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  1. 神戸市議会 2011-03-16
    開催日:2011-03-16 平成23年福祉環境委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(壬生 潤) ただいまから福祉環境委員会を開会いたします。  初めに,このたびの東日本大震災における被災者の皆様に,心からお見舞いを申し上げます。  本日は,一昨日の本会議において付託されました議案の審査のほか,陳情の審査及び報告の聴取のためお集まりいただいた次第であります。  本日は,内容が多岐にわたっておりますので,委員各位におかれましては,効率的な委員会の運営に格段のご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。  なお,本日の協議事項についてでございますが,追加協議事項を机上配付いたしておりますので,念のため申し上げておきます。  次に,本日審査いたします陳情第354号のうちの1件,陳情第356号のうちの1件,陳情第368号及び陳情第370号につきましては,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,保健福祉局審査の冒頭に口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(壬生 潤) それでは,さよう決定いたしました。 (環境局) 3 ◯委員長(壬生 潤) これより環境局関係の審査を行います。  それでは,議案2件及び報告事項1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席のままで結構です。 4 ◯河井環境局長 おはようございます。まず,3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震では,東北地方あるいは関東地方,広い地域で甚大な被害をもたらせております。心からお見舞いを申し上げたいと思います。  それでは,議案2件,報告1件につきまして,ご説明申し上げます。  お手元の福祉環境委員会資料1ページをお開きください。  予算第37号議案平成22年度神戸市一般会計補正予算環境局所管分)につきまして,ご説明申し上げます。  第1表歳入歳出予算補正をごらんください。  歳入395万円を追加しようとするものでございます。
     歳入歳出予算事項別明細書の歳入をごらんください。第18款財産収入,第2項財産売払収入,第4目有価証券売却代において395万円の追加を,右側歳出では,第6款環境費,第1項環境総務費,第2目環境総務費において395万円の財源更正を行おうとするものでございます。  補正予算の内容をご説明させていただきますので,3ページをお開きください。  本市が所有するクリーン神戸リサイクル株式会社株式譲渡につきまして,ご説明申し上げます。  1クリーン神戸リサイクル株式会社の概要,(1)設立の経緯でございます。同社は,昭和50年8月に,株式会社神戸製鋼所川崎重工業株式会社三菱重工業株式会社及び川崎製鉄株式会社──現在のJFEスチール株式会社等の産業界の出資により,産業廃棄物一元的処理を目的として設立されました。昭和59年4月に,市が同社の経営に参加し,第三セクターとして再出発いたしました。現在,自主事業のほかに,市から廃棄物関連施設管理業務等を,大阪湾広域臨海環境整備センターから神戸沖埋立処分場埋立管理業務等を受託しております。  (2)経営状況でございます。1)資本金は1億2,400万円で,うち現在,市の出資額は3,100万円,保有株式は6万2,000株,出資比率は25%でございます。2)売上高は22年度決算見込みで23億4,539万円,3)経常利益は,同じく6,980万円,4)役員・社員数は183名でございます。  2今回譲渡しようとする株式についてでございますが,(1)譲渡先は,1)株式会社神戸製鋼所及び2)川崎重工業株式会社でございます。(2)譲渡株式数及び譲渡価格は,両者に対してそれぞれ3,950株ずつ,合計7,900株。譲渡価格は額面合計395万円で譲渡しようとするものでございます。  右側4ページをごらんください。  参考といたしまして,譲渡前後の株式保有状況を表にまとめております。  3株式を譲渡する理由でございますが,クリーン神戸リサイクル株式会社に対する随意契約及び職員派遣を順次見直し,あわせて平成22年度から市の出資比率を引き下げて,神戸市行財政改革2015の目標年度である平成27年度までに,同社の経営から撤退を目指そうとするものでございます。  なお,同社への市関与についての意見,報告といたしまして,平成21年2月には,包括外部監査結果報告書において,契約方法の見直しを求めるご意見をいただいております。また,平成23年1月には,神戸市外郭団体経営検討委員会の提言において,市の出資割合の引き下げを検討するようにとのご報告をいただいております。このたび,それぞれに沿った対応をするものでございます。  以上,平成22年度神戸市一般会計補正予算環境局所管分)につきまして,ご説明申し上げました。  5ページをお開きください。  第88号議案訴えの変更の件について,ご説明申し上げます。  1相手方の住所及び氏名は,兵庫県加古川市野口町二屋85番地,坂東祐美でございます。  2訴えの変更の概要でございますが,表の左側,変更前から,右側,変更後のとおり,相手方に求める損害賠償金の支払額を,5,377万6,178円から6,145万1,781円に変更しようとするものでございます。  恐れ入りますが,右側6ページの中ほどの,4訴えの変更の理由をごらんください。  相手方,元本市職員鈴木康永の元妻は,パソコンについて複数回にわたり,複数業者の一部からパソコンの引き渡しを受け,転売するのに加担していたと考えられておりましたが,商品券について同様に加担していたのかは不明でございました。そこで,本市は,鈴木の行為により被害を受けた損害額6,145万1,781円のうち,商品券に関する部分を除いたパソコンに関する部分5,377万6,178円についてのみ,相手方と鈴木との間に共同による不法行為が成立するものと考え,これまで支払いを求めておりました。ところが,鈴木の詐欺被告事件に関連して,相手方は,鈴木の商品券の換金に関与している可能性が高いことがわかりました。以上により,本市は相手方に対して商品券に関する部分767万5,603円をも含めた,合計6,145万1,781円の支払いを求めることとしたものでございます。  以上,第88号議案につきまして,ご説明申し上げました。  続きまして,報告事項東北地方太平洋沖地震にかかわる支援活動について,ご説明を申し上げます。お手元の資料,報告,東北地方太平洋沖地震にかかわる支援活動についてをごらんください。  神戸市では,3月11日,19時,神戸市東北地方太平洋沖地震に関する対策本部を設置し,全市を挙げて支援活動を行っておりますが,環境局として対応している,また今後,準備している点について,ご説明申し上げます。環境局は,被災した仙台市からの要請を受けて,市内の小・中学校に備蓄しておりました災害用仮設トイレ390基を提供いたしました。  1災害用仮設トイレの内容ですが,今回提供したのは凝固型トイレ390基でございます。凝固型トイレは専用の吸収シートや粉末の凝固剤を使用し,汚物を固めて処理するタイプで,汚物はごみとして処理します。したがいまして,断水など,水道が使えない状態でも衛生的に使用ができます。  2搬送日時及び搬出先でございますが,3月13日及び14日に神戸から搬送し,仙台市の災害支援物資の受入拠点であります宮城県消防学校に,昨日の午前までにすべて到着いたしております。また,資料には記載してございませんが,3月14日に本市を出発した派遣隊53名のうち,環境局からは2名の職員を派遣し,被災地で避難所運営の業務に既に当たっております。なお,このほか,今後,被災地内の廃棄物の収集・搬送,道路側溝等の清掃をするため,2トンパッカー車10台程度,あるいは2トンダンプ車や高圧洗浄車汚泥吸引車,バキュームカーなどを派遣することや,また布施畑及び淡河環境センター災害廃棄物を受け入れすることを,20大都市災害時相互応援に関する協定として,現在支援内容を取りまとめしております札幌市に,こういう準備があることを報告しております。具体的な要請があれば,速やかに対応したいと思っております。今後も引き続き,被災地支援に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  以上,議案2件,報告1件につきまして,ご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長(壬生 潤) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。  まず,予算第37号議案について,ご質疑はございませんか。 6 ◯委員(白國高太郎) ちょっと1点お願いします。株式譲渡ということで,本当に会派といたしましても,大変評価されるべきことやと考えてますし,譲渡先企業さんに対しましても,大変ありがたいことやと感じています。合意に至るに当たって,譲渡先の企業さんとのやりとりが,いろいろとあったかと思いますけれども,ちょっとお聞かせいただければと思います。 7 ◯河井環境局長 先ほど申しましたように,これまでいろいろと見直しをするようにということで,出資率の引き下げについて検討してまいりました。もともとこの会社は,商工会議所が中心となって産業廃棄物の処理をしようということで設立した会社でございまして,市内の大手が中心になって設立をされております。今回は,神戸製鋼所さんと川崎重工業さんに処分したいということで話がまとまったわけなんですが,実は,特にこの2社は会議所の中心として,この設立経過がありまして,会議所も会頭を最近ずっと出されてますけども,CKRの社長を,この2社で実は輪番でこれまで出されています。主たる経営をつかさどるメーン企業の2社であると思ってまして,昨年の9月に,この2社からの要請を受けまして,CKRの──クリーン神戸リサイクル代表取締役社長から私あてに,市の保有株式の一部譲渡について受けたいと,市の方も前向きな検討をされたいということで申し出をいただいてます。この趣旨は何かといいますと,市の方で将来的に市の関与をなくしていくと申しますか,そういうふうな方向へ行くんであれば,民間独自として,やはり今後の考え方をきっちりと構築していかなければいけないので,我々が主体となって考えていかなあかん時期なんでということの趣旨から,そういう申し出が出てまして,ある意味では,私どもとしては非常にありがたいタイミングでございますので,そういうことに応じていくということでございます。  以上でございます。 8 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 9 ◯委員長(壬生 潤) 次に,第88号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 10 ◯委員長(壬生 潤) 次に,報告事項東北地方太平洋沖地震にかかる支援活動について,ご質疑はございませんか。 11 ◯委員(大井としひろ) ちょっと1点お尋ねしますけども,むやみに不安をあおるようなことは避けるべきだと思っておりますけども,1点ちょっとお聞きしたいんですけども。今回の東日本大震災の関係で,放射線量の関係が今,取りざたされておられるんですけれども,今のところ西日本には数値は通常レベルということで,ニュースなどでお聞きしているんですけれども,この辺のところというのは,神戸市の方でもこういうモニタリングポストというか,何かそういうものはお持ちなのか。それで,神戸市独自で市民に対して,そういう情報を発信されようとされておられるのか,ちょっとその辺,お聞かせいただきたい。 12 ◯森田環境局環境創造部長 放射線の状況なんですけれども,これにつきましては現在の国の状況で申し上げますと,原子力関係施設を持っておりますところで,各事業者及び自治体が全国ではかってございます。このデータにつきましては,文科相の方で公表されてございます。それと別に,各都道府県の方で測定をしてございまして,神戸の場合ですと,兵庫県が神戸市兵庫区にございます旧の県の衛生研究所──今ちょっと名前が変わっておりますけれども,そちらの方ではかられてございます。そのデータも今回の問題がございまして,公表されてございまして,申し上げますと,例えば兵庫県のデータですと,3月15日の1日のデータの最大値が,例えば0.037マイクログレイというふうなデータが出ておりまして,マスコミ等で言われております,北関東の方,あるいは福島のデータに比べますと,けた違いに100万分の1くらい低い値,いわゆる平常の値になってございます。  それと,そういったデータを含めまして,市としての対応をどういうふうに考えていくかということでございますけれども──言いわけするわけではございませんが,放射線につきましては,これは国の方の専管の事務になってございまして,市の中での役割分担というのは必ずしもないわけなんですけれども,そういったことは言っておれませんので,危機管理あるいは保健福祉といった関係局と協議いたしまして,至急に何らかの形の対応を考えていきたいと考えております。環境局としましたら,恐らく役割分担的には環境データを測定して,お出しするというふうなことになると思いますので,そのための準備を現在始めているところでございます。  そのほか,東北の方から来られた方に対する相談であるとか,いろんなことが考えられますので,それにつきましては,先ほど申し上げましたように,関係部局と協議いたしまして,できるだけ早い時点で対応していきたいと考えております。  以上です。 13 ◯委員(大井としひろ) 要望だけですけれども,この辺,特にうわさとか,風評とかということで,変に大騒ぎすることないように,ぜひ,神戸市からも直ちに人体に影響が出るレベルじゃないとか,いろんな安全情報を,ぜひこちらの方から危機管理室を通じてで結構なんですけど,環境局を含めて,どんどんそういうのを市民にわかるように,情報だけは出していただくように,ぜひお願いをしておきたいと思います。  以上です。 14 ◯委員(坊 やすなが) そんなに強く申し上げるわけじゃないんですが,この写真を見てますと,トラックですね,運搬。せっかく神戸市が持って行くのに大阪ナンバーのトラックが使われてるんですが,これは何かいきさつがあるんですか。 15 ◯河井環境局長 実は,これはもちろん──たしか日通に頼んだと思うんですけど,とにかくトラックが実は確保できなかったんです。今,全国的に非常にこの手の確保が難しゅうございまして,とにかく一番早く配送できる先を探しまして,結果的にナンバーが大阪ナンバーやったということでございます。 16 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 17 ◯委員長(壬生 潤) では,この際,環境局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 18 ◯委員長(壬生 潤) 他にご発言がなければ,環境局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,保健福祉局が入室するまで,しばらく自席にてお待ち願います。 (保健福祉局) 19 ◯委員長(壬生 潤) それでは,これより保健福祉局関係の審査を行います。  最初に,口頭陳述の聴取に入りますが,この際,陳述人の皆様に申し上げます。  陳述の際は,最初に住所とお名前をおっしゃっていただき,そして内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるよう,よろしくお願いいたします。  それでは,まず陳情第354号の10について,口頭陳述を聴取いたします。  小林さん,前へどうぞ。  それでは,5分以内でお願いいたします。 20 ◯陳情者 神戸市長田区御船通3丁目1-27,小林です。口頭陳述の内容は,敬老パスについて陳述させていただきます。  私たちは,前回,10月からの有料化を無料化に戻していただくよう,各議員様の自宅へ要望書を提出しましたけど,残念ながら10月より値上げが実行されました。資料を──聞くところによりますと,値上げ前と値上げ後の高齢者の利用は約50%下がっておるということをお聞きしております。これは,敬老パスの趣旨であります高齢者の外出支援,そして高齢者の社会復帰,社会支援に著しく背くものだと思います。大変な予算もあるか知りませんけど,このまま高齢者が自宅に閉じこもり,体調を崩し,だれにもみとられず死亡していく例も多々聞いておるところであります。このような中,ぜひとも敬老パスをもとの無料に復活させていただくことを,切にお願いしまして,私の陳述を終わります。  以上です。 21 ◯委員長(壬生 潤) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第356号の12について,渡辺さん,前へどうぞ。 22 ◯陳情者 須磨区高倉台4丁目2-2-601,渡辺泰彦でございます。陳情の趣旨は,敬老パスをぜひ無料制度に戻してほしいということであります。  ご案内のとおり,敬老パスが有料化されますと,あるいはされてから,高齢者の外出は著しく制限,ブレーキがかかっているのが現状です。その結果,病院へ通うとか,あるいは治療のために外出するとかということが大きく制限される。結局のところ,高齢者の閉じこもりを増大させるということで,これは将来にわたる医療費の問題と大きく関連してくると思います。さらに,高齢者が今まで培ってきた社会的な経験や知識,そういうものを発揮する社会参加についても,ブレーキがかかっているというのが現状です。このような状況では,高齢者のための施策として,敬老パスという名前がついていますが,敬老という字が恥ずかしいのではないでしょうか。  敬遠という言葉があります──敬して遠ざける,まさに敬老パスの有料化は,そういう実態を示しているんではないかと思います。こうして敬老パスが有料化されて,全体として外出の回数が減るということになれば,まちの経済にとっても大きな影響があると思います。生き生きとした神戸を営んでいくためには,敬老パスもとどおり無料にしていただいて,文字どおり敬老という名にふさわしい制度にして,ぜひいただきたいと,このことを強く求めて陳情するものでございます。よろしくお願いします。 23 ◯委員長(壬生 潤) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第368号について,稲毛さん,前へどうぞ。 24 ◯陳情者 神戸市垂水区清水通5-23,新日本婦人の会,稲毛と申します。  陳情書の最初にもありますけれども,貧困と格差の広がりの中,若い親たちは子育てや仕事に懸命に取り組んでいます。その中でも,今の子供たちは環境のせいか,小さいころから鼻炎や気管支の弱い子がとても多くて,常に耳鼻科に通ったり,週に2度の吸引が必要な子供などがたくさんいてます。アトピーなどは遺伝的なものがあり,兄弟4人がアトピーっぽく,病院通いが毎日だったり,よい病院を求めて何軒か回ったり,毎日,毎月の病院の病院代の捻出にとても苦労しています。アトピーは薬代だけではなく,食事の改善や寝具の見直し,家の中のハウスダスト除去など,ほかにもお金がたくさんかかってきます。最近は医療機関と薬局が別々のところが多く,1回の受診,最大800円とありますが,薬代と医療費別々なので,1度行くと1,600円という支払いになります。1カ月に2度まで支払いがありますので,3,200円は絶対に必要になってきます。もちろん医療機関が変われば支払い金額もどんどんふえていくことになります。  今,私たちの会では,親子リズム体操というのを行っているんですけれども,そこに来てくれている子で,難病に指定されている病に冒されている子供がいてます。2歳半で,今はとても元気に走り回っているんですけれども,発症するまでは認定されず,その病気の関連で病院に通ってるんですけれども──病院に行ったり,入院しているんですけれども,医療費がかかったり,入院したときの母親の付き添いの食事代や,ベッド代や,子供の食事代などは自費なので,とても困っているということを教えてくれました。このように子供の医療費が毎日の生活の妨げにならないよう,安心してお金の心配をせずに,神戸市で子育てができるように,子供の医療費無料制度の拡充を求めていきたいと思います。 25 ◯委員長(壬生 潤) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第370号について,福原さん,前へどうぞ。 26 ◯陳情者 神戸市中央区北長狭通8丁目7-2-802,福原冨男です。  陳情の趣旨について,4月から年金が引き下げられるということになっておりますけれども,本市議会として年金を引き下げないように,政府に対して意見書を出していただきたいということを陳情したいと思います。  政府は,物価が下がったことを理由にして,この4月から年金引き下げを0.4%行うということを決めました。昨年の1月から政府の発表によりますと,物価が0.85%下がったということを言っております。しかし,その内訳ですけれども,政府は生鮮野菜29.4%,これは上がったと言ってます。それから,たばこが38.6%上がったと。電気代が3%上がったということを言っております。下がったものの中には,教育費,公立高校授業料,これが98.5%。家庭用耐久財,家具,家事用品,マイナス9.9%。薄型テレビ,エアコン,14.4%などが,その資料の中で明らかにされております。この上昇部分については,私たち高齢者にとっては,最も毎日の暮らしの中で必要なものでありまして,大変深刻な形であらわれているんですけども,下がったものの中には,実際に買いそろえているものもあって,直接,暮らしに影響するという状況ではないというように私は思っております。  そういう意味で,このままでいきますと,政府は下げようとしておるんですけれども,ことしになって世界的な天候不順などから,食料品の不足が世界的に広がっておりまして,特に穀物の輸入の値上がりがしております。政府は,この4月から小麦の卸売価格を18%引き上げるということを言っております。これが行われると,これからめん類,パンなどが値上がりするということは明らかだと思うんですね。それから,皆さんもご承知のように,4月から電気代,ガス代の値上げをそれぞれの会社は発表しました。これらは高齢者の暮らしにとって,直接これからの暮らしに影響していくということは明らかであります。  このように実際の暮らしにかかわる問題が,もう4月から上がるということがわかっているという中で,4月から年金を切り下げるということは,これは高齢者の暮らしにとって大変だと思うんですね。今世紀に入って3回年金は引き下げられました。この間の経過の中では,3年続けて物価が下がったけれども,自公政権の時代には,景気に配慮して年金の引き下げをストップするということで来ております。ここに来て,目前に値上がりが明らかなときに,高齢者の暮らしを直撃する年金の引き下げは,どうしてもやめてほしいというのが私たちの意見であります。この引き下げは,平均4万7,000円の国民年金の人の年金も切り下げるということでありますから,高齢者にとっては非常に大変な事態になっていくということは明らかと思います。この間に物価が下がったからといって,多くの高齢者が預金する,そんな余裕はなかったと思うんですね,少ない年金で。ですから,これからの物価の上昇を考えると,どうしても政府が物価の引き下げを思いとどまっていただきたいということで,ぜひとも本委員会において,政府に対して,当面,年金の引き下げをやらないようにということで,ご意見をまとめて送っていただけたらということで,意見の陳述を終わります。  以上です。 27 ◯委員長(壬生 潤) どうもご苦労さまでした。  以上で,保健福祉局関係の審査にかかわる陳情についての口頭陳述は終わりました。  なお,口頭陳述の申し出がありませんでした陳情第357号より陳情第359号に至る3件及び陳情第363号,以上合計51件は,敬老パスの無料化復活等を,陳情第360号は,子供の医療費無料制度の拡充を,陳情第362号及び陳情第374号は,年金支給額の引下げ中止を要請する意見書提出を,陳情第364号は,70から74歳の医療費窓口負担引上げの撤回を要請する意見書提出を,陳情第373号は,国民健康保険料の個人負担軽減を要請する意見書提出を,それぞれ求める趣旨でありますので,ご報告いたしておきます。  それでは,議案第7件,陳情144件及び報告事項1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席のままで結構です。 28 ◯雪村保健福祉局長 最初に,去る3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方に,心からお悔やみ申し上げますとともに,被災された方々にお見舞いを申し上げます。  それでは,議案7件,陳情144件,報告1件について,一括してご説明申し上げます。  初めに,予算第37号議案平成22年度神戸市一般会計補正予算のうち保健福祉局所管分につきましてご説明申し上げますので,お手元にお配りいたしております資料1の1ページをお開き願います。  なお,説明に際しましては,100万円未満は省略させていだたきますので,ご了承願います。  I一般会計,(1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入31億1,600万円を,歳出58億7,600万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,2ページをお開きください。  第16款国庫支出金のうち第1項負担金,第1目民生費負担金で18億5,200万円を,第2項補助金,第2目民生費補助で3億2,500万円を,第17款県支出金のうち第1項負担金,第1目民生費負担金で5億1,300万円を,第2項補助金,第3目民生費補助で1億3,700万円を,第4目衛生費補助で2億8,600万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  3ページに移りまして,(3)歳出補正予算の説明でございますが,第4款民生費のうち第2項生活保護費,第1目生活保護費で,生活保護システム改修費として2,100万円を,第2目扶助費で生活保護費の増に伴い10億9,300万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  4ページをお開きください。  第5項障害者福祉費,第1目障害者福祉費で,移動支援費の増に伴い1億5,700万円を,第2目障害者自立支援給付費で障害者自立支援給付費の増に伴い23億7,300万円を,第3目障害者医療費で障害者医療費の増に伴い1億9,700万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。続きまして,第9項民生施設整備費,第3目其他民生施設整備費で社会福祉施設改修費として7,200万円を増額しようとするものでございます。  5ページに移りまして,第5款衛生費のうち第2項公衆衛生費,第2目保健予防費で,日本脳炎ワクチン等接種費の増に伴い,9億1,100万円を増額しようとするものでございます。続きまして,第15款諸支出金のうち第2項過年度支出,第1目過年度支出で,国庫支出金等の返還に伴い10億5,100万円を増額しようとするものでございます。  6ページをお開きください。  (4)繰越明許費補正について,ご説明を申し上げます。第4款民生費のうち第9項民生施設整備費につきまして,社会福祉施設改修として7,200万円を翌年度へ繰り越そうとするものでございます。  7ページに移りまして,予算第38号議案平成22年度神戸市国民健康保険事業費補正予算につきまして,ご説明申し上げます。  II特別会計,(1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも3億3,400万円を増額しようとするものでございます。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,第1款国民健康保険収入のうち第2項国庫支出金,第3目交付金で3,500万円を,第5項繰入金,第1目一般会計繰入金で2億9,900万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。
