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  1. 神戸市議会 2010-12-01
    開催日:2010-12-01 平成22年建設水道委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(山本じゅんじ) おはようございます。ただいまから建設水道委員会を開会いたします。  本日は,去る11月29日の本会議で本委員会に付託されました議案,請願及び当局からの報告聴取のためお集まりいただいた次第です。  最初に,本日審査いたします請願につきましては,建設局審査の冒頭に松本のり子議員にご出席いただき,請願の趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは,さように決定いたしました。 (水道局) 3 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは,これより水道局関係の審査を行います。  議案1件及び報告事項1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席されたままで結構です。 4 ◯大森水道局長 おはようございます。それでは,予算第30号議案平成22年度神戸市水道事業会計補正予算並びに水・インフラ整備に関する国際貢献の新たな取り組みにつきまして,一括ご説明申し上げます。  お手元の資料1ページをお開きください。  I予算第30号議案平成22年度神戸市水道事業会計補正予算につきまして,ご説明いたします。  今回の補正予算は,須磨区妙法寺にある送水トンネル布設用地3万9,313平方メートルについて,このたび土砂災害の防止,緑地保全等を目的とする国の六甲山系グリーンベルト整備事業買収対象地となったことから,当該用地を国へ売却し,その収入額について増額補正しようとするものでございます。  なお,地中の送水トンネルにつきましては,売却後,国より無償で占用許可を受ける予定となっております。  1.補正予算実施計画でございます。金額につきましては,1万円未満を省略させていただきます。  (1)収益的収入では,第1款水道事業収益につきまして,既決予定額368億5,498万円を1億5,913万円増額し,370億1,411万円とするものでございます。内訳といたしましては,第3項特別利益既決予定額1億1,656万円を1億5,913万円増額し,2億7,570万円とするものでございます。  (2)資本的収入は,本件用地簿価相当額を増額補正するもので,第1款資本的収入既決予定額75億5,098万円を53万円増額し,75億5,152万円とするものでございます。なお,地方公営企業法第33条第2項の規定に基づく条例において,公営企業の用に供する資産の処分のうち,処分予定価格が8,000万円以上,土地については,その面積が1件1万平方メートル以上の処分は重要な資産の処分として,予算で定めることとされております。  このため,2ページには本件補正予算の議案の写しを掲げておりますが,議案の中ほどより下,第4条予算第9条の次に次の1条を加えるといたしまして,第10条に本件処分の内容を定めております。
     3ページには,本件用地の位置図を掲げてございます。  5ページをお開きください。  続きまして,2.水・インフラ整備に関する国際貢献の新たな取り組み基本方針)につきまして,ご報告いたします。  6ページをお開きください。  基本方針策定の目的でございます。本市では,これまでも取水から浄水,給配水,下水処理,再利用に至る水処理技術や阪神・淡路大震災から得た経験と教訓などについて,国際会議JICAへの技術支援を通じ,諸外国へ発信するなど国際貢献に取り組んでまいりました。  一方,近年,アジア諸国を中心とする水需要の高まりとともに,政府が6月に閣議決定した新成長戦略において,官民連携によるパッケージ型インフラ海外展開を推進することが示されるなど,本市の水インフラ技術国際貢献のあり方につきましても,新たな役割が求められております。  このため,海外の水インフラ需要に対応する官民連携による新たな国際貢献のあり方について,水・インフラ整備に関する国際貢献の新たな取り組みとして,基本方針を策定するものでございます。  1基本的な考え方でございますが,海外展開を志向する地元企業等からの支援要請に基づき,一連の水循環システム都市整備など本市が蓄積してきたまちづくりの経験やノウハウ,震災の教訓を活用して,地元企業等海外展開を積極的に支援してまいります。これにより,現地の生活水準の向上や開発効果をもたらすという国際貢献だけでなく,地元企業が海外進出することによる神戸経済の活性化につながることが期待でき,また本市におきましても,海外での施設整備管理運営等の支援を通じて,水インフラ事業の技術・技能継承の一助になるなど,地元企業・神戸市相互の成長・発展に資することになるものと考えております。  2支援のための取り組みでございますが,官民互いの強みを生かして,海外展開を志向する地元企業等がスムーズに事業を展開できるよう取り組んでまいります。  (1)地元民間企業等との相互協力に関する協定の締結といたしまして,海外展開を志向する地元民間企業等からの要請に基づき,神戸市と企業等との間で,水インフラ事業海外展開に関する相互協力協定である基本協定を締結し,水インフラ事業海外展開に向けたパートナーシップを構築してまいります。また,この企業等からの協力要請につきましては,基本方針の趣旨に従い,幅広く受け付けてまいる所存でございまして,先日,11月24日に地元企業である株式会社神鋼環境ソリューションと協定を締結いたしております。  7ページに参りまして,(2)支援の方法でございますが,神戸市は基本協定に基づき,150万人都市での事業継続実績を生かして,建設局,水道局など関連部局が一体となって水インフラ事業に関連する情報の収集・整理・提供や広報活動都市間交流などを実施いたします。また,財団法人神戸都市整備公社においては,水インフラ整備支援担当を置き,企業等からのアドバイス,コンサルティング業務等を受託する形で支援を行ってまいります。  以上で,予算第30号議案平成22年度神戸市水道事業会計補正予算並びに水・インフラ整備に関する国際貢献の新たな取り組みにつきまして,説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 5 ◯委員長(山本じゅんじ) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより,順次質疑を行います。  最初に,予算第30号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 6 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,報告事項,水・インフラ整備に関する国際貢献の新たな取り組み基本方針)について,ご質疑はございませんか。 7 ◯委員平野昌司) 今,水の問題,そのインフラ整備のところで伺ったのですが,実はこの前うちの会派で東京都へ視察に行きまして,内容を聞きました。聞いてみると,今神戸でやろうとしていることと比べたら,東京都は既に早くからスタートしとると。対象の国まで決めて,それで人まで派遣しているという中で,神戸市がその後追いをやって,果たしていけるのか。むしろ,そのときに東京都いわく,政令指定都市のところにいろいろ協力を求めてやりたいと。現実には,もう政令指定都市の各市にお話はしていますというような話も聞いたんですが,この辺の経緯と東京都の動きということを含めて,熟知した上でやっておられるのかどうか。この辺についてお伺いしたい。 8 ◯大森水道局長 この水インフラ整備に関する国際貢献の問題につきましては,実は昨年度の後半ぐらいから割と各都市とも積極的に取り組むようになってまいりまして,ご指摘にございました東京都,それと大阪市等が確かに先行して,NEDOの実証研究とか,現地調査といったような形で先行してやっているのは事実でございます。  ただ,我々も政令都市間で競争するものではないと考えてございますが,今回,神鋼環境ソリューションさんが進めておられますベトナムの案件につきましても,ベトナムにもホーチミンはじめ,主要な都市が幾つかありまして,それのすべてに対して東京都さんなり,大阪市さんが対応できるといったものではないと思っております。そういった都市によりまして,それぞれのすみ分けもまたできていくのではないかと考えてございます。  ですから,今回,我々の方は東京都,大阪市に比べて少しスタートはおくれたわけでございますが,まだこれからこういった問題に対しては,十分な取り組みができるのではないかと考えてございます。  また,指定市間におきましても,いろいろ日水協をはじめといたしまして,大都市の会議等でもいろいろ情報交換等もさせていただいておりまして,お互いにそれぞれの取り組みを意識しながら,都市に合った取り組みを展開していこうということで,取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 9 ◯委員平野昌司) 東京都からのお話があったのかどうか,この辺は。 10 ◯大森水道局長 こういったことをしてほしいといった,具体的な取り組みについての申し出というのはございません。ただ,全般的な,一体的にこういった取り組み,いわゆる水ビジネス取り組みについて,いろいろ情報交換とか,役割分担をしていったらどうかといったようなお話はございました。 11 ◯委員平野昌司) 東京都の話を聞いたとき,昭和61年からスタートしているんですね。タイへはそれから以降17名も専門の技術者を入れておる。インドネシア・ベトナム・サウジアラビア・バングラデシュとずうっと入れとるんですね。それから海外からの研修生も200人・300人の単位で受け入れておるんですよね。それだけに議会も決議をして,予算も決めてやっとるわけですよね。そこが神戸市と──政令市ですから,我々神戸市一体的にもそうですが,連携してやりたいというようなことがあったら,神戸市が1つの会社とそういうことをできとるから,ベトナムではっきりとやれるなら別として,そない神戸市が今からやらんと,例えば,都市間のもっと連携を密にしてやるという方法がもう少し見えてきてもいいんじゃないかと思うんですが,言うとることは,都市間の連携は余りやられていないということ,特にその辺をきっちりとしながら,国際貢献をそれぞれ政令市でやろうという考えが余り見えてこない。この辺,もう1遍再度お伺いしたいんです。 12 ◯大森水道局長 東京都において,今回の水ビジネスということでなしに,国際貢献という立場でずっと恐らくアジア諸国に対する技術支援とか研修生の受け入れをしてきたということだと考えてございます。