記念事業の一環として実施しております石彫シンポジウムについてでありますが、本事業の実施に当たっては宝塚ライオンズクラブより原石の寄贈を受け、宝塚美術協会の協力を得て市内在住の彫刻家を中心とした5名の作家により市立総合体育館横の武庫川河川敷におきまして7月16日より約1カ月半に及ぶ制作活動が行われました。現在、河川敷において完成した作品の仮展示を行っているところで、間もなくゆずり葉緑地公園にすべての作品を設置し、市民に鑑賞していただける予定であります。今回の石彫シンポジウムはその制作過程を市民に公開することにより制作段階から彫刻に親しんでもらおうという手法で、単に完成品を購入するよりも作家や作品と市民との間にコミュニケーションと共感が生まれるという効果があるものであります。  総合計画にもありますとおり、快適で文化的な都市環境、ゆとりと潤いのある住環境づくりは言うまでもなく本市行政の重要な課題でありますので、今後とも各界に協力をお願いし、市内の彫刻の設置にふさわしい場所も調査し、芸術性が高く、市民に親しまれる彫刻の設置に努めてまいりたいと考えております。  教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたさせます。 ○議長(藤本勝巳君) 教育長福田秀治君。 ◎教育長(福田秀治君) (登壇)  教育に関する深尾議員の御質問にお答えいたします。  乗馬セラピーについてでございますが、平成3年度より市立養護学校中学部3年生及び障害児学級中学3年生をアメリカコロラド州へ派遣し、そのプログラムの一つとして乗馬セラピーを実施してまいりました。生徒たちの感動が大きいこともさりながら、乗馬によって心身の緊張がほぐれたり、自信を持って物事に取り組もうとする姿勢が見られることなどの教育効果もありました。この事業について各市からの問い合わせが多数あり、委員会といたしましてもセラピーの有効性を認識してまいりました。今回は市制40周年を契機とし、宝塚競馬場の御協力を得てアメリカの乗馬セラピーの理論と実技をコロラド乗馬セラピーセンターから講師を招き、公開いたしました。既に乗馬を体験している生徒たちも、初めて体験する生徒たちも、全員楽しくセラピーを受けることができ、また多くのボランティアや障害児教育関係者も貴重な経験を得ることができました。さらに、全国各地からの参加者からはアメリカの乗馬セラピーの理論と実技を一体的に公開してくれたことについて多くの示唆を得たと感謝の言葉をいただきました。今後の乗馬セラピーにつきましては、馬、セラピスト、場所等の検討すべき課題がございますが、何らかの形で継続する方法で努力してまいりたいと考えます。  次に、テニスコートと高司グラウンドにおける夜間利用についてでありますが、市民のスポーツに対する関心の高まりは目覚ましいものがあり、そのため市民がそれぞれの体力や年齢、目的に応じていつでもどこでもの願いのもと、気軽にスポーツに親しめる環境づくりに取り組んでいるところでございます。議員御指摘のとおり、勤労者にとってスポーツは健康の増進や体力の向上だけではなく、心身の健康にも役立つ重要なものとなってきております。勤労者が仕事の後スポーツに親しめる場を提供するために市立スポーツセンターのテニスコートに平成5年度夜間照明設備を設置するとともに、今年4月には照明設備のある高司グラウンドの供用開始いたしました。テニスコートは本年4月を例にとりますと、午後5時以降の利用件数は412件で、1日の総利用件数の43%余りを占めております。高司グラウンドにおきましては、7月の午後5時以降の利用件数は28件であり、1日の総利用件数の57%余りとなっており、勤労者の野球やサッカーへの練習の場としての利用も増加いたしております。  次に、屋内プールにつきましては、夜間の利用促進するため午後6時30分以降の利用者に対し使用料を半額とする割引制度を平成5年10月から実施しており、効果が上がっております。  次に、屋内プールの改善につきましては、利用者から御要望のあるプールから更衣室への通路を暖房するための工事を予定いたしておりますので、御理解を願いたいと思います。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 6番深尾博和君。 ◆6番(深尾博和君) (登壇)  ただいまから2次の質問を述べさせていただきます。  その前に先ほど私、スポーツセンターのテニスコートの夜間利用を間違いまして本年の4月と申しましたが、発言の訂正をさせていただきます。昨年秋よりも実施されております。申しわけございません。  それでは、順序逆になるかとは思いますが、質問というより意見と要望になるかわかりませんが、述べさせていただきます。  乗馬セラピーに関しまして、新聞報道では「専用馬場の検討」と、こういう形で載っております。「北部開発の牧場公園をつくる計画があり、市はその中に障害者専用の乗馬広場をつくる検討をしている」と、このように報道されておりますが、この南部地域と申しますか、市街地におきましても宝塚競馬場の御協力を得て、そしてなおかつセラピストの人的なことも考慮し、難しいとは思いますが、この市街地においてもできる限り続けてまいってほしいと思います。  次に、1番、小さい3番の保育サービスの質と量、これに関しまして少し御質問と意見を述べさせていただきます。  病児保育に関して昨年議会でも質問されたかと思います。病中、病後の児童を預かる病児保育所、厚生省の必要性を認め、近く全国で30カ所でモデル事業に着手すると。そして、現在では病児保育所は全国で27カ所、ほとんどが民間施設とのことでございます。3つのタイプに分けられます。第1番が医療機関併設型、これが16カ所、保育所併設型、これが6カ所、3番目に単独型5カ所でございます。これも日経新聞に平成6年9月、今月の3日に載っておりましたので、ちょっと御紹介申し上げます。「共働きの家族にとって一番困るのが、小さい子供が病気になったとき保育所は病児を預かってくれないので、親は子供の看護のために仕事を休まなければならない。そんな悩みを解消するため、病中、病後の児童を預かる病児保育所が各地で産声を上げている。厚生省もその必要を認め、全国で30カ所モデル事業に着手する」、こうなっております。  中身でございますが、第1番目の医療機関併設型、ことし5月に大阪市城東区のすみれ病院内にオープンしたすみれ病児保育所、これはここの施設は保育所と隔離室の二部屋があり、おたふく風邪や結膜炎など感染者の子供は隔離室で面倒をみる。施設の定員は6名、保育時間は月曜から金曜までの午前9時より午後5時半、利用料は3歳児未満が1日4,000円、それ以上は3,000円、そのほか登録料として年間に5,000円かかるとなっております。7月までの利用者数は延べ160人で、1日平均3.2人、この医療機関併設型の最大の特徴は医師が手厚く病状を診察できる点にあります。これが16カ所で一番多いんですが、地方では核となる医療機関が少なく、病児保育に理解があり、設置できる余力のある医療機関はまだ数えるほどで、利用したくても家や勤務先の近くになければ絵にかいたもちと終わってしまうと、こうなっております。  2番目が、保育所併設型、その点でこの程度ならどの地域にも保育所があるので、将来普及すれば地理的にも近く、利用しやすくなるだろう、子供が通いなれているため安心でもあると。代表が東京都世田谷区のナオミ保育園内に設置されたバンビー病気予防保育室、66年の開設と、日本最古だそうです。定員は10名、保育時間は平日が午前8時より午後6時、土曜日が午後1時半まで、この保育所に入園する際には病気予防保育室の共済会への加入を義務づけ、共済費は子供1人世帯で月に5,200円とかなり高目でございます。これは運営費がすべて自前で賄っているからで、ほか利用料が1人1日1,000円かかります。ただし、スタッフは保母さんのみで、医療の専門家がいないため医療機関併設型のように発病期の子供の受け入れが難しく、回復期の子供にしか対応できない、こうなっております。  第3番目に単独型、医療機関併設型と同様で、だれでも受け入れることができるセンター方式を採用しております。大阪府寝屋川市の病気、平仮名であけつくし保育所、これは年間延べ2,500人の病児を保育しているそうでございます。設置が73年、2階建ての一軒家に保育室が4部屋あり、最高で15人まで受け入れられる。市内に43カ所ある保育所の病児が対象でございます。ここは近くの民間病院の協力で毎日小児科医と看護婦さんが往診に来られます。年間登録料1,000円、利用料1日1,500円と比較的安く、市から運営費の約4分の3に当たる年間1,500万円の補助金が出ているそうでございます。ここはやはり料金が安く抑えてる点が利用者が多いものと思われます。病児保育の普及には市町村の支援が不可欠と、ここの所長さんも述べております。この3つのタイプについて厚生省、小児有病児ケアに関する班長で東京都立母子保健部長さんは、「それぞれに特徴があり、どれがいいとも言えないが、大切なのは選択肢をできるだけ広げておき、利用者が自由に選べるようにすることである。まず、地域の実情に合った形態でスタートすべきだろう」とおっしゃっております。もちろんそれには行政の援助が必要で、ここの研究班が92年度にまとめた実態調査、対象は14施設でございますが、補助を受けている5施設の平均利用料は1日930円、補助のない施設は同2,930円と3倍強の開きがあったそうでございます。それで、厚生省は本年度から病後児デイサービスモデル事業を開始、既存新設を含め医療機関併設型の病児保育所30カ所を選び、各施設に1,000万円弱を補助する。病児保育所は人口10万人当たり1カ所が適正だと言われております。その計算でいけば日本では1,200カ所が必要ということになり、到底モデル事業では追いつきません。「保育と就労の両立を実現させるためにも社会全体で病児保育を支えていくことが求められている」と、このように述べておられました。この点に関しまして宝塚市、あるいはこの病児保育に関しまして現在何か検討、あるいは今後の計画なりございましたらお教え願いたいと思います。  以上で2質を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 福祉部長松浦 保君。 ◎福祉部長(松浦保君) 病児保育をする考えはないかとの御質問でございますが、この事業は全国で見ましても設置数はまだまだ少のうございます。また、県下におきましても実施している施設は現在のところございません。また、実施しているところを見ましても、先ほど議員御指摘のようにほとんどが医療施設型となっておりまして、保育所併設型はほとんど少ないという実態になっております。しかし、乳幼児特有の伝染性疾患等によりやむなく1週間前後の家庭保育とおっしゃることが実態的にあります。そういった意味では、ニーズは決して低くないわけでございますが、施設や運営面での多くの課題がございまして現時点での実施は困難であると考えております。しかし、市といたしましても今後の需要等を考えながら研究課題といたしたく思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(藤本勝巳君) これをもって深尾博和君の質問を終結いたします。  暫時休憩をいたします。  ──休 憩 午前11時54分──  ──再 開 午後 1時09分── ○議長(藤本勝巳君) 休憩を解いて会議を再開いたします。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  川口 悟君から一般質問の通告に接しておりますので、この際これを許します。 △─────一般質問──────  …………………………………………… 1 地場産業の振興について  (1) 公害問題について  (2) 市内業者の育成について  (3) 事業系一般廃棄物の搬入時間の延長について  (4) バーク堆肥の製造とオガクズの製造について  (5) コンテナの助成について  (6) 市と業界の前向きな協議について 2 植木産業の発信基地の建設について  (1) シンボル施設について  (2) シンボル公園について 3 ゴールドプラン宝塚について  (1) 特別養護老人ホームについて  (2) 痴呆性老人対象の特別介護棟計画について  (3) 長尾山やまびこ、すみれ園跡地利用計画について  (4) 有料老人ホーム花屋敷マンションの建替計画について            (川口 悟 議員)     …………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) 9番川口 悟君。 ◆9番(川口悟君) (登壇)  傍聴者の多くの皆さん本日は御苦労さんでございます。民成会の川口でございます。ひとつ頭の隅にお名前を記憶しておいていただきたいと、こういうふうに思います。市長におきましては、前向きな答弁をひとつお願いしたいと思います。これだけたくさんの傍聴者が見えておりますので、ひとつ真剣に答弁をいただきたいと。  さて、今年の夏につきましては、特に暑い日が何カ月も続いて日本全国に大きな災害をもたらしました。渇水による被害は農作物はもちろん、飲み水にも事欠く給水時間制限、こういったのが各地で実施をされました。