     8ページをお開きください。  (3)歳出補正予算の説明でございますが,第1款国民健康保険費のうち第6項諸支出金,第1目雑出で国庫支出金返還金等の増に伴い3億3,400万円を増額しようとするものでございます。  9ページに移りまして,予算第39号議案平成22年度神戸市老人保健医療事業費補正予算につきまして,ご説明申し上げます。  (1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも6,300万円を増額しようとするものでございます。  10ページをお開きください。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,第1款老人保健医療収入のうち第1項支払基金交付金,第1目交付金で3万円を,第5項繰越金,第1目繰越金で4,700万円を,第6項諸収入,第1目雑入で1,600万円をそれぞれ増額しようとするものでございます。  続きまして(3)歳出補正予算の説明でございますが,第1款老人保健医療費のうち第1項医療諸費,第2目諸支出金で,国庫支出金返還金等の増に伴い6,300万円を増額しようとするものでございます。  11ページに移りまして,予算第41号議案平成22年度介護保険事業費補正予算につきまして,ご説明申し上げます。  (1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも3億4,000万円を増額しようとするものでございます。  12ページをお開きください。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,第5款繰入金のうち第2項基金繰入金,第2目その他繰入金で1億7,600万円を,第6款繰越金のうち第1項繰越金,第1目繰越金で1億6,300万円をそれぞれ増額しようとするものでございます。  13ページに移りまして,(3)歳出補正予算の説明でございますが,第4款諸支出金のうち第1項諸支出金,第1目諸支出金で国庫支出金等の返還に伴い1億7,600万円を増額しようとするものでございます。続きまして,第6款基金積立金のうち第1項基金積立金,第1目介護給付費等準備基金積立金で,介護給付費等準備基金造成に伴い1億4,400万円を,第2目介護従事者処遇改善臨時特例基金積立金で介護従事者処遇改善臨時特例基金造成に伴い1,800万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  14ページをお開きください。  予算第42号議案平成22年度神戸市後期高齢者医療事業費補正予算につきまして,ご説明申し上げます。  (1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも7,700万円を増額しようとするものでございます。  続きまして(2)歳入補正予算の説明でございますが,第1款後期高齢者医療事業収入のうち第3項繰越金,第1目繰越金で7,700万円を増額しようとするものでございます。  15ページに移りまして,(3)歳出補正予算の説明でございますが,第1款後期高齢者医療事業費のうち第1項納付金,第1目納付金で,保険料負担金の増に伴い7,700万円を増額しようとするものでございます。  以上,補正予算につきましてご説明を申し上げました。  続きまして,16ページをお開き願います。  第86号議案指定管理者の指定の件(神戸市立深江南地域福祉センターほか)につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,平成23年4月1日から平成25年3月31日までの期間,神戸市立深江南地域福祉センター及び神戸市立藍那小河地域福祉センターの指定管理者として,それぞれ深江南ふれあいのまちづくり協議会,藍那小河ふれあいのまちづくり協議会を指定しようとするものでございます。  17ページをお開き願いまして,第87号議案神戸市国民健康保険条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,租税条約の実施に伴う所得税法,法人税法及び地方税法の特例等に関する法律が改正されたことに伴い,名称変更を行うもの,また国民健康保険法の改正により被保険者証の交付に関する特例規定が削除されたことに伴い改正を行おうとするものでございます。  次に,陳情第354号及び第356から359号並びに第363号敬老優待乗車制度に関する陳情計91件につきまして,一括してご説明申し上げます。  敬老優待乗車制度は,昭和48年の制度発足以来,多くの高齢者にご利用いただいており,高齢者の社会参加を促進するという観点から,大変有意義な制度であると認識しております。しかし,高齢化の進展により,敬老パス交付枚数が大幅に伸びており,将来的にこの制度を破綻させず,安定的に維持・継続していく必要があるという観点から見直し,平成20年10月1日から利用者負担を導入した制度として実施しております。制度開始後2年間の激変緩和期間を設けましたが,昨年9月30日をもって終了しております。交通事業者の協力のもとに,本制度を安定的に維持していくためには,利用者の一部負担はやむを得ないものと考えておりますが,低所得者には年間150回程度無料でご利用いただける敬老無料乗車券を交付することや,利用頻度の高い方には通常の定期券を半額で購入できる制度を導入することで,高齢者の負担に配慮しております。本制度は,将来にわたって安定的に維持・継続していくために見直しを行ったものであり,無料の制度に戻すことや激変緩和期間中の料金に戻すことは困難であると考えております。バス事業そのものが公共交通機関離れや少子・高齢化により,非常に厳しい状況に置かれている中で,便数の減少や路線廃止などにより,高齢者の足を奪うことにならないよう,安定的経営状態が必要になってまいります。市の交通局も公営企業で独立採算であり,民間事業者と同じでございます。また,市からの負担金についても,乗車実績に応じて事業者間で配分することとしており,交通局への負担金も同様としております。また,鉄軌道を対象とすることについては,平成4年の敬老優待乗車制度検討懇話会報告書において,本制度は日常生活における移動支援的要素が濃く,対象としている輸送交通機関は基本的には近距離輸送であり,バスが基本とされております。また,本制度の意義から判断して,将来的にも大量輸送機関である鉄軌道への制度拡大は,慎重に対応すべきとされております。したがいまして,これ以上,対象路線を拡大することについては,交通事業者への負担金をふやせない中で,財政的にも困難であると考えています。  本制度を利用することによる経済効果については,敬老パスを使って外出し,買い物をすることによる経済効果や,社会参加,人との交流を深め,心身の健康に好影響を与えるということは考えられるところです。しかし,高齢者の外出手段も,お住まいの地域の状況により公共交通機関に限らず,徒歩,自転車,車等さまざまであるため,敬老パスのみに特定した経済効果を測定することは難しいと考えています。  利用実態調査につきましては,今後,高齢者が増加していく中で,中長期的に制度を維持できるかどうかの検証をするための調査は必要であると考えていますが,短期的な観点で利用実態調査を行うことは考えていません。また,市バス17系統をはじめとする近郊区と,200円均一の普通区での敬老パスの利用方法については,申請された方に敬老パスを送付する際,利用方法を説明したチラシやガイドブックを同封しております。交通局からは,バスでは利用に関する車内アナウンスの実施や,誤って利用された場合に,乗務員が正しい利用方法についてご案内をしていると聞いております。今後とも,市・交通事業者・利用者で支え合いながら,長期的に制度を維持・継続できるよう努めてまいります。  次に,陳情第360号及び第368号子供の医療費無料制度の拡充を求める陳情につきまして,一括ご説明申し上げます。  乳幼児等医療費助成制度は,従来から県と市が協調して実施しておりますが,さらに本市の上乗せ制度として,通院では0歳児の一部負担金を無料にし,入院では0歳児から中学3年生の一部負担金を無料にしております。所得制限につきましては,県・市とも0歳児は設けておりません。また,厳しい財政状況ではございますが,平成23年10月から,県と協調して,新たに小学4年生から小学6年生の通院について,保険診療の対象となる自己負担金を3割負担から2割負担に軽減すべきと判断し,平成23年度当初予算案に計上したところでございます。現在の本市の厳しい財政状況の中,行財政改革を続けながら,将来にわたり持続的で安定した制度として維持しているところであり,さらなる制度拡充や所得制限の緩和につきましては,それに係る経費を全額市の一般財源で賄うことになることから,市単独では難しいと考えております。なお,本市としては,少子化対策の一環として,乳幼児等の医療費については,本来,国が取り組むべき施策であると認識しており,制度の確立や制度に対する財政的な支援を行うことなど,国家予算に対する要望や,大都市民生主管局長会議からも,かねてより国に対して強く要望しており,今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。  次に,陳情第362号,第374号の年金支給額の引下げ中止を要請する意見書提出を求める陳情及び第370号年金切下げの中止を要請する意見書提出を求める陳情につきまして,一括ご説明申し上げます。  公的年金の支給額改定のもととなる物価の変動については,毎年1月ごろに総務省から発表される全国消費者物価指数に基づいたものとなります。その消費者物価指数にも生鮮食品を含む指数や含まない指数があり,用途に応じて使い分けられているようですが,公的年金額の改定には,生鮮食品を含む総合指数が使われております。指数品目の範囲については,家計で消費する商品に対する支出が対象とされており,所得税や住民税などの直接税や,社会保険料などの支出は含まれておりません。現在の公的年金の支給額は,本来の水準よりも高い特例水準であり,法律では本来の水準になるまでの間は増額改定を行わず,減額改定は直近の平成18年度の年金額改定の基準となった平成17年の物価水準との比較により行うものとされております。昨年度においては,前年に比べて物価は下落したものの,その水準は比較の基準となる平成17年の物価水準よりも0.3%高い水準であったため,年金額は据え置かれております。平成23年度は,前年に比べて物価が0.7%下落したことで,平成17年の水準を0.4%下回る結果となり,法律どおりその分だけ年金額も引き下げられることになりました。  次に,陳情第364号70から74歳の医療費窓口負担引上げの撤回を要請する意見書提出を求める陳情計47件及び第373号国民健康保険料の個人負担軽減を要請する意見書提出を求める陳情につきまして,一括してご説明申し上げます。  70歳から74歳までの方が病院で支払う窓口負担割合については,平成20年度から法令上は一般の方は2割,現役並み所得の方は3割とされています。しかし,高齢者医療制度を円滑に施行するため,高齢者の置かれている状況に配慮し,激変緩和を図りつつ進めるべきとの観点から,国の予算措置により,平成20年4月以降,一般の方は1割負担に据え置かれています。昨年,新たな高齢者医療制度のあり方を検討していた厚生労働大臣主催の高齢者医療制度改革会議において,高齢者の自己負担のあり方が検討され,最終取りまとめでは,70歳から74歳の方の負担割合について,個々人の負担が増加しないように配慮するとともに,現役世代の保険料負担の増加にも配慮し,新たな制度の施行日以後,70歳に到達する方から段階的に本来の2割負担とすることが示されたところです。医療費が伸び続けている中,国民皆保険を堅持し,持続的で安定的な医療保険制度とするため,国において検討が加えられているところであり,今後の検討状況を注視してまいりたいと考えています。  次に,国庫負担の増額についてでございますが,国民健康保険料は所得に応じたものとなっており,低所得世帯については均等割,平等割保険料を最大7割まで減額する法定減額制度が設けられています。また,窓口での一部負担についても,所得に応じた自己負担限度額が設けられており,低所得者に対する負担軽減が図られています。しかし,国民健康保険制度は,低所得者や高齢者の加入割合が高く,財政基盤が脆弱であることから,これまで本市の独自要望や他の政令指定都市とともに,国に対し国庫負担の引き上げ等を含む財政措置の拡充を要望しており,今後も引き続き要望していくこととしています。  続きまして,平成23年東北地方太平洋沖地震への対応につきまして,ご報告いたします。  資料2をごらんください。  1.DMAT(災害派遣医療チーム)隊員の派遣につきましては,厚生労働省からの要請に基づき,中央市民病院より医療チームDMATとして,医師3名,看護師2名,事務職員2名の計7名を3月12日より派遣しました。中央市民病院チームの派遣先は,いわて花巻空港及び伊丹空港の2カ所で,いわて花巻空港では3月12日から広域医療搬送拠点として設けられた臨時医療施設で,搬送患者のトリアージ活動を実施しました。また,伊丹空港では,広域搬送の患者受け入れを行う準備をしました。なお,伊丹空港での活動は12日に終了し,いわて花巻空港の活動は一定時間を経過したことから,中央市民病院チームとしては,昨日15日に活動を終了しております。今後についてですが,市民病院機構からは,DMATに限らず医療支援の依頼があれば,可能な範囲で積極的に対応していきたいと聞いております。  2.保健師等の派遣につきましては,厚生労働省からの要請に基づき,保健師6名,衛生監視員2名,防疫手2名,事務職員2名及び自動車運転手2名の計14名を,3月14日より福島県へ派遣しましたが,福島第一原子力発電所の状況にかんがみ,厚生労働省と調整の上,活動を一たん見合わせているところでございます。また,資料にはございませんが,仙台市からの要請に基づき,職員53名,うち保健福祉局から3名の職員を,3月14日より20日までの7日間の予定で仙台市へ派遣しております。活動内容としては,現地で避難所の運営を行っております。  3.神戸市社会福祉協議会における活動につきましては,先ほど申し上げた53名のうち3名を派遣し,ボランティアセンターの立ち上げを行っております。その他,募金の受け付けを14日から開始するとともに,ボランティア活動や救援物資等に係る市民の皆様からの問い合わせに対応する窓口を12日より設置し,対応に当たっております。  以上が,平成23年東北地方太平洋沖地震への対応でございます。今後とも,保健福祉局の全力を挙げて被災地支援を行ってまいります。  以上,議案7件,陳情144件,報告1件についてご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 29 ◯委員長(壬生 潤) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。  まず,予算第37号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 30 ◯委員長(壬生 潤) 次に,予算第38号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 31 ◯委員長(壬生 潤) 次に,予算第39号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 32 ◯委員長(壬生 潤) 次に,予算第41号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 33 ◯委員長(壬生 潤) 次に,予算第42号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 34 ◯委員長(壬生 潤) 次に,第86号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 35 ◯委員長(壬生 潤) 次に,第87号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 36 ◯委員長(壬生 潤) 次に,敬老優待乗車制度関連の陳情第354号,陳情第356号より陳情第359号に至る15件及び陳情第363号,以上,合計91件について一括して質疑を行います。  これら91件について,ご質疑はございませんか。 37 ◯委員(大かわら鈴子) 今回も多くの方が陳情されてまして,先ほども陳述もありましたが,これまでずっと,毎回毎回,多くの方がこういうふうに訴えられています。こういう市民の皆さんが持っていらっしゃる思いと比べて,局長のされる答弁は毎回同じことを言われてて,何も変わらないと。今回,中でも言われてましたけども,利用者が半減したということも,余りにもちょっと軽く受けとめられているんではないかなという気がするんですね。仮にほかの制度であったら,利用者が半数になったとかいうのであれば,必ず問題点を分析して,大勢の人が利用できるようにということで,当然,見直しをされると思うんです。それが,この敬老パスでは全くされないと,そのままであると。市民の皆さんの,こういうたくさんの思いを,市長はどのように──あっ,ごめんなさい,局長はどのように受けとめられているのか,ちょっとまず最初にお伺いしたいと思います。 38 ◯雪村保健福祉局長 まず最初に,利用者が半減したと言われましたが,10月の激変緩和措置以後の状況につきましては,まだ民間バス等の詳細なデータは把握しておりません。