神戸市におきましても,以前よりJICAの研修生の受け入れとか,例えば,フィリピンとかタイとかそういったところに対して,技術援助といった面ではさせていただいておりました。  また,それぞれ指定市の間で,必ずしも十分な──確かにご指摘のとおり──現在連携はできておりません。また,この問題につきましては,国におきましても,所管が厚生労働省だけでなしに,総務省,また国土交通省経済産業省といったような形で,それぞれのところがそれぞれの立場でいろんな方針を出しているわけでございますが,ただ,政府におかれましては,新成長戦略ですか,それに定められておりますので,全体といたしましては,その成長戦略に基づいて,海外展開を図っていけたらと考えてございます。  私どももこれからも当然ながら,東京都とか大阪市──大阪市さんの方からもいろいろとお話もございますので,そういったところとも連携しながら,どういったことができるかといったことについては,考えてまいりたいと思っております。  ただ,この問題については,自治体の水道事業体だけで,こういった展開ができるものではございませんので,東京都さん,大阪市さんもやはり民間の企業さんとパートナーシップを構築しながら,もしくは経済界全体といろんな提携をしながら,海外展開を図っていこうとしているものでございますので,そういった面で,それぞれどうしても一部の企業さん,もしくはそれぞれの役割を持った経済界とのつながりの中で展開が個別に行われるものになっていくのではないかと私は思っております。  以上でございます。 13 ◯委員平野昌司) 神戸の場合は,神鋼環境ソリューションが中心になって,ここがやろうとして,神戸市がサポートするのか,あるいは神戸市が積極的にやる中で,神鋼さんと一緒にやろうとしているのか,この辺がもうひとつわかりにくいのと,例えば東京の企業なんかは本社がいっぱいありますから,けたが違うと思うんですよね。それで,これを取り組むのに,相当な予算を組まんと,どこまで──神戸やったら神戸が負担してやるのか,例えば,向こうのインフラ整備から含めて大変なあれが要る,どういうあれになるのか,この辺がまだ不透明でしょうけども,そういう財政的な負担まで含めて,どこまで考えておられるのか,人の派遣も含めて。国がやれと言うとうから一応やってみようかというようなことでは,なかなかはっきりと言って,東京の取り組みを聞くと,はるかに先行しているのと,規模が大きいなと,それでも神戸は神戸の独自性出すんやと言うてやられるのかどうか,この辺がもう少し見えてこないなと言いながら,その辺もう1遍だけ聞きたい。 14 ◯大森水道局長 私どもが考えておりますのは,あくまでも地元企業海外展開を支援するという形でございます。行政体が前に出ていくということにつきましては──済みません,水道事業体が前へ出ていくということにつきましては,カントリーリスク等のいろんなリスクが伴いますので,なかなか難しい面がございます。ですから,やはりそういったノウハウを持っておられる企業さんが,まずは出ていただくということが前提だと考えてございます。  ですから,そこでの事業規模とか,展開についての費用的な面,そういったものにつきましては,一義的には企業さんの方で負担するべきものだと。我々はあくまでもそれをバックアップしながら,また我々の持っていますノウハウを活用していただくというふうに考えております。  また,恐らく,この神鋼環境ソリューションが進めておられますベトナムでの案件等につきましても,なかなか企業さん単独で事業実施をしていくというのは難しい面がございますので,当然,国のODAとかそういったところに乗りながら,事業展開していくのが一番いいのじゃないか。そういった面で,資金調達というのも可能になっていくのではないかと考えております。  ですから,我々水道事業体が,資金を負担しながら海外展開をするというところまで,現在のところ私どもは考えてございません。  以上でございます。 15 ◯委員平野昌司) 今の段階では,これ以上議論してもあれなんで,できれば東京も,政令市──ほかの都市も大阪もそうでしょうし,いろいろそういう動きがありますよ。それぞれの企業も非常にやる気を持っていますよと。しかし,相手の国だって,基盤整備からするととんでもない費用がかかりますから,これが,日本の支援が,国がどこまで出せるのかどうか。そういうことも全部,国とのパイプもないといかんと思いますので,この辺はきっちりと積み上げていただきたい。それで,かたくなに神戸市だけではないということも含めて,せっかくこういうご縁があったら,どこかの都市と一緒に連携するというのも1つの楽しい話になりますから,こういうことを含めて,その都度,また議会にもご報告願いたい。  以上です。 16 ◯委員(段野太一) 今の質問に若干重なる部分があるかもわからないんですが,これまでインフラなんかで協力するというのは,国と相手の国との関係,あるいは地方自治体と相手の国という,そういう関係でやってきたと思うんですね。ここに書かれていますように,JICAとか,国際会議なんかを通じてやってきた。ただ,今回の場合,この図にありますように,真ん中に地元企業等というのが間に入ってくると。こういう形をとるのは,余りこれまでやっていなかったのではないかと思うんですね。  今,説明があったように,新成長戦略に基づいてパッケージ型にするということだろうと思うのですが,1つお聞きしたいのは,これはどこが主導したのかなというのが──例えば企業の方から神戸市に対して,実はこういうふうなことをしたいから,技術・ノウハウというのを,知恵をかしてくれというふうな話があったのか,あるいは神戸市の側から,相手の国との関係があって,企業が入っていったのか,その若干の経過をお聞きしたいんです,1つは。  もう1つは,これどんどん広がってくるということになりますと,神戸市の自治体側の体制問題,それは大げさに考える必要はないのかもわかりませんが,この中では外郭団体とか,特に水道サービス公社,その他が入るという形なんでしょうが,各国に展開するということになりますと,これは一定の体制というのが必要になってくると思うんです。そうすると,ある程度の予算措置とか,そういうものも含めて考えていかないかんということに──将来でしょうが──なっていくと,そういうことを一定検討されたのかどうか。それも1つお聞きしたいんですが。 17 ◯大森水道局長 この問題につきましては,私ども水道局の方も取り組みについて,内部的な検討をして昨年の後半から市会等でもご質問をいただいたりしておりましたので,検討を進めていたところでございます。  そういった中で,先ほど申し上げました神鋼環境ソリューションの方から実際的な支援の要請がございました。そういったこともありまして,今回,協定の締結と基本方針をきちんと定めて,それに基づいて協定の締結をするというふうになったものでございます。  今後の体制等でございますが,まずは今まだ正直言いまして,神鋼環境ソリューション1社との締結でございますし,もう1社,実は内々にではお話をいただいているところもございますが,これが数カ国にわたって展開するといったことは,まだそこまでの想定はいたしておりません。ですから,先ほどちょっとご説明申し上げておりますように,都市整備公社,ここがまちづくり全体のノウハウも持っておりますし,下水のノウハウも持っております。そこを一体的な窓口とさせていただきまして,水道サービス公社水道部門を担当するような形で,まずはOB職員を中心として,それに当たっていただくということで,それとともに神戸市全体がサポートするというような形で,当面は対応できるのではないかと思っております。ただ,今後いろんな展開がされていく段階で,その段階段階に応じた検討はさせていただきたいと思っております。  以上でございます。 18 ◯委員(段野太一) それから,相互協力協定というのも結ばれたということなんですが,企業側からしますと,これは相手のベトナムならベトナムに話をして受注すると。当然企業ですから,収益関係がありますよね。収益が上がってくると。その収益を上げるに当たって,神戸市の方は一定のバックアップしたという形にはなるわけですね,この企業に対して。この企業の方から神戸市に協定で,何らかのものが──どういうふうなメリットがあるのかということですよ,企業側から。外国に対していろいろ援助していくということの意義は確かにあると思います。企業を活性化していくというのも意義あることだと思うんですよ。  同時に,神戸市の方に一定の,何らかのメリットというものがあるのかどうか。この協定の中でどういうふうな協定になっているのか,もう少し中身がわかれば知りたいんですが。 19 ◯大森水道局長 協定の内容でございますが,基本的には1つは,水インフラ事業に関する事業計画とか,施設整備維持管理事業運営等について,相互協力に努めるといったことが1点,もう1点は,水インフラ事業に関する情報の収集・整理・提供及び広報活動について相互協力にと努めるということでございます。  神戸市にとりまして,今委員の方からご指摘にございましたように,基本的には国際貢献に寄与するといった面,それとまた神戸の経済の活性化にも貢献する。それとあともう1点ですが,こういった事業を通じまして,私どもの技能・技術継承にもつながっていくと考えております。また,神戸市にとりまして,協定にはそこまでの記述はございませんが,実質的にこれを事業進展していく上では,企業さんの方から受託業務という形で,コンサルティング業務的なものをきっと請け負うことになると思います。これが都市整備公社が窓口になってやっていただくわけでございますが,そこでコンサルティングに伴います費用というのは,当然いただくことになると思います。ただ,大きな投資をするといったような観点はございませんので,それに見合う利益還元というものは特にないと考えてございます。  以上でございます。 20 ◯委員(段野太一) もう1点だけ。今さっきおっしゃった技術・技能継承についてなんですが,これはどういう形ですか。今おっしゃったコンサルというのが,実は契約を結んでとおっしゃったんですが,コンサルというのが,要するに外郭団体の職員がということですか,それともそれ以外でしょうか。この技能継承というのが,どういう形で神戸市の職員でそこで技能継承がされるのか,そこがちょっとわかりにくいので,もう1度お聞かせいただきたいと思います。 21 ◯三浦水道局技術部長 技術・技能の継承ということなんですけど,今若年層が少なくなっている。なおかつ若年層がはっきり言いまして,経験する機会もなかなかありません。そんなこともありまして,海外展開する中で,今考えています整備公社,水道サービス公社に──我々はOB職員と考えているんですけど,その方々が実際に計画したり,設計したり,維持管理,そういうことをする上において,OB職員が持っておるノウハウを発揮します。