宝塚市にあっても、川下川ダムや伊孑志の伊孑志井堰の取水等職員の努力のおかげで断水騒ぎのなかったことは本当に市民にとっても幸せでございました。特にここでお願いをしておきますが、そういった苦労をされた職員に対して報奨金の規定があると思いますので出してあげてもらいたいと、こういうふうにお願いをしておきます。  それでは、質問通告に従いまして質問をさせていただきます。  平成4年の12月市議会でも一般質問をさせてもらいましたが、地場産業の振興についてでございます。市長も花ランド宝塚や造形庭園都市を提唱されて、宝塚市の伝統ある植木産業の振興に力を注いでこられたことについては喜ばしいことでございます。特に長尾地域は、宝塚三大植木産業の1つとして七百有余年の歴史と伝統を有し、全国的にもその名を知られておるところでございますが、生産緑地法の施行に伴い近年次から次と建築されるマンション、それから住宅、そういったのが田畑の周辺のみならず中心部にも及びまして、昔は問題にならなかった植木仕事から発生する剪定枝、枯れ枝の樹木の処理ですが、それぞれの自分の田畑において焼却をしておりました。それが煙、灰の飛散に対して近隣住民からの苦情が多発するようになりました。このことは業者の世代交代であるとか、相続税の支払いのために田畑を売却してしまう。それから、廃業に伴う田畑の処分等によって都市化がますます加速されて、畑における焼却処分は公害問題に発展をしているのが現状でございます。宝塚市の地場産業の先兵として日夜業務に従事してこられた造園、植木業者の誇りもいささか揺るぎかねない思いでございます。このような状況において造園、植木業者の排出する事業系の一般廃棄物の処理問題は抜本的な改善がなければ地場産業の継続すら危機に変ずる、そういうふうに思うのでございます。この間業者としても無為無策であったわけではなく、次の改善策について関係先にも請願をしたり、調査検討もなされてきたところでございます。  その1つに、昭和58年7月1日、植木産業に従事する16団体で宝塚市植木産業廃棄物処理場建設促進団体連絡協議会、こういう長い名前でございますが、結成をして焼却場の早期完成を請願し、実現を見たわけでございます。が、公営のために廃棄物搬入の時間制限を受けて、業者が1日作業を終えてからでは搬入が不可能と、こういうふうなことで、せっかくの施設も利用度はいま一つであるというふうに感じております。そこで、地場産業の振興の立場から搬入時間の延長はできないのかどうか、市長にお尋ねをいたします。  次に、最近でございますけれども、近畿地建、近畿技術事務所が「一石三鳥リサイクル作戦」と題して新聞で載っておりましたが、街路樹の枝葉を堆肥として、こういうふうなことでございます。剪定したかさばる枝葉をその場で粉砕する、そしてチップ化してトラックに積み込む。ごみも、車の渋滞も減って、またその堆肥も緑化資源になるということでありますが、この件につきましては予算がのっていなかったのがみそやなと、こういうふうに思いましたけど、大分金がかかるんじゃないかなと、こういうふうに思いますが、これとて既に宝塚で、今さっき言いましたように16団体でいろいろと検討し、バーク堆肥の生存についてあちこち調査なり視察をして研究を重ねてきたところでございますが、当時は国内でバーク堆肥の製造業者が50社以上もありまして、これら既存業者の市場に参入することは難しいというふうなことでございます。また、それを実施いたしましても市内造園、植木業者では到底資源堆肥の消化ができないと。生産量が、例えば1万トン製造されるということになって採算面からも断念をしたと、こういうふうなことでございます。宝塚市において、ごみの資源化のために一石三鳥のバーク堆肥の製造とオガクズの製造を前向きに検討するお考えはないのかどうか、これもお尋ねをいたします。  それから、仕事上発生する剪定枝や街路樹の枝葉の処分につきましては以前は畑で燃やすというふうなことでございまして、今現在では燃やすと公害問題になる。それから、クリーンセンターの方へ搬入しようとしても時間制限があって仕事にはならないと。神戸、大阪、それからそういったところまで行こうと思えばもう半日仕事で、結果的には仕事にならないということでございます。  そこで、最後の方式としてですが、コンテナ処理が最良というふうに考えます。一業者では多額の経費がかかり中座してしまったというふうなことでございますが、ひとつそこでお尋ねをしますが、コンテナ経費の一部助成は考えられないか、これを市長の方にお尋ねをいたします。コンテナ方式というのは、コンテナを各事業者の土地におきまして、満杯になりますと清掃業者に連絡をして、有料で焼却場の方へ搬入してもらう。そのときに空のコンテナを引きかえるという方法でございます。このコンテナ案につきましては各事業所の設置場所も小面積で済むと、自分の事務所の前にパッと置けると、こういうふうなことでございます。そういったことで現実性があるんではないかと、こういうふうに思われます。この点につきまして市の絶大なる御支援を切望するものでございます。いずれにしましても、全県全土公園化を標榜する兵庫県におきまして、この種の廃棄物は増大する一方でございます。その処理の解決は急を要する問題でございますので、ひとつ前向きにお願いをしておきます。  そこで、市と業界が積極的に環境問題、公害問題などの解決につきまして早急に協議、検討をする考えはないのかと、いつものことでございますけれども、何ぼ言うても検討検討いうて、殴り合いをしているようなことでね、検討検討ばっかりで一向に前に進まないというのが行政の姿勢でございますので、ひとつ改めて業者市民も交えて、ひとつ協議の場を持ってもらいたいと、こういうお願いでございますが、それについてひとつお尋ねをしておきます。  次に、宝塚市は観光都市であるとともに国内における三大植木産地の一つとして世に知られておりますが、市には昔から近隣公園しかなく、これも宅地開発に義務づけられまして市に移管をされたというふうなものが大半でございますが、最近に至りこれら公園の一部が改良されてはおりますけれども、やはり改良に当たっては専門の設計業者であるとか、そういったところに委託をし、観光都市にふさわしいものと、そういう観光都市にふさわしいものとする必要が痛感されております。  平成4年12月市議会一般質問でもお尋ねをいたしましたとおり、加西市のフラワーセンターであるとか、それから伊丹市のバラ公園、それから最近では、この間ボタン園の交流がありました須賀川市等は立派なボタン園を保有しております。三大植木産地の自負を持ちながらも、宝塚を訪れる専門家、一般観光客など来訪者に対して誇りと自信を持って案内できる公園も施設もないと、こういうふうなことではまことに不本意言わざるを得ませんと。市長は、植木に関する情報発信基地となるシンボル施設の建設と面的整備事業の実施について積極的に検討する、このように答弁をもらっておりますが、どこまで進展しているのか、これもあわせてお尋ねをしておきます。  次に、福祉のことでございますが、ゴールドプラン宝塚について質問をさせてもらいます。  先日、知人からひとり暮らしをしている姉に痴呆性が出てきた、そういうことでどうしたもんですかねという相談を受けましたんですが、いろいろと調べてみましたところ、宝塚市の痴呆性老人が入所できる老人ホームについて、これもひとつお尋ねをしておきます。  宝塚市高齢者保健福祉計画、このゴールドプラン宝塚では平成12年、最終年度ですか、平成12年の65歳以上の高齢者数を市の人口の14.2%だと、こういうことで3万1,486人と推計をしております。そして387床の特別養護老人ホームを整備すると、こういうふうにされております。  それで、65歳以上の高齢者の1.23%の方が特別養護老人ホームに入所されると考えての整備計画であるけれども、この特別養護老人ホームの入所対象者は市のパンフレットによりますと、おおむね65歳以上で身体上または精神上著しい障害があるため常時の介護を必要とし、家庭において介護を受けることが困難な方が入所できますと、経済的要件はなく、収入の多少に関係なく入所できますとなっておりますので、いわゆる寝たきりのお年寄りや痴呆性の老人が入所対象となりますから、私が相談を受けたこのケースについてのこと、痴呆性老人ということでございまして、現在ひとり暮らしであること、それから妹さんも事情があって引き取ってお世話ができないということから、特別養護老人ホームに入所することになると、こういうふうに考えます。  しかしながら、特別養護老人ホームにもお年寄りなどを対象とした一般介護棟と、痴呆性老人を対象にした特別介護棟に分かれておりまして、痴呆性老人を受け入れてもらえる特別介護棟が少ないと、こういうことから長期にわたる待機を余儀なくされて、聞いておるところでは2年から3年の待機が普通だと、そのように聞いております。  このような現状では、最近激増していると言われている痴呆性老人はその症状から家庭での介護が困難となって市に相談をした結果、老人ホームに入所せざるを得ないと、こういうふうな結論が出まして、家族の方もできるだけお世話をしていたけれども限界やなというので老人ホームの道を選んだところが、さらにまた二、三年も、そのときからですから二、三年も待たなきゃいかんというようなことで、これでは家庭の崩壊と、そういう悲惨な状態を危惧されますので、ひとつそういった点もよく考えていただいて質問に答えてもらいたいと、こういうふうに思います。  ゴールドプラン宝塚に基づきまして平成12年までに整備されると、特別養護老人ホーム387床のうちですが、痴呆性老人を対象としたいわゆる特別介護棟は何床計画されているのでしょうか。また、その根拠及び年度別整備計画について、これもあわせてお尋ねをいたします。  また、これもさきの一般質問でお尋ねをしておるところでございますが、長尾山のやまびこ、すみれ園の跡地の利用計画について、聞くところによりますと、特別養護老人ホームやケアハウスを検討していくと、こういうふうに答弁をもらっておりますけれども、造成がいっこもまだ進んでいないと、造成計画はどの程度進んでいるのか、僕の見た点では進んでないなと思うんですが、一遍いやここもやってまんねん、あこもやってまんねんということでありゃ、ひとつ答えてもらいたいし、施設の規模は一体どんなものか、それからでき上がってからのことですが、運営については、例えば事業団方式をとるのか直営方式をとるのか、また民間法人に委託をするというのか、その点もひとつあわせて答弁をお願いしたいと思います。  次に、これも以前にお願いをしたところでございますが、有料老人ホームの花屋敷マンションの建てかえ計画について、これもひとつお尋ねをしておきます。  以上で1回目の質問は終わりますが、的確なる答弁をひとつお願いをいたしまして、答弁いかんによりましては再質問を留保させていただきます。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。
    ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  川口議員の御質問にお答えいたします。  地場産業の振興につきまして、まず植木葉刈りごみの野焼きに伴う煙公害問題についてでありますが、この問題は近年の山本地区の都市化の進展に伴い本市独自の公害問題として提起されており、毎年の公害苦情の中でもかなりの件数を占めております。現在市内における植木葉刈りごみの野焼き箇所は30数カ所となっており、これの解決は大きな懸案となっております。しかしながら、植木の葉刈りごみの問題につきましては、本市の地場産業である植木産業の振興の立場との整合を図る必要もあり、植木業者等の育成策として植木産業の状況を十分に把握し、有効な措置を検討していきたいと考えております。  次に、市内業者の育成についてでありますが、当面する問題点について業者育成の立場から十分な配慮をし、伝統的な山本地域の植木産業を活性化していきたいと考えております。  次に、事業系一般廃棄物である植木ごみのクリーンセンターへの搬入時間の延長についてでありますが、植木ごみにつきましては、平成2年度の粗大ごみ処理施設の完成後にクリーンセンターへの搬入が可能となり、平成3年度には約3,200トン、平成4年度には約3,800トン、平成5年度には約4,100トンと年々著しく増加しており、また搬入されている植木業者の1カ月平均数は、平成3年度に134社、平成4年度に155社、平成5年度に172社となっており、植木搬入の車両台数で見ましても、平成3年度は延べ9,752台、平成4年度には延べ1万1,741台、平成5年度には1万2,551台と増加の一途をたどっており、この数字から見ますと市内の植木業者の方に大いに利用していただいていると認識しております。  御指摘の植木ごみの搬入時間の延長につきましては、処理機器に熟知した市職員によることが要求されるため、市職員の勤務体制や労働条件の根本的な見直しが必要となりますので、搬入時間を延長することは困難であります。  