ただ,神戸市交通局の状況については,速報としてお聞きしているところでございますが,約8%程度ですね,市バスで減っているというような形でございます。ただ,それまで約40%減っているということで,その40と8を足した48じゃなくて,当初,平成19年,制度見直し前の比較から申しますと,市バス・地下鉄合わせて合計約40%が減っているところでございますので,半数では──私どもの把握している現在のデータではございません。  それから,どのように受けとめているかということでございますが,やはりこの敬老優待乗車制度につきましては,この高齢化の進展によりまして,敬老パスの交付枚数が大幅にふえていく中で,現在,敬老パスを利用されていない方につきましても,ぜひ対象年齢になったときに,敬老パス優待制度をご利用いただきたいということから,何とかこの制度を安定的に継続・維持していきたいという必要がある観点から見直したものでございます。見直しに当たりましては,そう申し上げておりますように,低所得者には年間150回程度無料でご利用いただける無料券を交付することとか,これは約対象者の30%強をカバーしておるものでございますし,また利用頻度の高い方には,通常の定期券を半額で購入できる制度を導入することにしております。この半額の定期券につきましても,昨年度9月から12月で536枚販売実績がございましたが,今年度──平成22年度同じく9月から12月では3,413枚と,約6.4倍の販売実績とふえております。そのような中で,やはりいろいろな配慮をしながら,この制度見直しを導入したところでございます。やはり,こういった形で,ぜひ今後とも安定的に維持・継続するために見直したものでございますので,これを激変緩和中に戻すことであるとか,また無料に戻すというのは,非常に困難であるというふうに考えております。  以上でございます。 39 ◯委員(大かわら鈴子) 今,局長がおっしゃったことは存じております。交通局の計算では40%やと,半減じゃないから問題ではないというふうなご認識なんですか,私はそういうふうに聞こえてしようがないです。バスで言えば43%減っているんですよ。確かに地下鉄が34%,だから平均して40%ということになるんでしょうが,これだけ多くの方が乗れなくなっているということは事実じゃないですか。今おっしゃったように,150回分の無料券が出てるんですよね。それから,定期の方も6.4倍になっているんですか,かなりたくさんふえていると。それだけ多くの方が,その定期も利用されているんです。これだけ150回分も使い,6.4倍のふえたその定期券も使い,それでも43%減っとるんでしょう。私,ここ,深刻な事態やと思いますよ。ちょっとそれ,深刻やとは思われてないんですか,もう1度確認させてください。 40 ◯雪村保健福祉局長 約40%減ってることは問題ではないと考えているのかと言われましたけど,いや,それは先ほど,半減と言われたので,正確な数字を申し上げただけであって,40%減っていることが問題でないと申し上げたことはございません。この敬老パス制度は,やはり外出支援,高齢者の外出支援ということで,大きな役割を果たしているというふうに考えております。ただ,やはり保健福祉局としては,高齢者の方が移動支援,外出支援,またさまざまな社会参加を行っていくということで,さまざまな施策を打ってるとこでございます。  そのような中で,敬老パスにつきましては,やはり非常に財政的負担が大きいということ,それから公共交通機関が通っている地域等によって,やはり利用の高い方,またなかなか利用できない方という差が大きいということで,そういった中で,やはり高齢者施策に対する財政的な充実ということは,今までも図ってきましたし,今後とも図っていきたいところでございます。そのような中で,この敬老パスにつきましては,一定の自己負担をお願いしたいというふうに考えまして,この制度の見直しを行ってきたところでございます。  以上でございます。 41 ◯委員(大かわら鈴子) 問題だという認識はお持ちなんですね。これまで,先ほども言いましたように,たくさんの方がいろいろと切実な陳述をされてこられました。局長は,それ聞かれてたんでしょうか。確かに言われるように,敬老パスの発行枚数は右肩上がりでずっとふえていくと思います,それは間違いないと思います。しかし,神戸市が予測しているように,利用者もどんどん,どんどんふえていくという状況にはなってないですよね。利用者──さっきも言ったように,ずっと逆に右肩下がりで減っていってるじゃないですか。発行枚数と利用者数の乖離というのは,どんどん広がっているんです。これ,これからももっと広がるんちゃうかなというふうに,私は危惧をします。この差をどうやって埋めていこうと思われているんですか。 42 ◯雪村保健福祉局長 何度も申し上げておりますように,交付枚数については,約現在,17万8,000枚交付をいたしておりますが,平成37年には25万6,000枚という形に,非常に大幅に交付枚数がふえていくことが予想されております。そのような中で,利用者は確実にふえていくんじゃないかというふうに考えておりますし,そのあたりにつきましては,交通事業者に対しましても,乗客サービスの増,特に高齢者サービスによる増ということに努めて,乗客増対策に努めてほしいということを申しているところでございます。そのあたりにつきましては,民間バス事業者,兵庫県バス協会の会長からも,やはり,そのあたりはバス事業者の役割でありますと,事業者の責務として,今後ともサービス,利便性の向上に努め,高齢者の方をはじめとする乗客増対策を図ってまいりますということを,文書でもいただいているところでございます。  そのような中で,やはり──何度も申し上げますように,さまざまな外出支援,それから高齢者が何とか地域へ出ていただきたいという施策につきましては,今までもふれあい喫茶とか,ふれあいのまちづくり協議会の活動,そういった充実等を含めて,市として展開しているところでございます。そのような中で,敬老パスにつきましては,やはり乗られた方に一定の負担をいただいて,そして利用者・市・事業者──3者でこの制度を将来継続的に,息長く維持していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 43 ◯委員(大かわら鈴子) 利用者はどんどんふえていくと言われてますけど,いや,現に今の結果で減っていってるじゃないですか。ちょっと,きょう,表を持ってきてませんけどもね,これ,利用者の推移──ちょっと見えますかね,無料のときから比べて,がくんと減ってます。減っていってます。ずっと下がっていってるんですよ,年を追うごとに。この状況を考えたら,やっぱり今の制度のあり方が問題じゃないですか。負担がふえたということで,こういうことを招いているんですから。やっぱりね,陳情の中でもありましたけども,この実態調査というのは,やっぱりやるべきですよ。そうじゃないと,神戸市としても,局としても,実感できないん違いますか,やっぱり。この大変な状況を,ぜひ局として実感をしていただきたいと思います。これ,正確に見るためにも,ぜひ,実態調査をしていただきたいと思います。  前も中長期的に見ていくんやと,短期ではやらないとかいうことを言われてましたけども,有料化になってもう2年半ですか,なろうとしてますからね。これだけの期間がもうたってるわけですから,やっぱり一度きっちりと調査をして,実態を明らかにするべきだと思いますけども,いかがでしょう。 44 ◯雪村保健福祉局長 今,乗客数が減ってるグラフを,ちょっと遠目ですが──そのあたりについては,私どもももちろん把握してますが,何度も申しますように,この制度は短期的にどうこうということではなくて,長期的にこの制度を維持できるかどうかということで見直したものでございます。そのような中で,先ほども言いましたように,非常に将来的に交付枚数が着実にふえていくというようなこと。それから,毎月1,000人から1,500人の方に敬老パス乗車証を交付しているということから,利用者は確実に長期的にはふえていくんじゃないかというふうに考えております。  そのような中で,実態調査をすべきじゃないかということでございますが,敬老パスの利用実績については,確かに平成20年10月の制度見直し前には,ICカードがまだ導入できていなかったというようなことで,これがICカードを導入したことによって,非常に乗客数が正確に把握できるようになりました。これは民間バス事業者,それから交通局も含めて,一斉にICカードを導入したことによりますので,その辺の実績が正確に把握できるようになりましたので,1日当たりの平均利用者数とかについては,一定時期一定時期にホームページでも公表しているところでございます。そういった意味では,非常に今までの目視に頼っていた乗客数じゃなくて,非常に正確につかめ,それをまた非常に情報として市民の皆さんに公開できてるんじゃないかと思います。  そのような中で,実態調査ですが,やはり高齢化が進展して,高齢者人口がふえる中で,敬老パス制度を将来にわたり維持・継続し,現在,敬老パスを利用していない世代にも,利用していただけるよう見直したもんでございます。今後,高齢者が増加していく中で,やはり中長期的に制度を維持できるかどうかの検証は必要であると考えておりますけど,短期的な観点で調査することは考えておりません。  以上でございます。 45 ◯委員(大かわら鈴子) 数字では把握されていると,それはわかってます。けど,実態──高齢者がどういう立場に置かれているか,どういう状況に置かれているかということを,全然把握をされてないから,そういう答弁を繰り返しているんじゃないかというふうに私は思います。だから,高齢者の置かれている立場,そこの実態を見ていただきたいというふうに私は言っているんです。  先ほども言われてました。そういうことだけではなくて,やっぱり経済効果があるんやということも言われてました。人が動くことで,やっぱりそれは当然あると思うんですよね,高齢者が外出して,買い物をするなり,またお茶を飲んだりとか。人が動くんですから,それだけ波及効果というのはあると思います。さっきはできないということで言われてましたけども,やっぱりそういう視点を持って,この制度を考えていくべきではないんでしょうか。ちょっと,それをお伺いします。  それから,民バスのこともちょっとお伺いしたいんですけども,これまでもずっと,その交通事業者が撤退するからということで,そういう申し入れがあったから,制度が破綻するからという理由で有料化をしたということも言われてきたと思うんですけども。これ,本気で民バスは撤退するというふうに思われたんでしょうか。というのは,仮に民バスが敬老パスから撤退したと,制度から撤退したと。そうしたら,今まで補助をもらっていたのが,負担金をもらっていたのが,もらえなくなるんですよね。高齢者は,普通に200円で乗らなければならない,100円では乗れなくなるんですよね。今の100円でもなかなか乗れないという人が,これだけふえているのに,その民バスが普通に走ってて200円で高齢者が乗れるか,そう考えたら,乗客はそのバスにとっては,大幅に減ることになると思うんです。それを考えたら,民バスにとっては損なんじゃないかなというふうに私は,普通に考えたらそう考えられると思うんですよ。撤退したら損なんですよ。この敬老パスというのは,民バスにとっても乗客増対策なんですから。  だからね,その敬老パスは……(発言する者あり)  ちょっとごめんなさい,静かにしていただけますか,ちょっと大きかったです──敬老パスは,その乗客増対策ということなんですから,そういう立場で交渉を臨まれたことはないのか,ちょっとそれもお聞きしたいです。 46 ◯雪村保健福祉局長 最初に経済効果の話をされましたけど,高齢者が外出して買い物をすることによる経済効果については,高齢者の外出手段も──何度も申してますように,お住まいの地域の状況が違います,そのような中で,公共交通機関に限らず,徒歩,自転車,車等,さまざまであるため,敬老パスのみに特定した経済効果を測定するのは,なかなか難しいのではないかというふうに考えております。  それから,民バスは本当に撤退しようとしていたのかということでございますが,見直し前につきましては,3~4割しか民バスについては支払えていなかったという形になっております。そのような状況の中で,交渉されたんかと言われますけど,もちろんその辺は,もうこれは長年にわたって民バスからそういう要望・要求を受けて──ちょっと手元に持っております文書では,その平成19年10月──これが直近ではないかと思いますけど,従前より事業者側からお願いしておりますとおり,本制度に係る助成金につきましては,利用実態の3~4割にとどまっており,また見直しについての進展が見受けられない状況でありますと。導入5社ともども,本制度の継続が困難となるため,返上せざるを得ませんというような要望文も,もちろん文書で残ってますし,これに限らず,それはもう繰り返し繰り返し,民バスとしては要望していたことで,これはやっぱり経営の存亡にかかわるところまで来ていたのじゃないかというふうに認識しております。やはり,非常に公共交通機関離れが──バス,それから鉄道も含めて,やはりふえている中,このあたり経営状況が行き詰まるということになりますと,先ほども申しましたように,バスの路線を切るとか,廃止するとか,それからダイヤを間引くとか,減らすとか,そういったことで,これはもう高齢者のみならず,市民の足を奪っていくような形になると思います。やはり,公共交通機関である,特にバスというのは,坂の多い神戸にとりまして,高齢者にとりましても,特に大事なものでございます。特に過疎地等につきましては,そうやってバス路線が維持できなくなって,廃止に追い込まれるということは,もうこれは新聞報道等でもよく報道されているところでございますし,そういった形にならないよう,やはり制度の存続・維持,それから公共交通機関の路線,ダイヤの維持というような形で,見直しをせざるを得なかったものでございます。  以上でございます。 47 ◯委員(大かわら鈴子) 言われてましたけども,何度も交渉したということは言われましたけども,こういう立場でやったのかということを聞いているんです。違うでしょう。何とか撤退せんとってくださいということで,話をいろいろされてきたんじゃないんですか。自分たちの──民バスがね,あなたたちもこれで乗客増対策になっているでしょうという,そういうようなことではされてないんちゃいますか。  それから,以前も議論したと思うんですけども,50円の負担のとき,あのときでも補償率は合意した分,カバーできてたはずです。たしかそうやったと思います。それやったらば,その50円で何とかいかれへんのかと,そういう交渉はされてないんでしょうか。  それから,交通事業者ということで一くくりに言われてますけども,市バスと地下鉄,ここも同じように撤退したいというふうに言うたんでしょうか,そこも確認したいです。 48 ◯雪村保健福祉局長 直近のバス協会との話の中では,昨年の9月に──10月に激変緩和措置が終了が近づいているに当たりまして,やはり敬老優待乗車制度につきましては,利用者負担を含めた事業者が収受する運賃は,あくまで正規料金が基本でありますというような形で,ぜひ,激変緩和措置の解除をということで,50円のままでということは──普通区の場合ですが,普通区の場合,50円のままで継続ということは,バス事業者としてはできないというような形で,強く要望をされているところでございます。  