その発揮するノウハウを後継者と考えています我々の職員の若年層にその計画・設計・立案する中で伝えていく。そういうことを考えていますので,先ほど局長が申しましたように,その中で技術・技能の継承ができると我々は今考えています。 22 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑はございませんか。 23 ◯委員(池田りんたろう) この水インフラですけれども,さきに市長が記者会見で,ベトナムを視野に入れたお話がありました。きょうも局長の方から,ベトナムというお話が出ているわけですけれども,具体的に名前が出るということは,これから具体的に事が進んでいくと思うんですけども,実際にどういう形でこのベトナム──どの都市か知りませんけども,ベトナムの事業にどう環境ソリューションと一緒に神戸市がかかわり,広報していくのか。そのあたり,具体的な取り組みについて,ちょっと教えていただければというふうに思います。 24 ◯大森水道局長 具体的な案件につきましては,神鋼環境ソリューションさんがお持ちなんですが,私どもの方からここでこういう案件というのは申し上げることができないわけですが,例えば,上下水道一体となって,1つの都市でそういった設備,もしくは維持管理につきまして,需要があるということになりましたら,そこに対して神鋼環境ソリューションさんが,仕事を請け負うというような形で入っていくわけでございます。ただ仕事を請け負えるかどうかというのは,企業さんの持つ技術とともに,私どもが持っております維持管理とかそういった施設整備に関するノウハウ,そういったものが当然重要になってくるわけでございまして,その場面で──それぞれ最初の場面では,上下水道の処理施設の整備計画というのをきっとつくることになると思うんですが,それに対するアドバイス,チェックといったものを私どもがさせていただくということになると思います。  それで次には,設備の保全計画とか送水管整備とか漏水防止策,そういったものにつきましての運営ノウハウといったものも当然必要になってくるわけでございますが,そういった面につきましても私どもは当然高い技術を持っておりますし,ノウハウを持っておりますので,そういった点でアドバイスしていくという形で,つくるのは企業に当然なると思うんですが,それをサポートするといった形で神戸市の役割があるものだと考えてございます。  以上でございます。 25 ◯委員(池田りんたろう) ちょっと聞き方がまずかったなというふうに今思ってますけども。実際に設計,管理,監督やっていくということになりますと,当然現地の状況がどうなのかというのが,まず第一的には把握できないと設計,計画にすら入っていかれないですね。その段階で環境ソリューション,いわゆる企業側の提案だけで果たして市の職員が,水道なり下水の職員が具体的実施計画が立てられるかといったらそうじゃないと思うね。やっぱり現場を知らなきゃならんと。具体的にそういう事象が起きたときに,企業からアプローチがあったときに水道なり下水の職員が,どう企業と一緒に連携をしながら取り組んでいくのか。また,神戸市は支援を──組むということですから,先頭を切って広報することはないと思いますけども,しかし事業者が広報──これから海外展開をやっていくに際しては,企業だけで広報ができるとは考えられないですね。水道,下水のノウハウを海外で広報するということが海外展開への1つの大きな要素にもなるわけですから,そういった海外展開広報にかかわるところについて,神戸市がかかわることも出てくると思うんですけど,そのあたりについてちょっと具体的になりすぎたかもわかりませんが,ちょっと教えていただければと。 26 ◯大森水道局長 ご指摘のとおり,ベトナム等の事情を全然知らずにですね,こういったサポートもできないと考えてございます。そういった意味で,ちょうど今月の26日にベトナムで浄水の関係のセミナーが,日本水道協会の方で主催されましたセミナーがございまして,そこに私ども水道局の計画課長が参りまして,神鋼環境ソリューションとともに神戸のまちづくりとか神戸の上下水道技術のPR等もさせていただいたところでございます。また,今月に開催されます──下水の方も同様なベトナムのセミナーがございますので,そこに下水道関係の方からも職員が参る予定になってございます。こういった形で委員ご指摘のとおり,技術,まちづくりといったノウハウのPR,神戸のまちのPRをしながら,現地の状況等も把握していくということでございます。  さらに具体的な案件が進む中では,当然ながら現地での基礎調査といったものも必要になると思いますので,企業と一体となって,そこは企業の受託を受けながらという形になると思いますが,基礎調査を行って,それでまた相手の事業体などとの協議とか調整といったことにもアドバイス等を行っていくという形になると考えております。ですから,我々その場合場合,案件にもよると思いますが,当然ながら現地で一緒になって調査といったこともあり得ると考えてございます。  以上でございます。 27 ◯委員(池田りんたろう) 新規地をいろいろと模索をしながらこれから取り組んでいくということになるかと思うんですけども,横浜は特に個別会社を立ち上げて横浜水道事業に対する貢献,これは具体的には事業収益を横浜水道事業に還元させる,こういうことが1つの柱にはなっているわけでして,神戸の場合はそこまでなかなか一気に行かないかもわかりませんが,さきの質問にもありましたけども水道事情,水道財政状況,非常に給水収益が減収していく中で悪くなっている──悪いわけでありますから,このことも1つの水道事業としてもとらえながら,水道事業に還元できるような,そういうところもひとつ視野に入れた検討もさらに進めていただきながら,この国際貢献インフラ整備について取り組んでいただきたいということをお願いをして終わっておきます。  ありがとうございました。 28 ◯委員長(山本じゅんじ) 他に質疑はございませんか。  (なし) 29 ◯委員長(山本じゅんじ) 次にこの際,水道局の所管事項についてご質疑はございませんか。よろしいですか。  (なし) 30 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑がなければ水道局関係の審査をこの程度にとどめたいと存じます。当局の皆さん,どうもご苦労さまでした。  なお,委員各位におかれましては,建設局が入室するまで,この場においてしばらくお待ち願います。 (建設局) 31 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは,これより建設局関係の審査を行います。  最初に,請願第108号の紹介議員の代表である松本のり子議員より,請願の趣旨説明を願いたいと存じます。それでは,松本のり子議員,発言席にどうぞ。 32 ◯委員外議員(松本のり子) おはようございます。それでは,陳述させていただきます。  請願第108号国道2号・43号・175号の管理を国の責任で行うこと等を要請する意見書提出を求める請願の採択を求めて,紹介議員を代表して陳述いたします。  請願者の言うように,国道2号・43号・175号などの直轄国道は市民の社会経済活動を支える基礎的な社会資本です。まちとまちを結び,物流や観光を促進する役割や,活力ある地域づくりを進める上での重要な役割を果たしています。国が整備・維持管理に責任を持つのは当然のことではないでしょうか。しかし,今年度予算は神戸市も含め全国の自治体で,補修などの修繕費は約3割削減されています。そのため,直轄国道の舗装の補修も厳しい状況です。そのために安全が十分確保できるのかと疑問の声が出るのも当然ではないでしょうか。国の責任で直轄国道は安心・安全に管理すべきではないかと考えます。  次に,公共事業予算を防災や生活関連,維持管理といった国民生活に視点を当てた事業に重点配分することについてですが,防災事業に関しては近年の異常気象により,毎年災害でとうとい命が奪われています。昨年7月の九州・中国の豪雨では,31人が亡くなられ,8月の台風9号でも25人が亡くなられ,2人が行方不明となっておられます。年末の寒波では富士山をはじめとして各地で遭難が相次ぎました。災害から国民の命と財産を守ることは国が行うべき最も大切な任務の1つと言えます。阪神・淡路大震災から10年を機に,2005年神戸で開かれた国連世界防災会議でも,防災活動は国の第一義的責任において行われるべきものと決議がされています。こうした中で,緊急地震速報や噴火警報や土砂災害警戒情報など発表を始めてきましたが,一方で職員数や事業予算は毎年減らされてきており,観測施設の維持管理や技術水準の確保にも苦慮する状況に陥っています。過去の自然災害の教訓から国民に対して十分な支援をすることは,国の責任で行うべきで予算の削減ではなく,今後一層の災害に備え,体制強化をすべきと思います。  最後に,公務職場にも,今非常勤職員や委託職員などの不安定雇用労働者が急増しています。生活道路や港湾や空港など,良質な社会資本を整備するためには,国や自治体みずからが計画・設計・積算・監督・検査などの業務を行うことが必要です。特に公平・公正・中立が求められる監督・検査業務は,公共事業にとって最も重要な業務です。この間の構造改革路線による規制緩和や官から民への方針のもと,国民の命と財産を守るための業務を営利目的の民間にゆだねた弊害が至るところで問題となっています。例えば,手抜き工事による品質低下などは,監督・検査体制が不十分なために起こった事件です。さらに,今地方ができることは地方でと地方分権改革が推し進められようとしています。しかし,この地方分権は国が負っている責任を放棄し,地方に一方的に押しつけるもので,そして民間委託や民営化,これは公務になじまないものです。国民の安心や安全を損なうこのような規制緩和はやめ,国の責任できちんと行うことを求める,この本請願108号の採択を求めて,陳述を終わらせていただきます。  どうぞよろしくお願いいたします。 33 ◯委員長(山本じゅんじ) 請願の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  それでは,議案1件,請願1件及び報告事項2件について当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席されたままで結構です。 34 ◯松浦建設局長 それでは,第69号議案指定管理者の指定の件(神戸総合運動公園)につきましてご説明申し上げます。  資料1の1ページをお開きください。ここには議案本文を掲載しておりますが,参考資料に基づいてご説明させていただきますので,2ページの参考資料,神戸総合運動公園の指定管理者の指定についてをごらんください。  本件は,神戸総合運動公園の指定管理者を指定しようとするものでございます。1.