なお、一般廃棄物につきましては、そのごみの排出元の市町村の廃棄物処理場等で処理することが原則でありますが、先ほど申し上げましたクリーンセンターに搬入されておる植木ごみにつきましては、宝塚市域外で発生したものも含まれているのではないかとの懸念を抱かざるを得ないような状況でありますので、今後、それらが適正に処理できる方策を植木産業団体等と協議し、検討してまいりたいと考えております。  次に、バーク堆肥の製造とおがくずの製造についてでありますが、馬殿議員にお答えしましたように、堆肥化につきましては植木の剪定枝葉の一部についての堆肥化試行を行い、また堆肥製造過程におけるおがくずの畜産農家への有効活用につきましても研究してまいりたいと考えております。  また、コンテナ等について市の助成をということでありますが、植木業者からの植木ごみについては事業系一般廃棄物であり、事業活動に伴って生じた廃棄物はみずからの責任において適正に処理しなければならないという観点から、コンテナ等に助成することについては現在のところ考えておりません。  次に、市と業界との前向きな協議についてでありますが、御指摘のありました種々の課題につきましては植木、造園業者の方々と協議をし、御理解の得られるような解決策を検討してまいりたいと考えております。  次に、植木産業の発信基地の建設についてでありますが、古くからの植木生産地として発達をしてきた山本地域は、議員御指摘のとおり宅地化による農地の無秩序なスプロール化現象や、新興植木生産地の台頭による競合等により植木を取り巻く環境が厳しくなってきております。こうした状況のもとで、植木産業を活性化させるために市民や観光客、そして植木の専門家をも対象とした相談窓口を備えた情報発信施設を設置することは、植木産業の流通の拡大を図る上からも必要であると考えております。  このため本市では、昨年度山本地域を活性化させるための基本構想を策定し、その拠点施設として流通、販売、さらに情報機能を備えた施設や宝塚の植木の特色を生かし、市民が心地よく憩えるレクリエーション機能を備えた施設などの整備を含めた総合的な構想としております。今後は、この構想の具体化に向けて地元の協力を得て推進してまいりたいと考えております。  次に、高齢者保健福祉計画であります。ゴールドプラン宝塚に基づく特別養護老人ホームの施設整備についてでありますが、今後高齢化の進行に伴い、平成12年度には387人の特別養護老人ホームへの入所者が予想されることから、これらの方を市内の施設で受け入れられるように設置希望のある社会福祉法人と検討を進め、できるだけ早期に特別養護老人ホームの整備を進めてまいりたいと考えております。  また、在宅での介護が特に困難な痴呆性老人の入所枠をふやしていくため、国の痴呆性老人専用個室整備補助事業等を利用し、痴呆性老人の専用室を特別養護老人ホームにできるだけ多く確保してまいりたいと考えております。  次に、切畑字長尾山にありましたやまびこ学園、すみれ園の跡地の利用計画についてでありますが、現在造成工事の実施設計を行っております。道路につきましては工事用車両の進入もあり、現地への2方向からの進入確保を予定しており、行きどまりにならないよう配慮しております。  さきに大庭議員の御質問にお答えしましたとおり、同地で整備を予定しております福祉施設は、ショートステイ専用床20床を併設する入所定員100名規模の特別養護老人ホームを初め、老人デイサービスセンター、入所定員100人規模のケアハウスなどであり、これらの施設の整備は約2カ年を要する造成工事の完了後に進めてまいりたいと考えております。  なお、老朽化が進んでおります有料老人ホーム花屋敷マンションにつきましては、新しく整備するケアハウスへ移行していただく方向で事業を進めてまいりたいと考えております。  また、これらの福祉施設の整備と運営につきましては、先にもお答えしましたとおり、これまで市内において良好な施設運営の実績のある社会福祉法人聖隷福祉事業団にお願いをしていく予定であります。  以上であります。 ○議長(藤本勝巳君) 9番川口 悟君。 ◆9番(川口悟君) (登壇)  今市長さんの方から積極的な答弁を期待しておりましたが、困難、困難ということばかりが聞こえてきたように思いますが、関係業者団体等との協議会は考えていこうという前向きな姿勢を出していただきましたので、引き続き2次質問させてもらいますが、まず初めに、植木産業の振興について要望をしておきたいと、こういうふうに思いますが、これは平成4年3月市長さんに要望いたしました中国との友好都市の提携についてというふうなことで、日本と中国は2,000年の古くより文化と経済交流のあった隣国でございます。交流も初期におきましては日本は中国から多くの文化、文明を受け入れましたが、宝塚市の産業の一つである植木関係におきましても、貝塚を初め多種多様の品目が中国から伝来しております。  現在、日本における中国との友好都市提携は両国の国交回復後20年間において120余りの都市を数えております。阪神間におきましてもそのほとんどが関係を持っております。特に中国との関係の深い我が宝塚におきましても、日中国交回復20周年を機に見合った中国の都市と友好交流を進めてくださるように、ひとつこれもあわせて要望しておきたいと思います。特に中国は植木の関係では原種が多いというふうなことでございますので、ひとつそういった点についても山本地域の植木産業の歴史を絶やさないように、ひとつこれも検討をしていただきたいと、こういうふうに思います。  では、クリーンセンターの時間延長等につきまして、ちょっとこの市職員の資格というんか、専門的なあれがあるのでちょっと困難やなというふうなことでございますが、僕はそこで考えておったんですけれども、時間的なものよりも残業の件で特に職員に負担をかけたらまずいというふうな点で、これがちょっと時間延長は難しいと言うたんかなと、こういうふうに思っておりました。それで、今特に車1台100キログラムですか、が150円であるというふうなことでございますが、特にこういった1日の仕事にならないと、そこで8時から遅い人で10時過ぎまで待たんと順番が回ってこないと、数珠つなぎになって車がずっと待ってるというふうな現場の状況を見ますと、どういうんか時間外でも少し値上げをしてでも、そういうアルバイトの人でいけるんではないかと、何か難しい専門の資格とか言うてるけれども、そうやなしに切ったものをこう束ねるなら束ねる、ここへ移動さすというふうな段取りやと思うんですが、四、五人要ると、こういうふうなことでございましたので、できれば100キログラム150円を少しの値上げをしてでも剪定枝の搬入が5時以降にできるようにできないものかどうか、再度これをひとつお尋ねをしておきます。  また、できないとなれば週のうち月、水、金とか火、木、土とかいうふうに3日ぐらいを指定したりして時間延長はできないのか、検討する余地はないのかどうか、ひとつその辺をお伺いしておきます。  それから、業者育成でございますが、他の団体には補助金やとか助成金が出されておると、こういうふうに聞いておりますが、植木であるとか造園業者に対しての団体、協会等には補助金、助成金は皆無であると、少なからず市に貢献をしていると、こういうふうに思うんでございますが、検討する余地はないのかどうか、ひとつこれも答弁を願いたいと。  次に、養護老人ホームの件でございますが、福寿荘の件でございますけれども、ことし中にエレベーターが設置されるというふうなことで、お年寄りを抱えておる家族にとりましては本当に喜ばしいということでございます。それはどういうこっちゃと言いますと、ショートステイ、今現在は1日2人ほどずつ受け入れをしておるそうでございますが、これが五、六人にふえると、こういうふうなことでいいことだなと、こういうふうに思っております。  だがしかし、受け入れに伴いまして寮母さんの増員、充実も考えてもらわなければならないと、こういうふうに思うんですが、どうでございましょうか、ひとつその点もお伺いをしておきます。  それから、福寿荘の入所者の平均年齢がもう85歳、86歳を超えておるというふうなことでございます。この現状なり現場の状況を一体何人の上司が知っておるのか、訪問をしたことがあるのか、福寿荘に行ったことがあるかと、何か慰問のときに金一封を持っていくと、そのときぐらいじゃないかと、こういうふうに思うんですが、一体何回ぐらい行ったんかと、僕は1回もないのんちゃうかと、こういうふうに思うんですが、あればひとつ行ったことありますよということをひとつ答えてもらいたいと、こういうふうに思うんです。  今も言いましたように、家庭破壊になる前に安心して入所できる施設の整備をやっぱり急いでもらいたいと、こういうふうに思います。前向きな答弁を期待して2次質問を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 助役岩下光頌君。 ◎助役(岩下光頌君) (登壇)  川口議員のクリーンセンターに関するこの時間延長等の問題でございますけども、御承知のとおりこの一般廃棄物及び清掃に関する法律、これに伴います条例では、この廃棄物は各自治体で処理しなきゃいけないことになっております。宝塚市内のごみは宝塚市内で処分すると、こういう原則がございます。それで植木関係におきましても、市内の方々だけの植木処理は宝塚市でさしていただくと、こういう原則でございます。もしも大阪市でもってそういう事業をやられた場合は大阪市の清掃センターへ持っていくと、こういう原則でございますから、やはりこれを厳密にいたしますと、現在のような多くの量ではないのではないかと、こういうふうに思います。  それで、ちなみにこの葉刈りのごみが宝塚市の一般廃棄物の約20%あるわけでございまして、19.4%弱ということでございます。そうなりますと異常に植木産業のごみが多いと、こういうことになるわけでございます。そういうことでおきまして、時間延長という要望でございますけれども、朝恐らく事業に行かれた方々が車に積んどいて、朝いっときに来られると、まずこういうことで非常に待ち時間が長くなるというような現象が起きているわけでございますから、やはりこういう点から考えまして、業者の方々も混まない時間にというわけにもいきませんでございましょうし、仕事に関しては。そこのところを午後3時半までに入れていただくということでございますから、お昼までに終わったときにはなるべく早く来てくれと、そういうふうにすれば若干時間が余裕が持てるのではないかと、こういうふうに思います。市も考えなきゃいけませんが、やはり業者の方々ともそういう点よく相談していかなきゃいけないと、こういうふうに思っております。  それから2番目に、植木産業に関する助成がないのではないかと、こういうことでございますけれども、一つは植木取り引き上の借り上げ補助とか、あるいは花卉園芸技術指導委託事業、あるいは花卉園芸振興事業と、それから観賞植物品評会花卉展示会開催事務に関する費用、それから農業近代化資金事業補給事業とか、水田関係もございますけれども、まあ金額が少のうございますけれどもやっておることはやっております。今後ともよく検討、維持していきたいと、こういうように思います。  それから、寮母の数とか福寿荘の現状、福祉関係につきましては福祉部長から答弁いたします。 ○議長(藤本勝巳君) 福祉部長松浦 保君。 ◎福祉部長(松浦保君) 養護老人ホーム福寿荘についてお答えいたします。  議員御指摘のとおり、福寿荘におきましては入所者の高齢化等によりまして病弱化、虚弱化等が見られ、これらに伴う職員の充実を図る必要がございます。そこで、平成3年度より夜間専任の寮母をふやし、また昼間は臨時職員の雇用等によりまして職員の向上を図っております。また、ショートステイにつきましては、空きベッドの範囲内での対応をいたしておりまして、過度な負担等ならないようにいたしておりますが、これにつきましても今後の利用者の増加、対象者の介助等の程度によりまして、状況に応じて対応してまいりたく思っております。  それと、上司として福寿荘を何遍も訪問したことがあるかということでございますが、当然私は何遍も訪問いたしております。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 9番川口 悟君。 ◆9番(川口悟君) まあどういうんか、前向きといえば前向きですけれども、積極的に検討してもらうということを要望してもう終わりたいと思いますが、特にクリーンセンターの件につきましては、やっぱり関係各課と業界がよく話し合いをして断るところは断り、できるところはできますよと、こういうふうに協力してほしいというふうなことを積極的に話し合いをして、やっぱりコミュニティーを大切にせんと、そんなもんできまっかいな、できまっかいないうて会いもせんとできまっかいなではいきませんので、お互いに協力をするというふうなことをひとつ期待いたしますので、積極的に協議会等開いてもらいたいと。ほかのことにつきましては要望にしておきますので、よろしくお願いします。  傍聴者の皆さん、大変長い間ありがとうございました。ではこれで終わらせてもらいます。 ○議長(藤本勝巳君) これをもって、川口悟君の質問を終結いたします。  次に、小坂正春君から一般質問の通告に接しておりますので、この際これを許します。 △─────一般質問──────  …………………………………………… 1 終戦50周年記念事業について  (1) 戦後史における市遺族会の遺族運動は  (2) 売布神社前の忠魂碑について  (3) アメリカ墓参に同行して感じた事一つ  (4) 祈念碑の目標は  (5) 戦没者追悼平和祈念碑(仮称)建設について 2 武庫川に架かる月見山と栄町を結ぶ千歳橋(仮称)の建設について  (1) 市は千歳橋建設事業の計画をうちたててから早や5年近く経っているのに工事に着手していないのは何故なのか  (2) 市道502号線及び千歳橋の建設についてはおよそ4メートル程段差があり、現地盤より上がると聞いているが所有者にとって問題はないのか  (3) 市道502号線と河川に沿うた所有者から阪急ソリオ交通広場までの幅員7メートルに拡幅すると聞いているが、工事が遅々として進まない個所があるがどこに問題点があるのか  (4) 武庫川の河川改修に伴って一後川の改修もあわせて考える必要はないのか 3 宝塚市の観光ビジョンと今後の観光振興について  (1) この「観光ビジョン」の提言を受けて8年を経過した現在、即ち開湯100年の節目の時期以後の観光振興によって宝塚観光は何がどの様に変わったのか  (2) 本市では現在の観光振興のために構想としてはどの様なものがあるのか  (3) “宝塚温泉”の魅力は全国の観光客に通用するのか又、どの様な評価を受けているのか  (4) 全国的シェアを誇る多くの観光地と比較して「歌劇と温泉」をキャッチフレーズとする宝塚の観光は、観光旅行業界においてどの様な評価をされているのか又、業界からの指摘はないか  (5) 宝塚市観光の実態と観光客と観光旅行業界からの評価の内容について            (小坂正春 議員)     …………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) 28番小坂正春君。 ◆28番(小坂正春君) (登壇)  本日最終の一般質問でございますので、いましばらく時間をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  最初に、戦後史における遺族会の遺族運動とは、遺族会のこれからのあり方、将来への展望をはっきり目指すために、戦後40有余年に及ぶ遺族会の存在遺族運動とは果たして何であったのか。その戦後史における位置づけについて明確にする必要があろうかと思います。  遺族運動とは何であったのか、私はあえて一口で言うならば、それは人間として民族として国家として失ってはならない大切なものを守り抜いてきた運動ということと思います。一寸の虫にも五分の魂というものがありますが、1人の人間にとっても、どんな逆境に置かれようとも決して失ってはならないぎりぎりの一線があるがごとき、1つの民族にとってもどのような事態であろうとも、守り抜かれなければならない大切なものがあります。その大切なものをあくまでも守り抜いてきたことが英霊顕彰を中核とする遺族運動であり、その点では他に類のない存在が遺族会であると言っても過言ではないかと思います。それが現在の遺族会の基礎を生み出してくださった多くの諸先輩にこたえ、これがこれからの展望を生み出していく新しい使命であろうと思いますが、市長の率直なお考えをお伺いしたいと思います。  さきの大戦で肉親を失った戦没者遺族にとっては胸を痛める事象が今も続いているこのような時世の中で、戦後50年、平成7年が遺族会の大きな節目ととらえ、後継体制の確立など、今回の将来あるべき姿等に配慮し、日本遺族会並びに県遺族会との連携を密接に保ちながら、引き続き英霊顕彰の運動を推進していかなければならない。  毎年8月15日に全国戦没者追悼式は天皇、皇后両陛下の御臨席を仰いで戦没者を追悼し、平和を祈念する日であり、さきの大戦において亡くなられた250万の英霊の方々に追悼のまことを捧げることを、平和を祈念するため日本武道館において政府の主催で全国戦没者追悼式を挙行されています。本式典には平和へ決意を新たに遺族代表が国費をもって全国から八千余人が、本遺族会からも代表者が参列されました。また、本市におきましても当日は市長を初め、議長、関係当局並びに遺族代表らの戦没者追悼行事の参列に、市内にある良元、宝塚、長尾、西谷地区の忠魂碑の前において戦没者の御冥福を祈り追悼のまことをささげております。さらに根本的なことは、現在の平和を反映する250万の英霊のとうとい礎の上にあって初めて築かれたことと存じ、その事実であります。このことで日本人として、国家民族として忘れてはならない大切なことでもあります。ここにおいて、今日の我が国の国際的地位はとうとい犠牲の上に成り立っていることと、心を十分に銘記しなければなりません。  そこで、忠魂碑について取り上げてみたいと思います。例えば売布神社の前の忠魂碑についてでありますが、これは永久保存と明記され、忠魂碑建設に関する書類つづりのこの資料についてでありますが、忠魂碑の建設は昭和3年11月、御大典記念事業として建設されたのであります。この忠魂碑は建設委員長として当時の村長中野半次郎氏、建設委員には村会議員並びに村の有力者、当時の在郷軍人会小浜村分会長などから構成されております。忠魂碑は、建設位置は米谷売布神社現場山林内に内定、忠魂碑建設費募金目標額5,000円、寄附金募集方法に関しては村内一円、村民有志の寄附によるとなっております。殊に寄附者は当時の1,209名ということになっておりますが、ほとんど全員であろうかと思います。その合計金額は4,597円60銭となっております。その内容につきまして、一応目標は5,000円でありましたが、実際に集めたところが400円ほどどうしても足らないんだということで、5,000円に400円足らんということで、その当時の塚本弥右衛門分会長さんが当時の中野半次郎村長に村費補助稟請書という請求をされてるんです。その内容を朗読いたしますと、「村費補助稟請一金400円なり。理由本分会御大典記念忠魂碑建設する事業費に村費補助相成りたく、この段稟請候なり。昭和4年1月23日、帝国在郷軍人会、小浜村分会長塚本弥右衛門、小浜村長中野半次郎殿」と、こういう書類が出ておるわけですね。それを今度、昭和4年2月1日付で中野村長が在郷軍人の分会長あてにその解答をされております。それを朗読いたしますと、「昭和4年1月23日付、小軍分会第8号をもって御大典記念事業費忠魂碑建設に村費補助稟請の件、左記条件を附し、金400円補助金交付する。昭和4年2月1日、小浜村長中野半次郎。条件、事業遂行の上は決算書、事業報告書を提出すべし。一つ、事業遂行の成績いかんにより補助を取り消し、または減額することあるべし。」と、こういう要求をつけられております。そこで市長にお尋ねいたしますが、この忠魂碑は風雪70年近くになります。碑のそのものに改修しなければならない何カ所が随所に見られますので、この際忠魂碑を改修されたらいかがと思いますが、お尋ねいたします。  次に、アメリカ墓参に同行して感じたこと1つ。外国でも世代の断絶を克服し、歴史を尊重し、国を愛する心を若い世代に継承させるために、並々ならぬ努力をしていることを痛感いたしました。ワシントンの都市にアーリントン墓地がありますが、無名戦士の墓とか戦没者慰霊碑に新婚夫婦がそのままの姿で次から次へと花束を捧げる姿に、それを感じたアメリカ合衆国のような国柄である以上、単なる発生的な現象とは考えられない。現在の日本国民として十分味わうべき教訓ではなかろうかと思いました。愛国心のない民族は滅びる。道義を失った国民は滅亡する。誰にでも日本人の魂は宿っているということ、その目覚ましの時期が到来するんではなかろうか。戦後の我が国では英霊顕彰という肝心なことがほとんど見失われている。戦没者に対して慰霊、追悼すれば済むというものではありません。独立国家として精神的基盤を確立すべきではないかと思いますが、そこで市長にお尋ねいたしますが、市長の率直な感想をお伺いいたします。  次に、祈念碑の目標でございますが、戦没者追悼の意をあらわす祈念碑としたいと。2つ目には市民の平和を希求心にする心の内外に伝える祈念碑としたい。3つ目には戦没者追悼平和祈念碑(仮称)建設目的、戦没者を追悼し、平和を祈るためであり、また2度と戦争を起こさない希望のエネルギーに満ちた祈念碑でありたい。4つ目には祈念碑は訪れた人が戦争について考え、未来に希望の持てるような平和のシンボルとなることを目的としております。  次に、戦没者追悼平和祈念碑(仮称)建設碑でありますが、来年は終戦50周年を迎えます。不幸な戦火の終結からはや半世紀を、この間我が国は目覚ましい復興を遂げ、現在の平和と繁栄を築き上げました。しかしながら、その陰にはさきの大戦に散華された幾多の尊い英霊が犠牲になっていることに思いをはせるとき、戦争の悲惨さと愚かさを平和な時代にあってなお深く思い知らされます。現在がいかに平和であろうとも、祖国のために身命を投げた英霊の殉国の史実を風化させることはなく、戦争の歴史を正しく、後世にそのありのままを語り継いでいくことが残された者の責務であり、私たちは今改めて幾多の英霊に対して心からその遺徳を顕彰し、御冥福を祈り、忠魂に尽くさなければならないと考えております。また、国民の半数以上が戦争を知らない世代となり、今の平和の暮らしをややもすると当然のことと受けとめ、これを宝塚の、また日本の繁栄に何かの疑問も感激も抱かさないかもしれません。  しかしながら、今日の国際環境は平和への明るい兆しが見られるとはいえ、今なお世界のどこかでは幼い子供たちを含め多くの人たちが戦火におびえ、家を失い、飢えに苦しんでいる状態が現実であります。私はこの現実を見つめ、平和のとうとさ、ありがたさを十分かみしめ、世界の中から悲惨な戦争をなくするよう起こさなければならない、努力し、平和な世界を後世に引き継ぐことが責務であろうかと考えております。  本市の遺族会ではこうした思いを具体的に行動にあらわしていくために、終戦50周年の記念事業として世界の恒久平和を祈念するとともに、本市の戦没者慰霊顕彰をするため戦没者追悼平和祈念碑(仮称)の建設を計画しており、その実現に向けて戦没者遺族はもとより市民の皆様とともに手をつなぎ、つくり上げていくことこそが有意義なことと考えております。つきましては、この祈念碑の建設は市が御参加いただき、祈念碑建設の実現を図ってまいりたいと考えているところでございます。そこで、祈念碑の建設用地の確保の面で御協力をいただきたいと思いますが、市長にお伺いいたします。  次に、ここで見返り岩と千歳橋の名所について少し触れてみたいと思いますが、観光プロムナード構想の一環として、以前から武庫川上流の愛の松原、見返り岩、丁字ケ滝に名所を持つ一帯の整備を図り、愛の松原から眺める見返り岩の景観は往時の宝塚乙女が三々五々に訪れ、青春をしのんだと言われております。当時の菊田一夫の小説に「がしんたれ」ということも登場してまいります。愛の松原と千歳橋に故石原久之助氏が総工費、当時数万円を超える私財を投げて架設したもので、鉄筋コンクリートのモダンな橋、大正10年5月に竣工し、遊客の散策の道路として利便であった。亡くなられた石原さんはその自作の歌にこんなのがございました。「いつもいつも眺めゆかしき宝川 千歳の橋と見返り岩」と、歌の碑があの見返り岩の東隅に建っておりましたことを私も覚えておりますが、それが昭和20年10月の洪水で橋とともに流れてしまったんであります。  さて、一後川の下流武庫川河口から県道塩瀬・門戸荘線にかかる橋、いわゆる武庫川にかかる月見山と栄町を結ぶ千歳橋の建設についてでありますが、右岸側の地元自治会からの強い要望もあり、宝塚駅駅前再開発JR阪急宝塚駅に通ずる歩行者の安全確保と快適な日常生活を確保するため、千歳橋の整備が不可欠である。市街地の山麓地域においても、本市特有の地形から住宅地の相互に連係する道路が不足していることは御承知のとおりでありますが、このような状況は重要な課題として積極的に取り組み、早急な解決を強く求められているところであります。殊に市街地の中心を流れる武庫川によって南北交通が分断され、交通の円滑化を阻んでいる。そのため、早期着工が待たれているのであります。そこでお尋ねいたしますが、市は千歳橋建設事業の計画を打ち立ててからはや5年近く経っているのに、工事に着手していないのは何ゆえなのか。  2つ目には、市道502号線が千歳橋の建設についてはおよそ4メーター程度の段差があり、現地盤より上がると聞いているが、所有者にとって問題はないのか。  3つ目に、市道502号線と河川に沿った所有者から阪急ソリオ交通広場まで幅員7メーターに拡幅すると聞いているが、工事が遅々として進まない箇所があるがどこに問題点があるのか。  4つ目に、武庫川の河川改修とともになる一後川の改修もあわせて考える必要はないのか、以上4点についてお尋ねいたします。  次に、観光ビジョンについて、今後の観光振興についてを質問いたしますが、宝塚は言うまでもなく歌劇と温泉によって発展し、自然と歴史と文化三様が調和し育てられた観光都市でありますが、この観光都市として本市の状況を見ますと、昨年宝塚競馬場が全面的に改装され、世界に有数な環境、設備が誇る近代レジャー施設となりました。また、昨年はソリオ宝塚がオープンされ、観光都市、交通拠点として、そしてまた、ショッピングセンターとしてふさわしい玄関口が整備されました。