それと,市バスの場合を言われましたけど,市の場合も,いつも申し上げておりますように,公営企業でございます。やはり収入と支出が均衡するということが大前提でございますので,これが赤字を出すという形になりますと,非常に再建団体というような形に追い込まれるという形になります。そういう場合,市バスのバス路線も維持できないという形になってきますので,それは民間バスと同様の状況に置かれているというふうに考えております。  以上でございます。 49 ◯委員(大かわら鈴子) 正規料金が基本やということで言われましたけども,それでも今ね,100円にして,もらっている分は200円を超えているところもあるんですよね。たしかそういうのがあったと思いますけども。やっぱり,そういうとこはちゃんと見ていかなあかんのじゃないですか。  それから地下鉄ね,有料化前はもともと政策的に負担金を入れてなかったじゃないですか。たしか1億ぐらいしか入れてへんかったと思うんですけども,ほとんど入れてなかったと。それも,先ほど言われてた懇話会の中の文章でもあったと思うんですけど,それを根拠として政策的に入れられてなかったというのがあったと思います。それやったら,交通局への負担金を減らせば,30億の枠を変えなくても,無料に戻せるということは十分考えられると思いますけども,いかがでしょうか。 50 ◯雪村保健福祉局長 地下鉄の場合,政策的に入れてなかったと言われましたけど,これはやはり市からの35億という予算がふやせない中で,地下鉄にそれ以上,財政的に充てられなかったというのが実態じゃないかと思います。そのような中で,交通局も従来から答弁してるんじゃないかと思いますけど──議会からも,皆様方からも,やはり見合った,その敬老パスの利用に見合った,やはり料金というのを一般会計の方から受け取るべきだと,そうじゃないと公営企業,鉄道事業として健全な経営ができないんじゃないかということは,いつも強く要望されて,また交通局としたら財政当局の方に,それはずっと訴えていたところでありまして,それでいいというふうに交通局の方は従来から思っていなかったと思います。  以上でございます。 51 ◯委員(大かわら鈴子) だから,政策的に判断して,そういうことをやってらしたんですよね。それで,ずっとやってきてはったんですわ。今になって,もう大変やからということで言われてますけども,その負担が市民に今,行ってるんですよね。それで本当に正しいんでしょうか。私たちは,この前提案もしましたけども,予算の組み替えなんかも提案してます。やっぱり,予算の配分をかえてということも十分考えられます。だから,大枠でそういうところは考えていくべき,政策として考えていくべきやと思いますよ。市民に対して,そういうしわ寄せを持ってくると,それも特に高齢者に持ってくるというのは,とても私は許せないというふうに思います。これまでも局長,高齢者の移動支援は重要やと,そういうことをずっと言われてきたじゃないですか。それなら,高齢者が安心して,どんどん外へ出られる,そういう敬老パスについては,ちゃんと配慮をして,もとに戻すなり,その50円の割引にするなり,そういうところは政策としてやっていただきたいということを要望して終わります。 52 ◯委員(浜崎為司) この陳情書を見ておりましたら,1つ気になることがございますので,尋ねておきたいと思います。  この敬老パスのことについての当局の見解は,よく理解しているつもりです。この中で,神戸電鉄でも使えるようにしてくださいという中身が入っておるんですけども,これは方向としてはどういうお考えを持っておられるのか,お聞きしておきたいと思います。 53 ◯雪村保健福祉局長 この制度につきましては,昭和48年の制度開始時は市バスのみを対象としてスタートしました。その後,神姫バス,山陽バスに対象を広げ,昭和60年に地下鉄,平成2年には神戸新交通,神鉄バスに拡大し,平成5年4月より阪神バス,阪急バスに対象を広げ,全線共通パス方式を導入したところでございます。本制度は,日常生活における移動支援という観点から,近距離輸送の手段であるバスを基本としておりまして,平成4年の敬老優待乗車制度検討懇話会報告書において,本制度の意義から判断して,将来的にも大量輸送機関である鉄軌道への制度拡大は慎重に対応すべきとされているところでございます。また,本市の厳しい財政状況のもとでは,交通事業者への負担金を増額することも困難なため,なかなか対象交通機関を拡大することは難しいというふうに考えております。  以上でございます。
    54 ◯委員(浜崎為司) ということは,今後そういった神鉄に対しての同じような扱いということは,なお考えられないという結論ですね。 55 ◯雪村保健福祉局長 拡大については難しいというふうに考えております。 56 ◯委員(浜崎為司) しかし,そういった方向としては,なお検討していかなければいけない時代の趨勢があるんではなかろうかなと思うわけで,やはりその辺は,お考えをいただいておかんといけないのではないかと思っております。  以上です。 57 ◯委員(坊 やすなが) 今の神鉄のお話なんですが,答弁が少し後退してるんじゃないかなというふうに思うんですが。当初は,今後検討していかなあかん課題だというふうに,私は聞いとったんですが。今の答弁は,ちょっと後退してませんか。 58 ◯雪村保健福祉局長 鉄軌道におきましては,当時の懇話会の報告書で,ちょっと場合分けをしておりまして,非常にJRとかの都市間を結ぶ大動脈のものとか,地下鉄のような,市内の都市間の住宅地を結ぶものであるとか,またポートライナーや六甲ライナーのように地域において,非常に唯一に近いものであるとか,そういった場合分けにおいて,当時,対象となるもの,またそうはならないものが見られたように考えております。  ただ,そのような中で,今後の利用状況とか,まちの人の流れの変化,そのようなことが起こった場合,やはりそれは懇話会,当時の懇話会の場合分けみたいなことがどうだったかというのは,それは検証する機会というものはあろうかと思いますが,これはただ,やっぱり事業者の配分にかかわることでもございますので,今の市の財政状況の厳しい中,やはり35億という予算措置が──我々としてはこれからも確保していきたいと思いますが,なかなかその増額を求めていくというのは,現在の財政状況におきましては難しいというふうに考えておりますので,そのような財政状況と一定の考え方の整理というのが,今後,必要なのかなというふうに考えております。 59 ◯委員(坊 やすなが) ちょっとその議論は,いささかそこまでいく手前の議論があってしかるべきやと思うんですが。唯一の交通機関ということで,六甲アイランドとかというのはあるんですけどもね,今おっしゃいました。だから,神鉄なくして,神戸の北区の区民を,じゃあバスだけで,一体どんだけの人数を運べるんだというと,明らかに1%も運べないんじゃないかというふうに思うわけです。そういう意味では,ある意味,唯一の交通機関やと思います。  今おっしゃったもう1つのやつは,地域の拠点に要するに運ぶためのものだというような言い方やったと思うんですが,地下鉄が西神から三宮まで,市内の中心部までやってこれるということが,じゃあその趣旨に合ってるのかどうかというと,考える部分はあると思うんですね。ある意味,神鉄も同じことやと思います。ですから,まずそこをベースとして議論をしていただかないと,後から考える神鉄の案件は,もう既に先にやってられる方々があって,その後,神鉄が来るという考え方じゃなくて,交通機関の,その区,区によった事情で,唯一の交通機関をまずやっぱり優先せなあかんという,その議論をしていただかないと,先やっとったから,後のやつはなかなか考えにくいなんていう発想でやられますと,これは非常に──差別とは言いませんけれども,片手落ちじゃないかなというふうに思うんですが,その辺,どう思われますか。 60 ◯雪村保健福祉局長 確かに交通体系も当初の状況からは,かなり変わっているとは思います。バスにおいても,当初は市街地の路線バスが中心だったんが,かなり遠距離のバスが,バス路線が導入されたりとか,そのような中で,確かにどのような利用形態があるのかというのは,少し平成4年とかに比べたら変化はしてきていると思います。その辺のあたりについては,強く認識をしているところでございます。  以上でございます。 61 ◯委員(坊 やすなが) 今のは前向きととらえていいんですか。よく検討していただくということでいいんですかね。現状をもう1度よく検討していただいて,考えていただくということでいいんですかね。 62 ◯雪村保健福祉局長 現状の交通体系の変化と,それから財政状況とあわせて研究をしていきたいというふうに思っているところでございます。 63 ◯委員(坊 やすなが) そこだけ,すいません,財政的というのは大事ですけれども,ふやす,ふやさない以前の問題ですので。必要かどうかという部分で議論をしていただかないと。財政的が先に来ますと,どうしても財政的な問題になりますと,これ以上ふやすのはという議論になるのは,これは目に見えてますんで。そうじゃなしに,必要か,必要じゃないか。どれほど重要な路線なのかということを,まず議論していただかないとあかんと思いますので,そこのところを要望しておきます。 64 ◯委員(本岡せつ子) 私も山陽電鉄について,これまでも申し上げてきたんですけれども,ずっとこの間も近距離輸送だということで,今の神戸電鉄もそうですけれども,対象にはならないんだということを言われて,また検討会の中では慎重に対処するというようなお話があったわけですけれども,垂水でも,例えば西舞子の地域,東垂水,塩屋の地域というのは,本当にバスの輸送という──バスの路線もほとんどありませんし,実際,難しいところだと思うんです。そういうことでは,本当に唯一の交通機関になっているというところもたくさんあるわけでね,やっぱり検討会の中で検討するんだということを言われてましたけど,この検討会を開いて,この問題についても,ぜひ俎上に上げて検討していただきたいと思いますけども,どのような間隔で開かれるんでしょうか。検討会の開催を求めたいと思いますけど,いかがでしょうか。 65 ◯雪村保健福祉局長 山陽電鉄については,電鉄が持ってる路線というのは,ここからここまでというのが特定できるかもしれませんが,非常に東西のこの路線を見ますと,姫路から大阪,大阪に限らず,最近は奈良まで通っているような,非常に大動脈としての鉄道の一部というような形になっております。そのような中で,ちょっとどのような考え方に立つのがいいのかというのは,現在のところ答えかねる状況でありますし,いつ懇話会を開くのかということについても,現在のところは,予定という意味ではお答えかねるところでございます。  以上でございます。 66 ◯委員(本岡せつ子) 山陽電鉄については,もう奈良まで行けるとか,そんなことは考えてません,もちろん。例えば垂水から須磨の間とかね,そういうことは実際,今ごろIC化してますから,そういうことでは可能だと思うんです。ある期間だけというような,そういうことが実際できると思いますので。奈良まで行こうとか,そんなことではなくて,実際,実現できるというふうに思います。  それから,検討会のことですけれども,それだったらいつまでたっても検討もしないんだったら,スタートもしないと思いますし,やっぱり,市民の公平性という意味でも,やっぱり検討して,その中で進めていくべきじゃないでしょうか。その見通しなどをお示しいただきたいと思います。 67 ◯雪村保健福祉局長 現在こうやって敬老パス制度の大きな見直し,また激変緩和措置の終了というのが昨年10月に行われたとこでございますので,このあたりの,まずは利用実態とか,そのあたりを見ないことには,ちょっと次のステップにというのは,今現在はちょっと明言できないところでございます。  以上でございます。 68 ◯委員(本岡せつ子) 私たちは実態調査を早く,今のこのようないろんなたくさん陳情も出てる,要望も出てる,そんな中で,しっかり高齢者の皆さん,利用されてる高齢者の皆さん,それから市民の皆さんの声を早く聞くべきだと思いますし,その声を反映できるような,そういう検討会を早く,ぜひ検討会を開いていただきたいと,そのことだけ申し上げておきます。 69 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 70 ◯委員長(壬生 潤) 次に,子供の医療費関連の陳情第360号及び陳情第368号について,一括して質疑を行います。  これら2件について,ご質疑はございませんか。 71 ◯委員(大かわら鈴子) 今回,通院の助成制度で対象年齢が小学6年生まで拡大とするということですが,県の行革の所得制限の関係で,対象から外れる人数というのはどの程度なのか,まずちょっとお伺いをしたいと思います。  それから,今回,4年生から6年生までの医療費助成ということで,3割から2割負担に軽減されるというふうにお聞きしたんですけども,今度4年生になる子供は,3月で乳幼児医療費の助成が終わりますよね。今度,その子供の医療費の助成ですか,それが10月からスタートということで,半年間空白期間があくんですけども,これ混乱を生じるんじゃないかなというふうに思うんですが,そのあたりの対処は何か考えられているんでしょうか。 72 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 子供医療費のお尋ねについて,ちょっとお答え申し上げたいと思います。  まず,1点目でございますが,県の行革の関連で,この子供医療──私どもとすれば乳幼児等の医療費助成制度でございますが,県の方で考えておられる所得制限,現在はその世帯で最も所得の高い方の税額に着目して,所得制限に当たるか,あるいは外れるかということになっておるものを,今回,県の考え方でいけば,その世帯を合算する。ですから,2人以上就労されてて,所得がある方については合算をして,その所得制限,年額でいいますと23万5,000円──これをひとつの今,ラインになってございますが,それを超えると対象外になるということでございます。どれだけ対象外になられる方がおられるかということでございますが,県の試算によれば13%というぐあいにお聞きをしてございまして,今後,実際に制度については,そのあたりについては県の方も実施時期を24年度以降にするというようなこともございますので,細目がどのようになるか,そのあたりも含めて,市としてはどの程度の影響があるかというのを,試算していきたいというように考えてございます。  それから,2点目でございます。今回の制度の対象者の拡大ということで,小学校4年生から6年生ということで,特に今,小学校3年生の子供さんが4月になったら,一たんはその対象外で,また10月から対象になるということで,半年間の空白があるんじゃないかと,そのあたり混乱を招くんじゃないかというお尋ねでございますが,今回,この制度の改正で,年度途中,10月からということもございますので,その広報については十分力を入れていきたいというように思っています。どういう方が対象になって,いつからその助成,負担割合が2割になるかということは,非常に重要なことでございますので,医療機関の協力も得ながら,十分,PRには努めていきたいというぐあいに考えございます。  以上でございます。 73 ◯委員(大かわら鈴子) やっぱり制度の空白期間で,その間だけ3割になるとかというのは,ちょっとこれは問題やと,制度の趣旨から言っても望ましくないことやというふうに思うんですね。