公の施設の名称ですが,このたび指定を行う公の施設は,神戸市都市公園条例に基づき設置している神戸総合運動公園でございます。2.指定管理者として財団法人神戸市公園緑化協会を指定しようとするものでございます。3.指定期間は平成23年4月1日から平成27年3月31日までの4年間でございます。4.平成23年度予定額については,指定管理料が5億320万4,000円でございます。5.選定までのスケジュールについては,平成22年5月17日から28日まで,応募要領の配布と事前登録の受け付けを行い,5月24日に応募説明会と現地案内を開催いたしました。  続いて,6月2日から4日まで応募に関する質問の受け付けを行い,7月1日に質問の回答をした後,7月28日から30日まで提案書類の受け付けを行いました。候補者選定委員会については9月7日に行っております。6.選定理由でございますが,指定管理者の公募に対して3件の応募がございました。応募者から提案のあった内容について,建設局指定管理者候補者選定委員会において,申請者に関する項目,事業運営に関する項目,管理コストについて総合的に評価を行い,指定管理者候補者を選定いたしました。7.主な提案内容として,神戸総合運動公園の特性を生かして国際級や国内トップクラスの大会を誘致し,ハイレベルな観戦の場を提供することから市民参加のランニング,ウオーキング拠点づくり,大学連携までといった幅広い施設の活性化対策,施設での市民との協働事業として,豊かな自然をはぐくむための取り組みや,地域との協働のための具体的な取り組み,ユニバーサルデザイン社会実現のための神戸総合運動公園UDプロジェクトの立ち上げ実施などの提案がございました。8.評価項目・評価結果でございますが,それぞれの公募者の得点は88点,70点,40点となっております。9.応募団体でございますが,NPO法人兵庫県サッカー夢クラブ,財団法人神戸市公園緑化協会,オリックス・ファシリティーズ・シンコースポーツ・神姫バスグループの3団体から応募がございました。  最後に,神戸総合運動公園の施設の概要をまとめてございますので,あわせてご参照ください。  以上で,第69号議案についてのご説明を終わらせていただきます。  続きまして,請願第108号国道2号・43号・175号の管理は国の責任で行うことの意見書の提出を求める請願につきましてご説明申し上げます。  神戸市といたしましては,個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現を図るためには,真に市民に必要な行政サービスを神戸市みずからの責任で自主的・効率的に提供することが必要であると考えております。  具体的には,真に国が担わなければならないもの,国防・外交などを除き,市域内の事務権限を住民に最も近い基礎自治体である神戸市に一元的に移譲すべきであると考えております。なお,一般国道の直轄区間の見直しについては,地方分権改革推進委員会からの勧告を受け,平成20年6月20日に国から同一都道府県内に起終点がある区間,バイパスの現道区間などを対象に,今後調整するとの基本的な考え方を示されております。神戸市域内では,この考え方に基づき,国道2号浜手バイパスの現道区間,神戸西バイパスの側道,国道175号玉津インター以北が移管の候補に挙がっておりますが,直轄国道の事務権限の見直しに当たりましては,平成21年11月に始まった地域主権戦略会議において,財源のあり方など政府全体として議論が必要とされており,まだ結論は出ていない状況であります。公共事業の予算につきましては,神戸市としましてはこれまでも国の予算編成時期に合わせ,防災,生活関連,維持管理などの国民生活にかかわる分野について,毎年国に要望を行っているところです。具体例といたしまして,安心・安全なまちづくりの推進として学校の耐震化など,生活関連としてユニバーサル歩道整備事業,災害に強いまちづくりの推進として橋梁の耐震化などがございます。事務権限の移譲につきましては,国と地方の役割分担を明確にした上で,地方が担うべき分野については,国庫補助負担金,国の関与,義務づけを廃止し,国から地方への税源移譲と権限移譲を一体的に実施することを要望しているところでございます。  以上で,請願第108号についてのご説明を終わらせていただきます。  続きまして,報告,「(仮称)みちづくり計画」(案)に係るパブリックコメントの実施についてご説明を申し上げます。資料2をごらんください。現在,建設局では道路の分野に関する基本的な計画であるみちづくり計画を作成しているところであり,来る12月17日から来年1月21日までの間,神戸市民の意見提出手続に関する条例に基づく市民意見の募集,いわゆるパブリックコメントを実施いたします。計画(案)の閲覧及び意見提出の方法につきましては,記載のとおりとなっております。なお,計画(案)の本編については,現在作成中でございますが,本日は別紙としてその概要版だけをおつけしております。  それでは,「みちづくり計画」(案)の概要についてご説明いたします。別紙みちづくり計画(案)概要版の1ページの左側をごらんください。今回策定するみちづくり計画は並行して策定中の神戸市基本計画を上位計画として,その内容と連携,相互補完しながら推進する道路に関する部門別計画でございます。目標年次は基本計画と同じく,2025年度,平成37年度としています。  続きまして,1ページの右側に計画の背景と道づくりの柱について記載しています。今後の神戸の道づくりにおいては,少子・超高齢化の進展や地球温暖化防止への取り組みなどの社会潮流,現在策定中の神戸づくりの指針の内容,さらに道に関する市民や利用者のニーズを踏まえて,I安全・安心を守る道づくり,II環境に配慮した道づくり,III魅力・にぎわいを創出する道づくり,IV神戸の経済活動を支える道づくりという4つの道づくりの柱を位置づけ,必要な施策に取り組んでまいります。  2ページ,3ページをお開きください。ここでは4本の柱ごとにそれぞれに含まれる個別施策について定めております。合計で33の施策を位置づけており,その中で今後5年間に特に重点的に進めるべきものを重点施策としております。4ページをごらんください。4ページの左側に重点施策の中の主なものを掲載しております。重点施策につきましては,5カ年の実行計画として具体的な達成目標,いわゆるアウトプット指標を定めております。4ページの右側をごらんください。最後に,この計画の実現に向けては,中ほどに掲げておりますように,道づくりの柱ごとに,いわゆるアウトカム指標である道づくりの指標を定め参考としながら,評価及び進行管理を行います。以上が雑駁ではございますが,「みちづくり計画」(案)の概要でございます。パブリックコメントの実施については,12月9日に改めてマスコミ等への記者発表を予定しており,その際にはパブリックコメント用の計画(案)を委員の皆様に配付できる予定です。  以上で,報告,「(仮称)みちづくり計画」(案)に係るパブリックコメントの実施についてのご説明を終わらせていただきます。  続きまして,報告,新神戸ロープウェーの料金及び名称の変更等についてご説明申し上げます。資料3の1ページをごらんください。新神戸ロープウェー改修・運営PFI事業者及び神戸布引ハーブ園の指定管理者である神戸リゾートサービスは,ロープウエーがリニューアルオープンする平成23年4月1日から新神戸ロープウェーの料金及び名称を次の1,2のとおり変更いたします。  1,ロープウエーの料金変更でございますが,1つ目は運賃の改定でございます。昨年,新神戸ロープウェー再整備等事業の事業者公募時の提案書で提案がございましたとおり,ロープウエーの大人往復運賃を現行1,000円から1,200円に改定いたします。片道運賃,子供運賃の改定内容及びハーブ園入園料と合わせたセット券の料金はそれぞれ表のとおりでございます。運行事業者である神戸リゾートサービスが示す運賃改定の理由は,現行の運賃では安定した事業収益基盤を確保できないため必要な改定を行うというものでございます。市では,事業者がロープウエー改修費用の一部を投資して16年間独立採算で運行することや,ロープウエーの性能が現在より大幅に改善されることなどを考えると,運賃改定はやむを得ないと考えております。運賃・入園料の一体徴収についてでございますが,リニューアルオープンにあわせ,ロープウエーとハーブ園の一体的な管理運営をさらに推進するため,市は山頂の布引ハーブ園駅周辺及び風の丘を有料区域へ追加し,神戸リゾートサービスがロープウエー運賃とハーブ園入園料を一体徴収する予定でございます。これに伴い山ろくの北野1丁目駅では乗車・入園セット券のみを販売いたしますが,ハーブ園周辺のハイキングでロープウエーを利用される方のために,中間の風の丘駅で乗降でき,入園券がセットになっていないロープウエー片道券を新設する予定でございます。
     2ページをごらんください。料金変更の2つ目は,利用者の負担軽減策でございます。1)年間パスポートの発行でございますが,年会費4,000円でロープウエー乗車,ハーブ園入園ができるパスポートを発行いたします。2)市民割引デーの新設でございますが,毎月1回,第3水曜日を市民割引デーとし,この日は市内在住・在勤・在学の方は,通常より安い割引料金で乗車,入園できるようにいたします。3)子供のロープウエー料金軽減策でございますが,幼児の無料化,中学生の子供料金化,市内中学生以下学校行事の平日無料化,障害者・子供料金の無料化を実施いたします。これらの負担軽減策のほか,昼間より安いナイター料金及び割安な回数券を新設することについて神戸リゾートサービスから提案があり,実施に向けて協議を進めております。  続きまして2.ロープウエーの名称の変更でございますが,表のとおり各種名称を変更いたします。公園の名称は「神戸布引ハーブ園」で変更はありませんが,ロープウエーの名称は「神戸布引ロープウェイ」に変更し,新たに公園とロープウエーを合わせた施設総称を設け,「神戸布引ハーブ園/ロープウェイ」といたします。駅名は山の上から順に,「ハーブ園山頂駅」,「風の丘中間駅」,「ハーブ園山麓駅」に変更いたします。ロープウエーの愛称は廃止いたします。なお,ロープウエーの表記は神戸リゾートサービスのグループ会社で使用している表記に合わせて「ロープウェイ」に変更いたします。  3.その他報告事項でございますが,第3回定例市会の本会議でもご説明いたしましたとおり,市では山ろくのロープウエー北野1丁目駅に向かう歩行者通路のアクセスを改善するため,ANAクラウンプラザホテル神戸西側の通路部分にエレベーター1基を設置し,平たんなデッキで駅までつなげる工事を実施しております。  以上で,報告,新神戸ロープウェーの料金及び名称の変更等についてのご説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 35 ◯樋口建設局総務部長 恐れ入ります。先ほど,69号議案のところでご説明をする際に,2ページの4.