さらには、ことしは先ほども大劇場という夢を描かれて、華やかに宝塚の歌劇80周年を迎え、大劇場で中心とした行事が催され、ファミリーランド全体が全面的な新しい建物に、国内はもとより世界から誇る自然と調和した21世紀に史的の娯楽施設として整備されました。また、ファミリーランドの隣接には市立手塚治虫記念館が大評判であり、オープンし全国シェアを施設の地位を確保されました。さらに、この11月には宝来橋もいよいよ新しく竣工され、全国的にもユニークなS字橋として観光施設の要素を備えてデビューするわけでございます。さらに加えて、武庫川プロムナード観光を形成する拠点の湯本地区も再開発事業によるまち並み整備を進行しており、さらにはマイリバー、マイタウンの計画も建設省の地区指定を受け、その構想による観光プロムナードの拠点づくりを推進しております。さらには一方、7年前に開湯100年を経た温泉は歴史の重みが加わり、利用者の公益性が図られておりますが、しかし一方では、旅館等の温泉利用施設の減少もやむを得ないとも思いますが、このために新しい温泉の掘削がこの11月ごろに着手すると聞いております。さらに、老人や観光者が容易に利用できるよう目指して温泉利用施設整備を図り、宝塚温泉の市民利用の推進がされようとしています。  このように宝塚観光を取り巻く施設整備がこの数年にわたり着実にされてまいりました。しかしながら、こうした歴史の資源を利用した恵まれている宝塚観光であっても、近年の風潮である自治体の観光都市指向による都市間競争の強化、あるいは労働時間の短縮によるゆとり社会の到来、さらには高齢化、情報化、さらには国際化の波及等による観光ニーズは日進月歩であり、その対処には先見性、的確性、そして即応性が必要になってくると考えられます。  このようなことを、本市は開湯100年に際して昭和61年に宝塚観光シティー、いわゆる主観的な形成を目指してするという観光ビジョンをまとめられ、提言されました。まことに傾聴すべき提言であると評価いたします。この提言によりますと、「観光は異文化を求めるのであり、また自分たちの地域の文化を他に指し示すことである。そのためには他の地を訪れ、また招いたり招かれたりする。観光が国の光を観る、といわれがあるゆえんである。そして今日的観光の特徴として、余暇時間の重要性の認識をされ、自己実現の場として主体的な観光が求められているようになった。個人的な目的を合わせた観光に志向され、その内容が多様化してきた。観光地の地域の人の触れ合いが重要視され、地域の特色性そのものが最も重要な観光対象として位置づけられております。まこと傾向がありますとともに、観光振興に当たっては常にこの観光の本質的な意義と意味を前提として観光の持つ役割を十分に把握し、運動を図っていかなければならない。」と指摘されております。ただし、まさにそのとおりと思うゆえんであります。  そこで提言で出された、宝塚において観光振興を図っていくための基本的な考え方として1つ、資源の個性と環境との調和の分かち合い、醸し出す美しさの創造、観光者の親しみある舞台づくり、住民のうるおいある景観づくり、楽しみわかりやすい観光交通の体系の整備、さらにはうるおいある観光地環境づくり、都市基盤施設の整備、さらには観光イメージの確立と効果的な観光情報宣伝体制づくり、さらには宝塚を見せる活気のあるイベントづくり、最後には実行力のある観光関連組織の育成と積極的な事業の推進というように指摘されております。その観光の振興のための体系と、及び観光資源施策等の整備事項が示されております。  このように、本市の観光振興に関する指針となるべき提言は8年前になされております。そこでお尋ねいたしますが、この観光ビジョンの提言を受けて8年を経過した現在、すなわち開湯100年の節目の時期に、以後の観光振興によって宝塚の観光は何がどのように変わってきたのか。  2つ目、本市では現在の観光振興のために構想としてはどのようなものがあるのか。  3つ目に、宝塚温泉の魅力は全国の観光客に通用するのか、またどのような評価を受けているのか。  4つ目には、全国的にシェアを誇る多くの観光地と比較して「歌劇と温泉」をキャッチフレーズにする宝塚観光は、観光旅行業界においてどのような評価を受けているか、また業界からの指摘はないのか。  5つ目には、宝塚観光の実態と観光客と観光旅行業界からの評価内容について、市長はどのようにお考えになっておりますか、率直な感想をお伺いいたしたいと思います。  以上、第1次質問を終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  小坂議員の御質問にお答えをいたします。  まず、戦後史における市遺族会の活動についてでありますが、議員の御指摘のとおり遺族会は英霊顕彰を主たる目的として、あわせて戦没者遺族の相互扶助と福祉向上のために設立をされ、活動されている団体であることを十分に認識いたしております。  次に、売布神社前の忠魂碑についてでありますが、議員御指摘の書類は昭和3年11月、御大典記念として在郷軍人会における忠魂碑建設に関する計画書であります。その中で建設委員長を村長として、また建設費の調達のため広く村民に寄附を求め、またその不足分を小浜村において条件を付して補助したとあります。その当時の社会情勢を推察いたしますと、建設委員長を村長が担うということ、さらに広く村民に寄附を求め、かつその不足分をその当時の小浜村において補助することはあり得ることだと考えるところであります。
     そこで、この昭和3年当時の書類をもって当忠魂碑の継承が市であるのか否かを推定することは困難ではないかと考えますが、その継承の是非にかかわらず、議員御指摘であります老朽化してきた忠魂碑そのものを市で改修することの是非につきましては、慎重な検討が必要かと考えております。  次に、議員がアメリカ墓参に同行され、アーリントン墓地で無名戦士の墓に花を供えている風景を見られて、そのアメリカ国民の愛国心に感銘されたとの感想をお聞きし、私の感想といたしましても、議員と同じく不幸な出来事である戦争にて犠牲になられた方々に対して深く追悼の意を表すべきだと考えており、2度と戦争を起こさない平和な世界の建設に一層の努力を傾注すべきと心新たにしたことを申し述べたいと思います。  次に、戦没者追悼平和祈念碑建設についてでありますが、宝塚市遺族会の終戦50周年記念事業として、さきの大戦における戦没者約1,200柱の英霊を祭り、また市内で戦争により犠牲となられた方々の霊を追悼することを目的とした施設とあわせて、平和祈念碑的性格を有した施設の建設計画について、その建設場所を市が提供されたいとのことでありますが、遺族会におかれましては平和を希求し、そして不幸にもさきの大戦でとうとい犠牲となられた方々を慰霊し、追悼するための祈念碑の建設をとのお気持ちに対しましては深く敬意を表するものでありますが、当祈念碑の建設目的の一つであります英霊を祭り追悼するという視点で考察いたしますと、日本国憲法のもと政教分離の原則という面から、市において援助を行うことについては慎重な検討が必要であり、現時点では困難かと考えております。  次に、仮称千歳橋についてでありますが、武庫川右岸側地域の阪急JR宝塚駅へのアクセス道路として歩行者の安全確保、快適な歩行者空間の確保の必要性等から平成2年度より事業化についての調査を進めてまいりました。  まず、架橋位置について河川管理者である県土木部と協議を行いましたが、架橋を予定している地域は見返り岩の存在と一後川との合流点であり、武庫川の治水対策上特に危険な地点として位置づけられており、ここでは水は極めて複雑な流れとなり、過去にそれが原因で護岸を決壊させたことがありました。  このような治水上の難所に橋を設置するには、検討すべき要素が複雑かつ多岐にわたり、またそれらの具体的検討指針がないため、相当高度な学術的検討を行ったとしてもあくまで推定の域であり、河川管理者の了解を得られず、検討に検討を繰り返しました結果、平成5年1月に見返り岩から100メートル程度下流付近で、県道塩瀬・門戸荘線と現在整備中の市道502号線とを結ぶことのできる位置を最適地として決定し、武庫川河川改修計画に抵触しないように指導を受け、実施設計を進めてまいりました。現在平成6年度は、その設計図をもとに左岸進入路用地の土地所有者と用地買収の交渉を行っている状況であります。  次に、市道502号線及び千歳橋の計画高についてでありますが、両事業とも計画高は現況地盤高より最大で約4メートルほど上がる予定であります。市道502号線につきましては、所有者から用地買収の交渉時にその機能回復についていろいろと協議をいただき御理解を得まして用地買収が完了し、現在その区間の道路改良工事を行っているところであります。  また、千歳橋の用地買収につきましては、約4メートルの地盤高の差も交渉課題の一つになっているところでありますが、今後とも所有者の方とよく協議を行いまして、御理解いただけるよう進めてまいりたいと考えております。  次に、市道502号線道路改良事業につきましては、平成2年度から幅員7.3メートルにするための拡幅改良工事を進めているところであります。本路線は狭隘な道路に家屋等の建築物が建ち並び、物件等の移転が必要でありましたため、所有者の方々に多大な御協力をいただき、あとお1人の権利者との協議が整っていない状況までこぎつけているものであります。今後事業に対しまして御理解いただけますよう、御協力を求めてまいりたいと考えております。  次に、武庫川の河川改修及び合流地点の一後川の改修計画につきましては、河川管理者において武庫川の河川改修計画にあわせて、一後川の改修計画もその整合性を図るように進めていくと仄聞しております。  次に、本市の観光ビジョンと今後の観光振興についてでありますが、まず観光ビジョンは、まちづくりの理念を踏まえまして観光振興の基本的な方向を明らかにするため、昭和61年1月に作成したものであります。その翌年の昭和62年に宝塚温泉が開湯以来100年目を迎えたのを契機に観光100年記念事業を10カ月間にわたり展開いたしました。25件に及ぶイベントや事業の中で特に重点を置いたのは新聞やテレビ等への積極的なPR活動であり、その結果、観光宝塚の知名度が全国的にかなり上昇したものと考えております。  以後の宝塚観光の変化は、まず狭義の観光振興として言えることは、従来からのさまざまなイベント中心の施策に加え、国際化とサービス提供のアップであります。昭和61年3月本市が運輸省から国際観光モデル地区の指定を受けたのをきっかけに、外国人観光客にも優しい観光地づくりに取り組んでまいりました。街角サイン標識の整備やロゴマークの定着化によるイメージアップ、さらには念願でありました総合観光案内所をことし3月に開設し、観光宝塚の情報発信拠点としてその機能をいかんなく発揮しております。  一方、観光客の総入り込み数につきましても、昭和63年度には初めて年間1,000万人を突破し、以後もわずかながら増加傾向にあり、記念事業の成果が反映されているものと考えております。  しかし、昨今のレジャーの多様化や車社会による行動半径の広がりなどで観光客が分散し、大きな伸びがないのも実情であります。また宿泊客も若干の増加傾向にあったものの、その後旅館の転廃業によりここ数年は横ばい、もしくは減少傾向にあることは否めません。いずれにいたしましても宝塚観光を広くトータルに考えた場合、数年前から近い将来にかけて宝塚のまちは大きく生まれ変わろうとしております。議員御指摘のように、従来の観光資源に加えまして新しい宝塚の顔が次々と誕生しつつあります。手塚治虫記念館のオープンにより観光客の流れ、動線に変化が生じてきたという声も聞かれます。今後さらに新しい宝来橋の完成や温泉利用施設の建設など、武庫川を挟んで両岸を回遊する空間を整備することにより、今まで点として存在していたさまざまな観光資源が線で結ばれ、やがて地域という面的な広がりが生まれ、全体がアミューズメントパークとして魅力アップするものと考えております。今までは特定の観光スポットだけをターゲットに宝塚を訪れていた観光客に宝塚のまちのすばらしさをアピールし、グレードアップした宝塚のまちをPRしていくことにより、オールシーズン型、リピーター型、滞在型の観光地として脱皮できるものと考えております。その過渡期にあるのが現状ではないかと考えております。  次に、観光振興のための構想についてでありますが、現在のところは宝塚観光ビジョンを基本構想として位置づけて、宝塚の目指す観光像や体系、振興策等の推進を図り、観光プロムナード構想やマイタウン・マイリバー計画等の新たな計画内容を盛り込ませ、宝塚観光の歩むべき方向としてその具体化を図っていきたいと考えております。  しかし、観光都市指向の普及、ゆとり社会化の到来、高齢化、国際化、情報化社会の進展により、観光ニーズは日進月歩であり、宝塚観光の対応も先見性、適応性及び即応性により積極的に推進する必要があると考えており、現在、行政と民間の観光宝塚を推進する組織であります宝塚市国際観光協会とが一体となって観光ビジョンの推進を図るための具体的な観光推進事業のプログラムづくりに取りかかることにしております。  