こういうことは事前にわかっていたとは思うんですけども,神戸市として,県とは何か協議とかはされてないんでしょうか。空白期間を生まないようにというような対策とかも,何か協議はされてないんでしょうか。 74 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 県との協議の状況ということのお尋ねでございます。この県の今回の行革プランというのは11月に示されまして,その後,私どもも説明を受けたわけでございます。県は助成をする側ということで,実際の県下の市町は実務を担当するわけでございまして,制度改正に当たってはコンピューターのシステムの改修も必要でございますし,実際の市民の方への広報の周知期間というのも必要になってまいりますということで,この制度改正に当たっては,十分に実施までの期間を設けてほしいという要望を,強く行っておったところでございます。プランが示されましたのが11月ということで,非常にタイトな日程の中で,私どもも予算編成の日程とも絡んでまいりますので,そのあたりは県ともちょっと精力的に協議を重ねてまいりました。当初示された内容では,1年以上実施が先になるようなお考えも,ちょっと一部,内々には示しておられたんですけど,最終的に県の方でいろいろ議会からの要望もあったというようなことをお聞きしまして,最終的に23年10月から実施をするという運びになったというぐあいにお聞きしております。  私どもといたしましては,10月ということで決まった以上は,おくれることなく,市民の方がその制度を,助成が3割から2割になるというのは実施をしたいというぐあいに考えてございまして,システム改修についても,急いでやってまいりたいと。申し上げましたように,周知の方法につきましても,子供さんの保護者,児童の保護者への個別の郵送によるご案内,あるいは広報紙KOBE,あるいはホームページでの掲載,それから先ほども申し上げましたが,個別の医療機関にポスターを掲出いただくようなことで,そのあたりもきめ細かく広報を行ってまいりたいと,このように考えてございます。  以上でございます。 75 ◯委員(大かわら鈴子) 広報はきっちりとしていただきたいと思うんですけど,やっぱり空白の6カ月間というのは──私は心配するんですが,受診抑制が起こるんじゃないかなと思うんですね。実際にそういう声もお聞きしてます。この間は助成がないんやったら,ちょっと病気せんように気つけとかなあかんなとか,そういうふうに言われているような方もいらっしゃいましたけども。やっぱりこの辺,空白のないようにという,何かしらの手だてが要るんじゃないかなというふうに思います。  今回,3割から2割負担ということで,負担が軽減されるということで,この点については前進やと思うんですね。お母さん方も喜ばれていると思うんですが,所得制限で外される方であるとか,やっぱり2割といっても子育て世代に対しては大きな負担やというふうに思います。根本的には,無料化を広げるということが一番大事なんじゃないかなというふうに思います。私たちが以前にもお示しした子育てアンケートなんかでも,4割の方が医療費無料化など,子育ての負担軽減ということで答えられてましたから,要望というのは強いなというふうに私たちも受けとめているんです。子供の医療費の無料制度を拡充するということ自体,私は,今,神戸市は0歳だけですからね,やっぱり前進をさせていくべきやと思うんですけども,そのあたりの必要性はどういうふうに認識をお持ちなのかを,お聞かせください。 76 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 今,0歳児だけが無料で,さらにそれを拡充する考えはないかというお尋ねだというぐあいに思ってございます。ご案内のように,乳幼児等医療費助成制度でございますが,もともとは0歳児を対象にしてスタートして,順次,拡大をしてまいったところでございます。基本的には兵庫県との県・市協調事業ということで進めてまいりました。ただ,全く県の制度と一緒かというとそうではなくて,委員ご指摘のように0歳児については外来は無料,かつ所得制限もない──これは所得制限については県も同様でございますが,入院については中学3年生まで無料ということで,県の上に市単独で拡充をしてきた経緯がございます。ただ,財政状況が非常に厳しい中での選択ということでございまして,外来と入院をまず分けて考えてまいります。外来と入院と比べますと,やはり入院での医療費の負担というのは,子育て世代にとって大きいんではないかと。この入院については中学3年生,義務教育までは無料にしようと──所得制限はございますが,ということでございます。外来につきましても小学校3年生まで,県とともに拡充してまいりまして,今回,4年生から6年生ということになってまいります。外来の負担につきましても,1歳以上につきましては1医療機関当たり1回800円,それを2回まで限度ということで,3回以降は無料という,ご案内のとおりのところでございます。もちろんこれは拡充をしていくということは,大きな市民の皆様のご要望というのは受けとめてございますが,一方でこれを拡充するということになると,かなりの額の費用といいますか,財源を要するところでございます。このあたりは県・市協調事業ということで,今後とも県ともよく協議していきたいというぐあいに思ってございます。  また,冒頭,局長がご説明申し上げましたように,この医療費の負担ということについては,基本的には国の制度,国で考えていただくべきものだというぐあいに考えてございまして,従来からもそうでございますが,今後とも国に対して,この医療費の無料化について働きかけていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 77 ◯委員(大かわら鈴子) 県内で,ほかの自治体がどうしているかということで見たんですけども,中3まで医療費を無料にしているというのが,西宮市,小野市,福崎町,それから新しくたつの市が就学前まで──ごめんなさい,たつの市が就学前まで無料やったのを中3まで引き上げると。相生市と赤穂市も小3まで無料だったのを,それを中3まで引き上げるというふうに,続々と広がっているんですよね。このあたりでも,神戸市はおくれをとってはならないと思うんです。今,はっきり言いまして県内でも一番おくれてますよね,0歳でしかないわけですから。財政が大変というのは,どこの自治体も同じやと思うんですね。その中でも子育て支援ということでやっていらっしゃると。これ,たつの市長さんの施政方針の,ちょっと文章を見せていただいたんですけどもね,ことし7月から全額無料化にするということで,県下でもトップレベルの助成制度を構築するんやということで,すごく誇りを持ってやってらっしゃるんです。やっぱり,私も神戸市としても,こういう思いでぜひ取り組んでいただきたいと思うんですが,もう1度お願いします。 78 ◯雪村保健福祉局長 確かに近隣の都市の例,兵庫県下の例を言われましたけど,やはり政令市,大都市におきましては,どこも苦慮しているところでございます,これは。外来の無料について神戸市は0歳児をやっておりますが,0歳児もできていないところ,無料にしていないところが,やっぱり政令市で8都市あるところでございますし,また入院につきまして,中3まで無料にしているというのは,神戸市の場合,政令市の中ではトップグループにあるところでございます。そのような中,やはり財政負担の大きさとかで,どこも大都市はこれは苦慮しているところでございます。先ほど,土井部長も申しましたように,私も基本的には,こういった都市間で,住むとこで差ができるというのは,非常におかしなことじゃないかと思います。そういう意味では,国がやはり取り組むべき施策,根本的な施策であると考えておりますので,今後とも制度の確立とか,制度に対する財政的な支援を行うことなどを,国家予算要望等,それから大都市民生局長会議等──大都市は皆同じ意見でございますので,かねてから強く要望しておりますし,今後も引き続き働きかけていきたいというふうに考えております。 79 ◯委員(大かわら鈴子) ぜひ,国にはしっかりと要望していただきたいと思いますし,それからやっぱり自治体で格差が,今おっしゃるようにあるというのがおかしなことやと思うんですね。それが,やっぱりお母さん方に神戸を選んでもらえるかどうかという,1つの基準にもなっているんですよね。私,ちょっと印象的だったのが,お話をしていたある若いお母さんが,神戸よりもほかのとこに行った方が育てやすいねということを言われたことがあるんです,この医療費のことでね。やっぱりそういう思いを持たれるというのは,本当にもう非常につらかったですね。やっぱり若い世代,そういう子育て世代に選んでもらえる神戸ということでも,ここはぜひ,入院を頑張って中学校3年生までやっていただいたんですから,ぜひ通院の方も前進をさせていただきたいと思います。制度の格差が命の格差にならないことで,それを考えていただいて,無料化を広げるということを,ぜひこれから取り組んでいただきたいということを要望しておきます。 80 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 81 ◯委員長(壬生 潤) 次に,年金関連の陳情第362号,陳情第370号及び陳情第374号について,一括して質疑を行います。  これら3件について,ご質疑はございませんか。 82 ◯委員(本岡せつ子) 先ほどの局長の説明では,社会保険料なんかは別やというような,そういう物価変動の内容についてご説明をいただいたわけですけれども,この間の高齢者の皆さんの生活に対して,社会保険料が大変に上がっていって,それが生活に大きく影響しているというのは,もう私は明らかだというふうに思うんです。そんな中で,こんなふうにこの4月から年金支給額が減額になる。それも今の陳述者のお話でもそうでしたけども,国民年金の平均4万円台の,こういう方についても下げるという,このことが本当に生活,その方の生活,それから高齢者の生活全体に大きな影響を与えるということは,明らかだなというふうに思うんです。そういうことでは,神戸市として,この年金の引き下げに対して,国に対して意見とか上げておられるのか,その辺についてお聞かせください。 83 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 年金制度のことについての,ちょっとお尋ねでございます。  以前もご要望がありまして申し上げたところでございますけども,年金制度につきましては,基本的に国の方で担当されているところでございます。以前は国民年金について,資格の関係,あるいは保険料の徴収といったことで,国民年金について神戸市として大きな役割を果たしてございましたが,地方分権の関係で制度が変えられまして,大きく国については,基本的に国の直轄の事務,一部,神戸市の法定受託事務という仕分けがなされました。法定受託事務につきましては,基本的には国民年金の第1号被保険者等の資格の取得にかかって,窓口として役割を果たすと。それを書類を,今で言いましたら年金機構の方へお送りをする。以降は国の方でいろいろ事務を進められておられるということでございます。年金額そのものにつきましても,基本的に国の関与されるところで,地方公共団体がそれについて実際に何か言及できるかというと,そこは実際難しいかと思います。  本岡委員ご指摘のように,社会保険料につきましては,健康保険料あるいは介護保険料ということで,年金から天引きをするというような制度になってございますので,その負担感というのは承知をしておるところでございます。実際に年金の額,物価にスライドをする制度になってございますが,これについて神戸市としてこうすべきだとかいうようなご意見を,申し上げているということはございません。そういった形で要望ということは,国民年金の支給の内容についてはやってはございません。  以上でございます。 84 ◯委員(本岡せつ子) やっぱり地方自治体が,本当にそこに住む皆さんの生活がどんなふうになっているか,しっかりつかんで,そのことを国に意見を言うのは当たり前のことだと思います。そういう意味では,本当に高齢者の暮らしが大変になっている,いろんな税制改正やら,いろんな社会保険制度の中で大変になっているというのを,言うのは当たり前のことじゃないかと思うんですね。  それで,先ほども陳述者からありましたけれども,高齢者に必要なものはどんどん上がって,直接影響がないものは下がってて,それで全体として物価が下がっているという,そういうことで今度も4月から年金が下がるという,そういうことに対して,やっぱりしっかり神戸市としても意見を上げていくべきじゃないですか。高齢者の暮らしがこうで,年金生活,年金だけが収入の,そういう高齢者の皆さんの生活が大変になってますということを,しっかり声を上げるべきじゃないでしょうか,いかがでしょうか。 85 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 今回の年金額の改定につきましても,私どもは報道でしか知り得ないところがございますけども,今回0.4%の引き下げということでございますが,それにつきましても政府におかれては,実際にどうするのかという議論が一たんなされたやに聞いております。最終的には年金制度の運営という観点から,受益と負担の関係からどうなるかというご議論がされたやにお聞きしてございます。  私ども,手元に数字があるわけじゃございませんが,今回の仮に引き下げをしないということであれば,財源としては国ベースで300億が必要になってくるというぐあいにお聞きをしてございます。一自治体としてはそのことについて言及するということは,もちろん僭越でございますし,差し控えたいという感じで思っておりますが,その300億円をどうするかという議論は,最終的に政府においてされたんだと思います。ですから,年金制度という大きな,全国一律の制度の運営にかかわることでございまして,単に負担のところだけを取り上げて,一地方公共団体がこうすべしというのは,なかなか難しいんではないかと。運営者である国におかれて,受益と負担の関係を考えられて,最終的にどうするかという方針をお示しになられるんだと思います。したがいまして,そこの負担の部分だけをとらえて,私どもとして国に要望するということは,現在してございません。  以上でございます。 86 ◯委員(本岡せつ子) やっぱり暮らしの実態というのを,しっかり自治体として上げていくということは,とても大切なことだと思います。地方自治体の大きな仕事の1つだというふうに思います。これ以上言っても変わらないと思いますので,質問はいたしませんけれども,やっぱりね,このような高齢者の実態,これをしっかりとらえて,それで必要なところには意見を上げていくっていうことが,これをしないと自治体としての役割を果たせないんじゃないかと私は思います。神戸市としても,このような状況について声を上げていただきたいということを,もう1度申し上げて終わります。 87 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 88 ◯委員長(壬生 潤) 次に,陳情第364号について,ご質疑はございませんか。 89 ◯委員(本岡せつ子) 局長の説明では,20年4月から暫定的に1割で,それが2割になるということなんですけれども,医療費が伸び続けているということなんですけれども,先ほどの年金の話とも一緒ですけれども,やっぱり生活が大変になっているという中で,1割から2割に値上げがされるということが大変大きい。