平成23年度予定額,これにつきましては,5億312万4,000円のこの記載のとおりでございますので,ちょっと口頭で数字が間違った部分がございましたので訂正させていただきます。  以上でございます。 36 ◯委員長(山本じゅんじ) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより,順次質疑を行います。  最初に第69号議案についてご質疑はございませんか。  (なし) 37 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,請願第108号についてご質疑はございませんか。 38 ◯委員(段野太一) 今,趣旨説明の中でも若干あったんですが,国道の2号線なり175号線なり,あるいは43号線ですね,これの管理というのは,当然国の責任でやらないかんのですが,国の方の予算上の措置とかその他の体制上の問題とか,別にこの3路線だけではないんですが,要するに国が責任を持たないかんところでなかなか厳しくなっているという状況が神戸市内で具体的にあれば明らかにしていただきたいんです。各都市に具体的に出てきているところもありまして,それぞれのところで国に対する要請というのが意見書の採択なんかもされているようですから,少し具体的に問題点等あれば教えていただきたい。 39 ◯松浦建設局長 これまで国のこういう直轄事業につきましては,神戸市は直轄負担金という形で一定の負担をしてきているわけでございます。改築事業,それから維持管理ということなんですが,今年度から維持管理につきましては,一部純粋に補修的なものについては負担してないということになっております。来年度からは維持管理については負担はなくなるというような今話を聞いているところでございます。それから,いわゆる改築系につきましては,今のところ平成25年度を目標に直轄負担金をなくす,あるいは軽減する方向で今検討されていると伺っております。  そういった中で,どういった形で改築・維持管理をなされているかということでございますが,毎年の国家予算要望で私どもは要望しておりますのは,特に国道175号線とか,それから西バイパス,今国が事業を進めておりますので,それの早期完成をということで予算化について常に要望させていただいております。補正予算等もあれば,そちらの方に重点的に回していただくようにと。国道175号──神出バイパスかなりでき上がってきておりますので,一刻も早く開通させてほしいというふうにお願いしているところでございます。  それから,維持管理の方につきましては,これは国道の方の責任においてやっておられますので,維持管理水準が神戸市としてどうというようなことはちょっと言える立場でございませんので,適切に管理していただいていると,そういう状況だと認識しております。 40 ◯委員(段野太一) 国に対する要望等はかなり具体的にされていますから,それでいいと言やそうかもわかりませんが,ただ,非常に不安があると思うんですよ。特に国道に関しては,文字どおり主要道路ですから,そういうところで予算措置がされないと,安全確保がされない,あるいは不安な状態になるということになりますと,市民の暮らしにとっても非常に不安感が広がってくるわけですから,そういう点でやっぱりきちんと国が対応するか,もしくは地方自治体に責任を持たすんであれば,ちゃんとした予算措置を自治体に対してする必要があると思うんですね。そこのところが1つあいまいやといいますか,今の状況では不安要素として残っているというふうに理解していいんですかね。やっぱりなかなかそこのところが大丈夫やと言い切れない不安というのが現状なんですか。あっちこっちで問題が起こっていまして,防災上のこととか,そういう点で果たして予算がつくんかどうかということも含めて不安があると。そこら辺はもう心配いらんねんていうて胸張って言えるかどうかです。どうなんですか。具体的にここらあたりで若干不安があるんやというのがあれば教えていただきたいんですが。 41 ◯松浦建設局長 不安というわけではございませんけども,私どもとしては,こういう権限移譲に伴いまして常に財源措置がセットであるというふうに要望を続けております。国の方もそれは十分認識していただいて,そういう考えのもとにご検討していただいているというふうに考えております。 42 ◯委員(段野太一) 国は確実に検討して保障してくれるということであれば,これは何も問題ないんですが,ちょっと私,山形県のホームページを見たんですが,ことしの6月に山形県議会議長名で国に対する要請が出ているんですね。中身を見ますと,山形県では大体600キロの直轄国道のうち今年度は3キロしか補修が実施できない状況になっているというのが山形の例なんですけど,それから国の道路事業のうち,交通安全事業については,全国的に新規事業が凍結されており,県内の直轄国道に係る事業費について約3割が削減されているというふうに言っているんですよ。これ全国的な状況やというのがこの主張なんですが,これは山形だけの特性であれば,ここの山形県が国に対して要請すればいいんですが,そういう形で影響がもし全国に及ぶんであれば,これゆゆしき問題やと思うんです。特に問題ないんやというふうに胸張って言われるんであれば,あるいは財源的にも十分確保できるということであれば何も問題ないんですが,こういうふうな不安がやっぱり現地から出てくるというところにやっぱり問題があるんではないかと思うんですが,重ねて聞きますが,こういう状況ではないと,神戸市の場合,大丈夫やと言い切れるかどうか,もう1回聞きます。 43 ◯松浦建設局長 今の話には2点あるかと思うんです。1つは,国道で管理されている道路の維持管理の財源の問題,もう1つは,仮に地方に移管された場合,地方でできるかと,こういう2点の論点があるかと思いますが,前者の方,国道の方の維持管理につきましては,今のところ毎年,国道の方は直轄負担金,私どもに請求が参りますけれども,特に維持管理上これで困っているというようなお話は私ども伺っておりません,国道からは。  それから,先ほどの移管された場合大丈夫かというのは,もうこれはあくまで財源移譲がセットでございますので,それなしにはやっぱり考えられないということでございます。 44 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑はございませんか。 45 ◯委員(菅野吉記) 先ほどの局長の説明の中で,本市として地方分権を通じて市民に必要な行政サービスを提供していく必要があるんだということをおっしゃられておりましたけども,例えば今回の一般国道の直轄区間の地方移管ということで,神戸市にとって,市民の方にとってどのようなメリットがあるのか,その辺ちょっと教えていただきたいと思います。 46 ◯松浦建設局長 この国道の移管に絞ってちょっとお話しさせていただきますと,まず,これまで国の方が175号とかいろんな事業をしておりますが,神戸市として移管されれば,指定都市の主体的な判断による事業実施が可能になると。ですから,全市的に国道をやるべきなんか,また別の道路をやるべきなんかという予算配分が神戸市の主体的な判断でできるということになります。例えば175が急ぐんであれば,そちらを重点にするとかいうことも可能になります。国の方で175をやっておられるときは,国全体の中でどうあるべきかという議論されますけども,それを神戸市の中で判断ができるというメリットがあるかと思います。  それから,神戸市いろんなまちづくりをやっておりますので,そういった国道事業も神戸市に移管されれば,その辺のまちづくりと一体となった事業が展開できるということもございます。  それから,道路の補修,維持管理ですね,これにつきましても効率的に──今は非効率というわけではございませんが,同じ道路管理者で隣同士の道路ですから一体的に維持管理もできるということで,コスト縮減にもつながるということでございます。  それから,住民ニーズですね,私ども神戸市は市民の方と直接接する機会が非常に多うございます。建設事務所も各場所にございますので,そういった市民の方のニーズを直接お聞きして適切な維持管理,建設に反映できると,こういったメリットがあるというふうに考えております。  以上でございます。 47 ◯委員(菅野吉記) ありがとうございます。  ということで今さまざまなメリットのお話をいただきましたので,そういった地方に移譲される段階においては,そういう地域のニーズ,住民のニーズをうまく生かしていくことができるというようなお話でありましたので,そういう形でやっていただけたらと思います。  以上です。 48 ◯委員長(山本じゅんじ) 他に質疑は。 49 ◯委員(浦上忠文) 今,委員の質問について思うたんやけど,メリットは伺いました。デメリットというものがあるとすれば何かあるんですか。 50 ◯松浦建設局長 デメリットと言われるとちょっとお答え難しいんですけど,税源移譲されなければ,これは当然問題でございます。それから税源とあわせて人員の話,人の話もございますので,それは国の出先機関が今後どうなるかという非常に大きな議論の枠の中にございますので,そういった中で適切な財源,適切な人員があれば,指定都市,技術・能力もございますので,特に私は問題はないというふうに考えております。 51 ◯委員平野昌司) どうも意味合いが非常にちょっと遠回しな言い方,ストレートに聞きますけど,例えばこのように国道2号・43号・175号,国の管理でやれという請願の趣旨を我々がそういうことで認めたら,せっかく地方分権ということで政令指定都市も含めていろいろ頑張っておられる,特に政令指定都市の会長はうちの神戸市で,その流れに何かさお差すみたいなことになるんではないかなと,それを率直に感じるわけですが,この点はストレートにやっぱり僕らがそういうふうに感じておる。また行政も,そういうことでこんなこと国でやられたら,我々がやっておることと全然違うやないかということになるということなのか,その辺をはっきりしてほしいんです。 52 ◯松浦建設局長 指定都市市長会,神戸市長が会長になっておるわけですが,これまでも指定都市市長会として国に対する要望をいろいろ出しておりますが,その中では,高速自動車国道等広域の幹線道路ですね,それ以外の道路については,すべて財源と権限を移譲してくださいと,こういうことになっております。  今回の先ほど申しました2号のバイパスとか,それから175号とかいうのは,神戸市内のごく一部の道路でございまして,私どもとしては,これが段階的なものだろうと,これが次のステップになるものだろうということで,国・近畿地方整備局等と協議しているわけでございまして,あくまで私どもの考え方は,最終的には広域的な道路以外は神戸市に移管するべきだと,こういう立場は変わりません。 