次に、宝塚温泉の魅力は全国の観光客に通用するのか、またどのような評価を受けているのかということについてでありますが、明治20年に4軒の旅館が開場し、近代温泉としてスタートして以来、ことしで107年を迎えました。阪神間の奥座敷としてにぎわった面影は薄れ、旅館数も大阪万国博覧会が開催された昭和45年の61軒をピークに、現在では宝塚温泉旅館組合に加盟する旅館数は武田尾温泉を除くと9軒に減少しております。しかし、宝塚温泉は温泉地としては老舗であります。総合リゾートクア施設としてのチボリカラカラテルメも誕生いたしましたが、今後は都市近郊型の温泉地の復活を目指し、温泉街の再開発によるまち並み整備や新泉源の掘削開発、及び安藤忠雄氏の設計による温泉利用施設の整備等の推進を図りたいと考えております。  次に、宝塚観光の旅行業界における評価及び指摘についてでありますが、先週もNHK衛星第2テレビで宝塚歌劇80周年スペシャルが1週間通しで放映されておりますが、旅行業界からはどうしても歌劇あっての観光宝塚という感は否めません。日帰り観光客をエリアとする関係者からは、関西圏において宝塚はバラエティーに富んだ観光資源の豊富な楽しい遊び場といった評価がある一方、滞在型となると評価は変わり、宝塚はわくわくする行楽地、1日遊んで泊まりは有馬を希望といった声や、歌劇が大人気で観劇券が取りにくいことがあり、ツアーが組みにくいといった指摘、さらには宝塚で泊まるなら歌劇と宴会を絡めた宿泊が好評という意見が聞かれます。  以上の実態や関係業界の評価を受けて思いますことは、今や自由時間の増大に伴い、心豊かな生きがいに満ちた生活を求める人々が増加の一途をたどる中で、旅行やレジャーが大変盛んになっており、観光の担う意義と役割がますます重要になってきているということであります。活力に満ちた魅力ある宝塚のまちづくりを考えるとき、観光は地元の商業や産業の振興に寄与し、コミュニティーの活性化を促進し、さらに国際化を図る上からも新たな展開を確立する必要があると考えているところであります。宝塚には21世紀に向けて世界に誇れるすてきな国際観光都市としての条件が整っております。自然がすばらしい、そして歴史や文化、新しいものと古いものが解け合ったロマンあふれる町であります。  しかし一方、観光に対するニーズが多様化していることも御指摘のとおりであります。そして選択肢が豊富になった状況下にあっては、本物志向、一流志向、個性志向が主流を占め、宝塚でしか味わえないものが求められてきており、こういう視点に立った資源づくりとネットワークが大切だと考えております。具体的には歌劇やファミリーランド、清荒神などを訪れた観光客はグルメを楽しみ温泉で疲れをいやし、翌日は武庫川河畔の観光プロムナードの散策や歴史のまち並みや文化、芸術、伝統産業の観賞、ショッピングを楽しんでいただくことができるまちであることを関係各方面にアピールしていきたいと考えております。そのためには少しでも長く宝塚の地にとどまりたくなるような魅力づくりと、一貫性を持った施策の推進を図りたいと考えております。  以上であります。 ○議長(藤本勝巳君) 28番小坂正春君。 ◆28番(小坂正春君) (登壇)  第2回目の質問に入ります。  まず忠魂碑についてでありますが、これは8月15日日本遺族通信によりますと、大阪府箕面市が忠魂碑前で慰霊祭を主催した同市遺族会に補助金を交付し、市職員を同会事務に従事させていたことが憲法の政教分離原則に違反するか否かで争われていた。箕面市の遺族会補助金訴訟の控訴審判決が7月20日大阪高裁であった。中川敏男裁判長は遺族会は宗教団体に該当しないと、1審の大阪地裁判決を支持、原告の控訴を却下した。判決では憲法上の宗教団体について、宗教と何らかのかかわり合いのある行為を行う団体すべてを意味するのでなく、特定の宗教の信仰礼拝などの活動を本来の目的とする団体を指すと定義づけている。この見地から立ち、日本遺族会は靖国神社参拝等の宗教的色彩を帯びた行事や公式参拝実現運動への参画等、靖国神社と相当密接なつながりを持つものと否定できないと指摘、支部である箕面市遺族会も基本的には同一性格の団体で、活動には忠魂碑前での慰霊祭等の宗教的色彩を帯びた行事の実施も含まれているとした。  しかし、「これらの行事はいずれも特定の宗教の普及等の宗教的活動を行うものでなく、戦没者の遺族である会員の要望に沿って戦没者の慰霊、追悼、顕彰等を行っているもので、日本遺族会と市遺族会は靖国神社の信徒団体と評価することはできない」と判断した。また、箕面市の補助金支出や遺族会への事務費については、宗教性を帯びた活動への間接的な援助となる面は否定できないが、市遺族会の目的が戦没者の慰霊追悼等による偉績に対する援助が主で、宗教性を帯びた活動への援助の効果は第2次的、付随的なものにとどまるとして、本件各行為の目的は、遺族の福祉増進という専ら世俗的なものであり、特定の宗教を援助、助長した他の宗教に圧迫、解消を加えるものではないと、宗教的活動には当たらない。  さらに遺族会活動は、法的な反抗、攻撃的な性格を有するものとは認められず、補助金支出は公益上必要がある場合にされたものとみられている。一連の箕面忠魂碑訴訟では、既に平成5年2月に最高裁で忠魂碑移転、慰霊祭各訴訟の住民敗訴が確定しており、今回の判決で同忠魂碑をめぐる司法判断はほぼ決着したというようになっております。したがって市の補助金は合憲である。遺族会は宗教団体でない。これで司法の判断もほぼ決着したと。そこでお尋ねいたしますが、市長の率直な感想を伺いたいと思います。  2つ目に、一方厚生省において、平成7年開設に向けて推進をしております戦没者追悼平和祈念館(仮称)についてでありますが、建設用地として九段会館前庭部分を適当とし、いよいよ遺族会青壮年部長年の懸案であった戦没者追悼平和祈念館(仮称)が着工されるが、同施設が戦没者慰謝の一環とした施設であることにかんがみて、それに相応した施設及び内容でなければならない。このため平成6年度政府予算に計上されたその建設費は総額36億6,800万円で、本会は我々父の死はむだではなかった。国のために尊い一命を捧げたんだという誇りを持てるような証を国で考慮してほしい。そして、戦争の歴史を正しく後世世代に伝える施設を建設してほしいという戦没者遺児の願いを戦没者遺児祈念館という形で要望してきた。したがって、計画されている戦没者追悼平和祈念館(仮称)は戦没者遺児を初めとする戦没者遺族に対するいわゆる慰謝施設でなければならない。設置の趣旨、性格、建設、運営などについては戦没者遺児を初めとする戦没者遺族の心情を損なわないよう配慮しつつ推進されてきたと思いますが、そこで市長にお尋ねいたしますが、市長はどう思われますか。率直な感想をお願いいたします。この件については市長、2次質問から直接答えてくださいね。お願いします。  次に、観光拠点施設の必要性とその具体化についてでありますが、宝塚観光のイメージとしてはデリケートで女性的と言われており、一方では遠来の宿泊観光客からは、イメージだけでファミリーランドに入園しなければ何もないという評価を受けていると聞いております。さきに述べましたように、近年の観光の特徴は観光地の触れ合いが重視されており、訪れたまち並みを体験し、なじみ、それに訪れたまちに住んでみたいなとあこがれていただくようなことを整備し、観光客をもてなすことが観光拠点の要素として必要になることと考えます。このことが今まで何人ものの議員や有識者からの宝塚観光資源のネットワーク化、回遊化の例示が指摘されてきましたが、今回その具体化を指摘するのは、遠来の宿泊観光客に焦点を当てて観光拠点づくりの整備であります。  まず第1点に、現在武庫川を中心としてソリオ花の道、ファミリーランド、手塚記念館、宝塚大橋、サンビオラ、南口、湯本宝来橋を結ぶ、いわゆる観光プロムナードの構想の推進が必要と考えます。この構想は多くの人に最もよく知られている宝塚らしさを表現しているコースであり、全国の宿泊客にも親しんでいただける観光要素を備えているコースと考えます。そこでお尋ねいたしますが、この構想の推進は現在どのように取り組まれておりますか。  次に2点目に、宝塚観光が表現され、記念されるためのモニュメント、拠点づくりが必要ではないかと思うが、観光地にはその地を象徴し、訪れた人がいわゆる表現されるようにモニュメントがあります。例えば大きくはアメリカの自由の女神であり、小さくは小便小僧の像とか、あるいは人魚姫の像とかがあり、その観光地を表現し、訪れたことを記念すること、役割を果たしております。宝塚観光の拠点にも宝塚の観光地を訪れる動機を誘発し、訪れて楽しむことのできたその証としてなるモニュメントを市内の観光拠点に設けてはどうか。既に手塚記念館の前の平和モニュメント火の鳥はその役割を果たしていると思います。訪れた人が記念写真を撮る場所として定着しているのではないでしょうか。今後、宝塚の地に関係する歴史、文化、芸術等に関する事項や人物及び施設、建造物をモニュメント化し、宝塚の歴史、資源を表現し、観光拠点に資するものと必要ではないかと思うが、このように宝塚は、積極的にかつ具体的に表現するためのモニュメントづくりの推進についてどのように考えておられますか。お尋ねいたします。  以上で2点を終わります。よろしくお願いします。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  小坂議員の再質問の2点、私の方からお答えをいたします。  まず、最高裁第3小法廷が争われました箕面忠魂碑慰霊祭訴訟は、当該忠魂碑が公有地の中にあり、小学校の校舎の増改築工事に際して移転の必要が生じまして争われたもので、その判決の中で、本忠魂碑は本来戦没者祈念碑的な性格のもので、神道等の特定の宗教とのかかわりは少なくとも戦後においては希薄であるとの理由からその宗教施設性を否定する判断を示し、また本件忠魂碑を所有し維持管理する市遺族会は戦没者遺族の相互扶助、福祉向上と英霊の顕彰を主たる目的として設立されて活動している団体であり、特定の宗教の信仰、礼拝または普及等の宗教的活動を行うことを目的とする組織ないし団体ではないとの理由から、憲法第20条第1項後段にいう宗教団体あるいは憲法第89条にいう宗教上の組織、もしくは団体に該当しないとすると述べられておりまして、今回の最高裁での判決は、先ほど申し上げましたように学校の増改築に伴って移転をさせる必要が生じたことを前提に争われたものであります。  また、平成6年7月20日に判決が下されました大阪高裁での箕面市遺族会補助金訴訟につきましても、最大の争点でありました遺族会の宗教性につきまして、日本遺族会と市遺族会は、いずれも特定の宗教の宗教的活動を行うことを目的とする組織や団体には該当しないとして、市の補助金交付は合憲と判断したものであります。しかしこの判決につきましては、原告側は平成6年8月3日に上告されたものであるので、その結果を見守っていかなければならないと考えております。  そこで私といたしましては、平成5年2月16日の最高裁第3小法廷での合憲判決並びに平成6年7月20日の大阪高裁での合憲判決を尊重し、国や県の見解、そして各自治体の考え方を参考にしながら、今後とも慎重な検討を重ねてまいりたいと考えております。  次に、戦没者追悼祈念会館(仮称)でありますが、このことについての御感想ということでございまして、これは現在国におきまして建設が進められておるようであります。で、この施設は既に御承知のとおり、財団法人日本遺族会からの要望に基づきまして建設されるものでありまして、終戦50年近く経過をし、戦後生まれの世代が国民の過半を占め、さきの大戦に関する記憶が風化しつつある中で、1、戦没者追悼の意を表する施設であること。2、戦争に関する歴史的事実、なかんずく国民の労苦を後世代に客観的に伝えること。3、国民の平和を希求する心を内外に伝えること、の目的で建設を進められているところであります。本市におきましても恒久平和を祈念いたしまして、平和モニュメントをこの8月に建設したところであり、このような施設が建設されることはすばらしいことであると考えております。  以上であります。 ○議長(藤本勝巳君) 助役岩下光頌君。 ◎助役(岩下光頌君) (登壇)  宝塚を象徴し、表現するためのモニュメントづくりの推進についてでございますけれども、手塚治虫記念館や火の鳥のモニュメント前でカメラにおさまったり、宝塚大橋から新しい宝塚大劇場をバックに記念写真を撮っている観光客の姿を時々見かけることがございます。  今後は、宝塚のシンボルとしてふさわしいモニュメントをまちづくりの一環として設置する場合、どういった内容のものがいいのか、また設置場所等をさまざまな御意見、さまざまな方面からの御意見をいただきながら、今後の検討課題にさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 助役矢野堯久君。 ◎助役(矢野堯久君) (登壇)  小坂議員の第2次質問のうち、観光プロムナードについての質問に御答弁を申し上げます。  現在、観光プロムナード構想の推進につきましては栄町、湯本町、この両地区が近年その姿を一変しようといたしております。特にこの地区は本市の中核的な商業地でもありますし、武庫川を挟みまして、先ほども議員が御指摘のように宝塚温泉あるいは宝塚大劇場、ファミリーランド、そして新しくできました手塚治虫記念館、これらが立地いたします全国的にも非常に知名度の高い観光地となっております。