それも,その値上げの幅というのが,1割から2割という,200%の値上げということが大変大きな影響を与えるということで,皆さんがこのような陳情をたくさん出しておられるのだなというふうに考えています。  国民健康保険の運営協議会の中で──すいません,1割から2割の引き上げということですけども,これについて私たちは,これについても引き下げ,1割のままでこれからもということを要望もさせていただいているんですが,このような医療費の値上げというのは,本当に耐えがたいという,そういうふうになっています。それで,やっぱり国民健康保険に対する国庫負担が,この間,大変上がっていったことが,このような状況になっているというふうに思うんですね。そういうことでは,国の方に意見をいつも上げておられるというふうにお聞きをしているんですけれども,この引き上げということに対して,神戸市としての意見を言っておられるのかについて,お聞きしたいと思います。 90 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 国民健康保険だけではございませんですけれども,70歳から74歳までの方の自己負担,窓口での負担割合,これを1割から2割へ引き上げることについて,引き上げをしないようにという要望しているかどうかというお尋ねだったというぐあいに思います。  この70歳以上の方の窓口での自己負担の割合につきましても,国の方で法律を改正されて,原則としまして70歳から74歳については2割だということでされております。ただ,実際の高齢者の方の負担ということを考えて,毎年,国の方におかれましても,予算を計上されて,その1割分は国で見ようということで,実際には1割という状況が続いているところでございます。この点でございますけども,医療費がやはり高齢化に伴いまして,やっぱり増加をしていくと。それをいかに,どう負担をしていくかというところで,これは従前からずっと議論をされておるところでございます。一方で,患者さんとしての負担をどう抑えていくかということも,問題意識としてありまして,議論をされてきたところでございます。私どもとしましても,市民の方のご負担が,できるだけ大きくならないようにということで,国に対しては国庫負担の引き上げも含めまして,財政支援というのを十分にしていただきたいという要望は,かねてからしてございますし,今後とも強く要望してまいりたいというぐあいに考えてございます。  以上でございます。 91 ◯委員(本岡せつ子) 後期高齢者の医療制度のこれから先どうなるかということも,まだちゃんと議論していない中で,70歳から74歳の自己負担の割合だけについて,こんなふうに1割から2割に──25年から70歳になる方ですかね,について見直しということが,先にこんなふうに言われているということに対して,やっぱり医療費がこんなふうに上がったら大変だと,年をとって,それから年金額も先ほどみたいに上がらない中で,こんなふうに医療費の負担だけがどんどんふえていくということに対して,たくさんの皆さんがこのような意見を申し上げているということでは,やっぱり議会としても,神戸市としても,しっかりこの意見を上げていってほしいというふうなことを考えますので,そのことだけ申し上げておきます。 92 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 93 ◯委員長(壬生 潤) 次に,陳情第373号について,ご質疑はございませんか。 94 ◯委員(本岡せつ子) 国民健康保険のことなんですけれども,国保の運営協の,この間の資料でお示しいただきましたことについて,ちょっとお聞きしたいと思うんですね。国民健康保険の所得割の算定方式のことなんですけども,神戸市はこれまで扶養控除とか,社会保険控除とか,障害者控除とかというのを含めて算定をするという方式が,24年についてはみなし控除,それから25年からについては,新たな自治体独自の軽減による算定方式,こういうことで進めるということなんですけれども,実際この24年のみなし控除ですね,これがどんなふうに保険料などに影響すると考えておられるのか。それから,25年からの新たな自治体独自ということになったらどんなふうになるのか,影響はどうなのか,その辺についてお聞かせください。 95 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 国民健康保険料の特に所得割の算定について,24年度,25年度以降どうなるのかというお尋ねでございます。  委員お持ちの運営協議会の資料でございますが,ちょっと少し専門的な内容のところもございます。これまで国民健康保険料につきましては,被保険者お一人当たりで換算する均等割,それから1世帯当たり幾らということでの平等割,それから所得がある世帯については所得割ということで,大きく3つの区分で,それを合計して保険料をいただいているというところでございます。その所得割をいただく世帯というのは,国保加入世帯24万世帯ございますが,約4割の世帯でございます。これまで国が1つのガイドラインを示してございまして,所得割を算定するときに,どういう計算方式をするかというのは,一応のガイドラインはございますが,各自治体に任せておられる部分がございます。本市といたしましては,基本的にはご家族の方が多い世帯,それから多人数世帯の方に,より負担が大きくかからないようにしようというのが,基本的な考え方でございます。所得割でいただく総額というのは決まってございますので,それを所得のある方,世帯でどう配分していくかというのがございます。私どもとすれば,単身の世帯よりも,むしろ多人数の多い世帯の方を軽くしていきたいということで,具体的に申し上げますと,控除ですね,所得から控除をしていく項目がございます。まずは基礎控除というのが──これは税と同様でございますが,市民税と同様でございますが,基礎控除というのがございます。これが全国的に非常に多い方式でございます。神戸市の場合は,むしろ少数派でございまして,さらに加えて,いわゆる扶養控除とか,障害者の方の控除,そういったものも所得から控除して,保険料を算定していくという方式をとってございますので,先ほど申し上げましたように,子供さんが多いというような世帯については,控除額が多くなりますので,結果として保険料が下がるということでございます。もう一方でいいますと,より単身者の方の方にご負担をいただく割合が,ちょっと高くなるということでございます。  委員ご指摘がございました,みなし控除でございますが,私どもとしましては,基本的には今の考え方というのを継続していきたいというぐあいに考えてございます。国の方では,今,国民健康保険の広域化ということも打ち出しておられますので,そういった保険料の算定については,できるだけ同一基準でやっていこうという考えがございまして,基本的にはその所得から基礎控除だけして,算定をしていこうというのがあるんですが,ただやはり自治体の事情がございますので,ある程度,自治体の裁量にゆだねていこうという部分がございまして,この点につきましては,厚生労働省の国民健康保険担当課ともよく協議をして──神戸市だけじゃないんですが,数市,今,指定市を中心として,何市かが一緒になって要望して,独自のそういった控除方式,算定方式を認めてほしいという要望をこれまでしてまいりました。国の方においても,厚生労働省においても,それは是としましょうということで,そのみなし方式,あるいは25年度以降の独自の方式については,今の扶養控除等を──名称としては扶養控除というのはちょっと使えないんですけど,ご家族,扶養家族を1人当たりこの金額,扶養控除と同額を控除していくようなやり方を,引き続き続けていきまして,多人数の家族の方の負担をできるだけ軽減をしていくという方針で,臨んでいこうというふうに考えてございます。  以上でございます。 96 ◯委員(本岡せつ子) その年少者の扶養控除のことはわかりましたが,障害者控除などについては,この25年からということで,どんなふうになるんでしょうか。 97 ◯土井保健福祉局高齢福祉部長 基本的には扶養控除,あるいは障害者控除とあわせまして,従来から神戸市として控除していた内容については,引き続き控除していこうという考えでございます。  以上でございます。 98 ◯委員(本岡せつ子) じゃあ保険料については──ほかの要素は別ですけども,この控除ということについては,同じようにというふうに考えたらいいですね。 99 ◯委員長(壬生 潤) 他にございませんか。  (なし) 100 ◯委員長(壬生 潤) 次に,報告事項,平成23年東北地方太平洋沖地震への対応について,ご質疑はございませんか。  (なし) 101 ◯委員長(壬生 潤) では,この際,保健福祉局所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 102 ◯委員長(壬生 潤) 他にご発言がなければ,保健福祉局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,保健福祉局が退室するまで,しばらく自席にてお待ち願います。 103 ◯委員長(壬生 潤) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第37号議案平成22年度神戸市一般会計補正予算の本委員会所管分については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 104 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,予算第38号議案平成22年度神戸市国民健康保険事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 105 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,予算第39号議案平成22年度神戸市老人保健医療事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 106 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。
     次に,予算第41号議案平成22年度神戸市介護保険事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 107 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,予算第42号議案平成22年度神戸市後期高齢者医療事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 108 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第86号議案指定管理者の指定の件(神戸市立深江南地域福祉センターほか)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 109 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第87号議案神戸市国民健康保険条例の一部を改正する条例の件については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 110 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第88号議案訴えの変更の件については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 111 ◯委員長(壬生 潤) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,敬老優待乗車制度関連の陳情第354号,陳情第356号より陳情第359号に至る15件及び陳情第363号,以上合計91件について,一括して各会派のご意見をお聞かせ願います。  民主党さん。 112 ◯委員(黒田士郎) 陳情第354号,第356号から359号及び363号に対する意見表明。  民主党といたしまして,既に何度も出てきておりますが,敬老優待乗車制度は制度の存続を優先とし,今後につなげていかなければならない。路線や使用範囲については,公共交通事業全体から考えなければならないことである。また,10月より約半額負担になった上での検証は,中長期的にわたって必要と考えることから,このたびの陳情第354号,第356号から第359号及び第363号は,不採択とします。 113 ◯委員長(壬生 潤) 自由民主党さん。 114 ◯委員(坊 やすなが) きのうの──ちょっと見たんですが,ウォール・ストリート・ジャーナルの中に,この東日本大震災でアメリカの部隊に救援をされた方々がどうおっしゃったかという──ご老人やったらしいんですが,ありがとうございましたと,本当にご迷惑をかけましたというお言葉があったそうです。その言葉をとらまえて,日本人の資質というのはすごいという記事が出てたということをニュースで見ました。  そういうニュースを見てまして,きょうのこの話も聞いてる中で,私,小さいときのことを思い出したんですけれども,私は両親が共働きですから,おじいちゃん,おばあちゃん子やったんですが,そのときにいろいろ連れていってもらうわけなんですけども──私とこの祖父,祖母はそうじゃなかったと思うんですが,その中にいた方が同じような年やのに,バスに乗るときに老人の券を使わなかったんを不思議に思って聞いたことがあるのを思い出したんですけど。何で使わへんの,おじいちゃんと言うたと思うんですけどね。そのときに,いや,この券というのは,自分で生きるのが大変な人が使うもんであって,わしらが使うもんじゃないんやというようなことを言われたような記憶があります。今になって思えば,さすがすごいおじいちゃんやったなと思うんですけれども,この2つのことを思いますと,やはりこの敬老福祉パスを含めたあらゆる福祉政策の基本が,そこにあるんじゃないかなと思ってまして,私が学校で習ったのは,福祉というのは,慈悲心と感謝する心,これが両方あって初めて成り立つもんやというふうに習いました。  そういった意味で,今,原発の中で命がけで働いている方もあるし,また被災をされて,命からがら逃げている方もある。また,そこへ仕事とはいえ,助けに行ってられる方もある。そんな状況の中で,ご自分たちの要求だけを一生懸命声高に叫ぶというのは,私はいかがなものかとも思いますし,この敬老パスというぐらい年寄りを敬うということでありますので,到底,敬うことができないという思いもします。また,それをあおる人たちがいるということは,非常に腹立たしい思いもしております。福祉というのは,やはりこの2つのことがそろって初めて福祉でありますから,この制度を維持するためには,やはりその部分をしっかりととらまえていただけたらなというふうに思います。よって,不採択です。 115 ◯委員長(壬生 潤) 公明党さん。 116 ◯委員(松本 修) 我々公明党としては,この制度改編時にさまざまな議論をさせていただきました。そのとき,最大の課題は,今のままの制度では民間事業者の経営が成り立たなくなり,この制度から撤退もやむを得ないとの民間事業者からのお話でありました。