53 ◯委員平野昌司) 我々が判断するのは,要は地方分権,あるいは税源移譲,例えばもう昔から言うてるように,財源だって2対1か,3対何か,これを地方にもっとあれせいということを強く主張してやってきとるじゃないですか。これは恐らく共産党も一緒やろうと思うんですよ。そしたらこれを国で全部やれということになると,我々のやっていることに論理が合わへんのん違うかと,そういうことではないんですかと,これが細かく,あれがどうではなくて,素直に今の我々議会が思ってることは,当局も一緒になってやっているのかと,国に対してね。それに対しては,この国に全部持てというのはちょっと論理がおかしいん違うかというふうに我々判断しているんだけども,それについてはどうですかと聞いとんです。 54 ◯松浦建設局長 今申し上げたとおりなんですが,私どもはそういう高速自動車国道以外のこういう道路につきましては,指定都市,あるいは府県に移管すべきだという立場で今仕事をしております。 55 ◯委員平野昌司) 後を加えるからややこしい。要は議会が思っていることと行政当局も同じやなと,これ確認しとんです。地方分権,税源移譲を求めているということになる。そしたらこの請願は我々の趣旨に合わないなということを言うとるわけです。それについてイエスかノーぐらいの感覚でお答えください。 56 ◯松浦建設局長 イエスかノー言われたら,イエスになるんですが,立場としては,指定都市市長会で出している文書のとおりでございますので,全面的に移管すべきだと,こういう立場でございます。 57 ◯委員(浦上忠文) 頭悪いからだれかが質問したら,それでちょっとヒントが思い浮かんでくるんですが,これ見たときに,例えば2号のバイパスやとか,横がそういう話するのはわかるんですけど,国道2号線いうたら,大阪からどこですかね,起点は。要するに下関か門司の辺まで行ってるやつですよね。43号の大きい道があると。そういうものは,それがそれぞれに指定都市なら指定都市,神戸の分は神戸で,神戸外れたら今度は兵庫県が面倒見るんですと,そういうふうにしていこうというふうな考えがあって,それは2号線や43号線やこんな大きい道は,これは国で管理しなさいということやと私はこれを見たら思うんですが,今の考えではあれですか,2号線なんかでも,例えば1号線でも,東京の分は東京で,横浜へ来たら今度横浜があれして,それが管理するようにするという,そういう考えなんですかね。そういう考えを地方分権いうのは。だから,2号や43号,あんなもん国がするのは私はぱっと見たら当たり前や思うんですけど,要するに細切れに管理していくというのは地方分権やと,そういうことなんですか,その辺ちょっと。 58 ◯松浦建設局長 今の委員のご指摘,実はいろいろ国でも議論されておりまして,広域性と統一性と専門性いうことが3つございまして,今おっしゃったのは広域性の話ですね。ちょっと参考までに申し上げます。専門性は,要するに地方にそんな高度な管理ができるかということで,これは指定都市は十分技術力ありますと。  それから,広域性につきましては,今,広域連合とかいろんな受け皿づくり別にありますけれども,それとは別にしましても,各都道府県で,あるいは指定都市で域内を管理することに別に技術上の特に問題があるわけではないと。当然,自治体間の連携は必要でございますけれども,特に問題があるというふうには考えておりません。  それから,統一性というのは,生活保護とか何かいろんな事務,国が地方にいろいろ委託してやっているような事務がございますが,それは国の基準を統一した基準で地方が事務をやっているという前例もございますので,そういったことも十分連携を密にしてやっていけば本当に問題がないというふうに私ども地方は考えていますということでございます。それは国の方ではいろいろ議論になっているということは事実でございます。 59 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑はございませんか。  (なし) 60 ◯委員長(山本じゅんじ) ないようですので,次に,報告事項,「(仮称)みちづくり計画」(案)にかかるパブリックコメントの実施について,ご質疑はございませんか。 61 ◯委員(池田りんたろう) 少し教えてください。  このみちづくり計画の中でめくっていくと,2ページの左,人に優しい道ということで,これまで神戸市が光のまち神戸ということで街路灯の設置なんかやっとんですが,人に優しい道としての光のまち神戸,街路灯の設置ですね,それと3ページに魅力・にぎわいを創出する道づくり,こういうことがうたわれておりまして,その中でウオーターフロントの魅力を向上させる道,さらに景観に配慮した道などがあるわけですけども,さきの本会議でもいろいろと我が会派から議論もさせていただいておりますけども,この光,照明のことについてですね,このみちづくり計画の中に考慮されておられるんだろうかどうか,あるんかどうかということが聞きたい。  ということは,具体的に少しお話しさせていただくと,ウオーターフロントの魅力を向上させる道ということがありますが,この下に都心ウオーターフロント,ハーバーランドからHAT神戸とありますけども,このウオーターフロント周辺ですね,海沿いに照明を凝らしてですね,凝らした照明を設けることによってにぎわいを創出することができる。横浜が象の鼻ということで,最近整備をして時間的照明なんかをしながら新しい発想で照明装置をつけておるんですけども,それもやはり1つの観光名所になりつつある。にぎわい創出もできる。そういった考え方がこの中にあるんかどうかということと,もう1つ,その下に景観に配慮した道というふうにあります。その写真を見ていただいたらわかりますように,無電柱化した道路というふうにありますけども,右の表は松本通のせせらぎのある道路であります。この写真を見て,街灯が上の方についとるんです,上の方に。明かりは,道路全体を照らして安全な道というか──ことにも通ずるというふうに思っておるんだろうというふうに思うんですが,さらに,そのにぎわいを創出しますということから言うと,上の明かりだけでいると夜は殺風景な通りになってしまうんです。照明を下に向けて,せっかく松本通のことで言えば,立派な植栽があるわけですから,この植栽に少し高さを低めてもいいですけど,そこに照明を当てることによって,その通り全体がにぎわいを持つ歩道になるわけです,現実に。  そういったことを,その照明もウオーターフロント,このポートタワーの横の広場とか,ここらでも神戸市内はほとんど白色灯なんです。白色灯。だから暖かみがないんですよ,暖かみが。だから,そういった演色性ということも考慮しながら,そういう上を全体に照らすということじゃなしに,歩道に立派なこういう植栽,花壇があるわけですから,ここに照明を当てることによって,暖かい明かりを当てることによって,この道路は非常に生きてくるんです。まちのにぎわいにもつながっていく。そういう照明のあり方ということについて,このみちづくり計画の中で考えておられるのかどうかということについてお聞かせ願いたいというふうに思います。 62 ◯松浦建設局長 貴重なご意見を賜ったというふうに考えております。ただ,今回のみちづくり計画には,そこまで具体的なことは,ちょっとまだ反映されてないということでございます。  先般から,メタルハライドだとか,LEDとか,いろんな議論がございまして,そういった照明については,今後,積極的に取り入れていこうというようなことは,みちづくり計画にうたっております。  今,委員ご指摘のもう少しにぎわいをという観点で,例えば植栽に照明をしたらどうかとか,そういったことまでについては,まだこれからの検討ということになります。ただ,例えば明石町筋,今,工事をやっておりますが,あそこなんかは樹木に豆球をつけてやっております。それとか,三宮の歩道橋のとこ,冬のときはイルミネーションで,あれは民間の方がやっておられるんですけども,光のまちの演出をしておられるというようなこともございますので,そういったことを引き続きやっていくことに加えまして,ほかにいろいろやることがないかというのは,今後の検討課題だというふうに考えております。 63 ◯委員(池田りんたろう) きょう,この場では,この程度でとどめさせていただきますが,これまでもいろいろと我が会派から,今,お話いただきましたLEDの活用の問題,いろいろと話をさせていただいておりますけども,具体的にまた折を見て,また提言もしたいというふうに思いますので,せっかく新しい提案をしてパブリックコメントもやると,こういうことですから,よりよいすばらしい神戸のまち並みをつくり出す神戸の道路として整備いただきますように,要望して終わっておきます。  ありがとうございました。 64 ◯委員長(山本じゅんじ) 他に質疑はございませんか。 65 ◯委員(米田和哲) 1つ,これこの間,説明を受けたときに聞いたらよかったんやけど,自転車が,要するに事故が多いし,それから車道を走っていいのか歩道を走っていいのか,みんな道路交通法がよう変更されてるし,せっかく今後の道路計画って言われるんで,すべての道路にいうたら無理でしょうけども,この自転車のことを考えた道づくりというのが,すごく大事やと思うんです。これは具体的に入ってます,入ってる。 66 ◯中島建設局道路部長 自転車の利用環境の創造ということを最近,世の中,喫緊の課題かと思っております。これについては,今年度も予算をいただいて計画策定,今,実施しておりますし,来年度については,具体的なモデル路線というようなものも実行していきたいと思っています。  自転車というのは,確かに最近は歩道の中に共存して走るということで,歩行者と自転車の事故というのがかなり問題になってきております。よくよく考えましたというか,基本は自転車というのは,いわゆる車両の一部でございまして,本来は車道の左側を走っていただくというのがもともとベースの考え方なんです。  ただ,いろいろと弱者,小さい子供さんとかお年寄りとか,そういう方については歩道を走ってもいいという規定はございますが,やはりそういう車道を本来走るべきだという観点に戻って自転車レーン,あるいは自転車道のあり方はどうあるべきかということを,今,一生懸命に考えておるところでございます。こういった点は,先生ご指摘のように,非常に大事なことなんで,今,本編,また近々にお配りいたしますけれども,その中でも十分に触れさせていただいておるところでございます。 67 ◯委員(米田和哲) 申しわけないけど,考えていますというのは,急に考えている話じゃなくて,多分前から考えていると思うんです。あえて申し上げますけど,私は長田区にいるから,兵庫区を通って役所へ来るんやけど,上沢線とか,あそこは震災の後の整備もあったんでしょうけど,歩道がすごく広くて,歩道が一時期,何か駐車場ができるぐらいの歩道やったんやね。そこを通ればええんやいうのはわかるんやけれど,前からわかっている話なんやから,あれだけ大きな歩道を確保する際に,要するに自転車専用道路みたいなものを何であえてつくらなかったのか。  