姫路市議会 2020-09-25
令和2年9月25日建設委員会−09月25日-01号
◆問
大手前通りにおける
建築物等の高さ規制等の変更(素案)に関する
パブリック・コメントの募集結果に関して、
姫路駅前の商店街の近隣で、建物が解体された後更地のままとなっている小さな空き地が見受けられるが、
姫路駅前の商業地内にある空き地に新しい建物を建てる際の高さ規制について、都市局はどのような考えを持っているのか。
◎答
街区の中に小さな宅地がある場合、建て替えが進まないということがある。
今回の高さ規制等の変更(素案)の目的の1つとして、例えば、複数の小さな宅地を1つの大きな建築敷地として新しい建物を建てる場合、
大手前通りに接する敷地では、これまで35メートルとしていた高さ規制を、後背地に限って50メートルに緩和することで、
大手前通り沿いの
商業業務地域を有効に活用していくという
まちづくりを進めることがある。
姫路駅前の商業地内に
コインパーキングや空き地が増えてきていることは把握しており、高さ規制の緩和に加えて、駐車場と宅地の距離についての制限等を緩和することでマンションの建築といった利活用が進むのであれば、そういった検討も進めていきたいと考えているところである。
◆要望
大手前通りの土地は資産価値が高いが、建築に関して制限が多いため、利活用が進むように調整してもらいたい。
◆問
形態意匠の規制の変更(素案)について、
大手前通りの道の舗装や建物の壁などの色調を統一していく考えはあるのか。
◎答
これまでも
大手前通りの色調は、姫路城の眺望に影響が出ないように、姫路城にマッチするモノトーンに近い形に規制してきた。
広告等についても、できるだけ目立たない形で統一感を出すよう規制していく方針で今後も進めていきたい。
◆要望
色調に統一感があるほうが姫路駅から姫路城まで楽しく歩けると思うので、色調の統一についての方針を示すようにしてもらいたい。
◆問
姫路市
総合交通計画の策定について、目指すべき
骨格公共交通ネットワークとして、高砂市など
近隣市町との
連携拠点を設置するとのことであるが、
近隣市町は
連携拠点の設置についてどのような考えを持っているのか。
◎答
現在、高砂市のバス等が
姫路市域に乗り入れているが、市や町が単独で運行することは経済的に厳しく、
利用状況が乏しければ
サービス水準が低下することにもなってしまう。
その点、本市と
近隣市町が連携することによって、
近隣市町が運行する
バス事業の
財政的基盤が強化されることになるため、連携は歓迎されていると聞いている。
高砂市から
姫路市域に乗り入れているバスの再編の検討には本市も参加しており、今後、本市内の鉄道駅や
拠点病院へ向かうルートの設定や、停留所の新設についても連携して取り組むとともに、バスの利用促進にも取り組んでいきたいと考えている。
◆要望
公共交通機関の維持について
近隣市町と問題点を共有するとともに、
播磨地域を活性化するために、本市が
近隣市町との
公共交通機関の連携を牽引してもらいたい。
◆問
大手前通りの
ヤマトヤシキ解体の見通しについて説明してもらいたい。
◎答
現在、解体に向けた申請が出てきており、屋上に穴を開けて、解体に取りかかっているところである。
ヤマトヤシキには高圧の電源を引いており、今年になって電源を切って
解体工事に入ったという報告は受けたが、地権者との最終的な合意には至っていないと聞いている。
◆問
ヤマトヤシキの地権者や
テナント業者は交渉に前向きな姿勢を見せているのか。
◎答
地権者とは好意的に交渉することができている。
テナント業者についても数軒は納得してもらえたが、2軒ほどと最終合意に至っていないと聞いている。
◆問
イーグレ地下駐車場は
利用料金が近隣の駐車場と比較して高く、
イーグレひめじの利用者にとっても使いづらいのではないかと感じるが、
利用料金を下げることはできるのか。
◎答
イーグレひめじの
テナント業者からも同
地下駐車場の
利用料金が高いという指摘を受けているので、近隣の駐車場の
利用料金を調査した上で、できるだけ近隣の駐車場の
利用料金に合わせた料金体系となるよう、
利用料金を下げることを検討したいと考えている。