市内にはすべてのエリアに市バスが走っているわけではなく,民間事業者が撤退すれば,制度の根幹が揺らいでしまうことになると我々は考えました。将来的にこの制度を破綻させず,安定的に維持・継続していく必要があるとの判断で,今の制度をスタートさせました。ただ,急激な変化をなくすために,2年間の激変緩和期間を設けるとともに,所得の低い方のために,年間150回程度無料で利用していただけるようにしたり,利用頻度の高い方には通常の定期券を半額で購入できる制度も導入をしました。今まで日本の国を支えてきていただいた高齢者の方々に対して,最大に尊敬し,配慮をさせていただくことは大切なことであると我々も思います。これから超高齢化が進む中で,医療費や介護給付費が物すごい勢いで増加している現状もあります。さらに,昨年問題になりました高齢者の方々の安否確認や,見守り,また地域で誇りを持って安心して暮らしていただける,さまざまな施策を充実させていかなければならないときであると思います。優待乗車制度だけの問題ではなく,より総合的な高齢者施策がこれからは必要になってくるときであります。陳情者の皆様には,このことはご理解いただけると思います。よって,これらの陳情は不採択といたします。 117 ◯委員長(壬生 潤) 日本共産党さん。 118 ◯委員(大かわら鈴子) 採択をお願いします。  この制度は長年にわたって神戸市が誇りとしてきた制度です。物すごく高齢者の方にも喜ばれてきた制度です。それが今,値上げということで,有料化ということで43%の方が利用できなくなっている,これは大変に大きなことだと思います。やっぱりこれは無料に戻してほしいという皆さんの思いもわかりますし,せめて50円でという,その切実な思いもよく理解できます。そして,実態調査ということも,神戸市としても絶対にやるべきことやと思いますので,これは採択としたいと思います。 119 ◯委員長(壬生 潤) 自民党神戸さん。 120 ◯委員(浜崎為司) 自民党神戸は不採択。  この制度を維持していくためにも,裏づけのないことでの答弁といいますか,市の答弁では賄えないと思います。したがって,この制度を維持するためにも,この制度を守っていく,この精神でまいっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 121 ◯委員長(壬生 潤) たちあがれ日本さん。 122 ◯委員(白國高太郎) 私たちといたしましても,従前どおり不採択といたします。  以上です。 123 ◯委員長(壬生 潤) それでは,採択または不採択の採決をいたします。  敬老優待乗車制度に関連いたします陳情91件について,採択することに賛成の方は挙手願います。  (賛成者挙手) 124 ◯委員長(壬生 潤) 挙手少数であります。  よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  次に,子供の医療費関連の陳情第360号及び陳情第368号について,各会派のご意見をお聞かせ願います。  民主党さん。 125 ◯委員(黒田士郎) 陳情第360号及び第368号に対する意見表明。  民主党といたしましては,医療費の一部負担については国の制度であり,神戸市では厳しい財政状況の中,独自の負担で新たに小学校4年生から6年生の自己負担金を軽減するための予算を計上されている。また,引き続き国に対して,制度に対する要望をしていきたいということである。このことから,陳情第360号及び第368号は今回,審議打ち切りとします。 126 ◯委員長(壬生 潤) 自由民主党さん。 127 ◯委員(坊 やすなが) この件は,国に対して制度の確立を要望しているということから,打ち切りです。 128 ◯委員長(壬生 潤) 公明党さん。 129 ◯委員(松本 修) 乳幼児等の医療費については,少子化対策の一環として,本来,国が責任を持って取り組むべき問題であると我々は思っております。しかし,国の制度や財政的支援がない現状に対して,我々公明党としては,県・市に対して助成制度を提案し,拡充を推進してきました。当初は3歳まで無料でありましたが,県も協調して補助制度が拡充する中で,小学校入学まで,さらに小学校4年生までと,市民の皆さんのたくさんの署名もいただきながら拡充をしてまいりました。通院では0歳児の一部負担金が無料になり,入院は0歳児から中学校3年生まで一部負担金が無料になっております。昨年も全県で署名活動を行いました。15万名にも及ぶ署名をいただきまして,それを県知事,市長に申し入れを行いました。平成23年度予算案には,小学校4年生から小学校6年生の通院について,自己負担金を3割から2割負担に軽減する予算が計上をされました。平成23年10月から,県と協調した助成制度が拡充をされることになりました。一歩一歩ではありますけれども,我々の要望にこたえ,着実に制度拡充を進めてきた市の姿勢は評価をしたいと思っております。義務教育修了まで所得制限なしでとの思いはわかりますが,今の財政状況では厳しい状況であると思います。よって,この2件の陳情は打ち切りといたします。 130 ◯委員長(壬生 潤) 日本共産党さん。 131 ◯委員(大かわら鈴子) 採択をお願いします。  これは大変に要望も強い項目でありますし,子育て支援としても重要なことです。各自治体も独自でも広げられています。神戸だけが取り残されるということはあってはならないと思いますので,採択といたします。 132 ◯委員長(壬生 潤) 自民党神戸さん。 133 ◯委員(浜崎為司) この問題については,国に対する予算要望や,それぞれの局の局長会で強く国に対して申し入れておるところであります。したがって,この件に対しては打ち切りということでお願いいたします。 134 ◯委員長(壬生 潤) たちあがれ日本さん。 135 ◯委員(白國高太郎) 私たちといたしましては,医療費無料化は望ましいところでありますが,本市の財政状況の中で,今年度は,ことし10月から通院も3割から2割と,できる限りの拡充に努めてきておるということについては,大いに評価をさせていただいております。厳しい状況の中,できる限り努めていこうという本市の姿勢と,国にも強く神戸市からも要望しておりますので,現段階として打ち切りといたします。  以上です。 136 ◯委員長(壬生 潤) それでは,まず子供の医療費に関連いたします陳情2件について,採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 137 ◯委員長(壬生 潤) 挙手少数であります。  よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,年金関連の陳情第362号,陳情第370号及び陳情第374号について,一括して各会派のご意見をお聞かせ願います。  民主党さん。 138 ◯委員(黒田士郎) 陳情第362号,第370号及び第374号に対する意見表明。  民主党といたしまして,公的年金の支給額改定のもととなる物価の変動は,全国消費者物価指数に基づいたもので,平成23年度は物価が基準となる水準を下回った結果となり,法律どおり引き下げられたものであります。また,年金制度については,新しい年金制度の構築に向け,国で議論されているところでもあります。今後の方向性を見守ることが必要と判断し,陳情第362号,第370号及び第374号については,今回,審議打ち切りとします。 139 ◯委員長(壬生 潤) 自由民主党さん。 140 ◯委員(坊 やすなが) 年金につきましては,地方がどうこうという次元の話じゃなくて,全体的にやるべき問題だと思います。国の動向を見守る観点から,今回は打ち切りです。 141 ◯委員長(壬生 潤) 公明党さん。 142 ◯委員(松本 修) 現在の公的年金は,本来の水準よりも高い水準で支給をされているということもあります。また,今回,平成17年の物価水準との比較により,年金額が改定することになっています。ただ,年金については,また年金制度については,国民の皆様,さまざまなご意見があります。そういう意味で判断をするというのは難しいと思います。よって,これら3件の陳情は打ち切りとしたいと思います。 143 ◯委員長(壬生 潤) 日本共産党さん。 144 ◯委員(本岡せつ子) 採択です。  物価水準に基づいて下げるんだということを言われましたけれども,目の前にいろんな物価の値上げがある,そういう中で年金を切り下げることは許されないと思います。採択を求めます。 145 ◯委員長(壬生 潤) 自民党神戸さん。 146 ◯委員(浜崎為司) 平成23年度の前年度比に比べますと,0.7%下がっております。平成17年の水準の0.4%を下回るという結果となっておりますので,法律どおり引き下げということになりました。したがって,打ち切りといたします。 147 ◯委員長(壬生 潤) たちあがれ日本さん。 148 ◯委員(白國高太郎) 法律の趣旨に賛同ですし,専ら国の問題であると考えておりますので,打ち切りといたします。 149 ◯委員長(壬生 潤) それでは,まず年金に関連いたします陳情3件について,採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方はともに挙手願います。  (賛成者挙手) 150 ◯委員長(壬生 潤) 挙手少数であります。  よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第364号70から74歳の医療費窓口負担引上げの撤回を要請する意見書提出を求める陳情について,各会派のご意見をお聞きかせ願います。  民主党さん。 151 ◯委員(黒田士郎) 陳情第364号に対する意見表明。  民主党といたしまして,高齢者医療制度では,平成20年度から法律上は2割とされていた。しかし,激変緩和策をとり,1割負担に据え置かれていました。このたび,高齢者医療制度改革会議において70歳から74歳の方の負担割合について,個々の負担が増加しないように配慮するとともに,現役世代の保険料負担の増加にも配慮し,新たな制度施行日以後,70歳に到達する人から段階的に本来の2割とすることに,国において示されたものである。神戸市独自での対処は,現段階では困難であると判断し,このたびの陳情第364号は,今回,打ち切りとします。 152 ◯委員長(壬生 潤) 自由民主党さん。 153 ◯委員(坊 やすなが) 超少子・高齢化の中で,医療費の増加,保険料収入の低下が起こっております。国民皆保険堅持のためにも国が検討すべき事案であり,今後の動向を見守ることから打ち切りです。 154 ◯委員長(壬生 潤) 公明党さん。 155 ◯委員(松本 修) 日本の医療費が急速に伸び続けている現状で,何としても守らなければならないのは,国民皆保険制度であると思います。将来にわたって持続的で安定的な医療保険制度を堅持していくために,国においても検討をされておられるというふうにお聞きをしております。今後の検討状況を見守りたいと,こう思います。よって,この陳情は打ち切りといたします。 156 ◯委員長(壬生 潤) 日本共産党さん。 157 ◯委員(本岡せつ子) 採択を求めます。  今でも高齢者の暮らしは大変である中に,このように高齢者の医療費の値上げが行われるということが,実際,受診抑制や,また病気になっても患者になれない,病院に行けないという事態を,もう今よりももっとふやすことにつながると思います。採択を求めます。 158 ◯委員長(壬生 潤) 自民党神戸さん。 159 ◯委員(浜崎為司) 国の動向を見守りたいと思います。打ち切ります。 160 ◯委員長(壬生 潤) たちあがれ日本さん。 161 ◯委員(白國高太郎) 採否を決しない打ち切りといたします。  以上です。 162 ◯委員長(壬生 潤) それでは,まず陳情第364号について,採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 163 ◯委員長(壬生 潤) 挙手少数であります。  よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第373号国民健康保険料の個人負担軽減を要請する意見書提出を求める陳情について,各会派のご意見をお聞かせ願います。  民主党さん。
    164 ◯委員(黒田士郎) 陳情第373号に対する意見表明。  民主党といたしましては,先ほどの件と重なってまいりますが,医療費が伸び続ける中,国民の皆保険制度を維持し,持続的で安定的な医療保険制度とするために,国において検討が加えられているところでもあります。その動向を見守る必要があります。また,神戸市で他の政令都市とともに,国に対して国庫負担の引き上げ等も含む財政措置の拡充を要望していることから,陳情第373号について,今回,審議打ち切りとします。 165 ◯委員長(壬生 潤) 自由民主党さん。 166 ◯委員(坊 やすなが) 現在の国民健康保険の制度では,医療費の増加に伴い保険料収入とのバランスがとれなくなってきている。今後は,国が制度そのものの見直しを考えなければならない。本市が国庫負担の引き上げを要望していることを了として,打ち切りです。 167 ◯委員長(壬生 潤) 公明党さん。 168 ◯委員(松本 修) まず,神戸市の国民健康保険料は,所得に応じて最大7割まで減額されるようになっておりますし,一部負担金についても,所得に応じた自己負担限度額が設けられ,低所得の方たちへの配慮はしています。今,日本の医療費は急速に伸び続けているのが現状でございます。そういった意味で,何としても守らなければならないのは国民皆保険制度であると,このように思っております。神戸市も国に対して国庫補助等については要望もしているということもございます。これからのいろんな国としての状況も見守っていきたいと,こう思いますので,この陳情については打ち切りとしたいと思います。 169 ◯委員長(壬生 潤) 日本共産党さん。 170 ◯委員(本岡せつ子) 採択を求めます。  国に対して,この個人の保険料が軽減するようにということで,国に対して意見を言う。皆さん,先ほどからお話を聞いてきたら,同じような意見じゃないかなと思いますけれども,そのように政府に対して意見を申し上げていくことは当たり前のことだと思いますので,採択を求めます。 171 ◯委員長(壬生 潤) 自民党神戸さん。 172 ◯委員(浜崎為司) 国民皆保険制度を守るためにも,この制度を維持するためのことを考えなければいけません。そのためには打ち切りということで,今回は終えたいと思います。 173 ◯委員長(壬生 潤) たちあがれ日本さん。 174 ◯委員(白國高太郎) 打ち切りです。  以上です。 175 ◯委員長(壬生 潤) それでは,まず陳情第373号について,採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 176 ◯委員長(壬生 潤) 挙手少数であります。  よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。 177 ◯委員長(壬生 潤) 以上で意見決定を終わります。 178 ◯委員長(壬生 潤) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  長時間の審査,どうもお疲れさまでした。   (午後0時34分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...