それから,長田で言うたら,長田神社前から,ずうっと尻池の方へ下っていく道も,結構歩道は広いです。そういうのを,今この計画のときに気づいたわけやない話やから,いかにもやっていると言われるんやけど,今までの取り組みを見てたら,自転車の視点というのは極めてずさんやったなというのは思うんで,考えてます,考えてますやなくて,やっぱり物事いうのは結果やから,今までのおやりになっていることを見てたら,社会問題になりつつあった話やから,ずっと自転車の問題は。そういうのを事実として見せてなくて,いや計画は考えてますよと言われても,掲げているだけで本当に実効性があるもんかどうかいうたら,すごくやっぱり疑わしくなるんで,やるなら直ちに実行すべきやと僕は思います。あえて言うときます。やっぱり,こんな歩道でええのかなという,歩道とかいろんなものをつくってる事実を見たら,ここでどんなにきれいごとを言ったって,我々には見えるとこしかわからへんから,だからきれいごとではないのが計画やということを肝に銘じてやってもらいたい。局長。 68 ◯松浦建設局長 まさに,おっしゃるとおりだと思います。この自転車走行整備計画というのは,この1年ぐらい私ども局内でいろいろ議論する中で,先生がおっしゃるような議論も多々ございまして,現実と理想とはかなり離れているという認識はございます。確かに,歩道が広くて自転車道にしたらいいような場所もございますんで,そういったことを全部,全部いうんですか,主な路線,対象路線をあぶり出しまして,1つ1つ,ここはどうするべきかというような計画をつくっております。各路線ごとに,ここは車道に路肩をちょっと広くとって色を塗るとか,それから,歩道が広いとこは歩道の中につくるとこもあるということで,個々個別に計画を,今,練っているとこでございます。  ただ,ちょっとここで言いわけになってまことに恐縮なんですけれども,実際に現実にそれを工事するとなりましたら,沿道の方のご理解,これは不可欠でございますんで,私どもは最大限の努力をいたしますけれども,理想に向かって努力するということで,どこまでできるかというのは,これからの大きな課題だというふうに考えております。 69 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑はございませんか,よろしいですか。  (なし) 70 ◯委員長(山本じゅんじ) ないようですので,次に報告事項,新神戸ロープウエーの料金及び名称の変更等について,ご質疑はございませんか。 71 ◯委員(段野太一) 率直に申し上げますが,値上げすることによって安定した事業収益基盤を確保できるんかどうかというのが,正直疑問なんです。これ,例えば親子で,夫婦で子供1人でロープウエーへ乗ってハーブ園へ行ったとしますと,これはやっぱり3,500円ぐらい要るんかな。かなりかかるんです。そんだけかかって行こかという気にやっぱりさせていかないと,これなかなか実際に活性化ができないと思う。  だから,値上げすることが,来客者が変わらなければ,単純に言って,これプラスになるんですが,ちょっと二の足を踏まれると,2割上げることによって,かえって遠のいてしまうん違うかなというふうなことも正直心配なんです。  これ事前にちょっとヒアリングしたときにも話したんですが,実はアクセスがよくないんやね,ここ。この中で一番最後に,その他報告事項の中でアクセスについて書かれてます。これ,改善するためにエレベーター1基設置して,ホテルから直接平たんなデッキでつなげるというのは,これは1つのアクセスの改善ではあると思うんです。  ただ,例えば新神戸駅に来られた方が,観光に来られてホテルへ行くまでの間に,ちょっと荷物を置いてハーブ園へ行ってこようかというふうな気持ちになってもらおうと思えば,もう少しきちんとした看板とか,わかるような誘導策みたいなものも必要でしょうし,何かわかりにくいんです。ホテルの中を通っていく感じになりますから,物すごくわかりにくいんです。  だから,そういうふうな改善なんかも一方でやりながらしないと,値上げしたことが,かえって足を引っ張る結果になるん違うかなというふうな心配をしてるんですが,そこら辺は当然検討された結果,こうだと思うんですが,ちょっとご説明いただきたい。 72 ◯松浦建設局長 何点かご指摘ございましたが,ルートがわかりにくいという話からちょっとお話しさせていただきますが,確かにあそこのビル自体がちょっと複雑なつくりになっておりますし,ホテルへ入って,また出ていくというのはわかりにくいということで,この神戸リゾートサービスは,ことしからやっているんですが,それにあわせまして,かなり案内標識等整備はいたしました。ただ,それでもまだ課題がある可能性もございますので,今回,名称変更とかいたしますので,再度,その辺については十分チェックをして,わかりやすいようにさせていただきたいと思います。  それから,値上げによってお客様が離れないかということでございますが,先ほど冒頭にいろんな割引のことは申し上げましたんで,ちょっと重ねては申し上げませんが,それ以外にも,やはり観光とのタイアップとかは重要だと思いますんで,北野異人館とのタイアップとか,それから観光バスのツアーのコースに入れていただくとか,そういったことについては,もう既に,今,リゾートサービスが中心になって,いろんな活動をいたしております。  そういうことで,お客様について,最初PFI等の提案がありましたときに,これぐらいで採算が合うというベースを弾いておりますんで,その内部収益率とか,それから,ほかのロープウエーの料金とか,いろいろ勘案しましたら,これぐらいであれば十分いけるだろうという見込みのもとでやっております。  加えて,値上げをいたしますんで,ハーブ園の施設の中身の充実,これもいろいろ考えておりまして,山頂の方で軽食コーナーをつくったり,ハーブの足湯をつくったり,花をふやしたりとか,そういった面も考えておりますので,十分これでやっていけるというふうに考えて計画をつくっておるところでございます。 73 ◯委員(段野太一) それは見通しの問題で,やりとり,仕方がないんですけど。 74 ◯松浦建設局長 肝心なことをちょっと申しわけございません。  ゴンドラ自体がバリアフリー仕様になって,また風通しもよくなって,快適になりまして,また,色も変わりまして非常にニュース性もありますんで,たくさんご利用いただけるんじゃないかと期待しているところでございます。 75 ◯委員(段野太一) 神戸にとって貴重な観光資源の1つであることは間違いないと思うんです。見晴らしもいいですし,非常に──行った人は割と評判はいいと思うんです。  ただ,誘導していく上で,もう少し,今,観光バスなんかからも来ていただくようにという話がありましたけど,団体なんかが割引したりなんかするんかどうかわかりませんが,かなり思い切った措置なんかもとってやらないと,なかなか通常で少し看板を立てたから来てくれるやろうなあということだけでは非常に難しいと思いますから,もう少し内部的に十分検討していただいて,北野地域の観光の1つの目玉でもありますから,十分生かすようにしていただきたい。あと質問しませんが,要望しときます。 76 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑はございませんか,よろしいですか。  (なし) 77 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,この際,建設局の所管事項についてご質疑はございませんか。 78 ◯委員(段野太一) 済みません,1つだけあります。  実は,私,新聞だねで質問するのはあんまり好きやないんですが,ついせんだって朝日新聞で,例の不正経理の問題で,かなり大々的に取り上げられまして,この中で東部建設事務所のデジカメの扱いが物すごいずさんやということが指摘をされました。17台中13台故障とかということがありまして,これ事実関係,新聞報道だけですからよくわかりません。もう少し事実はどうなんかなということもあわせて,きょうお聞きしたいなと思ってたんですが,雨にぬれたり傷んだりするのは,建設事務所ですからよくあることやと思います。これよく知ってます。傷んで処分するというのは仕方がないと思うんですが,それにしても,これほんまかなというふうな記事なんです。実際にこんな状況やったのかなと,備品管理の問題も含めて,少しその点,事実関係をご説明いただけませんか。 79 ◯樋口建設局総務部長 今回,ご懸念をおかけしましたことを,まずもっておわびしたいと思います。  新聞報道にもございましたように,東部建設事務所では,差しかえによって購入しましたデジタルカメラが17台ございまして,そのうち13台を廃棄してございます。  実は,この差しかえという形で購入しました17台といいますのが,平成18年度から20年度にかけて購入したものでございまして,お恥ずかしい話でありますが,平成19年度までは,すべて差しかえによってデジタルカメラというものを,正規で買うんじゃなしに差しかえという形で購入しておりました関係で,結果として古いものから壊れていくという状況の中で,年数経過によって廃棄が多くなってしまったというところが実情でございます。  デジタルカメラと申しますのは,現場を抱えます,先ほど委員の方からもお話がありましたように,非常に重宝なものでございまして,現場での状況,それから,その改善等々の報告,実情を把握する上につきましては非常に,これまでのカメラですと紙焼きに時間がかかったり,お金がかかったりというところが,即座にEメールを通じて関係方面にも連絡ができると,送ることができるということで非常に重宝なものでございまして,苦情対応はもちろん,パトロール,そして防災対応等々,各事務所ともこれで対応してきているということで,その結果,購入方法において古い部分につきまして年数が経過して壊れてしまったと。  最近,購入しておる分,東部建設事務所でも,このあたり平成20年度から改善をして,正規に買っておりまして,平成21年度以降は,すべてこのデジタルカメラにつきましては適正な手続でもって購入をしております。  そういったことで,過去,そういったことがあって,購入につきまして廃棄という形になったわけでございます。その廃棄に当たりましては,13台廃棄してございますけれども,2台はことしの調査が終わって廃棄をしておる関係で,2台はそうでございます。残りにつきましても,複数の者によって,この廃棄の方を確認をして,特にデジタルカメラでございますので,きちっと,中のデータの問題もございますので,壊して廃棄をするということで廃棄の方を確認してございますので,20年度,21年度にわたりまして廃棄したところでございます。そういったことでという状況でございます。 