◆問
イーグレ地下駐車場は24時間利用できるのか。
◎答
イーグレひめじの真下の部分は24時間利用できるが、24時間利用ではない
大手前公園地下駐車場とつながっている通路があるため、一定の時間になるとその通路を遮断するようにしている。
◆問
大手前公園地下駐車場も含めて24時間利用できるようにしないのか。
◎答
維持管理費用の関係で、
大手前公園地下駐車場は24時間利用できるようにはしていない。
イーグレ地下駐車場は、
イーグレに居住している人が急な用事で夜中に外出することもあるため、24時間利用できるようにしている。
◆問
イーグレ地下駐車場を24時間利用している人はどれぐらいいるのか。
◎答
月極で
イーグレ地下駐車場を借りているのは140台分で、そのうち半数程度が
イーグレの居住者である。
居住者については24時間の利用となるが、居住者を除いた24時間の利用数は少ないと思われる。
◆問
イーグレ地下駐車場の
利用料金と民間の駐車場の
利用料金にはどれぐらい差があるのか。
◎答
民間の駐車場の
利用料金1日900円程度と比べて、
イーグレ地下駐車場の
利用料金は1日最大1,500円である。
これまで同
地下駐車場の運営は
まちづくり振興機構が行ってきたが、令和3年4月以降は、民間も含めて公募で募集をかけることとなり、民間が運営する場合は回転率を上げることによって利益を出すという運営になると思われるため、
利用料金を1,000円程度に下げることも考えられる。
当局としても民間の運営方法に期待しており、
サウンディングにおいて
民間事業者からそういった意見も聞いている。
◆問
姫路市
総合交通計画を策定する際、郊外部から中心部にある
拠点病院等へ向かう便の開始など、
バス路線の見直しも必要になってくると思う。
また、
公共交通空白地域における
デマンド型乗合タクシー、
スクールバス導入や、
近隣市町との連携についてのモデルといった内容についても同計画に含めるべきと考えるがどうか。
◎答
北部農山村地域を中心とする
公共交通空白地域での
公共交通機関の運営や、
近隣市町との連携という新しい要素については、例外規定という扱いをしながら計画を運用していくことは考えている。
拠点病院などへ向かう
バス路線の見直しについては、局内でしっかりと協議した上で進めるとともに、
スクールバスの導入等についても地元住民や議会と協力しながら進めていきたいと考えている。
また、これからの
公共交通機関には福祉的な側面も多々出てくると思われるので、
健康福祉局等とも連携して
公共交通機関の運営を行っていきたい。
◆要望
同計画策定後は、連携する市町の状況や社会情勢の変化、地域間の格差に応じた柔軟な運用を行うとともに、定期的に計画の見直しを行ってもらいたい。
◆問
議案第124号、契約の締結について、手柄山
スポーツ施設整備事業姫路市民プール他
施設撤去工事の契約を締結したとのことだが、他の事業者と比較して2億円〜4億円入札額の高い業者が落札したことについて、市民が疑問を持つのではないかと思う。
今回の
一般競争入札の結果につて、都市局はどのように受け止めているのか。
◎答
同契約の締結について、
設計金額と業者が見積もった金額、市場価格との間に大きな差があることは理解している。
同
撤去工事については、過去に高尾ビルの解体を行った際、くいが折れて抜けなくなってしまったことを踏まえて、
撤去工事後に新たな施設を建てるために確実にくいを撤去しなければならないということから、若干予定より高い金額で設計したという事情があった。
ただ、
解体工事については元々
最低制限価格がなかったところ、行政として
安全性確保や、ダンピングを防止するために
最低制限価格を設けたものであるため、今後実施する姫路市
文化センター等の大きな
解体工事に当たっては、
最低制限価格の在り方を
財政部局と協議するとともに、
設計金額の見積りの取り方を見直し、見積りの工事に対する割合を少なくすることで、
設計金額と入札額に大きな開きが発生しないように努めていきたいと考えている。
◆要望
税金を使って工事をするということをよく考えて、行政の決めたルールの中で、