これらの施設を結びまして宝塚駅から宝塚南口までのこの間を回遊すると、そういうふうな観光プロムナード構想のために平成4年度に基本構想を作成いたしました。そして5年度には主な路線につきましてその修景計画、あるいはプロムナードに沿います建物の誘導に向けた基本計画を策定いたしております。現在はこの基本構想、基本計画に沿いまして、本年度は花の道の修景整備に係る実施設計、これに取り組んでおります。また、現在施工中であります湯本第1地区の市街地再開発事業、あるいは都市計画道路であります宝塚駅南口線の街路整備事業、これらにつきましてもこれらの計画に沿った施設整備を行っているところでございます。今後も引き続きまして花の道、そして宝塚駅南口線、これらの道路の美装化、そしてこの沿道に建設されます建築物のデザインと、この誘導に向けてよりこの地区が宝塚のシンボルゾーンとなりますように努力をしてまいる所存でございます。  以上でございます。 ○議長(藤本勝巳君) 28番小坂正春君。 ◆28番(小坂正春君) (登壇)  最後の質問になりますが、昨年はソリオ宝塚付近にモニュメントが4カ所設置されました。  まず阪急交通広場にあるモニュメントですが、作品名は「明日へのコンセプト」ということです。コンセプトという言葉は英語なのか私わかりませんので、ちょっと字引引くと概念というようなこと書いているんですけど、ちょっとわからんわけですが、あれはグリーンライオンズ私どものクラブからも一部寄附を出してるわけですが、どうも理解がしにくいということです。  それから次に、宝来橋の近くにある作品名は「枠どられた風景」という、大きな今度新しい宝来橋のたもとにあるんは、これもちょっと私意味がわからんわけですけれども、そこに穴があいとるから枠どられたああいう意味のことかなと、こう思うわけですが。  それから、約四、五十メーター下流の河川敷にあるモニュメントがあるんですが、これは作品名は「ビョウビョウ」という中国の造芸大学の方が作者だそうです。  さらに、4つ目にはローズマンションの近くでありますが、作品名は「マイナス負けの鉄」、これは滋賀大学の先生が作家であります。  このいずれも、この4点せっかく何千万円かかっとると思いますが、モニュメントを設置されながら観光というものにはちょっと私結びつかんと思うんですが、どういう意味かさっぱり、これは後で聞いておきたいと思いますけれども、例えば食べ物で申しわけないけど、乙女餅ということでしたら大体宝塚ということぴんときますがね。「おお宝塚」「花の宝塚」これは最近ワインができたっちゅうもので、名前が書いてあるから。  それともう一つ、グリーンの袴を身につけた歌劇人形ですか、ああいったものがぱっと出てきたら「あ、宝塚」というものが結びつくわけです。やっぱりその観光っていうんはその土地土地を象徴して、訪れた人がわかるような表現されていないと、モニュメントでなければならないということは、これは必須の条件の1つに入っておる思うんです。特に先ほど申し上げました「マイナス負けの鉄」ということは、ローズマンションの横にあるわけですが、鉄をこうダーッと引っ張ってこう飴のようになってるんですね。それを負けの鉄ということは、鉄でも熱いうちに打てということは昔からその言葉がありますが、そういう意味でだろうかなと、こう思うんですけども、あそこへ観光客が行ってる人を私は見たことがない。私はわざわざ見にいったわけですけれども、そういうことに多額の金をかけたり、交通広場の「明日へのコンセプト」にしても意味のわからんのを何ぼつくったってさっぱりわからん。やっぱり観光というものの必須条件は必ず条件が伝わらないと、例えばハトというたら平和というその象徴がつきますわね。そういうような考え方をしないと幾らお金を積んでも意味ないんでないかと、こういうように思いますので、この点について一つだけ聞いておきたいと思います。  それから次に、千歳橋の建設事業でありますが、事業の計画を打ち立ててから5年ほどたっていますが、なぜ工事が着手しないのか疑問に思っておりました。今市長からの答弁で説明を聞き、関係機関とのいろいろな協議、検討を繰り返し行われる必要があったことによりおくれていることがわかりました。現在は左岸側の進入路用地の土地所有者の用地買収の交渉を行っているとのことでありますが、所有者の要望なり意見を市はよく聞いて対処していただきたいと思います。また、千歳橋の建設については地元自治会から要望書が市に提出されていると思うが、要望されている地元自治会に対してはおくれている理由をよく説明してあげてほしい。要望されている地元の皆さんはどうなっているのかをわからないと言っているので、くれぐれもよろしくお願いしたいと思います。  なお武庫川と一後川の改修計画については、兵庫県が行う事業だから今の市長の答弁でやむを得ないと思えるが、私が感じているのは市道502号線千歳橋の事業で道路の計画高さが4メーターほど上がり、さらに武庫川と一後川の改修事業のことが関係して、そのことを所有者が心配されているのではないかと思える。もしそうであるならば、市は話をよく聞いて対応していただきたい、こう思いますので、これは要望しておきます。  それから3つ目に、歴史街道構想の推進についてちょっと触れてみたいと思いますが、歴史街道構想は日本の古代から現在に文化、歴史発展のそのときどきの中心都市を訪れることにより、日本の発展の様子を体験的に理解しようとする国際観光構想の創設であります。ヨーロッパのロマンチックな街道やシルクロードというような世界に向けた観光誘客も目指した構想で、21世紀の観光を目指し、現在政府、財界、自治体が一体となり推進している事業であることは既に御承知のことと存じます。本市はこの歴史街道のコースに指定されており、推進団体の構成員にもなっておられますが、この歴史街道の推進に当たって本市が歴史、文化発展に果たした都市の役割は何であるかを明確にし、そのことを表現できる観光資源を強調し、参画する必要があると考えます。  まず第1点に、歴史の中で本市の果たした役割は何なのか。2つ目に本市が歴史街道の中で果たすべき役割は何か。3つ目に強調すべき観光資源は何か。今後どのように参画し、推進しようと考えておられるのか、お伺いいたします。  それから3つ目に、これは要望しておきますが、平和祈念碑についてですが、多くの生命が失われてきょうの平和がある。平成7年は終戦50年、歴史的な意義の深い年、平和祈念碑はいわゆる戦没者の追悼平和の意をあらわすことを旨とする。ことに戦争の歴史的な事実、特に国民の生活面から見た戦争の悲惨さと、戦中、戦後における苦労を後世代に客観的に伝えようとするものであろうとともに、今回は会員の高齢化とともに行動力の低下、後継体制などの種々の問題を抱えている折から、祈念碑は終戦50周年に当たる平成7年中にはどうしても建設したいと存じます。どうか市長の懸命な御努力をお願いいたしまして要望といたします。ありがとうございました。  御清聴ありがとうございました。 ○議長(藤本勝巳君) 市長正司泰一郎君。 ◎市長(正司泰一郎君) (登壇)  小坂議員の再々質問の中で1つだけ私の方からお答えをしたいと思います。  駅前周辺に設置をいたしましたモニュメントの御質問についてであります。確かに御指摘になったように、ソリオのあの駅前の交通広場から河川側に向けまして4点モニュメントを設置しております。これはその経過は御承知のように、あのモニュメントを設置するときに世界的に有名で、昨年はフランスの文化勲章をお受けになったマルタパンさんという世界的に有名な環境芸術家に委員長になっていただいて、日本の中では一流の彫刻家に参加をしていただいて、モニュメントを何点どこに設置するかということを決めていただきました。それであそこの空間は4点置いたらいいよということで、御自分の作品も含めて設置をしていただいたわけであります。  で、モニュメントというのは環境芸術でありますから、その環境が快適かつ美しい環境を形成をしていくという意味で、やはりそのモニュメントというのが全体の環境の中でやっぱり生かされていく、そういうもんであろうと私は思うんです。で、小坂議員がおっしゃったように、たしかに共通認識があるようなモニュメントというのは非常に少のうございます。これはこういう意味を持ったものよという、やっぱり非常にそれぞれの作者というのは芸術的な感性でもってそこの環境にふさわしいっていう、そういうものをおつくりになっている。その環境をより芸術性の高い、美しい快適な環境にしようというふうな意図でもっておつくりになっておりますから、その意味を一つ一つ我々が理解するっていうのはちょっと難しいかもわかりません。  例えば、花の道の側にまだ古い灯篭のようなものがあるんですね、花の道のところ、入り口に灯篭がこのような石であるんですね。で、あれを私も大変気にしておりまして、今の花の道にはもう合わなくなってしまったなと、昔の花の道の、何となく桜が咲いててぼんぼりがあるようなそういう風情には非常に合うけども、今の花の道にはもう合わなくなったなというそういう御意見をたくさんお伺いしてるわけです。だから、今のああいうような巨大なビル群が建ち並ぶソリオのあの周辺の環境ということから言いますと、やはりあのようなモニュメントが合うんではないかと、私も高い芸術性についてよく理解ができてというわけにはまいりませんが、今の環境にはあれがだんだんとなじんでくるんではないかなと、そういうふうに思っております。  以上であります。 ○議長(藤本勝巳君) 助役岩下光頌君。 ◎助役(岩下光頌君) (登壇)  歴史街道計画について、何点かの御質問にお答えいたします。  歴史の中での本市が果たした役割は何か、あるいは歴史街道の中で果たすべき役割は何かと、こういうことでございますけども、歴史街道計画、皆様もテレビ等でごらんになった方もあるかと存じますけれども、この計画における時系列では、本市は近代ゾーンに位置づけられております。明治から大正、昭和にかけての宝塚は日本のモダニズム文化が花開いた時代の代表的なまちとしてその魅力を内外に発信しております。これら恵まれた歴史の文化資源を生かしたまちづくりを推進し、宝塚の持つ魅力をさらに高めることにより、歴史街道計画に参画する他の地域とともに日本文化の発信基地づくり、新しい余暇ゾーンづくりといった歴史街道計画の目標達成を目指しております。  2番目に、本市の強調すべき観光資源は何かということでございますけれども、歴史街道では本市が近代ゾーンとして紹介されていることから、宝塚歌劇、花の道、手塚治虫記念館、宝塚温泉等、いわゆる観光プロムナードをめぐるゾーンが中心となっております。  3番目に、今後どのように参画し、推進しようとしているのかということでございますけれども、この歴史街道に関しましては近畿地方の約130の官民で構成されておりまして、歴史街道推進協議会というものがございます。各種PRや共同キャンペーン事業等が実施されておりますけれども、今後これから事業計画で連携を図りながら、近代ゾーンとして位置づけられるさきの観光資源はもとより、小浜宿、植木どころ、神社、仏閣なども含めた本市の魅力を、広く歴史街道の持つスケールメリットを十分に活用していきながらPRしてまいるという所存でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(藤本勝巳君) これをもって小坂正春君の質問を終結いたします。  暫時休憩いたします。  ──休 憩 午後 3時18分──  ──再 開 午後 3時38分── ○議長(藤本勝巳君) 休憩を解き会議を再開いたします。  日程第2、議案第84号から議案第94号までの以上11件を一括議題といたします。 △─────日程第2─────  ………………………………………… 議案第84号 平成6年度宝塚市一般会計補正予算(第2号) 議案第85号 平成6年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第1号) 議案第86号 平成6年度宝塚市特別会計農業共済事業費補正予算(第1号) 議案第87号 平成6年度宝塚市特別会計公共下水道事業費補正予算(第1号) 議案第88号 平成6年度宝塚市特別会計宝塚駅前地区市街地再開発事業費補正予算(第2号) 議案第89号 宝塚市の議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第90号 宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第91号 宝塚市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第92号 元良元村及び元長尾村より給付義務を承継した退隠料、遺族扶助料の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第93号 宝塚市職員退隠料、遺族扶助料の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第94号 職員団体の登録に関する条例の一部を改正する条例の制定について     ………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) お諮りいたします。  