80 ◯委員(段野太一) 今,説明いただいたんですけど,この記事の中にも,今回発覚したコピー用紙などの物品名で購入したため,内部調査委員会では備品管理簿に登載されていないと。だから,リース契約の切りかえ対象にならない仕組みだったというふうな記事があるんです。  そうすると,備品管理台帳に登録されないという,内部監査委員会なんかで,これ幾ら議論──議論するというか調査しても明らかにならないものが,こういう形で明らかになってきたと。ということになりますと,この間,いろいろ本会議等でも議論がありましたけど,5年以上さかのぼらないんやという話もありましたが,これはどういう形にすれば根本的になくなるんか,こういう不正経理は。  私,昔を知ってますから,たまたま。こういうことは起こり得ないことやったと思うんです。きちんとした,伺い書を立てて購入して,あと検査をして,あと備品台帳にきちんと管理したら,処分するときはきちっと出ますから,そういう手続等がずっと省かれて,結果,こうなってきたと。ほんなら,これ根本的にどういう解決策を内部で検討されているんかということは,いろいろ検討されていると思いますから,ほかにゆだねるんじゃなくて,内部からの自浄作用というのは必要だと思うんです。だから,こう改善したいというふうなことが,今,検討過程かもわかりませんが,あれば明らかにしていただきたいと思います。 81 ◯樋口建設局総務部長 委員のご指摘のとおり,備品管理上の問題が大変大きいと感じてございます。備品管理上,2万円を超えるもの,最近は2万円を下回るようなデジタルカメラも多数出てきてございますけれども,やはりこういったデジタルカメラのように,ある意味で貴重なもの等につきましては,私どもデジタルカメラ用の管理簿というものを,備品管理簿とは別にやはりつくって管理をしていくべきということで,各事務所とも話をしてございます。  その前の入り口の段階で,いわゆる不適正,差しかえで買ってしまったら証拠が残らないということにつきましては,前から申し上げておりますように,全市的にもあくまで業者による納品書,納品のチェック,これを管理職も含めてチェックをして,従来のような市の様式によってやるという形でないように,今,改善策をしてございます。  基本的には,やはり意識として,こういったことは許されないんだと,手間を省くというようなことは許されないんだという意識改革も含めて,制度的にもそういったことが起こらないような形での取り組みを今後進めていきたいと考えてございます。 82 ◯委員(段野太一) 余りしつこく言いませんが,一番最後に,これ私的流用の疑念云々というのが大学の先生から指摘されているんです。これは,内部の職員から見れば非常に不本意やと思うんです,私的流用というのは。やっぱりこういう疑念を持たれること自体が,非常に私は市政にとってよくないことやと思うんです。そう違うんやということを,今回についても私的流用をしてないんですよということをきちんと明らかにしないと,これ疑念を持たれたまま結論が出てしまうというのは,これはゆゆしき問題やと思いますので,最後その点だけちょっとコメントをいただきたいです。
    83 ◯樋口建設局総務部長 その点につきまして,やはり備品管理簿,あるいは廃棄に関する書類,そういった形でチェックするのが当然でございますけれども,残念ながらそれが不備な部分がある。その部分については,複数の者によるチェック,証言ということで,複数の者による証言ということで,これに変えざるを得ないわけでありますけれども,そこに当たっては,やはりそれぞれ職員のヒアリング等も行ってございますし,その中でやはり今回のデジタルカメラにつきましても,きちっと壊して捨てているという形で,廃棄物処理の書類も,個別にデジタルカメラという記載はございませんけれども,処分したときの処分の書類関係等は,いわゆる業者に出したときの書類等が残ってございますので,そういった点を総合的に勘案しまして,こういった私的流用はないというふうに考えてございます。 84 ◯委員長(山本じゅんじ) 他に質疑はございませんか,よろしいですか。  (なし) 85 ◯委員長(山本じゅんじ) 他にご質疑がなければ,建設局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局の皆さん,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,しばらくお待ち願います。 86 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第30号議案ですが,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 87 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは,異議なしと認めますので,原案を承認することに決定いたしました。  次に,第69号議案については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 88 ◯委員長(山本じゅんじ) それでは原案を承認することに決定いたしました。  次に,請願第108号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  まず民主党さん,いかがでしょうか。 89 ◯委員(池田りんたろう) 1点目のことにつきましては,私ども会派も,この当局から説明のありました国防とか外交,こういった国が担わなければならないものを除いて,やはり基礎自治体がやるべきであろうというふうに,基本的にはやるべきだというふうに考えております。いわゆる,地方分権,地域主権の考えからでありますし,2点目のことにつきましては,既に毎年のことでありますけども,それぞれ国民生活に係る安全・安心の事業等に係る問題について,事業費の確保に向けて毎年国に対して予算要望もやっているとこでありますし,現に事業を推進しているということでもあります。  また,この3点目の規制緩和をやめて行政責任を地方に押しつけるということでありますけども,やはり私どもは地方分権,地域主権をしっかりとやるべきだという中では,当然,税源移譲と権限移譲がなされなければならんわけでありますけども,そういった地域主権のもと,税源移譲と権限移譲は一体的になされる,こういうことを通じて,何も地方に行政責任が押しつけられるということではなしに,やはり住民により身近な基礎自治体としての神戸市がやる方がベターではないかというふうに考えているということから,いずれもこの請願について不採択としたいと思います。 90 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,公明党さん,いかがでしょうか。 91 ◯委員(菅野吉記) 国が進める地方分権の流れもあり,本市としても一般国道の直轄区間を地方移管することで,道路整備とともに,その周辺のまちづくりにも連動して行っていけるといった都市経営にとって効果的な点もあることから,直轄国道の地方移管は認めざるを得ないところであります。  ただし,財源なしに一方的に国が地方に押しつけることのないように,また,地方移譲をすることで,これまで国の事業としてかかわってきた人たちへの雇用の確保も本市として声を出していただきたい。  以上のことから,我が会派として,請願第108号は不採択といたします。 92 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,自由民主党さん,いかがでしょうか。 93 ◯委員平野昌司) 不採択。 94 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,日本共産党さん。 95 ◯委員(段野太一) 結論は,採択を求めます。  今,質疑の中でも若干申し上げましたが,国の責任,地方の責任,両方あると思いますが,国の責任は責任としてきちんと果たすべきやと。税源移譲その他,地方にというのは当然税源を移譲,一定もらった上で地方がやるというのは当然なんですが,国は国としてやるべき問題点はたくさんあります。第一義的に,国民の生命と財産を守るという国の責任が第一だというふうに思いますので,この第1項については全くそのとおりだと思います。  同時に,神戸市が国に対する予算要望等をやっておりますが,やっぱり正直言って不安がたくさんあります。今の国の状況を見ますと,どんどん切り捨てというのがありまして,非常に不安定な事態があります。  今回の請願そのものが国土交通省の労働組合から出されておりますように,国の方の内部からも非常に危惧されているという状況がありますから,これについては当然採択して国に意見書を提出すべきだというふうに思いますので,採択を求めます。 96 ◯委員長(山本じゅんじ) 次に,自民党神戸・たちあがれ日本さん。 97 ◯委員(たけしげ栄二) 当局の説明がありましたように,市民に必要な行政サービスは地方自らが責任で,自主的に,効率的に提供するために必要な権限については,神戸市に一元化に移譲すべきと考えられ,この請願の趣旨は現状を維持するべきと思われますが,このことは相入れないものと思われますので,不採択といたします。  2番目も不採択。1番と3番は一緒です。 98 ◯委員長(山本じゅんじ) では,最後に住民投票☆市民力さん。 99 ◯委員(浦上忠文) 採択を主張します。  地方分権や道州制と言えば,バラ色の世の中がやってくるような,ばかげた意見が世の中を覆っておりますが,地方分権に関しても,先年の地方分権一括法なんかを見ても,地方が一体どんな目に遭わされとるか,よほどしっかりした政府があれば地方分権というのは成り立つやろうけれども,とにかく地方に押しつけて,何でも押しつけて,さきの共産党さんが財源移譲のことを言うておりましたが,そんなこと,うやむやになってきて,政権がかわればまた何が起こるかわからんようなとこに任せておられるかと,せめて国道ぐらいは国が管理して,機嫌よう,ええ日本やなと,それぐらいの日本にして死んでいきたいなと思うんで,これは採択。 100 ◯委員長(山本じゅんじ) 各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 101 ◯委員長(山本じゅんじ) 挙手少数であります。  よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  以上で,意見決定は終了いたしました。 102 ◯委員長(山本じゅんじ) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会はこれをもって閉会いたします。  本日は,どうもお疲れさまでした。   (午前11時57分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...