民間事業者から提案を受けて、少しでも安く、かつ良い仕事をしてもらうといった方法も考えてもらいたい。
◆問
同
撤去工事の入札を実施する前に業者から質問はあったのか。
◎答
指定工法としていたアスベストや植栽の
撤去方法の確認など、14件の質問があった。
◆問
くいの撤去に関して工法を指定していたのなら、見積りに大きな差が出ることはなかったのではないのか。
◎答
撤去するくいには様々な種類があるため、見積額は業者によって異なっていた。
◆問
設計金額の見積りをどの業者が行ったのか、仕様書に書かれていたのか。
◎答
設計金額の見積りをどの業者が行ったのか公表することはできない。
◆問
同
撤去工事に係る
一般競争入札の結果を踏まえて、
事前公表について都市局で検討することはあるのか。
◎答
積算を所管する都市局としては。
事前公表は実施してもらいたいという思いがあり、例えば、予算額に対してどのような工事をするのかをはっきり公表できる形が望ましいと考えているが、法的に現段階では難しいということで、今回は実施しなかった。
同
撤去工事は特殊なものであるため、業者でもある程度予算額を把握していると想定していたため、
設計金額と入札額にここまで大きな差が出るとは考えていなかった。
◆要望
他の市町村では、
事前公表することによって職員の負担が減り、業者との癒着もなくなって入札がスムーズになったという話も聞くので、
財政部局と
事前公表の実施について協議してもらいたい。
◆問
同
撤去工事のくい抜きのように、特殊な技術を必要とする工事の場合、事業者から
工事方法について意見を集めた後に
総合評価で入札をすると、意見が採用された事業者が落札しやすくなる上、自社のノウハウという知的財産を提供した他の事業者にとっても不均衡な入札になるのではないのか。
◎答
発注者側に情報がない特殊な工事を行う場合、
サウンディングという形でどのような工事のやり方がよいか事業者からの提案を受け、
発注者側が妥当と判断した内容で
工事積算を行う。
コンサルタント業者の提案に特殊な工法が含まれていた場合は、その工法を熟知している事業者が工事を請け負う可能性が高くなるため、特殊な工法で積算する場合でも1社しか入札に参加しないという状況にならないよう注意しているが、特殊な工事の場合はどうしても1社か2社しか候補がない場合もあると認識している。
◆要望
市債が増える可能性はあるのか。
◎答
まずは、約116億円の残高がある21
世紀都市創造基金を十分に活用したいと考えている。
◆問
文化コンベンションセンターの事業費として400億円に加えて
中央卸売市場の
移転事業に約100億円、(仮称)
南部学校給食センターも追加で
工事金額を変更した後、さらに
公共施設の建築が続くことになるが、
都市拠点整備本部の中で
行財政改革を行って、事業を減らすことはないのか。
◎答
主要施策として挙げられている事業を、
都市拠点整備本部が
事業仕分けの観点から止めることはできないが、財源がなければ執行することができないので、
財政部局ともしっかり相談しながら、今取り組んでいる事業を進めていきたいと考えている。
◆意見
手柄山
中央公園再
整備自体は実行するべきものだと思うが、来年度に整備を実施するべきではないと考える。
都市拠点整備本部終了 13時44分
【
予算決算委員会建設分科会(
都市拠点整備本部)の審査】
休憩 14時00分
再開 14時30分
現地視察 14時30分
・姫路市
文化コンベンションセンター工事現場
現地視察終了 15時38分
意見取りまとめ 15時38分
(1) 付託議案審査について
・議案第123号及び議案第126号〜議案第128号、以上4件については、いずれも全会一致で可決すべきものと決定。
(2) 閉会中継続調査について
・別紙のとおり、閉会中も継続調査すべきものと決定。
(3)
委員長報告について
・正副委員長に一任することに決定。
意見取りまとめ終了 15時41分
【
予算決算委員会建設分科会の意見取りまとめ】
協議事項 15時42分
・行政視察について
令和2年第4回定例会会期中の
建設委員会において、委員会の行政視察について協議し、実施の有無を判断することを確認。
閉会 15時44分...