本案につきましては、提案理由の説明及び質疑を省略し、直ちに総務常任委員会に付託したいと思います。これに御異議ありませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤本勝巳君) 御異議なしと認めます。  よってさよう決しました。  日程第3、議案第95号、議案第96号及び議案第104号の以上3件を一括議題といたします。 △─────日程第3─────  ………………………………………… 議案第95号 宝塚市立看護専門学校条例の制定について 議案第96号 宝塚市立幼稚園の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第104号 工事請負契約((仮称)市立逆瀬台デイサービスセンター新築(建築)工事))の締結について     ………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) お諮りいたします。  本件につきましては、提案理由の説明及び質疑を省略し、直ちに文教厚生常任委員会に付託したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤本勝巳君) 御異議なしと認めます。  よってさよう決しました。  日程第4、議案第97号、議案第102号及び議案第106号から議案第121号までの以上18件を一括議題といたします。 △─────日程第4─────  ………………………………………… 議案第97号 宝塚市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第102号 平成5年度宝塚市水道事業会計決算認定について 議案第106号 市道路線の認定について 議案第107号 市道路線の認定について 議案第108号 市道路線の認定について 議案第109号 市道路線の認定について 議案第110号 市道路線の認定について 議案第111号 市道路線の認定について 議案第112号 市道路線の認定について 議案第113号 市道路線の認定について 議案第114号 市道路線の認定について 議案第115号 市道路線の認定について 議案第116号 市道路線の認定について 議案第117号 市道路線の認定について 議案第118号 市道路線の認定について 議案第119号 市道路線の廃止について 議案第120号 市道路線の一部廃止について 議案第121号 市区域内における伊丹市道路線(54号線)の認定承諾について     ………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) お諮りいたします。  本件につきましては、提案理由の説明及び質疑を省略し、ただちに建設水道常任委員会に付託したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤本勝巳君) 御異議なしと認めます。  よってさよう決しました。  日程第5、議案第98号から議案第101号まで、議案第103号、議案第105号、及び議案第122号の以上7件を一括議題といたします。 △─────日程第5─────  ………………………………………… 議案第98号 宝塚市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 議案第99号 宝塚市空き缶等の散乱防止及びその再資源化の促進に関する条例の制定について 議案第100号 宝塚市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について 議案第101号 宝塚市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定について 議案第103号 平成5年度宝塚市病院事業会計決算認定について 議案第105号 工事請負契約(新泉源掘削工事)の締結について 議案第122号 宝塚市国民健康保険診療所条例及び宝塚市立病院条例の一部を改正する条例の制定について     ………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) お諮りいたします。  本案につきましては、提案理由の説明及び質疑を省略し、ただちに生活経済常任委員会に付託したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤本勝巳君) 御異議なしと認めます。  よってさよう決しました。  日程第6、請願第85号から請願第88号までの以上4件を一括議題といたします。 △─────日程第6─────  ………………………………………… 請願第85号 宝塚市栄町2丁目のパチンコ店新規出店に反対する請願 請願第86号 教育条件整備のための請願 請願第87号 旧ウイルキンソン・タンサン宝塚工場の景観保存についての請願 請願第88号 「入院時食事療養費」助成等を求める請願     ………………………………………… ○議長(藤本勝巳君) 本件につきましては朗読を省略し、直ちに紹介議員の説明を求めます。請願第85号中辻 浄君にお願いいたします。  23番中辻 浄君。 ◆23番(中辻浄君) (登壇)  請願第85号、宝塚市栄町2丁目のパチンコ店新規出店に反対する請願について、紹介議員を代表いたしまして趣旨説明を申し上げます。  1つには、この地区は昭和43年の新都市計画法により商業地域と設定されましたが、当地域はその後25年もたっておりますが、ほとんど2階建ての住宅のまま現在に至っております。本来都市計画法は住民、市民のためにあるものにもかかわらず、4分の1世紀の間商業地域としてのまちづくりがされず、むしろ地元住民はこの環境を守るために3階建てを建て、3階建て以上の建物については自主的に差し控えてきた地域であります。26年間も何ら市は何の計画もなく指導もない地域であります。ところが今回、相続税の関係で売りたくない土地、家を手放さなくてはならなくなった土地に対し、商業地域というだけでいきなり買い主は40メートル以上の建物を、また風俗営業であるパチンコ店を建てるということについては、大正末期から昭和初期にかけて開発された閑静な住宅街であり、それを守り通されてきた地域をいきなり破壊されるということは地元住民にとっては耐えられないところであります。  2つには、市は宝塚の顔としての宝塚駅前を多額の費用をかけて整備をしました。一流都市、文化都市としての顔の前にいきなり風俗営業であるパチンコ店を建設することは、また立派な交番所もできたにもかかわらず隠してしまうことについては、市長も望むところではないと思います。恐らく市長もない方がいいと思われているにちがいありません。法は何のためにあるか。住民を守るためにあります。住民を困らすものではありません。また市当局においても、この地域の用途地域については問題があると述べているところであります。  3つ目には、現在のパチンコ店は売り上げを伸ばすため、パチンコ台も昔とは異なり機械化され、1万円、2万円はたちまちのうちにすってしまう。ほんの一部の人のみが勝つという賭博的風俗営業であります。このような機械改善による営業については社会的に問題化されているところであります。  4つ目には、地元説明会第2回の説明会においては業者が一方的に住民の一部に連絡をし、そして説明会を開きました。なおかつ、出店者と関係のない大阪南の同和団体理事と名乗る男性が一方的に説明したのであります。地元住民とまともな話し合いができない状態であります。  このような理由により、ここに請願を提出したわけであります。議員各位におかれましては地域住民の意に御理解賜りまして、この請願を採択いただきますようお願いを申し上げ、趣旨説明といたします。  以上です。 ○議長(藤本勝巳君) 次に、請願第86号を古谷 仁君にお願いいたします。  11番古谷 仁君。 ◆11番(古谷仁君) (登壇)  請願第86号、教育条件整備のための請願、一番最後に紹介議員にしていただきましたが、私の方から説明をいたします。  請願者は、豊かな教育の創造を目指す宝塚市民会議代表、辻 建さん外3団体、なお署名が1万2,100名集まっております。  請願の趣旨は、宝塚市の教育を充実をさせるため、毎年請願を行ってまいりましたが、改善された部分もありますが、いまだ未解決の部分も残しております。このことが日常の教育活動が円滑に行われない場合も生じてきております。請願内容の事項について予算化をされ、実施されますよう請願をいたしたいと思います。  請願内容については1、ゆきとどいた教育ができるようにするためから、次のページの6、地域の教育発展のためについてたくさんの請願項目があります。委員会に付託をされまして十分審議をしていただき、何とぞ請願が採択されるようよろしくお願いをしたいと思います。  以上で終わります。 ○議長(藤本勝巳君) 次に請願第87号、村野隆英君にお願いいたします。  24番村野隆英君。 ◆24番(村野隆英君) (登壇)  請願趣旨説明に入る前に、草野議員から紹介議員になるという申し出がありましたので、印刷に間に合いませんでしたが、追加いたしますのでよろしく御了解をお願いいたします。  それでは、請願第87号、旧ウイルキンソン・タンサン宝塚工場の景観保存についての請願の趣旨説明を行います。  請願者は、御殿山高台自治会会長杉原昭次氏、長寿ケ丘自治会会長熊谷勇造氏、月見山台自治会会長戸谷徹志氏の3氏から出ております。  請願趣旨につきましては、この旧ウイルキンソン宝塚工場は西宮地域ではありますけれども、私ども宝塚市の裏玄関に位置しまして、国道176号線、JR福知山線、中国高速道路の交通の要地にあり、武庫川の渓流に沿って西宮市の保護樹林である緑の裏山を背景に白い壁に赤く塗られたヨーロッパ風の建物は景観上貴重な風景であります。この地に今回高さ90メートル、9階建ての超高層ビルが3棟建設されるということであります。  しかし、この建物は日本建築学会や明治建築研究会の調査によっても超一流の文化遺産であり、国の重要文化財である長崎にあります旧香港上海銀行長崎支店の設計者下田菊太郎氏の設計であるとのことであります。また、裏山を横、縦に掘り抜いたれんがづくりの井戸があり、そこから出ます炭酸水は日本の清涼飲料水の原点でもあり、日本の近代産業発展の歴史的遺産でもあります。建物の白と赤はイギリスでは温泉のシンボルであるということでもあり、歴史街道の建物としても意義があるものであります。また、この宝塚工場という名前は実はウイルキンソンはもともと宝塚の地に工場がありまして、明治時代にこの井戸を発見して西宮へ移ったものでありまして、日本的に見ましてもウイルキンソン炭酸といえば宝塚で生産されておると、そういうふうな思いがある商品であります。  以上の観点により、県に対して例えば子供博物館や生涯教育センター等の建設用地として検討していただき、この建物と景観を極力現状に近い姿で残す方途を県に要望していただきたいとのことであります。適当な委員会に付託いただき、慎重審査の上、議員各位におかれましては全員一致で御賛同いただきますようお願い申し上げまして請願第87号の趣旨説明といたします。  以上であります。 ○議長(藤本勝巳君) 次に請願第88号、大庭弘義君にお願いいたします。  12番大庭弘義君。 ◆12番(大庭弘義君) (登壇)  請願第88号、「入院時食事療養費」助成等を求める請願につきまして、紹介議員を代表して趣旨説明をさせていただきます。  この内容につきましては、本一般質問におきましても議論された内容であります。この10月から、入院した場合に食事代の一部を負担をするという制度がスタートしようとしておるわけですけども、入院した場合には収入も途絶え、その上に部屋代とか場合によっては付き添い費とか、そういう費用が要る上にこの食事代として最低でも1万8,000円、月に支出しなきゃならないということは大変これは大きな負担になるわけでございます。  ちなみに宝塚でこの対象になる人といえば、高齢者で1万5,703人、身障者で1,533人、乳幼児、母子で1,851人というようにこういう人たちが、こういう弱者の人が特にこの制度によって大きな負担を受けるということでありまして、これらについて全国的にも幾つかの市で助成制度も発足しておるようでございます。ぜひこの請願の内容を御審議いただきまして、この請願の願意を全会一致で採択していただきますようにお願い申し上げます。
    ○議長(藤本勝巳君) 以上で請願に対する紹介議員の説明は終わりました。  お諮りいたします。  請願第85号、請願第88号は生活経済常任委員会へ、請願第86号は文教厚生常任委員会へ、請願第87号は総務常任委員会へそれぞれ付託したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(藤本勝巳君) 御異議なしと認めます。  よってさよう決しました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。  御苦労さまでした。  ──散 会 午後 3時53分──...